鞠莉「運命の相手が曜だった...」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/02(金) 20:51:52.90 ID:1ebl6xk40
鞠莉「いきなり呼び出してどうしたの?パパ?」

鞠莉父「来たか、鞠莉」

鞠莉「まあ、どうせ何の話かは大体察してるけど」

鞠莉父「ならば、話が早い」

鞠莉父「お前の結婚相手の話だ」

鞠莉「やっぱり...」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1517572312
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/02(金) 20:56:18.68 ID:1ebl6xk40
鞠莉「なんども言うけどマリーはまだ結婚なんてしたくないの!」

鞠莉父「つべこべ言うな、小原家を継ぐのに必要な時間は多大なのだ」

鞠莉「それに政略結婚なんて...」

鞠莉(それに...私は果南が...)

鞠莉父「誰が政略結婚だと言った?」

鞠莉「え?」

鞠莉父「相手は一般人だ」

鞠莉「はあ!?」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/02(金) 21:03:05.81 ID:1ebl6xk40
鞠莉「話が見えてこないのだけど...」

鞠莉父「私はずっと鞠莉に見合う者を探していた...が、見つからなかった」

鞠莉父「こんなにも可愛く美しく、優しい鞠莉に見合う者などそこらのボンボンじゃ荷が重い」

鞠莉「ちょっとキモイ」

鞠莉父「そこで、小原家の最高コンピューターYZW2525によって鞠莉に釣り合う人間を探させたのだ!」

鞠莉「ちょっちょっと...」

鞠莉父「安心しなさい容姿性格、才能どれをとっても一級品だ鞠莉も気に入るだろう」

鞠莉父「さあ、その人物はこの中に載っている」スッ
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/02(金) 21:08:29.25 ID:1ebl6xk40
鞠莉「ちょっと!話聞いてる?私まだ何も!!」

鞠莉父「おっと、先に言っておくのを忘れていた」

鞠莉父「おそらくその人物ならばお前が理事長を務める学校をも救うポテンシャルを秘めているだろう」

鞠莉「え!?」

鞠莉父「とにもかくにも、一度目を通してみればどうだ?」

鞠莉「・・・」

鞠莉(どうせ相手はどこぞの金持ちか権力者....)

鞠莉(でも、私一人が我慢して学校が残るのなら...)

鞠莉「果南...」ボソッ

ペラッ
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/02(金) 21:13:59.83 ID:1ebl6xk40
(*> ᴗ •*)ゞ

鞠莉「・・・」

鞠莉「ん!?」ゴシゴシ

(*> ᴗ •*)ゞ

鞠莉(曜?)
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/02(金) 21:17:33.17 ID:1ebl6xk40
鞠莉「あの...色々言いたいことがあるんだけど」

鞠莉父「なんだ?」

鞠莉「これ、女の子よね?」

鞠莉父「ああ、最近はips細胞で同性の間でも子供ができるようになった」

鞠莉父「晴れて相手の幅が広がったというわけだな」

鞠莉「ああもう...それはそれでいいや、もう」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/02(金) 21:22:21.67 ID:1ebl6xk40
鞠莉「それにこの子ってうちの学校の生徒よ?」

鞠莉父「権力に甘えのさばっている役立たずよりも一般人の方に才能が眠っていることがあってもおかしくない」

鞠莉「....それで、相手はなんて言ってるの?」

鞠莉父「ああ、そのことなのだが」

鞠莉(曜...まさかあなた千歌っちのことを....)

鞠莉父「お前の手でこの娘をゲットしてこい!」

鞠莉「はあ!?」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/02(金) 21:26:18.64 ID:1ebl6xk40
鞠莉「いや、おかしいでしょ!!」

鞠莉父「お前が恋愛結婚がいいと言ったのだろう?」

鞠莉「私の意志がないじゃない!!」

鞠莉「それにこの子には好きな子がいるのよ!!」

鞠莉(私が憧れちゃうくらい一途な相手が...)

鞠莉父「はあ...鞠莉よ」

鞠莉父「それは釣り合った相手なのか?」

鞠莉「なに...?」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/02(金) 21:32:24.83 ID:1ebl6xk40
鞠莉父「もう一度聞け、世界中を探し鞠莉に見合う相手がこの娘だと出たのだ」

鞠莉父「つまり相手にとってもお前が最良の相手であり」

鞠莉父「並では当然釣り合わないということになる」

鞠莉「...そんなことは無いわ...その意中の子は私から見ても魅力的で」

鞠莉父「釣り合わない者が一緒にいればどこかで不幸になるぞ」

鞠莉「そ、そんなこと....」

その時私は曜が一人、千歌っちと梨子の間柄に悩んでいたことを思い出した
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/02(金) 21:37:01.79 ID:1ebl6xk40
鞠莉父「悪いことは言わん、それにさっきのこの娘の秘めた力についても気になるだろう」

鞠莉父「明日から、意識して見ろ」

鞠莉(確かにそれは気になるけど...)

