幼馴染「ずっと前は好きだったよ」 男「えっ」

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452 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/03/08(金) 22:02:43.78 ID:Nq9c7yUp0
店内
幼馴染「やっほー!」

モブ子「やっと来た! 幼、遅すぎだよー!」

幼馴染「ごめんごめん。なんか、間違った集合時間教えられてさ」

モブ子「なにそれ。おい、幹事! ちゃんと仕事しろよ!」

会長「も、申し訳ない……」

幼馴染「そうそう。今日ね、男と一緒に来たんだー」

モブ子「えっ? 男くん……?」

男「ど、ども……」

会長(予定は狂ったが、まあいい。まずは男に精神的ダメージを与えてやる……!)

会長「なんだい、その挨拶は。ちゃんと……」

モブ子「やっばい! 男くんとか超レアなんだけど! みんなー! 男くん来たよ!」

「おお! マジだ!」

「今日はヘッドホンで洋楽聞いてないのかー?」

会長(あ、あれ? 思ってた反応と違う……)
453 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/03/08(金) 22:09:24.76 ID:Nq9c7yUp0
モブ子「アタシのこと覚えてる? 隣の席になったこともあるんだけど」

男「お、覚えてます!」

モブ子「なんで敬語!? ウケるんだけど!」

幼馴染「もー。あんまり弄らないであげてよ。スーパーコミュ障なんだからさ」

モブ子「うーわ。相変わらず、男くんの保護者やってんのー?」

「ったく、いつまで男を甘やかすつもりだよ」

「男もシャキッとしろよな」

会長(よ、よし! ついに流れが来たぞ!)

会長「そうだよ。もう高校生なんだし、そろそろ……」

幼馴染「やだなー。ちゃんと保護者からランクアップしたよ」

モブ子「じゃあ、まさか……」

幼馴染「そうなんです。実は私たち……」

幼馴染「付き合ってるんです!」

会長「!!?」
454 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/03/08(金) 22:12:52.90 ID:Nq9c7yUp0
会長「う、嘘だ!」

幼馴染「本当だよ? 3週間前から付き合ってるんだ」

会長「どうして男くんなんだ! どう見ても釣り合って……」

モブ子「おめでとー! やっと付き合えたんだね!」

会長「えっ」

「おお。ついに男が覚悟を決めたのか」

「俺よかシャキッとしてたわ。マジごめん」

会長「……」
455 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/03/08(金) 22:19:52.01 ID:Nq9c7yUp0
会長「ぼ、僕は認めないぞ! この根暗が幼くんの彼氏だなんて許せない!」

幼馴染「どうして?」

会長「どうしてもだ! 僕は絶対認めない!」

幼馴染「……いいよ。じゃあ、認めさせてあげる」グイッ

男「お、お前、まさか……!」

幼馴染「そのまさかです!」チュ

男「!!」

モブ子「おー! いいぞ、いいぞー!」

「うらやま」

「男、爆発しろ」

会長「 」
456 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/03/08(金) 22:27:23.53 ID:Nq9c7yUp0
男「お、お前なあ……!」

幼馴染「ちゃんと事前に予告しておいたでしょ。納得しなければキスでもする、って」

男「本気でするとは思わねえだろ!」

幼馴染「いいじゃん。これで認めてもらえただろうし。ねっ、会長?」

会長「あ、ああ……」

幼馴染「男は私の彼氏なんだからね。もう悪口言わないでよ!」

会長「……はい。もう二度と言いません」
457 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/03/08(金) 22:27:55.45 ID:Nq9c7yUp0
今日はここまで!
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/03/10(日) 00:15:04.36 ID:XlSUbdtE0
乙です!
最近忙しくて来れませんでしたが、応援していますz( ̄^ ̄)ゞ
459 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/03/11(月) 10:41:51.78 ID:fyvTvndT0
>>458
ありがとう! 全力で頑張ります!!
460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/03/19(火) 01:17:51.30 ID:10O1n6zO0
楽しみに待ってます!
461 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/03/20(水) 23:23:13.70 ID:H4qI8FF10
モブ子「えー、それでは皆さん、幼と男くんの交際を祝して……」

「かんぱーい!」

幼馴染「いえーい!」

男「ど、ども……」

モブ子「いやー! 本当におめでとう! 男くん、幼を泣かせたら承知しないからね!」

男「は、はい! 絶対泣かせません!」

モブ子「いやいや、だからなんで敬語なのよ」

幼馴染「いいじゃん。そういうところも可愛いんだから」

モブ子「はいはい。ごちそうさまー」

「あいつらラブラブだなー」

「つけ入る隙ないって感じだな」

「まあ、昔から幼は男一筋だったし、最初から隙なんかなかったけどな」

会長「……」フラッ

「おい。どこ行くんだよ?」

会長「ちょっと夜風に当たってくる……」

男「……」
462 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/03/20(水) 23:26:01.30 ID:H4qI8FF10
会長(幼くんの気持ちにどうして気付かなったんだろう)

会長(……いや、そうじゃない。僕は気付いていたんだ。なのに……)

男「おい」

会長「……なんだ、君か」

男「幼じゃなくて悪かったな」

会長「いや、むしろ感謝してるよ。彼女が来たら全力で逃げだしているところだからね」
463 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/03/20(水) 23:32:26.75 ID:H4qI8FF10
会長「で、用件はなんだい? 負け犬を嘲笑いにきたのかい?」

男「ああ、そういうのも有りか」

会長「はっ?」

男「いや、特になにをしようってわけじゃねえんだ。馬鹿にしたいわけでも感謝したいわけでもない」

男「ただ、お前を一人にさせたくなったんだよ」

会長「……僕は一人になりたいんだがね」

男「一人になりたいって人間ほど、誰かに話を聞いてもらいたいんだよ」
464 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/03/20(水) 23:37:36.42 ID:H4qI8FF10
会長「僕は気付いていたんだ。幼くんが君に惚れていることに。だからこそ、僕は君を幼くんから遠ざけようとしたんだ……」

男「ああ、効果は抜群だったぜ。お前に言われてから、俺は幼を避けるようになったし」

会長「……そうなれば、幼くんが振り向いてくれると勘違いしてしまったんだ。……そんなことあるわけないのに」

???「わかる! わかるなあ、その気持ち!」

会長「えっ?」

男「な、なんでお前がここに……」

女「えへへ。来ちゃった」
465 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/03/20(水) 23:42:19.18 ID:H4qI8FF10
会長「知り合いかい……?」

男「こいつは北高の生徒だよ。3年間同じクラスでな」

女「君は会長さんだよね? 男くんから話は聞いてるよ」

会長「それはきっといい話ではないだろうね……」

女「まあ、普通の人ならそうかもしれないね。でも、大丈夫。私は君に共感できたよ」

会長「えっ……?」

女「私も叶わない恋をしてたからさ」
466 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/03/21(木) 00:17:09.74 ID:r+RhLGVa0
男「お前、好きな人いたの!?」

