【安価】クリエンテスとパトローヌス

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214 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/27(火) 20:27:03.96 ID:UOOS4tlM0

@―「最近妙に生々しい夢を見るんです」 ラ「正夢にならなければ良いな」


「……」

「夢の世界は【現実と不思議な関係】にある」

「何を根拠に言うとるんや」

「お前は【人生の岐路】に立たされているのかもしれないな」

「無視かいな」

「人生の、帰路……?」

「ああ」

「【夢に出てくる物(者)がお前の助けになる】だろう」

「本当ですか?」

「信じるか信じないかはお前次第だ」

「胡散臭過ぎるやろ」

「………」


内容はともかく、彼は真面目に答えてくれているようだ。

こういった意見を持つ人間は少ないので貴重とも言える。

215 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/27(火) 20:54:33.70 ID:UOOS4tlM0


「急な悪天候は天気(転機)の変わり目とも言う。十分に注意しろ」

「驚いた。アンタも洒落言うんやな」

「気を付けます」

「それで良い」

「反応無くて悲しいなぁ」

「気になる事があれば今のうちに言っておけ」

「はい」

「何だ」

「洗濯物を干していたんですが、私の下着だけ何処かへ消えてました」

「……ちゃんと管理しておけ。他は?」

「ちょいとええか?」

「………」チラッ

「馬を拝借してたんやけど、朝見たら真っ二つに両断されとった」

「馬にお前の痕跡が残っていたからだろう。気を付けろ」


領地で問題は起きていないと言ったな。あれは嘘だ。

どうやら見えない所でそこそこの問題が起きていたらしい。


……君は続けてこの場に何を提供する?


―【選択表】――――――――――――――――――――――――――――――

@―「5週間後に市場が開催されるらしいんですが、ご存知でしょうか?」

A―「疲れが取れなくて――」 ラ「それを俺に言う必要性があるのか?」

B―「視線を感じて眠れないんです」 ラ「……隣に居る奴に聞いたらどうだ」

C―「輝いて見えるぞ」 ティ「誰がですか?」 ラ「お前の事だ」

D―自由記述

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
↓2〜3 選択肢 (2D10で低い方採用。偶数ゾロならそっちを優先)
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/27(火) 20:58:05.61 ID:YLt+or5xO
4
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/27(火) 21:00:24.03 ID:pQV0Tp/eO
1かなー。4はルチアフラグ立てるのに必要そうだけど、もう一回ぐらいは余裕ありそう。
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/27(火) 22:19:05.31 ID:pQV0Tp/eO
上げとく。安価は下で。
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/27(火) 22:36:00.66 ID:bXWl4LZ1O
@
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/27(火) 22:38:31.29 ID:pQV0Tp/eO
>>219
ナイス。何かあるかな?
221 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/29(木) 14:45:53.04 ID:bqe538t10

@―「5週間後に市場が開催されるらしいんですが、ご存知でしょうか?」


「無論だ。それは俺が関与している」

「えっ」

「前提として、俺達が生き残っていなければならない訳だが……」

「どういうことです?」

「火事場泥棒さ」

「爺さんの貯め込んだ財産を売り捌こうって魂胆か?」

「その通り」

「なるほど。そういう事でしたか」

「お前の領地にある”アレ”は便利だったぞ」

「目安箱の事ですね」

「それだ」


図らずも彼にとって都合の良い連絡手段になっていたようだ。

目安箱を作ろうと考えた誰か(自分)に感謝しなければ。
222 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/29(木) 14:59:33.14 ID:bqe538t10


「しかしまあ、盗品売り捌こうなんて考えよう思いつくわ」

「ックク……だろう?」

「別に褒めてる訳じゃあらへんで。発想が馬鹿のそれや」

「そうか」

「そうか……って、もうちょっとなんかこう……ないん?」

「無い」

「…………えぇ」


バッサリと切り捨てられている。

ウルリッヒの何が彼をここまでこうさせるのか。


……全くもって考えが及ばない。
223 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/29(木) 15:08:39.35 ID:bqe538t10


闇市が彼によって開催されると解った。

それはつまり、彼が今回の戦いで負ける気が無いという事になる。

勝算はあるのだろうか。


……いや、勝算は自分達で作らなければ。


いつまでも他人任せにしていては不味い。

どうにかしなければ、立場が危ういのはこちらなのだから。

224 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/29(木) 15:39:26.84 ID:bqe538t10


「まだ、何かあるか」

「俺は幾らでもあるで」

「あるなら聞こう」

「俺あるで?」

「さぁ。なんでも言え」

「ガン無視すんの止めてくれよぉ……」


……君は最後に、この場へ何を提供する?


―【選択表】――――――――――――――――――――――――――――――

@―「ラール・プリースクス(Lar Priscus) 。……人の上に立つ者とはなんだろうな」

A―「疲れが取れなくて――」 ラ「それを俺に言う必要性があるのか?」

B―「視線を感じて眠れないんです」 ラ「……隣に居る奴に聞いたらどうだ」

C―「輝いて見えるぞ」 ティ「誰がですか?」 ラ「お前の事だ」

D―「ありません」※終了

E―自由記述

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
↓1〜2 選択肢 (2D10で高い方採用)
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/29(木) 15:59:27.18 ID:nrNANxvhO
1にしたいけど4。ルチア死亡フラグ回避のため、そろそろティオ君に恋心を自覚させよう。
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/29(木) 18:05:52.94 ID:aeJeNsKwO
1
227 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/29(木) 21:14:52.57 ID:bqe538t10

@―「ラール・プリースクス(Lar Priscus) 。……人の上に立つ者とはなんだろうな」


「悩み事ですか?」

「……似たようなものだ」

「旦那、その言葉の意味は?」

「ラールは『君主、主人』を表し――」

「プリースクスは『質素や古く尊い』を意味します」

「お前にゃ聞いてない」

「俺は他人の機微に疎いらしい。つまりはそういう事だ」

「つまりもなにもどういう事や……」

「………」 (彼も村長という立場で苦労してるのかもしれない)


