【ガルパン】エリカ「私は、あなたを救えなかったから」

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678 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/01(日) 22:43:22.57 ID:kiyEcnF20

泣けてくる
679 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/03(火) 18:04:50.69 ID:YxKhrdIk0





ザワザワ

杏「逸見ちゃん、全員揃ったよ」

沙織「えりりん、みんなを集めてどうしたの?」

エリカ「みんな、今日は練習前に話しておきたいことがあるわ」

沙織「話しておきたいこと?」

華「なんでしょうか?」

優季「先輩に彼氏ができたとかだったりして〜」

沙織「ええーっ!?ちょ、えりりん私聞いてないよっ!?」

エリカ「そりゃそんなの出来てないから言ってないわよ……話ってのは会長からよ。それじゃあ、お願い」
680 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/03(火) 18:09:05.53 ID:YxKhrdIk0
杏「ん。――――みんな、この学校は好き?」

沙織「え……何急に……」

あや「学校が好きって……」

優季「愛着はありますよぉ?中学の時からいるしぃ」

梓「先輩に出会えてほんとに良かったですっ!」

優花里「私は、戦車道が始められてほんとに感謝してますっ!」

華「皆さんと出会えたのは、この学校があっての事です」

麻子「……まぁ、色々面倒なことはあったがここまで進級できたのはこの学校だからだと思ってる」

そど子「その面倒に私は含まれてないでしょうねっ!?」

カエサル「勝手知ったる地元。腰を据えて歴史に没頭できるのは他にはない長所だ」

ナカジマ「学園艦グランプリなんて他じゃできないだろうしねー」

ねこにゃー「ぼっちな私に、リアルな友達ができたのはここだからだよ」

典子「たとえ人数が足りなくとも、同じ志を持ったチームメイトに出会えた事が何よりの幸運ですっ!」
681 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/03(火) 18:17:15.78 ID:YxKhrdIk0
エリカ「だってさ」

杏「そっか……うん。なら」

桃「っ……」

柚子「……」

杏「みんながこの学校を好きだってわかってほんとに嬉しい。……でも、このままじゃ大洗女子学園は無くなるんだ」


ザワッ……

沙織「ど、どういうことなの?」

杏「……私たちが出てる戦車道の全国大会。これに優勝できないと―――――我が校は廃校になる」
682 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/03(火) 18:23:27.99 ID:YxKhrdIk0
優花里「なっ……どういうことですかっ!?」

沙織「廃校になるっていったい……」

杏「大洗女子学園は学園艦の統廃合の対象に選ばれたんだ。そのため、このままだと今年度末には廃校になる」

エルヴィン「随分急な話だな……」

妙子「部の復活どころか学園がなくなっちゃうなんて……」

あや「そんなのないよぉ……」

梓「で、でもっ!優勝すれば廃校にはならないんですよねっ!?」

エリカ「ええ、そうよ」

梓「だったらっ……」

エリカ「でもね、次の相手は前回の優勝校。戦車道を再開してまだ間もない私たちが本当に勝てると思う?」

梓「そんな……エリカ先輩何弱気な事っ……」

エリカ「弱気だとかそういう話じゃない、純然たる事実よ。プラウダの質は人も、戦車も全てにおいて今までの相手より上よ」

梓「っ……でもっ!私たちだって強くなりましたっ!戦車だって、一回戦の頃より増えて……」

エリカ「そう、戦車も増えた。何よりもあなた達が強くなった。それもまた紛れもない事実だわ」

梓「ならっ!!」

エリカ「……それでも、相手のほうが上なのよ」

梓「っ……」
683 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/03(火) 18:29:05.70 ID:YxKhrdIk0
杏「……みんながこの学園を好きだってのはわかった。なら、もう一つ聞くよ――――――みんなはどうしたい?」

沙織「それは……」

杏「勝ち目が薄いのは今逸見ちゃんが言った通り。だからこのまま負けても誰も責めない。そもそも、廃校の事を生徒で知ってるのはここにいる人たちだけなんだから」

カエサル「……つまり、こう言いたいのか。悪あがきをせず、潔く負けて残り少ない大洗での生活を楽しめ、と」

杏「そういう選択肢もあるって事だよ。イベントでもなんでもたくさんやって、最後の思い出をみんなで作るってのも悪くないと思うけど?」

麻子「……確かに、一理あるかもしれん」

沙織「麻子っ!?」

麻子「私は戦車道に詳しいわけではないが、逸見さんの言ったことが間違ってるとも思わん」

沙織「だからってっ!!?」

桃「っ……嫌――」
684 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/03(火) 18:29:38.37 ID:YxKhrdIk0





梓「嫌だっ!!」




685 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/03(火) 18:33:35.83 ID:YxKhrdIk0
桃「澤……?」

あや「梓……?」

桂利奈「梓ちゃん?」

梓「私は……この学校が好きです。みんなと出会えて、先輩たちと出会えて、そして戦車道に出会えてっ!」

エリカ「……」

梓「みんな、諦められるのっ!?ここまで来れたから充分だって、負けても廃校になっても、よく頑張ったからいいってホントに自分に言えるのっ!?」

典子「……そうだな。どんなに追い込まれててもそこで奮起できないようじゃバレー部復活なんて夢のまた夢だ」

あけび「キャプテン……」

梓「エリカ先輩っ!!私は、あきらめませんっ!!相手が優勝校だろうと、数で、人で負けてようともっ!!」

エリカ「根性ってやつ?それで勝てるなら苦労しないわ」

梓「……戦う前に負ける事を考えるやつがありますか?」

エリカ「……言ってくれるじゃない」

梓「だって、他でもないあなたが、エリカ先輩がそうじゃないですか。聖グロとの試合からずっと、いつだって勝ちを目指してここまで来たんじゃないですかっ!!」

エリカ「……」
686 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/03(火) 18:35:18.52 ID:YxKhrdIk0
あや「……そうだね、大変だったけど私たちはそれでも全力でやってきたんだもんね」

左衛門座「合戦に向かう以上勝利以外はいらないな」

ツチヤ「まだまだ先輩たちとやりたいことがたくさんあるんですっ!こんなところで終われませんっ!」

ももがー「やれることがあるならなんだってするももっ!」

ゴモ代「先輩が残してくれた伝統を無にしたくないです」

ホシノ「後輩に情けない姿は見せられないな」

ぴよたん「後に続くみんなのためにも、学園を守って見せるぴよっ!」

柚子「みんな……」

桃「そうだ……そうだその意気だっ!!」
687 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/03(火) 18:39:52.14 ID:YxKhrdIk0
ねこにゃー「逸見さん、何か考えがあるんでしょ?」

エリカ「……どうしてそう思うの?」

ねこにゃー「だって会長も逸見さんも『勝ち目が薄い』とか『相手のほうが強い』とはいうけど、『勝てない』だなんて一度も言ってないんだもの」

エリカ「……言葉の綾よ」

ねこにゃー「それともう一つ。……この中で一番諦めが悪いのは逸見さんでしょ?」

エリカ「……はぁ。―――――よく知ってるじゃない」ニヤッ

梓「先輩っ……!」

ねこにゃー「逸見さんっ……!」

典子「隊長っ!!」

エリカ「みんな、どんなに絶望的な状況でも勝機を見つけ出す。それは戦車道をする上での最大の作戦であり礼儀よ。

    だけど、そのためには個々人の意志が強くないといけない。……答えなさい。あなた達、このまま終わっても良いのっ!?」
688 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/03(火) 18:40:48.03 ID:YxKhrdIk0
沙織「みんな……」

優花里「……エリカ殿は信じてたんですね」

華「はい、みなさんが決して諦めるような人たちではないと」

麻子「……逸見さん、話してくれ。何かあるんだろ」

エリカ「……今のあなた達ならできるはず。逸見エリカの得意技<フェイバリット>を」

優花里「それは、いったい」

エリカ「一糸乱れぬ統率で、雷の如く敵の懐に入り込み、フラッグ車を撃破する」

優花里「そうか……」

エルヴィン「……なるほど」

左衛門座「して、その作戦名は」
689 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/03(火) 18:41:15.42 ID:YxKhrdIk0








エリカ「作戦名は――――ゴロゴロ作戦。これで、勝ちに行くわよ」






690 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/03(火) 18:41:44.56 ID:YxKhrdIk0
ここまで。次は土曜で
691 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/03(火) 18:52:03.41 ID:IAKZNR5do
乙。わくわく。
692 :やっべ抜けてた。>>687と>>688の間に以下の文追加で。 ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/03(火) 18:55:42.80 ID:YxKhrdIk0



梓「私たちはこのまま終わりたくないですっ!!」

ねこにゃー「やっと見つけた居場所を守りたい」

典子「そのために必要なことは努力と根性でやってみせますっ!」

カエサル「座して死を待つ事が美徳だなんて思えんからな」

そど子「学園の風紀を守るためにも、学園を守って見せるわっ!」

ナカジマ「皆の努力を見てきたからね。最後まで付き合うよ」

桃「やっと掴んだ光明なんだっ!ここで、諦めてたまるかっ!!」


693 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/03(火) 18:58:51.20 ID:wUyajrcQ0
乙!
694 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/03(火) 19:32:08.82 ID:/Yz7vzmpO
ゴロゴロ・・・乙乙
695 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/03(火) 19:45:07.63 ID:pPNR8+pMO

コレを楽しみに土曜まで頑張ろうと思う自分がいる
696 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/03(火) 19:48:42.21 ID:BzIDFDTSO
>>677
死んで
697 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/03(火) 21:19:29.16 ID:1DEFv2Y2O
乙であります!
698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/03(火) 21:48:57.35 ID:/kZ8YSzbO
動物も一緒にゴロゴロ…
699 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/04(水) 07:57:03.69 ID:Mg8ZdfL2o
乙ー
700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/04(水) 08:54:47.88 ID:4LIYx7kw0

エリカお前そのそのネーミングセンス……
701 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/04(水) 18:36:13.94 ID:4tCsq/V/0
り、リスペクトしてるんだよ、多分
702 :やっべ抜けてた。>>687と>>688の間に以下の文追加で。 ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/07(土) 19:13:00.22 ID:aEHKyHBZ0





―プラウダ高校学園艦―

ダージリン「カチューシャ、準決勝進出おめでとう」

カチューシャ「この程度当然よ。それより、あなた達こそ私たちが勝った相手に負けるだなんて」

ダージリン「勝負は時の運。と言いたいところだけれど、正直なところ私は黒森峰に負けたとは思ってないわ」

カチューシャ「……?あなたにしてはずいぶんと陳腐な負け惜しみね」

ダージリン「……私たちは、黒森峰の隊長と副隊長に負けたのよ」

カチューシャ「同じじゃない」

ダージリン「違うわ。……もっとも、それは対峙した人じゃないとわからないでしょうけど」

カチューシャ「どういうこと?」

ダージリン「二人の戦い方は戦車道というにはあまりにも……怒りがこもっていた」

カチューシャ「怒り……」
703 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/07(土) 19:19:51.58 ID:aEHKyHBZ0
ダージリン「まだかろうじて西住流の体裁を整えていたのが逆に恐ろしいわ。もしも決勝だったら彼女達はきっと、なりふり構っていなかったでしょうから」

カチューシャ「……」

ダージリン「カチューシャ、あなた達が戦う大洗は」

カチューシャ「あいつがいるんでしょ。とっくに知ってるわよ」

ダージリン「……あなたは彼女との因縁があるものね。……向こうは知らないでしょうけど」

カチューシャ「まさかあんな無名校に転校してるだなんてね」

ダージリン「カチューシャ。あなたは、彼女と戦える?」

カチューシャ「愚問ね。相手が誰であろうと叩き潰すわ」

ダージリン「……そう答えると思ってたわ。……大洗の隊長は、逸見エリカは強いわよ」

カチューシャ「……あら、あいつそんな名前だったの?知らなかったわ」
704 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/07(土) 19:24:57.92 ID:aEHKyHBZ0





―西住邸―

まほ「……お母様、明日行われる準決勝で私達の相手が決まります」

しほ「ええ」

まほ「強豪のプラウダに対し、相手は素人集団です。順当に考えてプラウダが勝ち進むでしょう」

しほ「……ええ」

まほ「お母様、かねてよりお願いしていたように大洗が負けた場合、大洗の隊長を西住流より破門して頂きたい」

しほ「……」

まほ「元より、何故あいつが未だに西住流の門下生として名を連ねているのか。私には理解できません」

しほ「……私も大洗の試合には注目していました。1回戦、2回戦、共に少ない戦力を効率よく使うことで勝利を手にしている。

   西住流は勝利こそ至上。ならば、あの子の西住流も決して間違っては――――」

まほ「違うっ!!あんなのは西住流じゃないっ!!見苦しい、偽物だッ!!」

しほ「……」
705 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/07(土) 19:30:49.97 ID:aEHKyHBZ0
まほ「……すみません。取り乱しました」