女「うん。ずっーと前から好きな人がいたよ。その人が傍にいてくれればそれだけで幸せになれるくらい好きだった」

女「でも、その人は私以外の人に恋をしてしまった。その二人を引き裂こうといろいろ策を巡らせたりしたんだけど……会長くんと一緒で失敗に終わっちゃった」

男「……その人って北高生?」

女「うん。男くんも知ってる人だよ」

男「ま、まさか……友、か……?」

女「あはは。いくら冗談でも怒るよー」

会長「……」
467 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/03/21(木) 00:19:04.14 ID:r+RhLGVa0
女「会長くんは私が面倒みるから、男くんはお店に戻りなよ」

男「お前が?」

女「うん。同じ境遇の者同士いろいろ話してみたいの」

男「どうする?」

会長「僕は構わないよ。みんなにはうまく伝えておいてくれ」

男「わかった。適当に誤魔化しておくよ」

会長「ああ、頼むよ」

男「気をつけろ。そいつは可愛い顔してるが、かなり性格悪いぞ」

会長「えっ」

女「言葉責めしてあげるね!」

会長「僕はSだよ……」

女「これは調教しなくてはなりませんなあ……」
468 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/03/21(木) 00:26:12.10 ID:r+RhLGVa0
女「ここで話すのもなんだし、どっかお店入る?」

会長「……その前に聞きたいことがあるんだけど」

女「いいよー。胸の大きさ以外なら答えてあげる」

会長「そんなの聞かなくても見ればわか……」

女「骨の髄まで調教してあげようか?」

会長「ぼ、僕が聞きたいのは、君の好きな人だよ!」

女「なーんだ。どうしても調教されたいのかと思った」

会長「だから、僕はSなんだって……そんなことより、君の好きな人って……男くんかい?」

女「たぶん君は相当のドMなんじゃないかな」
469 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/03/21(木) 00:30:26.43 ID:r+RhLGVa0
会長「ち、違うのかい……?」

女「残念なことに私は男くんの男性としての良さがわからないからねー。わかるのは幼だけ」

会長「……だからこそ、彼女は彼に惹かれたんだもんね」

女「たぶん、最初から男くんの良さを知っていたわけではなくて、接しているうちに感じとっていったんだと思う。でも、私はいつまで経ってもわからない。この差はなんだと思う?」

会長「興味があるかないか……とか?」

女「正解! 私は男くんにまったく興味がないのでーす」
470 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/03/21(木) 00:42:48.18 ID:r+RhLGVa0
女「そういうことで言うと、君は幼に興味もたれてなかったってことなんだけどね」

会長「ず、ずいぶんはっきり言うね……」

女「それが真実だからね」

会長「……そうだね。真実から逃げ回っていた僕は、ここで甘いことを言われてしまうより、真実を突きつけられたほうが僕を救ってくれるかもしれない」

女「しょうがないよ。真実に立ち向かったら自分の想いを否定されてしまうんだから。逃げてしまった君の気持ちは私にはわかる」

女「痛いほどわかるよ」
471 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/03/21(木) 00:54:25.40 ID:r+RhLGVa0
女「君のしたことは間違ってたと思う。世間は誰も認めないし、許されることじゃない」

女「でも、私は否定できない。誰かが君の行動を間違っていると糾弾しても、私は君の味方側に立つ」

会長「……ありがとう」

女「いーえ。まあ、私の場合は君と同じ罪を犯したからを言えることなんだけどね」

会長「君も……?」

女「うん。むしろ、君よりも重罪だよ」

会長「ど、どんなことをしたんだい?」

女「簡単に女性の秘密を聞き出せると思ったら大間違いだよ」ギロッ

会長「ええ……」
472 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/03/21(木) 00:57:56.28 ID:r+RhLGVa0
女「まったく。そんなんだから男くんに好きな人を奪われるんだよ」

会長「君は慰めたいのか、傷を抉りたいのかどっちなんだい!」

女「どっちでもないけど?」

会長「ないの!?」

女「うん。その二つの選択肢には当てはまらないね」

会長「じゃあ、何のために……?」

女「んー。お店に入ってからって思ったけど、ここでいいか」

女「私も君のこと好きになるから、君も私のこと好きになってくれないかな?」

会長「……はっ?」
473 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/03/21(木) 01:31:43.46 ID:r+RhLGVa0



数時間後 駅前
幼馴染「お待たせ!」

男「ずいぶん長かったな。みんなは先にカラオケに行ってるって」

幼馴染「えへへ」

男「……なんだよ?」

幼馴染「お店に着くまでは二人っきりだなーって思ってさ」

男「よく言うよ。狙ってたくせに」
474 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/03/21(木) 02:24:08.53 ID:r+RhLGVa0
移動中
幼馴染「そういえば、会長ってなんでいなくなっちゃったんだろうね?」

男「お前が言うか……」

幼馴染「あー、やっぱり私かあ……。だって、あいつ昔から男の悪口言ってたんだよ? 私がどんなに男の良さを教えても理解してくれなくてさ」

男「そりゃ、理解できないだろうな……」

幼馴染「今日こそは男を認めさせようと思ったらアレなんだもん。ついカッとしちゃってさ」

男「まあ、俺は嬉しいけど……あいつの気持ちを考えると手放しでは喜べないんだよなあ」

幼馴染「どうして? 男の悪口言ってたんだよ?」

男「……逆に聞くけど、あいつの想いに気付いてたか?」

幼馴染「なにそれ?」

男「マジで会長が可哀想だわ……」
475 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/03/21(木) 02:36:57.23 ID:r+RhLGVa0
男「まー、でも俺の気持ちにさえ気付いてなかったもんな。ただ単に幼は鈍感ってことか」

幼馴染「もー、なんなの?」

男「……ってことは、だ」

幼馴染「?」

男「もっとストレートに愛情表現しないと伝わらないよな」ギュウ

幼馴染「に、にゃにお!?」

男「幼」

幼馴染「ひゃい!?」

男「……」チュ

幼馴染「!?」

男「好きだよ」

幼馴染「もう、だめ……」クラッ
476 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/03/21(木) 02:38:40.13 ID:r+RhLGVa0
カラオケ店
幼馴染「ごめん、遅くなった」

モブ子「ったく。何分かかって……な、なんでお姫様抱っこされてんの!?」

男「あ、あはは……」

幼馴染「しょうがないじゃない。骨抜きにされたんだから……」
477 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/03/21(木) 02:39:42.35 ID:r+RhLGVa0
幼馴染「ばか! ばかばかばかばか!」

男「わ、悪かったって……」

モブ子「夫婦喧嘩はもういいから。何か歌いなよ」

幼馴染「では、男が得意の曲を披露します」

男「勝手に決めんなよ!」

モブ子「おっ。いいねー。アタシも男くんの歌、聞いてみたい」

幼馴染「はい、決定―」

男「ええ……」

モブ子「得意な曲ってやっぱり洋楽?」

幼馴染「そうそう。男が好きなバンドの曲で、題名は……」

「Don't Go Away」
478 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/03/21(木) 02:50:19.58 ID:r+RhLGVa0
今日はここまで!

