【ガルパン】エリカ「第64回戦車道全国高校生大会」

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60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:05:05.40 ID:RCXggMju0
翌日、黒森峰学園艦エリカ自室

エリカ(次の相手はサンダースか…)

エリカ(まあ聖グロとじゃどっちが上がってきても驚かないけど...)

エリカ(大洗も勝ったみたいね)ホッ

ブルルルル

エリカ「電話?誰から…て、まほさん!?」

まほ『私だ』

エリカ『まほさん、お久しぶりです!』
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:06:11.41 ID:RCXggMju0
まほ『元気そうだな。ニュースを見たぞ、一回戦突破おめでとう』

エリカ『ありがとうございます!』

まほ『みほから聞いたが面白いことをやったそうだな、自分の戦車道は見つかったか?』

エリカ『いえ、まだまだ手探りです』

まほ『そうか、まあゆっくり探せばいいさ』

エリカ『…はい!』

まほ『そうだ、決勝は観に行くから。じゃ』

エリカ「え?って、切れた…」


まほ(今のはプレッシャーになったかな…失敗した)
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:07:31.01 ID:RCXggMju0


小梅「二回戦のマップ来ましたー」

エリカ「どれどれ…」

エリカ「荒野、か。北は林が、中央西寄りには岩場。東は平地…と」

エリカ「ん、ありがとう」

小梅「はーい」

エリカ(サンダースかぁ…)

エリカ(隊員の練度は私たちと大して変わらないけど、戦車の質はそれどころかプラウダにも劣る)

エリカ(大会後半ならまだしも、十両しか投入できない二回戦ではよっぽどの事が無い限り…)
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:08:39.49 ID:RCXggMju0


エリカ「えー、これより二回戦の編成と作戦を発表する」

エリカ「ティーガーU1、パンター4、ラング2、ヤークトティーガー1、ヤークトパンター1、レオパルト1でいくわ」

エリカ「それで、作戦はこう」

エリカ「偵察のレオパルト以外の全車両はF5地点の岩場に展開、布陣。攻勢に出ることを前提とした陣地防御を以て敵戦力を撃滅する」

エリカ「何のひねりもない、単純なものね。何か質問は?」
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:09:34.54 ID:RCXggMju0
モブ「いいですか?」

エリカ「どうぞ」

モブ「なんで最初から攻勢に出ないんですか?相手がサンダースなら、真正面からぶつかっても特に苦戦することもなく勝てるのでは?」

エリカ「うーん確かにそうなんだけど、なるべく損害を出さずに勝ちたいのよ。そりゃあ殴り合っても負けないだろうけどね。でも相手の車両は私たちのそれよりも機動力で優れているから、側面なんかに回られると損害がでるでしょ」

エリカ「その点、陣地防御ならばそれを抑えられる。相対戦闘力の話したでしょ?」
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:10:16.20 ID:RCXggMju0
モブ「はい。確か、周到な準備による敵の防御陣地を攻撃するとき、通常、攻撃部隊全体では敵の三倍の戦力を準備する、でしたよね」

エリカ「その通りよ。でも戦車道では投入できる戦力には限りがある。だからこそよ」

エリカ「他には?」

「...」

エリカ「無いみたいね。あー忘れてた、作戦名...」

エリカ「思いつかないから小梅、決めて」

小梅「えー...じゃあ、ロールキャベツ作戦で!」

エリカ「...は?」
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:12:45.26 ID:RCXggMju0


ダッダッダッダッ

エリカ「誰よ廊下走ってるの…」

小梅「大変だよエリカさん!」バァン!

エリカ「ノックしなさいよ」

小梅「それどころじゃないって!これ見て!」

エリカ「サンダースの編成…って、カール!?」

小梅「どうしよっか…」

エリカ(正直、信用できない…)
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:14:35.19 ID:RCXggMju0
エリカ(サンダースの財力なら導入は出来るだろうし、検討してるとも言ってたけど…)

エリカ(あの学校は聖グロほどじゃないけどシャーマン系の戦車で戦う事への拘りがある)

エリカ(それに扱いやすいシャーマンばっかのあの学校にカールを整備する技術がある?)

エリカ(一回戦では出してなかったし…、導入したという話も耳に入ってない)

エリカ(事前に登録されてない戦車が試合に出るのはルール違反だけど、登録した戦車が出ないというのはその限りではない)

エリカ(カールに一網打尽にされるのを恐れて小隊行動したところを局地的に数的有利の状況を作って各個撃破する作戦?)