君は自分と彼の立場を重ね、悩みの元が何かを考えた。


……解らない。てんで解らなかった。

知っている部分なんて全くないのだから当然とも言える。

228 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/29(木) 21:22:52.01 ID:bqe538t10


「さて、そろそろお帰り願おうか」

「そうですね。長々と失礼しました」

「次は【2週間後】だ。それが【終れば作戦を実行】する」

「……長いようで短いですね」

「【我々からすれば長い】。だが終ってみれば一瞬だ」

「そうでしょうか」

「くだらない事を言った。忘れてくれ」

「…?」


君は違和感を覚えた。

外部からの働きかけというか、神の見えざる力というか――

彼の言葉にそういった物を感じ取ったからだ。


……いったいどういう事だろう。

この感覚はルチアやドミニクからも感じたものだが……。

229 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/29(木) 21:30:26.53 ID:bqe538t10


「今日は見送らないんですね」

「見送って欲しいのか?」

「そういう訳じゃないんですけど……」

「なら良いだろう。迷子になる年でもないのだから」

「………」 (言えない……あるなんて言えない!)

「フフッ……ッ」

「どうした?」

「いえ」 (後で覚えてろよルチア……)


笑いをこらえているルチアを睨み、君は村長へ別れの挨拶をした。

領地へと帰る道中で、ウルリッヒがなにやらいじけていたのは気のせいか。

230 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/29(木) 21:37:52.09 ID:bqe538t10


【中間報告】


「ご報告致します!」

「ディアナか。よろしく頼む」

「はい♪」

「今週は特に何もございません!」

「………」

「異状が無いって素晴らしいですね!」

「……本当にそれだけか?」

「以上です!」

「…………ありがとう、下がってくれ」

「はい! 失礼します!」


ディアナは満面の笑みで書斎から出て行った。

彼女の心が平穏そうで何よりだ。


……もしかして何も無いのは今週が初めてか?

231 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/29(木) 21:40:59.26 ID:bqe538t10


【自由行動】


君は余暇を利用して何かしらの行動を起せる。

領地を散策したり、変わった催し事なんかも出来るだろう。

生きる為に動き続けるのは悪くない事だが、時には休むべきだ。


……今週は何処でどう過ごす?


下1〜3 自由記述 〔2D10で低いのと高いの採用。同値なら先に書いたの〕

 ※主人公以外の行動指定もやろうと思えば出来ます。
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/29(木) 21:48:17.36 ID:AEQhv1WJO
ノーヒントかー。とりあえず、ルチアに夢の話はする。
多分あれはルチアが死んだ場合の夢で、正夢になるかもしれないと聞いて怖くなった、と。

ルチア→ティオ君は明確だし逆レもしたけど、ティオ君→ルチアは明確じゃないし、現状ただやられただけだからねえ。
フラグをちゃんと立てて、ヒロイン化への道筋を明確にしよう。
233 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/30(金) 18:36:52.03 ID:XTs+yvnm0

―【現在の状況まとめ】――――――――――――――――――――――――――

・豊穣神マイアの月 3週 (19/28)

・21ターンに北東の村と情報共有を行う (週の初めに入るイベント)

・領地の中心に「目安箱」を設置 (週初めと中間報告で妙なイベントが入ります)

・ウルリッヒは臨時収入を得て馬を失った (週初めと自由行動で選べる)

・ディアナに頼むと「奉仕」してもらえる (自由行動で選べるイベント)

・ルチアの服が何処かに消えた (自由行動で選べる)


・ウェスタの月が半分過ぎるまで(22ターン)に戦の準備を整える

・東と南で陣地構築中。3名と関わる事で介入可能

・銀貨8枚をアエミリウスに支払う (陣地構築が済んでから入るイベント)

・平和だヤッホー


・領地東で黒い液体(石油)を貯留中 (石油を何かしらに使えます)

・東の櫓は南よりも景色が綺麗なので気分転換になる (やる気が回復します)

・南方にメッサーラ家の領地がある (訪問出来ます)

・↑のおおよそ反対側にアエミリウス家の領地がある (訪問出来ます)

・君が休んでいる時は皆も領地の何処かで過ごしている

――――――――――――――――――――――――――――――――――――


レス付かないのでメタ情報を少しだけ開示

ついでにこのレスでメッサーラの私兵の数 (2D10の結果で増減)


↓1〜2 自由記述 〔2D10で低いの採用。同値なら先に書いた方を採用〕
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/30(金) 18:44:26.21 ID:Ln8Yc9zUO
陣地の様子でも見に行くか
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/30(金) 19:26:54.88 ID:J3VbQ+jAO
ドミニクと女の様子について話すかな。

13ってことは一般的には悪くないはずだが、どうなんすかね。
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/30(金) 19:28:49.61 ID:J3VbQ+jAO
偶数ゾロだが不発なのかなこれ。
女が完全にドミニクになついてたら受けるけど。
237 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/30(金) 20:20:25.64 ID:XTs+yvnm0


〜豊かな農地〜


君は進捗状況を確認する為、1人で領地東へとやって来た。

現場に居る人間は齷齪と働いている。

遠くで眺めていると、君に気付いたモルドーが手を振った。


「おうおう! どうした領主様?」

「どうも。作業の方はどうですか?」

「忙しいがまあ問題はねぇってトコか」

「それは何よりです」

「この調子でいきゃ、後【3週あれば出来る】ぜ」

「【どのくらいの物が出来そうですか?】」

「俺はあんまり見当が付かないんだが――」

「人が居て防衛だけだったら、【2倍位の相手は出来る】んじゃねぇか」

「相手の練度にもよりそうですね……」

「まぁその辺は、【詳しい奴が領主様には居る】んだろ?」

「………」 (ウルリッヒかエルキナあたりだろうか……)

「ええ」

238 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/30(金) 20:34:54.68 ID:XTs+yvnm0


「そういや」

「?」

「作業やってる奴の1人が妙な事言ってたな」

「どんな内容ですか」

「なんか……よく解んねぇんだけどよ」


『この陣地を攻略しようとした場合、【1/3の確率で人が傷付き】――』

『もう【1/3で防御に成功】する。残りの【1/3で相手方を負傷】させられる』

『配備に付く者が疲弊した場合、結果が悪くなる可能性が……』

『補強出来なければ【2度の防衛が限度】と言えるだろう』

『どうすれば……』ブツブツ


「なーんて独り言を」

「それは何と言うか……」

「正直、医者にかかった方が良いんじゃねえかと思ったぜ」

「その方は今どこに?」

「さぁな。気付いたら居なくなっちまってた」

「……そうですか」


その人間の所在よりも陣地の事が気になった。

……補強すべき所とはなんだ?

