【ダンガンロンパV3】王馬「ロボット差別王にオレはなる!!V3 」

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180 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/22(木) 21:18:23.24 ID:xY+Xy6PfO
−−−−−

東条『あれは、エグイサルね。一体なにが…』

星『…おい、あそこにいるの……!』

東条『!なぜ、王馬君が!?』

エグイサルピンク『ねぇ…やっぱりグロいしこれは止めない?』

エグイサルグリーン『オ父チャンノウラミ…』

パァン パァン!!

王馬『……ぐっ!』


星『王馬!…ちっ、今行っても共倒れか…!』

東条『……私が行くわ。平気よ、今までこういうことは何度もあったもの』スッ…

星『待て、あいつらは人間じゃねーんだぞ。ましてや4体だ、相手が違いすぎる』ガシッ

東条『…………。そうね、少し動揺していたわ。必ず機会があるはず…』


王馬『…へぇ…けっこう…狙撃うまいんだね。痛いじゃん…』

エグイサルブルー『ヘルイェー!その減らず口を黙らせてやるぜ!』

パァン!!

王馬『あ……ぐぅ…』

星『くそ…』
181 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/22(木) 21:22:01.06 ID:xY+Xy6PfO
東条『……!あれは!』

鉄屑『え?え?どうなってるの?』アタフタ

東条『あれは鉄屑?どうしてここに…』

星『…そんなのどうでもいい!おい、鉄屑!』

鉄屑『あ、星クン、東条さん!ねぇ、銃声が聞こえたから外に出たんだけど、なんでエグイサルがあんなに集まっているの?』

東条『王馬君が襲われているの。貴方、彼を助けることはできないかした?』

鉄屑『とーちゃんが!?す、すぐ助ける!待ってて、とーちゃん!!』タッタッタ

東条『鉄屑が現れたらモノクマーズも多少は動揺するでしょう、その隙に…』

星『分かった』

春川『東条!星!とりあえず、いるやつらだけ起こしてきた。今は寄宿舎で待機中』タッタッタ

東条『分かったわ、あそこに王馬君がいるの。後で私達は救出に向かうわ』

春川『…突っ込む気?』

ドシンッ パァン カァンッ!!

エグイサルレッド『とーちゃんをこれ以上いじめるなー!!』

春川『!』

星『行くぞ、東条!』タッタッタ

東条『えぇ!』タッタッタ

春川『!そういうことね、気を付けなよ!!』

東条『もちろんよ!』タッタッタ

−−−−−
182 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/22(木) 21:23:18.65 ID:xY+Xy6PfO
今日はここまでにします
くますみー
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/22(木) 22:13:56.43 ID:0anETeks0

鉄屑ほんと好き
184 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/23(金) 21:11:39.95 ID:K/8gybisO
>>183
鉄屑「わーい、オイラ好きって言われちゃった!嬉しいなぁ」

王馬「良かったねー」

鉄屑「うん!」

最原(元はモノタロウって名前だったのに、いつのまにか鉄屑って名前が定着したな…)

最原(まぁロボットだし名前なんてどうだっていいのかもな)


6章の反論ショーダウンの鉄屑が地味に好きです
では更新再開
185 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/23(金) 21:12:16.50 ID:K/8gybisO
王馬「なるほどね…」

東条「だから、今春川さんたちがどうしているか分からないわ」

東条「どこかに避難したか…もしかしたら襲われている可能性だってある」

王馬「そっか…」



――王馬たちが入間の研究教室にいる頃春川たちは…

春川「……」タタタ

百田「ハルマキ!…ったく勝手に一人で飛び出んな!」

春川「ごめん…」

赤松「…春川さん、何が起きているの?」

春川「…」

春川(…外の様子を話した)

最原「そんなことが…でもなんで王馬くんが襲われているんだ?」

春川「どうせあいつのことだから、またなにかやらかしたんでしょ」

赤松「だ、大丈夫かな…!助けに行った方が…」

茶柱「ダメです!危険ですよ!」

春川「うん、茶柱の言う通り。あんたが行っても、足を引っ張るだけ」

赤松「でも…!」

春川「他にやること、あるんじゃないの」

赤松「へ…?」
186 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/23(金) 21:14:29.33 ID:K/8gybisO
百田「そうか。他のやつらを探すことだな?」

春川「そう」

最原「外の音は聞いているかもしれないけど、状況を把握しきれてないかもしれないからね…」

夢野「ここにいないのは…入間、白銀、真宮寺、天海、アンジー、キーボか…」

春川「…だけど今動くのは危険だよ」

百田「…じっとしてろってのか?」

春川「もう少し話し合った方がいいと思う。もし行くなら誰がどこに行くか決めないと。はぐれたら元も子もない」

百田「…………」

最原「…エグイサルが王馬くんを襲う…相当の理由がないと…」ブツブツ

ゴン太「モノクマがどう動くかも分からないもんね…でも、ゴン太、モノクマにも立ち向かってみせるよ!」

最原「モノクマ…そうか、モノクマが原因かもしれないよ!」

赤松「どういうこと?」

最原「推測に過ぎないんだけど、モノクマになにかあったんじゃないかな。例えば壊れちゃったとか。余程のことがない限りエグイサルが動くことはないと思うんだよね」

夢野「…王馬のやつがモノクマをぶっ壊した逆恨みか…確かにやつならやりそうじゃのぅ」

最原「…でも、今はとにかくここにいないみんな探しに行かないと…」

百田「…ハルマキ、オレはやっぱり行くぜ。エグイサルは外にいるんだろ?校舎内を探すんだったら問題ねーはずだ」

春川「だったら、私も一緒に…」
187 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/23(金) 21:18:03.85 ID:K/8gybisO
百田「いや、オメーはここにいてくれ。冷静に判断してくれるやつが必要だろ」

春川「………分かった」

赤松「私も行くよ!」

ゴン太「ゴン太も…!」

最原「待って、僕が一緒に行くよ」

百田「終一!」

赤松「でも…」

最原「僕と百田くんを信じて、きっと大丈夫だから」

赤松「……」

百田「そうだ、終一はいざというときはやる男だぜ?それにオメーらはここにいた方がいい」

百田「万が一…ないとは思うが、あったらいけねーからな。リーダーは助手の安全を一番に考えねーとな」

茶柱「転子はあなたの助手ではありませんがね!」

赤松「……分かった。信じてるからね。…ふたりとも気を付けてね」

百田「あぁ!…ハルマキ、オレたちは地下から順番に探そうと思う」

春川「分かった、私もあとで絶対行くから。…いざとなったら大声で呼んで」

百田「ま、そうならねーことを祈ってるぜ」スタスタ

最原「行ってくるね」スタスタ

赤松「いってらっしゃい……最原くん、百田くん」

茶柱「お気をつけて…!」

夢野「ずっこけたりせぬようにな!」
188 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/23(金) 21:21:07.95 ID:K/8gybisO
茶柱「大丈夫、ですよね。きっと…アンジーさんたち、何か起こってるから寄宿舎に帰ってこないわけじゃないですよね」

夢野「そうじゃ、きっとアンジーは創作中に違いないぞ。他の者は…音を聞いて身を潜めておるだけじゃ!」

ゴン太「ゴン太…心配になってきちゃったよ…」

春川「……」

春川「…私、外見張っとく」タタタ

ゴン太「あ…ゴン太も行くよ。女性をひとりにはできないからね」



入間「なぁ…外でキーボと星が、エグイサルとヤりあってるんだろ?あいつらは大丈夫なのか?」

ドゴォンッ

入間「ひぅぅ!?」

王馬「…うん、早くなんとかしないとね。ね、入間ちゃん、ここにエレクトハンマーない?」

入間「あ?あれはテメーにやっただろ?」

王馬「えー何個も作ってないのー?入間ちゃんのことだから護身用に作ってるもんだと思ったけど」

入間「ギクゥ…実は…ひとつだけ、オレ様用にあるけど…」

王馬「やっぱりねー!」

東条「入間さん…私も援護に回りたいから貸してくれるとありがたいのだけれど」

入間「ちっ、わぁったよ……ほらよ」ポイッ
189 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/23(金) 21:23:51.44 ID:K/8gybisO
東条「じゃあ、先に私は行くわ」タタタ

王馬「オレは部屋にエレクトハンマーがあるからそれを回収できたらいいんだけど…」

入間「オレ様はー……」

王馬「あのスイッチの解析、よろしくねー!」タタタ

入間「ええっ、オレ様をひとりにするなよぉっ…!」ビクビク

王馬(と、東条ちゃんの後を追って勢いよく外に飛び出すと)

エグイサルグリーン「」プシュー

モノダム「アワワワワワ」

王馬「……もうぶっ壊してるじゃん」

東条「私が外に出たとき、ちょうどエグイサルがとどめをさされていたわ…」

東条「星君とキーボ君は他のエグイサルを壊しに行ったわ。あっち、ほら見えるでしょ?」

王馬(確かに階段の前でドンパチやってるのが見えるな)

東条「私はモノダムをどうするかあなたに聞こうと思って…どうする?」

モノダム「」ガクガク

王馬「捕虜だね」

モノダム「!!!」

東条「そう。壊さなくてよかったわ」
190 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/23(金) 21:24:48.43 ID:K/8gybisO
モノダム「」プルプル

王馬「グルグル巻きにして…っと。いーい、モノダム。なんかしたらこれですぐぶっ壊すからね?」

王馬「…お前も死にたくないだろ?お前のお父ちゃんみたいにさ…」

モノダム「」コクンコクン

王馬「…じゃ、行こう、オレは多分役にたてないと思うけど…」

東条「…安心して、あなたは私が必ず守るわ」タタタ

王馬(こんなこと言ってる場合じゃないけど男としては守られるのって悲しいなぁ…)



ドゴォン!!

ゴン太「やっぱりゴン太も行った方が…」

春川「気持ちは分かるけど、東条たちを信じよう」

ゴン太「…うん」

春川「安心しなって。東条も星も人間離れしてるんだから」

春川「いざってときに私たちがいないと、ここにいるあいつらも不安でしょ」

ゴン太「…うん、でもここにいないみんなのことも気になって…百田君たちも」

春川「…大丈夫。ただで死ぬようなやつらじゃない」
191 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/23(金) 21:25:25.99 ID:K/8gybisO
春川「それにあっちは…なんだっけ。鉄屑?もいたし…エグイサルに乗ってさ」

ゴン太「鉄屑君も?じゃあ大丈夫なのかな…キーボ君もいるみたいだしね」

春川「え、キーボも?」

ゴン太「うん、さっきから飛んでるでしょ?」

春川「あぁちらちら見えるけど…あれキーボだったんだ?」

ゴン太「うん。キーボ君ってお空飛べたんだね…」

春川「…確かに」

ドゴォン!! チュドォンッ!!

ゴン太「……」ソワソワ



王馬「おーい、星ちゃーん!キーボー!!」

ドゴォンッ ドゴォンッ!!

王馬「!?」

エグイサルイエロー『キュウ』バタン

エグイサルブルー『ヘルイェー!!』ドシンドシン

星「おい、キーボ!こっち頼むっ!」シュンッ

キーボ「分かりました!」

ドゴォンッ

エグイサルブルー『うわあああ!!』
192 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/23(金) 21:26:22.27 ID:K/8gybisO
エグイサルレッド『よしあと一体!』

エグイサルピンク『モノタロウぅ、止めてよぉ…なんでアタイたちを攻撃するのよぉ…』

ドゴォンッ

エグイサルピンク『きゃああああ!問答無用ねぇっ!!』

キーボ「とどめです!」

チュドオオオン!!!

