提督「元帥が視察に来た」

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77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/20(土) 12:20:18.95 ID:CFzUvMwi0
これギャグ系SS?
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/20(土) 14:28:13.69 ID:Pl79sSU5o
上の命令受けて動いてるならまだしも、独断でこんな事してるなら軍人じゃなくてただの犯罪者
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/20(土) 18:04:34.48 ID:HWCX5GrgO
査問会なり軍法会議無しにいきなり、はあり得ないよな
仮にそういうのをすっ飛ばして、例えば勅命だったとかならまあわからんでもないが
だとしてもこの場に元帥がわざわざ乗り込むもんかね?
まあその辺も含めて逆転劇があるんだろうけども
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/20(土) 18:07:35.08 ID:g15XCmWBO
こういうもんだと思ってもっとリラックスして読みなよ
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/21(日) 00:32:28.54 ID:xxhXiouso
経歴抹消してる時点で真っ黒やし
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/21(日) 12:21:20.89 ID:brrF7s1T0
ブラ鎮クソ提督が独裁鎮守府作って読者の嫁艦レイプし続けるssよく見るせいかまだ安心してまうんよなあ…
何だろこの嬉しくない感覚麻痺。
83 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/01/24(水) 00:02:54.92 ID:OCvMcPk30
――――――数週間後 海上

ビスマルク「ねぇ・・あと何回で今日の出撃は終わるの?」

武蔵「恐らく・・後3,4回すれば終わるだろうな・・」

古鷹「ごめんなさい・・・私が・・・」

ビスマルク「古鷹が気にすることないわよ、あなたは書類の整理もしているんだから・・」

古鷹「・・・・」

あの事件から数週間後

元帥によって新体制になり 戦艦 空母 重巡 潜水組全員は出撃を中心として動くようになりました

その出撃も過酷であり 長時間の休憩はなし 昼食や夕食をとる時間も少なく

睡眠や入浴をとるのも大体は夜中、起床時間は早朝というスケジュールで成り立っています

軽巡 駆逐組は全員遠征中心で 出撃する組と同じ時間帯で動いています
84 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/01/24(水) 00:06:27.55 ID:OCvMcPk30
飛龍「こんな腕輪さえなければ・・」

蒼龍「駄目だよ!無理に外しちゃったら電撃が走っちゃうよ!」

飛龍「分かってるって!・・・・くそぅ・・」

みなさんには腕輪が着けることを義務付けられました

この腕輪は監視用でもあるので 出撃以外で鎮守府外に出るのも困難です

その上 罰や反抗すれば電撃が流されます みなさんも反抗しようにもできない日々が続きました

装着後 見せしめに時津風さんが気絶するまで電撃を流されました

その後、護衛さんによって他の空き部屋に連れ去られて 監禁されています

大鳳「・・・・前方に深海棲艦発見」

武蔵「・・・・砲撃戦始めるぞ・・・踏ん張るんだ・・」

古鷹「・・・・・」
85 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/01/24(水) 00:08:45.37 ID:OCvMcPk30
――――鎮守府 駆逐寮 ラウンジ

陽炎「ただいま・・・と言ってもまたすぐ出るんだけどね・・」ハァ

夕雲「水分はとりましょう、脱水症状でも起こしたら大変だわ・・」

皐月「・・・・・」フラッ

陽炎「! 皐月、しっかりして!」

皐月「ボ、ボクは大丈夫だよ・・お水飲んでくるね・・」

陽炎「・・・・満足に補給もさせてくれないなんて・・どうかしてるわ・・」

白露「あまり文句言ってると余計に疲れが来るよ・・」

陽炎「分かってるわよ・・」
86 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/01/24(水) 00:11:04.69 ID:OCvMcPk30
護衛C「・・・・遠征A班 B班、そろそろ準備をしろ」

護衛C「各所定位置の集合場所に向かって、メンバーが揃い次第遠征に出発しろってさ」

陽炎「・・・・・・」

護衛C(・・・・・あの時の目と同じじゃねーか・・・!)

護衛C「・・・・そんな目で俺を見るな!さっさと行きやがれ・・・・!」

陽炎「・・・A班 行くわよ・・」

白露「・・・B班、行ってくるね・・」


護衛C「・・・・・くそっ!」ドンッ
87 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/01/24(水) 00:16:04.80 ID:OCvMcPk30
護衛D「怒りで壁に当たるな、元帥に知られたら厄介だぞ」

護衛C「んなこと分かってんだよ!・・・お前はどうも思わないのかよ?!」

護衛D「俺だって嫌に決まってるだろう・・・!光を失った目で毎日見られるのは・・・!」

護衛D「あの目で見られるたびに・・・昔の事を思い出してしまう・・・!」

護衛C「くそっ・・!」

護衛D「・・・そろそろC班 D班の準備を催促してくる」スタスタ

護衛C「・・・・・」

護衛C(どうすりゃいいんだ・・・・)
88 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/01/24(水) 00:17:41.58 ID:OCvMcPk30
護衛B「・・・E班 F班補給を済ませたら所定の集合場所へ移動するように」

磯風「言われなくても分かっている・・」

松風「余計なお世話だよ・・・」

護衛B「・・・・・ごめん」

江風「・・・ちくしょー・・あともう少しだろ・・耐えろよ・・」ガクガク

ドタッ

時雨「江風!?」

護衛B「だ、大丈夫かい?!」

江風「触んじゃねぇよ!」バシッ

江風「これくらい・・・大丈夫・・」


護衛B「・・・・・」ギリッ
89 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/01/24(水) 00:20:56.67 ID:OCvMcPk30
―――――監禁部屋

ガチャ

護衛A「・・・・元気にしてるか?」

時津風「・・・・・」

時津風も最初の頃とは違い 叫ぶ元気もなく 眼の光も失っており 虚弱になっていた

右腕には柱に括り付けられた手錠が付けられており 体にはあちこちにぶつけてできたであろう痣ができていた

護衛A「今日も持ってきてやったぜ、これ食って元気出せ・・」カタン

時津風「・・・・・」

護衛A「・・・しっかり食わねーと、また弱っちまうぞ・・」

護衛A(最初の頃とは大違いになりやがった・・・もうそんな元気もないのか・・)
90 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/01/24(水) 00:22:48.67 ID:OCvMcPk30
護衛A「・・・ん?お、おい!お前!俺が持ってきた飯、食べてなかったのかよ!?」

時津風「・・・・・・」

護衛A「・・・・どうしてなんだよ・・!なんでなんだよ!?」

護衛A「なぁ!頼む!食べてくれよ!俺はもうお前らが辛い思いをするのを見るのはもう嫌なんだよ・・!」

時津風「・・・・・」

護衛A「・・・俺はもう部屋から出るぞ。お前をここからいつか出してやるからな・・」バタン


護衛B「あ・・・大丈夫?!」

護衛A「ああ・・お前か。大丈夫だ、少し気分が悪くなっただけだ・・」
91 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/01/24(水) 00:24:29.11 ID:OCvMcPk30
護衛B「監禁の世話役、交代しようか・・?」

護衛A「いや・・続けさせてくれ。俺は絶対あいつを救い出して仲間と会わせてやりたいんだ・・」

護衛B「・・・・わかったよ。けど限界が来たのなら言ってほしいんだ」

護衛B「同じ仲間が辛い思いするのは僕も嫌なんだよ・・」

護衛A「すまねぇ・・・心配かけちまって。でも俺は大丈夫だ・・任せとけ・・」

護衛B「・・・・・・」


護衛B(僕たちは・・・これで正しかったのかな?)