239 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/30(金) 21:02:30.32 ID:XTs+yvnm0

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
/領地全域/

【被害状況】 □□□□□


/東の陣地/

【被害状況】 □□

【配置上限】 □□□


/南の陣地/

【被害状況】 □□□

【配置上限】 □□


/補足事項/

被害状況;■で全部を塗り潰されると壊滅
配置上限:□の数以上の人材配備は不可
――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「……↑は何ですか?」

「居なくなった奴が書き残していったモンだ」

「どういう事でしょう」

「さぁな」

「………」 (陣地の性能か何かを書こうとしたのか……?)

「おっと、今日はどうする?」

「ええと」

「作業について何か言いに来たんじゃねぇのか?」



モルドーは君に問いかけている。

君が陣地構築に意見をだすなら、今ここで彼に言っておこう。


……どんな要望を出す?


―【選択表】――――――――――――――――――――――――――――――

@―「いえ、特にありません。引き続きよろしくお願いします」※終了

A―配備人数を減らす代わりに陣地の質を上げる (東、南のどっちか)
B―陣地の質を下げる代わりに配備人数を減らす (東、南のどっちか)
C―作業している人員を何処かへ集中させる (東、南で4つのうちどれか)

D―自由記述

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
↓1〜3 選択肢 (2D10で真ん中の値を採用)
240 :一部修正 安価範囲なら↓  ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/30(金) 21:04:05.00 ID:XTs+yvnm0
B―陣地の質を下げる代わりに配備人数を減らす (東、南のどっちか)

B―陣地の質を下げる代わりに配備人数を”増やす” (東、南のどっちか)
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/31(土) 21:15:45.50 ID:zggJckSqO
2南
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 10:00:42.73 ID:nHhgz5tPO
これヒントあった方がよくない?
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/04(水) 11:24:23.23 ID:dKNbuMFtO
C南
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/04(水) 16:14:48.37 ID:9COWUUImO
2
245 :長めに更新  ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/04/06(金) 22:38:13.23 ID:4/36Q+Lq0

A―配備人数を減らす代わりに陣地の質を上げる


「……南の陣地について」

「おう」

「最小限の人員で最大限の効果が得られるようにして頂けますか」

「中々に無茶を言ってくれるじゃねぇか」

「すみません」

「おうおう、頭は下げなくても良いぜ」

「出来ますか?」

「もちろんだ。きっちりこなしてみせらぁ」

「ありがとうございます」


モルドーは君の要望を受け入れた。

これで南はより堅牢になるだろう。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――
/領地全域/

【被害状況】 □□□□□□


/東の陣地/

【被害状況】 □□

【配置上限】 □□□


/南の陣地/

【被害状況】 □□□□

【配置上限】 □


/補足事項/

被害状況;■で全部を塗り潰されると壊滅
配置上限:□の数以上の人材配備は不可
――――――――――――――――――――――――――――――――――――


……?

さっき見た内容が僅かに変化している。僕の見間違えだろうか?
246 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/04/06(金) 22:46:37.25 ID:4/36Q+Lq0


〜屋敷〜


「あいつは何処だ」キョロキョロ

「……おや? 領主様。どうかされましたか」

「ルチアを探してるんだ。知らないか」

「ああ、ルチアでしたらあの部屋に」スッ

「部屋で何を?」

「女性陣とお話しを……とだけ」

「?」


ドミニクはそれ以上何も答えようとしなかった。

僕はそれを追求せず、彼が指差した部屋へと向かう。
247 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/04/06(金) 22:59:46.18 ID:4/36Q+Lq0


「〜〜〜ッ〜〜!」

「………」 (言い争っているような声だ。何を言ってるんだろう?)


――
―――――


「つまり――」

「私は領主様の妻となる訳であってー」ツカツカ

「……」

「隙間に入ろうとした貴女とはそも立場が違うんです。お解りですか?」クィッ

「……だから自分は何をしても良いって言うんですか」

「領主様の物は私の物でもある訳です。当然じゃありませんか」ノシッ

「酷いです……あんまりですよ」


―――――
――


「!?」

「やべぇよやべぇよ……」


思った以上に不味い光景だった。

ルチアが四つん這いになったディアナに腰かけているではないか。
248 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/04/06(金) 23:24:53.15 ID:4/36Q+Lq0


「な、なんと言いながら入るべきか――」

「〜〜あっ!」スパーン

「………」

「……」ススス


――
――――


「実に叩き甲斐のある尻ですね」

「やっ、止め……」

「止めません」パシーン

「ひんっ!」

「んー悲鳴が心地いい」

「た、助けて下さいぃ〜」

「貴女も存外良い趣味してますのね」

「でしょう?」

「……皮肉ですわよ」

「なーにか仰いましたか?」

「いえ、なにも」

「ふふっ……エルキナ”様”もご一緒にどうですか?」

「私は遠慮しておきますわ」

「そうですか。残念です」 (´・ω・`)

「……畜生」ボソッ


――――
――


「女性陣って言ってたから、そりゃ居るよね……」

「………」

「どうしよ」


部屋の中を覗き込むとディアナがスパンキングを行っていた。

エルキナは少々引いた顔でそれを見ている。

249 :行っていた→されていた  ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/04/06(金) 23:34:47.68 ID:4/36Q+Lq0


ディアナの顔は羞恥で赤く染まり、目に涙を浮かべ懇願していた。

露出した尻もほんのりと赤みを帯びて、えr……痛ましさがあった。

ルチアがそれを恍惚とした表情で眺めていたのは何故だろう。

エルキナはある種、諦めたような顔を浮かべていた。

彼女達は何故この場所でこのような事をやっているのか……。


……僕は部屋にどうやって入ろう?