エグイサルピンク『』ドゴォンッ

星「…よう王馬、東条。こっちは片付いたぞ。ん?…なんだそりゃあ?」

東条「エレクトハンマーよ。…必要なかったみたいだけれど。…私は春川さんたちの様子を見てくるわ」タッタッタ



ゴン太「…大丈夫かなぁ…」ソワソワ

春川「……」

ゴン太「…でもなんか静かになったね」

バタバタバタ…

春川「?」

東条「春川さん!獄原君!」

ゴン太「東条さん!」

東条「こっちに被害は…」

春川「ないよ」
193 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/23(金) 21:27:19.86 ID:K/8gybisO
東条「…さっき、いる人だけ起こしたと言っていたわね、もしかして全員揃っているわけではないの?」

ゴン太「うん、だから百田君と最原君が他のみんなを探しに行ったんだ」

春川「…あんたがここに来たってことはもうエグイサルは全部ぶっ壊したってことでしょ?だったらもう…」

ドゴォンッ!!   

ゴン太「…え?」

チュドォンッ!!

東条「…ッ!」タタタ

ゴン太「東条さん!?」

春川「あんたはそこにいて!」タタタ



王馬「平気?怪我は…」

星「なぁに、かすり傷さ。まだまだ動ける」

王馬「…よくかすり傷で済んだね…」

キーボ「王馬クンこそ傷は平気なんですか!?」

王馬「ん、とりあえず応急措置はしてもらったから今んとこ平気」

キーボ「よかった…」ホッ
194 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/23(金) 21:28:25.24 ID:K/8gybisO
ドシィンッ

エグイサルレッド『とーちゃん!オイラ頑張ったよ!』

王馬「うん、えらいえらい」

エグイサルレッド『やったー!とーちゃんに褒められたー!』

王馬「お前はかわんないな…」

キーボ「えっとこのあとどうしましょう?エグイサルはみな殲滅しましたが」

王馬「そうだなぁ」フム

王馬(とりあえず入間ちゃんのスイッチの解析を待つかな?…モノクマが持ってたからには重要なもの…か、ホントにただのガラクタの場合もありそうだけど)

『ぐす…しんじ…たの…に』

王馬「…?」クルッ

エグイサルピンク『許さないわ!あなたがモノタロウをタブらかしたのね!!』チャカッ

王馬「…ッ!」

王馬(まだ動けたのか!こんな至近距離から狙われたら…!!)

星「まずい、よけ……ッ!」

キーボ「王馬クンッ!!」

エグイサルピンク『最大威力で…木っ端微塵にしてやるわぁ!』ビュオオオオン

ドゴォンッ!!
195 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/23(金) 21:29:12.64 ID:K/8gybisO
今日はここまでにします
くますみー
196 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/24(土) 21:08:42.97 ID:dsiwKzZ3O


――外で星やキーボがエグイサルと戦っている頃、百田たちは校舎で寄宿舎にいないメンバーを探そうとしていた

百田「さぁてと、まずは地下から探すんだよな」

最原「うん、そうだね」

百田「っと、図書室とゲームルームがあるな。どっちから行く?ま、どっちから調べてもあんま変わんねーだろうがな」

最原「ビデオを見ている人がいるかもしれないし…AVルームの方から探そうか」

百田「おう分かったぜ」



最原「…ゲームルームにはいないか」

ガチャ

百田「んで、AVルームにも誰もいねーっと」

百田「うし、次は図書室だな」スタスタ

ガチャ

百田「図書室にもいねーみたいだな」

最原「うん、そうだ……ん?」

…レカ…
197 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/24(土) 21:13:10.83 ID:dsiwKzZ3O
最原「いや、ちょっと待って」

百田「ん?どうした?」

最原「なにか聞こえない?」

「……か…」

百田「な、なんだ!?まさか…幽霊かぁッ!?」

最原「それは違うと思うよ…こっちからか?」スタスタスタ

「…れか……すけ」

百田「おい、終一…どこ行ってんだよ!?呪われちまうぞ!?」ヒィィッ

最原「…なんでここだけ本の量が多いんだ?」ジー

百田「お、おい…なんで動いてねーか、この本の山」ビクビク

最原「……もしかして本に埋まってる!?」バッ

百田「死体がか!?」

最原「それは桜の下」ガサゴソ

ゴソゴソ…ガサッ!!

最原「ん?」

バサァッ!! …ウッ…

百田「手がァーっ!!?出て、手が…!あぁ……」フラァ
198 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/24(土) 21:16:35.25 ID:dsiwKzZ3O
最原「やっぱり埋まってるんだ!」ガサゴソガサゴソ

「…ぷはぁ!」バザァ

百田「うわああああぁぁぁ!!出たぁ!!」ヒィィッ

最原「…百田くん、幽霊じゃないよ?」

「ひでーっすよ…人を幽霊扱いなんて…」ホコリ パッパッ

百田「て、テメーは…天海!?」

天海「ふぅ…上からバサバサーって本が落ちてきて埋まってしまったんすよ」

天海「ほんと参っちゃうっすよね」

最原「いろんな意味でよく無事だったね…」

天海「キミ達が来てくれて助かったす……」

天海「けど、キミたちはどうしてここに来たんすか?こんな夜遅くに」

最原(なんだ?急に天海君が疑うような目付きに…)

百田「あぁ、それがな…」

最原(天海くんにこれまでの事情を話した)



天海「…なるほど。そんなことがあったんすか。全然気付かなかったっすよ」

最原「…天海くん。今度は僕が聞く番だよ。キミはどうしてここにいたの?……本を探していただけ?」

天海「…はは、参ったっすね。さっき俺が探るような聞き方したから、お返しっすか?」
199 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/24(土) 21:20:56.69 ID:dsiwKzZ3O
最原「………」ジッ

天海「俺はここに本を…本を探しにきただけっす」

最原「…そっか」

百田「…天海、オメーなにか怖がってねーか?」

最原「…?」

天海「…どういう意味っすか」

百田「なーんか、そういう気がしただけだ。オレの気のせいかもしれねーけどよ」

天海「……」

百田「オレはオメーが何を言っても信じるからな。それだけは忘れんな」

天海「百田君……」

百田「うっし、じゃあ他のやつら探しに行こうぜ!」

最原「そうだね。天海くんも一緒に行こう」

天海「分かったっす」



天海「…王馬君たちは大丈夫なんすかね」

最原「星くんや東条さんもいるし、聞いた話だと鉄屑も協力しているみたいだから大丈夫…と信じたいね」

百田「大丈夫だ、殺しても死ななそうなやつらだしな。特に王馬のヤローなんかはよ」

天海「…そうっすね」

200 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/24(土) 21:24:03.87 ID:dsiwKzZ3O


エグイサルピンク『最大威力で…木っ端微塵にしてやるわぁ!』ビュオオオオン

王馬(……!)

エグイサルレッド『とーちゃん!!』

ドゴォンッ!!

エグイサルレッド『……………』プシュー…

王馬「鉄屑………」

エグイサルピンク『なんで…なんで庇ったのよぉっ!』

キーボ「もう…動かないでください!」

チュドォンッ!! 

エグイサルピンク『きゃああ!』ドガァンッ

王馬「鉄屑……鉄屑!!」ガラガラ

王馬(ボロボロの鉄屑になったエグイサルの中から必死に鉄屑を探す)ゴソゴソ

星「くそっ…俺が油断していたばかりに…!」ゴソゴソ

「とー……ちゃ…」

王馬「鉄屑!?…あ」ゴソ

王馬(そこには頭だけになった鉄屑が転がっていた…)

鉄屑「とーちゃん…大丈夫?無事?」

王馬「無事だよ、お前のおかげで…」

キーボ「鉄屑…!」
201 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/24(土) 21:26:48.01 ID:dsiwKzZ3O
鉄屑「よか……った」スッ

王馬(鉄屑は静かに目を閉じた…)

星「…」

キーボ「…」グスン

王馬「ロボットで、よかったね。後で入間ちゃんに直させるよ」

鉄屑「…スースー」

星「…寝てるだけ、なのか?」

キーボ「…へ?」

王馬「うん、エネルギーを消耗しすぎたみたい」

キーボ「ぼ、ボクの涙を返してください!」

王馬「お前泣かないだろ!」

キーボ「そうでした…」シュン

東条「みんな!…よかった、無事で…」タタタ

春川「今の爆音は?」タタタ

王馬「…ちょっといろいろあって。鉄屑が身代わりになってくれた。あとで修理でしてもらうよ」

春川「…修理して大丈夫なの?そいつモノクマーズなんでしょ?」

王馬「まぁオレのいいなりだし平気でしょ。ヤバそうだったら入間ちゃんにその辺なんとかしてもらうよ」
202 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/24(土) 21:29:50.90 ID:dsiwKzZ3O
王馬「ところで…みんなは無事?」

東条「それが…全員ではないのよ。校舎内かどこかにいるみたい」

春川「百田と最原が校舎の方を探しに行ったよ」

星「とりあえず、人数確認した方がいいな。寄宿舎に集まるか」

キーボ「あ、ボク入間さんを呼んできます」ビューン

王馬「やっと集合できそうだね」



キーボ「入間さん!入間さん!」

入間「ひう!なんだ、キーボかよ…おどかすんじゃねーよ!」

キーボ「す、すいません…」

入間「…テメー無事だったのか?」

キーボ「え?えぇ、まぁ…」

入間「ま、そんな大層な武装しておいてぶっ壊れちまったら間抜けだもんな!」ホッ

キーボ「…そ、そうですね」

入間「エグイサルはもう全部やっつけたんだろ?」

キーボ「はい!中にいたモノクマーズも全部縛り上げました」

入間「甘ぇな…全部ぶっ壊しちまえばいいのによ」
203 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/24(土) 21:33:07.70 ID:dsiwKzZ3O
キーボ「まぁ一応です。……今は寄宿舎に集まろうとしているところです。外は安全ですし、行きましょう」

入間「あー…待て。このスイッチの解析がまだ終わりそうにないんだよ」チャカチャカ

キーボ「スイッチ…ですか?」

入間「ああ。なんでもモノクマが落としたっつーんだが……」

入間「今んとこ分かったのはこのスイッチを押すと、なにかしらの機械が作動するみてーってことだけだ」

キーボ「なにかしらの機械とは?」

入間「多分エレベーターか、なんかだろうよ」

入間「で、そいつが起動すると…聞いて驚け!自動的に何かが開く仕組みになってるんだ!」

キーボ「えっと…何が開くんですか?」

入間「ケッ、わかんねーのかよ、なんかの扉だよ!と・び・ら!」

キーボ「扉…まさか、出口ですか!?」

入間「ああ。こんだけ厳重なんだ。その可能性はたけーだろ」チャカチャカ

キーボ「…モノクマが持っている時点であまり厳重ではない気もしますが」

入間「んなことオレ様が知るかよ!調べた結果そうなってんだから仕方ねーだろ!」

入間「そんで今は、作動する機械と扉がどこにあるかを調べているところだ。このモノクマパッドのマップデータを使ってな」チャカチャカ

キーボ「どうして今すぐ押さないんですか?押せばどこにあるか分かるんじゃないですか?」

入間「どこで起動するかわかんねーんだぞ。もし他のバカ共がそれに巻き込まれでもして責任を取れとか言われたらめんどくせーだろ」

入間「…それにまだ、何が起動するか分かっただけで、他に何が起こるか分かったわけじゃねー爆破でもされたら困る」

キーボ「さすがですね、入間さん!………ん?」バチ…

入間「やっぱりオレ様たちが今まで行ったところに出口はねーみたいだな…。ま、当然か」チャカチャカ
204 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/24(土) 21:36:32.52 ID:dsiwKzZ3O
訂正 

>>203
入間「そんで今は、作動する機械と扉がどこにあるかを調べているところだ。このモノクマパッドのマップデータを使ってな」チャカチャカ

入間「そんで今は、作動する機械と扉がどこにあるかを調べているところだ。このモノパッドのマップデータを使ってな」チャカチャカ
205 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/24(土) 21:41:48.52 ID:dsiwKzZ3O
キーボ「…ッ?ぁ…え、えぇ、そうですね。どうしてマップのデータを…使用するんですか……?」バチ