護衛B(どうして・・みんな辛い思いをしなくちゃいけないんだよ・・!)

そして数日経ったある日 鎮守府で大きな事件が起こった
92 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/01/24(水) 00:26:34.68 ID:OCvMcPk30
今日はここまでです

実はと言うと オリョクルはやってないです(よほど何かない限り)
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/24(水) 00:56:30.86 ID:ns7SDtRr0
しかしこういうの見てると艦娘って軍人という括りで見るのもまた違うんやなって。
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/28(日) 11:48:32.75 ID:SNHvmmq2o
軍人っていうか本来は兵器だからなあ
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/28(日) 16:06:45.46 ID:Ui6IOtydO
兵器というか道具だって大事に使わないとすぐ使い物にならなくなるんだけどなぁ
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/28(日) 19:20:32.96 ID:FJg1UJFR0
生まれた時点で有る程度の知識と肉体は出来てるけど実質0歳だしな。
駆逐っ子とか精神的に成熟出来てるとも思えんし
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/28(日) 20:02:35.10 ID:Q8jJmgzqo
その辺の設定はSSによりけり
98 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/01/28(日) 23:47:39.22 ID:vVzBA1dR0
―――――数日後 執務室

古鷹「ただいま帰還いたしました・・」

元帥「うむ、早速だがこの書類の手続きを朝までにやってほしい」ドサッ

古鷹「・・・はい」

元帥「頼むぞ 私が指揮を執っている限り失態は許されない」

古鷹「・・・・わかりました」

元帥(ふん・・日が経つにつれてへたれおって・・兵器のくせに・・)

元帥(・・ん?あれは・・)

元帥「・・・少し気が変わった。共に工廠へ行こう」

古鷹「え・・?あ、はい・・」
99 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/01/28(日) 23:55:53.50 ID:vVzBA1dR0
――――工廠

明石「ひっ!?げ、元帥!」

元帥「改修はどうだ?戦力を充実するには確実な改修が必要だからな」

元帥「失敗をしたら・・・分かっているな?」

明石「は、はい・・」

古鷹「あの・・・明石さんもお疲れのようですので失敗もあると思います・・」

元帥「出撃もしない工作艦に疲れなどあるわけがないだろう!そして君をここに連れてきたのはこうするだめだ」ガシッ

古鷹「い、いや!離してください!!」

明石(え・・・?そっちは・・!)
100 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/01/28(日) 23:57:55.55 ID:vVzBA1dR0
元帥「よし、これならいけそうだな」

古鷹「あの・・・何をなさるのですか?」

元帥「決まってるだろう、こうするのだよ」グッ

古鷹「や、やめてください!この指輪だけは・・!」

元帥「こんなものがあるから提督の事をまだ思い続けてるのだろう?それは無駄なことなのだよ!」

元帥「だからこの指輪を捨てれば あの提督のことなど忘れるに違いない」

古鷹「いや!絶対に嫌!」

元帥「暴れるな!抵抗するのなら電撃を流すぞ!」パシン

古鷹「っ・・」

元帥「綺麗な指輪だな、しかしそれも今日でお別れだ」ヒュッ

古鷹(て・・・提督・・・)
101 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/01/29(月) 00:06:44.23 ID:bsFqQfCd0
――――数年前

古鷹「提督!古鷹をお呼びでしょうか?」

提督「やぁ。今日は話があって呼んだんだよ」

古鷹「話とは何でしょうか?」

提督「えっと・・・いつもみんなをまとめてくれたり、旗艦を務めてくれたり・・ありがとう」

提督「優しくて、気配りもできて・・いつも手伝ってくれて・・その・・」

古鷹「・・・?」

提督「だから・・・んー・・どういえばいいんだろう?」

古鷹「提督・・・?」

提督「あああもう!ずっと僕の隣にいてください!」スッ
102 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/01/29(月) 00:11:48.54 ID:bsFqQfCd0
古鷹「え・・・?これって・・」

提督「"ケッコン指輪"だよ。君に渡そうと思って呼んだんだ」

古鷹「わ、私なんかでいいんですか?」

提督「勿論だよ。僕は君の事を一番信頼しているんだ」

提督「だから・・貰ってくれないかな?」

古鷹「・・・・はい!私、嬉しいです!」

提督「じゃあ改めて・・・これからもよろしくお願いします」

古鷹「ふふっ、こちらこそよろしくお願いします」
103 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/01/29(月) 00:18:51.27 ID:bsFqQfCd0
古鷹(他の艦娘がいる中で私を一番信頼してくれていた提督・・)

古鷹(その信頼の証として貰った指輪)

古鷹(いつも離さず、綺麗にしていた指輪)

古鷹(提督との固い絆を誓い合った大切な指輪)

古鷹(今までたくさんの思いでが・・一瞬にして消え去った)

古鷹(そう・・溶鉱炉に投げ込まれた指輪のように・・)


古鷹「いやあああああああああああああああああああ!!!!」
104 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/01/29(月) 00:22:13.82 ID:bsFqQfCd0
明石「そ、そんな・・酷い・・・」

元帥「はははっ!良かったじゃないか!指輪が資源の代わりになっただろう!」

元帥「もっとも・・・ほんの少しだけだがな」

古鷹「あ・・・あぁ・・・!」

元帥「さて、私はそろそろ帰るとしよう。あの男なんか忘れてさっさと書類の手続きをするんだな」スタスタ


古鷹「・・・・・・・」

明石「古鷹さん・・・!しっかりして・・・!」

古鷹「・・・・・・・」
105 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/01/29(月) 00:24:49.94 ID:bsFqQfCd0
―――――駆逐寮 ラウンジ

ガチャ

嵐「おう・・帰って来たぜ・・」

陽炎「・・・お疲れ」

江風「・・・・お疲れさん」

嵐「・・・・あのさ。古鷹さんが司令に貰った指輪、あの元帥の手で溶鉱炉に捨てられたんだってよ」

江風「そうかよ・・」

時雨「・・・・・・」

松風「・・・・・・」

磯風「・・・・・・」
106 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/01/29(月) 00:30:00.02 ID:bsFqQfCd0
嵐「・・・・お前ら悔しくねぇのかよ!古鷹さんが大事にしてた指輪、捨てられたんだぞ!」

