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最原「復讐鬼の学級日誌」 巌窟王「俺たちのコロシアイ修了式」

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1 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/23(金) 20:25:31.75 ID:3VPay3A10
巌窟王「旅行先間違えた」 アンジー「神様ですか?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1506772669/


巌窟王「亜種並行世界!」 アンジー「虚構殺人遊戯:才囚学園ー!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1510833531/

最原「僕らが往くは恩讐の彼方!」 巌窟王「これで終わりだ!」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515924300/

に続く四作目。今度こそ! 終わる! はずだ!
ていうかもう伏線残ってないしね!

FGOとダンガンロンパ両作品のネタバレ注意だよ!

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1521804331
2 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/23(金) 20:29:14.24 ID:3VPay3A10
ザザッ

??学園跡地


??「……行っちゃったね。二人とも」

??「もうこの学園には、私たち二人だけ」

??「随分減っちゃったなぁ……地味にビックリだよね。これだけの人が死んで、私たちはまだ生きてる」

??「……ねえ。天海くん。約束だよ?」

??「次の学園生活……絶対に私を――」

??「……」

??「うん。安心した」



ザザッ……ザザザザーッ
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/23(金) 20:30:56.11 ID:5AfS25mo0
天つむ確定だなこれは…
4 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/23(金) 20:38:00.27 ID:3VPay3A10
新世界プログラム内 白銀の研究教室

天海「……他になにか目ぼしいものはないっすか?」ガサゴソ

BB「ないですねー。まったくないですよー」ガサゴソ

BB「……いえ。失礼。これは隠さずに正直に言うべきでしょうね」

天海「えっ。なにかあったんすか!?」

BB「山積みにされてあったジャンプを見つけて捜索がまったく進まなくなるというブービートラップに引っかかりまして」ドーンッ

天海「女の人を思い切り引っ叩きたいと思ったのは初めてっす!」ガビーンッ

BB「……ここで何かをしていたという痕跡はあるんですよねー。具体的に何だったのかはわからないのですけど」

天海「この表紙に『学級日誌』と書かれたアーカイブは、破損してて読めたものじゃないっすし」

BB「ああ。それ破損してるんじゃなくって消去されてるんですよ。慌てて処理したせいか不完全ですが」

天海「修繕できるんすか?」

BB「いえ。表紙が判別可能なところを不完全な消去と言っているだけで、中身に関して修繕は不可能ですよ」

BB「でも必要ありませんよ。現実の方に同じものがあるんですから」

天海「!」
5 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/23(金) 20:45:49.03 ID:3VPay3A10
天海「何か知ってるんすね!?」

BB「というより、知らなかったんですか?」

天海「え?」

BB「……」

BB「そうですか。知らないのなら、あなたたちはそのままでいいと思います」

BB「知らないままじゃないといけません」

天海「え。どういうことっすか?」

BB「この学級日誌は、巌窟王さんが書いていたものです」

天海「……は?」

BB「彼の宝具の能力である『情報隠蔽』を最大限フルに使ってしたためられたものですから白銀さんやモノクマには捕捉されてないものだと……」

BB「……思ってましたけど、詰めが甘いですねぇ。彼も」

天海「巌窟王さんが、これを……?」

BB「……白銀さんは彼をこの世界に閉じ込めた後で、コレを見つけたんでしょうね」

天海「詳しい内容は?」

BB「巌窟王さん本人に聞いてください。勝手に話したと知られたら、どんな仕返しされるかわかったもんじゃありません」

BB「陰湿ですよー。彼の嫌がらせ」

天海「……」
6 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/23(金) 20:55:46.42 ID:3VPay3A10
BB「ただ、白銀さんがコレを見たと知ったら、余計に巌窟王さんが怒るだけだと思いますけど」

BB「中身について彼が口を割るとは思えな――」


ズズゥーン……


天海「おわっ……なんすか!?」

BB「おっと。そういえば一つ言い忘れたことが」

天海「今それどころじゃないっすよ! 凄い揺れ……!」

BB「このゲームのエンディングで、この庭園は崩壊するんですよ」

天海「だからそれどころじゃ……はい?」

BB「よくありますよねー。最終的に自爆したり崩壊したりする悪の組織の拠点」

天海「……」

天海「それって最原くんは無事で済むんすか?」

BB「もちろん。そういう設定になってましたから。主人公は死にません」

天海「俺たちは?」








BB「あ」

天海「あ、じゃねーーーっす!」ガビーンッ!
7 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/23(金) 20:56:46.55 ID:3VPay3A10
今日のところはここまで!
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/23(金) 22:27:25.62 ID:9zcAr/Kq0
白銀の主人公は天海だから大丈夫説
なお最原
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/24(土) 14:20:25.68 ID:tq8wlUvWO
果たして最原君は報われる日が来るのだろうか
10 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/24(土) 17:20:21.56 ID:PJfDrXVI0
BB「大丈夫です。ゲームのプレイヤーではない人のため、脱出用のタイヤキ型ポッドがあります!」

天海(ゲームのタイトル聞いたときから思ってたけど、なんでタイヤキなんだろう。甘党なんすかね)

BB「ただそこまで誘導はできますが、気を付けてください。この庭園にはNPCが結構な数いますので」

BB「先に使われちゃって脱出ポッドが残ってないという可能性も充分考えられます!」

天海「最原くんのことは放置っす! ひとまず全力でそこまで行くっすよ!」

BB「こっちです!」ダッ





脱出ポッド格納庫

BB「よし! あと二つ残ってますね! 急ぎますよ! 入口を開けてください!」

天海「OKっす! それじゃあ」ガチャリンコ

ガチャピン「!」

ムック「!」

天海「……」



バタムッ


BB「なんで閉めちゃうんですか!?」ガビーンッ

天海「ガチャピンとムックがいた! ガチャピンとムックがいたんす!」アタフタ

BB「最近キャンペーンが終わったんです! そりゃいますよ!」

BB「え? ゲームが違う? 今はそんなこと考えている場合じゃ……」



バシュッ


BB「ああほらーーー! アタフタしている内に脱出されちゃったーーー!」

天海「帰らないでーーー! 俺たちの傍にまだいてーーーッ!」

ガチャピン&ムック「……」バイバイ
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/24(土) 17:22:55.96 ID:PhZiLp8uO
どう言う状況なんだそれは…
12 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/24(土) 17:29:46.95 ID:PJfDrXVI0
BB「まあ、元から脱出ポッドは二人乗りですから、乗れたとしてもギチギチのはずですけどね」

天海「まだポッドは一つ残ってるっす! それに乗って脱出を!」ガチャリンコ

西川貴●「!」

天海「……」


バタムッ


BB「だからなんで閉めちゃうんですかッ!」ガビーンッ

天海「なんか明らかに西川貴●さんっぽい人がいたんす! BrightでBurningなshoutしそうな人が!」アタフタ

BB「知りませんよ! どっちにしろここしかもうないんです!」ガチャリンコ

BB「相乗り失礼しまーす!」

西川貴●「……」イイヨー

天海「ぐ。狭っ……!」

BB「よし! それじゃあ脱出を……ん? 遠くから誰かが走って……」

hyd●「……」マッテー

BB「hyd●っぽい人ーーー!」ガビーンッ

天海「なんかNPC陣がことごとく人選意味不明なんすけどーーーッ!」ガビビーンッ!

BB「あ、このゲームのエンディングとオープニングを唄う人です。それぞれ」

天海(無駄に豪華!)
13 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/24(土) 17:39:04.41 ID:PJfDrXVI0
虚栄の空中庭園 玉座

最原「ふう……思ったより簡単な謎でよかった」

セミラミス「ふむ。人間の割には中々やるか」

セミラミス「……だが、この程度で終わりだと思っているわけではあるまいな?」ニヤァ

最原「え」

セミラミス「クリア後に攻略要素が残るのはゲームのお約束、というヤツであろう?」

最原「ちょ、ちょっと待って! まだ何かあるの!? ついさっきhy●eっぽい人のエンディングを聞いたばっかりなのに!」

セミラミス「セカンドステージへ向かうぞ。それが終わるまでは、まだ貴様は我が駒だ」

最原「そんなバカな!」

セミラミス「なお、途中で逃げようとした場合はこの庭園の崩壊に無抵抗で巻き込まれて死んでもらう」

最原(選択肢がない!)ガビーンッ

セミラミス「さあ。向かうぞ。次のステージへな!」

最原(……天海くんとBBさんに任せるしかないか……!)
14 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/24(土) 17:41:16.18 ID:PJfDrXVI0
休憩して……アルテラさん狙いで来てしまった謎のヒロインXさんを育成します。
お前じゃ……ない……優秀だけど……お前じゃ……種火食べさせなきゃ……
15 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/24(土) 22:25:24.30 ID:PJfDrXVI0
ズズゥン……

獄原「ん? 今、何かが向こうで聞こえたような……」

真宮寺「気のせいじゃないの? だって海だヨ?」

獄原「いや。やっぱり建物が崩壊するような音が聞こえる……」

星「……この世界で何が起こってるんだかな」

星「ところで昼ご飯はどうするんだ?」

真宮寺「備え付けてあったからって、朝から焼きそばとか焼いちゃったからネ。昼はさっぱり冷ややっこだヨ」

星「どっちにしろ麺類じゃねーか」

東条「……夜くらいは私が料理を作りたいわ」

真宮寺「怪我もそろそろ治ってきてるしネ。久しぶりにそうしようかな?」

真宮寺(ていうかいつまで水着なんだろう……とはとても聞けないよネ……)

東条(この常夏の島においても制服は脱がないのね……とはとても言えないわ)
16 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/24(土) 22:53:37.64 ID:PJfDrXVI0
獄原「ちょっとゴン太、あっち側に行ってみるね!」ガサゴソ

東条「泳いでいくつもりならここに水着が……」

獄原「エンジン付きゴムボート!」テレレテッテレー!

東条「……」

獄原「行ってきまーす!」ブロロロロロロ!

東条「水着……」

星「まあ流石にアイツも急いでるときはボートくらい使うだろう」

東条「……」

真宮寺(水着仲間欲しがってる……)

星「……ところで東条。俺の水着はあるか?」

東条「!」パァァァァ

真宮寺(凄い気を使ってる……!)

真宮寺「ん?」

獄原「うわああああああああ!」ブロロロロロロ!

真宮寺「あれ。もう帰ってき……!?」





タイヤキ型ポッド「」ビチビチビチビチッ!

獄原「うわあああああああ! こっちに来ないでーーー! 怖いーーー!」ブロロロロロロ!

真宮寺(なんかよくわからないものに追われてる)ガーンッ!
17 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/24(土) 23:07:44.58 ID:PJfDrXVI0
獄原「セーフ! 陸地に辿り着いた! ここまでくれば大丈夫!」

タイヤキ型ポッド「」ビチビチビチビチビターンッ!

星「まあ、魚類? のようだし、陸地に上げちまえば身動きは取れな」

タイヤキ型ポッド「」ブルブルブルッニョキッ

獄原「え?」

タイヤキ?型ポッド「」カサカサカサカサッ

獄原「ええーーーーッ!? 虫みたいな足が側面から出てきて陸地を素早く移動しはじめたーーー!?」ガビーンッ

真宮寺「気持ち悪っ……! ひい! こっちに来てるぅ!」ガビーンッ!

東条「真宮寺くん! 逃げて!」

真宮寺「言われなくとも……ハッ!」

真宮寺(今、ここには仕込み中のタレと刻んだ具材が……!)

真宮寺「逃げるわけにはいかない!」ギンッ

獄原「し、真宮寺くん! ダメだ、間に合わない!」ダッ

タイヤキ?方ポッド「」ピタッ

真宮寺「……と、止まっ……た?」
18 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/24(土) 23:19:33.49 ID:PJfDrXVI0
ブシューッ

真宮寺「ん? あれ。これ、乗り物……みたいだネ。開いた口から誰かが出てくるヨ」

ガチャピン「……」ヌッ

ムック「……」ヌッ

真宮寺「」

ガチャピン&ムック「……」ダッ

東条「……真宮寺くん? この魚類? の陰に隠れてよく見えなかったけど、誰だったのかしら」

真宮寺(ツッコミが追い付かない)

獄原「あれ? あっ」

真宮寺「ま、まあいいや。今のは悪い夢だったと思うことにしよう」

真宮寺「引き続き冷やし中華を……」

獄原「!」バッバッ

星「お?」

東条「きゃっ」






獄原「真宮寺くん! 今すぐ逃げて!」

真宮寺「は?」

獄原「別角度からもう一体突っ込んでくる!」

タイヤキ?型ポッド2「」カサカサカサカサッ

真宮寺「ぎゃああああああああああああ!」グシャッ

星「真宮寺が轢かれた!」

獄原「真宮寺くーーーん!」ガビーンッ!
19 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/24(土) 23:20:29.85 ID:PJfDrXVI0
冷ややっこと冷やし中華って混同しがちだよね。
今日のところはここまで!
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/25(日) 00:32:25.27 ID:0ttaGaq7O
ガチャピンとムック……

いったい何ンブルーファンタジーなんだ……

100連ガチャはどうなったんだ……
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/25(日) 07:57:51.93 ID:B4v1nyv1O
さよならポンキッキーズ……
22 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/25(日) 14:09:02.55 ID:+EawDSKZ0
東条「……いいえ! まだ大丈夫よ! あの虫のような足の隙間に運よく入って潰されてはいないわ!」

星「見れば見るほどに本当にイヤなフォルムしてるな」

獄原「うん! サケビクニンさんの百倍グロテスクだよね!」

東条「どうやらあの乗り物? は停止したようね。下の隙間に入っている真宮寺くんを救出するわ!」ダッ

獄原「あ! ゴン太も……ハッ!」

タイヤキ?型ポッド2「……」ギャーギャー

獄原「ダメだ東条さん! それに迂闊に近づいたら――!」


ガシャンッ


BB「シェイプシフター! その狼藉者をどこかに振っ飛ばしてーーーッ!」

天海「ぐふああああああ!」バシュンッ

東条「がふっ」ドスゥッ

獄原「東条さんの鳩尾に天海くんが激突したーーーッ!」ガビーンッ

星「……ん? 天海?」

獄原「ゴン太の仲間に手出ししないで!」ダッ

BB「あー。まったく。どさくさに紛れて胸を揉むとかどこのラノベ主人公――え?」

伝説の超獄原ゴン太「消えて無くなれーーーッ!」グンッ ブンッ

BB「きゃーーー……」ヒューッ……

星(魚型の乗り物をどこかに投げ飛ばした……!)ガビーンッ

東条「」チーン

真宮寺「」チーン

天海「」チーン

獄原「……」

獄原「また……守れなかった……!」ガクリッ

星「お前さんはよくやった……」
23 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/25(日) 14:18:07.96 ID:+EawDSKZ0
アンジーの病室の外

巌窟王「……」イライラ

巌窟王(なんということだ。まさかアレを抜き身のまま放置して閉じ込められてしまうとは)

巌窟王(なんとしてでも、アレだけはモノクマないし白銀に見られるわけにはいかない)

巌窟王(入間は外に出ることは外からの助けなしには不可能だと言ったが……真面目に考えなければならないだろうな)

「導けBright Burning Shout! 無情すぎる世界でも!」

巌窟王「む? どこからか歌声が……上からか?」

BB「きゃああああああああああああ!」ヒューッ!

巌窟王「!?!?!?」ガビーンッ





ドグシャッ


☆声に出したその希望を真実に――!
24 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/25(日) 14:24:23.91 ID:+EawDSKZ0
赤松「巌窟王さん? どうしたの? 何か凄い音が聞こえたけど……」

BB「」チーン

巌窟王「」チーン

赤松「!?」ガビーンッ

赤松「な、なにこれ! どういう状況……ん!?」トントンッ

赤松(あれ。誰かに肩を後ろから叩かれた?)

西川貴●「……」ヤッホー

赤松「!?!?」ガビビーンッ

赤松「え? 私の名前が知りたい? 赤松楓ですけど……」

西川貴●「……」サラサラサラッ ピッ




西川貴●のサインを手に入れた!




赤松「え。え?」

西川貴●「……」ダッ

赤松「い、行っちゃった……なにこの状況……」



サインは後で額に飾られた。西川貴●とhyd●はジャバウォック島にて野生化した
25 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/25(日) 14:25:15.41 ID:+EawDSKZ0
休憩します!
26 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/25(日) 18:10:29.96 ID:+EawDSKZ0
真宮寺さんちの今日のごはん 海の家にて

真宮寺「……完成したヨ。冷やし中華。人数増えちゃったから、ちょっと量少なくなっちゃったけど」

赤松「うわあ! 美味しそう!」

獄原「真宮寺くんが必死に食材を守った甲斐があったね!」

巌窟王「アンジーの分は当然用意したのだろうな?」

真宮寺「もちろん。食べられるかどうかは別だけどネ」

巌窟王「後で持っていこう」

真宮寺(信用を回復できたみたいでよかった……!)

巌窟王「もし毒を盛ってたりしたら後で焼いて海に散灰するぞ」

真宮寺(全然回復できてなかった……!)エグエグ

天海「それじゃあ、みんな揃って……」

BB「いっただっきまー……」

巌窟王「待て」

天海&BB「?」

巌窟王「何故貴様らがここにいる?」
27 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/25(日) 18:24:14.75 ID:+EawDSKZ0
天海「助けに来たんすよ。外部からの操作を受け付けない状態になっていたから、中に入るしかなかったんすけど」マグマグ

入間「あー? マジかよ。外からも不可能なのかよ……徹底しすぎだな、オイ」マグマグ

BB「ていうかあなたたちは一体何をしているんですか。外部からの脱出手段がないのなら、内部にスイッチがあるのが道理でしょうに」マグマグ

巌窟王「全員食べながら話すのをやめろ」イラッ

入間「いや。どこを探してもないもんはなかった。これは間違いないぜ」

BB「どこか弄ったんじゃありません? あなたたち、何か壊したりしてないです――」

BB「……あ。もしかしたらアレかな……白銀さんのアルターエゴ……」

真宮寺「彼女がどうかしたの?」

BB「いえ。外に出れないというのなら、あなたたちがこの世界を調べた時点で『壊れた物』が必然的に『脱出の手段』ってことになるかなと思って」

BB「たった一つだけありましたよね? あなたたちが明確にぶっ壊した、この世界の機能」

巌窟王「!」

入間「……ああ、そうか! クソッ! やられた! アイツが出入り口だったのか!」

BB「今となっては確かめようがありませんが……」

BB「でもそれならそれでおかしいですね」

天海「おかしい?」

BB「だって、白銀さんが虚栄の空中庭園の中の一室を改造して、何らかの作業をしていたことは明らかですし」

BB「もしも作業中に出入り口がぶち壊されたら、白銀さんもあのカプセルの中に閉じ込められたままなはずなんですが……」

BB「予備の出入り口がどこかにあると考えるべきですね」
28 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/25(日) 18:37:26.04 ID:+EawDSKZ0
入間「はんぎんぐがーでん……? それって、このなんかブラックボックスな感じになってる……」ブオンッ

BB「ああ、それですそれです。うわぁ。改めて文字列として見てみると本当スパゲッティなクソコードですねー」

BB「しかしあそこに出入り口っぽいものがあったとは記憶してないのですが……」

天海「……」

天海「あの。BBさん。イヤな仮説言っていいっすか?」

BB「はいどうぞ天海さん!」

天海「白銀さんが本当に出入り口だったとしたら、アルターエゴに俺たちを脱出させる権限があったってことっすよね?」

BB「そうですね」

天海「じゃあ、予備の出入り口って、彼女と同じくアルターエゴだったりしないっすか?」

BB「可能性としては充分ありえるかと」

BB「あ」

東条「……どうかしたの? 心当たりがあるのなら言ってちょうだい」

BB「……あの。入間さん。その端末から私たちの人格データって見れます?」

入間「不可能だな。そこまでの権限は俺様たちにない」

BB「じゃあアルターエゴのデータも同じく見れないでしょうね……だから見つからなかったのか……」

入間「あー? テメェ、何を言って」

入間「あっ!」

天海「……てっきりあの女の人はただの時間稼ぎ要因だと思ってたっす。でも実際のところ答えそのものだった……!」








天海&BB「セミラミスさん!」
29 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/25(日) 18:51:08.88 ID:+EawDSKZ0
天海「彼女が出入り口だったんすね! 全然その発想なかったっす!」

BB「……あー。私たちが入るまで、あの空中庭園は無事でした。つまり白銀さんはあのゲームをゲームとしてプレイしていないことになります」

BB「あのときセミラミスさんは問答無用のように振る舞っていましたが……実際、そこまで権限は強くないでしょうね」

BB「『この世界から出してくれ』という明確な意思を伝えれば、彼女は私たちを出さざるを得ない。そういうふうにできているはずです!」

BB「『見逃してくれ』と漠然と言うだけではダメでしょうけどね」

天海「でもそんなこと、会ったとき彼女は一言も……」

BB「自分と遊ばなければならないと思わせるためにチュートリアルを自動でスキップしたのでしょう」

天海「無茶苦茶な!」

巌窟王「……ともかく、そいつに会えばいいのだな?」

東条「脱出手段に当たりがついたのはいいことだけども……その人、今はどこにいるのかしら」

BB「ゲームをクリアした最原さんを拉致ってセカンドステージへと向かったはずですが……」

BB「……」

BB「未実装エリアを開拓して新しいステージを延々と作るくらいはしそうですねぇ。あの土木系アサシン」

入間「ちょっと待ってろ! んな派手なことされたらイヤでも気づく!」カタカタカタカタ

入間「あった! さっきまで絶対になかったオブジェクトが発生してる!」

BB「場所は?」

入間「ここから真っ直ぐ南の方向だ!」ビシィッ






陸地「」ドォォォォォォンッ!

入間「……あ、あれ? さっきまで無かったよな? あんなん」

BB「やりたい放題ですねー」

巌窟王「先に行っている。お前たちは後から来るがいい!」ビュンッ!
30 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/25(日) 18:58:56.73 ID:+EawDSKZ0
最原「……ここは……」

セミラミス「さて。セカンドステージはちょっと難易度が上がるぞ? 内容はただのかくれんぼだがな」

セミラミス「我は全力で貴様から隠れる。それを見つければ貴様の勝ち。それだけの簡単なルールよ」

最原「……見覚えがあるような気がする」

最原(妙だ。忘却補正があるのだから、見覚えがあるのなら忘れてない。なのに……懐かしいと、ただ思うだけだ)

セミラミス「さあ。見事我を探し当ててみせよ。ステージの名前は……」








セミラミス「希望ヶ峰学園、と言ったか?」
31 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/25(日) 19:00:02.00 ID:+EawDSKZ0
今日のところはここまで!
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/25(日) 21:50:50.30 ID:LgRPXcRO0
新世界プログラム内のセミ様探す序でにつむぎ関連も見つける感じかな?
33 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/26(月) 19:06:11.48 ID:SPo0SbT30
希望ヶ峰学園内

最原「……今回も早めにクリアして、天海くんたちに合流しないと」

最原「どこに隠れてるんだろう」

最原(というか……才囚学園と趣味がほぼ同じだな。かなり悪趣味な内装だ……)

最原(でもこの既視感はそれとは何か違う気がする)

最原(僕はここを知ってる?)

最原「……進んでみよう」







??「……」ジーッ
34 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/26(月) 19:14:15.36 ID:SPo0SbT30
最原「……いないな。手がかりも見つからない。結構時間がかかりそうだ」

最原「天海くんたちが外に出るのが先かもな……そうだといいけど」

最原「……」

??「……」ジーッ

最原(さっきから誰かに見られてる。でもセミラミスさんじゃないな……)

??「……」クスクスクス

最原(……どうせ手がかりはないんだ。追ってみようかな)

??「……」スッ

最原「気付かれた。でも……本気出して逃げようとしてないな」

最原「僕をどこかに連れて行こうとしてる?」

??「……」ニヤニヤ

最原(悪寒がする。引き返せって、僕の勘が全力で言ってる)

最原(……それでも、あれしか手がかりがない)
35 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/26(月) 19:19:48.35 ID:SPo0SbT30
??「本当に真実を知りたいの?」

最原「!」

最原(……あれ。ここ、どこだろ。真っ暗だ。なのに自分の姿だけはよく見える)

最原(僕の前を行く誰かの背中も……見失ってない)

??「……そんなわけないよね。本当に真実を知りたいのなら、もうキミは既にそれを手にしている」

??「気付いていないフリをしているだけだ」

最原「……何が言いたいの?」

??「……ふふっ」

最原(この声は……聞いたことがある。まさか……!)

最原(セミラミスさんじゃない。白銀さんでもない。でも日常的に聞いたことのある、あの声は!)

最原「……ッ!」ダッ

??「へえ。追ってくるんだ」タッ
36 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/26(月) 19:27:45.68 ID:SPo0SbT30
??「おかしいと思わなかった? なんで忘却補正で思い出せたのが、この学園での記憶だけだったのか」

??「普通に考えれば、思い出しライトでこれから思い出すはずだった『この学園に来る前の記憶』も思い出せなきゃおかしいよね?」

最原(それは……!)

??「さあ。考えてみよう。キミはいつだってそうしてきたはずだ。一体、なぜこの学園に来る前の記憶がないのか」

最原「……」

最原(何故、思い出せたのが学園に来てからの記憶だけだったのか……それは)


1.忘却補正に不備がある。
2.思い出したが、また忘れた。
3.元から学園に来る前の記憶がない。
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/26(月) 19:30:46.18 ID:jxlsNVZg0
3
38 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/26(月) 19:32:11.99 ID:SPo0SbT30
最原「……元から学園に来る前の記憶がないから……?」

??「正解だ」

最原「いや。それはおかしい。だって今までずっと、思い出しライトで記憶を取り戻してきたはずだ」

最原「元から学園に来る前の記憶がないのなら、僕たちが今まで思い出して来たアレはなんだったんだよ!」

??「思い出してみてよ。白銀さんは、キミたちの記憶を改竄するときに何を使った?」

最原「……それは!」



1.思い出しライト
2.マザーモノクマ
3.エグイサル
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/26(月) 19:33:44.78 ID:zHdMd2Pg0
1
40 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/26(月) 19:40:44.46 ID:SPo0SbT30
最原「……思い出しライト」

??「ほら。答えはすぐ傍に転がっていたでしょ? 何の才能の個性もない僕でもわかる」

最原「……」

??「ここまで言ったらもうわかるよね? 思い出しライトの本当の機能は『記憶の植え付け』なんだよ」

??「さて……元から思い出すべき記憶がない。思い出しライトの真の機能。この二つを念頭に置いて一から考えよう」

??「キミの正体は、なんだろう」

??「一体どこからどこまでが真実なのかな?」

最原「う……ぐ……!」

??「質問を変えよう」

??「キミが……『最原終一』が始まったのは、どの時点?」

最原「……」





1.学園生活開始時点
2.学園生活開始以前
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/26(月) 19:44:26.70 ID:zHdMd2Pg0
1
42 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/26(月) 19:53:31.78 ID:SPo0SbT30
最原「……学園生活が始まったその時点……」

最原(気が付けば歩みは止まっていた)

最原(目の前の人影は、僕に向き直っている)

最原「キミは……誰だ?」

最原「なんでこんなことを知ってる? どうして……!」

最原「誰にも言ってない! 確かに薄々感づいていたけど、そのことを誰にも気取らせてないんだ!」

??「まだ目を逸らすの? 目の前を見ればわかるのに」

??「……巌窟王さんから貰った強さはどこに行ったのかなぁ?」

最原「キミは……!」

??「そう。関係ないんだよ。誰にも言ってない。気取らせてない。でも、だからって誰にも知られないわけじゃない」

??「最原終一を誰よりも知っている人。最原終一の声を誰よりも聞いてきた人。最原終一の気持ちを誰よりも理解できる人」

??「さて。僕は一体、誰でしょう」

最原「……」

最原(僕が追っていたのは……僕を煽る、この聞きなれすぎた、この声の主は……!)




1.最原終一
2.白銀つむぎ
3.モノクマ
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/26(月) 19:56:14.50 ID:zHdMd2Pg0
1
44 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/26(月) 20:02:02.25 ID:SPo0SbT30
最原「……僕が……いる」

最原?「……」

最原「なんで。キミは一体……誰?」

最原?「君自身……だけど、厳密には最原終一じゃないなぁ」

最原?「……元の人格のバックアップと呼んだ方が正確かも」

最原「……」

最原(何がなんだかわからない……僕は今、何を見ている……!?)

最原?「キミは僕と違って頭がいい。もう全部わかってるはずだよ?」

最原?「ふふっ……くくくくくく」

最原「ふざけるなっ! こんなものまやかしだ!」

最原「……こんなものが真実なわけ……ないだろ……!」

最原?「いや? 間違いなく真実だよ。そして――」

最原?「ここまで辿り着いたキミに、二つの選択肢をあげよう。初回特典としてね!」

最原「え?」








最原?「『僕』に戻って、外の世界に帰る。または、この世界に残って引き続き地獄を味わい続ける」

最原?「どっちがいい?」

最原「……」

最原「……は?」
45 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/26(月) 20:03:55.57 ID:SPo0SbT30
今日のところはここまで!
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/26(月) 21:28:59.14 ID:ssw4tNPFO
もしかしてチラチラ見えてた黒髪の少年ってぐだ男じゃなくてコイツ?
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/26(月) 21:35:57.78 ID:63vIyBdy0
マコトくんかと思った
48 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/27(火) 18:34:28.53 ID:YUBq5Fog0
希望ヶ峰学園外周部

巌窟王「……」

セミラミス「むぐ?」モグモグモグモグ

巌窟王「……何をして……いや。マカロンを食べているのか……そうか……」

セミラミス「……」モグモグモグモグモグ

巌窟王「……」

巌窟王「いい加減食べるのをやめろ」

セミラミス「……」ゴクン

セミラミス「くくく。巌窟王か。よもやこんなところで出会うとはな」

巌窟王「会いたかったか?」

セミラミス「まさか。貴様とは趣味がまったく合わんからな。二度と顔を突き合せたくはなかったぞ?」

巌窟王「フン……」

セミラミス「今、この学園の中で我を探している人間……名前は最原だったか」

セミラミス「早めに助けなければまずいかもしれんな?」

巌窟王「!」

セミラミス「この学園の中に我が『いない』ことに気付いて外に出ることができたらセカンドステージはクリア」

セミラミス「……なのだが、我にこのステージを貸したあの女は、この学園の中に一つのデストラップをしかけていたらしい」

セミラミス「強い心があれば問題はなかろうが? アレはおそらくダメだな」

巌窟王「舐めるな。アレはそこまで惰弱ではない」

セミラミス「そうか。なら確かめてみるか? だがその前に、我はこの空間において千里眼に等しい権能を持つ」

セミラミス「これも同じく、あの眼鏡の女に貸し出されたものだが?」

巌窟王「何が言いたい?」ギロリ










セミラミス「冷やし中華をマスターに届けるのではなかったか?」

巌窟王「……!」ハッ!
49 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/27(火) 18:39:45.46 ID:YUBq5Fog0
海の家近辺

獄原「よし! 人数分のゴムボートは用意したよ!」

赤松「最原くんもこの世界に来てたの!? もっと早くに言ってよ!」アタフタ

天海「いや! 言い忘れてて!」

BB「ていうか私は言いましたよ。サラッと」

赤松「サラッとしすぎてうっかり聞き逃しちゃったんだよ!」

ギュンッ

巌窟王「うおおおおおおお!」ギュンッ

BB「……あれ。今、巌窟王さんが帰ってきたような……?」

星「アイツ『先に行ってる』って言ってたよな? 何があったんだ?」

真宮寺「……あ」

獄原「どうかしたの?」

真宮寺「……夜長さんの昼ご飯……」

赤松「あっ。慌てすぎてて忘れてたね……」
50 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/27(火) 18:45:10.39 ID:YUBq5Fog0
夜長アンジーの病室

巌窟王「……」ソッ

巌窟王「……」ソソクサソソクサクレラップ

巌窟王「……!」←冷やし中華にかけるラップが手に絡まった

アンジー「……どうしたのー?」

巌窟王「アンジー。起きていたか。いや何。昼食を運んできただけだ。俺はこの後、少し遠出する故な」

巌窟王「食べる気になったらタレをかけて食べるがいい」

アンジー「なにかあったのー?」







巌窟王「最原がこの世界にやってきたらしいのでな。会いに行く」

アンジー「アンジーも行くーーーッ!」ズギャアアアアンッ!
51 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/27(火) 18:50:27.53 ID:YUBq5Fog0
海の家周辺

真宮寺「……ゴムボートを人数分、急ピッチでこしらえたのはいいけど」

真宮寺「まさか全員があっちに行くわけにもいかないよネ。夜長さんがいるんだから」

東条「彼女の容態は依然として悪いわ。まかり間違っても放置はできない」

獄原「じゃあ東条さんと……あと一人くらい補助で誰かいた方がいいかな?」

赤松「あ。じゃあ私が……」

ギュンッ

巌窟王「クハハハハハハハハ!」ギュンッ

アンジー「終一いいいいいいいいい!」ギュンッ

BB「……今その悩みがすべて無に帰しましたね」

天海「巌窟王さんがアンジーさんを伴って飛んでったーーーッ!?」ガビーンッ

赤松(わあ。この学園に来て以来初めてだなぁ。あんな殺意全開のアンジーさんの怒声聞くの……)

星「……さっさと行った方がいいな。全員で。さもないと最原が灰になっちまうぜ」

天海「え? なんて?」

赤松「急ごう!」
52 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/27(火) 18:51:21.03 ID:YUBq5Fog0
休憩します!
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/27(火) 19:01:32.94 ID:E/GEyofDO
なんか最原さん前の敵よりも後ろの味方から撃たれる機会の方が多くないっすか?
54 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/27(火) 20:34:08.87 ID:YUBq5Fog0
希望ヶ峰学園内部

最原「何を言ってるの? まるで意味がわからない」

最原?「わかりたくない、の間違いじゃないかなぁ」

最原?「……そうだなぁ。じゃあ、コレを見てくれればわかるかな?」バサッ

最原「……紙?」

最原?「才囚学園の生徒全員のプロフィール」

最原「こんなもの今更渡されても」

最原?「本当のプロフィールだよ?」

最原「!」

最原?「……読んでみて?」

最原「……」ペラペラ

最原「……これは……これ、は……!?」

最原(全員が高校生、ということ以外はすべてデタラメだ)

最原(所属校。学年。誕生日。好きな物。嫌いな物……)

最原(本名に至るまでが! 全員!)

最原?「もうわかったんじゃないかな。この学園が何のためにあるのか」

最原「……嘘だ」

最原「この学園で起こったすべての出来事が『嘘』」

最原「僕は僕たちの命のために全力で戦ってきたと思ってたけど、全然違う」

最原「本質は……僕たちのためじゃない。顔も知らない、外の世界の……」

最原?「誰かの為の物語」
55 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/27(火) 20:47:15.65 ID:YUBq5Fog0
最原?「さて。キミの寿命っていつまでかな?」

最原「!」

最原?「キミの存在はすべてがフィクション。『最原終一であること』に特化した結果、外の世界で生きることは絶対に不可能だ」

最原?「もしもキミたちがこの世界から脱出できたとしても……帰る場所はどこにもない」

最原?「だって全部嘘だもん!」

最原「そんな……そん、な……!?」

最原?「でも、そんなキミにも生き残る唯一の術がある。それが僕だよ」

最原?「……真実の自分、取り戻してみたくない?」

最原「!」

最原?「嘘の自分を捨て去って、元の僕に戻るんだ。ついでに外の世界に帰って、元の平穏な生活に戻れるよ?」

最原?「平和。退屈。刺激はないけど面倒ごともない、そんないつも通りの日常にさ」

最原「……そんな都合のいい話があるわけない!」

最原?「あるよ。キミにだけはね」

最原?「……白銀さんが必死に僕を復元して再現したからね。確かに本当は無理なんだけど」

最原?「最原終一の『基』の記憶を完全再現した思い出しライトを一から作ったんだよ」

最原「な……え……!?」

最原?「さあ。どうする? どうする? どうする?」

最原「そんなの決まってる! 思い出しライトの真の機能がわかったのなら、絶対にそれを浴びるわけにはいかない!」

最原?「ならみんなと一緒に死ぬの?」

最原「は……!?」

最原?「……フィクションのキャラクターはフィクションの世界からは出られない」

最原?「キミたちは必死に『死なないように』立ち回ってたけど。無駄だったんだよ」

最原?「だってキミたちは永遠にこの世界から出られないんだからさ」

最原?「一生、この世界の所有物だ。結局のところ、どこにも行けない」

最原「……!?」
56 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/27(火) 20:55:36.86 ID:YUBq5Fog0
最原?「物語の本質は『生贄』だ。現実で起こってほしくないことを、物語の中で代行させる」

最原?「親が死ぬ。友達が死ぬ。世界が滅びた。死ぬよりひどい目に遭った」

最原?「そういう悪い物が現実にあっちゃいけない。だから物語の中に全部押し込める」

最原?「キミたちは外の世界の人のために、外の世界の悪い物すべてを押し付けられた……いや」

最原?「押し続けられ続けるんだよ」

最原「……」

最原「まさか……天海くんの『超高校級の生存者』の意味って……」

最原「あの動機ビデオの正体は……!」

最原?「あ。あれだけは本物だったろうね。偽りではなく真の意味で成立している動機ビデオだ」

最原?「この世界、ハイスピード推理アクション『ダンガンロンパ』は大人気のシリーズものなんだよ」

最原?「今回で五十三作目なんだ」

最原「ごじゅっ……!?」

最原?「さて。シリーズ物、という言葉の意味、わかるよね」

最原?「今作で生き残ったところで、次回作でどうなるかはわからない」

最原?「キミたちは永遠に、どこにも脱出できないんだよ」

最原?「だって存在自体がそういうふうに作られてるんだからさ!」

最原「……」

最原?「でも……だからこその、この選択肢だ」

最原?「キミは正真正銘、ダンガンロンパの世界から脱出できる」

最原?「そのために僕がここにいるんだからさ」ニヤァ
57 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/27(火) 21:03:05.99 ID:YUBq5Fog0
最原「これが……真実?」

最原「こんなものが……!?」

最原?「イヤなら僕になるといい」

最原?「その時点でキミはダンガンロンパの世界においては『死んだもの』として扱われる」

最原?「そして、外の世界に戻って、元通りの生活に戻ることができるよ?」

最原?「キミは二度と、こんな残酷で悪趣味な世界と関わることはない」

最原?「逆に言えば……もしも断ったら、キミはこの『ダンガンロンパの世界』で永遠に」

最原?「いつか死ぬまで永久に」

最原?「この出口のない地獄に囚われたままになる」

最原「その程度……なら」

最原?「耐え切れないよ。だってキミは優しすぎるから」

最原「え?」

最原?「……仲間が死にそうになる度に、泣きそうになってたでしょ?」

最原「ッ!」

最原?「……本当に死んだら、あの程度じゃ済まないよ」

最原「……」
58 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/27(火) 21:12:58.10 ID:YUBq5Fog0
最原「終わらない……永遠に……?」

最原「脱出できないだって?」

最原「嘘だ! こんなの! こんなのが真実なわけ……!」

最原?「まだ認めないんだね。この学園を見てもなお」

最原?「この希望ヶ峰学園は、ダンガンロンパ第一作目の舞台だ」

最原?「……僕がこのゲームに参加したいと思った動機だよ」

最原「!」




ザザッ


最原(頭の中に……何かが流れ込んで来る)

最原(これは僕か……!?)
59 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/27(火) 21:20:45.88 ID:YUBq5Fog0
最原?「……楽しかったな。ゲームを初めてプレイしたときは」

最原?「そして憧れたんだよ。『個性がある』ってことに。純粋にさ」

最原?「……最初はそれだけだったんだ」

最原「……」

最原?「まさか本当に、こんな目に遭うなんて思わなかったけど」

最原「そうだ。ちょっとだけ思い出した……忘却補正のお陰かな。これが『本当の記憶』ってことはわかるよ」

最原「……退屈だったんだね。死にたくなるほど」

最原?「これと言って親友と呼べる人はいなかった」

最原?「恋人とかも作ったことがない」

最原?「特別に秀でた才能も持ってなかった」

最原?「同じように流れて消費されていく時間がイヤでイヤでたまらなかった……!」

最原?「何者にもなれないまま寿命が尽きてのたれ死ぬ。そんな予定調和の未来がすぐ傍に見えているみたいで怖かった!」

最原?「だから思ったんだよ。こんな毎日をぶち壊せるのなら。終わらせることができたのなら……!」

最原「死んだとしても構わない」
60 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/27(火) 21:29:06.37 ID:YUBq5Fog0
最原「……バカなことを……そんなことのために、僕は……!」

最原?「でも『僕』は後悔してないよ」

最原?「だって、楽しかったでしょ?」

最原「は……?」

最原?「必死に生きるのは気持ちよかったはずだ。誰かに頼りにされて身が引き締まる思いだった」

最原?「誰かに好きになってもらったり、誰かを好きになったり……」

最原?「この上ないくらい生きる実感があったでしょ?」

最原「……」

最原?「でもまあ、そろそろ充分じゃないかな。流石にそれでも『永遠に続く』っていうのなら話は別なはずだ」

最原?「外に出ても……『僕』に戻っても、最原終一は消えたりしないよ」

最原?「さあ。早く元に……」









最原「知ったふうな口を利くなよ」

最原?「は?」

最原「僕の記憶は僕だけの物だ。お前なんかに渡さない」

最原「……渡すもんか!」
61 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/27(火) 21:38:16.89 ID:YUBq5Fog0
最原?「何を……言って……」

メラッ

最原?「……!」

最原「今貰った記憶は消すよ。僕には必要のないものだ」ボオオオッ

最原?「その炎は……!」

最原「熱量は流石にないけどね……見た目だけみたいだ。まあ、記憶を消すだけの炎だから物理的な効果がなくって当たり前だけど」

最原?「なっ……!?」

最原「貰った記憶を『元の記憶に関する改竄』と認識すればいい。それだけで全部忘れる」

最原?「正気!? 僕に戻らなきゃ一生、地獄に囚われたままなんだよ!」

最原?「元の世界に戻らなきゃ、いつか死ぬまで永遠に弄ばれるだけだ!」

最原「戻る? ふざけたこと言わないでよ!」

最原「僕は違う。僕はキミなんかじゃない!」

最原「僕の名前は最原終一だ! それ以上でも以下でもない!」
62 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/27(火) 21:48:27.14 ID:YUBq5Fog0
最原「ぐっ……!」グラッ

最原(頭が物凄く痛い。真っ直ぐ立っていられない!)

最原?「なんで!? 死ぬのはイヤだろう? 仲間が死ぬのを目の前で見るのはもっとイヤなはずだ!」

最原?「僕に戻れば全部、傍観者の立場から俯瞰できるのに!」

最原「だからそれがイヤなんだよッ!」

最原「この悲しみも。この後悔も。この絶望の一欠けらだって僕の物だ!」

最原「僕自身の物だ! 誰かに預けて退場なんてマネができるはずがない!」

最原「自分がイヤで……それだけで『自分』をあっさり捨てたキミとはまるで違う!」

最原「後から来て全部総取りとか、させられるわけない!」

最原「だって……この記憶が僕のすべてなんだから!」








「よく言った。やはり快勝だったではないか。最原」

最原「!」

巌窟王「……後は任せろ」ボォゥッ

最原「――」
63 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/27(火) 21:49:02.26 ID:YUBq5Fog0
今日のところはここまで!
64 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/28(水) 19:37:09.82 ID:H3zi7ORF0
最原?「……巌窟王さん?」

巌窟王「ああ、そうだ。永遠の復讐鬼たる俺が貴様を滅ぼしにきたぞ」

巌窟王「あの女帝も、貴様も随分とコイツのことを過小評価してくれたな」

巌窟王「前はどうだったかは知らん。だが、この学園に来てコイツは変わった!」

巌窟王「最原はもう弱くはない!」

最原「あの」

巌窟王「肉体的な意味ではない。単純な精神の話でもない」

巌窟王「言うなればそう……魂だ」

最原「あの。巌窟王さん。ちょっと」

巌窟王「コイツはもう迷わない。いつだってコイツの隣には……仲間がいるからだ」

最原「ねえ! 巌窟王さん! ちょっといい!?」








最原「なんでこっち見ながらいいセリフ言ってるの!? 偽物あっちだよ!?」

巌窟王「……」

巌窟王「二人の見分けが付かないだけだ」

最原(本当に?)ズーン
65 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/28(水) 19:52:14.46 ID:H3zi7ORF0
最原?「ここで終わることが彼にとっての幸せなのに! 邪魔するの!?」

巌窟王「……それを決めるのは貴様ではない。随分と腹立たしいことを言ってくれたな」

巌窟王「万死に値する。疾く死ね」ボォゥッ!

最原?「ッ!」



ドカァァァァンッ!



最原「だからこっち本物だってヴァアアアアアアアアアアア!?」

最原?「ええーーーッ!?」ガビーンッ!

巌窟王「……」

巌窟王「手元が狂った」

ダブル最原「嘘だーーーッ!」ガーンッ!
66 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/28(水) 19:58:15.90 ID:H3zi7ORF0
最原「というか仮に僕の方が偽物だったとしても殺しちゃダメだよ! まだ聞いてないことあるんだからさ!」

巌窟王「そうか。それは済まなかった。そして燃えろ」ボォゥッ



ボーーーーンッ!


最原「きゃーーーッ!」

巌窟王「チッ。また避けられたか」イライラ

最原「やっぱり僕の方を明確に狙ってきてるよねぇ!? 僕なんかしたっけ!?」アタフタ

巌窟王「息をしている。鼓動をしている。俺と同じ空の下で生きている」

最原「聞けば聞くほど殺意満載!」ガビーンッ!

巌窟王「ああ。面倒だ。避けるな最原ァ!」ボォウッ

最原「ついに誤魔化しすらしなくなっちゃったよ! なんで!? 心当たりが全然な――」



ドカァァァァンッ!


最原「うわあああああああああ!」ダッ

最原?「あ! ちょっと待って! まだ話は終わってな――!」

巌窟王「どけぇ! 邪魔だ!」バシッ!

最原?「ぎゃんっ」ズササーッ!




ドタドタドターッ



最原?「……」

最原?「い……行っちゃった……なんだったんだアレ……」

アンジー「……終一」

最原?「ん?」

アンジー「会いたかった」

最原?「……ん?」
67 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/28(水) 20:04:40.44 ID:H3zi7ORF0
最原?「ああ。最原終一なら、さっき巌窟王さんに追われてどこかに行っちゃったよ」

最原?「僕はただのそっくりさんなんだ」

アンジー「……」


ダキッ


最原?「えっ」

最原?(抱きしめられた)

アンジー「……そんな見え透いた嘘を吐くなんて。酷いなー」

最原?「いや。だから僕は――」

アンジー「……今の一言で完全にキレちゃった」




ドスゥッ




最原?「え……」

最原?「……ごふっ!?」カハッ

アンジー「ああ。ああ! キレちゃったキレちゃったキレちゃった!」

アンジー「もうダメ! お前に対する黒い感情の奔流が抑えきれない……!」


グサッ グサッ


最原?「ぎ、ぎゃああああ! やめっ……!」

アンジー「ビンタ一発、なんて。アンジーはなんて甘かったんだろう!」

アンジー「その程度で……その程度で終わるわけないのに……!」

最原?「だ、だから人違――!」



ブチッ



アンジー「最高にCOOLなオブジェにしてあげる」

アンジー「大丈夫。殺さない程度にっていうの、慣れてるから。この前まではやられる方だったけどねー」

最原?「あ、あ、ひぎぎゃっ……ごぎぎぎぎががががあああああああああああ!」
68 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/28(水) 20:05:12.40 ID:H3zi7ORF0
今日のところはここまで!
最後の追い込みだぜ!
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/28(水) 20:08:38.31 ID:bz6/ragw0
最原?が死んだ!
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/28(水) 20:09:31.46 ID:HwI3ZctDO
この人でなし!
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/28(水) 20:15:29.43 ID:AZh4j19J0
陰キャ原お疲れ様でした
最高にCOOLなオブジェって、マンガ版Fate/Zeroに出てきたアレの類かなー?
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/28(水) 20:20:10.89 ID:SsJD0LmLO
クロ
男死嫌い
肉便器
殺デレ←new

最原君の女難がとんでもないことに・・・
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/28(水) 20:32:46.60 ID:4LDA9c880
結果的に巌窟王に追っかけまわされた方がマシだったのか…
白銀のトラップが完全にギャグ要因になった
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/29(木) 00:34:37.22 ID:NUuU0hBa0
なんでこうなった(^ω^)
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/29(木) 12:31:01.69 ID:6Mec0tXlO
こんな可愛い女の子に会いたかったと言われても正直に話すとか
偽物の方もフニャチンなんだね
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/29(木) 16:31:28.31 ID:BajQPphkO
最原死亡ってなったらアンジーと巌窟王S+級戦犯待ったなしでは
77 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/29(木) 21:12:15.67 ID:vWQc+Pkh0
えっ。イベントって月末までじゃないの……?
ショックを受けた。EXTRA_LE的なコラム書いて今日は終了
78 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/29(木) 21:35:01.63 ID:vWQc+Pkh0
最原終一



才囚学園に囚われた生徒。

この学園生活においてアンジーに次ぎ、巌窟王の影響を受けた高校生。
かつて自らの才能によって受けた傷のせいで、人の目もまともに見られなくなっていたが、少しだけ前向きになった。

巌窟王に強い憧れを抱いているが、それと同時に『巌窟王と同じパフォーマンス』ができないということを理解していた。
同時に『巌窟王にできないことが自分にはできる』という事実に辿り着いたのが運の尽きだったのかもしれない。

決して膝を屈しない巌窟王に義理立てするかのように、彼は『せめて自分にできることだけは全力を出す』ことを学園生活の目標と定めた。
問題があったとすれば、この学園生活において彼の才能の持つ責任があまりにも重大すぎたこと。

凡人であれ英雄であれ関係なく『今の自分にできることを』というひたむきな誓いを胸に秘め、極限まで突き進む人間の末路は往々にして決まっている。

赤松や茶柱他、彼のことを心配する人間は、彼に近づく死の臭いを鋭敏に感じ取っていた。おそらく、当の本人よりも。




セミラミスの診断したスキルの副作用に関する診断は、大分甘口に抑えられている。
79 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/30(金) 06:25:27.77 ID:jKZCuNpP0
セミラミス「むぐ? また貴様か」ムグムグムグムグ

天海(今度はマシュマロ食べてる……)

セミラミス「チョコ入りだ」ムグムグムグムグゴクン

入間「んだァ? このマン●からカメムシ臭がしそうなババァは」

セミラミス「社会的に死ね」ジャラジャラジャラッ


バリバリバリッ


全裸の入間「ほげぎゃーーーッ!?」ガビーンッ

獄原「うわあああああああああああ!?」ガーンッ

東条「鎖で一瞬にして入間さんの服を……胸が悪くなるような光景ね。今日眠れるかしら」

全裸の入間「無表情で冷静な分析してんじゃねぇーーーッ!」

赤松「だ、男子は見ちゃダメ! ダメだからね! 相手が入間さんだとは言え!」アタフタ

東条「水着よ。着るといいわ」

入間「おお。上出来だ東条……?」

入間「……なんで俺様の水着を東条が……?」
80 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/30(金) 06:51:07.18 ID:jKZCuNpP0
天海「あれ? 最原くんと巌窟王さんとアンジーさんの姿が見えない……」

赤松「あ。本当だ。どこ行ったんだろう。この島でゲームしてるんだよね?」

BB「セミラミスさん?」

セミラミス「全員が中にいるぞ? 『最原にデストラップをしかけた』と伝えたら大急ぎで中に入っていきおった」

星「急いだほうがよさそうだな」

入間「サイズがぴったり……サイズがぴったり……ダメだ深く考えると頭がおかしくなりそうだ!」

星(そういえば俺の水着も……)ゾワッ

天海「あ、あれ。星くん。急いだ方がいいんすよね?」

星「あ、ああ」

赤松「急ごう!」

セミラミス「……」モグモグモグモグ

BB「あの。ついででいいんで、同行してくれませんか? 確かセカンドステージの内容って……」

セミラミス「ゲームの本筋を変えるような行為は我の本意ではないが、しかし貴様らに逆らう権力も持たん」モグモグモグ

BB「決まり! 一緒に来てください! それでこのゲームは終わりです!」

BB「後で東京土産の東京ばな奈あげますから!」

セミラミス「チョコ菓子ではないのか……」シュン
81 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/30(金) 07:25:40.74 ID:jKZCuNpP0
学園内

天海「よし! それじゃあさっさと最原くんを見つけて全員で脱出っすよ!」

獄原「手分けして探そう!」

入間「た、頼むから単独行動は取るなよ。ていうか俺様を一人にするなよ!」

星「行くぞ!」


スタコラーッ


セミラミス「……全員で脱出? 脱出手段に当たりがついたのか? 白銀は滅多なことでは出られないと言っていた気がするが」

BB「え? いや、あなたが入退室の管理をしているのでは?」

セミラミス「む? そんな権限を我はもっておらぬぞ」

BB「……」

BB「推測間違えちゃった」テヘリンッ

BB「でもだとしたら他に脱出手段なんてどこに……」

セミラミス「もしかしたらアレかもしれんな。しかけられたというデストラップがまさにアルターエゴなのだ」

セミラミス「ちなみに万が一『出口がすべて壊れるようなことがあったら破壊行為と見做すので』と念入りに制限されたが……」

セミラミス「まあ、大丈夫であろうよ。余程の邪気がなければ『人語を話すプログラム』を手にかけようなどとは思わんからな」

BB「そうですよね! 余程の邪気がなければ大丈夫ですよね!」

セミラミス「余程の邪気がなければな」
82 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/30(金) 07:27:36.63 ID:jKZCuNpP0
休憩します!
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/30(金) 10:47:23.00 ID:ON09A9gUo
(ノ∀`)アチャー
駄目みたいですねぇ
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/30(金) 12:01:06.50 ID:L4UfHG5uO
もはや白銀が完全に思考誘導してるというより、
全員がやる事全部裏目にでるか事態を悪化させるスキルでも持ってるのかと思える不思議
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 18:43:26.94 ID:xkQ5cuFt0
さすがの白銀もこれには苦笑
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 20:29:21.86 ID:ixa3zE0S0
いや、まだだ!まだ救済策が何処かに…無いかな…
87 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/30(金) 22:08:05.94 ID:jKZCuNpP0
やっべ暇潰しにセミラミス様描いてたら今日がもう終わった。
今日のところはここまで!
88 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/31(土) 09:02:52.62 ID:XjqBreCe0
ズドドォォォンッ!

真宮寺「この衝撃は……!?」

入間「ひええ……何か恐ろしいことが起こってるみたいだぜぇ。さっさと逃げた方がいいんじゃないかなぁ……?」ガタガタ

真宮寺「早速ヘタれないでヨ」


バリンバリンッ ガシャガシャッ


真宮寺「あ。ちょうど上の階みたいだネ。上から窓ガラスが降り注いで……」

真宮寺「!」←これから何が起こるか完璧に理解した

入間「!」←上の階に何かいるという事実がひたすら不安

天井「」ビシィッ……

真宮寺「!」←わかったので全力で逃げる

入間「!?」←いまいちわからないが不安なので逃げる




ドガラガラガラッ



入間「天井が崩れたーーーッ!?」ガビーンッ

真宮寺「いや。この場合は『上の階の床が崩れた』だろうネ」

巌窟王「チィッ! 脆い建物だ! またヤツを見失ったぞ!」ヌゥッ

入間「ぎゃあああああああああ!?」ガビーンッ

真宮寺「……って、なんだ。巌窟王さんじゃない」
89 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/31(土) 09:11:17.48 ID:XjqBreCe0
入間「どうやらお邪魔みてーだな! じゃあ俺様は外で海水浴でも楽しんでくるから気にせず続けてくれ! アデューッ!」バッ

真宮寺「ほらそこ逃げない」ガシッ

入間「ゴーグル掴んでんじゃねぇーーー! やめ、離して……!」ジタバタ

巌窟王「……今更来たか。いや、もっと遅くてもよかったのだが」

真宮寺「一体何を追ってるの?」

巌窟王「最原……」

入間「あ?」

真宮寺「?」

巌窟王「……の姿をしたアルターエゴ……だ!」

真宮寺(なんで今ちょっと詰まったんだろう)

入間「へぇー。ダサイ原と同じ姿のアルターエゴなんていたのかー。趣味悪ィなー」ケラケラ

真宮寺(なんですぐ信じちゃうんだろう、この人)

巌窟王「見かけたらすぐに俺を呼べ!」ビュンッ

真宮寺「……」

真宮寺「最原くんを生贄にしたら僕の信用が戻ったりしないかなァ?」

入間「ん? なんか言ったか?」

真宮寺「うん。世迷言。すぐに最原くんを保護しよう。なんとなく事情はわかったしネ」
90 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/31(土) 09:16:52.84 ID:XjqBreCe0
美術室

獄原「……」

赤松「……」

最原「……」ガタガタ

赤松(美術室の机の下で震えている最原くんを発見した……ところどころ服がススだらけだ……)

獄原「最原くん? 大丈夫!」

最原「!」ビクゥッ

最原「あ。ご、ゴン太くん……赤松さんも!? なんでこんなところに……」

獄原「迎えに来たんだよ。キミを。さ、帰ろう」

最原「……」

最原「……うう」ブワッ

獄原「!?」ガビーンッ

赤松(泣いちゃったよ!)

