【ラブライブ!】1レスSS書くのでお題ください【ラブライブ!サンシャイン!!】

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/09(火) 18:38:11.39 ID:Ny/Zyaaz0
ルール (あってないようなもの)

お題を頂いて1レスSSを書きます。

筆が乗った場合は何レスかに分かれて投下することもあるかもしれません。

エログロは掲示板のルールに反するのでNG

お題を書いていただいた際に、キャラ指定可能

例 七夕(りんぱな)

遅筆ですが毎日更新を目指して頑張ります。

では最初のお題 >>2 

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1515490691
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 18:40:51.03 ID:JQX2r6OKO
カレー大戦争
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/09(火) 18:53:00.32 ID:Ny/Zyaaz0
凛「にこちゃんってカレー食べる時に何か乗せる?」

にこ「福神漬け」

凛「うわっ、アイドルとは思えないシブい回答にゃ」

にこ「うるさいわね、辛いのは苦手なのよ!」

凛「ああ、そういえばそんな設定もあったね」

にこ「設定ゆーな」

凛「凛はルーだけで食べるのが好きなんだけど……その、穂乃果ちゃんが」

にこ「穂乃果が?」

凛「うん、穂乃果ちゃんカレーに卵をかけて食べるんだって!」

にこ「な、なんだってー!?」

凛「これはみんなで会議するしかないよね!」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/09(火) 18:59:58.20 ID:Ny/Zyaaz0
にこ「というわけで、カレー大戦争、もとい、カレーに何をかけるのか会議ー」

穂乃果「うんうん、私はもちろん卵! 意外と美味しいんだよ?」

絵里「ハラショー! それはもちろん生卵なのよね?」

穂乃果「ゆで卵なんて乗せたっておいしくないよ!」

海未「ゆで卵も意外と乙なものですよ、固茹でが好みです」

ことり「でもカレーってルーとご飯をたべるのが美味しいんじゃ?」

希「亜里沙ちゃんはいちごジャムをかけて食べるっていうね」

絵里「あれはいちごジャムライスと呼ぶべき惨状ね……私は何も乗せないわ」

ことり「あ、絵里ちゃん仲間!」

にこ「花陽は?」

花陽「私は箸でカレーを食べます」

真姫「文明の利器を利用しなさいよ……」

穂乃果「希ちゃんと真姫ちゃんは?」

希「うーん、あんまり何かを乗せて食べないけど、でも……」

真姫「でも?」

希「カレーを混ぜて食べる人とは仲良くできへんなあ……」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/09(火) 19:07:28.68 ID:Ny/Zyaaz0
真姫「ふ、ふふふ……そう、希はカレーをカレーらしく食べる人なのね」

希「真姫ちゃん……まさか!」

真姫「グッチョグチョにするの大好き」

穂乃果「真姫ちゃん仲間!」

海未「穂乃果の場合は行儀が悪いレベルで混ぜますからね」

ことり「もはや卵かけご飯のレベルだよ」

穂乃果「いいじゃん美味しいし!」

希「うわっ、意外な援護射撃が! 花陽ちゃんは混ぜないよね!」

花陽「当然です! 混ぜたらご飯の味が楽しめません!」

にこ「カレーライスはご飯を楽しむものじゃないでしょ……」

凛「凛はこっちのかよちんも好きだよ?」

絵里「私は混ぜもしないし普通に食べるわ、亜里沙は混ぜるのが好きみたいね」

にこ「私のきょうだいは混ぜて食べるわ、綺麗に食べてくれるからソッチのほうが楽なんだけど」

穂乃果「カレーライスの後って洗うの面倒だよね!」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/09(火) 19:10:36.76 ID:Ny/Zyaaz0
海未「たしかにそうですね、シチューはそんなでもないですが」

ことり「シチューはご飯にかけて食べるものじゃないしね」

穂乃果「ことりちゃん……」

真姫「ことり……」

希「ことりちゃん……」

「「「シチューにはパンとかいう人種だったの!?」」」

花陽「私もシチューにはご飯です」

凛「凛も」

にこ「まあ、パンは焼くのも面倒だし……」

ことり「う、海未ちゃん!?」

海未「すみませんことり、私の家もシチューはご飯です……」

ことり「味方がいない!?」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/09(火) 19:16:18.15 ID:Ny/Zyaaz0
穂乃果「カレーは作るのもかんたんだし、万能だよね!」

海未「え、ええ……そうですね」

ことり「シチューにはパンだよ……」ブツブツ

凛「カレーはなんでも合うしね! 昔の人が飲み物って言ったのもよく分かるよ」

花陽「凛ちゃん」

凛「ご、ご飯の味も大切に!」

にこ「たしかに、面倒なときはレトルトにもできるしね、カレーは楽でいいわ」

真姫「カレー味のお菓子も鉄板ね」

絵里「……どうしたの希?」

希「そうかみんなは、カレー味とカレーを一緒にしちゃう人種だったか……」

穂乃果「の、希ちゃんはもしかして……カレー原理!」

希「そうや。ウチの作るカレーはカレー味のお菓子とは比べ物にならない、世界で一番のカレーなんや!」

真姫「聞き捨てならないわね……」ギリ!
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/09(火) 19:21:37.07 ID:Ny/Zyaaz0
穂乃果「まさか真姫ちゃん……」

真姫「ごめんなさい希、私はカレーヌードルが好きだわ」

希「!?」

真姫「カレー味のうまい棒も、カレー味のチキンラーメンも好きよ、駄菓子でカレーはハズレがないわ」

希「み、味覚破壊者……」

真姫「でも、しょうがないじゃない! 凛が薦めるんだもの!?」

凛「飛び火!?」

希「お嬢様にあかん遊びを覚えさせてしまったんやな……その罪は重いで凛ちゃん」

凛「罪!?」

にこ「ちょっと疑問に思ったんだけど……希はカレーうどんも許せないタイプ?」

希「あかーん! カレーうどんなんて! 邪道や邪道!」

海未「そ、そんな……カレーうどん美味しいじゃないですか!」

ことり「(あ、海未ちゃんのスイッチ踏んだ)」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/09(火) 19:29:12.59 ID:Ny/Zyaaz0
海未「1週間待つのです希、本当のカレーうどんというものを食べさせてあげますよ」

希「ええい、そんなに待てるか!」

海未「そんな! 山岡さんの時は待ってくれるのに!」

希「ふふ、ウチを納得させたいんやったら、すぐにカレーうどんを食べさせるんや!」

絵里「(たかりたいだけなんじゃ)」

穂乃果「ああ、でもカレーうどんって、食べるとき気を使うよね」

海未「髪の毛にかかったら最悪ですしね、麺類は髪の毛を縛って食べます」

ことり「だねー、髪の毛が長いと面倒だよね……」

穂乃果「うんうん、一年生組みたいに短い髪にも憧れちゃうよ」

凛「たしかに! 髪の毛乾かすの大変そう!」

花陽「そ、そうだね……私はこの髪でも乾かすの面倒だなって思っちゃうのに」

にこ「あ、あんたらは女子力低いわね……」

真姫「髪の毛って使用人さんが乾かしてくれるものじゃないの?」

絵里「うん、今日の夕食はカレーにしましょう!」

穂乃果「あー、穂乃果カレー食べたくなってきたなあ!」

海未「翌日にカレーうどんにするのも捨てがたいですよ」

希「だからそれはあかんて、カレーはカレーで食べるのが一番や」

花陽「そういえばこの前、凛ちゃんカレーラーメン食べてたよね」

凛「うん、美味しかったよ!」

ことり「にこちゃんはカレーは甘口?」

にこ「き、きょうだいがいるからね! 仕方なくよ!」

真姫「使用人……」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/09(火) 19:29:49.61 ID:Ny/Zyaaz0
おもったより長くなった。

お題 >>11
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 19:30:19.49 ID:BTcD8QZLO
黒澤家の闇
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 19:30:55.02 ID:4nJOh4uE0
はえーよ
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/09(火) 20:04:18.69 ID:Ny/Zyaaz0
千歌「ダイヤちゃんの名前って、お父さんが名付け親なんだよね?」

ダイヤ「ええ、困ったものですね、宝石の名前なんて」

千歌「でもさ、千歌は考えたんだけど、ダイヤちゃんかルビィちゃんに子どもが生まれたら
    絶対にお父さんしゃしゃり出てくるよね?」

ダイヤ「……絶対に無いとはいえませんね」

千歌「そこで千歌は思いつきました! お父さんに何かを言われる前に、こちらで名前を考えればいいのです!」

ダイヤ「なるほど、たしかに、先手必勝という言葉通り、先手を打つというのは常勝の理」

千歌「でしょでしょ、たまには千歌も頭を使うのだ」

ダイヤ「ですがお待ちを、わたくしと千歌さんの子どもなら、千歌さんのお父様にも命名権があるのでは?」

千歌「網元には敵わなかったよ……」(遠い目

ダイヤ「まあ、手広く事業には手を出してはおりますが」

千歌「ここらで黒澤家のお父さんに意見を言える人なんていないよ! 小原のお父さんくらいだよ!」

ダイヤ「鞠莉さんのお母さんは鞠莉さんそっくりですものね」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/09(火) 20:13:32.21 ID:Ny/Zyaaz0
ダイヤ「では、一緒に共同作業いたしますか」

千歌「こういうのは両親の名前から一文字ずつ取るのが定番なのだ」

ダイヤ「……申し訳ありませんね、命名に向かない名前で」

千歌「うん、千歌も、イカくらいしか思いつかなかったよ……」

ダイヤ「ですが私も普通の名前にするとしか思いませんわ」

千歌「お、すごい、ダイヤちゃんが普通って思う名前って?」

ダイヤ「一郎」

千歌「女の子が産まれたら?」

ダイヤ「一子」

千歌「イチローは次男だけど、それぞれ長女長男っぽい名前だね」

ダイヤ「両親が女同士では謂われない差別を受けることもあるでしょう、その際に名前のせいと言われては可哀想です」

千歌「百合絵とか言う名前とかだったら、やっぱりって感じだもんね」

ダイヤ「ええ、全国のゆりえさんには申し訳ありませんが」

千歌「まあ、どのみち……」

ダイヤ「女性同士で子どもが産まれるようになってからの話ですわね……」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/09(火) 20:18:11.35 ID:Ny/Zyaaz0
黒澤父「ええい、女性同士で子どもが産めるようになる薬の開発はまだなのか!」

小原父「ボクも早く、果南ちゃんとマリーの子どもが見たいなー」

黒澤母「……まったく、このバカ父親共が……」

小原母「まったくデース!!」

黒澤家の闇は深い……
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/09(火) 20:19:02.49 ID:Ny/Zyaaz0
いいお題なのに活かしきれず、リベンジしたい。

お題 >>17
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 20:19:10.52 ID:4nJOh4uE0
彼氏
無理なら顧問
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/09(火) 20:44:30.51 ID:Ny/Zyaaz0
安価了解
最初の彼氏で行きます。
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 20:46:04.01 ID:4nJOh4uE0
さーて、さっきの話では百合だったけどどんな会話になるのやら……
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 22:44:31.97 ID:8ytjP9b1O
>>19
気持ち悪いのでそういうレスしない方がいいですよ
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/10(水) 00:27:02.57 ID:yThoqxxU0
真姫「彼氏欲しいなあ……」

にこ「!? 真姫ちゃん! それはアイドルとしてファンを敵に回す発言にこ!」

真姫「いいじゃない、枠に捕らえられないスクールアイドルとしては」

にこ「だめーにーこー!」

真姫「ああ、穂乃果ちゃんみたいに恋人欲しいなあ……」

にこ「!? いま、重大な発言が飛び出した!? 穂乃果ちゃんに恋人!? 冗談でしょ?」

真姫「すっごいラブラブだって、今日も路上でキスしてた!」

にこ「フライデーされちゃうにこ! A-RISEと対決している今! それは致命的なスキャンダルにこ!」

真姫「安心して、私とにこちゃん以外、みんな恋人いるから」

にこ「うわぁぁ! 夢なら目覚めるにこー!」

穂乃果「イエェェイ! ドッキリ大成功!」

にこ「……え?」

真姫「今日はエイプリルフールごっこ……なんだって」

にこ「う……ひっく……ウワァァァン!」

「「泣いたー!!!!」」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/10(水) 00:33:13.11 ID:yThoqxxU0
1レスSS内でも、それぞれ世界観が異なります。
大きく分けて4つ、アニメ版 コミック版 G's(原案)版 いいとこどり

お題 >>23
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 00:33:33.33 ID:41FCd0LI0
語尾(にこりん)
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/10(水) 00:49:13.94 ID:yThoqxxU0
にこ「キャラがかぶる」

凛「え?」

にこ「語尾キャラがかぶっているにこー!」

凛「(アルミ版コミックで一切関わりがない、にこちゃんに唐突に絡まれた、ちなみにかよちゃんも絡みがないニャ)」

にこ「なに、ニャって! 猫キャラなのー!」

凛「そ、それは……キャラ付けじゃないよ」

にこ「ええ、キャラ付けじゃないならなんなの!?」

凛「こ、これは癖みたいなもので、別に猫っぽさを表現したキャラではないといいますか」

にこ「ううん、ちゃんとにこにーに説明してくれる! その猫キャラにふさわしい理由付けというものを!」

(事情説明中 詳しい内容はschool idol diary凛と猫ちゃん参考)

にこ「ウワァァン!」

凛「泣いたー!」
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/10(水) 00:50:07.45 ID:yThoqxxU0
かよちんがかよちゃんになってる……失礼、かよちんの間違いです

お題 >>26
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 00:50:52.20 ID:HKtz1VIgO
幽霊の存在について

果南を居れたメンバーで
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 00:50:54.18 ID:1XfNBEY30
一夜漬け(雪穂・亜里沙)
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/10(水) 00:57:28.43 ID:yThoqxxU0
コンマの差ですね……26も、27も書けるように頑張ります。
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/10(水) 01:19:37.94 ID:yThoqxxU0
(お題 幽霊の存在について)

ダイヤ「ナンセンスです」

鞠莉「Oh……ダイヤは相変わらず硬度10! 夢が無いわー!」

ルビィ「幽霊さんと夢と関係ないような……」

ダイヤ「では聞きますが、何故幽霊には足がないの? 原始人やちょんまげの幽霊がいないのは?」

鞠莉「ベリーイージー! 幽霊といえば成仏! 足がない! つまり……」

果南「まあまあ、鞠莉もダイヤも落ち着いて、おしるこでも飲んで落ち着こう?」

ルビィ「果南ちゃん真夏だよ!?」

鞠莉「おしるこじゃなくて、飲む点滴! スウィート アルコール!」

ダイヤ「ナンセンスですわ、甘酒なんて……ひっく!」

ルビィ「お姉ちゃん、それお水!」

果南「あはは、お酒だと思って飲んじゃったんだね、ほらほらー」

鞠莉「千鳥足のダイヤ……まるでゾンビのようだわー!」

果南「ほ、ほほほほら! ゾンビも幽霊も……この世にはハハハは!」

ルビィ「うわぁ! 果南ちゃんが壊れた!」

鞠莉「まあ、現実主義者の果南にとっては、幽霊なんていない方が都合がいいわね」

ダイヤ「ひっく……吐きそう……」

鞠莉「ゲロ出すの? ジュエリーなゲロ出しちゃう?」

ルビィ「ジュエリーなのは名前だけだよ!」

鞠莉「Oh! ルビィのツッコミ! なるほど、果南がツッコミを入れないとこうなるのねえ……」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/10(水) 01:46:10.82 ID:yThoqxxU0
(お題 一夜漬け)

亜里沙「わからないよー!」

雪穂「なあに亜里沙、また国語?」

亜里沙「作者のマインドを答えろなんて、わからなーい!」

雪穂「気持ちってマインドなのか……亜里沙って、本当に編入試験受けたの?」

亜里沙「雪穂ってばフーリッシュガール! トップ通過!」

雪穂「意味がわからない……意味もなく罵倒された私は帰っていい?」

亜里沙「ああ、ごめんごめん! こんな時間に出歩いたらジャパンとは言え襲われちゃう!」

雪穂「襲われないから……まだ10時だよ」

亜里沙「もう外は真っ暗だよ!」

雪穂「ま、出歩かないけどねえ、そんな暇ないし!」

亜里沙「だよね! 一夜漬けの真っ只中だもん!」

絵里「ちょっと二人とも、もう夜も遅いんだからねなさ……って、中学は試験だったのね」

雪穂「お邪魔してます! そうなんです、亜里沙ってば国語に難が」

絵里「亜里沙はロシアが長かったものね、小さい頃からいたし、雪穂ちゃんは何か苦手な教科はある?」

亜里沙「お姉ちゃんできるの〜?」

絵里「ま、任せておきなさい、私だってちょっと前までは中学生だったんだから!」

雪穂「絵里さん自身の勉強は……」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/10(水) 01:55:35.88 ID:yThoqxxU0
果南は肉体言語で幽霊何とかしそう

お題 >>32
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 01:58:18.78 ID:64sk1caN0
ゴリラ
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 02:02:10.67 ID:XHoWwXo6o
なんとか出来なさそうだから怖いんじゃね
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/10(水) 02:02:39.85 ID:yThoqxxU0
安価了解しました。
ちょっと仮眠を取って、それから更新……できると……思います。
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/10(水) 08:50:54.78 ID:yThoqxxU0
――ゴリラ。
 女の子にとって不名誉なあだ名。

果南「あー、わかる、ゴリラ女として、子どもの頃は活動してたなあ」

聖良「どうして幼い頃の男の子って的確……いえ、トラウマ級のあだ名をつけるのでしょうか」

花丸「マルの調査によると、男の子は肩幅が広くて暴力的な子をゴリラと称するそうです」

鞠莉「肩幅が広く……」

善子「暴力的……」

理亞「ちょ、誰が暴力的な子ゴリラよ!」

聖良「ごめんなさいね、私がゴリラとあだ名されたばっかりに」

理亞「べ、別に姉さまが悪いわけじゃないし……」

果南「私もたまにはネットで自分の評判でも見るかなって思ったらさー」

鞠莉「何故ネットで見ようと思ったのかは疑問だけど」

果南「みんなに乗せられてyoutubeに動画を載っけたからそれのコメントを見たの!」

聖良「ああ、女子高生が屋上から飛び降りて五点着地を決めてみたですか……」

理亞「アイドルにあるまじき野蛮な動画だったわね」

果南「あれは曜が2階から落ちそうになったのを、それくらい余裕だって証明するために!」

花丸「2階でも普通の女の子は怪我するずら」

果南「おかげでこちとら、ターミネーター扱いよ! どうしてくれるの!」

鞠莉「知らんがな……」

 ――マルの結論
 女の子に対してゴリラもターミネーターも禁句。
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/10(水) 08:51:44.65 ID:yThoqxxU0
アンソロジーの五点着地ネタはあんまりだと思った。

お題 >>37
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 09:05:55.66 ID:HKtz1VIgO
異世界もの
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/10(水) 09:46:50.29 ID:yThoqxxU0
鞠莉「SSを書いてみたわ!」

果南「SS? 小説ってこと?」

鞠莉「そう! 果南が大活躍するゼロの使い魔の二次創作! 名付けて……」

果南「ゼロの使い魔ってアレでしょ、最初ヤマグチノボル先生が書いてて、途中から志瑞祐先生が完結させた」

鞠莉「原作としてはそうだけど、マリーはアニメしか見てないの、ルイズがね……」

果南「ああ、分かった分かった、原作まるで無視の独りよがり小説ってわけね」

鞠莉「NO! これはルイズと果南とのイチャラブSSにして原典となるべきGODな作品なの!」

 「あんた誰?」
  私こと、松浦果南はハルケギニアに召喚された。

果南「私が召喚されてるし! あのゼロなの!」

鞠莉「ハーメルンの小説を参考にしてみました」

 「契約の方法がキスだなんて誰が決めたの!?」
  そんなことは知らない、私は金髪ブロンドならなんでもいいから。

果南「私が金髪ならなんでもいい変態になってる!」

鞠莉「違うの?」

果南「違うよ!」

 ――果南はルイズのパンツに切れ込みを入れた。
 しかしこれが大事件を起こすことに!

果南「本当に原作読んでないの!?」

 果南はフーケを抱きしめる。
 それは、かつて地球と呼ばれた世界で小原鞠莉に行っていた"いつも”の行為であった。

鞠莉「うう、ぐすっ! これなんですよねえ! 果南は今でも鞠莉が大事で!」

果南「まるで現実世界で鞠莉と私が恋人みたいだね」

鞠莉「違うの?」

果南「違うよ!」

鞠莉「むすーっ! もう知らない! 果南のバカ!」



果南「別にSSとか遠回しじゃなくて素直に言えばいいのに……」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/10(水) 09:47:29.58 ID:yThoqxxU0
お題 >>40
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 09:48:34.99 ID:r8VQVw3fO
レズ疑惑(梨子)
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/10(水) 11:26:48.10 ID:yThoqxxU0
梨子「はぁぁぁ……」

 その日、桜内梨子はピンチに陥っていました。
 なぜかよく分からないけど、千歌ちゃんが私の部屋に来たいと言い出したの。
 部屋の片付けもしていないからと言うと、じゃあ手伝ってあげるから!
 と、返される始末。

 千歌ちゃんに見られたらヤバイものがあるから部屋に上げたくないのに!

梨子「千歌ちゃんは素直だから、もしも私の持っている同人を観たら――」

 ぽわんぽわん――

千歌「え、梨子ちゃんってもしかして女の子に対して劣情を催してたの?」

曜「その趣味はドン引きでありますなあ……全然ヨーソローじゃない!」

千歌「もしかして、千歌のこともいやらしい目で見てたり……」

曜「うわあ」

 ぽわんぽわん(回想終了)

 千歌ちゃんと曜ちゃんに誤解されたらもう登校できない!
 ううん、慌てないの桜内梨子! まだ約束の時間までには時間がある!
 とりあえず、善子ちゃんに……いやいや、そこまでの時間はない!

梨子「とりあえず、ダンボールにしまっておけばいいよね! ガムテープ貼って!」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/10(水) 11:33:47.59 ID:yThoqxxU0
千歌「おじゃましまー……梨子ちゃん」

梨子「どうしたの千歌ちゃん」

千歌「ダンボールにしまってあるものばっかりだけど、引っ越しでもするの?」

梨子「ちょっと片付けに戸惑っちゃって……」

千歌「もう、こんなに汚すんだったら、今度綺麗にするために捨てちゃおう!」

梨子「それをすてるなんてとんでもない!」

千歌「……いや、だってもう足の踏み場もないよ」

梨子「ダンボールに座っていいから! いい、絶対中身を開けちゃダメだからね!」

千歌「梨子ちゃん……そんなに見られたくないものが……もしかして下着!?」

梨子「違うよ! いや、それくらい恥ずかしいけど! だから絶対ガムテープ取っちゃ嫌だからね!」

千歌「はいはい」ビリビリ

梨子「言ってるそばから!」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/10(水) 11:47:59.65 ID:yThoqxxU0
千歌「じ、冗談やがな……」

梨子「じゃあ、飲み物用意するけど、開けちゃダメだからね!」

千歌「はいはい、作詞でもしているよー」

梨子「ぜったい! ぜったい! 絶交するから!」

千歌「梨子ちゃんと絶好は嫌だから、おとなしくしてるよ」

梨子「(ふふ……千歌ちゃんが座っているあたりには、ノンケでも百合好きに変わってしまう名作同人誌ばかり! 
    仮に見られても、信者を増やすだけという魂胆よ! さすが梨子! 頭いい!)」

梨子「(まあ、なんやかんや言って約束を守る千歌ちゃんなら、ダンボールを開けることはないでしょう)」

梨子「さてさて、お茶お茶!」

〜〜〜〜〜〜〜〜

Side 千歌

 この日のために用意した音が立たないカッター!
 これでスルスルとダンボールの中身を見ちゃう作戦なのだ!
 前々から、怪しい趣味を持っていると思わしき梨子ちゃんを丸裸!
 
千歌「さてさて、梨子ちゃんはどんな趣味をお持ちなのかなー?」

〜〜〜〜〜〜〜

Side梨子

 ふんふふーん♪
 お茶を入れているだけなのに、なんだか機嫌がいい。
 千歌ちゃんが家に来たはじめての日だからかな?
 こうしているとなんだか恋人同士みたいね!
 
 まあ、緊張感という意味では似ているけど、方向性は明後日の方向だけど。

梨子「あの同人みたいに、利尿剤を用意したほうが良かったかな……」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/10(水) 11:57:13.13 ID:yThoqxxU0
梨子「千歌ちゃんおまた……せ?」

千歌「///」

梨子「顔が赤い!」

千歌「梨子ちゃん……ベッドの下の本見ちゃった」

梨子「ぎゃぁぁぁぁぁ! なんでそんなところの!」

千歌「お約束じゃん!」

梨子「し、信じられない! 絶対見ないでって言ったのに!」

千歌「し、信じられないのは梨子ちゃんの性癖だよ! なんでお尻なんか……」

梨子「ぎゃぁぁぁぁ! 私も死んで千歌ちゃんを[ピーーー]!」

千歌「自爆テロ!?」

 でも安心した……千歌ちゃんがあれを見ないで――
 チェリーリコッサムの新刊を……。

千歌「でも、チェリーリコッサムっていう名前はどうかと思うよ」

梨子「うわぁぁぁぁ!!!」

千歌「肖像権は守ってほしいなあ……さすがに、曜ちゃんと濃厚なキスをされても……」

梨子「うわぁぁぁ! ピクシブになんて挙げてないんだからあ!」

千歌「余罪の告白だよ!?」

 桜内梨子 百合同人サークル・チェリーリコッサム主催
 その日からレズ疑惑をみんなから持たれることに。

 嗚呼これなら、千歌ちゃんを家に上げるんじゃなかった……
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/10(水) 11:58:24.46 ID:yThoqxxU0
壁ドン、アゴクイ同人ってどんな同人なんだろう……

お題 >>46
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 11:58:44.86 ID:03VVqyHpO
嫌いなものについて
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/10(水) 15:00:39.11 ID:yThoqxxU0
穂乃果「嫌いなもの調査?」

ヒデコ「そうなの! 今やちびっこ人気のあるμ'sがしょうもない食べ物を嫌ってたりしたら
     好感度が低くなっちゃうでしょう?」

フミコ「だからね、今は調査中なの、しょうもない食べ物を嫌ってたら天誅を下しちゃうよー」

ミカ「うんうん」

穂乃果「うーん、私はピーマンが嫌いだよ! あの青臭いのと苦いのが特に苦手!」

ヒデコ「おお、さすが穂乃果」

フミコ「今掴んだよ、子どもたちのハートを掴んだよ!」

ミカ「うんうん」



二人目 園田海未

海未「苦手なものなら、特に炭酸飲料が苦手ですね」

フミコ「おおー、子どもたちにも人気の炭酸飲料が何故苦手に!」

海未「幼いころ穂乃果にたくさん飲まされまして……」

ヒデコ「それはそれは難儀な……」

海未「ラムネ以外の飲み物は摂取しないようにしています、べ、別に都市伝説を信じているわけでは!」

ミカ「なるほどー」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/10(水) 15:11:43.77 ID:yThoqxxU0
3人目 南ことり

ことり「思い出すだけでもうえぅってなる食べ物はあるかな」

ヒデコ「おお! 博愛主義のことりちゃんにしては珍しい!」

フミコ「でもことりちゃんの前なら、どんな食べ物でもその個性を失っちゃいそうだけど」

ことり「でも、その子は個性抜群なの、どんな食べ物の中でもその個性を遺憾なく発揮してね……ウェップ」

ミカ「公式プロフィールによると……苦手なもの……にんにく……たしかに……」

4人目 西木野真姫

真姫「苦手なものですか?」

ヒデコ「そうなの、公式プロフィールによればみかんってことなんだけど」

フミコ「みかんアイスやみかんジュースも苦手なの?」

真姫「みかん味のものは大丈夫ですよ、私が苦手なのはあの丸い」

ミカ「へぇー、じゃあ、穂乃果ちゃんも苦手?」

真姫「べ、別に穂乃果ちゃんはみかんって言うよりオレンジで! オレンジは割りと好きっていうか……」

「「「(チョロい……)」」」

5人目 小泉花陽

花陽「苦手な食べ物はありません、食べ物ならなんでも大丈夫です!」

ヒデコ「好きな食べ物も白いご飯だし、THE日本人って感じだね!」

花陽「ああ、でもパン食の連続は我慢なりません……苦手なわけではないんですが」

フミコ「ヨーロッパとか行けないね……」

ミカ「アメリカとかも無理そう」

花陽「り、両方とも縁遠そうですね」
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/10(水) 15:24:58.29 ID:yThoqxxU0
6人目 星空凛

凛「お魚は苦手ニャ」

ヒデコ「なんかひどく矛盾する表現を聞いたような……」

凛「よくことりちゃんと、ラーメン屋に備え付けのにんにくを入れるべきか否かで喧嘩になるよ」

フミコ「あー」

凛「凛といえばラーメン! 嫌いなものを探すよりも好きなもので推したほうがいいよ!」

ミカ「(星空凛ちゃん、有り余るラーメン愛)」

7人目 絢瀬絵里

絵里「梅干しはダメね」

ヒデコ「ああ、会長……じゃなかった、絵里先輩は海外長いですもんね」

絵里「ええ、花陽なんかはこれで1合食べられます! って言って、本当に食べたときは驚いたわ」

フミコ「海外の人は海苔なんかも消化できないって言いますもんね」

絵里「そうね、海苔も、正直何が美味しいのか……いや、別に花陽に喧嘩を売っているわけではないのよ?」

ミカ「生卵もダメだったりするんですか?」

絵里「それが意外にも……妹はダメなんだけどね……」

「「「ハラショー……」」」

8人目 東條希

ヒデコ「キャラメルが苦手とのことですが」

希「そうなんよ、小さい頃にキャラメルで乳歯が取れてしまったことがあってん」

フミコ「あー、ゴリっと行きました?」

希「もうあのときの脳に響いた音はトラウマなんよ、ゴリゴリ! ゴリゴリゴリ!」

ミカ「ひえっ!」

希「だからウチの前で、キャラメルなんて食べようものなら、歯が全部抜ける呪いかけちゃう」

「「「怖っ!」」」
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/10(水) 15:38:07.12 ID:yThoqxxU0
ヒデコ「後は矢澤先輩だけね」

フミコ「でも、矢澤先輩どこに」

ミカ「クラスメートの人からの情報も、なんだか霧のように消えたって」

ヒデコ「なかなか小さいから見つけ……」

フミコ「いたっ!」

ミカ「神モブの面目躍如だね!」

にこ「……」

ヒデコ「エウレカっ! もとい、見つけた!」

にこ「あら、安部菜々ちゃんに、城ヶ崎莉嘉ちゃんに、本田未央ちゃん」

フミコ「それは中の人です」

ミカ「どうしたんですか、麻婆豆腐ですか、これ」

にこ「うっ、見られた」

ヒデコ「公式プロフィールでは辛いものが苦手と聞いてましたが! 実は辛いものが大好きだったりするんですか!」

フミコ「そういえば穂乃果ちゃんも、矢澤先輩の麻婆豆腐とカレーは絶品って言ってたね……」

にこ「ち、違うの! これは……これはダイエットなの……」

「「「ダイエット?」」」

にこ「ご承知の通り、にこは辛いものが苦手、正直見ているのも辛い」

ミカ「涙ぐましい努力……」

にこ「まだオチを言ってない。最近ちょっとお菓子の食べ過ぎで余計なお肉がついっちゃったから、これを見て食欲を減退させようかと」

ヒデコ「でもどうするんですか、これ」

にこ「ええ、さすがにフライパン片手に校内をうろついているのはどうかと思って、今LINEでメンバーに招集をかけたところよ!」

フミコ「おお、麻婆豆腐パーティ!」

ミカ「ちょっと取材させてもらっていいですか!」
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/10(水) 15:45:29.02 ID:yThoqxxU0
〜屋上〜

穂乃果「いやー、今日も麻婆豆腐がうまい!」

海未「太りますよ」

ことり「にこちゃんの麻婆豆腐はニンニクが入ってないから食べやすいよね」

凛「からーい! でも、おいしーい!」

花陽「私は、マーボーもやしでも存分に構わなかったんだけど……」

絵里「あら花陽、また体重が増えたの?」

希「豆腐もカロリーは低いからだいじょうぶや」

真姫「先輩たちは食べないんですか」

ヒデコ「取材だからねー、ミカがカメラ回してるし」

フミコ「取材している側が食べたらおかしいでしょ」

ミカ「ごくり」

にこ「一番食べたそうな子がカメラ回しているって……」

穂乃果「じゃあ、穂乃果がカメラ回すから、三人共食べなよ!」

ことり「あ、いいね、普段は見られない裏側のスタッフ、みたいな」

ヒデコ「いやいやいや、私達なんてカメラが似合わなすぎてモザイクが掛かっちゃうから」

フミコ「処理すんなよ!?」

ミカ「いただきまーす!」
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/10(水) 15:46:36.91 ID:yThoqxxU0
Aqours編も書こうと思いましたが、μ's編で力尽きました。
よいつむが悪い。

お題 >>53
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 15:47:52.22 ID:03VVqyHpO
もしもサンシャインにダイエット回があったら
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 15:48:33.08 ID:03VVqyHpO
長かったら「ダイエット」でお願いします
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/10(水) 15:57:44.60 ID:yThoqxxU0
安価了解しました。
>>53で行きます。

未だにラブライブ!サンシャイン!!のアニメ版タイムテーブルを理解していないところがあるので齟齬があるやもしれませぬ……
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/10(水) 17:45:43.06 ID:yThoqxxU0
千歌「山菜そばおーいしーい!」

果南「干物もあるよ」

千歌「鯵の干物おいしーい! ご飯によく合うー!」

花丸「のっぽパンもあるよ」

千歌「んまーい!」

梨子「お菓子作ってきたんだけど、食べる?」

千歌「食べるー! パクパク……むぐっ!」

曜「そこですかさずコーラ! ヨーソロー!」

千歌「ごくごく! ぷはーっ! あまーい!」

ルビィ「千歌ちゃんはほんとうによく食べるね!」

鞠莉「ええ、本当に、こう見てるとなにか食べさせたくなるわね♪」

ダイヤ「……」



千歌「太った……」

ダイヤ「そりゃそうですわよ……」
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/10(水) 17:50:47.65 ID:yThoqxxU0
千歌「ダイエットする!」

花丸「ずら!」

善子「ヨハネがインフルエンザに掛かってる間に何事なの……」

ルビィ「千歌ちゃん、最近5キロ増えたんだって」

鞠莉「マルちゃんは3キロ」

善子「豚じゃない!」

千歌「豚って言われた! がびーん!」

曜「まあまあ、それくらいならちょっと遠泳すれば痩せるよ」

花丸「泳ぐということは水着になるということだね」

梨子「まあ、遠泳ってことだと」

千歌「ぽっこり膨らんだお腹見せたくないよー!」

花丸「ずらー!」

曜「これはまた……」

ダイヤ「重症ですわね……」
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/10(水) 17:58:25.26 ID:yThoqxxU0
千歌「曜ちゃんはいいよ、カロリーメイトと筋トレでいつもスタイルいいもん」

曜「いやあ、それほどでも……」

花丸「でも、ちょっとくらいぽっちゃりのほうが可愛いって言われるずら」

梨子「太ることのデメリットをもう一度確認しなさい!」

千歌「いいもん、三村かな子を目指すから……リボンのカチューシャは、元気のパロメーター」

ルビィ「それは中の人が同じなだけだよ!」

ダイヤ「でも本当にそうですわよ、脂肪が定住するようになると、まるで痩せなくなりますわ」

果南「じゃあ、私がやってるトレーニングを二人に……」

善子「死んじゃうじゃない!」

果南「私が普段やってるトレーニングをなんだと思ってるかなーん?」

鞠莉「まあ、太った部分を見せたくないっていうのはわかるわ、でも……あ、そうだ!」

千歌「鞠莉ちゃん何かいいアイデアが!」

鞠莉「ええ、こういうときμ'sが行なってたという……合宿よ!」

ダイヤ「何故こっちを見ながら言うんですの……?」

ルビィ「わかった! 別荘を貸せってことだよ! お姉ちゃん!」

ダイヤ「わたくしたちはあなた方の財布ではありませんのよ!?」
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/10(水) 18:05:47.19 ID:yThoqxxU0
〜某所 黒澤家の別荘〜

ダイヤ「合宿よーーーーーーー!!!」

 さぁ 夢を 叶えるのは みんなの勇気

千歌「OPが違うよ! 青空JumpingHeart!」

 見たことない 夢と脂肪 蓄えてー

花丸「[ピザ]仕様だよう……怖いよー怖いよー」

ルビィ「まあまあ、マルちゃん、痩せればすぐに元の生活に戻れるから」

花丸「うう、すぐにでも夢と希望を追いかけるずら!」

曜「でも、車で3時間くらいで別荘があるなんてさすがは黒澤家……」

梨子「千歌ちゃん、車の中でもお菓子食べてたけど痩せる気あるの!」

千歌「カロリーオフだよ!」

梨子「お菓子が問題なの!」

善子「はあ、それにしても……蝉がうるさい……」
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/10(水) 18:13:15.36 ID:yThoqxxU0
ダイヤ「さて、皆さま方に別荘にお集まりいただきましたが……」

ルビィ「なんとこの別荘、食料は現地収集になってます!」

果南「ごちうさかよ!」

鞠莉「果南ならダイビングで魚取ってこれそうじゃなーい?」

千歌「あー! じゃあ、私も釣りする! お魚取る!」

花丸「マルも! マルもお魚釣ってみたい!」

梨子「ダメよ」

曜「千歌ちゃんと花丸ちゃんは山で山菜採り。はい、重りつけて」

千歌「梨子ちゃんの悪代官!」

花丸「梨子ちゃんの悪魔!」

梨子「はいはい、悪魔で結構」

善子「てかこのおもり何キロあるの? 重くない?」

曜「え、私は2キロのおもりを両足につけてランニングできるけど」

善子「ふっ、さすが私のリトルデーモン、さすがね!」

曜「果南ちゃんはアレ、鉄下駄つけて走ってる」

果南「曜は、私をなんだと思ってるのかな―ん?」
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/10(水) 18:17:42.58 ID:yThoqxxU0
川チーム

ダイヤ「ルビィ、よく見てるんですわよ、私が小さい頃ブイブイいわせていたところを証明しますからね」

ルビィ「ブイブイ!」

果南「魚が沢山ね! これなら一日分くらいなんとかなるかも!」

鞠莉「はあ、日差しが強いわねー、山ほどじゃないんでしょうけど、日焼け止め塗らなくちゃ」

梨子「だからって、鞠莉さん水着にならなくても……」

鞠莉「だって夏休みだよ! 水着にならなきゃ! 夏だもん!」

果南「私もウェットスーツ持ってくればよかったかな……」

ダイヤ「川が呼んでますわ―!」

ルビィ「お姉ちゃん! お魚釣り! 頑ばルビィ!」
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/10(水) 18:23:17.78 ID:yThoqxxU0
山チーム

千歌「このおもり重い! 足が動かないよ―!」

曜「とっとと歩くんだよ! 千歌ちゃん! 運動しなきゃ痩せないよ!」

花丸「なんで曜さんは、おもりをつけてるのにそんなスピードなの?」

善子「ていうか山菜採りしなさいよ! さっきから山の中歩いてばっかじゃない!」

曜「ふっふっふ、私に食べられる山菜かそうでない山菜かなんて判断できると思って?」

善子「それが御大将のすることかー!!」

千歌「あう、痩せる前に熱中症で倒れちゃうよー」

花丸「はぁはぁ……し、死ぬ……死んでしまう……」

曜「さっ、もっとペース上げていくよ! 山頂アタックです!」

善子「ここが山頂よ!」
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/10(水) 18:27:38.69 ID:yThoqxxU0
川チーム戦績

鞠莉「果南がアロワナ釣ったところまでは良かったんだけどねえ」

ダイヤ「ひどい不法投棄を見ましたわ……」

果南「まあまあ、魚なんだし、きっと食べられるよ♪」

ルビィ「なんで果南さんはそんなに魚に対して全幅の信頼を寄せてるの?」

梨子「というわけで、山チームは?」

山チーム戦績

曜「あるわけない!」

梨子「断言したーっ!」

善子「まあ、こっちは山の中を延々と歩かされたけどね……」

千歌「痩せたって! 絶対2キロは痩せたって!」

花丸「もう、マルを武蔵丸なんて誰も呼ばせない……」

ルビィ「誰も呼んでないよ!?」
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/10(水) 18:33:54.67 ID:yThoqxxU0
〜某所 深夜〜

千歌「お腹すいた……」

花丸「お腹空いて眠れないよー!」

果南「じゃあ、怪談話でもする?」

鞠莉「とっておきの怖い話を教えてほしいわー」

ダイヤ「ふっ、ではわたくしが先陣を切ります! まんじゅうこわい」

ルビィ「お姉ちゃんオチが読めたよ!」

ダイヤ「きょうふのしゅうまい」

善子「だーかーらー!」

梨子「あ、それじゃあ、私がコミケであった怖い話を……」

曜「Zzzz……」

千歌「うう、花丸ちゃん! お風呂入ろう!」

花丸「ずら!」
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/10(水) 18:40:06.04 ID:yThoqxxU0
〜お風呂〜

千歌「食料もないのに、何故ガスと水道は通って……」

花丸「まあまあ、お風呂がなきゃ汗も拭けないよ」

千歌「私が太ったばっかりに!」

花丸「でもまあ、たまにはこんな日があってもいいんじゃないかな?」

千歌「山の中をさんざん歩かされて、挙句の果てに食料がない!」

花丸「そう言われると、いい思い出になりそうもないのがふしぎ!」

千歌「はぁ、これで痩せてなかったら、私はダイヤちゃんを相手取るよ!」

花丸「やめてー! 負ける未来しか見えないー!」

千歌「はぁ……温泉……温泉卵……」

花丸「温泉まんじゅうなんかもあるずら」

千歌「何か食べたい……もう、なんでもいいから……床に落ちたゴミでもいいから!」

花丸「死んじゃうよー」
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/10(水) 18:45:53.93 ID:yThoqxxU0
〜某所 翌日〜

千歌「うう、結局3時間しか眠れなかった」

花丸「もうこれだけで痩せたよ……」

ダイヤ「痩せたというか、やつれたですわね! ハハッ!」

ルビィ「お姉ちゃん深夜テンションはそろそろやめて」

鞠莉「ええと、車が来るまで後1時間、みんな忘れものはないかしら?」

曜「ヨーソロー!」

梨子「忘れるほど荷物持ってきてないですしね」

果南「なんで私の腕と足に二人がつけておもりが付いているの?」

善子「誰かのカバンに入れたら重いし……そしたら、誰かがつけるしか……」

果南「もっと重いほうが私の好みなんだけどなあ……」

善子「やっぱり鉄下駄……」

果南「何か言ったかなーん?」
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/10(水) 18:51:58.24 ID:yThoqxxU0
〜ED ユメ語るよりユメ歌おう〜

千歌「痩せた……痩せたよ!」

花丸「痩せましたー!」

ルビィ「うっわー! おめでとう!」

ダイヤ「まったく、おふたりとも今後は食生活に気を配ってこのようなことがないように!」

果南「そうね、それを維持することが大事よ」

鞠莉「本当、今後とも体重が増えたなんて言っても面倒見ないからね!」

梨子「ふたりとも痩せたって、何キロ痩せたの? もとに戻ったとか?」

千歌「ええと、太ったって言ったときから、10キロは……」

花丸「マルも6キロ痩せました」

曜「逆にやつれてるじゃん!」

善子「やれやれ、増えるにしろ、痩せるにしろ、どちらかに絞りなさいよ……」

千歌「身体が軽い! こんな気持ちはじめて!」

花丸「もう何も恐くない!」

「「あっはっはっは!!」」

 もっとなにか探して どんどん外へ行くんだ
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/10(水) 18:52:44.03 ID:yThoqxxU0
アニメっぽいというより、カオスな話になって申し訳ない……

お題 >>69
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 18:54:20.48 ID:41FCd0LI0
前世
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/11(木) 02:47:39.58 ID:FlGpBC9I0
希「前世占い?」

穂乃果「そうそう、希ちゃんのスピリチュアルパワーで占ってほしいの」

海未「また穂乃果は何かに影響をされて……希、穂乃果の言うことを真に受けないで良いですからね」

希「ははーん、穂乃果ちゃんってばオーラの泉を見たんやろ、それで突然」

ことり「その番組はもうとっくのとうに最終回を迎えているような……」

希「こほん、まあ、前世の人となりを知れば、もうちょっとしっかりするかも知らんからね」

穂乃果「では、お願いします」

希「うーむ、穂乃果ちゃんの前世か……」

海未「面白いことを言おうと、考えていません?」

希「……ふむ、穂乃果ちゃんの前世は……ああ、これは言ってもいいのかな」

穂乃果「そんなテレビで放送できない人が!」

ことり「テレビって」

希「穂乃果ちゃんの前世はとある戦国武将の奥様でした」

穂乃果「ええーっ! 私前世で結婚しちゃってるのぉ!?」

海未「それは正妻ですか!」ズイ

ことり「海未ちゃん……」

希「お妾さんとも仲が良くって、あ、それがことりちゃんやね、ええなあ、前世でも二人は一緒やったんやね」

海未「こ、今世でもそのようなことがないように祈りますよ……時代が時代ですので……」

ことり「あ、海未ちゃんのテンションが下がった」
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/11(木) 02:59:10.62 ID:FlGpBC9I0
希「でもなあ、その戦国武将さんは合戦で討ち死にしてしまうんや」

穂乃果「なんと!」

希「若くして未亡人となった穂乃果ちゃんは、俗世を捨て尼となり、ことりちゃんと幸せに暮らしたそうや」

海未「俗世を捨てきれてないではありませんか……」

ことり「あはは……」

穂乃果「そっかぁ、私は結婚するのかあ……」

希「別に前世で結婚しているからって今世で結婚するわけやないで」

穂乃果「でも、その戦国武将さんもこの時代に生きていたら出会っている可能性は高いわけでしょ」

希「そうやなあ、家族の縁は強いかんな、でも、それは子どもとかきょうだいとかに多いで」

穂乃果「そっかぁ……」

ことり「で、でも、前世の人と結ばれたらそれはもう運命だね!」

海未「穂乃果に恋愛は早いですよ! 時期尚早というものです!」

穂乃果「私だってもう高校生だよ! 胸張って恋愛経験はないですとか言えないよ!」

希「んー……その戦国武将さんだけど、もう出会っとるみたいやね」

穂乃果「え♪」

海未「えっ!?」

希「うん、にこっちのところの……こたろーくん」

穂乃果「幼児じゃん!」

希「あはは……児ポ法で逮捕されんようにな〜」
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/11(木) 03:00:15.57 ID:FlGpBC9I0
お題 >>73
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 06:10:57.53 ID:9l/Xh4EbO
絢瀬家のお正月
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/11(木) 10:45:22.42 ID:FlGpBC9I0
亜里沙「亜里沙、おとなになったらお正月に振袖着るんだ!」

絵里「あら、そうなの? どうして?」

亜里沙「日本のお正月には姫始めっていうのするんだって! 希さんが言ってた!」

絵里「あ、もしもし希? 今すぐ家まで来なさい、ダッシュで」



絵里「亜里沙はおもち何個食べる?」

亜里沙「Two……」

絵里「あら、元気ないわね?」

亜里沙「初夢って現実になっちゃうんでしょ! すごい夢見が悪かったの!」

絵里「悪い夢を見たのね」

亜里沙「うん。コラ画像みたいに、胸が大きくなったにこさんの夢!」

絵里「ぬわぁんでよぉ」
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/11(木) 10:51:42.29 ID:FlGpBC9I0
絵里「去年の紅白をきちんと最後まで見たわね……」

亜里沙「眠い……アイムスリーピー」

絵里「穂乃果なんかは、紅白飽きたーとか言ってるみたいだけど、歌で優劣を決めるのも極めて日本的ね」

亜里沙「ロシアでも紅白歌合戦すればいいと思う!」

絵里「いや……紅白の意味がわからないと思うわ、日本以外では」



亜里沙「私もお姉ちゃんみたいにスタイル良くなりたい!」

絵里「……そ、そう、どうしたの突然」

亜里沙「LINEでお姉ちゃんのコラ画像が送られてきたの! でもお姉ちゃんのほうがよっぽどスタイルがいい!」

絵里「その人とは縁を切りなさい」

亜里沙「さすがにこさんとは縁を切れないよ……」

絵里「確信犯じゃない……」
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/11(木) 10:52:37.94 ID:FlGpBC9I0
亜里沙がいるとカオスじゃなくなりますね……さすがラブライブの清涼剤。

お題 >>77
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 10:54:31.18 ID:6+SAqcp8O
お泊まり会(アクア1年組)
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/11(木) 12:02:41.40 ID:FlGpBC9I0
ルビィ「恋バナしようよ!」

花丸「修学旅行じゃないんだから、と言うかマルたち、修学旅行行けるのかな?」

善子「廃校が決まっている高校とはいえ、積立金があるんだからだいじょうぶよ」

ルビィ「えへへ、ルビィね、お泊まり会でお友達と恋バナするのが夢だったんだ」

花丸「だって」

善子「え、私が恋バナする流れなの? 言い出しっぺじゃなくて?」

ルビィ「ルビィに恋愛経験とかないから……男の人苦手だし」

善子「それでよく、恋バナしようとか思ったね?」

花丸「まあまあ、善子ちゃんは幼稚園時代はモテてたじゃない、そのあたりに浮いた話とかないの?」

善子「うーん、と言うかいじめられてた覚えしかないけど……スカートめくられたり」

花丸「その頃は堕天してなかったから、いっぱい仕返しをしたよね?」

善子「当時は人間形態だったものね、思い返すのも懐かしい……」

ルビィ「それでよっちゃん、恋バナは?」

善子「あ、そういえば幼稚園一のイケメンとマルちゃんは付き合ってたじゃない」

花丸「や、やめてよ〜、あんなの付き合っているとは言わないよー」
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/11(木) 12:10:54.29 ID:FlGpBC9I0
ルビィ「そのあたり! 詳しく聞かせて!」

善子「ルビィちゃんがノリノリだ……」

花丸「でも付き合ってたと言っても、キス一つしたことないからね?」

善子「キス……そういえば幼稚園では女の子同士でキスするのが流行ってたわね?」

ルビィ「え、ええ……よっちゃんとマルちゃんそういう関係だったの……?」

花丸「どういう関係を想像しているの!?」

善子「相変わらずの妄想癖ね……普段は被害妄想だけど」

ルビィ「まあいいや、幼稚園一のイケメンさんはどうだったの?」

花丸「うーん、マルもあんまり覚えてないけど、一緒に遊んだりしたよ」

善子「大きくなったら結婚すゆ! とかないの?」

花丸「もう連絡も取り合ってないよー、もし仮にそんな約束をしてたら大変だよ、千歌ちゃんに怒られちゃう」

善子「恋愛禁止でも掲げてたっけ、Aqoursって」

ルビィ「でも、幼稚園でイケメンなら、今もイケメンかもね? 久しぶりに連絡を取ってみたら?」

花丸「や、やめてよー、ルビィちゃんに電話変わるよ?」

ルビィ「そ、それはやめてほしいかな……」

花丸「ルビィちゃんは幼稚園時代に思い出はないの?」
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/11(木) 12:16:29.04 ID:FlGpBC9I0
ルビィ「そ、そうだね……ルビィは女の子しか周りにいなかったから……」

善子「今と同じじゃない」

花丸「たしかに」

ルビィ「昔は髪も長かったから、引っ張られたりもしたよ、そのたびに大きな声で泣いて」

善子「今もじゃない」

花丸「本当」

ルビィ「でもお姉ちゃんが幼稚園にいた頃はまだ良かったの、どこからか駆けつけてきて、すぐに助けてくれて」

善子「今も同じね」

花丸「当時から……」

ルビィ「お姉ちゃんが卒園してから、ルビィのお友達は積み木とお人形さんでした……」

善子「あれ、なんかスイッチ押した?」

ルビィ「お人形さんは裏切らない……ぶつぶつ」

花丸「あ、あ、ルビィちゃん! マルも裏切らないから! 神様に誓う!」

善子「え、ええ、私も悪魔に誓ってルビィちゃんを裏切らないわ! 真赤な誓いよ!」

ルビィ「ぶつぶつ……Zzz……」

花丸「ね、眠っちゃった!」

善子「まあ、衣装作り大変だったものね……でも正直……」

「「寝てくれて助かった……」」
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/11(木) 12:17:37.82 ID:FlGpBC9I0
今回の設定はアニメと原案のいいとこどりです。

お題 >>82
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 12:18:02.37 ID:dW8W7EiZ0
三森すずこ(海未)
難しいならママライブ
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/11(木) 13:52:11.58 ID:FlGpBC9I0
穂乃果「海未ちゃんってさ……三森すずこさんに声が似てない?」

海未「三森さん……誰ですか、それは」

ことり「え、海未ちゃん三森すずこさん知らないの?」

海未「存じ上げませんが、何か?」

穂乃果「もう、今どき声優さんの名前も分からないなんて、アイドル失格だよ?」

海未「裏方の職業ではありませんか……」

ことり「声優さんは裏方さんじゃないよ! 今は顔出しは当たり前! 深夜アニメでは顔出しできないと役が取れないんだから!」

海未「はあ……声優なのだから声が良ければいいのでは? あと演技ができれば」

穂乃果「今どきの声優さんは歌って踊れて顔が良くないといけないんだよ……」

ことり「うーん? なんでそこでことりの顔を見るのかなー?」

海未「時代は変わりましたね、それで三森さんでしたか、有名な方なんですか?」

穂乃果「もちろん! 声の幅の広いし、演技もできる、同年代の声優さんで勝てる人はいないね」

海未「そのような方と声が似ている……なんだか嫌な予感がしますが」

穂乃果「喘いで!」

海未「あ、あえ? なんですかいきなり! 破廉恥ですよ!」

穂乃果「いいじゃん、三森さんがエロゲーに出たら大事だけど、海未ちゃんが喘いでもなんの問題もないから」

海未「私の羞恥心が振り切れますよ!?」

穂乃果「あんじゅさんもツバサさんも絵里ちゃんも結構ノリノリでやってくれるのに……」

海未「ノリノリでやっているところが想像できないメンバーばっかりなのですが!?」

ことり「でも正直仕事が減ったら、花陽ちゃんの中の人はすぐにエロゲー出そうだよね」

穂乃果「わかる」

海未「何がわかるのですか!?」
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/11(木) 13:53:18.81 ID:FlGpBC9I0
個人的にはマリーの中の人はエロゲーにハマる気がします。Aqoursは出ないか……

お題 >>85
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 13:55:49.69 ID:6+SAqcp8O
鞠莉はどれだけお金持ちなのか
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/11(木) 13:56:42.27 ID:FlGpBC9I0
安価了解しました。 
仮眠してしばらくしてから更新します。
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 14:47:06.45 ID:rkD6kPa70
>>85
Aqoursのお嬢様キャラ、
黒澤姉妹で充分なのに(@_@)
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/11(木) 15:42:43.30 ID:FlGpBC9I0
千歌「鞠莉ちゃんってどれくらいお金持ちなのかな」

ダイヤ「また下世話な話題を……」

千歌「いいじゃん気になるじゃん! お財布の中にどれくらいお金が入ってるのかとか」

曜「たしかに! 学食で一万円札が使えなくて困ってそう!」

ダイヤ「浦の星に学食はありませんし、今どきの券売機なら1万円札くらい使えるのでは?」

千歌「もー! お嬢様筆頭株のダイヤさんがそれじゃあつまらない!」

ダイヤ「つま! つまらないとは!? このわたくしが!」

曜「でも正直現金をどれほど持っているのか気になるなー、通帳にどれくらい入ってるのかな」

ダイヤ「面白い回答……面白い回答……」ブツブツ

千歌「一般ピーポーである私とはかけ離れた金銭感覚は、どのように生まれたのか! これは調査が必要だよ!」

曜「だーねー。これはAqoursの危機なのだ!」

ダイヤ「はっ、それでは、わたくしが鞠莉さんに聞いてきますわ、お財布の中身も、通帳の中身も!」
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/11(木) 15:49:55.05 ID:FlGpBC9I0
〜鞠莉の住んでいるホテル〜

ダイヤ「というわけでお財布を見せてほしいのですわ」

鞠莉「お断りですわダイヤ。千歌っちと曜ちゃんに乗せられて、わざわざマリーに会いに来たのは嬉しいけど」

ダイヤ「でしたら、わたくしも見せますから……お、お願いしますわ」

鞠莉「誠意が見えないなあ……ねえ? ダイヤ、こういうときもっとも誠意を見せるにはどうしたらいいと思う?」

ダイヤ「足でも何でもお好きな場所をお舐めします!」

鞠莉「それはノーセンキュー、歪んだ性癖は持ち合わせていないの」

ダイヤ「お、お金がほしいんですの!?」

鞠莉「腐るほど持っているからいらないわ、そうじゃなくて、誠意っていうのはね、そう、ここはホテルじゃない?」

ダイヤ「まさか股を開けと!? ええい破廉恥な!」

鞠莉「破廉恥なのはあなたの妄想よダイヤ。ラブホテルじゃないのここは」

ダイヤ「まさか小指を……!?」

鞠莉「あなたの家とも違うのよ」

ダイヤ「いえ、流石にわたくしの家も小指のやり取りなんてしていませんわ」

鞠莉「こっち見て言ってちょうだい」
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/11(木) 15:56:24.10 ID:FlGpBC9I0
鞠莉「まあ、ダイヤの小指の先の価値ほどしかない覚悟は頂いておきましょう」

ダイヤ「もとを取ってしかるべきです! 鞠莉さんのお財布なんかとは比べ物になりませんわ!」

鞠莉「でも、正直お財布なんて見たって面白くないわよ? みんなと同じくらいのお金くらいしか持ってないわ」

ダイヤ「またまた、100万円の札束が入っているのでしょう?」

鞠莉「そんなに入らないから」

ダイヤ「たしかに、現金でいただくときには封筒ですわね!」

鞠莉「あなたの家どれだけ不用心なのよ……はい、ちょっとお色気もない長財布でごめんなさいね」

ダイヤ「これで折りたたみ式だったらドン引きですわ……って、10万円も入っているではありませんか!」

鞠莉「そう? おかしい?」

ダイヤ「おかしいですよマリーさん! 普通の女子高生は2000円程度しか入ってませんわ!」

鞠莉「Oh……少ないじゃない! 暴漢に襲われて、お金でご勘弁をができないじゃない!」

ダイヤ「ええい、暴漢だって10万円も出されたら腰を抜かします!」

鞠莉「そ、そう……マリーの常識……意外と現実と隔離していたのね……」
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/11(木) 16:05:28.54 ID:FlGpBC9I0
ダイヤ「これは通帳を見て尚更その認識を改めなければいけませんわね」

鞠莉「それはあなたが、通帳を見たいだけじゃないの?」

ダイヤ「まあ、正直な話、今となってはどれほど通帳に記載されようとも驚かない自信がありますが」

鞠莉「それは前フリなのダイヤ」

ダイヤ「大量のお金の入った通帳ならわたくしも見たことがありますし、そうたいしたことは」

鞠莉「ふぅん、まあ、いいけど」

ダイヤ「では、拝見いたしますわね……あへっ!?」

鞠莉「あへ!? 網元らしからぬ声を!?」

ダイヤ「なんで100億も入っているんですの!? ええい、黒澤家を乗っ取るつもりですわね!?」

鞠莉「100億じゃ無理でしょ……ドルじゃないと」

ダイヤ「ええい、普通の女子高生は通帳に入って10万ですわ! 0円も珍しくないんですわよ!」

鞠莉「か、カルチャーショック!」

ダイヤ「少なくともこんな通帳果南さんに見せたらいけませんわ! きっとお金目当てでナマポでパチ中になってしまいます!」

鞠莉「ダイヤ……私どうすればいいの!? みんなに嫌われたくないよ!」

ダイヤ「安心してください、わたくしがゴニョゴニョ……」

鞠莉「ええ!?」
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/11(木) 16:16:19.77 ID:FlGpBC9I0
ダイヤ「というわけで、お財布の中身は断じて普通でした、鞠莉さんも一般の常識を持ち合わせているようです」

千歌「そっかー、そうだよねー、普通女子高生は4000円までだよね〜」

曜「まったくまったくだー1万円以上入ってたら腰抜かしちゃうよ」

ダイヤ「ほほ、お年玉を合わせても1万円に届かないのでは?」

千歌「でも今年は、ダイヤちゃんもAqoursになったから、黒澤マネーがあるのです!」

曜「おお! さっすが千歌ちゃん!」

ダイヤ「わたくしの父はホイホイとお年玉なんて渡しませんわ! 娘の私だって中学まででしたのに……」

千歌「でも、以前酔っ払ったおじさんに3000円貰ったし」

ダイヤ「確信犯ではありませんか!」

曜「私も高飛び込みで頑張ってるからって10万円くらい渡されそうになって慌てて断ったよ……」

ダイヤ「まあ、曜さんは全国区ですからね、頂いても良かったのでは?」

曜「そりゃ、ダイヤちゃんや鞠莉ちゃんはもらい慣れてるだろうけど、10万なんて大金過ぎてプレッシャーだよ!」

ダイヤ「ち、父に言っておきましょう、気前が良いのは確かですが、プレッシャーにならないようにと」

曜「お、お願いします……ガチで怖いです」

千歌「私も全国区の才能があれ……ラブライブ!に優勝したら100万円くらいもらえるんじゃない!?」

曜「おお! 一人あたり10万以上!」

ダイヤ「(ふぃー、話を逸らすことには成功したようですわね……)」

千歌「しかしAqoursのうち三人に一人はお嬢様なんだから、もうお嬢様ユニットとして売り出してもいいんじゃ」

曜「それだよ千歌ちゃん!」

ダイヤ「どれですか!」
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/11(木) 16:19:07.67 ID:FlGpBC9I0
〜おまけ〜

果南「鞠莉、今月の友達料金がまだだよ」

鞠莉「どこのネットでそんな知識を……」

果南「パチンコ行きたいんだよね」

鞠莉「ええい! 一八歳未満はいけませんことよ!」

果南「……ネットで見たんだけど、そんなに私こんな発言似合うかな?」

鞠莉「かなぁん……」
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/11(木) 16:20:37.08 ID:FlGpBC9I0
お題 >>95
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 16:21:18.47 ID:FcCJqxbmO
おねショタ
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/11(木) 19:01:55.21 ID:FlGpBC9I0
ツバサ「私、弟がほしい」

英玲奈「そうか」

あんじゅ「がんばれー」

ツバサ「反応が薄いよ! なにやってんの!」

英玲奈「いきなり言われてもな……何故そういう結論に至ったのか」

あんじゅ「ふっ!」

ツバサ「あんじゅは爪をヤスリで削るのやめてー! 真面目な話なの!」

英玲奈「真面目な話なのか?」

あんじゅ「どうやったら真面目な話になるのよ……」

ツバサ「いい、A-RISEに足りないものを考えたの」

英玲奈「たしかに男のメンバーはいないが……」

あんじゅ「さすがに後輩をA-RISEに入れるのはちょっと」

ツバサ「ちっがーう! 姉要素よ!」

英玲奈「私は姉だが」

あんじゅ「ふっ!」

ツバサ「英玲奈お姉さんだったの!?」

英玲奈「小さい妹が一人いてな、どれ、今写真を」

ツバサ「うわー、英玲奈に似てなくて可愛い!」

英玲奈「ぶちころすぞわれ」
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/11(木) 19:11:34.40 ID:FlGpBC9I0
ツバサ「じょ、冗談やがな、本気にされたらかなわんわあ」

あんじゅ「何なのその口調」

ツバサ「ぶっちゃけ、男慣れしてないじゃない? 私達」

英玲奈「ふむ、たしかにファンは女性の方が多いが」

あんじゅ「そうね、ふぁぁぁ」

ツバサ「今後アイドルとして人気を博すためには、男性ファンの心情も取り入れるべきなのよ」

英玲奈「それで弟なのか? 血縁者を異性として意識するのか」

あんじゅ「うわっ、禁断の恋愛じゃなーい」

ツバサ「じゃあ、あなた達は、いきなり男慣れするのに、同い年のオトコノコ相手にできるの?」

英玲奈「UTXは共学だからな、無難にはできるだろう」

あんじゅ「むしろ女性ファン95%のツバサが心配だわー」

ツバサ「で、できないことはないわよ? でも、不安じゃない、いきなり同年代のオトコノコなんて」

英玲奈「まどろっこしい話だが、つまりはツバサが男慣れするために弟がほしいと、気の遠い話だな」

あんじゅ「誰かから弟を借りればいいじゃない、年下ならなんでもいいんでしょ」

ツバサ「私にそんな友だちがいるとでも!?」

英玲奈「なら、μ'sに頼ればいいだろう、以前ステージも貸したのだから、これで貸し借りなしだ」

あんじゅ「そんなので貸し借り関係なしにしていいのかしら……まあ、叩き潰しやすくはなるけど」
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/11(木) 19:17:31.52 ID:FlGpBC9I0
ツバサ「というわけなの」

穂乃果「弟さんですか……私には妹が……あっ!」

ツバサ「もしかして見当がついたの!?」

穂乃果「にこちゃんに弟さんがいますよ! 虎太郎くんって言うんですけど」

ツバサ「にこさんに?」

穂乃果「はい、にこちゃんの家に行けばすぐに会えると思います。もう幼稚園も終わってるでしょうし」

ツバサ「たしかに……それくらいの年齢なら……」

穂乃果「でもなんで弟さんがほしいんです?」

ツバサ「や、やむを得ない事情があって! 英玲奈がね! 自分には男性ファンが少ないから、異性の意見を聞きたくても聞けないって!」

穂乃果「ち、近いですツバサさん……」

ツバサ「ごめんなさい、でも、これは自分のためというよりも、仲間のためなの、一応A-RISEのリーダーだもの」

穂乃果「ほへー……さすがですツバサさん! 私もμ'sのリーダーとして仲間思いになります!」

ツバサ「(キラキラとした視線が痛い……!)」
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/11(木) 19:27:47.12 ID:FlGpBC9I0
〜にこの家〜

こころ「はい、どちらさ……まぁ!?」

ここあ「どうしたの、ここ……ろぉ!?」

ツバサ「あはは、こんにちは、お姉さんのお友達の綺羅ツバサです」

こころ「うわうわうわ……あ、あら、あらあら……」

虎太郎「あらいずー」

ここあ「わかっているわ!」

ツバサ「(彼が矢澤虎太郎……こう見えてもオトコノコなのね……)」

ツバサ「こんにちは、皆さん、上がってもいいかしら?」

こころ「もちろんです!」

ここあ「あとでサインください!」

虎太郎「あらーいさーん」

ツバサ「(私があまり触れることがなかった異性……でもこれで、せめて一割の男性ファンの獲得を目指せれば……!)」

ツバサ「そういえば、にこさんは?」

こころ「今お姉様は買い物に行かれてます、お姉様に連絡を取らないと……」

ツバサ「では、私がいないということにして、一人分食材を追加してもらえるとありがたいわ」

ここあ「もしかして泊まってくれるんですか!」

ツバサ「にこさんの了承を得られればね」
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/11(木) 19:40:50.36 ID:FlGpBC9I0
こころ「でもツバサさんはどうしていきな……はっ、お姉さまをA-RISEにスカウトをしに!?」

ここあ「大変だよ! UTXが学費が高いからうちが潰れちゃう!」

虎太郎「つぶれるー」

ツバサ「あなた達だから正直に話すけどね、私、虎太郎くんに会いに来たの」

こころ「なんと!」

ここあ「虎太郎に?」

ツバサ「そう、私って男性ファンが異様に少なくて、結構コーチからも注意を受けていてね、少しでも男の子のことを知るために……」

こころ「でも、ツバサ様、虎太郎は男の子ってレベルでは……」

ここあ「そうだよ! UTXって共学ですよね! 同じ年の男の人をリサーチした方がいいのでは?」

虎太郎「リサーチー」

ツバサ「恥ずかしながら、今まで男性と関わることが少なかった私は、おなじ年の男の子とさえまともに話せるか……」

こころ「意外です……でも、そういうところも弱点っぽくて素敵です!」

ここあ「本当本当! 弱点克服のためなら、虎太郎をどんどん使ってやって!」

ツバサ「でも恥ずかしいから他の人には秘密よ?」

「「わかってます!」」
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/11(木) 19:47:30.46 ID:FlGpBC9I0
ツバサ「(そんなこんなで虎太郎くんと二人にさせてもらったけど……)」

ツバサ「(会話が盛り上がらないわ……!)」

ツバサ「(男の子とどんな会話をすればいいのかしら……!)」

虎太郎「ツバサさーん」

ツバサ「はへっ! はい!」

虎太郎「そうはずかしがらずにー いつもどおりでいいんですよー」

ツバサ「え、ええ……も、もちろん! こ、虎太郎くんは、普段何をしているのかな!?」

虎太郎「もぐらたたきー」

ツバサ「(もぐらたたき……何かの隠喩かしら……? もぐら……もっこり……もっこり!?)」

ツバサ「(それは俗にいう抜く、抜かないということ!? この子……!)」

ツバサ「(私を異性として求めている……!)」

ツバサ「いや、流石に、こんな小さい子に……」

虎太郎「ツバサさーん、こっち持ってー」

ツバサ「はい、お任せを」

虎太郎「???」
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/11(木) 19:56:20.76 ID:FlGpBC9I0
ツバサ「これは、おもちゃ箱ね……だいじょうぶ、持てる?」

虎太郎「もてるー」

ツバサ「じゃあ、お姉さんはこちらを持つわね?」

虎太郎「うんー」

ツバサ「(この服はあんじゅに選んでもらったけど、かがんだら谷間見えちゃう……!)」

ツバサ「(まさかここで異性として意識されて初めてを喪失なんてことはないだろうけど……!)」

ツバサ「(き、緊張する……!)」

虎太郎「じゃあ、はこぶー」

ツバサ「ええ、ええ! まかせて!」

虎太郎「よいしょ、よいしょ」

ツバサ「よいせ、よいせ」

虎太郎「じゃあ、ここー」

ツバサ「はひっ!」

虎太郎「中、出して遊ぶ」

ツバサ「(中出しして遊ぶ!? この子! 精通しているだけではなくなんてことを……! もしかしてきょうだい同士で!?)」

虎太郎「その前にトイレー」

ツバサ「一人で行ける?」

虎太郎「普段はお姉ちゃんと行くー」

ツバサ「(お姉ちゃんと……イク!? 今時の子は早いって言うけど、まさかこころちゃんとここあちゃんまで毒牙に……!)」
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/11(木) 20:03:28.30 ID:FlGpBC9I0
ここあ「あら、トイレですか?」

虎太郎「お姉ちゃーん」

こころ「ちょうどいいですから、ツバサさん連れて行ってあげてくれます?」

ここあ「そうです、男の人に慣れるチャンスですよ」

ツバサ「そ、そうよね!」

虎太郎「じゃあ、ツバサさんはやくー」

ツバサ「お任せを」

ここあ「いってらっしゃいませ〜」


 
虎太郎「普段は座ってするー」

ツバサ「たしかに、女の子が多いとそうなるかもしれないわね、便器を汚すわけにも行かないし」

ツバサ「(立ってされるのはまだ心の準備ができてない……! もし、もし、おっきくなってたりしたら……!)」

虎太郎「持ち上げてー」

ツバサ「持ち上げ……ああ、座らせればいいのね、任せて」

虎太郎「ズボン下げてー」

ツバサ「ズボン下げ……下げ!?」

虎太郎「はやくー、出ちゃうー」

ツバサ「ま、任せて……! ズボンをパンツと一緒に下げればいいのよね……できる……できるわ!」

ツバサ「だって私は……綺羅ツバサなんだもの!!!」
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/11(木) 20:07:08.72 ID:FlGpBC9I0
虎太郎「ふうー」

ツバサ「あは……あはは……見てしまった、まじまじと、すごく見たわ……」

虎太郎「ありがとうーお姉ちゃんー」

ツバサ「(きゅん)」

ツバサ「なんだろう、胸がドキドキする……まさか、こんな小さな子に……私が!?」

にこ「ただい……まぁ!?」

ツバサ「ああ、にこさん! お邪魔してます!」

にこ「な、な、なんでつ、ツバサしゃんがここに!?」

ツバサ「にこさん……お姉様って呼んでもいいですか?」

にこ「!?!?!?」
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/11(木) 20:07:42.41 ID:FlGpBC9I0
お題 >>106
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 20:07:46.06 ID:WB/ZJcAdO
ラブライブサンシャインany%RTA
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 20:17:45.95 ID:b4jDEMhSO
ごはんのお供大戦争(μ's)
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/11(木) 20:34:49.21 ID:FlGpBC9I0
では、せっかく出していただいたので 106も107も書きたいと思います。
106はググってみて、1レスで収められそうだったので、今日中に行ければと。
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/11(木) 23:56:58.15 ID:FlGpBC9I0
(お題 ラブライブサンシャインany%RTA)

 ――千歌はすべてのバグを使ってラブライブ!の優勝を目指すチート戦士に生まれ変わった!