―【選択表】――――――――――――――――――――――――――――――

@―ノックをして入る
A―いきなり開ける
B―ゆっくり開ける
C―立ち去る

D―自由記述

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
↓2 選択肢
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/06(金) 23:36:26.82 ID:aDT8JfRaO
1
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/06(金) 23:43:29.20 ID:rjR1LrzcO
これ、どうすりゃいいんだ?
まあ偶数ゾロ目イベだし悪いイベントじゃなさそうだけど。

3で。多分3か4pっぽいな。
ディアナは、そういう趣味なんだろうか?多分プレイだよね。
252 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/04/07(土) 00:11:54.33 ID:N85TKz6z0

B―ゆっくり開ける


君は右手を捻り扉をゆっくりと開けた。

その瞬間、中の喧騒は静まり返る。


――ギギッギィー。


「や、やあ」

「領主様。どうかされましたか?」

「あー、その……ルチアに話があって」

「……」チラッ

「!」ピクッ

「私は構いませんわ」

「……後で向かいますので、領主様は書斎でお待ち頂けますか?」

「う、む。解った」


ディアナは床に手を突いて顔を伏せている。

よく見ると彼女の耳は真っ赤だった。

臀部こそ露出していないものの、何かをされていたのは明白だ。


君は部屋から立ち去り、自分の書斎へと向かった。


――
――――――
253 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/04/07(土) 00:39:52.95 ID:N85TKz6z0


「――領主様。入ります」

「来たか」

「大変お待たせ致しました」

「随分長かったようだが、何をやっていたんだ?」

「犬に躾をしておりました」

「そ、そうか」

「領主様はどういったご用件で?」

「えーっと……」

「大した事では無いのでしたら、帰らせて頂きますが」

「待て待て、今言うから」

「あぁ……もしかして、催したから抜いて欲しいんですか?」ツカツカ

「違ーう!」

「失礼します」モゾモゾ

「うほぉっ!?」

「幾ら否定しようと身体は正直ですね」スコスコ

「……離れてくれ」

「止めて良いんですか?」ゴシゴシ

「今は……クッ…話がしたい……から」

「解りました。止めましょう」パッ

「やれやれ、生きた心地がしないな……」

「夢見心地だったと?」

「……その通りだよ」


ルチアは手をスンスンと嗅いで見せ付けるように舐めている。

呼び出した彼女にどんな話をしようか。



―【選択表】――――――――――――――――――――――――――――――

@―「ディアナの事なんだが――」 ル「もっと従順になるまで躾けましょうか?」

A―「エルキナは何故あの場に?」 ル「観k……相談相手として私が呼びました」

B―「最近さ、夢を見るんだ」 ル「何を急に。いつも見ているではありませんか」

C―「ルチアに体よく扱われてる気がする」 ル「気のせいでございましょう」

D―「気持ち良かったですか?」 ティ「……うん」 ル「後で沢山しましょうねー」

E―自由記述

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
↓1〜2 選択肢 (2D10で高い方採用)
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/07(土) 00:46:40.08 ID:Moqk3EzmO
3
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/07(土) 01:25:03.73 ID:zbZ61TrKO
3
256 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/04/07(土) 01:50:55.16 ID:N85TKz6z0

B―「最近さ、夢を見るんだ」 ル「何を急に。いつも見ているではありませんか」


「それがちょっと不吉な内容で」

「?」

「r……誰かが居なくなる夢なんだ」

「なるほど。それで怖くて眠れないから一緒に寝てくれと」

「違……いや、違わないか。怖くなったのは事実だし」

「夢は夢でございます。何を恐れる必要が――」

「ルチアは、僕が誰かに殺されたらどうする?」

「息の根を止めに行きます。地の果てであろうと」

「喜んで良いのかな」

「泣いても良いですよ」

「それは流石に……」

「私の思いが嬉しくないんですか?」

「重すぎるのはちょっと」

「領主様の癖に生意気です」

「従者だろう? ルチアは」

「……まぁ、そうですね」


会話の途中、ルチアの表情は小さく変化し続けていた。

『殺されたら』という言葉には少ない笑みを消して

『重すぎるのは』という言葉には口を尖らせて

彼女の微細な変化に気付けるのはとても愉快な事だった。

257 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/04/07(土) 02:05:13.14 ID:N85TKz6z0


「領主様」

「うん?」

「夢で私が死んだのですか?」

「……うん」

「領主様はその夢でどう動きましたか?」

「半狂乱で仇討ちに向かおうとしてた」

「まぁ」

「ドミニクに止められて、それでも押し通った」

「ふふっ」

「……何が可笑しい?」

「私の事をそれだけ思ってくれていたのだと解って」

「そうだよ。ずっと、【ずぅっと思ってた】からね……」

「あの頃ですか」



――
――――――
――――――――――――――――――――――――
258 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/04/07(土) 02:17:52.98 ID:N85TKz6z0


僕は庭に咲く鮮やかな花で冠を作る。

1つ、2つ、3つと沢山作って隣に居る女の子にあげた。


その子は商人の娘で、領地に来るとよく一緒に遊んでいた。

お父さん曰く、『商談中は暇だろうからお前が相手していなさい』。

偶に意地悪もしてくるけど、優しくて綺麗な子。

そんな事を考えてぼーっと見ていると彼女が抱き着いて来る。


「考え事の顔ー!」ガバッ

「わわっ!」ドサッ

「ねぇねぇ、ティオニクスー」スリスリ

「なぁに?」

「将来は君のお嫁さんにしてね!」

「僕なんかで良いの?」

「君じゃなきゃイヤ!」

「……!」ドキッ



―――――――――――――――――――――――――
――――――
――
259 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/04/07(土) 02:39:21.38 ID:N85TKz6z0


