エルフ「お腹すいた…」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

67 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/10(水) 15:45:39.62 ID:atQqjmvt0

ー翌日ー


村人A「竜を退治するだけでなく、調理までして村人の空腹を満たしてくださるとは…本当にありがとうございました」

子供「おにーちゃんの料理とってもおいしかったー!」

女騎士「私からも礼を言わせてくれ。お前が来なければ今頃私は死んでいただろう。今まで自分の力を驕っていたのが恥ずかしいよ」

料理人「2頭の竜相手にあれだけ健闘したんだから女騎士は十分強いよ、自信持って」

女騎士「う…うむ」
68 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/10(水) 15:47:03.53 ID:atQqjmvt0

料理人「まだ王都には帰らないのかい?」

女騎士「破壊された村の建造物の修繕を手伝うよ。せめてこれぐらいはしないと村人たちに申し訳がたたないからな」

料理人「そっか。責任感が強いんだね」ニコ

女騎士「…うっ」///ドキッ

エルフ「…」ムー

料理人「それじゃあみなさん、さようなら。達者でね」

村人A「ぜひまたお立ち寄りください」

子供「またねー料理人のおにーちゃーん」フリフリ
69 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/11(木) 01:10:47.51 ID:iRwci3jD0

女騎士(なんなんだ今の感じは…心臓が跳ねるような感覚)ドキドキ

女騎士「…」///ボー

子供「おねーさんどうしたのー?顔まっかっかー」
70 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/11(木) 01:11:57.38 ID:iRwci3jD0

料理人「町はもう少しだからこのまま一気に下山しようか」

エルフ「…そうだな」ムス

料理人「いやー竜肉久しぶりに食べたけどおいしかったなー」

エルフ「…そうだな」ムス

料理人「竜肉って調理難しいから不安だったけど、うまくできてよかったよ」

エルフ「…そうだな」ムス
71 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/11(木) 01:13:15.30 ID:iRwci3jD0

料理人「…」

エルフ「…」ツーン

料理人「必殺!料理人たかいたかいこうげきー!」バッ

エルフ「!?うわっ…こらっ…!はなせー!」///ジタバタ

料理人「なーに怒ってんですかねエルフちゃんは」

エルフ「…別に何でもない」

料理人「両親や仲間が見つかるか心配でいら立ってるのかな?大丈夫だよ、きっと見つかるよ」

エルフ「…そのことで怒ってるわけじゃ…」
72 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/11(木) 01:14:47.29 ID:iRwci3jD0

料理人「じゃあ何で?」

エルフ「…料理人が女騎士と…」

料理人「女騎士?」

エルフ「…ふん何でもない…早く降ろしてくれ…」ツーン

料理人「ははあ、なるほどね。なんとなくわかったよ」

エルフ「…!」

料理人「エルフがいらついてるのって、もしかしてあの日…ぐはっ!」ドゴッ

エルフ「…バカ!!」///
73 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/11(木) 01:15:54.46 ID:iRwci3jD0

料理人「ふう、なんとか町に着いた」

エルフ「早くみんなを探さないと…!」

料理人「落ち着きなよエルフ。司令官は町の一番大きな屋敷に住んでるから直接会って探ってみよう」

エルフ「料理人、司令官のこと知ってるのか?」

料理人「…昔ちょっとね」
74 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/11(木) 01:18:51.24 ID:iRwci3jD0

ー司令官邸ー


料理人「ここだここだ。エルフ、フードが取れないように気を付けてね。ばれると面倒だから」

エルフ「どうやって中に入るんだ?エルフ奴隷を隠してないか探りに来たので中に入れてください、とでも言うのか?」

料理人「まあ、見ててよ」ドンドン

召使「なんだお前たちは?ここを王都軍を指揮しておられる司令官様の家と知っての来訪だろうな」

料理人「突然の来訪、大変失礼いたします。私たちは世界を旅している料理人でございます。この町に差し掛かったときに、王都軍を見事な手腕で指揮し町の平和を保っているという司令官様のお話を耳にしました」

料理人「ぜひとも偉大なる司令官様に私たちの料理を味わっていただきたいと思い足を運んだ次第でございます」

召使「ふん怪しいやつらめ。司令官様はお忙しいのだ。素性の知れぬ輩と会う暇などない。早々に帰れ」

司令官「騒々しいな。いったい何事だ」
75 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/11(木) 01:22:15.42 ID:iRwci3jD0

召使「し、司令官様…!」

エルフ(こいつが村のみんなを…!)ギリッ

料理人「…」

司令官「平民ごときが私の屋敷になんの用かね?」

召使「この者たちは旅の料理人らしいのですが、ぜひ司令官様に料理をお出ししたいと申しておりまして…」

司令官「ほう、この私に料理を出すというのか。言っておくが私はグルメだぞ?余程の自身があるらしい」

司令官「もし私の意にそぐわない料理を出せば、そのときはわかっておるのだろうな」

料理人「必ず司令官様のご期待にそえる料理をお出しいたします」

司令官「よろしい。おい、この者たちに厨房を貸してやれ」

召使「はっ」

料理人「ありがとうございます」
76 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/11(木) 01:23:56.78 ID:iRwci3jD0

料理人「お待たせいたしました、竜肉をつかったフルコースでございます。どうぞお召し上がりください」

司令官「ふむ。見た目はなかなか旨そうだ。おい召使、お前がまず最初に食え」

召使「はっ」

司令官「料理に毒を入れて私を殺そうとする者も少なからずいるからな。警戒しておくに越したことはない」

召使「!!これは…」

召使「…美味い。こんな料理今まで食べたことない…!」
77 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/11(木) 01:25:51.69 ID:iRwci3jD0

司令官「どれ…」モグ

司令官「!!…お前たちは明日から私の屋敷に住み込みで働いて、毎日私に料理を出せ。望む金額の給金を払おう」

料理人「ありがとうございます」

司令官「竜は以前飼っていたのだが、飽きて山に捨ててしまってな。こんなことなら捨てずに家畜として育てればよかったな」ハッハッハ

料理人「…」

エルフ(こいつ…!)

