凛「行くわよセイバー!」アーチャー(言えない…!実はアーチャーとか言えない…!)

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1 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/12/26(火) 18:52:32.59 ID:YsXR7hfZ0



・何でも許せる人向け。




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1514281952
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/26(火) 18:55:56.13 ID:YsXR7hfZ0


深夜じゃない2時。



「──”素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。祖には我が大師シュバインオーグ”」


「”降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ”」


 ミ タ セ。ミ タ セ。ミ タ セ。ミ タ セ。ミ タ セ
「閉じよ。閉じよ。閉じよ。 閉じよ。 閉じよ。」




凛「”繰り返すつどに五度。ただ、満たされる刻を破却する。”」

凛「…」

凛「なんたらかんたらホニャラララ!!!」


ぴきゃーん!!!



3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/26(火) 18:56:25.17 ID:YsXR7hfZ0

シュゥウウ…


凛「!?嘘!失敗!?」


ドーンッッ!!!


凛「…!あっちね!」ダッ


ダダダダ…!


凛「来てくれてありがとうセイバー!!」ガチャッ!




アーチャー「…」ゴボゴボゴボ

凛「やだ便器に頭から刺さってるわ」

4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/26(火) 18:57:01.79 ID:YsXR7hfZ0

アーチャー「ぶぁ!?」バシャッ

アーチャー「うぇほ!うぇほ!!!」

凛「ごめんマジ失敗したわ」

アーチャー「一気に君の事が嫌いになったよマスター…!」

凛「ごめんなさい!!」



────────

────────────

─────────────────


5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/26(火) 18:57:33.19 ID:YsXR7hfZ0

アーチャー「全く…」フキフキ

凛「ホントに悪かったわよ…で、早速で悪いんだけど」

凛「アンタの真名は?真名がわからないと作戦も立てられないし!」

アーチャー「…すまないが思い出せない。」

凛「は!?」

アーチャー「思い出そうとすると頭にモヤがかかったようになってな」

アーチャー「だがクラスはわかる。私のクラスは」

凛「あ!待って!当てさせて!」

アーチャー「ふむ?了解した」




凛「セイバー!!あなたセイバーでしょ!」キラキラキラキラ…!

アーチャー「…」



6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/26(火) 18:58:04.74 ID:YsXR7hfZ0

アーチャー「違」

凛「よね〜!あのね、私ね?ずっとずっと…セイバーを召喚したかったのよ!」キラキラキラキラ

アーチャー「いや残念ながら」

凛「もうね、9年も前から!ずっとセイバーを召喚するためだけに一生懸命一生懸命努力してきたのよ!」

アーチャー「あの」

凛「辛かったわ…!皆は遊んでるのに1人勉強と鍛錬で!」

アーチャー「言いづらいんだがね、」

凛「触媒の宝石もね?この時のために大事に貯めといた綺礼からのお年玉貯金も全額はたいて」

アーチャー「話をk」

凛「ほんと…無事に引けて良かったわ…!」グス

アーチャー「…」

凛「もうね、もしセイバーが来てくれなかったら私自殺もんだったもの!」ニコッ

アーチャー「」ガタガタ

凛「ふふ、真名もゆっくり思い出したらいいわ?辛い記憶かもしれないものね…」

アーチャー「い、いや…うむ…」

凛「これからよろしくね?一緒に勝ち残りましょ!」ニコッ

アーチャー「あ、ああ…!」

7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/26(火) 18:58:46.79 ID:YsXR7hfZ0








凛「ふふっ!期待してるわよ?セイバー!」ニコッ

アーチャー「ああ!大船に乗ったつもりでいろ!私は最優のサーヴァント、”セイバー”クラスだからな!!」


8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/26(火) 18:59:42.08 ID:YsXR7hfZ0


────

────────

─────────────




アーチャー(ああ…すっごい嘘ついてしまった…!)ズーン




アーチャー(なぜオレはこんなすぐバレる嘘を、というかなぜ気が付かないんだ…!)

アーチャー(優秀な魔術師はクラスやスキルなんてサーヴァントを見れば分かるはずだろう!)

