千歌「決めた…!私、この転校を機にヤンキー辞めて、真面目に生きる!!」

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648 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/10(土) 21:06:06.22 ID:hwG2NJq20
穂乃果「うるさいよ……何も知らないくせに……綺麗事ばっかり並べて……」

海未「…!!」

ことり「穂乃果ちゃん……」

千歌「………」

穂乃果「………」

ことり「た…たしかに……綺麗事かもしれない……でも…!私は、それでいいと思う…!やってみてダメでも、また頑張れば、きっと、いつかなんとかなるよ…!!」

花陽「ことり先輩……」

穂乃果「………」

穂乃果「はぁ……じゃあ、言うけどさ……」

ことり「え…?」

穂乃果「A-RISEにね、脅されてるの……もし、約束を破ったら、私達の知り合い全員ただじゃ済まないって……」

ことり、海未「…!!?」
649 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/10(土) 21:06:36.91 ID:hwG2NJq20
花陽「そ…そんな……」

凛「なんにゃ……それ……」

千歌「………」

穂乃果「もちろん、凛ちゃん達も入ってるよ…?住所だけじゃなく、写真も見せられた……分かる…?もう私一人の問題じゃないの……」

ことり「……!」

穂乃果「どう……?これでも、歯向かおうと思う…?私達の知り合い全員を犠牲にする事になるとしても……」

海未「穂乃果……あなた……」

ことり「穂乃果ちゃん……」

穂乃果「……?」

海未「なんで早く言ってくれないんですか……」

穂乃果「…!?」
650 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/10(土) 21:07:02.11 ID:hwG2NJq20
ことり「それで、ずっと一人で苦しんでたなんて……ごめん…穂乃果ちゃん……何もしてあげられなくて……」

穂乃果「…!!?」

穂乃果「ちょ…な…何言ってるのさ…!!ふたりとも……!!そんなの、言った所で、何も変わらないじゃん!!二人に心配かけてまで、言う事じゃないよ…!!」

海未「変わるじゃないですか……あなたの心が……」

穂乃果「…!!?」

海未「辛いなら話してください……苦しいなら叫んでください……私達にも背負わせてください…一人で背負わないで…」

ことり「そうだよ…!心配なんか、いくらでもかけてよ…!穂乃果ちゃんが辛いなら、私も辛いよ…!」

穂乃果「ことりちゃん……海未ちゃん……」
651 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/10(土) 21:07:34.74 ID:hwG2NJq20
穂乃果「………」

凛「穂乃果先輩……」

花陽「………」

千歌「………」

穂乃果「くっ……」

穂乃果「で…でも……!!私が多少、楽になった所で、この状況は何も変えられないじゃん…!!!今ので分かったでしょ!?無理なんだよ!!A-RISEに立ち向かうなんて…!!」

ことり「……そ…それは……」

海未「……っ」

穂乃果「二人の気持ちは嬉しいよ…?でも、私が動けば、すぐに周りに被害が出る…!!それに、例え、犠牲覚悟で動いたとしても、上手くいくわけない…!!A-RISEを倒すなんて、絶対できない…!!」

凛「………」

花陽「…穂乃果先輩……」
652 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/10(土) 21:08:42.67 ID:hwG2NJq20
穂乃果「………」

穂乃果「…無理なんだよ……もう……」

穂乃果「諦めるしかないんだよ……」

ことり「………」

海未「………」

凛「………」

花陽「………」

千歌「………」

穂乃果「………」

千歌「…はぁ……」

ことり「…!?」

ことり「ち…千歌ちゃん…!?意識戻ったの…!?」
653 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/10(土) 21:09:11.02 ID:hwG2NJq20
千歌「さっきね…」スクッ…

花陽「…!!」

花陽「た…立って大丈夫なんですか…!?ダ…ダメージは……」

千歌「治った……やらされてるパンチなんて効かないからね」コキッ…コキッ…

穂乃果「…!」

穂乃果「っ……」

千歌「何…?何か言いたい事でもあるの…?操り人形のくせに、意思はあるの……?」

穂乃果「…!!」

穂乃果「だ…だから、言ってるじゃん!!しょうがないんだよ…!!好きで、操られてるわけじゃない…!!」

千歌「しょうがない……?」
654 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/10(土) 21:09:41.65 ID:hwG2NJq20
千歌「なんで?」

穂乃果「だ…だから…!!立ち向かった所で、無理なんだって…!!!」

千歌「無理……?」

千歌「なんで、そんな事分かるの…?」

穂乃果「…!?」

千歌「そんなの、やってみなきゃ分かんないじゃん…」スッ…

凛「…千歌先輩……」

千歌「それを、やっても無いのに、無理だの、できないだの、わめいて……」スタスタ…

穂乃果「…っ」

ことり(千歌ちゃん、穂乃果ちゃんの方に……)

千歌「できるとかできないは、後から分かる話じゃん……」スタスタ…

千歌「いつだって、あるのは、やるかやらないかだけなんだよ……」スタスタ…

千歌「……」ピタッ…

穂乃果「…!」

海未(ほ…穂乃果の前で止まった……)
655 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/10(土) 21:10:13.11 ID:hwG2NJq20
千歌「そんな事も分からない腐った脳みそは、私が叩き直してやんよ」

花陽「…!!」

凛「千歌先輩……」

ことり「千歌ちゃん……」

千歌「……」コキッ…

千歌「第二ラウンドだ…」

海未「…!!」

穂乃果「くっ……」

千歌「来なよ……お人形さん?」クイクイッ…

穂乃果「高海千歌……!」











−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

656 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/10(土) 22:16:24.82 ID:XdrNmN0FO
物語特有の丈夫さ
657 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 19:20:21.13 ID:Sw6bgkz60

曜、梨子サイド−


曜「はぁ…はぁ……」ズン…ズン…

梨子「だ…大丈夫……?曜ちゃん……」

曜「…え…!?…な……なにが……?」ズン…ズン…

梨子「いや…だって……いくら、曜ちゃんが力持ちって言っても、私を背負って神田明神まで行くなんて……」

曜「しょ…しょうがないじゃん…!梨子ちゃんが、転ぶから…!!」ズン…ズン…

梨子「うっ……そ…それはそうだけど……」

曜「いーよ…!別に……修行だと思って、頑張る…!」ズン…ズン…
658 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 19:20:49.04 ID:Sw6bgkz60
曜「それに、梨子ちゃん軽いしね…!」ズン…ズン…

梨子「え…///」

梨子「そ…そう……?」

曜「うん…!ダイエットとかしてるの…?」ズン…ズン…

梨子「い…いやいや…!ダイエットなんかしてないわよ…?なにかしらね……才能…?私、太らない体質なのかしらね……ふふ…」

曜「………」ズン…ズン…

曜(なんか調子乗ってるな……) ズン…ズン…
659 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 19:22:09.29 ID:Sw6bgkz60
梨子「曜ちゃん…」

曜「ん…?なに……?」ズン…ズン…

梨子「そ…その、千歌ちゃんとA-RISEの過去って言うのは……」

曜「あー…話すって約束だったね……えっと…」ズン…ズン…

曜「夏休みで内浦にも観光客が来るって事までは、言ったよね…?」ズン…ズン…

梨子「えぇ…そこまでは聞いたわ」

曜「うん…それでね……その観光客の中にA-RISEがいたの」ズン…ズン…

梨子「あ…A-RISEが…!?」

曜「そうそう……まあ、観光客の中に悪い人が混ざってるのは、別に良くある事だし、どうって事ないんだけど……」ズン…ズン…

曜「A-RISEは、私達の通ってた浦の星の生徒に対して、暴力を振るったの……」ズン…ズン…

梨子「…!」

梨子「そ…そんな……なんで……」
660 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 19:22:59.60 ID:Sw6bgkz60
曜「道を歩いてたら、邪魔だったからとかで……」ズン…ズン…

梨子「…!?」

梨子「理不尽過ぎるわ……理解できない……」

曜「暴走族だからね……自分中心に世界が回ってると思ってるんでしょ……?」ズン…ズン…

梨子「子供みたいね……救いようがないわ…」

曜「そういう人達だから……」ズン…ズン…

梨子「じゃあ、それで千歌ちゃんがA-RISEに復讐を…?」

曜「正解……傷つけられたのが千歌ちゃんの友達だったのも、あって、千歌ちゃん、めちゃくちゃ怒っててね……」ズン…ズン…

曜「すぐにA-RISEの所に行った……」ズン…ズン…
661 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 19:23:28.90 ID:Sw6bgkz60
梨子「そ…それで、千歌ちゃんが負けちゃったとか……?」

