ハルヒ「キョンTUEEEEEEEEEEEE!!!!!!!!!!!!」 キョン「驚愕、だな」

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559 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga ]:2025/09/15(月) 09:41:33.57 ID:A8p/H9Lb0

ハルヒ「でも、すごいわみくるちゃん! キョンの十八番を奪っちゃうんだから!」ムクリ

朝比奈「う、奪うだなんてそんな! ま、真似をしただけで」ワタワタ

キョン「いや、冗談抜きに朝比奈さん。おれの方法は超然的な力があってこそで、理論でこの方法にいきつくことは……あー今はありえないんですよ」

朝比奈「え……っと?」

キョン「文字通り、時間を超越する技術というのは、現代理論では4次元だ11次元だの言われていますが、そもそも」

キョン「理論の構築ですら、5つ目の相互作用を計算に含まないといけなく、おれですら―――」

朝比奈「??」ウン?

ハルヒ「べらべら何言ってんのよ! 時間ないわよ!」

キョン「……まぁ」

キョン「可愛いからいっか!!」バーン!

ハルヒ「問題なし!!」ババーン!

朝比奈「ええっ!?」

ヤスミ「じ、人類としての大きな進歩が可愛いで処理された……?」

キョン「おれも理屈で使っているわけではないから、これでいいんだ」

朝比奈「わ、分かっていたけど、と、とんでもないことをしちゃった……」

ハルヒ「元の世界戻ったらあたしにも教えて!! 絶対!!」

朝比奈「き、き、禁則事項ですぅぅうぅうううう!!!」
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga ]:2025/09/15(月) 09:45:54.82 ID:A8p/H9Lb0
キョン「それで、一体どうすれば元の世界に戻れるんだ?」

ハルヒ・朝比奈「「知らないの!!?!?」」ガーン

ハルヒ「あ、あんたが知らないなら誰が知ってるのよ!!?」

キョン「てっきり朝比奈さんがご存知かと」

朝比奈「しししし知りませぇん!!! わたしは空間移動の方法しか知らないですぅ!!」

ハルヒ「詳しく聞かせ───!」

キョン「まぁ、SOS団団員が各々活躍してくれてるんだ」

キョン「最後はおれが片をつけさせてもらおうか」

ハルヒ「あるのね!元の世界に戻る方法!!」

キョン「あるともさ。今、皆が見せてくれたろ?」

キョン「神人を倒し、空間構成を安定させ、時空間移動で元の世界に戻る。こんだけだ」

ハルヒ「こんだけ、って……大分マヒしてるけど、そうとうおかしなことよ、それ」

朝比奈「…………」

ヤスミ「そ、それをしてしまうと元の世界に影響がでるから、今こうして先輩方が時間を───」

キョン「あぁ、そうだな。わらわら湧いてくる神人に、壊れかけの世界。そして取り残された俺たち」

キョン「全部をどうにかしないと、元の世界が崩壊しちまう。だが、いつまでもここにいるのは危険だ」

ハルヒ「だから、それをどうするの───」






キョン「おれがここに残るよ」





561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga ]:2025/09/15(月) 09:50:34.37 ID:A8p/H9Lb0

ハルヒ「───は?」

ヤスミ「っ!?!?」

キョン「朝比奈さん、みんなを連れてこの座標に」スッ

朝比奈「……はい」

ハルヒ「あんた……本気? 本気で何言ってんのよ!?」ガシッ!

