ハルヒ「キョンTUEEEEEEEEEEEE!!!!!!!!!!!!」 キョン「驚愕、だな」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/26(火) 20:10:20.60 ID:GXOAnNaz0












                        「久しぶり―――」














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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/26(火) 20:16:10.27 ID:GXOAnNaz0

β

部室


キョン「あ……あぁ……」

ハルヒ「冬に別れて、春に再開するなんて出来た物語ね!! ホントに!!」

古泉「春は出会いの季節とは、よく言ったものですね」

キョン「……あ……あ」

朝比奈「あっ、再会記念にちょっといいお茶入れましょうか?」パタパタ

長門「茶菓子も希望する」

キョン「…………ぁ」

佐々木「や、久しぶり親友。僕にとっても、おそらくキミにとってもね」

キョン「…………」

ハルヒ「……」

佐々木「……」

朝比奈「あ、古泉くんそこの棚の取ってもらってもいい?」

古泉「これですか? はい、どうぞ」

長門「あれ」ピッ

古泉「はい。これはまた美味しそうなお菓子ですねぇ」

キョン「…………」

ハルヒ「……」

キョン「……………………」

キョン「……あぁー」

ハルヒ「なんか言いなさいよ!!!?!?!?!!!? 結構待ったわよ!!?!?!?!?」ガーン!!

佐々木「まあまあ、無理もないよ。さすがのキョンも茫然自失のようだ。珍しい」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/26(火) 20:24:04.55 ID:GXOAnNaz0

キョン「…………ハッ!?」ビクッ!!

ハルヒ「わっ! やっと正気に―――!?」ガシィ!

キョン「ハルヒ!? ハルヒなのか!!? お前は誰だ!? 誰なんだ!!?」ユサユサ!

ハルヒ「ちょ、ちょっと! こら! 離し、キョン!!」

古泉「落ち着いてください」

長門「冷静になって」

キョン「……古泉!? 古泉なのか!!? お前……死んだはずの古泉!!?」

古泉「そうです、古泉で……えっ!!? そっちの世界でどうなってるんですか僕!!!?!?」ガーン!!

ハルヒ「(あっ、余裕取り戻してきてボケてきてるわねこれ)」

キョン「長門……お前は……」

長門「宇宙人ではない方の、長門有希」

キョン「……そうか」

朝比奈「はい、キョンくん。これ飲んだら落ち着きますよ」ニコッ

キョン「……朝比奈さんの、お茶だ」ゴク

朝比奈「えへへ。あれからすっごい練習したんですよぉ」

キョン「……やっぱり、ここは……この世界は」

佐々木「ようやく認識したかな? やあキョン改めて久し―――」

キョン「っ佐々木ぃ!!? お前、お前! お前ぇえぇえええええ!!!」ピョーン!

ハルヒ「なあっ!? 飛んだぁ!!?」

佐々木「……くつくつ、ならば全力で冗談に付き合うとしよう」パアァ!

ハルヒ「あ、あれは! あたしがふざけてセクハラする時に放たれるヤツ!!!?」クルッ

キョン「なんだそれハルヒお前それ後で詳しく聞かせ―――!!」

佐々木「ついでに、少し記憶も飛ばしておこうか―――!」






チュドーーーーン!!!!!!!!
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/26(火) 20:31:59.86 ID:GXOAnNaz0

キョン「…………ハッ!?」

佐々木「おはようキョン。調子はどうだい?」

キョン「…………俺はd」

ハルヒ「記憶失ったフリはいいから。ボケる余裕あんならそこ座って話聞かせなさい」

キョン「……ああ」ガタッ

キョン「…………」ソワソワ

ハルヒ「それで―――」

キョン「ダメだ、落ち着かん!」ガタッ

ハルヒ「ちょ、5秒も座ってなかったけど!!?」

キョン「……わ、罠か!? もしかしてこれは罠なのか!!? ご、ご都合主義すぎるだろうが!」ガタガタ!

ハルヒ「何言ってんのよ! どんだけ疑心暗鬼なのよ!! そんな心配ならあたしたちの頭ん中覗けばいいじゃないの!」トントン!

朝比奈「えっ、そ、それは恥ずかしいですよ!」

ハルヒ「ほらキョン! みくるちゃんが見られると恥ずかしいこと考えてるわよ!!」

朝比奈「ちちち、違いますっ!!」

キョン「ぐ、ぐおぉおぉおおぉおおっっ!! 超、見てぇえ……!」グヌヌ

古泉「……もしかして、彼は」

佐々木「ああ、予想してた通りさ。キョン、キミは今、力を失っているね?」

ハルヒ・朝比奈「「えっ?」」

長門「……」

キョン「…………そうだ。今も戻ってねぇ。だからあの闇の中から出られたのは俺の力じゃないんだろう」

ハルヒ「闇? あんたどんなとこにいて……いや、そんなことより! あんたをこの世界に引き込んだのはあたしたちよ!!」

キョン「…………教えてくれ。何故俺がここに来たのかを」

ハルヒ「ふんっ。こっちの方が聞きたいことだらけだけど、仕方ないから教えたげるわ!」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/26(火) 20:34:15.39 ID:Y1G/2KRrO
予告なしの新スレか!
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/26(火) 20:38:56.16 ID:GXOAnNaz0

キョン「何故俺があんなところにいると知り、こっちの世界に引っ張ることができたんだ?」

ハルヒ「どうしてあんたがいると分かったって? そんなのあんたが一番分かってるでしょ?」

キョン「はぁ……?」

ハルヒ「分からない?」

佐々木「みんな、聞こえたんだよ。キミの声が」

キョン「!」

朝比奈「聞こえました!」

古泉「ええ、それもはっきりとね」

長門「あなたが、呼んでいた」

キョン「……俺の、声が?」

ハルヒ「『黒龍よ!! 我が身を食らいて―――』」

キョン「んなこと言ってねぇ!!! 敵か!!? 敵なのか!? お前ら!!」ガタッ!

