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ハルヒ「キョンTUEEEEEEEEEEEE!!!!!!!!!!!!」 キョン「驚愕、だな」
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540 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/04(金) 02:56:40.70 ID:M9xw4cGPo
待ってた!完結を見届けるまでは[
ピーーー
]ん
待ってるよ!
541 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/09/06(水) 21:22:37.33 ID:y9EDoEIg0
更新感謝!
ちょうど読み返してたからレッドバルーンいっちゃんとか懐かしいもの拾ってくれて嬉しい
いつまでも待ってる
542 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/09/11(月) 00:12:47.45 ID:Uy/MjYO/0
楽しみに続き待ってるでな!
543 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/11/23(木) 06:11:53.04 ID:cKhwodbl0
更新ゆっくり待ってるよ。現世ではいとうのいぢ展あってるよ、気分転換になるだろうし機会があったら行ってきたらいい
544 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/11/28(火) 21:46:24.63 ID:sHYzX3CK0
乙 ゆっくり待ってる
545 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/23(火) 18:11:36.27 ID:3UZ+JhJUO
気付いたらこんなに月日が経っていたのか...
2024年も待ってるぞ
546 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/07(土) 00:35:53.50 ID:1+4GGQti0
待つぜ待つぜ!
547 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2025/01/03(金) 05:36:35.50 ID:p4uy9ngk0
2025年やぁ
548 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2025/01/24(金) 09:39:33.49 ID:USkY8mqq0
この作品の続きが見たいが為に生きてるまであるよ、うん
頑張れ
549 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2025/05/28(水) 09:12:25.48 ID:xkoZR7/9o
気長に楽しみにしてるぜ
550 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga ]:2025/09/14(日) 21:57:31.36 ID:sZvt/5Im0
お久しぶりです。
今書き留めています。
明日には投下できると思います。
毎度毎度すみません!
551 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga ]:2025/09/15(月) 09:20:14.47 ID:A8p/H9Lb0
ハルヒ「で、でっか!! あれも……どこかで見たことあるわ!?!? いつかの夢の中、だったような……!」
キョン「大きなプリンと勘違いしてるんじゃないか?」
ハルヒ「違うわ!!! どんなメルヘン勘違いよそれ!!」
長門「大きな……プリン?」
朝比奈「長門さん……」
古泉「あれは神人と呼ばれる……まぁ、ただのデカブツですよ」
ハルヒ「デカブツ、にしてはえらく神秘的ね」
古泉「想像力溢れる方が、あのような姿にしたのでしょうね」
ハルヒ「中々のセンスを持ってるじゃない」ゴクリ
キョン「それはどうだろうか」
ヤスミ「……」
朝比奈「す、すごい数。こ、古泉くん1人で……?」
長門「手伝う?」
古泉「長門さん。なんと心強く、ありがたい申し出でしょう。ですが」
キョン「古泉。ケツは俺がもつ。カッコつけてきていいぞ」
古泉「彼の言う通り、ここは僕1人にお任せください」コォッ!
ハルヒ「っ、こ、古泉くん!? あ、あれと戦うの??」
古泉「ええ。ご心配なく。何とここまで負け知らずでして」
古泉「怪しげな同胞たちと研鑽を積み、今日ここまで生き残ってきた戦士」
古泉「ここは改めて、恰好をつけさせて頂くために名乗らせていただきましょうか」フワッ
古泉「涼宮さん。僕はあなたが望むなら時間場所限定、世界の崩壊を防ぐ英雄≪超能力者≫になれるでしょう」ブォオァ!!
552 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga ]:2025/09/15(月) 09:23:00.55 ID:A8p/H9Lb0
ハルヒ「超能力者……!」
古泉「どうです? 今この瞬間だけは、劇中ではなく、本物の主人公に……僕はなれていますでしょうか?」
ハルヒ「古泉くん」
古泉「……はい」
ハルヒ「超かっこいいじゃない!!! なにその覚醒シーンは!!? どうやってあんな大きいのと戦うの!?」
ハルヒ「ロボットでも呼ぶの!? ビームでも出すの!? それともそのまま突っ込むの!!?」
ハルヒ「いえ、どんな方法だっていいわ! だって───」
ハルヒ「今この瞬間に、あなた以上の主人公はいないんだからっ!!」
古泉「……」
ハルヒ「任せるわよっ!!! 古泉くん!!」
古泉「……なんと、ありがたきお言葉でしょうか」
古泉「僕はSOS団副団長として、貴女の側に仕えることができてよかった」
ハルヒ「ん? 古泉くん、あなたまさか───っ!」
キョン「お前……消えるのか?」
ヤスミ「そんな……っ!!」
朝比奈「古泉くうぅうぅうん!! ダメでずっぅうう!!」
長門「世話に、なった」
古泉「いえ、消えません。消えませんが、僕の言い回しも確かに悪かったです。すみません」
古泉「ともあれ……そんな言葉を紡ぐほど、僕にとっては光栄だったということです」
古泉「───ありがとうございます。涼宮さん」
ハルヒ「? どういたしまして!」
古泉「……ふぅ」
古泉「それでは───いってきます!」ビュン!!