曜「勝ったよ…」

梨子「…!?」

梨子「ぼ…暴走族相手に…!?」

曜「んー…ていうか綺羅ツバサ相手に……一人でいた所を、千歌ちゃんが見つけたみたいだから……」

曜「その時、綺羅ツバサは武器も持ってなかったし、味方も近くにいなくて、完全なステゴロ勝負……」

梨子「す…すてごろ……?」

曜「素手での喧嘩の事だよ……まあ、ステゴロなら、千歌ちゃんに勝てる人はいないね……」ズン…ズン…

梨子「そ…そう……そんなに強いのね……」
662 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 19:24:10.74 ID:Sw6bgkz60
曜「まあね…でも、綺羅ツバサも強かったっぽいよ……いつもは無傷で帰ってくる千歌ちゃんが、ボロボロになってたし……」

梨子「で……でも、勝ったのよね…?じゃあ、なんで千歌ちゃんと曜ちゃんは、そんなにA-RISEを意識してるの……?」

曜「………」ズン…ズン…

曜「燃やされたの……」ズン…ズン…

梨子「え…?」

曜「最初に暴力にあった千歌ちゃんの友達の家が……」ズン…ズン…

梨子「え…!?」

梨子「そ…それって……放火……」

曜「うん……幸い、中に人はいなかったから、誰も死なずに済んだんだけど……家を含め中にあった物は全部燃えちゃったの……」ズン…ズン…
663 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 19:24:55.75 ID:Sw6bgkz60
梨子「ひどい……その子は、何も悪くないのに……」

曜「そう……でも、だからこそ、千歌ちゃんには、それが効いた……自分の軽はずみな正義感で、振るった暴力が、罪の無い他人を巻き込んだ……」ズン…ズン…

梨子「………」

曜「いつも、話し合いで解決しようって言う梨子ちゃんなら、分かるでしょ……?暴力に暴力で対抗すれば、時には更に悪い事が起きる……」ズン…ズン…

梨子「…そうね……たしかに、そうだわ……」

梨子「…でも……私は千歌ちゃんが悪いとは言い切れない……方法は間違ってるけど、動機は正しいわ……友達を傷つけられて黙ってる方がおかしい……」

曜「だよね……だから、千歌ちゃんも、そう思った……そして、いつかA-RISEに報復するつもりでいた……でも…」ズン…ズン…

梨子「でも……?」

曜「言われちゃったの……家を燃やされた友達に……」ズン…ズン…

梨子「…?」

曜「「お前のせいだ」って……」ズン…ズン…

梨子「…!!」
664 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 19:26:40.67 ID:Sw6bgkz60
梨子「そんな……そんなのって……」

曜「どうなんだろうね……その通りなのかもしれないし……間違ってるかもしれない……でも、千歌ちゃんに、その言葉は刺さっただろね……」ズン…ズン…

梨子「そ…そうね……そんな事言われたら……」

曜「でもね…A-RISEはこれで終わらなかった……今度は、いろんな所に手を回して、火事を千歌ちゃん一人のせいにした……」ズン…ズン…

梨子「…!?」

梨子「そ…そんな事って……」

曜「できるね……A-RISEなら……」ズン…ズン…

梨子「なんなの……それ……」

曜「千歌ちゃんは、不良で有名だったから、世間も簡単に信じた……それで、内浦の人中から非難されて、もちろん学校も退学……だから、お母さんを頼って秋葉原に来たの……」ズン…ズン…

梨子「そんな事が……」
665 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 19:27:13.86 ID:Sw6bgkz60
曜「うん……だから、千歌ちゃんは不良を辞める決意をした……もう誰も傷つけないために……」ズン…ズン…

梨子「………」

曜「ま、結局、喧嘩してるけどね…?」ズン…ズン…

梨子「そ…そうね……」

曜「………」ズン…ズン…

梨子「………」

曜「…大丈夫…?梨子ちゃん……急にこんな話しちゃったけど……」ズン…ズン…

梨子「あっ…いや……大丈夫よ……少し驚いただけ……」

梨子「そうね……驚いたわ……何も知らないで、千歌ちゃんと接してた自分が恥ずかしい……」

曜「あはは…いいんだよ、別に……普通に接してあげれれば……」ズン…ズン…

曜「千歌ちゃんは、普通でいたいんだから……」ズン…ズン…
666 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 19:27:55.24 ID:Sw6bgkz60
梨子「………」

梨子「でも……もう普通じゃいられないわね……」

曜「………」ズン…ズン…

曜「…そう…だね……A-RISEのせいで、また自分の大切な友達が壊されようとしてる……」ズン…ズン…

梨子「………」

曜「千歌ちゃんも、一度は屈した……対抗するのは諦めた……」ズン…ズン…

曜「それでも……いや、だからこそ……同じ境遇にいる穂乃果ちゃんを助けずにはいられないだろうね……」ズン…ズン…

梨子「そうね……」
667 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 19:28:33.43 ID:Sw6bgkz60
曜「うん……でも、それは、ことりちゃんに任せてる……昔なら、自分の暴力で解決しようとしてたからね……」ズン…ズン…

梨子「成長したのね……千歌ちゃん……」

曜「うん…今は、もう家に着いてる頃だろうしね…」ズン…ズン…

梨子「ことりちゃんからのLINEは、千歌ちゃんにもいったのかしら……?」

曜「どうだろ…?ことりちゃんのLINE持ってないんじゃない…?私も持ってないし……」ズン…ズン…

梨子「そう……じゃあ、神田明神にも来てないわよね……」

曜「だね……」ズン…ズン…

梨子「………」

曜「………」ズン…ズン…

梨子「ほ…本当に家にいるわよね……?」

曜「う…うん……私も不安になってきた……」ズン…ズン…
668 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 19:29:04.24 ID:Sw6bgkz60
梨子「道に迷って、穂乃果ちゃんとバッタリ会うとか、してないわよ…??」

曜「わ…分かんない……でも、千歌ちゃんがアキバの道知らないのはたしかだし……」ズン…ズン…

梨子「………」

曜「………」ズン…ズン…

曜「い…急ごう……!」ダッ…!











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669 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 19:32:01.27 ID:Sw6bgkz60

神田明神−


穂乃果「……っ」

千歌「………」

ことり「千歌ちゃん……」

凛「………」


穂乃果「………」

千歌「どうしたの…?来ないなら、こっちから行くよ…?」

穂乃果「くっ……」


ことり「………っ」

ことり「ち…千歌ちゃん…!!喧嘩は…

凛「ことり先輩…」スッ…

ことり「り…凛ちゃん……?」
670 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 19:32:27.74 ID:Sw6bgkz60
凛「ここは……」

凛「ここは、千歌先輩に任せるにゃ……」

ことり「え……」

凛「………」

海未「………」

海未(凛……)
671 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 19:33:08.32 ID:Sw6bgkz60
千歌「………」

穂乃果「………っ」

穂乃果(あれだけ殴ったのに……まだ立ってくるなんて……)

千歌「………」

穂乃果(私とした事が見誤った……次は、確実に息の根を止める……)

穂乃果「……」ザッ…

千歌「ん…?やる気になった……?」

穂乃果「…行くよ……」

千歌「……」ニッ…
672 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 19:34:10.36 ID:Sw6bgkz60
海未(穂乃果が戦闘態勢に入った……)

海未「っ……」

海未(凛……あなたは任せると言いましたが、危険であれば、私は止めに入りますよ……)

海未(穂乃果の喧嘩は、危なすぎます……放っておけば、殺してしまう可能性だってある……それも、相手が一度やられてダメージのある高海千歌では……)


千歌「………」フラッ…

海未「…!!」

海未(バランスを崩した……!やはりダメージが!?)

穂乃果(チャンス……!) バッ…!!

花陽「ち…千歌先輩…!!」

穂乃果(終わりだ……!!!) グオォォッッ!!!

千歌「……」


スカッ……


穂乃果「……え…

千歌「……」ザッ…


メキィッッ!!!


穂乃果「ぶっ…!!?」

千歌「……」ニィッ…

海未「…!!?」
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 19:34:49.35 ID:Sw6bgkz60
穂乃果「ぶはっ…!?あ…あぁ……」フラッ…!

穂乃果「あぐ……くっ…」ポタポタ…

穂乃果(な…殴られた…!?私が攻撃してたはずなのに……!!)