嵐「そんな簡単にあっそうとかよく言ってられるよな!」

野分「嵐、今は夜なんだから静かに・・」

嵐「なんだよ!?お前もそう思ってるのかよ!?」

野分「そ、そんなわけじゃないですけど・・」

江風「怒鳴るなよ、遠征に響くぞ」

嵐「・・・へっ!改白露型も所詮ただの木偶の坊ってことかよ!情けねぇな!」

磯風「よせ!嵐!」
107 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/01/29(月) 00:32:41.86 ID:bsFqQfCd0
江風「あぁ?・・・・お前今何つった!?」

天霧「お、お前らやめろ!」

初月「喧嘩はよせ!」

陽炎「いい加減にしなさい!嵐!」

白露「江風!静かにしなさいよ!」

嵐「・・・・」

江風「・・・・」

松風「全く・・どうして頭の悪い人はそう煽り合って喧嘩するのかな・・?頭が痛くなるよ・・」

江風「てめぇ・・・!」

天霧「だからやめろっての!」

嵐「松風・・!お前はどうなんだよ!?」
108 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/01/29(月) 00:35:46.40 ID:bsFqQfCd0
松風「僕だってしたいさ!けど・・何もできないのが辛いんだよ!そういう君は何かあるのかい?!」

嵐「そ、それは・・・」

松風「・・・ないんだよね?そんな簡単に言わないでよ・・全く・・」

嵐「・・・・」

天霧「嵐、あたし達だってこの状況をどうにかしたいさ。でも、今はどうすることもできない」

天霧「何か起こらない限りは・・」

嵐「・・・・ちくしょう!」

時雨「・・・今日はもう休もう。余計に体力を使うと遠征に影響が出て迷惑がかかるよ・・」

江風「・・・ああ」


護衛B(みんな・・・どうにかしたいと思っているのか・・・)

ブーブー

護衛B「・・・・もしもし」

護衛B「!? ・・・わかった みんなに伝えるよ」
109 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/01/29(月) 00:38:41.94 ID:bsFqQfCd0
今日はここまでです
また日を開けて投稿していきたいと思います
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/29(月) 01:03:03.00 ID:P+y6tag60
この手の話は間開けるとろくな事にならんぞ
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/29(月) 01:03:50.82 ID:N4cRpupP0
おつ
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/30(火) 02:15:25.34 ID:EEsUzzm80
急かす気は無いけど確かに、ゲス野郎が長期間好き勝手やるss長ーくしてると最後のオチ綺麗でも
長くストレス溜められたっていうのであまり好評価もらわないssよく見るなぁ。気持ち分からんでもないが
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/01(木) 20:04:56.79 ID:PC1+OOuR0
誰かーシエテ連れてきてー
114 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/01(木) 23:58:58.94 ID:vo3tGJzT0
――――翌日 監禁部屋

護衛D「・・・・・」キョロキョロ

護衛D「・・・・・」コクッ

護衛A「よし・・・」

護衛A「待たせて悪ぃな、今助けてやるからな・・・フンッ!」ガチャン

護衛D「手錠は切れたか?」

護衛A「ああ・・・くそっ・・!こんなに弱っちまって・・」

護衛D「悔やんでも仕方ない、今はその艦娘を仲間の元へ連れていくべきだ」

護衛A「おう・・」
115 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/02(金) 00:03:26.21 ID:MbIpBQ/50
護衛C「頼む!俺たちは話をしたいだけなんだ!」

時雨「そんなこと言って・・どうせ何か企んでるんだよね?」

護衛B「違う!そうじゃないんだ!」

時雨「・・・・君たちはあの元帥の護衛だから警戒しているんだ・・猶更断るよ」

護衛B「・・・・・」

護衛A「おい、どうした?」

護衛B「あ!連れ出せたんだね!」

時雨「!! 時津風じゃないか!」

護衛A「ああ、元帥がこいつをお前たちの好きにしろって言われたから助けてやったんだ」

護衛A「どこか横になれるところに案内してくれねぇか?」
116 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/02(金) 00:07:18.10 ID:MbIpBQ/50
時雨「・・・だったら僕が連れていくよ、時津風を返して」

護衛B「・・・待って。取引をしない?」

護衛B「君たちが僕たちの話を聞いてくれるのならこの娘を君たちの元へ返す」

護衛B「聞いてくれないのなら僕たちの方で預かる・・・どうかな?」

護衛A「お、おい!」

時雨「・・・・・」

護衛B「・・・・・」

時雨「わかったよ、話を聞くだけだからね。下手な真似をしたら・・・分かってるよね?」

護衛B「・・・もちろん分かってる」

時雨「いいよ、駆逐寮のラウンジで話をしようか」
117 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/02(金) 00:15:37.29 ID:MbIpBQ/50
――――駆逐寮 ラウンジ

江風「姉貴!何だよ後ろの奴らは!勝手に入れるんじゃねぇよ!」

嵐「何しに来やがった!てめぇら!」

時雨「待ってよ、とりあえず時津風を寝かせてあげたいんだ」

天津風「時津・・風・・?時津風!」

護衛A「どこか横になれるところはあるか?」

陽炎「ソファーに寝かせましょ・・・こんなに弱っちゃって・・・」

嵐「どうしてお前らが時津風を抱えて来たんだよ!?」

時雨「・・・この人たちが時津風を監禁部屋から連れ出したんだ。僕たちの所へ連れていくために」

時雨「それと、話をしたいんだって」

天霧「話・・?」
118 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/02(金) 00:19:23.06 ID:MbIpBQ/50
護衛B「うん、単刀直入に言うとね」

護衛B「・・・・ここの鎮守府からあの元帥を追い出そうと思うんだ」

嵐「あぁ?何言ってんだ?お前ら元帥の護衛だろ?どういうことだよ?」

護衛A「どういうことだよとか言われても・・・そのまんまの意味だよ」

護衛B「ある人物達と協力し合って、元帥の情報をかき集めているんだ」

護衛B「あの提督もその一人だった」

春雨「司令官が・・?」

護衛B「そう、一人で元帥の資料とか漁ってるのを見て協力をお願いしたんだ」
119 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/02(金) 00:25:11.48 ID:MbIpBQ/50
江風「・・・待てよ。じゃあ提督が大怪我してたのは何なんだよ!?」

江風「お前らが暴力したんじゃねぇのかよ?!」

護衛B「い、いや・・!それは・・!」

江風「姉貴!やっぱり今すぐ追い返そうぜ!こんな奴らの話なんて信用できねぇ!」

護衛C「おい待て!違うつってんだろ!」

江風「何が元帥を追い出すだ!提督をあんなにまで怪我させやがって!」

江風「それで・・・提督がいなくなって・・・時津風や古鷹さん・・みんなを酷い目に合わせたのもお前らなんだぞ!」

江風「今更追い出すとか言っても―――」


護衛B「そうじゃないんだよ!」

江風「っ・・!」
120 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/02(金) 00:38:23.69 ID:MbIpBQ/50
護衛B「僕たちだって・・・君たちが苦しい思いをしているのを見るのも辛いんだ・・!」