 と、女神様が言うのだから間違いない。

千歌「というわけで新学期だけど、チートとは言え何が起こるのかなー?」

 そんな独り言を漏らす私の前に一人の女の子が!
 その子は赤い長い髪の毛を風に揺らしながら、こちらに、にっこりと微笑んできて。

梨子「作曲ができる桜内梨子です! どうぞよろしく!」

千歌「え、初対面っていうか、誰ですか!?」

梨子「東京の音ノ木坂ハイスクールから転入してまいりました! スクールアイドルの知識なら誰にも負けません!」

千歌「うっそぉ!? うぉ!? まぶしっ!」

ダイヤ「聞き捨てなりませんわね―!? わたくしを差し置いて
     スクールアイドルの知識なら誰にも負けませんですと? 
     片腹痛い 片腹痛いですわ!」

千歌「だ、だれ!?」

ダイヤ「失礼、浦の星で生徒会長を務めている黒澤ダイヤですわ、どうぞよろしく」

果南「待て待て待てぇい!」

千歌「果南ちゃん!」

果南「元浦の星スクールアイドルAqoursのメンバーである私の知識をラブライブ!は必要としているの!」

ダイヤ「同じく、元浦の星スクールアイドルAqoursのメンバーであるわたくしも必要ですわね!」

 オゥオゥオゥ……
 
千歌「このヘリコプターの音は!」

果南「鞠莉!」

ダイヤ「鞠莉さん!」
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/12(金) 00:10:36.90 ID:Fhjqjn7v0
鞠莉「とぉ! 五点着地!」

 ぐるぐると回転しながら現れた女の子は――なんと金髪美少女!

千歌「へ、ヘリから飛び降りるなんて無茶しないでください!」

鞠莉「あら、心配してくれるのね、嬉しいわ……こほん、シャイニー! チートといえばハーレム! ハーレムといえばチートなろう小説のお約束ね!」

果南「ああ、ずるい! 千歌はおっぱいが膨らんでない頃から、私が目をつけていたのに!」

ダイヤ「わたくし、あなたに一目惚れをしてしまいましたわ、処女を受け取ってくださいまし!」

梨子「私だって! どれほどあなたに会うのを心待ちにしていたか! この思い! 浦の星の高海千歌に届け!」

千歌「あわわ……!」

鞠莉「落ち着いてみんな、千歌っちが困っているわ、想いを告げるのは後にして、今はスクールアイドル部結成をするしかないんじゃない?」

千歌「え、でも部員が少ないから認められないんじゃ」

鞠莉「ノー・プロブレム! 無問題よ! だって私、浦の星の理事長に就任しちゃったんだもの! すべての決定権は私にあるわ!」

果南「こう見えて鞠莉はすっごいお金持ちだから、ラブライブ!の優勝を目指すにおいてパトロンにもなってくれるはずだよ」

ダイヤ「生徒会長に、理事長、浦の星の実験は全て握ったようなものですわ! 最も本当の決定権は千歌さんにありますがね」

千歌「でもちょっとまって、まだ作詞担当、衣装担当が決まっていないんじゃないの?」

曜「うぉぉぉぉぉ! 人類を無礼るなーーーーーーー!!!!」

 なんと二人乗りで十千万旅館を爆走する一つの影!
 
曜「はあはあ、衣装担当二人分お待ち!」

ルビィ「がんばー! ルビィ!」

千歌「すごい! すごいよ! 奇跡だよ!」

鞠莉「下に車を待たせてあるから、まずは学校に行きましょう。新生Aqoursが目指すメンバーは部活動の承認に必要な9人」

千歌「じゃあ、千歌の任務は残りの二人のメンバーを探すということだね!」
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/12(金) 00:25:06.08 ID:UOv4UrFnO
any%だと善子はイベントスキップされて出会うフラグすら無視されそう
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/12(金) 14:07:39.17 ID:Fhjqjn7v0
千歌「というわけでこっちが国木田花丸ちゃん、図書委員」

花丸「いやあ、まさか車に轢かれたところに、
   黒塗りの外車が現れて示談交渉をしてくれるとは、
   まったくもってついているずらー」

千歌「そしてこっちが津島善子ちゃん。その他特記事項なし」

善子「ふっ、本当の名前はヨハネなのだけれど、千歌には善子と呼ぶことを許可いたしましょう」

鞠莉「これで、浦の星女学院アイドル研究部は承認されたわ!」

ダイヤ「ふふ! 千歌さん! 生徒会の権限で授業を免除していただけることになりましたわ!」

果南「すごい! これで授業の時間もスクールアイドルの練習ができるね!」

梨子「曲ができたわ! 千歌ちゃん! いい歌詞をちょうだい!」

曜「全速前進! ヨーソロー! はいっ、衣装お待ち! ルビィちゃんと作ったよ!」

ルビィ「頑張ったびぃ!」

千歌「うーん、歌詞か……」

花丸「それなら図書室で本を読んでみない? ヒントになるかもしれないから」

千歌「女神様ももう少しさあ、チートっていうんだから、こう……ん? なんかおもいついっちゃったかも!」



千歌「できた! 青空JumpingHeart! これでアニメ化間違い無し!」

花丸「かしこーい!」
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/12(金) 14:20:03.48 ID:Fhjqjn7v0
理亞「姉さま! 姉さま大変!」

聖良「あら、どうしたの理亞」

理亞「静岡のスクールアイドルが……ものすごい勢いで……!」

聖良「!? これは……ピックアップスクールアイドル! 人気ランキングも……! ええ!? まだ結成して3日!? チートですか!」

理亞「これは、叩き潰すしかない!」

聖良「ええ……理亞! 菓子折りと禁止薬物の準備を!」



千歌「功績が認められて、東京に行くことになったよ!」

鞠莉「Oh! 移動手段はリムジン? ヘリコプター? 飛行機?」

ダイヤ「電車に決まってますわーっ! そもそも予算が出ません!」

果南「じゃあ、みんなでダイビングしながら――」

花丸「やめるずら?」



TOKYO

千歌「歌う前に神田明神に行こうよ!」

パンパン!

千歌「ラブライブ!で優勝して、廃校を阻止できますように!」

「できますように!」

聖良「見つけた……!」

理亞「うん……Aqours、今日で会ったが百年目!」

聖良「厳美渓の郭公だんごに偽装したこの禁止薬物を飲ませて、その後の薬物検査に……!」

理亞「これでAqoursも最後だ!」
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/12(金) 14:30:28.25 ID:Fhjqjn7v0
千歌「ん……?」

聖良「はじめまして、Aqoursの皆さん」

千歌「(誰?)」

ダイヤ「噛ませ犬ですわ」

理亞「か、噛ませじゃない!」

聖良「ふふ、ランキングはいつも拝見しております、目覚ましい活躍を見せているようで」

千歌「ああ、ランキング? あのへんのことは善子ちゃんに任せっきりだからなあ」

聖良「同じスクールアイドルとして、ご挨拶をしなければと思いまして、これ、厳美渓の郭公だんごです」

ダイヤ「あら、それはどうもご丁寧に」

鞠莉「いただきまーす!」

聖良「……」ダラダラ

理亞「姉さま! 汗! 汗!」

聖良「(なんてこと! この禁止薬物は即効性が高い分、効果はすぐに切れる……! 今食べられたら意味がない!)」

花丸「おいしいずらー、どこの誰だか知らないけれど、食べ物をくれる人はみんな神だよ」

千歌「ほんとー、どこの誰だかわからないけど、こんな美味しいお団子初めて、今度お返ししますね!」

果南「そうね、ラブライブ!の優勝をプレゼントするっていうのはどうかなん?」

ダイヤ「あらあら、自称ライバルが泣いてしまいますわ―! フールですわ―!」



千歌「ええ!? Saint Snowの二人は薬物検査に引っかかって出場できない!?」

鞠莉「天罰がくだったのかもねえ……」
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/12(金) 14:41:39.26 ID:Fhjqjn7v0
千歌「さ! もうすぐラブライブ!の地区予選だよ!」

花丸「結成してから初めての大舞台ずらー」

ルビィ「TOKYOでのぶっちぎりの1位があったよ! 花丸ちゃん!」

曜「まあ、今回も優勝はいただきだよ! だって、女神様のご加護があるもんね!」

梨子「練習時間もいっぱい確保できたし、優勝できない理由がない!」

鞠莉「マリーとしてはこのまま何もせずにラブライブ!会場で歌わせてくれればいいのにって思うけど」

ダイヤ「まあ、体よくするためにも予選は突破しませんと、今は人気ランキングで出場が決まるというわけではありませんし」

果南「やれやれ、何のための人気ランキングなのやら」



千歌「ラブライブ!の予選を突破して、ついに本戦に出場することになった!」

ダイヤ「草葉の陰でSaint Snowが泣いていますわ……」

聖良「泣いてなんかないです! いいですか、ラブライブ!の本戦は譲りましょう」

理亞「だけど、人気ランキングでの勝負は続いている……! 万年2位とは言わせない」

ルビィ「人気ランキングの片手間でAqoursに勝てるとお、思ってるのかぁ―!」

理亞「ぴぎぃ!?」

聖良「というわけで、今日は差し入れをして帰りますわ、いい、私達に負けるまで負けるんじゃないですよ!」

花丸「出場停止処分がなにか言ってる」

千歌「あー、聖良さんの差し入れは美味しいなあ、ほら、花丸ちゃんも食べてみなよ、ずんだ餅と萩の月だよ?」
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/12(金) 14:49:48.79 ID:ndlkHkSE0
チート使うとか不正RTAかな?
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/12(金) 14:52:00.11 ID:Fhjqjn7v0
千歌「ラブライブ!に優勝したよ!」

梨子「μ'sよりも、A-RISEよりも盛り上がった!」

曜「最後のアンコールにはちょっと涙しそうになったよ!」

ダイヤ「これで、わたくしたちは卒業ですわね……」

果南「そうね……もう、Aqours……できないんだね」

鞠莉「……」

ルビィ「おねえちゃぁ」

ダイヤ「卒業まで涙は見せないつもりではいましたが」

果南「廃校も阻止できて」

鞠莉「今日くらいは泣いてもいいかもね!」



 その後。
 3年生をもう一回することになった聖良さんを除き、Aqoursの三年メンバーは卒業。
 鞠莉ちゃんは理事長職を続け、今も浦の星を見守っています。
 果南ちゃんはふらりと海外に行くと告げて、今は行方知らずです。
 ダイヤちゃんは、東京の大学に推薦が決まっていたのですが……

ダイヤ「6人になったAqoursを置いて東京に行っている場合ではありませんわ!」

 だそうで。

千歌「廃校も阻止して、ラブライブ!に優勝して、まるでμ'sみたいだ! もしかしたらμ'sを超えたのかもしれない……!」

曜「次は9人での本物のアイドル編?」

梨子「グラビアはいやー!」

千歌「ここまで来たのもみんなのおかげだよ! 本当にありがとう! さようならμ's! こんにちはAqours!」
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/12(金) 14:52:54.25 ID:Fhjqjn7v0
何が1レスだよ! というわけで107の構想に入ります。
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/12(金) 15:00:36.40 ID:TEvgZJbU0
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/12(金) 17:05:42.38 ID:IBxvsh8p0
あの黒澤ルビィの100のコト
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/12(金) 18:18:43.27 ID:Fhjqjn7v0
(お題 ごはんのお供大戦争)

穂乃果「ねえねえ、海未ちゃんのご飯のお供といえば?」

海未「お供ですか……? ピッコロとか?」

ことり「海未ちゃん、ピッコロは御飯のお供じゃないよ」

海未「ではクリリ……」

穂乃果「はいはい、ボケはもういいから、ご飯のお供といえば、納豆とか、卵とか、そういうのを指すんだよ!」

海未「そちらですか」

ことり「ちなみに穂乃果ちゃんは何なの?」

穂乃果「私は当然佃煮とか、肉味噌とか」

海未「ふむ、穂乃果の割にはシブいですね」

穂乃果「私の割にはってどういうこと?」

海未「私は梅干しとふりかけです。極めて普通ですね」

穂乃果「ことりちゃんは?」

ことり「お、大葉味噌……おいしいよ?」
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/12(金) 18:25:42.25 ID:Fhjqjn7v0
穂乃果「幼なじみ3人でもこれだけ個性があるのなら、μ'sで聞いてみたらどうだろう!」

海未「ヒフミの三人に何か入れ知恵でもされましたか?」

穂乃果「結構最近μ'sも人気が出てきたでしょ? それで結構いろんな質問が溜まっててねえ……」

ことり「まあ、ご飯のお供くらいならいいんじゃない? それで何か大騒ぎになるわけでもないし」

海未「たしかに、花陽あたりはこだわりもありそうですが、彼女は白米主義ですからね」



〜放課後〜

凛「ご飯のお供? おかずってこと?」

穂乃果「ふりかけとか、うめぼしとか、付け合せにするものっていうのが近いかな?」

凛「うーん、それだったらよく食べるのは、カキのしぐれ煮」

海未「また渋いところをつきましたね、カキですか」

凛「お魚は苦手だけど、貝類は食べられるんだ、それを喜んだお母さんがよく作ってくれるの」

ことり「いいご家庭だね、私はお母さんが忙しいから、たまにしか一緒に食べられないなあ……」

真姫「じゃあ、次は私の番……花陽、そんなウズウズしないの。私の御飯のお供はとろろよ」

穂乃果「意外! 海宝漬とか言うのかと思った!」
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/12(金) 18:32:47.69 ID:Fhjqjn7v0
真姫「食べなくもないけど、そういうのは毎日食べると飽きるのよ」

凛「お嬢様っぽい発言ニャ」

真姫「よく言うでしょ、イクラとかウニを食べすぎると気持ち悪くなるって」

海未「たしかに、2つとも量を食べる食材ではありませんし」

ことり「でも、とろろって、自然薯とか?」

真姫「まさか、スーパーに売ってる普通の山芋をすりおろしたものよ」

穂乃果「真姫ちゃんは意外と庶民的……」

花陽「では、私の出番ですね! 私はもちろん梅干し! なんですけど……」

凛「なんですけど?」

花陽「正直ご飯が食べられればなんでも……塩辛でも、いくらでも、明太子でも!」

真姫「ただのご飯ジャンキーじゃない」

希「オチのエリちは置いておいて、次はウチやんな?」

絵里「オチってどういうことよ……何も面白いことなんて言えないわよ?」

希「ウチって結構子供の頃から全国飛び回ってたんだけど、その土地々々で美味しいご飯のおかずがあってなー」

穂乃果「転勤族って想像もできないけど、メリットもあるんだねえ」

希「その中でも、美味しかったのがホタテの卵や」
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/12(金) 18:44:02.33 ID:Fhjqjn7v0
海未「ああ、あそこは美味しいですね、ご飯が進みそうです」

穂乃果「あの内臓みたいなやつ? 柔らかいのか、固めなのかよくわからないよね?」

真姫「ああ、最近は通販でも取り寄せたりできるのよね」

希「そうや、全国どこでもその土地の名物を取り寄せることができる、いい時代になったやんな」

花陽「正直今まで聞いた話で、どれも美味しく食べられそうです!」

凛「かよちんは本当にご飯が好きだにゃ」

ことり「たしかに、お母さんお酒を嗜むから、塩からとか注文してみようかな……」

にこ「あんまりごはんのお供というお供を食べてないんだけど」

穂乃果「うう、生活費を切り詰めているんだねえ」

にこ「別にそういうわけじゃないけど、チビたちはシーチキンとか好きよ、しらすとかも好きだし
   やっぱり魚介類系は外せないんじゃないかしら」

真姫「にこちゃんの作る海苔の佃煮は絶品よ、フライパン1つで作り上げるのよ」

穂乃果「やっぱ切り詰めてるじゃん……」

絵里「ロシアでの生活も長かったし、あんまり白ご飯に対してイメージが湧かないけど」

花陽「じゃあ絵里ちゃん! 今度色々教えてあげる! 白米のことについて!」

絵里「え、ええ……まあ、今度ね」

希「その後はのぞみんのお取り寄せ食材講座や!」

絵里「私の負担が増えているじゃないの!」
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/12(金) 18:52:24.28 ID:Fhjqjn7v0
穂乃果「それで、絵里ちゃんのご飯のお供といえば?」

絵里「え、ええ……笑わないで聞いてほしいんだけど、ケッパーなの」

真姫「ケッパーってアレ? 緑色の梅干しみたいな形の?」

凛「??? チョッパーなら知ってるんだけど」

花陽「どんな味なの?」

絵里「塩漬けになってるもので、そうね……ピザなんかに入ってて、輪切りになってる黒いのが有名かしら」

海未「豆みたいな食感の、アレですか」

穂乃果「はえー……みんないろんなものでご飯を食べてるけど、ナンバーワンを決めるとしたら」

「私(ウチ・凛)」

絵里「ケッパーも食べないで何を言っているの希」

希「ペッパーだかなんだか知らないけど、海外かぶれの似非クォーターがなんか言うとる」

凛「ごめんかよちん、凛ね、カキのしぐれ煮だけは譲れないの!」

花陽「ううん、わかってるよあの美味しさは、でもね、おばあちゃまがつけてくれた梅干し……これは花陽も譲れない」

海未「こ、こうなるのですか……ごはんのお供くらいで」

ことり「海未ちゃぁん? 大葉味噌って言った時に笑ったのはどうして?」

海未「そ、それは……!」

真姫「今度海宝漬プレゼントするわ」

にこ「ダメよ、子どものうちから贅沢を覚えさせちゃ」

穂乃果「あはは……みんな仲良く喧嘩してね―」
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/12(金) 18:54:28.25 ID:Fhjqjn7v0
>>120 
お題をあげていただけるのは嬉しいのですが、流石に人様のネタでは書けないので!
ご、ごまかしのきくお題をいただければ、頑張って書きます!

というわけで、お題募集です >>127
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/12(金) 18:54:53.52 ID:PM2zYiO+O
千歌、東大に合格した世界線の千歌と入れ替わる
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/12(金) 18:55:01.23 ID:yrSL1azG0
ネットの扱いについて
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/12(金) 18:56:07.35 ID:Fhjqjn7v0
安価了解しました。
明日もバイトが早いので 今日中に2つのうちどちらかできれば!

というかお題が早い! すごく嬉しい!
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/12(金) 19:41:33.91 ID:E82TP45BO
ケッパーなんて初めて聞いたわ
絵里ちゃんはなんで自信満々なんだろうw
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/12(金) 20:33:23.42 ID:CVNHT4cSO
>>107ですが、面白いSSをありがとうございます!

皆こだわりがあるんですね……

私もケッパーは初めて聞きました。



ちなみに私は納豆です(聞いてない)
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/12(金) 21:29:16.55 ID:yrSL1azG0
最近、朝食でご飯食べていないし、朝食さえ抜いているしなー
昼と夕食に野菜炒めと一緒に食べているからご飯のおかずは野菜炒めかな?(聞いていない)
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 04:17:04.56 ID:Gaq8nQcTO

ソース掛けた目玉焼きの白身部分がご飯と合うって言って即わかってくれた人はいなかった
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/13(土) 18:04:44.65 ID:zkbJJ9hs0
――ジリリリリ!!
 目覚ましの音がする。

 あれ? 昨日は私って目覚ましなんてかけていたっけ?
 最近はAqoursの練習の時も目覚ましを使わないで起きられたし、
 最悪、梨子ちゃんに来てもらって叩き起こしてもらったりも……

千歌「うー、うーん?」

 身体をゆっくりと起こすと、そこは見たこともない部屋だった。
 その場所は狭いアパートの4畳半に所狭しと物が置いてある。
 居住スペースというよりもねぐらだ。
 あたりを見回してみると、誰のものかわからないスマートフォンが置いてある。
 幸いロックはかかっていないらしく、中身を簡単に見ることができた。

千歌「見たこともない人の名前……あ、でも、さ行には梨子ちゃん、わ行には曜ちゃんが入ってる!」

 時計を見ると午前8時前。
 何も分からない状況の中で、このままじっとしてもいられない。
 有り体に言えばお腹がグーッとなって空腹を示している。
 ようし、とりあえず腹ごしらえ!
 ――冷蔵庫にはビールしかなかった。

千歌「どういうことだこの部屋の住人……! って私か! どんな生活を送ってたんだ!」
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/13(土) 18:10:50.84 ID:zkbJJ9hs0
 この状況はアレだ。
 私と誰かの身体が入れ替わっているというやつだ。
 梨子ちゃんと曜ちゃんの連絡先から入ったスマホから察するに
 Aqoursの誰かに違いない。
 ――そういうときは鏡を見れば、誰だかすぐに分かるはずだ!

 どういうことだかは分からないけど、ビールということは成年済み。
 このボロッちぃアパートに住んでいるということは、恐らく苦学生。
 性別は女性みたいだけど、髪の毛はショートだし、オシャレ感覚は縁遠そう。
 ……厄介な人に魂が入れ替わっちゃったなあ。

千歌「さてさて、鏡の姿はどんなんかなー」

 そこには成長した高海千歌がいた。
 手を上げればすかさず鏡も手を上げる。
 ちょっと野暮ったいイメージになったけどスタイルはかなり良くなっているかも。
 でもこれじゃあ干物だ。干物女だ。

 自分の置かれた環境を整理するために私は、スマホを手に取り一人の少女に電話をかけることにした。
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/13(土) 18:18:48.74 ID:zkbJJ9hs0
千歌「出て! 出てよ! お願い……!」

 何回かコールをして、ダメかなと思ったその時、ようやく通話先に繋がった。

曜「……えーっと、もしもし?」

千歌「もしもし曜ちゃん! 千歌! 高海千歌だけどわかる!」

曜「うわっ! 何そのAqoursのときみたいなテンション、久しぶりに聞いたよ千歌ちゃんのそんな声」

千歌「それもそうだよ! だって私、Aqoursの高海千歌だもん! 高校2年生の!」

曜「その支離滅裂な話し方……まるで」

千歌「もう曜ちゃんしか頼れる人がいないの! 相談、聞いてもらえる?」

曜「いや、わかった。今から千歌ちゃんのところに行くから! 待ってて!」

 ぷつ! ツーツーツー!
 通話が切れる。あたりには静寂と何処かから聞こえてくる工事の小さな音。
 どれくらいで曜ちゃんがやってくるのかはわからないけど、整理整頓だけはしなくっちゃ。
 ええと、まずはごちゃごちゃして危ないところから掃除をして――
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/13(土) 18:24:32.74 ID:zkbJJ9hs0
 1時間くらいして、部屋をノックする音が聞こえてきた。

千歌「もしかしてこの部屋……インターホンとかいうものがない?」

 書類の束をしまうのに時間がかかっただけではなく、私は着替えなきゃいけなかった。
 お部屋にお風呂もシャワーもなかったのはものすごく残念だけど、奇跡的に綺麗なタオルがあったので
 それで汗を綺麗にした。
 服のセンスも散々だった。スクールアイドルとして一世を風靡(予定)のチカちーの私物としてはお粗末だった。
 それでもなんとか、普通程度のセンスの服を見繕って、今は身につけている。

千歌「曜ちゃん?」

曜「千歌ちゃん!」

 曜ちゃんは数年ぶりの再会を懐かしむようにこちらに駆け寄ってくると、ギューっと抱きしめてきた。
 私も慌てて曜ちゃんの背中に手を回し力を入れる。
 ひとしきり抱擁をした後――

曜「千歌ちゃん、お酒臭い」

千歌「歯はなんども磨いたんだけど……やっぱり飲み過ぎだよこの時代の私!」

曜「あはは」
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/13(土) 18:33:13.02 ID:zkbJJ9hs0
 ――曜ちゃんの話によると。
 廃校が決まって数日、もぬけの殻のようになった高海千歌は
 ひとつの目標を見つけることになった。
 その目標は、勉強。
 なんと、ダイヤさんに影響をされて座学に目覚めてしまったというのです!
 底辺横這いだった成績が数ヶ月で向上をし、高校三年生になる頃には学年のトップをひた走る。
 そしてその際に、東大に入って浦の星の名前を有名にするという使命ができた。
 ――なんで、浦の星の名前を有名にするために東大に入ることにしたのかはわからない。
 そして、千歌は一浪の末、最難関大の一つである東大に見事合格したのだった。

曜「千歌ちゃんってば、人が変わったように勉強して、口数も減って。東大で何をしているのかも私はわからないよ」

千歌「そっかー、何か論文みたいなのを書いているみたいだけど、その書類を見ても内容分からないし」

曜「ぶっちゃけ会うのは高校卒業式以来だよ……電話がかかってきた時はびっくりしたぁ」

千歌「ごめんね曜ちゃん、寂しかったよね」

曜「いやあ、この千歌ちゃんに謝ってもらっても、でも、これを口実に仲良くできたらなあ」

千歌「そっか、私元に戻らないといけないんだ! だって、東大のこととか全然わからないし!」
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/13(土) 18:47:42.45 ID:zkbJJ9hs0
曜「眠ってみたらもとに戻るとか」

千歌「たしかに、寝ている間に入れ替わっちゃったもんね」

曜「と言うか千歌ちゃん、失礼だけど、身体とか洗った?」

千歌「そうなんだよ、聞いてよ曜ちゃん! お風呂がないの! 温泉旅館の娘なのに!」

曜「そ、そんなに切り詰めて生活していたんだ……お酒はともかく」

千歌「お酒やめればいいのに……」

曜「でもこのあたりに、温泉……はないだろうから、銭湯だね」

千歌「銭湯……なんだか十千万を裏切ったような気分……」

曜「それではスマホで検索して、銭湯に行こう!」

千歌「シャンプーとボディーソープ買わなきゃ!」

曜「いやいや、備え付けのがあるから……」
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/13(土) 19:11:58.22 ID:zkbJJ9hs0
〜時間をすっ飛ばして 夜〜

千歌「曜ちゃん何か用事とかなかった? 今日一日私と一緒にいてくれたけど」

曜「いやあ、もとから自主休講をしようと思ってたし、何よりこの世界に不慣れな人を放ってなんておけないし」

千歌「曜ちゃんはさすがに頼りになるなあ……ほんとうに、大事な友だちだよ」

曜「そう言われるとは思っても見なかったよ、本当に縁遠くなちゃったから」

千歌「これで目覚めて、曜ちゃんが隣りにいたら、中の人はびっくりするんだろうなあ」

曜「大丈夫だよね? 驚かれて通報とかされないよね?」

千歌「それは私の責任ではありません」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 ――私の目覚めは一杯のビールから始まる。
 昨日は随分と愉快な夢を見ていたらしい
 高校時代の私が私の身体に入り込んでしまったらしいのだ。
 もはや縁遠くなってしまった高校時代の友人渡辺曜と愉快な一日を送り
 挙句の果てに一緒の布団で寝てしまうなど……大学生にもなって何をやっているのだろうか。

千歌「そう、全ては夢……夢なのだ……昨日、必修科目の講義があったことも……ぜんぶ……」

曜「むにゃむにゃ」

千歌「ああ、もう渡辺曜ちゃん起きてー!」
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/13(土) 19:13:11.81 ID:zkbJJ9hs0
>>128は短めに……なると……思います。

朝ごはんはしらたきのケースが多々あります([ピザ])
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/14(日) 12:44:10.40 ID:M3P/gsbJ0
(お題 ネットでの扱いについて)

 お手洗いから戻ると、千歌ちゃんが机に突っ伏したまま動かなくなっていた。

梨子「ど、どうしたの千歌ちゃん!」

 近くにいた曜ちゃんは力なく首を振りながら、私から視線をそらすように窓を見る。
 背中からは哀愁が漂っていました。
 私がお手洗いに行っているその数分の間に何があったのか、近くにいたクラスメートに事情を聞くと

梨子「ネットでの評判?」

 なんと千歌ちゃんは、エゴサーチと呼ばれる
 自分で自分の評判を検索する行為を行っていたというのです。
 そもそもAqoursにそれほど知名度はないのではと思う私でしたが、ところがどっこい。
 スクールアイドルの世界ではちょっとした名のしれた存在になっているというのです。

梨子「千歌ちゃん、自分の悪評を見ちゃったんだね」

 コクリと頷く、千歌ちゃん。
 ネットと言えばよっちゃんが専門的に触れ回っているけれど。
 そういえばどんな評判を持たれているのか、私は聞いたこともなかった。
 LINEはやっているけど、Twitterとかブログとかもやったこともないし。

梨子「Aqoursのリーダーだもんね、やっぱり目立つし、心無いことも書かれちゃうよね」

曜「最初は良かったんだよ……最初は……」

 当初はスクールアイドルの専門サイトにアクセスして、好意的な意見を拾っていたらしい。
 それで気を良くした千歌ちゃんは、なんなら自分の名前でエゴサーチをしてみようよ、という件になったらしい。
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/14(日) 12:55:04.39 ID:M3P/gsbJ0
曜「検索しているうちに、大手掲示板にアクセスをしちゃって……」

梨子「うわぁ」
 
 それは悪手です。
 管理人もしっかりしていて、悪い書き込みはすぐに削除されてしまうスクールアイドル専門サイトとは違い
 書いたら書きっぱなし、ろくに管理も行き届いていない、有象無象が書き進める掲示板にたどり着いてしまうなんて。

千歌「ちかっちのちちっちとか! ちかっちのでかっちとか! みんな! みんな私のこと! おっぱいしかみてない!」

曜「ヨーソロー……ま、まだ、千歌ちゃんはマシだよ! 私なんて、早漏で童貞でヘタレキャラだよ!?」

梨子「(見なくてよかった……)」

 うわんうわんと泣き始める千歌ちゃんを必死でなだめながら
 机の上に次の授業の英語の教科書を乗せ、思案にふけっていました。



善子「ふっ、誹謗中傷は人気アイドルの証! あのA-RISEやμ'sでさえ嫌悪を催すような書き込みは合ったと言うわ」

 放課後。
 屋上に練習のために集まったメンバーの前で事情を説明すると。

花丸「怖いずらー、でもそういう人こそ救済を与えなければならないと親鸞上人も言っていたよー」

果南「鞠莉がインターネットとか見るなって言っていたのは、そういう理由か……」

鞠莉「まあ、そういう書き込みをする輩はIP引っこ抜いて個人特定して制裁を与えることもできるけどね」

ダイヤ「キリがありませんわよ」
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/14(日) 13:06:32.58 ID:M3P/gsbJ0
千歌「ダイヤさんはいいよー、すごく愛されてるもん!」

ダイヤ「|c||^.- ^||の何が愛されているんですの!?」

曜「まあまあ、落ち着いて……私なんて、男の子ですらないのに……」

ルビィ「曜さん……がんばルビィ!」

花丸「ルビィちゃん、その励ましは間違っているよ」

鞠莉「まあ、とにかく、ネットは悪影響を及ぼすと、そういうことね」

果南「ふぅん、まあ、ウチはパソコンもないからいいけど、携帯もネット繋がらないし」

ダイヤ「果南さんは純粋のままでいてくれていいんですのよ!」

果南「いやあ、そう言われると何を書き込まれてるか気になってしょうがないんだけど」

千歌「うう……うう……ネット怖い……ネット怖い……」

梨子「どうしよう、このままじゃ練習にすらならないよ」

曜「ようし! やられたらやり返す! 倍返しだ!」

ダイヤ「おやめなさい、数の暴力で蹂躙されるのがオチですわ」
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/14(日) 13:11:21.90 ID:M3P/gsbJ0
鞠莉「倍返しは無理かもしれないけど……んー」

千歌「何か明暗があるんですか、鞠莉さん!」

鞠莉「業者を雇いましょう、ろくに書き込みもできなくなるような、掲示板自体を崩壊させるような業者を」

果南「それはやりすぎなんじゃ」

ダイヤ「でも実際問題、スクールアイドル板は荒れてますからねえ……」

鞠莉「じゃあ、マリーたちが荒らしてもいいじゃなーい、どうせ崩壊へと向かっているんだから加速させても」

千歌「ようし! やるったらやる! 穂乃果ちゃんもそう言ってた!」

鞠莉「Oh! じゃあ、みんなにはPREMIUM浪人を買ってもらうことから始めないとね!」

 そうしてスクールアイドル板には通称地震なしによる乱立スレ荒らしが発生したのだった。
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/14(日) 13:13:31.46 ID:M3P/gsbJ0
お題が来たら仮眠します。

お題 >>147
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/14(日) 13:41:50.01 ID:jzBfjQuf0
交際発覚


とりあえずみもりんおめでとう
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/14(日) 13:45:05.67 ID:wn4ZzC3gO
未来人
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/14(日) 14:11:17.33 ID:GX5DsV6kO
乙女な果南
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/14(日) 14:40:11.76 ID:gCSKGCjSO
梨子VSしいたけ
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/14(日) 14:49:49.52 ID:MHbtrOCMO
たまたま取り損ねたのを拾うって意味だろうにこうやって後出しでお題投げる奴らがいたら安価出す意味なくね
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/14(日) 15:02:58.38 ID:GX5DsV6kO
そうだね。ごめん
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/14(日) 15:47:56.32 ID:M3P/gsbJ0
こちらもルールを作ってなかったので、申し訳ない。
では、お題発表後、最初のお題から10分以内に書き込まれたレス(ただし合計でも3レス以内)をお題として採用する
というので。

今回の適応は >>147 >>148の2つでお願いします。
それでは構想してまいります。
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/14(日) 16:10:26.08 ID:M3P/gsbJ0
 ――ここより先はお静かにお願いします。

 こんばんは、日々スクープを狙うフライデーの記者でございます。
 この度はスクールアイドル、矢澤にこさんに恋人がいるという
 タレコミを提供されまして、彼女を尾行している最中なのです。

 記者に転職してから2年、日々木っ端な仕事ばかりをこなしてきましたが
 ようやく陽の目に当たる記事を書くことができそうです。
 その分責任を感じるところではありますが、読者のことを想像するだけで胸はドキドキします。

 おおっと!
 矢澤にこさんがアパートに帰ってきました。
 カメラマンの望遠レンズが彼女の姿を捉えます!
 こちらも直撃の準備はバッチリです!
 後は恋人の姿を待つばかり!
 
 ――一時間後
 なかなか恋人の姿が現れません。
 先程から行き来を繰り返しているのはアパートの住人らしき人たちとμ'sのメンバーだけ
 タレコミでは矢澤にこに不釣合いの高収入の方で、髪の毛は短め、喋り方に特徴がある
 とのことでしたが。
 私も朝までパンを片手に粘るしかないでしょうか……。
 μ'sのメンバーもおそらく全員帰ってしまいましたし、今日はこのまま帰りたい気分です!

 ――朝。
 ふぁぁぁ……みなさまおはようございます。
 不眠不休でここまで見守ってきましたが、どうやら恋人はやって……ん?

「あれは、西木野真姫ちゃんと矢澤にこちゃんですね」

 カメラマンが小さな声で喋りだします。
 μ'sのメンバーは帰ってしまったと思いましたが、彼女は泊まっていったということでしょうか。
 キョロキョロと二人は視線を辺りに這わしながら、何かを警戒するように顔をゆっくりと近づけ……
 ――熱烈なキス!

「撮った?」
「んー、撮った! 撮ったよ!」
「よし! 撤収! 撤収!」
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/14(日) 16:18:26.26 ID:M3P/gsbJ0
「却下」

 決定的な瞬間を捉えた写真は編集長の鶴の一声で却下となり
 そのデータごと、廃棄が決定されました。

 慟哭に咽び泣く私とカメラマンを先輩が優しく抱きしめてくれました。

「残念だったね」
「残念なんてものじゃありません、あのμ'sの決定的瞬間を捉えたのに……」
「でも、編集長の右手を見て」
「右手?」

 その手は赤く染まり、強く握って感情を隠しているかのようで……
 そうか、編集長も悔しいんだ。
 何か強い圧力がかかってこの写真を処分せざるを得なくなったんだ。

 でもそんな強い圧力がどこから……

「この部も校内の一組織だからね、生徒会の権力には逆らえないんだよ」
「まさか、穂乃果ちゃんが?」
「ううん」

 先輩は首を振ったまま何を語ることもありませんでしたが
 私は一つの決意を固めるのでした。

 ――絶対に! この音ノ木坂学院新聞報道部! フライデーを! 皆に知らしめてみせるっ!
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/14(日) 16:26:40.43 ID:M3P/gsbJ0
(お題 未来人)

千歌「未来人ごっこしよう!」

梨子「未来人?」

曜「ワレワレはミライジンだ」

果南「そりゃ宇宙人でしょ」

千歌「カンペは私が用意してきたから、それを読むだけでいいから! おねが〜い」

ダイヤ「まあ、練習のジャマにならない程度でしたらいいでしょう」

千歌「じゃあけってーい! 早速始めよ!」



千歌「皆に集まってもらったのは他でもない、このAqoursに未来からのスパイが潜伏しているという」

鞠莉「なんですって!」

果南「私たちは血と涙で結束を固めた9人、裏切り者などいようはずもない」

ダイヤ「そうですわ!」

ルビィ「でも未来からのスパイなんて、何が目的なの?」

千歌「それはAqoursの崩壊と、学校存続の不達成」

花丸「悪! 悪だよ!」

善子「ふっ、ヨハネの魔眼はすべてを見通す……この禁じられしワードを言えば、未来人も自ずと明らかになる」

千歌「そのとおりだヨハネ、皆にはこのワードを言ってもらいたい」

梨子「なになに、今の時代の大手ネット掲示板の名前?」

曜「ひろゆきが作ったやつだね、そんなの簡単だよ!」
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/14(日) 16:29:24.53 ID:M3P/gsbJ0
千歌「では、せーの!」

鞠莉「5ちゃんねる」

果南「2ちゃんねる」

千歌「2ちゃんねる」

梨子「2ちゃんねる」

曜「2ちゃんねる」

善子「2ちゃんねる」

花丸「2ちゃんねる」

ルビィ「2ちゃんねる」

ダイヤ「2ちゃんねる」

千歌「裏切り者は小原鞠莉だ! 連れて行け!」

鞠莉「Noooo!!! これは何かの陰謀デース!」

果南「鞠莉……かたじけのうござる……」

鞠莉「無念なり〜」
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/14(日) 16:32:33.39 ID:M3P/gsbJ0
もうちょっと短くしないと1レス(笑)みたいになってしまう……

お題 >>159
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/14(日) 16:33:23.32 ID:gfEe3ZbW0
流鏑馬ならぬ流鏑アルパカ(海未)
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/14(日) 16:33:52.13 ID:rKxds7Rx0
もしもにこの家と真姫の家の経済状況が逆だったら
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/14(日) 16:34:44.33 ID:rKxds7Rx0
>>180はにこの家がお金持ちで真姫の家が貧乏だったらという話です
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/14(日) 16:35:47.82 ID:/c7jBV2QO
お酒入れたの誰!?
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/14(日) 16:38:14.92 ID:rKxds7Rx0
>>161
何度もすいません。>>160でした
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/14(日) 17:30:36.41 ID:M3P/gsbJ0
>>159 >>160 >>162 でいきます。

できるだけ1レスで収めるようには努力しますが162はきっと……
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/14(日) 17:56:54.09 ID:M3P/gsbJ0
 みなさんこんにちはー! デュエヘヘヘ! 盛り上がってるぅ―?
 秋葉原にいないけどアキバレポーターでーす!
 そう! 今日の話題は秋葉原とは関係ないの!
 なんとなんと、以前もハロウィンイベントでお世話になったスクールアイドルのμ'sが!
 すごい映像を送ってくれたんだよ―! わかるー!?

 その映像がこれ!

(ナレーション)

 弓を持った少女が瞑想を続けるのは――
 なんと! アルパカの上! 少女がアルパカにまたがっています!
 アルパカは悠々と少女を乗せながら、パカラパカラと歩きだす!
 どんどんとスピードに乗るアルパカが走り出した先には! なんと的がある!
 流鏑馬の的! いや、これはアルパカだから、流鏑アルパカだー!
 目を見開いた少女が弓をつがえ、すごい早業だ! どんどん発射していく!
 どんどん壊れていく的! そしてスピードに乗るアルパカ!
 これはすごい映像です!

(ナレーション終了)

レポ「というわけで、あのすごい映像をよこしてくれたμ'sの園田海未さんです!」

海未「は、はいっ! 園田海未役を務めています……園田海未です……」

レポ「あははーっ! 緊張しちゃってカワイーイ! アルパカに乗るって言うアイデアは誰が考えたの?」

海未「そうですね……これはもともと罰ゲームだったんです」

レポ「そうなの? でも海未ちゃんは弓道部に所属していて、こういうのは慣れてるって感じだけど」

海未「いえ、アルパカの罰ゲームです」

レポ「イミワカンナイ! まあ、たしかに罰かもしれないけど! じゃあ流鏑馬をするのもアルパカの罰ゲーム?」

海未「ええ(いい笑顔で)」

レポ「そこでドヤ顔かよ! 意味わからへんわ!」



レポ「というわけで素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたμ'sの園田海未ちゃんでしたー!」
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/14(日) 18:23:04.67 ID:M3P/gsbJ0
 むかーしむかし、あるところに西木野真姫ちゃんというマッチ売りの少女がおりました。

真姫「ちょっと待って! マッチ売りの少女ってなによ!」

にこ「静かにして、いまにこ、モノローグで忙しいの」

真姫「お題は私の家とにこちゃんの家の経済状況が真逆だったらって話でしょう!」

にこ「話は最後まで聞くの! いい、モノローグの続き行くわよ!」

 マッチいりませんかぁ マッチいりませんかぁ
 蚊の鳴くような声でマッチを見せながら売る一人の少女。
 ですが誰一人、そう、音ノ木坂学院の前では足を止める人などいないのです。

真姫「そりゃそうよ! なんでオトノキの前でマッチ売ってんのよ!」

 雪が降る景色の中。
 少女は木に背中を預けて、商売品であるマッチに火をともします。
 ボッ! という音とともに、少女はいわゆるひとつの幻想を見ました。

 あたたかい家庭。温かい料理、ほんのひとつのわがまま。
 サンタがコサックダンスをしながらプレゼントを運び、竹取の翁が輝夜の城で踊りたいそんな状況下で
 少女は目からこぼれ落ちる涙に気が付きました――どうして私、泣いているの?

 その時、馬のいななく声が!
 少女は体を震わせ、その声が下方向を見ると、馬には髪の長いスタイル抜群の美少女が乗っていました。
 彼女の名前は矢澤にこ。コート越しでもわかる豊かな膨らみと、
 女性らしいスタイルに少女は口を開いたままぼんやりと見上げるしかないのです。

 にこちゃんは言いました。
 真姫ちゃん、一緒にご飯を食べましょう、一緒にお風呂に入りましょう、一緒にお布団に入りましょう
 真姫ちゃんは小さな声で返事をしました
 いいえ、このマッチを全部売らなければ、両親が穂むらに売られてしまうのです。
 にこちゃんは首を振りました。
 だいじょうぶ、あなたの両親はもう助け出されました。悪徳業者ヒフミはすでに牢の中です。
 真姫ちゃんは泣きました。
 もう、こんな苦しい生活をしなくていいのね……!

真姫「……とりあえず最後まで聞いてあげたけど、どういうことなのよ!」

にこ「お金持ちは弱者を助ける義務があるの、ノーブレス・オブリージュってやつね」

真姫「……私、貧乏になってもにこちゃんなんかに助けを求めないから」

にこ「えー、求めてよぉ」

真姫「知らないもん、にこちゃんのバカ!」
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/15(月) 04:23:04.41 ID:jNyaLviuO
>>147
消えろゴミ
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/15(月) 15:13:47.27 ID:1XPrN/J70
 注意! Aqoursのメンバーは未成年ですが
 特殊な訓練を行っているため、酒を飲んでも大丈夫な設定となっています。
 良い子は真似しないように!

鞠莉「はーい、それじゃあジュースは行き渡ったかしらー!」

ダイヤ「ええ、鞠莉さんが用意したという点において一抹の不安は拭えませんが」

千歌「パパさんが買ってきてくれた海外のトロピカルジュースなんて嬉しいよー、奇跡だよー」

花丸「美味しい食事もいっぱいで、とても食べきれないよ―」

鞠莉「それでねー、このジュースの中で一つだけ当たりがありマース!」

果南「やっぱり」

曜「当たりじゃなくてハズレの間違いなんじゃないの?」

鞠莉「当たった人はハッピーな気分になるのは間違い無し! マリーが保証するよー!」

ルビィ「当たりませんように、当たりませんように……」

善子「ふっ、この堕天使ヨハネに脆弱な人間のママゴトが通用するわけがないわ」

鞠莉「では、いっせーのーせ! で飲むからね! はい、いっせーのーせ!」
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/15(月) 15:35:20.30 ID:1XPrN/J70
鞠莉「じゃあ、みんな飲み干したかな―!」

千歌「ああ、美味しかったー、花丸ちゃん料理食べよう料理!」

花丸「パーティ料理がマルを呼んでいるずらー」

善子「ちょっと待ちなさいよ! その生春巻きはヨハネのだからね! こらぁー!」

ルビィ「ああ、みんな走ったらお行儀悪いよぉ、お料理は逃げないからゆっくり食べよぉ」

果南「やれやれ、本当、これでラブライブ!本戦に出場になんてことになったらどうなることやら」

梨子「……」

曜「梨子ちゃん? 何か目がすわっているけどだいじょうぶ?」

メノ^ノ。^リ「……」

┌メノ┌^ノ。 ^リ┐レズゥ…

曜「うわぁぁぁ!? 梨子ちゃんがぁぁ!?」

ダイヤ「昆虫みたいな動きをして……こちらににじり寄ってきますわ! こ、来ないで!」

鞠莉「あちゃー、梨子に当たっちゃったかぁ」

果南「当たっちゃったじゃないよ! どういう薬を混ぜたの!?」

鞠莉「自分の性癖に正直になる薬とお酒」

┌メノ┌^ノ。 ^リ┐レズゥ…

ダイヤ「あなたってひとはぁ!?」
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/15(月) 15:45:55.02 ID:1XPrN/J70
千歌「ああ、チキン美味しい! 幸せだよー」

花丸「マルは麺類が苦手なのに、いくらでもビーフン食べられちゃう!」

善子「ああ、生春巻きのチリソースかけ美味しい……」

ルビィ「ポテト美味しい……んまんま」

ダイヤ「り、梨子さん……は、話し合いましょう……お金がほしいのなら、いくらでも差し上げますわ!」

┌メノ┌^ノ。 ^リ┐レズゥ…

ダイヤ「わ、わたくしたち、Aqoursの仲間同士、今まで仲良くやってきたではありませんか、そんな、にじり寄られても……」

┌メノ┌^ノ。 ^リ┐レズゥ…キスゥ

ダイヤ「うわぁぁぁ!? ん……ちゅ……んんん!?」

鞠莉「あーあ、ダイヤさんやってしまったねぇ」

果南「鞠莉? なんで逃げるの?」

鞠莉「果南、なんで腕をつかむのかな―? 肘の関節はその方向には曲がら……いたたたたた!!」

果南「ええい、反省しなさい!」

鞠莉「ほげぇぇぇぇぇぇ!?」
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/15(月) 15:52:36.15 ID:1XPrN/J70
ダイヤ「鞠莉さん、助かりましたわ! それでは!」

鞠莉「いたたたた……まさか梨子の方向に投げられるとは……」

┌メノ┌^ノ。 ^リ┐レズゥ…

鞠莉「り、梨子……しょ、正気を取り戻すのよ! レズキスは不幸しか呼ばな!」

┌メノ┌^ノ。 ^リ┐レズゥ… キスゥ……

鞠莉「ん……ふぁ……んちゅ……れろ……んんん……ふぁ……」

┌メノ┌^ノ。 ^リ┐レズゥ…

鞠莉「いや……舌で……な、なめないで……んんふ……ふぅ……あぅ……」

┌メノ┌^ノ。 ^リ┐レズゥ…

鞠莉「すごい舌技! あっ♡ んん♡ んあっ♡ だ、だめ♡ そこはっ♡」

曜「う、うわぁ……」

果南「こ、これは刺激が強いね……」

千歌「ステーキおいしー!」



梨子「鞠莉さんのジュースを飲んでから記憶が無いんだけど、あれ、千歌ちゃん虫刺され?」

千歌「昨日のことは思い出したくもないのだ……」
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/15(月) 16:12:00.55 ID:1XPrN/J70
高幡不動尊に行って心身の健康をお祈りしてきました。

お題 >>173
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/15(月) 16:17:48.56 ID:AVYei1ahO
海未が希ポジションの世界の海未と入れ替わり
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/15(月) 16:18:52.04 ID:KC/OdZgcO
千歌以外のアクアが普通じゃない
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/15(月) 16:48:37.85 ID:1XPrN/J70
では今回は >>173>>174で頑張ります。
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/16(火) 13:54:12.48 ID:I2RPOXaI0
――朝目覚めると一人でした。
 昨日は夜の稽古の後、湯浴みをして、身体を冷やさぬよう湯たんぽを布団に入れて眠ったのです。
 しかし目覚めると自分は半袖のシャツを着て、暑い暑いと思いながら布団から這い出て、
 見慣れぬアパートの一室に入ることに気がついたのは顔を洗った後でした。

 今までの出来事が夢だったというのならば、随分と長い夢だなあと思いますが
 そう考えるよりも、私の精神が何かの拍子で入れ替わったとしたほうが
 建設的な考え方と言えるでしょう。
 どちらにせよ荒唐無稽な意見ではありますが、実際身に降り掛かってしまったのだから、己で何とかするしかありません。
 
 では、この世界の私は一体何者なのか、知る必要があります。
 枕元にはスマートフォンが置いてあり、その連絡先にはμ'sのメンバーが含まれています。
 なんと先日も絵里との着信履歴があり、その頻度は以前いた世界とは比べ物になりません。
 ということは、絵里に連絡を取れば疑問はある程度解消されるということです。
 朝早いのが気の毒ではありますが、μ'sの練習があれば起きていてもおかしくないはずです。

絵里「もしもし? どうしたの」

海未「絵里ですか? 朝早くすみません、ちょっと相談したいことが」

絵里「何やらワケアリみたいね、いいわ、ちょっと話してみなさい」

海未「ありがとうございます」

 絵里からすれば、本当にバカげた話ではあります(事実最初は戸惑いも多かったのです)
 身の上話を続けていくうちに、だんだんと状況がつかめてきました。
 まず、私の両親は転勤族で、自分は一人暮らしをしているということ。
 もう引退をしたものの、生徒会副会長職を任じられていたこと。
 μ'sに加入したのは最後の9番目であるということ。
 そう、私はまるで希のポジションにおさまっているのです!

絵里「ハラショー……っと、そろそろ練習に行かないと」

海未「そうですね、とりあえず着替えて向かいます、戸惑うことは多いと思いますが……」

絵里「フォローは任せて、ああでも、μ'sのメンバーには言っておいたほうが良いかも?」
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/16(火) 14:07:58.44 ID:I2RPOXaI0
〜神田明神〜

海未「おはようございます」

穂乃果「あ、海未先輩だ! おはようございます!」

 ――慣れない。
 幼なじみである穂乃果に先輩と呼ばれるこの切なさ、もしも元の世界に帰ることができたら作詞に活かしましょう。
 絵里からある程度の事情は聞いているとはいえ、この場での私は新参者。
 先輩禁止の触れ込みもないですから、当然他のメンバーも敬語を使って話します。
 笑顔で対応しつつも不思議と寂しさを感じて、特に、希が私のポジションに居るのを見ると
 胸が締め付けられそうなほど苦しくなるのです。

 ですが今の私は希の立場にいるのですから、ねえねえ、何話してるのー、混ぜてー
 などということは言えるわけもなく、ひとまず準備体操をしながら絵里の到着を待ちました。

絵里「おはようみんな」

「「「「「「「おはようございまーす!」」」」」」」

絵里「突然だけど、海未から連絡事項があるの、いいかしら?」

海未「はい、突然のことではありますが、私はこの世界の人間ではありません」

 ぽかんとする一同。
 絵里までぽかんとしています、何かおかしなことを言ったでしょうか。
 私の言葉に対し、おずおずと手を上げる穂乃果。

穂乃果「ということはもしかして、海未先輩は……宇宙人?」

海未「いえ、性格には別の世界軸から来た人間ということです」

穂乃果「世界軸……?」

 穂乃果の頭の上にはてなマークがたくさん浮かんでいるのが手を取るようにわかります。
 私だって、こんなことを他のメンバーから話されたら飲み込むのに時間がかかるはずです。
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/16(火) 14:19:52.78 ID:I2RPOXaI0
希「入れ替わりだね」

海未「わかりますか、希」

希「何かのはずみで、別の世界線にいる自分と入れ替わる、創作ではありがちだけど、まさか現実で起こるなんて」

凛「ということは、海未先輩は、海未先輩であって海未先輩じゃない?」

花陽「見た目は変わらないよね?」

にこ「嘘を言っているようには見えないわね」

真姫「まあ、これがにこ先輩だったら、たとえ真実でも信用できなかったでしょうけど」

にこ「どういう意味よ!」

絵里「はいはい、それでね、驚いたことに海未の元いた世界ではね……」

 驚きの声が複数。

穂乃果「海未先輩が私の幼なじみ……!」

ことり「想像つかなーい」

希「はえー、私が副会長かあ……できるのかなあ」

にこ「恐怖のうみえりコンビがいないなんて、その世界線は天国にこー」

真姫「学校に不要物を持ち込むにこ先輩が悪いんでしょう」

凛「もし、凛がその世界にいたら……」

花陽「だいじょうぶだよ、私は凛ちゃんの友達だからね!」

海未「というわけでいろいろな状況に慣れませんが、どうかよろしくお願いします」

「「「「「「「お願いします!!」」」」」」」
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 14:31:50.46 ID:Hqu1wjwN0
希が標準語で海未はエセ関西弁なのか?
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/16(火) 15:42:42.30 ID:I2RPOXaI0
(お題 千歌以外のAqoursが普通じゃない)

 私、高海千歌!
 浦の星女学院のスクールアイドル!
 えへへ、アイドルって言っても普通怪獣チカちーが入ってるくらいだから、
 容姿もポテンシャルも誰もこれも普通っていう感じなんだけど……。

 じゃあ、今日は普通のメンバーを紹介していこうかな?
 エントリーナンバー1番!
 渡辺曜ちゃん!
 高飛び込みの選手で将来のオリンピック候補とも言われてる地元でも有名なスポーツ少女!
 なんだか最初から普通っぽくない気もするけど、曜ちゃんは自分のことを普通って言っているからセーフだよね。

 エントリーナンバー2
 桜内梨子ちゃん!
 音ノ木坂学院からやってきたピアノが上手な転校生! 
 その作曲スキルでAqoursの曲をたくさん紡ぎ出したよ!
 オトノキでは美術部に所属していて、絵がとても上手なの、同人サークルっていうのの主宰をしているんだって!
 噂では女の子同士の恋愛事情が好きな隠れ腐女子とのことだけど、本人は普通って言ってるからセーフ!

 エントリーナンバー3
 黒澤ルビィちゃん!
 おどおどとした小動物系の美少女でAqoursでは衣装づくりも担当しているの!
 普段はおとなしいけど、アイスを目の前にしたときだけスイッチが入って、鳶もびっくりな早業でアイススティール!
 被害者のダイヤちゃんはいつも泣く泣くアイスを冷凍庫に入れておくんだって!

 エントリーナンバー4
 黒澤ダイヤちゃん!
 生徒会長でクール、そして大和撫子! Aqoursではいろんなことを担当しているよ!
 地元でも有名な網元の娘さんで、将来は黒澤家を一挙に背負って立つ運命を持っているんだ。
 趣味は詰められた小指集めっていうけど、小指って比喩だよね……?

 エントリーナンバー5
 津島善子ちゃん!
 中二病真っ盛りな高校一年生! Aqoursではネット配信やブログなんかを担当しているよ!
 その不可思議な言動で他のメンバーから距離を取られがちだけど、千歌だけは善子ちゃんのことわかってるから!
 だから、10万17歳でやたら相撲のことに詳しいのはキャラ作りなんだよね? 見てたりしないよね?
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/16(火) 16:00:48.74 ID:I2RPOXaI0
 エントリーナンバー6!
 国木田花丸ちゃん!
 聖歌隊に所属している高校一年生。Aqoursでは特に何もしてないよ!
 とっても食いしん坊な女の子で、苦手なものは麺類、すするのが難しいんだって、かわいい!
 この前花丸ちゃんに似た女の子が2キロカレーを完食するところを見ちゃったんだけど、人違いだよね!

 エントリーナンバー7!
 小原鞠莉ちゃん!
 と〜ってもお金持ちの女の子で! 10万円もするシャイ煮を簡単に作っちゃうほど!
 Aqoursでは主にフォーメーションの確認やトレーニングを担当しているよ!
 でも以前鞠莉ちゃんのカバンの中身を見た時に、たくさんの白い粉が入ってたけど、千歌なんにも知らないよー。

 エントリーナンバー8!
 松浦果南ちゃん!
 実家はダイビングショップを経営していて、体力は底なしの女の子だよ!
 Aqoursではトレーニングを担当していたけど、そのハードなメニューしすぎで交代させられたよ!
 この前果南ちゃんが海を叩き割っているのを見たんだけど、目の錯覚かなあ……あはは。

 こんな普通のメンバーと一緒に私はAqoursをやっています!
 誰一人欠けることなく、奇跡を起こすんだ!