司令官「この者たちに部屋を用意しろ。そして今いるコックは全員クビだ」

召使「はっ」
78 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/11(木) 01:27:08.55 ID:iRwci3jD0

ー部屋ー


エルフ「あのクソデブころす」

料理人「どーどー、落ち着きなよエルフ。気持ちはわかるけど今ここで失敗すると全部パーだよ」

エルフ「…でも」

料理人「俺が夜になったらこっそり屋敷を調べるから、エルフは部屋で待っててよ」

エルフ「…嫌だ!ボクも一緒に行く!」
79 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/11(木) 01:28:00.01 ID:iRwci3jD0

料理人「エルフ」

エルフ「…」

料理人「…」

エルフ「…わかった」

料理人「大丈夫だよエルフ。明日の朝には全て解決してるから」

エルフ「…」
80 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/11(木) 01:29:13.47 ID:iRwci3jD0

ー司令官邸某所ー


料理人「この屋敷全然昔と変わってないな。っと、ここだここだ。この階段降りれば地下牢獄だ」

料理人「捕まったエルフ族が監禁されてるとしたらこの地下牢獄だろうけど、みんな生きてるかな」
81 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/11(木) 01:30:33.36 ID:iRwci3jD0

ー地下牢獄ー


エルフ母「…あの子は無事に逃げられてるかしら…捕まってないといいんだけど…」

エルフ父「…大丈夫だよ。あの子は利口だから…きっと元気で生きてるよ…」

エルフ母「…でも、もし捕まってひどいことされてたら…!私もう…」

エルフ父「…」


コツコツコツ
82 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/11(木) 01:33:46.86 ID:iRwci3jD0

エルフ母「…誰か来る…」

エルフ父「…司令官か?とうとう私たちエルフ族の誰かが売られてしまうのか…」


ガチャ


料理人「おっ、やっぱりここだったか。あの司令官もワンパターンだな。誰かにばれるという考えはなかったのか」

エルフ母「…だ…誰…あなたは?」

料理人「覚えてないですか?って覚えてるわけないか、もう10年前だもんなあ。俺子供のころにあなたたち家族に命を救われた料理人っていう者なんですけど…」

エルフ父「…まさか君は…10年前、村の前で倒れてた…」

エルフ母「…料理人ちゃん!?…こんなに大きくなって…こんなところでなにしてるの…?」

料理人「当然あなたたちを助けに来ました。10年前の恩返しです。こんどは俺があなたたちエルフ族を救う番だ」


「なるほどそういうことだったか」
83 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/11(木) 01:35:06.88 ID:iRwci3jD0

司令官「見覚えのある顔だと思っていたが。まさかお前、10年前に脱走した奴隷のガキだったのか」

エルフ「…料理人、た…助けて…」

エルフ母「…エルフ!!」

エルフ父「おいやめろ!!その子を離せ…!!」

エルフ「…お母さん!…お父さん!」
84 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/11(木) 01:37:13.35 ID:iRwci3jD0

料理人「へえ、まさか覚えてくれていたなんて思わなかったよ。じゃあ俺たちはまんまとこの屋敷に誘われたわけだ」

司令官「お前が脱走したせいで、私はいつこの小遣い稼ぎが王に知られるかと日々胃に穴が空く思いだったからな。おかげでストレスでこんなに肥えてしまったわ。お前の顔を見た瞬間にピンときたよ、あのときのガキだとな」

料理人「で、どうするの?また俺を奴隷にさせるの?」

司令官「お前などもう必要ないわ。お前はこのエルフ族どもと一緒に死んでもらう」

料理人「脂肪で脳みそがいかれちゃったか。そんなことさせると思うのか?」
85 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/11(木) 01:39:43.06 ID:iRwci3jD0

司令官「私も何も考えなかったわけではない。お前が脱走して以降、捕まえた奴隷ども全員に爆弾を付けた。これで脱走を図ろうとした奴隷は粉々に吹っ飛ぶという算段だ」

司令官「当然ここにいるエルフ族全員にも爆弾を付けている。これを一斉に起爆させれば肉片も残らずお前は一緒に死ぬ」

料理人「今ここでエルフ族と今までに殺してきた奴隷全員に泣いて命乞いしろ。そうすれば命だけは保証してやる」

司令官「状況が理解できていないようだな。私がスイッチ1つ押すだけでお前たちは死ぬのだぞ?命乞いするのはお前の方だ」

料理人「…」
86 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/11(木) 01:42:26.82 ID:iRwci3jD0

司令官「だがこのエルフだけは生かしておいてやる。色んな奴隷を見てきたが、ここまで顔が整ったのはいなかったからなあ!」

司令官「一生私の手元においてなぶってやる。生かしてやるのだ、ありがたく思えよ!」

エルフ「…い…いやだ…たすけて…」ポロポロ

料理人「…」

司令官「いい表情だ!これから四六時中、玩具にしてやるから覚悟しろよ!」

エルフ「…あ…あ…」ポロポロ

料理人「…」

司令官「はーっはっはっは!さらばだ奴隷ども!」

料理人「…」スッ

司令官「なんだ?そんな包丁1本で戦う気か?私をなめるのも大概にs」



シュラッ



司令官「…は?」
87 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/11(木) 01:44:39.96 ID:iRwci3jD0