しほ「いえ、かまいません」

まほ「……お母様、私は西住流そのものです。あなたの娘である私こそが、次代の西住流を継いでみせます」

しほ「……ええ、その通りです。西住流の未来はあなたにかかっています」

まほ「ありがとうございます。……ならばもう一つ。破門に加えて、あれが二度と戦車道をできないようにして欲しいです」

しほ「……何故」

まほ「戦車道をさせないために黒森峰から追い出したのに、転校先でまた始めるような事をするのであれば、もう出場自体をできないようにするしかありません」

しほ「まほ、私にそこまでの権限は……」

まほ「無いとは言わせません。あなたは、『西住しほ』なのですから」

しほ「……確かに、あの子にはそちらのほうが幸せなのかもしれません。戦車道は今のあの子にとってあまりにも……重すぎる」

まほ「わかってくれてなによりです。なら、私はもう戻ります。練習があるので」スクッ

しほ「……まほ」

まほ「……」

しほ「……あの子を、許してあげて」

まほ「……お母さんがそんなに弱い人だと思わなかった」スタスタスタ

しほ「…………っ、みほ……」
706 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/07(土) 19:33:37.60 ID:aEHKyHBZ0





沙織「うぅ……寒いよー……」

エリカ「ほら、ちゃんとカイロ貼っときなさい。なんなら腹巻でもしておけば?」

沙織「さすがにそれは……」

麻子「あったかくていいぞ」ポンポン

沙織「麻子は凄いね……」

華「この寒さと雪では花もしおれてしまいます……」

優花里「試合が始まればエンジンで少しは暖かくなるといいんですが……」

沙織「うーん、戦車も真っ白で見てるだけで寒くなるよ……」

エリカ「しょうがないでしょ」

沙織「えりりん、後ろ向くと髪のせいで戦車との境目が分からなくなるね……」

エリカ「沙織、あなた意外と余裕あるわね……」
707 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/07(土) 19:39:38.20 ID:aEHKyHBZ0
ブロロロロ……




優花里「ん?誰か来ましたよ?」

エリカ「あれは……プラウダの」

カチューシャ「……」

ノンナ「……」

優花里「隊長である『地吹雪のカチューシャ』と副隊長である『ブリザードのノンナ』ですね」

カチューシャ「……ずいぶんと貧相な戦車。それに、戦車の色をこちらに合わせてくるだなんて、あなた随分人真似が上手いのね?」

エリカ「少しでも勝率を上げるためですよ。……初めまして、隊長の逸見エリカです」

カチューシャ「へぇ、あなたが大洗の隊長?よく知ってるわよ。……これなら楽に勝てそうね」

梓「っ……何、あの人」
708 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/07(土) 19:42:44.01 ID:aEHKyHBZ0

エリカ「あら?そう思って頂けるなら幸い。この積雪ですもの、浮足立った奴の足を掬うだなんて簡単にできますから」

カチューシャ「……ふんっ、ならせいぜいカチューシャを楽しませてみなさい。去年の決勝みたいにつまらない結果は嫌だから」

エリカ「……ええ、こちらこそ」

カチューシャ「じゃあね、大洗の白雪姫さん。ピロシキ〜」

エリカ「え、ちょ……」

ノンナ「ダスビダーニャ」

沙織「なんか、相手の隊長小っちゃいけど態度は大きかったね」

優花里「それだけの実力がある。という事でしょうね」

エリカ「ええ、その通りよ。……それはそれとして、そろそろあのエセ英国人に痛い目を見せる時かしら?」

優花里「……悪気があるわけじゃないかと」

エリカ「なおさらタチが悪いわね。……この試合見に来てないかしら?そのまま雪に埋められるのに」
709 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/07(土) 19:45:10.19 ID:aEHKyHBZ0





ダージリン「くしゅんっ」

オレンジペコ「……ダージリン様、やっぱり雪降る中で野点は無理じゃないですか……?」

ダージリン「あら、ペコもまだまだね。こんな言葉を知ってる?『心頭滅却すれば火もまた涼し』」

オレンジペコ「涼しすぎです……」

ダージリン「これも風情よ、楽しみなさい」カタカタ

オレンジペコ「震えてるじゃないですか……」

ダージリン「……紅茶を飲んで温まりましょう」

オレンジペコ「はぁ……ん?あれは……」
710 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/07(土) 19:46:54.54 ID:aEHKyHBZ0





まほ「……」

ダージリン「まほさん」

まほ「……ダージリンか。何の用だ」

ダージリン「何の用かだなんて、随分ね。この寒い中ただ見てるのも退屈でしょ?良かった私たちの所に来ない?温かい紅茶も入れて差し上げますわ」

まほ「……断――」

???「いいじゃないですか。せっかくのお誘い、断るなんて失礼ですよ」

まほ「お前……」

ダージリン「あら?あなたも来てたのね」

???「お久しぶりです。ダージリンさん」

ダージリン「ええ、元気そうで何よりよ」

???「はい。決勝もあるのに、体調崩してる暇なんて無いので」

ダージリン「いい心がけね。さすが副隊長さん」

???「あはは……まだそう呼ばれなれてないので普通に呼んでください」

ダージリン「……そう。なら、あなたも一緒に来ない?―――――小梅さん」






小梅「ええ。是非とも」





711 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/07(土) 19:49:43.22 ID:aEHKyHBZ0





エリカ「みんな、準備……はできてるわよね」

『はいっ!』

エリカ「なら、覚悟はできてる?」

『はいっ!』

エリカ「いい返事よ。何度も説明した通りゴロゴロ作戦は高度な連携が求められるわ。そのために廃校の件を伝えて意志の統一を図った。

    ……負けた時の事は負けた時に考えなさい。今は、全力で勝ちに行くわよ」

『はいっ!』

エリカ「カモさんチーム」

そど子『なんですか?』

エリカ「初試合がこんな追い込まれた状況なのは同情します。だけど、あなた達も大事な戦力なんです。悪いですけど、期待させてもらいます」

そど子『……はい。私たちだって廃校は嫌ですから』

エリカ「レオポンさんチーム」

ナカジマ『はいはいー』

エリカ「操作技術に関しては心配してません。だけど、それだけじゃないってのはもう十分知ってると思います」

ナカジマ『そりゃあね、ここの戦車全部私たちが診てきたんだから』

エリカ「堅い装甲、強い砲撃。あなた達が今回の攻撃の要になります。頼みますよ」

ナカジマ『……任せて』
712 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/07(土) 19:53:40.54 ID:aEHKyHBZ0
エリカ「最後に……アヒルさんチーム」

典子『はいっ!』

エリカ「今回のフラッグ車はあなた達よ。作戦の都合上、移動速度の遅い89式と護衛のB1には離れてついてきてもらうことになるわ。

    視界は良くないけど決して私たちを見失わず、つかず離れずを保って」

典子『了解ですっ!』

エリカ「あなた達をフラッグ車に選んだのは私たちが前線に出るからってだけじゃないわ。

    ……今のあなた達ならたとえプラウダの猛攻を受けても生き残れるって信じてるからよ」

典子『……はいっ!』

エリカ「みんな……勝ちましょう。そのための全てを、私たちは持っているわ」

『はいっ!!』

エリカ「さぁ、そろそろ時間よ。相手が優勝校だろうと関係ない。私たち大洗の力、見せてやりましょうっ!!」

『おーっ!!』
713 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/07(土) 19:54:16.84 ID:aEHKyHBZ0




『試合開始っ!!』







エリカ「パンツァー・フォー!!」






714 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/07(土) 19:54:57.45 ID:aEHKyHBZ0
ここまで。
書き溜めが心もとないのでしばらく週一での投稿になります。
次は来週の土曜で。
715 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/07(土) 20:14:06.78 ID:0pU6OEFEO

やっぱ副隊長は小梅か
716 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/07(土) 20:38:57.14 ID:w6sANY3n0

士気は高いがその作戦で大丈夫だろうか
717 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/07(土) 20:48:42.61 ID:aStRWgflo
乙ー
718 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/07(土) 21:05:08.82 ID:I3XC0Ct+O
気長に待ってる乙

・・えっまさかそっちなの・・?
719 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/07(土) 21:26:16.68 ID:4kbfi+6w0

ネームドが少ないため、常時持ち上げられる小梅さん
720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/07(土) 21:40:42.04 ID:mnVjPpVM0
>>719
言うてみほエリカと並んで1年でレギュラー勝ち取ってるし事故後に2年でもレギュラー張れる実力とメンタルあるからな
721 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/08(日) 00:56:13.78 ID:emaKvUTi0
言うて決勝なら単純計算で100人は参加するわけだし
722 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/08(日) 20:21:22.68 ID:rMYRl2R00
普段はのんびり書いてばっかだが
ここで書くようになって初めて続きが楽しみな作品に出会えたかもしれない
ガルパン見てみようかな
723 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/08(日) 21:06:43.89 ID:UOivE6b+O
乙です!
724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/09(月) 00:10:36.61 ID:FB+HPKtG0

確かに事故後に試合参戦できるメンタルはすごい
725 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/12(木) 00:55:07.59 ID:0xdvFmeB0
乙です。
このまほ姉怖ぇ……某壺屋みたいにガチで殺しにきそうだな
726 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/14(土) 18:16:46.57 ID:ryw3ckmPO
時が来た
727 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/14(土) 18:39:44.79 ID:GzYcfBrwO
待機待機
728 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/14(土) 19:36:54.26 ID:N/tm8TpI0
wktk
729 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/14(土) 21:25:19.51 ID:cL5MO1Xc0




オレンジペコ「どうぞ。温まりますよ」

小梅「ありがとうございます。ほら、隊長も」

まほ「……始まったな」

オレンジペコ「装甲の厚いポルシェティーガーを先頭にして敵陣へ一直線。大洗は早めに決着を着けようとしてるみたいですね」

ダージリン「ペコ、それは正しいけれど正確ではないわ」

オレンジペコ「どういうことですか?」
730 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/14(土) 21:29:45.43 ID:cL5MO1Xc0
ダージリン「大洗が、エリカさんがやろうとしているのは――――」

まほ「電撃戦<<ブリッツ・クリーク>>……エリカが、最も得意としていた作戦だ」

オレンジペコ「電撃戦……」

ダージリン「本来なら戦車だけでなく航空部隊と歩兵を合わせてやるものだけど、大洗は車両数の少なさをそのまま少数精鋭という強みに変える事で作戦を可能にしてるわ」

小梅「フラッグ戦ルールにおいて、最短距離でフラッグ撃破を目指す電撃戦は強力で、一見簡単なように見えますけど、その実、高い練度と統率が求められます」

オレンジペコ「……確かに、動かすのすら至難の業のポルシェティーガーを含めて、大洗は車種が全て違うのにあの速度であんな統率の取れた動きを……凄い、本当にまだ初めて半年も経ってないんですか?」

ダージリン「ええ。隊長はもちろん、隊員の練度と意思統一が素晴らしいわ。才能……そんな言葉でまとめたくないほど」

まほ「……やっぱりか」ボソッ

小梅「……」

オレンジペコ「え?」





まほ「どれだけ取り繕っても……偽物は、偽物でしかないということだ」




731 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/14(土) 21:35:34.13 ID:cL5MO1Xc0





エリカ「みんなっ!遅れてないっ!?」

優花里「全車両ちゃんとついてきてますっ!!」

エリカ「レオポンさん、そっちはどうっ!?」

ナカジマ『今のところ大丈夫。寒いからエンジンも熱くなりすぎなくて丁度いいくらいだよ』

エリカ「よしっ!このまま一気にフラッグ車を叩くわよっ!!」

優花里「まさしく電撃戦っ!!テンション上がりますっ!!稲光<ブリッツ>の如く、速攻ですっ!!」

沙織「でも、本当に敵がこの先にいるの?」

エリカ「フィールドは広くてもスタート地点は決まってる。その上で予想していたいくつかのルートに相手の編成を加味すれば進行ルートは絞れるわ」

華「なるほど……」

エリカ「加えて、この移動速度。エンジンいじってるとはいえ、種類の違う戦車で隊列を組んだままこの速度でくるだなんて予測できないはずよ」

沙織「だけど失敗したら……」

エリカ「囲まれて全滅でしょうね。だからこその一撃必殺。二の太刀いらずってやつかしら?」

左衛門座『今薩摩隼人の話した?』

エリカ「してないから集中しなさいっ!!」
732 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/14(土) 21:37:43.08 ID:cL5MO1Xc0
優花里「エリカ殿、そろそろ」

エリカ「……見えたっ!敵の側面っ!!」

沙織「ほんとにここに来てた……」

優花里「部隊の展開はまだしてないようですっ!」

エリカ「フラッグ車は……いたっ!!全車、フラッグ車に砲撃を集中してっ!!」

『了解っ!!』

優花里「……あれ?」

沙織「ゆかりん、どうしたの?」

優花里「いや……10、11……相手の部隊12輌しかいないです」

沙織「他のは後ろで待ってるとか?私たちだってカモさんとアヒルさんは後ろの方だし」

麻子「もしくは待ち伏せか」

優花里「ですが、そうだとしても3輌で待ち伏せは……相手は私たちがどこから攻めてくるかわからないはずです」

沙織「なら……」

エリカ「……」
733 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/14(土) 21:45:42.02 ID:cL5MO1Xc0








『あら?あなたが大洗の隊長なのね、よく知ってるわよ。……これなら楽に勝てそうね』







エリカ「……まさかっ!?」

ダァンッ!!