千歌「でもついていけるかなあ……普通怪獣……」
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/16(火) 16:01:47.05 ID:I2RPOXaI0
エセ関西弁で敬語の海未はもはや何キャラだよという感じで没になりました

お題 >>183
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 16:04:58.68 ID:xIa6vTEBO
もしも虎太郎の年齢が13歳だったら

3歳ではなく

184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 16:06:59.58 ID:NnEg9qHNO
ラブライブの舞台が日本以外
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 16:07:17.92 ID:9ObwgK9xO
大学生になったaqours
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/16(火) 16:12:39.36 ID:I2RPOXaI0
>>183 >>184 >>185
お題了解しました。
なんとか1レスに収められるよう精進します(遠い目
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 18:17:34.99 ID:Llm7a9tC0

別に1レスに纏めなくってもいいのよ?ニッコリ
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/17(水) 15:24:28.11 ID:H5LWOK2J0
 矢澤虎太郎――13歳。
 この年齢になると自ずと異性に興味が行くようになる。
 また、思春期に真っ盛りの反抗期に入りかけな微妙な精神状態の中。
 姉の家には魅力的な女性ばかりが集まるようになっていたのである。

 最初にμ'sのメンバーが家にやってきたのは、
 確か姉が熱を出して倒れたのでその看病のためだ。
 正直助かった、看病とは言え姉の体を拭いたりするのには抵抗があった。
 しかしながら、姉の看病もせずに部屋に引きこもっている弟との評価を
 されたであろうことは想像には固くない――誰もいないと勘違いしてくれればいいけど。

 異性のきょうだいをお餅の諸氏ならば分かるかもしれないが、
 姉のことを性的な目で見たりはしない。もちろん双子の妹も守備範囲外だ。
 (胸がないけど)美少女の姉や、最近膨らみかけの双子の妹に欲情したりしない。
 当然、無造作に干されている洗濯物の下着類を見て興奮なんてもってのほか。
 話がずれてしまった。
 中学生ともなれば当然自慰行為のひとつやふたつはする。
 部屋の方は姉や妹たちがいつ入ってくるか分からないので、おちおち下半身を出してもいられない。
 姉も妹たちも、自分を年頃の男の子であるということを理解してくれないので、オカズにすら困る。
 だから最近妄想を鍛えている。
 ――ネタは持ちろん姉が所属するμ'sのメンバーである。

 最初こそ、本当にいいんだろうかという思いが去来したものの
 その背徳感は時期にうすれ、新しい快感を求めてμ'sのメンバーの写真を探すことに執着した。
 写真の方は、姉に「μ'sの応援がしたい」といったら喜んで提供してくれた。
 姉の写真が多いのはご愛嬌だったけど――中でも股間にダイレクトアタックしたのがμ'sの三年メンバーだった。
 女子校にいるせいか、彼女たちは大変無防備で、異性の目をまるで意識していない。
 この生写真を売ればユキチも目じゃないな……と思えるような谷間やおへそやお尻の写真を見るに
 姉はこのスタイル抜群な二人のメンバーの隣で踊っていて劣等感で潰されないのだろうかと疑問に思った。

 最近こういう妄想にハマっている。
 自分は部屋で一人でいて、自慰行為に励んでいる。姉や妹たちは出かけているから安心だ。
 こういう日は貴重だから、肉棒の根本を丁寧に擦り上げる。
 オカズはもちろん絢瀬絵里さんと東條希さん。
 ふざけあって胸を限界まで露出した写真を使い、一時の快感を得るために励んでいると
 突然ドアが開かれた――なぜ、姉たちは出かけているはずなのに!?
 するとドアで固まったままでいるのは、絢瀬絵里さん!
 猛々しくそそり立つ肉棒を目で見やったまま、口をパクパクと動かして呆然とする彼女はなぜかこちらに近づいてきて
「な、なにを……」
「ふふ、こんな写真じゃなくてお姉さんといいこと、しない?」

 ふう。
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/17(水) 15:38:50.48 ID:H5LWOK2J0
(ラブライブの舞台が日本以外)

ホノカ「え? 学校が廃校!?」

コトリ「そんな! 私達、これからどうすればいいの!」

ウミ「とりあえず歌って踊りましょう!」

※ 舞台がインド 急に歌って踊りだす。

マキ・ニシキノ「毎日毎日、おなじことばっか! ばっかじゃないの! 俗物!」

ハマーン・カーン「貴様! 気が合いそうだな……」

※ 舞台が宇宙世紀 

にこ「はぁー、部活早く決めなくちゃな―」

絵里「そうなんだ、それじゃあ私、生徒会に行くね」

※ 舞台が桜が丘高校

キラ・ツバサ「フリーダム! 出る!」

※ 舞台がコズミック・イラ71年
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/17(水) 16:04:26.29 ID:H5LWOK2J0
(大学生になったAqours)

※ このSSに登場する人物は全員18歳以上ですが、現実では20以下の飲酒は法律で禁じられています
  
「「「「「「「「「カンパーイ!!」」」」」」」」」

千歌「あーっ! この一杯のために生きてるわー!」

梨子「オヤジ臭いよ千歌ちゃん」

曜「普段は三人で集まっても駅前の大衆居酒屋だけど、今日は鞠莉ちゃんがいるからね!」

鞠莉「せっかく忙しい9人が集まったんだもの、やっすい店とか野暮! 今日はお金を気にせず飲みまくりましょー!」

花丸「この日本酒美味しい……300円のやつとは違うよー」

ルビィ「ああ、えだまめもたこわさもエイヒレもおいしい……食べ溜めしておかないと」

善子「久しぶりのもやし以外の食料……ええい! チキンステーキ持ってこーい!」

ダイヤ「就職活動憂鬱ですわ……」

果南「ええ!? ダイヤが言うの!?」

ルビィ「お姉ちゃん、実家を継ぐのはひとまず社会に出てからにしなさいって」

鞠莉「ワオ! マリーはもう大学を卒業したら系列の会社に入って下積みよ」

果南「世知辛い話しないでくれる、お酒がまずくなるでしょ」
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/17(水) 16:12:56.34 ID:H5LWOK2J0
千歌「久しぶりだよ、発泡酒じゃないビールなんて……奇跡だよ!」

梨子「ちっちゃい、奇跡がちっちゃい」

曜「梨子ちゃん聞こえてないかもしれないけど、ペース早いぞー」

善子「ああ、砂肝美味しいわ―、お酒も美味しくて……堕天しちゃうわね!」

花丸「そのギャグはもう高校卒業を気にやめたんじゃないの?」

善子「ギャグ言うな!」

ルビィ「あ、カルーアミルクお願いします」

ダイヤ「ルビィも今度は日本酒やビールを飲めるようになるといいですわね」

ルビィ「ええ、苦いよぉ……」

ダイヤ「何を言いますか、これから社会に出て30を超えて、甘いお酒しか飲めないという女性がいてたまります!?」

果南「ダイヤみたいにキャベツで日本酒かっくら飲んでる女性に言われたかないと思うけどね」

鞠莉「うーん、度数が高いお酒のほうがマリーの好みなんだけど」

果南「スピリタスみたいな?」

鞠莉「ここにおいてあったらびっくりよ果南」
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/17(水) 16:18:58.36 ID:H5LWOK2J0
千歌「コイバナしようよ!」

ダイヤ「女子大なんですけど」

梨子「女子大だからあるんじゃないですか!」

曜「梨子ちゃん、そろそろウーロン茶にしようね―」

鞠莉「果南は浮ついた話がありそうね」

果南「ないない、男の子と飲んでも、がさつな大女扱いだよ、ぷはぁ」

ルビィ「お、男の人と飲むなんて、果南さんは大人です……」

果南「サシじゃないよ? サークルとかゼミででみんな集まって飲むの」

鞠莉「果南をいいと思う男性がいても、酒の量でみんなドン引きしちゃうものねえ」

花丸「ああ、日本酒美味しい……」

善子「肉うめー!」

千歌「Aqoursは今のところ恋より酒と」

梨子「何メモってるの千歌ちゃん」

曜「おーい、梨子ちゃん、もう千歌ちゃんに抱きつくかってくらい近いぞー」
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/17(水) 16:27:29.23 ID:H5LWOK2J0
果南「曜は酔わないよね」

曜「そりゃあもう、鍛えているでありますからな!」

鞠莉「鍛えるて」

ダイヤ「花丸さんも強そうですね」

花丸「日本酒しか飲めないけど」

ルビィ「おねぇちゃあ、サワーかカクテルがいい!」

千歌「ルビィちゃんもさり気なく強いね」

ダイヤ「血筋かもしれませんわね」

花丸「ルビィちゃんはザルだもん」

ルビィ「カルーアミルクなら30杯はいけます……」

曜「糖尿病になっちゃうよ!」

善子「ああ、うまい、馬肉だけにうまい!」

千歌「善子ちゃんは極貧だから、こういう機会がないと食事しないもんね……」

善子「ああ、幸せだぁ〜!」
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/17(水) 16:28:18.38 ID:H5LWOK2J0
大学生って酒飲んでるイメージしかない

お題 >>195
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/17(水) 16:29:00.42 ID:sPL23EaoO
アンジャッシュ
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/17(水) 16:29:32.05 ID:wDkDYw+KO
錬金術
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/17(水) 16:29:58.52 ID:rIwDR/Tg0
ガチの怪獣の普通怪獣千歌
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/17(水) 16:31:05.71 ID:rIwDR/Tg0
>>197は「千歌」ではなく「ちかちー」でした。
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/17(水) 16:44:37.97 ID:H5LWOK2J0
>>195 >>196 >>197
安価了解しました。
頑張ります。
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/17(水) 17:02:26.51 ID:SlSLIRo3O
毎度いる安価とってから訂正兄貴はレスする前にちゃんと内容確認してどうぞ
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/17(水) 17:05:03.45 ID:rIwDR/Tg0
>>200
気を付ける。
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/17(水) 17:11:47.00 ID:VUWRWjRNO
注意されたスレでしか気をつけないからな。言われるまでは好き放題やってるんだよなこいつ
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/17(水) 17:59:36.80 ID:H5LWOK2J0
穂乃果「漫才しようよ!」

ことり「それはもうグループ名を決める時にやったんじゃ」

海未「ほのかうみことり、ってやつですね、今に思えば懐かしいですね」

穂乃果「そうだねえ、小野田さん」

海未「園田だよ!」

ことり「海未ちゃんノリノリ……」

海未「はっ! いけません、深夜に隠れてコント番組を見ていたことがバレてしまいました!」

穂乃果「まあまあ、漫才をするにはまずコンビを組む必要があるよね」

海未「ふむ、たしかに、トリオ漫才と言うのもありますが……私の負担が大きそうですね」

穂乃果「ツッコミのつもりかよ鹿野田さん」

海未「園田だよ!」

ことり「と言うかボケは、穂乃果ちゃんと私で決定なんだね」

穂乃果「結構漫才コンビも、最近は容姿端麗な子も増えてるじゃない?」

海未「そうですね、空前のスクールアイドルブームの中、かわいいを売りにしている芸人さんも増えています」

ことり「テレビが華やかになることはいいことだよねー」

穂乃果「ブスはテレビに映るなってことですね、太田さん」

海未「園田だよ!」

 その後、海未がメンバーから○田という名字で呼ばれることになったのは言うまでもない。
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/17(水) 18:22:10.83 ID:H5LWOK2J0
(お題 錬金術)

にこ「うーん……」

希「なにを唸っとるん、悪いものでも食べたん?」

にこ「ちょっとのぞみん、ワイシャツのボタン外してくれる? 2つ目まででいいから」

希「外したよ」

にこ「そう、それでちょっと、そこに落ちているリボンを拾ってくれる?」

希「んー? ああ、あったあった、なんでこんなところにリボンが落ちてるん?」

にこ「そうそう、いい感じにこ〜」

希「拾ったよ、もうリボンを落とすなんてドジやなあ」

にこ「ねえねえのぞみん、肖像権とか破棄したくない?」

希「いややし、破棄するって言ってできるものなん?」

にこ「そうか、じゃあ目線の黒線入れるしかないにこねえ」

希「なんかやったん? あ、なんかパソコンに映ってる! 見せなさーい!」

にこ「ああ、のぞみんのセクシーダイナマイツな写真でお金を稼ぐっていうにこにーの錬金術がぁ!」

希「もう、油断も隙もないんだから!」
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/17(水) 18:41:43.88 ID:H5LWOK2J0
(お題 ガチの普通怪獣ちかちー)

 我々は、かの巨大生物をちかちーと名付けた。

 かの巨大生物は街中のみかんを食い荒らした。

 日本人はこたつの上のみかんを失ったのだ。

果南「あいつを止めるには、もう、人類が巨大化するしかありません! 総理大臣」

ダイヤ「バカなことを……人類が巨大化してちかちーに何ができるというのです」

果南「できます! 私ならば! 巨人になってちかちーを倒すことも!」

ダイヤ「あなた……もしかして死ぬつもりですか? 許しませんそんなことは」

果南「生きて帰ります、生きて帰ったらプロポーズします」

ダイヤ「///」



ちかちー「がおー! みかんをよこせー! みかんをよこせー!」

「ぎゃあー! ちかちーが現れたぞー!」

「普通怪獣が現れたー! もうこの世はおしまいだあ!」

ちかちー「むしゃむしゃ……みかんが足りないぞー! みかんをよこせー!」

果南「待ちなさい!」

ちかちー「何奴!?」
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/17(水) 18:50:11.09 ID:H5LWOK2J0
果南「魔法少女! マジカル果南! ただいま参上!」

千歌「マジカル果南……この普通怪獣ちかちーの邪魔をすると、ただではすまんぞー!」

果南「もうこれで終わりだ普通怪獣! 今までの罪、死ぬことで贖ってもらう!」

千歌「ふっふっふ、マジカル果南! 返り討ちに合うのはお前だ―!」

果南「最初から必殺技行くよ! アンビリーバブルカッター!」

 説明しよう!
 アンビリーバブルカッターとは!
 果南のてから放たれる高速回転したノコギリのことだ!

千歌「ふっふっふ! いかのおすし! ちかちーにはこういうものは通用しないのだ!」

果南「なっ! アンビリーバブルカッターを片手で!」

千歌「それ、お返しだ!」

果南「きゃあ!? 危ないじゃない!」

千歌「ではこちらも行くぞ……アックスボンバー!」

果南「ぐへっ!?」

千歌「続いていくぞぉ! ラリアット!」

果南「ぐぼぉ!?」

千歌「これでとどめだ! リコピンビーム!」ビビビビ

果南「果南バリアー!」

 説明しよう!
 果南バリアーとは! あらゆる攻撃を無効化する正義のバリアーである!
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/17(水) 19:00:02.57 ID:H5LWOK2J0
千歌「ふははははは! あっけないものだマジカル果南!」

果南「それはどうかな?」

千歌「なに!? あれほどの攻撃を受けて無傷!?」

果南「すごいよこの体、オハラの資金力と西木野の技術で無敵の力を得たみたいだ!」

千歌「くそぉ、ちかちーも全力を出す必要があるということだな!」

果南「こい! ちかちー!」

千歌「ええい! リコピンソード!」

果南「剣を使うか! 悪役らしくもない!」

千歌「ほっほっほ! リコピンビームを剣の形に具現化したものだ! 当たると切れるぞ!」

果南「そんなものが効くものか!」

千歌「まずは試し切りだ! くらえー!」

果南「ほっ! 真剣白刃取り!」

千歌「なにー!?」

果南「このマジカル果南、あらゆる攻撃を無効化する体を持っているので」

千歌「ひきょうものー!」
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/17(水) 19:04:45.70 ID:5XBK+7CSO
>>188
お餅
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/17(水) 19:07:28.78 ID:H5LWOK2J0
千歌「こうさん! 降参だよ! マジカル果南には勝てないよ!」

果南「だが貴様が犯してきた罪は重い!」

千歌「後生だから! 命だけは! 命だけは!」

果南「うむむむ……」

千歌「まだ家に帰れば幼い梨子ちゃんと曜ちゃんがいるの!」

果南「なにぃ!? それは許せん! 貴様の巣ごと崩壊させてくれる!」

千歌「藪蛇だった―!」

果南「と、言いたいところだけど、わかったよ、改心してこれ以上人を襲わないというなら、見逃してあげる」

千歌「ええ、ええ、もう二度と現れませんから!」



果南「……行ったか」

果南「この身体のままでは元の生活には戻れない、元の体に戻ることもできない」

果南「さよなら、みんな、さよなら、ダイヤ、さよなら、鞠莉……」



ダイヤ「果南さんが何処かへと飛んでいきますわ!」

鞠莉「理論上は宇宙空間も平気だからねえ」

ダイヤ「そんな! プロポーズの約束は!?」

鞠莉「プロポーズって……これのこと?」

ダイヤ「は? なんで指輪なんて持ってますの、鞠莉さん」

鞠莉「昨日果南から送られたから」

ダイヤ「……え?」

|c||^.- ^|| まあ、それはそれで。
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/17(水) 19:11:00.17 ID:H5LWOK2J0
ちかちーが千歌になってるのは手癖で……申し訳ない

お題 >>211
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/17(水) 19:11:42.34 ID:+mFYl5G90
色々あってものぐさでだらしくなった海未ちゃん
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/17(水) 19:12:39.76 ID:AGegPZcMO
乙女な果南
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/17(水) 19:14:56.74 ID:VUWRWjRNO
荷物検査なのだ
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/17(水) 19:20:31.19 ID:H5LWOK2J0
3つ来たので 時間早いですが締切です

>>211 >>212 >>213 でいきます。
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/17(水) 19:22:39.83 ID:rIwDR/Tg0
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/17(水) 22:29:18.76 ID:H5LWOK2J0
(お題 色々あってものぐさでだらしくなった海未ちゃん)

 私たちは毎月示し合って海未ちゃんの家を掃除しに行く。
 家というかアパートの一室は、私達が行かないとゴミまみれになってしまうのだ。
 高校時代を知る私の後輩の女の子は「ゴミ屋敷に山頂アタックしてるニャ」とのたまい。
 同じく高校時代を知る先輩の女の子はあまりのゴミゴミした部屋に「ハラショー」とつぶやいた。

 ゴミがゴミを呼ぶ汚部屋の住人である海未ちゃんは、今日もゴミの中心に布団を敷いて寝ている。
 寝ているというのはちょっと語弊があるかも、正しくは寝っ転がってDVDを見ている。
 ――その顔は昔と同じように凛々しい。
 見ている番組が女児向けのアニメでなければもっといいんだけども。
 着ているジャージがシャア専用ザクと同じ色でなければもっと凛々しんだけれども。

海未「いつもありがとうございます」

 海未ちゃんはそうやってお礼を言う。
 私たちはゴミを片付け終わった後、掃除をしてピッカピカになった台所で料理を作り
 みんなでご飯をいただきます。

ことり「でも海未ちゃん、私達もそろそろ就職活動しないといけないし、今までみたいに来れるかどうか」

海未「安心してください、こんなものを買いました」

 海未ちゃんはマジックハンドを手に取り、自由自在に操ります。
 リモコンをマジックハンドで取り、持ってみせる彼女に対し、ぎこちない笑顔を浮かべることりちゃん。
 たしかにそのマジックハンドがあれば寝転がったままでもリモコンを自在にとれます。
 ゴミ以外に物が無いこの部屋の中で、歩き回るまでもなく過ごせるということで、海未ちゃんはドヤ顔をしています。

穂乃果「海未ちゃんは就職活動は大丈夫なの?」

海未「心配ありません、30まで童貞を貫けば真少女になります」

穂乃果「それは職業じゃないよね?」
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/17(水) 22:54:51.72 ID:H5LWOK2J0
 ことりちゃんと顔を見合わせながら、私達の声が虚しく響く部屋で小さくため息を付きます。
 海未ちゃんは昔はこんなのではなかったのだ。
 高校時代の海未ちゃんは、μ'sの活動も部活動もお家での稽古も行なっていた。
 その姿は多少無理をしているようにも見えて――
 
 結果だけ言うと、大学に入って家のことを仕事にするのを考えるようになってから
 海未ちゃんは多少変調をきたしていた。
 私達もそれには気がついていたけれど、海未ちゃんは頑なだったから。
 もしもあの時、海未ちゃんのオーバーペースを止めていればと後悔してやまない。

 けっきょく家から離れて、一人気ままに暮らすという選択を取るしかなくて。
 だからこうして私達も、無理に海未ちゃんを昔に戻そうとするのではなく
 ゆっくりと自分のペースで生きられるようにするために、私達ができることをする。

 今はちょっとゴミ屋敷化した一室を掃除するくらいだけど……

海未「しかし美味しいですね、このチャーハン」

穂乃果「うん、海未ちゃんの得意料理だったんだよ」

海未「そうでしたか? まあ、穂乃果が言うのでしたらそうなのでしょう」

 海未ちゃんの顔は凛々しい。
 それは昔とはちょっと違う感じだけど、変わらないものも確かに存在する。
 ――という締めでいいかな?

海未「穂乃果、モノローグうまくなりましたね」

穂乃果「台無しだよ海未ちゃん!?」
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/18(木) 18:38:12.60 ID:MGBKj3nT0
(お題 乙女な果南)

鞠莉「乙女チックな果南を見たいと思わない?」

ダイヤ「唐突になんですか」

鞠莉「見たいか見たくないか答えなさい! ハリーハリー!」

ダイヤ「……まあ、意外な姿というものはみたいかもしれませんね」

鞠莉「デッショー、そこでね、ちょっと企画を考えてみたの」

ダイヤ「ふむふむ、では聞きましょうではありませんか」



鞠莉「第一回! 果南に悲鳴をあげさせよう対決!」

果南「……休日に呼び出されたと思ったら、何その企画」

鞠莉「(無視) ルールを説明するわ! 果南に悲鳴をあげさせて乙女チックな表情をさせたチームの勝ちよ!」

ダイヤ「ちなみに商品はチームで山分けですわ、鞠莉さんが用意したという一点において不安もありますが」

鞠莉「結構便利でいいものを用意したわ!」

果南「私に商品がないんだけど」

鞠莉「ああ、果南は悲鳴をあげたり、乙女チックな表情を浮かべなければ勝ちよ、商品も独り占め」

果南「俄然やる気が出てきたかも、まあ、これは商品をもらったようなものだね、だって私乙女じゃないし」
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/18(木) 18:49:21.31 ID:MGBKj3nT0
鞠莉「さて、まず挑戦するのは2年生チーム!」

千歌「いやあ、結構捕まえるのが大変だったよ」

曜「正直この生き物が苦手じゃない女の子なんていないからね」

梨子「……苦労したので、果南さんには悲鳴をぜひあげて欲しいです」

果南「ふふん、日頃から海でフナムシやらクラゲやら海蛇やらと戦ってる私が苦手なもの?
    幼なじみの千歌ならわかると思うけど、そんなものは存在しないんだよねえ……」

ダイヤ「わたくしは何を仕掛けたか知っているのであえて言いますが、後片付けが大変ですわね」

鞠莉「ダスキンに任せればだいじょうぶよ〜」

千歌「じゃあ、果南ちゃん、まずは裸足になって」

果南「まるで千歌みたいだね、何か変なものでも踏ませようって魂胆かな?」

曜「できれば踏まないでほしいけどね……」

梨子「うんうん」

千歌「それじゃあ果南ちゃん、目隠しして、私が手を引いて歩いていくからね」

果南「はいはい、手の凝っていることで」

ダイヤ「お気をつけてくださいましね」

鞠莉「じゃあね〜チャオー」
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/18(木) 18:59:22.48 ID:MGBKj3nT0
〜2年生チームに用意された部屋〜

千歌「ようし、じゃあ、到着したよ、扉を開けるからね!」

果南「見えないけど」

千歌「部屋の中に入ったら、まず目隠しを取って扉を開けてね、中はちょっと暗いけど、ダメだと思ったら呼んでね」

果南「なに、お化け屋敷でも用意をしたの? バカにされたものだねえ、一朝一夕のお化け屋敷に悲鳴を上げるほどやわじゃないよ」

千歌「じゃあ、千歌は退散……一応言っておくけど、毒を持った生物はいないから!」

果南「それはただのいじめでしょ」

果南「さて、目隠しを取って……なんかひんやりとした空気で不安を覚えなくもないけど、まあ、大したことないでしょ」

果南「この扉を開ければいいのかな? だいたい一番最初に何か出てきて驚かせるんだよねえ」ガチャ

 ぶぅぅうぅぅぅぅぅん!!!!!

果南「うわっ! なんか飛んできた!? これは……ゴキブリ? あと蛾もいるのか……」

果南「捕まえてきたって言ったけど、千歌や曜はともかく、梨子は地獄だったんじゃないかな……ん? なんか踏んだぞ?」

果南「うわっ! 芋虫だよ! そこらじゅうに芋虫がいる! 足の踏み場が少ないじゃん……」

果南「とはいえ、悲鳴を上げるほどじゃないね、海の中にはもっと気持ち悪い生き物もいるし」

果南「さっさと出口に言ってしまおう」
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/18(木) 19:06:40.63 ID:MGBKj3nT0
果南「ただいまー」

千歌「かな……!? ちょっと! そこらじゅう虫まみれだよ!」

曜「絶対足の裏見せないでよ!」

梨子「南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏」

鞠莉「はーい、二年生チーム失格! 全然悲鳴を挙げさせてないじゃない!」

千歌「普通の女の子なら芋虫踏んづけた時点で悲鳴上げるよ!」

曜「しかも裸足……」

果南「甘かったねえ、フジツボやらフナムシやらを裸足で踏んづけたことある私には通用しないから」

梨子「自慢げに言わないでぇ!?」

ダイヤ「果南さん、ゴキブリも平気なんですの? いっぱい飛び回ってましたが」

果南「ウチ古いからね、虫はよく出るんだよ、だから慣れたね」

鞠莉「じゃあ果南には着替えと、身体を洗うことを義務つけてっと、じゃあ私たちは一年生チームの方に行ってるわ」

果南「ん、またあとで」
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/18(木) 19:19:08.96 ID:MGBKj3nT0
〜1年生チームに用意された部屋〜

鞠莉「お着替えとお風呂も完了した果南が次に挑戦するのは―!」

ダイヤ「これはまた古典的、箱の中身はなんだろな!」

花丸「問題は全部で三問です」

ルビィ「すごく怖い生物を中に入れるので、ルビィ、ちょっと泣きそうです」

善子「まあ、見えないものを触るっていうのは恐怖を刺激するからね」

果南「何か気持ち悪い生き物でも入れるつもりなんでしょ、そうそう私が驚くことはないと言っておくね」

鞠莉「それじゃあ果南は席について、目隠しをして」

ダイヤ「一問目はルビィね、さっさと入れてしまいなさい」

ルビィ「はい、お姉ちゃん」

善子「うわっ、そんなの入れるのルビィ!」

花丸「恐怖ずら〜」

果南「そうやって恐怖を煽ろうとしても無駄だからね」

鞠莉「では、箱に生物が入ったところで、果南は目隠しを取って」

果南「あいよ」

ダイヤ「手を突っ込むのはいいですが、気をつけてくださいましね」

果南「はいはい、あっという間に中身当てて、さっさと商品を貰っちゃうよ」
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 19:20:00.35 ID:MGBKj3nT0
すみませぬ、途中ですが風呂に行ってきます……
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/18(木) 19:45:00.30 ID:MGBKj3nT0
鞠莉「おーっと、果南は躊躇なく手を箱の中に入れたぞ―!」

ダイヤ「男前すぎますわ……」

ルビィ「ぴぎっ! もう、あれが! アレが手の寸前に!」

花丸「見ているだけでいたそう!」

善子「ええ、もう時間の問題よね、餌食になるのは……」

果南「んー、なんかこの生物、海のやつっぽくないな、川かな?」

鞠莉「何を言っているのかわからないがとにかくすごい自信だ」

ダイヤ「果南さんそろそろ生物に触れますわよ!」

果南「んー、ここらへんをつかめば大丈夫そう」

ルビィ「なっ! 安全なところを簡単に!」

善子「ちょっと中身見えてるんじゃないの?」

果南「見えてないよ、オーラを感じるだけ」

花丸「普通の人間はオーラなんて感じないずら……」

果南「で、このオーラから察するに、中身はアメリカザリガニだね」

鞠莉「……よーし次行っちゃおう!」
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/18(木) 19:52:39.01 ID:MGBKj3nT0
花丸「これも正直、果南さんには効果がない気がするんだけど」

善子「そうねえ、下手したら、結構美味しいよこれ、とか言われそう」

ダイヤ「……ま、まあ、一応食用ではありますからね」

鞠莉「案外苦手かもしれないわよ―?」

果南「まーだー?」

ルビィ「すみません果南さん、ちょっと待って下さい!」

花丸「これはお寺の裏で捕まえた守り神のような生物ずら、手荒に扱わないでほしいの」

果南「だいじょうぶだよ、さっきのザリガニだって五体満足だったでしょ」

鞠莉「さて、中身にぶち込むこともしましたし、果南、目隠しを取って!」

果南「うわっ、箱がでかくなってる! どんだけ危険生物なのよ!」

ダイヤ「それでは果南さん、腕を箱に突っ込んでください!」

果南「はいはい、ちゃっちゃと決めちゃいますか!」
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/18(木) 20:17:35.92 ID:MGBKj3nT0
果南「んー……結構でかいね」

ルビィ「明らかに中にいる生物は警戒しているよお」

花丸「まあ、噛んだり毒を吐いたりしないからね」

善子「女の子としては見た目からして気持ち悪いことに嫌悪感を持って欲しいわ」

鞠莉「果南の手は自由自在に動いて生物を追い込んでいるわね」

ダイヤ「完全に狩りモードですね」

果南「……!? そこだぁ!」

花丸「ぎゃぁぁぁぁ! 生物を握ったァァ!」

ルビィ「うえぇぇ!? 果南さん、そのまま握りつぶさないでください!」

善子「(さり気なく距離を取る)」

果南「流石に握ったことない感覚だよ……カエルっぽいけど、随分でかいね」

鞠莉「もうこれ正解でいいんじゃない」

花丸「それ以上何かされたら守り神が傷ついちゃうんだよ―!」

ダイヤ「は、第2試合も果南さんの勝利」
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/19(金) 14:10:04.84 ID:O6NGmSR20
鞠莉「というわけで正解は、神社の守り神様のウシガエルでした―」

果南「別にカエルくらいなんともないでしょ」

花丸「なんまいだーなんまいだー」

ルビィ「果南さんには怖いものとかないんですか!?」

善子「ふっふ、次の獲物に手を突っ込んだ瞬間、恐怖で悲鳴をあげる姿が想像できるわ」

ダイヤ「ああ、それなんですけどね、善子さん」

善子「だーかーらー、ヨハネよ!」

ダイヤ「ヨハネスブルグさん(投げやり)先程、次の箱の中身の飼い主の方が来まして、子どもが来ているのですぐに返してほしいと」

善子「な! なんですってー!? うう、勝負もせずに負けるヨハネってやっぱり不幸……」

鞠莉「じゃあ、一年生チームも敗退ということで果南勝利ー!」

果南「手応えがないねえ、ザリガニとカエル触っただけじゃん」

ダイヤ「普通の女子ならば、触るだけで悲鳴をあげるものですわ」

果南「じゃあ、次は三年チーム? 何が来ようと負けはしないよ」
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/19(金) 14:17:36.60 ID:O6NGmSR20
鞠莉「そうねえ、このまま果南に乙女っぽい表情をさせないのもねえ」

ダイヤ「実はわたくし達は果南さんの弱点を知っているので、参加はアンフェアだと思ったのですわ」

果南「お、余裕だね、弱点にいつまでもやられる私だと思わないことだよ」

鞠莉「目隠しして高所の棒渡りでもしてもらう?」

果南「死んじゃいますわよ」

果南「あー、高いところはねえ……落ちると怖いねえ……」

鞠莉「んー、じゃあ商品の方を見てもらおうかな?」

果南「売れるものだと嬉しいねえ」

ダイヤ「台無しなことを仰らないでください」

鞠莉「じゃーん! 商品は超高級体重計!」

果南「おお、いいじゃん! じいちゃん喜ぶよ!」

ダイヤ「微妙にいいもんよこしやがったですわね」

鞠莉「その性能を見るために果南、乗って!」

果南「は?」

鞠莉「だいじょうぶ、ここには女の子しかいないから恥ずかしがらなくても」

ダイヤ「そうですわそうですわ、果南さんのあとにわたくしも乗りますから」

鞠莉「体脂肪率もはっきりと分かる体重計だから、健康オタクの果南も安心よ」

果南「い、嫌だよ! 何後ろからホールドしてるの! 千歌! 曜!」

果南「い、いいやあああああ!!」
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/19(金) 14:43:57.09 ID:O6NGmSR20
(お題 荷物検査なのだ)

ダイヤ「荷物検査を致します!」

鞠莉「Oh?」

ダイヤ「最近生徒会に匿名で、学業と関係ない私物を持ち込んでいる生徒がいるとの通報を受けました
     これは由々しき事態です。生徒の模範となるべきAqoursが、校則違反をしているなど……」

千歌「ダイヤさん! 話が長くて鞠莉さんが寝てるよ!」

ダイヤ「あら、わたくしとしたことが。こほん、いずれ先生方主導で手荷物検査をすると思いますが、
     その前にわたくしたちで自主的に、そこっ!」

花丸「ずらっ!?」

ダイヤ「昼食以外の時間に飲料水以外を口にすることは禁じられていますっ!」

千歌「そうなの?」

鞠莉「そうです」

ダイヤ「私物を食べて隠そうとは、その魂胆、片腹痛いですわ! 没収!」

花丸「うわぁぁぁん!? マルのシュークリームが!」

果南「(没収するのはいいけど、没収したあとどうするんだろう……)」
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/19(金) 14:51:31.75 ID:O6NGmSR20
ダイヤ「では全員、バッグを机の上に出してください」

千歌「き、厳しいよぉ……」

ダイヤ「何を言いますか、本当の手荷物検査はロッカーの中身も見られるんですよ!」

善子「……いそいそ」

ダイヤ「どこに行くつもりですの! 善子さん!」

善子「だからヨハネよ! 用事を思い出したから……あ、違う! 生理痛がひどくて!」

ダイヤ「そんなプールの欠席の言い訳みたいな理由を許すものですか!」

善子「私の生理の重さは知ってるでしょう! ほ、本当、ふ、二日目だから!」

曜「観念しなよ善子ちゃん……」

善子「うう……」

ダイヤ「では、善子さんから荷物のチェックを始めましょうか」

鞠莉「初っ端から面白そうね」

果南「面白がらないでよ……」

ダイヤ「えーっと……これはっ! ロウソク?」

花丸「あー、善子ちゃんの堕天の衣装が」
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/19(金) 14:59:29.69 ID:O6NGmSR20
ダイヤ「……ふむ、意外でしたが、堕天の衣装以外は普通のカバンですわね」

花丸「善子ちゃんはさり気なく真面目だから」

善子「さり気なくとか言うな! あと、ヨハネ!」

ダイヤ「まあ、とにかく、堕天の衣装はこちらで回収しましょう、後日生徒会に取りに来るように」

善子「はーい」

ダイヤ「では次に千歌さん」

千歌「うえっ!? リーダーに来るの早くない!?」

ダイヤ「どうせみかんをいっぱい詰め込んでいるんでしょう? 先程の通り飲食に関連する……」

千歌「はいはーい! じゃあ、たっぷり見てください!」

ダイヤ「潔いですよね、では遠慮なく」

果南「千歌はヤバそうだなあ……」

鞠莉「What?」

ダイヤ「千歌さん、これは?」

千歌「スクールアイドルの雑誌です!」

ダイヤ「見ればわかります。そしてこれは?」

千歌「ニンテンドー3DSです!」

ダイヤ「……これは?」

千歌「冷凍みかん!」

ダイヤ「これは」

千歌「マンガも知らないんですか?」

ダイヤ「〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/19(金) 15:07:22.66 ID:O6NGmSR20
ダイヤ「こ、こ、こ、この! この天然ボケみかん娘!」

千歌「うええええ、ダイヤさんが怒った!」

果南「ドードー、落ち着いてダイヤ、はい、深呼吸」

ダイヤ「……はっ、申し訳ありません、わたくしとしたことが。とにかく千歌さん、全部没収です」

千歌「うええええ!? そんなぁ、ゲーム機だけはお許しを!」

ダイヤ「ええい! 反省なさいっ! 反省したら返しますから」

千歌「反省しました! もう、金輪際ゲームは持ってきません!」

ダイヤ「(無視)それでは次の方……そうですね、ルビィ!」

ルビィ「ぴぎっ!?」

ダイヤ「あなたは衣装係という関係上、私物に関しても許容範囲を広げましょう」

千歌「じゃあダイヤさん! Aqoursのリーダーだから! 千歌の許容範囲を広げてください!」

ダイヤ「(無視)とはいえ、ルビィは真面目ですものね? まさか、学校に関係のないものを持ってきてなどいませんね?」

ルビィ「も、もちろん……」

ダイヤ「では、開けますわよ、どれどれ?」

ルビィ「……」
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/19(金) 15:11:53.91 ID:O6NGmSR20
ダイヤ「……これは?」

ルビィ「い、衣装の参考になるかと思って」

ダイヤ「そうですかそうですか、たしかに部活のためならば仕方ありませんわね?」

ルビィ「も、もちろん」

ダイヤ「はい没収」

ルビィ「うわぁぁぁぁん!?」

ダイヤ「なんで学校にイラスト付きノベルや漫画を持ってきているんですの! 学校に何をしに来ているんですの!?」

鞠莉「ラノベも範囲内なのかあ……ちょっと厳しすぎない?」

ダイヤ「何を言いますの、読書期間中でもないのに小説を持ち込んでもいけませんわ」

鞠莉「まあ、図書館の借り物ならともかく、私物になっちゃうものねえ」

果南「これが先生たちの荷物検査だと思うと、ちょっと怖いね」
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/19(金) 15:23:40.84 ID:O6NGmSR20
ダイヤ「ふう、曜さんはカロリーメイト、梨子さん、鞠莉さん、果南さんは特になし、花丸さんも図書室の借り物と」

鞠莉「じゃあ、残るはダイヤね?」

千歌「そうだよー、一人だけ手荷物検査を逃れようなんてそうは行かないよお」

曜「うう、カロリーメイト分が足りないであります……」

梨子「何本食べるつもりなの」

ダイヤ「生徒の模範となるべき生徒会長が私物を持ち込んでなどいませんわよ、ちょっと待って下さいね」

花丸「まあ、ダイヤさんなら面白いものはないよね」

ルビィ「うんうん」

善子「これが物語なら、オチがない! って話になっちゃうわね」

ダイヤ「では、遠慮なくご覧くださいまし、面白くもないですけど」

鞠莉「置き勉とかしてないの?」

ダイヤ「するわけがないでしょう?」

果南「筆箱に教科書に辞書に……あれ? もしかしてダイヤ、ロッカー使ってない?」

ダイヤ「必要最低限にしか使ってませんわ、小学生でもありまいし」

梨子「あれ? このバッグ二重底になってる?」

ダイヤ「!? か、果南さん、肩を掴んで何を!? も、申し訳ありません、わたくし二日目ですの!?」

果南「まあまあ、ダイヤのバックの中身を全部見てからでも遅くないんじゃない?」

鞠莉「これは……」

千歌「Aqoursの写真? ああこれ、最初に9人で歌ったときの写真だ!」

鞠莉「あらあら、そんな写真を後生大事に持っているなんて、ダイヤも意外ねえ」

ダイヤ「くっ、煮るなり焼くなり好きにすればいいですわ!」

鞠莉「別に写真くらい携帯の中にも入ってるでしょう? これくらい許容範囲よ、ねえみんな?」

ダイヤ「みなさん……」

鞠莉「だから、手荷物検査に日にち教えて?」

ダイヤ「台無しですわ!」
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/19(金) 15:52:13.17 ID:O6NGmSR20
お題 >>236
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/19(金) 15:53:06.08 ID:6adz+H7yO
ズラ丸とコマさん
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/19(金) 15:56:04.58 ID:ti/rstZ40
お腹のお肉がやばい善子
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/19(金) 16:00:24.40 ID:W0An8a+4O
にこまきの大食い勝負
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/19(金) 16:01:26.59 ID:O6NGmSR20
3つ来たので締め切りです。
妖怪ウォッチはよくわからないけど、よくわからないなりに書くので勘弁を!
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/19(金) 16:04:29.75 ID:bPKjVbfUO
わからないなら再安価していいんですよ
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/19(金) 16:08:04.95 ID:O6NGmSR20
多分大丈夫です、すごく大作を書くわけでもないので
今後どうにもならないくらいわけわからないお題が来た場合には再安価します。
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/19(金) 16:53:38.35 ID:O6NGmSR20
花丸「きーみがーまもーる ドアのかぎでーたらめー」

花丸「ソフトクリーム美味しいずらー」

「ソフトクリームズラ?」

花丸「……ずら?」

「もんげーっ!」

花丸「ま、まんげ?」

「オラはコマさんズラ」

花丸「……こ、これは流行りの妖怪ずら!? げ、げ、ゲゲゲのゲー」

「そ、そのソフトクリーム、コマさんに分けてほしいズラ」

花丸「じゅ、じゅらぁ!? なんとかウォッチっていう作品のコマさんと出会えるなんて
    オラ、スクールアイドルやっててよかったずらー」

「ソフトクリーム……」

花丸「マルの食べかけで悪いけど、どんどん食べて食べて〜」

「ジュラァ!?」

花丸「おー、よしよし、おなかすいてたんだねえ、でもなんで内浦に妖怪が……はっ!」

「ズラ?」

花丸「これはやがて起こる妖怪大戦争の幕開け、その主人公に選ばれたオラは、妖術を操るようになり
    鬼太郎との協力の末、大妖怪ぬらりひょんを撃退することに成功し、内浦は平和を取り戻すずら!」

「もんげ〜っ」

花丸「ああ、どうしよう!? オラに主役なんて出来過ぎだよぉ……ただでさえ地味で平凡なのに、スクールアイドルと二足のわらじなんて
    出来っこないっていうか、困ったなぁ♡♡♡」

「(今のうちにおさらばズラ!)」

花丸「あ、そうだ写メ! って、いないずらー!?」
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/19(金) 17:23:43.42 ID:vyENBdOh0
なぜライオンwwwwww
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/20(土) 11:25:53.19 ID:tJcltJrg0
(お題 お腹のお肉がやばい善子)

 不愉快なコメントを見た。
 ――私、ヨハネは現在ニコニコ生放送にて週一で番組を持っています。
 リトルデーモンたちに向けて、近況を語ったり、占ってみたり色々しているんだけど。
 ヨハネの放送は結構反応がいっぱいあったりして、概ね楽しいことが多い。
 でも昨日の放送で私の気分はどん底にまで落ち込んでいた。

「どうしたの善子ちゃん」

 机に突っ伏して動かないままの私に対して、ズラ丸が声をかけてきた。
 必死で話しかけないでオーラを漂わせていたのに、この幼なじみには通用しないらしい。

「もしかしてお腹痛いの?」

 私が必死になってお腹を抑えているものだから、勘違いしたみたい。
 別に腹痛に悩んでいるのでも、お腹を下しているのでもなく――
 もちろん、悪意のあるコメントを気にするようなヨハネではない。
 気にはしないんだけども……

「ズラ丸」
「ん?」
「ヨハネ、もしかして太った?」
「……自覚なかった?」

 ズラ丸の言葉にヨハネは天空から奈落の底まで落ち込んだ。
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/20(土) 11:39:18.50 ID:tJcltJrg0
「食事量の調整と、間食の禁止、トレーニングと有酸素運動で簡単に痩せますわ」

 と、ダイヤさんは言う。
 たしかに彼女はスレンダーな体躯で、余計な出っ張りなど出ようはずもない。
 Aqoursのメンバーはたいてい均整の取れたスタイルの美少女ばかりだ。
 ヨハネのようにお腹がちょっとヤバイ感じの女の子などいない。

「ここは渡辺少佐の出番でありますな! 善子ちゃん!」
「ヨハネです……」
「……重症だね、まあ、いいや、今日はダンスの練習の前に筋トレしよう!」

 筋力トレーニングをしていると、ズーンと落ち込んで気持ちがちょっと晴れてきた。
 こういうときは何はともあれトレーニングであります! という曜さんは、いつもより輝いて見えた。
 スクワットから腕立て伏せ腹筋もも上げ体幹トレーニング――様々な筋トレ。
 正直曜さんが筋トレをするのを小馬鹿にしていた部分もあったんだけど。

「筋トレって楽しい!」
「で、ありましょう? うちに帰ったらダンベルが欲しくなるでしょう?」
「なった!」

 私はすっかり筋トレの魔翌力に取り憑かれた。

「じゃあ、次は有酸素運動だね、ダンストレーニングもいいけどたまにはランニングしないと!」
「――何故果南さんが先導しているんですの! 死者が出ますわ!」
「人聞きが悪い、校庭30周したのをそんなに恨んでるの?」
「ふっふっふ、筋トレを乗り越えてセロトニンが全開に出ているヨハネに不可能はないわ!」
「おお、筋トレテンションハイ!」
「いいねえ善子、私についてこれるかなん?」

 校庭に出たヨハネは1分で後悔した。



 それから2週間、トレーニングにトレーニングを重ねた結果。

「ふふ、ようこそリトルデーモン。ヨハネの肢体に釘付けになるがいいわ!」

 水着での放送に踏み切った私は、歴代最高の視聴者数を叩き出した!
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/20(土) 15:33:43.88 ID:tJcltJrg0
(お題 にこまきの大食い勝負)

 ――その日、西木野家には豪華な食材が運び込まれていた。
 何故こんなことになったのかというと、話題はちょっと前に遡る。

「大食い?」

 にこの言葉に真姫ちゃんが首を傾げた。
 最近ハマっているという、グラビアアイドル(たいていおっぱいが大きい)が表紙を飾ることが多い
 漫画雑誌を眺めながら、真姫ちゃんはどうでも良さそうに

「ああ、あのくだらない競技ね、見ているだけで気分悪くなるわ」

 そんなことを言った。
 ――まあ、その意見に関してはにこも同意だったけど、
 練習終わりに3個めのおにぎりを食べようとしていた花陽は落ち込んだ。

「ごめんね、気分悪いよね……」
「うぇぇぇ!? 別に花陽が大食いだなんて思ってないわよ!?」
「いいの、おにぎり大好き小泉さんは隅っこでちっちゃくなってるから……」

 屋上の金網に背中を預けてちっちゃくなろうとする花陽だった。
 真姫ちゃんに助けを求められたので、二人で一生懸命励まして元気にさせる頃には日が暮れた。

「そっかぁ、いっぱい食べる女の子は可愛いかあ」

 にこの与太話にたいそう満足した花陽は、そんなことを言う。
 花陽の燃費の悪さは多少常軌を逸しているとはいえ、みんなの評価はそんなところも可愛いである。
 
「じゃあ、にこちゃんも真姫ちゃんもいっぱい食べたら、もっと可愛くなるかもね」

 ――はい?
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/20(土) 15:45:06.49 ID:tJcltJrg0
 花陽の出した結論は以下の通りだった。
 
 いっぱい食べる女の子=かわいい
 にこちゃんと真姫ちゃん=かわいい
 少食の二人がたくさん食べる=もっとかわいい!

 しかしこのことを否定してしまえば、

 そっか、いっぱい食べる女の子は可愛くないってことなんだね……

 と、花陽が大きく落ち込んでしまうので、曖昧な笑顔で頷くしかなかった。
 


 そんな話題も忘れていた頃、花陽が唐突に。

「真姫ちゃんとにこちゃんはいつ大食い対決するの?」

 などという話題を出した。
 頭の回転が速い真姫ちゃんはすぐに察したらしく、
 あの勝負は激戦だったわと、大して興味もなさ気に言う。
 脇腹を突かれて、話を合わせろとのサインを受け取り、にこにーは
 そうねえ、まあ、結局私が勝ったんだけどねと締めた。

「にこちゃんが勝ったの?」

 天然ぽやぽやの花陽は、あからさまに目が泳いでいる真姫ちゃんを疑うこともなく
 何の勝負をしたの? 制限時間はどれくらいだったの? と根掘り葉掘り聞いた。
 ボロを出したくない真姫ちゃんはやがて――

「まあ! 今度リベンジするけどね! 高級食材を使って! 私の家で! みんなが見てる前でね!」

 と、墓穴をほった。
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/20(土) 16:04:11.21 ID:tJcltJrg0
 西木野家のお庭には、μ'sのメンバーが勢揃いをしていた。
 その前には長机に白いテーブルクロスがかけられている。
 ちょこんと座った、にこと真姫ちゃんは居心地悪げにキョロキョロとしていた。

 ――みんなの視線が痛い。
 察しのいい海未や絵里あたりはこの茶番をどう思っていることだろう。
 食いしん坊の花陽や穂乃果や凛は特になんにも考えてなさそう。
 すべてが分かりつつ、曖昧に笑いながらこちらを見ている希やことりは早く止めてほしい。

 少なくともどちらが勝つかに注目を集めているメンバーは一人もいない。

 にこにーも真姫ちゃんも大食いの経験なんて当然ない。
 自分自身、食は細い方だと思ってるし、真姫ちゃんも同様だと思う。
 しかしながら目の前に料理が運ばれていくに連れて、なんだろう。
 負けたくないという気持ちがふつふつと湧いてきた。
 
「それでは位置について……プレイボール!」

 目の前にある餃子にがっつく。
 妹たちに諭すようによく噛んで食べなさいとか、食べ物を味わいながら食べなさいとか
 そんな注意はどこ吹く風。
 そして真姫ちゃんもガチだった。
 大食いなんてと馬鹿にしていた彼女の姿は見る影もなく、
 ただ目の前にある食材を無心で食べる獣と化していた。

 ――しかし限界は早かった。

「我が生涯に一片の悔い無し……」

 と20皿目の中華料理でお互いに倒れた。
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/20(土) 16:18:20.99 ID:tJcltJrg0
今までもなかったし、多分だいじょうぶだと思いますけどキャラdisだけは再安価をお許し下さい

お題 >>250
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/20(土) 16:19:49.00 ID:+2cjYGjsO
ビアンカ派vsフローラ派
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/20(土) 16:20:06.80 ID:mc+lSUy40
多重人格ことり
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/20(土) 16:25:35.64 ID:mGqTnLXGO
プリキュアサンシャイン
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/20(土) 16:27:34.64 ID:tJcltJrg0
今回のお題もなんとかなりそうで一安心です

>>250 >>251 >>252 でいきます。
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/20(土) 19:12:23.54 ID:tJcltJrg0
 ――海未ちゃんと絵里ちゃんのガチの喧嘩に、穂乃果は思わずゲーム機を放り投げた。
 よもや穂乃果のちょっとした疑問が、こんなことになるなんて。



 はじまりは数十分前。
 最近ハマっているとあるゲームに夢中になっていたところを絵里ちゃんに咎められた。

「またゲーム機なんて持ち込んで、学校は学業の場よ?」
「絵里の言うとおりです、先生方に見つかったら没収ですよ」

 海未ちゃんも追随して、穂乃果を注意する。
 やっぱり学校に持ってくるのは失敗だったかなあと思いながら、えへへと笑いながらやり過ごしていると

「あら、これはドラクエXじゃない、懐かしいわね」
「本当ですね、今になってこんな古いゲームを……」

 画面を覗き込んだ絵里ちゃんに合わせるように海未ちゃんが同意する。
 全くこういうところは生真面目同士仲がイイなあと思いつつ、ストーリーを進めていく。
 すると。

「穂乃果、何故フローラを選んだんです?」

 海未ちゃんに咎められた。
 何故も何も強いし、と穂乃果が反応すると海未ちゃんは手で顔を抑えた。
 何その大げさなポーズ。

「ああ、嘆かわしい! キャラの強弱でストーリー展開を無視するなど愚の骨頂!
 幼い頃から一途に主人公のことだけを思い続けていた少女を捨ててぽっと出のキャラと結婚するなど
 穂乃果はそれでも人間ですか!」
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/20(土) 19:24:59.55 ID:Zk2UTzmxO
髪の色で逆かと思ったけどまあそうなるか…
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/20(土) 19:28:23.16 ID:tJcltJrg0
 ひどい言われようである。

「あら、海未はビアンカ派なのね」
「そういう絵里は……まさかっ!」
「ふふ、私は当然フローラを選択したわ」

 胸を張って笑う絵里ちゃんに対し、海未ちゃんはおばけでも見たような表情を見せる。

「まさか絵里が……攻略厨だったとは……」
「そういう海未はストーリー厨みたいね」

 当然ですと胸を張る海未ちゃん。
 そうすると絵里ちゃんとの胸の大きさの差が如実に現れるというのに……。

「ストーリーとはすなわちシナリオライターが精魂込めて紡ぎ出したもの
 ゲーム性などという理由でシナリオやストーリーを無視するのは
 それすなわちライターの意図を反しているのと同じです!」
「甘いわね海未、ゲームはクリアしてこそナンボの世界、ゲームを進められなければ
 すなわち、ストーリー自体を見られないということなのよ! ベホマやイオナズンと言った
 強力な呪文にメラゾーマを覚えるフローラを選んで何が悪いというの?」
「悪も悪です! 人の好意に鈍感な人間は破滅の道をたどるといいます
 まさか絵里がそんな、ちょっと冒険の間だけ便利な女に媚びへつらって
 エピソード終了後の展開まで考えないとは……」
「明らかに金もなさそうで、生活苦が目に見えているビアンカなんかに
 幸福論を説かれたくなんか無いわね」
「あ、あ、あなたという人は結局はお金目的ではありませんか!
 そんな身体だけが目的の男と同じような思想でフローラを選ぶなど……
 そういう人間は他者を不幸にしてしまうのでしょうね!」
「お生憎様だけど、現実にはビアンカではなくフローラが数多く選ばれているの
 ――もちろん亜里沙も」
「そ、そんな、あの純真無垢な亜里沙が……絵里、もしやたぶらかしたのではありませんか!」
「ふふっ、亜里沙は私のプレイを後ろで見ていたから、もしかしたらそういうのもあるかもしれないわね」
「くっ、卑劣な……!」

 穂乃果は喧嘩している二人から離れて、同じようにドラクエXをプレイすることりちゃんの画面を覗き込む。

 ――デボラだった。
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/20(土) 19:30:12.47 ID:tJcltJrg0
ドラクエシリーズはプレイしたこと無いけど、この論争だけは知ってます。
なんか間違ったところがありましたら脳内補完をしていただければ助かります。
(ちなみに画像を見るまで、ビアンカの髪の色とフローラの髪の色を逆に覚えてました)

というわけで風呂に
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/20(土) 20:58:12.94 ID:8U7aqBtdO
海未ちゃんフローラ選んだ場合のストーリー全否定でワロタ
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/20(土) 21:00:28.85 ID:jizArfZSO
>>228
>果南「死んじゃいますわよ」
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/20(土) 22:59:21.83 ID:tJcltJrg0
(お題 多重人格ことり)

 ことりちゃんに相談されたのは、一体何がきっかけだったかなあ?
 と、思い返してみると、ウチが神田明神でバイトをしていて、
 スピリチュアルなことに傾倒しているという話をしてからだったように思う。

 ――簡単に言えば、ことりちゃんの人格は一つきりじゃない。
 海未ちゃんにも穂乃果ちゃんにも隠しているらしいけど、気づかれてないかどうかまではわからない。
 ただ、ことりちゃんの一部の人格を見せられた時に、これは見せたらあかんなあと思ったのは事実だ。

 ことりちゃんの人格は、普段のポヤポヤとした可愛い女の子だけじゃなくて、
 おっさん臭い、女の子が好き、男の子――他にも数人いるらしいけど見たことがない。
 創作上の多重人格者とは違い、多重人格ではあるけど他の人格はめったに出てこないで
 ことりちゃんが意識したときだけ、その人格に切り替わるのである。

「いやあ、希ちゃんの胸は大きいねえ、これは揉みがいがあるというものだよキミ」

 女の子好きの人格は、レズ子と名付けた。
 正直彼女の人格が一番ことりちゃんに影響を与えるらしく、
 ノーマルなんだからね! と強調することりちゃんの発言には説得力がなかった。
 元からスキンシップ好きで、事あるごとに穂乃果ちゃんの名前を呼ぶのはレズ子の影響もあるんだろうけど……

「もろちん……間違えた、もちろん、チンポが生えていないというのは理解できるよ」

 シモネタ好きのおっさん臭いのは、オジサマと名付けた。
 オジサマはほとんどことりちゃんに影響がないらしく、登場する時も理事長と会話するくらいだそうで
 ことりちゃんの性格面にも悪影響がないせいか、意識の範疇外に出しているみたいだけども
 彼女の脳トロボイスでおちんぽとか言われるのは非常にクるものがある。

「うわぁ!? ボクに近づくな! その胸でたぶらかそうとしたってそうは行かないぞ!」

 3人目は思春期くらいの少年なので、チェリーボーイと名付けた。
 当人曰く格好いい男性を目指しているそうだけど、ことりちゃんの体の時点で色々間違ってる。
 最初の方に、コトリちゃんに少し距離を取られていたような気がしたのは、チェリーボーイの影響があるみたいだ。
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/20(土) 23:45:11.22 ID:tJcltJrg0
 この大まかに言って3名は、ことりちゃん本体にも悪影響を与えかねない、危険な人格だ。
 今でこそ、ことりちゃんが許可しない限り発露しないことになっているけど、
 これから先、どんな感情の揺れ動きがあって、別の人格に身体を乗っ取られるかもしれない。
 
 正直、ウチの手には余りまくる相談やった。
 これが霊的なものや、目に見えない物とかだったら多少解決策はあるけど
 人格を統合して、きちんとした南ことりでいたいというのは――
 と、考えたところで思い当たる方法があった。

 マインドコントロールである。
 とても公にできない治療法だし、誰かに見られたらすぐに病院に連れて行けと怒鳴られるのは間違いない。
 でも、ことりちゃんが大騒ぎにしたくない、他のメンバーにもバレたくないというのだから仕方ない。

「じゃあ、ことりちゃん、成功するかどうかはわからへんけど、まずはウチを信じて」
「う、うん……信じます」
「ようし、じゃあ、まずは目を閉じて、うちに身を委ねて……」

 ウチの本業は占いとかそういうので、マインドコントロールとか知識しか持ってない。
 ただ、大切なのはことりちゃんがウチを信用して、ウチの言うことで多重人格がなんとかなる
 そう信じて貰わないと、いくらマインドコントロールしたところで効果がない。



「ん……希ちゃん……?」
「別の人格はどう? 何か言ってる?」
「わからない……でも……」
「でも?」
「男の人より、女の人のほうがいいかも……♡」

 治療失敗!
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/20(土) 23:46:30.05 ID:tJcltJrg0
>>252 は明日でお願いします……
プリキュアも見たことがないへっぽこSS書きに明日があるのか!
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/21(日) 03:15:40.58 ID:HMGvvhe50
(お題 プリキュアサンシャイン)

千歌「ええ!? 梨子ちゃんプリキュア知らないの!?」

梨子「うん、そんなに有名なの?」

曜「有名だよ有名、今から十数年前にスタートしたシリーズふたりはプリキュアからシリーズがスタートして
  今放送されている、キラキラ☆プリキュアアラモードに至るまで、おっきなお友達の人気を離さない伝説のアニメだよ」

梨子「そ、そうなんだ……ごめんなさい、私アニメは疎くて、ふたりともハマってるの?」

千歌「いやあ、さすがにプリキュアは卒業したよ」

曜「アニメも卒業したであります」

梨子「あれ? でも、ふたりとも結構マンガを読んでいるけど、それがアニメ化したら」

千歌「梨子ちゃん、マンガとアニメは別物なんだよ」

梨子「いやでも、オリジナルエピソードでもない限り原作のシナリオをアニメで」

曜「いい、アニメなんてなかった」

梨子「……苦労しているんだね、原作ファンっていうのも」
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/21(日) 03:28:14.09 ID:HMGvvhe50
果南「プリキュア? ああ、あの女の子向けのアニメの」

梨子「果南さんまで知ってるなんて、そういうのは疎そうなのに」

果南「別に私はおもちゃまで欲しがらなかったけど、周りでそういうのを持っている子がいたからね」

鞠莉「梨子はPrecure知らないの? ちっちゃい頃からピアノづくし?」

梨子「そうなんですよ、だからちっちゃい頃にハマってたアニメとかの話になると置いてけぼりで」

鞠莉「まあ、今丁度ハマっている女の子がいるけどねえ」

ダイヤ「わたくしは別に、聖良さんに勧められて見始めた程度ですわ」

果南「千歌でもあるまいし、ダイヤまでSaintSnowのメンバーと連絡を取ってることに驚きだよ」
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/21(日) 03:44:52.03 ID:HMGvvhe50
〜放課後〜

梨子「プリキュアかあ……」

 たいていの女の子(とは言ってもAqoursの範囲でだけど)は見たことがないにせよ
 プリキュアの存在自体は知っていた。そういうのにうとそうな花丸ちゃんまで知ってたし――
 ルビィちゃんや善子ちゃんは毎週欠かさずに見ていて、ダイヤさんもDVDを借りてみているとのこと
 
梨子「まあ、大切なのは今だよね、ちょっと話題についていけないくらいだいじょうぶ」

 と、意気込んでいると。

「おお、あなたは……素晴らしい、レズの力を感じる……!」

梨子「あ?」

「今この世は、レズの力を悪のために利用しているものがおります」

梨子「わ、私はノンケです!」

「ははは、ご冗談を。あなたのレズ力は歴代最強のプリキュアになれるポテンシャルです」

梨子「私がプリキュアに……」

「そうです、キュアサンシャインとして悪の野望を打ち砕くのです!」



「キュアラモード・デコレーション!! 千歌ちゃんの陰毛!」
「卵子と経血をレッツらまぜまぜ!」
「レズと百合を! レッツ・ラ・まぜまぜ! キュアサンシャイン! できあがり!」
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/21(日) 03:46:42.54 ID:HMGvvhe50
時間が時間なのでお題募集はまた後で
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/21(日) 08:15:11.37 ID:bsj9JcJSO
梨子「あ?(威圧)」
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/21(日) 09:35:06.00 ID:HMGvvhe50
おはようございます、ではお題を募集させていただきますね。

お題 >>269
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/21(日) 09:35:52.84 ID:H0yJfm/yO
先輩解禁
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/21(日) 09:39:45.74 ID:NPUGfdcIO
ルビィがなぜ男性が苦手なのか話し合う(黒澤姉妹以外のアクア)
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/21(日) 09:58:31.61 ID:HMGvvhe50
とりあえずもう来ないかな?

今回は
>>269 >>270
で行きます。
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/21(日) 16:12:13.95 ID:HMGvvhe50
「おぉい、絢瀬ェ〜」

 この声は担任の若本先生だ。
 筋肉隆々の筋トレマニアで、μ'sのトレーニング構成にも一役買っている。
 いい人だけど、どの季節もタンクトップ一枚という出で立ちが女生徒からの人気を下げていた。

「ミュゥゥズゥゥ、素晴らしィィなァァァ、入学希望者も増えぇてぇぇ、だが、先生ぃ気になることがあるぞぉ」
「気になることですか?」
「うぅむぅ、先輩後輩の垣根を超えて仲良くするのはいいがぁ、少しばかり緊張感が足りない気がするぞぉ」
「緊張感ですか」
「うむ、仲良しごっこだけではA-RISEには勝てんと思うぞぉ、締めるときには締めて、緩むときには緩む緩急が必要だぁ」



「それはそれは、確かにそうかもしれんなあ」
「でしょう?」

 まずは親友である希に相談。
 μ'sのメンバー同士とても仲良くなってきたと思うけど、
 先生の言うとおり馴れ合いや仲良しごっこだけでA-RISEに勝てるかどうかはわからない。
 もちろん私たちは体育系の部活ではないから、先輩が絶対的な立場を持つなんて
 ――というより、先輩後輩で言うなら私たちは一番下っ端になってしまうから。

「何ならこういうのはどうや? 一週間だけ先輩解禁というのも」
「それはいいわね! μ'sにどちらが合っているか判断するのは、それからでも遅くないわ」
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/21(日) 16:29:41.45 ID:HMGvvhe50
「ええ!? 先輩復活!?」

 驚きようはみんなそれぞれだった。
 穂乃果や凛みたいにあからさまに驚いているけど、その実内容を理解していない組。
 にこ、ことり、花陽みたいに困惑した表情をしつつも、状況を楽観視している組。
 真姫や海未みたいに、それもまた当然の流れ化と頭の回転が早く理解が進んでいる組。

「そんなに難しいことではないの、他の部活動らしく、先輩後輩を意識してくれるだけでいいのよ」
「スクールアイドルも部活動やからね、人気の向上で求心力も高まってきて、
 先輩禁止が他の部活でも起こってるみたいなんよ」

 正直、一度だけでみんなに納得してもらえるとは思っても見なかったけど
 ――大体の子たちは戸惑いながらも、頷いてくれたのだった。



「こ、高坂先輩……」
「なに真姫ちゃん」
「この前化した100円返してください」
「……先輩だから踏み倒すっていうのは?」

 たどたどしい真姫といつもどおりの穂乃果。
 この発言の後海未に頭ぐりぐりされてたのはご愛嬌。
 と言うか100円くらいすぐに返しなさいよ…… 

 そんなこんなで、たしかに緊張感はあるけどμ'sらしさが全くなくなって一週間。
 私はとある結論を出した。

「先輩禁止!」
「おおおおおおお!!!!」

 盛り上がって今日の練習は休みにしてハンバーガーショップに直行した。
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/22(月) 04:02:05.80 ID:l19ZN/yr0
(お題 ルビィがなぜ男性が苦手なのか話し合う)

 ルビィちゃん、ダイヤさん以外のメンバーは鞠莉さんが用意した別宅に集まっていた。
 梨子ちゃんを議長に添えて、円を作るようにして七人全員が向かい合う。

「では、Aqours円卓会議の開催を宣言します――!」

 議長の宣言とともに、本日のお題と書かれたプリントが全員に行き渡る。
 その内容は「ルビィちゃんの男性恐怖症について」

「これからAqoursの人気が高まるに連れて、男性ファンとの交流も必要となってくるでしょう
 その際に一人だけ男性と交流できないのは大きな足かせとなるはずです」

 おお……という声がメンバーから漏れる。
 議長はそんなみんなの反応に満足するように目を閉じると、私たちに意見を促した。
 最初に手を上げたのは花丸ちゃんだ。

「ルビィちゃんは小さい頃からかわいくて、男の子から大人気だったよ、だからその分嫌がらせを受けることも多くて」

 たしかに、好きな女の子ほどいじめたくなるというのは、小さい男の子特有の病気だ。
 千歌には、曜ちゃんも果南ちゃんもいたし、なによりそんなに可愛くもなかったからそんな経験ないけど。

「なるほど、幼少期の経験から、男性に対して恐怖感があると」
「でもちょっと待って、ルビィはお父さんは平気なのよね?」

 ここで善子ちゃんが乱入してきた。
 たしかにそう言われてみれば、ルビィちゃんとお父さんとの仲は良好だ。
 年頃の娘といえば何かにつけて一緒を嫌がることはあっても、黒澤家においてそれはない。

「まあ、お父さんは異性ではないものね、家族だから」
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/22(月) 04:16:41.24 ID:l19ZN/yr0
 ここで意見は暗礁に乗り出した。
 お父さんと異性と認識するかしないかで意見が別れたのだ。
 家族派のメンバーと、洗濯物を一緒にされたくない異性のメンバーで。
 千歌はと言うと、いや、家族だけど一緒の洗濯物は嫌だという第三勢力。
 
 ――不毛な意見が何度も続いた後、ルビィちゃんの男性恐怖症についてなんとかしようと結論づけた。

「では、お父さんに似た男性に、まずは慣れてもらうのはいかがでしょう」
「それでオジサマ趣味に目覚められても困るわ」
「それが嫌なら小さい男の子で」
「それどことなく犯罪臭が漂っちゃうじゃん……」

 あーだこーだ、こーでもないああでもないと、激論がかわされて出された結論が。

「では、まず宝塚で慣れてもらいましょう」

 だった。
 なんか間違っているような気がしなくもない。



 男装させた曜ちゃんとルビィちゃんとのデートの結果。

「ルビィね、今まで男の人と付き合わなきゃいけないのかなって思ってたんだけど、女の人もいいなぁって♡」

 イケメン曜ちゃんは封印され、円卓会議はダイヤさんに解散を命じられた。
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/22(月) 04:17:56.08 ID:l19ZN/yr0
今日は朝からバイト、通院、職安と忙しいので更新は夜以降

お題 >>277 (3つまで)
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/22(月) 05:11:26.41 ID:J+iuixw40
戦艦ポチョムキン
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/22(月) 05:40:38.70 ID:ilE7TAh00
仕送りまで20日以上、残金250円の金欠希
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/22(月) 05:52:02.93 ID:TYtxsaAlO
海未理事長 入れ替わった
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/22(月) 18:02:30.75 ID:l19ZN/yr0
(お題 戦艦ポチョムキン)

希「博識なエリちに質問があるんやけど」

絵里「何か含みのある言い方ね?」

希「知らんかったらごめんっていうか、知らなくても仕方ないって感じなんだけど」

絵里「何か勉強でわからないところでもあった? ああ、それだと知らないってことはないわね?」

希「戦艦ポチョムキンって何?」

絵里「……え?」

希「戦艦ポチョムキン」

絵里「(知らない……)」

希「やっぱりエリちでも知らんかあ……そりゃそうやんなあ……」

絵里「し、知ってるわよ! 戦艦ポチョムキンでしょう!?」

希「無理せんでもええんやで」

絵里「無理なんかしてないし! 戦艦ポチョムキンでしょ! 世界的に有名よね!」

希「そうそう」

絵里「(そうなの!? 戦艦ポチョムキンなんて人の悲鳴でしか聞いたことないわよ!?)」

希「それから?」

絵里「それから……」
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/22(月) 18:15:50.48 ID:l19ZN/yr0
絵里「その……色んな人に影響を与えているのよね!」

希「うんうん」

絵里「(……!? 希は私を試している!)」

絵里「その……歴史的にも有名よね!」

希「おお、エリち知っとるやん! ええよね!」

絵里「(なにがっ!?)」

希「さすがエリちはお国のことをようしっとんなあ」

絵里「(国……? 日本? それともロシア? ポチョムキンって言うくらいだからロシアかしら……)」

絵里「ええ、もちろんよ、じ、自分の国のことだもの! 今は失われているのが惜しいわね!」

希「そうやんなあ、オリジナルやったらやっぱり良かったんやろうなあ……」

絵里「(オリジナル……何かの作品って言うこと?)」

絵里「私子どもの頃に見たことがあるわ!」

希「本当に!? さすがロシアの人は歴史をきちんと振り返るんやなあ」

絵里「ちょっと感動して泣いちゃったわ!」

希「へえ……やっぱり名作は人に影響をあたえるんやなあ」

絵里「ええ!」

希「……エリち何も知らんやろ?」

絵里「ごめんなさい」
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/22(月) 20:33:11.72 ID:l19ZN/yr0
(お題 仕送りまで20日以上、残金250円の金欠希)

 手元に250円しか無い。
 当然のごとく貯金も無い。
 冷蔵庫の中はほぼ空っぽ。

「これはもう、積んだもわからんね……」

 絶食生活3日目。
 ウチは寝転がったまま天井を仰いでいた。
 起き上がる気力もない。
 しかしバイトの時間は1時間後と迫っている。
 
「貯金とかしておくべきやったなあ……」

 両親は忙しくて生活費の工面もできない。
 工面できても、お金がなくなった理由を聞かれでもしたらどうする?
 焼肉の食べ過ぎであっという間に使い切ったなんて言えない。
 こんなことになるなら、もうちょっと食べておくんだったなあ……。

「お腹すいた……」

 焼肉を食べた記憶なんて思い出すんじゃなかった。
 後先考えず高級焼肉が食べたいなんて思ってごめんなさい。
 野菜? それより焼肉だ! って言ってご飯も食べずに肉だけ食べたのはいけなかった。

「あかん……このままだと餓死してしまう」

 女子高生が餓死とか確実にニュースになる。
 もしかしたらμ'sのメンバーだってことも書かれるかもわからない。
 メンバーが餓死したスクールアイドルなんて流行るはずもない。 
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/22(月) 20:50:08.66 ID:l19ZN/yr0
「お金を前借りするしか無いかな……」

 誰に借りる?
 μ'sのメンバーはウチが豪遊しとったことを知ってる。
 相談するわけには……でもつまらないプライドなんて持っとる場合じゃないし。
 それに――

「衣装代とか色々出し合ってるのに、生活費貸してくれなんて言えへん……」

 少なくとも後輩メンバーには借りられない。
 なんか金銭を要求しているみたいでやばい。女子高生狩りだ。
 となると頼れるのは、エリちかにこっちか。

「にこっちにお金なんて借りられへん……」

 日々の生活を節約とともにやりくりしているにこっちに、
 お金を貸してくれなんていえば、殴られるかもわからない。
 少なくとも軽蔑されるに違いない。
 するとエリちか。

「エリちもお金を持っているってわけでもないしなあ……」

 亜里沙ちゃんと二人で暮らして、彼女もまた苦労している。
 お金なんてとても借りられない。
 お給料の前借りなんてできないし、これは――

「積んだかも分からんね」

 独り言が部屋の中に広がっていく。
 よろよろと起き上がり着替える。
 もしかしたらこの景色も見納めかも分からんな……
 お父さんお母さん、娘の先立つ不幸をお許し下さい。
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/22(月) 21:03:57.49 ID:l19ZN/yr0
 ひとまずLINEでμ'sのメンバーにこれからバイトに逝きますと打っておいた。
 賢いエリちあたりは、これでウチのピンチに気づいてくれるかもしれへん。
 穂乃果ちゃんや凛ちゃんあたりは、たぶん、頑張って! って言うと思う。

「さて、鍵を閉めて、行ってきます」

 そろそろ夏本番になろうかという季節。
 仕事場で倒れたら救急車で運ばれてしまうので
 それだけはしないように心がける。

 神田明神にたどり着いて、仕事着に着替える。
 心なしかいつもの服が重い気がした。

「しゃっきりせんと!」

 神社内を箒で掃きながら、そういえば日焼け止めを塗ってくるのを忘れたな
 なんてことを思っていると、こちらに向かって走ってくる一つの影が見えた。
 全速力で階段を登ってくるその影に、私は微笑んだ気がして
 ――そのまま力なく地面に伏した。



 目を覚ますと白い場所だった。
 
「エリち……?」

 段々と意識が覚醒していく。
 ウチは多くの人に囲まれていることに気がつく。
 見慣れたμ'sのメンバーだった。
 
「希! もう! 心配したのよ! 急に倒れて!」
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/22(月) 21:22:08.51 ID:l19ZN/yr0
 ここは病院だった。
 あかん、医療費が払えへんと真っ先に思ってしまうあたり
 ウチってほんまゲンキンやんな? 