司令官「…!?!?がああああああ…!!!!あ…足が…!!」

料理人「足のかつら剥きだ。初めて人にやってみたけど案外きれいに剥けるもんだな」

エルフA「彼、いったい何をしたんだ…何も見えなかった…」

エルフB「あんな離れたところからどうやって…」
88 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/11(木) 01:46:18.52 ID:iRwci3jD0

司令官「…くそっ…起爆剤を…」

料理人「遅い」シュババ

司令官「…ぐああああああ!!!!て…手が…!」

料理人「今度はみじん切りだ。結構難しいなこれ」

司令官「…や…やめろ…来るな…!」
89 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/11(木) 01:47:28.66 ID:iRwci3jD0

コツコツコツコツ


料理人「お前には感謝しなければならないな」シュババ

司令官「…ぎい…!?耳が…!」
90 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/11(木) 01:48:54.75 ID:iRwci3jD0

コツコツコツ


料理人「お前が10年前と全く変わらない、悪魔にも劣るクズヤロウでいてくれて」シュババ

司令官「…がは…!!…わ…わかった!謝る…!私が悪かった…!だからもう…」
91 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/11(木) 01:50:41.52 ID:iRwci3jD0

コツコツ


料理人「わずかでも更生してたら、お前に対して残っているなけなしの良心が揺らいでしまいそうだからな」シュババ

司令官「…うぐっ!…わ…私が悪かった…!謝罪もする…!か…金も望むだけ払う…!」
92 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/11(木) 01:51:48.97 ID:iRwci3jD0
コツ

料理人「でもさっきの発言は悪魔に失礼だったな。悪魔って友好的でいいやつもいるんだぜ、ちょっと変態だけど」シュババ

司令官「…ひ…ひい…」
93 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/11(木) 01:53:58.77 ID:iRwci3jD0

ピタ


料理人「調理意欲をそそるいい表情だが、雑談は終わりだ。土に還る前に何か言い残すことはないか?」

司令官「…た…たすけt」


シュババ
94 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/11(木) 01:55:16.17 ID:iRwci3jD0

司令官「」ドサ




料理人「生かしておいてやったんだ。ありがたく思えよクズヤロウ」

95 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/11(木) 01:56:49.46 ID:iRwci3jD0

ー王都ー


料理人「以上で報告を終わります」

王「う…うむ、報告ご苦労。まさか腹心が、10年以上にもわたって奴隷商売を行っておったとは…てっきり噂程度とばかり…」

料理人「司令官の家宅捜査を行いましたところ、奴隷商売に関する様々な証拠が出てきました」

王「そうか…部下の不祥事を近い立場にいながら認識できていなかったとは…。国を治める者として、わしもまだまだ未熟なようじゃな…」

王「エルフ族の方々、本当に申し訳なかった」ドゲザ
96 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/11(木) 01:58:47.20 ID:iRwci3jD0

エルフ母「もういいんです。村のみんなや娘が誰一人欠けることなく戻ってきたのですから」

エルフ父「頭を上げてください陛下」

王「なんと寛大な種族じゃ…。ご安心くださいエルフ族の方々。破壊された家や建築物は、すべて元通りに修復いたしますゆえ」

エルフA「しかし、我々の村はすでに崩壊寸前でした。それを元通りにするというのはさすがに…」

料理人「大丈夫です。俺の知り合いに、腕利きの大工と女魔法使いがいますから。彼らに任せれば半日で修復できるでしょう」

エルフB「…半日で?…とても信じられんが…料理人殿の知り合いというのであればどこか納得できる…」
97 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/11(木) 02:02:37.00 ID:iRwci3jD0


ーー
ーーー
ーーーー


ーエルフ村ー


大工「ちくしょう料理人の野郎!いきなり家に来て『山奥にエルフの村あるんだけど今から元通りにして』なんて言いやがって!」

女魔法使い「まあまあいいじゃないですか!久しぶりに会えたんですから、私はうれしかったですよ?長い間音信不通でしたからねー!」

大工「だからって真夜中に来るか普通!何事かと思って跳ね起きたわ!」

女魔法使い「でも頼られてうれしかったんでしょう?なんだかんだ言って理由も聞かずにこうやってお家修復してあげてるじゃないですか!」

大工「ところでなんでお前もいるんだよ?建造物の修復だけなら俺だけで充分だろう」

女魔法使い「二度と悪い人間が村に来ないように、結界を張ってほしいそうです!村規模の広さの結界を長期間維持できる魔法使いは私だけらしいので!」

大工「それって大体何年ぐらい維持できるんだ?」

女魔法使い「そうですねー、放置してても軽く100年はもつと思います!」

大工「ったく。帰ったら料理人に満漢全席作らせてやる」

女魔法使い「いいですね!私は魔力を底上げする料理でも作ってもらいましょうか!」


ーーーー
ーーー
ーー
98 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/11(木) 02:04:31.78 ID:iRwci3jD0

王「とにかくエルフ族のみなさん、今回の件は本当に申し訳なかった、改めて謝罪する。そろそろ村も修復できている頃じゃろう。馬車を用意させるからそれにお乗りくだされ」

王「それと料理人、お前だけここに残りなさい。話がある」

料理人「はっ」
99 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/11(木) 02:05:43.81 ID:iRwci3jD0