アーチャー(ぐ、心苦しいがどうせいつかはバレる嘘、傷は浅い方がいい!)

アーチャー(伝えなければ…!)


9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/26(火) 19:00:22.76 ID:YsXR7hfZ0

アーチャー「…マスター、ちょっといいか?実は」

凛「あらなぁに?セイバー?」ニコッ

アーチャー「その、実はだな」ユビクルクル

凛「ひょっとしてもう真名を思い出したの!?さすがセイバーね!」

アーチャー「あ、いや、」

凛「いいのよ謙遜しなくても!さすがセイバーね!想定外のトラブルにも強いわ!」

アーチャー「その…クラスのことなんだが」

凛「あらなぁに?」

アーチャー「実は…」

凛「あ、そういえば」

アーチャー「?」

凛「えーっとね?」ガサゴソ

凛「…コレ!」



アーチャー「…ケーキ…?」ヒ、ヒクッ

凛「いちおー手作りよ?」フフン

10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/26(火) 19:00:52.06 ID:YsXR7hfZ0

凛「セイバーが来てくれたらお祝いしようと思って!」

凛「見て?ちょっと失敗しちゃったけどこれチョコに『セイバー来てくれてありがとう!』って書いてあって」

アーチャー「」カタカタ

凛「あっ、何か言いかけてたわよね?ごめんなさい。何だった?」

アーチャー「えっ?ああいや、」

凛「クラス…の事よね?何か問題があった?」

アーチャー「い、いや…」

凛「そう?」

凛「ケーキ食べる?」

アーチャー「しかし…私にはこのケーキを食べる資格が」

凛「もう!なぁに?遠慮しちゃって!」プンスコ

凛「私のケーキが食べられないって言うの?」

アーチャー「そうではないんだが、その、」

凛「紅茶淹れるけど飲む?」

アーチャー「…私が用意しよう」

凛「?」

アーチャー「…こういう事は得意でね」

11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/26(火) 19:01:25.86 ID:YsXR7hfZ0


ブレイクタイム。



凛「美味しい…!」

アーチャー「それは良かった」

凛「…ケーキ、口に合うかしら?」

アーチャー「ああ。美味い」

凛「そ。良かった!」ニコッ

アーチャー(実際は罪悪感の味しかしなかったが)

12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/26(火) 19:02:51.34 ID:YsXR7hfZ0

アーチャー(よし、もう言おう!そろそろ言おう!傷つけるかもしれないがオレだってもう楽になりたい!)

アーチャー「マスター、ちょっといいか…?」

凛「なに?セイバー?」

アーチャー「実は」

凛「何よーもー」クスクス

凛「何?まさか『実はセイバーじゃないんです』とか?」ケラケラ

アーチャー「」ドッキーン

凛「もう!悪い冗談はやめてよね!もしそんなの言われたら私泣くわよ?」

アーチャー「あ、ああ…」ドキドキドキドキ

凛「それで?」ニコッ

アーチャー「…」

13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/26(火) 19:04:20.02 ID:YsXR7hfZ0

アーチャー「実は真名を思い出した。マイネームイズエミヤ」キリッ

凛「”エミヤ”…?そんな英雄いたかしら?」

凛「どこの出身?」

アーチャー「そこまでは思い出せないが元魔術師で固有結界と剣をいっぱい出せる宝具を撃てる」キリッ

凛「キャー☆さすがセイバー!剣戟の局地みたいな宝具ね!」



アーチャー(言えるか…!こんな純真な目に残酷な真実なんて伝えられるわけもない…!)

アーチャー(ああ…!誰か助けてくれ!)



14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/26(火) 19:05:33.30 ID:YsXR7hfZ0




凛「紅茶、お代わりいる?ついでに入れてあげるわ?」

アーチャー(そして優しくするな!余計に心が痛い!!)