朝比奈「きゃっ……!」
ハルヒ「はっっっや!!! もう見えなく、うわっ! あの大っきいのがどんどんやられていってるわ!」
キョン「腕をあげたな古泉。神人の相手もとんとご無沙汰でなまってるかと思ったが……」
ハルヒ「いけーっ! やっちゃえ古泉くん!! そこよ! 右! 上!! そんで左ぃ!!」ブンブン!
キョン「この大舞台、そんで神様がみている前で張り切らないのも嘘だよな」
キョン「……がんばれ、古泉」
553 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga ]:2025/09/15(月) 09:25:52.85 ID:A8p/H9Lb0
ハルヒ「いいわよーっ! 古泉くーん!! どんどんやっつけちゃいなさい!!」
朝比奈「きょ、キョンくん! 古泉くんが戦ってくれている間に……!」
キョン「ええ、この空間から無事に出る方法を考えます」
ヤスミ「で、でも、もう時間が……!」
キョン「落ち着けヤスミ。脱出する方法ならいくらでもある。現に橘たちはもう脱出しただろう」
ヤスミ「!」
長門「空間移動だけならあなた、古泉一樹、朝比奈みくる、そしてわたし。いずれの者でも対処可能」
長門「しかし、この崩壊していく世界を残したままにすれば、元の世界にどのような影響があるか計り知れない」
キョン「その通りだ。だから古泉は全速力で神人を倒してくれている」
朝比奈「じゃ、じゃあ古泉くんをお手伝いしてみんなで倒せば……!」
長門「それだけでは足りない。突如として崩れ始めた空間の崩壊ペースを安定させる必要がある」
ヤスミ「ど、どうやって……」
長門「朝比奈みくる」
朝比奈「は、はい! わ、わたしにできることなら……なんでも!」
長門「お茶を淹れてほしい」
ハルヒ「あ、お茶? あたしも欲しいわ! 古泉くん応援してたらのど渇いちゃって」ハー
キョン・キョン「「すみません、朝比奈さん。おれもいいですか?」」
朝比奈・ヤスミ「「なんか悠長にかまえてるーーっ!!?!?」」
朝比奈「こここ、こんな時にお茶ですか!!? あともう3分ぐらいしかないのに!?」
朝比奈「というか古泉くんが頑張っている中で!? お酒のみながら野球観戦するみたいに!!?」
朝比奈「それとキョンくんはなんでこのタイミングで2人に!!? まぎらわしいからやめてください!」
長門「朝倉涼子を彷彿とする怒涛のツッコミ」
ハルヒ「みくるちゃん……やるわね!」
キョン「旧ツッコミ役、古泉も草葉の陰で喜んでいますよ」ホロリ
朝比奈「スゥ……古泉くんは、絶賛頑張ってくれてますっ!!!!」
ヤスミ「これが……SOS団」
554 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga ]:2025/09/15(月) 09:27:53.45 ID:A8p/H9Lb0
朝比奈「それに、お茶セットは始めの爆発や崩壊でとっくにありません……」
ハルヒ「なんですって!? また買わなきゃ!」
キョン「だがなぁ団長、今期の文芸部予算もカツカツでなぁ……」
ハルヒ「そっちじゃなくて、コンピ研と作ったゲームの収益の予算でまかないなさい! いつも通り!」
朝比奈「そそそういう話をしている場合じゃないんですぅ!」
ガラララッッ!!!