エルフ「あ…あの料理人」

料理人「どうしたエルフ?」

エルフ「えっと…、大事な話があるから後で村まで来てくれないか。どうしても伝えたいことが…」

料理人「…」

エルフ「料理人?」

料理人「わかった、後で絶対に行く」

エルフ「うん!待ってるから!」
100 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/11(木) 02:06:35.44 ID:iRwci3jD0

王「すまんが家臣や騎士たちも退席してくれんかの。料理人と二人にしてくれ」

家臣「…しかし陛下」

王「わしは大丈夫じゃ、心配いらぬ」

家臣「わかりました、失礼いたします」


バタン
101 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/11(木) 02:07:48.32 ID:iRwci3jD0

王「楽にしてよいぞ料理人」

料理人「だはー、報告長かったー。やっと胡坐をかけるよ」

王「料理人よ」

料理人「なに王様?」

王「正座」

料理人「え、でも今楽にしていいt」

王「はよ」

料理人「…はい」
102 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/11(木) 02:10:32.58 ID:iRwci3jD0

王「わしは怒っている。なぜだかわかるか」

料理人「…いいえ」

王「お前ちとやりすぎじゃ、あそこまでやっちゃうと過剰防衛で逆にお前が捕まっちゃうよ?司令官死ぬ一歩手前じゃったらしいし」

料理人「…すいません。ちょっと感情がたかぶっちゃって」

王「まったく、わしが役所に口添えしてなければお前今頃豚箱行きじゃぞ」

料理人「…ありがとうございます」

王「半年前も、城の厨房勝手に抜け出して旅に出てしまうし…後処理大変だったんじゃよ?」

料理人「…返す言葉もございません」

王「これはしばらく城の厨房でただ働きじゃな」

料理人「そんな…!俺この後エルフに会いに行かなきゃ」

王「は?」

料理人「喜んで働かせていただきます」
103 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/11(木) 02:12:08.86 ID:iRwci3jD0

ーエルフの村ー


エルフA「…すごい、何もかも襲撃される前の村と全く同じだ…しかも前より頑丈に作られてある。半日でいったいどうやって…」

エルフB「…結界もとんでもなくでかい。地上どころか空からの襲撃にも耐えられそうだ…」

 
エルフ「…料理人」

エルフ母「大丈夫よエルフ。料理人ちゃんは必ず来るわ」

エルフ父「そうだ。彼を信じて待ちなさい」

エルフ「…うん」
104 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/11(木) 02:13:32.85 ID:iRwci3jD0

ー半年後ー


エルフ「…はあ」

エルフ(料理人まだ来ないのかな…もしかして忘れてたりしてないだろうな…)


コンコン


エルフ「?はーい」


ガチャ
105 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/11(木) 02:15:26.69 ID:iRwci3jD0

料理人「やあ久しぶりエルフ。元気だったかい?」

エルフ「…」

料理人「いやー、あの後王様の城でただ働きさせられちゃってねー。会いに行くのずいぶん遅くなっちゃったよ」

エルフ「…」プルプル

料理人「この村に来るのも10年ぶりだから場所忘れちゃってて。結構迷っちゃったよ」

エルフ「…ばかー!!」ギュッ

料理人「…おっと」
106 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/11(木) 02:16:59.08 ID:iRwci3jD0

エルフ「…遅すぎるぞ料理人」

料理人「ごめん」

エルフ「…ボク料理人に伝えたいことが…!」

料理人「その前に腹ごしらえしようよ。厨房借りるね。そのあと俺からもエルフに言いたいことがあるんだ」

エルフ「…うん…うん!」ポロポロ

料理人「とびきりおいしいの作るから待っててよね」

エルフ「うん!…ねえ料理人、ボクね」
107 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/11(木) 02:17:59.58 ID:iRwci3jD0

エルフ「お腹すいた!」



ーおわりー
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 02:20:46.08 ID:YpjWBS/pO

なんか足んねえよなあ...
109 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/11(木) 02:21:18.11 ID:iRwci3jD0
短い間でしたが、読んでくれていた方、こんな駄作に付き合っていただきありがとうございました。
回収しきれなかったフラグや、後日談などは別のスレでまとめたいと思っていますのでもう少しお付き合いください。
ではノシ
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 03:11:11.59 ID:xk5IcwdA0
このままこのスレで続ければいいだろ
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 09:13:41.60 ID:oXKjh9ErO

もっと書いてくれよー
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 21:24:25.37 ID:f3ov0rJiO
続きマダー?
113 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/11(木) 23:03:32.43 ID:iRwci3jD0
>108
>1の妄想をただ書きなぐっただけの文字の羅列ですので、物足りない点については寛容な心で何卒ご容赦ください

>110
このスレで続けてみます。アドバイスありがとうございます

>111
>112
ありがとうございます。もうちっとだけ続くんじゃ
114 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/11(木) 23:05:10.56 ID:iRwci3jD0

ーエルフの家ー


エルフ「ごちそうさまでした」

料理人「ごちそうさまでした」

エルフ「…そ、それで料理人…ボクに伝えたいことって…」ドキドキ

料理人「エルフこそ俺に言いたかったことがあるんじゃないのか?」

エルフ「…うん…あのね…料理人」

料理人「…」
115 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/11(木) 23:07:02.32 ID:iRwci3jD0