穂乃果(な…なにが……)

千歌「………」


凛「い…今のは……」

海未「ク…クロスカウンター……」ゴクリッ…

花陽「ク…クロスカウンター…!?」
674 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 19:35:15.64 ID:Sw6bgkz60
海未「…相手のパンチを顔スレスレで避けて、腕が交差するように、拳を繰り出すカウンターの事です……」

花陽「か…顔スレスレで…!?」

凛「そうにゃ……だから、相手のパンチに向かっていく分、失敗した時のリスクが高くなる……」

海未「…その代わり、成功すれば、相手が向かってくる所にパンチを当てられます……ハイリスクハイリターンの高等技術ですよ……これは……」

ことり「千歌ちゃん……」

海未「まさか、路上の喧嘩で観れるなんて……」
675 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 19:37:10.73 ID:Sw6bgkz60
千歌「………」

穂乃果「……っ」

穂乃果(そっか……カウンター喰らったのか……気づけなかった……)

千歌「………」

千歌「…なに……?その顔……まさか一発で、ビビっちゃった……?」

穂乃果「…!!」

穂乃果「ま…まさか…!!この程度…東京には、いくらでも居るよ…!!!」

千歌「そう…?じゃあ……」スッ…

穂乃果「…!」

穂乃果(来る…!)

千歌「遠慮なく……」ギュルンッ!

穂乃果「…!?」

千歌「全力で行くよ…!!!」


ガッッッ!!!!


穂乃果「っ……!!」

穂乃果(う…後ろ回り蹴り……!!)

千歌「あれ…?ガードされたか……」


海未「また高等技術……」

海未「高海千歌……一体何者……」

凛「つ…強い……これが……」

花陽「…喧嘩の……カリスマ………」
676 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 19:37:55.63 ID:Sw6bgkz60
千歌「ちぇ…さっきの、お返ししようと思ったのに……」

穂乃果「…!!」

穂乃果「くっ…調子に……」

穂乃果「乗るなあああああああっっっっ!!!!」ザッ!!!

海未「穂乃果…!下手に手を出しては…!!」

千歌「……」ニッ…


ガツンッッッ!!!


穂乃果「あがっ…」

凛「ア…アッパー…!!!」

海未「っ……」

海未(速い……穂乃果の拳が届く前に……)

穂乃果「くっ……」
677 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 19:39:32.94 ID:Sw6bgkz60
千歌「……」ザッ…!

海未「穂乃果…!危ない…!!」

穂乃果(やば…逃げ…

千歌「遅いよ」


ズドンッッッ!!!!


穂乃果「〜っっ!!?」

凛「ボ…ボディーを……」

ことり「穂乃果ちゃん……」

穂乃果「ぐっ……くぅ……」
678 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 19:41:26.90 ID:Sw6bgkz60
千歌「……」ザッ…

穂乃果「…!!」

海未「ほ…穂乃果の前に……」

穂乃果「くっ……!」

穂乃果(ダ…ダメだ……逃げなきゃマズいのに、さっきのボディー攻撃が効いて、足が……)

穂乃果の足 ガクガク…

ことり「千歌ちゃん……」

ことり(一体何を……)

千歌「………」

穂乃果(な…なに……?攻撃してこない……なんで……)

千歌「………」

凛「………」

凛(千歌先輩……)
679 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 19:42:00.37 ID:Sw6bgkz60
穂乃果「なっ……なんなの…!?なんで攻撃しないの…!?言っとくけど、私は、まだ…

千歌「…私の拳は効くでしょ」

穂乃果「え……」

千歌「どっかの操り人形の拳とは違って」

穂乃果「…!?」

穂乃果「な…何を言って……」

千歌「弱いんだよ……穂乃果ちゃんは」

穂乃果「なっ…!!」

穂乃果「そ…そんな事ない…!!」

千歌「……」

穂乃果「私は強い…!!誰にも負けない…!!現に、焔ヶ丘のみんなは、私についてきてくれる…!!アキバの救世主って呼んでくれる…!!ツバサさんも認めてくれてる…!!だから、私は強いんだ…!!弱くないんかない…!!!」

千歌「………」

ことり「穂乃果ちゃん……」

海未「穂乃果……」
680 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 19:42:48.83 ID:Sw6bgkz60
穂乃果「っ……」

千歌「違うんだよ……穂乃果ちゃん……」

穂乃果「…!?」

千歌「そんなの強さじゃないんだよ」

穂乃果「…!!?」

穂乃果「じゃ…じゃあ…!!何なの…!!こんなに沢山の人に、強いって言われてる私が、強くないんだとしたら、何が強いの…!!?教えてよ…!!」

千歌「………」

千歌「…それは私にも分からない……」

穂乃果「は…はぁ…!?」

千歌「何だろうね…強さって……私も、ずっとそれを探してる気がする……」

穂乃果「な…なにそれ……」

穂乃果「じゃあ、偉そうに言っといて、結局、なにも分かんないんじゃん……」
681 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 19:43:42.47 ID:Sw6bgkz60
千歌「そうだね…でも、これだけは分かる…」

穂乃果「…?」

千歌「強い人は、変われる人なんだと思う……それは、すごい勇気がいる事だから……」

穂乃果「…!」

千歌「自分の弱さに正面から向き合って、このままじゃいけない…変わろうって思える人……」

穂乃果「……」

千歌「もうダメだ…逃げ出したいって時に、諦めないで、一歩踏み出せる人……」

穂乃果「……」

千歌「…たぶん……強い人って、そういう人なんだと思う……」

ことり「………」

海未「………」

凛「………」

花陽「………」
682 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 19:44:40.82 ID:Sw6bgkz60
穂乃果「……っ」

穂乃果「な…なにそれ……」

穂乃果「…じゃあ、なに…?今、私がA-RISEに立ち向かう事が強さなの…?だとしたら、それは勇気じゃなくて、蛮勇だよ…!!さっきから、言ってるじゃん…!私達が、いくら束になろうと、A-RISEの前じゃ、ちっぽけな存在でしかないんだって…!!」

ことり「穂乃果ちゃん……」

海未「………」

千歌「………」

千歌「…たしかに、私達の力は微力かもしれない……でも、無力じゃない……」

穂乃果「…!」

凛「………」

千歌「少しずつでもいい……抗い続ければ、何か変わるかもしれない……」

穂乃果「………」

千歌「それを、最初から無理だって言って、やらないで、屈服するしかないの……?」

穂乃果「………」

千歌「違うじゃん……!無理じゃないよ…!1%でも、0.1%でも可能性があるなら挑もうよ…!!」

穂乃果「………」

千歌「それを諦めちゃったら、私達は、何の為に生きてんのか分かんないじゃん…!!」

穂乃果「………!」

凛「千歌先輩……」

ことり「千歌ちゃん……」

花陽「千歌先輩……」

海未「高海…千歌……」

穂乃果「千歌…ちゃん………」

千歌「………」
683 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 19:45:49.03 ID:Sw6bgkz60
梨子「千歌ちゃんの言う通りね……」

千歌「…!?」クルッ…!

凛「え…!?」

海未「………!」

花陽「り…梨子先輩…!!」

曜「あはは…やっぱり、千歌ちゃんが絡んでたか……」ハァ…ハァ…

花陽「それに、曜先輩も…!!」

ことり「二人とも来てくれたんだ…!」

梨子「えぇ…いろいろあって、少し遅くなったけどね……」

曜(梨子ちゃんのせいでね……)
684 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 19:47:38.20 ID:Sw6bgkz60
穂乃果「………梨子ちゃん…」

梨子「………」

曜「………」

曜(みんな、ひどい怪我してる……ことりちゃんまで……)

曜(一体なにが……)

梨子「…何があったのかは聞かないわ……」

曜「え…」

梨子「今の会話で、だいたい分かったから…」スッ…

花陽(…千歌先輩達の方に……)
685 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 19:48:10.52 ID:Sw6bgkz60
梨子「………」

穂乃果「………」

千歌「梨子ちゃん……」

梨子「………」

梨子「また、喧嘩したのね…」

千歌「うぐっ…」

梨子「いいわ…分かってる……拳で語るって言うの?そういうのが、あるんでしょう?」

千歌「……!」

穂乃果「………」

梨子「それで、どうだった?千歌ちゃんの言葉は伝わった…?」

穂乃果「…!」
686 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 19:48:53.33 ID:Sw6bgkz60
穂乃果「………」

千歌「穂乃果ちゃん……」

穂乃果「……」

ことり「……」

海未「……」

凛「……」

花陽「……」

梨子「………」

穂乃果「………」

穂乃果「か…」

穂乃果「…変わりたい……」

ことり「…!!」
687 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 19:49:30.54 ID:Sw6bgkz60
梨子「……」