「ごめんごめん、ちょっと食費を削ってもうてな」
「あんだけ贅沢したら、お金がなくなるなんて当たり前でしょ!」
「いやあ、失ってみて初めて気づいたんよ」

 μ'sのメンバーは心配げだったり呆れていたり、反応は様々だ。
 そういえば今気づいたけど、点滴打たれてるんやね、人生初体験。
 なかなかない体験ばかりしているけど、こんなところに初めてがあったんやね。

「ご両親に連絡を取って、お金のことはキチンと話したわ」
「忙しいのに」
「退院したらこってり絞られなさい!」
「退院したくないなあ……」

 ちょっと憂鬱。
 一応検査入院をして翌日には帰れるみたい。
 ウチみたいなスピリチュアルガールが病院なんて似合わんもんな?



 その後ウチは3ヶ月の焼肉店禁止令を出された。
 更に、エリちがお金の管理を始めて、ウチはお小遣い制になった。
 以前に比べて不自由さを感じるけど、その分お小遣いが少ないメンバーとの距離が縮まった気がする。

「でも、バイト代までエリち管理なのはおかしいと思うんよ」
「何か言った希?」

 笑顔が怖い。
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/22(月) 21:39:51.14 ID:kK7O+zEQO
かしこさのギャップが激しいw
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/23(火) 16:21:18.53 ID:uCkAPvs60
(お題 海未理事長 入れ替わった)

 パジャマ姿のことりというのも珍しい気がします。
 いえ、別にことりの家でお泊まり会だったというわけではありません。
 それどころか、つい数時間前までは自宅のベッドで健やかに睡眠を取っていたのです。
 しかし何故だか、ふと目を覚ませばことりの家。
 見慣れぬ部屋、重い体、転がる酒瓶、感じる頭痛。
 ――私は鏡で自分の姿を見た瞬間に悲鳴を上げていました。
 その声を聞いたことりが部屋に飛び込んできて、現在に至るというわけです。

「で?」

 ことりの声が激しく冷たいのは気のせいでしょうか。
 少なくとも私が記憶していることりは、半眼で親を睨み返すような娘ではなかったはずです。
 
「先程から説明しております通り、私、園田海未とことりママが入れ代わってしまったんです!」
「で?」
「信じられないかもしれませんが、私は園田海未なんです!」
「で?」
「悲鳴を上げて起こしてしまったのは謝ります、幼なじみのよしみで信じてください、起きたら理事長だったんです!」
「ずいぶん海未ちゃんのモノマネが上手になったね」
「ことりぃ!!!」

 ことりの不機嫌度がマックスです。
 なにが逆鱗に触れてしまったのかは分かりませんが、ひとまずここは謝ることに終始しましょう。
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/23(火) 16:39:31.60 ID:uCkAPvs60
 目覚めたら女子高生になっていた。
 そんな夢みたいな話がまさかあるなんて!
 身体が軽い、二日酔いも感じない、仕事に対する憂鬱もない!
 ああ、女子高生がこんなに素晴らしい生き物だったとは。

 しかも、その体が園田海未ちゃんであるとすれば。
 もう一度青春時代に戻りたいなあ、なんて酒を飲みながら思っていたけど
 まさか本当に女子高生に戻れるとは思いもしなかった。
 入れ替わった海未ちゃんはご愁傷様だけど、μ'sのメンバーになって失った青春を取り戻してみせる!

 ――海未ちゃんのお母様は厳しい人でした。
 理事長時代に何度か話した経験はあるけれど、物腰が柔らかくて、いいなあ、こんな年の取り方したい
 と思ったものだけれど。
 
「嘘をつくならまともな嘘をつきなさい」
「いえ、これは事実なのです。あえて理事長と名乗らせて頂きますが、南家の通帳の暗証番号も諳んじます」
「もし仮にそれが事実だとして、何故入れ替わったのですか、何の前触れもなく人が入れ替わるものなどあるものですか」
「それは確かにその通りですが、現実問題何の前触れもなく入れ替わってしまったのです」
「なるほど……ではそれが事実ならば、そうですね。名前と生年月日を教えてください」
「名前は???で生年月日は……」
「ふむ、よく調べましたね」
「信じてもらえていない!?」

 そりゃそうだ。
 私だって、ことりが誰かと入れ替わったなんて言ったら
 まずは脳の病気を疑うところだ。
 海未ちゃんのお母様を一概に責めることができない。

 ――ああ、できることなら、もう一度入れ代わって元に戻りたい。
 女子高生になりたいとかもう願わないので、どうかお許し下さい神様。
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/23(火) 16:46:02.47 ID:uCkAPvs60
入れ替わるならかよちんか千歌っちがいいです。エロいんで。

お題 >>290
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/23(火) 16:46:16.87 ID:PdP9lUIC0
宛先不明・差出人不明のラブレター1通が部室に置いてある(μ's)
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/23(火) 16:47:18.53 ID:ptPCokjuO
ドラマ「ラブライブ」の打ち上げ
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/23(火) 16:48:11.86 ID:mJYxxYjY0
海未ちゃんキン肉マンに嵌って日常生活にも支障が
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/23(火) 18:01:02.02 ID:uCkAPvs60
安価了解しました。
なんとか今夜中に一つか二つは。
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/24(水) 16:15:04.65 ID:kXqxxOK70
(お題 宛先不明・差出人不明のラブレター1通が部室に置いてある)

 今の状況を穂乃果流の表現で言うならば
 ――マジヤバイ。

 きっかけは部室にあった宛先不明のラブレターでした。
 あなたが好きです、付き合ってくださいという簡素な内容のもので、
 こういうのをもらい慣れている(自称)のにこが自分に送られたものと主張。
 トラブルメーカーのにこのことですから、どうせ大した意味はなかったのでしょうけど、
 そのことが騒動の火種になったのは言うまでもありません。

 小さな火種に薪をくべ始めたのは、真姫でした。
 にこがモテることに憤りを覚えたのか、それとも他の理由があるのかはにわかではありませんが
 ともかくこれは自分に送られたものである、よしんば私のものでなかったとしても、にこ宛ではないと主張。
 両者は険悪な雰囲気になりました。

 続いての発言者はそういうところが良い意味でも悪い意味でも空気の読めない穂乃果。
 その行動力は穂乃果の美点ではありますが、じゃあ、誰が書いたのか探そうよというのは悪手でした。
 廃校寸前の高校とは言え、生徒数は多く特定は困難を極めます。
 しかしそういう無茶振りを受けて立ってしまうのが絵里でした。

 絵里の一問一答は以下の通り。

Q.この内容だけで筆跡者を特定するのは困難ではないか?
A.少なくとも生徒であることは確実で、しかも女性であると判断できる。
Q.そもそもμ'sに宛てられたものかもわからないですが?
A.部室にあったのだから、μ'sの誰かに書かれたものは確実で、しかも1,2,3年のいずれかの学年の生徒である。

 ――と言いながら、自分に宛てられたものだと信じて疑っていないあたりたちが悪いです。
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/24(水) 16:37:27.56 ID:kXqxxOK70
 まあ、なんやかんやで賢い絵里のことですから、おそらく自分かこういうのをもらい慣れているメンバー
 と見切りをつけているのでしょう。今となっては、はた迷惑な話ですが。
 そういう絵里や穂乃果を騒ぎ立てるのは、にこ級のトラブルメーカーの希。

 もう誰宛だかわからないから、じゃんけんで決めよう。
 恐らく、宛先が書いていないからμ'sのメンバーなら誰でもいいのだろう。
 つまりはこのラブレターを貰った人間がチャンピオンである。

 意味が分かりません。
 しかしながらこういうことに熱くなり始めるのがことりと凛、それに付き合わされる花陽。
 そして勝利者になる真姫。
 クールで沈着冷静という評判はどこにやら、心理戦を使ってガチで勝ちに行くあたり本当にどうしようもないです。
 無駄に頭が良いのが仇になっているのでしょう。

 しかし、そんな真姫も穂乃果の天然には勝てず。
 3番勝負が5番10番となり、なんとか勝ち越そうと策を弄しましたが
 5連敗を喫したところで肩をがっくりと落とし、希に負けたにこと仲良くゲームを始めました。
 何故もっと最初から仲良くできないのですか。

 私はといえば、絵里に勝ってしまい、立て続けに穂乃果にも勝ってしまって希との決勝戦に臨んでいます。
 割とどうでもいいのですが、やはり勝負事には勝たないといけません。敗者に口なし。
 
「海未ちゃん、最初にグーを出すよ、ウチには分かるんや」
「心理戦のつもりですか、真姫の真似事は辞めたほうがいいですよ」
「いやいや、これは確実に起こる予知や、まさか海未ちゃんがお約束を違えることはないやろ?」
「わかりました、では私はグーを出します」
「そうそう、先輩には逆らわんほうがいいよって」
「負ければそのままグーで希の鼻を潰します」
「ならウチはチョキを出して海未ちゃんの目を潰すわ」

 ――熱い。
 この勝負に負けたら生きていけないような、そんな気迫が伝わってきます。
 生粋の勝負師である私から見ても、希の死線を潜った感は異常です。
 恐らく負けたらガチで目を潰してくるに違いありません。

「じゃん!」
「けん!」
「ポン!」

 ――敗者に口なし。
 多くは語りませんが、希は私のストレートを避けました。
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/24(水) 18:05:55.02 ID:kXqxxOK70
(お題 ドラマ「ラブライブ」の打ち上げ)

 8ヶ月もの長期に及んだドラマ「ラブライブ」の撮影がクランクアップしました。
 どうもこんばんは、園田海未役を務めました――まあ、それはどうでもいいですね。
 超有名女優やアイドルばかりを使ったラブライブに、私のようなバイト生活をしている貧乏役者が参加するのは
 世間一般ではシンデレラストーリーと言ってもいいのかもしれませんが。

 正直こんな宴席に招かれることは無いと思っていたので、私、柄にもなく緊張をしています。
 テレビで見ていた女優さんやアイドルの方々に並んで、1週間キャベツともやしで生活していた人間が並んでいる。
 1年半前にオーディションに受かったことでさえ奇跡のようだったのに、撮影も成功し、一話の視聴率が30%を超えた
 というのを聞いたときには、正直震えを感じました。
 しかも隣には――

「海未ちゃん! 飲んでますか!」

 南ことり役の○○さん。
 しかも何故か私の本名ではなく役名で呼んでいます。
 もうすでに出来上がっている彼女は、何本もの映画で主演をつとめた超有名アイドル。
 めちゃくちゃいい香りがします――正直煩悩が抑えられないほどに。

「の、飲んでます、○○さん」
「今はことりって呼んで!」
「わかりました、ことり」

 出来上がった彼女に距離を詰められ、一体どうしたらよいものか、キスくらいなら合法なのではないか。
 そう思ってしまうほどに、私の中の秘められていない欲望を掻き立てられます。

「おー、飲んでるね」
「あ、のぞみん!」
「そうやんなあ、のぞみんやよ」

 東條希――説明不要のおっぱいガール。
 今日も谷間全開の服を着て、人はみなおっぱいに引き寄せられるのだなあと納得してしまいます。
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/24(水) 18:22:19.78 ID:kXqxxOK70
 なお、設定的には希のバストサイズは90センチだそうですが、△△さんは公称1メーター超えです。どういうことだ。

「海未ちゃんだいじょうぶ? おっぱい揉む?」
「も……いえ、何を言っているのですか」

 揉みますと断言しようとして、なんとか思いとどまる。
 これも何もメーター超えのおっぱいのせいです。
 
「海未ちゃんは真面目やんな、役柄通りの人や」
「ちょっとぉ、ことりはそうじゃないっていうのぉ?」
「どこの世界に酒瓶転がしている清純派アイドルがおんねん」

 ことり役と希役の人は仲が良い。
 そしてふたりともおっぱいが大きい。
 設定的には80センチのことりの胸がふしぎと大きく見えます、お酒に酔ったでしょうか。

 役どおりに仲が良い人もいれば、一匹狼の人もいます。
 私も本当は一匹狼路線を敷こうとしていたのですが、ことりと希に懐柔され現在に至ります。
 
 ――矢澤にこ役。
 職業お笑い芸人。
 しつこく真姫役の人に絡んでは冷たくいなされています。
 なんやかんやで二人一緒にいるので、もしかしたらゴールインも近いのかもしれません。
 
 そう。
 何をトチ狂ったか、にこ役は男性です。
 おかしい、こんなに可愛い子が男の子のはずがない。
 ラブライブには水着のシーンもあったと言うのにどういう処理を施しているのか――疑念は尽きません。

 なお、役ではめちゃくちゃ仲良しのりんぱなは、酒席でも目すら合わしません。
 私も絢瀬絵里役の人とはプライベートで会話したことがありません、パツキン美女とお知り合いになるはずが。
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/24(水) 18:44:10.79 ID:kXqxxOK70
 主役を務めた――この席でも主役の??さんは、正真正銘の一匹狼。
 どこをどう演じたら穂乃果になるのかわからないくらい、酒席でも一人でいます。
 話しかけるなオーラを発していて、私も誰かと会話をしているのを見たことがありません。
 これは、明るいお笑い芸人が家では寡黙というパターンなのかもしれません。

 まあ、どのみちこれから共演する機会はないのだと思います。
 奇跡的にお化け番組に出演することになったとは言え、私は貧乏役者。
 おそらくはこれからバイトのシフトがどんどんと増え、いつの間にか存在すら忘れ去られるのでしょう。
 もしかしたら、あの園田海未役の女優は今とか、数年後に放送されるかもしれません。
 だったらおっぱいの一つや二つ揉んでも良いのではないでしょうか。

「そうそう海未ちゃん」
「はい」
「朝ドラの出演をねじ込んだから」
「はい?」
「これからもことりと一緒にいられるね♡」

 突然何を言い出すのでしょうこのおっぱ……ことりは。
 それとも酒席での冗談なのか、どうにも判断がつきません。
 まあ、貧乏事務所の貧乏役者をねじ込めるほど権力もないでしょうから、アイドルの戯言でしょう。

「まあ、ことりちゃんはガチやから」

 希に耳元で囁かれます。
 おっぱいが肩に! おっぱいが肩に! すっごい柔らかい! さすがメーター超え!
 ていうかNo brand girlsじゃないですか希……。

 というか、ガチというのはガチで権力持ちなのか、それともガチで女の子が好きなのか、どちらでしょう?
 後者だと背筋が寒くなり始めたのですが……私にそっちのけはないです。おっぱいが好きなだけで。

 そして――

「は? 朝ドラ? しかも絵里役の方と? え? 先方からの希望? え、また10ヶ月撮影?」

 園田海未。
 バイトをクビになる。
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/24(水) 18:49:00.34 ID:CpgafMkCO
アネモネかと思ったらストーミンの予感
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/25(木) 21:59:45.39 ID:Kfxpk0Hq0
(お題 海未ちゃんキン肉マンに嵌って日常生活にも支障が)

 皆様はキン肉マンというマンガをご存知でしょうか?
 私も実際、亜里沙に紹介されるまで全く知らなかったのですが。
 世の中にこんなに素晴らしいマンガがあるなんて、
 もしかしたら園田海未は、キン肉スグルになる運命を持って生まれてきたのかもしれません。

「おはようございます」

 超人オリンピックの日本代表になるためには、日々の鍛錬が必要不可欠。
 スグルはあれだけの筋肉ですから、ひとまず私も筋力トレーニングをしなければ。
 腕立て伏せといった基本から、体幹を鍛えるものまで。

「足りない……まだ、私はスグルにはなれません……」

 仕方がないので、まずは形から入ることにしました。
 鏡を見ながらおでこに肉という文字を書くのです。
 これはなかなか――様になっているのではないでしょうか?
 喜々としてマジックで顔に文字を描く様子を母が気の毒そうに見ているのがふしぎでした。
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/25(木) 22:00:44.91 ID:Kfxpk0Hq0
思い出したように1レスを書くと短すぎないかと不安になります。

お題 >>302(3つまで)
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/25(木) 22:02:04.68 ID:OyjmVz710
なんで海未ちゃんは漫画に影響されるのが似合うのか
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/25(木) 22:03:04.71 ID:srMYyZPv0
オカルト(μ's) 謎のシンガーについて(穂乃果を含む)
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/25(木) 22:03:21.03 ID:gZRR+vBQO
女ったらしだけどノンケ千歌
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/25(木) 22:03:23.33 ID:OyjmVz710
おっと、それじゃ雪穂とお小遣いが500円しか変わらない、で
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/25(木) 22:04:04.69 ID:o4Wnn7WrO
黒魔法に目覚めた千歌さん
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/25(木) 22:09:03.43 ID:Kfxpk0Hq0
お題をいっぱい貰ったので306まで書きます。
303はオカルトと謎のシンガーの二つかな? 勢いでなんとかします。

コメントありがたいです。
励みなります。
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/25(木) 22:10:34.25 ID:srMYyZPv0
>>307
>>303は謎シンガーだけでお願いします。3つまでと書かれていたのでつい複数書いてしまったので
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/25(木) 22:33:37.19 ID:Kfxpk0Hq0
わかりました。
今度からは3レスまでって書きます!
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/29(月) 10:56:51.02 ID:+KjQLYKj0
モデムやら、ルーターやら、なんのこっちゃ分かりませんが
以前停電がありましてぶっ壊れたみたいです。
とにかくネットが繋がらないので、更新できません。
復旧に二、三週間かかるらしく、それまでなんとか書きためたいと思います。

ソフトバンクの方から、こうすればネット使えますよ―というのを紹介してもらいましたが。
超ムラがあるので、不安が残ります。
でも今はこうして繋げているので、明日もつながれば更新できる……と思いますので。
気長に待っていただければと思います。
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/03(土) 11:22:49.66 ID:2+jEhU4v0
ネット復旧しました!
書き溜めができないタチなので、これから書いていくのですが
気長に待っていただければ幸いです。
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/03(土) 11:30:19.23 ID:0mB0NTgwO
待ってた
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/03(土) 11:39:19.56 ID:dLyZzsa9O
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/03(土) 13:00:59.94 ID:jXeekQLT0
サンシャインの舞台が地元なんよな。
是非とも『飯田徳孝』でググって歌を聞いて欲しいわww
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/03(土) 18:17:32.88 ID:2+jEhU4v0
(お題 謎のシンガーについて) 

 高校を卒業して数年後。
 久々にアルバムを見返していると――

「あ、これ、海外ライブの時の写真だ」

 μ'sの最後の活動を行った、確か……えーっと。
 そう、卒業式の後でことりママから知らされた海外公演のお知らせ。
 ほんの数年前の記憶だけど、結構細かいところはあやふやだなあ。
 これがもしもアニメの世界で、活動記録がDVD化されてたりしたらいつでも見返すことができるのに。
 ――いかんいかん、一時期ネトゲ廃人になってしまった絵里ちゃんの影響を強く受けてる、これではゲーム脳だ。

「お?」

 この写真は、乗る電車を間違えて道に迷った時に案内をしてくれた――名前もわからない人だ。
 μ'sのメンバーの写真の背後にさり気なく入ってる。
 ライブを見に来てくれたのか、それとも?

「この人、なんとなく私に似ているような気がする」

 そうだ! この写真をちょっと加工して、えい、えい、えい!
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/03(土) 18:33:28.38 ID:2+jEhU4v0
 穂乃果から突然の集合をかけられた私たちは、どうしても仕事の都合で無理という真姫を除いて
 オトノキに集まっていました。
 結婚して主婦になっているというメンバーから、私のように家を継いだり、仕事に就いたり――自宅警備員であったり。
 よくもまあ、こんなに暇人がいたものです。
 私のように自営業であったりすれば、穂乃果の集合にいの一番に集まれるのですがね。

「は? 海外に行った?」

 我ながら素っ頓狂な声を上げたものです。
 和菓子屋の看板娘の座を雪穂に強奪され、仕方なく就職したアパレル業界に単身飛び入りしたまでは知っていましたが
 私自身も穂乃果のストーカーではないので、当然のことながら把握していないことくらいはあります。 
 
「そうだよ! μ'sの時を思い出して単身ライブを行ったんだ!」

 メンバー8人、顔を寄せ合って複数枚ある写真に視線を集め――。

「すごい! 穂乃果ちゃんいつの間に英語が堪能に?」
「私くらいになれば、英語なんて一つもできなくてもライブなんて楽勝だよ!」
「そんなバカな……」

 でもなんとなくですが、この格好を何処かで見た覚えがあるような?
 どこか引っかかる気分を覚えながら、見せられる写真に向かって、ああともうんとも言えない声を上げ。
 
「でも、ライブやったらなんで呼んでくれなかったん?」
「希ちゃんは忙しそうだったから」

 明後日の方向を見ながら、穂乃果が答えます。
 どう考えても忙しくないメンバーから、真姫のように寝る暇もないメンバーまで多種多様ではありますが。
 それでもμ'sの活動をもしも行うようだったならば、それこそ何を犠牲にしても集合するはずです。
 自宅警備して妹の脛かじりをしているとあるメンバーは海外渡航費がないかもしれませんが。
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/03(土) 18:48:40.86 ID:2+jEhU4v0
 穂乃果ちゃんの写真を眺めながら、ウチはとあることを考えとってん。
 エリちの今月の警備費は大丈夫やろうか? 
 ――もうアラサーという年齢に入ってきて、就職することすら難しいご時勢に、こんな悠長なことをしてて。
 結婚しようにもエリちの理想は果てしなく高く、昔ならまだしも箸にも棒にもかからない三十路には……
 
「何よ希、私の顔に何かついてる?」
「エリちの顔はきれいやね」
「褒めても何も出ないわよ」

 最近は飲みに行くにも土下座外交が欠かせなくなってしまったけど、
 少なくとも高校時代(全盛期)のエリちは土下座をするくらいなら、死を選びそうな女騎士感があったけども。
 高貴(笑)な姿が似合いそうなお姫様は、えらく感心した様子で写真を眺め――

「そういえば穂乃果、この写真、昔行った場所でやったのね?」

 全ステータスをネトゲに振ってしまったエリちは、その凛々しい横顔は本当に以前とも寸分変わりなく
 若干声が南條愛乃から変わった感がある彼女の言葉に全員がピンときた。

「あれもこれも全部合成ではありませんか……」
「えへへ、バレた?」
「もう、えへへなんて年じゃないでしょうよ、お互い様だけど」

 その後は海外渡航の際の話で盛り上がって――デマの写真で全員集合かけようとしたことなど
 ほんの些細な出来事だったように、まあ、エリちには電車代を要求されたのも仕方ないことかも知らんな――
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/03(土) 19:06:17.16 ID:2+jEhU4v0
 皆が仲良く談笑をしている所に、ところでこの人だれ?
 ということりの言葉に正気に戻った私たちは、写真をまじまじと見つめて一つの結論に至った。
 とにかく穂乃果に似すぎている――その人物の答えを追求する。

「ほら、電車を間違えたときにさー」

 穂乃果は別に何事もなかったかのように話しているけど、
 この人物は今の穂乃果にそっくりだ、高校時代に見たなら、未来の彼女だと言ってもふしぎではないくらいに。
 どことなく声が、高山みなみ感漂う穂乃果に対し、私は怪訝な表情を向ける。
 別に帰りの電車賃を亜里沙から出さないと言われている危機感ではない。

「髪の毛の色、声、今の歌い方……どれをとっても穂乃果に似ている?」
「そうそう! まさか、私のドッペルゲンガーだったりして?」
「おや、穂乃果もドッペルゲンガーという言葉を知るくらい賢くなったのですね」
「海未ちゃんバカにしないで、私だってアパレル業界にいるんだからカタカナ語くらい」

 ティン……じゃない、ピンときた。
 これは恐らく、穂乃果が選択を間違えた際の穂乃果だ。
 何を? と言うのはまるでわからないけれど、少なくとも――この人物は今は存在しないはずだ。
 なるほど、もしも彼女の声がコナン臭が漂うようになっても、海外で単独でライブするような人間にはならない!
 
「なるほど――」
「どうしたんエリち?」
「つまりこの姿は――!」

 未来の穂乃果だと言ったら、みんなから中毒患者を見るような目で見られた。
 解せない。
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/03(土) 20:12:21.93 ID:E9JgBGTSO
>一時期ネトゲ廃人になってしまった絵里ちゃん

ちょっと詳しく
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/03(土) 20:59:52.92 ID:ud+EBAlC0
エリチ、しかも親じゃなくて妹の脛をかじってるなんて
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/03(土) 21:28:53.44 ID:2+jEhU4v0
すごくどうでもいいですが、ニート絵里ちゃんとキャリアウーマン亜里沙の1レスSSを書こうかと思いました

……ということを伝えつつ今日中にもらったお題を消化します。
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/03(土) 21:54:59.74 ID:E9JgBGTSO
>キャリアウーマン亜里沙

見た目がすごいしっかりしてそうなお姉さんなのに中身結構かわいいんだな
かわいい
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/03(土) 22:21:16.26 ID:2+jEhU4v0
(お題 女ったらしだけどノンケ千歌)

 千歌のまわりにはたいてい女の子がいる。
 彼女自体が女の子なわけだから、当然まわりにいるのは、それこそ彼氏でもいない限りは女の子だ。
 浦の星は女子校だから、それこそ不自然な光景ではまったくない。
 まったくないのだけど――。

 千歌についてもう一つ報告することがある。
 それは、彼女は大変なたらしなのだ。
 その模様を一回見ていただこう。

「いやあ、今日は千歌ちゃんと投稿できて、大変有意義でありますなあ」

 そう語るのは、Aqoursのメンバー渡辺曜。
 高海家と渡辺家はたいへん離れているので、登校するのは実は難しい。
 実際、曜と千歌は週に一度ペースくらいで学校まで通っていた。
 以前までは毎日のように一緒にいたのに、なんて曜はよく私に愚痴る。

「本当だね、でも、曜ちゃんは可愛いから」
「きゅ、急に何を言うのかなあ、千歌ちゃんは」
「Aqoursのみんなは可愛いけど、曜ちゃんは特別可愛い気がするよ?」

 ――誰かがギリッと奥歯を噛んだ音がした。 
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/03(土) 22:36:31.00 ID:2+jEhU4v0
 でも二人は、誰かが(と言うか私もだけど)見ていることを露にも思わず。
 イチャコラしながら登校して行く。
 いや、実際イチャイチャしていると思っているのは、曜だけなんだけども。
 ――うん。

 恐ろしいことに、千歌は無自覚たらしのくせにノンケという恐ろしい生物なのだ。
 スキあれば誰かを口説いていて、惚れられている。
 影響は浦の星だけに留まらず、遠くは函館までに及んでいた。
 このままでは北海道のスクールアイドルが転入しかねない、いや、転入届は恐らく受理されないけど。

 これは、千歌から聞いた話なのだけど。
 かの高名なμ'sには高坂穂乃果というノンケがいたそうだ。
 彼女がどういう経緯に至って、いずれノンケではなくなってしまったのかは見当もつかないけど。
 その道を千歌がどのように歩むのか、私は隠れながら見守るしか無い。

 ――水の中で潜むのは大変得意だから。
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/03(土) 23:25:41.54 ID:2+jEhU4v0
(お題 雪穂とお小遣いが500円しか変わらない)

 私、高坂穂乃果は妹にお金を借りる。
 それだけ語るととても情けないお姉ちゃんと思われるかもしれないけど。
 μ'sの活動というのは、普段自分のために使っているお小遣いを割いてでも執り行わなきゃいけない。
 全ては音ノ木坂学院の廃校を救うため! 微弱な活動費では衣装代すらままならない。
 ことりちゃんの負担が金銭面も含めて大きいのは、主に理事長のせい。
 だからもしも、オトノキが廃校の危機から脱したら、存分に贅沢したい。

 ちなみにだけど、私の家のお小遣いは実家での働きによって左右される。
 閉店時間が早い上に、部活動で六時くらいまで残っていると、ろくに働けない。
 そうなるとどうなるかと言えば、ろくにお小遣いも貰えず、出費ばかりが増える。
 出費が増える→雪穂にお金を借りる→雪穂が働く→私のお小遣いが減る。
 
 このままでは姉の威厳がなくなるどころかスネかじりだ。
 しかも雪穂は、μ'sの活動のために姉を助けるという考えは多分無い。
 こうして借金が増えていけば、来年再来年と恐ろしい勢いで金返せと迫ってくる。
 妹に金返せと迫られる姉(受験生)
 ストレスで死ぬ(確実)

「雪穂ぉ〜」

 しかしながら、作りたい衣装まで200円足りない。
 食費を削ればなんとかなるかもしれないけど、そんなことをすれば育ち盛りの女子高生。
 そんなことをすれば死あるのみ。 
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/04(日) 00:00:10.88 ID:PjefzHvT0
「お姉ちゃん、また?」

 胡散臭げな表情を向けられる――この時点で姉の威厳はまったくない。
 これが以前Hちゃんに借りたレディスコミックなら、じゃあ代わりに胸を露出してとか
 お股を開いてとか言われかねない勢いだ。
 今度は何を命令されちゃうの? あれ、穂乃果もしかして期待しちゃってる?
 こんなに恥ずかしいのに――どうして?

「こ、今回は200円! おまんじゅう二つ変えるお値段! 安い!」
「あのねえ、それくらいの値段なら、ちょっと何か我慢すればいいじゃない」
「あ、姉に対してその口の利き方はなんですか!」
「そう」
「ごめんなさい、嘘です。土下座でも何でもしますから」

 廃校危機を救うためにはプライドも何もない。
 
「なんで足を開くの?」
「あー、あはは……おっぱいのほうが良かった?」
「まあ、いいよ。お姉ちゃんも頑張っているもんね、でも、返してよ?」

 これで雪穂への借金は3000円を超えました。
 μ'sの衣装がへそ出しとミニスカートになりがちなのは、資金力不足に問題がある。
 だからもしも、公序良俗に引っかかると言ったら、あれ、主にことりちゃんの趣味とお金のせい。
 取り締まるならバードちゃんだけにしてください。
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/04(日) 00:35:08.55 ID:PjefzHvT0
「だいじょうぶ、倍返しの高坂だから」
「私も高坂だよ、本当に倍にして返してくれるの?」
「廃校を阻止して、受験に合格したら……後お小遣いがアップしたら」
「望み薄だね……」

 どちらが?

「お姉ちゃんもことりちゃんみたいにバイトすればいいのに」
「成績を下げたらそれこそお小遣いがなくなっちゃうよ」
「睡眠時間を削れば?」
「え、バイトすること前提なの?」

 まずい。
 このまま労働時間が増えれば―― 

 授業に身が入らなくなる→テストで赤点を取る→お小遣いがなくなる→μ's解散

「あのね、私だってお小遣いを貰ってる身だよ? 欲しいものはあるし、美味しいものだって食べたい」
「太るよ?」
「亜里沙と遊びたいし、受験の気分転換もしたい! 3500円じゃ足りないわけだよ!」
「……え?」

 ワンモア。

「お小遣いは3500円だけど?」

 うーん、この。
 お小遣い4000円……年齢差……うーん……うーん?
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/04(日) 00:42:39.98 ID:PjefzHvT0
菊水飲んだら意識がやばいです……誤字もあるので、一回休んで仕切り直します。
20度近いんですねこれ……

あ、次回は(黒魔法に目覚めた千歌さん)です。
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/04(日) 09:15:34.60 ID:j1K9H3tSO
>>326
は、花陽…
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/04(日) 09:51:18.49 ID:PjefzHvT0
(お題 黒魔法に目覚めた千歌さん)

 善子の胸が大きくなった途端に鞠莉の目の色が変わった。
 ――千歌の黒魔術は危険だ。
 
 苦し紛れに言った一言だと思う。
 黒魔術とかオカルトとかは善子の専売特許だから。
 本当に黒魔術が使えるなら、ヨハネの胸を大きくして!
 それは貧乳は貧乳なりのコンプレックスがあったのだろう、私にはよく分からないけど。
 もしも胸が大きくなればよし、大きくならなくてもアイデンティティが保たれるからよし。
 善子にとっては万全の行動だったと思う。

「すごいじゃん千歌! だったら私も貧乳にしてみてよ、ダイヤくらいの!」
「果南さん?」
「大きくするのはできるけど小さくするのは難しいんだよね、ダイヤさんくらいの小ぶりになるとなおさら」
「千歌さん?」

 鞠莉の話に戻る。
 彼女は巨乳になった善子を見て、準備することがあると言って理事長室に引きこもった。
 それはブラジャーを用意するとか、つまらないオチをつけるためにこもったのか
 Aqours1胸が大きいという鞠莉のポリシーを傷つけたのかは定かではない。
 
 しかし何故千歌は黒魔術に目覚めたのか、それは問いたださなければならない。
 別に自分が使いたくなったからとかいう理由ではなく、興味本位として。
 本当。
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/04(日) 10:02:54.10 ID:PjefzHvT0
 スクールアイドルの中で黒魔術に目覚める者は数多い。
 日本黒魔術協会から忠告を受けていた私は、善子に対して警戒を持っていた。
 目覚めるなら彼女であろうと考えていたから。
 しかし何故千歌っちが? スカイプを使ってとある男性にコンタクトを取る。

「なるほど、僕の忠告は無駄となったわけだね」
「申し訳ないわ、一番縁遠いと思っていたのよ、基本黒魔術とか陰キャが使うものだし」
「それを協会の廊下で高らかに宣言したまえ」

 ほんの冗談だったのに。
 
「それでは高海千歌は協会に保護せねばなるまい、これ以上リアルに魔術を広げてはならない」
「取引があるの」
「……ほう?」
「今のAqoursは千歌っちが必要なの、全てが終わってからにはできないかしら」
「それはできない」
「資金提供を打ち切ると言っても?」
「すみません」

 ひとまずの危機は脱した感があった。
 あとはこれ以上千歌が――それだけじゃない、Aqoursのメンバーが黒魔術にさえ目覚めなければ。
 全ては金の力でもみ消せる。
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/04(日) 10:15:20.52 ID:PjefzHvT0
 しかし。

「千歌! 私もネギま!を読んで黒魔術に目覚めたよ!」

 はじまりは全て二番目――果南がダイヤの胸を大きくした。
 
「ちょっと果南さん! 試すならご自身の胸で試してください!」
「めんごめんご、でも、これでダイヤも貧乳って呼ばれなくなるでしょ?」
「別に私の胸は元から小さくなどありませんわ!」

 そして、姉、友人と巨乳になってしまった姿を見て、ルビィが闇堕ちした。
 狂気に震えた彼女は魔法少女まどか☆マギカを見て黒魔術に目覚める。
 力の赴くまま、すべての人間の胸を自分よりも小さくするという目標を建て、
 やがて貧乳のルビィと呼ばれるようになった。

 黒魔術の影響はAqoursだけに留まらなかった。
 かつて黒魔術を使って世界を混沌に陥れようとしたA-RISE、綺羅ツバサが目覚めようとしている。
 そう知った私は全世界の黒魔術の担い手に収集を掛け、事態の打開を図る。
 まずははじまりの少女高坂穂乃果にコンタクトを取り、協力を求める。

「だけど自分だけが安全な場所にいたらいけないわね」

 結果、私こと小原鞠莉も黒魔術に目覚めた。
 全ては黒澤ルビィ――ひいては、綺羅ツバサと戦うために。

 マリーの勇気が世界を救うと信じて! ご愛読ありがとうございました!
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/04(日) 10:20:22.49 ID:PjefzHvT0
曜「聖良さんから後ろから抱きつかれて、だーれだってされたいだけの人生だった」

みたいなスレを建てようと必死でネタを考えてました。

お題 >>334〜338 くらいまで
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/04(日) 10:21:41.54 ID:rOEtz3eW0
ネットの扱いについて(μ’s編)
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/04(日) 10:22:23.09 ID:Koi+bAKxO
ノンケなのにレズ扱いされる曜
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/04(日) 10:30:33.26 ID:T7aMAkPoO
アラサー絵里
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/04(日) 10:33:49.24 ID:nLo57lmYO
上から善子
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/04(日) 10:34:06.80 ID:LzmNCxhqO
穂むら ケーキ始めました
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/04(日) 10:39:31.52 ID:PjefzHvT0
安価了解しました! 
334は、そういえばAqoursでやったんでしたね。
今回もなんとか行けそうです。
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/04(日) 14:47:05.76 ID:j1K9H3tSO
>>83
>ことり「うーん? なんでそこでことりの顔を見るのかなー?」
ここすき
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/04(日) 19:39:57.23 ID:o+ZSPNG+O
>>321
これ読みたいな
余裕あったら是非お願いします
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/04(日) 22:24:26.69 ID:PjefzHvT0
(お題 ネットの扱いについて)

 を、更新予定なのですが(一回フリーズしました、にこ視点の物語でした)
 1時頃まで粘るので、たぶん更新できると思いますが、ニート絵里ちゃんそんな魅力的ですか?
 であれば、やっぱりやりたいと思いますので少々お待ちくださいませ、いまキャラ紹介は考えました。
 後はμ'sメンバーを出すかどうかなんですが、そこは後日考えます。よろしくお願いします。
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/04(日) 22:46:41.32 ID:PjefzHvT0
(お題 ネットの扱いについて)

 氏名      影響  備考

高坂穂乃果   下    すぐ他人に影響されるので注意
南ことり      中    穂乃果に影響されがち
園田海未     上    煽り耐性がない

星空凛      下   どこまでいってもマイペース
小泉花陽     下   凛さえ影響されなければネットの影響なし
西木野真姫    上  煽り耐性がない。メンタルが弱い

東條希       無  ネットに影響されない
矢澤にこ      無  ネット慣れしている
絢瀬絵里      上  煽り耐性がない。メンタルが豆腐。

「と、いうわけで、絵里と真姫と海未はネットに触れないこと――」

 ブログ記事を開始するにあたって、ネット番長の矢澤にこがそう宣言した。
 私は十二分に説明を尽くしたつもりではあったけど、当然反発があった。
 ネットにお願いだから触れるなと言ったメンバーから――こちらの気も知らずに。
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/04(日) 23:01:29.80 ID:PjefzHvT0
「あのねえ、にこ? 悪いけど、かしこいかわいいエリーチカと言われて久しい私が、ネットに影響されるわけがないでしょ?」

 生徒会長のときは多少賢いイメージがあったエリチカだけど、最近はめっきり発言力が弱くなった。
 それは、穂乃果にその職を譲ったせいであるのか、それともそれが素であるのか?
 音ノ木坂学院の生徒会長が実は頭が弱いと知られなかった分だけ、穂乃果に職を譲ったのは良いのかもしれない。

「申し訳ありませんにこ、たしかに私はパソコンには疎いですが、煽り耐性がないというのはどういうことですか」

 私の言葉にやたら嫌悪感に示す――もう、その時点で煽り耐性がないと宣言しているようなものだけど。
 ネットに対して疎いのなら、それで触れていて欲しくはないんだけど、それはプライドが許さないみたい。
 後で恥をかくのは自分なのだから、素直に渡しの言葉を信じてくれればいいのに。

「ちょっと、メンタルが弱いってどういうことよ! 頭の良い私ならネットだろうとなんだろうと平気よ!」

 真姫ちゃんはプライドが高いぱぴぷぺぽ。
 残念ながらネットでは頭の良さは通用しない。
 どちらかと言えば悪知恵が働くほうがよほど良い――それを世間知らずの彼女は知らない。

「なら、そうね……わかったわ。一週間ブログを更新して炎上しなかったら、μ'sのブログを更新してもいいわ」 
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/04(日) 23:15:06.09 ID:TO8hKVIhO
まあ絵里ちゃんが某板覗いたら間違いなく泣く
>>342
ニート絵里ちゃん楽しみ
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/04(日) 23:21:22.10 ID:PjefzHvT0
 その日からネットに夢中になった、絵里、海未、真姫のメンバーは――とにかく私への対抗心を燃やした。
 スマホを最大限活用し、授業に集中しなくなり、μ'sの練習にも身が入らなくなり――
 ブチ切れた穂乃果にもう参加しなくていいからと宣言されるまで、そう時間はかからなかった。

 絵里の炎上は一番早かった。
 ブログの読者に向かって自分の頭がいいというアピールはいけなかった。
 どう考えてもツッコミどころのある、頭の良さはネット住民の遊びに活用された。
 絵里には煽り耐性がない――そう忠告したにも関わらず、メンタルの弱さとあいまって
 希に解決を頼むのは時間を要さなかった。

 海未のブログは更新当初は静かなものだった。
 1週間無事に過ごせるかなと思い始めた3日目、何故か海未は5ch掲示板に正論を叩きつけた。
 それと同時に海未のブログは格好のおもちゃとなり、とにかく荒れに荒れた。
 恐らく、荒れ具合なら三人の中でナンバーワンである。
 私は初めて、穂乃果に泣きを求める海未を見た。

 真姫のブログはなんと動画付きだった。
 当初からフルネームで自分の名前を宣言し、やたらめったら喧嘩を売るスタイルで多少人気が出た。
 しかしその人気が地に落ちるには時間はかからなかった。
 5chの住民は味方にすると頼りないけど、敵にすると激しく迷惑――その事実に気づいたときには遅すぎた。
 なまじ頭がいいせいで、逃げられないことを悟った彼女は希に助けを求めた。
 そこでスピリチュアルに逃げてしまうのは、彼女の将来を心配せざるを得ない。

 そして彼女たちのブログは閉鎖し、真姫を除いて平穏が訪れた。
 動画を上げてしまった彼女は、身バレのせいでしばらく眠れない日々が続いたみたい。
 しかし3日もすれば慣れたのか、やたらめったらテンションの高い真姫ちゃんが誕生した。
 凛のテンションが激しく落ち込んだのは言うまでもない。

 彼女たちはパソコンに触れようとすることなくなった。
 しかしながらその代償は大きく、μ'sの活動にも影響を与えたのは言うまでもなかった。
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/04(日) 23:32:31.44 ID:ogUKX+D0o
煽り耐性ないのわかってたのに直球で触れるなとか言ったらアカンわな
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/05(月) 14:49:34.11 ID:O/SPC75/0
(お題 ノンケなのにレズ扱いされる曜)

 その日は学級裁判ならぬ、Aqours裁判が行われた。

「これが、被害者の胸をガン見する被告人の写真です」

 検事に扮した千歌ちゃんが重々しい雰囲気で1枚の写真を取り出す。
 それには確かに被害者(花丸ちゃん)の胸をじっと見ているようにみえる。
 見えるんだけど――

「これは被告人が女性の胸に性的興奮を覚えている証拠でもあります」
「異議あり! それは検事の主観でしかありませんわ!」
「では、被告人が男性より女性の方が好きだとする証拠をお見せしましょう、裁判長!」

 裁判長は目立たないけど梨子ちゃんです(ジャンケンに負けました)
 ちゃんと木槌を持って迫力がありそうな表情を見せている、何故そんなにやる気があるのか。

「これは、合宿の時の写真です」

 千歌ちゃんが見せているのは、露骨にがっかりとした表情の私。
 ――なんだこれ。

「状況を説明しますと、鞠莉ちゃんが中から声をかけ、カーテンを開いたら善子ちゃんだった時の表情です」

 ああ。
 本当にあの時はガッカリしたんだよね。
 鞠莉さんが中で着替えているふうに見せかけて、その煩悩を刺激するビキニ姿を期待したら。
 つるつるてんの善子ちゃんだったというオチ。あれは悔しかったなあ。

 ちなみに善子ちゃんは、だからヨハネよ! って傍聴席で叫んでいる。

「傍聴人は静かに! あんまり度が過ぎると退廷を命じますよ!」

 あ、梨子ちゃんが喋った。
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/05(月) 15:20:12.44 ID:O/SPC75/0
「異議あり! 別に胸が大きい方が好きだからと言って女性が好きとは限りませんわ!」

 そうだ! もっと言うんだダイヤさん!
 でもちょっと引き気味でコチラと距離を取っているのはどうして? 弁護人だよね?

「では、弁護人、彼女がレズだという決定的な証拠を見せれば納得しますね?」
「そのような証拠があればこちら側も引き下がりましょう」

 引き下がってどうする弁護人! 仕事しろ!

「では、証拠をお見せしましょう」

 先程から雑事を一手に行っているのはさり気なく果南ちゃんだ。
 うやうやしく何かを箱から取り出すと、ダイヤさんに見せつけるように高らかに掲げた!
 いやいや、それは検事の仕事だから!

「これは、被告人がとある女性に贈った婚約指輪です!」

 え? 今更になって捏造?
 いやいや、ちょっと待て? 確か記憶の端にそんなものを贈ったことがあるような?
 
「女性に……?」

 ダイヤさんとの距離が遠ざかった。
 傍聴席の方も、うわ、やっぱり渡辺ガチだったっていう表情をしている。
 曜ちゃん完全アウェー。

「これは10数年前……私! 千歌ちゃんと結婚すゆ! という言葉と同時に女性に贈られたものです」

 思い――だした!
 あれは幼稚園の時、おませな男の子と女の子が指輪を贈り合ったというのを羨ましく思った千歌ちゃん。
 どうしても指輪がほしいと私に駄々をこねたのだ。
 どうやって調達したかまでは覚えていないけど――あれかい? もしかして両親のものを借りパクしてないよね?
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/05(月) 15:29:23.15 ID:O/SPC75/0
「曜さん……あなた本当に……」

 ダイヤさんが引きまくってる。
 幼稚園の時だったら、たとえ女同士でも結婚の約束するでしょ!
 そもそも相手がいなかったんだよ!

「裁判長、発言を許して下さい」

 渡辺曜、挙手。

「却下します、被告人は立場を遵守するように」

 うなだれる渡辺。
 発言権さえ許されない被告人とか裁判の意味があるんですか。

「では、判決を言い渡します」
「検事、異議ありません」
「弁護人、異議ありません」

 いや、弁護人はもっと後に異議言ってよ! 弁護してよ! さっきから距離が開くばかりだよ!

「判決! 曜ちゃんはレズ!」

 キラキラと輝きながら梨子ちゃんは宣言した――

 ああ、嘘だぜ! だが、レズは見つかったようだな!
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/05(月) 21:44:10.82 ID:O/SPC75/0
(お題 アラサー絵里)

 矢澤にこと東條希は私の同級生である。
 両者とも30に近いはずなのに、高校生かっていうくらい若々しい。
 なので若々しい秘密を聞いてみたところ、二人とも――仕事という答えが帰ってきた。
 現在妹の脛かじりのニートをしている私としては、とても耳が痛い。
 というか、二人に少しは働けと言われたのが解せない。働けるものなら私だって働いている。

 絢瀬絵里は高校を卒業後に大学に進学した。
 スクールアイドルの延長のようなサークルに入り、4年間を無難に過ごした。
 しかし、私の人生はとあるオンラインゲームによって、大きく崩されたのである。
 大学時代の友人との会話は以下の通り。

「エリチカ、ちょっと」
「どうしたの? 何か相談事?」
「いやね、ちょっとオンラインゲーに参加してほしいのよ」
「オンラインゲーム? ラグナロクオンラインとかそういうの?」
「そうそう、そこまで知ってるなら話が早いわ、今ねギルドっていうのを作っててメンバーが足りんのだわ」
「へえ、まあ、初心者でもいいなら、ちょっとやってみようかしら?」

 そのオンラインゲームにハマりにハマった私は、課金に課金を重ねて(当時はバイトしてた)結果

「エリチカ、ちょっと廃人になりすぎじゃない?」
「ごめん、1週間寝てないわ……」
「そこまでしなくても良かったんだけどなあ……」

 何にでも、特にオトノキの生徒会長職も嫌々ながら無難に過ごしてた私にとって、
 オンゲーの日常は新鮮だった。とにかくやればやるほどレベルアップしていく主人公は、
 なんだか自分が成長していく気がして、眠ることを無視してとにかくコントローラを握ったのだ。
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/05(月) 22:03:44.23 ID:O/SPC75/0
 そして、私は大学三年の後半から就職活動をぶっ飛ばしてオンゲーにハマり。
 バイトも寝坊と欠勤を重ねた結果クビになり現在に至る。
 就職活動をしなかった結果が、バイトもろくに受からないという日々を作り出し――
 同じ年ですっかり名物バラエティタレントとなった人物と、雑誌の名物占い師になった人物に
 そろそろニートは辞めて働くべきと申告されるようになったのである。

 面接をする人物はなぜか、バイトの空白時期をよく聞いてくる。
 そんなのは仕事の何の関係もないのに、5年も何をしていたのかとばかり。
 だから私は胸を張ってオンラインゲームをしていたというのだ。
 何故かバイトには受からないけど、ネットでは伝説と呼ばれているのだから自慢にはなるはず。
 
 たしかに亜里沙の言うとおり、多少落ちぶれたとは言え外見を活かして、真面目に就職活動をするべきかもしれない。
 にこや希が言うことには、私は異様に若々しい外見をしているらしく、高校生としても通用するみたい。
 全く嬉しくないけど。

 大学卒業後、某有名会社に就職した友人が言うには

「エリチカ、脱ぎなよ」
「はい?」
「大丈夫だよ、高校卒業生として通用するから。AV業界だよ」

 その友人とはまだ連絡を取ってるけど、そろそろ縁を切りたい。
 ――まあ、それはともかく。
 アラサーエリちは今年の誕生日を迎えても無職でいるのかもしれない。
 そうなれば、亜里沙の目はどんどん厳しくなり、居場所がどんどんとなくなっていく。
 両親とは縁を切られて久しい。就職したら大好きなお祖母様に会えるだろうか。
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/05(月) 22:18:01.69 ID:5hQ1b8ZJO
しょうがねぇな俺が永久就職させてやるか
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/05(月) 23:03:42.63 ID:SWoKYIOnO
アラサーニートえりちええなぁ…
亜里沙とのやりとりとか社会復帰編も見たくなる
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/08(木) 21:54:58.58 ID:C6y0D5c00
(お題 上から善子)

 を、考え中なのですがようやくネタができましたので、今日か明日には投稿できそうです。
 おまたせして申し訳ない。
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/09(金) 18:09:33.94 ID:Lwy9uBcV0
(お題 上から善子)

「今日の内浦は局地的に善子が降るでしょう」
「だからヨハネよ!」

 善子が内浦に降るようになってから1ヶ月経ったある日。
 ヨハネはラジオ越しにツッコミを毎度のこと行なっていた。
 なぜ天からの贈り物を善子というのかと言えば、第一発見者がヨハネだから。
 何度もヨハネと言っていたのにもかかわらず、正式名が善子になってしまった、解せない。
 ちなみに外国語でも「YOSHIKO」である。

 善子の正体は謎とされている。
 ある日唐突に降り始めたそれは、瞬く間に内浦から西へ勢力を広げた。
 某北の新兵器だとか、原発事故の影響とか言っている人たちも散見したけども、
 ヨハネの中では、内浦が産んだ神秘の新生物だと思っている。
 善子の大きさはおよそ100分の1ミリ、形状は個体によってはっきりせず、溶けるのが早い。 
 観察をするためには根性が必要で、また人体には害がないらしい。

「あーあ、今日も善子が降るから練習ができないずら」
「だからヨハネって言ってんでしょ!」
「北海道は善子降らないって、理亞ちゃん言ってた」
「ヨーハーネ!」
「全く善子は迷惑だよ、ね、善子ちゃん」
「ヨハ! ネッ!」

 日常に善子が降ろうともAqoursの日常は変わらない。
 それどころか非常にややこしい、流行語大賞になる可能性もある。
 ――オファーはまだ無い。
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/10(土) 11:02:33.28 ID:z/Nzrbk20
(お題 穂むら ケーキ始めました)

 私のお父さんは、穂むらで働く前に洋菓子屋さんでも7年修行をしている。
 そのせいか商品の一部には洋菓子の技を使った商品がいくつも並んでいる。
 穂むらには古くからの常連さんばかりで、昔からの商品を買っていかれるけど。
 私はお見せの余り物攻撃の中でも、生クリームをふんだんに使った和菓子が大好きだ、

 姉妹で生クリームいちご大福をかじりながら、口の中に含まれる洋のスタイルに心躍る。
 以前、お家の余り物がお菓子扱いされるんだよね、というのを凛ちゃんに言ったら
 ――すごいにゃー、穂乃果ちゃんいずれ大仏みたいになっちゃうにゃ。
 いや、大福を食べたからと言って大仏にはならない。

 家に帰ったら、冷蔵庫の中にケーキがあった。
 ご丁寧に穂乃果用、雪穂用とわけられている。
 誰かからもらってきたのか、先日まで何処かにふらりといなかったお父さんのお土産か。
 とにかくまあ、お礼くらいは言わないとね。

「おか……」

 厨房に顔を出す洋菓子の香りがした、
 おおよそ和菓子屋の香りじゃない、小麦、お酒、生クリームなどがふんだんにする。
 
「こ、ここは……夢のシンフォニー、きっと、奏でるの? 甘い恋の奇跡!」
 
 そこでは、お父さんや職人さんたちがケーキや洋菓子と言った様尼なお菓子を作っていた。
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/10(土) 11:16:29.83 ID:z/Nzrbk20
「お姉ちゃんは最近μ'sの練習の練習があるから知らないかもしれないけど」
 
 と、ユッキーが穂乃果の後ろから顔を出す。
 たしかに私は朝早く練習のために外に出て、夜遅く部活のために帰ってくる生活だった。
 その分お家のことは疎くなってしまうのは仕方がない側面もあるけど。

「今穂むらでは、洋菓子週間を始めているんだよ」
「洋菓子……週間?」
「そう、和菓子と洋菓子の融合、真のお客様のご要望に答えるためのお菓子屋さんを目指すんです」

 それはまた、μ'sの活動にも通じるところがあるんではないか。
 ライブをしてもお客が来なければ解散して廃校が決まってしまうμ's。
 今こそ和洋折衷を取り入れて様々な顧客のニーズに答えなければと!



 と、絵里ちゃんに話したら、ばかにするのも大概にしなさいと呆れられた。

「へえ、それじゃあ、最近の余り物はケーキとか?」
「そうなの! だから雪穂も大喜びで!」
「いいなあ、凛も高坂家の子どもになりたいにゃ―」
「え、じゃあ。今日は余り物探しに穂むらまで来ちゃう?」

 と、ここで海未ちゃんの水を差す一言が。

「ところで穂乃果、洋菓子に移り変わって体重は何キロ増えました?」
「……ッキロ!」
「もっと大きな声で!」
「……さ、三キロ……」
「……」
 
 海未ちゃんがニコリと笑った。
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/10(土) 11:20:37.35 ID:z/Nzrbk20
お題 >>360ー363 くらいまで

今のところ
1・アラサーエリちとキャリアウーマン亜里沙
2・イタズラ凛ちゃん

の2ぺんでスレ立てて、Aqoursはいいタイトルがあれば採用して書くと言うかたちにした思います。
お題は>>360―363 までですが、Aqoursでこんな1レスSSを掛けそうだよ言う案があれば積極的に出していただければ、
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/10(土) 11:29:43.74 ID:ciSZXnt+O
女騎士エリーチカとダイヤ
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/10(土) 11:30:09.86 ID:Rc6/rQuv0
女横綱になった果南
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/10(土) 11:37:13.60 ID:lakbhTOXO
ラブライブ予選に学力テストが追加されたら
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/10(土) 11:48:49.50 ID:3YXDpI4SO
ピアノが弾けるモブの梨子ちゃん
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/10(土) 11:52:29.21 ID:z/Nzrbk20
はい! お題ありがとうございました!

「ふたなりちんぽをあんじゅさんに足コキされる英玲奈」
「凛ちゃんアナル舐め」

とエロいことばっか考えてます。
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/10(土) 12:04:47.33 ID:KXfnTjmWO
女だけの世界で
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/10(土) 12:38:31.30 ID:z/Nzrbk20
(お題 女騎士エリーチカとダイヤ)

 女騎士エリーチカがまだ新兵だった時は、騎士団というのは男社会だった。
 東国のように男が戦場に行き、女は家庭を守るという考えは一般的ではなかったけど
 少なくとも王国騎士団は男性ばかりが存在する無骨な組織だった。
 ――それを変えたのが一陣の風、エリーチカ。
 半年に一度に王国主宰で執り行われる剣術大会で、見事優勝。
 その華麗なる美貌とあいまって、戦場に舞い降りた一輪の天使とまで言われていた。

 一方、私の名前はダイヤ。
 冴えない剣術指南所の姉妹の上として誕生し、日々剣を振るっていました。
 私には特別な才能なんて存在せず、エリーチカのように、今まで男性しかいなかった近衛騎士に取り立てられる
 なんてシンデレラストーリーを迎えられるはずもないのだ。
 豆だらけの手をやさしい手だねなんて言ってくれる王子様もいない、それどころか女だけしか生まれなかったから
 お家を維持するためには颯爽に婿を取らないといけない、妹のルビィはまだ12歳、初恋もまだだ。

 女騎士エリーチカが旋風を起こしてから1年。
 ついに女ばかりの騎士団が誕生するに至った。
 冒険者の中では女の子だけのパーティというのもあったらしいけど、騎士団としてはない。
 国王様を守るための存在だからそれだけ責任も重大だし、腕っぷしや剣の技術もなければいけない。
 まだ王国内では男尊女卑の文化が敷かれて久しいし――

 騎士団員募集、なんて書かれた立て札の前で私は呆然としていた。
 道場の中では無敵を誇る私だけど、外の道場と交流をはかったりしない。
 でも、私には剣しかない。剣を握って妹や家族たちを守らなければならない。
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/10(土) 12:54:15.64 ID:z/Nzrbk20
「そこのお嬢さん、立て札に興味があるの?」

 ビクリと震えた。
 慌てて振り返ると、その人はニコリとこちらをほほえみながら、にじり寄ってくる。
 ――この人、気配を全く感じなかった! それどころか足音をほとんど立ててない。
 恐らくだけど、眼の前にいる黒髪の女性が武器を持っていたら何もできずに一刀にふされてしまうのだろう

「ああ、ごめんごめん、怪しいものじゃないんだ」

 存分に怪しい。
 エリーチカのおかげでさらに剣術に励み近くでは男性も敵わない私に、気配を悟らせないとか。
 どう考えても一般人じゃない。

「こうして女の子募集をしているけど、なかなか来てくれないんだよね」
「それはそうです、女性が剣を握ることは極稀ですから」

 私だって実家が剣術道場でもなければ、剣とは無縁の生活だったに違いない。

「そういえば、この町に有名な剣術道場があるんだって?」
「ええ、道場自体なら2つありますが、有名なのはソノダの道場でしょう」
「じゃあ、有名じゃない方に行くわ、案内して?」

 なぜ? と考えている間に腕を引かれ、その強引な腕力でズルズルと引きずられるのでした。
 ――いや、これは私が道案内をしているのではないのでは?
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/10(土) 13:16:40.40 ID:z/Nzrbk20
「へえ、ここが剣術道場クロサワか、良いところだね?」
「ソノダの方が、施設も豪華で人がたくさんいますが」
「とりあえず道場主に会いたいんだ、会わせてくれる?」
「はあ……」

 女性を父がこもる書斎に連れていき、私自身はルビィの様子を見に行きます。
 幼いころの病気で下半身が動きづらい彼女は、車椅子に乗り部屋のもので遊ぶのです。

「おねえちゃぁ!」
「ええ、ルビィ、息災ですか?」
「そくさぁい?」
「元気ですかという意味です」
「げんき!」

 新興剣術所――ソノダ。
 道場主はソノダ・ウミ。
 もともとは東国で名の知られた道場主で、この国ではあまり有名ではなかったのですが。
 エリーチカの台頭とともに、道場人気が高まり多くの女性が道場に通うようになった。
 しかし、女性は家庭に入るものと疑ってない父と、自身も女性で指導も丁寧な剣術道場ではどちらに人が集まるか。
 答えは自明の理でした。ウチの道場は居場所がなくなった男性と、あぶれた女性しかいません。
 今はこうですが、もう一つ剣術道場ができれば――

「ルビィはお友達は欲しくありませんか?」
「おとぉだぁちぃ?」
「ええ、いつも部屋の中にいては退屈でしょう?」
「おねぇちゃぁがいるもん!」
「はい、私もいつまでも一緒に入れれば良いのですが……」

 どうにもこうにも、あの女性に出会ってから変な胸騒ぎが取れない。
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/10(土) 13:52:54.74 ID:z/Nzrbk20
 その胸騒ぎが本物のものとなる。

「は? 合併?」
「国から剣術道場は一つで良いとお触れが出てな」
「道場の人たちはそれでもかまわないと?」
「彼らを管理するのも我々の仕事だ」

 たしかに、道場に通っている家族のような人たちも心配だ。
 だが、この家では発言力が弱い母やルビィたちの様子も気になる。
 それ以上にエリーチカのブームがどれほど続いて剣術道場が流行り続けるかもわからない。
 この合併……何か気になる……。



「ルビィね、最近夢を見るの」
「夢?」
「ルビィなんていらないなんて言われて、どこかに放り出されて死んじゃう夢」
「まさか、そのようなことがあるはずがありません」
「でも、家が合併しちゃったらどこか別の場所に大きな場所を作らなきゃいけないでしょ?」
「おおよそ100人規模の道場になると聞いています」
「その場所にルビィの居場所はあるのかなあ?」
「あるに決まっているではありませんか、仮になくても、私が作りますよ」

 12歳の心にはまだ早い話を聞かせてしまったようです。
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/10(土) 14:11:37.05 ID:z/Nzrbk20
 ソノダの道場主と顔を合わせます。
 父の方はウミさんにあまり良い印象を持たなかったようですが、
 その毅然とした態度、丁寧な物腰、道場主になってわずか3年と言うには見えませんでした。

「小娘め……」

 ギリッと奥歯を噛んで、父は来た道を帰っていきます。
 その後姿を眺めながら、彼の年老いた部分というのを如実に感じるのです。
 それは思考であったり、運動能力であったり、態度であったり。
 道場生には威厳のある父親でも、私にとっては――

 父は気づいていませんが、ウミさんにはかなりこちらの条件を言い含められました。
 道場の名前から、練習のスタイルまで、ほとんどソノダ道場のものを流用。
 道場生数からすれば当然とも言える結果に父は憤然としていましたが、私は。

 父を抜きにして、ウミさんと会話する機会がありました。

「ルビィという足の悪い娘がおります」
「足が?」
「はい、生まれつき動かないのです。見回りのことはほとんどお手伝いさんか私が」
「なるほど」
「ルビィのためなら私は何でもします、たとえ雑用でも、身体を売れと言われれば」
「ダイヤさんの覚悟は承知しました、ルビィさんは私の家の娘も同じ、苦労は掛けさせないと誓いましょう」

 その時点で私の仕事は終わったと言っても、良かったのです。
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/10(土) 14:28:52.10 ID:3YXDpI4SO
>>364
いったい誰のを舐めるんですかね
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/10(土) 14:36:32.08 ID:z/Nzrbk20
 そして5年後。
 大きな道場となり、道場生数もどんどんと増えていって
 更に規模を拡大していった道場は、活気のある声が響いています。

「ダイヤ、マルの調子はどうですか?」
「安心してください、以前痛めた左手も順調に治癒しています」
「ふむ……」

 最近は剣を握る機会もすっかりなくなりました。
 ダイヤは裏方の作業を中心に、剣の代わりに筆を握って。
 西方の技術で足も少しだけ動き始めたルビィもお手伝いをしてくれます。
 なんでも魔法というらしいです、東方の技術ではなんにもならなかったルビィの足が、
 動き始めたときには涙が止まりませんでした。
 
「おね……えさま」
「あらルビィ、どうしました?」
「はい、それが……お国のお触れが!」

 お国のお触れ?

「その……女性だけの剣術大会が開かれるそうなんです! それに優勝すれば……騎士に!」
「う、ウミ!」
「え、ええ! こうもしていられません! 皆を集めましょう!」

 これから先何が起きようとしているのか――
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/10(土) 14:40:34.88 ID:dawexiveO
くっころ期待してたら思ったより真面目で壮大な話になってた
でもこういうのも好き
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/10(土) 15:08:02.94 ID:z/Nzrbk20
(お題 女横綱になった果南)

 を、現在構想中です(視点が小結ダイヤか、前頭千歌か考えてます)

 アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙(正式名称)
 この作品なんですが、新しいスレッドを立てるかどうするか迷ってます。
 迷っているのもそうなんですが >>1に書く文章もどうするかな? と。
 自分がもう一人いてくれたら良いんですけどね……
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/10(土) 15:40:55.14 ID:lakbhTOXO
>>1次第じゃね?
スレ建てて完結できないなら、ここでちょくちょく投稿すればいいんじゃないか、とは思う
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/10(土) 15:45:26.45 ID:dawexiveO
>>1のやり易いようにやってくれれば良いと思う
スレ立てるなら普通にssからで良いんじゃないかな
どちらにせよ楽しみ
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/10(土) 19:53:53.13 ID:A2QqxN0iO
>>367
黒髪でこの口調…誰なんだろう
名前出てないからオリキャラとかかな
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/10(土) 21:37:01.96 ID:z/Nzrbk20
(お題 女横綱になった果南)

 横綱の果南海と西の大関の小原力との一番は手に汗握る熱戦だった。
 最初に張って出た果南海は、小原力の出鼻をくじき一気に攻勢に出た。
 まわしを取られる形になった小原力だけども、逆転のオハラと呼ばれた彼女は簡単に攻略を許さない。
 胸に胸を合わせてがっぷり四つになった彼女たちは、膠着状態になる。

 果南海が右に投げを打つものの、片足で踏ん張る小原力。
 オハラの強力な下半身は、下手な投げを打つと呼び込んでしまい逆転の下手となる。
 これは形勢逆転かと思われた時、果南海が気合の咆哮を上げた。

 気合とともに踏ん張った果南海が一気に寄って土俵際まで小原力を追い込む。
 勝負は決したかと思われたが、ここで小原力は脅威の粘りを見せる。
 俵に足をかけ逆転の釣りに勝負をかけ、両者は同時に倒れ込んだように見えた。

 行司のヨウノスケは横綱有利と見て、東に軍配を掲げるが物言い。
 審判長の出科蜜柑は勝負の行方を以下のように説明した。

「えー、行司は大関小原力が倒れるのが早いと見て、軍配を上げましたが、
 両者が倒れるのが同時と見て、物言いがつき、競技をした結果、果南海の胸が先に土俵についており
 行司軍配差し違えで小原力の勝ちと致します」

 その日一番の歓声が起こった。
 館内は大騒ぎとなり、不敗の横綱果南海に土をつけた小原力は一気に横綱へと駆け上がった!
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/10(土) 22:08:16.65 ID:z/Nzrbk20
(お題 ラブライブ予選に学力テストが追加されたら)

「学力テストぉ!?」

 みんなの声がハモる。
 なんとラブライブの予選に学力テストが付与されようとしているのだ――

「なんでも、スクールアイドルは第一学生であるという規則が生まれたらしくて」

 絵里ちゃんが困ったように説明する。
 なんでもこれはもうすでに決定事項らしく、変更はきかない。
 恐らく、勉強ができないバカ校のUTXあたりは現在大騒ぎしているに違いない。
 ツバサさんやあんじゅさんや英玲奈さんが特別できる可能性はこの際考慮しない。

「でもちょっと待ちなさいよ、3年生と1年生じゃ出題範囲が違うし、高校によって学力も」
 
 賢い真姫ちゃんがそう宣言する。
 全国高校生テストだって学校によって出題範囲が違う(たぶん)
 偏差値75の高校と偏差値30との高校では勉強の出来不出来のレベルが違う。

「それは運営も考慮しているそうよ、だから基本的には満点を取れるものみたい」
「なーんだ、そりゃじゃあ、強豪校も受かっちゃうニャ」
「そうね、誰がとっても百点なら誰が出ても同じでしょ」

 そう、μ'sのメンバーは笑いあっていたんだけど――
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/10(土) 22:25:32.80 ID:z/Nzrbk20
 西木野真姫――得意なことは、テストで満点をとること♪
 高校入学時には生徒総代も努めたし、今だって学年主席である。
 理事長先生にテスト問題を作成してもらった時も、絵里ちゃんを差し置いて満点を取り
 μ'sのテストの代表は自分だという自負もある。

 しかし――

「あら、μ'sの代表は一年生なのね?」
「はい」
「まあ、A-RISEはどっちみち3年生しかいないのだけど……でも残念ね」
「残念?」
「μ'sとは本来の予選で当たりたかったわ、もしそうなれば……」
「生憎ですが、学力ならμ'sの中で一番です!」
「残念だけどそうじゃないのよ、この学力テストはね――」

 私は真っ白になった。
 もしこれがA-RISEの作戦なら、見事にその策にハマったことになる――。
 
「真姫ちゃん!」

 迎えに来た穂乃果ちゃんにギューっと抱きつかれる。
 その柔らかな感触にハマるわけでもなく、私はガクガク震えながら、μ'sに非情な事実を告げた。

「GACU力テストだった……」
「学力テストでしょ?」
「GACKT力テストだったのよ! 芸能人なんて知るはず無いじゃない!」

 そう、のちにスクールアイドル格付けチェックと呼ばれることになるこのテストで多くの高校は涙をのんだ。
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/10(土) 23:16:41.05 ID:z/Nzrbk20
(お題 ピアノが弾けるモブの梨子ちゃん)

 浦の星女学院のAqoursは9人のメンバーで構成されています。
 千歌ちゃんや曜ちゃんとは友人を務めていますが、最近アイドルとしての活動が忙しいのか
 なかなか私にかまってくれることはありません。
 
 浦の星において、生まれも育ちも内浦というメンバーはさほど珍しいことはなく。
 小中高と一緒だった彼女たちがスクールアイドルを始めると言った時は、
 私もメンバーに入れてくれないかななんて思ったりもしたけど、
 彼女たちの厳しい練習を見て考えを変えました。とてもついていけません。

 だから私はこうして、一人音楽室でピアノを弾きます。
 今弾いているのはμ'sの曲、千歌ちゃんが大好きな曲です。
 前まではピアノを引いていると、誰頭がやってきて声をかけてくれたりしたけれど――
 今は一人。

 でも、もし、Aqoursが廃校の危機を救ってくれたら――私みたいな地味な高校生でも嬉しい。
 その想いをピアノに乗せて、今日も弾く。
 届け! 私達の夢!
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/10(土) 23:35:33.62 ID:3YXDpI4SO
>>378
ちかっちぱいぱいでかみかん
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/10(土) 23:45:11.32 ID:z/Nzrbk20
(お題 女だけの世界で)

 歴史を見るに限り、世の中には男性というものが存在した。
 力に溺れ、傲慢で、その点メンタルは弱い。
 過去にはうつ病という病気があり、男性の発症率は7割を超えていたらしい。
 
 女性は成人期を迎えると、個人差にもよるけど肉棒が生えてくる。
 それはいつのことなのか、男性が絶滅してからなのかはわからないけど、
 男性がいた頃の名残ね、なんて姉は言う。
 姉二人は生えていないから、恐らく私も生えないものだと思われる。

 そんなとある日、股間に違和感を覚えたので思わず手を伸ばした。
 ニョッキリと生えて固くなったそれは、千歌の心を破裂させた。
 どうして? お姉ちゃんたちには全く生えてなんかなかったのに! どうして!
 戸惑う千歌に、いつものように私を起こしに来た曜ちゃんが顔を出す。

「そっかぁ、千歌ちゃんには生えちゃったか」
「望んでないのに」
「望む望まないは置いておいて、子どもを作るためには生えないといけないから仕方ないね」
「いらない! こんなもの! 切る!」

 そっかそっか、という曜ちゃんに慰められる。
 過去に男の人はこんなものをぶら下げて歩いていたそうだけど信じられない。

「その曜ちゃん、あんまりまじまじ見られると恥ずかしいんだけど」
「ふっふっふ」
「……曜ちゃん?」

 ――後ろ手に鍵を閉めた曜ちゃんは1ヶ月後生理が来なくなりました。
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/10(土) 23:52:20.41 ID:z/Nzrbk20
お題 >>385>>388 くらいまで

アラサーエリちはこっちで投稿して、調子に乗ったらスレ立てします。
名前欄の方にアラ絵里とか色々と書くと思いますので、よろしくお願いします。
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/10(土) 23:54:27.63 ID:ZTt3pCtQ0
虎太郎15歳、にこを訪ねてきた真姫と二人きり
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/10(土) 23:55:56.11 ID:KXfnTjmWO
善子が本物の堕天使と遭遇してしまったようです
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/10(土) 23:58:21.89 ID:3YXDpI4SO
高海千歌、本物のほのキチに遭う
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/10(土) 23:58:23.49 ID:f6YKBT0SO
ノンケの梨子ちゃんを想像してみよう(ちかよう)
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/10(土) 23:59:27.38 ID:IAptINymO
どうしても千歌ちゃんURを引きたい人たちの会(廃課金コース)
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/11(日) 00:02:08.76 ID:9YBDKy0ZO
にこちゃんが映画や電車などで年齢を偽る
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/11(日) 00:04:59.37 ID:3q4LZrMs0
お題了解しました。
390まで行きます。

たまにはエロも書きたいけど、スレ立ては怖い。
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/11(日) 18:19:28.19 ID:3q4LZrMs0
(お題 虎太郎15歳、にこを訪ねてきた真姫と二人きり)

 矢澤虎太郎15歳、童貞。現在手汗がやばい。
 姉のこころ、ここあの二人に自慰行為を見られた時も相当焦ったけど、今回はそれ以上だ。
 なぜこの人がこんな所に――! 