沙織「きゃぁっ!?」

優花里「砲撃ですっ!?」

エリカ「っ……どこからっ!!」

優花里「えっと………あそこですっ!!あれは……T-34/85が2輌、それにISっ!?木々に隠れてこちらを狙ってますっ!?」

麻子「……おい」

エリカ「っ!?敵部隊の進行方向が変わった、こっちに向かってくるっ……」

沙織「ばれてたっ!?」

優花里「まずいですっ!?」
734 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/14(土) 21:54:19.89 ID:cL5MO1Xc0
ノンナ『カチューシャ、W号射程内です。この距離なら外しません』

カチューシャ「そう、ならさっさとやっちゃって」

ノンナ『……よろしいのですか?』

カチューシャ「いいわよ。この程度の相手に策を取ろうとした私がバカだったわ。頭を潰して、指揮系統が乱れたところを頭を潰して終わり。さっさと帰るわよ」

ノンナ『……わかりました』

カチューシャ「……大洗の隊長さん」






カチューシャ「予想通り、つまらない試合だったわ」







735 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/14(土) 22:00:58.21 ID:cL5MO1Xc0

エリカ「麻子ッ急いで下がってっ!!」

麻子「間に合うか……」

優花里「ああ……来ますっ!?」





ダァンッ!!






736 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/14(土) 22:10:14.90 ID:cL5MO1Xc0





沙織「っ…………当たってない?」

ナカジマ『あんこうチーム無事ー?』

優花里「レオポンが盾にっ!?」

沙織「え、でもレオポンさんって私たちの前にいたんじゃ……」

エリカ「とにかく今は下がるわよっ!!みんな、急いでっ!!」







ノンナ『申し訳ありませんカチューシャ、W号を撃ち漏らしました』

カチューシャ「あら?珍しいわね」

ノンナ『W号前方にいたポルシェティーガー明らかにスペックを超えたスピードで後退し、そのままW号の盾になりました』

カチューシャ「へぇ、何したのかしら?まぁいいわ。当初の作戦通りそのまま部隊と合流してフラッグ車以外全部倒しちゃって」

ノンナ『良いのですか?』

カチューシャ「気が変わったわ。私たちの実力を見せつけてやるんだから」

ノンナ『……わかりました』
737 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/14(土) 22:13:33.81 ID:cL5MO1Xc0






エリカ「早く下がってっ!!」

典子『隊長、いったい何が……』

エリカ「敵に作戦が見破られてたわっ!!アヒルさんは護衛を付けるからそのまま後退してっ!!」

典子『っ……了解っ!』

エリカ「みんな、とにかくフラッグ車を守りなさいっ!」

『はいっ!』

エリカ「レオポンさんチーム、応答してっ!!」

ナカジマ『はいはいー』

エリカ「動けるっ!?」

ナカジマ『うーん、ごめんちょっと無理っぽい。辛うじて撃破判定出てないだけでちょっとでもエンジンに負荷かけるとボンッしそうだね』

エリカ「っ……」

ナカジマ『砲塔は使えるからこのまま殿を務めるよ。まぁ、私たちはここまでだけど』

エリカ「……ごめんなさい、私のせいで」

ナカジマ『違うよ。逸見さんの作戦が最善だったんだ。それが失敗したなら他の策でも同じことだったよ』

エリカ「……」

ナカジマ『気にしないで。まだ試合は終わってないんだから。……私たちを次もこの子に乗せてね』

エリカ「っ……はい。絶対にっ……」
738 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/14(土) 22:20:54.44 ID:cL5MO1Xc0





ホシノ「みんな、逃げられるといいな」

ツチヤ「私、すること無くなっちゃったんですけど……」

スズキ「やっぱ急造品じゃ3秒も持たなかったね」

ナカジマ「うーん、せめて決勝までに5秒はいけるようにしたいなぁ」

ホシノ「なんだ、もう次の試合の事を考えてるのか」

ナカジマ「ん?そりゃそうだよ。逸見さんは次もこの子に乗せてくれるって約束してくれたんだから」

ツチヤ「ははっ、先輩逸見さんの事気に入ってるんですねー」

ナカジマ「まーねー、妬ける?」

ツチヤ「もー何言ってるんですかー」

ホシノ「……来たぞ」

スズキ「……よし、それじゃあもうひと頑張りしますか!」

ナカジマ「うん。……逸見さん、頑張って。さぁ――――かかってこいっ!!」
739 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/14(土) 22:28:27.47 ID:cL5MO1Xc0





オレンジペコ「大洗は一気に追いつめられてしまいましたね……」

ダージリン「そうね。カチューシャの読みは完璧だったわ」

まほ「読み……そんな大層なものじゃないな」

オレンジペコ「どういうことですか?」

まほ「ある程度チームの練度があって、その上で戦力差を考えればあいつがとる選択肢なんて一つしかない。……たとえ、他の選択肢があったとしても」

オレンジペコ「……?」

ダージリン「まほさん、相手が事情を知ってる前提で話すのはあまり良い事とは言えませんわ」

小梅「そうですよ隊長」

まほ「……ふん」

ダージリン「ペコ、カチューシャはね誰よりもエリカさんの事を知ってるわ。エリカさんの得意技もね」

まほ「……」

オレンジペコ「なるほど。プラウダがあんな早い段階で待ち伏せをしていたのも、エリカさんが電撃戦を仕掛けてくるとわかってたからですか」

ダージリン「ええ、そうよ。……最も、彼女を知ってる人なら全員同じ読みをすると思うけれど」

オレンジペコ「……?ダージリン様、相手が事情を知ってる前提で話すのはあまりいい事ではないのですよね?」

ダージリン「あらごめんなさい」

小梅「……」
740 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/14(土) 22:29:05.73 ID:cL5MO1Xc0






まほ「自身の考えにこだわった結果、仲間を危険にさらす。……やはり、お前は救えないな」





741 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/14(土) 22:30:57.14 ID:cL5MO1Xc0
今日はここまで。次の土曜にまた。
742 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/14(土) 22:40:44.83 ID:ryw3ckmPO

また面白くなってきた
743 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/14(土) 22:41:55.66 ID:rtTxLqJG0
得意としていた、ね
744 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/15(日) 08:02:38.77 ID:fmLBTCZEO
相変わらず気になるとこで置いてくよなぁ!?乙
745 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/15(日) 09:46:47.50 ID:3mrjlsI80
エリカさんをこれ以上いじめないであげて……!
746 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/15(日) 17:55:36.37 ID:0865zT+Uo
747 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/15(日) 17:56:19.89 ID:0865zT+Uo
間違えた乙ー
748 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/18(水) 15:54:53.52 ID:ojkc3VkCO
以降は土曜更新ってことなのかい>>1ーシャ
749 : ◆eltIyP8eDQ [sage saga]:2018/04/19(木) 19:54:48.25 ID:7Qzyp/DJ0
その予定です同志>>748

書き溜めが出来次第投稿日を増やす予定ですが、当面は週一予定です。

なお、たまに息抜きで書いてるこのスレとは関係ないSSは随時投稿すると思います。あくまで気が向いた時ですが。
750 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 22:29:24.26 ID:L5Iu5m6Eo
楽しみ
751 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/21(土) 18:44:00.63 ID:k4ZSLE/V0




エリカ「全車固まらないでっ!!KVの榴弾を食らったらひとたまりもないわっ!!距離を取りつつお互いの位置を把握し続けてっ!!」

梓『はいっ……でもっ……』

杏『まずいねー追い込まれてる』

エリカ「っ……障害物のない平原じゃ狙い撃ちされるわっ!射線を取られないようにしつつ障害物のある街を目指しなさいっ!!」

エルヴィン『了解だっ!!』

エリカ「お願いみんなっ……なんとか耐えてっ……」

典子『隊長っ!街が見えましたっ!!』

エリカ「そのまま街に入ってっ!!建物を壁にしつつ迎え撃つわよっ!!」

典子『了解っ!!』
752 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/21(土) 18:45:10.73 ID:k4ZSLE/V0




ノンナ『カチューシャ、そちらは状況はどうですか』

カチューシャ「ポルシェティーガーにT-34が2輌道連れにされたわ。まったく、あいつらはシベリア送り25ルーブルね。

       手負いの虎にまんまとやられるようじゃまだまだよ」

ノンナ『大洗は雪原を抜け、障害物の多い街を目指しているようです』

カチューシャ「ま、そうするわよね。私たちはこのまま追い立てるわよっ!!」

ノンナ『Да』

753 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/21(土) 18:51:42.60 ID:k4ZSLE/V0








ダァンッ!!  ダァンッ!!

梓「早くっ!!建物を壁にしてっ!!」

桃『逸見っ!!全員街に入ったぞっ!!』

エリカ「このままフラッグ車を守りつつ迎え撃ちますっ!!まずは―――」

ダァンッ! ダァンッ!!

エリカ「っ!?どこからっ!?」

沙織「えりりん!?あれっ!!」

エリカ「っ!?あんなところにっ!?」

ねこにゃー『逸見さん、こっちも……』

典子『これは……』

桃『囲まれたぁっ!?』

エリカ「そんな……」

ダァンッ! ダァンッ!!

沙織「えりりん、どうするっ!?」

エリカ「とにかく反撃を……でも、このまじゃ……」
754 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/21(土) 18:54:10.92 ID:k4ZSLE/V0

ダァンッ!! ガァンッ!!


梓『ウサギさんチーム、主砲身吹っ飛びましたぁっ!!?』

エルヴィン『隊長、このままじゃ全滅だ』

ねこにゃ―『じりじりと輪を狭めてきてるよ……』

エリカ「あれは……教会?……とにかく逃げないとっ!!全車、あの教会に入ってっ!!」

『了解っ!!』

ねこにゃー『逸見さん危ないっ!!』

エリカ「っ!?」


ダァンッ!!

ガインッ!!


エリカ「猫田さんっ!?」

ねこにゃー『な、なんとか大丈夫……角度が良かったのかな?とにかく早くっ!!』

エリカ「っ……みんな急いでっ!!」
755 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/21(土) 19:00:27.33 ID:k4ZSLE/V0




エリカ「……どうにか全員退避できたみたいね」

沙織「砲撃、止んだね……」



ザッザッザッ


優花里「あれは、プラウダの……」

エリカ「……隊長自らがおいでだなんて随分ね。何の用?」

カチューシャ「降伏しなさい。あなた達に勝ち目はないわ」

エリカ「……舐めた事言ってくれるわね。そんな事するわけ」

カチューシャ「おとなしく降伏すれば大洗の隊長、あなたを我がプラウダ高校に迎え入れてあげるわ」

エリカ「……はぁ?」

沙織「何言ってるのっ!!そんなの、認められるわけないでしょ!?」

桃「ふざけるのも大概にしろっ!!」

カチューシャ「逃げ出したとはいえ黒森峰にいたのなら、少しは役に立つかもしれないからね」

エリカ「……」

カチューシャ「それに、どうせ負けたら廃校になるんでしょ?なら廃品利用も強者の美徳よ」

沙織「っ……廃校の話、知ってるんだ」

麻子「逸見さんはゴミ扱いか」

エリカ「……断る。たとえ帰る場所が無くなろうと、一緒に戦ってくれたみんなに背を向けて、あなた達の元へ行くほど恥知らずじゃないわ」

カチューシャ「……私は寛大よ。3時間あげる。ゆっくり考えなさい」
756 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/21(土) 19:04:31.75 ID:k4ZSLE/V0