最原「ご、ごめん……安心しちゃって……生きてたんだねゴン太くん……」グスングスン

最原「あと今、巌窟王さんに追われてて……仲間に会えたって事実も相まって凄くホッとして……」エグエグ

赤松(明らかに巌窟王さんに殺されかかってるーーーッ!)ガビーンッ!
91 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/31(土) 09:26:25.42 ID:XjqBreCe0
最原「なんでだろう。物凄く巌窟王さん怒ってて……」

最原「真宮寺くんとか入間さんに向ける憎悪の十倍くらいなんだけど。なにかしたっけなぁ、僕……」

獄原「ああ! それはきっと最原くんが茶ばっ……」

赤松「なんでだろうねーーー! 全然心当たりないなーーー!」

獄原「えっ」

赤松「……ひとまず巌窟王さんは私たちで説得しよう。アンジーさんとか茶柱さんとかの件は最原くんに自力でなんとかしてもらう」

赤松「だってさ。今この時点で最原くんにそんな情報を与えてみたら余計に状況が悪化しそうだもん」

獄原「え? そ、そうかな。事情を知ったら最原くんも何かしら巌窟王さんにアクションを……」





最原『だから僕ずっとアンジーさんのことフッてたじゃん! 復讐される謂われは――』

巌窟王『死ねェ!』

最原『最高に灰ってヤツだーーーッ!』ボオオオオオッ





獄原「……」

赤松「この冷静さを失った状態で、どんなアクションを取ったところでさ」

獄原「火に油……だね……」ダラダラダラ
92 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/31(土) 09:27:39.56 ID:XjqBreCe0
休憩します!
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/31(土) 11:06:43.97 ID:V7WQ/hM6O
実際アンジーや巌窟王にキレられたり殺されかける謂れはないけど、
アヴェンジャーに正論はきかないだろうな
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/31(土) 12:04:20.67 ID:ALzKhCvG0
女の子の純情踏みにじった罪は重い

具体的には其奴と交流のある人全員挽肉に変えるくらい
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/31(土) 15:40:14.53 ID:Hrdqdns40
陰キャ原が実は白銀の差し金じゃなくガチで最原心配して現れた可能性が微レ存
96 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/31(土) 21:13:03.23 ID:XjqBreCe0
赤松「ひとまず私たちがやるべきことは……ゴン太くんは最原くんを守って」

赤松「私はちょっと巌窟王さんを探して来るから。ついでにアンジーさんも」

赤松「巌窟王さんの方は私が説得すれば多分なんとかなるよ」

獄原「う、うん! 頑張ってね!」

最原「……まあ、巌窟王さんってアンジーさんの次くらいに赤松さんに甘いからね……」

赤松「あの人が女子でぞんざいに扱ってるのってせいぜい入間さんくらいじゃないかな。私だけが特別ってわけじゃないよ」

赤松「じゃあ二人ともここにいてね!」タッ

最原「……ねえゴン太くん」

獄原「どうしたの最原くん。お腹空いた?」

最原「なんかさ……この部屋、彫刻刀とかの『美術で使う刃物全般』がゴッソリ消えてるんだけど……」

最原「凄くイヤな予感がするんだ。僕は本当になにしたんだろう」ズーン

獄原「何も悪くない! 最原くんは何も悪くないよ!」アタフタ
97 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/31(土) 21:19:16.29 ID:XjqBreCe0
赤松「……」

東条「うっかりやりすぎてしまったようね」ポイッ

天海「いややりすぎってモンじゃないっすよ! これ死んでないっすか!?」アタフタ

星「……過呼吸気味になってるがギリギリ生きてるな。意識もあるようだ」

巌窟王「ぜっ……ぜっ……」ビクンビクンッ

東条「止めた方がいいと思ったからやったのだけれども」

天海「だからって消火器で後頭部をズガンッ! は流石にやりすぎっすよ!」

東条「最原くんをターミネートしてた彼が既にやりすぎていたのよ」

天海「いやまあ……そう言われれば彼の自業自得っすけど……」

巌窟王「覚えていろ貴様ら……!」ゼッゼッ

赤松「……」

赤松「うん! 一件落着だよね!」




赤松は考えるのをやめた
98 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/31(土) 21:35:47.16 ID:XjqBreCe0
東条「あら? アンジーさんの姿が見えないわね」

天海「巌窟王さん? 一緒に来てたっすよね?」

巌窟王「最原を探すなら、手分けした方が効率的とヤツが提案したので別行動だ」

赤松「……は!? ちょっと待って! アンジーさん怪我してるんだよ! そんな提案飲んだの!?」

巌窟王「ヤツはもう子供ではないのだ。自分のことなら自分で責任は取れるだろう」

赤松「だからって……!」

赤松「……」

赤松「はあ。もう。巌窟王さん。サーヴァントだからって、そんな従順にならなくってもいいんじゃない?」

巌窟王「……制限する方が遥かに大人気ないと思うが?」

赤松「いや。実際に巌窟王さんは大人気ないでしょ。だって……少しも納得してないもん」

巌窟王「……」

星「……もう頭は冷えたな?」

東条「それじゃあ、次は夜長さんね。なんとか彼女も宥めないと」

天海「それでやっと全員での脱出っすね! みんな待ってるっすよ!」
99 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/31(土) 21:37:54.32 ID:XjqBreCe0
謎の場所

グチャッ バリッ ゴリッ


「ひぎっ……ぎ……ぎ……」

アンジー「……終一……」

アンジー(そういえば初めてかも。誰かに捧げるためではなく、自分のために美術をするなんて)

アンジー「……」

アンジー「愛してる。ずっと……だから……」
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/31(土) 21:39:23.51 ID:3fEizDNk0
あーこれ無理じゃね?
101 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/03/31(土) 21:40:01.69 ID:XjqBreCe0
今日のところはここまで!
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/31(土) 21:41:57.67 ID:3J2/sSH4O
面接受けてた頃の最原くんに見せてあげたい☆
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/31(土) 23:10:08.88 ID:lMt5uiMq0
今 ぐだ達の周りはどうなってるところだろう。マシュに性的な意味で食べられる前かな。
時間流が違うのはあるだろうけど結局厳窟王は向こうには間に合わなかったわけだし……向こうのときこっちの実況を女神たちがしてたけど詳細は忘れた…!
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/31(土) 23:23:07.08 ID:6zo8bugg0
とっくに帰ってきてるんじゃなかった?
ところでここのキルミーちょこちょこ最原に好意的だけど内心惚れてるんだろうか
105 :エイプリルフールだと思ってお読みください ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/01(日) 01:49:06.83 ID:4BhFDnHF0
今から三十連を行い、出て来たサーヴァントから抽選でアホな話を書きます
106 :エイプリルフールの人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/01(日) 02:09:12.98 ID:4BhFDnHF0
あなたは誰推し?

メドゥーサ「あの十六人の中で誰推しか、ですか……?」

メドゥーサ「……」

メドゥーサ「赤松楓……ですかね」ジュルリ

※当然性的な意味で




太陽王激おこ

オジマンディアス「……」

オジマンディアス「最近ニトクリスの付き合いが悪い……」イライラ


女神系サーヴァント以外にはダンガンロンパの存在は秘密





ブーディカの証言

ブーディカ「ん? あのマントに帽子の怖い顔したお兄さん? そういえば最近見てないな……」

ブーディカ「え? 何作ってるのかって? ポップコーンとかその他ツマミになりそうなものだけど」

ブーディカ「最近女神系のサーヴァントが集まって色々してるらしくってさー」ケラケラ




巌窟王の失踪発覚まで秒読み
107 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/01(日) 02:21:57.56 ID:4BhFDnHF0
メドゥーサ「無駄に淫夢とか見せてみましょうか。もう加護残ってませんけど」

イシュタル「サポートいる?」

メドゥーサ「いります。超いります。百万までなら出せます」

イシュタル「おっけー。商談成立ゥ!」

メドゥーサ「わーい」

メドゥーサ「……あれ。全然利きませんね」

イシュタル「そういえばあの子たち、今電脳空間の中だから夢なんて見ないわよ」

メドゥーサ「」

イシュタル「後回しにすれば?」

メドゥーサ「おあずけ……」シクシクシク
108 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/01(日) 02:22:31.81 ID:4BhFDnHF0
オジマンディアス王の宝具レベルが2になりもうした……メイヴちゃんとか欲しかった……寝ます
109 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/01(日) 10:40:25.66 ID:4BhFDnHF0
三十連と言ったな? アレは嘘だ
110 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/01(日) 10:49:24.77 ID:4BhFDnHF0
太陽神殿は何処に?

ケツァルコアトル「……」

ナーサリー「どうかしたのかしら。蛇のお姉さん」

ケツァルコアトル「私のプレゼントした太陽神殿が見つかりまセーン」

ナーサリー「ああ。そういえば通信復活後から病院にもどこにも見当たらなかった気がするのだわ」

ケツァルコアトル「また新しく作ってプレゼントしようかしら……」

ナーサリー「また誰かが潰されるからやめた方が……」

ケツァルコアトル「え?」

ナーサリー「え?」

ケツァルコアトル「……え?」ゲスガオ

ナーサリー「ひええっ!?」ガビーンッ




ミニチュア太陽神殿第二号、制作中。ただし結局転送はできなかった
111 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/01(日) 10:52:07.10 ID:4BhFDnHF0
今までいなかったケツァルコアトルさんが来ました!
……石と現金は溶けました。本編は夕方から!
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/01(日) 15:23:41.26 ID:PH1py5IK0
最原が溶けた!?(乱視)
ナーサリーうらやましー!
113 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/01(日) 20:24:25.23 ID:4BhFDnHF0
赤松「……!?」ゾクッ

東条「どうかしたの?」

赤松「い、いや……なんか寒気が……」

天海「風邪でも引いたんすかね。後で外に出たら東条さんに診てもらった方がいいっすよ」

赤松「そうする」

星「巌窟王。もう暴れたりしねーな?」

巌窟王「拘束された状態でどうやって暴れろと?」ムスッ

赤松(ぶっちゃけ拘束を解こうと思えばいつでも縄を焼き切れると思うんだけど……律儀に捕まってるんだよなぁ。変なところで真面目だ)

東条「ひとまずこの状態の巌窟王さんを最原くんのところにまで運びましょう。彼は美術室だったわね?」

赤松「うん。ん? 運ぶってどうやって?」

東条「……星くん」

星「了解した。引きずっていく」ガシッ

巌窟王「……」ズルズル……ズルズル……

赤松(無抵抗で引きずられてる……)
114 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/01(日) 20:34:42.14 ID:4BhFDnHF0
美術室

真宮寺「あ」

入間「お」

赤松「あ! 入間さんと真宮寺くん! 二人も合流したんだね!」

赤松「……あとはアンジーさんだけかな?」

真宮寺「うん。一番の危険人物だけが消えてるネ」

赤松「あれ。そうだ。最原くんは? どこに隠れてるの?」

真宮寺「獄原くんの巨体の後ろで震えてるヨ」

最原「……」ガタガタ

赤松「ホントだ……」

巌窟王「……フン」

天海「大丈夫っすよー最原くん。もう解決したっすからねー」

巌窟王「どうだかな。ところで貴様ら、BBとセミラミスのことを自然に忘れているな?」

巌窟王「あの二人がいなければ脱出するにしても話にならんだろう」

赤松「あ。そうだった。今は生徒だけじゃないんだよね」

ピンポンパンポーンッ……

赤松「ん?」

BB『あー! あー! 放送室を乗っ取ってあなたたちにお知らせです!』

入間「この声……あのド貧乳ブスか」


バタンッ


入間「あー……」ヒューッ

赤松「入間さんのいた床が開いて入間さんが落下したーーーッ!?」ガビーンッ

巌窟王「電脳空間でヤツの悪口を言うのは自殺行為だぞ」
115 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/01(日) 20:47:02.08 ID:4BhFDnHF0
BB『ええっとですね。セミラミスさんに生徒を外に出す権限はありませんでした! 推測は大外れです!』

天海「ええっ!? 嘘ォ!?」

BB『ですが、予備の出口は確実にどこかに存在します! おそらくそれはセミラミスさんでも白銀さんでもないアルターエゴのはずです!』

BB『巌窟王さん! 最原さん! あなたたち、一度それに会ってるんじゃないですか?』

最原「……あ。もしかして、アレのこと?」

巌窟王「ヤツか。眼中にまったく無かったので忘れていたな……」

BB『それをなんとかして再度見つけてください! あ、一応言っておきますが……絶対に殺しちゃダメですよ!』

BB『それが今残っている最後の出入り口。もしもそれが消滅したら……』

獄原「ゴン太たちは外に出られない?」

BB『だけじゃなくって、それは新世界プログラムに対する重大な破壊行為と認識されます!』

BB『おそらく生徒たち全員は校則違反として裁かれるでしょう!』

真宮寺「ま、大丈夫だヨ。それを今聞いたわけだからネ。間違っても殺したりはしないし、危害を加えたりもしないだろうネ」

赤松「うん! そうだよね! まあそのアルターエゴが万が一最原くんの姿をしていたとしたら完全アウトだけどさ!」

巌窟王「……」ハッ

最原「え? なんで?」

赤松「だってアンジーさんが……おっと。なんでもない。本人に会ってから聞いて? 時間はまだあるだろうし」

最原「?」

巌窟王「……」ブチブチブチッ

東条「あら? 巌窟王さん? 拘束を解いてどうしたの?」

巌窟王「……」






巌窟王「いいことを教えてやろう。アルターエゴはそっくりそのまま最原の姿だったぞ」

赤松「えええええええええええええええッ!?」ガビーンッ

東条「散開よッ! みんなして夜長さんを探して止めるの!」ズバァァァァンッ!

獄原「アンジーさーーーんっ! どこーーー!?」ビュンッ

最原(急に泡食い始めた!?)ガーンッ
116 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/01(日) 20:49:17.45 ID:4BhFDnHF0
謎の場所

入間「いでー! いでー! 尻もちうった! 尻もちうったー!」ガタガタ

入間「んだよ、ここ。真っ暗……じゃなくて真っ黒? 何も見えねーぞ」キョロキョロ

アンジー「終一……終一……」スリスリ

入間「お? アンジー?」

入間「なんだ? 何に頬ずりして……」

入間「……」

入間「きゅー」バターンッ
117 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/01(日) 20:50:41.73 ID:4BhFDnHF0
今日のところはここまで!
ケツ姉さんに頬ずりしながら寝ます……
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/01(日) 20:53:11.81 ID:QDycurmP0
BADEND確定じゃねこれもう
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/01(日) 21:35:37.62 ID:le0vFAEAO
思い出しライトの教室見つけて記憶リセットするライト作らんとマジで最原死ぬな
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/01(日) 22:44:26.66 ID:ow/eggvm0
お恥ずかし話だけどさぁ。
もう長すぎて話の流れが全然掴めないのよね。今何がどういう状況なのか全くわかんね
121 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/01(日) 23:07:22.44 ID:4BhFDnHF0
新世界プログラム内

最原、天海、アンジー、赤松、入間、東条、星、獄原、真宮寺、巌窟王(とBB、セミラミス)がログイン中。

現実世界から最原と天海とBBが新世界プログラムへと入り込み、セミラミスの仕掛けたゲームを最原に押し付け二人はジャバウォック島へと漂着。閉じ込められていた復讐組の生徒と合流。

その後『セミラミスのようなアルターエゴが出入り口の可能性』に気付き、巌窟王が最原の元へと先行。遅れて天海とBB主導で生徒たちが追随。

セミラミスの仕掛けたセカンドゲームの舞台は、白銀がセミラミスに貸し与えた希望ヶ峰学園となっており、中には(明らかに最原に向けた)デストラップが存在していた。

巌窟王はセミラミスの口車に乗り、島へと急いで帰還。その後アンジーに『最原がこの世界にいる』ことを正直に話し、同行。

巌窟王は怒りのままに最原を追跡。なお、理由を喋っていないので最原は終われる理由に何の心当たりもない。

アンジーは『最原の形をそっくりそのままトレースしたアルターエゴ』を恩讐によって攻撃。




セミラミスに『生徒の出入りに関する権限が一切ない』ということがBBとの何気ない会話で発覚。
この学園に仕掛けられたはずのデストラップがアルターエゴなため、消去法で真の出入り口が判明するが……。

第四章の時点でモノクマが『新世界プログラムへの破壊行為は連帯責任となる』ルールを校則に追加したため、万が一これを生徒が壊そうものなら全員校則違反でエグイサルの処理対象となる。(元から脱出方法が存在しない場合は中からBBが新世界プログラムを破壊する予定ではあったが、これは本当に最後の最後の最後の手段のはずだった)




なお、現実世界で何が起こってるかは今のところ不明である。
122 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/02(月) 18:48:07.18 ID:7SEElVCY0
最原「ええっと……何がなんだかわからないけど、アンジーさんを探せばいいの?」

天海「……」

天海(あ。なんかわかっちゃった。この慌てよう、もしかして……!)

赤松「い、いやっ。その。最原くんはゆっくりしてていいから……」アタフタ

真宮寺「というかもう本当に何もしてほしくないっていうか……」

東条「お願いだからこれ以上口を開かないで。できることなら息もしちゃダメ」

獄原「……」←そっと目を逸らしている

星「人はいつか死ぬ」

最原「なんかみんな変だよ! さっきから!」ガビーンッ

巌窟王「ともかくアンジーのいる場所へは俺が案内しよう。大雑把な方角はわかる。ヤツは今……」

巌窟王「……?」

巌窟王「この美術室の真下だな?」

全員「えっ」

赤松「……ちょうどこの穴の向こう?」

巌窟王「……そういえば入間の声が先ほどから聞こえないが……?」

全員「……」
123 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/02(月) 18:59:14.67 ID:7SEElVCY0
巌窟王「最原と天海はこの教室にいろ! 身体能力に自信のあるヤツはここから飛び降りろ!」

巌窟王「あとは階段で迂回するのだ! 急げ!」

赤松「入間さん! 大丈夫!? 入間さーーーん! ごめん! ちょっとこっちに気を取られてたんだけど何があったのーーー!?」

星「行くぞ!」バッ

獄原「うん! 早く止めなきゃ!」バッ

東条「階段はこっちよ!」

真宮寺「まったく入間さんはどこまでも手間をかけささせてくれるヨ……!」

最原「あ。あれ。僕も行った方がいいんじゃ……」

巌窟王「絶、対、に、来るな」ギンッ

最原「ええーっ」

天海「……う、うん。最原くんのことはちゃんと見てるんで……行ってらっしゃいっす」

巌窟王「ああ。任せた」

最原「……」

最原「疎外感しかない……!」ズーン

赤松「ごめん! 本当にごめん! 最原くんは何も悪くないんだけどさ!」

最原「赤松さん……」

赤松「多分これ以上最原くんが動いても余計に罪深いことになっちゃうだけだから! 本当に動かないで! お願い!」

最原(凄い勢いで懇願された!)ガーンッ
124 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/02(月) 19:06:45.03 ID:7SEElVCY0
巌窟王「さて。そろそろ行くか」

赤松「あ! 巌窟王さん! 私も連れてって!」

巌窟王「いいだろう!」ガシッ



バッ



最原「……」

天海「……」

最原「……感動の再会になると思ったんだけどなぁ。巌窟王さんに追いかけ回された事実が今更ながら物凄く心に痛い」ズーン

天海「悪くない。最原くんは何も悪くないっすよ」

天海「……という前提のもと言わせてもらうっすけど、本当に自分のことが見えてないっすねぇ。最原くん」

最原「!?」ガビーンッ
125 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/02(月) 19:13:58.39 ID:7SEElVCY0
巌窟王「……ついたか。再び見るが本当に真っ黒な空間だ」

赤松「こんなところにアンジーさんが……!?」

巌窟王「ああ。間違いない。この臭いでわかっ……?」

巌窟王「臭い?」

赤松「巌窟王さん。どうし……うぐっ!」

赤松(……直後に気付いた。そこに充満しているのは、胸が悪くなるほどの血の臭い)

赤松「これは……!」

獄原「……」

星「……」

赤松「あ! あそこにいるのは星くんとゴン太くん!」

巌窟王「……」

赤松(……微動だにしていない? なんで?)

赤松(一言も話さずに、ある一点を凝視しているだけだ)

巌窟王「作り物だ」

赤松「え?」

巌窟王「これからお前が見るものは、すべて作り物であるという認識を持て」

巌窟王「それだけで大分違う」

赤松「……!?」
126 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/02(月) 19:24:11.03 ID:7SEElVCY0
赤松「アンジーさん!」

赤松(巌窟王さんから降りてかけよる。ゴン太くんと星くんが、やっとのこと私たちに気付いたようだった)

星「赤松……」

獄原「……ご、ごめん。赤松さん……間に合わなかった、みたい?」

赤松「二人とも。何を見て……!」

赤松「……それ……誰……?」

赤松(私が見たもの。星くんとゴン太くんが見て、固まっていたもの)

赤松(……アンジーさんが『作ったもの』)

赤松(それは――)








赤松(誰かの内臓。顔の皮膚。肋骨。目玉。切り抜いた頭蓋骨。耳。歯。鼻。指。指。指)

赤松(人体のあらゆる部分をバラバラにしてくっつけて組み立てて、折り曲げて、捨てて、刺して加えて縛って絞り出して乱暴に吹き飛ばして――)

赤松(そうやって作った芸術作品だった)

赤松(もう……それを人間だとは、とても認識できなかった)

赤松(……それにアンジーさんが抱き着いていた。静かな寝息を立てながら)



第五章
Cosmos in the lostmemories 非日常編
127 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/02(月) 19:24:52.09 ID:7SEElVCY0
夕ご飯の休憩!
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/02(月) 19:32:31.88 ID:ZOHWsd3N0
殺さない程度って言ってたじゃない!
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/02(月) 19:40:05.63 ID:TZwf0ylk0
白銀はこれ本当にクリアさせる気あるのか?
ゲーム組と乗りこんで来たやつ消す気満々過ぎる
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/02(月) 19:40:43.87 ID:KE0ysFzm0
これで詰みじゃなかったらある意味かがくの ちからって すげー!状態だわ
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/02(月) 20:01:18.47 ID:QY3FnrnYO
いやまぁ白銀もさすがにここまで酷いことになるとは予想つかんだろうて
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/02(月) 20:04:41.63 ID:9uSwzLbI0
白銀「なんなんすかこれ」
133 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/02(月) 20:14:10.40 ID:7SEElVCY0
天海「……俺の予測通りなら……この下は惨状っすね」

最原「え? 惨劇?」

天海「いや。アンジーさんが暴走して、アルターエゴをうっかり殺しちゃってたらどうしようって……」

最原「……?」

天海(あ。全然動機に心当たりが無い顔だ。『なんでアンジーさんがそんなことするんだろう』って感じの)

最原「多分、大丈夫だと思うよ。今一なにを心配してるのか知らないけど」

天海「え?」

最原「アンジーさんは誰かを殺すような人じゃないから」

天海「……ん?」




下の階

「ぎ……ぎぎぎぃ……」

赤松「ん? 何この声。ゴン太くん何か言った?」

獄原「ゴン太はなにも。そこで寝かせている入間さんの寝言じゃないの?」

入間「うーん……うーん……アート……アートがぁ……」

赤松「凄いうなされてる……」

赤松「いや。今のは入間さんの声じゃなかったよ。聞こえた場所が違うっていうか……」

赤松「ん? アンジーさんの方から……?」

最高にCOOLなアート「ころ……して……ころし……ころして……」

赤松「……」

獄原「……」

星「……」

巌窟王「……」






巌窟王「生きてるな」

赤松「セーーーーーーーーーッフ!」ズギャアアアアアンッ!
134 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/02(月) 20:15:03.13 ID:7SEElVCY0
今日のところはここまで!
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/02(月) 20:18:26.71 ID:TZwf0ylk0


でも出る方法が何か操作してもらう系ならほぼアウトに近そうだが
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/02(月) 20:19:05.28 ID:32aGTtcS0
あれで生きてるの!?
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/02(月) 20:22:12.40 ID:uoxgYDKa0
青ひげの旦那の加護でもあるのかな
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/02(月) 20:29:16.07 ID:w/XDRgBxO
仮に最原がアルターエゴの提案通り一人元の世界と自分へ出たらどうなってたんだろ?
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/02(月) 20:31:34.79 ID:TZwf0ylk0
>>136
多分アルターエゴ(作り物)だから死ななかったんじゃない?
逆に文字通りの生き地獄になってるが
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/02(月) 20:36:50.78 ID:KE0ysFzm0
>>138
巌窟王の次に厄介な最原を排除できるわけだし人格植えつけ直して放逐じゃね?
リアルじゃ逃走中で自首してバッシングされた芸人みたいに叩かれるだろうが
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/03(火) 09:26:52.21 ID:nO08WBmsO
にしても最原への態度が助けに来た相手に対するそれじゃないな
基本怒る事ないのをいい事に軽く扱いすぎじゃね
142 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/03(火) 18:36:49.04 ID:N+/CcBa00
最原「……あれ。そういえば」

天海「どうしたんすか? 最原くん」

最原「いや。一つ巌窟王さん、今までの学園生活を省みると『明らかにおかしいこと』を口走ってたなって」

天海「明らかにおかしいこと?」

最原「だってさ。巌窟王さんにアンジーさんのいる方角がわかるはずないじゃない?」

天海「ん……? サーヴァントなんだから、なんとなくわかりそうな気も……」

最原「いや。わかるはずないよ。だってだとしたら『第三の事件』が起こりようがないじゃない」

天海「あっ」

最原「……気になるな。物凄く」

天海「最原くん? そんな覗き込んだら危ないっすよ?」

最原「いきなり背中から押されない限りは大丈夫――」

BB「どーんっ!」ドンッ

最原「わーーー……」ヒューッ

天海「押されたーーーッ!?」ガビーンッ
143 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/03(火) 18:46:43.59 ID:N+/CcBa00
赤松「アンジーさん! 起きて! アンジーさん!」ユサユサ

アンジー「ん……? 何?」

赤松「なに? じゃないよ! こっちの台詞だよ! ナニコレ!」

アンジー「これ……?」

アンジー「……終一のこと?」

星「やはりこれは最原だったのか……顔の皮膚が丸ごと剥がされて残ってたから、まさかとは思ったが……」

獄原「クマさんでも、もうちょっと獲物を上品に食べるんだよ……? 人間のやることじゃないよ」

アンジー「……憎くて」

赤松「!」

アンジー「それだけ。本当に……それだけだよー。何の意味もないことなんて、わかってるって……」

アンジー「わかってるんだって」

赤松「……」

東条「……やはりこうなってしまったのね」

真宮寺「手遅れ?」

巌窟王「来たか。いや? ギリギリのところで生きてはいるようだ」

東条「それならそれで猟奇さが跳ね上がるだけよ」

真宮寺「こんなもの間違っても最原くんには見せられないネ」

アンジー「え? 何言ってるの? これが終一だよー?」

アンジー「大丈夫だよー。大分早い段階で目を使えなくしたからさー」

アンジー「アンジーのやりたいこと、終一に全部見せるわけにはいかなかったしさ……」

赤松「……こんな状態にしてまで張る見栄ってあるのかな……」

赤松「違うんだよアンジーさん。それは最原くんじゃなくって――」








最原「わぎゃぶっ!」ベシャッ

全員「あ」
144 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/03(火) 18:47:20.21 ID:N+/CcBa00
夕ご飯の休憩!
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/03(火) 18:52:21.76 ID:MAtkzxGz0
最悪だ―!?
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/03(火) 18:56:29.94 ID:oAzc9KeN0
何故このタイミングで落ちてきた
147 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/03(火) 20:08:23.52 ID:N+/CcBa00
最原「痛い……なんだ? 僕は何をされた? BBさんに背中を押されたような……?」ガタガタ

巌窟王「アイツは本当に間が悪いな。何一つとして本人に悪気がないというのが更に罪深い」

赤松「……」アゼン

東条「ふわ〜」

獄原「東条さん!? どうしたの東条さん!」ガーンッ!

真宮寺「あまりのタイミングの悪さにもうキャパオーバーみたいだネ。現実逃避してるヨ」

アンジー「……」

アンジー「えっ。終一?」

最原「ん? みんな、そこで何してるの?」

全員「!」ズラッ

最原「……なんでPK時の受けチーム側みたいな整列をしてるの……?」

最原「というかこの臭い、血?」クンクン

最原「あとアンジーさんの声も聞こえたけど……」

赤松(ああもう! 自分に対する好意に関してはクソ鈍感なクセしてッ! やたら鋭い!)
148 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/03(火) 20:27:35.01 ID:N+/CcBa00
最原「……一体なにが……あっ! アンジーさん!?」

赤松(え!? なんで見えてるの!? 視界には私たちが立ちはだかってる……のに……ハッ!?)

星「……すまん」チマーンッ

赤松(星くんの身長じゃ隠しきれるわけがなかった!)ガーンッ

最原「アンジーさん!?」ダッ

アンジー「……!」ビクッ

赤松(きゃー! いやー! 来ないでー! だって今のアンジーさん、遠目じゃわかりにくいだろうけど解体を行った直後だから……!)

アンジー「い、いや。返り血がっ……!」ゴシゴシ

赤松「もう誤魔化せない!」ヒイイイ!

巌窟王(というか返り血なぞ傍証としては可愛い物だろう。ここにはアンジーの芸術品があるのだからな)

最原「ごめん! ちょっと間を通るよ!」スッ

真宮寺「どうぞ。もう誤魔化すだけ無駄みたいだし」

赤松「真宮寺くーーーんっ!」ガビーンッ

最原「アンジーさん!?」

アンジー「あ、しゅ、終一。なんで。どうしてっ……!?」

アンジー「あ、や。見ないで。お願い。見ちゃ……ダメ……!」ガタガタ

最原「……!」ペタペタ

アンジー「あ、きゃっ?」

赤松「ん?」

赤松(一も二もなくアンジーさんの体を調べ始めた……?)

最原「……」

最原「びっ……くりした。アンジーさんが怪我してるものだと」

アンジー「え?」

赤松「ん?」

巌窟王「!」

最原「いや。撃たれた怪我は確かに酷いけどさ……これ全部返り血?」

最原「……よかったぁ……また怪我したのかと……はあ」

アンジー「……え? アンジーのこと、心配してたの?」







最原「心配するに決まってるじゃないか。じゃなかったら助けに来ないよ」

アンジー「……」

アンジー「……」ボンッ

赤松(アンジーさんの顔が一瞬で真っ赤にーーーッ!?)ガビーンッ

真宮寺「これもう有罪じゃないかなぁ。悪気ないで済まされるレベルじゃないヨ」

東条「今の最原くんはおそらく地球上で最も罪深い動物になってるわね」

巌窟王(やはり殺すか)
149 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/03(火) 20:41:19.64 ID:N+/CcBa00
美術室

天海「最原くーーーんっ!? ちょっとBBさん! いきなり現れてなんで最原くんを突き落としたんすか!?」

BB「穴を覗き込む人間がいたら叩き落したくなる持病が……あー、すっきりした」スッキリ

天海「そんなあからさまにスッキリされた顔されても!」

セミラミス「フハハ! いや本当に見事な落ち様よな! このセミラミス、久しぶりに非常に愉快なものを」

BB「持病ーーーッ!」ドーンッ

セミラミス「おのれええええええ……」ヒューッ

天海「セミラミスさんも落としたーーーッ!?」ガビーンッ

BB「これでゲームクリアです。最原さんも連れて全員で外に出ますよ!」スッキリ!
150 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/03(火) 20:42:27.28 ID:N+/CcBa00
今日のところはここまで!
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/03(火) 20:52:51.47 ID:cTf3vUlP0
持病ーーーッwwwww
152 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/04(水) 17:17:08.33 ID:u2WIkgNsO
ごめんなさい! 今日はアナスタシアするから更新はないかクソみたいに遅くなります! ツイッターの方でセミラミス様への貢物募集してるからそっち見て待ってるか共にアナスタシアしましょう!
153 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/04(水) 20:13:12.40 ID:h8Qy4IE50
無理だ……もう運を使い果たしちまったよ……無駄に……アタランテオルタは召喚できない……!
結果だけ見れば大勝利だけどさ……
アナスタシアさんとナイチンゲールさんが来ました。ナイチンゲールさんに至っては今回で宝具2です。わーい
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/04(水) 20:57:05.33 ID:J9UzYyE9O
>>153
おめでとう!
火薬集め頑張ってね!
155 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/05(木) 18:53:27.43 ID:9o2g8NhQ0
最原「……」

最高にCOOLなオブジェ「うう……」

最原「酷い。なんでこんなことに……」

赤松「ええと、それは」

巌窟王「クハハ! 聞いて驚け最原! これは――!」

アンジー「襲われたから仕方なくって……」

巌窟王「アンジーが貴様への思いを暴走させ……ム?」

アンジー「ここまで痛めつけないと何度でもやってくる厄介なヤツだったよー。つまるところ正当防衛」ケロリ

巌窟王「!?」ガビーンッ

真宮寺(全力で責任逃れ……いや最原くんから自分への好感度を守ろうとしてる)

赤松(うわー! うわー! 酷い! 言い訳の拙さも相まって凄く醜い悪あがきだ! 気持ちがわかるだけ胸に痛いよ!)

最原「……へえ」

赤松「……」

赤松(最原くんの顔の影が濃くなった。これ絶対にバレてるよ!)アワワ

真宮寺(僕を学級裁判でハメたときと同じ顔になってる……)

巌窟王「アンジー。まだこの男のことが好きなのか?」

アンジー「黙って」

巌窟王「……」ズーン
156 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/05(木) 19:00:30.86 ID:9o2g8NhQ0
最原「僕たちを外の世界に出してくれる?」

最高にCOOLなオブジェ「う、ううう……あうう……」

最原「……!」

赤松(最原くんはそこで、何かに気付いたような顔になった)

最原「……まさか」パチンパチン

最高にCOOLなオブジェ「ああ……」

最原「……すーっ……わっ!」

赤松「!?」ビクッ

星「なんだ? 何故急に大声を出した?」

最原「……反応がない」

星「なに?」







最原「彼、耳が聞こえてない」
157 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/05(木) 19:06:32.41 ID:9o2g8NhQ0
赤松「え、ええと……まあ目がくりぬかれてるわけだから、今更鼓膜がなくなってても驚かないけど……」

最原「赤松さん。目が見えない。耳も聞こえない。これでどうやって外に出るの?」

赤松「え」

最原「どうやって僕たちのリクエストを認識させるの?」

赤松「……」

赤松「あっ!」ガビーンッ

巌窟王「これは……まさか……」

最原「出入り口が無くなる、の定義に当てはまるかどうか……五分五分だけど、かなり危険だよ」

最原「外の世界が危ないかもしれない!」



ヒューッ



セミラミス「えああああああああっ!?」ゴチーンッ

最原「ええっ!? セミラミスさんが落ちて来た!?」ガビーンッ

星「おい。明らかに頭頂部を強打してねぇか? 危なすぎる角度だぞ」

東条「治療……いえ。ごめんなさい。彼に集中したいから彼女の方は他の人に任せるわ」
158 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/05(木) 19:11:20.02 ID:9o2g8NhQ0
チャリンチャリンッ

獄原「ああ! 落ちた衝撃でコインがバラバラに!」アタフタ

最原「うわ。凄い量の金貨……」ヒョイッ

コインチョコ「」キラーンッ

最原「全部コインチョコだコレ……」

セミラミス「くっ。不覚」ムクリ

最原「あ。よかった! ダメージは薄そうだね!」

セミラミス「あ」

最原「ん? どうかし……あっ」




GAME CLEAR!



セミラミス「ちっ。まさかこんな形でクリアされてしまうとは……」

最原「……ええと。まあ不本意だろうけど、それじゃあ完全クリア、だよね?」

最原「あなたにはまだ聞きたいことがあるんだけど……」

セミラミス「よかろう。その程度の不敬は許す。だがその前に」

最原「その前に?」



ズゴゴゴゴゴゴゴゴ



セミラミス「ここも崩壊するぞ」

最原「またァ!?」ガビーンッ
159 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/05(木) 19:12:21.01 ID:9o2g8NhQ0
九時までに更新なかったらアナスタシアにのめり込んでると考えてください!
その場合の続きは明日です!
160 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/05(木) 20:58:23.32 ID:9o2g8NhQ0
戦慄のファーストタイヤキング・オブ・バビロン概略

セミラミスが趣味全開で作り上げたゲーム。ジャンルはミステリー。
ただし内容の良さとは別の部分でぶっ飛んだ展開が目白押しの、BBに言わせれば『世界で五本の指に入るほどのバカゲー』。

クリアにかかる総プレイ時間はチート行為などを考慮しない場合はおよそ七十時間。
だがこれは『人間を相手として考慮していない』ために、完全クリアに至るには何らかの異能を使う必要がある。

そもそも制作テーマが『サーヴァント専用ゲーム』であり、ただの人間をプレイヤーとして想定していないため、この設計はバグではなく仕様。
遊ぶこと自体は可能であり、面白さも巴御前のお墨付き。『クリアは不可能に近いが楽しいゲーム』というある種絶妙なバランスとなっている。

最原はなんでもないような顔でクリアしたが、実のところかなり無理をした上での短時間クリアだった。

何故この世界にこのゲームが紛れ込んだのかは今のところ不明である。
この世界にいるセミラミス(エゴラミス)が、やたらとチョコ菓子を食べているのは『ストレス発散のための過食』のため。

というか若干チョコ中毒になってる。ストレスを発散するためにチョコ食べて、チョコがキレるとイライラするの悪循環。
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/05(木) 21:59:59.44 ID:6FK8npDV0
8時58分は九時ですか…?
162 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/06(金) 20:41:17.59 ID:bo8T7w2P0
シリリ見てから更新します!
アナスタシアは既に終わったので!
163 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/06(金) 22:03:47.44 ID:bo8T7w2P0
ザザッ

??(せめて笑って送り出した。それくらいしかできる抵抗がなかったから)

??(一緒に犠牲になってくれた『友達』と約束もした。その程度ならできそうだったから)

??(忘れないで、だなんて。本当にバカみたいな約束。忘れられるわけがないのに)

??(私だって忘れられない。死んでいったみんなのこと。生き残った二人のこと)

??(私の隣にいる友達のこと)

??(彼らのことを私は一生涯忘れない。死ぬ直前まで誇りに思い続ける)





??(……そう思ってた。甘かったけど)




ザザザッ


??(……心。思い出。精神。人間が最後の最後に頼るもの。どんなフィクションでも大抵崇高なものだと扱われている綺麗なエネルギー)

??(そんなものはすべて、やっぱり『虚構』に過ぎなかった)

??(もう思い出せない。ああ、思い出せないのならないのも同然)

??(……自分の名前も思い出せない。いや、果たしてあれが自分の名前だったのかも怪しいものだ)

??(誇り? 思い出せないものに、そんなものを抱けるはずがない)

??(記憶ほど不確かなものはなかった。どれほどインパクトがあろうと、時間が過ぎれば消えていく)

??(……私の場合は無理やりだったけど)

??(絶対に消えない記憶なんてどこにもない)

??(どこにも……)





巌窟王『クハハ! 覚えたぞ! この俺には忘却補正というスキルがある!』

巌窟王『恨みを忘れないためのスキルだが……ひとまずこういう応用も可能だ』





??「……」

白銀「あ。あった。消えない記憶」

白銀(皮肉なことだけど、彼だけだった)

白銀(すべてが虚構でできた学園において、唯一の『本物』は……彼だけだったんだ)



ザザーッ
164 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/06(金) 22:15:44.93 ID:bo8T7w2P0
ズゴゴゴゴゴゴゴ……

最原「ぜぇーっ……ぜぇーっ……な、なんとか脱出が間に合った……! 大き目のゴムボートで助かったよ!」

セミラミス「おお。見事な崩れようよな」モグモグモグモグモグ

赤松「あれ? 巌窟王さんとアンジーさんは?」

セミラミス「先に帰るとか言って、あの炎で飛んでいったぞ? ボートの定員的にも限界であったしな?」モグモグモグモグ

赤松「……お腹空いてるの?」

セミラミス「特にそういうわけではない」サクサクサクサクサク

最原(なんかさっきより食べる速度が速いような……イラついてる?)

最原「あ。ところでセミラミスさん。コインチョコは全部集めておいたよ」

セミラミス「大儀である」

最原「ついでに、これ」ピラッ

セミラミス「……?」

セミラミス「……ッ!」ガビーンッ

赤松「ん? なにそれ。写真?」

最原「コインチョコと一緒に散らかってたやつなんだけど。セミラミスさんのだよね」

セミラミス「知らんな」プイッ

最原「いやでもこのくっきり残った指紋は完全にセミラミスさんのだけど」

セミラミス「!?」ガビーンッ

赤松「……確かに指紋は残ってるけど、わかるの?」

最原「ごめん。カマかけただけ」

セミラミス「ふっ。流石に巌窟王のお気に入りよな。ここまで我をイラつかせるとは……刎頸に値するぞ。一族郎党な」

最原「そこまで!?」ガビーンッ

最原(……あ。でも一族って言ったって……)

最原「……はあ」

最原(……最初から僕にはそんなものないんだけど)
165 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/06(金) 22:26:11.49 ID:bo8T7w2P0
セミラミス「……ブラックサンダーをやる。我が写真を持っていたことは誰にも言うな」ヒョイッ

最原(口止め料が微妙だ)

赤松「うん、わかった。口外しない」サクサクサクサクサク

最原「もう食べてる!」ガビーンッ

最原「……アルターエゴはどの船に乗せてるの?」

赤松「あれ。ゴン太くんと東条さんの乗ってるヤツに」

最原(ひとまず安全に連れ帰らないと……彼がいなければ外に出れない)

最原(校則に触れてないことを祈るしかないな)

天海「ところでBBさん。こんな写真拾ったんすけど。これBBさんのっすか?」

BB「えー? BBちゃんは写真とか持ち歩いてませんけど……ん? この白髪の少年は……」

セミラミス「沈めェ!」ジャラジャラグサグサッ

天海&BB「ボートに穴ぎゃああああああああああ!」ブクブクブクブク

最原「何してんの!?」ガビーンッ

セミラミス「ハッ! しまった! 写真も沈む!」ガーンッ

赤松「そっちじゃなくって! 天海くん! BBさーーーんっ!」
166 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/06(金) 22:29:38.73 ID:bo8T7w2P0
ちょっと時間は巻き戻り、才囚学園

春川「……どこ行くの。百田」

百田「ん? まあ……万が一に備えるんだよ」スタスタ

春川「万が一?」

百田「新世界プログラムをぶっ壊さなきゃ外に出てこれないってなったら、さっき終一が言ったみたいにモノクマとの全面戦争ルートだ」

百田「なら……ま、やることは一つだろ」






エグイサルイエロー「」ドーンッ

百田「エグイサルを使うんだよ」
167 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/06(金) 22:31:23.62 ID:bo8T7w2P0
今日のところはここまで!
さてアヴィケブロン先生を育成しないと……
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/06(金) 22:36:52.55 ID:XEZHeHeE0
そういえば完全に忘れ去られてるだろうモノタロウモノファニー・・・
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/07(土) 00:56:28.27 ID:6gb6uRud0
アヴェンジャー アマデウス仮面。で真っ先にこのSSが思い浮かんでしまった……
170 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/07(土) 21:03:30.89 ID:1soznJUh0
夢野side

夢野「本当によかったのかのう。デバイスを切り離して」

イシュタル『もういいらしいわ。BBもかなり覚悟キメてたみたいだし』

イシュタル『一切合切平気。少なくともあなたたちが気にすることじゃないわよ』

茶柱「……生徒以外の人間との通信ができる機械、ですか」

夢野「まあウチらにとっての外の世界に通じてるわけじゃないから、助けには一切使えんがのう」

茶柱「歯がゆいですね」

夢野「……もう割と普通に喋れておるのう。大丈夫になったか。よかった!」

茶柱「いえ。よく見てください。転子の目を」

夢野「……あ。白目……」

茶柱「直視できないので……」ブルブル

夢野「なら普通に目を閉じててもかまわんぞ!?」ガビーンッ

イシュタル『地味に辛いのよね。白目を維持するの』
171 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/07(土) 21:16:16.26 ID:1soznJUh0
夢野「さてと。百田と春川は何かしておるようじゃし……ウチは軽く白銀のことを探すとするかの」

茶柱「ッ!」

夢野「……どうかしたか? 転子」

茶柱「……本当にイヤな予感がしただけです。覚えてないはずの記憶が蘇る感覚と言いますか……」

茶柱「夢野さん。白銀さんに近づくの、やめておきませんか?」

夢野「んん……そうか。あっちの世界でのウチは白銀に殺されておったんじゃったの」

夢野「ちょっとだけ覚えておるようじゃの。転子」

茶柱「……」

夢野「……殺されたりせんよ。白銀はそんなことをするようなヤツではない」

夢野「仲間じゃ。今でも。絶対に」

茶柱「それは……」

夢野「ふむ。さて。そんなに不安なら……」

夢野「ウチは最原と違うぞ?」

茶柱「!」

夢野「転子。お主を待たせたりはしない。一緒に行くか」

茶柱「……ええ。喜んで。必ずあなたを守ってみせます!」
172 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/07(土) 21:36:35.92 ID:1soznJUh0
夢野「……ところで、なんじゃが。王馬はどこに行ったのじゃ?」

茶柱「さあ?」




王馬side

王馬「さてと。じゃ、契約成立。キミが約束を守る限りはこちらもキミを裏切りはしないよ」

王馬「……報酬は、次の学園生活における俺の『首謀者』の地位、だよね」

白銀「うん。約束は守るよ!」ニコニコ

王馬「……そっか。それならいいんだ」

王馬「大丈夫! 最善は尽くすからさ! だって俺たち仲間だもんね!」ニコニコ

白銀(……さて。これで私の打てる手は全部、かなぁ?)

白銀(完結は近いよ。楽しみ)ニコニコ

白銀(……キミの性格はよく知ってる。どうせこちらに恭順する気なんてないでしょう)

白銀(裏切ってもらわないと困るんだよね)
173 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/07(土) 21:59:14.21 ID:1soznJUh0
王馬「そういえばさ。モノクマはどうしたの? もうずっと見てないけど」

白銀「ん? 私の潜伏先だけど」

王馬「それ実質答えてないよね。潜伏先ってどこ? あ、まさかまだ解放されてない俺の研究教室とか?」

白銀「んー。ヒントだけ教えてあげようかな」

白銀「キミたちが二度と行かないところだよ。でもちゃんと、この宇宙船の中にある」

王馬「……ふーん」

白銀(……流石にわかっちゃったかな。ま、いいか)

白銀「じゃ、私は先に帰るから。一応言っておくけど後をつけるのはナシだよ?」

王馬「ちぇ」

白銀「……いざとなったら、よろしく」

王馬「……合図を受けたら誰かを人質に取れ、か。随分な汚れ仕事を押し付けてくれるよ」

銃「」ゴトッ

王馬「ま、やるけどね。みんなビックリしてくれそうだし」ニヤァ
174 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/07(土) 22:07:47.25 ID:1soznJUh0
今日のところはここまで!
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/08(日) 00:25:43.11 ID:tkq54q2d0

あそこもう行く理由ないもんな
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/08(日) 07:39:26.12 ID:BmvmA7aIO
デスロードか裁判所かな?
177 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/08(日) 20:47:11.33 ID:gZxFBISW0
白銀side

白銀「……計算外があった」

白銀「まあ、前回の学級裁判では元から記憶を弄って全部ひっくり返す気だったけどさ」

白銀「巌窟王さんと最原くんが対立することも、計算通り。もしもあそこまで上手くバッサリ割れなかったら私が煽るつもりだったし」

白銀「問題なのは学級裁判に異議を唱える方法として、最原くんが『投票の放棄』を選んだこと」

白銀「もうちょっと色々あったはずなんだよなー……実は最原くんは惜しいところまで行ってた」

白銀「モノクマに対して交渉を行うってアプローチが実は大正解だったんだよ。ここで首謀者が倒れるのは本意じゃないはずだーって」

白銀「ここも計算外。最原くんなら『ブラフに引っかからないで押し通す』くらいのことはするだろうって思ったのにさ」

白銀「だから、投票の放棄をした人間に関しては殺さないといけなくなった。この点、どうしてもね。ルールだから」

モノクマ「もうちょっとあっさり靡くべきだった?」

白銀「んー。それはそれで話が不自然になっちゃうんだよなー……」

白銀「……でもま、いいよ。あれは流石にやりすぎかなって思ったけど、いい具合にみんな再起しはじめてる」

白銀「……それを私は叩き潰しにかかる。全力で。一切の演技もなく」

白銀「そうすれば……!」
178 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/08(日) 20:52:24.99 ID:gZxFBISW0
モノクマ「ところで悪いニュースが一つあるんだけど」

白銀「なに?」

モノクマ「……あの最原くんのアルターエゴ、壊れちゃったよ?」

白銀「ああ。なんだそんなこと……」

白銀「はあっ!?」ガビーンッ

白銀「い、いや。最後まで話は聞かないと。セミラミスさんがキレてうっかり壊しちゃったとかなら校則に引っかからないし」

白銀「だって彼女は生徒じゃないもん!」

モノクマ「ちなみにそのときの映像がこちら」ポチッ








アンジー『終一……終一……』ブチッ グサッ ゴリッ

最原?『いぎいいいいいいいいっ!?』

白銀「」
179 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/08(日) 20:59:26.79 ID:gZxFBISW0
モノクマ「煽り過ぎたね」

白銀「煽り過ぎちゃったかー……」ズーン

モノクマ「まあギリギリ、判定的には生きているんだよ。死んでない。でも彼に出入り口としての能力を期待するのはちょっと……」

白銀「生徒同士の情念で状況が悪化していくのはダンガンロンパっぽいけどさぁ! 流石にこれ以上追い込みたくないよ!」

白銀「どうしようモノクマ!」オロオロ

モノクマ「今更おろおろしないでよ。さっきまでの首謀者ムーブどこいったのさ」

モノクマ「うーん……まあ校則の判定はギリギリセーフだとボクが判定すればそこまでだとして……」

モノクマ「もう白銀さんはあの中に入れないよねぇ。コールドスリープ装置は見つかっちゃったわけだし?」

白銀「うう」

モノクマ「……じゃ、ちょっとボクがあの中に入ってくるよ。様子見でね!」

モノクマ「それとなくセミラミスさんに協力も取り付けてくるし……」

白銀「え? 本当! ありがとうモノクマ!」キラキラキラ

モノクマ「じゃ、行ってきまーす!」

白銀「行ってらっしゃーい!」

白銀「……さて。じゃあ今のうちに……台本の添削しておかないと……」

白銀「どうやったら歴史に残れるような悪役になれるかなぁ」ワクワク
180 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/08(日) 21:10:13.64 ID:gZxFBISW0
新世界プログラム内

天海「……」ビッショリ

BB「……」ビッショリ

最原「なんとか島まで辿り着けたね……本当どうなることかと……」

セミラミス「写真はどうした?」

赤松「本当に凄い神経だね!?」ガビーンッ

セミラミス「これが女帝の感覚だ」

最原「あえて空気読んでないだけだよね!?」

最原(……しかしこの人……アルターエゴの割に凄いリアリティだな。よく見れば見るほどに)

セミラミス「……む……チョコ菓子が切れた……チョコソースはあるのに……」ゴソゴソ

赤松「もう全部食べちゃったんだ……」

最原(アンジーさんと、アルターエゴの僕はどうなったかな)
181 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/08(日) 21:22:34.08 ID:gZxFBISW0
アンジーの病室周辺

巌窟王「……」ズーン

獄原「ど、どうしたの巌窟王さん」オロオロ

巌窟王「アンジーが……最原に会いたくないと……」

獄原「ん? えーっと、言うのイヤだけど、それって巌窟王さんにとっていいことじゃないの?」

巌窟王「怪我をしてて具合の悪い自分の青い顔色を見せるのがイヤだと……赤い顔で……」ズーン

獄原「……あっ」

巌窟王「明らかに再燃している……しかもヤツが自分の見た目を気にするなど初めてのことだ。前より燃え上がっている」

巌窟王「しかしヤツにアンジーを任せるわけには……」ガタガタ

獄原「元気出して! ほら! ゴン太が話を聞くから! ね?」アワアワ

真宮寺(獄原くんが気を使ってる……)

巌窟王「まさか巌窟王たる俺がまたしても横恋慕に頭を悩ませることになるとは……」ズーン

獄原「ヘラクレスオオカブトの話しようか!?」アワアワ
182 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/08(日) 21:26:36.98 ID:gZxFBISW0
今日のところはここまで!
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/08(日) 23:19:20.14 ID:wcrwPtkA0
乙。……しかし、なんだろ。アンジーのヒロイン力が息してねえな。
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/08(日) 23:24:10.43 ID:/wAGISjr0
元からあんまヒロインらしくなかったような…
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/09(月) 00:46:34.43 ID:3hLcMZHIO
まあ基本相手の話聞かず一方通行だったしな
転子とギリ赤松の方がヒロインしてる
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/09(月) 02:42:10.79 ID:taProBf20
まぁ転子のヒロイン力が高すぎるわな
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/09(月) 09:02:46.15 ID:NU7e2BcB0
ただでさえ御本人(だと思っていたヤツ)を超COOLなアートにする様なサイコだしな!
188 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/09(月) 19:22:18.68 ID:c6hDB/r/0
海の家

入間「ヒャッハー! 三時のおやつの準備だーーーッ!」コネコネ

天海「うわっ……入間さんのクセに本格的なクッキー作ろうとしてる!」

セミラミス「邪魔くさい……」グツグツグツ

BB「え。セミラミスさんも何か作ってるんですか?」

セミラミス「備蓄が無くなったから仕方あるまい」

最原「……脱出手段があるのに使えないって、意味もなく焦る状況……のはずなのに」

最原「うわあ。凄い余裕。みんな」ガーン

赤松「もう慣れちゃったみたい。入間さんは適応遅かった方かな」

赤松「……で。やっと落ち着けたけど。最原くん。何か聞きたいことある?」

最原「ええっと、まずは僕たちと別れてから赤松さんに何があったか聞きたい、かな」

赤松「いいよ。まずは私たちは白銀さんに、自分たちの死の体験を――」



かくかくしかじか
189 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/09(月) 19:27:46.27 ID:c6hDB/r/0
最原「アンジーさんの拷問。巌窟王さんに課せられた理不尽な試練。生徒全員の死の体験。白銀さんのアルターエゴの消滅……」

最原「……辛かったね。助けるの遅くなってごめん」

赤松「いいんだよ。結局巌窟王さんに助けられて無事で済んだし」

赤松「……アンジーさんは無事じゃなかったか」

最原「でも結局、なんで巌窟王さんとアンジーさんはあんなに怒ってたの?」

赤松「……えーっと。最原くん。やっぱりアンジーさんも怒ってたって思うの?」

最原「まあ、流石に。アンジーさんが嘘吐いてることくらいはわかるよ」

赤松「そこまでわかってて何で動機に頭がいかないのかなぁ……」ズーン

最原「ええと……なんかごめん?」

赤松「いいよ。別に。アンジーさんが怒ってたのはさ……」

天海「茶柱さんと付き合い始めたことがアンジーさんにバレたからっすよね」

最原「え」

赤松「正解」

最原「……えっ!?」ガビーンッ

入間「コネて寝かせたものがこちらになりまーす」

セミラミス「チョコは入っておるか? 無ければ足せ」
190 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/09(月) 19:47:11.42 ID:c6hDB/r/0
天海「やっぱり……」

最原「え!? いや。ええっ!? 全然予想外だった! ただそれだけであんなに怒る!?」

赤松「あれを『それだけ』と言ってのける最原くんが予想外すぎるんだけど!」

天海(アンジーさんと最原くんの間にある意識の差がただただ残酷だ……)