 この人の名前は、西木野真姫という。
 姉が所属していた元スクールアイドルμ'sのメンバーで、今は確か研修医だったかお医者さんになったのか。
 とにかくまあ、才女である。
 少なくとも貧乏アパートぐらしの矢澤家に来るようなお客ではない。

 それでも姉の高校時には交流があって、度々やって来てはいたんだけど
 卒業とともに疎遠になったのか、それともお互いに忙しくなったのかはわからない。
 少なくとも自分が真姫さんを見るのは約10年ぶりだった。

 10年ぶりに見る真姫さんは美人の度合いが同級生とは桁違いだった。
 何かと芋臭い女子中学生とは違い、一挙手一投足がエロい。
 正直、こんな女医さんがいたら病気でなくても通いたい。
 童貞を奪われるならこんなお姉さんが良いなランキングで堂々の一位を獲得しそうな勢いだ。

 今だってお茶を飲んでいるだけなのに、何故かエロい。
 姉と同じ人種なのかと疑問に思うくらいに、二次元から飛び出してきたエロいお姉さんがそこにいた。
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/11(日) 18:37:02.23 ID:3q4LZrMs0
「ねえ、虎太郎くん」
「はい」
「にこちゃんどれくらいで帰ってくるかしら?」
「そうですね、夕方にはとりあえず」

 自分の名前を呼ばれるだけで心臓が飛び出てきそうなくらい痛い。
 落ち着け、矢澤虎太郎――! この人は姉の友人で、自分では手の届かない人だ。
 こういう時は素数を数えれば良いんだ――! 1,2,3,4。

「ごめんなさいね、こんなアラサーのおばさんに付き合って」
「そんな、おばさんだなんて」
「あんなに小さかった虎太郎くんも、高校入学かあ、私も年を取るわけね」
「見かけだけですよ、変わったのは。5才児と思考は変わってません」
「ふーん? それじゃあ、私をお嫁さんにしてくれるのかしら?」
「え?」

 背中にどっと汗が流れ落ちる。
 何だその話は、フラグか? 全く覚えがないけど、小さい頃に真姫さんのお婿さんになるとか抜かしたのか?
 いや待て、矢澤虎太郎。
 幼児と高校生だぞ? そんな話を覚えているわけが――

「なんてね、虎太郎くんは無口な子だったから、そんなこと言わなかったけどね」
「からかわないでください」
「からかいついでに、お風呂に一緒に入りましょうか?」
「からかい終わってないじゃないですか」

 真姫さんマジやばい。
 この人の声で耳元に囁かれたら0秒で射精するかもわかんない。
394 :イタズラ凛ちゃん 導入 :2018/02/12(月) 12:34:05.33 ID:E1cjHuG10
「ああ、今日も疲れたなあ……」

 星空凛、社畜5年目。
 帰宅と同時にこたつにスイッチを入れぬくぬく。
 最近は湯たんぽを使わないと眠れなくなってきた、でも作るの面倒くさい。
 
「こんな時かよちんがいれば暖かいんだろうなあ……」

 高校を卒業と同時に就職した私は、医大に進学した真姫ちゃんや専門大学に行ったかよちんとも離れ離れになってしまった。
 就職と同時に長野に飛ばされ、今は香川県。
 水道の蛇口からはうどんの出汁が出てくる。意味がわからない。
 朝早くに会社に行き、夜遅くに帰ってくる生活にも慣れてきた。
 でも仕事ばかりで恋愛にも無頓着になってしまった。

「かよちんは彼氏とうまく行ってるって言うしなあ……」

 のろけ話に返答するのも億劫になって来た。
 かよちんも就職したから回数は減っているけど、こう、爆発してくれないかなって雰囲気がある。
 まあ、毎月お米を贈ってくれるのは嬉しいけれど。
 
「ああ、彼氏とは言わないまでも食事を作ってくれて私の代わりに働いてくれる人がほしい」
「その願い叶えてしんぜよう――」

 ――え?
395 :イタズラ凛ちゃん 導入 :2018/02/12(月) 12:47:27.05 ID:E1cjHuG10
 どこからともなく声が聞こえてきてビビる。
 部屋を見回してみると、誰も居ないはずの人に黒っぽい服を着た魔女みたいな人が立っていた。
 
「私は作詞の魔女ハターキ、星空凛の願いを叶えるために現世に舞い降りた」
「作詞の魔女……」

 なぜ作詞なのか? という疑問はともかく。
 なんかどこかでお世話になった気がするハターキさんに早くも親近感を覚える。
 この人――胸がない!

「しかしながら、願いを叶えるには試練が必要です」
「試練……」
「そう、今からあなたに歌詞を改変する能力を与えます。それを使って」
「わかった! 人を幸せにすれば良いんだね!」
「違います。人を不幸のどん底に叩き落すのです」
「魔女みたいなこと言わないで」
「作詞の魔女ですから」

 でもそれで、凛が幸せになれるのなら――と、心の中の悪魔が囁いた。

「でも、不幸のどん底って……」
「だいじょうぶ、小指がタンスの端っこに当たったレベルで構いません」

 結構痛いな―。

「やるのです、星空凛。まずはこの、高海千歌が作詞した歌詞を改変してみましょう――」
「よ、よーし! あんまり気は進まないけど、やってやるニャ!」
396 :イタズラ凛ちゃん :2018/02/12(月) 12:49:35.51 ID:E1cjHuG10
凛「君のこころは輝いてるかい? を、君の頭は輝いてるかいに変えてやったにゃ!」

ハターキ「かしこーい!」

凛「千歌ちゃんが激しく落ち込んでいるニャ……ハゲましてあげないと……」
397 :イタズラ凛ちゃん :2018/02/12(月) 12:51:14.08 ID:E1cjHuG10
凛「最高を斎藤に変えてやったにゃ!」

ハターキ「かしこーい!」

凛「早く結婚しろって言うやじが飛んだにゃ!」
398 :イタズラ凛ちゃん :2018/02/12(月) 12:52:55.31 ID:E1cjHuG10
凛「今度は最高を最澄に変えてやったにゃ!」

ハターキ「かしこーい!」

凛「おかしい、仏教関係者からカルト的人気が出てしまったにゃ……」
399 :アラサーエリちとキャリアウーマン亜里沙 :2018/02/12(月) 13:44:19.53 ID:E1cjHuG10
 現在、絢瀬絵里はニートで忙しない生活を送っている。
 今もオンラインゲームのログインボーナスを貰うのに忙しい。
 なんせオンゲーは数が多い、プレイしているゲームは少ないけれど――
 更にはスマホゲームもログインしなければいけない、これは苦行だ。
 毎日の積み重ねが物を言う(例によっては課金してない)ボーナスは無課金プレーヤーには重要だ。
 まあほとんどプレイはしてないんだけど――。

 一つだけ言い訳をさせてもらえば、とあるオンゲーでは神として降臨しているし
 スマホのリズムゲーの指の動きは運動神経抜群の凛に、恐ろしい指戯と褒められてる。
 ニコニコに実況動画でも上げて収入を得ようとしたら、亜里沙に本気で泣きつかれたのでやめた、解せない。

 ニートというのは収入がない。
 学生でもない私はそれでは生活ができない、両親から早々に見切りを付けられたので、誰かに泣きつくしか無い。
 和菓子屋の看板娘の座を妹に取られ、仕方なく就職した居酒屋チェーン店で才能を見出された穂乃果。
 実家の道場の師範となり、弟子にも恵まれて幸せな生活を送っている海未。
 高校卒業後、なんとパリに行ってしまったことりは、現在新進気鋭のデザイナーとして働いている。
 
 某テレビ局で放送されている番組のたいそうのおねえさんを勝ち取った凛は、芸能界にデビュー。着実に人気を集めている。
 大学で司書の資格を取った花陽は、現在就職浪人中。アルバイト生活をしている。
 医者を志望していたはずの真姫は受験生の時に見たアニメにどっぷりハマりコスプレデビュー、その後声優になる。私のプレイするゲームにも出てる。
 
 希は現在巨乳すぎるカリスマ占い師として、芸能界関係者から引っ張りだこ。書籍も何十万部も売れている。
 にこはスクールアイドルのレッスンプロとしてUTXで働いている。今は第二のA-RISEを作ることに執着している。
 
 ――私は結局μ'sのメンバーには頼らなかった。
 希あたりは、就職するまで面倒見てあげるって言ってくれたけど。
 なんていうか、親友にお金の無心をするっていうのはね、気がひけるよね。
400 :アラサーエリちとキャリアウーマン亜里沙 :2018/02/12(月) 14:08:29.86 ID:E1cjHuG10
 まあ、結局――

「また姉さんってば、パソコンやって! リクルート雑誌でも見たらどうなの!」

 仕事から帰ってきた亜里沙に怒鳴られる。
 私が大学を卒業するまでは、甘えた声でお姉ちゃんお姉ちゃんと言っていた亜里沙はすっかり変わった。
 何かと棘のある口調と台詞を用いて私の心をグサグサと刺して満足する冷徹キャリアウーマンに成長したのだ。
 彼女がどんな仕事をしているのかまでは知らないけど、営業成績と給料は良い。
 食事や家事なんかは私が担当しているけれど、生活費からお金の管理までは亜里沙の仕事だ。
 
「今見てたのよ……」
「嘘よ! それ、毎日やってるゲームじゃない! 一銭にもならないのに!」
「私を求めているプレイヤーが居るのよ!」
「自分を求める企業に関心を寄せたらどうなの!」

 亜里沙が内心、私のことをどう思っているのかまではわからない。
 流石に殺したいほど憎まれているとは思わないけど、就職する気もサラサラ無い態度はかなり苛ついているっぽい。
 
「私なんてどうせ企業も求めちゃいないわよ」
「そんなことない!」
「そんなことないことないわ!」
「だって、姉さんは私の……! っ! もう! いい! ご飯食べてくる!」
 
 バタンとドアを閉めて亜里沙が出ていってしまった。
 しばらく彼女とは食事を取れていない。
 このまま追い出されてしまったら、本当に希を頼るしか……

「ゲームしよ」

 私の戦場はここじゃない―― 
401 :アラサーエリちとキャリアウーマン亜里沙 :2018/02/12(月) 14:10:45.98 ID:E1cjHuG10
絵里「最近暇なのよね」

希「(仕事しなよ)」

絵里「毎日が退屈で」

希「(仕事すればいいのに)」

絵里「無双する生活にも飽きてきたわね……」

希「(仕事は?)」

絵里「希、聞いてる?」

希「うんうん、エリちもエリちのペースがあるやんな、でも今の台詞を亜里沙ちゃんに言うたらあかんよ?」
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/12(月) 14:10:49.24 ID:3lizV+I30
最後の文章w
かっこよく決めているけれど、やっていることは廃人ゲーマーという……
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/12(月) 14:12:34.30 ID:RgJE/atvO
亜里沙ちゃんの姉さん呼び…なんか良いな、複雑な心境にグッとくる
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/12(月) 16:15:17.07 ID:iItl6wASO
泣きつかれたい
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/12(月) 21:15:01.42 ID:iItl6wASO
Saint Snow「最澄だと言われたいよ」

こうか
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/12(月) 21:48:01.45 ID:E1cjHuG10
(お題 善子が本物の堕天使と遭遇してしまったようです)

 堕天使とは、堕天した天使のことである。
 これは、ちょっと前にグーグル検索で調べたから間違いない。
 別に自分の存在意義に疑問を見出したからではなく、最近巷で噂になっているのだ。
 ――この内浦には堕天使が出る。

 このヨハネを指しているのではないことはすぐにわかった。
 残念ながら静岡では私の堕天使としての認知度は限りなく低い。
 それに、いくらなんでも堕天使を名乗る幼女と言われれば、自分でないことはすぐに分かる。
 その存在に出会った人が語る体験談も、自分にはまったくもって身に覚えのないものだし。

 そして、私は出会った。
 高坂穂乃果を名乗る堕天使に。

「高坂穂乃果……って、あのμ'sの?」
「あら嬉しい、私のことを知っていたのね、堕天使ヨハネ」

 違う、と直感的に思った。
 千歌ちゃんに観せられたμ'sの高坂穂乃果は少なくとも高校生だった。
 現在では歳も取っているはずだし、少なくとも小学校低学年くらいの幼女ではない。
 というか、私を堕天使扱いしてくれるのが、まさか堕天使を名乗る人物だとは……。

「ヨハネ、私とともに来なさい」
「斬新な勧誘ね、そんな誘いにこのヨハネが乗ると思って?」
「本当の堕天使になれるチャンスを逃すのはとても残念だわ」

 蠱惑的な笑みを浮かべながらこちらににじり寄ってくるのを見て、私は恐怖を覚えた。 
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/12(月) 22:02:05.55 ID:E1cjHuG10
 申し訳ない、続きはまた明日。
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/13(火) 12:06:02.07 ID:bp1qICIiO
待っとります
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/13(火) 15:00:28.56 ID:vbhahsws0
「ふふ、怖がらなくてもいいわヨハネ。堕天しましょう?」
「堕天するも何も、私は――!」
「そうだったわね、では、同じ堕天使同士、仲良くしましょう?」

 絶対に仲良くなどできそうもない。
 こいつは恐らく悪魔か何かだ、まあ、堕天した天使なんだから扱い的には悪魔と変わらないんだけど。
 ヨハネが堕天使を自称するのが気に入らなかったのか? ではなぜともに来いなどというのか。
 
 選択肢その1。
 全てはこの幼女の狂言である。
 しかしながら、彼女の発している妖気というか、人ならざるものの気配は敏感に感じ取れた。

 選択肢その2。
 実は津島ヨハネは堕天使だった説。
 いやまあ、本当に私は堕天使なんだけども? 狂言師はお前の方じゃないかと突っ込まれそうだけど――

 選択肢その3。
 夢オチ。
 これは私が見ている壮大な夢で、目覚めると入学式に戻ってまともな自己紹介している説。
 
「ちなみに、その1とその3はないから」
「どうしてヨハネの考えを!?」
「堕天使だもん」
 
 口調は軽いが目が笑っていない件。
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/13(火) 15:28:52.30 ID:vbhahsws0
「だいじょうぶだいじょうぶ、取って食べたりしないから♡」

 にじり寄られる。
 顔が近い。
 背丈が違うのに近づいているのは、彼女が空を飛んでいるからだ。
 ば、化物……! 堕天使とかそういう次元を遥かに超えてる!

「ふふ、緊張しちゃって、かわいーい♡」
「ほ、穂乃果さん?」
「穂乃果でいーよ」
「い、いやあ、流石に年上にタメ口張るほどじゃないんで……」
「どうしたの、口調が素に戻ってるよ?」
「その、だいじょうぶっす、ヨハネ、美味しくないんで……」
「だーめ」

「ゆるさない」

「堕天使ヨハネ、あなたを粛清します」

「う、うわぁぁぁぁぁぁぁ!?」
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/13(火) 15:35:25.67 ID:vbhahsws0
「はっ! 夢!?」

 目覚めると、ずら丸が心配そうに顔を覗き込んでいた。

「学校で寝て、うなされるとか、本当善子ちゃんは困ったものずら」
「そ、そうね……」
「善子ちゃん! がんばルビィ!」
「なにを!?」

 よかった! 堕天使なんていなかったんだ!
 私は小躍りしたくなる。
 いやまあ、ヨハネは堕天使なんだけどね!

「ふんふーんふーん!」

「もう、善子ちゃん」

「いや、堕天使ヨハネ?」

「善子ちゃぁ♪」

「いや、堕天使ヨハネ」

 聞こえない聞こえない。何も聞こえない。
 ロリ幼女の声なんて何も聞こえない――!
412 :イタズラ凛ちゃん :2018/02/13(火) 15:40:16.94 ID:vbhahsws0
凛「恋というタイトルや歌詞を全部せっくすに変えてやったにゃ!」

ハターキ「かしこーい!」

凛「Aqoursが水族館を出禁になったらしいにゃ! 解せないにゃ!」
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/13(火) 15:47:17.78 ID:KNGKvt4xO
凛ちゃんあのさぁ…w
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/13(火) 16:28:35.61 ID:SaAQVjzSO
水の中だししょうがない
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/13(火) 16:34:26.72 ID:5z5OnUo20
ただの荒らしだからスルーした方がいいよ
416 :アラサーエリちとキャリアウーマン亜里沙 :2018/02/13(火) 16:58:12.95 ID:vbhahsws0
 今日は真姫と飲む。
 彼女は案外と大衆居酒屋が好きらしい、逆にバーとかは敷居が高いとか。
 飲み放題食べ放題コースが真姫のお気に入りで、大抵いつも同じ店。
 ちなみにその店では穂乃果が働いている。

 いつも思うのだけど、お酒を飲むときに食べる人と食べない人がいるわよね。
 私は食べたほうが健康に良いと思ってるし、お酒が抜けるのが早いと言う実感もある。
 それに、食べ放題コースなのだから食べなければ損だ。
 同調してくれるのは花陽だけなのだけど。
 ――あと、今日の飲み会の代金は亜里沙持ちです。

「ねえ、エリー。仕事紹介しましょうか?」
「なによそれ、コスプレ?」
「違うわよ! 役者としての仕事!」
「やったこと無いわよ、さすがに未経験が通用する世界じゃないでしょ」
「あなたはまた酒を飲んだときだけは賢くなるわね……」

 失礼な。
 まあ、たしかに最近この頭脳を活かしているのが主にオンラインゲームであることは否定しない。
 今日も亜里沙に出掛け、深夜まで帰ってこなかったらパソコンの電源を落とすと言われてる。
 やめて! それは私の生命線!

「いつも疑問に思うのだけど」
「なあに、真姫」
「亜里沙ちゃんって、一体何をしてるの?」
「キャリアウーマン」
「それは仕事の内容じゃないでしょう?」
「教えてくれないんだもの、とりあえず芸能関係の仕事ではないみたいだけど」
417 :アラサーエリちとキャリアウーマン亜里沙 :2018/02/13(火) 17:41:51.80 ID:vbhahsws0
 ちなみに亜里沙は大卒3年目の社会人。
 その年齢にして妙齢のキャリアウーマンの雰囲気を漂わせている、さすがは我が妹。
 真姫は発泡酒ではないビールを飲みながら、次第にトロンとした目をしだした。
 案外彼女は酔うのが早い。恐らくあんまり食事をしないせいだと思う。

「最近の声優業界は……」

 出た。
 真姫のお得意の台詞。
 これが出てクダをまき始めると、そろそろストップを掛けないといけない。

「私もいつか成人向けゲームに出ることになるのかしら……」

 真姫は声優になって数年2年前くらいにブレイクし始めたものの、作品に恵まれない。
 ネットではコスプレ爆死声優なんていう悪口雑言もあったり、まあ、それを書き込んだやつは制裁したけど。
 
「ねえ、成人向けゲームに106本出演した声優さんがいるんだけどさ」
「は? 一年で?」
「その人処女らしいよ」
「なっ!? エリー、その情報の出自は何よ!?」

 某スピリチュアル占い師です。

「真姫ってさぁ……経験ないでしょ」
「う……ま、まあ……エリーも経験ないでしょ?」

 自爆。

「もう私のエッチなところなんて骨董品よ……デッドストックま」
「はいはいお客様ー、店内での下ネタは自重してくださいねー」

 穂乃果がやってきた。
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/13(火) 17:50:39.82 ID:aQHi4+5nO
【朗報】えりまき、処女確定
419 :アラサーエリちとキャリアウーマン亜里沙 :2018/02/13(火) 17:55:37.25 ID:vbhahsws0
「穂乃果はもう上がりなの?」
「まさか、不穏な言葉が聞こえてきたからストップかけに来たんだよ」
「どんな地獄耳よ……」

 真姫がぼやくように言う。
 ネット以外ではコミュ障気味(友人とは普通に喋れる)の私が常に尊敬しているのが穂乃果だ。
 私は隠れてリア充エリートと呼んでいる。いや、本当に社会人2年目に店長候補になるとか……
 ――どんなブラック企業なのか。

「ではお客様、店内でも下ネタは自重してくださいね」
「仕方ないわね、私の家に来る? エリー」
「悪いんだけど、深夜以降に帰るとパソコンの電源を落とされるのよ……」
「……仕方ないわね」

 真姫が呆れたように言う。

「でも、真姫が担当したキャラはステータスカンストしてるのよ?」
「どう育てたらそうなるのよ……というか、いくら課金してるのよ……」
「り、リズムゲーのガチャにはお金かけてないもん……」
「もんなんて言う年齢じゃないでしょ……お互い……」

 ついついμ'sのメンバーに会うと高校時代を思い出してしまう。
 四捨五入したら30になる年齢では、たしかにもんなんて使ってたら痛いか……。

「じゃあ、次に会う時は就職してなさいよ?」
「え、真姫、私に会いたくないの?」
「就職しなさいよ……」
「ギルドマスターだもん」
「リアルで就職しなさいよ……」

 アーアーキコエナーイ! 
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/13(火) 18:00:00.85 ID:vbhahsws0
次は 
(お題 高海千歌、本物のほのキチに遭う)
の予定です。

どうでもいい話ですが、ファミマで働いているのでジョルノのナレーションを聞きまくりです。
エリちの声でやってくれたら、本当、もっとやる気出るんですが……

絵里「免許持ってなかった―!」
は違和感があっても、
アラサーエリち「免許持ってなかったー!」
は割と深刻だと思いました。
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/13(火) 18:32:34.14 ID:g9Wuc2OsO
えりちがわおわお言ってるの想像すると可愛い
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/13(火) 18:47:56.24 ID:vbhahsws0
(お題 高海千歌、本物のほのキチに遭う)

 私、高海千歌は最近スクールアイドルに詳しいという人とよく会話している。
 梨子ちゃんはアイドル知識に欠けるし、曜ちゃんもアイドルよりも衣装のほうが詳しい。
 会話をするとしたらルビィちゃんが一番適任だけど、彼女には門限がある。
 迂闊に話すと時間を忘れてダイヤさんが怒るのだ。
 
 その人はスクールアイドルをしていたらしい。
 昔はかなり有名だったとか、今もちょこちょこ母校に顔を出しているとか色々聞いた。
 ただそのアイドルグループは、メンバーの一人の結婚で解散に追い込まれたみたい。
 メンバーの結婚で解散したアイドルグループは案外多いから、まだその人を特定はできてない。

 その人のハンドルネームはヤマトさんという。
 名前だけ聞くと男性っぽいけど、連想ゲームをして名前を決めたと言っていたので
 恐らく宇宙戦艦っぽい名前なのかも? もしくは名字が沖田とか古代とかいうとか。

 いつものようにスカイプで会話をしていると、唐突に、

「あなたって、ちょっと高坂穂乃果さんに似ているわね」

 と言われた。
 あまりに突然のことだったので、椅子から転げ落ちる。
 ヤマトさん……もしかしてμ'sの穂乃果ちゃんの知り合いだとか!?
 まさかそんな人と会話をしていたなんて――

「穂乃果さんと似ているなら……私と会ってみない?」
「……え?」
「Aqoursを見ていて、直接指導してみたいなって思ったのよ、あなた達本当にμ'sと似てるわ」
「えー!?」

 トントン拍子で会うことになってしまった。
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/13(火) 19:01:42.13 ID:vbhahsws0
すみませぬ、風呂入ってきます
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/13(火) 19:39:22.68 ID:vbhahsws0
 一人で会うのは不安だったけど、この内浦までやって来てくれるので無粋なことはしたくなかった。
 とりあえず、ネットの知り合いと会うとAqoursのLINEでは送っておいたけど、ほぼ既読スルーだった、悲しい。
 ただ、鞠莉さんがSP送りましょうかと提案したので丁重にお断りしました。

 待ち合わせ場所は実家。
 最初は沼津駅にしようと思ったんだけど、知らないやつと会うなら少しは警戒しろと美渡ねえに叱られた。
 ヤマトさんは最寄りの駅からタクシーで来るというので、ひとまず玄関で待つことにする。
 自慢するわけではないけど、十千万は案外有名な旅館なので迷うことはないと思う。
 でもなぜか志満ねえがメリケンサックを研いでいる。現役時代を彷彿とさせる、怖い。

 ヤマトさんからメールが届いた。
 建物の下の方に到着したとのことだったので、家から出て迎えに行く。
 どんな人なんだろうなあと、ちょっと浮かれた気持ちで鼻歌なんぞを歌っていると、
 後ろから釘バットを持った美渡ねえと、メリケンサックを両手にはめた志満ねえが付いてきた。
 警戒しすぎだろコレェ!? と叫びたかったけど、報復が怖いので自重する。

 ヤマトさんはきれいな人だった。
 結構良いところまで行ったスクールアイドルと言っていたから、美人なんだろうなというのは予想してたけど。
 なんというか、芸能人オーラがバリバリ出てて、少女漫画で出てくる花を背後に描かれた美少女にそっくりだった。

「あなた……みかんっていうよりでかみかんじゃない……」
「え?」
「サイズ差は4センチくらいか……なるほど、髪の色もよく似てる……」
「え?」
「私の審美眼を信用するならばだけど、あなた達やっぱりラブライブに優勝できる実力は持っているようね」

 何を言っているのかはよく分からないけど、とりあえず褒められているのはわかった。
 ただ、でかみかんという言葉に志満ねえの殺気が10倍くらい高まった。恐ろしい。
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/13(火) 19:53:34.16 ID:SaAQVjzSO
ちかっちぱいぱいでかみかん
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/13(火) 20:06:35.12 ID:vbhahsws0
 ひとまず建物の中に案内して、落ち着いてもらう。
 お茶を用意するわね、と言った志満ねえには丁重に辞退してもらい、自分で淹れる。
 お菓子を冷蔵庫から拝借し、大きな物音や悲鳴がしないか警戒しながら、ヤマトさんのもとに向かった。
 ――するとそこには驚きの光景が広がっていたのだ!

「し、志満ねえ……美渡ねえ……なんで……なんでサインなんて書いてもらってるの?」

 先程までメリケンサックをはめていた両手を、ヤマトさんの手に合わせ握手をしている。
 そして、釘バットを持ってヤンキー座りをしていたはずの美渡ねえは、涙を浮かべサインに見入ってる。
 
「千歌ちゃん、この方はとてもすごい人なのよ」
「そうだぞ千歌、本来ならポンコツアイドルグループなんて相手にしてもらえないぞ」
「ぜひこの旅館のスイートルームに!」
「志満姉、そこはロイヤルスイートでしょう」

 うちの旅館にはスイートもロイヤルスイートもありません。
 さっきまでの殺気を放った態度とは打って変わって、ひたっすら媚を売っている二人。
 ただヤマトさんは大人なのか、殺気も媚も特に気にせず笑みを浮かべて対応してる。
 なんとなくだけど、今ならお金ちょうだいって言えば1万円くらいくれそう。

「そうねえ、千歌ちゃんだと5年前のスクールアイドルって知らないかしらねえ」
「5年前? μ'sが活躍してた頃?」
「おっめー、本当μ'sμ'sだな、ちょっとは歴史くらい勉強しろ」

 歴史って。
 スクールアイドルには歴史ってそんなに無いよ? 元祖がA-RISEって言うグループで
 初代ラブライブ優勝者。
 そのままアイドルデビューをしてトップアイドルの道を突き進んだけど、メンバーの結婚で解散した。

 ……ん?
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/13(火) 20:32:23.76 ID:vbhahsws0
「も、もしかして……え、えーっ!? あ、あら……A-RISE!?」
「ふふ、やっと気づいて貰えたようね、千歌さん、いや、みかんさんって呼んだほうが良いかしら」
「いや、その、し、失礼しました!」

 土下座。
 ていうか本当、Aqoursと比べたら月とスッポンじゃないかあ……。
 そりゃあ、穂乃果ちゃんのことも知ってるってレベルじゃない。
 同時代のスクールアイドルとして研鑽を重ねていった仲だ、それどころか――
 
「その、ごめんなさい、私μ'sの話ばっかりして」
「同年代のスクールアイドルとしては、私達の話が一個も出ないのは驚いたけどねえ」
「で、でも、A-RISEのことは知ってました!」

 志満ねえと美渡ねえの目が冷たい。
 後で二、三発ぶん殴られるかもわからない。
 でもお願いだからメリケンサックと釘バットは勘弁して。

「いいのよ、あなた穂乃果さんに似てるし」
「いやいや」
「でかみかんサイズだけど、他のところは本当よく似てるわ」
「でかみかん?」
「髪の毛の色も、喋り方も、そうね、年齢も……本当、あの頃の穂乃果さんは……」
「え?」
「ふふ、千歌さん、これかぶってくれるかしら?」
「……ウィッグ?」
「ええ、誰でも穂乃果さんになれるセット、これをよく英玲奈に付けてもらって……」

 気がついたら志満ねえと美渡ねえの姿がない。
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/13(火) 21:05:17.36 ID:vbhahsws0
 その後、ノリノリになったヤマトさん改めツバサさんは、私の穂乃果ちゃんの格好をさせて
 写真をパシャパシャと撮った。
 ちょっと加工をするからと何処かへ行ってしまったので、A-RISEファンだったはずの聖良さんに
 ツバサさんとのツーショットチェキを送っておいた。

「ルビィちゃんやダイヤさんにもLINE送ろう」

 今、綺羅ツバサさんが十千万に来てる! すごい!
 2秒で二人から返信が来た。
 今から行く。
 さっき既読スルーしたのに……。

「あ、ツバサさん戻ってきた」
「ふぅ……ちょっと捗っちゃったわね」
「何かツバサさん、甘い匂いしません?」
「とても甘い時間だったからかしら♡」

 その後、十千万にやって来たルビィちゃんやダイヤさんが、
 こんな機会二度と無いからメンバー全員を呼ぶと宣言、集合をかけるも誰も来なかったので血の涙を流した。

 ツバサさんは特に私の穂乃果ちゃんのコスプレを気に入ったみたい。
 ダイヤさんが本当に悔しかったのか、後日赤黒い文字で書いた手紙をくれた。
 明らかに血痕だった。恨みますって書いてあった。
 
 そのまた後日、聖良さんから手紙が届く。
 「死」と赤黒い文字で書かれたそれは神社で供養して貰い燃やした。

 これは本当かわからないけど。
 ――ツバサさんは特に78センチの胸のサイズがお気に入りみたい。
 穂乃果ちゃんの胸のサイズも……
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/13(火) 22:21:14.44 ID:SaAQVjzSO
綺羅ヤマト
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/14(水) 00:39:38.73 ID:tcTb0son0
(お題 ノンケの梨子ちゃんを想像してみよう)

 桜内梨子ちゃんはレズである。
 ――本人が言っていたのだから間違いない。

「というわけで第3回、ノンケの梨子ちゃんを想像しようの会〜!」
「わー!」

 タイトルコールは私、渡辺曜。
 奇数回は私で、偶数回は千歌ちゃんが担当する。
 もっとも次回があるかどうかはわからないけど。

「梨子ちゃんは正統派美少女だから、男の人を好きになったら入れ食いだよね」
「入れ食い(意味深)」

 梨子ちゃんはクラスメートの間でも美少女っぽい(コミックス1巻参考)と評判だ。
 しかし、美少女っぽいという反応は何なのか、ぽいとは。行動を指すのだろうか――解せない。
 
「恋人の前ではオナラとかしなさそう」
「たしかに」
「エッチする時はご奉仕しそう」
「おちんちん好きそうな顔してるよね」
「実際にはへそフェチなんだけどね」
「意外と個性があるらしいね」

 私、渡辺曜も千歌ちゃんも恋愛するなら女性よりも男性の方が良い。
 だがしかし、ここ内浦と東京では先天的に女性を愛する女性が多いのだ。
 愛するというか、エッチなことするなら女性だよねというパターンが多い。
 浦の星でもアンケートを取ったから間違いない、まあ、女子高に通う女性は大抵がレズだ。
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/14(水) 01:01:33.81 ID:tcTb0son0
 実際にAqoursでもルビィちゃんは男性恐怖症だし。
 そんな彼女も恋愛するなら男性かなと言って、姉に心配された。
 あなたの頭のほうが心配だ。

「梨子ちゃんってお尻でするほうが好きそう」
「まったくだね」
「コーラとかぶち込まれそう」
「うん」
「ぜったい悪い男に騙されるタイプだよね」
「借金苦でAV出そう」
「泡風呂かもしれない」

 もしも梨子ちゃんがノンケだったら、それはそれで不幸な人生を送りそう。
 別に善子ちゃんみたいな不幸体質というわけでもないのに、そう思わせるのは
 なんとなく薄幸の美少女っぽい顔をしているからか。

「なんやかんや言って獣姦されそう」
「いやあ、まったくだね」
「しかもお尻」
「バイブとか似合いそう」
「絶対使ってるのは二穴バイブ」
「コンドーム嫌いらしいから絶対妊娠するタイプ」
「春にコート着てたら、ローターとか乳首とかおまんこにくっつけてるタイプ」
「超わかる」
「妊娠したら中絶するのもためらわない」
「やばいね」

 もっとも、やばいのはこの会話がもしも聞かれていたらだけど。
 まあ、盗聴器なんてまともな人間が仕掛けるわけがない、なんやかんやで信頼している。
 実際レズと言っても誰かれ構わず手を出す人間ではないから。
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/14(水) 01:18:36.99 ID:tcTb0son0
 そんな人は薄い本の世界だけで充分。
 
「そういえば、この前、梨子ちゃんからのプレゼント受け取らなかったのなんで?」
「盗聴器とか仕掛けられてたら嫌だし」
「もうちょっと信用してあげようよ」
「えー、明らかに千歌狙ってるって、だってこの前、μ'sなら誰が好きって聞いたら穂乃果ちゃんって即答したし」

 それは――もう、限りなく黒に近い。
 
「あーあ、梨子ちゃんが本当にノンケだったらなあ……」
「そうだね」
「曜ちゃんはノンケだよね?」
「イエス! アイアムノンケ!」
「だよね、ちゃんと幼稚園の時も男の子のほうが好きだったもんね」
「梨子ちゃんも昔から女性の方が好きだったのかなあ……」
「ノンケだったら初恋はお父さんっていうタイプ」
「それは曜ちゃんでしょ」
「ち、違うわい!」
「否定するところが怪しい」
「いやあ、流石に近親相姦は……」

 たしかに、並の女性よりかはお父さん好きかもしれないけど……。
 恐らく、あんまり一緒にいないっていうのも影響しているんだと思うんだ。

「まあ、今日は梨子ちゃんの話だよ」
「そうだね」

 ――そして夜が更ける。
 深夜テンションとはまことに恐ろしい。

 後日盗聴記録を見せられての感想でした。
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/14(水) 01:20:58.59 ID:Ul8ZwraSO
>>411
あっ(察し)
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/14(水) 01:29:55.90 ID:tcTb0son0
(お題 どうしても千歌ちゃんURを引きたい人たちの会)

 スクールアイドルフェスティバルとは、今現在TVアニメも放送中のラブライブ! サンシャイン!!
 という作品を元にしたスマホゲームのことである。
 製作元は日本スクールアイドル協会。
 ラブライブの主催者だ。

「うわぁ! またルビィちゃんだよ……しかもSR!」
「穂乃果ちゃん運ないねー」
「可愛いけどいまいち使えないんだよねえ……」
「またその話ですか、いい加減ゲームは卒業したらどうなんです?」

 μ'sでは海未ちゃんとにこちゃん以外がスクフェスをやってる。
 特にアルバイトをしていることりちゃんや、お金持ちの真姫ちゃんは重度の課金ゲーマー。
 恐らくリズムゲーをしているよりもガチャ引いてる確率のほうが高い。

「私はルビィちゃんじゃなくて千歌ちゃんURがほしいんだよ!」
「ことりもだよー」
「ウチのスピリチュアルパワーを持ってしてもあかんかあ……」
「機械には通用しないのね、希」

 千歌ちゃん好きは、絵里ちゃん、ことりちゃん、希ちゃん、そして私の4人。
 真姫ちゃんも狙ってるっぽいけど、お金の力で満遍なくキャラを引いているのか、
 廃課金をしてまでも千歌ちゃん狙いをしているわけではなさそう。

 もともとアルバイトをしている希ちゃんや私はともかく、絵里ちゃんはこのゲームにハマってバイトを3年から始めた。
 そのせいで絵里ちゃんや希ちゃんからは受験勉強をしているという話をまったく聞かない。
 生徒会をしていただけあって推薦は選び放題なのかもしれないけど、成績は……。
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/14(水) 01:51:03.24 ID:tcTb0son0
「本当にゲームばかりをしているとろくな人間になりませんよ?」
「海未ちゃん、ゲーム批判脳は頭悪そうに見えるよ?」
「ロクな目にあっていないではないですか、お金を使って」
「働いて稼いだお金だから良いの!」

 はあ、と一つため息をつく海未ちゃん。
 それ以上私を咎める気はないのか、参考書を解くのに戻った。

「本当もう! なんでAqoursは9人もいるの!」
「そうだね、梨子ちゃん曜ちゃん千歌ちゃんの3人なら、確率はもっと上がるよね」
「本当URを引くのはいやらしい数字やん? 0.5%て」
「まったくもってその通りね希」

 私と同じようにガチャを引いていた絵里ちゃんが明らかに落胆した表情を浮かべていた。
 どうやらまた千歌ちゃんを引けなかったらしい。
 スマホの画面には善子ちゃんが写っていた。

「うおおお! スピリチュアルフルパワー!」
「そんなに力を入れると画面が割れるわよ?」
「ええんや! 気合でガチャ引いたら千歌ちゃん引けそうな気がするん」
「明らかに迷信よ希……」 

 ちなみに先ほどから真姫ちゃんも同じ部屋にいるけど、一切口を開かず淡々と11連ガチャを引いてる。
 まったく口を開かないのは、爆死しているのか、それともガチャに慣れすぎて感動も薄れているのか。
 ことりちゃんも課金が尽きたのか諦めた様子でスマホを投げ出した。

「ああ、千歌ちゃんほしい……千歌ちゃん……千歌ちゃん……」

 無言で海未ちゃんが鏡を見せてきた。
 うつろな目をした私がいた。
436 :イタズラ凛ちゃん :2018/02/14(水) 09:48:07.03 ID:tcTb0son0
凛「恋人ができたってうわさ嘘でしょう? の恋人を変人に変えてやったにゃ!」

ハターキ「かしこーい!」

凛「凛のパートだったにゃ!」
437 :イタズラ凛ちゃん :2018/02/14(水) 09:50:05.34 ID:tcTb0son0
凛「思い出以上になりたくての
  あなたの背中を追い越すついでに おはようっていつも声をかけてたを
  あなたの背中を追い越すついでに 恋人ができたってうわさ嘘でしょう? 
  に入れ替えてやったにゃ!」

ハターキ「かしこーい!」

凛「海未ちゃん怖すぎにゃあ……」
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/14(水) 09:54:16.81 ID:0uWOlH14O
>>435
千歌ちゃんがこの光景知ったら喜ぶやろなぁ
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/14(水) 10:28:58.69 ID:Ul8ZwraSO
園田病未
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/14(水) 10:34:45.95 ID:tcTb0son0
(お題 にこちゃんが映画や電車などで年齢を偽る)

 矢澤にこ、22歳。
 こころとここあは15歳になりました。

「こころ、お洋服借りていくわね♪」
「お、お姉さま! さすがに私の服では子ども料金を使用できません!」
「だいじょうぶだいじょうぶ、今まで一度もとっ捕まったこと無いし」
「それが今回起こるかもしれないんですよ!」
「バイトは人の顔を覚えないし定期的に入れ替わるから楽よねえ……」

 こころはゴリ押しをするといつも譲ってくれる。
 ここあはすっかり反抗期で私のことをババア呼ばわりしてくる。
 虎太郎は最近異性を意識しだしたけど、たまに私とお風呂に入る。解せない。
 矢澤家のいつもの通常営業。

 にこは高校卒業後、ラブライブ優勝の成績を引っさげアイドルとしてデビュー。
 華やかな芸能界を優雅に過ごすと思いきや、メンバーの喫煙と飲酒問題でグループが解散。
 ソロ活動をするコネもなかったけど、一度は芸能界に入ったことが大きかったのか
 UTXの芸能科の講師として就職する、19の頃だった。 
 
 UTXの学生はにこをここあみたいにババア扱いなどしない。
 それどころか、誰もがラブライブ優勝者であることを知っていて、μ'sは再結成しないのかと尋ねられる。
 流石にもう数年もすればそんなことはなくなるだろうけど、花陽はグラビアから声優に転向したのでにこぱなとして再デビューできるかもしれない。

 芸能活動をしていたのは、先に挙げた花陽と私だけ。
 他のメンバーは大学に入ったりして忙しい生活を送っている、そろそろμ's揃ってお酒でも飲みたい。
 こころが20を超えれば少しは付き合ってくれるかもわからないけど、そのあたりにはここあの反抗期も過ぎて
 姉妹揃ってのお酒の酌み交わしができるかもしれない。
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/14(水) 11:02:08.31 ID:tcTb0son0
 とまあ、そんなことを考えながら、にこはいつもの通り子ども料金で電車に乗る。
 行き先は運任せ風任せ……ではないのだけど、最近はこのあたりの映画館も制覇してしまったので
 ちょっと遠出を考えたりする。
 
 幸いにも暇をつぶす仕事はたくさんあった。
 にこは下っ端講師だから、未だにトップアイドルとかのプロデュースはできないけど、
 なんだか光る原石みたいな生徒を一人見つけた。
 μ'sにまだエリーや希がいなかった頃の花陽みたいな性格に、140センチにも満たない背丈。
 まっ平らな胸はニコニーを彷彿とさせる、サイズ的には私よりも小さいが、身長差を考えれば当然か。
 
 歌はあんまり上手ではなく、リズム感も演技力もないけど、コミュニュケーション能力が抜群で、恐らくそれだけで芸能科にいる。
 口が悪い生徒からは、いつもニコニコしているだけのカス呼ばわりされてるようだけど……
 もしかしたら穂乃果以上のコミュニュケーション能力を持っているかもしれない、恐らく彼女はいつか化ける。
 彼女が望むなら、昔所属していた芸能事務所を紹介してあげても良い、それくらい目をつけている。

 仮に彼女を輝かせることができれば、ベテラン講師陣は元芸能人の七光扱いの私の評価を一転させるかもしれない。
 あいつらと来たら、UTXの本部からはやたら評価の高いにこをなんとかして蹴落としてやろうとか考えてるから。
 まあ、そんな大人たちの事情はともかく。

 ――映画というのは本当に面白い。
 ハマったのは高校卒業後、グループのメンバーの一人が超マニアで何度も映画館に連れて行かれた。
 彼女は飲酒も喫煙もしてなかったけど、芸能活動を引退して北海道の函館にいるらしい。
 何でも面白いスクールアイドルを見つけたとか。確か、Saint Snowとか言ったかな?
 ラブライブ本戦にも出場して優勝を狙えるとか言ってたから、よほど自信があるに違いない。

 映画の話に戻る。
 DVDやBDとかで自宅で見る映画も好きだけど、やっぱり映画館の大きなシアターで見るのは別格。
 外国の映画はキスシーンがあるから見ないとか、かなり人生を損していると思う。
 そういえば彼女は恋愛モノくらいは見られるようになっただろうか? 
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/14(水) 13:28:06.89 ID:JhmlEKp8o
>>416
亜里沙ちゃんのお仕事……大人一人養ってるわけだし気になるな
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/14(水) 15:25:51.73 ID:tcTb0son0
 ドラマや映画の話になると破廉恥ですが口癖だった彼女を思い出し、笑った。
 
 生徒のレッスンの内容を考えながら、電車に揺られること一時間半。
 このあたりはまったく降りたことはないけど、映画館の一つや二つはあるかもしれない。
 スマホで調べてみると、駅から10分くらいの位置にあるみたいだ。
 知り合いがいるなんてことはまさか無いだろうけど、念のため警戒は怠らない。

 とりあえず今回の目的は、某コミックスの実写映画。
 ちょっとまってほしい。
 何も爆死確実・原作レ……な、映画を見に行くわけじゃない。
 今回は原作者のお墨付き、映画レビュアー大絶賛の映画を見に行く。
 所々日本語がおかしいレビューも多かった気がするけど……それはまあ、にこの責任じゃない。



「おかしい」

 確かにCGは凄かったけど、こんなコスプレコントみたいな内容だっただろうか?
 原作のコミックスはすっごいシリアスで手に汗握る展開だったはずなんだけど……。
 
「おかしい」

 あの絶賛のレビューは何だったのだろう?
 おおよそ良いと思う部分がない映画だったんだけど……
 休日をぶっ潰してまで見る映画なのかなー? 

「花陽に電話しよう……もしもし? 花陽? ちょっとかよちんしない?」

 夜にはかよちんした。
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/14(水) 15:27:21.43 ID:tcTb0son0
 少々時間かかるかもしれませんが、気軽にお題をあげていただければ幸いです。

>>445 〜 >>448 くらいまで。
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/14(水) 15:30:43.03 ID:GPWZ0UVMO
実は機械に詳しい花丸
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/14(水) 15:32:15.25 ID:PBLspq8VO
ちかりこ中身入れ替わり
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/14(水) 15:32:50.18 ID:9T1HPiphO
邪神ルビィ
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/14(水) 15:33:07.27 ID:7snBde8jO
ラブライブの舞台が異世界だったら(主人公は穂乃果)
449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/14(水) 15:34:49.93 ID:uiIkmVvDO
名(迷?)探偵果南
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/14(水) 15:39:20.78 ID:tcTb0son0
お題了解しました! 
>>449 までで書き始めたいと思います。

なんか再起動を要求されているので取り急ぎご報告まで。
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/14(水) 16:02:47.30 ID:WXWHGowuO
山登り嫌いなのに好きと勘違いされた凛ちゃん
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/14(水) 16:11:43.36 ID:tcTb0son0
戻りました。
>>451 も、大丈夫です。

とりあえず、アラ絵里(花陽との飲み会編)か(お題 実は機械に詳しい花丸)でお会い出来れば。
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/14(水) 16:54:23.60 ID:opXoXq+XO
ニートのくせに飲み会ばっか行ってる絵里ちゃん期待
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/14(水) 17:11:25.10 ID:4yLUj7Qz0
>>443のオチがわからないのは俺だけ?
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/15(木) 09:30:15.80 ID:MA4S9pzD0
(お題 実は機械に詳しい花丸)

 ルビィちゃんが善子ちゃんに泣きついている。
 その様子をさり気なく覗き込みながら、オラは密かに心の中だけでため息をついた。
 ――機械に弱いキャラは疲れる。

「どうしよぉ、善子ちゃん! パソコンが何もしてないのに壊れちゃった!」
「だからヨハネよ! 何もしなくて機械が壊れるわけ無いでしょうが!」
「でも、ルビィはパソコンを起動しただけで……」

 おそらく、ダイヤさんがパソコンを用心深く掃除でもしすぎたのだろう。
 彼女がそんなポカをするとは思えないけど、案外抜けている部分もあるから。
 ――なんでオラがそんなことを知っているのかというと。



「機械に弱いキャラ?」
「そうです。スマホとかインターネットとか、とにかく機械関連に弱い設定のキャラにしてください」
「どうして?」
「お寺の一人娘が余裕でブラインドタッチして、犯罪スレスレのハッキング技術を身に着けているとか……
 わたくしのキャラが立ちませんわ!」

 キャラ立ちと言うのはともかく、仮にパソコンが壊れたとした時に頼られるのは意外と面倒だ。
 オラはダイヤさんのお願いを了承し、スマホすら電話とメールくらいしか使えない女子高生を演じている。
 ちなみに、掃除し過ぎで壊れた程度なら無償で修理してくれるので
 パソコンのホコリが気になる方は掃除する方がいいずら。 
 でもキーボード部分をアルコールとか、しないだろうけど水拭きとかすると、中身が壊れるので注意してね。
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/15(木) 09:41:37.97 ID:Pqlz3HRSO
>>454
俺も俺も
457 :アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙 :2018/02/15(木) 20:24:37.18 ID:MA4S9pzD0
(花陽との飲み会編)

 20歳以上になったμ'sのメンバーの中で、一番お酒を嗜むのは花陽。
 度数の強いお酒はさすがに……なんて謙遜している彼女だけど、普段飲んでいるのは日本酒。
 米から作られているからなのか、ポン酒をこよなく愛する彼女が飲み会をする場所は大衆居酒屋じゃない。
 普通のお店だとメニューが少ないから、と酔っぱらいのトロンとした目で語られたのを覚えている。

 ちなみに私は度数が強いお酒のほうが好みだ、すぐに酔いが回る気がするので。
 とは言っても、私も母親や祖母譲りのお酒の強さを持っているみたいで、なかなか酔えないんだけど。
 まあ、家ではお酒は禁止されているんだけどね、亜里沙が一切飲ませてくれないんだけどね。
 お酒と課金のどっちを選ぶか聞かれたら課金を選んじゃうでしょう……常識的に考えて……。

 それはともかく、花陽が遅い。
 比較的時間にルーズなメンバーが多いμ'sだけど(特に20を超えてから顕著)花陽は海未クラスに時間を守る。
 アルバイトが長引いてしまっているのかしら? それなら連絡もなしに遅れてしまうのも仕方がない。
 
「とりあえずガチャでも引こうかしら? あんまり暇がなくて無料ガチャも引けなかったし」

 オンラインゲームでイベントがあって、一日20時間ほど張り付いていたらあっという間に飲みの約束の日を迎えた。
 もともとそれほど睡眠を必要としない私だったけど、25を過ぎたあたりから徹夜がきつくなってきたの。
 30を過ぎても24時間張り付いている廃人の皆様に尊敬の念を抱きながら、キョロキョロと周りを見回す。
 あ、花陽がこちらに手を振りながら急いだ様子で走ってくる。

「え、え、絵里ちゃん! ごめんねぇー!」
「急がなくていいわよ花陽、転んでしまうわ」
「もう! 私も20過ぎたらドジじゃなくなったんだよ? そんなにすぐ転ば……あっ!」
「おっと!」

 こちらに向かって飛び込んできた花陽を抱きとめる。

「まったく、高校時代とまったく変わってないじゃないの」
「うう……」
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/15(木) 20:28:56.26 ID:HvI8QLw6O
アラサーネタは他スレでやれば?他のネタの合間合間に挟むよりは1つのスレで見たいかな
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/15(木) 20:35:28.10 ID:QTRFA2gM0
同意。どうせなら別のスレでするとしたら今までのやつもそこで書いておけばいい
460 :アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙 :2018/02/15(木) 20:40:07.91 ID:MA4S9pzD0
 恥ずかしそうにうつむく花陽はとても可愛かった。
 基本的に男性が多いゲームの世界を過ごす中で、微妙におっさん臭くなった気がする私も
 一応女子(という年齢でもない気がする)なのだから、注意は欠かしていなかったと思うのだけど
 こうして女の子全開(以前飲んだ真姫は微妙に擦れてしまった)の花陽を見ると、
 だいじょうぶか自分の女子力は! と思わずにはいられない。
 もう四捨五入すると30になってしまう私達ではあるけど……なんというか、捨ててはいけないものがある気がする。

「ネットで花陽の紹介してもらったお店を調べたけど……その、良いのかしら、私なんかが入って」
「この前は真姫ちゃんと大衆居酒屋に入ったんだっけ、穂乃果ちゃんが働いてる」
「そうなのよ、基本μ'sのメンバーは大衆居酒屋好きが多いから」

 そう言うと、花陽は困ったような表情を浮かべた。
 何かを隠しているような、言うべきが言わざるべきか逡巡しているような態度に首をひねる。

「えと、絵里ちゃん、就職活動はうまく行ってる?」

 今度は私のほうが困った顔をする番だった。
 これでうまく行ってるなんて言おうものなら、花陽は大いに傷ついてしまう。
 もしも私が就職なんぞしてしまったら、花陽が困ると亜里沙にも言ったことがあった。
 すんごいジト目と冷徹オーラを向けられて、すかさずパソコンの前に戻ったけど。

「花陽」
「は、はい!?」
「私はニートなのではなく、あえて働かないのよ……」
「え?」
「いい、亜里沙と私は両依存する形になっているわ、亜里沙はあえて私を頼ってない風を装っているの」

 花陽が困惑の表情を浮かべる。
 私は注文した、ちょっとお高めの日本酒をぐい呑で一気に飲み、彼女に説明した。

 ――花陽の目が同情に変わった。解せない。
461 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/15(木) 20:43:04.22 ID:MA4S9pzD0
別スレの方がいいですか? 
確かに、流れ的にはお題を頂いて書くスレだから、そっちのほうが良いかもしれないですね。
わかりました。
このエピソードを終わらせてから、読みやすいようにまとめて新しくスレ立てしますね。
462 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/15(木) 20:45:26.83 ID:QTRFA2gM0
そうした方がいい。
それで、ここまで読んでいない新しい人のためにも今まで書いたやつも載せた後に新しいやつを書いた方がいい
463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/15(木) 21:00:14.76 ID:EVMyPF4oO
最終的には>>1の意見を尊重するけど、他スレで別にやるに賛成
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/15(木) 21:37:42.34 ID:zDQnWQcdO
とにかく続いてくれればどちらでも
>>1に任せます
465 :アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙 :2018/02/15(木) 21:47:57.05 ID:MA4S9pzD0
「私は花陽のほうが心配よ、体を壊さないんじゃないかって」

 花陽がなんとも言えない表情を浮かべる。
 嬉しいというよりも、困惑90%といったほうが近いかもしれない。
 彼女はとても優しい子だし、なんやかんやで仕事だってできるはず。
 狭き門に挑戦してしまったというのが、悪手だったのかもしれないけど、それを指摘するのは野暮だ。

「その、絵里ちゃんのことは、μ'sのみんなが心配していると思うよ……?」

 お酒を飲んでいる花陽にしては珍しく、弱気な態度でこちらに提言した。
 アルコールが入るとこちらにぐさりと刺さることを言う彼女だけど(もっとも凛ほどじゃない)
 言おうかどうするか迷った末、あえて言うことにしたと言わんばかりの態度が気になったので――

「そうかしら? うーん、自覚はあまりないけれど」
「この前会った雪穂ちゃんにも心配されてたし」
「私は高坂姉妹間の仲が心配だけど……」
「こころちゃんとかここあちゃんにも心配されてたよ?」
「あの子達も就職したのよね……せめて大学に行ってからのほうが良かったんじゃないかしら?」
「その、絵里ちゃんが優しいのはよくわかったけど……まずは自分の心配をするほうが先だと思う」

 花陽は真剣な目でこちらを見る。
 本当ならパソコンの前に逃げ出したいほどだったけど……。
 でも私はかしこいかわいいエリーチカ。
 そんなことをすれば花陽は二度と私と飲んでくれない。

「わかったわ」
「絵里ちゃん……!」
「花陽が就職したら、私も就職活動する」
「その発言、凛ちゃんの前で言ったらダメだよ? たぶん、本当、殴ってくると思うから」
466 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/15(木) 21:54:39.41 ID:MA4S9pzD0
 アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙は別スレで続きます。

 今のところ飲み会編(次は凛)しか考えてないので不安はありますが、完結目指して頑張ります。

(お題 ちかりこ中身入れ替わり)

(お題 邪神ルビィ)

(お題 ラブライブの舞台が異世界だったら)

あたりは明日には更新できると思います。

(お題 名(迷?)探偵果南)

(お題 山登り嫌いなのに好きと勘違いされた凛ちゃん)

 頂いたお題は全部構想だけはできているので、かなり早く更新できると思います。
 お待ちいただければ幸いです。
467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/15(木) 21:56:17.44 ID:QTRFA2gM0
別にお題を出された順じゃなくてもいいのよ?
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/15(木) 22:03:51.10 ID:MA4S9pzD0
(お題 ちかりこ中身入れ替わり)

 目を覚ますと、梨子ちゃんの部屋だった。
 ――な、何を言っているのか自分でもよく分からない。
 慌てた時は素数を数えるに限る、1,2,3,5……

「鏡を見れば、長髪……抜群のスレンダースタイル……大人しげな表情……」

 えー!? 私は梨子ちゃんになってるー!?

 待て、慌てるな、これは孔明の罠だ……! 高海千歌……!
 とりあえずこういう時はクローゼットを開いて着替えるに限る、誰かに相談するにも身なりの整頓は必要だ。
 別に弱みを握ろうとか、なんとなく何かを隠してそうな私生活をしている梨子ちゃんが気になったわけじゃない。
 
「梨子ちゃん? 梨子ちゃん、千歌ちゃんが来ているわよー?」
「はーい! 今から行……きますー!」

 なんとなく敬語になってしまった……。
 ひとまず着替えを終えて、部屋から出る。
 階段を降りた先にある玄関には、普段鏡で見た顔や姿が、すっごい困った表情で立っていた。

「ごめんね千歌ちゃん……」
「え、もしかして入れ替わりの原因は梨子ちゃんだったの!?」
「け、結構派手な下着持ってるんだね……学校では見たこと無いから……」
「もしかしてだけど、梨子ちゃん結構冷静じゃない?」

 あれは美渡ねえが無理やり渡してきたものなんだよ……
 千歌の意思で買ったわけではないと説明しなければいけないんだろうけど、
 その……
 なんでタンスの裏に隠しておいたはずの下着を見つけたの?

>>467
 今度から、いけそうなお題からやります。山登りか果南かなあ……

 この話はもうちょっと続きます。
469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/15(木) 22:32:23.53 ID:MA4S9pzD0
 とにかく、梨子ちゃんムッツリ説を追求する前にやることがある。
 この状況を作ったのは誰かということ。
 ただ、冷静に考えてみれば――

 果南ちゃんはありえない。
 人の精神を入れ替えさせるような技術は持ってないだろうし
 何より入れ替わりをさせるとしたら、恐らく四字固めかスリーパーホールド。

 ルビィちゃん、花丸ちゃん、ダイヤさん、曜ちゃん……曜ちゃんはどうだろう……ちょっと怪しい。
 ただ犯人と思しき二人に比べれば、怪しさは低レベルだ。
 鞠莉さん、善子ちゃん。
 この二人が犯人の確率は著しく高い。

 鞠莉さんの場合は資産がある。
 精神を入れ替えさせる技術を持っているかもしれないし、
 面白がって何かをするケースが多々ある。
 動機は不純だし、もしかしたらの域は出ないけど……。

 善子ちゃんの場合は動機がある。
 その、彼女は梨子ちゃんが好きなのだ。
 もちろん恋愛感情的な意味で。
 梨子ちゃんのことをリリーとハートマーク付きで呼んでいるのを私は知ってる。
 私と二人きりになると不機嫌そうな表情でお手洗いに行っちゃうし……。
 善子ちゃんならもしかしたら黒魔術的な何かを使って――

「そうだ!」
「どうしたの千歌ちゃん」
「善子ちゃんにLINEしよう! 梨子ちゃんが誘えばすぐに来るはずだから!」
「え、なにそれ、どういうことなの? ちょっと色々と怖いんだけど」
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/15(木) 23:00:38.60 ID:MA4S9pzD0
 私は一応、Aqoursのリーダーとして善子ちゃんとLINEしてる。
 ほとんど既読スルーされるけど……。
 冗談で梨子ちゃんとデートなうって書いてツーショット写真を送ったら――

「……入れ替わり事件の犯人はきっと、善子ちゃんだ」
「え、えー!?」
「動機、技術、どちらもハッキリしてる、梨子ちゃん!」
「な、なに!?」
「私今から、M字開脚するから、それを写真に撮って!」
「わ、私の身体だよ!?」
「もとに戻りたくないの!?」

 辛抱強く説得を続けていくと、ようやく梨子ちゃんは折れた。
 元から押しに弱い性格っていうのもあるかもしれないけど。
 そのかわり、昨日のデートの続きがしたいと赤い顔で(注・私の顔です)言われました。
 おかしいな、私の貞操も危機なのではないでしょうか?

 AqoursのLINEを使って画像を送ろうとしたら、恥ずかしくて舌噛んで死ぬ!
 と言われてしまったので、私の携帯から先のM字開脚を送る。
 ご丁寧に、COME INと書かれた画用紙を持って。
 返事は3秒できた。
 普段は既読がついて無反応が多いのに……
 内容は以下の通り

「リリー♡に何かしたら殺すからね!」
「もしも身体が入れ替わったままならこのままオナニーする」
「リリーと入れ替わるのはヨハネだったはずなのに!」
「さっさと元に戻す方法を考えること!」(梨子ちゃん)
「その口調……これは違うのよリリー♡」
「もとに戻さなかったら、千歌ちゃんとエッチするから!」
「えー」
「リリー! 悔い改めるのよリリー! リリーカムバーック!」

 その後、1時間ほどしてやって来た善子ちゃんの手で元の体に戻る。
 今後こんなことしたら、千歌ちゃんと結婚するから! と梨子ちゃんに宣言され、
 善子ちゃんは涙目で私に殺意を向けた。

 私が丸損したパターンだろコレェ!?
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/15(木) 23:56:50.92 ID:pspXFbbGO
>>466
サシ飲みでメンバーそれぞれとの交流見るのも楽しい
472 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/16(金) 10:10:23.22 ID:uZr8im/SO
千歌ちゃんの派手な下着…気になります
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/16(金) 15:28:36.32 ID:CwVIHSto0
(お題 邪神ルビィ)

 A-RISEとかμ'sのフィギュアは高値で取引されている。
 特に10分の1スケール高坂穂乃果はその出来の良さで、ニコニーブログでも紹介され
 人気に火がつき、今でも入手困難の代物である。

 一方、ミッドナイトキャッツというグループがいる。
 東京でも指折りのスクールアイドルで、μ'sの予選通過の足かせとなったことでも有名。
 ルビィの読んでいた専門雑誌でも表紙を飾るなど人気も根強い。
 彼女たちの活躍から数年後、念願のフィギュア化。
 しかし――

 出来の良いフィギュアが女神と称されるように、悪いフィギュアは邪神と呼ばれている。
 μ'sは前者で、ミッドナイトキャッツは後者。
 一方さり気なくフィギュアの賞味期限というものは長い、向坂環や久寿川ささらあたりは
 ゲームが発売十数年経っても現役選手として息の長い活躍をしている。
 もちろん、邪神と呼ばれた彼女たちも、彼女たちと同じように長い間ネタにされ続けている。

 果たして、Aqoursで一番最初にフィギュア化される黒澤ルビィはどちらになるのか?
 ――発売はなんと2ヶ月後。
 ラブライブの本戦も終わり、二年生に進級しようとする時期である。
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/16(金) 16:13:35.65 ID:CwVIHSto0
 発売日には黒澤家に皆集まることになっていた。
 留学や大学の準備で忙しいはずのメンバーも、落ち着かない様子で集まっている。
 特にルビィの姉であるダイヤは、張り切って10セットも購入してしまったから(特典ぱいぱいでかみかん付き)
 
 事前情報を入れないように工夫をし、ポーズの撮影をしたルビィも出来上がるまで自分には見せないようにお願いした。
 まあ、スポンサーのマリーは所々情報が入ってきていたから、100セット買おうとするダイヤを全力で止めたけど……
 なんというか、できれば1年ほどかけてフィギュアを作成してほしかったけど、Aqoursの賞味期限がそこまで持たない
 そんな風に判断したのかも分からない。
 これの売れ行き如何で第二弾、渡辺曜が作成されるらしいけど、正直私はお蔵入りすると思ってる。

「さてさて皆さま方、ルビィのお披露目が始まりますわ!」

 綺麗にラッピングされ中身が見えないようにされている箱を掲げ、ダイヤが宣言。
 みんな一様にテンションが高く、笑みを浮かべ、期待に満ち溢れた目をしている。
 ルビィだけは緊張で倒れそうなくらいだったので、マルが体を支えていた。

 ――楽しかったのはここまでだった。
 もてなしのために用意された料理にはほとんど手を付けられることはなく、
 果南が焼酎とかはないのか! とやさぐれた、ちょっと待って未成年よ?

 しかし、ルビィはこの状況をあえて利用した!