ザッザッザッ


華「塩でも撒きましょうか」

麻子「持ってきてないな」

沙織「それじゃあ雪でも撒く?白いし」

優花里「すでに辺り一面にまかれてます……」

エリカ「……とにかく、相手の方からわざわざ立て直しの時間をくれたんだから有効に使いましょう。とりあえず修理と点検、あと……」

優花里「偵察です!」

エリカ「そうね、この窮地を脱するためにも敵の配置確認は必須よ。優花里、頼める?」

優花里「お任せをっ!!」

エルヴィン「なら、私も行こう」

エリカ「ありがとう。でも、もう2人くらい欲しいわね」

麻子「なら、私が行こう」

エリカ「え?」

沙織「麻子がぁっ!?」

麻子「そんな驚く事か」
757 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/21(土) 19:07:30.50 ID:k4ZSLE/V0
沙織「だって外寒いんだよ?雪降ってるんだよ?なのに麻子が自主的に行きたがるだなんて……」

麻子「……私だって、廃校を撤回させたいのは同じだ。それに私は目がいいからな。2.0だ」

エリカ「……そう。なら、頼んだわ」

麻子「任せろ。あと、そど子も連れて行く」

そど子「私もっ!?」

麻子「お前も確か目が良かったろ」

そど子「なんでそんな事知ってるのよっ!!」

麻子「だって、校門から遥か離れた私を普通に目視してただろ」

そど子「あれは、あんな時間にフラフラ歩いてるのはあなたしかいないからよっ!!」

麻子「じゃあ目、悪いのか」

そど子「2.0よっ!!」

麻子「なら問題ないな」

そど子「だからってあなたと行く理由にはっ……」

麻子「秋山さん、相手の戦車の特徴を教えてくれ。一回聞けば覚える」

優花里「麻子殿……さすがですっ!!」

そど子「聞きなさいよっ!?」
758 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/21(土) 19:13:29.82 ID:k4ZSLE/V0




エリカ「……まさかここまで詳細な情報が集められるだなんて」

エルヴィン「グデ―リアンの機転で、敵から直接話を聞くことができたからな」

麻子「私たちはそど子のせいで見つかりかけたが」

そど子「私のせいっ!?」

エリカ「……」

杏「……逸見ちゃん、どう?」

エリカ「……完全に包囲されている。いくらこちらが降伏しないと言っても、その気になればこの建物ごと私たちを倒せるわ」

梓「建物ごと……どこか、穴はないんですか?」

エリカ「……ここだけ守りが薄いわね」

桃「ならそこから突破すればっ!」

エリカ「こちらがそう考えると思ったからこの配置にしたのでしょうね。……つまり罠よ」

桃「っ……」
759 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/21(土) 19:16:21.00 ID:k4ZSLE/V0
エリカ「……」

梓「エリカ先輩……」

エリカ「……そんな不安な顔しないの。大丈夫、必ず手はあるわ」

梓「先輩っ……!」パァッ

エリカ「とはいえ、ちょっと考える必要があるわね」

沙織「えりりんどこ行くの?外は寒いよ?」

エリカ「丁度いいわ。頭冷やしながら考えたいから。10分もしたら戻るわよ」スタスタ

沙織「あ、えりりん……」

麻子「沙織、寒い。温かい飲み物をくれ」

沙織「え?うん、ちょっと待ってて」

桃「……」
760 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/21(土) 19:19:56.92 ID:k4ZSLE/V0




エリカ「ふぅ、確かに寒いわね。カイロ、もっと持ってくればよかった……」

エリカ「……どうする。せめてレオポンさんチームがいれば話は変わったのに私の失策のせいで……」

エリカ「……何か、何か手があるはず。こんなところで諦めたら……」
761 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/21(土) 19:21:25.62 ID:k4ZSLE/V0





やーってやる やーってやる やーってやーるぜ

いーやなあーいつをボーコボコにー




762 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/21(土) 19:45:51.82 ID:k4ZSLE/V0
エリカ「っ!?」

栗毛の少女『あははっ、嫌なあいつって誰だろうね?』

エリカ「っ……消えろ。あなたの相手をしてる暇はないの」

栗毛の少女『どうせ、何もできないよ。あなたの考えなんて上辺だけなんだもの』

エリカ「……今日はずいぶんと喋るのね」

栗毛の少女『ホントはわかってるんでしょ?』

エリカ「……」

栗毛の少女『調子に乗ってみんなを鼓舞して大失敗♪まるでボコだね』

エリカ「……黙りなさい」

栗毛の少女『ああそうだね、ボコはちゃんと自分の信念があるから。何もないあなたとは似ても似つかないね』

エリカ「うるさいっ……」

栗毛の少女『廃校の危機にかこつけて、自分のしたことから逃げたかったの?』

エリカ「違うっ……私は、私は学校の……みんなのためにっ……」

栗毛の少女『だったら、選択肢なんてないよ?』

763 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/21(土) 19:51:47.52 ID:k4ZSLE/V0
エリカ「……いいえ、あなたには頼らない。私と、みんなならきっとこの状況を打開できるはず」

栗毛の少女『あははははっ!!まだそんな事言えるんだ?そんな事、かけらも思ってないくせに』

エリカ「違うっ!?私は……ちゃんとみんなを信じてっ……」

栗毛の少女『嘘つき』

エリカ「……違う、違うっ!!私は、みんなを……仲間を信じてるっ!!だからきっと、今回だってっ……」

栗毛の少女『信じてなんかいないよ。だって、あなたはまだ何も教えてないもの』

エリカ「……」

栗毛の少女『無理だよ。あなたには』

エリカ「っ……黙れ」

栗毛の少女『あなたにそんな力も勇気もないよ。だってそれがあったなら―――――私はここにいないもの』

エリカ「黙れっつってんでしょっ!!!!」






「ひっ!?」





764 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/21(土) 19:55:39.62 ID:k4ZSLE/V0
エリカ「っ!?誰っ!?」

桃「い、逸見……」

エリカ「桃ちゃん……なんで……」

桃「な、なんかお前の様子がいつもと違う気がして……誰かと話してたのか?」

エリカ「……独り言よ。気にしないで」

桃「そ、その割には随分と荒れてたみたいだが……」

エリカ「そういう時もあるのよ」

桃「そ、そうか……」

エリカ「……」

桃「……なぁ、逸見」

エリカ「何?」
765 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/21(土) 19:59:11.31 ID:k4ZSLE/V0
桃「その……困ったことがあるなら、言ってくれ」

エリカ「……だから、さっきのはただの独り言だって」

桃「そうじゃない、それだけじゃない。……お前は、会長に似ているから」

エリカ「えぇ……?」

桃「そんな嫌そうな顔をするな……会長は、一人で抱える傾向がある。……お前みたいにな」

エリカ「……」

桃「それは、お前や会長が悪いんじゃない。……頼りない私たちが、私が悪いんだ」

エリカ「……そう?桃ちゃんもずいぶん頑張ってると思うけど」

桃「お世辞はよせ。……少なくとも、廃校の一件に関して、お前と会長にばかり負担をかけてい事ぐらい自覚している」

エリカ「……」

桃「だから、せめて何かお前の力になれる事があるなら言ってくれ。それぐらいしか、私にはできないから……」
766 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/21(土) 20:15:39.06 ID:k4ZSLE/V0
エリカ「……桃ちゃん」

桃「な、なんだ?」

エリカ「あなたも、みんなも……私を責めないのね」

桃「……責める理由がどこにある」

エリカ「みんなを煽って、これなら勝てるって希望を持たせて、なのにこのザマよ?……私のせいって言われても仕方ないわ」

桃「……お前が一番戦車道に精通しているんだ。そのお前が立てた作戦でダメだったなら他の奴でも同じことになってた……いや、そもそも試合は終わってただろう」

エリカ「……自動車部のみんなも同じような事言ってたわ」

桃「なら、みんなもそう思っているさ。くよくよするぐらいなら、どうにかしようと足掻くんだ」
767 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/21(土) 20:20:19.51 ID:k4ZSLE/V0
エリカ「……ねぇ」

桃「今度はなんだ?」

エリカ「私ね、桃ちゃんの事好きよ」

桃「はぁっ!?な、何言ってるんだ急にっ!?」

エリカ「そんな動揺しないでよ……人としてよ。変な意味じゃないわ」

桃「そ、そうか」

エリカ「真っ直ぐで一生懸命で……大切なものを守るためにどこまでも全力なあなたは、私にとってまぶしかったわ」

桃「私は生徒会としてやるべき義務があるからなっ!!」

エリカ「それが空回りする時もあるけどね?」

桃「うっ……」

エリカ「……それだけ。そろそろ戻りましょ。吹雪いてきたわ」

桃「あ、ちょっとまてっ!?」
768 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/21(土) 20:20:59.51 ID:k4ZSLE/V0
ここまでー。また土曜に。
769 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/21(土) 20:24:50.19 ID:4WhCDge+o
770 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/21(土) 21:58:24.48 ID:apB5qHVg0
桃ちゃんって何かボコに被るよね
771 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/21(土) 22:00:21.53 ID:2KvwBfuEO

亡霊のように出てくるみほとエリカのやり取り見てるとcod boのメイソンとレズノフを思い出す
772 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/21(土) 22:20:02.64 ID:q1ugJAUco
乙ー
773 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/21(土) 23:24:19.16 ID:jIdfjBgaO
乙です!
774 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 01:15:58.45 ID:LYkA57VH0
やっぱコンタクトにしただろこいつ
775 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 09:06:51.44 ID:qc+0uBy/O
何処まで向かってくんやろ、期待乙
776 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/22(日) 18:37:53.04 ID:utMRVvsn0
エリカ「私の名は! ミホトル! ズミノフ! これは私の復讐だ!!」
エリカ「1 2 3 5 7 11 13 17 19」
777 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 20:34:49.53 ID:ayTV2/e10
>>776
つまんね
そのゴミみたいなレスをよくよく読み返して同じようなゴミレスを二度としないように反省しろ
778 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/22(日) 21:45:41.06 ID:utMRVvsn0
>>777
面白いレスだな
779 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/28(土) 21:29:44.92 ID:ExbdD3940





『只今吹雪のため、試合を続行するかどうか協議しています』


オレンジペコ「もしも試合がこのまま終わったら、審判の判定になりますね……」

ダージリン「そうなったら、大洗を追い込んでいるプラウダの勝利になるでしょうね」

まほ「……」スクッ スタスタ

ダージリン「あら?どこへ行くの?」

まほ「これ以上は時間の無駄だ」

ダージリン「……あなた、随分と余裕がないのね?」

まほ「……黙れ」

ダージリン「なら、もう少し私たちのもてなしを受けてもらえる?せっかくここまで来たのだから、最後まで見るのも礼儀よ」

小梅「そうですよ隊長」

まほ「……」クルッ スタスタ ドサッ

小梅「うちの隊長がごめんなさい。いつもは冷静なんですけど、あの人の事になると…」コソッ

ダージリン「いいのよ。それよりも、あなたはずいぶんと余裕があるのね」

小梅「私ですか?」
780 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/28(土) 21:34:00.73 ID:ExbdD3940
ダージリン「どちらが勝っても問題ないという事かしら?」

小梅「うーん……それは正しいですけど、解答としては不正解ってところですかね?」

ダージリン「あら、それは残念。それじゃあ模範解答を教えてもらえる?」

小梅「私は、大洗が勝つって信じてますから」

ダージリン「……それは、どうして?」

小梅「え?だって、大洗はあの人が隊長をしているんですから。勝ちますよ、きっと」

ダージリン「……小梅さん、あなたは」

まほ「ダージリン、あまり赤星の言葉を真に受けるな」

小梅「えー?ひどいですね」

まほ「相手を過大評価するのはお前の悪い癖だ。いいか、敵の力量を図れず必要以上に警戒する事を『臆病』というんだ」

小梅「……はーい、気を付けますよ。ごめんなさい、ダージリンさん」

ダージリン「……いえ、良いのよ。私も、大洗に肩入れしてる部分があるから」

オレンジペコ「部分も何も、ガッツリ肩入れしてると思いますよ?」
781 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/28(土) 21:38:14.80 ID:ExbdD3940





桃「……残り一時間か……」

あや「寒い……」

桂利奈「お腹減ったなー」

ももがー「寒くて筋トレもできないもも……」

ぴよたん「熱が、カロリーが足りない……」

妙子「さすがに、つらいです……」

あけび「雪合戦でもする……?」

忍「そんな余裕、無い……」




沙織「みんな……」

桃「空気が重いな……」

エリカ「寒さと追い込まれた事による焦り……いや、諦めが士気を削いでいる」

桃「……逸見、何かみんなを元気づける事を言えないか?」

エリカ「……廃校の件はもう使えない。カンフル剤になりそうなものは無いわね……」

桃「っ……」

エリカ「それに、解決策のない状態で下手に奮起を促しても反発を招くだけよ」

桃「それは……そうかもだが」

エリカ「……」

沙織「学校、無くなっちゃうのかな……」

エリカ「……大洗が無くなったら、私は……」
782 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/28(土) 21:42:47.64 ID:ExbdD3940