『教え子に脅迫されるのは犯罪ですか? 4時間目』と『変態王子と笑わない猫。13』が3月25日に同時刊行!
是非、2冊とも買って、さがら先生が描くロリロリヒロインをぺろぺろしよう! あ、天神は私の嫁なので、手出し無用で。

『変態王子と笑わない猫。』1〜12巻
『クズと金貨のクオリディア』1巻
『さびしがりやのロリフェラトゥ』1巻
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『教え子に脅迫されるのは犯罪ですか?』1〜3巻
も好評発売中! 
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/03/21(木) 23:29:00.97 ID:6QCkGIi+0
乙です!
今回も甘々でした(*´∀`*)
480 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/03/22(金) 01:29:47.86 ID:7rZigYZk0
>>479
コメントありがと!
次の話ではもっと糖分プッシュするので、よろしくです!
481 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/04/21(日) 23:11:13.53 ID:i9k13Pv+0
7月中旬 昼休み 西高 職員室
西高顧問「本当にいいのか? こんな好条件はなかなかないぞ?」

幼馴染「いいんです。もう決めましたから」

西高顧問「お前の決めた道は茨の道じゃ。それでもその道を進むか?」

幼馴染「私にはその道しかないんです」

西高顧問「そうか……。お前が決めたのなら、わしはこれ以上言わん」

幼馴染「……ありがとうございます」
482 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/04/21(日) 23:13:21.92 ID:i9k13Pv+0
西高顧問「まあ、これで目標が明確になったわけじゃ。今まで以上に厳しくいくで」

幼馴染「はい! お願いします!」

西高顧問「うむ。では、明後日は休みにする」

幼馴染「はい! 全力で頑張り……えっ、休み?」

西高顧問「明後日はオフにする。しっかり休むんじゃぞ」

幼馴染「い、今、厳しくするって……」

西高顧問「お前の場合、ボールを一切触らずに休息することのほうが辛いじゃろ?」
483 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/04/21(日) 23:16:50.10 ID:i9k13Pv+0
幼馴染「お言葉ですが、先生! 夏休み明けすぐにウインターカップの予選ですよ!? 休んでる暇はありません!」

西高顧問「去年も一昨年もこの時期に相当負荷をかけたが、結果は県予選敗退じゃ」

幼馴染「そ、それはそうですが……」

西高顧問「特に今年のチームはお調子者集団や。適度に休みを与えてやらんとモチベーションを保てんじゃろ」

幼馴染「でも……」

西高顧問「お前、彼氏できたんやろ? デートでもしてリフレッシュしてきたらええ」

幼馴染「!!?」
484 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/04/21(日) 23:32:47.98 ID:i9k13Pv+0
幼馴染「な、なんで知ってるんですか!?」

西高顧問「彼氏のことならアホ五人組から聞いたで」

幼馴染「あいつら……!」

西高顧問「そう怒るな。あいつらのおかげで球技大会を観に行けたんやろ?」

幼馴染「……なんで知ってるんですか?」

西高顧問「アホ五人組を尋問したからのう」

幼馴染「……」

西高顧問「あの時のことを職員会議にかけられたくなかったら、おとなしく休むんやな」
485 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/04/21(日) 23:37:13.33 ID:i9k13Pv+0
放課後 帰り道
男「休みもらえたんだ。よかったじゃん」

幼馴染「よくない!! 私はウインターカップで必ず全国に行かないといけないの! 休んでる暇なんてない!」

男「追いこみすぎて怪我したら元も子もないぞ」

幼馴染「しないもん! ちゃんと鍛えてれば怪我なんかしない!」

男「中学最後の大会を怪我で棒に振った人間が何を言ってるのかな?」
486 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/04/21(日) 23:54:43.53 ID:i9k13Pv+0
男「ったく……わかりました。明後日は一緒にいますよ」

幼馴染「えへへ。ありがと!」

男「どこか行きたいところとか、やりたいことあるか?」

幼馴染「そうだなあ……小学生の頃みたいに、二人で楽しく過ごせればそれでいいかな」

男「あの頃、放課後はいつも一緒にいたよな」

幼馴染「うん。校庭でバスケしたり、男の家でゲームしたりしたよね」

男「家でゲーム……」

幼馴染「どうしたの?」

男「な、なんでもない! よし。久しぶりにゲームでもやるか!」

幼馴染「いいよー。でも、どこでするの?」

男「……俺の家しかねえだろ」

幼馴染「えっ!?」
487 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/04/21(日) 23:56:41.49 ID:i9k13Pv+0
幼馴染「お、男の家でやるの?」

男「ダメか?」

幼馴染「そうじゃなくて、その……」

男「……うちの親のことなら気にしなくていいぞ。明後日はいないから」

幼馴染「い、いないの!?」
488 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/04/21(日) 23:57:22.12 ID:i9k13Pv+0
男「じいちゃんが入院したらしくてさ。お見舞いに行くんだと」

幼馴染「……あのさ、確認なんだけど、その日は私と男の二人しかいないってことだよね?」

男「……まあ、そうなるな」

幼馴染(両親がいないときに家に誘ってきた……これはつまり……)

幼馴染(えっち……するってことだよね……?)
489 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/04/21(日) 23:58:13.76 ID:i9k13Pv+0
今日はここまで!
490 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/04/25(木) 23:51:08.31 ID:/KO2Y6jp0
翌日 昼休み 女子バスケ部部室
生意気娘「いや、その結論はおかしい」

元気っ子「アタシもそう思うなー。飛躍しすぎだよね」

真面目っ子「男さんの自宅に誘われて取り乱すのはわかりますが、冷静に考えてくださいよ。相手は男さんですよ?」

無口っ子「……部長がベッドの上で裸になっても、男さんはそっと服を着せそう」

幼馴染「ち、ちゃんと確認したわよ! そしたら、男は……」
491 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/04/25(木) 23:55:36.74 ID:/KO2Y6jp0