「いつもニコニコ! あなたの隣に黒澤ルビィです!」

 できの悪いフィギュアを持ちながら、あえて女神たちを紹介する番組は大ヒット。
 10分の1黒澤ルビィを作った会社も大喜び! 第二弾! 高海千歌(曜には断られた)の作成に至る。
 しかし、ルビィ以上の悪神が出来上がり、ルビィの放送はさらにメンバーを増やすこととなった。
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/16(金) 16:17:19.82 ID:CwVIHSto0
次回は

(お題 名(迷?)探偵果南)

(お題 山登り嫌いなのに好きと勘違いされた凛ちゃん)

でお会い出来れば。
それと今日中にアラ絵里のスレ立てができれば。
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/16(金) 19:11:39.26 ID:umRbfh1Q0
ルビィ、千歌、どんまい……
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/16(金) 22:27:34.16 ID:06e4oJ+zO
アラ絵里待ち
478 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/17(土) 03:20:18.98 ID:XEcVgPSX0
16日中に建てるとか言って遅れました! 申し訳ないです!

アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1518804924/

埋め立てとかに遭ったら、またしたらばで立て直すと思います。
その時はまたURLを貼りますので、お付き合いいただければ幸いです。
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/17(土) 08:35:33.29 ID:XEcVgPSX0
(お題 山登り嫌いなのに好きと勘違いされた凛ちゃん)

 海未ちゃんと一緒に山頂アタックしたときから、凛は登山が好きじゃない。
 遠足でよく山に連れて行かれたことがあったけど、景色はそれほど変わらないし
 歩いて辛かったとか、お友達と喋り倒していたという記憶しか残ってない。
 だから、だから今の状況は非常に解せない。

 凛は今、登山部のみんなから熱烈な歓迎を受けている。
 正直な話、そんな部活があることすら知らなかったんだけど……
 時間は数十分前に遡る。

「というわけでして、登山部部長の高山さんです」

 海未ちゃんが唐突に連れてきたのは、登山部部長の高山さん。
 なんでも、μ'sのトレーニングメニューを考案してくれたみたい。
 凛たちはラブライブ!の優勝を目指しているから、さらなる基礎体力の強化に励んでいる。
 自分としてはそれよりも、ダンスの練習がしたいところなんだけどなー。

「海未ちゃんから紹介のあった、高山だぴょ?」

 ――キャラが濃い。
 ぴょなんて、普通の人間がつける語尾じゃないニャ。
 しかしながら、μ'sのために作られたメニューを見る限り、かなりの理論派。
 今流行している体幹トレーニングや加圧トレーニングまでフォローしている。

「えー! 凛はかよちんを背負って階段上り!? 潰れちゃうニャ!」
「凛ちゃん」
「もちろん、腕たてしながら、花陽ちゃんを乗っけるのも構わないぴょ?」
「潰れる未来は変わらないにゃあ」
「凛ちゃん?」
480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/17(土) 08:58:50.04 ID:XEcVgPSX0
 閑話休題。

「うーん、でも足腰は基礎の基礎、μ'sのダンスを見ていると、まだまだ個々の力の差があるぴょ」
「もっと簡単でお手軽にトレーニングする手段はないのー?」

 ギランと高山さんの目が輝いた。その発言を待ってたと言わんばかり。

「もちろん! 富士山を毎日登頂すれば! 簡単にトレーニングできるぴょ!」
「それはいいですね!」
 
 海未ちゃんがノリノリになった。
 みんな(絵里ちゃんはぽかんとしているけど)の視線が、何とかして止めてくださいと言い始めたので
 凛はなんとかして話を逸らすことにする。

「ふ、富士山といえば、ブラタモリにも出てきたよね! しかも2週も!」
「その番組をチェックしているとは、凛ちゃんは山好きだったぴょ?」
「も、もちろん! 凛、山が大好き! 好きな山は羊蹄山!」

 手振りを交えながら口八丁でトークしていくと、ガシッと高山さんと海未ちゃんから肩を組まれる。
 背中に冷や汗が流れ落ちた。

「か、かよちん! た、助けて!」

 ぎぃぃぃやぁぁぁ!? な、何をするニャァァァー!?
 や、やめるニャ! 凛が一体何をしたっていうんだにゃ!
 痛いにゃぁぁぁ!!
 ラーメンが食べられなくなっちゃうにゃ!!
 お箸が握れなくなっちゃうにゃああ!!
 かよちーん! 助けるにゃぁぁぁ!!
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/17(土) 09:15:19.15 ID:XEcVgPSX0
(お題 名(迷?)探偵果南)

 ――内浦で殺人事件が起ころうとしていた!
 何とかして解決するのだ名探偵カナン!(ナレーション郷田ほづみ)

「曜ちゃんが悪いんだよ、私に黙って千歌ちゃんとエッチするから」
「ま、待って! わ、私が悪かった! だから殺さないで!」
「聞く耳を持たないわ」

 渡辺曜の首にノコギリが引かれようとしたその時!
 桜内梨子の身体が崩れ落ちる!

「た、助かった……?」
「ふふ、また未然に殺人事件を防いでしまった」
「だ、だれ!?」
「松浦果南……探偵さ」

 松浦果南は名探偵である。
 本人がそう言っているのだから間違いない。
 行く先々で殺人事件を起こし、数人殺されてから事件を解決する名探偵(笑)とは違い
 カナンは事件が起きる前から事件を解決してしまうのである! 
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/17(土) 09:27:44.40 ID:XEcVgPSX0
 今日も事件が起ころうとしていた。

「お金がないずら……コンビニ強盗をしてお金を稼ぐしか……」

 覆面をかぶるのは国木田花丸。
 趣味は麻雀とパチンコ。
 昨日は大負けをした上、給料日までは20日以上もある。

 リュックの中に包丁を入れ、黒っぽい服装に身を包み、身をかがめながら出かける。
 そして目的のコンビニへと足を伸ばし、店員の津島善子に包丁を向け――

「か、金を……!」

「ぎいぃいいぃいやぁ〜〜!!何するずらァー!!!
やめてずら!!!

マルが何したって言うんずらぁー!!!!!!
痛いずらよぉー!!!!!!!
読書が出来なくなっちゃうずら・・・
ペンも握れなくなっちゃうずらよぉー!!
千歌ちゃーん!!!!助けるずらぁー!!!!!!!!」

「松浦果南、探偵さ」
「探偵は良いけど、強盗さん、白目向いているわよ」
「事件に犠牲は付きもの、彼女も運が悪かっただけ」

 名探偵カナンは時折警察のお世話になる。

「解せぬ……」
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/17(土) 09:42:48.69 ID:fmcPCPNzO
自分から事件を起こしたら世話ねーよ!
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/17(土) 11:20:00.51 ID:17ciGOpSO
タータラッターナマレバーッユッーケーッ

コンビニ強盗未遂事件
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/17(土) 17:38:14.14 ID:XEcVgPSX0
(お題 ラブライブの舞台が異世界だったら)

 スクールアイドルとは、みんなを笑顔にする魔法を使う存在である。
 また、この世界の住人は皆、魔法を使うことができる。 

 今から150年ほど前、この世界は世界大戦により疲弊しきっていた。
 その中に現れたのがスクールアイドル。
 高坂ほむらを中心に結成されたグループがミチャーム。
 世界を熱狂させた。

「その高坂ほむらと同じ苗字を冠する存在……高坂穂乃果……気になる」
「μ's、確か……県内ランキング30位以内にも入れていない、弱小だったはずだな?」
「ええ、現在は特段光るところのないありふれたスクールアイドルにしか見えない、ネットに上げられている映像を見た限り」
「高坂なんて名字、結構いるじゃないの」
「確かに、杞憂なのかもしれない――」

 私が高坂穂乃果の写真を見たときには驚愕で顎が外れそうになった。
 生き写しと言わんばかりに似ているのだ、高坂ほむらと高坂穂乃果は。
 恐らくだけど、スクールアイドル運営部はμ'sを揉み消そうとしている。
 ――その存在が、危険すぎるから 

「会いに行くしかない」
「正気かツバサ」
「ええ、もしも世界を変えるほどのスクールアイドルの芽が潰されようとしているのなら、私はそれを許さない」
「こうなっちゃったら、ツバサはもう止められないものねえ」
「二人は練習をしていて、私一人で変装していく」
「馬鹿を言うな」
「そうよツバサ、もし仮に、本当にμ'sが優れたアイドルなら、見てみたいじゃない?」
「英玲奈、あんじゅ……」
「それに、もしも高坂穂乃果が高坂ほむらの血縁なら、優れた魔法使いの可能性がある」
「護衛が必要じゃない?」
「……二人とも体よくサボりたいだけなんじゃないわよね?」

 英玲奈とあんじゅは視線を明後日の方向に向けた。
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/17(土) 17:52:50.09 ID:XEcVgPSX0
 アキハヴァラを出るのは久しぶりだった。
 基本A-RISEの活動は、映像を通じて民衆に発信されているから。
 認識阻害魔法と、念のため強力な身体強化魔法をかけてもらい、3人して歩く。
 トーキョーは世界でも有数の大都会だけど、全てがそうってわけじゃない
 路地を曲がれば、子猫が散歩でもしていそうな舗装されていない道も存在している。

「あんじゅの田舎はこんな道ばかりなの?」
「まさか、もっとひどいわよ、一日中、虫の声が聞こえるような場所」
「あんじゅお家かえる!」
「ぶっ飛ばすわよ英玲奈、まあ、UTXに来たばかりの頃は、田舎に帰りたいと思うことも多々あったけど」

 他愛もない話をしながらも、周囲の警戒は怠らない。
 私達に気づくほどの魔法使いがいるとは思えないけど、念には念を入れてだ。
 スクールアイドルは怨恨を買っている場合もあるから。
 特に――同業者には。

 オトノキは大きかった。
 UTXも世界有数の施設を取り揃えているし、私達の練習場所なんてドームだ。
 それに比べれば狭いことは狭いんだけど……。

「のどかねえ」
「まったくだな」
「さて、μ'sはどこで練習をしているのやら」

 一応他校の生徒だから、まずは職員室に行って挨拶をする。
 同じスクールアイドルだから、練習風景を見たいと行ったらすぐに入ることが出来た。
 ちなみにそんなことをUTXで言えば追い出されるか、ブラックリストに入れられるか。
 これがもし性別が女性ならそれくらいで許されるかもしれないけど――
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/17(土) 18:10:56.13 ID:XEcVgPSX0
 μ'sは体育館の片隅で練習をしているとのことだったので、早速向かう。
 それと同時に私は少し落胆していた。
 もしも、彼女たちが優れたスクールアイドルなら、その才能を見出されて広い場所で堂々と練習ているはずだ。
 仮にμ'sが素晴らしいスクールアイドルだとしたら、この学校を管理しているのがよほどの能無しか――

「運営部と繋がっているか」

 後者だとすれば、もうすでに私達の行動を認識している可能性が高い。
 まさか襲い掛かってくることなどはないだろうけど、警戒は常にしておかなくては。

「英玲奈、あんじゅ、その、歌声が聞こえない?」
「いや、幻聴ではないのか? 部活に励んでいる声ならば聞こえるが……」
「ええ、たしかに体育館に近いから声は聞こえるかもしれないけれど」

 でも微かに風に乗って、声が聞こえる気がするのだ。

「緊張でもしているのか、ツバサ」
「あらやだ、珍しいじゃない」
「緊張ね……たしかにそうかもしれない」

 もしかしたら、奇跡を見られるかもしれない。
 そう思うと自然と心が跳ね踊るような気がしてならないのだ。

 体育館にたどり着き、事情を説明すると怪訝そうな表情を浮かべられた。
 私たちに好意的ではないとかそういうわけじゃなくて、なんでμ'sに会いに来たのと言わんばかりだった。
 
「確か、体育の端……あれか?」
「8人組のユニットだったかしら?」
「いない」

 高坂穂乃果がいない。
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/17(土) 18:20:16.27 ID:XEcVgPSX0
「あらあら残念ね、ただ、映像で見るのと違って、なかなか可愛いじゃない」
「うむ、ダンスも揃っているし、曲も歌声もいいじゃないか――確かに、化けるかもしれないな」

 μ'sのパフォーマンスは正直想像以上だった。
 今は高坂穂乃果はいないみたいだけど、金髪の少女を中心としてキレのあるダンスをしている。
 ちょっと見た限りでは、県内のスクールアイドルランキングの上位をうかがっても良いくらい。
 いや、それどころか――

「UTXでも指折りのアイドルと比べても遜色ない」

 9人揃っていない状態でもこれならば、仮に全員集合してダンスをすればどうなるのか。
 私は生まれて初めて背筋に寒気を覚えた、今までどんなスクールアイドルにだって気後れしたことなんて無いのに。
 もしも彼女たちの存在が秘匿されているのだとすれば

「あのー、見ない顔ですね!」

 振り返るとオレンジ色の髪をした少女――ん?
 何か違和感がある。
 別に特段オーラがあるとか、たしかに高坂ほむらにそっくりだとか、そういう感触ではなくて。

「あなた、性別は?」
「……え?」
「何を言っているんだツバサ、どこからどう見」

 時が止まった。
 これは比喩でも何でもなく、あらゆる世界のあらゆる場所が止まった。
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/17(土) 18:32:45.27 ID:XEcVgPSX0
「すごい……穂乃果が魔法を使っても、まだ動けるんですね」
「ちょっと苦しいけどね……さすがは高坂ほむらの子孫と言ったところかしら」
「緊張感を覚えたのは初めてです」
「あらかじめ言っておくけれど、私たちに敵意なんて無いわ」
「でしょうね」

 私達をどうするつもりなのか、まったく読めない。
 手に掛けようとすれば、恐らくすぐにでもできる。
 そうしないのはきっと、もうすでに私達の正体に気がついているからだ。

「憧れだったA-RISEの方に出会えて、穂乃果は嬉しいんですけど……」
「自己紹介するわ、綺羅ツバサ、あなたの知っている通りA-RISEのセンターよ」
「世界トップアイドルが、穂乃果にどんなご用ですか?」
「興味本位で会いに来たと言って、信じてもらえる?」
「とても、穂乃果にはそれほどの価値はありませんから」

 何を言っているのかと思った。
 高坂ほむらと瓜二つの容姿、優れた魔法力、これだけでも誰もが会いに来る価値がある。
 目立つことを望んでいないのか、何か別に理由があるのかまではわからないけど――

「穂乃果たちは、この高校の廃校を阻止したいだけなんです、それ以上のことはしたくない」
「無理よ」
「廃校を阻止するのがですか?」
「あなた達が力を隠すことをよ」

 特に、先ほどから止まったふりをしている黒髪の少女あたりは、殺意を隠しきれていない。
 まともに戦えば私が勝つだろうけど、9対1では分が悪すぎる。
490 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/17(土) 18:47:55.09 ID:XEcVgPSX0
「穂乃果たちを見逃してくれるつもりはありませんか」
「逆じゃない?」
「別にトップアイドルになるとか、歴史に名を残すとか、そういうのは良いんです」
「……私たちに取引をさせてくれるの?」
「はい、だって穂乃果、A-RISEのファンですし」

 嬉しいことを言ってくれる。
 好奇心は猫を[ピーーー]ということわざがあるけれど、
 そんな猫の馬鹿げた行動で仲間を失うのは辛いものがあるから――

「私のことはどうしたってかまわない、でも、この二人に罪はないの」
「では、穂乃果たちのことは放って置いてくれますか?」
「あなたたちが本当に廃校を阻止したいなら、それは出来ない相談ね」
「……? なぜです?」
「気づいていないの? あなた達の存在は隠され続けているのよ?」

 意図的に情報を隠されているのなら、高坂穂乃果だって馬鹿じゃない、すぐに気がつく。
 でも、そのことを認識されないように、運営部が動いているのなら話は別だ。
 
「ネットでもあなた達のことはほとんど認識されないようにされている
 恐らくだけど、大多数の子たちは顔すらわかっていないんじゃないかしら」
「まさか、そんな」
「あなた達、ライブはしているの?」
「校内では……でも、なかなか上からの許可が降りなくて、外では」
「どうやって廃校を阻止するつもりなの?」
「……すみません」

 別に責めているつもりはないけど、しょげた姿を見せられると来るものがある。
 申し訳ないというのとも違う、なんだろうこの感覚は……胸が弾むような? そうでないような?
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/17(土) 19:02:34.36 ID:XEcVgPSX0
「なら、行動は一つね、私達を利用しなさい」
「利用って」
「私達と対決しましょう、一応トップだからコネはあるのよ?」
「μ'sが勝てると思いますか?」
「私達だって負けるつもりはないわよ、でも……」

 でもの先を言うのは、ちょっと悔しかった。

「時代の寵児になれる才能を、きっとあなた達は持ってる」
「褒め過ぎじゃないですか?」
「私達なんてきっと時代の波に飲まれてしまうわ……でも、それじゃ悔しいじゃない?」
「……わかりました、やります」
「その意気よ」

 そして、時は動き出す。



 UTXに命からがらと言った感じで戻ってきた私達は、早速ライブの申請をした。
 オトノキとの対決はもちろん受理なんてされなかったけど、口コミで噂を広げた。
 ――A-RISEと並ぶようなスクールアイドルがいて、その人達と対決するらしい。

 イーストハートとか、ミッドナイトキャッツあたりのトーキョーの2番めグループが憤慨したけど、
 状況を事細かに説明したら納得してくれた、と思う。
 噂は波のように広がり、やがて運営部も折れた。
 もちろん、私達に絶対に勝つように言うのも忘れなかった。

「私たちに敗北の二文字なんて似合わない」

 だけど、恐らく私たちは負ける。
 そこで人生が終わるわけじゃない、まだ先がある。

「まあ、無理だったら、あんじゅの田舎帰るわ」
「それは帰るとは言わない、厄介になるっていうのよ」
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/17(土) 19:05:17.48 ID:XEcVgPSX0
主人公が穂乃果指定でした……すみません、3レスめくらいで気づいたんですが
もうそこまで行ったら……
異世界要素もあんまりなかったので、本当、申し訳ないです。

お題を募集します。
>>493>>497 くらいまで

よほどのことがない限り次はアラ絵里(凛ちゃんとの飲み会編)です。
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/17(土) 19:06:33.49 ID:XlCNmX+QO
もしもにこと真姫の年齢(学年)が逆だったら
494 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/17(土) 19:11:50.22 ID:aMCmf6kkO
化物ルビィ
495 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/17(土) 19:23:57.40 ID:XneIuYCPO
絵里と善子とチョコレート
496 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/17(土) 19:24:09.95 ID:FwUT494D0
実は堕天使などが生息する世界の出身の善子
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/17(土) 19:31:24.16 ID:NSeFmqsv0
海中写真コンテストに優勝した果南
498 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/17(土) 19:53:47.58 ID:/rgJcr920
理事長、頭を打って自分をことりと思い込む。と巻き込まれたほのにこりん
499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/17(土) 19:58:33.43 ID:17ciGOpSO
真姫ちゃんのファンクラブ1号だと思われてる穂乃果
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/17(土) 19:59:05.26 ID:f62DZxyIO
赤点ばかりを取ってしまった穂乃果が親にどうやって隠すかの話
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/17(土) 20:01:34.83 ID:XEcVgPSX0
お風呂から上がったら、結構なお題が!
今回から、レス番の順番通りとは行かないかもしれないので、
そのあたりはご了承ください。

では、アラ絵里で。
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/18(日) 14:30:08.56 ID:3q5gIlsj0
(お題 赤点ばかりを取ってしまった穂乃果が親にどうやって隠すかの話)

 赤点の基準というのは高校によって違うみたい。
 私の通う音ノ木坂学院は、平均点の半分以下が基準となる。
 つまり、平均点が80点なら40点。20点なら10点となってる。
 今回の学期末テストにおいて、私こと、高坂穂乃果は半数以上の教科で赤点だった。
 ちょーっと、μ'sの活動で忙しかったかな……あはは……あは……。

「まずい、見つかったらお小遣いが減額ってレベルじゃない……!」

 ちなみに赤点を取ると、補習が終わるまで部活動に参加できない。
 もしそうなればμ'sの活動ができないということであり、廃校阻止に赤信号が灯る。
 だからできるだけ補習は早急にクリアをして、部活動に復帰しないと。
 とは言っても、補習のための勉強ばかりをしている場合じゃない。
 今μ'sは夏休みのライブに向けて猛練習を重ねており、絵里ちゃんを中心にメニューがもうすでに決まっている。
 学校での活動は参加できないけど、家では必死になって振り付けを覚え、トレーニングを重ねないと。

「とはいえ、学校で勉強する? みんなが練習する脇で? 図書室でやる? ああ、もう埒が明かないよ」

 もうすでにμ'sのメンバーは私が赤点を取りまくったことを知っている。
 絵里ちゃんとか希ちゃんあたりにはバレないようにしていたら、海未ちゃんがさっさと喋ってしまった。裏切り者!
 その流れでもうすでに雪穂が残酷な現実を知ってしまった。
 おかげでお小遣いが賄賂でに半分減った。解せない。

「恐らくユッキーは黙っててくれると思うけど、家で勉強していたら確実にバレる……!」

 雪穂にうまくごまかすよう要求したら、きっとさらなる賄賂を求められるに違いない。
 となればなんとかして、自分の力だけで補習を乗り切らないといけない。
 よーし! 穂乃果頑張る! やるったらやる!
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/18(日) 14:54:20.42 ID:3q5gIlsj0
 家では勉強が出来ないので、早寝早起きをすることにした。
 練習で疲れているからと早く布団に入り、朝早くの夜が明ける前には制服に着替え出ていく。
 そこで神田明神にまで足を伸ばし、ちょっとウトウトとしているうちに明るくなり始めるので勉強を始める。
 一応、朝練も部活の範疇に入っているので、参加することはできないから、
 教科書とノートを友達にして、ぶつぶつと呟きながら一人寂しく過ごすのである。

 そんな生活が1週間続いたあたりで、私に変化が生じてきた。
 なんと、授業がよく分かるようになったのだ。
 今まで何を言っているのかちんぷんかんぷんだった英語の授業も、数学の授業も、
 というか国語以外の全部の授業で理解が進むようになった!
 それだけじゃない、勉強が楽しくなりはじめて、朝起きるのが苦にならなくなりました!
 早ければ早いほどありがたい、神田明神の長い階段を往復するのも、ありがたい。
 ――海未ちゃんはそんな穂乃果のことを、気持ち悪いと最低な表現をしました。そんなことを言うのは真姫ちゃんだけでいいです。

 そして臨んだ補習。
 勉強もバッチリして、おおよその範囲をカバーした私に死角などなかった。
 どんどんと問題を解き、その日のうちに採点が帰ってきて、部活動の参加を許可された。
 しかし待っていたのは絵里ちゃんと海未ちゃんのお説教。
 もっと前から勉強をしておけばよかっただの、もうテストで赤点を取ったら退部してもらうだの
 そんな風に穂乃果を蔑ろにしていると、いつか損するんだからね! と、お説教にうなずきながら考えていたら、集中しなさいと怒られた。

 そしてやって来たお小遣い日。
 今日まで隠し通してきたのは奇跡だと言っても良い。
 お父さんはともかく、お母さんはかなり鋭い性格をしているから。
 どこでその地獄耳を発揮して、私の補習のことを知ったかもわからない。
 でも、もしそうだったらすでに怒られるか何かしているはず、何も言われなかったってことはバレなかったってこと。
 
「さてー、今月のお小遣いはどれほどかな〜?」

 封筒の中身を見て、私は落胆した。
 半分以下に減らされたお金を見て悟る。

「バレてた……あはは……」
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/18(日) 17:31:28.52 ID:3q5gIlsj0
(お題 理事長、頭を打って自分をことりと思い込む。と巻き込まれたほのにこりん)

 人間というものは、頭が重い。
 意識を失って倒れるとどうなるかって言うと、頭から地面に落ちる。
 ゴチーン! とすごい音を立てて倒れるので、聞いた人間がパニックに陥る。
 ――ということに、以前驚かせた真姫ちゃんが倒れて気づいた。

 だから、人を驚かせるときには万全の注意を払わなければならない。
 そもそも驚かせるなという話かもしれないけど、それでは滾った10代の欲望は満足できない。
 
 今回のターゲットはことりママこと理事長。
 頭から倒れれば救急車で運ばれかねない、もしいたずらがバレれば退学かもしれない。
 だけど、そのスリリングな状況が心地良い。
 今回いたずらに挑戦するメンバーは、矢澤にこ、星空凛、そして私、高坂穂乃果の3人だ。

「大変にゃ! 理事長! 今ちょっと前にパソコンのメールに、音ノ木坂学院に爆発物を置いたって!」
「冷静になるのよ星空さん、そういうのはだいたい、いたずら目的。話を大きくすればこちらが損するだけ」
「それが、穂乃果怪しい袋を見つけちゃったんです!」
「穂乃果ちゃん……待って、私自らが調べるわ、あまりに怪しければ警察に連絡をしないと……」
「理事長……さすがの正義感にこ!」
 
 今はその正義感がいたずらに都合がいい。
 理事長先生とともに、いかにも怪しげな袋を置いた場所へと向かう。
 パッと見怪しいけどぎりぎり自分でなんとかしようと思うくらいの袋の量が置かれていた。
 凛ちゃんとにこちゃん渾身の設置である。

「穂乃果ちゃんたちはここで待っていて、私が、なんとかしてみるわ」
「はい! 理事長……お気をつけて!」

 二の足差し脚忍び足……ジリジリとにじり寄っていく理事長にバレないように近づく。
 そして、彼女が袋に触ろうとした瞬間!

「「「ドーン!!!!!」」」
「きゃああああああ!!!」

 理事長は頭から崩れ落ちた。ゴチーンとすごい音がした。
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/18(日) 18:09:04.78 ID:rz5TEq6/0
娘の友達じゃなければ退学不可避
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/18(日) 18:12:37.64 ID:33rMRXOYO
冗談じゃすまないレベルのドッキリで草
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/18(日) 19:32:09.17 ID:3q5gIlsj0
「あわわわ……やばいにゃ!」
「さ、三十六計逃げるに如かずよ!」
「こ、ことりちゃんと友達の私はだいじょうぶ!」

 理事長の体がもぞもぞと動き出した。
 とりあえず生きていることに安堵した我々は、今までのことはすべてなかったコトにする作戦を取る。

「う、うーん……」
「理事長! 理事長! 目を覚ましてください!」
「だめよ穂乃果! 頭を打っているかもしれない時は迂闊に揺らしては!」
「で、でも! もしこんな状態の理事長を知ったら、ことりちゃんが!」
「白々しいにゃ……」

 理事長は体を起こし、焦点の合わない視線をこちらに向ける。
 その姿は、もうすぐ死にそうな人が最後の力を振り絞って、家族の姿を見ようとするのに近かった。
 理事長なんですぐ死んでしまうん?

「あら……穂乃果ちゃん……にこちゃん……凛ちゃん……」
「り、理事長!?」
「理事長ってだぁれ? 私はことりだぉ?」

 アカン。

「……ふ、フルネームを」
「みぁみこぉりぃ!」
「さり気なく、声が日高さんからまきいづみさんに変更されているわね……」
「小倉唯さんかも」

 アカン。

「こ、ことりちゃん、年齢は?」
「ろぉさぁい!」

 理事長(アラフォー)が6歳を名乗った件。
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/18(日) 19:40:44.62 ID:3q5gIlsj0
「ほぉかちゃぁ!」
「は、はい!」
「らっこ!」

 ……抱っこ?

「ご、ごめんねぇ、今ちょっと腕が痛くて、こっちのにこちゃんがしてくれるって」
「ちょっと穂乃果!?」
「はぁく! はぁく!」
「ほら、にこちゃん! 抱っこしないと退学だよ!」
「ぐぬぬ……」

 だっこというより、抱え上げるというのが似合う表現で、にこちゃんはファイト一発理事長を抱っこした。
 さすが小さい妹がいるお姉ちゃん。

「にぉちゃん! もぉ! もっとぉ!」
「ぜぇ……ぜぇ……」
「にこちゃんの顔がアイドルにあるまじきにゃ……」

 その後3分ほどで、にこちゃんはギブアップ。
 しかし理事長はさらなる提案をしてきたのだった!

「おしぃお!」
「潮?」
「おしっこって言いたいんじゃないかな?」

 おしっこ!?

「は、はやぅ! もれちゃぁ!」
「り、凛ちゃん! 受け止めて!」
「何が楽しくてババアの放尿を受け止めなきゃいけないにゃ!」
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/18(日) 19:55:08.63 ID:3q5gIlsj0
「ほら! ここにトイレがありますよ―、ことりちゃん!」
「や、やめるにゃ! な、なんでそんな強い力で拘束するにゃ!」
「とぉぃえすゅ!」

 じょぼぼぼぼ……

「うへっ! あへっ! ぺ! ぺっ!」

 地面に引きずり倒した凛ちゃんの顔面に向かって、勢い良く放尿する理事長。
 これちょっとしたスキャンダルじゃない?

「も、もう、凛……お嫁に行けない……」
「まあまあ、ほら、タオルだよ」
「おめぇはいいにゃ! ていうか、お股拭いたタオルを渡すなや!」
「凛ちゃん先輩だよ」
「オメェなんか先輩じゃない!」

 凛ちゃんガチギレ。
 今度、マメフェス2を歌うんだけど、これきっとお蔵入りする雰囲気だよね?

「ほぉかぁちゃぁ!」
「はいはい、なんでしょうことりちゃん」
「うんち!」
「え?」
「ここですゅ!」
「っ!? ちょっと待って、にこちゃん! 凛ちゃん! その拘束はシャレにならない!」

 地面に引きずり倒され、理事長の使い込まれた(注・性的ではありません)お尻の穴を向けられて

「や、やめて!? やめ、やめろって言ってんだろ! お、おい! く、くそぉぉぉぉぉ!?」
「精一杯味わうにゃ」
「因果応報にこ」

 ブリブリブリブリッ!ブパッ!ブボボッ!ブリブリブッ !
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/18(日) 19:57:10.92 ID:3q5gIlsj0
 ほ、ほら、たまには汚くても……申し訳ない。

次は(お題 真姫ちゃんのファンクラブ1号だと思われてる穂乃果)か
アラ絵里(A-RISEとの飲み会編)or(ことりとの飲み会編)でお会い出来れば。
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/18(日) 20:10:38.89 ID:3tlLLOPMO
自業自得とは言えこれはひどいwww
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/19(月) 03:05:46.62 ID:JQnpysBUO
>>510
A-RISEとも交流あるのか
ニートエリチカ意外と顔広いのな
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/19(月) 16:45:05.49 ID:Rl1FIj1M0
(お題 真姫ちゃんのファンクラブ1号だと思われてる穂乃果)

 どうも!
 マッキーファンクラブ会長を努めております、西条という者です。
 結成はわずか2ヶ月前ながら、会員数は100名を超えました! 
 これも、マッキーの魅力が突き抜けているからだと存じます、いえいえ私の力などではございません。

 しかしながら解せないことがあります。
 マッキーに喜々として、私はファンクラブの第一号でありますと宣言したところ、困ったような笑みを浮かべられ、

「ファンクラブの第一号は違う人だと思う」

 と言われてしまったのです! 当初はその悲しみで会長を辞そうと思いましたが、みんなに止められ現在に至ります。
 では、マッキーのファンクラブ第一号とは一体誰なのか、無い知恵を絞って考えてみました。

 マッキーは私の調査によると、μ'sに加入する前から3人で活動する彼女たちに楽曲を提供しています。
 つまり、この3人のうちの誰かに曲を褒められるか、ファンになるかのいずれかをしたのであろうと。
 案外チョロいところもあるマッキーでありますから、手放しで褒められれば鼻も天高く伸びたのでしょう。

 μ'sの作詞担当園田海未。
 彼女たちの曲の9割は海未さんが作詞しているそうです。
 悲恋ソングからコミックソングまで幅広く作っていますが、作曲は10割マッキー。
 マッキーの負担が大きすぎやしないかと思いますが、他はハーモニカすら吹けないポンコツなので仕方ありません。
 しかしながら、海未さんがマッキーを見出すことはないと思います。
 長年の勘……といえば聞こえは良いのですが、調査によると、彼女は恥ずかしがり屋で知らない新入生に
 話しかけることなど出来ないだろうと察したのです。
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/19(月) 17:42:40.72 ID:Rl1FIj1M0
 μ'sの衣装担当、南ことり。
 デザインから裁縫まで全てをこなすのが彼女です。
 負担が大きいですが、マッキーを除いて、針に糸を通すことすら出来ない阿呆ですから仕方ありません。
 初期メンバーということに加え、比較的マッキーとも仲のいい彼女ですが、
 ファンクラブ第一号というのは無いと思いました。
 マッキー加入時には、彼女は衣装作りで忙しく、下級生のマッキーに声をかけるのは難しい。
 それに彼女も交渉上手とはいえない一面があるので、第一号の選択肢からは外すのでした。

 最終候補、μ'sの不動のセンターであり、リーダー、高坂穂乃果。 
 性格はとても硬派とは言いづらく、どちらかと言えば難があり、結構周りを困らせているトラブルメーカー。
 しかしながら、ツンデレの矢澤にこや絢瀬絵里を加入させた交渉能力には光るものがあり、
 自身のファンのほとんどが信者と呼ばれるほどに入れ込んでいるという、魔性の乙女。
 μ'sのメンバーの殆どがほのキチであるという噂もあり、初期メンバーの園田海未や南ことりはやばいこと入れ込んでいるらしい。

 マッキーが高坂穂乃果の毒牙にかかったと考えれば、あのデレっぷりにも考えが及ぶ。
 なにせマッキーと来たら、愛は太陽じゃない?にはじまり、Mermaid festa vol.2 ?Passionate?、Someday of my life、もうひとりじゃないよ
 高坂穂乃果メインの曲が多すぎるのである。作詞をしている園田海未あたりに脅されているという可能性も無きにしもあらずだけども
 上記の曲はマッキーファンクラブのメンバーの中でもえらい評判が良いのである。もちろん曲がね?
 
 ファンクラブの第二号とされてしまった、私西条だけども、甘んじて第一号は譲ってやる。
 だが! マッキーの処女を奪うのは私だからな―! 私だからな―!
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/19(月) 17:43:26.90 ID:Rl1FIj1M0
では、次はアラ絵里
(A-RISEとの飲み会編)でお会いできれば。
516 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/20(火) 00:55:17.18 ID:2EAZ7nmx0
(お題 海中写真コンテストに優勝した果南)

 果南さんの家はダイビングショップを経営している。
 全国を飛び回っているご両親と一緒――などということはなく、
 昔気質のおじいちゃんと一緒に、お客さんに色々と教えながら、自身もダイビングに勤しむのだ。

 以前に私も手伝いをしに行ったことがあったけど、慣れているメンバーとそうでないメンバーで仕事の差が如実に出て
 早々に戦力外になり、ダイビングから帰ってきたみんなをもてなす料理を作るチームに入れられた。
 
「海中写真撮影コンテスト?」
「そうなんです、果南さん」
「あー、たまにうちの周りの海でも写真撮影している人がいるよ」

 かなり迷惑なんだよね、とこともなげに言った。
 自分が地雷を踏んだのかもしれないと、ちょっと考えつつも話が変わらないように

「賞金が出ます」
「あー、でもこれって結構なベテランが参加しているんでしょ? 初心者の私には」
「ビギナー部門があります」
「ビギナー? つまりは初心者ってこと?」

 そうです。
 ダイビングの経験が少ない人も、ビギナー部門に投稿することが出来ます。

「へえ……でもほら、うちには水中カメラなんて気の利いたものはないし」
「お貸しします」
「……随分と私を買ってくれているみたいだけど、賞金なんてきっと貰えないよ?」
「……その、私のおばあちゃんが水中カメラを買ってくれたんですけど、私には使えなくて……」
「ああ……」
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/20(火) 01:18:40.17 ID:2EAZ7nmx0
 果南さんの目にやる気が浮かび始めた。
 長い間おじいちゃんと一緒に暮らしているせいか、お年寄りの話をすると彼女は弱い。
 もっとも私だって賞金の一部を山分けしようとか、そんな下世話な目的で果南さんにカメラを渡したわけじゃない。

 私のおばあちゃんの余命はわずか半年。
 そんな身体の中、私のためにカメラを買ってくれた。
 それが水中撮影専用というのはご愛嬌だけども、なんとかおばあちゃんが生きているうちにこのカメラを使いたいのだ。

 そしてもしも、写真を観てもらうことができれば、おばあちゃんも元気になってくれるかもしれないから。

「わかったよ、梨子のおばあちゃんの事は私も知っているし、たしかに元気になって欲しいもんね」
「ありがとうございます、果南さん」
「でも、梨子もダイビングするんだよ、千歌と曜にはフォローさせるからさ」
「はい、撮影は難しいにせよ、同じ景色を観ておばあちゃんに説明したいです」

 そして後日。
 ダイビングスーツに身を固めた、千歌ちゃん、果南さん、曜ちゃん、そして私の4人は海に潜った。
 淡島近くの海はとてもきれいで、魚達がなんでも知ってそうな雰囲気を持っていた。
 カメラを持ち先導をする果南さんに遅れないよう、 千歌ちゃんや曜ちゃんにフォローをしてもらいながら
 ぐんぐんと水の底に潜っていく姿を、浅い場所で眺めながら、彼女がカメラを向けて撮影していくのを見る。
 


 撮影された写真の一部は、手紙を添えて私のおばあちゃんに贈った。
 たいそう喜んでくれたらしく、カメラを贈った甲斐があったと何度も親戚に言ったという。
 しかしその2週間後、容態が急変しおばあちゃんは亡くなってしまった。
 
 果南さんと私は涙に暮れたけども、写真コンテストのビギナー部門の結果が出るのを待つことにした。

「じゃあ、せーので見るよ、せーのでね」

 写真を編集部に送ってから数カ月後、ついに雑誌の発売日を迎えた。
 入賞の発表は雑誌の発売に変えているから、今までは連絡がなかった。
 Aqoursのメンバー全員で雑誌の内容を観て――

 私と果南さんは思い切り抱きしめあった!
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/20(火) 03:15:16.57 ID:2EAZ7nmx0
(お題 絵里と善子とチョコレート)
(注意・このお題ではμ'sとAqoursは同い年のスクールアイドルという設定です)

 友チョコという文化がある。
 その言葉のとおり、お世話になった友人にいつもありがとうの思いを込めて送るチョコレートのことだ。
 まあ、実際は異性に送る機会もない女性ばかりが集まって、傷の舐め合いをするというのが正解。
 
 今年のラブライブはA-RISEの優勝で幕を閉じ、μ'sは東京代表になれずに敗退。
 Aqoursはラブライブ本大会に出場するも、北海道代表のSaint Snowに破れ敗退。
 2月らへんは、大会も終わり割と暇ということで、秋葉原でチョコレートの渡しあいをすることになった。
 なお3年生メンバーのほとんども入試試験を終了し、あとは結果を待つばかり。

【メイド喫茶みるみるみるく】

 高海千歌ちゃんたっての希望で、チョコの渡しあいはメイド喫茶にて行われることになった。
 ここはμ'sのメンバー南ことりがアルバイトをしていた喫茶店である。
 カリスマメイドがいなくなってしまったとは言え、お店の女の子のレベルは高い。
 こういう場所に慣れていないAqoursのメンバーは、このお店の魅力に夢中になり始めていた。

「じゃあ、今から数字の書かれたくじ引きを引いてもらいますので、同じ番号に当たったメンバーにチョコを渡してください」

 司会進行は私、絢瀬絵里。
 もうほとんど引退したようなものだから、穂乃果がやればいいと思っていたけれど、
 ダイヤちゃんがエリーチカが良い! とワガママを言ったのでこうなった。 
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/20(火) 03:26:36.20 ID:2EAZ7nmx0
 μ's、Aqoursのメンバーがそれぞれ、1〜9と書かれたくじ引きをやや緊張した面持ちで引く。
 結果は以下の通り

 高坂穂乃果 桜内梨子
 南ことり   黒澤ルビィ
 園田海未  渡辺曜

 西木野真姫 高海千歌
 星空凛    国木田花丸
 小泉花陽  松浦果南
 
 矢澤にこ  小原鞠莉
 東條希   黒澤ダイヤ
 絢瀬絵里  津島善子

 μ'sとAqoursは割と仲がいいけども、中にはほとんど会話したことがないというメンバーも居る。
 私が当たった津島善子ちゃんは会話をした経験がほんの数回という有様。
 果たしてこのイベント、うまくいくんだろうか……。



「エリー」
「え、ええ、善子ちゃん」
「……ヨハネよ」
「では、ヨハネで。ヨハネちゃん、チョコレートをどうぞ」
「ええ、ありがたくいただくわ……これは手作り?」
「そ、そうね、はじめてだから不格好で美味しくなかったらごめんなさい」
「よ、ヨハネも気合を入れて作ってきたわ……失敗してしまったかもしれないけれど」

 お互いにチョコを手渡しし、封を開ける。
 中には随分と美味しそうなチョコレートが五個入っている。
 いっせーのせで食べましょうということだったので、顔を見合いながらチョコを口に入れる。



 カンカンカーン! 
 ダブルノックダウン!!!
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/20(火) 05:00:35.72 ID:peDnOKICO
好物なのに作るの下手かw
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/20(火) 10:59:09.56 ID:TYHICbISO
この場合の真姫千歌が気になる
522 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/20(火) 21:03:21.79 ID:2EAZ7nmx0
(お題 実は堕天使などが生息する世界の出身の善子)

 幼いころ、ヨハネの身の回りには悪魔と堕天使がいた。
 そんなことを言えば、ずら丸からかわいそうな人を見るような目で見られるに違いない。
 でもそうではないのだ。
 ――ヨハネは異世界人なのだ。

 一番わかり易い言葉で言えば、ヨハネのいたところは霊界と呼ばれる場所である。
 どういう存在がいるのかというと、悪魔とか天使とか、色々。
 魔王はいるけど勇者はいない、王と言っているけど別に偉くもない。
 王がいるなら魔界なのではないかと疑問に思うかもしれないけど、神王もいるから
 霊界という表現が一番適切だと思われる。

 ヨハネを見れば分かる通り、霊界出身と言ってもさほど地球のヒトとの大差はない。
 もちろん、魔法みたいな能力を使える存在もいることはいる。
 でもほんの一握りだし、魔法よりも便利な兵器がたくさんあるから目立たない。
 地球で言うなら、ちょっと頭のいい人レベル。特に意味がない。

 ファンタジーとか、異世界もののゲームとかラノベとかでよく見る魔王。
 現在でも年賀状と文通のやり取りしているマブダチだ。
 年齢こそ大きく離れているけど、姿はわりとダイヤさんに似ている。胸の大きさだけが違う。
 
 私の本名は本当にヨハネだ。地球ではなんだっけ、男性名らしいけど。
 魔界ではわりとポピュラーで、○子みたいな感じ、だから地球に来た時私も善子になった。
 そうそう、今度霊界に里帰りすることにしている。
 地球の人間を一人連れてきてもいいと言うから、リリーでも誘おうか。

 P・S
 地球で小悪魔と呼ばれる人はたいてい霊界出身なので、多少常識が通用しなくても勘弁してあげてほしい。
 そう、あのμ'sのやざ(文献はここで途切れている
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/20(火) 21:54:33.65 ID:2EAZ7nmx0
(お題 化物ルビィ)

 わたくしの家には地下牢がある。
 黒澤家の一人娘として育てられた自分にとって、地下牢の真実を聞かせられた時、憤慨しか浮かばなかった。
 妹がいる。
 しかもその人物は残虐な化物であると。

 仮に。
 それが凶悪な化物であるなら、なぜ黒澤家単体で管理しなければいけないのか。
 疑問はもう一つ。
 仮に殺害できるような存在であれば、なぜひとおもいに命を奪わないのか。
 地下牢に軟禁して、寿命が尽きるまで生かして、事実を隠蔽し続ける。
 本当に凶悪な化物ならば、こちらに危険が及ぶような存在ならば、早急に処理することが必要なのではないか。

「私は長女として、妹の存在を知り――黒澤家の長になる」

 地下牢までの道のりは大したことはなかった。
 元から早寝の黒澤家の大人たちは、夜になると物音さえ立て無ければ起きることはない。
 後は見回りをしている使用人に金銭を握らせれば、問題はすべて解決する。
 もっとも、金銭など渡さなくても、わたくしがお願いすれば大抵の願い事は通じる。

 地下に入ったのは初めてだった。
 黒澤家は元から広大な土地に建てられた大きなお屋敷だけど、地下まで広いとは。
 ろくに明かりもないから、壁に手を付けてゆっくりと進んでいく。
 何十分かたったくらいだろうか、周りの空気が変わった、それと臭気がする。
 嗅いだこともないような、嫌悪感を示す匂いが、わたくしの行き先に存在する。
 ――これ以上行けば命の危険があるかもしれない。

「もしも、姉の姿もわからない、化物の妹ならば……何のためらいもなく殺せるでしょうね」

 化物に拳銃が通用するかどうかはわからないけど――
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/21(水) 01:38:37.42 ID:EbH6t7MA0
 最初地下牢を観た時、随分と拍子抜けをした。
 誰もいなかったのである。
 何かが腐ったような匂いや、血液の香り、ヒトの肉が焼けるような臭気。
 とにかくヒトを不愉快にさせるにはどれか一つあればいいという匂いが、
 連続してわたくしに襲い掛かってきたのだから、少しだけ帰りたくなったのも無理はない。

 でも、誰もいないのな――!?
 安堵した瞬間に迫りくるナニカに、思わず拳銃を構える。
 影のようにやって来たそれは、グチュ、グチュという音を立てながら姿を変えていき、やがて人の形になった。

 赤い髪をした少女がこちらを観ていた。
 敵意は感じられないが、明らかに相手は人外である、何を考えているのかわからない。

「ごはんの時間?」
「残念ながらそうではありませんわ」
「あなた、今まで来ていた人たちとぜんぜん違う」
「当然ですわ、私は黒澤家の当主となろう存在なのですから」

 少女がにこやかにしているのはここまでだった。
 目つきは鋭くなり、殺意を放っているオーラで全身を包み込む。

「慌てるものではありませんわ、ルビィ」
「……るびぃ?」
「あなたの名前ですわ。サファイアとルビィで、どちらにするかずいぶん悩みましたのよ」
「私の名前……」
「あなたがその気なら、来なさいルビィ……ヒトとしての生活を、はじめましょう?」
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/21(水) 01:56:25.65 ID:EbH6t7MA0
(お題 もしもにこと真姫の年齢(学年)が逆だったら)

 西木野真姫、17歳。
 音ノ木坂学院高校、生徒会長。
 生徒と先生の期待を一心に受け、日々仕事をこなしている。

「真姫」

 副会長職を務める絢瀬絵里が、真姫に向かって話しかける。
 その表情は困ったというか、どう反応したら良いのかわからないと行った感じだった。

「また、アイドル研究部? 確か、元は一年生が申請してきた部なのよね」
「そう、その部活動に、先日講堂でライブを行った3人が加入して、さらにもう二人入ったの」
「……へえ、ずいぶんと熱心なのね」
 
 髪の毛をくるくるいじりながら、真姫はひとりごちた。
 彼女はスクールアイドルと行ったものにまったく興味がない、というか、会長職にも興味はない。
 偉大に受験するためには、もう一分一秒が惜しい、こんなことをしている場合じゃない。
 ただ――昔から貧乏くじを引くのだけは得意なのよね。

「わかったわエリー、今度私から、アイドル研究部を視察しましょう、それで場違いな活動をしているようなら……」
「本当に真姫が生徒会長でよかったわ、私が快調だったりしたらどんだけ苦労を溜めたかわからないもの」
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/21(水) 02:08:21.21 ID:EbH6t7MA0
 真姫がアイドル研究部に顔を出したのは、その日の遅くだった。

「あ、会長! ありがとうございます、講堂でのライブを許可していただいて」
「別に、大したことではないわ、空きにあなた達をぶち込んだだけよ」
「それで今日は、何の御用でしょう生徒会長」

 園田海未が真姫を警戒したような視線で出迎える。
 生徒会とアイドル研究部とはあまり友好的な関係ではなかったから、当然かも知れない。
 もとより、アイ研は矢澤にこのワガママから誕生した部活動だったから。

「ええ、あなた達が廃校阻止に動いていると聞いてね、激励をしに来たの」
「……そうですか、ありがとうございます」
「でも、諦めるならすぐに言って、曲作りもままならないあなた達にスクールアイドルは無理だと思うから」

 音ノ木坂学院、スクールアイドルμ'sはA-RISEのコピーユニットとして始める。
 学内ではかなりの評判にはなったが、スクールアイドル公式サイトでの人気は著しく低い。
 μ'sの近くの高校にはA-RISEがいる、コピーユニットを見に来るくらいなら、A-RISEを直接見た方がいいに決まっていた。

「そういえば生徒会長は、ピアノを演奏できるんでしたよね」
「ええ、昔取った杵柄というものね」
「μ'sに興味はありませんか?」
「残念ながら、ただ」
「ただ?」
「私の心を動かすことが出来たなら、曲作りくらいは手伝ってあげてもかまわないわ」

 そう言いながらも、真姫はそんな未来は訪れないことを悟っていた。
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/21(水) 02:13:12.00 ID:EbH6t7MA0
 お題小説に時間がかかって申し訳ありませんでした。
 これからお題を募集するのですが、ド深夜なので恐らくこないとおもいます。
 なので、ちょっと少ないなというときには、バイトが終わって帰ってきて昼寝した後に
 また再募集をかけたいとおもいます。

 では、お題募集

>>528>>533 くらいまで。

次はアラ絵里の(園田海未との飲み会編)でお会い出来れば。
528 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/21(水) 02:15:55.02 ID:j6N0T/fL0
よしまる中身入れ替わり
529 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/21(水) 02:16:56.94 ID:f6s1EF12O
黒澤家の闇
530 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/21(水) 02:18:10.84 ID:PnUvASw7O
目が覚めたら裸で抱き合って寝てたちかりこ(千歌に覚えなし)
531 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/21(水) 02:22:43.76 ID:i/oqsj6DO
全員堕天済みでAqours結成
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/21(水) 03:29:48.06 ID:DiftFzna0
近江塩鶏麺
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/21(水) 03:34:21.03 ID:HEh6XFKAO
うちっちーロシアンルーレット
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/21(水) 05:53:31.90 ID:NL5W1/u80
実は勝手にいなくなる、迷子になる、難しい話は基本理解していないおバカなツバサ
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/21(水) 06:30:29.87 ID:Z+mqaug7O
謎の覆面レスラー、マスクドデカミカン
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/21(水) 06:39:29.36 ID:uOUjIu360
曜ちゃんがファザコン過ぎる(Aqours全員出演。出番の量は任せます)
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/21(水) 06:46:56.98 ID:OL9WT8kvO
彼氏がいると偽っていて未だに処女で家ではジャージで過ごしているアラサー希
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/21(水) 09:54:13.66 ID:kaE4IxtOO
>>524の続き(中学編)

範囲的と時間的に無理かな?
539 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/21(水) 10:15:22.36 ID:i+I0JAm4O
aqoursの胸のサイズが入れ替わる
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/21(水) 10:55:27.20 ID:tSDr+xwSO
4月の海に飛び込もうとする梨子ちゃんを止めたのが果南ちゃんだったら
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/21(水) 11:40:56.68 ID:EbH6t7MA0
こんなに大量にお題をいただけるようになるとは、後はペースの向上だけだ。
というわけで今回は締め切ります。

3日くらいで完了できると、良いなあと思ったり。
542 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/21(水) 15:29:02.70 ID:EbH6t7MA0
(お題 黒澤家の闇)

 光あるところには闇がある。
 黒澤家においての光がダイヤとルビィであるならば、
 闇は屋敷の奥座敷に幽閉されている一人の少女でしょう。
 名前は黒澤サファイア。
 遥か彼方の宇宙からやって来た、水星人である。

 水星と言っても水金地火木土天海の水星ではなく、未だ人類が認識できていない、
 本当に遠くの水の星だから、水星人。
 人類はやはり水がなければ生活が出来ないらしい――そのことは割りとどうでもいいことだが。

「サファイア」
「ダイヤでやんすか」
「今日はAqoursの練習があって遅れましたわ、さ、今日もあなたの星のことを話してくださいまし」
「本当にダイヤは私のことが好きでやんすね、こんな宇宙人を拉致して話が聞きたいなんて」

 サファイアの話す話には不思議がたくさんある。
 それは、ファンタジー小説だとか、サイエンス・フィクションなどと似た部分があった。
 
「では今日は、ダイヤの通っている学校と同じだけどちょっと違う、学園都市についてお話するでやんす」
「ああ、小説によくある……」
「学園都市ラポポールは、旧都市を改築して作られたもので、みんなの憧れでやんした」
「夢のような場所だったんですわね」
「あたいも、沢山勉強してラポポールに行ったでやんす、その時の生活は忘れられない――」
543 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/21(水) 15:29:36.26 ID:EbH6t7MA0
 ある時いつものようにAqoursの練習を終えて家に帰り、奥座敷に向かうと、サファイアが床に伏していた。

「サファイア!」
「ダイヤでやんすか……」
「サファイア! どうしましたの!? 調子が、調子が悪いんですの!?」
「……お別れの時が来たでやんす」
「そ、そんな……!」
 
 慌ててサファイアを抱き上げたわたくしは、彼女の身体が発熱していることがわかった。

「熱がありますのね……体を冷やしましょう……そうすれば」
「ダイヤ、お願いがあるでやんす」
「……な、なんでも聞きますわ……」
「もし、今やっているスクールアイドルが軌道に乗ったら、惑星アクアニムのことを歌詞にしてほしいでやんす」
「……わかりましたわ、3人しかいないグループですもの、勝手は通りますわ」
「それから……残念なお知らせがもう一つ……」
「なんですの?」

544 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/21(水) 15:30:08.55 ID:EbH6t7MA0
「あたいのことは、あたいが消えた瞬間全て忘れてしまうでやんすよ」
「サファイアのことを……すべてですか……?」
「正確には、あたいのことだけ、あたいが話した話は、ダイヤの記憶に……」
「サファイア! 逝ってはダメですわ! サファイア!」
「ダイヤ……あなたに会えてよかった……」

 こうして、黒澤家の闇は払われた。

「……どうしてわたくし……こんなところに?」



「ダイヤさんって意外とファンシーな歌詞書きますよね、何か参考にしているものはあるんですか?」
「わたくしにもよく分かりませんけど……」

 千歌さんに歌詞のコツを聞かれて答えていると、天啓のようにアクアニムという言葉が浮かんだ。
 その言葉単体では意味が通じ辛いのでAQUARIUMに変更した。
 ――恋になりたいAQUARIUM。

「空をみあげていると、歌詞が降ってくるのですわ、宇宙と交信しているといいますか……」
「ダイヤさん病院に行きましょう」

 心配げな目で見られた。
 ――解せない。
545 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/21(水) 16:20:54.45 ID:EbH6t7MA0
(お題 彼氏がいると偽っていて未だに処女で家ではジャージで過ごしているアラサー希)
 
 ウチは高校時代のジャージがお気に入り。
 お腹周りが多少気になるようにはなってきたけど、バストサイズに変化はほとんどないから
 こうしてウチが全盛期の頃の服装をしても何も問題はないんや。
 世間一般では、こういう、すっかり枯れた女の子のことを干物女っていうらしいけど、ウチは違う。
 なにせウチの書く文章で全国の乙女はキュンキュンしとるからな、悠久の魔法使いのぞみんと呼んでもええんやで。

 ――その乙女は腐っているとか、ウチが腐っていて、もはや発酵しているとか言うたらアカンよ?

「お、エリちからLINEや」

 μ'sでは唯一の処女仲間(ついでに言えば彼氏もいたことがない)のエリちからのLINE。
 他のメンバーとはすっかり交流が途絶えてしまった、ハブにされたんと違って、単純に彼女らは忙しすぎるから。
 
エリー:恋人が……できました……

「ファッ!?」

のぞみん:現実と2次元をごっちゃにしたらアカンで
エリー:違うの! ほ、本当! 後輩の子に突然告白されて、断れなくて
のぞみん:そんななし崩しに、ええい、高校時代の生理エリちはどこ行ったんや!
エリー:でも、本当にいい子で、私も彼に憧れていた部分もあったから……
のぞみん:許さんよ、許さんよ! お母さんに黙って彼氏作るなんて!
エリー:でも、希も彼氏いるし、みんな結婚しちゃったし……もう私一人処女でデートもしたことがないなんて嫌よ!

「あー、そんな設定もあったなあ……」
546 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/21(水) 16:21:37.54 ID:EbH6t7MA0
 ことの始まりは高校卒業して数年後、リリホワの三人が集まっての飲み会。
 海未ちゃんがなんとお見合いして、しかも結婚するという話を聞き、急遽執り行われた飲み会でのこと。

「海未ちゃんも結婚かあ……凛は今の彼氏とは結婚する気はサラサラ無いなあ」

 凛ちゃんカミングアウト。
 リリホワ唯一の彼氏いない歴=年齢と、いつの間にかなっていたウチは動揺を気取られないように
 お酒のペースを早くした。

「その……行為の時にすごく優しくて……」
「えー! そんな男の人いるのぉ!?」
「私はあまり女性らしくない体つきをしていますから、男性を満足させることができるのかと心配でした」
「海未ちゃん、凛の胸を見ながら言わないで」
「この年にもなって貞操を守り続けているなんて笑われるとおもいましたが、本当に優しくて」
「はへー、さすが園田のお母さんが選んだ人だねえ……」
「お婆上にも玄孫の姿を見せることができそうで、本当に良かったです……」

 あの海未ちゃんの下ネタトークを華麗に回避しながら、お酒のペースが早くなる。

「希ちゃんはそういう話しないよね、彼氏いないの?」

 お酒を吹き出すところだった。
 こんなところで、実は彼氏がいないどころか処女ですと白状してしまえば、
 途端に飲み会にお通夜みたいな空気を漂わせてしまうことになる。

「い、いるに決まってるやん?」
「えー、動揺してない?」
「こほん、ちょっと酔いが回っちゃったかな?」
「そうですよ凛、希ならばよりどりみどりでしょう」
「案外胸の大きなヒトって男の人は敬遠しがちなんだよ? 体目当てだって思われるから」
「そんなことないんよ凛ちゃん、実はウチ、μ'sの頃にも彼氏がおってん」
「ええーっ!?」
「それはまたにこが怒りそうな……よく隠していましたね?」
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/21(水) 16:22:20.67 ID:EbH6t7MA0
 しまった、ちょっと話を盛りすぎちゃったかもしれん。
 しかし処女脳をフル回転させ、高校時代から百戦錬磨のお姉さんを演じなければならない。
 お酒のペースがさらに増した。

「さっき凛ちゃんが言った通り胸の大きな子はモテへん、ウチの知り合いにも胸の大きな子がおるけどデートすらしたことあらへん」

 心のなかで謝罪をしながら、エリちの処女トークに終始した。

「はへー……処女をこじらせるとそうなるんだねえ……」
「と言うかその話は絵里ではありませんか?」
「本人の名誉を尊重して、あえてEさんというけどな……」
「やっぱり絵里ではありませんか」

 そんなエリちに彼氏ができるなんて……

エリー:そ、それでね、明日デートなの! 心構えを教えてほしくて……
のぞみん:獅子は千尋の谷から子を突き落とすんや
エリー:そんなこと言わないで希! せっかくできた彼氏の前で恥をかきたくないの!
のぞみん:というてもなあ……どんな子なん? 
絵里:俗に言う男の娘

「エリちあかん子に引っかかっとるやん……」

のぞみん:なら簡単やな、ウチとのデートを思い出すんや!
エリー:食べてばっかりだったじゃない! 最近ではお酒ばっか飲んで!
のぞみん:エリち普段はスーツなんやろ? なら私服とのギャップを作るんや
エリー:そ、そうね……! 一番いい服を引っ張り出して気合を入れるわ!
のぞみん:それで距離は近くにして、誘われたら応じる勢いで
エリー:誘われ……? って、えーっ!? 初デートからホテルコース!?
のぞみん:エリち、高校時代ならともかく、ウチらもうアラサーなんやで
エリー:それはそうだけど……
のぞみん:既成事実を作ってさっさと身体の虜にさせてしまうんや、そこから始めればええ
エリー:さすが経験豊富な希ね! 参考になったわ!

 罪悪感を覚えつつ、疲労を感じた身体をベッドに投げ出す。
 なんでこうなってしまったんやろうなあ……
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/21(水) 16:33:27.00 ID:tveC0+/sO
なぜどの世界線でもえりちはアラサー処女なのかw
549 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/21(水) 17:11:12.68 ID:lbd7k0LzO
エリチはアラサー処女だし、理事長は現実逃避ばかりしてるな
550 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/22(木) 01:51:04.01 ID:QV+quXHb0
(お題 曜ちゃんがファザコン過ぎる)

 Aqoursのメンバーがフルで揃っている時、これから練習でも始めますかと
 緩い空気から真剣なものに変わりつつあった際、渡辺曜さんの携帯電話が
 りんりんりんがべーと鳴り出しました。

「まったくこんな時間にやれやれでありますなー」

 と、困ったような声色で言う曜さんでしたが、その表情は緩みっぱなしでした。
 どうやら彼女は、相手によって着信音を変えているようです。

「あれはパパさんだね」
「パパさん?」
「曜のお父さんはお船の船長をしていてね、あんまり家に帰ることがないんだ」

 千歌さん、梨子さん、果南さんがコソコソと話し始める。
 しかしなるほど、曜さんのお父様の話は度々聞いたことがありましたが――
 もしや、曜さんはファザコンと呼ばれる存在なのではないでしょうか?

「ねえ、鞠莉さん」
「マリーもパパ大好きだよ?」
「電話に出る際にあんなデレデレしますの?」
「それはまあ……ないかも」

 鞠莉さんが肩を竦めます。
 曜さんの表情と態度はまるで恋人からの電話のようで、聞いているこちらが恥ずかしくなってきます。
 
「なんで曜さんは出る前に相手がわかったずら?」
「最近の携帯電話は、電話の相手によって着信音を変えられるんだよ」
「それは、未来ずらー!?」
「ちなみにずら丸の着信音は、ようかい体操第一にしているわよ」
「照れるずら〜♪」
「違う、そこはそういう反応じゃない」
551 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/22(木) 01:51:31.04 ID:QV+quXHb0
 機会に疎い(とは言いつつ最近インターネットは使えるようになった)花丸さんに、
 ルビィや善子さんが説明を加える。
 しかし、なぜ曜さんはお父様からのお電話の着信音を恋のシグナル Rin rin rin!変えているのか。

「もしかして、曜さんの中でお父様は気になる異性とも呼ぶべき存在なのでは……?」

 わたくしはそう結論付けるも、その想像に恐怖しか感じなかった。
 年頃の乙女として(ルビィはその点油断なりませんわ!)洗濯物を分けるとか、
 お風呂に入られてしまったら掃除して貰うとか、父とはできるだけ距離を取るようになるはず。
 繰り返しになりますけど、ルビィは一緒にお風呂に入るのも洗濯もが一緒になるのも平気、そろそろ教育しなければ……

「ダイヤさん! 渡辺曜! 転進するであります!」
「そんなことをゆる……」

 きぃぃー! パタン!
 文句を言う間もなく曜さんは屋上の扉から廊下に向かって出ていってしまった。
 防犯のため、荷物は全て屋上に置いてありますが、それを見事にスルーしての早業でした。

「あはは、曜ちゃんはパパさんのことになると目がないからねえ」
「でもどうしよう、今日はフォーメーションの練習だから陽ちゃんがいないと」
「困ったねえ」
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/22(木) 01:51:57.54 ID:QV+quXHb0
 あんまり困った様子のない、ちかなんコンビとおどおどと心配してばかりの梨子さんとの対比が素晴らしい。
 曜さんの俊足は果南さんでもとても追いつかないので、今日のところは諦めるしかありません。
 
「それではひとまず」
「曜ちゃんを尾行するでぜんそくぜんしーん! よーしこー!!」
「ちょ、だからヨハネだってば!」
「楽しそうだね♪」
「い、いいのかなあ、ダイヤさん戸惑ってるよ?」
「高速船の船長なんて未来ずら! 一度見てみたかったんだー」
「ルビィも行くね、おねえちゃぁも早く!」

 ……練習を。
 きぃぃー パタン! パタン! パタン!

「諦めなさいなダイヤ」
「鞠莉さん……」
「ほら、そろそろここにヘリが来るから一緒に乗りましょ?」
「ここはヘリポートでもなんでもないんですのよ!?」

 しかしながら全員分の荷物を抱え移動するのは、やはりヘリの力を借りなければ行きませんでした。
 


 そして私と鞠莉さんが一番最初に見た曜さんの姿は、ほっぺたにチューしようとしてすっ転び唇に当たってしまったところでした。

「破廉恥ですわーーーーーーーーーーーー!!!」
「ダイヤ、声が大きい」
553 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/22(木) 02:10:18.66 ID:QV+quXHb0
(お題 4月の海に飛び込もうとする梨子ちゃんを止めたのが果南ちゃんだったら)

 ――海の音が知りたい、そう思った私はたまたま見かけた海未に飛び込もうと準備していました。
 有り体に言えば、音ノ木坂学院の制服の下に水着を着て、飛び込める位置を探していたのです。
 4月の海は冷たいから馬鹿なことはよせ、などという自分を止めるような声が聞こえてくる気がします。
 
 でも、この気持ちはどうにも止められない。
 海に飛び込んだところで音が聞こえるかまではわからないけど……
 何もしないで手をこまねいているよりも、さっさと動いてしまったほうが良い
 参加していた美術部の部長の言葉である。

 私は着ていたブレザーを脱ぎ、シャツのボタンに指をかける。
 やがて水着姿へとなった私は、海に向かって全速力に走り出した!!

 ――しかし

「何やってんの!? 準備体操もせず、ダイビングスーツも着ないで、こんな時期に海に飛び込んだら死ぬよ!」
「は、離して……! 私はどうしてもこの海でしなければいけないことがあるの!?」
「離すわけ無いでしょう!? 自[ピーーー]る人を止めなきゃ犯罪なんだからね!」
「自殺ではありません! 海の音を、海の音を聞かなくては……!」
「このぉ、わからず屋がぁぁぁぁ!!」

 私の身体がふわりと浮き上がり、太陽に向かって放り投げられたと思ったら、

 ざばーん!!

 4月の冷たい海に身体を叩きつけられると、一瞬で体力を奪われ、身体が動かなくなっていく

「た、助け……!?」

 どんどんと沈んでいく身体を何処か第三者的な視線で眺めながら私は――自分が死んでいくことに気づいた。
 海の音は聞こえることはなく、やがてどんな音も――
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/22(木) 07:50:26.07 ID:jWF+ZoQYO
これマジですか?