ハルヒ「……なんか面白いわね、これ」

佐々木「一理ぐらいはあるかもだけど、話しが逸れるからやめよう」

長門「『ここにいる』と聞こえた」

キョン「っ!」

朝比奈「とっても、必死な声でした。すぐ助けなきゃって思うほどの……」

古泉「皆、想いは一致していましたよ」

ハルヒ「ふふん! 団長の務めとしては? やっぱり助けを求める団員はほっとけないって言うか―――」

キョン「だんぢょぉぉおぉおぉおおうぅぅうぅうぅううう!!」ガバッ!!

ハルヒ「腰に抱きつくのはやめなさいっっっ!!!!!! 感激してるのは分かるけど、ええい!! 邪魔ったい!!」ゲシゲシ!

キョン「グスン……ちゃんと、届いてたのか」

朝比奈「届いてましたよ。みんなに。こっちの世界ですけどね」エヘヘ

キョン「あざひなざぁぁぁああぁぁあぁあぁぁあぁぁん!!!」

ハルヒ「だからすぐ泣く、どさくさに紛れてみくるちゃんにも同じことしたら……またあそこ閉じ込めるわよ」ギロッ

佐々木「もう一度ぐらいなら開けられるかな?」

キョン「はい、すいません」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/26(火) 20:45:12.23 ID:GXOAnNaz0

キョン「……開けた、ってことは、佐々木お前が……?」

佐々木「結果的にはね。こんなに上手くいくなんて普通ならありえないよ」

佐々木「無限に広がる時間軸、空間軸から特定の、キミがいる異空間をこじ開けられるなんて最早確率では説明できない」

佐々木「いくら僕の『力』とは言え、ここでは万全でないし万能ではないからね」

キョン「あぁ、そうだったな。こっちのお前の力はハルヒの『力』が元だもんな」

佐々木「だから、運命とか奇跡と言った方が適切なのかもしれない。随分ロマンチックに聞こえるけどね」

ハルヒ「ホントホント! 声だけ聞こえるもんだから、とりあえず校内一瞬で回っちゃったわよ」

朝比奈「残像が見えた気がします……」

キョン「…………」

長門「……皆、あなたのことを助けたかった」

キョン「長門…………ああ、身に染みているよ。みんな!」

キョン「……助けてくれて、俺の声を聞いてくれて……本当に!」

キョン「ありがとう!!」ペコ

ハルヒ「……ふん。あったり前よ! なんてったってあんたとの再会はSOS団の至上目的なんだからね!」

朝比奈「はい!」

長門「……よかった」

古泉「当然のことをしたまでです。尤も、一番の功労者は―――」

佐々木「みんな自分の出来ることを精一杯やった、一番なんてないさ」

古泉「……ええ、仰る通りです」

キョン「おい、ハルヒ。さっきの詳しく聞かせろの件だけどな……」コソコソ

ハルヒ「ちゃんとそれも覚えてんのね……まぁいいわ、聞かせてあげ―――」

佐々木「二人なら、どんな世界でも寂しくないと思うんだけど、どうだい?」

キョン・ハルヒ「「とんでもない。すいませんでした」」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/26(火) 20:51:20.93 ID:GXOAnNaz0

佐々木「さて、そちら側の話も聞きたいところだけど、冷めない内に、みくるさんのお茶を飲みながらにしようか」

キョン「ああ、そうだ…………ん?」

佐々木「おや、これは不思議探索の時に僕と有希さんと一緒に買ったものかな?」

朝比奈「分かりますか? さすがミラさん!」

キョン「……んん??」

佐々木「香りがいつもと違ったからね。そうだ一樹くんアレを……」

古泉「ええ、準備していますよ。彼との再開に役立つかもしれないと集めた資料ですね」ドサッ

佐々木「流石は副団長。団長として鼻が高いよ」

キョン「……えぇ?」

ハルヒ「ミラっ!! 聞き捨てならないわね!! SOS団の団長はあたしって言ってるでしょ!!」

佐々木「『世界を盛り上げる佐々木の団』なのに僕が団長でないのはおかしいじゃないか。ハルヒさん」

ハルヒ「そこがまずおかしいのよ!! 『世界を盛り上げる涼宮ハルヒの団』でしょ!!」

キョン「…………なんか」

古泉「どうかしましたか?」

キョン「あいつ、馴染みすぎてねぇ?」

古泉「あぁ、ミラさんですか?」

キョン「それだよ。なんでミラなんだよ? 前の偽名じゃなくて佐々木でいいだろうよ」

古泉「本人たっての希望ですから。彼女が下の名で僕たちを呼ぶのも、より親密になりたいという理由でしたし」 

古泉「ああして誰にでも男言葉で話すことに統一したのも彼女の考えあってのことでしょう」

キョン「あいつがねぇ……」

古泉「あなたの彼女へのイメージがどのようなものかは分かりかねますが、僕から言いますと」

古泉「ミラさんは、随分と人間臭い方ですよ。失礼ながらね」

キョン「…………そうかよ」

佐々木「どさくさに紛れて今ナニをしようとしたか白状してもらおうかな?」ニコ

ハルヒ「む、胸揉もうとしただけ……っ! は、白状したから……卍固めはヤメテ……」ギギギ

キョン「そしてどうしてああなったハルヒ……」

古泉「同気相求といいますか……まぁ二人とも元を辿れば同じな訳でして……」

キョン「尚更ダメだろ」
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