「ふふっ……よく覚えておいでで」

「忘れようもないさ」

「大事にしてくれますか?」

「………」

「一生大事にする」

「嘘だったら許しませんから」

「はは、怖いなぁ」

「他の女に靡いたら許しませんからね?」

「は、はははっ、怖いなぁ……」ガタガタ

「私を妻に迎えるならそれ位は覚悟して頂かないと」

「肝に銘じるよ」

「その切り替えの早さ。そういう所が好きですよ」

「……ッ!」

「どうしました? 顔を背けて」ツカツカ

「いや、ルチアの態度が珍しく素直だからその……」

「こういうのはお嫌いですか?」ジィーッ

「ううん。そっちの方が……断然良い」

「………」

「大好きですよ。ティオニクス」スッ

「……僕もだ。ルチア」チュッ


その日の夜、僕達は夫婦の契りを改めて結んだ。

激しく乱れる彼女に負けじと、僕は腰を振るい続ける。

彼女が満足するまでずっと……。


↓1〜 ダイスロール   〔極端な値が出るまで〕
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/07(土) 02:41:38.40 ID:zbZ61TrKO
さて、どうですかな?
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/07(土) 02:53:54.79 ID:sEaohA05O
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/07(土) 02:58:08.02 ID:phdFtM1tO
うーんこのデジャヴュ
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/07(土) 03:04:13.80 ID:sEaohA05O
この時間だと人いなさそうだねえ。
極端な値出すの大変そう。
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/07(土) 03:08:24.39 ID:sEaohA05O
そもそも極端な値ってどこからなのか。
02〜04と18〜20はほとんど出ないけど。
265 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/04/07(土) 03:16:57.61 ID:N85TKz6z0
>>264
ゾロ目と02〜03、19〜20

自分も参加
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/07(土) 03:18:14.69 ID:sEaohA05O
>>265
了解。ゾロ目はともかく、上下は出なさそうね。
267 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/04/07(土) 03:21:35.54 ID:N85TKz6z0
>>260から数えて10レスまでに極端な値が出なければ
ルチアはティオニクスとの行為に物足りなさを感じたという事にします

ついでにもう一度参加
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/07(土) 05:24:45.45 ID:G/sr/3eY0
ほい
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/07(土) 08:01:04.04 ID:BGSvL/TbO
てい
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/07(土) 08:49:05.86 ID:VvAQ7QIMO
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/07(土) 11:12:51.56 ID:vVpg1zTKO
これ物足りないとなったらどうなるんだろうなー。

しかし、ティオ君なんやかんやで好きだったのね。幼馴染み設定だったのか。
その後没落→娼館→従者になって戻ってくる辺り、ルチアもなかなかハードモードだなー。
272 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/04/08(日) 00:21:03.89 ID:vrCHcnKA0


ベッドに腰かけた2人は愛を囁く。

言葉は途切れ途切れでも悪い空気にはならない。

相手を思いやる気持ちがそこにはあった。


「ルチアは服の上から触られるのが好きなのか?」

「や……耳元、くすぐったい……」

「ココはこんなに主張してるのになぁ」モミモミ

「ティオニクスだって……そうじゃないですか」サワサワ

「ルチアが魅力的だからいけないんだぞ」

「厭らしい触り方。でも嫌いじゃないです」

「んむ……はぁ……んくっ」


舌を差し込み、舐るように絡ませる。

唇の柔い感触が、もっと味わいたいと君の欲求を募らせた。


「「………ぷはっ」」


互いの口を糸が繋ぐ。


そこから先は言葉が要らなかった。

腰をくねらせ、嬌声をあげ、本能を刺激する。

彼女は君を受け入れ、君は彼女を求めた。

273 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/04/08(日) 00:38:07.58 ID:vrCHcnKA0


「ふっ、ふっ」

「んん〜っ!」 (ティオニクスっ……もっと、もっと……!)



「ふぅっ、はぁっ」

「あっ……そこっ」 (ちょっとしんどそう……大丈夫でしょうか……?)



「ぜぇ、はぁ」

「…っ……ゃん」 (勢いが無くなって来た……)



「も、ムリ……」

「えっ」

「寝させ……て」

「………」

「zzzzZ、zzzzZ」

「もう……おしまい?」



一言で表すなら不完全燃焼。

私が満足する前にティオニクスはバテてしまったようです。


……だらしない。

これなら私を買った男達の方がよっぽど……いえ、止めておきましょう。


ふふっ……でも、寝顔は可愛いですね。

だらしない息子にお仕置きをしてから私も寝ましょうか。
274 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/04/08(日) 00:41:30.15 ID:vrCHcnKA0

―【現在値】――――――――――――――

【地方領主 ティオニクス】 男

―29/41 闘力 〔41→29〕
―05/10 GP
―19/29 TP↑ 〔27→29〕
―40/100 ?↓ 〔50→30〕

【男女の営み】 (闘力、TP50%減少)
【自然回復】 (闘力、TP20%回復)
――――――――――――――――――――

【ティオニクスの従者 ルチア】 女

―36/45 闘力 〔45→36〕
―04/10 GP
―32/41 TP↑ 〔40→41〕

【男女の営み】 (闘力、TP20%減少)
――――――――――――――――――――

【影薄き従者 ドミニク】 男

―46/46 闘力
―04/10 GP
―38/38 TP
――――――――――――――――――――

【銀嶺の従者 ディアナ】 女

―41/41 闘力
―05/10 GP
―34/34 TP
――――――――――――――――――――


幾度となく出して疲れを感じた僕は、ルチアより先に寝てしまった。

目を瞑る前に見たルチアの顔が『もう終りなんですか?』と言いたげだったのが……。


↓1〜2 ダイスロール (2D10で『00』か『20』か『ゾロ目』ならご懐妊)
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/08(日) 00:44:04.31 ID:H9UByNqsO
00はなくない?02かな。
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/08(日) 00:48:06.45 ID:pxK/4FHSO
277 :一部修正 ?=40、00=02  ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/04/08(日) 01:13:27.73 ID:vrCHcnKA0


