【ガルパン】そど子「西住さんのお母さん!その不良みたいな服装は校則違反よ!!」

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30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/20(火) 21:16:18.21 ID:N0r+4rCH0
>>29
うるせぇsageろks
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/01(日) 20:51:14.79 ID:FJuxIgP20
相変わらず面白い
待ってます
32 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/04/02(月) 23:32:30.15 ID:7KoCDEFn0
いつもありがとうございます

続きを投下させていただきます
33 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/04/02(月) 23:34:07.21 ID:7KoCDEFn0




……

………


― 大洗 生徒会室


杏「どー、五十鈴ちゃーん、私が座ってた椅子の座り心地は?」

華「まだ落ち着かないですが、この椅子に座る者として恥じないよう努力してまいります」

柚子「ふふっ、そんなに畏まらなくても五十鈴さんなら大丈夫よ」

優花里「そうです!私も副会長として五十鈴殿をしっかりサポートしますので!!」

華「頼りにしています、優花里さん」

みほ「二人は戦車道では装填手と砲手だからね、きっと上手く行くよ」


麻子「それに、生徒会には沙織もいるしな…河嶋先輩、ここ間違っている、さっきと同じミスだぞ」

桃「え!?そ、そうなのか」


柚子「桃ちゃん〜冷泉さんが勉強教えてくれるんだから頑張らないと」

杏「がんばれ、かーしま、夢のキャンパスライフが待ってるぞ!」

桃「待ってて下さい会長!私もすぐに追いつきますからね、あと柚子、桃ちゃんと呼ぶな!!」

麻子「それだと今の会長の五十鈴さんと同学年になるぞ」

桃「黙れ、私にとって会長は会長なんだー!」

みほ「あはは…そういえば河嶋先輩、沙織さんはどうしたんですか?」


34 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/04/02(月) 23:38:38.32 ID:7KoCDEFn0


桃「た、武部か…」ビクッ

優花里「武部殿なら、ママさん達と一緒だと思いますよ」

みほ「え?」ビクッ

麻子「おばあも西住さんとこに行ってくるって言ってたぞ」

みほ「そ、そうなんだ…」(し、知らなかった…)

華「今頃、行ったことのない新しい学校で騒いでいるんじゃないですかね?」

みほ「だといいんだけど…」

桃「え、えーと…」(皆には新しい戦車を見せて驚かせるつもりだから話してなかったよー!)

華「ふふっ、何故か耳を澄ませば、いつものあんこう音頭の音色が聞こえてくるような気がします」 ア…ンア…

みほ「……」(何だろう…いやな予感がする…)


 コンコン…コンコン…


華「あら、誰でしょう?どうぞ入ってください」


35 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/04/02(月) 23:46:20.20 ID:7KoCDEFn0


エリカ「失礼するわ」

みほ「え、エリカさん!?」

まほ「久しぶりだな…」

みほ「お姉ちゃんまで?」

杏「どったの?黒森峰のトップ二人が揃ってウチなんかに」

エリカ「いきなりの訪問でごめんなさい、報告する事がありまして」

エリカ「…実は今度の無限軌道杯、私は隊長として黒森峰を率いることになるわ」

優花里「おお!それはおめでとうございます」

麻子「それで、私達に宣戦布告か」

エリカ「それは抽選会場でも出来るわよ…今度は一緒にお茶でも飲みながらね」ニヤリ

華「では、その時には逸見さんを元副隊長さんとお呼びすればいいのですか?」ニヤリ

エリカ「是非そうして頂戴、…っと話が逸れたわ」

エリカ「ここへ来たのは…私の隊長就任をね…」


エリカ「家元に承認してもらう為に、ここへ来たのよ」

みほ「え?」


36 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/04/02(月) 23:50:19.92 ID:7KoCDEFn0


みほ「ちょっとまって、お母さん達はどこかの学校に行ってるんだよね?」

優花里「さぁ?私は行き先までは聞いてないです」

華「私もです」

麻子「私もだ」

みほ「え、エリカさん…お母さんがここにいるって知ってたの?」


エリカ「家元に連絡したら大洗にいるって言ってたわよ」

みほ「あわわわ…」

まほ「な、なぁエリカ…報告はお母様が熊本に戻ってからでもいいんじゃないのか…」

エリカ「なに言ってるんですか、無限軌道杯まで時間もないんですよ」

エリカ「それに隊長も留学の準備もあるでしょうし」

まほ「そ、そうだが…」(いやな予感がする…)