ヤスミ「きゃあ───!」グラッ
ハルヒ・朝比奈「「ヤスミちゃ───!!?」」
長門「わたしが───時間を稼ぐ」パシッ
ヤスミ「っ!!? あ、ありがとうございます」グイッ
ハルヒ「有希!! す、すごいわね。足場が崩れて、落ちるヤスミちゃんを片手掴んで引き上げるなんて」
キョン「ファイト千発ぐらいあるからな、長門は」
朝比奈「長門さん、時間を稼ぐってどういう……?」
長門「そのままの意味。もう数分なら、崩壊を止め空間を維持できるよう、空間の再構成をおこなえる」
キョン「手を貸そうか?」
長門「問題ない。あなたには皆を元の世界に無事に戻す方法をお願いする」
キョン「だな。長門が時間を稼いでくれるなら心強い」
長門「……涼宮ハルヒ」
ハルヒ「なに?」
長門「…………わたしを」
長門「わたしをSOS団に誘ってくれて───ありがとう」
ハルヒ「」
キョン「」
朝比奈「」
ヤスミ「えっ? えっ?? か、固まちゃ、った?」
555 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga ]:2025/09/15(月) 09:31:21.87 ID:A8p/H9Lb0
ハルヒ「ハッ!! 有希! 有希!!? い、いい今あたしにSOS団に誘ってくれて、あ、ありがとうって言ったの!?」
長門「そう」
朝比奈「〜〜〜っ」ジーン
ハルヒ「な、なんてことしてくれたんだ、じゃなくて!?」
キョン「ど、どう落とし前付けてくれるんだじゃなく!?」
ヤスミ「どう思われていると思っているんですか……」
長門「SOS団に入ってからは、毎日が新鮮だった。知識として知っていても、経験したことのないことばかり」
長門「そんな機会がわたしに訪れると思っていなかった。1人、部室で本を読み、静かに役割を果たすものだと思っていた」
長門「それを変えたのはあなた───変えてくれたのは、あなたたち」
ハルヒ「有希……」
朝比奈「な˝がどざん˝……」ズビッ
長門「だから、ありがとうと言っておきたい。伝えたかった」
キョン「……」
長門「───そして……これからも」スッ
長門「涼宮ハルヒ。わたしはあなたに望まれるなら才気煥発の友人≪宇宙人≫になるだろう―――」スッ
556 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga ]:2025/09/15(月) 09:35:27.29 ID:A8p/H9Lb0
ハルヒ「……宇宙人」
長門「code:Protocol S.N/20030606薙レマャチjオテjヘニムォマ篏ニ縺チ篏ワ」
朝比奈「そ、空が……校舎も幾何学的な模様に覆われて……」
ヤスミ「く、空間全域に広がってる」
ハルヒ「こ、これ有希がやってるの、よね?」
キョン「そうだ。元々、長門はこういうことするのが上手いんだ」
キョン「SOS団唯一の文芸部員にして、なくてはならない無口キャラ……ま、よく喋るようにはなったがな」
キョン「それでいて、かけがえのない、お前の、おれたちの友達の長門さ」
ハルヒ「……」
長門「──────」
ハルヒ「……有希があんな風に思ってくれてたなんて」
キョン「顔には出づらいがな。ちゃんと長門だって、SOS団を大事に思ってるさ」
ハルヒ「うん……そうよね。そう、なのよね」
キョン「おいおい、まさか泣くのか? 長門が予想外に良いことを言ってくれたから? ハルヒが泣くの?」オ?
ハルヒ「ち、ちがっ、泣いてないし!! 目が赤くなりそうで、鼻声で、しゃっくりが止まらなさそうなだけというか……」
キョン「感涙にむせび泣くハルヒだった───」
朝比奈「わかりま˝ずぅ」オーイオイオイ
ハルヒ「か、勝手に泣いてることにすんな!! ほら、有希が時間を稼いでくれてるんでしょ? 早く脱出方法を───」
グラッッッッ!!!!!
キョン・ハルヒ・朝比奈・ヤスミ「「「「あ」」」」
557 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga ]:2025/09/15(月) 09:37:41.82 ID:A8p/H9Lb0
ガララッッ!!!!!
朝比奈「部室が───部室棟が崩れ、て!!」フッ
ハルヒ「落ちるうぅうう!!! 有希が!! 有希が!!」
長門「───」チラッ
キョン「───長門なら大丈夫だ! それよりみんな、おれに───」
朝比奈「〜〜〜皆さん!! 手をっ!!!」
ハルヒ「っ!? はいっ!」バッ!
ヤスミ「っ〜〜!」バッ!
キョン「朝比奈さん!」バッ!
朝比奈「涼宮さんっ───!」
ハルヒ「───なに!!?」
朝比奈「涼宮さん。わたしはあなたの望みなら幾星霜の時間を超えるメイド≪未来人≫になれます」
ズガァァアアァァアアアアァアアアアン!!!!