幼馴染『男は、その……したいの?』

男『そりゃまあ……俺だって、やりたいよ』



生意気娘「……」

幼馴染「ヤリたいって! 私とヤリたいって言ったのよ!!」

生意気娘「……それ」

元気っ子「ゲームのことだと勘違いされてるんじゃ……」

無口っ子「……」コクリ
492 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/04/26(金) 00:01:12.36 ID:bc3HdTLz0
生意気娘「部長って、あいつのことになると本当にポンコツになるよな……」

元気っ子「それだけ男さんのことが好きってことなんだよ」

真面目っ子「恋は盲目とはよく言ったものですね」

幼馴染「じゃあ、男の部屋でそれも二人だけでナニするっていうのよ!」

無口っ子「……いや、だから、ゲーム……」

幼馴染「ほら、えっちなげーむするんでしょ!? どっちが先にイクのか勝負するんでしょ!?」

無口っ子「……」

真面目っ子「……ここまでくると、部長が欲求不満なだけなのでは?」
493 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/04/26(金) 00:06:54.00 ID:bc3HdTLz0
生意気娘「だいたい、付き合ってまだ一ヶ月くらいだろ。いくらなんでも早すぎないか」

真面目っ子「どのくらいが平均的な期間なのかは知りませんが、初体験同士で一ヶ月というは早急すぎますね」

幼馴染「で、でも、付き合った当日に処女卒業した人が……」

無口っ子「……あり得ない」

真面目っ子「そんな人に身体を捧げた女性も女性ですよ」

元気っ子「当日はさすがにね」

生意気娘「そんな女が存在するなんて世も末だな」

???「やほー!」

「あっ」

副部長「おお!? なんだ、なんだ? 視姦プレイ? いやん、濡れちゃうー!」
494 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/04/26(金) 00:10:07.72 ID:bc3HdTLz0
真面目っ子「そうでした……この人がいたのでした……」

元気っ子「ま、まあ、副部長は特殊だから……」

副部長「なによ?」

幼馴染「ね、ねえ! 明日、男の家に遊びに来ないかって誘われたの! しかも、両親はいないから気にしなくていいって言うの! これってもうそういうことだよね!?」

無口っ子「……だから、ゲーム……」

副部長「なに言ってるんですか、部長!」

生意気娘「さすがのお前でもおかしいと思うよな! ガツンと言ってやれ!」

副部長「H以外になにするんですか!!」

生意気娘「やっぱりお前はおかしいな! 黙ってろ!」
495 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/04/26(金) 00:15:40.64 ID:bc3HdTLz0
副部長「両親がいないから気にしなくてもいい、というのは、喘ぎ声を気にしなくていいってことですよ」

幼馴染「そういうことだったの……!」

生意気娘「絶対違うだろ……」

副部長「まあ、男さんのことですし、挿入まではいかないかもしれませんが。最低でもその手前まではするでしょうね」

真面目っ子「キス……ですか?」

副部長「小学生かよ! まあ、男さんが部長を揉んで舐めて愉しんで、最終的には部長がペロペロしてフィニッシュってとこじゃないかな」

「!!?」
496 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/04/26(金) 00:20:03.76 ID:bc3HdTLz0
真面目っ子「ぶ、部長がどこを舐めるというのですか!?」

副部長「聞かなくてもわかるでしょ」

生意気娘「あんなとこ舐めるとか想像もしたくねえ!!」

元気っ子「触ることさえ無理!!」

無口っ子「……」カァァァァ

副部長「ウブだなー。今はロリでもフェラトゥする時代だよ?」

真面目っ子「そんな時代は認められないであるからしてー!」

副部長「あんなの一回咥えればどうってことなくなるから」

生意気娘「その一回が無理なんだよ!!」

幼馴染「わ、わたしは……男のなら平気、だよ……?」

真面目っ子「ぶ、部長!? いいのですか、あんな汚らわしいものを口に含むなんて……」

幼馴染「そりゃ、嫌悪感はあるけど……でも、男のものなら……耐えられる」

生意気娘「あ、愛だ……」

副部長「フェラぐらいで大袈裟だなあ……」
497 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/04/26(金) 00:25:42.80 ID:bc3HdTLz0
副部長「覚悟は決まったみたいだし、準備しないとですね」

幼馴染「準備って……ゴムとか?」

副部長「それは男さんが用意するべきでしょ。部長がゴムを持参したら、ただのヤリたい女になりますし」

幼馴染「確かに……」

副部長「あたしが言ってるのは、身体のケアですよ。ムダ毛処理とか」

幼馴染「し、してるわよ!」

副部長「そうかもしれませんけど、もう一度入念にしておいたほうがいいですよ。恥ずかしい思いするのは部長ですよ?」

幼馴染「……わかった」
498 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/04/26(金) 00:27:07.39 ID:bc3HdTLz0
副部長「あとは下着も買わなくちゃですね」

幼馴染「……私だって、スポブラ以外の下着くらい持ってるんだけど」

副部長「それは知ってますけど、部長のコレクションじゃ男さんを欲情させられませんよ」

幼馴染「欲情!?」

副部長「いつもの下着を着けて行ったら、私が男さんだったらがっかりしますね。『うっわ、色気のない下着』って」
499 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/04/26(金) 00:27:43.00 ID:bc3HdTLz0
幼馴染「そ、それは、副部長の感想でしょ! 男はそんなこと思わないもん!」

副部長「じゃあ聞きますけど、男さんが真っ白なブリーフを穿いていたらどう思いますか?」

幼馴染「……きっついかも」

副部長「でしょう。それを見てしまえば、どんなに発情していても、完全に完璧に絶壁に笑わない猫になりますよね?」

幼馴染「……そうかな?」

副部長「なのに……それでも、咥えさせたあいつはなんなの!? 『舐めてよ』って甘えられたところでお前の情けないパンツ見たら性欲なんか吹っ飛ぶんだよ!!」

無口っ子「……ふ、副部長?」

副部長「無理って言えば、強引に口の中に突っ込んできた挙句、『嫌がった罰ね』とか言って、顔にぶっかけやがって! あたしの顔はティッシュじゃねえんだよ!!!」

元気っ子「お、落ち着いて……」

副部長「精子まみれのあたしの顔を見て『AVみたい』って、お前がAVの真似したからこうなったんだろうが!」

真面目っ子「そ、それは実話ではないですよね? 妄想ですよね……?」

副部長「……」ズーン

「「「「「えっ」」」」」
500 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/04/26(金) 00:28:15.34 ID:bc3HdTLz0
副部長「と、とにかくです! 新しく下着を準備してくださいね!」

幼馴染「あ、ええと……」

幼馴染(副部長の話が強烈すぎて何の話をしてたのか覚えてない……)

副部長「わかりました!?」

幼馴染「は、はい……」

副部長「今日の放課後にでも男さんに選んでもらってください」

幼馴染「な、なんで!!?」
501 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/04/26(金) 00:53:50.28 ID:bc3HdTLz0
副部長「男さんの家に行くのは明日なんでしょう? 今日くらいしか買いにいく機会ないですよね」