桃「何!!留学だと!?」


37 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/04/02(月) 23:53:53.34 ID:7KoCDEFn0


桃「に、西住のお姉さんは大学決まっているのか?」

まほ「あ、ああ、ドイツの方に戦車特待生としてな」

杏「ほえー、流石だねー」

柚子「大学でも活躍を期待しています」

まほ「ありがとう、私以外でもダージリンやカチューシャも海外へ行くと聞いている」

優花里「皆さん、すごいですね」

まほ「ヘッツアーのチームも大学で戦車道を続けるのか?」

杏「う〜ん…戦車道の前にね」チラリ

柚子「進学の方で…」チラリ

桃「……」


38 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/04/02(月) 23:59:13.75 ID:7KoCDEFn0


桃「納得いかん!!何故だ!!私は全国大会優勝校の副隊長だぞ!!」

桃「その私に声が掛からずに、なんで私に負けた連中の進路が安泰なんだぁ!!」

まほ「……」

エリカ「うわぁ…」

優花里「そもそも、それまでの実績が違いますし…あと私達の勝利と言わないのは如何かと思いますよ」

麻子「言ってて恥ずかしくないのか…あと、そこ間違ってるぞ」

桃「うるさい!!こんなの不公平だぁ!!わぁ〜ん!!」  …アン…ン


みほ「そんなこと、どうでもいいです!!」

桃「え?…私の進路がどうでもいい…」

みほ「ええ、そうです!お母さん達が学園艦に紛れ込んでるんだよ!!早く逃げないと!!」

まほ「そ、その通りだな、こうしている間にも何が起こるかわからんのだし」


華「逃げるって…別に捕って喰われる事でもないと思いますけど」

エリカ「別にやましいことがあるわけでは無いのですから、普通にお会いすれば良いのでは」


みほ「……」(捕まったら大変な事になるの、華さん!!)  …アン

まほ「……」(普通じゃない…普通じゃないの知ってるだろ!エリカ!!) …アアン




ゴモヨ「た、大変です!!」


39 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/04/03(火) 00:05:36.89 ID:gicQMF1E0


麻子「風紀委員が慌てて、どうした?」

パゾ美「識別に無い戦車がこっちに向かっている」

優花里「戦車ですって!!どんな戦車ですか!!」

パゾ美「よくわからない、上に砲塔もないっぽいし戦車なのかどうかも」

優花里「ほうほう」

ゴモヨ「一つだけわかるのは…」


ゴモヨ「その戦車の上で西住隊長のお母さん達が踊っているってことだけなの」


みほ「いやぁぁぁ!!」ガクガク

まほ「うわぁぁぁ!!」ブルブル


 ゴゴゴゴ……

    ……アアアン アン♪ アン♪


しほ(あんこうスーツ)「あんこうの踊りの時間だ!オラァ!!」ビキビキィ!


40 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/04/03(火) 00:09:43.32 ID:gicQMF1E0


――アアアン アン♪ アアアン アン♪ アアアン アアアン アン アン アン♪


沙織(あんこうスーツ)「河嶋先輩!!戦車、見つかったよー!!」

優花里「武部殿!!おお!!あれはマークW戦車!!」

華「他の戦車とは随分造形が違いますわね」

優花里「何分にも古い戦車ですからねぇ…」


好子(あんこうスーツ)「でも、この戦車は便利よ!」

百合(あんこうスーツ)「ええ、これだけ上部が平らですから」

久子(あんこうスーツ)「やっぱり、ひし形戦車!走りながら踊っても…」


好子・百合・久子「「「 大丈夫!! 」」」


麻子「おばあ、元気そうだな」


お銀(あんこうスーツ)「久々に甲板に上がって来たと思えば…」バッバッ

ラム(あんこうスーツ)「おほっ!まさかこんな踊りをさせられるとは!」モサッモサッ

ムラカミ(あんこうスーツ)「いいんじゃねーか、これはこれで」ドスドス

フリント(あんこうスーツ)「ムラカミは気楽でいいねぇ(ううっ…恥ずかしい////)」フリフリ

カトラス(あんこうスーツ)「店は改装されるし…もうなんなのよ…」クルクル

桃「お、お前達!?」


41 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/04/03(火) 00:13:08.14 ID:gicQMF1E0