護衛B「それも今回だけじゃない・・・!何回もあった・・!」

時雨「何回も・・?過去にもあったってこと?」

護衛D「そうだ・・元帥がここに来る前にいくつかの鎮守府に視察に来たのだ」

護衛D「それも今回と同じ内容でな・・・!」

護衛A「その時だって提督がいなくなってから艦娘も日に日に元気も無くなってしまい、無気力状態になるやつも多かった」

護衛A「そうなったら・・・鎮守府は終わりだ・・」

江風「・・・・・・」

護衛B「だから・・!ここにいた提督を見て終わらせたいと思ったんだ!」

松風「一ついいかな?・・・・今までの司令官は元帥に逆らえず死んだってことかい?」
121 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/02(金) 00:40:11.41 ID:MbIpBQ/50
護衛C「あぁ、新しい鎮守府に案内させると騙されて遠くの無人島に放置されちまうんだ」

護衛C「行方不明扱いにもできるし・・数日経てば餓死にもできるしな」

磯風「なるほど・・ここにいた司令だけが唯一反抗したから協力を仰いだという訳か・・」

護衛B「・・・・・・そういうことだよ。あの怪我も・・提督自ら付けたものなんだ」

江風「はぁ?!」

護衛A「あの時、話し合おうと言ったけどよ・・その後木にぶつかったり階段から落ちたりして怪我したんだ」

護衛A「俺達が元帥の命令に従ったように見せかけるようにな」

時雨「じゃあ、君たちは提督に暴行しろって命令されてたの?」

護衛D「ああ。元帥が鎮守府に来た時に無傷だと俺たちが怪しまれる可能性も高いからな」
122 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/02(金) 00:41:45.32 ID:MbIpBQ/50
護衛B「・・・・ごめん急に怒鳴って。それで一つ聞きたいことがあるんだ」

護衛B「提督が僕たちに残した言葉についてなんだ」

天霧「提督が残した言葉って・・?」

護衛B「いざとなったら"箱の中に隠してあるから"ってね」

時雨「箱の中・・・」

嵐「どういうことだ?」

長波「そんな箱あったか?」

初月「いや、見たことは・・」


時津風「・・・・しれーがよく食べてるお菓子を入れてる箱の中だよ」
123 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/02(金) 00:43:17.42 ID:MbIpBQ/50
天津風「時津風!大丈夫なの?!」

時津風「うん。あのね、執務中によく持ってくる箱があるんだ」

時津風「もしかしたらそれかも知れない」

護衛C「そんなところに・・・」

時雨「時津風、その箱がどこにあるのか知らないかい?」

時津風「たしか・・しれーの私室にあったはずだよ」

護衛A「その部屋にあるってわけだな・・」

松風「行けるとしたら・・・深夜の時間帯だね」

皐月「じゃあ早速次の日の深夜の時間帯で侵入しようよ。今日はもう眠たいよ・・」

護衛B「ごめん・・急に話をしたいだなんて言って・・」
124 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/02(金) 00:44:15.97 ID:MbIpBQ/50
江風「・・・・・」

時雨「江風、こうなったらあの人たちと協力し合うしかないよ」

江風「・・・・わかったよ。何て言うか・・江風も勝手な判断しちまったかなって・・」

時雨「・・・・気持ちは分かるさ。今日はもう寝よう」

江風「わかった・・」


―――――???

――――タカ・・・ふるたか・・古鷹!

古鷹「!?」ガバッ
125 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/02(金) 00:45:22.38 ID:MbIpBQ/50
今日はここまでです
間を開けると言いましたが余裕ができてきたので更新ペースを早くしたいと思います
(イベントが始まったら遅くなりそうだけど)
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/02(金) 08:49:51.92 ID:UyHd5ln20
おつ
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/02(金) 09:40:56.97 ID:ycFEcQtQo
ならイベントが始まるまでに書きだめておけばいいじゃない
128 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/04(日) 22:10:19.31 ID:jxrMA9Qj0
提督「どうしたの?執務中に居眠りなんかして」

古鷹「あっ・・えっと・・げ、元帥は!?」

提督「元帥?いや・・ここには来てないけど・・」

古鷹「え・・・そうなんですか?」

提督「古鷹・・・ずいぶんと長い夢を見てたんだね」

古鷹「ご、ごめんなさい・・」

提督「ははっ、疲れているんじゃないかな。少し休憩でもしたら?」

古鷹「は、はい!そうします!」

古鷹(・・・長い夢だったのかな。でもまた提督が戻ってきてくれて・・)
129 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/04(日) 22:17:12.99 ID:jxrMA9Qj0
提督「・・・あれ?古鷹、指輪がないけどどうしたの?」

古鷹「あっ・・!あれ?!どうして!?」

元帥「そいつは君がいなくなったから指輪を海に投げ捨てたのだ」

提督「え・・そうなのかい・・・?」

古鷹「ち・・違います!」

元帥「違うじゃないだろう、思いっきり投げてたじゃないか」

古鷹「私はそんなことしてません!提督!信じてください!」

提督「・・・・そっか。そうなんだね・・・残念だよ・・・信頼していたのに・・」

提督「君とは"もうお別れだ"」トン

古鷹「えっ・・・」ドサッ

提督「さようなら」バタン


古鷹「違うんです!待ってください提督!提督!!」
130 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/04(日) 22:22:52.55 ID:jxrMA9Qj0
―――――古鷹型の部屋

古鷹「!」バッ

古鷹「・・・・夢?」

古鷹「指輪がない・・」

古鷹「い、いや・・・嫌あああああああ!!」

加古「古鷹!?どうした?!」

古鷹「嫌ああああああああああ!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!」ガタガタ

ガチャ

青葉「どうしたんですか!?」

加古「わからないけど、古鷹が急に怯えだして・・」

衣笠「大丈夫よ!よしよし・・私たちがいるから大丈夫・・・」ナデナデ
131 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/04(日) 22:27:10.81 ID:jxrMA9Qj0
プリンツ「悲鳴が聞こえたけどどうかしたの?!」

足柄「古鷹が怯えてるけど・・・」

加古「大丈夫、ただ怖い夢を見ただけだって」

羽黒「でも・・・怯え方が・・・」

鈴谷「あれだけ辛いことがあったらそうなるじゃん・・・」

衣笠「・・・ねぇ。私たちもここで寝て良いかな?」

加古「・・・良いよ」

足柄「じゃあ私達も一緒に寝ようかしら」

プリンツ「大勢の方が何かあった時に対応できるしね!」

羽黒「お邪魔じゃないんでしょうか・・?」

鈴谷「そんなこと気にしちゃ駄目だって!ほら!」

加古(・・・古鷹・・大丈夫だよ・・何かあったらあたしが・・・!)

