【デレマス】特殊形式SSスレ

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93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/04(日) 11:43:35.47 ID:jBS+RxoA0
課金卑怯ですぞーwww
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/04(日) 22:09:05.89 ID:gbrZvsqSo
>>92
◆ZDnQS3y4DEさんと何度かやってる俺の、この絵の初見の感想を書いときます

気迫

俺はこの絵を見た時、痛烈にそれを感じました
明らかにこだわって描いてあるボディライン、そして股間部分
年齢を意識させる肌のハリを表現した塗り
この絵は、今までよりも気合が入っている

SS速報VIP国際条約第一条、ガチエッチなものを書いたら失格となる
にも関わらず、この振り
これは、◆ZDnQS3y4DEさんの気迫が込められた挑戦状ですよ

当然、サクッと回避する事も可能です
しかし、俺はこの気迫に応えたい、応えざるを得ない
ルールの中で、最大限に紳士として振る舞おうじゃないですか

精度を高めてきます
そして、書きます
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/04(日) 22:41:13.61 ID:gbrZvsqSo

「着いたよ、蘭子」


 ボクは、彼女の部屋の扉を開きながら声をかけた。
 何故そうしているのかと問われれば、そうする理由があったから。
 今の彼女は顔を赤くし、その瞳からは――彼女の言葉を用いるなら、魔力が感じられない。
 まるで、雲がかった夕焼けの様な蘭子の言葉は、


「ありがと〜ぅ」


 いつもの彼女のものではなく、別人にすり替わったように甘い。
 その甘い果実が手の届く所にある事は、役得と言うべきなのかな。
 しかし、残念だけどボクも蘭子も女同士。
 彼女に好意を持ってはいるけれど、それは友として。


「ん〜っ!」


 蘭子が、甘えたようにボクの腕にしがみついてくる。
 このまま部屋に入り、自分をその寝所へ導いてくれ、という事なのだろう。
 言葉ではなく、彼女の行動によって、その心の内までも理解る。
 それが悪い気もしないのもまた事実ではあるし、甘えられるというのも存外嬉しいものだ。


「ほら、もうすぐベッドだよ」


 蘭子も、このような姿を見られ続けるのは本望ではないだろう。
 自分が望まざる姿を見られ続けるというのは、拷問に等しいとボクは思う。
 自分が自分らしくいられないというのは、セカイに自分が存在しないのと同義。
 そんな、存在しない姿を見続けるのは、その、友達として気が引ける。


「……しかし、試作のウィスキーボンボンで、こうなるとはね」


 バレンタインデーまではまだあると思うのだが、
蘭子も含め、女子寮の乙女達はそうは思わないらしい。
 まだ、ではなく、もう。
 同じ時間軸を過ごしているというのに、捉え方はまるで違う。
 ボクと彼女――蘭子は違う。
 違うからこそ……理解り合える事が出来るのだ。
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/04(日) 22:57:22.95 ID:gbrZvsqSo

「えへへ」


 まるで甘えたがりの子猫のように、蘭子がボクに頬を寄せてくる。
 仕方がないな、とは思いもするが、それ以上に嬉しく思う。
 まさか、こんなにも親しく出来る人が現れるとは、思ってもみなかったのだから。


「はい、到着」


 ベッドに辿り着いた。
 これで、ボクと蘭子の寮内の愉快な散歩は終わるというわけだ。


「んー!」
「蘭子? 手を離してくれるかい?」


 けれど、この甘えん坊はそれが起きに召さないらしい。
 離れようとするボクの腕にしがみつき、逃さないぞとばかりに捕らえている。
 腕に、蘭子の豊かな胸がぎゅうぎゅうと押し付けられる。
 だから、痛くは無いし、服越しにでも感じるその感触は正直心地良い。


「一緒に寝る!」


 やれやれ、お酒は大人が嗜むものだと言うのに。
 その禁断の味を知ってしまった彼女が、
逆に子供のように振る舞っているというのは何とも皮肉じゃあないか。
 なんて……言っている場合じゃない、か。


「蘭子、良い子だから手を離し――」
「んー!」
「っ!?」


 急に、グイと引っ張られ、体勢を崩してしまった。
 その拍子に、二人してベッドに倒れ込む。
 音は一つ。
 だって、ボクらは重なるようにして、倒れ込んでしまったから。
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/04(日) 23:13:51.93 ID:gbrZvsqSo

「……ごめん、すぐにどくよ」


 図らずも、蘭子の耳元で囁くような形になってしまった。
 鼻孔をくすぐる、彼女の甘い匂いに不覚にも少しドキリとさせられてしまう。
 目と鼻の先に、白く、細い首筋があるのだ。
 ボクが夜のセカイに住まう吸血の一族だったら、危ない所だったよ、蘭子。


「んー」


 蘭子が、仰向けの状態で顔をこちらに向けた。
 相変わらず瞳に力は無く、頬は熟した果実のように紅い。
 艶のある唇から漏れる熱い吐息は、ボクの理性を溶かそうとしているかのよう。


「……っ」


 ……なんて、何を考えているんだ、ボクは。
 ボクと蘭子は、友情で結ばれている仲だ。
 そんな彼女に対して、まるで劣情を催したかのような思考を巡らせるだなんて。
 例えセカイが許したとしても、ボク自身がそれを許さない、許せるものか。


「んー?」


 無邪気に微笑む彼女から逃げるように、ベッドに手をかけ体を離す。
 いや、‘ように’と言ったけど、逃げたんだ。
 でなければ、ボクらが体を離した時に開いた空間に入り込んだ空気に安心したりはしない。
 ボクらを隔てるものが無いのならば、作ってしまえば良いのさ。
 例えそれが、何の力も無い、ただの空気だとしても、そうと意識すれば――


「んー!」


 なんて、そんなボクのちっぽけな思いは、黒き堕天使によって無に帰された。
 離れない、離れたくないという思いの前では、空気は何の壁にもなりはしない。
 ああ、そうか。
 壁なんて、元々存在しなかったんだ。


https://www.youtube.com/watch?v=DOBTdxRuTn4

98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/04(日) 23:30:39.46 ID:gbrZvsqSo
  ・  ・  ・

「――さあ、往こうか」


 頭の中で盛大に流れる調べに耳を傾けながら、ボクは宣言した。
 もうすぐ曲は終わる。
 だけど、それこそが始まりを告げるんだ――!