お銀「桃さん、お久しぶりです!しほさんから聞きました、桃さんが仲間の為に戦車を必要だって」

桃「え?ああ…」

ラム「桃さん〜こんな荒くれ者どもを率いていたなんて流石っす!!」

ムラカミ「アタシがステゴロで負けたなんて始めてだったぜ」

桃「え…その…この人達は…生徒では…」

しほ「話してみたら、河嶋さんにお世話になった方達みたいでして快く協力してくれました」ヒソヒソ

好子「河嶋殿の顔を立てて私達は河嶋殿のお使いという事で話してあります」ヒソヒソ


そど子(あんこうスーツ)「まったく…散々だったわ」

麻子「おお、そど子も一緒だったのか」

ゴモヨ「そど子〜」

パゾ美「そど子が一緒で、よくこの状況を見過ごしたな」


そど子「うーん、私も校則違反よ!!と言ってやりたかったけど…」

麻子「けど、なんだ」

そど子「西住さんのお母さん達ね、あんこう踊りで不良達を更生させちゃったのよ」


みほ「え?」

まほ「は?」


42 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/04/03(火) 00:19:31.76 ID:gicQMF1E0


………

……



― 少し前の話 学園艦 船下


しほ(あんこうスーツ)「私は今からお前達と踊る!!」


不良A「は?」

不良B「そんな恥ずかしいカッコできねぇよ」

好子(あんこうスーツ)「たしかにあんこうスーツでの踊りは恥ずかしいでしょう…」

百合(あんこうスーツ)「ですが、その踊りの恥ずかしさも三日も経てば消えます」

久子(あんこうスーツ)「だがな!!お前たちが高校生活三年間を周りを妬んで何もせずにいた日々だったとしたら、もっと恥ずかしいとは思わんか!!」

不良A「うっ…」

不良B「…で…す…」


43 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/04/03(火) 00:23:57.88 ID:gicQMF1E0


しほ「我慢せず、思いっきり叫べ!!」

不良B「恥ずかしいですッ!!」

不良A「アタイ達だって、もっと青春をしたいよ!!チキショーッ!!」

好子「それでいいんです!!心に素直になるそれが青春なんです!!」

不良A「先生ェ…」

百合「貴女達は今、自分の殻を打ち破っているんですよ!!」

不良B「で、でも…アタイ…次はどうすればいいのかわからないよ…」

久子「だったら、新しい自分に生まれ変われ」スッ


 あんこうスーツ


元不良A・B「「先生ェ!!」」

しほ「さぁ!!着替えて一緒に踊るわよ!!」


沙織「えっと…『それはしほ達にとって、生徒との絆をより深めたいという願いから発した行為であった、これは趣味ではない』」

沙織「『もし、趣味だと呼ぶ者があれば出るところへ出てもよい、しほ達はそう思っていた』…これでいいの?」

好子「はい!ありがとうございます」

そど子「継続の隊長の言い方じゃないけど、このナレーションに意味なんてあるの?」

久子「このナレーションが重要なんだぞ、そど子」


44 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/04/03(火) 00:26:13.70 ID:gicQMF1E0




……

………


そど子「…とまぁ、こんな感じで次々と不良達は更生したってわけ」

華「まぁ、それは素晴らしいですわね」

みほ「えっ…ということは…」

まほ「その…あのあんこうスーツを着た大集団が下に控えているって事か…」

そど子「その通りよ」


まほ「わ、私は急用を思い出した!!これで失礼する!!」バッ

みほ「わ、私も実家に帰らなくちゃ行けないような気がするから!!一緒に行こうお姉ちゃん!!」バッ


ガシッ!!

  ガシッ!!


まほ「!?」

みほ「!?」


45 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/04/03(火) 00:30:31.73 ID:gicQMF1E0


まほ「な、なんだ…か、体が動かない…」

みほ「わ、私も…まるで…鉄球でも着けられたような…重さが…」


沙織「やだもー、みぽりん、どこ 行くの?」ガシッ!