入間「あ?特に理由はねーよ…マップで表示された方が分かりやすいだろーが」

キーボ「…そう、です…か」バチッ

入間「ケケッ、せっかくだしテメーにも分かるように仕組みを説明してやるか!」

入間「まずマップのデータである卵子にだな…」

キーボ「………ッ!?さっきから…ボク……どう…」バチバ…

入間「このスイッチがいっぱい出す精子を受精させて、マップに出口の場所を表示させようとしてんだよ!わぁったか?」チャカチャカ

キーボ「……はぁ、はぁ…………グッ!?……ァ…」バチバチ

入間「ま、テメーは子作りなんてしねーからわかんねーか!」チャカチャカ

キーボ「……………………」バチバチ

入間「…?おい、キーボ…どうした、なんで無視すんだよ」クルッ

入間「…?おい、テメー…」

キーボ「………………ボ、クは…」バチバチ



ゴン太「あ!王馬君…良かった無事…じゃない!?その包帯は!?大丈夫なの!?」

王馬「んー?星ちゃんと殴りあっちゃってさ」スタスタ 
ゴン太「な、殴りあいはダメだよ!」

春川「嘘に決まってんじゃん…」

ガラ

夢野「んあ!?…お主、怪我しておるのか!?…平気なのか!?」

王馬「あは、まあいろいろあってね」

王馬(今まで起こったことを話した…)
206 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/24(土) 21:43:07.37 ID:dsiwKzZ3O
赤松「じゃあ…もうモノクマはいないってこと!?良かった…だったらこんなところ早く出ようよ!」

春川「どうやって?出口がどこにあるかも分からないのに?」

赤松「そ、そうだった…」

王馬「出口を知ってるかもしれないモノクマもオレが壊しちゃったしねー」

夢野「んあ…ではどうするんじゃ!?いつまでもこんなところにはおれんぞ!」

赤松「み、みんなで頑張って出口を探そうよ!私達ならできるよ、きっと!」

王馬「うーん、その心配はないかもよ」

茶柱「どうしてですか?」

王馬「モノクマに脅して聞けばいいじゃん」

東条「モノクマは壊れたんじゃなかったのかしら?」

王馬「モノクマが言ってたんだよね」

モノクマ《うぷぷ…ボクはあいつさえいれば、あいつが言えば、何度でも復活できるんだよー!』ミシ…

王馬「って」

茶柱「で、でも今のところモノクマは現れていませんよね?」

星「まだ作られてねーだけかもしれねーがな」

王馬「オレが壊したから、スペアがあったら、怒ってオレんとこにすぐ来そうもんだけど…来ないってことは、その可能性が高そうだね」

夢野「だったら、アンジーたちが無事であると確認したらもう寝ても大丈夫じゃな」

夢野「ふわぁ…安心したらトイレに行きたくなってきたわい」

夢野「…アンジーたちを探さねばならんし校舎内のトイレを使おうかのぅ」

茶柱「でしたら転子がお供しましょう!では行って参ります!」

王馬「あ!ちょっとま…あーあ、行っちゃった」

王馬(スペア…来ないよね、安心のはず…だよね)
207 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/24(土) 21:44:36.08 ID:dsiwKzZ3O


スタスタ…

最原「…せっかく1階に戻ったんだから外の様子少し見る?」

百田「…そうだな…そういや、音聞こえねーな。さっきまで、ドンパチ聞こえたのによ」

天海「…決着がついたんすかね?」

最原(まさかなにかあったんじゃ…)

最原(…やっぱり、赤松さんたちを寄宿舎に残したのは失敗だったかな。校舎の方が安心だっただろうか…)

最原(…でも、下手に動くと危険だし…春川さんやゴン太くん。茶柱さんもいるし向こうの方が安全だよな)

最原(でも…)

天海「最原君、一度寄宿舎に戻りましょう」

最原「え?」

天海「心配なんでしょう?赤松さんたちのこと」

最原「…うん、ごめん。まだ天海くんしか見つけてないのに」

百田「大丈夫だ、終一。とりあえず天海が無事だったことの報告だ!」

最原「……うん」
208 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/24(土) 21:50:08.55 ID:dsiwKzZ3O
天海「じゃあ行−−−−−−」

「きゃうわああああああ!?」

「きゃあああああ!?」

最原「!?」

百田「なんだ!?」

天海「あっちから聞こえたっす!」

タタタタ!! 

ガシャッ!! …ドシッ …バタッ

百田「音が聞こえるな、2階からか!?」

最原「…ん?」

女子トイレ「」キィ〜…

最原(女子トイレの扉が…飽きっぱなし?)

最原(いやそんなこと今はどうでもいい…!)

百田「おい、終い……」クルッ

百田「ッ!?……後ろ!あぶねぇっ!!」
209 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/24(土) 21:55:59.88 ID:dsiwKzZ3O
最原「…え!?」クルッ

モノクマ「がおーッ!!」ドーン!!

最原「………ッ!?」

モノクマ「うおりゃっ」ザシュッ!

最原「うわぁっ!?」ズッコケル

モノクマ「お?」カラブリ

百田「大丈夫か終一!?こっちだ早く!」

最原「う、うん!でもさっきの悲鳴は…」

天海「とりあえず逃げるっすよ!モノクマがあっちに行くことが一番最悪っす!」

最原「……ッ」コクン

百田「食堂に入るぞ!」

バタバタ…ガチャバタン!! 

天海「入ってくるっすかね…?」

ドンッドンッ ズシャッ!! 

最原「壊してでも入るつもりなのか……」

百田「クソッ、こうなりゃ力ずくでぶっ壊すか…!」
210 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/24(土) 21:59:42.89 ID:dsiwKzZ3O
天海「じゃあ俺はフライパンで殴るっす」スッ

最原(いつの間に…あとで東条さんに怒られそうとか言ってる場合じゃないな)

百田「オレはイスで…!」

最原「えっと僕は…」

百田「終一、オメーは横から扉を開けてくれ。で、あいつが飛び込んできたところを…」

天海「俺たちがゴチンとやるっす」グッ

最原「………分かった」

最原(正直かなり不安だし、テラスから逃げることもできるっちゃできる…)

最原(だけどもしも、他のみんなが…赤松さんが危険な目に遭ったら…)

最原(それなら僕が怪我をする方が断然ましだ!!)

最原「じゃあ3、2、1で開けるよ」

百田「3、2、1だな。せいとか言わないんだな」

最原「…言わないよ。じゃあ行くよ3…」

天海「……」スッ

最原「2…」

百田「…」スッ

最原「1ッ!」ガチャ!!
211 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/24(土) 22:01:44.00 ID:dsiwKzZ3O
モノクマ「がおーっ!!」バッ!!

百田「うおおおおッ!!」ガキィンッ!!

モノクマ「うわー」ズシャッ

天海「とどめ!」ガコォンッ!!

モノクマ「うぼぁ」バキィッ!!

百田「やったか!?」

モノクマ「」チーン

最原「動かない…みたいだね」

最原(でもなんでモノクマが…いやそれよりも今は…)

天海「さっきの悲鳴が聞こえたところに戻りましょう!」

百田「あぁそうだな!」

最原(考えるのはあと…だな)

タタタタ…
212 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/24(土) 22:04:34.96 ID:dsiwKzZ3O
今日はここまでにします、くますみー
213 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/25(日) 18:43:47.00 ID:0jSefMvpO
−−数分前、夢野と茶柱は他の仲間を探しに校舎内に向かっていた

夢野「う〜漏れる、漏れる…」タタタ

茶柱「大丈夫です!トイレはすぐそこですよ!」

夢野「着いた!」

茶柱「はい!転子は外で待っていますね」

夢野「うむ」

ガチャバタン

夢野(ふ〜やれやれ、漏れるかと思ったわい)

ガチャ

夢野(…ふぅ)ペタン

……ガチャ

夢野「ん?転子、入ってきたのかー?」

シーン

夢野(……んあ?おかしいのぅ、確かに音が聞こえたんじゃが)

「ゆ、夢野さん?夢野さんなの?」

夢野「んあああああ!?」

茶柱「どうしました、夢野さん!!…って」ガチャ
214 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/25(日) 18:46:00.74 ID:0jSefMvpO
白銀「あ、あはは…わたしだよ」

茶柱「白銀さん!?ここにいたんですね!」

夢野「んあ!?そこに白銀がいるのか!?」

白銀「うん、わたしもトイレにいたんだ。地味に驚かせちゃったみたいだね、ごめん」

夢野「んあ…全くあと少し早かったらチビったではすまんかったぞ」ガラガラジョー

茶柱「しかしどうして白銀さんがここに?」

白銀「…研究教室でコスプレの衣装作ってて、寄宿舎に戻ろうとしたら外で銃声が聞こえてね…。怖くなって咄嗟にトイレに隠れちゃったんだよ」

夢野「…それで今までここにおったというわけか。じゃが安心せい!もう脅威は去ったぞ!」

茶柱「かくかくしかじかというわけです」

白銀「え?そうなの?………そっか、よかったぁ」

茶柱「これでとりあえず安心ですね!他の人も探しに行きましょう」

白銀「……うん、そうだね」

夢野「最原たちと合流できればいいんじゃがのぅ」

茶柱「そうですね。まずは1階を探してみましょうか?」

白銀「うーん、最原君たちはもう1階を探し終わっちゃったかもしれないから2階はどう?」
215 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/25(日) 18:47:44.44 ID:0jSefMvpO
夢野「ううむ、それもそうじゃのぅ。では2階に行くとするか」
ガチャバタン

茶柱「アンジーさんや入間さんも無事だといいのですが」

白銀「相変わらず男子に厳しいね…」

コツコツコツ…

夢野「2階には誰かいるかのぅ。アンジーや真宮寺じゃったら4階におりそうじゃが」

茶柱「研究教室ですね!では早速…」

ガチャ…

夢野「んあ?」

白銀「どうしたの?」

夢野「いや…今どこかの扉が開くような音が聞こえた気がしたんじゃが」

タタタ…

茶柱「…すいません。転子には聞こえませんでした」

白銀「わたしも……なんか別の音なら地味に聞こえるけど」
216 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/25(日) 18:49:36.90 ID:0jSefMvpO
タタタタタタ

夢野「…なんか近づいておらんか?」

茶柱「誰か走ってるんでしょうか…」

「……」コツコツ…

白銀「階段から…聞こえる…?だ、誰かいるの…?」

「…ぷぷ、うぷぷ…」

茶柱「こ、この声は………!?」

モノクマ「ガオオーッ!!」タタタタ

茶柱「きゃうわああああああ!?」

白銀「きゃあああああ!?」

夢野(もも、モノクマが、爪を構えて……こっちに………)

夢野「あ…あ…」ブルブル

モノクマ「ガオオ!!」タタタタ

茶柱「……ッは!早く!早く、逃げましょう!」

白銀「でもどこに…?」ガクガク
217 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/25(日) 18:53:41.42 ID:0jSefMvpO
夢野「…ぁ、あぁ…」ブルブル

茶柱「…!夢野さん、すいません!」ガシッ

夢野「…………んあッ!?」ブルブル

茶柱「とりあえず室内へ!あそこの教室に…!」

モノクマ「うおりゃあッ!」

茶柱「………なッ!?」

茶柱(いつの間にかこんなに接近していたなんて…!夢野さんはなんとしても転子が守ります!!)ギュウウ

夢野「て、てん…!」ギュウ

白銀「茶柱さんッ!」ドンッ

モノクマ「うぷぷ!!」ザクッ

白銀「きゃっ……」ズシャッ

白銀「あ、う……うぅ」

茶柱「ぁ…白銀さん…!?この…ッ!」ゲシッ

モノクマ「うわー」ドテッ

茶柱「夢野さんはそこで座っていてください。必ず転子があれを壊します…!」ソッ

夢野「て、転子?」ペタン
218 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/25(日) 18:56:30.75 ID:0jSefMvpO
モノクマ「うぷぷ!」キラーン

白銀「う、うぅ…」

茶柱「……成敗します!」タタタタ

モノクマ「うおりゃあ!」シュッ

茶柱「遅いです!」シュッ

茶柱(モノクマの攻撃を避け、後ろに回り…!)