小梅「エリカさん…?」

エリカ「ああごめん、えっと…これはみんなには言わないで。混乱を招くから」

小梅「はーい」
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:15:22.66 ID:RCXggMju0
二回戦当日、会場

エリカ「私挨拶行ってくるから、こっち任せるわよ」

小梅「うん、行ってらっしゃい」


エリカ車通信手「隊長が挨拶行くなんて珍しいねー」

エリカ車装填手「うん…しかもこんなに早く」

エリカ車砲手「悪いモノでも食べたんじゃね?」

エリカ車操縦手「挨拶が目的じゃないと思うけど」
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:16:37.56 ID:RCXggMju0
アリサ「ハロー、調子はどう?」

エリカ「…え?」

アリサ「何よその驚いた顔は」

エリカ「いや、そっちから来るとは思わなかったし…しかもこんなに早く」

アリサ「そりゃあウチの方が実力も実績も劣ってるわけだし、こっちから行くのが筋でしょ」

エリカ「どうでしょうね…」ジトー

アリサ「そんな怖い顔しないでよ、フェアプレーでやりましょう」スッ

エリカ「ふん…」ガシッ
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:17:34.32 ID:RCXggMju0
エリカ「どんな感じ?」

エリカ車装填手「あれー?お帰りも早いね?」

エリカ車砲手「途中で引き返したとかー?」

エリカ「そんなんじゃないわよ。向こうから来た」

エリカ車通信手「へー」

エリカ「たぶん、見られたくないものがあるんだと思う」
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:19:21.29 ID:RCXggMju0
審判「両校整列!これより、サンダース大付属高校対黒森峰女学園の試合を始めます」

審判「一同、礼!」

「「「よろしくお願いします!」」」



エリカ「よし…全員搭乗!」
「「「ヤヴォール!」」」



エリカ「あなたたちにだけ言っておくわ…。サンダースは、カールを導入しているかもしれない」
「「…は?」」
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:20:44.58 ID:RCXggMju0
『試合開始!』


黒森峰女学園
ティーガーU 1(エリカ)、パンター 4(小梅、直下(フラッグ))、ラング 2、ヤークトティーガー 1、ヤークトパンター 1、レオパルト 1

サンダース大付属高校
Ⅿ4シャーマン75o 4(アリサ(フラッグ))、Ⅿ4A1シャーマン76o 4、ファイヤフライ 1、カール自走臼砲 1(?)


エリカ『パンツァーフォー!』
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:22:52.94 ID:RCXggMju0
レオパルト通信手『こちらレオパルト、敵が陣形を組みながら南東に進撃中』

レオパルト通信手『てか、新砲塔4に旧砲塔2にファイヤフライ1の7両しかいないんですけどー』

エリカ車通信手『ありがとう。そのまま続けてください』

レオパルト通信手『はーい』

エリカ車通信手「だそうです」

エリカ車装填手「残り3両のうち1両はフラッグ車だとして、護衛に2両もつけるかな?」

エリカ「別に2両編成の小隊がいるのかも…」

エリカ(ん?それマズいんじゃ…)
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:23:40.11 ID:RCXggMju0


レオパルト通信手『あー、敵本隊西に進路を変えました。そのうち接敵しますね』

エリカ車通信手『了解です』

エリカ車通信手「隊長、敵来ます!」

エリカ『総員、戦闘準備!』

『『『ヤヴォール!』』』
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:25:39.54 ID:RCXggMju0
M4A1一号車通信手『こちら本隊、敵本隊を発見!交戦します!』

アリサ『了解!ただ、ほどほどにね』

Ⅿ4A1一号車通信手『イェスマム!』


ドォン!


76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:26:19.95 ID:RCXggMju0
ヤクパン車長『撃ってきたぁぁあ!!』

エリカ『落ち着きなさい。側面に回られない限り大丈夫よ』

エリカ車通信手「にしても相手は障害物のない所で撃ってるけど、いい的になるだけですよね?」

エリカ「それなのよねえ…」


ドォォォォォォォンンン!!!