エルフ「…ボク最初は人間なんてみんな同じだと思ってた。村を壊したような悪い人間ばっかりいるんじゃないかって…」

料理人「…」

エルフ「…でもそんな人間を嫌っていたボクに、料理人はいつも笑顔で接してくれてた…」

料理人「…」

エルフ「…ボクは料理人にたくさん救われたんだ…」

料理人「…」

エルフ「…だ…だから…その」ドキドキ

料理人「…」

エルフ「…ボクは…料理人のことが…」ドキドキ
116 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/12(金) 01:15:12.04 ID:zGh91KOV0

ガチャ


エルフ父「ただいまー。遅くなってすまなかったなエルフ」

エルフ母「ただいまエルフ。すぐご飯に…あら?」

エルフ母「もしかして料理人ちゃん…?」

料理人「お久しぶりです。エルフ父、エルフ母」

エルフ父「おおー!料理人君、久しぶりだな!」

エルフ父「半年間もどこにいっていたんだ、ずっとお礼が言えなかったじゃないか」

料理人「城に野暮用がありまして、挨拶が遅れてしまってすみません」
117 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/12(金) 01:19:20.80 ID:zGh91KOV0

エルフ母「あんなに小さかった料理人ちゃんが、こんな背の高いイケメンさんになっちゃうなんて…」

エルフ母「なんだか私たちだけ老けていってさみしいわ…」

料理人「エルフ母も10年前と変わらずお美しいままですよ。こんな素敵な女性を妻に持つエルフ父が羨ましい」

エルフ母「まあお上手ねえ。こんなおばさん褒めてもしょうがないわ」///

エルフ「ちょっとお母さん!」

エルフ父「外見では判断しないほうがいいぞ料理人君。母さんも実は裏d」

エルフ母「あなた?」ギロ

エルフ父「…すみませんなんでもないです」
118 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/12(金) 01:50:20.93 ID:zGh91KOV0

料理人「二人とも食事はお済ですか?」

料理人「もしよろしければ俺が料理を振舞いましょう」

エルフ母「あらあら、うれしいのだけれど…お客様なのに申し訳ないわ」

料理人「今に家に着いたばかりでお疲れでしょう。席にかけてお待ちください」

エルフ父「では、お言葉に甘えようか。頼んだぞ料理人君」

料理人「はい、お任せください」

エルフ「…」
119 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/12(金) 02:03:50.25 ID:zGh91KOV0

料理人「お待たせいたしました」

エルフ父「おお…これは…」

エルフ「とっても美味しそうねえ」

料理人「どうぞお召し上がりください」

エルフ父「では、いただきます」モグ

エルフ母「いただきます」モグ

エルフ父「!!…う…美味い!」

エルフ母「本当に…。こんな美味しいお料理今まで食べたことないわ」

料理人「喜んでいただけてよかったです」
120 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/12(金) 02:06:32.80 ID:zGh91KOV0
>>119
エルフ「とっても美味しそうねえ」✕
エルフ母「とっても美味しそうねえ」〇
121 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/12(金) 02:10:37.72 ID:zGh91KOV0

エルフ父「それにしてもこのスープの味…母さんがいつも作っているものに似ているような…」

料理人「それは10年前、餓死寸前だった奴隷の俺に、エルフ母が飲ませてくれたものを自分なりに再現したものです」

料理人「そのときの味を俺は今でも鮮明に覚えています」

エルフ「10年前に飲んだものをここまで完璧に再現できるとは…」

料理人「この味を再現したくて俺は料理人になる道を選びました」

料理人「俺はそのときのスープを超える料理をほかに知らない。それほど俺はあなたたち家族に救われました」

エルフ母「料理人ちゃん…」

エルフ父「…すまない。少し席を外す…」

エルフ母「あらあらあの人ったら。ごめんなさいね、きっと泣くところを見られるのが恥ずかしいのよ」

エルフ母「でも、私も年かしら…涙もろくなっちゃったわ」グス
122 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/12(金) 02:30:33.98 ID:zGh91KOV0

エルフ母「料理人ちゃん、今日は美味しい料理をありがとう」

料理人「いえ、こちらこそ急に押しかけてすみません」

エルフ母「もう遅いから我が家に泊まっていったら、部屋は余ってるから。夜の山道は危ないわ」

料理人「ありがとうございます。では、お言葉に甘えさせていだだきます」

エルフ(!…よし、チャンス)

エルフ(…ボクの思いを伝えなきゃ)
123 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/12(金) 02:33:10.61 ID:zGh91KOV0

コンコン


エルフ「料理人起きてるか?伝えたいことが…」ガチャ

料理人「…」スースー

エルフ「…」

エルフ「…ばか」
124 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/12(金) 05:19:30.17 ID:zGh91KOV0

ー翌日ー


エルフ「はあ、昨日は料理人に告白できなかったな…」トボトボ

エルフ「…いや、今日こそ料理人に告白して絶対恋人同士に…」

エルフ「あっ…あそこにいるの…料理人」

エルフ「…え」

125 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/12(金) 05:21:44.16 ID:zGh91KOV0

エルフ娘A「エルフ族を救ってくれてありがとう、料理人さんってお強いのね」

料理人「い、いや…別に大したことは」

エルフ娘B「うわっ、背高くてすごいイケメン…」

料理人「は、はあ…ありがとう」

エルフ娘C「ねえ、村の中を案内もかねて、この後私と一緒にデートしましょう?」

料理人「あの、悪いけど俺この後大事な用事が…」

エルフ娘A「ちょっと、抜け駆けは許さないわよ。彼は私と回るんだから」

エルフ娘B「何言ってるの、彼とデートするのは私よ」
126 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/12(金) 05:23:04.30 ID:zGh91KOV0