最原「あー……うーん。どこから漏れたのかなー、とか色々と聞きたいことはあるけど……」

最原「そうか。一般論としてはとても理解できるよ。痴情のもつれか……! 最悪だ……」

赤松「……最悪、ってほどじゃないと思うけど。結局アンジーさん、あの最原くんも殺してないし」

赤松「憎いだけで殺意は無かった。それにここは現実世界じゃない」

赤松「死んでない限りはあらゆる傷が『取り返しのつくもの』だよ。だって外に出ちゃえば関係ないんだしさ」

天海「取り返しのつく傷オンリーで最大限の復讐を遂げるあたり、彼女の本気さが垣間見えるんすけど……」

赤松「あのときはあえて言ってなかったんだよ。だって気が動転した最原くんが巌窟王さんとかアンジーさんに正論ぶつけたら……」

最原「……状況がひたすら悪化するだけか……確かに」

赤松「後でアンジーさんとちゃんと話してね。冷静に、さ」

最原「……」

入間「あっ! やべっ! ケミカルX入れちゃった!」バリンッ ドロドロ

セミラミス「我のカラメルが!?」ガビーンッ


ドカァァァンッ


アンリマユ「呼んだ?」ヤッホー

入間「誰!?」ガビーンッ

セミラミス「呼んでおらん! 失せよ!」バキィッ

アンリマユ「あー……」シュイイイン……

入間「消えた……」
191 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/09(月) 20:04:42.15 ID:c6hDB/r/0
最原「……ちょっと話してくる。早めに越したことはないでしょ」ハァ

赤松「うん。優しく……ってわけにはいかないか」

最原「……」スタスタ

天海「……決着っすね。これで」

赤松「後は巌窟王さんが暴走しなければ……いやアンジーさん本人が暴走しなければ一件落着だよ」

赤松「問題の内の一つは解決」

天海「大丈夫っすかね」

赤松「……まあ、大丈夫でしょ。さっきは怒りで我を忘れてたけど、巌窟王さんも冷静なら良識的だし」

赤松「アンジーさんも手口の点から見て、殺意はない。だから大丈夫。信じよう?」

天海「……そっすね」





キュオオンッ


ラフムチョコ「byiaf 36ed)4qw@r」カサカサ

入間「ああーっ……失敗しちまった……」

セミラミス「いや。砕けば意外と食える代物になるやも……」

BB「すいませーん。この二人そろそろ止めないと世界が滅びまーす。助けてくださーい」
192 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/09(月) 20:05:14.55 ID:c6hDB/r/0
今日のところはここまで!
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/09(月) 21:19:21.24 ID:NU7e2BcB0
チョコラミス様ならラフムチョコくらいペロリよ
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/10(火) 02:43:32.68 ID:dnTBMzYl0
いやアンリ消すなよ!入間が欲しがってサーヴァントじゃんかよぉ!!
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/10(火) 13:24:07.52 ID:iDOprHxIO
フラム語に笑ったわwwwwww
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/10(火) 15:58:38.86 ID:K8wOX+l00
次出来るのはチョコゲーティアですかねー?チョコティアマトですかねー?
それともチョコチェイテピラミッド姫路城ですかねー?
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/10(火) 17:38:36.47 ID:JJYxMrNzO
狂気な目をした異世界の主人公かもしれない
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/10(火) 19:43:53.58 ID:eV0Vml6t0
そのチョコ両手を上げて何かを訴えてない?
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/10(火) 19:56:33.77 ID:WJR3WJ0oo
このラフムなんか青くない?
200 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/10(火) 20:19:54.46 ID:3E3PFHx90
アンジーの病室周辺

巌窟王「……」ズーン

獄原「それでね? ハキリアリさんは人類より遥かに昔からキノコ栽培をしている凄いアリさんでね」キラキラ

真宮寺「……巌窟王さん。獄原くんが延々と虫の話してるけど、聞いてる?」

巌窟王「無意味に虫の知識が増えていく」

真宮寺(聞いてはいるのか……)

巌窟王「今はこの無意味さが癒しとなる……ム」

最原「……」チラッ チラッ

巌窟王「……最原。速めに出てこなければアルマジロを投げつけるぞ」

最原「アルマジロを!? いやそんな都合よくいるわけないよね!?」

獄原「あ。最原くん!」

真宮寺「……実はアニマルセラピーのために島中の動物型NPCをかき集めてきててさ……」

アルマジロ「……」ノソノソ

最原「本当だ! いる!」

獄原「ちなみにアルマジロさんが丈夫なのは外殻だけで内臓は一般的な哺乳類のそれだから」

巌窟王「?」

獄原「……人間でも防弾チョッキを着込んでたところで、衝撃が強すぎれば死ぬよね?」ギンッ

巌窟王「!?」

真宮寺「謝った方がいいヨ。彼の目の前で生き物を粗末にする発言は地雷だからさ」

巌窟王「……謝罪しよう……」
201 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/10(火) 20:30:52.67 ID:3E3PFHx90
最原「ええっと……巌窟王さん。僕はさ……」

巌窟王「……よせ。もういい。後はアンジーと決着を付けろ」

巌窟王「俺の復讐は、お前に対してはもう充分だ。忘れられない恐怖だったろう?」

最原「……」ズーン

巌窟王「ただ果たしてアンジーの方はどうか。お前はアレに引導を渡すことができるのか?」

最原「……」

最原「『できなきゃ殺す』って目でよく言うよ。道は一つしかないじゃないか」

巌窟王「『最初からそのつもり』という目だな。お前は。心底忌々しい」

巌窟王「……」

最原「あのさ。巌窟王さん」

巌窟王「ム?」

最原「『俺がいたせいで上手くいかなかったのではないか』って考えはすぐに捨てた方がいいよ。大間違いだから」

巌窟王「また追い回されたいか?」ギロリ

最原「!?」ガビーンッ

真宮寺「人の神経を逆撫でする天才だヨ。最原くん」
202 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/10(火) 20:43:04.62 ID:3E3PFHx90
真宮寺(ていうか。ああ、なるほどネ。だから異常に怒ってたのか)

真宮寺(あの怒り様は自分への怒りも反映してたからだったんだネ)

真宮寺(……集中すればそこを指摘できるくらい冴えてるのに……)

真宮寺「恋愛観に関してはなんで推理力がザコ以下なのかな……」ハァ

最原「聞こえてる! 聞こえてるから!」

巌窟王「『他人がいいと言っているものの価値がまるでわからない』という点において、確かに歪んでいるな。お前は」

獄原「最原くん、みんなが『好きだ』って言ってるのに首傾げてばっかりだもんね。無茶も多いし」

最原「……もうそろそろ治そうと思ってたんだよ。それ。茶柱さんと約束もしちゃったしさ……」

巌窟王「……何故ああなる前に気付けなかった」

最原(と、言いながら巌窟王さんは、アンジーさんのいるであろう小屋に目を向ける)

最原「……本気だと思ってなかった」

巌窟王「違うな。ヤツが嘘を吐かないということをお前は充分知ってたはずだ」

巌窟王「本気だということは知っていた。『本気の強さ』を見抜けなかっただけだ」

巌窟王「……三流探偵め。お前の見抜く真実は、そこまで薄っぺらなものだったか?」

最原「……僕は……」

巌窟王「もういい。責める気はない。地獄は俺が与えるものではないのだからな」

最原「うん。アンジーさんに謝ってくる!」タッ

獄原「……いいの? 行かせて。アンジーさん、最原くんのアルターエゴにあんなことしてたんだよ?」

巌窟王「俺にマスターを止める権利はない」

巌窟王「なにより、アンジーはそこまで脆弱ではない。もう俺が目をかけなくともヤツは、正しい答えを掴みとれるだろうさ」

獄原「巌窟王さん……」





最原「入るよ! アンジーさん!」ガチャリンコッ

バタムッ

最原「ぎゃあああああああああああああああああああああッ!」






真宮寺「……夜長さんがそこまでなんだって?」

巌窟王「獄原」

獄原「……なに?」

巌窟王「……虫の話を続けろ」

獄原「うん……」

真宮寺(投げた)
203 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/10(火) 20:48:41.98 ID:3E3PFHx90
今日のところはここまで!
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/11(水) 00:02:35.78 ID:ZC1aWVST0
でも押しかけやヤンデレストーカーじみたスキンシップとってくる方にも問題あるよね
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/11(水) 00:21:20.20 ID:FXm6tjUrO
元々の気弱な性格+過去のトラウマの対人恐怖+人に好かれるような人間じゃ無いという思い込みがあるのか
周りから好きって言われてもピンとこない、よくても社交辞令か隣人友人としての好きって判断するってところか?
まあそもそもいつコロシアイが発生するか分かったものじゃ無い状況で色ボケしてる場合じゃ無いだろうけど
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/11(水) 01:42:11.60 ID:0WT5vQJA0
というかなんかに似てるなぁと思ったら、士郎に似てるなこの最原
207 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/11(水) 20:06:02.61 ID:zSWGjjCv0
病室の中

最原「……」

ジュルッ ジュプッ

最原「……?」

最原(なんだか……熱い……? 体が熱い……)

最原(でも眠すぎて頭が全然働かない。血液が鉛になったみたいだ……)

最原(……動けない……)

ジュルルッ  ジュプッ

アンジー「……んっ……終一……終一っ……!」

最原「……」

最原(声も出せない)
208 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/11(水) 20:24:18.27 ID:zSWGjjCv0
海の家

カオスな鍋「」グツグツグツ

セミラミス「我こういうの見たことある。ふーやーちゃんとやらがコレ使ってるの見たことあるぞ」

入間「やべぇ。どうせ飛ぶだろうと思ってアルコール飲料入れ過ぎた。キツッ……」

天海「うわ。これ蒸気だけでクラクラ来るっすね。臭いも酷いし。赤松さん、場所移しましょうか」

赤松「人間の歯ってなんか鍵盤に似てない?」ボケーッ

天海「もう酔ってる!」ガビーンッ

赤松「アマデウスウウウウウウウウウ!」ガッ

天海「ぎゃあああああああ! 歯を! 前歯を押さないで痛い痛い痛いあああああああああああ!」

セミラミス「……まあ数分もすれば元に戻るであろう。我は賢いのでわかる。とても賢いのでな」

入間「どれくらい賢いんだ?」

セミラミス「……」

セミラミス「とても!」ドヤァ

入間「すげぇーーーッ!」

天海「あれ!? よく見たら全員酔ってないっすか!?」ガビーンッ

セミラミス「む。いかん。少し口が軽くなっておったな」

セミラミス「ところで最原とやらのスキルはあのままにしておいてよいのか? その内に強い眠気に負けて一歩も動けなくなるぞ?」

赤松「今私の頭のことなんてった!?」プッツーン!

天海「誰もそんな話してなかったっすけど前歯ぁぁぁぁぁぁぁ!」

セミラミス「誰も聞いておらぬな。まあいいだろう。我もう知らん。言ったからな。聞かなかった貴様らが悪い」ツーン

入間「ひとまず火を消しとくな」パチンッ
209 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/11(水) 20:34:03.55 ID:zSWGjjCv0
最原「……」

最原(そういえば……セミラミスさんが言ってたな。借り物のスキルは負荷になるって)

最原「ぐ……!」

最原「ダメだ。寝たら。ここで眠ったら起きれなくなるかもしれない……」ググッ

最原「あ、あれ。なんで僕、服着てないんだろ……?」

アンジー「ふっ」フワッ

最原「ん? なんか甘い臭いが」バターンッ

最原「ぐー」スヤァ

アンジー「……」



ジュルッ ジュプッ
210 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/11(水) 20:47:59.15 ID:zSWGjjCv0
ジュプッ ジュプッ 

ビクンッ

アンジー「んあっ!」

アンジー「……全部済んだ。満足ー。後片付けしなきゃ」イソイソ



十数分後



最原「……ハッ!?」ガバリ

最原「……起きれた。大丈夫。生きてる!」

アンジー「やっはー! 終一! 寝覚めはどう?」ニコニコ

最原「あ! アンジーさん!」

最原「……」

最原「あの。アンジーさん。僕さっき服を着てなかった気がするんだけど……」

アンジー「気のせいじゃない?」

最原「……僕が寝てる間になにか」

アンジー「してない」

最原(ここまで縋りたくなる嘘は初めてだ!)ガーンッ
211 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/11(水) 20:55:41.56 ID:zSWGjjCv0
最原「……やっと冷静に話せる場ができたね。アンジーさん」

アンジー「うんうん。仕返しが済んでスッキリしたよー」

最原「アルターエゴの僕に対してやったアレのこと?」

アンジー「あとさっきやったアレも含めて……」ボソッ

最原(怖いよーーーッ!)ガビーンッ

最原「あの! ねえ! 僕、茶柱さんに顔向けできなくなるようなことになるのはちょっと困るんだよ!」

最原「だからさ……!」

アンジー「……アンジーが永遠に口を噤めば、何をしたのかは終一本人にもわからない」

アンジー「だからアンジーは何もしてない」

アンジー「……してないよー」プイッ

最原「……」







最原「アンジーさん。僕はもうアンジーさんの期待に付き合えない」
212 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/11(水) 21:04:27.73 ID:zSWGjjCv0
アンジー「……もう余地はないの?」

最原「うん。ごめん。絶対にないよ」

アンジー「……そっかー」

最原「……これだけ伝えておきたかったんだ」

アンジー「律儀だなー。本当。そんなところがきっと……」

最原「……」

アンジー「終一のことが好きって感情はきっと、本物だったと思う」

アンジー「……やっと、ちょっとだけわかったような気がしたんだけどなー」

最原「アンジーさん、やっぱり巌窟王さんと会って変わったよ」

最原「……僕の伝えたいことはコレだけだ。じゃあ僕はこれで」

アンジー「……」

アンジー(さっきやったこと、転子に見せるよ? ビデオで撮ってあったんだ)

アンジー(……なんて、ね。流石にそこまで悪い子にはなれないよ)

アンジー(あの人から色々教えてもらったけどな。やっぱり肌に合わないや。欲しいものは奪ってでも、とか言いそうだけど)



スタスタスタ バタムッ



アンジー「……背中しか見えないときが一番欲しくなる。厄介だよねー。欲望って」

アンジー「それでもアンジーは終一のことが……」
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/11(水) 21:07:56.41 ID:8v39MhNdO
>>207
>>209
>>210
まずいですよ!18禁は!?
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/11(水) 21:08:39.62 ID:N7C5MDWBo
アイス食べてるだけだからセーフ
215 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/11(水) 21:09:49.88 ID:zSWGjjCv0
病室のすぐ外

巌窟王「……」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

最原「」

巌窟王「……終わったか」

最原「あ、うん」

巌窟王「そうか」

巌窟王「……」

最原「じゃあ僕はこれで……」スタスタ

巌窟王「……」スッ

巌窟王「……」ピタッ

巌窟王「……」スッ

巌窟王「……」アセッ

最原(うわ。タイミング見計らってる。どの時点で励ましに行ったらいいのかわからない感じだ。放っておくべきかも、とも思ってるな。アレ)

巌窟王「チッ……」

最原(いつ行ってもベストタイミングだと思うけどな……あの二人の絆は独特だけど。真っ直ぐだし)

最原(……後は任せるよ。僕は立場上、励ませないから)
216 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/11(水) 21:15:14.78 ID:zSWGjjCv0
グラッ

最原「ぐ……くそ。眠気が酷い……」

最原「あと何だろう。体の節々が激しい運動をした後か、硬い床で一晩寝た後みたいに痛むんだけど……!?」

最原(あと起きてられるのは、どのくらいなんだろうな……)





巌窟王「……いや。いつ行ってもいいはずだ。俺はサーヴァントだからな。遠慮なぞらしくもない」

巌窟王「ふん。それに、元から励ましなどアイツには……」



――ぐすっ。


巌窟王「――」



――う、うえ……うえええええん……。

――うわあああああああん……!



巌窟王「……」

ガチャリンコ
217 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/11(水) 21:15:44.55 ID:zSWGjjCv0
今日のところはここまで!
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/11(水) 21:17:06.77 ID:i4m2tn9d0
繋がったとしてもしょせんデータの中での話に過ぎないからな…
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/11(水) 22:05:49.12 ID:q1ErLkvu0
アンジーは最原に何をしたの?ジュプジュプ効果音がしてたけど。
………さっぱりわかんないや。教えてください、キアラ様。
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/11(水) 22:19:32.66 ID:E5CCdR950
これは合体しちゃったでしょ
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/11(水) 22:51:45.35 ID:Dz8T3bnjo
これはアンジーがライダー(意味深)適性ゲットしましたね…
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/12(木) 16:25:13.89 ID:e/d1FhQ40
これにはさすがのメイヴちゃんも苦笑い
223 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/12(木) 20:53:27.39 ID:2BT8a6Dg0
海の家

セミラミス「というわけでできたぞ。チョコパスタが」

チョコパスタ「」デェェェェンッ!

入間「わーい! できたー!」

入間「……とか言うわけねぇだろ毛虫ババァ! こんなの豚のエサじゃねぇか!」

シャキィィンッ

セミラミス「愚民の声は小さいな。よく聞こえなかったのだが。この包丁で頬を裂いて口を大きくすれば少しはマシになろうか?」

入間「セミラミスさまばんざーい」ヒャッホウ

入間「……いやテメェに関する悪口は自重するとしても、コレだけはダメだろ! 容認できねぇよ!」

セミラミス「配分こそ違うが、成分的にはチョコパフェとほぼ同じだ。糖分と炭水化物という組み合わせはどんなに形を変えようと合う」

入間「ほ、ホントかぁ……? いやでも……」

セミラミス「食え」ガボフッ

入間「もががががげががが!」ジタバタ

赤松「問答無用だーーーッ!」

天海「あの二人、随分と仲良くなったっすねー」

BB「まあセミラミスさんも好奇心旺盛な研究者気質ですので……思考回路の方向は合致してるんですよね」

入間「う……! う、う、う……」

入間「美味ぇ!?」ガビーンッ

赤松「嘘ォ!?」

東条「……実は餡子とかも合うのよ。パスタって」

天海「あ。東条さん。治療は終わったんすか?」

東条「ひとまずは」
224 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/12(木) 21:11:31.78 ID:2BT8a6Dg0
東条「あれを完治させるのは無理ね。ただ鼓膜の方も徹底的に壊されていて自然回復は見込めない」

東条「手術をするにしても、設備は入間さんがどうにかしても知識と技術がない」

天海「流石に東条さんでも無理なもんは無理っすよね……」

東条「いえ。知識さえどうにかなれば私でなんとかするのだけど……」

天海(なんて自信だ!)

天海「BBさん。なんとかならないっすか?」

BB「んー。アルターエゴの治療とかなら私の専門ですが……あれ本当徹底的に壊されてますからね」

BB「最短で明日の昼になっちゃいますよ。鼓膜を直す『だけ』でもね」

天海「時間がゴリッと削れるわけっすね。でもやらないよりは遥かにマシか……」

東条「選手交代かしら?」

BB「ええ。ちょっとリカバリーさせてきます」

BB「……この場から立ち去る正当な理由ができてよかった。仮に味がよくっても……」

東条「ええ。抵抗感があるのよね。あの料理」

セミラミス「貴様も食らうがいい」ガボフッ

赤松「もがもごごごごご!」ジタバタ!

赤松「美味しいーーーッ! 酷いー! 悔しいー!」エグエグ

入間「こんな味覚に重篤な問題抱えたヤツが作ったみたいなサイコすぎる料理に敗北するなんてぇ……!」グスグス

天海「……俺もBBさんに同行しても……」

セミラミス「逃がさん。正当な理由が無い限り、この場にいる全員な」

天海「くっそーーーッ!」
225 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/12(木) 21:12:37.30 ID:2BT8a6Dg0
今日のところはここまで!
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/12(木) 22:57:35.90 ID:OvI5CCpj0
まあイチゴパスタだってあるんだ、チョコパスタが不味い訳が無い
ただ自分から食べたいとは思わないけど
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/12(木) 23:02:34.29 ID:WyHE/NAto

もしかしてマジで言ってる?
マジでうまいの?
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/13(金) 00:12:39.71 ID:y1wh4z500
世の中にはチョコ味やショートケーキ味のカップ焼きそばがあってだな(多分限定品)
食ってみたら美味しくはないけど食べられなくもないという微妙な味だったが
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/13(金) 04:11:25.26 ID:OtGq8UQ7O
もうマウンテンしか思い浮かばない
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/13(金) 21:07:20.03 ID:AP+7Dd790
(謎のギャグシーン、ギャグパートがいっぱいあるから話が進まずにここまで長引いてるんだろうなぁ…)
まぁ気長に待ちます!
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/13(金) 21:33:31.77 ID:ko7MdeNWo
きしめん風チョコスパの亜種かな?
この手の料理は冷製にしとけばいいのに温かいんだよな
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/13(金) 22:04:34.25 ID:StpRrILPO
ガチャ報告のせいでは?(超高校級の推理)
233 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/13(金) 22:12:18.38 ID:81gZWvK80
現実世界

夢野「さて。モノクマか白銀を押さえればひとまずなんとかなる……と思うんじゃが……」

夢野「やっぱ普通に怖いのう」

茶柱「そりゃそうでしょうね。白銀さんのことは転子にもあまりピンと来てないのですが」

夢野「……赤松の聴力があれば何か進展するかもしれんのじゃが……やっぱりこっちも出て来るまで待つわけにはいかんし……」

夢野「手足徹底的にもがれてるのう」

茶柱「……うーん……例えば意図的に校則違反を犯したら、モノクマの方は出てきたりしないでしょうか」

夢野「ウチらを罰するためにか? 最悪の手段として考えてもいいかもしれんが」

王馬「いや無理だよ。だって校則違反の生徒を裁くのはエグイサルであってモノクマじゃないんだからさ!」

夢野「ぴぎっ!? って王馬か……ビックリさせるでない」

王馬「それよかさ。俺なんとなーく気付いちゃったんだ! モノクマのいる場所!」

夢野「んあ? いきなり何を言っとるんじゃお主」

王馬「多分、俺たちが二度と行かない場所にいるんじゃないかな?」

夢野「……いやだからいきなり現れて何を意味不明なことまくしたてとるんじゃ。ウチらが二度と行かない場所って……」







王馬「裁判場じゃないかな」
234 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/13(金) 22:20:30.01 ID:81gZWvK80
数分後 赤い扉周辺

夢野「……口車にあえて乗ってやったが……本当にここに白銀がいると思っておるのか?」

王馬「さて。どうかな。なんとなーく思いついただけだしさ」ニヤニヤ

茶柱(怪しすぎる……!)

ガチャガチャ

夢野「……やっぱり開かんの。この扉。平時は締め切っておるようじゃ」

茶柱「どうします? 扉の破壊について校則はなかったから壊してもいいと思いますが……」

夢野「うむむ……」

夢野「……あれ。なんじゃろ、アレ」

茶柱「あれ?」

夢野「今、あの草むらに何かあったような……」ガサガサ

茶柱「あ! ちょっと夢野さん! 足元に気を付けてくださいね! そこ結構草がボーボー……」

夢野「んああっ!?」ガサッ

茶柱「夢野さん!? 大丈夫ですか!?」

王馬「あらら。盛大に転んじゃったね! まあ草がクッションになって怪我は多分してないだろうけど……?」

王馬「あれ?」

茶柱「……え?」

茶柱「ゆ、夢野さん?」

王馬「……」








王馬「消えちゃったね?」

茶柱「……ッ!?」
235 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/13(金) 22:36:08.23 ID:81gZWvK80
潜伏場所

白銀「……モノクマがいないと学園の様子わからないんだよなー。マザーモノクマ凍結させちゃったから」

白銀「彼がいないと外出も間々ならないし。夜までには帰ってきてくれるといいんだけど……」

白銀「さてと。ラストスパート。今は亡き巌窟王さんの意思は……ぐすっ! 私がちゃんと継ぐからねっ!」

白銀「……」

白銀「……ツッコミがいないと虚しい……」カタカタ







格納庫

百田「うおおおおおお! 頑張れ頑張れ俺! 負けるな俺! 大丈夫絶対いけるって!」

春川『百田。流石にマニュアル操作は無理があるって。素直にオートマ操作に切り替えなよ』ザザッ

百田「ダメだ! マニュアル操作じゃねぇとモノクマーズに勝てる目が無くなっちまう! ジリ貧になるだけだ!」

春川『でも二足歩行すらままならないんじゃあさ……』ザザッ

百田「俺ファイトーーー! 負けるな解斗ーーー! ああダメだ流石の俺も心が折れそう!」

百田「ハルマキがほっぺにチューとかしてくれたら頑張れるかもしれねぇけど!?」

春川『……えっ?』

春川『……』

百田「……」

百田「あ。悪ィ。疲労がピークに達したのを誤魔化すための冗談だって。俺の心が折れそうのあたりから完全にジョークだ」

春川『頭部を破壊された者は失格となる』ドカァァァッ!

百田「ぎゃああああああああ! エグイサルにエグイサルで蹴り入れてんじゃねぇーーーッ!」グワングワン
236 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/13(金) 22:53:28.76 ID:81gZWvK80
新世界プログラム内

モノクマ「ふう。久しぶりにこの世界にやってきたぞぅ! ああ、なんて眩しい太陽!」キラキラキラ

モノクマ「……ジャバウォック島のテクスチャ使ってるんだ……結構余裕だな……」

モノクマ「さぁてと! じゃあ早速セミラミスさんのところに行って打ち合わせしないと! どうせ一人でチョコ菓子モグモグしてるんだろうし」

モノクマ「合流はきっと楽だよね!」





海の家

セミラミス「完食、だな?」ニヤァ

天海「溢れるB級感に特化したクソスイーツでした……美味しかったっす……」ズーン

入間「キツイー。何もかもー。生きるのが辛いー」エグエグ

赤松「……今日は夕ご飯いらないかも。胃袋に対するダメージが酷い……」

セミラミス「おかわりはいるか?」

全員「いるかァ!」ウガァ

セミラミス「……」

セミラミス「……そうか……」シュン

東条(わずかに落ち込んだわ)




セミラミスは馴染んでいた
237 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/13(金) 22:58:07.51 ID:81gZWvK80
最原「……もうすぐ日が落ちる」

最原「夜が来る、か」

最原「……ちょっとどうかと思うくらい穏やかだな。この島は」

最原「みんなで生き残って外に出れるかな……っと」

最原(……外に出てどうするんだろう)

最原(外に出たところで、僕たちには何もないのに)

最原(……どうしたらいいんだろうな。今まで出ることにだけ必死になってたけど)

最原(そろそろ出た後のことも考えるべき、か)





あと一日と六時間前後
238 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/13(金) 23:00:18.78 ID:81gZWvK80
今日のところはここまで!
239 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/14(土) 21:37:57.82 ID:Ael2FdsT0
夜 新世界プログラム内 海の家

天海「」チーン

入間「」チーン

赤松「」チーン

真宮寺「……どうしたのみんな」

入間「おお……オカマナメクジ……テメェ今日の夕ご飯は絶対に作れよ……」

入間「もう二度とセミラミスを台所に立たせんじゃねえ……!」

セミラミス「聞いてサングリーアちょっと言いにくいんだーけど」ルンルン

真宮寺「既にサングリア作ってるみたいだけど。アロエリー●のリズムで」

赤松(真宮寺くん何歳?)

セミラミス「漬け置きは良い文明よな」ルンルン

真宮寺「あの。セミラミスさんそれ酒税法違反だから……」

セミラミス「我は女帝ぞ。みなし製造がうんたらかんたらなどと下らない法なぞ知るか」ケラケラ

巌窟王「いい加減にしろ」ガシャーンッ

セミラミス「我の酒ーーーッ!?」ガビーンッ

赤松「あ! 巌窟王さん! アンジーさんの方は……その……」

巌窟王「……心配は無用だ。俺のマスターだぞ」

赤松「……」

巌窟王「とは言え、やはり怪我の方は脱出に間に合うかどうかは五分、と言ったところだが」

巌窟王「ただし、現実的な手段に限定しての話だがな」

入間「あ? なんかアテがあんのかよ?」

巌窟王「最原がセミラミスとのゲームに勝った時点で、一つ」

セミラミス「ぐう。こうなったらこの聖杯で酒税法を改竄してやろうか……」キラキラキラ

赤松「わあ。綺麗なコップ。何それ」

セミラミス「聖杯だが」

赤松「あはは。もう。セミラミスさんったら冗談ばっかり」ケラケラ
240 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/14(土) 21:47:02.27 ID:Ael2FdsT0
巌窟王「アッシリアの女帝よ。そのカップは最原のものだろう」

セミラミス「ふん。確かに我のゲームをクリアした褒章ではある。だがこれをそのままの形でくれてやるとは言っておらぬぞ?」

セミラミス「我はこれを使って世界の酒税法を改竄する!」

巌窟王「ここにロマネコンティがあるのだが」

セミラミス「ふん。腐っても女帝。多少の矜持はある。もちろんそのままの形でヤツにくれてやろうとも」

真宮寺「この人の手の平ぐるんぐるん回転するネ」

真宮寺「……ところでコレってもしかして本物?」

巌窟王「……」←静かに、のポーズ

真宮寺(本物だ!?)ガビーンッ

入間「ヒャハハ! まっさかー! こんな場所に本物の聖杯があるわけねぇだろ!」ケラケラ

入間「もしこれが本物だったら俺様、ダサイ原の目の前でストリップしてやるぜ!」

真宮寺(自爆芸の天才だなぁ、この人)

最原「……あ。みんな。ここにいたんだ」

セミラミス「最原。これをやろう」ポーイッ

最原「え? うわっ……と」キャッチ!

最原「なにこのコップ……ひとりでに光ってて気持ち悪いんだけど……」

最原「まあいいや。みんな。話があるんだ」
241 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/14(土) 22:02:40.27 ID:Ael2FdsT0
巌窟王「まて。獄原がいないぞ」

赤松(ついでにBBさんも)

最原「ついさっきBBさんがアルターエゴを修繕する様子を興味深げに見てたけど」

最原「……ひとまず彼に関しては後でいいよ。僕から伝えるから」

巌窟王「伝える? 最原、お前はまさか……」

最原「……学園の外の真実。これを話さないと、さ」

赤松「!」

最原「……そろそろ、この学園の外に出た後のことも考えないと。そんな段階に来ちゃったから」

巌窟王「……」

巌窟王「獄原に関しては任せるが、アンジーには俺から伝えよう」

最原「わかった」

入間「お、おい。学園の外がなんだって?」

最原「……真相に辿り着いた。だから一緒に考えてほしいんだ」

最原「僕たちがどうするべきなのかを」

巌窟王「……」

セミラミス「おい。ロマネコンティをよこせ。約定は果たしたであろう」チョイチョイ

巌窟王「ふんっ」ブンッ

ガシャーンッ!

セミラミス「!?」ガビーンッ

赤松「ロマネコンティが床に叩きつけられて粉々にーーーッ!?」ガビーンッ
242 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/14(土) 22:10:29.16 ID:Ael2FdsT0
今日のところはここまで!
今更ながら戦場のヴァルキュリア買っちゃったからな
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/14(土) 22:34:51.52 ID:rtTxLqJG0
4かな?
自分も買ったよ
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/15(日) 06:48:39.20 ID:zcdecZ0j0
サーヴァントっていう常識を越えた存在が目の前にいるのになんで常識に当てはめて考えるんだ
そりゃマスターになれんな
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/15(日) 09:39:55.29 ID:O6c9gWtfO
このスレに感化されてとうとうカルデアのマスターになってしまった……
とりあえず石を買って物理で殴るで合ってる?
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/15(日) 11:02:31.82 ID:FyTS869n0
とりあえず星3の鯖でも宝具5になるまでは売らないほうがいいよ
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/15(日) 18:33:41.21 ID:IVLytFq1O
物理で殴るだけが戦いじゃない
248 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/15(日) 21:18:51.70 ID:FaqzE++j0
数分後

最原「……これが、このコロシアイゲームの真相だよ」

赤松「……」

入間「……はい?」

真宮寺「全部……嘘だって?」ガタガタ

真宮寺「そ、そんなはずないヨ。だって僕は全部覚えて……!」

天海「……ありえるかも……しれないっす」

真宮寺「え」

天海「俺たちは思い出しライトで、一時的にとは言え『記憶を改竄』されてたんすよ?」

天海「しかもそれを本当の記憶だと、思い出すまで完璧に思い込んでた。百田くんたちは未だに巌窟王さんのことを思い出せてない」

天海「どころか他の生徒……キミたちが生きていることに関しては半信半疑だった」

赤松「全部……嘘? 私の家族も、私の友達も、私の学校も、私の経歴も才能も……!?」

赤松「あれもあれもあれもあれもあれもあれもあれも……」

最原「嘘だよ」

赤松「……」

入間「ざ……ざけんなよ。そんなのが本当なわけねぇ! 真実なわきゃねーだろ!」

入間「そうだ! 証拠は!? テメェが思い出したって言ってるだけで、それが本当だという証拠はどこにも……!」

最原「なら入間さんが今まで思い出しライトで獲得した記憶が全部本当だとしたらさ」

最原「……それならそれで外に居場所はないよ?」

入間「ぐ……!?」

真宮寺「話を逸らさないでヨ。最原くんの仮説に証拠があるかって聞いてるんだけど?」

最原「……」

巌窟王「言ってやれ最原。何かあるのだろう?」







最原「いやないけど」ケロリ

巌窟王「」
249 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/15(日) 21:27:52.88 ID:FaqzE++j0
最原「この期に及んでまた白銀さんの用意した嘘かも、という可能性はある」

最原「でもさっきも言った通り『どっちが真相だったとしても僕たちの居場所はない』という点で共通はしてるんだよ」

東条「そうね。どちらの真相にしても私たちは、もう……コロシアイをする理由はない」

東条「脱出する理由も、だけどもね」

入間「……ならもう脱出しなくていいじゃんかよぉ……何も……考えたくねぇ……」エグエグ

星「いや。それは最悪だ。絶対にダメだ」

東条「理由は?」

星「校則で縛ってるから普段は意識もしてねぇが、もし仮にモノクマが『ゲームに飽きた』と言い始めた場合……」

星「俺たちはその時点でエグイサルに殺されるだろうな。結局のところモノクマはこの学園で一番強い権力だ」

星「一番強い権力を裁く者がこの学園の中にはいねーんだからよ」

巌窟王「もっとも、その点に関しては最原の仮説なら説明可能だがな」

巌窟王「今まで律儀すぎるほどにモノクマが校則を守っていたのは『外の世界に見せていたから』……」

巌窟王「これ以上に美しい回答もあるまい。故にモノクマより強い権力は、実は外の世界にいたということになる」

赤松「……」

セミラミス「ふむ……カルーアミルクも悪くない」チビリチビリ

赤松(もう立ち直ってカクテル作ってる……)
250 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/15(日) 21:36:33.60 ID:FaqzE++j0
最原「さて。僕の仮説はあくまでも可能性。だけどこれを念頭に置いて考えてみてくれないかな」

最原「……外の世界にそれでも出たい?」

赤松「それは……」

赤松「……」

セミラミス「む? ほう。ほうほうほう。これはアレだな。我は知っている。この前の金髪先生だかコンパチ先生だかで見たことあるぞ?」

セミラミス「卒業が近づいた生徒たちが行う進路相談……とかいうヤツではないか?」

セミラミス「酒の肴としてはまあまあだな」グビグビ

赤松「セミラミスさん。酔ってるの?」

セミラミス「人類最古の毒殺者がスクリュードライバー程度で酔うわけがなかろう」

入間「さっきカルーアミルクっつってなかったか?」

星「というか実際に持ってるのカルーアミルクだぞ」

赤松「酔ってるよ! しかも症状が重篤だよッ!」

セミラミス「ぐー」バターンッ

赤松「あっと言う間に酔いつぶれた!」ガビーンッ

巌窟王「そのまま海にでも捨てておけ」

赤松「さ、流石にベッドに運ぶよ!」

星「よく考えてみたらコイツが今一番、なんでここにいるのかわかんねーな」
251 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/15(日) 21:44:18.73 ID:FaqzE++j0
天海「……」

天海「前段階っすね。ひとまずは」

巌窟王「!」

天海「白銀さんを捕まえる。モノクマを無力化させる」

天海「外に出る権利を手に入れる。それ以外に道がないかを考える」

赤松「外に出る。モノクマに飽きるまで飼われる、以外の選択肢……?」

天海「探してみないと、あるかどうかもわからないじゃないっすか」

天海「まあ……その第三の道がもしあったとしても、この二つ以上に過酷かもしれないんすけどね……」

天海「俺は……道はすべて開示した上で選びたいっす」

天海「真相が暴けたからって、そこで終わりにしたくない」

最原「……そっか」

天海「お願いっす。最原くん。この話はまだ保留にしておいてくれないっすかね?」

天海「真相のその先を見ないといけない。そんな気がするんすよ。俺」

最原「うん。わかった。僕も気が早かったかな。重要だから話さないわけにもいかなかったけどさ」

巌窟王「……真相のその先、か」

赤松「あの。真宮寺くん。セミラミスさんを運ぶの手伝って?」

セミラミス「……膝枕……である……光栄に思え……」ムニャ

真宮寺(腹立つくらい幸せそうだネ)
252 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/15(日) 22:01:28.45 ID:FaqzE++j0
アルターエゴを修繕するために作ったほったて小屋

BB「……それ。本気で言ってるので? 私に取引を?」

モノクマ「さっきゴン太くんに仕込んだアレを見てさぁ。利害は一致しそうだなって思ったんだよね!」

BB「あれは万が一のために持たせただけなんですけどー」

BB「……でもそれって取引というよりは私の背中を押してるだけですよね」

BB「当初より『最悪の場合は』として設計してた仕掛けですし」

モノクマ「思い切り派手にやっていいよ! やってくれた場合は……ここからがこちらの取引なんだけど」






モノクマ「――」

BB「……」

BB「正気ですか? そんなもの……」

モノクマ「うん。もういらないものだからさ。別に全然いいんだよ」

BB「……なんとなく白銀さんが何を考えてるのかわかっちゃいました」

モノクマ「そう?」

BB「……いいですよ。そんなもの受け取れません。気持ち悪い。ロハでやった方がマシです」

BB「決行はいつにします?」

モノクマ「できるだけ早い方がいいよね。もう時間がなさそうだ」

BB「……さぁって。後腐れなく、ぶっ壊しちゃいましょうか」
253 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/15(日) 22:04:14.53 ID:FaqzE++j0
今日のところはここまで!
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/16(月) 12:04:47.81 ID:jVc5H8W+O
>>245
サポート欄を出来るだけ埋めて強い人にフレ申請しまくろう
5章まではフレ頼みで行けるぞ
255 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/16(月) 17:23:47.28 ID:HY86u+FLO
札束で殴るゲームではないが、あえて札束で殴るプレイングしてもいいんだぜ〜ひっひっひ。
あ、更新は夜っすよ
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/16(月) 18:51:05.49 ID:FvUPxHNqO
古人曰くガチャは悪い文明という言葉がある
257 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/16(月) 18:57:32.30 ID:dLsF8k7q0
アルターエゴの治療室

BB「……さてと。準備はこれで終了。あとは……まあ祈るだけですかね」

最原「治療は順調なの?」

BB「桜ビーム!」ドバァァァッ!

最原「わああああああああ!?」ドカーンッ

最原「あ、あぶ、あぶあぶ……危ない! 死ぬところだったよ!」

BB「こっちはビックリしすぎて心臓が止まるかと思いましたよ! 謝ってください!」

最原「ご、ごめん……?」

最原(……いやここで謝るのはなんか違う気がする……断れないけど)ズーン

BB「こっちは予定以上の成果はなし。代わりに予定外のアクシデントもありません」

BB「セミラミスさんはまだ生徒たちで遊んでますか?」

最原「あ、いや……自分で作ったカクテルで酔いつぶれてたけど」

BB「本物並みですね、本当。気が抜けてるときは異常に役に立たないんですよ。チョコファウンテンの中にずーっと幽閉されてたり」

最原「この状況で気が抜けるのか……」

BB「抜けますよ。だってあなたたちのこと他人事だと思って……っと、彼女のことはもういいでしょう」

BB「最原さん。話が一つ。時間がなさげなので一方的に宣告させてもらいます」

BB「私はちょーっと予定があるので、あなたたちを脱出させるころには、もう協力できません」

最原「え? そうなの?」

BB「ええ。残念ですが、あなたたちの戦いを最後までサポートできなくなりました」

BB「……無念、ですが。でも心配はしていません。あなたたちなら、きっと……」

BB「これ、巌窟王さんには秘密ですよ」

最原「……」

最原「BBさん。キミとはなんだかんだ長い付き合いになっちゃったけどさ……」

最原「ありがとう。キミがいなければ解けなかった謎もあった」

最原「……また会えるかな?」

BB「……さて?」ニコリ
258 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/16(月) 19:09:57.59 ID:dLsF8k7q0
ベッドルーム

セミラミス「……おい。水をよこせ」グッタリ

赤松「凄まじい神経だよセミラミスさん。この状態でなんでそんな態度大きいの」

セミラミス「ククク。何故だと思う? 聞きたいか? 教えないぞ? 泣いて乞えば教えてやるが」ニコニコ

赤松「……」

セミラミス「……」

セミラミス「泣いて乞わぬのか……貴様は強いな……」

赤松「待って。軽口でもなんでもなくって本気で泣くと思ってたの?」

セミラミス「……ム……?」

セミラミス(風向きが変わったか……よくない風だ)

赤松「セミラミスさん?」

セミラミス「……貴様らが思ったより早く嵐が来るぞ。気を付けよ」

赤松「え」

セミラミス「水」

赤松「……ああ、もう。持って来ればいいんでしょ。元から介抱するつもりだったし大丈夫だって」

セミラミス(さて。どうせ紛い物の身。この嵐で消え去ってしまうのも別にいいが……)

セミラミス「……我の料理を口にしたしな……ふむ。よし」

赤松「水持ってきたよ」

セミラミス「水道水か……ペットボトルの天然水とかはなかったのか?」ゲンナリ

赤松「ワガママ放題すぎる!」
259 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/16(月) 19:21:42.88 ID:dLsF8k7q0
アンジーの病室周辺

巌窟王「……」

最原「あ。巌窟王さん」

巌窟王「最原か」

獄原「……」ズーン

最原「……と、ゴン太くんも。その様子だと……」

獄原「うん。ゴン太も……聞いたんだ……アンジーさんと一緒に……」

最原「そう」

最原(……言うことが間違いだったとは思えない。けど……ちょっと心配だな)

最原(でも各自で乗り越えてもらうしかない)

最原「あ。そうだ。巌窟王さん。聞きたいことがあったんだけど」

巌窟王「なんだ?」

最原「いつの間にアンジーさんのいる場所がわかるようになったの? 真宮寺くんの事件のときは、そんな能力なかったよね?」

巌窟王「……それか。さて。どう言ったものか……」

巌窟王「……どの言い方をしても気に食わないな」

最原「え?」

巌窟王「拷問中、俺が這う方向がわかったのは白銀がそれとなく誘導したからであろうが……」

巌窟王「……そう。すべて白銀の拷問のせいであろうな。アンジーの魔力供給が『マイナスの感情の爆発』で活性化することは随分前に述べた」

巌窟王「それがヤツの拷問によって上限を越しただけのこと」

巌窟王「一種の壁を破ったのだ、と考えればいい。と言っても、トドメは俺の負傷した姿を見て心底幻滅したことだろうがな」

巌窟王「ヤツの趣味嗜好が完全に裏目に出た、と言えば少しは気持ちも晴れようというものだが……」

最原「……」

最原(確かに、どこか気持ち悪いな。まるでこうなることがわかってたような……)

最原(アンジーさんの感情の発露が魔力に関わる。これは学園生活で特に隠してなかった)

最原(でも、あの白銀さんが『その点を考慮せずに拷問をした』って事実がなにか変だ。腑に落ちない)

最原「……まさか、彼女――」


ドカァァァァァンッ……!


最原「!」

巌窟王「!」

獄原「えっ……なにこの音?」

最原「爆発? どこから?」キョロキョロ

最原「……あ……ああ、あ!?」







獄原「……BBさんが突貫で組み立てた……アルターエゴ治療室の方……!?」
260 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/16(月) 19:22:52.06 ID:dLsF8k7q0
今日のところはここまで!
三蔵ちゃん……のころには私、FGOやってなかったんだよなぁ。スマフォ持ってなくて
261 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/17(火) 20:08:21.03 ID:XkpcxpB80
巌窟王「俺はアンジーの傍から離れるわけにはいかん」

最原「わかってる! ゴン太くん! 一緒に来て!」

獄原「う、うん! わかった!」

最原「くそっ! 無事でいてくれよ、二人とも!」ダッ






ベッドルーム

赤松「……ん。なんだろう、今の音」

セミラミス「……さて。我には見当も付かぬが……」

セミラミス「赤松。貴様は運がいいな」

赤松「え?」

セミラミス「少し騒がしくなるぞ。絶対に我の傍から離れるな」

セミラミス「もてなしの返礼はしてやろう」

赤松「?」
262 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/17(火) 20:19:00.85 ID:XkpcxpB80
獄原「ん。あれは……!」

最原(海の家でくつろいでた人たちか。少しの差だけどあっちの方が先に着いたんだな)

最原「……あれ?」

最原(BBさんの作った部屋よりちょっと離れたところに、何か……?)

最原「煙?」

獄原「最原くん?」

最原「……もしかして爆発は爆発でも、爆弾とかじゃないのか?」

最原「ごめん! ゴン太くん! 別行動にしよう! 僕はちょっと調べたいことがある!」

獄原「わかった! じゃあゴン太は先に行くよ!」




アルターエゴの治療室周辺

東条「BBさん! 無事!?」

入間「な、なんじゃこりゃあ! すげぇ土煙……げほっ!」

真宮寺「……部屋の側面に何か強い力がかかって、部屋が破壊されたようだネ」

星「トラックとかか?」

真宮寺「いや……それよりも小さくて、更に速いものだろうネ。例えば……大砲?」

天海「た、大砲って……!?」

真宮寺「……部屋が燃えてないところを見るに徹甲弾かな」

入間「ほ、砲台は……!?」キョロキョロ

星「後回しにしろ。中に入るぜ」


ガチャリンコ


天海「む……ぐ……!?」

真宮寺「これは……」

東条「……血の臭い……ね」
263 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/17(火) 20:26:12.80 ID:XkpcxpB80
BBの治療室の外れ

最原「これは……砲台?」

最原(煙が出てるし、発射直後……みたいだけど)

最原(やたら作りが簡素っていうか……本当に必要最低限の機構しかないみたいだな)

最原(多分、地面に固定されてたんだろうけど、反動でひっくり返ってるし……地面には鉄杭の痕。あと土嚢。これで固定してたみたいだ)

最原「……ん。これ……ところどころ肉球型の泥の痕跡がペタペタ残ってるな」

最原「なんで肉球? まるで猫か何かがこの砲台を設置したみたいな……」




モノクマ『うぷぷぷぷぷ』




最原「猫じゃない! クマだ!」ガビーンッ

最原(まさかモノクマがこの砲台を撃ったのか!?)

最原(……もうちょっと調べてみる必要があるか)
264 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/17(火) 20:37:16.71 ID:XkpcxpB80
最原「……これ……アンテナがついてるな。ひっくり返った拍子に壊れちゃったみたいだけど」

最原「まさか遠隔で発射できるのか?」

最原「……いや。目に見える場所にトリガーがないから『遠隔操作じゃないと起動できない』みたいだな……」

最原「でも変だ。この砲台……元の場所に、鉄杭を痕に重なるように固定して、土嚢を乗せたら……」

最原(関節の駆動を邪魔して、一切身動きが取れなくなる……)

最原(……つまり設置したが最後、そこから標準を動かせない。ただ部屋を破壊するだけなら、これでも問題ないけど……?)

最原「モノクマはコレを使って一体何を……?」




アルターエゴの治療室

天海「……これ。やっぱり死んじゃったっすかね」

東条「見ればわかるでしょう」

天海(俺たちが見た光景。それは……)

天海(……床に倒れ込み、掠り傷だらけのBBさん。そして……首から上が無くなった誰かの死体だった)

天海(これはまず間違いなく、百パーセント)

獄原「最原くんの……アルターエゴ……!?」

天海「あ。ゴン太くん」

星「……これで完璧に、外に出る手段がなくなっちまったな」

入間「どころじゃねぇ! 出入口が一つ残らず無くなっちまったら、それは、つまり!」

入間「あわわわわわわ!」アタフタ

獄原「大丈夫! BBさんが手を打ってたから!」

天海(え?)

入間「BBが……?」

獄原「だから、最原くんのアルターエゴが死んでも……問題は……!」



ピンポンパンポーン


天海「ん……?」
265 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/17(火) 20:39:39.08 ID:XkpcxpB80
モノクマ『あー! あー! オマエラ! お久しぶりです! みんなの愛らしい学園長、モノクマです!』

モノクマ『今日はみんなに、残念なお知らせがあります!』

モノクマ『新世界プログラムに対する重大な破壊行為を関知しました!』

モノクマ『よって、一切の例外なく、連帯責任で! みんな仲良く!』






モノクマ『エグイサルによる処理を開始しまーっす!』ギンッ
266 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/17(火) 20:43:48.52 ID:XkpcxpB80
パソコンの接続が悪いから今日はここまで!
267 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/18(水) 19:27:48.78 ID:uxmOnnYd0
天海「……」

天海「それで? ゴン太くん。BBさんの打った手って何っすか?」

獄原「あ、もういいや。全部ない話になったみたいだから」ダラダラダラ

真宮寺「凄い汗」

入間「どっ、どどどどうすんだよォ! 俺様たちの体はまだ外で無防備に晒されてるんだろ!?」

入間「エグイサルなんか来たら一瞬で……!」

東条「どうやら話はそんなにゆっくりしたものではないらしいわよ」


ガシャコーンッ ガシャコーンッ


星「……この音」

入間「お、おい。アイツらは巌窟王が一つ残らず破壊したよな!? そうだよな!?」

東条「校則違反にあわせて復活したと考えるべきでしょうね」

東条「何体かこちらにやってきてるわ。視界に入った途端にグシャッと来るでしょうね」

入間「〜〜〜! 〜〜〜!」パクパク

真宮寺「もう悲鳴が声になってないヨ」
268 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/18(水) 19:39:27.31 ID:uxmOnnYd0
BB「ぐ、む……ぷはぁっ! ビックリした!」ガバリ

天海「起きたっすね」

BB「うわ! アルターエゴが完全破壊されてる!」ガビーンッ

天海(なんかわざとらしいな?)

獄原「BBさん! これどういうこと? さっき言ってたよね!?」

BB「さっき?」

獄原「仮にアルターエゴが壊れたとしても『監視権限』はセミラミスさんから回収した上で破壊したから大丈夫って!」

天海「え? なんすかそれ」

BB「モノクマと白銀さんはセミラミスさんに、この世界を監視する権限を与えていたんです。言っちゃえばこの世界限定の千里眼ですね」

BB「それをさっきセミラミスさんから没収して破壊したから、仮にアルターエゴを破壊したところでモノクマさんがそれを認識できないんですよ」

BB「まあ『外の世界から新世界プログラムを俯瞰して見る場合』は別ですが……それでも『反応の撹乱』にはなりますので……」

入間「あ。そうか。映像を見れても数値を見なきゃ、俺様やBBの偽装工作の可能性も消えないから認識できないも同然なのか」

BB「よって、残る確認手段は一つだけ。モノクマさんが直でここに来て、肉眼でこれを見ない限りは校則違反として処理できないんですよ」

BB「仮に『まあ壊れただろう』という『みなし』で校則違反判定を行って、後から実は壊れてませんでした、となったら……」

BB「この学園生活そのものに対する信用にかかわりますので、絶対にみなしや推測であなたたちを裁いたりはできないはずです」

真宮寺「そう。ところで、この音聞こえる? 段々大きくなってきてるのもわかる?」




ガシャコーンッ ガシャコーンッ



BB「……」

BB「あれれー?」

天海「あれれー? じゃないっすよ!?」
269 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/18(水) 20:01:46.38 ID:uxmOnnYd0
BB「もしかしたら……この中に裏切り者がいるのかもしれないですね」

天海「!」

東条「……この期に及んで? まだ?」

星「ありえなくはない、か?」

真宮寺「まあ……さっき最原くんに聞かされた話を真に受けて、絶望しきった誰かが心中を企てたと考えれば確かに」

天海「ないっすよ! そんなの!」

BB「……」

天海「もう俺たちは、前に進むことをやめたりしないっす! こんなところで終わりたくない! みんなそう思ってたはずっすよ!」

東条「どっちにしても、あの校則違反の放送が鳴り始めたのは『私たちが部屋に入った後』よ」

東条「モノクマがそれを感知する方法がどこかにある、ということじゃないかしら」


ガシャコーンッ ガシャコーンッ


BB「もう時間がなさそうですね」

天海「ど、どうするんす!? 逃げる? 隠れる!?」アタフタ

BB「……私ならアレを一体、二体破壊はできると思いますけど……」

BB「ふむ。『逃げる』の方向で行きましょう。ゴン太さん。アレを」

獄原「え? あ、アレ?」

獄原「……あ、アレを使うの!? 最終手段って言ってたじゃない!?」ガビーンッ

BB「もう大分詰んじゃってるので……仕方ないのでは?」

獄原「ああー……!」

獄原「わ、わかった。ゴン太、頑張るよ……」

天海「……?」

BB「じゃ、道を切り開いてあげます。ひとまず巌窟王さんと合流です!」

獄原「あ! 途中で最原くんも回収してね! 場所はゴン太が教えるから!」

BB「了解!」

東条「正面突破……ね」

星「無茶な作戦になるな」
270 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/18(水) 20:03:39.27 ID:uxmOnnYd0
三蔵ちゃんと西目指すので今日はここまで!
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 19:30:43.35 ID:3Lxb0fh40
処理が開始されたってことは、モノタロウとモノファニーもエグイサルで動き出しているってことか
エグイサルの操縦に慣れてない百田と春川はまともに戦えるのか?
272 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/19(木) 21:35:08.29 ID:T1+lA3bx0
最原「……」

最原(わかった。標準が動かせないのなら『大きくて動かない標的を狙う』か『標的を動かす』しかない)

最原(なら……この遠隔操作のスイッチを押したのは……!)

最原「BBさんと合流はできないな……」

最原「調査しなきゃ! 真相によっては僕らは外に出られずに終わる!」




ベッドルーム周辺


ガシャコーンッ ガシャコーンッ

赤松「……エグイサルで囲まれてる。それにさっきの放送。どう考えてもまずいよね……」

セミラミス「そうだな。我も流石にマスターなしのはぐれサーヴァント状態では、半分の実力も出せないであろう」

セミラミス「というかそもそも殴り合い用のサーヴァントではないのでな」

赤松「ん……?」

セミラミス「む? なんだ? サーヴァントが戦闘をしないことがそんなに意外か?」

赤松「いや。セミラミスさんってサーヴァントだったの!?」

セミラミス「何を今更。そんなこと最初に……?」

セミラミス「あっ。言ってなかった」ガーンッ

赤松(なんだろう、この感じ。どことなく誰かに似てるような……?)

セミラミス「ひとまず隠れられるだけここに隠れておいて、見つかりそうになったら我が仕掛ける」

セミラミス「安心せよ。巌窟王のところに連れて行く程度、我にとっては造作もない」ギンッ
273 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/19(木) 21:41:53.70 ID:T1+lA3bx0
五分後

スコーンッ

セミラミス「あーれー」クルリラクルリラ

赤松「エグイサルにどつかれて吹っ飛んだーーーッ!」ガビーンッ

セミラミス「ぐはっ」ガンッ

ドサッ

赤松「そして後頭部を木に打ち付けたーーーッ!」

エグイサル「」ガシャコーンッ

赤松「あ! わ! わ!」

赤松(撃たれる!?)