77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:27:30.61 ID:RCXggMju0
直下「げっ…」

小梅「この音…」

エリカ「あっちゃあ…」

エリカ『回避運動!って、もう遅いか…』


バァァァァァァァン!!!
シュポ


パンター四号車車長『こちらパンター四号車!走行不能です』

エリカ『ん、お疲れ』
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:28:40.63 ID:RCXggMju0

レオパルト通信手『なんかすごい爆発見えたんですけどー』

ラング二号車車長『説明してください!』

エリカ『あー。お察しの通り、敵はカールを擁している!上方からの砲撃にも気を付けなさい!』

『『『ヤヴォール!』』』

エリカ「なるべく岩に張り付いて」

エリカ車操縦手「ほい」
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:29:25.65 ID:RCXggMju0
直下『で、どうすんの隊長!?』

エリカ『…もう一発見る』

直下『は?』

小梅『もう一度見て、砲弾の飛んでくる方向や弾着までの時間からカールの大まかな位置を把握する、ですね』

エリカ『その通りよ』

エリカ『装填まで時間がある、シャーマン隊に応戦しなさい!』

『『『ヤヴォール!』』』
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:30:21.86 ID:RCXggMju0


アリサ「よし…まず一両」

アリサ『相手はカールの砲撃も意識しながら戦うことになるわ!こっちに利がある!攻めるのよ!!』

『『『イェスマム!!』』』
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:31:18.25 ID:RCXggMju0
ドォォン!バァァン!



エリカ「撃ってくるわね…」

エリカ車装填手「撃ちたいだけ撃たせて弾切れ狙うってのは?」

エリカ「果てしなさすぎる」

エリカ車砲手「私も撃ちたーい!」

エリカ「私がカール見るから今は我慢なさい」

エリカ車砲手「ぶー」

エリカ車操縦手「エリカ」

エリカ「なに?」

エリカ車操縦手「私も暇」

エリカ「うるさい」
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:32:06.92 ID:RCXggMju0


カール車長『装填完了!撃ちます!』

アリサ『よっしゃあ!ぶちかましなさい!』

カール車長「撃てえ!」



ドォォォォォォォンンン!!!



83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:32:55.22 ID:RCXggMju0
エリカ「来たっ!」

エリカ(1…2…)

エリカ「...」



バァァァァァァァン!!!



エリカ車通信手『大丈夫ですか!?』

『『『大丈夫です!』』』

エリカ車通信手「隊長、今の砲撃での被害は無しです!」
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:35:33.91 ID:RCXggMju0
エリカ「よかった…。で、三時の方向から飛んできたけど、大体どの辺か分かりそう?」

エリカ車通信手「方向、時間、カールの大きさから考えると…多分A0地点!」

エリカ「ん、ありがとう」

エリカ車通信手「あと、カールがそこという事はフラッグ車はA1とかA2地点かなって」

エリカ「わかった。レオパルトに伝えて」

エリカ『カールはA0地点に居ると思われる!小梅、浸透で叩けるわね?』

小梅『やってみる』

エリカ『直下、小梅に付いていきなさい。その方が安全だわ』

直下『直下りょうかーい』
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:37:01.93 ID:RCXggMju0
小梅『でもエリカさん、どうやって離脱する?』

ヤークトティーガー車長『私がやります!』

エリカ『わかった。ヤークトティーガー、前へ!』

ヤークトティーガー車長「パンツァーフォー!」

ヤークトティーガー操縦手「いよっしゃぁ!!」



M4A1一号車通信手『二発目、撃破無し!』

アリサ『ちっ...。』
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:38:46.71 ID:RCXggMju0


ヤークトティーガー車長「前進!!」


ブロロロロロロ


「うわぁぁぁ128mmが突っ込んで来たぁ!!」

「足を狙え!」

「いや砲身だ!」

「側面を撃て!」

「カール撃ってくれええ!」

「バカ!巻き込まれるわ!」
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:39:42.12 ID:RCXggMju0
ドォォン!ドォォン!
カァンッ!


小梅『よし、行こう直下さん!』

直下『うん!』


ヤークトティーガー操縦手「250oの装甲なめんな!」

ヤークトティーガー砲手「くらえ!128o!」


ドォォォンンッ!
シュポッ!


88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:40:16.87 ID:RCXggMju0
ヤークトティーガー車長「よしっ!76oを撃破!」

エリカ『離脱成功よ、でかしたわ』

ヤークトティーガー車長『後でアイスね〜』

エリカ『はいはい。てか集中なさい』


ファイヤフライ車長「...撃て!」


89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:41:15.78 ID:RCXggMju0
ドォォォン!
シュポッ


ヤークトティーガー車長『あー、やられちゃった』

エリカ『ほら言わんこっちゃない』
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:41:55.63 ID:RCXggMju0
直下『カールのところまでどれくらいかかりそう?』

小梅『うーん、バレないように迂回するからだいぶかかるかな...』

直下『私たちがやっつける前に本隊全滅、なんてことにならなきゃいいけど』

小梅『口は災いの元だよ?』

直下『はいはい、気を付けまーす』
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:44:52.84 ID:RCXggMju0


M4三号車車長『なんか相手の砲撃の手、緩んでないですか?』

M4A1二号車車長『ヤークトティーガーやっつけたからそう感じるだけだろ』

M4三号車車長『そうですかねぇ?』

ファイヤフライ車長『いや...明らかに少なくなってる。離脱されたか?』

M4A1二号車車長『ならきっと恐れをなして逃げたんだよ!一気に攻めよう!』
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:46:19.72 ID:RCXggMju0
バァァン!ドォォン!