茶柱「キエエエエエイ!!」

モノクマ「わぁー」ドテーン

茶柱(モノクマを投げ飛ばす!)

茶柱(そして怯んだところを…!)

茶柱「このッ!このッ!!」ゲシッゲシッバキッグシャァッ

茶柱(徹底的に壊します…!女子を傷つけた罰はなによりも重いのです!!)バキャァッ

モノクマ「」プシュー
219 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/25(日) 19:01:13.57 ID:0jSefMvpO
訂正
>>215
茶柱「アンジーさんや入間さんも無事だといいのですが」

茶柱「アンジーさん、無事だといいのですが」

この時点で入間の無事を知っているのにおかしなことになってました
220 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/25(日) 19:02:05.79 ID:0jSefMvpO
茶柱「…壊れましたか?」ツンツン

白銀「ちゃ、茶柱さん…さすがだね」

茶柱「白銀さん無事で−−−」ガバッ

茶柱「うわ!?」

夢野「…」ガシッ

茶柱「ゆ、夢野さん?」

夢野「ううぅ…転子ぉ〜無事で、無事でなによりじゃ…!!」グスグス

茶柱「夢野さん…」ギュッ

白銀「あらあら…ここが百合フィールドかな…っいつつちょ」

夢野「んあ!すまぬ、白銀!怪我をしていたのだったな!」

茶柱「…は!すいません、転子、白銀さんをお守りすることができませんでした…」シュン

白銀「い、いいんだよ。わたしが好きで庇ったんだから。それに左腕かすっただけだし」

夢野「待っておれ…今、ウチの魔法で−−−」

「おーい!」

茶柱「…はっ!?誰ですか!」バッ

天海「俺たちっすよ!」タタタ
221 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/25(日) 19:06:32.93 ID:0jSefMvpO
百田「おい、白銀怪我してるじゃねーか!」

白銀「…まぁ地味な怪我だから」

百田「地味だろーと怪我は怪我だ!立てるか?」

白銀「さすがに立てるよ、ありがとう百田君」

最原「この残骸…もしかして、キミたちもモノクマに襲われたの?」

夢野「そうじゃ…それを転子が素手で倒してくれたのじゃ」

最原「す、素手で……」

茶柱「そんなことより早く手当てをしないと!」

百田「そうだ、モノクマがウロウロしているのが分かった以上早く、他のやつらを見つけねーとな」

最原「今見つかってないのは、入間さん、キーボくん、真宮寺くん、アンジーさんだね」

茶柱「あ、入間さんとキーボさんは外の方にいるみたいですよ!」

天海「とりあえずそっちで何があったか教えてほしいっす」

白銀「あー…と地味に手当てもお願いしていいかな?」

茶柱「そうですね!モノクマにも注意しないと…」

茶柱(救急セットのある倉庫に向かいがてら最原さんたちが、校舎に行ったあとのことを説明しました)

茶柱(白銀さんは天海さんに手当てしてもらいました。…本当は嫌なのですが転子はこういうことに慣れていないので上手く手当てができなかったんです……)ショボン

白銀「…ありがとう、天海君」

天海「とりあえず最低限のことしかやってないんで後で東条さんに見てもらってくださいね」
222 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/25(日) 19:08:04.33 ID:0jSefMvpO
百田「…エグイサルは全部ぶっ壊れたんだな」ホッ

最原「…でもモノクマが現れるようになったのか…」

夢野「…うむ」ブルブル

最原(夢野さん、震えているな…それもそうだよな。今まで危険なんて一切ない生活を送ってきたんだから)

茶柱「…転子はアンジーさんが心配です。今すぐ探しに行きたいのですが」

百田「だったらオレも行くぜ」

茶柱「…は?なぜ男死が?」

百田「いや…真宮寺のやつも捜さねーといけねーだろ」

茶柱「あぁ…別に忘れていたわけではありませんよ」

天海「待ってください」

白銀「どうしたの?」

天海「危険っすよ、いくらなんでも。さっきはお互い3対1で済んだっすけど今度もし集団で襲ってきたらどうするんすか?」

百田「それは…」

茶柱「全部転子が凪ぎ払います!」

夢野「ダメじゃ!転子にもしものことがあったらウチは…」
223 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/25(日) 19:11:03.56 ID:0jSefMvpO
茶柱「夢野さん…ですが、転子はアンジーさんが危ない目にあっているかもしれないと思うと、ここでじっとしていられないのです」

茶柱「彼女の言動はおかしいところが多いですがそれでも仲間です」

茶柱「…もう誰にも傷ついてほしくないんです……もちろん、真宮寺さんも男死ですがそれは同じです」

天海「茶柱さん……」

白銀「わ、わたしもじっとしてられないよ!わたしも…!」

夢野「お主は怪我をしておるじゃろ!」

百田「わぁったよ…だが、白銀と夢野はここにいろ」

百田も女子を危険な目には会わせたくねーからな…本当はテメーもなんだぞ、茶柱」

茶柱「転子はあなたより強いのでお構い無く」キッパリ

百田「ぐっ…」

百田(否定できねー…こいつ素手で倒したもんな…それに対してオレはイスで、しかも天海と一緒に倒したしな…)

夢野「…転子」

茶柱「そろそろ行きましょう。大丈夫ですよ、夢野さん」ニコリ

最原「…待って、やっぱり僕も行く」

茶柱「悪いことは言いません。貧弱男死はじっとしていた方が身のためです」

最原「……」グサッ

最原(もう既に悪いこと言っているよな…)胸を痛めるポーズ
224 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/25(日) 19:13:26.45 ID:0jSefMvpO
最原「……僕がここにいても役に立たないよ。もしモノクマが来てもここなら倒せる道具がいっぱいあるし、隠れられる」ゴソゴソ

天海「だったら俺が行くっすよ」

最原「…天海くんはここにいた方がいいよ。僕より頼りがいがあるでしょ?」ゴソゴソ

夢野「うむ」

最原(即答…)グサッ

白銀「…なんかごめん」

最原(こっちもなんかごめん)

最原「それに僕なんかでも、いないよりはいた方がいいかもしれないよ。一応…これも持っていくし」ジャーン

百田「さっきから用意していたのはこれか…」

茶柱「ええと…砲丸に、砲丸を入れる鞄ですか。…そもそも投げることはできるんですか?」

最原「あはは…一応男子だから」

最原(……いざとなったら囮になるし)

百田「終一、囮になるとか考えんじゃねーぞ?」

最原「え?」

百田「もっと自分を大事にしろよ。いいな?」

茶柱「そうですよ。あなたみたいな男死でも……死なれたら困るんです」

最原「…分かったよ」
225 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/25(日) 19:16:22.78 ID:0jSefMvpO
天海「じゃあ…行くんすね?」

百田「ああ」

茶柱「天海さん」

茶柱「夢野さんと白銀さんのこと、よろしくお願いします」

天海「分かりました」

夢野「またあとでの!…絶対じゃぞ!」

白銀「気を付けて…!」

最原「うん、じゃあ行ってきます」

百田「…よし、なんにもいねーぞ」キョロキョロ

茶柱「一気に行きましょう!」

ガチャ…バタン タッタッタ…

夢野「んあ…」

白銀「大丈夫、絶対大丈夫だよ」

天海「とりあえずいざってときのために隠れるスペースでも探しましょうか?」

天海「あと、何か護身用の武器を…」

白銀「うーん、模擬刀とかないかなぁ…」

夢野「そういえば真宮寺の研究教室にそんなのあった気がするのぅ」シミジミ

白銀「あ、そうだバリケードとかどう?定番だよね!」

天海「なんの定番か知らないっすけどいいかもしれないっすね」
226 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/25(日) 19:17:41.16 ID:0jSefMvpO
今日はここまで。くますみー
227 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/26(月) 21:11:27.12 ID:1vhA0z6WO
――外でいろいろ起こっている頃アンジーは…

−4階−

アンジー「あぁっ!んんっ…ぁ…いいよぉ…神さま……んっ」ヌリヌリ

アンジー「ぁ……ん?……ありゃ、神さま寝ちゃった?」

アンジー「うーん、もう寄宿舎に戻ろっかなー」テクテク

テクテク フッ…

「………」

アンジー「およ?誰ー?」

真宮寺「僕だヨ…」ヌッ

アンジー「なんだ是清かー」

真宮寺「研究教室で創作中かい?」

アンジー「そだよ。でも神さまがもう寝ちゃったからアンジーも寝るんだー」

真宮寺「僕も寄宿舎に戻るところだヨ」

アンジー「そっかー!じゃあ一緒に戻ろ?」
228 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/26(月) 21:12:00.67 ID:1vhA0z6WO
テクテク コツコツコツ…

ドゴォンッ!!

真宮寺「おや…?」

アンジー「すごい音だったねー神さまのくしゃみかな」

真宮寺「いや、どちらかと言うと、爆撃音のような感じだったヨ」

ドゴォンッ!!

真宮寺「また聞こえたネ…外かな?」

アンジー「あ、そこの窓から見てみよ!」
タッタッタ

アンジー「んーエグイサルっぽいのが見えるねー」ジー

真宮寺「…誰かを襲っているのかもしれないネ」

アンジー「誰かを?なんでかなー?」

真宮寺「さァ…」

アンジー「うーん…神さま、どうしたらいいですか…」

真宮寺「神さまは寝てるんじゃなかったのかい?」
229 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/26(月) 21:12:39.98 ID:1vhA0z6WO
アンジー「なるなるー!祈るんだねー」

真宮寺「…起きたんだネ」

アンジー「よーし、戻るぞー!」

真宮寺「え?そっちは4階だヨ?」

アンジー「え?だって外に出たら危ないでしょ?」タッタッタ

真宮寺「………」フム

真宮寺(心配だし僕も行こうかな)

真宮寺(機会があったら…いや、今殺ったらすぐにバレてしまうカ。みんな起きているだろうし…)



真宮寺「やァ、失礼するヨ。僕も一緒にいていいかな?」

アンジー「ん?是清も一緒に祈るの?だったらいいよー、一緒にお祈りしよー」

真宮寺(しないけどネ)
230 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/26(月) 21:13:09.64 ID:1vhA0z6WO


アンジー「…」

真宮寺「…」ジィ…



アンジー「神さま……えっと誰か分かんないけど安らかに逝けますように」

真宮寺(勝手に誰かを殺しちゃってるヨ…)



アンジー「………ぐー」

真宮寺(…寝てない?)



アンジー「……むにゃむにゃ」バタン

真宮寺「………」スタスタ

アンジー「……んぅ〜……」

真宮寺「…………」ジー

アンジー「……ん」

真宮寺(……やっぱり今は止めておこう)
231 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/26(月) 21:13:48.48 ID:1vhA0z6WO
タッタッタ…

真宮寺「…ン?」

ガオー…タッタッタ…ガチャ…タッタッタ…ガチャ!!

タッタッタタッタッタ

真宮寺(何か近づいて…)

ガチャッ!!!