幼馴染「そ、そうじゃなくて! なんで男が選ぶのよ!」

副部長「わかってないなー。彼氏が選んだ下着を身につけるというのは、つまり彼氏色に染まるということです」

幼馴染「!」

副部長「もしかしたら派手なヒョウ柄の下着を選ぶかもしれませんし、地味な白い下着をチョイスするかもしれません。いや、もしかしたら、ノーパンノーブラで毎日過ごせ、と恥辱プレイを始めるかもしれない」

副部長「どうですか? ワクワクしてきませんか?」

生意気娘「柄を決められるならまだしも、下着を着けるなとかあり得ないだろ。そんなこと言われた時点で別れるって」

幼馴染「私は……男がしてほしいなら……恥ずかしいけど頑張る……よ?」

生意気娘「ダメだ、こいつ……」
502 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/04/26(金) 00:54:29.38 ID:bc3HdTLz0
翌日 西高 女子バスケ部 部室
元気っ子「やっほー!」

生意気娘「おー」

副部長「あれ? キョン一人なの?」

生意気娘「見てのとおりだよ。ちっ、せっかく部活休みだってのに、なんでお前らと顔合わせないといけねえんだよ」

真面目っ子「部活が休みにも関わらず、わざわざ部室に来たキョン吉さんが何を言っているのですか」

無口っ子「……乳だけに栄養がいって、脳みそスカスカの乳牛はこれだから困る」

生意気娘「ああ!?」

幼馴染「……うるさい」ベシッ

生意気娘「なんで、わたしだけ!?」
503 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/04/26(金) 00:56:25.07 ID:bc3HdTLz0
生意気娘「わたしは悪口言われた側ですよ!? なのに、わたしを叩くんですか!!」

幼馴染「あーもう、うるさい。寝てないんだから、キャンキャン騒がないで」

真面目っ子「寝てないって……何かあったんですか?」

幼馴染「……今日、男の家に行くでしょ。何をするのか想像してたら眠れなくなったのよ」

真面目っ子「……絶対、ゲームするだけだと思う」

副部長「そういえば、下着は選んでもらいました?」

元気っ子「いやいや、いくらお願いされても断るでしょ……」

幼馴染「うん。選んでもらったよ」ビラッ

「ええ!!?」
504 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/04/26(金) 00:56:51.89 ID:bc3HdTLz0
副部長「へー、ピンクですか。なんか、男さんっぽいです」

幼馴染「ブルーかピンクで相当悩んでたけどね。『青は結構透けちゃうよ』っていう私の言葉が決め手になってピンクに決めたみたい」

生意気娘「あ、あいつは馬鹿か!」

真面目っ子「女性の下着を吟味してる男子高校生とか、ただの変態じゃないですか!」

副部長「男子はみな変態だし、女子だって変態。もはや人類すべて変態と言える。この世界は変態によって出来ている」

生意気娘「そんな世界は壊してしまえ」
505 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/04/26(金) 00:57:19.80 ID:bc3HdTLz0
幼馴染「ムダ毛処理もしたし、準備万端だよ……!」

副部長「完璧ですね!」

生意気娘「……おい」グイッ

副部長「なによ?」

生意気娘「そんなに煽って、結局ゲームするだけで終わったらどうすんだよ。部長、相当落ち込むぞ?」

副部長「まだ、そんなこと言ってんの? 絶対に男さんはヤル気だよ。間違いない」

真面目っ子「でも、あの男さんですよ……?」

副部長「わかってないなー。どうして、あたしが確信してるか、っていうとだね」

副部長「男さんだからこそ、なんだよ」
506 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/04/26(金) 01:12:05.93 ID:bc3HdTLz0
今日はここまで!
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/29(月) 13:29:08.29 ID:970aQASp0
おつ
508 : ◆TMTTBwd/ok [sage]:2019/05/05(日) 22:43:40.90 ID:u/3DIZwm0
>>507
コメントありがとう!
これからもよろしく!
509 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/05/26(日) 00:08:48.31 ID:rZ3bSJ/q0
放課後
幼馴染(……男の家のインターホンを見つめて、もう三十分)

幼馴染(いつまでもこうしてるわけにはいかないよね……)

幼馴染(大丈夫、大丈夫。ここに来る前に家に帰ってシャワーを浴びて身体も清めてきたし、完璧に準備できてる。寝ずにいろんなプレイを想像したから、どんな要求にも対応できる)

幼馴染(よ、よし! 押そう! 男と新しい世界に旅立つんだ!)

幼馴染(……)ソー

幼馴染(はっ! シャワー浴びたときに下着替えてるじゃん!! なにやってんの、私!?)

幼馴染(いま着けてるのは……ダメだ。こんな子供っぽい下着で男を満足させられるわけない。こうなったら、家に帰って下着を……)

男「悪い。待たせたな」

幼馴染「!!?」
510 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/05/26(日) 00:18:02.66 ID:rZ3bSJ/q0
幼馴染「どこ行ってたの!?」

男「あれ? 買い物に行ってくるってラインしたけど、見てないの?」

幼馴染「インターホン見るのに精一杯で携帯見る余裕なんかなかったよ……」

男「インターホン? まあ、いいや。こんなところで話しててもしょうがねえし、家入ろうぜ」

幼馴染「あ、いや、その……」

男「どうした?」

幼馴染「……なんでもない、です」
511 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/05/26(日) 00:19:26.35 ID:rZ3bSJ/q0
男の部屋
幼馴染(なんて馬鹿なんだろう……男にせっかく選んでもらったのに、その下着を着けてこないなんて……)

幼馴染(脱がしてみたら、子供っぽくて色気のかけらもない下着が出てきたら、男はどう思うかな。こういうも好きだよって喜んでくれるかな。俺が選んだのはどうしたんだよって苦笑いするかな)

幼馴染(……そんなわけないよね。がっかりするだろうし、選んだのと違うって怒るかもしれない)

男「飲み物持ってきたぞ」

幼馴染「……男、ごめん」

男「幼?」

幼馴染「……今日はエッチなことできない」

男「は、はあ!?」

幼馴染「男が勇気を出して誘ってくれたのに……本当にごめんね」
512 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/05/26(日) 00:21:34.66 ID:rZ3bSJ/q0
男「お、俺はそんなつもりねえよ!」