ハルヒ「古泉くんが!! 有希が!! みくるちゃんが!! 必死でどうにかしてくれてるのに!」

ハルヒ「それしか方法がないなんて言わせないわよ!!」

キョン「おいおい、メンタリストになったのか、ハルヒ」

キョン「ずばり、今この状況下ではそれしか方法がないんだよ」

ハルヒ「嘘つきなさい!!! もっと、もっと方法を考えなさい!」

キョン「正確には、安全にこの世界から脱出できる方法は、だけどな」

ハルヒ「あんた1人置いてけばみんな安全に脱出できるって!!? 思い上がんな!!」

ハルヒ「だったら危険でもあんた連れて脱出できる方法でいいわよ!! さぁ話しなさい!!!」

キョン「まぁ待てハルヒ。何もおれも脱出しないわけじゃない」

キョン「先にも言った通り、元の世界に影響が出ないよう、この空間を安定させてから元の世界に戻る必要があるだけだ」

キョン「空間を安定させたらおれも戻る」

ハルヒ「それはいつよ!! 5分後? 10分後?」

キョン「……さあな。けど───約束するよ」

キョン「必ず戻る。だからおまえは皆と一緒に先に戻っていてくれ」

ハルヒ「っ〜〜〜〜!!」

朝比奈「キョンくん……」

ヤスミ「……」
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga ]:2025/09/15(月) 09:52:06.05 ID:A8p/H9Lb0

ハルヒ「ずるい!!」

キョン「……」

ハルヒ「ずるい!! ずるい!! ずるい!!!!」

ハルヒ「団長はあたしなのに!! 大事なことはいつもあんたが決めて!!」

ハルヒ「あんたはただの団員なのに!!! 団員を守るのが団長の役目なのに!!!」

朝比奈「涼宮さん……」

キョン「ありがとよ、ハルヒ。じゃあ、団員から団長へお願いだ」

ハルヒ「……何よ」

キョン「必ずおれが戻ってくることを信じていてくれ。そうすれば、おれは必ず皆とまた会える」

ハルヒ「…………」

キョン「頼むよ。最後は平団員のおれにもカッコつけさせてくれ」

ハルヒ「……団長命令」

キョン「ああ」

ハルヒ「団長命令よ!!! キョン!!! あんたはこの場所から必ず元の世界に帰ってくること!!! すぐによ、すぐに!!」

ハルヒ「とっとと空間を安定だか、修復だかしてさっさと帰ってきなさい!!!」

ハルヒ「みくるちゃんも、有希も、古泉くんも、ヤスミちゃんも待ってるんだから!!!」

キョン「それと?」

ハルヒ「…………あたしも」

ハルヒ「───言わせんなっ!! バカっ!」

朝比奈「くぅうぅううぅうううう!!!」ガクッ

ヤスミ「うわっ!?」
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga ]:2025/09/15(月) 09:54:01.71 ID:A8p/H9Lb0

キョン「じゃあ朝比奈さん、みんなを頼みます」

朝比奈「う、うん! 必ず! 絶対に成功させます!」

キョン「あなたなら大丈夫です。なんにも心配ありません」

朝比奈「涼宮さん、ヤスミちゃん。まずは長門さんのところに飛んで、次に古泉くんのところに行きます」

ハルヒ「……」

朝比奈「絶対にわたしから手を離さな……涼宮さん?」

ハルヒ「ねえ、キョン」

キョン「なんだ?」

ハルヒ「古泉くんは超能力者、有希は宇宙人、みくるちゃんは未来人」

ハルヒ「キョンは、キョンは一体何者なの?」

キョン「前に言ったろ。おれは本物、宇宙人であり未来人であり超能力者である存在」

キョン「それがおれだ」

ハルヒ「……いえ、そうかもしれないけど。そうじゃなくって」

キョン「うん?」

ハルヒ「あんたは……もっと昔から、あたしの───いや、なんでもないわ」

キョン「なんだよ」

ハルヒ「帰ってきてからまた話すわよ。だからさっさと帰ってきなさい」

ハルヒ「……待ってるから」

キョン「おう。安心して待っててくれ」

朝比奈「じゃあ、キョンくん。行くね」

キョン「ええ、頼みます。朝比奈さん」

ヤスミ「先輩っ!! あたし……あたしは!!」

キョン「ヤスミ。大丈夫だ、お前も待っていてくれよ」

キョン「SOS団の、部室でな」
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga ]:2025/09/15(月) 09:56:12.64 ID:A8p/H9Lb0

朝比奈「いきますっ!!」ギュッ

ヤスミ「っ!」

ハルヒ「キョン!!」

ハルヒ「──────!!」シュン!