モノクマ「がおー」

真宮寺「……!」

アンジー「…んー…」ゴロン

真宮寺(夜長さん、少し借りるヨ)スッ

モノクマ「がおー!!」バッ

真宮寺「……おっと…」ブンッ

モノクマ「がお?」バキィ

真宮寺「………動きが単調過ぎるネ」ブンッ バキィ

モノクマ「が…あ」ピクピク

モノクマ「」プシュー
232 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/26(月) 21:14:14.41 ID:1vhA0z6WO
真宮寺「ふゥ…全くなんなんだろうネ、僕はまだなにもしてないんだけどなァ」

アンジー「んぅ〜……う?」

真宮寺「あ、起きたかい?」

アンジー「それモノクマ…?是清、モノクマなんて作れたんだー…?」ムニャムニャ

真宮寺「…違うヨ、夜長さん。突然モノクマがやって来て襲いかかってきたんだヨ」

アンジー「…………」ポケー

アンジー「あれま!それはビックリだねー」

真宮寺「…で、モノクマを破壊するのにキミの彫刻刀を借りたヨ。ごめんネ、勝手に使っちゃって」スッ

アンジー「んー別にいいよー神さまと是清がアンジーを守ってくれたからねー」スチャッ

真宮寺「神さまも…カ。さて、これからどうしようカ」

アンジー「鍵を掛けて引きこもろー!」

真宮寺「…そうだネ、ここは鍵を掛けることができるし下手に動くよりはましかな」

アンジー「はい、戸締まりオッケー!にゃははー神っちゃてるね」ガチャ ガチャ
233 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/26(月) 21:15:26.45 ID:1vhA0z6WO
真宮寺「………」フム

真宮寺「夜長さん、僕とこんな密室で怖くないのかい?ほら、僕ってこんな見た目でしョ?よく怖がられるんだよネ」

アンジー「ん?別に怖くないよーアンジーは中々いいセンスだと思うぞー?」

真宮寺「ンー服のセンスの問題じゃないと思うんだけど…ま、いいカ」



ドンドンドン!!!カリカリカリ…

アンジー「…はぁ、うるさいねー」

真宮寺「そうだネ」

真宮寺(さっきからモノクマが来て入ろうとしている…が、鍵を掛けているから入れないみたいだ)

真宮寺(それでも、無理矢理入ろうとしているみたいだネ。ま、無駄なんだけどネ)

アンジー「これじゃゆっくり寝られないなー」ゴロン

アンジー「寝れない、寝れな…………」

真宮寺「…夜長さん?」

アンジー「すぅ…」スヤァ

真宮寺「ぐっすり寝てるネ」

真宮寺(しばらくこのままここで過ごすことになりそうだネ…)

234 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/26(月) 21:16:53.98 ID:1vhA0z6WO
今日はここまでにします。くますみー
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/27(火) 21:26:33.50 ID:X4Ij4TrS0
アンジーの身に2つの危険が迫る...
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/02(金) 03:25:46.33 ID:AsApB0Eh0
塩強いな
237 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/03(土) 21:07:14.78 ID:kg0xUT1PO
>>235
ア、アンジーには神さまがついてるから…(汗)

>>236
塩だからネ(謎理論)
正直、真宮寺と転子はちょっと強くしすぎたかもしれないです…

遅くなりましたが更新再開です
238 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/03(土) 21:08:18.98 ID:kg0xUT1PO


春川「…そういえば入間はまだなの?」

ゴン太「あれ、キーボ君もいないよね?」

星「キーボは入間のところに行ったはずだが…」

王馬「仕方ないな、ちょっと見てく−−−−」

「誰かああああ!!」

「「!?」」

赤松「今の…入間さんの声…!?」

タタタ! バンッ!!

入間「………はぁ、はぁ…」

ゴン太「入間さん!?」

入間「はぁはぁ…だ、誰か…あいつを…あいつを止めてくれ!」ゼェゼェ

ゴン太「落ち着いて、入間さん!あいつって誰!?エグイサル!?」

入間「違う…ちげーんだよぉ…あいつだ…」

王馬(………まさか)

入間「……キーボ…だよ」


―――数分前

キーボ「……………………」バチバチ

入間「…?おい、キーボ…どうした、なんで無視すんだよ」クルッ

キーボ「…う、うぅ…」ガクッ

入間「…?おい、キーボ?」
239 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/03(土) 21:10:01.53 ID:kg0xUT1PO
キーボ「………………ボ、クは…う、うぅ…あ」バチバチ

入間「大丈夫か?エグイサルとヤりあってどっかヤられちまったのか?」

キーボ「………ぁ」バチッ

入間「…おい、聞いてんのか?」

キーボ「…………」

キーボ「……データ消去開始」

入間「……………は?」

キーボ「データ消去率5%」

入間「…ロ、ロボットでも冗談とか、言えんだな……」ブルブル

キーボ「データ消去率10%」

入間「……は?ま、まさか…ハッキングか…!?」

入間「……クソッ!」カチャカチャ ブチッ

キーボ「データ消去率15%」ブチッ

入間「これで、なんとか…!」カタカタカタタターン

キーボ「データしょうky……グッ!?」ガガッ

入間「戻ったか!?」

キーボ「い…るま、さ……ん?」ガガガ

入間「クソッ、一体どっからハッキングしてやがる…!」カタカタカタ

キーボ「だ…めです、も……まにあい……ませ………」バチッバチッ
240 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/03(土) 21:13:02.82 ID:kg0xUT1PO
入間「……はっ、オレ様は天才なんだ、間に合うに決まってんだろ…!それに、こんな貴重なロボット…手放せるかッ!」カタカタカタッターン

キーボ「………う」

入間「どうだ!?これで少しは楽になったろ!?安心しろすぐにオレ様が戻してや―――」

キーボ「…入間さん。やっぱりボクは……消されて、しま…うよ…うです」

入間「んなことさせねーって言ってんだろッ!!」カタカタカタ

キーボ「なにかの…ウイ…ルスが…ボクの中に……」ガガガッ

入間「は、ウイルスだと!?」

キーボ「そうなったら、ボクはあなたを襲…て…しま……う………」バチッ

入間「うるせー!」カタカタ

キーボ「だ、から……にげ…てく……い」バチッ

入間「嫌に決まってんだろ……!誰がテメーの言うことなんざ聞くもんか!」カタカタカタ

キーボ「だったら…こわ…し………」バチッ

キーボ「……ぁ……」ブチンッ

入間「…キーボ?おい、キーボ!?…クソッ!」ガチャンッ!!

入間「なんで………1回、データ消去が開始されちまったらもうダメなのか……?オレ様には…なんにもできねーっていうのかよ…!」バンッ

キーボ「データ消去率50%」ガガガ

入間(あいつ…ウイルスって…。襲うって…言ってたな…このままじゃ…オレ様は……)
241 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/03(土) 21:15:11.63 ID:kg0xUT1PO
入間(逃げる……いや、こいつは今武装してる……だったら)

入間「………壊せって、言ったよな…キーボ。そうだよ。今は無防備だし…所詮、ロボット……ただのロボットだ、そうだ…」スゥッ

入間「………」ブルブル



キーボ『入間さん!今日はボクに食事の機能を付けてくださりありがとうございます!』

入間『メンテナンスのついでだし、いろいろいじってみたかったから別に構わねーよ。オメーのデータもいろいろとれたしな…ふふ、やっぱりキーボ最高だよぉ…』フヘヘ

キーボ『そ、そうですか……。あの、これからもメンテナンスをお願いしてもいいですか?』

入間『なんだ?オレ様のテクにはまっちまったか!?』

キーボ『は、はい……ボクの人生の中で一番気持ちいいメンテナンスえした…』テレ

入間『え…そ、そんな反応するの?……わぁったよ、いつでも来いよ』

キーボ『いいんですか!?ありがとうございます、入間さん!』ギュッ

入間『!?きゅ、急に手を握るな!壊すぞ!』

キーボ『えぇっ!?』



入間「……」



入間『なぁ、キーボ』カチャカチャ

キーボ『なんですか?』
242 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/03(土) 21:15:49.75 ID:kg0xUT1PO
入間『お前ってち●こ付いてねーんだよな?』

キーボ『…ななな、なんですか急に!?ハレンチです!』マッカッカー

入間『なぁ、オレ様が付けてやろうか?』キラーン

キーボ『え、えと…その手に持っているは…』

入間『オレ様特製のロボ用ち●こだ』

キーボ『!?』

入間『でかさはこんなもんで十分だろ。…ああ、安心しろ。女をイカせるだけじゃねー…テメーもイケるようにしてやっからよ!』

キーボ『!?』

入間『だが、さすがのオレ様での精液は作れねーからなぁ…水でいいか?』

キーボ『そそそ、そんなのボクには必要ありません!!』

入間『あぁ!?オレ様がわざわざこれを作ってやったってのにいらねーのかよ!?』

キーボ『そもそも頼んでませんよ!お断りです!』

入間『チッ』

キーボ『チッってなんですかチッって!…というか、入間さん』ガシッ

入間『ふえっ!?』

キーボ『女性がその…ち、…卑猥な言葉を連呼するのはいかがなものかと思います』

入間『テメーはち●こも言えねーのかよ…』

キーボ『ぐぐ…そんな卑猥な言葉は学習してないんです!じゃなくて!』

キーボ『入間さんは素敵な女性なんですから、そういうことは言わない方がいいと思いますよ?』

入間『はん、そいつは無理な話だな。ほんとの自分を隠してまで生きるなんてやってらんねーよ。ま、ロボットにはわかんねーだろうがな』

キーボ『…そういうものですか。人間というのはやはり難しいですね…』

キーボ『………ふむ』
243 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/03(土) 21:17:41.84 ID:kg0xUT1PO
入間『どうした?ショートしたか?』

キーボ『いえ…確かに、入間さんはそのままでいいかもしれませんね』

入間『な、なんだよ急に…』

キーボ『考えてみたんです。下ネタを言わない、暴言を吐かない入間さんを』

入間『……なんかそれはそれでイラっとくるな』

キーボ『そのような入間さんを想像した結果、やはりボクは普段の入間さんが好きだと再認識しました』

入間『……へっ?』

キーボ『なぜでしょうね…一般的な理想像とは遠いのに普段の入間さんの方がいいと思ったんです』

入間『…テメーはMか?』

キーボ『M…とはなんでしょう?それよりこう思うのはおかしいことなのでしょうか?』

入間『…ケッ、んなもん知るかよ。…ただ』

キーボ『?』

入間『あり……サンキュー。ちょっと嬉しかったぜ…』

キーボ『なぜ嬉しいんですか?』キョトン

入間『だあーー!ムカつくヤローだな!今日はもうメンテナンスしてやんねー!!』

キーボ『ええ、なんでですか!!?…人間って難しいです…』ショボン



入間「……」

入間「…………」

キーボ「………」ガガガ

入間「…無理だ。そんなの」

キーボ「………」ウィーン

入間「無理に決まってんだろ…」

キーボ「………」ガガッ

キーボ「続いて殲滅モードをインストール……」ウィーン

入間「無理に決まってんだろうがあッ!ちくしょおッ!!」
244 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/03(土) 21:18:46.76 ID:kg0xUT1PO
キーボ「…」

キーボ「インストール完了」

入間「…ッ!?」

キーボ「…」

キーボ「殲滅対象者発見。直ちに排除します」ウィーン

入間「や…だ」ブルブル

入間(なんで…なんで急にこんなことに、昨日まで平和だったのにさっきまでキーボ普通だったのになんでなんでなんでなんで)

キーボ「……」スチャッ

入間(なん…で…死にたくない…)

キーボ「……っ!?」

パァンッ!