マギレコ F9 こうへい id加速中 川本 ドトール いろは
マギレコ スプマン スレ ナッチ ガチャ まとめ しかめ
マギレコ カワモトレコード id加速 無罪 荒らし 対立煽り 鋼兵
水波レナ F9 メモリア 川本 ふゆぅ しかめ こうへい 秋野かえで
水波レナ サジェスト ぼっち いじめ ドッペル 無罪 荒らし コネクト
環いろは こうへい 柴宮団地 マギア F9 川本 七海やちよ 相手を思う
二葉さな F9 俺のスバラシイ体験談 ダメージカット 無罪 闇 カワモトレコード
二葉さな かわいい いい子 優しい 可愛すぎ 有能 強い 友達いない
https://www65.atwiki.jp/sajest/pages/39.html
555 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/22(木) 09:41:22.18 ID:QV+quXHb0
(お題 化物ルビィ あふたぁ)

 ルビィはわたくしの二つ下ということにしました。


 ――彼女を連れて、地下から戻った時に特殊部隊に囲まれましたわ。
 正直な話、そんな所にお金をかけるくらいなら、もっと地域の皆々様のために使うべき。
 私は呆れて言葉も出ませんでした。

「ルビィ、わたくしの思った通りの場所を狙いなさい、あと……食べてはいけませんわ」
「うん、お姉ちゃん!」

 時間としては2,3時間だったかと思いますが、ルビィとわたくしはいろいろな会話をしました。

「ここは……銃口……ようし……ルビィ、行きます!」
「うわぁぁぁ!?」

 特殊部隊の隊員の一人が悲鳴をあげる。
 持っていた銃(名前は往々にしてわからない)の先がどろりと溶け出す。
 一瞬呆気にとられていた、他の隊員たちは冷静だったのか、正気を失っていたのかまでは分からないが
 彼らは職務を忠実に実行しようと刃物(これも名前がわからない)を取り出し、声を上げながら向かってくる。

「ルビィ……靴にトゲトゲとした小石を入れておしまいなさい!」
「がんばルビィ!」

 隊員たちの間から悲鳴があがる。
 カクカクとした動きのまま、ガクリと膝を落とす隊員もいれば健気にこっちに向かってくる人物もいる。
 いかに特殊部隊の人員とは言えども、全力を出せない状態でこちらに向かうのは悪手だった。

 ――特殊部隊の人員が制圧されるのは時間の問題でしたわ。
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/22(木) 09:42:07.00 ID:QV+quXHb0
「よくやりましたわルビィ、さすがわたくしの妹ですわね」
「えへへ」

 抱擁を交わし合っていると、コツーンコツーンという足音が聞こえてくる。
 こんな場所で革靴など履く人はいないし、足音を高らかに響かせて歩く人もいない。
 感じるのは明らかな敵意と殺意、でも、わたくしにはもう一つ感じ入るものがあった。
 
「知り合い……ですの?」
「そうよダイヤ」

 聞こえてきたのは――

「鞠莉さん……果南さん……曜さん……」

 まるで友人の家に遊びに来ました、と言わんばかりの三人の格好に戸惑いを隠せない。
 少なくともわたくしが招待した覚えはないし、何より曜さんは家に来たことがない。
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/22(木) 09:42:48.87 ID:QV+quXHb0
「残念だよダイヤ、そんな化物を引っ張り出しちゃうなんてね」
「果南さん、見れば分かるでしょう? この子は人として生活すべき」
「ダイヤさん、残念だけど、人と化物は一緒には暮らせないんだよ」
「曜さん、それは偏見というものですわ」

 ジリジリと少しずつこちらに寄ってくる三人。
 これが知り合いでも何でもなかったら、躊躇いもなくルビィになんとかして欲しいとお願いするところですが。
 考えるのです黒澤ダイヤ……! この場を穏便に閉幕させるためには何が必要なのか!

「鞠莉さん、それ以上近づいたら……ルビィがわたくしを食べますわ」
「……! 卑怯よ、ダイヤ」
「なんとでもおっしゃいなさい」

 三人は私達が以心伝心であることを知らない、よしんば知っていたとしてもこの距離ではルビィが本当にわたくしを食べるのが先。
 アイコンタクトもかわさず、できるだけ視線も合わせないようにしながら、わたくしたち姉妹はその距離をぐっと近づけた。

「強情だね、ダイヤ……でも、なかなかいい作戦だ」
「でありますね、果南ちゃん」
「はあ、本当。わかった、わかった……この件は延命することにしましょう」

 鞠莉さんがやれやれとばかりに手を振り、他の二人も警戒を解く。
 わたくし達は身を寄せ合いながら、三人のさらに先、誰も居ないはずの空間を見る。
 こんなことでは負けません、たとえわたくしが命を失うことになっても、ルビィだけは――!
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/22(木) 09:43:38.18 ID:QV+quXHb0
と、中学生編に行く前にちょっと、買い物行ったりしてきます。
続きはその後、暫くお待ち下さい。
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/22(木) 11:17:27.99 ID:tm3lH9LSO
>>553
果南ちゃんェ…
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/22(木) 19:06:26.64 ID:QV+quXHb0
 わたくしが中学三年生の頃だから、ルビィは一年生。
 彼女に国木田花丸さんという友人ができました。
 わたくしは自分のことのように喜び、自分は吸血鬼ハンターとか
 水生物ハンターとかしか友人がいないことに激しく落ち込んだ。
 あの二人、わたくしを本当に友人と思っているのか、それとも観察対象と見ているのか
 激しく疑問になる瞬間がありまして――まあ、それはともかく。

 生徒会の仕事を終え、家に帰ると見知らぬ靴が置いてあったので、
 きっとルビィが誰かを招待したのだろうと思っていると、部屋の奥から悲鳴が!
 慌てて靴を脱ぎ、つんざくような声が聞こえた場所に向かうとルビィが花丸さんに押し倒されて抱きつかれていました。

「……」
「こ、これは、ちがっ! 違います!」
「おねえちゃぁ……」

 この状況は逆なのではなかろうか。
 ルビィの力は常任を遥かに超えるものであるし、何より姿を変化させればすぐに逃げられる。
 仮に花丸さんがハンターだったとしても、一人でのこのことやってくれば身元不明の遺体の出来上がりだ。
 ほら、ハンター同士には規定があって、迂闊に獲物を狩ることは許されてないから。
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/22(木) 19:06:57.40 ID:QV+quXHb0
「なるほど、二人は同意の上と」
「だから違うずらぁぁぁ!!」

 閑話休題。
 内容というのは以下の通りらしい。

 けつまずいた花丸さんがルビィに覆いかぶさる。
 ↓
 ルビィは慌てず騒がず、花丸さんに優しく声をかける。
 ↓
 しかし、ルビィの近くに3センチほどの蜘蛛が出現、苦手としている彼女は悲鳴をあげる
 ↓
 それがあまりに大きかったので、花丸さんはルビィに抱きつく。
 ↓
 わたくし到着(←今ここ)

「焦りましたわ、わたくしいけない現場に到着してしまったのかと……」
「妄想たくましいです」
「誤解を招くことをしたのは誰なのかと問いたいですわ」

 出会いとしてはあまり良くなかったものの、素直で良い子な花丸さんに親しみを持つのは早かったです。
 


 それから数日。
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/22(木) 19:07:25.99 ID:QV+quXHb0
「お姉ちゃん」
「あらルビィ、どうしました?」
「お稽古ごとは終わったの?」
「ええ、まあ、ルビィのためなら仮に終わってなくても終わらせますわ」

 この言葉にルビィは困ったように眉を寄せた。
 さ、流石に冗談です(遠い目

「花丸ちゃんにね、ルビィの正体を言わなきゃって思ってるの」
「……なるほど」

 居住まいを正し、ルビィに正対する。
 ピリッと張りつめた空気が部屋全体を支配し始めた。

「こういうの、ハンターの皆さんはどう思うかなって」
「そうですね、花丸さんと仲良くなった事は快く思っていないそうです」
「やっぱり」
「ですが、正体を明かすのは彼女たちはきっと歓迎しますわ」
「……どうして?」
「関係を破壊されるのを望んでいるのです、友人で無くなれば、自分たちも無用な心配をする必要はありませんから」

 しかし、自分で言っていてもなんだけど吸血鬼ハンター鞠莉さんは
 仕事時とそうでないときでギャップが有りすぎやしないでしょうか?
 通常時で今わたくしの言ったセリフを宣おうものなら、頭のネジの位置を確認してしまう。
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/22(木) 19:08:15.30 ID:QV+quXHb0
「もしも、嫌われちゃったら、ルビィ、なんとかするよ」
「……花丸さんなら、だいじょうぶでしょう」
「どうして?」
「意外にああ見えて、かなり図太いですもの」
「お姉ちゃん」



 そして後日。
 お稽古ごとが終わってから急いで着替える。
 ルビィの部屋をノックしてから入ると、そこには――

「お邪魔してます、ダイヤさん」
「……」

 Vサインをするルビィと、おずおずとした様子でペコリと頭を下げる花丸さんがいた。
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/22(木) 19:16:50.65 ID:QV+quXHb0
>>528
>>530
>>531
>>532
>>533
>>534
>>535
>>539

以上のお題を出していただいた方々、もう少々お待ちください……
それから誤字はスルーしてあげてください……海未に飛び込むとかどういう誤字だよ梨子ちゃん……
565 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/22(木) 19:29:24.25 ID:VrT+++TFO
うみりこを書けという暗示ですねわかります
自分のペースで頑張って
566 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/23(金) 18:25:30.29 ID:9E+3JlPe0
(お題 実は勝手にいなくなる、迷子になる、難しい話は基本理解していないおバカなツバサ)

 UTXの皆はツバサのことを誤解している。
 知的でクールだとか、小動物的な愛らしさとか、溢れ出るカリスマ性とか。
 今まで十数年しか生きてはいないが、あえて言おう、あんなバカいない。
 すぐにどこかに消えるし、迷子になるし、コーチの話も9割8分理解してない。
 だいたいボケっと突っ立っているだけでクールに見えるのだから羨ましい、私なんてすぐ表情が緩んでしまうのに。

 音ノ木坂学院に向かった時のことである。
 急にツバサが、穂乃果さんに会いたいとか言い出したので、我慢しろとそっけなく言ったところ。

「じゃあ私一人で行く! 二人は留守番でもしてればいいよ!」

 一人で電車にのも乗れないバカであるツバサが、誤って中央線でも乗ろうものならどこまで行くかわからない。
 松本あたりで発見される可能性もある、それだけは避けなくてはいけない。
 あんじゅと私は溜息を付いて、ツバサの唐突のワガママを聞くことにした。
 程なくしてオトノキにたどり着くと、μ'sが練習している屋上へと向かった。

「トイレ行きたい」

 来客用玄関で熱烈な歓迎を受けた私達は、職員が求めたサインに応じるなどの対応した。
 
「一人で行……って、いない!?」
「ダッシュで行っちゃったわねえ……」
567 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/23(金) 18:25:56.26 ID:9E+3JlPe0
 慌てて追いかけたが、すでにツバサの姿はどこかに消えていた。
 ――トイレの前で数分待ったが、現れる気配もないので諦めて屋上に向かう。

 私達に一番最初に気がついたのは、絢瀬絵里だった。
 
「あら、A-RISEの、統堂さんと優木さん」
「ツバサの姿はないか……こんにちは、μ's」
「ええ、でもどうしてここに?」

 ツバサのワガママだと説明すると、あいつのアホさを知ってるμ'sのメンツは、微妙そうな顔をした。

「それと、私達を破ったμ'sにはぜひラブライブの優勝を目指して欲しいからな」
「ビシビシ指導しちゃうわよー」
「優木さんにビシビシできるんですか」
「そういえばそうねえ……」

 考え込むあんじゅ。
 すると、屋上の扉がキィーっという音を立てて開かれた。

 現れたツバサは音ノ木坂学院のジャージを着て泣いていた。
568 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/23(金) 18:28:00.84 ID:wsbyMSUHo
ぽんこつかわいいツバーチカ…
569 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/23(金) 19:41:45.53 ID:KVclZR4SO
保健室に行ったのか…それとも誰かのを借りたのか…
570 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/23(金) 19:42:58.53 ID:3a6QaAS9O
廊下で泣いてて救助された説を推す
571 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/23(金) 20:18:34.43 ID:9E+3JlPe0
(お題 謎の覆面レスラー、マスクドデカミカン)

 スクールアイドルに次いで、スクールプロレスというものが流行り始めた昨今の日本。
 伝説の女子スクールプロレスラー、高坂穂乃果、綺羅ツバサ等の活躍もあって、女の子は戦うことに夢中だ。
 
「今流行っているレスラーと言えば、マスクドデカミカンね!」

 ルビィの持ってきたプロレス専門雑誌を見ながら、私、ヨハネは宣言した。
 マスクドデカミカン――年齢非公表、素顔非公表、得意技ドラゴンスクリュー。
 かろうじてみかん色の髪と、デカみかんサイズの胸を持っていることがわかっている。

「以前の男性プロレスラーとの決戦は燃えたずら〜」

 プロレス界のイケメン王子、酒井十輝との決戦。
 イケメンでありながら、基本ヒールの彼との対決は1時間にも及んだ。
 視聴率は奇跡の30%超え。
 最終的には毒霧をもろともせずに、首を持ってのジャイアントスイングでマスクドデカミカンが勝利した。

「ルビィも、最近鍛えてるんだぁ♪ マスクドデカミカンみたいになるの!」
「マルもやりたいなぁ、スクールプロレス!」
「寂れた浦の星じゃ難しいわねえ……せめて、UTX規模だったら……」

 ヨハネの通っている高校は、浦の星女学院という。
 全校生徒数が100人を超えるくらいの小さな高校で、もうすでに廃校が決まっている。
 1年生なんかひとクラスしかないし、今後新入生が入ってくることもない。
 UTXとはスクールプロレスの火付け役となった高校で、生徒数は浦の星の8倍。
 過去にはA-RISEというトリオがいて、音ノ木坂学院のμ'sと熱烈な戦いをした。
572 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/23(金) 20:19:06.40 ID:9E+3JlPe0
「それに部活を新設するのは9人必要ずら」
「なかなかに無謀よねえ……」
「ぅゅ……」

 部費が出ないということで、部活動の新設をするのは困難。
 部活動にならなければスクールプロレスの大会にも出られない。
 ヨハネも周りの知り合いとか、色んな人に掛け合ってみたけど8人しか集まらなかった。

「あと一人なんだけどねえ……」
「そういえば! お姉ちゃん言ってたよ! 2年に転校生が来るんだって!」

 何という運命的な予感。
 しかし、そんなにご都合よく行ったら苦労しない。

「リリーや曜さんに声をかけてもらうかなあ……」
「スクールプロレス好きとかだったら良いね!」
「なかなかお話みたいには行かないよ〜」



 ところ変わってここは二年生の教室。
 季節外れの転校生がやってくるということで、教室はざわざわとしていた。
573 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/23(金) 20:19:41.31 ID:9E+3JlPe0
「りーこちゃん! また、スクールプロレスの雑誌見てるの?」
「曜ちゃんスクワットしながら話しかけないでって言ってるじゃない」
「マスクドデカミカンになるでありますよー」

 私、渡辺曜。趣味は筋トレ。
 だけどあんまり筋肉がつかない体質みたいで、巨獣こと統堂英玲奈みたいにはなれない。

「はーい、みんな席についてー」
「転校生、楽しみでありますなー」
「ほら、曜ちゃんさっさと席に着く!」

 梨子ちゃんに注意され、フラフラと席に着く。
 
「じゃあ、みんなも楽しみにしている転校生を紹介しちゃうかな―、入ってきて―」
「はい!」

 ドアを開いて入ってきたのは――

「高海千歌です! 好きなものはスクールプロレス! この学校でもスクールプロレスがしたくてきました!」
「奇跡でありますよ!」

 挨拶代わりの飛び蹴り!
 しかし転校生さんは私の足を持つと、そのまま一回転した!

「み、見事なドラゴンスクリューであります!」
「あなたも! 見事なドロップキックだった!」

 ガシッと握手を交わす私達を、クラスメートは拍手で歓迎した!
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/23(金) 21:38:00.71 ID:KVclZR4SO
自分でつけたのかな?
575 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 08:37:01.28 ID:MAADYK9i0
(お題 うちっちーロシアンルーレット)

 真夏の浦の星女学院の屋上には、9体のうちっちーが揃っていた。
 皆緊張した面持ちで、手にした水(のようなもの)を持っている。
 すぐ飲めるようにしているため、顔の部分は露出したままだ。
 ちなみに汗はダラダラと流れている、どうやら暑いらしい。

 どうも、今回の企画立案者の新聞部山田です。
 このたびはAqoursの中で、真にうちっちーを操れるものは誰だ選手権を開催しています。
 どう考えても有利なのは、うちっちーのバイト経験のある渡辺さんなので、今回は特別ルールを設けました。
 小原さんが用意した水をまずはがぶ飲みして、その後はきぐるみの顔の部分をかぶったままダンス、
 最後まで立っていた者が勝ちというルールとなっております。

 熱中症予防のため、保健委員を中心とした救護班も配置済み。
 もう、誰かが倒れるもの前提です。

「まずはうちっちーロシアンルーレットから参りたいと思います、では各自……用意!」

 スタートと同時に水(のようなもの)をがぶ飲みするメンバーたち。
 リードをしたのは牛乳の早のみが得意だという国木田花丸! 
 ちなみにスタートと同時に、曲も流れ始めています。名前はジングルベルが止まらない(時期外れ)

 おおっと! 黒澤ルビィ! 水を飲んだ後に昏倒! 慌てて救護班が駆け寄ります!
 真っ赤な顔になった彼女に経口補水液を飲ませ、日陰へと移動!
 体力のない黒澤(妹)にはこの競技は厳しかった!

「では、はじまりましたAqours対抗うちっちー選手権、解説の織斑さん」
「はい、有利なのはどう考えても体力水ゴリラ松浦果南と、飛び込み選手渡辺曜でしょう」
「スタミナお化け水ゴリラの松浦果南ですが、水を飲み干した後はダンスがキレキレですね」
「ですね、まるで酔っ払っているようにも見えます」
「おかしいですね、飲んだのは水(のようなもの)のはずですが」
「一方ゴリラ以外のメンバーですが、真っ赤な顔はしているものの、まだ普通です」
「ああっと! 国木田花丸が津島善子を巻き込んで転倒! 両者ノックダウン!」
576 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 08:37:28.24 ID:MAADYK9i0
 残すは二年生と三年生のみとなりました。
 意外と頑張っているのは、生徒会長黒澤ダイヤ。
 しかしジングルベルが止まらないなのに踊っているのは日本舞踊! これは卑怯だ!

「┌メノ┌^ノ。 ^リ┐レズゥ…」

 あっとー? 桜内梨子の様子が……?

「┌メノ┌^ノ。 ^リ┐レズゥ…」

 なんと桜内! 高海に向かって飛びかかる! そして濃厚なレズキスだ―!
 そのまま唇を堪能した後で今度は渡辺曜に飛びかかる!

「山田さん! 大変です! Aqoursの飲んでいたものは焼酎でした!」
「あーっと! 停学寸前の小原の行動だー! 卑怯だぞ小原! お前は飲みなれてるだろー!」

「┌メノ┌^ノ。 ^リ┐レズゥ…」

 そして次々とレズの餌食になるAqoursメンバー! 残ったのは小原鞠莉と桜内梨子だー!

「松浦果南が倒れたのは痛いですね、小原鞠莉、レズの餌食になるしかありません」
「音ノ木坂学院でも有数のレズだったという情報がある桜内には、オハラの権力も通用しません」
「おっとー? 桜内、なんと小原から距離を取るぞー!」
「これはレズバリアー! 小原なんと卑怯です! 権力に物を言わせてのレズバリアー!」

 しかし、桜内梨子がさっそうと小原鞠莉に飛びかかる! レズバリアーを破壊しそのまま胸に抱きついた―!

「オハラを……食ってる……!」

 なんと優勝は桜内梨子! 桜内梨子にはうちっちーの中の人として恋になりたいAQUARIUMを歌ってもらいます!

「実況は山田!」
「解説の織斑でお送りました!」
577 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/24(土) 10:24:09.09 ID:dfjhpkvSO
シンクロ率400%
578 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/25(日) 09:36:53.48 ID:gwxnAmpw0
(お題 Aqoursの胸が入れ替わる)

「みんなー! シャイニー!」

 鞠莉さんがテンションも高くやって来た(遅刻)
 理事長職も兼ねている彼女だから、きっと仕事でもしていたんだろうと思い、みんな何も言わないでいると。

「あら、テンション低いわねえ、今日はみんなが喜ぶ薬を持ってきてあげたのに」
「薬?」

 小原家は別に製薬会社でもなんでもないんだけど、鞠莉さんは時折怪しい薬を持ってくる。
 以前試したのは男の子になっちゃう薬(被害者はルビィちゃん)
 その、男の子ってすごいね、あんなのを股間に付けてるなんて……ぜつりんとか、ぼっき時間1時間とか言ってたけどよく意味はわからない。

「そう! チカっち! これはね、胸のサイズが入れ替わっちゃう薬よ!」
「胸のサイズが……入れ替わる……」

 曜ちゃんと善子ちゃんの目が怪しく光る。

「はーなーせ! はーなーせ! 私は! 鞠莉さんの胸のサイズと入れ替わるんだ!」
「何言ってんのよ! ヨハネが巨乳になるの! 曜さんは黙ってて!」
「巨乳なら、果南ちゃんでも良いでしょうよ」
「Aqoursで一番になりたいの!」

 わーぎゃーと騒ぎ立てる二人を、回し蹴りで黙らせる果南ちゃん(怖い)
 曜ちゃんと善子ちゃんは地面に昏倒したまま動く気配がない(怖い)
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/25(日) 09:37:27.09 ID:gwxnAmpw0
「で、鞠莉、効果は何時間?」
「かなぁん、顔が怖いわー……でもそうねえ、確か1時間ってところかしら」
「じゃあ、私はルビィと入れ替わるよ」

 ぱっと目を輝かせるルビィちゃん。
 どうやら、胸のサイズ的には果南ちゃんは憧れらしい。
 でも恐らく、果南ちゃんがルビィちゃんと入れ替わりたいのは水の抵抗がないからだろうな……
 そんなことは露も知らず、ルビィちゃんは胸が大きくなると聞いて喜んでるみたい。

「チカっちは誰と入れ替わりたい?」
「そうですね……うーん、ダイヤさんとか」
「わ、わたくしが……でかみかんに……」

 でかみかんゆーな。

「じゃあ、梨子は?」
「あ、じゃあ、マルちゃんで」
「……(果てしなく迷惑そうな顔)」

 花丸ちゃんの表情はともかく、胸が大きくなる人はみんな喜んでる。
 
 みんなで一斉に薬を飲み(寝ている二人には口に入れておいた)暫く経つと――

「おお! ダイヤさんくらいの小柄なバストに……!」
「ああ! これでこそ胸ですわ! あはっ! あーあ! あはははは!!!」

 【悲報】ダイヤさん壊れる【ついに】

「あらー、千歌さんの胸はずいぶんささやかになりましたわねー!」
「ダイヤさん、一時間後に壊れないでくださいね」
「壊れることなどありませんわ―! なんせわたくし、硬度10ですもの^ー^」
580 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/25(日) 09:38:15.20 ID:gwxnAmpw0
 本当かなあ……。

「花丸ちゃんは大きいと思ってたけど、まさかこれほどとは……」
「うん、動かしやすくて良いずらね」

 花丸ちゃん梨子ちゃんペアは冷静も良いところだ。
 内心まではわからないけど、表情を見るに状況を楽しんでいる感じ。

「ん、やっぱり水の抵抗がない方が良いね」
「わぁー、ついにお姉ちゃんを超えたよぉ……ルビィ、感極まっちゃった」
「そんなに嬉しい?」
「うぇぇぇぇ♡♡」

 泣くんだか喜ぶんだかハッキリして。

「なんだか目を覚ましたら貧乳になってるんだけど」
「ヨハネは普通よ! でもまあ、曜さんの胸のサイズも悪くないわね! 念願の80代!」
「飛び込みをするならこれくらいのほうが良いなあ、誤って胸から落ちると千切れそうなくらい痛いし……」

 なんやかんやで仲が良い二人。
 とりあえずハッピーエンドを迎えられそうで良かった……

「でもみんな、いい薬には必ず副作用があるって知ってた?」
「副作用?」
「なんと胸が入れ替わる特典として、おちんちんが生えてきます!」
 
 鞠莉さんはボコボコにされた。
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/25(日) 09:42:39.71 ID:c6L8tNzSO
鞠莉さんの穴がボコボコに?
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/25(日) 22:24:40.01 ID:gwxnAmpw0
 目を覚ますと、目の前が柔らかかった。
 ――何を言っているのかさっぱりわからないと思うけど、千歌も何を言っているのかさっぱりわからない。
 ではまずは嗅覚の感想から言っていきたい。
 とてもいい匂いがした。ボディソープとか、コンディショナーとか、トリートメントとか、
 そういった外部要素を廃しての女の子の香りがした。
 次に触覚の感想。
 手にぷにぷにとした触感が加わり、肌に吸い付くようにして指が沈んでいく感覚。
 とても柔らかく癖になりそうなものだった。
 そして最後は視覚。
 ――裸の梨子ちゃんに抱きついているようで、距離感がとても近かった。

 本当は悲鳴をあげたいくらいびっくりした。
 でもそうすれば眼の前にいる梨子ちゃんは確実に起きてしまう。
 そんなことをすれば不審者の一人が完成するだけで、誰も得をしない。
 でも、本当梨子ちゃんは綺麗な体をしている。
 傷とか見当たらないし、皮とか剥けてないし、肌荒れなんて見当たらないし。
 すべすべでぷにぷにで極上のボディローションを塗りたくったと言わんばかりの肌。
 かゆい所はゴシゴシ洗っちゃいタイプの千歌とはまるで大違い、ほんとう普段のお手入れからして違う。
 女の子として全て負けた感があって、一人で私はへこんだ。

「でもへこんでいる場合じゃない、とにかく起きなくちゃ」

 抱きつかれているので身動きがほとんど取れないけど、相手は熟睡しているのだ、拘束を外そうと思えば取れる。
 まずはゆっくりゆっくり抱きしめられている腕を外そうともがいていると――曜ちゃんがこっちを見ていた。
 全身から汗が吹き出して、これはやばいと思った。

「よ、曜ちゃん……ど、どうして!?」
「いやあ、なんにも知らない千歌ちゃんに事情の説明をしようと思って」
「……事情?」

 先日、Aqoursは学校で合宿を行いました。
 練習はほぼ深夜になるまでおよび、ヘトヘトになって布団に入ったまでは覚えている。
 うん、その際には裸の梨子ちゃんなんて存在しなかったはずだし、私も裸ではなかった。
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/25(日) 22:25:12.56 ID:gwxnAmpw0
「ほら、梨子ちゃんって抱きまくら使ってるじゃない?」
「あー……」

 どんな時でも持ち込んでくる特製抱きまくらは、Aqoursの中でもちょっとした話題になっていた。
 どうしたって持ち込めない場所には綿と布を分けて持ってきて、寝る前にいそいそと詰める。
 その姿は鶴の恩返しを見ているかのようで、相当健気だった。

「じゃあ梨子ちゃん、抱きまくら忘れちゃったの?」
「うん、それで困ったってことになって」
「ははー、大体読めてきたよ」

 おおよそ、最初は誰かを抱きしめて寝ようということになったのだ。
 多分だけど、Aqoursの中でその話し合いが行われて、当初寝ていた私が選ばれたのだ。
 でもなんで裸になっているかまではわからない。

「その、最初は千歌ちゃんを抱きしめていて満足した様子だったんだけど」
「だけど?」
「感触が足りないっていうの、もっとふわふわしてなきゃ駄目だってわがまま言い出して」
「……」

 グースカ眠りこけている梨子ちゃんがとても幸せそうで逆に腹が立ってきた。

「じゃあ、脱がそうって鞠莉さんが」
「あのアマ……」
「でも起きない千歌ちゃんも悪いんだよ!? ほんとう、すっぽんぽんにされるまで時間かかったんだから!」
 
 そのときには全員のテンションが上ってしまったのか、千歌一人が全裸にされたら可哀想という空気が流れていたらしい。
 
「最初は鞠莉さんが面白がって、じゃあ脱ぐってなって……」
「あいつろくなことしねえ!」
「で、素直なルビィちゃんや花丸ちゃんがおずおずと脱ぎますってことに」
「誰か止めてよ!」

 最後まで抵抗したのはダイヤさんらしかったけど、妹を人質に取られしかたなく脱いだって。
 あの人もそれなりにバカだよね……。

「って、やばいよ! 朝になったら先生が見回りに来るんだよ!?」
「……」
「よ、よーちゃん……?」
「ごめんね、もう手遅れなんだよ」

 Aqoursは二週間活動停止になった。
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/25(日) 22:26:04.70 ID:uvtBYen20
最初の一行にお題がないよ?
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/25(日) 22:44:56.78 ID:gwxnAmpw0
「これは、飲むと誰かと誰かの精神が入れ替わっちゃう薬なのー!」

 鞠莉さんがまたとんでもないものを持ってきた。
 ヨハネは密かにため息をつき、巻き込まれないように屋上の扉へと移動する。
 しかし、同じことを考えていたのか、ずら丸と身体がぶつかった。

「というわけで、マリーが飲むわね!」

 グビグビと怪しい薬を勢い良く飲む鞠莉さんを、バカでねえのかと思いながらみんなで見守っていると
 変化は一瞬で起こったずら――ずら!?

「うわぁぁぁぁ!? ヨハネとずら丸の身体が入れ替わってるずらぁぁ!?」
「善子ちゃん、ずらって付けなくてもいいずら」
「身体に染み付いているのよ! ずらって言葉が! なんでずらぁぁ!?」

 沼津という都会育ちのヨハネにとって、田舎者丸出しのずら丸の言葉遣いはかなりきつかった。
 だって、そんなずらなんて言葉はお年寄りくらいしか使ってなかったずら!
 おばあちゃんっ子のずら丸が影響されてつい使っちゃうのは分かるけど、少しも矯正する気がないのはいただけない。
 当人「あ、オラとかずらってまた使ったずら」とか、平気で言うし。反省しているなら二回目のずらをどうにかするずら。
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/25(日) 22:46:16.61 ID:gwxnAmpw0
「ちょっと、千歌! あんた、今回は自分が酷い目に遭わなくてよかったって思ってるずら!」
「そりゃそうだよ! 先日の件で私と梨子ちゃんがどれほど苦労してるか! 職員室に謝罪と事情説明のコラボだよ!」
「Aqoursのリーダーなら、ちったぁ鞠莉さんなんとかしてよ!」
「ふふん、ヨハネもチカっちもそんなにマリーを褒めなくてもいいのよ?」
「「褒めているように聞こえているんなら病院に行くべきだろソレぇ!?」」

 ヨハネが鞠莉さんに怒鳴っていると、ずら丸の隣りにいたはずの自分の体が震えていた。
 あ――!

「善子ちゃん、お手洗い我慢してたんだね……」
「ずらぁぁ!? 言うなあぁぁぁ!!」
「善子ちゃんも恥ずかしいと思うけど、マルも恥ずかしいよ、でも、もう耐えられない、お手洗い行きます!」

 く、屈辱……! 自分の体を使って他人がおしっこに行くとか……!
 勢い良く放尿している姿を観察され、あ、ヨハネってこうしておしっこするのね♪ とか思われたら――
 
「ま、まあいいじゃん、大きい方じゃなくて」
「……」
「まさか、善子ちゃん!?」

 身体がもとに戻った後、ヨハネは二週間引きこもった。
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/25(日) 22:48:13.79 ID:gwxnAmpw0
しまった運転免許……じゃなくてお題書いてなかったぁ!

申し訳ない

>>582
これが(お題 目が覚めたら裸で抱き合って寝てたちかりこ(千歌に覚えなし))

>>585
これが(お題 よしまる入れ替わり)

となっています。
コピペミスです、最近なれないメモ帳で書いているから……
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/25(日) 23:39:04.57 ID:gwxnAmpw0
(お題 全員堕天済みでAqours結成)

 高海千歌の正体は堕天使チカエルという。

「ふふ……太陽神アポロン……本当に、煩わしい太陽ね」
「久方ぶりだなチカエル、千年前の戦ぶりか」
「おお、ヨーデル! 生きていたのか、すっかり死んだものと思っておったぞ!」
「あの程度の神々の攻撃で我は死なぬ」
「そうだヨーデル、我は下界で新たなる遊びを思いついたのだ」
「ふ、付き合おうではないか、我らは48億年の長きにおいて親友の誓いを交わしているのだから」

 ちなみにチカエルの一番最初の台詞を訳すと
「わー! 今日も太陽が眩しい! いい天気なのだー! 曜ちゃん! おはようございます!」
 となる。

「そうだ、聞いているかチカエル」
「我に知らぬことなど無いが、一応聞いておこうではないか」
「うむ、堕天世界の情報網によれば、堕天使コーリーという新人が現世に誕生するらしい」
「ほう……して、彼奴の実力は……」
「古に伝わる鍵盤楽器たるものの操り手だそうだ、ふふ、我らの余興に付き合うにはふさわしい……」

 一番最後のヨーデルの台詞を訳してみると
「桜内梨子ちゃんってピアノ弾けるんだって! スクールアイドルに誘ったらすごい味方になってくれるよね―!」
 になる。

「それでは転校生を紹介します、桜内梨子さん、入ってきてください」
「クク……それは我が名ではない……女……もっと丁重に扱って我が名を早急に広めよ……!」
「あれが堕天使コーリー……ふっ、髪の長い女はよく吠えるな」
「納得だチカエル、古の鍵盤楽器さえ扱えなければすぐに浄化しようものだが」
「まあ待て、逸るなヨーデル……コーリーという堕天使、束縛魔法にかかり、聖水を放とうとしている……!」
「なに……!?」
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/25(日) 23:39:36.54 ID:gwxnAmpw0
 5番目のチカエルのセリフを訳すと
「梨子ちゃんお手洗い我慢しているみたい、それにすっごい緊張をしているよ! 見ているこっちが焦っちゃうよ曜ちゃん!」
 となる。

 紆余曲折あってAqours結成。
 フルメンバーが屋上へ集結することになった。

「堕天使チカエルに逆らおうものならば、コーリー……貴様破門にするぞ」
(もう! 梨子ちゃんお願い聞いてよ! 今度こそ千歌がソロの曲を作ってって、前にも言ったじゃない!)

「いつまでも貴様の時代が続くとは思わないことだ、堕天使チカエル……願いを叶えるには相応の準備が必要だ」
(だったらさっさと作詞してよ! 曲だけ作って後で没になりましたなんて許さないんだからね!)

「堕天使マルエリ、貴様以前、神都に向かったそうだな……して、その証拠は?」
(鞠莉さん、このあいだ東京に行ったそうですね! お土産とか無いんですか!)

「ククク……焦るでないヨーデル、ブツはきちんと聖域に保存してあるぞ」
(もう、お土産があるって言うといつも求めてくるんだから、ちゃんと理事長室の冷蔵庫の中に入れてあるから安心しなさい!)

「ダイー・ヤー、貴様以前つまらぬ失態を犯したそうだな……二度同じことをすれば命はないと思え」
(ちょっとダイヤ、この前のライブの時に足を痛めたでしょ! 今日の練習は参加しないでさっさと帰って湿布を貼りなさい!)

「キャナン……我を舐めているのか? 我の神眼はすべてを見通す……」
(足を痛めたのはお互い様ですわ! 自分さえ我慢すればどうにかなると思って、本当に優しいんですわね果南さんは!)

「堕天使クトゥルー、最近の貴様は心が乱れている……そんなことでは太陽神にその身を焼かれるぞ」
(ルビィちゃん、最近心ここにあらずって感じだよ? 暑くなってきたから熱中症に気をつけるずら!)

「堕天使マール、我に構う前に自分を構うがいい、貴様こそ皆の動きから遅れているぞ」
(心配してくれてありがとう花丸ちゃん! でも、花丸ちゃんのステップがみんなから遅れがちだから気をつけて!)

「ふふ、堕天使ヨハネが求めた世界が此処にあり……! しかしながら我は悲しみに包まれておる、ニセの堕天使が紛れ込んでいることに」
(ダメだこいつら……早くなんとかしないと……)
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/25(日) 23:45:23.50 ID:c6L8tNzSO
邪神がいる
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/26(月) 00:10:37.81 ID:iTWozHG+0
(お題 近江塩鶏麺)

 滋賀県のラーメン店「天下ご麺」に着いた凛はとあることに気づいた。
 お店からなんと猫ちゃんが出てきたのだ。
 その猫はスラリと長い胴体をしている黒猫で、悠然と飄々とした態度のまま走り去ろうとしたので

「あ、猫ちゃん! 待つニャ!」

 その声にビクリと体を震わせた猫ちゃんは、距離を詰めていく凛に気づいて逃げようとする。
 スタートダッシュに遅れた猫ちゃんに対し、トップスピードで迫る! 
 掴みかかろうとする凛に対して、身体を翻しお店の中に入っていってしまう。
 飲食店に猫ちゃんがいることに一抹の心配は覚えたものの、でも猫ちゃんだからいいやと思い直す。

 とりあえずネットで調べておいた一番人気メニュー近江塩鶏麺の食券を買う。
 店員さんに渡した後カウンターの席に座り、先ほどの猫ちゃんがどこにいるかキョロキョロと探した。
 猫ちゃんは自分専用に作られたと思わしき座布団の上で優雅に過ごしていた。
 
「くしゅん!」

 ついつい忘れがちになっちゃうのが、自分の猫アレルギー。
 そばに猫ちゃんがいるとくしゃみが止まらなくなってしまって、大変なことになってしまう。
 鼻をちーんとかみ、ラーメンを食べたらさっさと帰ろうと思っていると、
 なんと先ほどの猫ちゃんがこちらに寄ってくる。

 体を揺らしながら歩いてくる猫ちゃんをにこやかに見ながらも、くしゃみが出る。
 
「くしゅん! くしゅん!」
「ああ、お客さんアレルギーですか?」
「そうなんです」
「ほら、チロ、自分の座布団に戻ってなさい」

 チロ? なんとなく聞き覚えがある。
 それは――凛の思い出の猫ちゃんの名前。
 なんとなく運命を感じつつ。

「あー! 美味しかったにゃ!」

 ラーメンを食べたら猫ちゃんのことをすべて忘れた。
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/26(月) 00:17:47.05 ID:iTWozHG+0
これでお題を消化できたでしょうか。
何か忘れてしまっていたら、言ってくださると幸いです。

それではお題を募集します。
>>593>>600 くらいまで。
とりあえず仮眠明けか、バイト明けに締め切りを設けることにします。
でも今回結構四苦八苦したので、早いうちに打ち切ってしまうかもしれませぬ。
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/26(月) 00:19:58.35 ID:+OJjnyqB0
>>287の続き
エンジョイ海未(理事長)と、苦労人理事長(海未)
戻るかどうかは>>1に任せたます
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/26(月) 00:21:07.42 ID:DLbJ6kBb0
>>525の世界の生徒会の会計の希視点
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/26(月) 00:22:34.98 ID:MRXGyqR9O
化物ルビィ〜中学生編〜(花丸視点)
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/26(月) 00:24:28.68 ID:qtnDVX6KO
アラサー希~好物は焼き肉~
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/26(月) 00:25:53.04 ID:Z+Vn3IbdO
果南に貸した500円を返してと言い出せない千海
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/26(月) 00:35:04.88 ID:mbmkYXSGO
お題形式のスレで〜の続きってやり過ぎるといつまで続けとんねんってなりそう

お題はジンギスカン祭り
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/26(月) 00:35:38.73 ID:6jwKY9+hO
ちかりこ中身入れ替わり…と見せかけてちかりこの中身がどっちも梨子になる
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/26(月) 00:36:29.51 ID:iAB0vMML0
>>598
これ
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/26(月) 00:42:11.58 ID:yKLZHUdJO
ある程度、ルールを作った方がいいかもね
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/26(月) 04:04:32.32 ID:iTWozHG+0
続きを書くのも楽しいですが、ルールは必要ですね。
これ以上はアイデアが出ないってところまで続けても構わないのですが

続きがない、または続きようがない話には完と最後につけることにします。
ほとんど該当しないけど、梨子ちゃんが果南ちゃんに海に放り投げられる話とかが当てはまりそう。
なので、基本今までの話は続きをお求め可能となってます(無理な時は無理といいます)

ただ、お題を投げたいという方も最低限いらっしゃると思いますので
このレスが602だろうから、>>603 >>604 で再びお題募集します(>>605以降の方は次回以降またご参加ください)

>>596 >>597 >>598 >>599
次回は続きモノではないこの安価のいずれかで。
603 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/26(月) 04:16:39.06 ID:B8S8JeCjO
チカエルとオウチカエル
または
ちかちーとえりーちかちー
604 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/26(月) 04:30:08.80 ID:K5Ww7zY5O
ポンコツツバサとか見たいのもあるし、一度くらいならいいとも思うけど、決めるのは>>1だしなー
今でたのはやってもいいと思うけど…

安価は、うみりん 家では学校とは反対だね
605 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/26(月) 06:13:54.54 ID:DLbJ6kBb0
今までのお題で続きが気になるものはあるけどね
他パターンが見たいものっていうのもある
606 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/26(月) 09:23:50.54 ID:ZIJgx29CO
続き物ってどうでもいい人にとっては本当にどうでもいいからなぁ。絶対に取るなとは言わねぇが程々にはしてほしいかも。せいぜい1〜2回。3回以上は別にスレ立ててやってって感じ
607 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/26(月) 11:31:24.72 ID:iTWozHG+0
>>603
>>604

安価了解しました。
続きを求めていただけるのは嬉しいし、読み切り漫画がアンケート好調で連載が決まった感がしますwwww
ただ続きものはどうでも良いという方もいらっしゃるというのを見て、それもそうだなーと。
なので、一回お題を求めるたびに、続きもののお題は2つまでとさせて頂きます。
今回のお題を書き終えて、募集をかけるときにも続きものは2つまででお願いします。と書きます!

では、また、お題SSでお会い出来れば。
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/26(月) 15:25:54.60 ID:iTWozHG+0
(お題 果南に貸した500円を返してと言い出せない千歌)

 果南ちゃんにお金を貸したことがある。
 そのことをすっかり忘れてしまっているみたい。
 今日もさり気なく、歌詞に500円を返してと入れてみたけど
 梨子ちゃんに怒られただけで進展は特になかった。

 高校生にとって、500円というのは意外に大きい。
 はなまるうどんなら4杯は食べられる計算だし、うまい棒なら多分49本買える。
 今買いたいリボンだって、恐らくそれで。

 果南ちゃんはたびたび鞠莉さんからお金を借りているらしい。
 もちろん返せる範囲で。
 鞠莉さんは時折「もう、しょうがないわねぇ」と言いながら1000円札を渡す。
 彼女にとってははした金かもしれないけど……。

 別に果南ちゃんのおうちは貧乏じゃない……と思う。
 お小遣い制ではないみたいだけど、時折ダイビングショップの手伝いはしているし
 夏場にはお客さんで溢れていて結構忙しいみたい。
 だから、多分、500円くらい、なんてことはないはずなのだ。
 実際鞠莉さんには1000円札を借りてもすぐに返しているみたいだし。

 ではなぜ私にお金を返してくれないのか――
 幼なじみだからと余裕ぶっこいている説。
 または、後輩だから踏み倒す気満々説。
 まさか果南ちゃんに限って、後輩からの借金を踏み倒す気満々ということはないはず。
 ――ないはず、なのだ。
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/26(月) 15:26:22.86 ID:iTWozHG+0
「え、果南ちゃんに貸したお金が返ってこない?」
「そうなんだよ曜ちゃん!」

 ここは幼なじみ同盟を組んでいる曜ちゃんに相談をする。
 練習が終わっての、此処は十千万旅館。
 二人で顔を合わせての作戦会議。

「すっかり忘れ去られちゃったのかなあ」
「普通は人から借りたものは忘れないよー、だから声をかけてみたらどうかな?」
「もしも、そんなことは忘れたなんて言われたら、どうするのー?」
「果南ちゃんに限ってそんなことはないよ! どうしても言えないなら、不肖渡辺曜、全力でサポートするであります!」

 曜ちゃん……!

「まあ、私もお金貸しているから、それの催促をしたいんだけどね」
「果南ちゃんもしかして……」

 ――将来が心配だ。
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/26(月) 15:59:27.20 ID:iTWozHG+0
(お題 ちかりこ中身入れ替わり…と見せかけてちかりこの中身がどっちも梨子になる)

「シャイニー! また、新しい薬を持ってきたわよー!!!」

 理事長室に篭って仕事をしていたはずの鞠莉さんが唐突にやって来た。
 しかし、新しい薬という言葉に皆はちらっと一瞥しただけでほとんどが無視していた。

「もう、みんなまったくノリが悪いわねえ! 今日の薬は特別なのよ? 入れ替わりたい人と入れ替わるの!」

 無視。

「かぁー! なによなによ! そんなに前におちんちん生えたのがいけなかった!?」
「くあー! 放送禁止用語は! いけませんわ! いけませんわ! アイドルですのに!」

 男性器の言葉にダイヤさんがついに触れてしまった。
 何もしなければ、何も起こらなかったはずなのに……まあ、卑猥な言葉を喋れば反応すると相手もわかってるし……

「おちんちんくらい普通に言うでしょう、おちんちんおちんちんおちんちん!」
「ええい! これだから外国人は恥じらいというものはありませんわ!」
「ペニスとかヴァギナとか言うよりはマシでっしょー! さあ、ダイヤもマリーに合わせて!」
「言いませんわ!」

 いつもの通り、理事長室に閉まってある秘密の冷蔵庫にあるウイスキーでも飲んだのかな……
 それとも新しい薬を持ってきたというテンションの高さが手伝って……?
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/26(月) 15:59:54.38 ID:iTWozHG+0
「だったら鞠莉さんは果南ちゃんと入れ替わって」
「私が入れ替わってもしょうがないでしょー? それにマリー仕事に戻らないといけないし」
「果南ちゃんの体でも仕事はできるでしょ、はいはい、帰った帰った」
「もう、チカっち! そんなにいうと、あなたと梨子の体を入れ替えてみせるわ!」

 そういってグビグビと薬を飲みだす鞠莉さん。
 ああやって身体に悪そうな薬ばっかり飲んで、肝臓でも壊したら目も当てられないなあ……。
 ――しかし、その瞬間。

「くぁぁぁぁぁぁ!!! キタキタキタァァァ!!!」
 
 鞠莉さんが唐突に騒ぎ出す。
 どう考えても違法薬物の常用者だった。

「千歌は梨子になって! 梨子は千歌になる……!」
「もうどうでもいいよ……」
「梨子ちゃんやけだね」

 そして、私は気がつけば――
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/26(月) 16:00:30.95 ID:iTWozHG+0
 桜内梨子。
 浦の星女学院にやって来た転校生。
 ピアノが得意でAqoursの曲作りを一手に担っている才女でもある。
 趣味は壁ドンを中心とした同人集め。
  
 ――私はすっかり、梨子ちゃんになっていた。

「ふふ♡」
「こ、困ったなあ……」

 桜内梨子。
 浦の星女学院にやって来た転校生。
 元美術部でおどおどとした控えめな少女。
 趣味は絵を描くことで、困ったことがあると美術室に篭っている。

 私は知らない桜内梨子になっていました。
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/26(月) 16:01:04.43 ID:iTWozHG+0
「梨子ちゃん」
「ひゃ、あ、あの……千歌ちゃん」
「ふふ、私は桜内梨子……壁どーん!」
「ひゃあぁぁぁ!!」
 
 梨子ちゃんを壁際に追い込みドーンと手を当てる私はもちろん桜内梨子。
 
「ふふ、違う世界線の梨子ちゃんも可愛い……食べちゃいたいくらい……♡」
「あ、あわわ……ち、千歌ちゃん……」
「梨子ちゃんって呼ばないと、本当に食べちゃうわよ?」
「わわ……それは困る、私美味しくない……!」

 ><みたいな目をしている梨子ちゃんに対し、すっかりレズモンスターとかしている私。
 しかしこの至福の時間は長くは続かなかった。

 ビリリリリリリ!!!

 ルビィちゃんが押し当てたスタンガンで私は昏倒した。
 な、なぜそんな……もの……を……
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/26(月) 17:58:16.12 ID:iTWozHG+0
(お題 ジンギスカン祭り)

 十千万旅館に鹿角姉妹さんがやって来た。
 なんでも妹さんはルビィちゃんのところに、お姉さんは鞠莉さんのところに行くとか。
 だったら両方ともその家に泊めて貰えば良いのに、と思ったけど。

「ささやかなお礼です、千歌さん」
「……お礼です」

 なんとこの姉妹、ジンギスカンの材料を持ち込んできた。
 先ほどから美渡ねえはお肉に、志満ねえはタレとご飯に夢中になっている。
 こうして十千万旅館の従業員を懐柔することによって、少しでも安く泊まろうと努力している。
 ――というのは、匂いにつられてやって来た梨子ちゃんの分析だった。それは千歌のお肉です。

 宿にやって来たお客さんを巻き込んでのジンギスカン祭りは一時間ほどで終了した。
 途中ラム肉がなくなってしまったのでラム肉ではない肉で代用したけれど、酒が入っている大人は誰も気づかなかった。
 牛肉だろうが鶏肉だろうが豚肉だろうが、ラム肉うまいうまいと言っていたから。
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/26(月) 17:58:46.47 ID:iTWozHG+0
「いやあ、千歌の知り合いは肉をお持ちで良いなあ」
「千歌ちゃんもう結婚しちゃいなさいな」

 美渡ねえと志満ねえが無茶苦茶なことを言う。
 ちなみに、酒を持ち込んだのは志満ねえだ。ついでに未成年にまで酒を注ごうとしたのが美渡ねえ。
 あたしの酒が飲めねえってのかああん! と凄まれ理亞ちゃんが犠牲になった。
 今は真っ赤な顔をしながら廊下で寝ている。

「ふふ、お喜びいただけて光栄です」

 妹がゾンビみたいに苦しんでいるのにもかかわらず、姉の方は余裕の表情。
 私の姉二人が酒に酔っ払っていることを承知で価格交渉をしていたから、この人、確実に確信犯だ。
 ま、経営権は私にはないからどうでも良いけどね……。

「ねえ、千歌ちゃん」
「なあに梨子ちゃん、玉ねぎも食べなよ」
「味が染みてるから、千歌ちゃんには特別だよ……♡ まあ、それはともかく」
「玉ねぎ乗せながら言わないで」
「あの二人、なんのために来たんだろ」

 微妙にシリアス加減な表情で梨子ちゃんが言う。
 確かにそれは私も疑問ではあったけど、後日に向かう場所があるということなので
 それが目的なんだろうと勝手に思っていた。 

「まさか、Aqoursのリーダーちかちーを懐柔しようと……!」
「千歌ちゃんなんて懐柔してもしょうがないでしょ、権限ないし」
616 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/26(月) 17:59:16.34 ID:iTWozHG+0
 【悲報】普通怪獣舐められる【やっぱり】
 よもや浦の星にテロしに来たとかではないだろうし、単純にラブライブ本選前の気分転換なのだろう。
 どこかの時空では彼女たちは予選で敗退したことになっているらしいけど。

「千歌さん」
「聖良さん、どうしました?」
「SaintSnowは、負けません。たとえどんな相手が来ようとも」
「あー!? 聖良ちゃんお酒飲めねえってか?」

 【酔っぱらい】美渡ねえ【絡む】

「いえ、私は未成年ですし」
「姉さんは15の時からウイスキー飲んでたぞ」
「美渡ちゃん?」
「ついでに暴走族のリーダーだ!」
「美渡ちゃん」

 ズルズルと引きづられていく美渡ねえに合掌。
 シリアスなセリフを遮られた聖良さんは微妙な表情。

「SaintSnowは負けま」
「もう一回やるの!?」
「とにかく負けません、あなた方も、予選敗退などという格好悪いことにはなりませんよう」

 と言って、聖良さんは妹を引きずって部屋に戻っていきます。
 酔っぱらいばかりが残された部屋で千歌は思いました。

「それならスカイプで言えばいいじゃん……」
617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/26(月) 22:14:08.77 ID:AjAoiYfSO
ルビィの闇
618 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/28(水) 09:40:46.86 ID:G4OAAGn50
おまたせしております。
今後の予定は以下のとおりです。

(お題 アラサー希~好物は焼き肉~) 

(お題 うみりん 家では学校とは反対)

(お題 チカエルとオウチカエル)

(お題 エンジョイ海未(理事長)と、苦労人理事長(海未) >>287の続き)

を今日中に終わらせられれば、>>594 >>595 は深夜になると思います。
申し訳ないです。
619 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/28(水) 16:15:38.93 ID:G4OAAGn50
(お題 アラサー希~好物は焼き肉~)

 エリちに先を越されたので今日は焼肉パーティー。
 何をというのはあえて言わないけど、付き合い始めてから喪失まで早すぎやろ……。
 けしかけたのは自分だというのはあえて言わないでおくやん?

「年々この集まりも寂しくなるわねぇ……」
「もう二人になってしまったねぇ……」

 処女連合スクールアイドル支部のメンバーも次々と卒業してしまい、
 もはや卒業不可能と言われたエリちでさえも逝ってしまったわ、円環の理に導かれて。
 ちなみにこの集まりはリーダーがいてウチはお気楽な二代目、初代は綺羅ツバサっていうんやけど
 2年前に処女でありながら結婚という時代錯誤なことをして卒業してしまった。

「やっぱり胸の大きさがいけなかったのかしらね」
「そうかもしれんなあ」

 古参メンバーであるあんじゅちゃん。
 堅物統堂、優等生綺羅と絶対卒業できへんやろなメンバーに囲まれ悠々としてたら
 あっという間に置いて行かれてしまった。

「そういえばのぞみん、最近谷間露出してる?」
「してへん、できるだけ胸が大きく見えないようにしてる」
「私もよ、脂肪吸引でもしようかしら……」
「アイデンティティを失いそうで怖いなあ……」

 思えば、卒業まで時間の掛かったメンツは胸が大きいという共通点があった気がする。
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/28(水) 16:16:08.15 ID:G4OAAGn50
「しかしアレやね、この焼肉屋のメニュー、ゲイ盛りホモ盛りレズ盛りオカマ盛りオヤジ盛りとかひどい名前多すぎやろ……」
「美味しくなければ来てないわね、そういえばのぞみん」
「なーに?」
「入部希望者がいるわ」
「高校生非処女率70%のご時世に珍しいなあ……いくつ?」
「えーと、5つ下だから、22かな? まだ若いけど身持ちが硬そう」
「そういうのは悪い男に騙されて一気に卒業するんやけどなあ……」

 顔写真を見ると、黒髪ロングの和風美人だった。
 黒澤ダイヤ。すごい名前だ。

「年々焼肉以外だとホルモンとか食べなくなってきたわ……油が多くて」
「赤身が美味しくなってきたねぇ……」
「マグロも赤身よね……」
「全盛期は焼肉食べるときには大盛りのご飯を付けてたものやけど……冷麺美味しい」

 ちゅるちゅるとすすりながら、なんでウチは処女なんだろうと考える。
 言っては何だけど、高校時代からスタイルほとんど変わってへんし、仕事がシナリオライターという
 不安定な仕事というのはあるけど、貯金だって結構あるし。

「こう、出会いが年々無くなっていくわね、お金ばっかり溜まってく」
「物書きは難儀な商売やね、9割が食べられないっていう職業やけど」
「編集さんが若い人になっていくたびに、ああ、もう、ヲタ話も趣味が合わないってなるわね」
「ホンマやねえ……」

 あんじゅちゃんは男性向けライトノベル作家。
 ウチは乙女ゲームのシナリオライター。
 業界ではわりと成功している部類に入っていて、爆死したけどあんじゅちゃんのラノベはアニメ化した。
621 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/28(水) 16:16:36.45 ID:G4OAAGn50
「今のラノベは、脚本は原作者がやるのがブームみたいね、遅筆作家にはソレは無理よねえ」
「丸戸さんとか平坂さんとか? あれは化物やから……」
「あ、このお肉美味しい」
「あんじゅちゃん、それ内蔵やで」
「焼肉なのに内臓ばっか食べてるのって、内臓ばかり食べてる女って絶対非モテよね……」

 こうして処女連合スクールアイドル支部の会合は幕を閉じる。
 後日――

「黒澤ダイヤです、妹に先を越されました」
「エリちみたいやね」
「それがもう悔しくて悔しくて、諸先輩方、アドバイスをお願いします」
「ウチらに求めるん!?」

 新人は風雲を巻き起きしそうやね。
622 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/28(水) 16:30:05.51 ID:n4aEXLEXO
絵里ちゃん喪失おめでとう(血涙)
623 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/28(水) 16:42:27.00 ID:G4OAAGn50
(お題 うみりん 家では学校とは反対)

 ここは海未ちゃんの家です。
 私、星空凛はlily whiteでの会議(希ちゃんはバイト)のため、大きな家の敷居をまたいだのですが。
 ――こっそりとドアから海未ちゃんの部屋を覗くと、ゲラゲラと大きな声でテレビを見ながら笑っていました。
 何を言っているのかさっぱり分かりませんが、私も何を言っているのかさっぱり分かりません。

(私の中の妄想)
「あら、いらっしゃい凛、何もない所ですがゆっくりしていってくださいね」

「凛、それでは一緒にお風呂にでも入りましょうか」

「ふふ、凛、今夜は寝かせませんよ?」
(妄想終了)

 みたいな展開になると予想していました。
 お泊りセットも持ってきていないのにお泊り前提となっていますが、海未ちゃんの服を借りればいいんです。
 海未ちゃんの匂いがする ……何を言っているのですか凛! ……だいじょうぶ、いい匂いだよ ……エンダァァァ! イヤァァァ!
624 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/28(水) 16:43:02.51 ID:G4OAAGn50
「ギャハハ! マジかよ松本! オメェ、大して面白くもねえくせに正論ばっかり叩きやがんな!」

 海未ちゃんの独り言に我に返る。
 これはこのまま何も見なかったことにして帰るべきでしょうか。
 私の想像上の海未ちゃんは、素を見られればお腹を切ってしまいそうな女の子ですから。
 
「しっかし最近の女芸人はブサイクばっかりだな、まじブサイクとかブスとかに人権ないから! ブスは恥ずかしそうに道の端っこ歩いてろよ!」
 
 海未ちゃんが怖い。
 
「ピャー! アハハ! それにしても凛遅えなあ……どこかで事故にでもあってるんじゃねえかぁ? とりあえず電話すっか」

 まずい――と、思ったときにはもうすでに鞄の中に入っているスマホが音を立てていました。

「あ」
「あ」

 目が合う。

「あら、凛ではありませんか……ふふ、どうしたんです? そんなところに立ったままで」
「え? えーっと、そう! 凛はいま来たところなんだよ! ほんとう! 信じて!」
「ふふ、よろしいですか?」

「おめえは何も見てなかった、ことりにも穂乃果にもバレてねえんだから、お前のアンポンタンな脳みそからすぐに消去しろ、いいな?」

 頷くことしか出来ませんでした。
 ダレカタスケテー!
625 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/01(木) 11:17:00.80 ID:3OkYw84SO
我々は何も見てなかった、いいね?
626 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/03(土) 22:23:17.19 ID:6MsEYCRx0
お久しぶりです(自分のスレなのに)

(お題 チカエルとオウチカエル)

(お題 エンジョイ海未(理事長)と、苦労人理事長(海未) >>287の続き)

(化物ルビィ〜中学生編〜(花丸視点))

(お題 もしもにこと真姫の年齢(学年)が逆だったら (会計の希視点))

の順番で行こうと思っています。

チカエルはせんのうたみたいな話で、ほのぼの行ければ……。
あとは続きものか別視点者なので、ほんとう、できるだけ早く……
627 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/04(日) 02:02:40.55 ID:Z8CvAz82O
待ってました!
628 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/04(日) 12:38:44.32 ID:oXFQjoLl0
 私、チカエルは大天使オウチカエル様のお屋敷にご奉公しております。
 オウチカエル様は黄金の海のようなサラサラの髪の色をしていて、しかもスタイル抜群。
 誰に対しても優しく、聡明で、非の打ち所がないお方です。
 私はまだ一度もお話をしたこともないですし、拝見したことがありますが、
 会ったと言うには距離も遠く……とほほ。

 私の担当は、いつも暗い場所の掃除ばかり。
 じめじめーっとしている倉庫とか、書籍がたくさんおいてある場所の端っことか
 私と名前が似ているだけで任命された地下室の掃除とか。

 私の同僚のメイドたちはもうすでにお屋敷の廊下とか、食堂とか、少なくとも陽の目を見る場所を担当している。
 その中で、千歌だけだ。
 こんな風に誰も来ない。誰も気にしない、相手にもされない場所を掃除しているのは。
 
「はぁ……羨ましい」

 とは言え手は抜けない。
 ここもオウチカエル様の住まわれるお屋敷の一部。
 ホコリなど落ちていようものなら、メイド長のリリエル様に叱られる。
 別に叱られるから掃除をするわけではないけど、敬愛するオウチカエル様のためなんだけども。
629 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/04(日) 12:39:14.90 ID:oXFQjoLl0
 いつもの通りチカは、地下室の掃除をしておりました。
 滅多に人が立ち入らないせいか、ゴミは少ないけど汚れとホコリは多い嫌われものの場所。 
 昔には拷問やら何やらで使用されていたという噂があって、本当なら私も近づきたくない。
 まあ、そんなことを考えなければただの暗い石畳の場所なんだけど。

「電気とかつけてほしいなあ……少しは明るくして、掃除しやすくしてくれないかなあ」

 などと愚痴っていると、後ろからこつーんこつーんという、石階段を降りる音が聞こえてくる。
 やばい! リリエル様の抜き打ちチェックだ! 
 と思い、今磨いている場所をさらに細かくチェックし掃除をする。

「まあ、細かいとこ見てもリリエル様にはお見通しなんだけどね、とほほ」

 今日の説教は何時間コースか、食事はちゃんと取れるだろうか
 返事は、なるほど、分かりました、その通りですの3つで行こうと考えていると。

「困ってしまったわ、これなら部屋を気軽に抜け出さなければよかった」

 この声――この儚くも美しい声は!
 オウチカエル様!!
 
「なわけないよねえ……チカ、そろそろ幻聴が聞こえるようになっちゃった」 
「誰かいるのなら、来てくれないかしら」
「やっぱり、オウチカエル様!?」

 掃除道具を投げ出して、足音が聞こえた方向に向かう。
 そこには、あこがれの、憧れの、AKOGALEの! オウチカエル様がいた!
 
「お、オウチカエル様……なぜこのような場所へ?」
「この声、ホノエル?」
「いいえ、私はチカエルです。オウチカエル様の使用人としてご奉公に上がった下賤の者です」
630 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/04(日) 12:39:41.70 ID:oXFQjoLl0
「チカエル……聞いたことがある。もうこの屋敷に来て長いのではないの?」
「6年になりますが……」
「私は目が見えないから、よくわからないけれど……あまりここはいい場所ではないわよね?」
「誰かがこなさなければいけないことですから、さ、オウチカエル様、手すりから手を離されぬよう、人を呼んで参ります」
「手をひいてはくれないの?」
「私の手は汚れておりますゆえ、オウチカエル様に触れぬなど許されないことです」

 さらに声が聞こえてきたけど、私は後ろ髪を引かれる思いを感じながら階段を上がっていった。
 不埒者と思われたかもしれない、呆れられたかもしれない、憤慨されたかもしれない。
 でも、もしもあの手に触れてしまったら――

「リリエル様」
「チカち……いえ、チカエル、オウチカエル様を見ませんでしたか」
「はい、ちょうどこの階段の中央あたりに留まっていらっしゃいます」
「わかりました、あなたは仕事に戻りなさい」
「はい」

 階段を降りていくと、ヨロヨロとした様子でオウチカエル様が階段を登っていらした。

「オウチカエル様! その場に留まっていただかなくては……」
「あなたの声がもう一度聞きたかったの、でも、これ以上はリリエルに叱られてしまうわね」
「は、はい……それでは、私は仕事に戻ります」
「チカエル! もう一度会えるかしら?」
「オウチカエル様が望まれるのならば、いつでも――」

 だけどもう。
 きっと二度と会うことはないだろうなと思いながら
 私は暗い暗い地下室の底へ――
631 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/04(日) 12:54:29.73 ID:fL8RflkVO
堕天するのか…?
632 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/04(日) 15:51:26.45 ID:oXFQjoLl0
(お題 エンジョイ海未(理事長)と、苦労人理事長(海未) >>287の続き)

 園田海未ちゃんを産んでくれた園田海未ちゃんのお母様!
 園田海未ちゃんを仕込んでくれた園田海未ちゃんのお父様!
 今、園田海未は!(今、園田海未は!)
 理事長と入れ替わり(理事長と入れ替わり!)
 学院生活をハッピーハッピーに過ごしております!

 園田のお母様から開放された私は、早速ことりのスマホに電話をかけた。

「だーれだ!」

 ブツ! ツーツーツー……
 電話は一瞬で切られてしまう、娘は大変不機嫌であるらしい。
 まあ、そちらがその気ならこちらも考えがある。

 留守番電話機能というものがある。
 これは電話が通じなかった時にメッセージを残すためのものです。
 
「もしもし、ことり」
「そのテンションの高さ、お母さんね」
「今度もしも電話を切ろうものなら、海未ちゃんの体でエッチなことします」
「……それでも教育者の端くれなの」
「今の私は園田海未ですから、高校時代の青い果実は性的な刺激に弱いものよ」

 もっとも私には弱い時期などなかったけど。
 いつでもエッチなことが大好きな女子高生だったからムンムンに熟れていた気がするけど。
633 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/04(日) 15:51:52.61 ID:oXFQjoLl0
「海未ちゃんのお母さんになんて言って解放してもらったの?」
「この出来事によって娘さんの推薦が取りやすくなり、辛い受験勉強から開放されるかもしれません」
「廃校寸前の音ノ木坂学院においてそんな戯言が通じると思っているの?」
「あなた達μ'sのお陰で推薦も入学希望者もたんまり集まったわ、あとは服でも脱げば……」
「μ'sを痴女たちの集まり場にでもするつもり! そんなのは薄い本で十分だよ!」
「冗談よ冗談、ここからは真面目な話です。よく聞きなさいことり」

 すうと息を吸って、

「今日は人と会う約束があります。今後の学校運営に対する重要なもので日にちは変えられません
 今ちょっと考えたのですが、廃校の危機から救ってくれたμ'sにも参加してもらえればと思いまして」
「普通に今日は授業があるし、そんな暇はありません」
「安心して、授業は出席扱いしてあげるわ。それに成績にも箔をつけてあげる
 ことりには必要ないかもしれないけど、凛ちゃんや穂乃果ちゃんは喜んでくれるでしょうね」
「げ、下衆……」

 何とでもおっしゃいな。
 今は海未ちゃんの体で高翌揚感を感じて、そのリビドーの強さに果ててしまいそうだから
 簡単に許してあげちゃいますけど。

「どのみち、海未ちゃんを一人にして自分はノウノウと授業を受けようなんて甘いですよことり」
「わかったよ、こうなったら一蓮托生だね」
「ええ、理解が早くて結構。それから、μ'sのメンバーには衣装を着てもらってきてください」
「どんな会合なのよ!?」
「No brand girlsのときの衣装などが最高ですね、ええ、お偉いさん方も大変興奮することでしょう」
「え、ちょっと、冗談でしょ!? 嘘だ……」

 今度はこっちからスマホを切る。
 電源も切っておくから、ことりからの連絡はやってこない。
 それこそ、自転車か何かで急いでこちらにやってくるでもしない限り。
634 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/04(日) 15:52:22.66 ID:oXFQjoLl0
「あんのババア……」

 ことりが怖い。
 長年幼なじみとして過ごしている私としても聞いたことがないようなドスの利いた声で
 母親への呪詛の言葉を履いている彼女は夢に出てきそうなほどの恐怖感でした。

「その、学校を休むという訳にはいかないのですか」
「もしそんなことをすれば海未ちゃんの純潔があのババアによって散らされます」
「なるほど、覚悟を決める必要があるということですか」
「あのババア、見た目は真っ当な社会人だけど、中身は本当真っ黒だから!」

 それはことりも同じではないでしょうか。
 蛙の子は蛙とは、よく言ったものです。
 少なくとも、ことりがことりのお母様を否定するたび、
 私には同類という言葉が、頭に浮かんで仕方ないのです。

「ノーブラの衣装を着て、今日はお客様の相手をしなくちゃいけないの」
「ステージでもないのに衣装を……無理です! 私には無理です!」
「いやいや、海未ちゃんが着たらキツイから。ババアのμ'sコスとか誰も得しないから」
「はっ! ということは……学校に来るお客様をもてなすのは」
「理事長の体になっている海未ちゃんの役目」
「む、無理です! 知らない人をもてなすなど……!」
「やらないと私たちの努力が無駄になっちゃう、ね、お願い」
「ことり……あなたのお願いに本当に弱いのですよ、私は」
「聞いてくれるの?」
「そのかわり今後一切しないと約束をしてください」
「……ちっ!」

 ことりが怖い。
635 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/04(日) 15:52:51.83 ID:oXFQjoLl0
 海未ちゃんと入れ替われば、ダンディーなおじさまとセックスする時に
 こちらがお金を払わなくても良いのかもしれない、などと考える。
 このまま目ぼしい人に声をかけ、そのままホテルに直行してもいいと考えれば考えるほど

「しかし濡れないわね、どれだけお硬いんだか」 

 だけどそんなことをすれば、肉体が元に戻った時にミンチにされ鶏肉になりみんなにご賞味されてしまう。
 恐らくことりは今回の出来事を通じて、母親の尊敬の念が0%に落ち込んだはずだ。
 家でも平気でババアと私を呼ぶようになり、ビッチことりになってしまうかもしれない。

「まあ、それはそれで」
「あら、海未じゃない、早いわね」
「おはようございます、絵里。生徒会の仕事、お疲れ様です」
「……ん? 何か海未、雰囲気違わない?」

 さすがは生徒会長絢瀬絵里、無駄に賢い。
 暑い場所で挨拶をするものなんなのでとだまくらかし、生徒会室へ向かう。
 
「しかし暑いですね、制服を脱ぎたくなってしまいます」
「お硬い海未がそんなことを言うなんて珍しい……熱でもあるの?」
「確かめてみますか、絵里」
「え? どうやって?」
「こうするんです」

 おでことおでこを合わせて熱を確かめる。
 そんなものは空想上でしか存在しない、リアルで考えれば鼻で笑ってしまうような行動。
 キスをせん勢いで顔を近づけると、お硬いはずの生徒会長がとろける。

「う、海未……じょ、冗談でしょ?」
「このまま唇を這わせてしまいますか? 私は一向に構いませんよ。あなたの初めてを奪い尽くして差し上げます」
「は、はらしょぉぉぉぉ……」

【悲報】生徒会長倒れる。
636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/04(日) 15:53:18.49 ID:oXFQjoLl0
「おはようエリ……ち? ていうか、なんで海未ちゃんが仕事してるん?」
「ああ、希ですか。おはようございます」
「それとなんで上半身下着だけなん? 暑い言うても限度があるで?」
「本当は全部脱ぎたいほどなのですが、絵里がどうしてもと止めるので自重しました」
「いや、注意されんでも自重してよ……」

 ここで希さんが床に突っ伏したまま動かない絵里さんの様子に気がつく。

「え、エリち!?」
「ああ、安心してください希、ただの熱中症です」
「それあかんやつや、ほ、保健室? それとも救急車……?」
「いいえ、寝ていれば治ります。それよりも」
「えーっと、海未ちゃん?」
「本当に立派な胸ですね、私嫉妬しています、おまんこビラビラですよ希」
「この気配……海未ちゃんやない!」
「ようやく気が付きましたか、スピリチュアルガールと言ってもその程度なんですね」
「淫魔……? いや、何か違う。もしかして、誰かと入れ替わっている……とか?」
「ふふ、流石ですね東條さん、勉強もそれほど聡明ならば受験勉強をせずに済んだものを」
「ウチのことを東條って呼ぶのは、少なくとも生徒やない、先生……?」
「人は、私のことを理事長と呼びます」
「えー!? ことりちゃんの、お、お母さん!? キャラ違いすぎひん……?」
「安心してください、ことりもです……さ、東條さん……」
「ひっ……こ、来ないで……」
「終わらないパーティ……はじめましょ?」
637 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/04(日) 15:53:52.44 ID:oXFQjoLl0
「そこまでよ! お母さん!」
「はあああああ、この身体重すぎます……」

 ドアがバンと開き、私とことりが現れた。
 ああ、お懐かしきや我が身体。
 今の園田海未ちゃんとくらべてみると、女性としての劣化っぷりがよく分かる。
 もちろんソッチのほうが良いという需要も無きにしもあらずだけど、ね? 