キョン「……」






朝比奈「わっ!!」パッ!

ハルヒ「んっ!?」

ヤスミ「わあぁっ!!?」

ハルヒ「落ちるぅぅぅうう!!! 下に有希がぁああああ!!!」

ヤスミ「きゃぁああぁあああ!!!」

朝比奈「スゥ……長門さーーーん!! 受け止めてぇぇええ!!」

長門「───?」スッ

朝比奈「っわ!! と、止まった……ありがとうございます!」

ハルヒ「有希? ありがとう……なんでもできるのね、有希。あと無茶するわね、みくるちゃん」

朝比奈「長門さん、今から古泉くんのところまで飛んで、みんなで元の世界に戻ります」

長門「───彼は残ると?」

朝比奈「っ、そうです……この空間を安定させ後から必ず戻って来るって!!」

長門「承知した。あとは彼に託す」スッ



ビキビキビキィィィイイ!!!!



ヤスミ「ひっ!」

ハルヒ「有希が抑えていたのが崩れるわ!! だ、大丈夫これ!?」

長門「心配ない。早く、古泉一樹のところへ」

朝比奈「は、はいっ……長門さん」ギュッ

長門「なに」

朝比奈「長門さんは、キョンくんが残るって言うことを知ってたんですか?」

長門「……彼から聞いたわけではない。ただ」

長門「そうするだろうと、思っていた」

朝比奈「……ですよね」

ハルヒ「……」

朝比奈「……行きますっ!!」シュン!!
565 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga ]:2025/09/15(月) 09:59:19.32 ID:A8p/H9Lb0

古泉「ハァ……ハァ……」

古泉「威勢よく飛び出して来たものの、いささか数が多すぎますね」

古泉「無限に湧き出てくる気配もしますが……おっと、長門さんの空間構成が解かれましたね」

古泉「ということは……」

朝比奈「古泉くんっ!」シュン!

ハルヒ「うわっ! めっちゃ近い!! デカい!! 神人?だっけ?」

長門「古泉一樹、脱出する」

古泉「やあ皆さん、お揃い……ではないようですが」

古泉「やはり、それが彼の選択ですか」

朝比奈「……うん」

長門「……」

ハルヒ「……後から戻るって言ってたわ!! おれにもカッコつけさせろですって!」

ハルヒ「平団員が団長に啖呵きって何様のつもりかしら? 帰ってきたら説教してやるわ!!」

古泉「そうですね、是非、僕も参加させてください」



オォオォオオオオオオオオオオオオオォォォオオオオ!!!!



古泉「朝比奈さん。神人も近づいてきてます。行きましょう」

朝比奈「分かりました……古泉くん、手を」スッ

朝比奈「皆さん、元の世界へ戻ります。時空酔いをするといけないので、念のため目を閉じてください」

ハルヒ「……この世界も見納めね」

ハルヒ「夢か現か、元の世界でまたあなたたちが教えてくれるのかしら?」

古泉「涼宮さんが」

長門「そう」

朝比奈「望むのなら」

ハルヒ「……ふっ、そうね。考えとくわ」

ハルヒ「ヤスミちゃん」

ヤスミ「は、はいっ!」

ハルヒ「帰ったら忙しくなるわよっ!! 覚悟しておきなさい!!」

ヤスミ「……はい……はいっ!!」

ハルヒ「みくるちゃん。じゃあ、よろしく───」

朝比奈「はい。では───」

ハルヒ「───」チラッ
566 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga ]:2025/09/15(月) 10:01:18.72 ID:A8p/H9Lb0









キョン「───またな、ハルヒ」








567 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/09/28(日) 02:21:26.01 ID:mJ5BUTeQO
更新乙!
なんかハルヒ熱が再燃するタイミングで更新あってすげぇ嬉しい
568 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/10/21(火) 02:50:31.03 ID:gcLK+UeBo
見に来るのが時々になってたが、待ってた!
やっぱり面白いぜ
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