入間「………ッう」

入間「………え…?痛くない?」パチッ

キーボ「…ぐぅ……にげ…って言ったの……に…」

入間「…キーボ?おいキーボ!!」

キーボ「あと…60秒で……も、う…」

入間「そんな…」

キーボ「だからにげて……くだ…さ」
245 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/03(土) 21:20:33.39 ID:kg0xUT1PO
入間「そんなの―――」

キーボ「にげて!!」

入間「………!!」

入間「……」クルッタッタッタ…

キーボ「………」ニコ

…タタタタ

入間「…れか」タタタ

入間「誰かああああ!!」タタタ



入間「…ってわけ……だ」ブルブル

王馬「…………」

赤松「そんな…なんで、キーボくんが…」

春川「…何かに操作されてるの?」

星「…理由は後回しだ、今はあいつを止めねーと」

春川「どうやったら止まるかも分からないのに?」

赤松「それは…」
246 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/03(土) 21:26:30.86 ID:kg0xUT1PO
星「…俺が行く。最悪あいつを…」

ゴン太「だ、だめだよ!だめだよ、そんなの…」

王馬「だったらオレも行く」

東条「王馬君…」

入間「…テメーなんかじゃすぐ殺られちまうぞ。今のあいつは武装してんだぞ」

王馬「でも行く。だってあいつが武装したのは…きっとオレがきっかけだったから」

王馬「…オレのせいで、今こんなことになったかもしれないから。オレが責任取らないとね、これでも悪の総統だしさ」

王馬「…」タッタッタ

赤松「王馬くん、どこ行くの!?え…2階?」

入間「かっこつけときながらなんで部屋に逃げてんだ、あいつ!」

王馬「違うっての!」タタタ ガチャ

王馬「エレクトハンマー、エレクトハンマー…あった」ガチャ タタタ

ゴン太「えっと、そのハンマーは?」

王馬「ん?対ロボット兵器だよ!」
247 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/03(土) 21:30:35.40 ID:kg0xUT1PO
赤松「こ、壊しちゃうの!?」

王馬「…大丈夫、大丈夫!だってロボだし!」

赤松「そういう問題じゃ…」

星「そうならねーようにするさ。じゃあ行くぞ。俺はこいつを持っていく」

王馬「ラケットか…うん」

ゴン太「待って!ゴン太も行くよ。キーボ君は仲間なんだ!絶対に元に戻してみせるよ!」フンッ!

王馬「よし」ガラッ

モノクマ「あ!みっけ!がおーっ!」タタタタ

ピシャッ

王馬「…」

星「…なんで閉めた?」

王馬「…モノクマがいる、多分スペア」

東条「なんですって?だったら校舎内にいるみんなは…!」

ゴン太「と、とりあえずモノクマを壊さなきゃ!」タタタ

赤松「あ、ゴン太くん!?」
248 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/03(土) 21:34:51.99 ID:kg0xUT1PO
ガラッ! タタタタッ!!

モノクマ「がおー!!」

ゴン太「ふんっ!」バキイッ

モノクマ「」プシュー

入間「い、一撃かよ…」

モノクマ「「「見つけたぞー!」」」タタター

東条「…!今度は3体、校舎から来てるわ!」

星「まだいやがるのか!」

キーボ「…」ビューン

赤松「…?」

赤松「あ……!?あっち!…あれ!キーボくんがこっちに来てるよ!何かを探しているみたいだけど…」

東条「…私がモノクマを迎え撃つわ、私にはハンマーがあるから平気よ。だからあなたたちはキーボ君を!」

ゴン太「で、でも…!」

春川「私もモノクマ壊しに行く。安心しなよ、あれくらいすぐ壊せる」

王馬「分かった!」

入間「オ、オレ様は隠れてるぞ!?」

キーボ「…………」キョロキョロ

キーボ「…!」

王馬「あ、こっち見た。おーい」ブンブン

入間「なんで手ぇ振ってんだよ!?」

キーボ「殲滅対象者7名発見。直ちに排除します」ブイーン

赤松「…!」
249 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/03(土) 21:36:47.65 ID:kg0xUT1PO
赤松「わ、私だって…!」

春川「あんたは入間と一緒に隠れてなって!いても足手まといだよ」タタタ

赤松「…うぅ…」

入間「行くぞ、バカ松!」グイッ

赤松「ま、待って。王馬くん、キーボくんのことなんだけど」

王馬「え、なに?」

星「…先に行ってるぞ!」タタタ

赤松「キーボくんね、うなじのところにボタンがあるの。それを押したら緊急停止するの」

王馬「…そんなボタンあったの?全然知らなかったよ」

赤松「……私にはなんにもできないからせめてこれだけは伝えようと思って。…気を付けてね、王馬くん」

王馬「うん、ありがとう赤松ちゃん!」タタタ

モノクマ「がおー!」

東条「王馬君たちの方へは行かせないわよ!」バッ

入間「ひぃ!は、早く逃げるぞ赤松!!」グイグイ

赤松「うん。…ごめんね、みんな」タタタ

250 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/03(土) 21:37:39.53 ID:kg0xUT1PO
今日はここまでにします。くますみー
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/04(日) 02:20:28.59 ID:30D+q91m0
キーボ…
252 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/04(日) 21:42:08.30 ID:er0Wd1f3O
――王馬達に危機が迫っている頃、最原達はというとアンジー、真宮寺のふたりを探していた…


百田「とりあえず2階を片っ端から探すか…!」

最原「あ、ちょっと待って。少し話ながら探してもいいかな?」

茶柱「別にいいですけど」

最原(2階を捜索しながら僕の気になっていることを話そう)

最原「実は…トイレが気になるんだ」

茶柱「……はぁ?」

最原「茶柱さん、さっきキミは女子トイレで白銀さんを見つけたと言ったね」

茶柱「そうですが…それがなにか?」

最原「……トイレから出たあと、扉は閉めた?」

茶柱「ええ。転子ではなく夢野さんですが、確かに閉まっているところは見ましたよ」

最原「……」

百田「それがどうしたんだよ?」

最原「僕たちが茶柱さんたちの悲鳴を聞いて2階に向かおうとしたとき、女子トイレの扉が開いていたんだ」

茶柱「状況的に誰かが使った…というわけではないですよね?寄宿舎にもトイレはありますし」

百田「そうだな…。じゃあなんだ?まさか…勝手に開いたのか…!?」ガクブル
253 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/04(日) 21:43:07.29 ID:er0Wd1f3O
最原「いや、多分それは違うと思うよ。…話を戻すと、そのことに気付いて、トイレの先で僕が立ち止まっていたら…」

最原「突然モノクマが現れたんだ」

百田「あ、ああ、そういやそうだったな。あんときは危なかったぜ」

最原「百田くん、モノクマが現れる瞬間は見た?」

百田「…あ?いや、現れる瞬間は見てねーな。いつにまにか、終一の後ろにいた…ってもしかして」

茶柱「まさか、女子トイレから現れたんですか!?」

最原「…あくまで推測だけどね」

最原「開いていた扉……突然背後から襲ってきたモノクマ……きっと最初に扉を開けたモノクマが茶柱さんたちを襲ったんだ」

茶柱「なな、なんて最低なクマなんですか…!」

百田「いや、待て。おかしくねーか!?なんでモノクマが女子トイレから出てくるんだよ、あそこにモノクマ製造機でもあるってか!?あんな狭いところにか!?」

最原「それは分からない…だからあとで調べてみないと。モノクマが出てきたのかどうかを確かめる意味でもね」

最原「モノクマが現れる元をなんとかしないと、ずっと現れ続ける可能性だってあるでしょ?」

百田「確かに無限に湧き続けられたら、こっちの体力が持たねーもんな…」

茶柱「女子トイレを調べるんですか!?そんなの転子が許しません!」

最原「…だよね。だから茶柱さんとか東条さんに―――」

茶柱「………といいたいところですが、あなたは真面目に話しているんですよね?真剣にこの状況をなんとかしたいと思っているんですよね?」

最原「当たり前だよ」

茶柱「…でしたら今回は特別に許可を出します。あなたが調べないと分からないことあるかもしれませんし」

最原「…ありがとう。…2階は誰もいなかったね」

百田「次は3階だな。…すれ違いになてねーといいんだが」
254 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/04(日) 21:46:02.55 ID:er0Wd1f3O


―倉庫―

天海「…っし、バリケードはこんなもんでいいっすかね?」

夢野「うむ、これならモノクマも入ってこれぬじゃろう」

白銀「はぁ…なんていうかゾンビが襲ってくるような恐怖を味あわされてる気分だよ…」

白銀「っていうか忘れかけてたけど、ここ地味に学校だし…わたしたち高校生だし…これなんてがっこうぐらし?」

夢野「何を言っておるんじゃ」

天海「…はは、だったら銃でも探すっすかね?」

夢野「あったとしても撃てんじゃろ…」

白銀「もしかしてハワイで親父に教わってたり!?」キラキラ

天海「はい?」



百田「3階もいなかったな…っつーことは次は」

最原「4階、だね」

百田「…………………」

茶柱「…百田さん?」

百田「…ん?別に怖い訳じゃねーぞ?夜の校舎なんて別になんでもねーだろ」ブルブル

茶柱「…………」

最原(怖いんだな…)
255 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/04(日) 21:51:04.86 ID:er0Wd1f3O
最原「…行こう」

百田「…ここは視界がわりーな…回りに気を付けろ」

ギシッ

百田「うおおおお!?」

茶柱「床が軋んだだけじゃないですか…」

最原「…いや、待って」

ギシッ…ギシッ…ドンドンドン

百田「ひいい!?なんか叩く音が聞こえるぞ!!」

茶柱「…まさか、モノクマですか!?」

最原「アンジーさんか真宮寺くんが隠れているのかもしれない!」

百田「…そうか、アンジーの研究教室だな!?」

茶柱「アンジーさんの研究教室は鍵をかけることができますもんね!」

最原「…何体いるか分からないけどそっと行こう…」

ギシギシ…ドンドンドンドン!!!

茶柱「研究教室はあの曲がり角の先ですが…段々音が大きくなっていますね、やはりあそこに…」ゴクリ
256 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/04(日) 21:51:41.13 ID:er0Wd1f3O
百田「よしオレが様子を見てく――」

茶柱「転子が見てきますね」ソロ〜

百田「…………」

最原(百田くん…どんまい)

茶柱「………」

茶柱「……」ソロ〜

最原「…あ、戻ってきた」

茶柱「モノクマは入り口前に3体います。ですが入り口はふたつあるので裏口の方にいる可能性もあります」ボソボソ

百田「そうか、厄介だな…一気に突撃して破壊するか?今はオレ達に気づいてねーみたいだし」

最原「…そうだね。行くなら早く行かないと。後ろから挟み撃ちでもされたら終わりだからね」

茶柱「では行きましょう!転子が奇襲をかけますので援護をお願いします!」

百田「おう!」椅子装備

最原「うん」砲丸装備

最原(…百田くん、椅子なのか)

茶柱「では行きますよ!」タタタ
257 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/04(日) 21:53:47.17 ID:er0Wd1f3O
モノクマ「およっ?みーつけた!!がおー!」タタタ

茶柱「キエエエエエイ!」バキィッ

モノクマ「あーん」ドゴォンッ

茶柱「1体撃破です!」

モノクマ「がおー!」

百田「へっ!茶柱の背中はオレが守るぜ!」ブンッ!!バキ

モノクマ「…がおー!」ミシッ

百田「うげぇっ!まだ動くのか!?」

最原「…えいっ!」ブンッ!!バキィッ

モノクマ「あーん」ドゴォンッ

百田「お、よくやったな終一!たまには手柄を譲ってやらねーとな!」

最原「あ、ありがとう…?」

茶柱「男死!無駄話が多すぎです!」

最原「あ…ごめん」

茶柱「その間にこちらはもう1体撃破しましたよ!」フンス

モノクマ「」プシュー
258 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/04(日) 21:56:06.12 ID:er0Wd1f3O
百田「…さすがだな」

茶柱「アンジーさーん!もう大丈夫ですよー!」ドンドン

タタタ…

茶柱「ん?」

モノクマ「みつけたぞ〜がおおおー!」タタタ

最原「ッ!まだいたのか!」

百田「茶柱!危ねぇっ!!」

茶柱「お茶の子です!」バキィッ

モノクマ「」プシュー

百田「…まじでオレら必要だったか?」

最原(…茶柱さんってあんなに強かったんだな…)

茶柱「アンジーさーん!転子ですよー!」ドンドンドン

ガチャ…

真宮寺「やァ」

茶柱「」

ガチャバタンッ!!!