エルフ(…なにあれ)

エルフ(…ボクに伝えたいことがあるって言ってたのに)

エルフ(…ずっと楽しみにしてたのに他の女の子とばっかり話して)

エルフ(…期待したボクがばかみたいじゃないか)

料理人「ちょ…ちょっといい加減に、あっ、エルフ!」

エルフ「…」
127 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/12(金) 05:25:29.19 ID:zGh91KOV0

タッタッタ


エルフ「…」

料理人「昨日はごめん。どうしても伝えなきゃならないことがあったのに言いそびれちゃって」

エルフ「……」

料理人「今から二人きりになれるか?そこで改めて伝えt」

エルフ「……い」

料理人「…え?」

エルフ「…大ッッッ嫌い!!」ジワ

料理人「…エルフ?」

エルフ「…料理人なんて大ッッ嫌いだ!もう顔も見たくない!!」ポロポロ



ダッ



料理人「エルフ!!」
128 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/12(金) 05:29:49.94 ID:zGh91KOV0

ー山某所ー


エルフ「…勢いで村飛び出してきちゃった」

エルフ「…料理人は何も悪くないのに、ボクひどいこと言っちゃった…」

エルフ「…昨日だってお母さんとお父さんをもてなすために、一生懸命料理したからタイミングがなかっただけなのに」

エルフ「…さっきのも料理人を取られるのが怖くて、勝手にやきもち焼いただけなのに」

エルフ「…嫌われちゃったかな…当然だよねこんな面倒な女」

エルフ「…」
129 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/12(金) 06:15:41.65 ID:zGh91KOV0

エルフ「…う…うう」ジワ

エルフ「…うううう、グスッ」ポロポロ

エルフ「……ご…ごめんなさい…料理人」ポロポロ

エルフ「…お願いだから…ボ…ボクのこと嫌いに…なら…ないで」ポロポロ






料理人「嫌いになんてなるわけないだろ」
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/12(金) 09:27:13.73 ID:RPff/dm2O

続きけてくれてありがとう
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/12(金) 20:35:57.57 ID:YkehifJA0
sagaはいいけどsage付けるとスレ上がらないけど大丈夫か?
132 : ◆rNqXlLipV. [saga]:2018/01/12(金) 22:52:27.08 ID:zGh91KOV0
>>130
ありがとうございます

>>131
ご指摘ありがとうございます
133 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/12(金) 23:12:16.63 ID:zGh91KOV0

エルフ「…ふぇ!?」

料理人「俺がエルフにあの程度拒絶されたぐらいで嫌うわけないだろ、なめられたもんだ」スタスタ

エルフ「…料理人…こ…こないで」

料理人「急に怒るから何事かと思ったら、ただのやきもちだったのか」スタスタ

エルフ「い…いや…」

料理人「やっぱり昨日のうちに言っとくべきだったか、二人きりのときに言いたかっただけなんだがなあ」スタスタ
134 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/12(金) 23:16:24.78 ID:zGh91KOV0

ギュウウ


エルフ「ふあ…」///

料理人「心配にさせるようなことしてごめん。でも捕まえた、もう誰にも邪魔なんてさせないし逃がさない」

エルフ「…」ドキドキ

料理人「聞いてくれエルフ」

エルフ「う…うん」///ドキドキ




料理人「俺は、お前のことが大好きだ。一生そばにいてほしい」
135 : ◆rNqXlLipV. [sage saga]:2018/01/12(金) 23:20:56.21 ID:zGh91KOV0
どうでものいいですが>>1は、料理人は遊戯王OCGの「NO59.背反の料理人」で、エルフはグリムノーツの「白薔薇(新生)」をイメージしています
136 : ◆rNqXlLipV. [saga]:2018/01/13(土) 03:11:11.55 ID:pE1or/XC0
トントントントン
グツグツコトコト
ジュウウウウ

137 : ◆rNqXlLipV. [saga]:2018/01/13(土) 03:32:42.99 ID:pE1or/XC0

トントントントン
グツグツコトコト
ジュウウウウ


料理人「うおおおおおおっ!!」シュババババッ

大工「おらおらおら!まだまだ食えるぞ料理人、どんどん皿持って来やがれー!あーうめー!」ガツガツ

料理人「確かに埋め合わせするとは言ったけど、エルフ村に来てまで満漢全席作らせることないだろ!」シュババババッ

大工「うるせー!お前も俺たちにいきなり仕事させただろーが!これでチャラだ!」ガツガツ

女魔法使い「やっぱり料理人の料理美味しいですね!さすがです!」モグモグ

料理人「お前も満漢全席食べてよ!一人だけ『美容と健康にいい魔力を底上げするおいしい料理』なんてめんどくさい注文しやがって!」シュババババッ

女魔法使い「真夜中に嫁入り前の美少女の寝室に土足で上がり込んで、『防御結界張って』とか言い出す常識欠落野郎に、そんなこと言う権利ないです!」
138 : ◆rNqXlLipV. [saga]:2018/01/13(土) 03:40:29.86 ID:pE1or/XC0