穂乃果「私も変わりたい……強くなりたい……」ポロポロ…

海未「穂乃果……」

梨子「……」

千歌「……」

穂乃果「でも…できるのかな……分からない……私は、そんな事ばかり考えちゃう……不安ばかり浮かんできて、進む足が動かなくなる……」

梨子「………」

穂乃果「ねぇ…梨子ちゃん……できるのかな…?私は……私は、前に進めるのかな……?」

梨子「…そうね……」

梨子「それは、やってみないと分からないわね…」

穂乃果「…!」

梨子「でも、絶対に無理だった道が、進めるかもしれない……無理じゃなくなるんだよ…」

穂乃果「…!!」

梨子「みんなで考えよう…?みんなで立ち向かう…?そしたら、きっと進めるよ……未来に……」

穂乃果「…梨子ちゃん……」
688 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 19:52:02.47 ID:Sw6bgkz60
>>687
すみません…脱字ありました……訂正します。
689 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 19:52:33.97 ID:Sw6bgkz60
梨子「……」

穂乃果「私も変わりたい……強くなりたい……」ポロポロ…

海未「穂乃果……」

梨子「……」

千歌「……」

穂乃果「でも…できるのかな……分からない……私は、そんな事ばかり考えちゃう……不安ばかり浮かんできて、進む足が動かなくなる……」

梨子「………」

穂乃果「ねぇ…梨子ちゃん……できるのかな…?私は……私は、前に進めるのかな……?」

梨子「…そうね……」

梨子「それは、やってみないと分からないわね…」

穂乃果「…!」

梨子「でも、絶対に無理だった道が、進めるかもしれない……無理じゃなくなるんだよ…」

穂乃果「…!!」

梨子「みんなで考えよう…?みんなで立ち向かおう…?そしたら、きっと進めるよ……未来に……」

穂乃果「…梨子ちゃん……」
690 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 19:53:09.07 ID:Sw6bgkz60
ことり「穂乃果ちゃん…」ツカ…

海未「…!」

海未「ことり、手を貸しますよ」スッ…

ことり「ありがとう、海未ちゃん…」ニコッ…

穂乃果「……」

ことり「よっ…と……」ツカ…ツカ…

海未「………」トコ…トコ…

穂乃果「…ことりちゃん……海未ちゃん……」
691 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 19:54:43.16 ID:Sw6bgkz60
梨子「……」

ことり「………」

海未「………」

穂乃果「あ…あぅ……」

穂乃果「………」

ことり「穂乃果ちゃん…」

穂乃果「…!」

海未「穂乃果…」

穂乃果「……!」

ことり「………」

海未「………」

穂乃果「………」

穂乃果「ふ…二人とも……」

ことり「…なに…?穂乃果ちゃん」

海未「なんですか…?なんでも言ってください」

穂乃果「っ……」
692 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 19:55:27.84 ID:Sw6bgkz60
穂乃果「うぅ……」グスンッ…

穂乃果「いいのかな……私…」ウルウル…

ことり「……」

海未「……」

穂乃果「いいのかな……我儘言っていいのかな……」ウルウル…

ことり「……」

海未「……」

穂乃果「絶対迷惑かけるよ…?危険な目に合うかもしれない……私が我慢すれば済んだかもしれない事なのに……」ウルウル…

ことり「……」

海未「……」

穂乃果「私は……」

ことり「穂乃果ちゃん…」

海未「穂乃果…」

穂乃果「うぅ……私は……」ポロポロ…

ことり「……」

海未「……」
693 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 19:57:51.21 ID:Sw6bgkz60
穂乃果「私は変わりたいよ……辛いんだもん……このままなんてイヤだよ……昔みたいに戻りたい……また、昔みたいに笑いたい……」ポロポロ…

ことり「……」

海未「……」

穂乃果「だから……」ポロポロ…

穂乃果「うぅ……だから……」ポロポロ…

梨子「………」

凛「………」

花陽「………」

曜「………」

千歌「………」

ことり「穂乃果ちゃん…」

海未「穂乃果…」

穂乃果「……っ」ポロポロ…

穂乃果「助けて……っ」ポロポロ…

ことり「……!」

海未「……」ニコッ…
694 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 19:58:51.73 ID:Sw6bgkz60
穂乃果「ごめん…迷惑かけるかもしれないけど……でも、力を貸して欲しい……私一人じゃ怖くて進めそうに無いから……」ポロポロ…

ことり「………」

穂乃果「う…うぅ……」ポロポロ…

ことり「……」ニギッ…

穂乃果「え……」

穂乃果(手を……)

ことり「…ありがとう……穂乃果ちゃん……」ニコッ…

穂乃果「…!」

ことり「やっと言ってくれたね……もちろんだよ……穂乃果ちゃん……私に出来る事なら、なんでもする……だから、みんなで頑張ろう…?私達を取り戻すために……」ポロポロ…

海未「……」ニギッ…

穂乃果「…!」

海未「…私もです……穂乃果……もう見失いません……今度は、本当のあなたのために、私も尽力します……」ポロポロ…

穂乃果「海未ちゃん……ことりちゃん……」ポロポロ…
695 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 19:59:31.73 ID:Sw6bgkz60
梨子「私達もよ…」スッ…

穂乃果「梨子ちゃん……」

凛「もちろん、凛も!!」

花陽「私も微力かもしれませんが、穂乃果先輩のために頑張ります…!」

穂乃果「凛ちゃん…花陽ちゃん……」

曜「……」

花陽「曜先輩も…!ですよね…?」

曜「うん…!私達もA-RISEには借りがあるしね…!それに、穂乃果ちゃん達も助けたい……やらせてもらうよ…!A-RISE退治!だよね?千歌ちゃん…!」

千歌「………」

曜「千歌ちゃん……?」

千歌「あ…うん……そりゃもちろんそうだけど……」

曜「え…?」

穂乃果「……?」

梨子「千歌ちゃん……?」

千歌「とりあえず、私の勝ちって事でいいのかな…?この喧嘩……」

穂乃果「…!!!」
696 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 20:00:01.29 ID:Sw6bgkz60
千歌「いや、なんか終わりっぽい感じになってるから、どうなのかなーって……」

梨子「…!?」

梨子「ちょ…ちょっと…!!何言ってるの、千歌ちゃん!!喧嘩とかそういう問題じゃないでしょ!?さっきのだって、喧嘩とかじゃなくて…

穂乃果「梨子ちゃん…」スッ…

梨子「え…?」

穂乃果「………」ニッ…

千歌「…!」

穂乃果「誰も負けたなんて言ってないけど…?」コキッ…

千歌「…!!」

千歌「………」ニッ…

千歌「そっか……じゃあ……」スッ…

穂乃果「うん……」スッ…

梨子「え…!?えぇ…!!?な…なにやって…

海未「梨子…」

梨子「え…!?海未ちゃん…!?なに静かに見てるの!?止めないと…!!」

海未「いいんですよ……梨子……」

ことり「うん……」
697 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 20:00:45.06 ID:Sw6bgkz60
穂乃果「………」

千歌「………」

ことり(穂乃果ちゃんの、あんなに楽しそうな目……)

穂乃果「言っとくけど、さっきの本気じゃないから……怪我しても知らないよ…?」ゴゴゴゴゴゴ…

千歌「奇遇だね……私も本気じゃない…怪我するのは、そっちじゃなくて…?」ゴゴゴゴゴゴ…

ことり(すごく久しぶりに見た気がする……あの日に……昔の楽しかったあの日に、戻ったみたい……)

凛「あの目……」

花陽「…?凛ちゃん……?」

凛「あの目だにゃ……」

穂乃果「さて……じゃあ、そろそろ……」ズリッ…

千歌「うん……」ズリッ…

花陽「目…?どういう事……?」

凛「凛の……」

凛「凛が憧れた穂乃果先輩が戻ってきたにゃ……」

花陽「…!!」


穂乃果 ダッッ!!!

千歌 ダッッ!!!
698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 20:02:43.63 ID:Sw6bgkz60
海未「同時に…!」

穂乃果 ザッ…!

千歌 ザッ…!

曜「いや……」


ガツンッッッ!!!!


穂乃果「あぐぁっ…!!」フラッ…

千歌「……」ニッ…

曜「千歌ちゃんの方が速い…!!」

穂乃果「あああっ…!!」グアアッ…!!

千歌「…!」


バキィッッッ!!!!


千歌「ぐはっ…!!」フラッ…

穂乃果「……」ニッ…

海未「すぐに返した…!」

曜(モロに千歌ちゃんのパンチを貰ってるのに……!)

曜「な…なんて精神力……レベルが違う……」
699 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 20:03:11.21 ID:Sw6bgkz60
千歌「あああっっ!!!」バッ!!