古鷹「・・・・・・」ガタガタ
132 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/04(日) 22:39:07.13 ID:jxrMA9Qj0
――――深夜 提督の私室

ガチャ

松風「・・・・」ソー

松風「・・・・どうやら元帥はいないみたいだね」

天霧「ああ、護衛達の言ってたことは本当だったな」

皐月「時津風が言うには司令官がよく持ってくる箱だったよね?」

野分「それがどこにあるかですね。司令が事前に隠してるに違いないですし」

松風「よし、じゃあ部屋に入って探そうか」

数分後...

皐月「あった!額縁をかけている裏に隠してあったよ!」

天霧「こんなとこに隠せるスペースがあったんだな・・」

野分「よいしょっと・・では、すぐにラウンジへ戻りましょう」
133 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/04(日) 22:42:54.24 ID:jxrMA9Qj0
―――――駆逐寮 ラウンジ

護衛A「よぉ!調子はどうだ?また飯、持ってきてやったぜ」

時津風「ありがとう、それとごめんなさい・・・」

時津風「今まで持ってきてくれてたのに・・・食べなくて・・」

護衛A「もう気にすんな。お前が起きれただけでも安心したぜ」

嵐「松風達遅ぇな・・司令の部屋は鍵がかかってるって聞いたけど・・・」

松風「みんな待たせたね」ガチャ

時雨「松風、部屋は開けれたのかい?」

松風「もちろんさ。これのおかげでね」

護衛B「キ、キーピック・・」

護衛C「どこで覚えたんだよ・・」
134 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/04(日) 22:46:24.86 ID:jxrMA9Qj0
皐月「それと、司令官が言ってた箱!持ってきたよ!」

護衛D「この中に提督は何を隠してたのか・・」

天霧「開けるぞ。・・・菓子の空箱ばっかじゃねーか・・」

野分「ちょっと待ってください・・。あ!書類がありました!」

時雨「何が入ってるの?」

野分「えっと・・・あの元帥の資料ですね。本名や経歴が書いてあります」

護衛B「名前が分かれば大丈夫だよ。それを今から情報屋の人に渡すんだ」

護衛C「なら、俺が行ってやるよ」

護衛B「うん、約束のポイントにいるはずだから」
135 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/04(日) 22:52:25.66 ID:jxrMA9Qj0
嵐「・・なぁ。これで何か分かるのか?」

護衛B「この前電話があって、元帥の父親の元秘書に会ったらしいんだ」

護衛B「父親も提督業をしてたみたいだし、元帥の事も何か知ってるに違いないよ」

天霧「悪事がはっきりすれば・・・」

護衛A「恐らく、元帥は何もできずに称号剥奪だろうな」

長波「頼むぞ・・・護衛さんよ・・」

江風「・・・・あのさ」

江風「この前は・・・勝手なこと言って・・・すんません」

護衛B「あ・・・いいよ、もう気にしなくて。僕の方こそ怒鳴っちゃってごめん・・」

護衛B「今は二度と元帥の好きにはさせないようにしないとね」
136 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/04(日) 22:54:52.50 ID:jxrMA9Qj0
江風「江風にも・・何か手伝えることがあったら・・・」

護衛A「・・・そうだな。あの艦娘のそばにいてやってくれ」

護衛A「まだ体が弱ってるし、碌に食事も摂れてなさそうだしな」

江風「・・・ウッス!」タッタッタ

江風「時津風!どうだ?体の方は?」

時津風「うん、まだふらふらするけど・・・」

時津風「・・・・みんなが頑張ってるのに時津風だけ一人休んでばっかで・・謝りたいよ・・・」

時雨「・・・・いや、むしろ僕達が謝りたいよ」

嵐「お前だけが元帥に立ち向かって・・・俺達は呆然と見てただけだしな・・」

江風「何にもしてやれなかったこっちが頑張る番だ!お前は休んどけよ!」

時津風「・・・・うん!元気になったら手伝う!手伝う!」

バン!

護衛C「はぁ・・はぁ・・・おい!大変なことになっちまったぞ!」

護衛B「え・・・?どうしたの?!」
137 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/04(日) 22:57:35.87 ID:jxrMA9Qj0
―――――隠れ家

情報屋A「失礼しますよ。あの・・そろそろ休んだ方が・・」

???「ちょっと休憩してたから大丈夫だよ」

情報屋B「さっきまで私とチェスしてたんだよねー」

情報屋A「・・・提督さん。君が隠してた書類を見つけて持ってきてくれましたよ」

提督「・・・・うん、これだね。隠しておいてよかったよ」

情報屋A「それじゃあこれをあの秘書さんの所に持って行きますね」

提督「お願いするよ。・・・さて、もうひと働きしようかな」

情報屋B「ファイト!ファイトー!」

ブーブー

情報屋A「おっと・・失礼。もしもし・・・ああ、護衛さんっすか」

情報屋A「・・・はい、わかったっす。提督さん、君に電話です」

提督「僕に?もしもし・・護衛さんかい?どうしたの?・・・・え?」


提督「古鷹が喋れなくなった?」
138 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/04(日) 22:58:50.90 ID:jxrMA9Qj0
今日はここまでです
劇場版での如月が怯えて目が開くシーンが印象に残ってます
あの顔って何かそそられますよね
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/04(日) 23:28:18.85 ID:dukPVKbBo
アレが良いと感じたならドSかリョナの気があるよ
ただねえ女の子があまりかわいそうだと抜けないのよね(クリスタルボーイAA略
140 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/09(金) 00:31:38.55 ID:iGGH9QdY0
護衛B「うん・・他の護衛が聞いたらしいんだ・・」

提督「何か思い当たる原因は?」

護衛B「・・・・君があげた指輪を捨てられたことじゃないかな」

護衛B「元帥によって・・・」

提督「!!」

護衛B「相当なショックで心に深い傷を負ってしまったのかもしれない」

護衛B「もしかしたらそれが原因で・・・」

提督「・・・分かった、ありがとう」プツッ
141 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/09(金) 00:37:08.74 ID:iGGH9QdY0
情報屋A「今の話・・本当なんですか?」

提督「・・・・うん」

情報屋B「あの元帥がやらかしたのかなー?」

提督「そうだろうね・・・これ以上元帥の好きにはさせないようにしないと・・!」

情報屋A「・・・では俺は、秘書さんの所に行ってくるっす」

提督「・・・お願いするよ」

情報屋B「じゃあこっちはこっちで経歴を調べてみよー」

提督「うん」

提督(古鷹・・・いったいどうして・・?)
142 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/09(金) 00:39:52.22 ID:iGGH9QdY0
――――深夜 重巡寮

衣笠「古鷹!本当にそうなの?!」

古鷹「・・・・・・」

プリンツ「ずっとこのままなんだ・・一言もしゃべらずに・・」

武蔵「幸いにも出撃はできるのだが、精神面が不安定でな・・」

ビスマルク「時々行動ができなくて、砲撃を喰らうことも多いのよ・・」

衣笠「・・・・ねぇ!私の名前言ってみてよ!ほら!き、ぬ、が、さって!」

古鷹「・・・・・・・」

衣笠「・・・・本当に・・・喋れなくなったの・・?そんなぁ・・」ポロポロ

青葉「こんなことって・・・あるんですか・・?」

加古「・・・・・」ガタッ

鈴谷「加古?どこにいくの?」

加古「・・・・ちょっと歩いてくる」
143 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/09(金) 00:41:34.20 ID:iGGH9QdY0
――――廊下

加古「・・・・・・・」

-----

"加古!いつまでも寝てないで起きてよ!もうお昼なんだよ!"