15 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/12/26(火) 19:06:16.28 ID:YsXR7hfZ0
アンリミテッド今回はここまでワークス。
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2017/12/26(火) 19:09:13.42 ID:9qoNn0YZO
期待
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/26(火) 19:09:14.50 ID:tpnIat/O0
おつです
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/26(火) 20:45:19.57 ID:WHqrlwog0
エミヤと聞いて一瞬たりとも士郎を思い浮かべないこの凛ちゃんはかなりポンコツそう
うっかりA+くらいになってそう
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/26(火) 23:18:54.13 ID:suUxuiE4O
最優()より青タイツの方が強いんだよなぁ
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/26(火) 23:28:49.28 ID:rSXDEdSSO
他のサーヴァントも仕方なく付き合うのか そうけん使うんだから、勘違いもするわ
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/27(水) 12:19:37.27 ID:QrmRvn+mO
セイバーはどうなるんだ……。ビームを撃ち出すからアーチャーか……
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/27(水) 15:18:57.03 ID:5NztqY+/0
後発のおかげでそうでもなくなったけど、
一時期、「弓持ってる方が珍しい弓兵枠」って言われてたものな
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/27(水) 18:20:01.40 ID:+t6qSQr/O
ロビンなんて
アーチャーなのに弓持ってる!
とか言われたくらいだもんな
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/28(木) 10:02:49.12 ID:ANoMSQ69o
フェイトあんま詳しくないけどわろりん
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/30(土) 01:25:54.92 ID:y/tDUseho
26 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/12/30(土) 04:08:55.83 ID:LoVHNju50




・・・・・。


〜次の日、早朝〜

凛「さてと!ねぇエミヤ」

アーチャー「…二人の時でも真名では呼ばないで貰えないかマスター?」

凛「そう?誰もいないならいいじゃない」

アーチャー「いやどこで聞き耳立てられてるかはわからないし、ブラフも張れない」

アーチャー「それに君も知っての通り、サーヴァントの真名が敵にバレていると対策をされる」

アーチャー「有名な英雄ほどその逸話や伝説に縛られる。弱点や戦法等を知られるというのは不利になる」

凛「そうだけど…でも”エミヤ”なんて英雄や神霊は私だって知らないくらいだし」

凛「大丈夫じゃない?」

アーチャー「やめてくれ」

凛「そう…」ショボン

アーチャー「…二人の時だけ、頻度が少ないなら、まぁ」

凛「そ、そう?」パァッ

アーチャー「ところでさっきは何を言いかけたんだ?マスター」

凛「あっ、えっとね、」

凛「あなたはまだ知らない街…冬木に来て間もないでしょ?」

アーチャー(いや里帰りだがね)

凛「バトルフィールドはよく知っておいた方がいいじゃない?」

アーチャー「そうだな」

凛「──ってことで!今日は街を案内してあげるわ!」

アーチャー「…心遣いありがとう。了解したマスター」





27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/30(土) 04:11:21.99 ID:LoVHNju50

・・・・。


夜、例のビルの屋上。


凛「ここが!街全体を見渡せる場所よ!」ドヤッ

アーチャー「なんだ、こういう所があるなら色々と歩き回らなくても一番最初に連れてきてくれていれば」

凛「何言ってるのよ。あなたはアーチャークラスじゃないんだから、直接色々と見て回らないとわからないでしょ?」

アーチャー「…そうだったな。私はセイバーだったな」

28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/30(土) 04:14:24.99 ID:LoVHNju50


凛「ほら、あそこが今日の朝散歩した植物園があるとこ」

アーチャー「ああ、早朝だったから人が居なくて静かで森林浴や木々の香りで頭がリフレッシュして落ち着けたな」

凛「で、あそこが一緒にランチした店がある所で」

アーチャー「ああ、猫がいた店か」

凛「で、あっちの辺が私とセイバーの服買ったりウインドーショッピングした時に一緒にクレープ食べた公園で、」

アーチャー「ああ、君と一口交換したクレープの苺が実に美味かった」

凛「あっちがさっき観に行った映画館!」

アーチャー「今流行りの甘い恋愛映画だったな。凄かったな、色んな意味で」

凛「で、さっきディナーを食べたフレンチレストランがあそこ」

アーチャー「あそこのシェフは中々いい腕前だったな」

凛「でしょー?」フフン

アーチャー「…マスター」

凛「なぁに?」


29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/30(土) 04:15:43.88 ID:LoVHNju50