穂乃果「あああっっ!!!」バッ!!


ドカッッッ!!!!
ゴンッッッ!!!!


千歌「ぶはっ…!!」ヨロッ…

穂乃果「ぐっ…!!」ヨロッ…

花陽「相打ち…!!」

凛「な…なんにゃ……この喧嘩……」

花陽「す…すごすぎる……」
700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 20:04:32.56 ID:Sw6bgkz60
千歌「……」ザザァッ…!

穂乃果「……」ザザァッ…!

千歌「………」

穂乃果「………」

梨子「え……と…止まっちゃったけど……どうしたの…?終わったの…?喧嘩……」

凛「………」

凛「違うにゃ……」

梨子「え…」

梨子「ま…まだやるの……?二人とも、もうボロボロじゃない……」

凛「やるに決まってるにゃ…いや、むしろ、喧嘩はここからだにゃ……」

梨子「こ…ここから…?」
701 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 20:05:49.55 ID:Sw6bgkz60
凛「今のは、相手の実力を確かめただけだにゃ……ここから……ここから本当の闘いが始まるんだにゃ……」

梨子「えぇ…!?」

梨子「そ…そんな……危ないわよ……」

曜「でも、止める事はできないよ…」

梨子「え……な…なんで……」

凛「これは不良のプライドをかけた闘いなんだにゃ……ただ単純に、どっちが強いのか……それを止めるなんて差し出がましい事できないにゃ……」

梨子「ど…どっちが強いか……って……」

梨子「…そ…そんなのどうでもいいじゃない……理解できないわ……」

曜「そういう生き物だから……不良ってのは…」

梨子「曜ちゃん……」
702 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 20:06:37.13 ID:Sw6bgkz60
梨子「………」

梨子「うぅ……分かったわ……でも、危なくなったら止めるからね……私は…」

凛「そしたら、凛が梨子先輩を止めるにゃ……」

梨子「え…!?」

凛「もうダメなんだにゃ……凛も知りたくなっちゃったんだにゃ……」

凛「一人の不良として、ただ単純に……」

曜「………」

海未「………」

花陽「………」

凛「どっちが強いのか……」

梨子「…!!」

凛「誰が…アキバ最強なのか……」


穂乃果「………」ゴゴゴゴゴゴゴ…

千歌「………」ゴゴゴゴゴゴゴ…
703 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/12(月) 20:08:01.78 ID:Sw6bgkz60
千歌「……」モゴモゴ…

千歌「……」

千歌「ぺっ…」

血 ベチャッ…!

梨子「…!!」

梨子「ちょ…血が……」

千歌「………」

穂乃果「………」

千歌「……」ニッ…

穂乃果「……」ニッ…

梨子「え…笑って……」

千歌「行くよ…穂乃果ちゃん……」

穂乃果「こっちのセリフだよ……」
704 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/13(火) 04:56:23.39 ID:UNcG/amGo
いやぁ戦いだなぁ
705 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/13(火) 04:57:13.38 ID:UNcG/amGo
熱い戦い
706 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/13(火) 12:23:01.73 ID:HgN6+HSS0
松浦と小原が怖すぎるんやが
707 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/13(火) 14:07:45.23 ID:+ucyg1fvo
ここでボロボロになったら対暴走族と対ヤクザの戦いどうすんねや

まぁ謎回復入ると思うけど
708 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/13(火) 17:11:28.70 ID:889OZH280
なんか龍が如くのタイマンを思い出す

焔ヶ丘高校 番長
高坂 穂乃果


709 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/13(火) 21:55:17.20 ID:P/Up/ry2O
710 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/14(水) 20:46:45.39 ID:RjhCgGwR0
千歌「……」

穂乃果「……」

凛「………」ゴクリッ…

千歌「……」ズリッ…

凛「…!!」

凛(動く…!!)


千歌「はあああっっ!!!」ダッッッ!!!

穂乃果「ああああっっ!!!」ダッッッ!!!

凛「また同時…!!」
711 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/14(水) 20:47:25.69 ID:RjhCgGwR0
曜「…!!」

曜(速い…!!穂乃果ちゃんが、千歌ちゃんのスピードに合わせてきた…!!)

海未(全くの互角……あの穂乃果と……)

千歌 ザッ…!!

穂乃果 ザッ…!!

凛(来る…!!)

曜(モーションに入った…!どっちも右の大振り…!!)

海未(当たれば倒れる…!!)
712 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/14(水) 20:48:13.63 ID:RjhCgGwR0
千歌「はああっ…!!」バッ…!

穂乃果「あああっ…!!」バッ…!


ツバサ「……」ザッ…

ツバサ「…これは……」


穂乃果「…!!?」ビクッ…!

千歌「え……?」ピタッ…!

ツバサ「…一体なにをしているのかしら……?」

海未「あ…あなたは……」

英玲奈「たまたま通りかかって見たら…」ザッ…

あんじゅ「なにやら面白い事になってるわね…ふふっ……」ザッ…

ツバサ「………」

曜「き…綺羅ツバサ……!!!」

穂乃果「な…なんでここに………」

ことり「っ……」

花陽「あ…あぁ……」

梨子(こ…この人が……)
713 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/14(水) 20:48:54.95 ID:RjhCgGwR0
千歌「………」ザワッ…

曜「あ…!!」

曜「ち…千歌ちゃん…!!ダメ…!!!」

千歌「……」ザッ…!!

ツバサ「……!」

千歌 ブゥンッ…!!!


パシィッッッ!!!!


花陽「え……?」

ツバサ「………」ググググッ…

千歌「くっ…」グググッ…

花陽「ち…千歌先輩…!!?」

凛(き…綺羅ツバサに攻撃を……)

穂乃果「ち…千歌ちゃ……」

ツバサ「…あんじゅ」

あんじゅ「えぇ」

千歌「…!」

あんじゅ ザッ…!!


ドカッッッ!!!


千歌「あぐっ…!!?」グラッ!!

千歌「いっ……!!」ズザアアアアッッッ!!!
714 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/14(水) 20:49:33.91 ID:RjhCgGwR0
ツバサ「………」

千歌「くっ…!!」バッ…!

ツバサ「……ふふっ……そんなに睨まないでくれる……?久しぶりの再会なんだから……」

ツバサ「ね…?高海…千歌さん……?」

千歌「綺羅…ツバサ……!!」ギリッ…

海未(久しぶりの再会……?)

穂乃果(え…?千歌ちゃんと、ツバサさんが……?)

ツバサ「英玲奈…」

英玲奈「あぁ」

英玲奈 ザッ…

千歌「…!」

英玲奈「お前は、放っておくと何をするか分からないんでな……大人しくしてもらうぞ…」

拳銃 スチャッ…

千歌「…!!?」

梨子「け…拳銃って……」

ことり「…!!」
715 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/14(水) 20:50:03.44 ID:RjhCgGwR0
千歌「くっ……」

英玲奈「動くなよ…?動けば、撃つぞ」

穂乃果「ち…千歌ちゃん…!!」

ツバサ「穂乃果さん」

穂乃果「…!!」

穂乃果「ツ…ツバサ…さん……」

千歌「っ………」

ツバサ「説明してもらえる…?これは、どういう状況なの……?」

穂乃果「…!!」

穂乃果「そ…それは……」

ツバサ「言ったわよね?水見色を潰せって。なにを楽しそうに喧嘩してるの…?拳銃は?渡したわよね?」

穂乃果「…!!」

ことり「………!」

ことり(そ…そっか……あの拳銃は……)
716 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/14(水) 20:51:38.76 ID:RjhCgGwR0
穂乃果「ツ…ツバサさん……」

ツバサ「なに…?」

穂乃果「………っ」

ツバサ「どうしたの…?なんでも言ってみなさい?」

穂乃果「わ…私は……」

梨子「穂乃果ちゃん…」

海未「穂乃果…」

ことり「穂乃果ちゃん…」

穂乃果「………!」

凛「穂乃果先輩…」

花陽「穂乃果先輩……」

穂乃果「わ…私は……!」

ツバサ「……?」

穂乃果「私は、もうツバサさんの指示通りには動けません…!!!」

あんじゅ「……!!?」

英玲奈「なっ……!?」

ツバサ「………」
717 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/14(水) 20:53:29.58 ID:RjhCgGwR0
千歌「…穂乃果ちゃん……」

穂乃果「…………」

英玲奈「こ…高坂穂乃果…!!お前、一体なにを…

ツバサ「英玲奈」

英玲奈「え……」

ツバサ「いいから……」

英玲奈「……」

穂乃果「………」

ツバサ「………」

ツバサ「…あなた……自分の言ってる意味分かってるの……?」

穂乃果「…!」ドキッ…!