"聞いてよ!提督ったらまた駆逐艦の娘と遊んで・・"

"えへへ・・提督に指輪貰っちゃった。嬉しいな・・//"

-----

ドンッ

加古「・・・・ちくしょう・・声も聞けないだなんて・・・」

加古「くそっ・・・くそぅ・・・!」ポロポロ


榛名「加古さん・・?大丈夫ですか?」

加古「・・・榛名か?」
144 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/09(金) 00:46:23.54 ID:iGGH9QdY0
江風「ちっくしょー・・・提督の部屋に入ったのは良いけどあの箱以外情報は何にもなかったか・・」

嵐「元帥が捨ててしまったかもしれねぇな・・・」

江風「くそっ!何か見つかると思ったのによ・・」

嵐「いったん帰ろう・・おい、江風隠れろ!」

江風「うわっと・・なんだよ」

嵐「あれ見てみろよ・・・」

江風「ンー?・・・榛名さんと加古さんだ。何話してンだ?」


榛名「・・・・・・・」

加古「・・・・おい、今なんて言った!?」
145 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/09(金) 00:48:06.95 ID:iGGH9QdY0
榛名「古鷹さんを・・・解体するみたいなんです・・」

加古「ちょっと・・・冗談はやめてくれよ・・嘘だよね?」

榛名「・・・・本当です。元帥が近日中に行うと言っていました・・」

榛名「まともに話すこともできず、戦闘も満足にできないのなら不要だと・・」

加古「マジかよ・・・」

榛名「あの・・加古さん・・すみません・・・」

加古「榛名が謝らなくてもいいよ。今日はもう寝るわ、おやすみ」スタスタ

榛名「・・・・・・」


江風「おい、聞いたかよ」ヒソヒソ

嵐「ああ・・やべぇことになったな」ヒソヒソ

江風「・・なぁ、少し話しねぇか?」

嵐「え?ああ・・」
146 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/09(金) 00:51:57.91 ID:iGGH9QdY0
護衛B「わかった、ありがとう」

護衛C「おい、どうした?何かあったのか?」

護衛B「うん、元秘書が元帥について教えてくれたんだ。もちろん悪事の事も」

護衛D「そうか!これで元帥を・・・だが、上手くいくのだろうか?」

護衛A「やってみなきゃわかんねーだろ!・・・あの提督が協力してくれたおかげでもあるしな」

護衛B「僕たちは元帥の資料を漁ることはできないからね・・けどこれで・・」

護衛A「ああ・・終わらすことができるな」

護衛C「あと少しの辛抱だな・・」

護衛B「早朝に来る予定だから、その時間帯で合流しよう」

護衛D「よし、計画を再確認するぞ」
147 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/09(金) 00:53:26.53 ID:iGGH9QdY0
―――――数時間前 ???

提督「さてと・・そろそろ来る頃かな?」

???「―――――」

提督「やぁ、急に呼び出しちゃってごめんね」

???「―――――」

提督「うん、ちゃんと準備はしてあるよ」スッ

???「―――――」

提督「これで全部だよ、じゃあ後はよろしくね」

???「―――――」コクッ


提督「・・・・・さて、これで一段落は終えたかな・・」
148 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/09(金) 00:54:49.47 ID:iGGH9QdY0
今日はここまでです
また日曜日に投下予定です
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/09(金) 07:12:32.24 ID:pWDSYez1o
おつ
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/10(土) 18:23:42.92 ID:Am6J+5ro0
しかしこの手の糞提督って何がしたいんやろな
実力主義でそれを押し付ける癖に自分にはひたすら甘いクズの極み。足立がまともに見えるレベル
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/10(土) 20:32:44.61 ID:Am6J+5ro0
提督じゃなくて元帥や…
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/10(土) 20:59:12.01 ID:s3y2uhpNO
元はバリバリの仕事人間だったけど定年して急にやることなくなったおじさんとかに偶にこういう人いるよ
153 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/11(日) 23:08:41.02 ID:EOMKgtQd0
―――――翌日 早朝 駆逐寮

江風「・・・・準備はいいか?」

嵐「ああ、こうなった以上俺たちが元帥を止めないとな」

江風「・・・・ちなみに誰かにばらしたりとかはしてないだろうな?」

嵐「んなことするかよ、お前はどうなんだ?」

江風「してないに決まってンだろ?」

嵐「へっ!やっぱそうだよな!」

江風「・・・・みんなには申し訳ないけど、巻き込みたくねぇからな」

嵐「そうだな・・・よし!じゃあ行こうぜ!」


天霧「どこに行くつもりなんだ?」
154 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/11(日) 23:13:52.51 ID:EOMKgtQd0
江風「あ、天霧!?」

天霧「やれやれ・・どうせそんなことだろうと思ったよ」

嵐「いつから気づいてたんだよ?」

天霧「昨日、夜二人でコソコソしてただろう?その時に聞かせてもらったよ」

江風「盗み聞きかよ・・・」

天霧「というわけで、あたしも仲間に入るぜ」

江風「天霧・・お前・・」

天霧「二人より三人の方が良いだろ?あの元帥の鼻を折ってやろうぜ!」

嵐「・・・・おう!」


松風「やれやれ・・・君もそういうタイプなのかい?」
155 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/11(日) 23:16:57.09 ID:EOMKgtQd0
江風「げぇ!松風!?」

松風「何で僕にはそんな嫌な顔をするんだい?」

江風「何でって・・お前に知られると厄介なことになりそうだからだよ」

松風「・・・・君、僕の事疑ってるの?」

嵐「止めようとしても無駄だぜ。俺たちは決めたんだ」

天霧「元帥の好きにはさせないってね」

松風「天霧もおバカさんの仲間入りしたのかな・・?」

天霧「あぁ?!」

江風「うっせぇ!馬鹿は二人だけで十分だ!」

松風「二人・・?やれやれ・・三人の間違いじゃないのかい?」
156 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/11(日) 23:25:25.55 ID:EOMKgtQd0
嵐「え?」

松風「今日限り、僕もおバカさんになるよ。・・・僕だって止めたいさ」

江風「おまえ・・へへっ!頼もしい奴が仲間になったみたいだな!」

天霧「おっと訂正、馬鹿は三人じゃなくて四人。そうだろ?松風」

松風「あはは、それは違うと思うね」

天霧「違うって・・?」

皐月「ボクもおバカさんだからだよ」

初月「姉さんたちが知ったら驚くだろうな」

磯風「ふっ、たまには阿呆になるのも悪くないな」

長波「仲間外れは良くねぇぞ」

時雨「江風、何で相談してくれなかったんだい?」
157 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/11(日) 23:34:40.26 ID:EOMKgtQd0
江風「みんな・・・もしかして聞いてた?」