アーチャー「ひょっとしたら私が何か勘違いをしてるか、自意識過剰や認識不足かもしれないから尋ねるんだが」

凛「?」

アーチャー「今日ブラついたのは本当に単に街案内しただけだった、で間違いないな?」

凛「そうよ?」キョトン

アーチャー「…」

アーチャー「他意は?」

凛「ないわ?」キッパリ

アーチャー「…」

凛「え?他に何かある?」

アーチャー「いや…」

30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/30(土) 04:17:51.28 ID:LoVHNju50

アーチャー「ちなみに冬木には他にも主要な施設等があったと聞いていたんだが何故そちらは」

凛「私は興味ないから案内しなかったわ?」

アーチャー「…そうかぁ…」

凛「どうしたのセイバー?何とも言えない顔で遠くを見つめちゃって」

アーチャー「いや何、もし将来君にいい人が出来た時、相手は大変なんじゃないかと思っただけさ」

凛「?」

31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/30(土) 04:21:45.65 ID:LoVHNju50

凛「で、どうだったかしら?冬木の街は?」ニコッ

アーチャー「…ああ、いい街、だよ。」

アーチャー(相変わらずな)

アーチャー「…そういえば、何故ここに連れてきたんだ?」

凛「え?」

アーチャー「ほら、私はアーチャーではないからここに連れてきてもらっても街の把握はできない…のではないかな?」

凛「いいじゃない。単に景色綺麗な所だから私が一緒に見に来たかったのよ」

アーチャー「…」

凛「どうしたの頭を抱えて」

アーチャー「いや…」

凛「?」

アーチャー(落ち着けオレ。逆に考えるんだ。鷹の目スキルで街全体の構造を把握できる所には連れてきてもらえたんだ)

アーチャー(ついでにマスターとの親睦も深まったんだそう意味なくデートもどきをしたわけじゃないオレだって楽しかった)



アーチャー「そう、ここからなら。私ならあそこの鉄橋のボルトの数すら数えられる」ブツブツ

凛「えっ!?そうなの!?まるでアーチャーみたいね!」

アーチャー「む、ああ…う、うむ…」


32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/30(土) 04:25:21.66 ID:LoVHNju50

アーチャー「…」

アーチャー「あー、うむ…生前の私は目が良かったんだ…」

凛「ンkm先のボルトの数を数えられるぐらいに!?」

アーチャー「……今思い出したんだが、私の祖父はマサイ族的な血が入ってたらしい…」メソラシ

凛「へーすごいわね!じゃああなたはケニアの英霊なのかしらね?色黒だし!」

アーチャー「そうかもしれないな(棒)」

凛「んー…でもケニアとか周辺の国でセイバーで現界するような逸話を持ってたりエミヤって名前で伝わってる英雄や神様はいないし」

アーチャー(ああ。思いっ切り日本人だからな)

33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/30(土) 04:26:28.93 ID:LoVHNju50

凛「エミヤ、エミヤ…e-miya…近い名前もないわね。オニャンコポン(ガーナのとある宗教の神様、天空神)とか…掠りもしないし」

アーチャー(そうだろうとも)

凛「日本人名っぽいけど、日本の歴史や神道とかの神話や創作物でもエミヤなんて居ないし」

凛「…」ムー


アーチャー「…マスター、そろそろ冷える。帰らないか?」

凛「そうね!」


34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/30(土) 04:27:52.35 ID:LoVHNju50




凛「あ、ねぇエミヤ」

アーチャー「何かね?」

凛「今日、楽しかった?」

アーチャー「…ああ。それは認めるとも」

凛「良かった!私もよ」ニコッ

アーチャー「…」フッ





・・・・・・。



35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/30(土) 04:29:53.05 ID:LoVHNju50



〜ランサー襲来。〜



ガキンッ!ガキンガキンッ!