「……」


 おっぱい。


「!?」


 い、いやいやいやいや!
 ボクは、一体何をやっているんだ!?
 と言うか、いつの間に蘭子はこんなあられもない姿に……!?


「……すぅ……すぅ」


 幸せそうな顔で眠る蘭子。
 その服は、最早着るというより、羽織ると言った方が正しい所まではだけている。
 暗がりの中でもわかるその肌は白く美しく、思わず手を這わせてしまいたくなる程。
 下着を付けずに仰向けに寝ているが、彼女の乳房は形を崩すことなく――


「〜〜〜っ!」


 ――って、違う!
 見るな、二宮飛鳥!
 蘭子の魔力に飲まれるんじゃない!
 彼女の放つ闇の魔力に――


「……」


 黒ぱんつ。


「!?」


 まずい……このままでは、セカイが闇に飲まれてしまう!
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/04(日) 23:56:35.69 ID:gbrZvsqSo

「……!」


 考えろ……思考を巡らせるんだ!
 ボクらを爛れた運命の輪の外に……運命の輪……乳輪――違う!
 確かに、少しシャツをずらすだけで、その首は姿を見せる。
 折角の機会だから、それを見ておくのも良いかも知れない――駄目だ!


「……!」


 胸に目を向けてはいけない!
 ボクらが見るのは、明日であって決して黒いぱんつ――じゃなくて!
 流石は蘭子、見えない所でも自らの存在を示しているとは。
 その折り重なったレースは、さしずめ漆黒の翼と言った――言ってる場合じゃない!


「……!?」


 駄目だ、このままでは新しいセカイの扉を開いてしまう!
 蘭子、その閉じた瞼の向こうでどんな夢を見て――睫毛、長いなぁ。
 規則正しい寝息は、何かのタイミングを測っているのかな?
 寝ているのを起こせというのなら、その方法は――ちゅーしちゃうぞー?


「……ふふっ、ボクの負けだよ」


 すまないね、蘭子。
 ボクは、自分の中で暴れるこの衝動に勝てそうもない。
 純粋な魔力の前では、中二病なんてこのザマさ。


「……」


 右手で上半身を支え、左手を首にもっていく。
 蘭子から目が離せないのは、ボクの弱さ故だ。
 いや、弱いからこそ、キミの中にある強さに縋りたいのかもしれないね。


「――さあ、往こうか」


 ボクの意識が、完全に闇に飲まれる前に。
 ボクは、自分で自分を絞め落としてその意識を手放した。



おわり
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/05(月) 00:00:41.99 ID:k2DnoGaeo
うぐぐ、今回は俺の負けですね!w
一人称がボクのキャラを真面目に書いたことが無いのが如実に出ました
これは経験を積んでからリベンジ案件
101 : ◆ZDnQS3y4DE [sage]:2018/02/05(月) 00:51:46.22 ID:KGxw/hVLO
お疲れさまです
自分は少年誌掲載可能レベルのエロチシズムが好みですので、とても楽しませていただきました
オチも飛鳥の理性の強さとヘタレ具合が初々しくてニヤニヤできました
今後もチキンレース的なお題目をたびたび投稿するつもりですので御覚悟よろしくお願いします


匿名スレッドだから何度でも同じお題で描いていいのよ?
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/05(月) 21:23:14.07 ID:k2DnoGaeo
はい、覚悟しておきますw
この手の変則的な書き方をするとネタがぼっこんぼっこん浮かんで楽しいですわ!
103 : ◆ZDnQS3y4DE [sage]:2018/02/05(月) 23:08:08.77 ID:NGneuxrmO
>>102
うらやましくて化けて出そう
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/05(月) 23:32:46.35 ID:k2DnoGaeo
>>103
◆ZDnQS3y4DEさんのおかげですよー
一人ではどうしても限界があるので、誰かの発想に刺激を貰うのってすげえ大切だと思うんですよね
これだから、掲示板で書くのはやめられねえぜ!
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/15(木) 15:28:20.31 ID:z0ZlMvOIo
◆ZDnQS3y4DEさんの、サラッと見てきた


多分、読まれてないケースがかなりあると思う
理由としては、1行が長いんだ
1行が長くて、さらに1レスでの掛け合いの数が多めだからパッと見で疲れちゃうの
この時点で、読み手を逃がしちゃってるっぽい
106 : ◆ZDnQS3y4DE [sage]:2018/02/25(日) 21:02:39.41 ID:POmYEnayO
https://i.imgur.com/k9njjEa.jpg
友人の名刺用に描いた奴
許可もらったからだれかおねがい
107 : ◆ZDnQS3y4DE [sage]:2018/05/05(土) 10:59:56.75 ID:wBsa1c1bo
https://i.imgur.com/pRkUkG6.jpg

久々の供給
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