最原「ちょ、茶柱さん!?」
259 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/04(日) 22:00:34.83 ID:er0Wd1f3O
茶柱「…アンジーさんはここにはいないようですね、では5階へ行きましょうか」スタスタ

百田「アンジーはいなくても真宮寺がいただろーが!」

茶柱「勝手にアンジーさんの研究教室に閉じ籠っていた男死のことなど知りません!」

ガチャ

真宮寺「ククク…まさか閉められるとは思ってもいなかったヨ」

茶柱「キエエエエイ!男死に用などありません!転子はアンジーさんを探さねば――」

アンジー「じゃあアンジーならいいのかー?」ヒョイ

茶柱「へっ!?」

最原「アンジーさん!ふたりで隠れてたんだね!」

百田「ふたりとも無事で良かったぜ!つーことは…これで全員無事ってことが分かったってことだな!」

茶柱「…密室に…男女が…ふたり?」プルプル

茶柱「真宮寺さん…まさかとは思いますが。アンジーさんに何か変なことはしていませんよね…?」プルプル

真宮寺「まさか」

アンジー「寝ていただけだよー?」

茶柱「ねてっ…!?だ、男死ッ!覚悟!」ボキッボキッ

アンジー「転子なんで怒ってるのー?」

真宮寺「おやおや…」

最原(なんでそんなに冷静なんだ、真宮寺くん…!)

最原(キミの命は今、危険にさらされているんだぞ!?)
260 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/04(日) 22:04:20.55 ID:er0Wd1f3O
最原「待って、茶柱さん!今はとにかくみんなと集まろう!」アワアワ

百田「そうだ、早く安心させてやらねーとな!」アワアワ

茶柱「…くっ…分かりましたよっ!」プンスコ

真宮寺「ククク…友人のためにここまでやってきて、モノクマ倒すなんて…茶柱さんは素晴らしいネ…!

茶柱「…キエエエエエイ!」

最原「なんで僕なの!?」ドッテーン

真宮寺「おっと…僕はただキミを褒めただけだヨ?」

百田「オメーは黙ってろ…茶柱も落ち着け…!」

茶柱「ふー…ふー…はぁ」

最原「い、いってて…」

茶柱「…アンジーさん、本当に大丈夫なんですよね?」

アンジー「うん!むしろ是清はアンジーを助けてくれたよ?」

茶柱「…じゃあ…いいです。夢野さんを安心させるためにも早く戻りましょう」スタスタ

アンジー「もっちもちー!」タッタッタ

百田「終一、大丈夫か…?」

最原「大丈夫じゃない…かも。…なんで僕なの…?」

真宮寺「…なんかごめんネ。最原君」

最原「……」

最原(理不尽だ…そう思いながらさっさと先に進む、彼女達を追いかけた…)


261 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/04(日) 22:05:24.12 ID:er0Wd1f3O
今日はここまで
書き溜めがなくなってきて地味にピンチです。くますみー…
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/04(日) 22:08:28.31 ID:G7YhzbuO0
続き楽しみにしてます!無理はしないでくださいね
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/07(水) 09:59:53.23 ID:zuBJqGH30
理不尽に転子に投げられる最原見てかごのこの時にキーボが「最原クンは酷い人ですね」って言った場面思い出したwww
264 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 22:27:17.60 ID:sQCp7TauO
>>260 訂正
真宮寺「ククク…友人のためにここまでやってきて、モノクマを倒すなんて…茶柱さんは素晴らしいネ…!

真宮寺「ククク…友人のためにここまでやってきて、モノクマを倒すなんて…茶柱さんは素晴らしいネ…!」

>>262 
ありがとうございます!無理のない範囲で頑張ります。

>>263
実はその場面意識しました。あのやりとりかなり好きです。キーボが歌う酷い音程のかごのこも聞いてみたかったです

更新しようと思ったらカメムシが突然ぶーんて出てきてちびりかけた(夢野並感)
ロボのキーボはカメムシの臭いを感じることはないでしょうし羨ましい限りです。
では更新再開
265 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 22:28:28.30 ID:sQCp7TauO


キーボ「…」ウィーン ガシャッ!

ドゴォンッ!!!

王馬「…くそっ!」ゴロッ

ゴン太「大丈夫、王馬君!?」

王馬「ん、なんとか」

星「くらえ…ッ!」パコンッ!

キーボ「…」ビューン シュッ

星「ちっ、空中を動き回って当てられねーな……せめて攻撃してくるあの手だけでも壊せりゃいいんだがな」

ゴン太「だったらゴン太がジャンプして…!」ピョンッ!

キーボ「……」ビュンッ

ゴン太「うわぁっ!?避けられた…!?」ドテッ

星「あぶねーぞ!気を付けろ」

ゴン太「うん…ごめんね」

王馬「………敵に回すと厄介なロボだな…」

キーボ「…」ビュンッ ビュンッ

王馬「くそ、ロボの癖にビュンビュン虫みたいに飛び回りやがって!」チッ

ゴン太「虫さんはあんな飛び方しないよ!」

王馬「はいはい…」

キーボ「…」ビューン ドゴォン
266 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 22:29:15.79 ID:sQCp7TauO
王馬(…とりあえず動き回って厄介な…翼の部分を壊そう。あれを壊せば少しは有利になるはずだ)

王馬「星ちゃん、ゴン太!とりあえ翼を壊してみない?」

星「そうしたいのは山々だが動き回ってどうにも…」

ゴン太「…どうしよう、無理矢理もいでみる!?」

キーボ「…」ビュンッ ウィーン スチャッ

ゴン太「…!ま、またゴン太達を狙って…!」

王馬「……」

王馬(飛んでいるキーボに見下ろされる形にはなるけど、位置的にはキーボの前に星ちゃんとオレが、うしろにはゴン太がいる)

王馬(そしてキーボは今星ちゃんとオレに向かって攻撃をしようと、その手についているキーボガンを向けている……ん?)

ゴン太「一か八か!…えいっ!」ジャンプ!

星「ゴン太!」

ゴン太「あ、あとちょっとで届――」

キーボ「…………ッ!?」クルッ ビュンッ

ゴン太「うわっ!」ドテッ

星「大丈夫か、ゴン太!」

ゴン太「う、うん…」

王馬(ゴン太がキーボの真後ろにくるまで、キーボはゴン太の存在に気づかなかった…)

王馬(…もしかして視界に入らなかったら気付かないのかな。ロボットだけど後ろに目がついてる、なんてことはさすがにないか)
267 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 22:29:53.07 ID:sQCp7TauO
王馬(でもそれならなんとか隙をついて攻撃できるかもしれない…でも一旦隠れてその機会を狙った方がいいか)

王馬「…ふたりとも。あの大階段の下まで下りて、建物内に隠れてみよう」

ゴン太「隠れるの?えっと…あの変なモノクマの銅像があるところ?」

王馬「うん」

星「分かった。走るぞ」

王馬「よし、ゴン太!オレを担げ!」

ゴン太「分かった!」ヒョイ

星「…あんたそれでいいのか」

王馬「にしし、一応怪我人なんでね!…よし、ダッシュ!」ビシ!

タタタ!!

キーボ「…」ブイーン

王馬「追ってきてるな…それなら!くらえ、煙玉!」ポチ ボンッ

モクモクモク…

キーボ「…!?」

王馬(やっぱりキーボの目はそんなに高性能じゃなかったな。煙のせいでオレ達を見失ったみたいだ)

星「よく煙玉なんて持ってたな…」

王馬「にしし、悪の総統必須アイテムだよ!今のうちに!」

タタタタ…バタン!

ゴン太「ふぅ、なんとか着いたね…」ヨッコラセ

王馬「ありがと、ゴン太」

星「でもどうして隠れたりしたんだ?」

王馬「あれ、見て」ソロリ ガチャ…

キーボ「…」ウロウロウロ

ゴン太「…?キーボ君、中まで入ってこないね。…もしかしてゴン太達が視界から見えなくなったから、追ってこないのかな?」

王馬「その通り!でも声で見つかっちゃうかもしれないから小声でね!」ボソボソ

ゴン太「分かった!!」超小声

星「…だからここに逃げたのか。下手したら東条たちのところに行くかもしれねーから」

王馬「そういうこと。…そうだ。さっき赤松ちゃんから聞いたんだけど、キーボのうなじにはキーボの活動を止めるスイッチがついてるらしいよー」

星「じゃあそいつを押せば、あいつを壊さずにすむな」

ゴン太「だけど、キーボ君は飛び回ってるから難しそうだね…」

王馬「うん。で、作戦なんだけどさ……」


268 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 22:30:24.01 ID:sQCp7TauO
赤松「みんな大丈夫かな…」

入間「ケッ…バカは死なねーだろ」

赤松「もうっこんなときくらい…ん?なにこれ?」スッ

鉄屑「」

入間「鉄屑だろ?」

赤松「鉄屑?…あ、元モノタロウか!」

入間「暇だし、スイッチの解析のついでにこいつも修理してやっか」カチャカチャ

赤松「スイッチ?」

入間「あぁ、これはだな――」カクカクシカジカ



赤松「…じゃあそれを押したら出口が見つかるかもしれないんだね!」グイグイ

赤松「みんなで出れるかもしれないんだね!!」グイグイ キラキラ

入間「そ、そんなに近寄るなよぉ……」

赤松「それにしてもちょっと入間さんのこと見直しちゃった」

入間「はぁっ!?オレ様は見直される覚えなんてねーぞ!オレ様で抜かれる覚えはあるんだけどね…?」モジモジ

赤松「何言ってるの…?」
269 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 22:30:52.63 ID:sQCp7TauO
赤松「そうじゃなくてさ、入間さんが安易にスイッチを押さないで危険物がないかちゃんとチェックしてくれてるってことを見直したんだよ」

入間「はぁ?言っただろーが!下手になんか起こったら、めんどくせーのはオレ様だって!テメーはそんなことこ覚えらんねーんだな!」

赤松「むぅ……覚えてるよ!バカにしないでくれる?」

入間「ケッ、バカ松なんかに付き合ってらんねーぜ!オレ様は部屋であんなことやそんなことやっとくからな!入ってくんなよ、ぜってー入ってくんなよ!?」

タタタ…ガチャバタンッ!!

赤松「…行っちゃった」

赤松「…はぁ、入間さんの才能はすごいんだからもうちょっとその性格をなんとかすればいいのになぁ…」ヤレヤレ

ガチャ!!!