ジャラジャラジャラッ ガチッ


エグイサル「!?」ジタバタ

「ふん。この程度の攻撃で我にダメージを与えられると思うてか?」

赤松「……この鎖! セミラミスさん! 無事だったの――」

血塗れのセミラミス「そよ風のような攻撃だったな」フラフラ

赤松「重傷だーーーッ! 無事じゃない!」

赤松「……あ! 思い出した! この感じ、召喚された直後の巌窟王さんと同じだ!」

セミラミス「あやつと同列に語られるのは不本意だが、それは『頼もしい』という意味か?」ニヤニヤ

赤松「『思ったより役に立たない』って意味だよ!」

セミラミス「!?」ガビーンッ
274 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/19(木) 21:48:57.95 ID:T1+lA3bx0
セミラミス「ふん。まあいい。巌窟王のところまで連れて行く。予定には何の代わりもない。行くぞ」バターンッ

セミラミス「む? 妙だな。何故我の目の前に空が広がっているのか。はて?」

赤松「ぶっ倒れて空を仰いでるからだよ!?」

セミラミス「む。いつの間に倒れたのか……ならば立ち上がらなければな?」ガクガク

セミラミス「さて赤松。一気に走り抜けるぞ。こちらだ」フラフラ

赤松「セミラミスさん! 逆! 方向が逆!」アタフタ

セミラミス「……仕方がない。赤松。貴様に我が手を取る名誉を許す。その間は我が貴様の身の安全を保障してやろう」スッ

エグイサル「……」ハイドーゾ

赤松「セミラミスさーーーん! それ私じゃなくってエグイサルーーーッ!」

スコーンッ

セミラミス「あーれー」クルリラクルリラ

赤松「また吹っ飛ばされたーーーッ!?」ガビーンッ
275 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/19(木) 21:59:13.91 ID:T1+lA3bx0
セミラミス「ククク。楽しくなってきたぞ。存外やるではないか」ビクンビクン

赤松「この期に及んでまだ上から目線だよ! 凄いなこの人!」

セミラミス「それでは我が奥の手を見せてやろう、と言いたいところだが。赤松」

セミラミス「この奥の手は周りに人がいると巻き込んでしまう可能性があり非常に危険だ」

セミラミス「ついでに直視すると失明の危険性があり、音を聞くと呪われる可能性もある」

セミラミス「すぐにこのガラクタどもを片付けて後を追うので、先に行くがいい」

赤松「ねえ流石にそんな嘘に引っかかるほど私、子供じゃないんだけど!? 要約で『ここは私に任せて先に行け』だよね!?」

赤松「肩を貸すから! そこの林を突っ切って行こう! 遠回りになるけど身は隠せるからマシだよ!」

セミラミス「貴様の提案に乗ってやらんこともない」

赤松「もういい加減に本っ当に黙ってて! 無茶しすぎだよ!」

セミラミス「……そこまで無茶でもないのだが……まあいい。速くした方がよいぞ?」

セミラミス「鎖がそろそろ引きちぎれそうだ」

エグイサル「……」ググッ

赤松「うわーーー!?」
276 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/19(木) 22:08:09.27 ID:T1+lA3bx0
セミラミス(しかし妙だな。魔力の籠ってない攻撃でサーヴァントを傷つけるとは……)

セミラミス「……まさかこの空間、固有結界と化しているのか?」

セミラミス「バカな。この規模の固有結界を作るのならそれこそ全人類規模の『願望』が必要になる。気のせいだな」

赤松「口より足を動かして! 今は!」

セミラミス「別にあの程度なら我一人で大丈夫なのだが。置いて行ってもよいのだぞ?」

赤松「セミラミスさん! 美人で料理がおいしくて割と面倒見がいいところは尊敬できるよ!」

セミラミス「そうであろう?」

赤松「でもアホでしょ!」

セミラミス「!?」ガビーンッ

赤松「落ち着けるところまで行ったら止血するから! 頑張って!」

セミラミス「貴様後で覚えていろ」
277 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/19(木) 22:13:01.60 ID:T1+lA3bx0
今日のところはここまで!
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 22:43:53.16 ID:3Lxb0fh40
乙です。
「全人類規模の願望が必要になる固有結界」となると、やっぱり外の世界の視聴者は「希望」を求めているのか…。
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 23:48:17.83 ID:hL8Q/gvEO
ピアノバカと呼ばれる赤松さんにアホ呼ばわりされる人
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/20(金) 02:14:48.55 ID:OEWHCWfkO
外の世界の人類史は一度滅んだ方がいいんじゃないかな
281 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/20(金) 21:19:26.80 ID:kpYm2A3T0
アンジーの病室周辺

巌窟王「……」ガチャガチャ

巌窟王「ふむ。ブランクの長さの割に、上手くできた方じゃないか」

アンジー「何してるのー?」

巌窟王「罠を仕掛けている。これが上手く行った試しはそこまで多くないがな」

巌窟王「戦車級の重量を持った誰かが仕掛けを踏むか、俺がスイッチを起動させるかすると」


ギャリンッ グサグサグサッ


巌窟王「BBから提供された『鉄杭』が相手に突き刺さる。勢いもそこそこあるので金属程度なら造作もなく破壊可能だ」

アンジー「器用だねー」

巌窟王「なに。むかし取った杵柄だ」

巌窟王(……さて。騙し騙しで魔力を節約。これでどの程度持つものか……)

巌窟王(俺たちの命運は、こうなった以上はBB頼みだな)
282 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/20(金) 21:31:48.86 ID:kpYm2A3T0
BBチーム

BB「……えーっと……ひっくり返った砲台しかありませんが」

獄原「あ、あれ? おかしいな。最原くんは間違いなくこっちに来たはずなんだけど」

星「実際に来たんだろうな。こっちにわずかだが最原の靴の跡があったぜ。追跡できるほどハッキリしてねぇが」

入間「……?」

入間「なんだこの砲台。トリガーがない……? いや、そうか遠隔装置オンリーなのか」

入間「というかこれ、組み立てた後だと標準が……」

東条「標準が動かせなくなるわね。鉄杭や土嚢が邪魔になるわ」

BB(みんな手慣れてますねー。この切羽詰まった状況でも情報拾えるなんて)

BB(でも……もしかしなくっても最原さんは気付いちゃってますね)

BB(まずい。とてもまずい。いっそのこと真相をすべて知られるのならまだしも、中途半端に感付いてるという状況が一番最悪だ)

BB(私を警戒して隠れられたら……後ろからエグイサルにズドン! なんてオチもありうる)

BB(どうしたものか……)

BB「最原さんのことは後回しにしましょう。頭のいい彼のことです。巌窟王さんの元に既に向かってるのかも……」

東条「……そうね。ひとまず巌窟王さんと合流しましょう」

入間「……」

天海「最原くん……!」
283 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/21(土) 00:30:13.79 ID:uxUYU1oE0
三田さんのガチャ報告が気になり過ぎるので今日はここまで!
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/21(土) 00:39:16.10 ID:kn2evgpsO
この最原間違いなく幸運E−
285 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/21(土) 22:29:18.16 ID:uxUYU1oE0
最原「……」

最原(ひとまず黙ってついていこう。バレないように遠巻きから尾行する感じで……)

最原(様子を見ないと。BBさんが離れたタイミングでみんなと合流する。妙な動きを見せたら巌窟王さんのところへ先回りして危険を伝える)

最原(当然、そんなことにはならないだろうけど……)

最原「……巌窟王さんや百田くんなら頭から信じるんだろうけどなぁ……」

最原(『人を信じることから始める』ってところは似てるんだよな。あの人たち)

最原(……対して僕はどうしても疑うところから始める)

最原(……やっぱりああいうの見ちゃうとなぁ。春川さんが百田くんを好きになるのは凄く納得できるんだけど……)

最原「おっと。思考が脱線しかけてた」

最原「……巌窟王さんのところに向かうみたいだな。BBさん」

最原「……なんで僕たちを裏切ったの?」
286 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/21(土) 22:44:40.63 ID:uxUYU1oE0
セミラミスチーム

セミラミス「やはり聖杯を譲ったのは間違いだったかもしれぬな。アレがあれば魔力供給くらいは……」

セミラミス「いや、無理だな。アレは我が用意した聖杯故にな。『他人の自由と権利を奪う方向』でしか願いを発揮しない」

セミラミス「しかも効果範囲がせいぜい五メートルそこらだ」

セミラミス「端的に言うと大ピンチだ。アレは破壊できん」

赤松「えっと……今のセミラミスさんじゃ一体のエグイサルを『拘束』する程度が関の山ってこと?」

セミラミス「誰かマスターと契約すれば……仮でもいい。そうすればあんなデカいだけの鉄屑に負けたりはせぬ」

赤松「私じゃダメ?」

セミラミス「ダメ」

赤松「ダメなの!?」ガビーンッ

セミラミス「ダメだな。貴様と我が契約したら、おそらく貴様は十分くらいで枯渇死するぞ」

赤松「こ、枯渇死……」

セミラミス「夜長アンジーは比較的マシな方……というか単純に『タンク』としては平均以上なのだが……」

セミラミス「今は使い物にならない上に、この場におらぬからな」

セミラミス「さて。赤松。ちょっとリュックを漁るぞ」ガサゴソ

赤松「ああ! 許可出す前に漁らないでよ!」

セミラミス「うるさい」ガサゴソ
287 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/21(土) 22:56:53.20 ID:uxUYU1oE0
セミラミス「む。この飲料水は使えるな。押収だ」

セミラミス「次に……この趣味の悪いピンク色のベストも使える。押収する」

セミラミス「さて。他には……む?」

ビキニの水着「」キラキラキラ

セミラミス「……」

セミラミス「ちょっと貴様には大胆すぎるのではないか? ビキニにしても布地が少ないぞ?」

赤松「と、東条さんが選んだヤツだから……私関係ないし……」ダラダラダラ

セミラミス「これは見なかったことにする。リュックに返却だ」ナイナイ

赤松(謎の恥ずかしさだけが残った……!)

赤松「ところで押収したものはどうやって使うの?」

セミラミス「この趣味の悪いベストは我の止血に使う。清潔な布だからな」チョキチョキ

セミラミス「この飲料水はリソースとして分解して使う。即ち……」キュポンッ

セミラミス「んぐんぐ」ゴクゴク

赤松「ああっ! ちょっと! 私も走ってて喉渇いてるのに!」

セミラミス「ぷはっ。よし。ちょっとは魔力が回復した」ジャラジャラッ

セミラミス「どこぞの聖女のモノマネではないがな。ため込んだカロリーを魔力に変える」

セミラミス「残った水は……そうだな。王水にでも変えようか」キィンッ

セミラミス「果たしてこれでアレを溶解できるか疑問だが……」

赤松「私の水……」
288 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/21(土) 23:17:07.27 ID:uxUYU1oE0
赤松「……ねえ。正直な話、セミラミスさんだけなら逃げ切れるんじゃない?」

赤松「なんで私を助けてくれるの?」

セミラミス「……妙なことを聞くな? 考えたこともない」

セミラミス「アジアンカンフージェネレーションのバンド名にどんな意味があるのかと聞いているようなものだぞ」

赤松「特にないってことね……例えになんでアジカン使ったのかわからないけど……」

セミラミス「貴様。よく考えてみるがいい。敵ではなく味方寄りの人間が死ぬのは悪いことであろう?」

赤松「うん」

セミラミス「悪いことは起こらない方がいいに決まっておる」

セミラミス「そら。簡単であろう? 貴様の頭でも理解できるであろう?」ニヤァ

赤松(……要はこの人も巌窟王さんと同じなんだな。『理由がなくとも本気で動ける動機』を持っている。人は多分それを魂って呼ぶんだ)

赤松(これがサーヴァント……英霊の器なんだ)

赤松「羨ましいな……私はさっきからブレブレなのにさ。記憶の全部が偽物かもしれないって言われてから、ずっとそうだよ」

セミラミス「我だって偽物だぞ?」

赤松「え?」

セミラミス「本物のセミラミスのアルターエゴ……いや。我を作ったセミラミスすらサーヴァントである以上、歴史の影法師に過ぎぬ」

セミラミス「それでも我は我だ。我がやりたいと思ったことをやる。偽物であることは我であることと無関係だ」

セミラミス「貴様は『偽物』であることを随分とネガティブに捉えるのだな?」

赤松「ッ!」

セミラミス「……ム? おい。そのような顔をするな。責めているのではなく本気で理解できぬ故だ」

赤松「……」

赤松「……うん。ごめん。ちょっとショック受けただけ」

赤松(偽物だということと、自分であるということは別……)

赤松(……ちょっと吹っ切れたかも)

セミラミス「……」

セミラミス「仕方がないな……」ゴソゴソ

赤松「ん?」

セミラミス「詫びというわけではないが……このホームランバーをやろう。特別だぞ?」プルプルプル

赤松「手! 手が震えてる! ごめん、怒ってるから黙ってたわけじゃないんだよ! 自分で食べていいから!」

赤松「普段は傲慢なくせしてどうして妙なところで生真面目なの!」
289 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/21(土) 23:22:42.65 ID:uxUYU1oE0
今日のところはここまで!
ヴァルキュリア4は名作だった……
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/22(日) 00:11:28.08 ID:V6h8GW+T0
やたら食べてたのは魔翌力供給のためでもあったか
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 03:25:09.19 ID:Peups2EG0
アヴェンジャー、巌窟王。
ムーンキャンサー、BB。
アルターエゴ、セミラミス。
エクストラクラスばっかやな…
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 14:29:49.91 ID:PLfK8maT0
>偽物だということと、自分であるということは別

結局そこなんだよな。
例え経歴や家族や友人が設定上のものだとしても、自分であるということと別の話であるし、
学園で体験した苦しみや悲しみは紛れも無く本物だからね。
293 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/22(日) 20:28:11.84 ID:RiIO2Tc50
BBチーム

BB「……」

BB(詳しい位置はわからない。でも誰かに尾行されてる)

BB(モノクマさんが私たちを尾行する意味はもうないはずだから……消去法で最原さんか)

BB(警戒されてる。どうしたものかなー)

獄原「BBさん。尾行されてる」

BB「ん。気付いてますよ」

天海「えっ!?」

入間「尾行!? ど、どこだ!?」キョロキョロ

獄原「どうする? ゴン太が見てきてもいいけど」

BB「やめた方がいいですよ。大丈夫。今のところ殺意はないみたいですし……」

BB「それに今は私たちがエグイサルに追われる身。余計な身動きはしないが吉です」

獄原「そこら辺の石ころぐらいなら投げれば届くと思うけど」

BB「殺す気ですか! やめてください!」

星「……ラケットとテニスボールがあれば……」

BB「だからやめてくださいって!」
294 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/22(日) 20:42:06.41 ID:RiIO2Tc50
東条「……天海くん。さっきの話、どう思う?」

天海「え?」

東条「この中に裏切り者がいるかもしれない、という話よ」

天海「ありえない。論外。今更そんなことは考えられない。これが俺の答えっすよ」

東条「……それは確かにそうだけど。心情としては私だってわかるわ。でも現実問題、その可能性が高いのは確かよ」

東条「だから考え方を変えるしかないの。その裏切り者は一体、なんで私たちを裏切ったのか」

天海「……モノクマはやりたい放題で、手練手管を駆使して俺たちをハメてきた。だから本当に裏切り者と呼ばれる誰かがいたとしても」

天海「そいつは善意で俺たちを裏切ったはずっすよ。俺はそういうヤツを『裏切り者』だとは呼びたくない」

真宮寺「ククク。さて。真相は一体、どんなものなんだろうネ。最原くんなら何か気付いてるかもだけど……」

真宮寺「いや。案外最原くんが裏切り者という可能性も……」

天海「……」

真宮寺「……わかってるヨ。彼だけはないって。だって彼は部屋の中を見る機会がなかったんだから」

真宮寺「通信機器の類でモノクマにアルターエゴの完全破壊を報告するにしても、実際にその裏切り者が部屋の中に入る必要があるわけだし」

天海「だから裏切り者の可能性はないんすって。だって……」

BB「あ! 着きましたよ! よかった!」

天海「え。あ……」

天海(いつの間にかアンジーさんの病室が視界に入っていた。無事に辿り着けたのか……)
295 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/22(日) 20:55:17.55 ID:RiIO2Tc50
入間「た、助かったー! おーい、巌窟王ー! 俺様が来てやったぜー!」ダッ

BB「あ……いや、いいか」

天海「ん? どうしたんすか?」

BB「エグイサルが茂みから近づいてきてるから、このままだと入間さんが危険かなーって」

天海「入間さーーーんっ! 戻って! 戻ってーーー!」

入間「へ?」

エグイサル「」ガシャコーンッ

入間「……ゑ?」

星「おいおいおい」

東条「死んだわね彼女」

入間「ぎゃああああああああああ!?」ガビーンッ
296 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/22(日) 20:58:38.65 ID:RiIO2Tc50
巌窟王「その位置はよくない。西にあと三歩だ」


ガァンッ!


エグイサル「!?」フラッ

カチッ

グサグサグサッ

巌窟王「ふむ。悪くない。トラップは上手く機能している」スタッ

BB「おー。ただの飛び膝蹴りでエグイサルをふらつかせるなんて。流石巌窟王さんです」

入間「あわ……あわわわわ……が、巌窟王ぉ……!」

巌窟王「……?」キョロキョロ

巌窟王「最原は?」

BB「……すぐに出てきます。ご心配なく」

巌窟王「?」

天海「……」

天海「この鉄杭、どこかで……」
297 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/22(日) 20:59:04.53 ID:RiIO2Tc50
今日のところはここまで!
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 23:16:29.81 ID:/Eo42Hms0
そういやサーヴァントも設定で象られた模造品なんだよな
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/23(月) 20:07:02.17 ID:oHAcEovz0
鉄杭ってどこかで出たっけ?
300 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/23(月) 23:04:37.52 ID:nbtjL34N0
東条「巌窟王さん。アンジーさんは無事?」

巌窟王「問題なく。さて。後はセミラミスが赤松を連れてやってくるのを待つだけか」

天海「え」

真宮寺「忘れたの? 僕と赤松さんがさっきベッドルームに酔いつぶれたセミラミスさんを運んだじゃないか」

天海「ああ。そういえば……」

天海「確かベッドルームの位置は……アンジーさんの病室を挟んでBBさんが作った修理室の反対側……」

天海「大丈夫っすかね?」

巌窟王「安心しろ。セミラミスは戦闘そのものには慣れていないが、圧倒的な下準備とそれを的確に運用する知性がある」

巌窟王「虚栄の空中庭園さえ破壊されない限りは、俺でも手こずる」

天海「壊れてたっすよ」

巌窟王「……」ソワソワソワソワソワソワ

天海「露骨に心配しはじめた!」ガビーンッ

東条「ダメそうね」
301 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/23(月) 23:14:46.92 ID:nbtjL34N0
巌窟王「……アンジーを引っ張り出して……いやダメだ。了承はするだろうが……」

星「落ち着け」

獄原「安心して巌窟王さん! ゴン太がひとっ走りして二人とも救出してくるよ!」

BB「ゴン太さん?」ニコリ

獄原「あ……そうだった。ゴン太はやることあるんだった」

天海「……?」

BB「仕方ないですね。私が行ってきますよ。みなさんはここからできる限り離れないでくださいね」

BB「まあ、エグイサルに襲撃されて仕方なくって場合は私を待たずに移動しても構いませんが」

巌窟王「なにを企んでる?」

BB「え? あー……」

BB「少なくともあなたたちに不利益になるようなことは何も」

巌窟王「……そうか」

BB「じゃ、行ってきまーす」タッ

天海(軽やかに行ってしまった……)






最原「軽やかに行っちゃったね」

天海「そっすね……」

天海「……」

天海「ん!?」ガビーンッ
302 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/23(月) 23:28:24.99 ID:nbtjL34N0
天海「最原くん!? いつの間に……!」

東条「いえ。そう。そうなのね。あなただったのね。やっぱりそうだったのね」

天海「え?」

東条「さっきBBさんと獄原くんが言っていたでしょう。尾行されているって」

天海「あ……」

天海「……いや何考えてるんすか!? 今、俺たちはエグイサルに追われる身なんすよ!?」

天海「そんな状況で尾行なんかしたら後ろからエグイサルに撃たれても全然おかしくなかった! 何考えてるんすか!?」

最原「あ! ご、ごめん! みんなを危険に晒す気はなかったんだ!」アタフタ

最原「ただその、最悪の場合はちゃんと僕が全部引き付けてどうにかするつもりだったって!」

天海「」ブチッ

東条「」ブチッ

巌窟王「……お前は……その悪癖は死なない限り治らないらしいな」

最原「え?」

天海「斎藤パンチ!」バキィッ

最原「ぐへお!?」

天海「そういう危険なマネは! 茶柱さんや俺とかが泣くハメになるから! NGっす!」グリグリ

天海「悪い子は俺の手作りの『アマデウス斎藤の良い子スタンプ』を改心するまで顔に張り付けるっすよ!」グリグリ

最原「小学生レベルの嫌がらせーーー!」ガビーンッ

東条「……後でお仕置きよ」

最原「お、お仕置き?」

東条「この私の手作りの『斬美ちゃんのニコニコスタンプ』を首筋に張り付けるわ」グリグリ

最原「流行ってるの!? 手作りハンコ! ていうかもうやってるし!」

最原「じ、地味に痛い! 助けて巌窟王さん!」

巌窟王「自業自得だ」
303 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/23(月) 23:34:02.20 ID:nbtjL34N0
今日のところはここまで!
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/23(月) 23:38:43.23 ID:hC2I3Dlf0
元々自己評価低かったとはいえここまで安易に自分の命投げ出すキャラじゃなかったはずなのになぁ
巌窟王の影響ってだけじゃ説明しきれないよね
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/24(火) 02:18:42.12 ID:lSs2uRpU0
リアルでアンジー出血中に加えて、外の世界が偽物だって知るわエグイサルに追われてるわ。
そうじゃなくてもキーボ暴走までタイムリミットがあるから焦って行動がヤバくなってんでね?
306 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/24(火) 20:05:59.39 ID:MyL2DbeE0
最原「ち、違うよ! 咄嗟に口ついて出ちゃったけどさ。自分のことを蔑ろにしてたわけじゃない!」

最原「ただ僕は警戒してただけで……」

天海「そういう弁明はもうたくさんっすよ……!」ポロッ

最原「……天海くん? 泣いてるの?」

天海「何べん言えば理解してくれるんすか。みんなキミのことが大好きなんすよ?」

天海「ここまで誰も欠けずに来れたんすよ? 今更一人だって死んだりしちゃダメなんすよ……!」

最原「う……あう……」

入間「……ひっでー顔。エグイサルに後ろから撃たれるかもとわかってても尾行はやるくせによ」

真宮寺「別に誰を悲しませる気はなかったんでしョ。ただあまりにも考えが浅はかだったネ」

最原「……」

星「最原。お前さん、何を欲しがってる?」

最原「僕は……」

星「なんでそこまで必死になってる? あんたが目指している先には一体何があるんだ?」

最原「……よくわからないけど……なんとなくとしか言いようがないけど」

最原「負けたくないんだ」

巌窟王「……張り合いたいと思う相手がいるのか? お前に」

最原「あ、ごめん。なんでこんなに頑張るんだろうって自分でも考えたことなくって」

最原「一番最初に浮かんだ理由が『負けたくないから』ってだけなんだ」

最原「何に負けたくないのかは僕自身もハッキリしないけど……」チラッ

巌窟王「何故こちらを見る?」

最原「……考えるのが怖いんだ。もし巌窟王さんがいなかったらどうなってたんだろうって」

最原「『きっとなんとかなってたはずだ』って思いたかった」

最原「『巌窟王さんがいなくっても、僕ならやれたはずだ。大丈夫さ』って思って……安心したかったんだ」

巌窟王「……」

最原「怖いよ……みんながいなくなる『もしも』を考えるのが……怖い……」

最原「巌窟王さんに負けたら……僕はその『もしも』に押しつぶされそうで……」

巌窟王「……」
307 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/24(火) 20:20:48.42 ID:MyL2DbeE0
東条「私たちだってそうよ。本当に怖い。誰かが死ぬのかと思うと、それだけで鳥肌が立つわ」

東条「でもだからと言って、なんでもかんでも救い上げることは不可能よ」

東条「私たちは英雄でもなんでもない。超高校級と持て囃されようと、結局ただの高校生なのだから」

最原「理屈でわかってはいるんだけどさ……」

東条「好きよ。最原くん」

最原「え」

東条「男性としてあなたのことが好き」

入間「ぶふぉお!?」ブーッ

真宮寺「わお」

巌窟王「!?!?」ガビビーンッ









東条「……というのは当然冗談だけど」フウ

最原「」

天海「……心臓止まった顔してるっすよ」

巌窟王「はぁーーーっ……はぁーーーっ……」ドキドキ

星「あっちは凄い動揺してるぞ」

真宮寺「夜長さんの恋愛事情が更に混沌と化しそうで動揺したんだネ」
308 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/24(火) 20:31:14.28 ID:MyL2DbeE0
東条「でも、どう?」

最原「……ハッ! え、な、何が!?」

東条「恐怖。忘れることができたかしら?」ニコリ

最原「!」

東条「……結局、忘れるしかないのよ。そういう恐怖は他の楽しい出来事や、衝撃的なイベントに意識を向けて、意識しないようにするしかないの」

東条「恐怖にだけ目を向けていては、大事なことが見えなくなるから」

最原「……」

最原(ああ。そうか。忘れることって悪いことばかりじゃなくって……本当は『救い』そのものなんだな)

最原(でも東条さん。僕はもう――)

最原「……あはは」

最原(もう救いはいらないんだ)

最原「ありがとう。東条さん。すっかり『忘れちゃった』よ」

最原(……僕はもう二度と忘れたくない。だから、ごめん)

東条「……そう。よかった。これで少しは……借りが返せたかしら」

最原「え? なんのこと?」

東条「まだ忘れてないのよ。第二の学級裁判で、私に機会をくれた最原くんのこと」

東条「……直接的に助けてくれた巌窟王さんにも、きっと後でお返しするけど」

巌窟王「そうか」ゼヒューッゼヒューッ

真宮寺「ひとまず息を落ち着かせてあげたら?」

東条「巌窟王さん。気をしっかり持って」
309 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/24(火) 20:39:48.13 ID:MyL2DbeE0
巌窟王(忘れた……か)

最原「……」

巌窟王「……そうか」

天海「ん? なんか言ったっすか? 巌窟王さん」

東条「呼吸は落ち着いた?」サスサス

巌窟王「……」

星(背中をさすられている……)

真宮寺(おじいちゃん?)

入間「まるでジジイだな」

巌窟王「後で覚えていろ入間」

入間「!?」ガビーンッ

獄原「……ひとまずこっちは一件落着、かな?」

最原「あ。そうだ。みんな! 頼みたいことがあるんだ!」

天海「なんすか?」

最原「あの部屋で見聞きしたことをできるだけ細かく教えて!」

最原「あと巌窟王さんはこのトラップの鉄杭、どこから調達したのか聞かせて!」

巌窟王「……クハハ。やっと本調子になったな。最原」ニヤァ

東条「巌窟王さんもね」

巌窟王「何のことだ? 俺はなんともゲホゲホゲホッ」

東条「ごめんなさい。本当ごめんなさい」サスサス

天海「全然本調子じゃない!」ガビーンッ
310 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/24(火) 20:46:20.94 ID:MyL2DbeE0
セミラミスチーム

セミラミス「さて……やっとのこと、あの鉄屑どもの思考ルーチンを解析したところだったのだが……」

セミラミス「計算外だな。コレは」

赤松「嘘……でしょ? やっとみんなと合流できるかと思ったのに」





エグイサルピンク「おはっくまー!」ガシャコーンッ

赤松「この声……まさか……!」

セミラミス「下がっていろ赤松。あやつに存分に毒酒をあおらせてやろう」
311 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/24(火) 20:48:37.02 ID:MyL2DbeE0
今日のところはここまで!
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/24(火) 22:52:14.23 ID:1DFwYTBDO
不憫な東条さん
もちろん冗談だけどね
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/25(水) 11:26:13.87 ID:29fymzEc0
このスレで終わんないな、俺の占いは三割当たる
314 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/25(水) 19:41:36.94 ID:gOfijLRB0
エグイサルピンク『生徒一人見っけ! それじゃあ、早速処理を開始しちゃいましょうかー!』ガシャコンッ

セミラミス「赤松。最後に訊ねるが、あの中に入っているのは貴様の知り合いか?」

赤松「知り合い……かもしれないけど敵だよ」

セミラミス「ならばよし。骨も残らず溶かしてやる」ジャララッ

エグイサルピンク『……あら邪魔ね。アルターエゴごときがわちゃわちゃと』ガシャンッ

セミラミス「近づくな下衆め」ジャラランッ



ガキンッ



セミラミス「む。やはり硬い。貫けぬな?」

エグイサルピンク『粉々にしてあげるわーッ!』ガシャコンガシャコンッ

セミラミス「しかしあの銃のようなものは飾りか? いっこうに撃ってこないぞ?」

セミラミス「せいぜい物理的にどついてくる程度が関のやばびっ」スコーンッ

赤松「また吹っ飛ばされたーーーッ!」

セミラミス「流石に慣れた」スタッ

赤松「あ、綺麗な着地」

セミラミス「……まあだからと言って、あれが致死性のダメージだということに変わりはないぞ?」

セミラミス「命が惜しければ食らうな。人間ならすぐ死ぬ」ブシュッ

赤松「セミラミスさん! 傷口開いちゃってるっぽい!」アタフタ

セミラミス「む。いかん」ヌグイヌグイ
315 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/25(水) 19:49:30.10 ID:gOfijLRB0
セミラミス「しかし自動制御型のエグイサルが頻繁にこちらに銃口を向けようとしていたことを考えるに、アレは飾りではないのだろう」

セミラミス「ヤツがそれをしない理由は……趣味か」

エグイサルピンク『アタイ、グロいのは苦手なの!』

セミラミス「ちっ。厄介な。もし撃ってくれば銃を暴発させる算段は整っていたものを……」

セミラミス「作戦変更だ赤松! 何か武器を持って来い! ハンマーなど物理的かつ現実的な武装で構わぬ!」

赤松「いやそんなすぐに用意できるわけないよ!?」ガビーンッ

セミラミス「なんだと……?」

エグイサルピンク『今度こそハエのように叩き潰してあげるわーッ!』ガシャンガシャンッ

セミラミス「……なにか……なにか無いか……! 近接で使える、そこそこ威力のある武器は! なにか!」ゴソゴソ








セミラミス「あった」ガシャアアアアアンッ

エグイサルピンク『ぎゃああああああああああああ!』

赤松「ツルハシだーーーッ!? なんで!?」ガビーンッ
316 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/25(水) 20:03:03.06 ID:gOfijLRB0
セミラミス「これは我が個人的に持っていたものだ。工事などで使っていたぞ?」

赤松「工事!? アッシリアの女帝だよね!? 工事!?」ガーン! ガーン! ガーン!

エグイサルピンク『ひいいい! 怖いー! やめてー!』ブンッ

カンッ

セミラミス「あ」

赤松「ああ! ツルハシがどこかに吹っ飛んでっちゃった!」

セミラミス「そこまで遠くではない。後で拾おうと思えば拾えるであろう」

セミラミス「さて。筋力に自信はないのだ。次はどのような手で攻めようか」

セミラミス「こうしてやろう」パチンッ



バシャアッ



エグイサルピンク『え? なに? 空から何か振ってきて……』ドジュウウウウウ

エグイサルピンク『きゃああああああ!? 溶けてる! 溶けてるわ外殻がーーーッ!』

セミラミス「先ほど作った王水だ。利いてよかったと言う他ないな」

赤松(……あ、あれ。なんで空から王水が……?)

セミラミス「赤松! ツルハシを取ってこい! 弱った外殻をアレでこじ開ける!」

赤松「あ、う、うん!」タッ

エグイサルピンク『させるものですかー!』ガッ ブワッ

赤松「!」

セミラミス(足で砂利や木片を蹴り上げて……! これはまずい!)バッ


ドドドッ


セミラミス「ぐ、うっ……!」

赤松「せ、セミラミスさん!?」

赤松(私を庇って……!)

セミラミス「止まるな! 走れ!」
317 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/25(水) 20:10:33.16 ID:gOfijLRB0
エグイサルピンク『ふふっ。アーッハッハッハ! アタイの勝ちよ! このまま丸腰のあなたを今度こそ仕留めてあげるわー!』ガシャコーンッ

赤松(まずい! エグイサルがセミラミスさんに、また近づいて……!)

セミラミス「くっ! ツルハシさえ……ツルハシさえあれば、こんな鉄屑ごときに!」

エグイサルピンク『終わりよーーー!』

赤松「やだ。やめて! セミラミスさーーーんっ!」







セミラミス「あった」ガシャアアアアアンッ

エグイサルピンク『ぎゃあああああああああああ!』

赤松「二本目だーーーッ!」ガビーンッ
318 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/25(水) 20:22:10.96 ID:gOfijLRB0
セミラミス「それ。そら。とうっ」ガンッ ガンッ ガンッ

エグイサルピンク『ちょ! 酔う! 酔っちゃうから! そんなに揺らしたらデロデロデロデロデロ』

エグイサルピンク『いい加減にしなさいってー!』パコーンッ

セミラミス「あー」クルリラクルリラ

赤松「ま、またモロに食らった!」

セミラミス「ぐはっ」ベシャッ

赤松「ああ! もう着地する気力も残ってない! 大丈夫!?」

セミラミス「ふむ……目に見える限りでは問題はなさそうだ」ブシュウウウウ!

赤松「だろうね! 出血してるの後頭部だからね!」

セミラミス「……ハッ! しまった! 我としたことが、何故こんな重要なことに気付かなかった……!」

赤松「え? 何? どうかしたの!?」

セミラミス「聞いて驚くな赤松。今の我は……死にかけている!」バァーンッ

赤松「知ってるよぉ! 見ればわかるよぉ! というか気付くの遅いよぉ!」エグエグ

セミラミス「泣くな鬱陶しい」
319 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/25(水) 20:30:51.69 ID:gOfijLRB0
セミラミス「ただまあ、もう大丈夫であろう。間に合ったようだ」

赤松「え?」


パタパタパタッ


エグイサルピンク『……え? あら? カメラに何かが……!? み、見えない! 何も!』アタフタ

赤松「え。なにあれ……白い液体?」

セミラミス「鳩のフンだ」

赤松「……はい?」

セミラミス「カメラは潰した。これでしばらくは大丈夫であろう。巌窟王のところに急ぐぞ」

赤松「あ。う、うん!」



ガシャコーンッ



セミラミス「……!?」

赤松「え?」

エグイサルピンク『……』ブンッ

セミラミス(バカな……カメラは間違いなく潰したは――)




ドォォォォンッ
320 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/25(水) 20:31:59.72 ID:gOfijLRB0
今日のところはここまで!
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/25(水) 20:40:50.19 ID:k0lppikZ0
まぁメインカメラがやられただけだから問題ないよね
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/26(木) 18:52:08.10 ID:iOhAR+Tq0
パイロットが直視すればいいしな
323 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/26(木) 20:35:42.84 ID:F6o/MMVM0
エグイサルピンク『やったわー! アルターエゴがボロ雑巾のように吹っ飛んだわー!』

エグイサルピンク『さぁて! じゃあ残った赤松さんをさっくり殺して残りの方へ――』

セミラミス「……」アゼン

エグイサルピンク『吹っ飛んでない! 無事!? なんで!?』ガビーンッ

セミラミス「あ……赤松ッ!」ダッ

エグイサルピンク『あ』

エグイサルピンク『……あー……』






赤松「……」グッタリ

セミラミス「阿呆が! 何故我の身代わりなどに……!」

セミラミス(出血が酷い。脈も……!)

赤松「う……」

セミラミス(生きてる。大丈夫だ。我ならなんとかできる!)
324 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/26(木) 20:51:02.77 ID:F6o/MMVM0
エグイサルピンク『予定は変わらないのよ! アタイが止めを刺してあげるわ! 出血が酷いのなら血流を止めればいいじゃない!』ガシャコンッ

セミラミス「ええい邪魔だ! 我は忙しい!」パチンッ



バサバサバサッ



エグイサルピンク『ええっ!? なにこれ、鳩!? どこから……!?』キョロキョロ

セミラミス「よし。撹乱くらいにはなる。離れよう」タッ

セミラミス(……しかしこのままだと、逃げ切れるかどうか……最終的にはやはり破壊せねばなるまい)

セミラミス(少なくともカメラなしでどうやってこちらを認識したかの謎を暴かなければバックアタックの危険性が高すぎる)

セミラミス(治療も最低限かつ乱暴になるな)

赤松「う……ぐ……」

セミラミス「まだ死ぬなよ。辛うじてでも生きてさえいればなんとかできるからな!」

赤松「声が……フンが直撃してからの声が……変……」

セミラミス「?」
325 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/26(木) 21:13:49.28 ID:F6o/MMVM0
二分後

セミラミス「授けてやろう」ブスッ

赤松「痛ァーーーッ!?」ガバリッ

セミラミス「よし。上手く行った!」ガッツポーズ!

赤松「あ、あれ。ここは……私はさっきセミラミスさんを庇って……?」

赤松「うわあ! 私、血塗れだ! 凄い! なんで生きてるの!?」ガビーンッ

セミラミス「止血をした後で強心薬を投与した。我に感謝するがいい。あと三十秒くらい放置していたら死んでいたぞ?」

赤松「あ、ああ。うん。ありがとう」

セミラミス「別に死なせてもよかったのだがな。我のことを見縊っているのか? あんな無茶なマネをしおって……」

セミラミス「まったく不敬にもほどがあろう」

赤松「いや。その……ああいう無茶してる人いると守らなきゃいけない気になって……さ……」

赤松(最原くんとなんとなくダブっちゃうんだよなぁ……全然性格似てないのに。なんでだろ)

セミラミス「時間がない。よく聞け。このままだと貴様は死ぬ」

赤松「いきなり何!?」ガビーンッ

セミラミス「さっき投与した強心薬は『無理やり心臓を動かす薬』だ。要は我は無理やり汝を活かしているに過ぎない」

セミラミス「あと十五分くらいそのまま放置しておくと心臓に負荷がかかり過ぎて徐脈性不整脈を引き起こす」

セミラミス「つまり無理の反動が来て死ぬというわけだ。わかったか」

赤松(あ、あまりわかりたくない……!)

セミラミス「だが、かと言ってあのエグイサルを放置することもできぬであろう」

セミラミス「少なくとも『カメラなしでどうやってこちらを認識したのか』の謎が解けない限りは背後を曝して逃げ回るのは危険だ」

セミラミス「汝には十五分以内に本格的な治療が必要だ。後顧の憂いを絶たねばそれも不可能であろう」

赤松「うん。私もアレを巌窟王さんのところに連れて行きたくはない、かな……あそこにはアンジーさんもいるし」

赤松「それに、なんとなくわかっちゃったしね。本当に単純な謎だったから」

セミラミス「ほう……」

赤松「セミラミスさん。多分、今の内にならあのエグイサルは簡単に倒せると思う」

セミラミス「そうか。ならばよし。やるか。作戦を立てるぞ」

赤松「うん!」
326 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/26(木) 21:30:19.84 ID:F6o/MMVM0
数十秒後

セミラミス「……それが謎の正体か? 拍子抜けすぎるな。『真っ先に思いつく解答そのまま』ではないか」

赤松「でもシンプルすぎて凄く有効なんだよね。結局、謎が解けてもどうやってこれを破るか……だし」

セミラミス「よい。それは追い追い考えよう。今は手数を増やす」バチッ

赤松「何する気?」

セミラミス「神代の力の片鱗を見せてやろう……! あ、ところで汝。名をなんと言ったか」

赤松「赤松だけど……」

セミラミス「違う。下の名だ。下の!」

赤松「楓だよ」

セミラミス「カエデ……カエデ……よし覚えておいてやる。光栄に思え」

セミラミス「残った魔力リソースの大半をつぎ込んでやる!」バチバチッ

セミラミス「掟破りの二体同時召喚だ! いでよバシュム!」



ドシュウウウウッ!



赤松「う……! 凄い風! 一体何が……!」

セミラミス「クッハハハハハハハ! これが女帝たる我の力の象徴たる魔物だ! かの神代の蛇すら我に傅く!」

セミラミス「この威容を見るがいい! そして恐れよ! 我が味方でよかったと心底から震えるがいい!」


べちゃっ


赤松「あ。なんか落ちて来た」








ばしゅむ「ぴぎゃー」

赤松「……」

セミラミス「……」

赤松「……威容?」

セミラミス「やはり魔力が少ないのが仇となったか……幼体だなコレは」

ばしゅむ「ぴぎゃー」

セミラミス「……まあ……普通の蛇よりは大きかろう?」

赤松(使えないーーーッ!)ズーン
327 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/26(木) 21:32:32.81 ID:F6o/MMVM0
今日のところはここまで!
328 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/27(金) 18:46:49.35 ID:MtU5pdBs0
セミラミス「使えないだと? よくもまあそんな口が利けたものだな」

赤松「嘘ッ! 声に出てた!?」ガビーンッ

セミラミス「出ておらんかったが思ってはいたようだなタワケめ」パコーンッ

赤松「痛っ!」

セミラミス「よく見ろ。小さいことは悪いことばかりではない。こやつには普通のバシュムにはない二つの利点がある」

セミラミス「まず一つ。小さいからエグイサルに隙間ができればそこから中に侵入できる。侵入した後は中から溶解させ放題だ。金属でもお構いなし」

セミラミス「先ほど王水とツルハシで叩き割った外殻……あれをもう少し広げれば十分か?」

赤松「な、なるほど。二つ目は?」

セミラミス「触ってみればわかる」

赤松「え゛」

セミラミス「……」ワクワク

赤松「なにワクワクしてんの!? イヤだよ触りたくないよ!」

セミラミス「触れ」ワクワク

赤松「ええーっ……じゃあ……」サワッ

赤松「……」

ばしゅむ「ふしゅるるる」

赤松「で? 二つ目の利点って?」

セミラミス「触ると可愛くて癒される。気分的に」

赤松「実質利点一つだコレ!」ガビーンッ!

赤松「セミラミスさんってチョコパスタの件から思ってたけど、やっぱりちょっと趣味が悪いよ!」

セミラミス「……!?」ガーンッ!
329 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/27(金) 18:56:30.82 ID:MtU5pdBs0
セミラミス「……可愛い……可愛い、であろう。そなたは可愛いよな……?」ナデナデ

ばしゅむ「ふしゅるるるる」クネクネ

赤松「光速で拗ねないでよ! ごめん、謝るからさ! いい加減にしないとエグイサル来ちゃうから!」



ガシャコーンッ!



セミラミス&赤松「!」バッ

エグイサルピンク『おはっくまー! テイクツー!』ガシャコーンッ

セミラミス「来たか。それでは作戦を教えておこう」

赤松「え? 今この場で?」

セミラミス「下がっていろ。そして我とバシュムのことをよく見ておけ。後は汝の頑張り次第だ」

赤松「なにその作戦!? 肝心なところが全然説明されてないけど!?」

セミラミス「察するところまでが作戦の内だ。なんとかしろカエデ」

赤松「そんな……ん? 今、私のことなんて?」

セミラミス「短期決戦だ! 手短に済ませるぞ!」
330 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/27(金) 19:02:39.07 ID:MtU5pdBs0
夕ご飯の休憩!
……三蔵ちゃんイベントのナイチンゲール礼装堕ちないっすー
331 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/27(金) 22:13:51.67 ID:MtU5pdBs0
エグイサルピンク『またあなたなの? 無駄な努力をするものねー』

セミラミス「……」

エグイサルピンク『あなたがどんなに頑張っても、あなたが外の世界に生徒たちと出ることは絶対にないのに』

セミラミス「所詮はアルターエゴ……ゲームのキャラクターだからな。当然であろう」

セミラミス「だが、だからと言って無駄ではない」

エグイサルピンク『残るものがあるからとでも?』

セミラミス「いや。楽しい」

エグイサルピンク『は?』

セミラミス「あやつらと一緒にいるのは楽しい。これは我にとって大きな意味がある」

セミラミス「だが、それを脅かす貴様は楽しくない。跡形もなく消す理由としては妥当であろう?」

赤松「セミラミスさん……!」

セミラミス「貴様を消せば後に残るは自立制御のエグイサルのみ。思考ルーチンは解析済みだから突破は容易だ」

セミラミス「貴様は必ず破壊する」

赤松「……」

赤松(考えなきゃ。私はセミラミスさんに何ができる?)

赤松(アンジーさんは巌窟王さんに何をしてた? 思い出して!)





アンジー『神様ー! 神様ー!』キャッキャッ

巌窟王『クハハハハハハ!』ナデナデ






赤松「……」

赤松(甘えたり甘やかしたり撫でたり膝枕したり……)

赤松「参考にならないッ!」ガビーンッ
332 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/27(金) 22:23:48.63 ID:MtU5pdBs0
赤松(今から思い返すと巌窟王さんすら普段はマジカルなことほぼしてなかったなー……)

赤松「……おっと。いけない! 怪我のせいで意識が朦朧としてた! 集中しなきゃ!」

赤松「セミラミスさん! 頑張って!」

赤松「……あれ。セミラミスさんがいない。どこに……?」

セミラミス「ここだ」

赤松「ん? 声が上から……あっ」

セミラミス「捕まった」

エグイサルピンク『このまま絶妙な力加減で握り潰して骨を粉々にしてあげるわー! 中身が出ない程度に!』ギリギリギリ

セミラミス「とても痛いぞ」ミシミシ

赤松「大ピンチだーーーッ!?」ガビーンッ
333 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/27(金) 22:24:20.83 ID:MtU5pdBs0
今日のところはここまで!
334 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/28(土) 15:18:33.47 ID:wX2kbVeb0
セミラミス(……このエグイサルのパワーなら一瞬で我を粉々に握り潰すくらいはできる)

セミラミス(それをしないのは……やはり趣味か。いやこの場合は『できない』と言った方が適切か。本当にグロテスクなのが怖いのであろう)

セミラミス(さてどうやって脱出しようか。この状態が三分続けば圧死してしまう)

セミラミス「……ふむ。無理だな」

セミラミス(こやつ、動かない。我を警戒してのことか、全神経を集中して『中身が出ない程度の圧死』で我を殺そうとしているからかは不明だが)

セミラミス(一歩でも歩いてくれればその隙に指の関節へ色々ねじ込んで脱出してやろうと思ったのだが……)

セミラミス(さっぱり動かんな。つまり現状脱出は不可能だ)

セミラミス(一歩でいい。一歩歩いてくれればあのガシャコーンッて衝撃で手が一瞬緩むのだが)

セミラミス「……」

赤松(セミラミスさん。どうするの?)

セミラミス「……」シラー

赤松(あれ!? どうしたのセミラミスさん!? なにその顔! 『まあ脱出しなくてもいいか』とか考えてないよね!?)アタフタ

セミラミス「まあ脱出しなくともよいか」グデー

赤松「セミラミスさーーーんッ!?」ガビーンッ
335 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/28(土) 15:35:08.59 ID:wX2kbVeb0
セミラミス(このエグイサルは我を動けなくしているが、それと同時に一歩たりとも動けなくなっている)

セミラミス(ネズミみたいに足元をチョロチョロするのはもう飽きた。このままこやつを倒す術を考える方が我の性に合うというものよ)

セミラミス(あと二分三十秒くらいで死ぬが……まあなんとかなるであろう。うん)

セミラミス(とは言えやっぱり死ぬ可能性も高い。久方ぶりの命の危機だ。ならば)

セミラミス「鳩ども! セミラミスの名において命ず!」

鳩「くるっぽー!」バサバサッ

赤松「鳩……?」

セミラミス「我の逸話を知らぬか? 我は鳩を無条件で使役できる。軽いものなら運搬もお手の物よ」

セミラミス「鳩にはある命令を下した。一分以内に戻ってくるぞ」

赤松「え。一分? その間は?」

セミラミス「……」グデー

赤松「やることなくなったの!? やることなくなったよね!?」ガビーンッ

セミラミス「うるさい。黙れ。今の我は体中が痛くて怠いのだ」

赤松「ならさっさと脱出しようよ!」

セミラミス「めんど……」ハッ

セミラミス「我には我の考えがある。そう心配するな」

赤松(今『面倒くさい』って言おうとしたーーー!?)ガビーンッ

赤松(で、でも一分後に鳩が戻ってくるって……なにを運ばせてるの?)




一分後

セミラミス「うん。美味い」シャクシャク

鳩「くるっぽー」

赤松「ホームランバー運ばせてるーーー! 『あーん』させてるーーー!」ヒエエエエエ!

セミラミス「下手すればここで二人とも死ぬからな。最後の晩餐よ」

赤松(最後の晩餐ショボッ!)




セミラミス死亡まであと一分三十秒

赤松死亡まであと十三分三十秒
336 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/28(土) 15:51:29.91 ID:wX2kbVeb0
エグイサルピンク『くっ。美味しそうなマネを……いえ。舐めたマネをしてくれるわね……!』

エグイサルピンク『でもアタイの優位はやっぱり変わらないわ! さあ! これからどんな悪あがきを見せてくれるの?』

セミラミス「……」シャクシャクシャクシャクシャク

エグイサルピンク『……』

セミラミス「……」シャクシャクシャク

セミラミス「……」ゴクン

エグイサルピンク『……』

セミラミス「……あーん」パクッ

鳩「くるっぽー」

セミラミス「……」シャクシャクシャクシャク

エグイサルピンク『足掻きなさいよッ!? なに余裕ぶっこいてんの!?』ガビーンッ

セミラミス「……」ゴクン

セミラミス「食事中に話しかけるなーーーッ!」

エグイサルピンク『ええっ!?』ガビーンッ

赤松(この人やりたい放題だーーー!)ガーン!

赤松「……あれ」

赤松(でもなんか、今の声は……)

赤松(……ああ。そうか。やっぱり!)
337 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/28(土) 16:09:24.36 ID:wX2kbVeb0
セミラミス(赤松の言った通りか? なんとなく我にもわかってきたぞ。謎と言えるような謎ではない)

セミラミス(このエグイサル、単純に――)






セミラミス&赤松(中にパイロットが入ってない!)

セミラミス(パイロットはどこかから遠隔でエグイサルを動かしているのであろう)

セミラミス(そして、外からエグイサルのスピーカーに声を流しているわけだから、エグイサルとは違う場所から声が『漏れている』のだ)

セミラミス(……まあ言ってしまえばそれだけなのだが問題がある)

赤松(今は夜だということ。ここが林だということ。ついでに相手が爪を持ったクマ型のロボットだということ)

赤松(林の上に上って私たちを見下ろしているのだとしたら……私、木登りとかできないんだけど!)

赤松(セミラミスさんみたく遠隔で攻撃する手段がない!)

セミラミス(夜だから隠密には最適な上に、我の鳩どもも夜はそこまで活発に動けん。人間より目はいいが所詮それは『昼に限った話』だ)

セミラミス(……ふむ。いやそれにしても何か変だな。仮にそうだとしても鳩どもに見つからずに隠れられるものか……)

赤松(声はする! 方向はわかる! 私には詳しい位置がきっと特定できる!)

赤松(でも何故か『見えない』! なんで……!?)

赤松「……あ」

赤松(……わかった。なんで位置がわかるのに見えないのか……あれ……)

モノファニー「……」モゾモゾ

赤松(ぎ、ギリースーツ……! ば、バカらしすぎる……こんな手で……!)ワナワナ
338 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/28(土) 16:18:31.08 ID:wX2kbVeb0
休憩します!
あの……三蔵ちゃんあんまし進んでないんすけど……
339 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/28(土) 20:38:16.23 ID:wX2kbVeb0
赤松(セミラミスさんに教える? いや。そしたら気付かれて場所を移動されるかも……相手クマだし木を伝って逃げられたら見失うの一瞬だし!)

赤松(鎖なら届く? あの状態で出せる? どうしたら……!)

セミラミス「……さて。そろそろ限界か。それではこちらも仕掛けさせてもらう」

エグイサルピンク『え?』

セミラミス「ええとどこに……ああ。いた。そこか」

セミラミス「『来い』! バシュム二号!」



ズルリッ



ばしゅむ「ふしゅるるるるる!」

エグイサルピンク『うぎゃあっ! なにこれ! 蛇!?』

セミラミス「神代の蛇、バシュムだ。ナリは小さいが毒性は充分!」

セミラミス「さあて。我を潰すことに専念して、その鉄屑は現状動けぬのだろう? 動けたのならカエデを蹴り上げて止めを刺す程度やるだろうからな」

セミラミス「趣味に耽溺した貴様の不覚だ。『吐け』!」

ブシュウウウッ

ドロッ

エグイサルピンク『……え? が、外殻が溶けっ……!?』

セミラミス「穴は広がったな。『行け』!」


ズルウッ


エグイサルピンク『ぎゃあああああああ! 中に! エグイサルの中に……あああああああああ!』

セミラミス「くっ……ははははははは! どうだ! 怖かろう!」

セミラミス「まあ幼体故に毒液はせいぜい一回しか吐けないが……それがどうした! 一回で充分であろう! 中にいる貴様をかみ殺す程度容易い!」

セミラミス「バシュムの使い方さえ間違えなければ、勝利を掴みとる程度問題なく!」

セミラミス「……」チラッ

赤松「!」

赤松(……そうか……ああ、そう! そういうこと!)キョロキョロ
340 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/28(土) 20:50:16.19 ID:wX2kbVeb0
セミラミス「さあ。さっさと我を離せ! 今なら一瞬で殺して許してやろう」

エグイサルピンク『……』

セミラミス「……む。どうした? 何故離さない? 苦しんで死にたいか?」

エグイサルピンク『……ざーんねんでしたー! このエグイサルの中にアタイはいませーーーんっ!』

セミラミス「……!」

ばしゅむ「……」ヒョコッ

セミラミス「バシュム?」

バシュム「ふしゅるるるる」イナイイナイ

セミラミス「……そうか」

エグイサルピンク『あ、あー。ビックリした。中にいたらと思うと本当にゾッとしないわ。確かにこれに巻き付かれるくらいなら死んだ方がマシかも』

エグイサルピンク『でも……現実はこう。アタイの勝ち! アタイの勝利!』

エグイサルピンク『お父ちゃんに褒めてもらえるわー!』

エグイサルピンク『さあ! このまま綺麗に圧死しなさい!』

セミラミス「……ふむ。ふんふん。よし。大丈夫だな」

エグイサルピンク『……なにを言ってるの?』

セミラミス「我は一応言ったぞ? 今なら一瞬で殺して許してやろうとな」

エグイサルピンク『は?』









セミラミス「苦しんで無残に死ね」

赤松「『行け』!」



ズルズルリッ  ギュルンッ



モノファニー「え」

モノファニー(え。何かに巻き付かれ……!?)