ラング二号車車長『隊長!敵の砲撃、激しくなりましたよ!』

エリカ『小梅達がカールを倒すまでの辛抱よ!耐えなさい!』

エリカ車通信手「離脱バレましたかね...」

エリカ「でも成功はした。御の字よ」
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:47:08.28 ID:RCXggMju0


ドォォォォォォォンンン!!!


エリカ「あっ、3発目...」


バァァァァァァァン!!!

シュポッ


94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:48:41.65 ID:RCXggMju0
ヤークトパンター車長『すみませんやられました』

エリカ『ん、お疲れ』

エリカ車操縦手「どうする?単純戦力では4対6、集中されれば16対36よ」

エリカ「ランチェスターの交戦理論二次法則を持ち出したいんだろうけど、あれは装備や練度が定数の場合でしょ?」

エリカ車操縦手「何か策でも?」

エリカ「いい?私たちは強いの。4両でも充分よ!」
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:49:49.35 ID:RCXggMju0


小梅「...居た!」ヒョコ

直下「あー、護衛に75ミリも居る」ヒョコ

小梅「見つかると厄介だね」

直下「どうやって撃破する?」

小梅「カールは装填するとき砲弾が剝き出しだからそこを狙おう。私が盾になるから」

直下「ん、わかった」

小梅「よし、戻ろう。カールが撃ったら突撃します」
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:50:49.48 ID:RCXggMju0



エリカ(まずい...強がったはいいけど、車両が少ない上に掩蔽しながらだと相手がどこに居るのか把握し辛い!)


ドォォン!
シュポッ


ラング一号車車長『すみませんやられました!』

エリカ『側面に回られた!?挟撃!?』

ラング一号車車長『後ろからやられました!』

エリカ「迂回か...」

エリカ「あんたたち、気持ち入れなさい」
エリカ車装填手「え?」
エリカ「突っ込め!」
エリカ車砲手「よしきた!」
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:51:52.40 ID:RCXggMju0


M4A1二号車車長「左!左!ティーガーUだよ!」


ドォォン!
カァンッ!


M4A1二号車砲手「弾かれた!」

エリカ「王虎舐めんな!撃て」
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:52:23.29 ID:RCXggMju0
エリカ車砲手「てりゃあ!」


ドォォォン!
ガッ!シュポッ!


エリカ車砲手「今大会初撃破!!」

エリカ「次!」
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:54:46.11 ID:RCXggMju0


ドォォォォォォォンンン!!!


エリカ車装填手「またカールだ!!」


バァァァァァァァン!!!
シュポッ!


ラング二号車車長『すみません!』

Ⅿ4三号車車長「やった...!あと2両!」

エリカ「油断は禁物、ね」


ドォォォン!!
シュポッ!


Ⅿ4三号車車長「ああっ!」
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:56:37.20 ID:RCXggMju0


小梅『パンツァーフォー!』

直下『フォー!』


ブロロロロロロ!


M4二号車車長「うわ!2両突っ込んで来た!ってフラッグ車!?撃て撃て!」


ドォン!


直下「停止!」

小梅「右に!」


ガッ!シュポッ


101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:58:01.26 ID:RCXggMju0
小梅「直下さんお願いします!」

直下「装填まで時間はある!よーく狙って...」

直下車砲手「照準良し!」

直下「撃て!」


ドォォォン!
ガッ!
シュポッ


102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:58:56.83 ID:RCXggMju0
直下「ふぅ…。装填してー、カールは裸だから焦らなくていいよ」

直下車装填手「よいっしょ」

直下「よし、じゃああのでかい砲弾狙って...」

直下「撃て!」


ドォォォン!

バァァァァン!!!

シュポッ


103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:59:37.69 ID:RCXggMju0
直下「おおーすごい爆発…」

小梅「お見事〜」パチパチ



M4二号車通信手『すみません!カール、護衛共にやられました!』

アリサ『なんですって!?』

M4二号車通信手『相手のフラッグ車、私たちのところに居ます!単独です!』
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 22:00:20.27 ID:RCXggMju0


直下車通信手『こちら小梅小隊、カールと護衛の撃破に成功!しかし小梅車は撃破されました!指示を求めます!』

エリカ車通信手『わかりました!』

エリカ車通信手「隊長!」

エリカ車通信手(って、今はそれどころじゃなさそう...よし!)