558 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga ]:2025/09/15(月) 09:39:53.53 ID:A8p/H9Lb0
ハルヒ「───未来人?」
朝比奈「……っとと」シュン
ハルヒ「っ瞬間移動!? みくるちゃんもできたの!?」
キョン「朝比奈さん。これっておれの……」
朝比奈「え、えーっと。その、別の世界に飛ばされた時にTP……時間移動の機械を無くしちゃって」
朝比奈「キョンくんの時間移動で何回か移動してもらったから、それで試してみたら」
キョン「……できた?」
朝比奈「あの……できちゃいました。すみません」
ハルヒ「キョ、キョン! そんなことって……!」
キョン「…………天才美少女じゃったか」
朝比奈「ふえぇっ!!? そそそそんなこと!」
ハルヒ「あたしの目に狂いなし!!」
朝比奈「でも、いつも助けてもらってばかりのわたしのままじゃダメだと思ったから」
朝比奈「そして涼宮さん。あなたに伝えたいことがあったから、わたしはこの時代に帰って来たんです」
ハルヒ「時代?それに……あたしに伝えたいことって?」
朝比奈「それは―――!」グイッ
ハルヒ「え―――!」
キョン「むっ―――!」グイッ
ヤスミ「わっ───!」
ズズゥウウゥウゥウウウウウウウウゥウン!!!!!
朝比奈「―――元の世界に戻ってから、ね?」シュン!
ハルヒ「お、お姉さま!?」
キョン「お、お姫様だっこだぁあぁあぁああぁあああ!!」
ヤスミ「(めちゃくちゃ盛り上がってる……)」
朝比奈「ぶふぅ!」ベチャ
ハルヒ「うぎゃぅ!」ドチャ!
キョン「悲しい筋力の限界」
ヤスミ「せ、先輩、あたしも下ろして……」
559 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga ]:2025/09/15(月) 09:41:33.57 ID:A8p/H9Lb0
ハルヒ「でも、すごいわみくるちゃん! キョンの十八番を奪っちゃうんだから!」ムクリ
朝比奈「う、奪うだなんてそんな! ま、真似をしただけで」ワタワタ
キョン「いや、冗談抜きに朝比奈さん。おれの方法は超然的な力があってこそで、理論でこの方法にいきつくことは……あー今はありえないんですよ」
朝比奈「え……っと?」
キョン「文字通り、時間を超越する技術というのは、現代理論では4次元だ11次元だの言われていますが、そもそも」
キョン「理論の構築ですら、5つ目の相互作用を計算に含まないといけなく、おれですら―――」
朝比奈「??」ウン?
ハルヒ「べらべら何言ってんのよ! 時間ないわよ!」
キョン「……まぁ」
キョン「可愛いからいっか!!」バーン!
ハルヒ「問題なし!!」ババーン!
朝比奈「ええっ!?」
ヤスミ「じ、人類としての大きな進歩が可愛いで処理された……?」
キョン「おれも理屈で使っているわけではないから、これでいいんだ」
朝比奈「わ、分かっていたけど、と、とんでもないことをしちゃった……」
ハルヒ「元の世界戻ったらあたしにも教えて!! 絶対!!」
朝比奈「き、き、禁則事項ですぅぅうぅうううう!!!」
560 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga ]:2025/09/15(月) 09:45:54.82 ID:A8p/H9Lb0
キョン「それで、一体どうすれば元の世界に戻れるんだ?」
ハルヒ・朝比奈「「知らないの!!?!?」」ガーン
ハルヒ「あ、あんたが知らないなら誰が知ってるのよ!!?」
キョン「てっきり朝比奈さんがご存知かと」
朝比奈「しししし知りませぇん!!! わたしは空間移動の方法しか知らないですぅ!!」
ハルヒ「詳しく聞かせ───!」
キョン「まぁ、SOS団団員が各々活躍してくれてるんだ」
キョン「最後はおれが片をつけさせてもらおうか」
ハルヒ「あるのね!元の世界に戻る方法!!」
キョン「あるともさ。今、皆が見せてくれたろ?」
キョン「神人を倒し、空間構成を安定させ、時空間移動で元の世界に戻る。こんだけだ」
ハルヒ「こんだけ、って……大分マヒしてるけど、そうとうおかしなことよ、それ」
朝比奈「…………」
ヤスミ「そ、それをしてしまうと元の世界に影響がでるから、今こうして先輩方が時間を───」
キョン「あぁ、そうだな。わらわら湧いてくる神人に、壊れかけの世界。そして取り残された俺たち」
キョン「全部をどうにかしないと、元の世界が崩壊しちまう。だが、いつまでもここにいるのは危険だ」
ハルヒ「だから、それをどうするの───」
キョン「おれがここに残るよ」
561 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga ]:2025/09/15(月) 09:50:34.37 ID:A8p/H9Lb0
ハルヒ「───は?」
ヤスミ「っ!?!?」
キョン「朝比奈さん、みんなを連れてこの座標に」スッ
朝比奈「……はい」
ハルヒ「あんた……本気? 本気で何言ってんのよ!?」ガシッ!