幼馴染「……」

男「ただ、ゲームを一緒にしようと思ってただけで、その……そういうことは何も……」

幼馴染「嘘だ」

男「本当だって! 俺がそんなことできると思うか!?」

幼馴染「できないと思うよ。でも、だからこそ、この状況がおかしいの」

幼馴染「男が家に誰もいない時を狙って私を誘うなんて絶対にありえないから」
513 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/05/26(日) 00:23:36.52 ID:rZ3bSJ/q0
幼馴染「男は別れるリスクに躊躇して告白さえできないくらい敏感で臆病なんだよ? その男が私を家に誘った。それも家に誰もいない時に」

幼馴染「男がどういう気持ちでどれほどの覚悟をもって、私を誘ったのかくらいわかるよ」

男「……本当、お前はなんでもわかるんだな」

幼馴染「前にも言ったでしょ。私には隠し事できないってば」

男「あはは……いやあ、昨日、下着を選ばされた時は、俺の意図に気づいた上で幼もそのつもりなのかな、って思ってたんだけど、いきなり断られたから、つい誤魔化しちゃったよ」

幼馴染「……あっ、それは……」

男「あわよくばそういう流れになればいいかなって思ってただけだから。幼が嫌ならしないよ」

幼馴染「い、嫌ってわけじゃないよ! た、ただ……下着が……その……」

男「下着?」

幼馴染「……すっごい子どもっぽいやつなの……」

男「はっ?」
514 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/05/26(日) 00:36:48.16 ID:rZ3bSJ/q0
幼馴染「男が選んだ下着でくるつもりで、学校にも着けてたんだけど……ここに来る前に家でシャワー浴びたときに……替えちゃったんだ……」

男「……」

幼馴染「ごめんね……せっかく選んでもらったのに……」

男「……」

幼馴染「こんな子どもっぽい下着見せられないよ……」

男「お前って、ここぞって時にポンコツになるよなあ」グイッ

幼馴染「お、とこ……?」

男「俺はむしろ見たいくらいなんだけど」
515 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/05/26(日) 00:43:23.43 ID:rZ3bSJ/q0
幼馴染「だ、だめだよ!」

男「まあ、一回見せてみなよ」

幼馴染「……こんなの見せたら、醒められちゃう」

男「大丈夫だって。どんな下着でも興奮する自信あるから」

幼馴染「うそだ……」

男「本当か嘘かは見せてくれればわかるよ」

幼馴染「で、でも……」

男「俺のこと信じて、ね?」

幼馴染「……見せたらあとでキスしてくれる?」

男「うん。たくさんしてあげる」

幼馴染「……少しだけだからね」
516 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/05/26(日) 00:47:04.15 ID:rZ3bSJ/q0
幼馴染「ほんとうに少しだけ、少しだけだよ?」

男「わかってるよ」

幼馴染「……」ビラッ

男「……っ」

幼馴染「はいもうダメ!」バッ

男「本当に少しだけなんだな……」

幼馴染「……だって……こんな下着見せたくないもん」

男「残念だな。ほんの一瞬見れただけだけど、俺はかなり興奮したのに」

幼馴染「興奮した……?」

男「好きな女の下着を見て、興奮しない男子高校生なんか存在しねえよ」
517 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/05/26(日) 01:10:05.49 ID:rZ3bSJ/q0
幼馴染「あ、青と白の縞々だよ……?」

男「確かに昨日はふりふりの可愛い下着を選んだ。でも、そういう下着だって好きだ。いや、なんならスポブラだっていい」

幼馴染「……なにそれ、なんでもいいってこと?」

男「そうだよ。幼が着けてるなら、どんなのだってエロく見えるし、欲情するんだ」

幼馴染「変態……」

男「そんなこと言われると余計興奮しちゃうんだよなあ」
518 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/05/26(日) 01:56:37.14 ID:rZ3bSJ/q0
男「もう一回、見せてほしいなあ」

幼馴染「……だめ」

男「そっか。残念だけど、幼が嫌なら我慢する」

幼馴染「……」ベシ

男「な、なんだよ?」

幼馴染「それほど見たくないってこと?」

男「いや、そういうわけじゃ……」

幼馴染「……だったら、脱がせばいいでしょ。変態なんだから」

男「え、でも……いいのか?」

幼馴染「いいの……私も脱がされて興奮する変態だから」
519 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/05/26(日) 01:57:09.38 ID:rZ3bSJ/q0
男「じゃあ……脱がすぞ」

幼馴染「うん……」

男「……」スルッ

幼馴染「うー……やっぱり恥ずかしい」

男「……」ジー

幼馴染「……そんなに見つめないでよ」

男「ごめん……つい、な」

幼馴染「興奮する……?」

男「うん。人生史上最大興奮してる」ギュウ

幼馴染「……本当だ。男、すごいドキドキしてるね」
520 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/05/26(日) 01:57:49.13 ID:rZ3bSJ/q0
幼馴染「男に抱きしめられると落ち着くなー」スリスリ

男「それは良かった」ナデナデ

幼馴染「でも、男はむしろ、興奮してるみたいだけど」ニマニマ

男「そりゃそうだろ!!」

幼馴染「えへへ。ねえ、ご褒美のちゅーは?」

男「……」チュ

幼馴染「ん……」

男「……」チュウ

幼馴染「んっ……」

男「……」チュウウウ

幼馴染「んんっ……!」

男「ふぅ……」

幼馴染「も、もう! 何回するつもりなの!」

男「たくさんするって言っただろ」チュウ
521 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/05/26(日) 01:59:03.72 ID:rZ3bSJ/q0



男「ふぅ……」

幼馴染「……満足した?」

男「おう。大満足だ」

幼馴染「……これじゃ、ご褒美じゃなくて、男がただしたかっただけじゃん」

男「それもそうだな……何か、他にしてほしいことあるか?」

幼馴染「じゃあ、後ろからぎゅーして」

男「こうか?」ギュウ

幼馴染「これ、やばい……癖になりそう……」
522 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/05/26(日) 01:59:33.39 ID:rZ3bSJ/q0
男「そんなにいいんだ?」

幼馴染「なんだろう……安心するっていうのかな。すごい落ち着く……」

男「そか。なら、よかった」ナデナデ

幼馴染(……なんか……眠くなって……きたかも)

幼馴染(そういえば、昨日から……寝てないんだった……)

男「幼が満足するまでこうしててやるよ」ポンポン

幼馴染(あ、もうだめだ……)クラッ

男「幼?」

幼馴染「Zzz……」

男「えっ」
523 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/05/26(日) 02:01:13.48 ID:rZ3bSJ/q0
男「ね、寝ちゃったのか……?」

幼馴染「……」

男「ったく……そんなに幸せそうな顔されたら文句言えねえよ」ナデナデ

幼馴染「……」プルン

男「……っ」

幼馴染「……」プルン

男(だ、ダメだダメだダメだ! いくらなんでも寝ているところを触るなんて!)