穂乃果「……は…はい…」

ツバサ「………」

穂乃果「………っ」

ツバサ「…分かってないわね…現実から目を背けている……」

穂乃果「…!」
718 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/14(水) 20:53:59.45 ID:RjhCgGwR0
ツバサ「あなた、今、「動きません」じゃなく、「動けません」って言ったわよね?」

ツバサ「まるで、誰かにそうさせられているような言い方……自分の意思を隠してる……まだ決心がついてない証拠ね」

穂乃果「……っ」

ツバサ「あなたの目には綺麗事しか見えてない……何を吹き込まれたのか知らないけど、現実を見なさい?思考を停止させちゃダメよ、ちゃんと冷静に考えるの……分かる…?」

穂乃果「………!」

ツバサ「もう一度聞くわ……あなた…自分の言ってる意味……分かってて、そんな事言っるの…?」

穂乃果「っ………」

穂乃果「は…はい……」

ツバサ「………」

ツバサ「そう……」

穂乃果「っ……」

ことり「穂乃果ちゃん……」
719 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/14(水) 20:54:34.07 ID:RjhCgGwR0
ツバサ「英玲奈」

英玲奈「…?」

ツバサ「高海千歌の頭を撃ち抜きなさい」

穂乃果「…!!?」

千歌「…!!!」

梨子「ちょ…な…なに言って……」

ツバサ「本気よ?言っとくけど、人を殺しても捕まらない方法なんていくらでもあるからね」

梨子「…!!?」

ツバサ「英玲奈…やりなさい」

英玲奈「あぁ」

穂乃果「え…あ…あぁ……」

ツバサ「なにを困惑しているの?あなたがさっき言った言葉は、こう言う意味よ…?」

穂乃果「…!」

海未「穂乃果…!!今すぐ訂正しなさい…!!」

英玲奈「もう遅い」ガチャッ…

千歌「っっ…!!」

曜「やめろ…!!!千歌ちゃんを撃ったら、私がお前を殺すぞ…!!!」ザッ…!!!

梨子「よ…曜ちゃん……」

曜「ふっー…ふっー……」ゴゴゴゴゴゴ…

英玲奈「………」

千歌「曜ちゃん……」

英玲奈「そんな言葉が脅しになると思っているのか?」

英玲奈「渡辺曜よ……」

曜「…!!?」

曜(わ…私の名前……覚えて……)
720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/14(水) 20:55:13.03 ID:RjhCgGwR0
穂乃果「あ…あぁ……」

海未「穂乃果…!!早く訂正を…!!!」

凛「ど…どうすれば……」

花陽「…嫌……そんなの……」

穂乃果「つ…ツバサさ…

ツバサ「遅いって言ったでしょ?」

千歌「〜〜っ!!」

ツバサ「さようなら、千歌さん」

千歌「…!!」

英玲奈「……」スッ…

曜「や…やめ…

千歌「曜ちゃん!!伏せて…!!!」

曜「え……?」


バンッッッ!!!!


曜「…!!?」

梨子「な…なに……?」

曜「…発砲音……?」

曜(後ろから……?) クル…

ことり「はっ…はっ…はっ…はぁっ…」

拳銃 プルプルプル…

曜「…こ…ことりちゃん………?」
721 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/14(水) 20:56:51.32 ID:RjhCgGwR0
凛「え……」

花陽「け…拳銃……?」

穂乃果「…なんでことりちゃんが……それを……」

英玲奈「……あの拳銃は……」

あんじゅ「ツバサ…」

ツバサ「えぇ……あれは、穂乃果さんに渡したはずの拳銃ね……」

穂乃果「…!!」ビクッ…!

ことり「ち…千歌ちゃんを離してっ…!!!」

千歌「…!!」

英玲奈「………」

英玲奈「二度目になるが…」

ことり「はぁっ…はぁっ……」

英玲奈「そんな言葉が脅しになると思っているのか…?」

ことり「っ………!」
722 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/14(水) 20:57:21.04 ID:RjhCgGwR0
英玲奈「拳銃を持ったのは初めてか?さっきのは狙った場所に撃てたのか?私を狙ったんじゃないのか?その様子じゃ、次はどこに当たるか分からないぞ?」

ことり「…!!」

英玲奈「言っておくが……」

英玲奈「お前の持っているそれは、人を殺せるんだぞ……?」

ことり「………!!」ゾッ…

ことり「あ…あぁ……」

海未「こ…ことり……!!」

拳銃 スッ…

凛「…!!」

花陽「け…拳銃を下げた……」

凛「ことり先輩……」

千歌「ことりちゃん……」

ツバサ「………」

英玲奈「賢明だ」

ことり「うっ…くぅ……」
723 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/14(水) 20:58:13.95 ID:RjhCgGwR0
ツバサ「英玲奈」

英玲奈「……?」

ツバサ「気が変わったわ、引くわよ」

英玲奈「なに……?」

穂乃果「…!!?」

千歌「なっ……」

あんじゅ「ちょ…ちょっと…!ツバサ…!?なんで引くの!?こいつらは、どうすんのよ!!」ザッ!

ツバサ「………」

ツバサ「もちろん潰すわよ?でも、こんなやり方つまらないわ、それに……」

ツバサ「……」チラッ…

千歌「…!」

ツバサ「いい事思いついたのよ…暇潰しのね…?」

あんじゅ「は…はぁ……?」
724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/14(水) 20:58:44.84 ID:RjhCgGwR0
ツバサ「ほら、英玲奈も銃しまって、行くわよ」

英玲奈「……あ…あぁ……」

拳銃 スッ…

あんじゅ「ちょっと!英玲奈!!」

英玲奈「あんじゅ、分かってるだろ?ツバサは一度言った事は変えない……面倒だが、付き合うしかないだろ……こうなっては……」

あんじゅ「そ…それは……」

ツバサ「置いてくわよー」スタスタ

英玲奈「あ…あぁ……」ザッ…

あんじゅ「ちょ…」

ツバサ スタスタ

英玲奈 スタスタ

あんじゅ「っ……」

あんじゅ「あー!もう…!!ここで、やっちゃえばいいのに…!!」

あんじゅ「…」キッ…!

ことり「ひっ…!」

拳銃 バッッ!!

ことり「きゃっ…!」

あんじゅ「これは返して貰うわよ…!全く…素人が軽はずみに使うんじゃないわよ…!」
725 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/14(水) 20:59:20.48 ID:RjhCgGwR0
ツバサ「何やってるのあんじゅ、早くしなさい」

あんじゅ「分かったわよ!」

あんじゅ スタスタ…!

穂乃果「え………」

花陽「か…帰ってく……」

凛「よ…良かった……助かっ…

千歌「綺羅ツバサ…!!!」ザッッ!!!

凛「…!?」

梨子「ち…千歌ちゃん……!?」

ツバサ「………」

ツバサ「まだ何か用……?高海千歌さん……?」

千歌「……お前……」ゴゴゴゴゴゴゴ…

ツバサ「………」

穂乃果「千歌ちゃん……」

千歌「何する気だ……!!この街で…!!!」ゴゴゴゴゴゴゴ…

ツバサ「………」

千歌「……」ゴゴゴゴゴゴゴ…

ツバサ「………」

ツバサ「ふっ…そうね……戦争でも起こそうかしら……」

海未「…!!?」
726 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/14(水) 20:59:54.37 ID:RjhCgGwR0
曜「せ…戦争って……」

千歌「………」

ツバサ「退屈はさせないわ…楽しんでね……?喧嘩のカリスマさん……?」

ツバサ「……」クルッ…

千歌「………!」

千歌「くっ……」

千歌「お前のっ……!」

千歌「お前の好きになんかさせないからな…!!!綺羅ツバサ…!!!!」

ツバサ「……」スタスタ…

曜「ち…千歌ちゃん……」

千歌「………っ」

梨子「………」

穂乃果「………」












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727 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/14(水) 21:01:22.47 ID:RjhCgGwR0