【豊穣神マイアの月 4週】 (20/28)


「入ります」

「ハァ、ハァ……ルチア」ダキッ

「領主様。どうかしましたか?」

「ちょっと頼めないかな」

「駄目です。公私の区別は付けて下さい」

「……はい」

「よろしい。では報告に入らせて頂きましょう」

「領地【東と南では陣地を構築中】で、ウェスタの月には【完成】」

「領主様から【意見】があれば、【お三方】にどうぞ」

「うん。他に重要な事は?」

「メッサーラ候から書状が届いております」

「いっ!?」

「内容ですが――」

「『近頃は軍備か何かを整えておるようじゃの?』」

「『事業が完成した暁には、儂を領地に招待してくれんだろうか』」

「『親愛なるティオニクスへ。メッサーラ』」

「もしかして……バレた?」

「さぁ? どうなんでしょうね」

「ああー! どうするべきなんだ!?」

「無難に返しておけばよろしいかと」

「頼んだ!」

「ご自分で書くなら、文面は私が考えても構いません」

「う、解った……」

278 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/04/08(日) 01:20:46.69 ID:vrCHcnKA0

―【現在の状況まとめ】――――――――――――――――――――――――――

・豊穣神マイアの月 4週 (20/28)


・21ターンに北東の村と情報共有を行う (週初めに入るイベント)

・領地の中心に「目安箱」を設置 (週初めと中間報告で妙なイベントが入ります)

・ウルリッヒは臨時収入を得て馬を失った (週初めと自由行動で選べる)


・ディアナに頼むと「奉仕」してもらえる (自由行動で選べるイベント)

・ルチアの服が何処かに消えた (自由行動で選べる)

・ルチアと結ばれた (定期的に?が回復します)


・ウェスタの月が半分過ぎるまで(22ターン)に戦の準備を整える

・東と南で陣地構築中。3名と関わる事で介入可能

・銀貨8枚をアエミリウスに支払う (陣地構築が済んでから入るイベント)


・領地東で黒い液体(石油)を貯留中 (石油を何かしらに使えます)

・東の櫓は南よりも景色が綺麗なので気分転換になる (やる気が回復します)


・南方にメッサーラ家の領地がある (訪問出来ます)

・↑のおおよそ反対側にアエミリウス家の領地がある (訪問出来ます)

・君が休んでいる時は皆も領地の何処かで過ごしている


――――――――――――――――――――――――――――――――――――
/領地特徴/

北―森の一帯
西―大きな川+
東―豊かな農地++ 【?】
南―荒地+++ 【?】
南東―農地


/建造物等/

北―巣穴
西―堤防
東―柵(木)、油田、景色が良い櫓
南―柵(木)、旗(太陽)、屋敷寄りに櫓

北東―牧歌的な村
南東―灰を被った地面


・水源が豊富
・領民は読み書きが出来る教養を持つ
・東南からは攻め易い
・村(北東)の住人と協力関係


【?】 陣地構築中 〔22ターン前後に完成〕
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
279 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/04/08(日) 01:28:44.06 ID:vrCHcnKA0


民衆は愚かな者に厳しい。

年老いた老人になって身を退こうと、誰かが覚えている筈だ。

その時、石を投げられないように今を立ち回るべきだろう。


……第20ターンの行動を聞こう。君は何をする?


―【選択肢】―――――――――――――――――――

@―領地の開墾、改善
A―人材発掘
B―自己学習
C―誰かに相談する※
D―近隣の領主、村長に助けを求める※
E―自由記述
F―人材派遣

※―今まで出て来た人物の名前を併記する事
――――――――――――――――――――――――
下1〜2 選択肢
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/08(日) 01:36:48.17 ID:pxK/4FHSO
1
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/08(日) 07:24:56.39 ID:H9UByNqsO
差し当たり気になるのはウルリッヒと合法ロリビッチかな。内通者も気になるけど。

せっかくなのでウルリッヒにヒアリング。やった人間に心当たりはないかとか。多分放置でウルリッヒ殺害イベントだろうし。
282 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/04/08(日) 23:53:31.88 ID:Bu3e737+0

@―領地の開墾、改善


書斎で椅子に腰掛ける君は深い溜息を吐く。

領地は安定している。不満は特に無い。やる気もそこそこ。

しかし、領地の問題点はある筈だ。まだまだ気が抜けない。


――カツッ、カツッ、カツッ。


耳を澄ませると、足音が徐々に大きくなっている事が解った。

君は考える事を一旦止め、扉が開くのを静かに待つ。


―――コン、コンコンコン。ガチャッ。


「領主様、お呼びでしょうか」

「ああ」

「私奴を書斎に呼んだ理由は一体……」

「食料について聞きたい。南東はどれ程の規模で生産している?」

「まだほんの小さなモノでございます。屋敷の庭2つ分といった所でしょうか」

「東はどうだ?」

「すくすくと成長しておりますよ」

「直接見た感想か」

「はい。【災害でも起きなければ】領民が飢える事は万に一つもありません」

「……災害」


目を伏せて想起する。

嵐、雨、噴火、領民が恐慌をきたして逃げ惑う姿。

自分は領主としてどう動いているかを……。

283 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/04/09(月) 00:53:35.54 ID:apYJYAqv0


「ご安心下さい領主様。この領地で災害と呼べるものは――」

「大雨による【川の氾濫】」

「……はい。その通りでございます」

「父さんが亡くなった日がそうだったから、よく覚えてるよ」

「申し訳ありません。力が及ばず……」

「ドミニクの所為じゃない。謝らなくてもいいさ」

「はっ」


ドミニクは只々頭を下げる。

場に漂う沈黙の重さが、彼の無念を表しているようにも感じられた。



「昔は南一面に穂が実っていた」

「そのような時も……ございましたね」

「作物は全て流され、今は荒れた土地があるだけ」

「………」

「父さんの苦労も水の泡だ」

「領主様……」


過去と今。

過去に居た者の代わりに、別の誰かがそこに居る。

君は君の父と同じ選択を選んでも良いし、選ばなくても良い。


……君は領地のどこで何をする?