幼馴染「……」プルン

男(堪えようとすればいするほど胸に目線がいってしまう……くっそ! めっちゃ触りてえ!)
524 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/05/26(日) 02:01:43.74 ID:rZ3bSJ/q0
男(我慢我慢我慢我慢我慢我慢がま……)

幼馴染「……」プルン

男(ちょっと……ちょっと触るだけなら……いいか)スッ

???「貴方、いるなら返事くらい……」バンッ

男「……えっ」

???「……」

男「ね、姉ちゃん……?」

姉「もしもし、警察ですか?」

男「姉ちゃん!!?」
525 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2019/05/26(日) 02:02:12.85 ID:rZ3bSJ/q0
今日はここまで!
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/27(月) 06:10:03.82 ID:WzxxuTe7O
いいところで姉ちゃん
527 : ◆TMTTBwd/ok [sage]:2019/05/27(月) 12:35:21.73 ID:IJhAXOjn0
>>526
寝込みを襲うのはダメ、絶対。
まあ、彼氏とイチャついてる時に寝ちゃったほうが悪いけど。幼さんポンコツすぎる……
528 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/18(月) 22:34:51.77 ID:m+Op5Aaz0
書けよ
529 : ◆TMTTBwd/ok [sage]:2020/07/01(水) 22:48:41.58 ID:jlgvGEXC0
書くよ
530 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/02(木) 20:20:29.44 ID:jW6xoqc00
>>529
早よ書けww
531 : ◆TMTTBwd/ok [sage]:2020/07/07(火) 03:40:36.68 ID:je7u7NO80
量は少ないかもしれませんが今週中には投稿します。
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/09(木) 21:42:42.11 ID:xemhwt6H0
>>531
楽しみにしてるよ
533 : ◆TMTTBwd/ok [sage]:2020/07/12(日) 12:06:51.16 ID:U9AT5Fbt0
【数十分後】
幼馴染「んん……」

姉「おはよう、幼ちゃん」

幼馴染「あ、おはようございます……あれ、姉先輩?」

姉「とりあえず服を着なさい」

幼馴染「……あっ!!?」カァァァ

姉「幼ちゃん、成長したわね」

幼馴染「どこ見て言ってるんですか!!?」
534 : ◆TMTTBwd/ok [sage saga]:2020/07/12(日) 12:08:03.37 ID:U9AT5Fbt0
幼馴染「もうやだぁ……」

姉「裸見られたくらいでそんなに落ち込むことないでしょう。昔は一緒にお風呂入った仲じゃない」

幼馴染「それはそうなんですけど……状況が状況ですし」

姉「貴女たちは交際しているのだから、セックスしてもおかしくないでしょう」

幼馴染「はっきり言いますね!?」

姉「まあ、最中に寝てしまうのはどうかと思うけど」

幼馴染「男に抱き締められたら安心しちゃって、つい……」

姉「私が叔母になる日は遠いわね」
535 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2020/07/12(日) 12:09:29.13 ID:U9AT5Fbt0
幼馴染「そういえば、男はどこに……?」

姉「夕飯の買い出しに行かせたの。半裸で寝ている幼ちゃんと同じ部屋にいさせるわけにはいかないでしょう」

幼馴染「あはは……」

姉「あいつが帰ってくる前に聞きたいことがあるのだけれど」

幼馴染「なんですか?」

姉「うちの大学の練習会をなぜ断ったの?」

幼馴染「……」
536 : ◆TMTTBwd/ok [sage saga]:2020/07/12(日) 12:14:57.09 ID:U9AT5Fbt0
姉「監督に言われたのよ。貴女を説得してこいって」

幼馴染「どうしてそこまで……」

姉「この間の総体予選を視察して、貴女のプレーに一目惚れしたそうよ」

幼馴染「そんな……北高に負けたのに……」

姉「私も決勝戦をビデオで見たけれど、コート上で一番輝いていたのは貴女。一緒に見た人たちも驚いていたわ。こんな選手がいたのかって」

幼馴染「……買いかぶりすぎですよ。西高は2年生主体のチームです。私は脇役でしかありません」

姉「全国ベスト4の大学が全国大会出場経験のないチームの脇役を練習会に誘うと思う?」

幼馴染「……」

姉「貴女が自分の実力を自覚しない限り、あのチームが全国に行くことはないわよ」
537 : ◆TMTTBwd/ok [sage saga]:2020/07/12(日) 12:21:47.95 ID:U9AT5Fbt0
姉「もう一度、考えてくれる?」

幼馴染「……もう決めたことですから」

姉「そう……」

幼馴染「すみません……」

姉「いいのよ。貴女が一度決めたらそう簡単に変えないことは知っていたし。それに、おかげで三日間の休みをもらえたから」

幼馴染「三日間も休みなんですか?」

姉「そうよ。明後日まではこっちにいるわ」

幼馴染「やったー! 久しぶりにバスケしましょうよ!」

姉「……それもいいのだけれど、私としては身体のコミュニケーションがとりたいわね」

幼馴染「なんですか、それ?」

姉「こういうことよ」モミッ

幼馴染「!!?」
538 : ◆TMTTBwd/ok [sage saga]:2020/07/12(日) 12:24:06.82 ID:U9AT5Fbt0
幼馴染「あ、姉先輩!!?」

姉「さっき、幼ちゃんの成熟した果実を見て、ムラムラしてしまったのよ。今日は寝かせないわ」ガシッ

幼馴染「何言ってるんですか!」

姉「いいじゃない。私たちはいずれ家族になるのだから。身体のお付き合いをしましょう」モミモミ

幼馴染「よくない! 絶対よくない!」

姉「さ、服を脱ぎましょうね。大丈夫。優しくしてあげるから」ペラッ

幼馴染「ふにゃーーーーー!」

男「……なにやってんの?」
539 : ◆TMTTBwd/ok [sage saga]:2020/07/12(日) 12:26:15.45 ID:U9AT5Fbt0
幼馴染「も、もう! 冗談でもやめてくださいよ!」

姉「だって、恥ずかしがる幼ちゃんが可愛いんだもの」

男「姉ちゃんさあ……幼は女の子なんだから、そういう弄りはやめてくれよ」

姉「あら? 貴方に私を説教する権利あるのかしら」

男「はあ?」

姉「幼ちゃんの寝込みを襲おうとしたのは誰?」

幼馴染「ええ!?」

姉「幼ちゃんが寝ている時にね、この愚弟は胸を揉もうとしたのよ。私が止めなければ、幼ちゃんの身体を好き勝手弄りまわしていたでしょうね」

幼馴染「そんな……」

男「聞いてくれ、あれは気の迷いで……」

幼馴染「どうして止めたんですか!?」

姉「……なんで私が怒られるの?」

男「さ、さあ……?」
540 : ◆TMTTBwd/ok [sage saga]:2020/07/12(日) 12:28:31.18 ID:U9AT5Fbt0
今日はここまでです。
541 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2020/09/07(月) 01:40:47.33 ID:w2/3+Cmr0
翌日 昼休み 西高 バスケ部部室
副部長「いやー、実に部長と男さんらしい」