赤松「!?」

入間「…………」

赤松「い、入間さん?忘れ物でもした?」

入間「……はい…て…」

赤松「肺…?手…?」

入間「テメーも入ってこいよぉっ!!…あたし、ひとりじゃ不安なんだよぉ…」グスグス

赤松「え、えぇ……」

赤松(…なんだかんだで不安でいっぱいなんだね、入間さんも…)

赤松「はいはい分かったよ…」スタスタ



東条「…ふんっ!」バキッ

モノクマ「あーん」ベキッ

春川「あのさ…さっきから思ってたんだけど、こいつら弱くない?」バキッ

モノクマ「ぐえー」ベキッ

東条「そうね、だけど戦闘に慣れていない人では破壊に苦労すると思うわ」バキッ

モノクマ「いやー」

春川「…ま、それもそうか。…よし、これでおしま――」

モノクマ「「「「「がおー!」」」」」タッタッタ
270 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 22:32:48.27 ID:sQCp7TauO
春川「………」

東条「…増えたわね」

春川「はぁ…5体か」

東条「春川さん、貴方ナイフひとつで平気かしら?私だけエレクトハンマーを使うというのも…」

春川「ん…大丈夫。あいつらの左目、あれ狙ったら一発で壊れるんだよ」

東条「あら、そんな弱点があったの?気付かなかったわ」

春川「さっき気づいた。…来るよ」

……バキッバキッバキッ!!!グシャァ…

東条「これでおしまいかしら」

春川「さすがに5体はちょっと大変だったね」フゥ

東条「えぇ、ちょこまかと動いて狙いが定めにくかったわ…けれど、動きがそもそも遅いからそんなに問題なかったわ」

春川「同感。あいつら動き遅すぎ」

春川「…………」ジッ…

東条「春川さん?」

東条(校舎の方をじっと見ているけれど……)

春川「…百田たち、大丈夫かな。モノクマに襲われてないかな…」

東条(…あぁ、心配なのね。私もそうだもの。……でも)

東条「…探しに行くのは――」

春川「分かってる。赤松たちが寄宿舎いるし、一人で動くのも危険だよね」

春川「それに…あいつなら、あいつらなら…大丈夫」

東条「…信じているのね」

春川「……まぁね」リボンイジイジ

東条「…ふふ」

東条(…なんだか微笑ましいわ。子供を持ったらこんな気持ちになるのかしらね)
271 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 22:36:05.12 ID:sQCp7TauO
東条「…それにしても、モノクマは全て校舎から出てきたわね」

春川「校舎にスペアを作る機械があるってこと?」

東条「………」フーム

春川「もしそうなら一体どこで作られてるんだか…何体いるか分かんないし、自動で作られているなら大本をぶっ壊した方が早いよね」

東条「そうね…だけど、自動で作られていたら、もっと大勢でやってくるんじゃないかしら?」

東条「どのくらいの時間でモノクマが作られるか私には分からないから、あくまで推測だけれどね」

春川「それもそうか…ま、数に限りがあるなら全部ぶっ壊せばいいだけの話だよね」

東条「…頼もしいわね」



王馬「うん。で、作戦なんだけどさ……」

王馬「まずキーボがこっちに気づかないうちに、背後から星ちゃんがボールでキーボの羽の部分を壊す。…できそう?」

星「当てるのは問題ねーが…テニスボールじゃ、ちと強度が足りねぇかもしれねーな」

ゴン太「あ、じゃあこの変なモノクマ銅像の手のところを使ったら?」

王馬「…確かに良さそうだけどさ。それをどうやってちぎるのさ?まさか素手でー…とか言わないよね?」

ゴン太「ゴン太に任せて!」フンッ

王馬「え」

ボキィッ!!!

星「……」アゼン

ゴン太「もう一個も!」フンッ!

ボキィッ!!!
272 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 22:41:43.11 ID:sQCp7TauO
王馬「……わぁ、すごーい、ゴン太…」パチパチ

ゴン太「ホント?ゴン太、あんまり役に立ててないから嬉しいよ!」

星「十分役に立ってるさ…で、こいつでキーボを撃ち落としてそのあとうなじのスイッチを押すんだな」

ゴン太「じゃあゴン太はキーボ君は暴れないように抑えるよ!」

王馬「うん、任せた。…あ、そうだ。スイッチ押したらキーボガンも壊しとこうか…これで」スッ

ゴン太「エレクトハンマーだね」

王馬「うん。よし、作戦会議は大雑把だけどおしまいだよ。じゃあ…まずはよろしく。星ちゃん」

星「任せろ。後ろを向いた隙に…」ガチャ

星「……」ゴゴゴ

ゴン太「星君…ものすごく集中してるね」超小声

キーボ「……」クルッ キョロキョロ

星「今だッ!」シュッ バコォンッ!!!

バキィッ!!

キーボ「…!?」

星「まだまだ俺の腕も鈍ってねぇみてーだな」フッ

キーボ「………くっ」ヒューン ガシャンッ!!!

王馬「よし!行くぞ、ゴン太!」タタタ

ゴン太「うん!!」

キーボ「……!」ウィー…

ゴン太「キーボ君!じっとして…!」ハガイジメ

キーボ「…ッ!ッ!!」ジタバタ

王馬「………」ジッ

星「王馬、早く―――」

王馬「キーボ」

キーボ「…ッ!…ッ!!!」ジタバタ
273 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 22:46:52.77 ID:sQCp7TauO
王馬「……ロボの癖に、魚みたいにじたばたするんだね」↑1

キーボ「…ッ!?」ガーン…

星「お、おい、王馬…?」

王馬「あれ、ロボットのくせに驚くんだ?」↑1

キーボ「ロボット差別を感知!ロボット差別を感知ッ!!」ジタバタジタバタ

ゴン太「ちょっと暴れないで、キーボ君!王馬君、早く止めてよ!」

王馬「止めるけどその前にこいつに言いたいことがあるんだよ」

ゴン太「……大事なこと、なんだね?」

王馬「…」コクン

ゴン太「分かった。だったらゴン太、頑張ってキーボ君を抑えておくよ。キーボ君あんまり力ないし」

キーボ「……………」

王馬「ありがとゴン太。…ねぇ、キーボ。お前はロボットであることを受け入れてそれでも人間になりたい、人間に近付きたいって思ったんでしょ?」

王馬「……人間の真似したロボットの癖にさぁッ!!」↑1

キーボ「ロボットさべ……ッ!?」

キーボ「……グッ…!」ショート

キーボ「…………」ピタッ

星「動きが止まった?」

王馬「それなのにこんな風にオレらを襲ってさ、ロボットがそんなことして許されるはずないんだよ」

キーボ「……オ…ウマク…」

星「…キーボ!?おい、しっかりしろ!」
274 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 22:51:32.62 ID:sQCp7TauO
王馬「…でもね、もっと許されないのは…キーボをこんな風にしたやつだ。オレは絶対にそいつを許さない」

星「………」

キーボ「王…まク、ボ…ク、ハ…」

王馬「…またいつかロボット差別してやるからさ、早く元のキーボに戻ってよね。お前がいないとつまんないしさ」

キーボ「…ロボ…ト差べツは、しな……イ…で、くだ…サ…」

ゴン太「キーボ君…しっかり…!」グスッ

キーボ「……すミ、ま…………アト、の……こ…ハ」

王馬「うん、あとのことはオレ達に任せてゆっくり緊急停止しときなよ」

キーボ「………」ニコ…

王馬「うなじ…あった、これだね」ポチッ

キーボ「ッ……」シュー…

星「止まった…のか?」

ゴン太「もう攻撃してこないの?」

キーボ「………」

王馬「…この危ないロボットパンチだかキーボガンを破壊してと」バキィッ

ゴン太「あわわ…キーボ君の腕が…」

キーボ「……」

王馬「人間と違って、もいでも平気だし大丈夫大丈夫」

ゴン太「そっか!」

王馬「…あ、アンテナも破壊しとこう、これのせいでハッキングされたのかもしれないし」バキィッ

ゴン太「……最後、いつものキーボ君だったよね?」
275 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 22:57:16.16 ID:sQCp7TauO
星「ああ。あのときロボット差別に反応して、元に戻ったように見えた…狙ってやったのか?」

王馬「ううん、全然?まさかホントにロボット差別に反応してくれるとは思わなかったよ」

星「まさか無計画とはな…やれやれだぜ」

王馬「いやぁ、危なかったねー!一歩間違えれば、オレ死んじゃってたかも!」

ゴン太「いきなり王馬君がロボット差別するからゴン太びっくりしちゃったよ…」

ゴン太「でも、キーボ君はもう大丈夫なんだよね…?」

星「…根本的に解決したわけじゃねーんだろ?またいつ暴走するか分からねー…入間に直してもらえるといいんだが」

ゴン太「そ、そっか…」シュン

王馬(入間ちゃんの話では…データを消去されたって…でも、あのときは確かに…)



キーボ『王…まク、ボ…ク、ハ…』

キーボ『…ロボ…ト差べツは、しな……イ…で、くだ…サ…』

キーボ『……すミ、ま…………アト、の……こ…ハ』

キーボ『………』ニコ…



王馬(いつものキーボだった。もしかしたら奇跡………はないな。奇跡なんてありえない)

王馬(…まさか、データは完全に消去されてない、とか?…だけど…消されたのは間違いない、はず)チラ

キーボ「……」

王馬「……」

星「…っと、そろそろ戻らねーとな。東条や春川もモノクマ共と戦ってるだろうしな」

ゴン太「そうだね!じゃあ、キーボ君はゴン太が担ぐよ!」ヨッコラセ

王馬「あ、あのキーボを軽々と…」

276 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 23:02:23.47 ID:sQCp7TauO
今日はここまでにします

久々にロボット差別をしたくなり、ちょっとした番外編的なものを書いたので投下します
本編には無関係です
277 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 23:06:50.68 ID:sQCp7TauO
ロボット差別王〜番外編〜


王馬「え、真宮寺ちゃんが花粉症になったって?」

キーボ「ええ。ですよね、真宮寺クン?」

真宮寺「……」コクン

王馬「へえ…」ニヤニヤ

真宮寺(キーボ君…なぜ僕が花粉症だということを、よりにもよって王馬君にバラしたいんだい?キミは本当に空気が読めないんだネ)鼻水ズズズ

王馬「ねーねー真宮寺ちゃん!」

真宮寺(ククク……やはり人間とロボットは思考回路が違うのかなァ。今まで人間観察しか行ってなかったから実に興味深いヨ……)目ゴシゴシ

王馬「そのマスクじゃ、息苦しくない?鼻水垂れて口まで伝って気持ち悪くならない?っていうか垂れるまでもなく、鼻に密着してるから鼻水がマスクに染みない??」

キーボ「失礼ですよ、王馬クン…」

王馬「えー?だって気になるんだもーん!」

真宮寺(まァだからといって、キーボ君を観察しようとは思わないけど。だってロボットだし。…やっぱり観察するなた人間だよネ。人間の方が…いい、よ………へ、へ……)

真宮寺「くしゅんっ!」ベチョッ

真宮寺「………」ベトォ……

王馬「あーあ!今のくしゃみで間違いなく、マスクに鼻水と涎がベチョッてくっついたね!」ビシィッ!

真宮寺「…………………」

王馬「つまり今、真宮寺ちゃんの口回りはすっげー汚いってことだ!うわーよく平気でいられるね真宮寺ちゃん!」ビシィッ!

真宮寺「……………………………」ゴゴゴ

王馬「まぁ、ロボットのキー坊は鼻水も涎もくしゃみも出ないから関係ないだろうけどねー!」

キーボ「!?」

王馬「あ、そもそもロボは花粉症にならないか……ごめんね?」

キーボ「結局ロボット差別ですか!?」プンスコ
278 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 23:08:38.11 ID:sQCp7TauO
真宮寺「王馬君、キーボ君」ゴゴゴゴゴゴ

王馬「ん?」

キーボ「はい?」

真宮寺「……神経を抜き取るヨ?」

キーボ「なんでボクもなんですか!?」

王馬「そりゃキー坊が、真宮寺ちゃんが花粉症だっていう事実をオレに伝えたからだよ。伝えなきゃ、オレが真宮寺ちゃんをからかうことだってなかったのにさ〜」

キーボ「そ、そうなんですか……すいません、真宮寺クン。キミの気持ちも考えず彼に伝えてしまって…」

真宮寺「いや、もういいんだヨ」

王馬「え、許したってこと?じゃあオレだけ神経抜かれんの?ひどいよー!」

真宮寺「いや、許したわけではないヨ」

キーボ「へっ?」

真宮寺「だって…そもそもキーボ君には神経がないじゃないカ」

キーボ「」

王馬「あははははは!そりゃそーだ!」ゲラゲラ

真宮寺「…」ズズズ

キーボ「まさか真宮寺クンまでロボット差別するなんて……ロボット差別が段々伝染してきているような気がします…キミのせいですよ王馬クン…」ズーン

王馬「あっはっはっはっは!」ゲラゲラ


王馬はしばらく笑っていたが、真宮寺に神経を抜き取られそうになったので、すたこらさっさと逃げたとさ

王馬に逃げられた真宮寺はキーボ内の回路かコードを抜こうかと思ったが壊れたら面倒なので止めたとさ

そんな扱いをされたキーボはしばらく落ち込んでいたが、ロボット差別を撲滅しようとよりいっそう強く決心したとさ

―完―
279 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 23:11:55.03 ID:sQCp7TauO
番外編おしまい。楽しんでいただけましたら幸いです
実際、真宮寺が花粉症になったら面白いと思います
それではくますみー
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