梓「……」

ねこにゃー「……」

典子「……」

エリカ「3人そろってどうしたのよ」

梓「先輩……」

ねこにゃー「いや、何かいい案無いかなって」

典子「見つかってませんが……」

エリカ「……あなた達は諦めてないのね」

梓「当たり前じゃないですか」

ねこにゃー「みんなだってただ寒さにやられてるだけで、諦めてなんかないはず……」

典子「根性が足りないな。……私が言えたことじゃないけど」

エリカ「あなた達……」
783 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/28(土) 21:45:19.38 ID:ExbdD3940








負けたら、また全部無くなっちゃうよ







784 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/28(土) 21:45:55.50 ID:ExbdD3940
エリカ「……」

梓「っ……」グスッ

エリカ「梓……?」

ねこにゃー「どうしたの澤さん、どこか痛いの……?」

梓「違、違います……先輩……私、悔しいですっ……先輩に頼ってばっかで、一番ピンチな今、何もできないのがっ……」

エリカ「……」

梓「私がもっと強ければ……もっと賢ければ……エリカ先輩を助けられたかもしれないのに」

典子「澤……」

ねこにゃー「澤さん……」

エリカ「……」
785 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/28(土) 21:47:19.75 ID:ExbdD3940






『私がもっと強ければ。私がもっと賢かったら。違う選択肢を選べて違う未来があったのかもしれない』





786 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/28(土) 21:48:26.85 ID:ExbdD3940
エリカ「……このまま終わったら、後輩に同じ轍を踏ませることになるわね」ボソッ

梓「え……?」

エリカ「………………あなた達」

梓「先輩……?」

エリカ「みんなを集めて」

典子「隊長、何かあるんですか?」

エリカ「……賭けに近いけど、手はある」

ねこにゃー「……そっか、ならいつもの事だね」

エリカ「……そうね。それじゃあ、いつものように勝ちに行きましょうか」

梓「先輩っ……!!」

エリカ「ほら、わかったならさっさと行きなさい」

梓「はいっ!!みんなーっ!!」タッタッタ
787 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/28(土) 21:50:10.29 ID:ExbdD3940

エリカ「……」チラッ

栗毛の少女『……』








エリカ「……これで、最後よ」







788 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/28(土) 21:54:30.96 ID:ExbdD3940




沙織「……本当にそれで行けるの?」

エリカ「相手の予想を外す。基本でしょ?」

優花里「それはそうですけど……」

華「このまま萎れるよりはマシです。せめて一華咲かせましょう」

エリカ「だけど、そのためには誰かに相手を引き付けてもらわなきゃいけないんだけど……」

杏「あーそれなら私たちがやるよ」

エリカ「会長?」

杏「たまにはカッコつけさせてよ」

エリカ「……わかったわ。お願い」

杏「おっけー。あ、山郷ちゃん、こっちで装填手してもらえる?」

山郷「え?私がですか?」

杏「どうせそっちの主砲は使えないでしょ?」

あゆみ「う……そうですね……」

杏「それじゃあお願い」

沙織「……えりりん、来たよ」
789 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/28(土) 22:01:05.99 ID:ExbdD3940
ザッザッザ


カチューシャ「回答を聞かせてもらいましょうか」

エリカ「……降伏はしない。私たちは最後まで戦うわ」

カチューシャ「……そう。残念よ、大洗の隊長さん。……もっと賢いと思ってた」

エリカ「あいにく、私は愚かで不器用なのよ。だけど、それで取りこぼしたとしてもやりたいようにやる。そう決めたの」

カチューシャ「ふん、随分偉そうに。……いいわ、なら好きにしなさい。せいぜい後悔しない事ね」



ザッザッザ


エリカ「……これで、後戻りはできない。勝って先に進むか、負けて廃校になるか。みんな、覚悟はいい?」

『はいっ!!』

エリカ「それじゃあ、行きましょうっ!!」
790 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/04/28(土) 22:01:44.36 ID:ExbdD3940
ここまでです。また来週。
791 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/28(土) 22:17:00.22 ID:aBs5HuGUo
乙ー
792 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/28(土) 22:29:24.00 ID:eNT0mQWFO
793 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/28(土) 22:35:28.86 ID:DHHnJL9o0
おつ
794 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/28(土) 22:45:25.65 ID:VjrS1ADjO
乙です
795 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 12:47:40.48 ID:1dHmH2i50
乙乙
796 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/05(土) 16:18:54.49 ID:T96Exk7M0




カチューシャ「……私の厚意を無碍にしたんだから、徹底的に叩かせてもらうわよ」

ノンナ『……来ました』

カチューシャ「……チッ、わざわざ分厚いところに突っ込んでくる?舐めるのも大概にしなさいよっ!!」





ダァンッ! ダァンッ!


杏「河嶋、すれ違いざまに撃つぞ!!砲身をもうちょっと左に向けろ!」

桃「はいっ!」

杏「…………撃てっ!!」

桃「っ!!」

ダァンッ! 

桃「っ……すみません」

杏「気にするなっ!正面の4輌このまま引き付けるよっ!!」

エリカ『カメさんチーム、お願いっ!!』

杏「おっけぇっ!!山郷あゆみwithカメさんチーム、行くよっ!!」

あゆみ「わ、私がメインですかっ!?」

柚子「わざわざ来てもらったんだからこのぐらいさせてよー」

杏「そうそう、勝ったら大々的に宣伝するからさ『勝利の立役者は山郷あゆみっ!』ってね」

あゆみ「気の使い方がおかしいですよーっ!?」

桃「山郷っ!!装填急げっ!!」

あゆみ「はいーっ!!」ガションッ
797 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/05(土) 16:19:57.13 ID:T96Exk7M0
杏「小山っ!距離詰めろっ!ねちっこくへばりついてっ!!」

ダァンッ!!  ダァンッ!!

桃「っ……また……」

杏「河嶋っ!!落ち着いて撃てっ!38tでも0距離なら何とかなる、お前でも大丈夫だっ!!」

桃「会長……やっぱり砲手は会長がやるべきじゃ……」

杏「今さら何言ってんだ」

桃「ですが……」

杏「逸見ちゃんは私たちが囮を務めることに何も言わなかった。つまり河嶋、お前でいけるって判断したんだ」

桃「……」

杏「見せてやれ、やってやれ河嶋。お前は――――私と逸見ちゃんが見込んだ奴なんだから」

桃「っ……はいっ!!」

杏「逸見ちゃんっ!!構わず展開しちゃってっ!!」

エリカ『分かってるわっ!!』

杏「河嶋っ!!タイミング合わせろっ!!―――――撃てっ!!」

桃「っ!!」

ダァンッ!!

シュポッ!!

桃「よしっ……!」

杏「気ぃ抜くなっ!!次行くぞっ!!」

桃「はいっ!!」

あゆみ「っ!!」ガションッ
798 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/05(土) 16:22:14.37 ID:T96Exk7M0
杏「今っ!!」

ダァンッ!! ガンッ

桃「弾かれたっ……」

杏「もう一回行くよっ!!山郷ちゃん装填もっと早くっ!!」

あゆみ「はいっ!!」

ダァンッ! ドンッ!

杏「よし、足をやったぞっ!!河嶋、その調子だっ!!」

桃「はいっ!!」

柚子「桃ちゃん頑張ってっ!!」

桃「わかってるっ!!」

杏「撃てっ!!」

ダァンッ!! 

シュポッ!

杏「よしっ!!ここらで逸見ちゃん達に合流しに―――」

桃「っ!!あいつもっ!!」

杏「いや河嶋お前じゃこの距離は――――」
799 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/05(土) 16:25:03.60 ID:T96Exk7M0
ダァンッ  ガンッ ドォンッ!!


シュポッ!!


杏「――――え?」

あゆみ「……どういう事?」

杏「弾がさっき倒したT-34で跳弾して、命中……」

桃「こ、これは……」

杏「…………ぷふっ、あははははははっ!!かーしま、お前やっぱ凄いよっ!!」

桃「え?え?」

あゆみ「河嶋先輩凄い……」

柚子「桃ちゃん、もうここで外すー?だなんて言えないね……」

桃「ふ、ふんっ!!見たか私の実力をっ!!」

杏「……とはいえ」

柚子「あ……」





ノンナ「…………」





800 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/05(土) 16:28:14.84 ID:T96Exk7M0

ダァンッ!

シュポッ!!




杏「つつつつ……逸見ちゃん、やられたけど3輌仕留めたよ」

エリカ『嘘っ!?桃ちゃんがっ!?』

桃「なんで意外そうなんだっ!?」

エリカ『いやだって桃ちゃんよっ!?』

桃「私だからなんなんだーっ!?」

杏「あはは、逸見ちゃん河嶋頑張ったよ。ほめてやってよ」

エリカ『ええっ!!桃ちゃんよくやったわっ!!大好きっ!!』

桃「ななっ……!?」

あゆみ「わぁ……」

杏「おぉ、情熱的だね」

エリカ『後は私たちに任せて、風邪ひかないようにしてなさいっ!!』
801 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/05(土) 16:30:26.79 ID:T96Exk7M0





オオー!!

ガンバレー!!

オジョーッ!!




オレンジペコ「みんな大洗を応援してますね」

ダージリン「判官贔屓という事かしら」

小梅「そうかもしれませんね。……でも、あの人の実力は本物です」

まほ「……チッ、カチューシャめ余裕を見せた挙句にこれか」

小梅「隊長」

まほ「……ふん」
802 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/05(土) 16:34:15.64 ID:T96Exk7M0





エリカ「カモさんっ!追手の中にフラッグ車はいるっ!?」

そど子『いませんっ!!』

エリカ「わかったわっ!カバさん、アリクイさん、次の坂を登ったら敵をやり過ごしてっ!!一緒にフラッグ車を叩きに行くわよっ!!」」

『了解』

エリカ「ウサギさんとカモさんはアヒルさんを守ってっ!!」

『はいっ!!』

エリカ「相手はこの暗さと塗装のせいでこちらを視認しずらいはず。できるだけ撃ち返さず暗さに紛れてっ!!」






カチューシャ「追え追えーっ!!地の果てまで追いなさいっ!!」

ノンナ『カチューシャ、2輌いや3輌ほど見当たりませんが』

カチューシャ「そんなのどうだってっ……いないのって何っ!?」

ノンナ『…………三式、V突。それと……W号です』

カチューシャ「っ!?戻るわよっ!!2輌私についてきなさいっ!!ノンナたちはそのままフラッグ車を追ってっ!!」

ノンナ『わかりました』

カチューシャ「……まったく、私がこんな単純な陽動に引っかかるだなんてっ……」
803 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/05(土) 16:38:45.13 ID:T96Exk7M0





そど子『隊長っ!!敵が3輌そっちに向かいましたっ!!』

エリカ「っ……もうばれたか」

ねこにゃー『逸見さん、ボクたちが食い止めるよ』

エリカ「猫田さん?」

ねこにゃー『どこまでもつかわからないけど、少しは時間が稼げると思う』

エリカ「……わかった、頼むわ」

ねこにゃー『うん、任せて。それと、ボクの事はねこにゃーって呼んでね?』

エリカ「は?」

ねこにゃー『リピートアフタミー、ねこにゃー』

エリカ「…………ねこにゃー」

ねこにゃー『Good!!』

ももがー『ももがーはももがーももっ!!』

ぴよたん『ぴよたんはぴよたんだぴよー!!』

エリカ「ああもうっ!?歴女といいあなた達といい、なんなの?流行ってるのソウルネームで呼び合うの!?」

ねこにゃー『多分、逸見さんの反応が面白いからだと思うよ』

エリカ「……はぁ、時間稼ぎ頼んだわよ、ねこにゃー、ももがー、ぴよたん」

『おっけー!!』

沙織「なんだかえりりん可愛いね」コソッ

華「エリカさんも語尾に何かつけるといいかもしれませんね」コソッ

優花里「何がいいでしょうか?」コソッ

麻子「……『あんこうさんチームの隊長、えりりんだりんっ♪』」ボソッ




「「「それだっ!!」」」




エリカ「遊んでないで集中しなさいっ!!」
804 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/05(土) 16:41:14.48 ID:T96Exk7M0






ノンナ『カチューシャ、こちらはもうすぐ敵フラッグが射程に入ります』

カチューシャ「ならさっさと仕留めちゃってっ!!」

ノンナ『わかりました。そちらは?』

カチューシャ「今追っかけてる最中よ。フラッグには見つかったら街の中で逃げ回りなさいって伝えたところっ!!」

ノンナ『……カチューシャ、あまり焦らないように』

カチューシャ「…………わかってるわよっ!!」

ダァンッ!!

ガァンッ!!