A-RISEサイド−

車内−


車 ブロロロロ…

英玲奈「………」

あんじゅ「………」

ツバサ「………」

あんじゅ「…はぁ……それで?今度はどうするつもりなの?ツバサ…」

ツバサ「興味あるの?」

あんじゅ「別に…?私は高校生の事なんてなんとも思っちゃいないわ、ただツバサは何かするんでしょ?じゃあ、協力するわよ」

ツバサ「あら…優しいのね、あんじゅ。英玲奈は?」

英玲奈「私も協力させて貰おう、借りがある相手もいたしな……」

ツバサ「借り……?」

あんじゅ「あー、さっき英玲奈に向かって殺すとか言った子?名前も知ってるようだし、何かあったの?」

英玲奈「………」

英玲奈「…お前が知る必要は無い……」

あんじゅ「あら…ひどいわね」

ツバサ「まあ、でもその通りね。英玲奈の問題なら英玲奈に任せるわ」

英玲奈「あぁ…」
728 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/14(水) 21:01:59.88 ID:RjhCgGwR0
あんじゅ「いいわね〜英玲奈もツバサも、高校生のお相手がいて……私は気乗りしないわ」

ツバサ「私に相手?千歌さんの事かしら?」

あんじゅ「違うの?ツバサがやるつもりなんでしょ?あの子」

ツバサ「ふふっ…私が?そう……それもいいかもね……でも、私がやったらすぐに終わっちゃうでしょ?飽きちゃったのよね、そういうの」

あんじゅ「じゃあ、どうするつもりなの?」

ツバサ「言ったでしょ?戦争を起こすって……」

英玲奈「戦争…か……お前……またすごい事考えてるな……」

あんじゅ「え…?なになに…?どういう事?」
729 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/14(水) 21:02:25.57 ID:RjhCgGwR0
あんじゅ「え…?えっと……焔ヶ丘と水見色と……」

あんじゅ「りょ…緑王……」

ツバサ「そう……緑王学園……」

あんじゅ「あ…ツ…ツバサ、あなた……」

ツバサ「分かった?」

あんじゅ「ま…待って…!!でも、緑王学園の番長ってたしか……」

英玲奈「あぁ……ここらじゃ最大規模のヤクザ「黒澤組」の娘がいるな……」

ツバサ「そうね……たしか、黒澤ダイヤさんだったかしら……」
730 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/14(水) 21:03:01.52 ID:RjhCgGwR0
あんじゅ「…ツバサ……やる気なのね……」

ツバサ「…何が?私は何もしないわよ?ただ、ちょっと背中を押してあげるだけ……」

ツバサ「楽しみだわ……どうなるのかしらね……予想もつかない……これこそ、最高のエンターテイメントよ、自分でやっちゃうなんてつまらない……」

あんじゅ「ツバサ……」

ツバサ「最後まで付いてきてね……あんじゅ、英玲奈。きっと楽しいわよ……ふふっ…ふふふっ…」

英玲奈「………」

あんじゅ「………」

英玲奈「…あぁ……」

あんじゅ「えぇ……」














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731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/14(水) 21:03:49.74 ID:RjhCgGwR0

3日後−

神田明神−


ザワザワ…ガヤガヤ…


凛「す…すごい……こんなに沢山の不良が集まるなんて……」

花陽「水見色と焔ヶ丘の不良の、ほぼ全員が来てるからね……すごい迫力だよ……」

善子「凛!花陽!」

凛「…?」クルッ

凛「あっ…!」

花丸「久しぶりずらね」

花陽「花丸ちゃん!善子ちゃん!」
732 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/14(水) 21:04:18.09 ID:RjhCgGwR0
善子「あんた達も来てたのね」タッタッ!

花陽「うん!こんな歴史的な事、見逃せないよ!」

凛「二人とも曜先輩にやられた傷は、もういいのかにゃ?」ニヤニヤ

善子「うっ…ま…また棘のある言い方するわね……あんただって負けたんでしょ?ウチの海未先輩に」

凛「凛は最終的に勝ったにゃ」

善子「絵里先輩に助けられてでしょ?あんた個人では全く歯が立たなかったって聞いてるけど?」

凛「だとしても、2対1なのに完全に負けた善子ちゃん達よりはマシだにゃ」

善子「なっ…!あ…あんたねぇ……」
733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/14(水) 21:04:47.77 ID:RjhCgGwR0
凛「なんにゃ?武器に頼らないと何もできない善子ちゃん?」

善子「…!」ムカッ…

善子「くっくっくっ…いいの…?そんな事言って……また、いじめてやってもいいのよ?」

凛「いじめる?誰が?中学の時、凛に負けたの忘れたのかにゃ?」

善子「はい…?もしかして、あれで勝ったつもりだったの?私には、勝ち目が無くて逃げたように見えたけど?」

凛「…!」ムカッ

善子「ふっ…」ドヤァ…

凛「どうやら、立場をはっきりさせといた方がいいみたいだにゃ……」コキッ…

善子「こっちのセリフよ…」ゴソッ…

花陽「ちょ…二人とも……」アワアワ…

善子「さぁ!行くわよ!ずら丸!!まずは煙玉…

花丸「やめるず…らっ!!」ドカッ!

善子「あがっ…!?」

善子「ちょ…ちょっと!なんで私を殴るのよ!!」
734 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/14(水) 21:05:19.90 ID:RjhCgGwR0
花丸「花陽ちゃんが困ってるずら!それに、今はそんな事してる場合じゃないずら!」

善子「う…うぅ……でも、凛が先に……」

凛「なんにゃ?人のせいにするのかにゃ?」

善子「…!」ムカッ…

花陽「り…凛ちゃん…!」

凛「…?」

花陽「ダメだよ!喧嘩しちゃ!!今日が何の日か忘れちゃったの!?」

凛「かよちん……」

凛「ふふっ…心配しなくても、ちゃんと覚えてるにゃ、さっきのは久しぶりに善子ちゃん見て、からかいたくなっただけにゃ」

善子「か…からかうって……あんた…」

花丸「善子ちゃん、完全に下に見られてるずらね」

善子「えぇ…!?同学年なんだけど!?」


エンジン音 ブルルンッ!ブルンッ!!

ザワザワ…!


凛「ん…?」

善子「なんか騒がしいわね…どうかしたのかしら」
735 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/14(水) 21:06:15.98 ID:RjhCgGwR0
ヤンキー「お…おい……」ザワザワ…

ヤンキー「あぁ……こ…こいつらが……」ザワザワ…

花陽「あっ…!」

善子、花丸「げっ……」

凛「はぁ……」


梨子「え?えぇ?な…なに……?なんで、みんなこっち見るの……?」

曜「あはは…すっかり有名人になっちゃったねぇ〜」

梨子「ゆ…有名人に!?」

千歌「うーん……喜んでいいのか悲しむべきなのか……」

梨子「いや、悲しむべきでしょ!こんなの良い事なわけないじゃない!」
736 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/14(水) 21:06:54.83 ID:RjhCgGwR0
花陽「千歌せんぱーい!」ブンブン!

千歌「あっ!花陽ちゃん達だ!おーい!」ブンブン!

曜「あれ?善子ちゃんと花丸ちゃんもいるじゃん、仲良いのかな?あの4人」

梨子「どうなのかしらね……でも、とりあえず今は花陽ちゃん達の所行きましょう?ここにいると、いつ襲われるか……」

ヤンキー ジロジロ…

ヤンキー ニヤニヤ…

梨子「うぅ……」タジッ…

曜「あはは、流石に襲われはしないと思うけどね」

千歌「まあ、でも行こっか!花陽ちゃんに聞きたい事もあるし!」

梨子「そ…そうね……行きましょう」



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737 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/14(水) 21:08:32.16 ID:RjhCgGwR0
曜「久しぶりだね!善子ちゃん!花丸ちゃん!怪我は治った?」

善子「ふんっ…お陰様でね、すっかり完治したわよ、いつでも再戦待ってるわ」

曜「おぉー!いいねー!やろうやろう!」

花陽「って曜先輩!?」

曜「あはは、冗談だよ!冗談!」

凛「曜先輩のは冗談に聞こえないにゃ……」

曜「えぇ…私そんな喧嘩っ早くないよ?」

花陽「はぁ…ほんとに頼みますよ?今日は水見色と焔ヶ丘が同盟を結ぶ記念すべき日なんですから……」

曜「分かってるって!私も嬉しいんだよ?今日という日を迎えられてね!」

梨子「そうね、思ってた方法とは違ったかもしれないけど、ことりちゃんの願いが叶ったんだもの…本当に喜ばしい日だわ」
738 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/14(水) 21:09:10.96 ID:RjhCgGwR0
千歌「ところでさ、今日って結局なにすんの?こんな大人数で集まって…」