みほ「さ、沙織さん…」ガクガクブルブル


まほ「み、みほ!では私の方は…いったい…」チラリ


桃「頼む!!西住のお姉さん!!私が推薦を取れる方法を教えてくれ!!」ガシッ!


46 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/04/03(火) 00:31:39.72 ID:gicQMF1E0


まほ「は、離してくれ!!」

桃「そんなこと言わずに!!協力してくれ!!」


しほ「みほぉ〜、まほぉ〜」タッタッ


みほ「あわわわ…お母さんが!!お母さんがぁっ!!」

まほ「あぁぁぁ!!お母様が来る!!離せ!!離せぇ!!」

桃「頼む!!私を助けてくれ!!」


まほ「助けて欲しいのは私の方だぁぁぁっ!!」


47 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/04/03(火) 00:37:28.32 ID:gicQMF1E0


しほ「んもー、みほもまほも母親離れ出来ないのねー」


みほ「…」(ああ…もうダメだぁ…)

まほ「…」(もういやだ…帰ったら、すぐに日本を離れよう…)


 プルルルル…


しほ「あら、電話ね」ピッ


しほ「しほしほ〜…」

しほ「…ええ、解ったわ…次の無限軌道杯からは貴女が隊長なのね…」

まほ「まさか!?」


しほ(あんこうスーツ)「最後にエリカ、黒森峰の隊長として恥じない様に振り舞うのですよ」


みほ「その姿でよくそんなこと言えるよね…」

まほ「エリカ…電話で済む報告だったじゃないかぁ!!エリカぁぁぁーっ!!!」




― 黒森峰 飛行船内


小梅「良かったんですか、隊長を置き去りにしてきて」


エリカ「“居残”る奴は…“熟女(ママさんチーム)”と“踊(あんこう踊り)”っちまっうのよ…」





みほ・まほ「「もういやぁぁぁ!!」」



 END

48 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/04/03(火) 00:38:25.48 ID:gicQMF1E0


 この物語は、ある学園の廃校に戦いを挑んだ生徒の母親達の記録である

 高校戦車道界においてまったくの年齢対象外のこのチームが現れてから

 各校を全国行脚なし遂げた奇跡を通じて、その原動力となった愛と踊りを

 余すところなくSS化したものである。


以上です

ありがとうございました


49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/03(火) 00:39:42.74 ID:WxkiUk6J0

BCには行かないの?
50 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/04/03(火) 00:40:55.18 ID:gicQMF1E0


― オマケ


 まほ留学後の テレビ電話での会話


エリカ「西住隊長…私に隊長が務まるでしょうか…」

まほ『……』…ウィーン

エリカ「隊長?聞いてますか?」

まほ『あ、ああ…聞いている…大丈夫だ、エリカなりの方法でやってみなさい』…ウィーン

まほ『自分を信じろ、そして付いてきてくれる隊員も信じるんだ』

エリカ「ありがとうございます」

まほ『うむ…それで一つだけ聞きたいのだが…』…ヴィーン

エリカ「はい」

まほ『私は日本を発つ前に、黒森峰の事もあるからエリカにだけは連絡先を教えたよな』

エリカ「はい」

まほ『……』


ヴィーン ヴィーン


しほ『まほ、そこ掃除機掛けるからちょっとどいて』


まほ『お母様にここを教えたんだな』


51 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/04/03(火) 00:41:27.04 ID:gicQMF1E0


まほ『お母様にここを教えたんだな』

エリカ「……」

まほ『沈黙は肯定とみなすぞ』

エリカ「家元がどうしてもと言うので…」

しほ『ハンバーグ御馳走してあげるって言ったら教えてくれたわ』

エリカ「あ!家元、それは言わないでください!!」

まほ『……』

エリカ「隊長ありがとうございます、私やっていけそうです、失礼します」プツッ

まほ『……』


まほ『何しに来たのですか…お母様…』

しほ『まほったら、留学するのにコレを忘れたから届けに来てあげたのよ』


 あんこうスーツ


まほ『体操着を忘れた小学生の親のノリでドイツまで来ないでください!!』



 以上です

 ありがとうございました
52 : ◆u4BqTnPhoo [sage]:2018/04/03(火) 00:45:57.50 ID:gicQMF1E0
>>49

ありがとうございます

次はBCかマジノで考え中です
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