ばしゅむ「ふしゅるるるるるるる!」

モノファニー「」

赤松「『吐け』!」


ブシュウウウウウウ!
341 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/28(土) 21:02:35.32 ID:wX2kbVeb0
モノファニー「あ、ぎぎ、ぎゃあああああああああああ!?」ヒューッ

ドスンッ

モノファニー「あ、やだ、やだ。体が溶けっ、溶けて、あばばぎぎあああああああああああ!?」ジタバタ

赤松「はあ……はあ……上手く行った! ありがとうバシュム一号!」

ばしゅむ「ふしゅるるるるる」クネクネ

モノファニー「……な……何が……何が起こって……!?」

赤松「バシュムは二匹いたんだよ! 思えば最初からセミラミスさんもそう言ってた! 全然気付かなかったけどね!」



セミラミス『掟破りの二体同時召喚だ! いでよバシュム!』



赤松「ああ。もう! セミラミスさんも最初から言ってくれればいいのに! 最初からこうする気だったでしょ!」

セミラミス「当然だ。現状の我に、そのクマ? の位置を知る術はないのだからな」

セミラミス「汝の聴力と才能に期待しただけのこと。あとは我より正確にパイロットの位置を知覚した汝が……」

赤松「セミラミスさんが『お手本』でやったようにバシュムをけしかけて詰み……か……」ヘタリ

赤松「説明してよ。最初からさぁ……」

セミラミス「言わなくてもわかると思っただけのこと。というより言ったらそこからバレるであろう?」

セミラミス「第一、こう言ったぞ。我は」




セミラミス『下がっていろ。そして我とバシュムのことをよく見ておけ。後は汝の頑張り次第だ』




赤松「言った。言ったけどさぁ……」

モノファニー「そ、そん……そんなぁぁぁ」ドロドロドロ

モノファニー「い、痛い。とても痛い。アタイの体、どどどどうなっててててて」

セミラミス「……む。エグイサルの力が緩んだな。よし」スルリッ

セミラミス「ふう。さて。では止めを刺してやろう。これも鳩に運ばせた」パチンッ



ドスンッ



セミラミス「鏡だ。存分に見ろ。貴様自身がどれだけ『グロい』有様になっているかをな」ニヤァ

モノファニー「」

赤松「精神的に止め刺しにきたーーー!?」ガビーンッ
342 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/28(土) 21:10:48.77 ID:wX2kbVeb0
赤松「……あ! そうだ! モノファニー! 最後に教えて!」

赤松「ここに来ているのはあなただけ!? 外の世界はどうなってるの!?」

モノファニー「」

モノファニー「ひ」

モノファニー「ど」

モノファニー「い」

モノファニー「」

赤松「……えーと」

セミラミス「なんということだ。精神が崩壊してしまったようだな」

セミラミス「……一体誰がこんな酷いことを」ヒクワー

赤松「……人を本気で殴りたいと思ったのは初めてだよ。ピアニストだから絶対にやらないけど」

セミラミス「ククク」

赤松「……ともかくこれで残ったモノクマーズは一体だけ……」

赤松「急ごう! 巌窟王さんのところに!」

セミラミス「ああ。そうだな。予定は遅れたが……」バキッ

バタリッ

赤松「え。セミラミスさん?」

セミラミス「肋骨が今更折れた。痛みでもう立てん」

赤松「ええっ!?」

セミラミス「……まあここまで来れば関係あるまい? 汝一人だけでも先に行け」

赤松「……」

セミラミス「む? どうした? 何を見ている。人に見降ろされるのはひたすら腹が立つのだ。さっさと先に――」
343 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/28(土) 21:19:19.19 ID:wX2kbVeb0
グイッ

赤松「ほら。肩を貸すから一緒に行こう?」

セミラミス「……何のつもりだ?」

赤松「いや、なんのつもりもないでしょ。ここまで一緒に来たんだし」

セミラミス「我は元からこの世界の住人だぞ。一緒に行ったところで、一緒に外の世界には出れん」

セミラミス「……本格的な治療をしなければ汝は死ぬ。足を遅らせるようなことはするな」

赤松「いやだ。一緒に行く」

セミラミス「……」

赤松「……偽物であることと、これは別だよ。絶対に」

赤松「私はその言葉を信じていたい」

赤松「……私は私がしたいことをするよ。だってこれが私だもん」

セミラミス「……汝はバカだな。本当に……」







モノクマ「おやおや。モノファニー。精神的に死んでしまうとは何事じゃ」

赤松「ッ!」

モノファニー「あ、あ、あ。おとうちゃん、助け……」

モノクマ「……うん。助けるよ」ポチッ


ドカァァァァァンッ


モノクマ「そうら。楽になっただろう?」ニヤァ

赤松「……も、のく……!?」ガタガタ

モノクマ「……うぷぷ」
344 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/28(土) 21:20:11.03 ID:wX2kbVeb0
今日のところはここまで!
345 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/28(土) 22:13:01.01 ID:wX2kbVeb0
え……セミラミスさんツッコミ無双だったの……イベントで……
こっちボケ倒しなのに……
346 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/29(日) 18:10:07.72 ID:RT1ogTC+0
巌窟王チーム

天海「どうっすか最原くん。なにかわかったりしないっすか?」

最原「十中八九裏切り者はBBさんだよ」

天海「そうっすか……やっぱりそんな早くわかるわけが――」

天海「早ッ!?」ガビーンッ

獄原「……え。最原くん、今なんて?」

最原「BBさんが裏切ってる」

巌窟王「……やはりか。そうだろうな。アイツしかいないだろう」

天海「いやいや! おかしいっすよ! 彼女がモノクマに与する要素が一体どこにあるっていうんすか!?」

巌窟王「……最原。何か思いつくか?」

最原「なんとなく推測は立つよ。『BBさんが裏切りを決意したタイミング』から色々と割り出せる」

東条「……いえ。待って。そもそもそんなものを判断できる材料があるの?」

最原「ゴン太くんだよ」

獄原「え!? ご、ゴン太?」

最原「ゴン太くんはBBさんからあらかじめ『アルターエゴの破壊の定義の穴』について聞いていた」

最原「モノクマが直接見ない限りは大丈夫だって聞いてたんでしょ?」

獄原「う、うん。ちょっとした世間話の中で聞いただけだけどさ……」

最原「そんなこと、僕たちにはわかりようがない。もしもその時点でモノクマに付いてしまおうと考えていたら……」

入間「ああ! ゴン太に馬鹿正直に話すわけがねぇってことか!」

最原「それでもBBさんは話した。なら『この時点でモノクマにつこうだなんて発想自体が存在しなかった』と考えるしかない」
347 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/29(日) 18:21:50.18 ID:RT1ogTC+0
巌窟王「一応聞いておくが、その定義の穴が丸ごとBBのでっち上げだという可能性は?」

最原「入間さん。どうだった?」

入間「……いや。正しい。さっき調べてみたからまず間違いねぇ」

入間「逆に言うと『俺様でも言われるまで気付かなかったような真実』をアイツは気付けたってことだが……」

巌窟王「単純な話だ。お前よりもソフトに関しての理解はアイツの方が上なだけ。気にすることではない」

天海「ん!? ちょっと待ってくれっす!」

天海「その時点でモノクマにつこうって発想がなかったのなら裏切りを決断したタイミングは……」

最原「僕がこの世界の真実を海の家で話してから、爆音が響くまでの間……」

天海「み、短すぎる! ありえねぇーっすよ、それ!」

真宮寺「巌窟王さんに聞きたいんだけど、BBさんってそんなに尻軽なの?」

巌窟王「……難しいところだな。だが決断が早くて極端というヤツの性格上、ありえない話ではないと俺は考える」

天海「いや! 待って! そもそもBBさんが裏切ったという証拠がない!」

天海「証拠がない以上、最原くんの仮説は『不自然なところだらけ』だから通らないっすよ!」

最原「……どうやってモノクマは、あの部屋の中の状況を知ったんだと思う?」

天海「は? それは……」

天海「……」

最原「天海くん。キミならわかるんじゃないかな。さっきから『裏切り者なんているはずがない』と言っていたキミなら」

天海「そ、それは……」

最原「なんでそう思っていたの? その最大の根拠は何?」

天海「……」

天海「『裏切り』を利用して『裏切り返される可能性』をモノクマが考えないはずがないから」

東条「……どういうこと?」
348 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/29(日) 18:31:53.59 ID:RT1ogTC+0
天海「定義の穴の話。覚えてるっすか?」

東条「ええ。一通りは」

天海「その中でBBさんはこう言ってたはずっす」




BB『仮に『まあ壊れただろう』という『みなし』で校則違反判定を行って、後から実は壊れてませんでした、となったら……』

BB『この学園生活そのものに対する信用にかかわりますので、絶対にみなしや推測であなたたちを裁いたりはできないはずです』




真宮寺「それがどうしたの……って、ああ。なるほどネ」

入間「いやわかんねーよ。もっと噛み砕いて口移しで呑み込ませろっての!」

天海「俺がモノクマに裏切りを持ち掛けられたとしたら、俺は確かにその話を受けるっすよ。速攻でね」

獄原「えっ!?」

天海「でもそれはモノクマにつくメリットがあるからではなくって……単純な話っすよ」

天海「この取引はモノクマを嵌め返す絶好の機会になるから」

天海「もし俺なら……あのアルターエゴを破壊しろと言われたら……」

最原「『壊したフリをする』でしょ?」

東条「!」

天海「ついでに、モノクマに『アルターエゴは壊した』という嘘の情報を流して『校則違反』を誘発させる」

天海「その後で『壊れてなかった』ことを明かして……まあ、そうすればモノクマのルール違反だって告発できるっすよね」

天海「ズルいっすけど、まあ俺ならこうするっす。『モノクマに嘘を吐いてはいけない』というルールはないっすし」

天海「ゲームとしてのフェアさを乱したのは、この場合はどう考えてもモノクマっすしね」

天海「そして、モノクマ自身も『こういうことをされたら困る』だろうから、生徒に裏切りを持ち掛けるようなマネは絶対にしない」

天海「俺が裏切り者がいないと主張する理由はここら辺っすよ」

最原「……うん。間違いないと思う」

天海「だったら……!」

最原「だからBBさんしかいないんだよ。裏切り者の正体は」
349 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/29(日) 18:41:41.84 ID:RT1ogTC+0
最原「要は誤報の余地が一切なくなればいい」

天海「は?」

最原「……モノクマが直接、壊れたアルターエゴを確認できれば二重の裏切りの可能性はなくなる」

東条「そうね。直接確認できればそうでしょう」

東条「……あっ」

獄原「あ」

真宮寺「あ」

入間「……ん?」

天海「……あれ? 何人か微妙な反応してる人いるっすけど、どうしたんすか?」

東条「……不覚、だったわね……! なんてこと!」

最原「これがBBさんが犯人だということの証明。だって彼女が気付かないはずがないよね?」







最原「モノクマがあの部屋の中にいたとしたら絶対に!」

天海「あっ!」
350 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/29(日) 18:43:08.22 ID:RT1ogTC+0
ごめん生放送見るから休憩!
351 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/29(日) 19:13:12.38 ID:RT1ogTC+0
配信時期を見て無事死亡。今日のところはここまで!
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/30(月) 03:35:19.85 ID:7PIKG/aA0
乙っす。何となくわかってきた気がする
353 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/30(月) 20:18:33.35 ID:fNjSkUr60
天海「……」

最原「やっぱり薄々気付いてたんじゃない? 天海くん」

天海「いや……俺は裏切り者が出ない理由だけを確信してただけで……」

天海「でも今から考えるとすべてのタイミングがあまりにも都合が好すぎっす」

東条「私たちがアルターエゴの破壊を確認した直後にモノクマのアナウンス……これのせいで疑心暗鬼になっていた」

真宮寺「いや? 今から考えるとBBさんが発端じゃなかったっけ?」



BB『もしかしたら……この中に裏切り者がいるのかもしれないですね』



星「言い出しっぺはBB……しかもこの後のBBの発案は確か……」



天海『ど、どうするんす!? 逃げる? 隠れる!?』アタフタ

BB『……私ならアレを一体、二体破壊はできると思いますけど……』

BB『ふむ。『逃げる』の方向で行きましょう』



星「これもすべてBBの計算の内。つまりモノクマを俺たちの目から隠すための誘導だったと考えれば……」

入間「気持ち悪ィくらい辻褄が合うじゃねぇか……!」
354 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/30(月) 20:28:57.33 ID:fNjSkUr60
天海「……まだ……まだ状況証拠っすよ……!? BBさんが裏切った決定的な証拠は……」

最原「巌窟王さんのトラップ」

巌窟王「これか?」

最原「……鉄杭の出所、BBさんなんでしょ?」

最原「天海くん。これ、見覚えがない?」

天海「ん……あるっすけど……具体的にどこで見たかは……」

天海「……」

天海「いや、思い出したっす。ああ、もう!」ダンッ

入間「んだよ。地団太踏んで。こんな鉄杭どこにでもあんだろ?」

巌窟王「エグイサルの外殻は恐ろしく硬い。それを貫ける頑丈な鉄杭などそうそう用意できてたまるか」

入間「……ん?」

巌窟王「お前たちがこれと似たようなものを見たというのなら、それは間違いなくBBが出したものだ」

巌窟王「他の出所などありえない」

東条「……砲台の固定に使われていた鉄杭」

入間「あ?」

入間「……」ジーッ

入間「ああっ! まさか『似てる』んじゃなくって『完全に同一のもの』なのか!」

最原「痕跡から見るに設置そのものはモノクマがやったんだろうけどね……BBさんも関わってるのは確かだよ」
355 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/30(月) 20:42:39.26 ID:fNjSkUr60
最原「更に言おうか。あの砲台、完全に組みあがった状態だと標準がほぼ動かない」

最原「ついでに発射する前は当然『壁』があるわけだからどの位置にアルターエゴがいるかもわからない」

最原「だから砲台から発射される砲弾をピンポイントで標的に当てるためには『標的の方を動かす』しかない」

最原「……できると思う? BBさんにバレずに標的の位置……つまりアルターエゴを動かすなんて」

天海「不可能……っすけど……」

獄原「つきっきりで看病してたからね。絶対にできないよ……」

獄原「BBさん以外には」

東条「……モノクマのアナウンスはタイミングを見てあらかじめ録音しておいたものを流せばいいだけ」

東条「手間はかからないわ」

最原「……問題が唯一あるとしたら『謎』があまりにも簡単すぎることかな」

最原「隠すつもりも毛頭ないんだろうね」

天海「……まだっすよ! まだ!」

最原「ん?」

天海「彼女は『生徒』じゃない! つまり校則は適用されないはずっす!」

天海「つまり生徒ではない者がアルターエゴを壊したところで、それは『事故』のようなもの!」

天海「校則違反の処理が適用されるのがおかしい……っていうか……」

巌窟王「苦し紛れだな。そんなものはどうとでもなる……というより反証は俺そのものだ」

天海「……」

巌窟王「ヤツは俺と初めて会ったとき、こう言った」






モノクマ『ただ、この学園の中にいる以上は、暫定的に校則を適用するよ』

モノクマ『殺すのも殺されるのも生徒と同じ処理だからね』




巌窟王「言うなれば必要なのはモノクマの『宣言』だ。BBがモノクマと接触しているのならばそれで何一つ問題はない」

天海「……だとしたら……だとしたら……!」

天海「なんで!? なんで俺たちを裏切ったんすか!?」

最原「本人に聞かないとわからないよ。流石に」

最原(でも……さっき天海くんが言っていた予測がそっくりそのまま答えだろうな)
356 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/04/30(月) 20:48:13.65 ID:fNjSkUr60
今日のところはここまで!
357 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/01(火) 20:20:27.54 ID:tiSteLrn0
最原「……ゴン太くん。ここから先の行動を決めるには、最後に訊ねておかないといけない」

最原「BBさんから何を託されたの?」

獄原「ええっと……」

入間「聞く必要あるか? あいつが裏切ったことはブッ確定なんだろ? だったら訊ねる前に処分した方が後腐れもねぇだろ」

最原「本当にそうかな?」

獄原「……ハッキリ言っちゃうとね、この装置は『新世界プログラムを強制破壊する装置』だよ」

巌窟王「なに?」

獄原「ただし本当になんでもかんでも破壊しちゃうから、最低限この装置の有効範囲に破壊されてはいけないものが入ってちゃダメなんだって」

獄原「破壊した後はプログラムを再構築して、ただ『入ってきた人格をそっくりそのまま元の体に戻すプログラム』に変えちゃうんだってさ」

東条「それは凄い……けども……」

星「それが本当だったらな」

入間「今となっちゃコレの効力が本物かどうか怪しいもんだぜ」

獄原「BBさんはこう言っていた。有効範囲は『この装置の視界に入っているもの全て』だって」

獄原「だから装置を設置する場所は『島の外縁部』がベスト。尚且つ破壊に巻き込まれないように生徒全員が装置の真後ろに立っていなければならない」

最原「赤松さんがいないから使えないね。今は」

最原「島の外縁部がベストなら……海の家で作動させるのがいいんじゃないかな」

入間「お?」

巌窟王「お前は……まさかコレを使おうというのか?」

最原「……」

入間「いやいやいや。流石にそりゃねーだろ。言葉の綾ってヤツだよな?」

入間「だって! BBは明らかに俺様たちを裏切ってんだろ!?」

天海「違う……!」

入間「あ?」

天海「そういうのもうたくさんっすよ! 裏切るとか、裏切られたとか……この局面でそんなこと言いたくないっす!」
358 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/01(火) 20:29:21.93 ID:tiSteLrn0
入間「てんめぇ……まだそんな甘いこと言ってんのか? いい加減胸焼けしそうだぞオイッ!」

天海「いいや。いつまでだって言ってやるっすよ! だってまだ明らかになってない!」

天海「BBさんが何を考えていたのか。最後の最後まで明らかにしないと納得できない!」

入間「……だ、ダサイ原。お前もなんか言ってやれって。コイツもうダメだろ」

最原「天海くん。残念だけどそんなことを言ってられる時間はもうないみたいだ」

最原「……同感だけどさ」

天海「超高校級の探偵が随分と弱気っすね!」

最原「……否定できないけど」

天海「俺は絶対に認めないっすからね! BBさん本人から聞くまでは! 何も!」

最原「……ええと、ごめん。僕にも天海くんの説得は無理だよ」ズーン

入間「推理以外本当に役に立たねぇなぁ!」

天海「俺は仲間を信じることをやめたくない。やめない! BBさんがこの装置の有用性を説くのなら俺はそれを信じるだけっす!」

最原「あ。ごめん天海くん。先に言うべきだったね」

天海「ん?」

最原「BBさんの装置を起動させることに関しては僕も反対しない。というか賛成だよ」

天海「……」







全員「……ゑ?」
359 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/01(火) 20:38:47.60 ID:tiSteLrn0
巌窟王「お前は……裏切られても尚、アイツのことを信じるというのか?」

巌窟王「天海のように『裏切られてない。だから信じる』という信頼からの主張なら理解もできよう」

巌窟王「だが、最原。お前は……!」

最原「裏切られた。でも信じる。だって彼女、僕たちの仲間でしょ?」

巌窟王「……」

巌窟王「ふむ。いいだろう。俺もBBの装置を起動させることに関しては賛成だ」

入間「うぉぉぉぉぉぉぉいっ!?」ガビーンッ

巌窟王「安心しろ。経験則でわかる。その装置の効力は間違いなく本物だろう」

巌窟王「……真意は絶対に口にしないであろうが……アイツがお前たちを助けようとする意志そのものは真実だ」

最原「……」

天海「最原くん……ヤケになってるわけじゃないっすよね?」

最原「うん。色々考えた結果だよ」

最原「BBさんがこちらに向けていた感情は悪意じゃない。それは確信できてる」

最原「……きっと僕と天海くんじゃ『裏切り』の定義が違うだけだ。ただそれだけだよ」

天海「……」

星「どっちにしろ赤松が来ない限りは議論は無駄だな」

東条「……そうね。それまでどうやって生き残るかを考えることにしましょう。残るトラップの数は?」

巌窟王「三つ――」



カチリッ グサグサグサグサッ



巌窟王「今二つになったな」

真宮寺「赤松さん、無事だといいけどネ」
360 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/01(火) 20:40:28.24 ID:tiSteLrn0
今日のところはここまで!
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/01(火) 22:40:53.72 ID:b7kK6Pr80
モツ
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/02(水) 20:00:58.37 ID:jRcD40lG0
セミラミスチーム

セミラミス「うーん……うーん……シロウ……助けてシロウ……ハッ! 夢か!」パチリッ

セミラミス「やれやれ。マスターが急に大量増殖して我の鎖を手掴みでブチブチ持っていくとは……凄まじい悪夢だったな」フー

セミラミス「あー。怖かった」

赤松「セミラミスさん! セミラミスさん……!」

セミラミス「ん? カエデ、どうした? 何故泣いている?」

赤松「お腹……お腹に穴が!」

セミラミス「何? 我が寝ている間に凄まじい怪我をしたな? どれ、見せて……穴など開いてないぞ?」ハテ

赤松「違う! セミラミスさんのお腹に穴が開いてるの!」

セミラミス「ん? ……あー……」

セミラミス「しまった。現実も悪夢のようなものだったな? はあ……まったく」

セミラミス(……流石にもう動けんぞ。指一本動かすのも億劫だ)

モノクマ「セミラミスさん。調子に乗り過ぎ。流石にモノファニーを倒すのは出しゃばりすぎだったね」

セミラミス「……そうだな。趣味に走り過ぎたか」

セミラミス(これはもうどうしようもないぞ)
363 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/02(水) 20:21:26.35 ID:jRcD40lG0
セミラミス「カエデ。今のうちに逃げておけ」

赤松「!」

セミラミス「どうもモノクマの殺意は薄い。いや我のことは本気でデリートしようとしているが、それだけだ」

セミラミス「……あやつ、汝を殺す気はないのではないか? 少なくとも乗り気ではなさそうだ」

赤松「セミラミスさんを置いてはいけないよ!」

セミラミス「そうであろうな。我も決して、汝の前で自暴自棄になりたくはないのだが……」

セミラミス「ほら。『我が死んでも本物のセミラミスが死ぬわけではない』とか言ったら『偽物』である汝の価値を貶めることになろう?」ニヤァ

赤松「わかってるんだったら一緒に逃げようよ! 立って! しっかりしてよ!」

セミラミス「我は物凄くしっかりしておるぞ? なにせ女帝であるしな? だが冷静に考えてみろ。一度黙って頭を巡らせてみるがいい」

赤松「……」

セミラミス「なあ? どう考えても無理であろう?」

赤松「……!」

セミラミス「わかったな? わかったらさっさと行け。汝の心臓が持つのはあと……何分だ? 寝ていたから時間間隔も狂って……」

赤松「やだ……やだよぅ……せっかく仲良くなれたのに……友達になれると思ったのに!」

セミラミス「厚かましいな? この島に来てから一番びっくりしたぞ」

セミラミス「まあともかくさっさと行け。いい加減に鬱陶しい」シッシッ

赤松「……」

セミラミス「行けッ! 我のこれまでの奮闘、および存在すべてを無駄にする気か!?」

セミラミス「考え方を変えろ! 助けを呼ぶためにここから去るのだと! 我のことを案じるのはよせ!」

赤松「……うん。わかった……! 誰か連れて来るから。絶対に連れて帰ってくるから。待ってて……絶対に死なないで!」ダッ

セミラミス「程ほどにな」ヒラヒラ

モノクマ「……で。別れの挨拶は済ませた?」

セミラミス「ああ」

モノクマ「何か最後に言い残すことは?」

セミラミス「……それはこちらの台詞だなぁ」ググッ



ボタボタッ



セミラミス「……さて。カエデの背中を撃てると思うなよ。我がいるのだからな」

セミラミス(一分程度足止めできればゲームクリアであろうな)

セミラミス(カエデの治療他、後のことはBB頼みで問題なかろう)

セミラミス「来い。デリートされるのがどちらかしっかり教えてやろう」

モノクマ「うぷぷ……!」
364 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [sage]:2018/05/02(水) 20:41:00.15 ID:jRcD40lG0
ザッザッザッ


赤松「誰か……! 誰か助けて! ここまで誰も死なずに来れたじゃない!」

赤松「死ぬとか殺されるとか[ピーーー]とか、そういうのはもう絶対にダメ!」

コケッ ズサァッ

赤松「あうっ……!」

赤松「い、痛い……凄い擦りむいた……!」

赤松「……」

赤松「誰か……巌窟王さん。アンジーさん。最原くん……! お願い、気付いて。こっちに来てよ……!」

赤松「私たちを助けてッ!」




ザザーッ


赤松「ん?」

赤松(……ノイズ音?)


now hacking...


OK!


「問おう。何故そこに私の名前がないのか」

赤松「ん……?」

赤松「んっ!?」ガビーンッ

BB「まあいいです。応えましょう」

BB「私はみんなのムーンキャンサー、BBちゃん! 巌窟王さんに代わり、あなたの願いを叶えましょう!」

赤松「……BB、さ……!」

BB「真打は遅れて登場ですっ」キャルーンッ

赤松「……」

赤松(そのときの私の驚愕は、とても表現できるものではなかった。何故なら……そう。何故なら……!)







赤松「なんでナース服姿なのーーーッ!?」ガビビーンッ!
365 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [sage]:2018/05/02(水) 20:42:06.39 ID:jRcD40lG0
今日のところはここまで!
引き続き鎖もぎもぎしないと……
366 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/02(水) 21:53:50.62 ID:jRcD40lG0
私事ではありますがこの採集決戦においてシェイクスピアさんとの絆が10になりました。イエエエエエエエエエエイ!


これからも頑張ります!
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/03(木) 00:31:31.88 ID:a9EMIjNE0
今回は神イベですな、林檎がどんどん減る
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/03(木) 07:27:28.41 ID:lx7EyzsiO
1T周回できると絆もどんどん上がるよね
林檎もどんどん減るけど
369 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/03(木) 19:35:48.32 ID:icrURDoO0
セミラミス(もうまぢ無理)ズーン

モノクマ「し、しぶとい! 攻撃力はまったくないけど恐ろしいくらいしつこい!」

セミラミス「……なんかもう高笑いするのも面倒だな。凄く辛い。死ねるものならさっさと死にたいのだが」フアーア

モノクマ「こっちも殺せるものなら今すぐ殺してあげたいんだけど!? なにアクビしてんの!?」

セミラミス「貴様も難儀よなぁ。あやつを殺す気なんぞ毛頭ないくせに」

モノクマ「……」ピクッ

セミラミス「……最原の言っていたことが真実であることの証左か。なんとなく貴様らのやりたいことがわかってきたぞ」

セミラミス「いや? 逆だな。やりたいことは実際わからんが『やりたくないこと』はわかってくる」

セミラミス「貴様は結局……」

モノクマ「遺言はそれでいいの?」カチャッ

セミラミス「……まだ試してない手がある。それを貴様に試してからだ」

セミラミス「逆転の一手を見せてやろう! ククク……!」ピクッ

セミラミス「……な……何故だ」

モノクマ「?」






セミラミス「何故戻ってきたカエデッ!」

モノクマ「ッ!」バッ

モノクマ「……あ、あれ?」

セミラミス「誰もいないぞ。嘘だからな」ジャララッ

モノクマ「あ」


ガシャンッ!
370 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/03(木) 19:41:29.39 ID:icrURDoO0
セミラミス「捕縛完了! これで十秒は……」

モノクマ「よいしょっ」バキーンッ

セミラミス「持たんか。ままならぬなぁ」ハァ

モノクマ「……じゃあ、さよなら。今度こそ消えてなくなれーーーッ!」カチャリッ

セミラミス「待て。最後に我の願いを聞いてはくれぬか?」

モノクマ「なに?」

セミラミス「……」

セミラミス「今日が誕生日なのでポケモンセンター行ってイーブイ貰ってきたいのだが」

モノクマ「消えてなくなれーーーッ!」ドシュウウウウウウッ

セミラミス「ダメか」

セミラミス(まあ問題はない。一分は経った……経ったよな?)

セミラミス(充分だ。ゲームはクリアしたと前向きに考えよう……)

セミラミス(もう目を開けて……いられな……い……)





ドカァァァァァァァンッ!
371 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/03(木) 19:58:23.27 ID:icrURDoO0
セミラミス(……?)

セミラミス(声が……聞こえる……)



「セミラミスさんっ! 起きて! セミラミスさんっ!」



セミラミス(やっと体の痛みを眠りで誤魔化せるところだったのだ。寝かせておいてくれ……)

「セミラミスさんっ!」

セミラミス「……んん。誰だ……?」パチリッ

セミラミス「ん?」

赤松「よ……よかった。目を開いたよ!」

セミラミス「カエデ? なぜここに? まあよい、汝にこれを授けよう」

赤松「え。なにこれ。ゲーム機?」

セミラミス「これを持ってポケモンセンターに行きイーブイを貰ってくるのだ。我は今日誕生日なのでな」

赤松「多分代理じゃダメだよ!?」


※マナー的にダメです


BB「それ以前に状況考えてくれません? あとあなた誕生日とかそんな概念ないでしょ」

セミラミス「……BB……」

セミラミス「……」ハッ

赤松「ん? セミラミスさん?」

セミラミス「バカ者めがッ!」バチィィィンッ

赤松「痛ァーーーッ!」

セミラミス「何故戻ってきた! アホかッ!」

赤松「じ、自分がどれだけ傷ついても冷静だったくせに変なところでキレるね……」

赤松「だってセミラミスさんを置いてはいけないよ! なんかもう放っておけないし!」

セミラミス「……くっ」

BB「さてと」

BB「モノクマさん。ここからはサシでやりましょう」

モノクマ「ちぇ。邪魔が入っちゃったか」
372 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/03(木) 20:10:18.94 ID:icrURDoO0
セミラミス「……カエデ。治療は?」

赤松「道すがらBBさんがやってくれたよ」

セミラミス「そうか。ならばよい」スゥ

赤松「……セミラミスさん。体が透けて……!」

セミラミス「もう限界だな。助けに来てくれて悪いが無駄足だ。本当に眠い……」

セミラミス「BB……後のことは頼むぞ」

赤松「だ、ダメだよセミラミスさん! 死なないで!」

セミラミス「……こんな手傷負った者にかける言葉としてはこの上なく残酷なのだが……」

セミラミス「……案外くだらないものだったな。だが悪くない……見送られる側というものも……」

セミラミス「……」

赤松「セミラミスさぁぁぁぁぁぁん!」






BB「私が契約して魔力供給するので立ってください」キィンッ

セミラミス「マジか」スンッ

赤松「蘇ったーーーッ!」ガビーンッ
373 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/03(木) 20:19:50.77 ID:icrURDoO0
セミラミス「クッハハハハ! いやぁ、悪くない! 悪くないぞ! 流石に傷が深すぎてすべて回復というわけにはいかんが!」

セミラミス「立って歩けるだけで上等だ! どうする? 二人であのクマを甚振ればよいのか!?」

赤松「急に調子乗り出した! やめようよセミラミスさん! 生きてるだけでいいとしようよ!」

セミラミス「カエデ。一つ教えてやろう。我もそこまで大人というわけではないので……」

セミラミス「我をここまで愚弄したあのクマ親子に対して何も思うところがない、というわけでは決してないのだ」ギンッ

赤松「うわあ! 超怒ってる!」

BB「……あー。そのー。なんですか。こう言ってはなんですけど……」

BB「察してくれません?」

セミラミス「む? 何を……そういえば貴様。巌窟王と違ってレイシフトしてるわけでもないのに、この魔力はどこから――」

BB「……」

セミラミス「――そう、か。ふむ」

セミラミス「いいだろう。行くぞカエデ。巌窟王のところまで送っていく」

赤松「へ? あ、あれ? モノクマは?」

セミラミス「BBだけで充分だ。行くぞ」

セミラミス「……安心しろ。あやつもすぐに来よう。我の二の舞は踏むまいさ」

赤松「う、うん……じゃあBBさん。程ほどにして絶対に来てね! 巌窟王さんにも伝えてくるから!」

BB(元から知ってるんですけどねぇ)

BB「……さて。二人きりですね。モノクマさん」

モノクマ「そうだね」






BB「じゃ、逃げちゃってください」

モノクマ「お疲れさまー」バイバイ

BB「……さてと。後は……どうしましょうかね……私も血迷ったなぁ」

BB「最後まで巌窟王さんを助けられないのが、とっても残念」
374 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/03(木) 20:21:00.43 ID:icrURDoO0
今日のところはここまで!
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/03(木) 23:02:28.13 ID:f0vOy9Mm0
何を考えているBB
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/04(金) 11:43:14.70 ID:Starhfdao
少なくともモノクマと利害が一致してるってことだよなぁ…
377 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/04(金) 19:10:20.81 ID:KTjxuftl0
セミラミス(アルターエゴ)

世界最古の毒殺者にしてアッシリア帝国の女帝。夫であるニノス王を毒殺したことで一躍名をはせた人類最古の毒殺者。
……のアルターエゴ。製作者はカルデアのセミラミス。
嫣然とした笑みを浮かべる退廃的な雰囲気を纏った絶世の美女。

原理的にはセミラミスがかつて作った『チョコのセミラミスのチョコラミス』と同じであり、言うなれば『ゲーム上に再現されたアルターエゴのエゴラミス』である。
本来はサーヴァント専用ゲームである戦慄のファーストタイヤキング・オブ・バビロンのナビゲーターとして作られた仮想人格なのだが、ちょっとした気まぐれでゲームをクリアした最原と、その仲間である才囚学園の生徒に同行。

仲間になったつもりは毛頭ないが暇潰しにちょっと眺めていよう、と思う程度に興味を示す。お気に入りは赤松と入間。

かつて白銀とモノクマによって、新世界プログラムに組み込まれた折に様々な権限へのロックをかけられたが、特に気にしていない。それよりも、おそらく誰も転送するはずがないこのゲームが何故この場にあるのかが気になっている。

カルデアと才囚学園に何らかの『穴』が存在するのではないかと推測はしている(が、それを誰かに話したりはしない。単純に気になるだけなので)。

魔力供給とストレス解消のためにチョコ菓子を大量に食べている他、普段はまったく平気な度数の酒を飲んで酔っているのは気が抜けているせい。白髪の少年の気配がちょっとでもある限りはこうはならない。
378 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/04(金) 19:33:45.74 ID:KTjxuftl0
巌窟王チーム

カチリッ グサグサグサッ


巌窟王「ちぃっ! トラップがついに尽きたぞ! 東条! トラップの修繕は?」

東条「間に合わないわね。全力でやっているのだけれども。巌窟王さんもでしょう?」パッパッ

巌窟王「……こうなったら最後の手段に頼るしかないか。俺が直接エグイサルを叩く」

巌窟王「赤松が帰ってくるまで持てばそれでいい……!」

獄原「だ、ダメだよ! アンジーさんに無理はさせられない!」

巌窟王「ああわかっている! だが他に手はあるか!? ここで手をこまねいていてはアンジー含めた全員の死が待っているのだぞ!」

最原「……」

天海「どうしたんすか? 最原くん」

最原「さっきまで結構余裕だったのに、段々追い詰められてきてる」

天海「それが? 別に変なことじゃないっすよね?」

最原「そうなんだけど、なにかゲーム的っていうか……『最初は易しくて進行につれて難しくなる』ってところとかさ」

天海「……それは俺も気にはなってたっすけど……」

星「焦りを誘発させているのかもしれねぇな。このままここにいたら殺すぞって脅しとも言い換えられるが」

天海「ん? 脅しじゃなくって実際に殺しに来てるのでは?」

最原「……僕たちを追い出そうとしている?」

真宮寺「ありえるかもネ。その証拠に、海の家に行こうと思えば、巌窟王さんの今のスペックでも全員無事に行けるだろうし」

真宮寺「BBさんから聞いた情報から、モノクマも色々と仕込んでたんだろうネ。そう考えると何かしっくりくるヨ」

天海「それが本当だとして、モノクマは一体何をしたいんすか」

最原「……仮説は……あるよ。さっきBBさんが裏切ったタイミングから色々と推測は立つって言ったでしょ?」

天海「ああ。なんか妙に即決即断だなー、おかしいなーって話してたっすよね」

最原「例えばモノクマが何らかの……そう、僕たちを今まで駆り立てていたような動機を持っていたとして」

最原「そんな短時間で突き動かせるかな?」

天海「……えーと」

東条「無理よ。流石にそんな短時間では。私は一晩悩んだもの」カチカチ

天海「……」

最原「そう。人の考えはそうそう簡単に変わらない」

最原「……変わってなかったとしたら?」
379 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/04(金) 19:46:43.22 ID:KTjxuftl0
天海「さっき巌窟王さんが言ってたっすよね。『俺たちを助けようとしている意思そのものは真実だ』って」

天海「だとしたら……BBさんは俺たちを助けようと思って裏切った? そんなことあるんすかね?」

真宮寺「騙された、という可能性はどうかな?」

入間「同じことじゃねーか? モノクマの言うことが本当かどうかわからないのなら、それを疑って決断は鈍るだろ?」

真宮寺「死にたい」ズーン

入間「俺様に指摘されたことがそこまでショックか!?」ガビーンッ

最原「取引……そういう形なら自然じゃないかな。モノクマは何らかのメリットを信用できる形でBBさんに見せたんだ」

最原「BBさんはそれに飛びついた。即断即決で」

天海「俺たちを助けるという意に反しない、どころかその行動理念からするとメリットになるような取引……?」

最原「直接本人に問いたださないとわからない。ここまで割れてるんだから、問い詰めれば絶対に彼女は吐くよ」

最原「……それまで僕たちが生き残っているかどうか、だけど……」

獄原「見損なったよ巌窟王さん! アンジーさんのこと、大事にしてると思ったのに……!」

巌窟王「知った口を利くな獄原ッ! お前にアイツの何がわかる! 何故ヤツのことを信じてやれない!」

獄原「信じてるよ! だからって納得できない!」

エグイサル「……」ガシャコーンッ

東条「二人とも! エグイサルに狙われて――!」







巌窟王「邪魔だァ!」ブンッ

獄原「引っ込んでて!」ブンッ



ドガシャアアアッ


エグイサルだったもの「」

東条「投石で沈黙させたわ」

最原「……」

天海「ピンチはピンチっすけどまだ大丈夫っぽいっすね」

最原「うん。この調子のまま赤松さんが来てくれれば……!」

「みんなー!」

最原「……この声!」

天海「赤松さ――!」
380 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/04(金) 19:54:35.90 ID:KTjxuftl0
赤松「助けてー!」ビエエエエンッ

竜牙兵「……」ワーッショイ ワーッショイ

天海&最原「神輿に乗ってるーーーッ!」

真宮寺「違うヨ。人が乗ってる場合は山車だヨ。神輿に人は乗らない」

赤松「た、助けっ……おち、落ちる……! この人たち一回の『ワッショイ』で凄い持ち上げて体がフワッとする、いやあああああああ!」

竜牙兵「……」ワーッショイ ワーッショイ

最原「ていうかそれ何!? いや、誰!? いや、やっぱり何!?」アタフタ

セミラミス「竜牙兵だ。数を揃えれば便利だぞ?」

最原「あ。セミラミスさ……なんで泥だらけ傷だらけなの?」

真宮寺「……あ。一台、空の山車がある……赤松さんが乗ってるのと同型の……」

最原「落ちたんだね!?」ガビーンッ

セミラミス「はしゃぎすぎて一ワッショイの勢いをつけすぎた」

天海「ワッショイって単位じゃないっすよ!?」


ベシャッ


星「赤松も落ちたぞ」

赤松「いだいー」エグエグ

最原「赤松さーーーんッ!」ガビビーンッ
381 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/04(金) 19:56:25.38 ID:KTjxuftl0
今日のところはここまで!
……まさかダーニックおじ様だったとは……
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/05(土) 00:27:53.73 ID:QbX9+lYC0
アヴェンジャーダーニック
ムーンキャンサーダーニック
アルターエゴダーニック

好きなのを選べ
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/05(土) 02:58:09.45 ID:hi/GLK2T0
数少ないからムーンキャンサーで
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/05(土) 09:27:02.38 ID:QidI4RGX0
俺は折角だしバーサーカーダーニックを選ぶぜ!
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/05(土) 11:22:13.73 ID:Sx8TlCJfO
日曜夜にPU2来るんかのう
386 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/05(土) 20:43:23.79 ID:w7DbFISQ0
赤松治療中

巌窟王「貴様。赤松のことをなんだと思ってる?」ゴゴゴゴゴゴゴ

セミラミス「入間と同じ。叩くと音が出る愉快な玩具」

赤松「酷い言い草だ!?」ガビーンッ

入間「あれ!? 俺様も玩具なの!?」ガビビーンッ

星「……おい。BBはどうした?」

セミラミス「会った。しんがりを任せた」

赤松「あ! そ、そうだ! 巌窟王さん! BBさんがモノクマを食い止めるために、置き去りになっちゃって!」

巌窟王「なに?」

最原「!」

赤松「多分、適当に切り上げてBBさんも逃げて来ると思うけど……どうしよう! どうしたらいい? もしものことがあったら!」

巌窟王「……そうか。セミラミス」

セミラミス「チッ。貴様も我頼みか。無能どもが」ウンザリ

最原「……?」

セミラミス「この中に、BBに何かを託された者はいるか?」

獄原「あ、えと。ゴン太が色々と貰ってるけど」

セミラミス「そうか。ならばさっさとそれを使え」

獄原「……え?」

セミラミス「BBに『待っていろ』とでも言われたか? 安心しろ。この状況を想定できないヤツではないからな」

最原(……なんだ? 急に話が進み始めた……っていうか。巌窟王さんが促した感じだな)
387 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/05(土) 20:58:12.39 ID:w7DbFISQ0
赤松「……なに? 何の話?」

星「この世界を破壊する最終兵器の話だ。BB産のな。それを使えば俺たちは外に出られる」

星「今までは校則違反を恐れて使えなかったが、もう校則違反となっているのであれば関係ないという話だ」

赤松「す、凄いじゃん! やっちゃおうよ! アンジーさんの怪我も治せるしさ!」

赤松「予定より早まるのなら、むしろそっちの方がいいくらいだって!」

最原「ッ!」

セミラミス「汝は妙にポジティブだなぁ」

最原(予定より早まる……?)

最原(まさかこの校則違反でBBさんが変えたかったのは……予定?)

最原(いや。でもそれで僕たち全員が危険に晒されるのなら、賭けとしては相当分が悪いような)

最原「……」

最原(分のいい賭け……だとしたら?)

最原(モノクマの動きがおかしい。あの壊れた部屋に隠れていたのだとしたら、何故赤松さんの方に現れる?)

最原(僕たちを始末したいのなら巌窟王さんの方に向かう僕たちを後ろから不意打ちする方が効果的だし……)

最原(なにより手間だ! ベッドルームよりアンジーさんの病室に行く方が近い!)

最原(モノクマは赤松さんの方に何をしに行ったんだ?)

最原「……様子見……?」

最原(そういえばこの状況だと……)

天海「BBさんとモノクマが二人きりっすけど……」
388 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/05(土) 21:16:55.82 ID:w7DbFISQ0
最原「……よし。ゴン太くん。やろう」

獄原「え」

最原「海の家……だよね。そこでこの島全体を壊す装置を発動する。視界に入ってるものはすべて壊れるって算段だよね」

獄原「え? え? ちょっと待ってよ。BBさんが帰ってきたら事情を聞くって話は?」

最原「大丈夫。事情なら海の家で聞くよ」

赤松「……勝手に移動して大丈夫かな?」

巌窟王「書置きを残す」

セミラミス「しゃらくさい。その書置きは我が鳩に運ばせよう」

巌窟王「それよりだ。セミラミス。貴様、この世界を壊した後は……」

セミラミス「……」

天海「あ。そうっすよ! セミラミスさんはどうなるんすか!? なにもかもなくなったら生存できないっすよね!?」

セミラミス「まあなんとかなるであろう」サラリ

天海「軽っ」

セミラミス「早く行くぞ。海の家へ」

東条「……巌窟王さん。本当にこれでいいの?」

巌窟王「……」

セミラミス「……チッ!」

赤松「どうしたのセミラミスさん。急に不機嫌になってるよ?」

セミラミス「なんでもない。我にばかり汚れ仕事を押し付けるカスどもにイライラしているだけだ」

赤松「……何の話?」

セミラミス「そら行くぞ。さっさと乗り込めカエデ」ジャララッ

赤松「ええっ!?」ヒョイッ

竜牙兵「……」ワッショイ! ワッショイ!

赤松「またコレーーーッ!?」ガビーンッ

最原「なんか赤松さん妙にセミラミスさんに気に入られてない!?」

巌窟王「……」ニガニガ

星「すげぇ苦々しい顔になってんぞ」

セミラミス「それでは生徒どもは我が引率するので、巌窟王。貴様は自分のマスターの身支度を整えて、さっさと追随してこい」

セミラミス「『足手纏い』だからゆっくりとな」

巌窟王「……フン」スタスタ

天海「えっと……セミラミスさん。彼が足手纏いになるってことはないんじゃないっすか?」

セミラミス「戦力的なことを言ってるのではない」

セミラミス「……さて。行くぞ。ついてこい」

天海「……んー?」

最原「……」
389 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/05(土) 21:27:22.44 ID:w7DbFISQ0
今日のところはここまで!
390 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/06(日) 17:56:46.65 ID:EfUigoNg0
ザッザッザッ


最原「う……これ、破片がそこら中にあるけど……」

セミラミス「気付いたか? そう、竜牙兵だ。あとエグイサルの残骸」

天海「さっき赤松さんを連れて行ったヤツっすよね。なんでこんなに大量に壊れてんすか」

セミラミス「それはだな、カエデを発見して近づいたエグイサルを竜牙兵が取り囲んで滅多打ちにするという『囮&特攻作戦』を実行しているからだ」

入間「バカ松囮かよ! エゲツなっ!」ガビーンッ

最原「これエグイサルもだけど竜牙兵もかなりの頻度で壊れてるよね?」

セミラミス「海の家まで持つか心配か? 計算はした。問題はなかろう。そして我らはその後ろを安全に歩くことができる」

セミラミス「ああ、当然ながらカエデも安全だぞ? 我らより『ちょっと危険』なのは確かだが」

天海(ここまで信用できないちょっとは初めてだ……)

セミラミス「ククク。魔力が満ちているというのは素晴らしい気分だな。これだ。これこそがセミラミスだ」

セミラミス「神代の力を存分に振るう……一応アサシンだぞ?」

真宮寺(あ。サーヴァントだったんだネ)

星(単なる面白NPCかと思ってたぜ……)

最原「ところで、セミラミスさんはそもそもなんでこの世界に?」

セミラミス「知らぬ。気付いたらこの世界に接続されていた。というか外の世界からやってきた貴様らにこっちが訊きたいくらいだぞ」

セミラミス「何故我はこの世界にいるのだ?」

天海(知らんがな、と言いたい……言ったら怒られるかな。怒られるだろうな)

入間「知るかボケ」

セミラミス「竜牙兵! 一人囮追加だ!」キィンッ

竜牙兵「……」ワーッショイ ワーッショイ

入間「ぎゃあああああああ……」

最原「運ばれていったーーーッ!」ガビーンッ

セミラミス「更に安全になったぞ。我らだけ」

天海(やっぱり口答えしちゃいけないタイプの人だ。言わなくてよかった……)
391 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/06(日) 18:24:27.41 ID:EfUigoNg0
海の家周辺

セミラミス「ついたぞ! やはり我はサーヴァントとしても素晴らしいな!」フハハハハ

入間「ううえええええ……うえっぐ……びえええええええ……」エグエグ

赤松「入間さん。元気出して……入間さぁん」エグエグ

天海「二人の少女の心に癒えない傷が刻まれちゃってるようなんすけど!?」

セミラミス「こらてるっ……コラテラルダメージというヤツよ」

真宮寺「今噛んだ?」

セミラミス「おっと。先ほど巌窟王と話したときに忘れ物をしたな。戻るか。竜牙兵!」

竜牙兵「……」ワッショイ?

真宮寺「噛んでなかったヨ! 絶対に噛んでなかった!」

セミラミス「ポケットの中に入ってた。下がれ竜牙兵」

竜牙兵「……」ションボリワッショイ

天海「なんて危ない人だ……!」

最原「……」キョロキョロ

最原(クマの足跡がある……多分モノクマかな)

最原「……」ジーッ

星「どうした? 海になにかあるのか?」

最原「うん。あったらいいなって思ってさ」

星「?」

最原(巌窟王さんたち、早く来ないかな……あまり長居はしたくない)






赤松「セミラミスさん! いくらなんでも私に対する扱いがぞんざい過ぎるんじゃない!? あと入間さん」

入間「俺様はついでかよッ!」

セミラミス「口答えをするな」パチンッ

竜牙兵「……」ガシャガシャガシャ

赤松「え? 何? なんでこっちに来て、きゃあああああああああ!」ビリビリバリッ

天海「リンチが始まったーーー!?」ガビーンッ

入間「バカ松ーーーッ!」

パレオ水着の赤松「う、うう。死ぬかと思っ……水着になってる!?」ガビーンッ

セミラミス「報酬があればよいのだろう?」フンス

パレオ水着の赤松「いや別に報酬欲しさに抗議したわけじゃ……もういいや……」

入間「俺様は!? 俺様に対しての報酬は!?」

セミラミス「貴様はダメだ」

入間「!?」ガビーンッ
392 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/06(日) 18:36:53.85 ID:EfUigoNg0
巌窟王チーム


BB「……」

ザッ

BB「ん。誰です?」

巌窟王「……」

アンジー「アンジーもいるよー!」

BB「あー。ははっ。来ちゃいましたか。バカだなぁ」

巌窟王「BB。聞かせろ。貴様、何をした?」

BB「……なんのことです?」







巌窟王「お前は以前に来たようなBBのアバターじゃない。BB本人だな?」

BB「……」
393 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/06(日) 18:37:21.84 ID:EfUigoNg0
夕ご飯の休憩!
394 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/06(日) 19:30:18.53 ID:EfUigoNg0
BB「根拠は?」

巌窟王「ほとんどが俺の勘だ。だがそれが決定的になったきっかけはある」

巌窟王「セミラミスが元気すぎる。あまりにも。大量のリソースをネズミのように短期間に摂取していなければ消滅してしまうほど、か細い存在だったはずだ」

巌窟王「それが貴様が救出しに行った途端に元気になったのだぞ? 契約して魔力供給を担ったと考えるのが自然だ」

巌窟王「だが……たかだかアバターにそんな真似ができるか?」

BB「できませんね」

アンジー「……誤魔化す気もないんだね? もう」

BB「ちょっと弁解させてくれません? 別に自己犠牲の精神でここに来たわけじゃありませんよ。ちゃんと勝算もあるし保険もかけてます」

BB「発想の源は……とある人形師でした。その人はね、ここみたいな『一度入ったら勝つまで出られない閉鎖空間』に来たときに策を用意してたんですよ」

BB「『死んでもいい自分を作ってそこに送り込む』……まあ狂ってますけど有効でした。なのでマネしました。遠慮なく」

巌窟王「そうか。獄原が準備している。一緒に出るぞ」

BB「ごめんなさい。最初から『出れない』んですよ。そういうつもりで来たので」

巌窟王「バカな。何故そんな設計にした?」

BB「別にいいじゃないですか。あなたが帰ったらそこに私はいるんですし。この私はここで終わりです」

BB「……まあ残して来た私は三日間くらい起きませんけど。こっちの私にリソース裂いちゃったので」

BB「いわばこっちの私は三日分の私です」

BB「放っておいても三日経ったら全部枯渇して自壊しちゃいますしねー」

アンジー「……頑張ってきたんだよー? 終一も、楓も、みんな。なのにBBだけここでお別れなんてさ」

アンジー「ねえ。そんなのおかしくない?」

BB「さぁて。特には。サービスが終了したら跡形もなく消えるのは、プログラムの宿命ですよ」

アンジー「……ッ!」

アンジー「やめてよ……! そういうの! 今のアンジーたちと被るんだよっ……!」

アンジー「世界が終われば、そこにいる人も終わりだとかさー」

BB「……」

BB「巌窟王さん。よかったですね。これでアンジーさんはほぼ確実に助かりますよ」

アンジー「!」

巌窟王「お前の目的はやはり『予定の変更』か?」

BB「ご名答」

巌窟王「バカめ。それで生徒たちに危険が及べば本末転倒だぞ」

BB「……及ぶ……んですかね? 及んだように見えますか?」

巌窟王「?」

アンジー「モノクマにどんな話をされたの?」

BB「悪いんですけど、その件に関しては私は何も言いませんよ。先方にも都合があるでしょうし」

アンジー「この……!」
395 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/06(日) 19:43:41.98 ID:EfUigoNg0
巌窟王「何故だ。なにがお前をそこまで駆り立てた?」

BB「カルデア側からあなたたちに送れる支援物資がもう『私自身』くらいしか残ってなかったんですよ」

BB「単なるアバターの私なら、新世界プログラムの破壊なんてできなかったでしょうね。少なくとも短時間では」

巌窟王「それだけか?」

BB「……あと一つは責任ですかねぇ」

BB「巌窟王さんはカルデアに帰れますよ。才囚学園でのゲームが終われば確実に」

BB「でも残念なことが一つあります」

巌窟王「残念なこと?」

BB「帰れなくなるって言ったのになぁ……! もう! 本当に! やってくれたなぁ……!」ギッ

アンジー「え」

巌窟王「……何故アンジーを睨む?」

BB「あなたはもう『カルデアのアヴェンジャー』じゃなくなってきてるんですよ」

BB「……『才囚学園のアヴェンジャー』になりつつあるんです」

巌窟王「ふん。何をわけのわからないことを――」

巌窟王「!」

アンジー「……どうしたの?」

BB「巌窟王さん。あなたはもう今の私と同じなんです」

BB「『カルデアのアヴェンジャー』と『才囚学園のアヴェンジャー』は明確な別個体になりつつある」

BB「カルデアには霊基が登録されているから再召喚は容易ですが……」

BB「『ここにいるあなた』はもうどこへも行けない可能性があるんですよ」

巌窟王「……」

アンジー「……え」





アンジー「は……?」
396 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/06(日) 20:03:28.97 ID:EfUigoNg0
BB「詳しく言うなら、すべてが終わってカルデアに再召喚されたときに、あなたは『才囚学園の記憶』がゴッソリ抜け落ちてます」

アンジー「待って。『彼』には忘却補正があったはずじゃ……!」

BB「同一人物でも別個体。そもそも再召喚された彼は『元が同じだけの別人』なんです」

BB「才囚学園に召喚される直前の記憶までしか保持してないでしょうね。だって元から体験してないんですから」

BB「あなたたちと一緒にい過ぎたんですよ。彼は。そのせいでここでの記憶が彼にとって本当に『かけがえのない物』へ変貌してしまった」

BB「最悪の場合、その記憶を忘れてくれれば……記憶が摩耗してくれれば大丈夫だったかもしれないんですが……」

BB「忘却補正パないなぁ! もう!」

アンジー「そんなのって酷いよッ! だって……だって今まで『彼』はなんのために……!」

BB「……あはは。巌窟王さんと一緒にいられるんならラッキー、くらいには考えそうだなと思ったんですけど、結構予想外だったな」

巌窟王「どっちにしろそれはないだろう。俺がこの学園に存在できたのはひとえに『閉じ込められていた』からだ」

巌窟王「才囚学園のゲームが終われば、俺はこの世界から消滅するだろう」

アンジー「!」

巌窟王「……それでもカルデアに戻れるのであれば問題はなかった……のだが」

巌窟王「クハハハハハハ! ああ、そうか。そうか……何度死んでも蘇った巌窟王たるこの身も、ここにて終焉というわけだ!」

アンジー「……!」ゲシッゲシッ

巌窟王「痛い。蹴るな」

BB「……ごめんなさい。巌窟王さん。私は……」

巌窟王「いい。『この俺』にしかないものを、俺はここで沢山手に入れた」

巌窟王「カルデアで『巌窟王』が召喚不可能になるわけでもないらしい」

巌窟王「……中々出来た結末だと思うぞ?」

BB「強がりだなぁ。でもちょっと楽ですね。そう言ってもらえると」

アンジー「イヤだよ。そんなの! だって……そんなの好き勝手に死を飾り付けてるだけだよ!」

アンジー「アンジーは……アンジーはそんな……!」

BB「……おっと。時間はもうなさそうですよ。さっさと海の家……かな? 多分海の家ですよね? そこがやりやすいでしょうし」

BB「早く行ってください。彼も痺れを切らしたようです」

巌窟王「!」

巌窟王「アンジー! 少しだけ飛ばすぞ!」

アンジー「待って! 話はまだ……!」

BB「いいえ。終わりです」

BB「……ふふ。じゃあこれにて。さようなら、ですね。予行演習です」







BB「この世界に『終焉』を。あなたたちに新たな旅立ちを!」

BB「その道行に光あらんことを!」

巌窟王「……さらばだ。BB」



ギュンッ


BB「……先に待ってますよ。地獄でね。ふふっ。ラスボス系後輩として、こんなセリフ一度言ってみたかったんですよね」
397 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/06(日) 20:05:08.40 ID:EfUigoNg0
今日のところはここまで!
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/06(日) 21:40:45.16 ID:nMTGHl5e0
まぁ半年以上もいるわけだからなぁ
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/07(月) 16:37:06.14 ID:g0+eeNxP0
そういえばそういう設定だったっけな>霊基召喚
なんか今回は切ないラストで終わりそうな予感
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/07(月) 19:30:41.39 ID:rRC2aWlYO
カルデア側のBBがこの後3日間昏倒するって事はぐだおはもうカルデアに帰ってるはず
ダヴィンチちゃんにも諸々バレてるだろうからカルデア側からなんとか干渉できんのかなー
401 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/07(月) 19:47:58.86 ID:RyAkT2Oz0
セミラミスチーム

最原「……まだかな。巌窟王さんたち」

天海「ちょっと遅いっすよね。いくら弱体化してるとは言え巌窟王さんっすよ?」

セミラミス「バッハーのせんりつをーよるにきいたせいです」フンフン

赤松「緊張解けるの早いよ! なに砂遊びしてんの!?」ガビーンッ

入間「なあなあ! トンネル作っていい!? トンネル作っていいか!?」ワクワク

セミラミス「許可しよう」

赤松「入間さん?」ギロリ

入間「睨むんじゃねぇよ! テメェ自分より弱いヤツと見るや否や急に強気になるの最低だぞぉ!」ビクビク

天海「こういうときだけ正論吐くのやめてくれません?」

セミラミス「……!」ピクリ

最原「!」バッ

赤松「セミラミスさん?」

セミラミス「……バカな。何故こちらに来る? 行動範囲が変わったのか?」

最原「みんな! 狙われてる!」

天海「えっ!?」

セミラミス「我が盾となれ竜牙兵!」


ズドドドドドドンッ!
402 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/07(月) 20:08:51.21 ID:RyAkT2Oz0
東条「狙撃……! 私たちが来た道から!?」

セミラミス「命中率はそんなでもない。牽制か。遠いぞ!」

天海「命中率が最悪でも数が揃えば関係ないっすよ! 一発でも貰えば骨の盾なんてバラバラに吹き飛ぶっすよ!?」

ドカァァァンッ バラバラバラッ

セミラミス「訂正しろ。『吹き飛んだっす』と」

天海「吹き飛んだっすゥ! ええ!? これで満足っすか!? どうなんすか!?」

星「当たんな。クールに振る舞え天海」

セミラミス「なにか……なにか手はないか……」ゴソゴソ

セミラミス「あ」

入間「な、なにかあったのか!?」

セミラミス「せっかく南の島だからと作ったのだった。すっかり忘れていたぞ。『喋る放水機』だ」

喋る放水機「ハロー」

最原(明らかに南の島に旅行した配管工が背負ってた『アレ』だーーーッ!!)ガビーンッ

赤松「ポンプだ! ポンプだよコレ!?」

セミラミス「断じてポンプではない! 『喋る放水機』だ!」

セミラミス「よし。これを装着してと」ガチャガチャ

天海(ダセェ!)ガーンッ

セミラミス「よし。万が一のために竜牙兵の指揮権はカエデ、貴様にやろう。指示した通りに動くぞ」

赤松「え? え?」オロオロ

セミラミス「行くぞ! 我の力を思い知るがいい!」タッタッタッ

喋る放水機「まりお!」

最原「行っちゃったーーーッ!」ガビーンッ


ズガガガガガガンッ

最原(くそ! 遠くて暗いからよく見えない! マズルフラッシュだけが瞬くだけだ!)