幼馴染「……うるさいわね」

生意気娘「むしろ……」

真面目っ子「男さんがそこまでする覚悟だったとは……」

元気っ子「そっちの方が驚きだよね」

無口っ子「……ゲームするだけだと思ってた」
542 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2020/09/07(月) 01:42:20.75 ID:w2/3+Cmr0
元気っ子「男さんにお姉さんがいたのは初耳ですね。バスケやってる人なんですか?」

幼馴染「うん。今は〇〇大でバスケやってるよ」

生意気娘「名門じゃないですか!?」

幼馴染「凄い人だからねー。北高が初めて全国出た時の部長だもん」

真面目っ子「私、見たことありますよ! あの人が男さんのお姉さんだったとは……」

無口っ子「……だから男さんも運動神経いいのか」

副部長「んー。誰?」

生意気娘「さすがだな、お前……」
543 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2020/09/07(月) 01:46:06.26 ID:w2/3+Cmr0
真面目っ子「中三の時に総体予選の決勝を観戦したじゃないですか。覚えていないのですか?」

副部長「えー? 部長のことしか覚えてないなー」

幼馴染「あの試合出てないよ……」

生意気娘「こいつ、部長がベンチだからって興味なくして、ずっとスマホをいじってたからな……」

元気っ子「私は覚えてるよ。その人だけで30点くらいとってたよね」

副部長「あれ? 女先輩は出てなかったの?」

真面目っ子「出場してましたよ。でも、あの試合ではアシスト役でした」

副部長「女王様気質の女先輩が……その人、よほどの実力者なんですね」

幼馴染「そりゃ、うちの高校の全国大会連続出場記録を止めた人だから」

副部長「どんな人なんだろう……」
544 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2020/09/07(月) 01:48:09.27 ID:w2/3+Cmr0
放課後 北高 3年生教室
女「男くん、プリントお願いしてもいいかな?」ニコニコ

男「……ずいぶん機嫌がいいな」

女「わかる? この後、妹とデートなの!」

男「なるほどね。だから、こいつが廃人になってるのか」

男友「 」
545 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2020/09/07(月) 01:52:44.53 ID:w2/3+Cmr0
女「あら、まだそんなところにいたの進路未確定者さん。早く相談しに行かないと浪人することになるわよ」

男「ああ……そういや、進路調査票提出してないのお前だけだったな」

男友「うるせえ……」

女「でもね、安心して。君がフリーターになったとしても、私が妹を幸せにするから。だから、男くんは何にも心配せずに人生を彷徨っていて構わないのよ」

男友「黙れ、負け犬が!」

女「私、推薦で大学決まってるのよねー」

男友「くっ……」

男「部活で進路決まるとかいいよな」

女「でしょ? いやー、バスケやっててよかった」

男(……そういや、幼は大学どうすんだろ)
546 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2020/09/07(月) 01:56:38.17 ID:w2/3+Cmr0
男「つーかお前、部活で推薦もらったのにサボっていいのかよ」

男友「そうだそうだ! 推薦取り消しになってしまえ!」

女「顧問から今日の活動は一任されているのよねー。なので、私の判断で休みにしたのです! はい、問題ない!」

男「え? そうなの?」

女「そうなのです! 私と妹はデートしてくるので、友くんはじっくり進路相談してきていいからねー!」

男友「いやだああああああ!」

男「そうだったのか。姉ちゃんに連絡しておかないと」

女「えっ」
547 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2020/09/07(月) 01:57:44.64 ID:w2/3+Cmr0
女「な、なんで、姉先輩に連絡するのよ!」

男「今日、部活に顔を出すって言ってたから」

女「帰ってきたの!?」

男「昨日から三日間休みなんだと」

女「あのハゲ顧問め……姉先輩が来るのを知ってたから、私に任せたんだな……」
548 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2020/09/07(月) 02:01:35.00 ID:w2/3+Cmr0
男「こっち向かってるだろうし、早く連絡しないと」

女「待ちなさい!」

男「なんだよ」

女「姉先輩には『顧問が原因で休みになった』と伝えなさい」

男「お前の判断で休みになったんだろ」

女「顧問が病気になったから、私に任されたのよ」

男「いや、さっきまで普通に授業してたけど……」

女「いいからそう連絡しなさい! 私がどうなってもいいの!?」

男友「構わないぞ」

女「あんたには聞いてない!」
549 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2020/09/07(月) 02:12:07.17 ID:w2/3+Cmr0
後輩「お姉ちゃんいますか?」

女「妹……」

後輩「よかった。ここにいたのですね。こちらの方が……」

女「……」ギュ

後輩「お姉ちゃん……?」

女「私が絶対守るから。バスケやるためだけに産まれてきたような頭の中バスケばっかりのスパルタ女なんかに負けない!」

後輩「え、えっと……」

女「さあ、逃げましょう! 誰にも手の届かない私たちだけの楽園に!」

姉「そこって体育館のことよね?」

女「!!!!!!?」
550 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2020/09/07(月) 02:14:04.84 ID:w2/3+Cmr0
男「あれ? 姉ちゃん、もう来てたのか」

姉「ええ。練習開始前に身体を動かしておこうと思って。なのに、部室に行ったら誰もいないのよ。この子に聞いたら、バスケ部は休みだって言うのよ。総体前なのにおかしいでしょう?」

男「ああ、それは……」

女「顧問が病気になったので休みになったんです!!」

男「お前なあ……」

女「もう立てないくらいの重病みたいで、仕方なく休みになったんですよ!」

姉「……そう」

女「そうなんですよ! あー、残念だなあ! 姉先輩とバスケしたかったなあ!」

姉「さあ、練習しましょう」

女「えっ」
551 : ◆TMTTBwd/ok [saga]:2020/09/07(月) 02:21:40.64 ID:w2/3+Cmr0
女「あ、あの? 私の話聞いてました?」

姉「聞いていたわよ。先生が病気なのでしょう。お気の毒にね。さあ、練習しましょう」

女「姉先輩? 顧問が大変な状況なのに部活をやるのはどうかと……」

姉「夏休みになったらすぐ総体よ。さあ、練習しましょう」

女「……」

姉「先生が練習を見れないなら、私がトレーニングを仕切るしかないわね。さあ、練習しましょう」

女「……みんな、休みだと思って下校してるんじゃないんですかね」

姉「呼び戻せばいいじゃない」

女「そうですね……」

姉「さあ、練習しましょう」
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