ハルヒ「古泉くんが!! 有希が!! みくるちゃんが!! 必死でどうにかしてくれてるのに!」
ハルヒ「それしか方法がないなんて言わせないわよ!!」
キョン「おいおい、メンタリストになったのか、ハルヒ」
キョン「ずばり、今この状況下ではそれしか方法がないんだよ」
ハルヒ「嘘つきなさい!!! もっと、もっと方法を考えなさい!」
キョン「正確には、安全にこの世界から脱出できる方法は、だけどな」
ハルヒ「あんた1人置いてけばみんな安全に脱出できるって!!? 思い上がんな!!」
ハルヒ「だったら危険でもあんた連れて脱出できる方法でいいわよ!! さぁ話しなさい!!!」
キョン「まぁ待てハルヒ。何もおれも脱出しないわけじゃない」
キョン「先にも言った通り、元の世界に影響が出ないよう、この空間を安定させてから元の世界に戻る必要があるだけだ」
キョン「空間を安定させたらおれも戻る」
ハルヒ「それはいつよ!! 5分後? 10分後?」
キョン「……さあな。けど───約束するよ」
キョン「必ず戻る。だからおまえは皆と一緒に先に戻っていてくれ」
ハルヒ「っ〜〜〜〜!!」
朝比奈「キョンくん……」
ヤスミ「……」
562 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga ]:2025/09/15(月) 09:52:06.05 ID:A8p/H9Lb0
ハルヒ「ずるい!!」
キョン「……」
ハルヒ「ずるい!! ずるい!! ずるい!!!!」
ハルヒ「団長はあたしなのに!! 大事なことはいつもあんたが決めて!!」
ハルヒ「あんたはただの団員なのに!!! 団員を守るのが団長の役目なのに!!!」
朝比奈「涼宮さん……」
キョン「ありがとよ、ハルヒ。じゃあ、団員から団長へお願いだ」
ハルヒ「……何よ」
キョン「必ずおれが戻ってくることを信じていてくれ。そうすれば、おれは必ず皆とまた会える」
ハルヒ「…………」
キョン「頼むよ。最後は平団員のおれにもカッコつけさせてくれ」
ハルヒ「……団長命令」
キョン「ああ」
ハルヒ「団長命令よ!!! キョン!!! あんたはこの場所から必ず元の世界に帰ってくること!!! すぐによ、すぐに!!」
ハルヒ「とっとと空間を安定だか、修復だかしてさっさと帰ってきなさい!!!」
ハルヒ「みくるちゃんも、有希も、古泉くんも、ヤスミちゃんも待ってるんだから!!!」
キョン「それと?」
ハルヒ「…………あたしも」
ハルヒ「───言わせんなっ!! バカっ!」
朝比奈「くぅうぅううぅうううう!!!」ガクッ
ヤスミ「うわっ!?」
563 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga ]:2025/09/15(月) 09:54:01.71 ID:A8p/H9Lb0
キョン「じゃあ朝比奈さん、みんなを頼みます」
朝比奈「う、うん! 必ず! 絶対に成功させます!」
キョン「あなたなら大丈夫です。なんにも心配ありません」
朝比奈「涼宮さん、ヤスミちゃん。まずは長門さんのところに飛んで、次に古泉くんのところに行きます」
ハルヒ「……」
朝比奈「絶対にわたしから手を離さな……涼宮さん?」
ハルヒ「ねえ、キョン」
キョン「なんだ?」
ハルヒ「古泉くんは超能力者、有希は宇宙人、みくるちゃんは未来人」
ハルヒ「キョンは、キョンは一体何者なの?」
キョン「前に言ったろ。おれは本物、宇宙人であり未来人であり超能力者である存在」
キョン「それがおれだ」
ハルヒ「……いえ、そうかもしれないけど。そうじゃなくって」
キョン「うん?」
ハルヒ「あんたは……もっと昔から、あたしの───いや、なんでもないわ」
キョン「なんだよ」
ハルヒ「帰ってきてからまた話すわよ。だからさっさと帰ってきなさい」
ハルヒ「……待ってるから」
キョン「おう。安心して待っててくれ」
朝比奈「じゃあ、キョンくん。行くね」
キョン「ええ、頼みます。朝比奈さん」
ヤスミ「先輩っ!! あたし……あたしは!!」
キョン「ヤスミ。大丈夫だ、お前も待っていてくれよ」
キョン「SOS団の、部室でな」
564 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga ]:2025/09/15(月) 09:56:12.64 ID:A8p/H9Lb0
朝比奈「いきますっ!!」ギュッ
ヤスミ「っ!」
ハルヒ「キョン!!」
ハルヒ「──────!!」シュン!