時雨「あれだけ大きな声出してたら聞いちゃうよ」

嵐「江風お前・・・」

江風「ま、まぁ仲間はたくさんいた方が安心するしな!」ニシシ

春雨「・・・・やっぱりみなさん、行く気なんですね」

江風「春雨の姉貴・・悪ぃ、けどここで止めねぇとまた元帥の好き勝手にされちまうからな」

時雨「春雨、僕たちに何かあったら後は頼むね」

春雨「・・・・わかりました」

時津風「ねぇ・・だったら時津風も連れてってよ・・」

初霜「時津風さん!寝てないと駄目ですよ!」
158 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/11(日) 23:43:06.50 ID:EOMKgtQd0
江風「時津風・・お前ばっかり苦労させて江風達は情けねぇんだ」

嵐「だから・・・今度はお前の代わりに俺たちが元帥に立ち向かう番だ!」

時津風「・・・・・ほんとに大丈夫?」

江風「任せとけって!策はちゃんとあるさ!」

磯風「ほう、その時に見せて貰おうか」

初月「そろそろ行かないと、遠征の時間になってしまうぞ」

江風「ああ・・・行ってくるぜ!姉貴!時津風!」

江風「よし!みんな!行くぜ!」

一同「おー!」


時津風「・・・・」

春雨「時津風さん、部屋に戻って準備を始めましょう」

時津風「・・・うん」
159 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/11(日) 23:54:39.29 ID:EOMKgtQd0
護衛A「朝だな・・・俺たちは例のポイントに行かねーとな」

護衛B「そうだね」

ブーブー

護衛B「あっ・・・ごめん。ちょっと待ってて」

護衛B「・・・・・なんだって!?提督がいない?!」

情報屋A「"はい・・・朝、迎えに来たらいなくて・・・情報を保存していた機器もないんすよ・・"」

情報屋B「"でもでもーバックアップはとってあったよー"」

護衛D「まさか・・・先に一人で向かったのではないか?!」

護衛A「おいおい!マジかよ!くそっ!俺は探しに行ってくる!」

護衛B「僕も行くよ!君たちは元帥の所に行ってくれ!」

護衛C「おう!・・・早く見つけてくれよ!」

護衛A「よし!提督がここに来てるか探しに行くぞ!」
160 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/12(月) 00:00:16.13 ID:kcj0ZbmM0
初月「それで、策と言うのは何だ?」

江風「これさ」チャプン

天霧「・・・水風船?」

松風「全く・・・こんなもので立ち向かうなんて無謀じゃないか」

嵐「これはな・・・特殊な水風船だ!」

時雨「確か、夕立の気を静める時に使ったものだよね」

江風「そうさ、これを元帥に当てて怯んだところで元帥を抑える」

江風「その隙に電撃を流すスイッチを奪うんだ」

江風「そうすりゃ、元帥も電撃を流すこともできなくなるからこっちは反撃もできるってことだ」

皐月「もしかして、それを二人でやるつもりだったのかい?」

嵐「ああ、そうだけど・・・」
161 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/12(月) 00:03:35.66 ID:kcj0ZbmM0
松風「・・・やっぱり無茶がありすぎる。よくそんな考え思いつけるよね・・」

江風「へっ!バカはこれ位しか考えられないのさ!」

長波「あのなぁ・・」

オーイ

長波「衣笠さんじゃん?どうしたの?」

衣笠「ごめん・・!加古見なかった?!」

磯風「いや・・・見てないが・・」

時雨「どうしたんだい?」

衣笠「それが・・・朝早くからどこにもいなくて・・」

ナンダキサマハ!

江風「この声・・・元帥か?!もしかして・・!」
162 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/12(月) 00:05:24.96 ID:kcj0ZbmM0
―――――執務室

榛名「か・・加古さん!どうして!?」

加古「古鷹を・・・解体なんてさせないよ!」

元帥「解体・・?ふんっ、どこで知ったか分からんが不要な兵を切り捨てるのは普通だろ?」

元帥「それの何が悪い?」

加古「てめぇ・・・!」ギリッ

衣笠「加古!古鷹を解体ってどういうこと?!」

江風「加古さん!」

加古「あんたら・・どうして来た?!」

江風「こっちももう我慢の限界だ!古鷹さんを解体なンてさせねぇ!」
163 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/12(月) 00:10:01.51 ID:kcj0ZbmM0
元帥「ほうほう・・・君も知ったのか・・・だがこれは決定事項だ」

元帥「止めようとしても無駄だぞ」

江風「ふざけんな!絶対止めて―――」

加古「江風、あんた達は手を出すな。これはあたしが食い止める。いいね?」

江風「か、加古さん・・」

加古「・・・・覚悟しな!元帥!」

元帥「おっと、こちらにはこれがあるということを忘れたのか?」ピッ

加古「うあああああああああああああああああ!」ビリビリ

衣笠「加古!」

加古「ぐっ・・・手を・・出すんじゃないよ・・」

江風(なんだよ・・・どうすりゃいいんだ・・?)
164 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/12(月) 00:12:31.80 ID:kcj0ZbmM0
―――――港

護衛A「おい!見つかったか!?」

護衛B「いや!見つからない!」

護衛A「くそ!また一通り探しに行ってくる!」

ドンッ

???「わわっ・・・ちょっと!気を付けてくださいよ!」

護衛A「ああ・・悪ぃ!急いでるんだ!」

護衛B「電話・・?もしもし!」

護衛C「"おい!見つかったか!?"」

護衛B「いや、まだなんだ!」

護衛C「"急げ!こっちはこっちで大変だ!駆逐艦の奴らが元帥に反乱を起こしに行ったらしい!"」

護衛B「何だって?!くそっ!」

護衛B「一体どこにいるんだ・・?提督!」
165 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/12(月) 00:15:23.87 ID:kcj0ZbmM0
―――――鎮守府 執務室

護衛C「元帥!無事ですか?!」

護衛D「こ、これは・・・」

元帥「おお、ちょうどいいところに来た!早くこいつを抑えてくれ!」

護衛C「は、はい!」

加古「・・・・・・」フー

護衛C(もしかして・・電撃を喰らい続けてたのか・・・?)

護衛D(体ももうボロボロではないか・・これはもう気力だけで立ってるだけだ・・)

加古「・・・・」ジリ

元帥「ひっ!ば、化物め・・・!は、早く抑えんか!」

加古「・・・古鷹は・・・あたしが・・」

加古「まも・・・る・・」バタッ
166 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/12(月) 00:17:57.96 ID:kcj0ZbmM0
衣笠「か、加古!しっかりして!」

元帥「ようやく倒れおったか・・。おい!そこの重巡と駆逐艦共を抑えろ!」

江風「ちくしょう!まだ諦めちゃいねぇ――」

護衛D(まずい!)