鞠莉父「む、時間か、それではさらばっ」ビュッ

バラバラバラ

鞠莉「ちょっと、人の話を」

ヘリコプター ビューン

鞠莉「行っちゃった...」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/02(金) 21:43:03.13 ID:1ebl6xk40
鞠莉「全く、パパは勝手な人なんだから」

鞠莉「私の相手...か...」

ボフン

鞠莉「....果南が相手だったらよかったのに」

鞠莉「いや、別に曜がダメってわけじゃないけど!?」

鞠莉「って誰に言ってんのよ...」

鞠莉「寝よ」

カチッ
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/02(金) 21:47:37.14 ID:1ebl6xk40
鞠莉「ふぁあーっ」

鞠莉(結局あんまり眠れなかった)

果南「おはよ、鞠莉」

鞠莉「果南」

果南「どうしたの朝から眠そうに」

鞠莉「そうね、パパに久しぶりに会ったとだけ言っておくわ」

果南「ああー...」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/02(金) 21:51:50.34 ID:1ebl6xk40
果南「学校存続について何か言ってた?」

鞠莉「そういえばそっちについては何も聞いてなかった...」

果南「あれ?その話じゃなかったんだ、私はてっきりそのことかと」

鞠莉「ま、まあね...」

鞠莉(あんなこと言えるわけないわよ)

果南「あっ、そうだ私部室に筆箱忘れてたんだ、先行ってて」

鞠莉「オッケー」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/02(金) 21:58:15.88 ID:1ebl6xk40
鞠莉(今日は授業中寝ちゃいそう)

鞠莉「なーんて、理事長が居眠りなんてダイヤに怒られちゃうわね」フフッ

「あっ鞠莉ちゃーん」

鞠莉「!!?」

鞠莉(こ、この声...)ドクンドクン

鞠莉(って、なんで私は慌ててるのよ、いつも通りいつも通り)

鞠莉「グッモーーニーーーン!!千歌!梨子!曜!!」

千歌「わー、今日の鞠莉ちゃんは元気だねー」

鞠莉「そ、そうかしら....?」

梨子「そう?私はいつも通りだと思ったけど」

鞠莉「ソーデース!!マリーはいつも元気百倍だからねー!」

千歌「?まあいいや」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/02(金) 22:03:04.32 ID:1ebl6xk40
鞠莉「それで、三年の廊下に来てどうしたの?」

千歌「あっ、そうだ果南ちゃん知らない?部室に筆箱忘れてたから届けに来たんだけど...」

鞠莉「ああ、それねちょうど探していたところよ、たぶん今は部室かな?」

千歌「あちゃー、行き違いかー」

鞠莉「そういうことならマリーが責任を持って果南に渡すわよ?」

千歌「そう?それならよかったー」ハイ
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/02(金) 22:09:09.57 ID:1ebl6xk40
鞠莉「はいはい、そろそろHRの時間よ、みんな教室に戻ってね?」

千歌「珍しい、鞠莉ちゃんが理事長らしいこと言ってる」

鞠莉「ん?」

千歌「遅刻しないうちに戻ろっか!!」

鞠莉「全く...」

曜「・・・」

鞠莉「どうしたの?曜」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/02(金) 22:14:10.18 ID:1ebl6xk40
曜「ねえ、鞠莉」手 ギュッ

鞠莉「い///?」

鞠莉(顔...近///)

曜「何か困ってることがあったら言ってね?」コソコソ

曜「私だって鞠莉ちゃんの役に立ちたいもん」

曜「鞠莉ちゃんが私にしてくれたみたいに」ニッ

曜「じゃあね!!」タタタタタ

「何話してたの?」「内緒っ!」

鞠莉「///」ヘナッ
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/02(金) 22:16:57.78 ID:1ebl6xk40
鞠莉「・・・」

鞠莉(気づいてたんだ...)