―【選択肢】―――――――――――――――――――

@―貯蔵庫を建てる
A―遮蔽物を作る
B―穴を掘る
C―川の水を引く
D―目印を立てる
E―自由安価

――――――――――――――――――――――――
下2 選択肢 【東西南北のどれかも指定】
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/09(月) 01:09:55.30 ID:B1RCpZ5wO
kskst
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/14(土) 16:08:06.25 ID:6t6qqTK4O
4南
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/02(水) 01:05:49.91 ID:XVkCREyDO
更新止まっちゃったけど大丈夫かな?
287 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/05/14(月) 17:17:36.24 ID:v9tPe9nN0
今日か明日の夕方ぐらいから再開
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/14(月) 17:49:01.46 ID:nb6AYTKnO
>>287
乙です。お待ちしてました。
289 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/05/15(火) 17:55:03.22 ID:X3/Damlv0

【前回までのあらすじ】


懐かしい記憶。

想いを伝えあった領主と従者。


脳裏に過る父の言葉と川の氾濫。

自分の代わりは幾らでも居る。

領地の南に水を引こう。

290 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/05/15(火) 17:59:16.76 ID:X3/Damlv0


C―川の水を引く


「ドミニク。南方に向けて川の水を引け」

「はっ」

「作業途中の陣地と組み合わせて活用したい。出来るだけ川幅を取ってくれ」

「……期限は」

「2週間だ」

「かしこまりました」


――ガチャッ、ギィーッ。


「………」

「必ず領地を守って見せる」

「同じ轍は……二度も踏まない」


君は心に刻むよう静かに呟いた。

291 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/05/15(火) 18:29:23.12 ID:X3/Damlv0


【中間報告】


「始めてくれ」

「はい。まず南方での作業ですが――」

「このまま作業が滞りなく進めば、陣地と同時に完成するでしょう」

「ふむ」

「上手くいけば橋頭保の役割を任せる事が出来るかもしれません」

「そうか……」

「なにぶん期間が短いですから、あまり期待はしないで下さい」

「解った」

「報告は以上です」

「よし、下がってくれ」

「あの……領主様」

「なんだ?」

「後でその……」

「仕事を全力で片付けよう」

「……嬉しいです」


女従者は頬を薄い朱に染め、顔を背けつつ部屋を退出した。

以前の彼女を考えると、今の姿は中々新鮮だと思った、

292 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/05/15(火) 18:35:53.30 ID:X3/Damlv0


【自由行動】


生きていた事実は誰かと関わる事によって強く残す事が出来る。

君は領地を散策したり、過去の記憶に想いを馳せたりも出来るだろう。

世界は刻一刻と変化している。それを忘れるべきではない。


……今週は何処でどう過ごす?


下1〜2 自由記述 〔2D10で低いの採用〕

(※主人公以外の行動指定もやろうと思えば可能)
293 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/05/15(火) 18:39:50.42 ID:X3/Damlv0

現在の状況は>>278

訳あって週初めの行動を一つ潰しています(>>281


これが安価範囲なら下
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/15(火) 19:03:29.91 ID:SnWKmNgWO
久々でこれはなかなかしんどいな。てかウルリッヒヒアリングイベントは後であるってこと?
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/15(火) 19:28:01.04 ID:Sf6TZWVLO
合法ロリの様子を見に行く
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/15(火) 19:39:32.24 ID:SnWKmNgWO
てか読み返したら戦の準備を整えないといけないのか。まだできてないよね?ないならこれで。
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/15(火) 19:42:33.46 ID:SnWKmNgWO
合法ロリは次ターンでと判断。まだ余裕があったと思うけど……どうだろ。
もし上のが不適当なら、>>295にしてください。
298 :再開  ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/05/16(水) 19:16:45.02 ID:sCqaosZI0

戦の準備


「ディアナ、ディアナは居るか」

「どうかなさいましたか?」

「相談事だ」

「私に……ですか?」

「ああ。軍属だった君の知見を借りたい。後で書斎まで来てくれ」

「解りました!」

「よろしく頼む」


――コッコッコッ。


「ディアナー。入りますわよー」ガチャ

「あっ、エルキナ様……」

「お取り込み中だったかしら」

「構いません。後でそちらにも向かおうと思っていたので」

「ふぅん……何の話か聞いてもよろしくて?」

「戦です。これから起きるであろう」

「直ぐに始めますの?」

「用件がもう一つあるので、そちらが済み次第」

「解りましたわ。それなら私はディアナと談笑でもしていましょうか」

「よろしくお願いします」


戦の準備を整える為に、君はディアナとエルキナを選んだ。

恐らく彼女達の経験を生かせるまたとない機会だろう。

299 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/05/16(水) 19:26:44.88 ID:sCqaosZI0


屋敷を速足で歩く。

君の目的はウルリッヒだ。


「あなたは〜そこに居ますか〜?」

「………」

「――っと、どうしたんや旦那。俺になんか用か」

「どうも。少し気になった事があったので」

「俺の事で?」

「はい」

「……立ち話もなんや。あの部屋ん中で話そう」


君達は手近な部屋へと入る。

どうやらここは物置として使っているようだ。

300 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/05/16(水) 19:36:36.46 ID:sCqaosZI0


「俺に聞きたい事ってのは……」

「………」

「ハッキリ言うてくれ。もやっとするのは嫌いなんや」


ウルリッヒは少々高圧的な態度だ。

君は彼に対してどんな話題を投げかける?