アーチャー「全く…マスターの通う高校に謎の結界が張られているから生徒が居ない時に調査しようとしたら」

青タイツ「ハハッ、やるじゃねぇか赤いのッ!」

アーチャー「そちらもな青いチンピラ」


      トレ-ス・オン
アーチャー「”投影開始”!」

36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/30(土) 04:32:38.34 ID:LoVHNju50


青タイツ「にしてもわかんねぇな、お前のクラス何だよ?」

青タイツ「セイバーにしちゃあ剣筋が拙い。アーチャーにしちゃあ剣で戦うのは変だしよ」

アーチャー(変で悪かったな)

青タイツ「んー?双剣の英雄なんて居たかぁ?しかも…」

アーチャー「フンッ!」つ弓

青タイツ「おっと。弓まで使ってきやがる!」ヒョイ




青タイツ「──テメェ、ホントどこの英霊だ?」ニヤリ

アーチャー「当ててみろ。ハワイへご招待だ」ニヤ




37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/30(土) 04:34:01.16 ID:LoVHNju50

アーチャー「だが君のクラスは実にわかりやすいな」ヒュンヒュン!

青タイツ「そーだろーなー槍持ってるし。槍しか持ってねーし?」カキンカキンカキン!

アーチャー「これほどの槍手は世界に三人といまい」

青タイツ「あんまり褒めんな?照れるぜ」

アーチャー「”ランサー”。そして、その赤槍」

アーチャー「…察するにケルト神話、アルスターの英雄…”クー・フーリン”。」

アーチャー「ならばその手にある槍は相手の心臓を必ず穿つ”ゲイ・ボルグ”か」

ランサー「ご名答」ニヤリ



38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/30(土) 04:35:20.28 ID:LoVHNju50



ランサー「…ところで。一ついいか」ブンッ

アーチャー「なんだね?」

ランサー「オレの勘だと『いやセイバーはぜってー違ぇ』とも思うし、『もっと他にやる事あんじゃねぇの?』って思うんだが」











39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/30(土) 04:36:25.42 ID:LoVHNju50




凛「頑張れセイバー!ファイトよー!」

凛「ふれふれセイバー!フレフレセイバー!わー!」

凛「勝ったら御褒美に今日のディナーはあなたの好きな物でいいわよエミヤ…じゃなかったセイバー!」

凛「あと寒いから早くしてね!!」ヘックシュ









ランサー「さっきからオレを全力で和ませに来てるあの嬢ちゃんはアンタのマスターかい?」

アーチャー「やめろその話に触れるんじゃない」ブンッ



40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/30(土) 04:38:57.82 ID:LoVHNju50

ランサー「ま、とりあえずオレの真名もバレちまってるわけだし?」

ランサー「簡単に死ぬなよ…?」ニヤ…

アーチャー「!(宝具か!)」


ランサー「──その心臓、貰い受ける!!」


      ゲイ・
ランサー「”刺し穿つ────」

アーチャー「くっ、」バッ

        ロ-・アイアス
アーチャー「”熾天覆う七つの円環”!!」

ランサー「…」ピタ…

アーチャー「…?」

ランサー「見られた、か」

アーチャー「!?」バッ




士郎「あっやべっ」ダッ


41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/30(土) 04:43:04.35 ID:LoVHNju50

ランサー「一般人には原則見られねぇように聖杯戦争はやんなきゃいけねぇ」

ランサー「あの小僧にゃ死んでもらわなきゃな」ダッ

アーチャー「! 逃がすか!」




アーチャー「──”I am the bone of my sword.”…」
        (体は剣で出来ている)

アーチャー「”Steel is my body, and fire is my blood.”」
         (血潮は鉄で 心は硝子)




ランサー「あ?なんだそのめちゃくちゃな訳と拙い発音…ああ、お前の正体は近代の日本人か」

アーチャー「近代の日本人全員に謝罪して死ぬといい!」ピキッ




42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/30(土) 04:46:58.26 ID:LoVHNju50