花丸「それはまるも思ってたずら、同盟を結ぶのに、なんで神田明神に焔ヶ丘と水見色の不良を集めたずら?」

花陽「………」

花陽「こ…これは……あくまで噂なんですが……」

凛「…?」

花陽「…和平の儀を…やるらしいんです……」

善子「え…!?」

花丸「わ…和平の儀を!?」

千歌「…?」

曜「…ってなに……?」

善子「あっ…そうよね……あんた達は転校してきたばっかりだから知らないわよね……」

曜「なに?有名なの?」

善子「えぇ……アキバの不良達に伝わる歴史ある儀式……それが和平の儀よ…」

千歌「ふーん、そんなのあるんだ」

花丸「いや、ほとんど伝説的なもので、実際に行われたなんて話は聞いた事ないずら……」

花陽「たぶん、絵里先輩が考えたんだと思うけど、流石だね……ここで和平の儀を持ち出すなんて…」
739 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/14(水) 21:09:58.05 ID:RjhCgGwR0
千歌「へぇ〜、そんなすごい事なんだ。凛ちゃんは知ってた?」

凛「うーん……かよちんが昔喋ってたような喋ってなかったような……」

花陽「は…話したよ!!ちゃんと聞いててよ〜!」

凛「あはは…ごめんごめん……なんだっけ、和平の儀って」

花陽「うぅ…今度はちゃんと聞いててよ?和平の儀って言うのはね…その昔、まだ戦争が終わったばかりの頃…

凛「あ、昔話は長くなりそうだから、要点だけで……」

花陽「り…凛ちゃん!!?」

梨子「花陽ちゃん…申し訳ないけど、私からも頼むわ……花陽ちゃんが喋り始めると今日終わっちゃうから……」

花陽「えぇ…!?わ…私いつもそんな喋ってますか!?」

梨子「えぇ……止まらないわ」

花陽「そ…そんな……以後気をつけます……」

凛「気をつける事なんてないにゃ!凛はかよちんの話大好きだにゃ!」

花陽「でも、凛ちゃん聞いてなかったし…」

凛「うぐっ…」

花陽「…いいよ別に……つまんない話してた私が悪いんだから……」グスッ…

凛「か…かよちん!そんな事ないよ!かよちんの話面白いよ!あの時はちょっと凛が眠かっただけで…」

花陽「そ…そう?」
740 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/14(水) 21:10:34.63 ID:RjhCgGwR0
凛「うん!かよちんの話は誰よりも面白いにゃ!」

花陽「え…えへへ…///そうかなぁ……」

凛「そうにゃ!そうにゃ!凛が言うんだから間違いないにゃ!」

花陽「そっか…///じゃ…じゃあ!気を取り直して、和平の儀の話してあげるね!」

凛「え…」

花陽「和平の儀って言うのはね、その昔…

絵里「小泉さん」ポンッ…

花陽「え…?」クルッ…

花陽「あ…!え…絵里先輩…!!」

ヤンキー「久しぶりだなぁ…お前ら」

花陽「…と三年生の先輩方…!!!」
741 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/14(水) 21:11:01.21 ID:RjhCgGwR0
絵里「ふふっ…久しぶりね、怪我は平気?」

花陽「あ、私達は結構もう平気ですけど……」

絵里「…?」

花陽「絵里先輩……腕が……」

絵里「あぁ…まあね……木刀でやられちゃったから…折れてたわ」

ヤンキー「園田のやつ、見つけたらただじゃおかねぇぜ!」

絵里「コラ!ダメでしょ?今日が何の日か忘れたの?」

ヤンキー「わ…忘れてないっすよ〜…焔ヶ丘と同盟結ぶんですよね……なんでも水見色と焔ヶ丘の対立は誤解だったとかで……」

絵里「そうよ、それも高海さん達が頑張ってくれたからなんだから、感謝しないとね?」

千歌「…!」

ヤンキー「わ…分かってますよ……」

絵里「全く……」
742 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/14(水) 21:12:10.65 ID:RjhCgGwR0
千歌「絵里先輩……」

絵里「聞いたわよ、焔ヶ丘の子達と協力して誤解を解こうとしてくれたんでしょ?」

千歌「あ、いや…私達はただ……」

絵里「謙遜する事ないわ、あなた達のやった事はすごい事よ?ありがとね」

千歌「あはは…いやぁ〜、こちらこそありがとうございます」

絵里「…それで……どう?」

千歌「…?」

絵里「探していた答えは見たかった?」コソッ…

千歌「…!」

千歌「答え……」

絵里「………」

千歌「そ…それは……」

絵里「………」

ヤンキー「絵里さーん!!」タッタッ!

絵里「…?」クルッ…

千歌「あっ…」
743 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/14(水) 21:13:36.71 ID:RjhCgGwR0
ヤンキー「お酒の方、準備できましたー!!」

千歌「え…?」

梨子「お…お酒……?」

花陽「…!!?」

絵里「そう…なら、そこの台に…

花陽「え…絵里先輩!!!」

絵里「え…?な…なに……?」

花陽「そ…そのお酒って……ま…まさか……」

絵里「あ…あぁ……ふふっ…気づいた?」

花陽「は…はい……赤酒…ですよね……?」

絵里「えぇ、詳しいのね」

善子「ははっ…本当だったのね……和平の儀…」

花丸「で…伝説通りずら……」

曜「え?えぇ?な…なに?どゆこと!?凛ちゃんの!」

凛「凛も分かんないにゃ!かよちんに聞くにゃ!」

花陽「あ…あれは、和平の儀で使う赤酒です……」

千歌「あ…赤酒……?」
744 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/14(水) 21:14:12.35 ID:RjhCgGwR0
梨子「お酒を使うの?」

善子「そうよ…和平の儀ってのはね、同盟を結ぶ高校の番長同士が同じお酒を飲む事で完了するの」

梨子「えぇ…!?未成年よ!!?」

千歌「梨子ちゃん…今はそういうのいいから…」

梨子「えぇ…!?」

花丸「それも、ただのお酒じゃないずら……あのお酒はアキバの高級な地酒ずら」

花陽「それだけじゃないです…!和平の儀は、絶対の誓いを示すために、お互いの血を混ぜて飲むんです……その赤く染まったお酒の色から、通称「赤酒」……そう呼ばれています……」

梨子「ち…血を…!?」

千歌「うげぇ……」

凛「不衛生だにゃ…」

曜「ちょっと汚いね…」

花陽「ちょ…!し…神聖な儀式ですよ!?汚いとかじゃないですって!!」

絵里「こ…小泉さんの言う通りよ……?それに、これから私が飲むんだから……」

千歌「あ、そ…そうですよね……てことは、相手は穂乃果ちゃんか……」

絵里「えぇ…まだ来てないようだけど……」
745 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/14(水) 21:14:44.61 ID:RjhCgGwR0
梨子「昨日の夜、LINEで「朝一で来る」って言ってたんですけどね……」

凛「寝坊でもしてるんじゃないかにゃ?」

善子「なっ…!ちょっと、凛!ウチのカリスマ番長の穂乃果先輩が寝坊なんてするわけないでしょ!!」

凛「にゃははは、善子ちゃんは穂乃果先輩の事知らないだけにゃ」

善子「え…?」

凛「穂乃果先輩は……


??「どわわわわわっー!!」ブロロロッ!!!

??「ちょ…ちょっと!穂乃果!?」

??「穂乃果ちゃん!ブレーキ!ブレーキ!!」


凛「噂をすれば…」
746 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/14(水) 21:15:48.22 ID:RjhCgGwR0
ヤンキー「ぎゃー!」

ヤンキー「お…おい!!止まれー!!」

ヤンキー「わー!!」

穂乃果「どっ…どいてええええっっっ!!!」ブロロロッ!!!

善子「え…!?ちょ…こ…こっち来るんだけど…!?」クルッ…!


シーン…


善子「って、みんなもう逃げてるし!!」

穂乃果「わああああああああっっっ!!!」ブロロロッ!!!

善子「…!!!」


コンッ!


善子「あ…あぅ……」

善子「……」バタンッ…!
747 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/14(水) 21:16:21.35 ID:RjhCgGwR0
穂乃果「と…止まった……」

善子「………」ブクブク…

海未「いや、ちょっと当たってるじゃないですか!!なにしてるんですか!!」

善子「………」ブクブク…

花丸「泡吹いてるずらね…」

凛「情けない……ビビって気絶したってところだにゃ」

花陽「あはは……とりあえず、怪我は無いっぽいね…」

穂乃果「よ…良かったぁ〜……犯罪者になるところだったよ…」

ことり「3人乗りなんてやるから…」

穂乃果「いやぁ〜…でも、そうでもしないと遅れちゃうところだったし…」

海未「穂乃果が寝坊するからじゃないですか!全く…昨日あれほど言ったのに……!」

穂乃果「ごめんごめん……」
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