エルフ「はぐはぐ」

料理人「なんでエルフまで一緒になって食べてるんだよ!」シュババババッ

エルフ「美味しそうだったから…食べちゃダメだった?」

料理人「う…そんなことはないけど…」

大工「小さい体でいい食いっぷりじゃねえかエルフ嬢!だがそろそろ限界じゃねえのか、無理しなくていいんだぜ?」ガツガツ

エルフ「そんなことないもん、全然余裕なんだから」ハグハグ

料理人「くっそー!女騎士ー、空いた皿どんどん持ってきて!」シュババババッ

女騎士「そんなこと言ったって…二人のペースが速すぎてほとんどシャトルランなんだが…」ゼーゼー


女騎士「どうしてこうなった…」
139 : ◆rNqXlLipV. [saga]:2018/01/13(土) 03:49:13.36 ID:pE1or/XC0
ー数時間前ー

エルフの家

 
エルフ「えへへへへ」///

料理人「ちょ、ちょっとエルフ…近すぎじゃない…」

エルフ「いいじゃんか、もうボクたち恋人どうしなんだから」///
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 11:08:22.88 ID:VlmAZsAIO
141 : ◆rNqXlLipV. [saga]:2018/01/14(日) 15:11:46.72 ID:AAPw+XRa0
>>140
ありがとうございます
142 : ◆rNqXlLipV. [saga]:2018/01/14(日) 15:14:57.90 ID:AAPw+XRa0

料理人(やばい、すごいいい匂いする…)

エルフ「どうしたんだ料理人、どうしてボクと目を合わせてくれないんだ…?」

料理人(我慢できなくなるうちに離れないと)

エルフ「…」ムー

エルフ「えいっ」ボフ

料理人(ちょっ、膝の上に…)
143 : ◆rNqXlLipV. [saga]:2018/01/14(日) 15:16:07.89 ID:AAPw+XRa0

エルフ「料理人はボクとこういうことするの…いやか?」ウル

料理人「…」ゾク

エルフ「いやならいいんだ…ちょっと寂しいけどボクも我慢し…きゃっ!?」ドサ

料理人「エルフ…」

エルフ「料理人…?」
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/15(月) 00:34:42.07 ID:7WEFGx7sO

面白い
145 : ◆rNqXlLipV. [saga]:2018/01/16(火) 04:21:03.74 ID:je1gRPQq0
>>140
こんなのを面白いと言っていただいてありがとうございます
146 : ◆rNqXlLipV. [saga]:2018/01/16(火) 04:22:20.50 ID:je1gRPQq0
>>144
こんなのを面白いと言っていただいてありがとうございます
147 : ◆rNqXlLipV. [saga]:2018/01/16(火) 04:24:15.82 ID:je1gRPQq0

料理人「エルフが悪いんだからな…」

エルフ「え…?…!んっ」

料理人「む…くちゅ…ん」

エルフ「れろ…ん…っぷは」

料理人「ふう…」

エルフ「は…はげしいよお…」///

料理人「エルフの唇、ぬらぬらてかってすごくエロい」
148 : ◆rNqXlLipV. [saga]:2018/01/16(火) 04:26:25.41 ID:je1gRPQq0

エルフ「ば…ばか…!へんたい…っ!…んむ」

料理人「ん…くちゅ…ちゅぷ…んぬ」

エルフ「んむ…んちゅ…っは、はあはあ」

料理人「…」

エルフ「!!…ボクのお股に…料理人の、か…かたいのが…」///

料理人「エルフ…いいか…?」

エルフ「うん…料理人…きて…」

料理人「エルフ…」

エルフ「料理人…」


149 : ◆rNqXlLipV. [saga]:2018/01/16(火) 04:36:23.10 ID:je1gRPQq0

大工「おーい、料理人いるかー!」

エルフ「きゃあああああ!!!」ドゴッ

料理人「げふっ」

大工「お前が全然俺たちに連絡よこしやがらねえから、しびれ切らしてこっちから飯食いに来てやったぜ!」

大工「って何うずくまってんだ?腹でも痛いのか?」

料理人「腹は痛くないが、今猛烈にお前を殺したい。生殺しがどれだけつらいか知ってるのか…」

エルフ「…」///

大工「??」
150 : ◆rNqXlLipV. [saga]:2018/01/16(火) 04:41:56.76 ID:je1gRPQq0

女魔法使い「お久しぶりです料理人!ってあれあれ、もしかしてお取り込み中でしたか?」

料理人「お前までなにしにきた…」

女魔法使い「もちろんご飯ごちそうされにきました!」

料理人「この際だからはっきり言う。俺は今からエルフとイチャイチャするからそんな暇はない。帰れ」

女魔法使い「ひどい!」

エルフ「…」///
151 : ◆rNqXlLipV. [saga]:2018/01/16(火) 04:47:17.96 ID:je1gRPQq0

ガチャ


王「たく、若いもんがあれぐらいの距離で息を切らすとは情けないのう」

女騎士「陛下の体力がすごすぎるんですよ…。なんで城からここまでジョギングで来れるんですか…」ゼーゼー

料理人「なんかぞろぞろきた…」
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 12:48:59.50 ID:4PVFR0dqO
153 : ◆rNqXlLipV. [saga]:2018/01/19(金) 20:43:31.18 ID:ky2o4GNT0
>>152
ありがとうございます
154 : ◆rNqXlLipV. [saga]:2018/01/19(金) 20:47:17.03 ID:ky2o4GNT0

料理人「王様まで何しにきたんだよ…」

王「ちとエルフ村の様子を見にな。あれから来とらんかったから気になってのう」

女魔法使い「あっ、おじーちゃん!お久しぶりです!」

大工「げっ!ジジイじゃねえか、まだくたばってなかったのかよ!」

女騎士「!!…き、貴様ら!陛下に向かってなんという口を…!」

王「いいんじゃよ、こやつらは昔からの馴染みじゃから。生意気なわしの孫みたいなもんじゃ」
155 : ◆rNqXlLipV. [saga]:2018/01/19(金) 20:48:11.12 ID:ky2o4GNT0