キョン「……」
朝比奈「わっ!!」パッ!
ハルヒ「んっ!?」
ヤスミ「わあぁっ!!?」
ハルヒ「落ちるぅぅぅうう!!! 下に有希がぁああああ!!!」
ヤスミ「きゃぁああぁあああ!!!」
朝比奈「スゥ……長門さーーーん!! 受け止めてぇぇええ!!」
長門「───?」スッ
朝比奈「っわ!! と、止まった……ありがとうございます!」
ハルヒ「有希? ありがとう……なんでもできるのね、有希。あと無茶するわね、みくるちゃん」
朝比奈「長門さん、今から古泉くんのところまで飛んで、みんなで元の世界に戻ります」
長門「───彼は残ると?」
朝比奈「っ、そうです……この空間を安定させ後から必ず戻って来るって!!」
長門「承知した。あとは彼に託す」スッ
ビキビキビキィィィイイ!!!!
ヤスミ「ひっ!」
ハルヒ「有希が抑えていたのが崩れるわ!! だ、大丈夫これ!?」
長門「心配ない。早く、古泉一樹のところへ」
朝比奈「は、はいっ……長門さん」ギュッ
長門「なに」
朝比奈「長門さんは、キョンくんが残るって言うことを知ってたんですか?」
長門「……彼から聞いたわけではない。ただ」
長門「そうするだろうと、思っていた」
朝比奈「……ですよね」
ハルヒ「……」
朝比奈「……行きますっ!!」シュン!!
565 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga ]:2025/09/15(月) 09:59:19.32 ID:A8p/H9Lb0
古泉「ハァ……ハァ……」
古泉「威勢よく飛び出して来たものの、いささか数が多すぎますね」
古泉「無限に湧き出てくる気配もしますが……おっと、長門さんの空間構成が解かれましたね」
古泉「ということは……」
朝比奈「古泉くんっ!」シュン!
ハルヒ「うわっ! めっちゃ近い!! デカい!! 神人?だっけ?」
長門「古泉一樹、脱出する」
古泉「やあ皆さん、お揃い……ではないようですが」
古泉「やはり、それが彼の選択ですか」
朝比奈「……うん」
長門「……」
ハルヒ「……後から戻るって言ってたわ!! おれにもカッコつけさせろですって!」
ハルヒ「平団員が団長に啖呵きって何様のつもりかしら? 帰ってきたら説教してやるわ!!」
古泉「そうですね、是非、僕も参加させてください」
オォオォオオオオオオオオオオオオオォォォオオオオ!!!!
古泉「朝比奈さん。神人も近づいてきてます。行きましょう」
朝比奈「分かりました……古泉くん、手を」スッ
朝比奈「皆さん、元の世界へ戻ります。時空酔いをするといけないので、念のため目を閉じてください」
ハルヒ「……この世界も見納めね」
ハルヒ「夢か現か、元の世界でまたあなたたちが教えてくれるのかしら?」
古泉「涼宮さんが」
長門「そう」
朝比奈「望むのなら」
ハルヒ「……ふっ、そうね。考えとくわ」
ハルヒ「ヤスミちゃん」
ヤスミ「は、はいっ!」
ハルヒ「帰ったら忙しくなるわよっ!! 覚悟しておきなさい!!」
ヤスミ「……はい……はいっ!!」
ハルヒ「みくるちゃん。じゃあ、よろしく───」
朝比奈「はい。では───」
ハルヒ「───」チラッ
566 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga ]:2025/09/15(月) 10:01:18.72 ID:A8p/H9Lb0
キョン「───またな、ハルヒ」
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