カチューシャ「っ!?砲撃っ!?」






ねこにゃー「残念、弾かれたね……」

ぴよたん「距離を取りつつ時間を稼ぐぴよ」

ももがー「ヒット&ウェイっももっ!!」
805 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/05(土) 16:45:52.31 ID:T96Exk7M0
『隊長、相手の三式こちらを通すつもりはないようです』

カチューシャ「……上等よ。あのポンコツ潰してさっさと行くわよっ!!」





ぴよたん「ところで……さっきW号をかばった時に砲塔が……」

ねこにゃー「……うん。回んないね」

ももがー「やっぱり話しといたほうが良かったんじゃ……」

ねこにゃー「どうだろう……応急処置で何とかなるものじゃないし、これ以上逸見さんを落ち込ませたくなかったから……」

ぴよたん「後者が本音?」

ねこにゃー「……まぁね」

ぴよたん「それじゃあしょうがないね」

ももがー「後で一緒に怒られてあげるっちゃ!」

ねこにゃー「……ありがとう。なら、行こっか」

ももがー「砲塔が回らなくても、ももがーのドライビングテクで何とかしてみせるももっ!!」

ぴよたん「その意気だぴよっ!!」

ねこにゃー「逸見さん……頑張って」
806 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/05(土) 16:48:39.68 ID:T96Exk7M0
今回はここまでで。また土曜に
807 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/05(土) 17:09:24.78 ID:Ql3zwfJUo

えりりんかー
いいね
808 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/05(土) 18:56:58.42 ID:w6Sy87LJO
ももがーちゃん、頑張れ!
809 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/05(土) 23:48:18.32 ID:9NoV3yo8O
乙 毎週の楽しみだ
810 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/06(日) 00:09:18.93 ID:skVszVE+0
>>1ーチェ! >>1ーチェ!
811 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/06(日) 11:30:23.04 ID:2Yo1OJmao
乙ー
812 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/06(日) 13:57:01.32 ID:ai7WWfCwO
乙です!
813 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/12(土) 20:14:03.94 ID:jsK6L5+kO
時が来た
814 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/12(土) 21:04:12.88 ID:RtJirjaw0




優花里『エリカ殿っ!!敵フラッグ車を見つけましたっ!!』

エリカ「よくやったわ。優花里を偵察に出して正解だったわね。カバさん、行くわよっ!!」

エルヴィン『ああっ!!――――っ!?隊長、あれはっ!?』

エリカ「KV-2!?ここにいたのねっ……あれの榴弾は脅威よっ!!散開してっ!!」

エルヴィン『了解っ!!』

エリカ「……来るっ!!」
815 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/12(土) 21:08:01.99 ID:RtJirjaw0


ダァンッ


ドゴオオオンッ!!



沙織「うわぁ……凄い爆発」

エリカ「その分装填に時間がかかるっ!!カバさんと一緒に薄いところを狙ってっ!!」

華「っ!!!」

ダァン!ダァンッ!

シュポッ!!





エリカ「よしっ!!これで敵フラッグは丸裸よっ!!」



816 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/12(土) 21:12:17.02 ID:RtJirjaw0






シュポッ!!


ねこにゃー「っ……ここまでか」

ぴよたん「見せ場あったぁ……?」

ももがー「時間は稼げたと思うけど……」







カチューシャ「……まさか、3対1でここまで粘られるなんて」

『隊長、急ぎましょうっ!!』

カチューシャ「わかってるわよっ!!」



817 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/12(土) 21:21:27.10 ID:RtJirjaw0







ねこにゃー『逸見さんごめん。やられちゃった……』

エリカ「っ……いえ、ねこにゃーはよくやってくれたわ。待ってて、キッチリ決めるから」

ねこにゃー『……うんっ!』

沙織「だけど、さっきから敵に逃げられてばっかりだよ……」

エリカ「……どうする。相手は同じところを回ってるだけ。ならV突と挟み撃ちにする?いや、V突じゃ横の動きに対応しきれない。下手にやってもこっちの数を減らすだけに……」ブツブツ
  
典子『こちらアヒルさんチーム!護衛は全滅っ!』

梓『エリカ先輩、ごめんなさいっ!!』

そど子『隊長、急いでっ!!』

エリカ「っ……まずいわ」

華「……麻子さん、これ以上速度を上げることはできませんか?」

エリカ「華?」
818 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/12(土) 21:27:11.51 ID:RtJirjaw0

麻子「……悪いがこれ以上は難しい。カーブでスリップしないギリギリの速度だ」

華「……わかりました。エリカさん、私に考えがあります」

エリカ「何?」

華「……次の長い直線で敵のフラッグ車を撃ち抜きます」

エリカ「……いや、それができれば苦労しな」

華「敵がすぐそこまで迫っているのであれば、これ以上時間をかけるのは得策ではありません」

エリカ「……できるの?」

華「麻子さん、次曲がったら全速力でお願いします」

麻子「言っただろ。今がスリップしないギリギリだと」

華「いいです。そのまま真っ直ぐ走ってください。その分、相手との距離が近づくはずです。相手が角を曲がり、直線に入った後ろを通り過ぎざまに撃ちます」

麻子「……マジか」
819 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/12(土) 21:35:01.13 ID:RtJirjaw0


華「下手にブレーキをかけるとブレるので速度を緩めないでください」

エリカ「ちょ、流鏑馬じゃないのよ?それどころか相手は動いてる上に直前まで視認できないのに……」

華「アンツィオ戦で、私は動いているCV33に偶然命中させられました。あの偶然を……必然まで落とし込みます」

エリカ「……」

華「こちらのフラッグ車もギリギリです。これ以上、小細工をしている時間はありません」

エリカ「……そんな曲芸みたいな真似ほんとにできると思う?」

華「当てます。……当てて見せます。私にみなさんの一瞬をください」

エリカ「……わかったわ。華、あなたに賭けさせてもらう」

華「はいっ」

エリカ「麻子、お願い」

麻子「わかった」

沙織「華、頑張ってっ!!」

エリカ「……やってやりましょう」

華「……はい。任せてください」

優花里『相手の速度は変わっていません』

エリカ「了解。華、照準を合わせて」

華「はい。おそらく、この角度なら……」
820 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/12(土) 21:43:05.21 ID:RtJirjaw0

エリカ「……まったく、西住流だ連携だなんて偉そうに言ったところで上手く行くものじゃないわね。結局最後は賭けに頼るんだから」

沙織「あはは、そうだね。でも、サンダースの時と同じだよ。自分たちより強い相手を倒すんだから、賭けの一つや二つやって当然だよっ」

麻子「そうだな」

華「廃校がかかってますから。ここはエリカさんの主義や流儀は後回しです」

エリカ「はぁ……なら、しょうがないわね」

華「はいっ」

エリカ「……いろんなもの背負わせて悪いわね」

華「いいんですよ。この重みが、私の震えを取ってくれます」

エリカ「……ありがとう」

華「ええ」

麻子「……行くぞ」
821 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/12(土) 21:50:21.94 ID:RtJirjaw0


ギュィィィィンンッ!!



エリカ「沙織。危ないからどこかにつかまってなさい」

沙織「うんっ……」

華「……動も切り取れば静の連なり。自分の呼吸を相手の呼吸に合わせて、瞬間を射貫く……」

麻子「コーナー超えるぞっ!!」

ギュィィンンッ!!

エリカ「―――――華っ!!」

華「っ!!」

822 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/12(土) 21:51:04.73 ID:RtJirjaw0



ダァンッ!  







シュポッ






823 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/12(土) 21:53:55.65 ID:RtJirjaw0





『プラウダ高校フラッグ車走行不能。大洗女子学園の勝利っ!!』




824 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/12(土) 21:54:48.89 ID:RtJirjaw0





『プラウダ高校フラッグ車走行不能。大洗女子学園の勝利っ!!』







優花里「すっご……」





カエサル「うっわぁ……」

左衛門座「マジでか……」

おりょう「やばいぜよ……」

エルヴィン「……シモ・ヘイヘ」

「「「それだよねー……」」」

825 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/12(土) 21:57:23.84 ID:RtJirjaw0




ナカジマ「……逸見さん、やったね」

ツチヤ「帰ったらまた修理かー」

ホシノ「ああ、楽しみだな」

ツチヤ「……そうですねっ」

スズキ「EPSももっと改良しないとなー」




826 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/12(土) 21:59:29.49 ID:RtJirjaw0





桃「やったあああああああああああっ!!」

あゆみ「やりましたねっ!!」

杏「……逸見ちゃん、さすがだね」

柚子「これで決勝進出だね桃ちゃんっ!!」

桃「桃ちゃん言うなっ!!」




827 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/12(土) 22:03:26.39 ID:RtJirjaw0




ワーワー!!


カチューシャ「……」

ノンナ『カチューシャ……もうしわけありません』

カチューシャ「仕方ないわ。あいつらは大博打に出て、それに勝ったのだから。……残念ね、穏便に済ませたかったのに」

ノンナ『カチューシャ……』

カチューシャ「ノンナ、早く戻ってきなさい」




828 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/12(土) 22:08:36.62 ID:RtJirjaw0





エリカ「……ふぅ」

華「はぁー……」

沙織「やったやった勝ったよえりりんっ!!」

優花里『さすがです華殿っ!!』

エリカ「華、よく決めたわね」

華「一時はどうなるかと思いましたが、なんとかエリカさんの期待に応えられました」

エリカ「私の期待程度で命中させられるあなたが凄いのよ」

麻子「寒さと眠さに耐えた甲斐があったな」

沙織「ほんとだよー。早くあったかい海域に戻りたいよー」

エリカ「まったく、呑気ねあなたも」
829 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/12(土) 22:10:33.47 ID:RtJirjaw0





栗毛の少女『………………』








エリカ「……勝負を決めたのはあなたの力じゃないわ」ボソッ

沙織「……えりりんどうかしたの?」

エリカ「ん?……なんでもないわよ」

沙織「そう?」

エリカ「ええ。さ、優花里を拾って戻るわよ」

830 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/12(土) 22:12:40.28 ID:RtJirjaw0
ここまで。次は来週土曜の21時からを予定しています。
831 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/12(土) 22:15:19.04 ID:acBuSUWzo


これでまほとの戦いは避けられなくなったか
832 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/12(土) 23:38:30.24 ID:/hQvYorso
乙ー
833 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/12(土) 23:58:57.22 ID:OELz4JAcO
乙です
834 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/13(日) 13:39:34.12 ID:ErFVha1zO
西住流は流鏑馬の流れをうんたらかんたら
835 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/13(日) 14:13:45.13 ID:q3F+IW9Xo
カチューシャの最後のセリフが気になる
836 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/13(日) 14:14:04.21 ID:jNcpIcC30

カチューシャのいう穏便が気になる
とにかく、華さんすごい
837 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/14(月) 10:10:35.12 ID:BA7HL0lfO
>>1ーチェ
まほさんカーボンすらぶち抜く実弾使ってきそうな勢いだがさて
838 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/14(月) 21:38:55.51 ID:Dy1Pfwq10
乙 決勝か、終わりが見えてきたな…この題材だとまほと決着したら劇場版は無さそうだしな
839 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/17(木) 09:29:12.66 ID:1gibHyy30
色々有るのかはてさて真相は
あ、遅くなったけど乙
840 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/17(木) 21:32:25.05 ID:copBDyVl0
そういえばサメさんチームは参戦するのかね
841 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/19(土) 21:14:15.99 ID:ZASSsxSB0








「両校、礼っ!!」

『ありがとうございましたっ!!』





842 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/19(土) 21:15:44.63 ID:ZASSsxSB0







優花里「いよいよ決勝っ……」

華「ここまできたのです、テッペン取りましょう」

沙織「うんっ!!」

麻子「……ま、私の安寧のためにもな」

梓「私ももっとエリカ先輩の役に立たないと……」

典子「そんなに気負うな澤、お前達がいたから私たちは生き残れたんだから」

ねこにゃー「そうだよ澤さん。澤さんたちがフラッグ車を守ってなかったらこの試合は勝てなかったと思うから」

梓「……はいっ」

典子「よしっ!!良い顔になったなっ!!どうだ?せっかくだからバレー部に入らないか?」

梓「あ、遠慮しときます」

典子「そうか……」ショボン

ねこにゃー「キャプテン、抜け目ないね……」

沙織「ん?……あれって、プラウダの隊長?」
843 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/19(土) 21:24:31.31 ID:ZASSsxSB0





