【ミリマス】乙女嵐と初詣

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13 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2018/01/04(木) 14:57:24.53 ID:7oQv1+Txo

そこで百合子は思い出したように「しまった!」というような顔になって。

「ごめんなさい。挨拶、まだでしたよね? ……皆さん、明けましておめでとうございます♪」

ペコリとお辞儀をした彼女に、俺と瑞希も挨拶を返す。

頭を上げた百合子が辺りをチラチラ見回して「……プロデューサーさん、未来ちゃんたちは?」

「あの二人ならまだ来てないぞ」

たった今気がついたといった様子の百合子の質問に答えると、今度は杏奈が首を傾げ。

「遅刻……?」

「まぁそうだ。多分、杏奈たちと同じパターンだと思うんだが……」

そう、きっとあの二人も杏奈たち同様新年の人波に流されて……なんてことを想像していたその時だ。

道行く人の流れを分け、一台の車が駐車場へと入って来た。

その車は俺たちのすぐ近くで止まると挨拶代わりのクラクションを一つ。

「皆さんおはようございます。それから、明けましておめでとうございます」

運転席の窓を開けて、顔を出したのはいつもお世話になってる765プロ専属のカメラマン。

「そらさん! あれ? なんでここに――」

「待ち合わせしてるって聞いたもので……。未来ちゃん、翼ちゃん、着きましたよ」

驚く俺に答えると、彼女は後部座席を振り返った。
そこには、今しがた百合子が気にした例の二人……未来と翼が座っていて。

「あはようございます、プロデューサーさんっ!」

「少し遅れちゃいましたけど、明けましておめでとうございま〜す!」

「あ、うん。おめでとう! ……しかし未来、翼、お前たちどうしてそらさんと?」
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