エリカ車通信手『直下車はフラッグ車の撃破に向かってください!』

直下車通信手『ヤヴォール!』
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 22:01:04.74 ID:RCXggMju0

M4二号車通信手『相手フラッグ車が単騎で隊長の方に向かいました!』

アリサ『わかった。ファイヤフライ!フラッグ車頼むわよ!』

ファイヤフライ通信手『イェスマム!』
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 22:02:35.45 ID:RCXggMju0


エリカ「ファイヤフライが後退してる!追うわよ!」


カァン!!


エリカ「横…76oか」

エリカ車装填手「そう簡単に追わせてくれないかー」

エリカ「砲塔旋回!」

パンター三号車車長「撃て」


ドォォン!
シュポッ


エリカ『助かったわ』

パンター三号車車長『どういたしまして』
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 22:04:25.29 ID:RCXggMju0


エリカ「そういやカールはどうなったの?」

エリカ車通信手「護衛含めてやっつけたけど赤星さんがやられたって。いま単騎でフラッグ車の方に行ってる」

エリカ「じゃあファイヤフライは直下を狙ってるのね…」
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 22:05:34.49 ID:RCXggMju0

直下車操縦手「速く速く速く...」

直下車通信手『...はい、はい。わかりました!』

直下車通信手「直下さん!ファイヤフライがこっち来るって!」

直下「ええー...フラッグ車もうちょいで見えそうなのに...」

直下「来るなら八時とか九時の方向かな」キョロキョロ
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 22:06:32.13 ID:RCXggMju0

ドロロロロロ


直下「居た!フラッグ車にファイヤフライ!」

直下車操縦手「どうすんの!?」

直下(この距離ならファイヤフライの発砲から弾着まではタイムラグがある…ナオミ選手ならともかく、精度もそこまで高くない…)

直下(相手フラッグ車は車体も砲もこちらに向いてない…なら!)

直下「ファイヤフライが撃ったらすぐに停止、躱したらまたすぐに前進。フラッグ車を叩く!」

「「「ヤヴォール!」」」
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 22:07:35.39 ID:RCXggMju0


ファイヤフライ車長「停止!砲塔旋回...」

ファイヤフライ砲手「照準良し!」

ファイヤフライ車長「撃て!」


ドォォォンン!

直下「停止!」

ギギィィ!

バシュッ!
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 22:08:08.03 ID:RCXggMju0

ファイヤフライ砲手「躱された!」

ファイヤフラ通信手『隊長!そっちに向かってます!』

アリサ『見えた!私がやっつけてやるわ!』

アリサ「これでタカシに…」

アリサ「車体、砲塔旋回!」
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 22:08:36.15 ID:RCXggMju0

直下車砲手「こっち向いてるこっち向いてる!!」

直下車通信手「ファイヤフライの二発目も来るよ!速く速く!」

直下車操縦手「やってるよ!」

直下(あー、これマズいかも)
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 22:09:41.63 ID:RCXggMju0

アリサ「照準早めに!」

ファイヤフライ砲手「照準良し!」


パンター三号車車長「撃て」


ドォォォン!
ガッッ!
シュポッ


ファイヤフライ車長「なっ!!」
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 22:10:14.59 ID:RCXggMju0

レオパルト車長「くらえ!!」


ドォン!


レオパルト装填手「外すなよっ!!」

レオパルト車長「ええい突っ込めえええ!!!!!」

レオパルト操縦手「とりゃああああああ!!!!」


ブォォオオンン


アリサ車砲手「照準良し!」

アリサ「うt」
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 22:11:05.49 ID:RCXggMju0

ガァンン!!


アリサ「なっ!体当たり!?」


直下「停止!狙って...撃て!」

直下車砲手「フォイヤ!!」


ドォォォン!

ガッ!

シュポッ


116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 22:11:48.38 ID:RCXggMju0


審判『サンダース大付属高校フラッグ車、走行不能!』

審判『黒森峰女学園の勝利!!』



ワァァァァァァァ!!!



直下「あぶなかったー...」

レオパルト車長「頭ぶつけた...」
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 22:12:59.97 ID:RCXggMju0


エリカ「ふぅ...なんとかやってくれたみたいね」

エリカ車砲手「撃て撃て!!」

エリカ「もう終わったから。やめなさい」

エリカ車操縦手「にしても、私たち今日はずーっと相手を引き付けるようなのばっかね」

エリカ車装填手「小梅ちゃん小隊だったり、パンター三号車のファイヤフライ追撃間のシャーマン2両だったりね」

エリカ「楽でいいじゃない。ほら、整列するわよ」
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 22:14:11.86 ID:RCXggMju0


アリサ「...やってくれたわね...」

直下「いやー、そうでもしないとウチの隊長に怒られるんで」

レオパルト車長「私も撃破出来そうだったんだけどなー...」ブツブツ

直下「こら!そういう事言うな!」ベシッ!