エリカ「……これで、決勝進出、か。次勝てば学園を、みんなを守れる」




あなたにそんな力も勇気もないよ。だってそれがあったなら―――――私はここにいないもの




エリカ「……それでも、私は進むしか」

カチューシャ「勝ったのに何情けない顔してるのよ」

エリカ「……生まれつきよ。ほっといて」

カチューシャ「あら?そうだったの意外ね」

エリカ「……何の用よ?」

カチューシャ「別に?私たちに勝った隊長の顔を拝みに来ただけよ」

エリカ「そう、ならもう充分でしょ。さっさと戻りなさい」

カチューシャ「ねぇ、大洗の隊長。あなたいつまでそんなことやってるつもり?」

エリカ「……何がよ」

カチューシャ「大洗の隊長、あなた見てて笑っちゃうわ」

エリカ「っ……敗将が偉そうに。……さっきから大洗の隊長大洗の隊長って、私の名前は逸見エリ――――――」

カチューシャ「違うでしょ?」

エリカ「……」

沙織「……え?何が?」
844 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/19(土) 21:32:47.11 ID:ZASSsxSB0
優花里「か、カチューシャ殿それ以上は……」

カチューシャ「あんたは黙ってなさい。私は、私たちに勝った学校の隊長がこんなにも情けないのが見てられないのよ」

エリカ「みんな……」

華「……聞き捨てなりませんね」

麻子「そんなことを言われる筋合いはないぞ」

沙織「そうだよっ!!えりりんは大洗の隊長として立派にやってるもんっ!!」

カチューシャ「……呆れた。メンバーどころか自分のチームにも話してないの?」

エリカ「あなたには関係ないことよ」

カチューシャ「言ったでしょ?情けない姿を見てられないって。いいわ、なら私が教えてあげる」

エリカ「やめなさい」
845 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/19(土) 21:38:16.31 ID:ZASSsxSB0






小梅「やっぱり大洗が勝ちましたね」

ダージリン「ええ、肩入れした甲斐があったわ」

まほ「……」

小梅「それじゃあ、私たちは戻りますね。ありがとうございました」

ダージリン「いいのよ。さ、私たちも撤収しましょう」

オレンジペコ「はい。……あれ?」

ダージリン「ペコ、どうかしたの?」

オレンジペコ「いえ、大洗の人たちが何か揉めて……あれってプラウダの」

小梅「え?」

ダージリン「カチューシャ……?何を――――まさかっ!?」ガタッ

まほ「……ああ、そういう事か」

オレンジペコ「え?え?どういう事ですか?」

小梅「……」
846 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/19(土) 21:44:55.27 ID:ZASSsxSB0





カチューシャ「ここにいるアンタたちの隊長。偉大なる我らがプラウダ高校に勝った名将、逸見エリカ」

エリカ「ねぇ、やめて」

カチューシャ「でもね、こいつはアンタたちに重大な秘密を隠してる」

桃「秘密……?」

あや「廃校の事はもう聞いたよね?」

エリカ「やめて……黙りなさいっ!!」

カチューシャ「ノンナ」

ノンナ「はい」ガシッ

エリカ「っ!?この、離しなさい!!」

沙織「ちょっ、何してっ……」
847 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/19(土) 21:50:16.06 ID:ZASSsxSB0
杏「カチューシャっ!!」

エリカ「会長……」

桃「はぁっ、はぁっ……会長、急に走り出して一体どうしたんですか」

杏「カチューシャ、頼むよ。ここは大人しく帰ってくれない?」

カチューシャ「……あなたは知ってるみたいね。……ああそうか、あなたがこいつを引き込んだってわけ」

杏「……」

カチューシャ「こんな燃えカスに頼ってただなんてよっぽど切羽詰まってたのね」

杏「……うん、そうだよ。私が無理やり引き込んだんだ。だから逸見ちゃんの事情は関係ないんだよ」

桃「会長?」

カチューシャ「……それで私が納得すると思う?」

杏「カチューシャ……お願いだからさ。悪いのは全部私なんだよ。逸見ちゃんはただ、私たちのために頑張ってくれただけなんだ」

カチューシャ「話にならないわね。……全員よく聞きなさいっ!」

杏「待っ―――――」
848 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/19(土) 21:55:55.31 ID:ZASSsxSB0






カチューシャ「逸見エリカは、もうこの世にいないわ」





849 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/19(土) 21:59:00.83 ID:ZASSsxSB0
華「っ!?」

沙織「……え?」

優花里「っ……」

麻子「何を言ってるんだ。逸見さんはそこに……」

梓「ふざけないでっ!!」ガシッ

カチューシャ「……」

梓「エリカ先輩が死んでるだなんて……負けた腹いせにしたって限度があるでしょっ!!?」

カチューシャ「……後輩にずいぶん慕われてるみたいね」

エリカ「梓……」
850 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/19(土) 22:03:14.01 ID:ZASSsxSB0
梓「エリカ先輩がいたから私たちはここまでこれたっ!あなた達を倒して、決勝に進めたっ!!それをっ!!」

典子「澤の言う通りだ。……今なら撤回するだけで許してやるぞ」

ねこにゃー「……」ジッ…

カチューシャ「……逸見エリカは死んでいる。これは紛れもない事実だわ」

梓「このっ……!?」

カチューシャ「ならそこにいるのは誰か」

エリカ「……やめて」

カチューシャ「こいつはね、逸見エリカなんかじゃないわ」

エリカ「……離して。離してっ!やめろっ!!やめて、お願いだからっ!!ねぇっ!?やめてっ……やめてくださいッ!!」

カチューシャ「こいつの名前は――――――」
851 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/19(土) 22:07:44.37 ID:ZASSsxSB0








カチューシャ「西住みほ。黒森峰の隊長西住まほの妹にして、去年の敗戦の原因を作った元副隊長よ」







852 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/19(土) 22:12:43.93 ID:ZASSsxSB0

沙織「……何、言って、西住さんは去年の事故で亡くなったって……」

カチューシャ「あぁ、そういう事にしたかったのね。……でも、そいつの反応をみればわかるでしょ?ねぇ、偽者さん?」

エリカ「……」

華「エリカさん……」

麻子「逸見、さん」

優花里「っ……」

杏「……」

沙織「えりりん……?」

桃「……逸見?」
853 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/19(土) 22:18:44.29 ID:ZASSsxSB0


エリカ「……みんな、こいつが言ってるのはただの戯言よ」

カチューシャ「冗談でこんな事言うと思う?」

エリカ「っ……!!」バッ

ノンナ「っ!?カチューシャっ!!」

ガッ

エリカ「取り消せっ……私は、私は逸見エリカよっ!!」ググッ

カチューシャ「……そんなに苦しそうに自分の名前を言うやつ初めて見たわ」

沙織「えりりんっ、落ち着いてっ!!」

カチューシャ「ねぇ、何も知らない人たちに偽りを語るのは楽しかった?」

エリカ「違うっ……」

カチューシャ「亡くなったあの子を騙って第2の人生でも送りたかったの?」

エリカ「違う……違うの、私は……」

カチューシャ「……いい加減、自分を見つめる時なのよ西住みほ。……逸見エリカのためにも」
854 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/19(土) 22:22:31.90 ID:ZASSsxSB0



ピシッ


855 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/19(土) 22:23:07.27 ID:ZASSsxSB0



エリ※「……嘘よ。そんな事あるはずないでしょ」

沙織「……えりりん?」


856 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/19(土) 22:26:06.54 ID:ZASSsxSB0



ピシッ


857 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/19(土) 22:27:29.61 ID:ZASSsxSB0



エ※※「だって、だって、私が、逸見エリカだからみんなと、ここまで来られて……」


858 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/19(土) 22:28:53.39 ID:ZASSsxSB0



ピシッ


859 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/19(土) 22:30:57.96 ID:ZASSsxSB0
※※※「違う……違うッ!!私はッ、逸見エリカでっ、西住みほは死んだのッ!!」

梓「先輩……エリカ先輩ッ!?」

※※※「……そうよ、梓。私は逸見エリカ。西住みほじゃ、あなた達とここまで来られなかった。弱くて、臆病なあいつじゃそんな事できなかった」

梓「っ……」

ねこにゃー「逸見さん、もう戻ろう……?ここは寒いから、暖かいところでゆっくりして……」

※※※「……そう。私はみんなと一緒に学園を守るために……ああでも、私なんかじゃ……」

典子「隊長っ、ほら、深呼吸して……」

※※※「……………………なんで私はここにいるの?」

典子「え?」

※※※「だって、私は……私なんかより、あの人が生きている事のほうが大事で……」

沙織「えりりん、ねぇ落ち着いてっ……」

※※※「ねぇっ!?私は逸見エリカよっ!!みんな知ってるでしょっ!?」

カチューシャ「誰も知らないわよ、あなたの事なんて」
860 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/19(土) 22:35:14.72 ID:ZASSsxSB0
※※※「っ……沙織っ!!私は、私はエリカさんだよねっ!?」

沙織「え、えりりん……」

※※※「ねぇ、華っ!!麻子っ!!」

華「……」

麻子「っ……」

※※※「……優花里、みんなに言ってください。私が……逸見エリカだって」

優花里「…………ごめんなさい。もう、私には……」

※※※「―――――なら、私はなんでなんですか?」

杏「ねぇ、逸見ちゃん戻ろう?ほら、次は決勝なんだからさ、ゆっくり休んで英気を……」
861 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/19(土) 22:39:12.28 ID:ZASSsxSB0
※※※「だって、西住みほは死んでるのに、あの人がいないなら……私は、私は――――なんで生きてるの?」

桃「逸、見……」

※※※「桃、ちゃん……私は、私はエリカさんだよ?わかってくれるよね……?桃ちゃんならわかってくれるよね?私は―――――」

桃「お前は………………誰、なんだ…………?」

※※※「あ……」
862 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/19(土) 22:42:00.20 ID:ZASSsxSB0



パリンッ


863 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/19(土) 22:42:39.00 ID:ZASSsxSB0

「……」

桃「……逸見?」

「……私は、」

沙織「えりりん?」

「…………私は逸見エリカ、私は逸見さん、私はエリカさん、私は、私は私は私は―――――――エリカさんになれないの?」

カチューシャ「……なれないわよ。人が、別の誰かになんて」

「……」
864 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/19(土) 22:46:32.35 ID:ZASSsxSB0




色が消えていく。目の前に広がる雪原に溶け込むかのように人が、空が、真っ白になっていく

私を見つめる瞳はどんな色をしていたのだろうか

思い出せない。私の記憶に焼き付いているのはあなたの姿だけだから

月光のような銀髪、宝石のような碧眼

記憶に残る貴女の姿は何よりも美しく、輝いていて

だけど、あなたはいってしまった。私をおいて



865 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/19(土) 22:50:58.76 ID:ZASSsxSB0




『みほ』




その言葉に感慨を抱いたことは無かった。だけどあなたの声が輝きを与えてくれた

手を取ってくれた、隣に立ってくれた、微笑みをくれた

弱くて、勇気のない私を照らしてくれた

そのあなたがいないのなら、私にはもう何の価値もない

私にとって――――エリカさん、貴女は全てだった



866 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/19(土) 22:52:06.74 ID:ZASSsxSB0



何故

何故

何故

ずっと問い続けていた。何故、貴女を失ったのか。

答えは決まっている。私が生きていたからだ

貴女を失うぐらいなら生まれてこなければよかった。

貴女がいてくれるなら何もいらなかった。

そして、私は全てを失った


867 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/19(土) 22:52:59.89 ID:ZASSsxSB0



だけど

だけど

だけど

私は生きてしまっている。貴女のとは似ても似つかない真っ白な髪(ニセモノ)を支えに、空っぽの中身を抱えながら

嘘と偽りで形作られた人形。それが、私なんだ


868 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/19(土) 22:53:51.49 ID:ZASSsxSB0




沙織「――――!?」

桃「――!?――、――!?」



869 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/19(土) 22:54:23.95 ID:ZASSsxSB0



目の前の真っ白な人たちは必死に貴女の名前を呼んでいる

貴女はもう、いないのに

空っぽの偽物がいくら貴女を真似ようと、貴女は帰ってこないのに


870 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/19(土) 22:55:48.23 ID:ZASSsxSB0



そうしたのは私で、私は私が許せなくて

なのに死ぬことすらできなくて


871 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/19(土) 22:57:14.80 ID:ZASSsxSB0



犯した罪はあまりにも重く

生きていることが今の私にとっての罰なのだろう、




だって



872 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/19(土) 22:58:03.62 ID:ZASSsxSB0






「私は、あなたを救えなかったから」





873 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/19(土) 23:01:57.52 ID:ZASSsxSB0


えー、当初の想定よりも文量が嵩んでしまいこのスレだけでは終わらないので

ここで第一部完といったところでこのスレを終わらせようと思います。

次のスレはまた来週あたりに立てると思うので、またお知らせします。

クソ長いスレですが、もう少しお付き合いください。

読んでくれた方々ありがとうございました。

874 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 23:07:40.21 ID:3k6cULiSO