ランサー「悪ぃ悪ぃ。何だっけ?『心は硝子』で出来てるんだっけか?w」

アーチャー「殺そう。君は絶対今ここで殺そう!」




凛「エミヤー!いいわよ!宝具撃っちゃいなさい!」



ランサー「おーおー。わざわざお名前で言ってくれてるぜ?エミヤくん?」ニヤニヤ

アーチャー「黙りたまえ。あとマスターちょっとあとでお話がある!!」



凛「? わかったわ!」


43 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/12/30(土) 04:49:53.47 ID:LoVHNju50
アイアムダボーンオンマイ今回はここまで
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/30(土) 05:26:07.28 ID:th+VUaq4o
おつ
うっか凛どころじゃねぇ!?
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/30(土) 06:05:58.21 ID:n+kEKXhGO
アンリミテッド乙
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/30(土) 07:05:21.80 ID:OwTA5saVO
途中コブラがいましたね…
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/30(土) 09:41:05.60 ID:xYWJZJ8T0
乙です
この段階だと真名ばれたところで日本人、エミヤで調べても切嗣くらいしか行き当たらないだろうから特に問題は……
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/30(土) 09:41:47.89 ID:KkYRdprtO
ロー乙デス
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/30(土) 22:27:04.03 ID:ecJte75G0
同調・乙始(トレース・オツ)
もうこのエミヤはフェイカーでもいいよね
某王がそう呼ぶしクラス偽ってるし
50 : ◆3rfPz4lVbmKs [ saga]:2018/01/01(月) 07:47:59.10 ID:kVQoJLJP0

ランサー「なぁ退いてくんねーか?それか一緒に殺らねーか?」

ランサー「神秘の秘匿くらいは守ろうぜ?お互い常識あるサーヴァントだろ?」

アーチャー「…」

アーチャー「”I have created over a thousand blades.”
       (幾たびの戦場を越えて不敗。)

ランサー「…」


アーチャー「”Unknown to Death.”」
     (ただの一度も敗走はなく、)

アーチャー「”Nor known to Life.”」
    (ただの一度も理解されない。)

ランサー「そーかい。詠唱をやめねーって事はあくまでも殺させねーと」

アーチャー「ああ。今はまだ、な」


51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2018/01/01(月) 07:49:09.93 ID:kVQoJLJP0

アーチャー(そりゃあ私はこのあと起こる聖杯戦争のあらすじを知っているからな)

アーチャー(こんなタイミングで衛宮士郎は死んではいけないんだよ)

アーチャー(…彼女を召喚し、バーサーカーを仕留めるまではな)

アーチャー(殺すのはその後だ)

アーチャー(そう、)



アーチャー(この世界線で衛宮士郎が英霊”エミヤ”になる前に)

アーチャー(英霊”エミヤ”が”座”に登録される前に…!)


52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/01(月) 07:49:46.97 ID:kVQoJLJP0


凛「セイバー!」

アーチャー「…」

凛「セイバーってば!」

アーチャー「…」

凛「これだけ!これだけ見て!」

アーチャー「…何かね!?」バッ







凛「雪うさぎ作ってみたわー!」キラキラ

雪うさぎ<ウサーッ!


アーチャー「遠坂ァァァアア!?」


53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/01(月) 07:50:44.67 ID:kVQoJLJP0

アーチャー「君は!現状を!わかっているのか!?」

凛「だって見てるだけで暇だし」プクー

アーチャー「…」ピキッ

アーチャー「…ええい、落ち着け。大人の余裕、大人の余裕…今はランサーを、」




ランサー「いやぁーポンコツマスターで良かったなぁーw」シュタタタタタ

アーチャー「あ"ー!!」


54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/01(月) 07:51:33.16 ID:kVQoJLJP0

凛「ランサーが逃げたわ!追うわよセイバー!」

アーチャー「ああ!八割がたは君のせいだがね!!」

凛「私を背負って追って!」

アーチャー「…承知した!」バッ

凛「さんきゅ!」

凛「ガンド!ガンド!」






ランサー「ハハハハ!んなもん当たらごがっ!?」

ランサー「痛ッ!?いだだだだだ!痺れっ!?」

ランサー「アレ!?あの嬢ちゃん何者だ!?すげー命中率、あだっ!?」

ランサー「おい!まさかホントに赤いのがセイバーで嬢ちゃんがアーチャーだったりしないだろうな!?」

ランサー「あだっ!?雪玉の中に石!?」




凛「おりゃりゃりゃりゃ!!」ブンブンブンブン

アーチャー(赤い悪魔…)シュタタタタ


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