レオパルト車長「痛っ!」

アリサ「ふふっ、なかなかいいチームね。前までのお堅い黒森峰はどこに行ったのやら」

直下「それは、隊長の人柄ですよ。戦車の実力は申し分なし。人望も厚い上に、親しみやすさも備えてる」

アリサ「へぇ...」

直下「私、今戦車道がすごく楽しいんです!今までで一番!」

レオパルト車長「私も!私も!」
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 22:14:47.91 ID:RCXggMju0


審判「一同、礼!」

「「「ありがとうございました!!!」」」


120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 22:15:23.03 ID:RCXggMju0
今回はここまでです
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 22:16:46.90 ID:RCXggMju0
>>57
>>58
>>58
ありがとうございます
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/13(火) 22:17:41.44 ID:RCXggMju0
>>59
ありがとうございます
間違えた...
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/13(火) 22:19:07.69 ID:RCXggMju0
「M」とか「...」とか統一出来なかったりと見苦しい所があってすみません
気を付けます
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/14(水) 01:35:52.45 ID:jeeHnjw30
おつ エリカ隊長の黒森峰は士気高そうだよね。私達が支えてあげなきゃ的な
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/14(水) 21:40:34.07 ID:LSgpbCXco
レオパルトって戦後の戦車じゃないか
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/14(水) 22:26:36.22 ID:uMdu9woY0
>>125
VK 1602 レオパルト と言って、第二次世界大戦で試作された軽戦車だよ
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:40:30.69 ID:atzIeGuE0
エリカ自室
エリカ(次の相手は継続高校か…。戦車の質は低いけど、油断ならない相手だわ)
エリカ(大洗も勝ち進んだみたい)
エリカ(…)
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:41:48.89 ID:atzIeGuE0
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

みほ「あつ、あの!」

エリカ「えっと…あなたは確か」

みほ「同じ一年生の西住みほ…です」

エリカ「ふぅん…あなたが隊長の妹さんね。で、何か用?」

みほ「いや、新入生の中で車長でメンバー入りしてるの、私と逸見さんだけだったので挨拶しようって」

129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:42:18.56 ID:atzIeGuE0
エリカ「待って、私いつ名乗ったっけ?」

みほ「教えてもらわなくても判りますよ!逸見エリカさん、誕生日は3月6日!」

エリカ「…あなたちょっとヘンよ?」

みほ「…え?」

130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:43:10.25 ID:atzIeGuE0
みほ「…」ジー

エリカ「…」ソワソワ

「エリカー、お昼一緒に食べよー」

エリカ「えっ、ええそうね…」チラッ

みほ「…」モジモジ
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:43:49.81 ID:atzIeGuE0
エリカ「ああっ、ごめん。用事を思い出したわ。また今度にしましょう」

「そっかー。じゃ、また今度ね」

エリカ「ごめんなさいね」

ツカツカ

エリカ「ちょっとあなた!」

みほ「ひゃいっ!」
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:44:20.31 ID:atzIeGuE0
エリカ「さっきから何?廊下からジロジロ見てきて」

みほ「えっと…その…」

エリカ「なに?言いにくい事なの?」

みほ「いや…お姉ちゃんに友人は居るのかーって聞かれて…」

エリカ「それで?」
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:45:08.28 ID:atzIeGuE0
みほ「それで、どこから友達?って聞き返したら、お昼ご飯一緒に食べる人とかは居る?って言われて…」

エリカ「話が見えてこないんだけど」

みほ「逸見さん…一緒にお昼、食べてくれませんか!?」

エリカ「そんな事…?別に、いいけど」

みほ「本当ですか!?」パァァ
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:45:47.38 ID:atzIeGuE0



エリカ「よかったわね、副隊長に選ばれるなんて」

みほ「そうなんだけど…」

エリカ「…不満なの?」

みほ「私なんかでいいのかな、って…」

エリカ「一年生での紅白戦を見る限り誰も文句は言わないでしょ」
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:46:40.97 ID:atzIeGuE0
みほ「言われます…。“西住”だからだって…。それに、私、お姉ちゃんみたいにしっかりしてないし」