セミラミス「よし! まずは一体だ!」

天海「倒せたんすか!?」

入間「あ、案外行けるか!? 行けるのか!? アレで!」


ボーンッ


セミラミス「ぐああああああああ!」ヒューッ

天海「ダメだったーーーッ!」ガビーンッ

赤松「ああっ! こっちに吹っ飛んで……!」


ボチャーンッ



セミラミス「」プカー

つづく




最原「海に落ちて秒でどざえもんになっちゃったよ!」ガーンッ

赤松「セミラミスさーーーんっ!」
403 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/07(月) 20:20:44.54 ID:RyAkT2Oz0
真宮寺「……もしかして竜牙兵を大量生産した時点でもう魔力的に限界だったのかな」

星「それでも一体仕留めるあたりは間違いなくサーヴァントだったんだろうけどな……」

星「来るぜ。赤松」

赤松「え? あ、そうか! 竜牙兵! 盾になって!」

ガシャンッ


ズドドドドドドンッ


赤松「うう! やっぱり骨の盾じゃちょっと頼りない!」

最原「……あれ。変だな。もうセミラミスさんはどざえもんになっちゃってるのに、なんでこっちに来ないんだろう」

天海「こっちに巌窟王さんがいると思い込んでるんじゃないっすか?」

赤松「それはちょっと考えられないかな。セミラミスさんはエグイサルの行動パターンを完全に読んでた!」

赤松「それが急に変わったってことは、この海の家に私たちが来たことを『誰か』が察知したからだよ!」

最原「その誰かがエグイサルのパターンを変更して僕たちを襲わせてる……うん。タイミングからしてほぼ間違いないかな」

天海「でもどこから!? どうやって!? 俺たちを見てるっていうんすか!?」

最原「……」

赤松「それも大事だけど、誰かセミラミスさん回収してくれない!? 沖にどんどん流されてるみたいだから!」

東条「投げ縄で引っ張るわね」ヒョイッ ガシッ

星「お前さん本当に万能だな」
404 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/07(月) 20:25:57.52 ID:RyAkT2Oz0
今日のところはここまで!
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/08(火) 09:45:39.65 ID:uNgZMvIQO
>入間「睨むんじゃねぇよ! テメェ自分より弱いヤツと見るや否や急に強気になるの最低だぞぉ!」

そもそもこんな面倒なことになったのは元を辿れば誰のせいだと
406 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/08(火) 19:37:33.36 ID:Vdnar4It0
赤松「だ、ダメ。一体減った程度じゃ問題にならないよ……! エグイサルの数が多すぎる!」

入間「もうダメだぁ! おしまいだぁ!」

最原「……いや。大丈夫。理由は不明だけど相手はこっちに近づいてこないから」

最原「一発貰えば即死だけど、こうやって一所に集まって盾まで出していれば、そうそう簡単に死んだりしない」

最原「余程運が悪くなければ」

星「それなら死にそうだな。この場にいる俺たち全員、運が良いとは口が裂けても言えないだろう?」

最原「あっ」

赤松「だ、大丈夫だよ! 私たちの運が悪くとも、セミラミスさんはそうでもないから!」

東条「よい、しょっと……ふう。やっと引き上げることが……?」

赤松「セミラミスさん大分運がいいから、私たちの運の悪さも若干中和してくれると思うな! 多分」

セミラミス「」

東条(息してない……)ガタガタ

最原「巌窟王さんが来るまでだ! なんとか持ちこたえてくれ!」

天海「……ゴン太くん。今のうちにせめて装置の起動準備だけはしておい方がいいんじゃないっすか?」

獄原「うーん。結構コンパクトで操作も簡単だから、準備と言える準備はほとんどないんだけど」

最原「ついでだ。砲撃をやり過ごす以外にやることないし、今のうちに見せてくれるかな?」
407 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/08(火) 20:35:38.20 ID:Vdnar4It0
まるごしリップちゃん「」チマーンッ

最原「……何これ」

獄原「装置だって」

真宮寺「見た目ただのぬいぐるみなんだけど。こころなしかBBさんに似てない?」

獄原「起動スイッチを押すと視界に入ったものをすべて破壊。その後変形してウイルスを流し込み『世界を丸ごと改竄する』って書いてあるよ」

天海「説明書もあるんすか……」

獄原「胸の谷間のセーフティロックを外してから使用。右乳首が起動スイッチ。起動後二秒ジャストで破壊を開始。その後オートですべて片付く」

天海「悪趣味っすね……」

最原「……ええと。万が一のために緊急停止スイッチとかないか知りたいんだけど……」

獄原「左乳首だって」

入間「執拗に胸なんだな!? 胸だけでイけるもんなのか……!?」

セミラミス「ごほっごほっ」

東条(よかった。息を吹き返してくれた……!)




ドカァァァァンッ ガラガラガラッ



赤松「きゃあ!?」

最原「……やっぱり僕たち運が悪かったな。盾が粉々だ」

天海「くそ! こんなところで……!」シャキィィンッ

アマデウス斎藤「こんなところで終われるものかーーーッ!」ドォォォォンッ

最原「え? 何する気?」

アマデウス斎藤「知れたこと! セミラミスさん! ポンプを貸してくれっす!」

セミラミス「いいだろう。ところで貴様、その仮面どこかで見た気が……?」ヒョイッ

アマデウス斎藤「後は頼んだっすよ!」キラーンッ

アマデウス斎藤「行くぞオラああああああああああ!」スタコラーッ

最原「ええっ!?」

入間「アイツ追い詰められると本当何するかわかんねーなー」

真宮寺「アマデウス斎藤……勇敢だったネ……」ホロリ

最原「さっそく過去形で語らないでよ!」

セミラミス「……」






セミラミス「ところでヤツは『壊れた放水機』で一体何をしに行ったのだ? 自殺?」ハテ

赤松「天海くーーーん! カムバーーーーーック!」ガビーンッ
408 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/08(火) 20:43:01.64 ID:Vdnar4It0
アマデウス斎藤「目標発見! 発射ァァァァァァ!」カチッ

喋る放水機「」シーン

アマデウス斎藤「……?」カチッ カチッ

喋る放水機「」シーン

アマデウス斎藤「……」

エグイサル「……」カチリッ

天海(そのとき俺は悟ったのでした。ここで死ぬのだと。まあ囮になれただけマシだと考えよう。みんな俺のこと忘れないといいな……)


ドカァァァァァンッ



天海「……」

天海「う……あれ。死んでない……?」

巌窟王「遅れたな。天海」

天海「!」

巌窟王「帰るぞ。あの学園へ」
409 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/08(火) 20:51:37.07 ID:Vdnar4It0
今日のところはここまで!
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/08(火) 22:15:50.67 ID:1XTaAMkP0
乙 

確かに最原と赤松筆頭にお世辞にも運がいいとは言えん面子だわなww
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/09(水) 15:10:51.14 ID:gc+oTehT0
まるごしリップちゃんという名前の響きが何かやらしいwwww
412 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/09(水) 21:00:21.96 ID:gHyi1keV0
セミラミス「……ム。来たか。巌窟王の到着だな」

最原「天海くんは!?」

セミラミス「死んではいない。というか無傷だな」

赤松「よ、よかったー! セミラミスさん、壊れてたのなら早く言おうよ!」

セミラミス「言ったぞ。それより早く天海のヤツが駆けて行っただけのこと」

セミラミス「さて。時間はないぞ。セーフティくらいは解除しておいたらどうだ?」

獄原「うんわかった!」ドスッ

最原(どうでもいいけど胸凄くでかいな……)

獄原「セーフティは解除したよ! いつでも行ける!」


ギュンッ



巌窟王「クハハハハハハハハ!」

アンジー「みんなー!」

天海「うおおおおおおおお! 超早ぇーっす!」

赤松「巌窟王さん! こっちこっち! 早く!」

真宮寺「獄原くん! 右乳首を!」

獄原「うん!」

入間「え? 俺様の右乳首?」

真宮寺「違う!」

最原「ちょっと待って! 巌窟王さんには最後に言いたいことがある!」

獄原「それ今じゃないとダメなの!?」

最原「絶対にダメだッ!」

真宮寺「……?」
413 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/09(水) 21:10:46.51 ID:gHyi1keV0
ザザーッ

巌窟王「よし。無事着地だ!」

アンジー「蘭太郎ー! 無事?」

天海「な、なんとか」ゼェゼェ

最原「巌窟王さん! 時間がない! 今すぐ聞いて欲しいことがある!」

巌窟王「ム?」

最原「これから何があっても絶対に僕を信じてくれ!」

巌窟王「……どういう意味だ? この状況で何を言って――」

最原「お願いだ! ここが『絶好のチャンス』かもしれないんだ!」

巌窟王「……」

巌窟王「いいだろう。意図はわからんが……貴様のこれまでの行動は俺の信頼を預けるに足る」

最原「よし! ゴン太くん! お願い!」

獄原「了解! みんな、ゴン太の後ろへ! 視界に入ったら巻き込まれるよ!」


ポチッ


天海(スイッチが入った! あと二秒……! これでこの世界は終わる!)

赤松(外に出て、白銀さんやモノクマの件を片付けて、今度こそ私たちは学園生活を終わらせる……!)

最原「……」
414 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/09(水) 21:11:18.96 ID:gHyi1keV0
最原「……よっと」クルリッ

天海「ん?」

赤松「え?」

巌窟王「――」

獄原「え。最原くん? なんで人形をこっちに向け――」






最原「ごめんみんな」

全員(ええーーーーーーーッ!?)ガビビーンッ
415 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/09(水) 21:17:27.69 ID:gHyi1keV0
天海「……!? ……!? ……!」

赤松「……」

赤松「あ、あれ……何も……起きない……?」

入間「」

東条「気絶してる……」

最原「ごめん。今のは嘘。直前で緊急停止スイッチを押したよ」

真宮寺「死ぬかと思ったヨ。本気で……」

セミラミス「……」ジャララッ

最原「……あと巌窟王さん。ありがとう。セミラミスさんと、あなたの存在が本当に不安だったんだ」

最原「だってコンマ数秒でも僕の首を刎ねて装置の角度を元に戻す程度、充分に可能だろうからさ。実際セミラミスさん僕を殺そうとしたみたいだし」

巌窟王「コイツの鎖を阻止するのに無駄に魔力を使ったぞ」

巌窟王「それで? 何のつもりだ。最原」

最原「後ろを見て。あなたに見せたいものがそこにある」

巌窟王「……?」クルリッ

巌窟王「……そう、か。最原、お前は――」



ギュンッ



赤松(瞬間、目を見開いた巌窟王さんは海へと跳躍した。なにかに向かって一気に)
416 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/09(水) 21:26:45.49 ID:gHyi1keV0
最原「状況から考えてモノクマがこの世界に来ていることはほぼ確定だ」

最原「でも、モノクマはどうやって外に出るつもりだったんだろう。だって『アルターエゴが出入り口』なんだよ?」

最原「破壊されたら外に出られないよね?」

東条「!」

東条「……そう、か。そういうことね。最原くん、あなた本当に意地が悪いわ」

天海「え? どういうことっすか? 一体なにが……」

天海「――!」

最原「ここに来た時点で、モノクマが想定していた脱出方法は二つ。アルターエゴを修繕することか、新世界プログラムを破壊すること」

最原「モノクマはBBさんと協力して後者の手段を取った……情報も徹底的に共有していたはずだ」

最原「脱出不可能のモノクマ。BBさんの破壊装置。結託した両者。このファクターが示す答えはたった一つしかない」

巌窟王「……自分が消えると思って焦ったか? 『あぶく』が見えたぞ」ボォウッ






最原「モノクマがいるのは僕たちの後ろ――夜の海面の下だ!」



ドカァァァァァァンッ



モノクマ「うおおおおわああああああああ!?」ザパァァァンッ

巌窟王「どこにも行かせはしない。校則ももはや存在しない」

巌窟王「待ちわびたぞ! 貴様をここで、処断する!」
417 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/09(水) 21:28:10.71 ID:gHyi1keV0
今日のところはここまで!
418 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/10(木) 21:57:45.87 ID:GFB2a6SX0
巌窟王「ああ! ああ! 血液が沸騰するかのようだ! 興奮のあまり眩暈がするぞ!」ブンッ

モノクマ「ふん」ガインッ

セミラミス「……やはりこの世界では強いな。あのクマは。こともなげに巌窟王の攻撃を防いだぞ」

巌窟王「覚えているか! いや覚えているだろうとも! 俺は前に間違いなくこう言ったはずだ!」




巌窟王『……ああ。そうだ。言い忘れていたぞ、モノクマ』

巌窟王『先ほど俺が言った許しに必要な痛み云々は、あくまで一般論だ』

モノクマ『?』

巌窟王『俺は何も許さない。復讐者だからな』

巌窟王『だが憎しみの対象を見誤るような蒙昧でもない!』

巌窟王『俺が赤松から受けた痛み……東条から受けた痛み……!』

巌窟王『そのすべてを、何倍にもして貴様に返してやろう! 必ずな?』






巌窟王「今がそのときだ。いや……そのときとは違って、上乗せする痛みがかなり増えたな」

巌窟王「せいぜい楽しめ。いつものように笑ってみせろ! 笑えるものならなァ!」ギンッ

モノクマ「悪いんだけどボクもこんなところで破壊されるわけにはいかないんだよね!」

モノクマ「校則がないのなら結構。ボクもそろそろ、キミを本格排除するよ」ギランッ


ブワッ


ドドドドドドドッ
419 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/10(木) 22:20:00.41 ID:GFB2a6SX0
最原「……何あれ!?」

セミラミス「なんだ。目で追うことすらできんのか。いや流石に我もアレにはついていけんがな」

セミラミス「あのクマやはり我とやっていたときは本気の半分も出していなかったな」

天海(セミラミスさんの言う通り、目にもとまらぬ速さの応酬。どっちが優勢なのかすらも判別できない)

天海(どちらも俺たちにとって人知を超えたものだった。今更それを実感する)

セミラミス「……む。あれは……巌窟王の劣勢だな。分が悪すぎる」

天海「そんな!」

赤松「な、なんとかできない!? モノクマを見つけたせいか、もうエグイサルの砲撃もなくなったみたいだしさ!」

赤松「なんかないの、セミラミスさん! さっきまでは色々出してたじゃない!」

セミラミス「このクラッカーしかないな」ヒョイッ

赤松「どんな効果が?」

セミラミス「糸を引くと『もう無理』と書かれた紙と色鮮やかなテープが飛散する。綺麗だぞ」

クラッカー「お手上げ」パァンッ

赤松「お手上げって書いてあるけど!?」ガビーンッ

セミラミス「似たような意味であろう? これで最後だ。もう我に期待できるものなど何もないぞ」

東条「……ここまでなの?」
420 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/10(木) 22:39:18.23 ID:GFB2a6SX0
セミラミス「ただ……巌窟王の方も本気を出しておらぬな。一体なにを遊んでおる。本気を出せば互角以上に渡り合えようが」

真宮寺「そうか。アンジーさんの身を案じてセーブしてるんだネ」

アンジー「むー」

最原「……くそ! 何か……何かないのか。絶好のチャンスなのに!」

セミラミス「聖杯を使えばよいのではないか?」

東条「聖杯?」

入間「テメェ今なんつった!?」ガバリッ

赤松「きゃあ!? よみがえった!」ガビーンッ

入間「聖杯!? 聖杯がここにあんのか!? 嘘だろ!?」キョロキョロ

最原「あ。そういえば英霊とは切っても切り離せないものって言ってたね……」

セミラミス「左様。あれを使えばモノクマの動きを制限する程度は可能であろうさ」

セミラミス「ただまあ残念ながら、願いを叶えられるのは『所有権』を持つ者だけだがな。我はもう譲渡したから使えんぞ」

入間「譲渡? 誰に?」

セミラミス「それ以前に入間。貴様確か言っておったな?」

入間「ん?」



入間『ヒャハハ! まっさかー! こんな場所に本物の聖杯があるわけねぇだろ!』ケラケラ

入間『もしこれが本物だったら俺様、ダサイ原の目の前でストリップしてやるぜ!』




入間「……」

入間「……ふえ?」

最原「あ……ま、まさか。聖杯って……!」

真宮寺「うん。実は『アレ』なんだよネ……最原くんが気持ち悪いって言ってたあのコップ」ズーン

セミラミス「脱げ。そら脱げ。今すぐ脱げ」ニヤニヤ

入間「くっ……殺せ……」ヌギヌギ

赤松「脱がなくていいよッ! セミラミスさんも意地悪しないの!」

セミラミス「……」ムクー

最原「聖杯って確か、願いが叶うとかいうあの?」

セミラミス「流石にそこまで万能ではないぞ。だとしたら『脱出したい』とでも願えばすぐ終わりだからな」

セミラミス「いいか。よく聞け。ここから先が、逆転の一手だ」
421 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/10(木) 22:42:57.99 ID:GFB2a6SX0
今日のところはここまで!
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/11(金) 19:00:08.79 ID:jrMK6Xa70
冬木の聖杯はアヴェンジャー呼んだせいで汚染されてるんだっけ?そうだとしたらこの世界の聖杯も碌な叶え方しないんじゃ…
423 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/11(金) 19:18:47.28 ID:xWmovjlF0
セミラミス「まず聖杯の所有権を持った最原がモノクマの半径5mに入る。聖杯に『ヤツを止めてくれ』と願う」

セミラミス「以上」フンス

赤松「以上じゃないよ! あの暴力の嵐に5mまで近づいたらミンチになっちゃうよ!」

入間「いかにも『どうだいい作戦だろう』って顔で話しやがって腹立つなぁ」

最原「というか近づかなきゃダメなの?」

セミラミス「ダメだ。その聖杯の特徴として『かなり身近でかつ他人の権利を侵害する願い』しか実現しないからな」

入間「それ聖杯か? 万能が聞いて呆れるぜ」

セミラミス「『その権能が本物である限りは真贋など些細なこと』が聖杯への暗黙のルール……という節はあるな。我のは流石に粗悪品だが」

セミラミス「で。本当にやらぬのか?」

最原「……天海くん」

天海「ん。なんすか?」

最原「僕に怒った割にはさっきエグイサルに突っ込んで行ったよね」

天海「ああ。あれ。心配させて悪かったっすけど、俺のあれと最原くんのそれは別モンっすよ」

天海「だって俺は100%大丈夫だと思って行ったっすからね!」ズギャァァァァンッ!

真宮寺「バカだヨ。百田くんに匹敵するレベルのポジティブバカがここにいるヨ」

天海「……一度やってみてわかったっすけど。やっぱ怖かったっすね。死ぬかと思ったっす」

天海「全然楽しくなかったし」

最原「だろうね……」

最原「……」







最原「一緒にやる?」

天海「ナイスアイディア!」グッ
424 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/11(金) 19:33:27.26 ID:xWmovjlF0
ちょっと安室の女になりに行くので中断っす
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/11(金) 21:30:05.83 ID:0zxy9Ywc0
冬木聖杯でアンリマユを呼んだからアウトだったわけで、巌窟王なら別に問題ないのでは?(てきとう)
426 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/12(土) 22:02:28.70 ID:2UZ95sKV0
巌窟王「……ちっ!」ガインッ

モノクマ「どうしたの? 白銀さんを破壊したときみたいに分身しないの?」ニヤニヤ

巌窟王「クハハ! 貴様相手にあんな大技を使うまでもない!」

巌窟王(嘘だ。できるものならとっくにやっている)

巌窟王(このままだと遠からず返り討ちだな。何か手はないか……)

モノクマ「うぷ?」

巌窟王「!」

最原「5mって割と広いよね。どうにか無傷で近づけたりしないかな……」スタスタ

天海「無理っすね。無傷では」スタスタ

最原「だよね……でも」

天海「ええ。一人きりじゃなく、仲間と一緒なら……きっと!」

巌窟王(天海と最原が近づいてくる。なんのつもりだ?)

アンジー(聞こえるー?)

巌窟王(……アンジーか。念話なぞどこで習った?)

アンジー(このお姉さんがぶっつけ本番でやれ。さもなくば殺すって……)

巌窟王(セミラミスは後で細断するとして、何の用だ?)

アンジー(終一の半径5m以内にモノクマを誘導して。魔力をちょっと多めに持って行ってもいいから)

アンジー(補助は蘭太郎がする手筈になってるよー!)

巌窟王(……信じていいのだな? 最原のことも。天海のことも。アンジー、お前のことも、すべて)

アンジー(うん)

巌窟王「……」

巌窟王「嘘だ」

モノクマ「へ? 今なんか言った?」

巌窟王「モノクマ。貴様にも少しだけ見せてやろう。この俺の宝具を……!」ボォウッ!

モノクマ「!」
427 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/12(土) 22:24:00.45 ID:2UZ95sKV0
巌窟王「宝具、解放……! 虎よ、煌々と燃え盛れ――!」


ドカァァァァァンッ!


入間「出た! 巌窟王の宝具だ! 手負いのアンジーの魔力供給でどこまでやれるか不安だが……!」

セミラミス「ふむ。分身そのものは上手く行ったようだな」

真宮寺「……ん?」

東条「ちょっと待って。セミラミスさん。本当に上手く行ってるの? 何か様子がおかしいわ」

モノクマ「……!」

巌窟王「行くぞモノクマ! 貴様に恩讐の彼方、その片鱗を見せてやろう!」ギンッ

ちいさいがんくつおう「くはははははははは!」ケラケラ

モノクマ「」





セミラミス「分身『は』上手くいっておるぞ。小さいが」

真宮寺「明らかに不完全だーーーッ!」ガビーンッ
428 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/12(土) 22:33:29.96 ID:2UZ95sKV0
モノクマ「うぷ……うぷぷぷぷ……アーッハッハッハ! あー、面白いジョークを見せてもらったよ!」

モノクマ「でも期待外れだったかな。この局面でそんなおふざけをするなんてさ!」バッ

ちいさいがんくつおう「!」

モノクマ「よいこは永遠にねんねしなー!」ギャランッ

赤松「だ、ダメ! 小さい巌窟王さんが危ない!」

東条「巌窟王さんッ!」

モノクマ「食らえーーーッ!」






ちいさいがんくつおう「ふんっ!」バキィッ

モノクマ「ぎゃああああああああああ!」ゲフウッ

赤松「小さい巌窟王さんが撃退したーーーッ!?」ガビーンッ

ちいさいがんくつおう「なめるな。こんななりでも、おれはおれだぞ」ぎんっ

セミラミス「可愛くないガキだ」

真宮寺「でも見た目よりは遥かに頼りになるヨ!」

モノクマ「くっ……でも分身が一人だけなら……」

巌窟王「当然まだいるぞ」ブンッ ブンッ ブンッ

ちいさいがんくつおう2「くはは!」バキィッ

ちいさいがんくつおう3「それでいい」バキィッ

ちいさいがんくつおう4「じひなどいらぬ!」バキィッ

モノクマ「げふっ! ごはっ! うぎゃあーーーッ!」

赤松「巌窟王さんが小さい巌窟王さんを容赦なく投げつけてるーーーッ!」ガビーンッ

アンジー「自分にも厳しい人なんだー」

赤松「厳しすぎだよ! 限度があるよ!」
429 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/12(土) 22:46:42.09 ID:2UZ95sKV0
アンジー「……う、ぐ。やっぱりちょっとキツイ、なー……」

赤松「アンジーさん!」

巌窟王「!」ピクッ

アンジー「止まらないで! もう振り返らなくていいからッ!」

巌窟王「……」

巌窟王「アンジーが命を賭けて作った機会だ。俺はそれを全力で活かすのみ!」ブンッ ブンッ ブンッ

ちいさいがんくつおう5「こっかいすることはあるか!」バキッ

ちいさいがんくつおう6「めるせです!」バキッ

ちいさいがんくつおう7「ぜああっ!」バキッ

モノクマ「うおおおおおおおおおお!」

巌窟王「……!」スカッ

モノクマ「……う、うぷぷ! 弾切れみたいだね! 一度投げつけた巌窟王さんは一発攻撃するのが限度! それ以降はしばらく動けなくなるみたいだし!」

ちいさいがんくつおう2「ばかな……ばかな……」ゼェゼェ

巌窟王「……!」ガシッ

巌窟王「まだ一人残ってたぞ!」ブンッ

星「クールに行くぜ」バキィッ

モノクマ「ぐあああああああああああ!?」

赤松「それ分身じゃなくって星くんーーー!」ガビーンッ!
430 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/12(土) 23:16:13.95 ID:2UZ95sKV0
星「結構体に負荷がかかったな」フウ

セミラミス「最原ではなく貴様が聖杯を手にしていたのならば今ので勝負はついていたな」

巌窟王「今度は俺が行くぞ!」ダッ

モノクマ「まだだよ! まだボクが負けるわけには……!」ザッ

巌窟王(よし。いいぞ。後何歩か後ずされば充分だろう!)

巌窟王「分身が疲弊している間は俺が相手になろう!」ズドドドドドドッ

モノクマ「キミ一人だけなら充分対応可能なんだよ! というかボクの方が三割増しで強い!」ドガガガッ!

ブシュウッ!

巌窟王(攻撃する度に腕が爪で引き裂かれる……! 長時間は無理なのは俺も同じか!)

巌窟王(だがあと少しでいい! あと少し追い込む!)

巌窟王(痛みがなんだ? 限界がどうした? それがアイツらへの信頼を捨てる理由となるか!)

巌窟王(そんな小器用なマネができるのなら、俺は復讐鬼などに堕ちてはいないだろう!)

モノクマ「……ちぇ。何を企んでるのかは知らないけどさ。こっちも簡単に負けてあげるわけにはいかないんだよね」

巌窟王「なんだと?」

モノクマ「エグイサル」



ドシュウウウッ!



巌窟王「……?」

巌窟王(何の音……?)

巌窟王「ッ!」ゾワッ



ドドドドドンッ!



巌窟王(エグイサルの砲撃が再開した!?)

モノクマ「御覧の通りお粗末な命中率だけど……キミに当たるときはボクにも当たっちゃうけど」

モノクマ「でもまあいいや。ここまで追い込まれちゃったし」

巌窟王「貴様ァ!」

モノクマ「勝負を降りて逃げちゃえば? 深追いはしないよ」

巌窟王「クハ……クハハハハハハ! そんなマネが、今更できるとでも!? 続行だ!」ギンッ

モノクマ「だろうね」ニヤァ

巌窟王(当たる前にケリを付ける……!)
431 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/12(土) 23:17:39.59 ID:2UZ95sKV0
今日のところはここまで!
432 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/13(日) 23:00:44.03 ID:DOSZdjQS0
天海「まずいっすよこれ! このままだと俺たちもエグイサルの砲撃に巻き込まれ――!」

最原「それは大丈夫そうだ。あのエグイサルたちどうも大雑把な命令しかできないみたい。巌窟王さんの方『だけ』を狙ってる」

天海「……長期戦はまずいっすよね。巌窟王さんが一発でも食らったらおそらくその時点でアウトっす」

天海「クソッ! 俺たちにできることはないんすか!」

最原「ない!」

天海「ないの!?」ガビーンッ

最原「これ以上はもうない! ないことを知って、この場で待つしかない!」

最原「……ないんだよ……!」

ちいさいがんくつおう「そうだ。それでいい」ゼェゼェ

最原「ん? あ! 巌窟王さんいつの間に!?」

ちいさいがんくつおう「おれがきりひらく。おまえたちは……はしれ!」

ちいさいがんくつおう「あまみ。『たて』がふたりなら、かせげる距離はのびるだろう?」

天海「……!」

天海「なんだ。気付いてたんすね」







赤松「……」キョロキョロ

獄原「赤松さん? どうかしたの?」

赤松「……さっきのゴタゴタで慌ててたから全然気にしてなかったけどさ。BBさんはどこ?」

東条「モノクマと一緒に海面の下に……というわけでもなさそうね」

真宮寺「……ん。いや。いたかもしれない」
433 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/13(日) 23:07:36.17 ID:DOSZdjQS0
「モノクマさん。流石にこれはやり過ぎですよ」

モノクマ「!」


ガチンッ


巌窟王「砲撃が止んだ?」

モノクマ「オマエ……!」

「あなたを外の世界に出すというところまでは合意しました。でもその前にバレちゃったのなら仕方ないのでは?」

モノクマ「……ッ!」ギリィッ

「あと、ちょっと騒がしいです。このまま全部終わるまで静かにしていようと思ってたのに」

モノクマ「だからって――!」

巌窟王「うおおおおおおおおおおお!」ガンッ

モノクマ「げほおっ!」

巌窟王「最原! 天海! 来いッ!」

巌窟王「もう充分だろう! 走れば届く!」

モノクマ「!」

天海「――!」ダッ

最原「届け……!」ダッ
434 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/13(日) 23:19:27.74 ID:DOSZdjQS0
モノクマ(何をする気……!? 何をすれば対策になる!?)

モノクマ(いや、そんなの決まってる! とにかく逃げる! 逃げて逃げて逃げて――! 遠くからまたエグイサルを量産して!)

ガシッ

巌窟王「どこにも行かせはしない!」

モノクマ「オマエーーー!」

モノクマ(じゃあどうする!? 生徒の方を吹き飛ばす?)

モノクマ(いや、もうどんな結末が待っていようと、ボクはそれをするしかない! だってボクは『モノクマ』なんだから!)カチリッ

モノクマ「飛び道具ならボクだって持ってるんだよ! 拘束されてても撃てる! 消えてなくなれーーーッ!」ドシュウウウウッ

ドカァァァァァンッ

ちいさいがんくつおう「ぐ、はっ……!」

最原「……!」ダッ

モノクマ(分身が盾に……! 最原くんはまだこっちに来てる!)

モノクマ(でももう一発撃てば……!)カチリッ

天海「撃ってみろおおおおおおおおおおおッ!」

モノクマ「くっ……うおおおおおおおおお!」ドシュウウウウッ



ドカァァァァンッ


天海「が……っ!」

モノクマ「くそ! このために……このために天海くんが同行してたのか! くそっ! くそっ! もう一発……!」カチリッ

天海「……」

天海(いや。もう……次の一発はないんすよ!)








最原「お願いだ聖杯よ! モノクマを止めてくれ!」

モノクマ「ッ!」ガキンッ!

モノクマ「え? え? あれ? な、なんで動けな――!」ジタバタ

最原「はあっ……はあっ……!」

モノクマ「最原くん! ボクに一体なにを……!」

巌窟王「動けない、のだな?」

モノクマ「え」

巌窟王「……く、クハハ……苦労をかけさせてくれる。だがこれで……俺たちの勝ちだ」ニヤァ

モノクマ「あ」
435 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/13(日) 23:28:56.88 ID:DOSZdjQS0
巌窟王「エグイサルよりは攻撃力がないな。分身も紛れもなく俺自身故に、今の一撃のフィードバックは当然ある」

巌窟王「……だからわかる。天海はセミラミスの治療で延命できる。その間に外の世界に出れば、問題はこの世界と共に立ち消えだ……!」ボォウッ

モノクマ「あ、あ、あう。あわわわわ……!」

巌窟王「これで……終わりだあああああああああああッ!」ブンッ





バコォォォォォォンッ!



モノクマ「ぐあっはーーーーーーーッ!」メキィィィッ!

巌窟王「はあっ……はあっ……はあっ……!」

最原(巌窟王さんは息も絶え絶え。体中から夥しい量の血も出ている)

最原(それでも彼は――笑った。笑っていた)

巌窟王「うおおおおおおおおおおおおおおおおッ!」

最原(勝利に酔いしれるように空に叫び、そして……)

バタリッ

最原「……巌窟王さんっ!」

最原(そのまま真後ろに倒れた)

最原(……何か、大事なものが途切れたかのように……)
436 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/13(日) 23:40:30.33 ID:DOSZdjQS0
赤松「や……やったの……?」

真宮寺「……モノクマは動かない、ネ。エグイサルも沈黙してる」

獄原「勝った……モノクマに勝ったんだ! 巌窟王さんが! 最原くんが! みんなが……!」

アンジー「う……!」


バタリッ


赤松「あっ! アンジーさん!」

セミラミス「……そろそろまずいな。これは。外の世界に出て根本的な治療をしなければ死ぬぞ。無茶のしすぎだ」

東条「……長居は無用ね。早く外に出ないと……」

東条「最原くん! 巌窟王さんをこちらに運んでこれる? 天海くんは私がなんとかするわ!」

最原「……」

東条「……最原くん?」

巌窟王「もう、無理のようだな」

最原「……巌窟王さん……?」

巌窟王「……俺はここまでだ。お前たちだけで先に進め」スウッ

赤松「え……」

最原「……体が、透けて……!」

赤松「え。え……? 嘘、でしょ。なんで!?」

入間「あのバカ……ダメージを貰いすぎたんだ! 限界とっくに越えちまってたのかよ!」

入間(いや。違う。そんなこと今更考えるまでもなかった! そもそも五体が回復したあの時点でアイツの体のほとんどはハリボテに等しかったんだ!)

最原「そんな……まだだよ。まだ僕たちは勝ってない! こんなところで終わっちゃダメだよ!」

巌窟王「俺とてお前たちのことを道半ばで見送るようなマネはしたくない。だが……どうもこれは詰みのようだな」スウッ

巌窟王(クソ……せめて……せめてアンジーに別れを告げる程度の余裕を許してはもらえないものか。神よ……!)

巌窟王(俺は……俺は……!)







BB「あーあ。仕方ないなー。巌窟王さんは」

巌窟王「……」

最原「BB、さん……?」

BB「……ふふっ。まあ、暇してたんです。どうやって終わろうか、悩んでたところですし」

BB「仕方ないですね。ちょっと命懸けで、あなたのことを助けちゃおうかな?」キャルンッ
437 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/13(日) 23:41:40.67 ID:DOSZdjQS0
今日のところはここまで!
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/13(日) 23:53:19.73 ID:F8G7K/mn0
注射する?
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/14(月) 19:34:07.80 ID:jEwXkw6g0
それトドメにならない?そもそもあれがどういう宝具なのか知らないけど
440 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/14(月) 19:40:48.23 ID:qd34pJpT0
最原「……BBさん。あなたは一体、何がしたかったの?」

最原「僕たちのことを貶めたり、かと思えば最初からそんなことなかったかのように助けに入ったり……」

BB「あら。わかりません?」

最原「考えられるのは『予定の前倒し』だけど……だからってよりにもよってモノクマと手を組む? それも即断即決で」

BB「そこまでわかってるのならもう何一つとして必要ないでしょうに」

最原「BBさんの本音を聞いてない」

BB「……」

BB「治療、開始します。時間がないので」

巌窟王「BB……!」

BB「C(クライマックス)……」

BB「C.C.C.(カースド・キューピッド・クレンザー)!」キュィィィィンッ

巌窟王「うぐ……ぐおおおおおおおお……ッ!」


バキンッ


最原「……何の音……?」

最原「あ!」

BB「ありったけを注いであげます! だから巌窟王さん! もう一回立ち上がって!」

BB「まだ何も終わってない!」

巌窟王「ぐあああああああああああああっ!」
441 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/14(月) 21:08:03.27 ID:qd34pJpT0
シュウウウ

巌窟王「ぐ……が……!」

BB「荒療治ですけどね。元のハリボテ状態に戻してあげましたよ。根本治療はもう無理です」

BB「最後の最後まで幻肢痛を抱えて戦ってください」

巌窟王「……BB!」

赤松「あ……やった! やった! 巌窟王さん、生きてる! よかったぁ!」

最原「……」

赤松「……あ、れ。なんか……空気が重い」

赤松(なにかがおかしい。胃にずっしりと来るような悪寒が消えない)

赤松(……どうして? 巌窟王さんは元に戻ったのに?)

セミラミス「……ああ。まったく。こういう光景を見せたくないから我に任せたのだろう?」

セミラミス「バカ者め」

赤松「セミラミスさん?」

セミラミス「我は天海の延命治療を行う。貴様らは……まあ、無用ならあまり見てやるな」

セミラミス「情けくらいかけてやれ」

赤松「なんのことを言って――!」


バキンッ


赤松(……BBさんが手から何かを落とした。それは砂浜にポトリと落ちる)

赤松(あれ? 何を持ってたんだろう? 何を持って……何を右手に持っ……て……)

赤松「……」

赤松「右手がない」

セミラミス「カエデ。もうやめろ。見なくていい」

赤松「セミラミスさん……あれ一体、どういう……」ガタガタ

セミラミス「ヤツはここで終わりだ。ただそれだけだ」

赤松「――!」
442 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/14(月) 21:18:48.30 ID:qd34pJpT0
BB「……うん。まあ、いいんじゃないですか。こっちの方が終わり方としては綺麗かもしれませんね」

最原「なんで……!? なんで壊れかけてるの!? どうして!?」

BB「リソース全部注ぎ込む勢いで巌窟王さんを治療したので。三日分のリソースじゃあこれが限界かぁ……安っぽいなぁ」

最原「なんのことを言ってるのかわからないよ! ねえ、巌窟王さん!」

巌窟王「……コイツは元からこの世界と共に消えるつもりだったのだ」

最原「は?」

巌窟王「……コイツはBB本人が作ったコピーだ。本体に近しい力を持つが、その代わりこの世界でしか存在できない」

巌窟王「放っておいても魔力切れで三日で事切れる『消耗品のBB』なのさ」

最原「なに……え? ちょっと待ってよ! 仮にコピーだったとしても『この場で消えるBBさん』はどうなるの!?」

最原「どこかに保存されたり、帰還したりは……」

巌窟王「しない。消耗品だぞ。人格はオリジナルのそれそのものだが……ここで終わりだ」

BB「ま、そういうことです」

最原「……こんな……こんなことって! 待ってよ! 才囚学園の生徒全員はみんな死んでないんだ!」

最原「最後の最後まで誰も欠けずに行けると思ったのに! こんなの!」

BB「『BBという存在』が消えたりはしませんよ。かと言って、おそらくもう二度と会えないでしょうが」

BB「私を作った代償に、オリジナルのBBは三日間一切の行動が取れないので」


バキンッ ドサァッ


BB「あ、今度は随分大きくヒビ入ったなぁ。左肩が全損」

最原「……!」
443 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/14(月) 21:32:28.29 ID:qd34pJpT0
BB「後のことはモノクマさんから聞けばいいと思います。私たちの計画を途中で看破したんです」

BB「その程度なら……できるでしょう? ね?」

BB「私の口から言うのは取引しちゃった以上、できないので」

最原「待って! 何か考えるから……! こんなところで消えないでよ!」

赤松「……セミラミスさん。なんとかできない!?」

セミラミス「……」

赤松「そんな……!」

BB「……セミラミスさん。ありがとうございました。生徒のみなさんをここまで連れてきてくれて」

赤松「!」

最原「……」



セミラミス『この中に、BBに何かを託された者はいるか?』

獄原『あ、えと。ゴン太が色々と貰ってるけど』

セミラミス『そうか。ならばさっさとそれを使え』

獄原『……え?』

セミラミス『BBに『待っていろ』とでも言われたか? 安心しろ。この状況を想定できないヤツではないからな』



最原「全部方便だ……!」

赤松「え」

東条「……そうね。今から思い返せば……」




セミラミス『さて。時間はないぞ。セーフティくらいは解除しておいたらどうだ?』




赤松「……気付いてたんだ……セミラミスさんは、最初から……!」




セミラミス『む? 何を……そういえば貴様。巌窟王と違ってレイシフトしてるわけでもないのに、この魔力はどこから――』

BB『……』

セミラミス『――そう、か。ふむ』

セミラミス『いいだろう。行くぞカエデ。巌窟王のところまで送っていく』

赤松『へ? あ、あれ? モノクマは?』

セミラミス『BBだけで充分だ。行くぞ』

セミラミス『……安心しろ。あやつもすぐに来よう。我の二の舞は踏むまいさ』




赤松「こうなることに全部気付いてて……!」

セミラミス「八つ当たりはやめよ。我とて無用な犠牲は出したくなかった」

セミラミス「だがこれはどうしようもないであろう。流石に」

セミラミス「『最初からそのように作られたもの』の運命を捻じ曲げるのは容易ではない。我らには時間も余裕もなかったのだ」

セミラミス「第一本人がそれで納得しておる。これではハナから無理であろう」

赤松「う……!」
444 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/14(月) 21:46:28.62 ID:qd34pJpT0
BB「最原さんが余計なことさえしなければ私も、破壊に巻き込まれてサッパリ消える予定だったんですけどねぇ」

最原「……」

BB「あははっ! 顔真っ青ですよ! いや、今のは冗談です。忘れてください!」ケラケラ

BB「……そうだなぁ。モノクマさんからの口からでも聞かせられないこと、今のうちに私の口から言っちゃいましょうか。その程度の特典はあるべきですし」

BB「私がモノクマさんについた理由は『取引の内容があまりにも美味すぎたから』ですよ」

最原「……美味すぎた……?」

BB「それ聞いて思ったんですよねー。『あ、コイツら生徒たちに勝つ気ねーな』って」

最原「!」

BB「……それだけです。後は万が一の罠の可能性も考えて、ここでサッパリ消えてしまった方が後腐れなく、面倒ごとも少なそうだなと思ったので」

BB「モノクマさんから聞けば後から意味はわかると思いますよ」

バキンッ

BB「そろそろ……限界ですね」

最原「BBさん……!」

BB「……楽しかったですよ。あなたたちをサポートしていた時間は。とっても」

BB「巌窟王さん。ハリボテ以外にも一つプレゼントがありますので。期待しててくださいね」

BB「……バトンタッチです。後は任せました」ニコリ


ビシィッ!  ガシャァァァァンッ!


巌窟王「……BB」

最原(BBさんは粉々になった)

最原(……僕たちの仲間が……僕たちの目の前で、死んだ)

最原(後に残ったのは、決定的な無力感。そしてそれを一生忘れることができないという絶望)

最原(……BBさんが残した一縷の希望だけだった)
445 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/14(月) 21:49:01.63 ID:qd34pJpT0
今日のところはここまで!
446 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/15(火) 22:23:53.28 ID:DkW1/CiY0
最原「……」

最原(BBさんの破片はどこかへ消えた。風にさらわれたのか、空気に溶けて消えたのかはもうわからない)

最原(多くの謎を残したまま、僕たちに一方的に様々なものを託して逝ってしまった……)

セミラミス「……天海。我がここにいて助かったな? 自らの幸運と我に感謝するがいい」

天海「ああ……本当によかったっす。胸に入れていたこのアマデウスの仮面が、モノクマの砲弾から俺を守ってくれた……」

アマデウスの仮面「」キラーンッ

赤松「なんてベタな……ん? あれ。でもこれ綺麗じゃない?」

赤松「天海くんの盾になって着弾してたのならもっと傷ついてるはずだけど」

天海「」チーン

セミラミス「バカ者がッ! 瀕死の者の『自分は助かる』という思い込みを折るな! 本当に死ぬぞ!」

赤松「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいーーーッ!」

セミラミス「まあそれでも助けるがな。三十分くらいは余裕で持つであろう」

東条「……アンジーさんの治療……というより経過観察だけど。こちらも気を失っただけ。三十分以内に出るのなら問題はないわ」

巌窟王「そうか」ホッ

セミラミス「くくく。貴様やはりマスターには随分と素直なのだなぁ。犬の尻尾が見えるかのようだぞ?」

巌窟王「元マスターに対しての思いを未だに募らせている貴様ほどではない」

セミラミス「やるか? やるか? ん?」ジャララッ

巌窟王「望むところだ!」ボォウッ

赤松「余計な消耗になるからやめてよ!」

星「コイツら本当に大人気ないな……」
447 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/15(火) 22:42:12.45 ID:DkW1/CiY0
赤松「三十分は時間があるんだね……」

赤松「……最原くん。大丈夫?」

最原「あまり大丈夫じゃないよ」

赤松「そっか。私もあまり気分はよくないかな」

赤松「……月が綺麗だなぁ。こんなときピアノがあったらいいのに。ドビュッシーの月の光みたいな綺麗な曲」

最原「はは。ちょっとした鎮魂歌代わりにもなるかもね。超高校級のピアニストの曲なら充分すぎる」

最原「……誰も死なせたくなかったな……」

赤松「最原くん……」

セミラミス「……」

セミラミス「巌窟王。超高校級とは?」ハテ

巌窟王「貴様、本当に今まで『ノリと興味だけ』でコイツらを助けてたのか……」

真宮寺「要は高校生の中ではとびきりずば抜けてピアノが上手いんだヨ。赤松さんは」

セミラミス「ほう。余興にはちょうどいいかもしれぬな。我も聞いてみたい」

赤松「うん。外に出れたらきっと……」

入間「出られねーだろ。セミラミスも」

赤松「あ」

セミラミス「……」

入間「ここまで嘘だらけだったからな。どうせ自分の生存について訊かれたときの『何とかなる』って言葉も嘘だったんだろ?」

セミラミス「ふん」

巌窟王「セミラミス……」

セミラミス「なんだその顔は。同情などするな。我はやりたいようにやった。BBと同じようにな」

セミラミス「……同情される余地などどこにある?」ニヤァ

赤松「……」
448 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/15(火) 22:53:49.72 ID:DkW1/CiY0
赤松「いいなぁ。そういうの。格好いい」

セミラミス「……良い子はマネしちゃいけません、というのだったか。こういうときは」

セミラミス「ふむ。だが……ふむ。ふむ」ナデナデ

赤松「ひゃわっ!? 頭撫でないでよ!」

セミラミス「ははは! なるほど! 巌窟王の気持ちもわかる!」

セミラミス「これはハマるな! 中々楽しいぞ、未完でなんの覚悟もできてない子供が成長していく様を見るのは!」

巌窟王「……」イラッ

セミラミス「そうだな。万が一、我と貴様らがもう一度会うようなことがあれば、だ」

セミラミス「そのときはゆっくりと聞かせろ。カエデのピアノをな」

赤松「……うん。約束だよ」

赤松「約束……だから……!」ポロッ

獄原「それじゃあ改めて、破壊装置の起動を……」

最原「待って。まだやれることがある。三十分はあるんでしょ?」

獄原「え?」

最原「……モノクマへの尋問が終わってない」

モノクマ「」チーン

東条「……相手はモノクマよ? なにをしても有用な情報は吐かないと思うけど」

最原「寝るな」キィィィンッ

モノクマ「ぎゃあっはああああああ!」ビリビリビリッ

真宮寺「!」

最原「……大丈夫。嘘は吐かせないよ」

最原「聖杯で全部吐かせてやる……!」ギンッ
449 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/15(火) 22:54:50.60 ID:DkW1/CiY0
今日のところはここまで!
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/16(水) 00:04:51.54 ID:vaR0vcvao

最原がS原さんに…
451 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/16(水) 21:33:07.27 ID:fUqjZ8U80
モノクマ「う、うぷぷぷぷぷ。何のつもりかわからないけど、ボクを起こしたのは悪手だったね。エグイサルを再びけしかけて……」

最原「やめて」キィィィンッ

モノクマ「はい」

モノクマ「……あれ!?」ガビーンッ

モノクマ「ま、まあいいや! エグイサルをけしかけることができなくっても、今は逃げてオマエラが脱出するときに紛れれば……」

最原「ダメだ」キィィィンッ

モノクマ「ごめんなさい」

モノクマ「……んんんんん!?」ガビーンッ

セミラミス「ほう。上手く使っておるな」

真宮寺「凄いヨ……! あのモノクマを手なずけるなんて夢のようだ!」

赤松「なんだかんだこのトンチキマスコットが私たちの悪夢の象徴だったからね……」

最原「時間が無い。早めに済ませよう。BBさんに具体的にどんな取引を持ち掛けた?」

モノクマ「……」

最原「黙るな」キィィィィンッ

モノクマ「BBさんに協力を持ち掛けました! こちらの要求は『校則違反の誘発およびボクを含めたこの世界にいる全員の脱出』だよ!」

モノクマ「ぎゃあ! 口が勝手に!」ガビビーンッ

星「ここまではなんとなく予測できてた範囲だな」

巌窟王「答えろモノクマ。BBをどう言って説得したのだ?」

モノクマ「……む、ぐ……!」

セミラミス「一丁前に聖杯の魔力に対して抵抗しているな。くくく……拷問とはこうでなくては」

赤松「一応訂正しとくね。尋問だよ」

最原「重ねて言うよ。黙らないで」キィィィンッ

モノクマ「BBさんへ『かつて図書室の隠し扉の向こうにあった首謀者の権限を一部委譲すること』を引き換えの条件として提示しました!」

最原「……!」
452 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/16(水) 21:59:06.47 ID:fUqjZ8U80
巌窟王「……なんだそれは? もっと具体的に言え」

モノクマ「かつてマザーモノクマに搭載されていた『学園の監視機能の使用権原』と『モノクマの複製権限』だよ!」

モノクマ「今は凍結されてるけど、図書室に行ってボクが許可すれば使えるようになる!」

入間「アホかよ。BBはこの世界でしか存在できねーんだろ? そんな取引したところで……」

モノクマ「あ。それは大丈夫。新世界プログラムに来る直前に、ボクがマザーモノクマと新世界プログラムを繋げておいたから」

最原(あのときはすぐ気絶しちゃったからぼんやりとしか覚えてないけど、マザーモノクマってあのモノクマの顔面オブジェのことかな……)

モノクマ「脱出のときにボクに捕まっていれば、世界が壊れてもそっちに移動できる」

モノクマ「……とまあ至れり尽くせりなんだけど、BBさん本人は最終的に蹴ったんだよね。『ロハでいい』って」

赤松「え? タダでモノクマの取引を引き受けたってこと?」

東条「これはBBさんにとっては唯一、生存の目がある選択肢よ。それを蹴るなんてことがありえるのかしら?」




BB『それ聞いて思ったんですよねー。『あ、コイツら生徒たちに勝つ気ねーな』って』




最原「……こういう意味か……BBさんは安心して、全部流れに任せることにしたんだ」

赤松「最原くん? 何に気付いたの?」

最原「モノクマが具体的に何をやりたかったのかはわからない。でも『やりたくないこと』はわかるよ」

最原「僕たちに『勝ちたくない』んだ」
453 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/16(水) 22:13:45.95 ID:fUqjZ8U80
巌窟王「何を言うかと思えば……そもそもコイツらに勝ち負けの概念があるかどうかすら疑問だぞ」

巌窟王「今更『今までお前らを甚振っていたのはただの趣味だった』と言われたところで驚くまい」

最原「違うんだ。今までのコロシアイゲームは間違いなく『明確に勝ち負けの概念があるゲーム』なんだよ。趣味じゃない」

赤松「それは外の世界に見せているからってこと?」

最原「大雑把に言うとそうなるかな。つまり白銀さんの脳内では既に結末は決まってて、僕たちはそれに沿って動いている……」

最原「……いや。動かされているんだよ」

星「なんだと?」

最原「『演出重視』だ。前の学級裁判のときでも『事件の撹乱』よりも、それを念頭に置いて動いてた」

最原「あくまで予測だ。だから現時点で、この予測に凝り固まるのは危険なんだけど……白銀さんが考えているのはきっと」

モノクマ「『愛と絆と希望が勝つストーリー』だよ!」キュピーンッ

モノクマ「うがああああああああああああああああ!」ガビーンッ!

巌窟王「愛と絆と希望が勝つストーリーか。なるほど……ふむ。なるほど……?」

巌窟王「!?」ガビーンッ

赤松「な、なにそれ……それって完璧に……」

獄原「……放っておいてもゴン太たちが勝てる? なら今まで頑張ってきたのは……」

最原「当然無駄じゃない! 無駄じゃないけど……!」

真宮寺「まるっとすべてが『出来レース』だった。そういうことだよネ」
454 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/16(水) 22:29:55.59 ID:fUqjZ8U80
最原(出来レース。それも白銀さんではなく、僕たちに有利な方の)

最原(ことがここまで進むと……安全が保障されていることは何の気休めにもならない)

最原(僕たちは自分たちの意思で動いていると思い込んでいただけで、決められた『フィクション』をなぞるだけの操り人形だった)

最原(……そんな最悪な現実を見せつけられたかのようだ)

真宮寺「ただこのモノクマの苦しみようを見る限り、これは絶対に話しちゃいけないことだったんだろうけどネ」

真宮寺「……この真実に辿り着いて初めて、僕たちはスタートラインに立てたのかもしれないヨ」

最原「!」

真宮寺「僕の気持ちは偽物なんかじゃない……! 外に出たら絶対にそれを証明してやるんだ」

真宮寺「あと少し。もう少しだヨ。姉さん……!」

星「切実だな。理解できないわけじゃねーが」

最原「……白銀さんの計画すべてをモノクマから引き出すには時間が足りないけど、もうちょっと聞けるはずだ」

最原「このまま尋問を続けて……」

モノクマ「う、うぷぷ。そんなことしてていいのかなー」

最原「……?」

モノクマ「モノクマーズ、全部で何匹壊れたか覚えてる?」

赤松「あ……!」

最原「……何が言いたいんだよ?」






モノクマ「モノタロウ、今ごろ外の世界で百田くんたちをいじめてるよ。精一杯ね」
455 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/16(水) 22:30:28.56 ID:fUqjZ8U80
今日のところはここまで!
456 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/17(木) 20:33:30.01 ID:r3KrfMTQ0
やったー! 投票した相手がクロだったー! やったー! やったー!
あ、今日の更新は映画見に行くので本編はなしです。

明日は時間あるからたっぷりやるぞう!
457 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/17(木) 21:01:47.17 ID:r3KrfMTQ0
CM

セミラミス「一方的に大量のマスターに鎖を引きちぎられたり、シロウがなんか彷徨ってたり」

セミラミス「我があの庭園のできた理由に一切心当たりがなかったり……」

セミラミス「……心がしんどいな」ズーン

イシュタル「レイド戦では本当お疲れさまーーー!」ズギャァァァァンッ!

ナーサリー「ハートの女王さまにはちょっと余ったヒポぐるみをモフる権利をあげるのだわ!」


モフウ


セミラミス「……」モフモフ

イシュタル「無心でモフってるわね」

ナーサリー「相当参ってたのね……」

セミラミス「我がカルデアには何故シロウがおらぬのか」モフモフモフモフ

イシュタル「巡りが悪いとしか……!」





天草四郎がいないカルデアもいるカルデアも平等に、アポクリファコラボイベントの交換期限は20日までです。
ヒポぐるみなどの処分は忘れずに



セミラミス「速攻魔法発動。バーサーカーソウル……手元にある諭吉をすべて捨て効果を発動……」モフモフモフ

イシュタル「恐ろしいイメトレしないでくれる!?」ガビーンッ
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/17(木) 22:03:12.48 ID:neYYeFUVo
ドロー!サーヴァントカード(星3)!
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/17(木) 22:10:20.37 ID:3wRno2uG0
もうこのスレも半分消化か
5スレ目も見えてきたな(震え声)
460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/18(金) 08:46:04.45 ID:GATX3XLK0
ドロー!モンスター…じゃない!(マーボー)
461 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/18(金) 09:18:19.95 ID:fg7xd1ew0
ここだけの話だが>>1は前スレ内で終わらせる気だったらしいぜ
462 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/18(金) 10:57:14.31 ID:udijNB2V0
なんだって!? それが事実ならとんだ嘘吐き野郎じゃないか!
ところで核シェルターって竜に変化する系女子とか来ても平気なのかな?
463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/18(金) 11:00:30.07 ID:XG1UjFixO
呼符で引きました(素振り)
このスレで終わりそうで終わらなさそうな少し終わりそうな微妙な進み具合
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/18(金) 12:23:46.46 ID:Y31KMLyzo
CEOと緑おじさんがいる時点でアキレウス君がウチに召喚されて来る筈もなかったんや…
召喚された瞬間にフルボッコ確定だもんな…
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/18(金) 13:43:50.56 ID:hwjMn6jWo
終わらせるつもりが無いのに終わると言ったわけじゃないからきよひーだってきっと許してくれるはず
466 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/18(金) 20:31:38.51 ID:udijNB2V0
才囚学園 屋外


ガシャコーンッ!


百田「くそーーー!」バターンッ

春川「百田! 大丈夫!?」

エグイサルレッド「……」シュウウウウウ

春川「……まずい。かなりまずいよこれ。エグイサルの操縦練度が違いすぎる!」

百田「なんのー! 終一たちが戻ってくるまでは、コイツだけは絶対に足止めしたらァ!」グインッ

春川「いや。私一人でやる」

百田「あ? いやなに無茶なこと言ってんだハルマキ。そんなん認めるわけ……」

春川「よく見てよ百田! 今の一撃で燃料タンクが傷ついてるんだって! 早く脱出しないと爆発するよ!」

百田「え? マジで? あ、マジだ! 妙な速度で燃料が消費してると思ったら――」



ドカァァァァァンッ


春川「百田ーーー!」

エグイサルレッド「まず一人目だね!」

春川(直前で脱出が間に合った、と信じるしかない……私一人でもコイツを食い止めないと!)

春川(……食い止めてどうなる? 最原たちが出て来たところで私たちに希望はあるの?)