ターン

江風「・・・・え?水風船が・・」

護衛D「・・・・貴様等のすることはすべてお見通しだ」

嵐「おい!どういうことだよ!」

護衛D「・・・すまないが余計な真似をするのはここまでにしてもらおう」チャキ

護衛C「というわけだ・・・許してくれよな」チャキ

磯風「元帥の前では護衛の役割を果たすのか・・・!」

元帥「どうやら君たちの企みも潰えたようだな。残念だったなぁ!」

江風「くっ・・・!」
167 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/12(月) 00:21:19.08 ID:kcj0ZbmM0
元帥「これで逆らう者もいなくなった・・・では手始めにそこの倒れている重巡を撃ち殺せ」

衣笠「そうはさせない・・・!撃たせはしない!」キッ

護衛C「なっ・・・」

長波「駄目だ衣笠さん!そんなことしたら・・!」

護衛C「お・・おい・・」

元帥「ええい!何を躊躇っている!その艦娘ごと撃て!」

天霧「もう・・・終わりなのか・・?」

皐月「嫌だ・・・嫌だよぉ!」

江風「ちくしょう・・・・また何にもできなかった・・・!」

江風「あいつに合わす顔なんてねぇ・・!」ポロポロ

時雨「江風・・・」

護衛D(くそっ・・・まだ見つからないのか!?)
168 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/12(月) 00:26:16.20 ID:kcj0ZbmM0
元帥「早く撃たんか!さもないと反逆と見なして罰を与えるぞ!」

護衛C「・・・・・・!」チャキ

衣笠「撃てるものなら撃ってみなさいな!」

護衛C(くそ・・・くそおおおおおおおお!)ググッ

護衛D(計画は失敗か・・!!)

松風「万事休すってことかい・・・!」

江風「どうしたらいいんだよ・・・・!くっそおおおおおおお!」



バンッ

???「すいませーん ラーメンを お持ちしましたー」タッタッタッ

バシャッ

時雨(・・・え?)
169 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/12(月) 00:30:45.49 ID:kcj0ZbmM0
元帥「ぐふっ!な、何だこれは!あ、熱い!熱い!」

???「特製の叉焼麺です お支払いはここの提督さんでよろしくお願いしますね」

元帥「き、貴様!一体何のつもりだ!?」

???「出前しただけですよ。・・・昔は提督業をやっていましたけどね」

時雨(・・・・この声、どっかで聞いたことある・・)

時雨(いや、僕は知ってるはずだ。僕だけじゃない、みんなもだ)

時雨(そして思い出した瞬間、一斉に声を張り上げると同時に心に光が差した)


「「「「提督!!」」」
「「「司令!!」」」
「「「司令官!!」」」

提督「Yes,I am!」フフン
170 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/12(月) 00:33:46.95 ID:kcj0ZbmM0
今日はここまでです

話には居ませんが 神風のバレンタイングラ可愛いですよね
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/12(月) 01:01:23.70 ID:aILFKxfDO

この提督ノリノリである
172 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/17(土) 16:04:53.21 ID:zVFOv23d0
衣笠「・・・・・え?」

榛名「て、提督?!」

護衛C「なっ・・・お、お前!何で先に来てるんだよ!?」

護衛D「勝手なことを!」

提督「ごめんごめん・・」

護衛B「何やら騒がしいけど・・・えぇっ?!」

護衛A「おい、どうした?何を驚いて・・・うおっ!」

提督「やぁ、護衛さん達」

護衛A「やぁ じゃねーよ!というよりお前その恰好・・・あっ!」

提督「走るときは前を見て走ってよ?」

護衛B「まさか、変装して来たの・・?!」

提督「どうかな?似合ってる?」
173 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/17(土) 16:07:25.34 ID:zVFOv23d0
元帥「貴様!何故生きている!それよりもお前達!殺したはずじゃないのか?!」

護衛B「・・・少し計画が狂ってしまったけど・・いいか」

護衛B「僕たちは今ここであなたの護衛役を辞めることにする!」

元帥「何っ!?どういうことだ!?」

護衛A「・・・全く、どういうことだじゃねぇよ」

護衛A「辞めるって言ってんだよ!分かんねぇのか!」

護衛C「へっ!分かんねぇなら分からせてやるだけだ!」

護衛D「ふん、こんな奴のために俺の腕はあるんじゃない・・貴様みたいな悪党を成敗するためだ!」

元帥「なっ・・・!貴様等・・・!そんなことをすればどうなるか分かってるのか!?」

護衛A「知るか!!けど、お前のやり方にはもううんざりなんだよ!」

提督「どうします?元帥殿?1対5で一気に不利になりましたね」
174 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/17(土) 16:10:57.42 ID:zVFOv23d0
元帥「・・はっ!君が帰ってきたところで状況が変わるとでも思うのか?」スッ

提督「そのスイッチは・・・」

元帥「このスイッチは今までの奴とは違う、強力なものだ」

元帥「一瞬であの世に行けるぐらいのな・・・」ニヤリ

初月「そんなものも持ってただなんて・・!」

元帥「それに複数人にも電撃を流せることができる。大人しくすればこの事はなかったことにしてやろう」

元帥「下手な真似をすれば・・艦娘全員をあの世に送ってやる・・・!」

護衛C「散々電撃を流して痛めたくせに・・・!」

元帥「おっと、君たちもだよ。反抗すれば分かっているな?」

護衛B「くそっ・・・」



明石「みなさん!目を閉じてください!」ヒュッ パシュン
175 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/17(土) 16:12:54.73 ID:zVFOv23d0
元帥「がっ・・・!ま、眩しい!」

明石「どう?!この"明石特製の電波妨害爆弾"は?!」

護衛B「完成したんだね!」

提督「それよりも・・・すっごい眩しかったけど・・」

明石「え?!て、提督?!」

提督「明石、その爆弾の効果は?」

明石「は、はい!この爆弾は広範囲にあるすべての電子機器を機能停止することができるんです!」

明石「それに・・!この通り!」カチャン

元帥「なっ・・!このスイッチも起動しないのか!」カチカチ

明石「みなさん!早く腕輪を外してください!」

江風「おー!外れたぜ!」

ヨッシャー コンナモノ! ステチャエ!
176 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/17(土) 16:18:56.10 ID:zVFOv23d0
明石「誰か!伝声管でみんなに伝えて!」

時雨「わかった!」

時雨「"みんな!良い知らせだよ!明石さんのおかげで腕輪が外せるようになったんだ!急いで外して!」

----戦艦寮

武蔵「む!外れたぞ!」

ビスマルク「これで心置きなく元帥に立ち向かえるわね!」

リシュシュー「私たちをこき使ったことを後悔させてあげるわ!」

----空母寮

飛龍「やった!外れた!今から元帥の所に行ってくる!」

瑞鶴「覚悟しなさい・・!元帥!」

翔鶴「ちょ、ちょっと待ったほうが・・・」

----重巡寮 古鷹型の部屋

羽黒「古鷹さん!腕輪が外れましたよ!」

古鷹「・・・・・・」
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