エリカ「私はいいと思うけど。確かに先輩の方が経験もあるかもしれないけど、姉妹で隊長副隊長の方がやりやすいんじゃない?」

みほ「他の人たちは付いてきてくれるかな?」

エリカ「付いてこさせるのよ」

みほ「逸見さんは付いてきてくれる?」
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:47:12.91 ID:atzIeGuE0
エリカ「そりゃあ、命令には従うわよ」

みほ「そうじゃなくって…」

エリカ「あなた、そういうナヨナヨしてる態度治した方がいいわよ!それでも隊長の妹!?」

みほ「なりたくてなったんじゃないよ!」

エリカ「…」

みほ「…」
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:47:59.01 ID:atzIeGuE0
エリカ「悪かったわね」

みほ「私も、ごめん」

エリカ「成っていく…」

みほ「え?」

エリカ「やりながら、それに相応しい人間に成っていくのもアリなんじゃない?幸いあなたには支えてくれる人が近くに居るんだし」

みほ「それって逸見さんのこと?」ニコニコ

エリカ「違うわよ!隊長!隊長のことよ!」
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:48:38.27 ID:atzIeGuE0




『黒森峰女学園の勝利!』

みほ『すごいよ逸見さん!初めての対外試合で2両も撃破するなんて!』

エリカ『練習試合だし、ティーガーUに乗ってるし、当然よ』

みほ『それでもすごいよ!』

エリカ『あなただって、副隊長しっかりできてるじゃない』

みほ『逸見さんが居てくれるからだよ〜』

エリカ『何かした覚えはないけど?』

みほ『も〜またそうやって逸見さんは〜』
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:49:19.80 ID:atzIeGuE0




みほ「それでねー、ボコがねー」

エリカ「ああ…うんうん」

みほ「ちょっと!逸見さんちゃんと聞いてますか!?」

エリカ「聞いてないわよ。興味ないし…」

みほ「ええ…逸見さんひどい!」

小梅「あの〜、すみません」
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:49:50.88 ID:atzIeGuE0
エリカ「…えっと」

みほ「ああ、もしかして新しくメンバー入りすることになった一年生の子って」

小梅「はい!V号の車長になります、赤星小梅です。よろしくお願いします」ペコ

みほ「ティーガーT車長、副隊長もやってます。西住みほです。よろしくね、赤星さん」ペコリ

エリカ「あなたの事は誰でも知ってるでしょ…。ティーガーU車長、逸見エリカよ。よろしく」
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:51:05.45 ID:atzIeGuE0
小梅「お二人の事を知らない一年生なんて居ませんよ!黒森峰一年生で入学当初から車長でメンバー入りしてるのは西住さんと逸見さんだけだもん!」

みほ「そんな大した事ないよ…」アワアワ

エリカ「あなたも加わるんだけどね」

小梅「そ、そうですね…」

みほ「も〜、逸見さん!緊張させるようなこと言っちゃだめだよ!楽しんでいこう、ね」

エリカ「ま、頑張りましょう」

小梅「はい!」
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:51:41.21 ID:atzIeGuE0




エリカ「遂に始まるのね…全国大会」

みほ「緊張してますか?」

エリカ「そりゃあ、ね。あなたはしないの?」

みほ「しますよ…。でも、逸見さんが付いていてくれるから!」

エリカ「全く…」


『試合開始!』


143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:52:18.75 ID:atzIeGuE0
エリカ『副隊長、今よ!』

みほ『撃て!』



ドォォォン!
シュポッ



144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:52:52.83 ID:atzIeGuE0




『黒森峰女学園の勝利!』


エリカ「やったわね!」

みほ「はい!初戦突破です!」

エリカ「ほら」スッ

みほ「…えっと」

エリカ「ハイタッチよ、ハイタッチ」

みほ「…はい!」


パァン!


145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:53:42.70 ID:atzIeGuE0




みほ「逸見さん…ですか?」

小梅「はい!みほさんにとって、逸見さんはどういう存在なのかなって」

みほ「うーん、あんまり深く考えたことは無いけど…大事な友達です!」

小梅「なるほど〜」ニヤニヤ

みほ「あっ、恥ずかしいので逸見さんには内緒で」

小梅「もちろん!わかってますよ〜」

146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:54:39.18 ID:atzIeGuE0




エリカ「副隊長?」

小梅「はい!ほら、お二人って特別に仲良いじゃないですか〜」

エリカ「べっ、別にそんなこと無いわよ」

小梅「またまた〜」

エリカ「あの子はどう言ってたの?」

小梅「秘密です」
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:55:20.97 ID:atzIeGuE0
エリカ「何それ」

小梅「そう言われたんです」

エリカ「ふーん。そうねぇ…」

エリカ(友達ってのはなんか違うし、かといってただのチームメイトってわけでもないし…)