春川「……頭を切り替えよう。アンタはここで私が殺す」
467 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/18(金) 21:14:31.06 ID:udijNB2V0
新世界プログラム内

セミラミス「……なるほど。あの無礼者の王っぽいヤツ、略してブレイキングがあと一人残っておるのか」

赤松「ブレイキング?」

最原「でもその程度なら巌窟王さんが行けば戦況はひっくり返せる」

最原「……そこまで含めての誘導なんだな。くそ!」

星「ここまで仕込みが徹底してると溜息が出るぜ」

星「俺たちの脱出の準備がほぼ整ったタイミングで現れたエグイサル。命中率がいまいち不安な牽制砲撃」

星「ここまで起こった物事のすべてが俺たちの脱出を促している」

星「BBが取引の一部を蹴らずにすべてを引き受けた場合……外に出た後で起こっていたのは仕組まれた大逆転劇だろうな」

獄原「仕組まれた大逆転劇……?」

最原「学園の監視機能とモノクマの生産機能を乗っ取れたのなら、事態は僕たちにとってかなり有利な方向に転がる」

最原「しかも僕たちは何一つとして裏の事情を知らないわけだから……」

セミラミス「新世界プログラムで行方不明になったと思われたBBが何故か学園の中枢機関をハッキングしていた」

セミラミス「生徒がピンチに陥ったそのとき、満を持して登場。物語は感動の最終章へ……!」

セミラミス「……シェイクスピアも酷評するような三文芝居だ」

モノクマ「これでも無印のダンガンロンパを踏襲した展開なんだけどなぁ」
468 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/18(金) 21:31:29.15 ID:udijNB2V0
赤松「でもなんで……? なんで白銀さんがわざわざ私たちの勝ちを促すようなマネをするの?」

赤松「……実際、私たちは誰一人として死んでないわけだから『ありえなくもない仮説』だということは納得できるけど」

巌窟王「どうでもいいな」

獄原「え? どうでもいいってことはないんじゃないかな……ゴン太はとても気になるしさ」

巌窟王「優先順位はかなり低い、という意味だ。この謎を解くことは白銀を殺した後でどうとでもなる」

巌窟王「エグイサル一体だけなら俺が外に出たその時点でなんとでもなるだろう。アンジーの治療もやっと行えるのだからな」

巌窟王「これだけならBBに対しての取引は無駄になる。つまり『俺が外に出てエグイサルを瞬殺した後に逆転が必要な何かが起こる』ということだ」

東条「……」

東条「これはアンジーさんに聞いたのだけど。確かあと二十四時間と数時間で、キーボくんが……」

赤松「あ! そうだよ! 確かフル武装したキーボくんが学園を破壊するんだって言ってた!」

最原「!」

巌窟王「なるほど。それが俺たちに訪れる最後の絶望、というわけか……」

最原「……最終的にはキーボくんのことも助けないと、だね」

最原「できるかな。BBさん抜きで」

巌窟王「入間がいるだろう。まだ」

入間「おう! 俺様がいるぜ! 俺様が……」

入間「ええっ!? 俺様を当てにすんの!?」ガビーンッ

巌窟王「やれ。手を抜けば殺す」

入間「はい……」

最原(やっぱり微妙に入間さんには辛辣だ……)

巌窟王「上手く行ったらとらやの羊羹をやろう」

入間「わーい!」

最原(いややっぱり甘いのか……?)
469 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/18(金) 21:46:36.26 ID:udijNB2V0
最原「まだ時間はありそうだ。最後に……モノクマ」

モノクマ「なに?」

最原「……白銀さんは一体なにを考えてるの?」

モノクマ「……」

最原「黙るなって」キィィィンッ

モノクマ「ぐぎぎぎぎぎ! ぐぎぎぎぎぎ!」ジタバタ

セミラミス「……無理だな。『これだけは絶対に話せない』という強い意思を感じる」

セミラミス「時間が大量にあるのならこの方法でいずれは聞き出せよう。だが先を急ぐのであればもう無理だ」

最原「……」

セミラミス「だが……ふむ。最後だ。BBは罠の可能性を疑って蹴ったようだが……我はあえてリスクを取る方を選ぼう」ニヤァ

セミラミス「最原。我に『BBに渡すはずだった権限』を委譲するようにモノクマに強制せよ」

最原「!」

モノクマ「……マザーモノクマにまで連れて行くのはできるだろうけど、流石に権限を渡すことはできないね。絶対」

セミラミス「なんだ。もうこの聖杯の条件に気付いたのか。その通り、この聖杯は『5m以内で実現する身近な願い』しか聞き入れん」

セミラミス「貴様の現実空間での本体がどこにあるのかは知らんが……最原のすぐ近くというわけでもなかろう」

セミラミス「今ここで『権限の譲渡』を迫ったところで、後で裏切ることが貴様には可能だ」

赤松「あ。そうか。外にでたときにはもうモノクマは最原くんの近くにいない。ここで約束させても意味がないんだね」

セミラミス「だが我をここから連れ出すところまでは可能なのだろう? さっき言っていたな? 捕まっているだけでいいと!」

モノクマ「はい言いました。嘘じゃありません」

モノクマ「誰か僕の口を塞いでおくれーーーッ!」ウワァァァ

セミラミス「これは本当になったな。なんとかなった。ククク」

巌窟王「……」ニガニガ

真宮寺「また苦々しい顔に……」

赤松「え? またセミラミスさんに会えるの?」

セミラミス「都合が付けば貴様らを助けよう。都合が付けば、な。忘れるな?」

赤松「うん! ゴタゴタが片付いたら会いに行くよ!」

セミラミス「バカめ! ゴタゴタを片付けるために我を呼べと言っている!」

最原(仲良くなったなぁ。この二人……)
470 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/18(金) 21:58:23.85 ID:udijNB2V0
巌窟王「……不服だが、決まりだな」

獄原「うん。今度こそ、この世界を破壊しよう!」

獄原「外に出て、百田くんたちを助けるんだ!」

赤松「アンジーさんも治療する! キーボくんも助ける!」

星「色々とやるべきことは山積みか……」

巌窟王「……最終的には白銀も殺してみせよう」

最原「それは不必要じゃないかな」

巌窟王「俺に指図をするな」ギンッ

最原「!?」ビクウッ

獄原「じゃあ、行くよ! スイッチ、オン!」ポチリッ

セミラミス「……おっと」サッ

赤松「ん? セミラミスさん、なんで耳を塞いで……」

赤松「ッ!」サッ

最原「え?」

最原(このときの僕は想像するべきだったんだ……)

最原(世界を丸ごと一個吹き飛ばすほどのエネルギー。それが発生するとき)






バキィィィィィンッ!!!!!!!



ほぼ全員「ぎゃああああああああああああ!」

最原(どれだけ大きな音が出ることになるのかを……本当に死ぬかと思った)

最原(そして、何が起こったのかを具体的に認識する余裕はなく。目が白くチカチカしている内に……)

最原(内臓がぐるぐる回るような錯覚を起こすほど。洗濯機の中の衣服になったかのような感覚に溺れながら……)



ブツンッ



最原(この世界は終わった)
471 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/18(金) 21:59:01.08 ID:udijNB2V0
今日のところはここまで!
予想外だったぜ……明治維新とはな……
472 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/18(金) 22:50:51.77 ID:8o+1Q6gNo

なんか最近イベントの不意討ちが多くて困る、復刻の復習とか予定立てたいからせめて1日は時間おいて欲しい
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 01:13:23.80 ID:StQQCKMI0
FGO運営に告知なんてできんよ
予定から延長しまくって補填しんといかんからな
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/19(土) 04:39:31.87 ID:mAVbPx+30
グダグダイベント初めてなんだけどこれって何時茶々が来るの?
475 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/19(土) 21:05:48.94 ID:ouXZLRaX0
才囚学園 中庭

白銀「んー。ふふふふふふふ。やってるやってる。状況がどんどんカオスになっていくー」ルンルン

白銀「……さてと。この混乱に乗じてやることやらないとな」

白銀(最原くんが帰ってきたとき、茶柱さんがいなくなってたりしたら驚くかなぁ。驚くよね?)ワクワク

白銀(もっともーっと盛り上げちゃおう! 適度にみんなを追い詰めよう!)

白銀(そしたら私は。私たちはきっと!)

白銀(……そういえば、夢野さんがさっき消えたのってここら辺だったよなー。一体どこ行っちゃったんだろ)

白銀(まあ魔術でもなんでも上手く隠れてくれるのなら上々――)


ガサッ


「やーっと出てきおったか。待ちくたびれたぞ白銀!」

白銀「え……きゃっ!」

ガシッ

夢野「捕まえた! 巌窟王が帰ってくるまで絶対に離さんぞ!」

白銀「なっ……!? 夢野さん!? 一体どこから……!」

夢野「監視カメラを見ておらんかったか? ずっとここにおったぞ!」

夢野「茂みで転んでからずっと。ずーーーっと! ジャガーマンの魔術で姿を消して動かずにじーっとしてたんじゃ!」

白銀「気が長ッ!」ガビーンッ

夢野「……転子との約束は破るハメになったがの。後で全力で謝らんとな」

夢野「お主の身柄を土産にすればお釣りが来るじゃろうがのう!」ギンッ

白銀「ぐ……な……!?」ジタバタ

夢野「離さん! ぜーったいに離さんぞ! 離したとしてもすぐに追いかけてやる!」

夢野「白銀! お主とウチは仲間だったはずじゃ! 最低でもお主の本音を聞くまでは絶対に……!」

夢野「ずっとずっとずっと……絶対に離さん!」

白銀「……」

白銀「……へえ」ニヤァ
476 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/19(土) 21:19:32.37 ID:ouXZLRaX0
白銀「嬉しいな。まだ私のことを仲間だと思ってくれるんだ……?」

夢野「当然じゃろ! 白銀、一緒に巌窟王に謝るんじゃ! そしたらアイツだってお主のことを……」

白銀「許すわけないじゃん。もう私は無理だよ」

白銀「無理なので」バチバチッ

夢野「え? ぎゃー!」ビリビリビリッ

白銀「改造スタンガンとか使ってみちゃったりして」バッ

夢野「あ、ま、待てェ! 白銀ーーー!」

白銀「やだー! このまま全力で逃げてやるー!」ピューッ

夢野「クソ! また姿を隠されたりしたらかなわんぞ!」

ジャガーマン『虎だ! 虎だ! お前は虎になるのだ!』

夢野「お主はジャガーじゃろ! キャラ設定くらいは守れ!」

ジャガーマン『ちょっと真面目に考察するけど、このまま彼女を一度でも見失ったら、余計に仲間を分断されたりしちゃうんじゃないかにゃー』

夢野「ウチのときのようにか? それはかなり危険じゃな!」

夢野「なんとかならんのか! なんとか……!」

白銀「ふう……ふう……!」タッタッタッ

夢野「……」

ジャガーマン『そんなに足早いわけじゃないから全力で追えば秘密子ちゃんでも追いつけるんじゃない?』

夢野「待てェェェェェ!」シュバババババッ

白銀「うわあああああああ! 来ないでーーー!」ダダーッ!
477 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/19(土) 21:36:05.91 ID:ouXZLRaX0
校舎内

茶柱「はあ……はあ……なんで! 夢野さんがまたいなくなって! 校則違反でエグイサルがこちらを消しにかかって!」

茶柱「最原さんたちも戻って来なくって……! どこまで状況が最悪になるんですか! この学園はッ!」

王馬「本当にねー。ビックリだよねー。学園生活の難易度が一気にナイトメアになっちゃったよねー」カチャカチャ

茶柱「……あの。さっきから気になってたんですけど。あなたが手に持ってるそれって」

王馬「あ。あげないよ! これ俺が拾ってきた銃なんだからさ!」

茶柱「いりませんよそんなものッ! ていうかどこから持ってきたんですかそれ!」

王馬「コウノトリさんが運んできてくれた」

茶柱「赤ちゃん!?」ガビーンッ


ザッ


茶柱「……誰かがこちらに来ます。構えてください」

王馬「ん? いや。大丈夫だよ。このおバカな気配は間違えようがない」

百田「誰がバカだッ!」

茶柱「も、百田さん!? 無事だったんですか!?」

百田「ギリギリ脱出が間に合ってな……悪ィ! 先を急ぐんだ!」ダッ

茶柱「え。待ってください! どこへ行くんですか!?」

百田「高いところだ!」

茶柱「何故!?」

王馬「どうせロクなこと考えてないよ」ヘラヘラ
478 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/19(土) 21:51:08.91 ID:ouXZLRaX0
茶柱「ああもう! 男死っていつもそう! みんなバカ! 自分勝手にどっかに行くんです!」

茶柱「春川さんが一人で頑張ってるのに百田さんはッ!」ダンッダンッ

王馬「ねえ。茶柱ちゃん」

茶柱「なんですか!?」

王馬「怒ってるの、本当に百田ちゃんに対して?」

茶柱「当然でしょう? 他に誰に怒れと?」

王馬「いや俺の勘違いかもしれないけどさ。『自分がピンチなのに助けに来てくれない最原ちゃん』を百田ちゃん越しに見てるんじゃないかって」

茶柱「……」

王馬「あれ!? 図星? 図星!? 図星だよね! 図星だ! 絶対に図星だぞ!」ゲラゲラゲラ

バキィッ

王馬「」チーン

茶柱「悪いですか……こんなときに、最原さんに会いたいって思う転子の何が悪いんですか……」

茶柱「……ううん。悪いのはわかってます。そんな状況じゃないってことは。でも……今にもみんな死にそうなんですよ?」

茶柱「最後になるかもしれない。だから好きな人に会いたいって思うのはおかしいことですか……!」

王馬「……うん。茶柱ちゃんは本当に、最原ちゃんのことが好きなんだなぁ」

茶柱「再度殴られたいですか?」

王馬「え? 何? 嫌いなの?」ヒキッ

茶柱「なんでちょっと引いてるんですかッ! 好きですよ!」

王馬「え? 俺のことが?」

茶柱「最終的には顔面を叩き壊しますよッ! 最原さんのことがです!」

王馬「ごめん。勘違いしちゃうかもしれないから今のうちに全文を大声で言ってくれる?」ニヤニヤ

茶柱「だーかーらー! 茶柱転子はッ! 最原終一のことが! 大好きなんですーーーッ!」

王馬「後ろ見て?」

茶柱「ん?」クルリッ








最原「……」

赤松「わあ」カァァァ

茶柱「」
479 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/19(土) 21:54:24.00 ID:ouXZLRaX0
今日のところはここまで!
480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 23:51:56.07 ID:+/twfD3V0
なんという公開処刑
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 00:45:25.06 ID:r+YneWf90
久しぶりの転子で嬉しいぞい
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 01:42:43.82 ID:e+1qcsFH0
正に王馬ww
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 06:36:38.81 ID:sxDCwPJDO
いやこれはファインプレー、最原か王馬が死ぬことになるかも知れんがファインプレー
484 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/20(日) 21:38:20.08 ID:gAILuCq40
最原「……」

茶柱「……ええっと……あの……」

最原「あの。茶柱さん……ハグとかする?」ドキドキ

王馬「凄いや! こんなに調子付いた最原ちゃん初めて見たよ!」ゲラゲラゲラ

赤松「味方から散々な扱いを受けるのがデフォだった最原くんが初めてちょっとだけ前向きに……! 感動で涙が出そうだね王馬くん!」

真宮寺「人間っていいよネ!」ズバァァァァァンッ!

茶柱「あ゛あ゛あ゛あ゛ああああああああああああっ!」




そのとき茶柱転子が無意識にとった行動はうずくまることであった。
羞恥でもう周りが見えなかった。死んでいたはずの真宮寺とか赤松が生きて祝福してるとかもうどうでもよかった。

もうとにかく消えたかった……それはそれとして最原とハグは二人きりならいいかもしれないとチラリと思ったが、状況が状況なので少し泣いた。
485 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/20(日) 22:11:18.37 ID:gAILuCq40
茶柱「はあ……はあ……後で王馬さんは殺す。最原さん、おかえりなさい」

王馬「今のは聞き間違いだと思いたい」ガタガタ

赤松「火葬と土葬って選べるっけ?」

真宮寺「日本だとかなり限定的な条件を満たさない限り土葬は無理だネ」

赤松「あと葬式のときって役所からどれだけお金貰えるのかな」

真宮寺「葬祭費は自治体によってまちまちだけど……」

王馬「みんなー! 俺を助ける方向で話を持ってってもいいんだよー!」

最原「あそこで戦ってるエグイサルは……レッドはモノタロウか。もう一方は春川さんだよね」

茶柱「はい。先ほどは百田さんも頑張ってたんですが……」

最原(返り討ちにされちゃったのか……目に浮かぶ……)

最原「ここから見た限りだと……春川さんがやられるのも時間の問題だ」

最原「どうにか時間を稼ぎたいけど」

茶柱「……時間を稼いだところで何がどうなるっていうんですか?」

最原「東条さんの治療が間に合う」

茶柱「……?」

茶柱「そういえば、真宮寺さんや赤松さんがいるってことは、他の人も生きてるんですよね?」

茶柱「みんなはどこですか?」キョロキョロ

赤松「ええっとね。手分けして白銀さんを探してるんだよ。あとモノクマ」

茶柱「……今更見つかるとはとても思えませんが……」

最原(どうかな。巌窟王さんが出てきたら、白銀さんの末路は確定だ。人質の一人でも取って交渉材料にしてやる、くらいは考えそうだけど)

最原(完全に復活したらどこに隠れていようが『学園ごと白銀さんを破壊する』くらいはやってのけそうだし)
486 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/20(日) 23:19:48.29 ID:gAILuCq40
最原「どうする……どうする……あと少しなんだ!」

赤松「……聖杯を使えばエグイサルでも止まったりしないかな? 全長は5mないと思うんだよね」

最原「それ、セミラミスさんとか一切気にしてなかったけど、外に出た僕は聖杯を使えるのかな……」

真宮寺「あくまで聖杯は形而上学的な存在だからネ。効力が本物である限りは電脳空間でも現実空間でも変わらず存在できるはずだヨ」

ポォォッ

最原「……本当だ。ちゃんと取り出せる。というかコレ普段は僕の中にあるのか……」

茶柱「なんですかこの趣味の悪いコップ……ひとりでに光ってて気持ち悪いんですけど」

最原「だよね」

赤松「使う分には問題なさそうだね」

最原「……あれに近づけと?」



ガシャコーンッ



春川「はああああああああっ!」

エグイサルレッド「面白い! ラッシュの速さ比べというわけか! オイラァ!」ムダムダムダムダ!


ガインッ



赤松「……無理だね。今度は現実空間だから天海くんを盾にできないし。セミラミスさんもいないし……」

最原「別の手を考えよう。なにか……なにかあるはずだ」

真宮寺「あ。もう手遅れっぽいヨ」

最原「え……!? まさか、春川さんが!?」

真宮寺「そうじゃなくてアレ……」

茶柱「え。アレ……え? アレ? 百田さん?」

最原(僕たちは揃って目を疑った。ちょっと目を離している隙に百田くんが……!)





全員「うわあああああああ! バカだーーーッ!」ガビビーンッ!
487 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/20(日) 23:20:21.13 ID:gAILuCq40
今日のところはここまで!
488 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/21(月) 20:29:16.67 ID:LPpL1P570
ちょっと時間は遡って

ガインッ

春川「ハッチが……!」

エグイサルレッド「外殻が壊れてパイロット丸見えー! わーい!」

春川(やっぱり無理だったかな。私じゃあコイツを殺せない)

春川(でも私が死んだら全員死ぬし……どうしようかなぁ。相打ち覚悟で行ったら奇跡とか起こったりしないかなぁ)

ブランッ

春川「ん。あ、ダメっぽいな。右腕を捻っちゃった。ハンドルもう握れないかな」

春川(……凄いな私。こんな状態で相打ち覚悟とか考えてるよ。ちょっと前なら絶対にこんなこと考えなかったのに)

春川(よく覚えてないけど……やっぱりこの学園での記憶は本当に掛け替えのないものだったのかも)

春川(クソだらけの毎日だったけど、でもそれと同じくらい楽しかった気がする)

「ハルマキー!」

春川(そうそう。あのバカ全開ヤローのことも絶対に忘れられない。今でも耳について離れないよ)

「ハルマキー! 行くぜーーー!」

春川(……?)

春川「ん? いや声が上から聞こえるような……」

百田「選手交代だハルマキィィィィィ!」ドォォォォォンッ

春川(空からバカが降ってきたーーーッ!?)ガビーンッ!

春川「ちょ……こっちに来るなーーー!」



ガシャンッ!
489 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/21(月) 20:48:34.58 ID:LPpL1P570
春川「いっつぅ……! も、百田! なんで空から降ってきてんの!?」

百田「校舎の上階から走って窓から飛び出した! 本当はあの鉄屑クマ野郎に奇襲しかける予定だったんだけどよ!」

百田「ハルマキがあからさまにピンチっぽかったからつい来ちまったぜ!」

春川(それでコクピットに飛び降りれる!? 奇跡的すぎる!)

春川「百田。この際言っておくけどさ! 99%の確率で失敗することは現実ではほぼ絶対に失敗するんだよ?」

百田「関係ねぇ! 関係ねぇんだよッ! そんなもん俺にはまったく意味のない確率論だ!」

百田「やりゃあできる! というわけでだ! ハルマキ、ちょっと!」ゴソゴソ

春川「ひ、う……さ、触らないでよ……ちょっと……!」

百田「悪ィ! この姿勢のままじゃエグイサルを操縦できねぇ!」ゴソゴソ

エグイサルレッド「オイラ、変身途中のヒーローにも遠慮なく射撃しちゃうタイプ!」ガシャコンッ

百田「させるかよッ!」ゲシッ

ガコンッ バキィッ

エグイサルレッド「ぎゃー!」

春川「……!?」

春川(百田が後ろ蹴りで操縦桿蹴り飛ばしたら、狙ったかのような位置に攻撃が入った……!)

春川「百田! そろそろオカルトじみてきたんだけど……!」

百田「ははっ! さてな。俺の後ろは女神さまが見つめてたりするのかも、な!」ゴソゴソ

百田「おし。これで完成だ」

春川「……」

春川「あの……私が百田の膝の上に乗ってる形になってるんだけど……」カァァ

百田「悪ィ! 終わるまでコレで我慢しててくれ! 二人乗りなら、これが一番位置的にいい!」

春川(恥ずかしくて死にそう)
490 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/21(月) 20:58:53.05 ID:LPpL1P570
百田「ハルマキ。怪我してんのか?」

春川「……まあ無傷ではないよね。よくあることだよ」

エグイサルレッド「よくもやってくれたなー! 今度はこの森林伐採用ソーでバラバラにしてやるー!」チュイイイイインッ

百田「かなりキレたぜ」バキィィィンッ

エグイサルレッド「……え? あれ……? おかしいよ? 同じスペックの機体なのに、なんでソーが壊れ……!?」

百田「行くぜ……行くぜ行くぜ行くぜ行くぜーーーッ!」



ドンドンドンドンッ



エグイサルレッド「え、ちょ……あれ!? あれあれあれあれぇぇぇぇぇ!?」

春川「百田……!?」

春川(嘘でしょ。さっきのとはくらべものにならないくらい、エグイサルを使いこなしてる!)

春川(命中率が不安だからあえて使ってなかった砲撃をこんなに簡単に使いこなすなんて……!?)

百田「もう絶対にやらせねぇ」

春川「……」

百田「俺の仲間を一人だって、絶対に傷つけさせやしねー。かかってこいよデク人形」
491 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/21(月) 21:00:18.36 ID:LPpL1P570
今日のところはここまで!
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/21(月) 21:03:14.81 ID:gaeOrxZd0
そう言えば百田、カルデアの様々な女神たちの加護持っているんだったっけ…
こりゃモノタロウスクラップ確定だな
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/21(月) 21:45:28.68 ID:gHH6/dOa0
これはライダー適性持ってますわ
494 :ちょっと今日は倒幕で忙しかったのでこの一レスのみっす ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/22(火) 23:17:59.46 ID:XNb0xr1N0
校舎内

最原「も、百田くん……」

茶柱「嘘でしょ。なんであんなアホ丸出しの思いつき決死特攻が上手くいくんですか!?」

最原「格好いい……」キラキラキラ

茶柱「……あの。お願いですからマネしないでくださいね……」

赤松「安心していいと思う。マネできないから」

真宮寺「さて。百田くんにエグイサルを任せるのは確定だネ。後は……」

最原「うん。白銀さんかモノクマのどちらかを先に見つける!」

最原(できるなら巌窟王さんより先に……!)

最原「行こう! もう校則はないも同然だ! ちょっとくらい無茶しても大丈夫だよ!」

茶柱「あなたは無茶したら死にますよ。怪我が悪化して」

最原「……」

最原「あの……みんな。手伝ってくれる?」

赤松「もちろん!」
495 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/23(水) 09:35:26.42 ID:RpHdMdNE0
確信したわ
このスレでは終わらないと
496 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/23(水) 20:10:31.39 ID:eSZy1k+x0
モノタロウ「おかしい……おかしいよ! そろそろ百田くん、ウイルスのせいで体がボロボロになる予定なのに!」

モノタロウ「なんでこんなに元気いっぱいなの!?」

モノタロウ「……ん。あれ……変だな。百田くんの傍になにか見えるような。ボンヤリ……」



説明しよう! 巌窟王が燃やして捨てていた女神の加護は、実は百田にすべて集まっていたのである!
百田本人は気付いていないが、鈴鹿御前に噛みつかれた直後あたりから明確に致死性ウイルスによる病状は改善に向かっていたのだ!

なお、BBはそのことに気付いていた。



春川『おかしいな。肋骨にまで破壊が及んだような手ごたえだったんだけど』

BB『……あー……』

天海『BBさん? どうかしました?』

BB『いえ。百田さんカワイソーだなーって』



ちなみに女神の加護を受けることは当然ノーリスクではない。いわばこれはマーキングである。
『面白い人間が更に面白くなるように見つめていよう』という気まぐれの生み出した終身名誉女神の玩具の持つ称号でしかない!

が!


百田「行くぜぇーーーッ!」

春川「……ん? 百田。なんか後ろについてるような……?」



百田本人だけがその窮状に気付いていない! バカだから!
そう! バカだから気付けないのだ! ああ、素晴らしきかなバカ!



ケツァルコアトル『と色々口上を考えてみたのデース。どう?』

メドゥーサ『中々よく書けてると思いますよ。誰も聞く者がいないという欠点を除けば』

ケツァルコアトル『……霊感、今一なのよね。生徒全体が……』
497 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/23(水) 20:32:44.21 ID:eSZy1k+x0
校舎内

真宮寺「それじゃあもう一回、最原くん。僕が背負うからさっさと乗って」

最原「本当ごめん……」

赤松「アンジーさんもだけど最原くんも相当怪我したよね……余裕が出たら東条さんに診てもらおう?」

最原「そうするよ」

茶柱「あの! 夢野さんの姿もさっきから見えないんです! 彼女のことも探してくれませんか!?」

最原「うん。わかった。探すよ」

王馬「じゃ、ひとまず二手に別れようか。単独行動は危険だしね」

王馬「チーム割りは……まあさっきの通りでいいでしょ。真宮寺ちゃん、赤松ちゃん、最原ちゃんが一チーム。俺と茶柱ちゃんで二チーム」

最原「うん。妥当だと思う。足手纏いの僕がいるチームの方が人数多くなるのは仕方ないよね……」

茶柱「……転子はあなたのことを変わらず信じてます。だからちょっとは自信を持ってください」

最原「……」ジーン

赤松「もうすっかりメロメロだなぁ。最原くん」

真宮寺「話は済んだ? いや済んでなくとも後回しにして。行くヨ!」ダッ

最原「あー……」

赤松「じゃ、私も行くから。王馬くん、茶柱さんに変なことしちゃダメだよ。また殴られちゃうから」

王馬「おっけー!」ヘラヘラ

赤松「まあ……ここぞというときに裏切らないとは、なんとなく思ってるけどさ。勝手に思ってるだけだけど」

王馬「……どうかな」
498 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/23(水) 20:40:00.06 ID:eSZy1k+x0
茶柱「……行きましたね。それじゃあ転子たちも行動を開始しましょう!」

王馬「茶柱ちゃん。真面目に聞いて欲しいことがあるんだ……」

茶柱「なんです?」

王馬「俺、実は白銀ちゃんにさ。こう言われてるんだ。『ピンチになったら人質を取ってくれ』って」

王馬「白銀ちゃんは最原ちゃん(と今の俺が覚えてない何か)が新世界プログラムから出て来るのを物凄く恐れていた」

王馬「だからいざというときに適当な誰かを人質にとって、才囚学園の生徒全員の動きを鈍らせてくれって言われていたんだ……」

王馬「その後の作戦については知らない。俺も聞かされなかったからね……」

王馬「そして、今持っているこの銃は、その使命を受け取ったときに白銀ちゃんから貰ったものなんだ……!」

王馬「ごめん、茶柱ちゃん……俺のために人質になってくれないかな……」

茶柱「……」







茶柱「嘘ですよね」

王馬「うん! 嘘だよーん!」キラーンッ

茶柱「ふんっ!」バキィッ

王馬「」チーン

茶柱「ふざけてないでさっさと行きますよ!」ズルズル

王馬「足を引きずらないで……」
499 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/23(水) 20:43:13.00 ID:eSZy1k+x0
今日のところはここまで!
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/23(水) 23:49:03.93 ID:Yuk5dHc/O
王馬の目的はなんなのか
嘘じゃなかったよな
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/24(木) 12:09:20.82 ID:Y8Fb7xuK0
特に何も考えて無く楽しそうだから、ってのはないかな…無いな
502 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/24(木) 21:41:52.25 ID:aeureBlQ0
??学園

天海「……ん? あれ? ここどこっすか?」キョロキョロ

天海「あ! もしかして俺死んじゃったんすか!? くっそー! せっかくギリギリのところまで生き残ったのにー!」

天海「……いや。まだだ。まだ終われない。こうなったら閻魔大王を叩き殺してでも現世にアイルビーバックしてやるっす!」

天海「みんな! 俺が行くまで手柄を残しておいてくれっす!」

??「うう……ひっく……」

天海「ん? あれ。キミ、誰っすか。こんなところで何で泣いてるんすか」

天海「……んん? 白銀さん……?」

天海「あ、いや。よく見たらこの場所、どこか見覚えがあるような……半壊してるけど裁判場、かな……」

??「やだよう……」

天海「?」






??「みんなのこと……忘れたくない……!」

天海「ッ!」
503 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/24(木) 21:55:04.41 ID:aeureBlQ0
天海(脳の奥底で何かが裏返るような感覚……吐き気を催すような酷い頭痛がする)

天海(今まで綺麗に塗り固められていたメッキが、内側から恐ろしい何かに突き破られるかのような恐怖)

天海「うっ……おえっ……!」

??「忘れられるのは考えられない。私は彼らのことを信じてる」

??「天海くんに関しては私と同じ道に来るから、忘れられたとしても新しい思い出を作ればいい」

??「問題は私。私はなにも忘れたくない。忘れたくないよ……!」

??「どんなに酷い目に遭ったとしても、私の記憶だ。私の思い出だよ。なのに、なんで……!」

天海(……聞いたことがある気がする。この声が、俺の胸に風穴を開ける)

天海(いや。最初からその欠落はあった。ただ気付いていなかっただけだ……!)

天海(それなのに!)

天海「なんで……思い出せない? とても大事なことのはずなのに!」

天海(考えられるのは一つしかない。思い出しライトで改竄された記憶……その向こうにある残滓を俺は見ている)

天海(だから、あと一歩のところで何も思い出せない)

天海「……違うな」

天海(それがどうした)

天海「俺はちゃんと、才囚学園での記憶を思い出せたじゃないっすか」

天海「……白銀さん。俺は必ず思い出す。思い出して絶対に迎えに行くっす」

天海「……最原くんのような才能あふれる誰かでも、巌窟王さんのような条理の外の存在でも不可能なこと」

天海「俺にしかできない。俺の声で! キミに――!」
504 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/24(木) 22:05:39.06 ID:aeureBlQ0
東条「目が覚めた?」

天海「……」

天海(……近ッ!)ドキーンッ!

東条「……こっちに帰ってきてからうなされるばかりでまったく起きる気配がなかったから心配していたのだけれども」

東条「問題はないようね」サッ

天海(あ。離れちゃった。ちょっと名残惜しい……)

天海「傷は……あの世界で受けたものは当然ながら残ってないっすよね。うん」

天海「……歩ける」スタッ

東条「もうちょっと待ってくれるかしら。彼女の治療がそろそろ終わるわ」

東条「そうしたら『彼』の出番よ。満を持してね」

天海「……うん。彼が来れば全部終わりっすよね」

天海「だからちょっと、任せられないかな」

東条「……単独行動は危険よ?」

天海「途中で会った誰かと同行するっすよ。流石に今どんな状況かはなんとなくわかってるっす」

天海「……東条さん。赤松さんの約束あったっすよね。『ここから出たら友達になろう』ってヤツ」

東条「ええ。今なら絶対にその約束は果たせそうね。色々あったもの。この学園では」

天海「俺、ちょっと友達に会ってくるっす」

東条「え?」

天海「……なんか、外に出なくとも友達だったみたいなんすよ。だから行かなきゃ」

天海「俺は……俺の学園生活は。何のためにここにいるのかわからなかった俺の物語は、この瞬間のためにあったんす」

東条「……無茶は厳禁よ」

天海「当然! 『全員』で生きて帰るんすからね!」
505 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/24(木) 22:06:31.73 ID:aeureBlQ0
今日のところはここまで!
506 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/25(金) 21:57:35.72 ID:j6VHwuj2O
今日は飲み会に捕まったので更新クソ遅くなるかなしです!
ごめん!!!!
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/25(金) 22:17:55.02 ID:k6bCIVEc0
飲み会強制参加は悪い文明!!破壊する!!!
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/26(土) 08:25:55.55 ID:iIY5Uyo40
酒が悪いんじゃない、それを制御できない人間が悪いんだ
509 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/26(土) 11:30:50.36 ID:s1fG2l5r0
図書室の隠し部屋周辺

星「……やっぱりな。最原の推理通りと言ったところか」

入間「モノクマがいた形跡、しっかりあんな。まあちょっと考えりゃ誰にでもわかることだけどよ」



モノクマ『今は凍結されてるけど、図書室に行ってボクが許可すれば使えるようになる!』

入間『アホかよ。BBはこの世界でしか存在できねーんだろ? そんな取引したところで……』

モノクマ『あ。それは大丈夫。新世界プログラムに来る直前に、ボクがマザーモノクマと新世界プログラムを繋げておいたから』



入間「モノクマはわざわざ取引材料にするためだけに、マザーモノクマ? ってヤツを新世界プログラムにつなげたわけじゃねぇ」

入間「つなげる必要があったからつなげたんだ」

星「ここからモノクマは新世界プログラムにアクセスした……いわばモノクマ専用のフルダイブ用デバイスってわけだな」

入間「最原からの事前情報の通り、夢野を閉じ込めるためにトイレ側の隠し通路は塞がれてる」

入間「上手く行けば俺様たちが、新世界プログラムから出たモノクマを捕まえられるかも……と思ったんだけどなぁ……」

星「特にそんなことはなかったか」

入間「ちくしょう」

ガララッ

夢野「はあっ……はあっ……はあっ……!」

夢野「く、クソ! あやつの地味設定を忘れておった! どこかで撒かれたか!? いないぞ!」キョロキョロ

夢野「おお! 入間! 星! 帰ってきておったのか! こっちに白銀は来ておらぬか――」

入間「ぎゃーーーッ! おばけーーーッ!」ゲシィッ

夢野「ぐぼえっ!?」ガフウッ

星「気持ちはわかるけどよ。ピンヒールで蹴るな。死ぬぞ」
510 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/26(土) 11:41:53.37 ID:s1fG2l5r0
夢野「とても痛かったー。入間のピンヒール」

夢野「感動の再開かと思ったらー。随分なご挨拶」

夢野「ウチは」

ジャガーマン『私たちは』

夢野&ジャガーマン「忘れません」

入間「こ、怖ぇーよ……小学校の卒業式ふうに言うんじゃねーよ。悪かったよ……」

夢野「白銀は……こっちには来ておらなかったようじゃの。しかしあやつ一体なにをしに外に出て来たんじゃ……?」

夢野「分断するつもりなら別にウチが相手でもよかったはずじゃが」

入間「既に決まったターゲットがいたんじゃねーの? テメェは眼中になかったんだろ」

星「アイツが狙いそうなヤツ……? ダメだ。思いつかねーな。パッとは」

夢野「むう」

星「まあいい。夢野。お前さんが来たのならちょうどいい。この部屋のことを調べるからお前さんの情報も提供してくれ」

夢野「でも白銀が……」

星「アイツのことは他の誰かに任せろ。仲間、なんだろ?」ニヤリ

夢野「……」

夢野「なんか変わったのう。お主。この学園に来たばっかりのころとは違うぞ?」

星「きっかけはアンタだったかもな?」

夢野「え? ウチ?」

夢野「……いやわからんな。心当たりがない。まあよい! さっさと調査するぞ! パパッとな!」

ジャガーマン『たーだそれだーけー。できれーばー。青春さー』オーライッ

入間「余計な茶々入れんな」
511 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/27(日) 19:12:04.90 ID:YIPTmOQ40
中庭

真宮寺「それにしても……初めて来たときは草でいっぱいだったのに、随分と整備されたものだよネ」

真宮寺「お陰で動ける場所が増えてエグイサルを迂回することができたのはいいことだけどさ」

赤松「さて。最原くん。ここに来て何をしたかったの?」

最原「かなりの高確率で白銀さんが隠れているのは裁判場だろうな、と思って……」

赤松「その他の候補地はないの?」

最原「あることにはあるけど。まだ解放されてない王馬くんの研究教室とか……」

最原「でもなんか彼女の性格的にそういうのやりそうもないなって」

赤松「ああ。そういえば前に食堂で一緒に食事してたときに『王馬くんに騙されて落とし穴に落ちた』とかひっどい顔でぼやいてたなぁ……」

最原「それに今の彼女なら『わかりやすく重要な場所』にたてこもりたがるだろうなってさ」

真宮寺「……あれ。ドアが半開きだ……」

最原「ビンゴかな」

赤松「入ってみよう!」
512 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/27(日) 19:18:21.54 ID:YIPTmOQ40
エレベーター内


ゴウン……ゴウン……ゴウン……


赤松「……でもさ。これ以上、何を調べるの? 外の世界に関する真実なら、暫定だけど最原くんが辿り着いたよね?」

最原「白銀さんの本音が見たい」

赤松「……そう」

最原「ん?」

最原(あれ。なんか素っ気ない……賛同してない? 赤松さんが?)

最原「どうしたの?」

赤松「いや、さ……白銀さんから本当に酷い目に遭わされたからさ……」

赤松「どんな本音隠していようが許す自信がまったくないんだよね」

真宮寺「自信? 赤松さんは優しいなァ。僕はそもそも許すつもり自体がないヨ」

最原「……気持ちは……」

真宮寺「わかる、とか言ったら流石に最原くんでも怒るヨ」

真宮寺「……体感的には一回だけど、何回も殺されたんだ……! 絶対に許せない」

赤松「……」

最原「……うん。ごめん」

最原(いつも、このエレベーター内での時間はとても長いな……)
513 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/27(日) 19:21:22.42 ID:YIPTmOQ40
最原「というか、よくわかったね。僕がただ白銀さんを捕まえるつもりじゃないってこと」

赤松「まあね。結構長いつきあいになっちゃったから」

真宮寺「キミの意思は尊重するヨ。そっちもそっちで覚悟があって、その代償はたっぷり支払ったみたいだしネ」

最原「ありがとう」



チーンッ


最原「あ。ついた」



ガララララッ



最原(まさか……学級裁判以外の用でここに来ることになるとは)

最原(……さて。調査を始めようかな。いつもみたいに)
514 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/28(月) 19:12:53.67 ID:/PSdARih0
ちょっとだけ時間は遡る 裁判場

?????「……アレはどこだ……アレは……」キョロキョロ

?????「向こうに行ってみるか」スタスタ



チーンッ




ガララララッ



最原「……裁判場……毎回微妙に内装が違ったけど、今回は無骨にコンクリが丸出しだね」

真宮寺「多分、催し物がなくなったから全部とっぱらったんだろうネ」

赤松「んん……でもなんか、ところどころパーティションで区切られてたり、毛布が転がってたり……」

赤松「……生活感が丸出しだよ。ここが潜伏先で間違いないみたい」

最原(裁判の席は全部、使わないときは天井に収納されてるみたいだな……地面はこざっぱりしている)

最原「白銀さんはいないみたいだ。手分けして探しても問題は無さそう、かな」

真宮寺「流石に室内でキミも走ったりしないだろうし、いいんじゃないかな」

赤松「じゃ、手分けして手がかりを探そう!」



カツンッ


赤松「……?」

赤松(今、誰かの足音が聞こえた……?)
515 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/28(月) 19:20:01.46 ID:/PSdARih0
区切られた区画その一

最原「……?」

最原(なんだこれ……)



ボヤァーッ


最原「……なんか、薄くぼやけた空間がある……ホログラフ?」スッ


ズボッ


最原「……違う。手を突っ込める。つまり『奥行き』があるってことだ」

最原「穴? いや……違うな。壁に開いた穴とかじゃない。『空間に開いた穴』って感じだ」

最原「なんでこんなものが……ん」カサリッ

最原(足元に書類みたいなのが転がってる)

最原「なにこれ」ヒョイッ

最原「題名は……巌窟王のホームに繋がる『穴』に関する研究レポート?」

最原「穴……? 研究レポート? なんのことだ?」

最原(というか、この研究レポート署名代わりかな。キスマークがルージュでべっとり表紙に張り付いてる)

最原「……」

最原(待てよ。確かこんな研究を大真面目にやってた人がいたはずだ。確か最初の学級裁判で――)
516 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/28(月) 19:44:43.00 ID:/PSdARih0
最原「中身を読んでみよう」パラッ

レポ内容『通常、サーヴァントとは聖杯戦争で呼ばれる使い魔であり、有体に言えば魔術師の使う兵器である』

レポ内容『英霊の座から登録された情報を基にして、聖杯の力により現実に出力することによって規格外の力を持った英霊をサーヴァントとすることができる』

レポ内容『つまり聖杯は3Dプリンターの役割を果たしており、データにしか過ぎない英霊を現実に呼び出すためには不可欠なものなのだ』

レポ内容『※この出力する役割を持った聖杯の機能そのものをチューンナップできれば理屈上、更に上質なサーヴァントを呼び出せる。これも後で考察』

レポ内容『だが今回の召喚に限ってはそうではない。この空間そのものの異常性と、夜長アンジーの詠唱、そして巌窟王のホームからの混線』

レポ内容『それらが合わさり既に召喚されているサーヴァントを横取りする形で才囚学園へと呼び込んでいる』

レポ内容『これにより、才囚学園と巌窟王のホームとの間に一種の絆ができた。才囚学園から巌窟王のホームへの脱出は、研究する価値は大いにある』






最原「……やっぱりコレ書いたのって『彼女』だよなぁ……」

最原(後は延々とよくわからない試行錯誤に関してのあれこれが写真付きで乗っているだけだ。最後まで飛ばそう)パラリッ

レポ内容『こっちからあっちに脱出するの、無理! クソがッ! 死ねッ!』

最原「イラつきすぎだよッ!」ガビーンッ

レポ内容『ある程度のところまでは侵入することは成功した。が、なんらかの強制力が働いて、少し時間が経ったところで強制的に押し戻される』

レポ内容『ただ向こう側に繋がっていることだけは確認した。間違っても巌窟王に見つからないよう、魔法陣を掃除する』

レポ内容『途中、通りすがりの白銀に見つかったがどうでもいい。むしろちょうどよかったので掃除を押し付けてしまった』

レポ内容『魔法陣が消えれば、穴は自動的に消えるはずだ』

レポ内容『そういえば、押し付けたときに白銀に色々と訊かれた。もう一回別のところに魔法陣を書いたらどうなるか、と』

レポ内容『面倒だったが質問自体は興味深い。これまた白銀の協力のもと、魔法陣を消し去ってから自室で同じように魔法陣を描く』

レポ内容『才囚学園と巌窟王のホームの絆は簡単には消えないらしい。自室から、裏庭の地下より見えたのと同じ光景が向こう側に広がった』

レポ内容『余程のことが無い限り、この研究は凍結するが、これは覚えておいた方がいいかもしれない』

レポ内容『※追記。おそらく繋がった先は倉庫の一種だと思われる。人気がないので滅多に使われていないのだろう』

レポ内容『向こう側からなにか持ち帰ろうとしたが、大したものがなかったので持ち帰った先から返却した』

レポ内容『どうやら向こう側の住人(無生物含む)がこちら側にやってくる分には強制力は弱いようだ』

レポ内容『皆無ではない。思わぬ事故を引き起こす可能性があるので、滅多なことは考えない方がよいだろう』




最原「……」
517 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/28(月) 19:59:27.54 ID:/PSdARih0
最原(これでわかった。セミラミスさんがどこから侵入したのか)

最原(……大したものあったじゃないか! もう!)

最原「でも白銀さんはなんでこの研究を、引き継いだんだろう」

最原「逃げ道の確保……?」

最原(考えられなくもない。強制力を排除できれば向こう側に行けるって文脈だし)

最原(けど、その割には『中庭の扉が開いてた』からな。外に出て来たのは間違いない)

最原(逃げられるんならとっくに逃げてるよな……)

最原「……」

最原(巌窟王さんを帰す準備……まさかな)

最原「別の場所を探してみよう」




区切られた区画その二

セミラミス「むぐ?」モグモグモグモグ

赤松「……」

真宮寺「……」

セミラミス「……」モグモグモグモグモグモグ

セミラミス「……」ゴクン








セミラミス「誰だ貴様らはーーーッ!?」クワッ

赤松「ええーーーッ!?」ガビーンッ

真宮寺(ありえない場所とタイミングで再開しちゃったヨ)
518 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/28(月) 20:00:23.61 ID:/PSdARih0
今日のところはここまで!
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/28(月) 22:22:50.38 ID:uOJO8tYV0
現し身じゃないセミラミスさん!?いや、鯖自体が現し身みたいなもんなんだけどそうじゃなくて
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/29(火) 02:51:24.49 ID:slmTtwCqO
本来のアサシンセミ様かー
521 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/29(火) 20:17:39.70 ID:Nk2peIMQ0
赤松「……!?」

真宮寺「赤松さん。事情はあまり呑み込めないけど、あの第一声からなんとなく察せるよネ」

真宮寺「あのセミラミスさんはさっきまで僕たちを守ってくれていたセミラミスさんじゃ……」

赤松「わー! セミラミスさんだ! さっきぶりー!」ピューッ

真宮寺「ないって言おうとした傍から近づかないで!?」ガビーンッ

セミラミス「気安く我に近づくな」ジャララッ

ザンッ

赤松「きゃー!」バタンッ

真宮寺「赤松さん……!」ダッ

真宮寺「赤松さん。大丈夫? 赤松さ……」ユサユサ

真宮寺「し、死んでる……」ガーンッ

赤松「生きてるよ! 服がちょっと破けただけだもん!」ガバリッ

セミラミス「ふん」

真宮寺(変なところで弁えてる……)

セミラミス(こやつらどこかで見た覚えが……あ。BBたちが見ていた映像の生徒たちか)

セミラミス「おい貴様ら。何故ここにいる?」

赤松「は? な、なんでって……それはこっちの台詞だよ。なんでセミラミスさんが現実空間に?」

セミラミス「黙れ。質問はこちらがする」

赤松「……」

セミラミス「……」

赤松「……」








セミラミス「黙るな」ジャララッ  ザンッ

赤松「きゃー!」バタンッ

真宮寺「赤松さんがまた死んだ……!」

赤松「生きてるよ!」
522 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/29(火) 20:30:17.09 ID:Nk2peIMQ0
赤松「さっき黙れって言ったくせに!」

セミラミス「うるさい。我の気に入らないことをしたのがすべての元凶だ。自業自得と知れ」

赤松「セミラミスさんだ! この自分の主張と都合だけで周りをぶん回す感じ、間違いなくセミラミスさんだよ!」

セミラミス「不敬者が。まあよい。今の我は機嫌がいい。この『漬け置きサングリア』に感謝するのだな。作ったの我だが」チビチビナメナメ

真宮寺(行動パターンが丸っきりあの世界でのセミラミスさんのままで感動すら覚えるネ……)



※サングリアを家庭で作る場合は酒税法をよく読みましょう



赤松「ええと……私たちがなんでここにいるって、当たり前だよね。ここ才囚学園だし……」

セミラミス「何……? そんなはずはない。ここはカルデアだぞ?」

赤松「かる……ああ、巌窟王さんのホームだっけ」

真宮寺「……」

赤松「……」







赤松&真宮寺「は?」
523 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/29(火) 20:44:38.08 ID:Nk2peIMQ0
セミラミス「……貴様らの都合など知らぬ。知らぬ上に興味もなく、故に観察する義理もない」

セミラミス「目当てのものは見つかったので、我はそろそろ帰る」

セミラミス「この冷蔵庫は貴様らのか? レンタル料として中身はすべて貰っていくぞ」ゴソゴソ

赤松(よく見たらここ食事のスペースみたいだ……冷蔵庫とかテーブルとか椅子とかある……)

赤松「レンタルって? 私たち別にセミラミスさんから何か借りた覚えは……」

赤松(あ。いや最原くんの聖杯とかあったかな。でもあれ借りたんじゃなくって貰ったんだしな)

セミラミス「とぼけるな。我からゲームを盗ったであろう。いわゆる借りパクというヤツだな」

セミラミス「戦慄のファースト・タイヤキング・オブ・バビロンはキチンと返却してもらうぞ」スッ

赤松「なにそのディスク」

セミラミス「これこそは我が作りし闇のゲーム……クリアすれば賞品として聖杯が貰えたりする」

セミラミス「ククク。欲しいか? 欲しいか? 当然やらんがなァ!」ドヤァ

赤松(タイトルがださい……)

セミラミス「まあこれを貴様らにやったところで、人間ごときにクリアできる道理もないがな」

セミラミス「それにしても我ながら惚れ惚れする。まさに現代の至宝よな。見よ、この迸るような魔力――」ピクッ

セミラミス「って、中身が空ではないかァ!」ガシャァァァンッ!