「ふふ、衣装は持ってきましたか、ことり」
「今にこちゃんに預けてる。それと、その強キャラみたいな海未ちゃん口調やめて」
「残念、似てると思ったんだけど……何をしているの東條さん」
「……ふんぐるい むぐるうなふ くとぅぐあ ふぉまるはうと んがあ・ぐあ なふるたぐん いあ! くとぅぐあ!」
「それ、スピリチュアルじゃなくない?」
「タッカラプト ポッポルンガ プピリット パロ」
「の、希ちゃん……?」
「オン マリシエイ ソワカ おん まか らぎゃ ばぞろ しゅうにしゃ ばざら さとば じゃくうん ばん こく」
「なに、それは!」
「これで最後や! インディグネイション!」
「ま、まさか、この私が……元の体に! 嫌だ! 海未ちゃんとして過ごすんだ! イヤダァァァ!」




「という夢を見ました」
「お母さん? ことりもヒマじゃないよぉ?」
638 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/04(日) 16:08:59.51 ID:NxlUlRC/O
理事長欲求不満すぎィ!!
639 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/04(日) 18:27:53.52 ID:pZeKGeFY0
淫乱海未ちゃんの体…いい!!
640 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/04(日) 21:09:13.83 ID:K4Te4SKSO
ああ窓に窓に!
641 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/05(月) 01:42:41.90 ID:sGQQTFFj0
(化物ルビィ〜中学生編〜(花丸視点))

 マルは普通の女子中学生。
 特徴を強いて言えばちょっとアイドルが好きってことくらいかな?
 と言っても最近流行しているスクールアイドルとか、48人とかいるアイドルさんはわからないけど。
 おばあちゃんが見ていた70年代のアイドルなら良い方で、専門は5〜60年代の人ばかり。
 多分きっと、これでアイドル好きなんて言ったら怒られる……だからマルはずっと隠していたんだけど。

 マルが中学に入った時にルビィちゃんと出会いました。
 "くに”きだはなまると、"くろ”さわるびぃで、席を前後させて。
 マルの次の人がずいぶん面白い自己紹介をするなあ、
 でもたいていの人が顔なじみであるこの内浦で、こんな子いたっけなー?
 とかいろいろ考えていたのを思い出します。

「国木田さん?」
「えと、確か、黒澤さんだったよね? どうしたの?」
「この道はあんまり通らないほうが良いよ、お家の近道かもしれないけど」

 たしかにこの道は暗くてジメジメして、あんまりいい雰囲気がしない道でした。
 おばあちゃんからもあんまり通らないほうが良いって言われていたし、
 でも女子中学生(は、あんまり関係ないか、えへへ)だったマルは、
 それより一分一秒でも早く家に帰りたいという事情があった。
 当時は再放送で昔のドラマがやっていて、それに夢中になっていたずら。

「ごめんなさい、どうしても急がなくちゃいけなくて」
「だったら、私も――ルビィも一緒に行くよ、一人よりも二人がいいもんね」

 その時から二人で帰る習慣が始まったのでした。
642 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/05(月) 01:43:10.96 ID:sGQQTFFj0
 ルビィちゃんと一緒に帰るようになると、マルを取り巻く状況は一変しました。
 
「国木田さん?」
「ええと……?」
「小原鞠莉と申します、ちょっと時間良いかな?」

 知らない方に話しかけられるケースが増えました。
 会話している内容はさしあたりのないものでも、自分のことを調べられているというのは
 すぐに分かったんです――今にして思えば、勘違いでしかなかったんですけど。

「小原先輩はどうしてマルなんかに?」
「それは――」

 出会った当初は言葉を濁していた鞠莉さんも、仲良くなるに連れて
 人ならざるものが見えないかとか、最近金銭的に裕福になっていないかとか
 あんまりルビィちゃんとは仲良くしないほうが良いとか。
 そう忠告をしてくるようになったんです。

 今はもうルビィちゃんの正体もわかっていて、鞠莉さん果南さん曜さんの3人が
 何がしかのハンターであることを知っているので特に思うこともありませんが。
 当時はよく、仲良くなりたてのルビィちゃんに事細かに報告していました。
 そうすると決まって――

「それはきっと、嫉妬しているんだよ」
「嫉妬?」
「鞠莉さんはお姉ちゃんとは仲が良いけど、ルビィとは疎遠だから」
643 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/05(月) 01:43:40.56 ID:sGQQTFFj0
 マルはよくルビィちゃんとドラマを見ながら、彼女の内浦の歴史を聞くのが好きで 
 その時も江戸時代くらいの内浦には人ならざるものがたくさん住んでいたという話を聞いていたんです。
 
「ルビィちゃん、人ならざるものって……幽霊とか、妖怪とか?」
「そうだね、人間なりに言うならそんな感じなんだと思う。ただ、今の水木しげる先生の書く妖怪とは違って」

 ルビィちゃんのする話は、現代知識はやたらないけど過去の知識は抜群だったので
 変だなーとか、ちょっと変わってるなーとか思っていました。

 状況が一変したのは、出会ってから二ヶ月後の黒澤家に招待された3回目の日でした。
 手土産を持っていきなさいとおばあちゃんから言われ、マルは特に何も考えずにそれを袋にしまい
 ルビィちゃんのもとに向かいました。忠告されていた近道は通らないようにして。

「はぁー、やっぱり大きいお屋敷ずらー……」

 手入れの行き届いているお屋敷の中を見るたび、実家のお寺がオンボロに見えてくる不思議。
 実際地元の人にも由緒正しいとか歴史があると言われても、ろくに参拝者もいない。
 どうしてかなーなんてルビィちゃんにちょっと聞いたら、

「それは多分、仏像が偽物だからだと思うよ? 今はご利益何にもないもん」

 ちなみにこの話は、今もマルの胸の中に大切に残されている。
 おばあちゃんには、不憫で不憫で、とても言えなかったから。
644 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/05(月) 01:44:08.39 ID:sGQQTFFj0
 ルビィちゃんの部屋に入ると、たいてい姉であるダイヤさんも一緒になる。
 初めての出会いがあんな風で最初こそ気まずかったものの、
 ダイヤさんの度量の広さみたいなものを感じてから、尊敬の念で見るようになった。
 とりわけ大きかったのは、このエピソードです。

「ダイヤさん、ハンバーグが苦手って本当ずら?」
「誰から……あー、鞠莉さんや果南さんあたりですか? たしかに苦手ですけど」
「へぇー、マルは麺類と牛乳が苦手なんだぁー」
「それは大変平和的ですこと、わたくしも人のミンチ……いえ、いえ! 死臭が漂いそうな肉でなければ」
「お姉ちゃん」
「……? ダイヤさん屠殺現場にでも行ったの?」
「そう! それ!」

 ごまかされたと思いましたが、この当時の話は今でもごまかされるのでマルも詳細は知りません、あしからず。

 3回目の来訪前にルビィちゃんが大事な、とても大事な話があるから聞いてほしいと言いました。
 真剣な面持ちにマルも思わず、口癖のずらも忘れて分かりましたと敬語で言いました。
 まあ、でもそんな真剣さも黒澤家でお食事をする楽しみに比べればなんともなく、
 放課後にはどんな夕食になるかなーとばかり考えていた友達甲斐のない食いしん坊なマルでした。

 お部屋で一緒になったルビィちゃんと一緒に益体もない話をしてからしばらく。
 
「それでね、マルちゃん。ルビィのお話だけど」
「んー?」
「何を見ても――驚かないで」
645 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/05(月) 01:44:41.28 ID:sGQQTFFj0
 その言葉を最後にルビィちゃんが目の前から消えました。
 人体喪失マジック!? と、慌てて立ち上がったマルの前に
 ぬちゃぁ……と、赤いシミが目の前に落ちてきて。
 その時の水音は今でも夢に見るくらいに恐ろしく、ルビィちゃんじゃなきゃ
 おしっこを漏らしていたんじゃないかなって思う。

「ひ、ひえ……ルビィちゃん! ルビィちゃん!」

 一瞬で消えてしまったお友達が食べられてしまったものだと思って、マルはひたすら名前を呼んだんです。
 恥ずかしい話だけど、自分が何かされることよりもルビィちゃんがいなくなってしまったことが大きくて。

「花丸ちゃん、落ち着いて」
「る、ルビィちゃん……?」

 赤いシミのようなものは、すぐに人の形を作り、そしていつの間にかルビィちゃんになりました。

「これが、私の正体。黒澤家の地下牢に封じられていた化物」
「あ、え……? どうして?」
「うーん、どうしてって言われると、お姉ちゃんに人として過ごしてみないかって言われて興味を持って」
「ち、違う! どうしてマルに正体をって意味!」

 だって、マルはなんにも気づいていなかったのだ。隠そうと思えばマルがお墓に入るときまで持ち越せたはず。
 
「友達同士で、隠し事をしていたら悲しいでしょ?」
「隠し事……」
「今からマルちゃんには2つの選択肢があります、今のことは全て忘れて、ルビィとは疎遠になること
 もう一つは」
「それ、選択なの?」
「え?」
「マルが選ぶ道は一つだよルビィちゃん……そうだ、どうせだからマルの秘密も言っておくね?」
「ど、どうして? わ、私は……本当に」
「お友達同士で隠し事はナシなんでしょ?」
「ま、マルちゃん……!」

 でも一つだけ、ルビィちゃんにもマルはいっていないことがあります。
 それは、赤い絵の具があの時の記憶と重なってどうにも使いにくくなってしまったこと。
646 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/05(月) 02:37:45.19 ID:sGQQTFFj0
(お題 もしもにこと真姫の年齢(学年)が逆だったら (会計の希視点))

 こんにちは。
 生徒会の会計を務めている私の名前は東條希といいます。
 幼い頃から転校を繰り返していて、ようやく腰を落ち着けて学園生活を送ることができるようになり。
 一年生の頃から生徒会に立候補をして当選――もっともろくに立候補すらなかったんだけどね。

 私が二年生になった時、生徒会に大きな変革が訪れた。
 学院きっての秀才の西木野真姫が会長に就任。
 それを追うように私のあこがれのエリーチカこと、絢瀬絵里さんが副会長に。
 ろくにすっぽも注目されてない生徒会の認知度が大きく高まり、それに応じて改革もなされた。
 光もあれば闇もあり、生徒会は一部の生徒からずいぶん恨まれたけど……。

「アイドル研究部?」
「は、はい! 元は一年生の矢澤さんが申請してきた部活動です」
「ふうん、私に持ってこないで東條さんに持ってくるあたりその子、なかなか面白いかもね」
「それで、二年生の三人が講堂でライブをしたいと」
「矢澤さんは?」
「アイスの食べ過ぎでしばらく休むそうで」

 絢瀬さんとお話すると、背中がピンとなってものすごく緊張する。
 ただでさえ、同じ生徒会に所属しているのに知名度がまったくない私だから。
 
「真姫、どう思う?」
「やらせておけば良いんじゃないかしら、現実を知ればその子達も諦めるでしょう?」
「わかったわ、じゃあとりあえず予定に組み込みましょう、さて、どんなパフォーマンスをするのかしらね」
647 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/05(月) 02:38:15.21 ID:sGQQTFFj0
 アイドル研究部の二年生のライブは案外盛況で、評判も良かった。
 A-RISEというユニットのコピーとのことだったけど、これなら多少学校が盛り上がるかもしれない。
 ただ、私と一緒に見ていた会長の西木野さんと絢瀬さんはあまりいい表情をしてなかった。

「危なっかしい、見ていられないわ」
「そうね、自己流とはいえ、コピーをするならちゃんとしてもらわないと」
「今後アイドル研究部は厳しく監視するようにしないと……はあ、仕事が増えたわ」

 私は案外気に入っていたから、二人の言葉に少しだけ寂しさを感じた。

 実際講堂でのライブが行われてから、アイドル研究部と生徒会との関係は悪かった。
 練習場所がほしいと申請しに来れば、もっと人数を増やして出直してくるようにと告げ。
 作曲をする人がいないから、掲示板に人員募集をしたいといえば、んなものは自分で探せとそっけない。
 だけど、ものすごく個人的にだけど、μ'sは見どころがあるかもしれない、そう思ったから。

「練習場所なら屋上があります。雨の日は使えませんが、その程度なら私を通してくれれば構いません」
「作曲家の検討はつきませんが、もしかしたら生徒会長ならば――ピアノを昔弾いていたと聞いたので」

 と、アドバイスをした。
 もっとも、穂乃果ちゃんは私の名前をいまだに覚えていなかったけど。

 μ'sと生徒会を取り巻く状況が一転したのは、講堂でのライブから2ヶ月後のとある日。
 そろそろ生徒会では学校説明会をなんとかしないと、という時期にあたっていた。

「ライブをしたいと思います」

 アポ無しで唐突にやってきた穂乃果ちゃんが、呆れる西木野さんの態度も気にせずに告げる。

「学校説明会で魅力をアピールし、来季の新入生を増やします」
「残念だけど、あなた達にはできないわ。未だにコピーユニットのあなた達に」
「どうしてですか」
「A-RISEの真似事をしていたらUTXの入学希望が増えるだけよ、そんなこともわからないの?」
648 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/05(月) 02:38:58.14 ID:sGQQTFFj0
 議論は堂々巡りをする。
 どうしてもライブがしたいμ'sと、そんなことをしても時間の無駄と主張する生徒会。
 両者の意見をハラハラと見守る私。
 正直に言うと仕事も増やしたくないけど、このまま廃校になるのはあんまり歓迎できなかった。

「では、勝負をしましょう」
「……勝負? テストで良い点を取ったほうが勝ちとか?」
「私たちが、作詞作曲した歌を歌って、会長のこころを動かせば私たちの勝ちです」
「へえ? できなければあなた達は解散でもしてくれるのかしら」
「解散します」
「……わかったわ、でも時間はないわよ? そうね、いっぱいいっぱい使って二週間。それが限度よ」

 μ'sのメンバーは一様に西木野さんに対する不信感満々で帰っていく。
 ただ一人、穂乃果ちゃんだけは――

「東條さん」
「はい!?」
「あの子達と親しいそうね、情報をちょうだい」

 生徒会から隠れてフォローをしているつもりだったけど、こ、怖いなあ……?

 そして二週間後。μ'sのライブは終わった。
 それはとても褒められたものではなく、正直出来も良くなかった。
 多分、そのことに気づいているのかメンバーはみんな一様に表情が暗い。
649 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/05(月) 02:39:27.47 ID:sGQQTFFj0
「情けないわね」
「これが、私たちの全力です! 少しでも不憫に思うなら、手を貸してください!」
「ふざけないで、実力もない人たちを学校の目玉なんかにできるわけがないでしょう?」
「まだ、学校説明会には時間があります。会長たちがアドバイスをくれれば、私達はもっと力を出せます」
「……帰りましょう、エリー、東條さん」

 ああ、残念だったな。
 私はそう思いながらμ'sのみんなに背を向ける。

「高坂さんだったわね」
「はい」
「言っておくけど、脱落することは許さない、最後のチャンスだと思って望むように」
「正直な話、私としては歓迎できないけど……これが音源、作詞はそうね、3日でしなさい」

 西木野さんと絢瀬さんは本当に優しい人だと思う。
 私には本当に何もできないけど――。
 二人の背中を追いながら私は

「それから東條さん」
「はい?」
「あの子達の監視をしてください、そうね、グループに入るフリをして」

 ……はい?
650 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/05(月) 02:50:36.83 ID:sGQQTFFj0
お題は全部消化できたでしょうか。
長い間時間がかかって大変申し訳無いです。

以前のレスでも告げましたが、続きものの安価は2つまで。
3つ以上来た場合はレスが早いほうが優先。

それではお題を募集。

>>650−654 まで
>>655以降の方は、次回以降またご参加ください。
なお、続きもので埋まった(あるいは3つ以上来た)場合はまた再安価します。

とりあえず一眠りしてバイトへ。レスをチェックできるのは帰ってきてからかな……
651 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/05(月) 02:51:21.90 ID:uIb10Fg80
ちかよし中身入れ替わり
652 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/05(月) 02:51:27.92 ID:sGQQTFFj0
失礼 安価ミスってました。

>>652‐656 まで。
653 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/05(月) 02:52:21.48 ID:btQRe3z7O
ヘルシェイク穂乃果
654 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/05(月) 02:52:25.08 ID:Ay2u6MO5o
ちかまりと理事長室の椅子
655 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/05(月) 02:52:50.20 ID:b7agKw+nO
ロリ化ちかちー
656 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/05(月) 02:53:17.91 ID:Af0GXXtx0
食べ過ぎでメタボなお腹になったダイヤをルビィがお腹痩せマッサージする話
657 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/05(月) 02:53:32.28 ID:eOinqptJO
ルビィと千歌の妹大作戦
658 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/05(月) 03:01:32.55 ID:ZcO1uWKAO
間に合わなかった…
659 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/05(月) 09:50:44.04 ID:sGQQTFFj0
>>657 までとりあえず拾います(安価ミスってました)
ただ一週間くらいかかるかなあ……と、一日置きに作品を更新できればと思います。
660 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/06(火) 21:44:43.20 ID:KkQwhYxSO
似非関西弁じゃない希はより美少女
661 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/08(木) 07:39:49.20 ID:YcmgOClP0
姉妹スレの方にも書きましたが、風邪を引いて体調を崩しております。
雨はたくさん降っているし、このままかけないでこのスレがなくなるんじゃないかと思うくらい弱気。

しっかり体調を取り戻していけるまで、いつになるかわかりませんが
お待ちいただければ幸いです。
662 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/17(土) 16:21:18.81 ID:el3RXDP20
 ことりが一生懸命喋り続けている。
 今回は衣装が先にできているので、そのイメージで作詞をしてほしいと。
 アイドルと言えば短いスカート――そう言われ続けてここまで来ましたが。
 なんといいますか今回は下着が丸見えになりそうなくらい短い。

 これには恐らくことりの、先に衣装を作っておけば海未ちゃんも文句を言えないだろう
 そんな意図を感じます。
 まったくもって破廉恥な衣装を眺めながら、

「ちょっと海未ちゃん聞いてる?」
「ああ、ごめんなさい、ヘルシェイク穂乃果のことを考えてました」
「ちゃんと聞いて! 大事なところなんだから!」

 ことりはさらに説明を始める。
 その言葉は私のためを思ってのことなのかもしれませんが
 私は自分で言ったヘルシェイク穂乃果について考えていました。

 武道館でのライブ。
 しかしメンバーが電車の遅延で間に合わない。
 到着しているのは自分自身だけ。
 ギターソロを得意としている穂乃果は、その技術でお客さんの前に立つ。
663 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/17(土) 16:21:44.97 ID:el3RXDP20
 超絶なるギターソロによってお客様たちのボルテージも最高潮に
 しかし、その超高技術に耐えきれなかったのか、
 ギターの弦が一本切れてしまう。

「ああ、ここまでなのか」

 そう思った穂乃果は、膝をがくりと武道館の床へと落としてしまうのです。
 しかし、お客様からの温かい声援。
 やがて穂乃果は立ち上がり

「まだギターには弦がある! 私も負けてなんていられない!」

 そして、μ'sのメンバーが武道館に到達したその時
 真っ白になって燃え尽きた穂乃果の姿があったのです!

「うう、これ! これですよねぇ!」
「なにがこれなの海未ちゃん」
「ヘルシェイク穂乃果は大変素晴らしいと……おや、どうしましたことり」
「お前をこの衣装に縫い付けてやろうか!」
「お、お、お待ち下さいことり、服は着るものであって縫い付けるものでは、あ、アッーーーー!!」
664 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/17(土) 16:46:48.31 ID:el3RXDP20
 お小遣いが少ない。
 これは高校生にとっての切実な悩みである。
 ろくにアルバイトもしていないのになにを言っているのかと、
 憤慨している人もいるかも知れないけど、千歌はもう十千万旅館の見習い女将(自称)
 お小遣いの増額を優しい優しい志満ねえに相談をした所

「千歌ちゃん、それは美渡ちゃんに言ってくれる?」

 ハイ積んだ! 今積んだよ!
 あのおっかない美渡ねえにお小遣いのことを相談しようものなら
 ここから出ていってバイトでもしながら過ごせと言われるに違いない。
 ここで引き下がって志満ねえの機嫌を損ねてもいけないから
 千歌はおずおずと部屋に戻ってきたんだけど。

「ルビィちゃん、お小遣いは増額できませんでした、増額できませんでした」
「あぅ、どこも経済事情は厳しいです、アベノミクスの失敗ですね」
「アイドルに政治の話はタブーだよ! ルビィちゃん!」

 小難しい顔をしながら、特に意味もわかってない単語を
 さも分かっていますというふうに語るルビィちゃんは置いておいて。
 
「どうしよう、このままじゃ衣装も作れないよ」
「露出度を上げるしか方法がないね、千歌ちゃん」
「これ以上露出度を上げたらパンツ見えちゃうよ」

 お互いに困ったようにため息を付き、
 作りかけの衣装を眺めながら――

「鞠莉さん」
「ん?」
「鞠莉さんを籠絡したらどうだろう」
665 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/17(土) 16:47:14.97 ID:el3RXDP20
 千歌は宣言する。
 ルビィちゃんはキョトンとしていたけど
 やがてその意図に気づいたのか

「うん、お金持ちの鞠莉さんなら、結構お金をぽいっと出してくれるかも!」
「なんてったって、小原家の力は借りられないって言ってたくせにヘリ通学だし!」
「ホテルぐらしだしね! いっぱい借りまくってるじゃん! 自分はいいのかよ!」

 ルビィちゃんと金の話で意気投合。
 これも全部貧乏がいけないんだ。
 ちょっと周りに聞かせられないような会話をしていてもお金がないのがいけない。

「でもどうやって籠絡しよう」
「それはまず弱みを握るべきだよ!」

 ルビィちゃんが黒い。
 黒澤ルビィだけに――うん、今度言ってみよう。

「でも鞠莉さんの弱みってなんだろう?」
「果南さんのお願いなら全部聞いちゃいそうなところとか」
「それは男前エピソードじゃない? うーん」
「お姉ちゃんなら、妹っぽくちょっと甘えれば何でもいう事聞いてくれますけど」
「それだ! それだよ!」

 作戦は以下の通りである。
 まず、鞠莉さんに妹として近づく。
 小原家のピンチなら学校のピンチではないから聞いてくれるはずだ。
666 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/17(土) 16:47:43.95 ID:el3RXDP20
「じゃあ、早速、鞠莉さんに妹として近づいて……」
「ブッブッブー! ですわぁ!!」

 ダイヤさんが天井から落ちてくる。
 ドスンと大きな音がして、私は慌ててあたりを見回した。
 うるさくしたらおこづかいは減額である、少しは自重してほしい。

「お、おねえちゃぁ!?」
「全くなにを話し合っているのかと思えば、金の無心など、それは! 破廉恥というのですわ!」
「天井に張り付いて盗み聞きするのは破廉恥なんじゃないですか」
「わたくしはいいのですわ」

 なにそのガバガバ理論。

「まったく、あなた達という人は!」

 お説教が始まりそうなところでルビィちゃんとアイコンタクト。
 
「おねえちゃぁ、ごめんなさい」
「そうだよね、立派なお姉ちゃんからしたら千歌たちの行為は許せないよね」
「ふん、そうですわ、まあ、今から殊勝な態度をしたところで遅いのですが」
「こんなルビィ、Aqoursにいらないよね」
「ほんとう、こんなリーダーAqoursにいらないよね」
「ちょ、お待ちなさい! ふたりとも!」
「いいのいいの、お姉ちゃんは立派な行為をしていると思う、立派なお姉ちゃんは不出来な妹たちのことなんて気にしないでいいの」
「お姉ちゃんはいつも立派な人、千歌たちみたいな妹のことは忘れて新しい妹をたくさん作って幸せな思いをすればいいの」

 言っていることは意味不明だけど、ダイヤさんには利いた。
 ダイヤさんが目に涙を浮かべながら本物の妹を差し置いて私を抱きしめにかかった。

「いいのですわ! あなたも大切な黒澤家の一員! 色々と間違えることは合ってももとに戻れると信じておりますわ」
「えへへー」
「ルビィもしっかりしてきたと思いますし、ほんとう、わたくしってば目が節穴ですわね、こんなに立派な妹を疑うなんて」
「えへへー」
「ああ、私が間違っておりましたわ、さあ、鞠莉さんを籠絡するのでしたわね、ふふ、この不肖黒澤ダイヤが協力すれば百人力ですわ!」

 なお、この後鞠莉さんを籠絡しようとするも、ダイヤさんは百人力どころか一人の力にも及ばなかった。
667 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/17(土) 17:51:07.45 ID:el3RXDP20
あ、また同じミスしてる。
>>662
「お題 ヘルシェイク穂乃果」
>>664
「ルビィと千歌の妹大作戦」

です。
ちょっと思うところがあって、アウトラインプロセッサというのを導入したらこれだ。
申し訳ない。
668 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/17(土) 17:57:05.90 ID:enPsjACLO
おねいちゃぁのこのチョロさよ…
久々に乙
669 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/17(土) 18:19:58.21 ID:el3RXDP20
(お題 食べ過ぎでメタボなお腹になったダイヤをルビィがお腹痩せマッサージする話)

 千歌さんに連れられて初めて行ったファーストフードの店。
 それはわたくしに大変な変化を巻き起こしましたわ。
 とにかく早くて安いものを食べたくなって仕方がありませんの。
 早ければ早いほど、安ければ安いほど……そんな価値観に包まれたわたくしは、ろくにカロリーも気にしない女に。

 もちろん、毎日のお稽古事という激務はそつなくこなし。
 Aqoursでのトレーニングメニューも無難に済ませ。
 習慣となっている予習復習も欠かさず。
 成績も落とすことなく生徒会長の職務も全うする。

 思えばそんな生活がストレスになっていたのかもしれないと
 今になって――膨らみ始めたお腹を見てから気がついてしまったのです。
 あ、膨らみ始めたと言っても妊娠したわけではありませんのよ? ええ、Aqoursは清いグループですから、殿方とのお付き合いなど。
 ありませんわよね? ね?

 しかしながら

「牛丼が美味しすぎるのがいけないのですわ」

 店の種類も豊富で、しかも安い。
 それでいて大量のご飯。
 最近普通サイズでは満足が行かなくて
 大盛りを頼むようになってしまった時点で気がつくべきでした。
 もう私の胃袋は、普通の女の子サイズでは全く満足できないのだと。

「ハンバーガー、おうどん、お蕎麦、世の中には魅力的なファーストフード店が溢れている」

 このまま東京の大学に行ってしまえば、あらゆる誘惑に負けてしまった末
 鞠莉さんや果南さんあたりに苦笑いされながら、

「ダイヤちょっと太った?」
670 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/17(土) 18:20:35.80 ID:el3RXDP20
 と言われるに違いありません。
 それに、Aqoursは無駄にスタイルの良いメンバーが多いですから、
 胸の代わりにお腹が膨らみ始めたなどと言われれば、
 私の鋼鉄のクロスハートは粉々に砕け散ってしまうに違いありません。

 というわけでわたくしは、部屋に戻って運動を始めることにしました。
 今まで筋肉がついてしまうと倦厭していた筋力トレーニングもはじめます。
 ネットでは高負荷で回数を少なくとありましたので、私もそれに習いましょう。
 初心者なのですから先人に学ぶべきです。
 
 お手伝いさんに頼んでダンベルや筋トレグッズを買ってきてもらい、
 地道にトレーニングを始めてから一週間。
 Aqoursのトレーニングメニューも軽くこなせるようになりはじめて、
 曜さんとは筋トレの話で意気投合。
 しかし、なんでそんなにトレーニングをしているという問いには
 苦笑いで応じる他なく……

 わたくしがいつもの通りダンベルを持ち上げながらスクワットをしていると、
 ドアが開く音が聞こえて慌てて振り返りました。
 硬直するルビィ、あ然とするわたくし。
 しばらくにらめっこを続けたのち――

「お、おねえちゃぁ……最近、なんだか曜さんとお話していると思ったら」
「の、ノックくらいなさい! ルビィ!」
「したけど、おねえちゃん、出てこなかったから……心配になって」
671 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/17(土) 18:21:04.51 ID:el3RXDP20
 ちなみにわたくしは動きやすいように下着姿で。
 その事に気づいたときには、わたくしはショックで倒れそうでしたわ。
 なにが楽しくてノリノリになりながらダンベルを持ち上げてスクワットをしている姿を妹に見られなければいけないのか。
 ああ、わたくしって本当に不幸――

「あ、でもお姉ちゃん、ちょっと痩せた?」
「こほん、それはわたくしが太ったとでも?」
「だって明らかにお腹が出てたし」

 凹むわたくし、駆け寄るルビィ。
 もうちょっと、歯に衣着せるお話の仕方をですね……?

「あ、でも、ルビィ、マルちゃんが太ったときに、やってたことあるよ!」
「なんでもいいのですわ、もうわたくしは[ピザ]ヤとして過ごしますわ」
「そんなエミヤみたいな、とにかく、お腹をマッサージするの!」

 といいつつ、わたくしの弱点であるお腹の膨らみをもみ始めるルビィ。

「あ、おやめなさい! はしたないですわ!」
「だいじょうぶ、ルビィのマッサージは脂肪燃焼効果高いから!」
「どこで覚えたんですの、そんなテク! ああ、もうおやめなさーい!」

 わたくしはこの屈辱を一生忘れないようにします。
 そしてファーストフード店ではちょっと足りないくらいに留めておこうと。

 これで痩せなかったらルビィ、ほんとう、覚えていてね?
672 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/17(土) 19:38:32.86 ID:5Q/FE+ASO
>>663
>「お前をこの衣装に縫い付けてやろうか!」

俺もこんなこと言われたい
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/17(土) 19:54:54.38 ID:el3RXDP20
(お題 ロリ化ちかちー)

 リリーが私に振り向いてくれないのは、全て高海千歌のせいである。
 前世からの因縁で不幸なのも、お母さんがクリスマスプレゼントを忘れたのも、全部が全部、高海千歌という普通怪獣のせい。
 
「ふふっ! 今日こそ! 今日こそ呪いをかけて! 高海千歌! あなたの最後の日よ! あーっはっはっは!!!」



 千歌ちゃんが遅い。
 最近はわりと遅刻をしなくなっていたから、
 こうして曜ちゃんとどうでもいい話をすることもなかったんだけど。
 彼女は筋肉の話ばっかりする。千歌ちゃんと二人でいる時はそんな話をしないと言うから、恐らくなにか意図があるのだろう。
 なにせ私がいくら筋肉は余り好きじゃないと言っても、上腕二頭筋とか腹筋とかの鍛え方の紹介をされる。
 そんなに私を筋肉ムキムキガールにしたいのか。

「千歌ちゃん遅いでありますなあ」

 先程まで上腕三頭筋の話をしていた曜ちゃんは、辟易している私をスルーして、そんな独り言をぼそっと漏らす。
 そろそろ起こしに行かないと学校に遅刻してしまう、というかバスに間に合わなくなってしまう。

「起こしに行きましょうか」
「梨子ちゃん、千歌ちゃんの部屋に入って不埒な事をするのはやめてね」
「曜ちゃんに言われたくない」
674 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/17(土) 19:55:25.65 ID:el3RXDP20
 私は知っている。
 曜ちゃんが千歌ちゃんの部屋に入る寸前に息を止めて、入った途端に深呼吸をするのを。
 本当に変態なんだから、せめてちょっと内股になってエッチな気分になるのを防ぐくらいにしなさいよ。

 十千万旅館に入り、申し訳無さそうな志満さんに見送られ
 私たちは千歌ちゃんの部屋に入る。
 例のごとく、曜ちゃんは部屋に入る寸前まで息を止めていた。

「千歌ちゃん、そろそろ起き……!?」
「なんでありますか、梨子ちゃ!?」

 二人して驚く。
 千歌ちゃんが寝ているであろうその布団には
 見たことがないみかんの色の髪をした女の子がいた。
 
 彼女はとてつもなく可愛かった。
 これがもしも現世に存在する天使だと、神様がそういうのなら
 私は四の五も言わずにうなずいてしまっていただろう、キリスト教徒になってしまうかもしれない。
 曜ちゃんがふらふらと、小さな女の子のもとに近寄り

「私、こんな女の子産みたい」

 危険な言葉を呟いた。
 目が危ういだけではなく息も荒い。
 世が世なら逮捕されていても仕方ない。

「全くなにを言っているの、曜ちゃん。女の子同士では子どもは産めないの」
「なんで付き合うのが女の子前提なのでありますか」
「だからね私は千歌ちゃんに子供を産んでもらうの、そうすれば千歌ちゃんそっくりな女の子が生まれるでしょう?」
「梨子ちゃん発言がドン引きです」
675 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/17(土) 19:55:52.63 ID:el3RXDP20
 私はフラフラと女の子に近寄り、その小さな体を抱き上げる。
 年齢からすれば6歳前後、体重からすると10キロ後半くらい?

「私、千歌ちゃんの子を抱き上げるのが夢だったの」
「妄想は口にしなければ犯罪にならないのでありますよ」
「この抱き心地、もう離さない」
「ああ、ずるい! 私にも抱っこさせて!」

 どこぞの大岡裁きみたいに引っ張りあってしまうわけにもいかない。
 私は天使を手放し、曜ちゃんというアークデーモンに預ける。
 アークデーモンはその邪悪な顔をにんまりとさせながら
 頬を寄せ、抱きしめ、その柔肌を存分に楽しんでいる。
 しかしこの子は何なのだろう?

 千歌ちゃんと私の子どもが未来からやってきたのならば
 そろそろネタバラシをして、曜ちゃんを発狂させても構わない。
 案外豆腐メンタルだから、ソウルジェムを曇らせて魔女化させたって良い。

「こうして見てると、まるで曜ちゃんと私の子みたいよね」
「やめて、背筋が寒い。私と千歌ちゃんの子!」
「なにを言ってるの! 私と千歌ちゃんの子よ、いい加減認知しなさい!」
「その目は節穴か! 目元! 私にそっくり!」
「髪の毛! 私にそっくりのさらさら!」
「全部! わたしにそっくり! まるで私!」
「あ、ずるい!」
676 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/17(土) 19:56:20.01 ID:el3RXDP20
 その時、千歌ちゃんの部屋のふすまが勢いよく開かれた!

「なにやってんのリリー! それに曜も!」
「善子ちゃん、どうして」
「呪い殺される哀れな子羊を見に来たのよ!」
「呪いって、え、まさかこの子……」
「千歌ちゃんなの!?」

 そう言われてみれば、ちっちゃい千歌ちゃんと言われれば納得できる。
 というか、ロリ化した千歌ちゃんじゃん!

「ただ、その前に」
「ええ、その前に」

 ロリちかっちを優しくベッドに下ろすと、曜ちゃんと私は
 哀れなリトルデーモンに
 
「いだだだだ!! リリー! やめて! 四の字は! だめ! だめ!」

 タッグを組んでプロレス技の応酬をかました。
677 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/17(土) 20:26:01.00 ID:el3RXDP20
 鞠莉ちゃんは今日も理事長室にこもりっきりらしい。
 というのを、3年生の教室に遊びに行った時に果南ちゃんから聞いた。
 ここしばらく統合先の高校への懇談会とか、なんか表に立っての作業で忙しいらしく、Aqoursの練習にも顔を出せないでいる。
 ダイヤさんいわく、今までの溜まりに溜まったツケのせいと呆れ顔だったけど、私はちょっと心配だった。

 なのでお昼休みに理事長室に向かう。
 真正面から入っても鍵を閉められて終わってしまうので、
 私は窓から潜入することに決めた。
 理事長室の上からロープを頼りにするすると降りていき
 鞠莉ちゃんの背中を見るにつけ、どんどんどんとガラスを叩く!

「もう! なにを考えてるの! 真正面から入ってきなさい!」

 すごく怒られた。
 私は単に鞠莉ちゃんを元気づけようとしただけなのに……
 ヨヨヨと嘘泣きをすると、呆れた声が降ってくる。

「で、何のようなの?」
「えへへ、今日は理事長室の椅子に座ろうと思って」
「それだけであんな馬鹿な行為を……」

 信じられないとばかりに顔を手で覆う鞠莉ちゃん。
 オーバーリアクションも今日はなんだか元気が無いみたい。
 
「だからね! 今日は私が理事長! 仕事バリバリこなしちゃうよ!」
「学生は学生らしくさっさと勉学に戻りなさい」
「鞠莉ちゃんも学生でしょ、ほらほら、今日はさっさと勉学に戻る!」

 背中を押すと同時にプチっとブラジャーを外す。
 鞠莉ちゃんは可愛らしい悲鳴を上げ、その後マジギレした。
678 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/17(土) 20:26:38.17 ID:el3RXDP20
「SPに頼んでつまみ上げるわよ」
「そんなに怒らない、ベリークール!」
「千歌っちじゃなかったらぶん殴ってるところだったわ」

 えへへ、と笑いながら。

「じゃあ、そろそろ理事長室の椅子に」
「座らないの。全くなにを考えているのやら」
「鞠莉ちゃんのことだよ!」
「私のこと?」
「鞠莉ちゃんもAqoursのメンバーなんだから! リーダーの私はまっさきに考えるよ!」
「はいはい」
「スルー!?」

 結構渾身の説得材料だと思ったんだけど、今日の鞠莉ちゃんはベリークール。
 あーあ、今日はだめだなーなんて思いながら背中を向けて

「あ、千歌っち、そんなに座りたいなら座ってもいいわよ?」
「今になってデレちゃうのぉ? まあ、座るけどさー」

 私が鞠莉ちゃんがいつも座っている椅子に腰を下ろすと
 ブーッ! という大きな音がした!

「ちょ! なにそれ! なにそれー!!」

 大声で笑いだす鞠莉ちゃん。
 私はハメられたって真っ先に思った。
 でも、その笑顔を見ながら、安心していたりも。

「あはは……まあ、千歌っち、心配してくれてありがとうね」
「もう、無理しちゃ駄目なんだからね?」

 とりあえずトイレに行きたい。
 音にびっくりして、ちょっとおしっこが……漏れた気がするから……。

(お題 ちかまりと理事長室の椅子)
679 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/17(土) 20:40:32.90 ID:tH0cqC3o0
もう全部したんじゃないの?
>>651も含めてる?
680 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/17(土) 20:52:22.30 ID:el3RXDP20
>>679
いま、651を書いています! 9時半までにはなんとか!
681 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/17(土) 21:09:51.76 ID:el3RXDP20
(お題 ちかよし入れ替わり)

 朝起きると部屋が中2ナイズされていた。
 またか、って思った。
 善子ちゃんの黒魔術に巻き込まれて面倒な目に遭う。
 これはいったい何度目のことなんだろうか。

 元は梨子ちゃんと入れ替わったことがきっかけだったと思う。
 それを通じて微妙に距離を詰めた私達を見た善子ちゃんは、
 リリーと結ばれるのはヨハネなんだからね! と逃亡。
 その後も、花丸ちゃんと入れ替わったり、ルビィちゃんと入れ替わったり、ダイヤさんと入れ替わったときにはなかなか元に戻れなくて。

 まあ、今となってはいい思い出なのかもしれないけど……。
 鞠莉ちゃんと入れ替わったときには仕事をこなさないといけなくて本当に大変だったよ、とほほ……。
 それはともかく。

 部屋の中を探し周り、ようやく善子ちゃんのスマホを探し当てる。
 ロックが掛けられていたけど梨子ちゃんの誕生日を入力するとすぐに開いた。
 なんか妙に健気な所あるよね、前に聞いた話だと梨子ちゃんに着信拒否されているらしいけど。

「もしもし! もしもし!」
「しつこい女は嫌われるわよ、まったくなによ朝から」
「人の身体を入れ替えておいて他人事すぎる! さっさともとに戻して!」
「いいえ、そんなことしないわ! 今日はこの身体を使ってリリーに抱かれてくるもの!」
682 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/17(土) 21:10:24.30 ID:el3RXDP20
 それは、元に戻ったときに善子ちゃんが悲惨な目に遭うだけなんじゃ。

「もとに戻さないんだったらこっちにも考えがあるもん!」
「へえ、なにをするつもりなの? まあ、何をしてくれても構わないけど? この堕天使ヨハネにダメージを与えることなど」
「ハウスクリーニング呼ぶから」
「え?」
「鞠莉ちゃんがよく使ってるっていう、容赦なく全てキレイにしてくれるサービス呼んで部屋を綺麗にする」
「ごめんなさい、効果は一日中続くわ」

 堕天使弱いなー。

「一日中……まあ、良いけど、ダイヤさんの時で慣れてるし」
「ふふ……私は何回リリーに抱かれ、絶頂を迎えるのかしら、今から楽しみで」
「ハウス」
「ごめんなさい、今日一日高海千歌で過ごします」

 とりあえず事情を一年生メンバーに説明しておかないと
 などということを考え、まずはルビィちゃんに連絡を取ろうとする。

「おかけになった電話番号への通話はお客様のご希望によりおつなぎできません」

 よ、善子ちゃん……? 一年生メンバーからハブられてない?
683 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/17(土) 21:13:03.20 ID:el3RXDP20
というわけで、お題の消化を完了しました。
……してるよね?

この度は時間がかかってしまい大変申し訳なかったです。
自分自身のスケジュール管理の至らなさを痛感しましたので、
今後はこのようなことがないように、ほんとう頑張りたいと思います。

ではお題を募集させて頂きます。

>>684‐689 まで
684 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/17(土) 21:14:39.78 ID:tH0cqC3o0
もしAqoursの学年設定が初期のままだったら(曜1年、ダイヤ2年、善子2年)
685 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/17(土) 21:15:35.66 ID:WiMrl+g+O
鞠莉の家ががギャグマンがレベルのお金持ちだったら
686 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/17(土) 21:18:09.57 ID:ZNntRipJ0
>>656の実際にマッサージを受けてる場面
687 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/17(土) 21:20:24.50 ID:iT4+nBp50
よしまる中身入れ替わり
688 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/17(土) 21:20:55.15 ID:AWCoM6OnO
ダイルビで入れ替わりネタ
689 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/17(土) 21:21:35.40 ID:AWCoM6OnO
入れ替わり被ったかすまん

安価下
690 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/17(土) 21:22:35.63 ID:DaNgqS4UO
毒吐き梨子
691 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/17(土) 21:23:01.77 ID:P6AQ44Z+O
勘違い系ギャグ漫画主人公の果南
692 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/17(土) 21:23:37.50 ID:iC1+HgPe0
運動音痴な真姫ちゃんがさらに運動不足になったせいで何をしても息を切らしちゃう話
693 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/17(土) 21:24:34.68 ID:cle7kU2PO
部室にことりと二人っきりで気まずい果南(スクスタ時空)
694 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/17(土) 21:26:04.98 ID:ZNntRipJ0
あ、一応ですが>>656>>686は別人です
どうしても実際のマッサージを見てみたかったので…
695 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/17(土) 21:26:35.86 ID:el3RXDP20
ここまでかな……?
とりあえず締切で

>>684‐690 688、689除くかな?

頑張って1週間以内にー
696 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/17(土) 21:42:30.39 ID:XGr+x+WkO
園田凛ちゃんの日常
697 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/17(土) 21:42:59.81 ID:XGr+x+WkO
って全然間に合ってなかった。次回頑張ろう
698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/17(土) 22:02:09.44 ID:DaNgqS4UO
採用枠一つ減らすくらいなら>>688書くか下にずらすかのどっちかのがよくないか
699 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/17(土) 22:11:42.95 ID:el3RXDP20
あ(今ミスに気づいた)

なので、今回はレスが早かった
>>691
を拾います。

すみませぬ、お手数おかけしました。
次回はちゃんと時間を指定したほうが良いのかな……そのあたりもちょっと考えますね。
700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/18(日) 04:44:50.79 ID:kqKHq61Jo
よしまる前も入れ替わってたな
701 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/18(日) 12:57:34.89 ID:Z4VTleS20
>>700
このレスを見て、自分の過去に書いたSSを思い出す。
そういえば、よしまるは入れ替わりましたね。
うーん……同じネタは禁止していないけど、別パターンを期待されてるかなとも。
反対がなければ、>>688にしようかな、と思います。
702 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/18(日) 14:46:03.44 ID:gNXDAY0P0
1回目とは別人だけど全部読んでないから知らなかったごめんね
703 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/26(月) 17:53:22.51 ID:DKcHjOW5O
お題
断髪
704 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/31(土) 12:42:46.33 ID:qEDiysw/O
エタ?
705 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/16(金) 20:04:23.08 ID:5zByhSRP0
もしAqoursの学年設定が初期のままだったら(曜1年、ダイヤ2年、善子2年)

(担当 黒澤ダイヤ)

 Aqoursの結成から一ヶ月ほど。
 わたくしもまあ、興味もないスクールアイドルなどという活動に加わり、
 客観的に見てもそこそこレベルに成長を果たしたなどと思うようになりました。
 梅雨の時期も通り過ぎ、真夏の日差しが体力を次々と奪っていく折、
 メンバー間の実力差というのも縮まってきたのではないか、練習をしていても
 問題が起こることが少なくなってきたと胸をなで下ろしています。
 誰ですかお前の胸は元から撫で下ろされているだろうという不届き者は、内浦の海に沈められたいのですか?
 Aqoursのチームワーク向上や、それ以外でも仲良く活動できるよう、
 鞠莉の提案で懇親会を開くことになりました。
 元から狭い田舎ですから互いに顔見知りではあったのですが、
 興味深く相手を知るという行為は面白いものがあるものです。
 互いの距離感というものも近くなってきて、鞠莉が余興の材料として持ってきたのは、
 まるで、[たぬき]の道具であるかのような、
 もしもの世界を体験することができるという怪しげな機械。
 わたくしとしてはメンバー全員が妹になるという理想のエデンを観たかったのですが、
 満場一致でそんな無駄なことに使うなと言われてしまい断念。
 無駄であるという感覚は人それぞれですから仕方ありませんね、今日の所は梨子を愛でることで満足することにしましょう。
 結局、会議の結果は「違う学年であった自分たちを見に行く」ということで決まり、
 興味のなかったわたくしは、願望が叶わずすっかりふてくされ始めた千歌のほっぺたを突きながら動向を見守っていました。
 鞠莉の戻れなくなるかもしれないという脅迫に恐れをなした面々は、そんな訳はないと思っていた私に白羽の矢を立て、
 もしもの世界に向かうことになったのです。
706 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/16(金) 20:04:59.13 ID:5zByhSRP0
 とはいえ、怪獣が闊歩するような場所ではありませんし、
 なにより剣と魔法が活躍するような世界でもありません。
 状況が変わって殺伐とした世界に放り込まれたわけでもない自分は、
 慣れきったわたくし自身の部屋で起床しました。
 毎日のことですから、今自分が何をしなければならないか察したわたくしは、
 制服に身を通すことにしたのです、日付こそ分かりませんが登校するための準備を開始しなければいけない時間でしたから。
 ただ、その制服に身を通す途中にふと違和感を覚えました。
 何も身体に変調をきたすような何事かがあったわけではありません。
 バストサイズが鞠莉を軽く超えたとか、スタイルが果南ばりであったということも……まあ、期待をしないではありませんでしたが――
 そんなことはまったくない普段どおりの黒澤ダイヤで。
 しかし、何故か制服が二年生のものであり、慌てて生徒手帳を確認すれば
 自分は二年生であるということになっておりました。
 

 ただ、空想の世界ではあるので、
 そのようなこともあるもの結論づけ何食わぬ顔をして廊下に出、
 特に変化をしていない廊下を歩いていると、お手伝いさんが困ったように声をかけてきました。
 不肖の妹が時間になっても目を覚ましてくれないというので、放っておけと言おうかと思いましたが、なんと今日は入学式。
 ハレの日に寝坊をしてしまえば黒澤家の評判にも関わること、
 それに生徒会長の妹が初日から遅刻でもしてしまえば自身にも悪影響があるかも知れない。
 あらゆるリスクの回避は賢者の選択、ならば心を鬼にして布団を引っ剥がして起こすことぐらいはしてしまえるわたくしです。
 別に何か妹の部屋に入る楽しみがあるとか、変質者的な思考をしているわけではありません、ええ、まったくもって。
707 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/16(金) 20:05:28.76 ID:5zByhSRP0
 Aqoursの活動を始めてから多少なりともスクールアイドルの知識を身につけ、
 興味はないなりのレベルとはいえ、流行っているグループくらいは知っていたと思いましたが。
 妹が熱烈にファンだと語っていたμ'sのポスターや、当時トップだったA-RISE……
 乱雑にあらゆる場所にはられているのを観るに、あまり敬意を感じられないのは、
 わたくし自身に妹の心情が理解できていないせいでしょうか? 少なくとも足の踏み場に貼ってあるスクールアイドルには多少同情してしまうんですが。
 ともあれルビィの部屋を興味深げに眺めることが主目的ではなく、未だに部屋に入られたことにすら気がついていない無垢な天使のような顔を眺め――
 姉の贔屓目がなくとも、妹は世界で有数の可愛さを誇ります。
 もちろん、わたくし自身もそれなりには可愛さがあるでしょうが、ルビィと比べれば雲泥の差と言ってもいいでしょう。
 このような純一無雑な愛おしさを観るに、もしも今後この子を泣かすような人間が現れでもすれば、わたくしはどのようにも悪になれると誓いましょう。
 柔らかな頬をつつくたびに罪悪感にも似た感情が湧いてきますが、それは妹が純粋無垢で穢れを知らないからでありましょう。
 新雪に足を踏み入れるのを躊躇ってしまうように、汚れのない白いワンピースが汚れてしまわぬよう警戒するのと同じように。
 プチプチと呼ばれる梱包材を潰してしまうように、癖になりそうな頬の触感は、禁じられている薬物を摂取――というのは少しニュアンスが異なりますか。
 幸せそうな寝顔を見ていると、もうこのまま眠らせておけば良いのではないかという状態になりかねないので、わたくしは深呼吸して布団を引っ剥がしました。

 
 未だに眠そうなルビィを叱咤して着替えを済ませ、
 朝食を摂りながら自らの置かれた状況を確認します。
 驚いたことにわたくしは新二年生になるというのです、
 そして会長は小原鞠莉。
 自分は生徒会に所属すらしていなく、入学式で登壇することもない。
 本日は休みであれど、興味深い会話を聞けたので浦の星女学院に行ってみようかと、そんな気にもなりました。
 ルビィがいくら真面目に働いていると言っても、あの鞠莉がまともに仕事をこなせるとは到底思えませんし、自分の友人がヨハネだということも疑わしい。
 想像したところで会話がまともに合うのも浮かびませんが、なんと少し前にも泊まりに行ったらしいのです、このわたくしが。
 首を捻りながら多少憮然とした態度で歩いていると、
 ルビィが気になることを言いました。
708 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/16(金) 20:06:05.91 ID:5zByhSRP0
「渡辺曜ちゃんっていう飛び込みの凄い選手が入るんだって」
 確か千歌と同じ年ではなかったかと思いましたが、わたくしが二年という状況である以上は何事かイレギュラーな事態があっても不思議ではありません。
 ルビィはマルちゃんと友人関係にあるそうですから、さほど心配することはありませんが、あのヨーソロー暴走特急が何をしでかすかは分かりません。
 別に興味本位ではありませんが、一年生のクラスまでは同行することにしましょう。
 ついて来ないで欲しいみたいな顔をルビィがしておりますが、わたくしはあえて無視することにします。

 新入生と一緒に体育館に移動という算段になって、どうせいるなら生徒会の仕事を手伝って欲しいと言われたので、なんの関わりもない以上手伝えませんと言ったら、
 黒澤さんの優秀さは誰しもが認めるところだし、現生徒会の足りない部分を補うために協力して欲しいと懇願されてしまえば、
 それがおべっかや何かであれ多少気分も良くなるというものです。
 体育館に向かって生徒会の手伝いをしようとしたら、たくさんの生徒が鞠莉の補助に当たっていて、頼りない生徒会長だという感想を抱きましたが、
 なぜか頬を涙が流れたのです、友だちがいっぱい居て羨ましいとかいうわけではないんです、理由はまったく思い当たりませんが。
 自分が出る幕はまったくありませんでしたが、ダイヤがいるって聞いて来たと語ったヨハネと一緒に新入生の姿を眺めることにしたのです。
 一年前には彼女たちと同じ姿をしていたと言いますが、なにぶん想像ができなかったので首を傾げながら妹ばかり見。
 やはり地味な生徒ばかりと言っても、妹の華やかさは何分にも代えがたい。
 ルビィ専用のステージでも用意すれば良いかと思いましたが、ヨハネが嫌がらせか! ってツッコミを入れたので断じて違いますと否定しておきました。
 入学式が開始されてしばらく、登壇した鞠莉――
 そして告げられる浦の星の未来。
 もしもの世界に居てもなお廃校の危機を迎え、わたくしは本当に大事なものを思い出しました。
 自分自身がやらなければならないこと。
 頼りないAqoursの面々を引っ張りラブライブで優勝を果たすこと。
 廃校の危機を救い母校がいつまでも存続すること。
 見果てぬ夢を抱きながら、元の世界に戻ることを望み、
 私は現実世界へと帰還を果たすことになるのです。

 
 その後の練習で多少熱が入ってしまったのは、
 無理からぬ事なのかも、しれませんね。
709 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/16(金) 20:06:38.32 ID:5zByhSRP0
「鞠莉の家ががギャグマンがレベルのお金持ちだったら」

(担当 小原鞠莉)

 実は私――宇宙帝王の娘なの。
 などと告げたところで、夏の暑さにやられてしまったとか、
 いい病院を紹介しましょうかと心配されてしまうのがオチね。
 小原鞠莉というのは偽名で、本名は――あら、地球の言葉では表現できないみたいね?
 この作品を読んでくれるみんなには、オハラマリとするのが近い名前である程度の認識で
 構わないと思うの、別に私の本名なんてどうでも良くて、私が何をするかのほうが、
 よっぽど重要であると思うしね、シャイニー!
 普段は月に住んでいて、地球降下エレベーターに乗って淡島ホテルにたどり着く、
 とても長そうな乗り物だと思うかも知れないけれど、とんでもないすごい技術で
 快不快を特に感じることもなくホテルに到着することが出来るの。
 私にとっては、地球製のエレベーターの質の悪さに驚きだけれど、
 宇宙規模で言えば地球なんて規模の小さい未開の惑星であるから、
 技術レベルが低いのは致し方無いと言ったところであるのかしらね?
 

 最初地球にやってきた時には、富士山を見て大騒ぎしている地元民を見て、
 あまりのレベルの低さに失笑をしてしまったものだけれど。
 ――まあ、未だに地元の人たちの富士山への過剰な評価とか、
 日本国民の富士山信仰は微妙に理解が出来ていないのだけれど、
 それよりも地球の規模の7割近くを占める海のほうがよほど魅力的であるし、
 水というものが宇宙においてもアピールポイントとなりうることを地球人は少し理解したほうが良い
 ――それをお気に入りの果南に告げたところで。

「海は広大かも知れないけれど、広すぎてよくわかんないし」
710 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/16(金) 20:07:49.00 ID:5zByhSRP0
 果南が特別頭が硬いのか、
 地球人が視野が狭いのかは私の判断するところではないけれど、
 未だに私のアプローチに振り向かないあたり、
 頭がストーンといえば良いのかも知れない、
 日本の言葉で言うなら岸壁の母といえば良いのかしら?
 ――なんか違う気がするわね?
 果南の誕生日をダイヤと一緒に祝おうとなった時に、
 プレゼントが何が良いのか思いつかなかったので、
 私の世話役に相談してみたら、
 星の一つでも贈れば私の偉大さに気がつくのでは? 
 と言われたので、それを鵜呑みにして
 今度ナメック星を贈るから貰う準備をしておいてと言ってみたら、
 そんなスケールの大きいプレゼントはいらないと告げられてしまい意気消沈。
 ダイヤには地球規模のプレゼントしろと怒られてしまうし、
 仕方がないので思いきって、当時流行していたたまごっちを贈ったら
 死ぬほど喜んでくれたけれど、私のことを一時的に構ってくれなくなったので、
 喜びと悲しみで言えばフィフティ・フィフティと言ったところかしら?
 

 今度もまた果南の誕生日がやって来るので、
 自分で考えるのも上手く行かなかったものだから、
 今度は思いきって欲しいものが何かを問いかけることにしたの。
 これで私が欲しいとか言われれば、
 エロ漫画でありがちの私を食べて作戦を実行するところだったけれど、
 あのお硬い果南がそんなタワゴトを言うわけもなく、
 じゃあ誕生日までに考えるとかすっとぼけたことを言うので、
 仕方がないから果南が大好きでたまらないダイヤと一緒に拉致することにした。
711 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/16(金) 20:08:51.13 ID:5zByhSRP0
 口ではあまり不謹慎なことはやめるようにというダイヤではあるけれど、
 いざ拉致をするにあたっては証拠を残さない方法とか、目撃者を消す方法とかを
 実体験を元にして教えてくれるあたり黒澤家のヤクザっぷりが素晴らしい。
 彼女の好きなエリーチカなる人物みたいに言うなら、ビックハラショー。
 抵抗されるといけなかったので、ラノベのアニメ化とかでよくタブー化される
 未成年飲酒で無事問題を解決し、宇宙ゴリラ専用の拘束器具を身に着けさせた。

「果南さんは水があると抜群の力を発揮しますわ
 でもだいじょうぶ、乾燥させると味は良くなりますが縮みます」

 干物か。
 ともあれ無事に拘束も完了し、
 目を覚まされる前にマインドコントロールを実行する。
 これはかつて一世を風靡した、カーメン教なる人物が実行した方法で
 大抵のやつは言うことを聞いてくれる、聞かないやつはコロせばいい。
 ユル・ゲラーなる人物に暗示を任せしばらく、果南が目を覚ました。
 ここで鞠莉に服従を誓い、一生愛することを誓わせれば良いのでは?
 なんて思いついたけれど、そこまでする気はなかった、
 愛は真実であるべきだものね? まあ、愛は万能じゃないけど。

「ミス果南、あなたが今一番欲しいものはなんですか?」

 多少緊張しながら私は問いかけた。
 心の底から欲するものを告げるとのことであったので、
 内心、少しだけ鞠莉が欲しいということを望んでいたけれど、
 まあ、あなたと出会ってよかったみたいな表現でも構わない、
 最近じゃ化粧品の広告でも使われていて、ちょっと言葉として価値が下がってるけれど。

「私は……お金よりも愛情がほしい」
712 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/16(金) 20:09:50.57 ID:5zByhSRP0
 誰の、などと問いかける必要はない、
 万事私の愛情がほしいに決まっている、
 片割れのダイヤも同じように思っているみたいだけれど、
 黒澤家はあくまで地球規模、
 しかも地味な静岡とかいう辺境の地の住人、
 山梨と富士山を巡って争っている田舎者の愛なんて、
 宇宙規模の愛情を持っている私と比べれば無いようなもの、
 宇宙ナンバーワンアイドルの胸のサイズと似たようなものである。

「果南さんはど、どんな相手の愛が欲しいんですの!?」

 同業のスクールアイドルからクールでかっこいいと言われたいらしい
 次代黒澤家の当主が鼻息も荒く果南に問いかける。
 血迷った感のある独断専行ではあるけれど、
 ともあれ敗北者としてm9(^Д^)プギャーするには、
 これくらい負けフラグが立っている相手のほうが滑稽で面白い。

「――異性の愛が欲しい」

 パードゥン?
 ちょっと意味のわからない地球の単語が聞こえてきたわね?
 異性? それは食べると美味しいエビの語頭につく単語のこと?

「自分を大切に扱ってくれる異性が欲しい、
 赤ちゃんも欲しい、実家を安泰にしたい――」
「ク……ククク……ハハハハハ!?」
「鞠莉さんが壊れましたわ!?」

 まさか果南が異性愛者であったなんて、おかしい、
 信じられない、ヒルマンみたいに言うならシンジラレナーイ!
 
「ダイヤ、地球上の男性という男性を抹消しましょう」
「――致し方ありませんわね」

 躊躇われるかと思いきやシスコンお姉ちゃんは見事な同意。
 妹が男性恐怖症であるから、異性に関して良い感情を持っていないのかも知れない。
713 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/16(金) 20:10:25.89 ID:5zByhSRP0
「全砲門開け! 地球上の男性に向けて一斉掃射!」
「やめるずら?」

 私の首筋に叩き込まれる手刀。
 もうすでにダイヤは虫の息、私は倒れ込む身体を支えながら
 国木田花丸と名乗った後輩を見上げた。

「この地球を好きにするのはなろう転生者のマルにおまかせずら」
「……聞いたことがある、なろう転生者……とは」

 全ては主人公の都合に良いストーリー構成。
 基本的に主人公の仲間は主人公を持ち上げることしかしない。
 社会通念上の善悪が価値基準ではなく、
 自分の都合によって善悪が変わっていくチート仕様。
 敵キャラは貴族などの目上の人間が中心で、
 いかなる聖人君子であろうとも主人公の敵となった時点で
 惨たらしい最期を約束された勝利の剣。

「転生知識で異界の民を蹂躙するのが趣味……まさか……」
「ふふ、いくら宇宙最高の軍事レベルを誇っていたとしても、
 "この世界”にいる以上、異世界転生者には勝てないずら〜」

 ――こんなやつを送り込んできた女神なる存在に伺いたい。
 なんで異世界転生するやつって、異世界を蹂躙するようなことをしても何も思わないの? 神なの?
714 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/16(金) 20:11:06.87 ID:5zByhSRP0
「勘違い系ギャグ漫画主人公の果南」

(担当 松浦果南)

 昨日ダイヤが、もうすぐ台風が直撃する予報だから
 淡島に戻らずにどこかで泊まったほうが良いのではなどと言うので、
 いざとなれば海を渡ればいいじゃん、私の庭みたいなもんだし、
 と、真顔で言ったらアホなゴリラを見るような目で見られてしまった。
 仕方がないのでわかったわかった、今海を渡って淡島に行けばいいんでしょ
 と言って鞠莉をお姫様抱っこして家に帰ったけれど、
 よく考えたら鞠莉を連れてくる必要は一切なかったのでちょっと反省。
 まあ、彼女は淡島ホテルで一緒に泊まりましょう付き合い始めの記念に、
 なんてことを言ったけれど、家に帰ってテレビが見たかったので丁重に断ったら、
 知らない! とビンタを食らってしまったけれど、そのうち忘れると思う、痛くなかったし。
 昨日そのような経緯もあって、なんか風が強いなあって思って外に出たら、
 やばいくらい猛烈な台風がやって来ているから外に出るのは危険だとじいちゃんが言ったけど、
 そういうのは年寄りの死に水だって言っておいた。
 風が吹いている道中で鞠莉の機嫌も直っていると思って淡島ホテルに向かう。
 危ないから外に出るなって言われたじゃないですか! とマネージャーの人が
 本気で憤慨している様子だったけど、家を追い出されちゃって
 と言ったら不憫そうな目で見られてしまった。
 ただ、鞠莉が会いたくないと言っているとのことだったので、一度外に出て
 壁をダッシュして最上階のスイートルームに向かうことにした。
 なんかやけに厳重に色々と対策してあったけど、それを破壊して侵入したら
 私を[ピーーー]気なの!? と叫ばれてしまって困ったので鞠莉の顔を見るために苦労した
 と言ったらすぐに機嫌を直してくれた、女心と蒼井そらっていうし。
715 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/16(金) 20:11:43.68 ID:5zByhSRP0
 学校に行くと告げたら、今日は休校と要領の得ないことを言うので、
 強制的にお姫様抱っこして海を叩き割って道を作り、浦の星女学院にたどり着いたら
 本当に休校だったので、憂さ晴らしで台風を吹き飛ばしてやった。
 しばらくテレビでは原因不明の気象現象で騒がれることとなった。

「私……またなにかやっちゃいましたかなん?」

 とある日。
 今日は練習がある日だと千歌から電話がかかってきて、
 すっかりダイビングをしようと思っていた私ががっかりしながら浦の星女学院に向かっていると、
 何度も電話をかけてきた千歌や、その友人の梨子や曜と言った面々が
 このあたりには見かけることのないチンピラに声をかけられていた。
 耳をそばだてて聞いてみると、なんとナンパをされているらしい。
 ダイヤや鞠莉とかには縁がない代物だし、千歌とか曜がその対象になるわけがないから、
 おそらく梨子目当てで声をかけられているんだと思う。
 はっきり言っていい気味ではあったけれど、幼なじみのよしみで助けることにする。

「ちょっと、その子たち困ってるみたいだから」
「ああ!? なんだお前!?」
「止めたほうが良いよ、内浦で悪いことすると黒澤家で内蔵売られちゃうから」

 仕事で不手際犯すと指を落として責任を取らないといけないと評判。
716 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/16(金) 20:12:36.02 ID:5zByhSRP0
「ハッ! 黒澤だか、上沢だか知らねえが、この北沢に敵うやついねえから!」
「へえ、面白いね? スポーツか何かやってたの?」
「いずれはプロ野球でトリプルスリーやる男だから覚えておけよ!」
「わかったわかった、トリプルスリーだかハットトリックか知らないけど頑張って」
「と、よく見てみればお前イイカラダしてんじゃん、お前も遊ぼうぜ!」

 肩に手を触れようとしたので、反射的に相手の手を取って天高く放り投げてしまった。
 衝動的にやっちゃったので、加減がきかずに北沢クンはしばらく落下してこなかった。
 なんとか大気圏を通り抜けることは避けられたみたいだけど、
 虫の息だったので蘇生術で復活させておいた、
 なお、そのエピソードを知ったダイヤに死ぬほど怒られて腎臓売ればいいの? 
 って言ったら、
 あなたの腎臓なんて売ったところで金になんかならない! とまた怒られた。

「また私、なにかやっちゃいましたかなん?」
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