―【選択表】―――――――――――――――――――――――――――

@―「馬が両断されていた件で気になる点はありますか?」

A―「私達に嘘を吐いてたりしませんか?」

B―「これからもルチアと仲良くしてやってください」

C―「今更ですが、何故メッサーラ候の下で働いていたんですか」

D―自由記述

――――――――――――――――――――――――――――――――
↓1〜2 選択肢 (2D10で高い方採用)
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/16(水) 19:40:03.77 ID:KA0QtnCFO
まあストレートに1かな。まずは。
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/16(水) 20:05:49.45 ID:lXzA6uoUO
4
303 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/05/16(水) 20:47:58.09 ID:sCqaosZI0

@―「馬が両断されていた件で気になる点はありますか?」


「馬、馬ねぇ」

「どんなに小さな事でも良いです」

「強いて言うなら、そうやな――」

「………」

「断面を見るに【業物を使ったか腕が恐ろしく良い】って所か」

「領地にそんな人間が……とても厄介ですね」

「せやろ?」

「他にはありませんでしたか」

「……【血が渇ききって無かった】な」

「つまり、その相手はかなり近くに居ると?」

「その通りや」


強調された点は二ヵ所。断面と飛散した血についてだ。

血液の凝固に関しては断言しきっている。
304 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/05/16(水) 20:52:06.25 ID:sCqaosZI0


「他に聞きたい事はあるか?」

「………」

「言うなら今やで。何時までも俺がここにおるとは限らんからな」


ウルリッヒは君に問いかけた。

彼に対してどんな話題を投げかける?


―【選択表】―――――――――――――――――――――――――――

@―「裏切ったりしませんよね?」

A―「私達に嘘を吐いてたりしませんか?」

B―「これからもルチアと仲良くしてやってください」

C―「今更ですが、何故メッサーラ候の下で働いていたんですか」

D―自由記述

――――――――――――――――――――――――――――――――
↓1〜2 選択肢 (2D10で高い方採用)
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/16(水) 20:58:48.60 ID:KA0QtnCFO
ここで4。裏切り者が内部にいるのは確定?誰だろうね。
あるいはミリスが暴走してるのか。そうなるとウルリッヒ潔白をここら辺で示さないとまずいが。
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/16(水) 22:28:27.08 ID:Zdgxv+LGO
4
307 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/05/16(水) 23:22:52.77 ID:sCqaosZI0

C―「今更ですが、何故メッサーラ候の下で働いていたんですか」


「知りたいか?」

「ええ」

「ホンットーに知りたいか?」


ウルリッヒは珍しく何度も聞いてきた。

言いたくない事なのだろうか。


「俺は爺さんの外孫や」

「……えっ?」

「俺は……母親が死んでからずっと厄介者扱いされとった」

「あいつの言葉は今でも覚えとるで」

「『お前も一緒に死んでくれれば、こんなに無駄な金を使わなくても済んだ』」

「『とっとと家から出て行け! この役立たずの出来損ないが!』……ってな」

「笑える話やろ。実の親がやで?」

「………」


ケラケラと笑う彼の顔はどこか悲しそうだった。

君がどう反応して良いか対応に困っていると――
308 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/05/16(水) 23:51:40.41 ID:sCqaosZI0


「出て行った後は何でもやった」

「薬の運び人、盗みに詐欺、人を手にかけた事もある」

「合間に兵法を学んだり、動物の躾なんかを仕入れたりもした」

「………」 (通りで。妙な特技ばかりだと思った)

「ある一件でヘマをした時に初めて会ったのが爺さんや」

「……向こうは知っとったようやけど、俺は自分の爺さんだと知らんかった」

「無様に命乞いをして俺は生き永らえた」

「その後は今までと変わらん。1人じゃなく組織的に動くようになっただけ」

「そして今に至る訳や」

「………」

「旦那の聞きたい事は聞けたか?」

「……申し訳ありません」

「なんで謝る? 聞かれた事を素直に言っただけやろ」


君はこの話をこれ以上続ける気が起きなかった。

309 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/05/16(水) 23:54:19.40 ID:sCqaosZI0


「まだ聞きたい事はあるか?」

「………」

「あるなら言えや。俺は他人に気を使われるような柄じゃあない」


ウルリッヒは君に再度問いかけた。

彼に対してどのような話題を投げかける?


―【選択表】―――――――――――――――――――――――――――

@―「裏切ったりしませんよね?」

A―「私達に嘘を吐いてたりしませんか?」

B―「これからもルチアと仲良くしてやってください」

C―自由記述

――――――――――――――――――――――――――――――――
↓1〜2 選択肢 (2D10で低い方採用)
310 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/05/17(木) 11:55:48.95 ID:MUSOE4Xj0
1800以降に更新 あげ
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/17(木) 12:35:16.23 ID:9xi0V12XO
やはりメッサーラ候に対してどういう感情を持っているのか、彼をどうしたいのかが訊きたい。
仮に敵対することになったら、どちらにつくつもりなのか、も。
あるいは彼に対する脅しは「裏切るなよ?」ということなのかもしれない。

そうなると案外ルチアがやったのかもね。恋人になったからなおのこと。
もしウルリッヒが完全に潔白なら、どこかで宣言させてみるとかも必要かもしれない。
312 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/05/17(木) 19:09:10.18 ID:MUSOE4Xj0

メッサーラをどう思っているか


「メッサーラ候に対してどういう感情をお持ちです?」

「多少の感謝はあれど……【面倒臭い】っちゅーのが本音か」

「好きに動ける程、俺等に分け前を寄越してくれる訳じゃ無いしな」

「………」

「仮に、敵対することになった場合は――」

「アンタらが死に体ならあっちに。あっちが駄目ならアンタらと」

「要は【都合の良い方】につくって事や」

「そうですか……」


彼にとって自分が生き易い方につくのは当然だ。

意志を捻じ曲げるような事は出来るだけ止めておきたい。

313 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/05/17(木) 19:16:06.62 ID:MUSOE4Xj0


「……時間や。もう仕舞いにさせてもらうで」

「えっ」

「俺にだって都合はある。旦那だって何かあるんとちゃうんやない?」

「そう、ですね。その通りです」

「さっさと行った行った!」


彼に促されて部屋の外へと出る。

君は待たせているであろう彼女達の元へと向かった。


「………」

「……いなぁ。旦那は」ボソッ

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