エリカ「相棒…かしらね」


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


エリカ(夢…か)


148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:56:36.72 ID:atzIeGuE0




小梅「3回戦のマップだよー」

エリカ「ありがとう。って、ええ…」

小梅「どうかした?」

エリカ「住宅地よ。すごい入り組んでるし、道幅も狭い」

小梅「あっちゃあ…」
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:57:12.03 ID:atzIeGuE0
エリカ「そこまで広くないのは嬉しいけど、ねえ…」

小梅「練習は?」

エリカ「いつも通り」

小梅「はーい」

150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:57:48.36 ID:atzIeGuE0




エリカ「揃ってるわね。編成と作戦を言うわよ」

エリカ「ティーガーU2両、パンター6両、W号2両、ラング2両、エレファント、ヤークトパンター、V号の15両」

エリカ「えー、作戦は」

エリカ「4両、4両、4両、3両の4中隊でそれぞれ行軍」

エリカ「敵に遭遇し次第これを撃破、これの繰り返しね」

エリカ「今回は私がフラッグ車を務めるわ」
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:58:39.59 ID:atzIeGuE0
エリカ「見通しが悪いし入り組んでるからゲリラ戦になりやすいけれど落ち着いて対応するように」

エリカ「相手のBT-42、W号、T-34系、KV-1はウチの装甲を抜いてくるから注意する事」

エリカ「以上。質問は?」

直下「作戦名」

エリカ「思いつかなかったわ。考えるの面倒なのよあれ…」

152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:59:28.37 ID:atzIeGuE0




3回戦当日、試合会場


エリカ「挨拶行ってくるわね」

小梅「いってらっしゃーい」


153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/16(金) 00:00:11.20 ID:tjgTlE+J0


エリカ「あなたたち、小梅に迷惑かけちゃダメよ?」

エリカ車操縦手「子ども扱いしないで」

エリカ車装填手「エリカちゃん、最近どうしたの?前まで挨拶行くとか考えられなかったのに」

エリカ車通信手「心配です…」
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/16(金) 00:00:39.97 ID:tjgTlE+J0
エリカ「あなたたち失礼じゃない?ほら、継続とはしょっちゅう試合やってるし、強いからいい関係気づきたいじゃない?」

エリカ車砲手「へー、考えてるんだねー」

エリカ「あなたねえ…」


155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/16(金) 00:01:29.35 ID:tjgTlE+J0




エリカ(隊長はどこだろ…)

エリカ「あ、ちょっといいかしら?」

継続生徒A「ひっ!」ビクッ

エリカ「いや、そんなに驚かなくても…」

継続生徒A「す、すみません…」シュバッ

エリカ「逃げられた…」

継続生徒A「…」ジー
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/16(金) 00:02:08.31 ID:tjgTlE+J0
エリカ(戦車の影に隠れてすごい見てくる…)

エリカ「あの、私黒森峰の隊長です!あなたたちの隊長はどこにいるか教えて欲しいのだけれど?」

継続生徒A「…」ビッビッ

エリカ(指さしてる…。あっちに居るってことね)

エリカ「ありがとう。助かったわ」

継続生徒A「…」ペコッ

エリカ(人見知りが過ぎるでしょ…)
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/16(金) 00:03:08.34 ID:tjgTlE+J0




エリカ「すみません、こっちに隊長さんが居るって聞いたんですけど」

アキ「あっ、黒森峰の隊長さん!隊長は私ですよー」

エリカ「あ、どうも。逸見エリカっていいます」

アキ「アキです。今日はよろしくおねがいします!」

エリカ「いえ、こちらこそよろしくおねがいします。ところでそちらの方は…」
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/16(金) 00:03:56.89 ID:tjgTlE+J0
ミッコ「…」ジー

エリカ(さっきからアキさんの後ろでめっちゃ睨んでくる…)

アキ「ほらミッコ、挨拶しないと」

ミッコ「気を付けろアキ!この人、すっごい目つき悪い...」ヒソヒソ

アキ「今のミッコも人の事言えないでしょ。あ、こっちはミッコ。私の乗るBTの操縦手です」

エリカ「はぁ…。どうぞよろしく」
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/16(金) 00:05:14.63 ID:tjgTlE+J0




エリカ「ただいま」

小梅「おかえりー。継続さんどんな感じだった?」

エリカ「変人」

小梅「いや、そうじゃなくて…」




審判「整列!これより黒森峰女学園対継続高校の試合を始めます!」

審判「一同礼!」


「「「よろしくお願いします!」」」


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