「ちょっ、鞠莉!?」

果南「どうしたの?こんな廊下で膝ついて!?」

鞠莉「....大丈夫、何でもないよ」ニコッ

果南「それならいいけどさ...」

鞠莉(....確かにちゃんと見ると、可愛かったな....)
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/02(金) 22:18:17.20 ID:1ebl6xk40
ミス>>17

曜「ねえ、鞠莉」×

曜「ねえ、鞠莉ちゃん」〇
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/02(金) 22:23:57.22 ID:1ebl6xk40
お昼

果南「おなか減ったー」グーッ

ダイヤ「こら、果南さんはしたないですわよ」

果南「お腹の虫とか自分でどうにかできるわけないじゃん」

鞠莉「ごめんね、今日は理事長室で食べるから」ゴソゴソ

ダイヤ「立て込んでますの?」

鞠莉「んーん、量は少ないんだけど今日中に仕上げたいだけだから」

果南「私たちにできることがあったらなんでも言ってね」

果南「主にダイヤが手伝うから」

ダイヤ「なぜ主にわたくしになりますの!?」

果南「私に書類仕事ができると思うー?」ケラケラ

鞠莉「ふふ」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/02/02(金) 22:49:30.64 ID:1ebl6xk40
理事長室

鞠莉「んんー...思ったより早く片ついた」

鞠莉(お昼休みもまだあるし、教室に戻ろうかな?」

コンコン

鞠莉(誰だろ?)

鞠莉「どうぞー」

曜「来たよー」ガチャ

鞠莉「曜!?どうしたの?」

曜「え?鞠莉ちゃんが一緒にお昼を食べようってLINEで」

鞠莉「」スッ

スッスッスッス

鞠莉(書いた覚えのないメッセージ...)
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/02/02(金) 22:57:16.20 ID:1ebl6xk40
鞠莉(こんなことするのもできるのも一人ぐらいしか知らないわ....)ゴゴゴゴ

曜「えっと...」

曜「お昼...一緒に食べないの?」シュン...

鞠莉「あー...そうね、そういえばマリーから言ったのに忘れてたわ!ごめんね」

鞠莉「一緒に食べましょう」

曜「うん!」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/02/02(金) 23:02:01.11 ID:1ebl6xk40
曜「わっ、鞠莉ちゃんのお弁当美味しそう!」

鞠莉「そう?曜のお弁当だってベリーキュートよ!お母さんの愛情ね」

曜「えへへ、褒めたって唐揚げぐらいしかでないよ」ニシシ

鞠莉「ならこっちはこっちは卵焼き(一つ500円の卵使用)ぐらいしか出ないわよ」ニシシ

24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/02/02(金) 23:07:14.37 ID:1ebl6xk40
曜「お腹いっぱい、こうなったら眠くなっちゃうよね」

鞠莉「そうね、今日はいい天気だしね」


鞠莉(って、そういえば学校を救うポテンシャルが何とかってことすっかり忘れてたわ)


鞠莉「ねえ、曜」

曜「何?」

鞠莉「曜は衣装づくり以外に何か得意なこととかないの?」

曜「得意なこと?」

鞠莉「ええ、たまにはアイドル以外のことを話すのもいいでしょ?」
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/02/02(金) 23:24:54.70 ID:1ebl6xk40
曜「うーん、得意なことっていうか好きなことというか...」

曜「飛び込みかな?」

鞠莉「飛び込み?あのジャンプする?」

曜「うん」

鞠莉「昔やってたの?」

曜「小学生までは力入れてたけど中学生になってからはたまにしか...」

鞠莉「そう、なんで?」

曜「千歌ちゃんと遊びたかったから...かな」ニシシ

鞠莉「本当、曜は千歌っちが好きね」

曜「うん!」
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/02/02(金) 23:30:49.82 ID:1ebl6xk40
あの後、調べるまでもなく曜の力について確認させられた

教師「はい...はい....でも本人の意向が...はい、すみません」

ガチャッ

教師「はあ...」

鞠莉「どうかしました?」

教師「小原さ....理事長」

鞠莉「そんな仰々しくなくてもいいですよ、恩師ですから」

教師「ありがとう」

鞠莉「それで、長電話してたみたいですけど」

教師「ええ、二年の渡辺さんのことで」

鞠莉「二年のって...曜?」

教師「ええ」
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/02(金) 23:37:45.61 ID:1ebl6xk40
鞠莉「曜がどうかしたんですか?」

教師「あー、小原さんは知らないのね」

教師「渡辺さんって昔飛び込みの有望な選手候補だったらしくて、未だに勧誘がくるの」

教師「本人に言っても意味ないってわかってるからこうやって周りにね」ハア...

鞠莉「そんなに凄かったの?」

教師「ええ、この学校の教職員もなぜうちの高校に?と不思議に思ったくらいだから」

鞠莉「それで、曜は?」

教師「スクールアイドルに専念したいからって」フフフ

鞠莉「...説得とかしなかったんですか?」

教師「やりたいことやらせてあげるのも教師の役目だから」
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