王「それより、結界といい建築物といい、さすがは大工と女魔法使いじゃな」

王「腕は落ちとらんのう」

女魔法使い「えへへー!」

大工「ふん!当たりめーだ!」

王「わしはもう少し村を回ってみる」

王「女騎士はここに残って料理人の手伝いをしなさい」

王「料理人はこやつらに料理を振舞うそうじゃから」

料理人「ちょっ!?そんなこと俺は一言も…」

大工「今更嫌だなんて言わせねーぞ?お前だって俺たちに仕事させたんだからな」

女魔法使い「楽しみです!」


ーーーー
ーーー
ーー
156 : ◆rNqXlLipV. [saga]:2018/01/19(金) 20:49:29.57 ID:ky2o4GNT0

大工「はー、食った食った!美味かったぜ!」

女魔法使い「ごちそうさまでした!」

料理人「」グッタリ

大工「それにしてもさすが料理人だな。料理の味もさることながら滋養強壮や栄養価が半端ない」

大工「力が満ち溢れてくるぜ!」ムキムキッ

女魔法使い「私も魔力の上限が数倍にまで上がってます」

女魔法使い「お肌もつるつるになりましたし!」ツヤツヤ
157 : ◆rNqXlLipV. [saga]:2018/01/19(金) 20:50:20.92 ID:ky2o4GNT0

料理人(もうこいつらに絶対恩は売らない…)

大工「じゃあな料理人!たまには連絡しろよな」

女魔法使い「お邪魔しました!」

女騎士「私も帰る、邪魔したな…」フラフラ

料理人(女騎士大丈夫かな…ずっと走ってたけど)


バタン
158 : ◆rNqXlLipV. [saga]:2018/01/19(金) 20:52:47.11 ID:ky2o4GNT0

料理人「ふー、やっと帰ったか」

エルフ「ごちそうさま料理人、美味しかった」ケプ

料理人「ああ…うん、お粗末様…」

料理人「それよりも…エルフ…」

エルフ「…?」

料理人「…」グイッ

エルフ「…!?」ギュッ
159 : ◆rNqXlLipV. [saga]:2018/01/19(金) 20:53:44.65 ID:ky2o4GNT0

料理人「もう無理…」

料理人「エルフ、朝までお前を愛したい」

エルフ「うん…」

エルフ「ボクも料理人に愛されたい…」

料理人「…」

エルフ「…」ドキドキ

料理人「…ん?」クル
160 : ◆rNqXlLipV. [saga]:2018/01/19(金) 20:54:26.62 ID:ky2o4GNT0

エルフ母「…」ニヤニヤ

エルフ父「…」ニヤニヤ

料理人「」

エルフ「…!?」/////カアアアア

エルフ母「あらあら、私たちのことは気にせず続けてください」ニヤニヤ

エルフ父「うむ。エルフ、孫は早めに頼むぞ」ニヤニヤ

料理人「えーと…」

エルフ「…」/////プルプル

エルフ「どっかいけえええー!!」/////
161 : ◆rNqXlLipV. [saga]:2018/01/19(金) 20:57:22.05 ID:ky2o4GNT0
ー数年後ー

料理人「幼エルフー、料理持って行ってくれー」

幼エルフ「はーい、おとーたん」

エルフ「幼エルフ、走ると転んじゃうよ」

幼エルフ「はーい」

料理人「エルフ、この前何もないところでつまづいてたもんね」

エルフ「う…うるさい…!料理人がいきなりあんなことするから…」

料理人「あんなことって何…?」グイ

エルフ「え…ちょっ…」///

料理人「なあエルフ、今夜どう…?」

エルフ「ええ…!?昨日もあんなにしたのに…」///

エルフ「これ以上したら…ボク壊れちゃうよ…」///
162 : ◆rNqXlLipV. [saga]:2018/01/19(金) 21:02:55.18 ID:ky2o4GNT0

幼エルフ「あー!おとーたんとおかーたんがいちゃいちゃ(?)してるー」

料理人「幼エルフ、どこでそんな言葉覚えてきたんだ!?」

幼エルフ「このまえ女魔法使いおねーちゃんがいってた」

料理人「ちょっとあいつ捌いてくる」シュラ

エルフ「もうご飯もできてるし早く食べようよ…」

料理人「女魔法使いのやつ…事あるごとにからかいやがって、そろそろ限界…」ブツブツ

エルフ「もうー…」

エルフ「料理人!」
163 : ◆rNqXlLipV. [saga]:2018/01/19(金) 21:03:54.54 ID:ky2o4GNT0

料理人「えっ、なに…」クル

エルフ「…」チュッ///

料理人「え…」///
164 : ◆rNqXlLipV. [saga]:2018/01/19(金) 21:04:55.30 ID:ky2o4GNT0

エルフ「ボク…」



エルフ「お腹すいちゃった!」

幼エルフ「またいちゃいちゃ(?)してるー」
165 : ◆rNqXlLipV. [saga]:2018/01/19(金) 21:07:23.52 ID:ky2o4GNT0
これにて終わりです。
勢いとノリで始めたクソSSですが、なんとか終わりまで書くことができました。
読んでくださっている方、いらっしゃるかわかりませんがここまでお付き合いくださってありがとうございました。
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/19(金) 23:47:59.41 ID:5T/x/lef0
71.95 KB Speed:0   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)