やっぱりみほだったか...
875 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 23:07:42.47 ID:tdKONcxt0
乙!色々言いたい事はあるがこの物語がどう畳まれるのか気になって仕方がないです!願わくばハッピーエンドを期待しています
876 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 23:10:15.04 ID:uejfokKvo
乙です
877 : ◆eltIyP8eDQ [sage saga]:2018/05/19(土) 23:18:06.69 ID:ZASSsxSB0
埋めるついでに感想なんか頂けるとめっちゃ喜びます
878 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 23:21:15.87 ID:zgMl2uFS0
毎回すんどめしてて腹が立った
879 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 23:23:24.77 ID:JgUYLlHb0
来週まで待てない!
880 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 23:30:36.12 ID:eT51TRMi0
毎週楽しみしてました、カチューシャの燃えかすって表現がドストライクです
881 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 23:44:41.09 ID:jTjqO/oDO
みぽりんどう立ち直るのかなあ…
そりゃ現実を直視できず別人に成りすまして逃げてちゃまほもブチ切れるわなあ
続き楽しみです乙です
882 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 23:46:11.24 ID:YZJYqc9tO
みほなのかな?って思ってから読み返すと色々ゾワッと来る場面が多くて鳥肌モノでした…
エリカ好きとしてはエリカが死んでるってのは残念ではあるけどここからウルトラCでエリカ生存ハッピーエンドがあるかもと信じてます!
883 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 23:50:52.26 ID:vp1TyAVNo
エリカの死亡原因が気になる
884 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 00:16:37.70 ID:hMJqJdcOO
とても切ない
乙です
885 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/20(日) 00:19:31.63 ID:dC8I6QbK0
エリカ「トリックだよ」
886 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 01:17:02.88 ID:r+YneWf90
分かってたけども実際そうだって確定しちゃうと悲しいわ
まほは感情むき出しにしてるけど、当主はどんな気持ちで娘を見てたんだろか

とりあえず一部完結お疲れさまでした。毎週の楽しみだったので、二部も楽しみにしてます。
887 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/20(日) 01:51:12.67 ID:fyqfkuy60

予想してたけど辛いな
先が気になって仕方がない
888 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 02:09:10.31 ID:VYiE+5fOo
乙ー
予想はしてたけど悲しい
せめてみほが立ち直ってほしい
889 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 02:55:24.20 ID:oXvkE/uEO
そういや髪は銀髪なんだよね 染めたかストレス?
890 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 03:27:01.27 ID:k5kxsGu30

エリカとみほの過去の話も気になる
891 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 08:31:22.32 ID:4M3SdZMXO
乙乙
毎回楽しみにしてたよ、完結まで頑張って

エリカ=みほはやっぱりなって感じだけど
勘の良い人は雪のような髪、可愛い笑顔あたりで違和感持って、会長やゆかりんの反応で気付いたのかな
あと過去話がない現状だと、まほが怒ってるのって理不尽な気もする
892 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 09:58:40.88 ID:BXE4Kajxo
とりあえず乙でいいのかな?

面白かったし毎週続きが気になるように区切ってたのが上手い

続き楽しみにしてます
893 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/20(日) 13:09:08.58 ID:VTNkNFBQO
>>1ーシャ
マジでメイソンとレズノフじゃねーか
894 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 13:21:17.98 ID:b0qXHozkO
おつだよ
気付く材料がはやめからあったけど
なかなか名言されないからあやふやで
二通りのパターンで悲しい想像が掻き立てられたよ
895 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 17:10:57.14 ID:6EXxxFjM0
楽しみすぎて切ない
896 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 19:16:31.92 ID:pzW0f+XS0
白住殿はこんな感じ?
https://dotup.org/uploda/dotup.org1538532.png
めっちゃ雑な編集だけど…
897 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 19:21:22.86 ID:4O4DKfay0
でたよ画像貼っちゃうキモいやつ
898 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/20(日) 21:49:05.92 ID:6kIV4ft70
アントワネットの晩年がそんな感じだったらしいな。 しかしこのまま決勝進出すると、某同人的な展開に なりそうでこわいな。 願わくば全ての人に少しでも救いがありますように。
899 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 21:51:47.08 ID:GxWpz0SpO
カチューシャも内心気に病んでそう。直接的ではないにしても、自チームが死亡事故のきっかけになってるし
去年エリカの戦車砲撃した子はもっと病んでそう
900 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/21(月) 00:21:20.93 ID:pTk9/Mwm0
乙乙
エリカが流されそうでみほが助けようとしてたのにエリカだけ生きてる、ってところから薄々そんな気はしてて、
アリクイさん誘うとこのII号の件でほぼ確信してはいたけど、いざ明かされるとやっぱり来るものがある・・・
ここからどう展開されていくのか、楽しみだ
901 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/21(月) 10:24:09.40 ID:Is/ONvzA0

本当にお疲れ様でした。
さすがに土曜までに埋まるとは思えないけど、次スレたてたときはここでも紹介してほしいな
902 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/21(月) 13:30:33.09 ID:mchHAYRa0

ここで第一部完とかレイニー止め過ぎてつらい
みほがエリカ騙って生きてるって状況が健全じゃないからカチューシャが暴露したのは分かるんだけど、現時点での見方としては廃校が決まった学校に公式試合で負けた強豪校が腹いせにチームめちゃくちゃにしてやろうって言う陰湿な行動にしか見えないのが残念
この後ちゃんとしたフォローが無いとカチューシャの人間性が最低の低になっちゃうからそこは何とかして欲しいなー

903 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/21(月) 14:20:03.50 ID:s0k/QG9g0
完全に騙されてたわ
読み直してみたらたしかにみぽりんだった
904 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/21(月) 18:30:17.19 ID:06s8maia0
>>872
***「だから、私は生きてても良いんだ。」

まほ「おめでとう」
小梅「おめでとう」
カチューシャ「おめでとう」
ノンナ「おめでとう」
ダージリン「おめでとう」
ペコ「おめでとう」
W号戦車「おめでとう」
カール自走砲「おめでとう」

905 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/21(月) 18:31:17.80 ID:MdejWZer0
最後に表題を回収したところで鳥肌が立った
新スレが待ち遠しい

昨今明るい作品ばかり見ていたので、こういう悲劇は新鮮な感じがしました。
喜劇もいいけど悲しいお話もいいなあ。
906 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/21(月) 18:32:27.59 ID:MdejWZer0
ageてもた

ごめんなさい
907 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/21(月) 23:07:13.18 ID:FwekcSZv0
乙です。
まほ姉ってみぽりんにデレデレなイメージが強いからこんな風に憎悪しているのは新鮮
908 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/22(火) 00:28:40.99 ID:FdnzMEn9O
聖グロとの練習試合のときのダージリンが白雪姫と名付けたもう一つの理由
「眠り続けるあなたがいつか目覚めるようにって。だって、あなたはまだ生きているんだもの」
がきになる。
やっぱりエリカは生きてるってことじゃないの?目が覚めないだけで。
909 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/22(火) 01:32:46.28 ID:a03aKTGX0
自分で押し殺してた西住みほの部分のことじゃないの普通に
910 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/22(火) 01:48:39.51 ID:0wkmpIWZ0
第三者であるカチューシャが「死んだ」って言い切ってる状況で
エリカ生存ルートはないと思う。
それにしても、シスコンの鏡みたいなまほさんが
何故にそこまでみほを憎むようになったかが気になる。
ガルパン二次で本気で続きが楽しみなSSは久しぶりなので
完結まで頑張ってください。
911 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/22(火) 03:52:31.06 ID:6YXBVqyH0
白雪姫には王子様が必要。いいね?
エリカはエリカでマホーシャやってる可能性もあるのかなぁ
912 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/22(火) 05:49:16.03 ID:fNw+zjTc0
>>908
死んでるエリカに縛られて眠っているみほを指してるんでしょう
お姉ちゃんの怒りはみほが自分を捨ててエリカの真似事をしてる事そのものでしょ。死者を侮辱してるし誰の為にもならないのにそれをやめないみほに怒ってるんだろう。まぁ大洗に来る前に一悶着あって決定的な亀裂になるとかはあるんかな?
それにしても後半はちょっとタイトル詐欺気味になるかもと言うか、みほに戻ったら戻ったで元のガルパンになるね。エリカいないけど…
913 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/22(火) 06:27:53.94 ID:+yCndpJ+0
ダージリンが言ってた、みほとカチューシャの因縁って何だろうね。みほは知らないらしいけど
914 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/22(火) 14:19:58.34 ID:Pi+WE09p0
短くまとめてくれ
915 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/22(火) 14:52:07.35 ID:AeBV8N/mO
>>913
単純に事故の試合相手がプラウダってことじゃね?
916 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2018/05/22(火) 19:44:51.92 ID:ykvi6AUz0
鈍くて最後の最後まで逸見の正体を見抜けなかった俺は
ある意味最後まで楽しめた勝ち組になるのだろうか?
917 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/22(火) 19:46:06.28 ID:ykvi6AUz0
すまんトリップとsage消してなかった
918 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/22(火) 23:43:36.38 ID:uuzt4eQSO
>>917
sageろバカ
919 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/23(水) 00:06:53.54 ID:1mWL5BDe0
❤ฺ
920 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/23(水) 00:08:27.91 ID:n9KkoN2D0
ここにもガキが湧き始めたな
荒れるぞ
921 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/23(水) 01:05:28.66 ID:9Dh6Bp2C0
まぁ落ち着け
922 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/23(水) 06:43:07.98 ID:SBMmeMzW0
>>911

いわれてみれば、みほを「あいつ」呼びしたり
しほさんとの会話にも違和感があったから
可能性はありそうだな。

923 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/24(木) 02:31:55.75 ID:ucSK9PzLO
>>910
撃ったのがカチューシャだから責任から誰かがやらなきゃいけない悪役を引き受けてるんじゃない?
みほが壊れたのが自分のせいでもあるなら現実を突き付けるのも自分の役目とか
924 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/24(木) 10:07:19.74 ID:UTDiw21N0
まほ「そして私は文科省の役人になりすましてたのさ。ちなみに本人は死んだ」
925 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/24(木) 15:30:44.26 ID:IwiSgaww0
ほとんど影も登場してないうちから殺.すのはやめてさしあげろ

まぁ自校に勧誘までしてる訳で、カチューシャも当初は穏便に現実受け入れさせたかったかもしれんし
あのまま黒森峰と激突したら怒り買ってヤバくなる未来しか見えんし、回避させたかったのかもしれん

直接の引鉄引いたのは自分だからみほ一人に罪の意識背負わせたくなかったとかね やっぱり同志No.1
926 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/24(木) 16:49:32.96 ID:IQbsfrF0o
つまり
エリカ(実はみほ?)
まほ(実はエリカ?)
役人(実はまほ?)
927 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/24(木) 21:27:18.95 ID:dyTSihUs0
エリカ=まほで、みほ=エリカだとすると

・まほがどうして死んだ(あるいは消えた)のか

・「逸見エリカは死んだ」と言い切りみほを追い詰めたカチューシャが、まほの正体に触れなかったのかが謎として残る。

作者さん早く第二部初めて欲しいな。
928 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/24(木) 22:51:47.16 ID:MX/Ejs340
Pixivだったかどこかで同じようにエリカがエリカじゃないネタの短編読んだ事あったから割りと早く気付けたな

まほは普通にまほだろ
まほにとってもエリカは大切な後輩だったからみほがしている事が許せないってだけで
929 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/25(金) 01:47:24.77 ID:Cfx2lYcS0
まほまで別人(正体エリカ)とかなるとカチューシャの断言に限らず、まほの「(しほに対して)あなたの娘である私こそが〜」も
みほの「逸見エリカにとって一番尊敬に値する人」発言もおかしくなるし そもそも見え透いた茶番盛大に演じすぎってなるからNG

原点からして口調のブレ幅大きいキャラなんだから、違和感なぞワニの餌にくれてやるわに 小梅や家元の負担も膨大になりすぎるし
930 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/25(金) 05:55:44.47 ID:7fAruTI2o
つまり全て夢オチ
931 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/25(金) 07:42:41.11 ID:MbQN+0a5O
もう、まほも小梅もみほでいいんじゃないかな
932 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/27(日) 12:20:46.76 ID:iVrAC3CI0
来週っていつさ
933 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/05/27(日) 22:49:22.72 ID:Zu52MeK10
【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1527426841/

お待たせしました続きです。
934 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/30(水) 08:59:50.78 ID:6oaDNEk4O
待ってたぞ>>1ーシャ
935 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/17(日) 05:48:35.60 ID:tvmp+7UA0
乙。 最後まで完璧に騙されてたわ。

エリカが死んでしまっていたことは残念だけど、みぽりんの事を悪く言うえりりんなんていなかったと思えば少し安心する。
936 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/12(日) 11:06:00.27 ID:cXLPEock0
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