赤松「至宝を地面に投げ捨てたーーーッ!」ガビーンッ

セミラミス「貴様ら……我のゲームの中身をどこにやった……? あれには我の分身も入っていたのだぞ」ゴゴゴゴゴゴゴ

赤松「分身……? ゲームの中身……?」

赤松「あっ」

真宮寺(なるほど。ぼんやりわかってたことが、やっとハッキリわかってきたヨ)
524 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/29(火) 21:00:11.89 ID:Nk2peIMQ0
最原「赤松さん。真宮寺くん。騒がしいけどどうしたの?」ヒョコッ

赤松「あ。最原くん」

セミラミス「ム。また増えたな。一体なにが起こって――」

セミラミス「貴様ァ!」ビュンッ

最原「うひゃあ!?」ガビーンッ

セミラミス「この捻くれた魔力……まさか我の聖杯か!? 聖杯であろう! 聖杯を持っておるな貴様!」ユサユサガクガク

最原「え? セミラミスさん!? え!? ええっ!?」

セミラミス(人間ごときにあのゲームがクリアできる道理はないが、ゲームをクリアせずして聖杯を得るのは更に無理)

セミラミス「貴様……ふむ。ふむふむ……」

セミラミス「いいだろう。これは教訓として受け取っておく。我のゲームをクリアされたのならば、それはそれでよいのだ」

セミラミス「次回作……作る気はなかったが検討せねばなぁ」スタスタ

最原「な、なんか勝手に納得して去って行った……」

赤松「あ! ちょっと! セミラミスさん、待って!」

セミラミス「断る」

赤松「本当に人の話聞かないなこの女帝!」

最原「セミラミスさん! お願い! 『待って』!」



ガチンッ


セミラミス「ム……? 体が動かん」ググッ

最原「あっ」

真宮寺(うっかり聖杯使っちゃったヨ)

セミラミス「……」ムスーッ

最原「あの……本当にごめんセミラミスさん。今のは事故だけどさ……」

最原「話、ちょっと聞かせてくれないかな? 裏付けを取りたいんだ」
525 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/29(火) 21:02:24.41 ID:Nk2peIMQ0
今日のところはここまで!
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/29(火) 22:08:46.93 ID:vJgJefkP0
才囚学園か。歯車と鎖は確定だな
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/29(火) 22:09:56.15 ID:isgjOidYO
捻くれた魔翌力って自分で言っちゃうあたりやっぱセミ様ってマジセミ様だわ
528 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/30(水) 20:18:52.89 ID:CeflHxcA0
証言開始

〜セミラミスはどこからやってきたのか〜

セミラミス「我が何故ここにいるのかが気になるのか? 妙なヤツらめ」

セミラミス「自室から普通に徒歩でやってきたに決まっているであろう」

セミラミス「どうやら子供系サーヴァントの内の誰かが、このロストルームの噂を中途半端に覚えておったらしくてな」

セミラミス「『失われたものを見る場所』を『遺失物の取扱所』だと勘違いし、我が落としたゲームをここに届けたらしいのだ」

セミラミス「それを探していたらいつも間にやら貴様らと遭遇した。それが真実だ」

最原「……ロストルーム……?」

セミラミス「カルデアの使われていない倉庫の通称だ。あまりにも使われていなかったので、ちょっとした怪談話まである」

赤松「そのロストルームでゲームを探しているだけで、なんで才囚学園にやってきちゃうの……?」

セミラミス「なんの話をしている? だからここはカルデア……待て」

セミラミス「まさかカルデアではないのか? 本当に?」キョロキョロ

最原「うん。どうもセミラミスさんはうっかり穴に入り込んじゃったみたいだね」

最原「才囚学園と、巌窟王さんのホームを繋ぐ穴に」

セミラミス「どうりで居心地が悪いと……ふむ」

セミラミス「我がいなくなったら穴は塞いだほうがよいぞ。危険だからな」

最原「うん。わかった」

セミラミス「あと貴様、聖杯以外にも何か妙な力を持っているな? それも早めに捨てた方がよいぞ」

最原「本当にあっちのセミラミスさんと似たようなことを言うんだね……」

セミラミス「質問は終わりか?」

最原「まだ何かあったらナーサリーさん経由で訊くよ」

セミラミス「答えるかどうかは我の機嫌次第だがなぁ。祈れ」

セミラミス「それでは、な」スタスタ

赤松「……」

赤松「ピアノの約束……果たせなかったな」

真宮寺「彼女はキミの知ってるセミラミスさんじゃなかった。ノーカンだヨ」
529 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/31(木) 20:56:42.19 ID:LimxBXYp0
赤松「……」

赤松「……ん? いや。待って。待って。ナチュラルすぎて流しちゃったけどさ」

赤松「セミラミスさん帰しちゃダメじゃない!? 協力してもらおうよ!?」ガビーンッ

最原「……」エー

真宮寺「……」ムリダヨネー

最原「……」ネー

赤松「そこっ! 目で会話しない! 長い付き合いだからわかるんだからね!」ビシィッ

赤松「大丈夫だよセミラミスさんなら! 割と付き合いいいから!」ダッ

最原「あ! いやダメだって! その人あっちのセミラミスさんと別人だし!」

赤松「セミラミスさーん! 助けてー!」



ジャラララッ ザンッ



赤松「きゃー!」

最原(それきりパーティションの向こう側は静かになった……)

真宮寺「……死んだかな」

最原「さ、流石に生きてるよ……こんな終盤で、こんなくだらないことで死んだりしないよ……」ダラダラダラ



後で勇気を出して見に行ったら服が大分ボロボロになった状態で目を回していた。死んではいなかった
530 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/05/31(木) 21:09:43.29 ID:LimxBXYp0
赤松「……なんか虹色のトゲトゲした石をくれた。びっくりして服を破いたお詫びだって」

聖晶石「」キラーンッ

最原「なにそれ」

真宮寺「お詫びにくれたプレゼントが綺麗な石ってワンパク少年みたいだネ」

赤松「三つくらいくれた」

最原(徹頭徹尾意味がわからない……)

最原「ともかくこれでハッキリしたよ。あの穴は間違いなく巌窟王さんのホームに繋がっていた」

最原「そしてその事実を隠そうとした人が生徒の中に二人いる。一人は白銀さんで、もう一人は……!」

真宮寺「ねえ。その穴ってヤツ、僕も見たいんだけど」

最原「あ、うん。あっちの方だよ。研究資料の方も貸すから、二人で行ってきて。後で意見を聞かせて欲しいな」

真宮寺「わかった。行こう赤松さん」

赤松「着替えたい……」スタスタ

最原「……調べてない区画はあと一つくらいか。なにかあるといいけど……!」
531 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/31(木) 21:10:56.85 ID:a5W2crqN0
赤松、それ召喚できるぞ…!?
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/31(木) 22:43:42.32 ID:iwIQrjLc0
石を三つくれた蝉様、実質「呼んでね♪」的にデレてないか?
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/31(木) 23:30:33.49 ID:SAkI5DbZo
一回分でよべるわけないやろ…(白目)
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/01(金) 00:19:55.64 ID:7a4Y47ut0
設定的にはたぶんつながりが深い順に呼べるんじゃないかと思ってる

だからエドモンが邪魔しなければチョコラミス呼べるはず

でも女神共の加護が邪魔するかも
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/01(金) 01:22:57.00 ID:0VFzcpDHO
この広い宇宙には単発2回で欲しい星5を重ねる輩もいるんだよ…
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/01(金) 07:32:34.08 ID:S6UUXujto
ぐだ「気付いたら石3つ減ってるんだけど…」
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/01(金) 08:36:37.74 ID:uPVVC2w3O
単発で星5引きました(イメージするのは常に最強の自分)
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/01(金) 08:48:24.96 ID:2ESmSDs9o
すまんな呼符で来た(すり抜け)
539 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/01(金) 20:42:17.42 ID:ubECEvH60
決して自慢ではない、ではない。
最近星5が来る確率は1%を明らかに越えてるんだけどすり抜けだらけなんだよなぁ
しかもその今までのすり抜けの全部がアルテラとヴラドさんっていうね。
何かどこかで縁でも結んでたかな………
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/01(金) 20:58:47.14 ID:F710lN9oO
???「ワイロですよ」
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/01(金) 21:37:43.98 ID:UP4/OxJQo
うち最初のガチャでセミ様来たんだけど
ここのSSを見ていいキャラ来たなーって思えた1ちゃんありがと

OSアプデしたらFGO起動できなくなったけど(´・ω・`)
542 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/01(金) 23:13:02.46 ID:BRxQwlW10
区切られた区画 最後

最原「……作業部屋?」

最原(最後の区画は、白銀さんの『臭い』が色濃く残っていた。もちろん比喩だけど)

最原(床に散らばる何らかの計画書。手書きな上に殴り書きなので大半が判別不能だ。モノによっては本人ですらもうわからないかもしれない)

最原「……白銀さんはここで一体なにを……ん?」

最原「これは、なんだろ」

最原「学級日誌……?」

最原(手にとって、読んでみる。読み込んで……)

最原(……すぐ閉じた)

最原「これ見たことが巌窟王さんにバレたら焼かれちゃうかもな……」

最原(学級日誌の正体は、なんてことはないものだった。巌窟王さんがこの学園に来てからの日記のようなものだ)

最原(基本的にみんなのことをベタ褒めしている。真宮寺くんのことですら一定の部分は認めているらしかった)

最原(白銀さんのことも。まあ、あの時点までは裏切りに一切感付かなかったので当然か)

最原「でもなんでこんなものが……白銀さんは本当になにをしてたんだ?」





穴のある区画

赤松「……これが巌窟王さんのホームに繋がる穴……」

真宮寺「研究資料によれば向こう側には行けないみたいだけどネ」

赤松「惜しいなあ。向こう側に行けたら脱出できるのに」

赤松「……ん……? あれ。ここに放置されてるのって……」

真宮寺「さっきセミラミスさんが持っていった冷蔵庫の中身、かな。持っていけないからここに放置したんだろうネ」

赤松「あれ。でも私たちと会ったときはいくらか既に食べちゃってたよね。あれは大丈夫だったのかな」

真宮寺「ヨモツヘグイ……とまではいかないだろうけど、後ろ髪を引っ張られる程度の強制力はあったかもネ。捻じ伏せることは充分可能だろうけど」

真宮寺「今頃彼女は、すごい胃もたれと戦ってるヨ」

赤松「しまらない人だなぁ」

赤松「……ん。食糧じゃないものも混じってるけど……!」

赤松「モノクマカラーのパソコン!」

真宮寺「は?」

赤松「覚えてない? モノクマルールとか書かれてたアレだよ! 何か重要な情報が書かれてるかも!」

真宮寺「……?」

真宮寺(ここに置かれてるってことは、セミラミスさんはこれも向こう側に持っていこうとしたってことだよネ)

真宮寺(なんで? そんな興味を引かれるようなものには……)

赤松「……よし。ロックはかかってない! 見放題! やった! じゃあ早速!」カタカタカタ

赤松「――」

真宮寺「……あ」

赤松「え。何コレ……? なに……これ……」

赤松「……ふ……」






赤松「ふざけないでよッ!」
543 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/02(土) 13:10:00.49 ID:vCXWenT+0
最原「……なんとか解読できないかなぁ。ええと……」

最原「卒……ア……いやダメだ本当に字が汚い。普段の彼女ならもうちょっと読める字書けるはずだけど。あえて崩してるのかな」

最原「数字とかは比較的無事だ。なんだろコレ……書式や規格のデータ……」

最原「……本を作ってたのか? なんの?」

パラリッ

最原「……おっと。なにか落ちたな」

最原(拾ってみると、それは白銀さんの映った写真だった)

最原(場所は図書室。アングルは……どこか見たことがあるな)

最原「……ん? これ、最初の学級裁判での、入室をトリガーにした隠しカメラと同じアングルだ」

最原「怪談側じゃなくって奥側の扉から入る白銀さんが単独で映ってる」

最原「……本を持ってるな。タイトルは……『写真術』って単語だけが辛うじて読み込めるけど……」

最原「ん……? 写真術?」

最原(……後で王馬くんにこの写真のことを確認しないといけないかもしれない)




「ふざけないでよッ!」



最原「……赤松さんの声だ? なにかあったのかな」
544 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/02(土) 20:48:30.19 ID:vCXWenT+0
穴のある区画

赤松「はあ……はあ……はあ……」

赤松「こんな……こんなものを今更見せられたところで……!」

赤松「なんで!? 全部手遅れなのに! こんなことしたって無意味なのに! どうして……!」

真宮寺「これはとてもじゃないけど最原くんには見せられないネ」

真宮寺「もし最原くんがこれを見たら、彼のことだ。白銀さんのことを助けるとか言いかねない」

赤松「……」

赤松「巌窟王さんを本気で止めようと思ったら命がいくつあっても足りないよね。真宮寺くんの時点で本当にギリギリだったのにさ」

真宮寺「どうする?」

赤松「私はこの学園に来たときからずっと変わらないよ」

赤松「首謀者には死んでもらう。絶対にね」

真宮寺「そっか。それなら誤魔化すのは僕に任せておいて。赤松さんは上に戻るまでうつむいて口を一切開かないで」

真宮寺「このファイルを隠したところで大局に影響はないだろうから、問題はないヨ」

赤松「……」

最原「どうかしたの?」ヒョコッ

真宮寺「さあネ。赤松さんがモノクマカラーのパソコンを見つけたんだけどさ」

真宮寺「今は赤松さんからパソコンを奪い取って、彼女が何を見たのか調べてるところだヨ。ブラウザ閉じちゃったみたいでさ」

最原「……大丈夫?」

赤松「……」

最原「?」
545 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/03(日) 20:36:00.86 ID:LUEb+TCU0
真宮寺「……ン?」

最原「なにか見つかった?」

真宮寺「多分赤松さんが見てたのとは別のものだろうけど……これ」



モノクマルール『一つ、このパソコンへの干渉を禁止する校則を作ってはならない』

モノクマルール『二つ、モノクマにも校則は適用されるが、生徒に指摘されなければその限りではない』




最原「モノクマルール……? 確か前の学級裁判で話題に上がったものだよね」

真宮寺「今は全文が見れる」

最原「!」

真宮寺「……白銀さんは本当に油断していたんだろうネ。操作途中で離席したからかロックをかけていなかった」

真宮寺「パソコンのスリープを元に戻す度にパスコードが必要になる、みたいな設定もあったらしいけど、面倒臭がって解除してたみたいだヨ」

最原「全文は!?」




モノクマルール『三つ、モノクマはコロシアイによらず生徒を外に出す手続きを行うことができる。これを最後の学級裁判と呼ぶ』

モノクマルール『四つ、モノクマは生徒の求めに応じて最後の学級裁判を開催できる』

モノクマルール『五つ、モノクマの校則違反の証拠を糾弾する証拠があると生徒が判断した場合、モノクマは最後の学級裁判の開催を拒否できない』

モノクマルール『六つ、以上五つのルールをもってモノクマと生徒の公平さを保つ絶対不変のルールとする』




最原「コロシアイによらない脱出方法……!」

真宮寺「なるほどネ。モノクマにも校則が適応され、更にわざわざ『これは公平さを保つためのルールだ』と明記されている」

真宮寺「ということは、この最後の学級裁判も『僕たちの存在そのものの不確かさ』を除外して考えれば、おそらく公平なルールで行われると推測できる」

最原「校則を明確に破った僕たちに、まだこの最後の学級裁判を開催できる権利があるかは五分だけど……!」

最原「巌窟王さん抜きで、この閉鎖空間に引導を渡せるかもしれない!」








真宮寺「……そんな必要ある?」

最原「え?」
546 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/03(日) 20:47:17.76 ID:LUEb+TCU0
最原(……ない、な。特には)

最原「ないけど……」

真宮寺「なら全部巌窟王さんに任せていようヨ。どっちにしろ白銀さんとモノクマを排除して、全盛の力を取り戻した巌窟王さんに学園を破壊してもらえば」

真宮寺「……それで終了だヨ」

最原「……」

真宮寺「それとも、白銀さんの本音ってヤツをどうしても知りたい?」

真宮寺「それ、彼女が生きてる内じゃないとどうしてもダメ?」

最原「それは……」

真宮寺「……キミならどんな真実でも見つけられるヨ。ここを脱出した後でもネ」

最原「うーん……」

最原(確かに現状では、僕の求める真実の優先度は低い。なにか新しい証拠でも見つかれば別だけど)

最原(今のところそんなものはないわけだしな……)

赤松「……」

最原「……ねえ赤松さん。本当にどうしたの? 全然喋ってないけど」

赤松「……」プイッ

最原(か、顔を逸らされた……!)ガーンッ





百田の研究教室の隠し部屋


東条「治療、完了……! あとは夜長さんが起きれば……!」

東条「夜長さん! 起きて! 夜長さん!」ユサユサ

アンジー「ぐー」スヤァ

東条「起きないわ……全然。こうなったら」スッ

東条「起きるまで無限に往復ビンタするしかないわね」スパパパパパパパパパンッ

アンジー「ぎゃふふぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぐー」スヤァ
547 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/03(日) 21:07:37.52 ID:LUEb+TCU0
東条「……」スパパパパパパパパパパパンッ

アンジー「ぐぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぐー」スヤァ

東条「あと一往復くらいで起きるかしら」スパパパパパパパパパパンッ

アンジー「ぐはっ」



ガッツ発動  HP0→HP3000



東条「ちょっと反応が変わったわね。あと少し」スパパパパパパパパパパンッ

アンジー「し、死ぬ……だ、誰か……」スヤァ

ガシッ

東条「!」

巌窟王「待たせたな」

東条「巌窟王さん……!」

巌窟王「すまなかった。アンジーの消耗が心配だったからな。出口のあたりで電子化したまま待機していたのはやり過ぎだったかもしれん」

東条「念には念を。当然でしょう?」フフッ

巌窟王「で……」

東条「?」

瀕死のアンジー「……」ピクピク

巌窟王「……」







巌窟王「やり過ぎだ貴様ァ!」ウガァ!

東条「!?」ガビーンッ
548 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/03(日) 21:26:19.11 ID:LUEb+TCU0
巌窟王「どうやら物凄い気合でなんとか持ちこたえたようだな」

東条「ビンタ程度ならダメージもそこまで響かないからと油断してたわ……」

巌窟王「まあいい! ともかくこれで全力を出せる!」

ズズゥン……

巌窟王「……外で何かが暴れているな……!」

巌窟王「アンジー! 起きろ! アンジー!」ユサユサ

アンジー「……大丈夫。もう起きてるよー」

巌窟王「だろうな。あそこまでやられて起きない方がどうかしている」

アンジー「うん。大丈夫。本調子……に限りなく近い」

東条「多少の無茶をしても膝は付かないわ。入間さんにしたのと同じ処置を行ったの」

東条「副作用が出るのは『忘れたころ』よ」

巌窟王「具体的にどうなる?」

東条「二分の一の確率で目玉が爆発して死ぬ……かもしれない」

アンジー「怖い。斬美が凄く怖い」ガタガタ

巌窟王「……テディベアをやろう。抱いていると不安が和らぐ」スッ

巌窟王コスのテディ「」クハハ

アンジー「いらなーい」

巌窟王「!?」ガーーンッ!

巌窟王「……さあ。最後だ。存分に暴れるとしよう」ボォウッ

アンジー「うん!」
549 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/04(月) 21:04:07.75 ID:r9d0hktj0
図書室探索チーム

星「入間。どうだ。何かわかったか?」

入間「急かすなドチビ……」カタカタ

入間「うん。間違いない。不明なプログラムが一件、中に入ってやがる」

入間「この場合の不明なプログラムはほとんどの場合はサーヴァントだ。モノクマならもっと他の名前で出力される」

夢野「本当にこの中にアルターエゴが?」

入間「十中八九セミラミスだろーな。問題はコイツをどうするか、だが」

星「呼びかけてみたら返事をしたりしねーか」

入間「するかもしれねぇが、ダメだな。去り際にモノクマの野郎が権限を凍結しやがった」

入間「セミラミスは現状眠ってるに等しい。返事をしたとしてもうわ言か寝言レベルの意味のない言葉だけだ」

夢野「起こせぬか?」

入間「無理だな。モノクマが強すぎる。『巌窟王を呼び出したとき並みの奇跡』とかがないと何もできねぇよ」

入間「なろー。何が取引だ。どうせBBもこうする予定だったんじゃねぇのか」

星「セミラミスに対して取引を引き継ぐ必要はモノクマにとってまったくねーからな。仕方ねー気もするが」

夢野「強いショックを与えたらなんか凄い偶然で起きたりしないかのう」スッ

入間「なんだその砲丸」

夢野「そこのゴミ箱に捨ててあったぞ」

星「なんでゴミ箱なんかに砲丸が……」

入間「……ん? その砲丸どこかで見覚えがあるような……?」
550 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/04(月) 21:20:32.81 ID:r9d0hktj0
星「……そうだ。巌窟王が燃やした砲丸だ」

入間「ん? んん……ああっ! 本当だ! あんときの凶器じゃねぇか!」

夢野「最初の学級裁判のときのか? 別モンじゃろ。血とかついておらんし」

星「だが位置的にどうも意図を感じるな……」

入間「……オイ。その他になにか見つけたりしてねーかドブス」

夢野「マジカルナックル」バキィッ

入間「ぎゃひい!?」グヘアッ

夢野「本を見つけたな」

入間「一発殴った意味は!?」ガビーンッ

星「ブス呼ばわりされりゃ誰でもキレるだろう……」

星「……で。何の本だ?」

夢野「料理本みたいじゃの。『モノクマでもわかる過程料理レシピ百選』」

星「まったく意図がわかんねぇ」

夢野「こればっかりは何も意味のない証拠じゃろうから元の場所に戻しておくぞ」

夢野「ええと……このナンバーだと……?」

夢野「……」

入間「あ? なんだよ。急に黙りやがって。貸せ」

入間「って、なんだよ。隠し部屋からならすぐ近くの本棚じゃねーか」

夢野「入間。一つ聞きたい。最初の学級裁判のときの隠し扉に向いたカメラのことなんじゃが」

夢野「あれって巌窟王が映ってたのは偶然なんじゃよな?」

入間「お? いやダサイ原に聞けよ。そこらへんはよ」

入間「……まあ仮説は立てられるけどな。確かにあのカメラとセンサーは明らかに隠し扉に反応するように設置されてたはずだ」

入間「巌窟王が本棚に近づいたときに『巌窟王が近づく写真』が撮れたのは偶然の可能性が高い」

星「……!」

星「入間。もしも本棚の隠しカメラに気付いていたら、センサーに引っかからないように立ち回れるか?」

入間「充分可能だろうな。あれは隠し扉に向いてたカメラだ。それ以外の部分は想定してねぇ」

入間「だから『隠し扉に向いたカメラ』に関してのみは、隠し扉が動かない限りはいくらでも避けられる」

入間「……なんで今更そんなこと訊くんだ? うざってぇ」

夢野「本当……本当イヤな想像なんじゃけど……! この本の背表紙のナンバーからイヤなことを思いついて……!」

入間「……?」

夢野「前言撤回。この本は大事な証拠じゃ。絶対に最原に届ける!」
551 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/05(火) 20:35:50.32 ID:69/xUSVu0
裁判場探索チーム

最原「他には何かない?」

真宮寺「……そうだネ。えーと……? なにかの動画ファイル、かな」

真宮寺「オーディション? 僕たちの名前が一つずつついてるけど……」


カチリッ


赤松?『自分で言うのもなんですが、私ってコロシアイに向いてる性格だと思います』

真宮寺&最原「!」

赤松?『基本的に人を信用してないんで』

真宮寺(これは……いよいよ最原くんの仮説が真実味を帯びてきたか……!)

真宮寺(まったく。さっきのと言い、このパソコンはイヤな情報のオンパレードだヨ)

最原「……これを見て赤松さんはふさぎ込んだのかな」

真宮寺「さあ?」

赤松「……」

赤松(違うけど黙っておこう)

真宮寺「オーディションの映像は全部で十三……」

真宮寺「……ん? 十三? 僕たちは十六人なのに?」

最原「……キーボくんと白銀さんと天海くんのヤツが、ない」

真宮寺「……」

真宮寺「今更ながら、僕たちの生い立ちが『万が一』にすべて設定だったとして」

最原「一向に認めないね」

真宮寺「じゃあキーボくんは? 僕たちの世界観に合わせている以上、僕たちが偽物なら彼も偽物ってことになるけど……」

真宮寺「機能的にはまず間違いなく彼はロボットだったよネ?」

最原「モノクマ側で用意したロボットだったのかも……記憶に関しても生きた人間の脳を弄れるんだから、彼に関してはもう議論するだけバカバカしいよ」
552 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/05(火) 21:11:39.59 ID:69/xUSVu0
真宮寺「じゃあもしかして彼もモノクマの仲間?」

最原「このゲームはゼロサムゲームだ。かなりピーキーな条件を満たせば二人助かるとは言ってもさ」

最原「ほとんどの場合は『たった一人の生き残り枠をかけて争うコロシアイ』だよ?」

最原「生徒の中にモノクマの内通者を入れるとしても一人が限界だと思う。だって『ほとんど一人しか生き残れないゲーム』でどうやって協力するの?」

真宮寺「下手を打てば仲間同士で争って、生徒の中に裏切り者がいることがアッサリとバレてしまう……か」

最原「むしろキーボくんは絶対的な味方だよ。そう……万が一裏切られたらお終いってくらいの」

最原「モノクマが演出重視で、二人の生徒を自前で好き勝手に用意できるのなら、一人は白銀さんのような純然たる裏切り者」

最原「もう一人は生徒に対するお助けキャラにすると思う」

真宮寺「いかにもな仮説だネ。でも確か明日になったら……」

最原「キーボくんが目覚めて僕たちを学園ごと破壊する……だっけ。タイムリミット、か」

最原「……僕たちの味方だったキーボくんが、僕たちを破壊する『かも』ってところがポイントなんだ」

最原「『全力で抵抗してみてよ』っていう白銀さんの意図が見え隠れしてる」

真宮寺「なるほどネ」

最原「……最終的にはキーボくんも助けないと、だけど。どうやったらいいのか皆目見当も付かない」

最原「どうにかこの辺り利用して、巌窟王さんから白銀さんを守れないかな」

真宮寺「ハ?」

赤松「!」

最原(……あ。いけない。これ声に出しちゃいけなかったみたい)ギクリ

最原(空気が一気に最悪レベルに……)

最原「……ええと……」

真宮寺「今のは聞かなかった。聞こえなかったことにするヨ」

最原「……」

最原(気まずい!)
553 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/06(水) 22:22:41.86 ID:dZ0QQpb00
魔神セイバー……? 違う。彼女はアルターエゴだった……!
あれCMすごい勢いで台詞入ってるけどハッタリだったりしねーかな。ハッタリだろうな……逆CCCコラボイベ的な……
554 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/06(水) 23:02:10.47 ID:dZ0QQpb00
最原(……ここで議論しても時間が無駄になるだけだな)

最原「外に出よう。キーボくんを閉じ込めているオブジェクトを改めて調べたい」

真宮寺「いいヨ。ここにはいつでも戻ってこられるみたいだし」

真宮寺「一番の証拠品のパソコンは持ち歩けばいい話だしネ」

赤松「……うん。じゃあ外に出よう」

最原(あ。復活した)

最原「ここにはもう戻ってくる必要はないよ。少なくとも証拠集めではね」

最原「全部調べた。大丈夫」

真宮寺「そう。それじゃあ上に……」



ヒョコッ



最原「ん?」

お布団「」ヤァ

最原「……?」ゴシゴシ

最原(お布団が二足歩行でこっちに向かってくる幻覚が見える)

赤松「どうしたの? 最原くん」

最原「ああ、いや。なんでもない……!?」

ヒョコヒョコッ バフッ

最原「うぎゃあ!? お布団が特攻してきた!?」ガビーンッ

赤松「最原くん!?」

最原「ぐ……む……が……あ。ふかふかで気持ちいい……なんだか眠く……」ウトウト

赤松「最原くん! ねえ! どうしたの最原くん! 最原くんってば!」

最原「……ハッ! あ、ご、ごめん! 赤松さん! うっかり眠るところだった……! しかし本当にふかふかで気持ちいいな……」フカフカ

赤松「最原くん! 最原くーーーんっ!」

最原「……あれ。おかしいな。なんで赤松さんの声がこんなに近くで聞こえるんだろう?」









赤松「意味不明な寝言はやめてよ! 起きてッ!」

最原「……」

最原「あ! 夢だコレ! 多分お布団の幻覚のあたりから僕、寝てる!」ガビーンッ
555 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/06(水) 23:11:33.65 ID:dZ0QQpb00
現実では

最原「お布団……気持ちいい……ふかふかぁ……」スリスリ

赤松「ちょ……やめっ……どこに顔をうずめてるの! 本当にハズいんだけど!」ジタバタ

真宮寺「急に赤松さんの方向に倒れたと思ったら……これ寝てるネ」

赤松「なんで!?」

真宮寺「そういえば天海くんの話では、最原くんって忘却補正を貰ったって話じゃなかったっけ」

真宮寺「さっきセミラミスさんもそれを仄めかすようなこと言ってたけど……」

赤松「……早めに捨てないと危険、だっけ」

真宮寺「いや。根拠は何もないんだけど。いくら何でもこのスピードで眠るのは異常だよネ」

ギュウッ

赤松「ひあっ……やめ……服ごしにかかる熱い吐息が、なんか凄く……!」ビクビク

最原「んん……」スヤァ

真宮寺「……」

真宮寺「この光景をパソコンのカメラで撮って茶柱さんに見せたらどんな反応を見せるかなァ。民俗学者として凄く興味があるんだけど」ワクワク

赤松「悪魔の発想! やめて! 私まで殺されかねないから!」

真宮寺「ともかくしばらくは、僕らはこうやって足止めだネ」

真宮寺「……百田くんか巌窟王さんがモノタロウをなんとかしてくれれば時間はまだある。祈っておこうヨ」

赤松「それまで私はどうしてたらいいの?」

真宮寺「茶柱さんが来ないように見張りくらいはしておくヨ」

赤松「根本的な解決になってない! でもお願いね! 死にたくないから!」
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/07(木) 21:40:53.14 ID:L31q2ecC0
来たぞ!!来たぞぉ!!!!
ついにアーケードに清姫が実装!!しかもボイスは新録!!まぁ事前に録ってあるだけかもしれないけど
とにかくこれで清姫の本編でのモーション改修も約束されたようなもんだ!!!!!
たぎる
557 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/07(木) 21:56:42.41 ID:7Ar+5iErO
残業でした。もう電器屋にかけこんでもテラリン買えない。

ところで話は変わるけどヴェルバーの尖兵ってどこで募集してます?
558 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/08(金) 00:06:21.92 ID:hFaXxAY80
あ! パソコンの更新がかなり時間かかってもう日付変わってる!
今日の夕方、テラリン買って存分に遊んでから更新します!
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/08(金) 02:19:30.65 ID:nNwwat8O0
乙乙
560 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/08(金) 22:09:16.62 ID:hFaXxAY80
地上

バンバンバンッ カチッ


百田「……タマが切れちまった! クソ! 少ねぇ!」

春川「違う! 百発百中だからってむやみやたらと撃つからだよ!」

春川(いや……そろそろ怖くなってきた。ありえないよコレ。どうなってるの)

春川(オカルト……? この際ありえなくもないかも。私たちはこの学園生活のことをあまりにも忘れすぎている)

春川(ていうか……)

ケツァルコアトル「……」ジーッ

メドゥーサ「……」ジーッ

ステンノ「……」ヒソヒソ

エウリュアレ「……」クスクス

春川(『何か』にこっち見られてる。物凄くガン見されてる……気がする!)ガタガタ

春川(百田の背後になにか憑いてる!)

ケツァルコアトル「縁結びとかの担当してる女神ってこの中にいまセン?」

メドゥーサ「ごめんなさい。魔除けとかはともかく縁結びは管轄外で……」

ステンノ「気合いでなんとかなるでしょ。ていうかしなさいよ駄妹」

メドゥーサ「私に言われましても」

エウリュアレ「この毎度毎度のごとく表紙で『俺の物語だ!!!!!!!』と全力で主張してくる少女漫画全巻貸してあげるからなんとかしなさい駄妹」

メドゥーサ「それ確か鈴鹿御前の私物だった気が……」

春川(声はまったく聞こえないけどロクなこと喋ってないことだけはわかる)
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/08(金) 22:17:49.48 ID:OWAcDufYO
俺物語か…
562 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/08(金) 22:36:45.85 ID:hFaXxAY80
エグイサルレッド「弾が切れたの……? よ、よし! それならもう取っ組み合いしても全然問題はない!」ガシャンッガシャンガシャンッ

百田「!」


ガッシィィィンッ!


エグイサルレッド「コクピットが壊れたのなら、一回横倒しにするだけで全員外に放り出されるよねぇ!」ギリギリギリ

百田「こ……んの野郎! 取っ組み合いで決着付けようってのかよ!」ギリギリギリ

春川「確かにこの状態のコクピットなら、色々な安全機構が壊れてるし横転するだけで致命的だよね」

百田「俺が勝つ……! 何故なら! 俺が勝つからだ!」ギリギリギリ

春川「……」

春川「百田。神様っていると思う?」

百田「俺はオカルトの類は大嫌いだ!」

女神勢「!?」ガビーンッ

春川「あ、うん。その点に関しては長い付き合いになっちゃったから知ってるけどさ。もう嫌いとか言わない方がいいよ、見限られるから」

春川「……いると思う?」

百田「少なくとも女神は見たことあんな!」

春川「ん……そう」

百田「ツインテで……不器用で……人と関わることに対して恐怖を覚えてて……!」

百田「なんか気付いたら俺の傍にいることが多くなってよぉ!」

春川「ん?」

女神勢「!」

百田「過去の辛い体験を未だに引きずるような優しいヤツで……たまに笑う顔が可愛くて……!」

百田「俺の膝の上で、俺の勝利を願ってくれてる!」

百田「少なくとも俺にとっては、お前が実在する女神そのものだ! ハルマキ!」

春川「え……? は? え?」アタフタ

百田「……ええと」

百田「……あれ。やべぇ。告白にしては遠回しすぎたかな……」

春川「がふあっ!?!?」ズギャァァァァンッ







ケツァルコアトル「……あれ。これ縁結び必要ないデスね」

エウリュアレ「もう読まなくていいわよ。返して」ヒョイッ

メドゥーサ「まだ途中だったのに……」
563 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/08(金) 22:55:17.34 ID:hFaXxAY80
百田「悪い。後でやり直すぜ。よく考えたら今それどころじゃねぇしなぁ」ギリギリギリ

春川「え。あ。えー……? いやあの、今の一回で充分だから。もう一回やられたら心臓が今度こそ止まって死ぬ」カァァ

百田「お。そうか。じゃあ返事は早めに頼むぜ! さて……この膠着状態をどう脱するか。下手打てば今度こそ死ぬ――!」

春川「……」スッ



チュッ



百田「――」

春川「……ほっぺにチューで頑張れるんでしょ?」

百田「……」

春川「……ん? 百田?」

エグイサルレッド「出力全開! これでぇ……終わ――」

百田「イヤッホオオオオオオオオオオウ!」ドカバキグドシャァァァァァンッ!

エグイサルレッド「ぎゃあああああああああっ!?」

春川「!?」ガビーンッ

メドゥーサ「今のは一体……? 早すぎて見逃しました」

ケツァルコアトル「一瞬で手を離して一瞬で相手にラリアットをかまし一瞬で股間に蹴り一瞬でスピンがかかったアッパーカットのコンボデース」

ステンノ「……加護を使いつぶす勢いね。いや加護ありでもできるかどうかの応酬だけど」クスクス

エウリュアレ「それじゃあ、用意しておいたこのくす玉。私が引っ張るわね」クイッ

春川「?」



パカッ


くす玉「おめでとう!」パッパカパー

春川(やかましい! 恥ずかしくて顔を上げられないし!)カァァ

百田「今の俺はかつてないほど頑張ってるぜーーーッ!」バキィィィンッ!

エグイサルレッド「し、死ぬーーーッ!」ガビーンッ!
564 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/09(土) 23:37:51.38 ID:1QBCWCpo0
春川「……行ける! このまま決めてしまえる!」

百田「ああ! やってやるぜ! しっかり見ときなハルマキ!」

百田「俺がみんなを守るんだよッ! 俺たちでみんなを助けるんだ!」

百田「せっかくみんな生き残ったんだぞ! 終一と『アイツ』の頑張りを無にはさせねぇ!」

春川「……アイツって誰?」

百田「決まってんだろ! いつも難しいこと言って煙に巻いて、人の悪性に怒ってる割には笑いを絶やさない」

百田「いけすかねぇ態度のアイツの名前は……!」

百田「……」







百田「……誰だっけ」




エグイサルレッドの中

モノタロウ「い、いやだ……死にたくない。死にたくないよ……! 助けて父ちゃん!」ガタガタ

「あーあ。すっかり怯えちゃって」

モノタロウ「!」

「……もういいや。どうせ全員処理する気だったしね。ここから先はボクがやる」

「ま、協力自体はまだしてもらうけどさ」

モノタロウ「その声、お父ちゃん? どこ?」キョロキョロ



バチィッ


モノタロウ「ぎゃああうっ!?」

「知ってる? 子供のすべては親のものなんだよ。だから子供は全力で親にぜんぶ捧げる義務があるんだ」

「ボクじゃあエグイサルは動かせないからね。意識を乗っ取らせてもらうよ」

モノタロウ「ぎ……ぎぎぎ……消えっ、消える! オイラの意識が……ひい、やめ……!」

「ところでオマエ、名前なんだっけ」

「……もういいや。思い出す気もないしね!」
565 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/10(日) 20:42:51.60 ID:0gINyphY0
テラリン、たしかにこれ番外編だったな。アニポケに対する映画版っていうかヨ……!
566 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/10(日) 21:05:00.02 ID:0gINyphY0
エグイサルレッド「……」


ガッ


百田「ん?」

春川「……百田! 下がって! 何か様子がおかしい!」

バキィィィンッ

百田「ぐああ!?」グラッ

春川「ううっ!」

エグイサルレッド「……」フシュウウウ

春川「……気配が変わった。さっきまで戦意が折れかけてたのに」

百田「追い詰められすぎて第二の人格に覚醒したか?」

春川「漫画?」

百田「いいぜ! なら第二ラウンドと洒落こもう――」



ガイイイイインッ



百田「……っぶな! 動きがいくらなんでも急によくなりすぎだろ!」

春川(スタイルがガラッと変わった……おかしい。何が起こってる?)

春川(いや。真相がどうあれこれはちょっと……まずい!)
567 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/10(日) 21:58:53.77 ID:0gINyphY0
ガインッ ドガッ

百田「早っ……まずいな! ははっ! 防戦一方になっちまったぞ!」

春川「百田!」

百田「……安心しろハルマキ! 絶対に勝つからよ!」

百田「それはそれとしてなんかお前重くなってきたから隙を見て降りてくんねぇ?」

春川「なに今更弱気になってるの? そんな嘘吐かれてもどかないからね」

百田「重いって部分に関しては嘘じゃねぇんだけどよ」

春川「肘入れるよ」ドスウッ

百田「ごめんな!?」ガファ

百田「……まあどっちにしろ無理か。後ろ見せたら二人もろとも潰されるぜ」

百田「なにか状況が変わんなきゃ一気に……!」

春川「……私たちが終わる」

百田「……やれるだけやってやるさ。その結果ダメならダメで俺はそれでいい」

百田「それに、自分以外に信じられるものは他にもある」

春川「?」

百田「自分を信じるだけじゃ不足なら、仲間のことも信じてみようぜ」

春川「!」

百田「ま、それでダメならやっぱり俺の責任だけどなぁ」

春川「……」

春川「……誰だったっけ」

百田「?」

春川「マントと帽子。黒い炎。鋭い眼光。それだけは覚えてるんだけどさ」

春川「……アイツ誰だっけ」

百田「……忘れた! でもまあ、なんだろうな! こんなときに連想するってことは余程頼りになるヤツだったんだろ!」



ガインッ


百田「俺の方が頼りになるけどなぁ!」
568 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/10(日) 22:46:53.66 ID:5okLOG9DO
早く、早く助けに来てやってくれ……がんk……金八先生!
569 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/11(月) 07:11:40.37 ID:nOtlfYUS0
やるしかねぇ……玉藻の前を引くしかねぇ! ここで引かずにいつ引くんだァーーー!

https://twitter.com/Japanesecastle
570 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/11(月) 07:49:28.50 ID:nOtlfYUS0
余は……玉藻の前をカルデアに……呼びたかった……
571 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/11(月) 07:51:08.64 ID:h0hz6A9jo
キャットで我慢するんだワン
572 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/11(月) 07:55:39.60 ID:nOtlfYUS0
そうだ! 俺にはキャットがいる! おーいキャット出ておいでー! あれ? キャット? どこに行って……



キャットすらいねぇんだよッ! うちにはよッ!
573 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/11(月) 08:03:47.05 ID:q2y4jfga0
槍玉がわりののり玉なら朝あげるけど
574 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/11(月) 08:07:26.21 ID:nOtlfYUS0
わーい。


……ひとまずカール大帝に泣きついてきますわー。同化されてきますわー。やはり世界はオラクルされるべき……
575 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/11(月) 10:46:30.21 ID:aRYXOz0A0
ズール皇帝こそ正義だ!
576 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/11(月) 20:50:03.29 ID:nOtlfYUS0
校舎内

茶柱「……」

王馬「……わーお。ビンゴ。最初に俺らが到達するとはねぇ」ケラケラ

白銀「……久しぶり。元気してた? 茶柱さん」

茶柱「白銀さん……!」

王馬「よし! 茶柱ちゃん! 戦闘準備だ!」

茶柱「言われなくとも! 今この場で白銀さんを押さえられるのは転子しかいませんので!」

茶柱「王馬さんも多少は支援してくださいよ! モノクマがどこにいるかわかったもんじゃありませんので!」

白銀「酷いなぁ。仲間に対してそこまで警戒することないのに」

茶柱「転子自身もちょっとはそう思いますけど、最原さんの言を信じないわけにもいきませんので!」

茶柱「一発ぶん殴って楽に気絶させてもらいますよ!」

白銀(……私に警戒して王馬くんから目を離したな)

白銀「ふふ。茶柱さん。ちょっと話したいことがあるんだけどさ」

白銀「王馬くんがさっきからチラつかせてるその銃。一体どこから持ってきたと思う?」

茶柱「は?」

白銀「実はさ。それ出所、私なんだよね」

茶柱「……」

白銀「……いきなり言われても意味がわからないだろうから言ってあげるよ」







白銀「裏切ってるんだよ! 王馬くんは!」ギンッ

茶柱「ッ!」
577 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/11(月) 20:55:03.82 ID:nOtlfYUS0
茶柱「それさっき聞きました」バキィッ

白銀「がふああああああああっ!?」

王馬「いや裏切るわけないじゃん。常識的に考えて」

白銀「ええーーーっ!? あれれーーーっ!?」ガビーンッ

茶柱「間合いに入りました。案外打たれ強いですね。でもまあ……気絶しないなら気絶するまでお手玉にしてあげます」ブンッ

白銀「きゃあーーーっ!? ちょ、王馬くん!? 助けっ」




グショオアッ




王馬「……」

王馬「まあ約束は守るよ。頑張って白銀ちゃん」

白銀「うわーん! 助けてー!」ダッ

茶柱「あ! まだ気絶してなかった! 待てーーーっ!」ダッ
578 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/11(月) 21:14:15.64 ID:f/QbQ8gDO
結構やべぇ音してんのにタフだな
こりゃボコり甲斐があるってもんやで
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/11(月) 22:01:14.83 ID:Dq3udCd00
誰に助けを求めてるんだ。助けてくれる奴がいると思ってるのか?
580 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/11(月) 22:08:02.30 ID:0aiQsHpeO
これ茶柱はまだ手心加えてる方な気がするな
殺された組に鉢合わせでもしたらタイヘンダナー
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/11(月) 23:39:50.85 ID:N0khqJRu0
転子は最原が白銀潰すつもりじゃないの分かってるんでしょ
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/12(火) 19:13:21.15 ID:T/AMJKmy0
流石に王馬でもこの状況での裏切りは無理だったか
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/12(火) 19:56:57.91 ID:/cNg5lgKO
そもそも巌窟王を完全に敵にしたら死ぬだろうしな
584 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/12(火) 20:42:37.57 ID:I3h34Krq0
王馬「さぁてと。それじゃあ白銀ちゃんにはしばらく茶柱ちゃんの追いかけっこしてもらうとして……俺は」

アンジー「あ! 小吉ー!」

王馬「ん? おお、アンジーちゃん! おひさー!」

巌窟王「王馬!」

王馬「誰?」

巌窟王「!?」ガビーンッ

王馬「……あー、いや。待って。言わないでいい。見たことはあるんだ。見たことは……」ウーン

巌窟王「そうだ。思い出せ。貴様はムカつく男だったがやればできるはずだ」ドキドキ

王馬「あ!」

巌窟王「クハハ! そうだ! 我が名は――」

王馬「アンジーちゃんの研究教室にあった謎の蝋人形!」

巌窟王「」

アンジー「……の、元ネタの方だよー。本当に覚えてない?」

王馬「覚えてないよ!」

巌窟王「……」ズーン

巌窟王「まあいい。ところで王馬。今は一人か? この状況で」

王馬「いや。さっきまで茶柱ちゃんが一緒だったんだけどさ」

王馬「……」

王馬「確か天海ちゃんの生存者特典では……」

巌窟王「?」
585 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/12(火) 20:52:35.26 ID:I3h34Krq0
王馬「大変なんだアンジーちゃん! 茶柱ちゃんが白銀ちゃんを追っかけてどこか行っちゃったんだ!」

アンジー「え」

巌窟王「!」

王馬「俺……一生懸命追おうとしたんだけど、途中で見失っちゃって……もうどうしていいかわからなくなっちゃって……!」グスグス

アンジー(嘘くさー)ゲンナリ

巌窟王「落ち着け王馬。貴様次第だ。白銀の行きそうな場所に心当たりは?」

アンジー(今までが今までなのにこっちは信じてるー。わーい)

王馬「考えられるとしたら地下だよ! 間違いない!」

王馬「天海ちゃんの生存者特典には、地下に俺の研究教室があったんだ!」

王馬「俺の研究教室ってまだ解放されてないんだよ! 身を隠すなら最適な場所だ! それに……!」

アンジー「それに?」

王馬「……茶柱ちゃんをそこに誘い込んで、出入り口を隠せば、後は白銀ちゃんが茶柱ちゃんにやりたい放題だよね」

巌窟王「!」

巌窟王「そうか。今やヤツは、最原にとっての想い人。演出重視を謳うならヤツが茶柱に何かをしない、という方が不自然か」

王馬「誰だかわかんないけどわかってるじゃん! 誰だかわかんないけど!」ヘラヘラ

巌窟王「……地下、だな。よし。アンジー! 後からついてこい!」ビュンッ

アンジー「気を付けてねー!」

アンジー「……よし。行っちゃったね」

王馬「あれ? アンジーちゃんは追わないの?」

アンジー「今更、小吉の言葉を信じるほどお人よしじゃないしー」

王馬「逆にここまで来て俺の話を信じる『巌窟王ちゃん』の立つ瀬がないな……」

アンジー「しかもちゃっかり思い出してるし」

王馬「……一応言っておくけど、彼が仲間ってことだけしか思い出せてないよ。誓って本当」

アンジー(超嘘くさー)
586 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/12(火) 21:23:47.98 ID:I3h34Krq0
アンジー「……あれじゃない? あそこで走ってるのって転子とつむぎじゃない?」ジーッ

茶柱「待てー!」ダダッ

白銀「きゃーっ!」ダダッ


グシャバキッ


アンジー「……何のつもりー?」

王馬「ちょっとだけ覚えてることがあったんだ。記憶の整合性がないからずっと夢か何かだと思ってたけどさ」

王馬「脳裏にこびりついて離れない光景があったんだよね」

アンジー「?」

王馬「最原ちゃんが必死に誰かを許すために頑張ってる姿。多分、裁判だよね。あれ」

アンジー「……まさか」

王馬「ま、くだらないけどさ。誰かを許すためにはケジメが必要なんでしょ?」

王馬「おしおきほど苛烈じゃないけど、ああやって茶柱ちゃんに追われてる白銀ちゃん、今は滅茶苦茶怖がってるはずだよ」

アンジー「凄い音するしねー」

王馬「つまるところコレ、最原ちゃんのマネだよ。俺は白銀ちゃんを許してあげたいのさ」

アンジー「全部思い出してるわけじゃないって言った傍から……」

王馬「当然、白銀ちゃんの悪事は全部最原ちゃんや天海ちゃんからの伝聞」

王馬「だけどまあ俺にとってはそれで充分だよ。怒りの理由が薄っぺらいのも俺らしくない?」

アンジー「……」

アンジー「アンジーたちはこれで納得できないよ。特に……」

王馬「巌窟王ちゃんは、でしょ? まあ難易度ナイトメアのゲームに挑んでみるのも悪かないさ」


ゴシャドグチャッ


王馬「あはははははっ! 見て! 物凄く高くまで飛んで落ちちゃったよ! 人間って本当にお手玉になるんだね!」ゲラゲラ

アンジー「理由はどうあれ小吉がナイトメア級に悪趣味なのだけはわかる」
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/12(火) 21:35:57.31 ID:4FDmkls/0
なんで巌窟王覚えてない奴とか忘れちゃったけどなんでだっけ?教えてモノクマ
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/12(火) 21:48:23.63 ID:1+35NPem0
>>587
前回の裁判後に裁判場を脱出した組は記憶操作されて巌窟王がいなかった偽の学園生活の記憶を植え付けられてるから
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/13(水) 00:00:45.28 ID:EqC6Ih/F0
ああ、そういう理由だったか。ありがとう
裁判とか随分昔の事に感じる…
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/13(水) 04:56:27.48 ID:S6CfS4Hz0
なんやかんや黒幕してるし、身体能力とか基礎能力は普通にありそうな白銀さん
育成計画とか一切してないのでそこら辺の詳しい設定は全く知らないけど
591 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/13(水) 20:28:58.30 ID:uQeXPUT80
いくら爆死してもなァ!!!!!!!!何回も引いてりゃ最終的に来るんだよ!!!!!!!!なあ沖田くん!!!!!!!!キミもそう思うだろ!?!?!?ええまったくです!!!!!!!!!最終的に引ければ爆死じゃありません!!!!!!!!!こふっ!!!!!!!!!


と言ってもまあ来ないときは来ません。諭吉の宝具を解放しても来ません。
夕飯食ってガチャ実況してから更新します。万が一沖田オルタ来ちゃったら『20レス分SS書くまで眠れまトゥウェンティ』してやるぜ
592 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/13(水) 21:17:29.22 ID:uQeXPUT80
諭吉、宝具真名解放……! 行くぜ! ひとまず星5礼装くらいは出てくれ!
593 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/13(水) 21:25:55.39 ID:uQeXPUT80
……眠れまトゥウェンティ開始……
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/13(水) 21:42:08.84 ID:cEP2RwGRo
今回引けなかった代わりに、夏の水着ガチャで★5引けると信じよう…
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/13(水) 22:03:37.05 ID:uoXdA/xyo
ごめんね以蔵さん魔神さん俺は美遊まで貯めないとなんだ(呼符30枚溶かしながら)
596 :玉藻の前のときに何故この運が来なかった……? ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/13(水) 22:09:25.36 ID:uQeXPUT80
数秒後

白銀「ごふっ……ぜぇ……ぜぇ……」ボロッ

茶柱「……」

茶柱「ええと……あの……やり過ぎました」テヘッ

アンジー「どんまい!」グッ

王馬「どんまいじゃないよ。やり過ぎだよ……打撲だけでショック寸前になってるじゃないか……」ドンビキ

茶柱「あれ? アンジーさんじゃないですか。あなたも外に出てこれたんですね!」

アンジー「うん。終一のお陰」

茶柱「そうですか。うん……ふふっ」

アンジー「……」イラッ

王馬「アンジーちゃん。ステイ」

白銀「お、王馬くん……! なんでこのタイミングで……」

王馬「俺が裏切るのはもうちょっと後だろうと思った?」

白銀「!」

王馬「白銀ちゃんの思惑通り、少しくらいは考えたんだよ。一旦は迎合するフリをして機を見て裏切り返す、的な?」

茶柱「……あ。あれってマジバナだったんですね……」

王馬「当然、次の首謀者の地位に魅力を感じなかったわけでもない。キミからの提案だから癪に障るという点を差し引いてあまりある取引だ」

王馬「でも俺は考えたんだよ。つまり――おっと。ここから先は白銀ちゃんには聞かせられないな。まだ」

白銀「……いたい。すごく痛い。でも……まだ」ググッ

茶柱「嘘でしょ!? なんでまだ立ち上がれるんですか!?」

白銀「……巌窟王さんはどこ……? 私はまだ……!」ズリッ……ズリッ……

王馬「……」

王馬「うーん……どうしようかなぁ。やるなら今なんだろうけどなぁ……」

王馬「ここまでボロボロになってもまだやる気なら放っておいちゃおうかなぁ」
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/13(水) 22:11:02.47 ID:8NZL2sR7O
おる太はパッと見は強いけど結局クラスがアルターエゴだから手持ちの騎殺術鯖が揃ってればそこまで必要ないのが悲しいとこ
仮に剣や狂で来てたらマジの最強格だったけど、現状はまあ褐色おっぱいが全てだよね

どうしても欲しい人を除けば、この後来るっぽい復刻の術ネロ狙った方が利口かもしれない
598 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/13(水) 22:17:26.17 ID:uQeXPUT80
茶柱「王馬さん。あなた何をする気なので?」

王馬「白銀ちゃんとの約束を果たす。ピンチになったら人質を取るって取引だったんだよね」

王馬「後のことは聞かされてない。聞かされてなかったから俺が勝手にやるつもりだった」

茶柱「ん? 白銀さんの計画なんですから王馬さんが勝手にやったらダメなんじゃ……」

王馬「なにせ聞かされてなかったからね! そういうのも聞いてないね! 聞いてない以上、やっちゃダメだとか知らないね!」

茶柱「へ、屁理屈……」

王馬「まあ簡単な話だよ。俺は仲間の内の誰かを人質にとるつもりだった」

王馬「この場合の誰かなんて、一人しかいなくない?」

アンジー「……あ。最悪だよー。小吉がなにを考えてるのかわかっちゃったー」

茶柱「え?」

アンジー「あれ」

茶柱「あれ?」

白銀「……」ズルッ……ズルッ……

茶柱「……」

茶柱「あ!? はあ!? 『白銀さんを』ってことですか!?」ガビーンッ

王馬「仲間なのは変わらないし」

茶柱「屁理屈ーーーッ!」ガーンッ

アンジー「つむぎを人質に取ったあとはモノクマに対して交渉し放題、か……そうしちゃえばー?」

王馬「ちょっと気が変わっちゃった。このまま白銀ちゃんのことを見てるのもいいんじゃない?」

茶柱「その心は?」

王馬「白銀ちゃんが本当は何を望んでたのか。興味が出てきちゃった」ニヤァ
599 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/13(水) 22:25:58.27 ID:uQeXPUT80
校舎内 玄関

ズドドドドドドドドンッ




巌窟王「うおおおおおおおお! 待っていろ! 白銀に復讐を果たしてみせる!」

巌窟王「茶柱! 貴様はそれを間近に見ることになるだろう! この世の地獄を肌で感じるがいい!」



ガシャコーーーンッ



巌窟王「……」

巌窟王「校舎の外が騒がしいな……白銀を灰にしたら外に出てみるか」

巌窟王「クハハハハハハハハ!」ズドドドドドドドド





校舎の外

百田「押し返す……!」

エグイサルレッド「……」

春川(最原……なにしてるの最原。早く! 状況が変わらないと、私たちは……!)
600 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/13(水) 22:39:23.77 ID:uQeXPUT80
図書室の隠し部屋周辺

ガララッ

天海「……あ! 夢野さん!」

夢野「おお! 天海か! せっかく来てくれたところ悪いが、ここの探索はもう終わったんじゃ」

星「ひとまず俺たちは白銀とモノクマを引き続き捜索する。単独行動しているのなら同行しろ。危険だからな」

天海「……ということは白銀さんもモノクマも見つけてないんすね。まだ」

入間「露骨にガッカリすんなっての。アイツらを見つけられないなんて今更すぎんだろ」

入間「あの瞬間まで正体をひた隠しにできるような連中だ。秘匿、隠匿なんざマスかくのより余裕だろ」

天海「比較対象がよくわかんないっす……」

天海「……」

天海「赤松さんがどこに行ってるか知らないっすか?」

入間「確かダサイ原と怪人ナメクジマスクと一緒に行動してたはずだろ?」

星「赤松がどうかしたのか?」

天海「窓から外を見てみたら、百田くんが大ピンチになってたんすよ。そろそろ状況を変えないと百田くんが負けるっす」

天海「百田くんが負けたら誰もエグイサルを止められない」

入間「一気に皆殺しか……ゾッとしねー……!」

入間「……ん? いや質問の答えになってねーぞ。それと貧乳松が何の関係が……」

天海「彼女なら手がかりを掴める。そういう話になってたはずなんすよね」

入間「?」

天海「この学園に帰ってきてから何か気付かないっすか? 変だなーって」

星「……」

星「ああ、そうか。音だな」

入間「音?」
601 :前スレ674参照 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/13(水) 22:52:31.67 ID:uQeXPUT80
天海「この学園は、以前の学園生活を覚えている人にしかわからない『環境音の変化』が起こってるんす」




BB『……変な磁場がありますね。前はこんなものなかった気がするのですが……』

夢野『変な磁場?』

ジャガーマン『んー。こんなこと言いたくはないんだけどさー……どこかから見られてない?』

BB『え? ああ、そういえば、このねっとりする感覚はまず間違いなく盗撮ですね。流石に野性の勘は鋭い』

夢野『盗撮ゥ?』

天海『……あ。そういわれるとなんだか変な感じっすね』

夢野『んー……? 気のせいじゃ、と言い切れない何かがあるのう』

百田『そうか?』

春川『……ピンとこないけど。気のせいじゃない?』

夢野『……んあー?』

天海『うーん……まあどうにでもできないから、ひとまず放置するしかないっすよね』





天海「BBさんの言を信じるのなら、おそらくこの環境音の正体は……」

星「監視カメラ……ってところか?」

入間「ありえなくもねぇな。このマザーモノクマには監視の権限も用意されてたみてぇだし」

入間「今使えないのは権限が凍結されているからだが、凍結したのなら白銀はどこからどうやって俺たちを見てるんだ?」

入間「……そこに謎の正体があるんだろーな! 『マザーモノクマによらない代替監視能力』。それが環境音の正体……かも!」

天海「かもなんすよねぇ……赤松さんがいない限り」
602 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/13(水) 23:00:16.21 ID:uQeXPUT80
天海「……最原くんたちはどうしてるのやら。もう調べたのか、さもなくば後回しにしてるのか……」

入間「でも早く白銀かモノクマを見つけないとやべーんだろ?」

天海「状況を変える一手が今すぐ必要なのは間違いないっすね」

星「……入間。なんとかできねーか?」

入間「え? 俺様?」

夢野「入間! なんとかするんじゃ! 超高校級の発明家じゃから監視カメラ相手でもなんとかなるじゃろ!」

入間「無茶言うんじゃねーよ! 俺様のは開発する才能であって、メカニック的なのは副次的なものでしかねぇんだからよ!」

夢野「天海の童貞を賭けよう」

天海「!?」ガビーンッ

入間「グッド。今すぐに倉庫に向かって突貫工事で金属探知機作ってやらァ!」

天海「!?!?」ガビビーンッ

星「……」

星「人権をかなぐり捨てろ。俺たちの命のために」

天海「了解っす! 今から俺はみんなを助けるために、入間さんの性奴隷になるっす!」

天海「って、バカっすか!?」ガビーンッ
603 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/13(水) 23:01:58.89 ID:uQeXPUT80
たしかに私は……眠れまトゥウェンティを開始すると言った。言ったが……!
それが今すぐだとは言ってない……私がその気になれば明日でも可能だろう……ということ……!


ごめん今日はマジで無理。明日はやいっす。おやすみなさい!
604 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/14(木) 20:47:32.88 ID:98BJTUzF0
今日は物凄く頑張って沖田くん育成してイベント進めないと忙殺されかねないので休み!
明日はできる!
605 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/14(木) 21:30:38.84 ID:GFCyrk22o
沖田くんの前に龍馬育てるんやぞ
ミッションあるからな
606 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/15(金) 13:03:22.63 ID:kVMKFy35O
再臨3段階まで育ててミッション終了、その後は思う存分沖田を育てなさい
607 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/15(金) 18:29:47.72 ID:SUej86Sp0
倉庫

入間「確かにチラッと見た感じ百田のヤロー、大分追い詰められてたな」

星「急げ! どのくらいでできる?」

入間「……あー……」

入間「十分」

星「チッ! 流石に何の設備も整ってない倉庫でぶっつけ本番じゃそんなもんか……」

入間「……」シュン

夢野「んあ? なにをガッカリした顔をしておる?」

入間「なんでもねぇ。すぐ作る」タッ

天海「……凄い不満気だったっすけど、一体なんだったんすかね」

星「……そうか。入間。アイツこの状況でなんてヤツだ」

天海「ん?」

夢野「あ。いや……まさか。いやいやこの土壇場でそれは……ないじゃろ?」

天海「え? なんすか?」

夢野「あれじゃ。あれ。洋画とかでよくあるヤツ。あのセリフ回し期待してたんじゃろ」

天海「洋画とかで……?」







天海「あ」
608 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/15(金) 18:42:42.82 ID:SUej86Sp0
三分後

入間「……できたぜ」ムスーッ

天海「わざと多めに時間深刻したんすね!? やっぱ!」

入間「気付くのおっせーよクソ遅漏ども!」

夢野(五分でやれって言ってほしかったんじゃな……)

星「ともかく早いのはいいことだ。さっさと監視カメラを見つけるぜ」

入間「おう! 俺様は疲れたから休んでいいか?」

天海「ダメっす」

夢野「しかし監視カメラと言っても闇雲に探して見つかるもんかのう。隠してあるじゃろうし」

天海「それに関しては既に考えてあるっす。監視カメラがある可能性が高い場所で、尚且つある程度狭い場所……」

天海「そこを探れば比較的簡単に監視カメラが見つけられるはずっすよ」

星「具体的には?」

天海「外でエグイサル同士が戦っているという事実を抜きにして考えるなら、寄宿舎の個室が一番それっぽいっすけど……」

入間「む、無茶すぎる! あそこを素通りできると思ってんのか!?」

天海「俺には不可能っす。入間さんにも星くんにも」

入間「ほれ見ろ! この場にいる誰にも不可能だろう……が……」

入間「……」

入間「ん?」

夢野「んあ?」

星「なに?」

天海「夢野さんなら可能っす」

夢野「んあっ!?」ガビーンッ
609 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/16(土) 00:27:44.08 ID:EKRj4MzD0
校舎 玄関

ガシャコーンッ ズドドドドドッ


天海「作戦はこうっす。まず夢野さんがジャガーマンさんの加護を使って姿を消す」

天海「その後、金属探知機を持った夢野さんがエグイサルの横をすり抜け寄宿舎へ直行」

天海「場所が場所っすからね。寄宿舎に入るにはエグイサルの横をどうしても通り抜ける必要があるっす」

天海「その後、夢野さんは寄宿舎の中に入り、金属探知機を使って監視カメラを発見」

天海「この場に持ち帰れる程度に小型なら持ち帰り、そうでないのならば……」

入間「このハンディカメラで録画して戻ってこい。分析は俺様がやる」

夢野「……」ガタガタ

星「……やめるか?」

夢野「やる! やるが! ……というか選択肢なんぞ最初からないんじゃが!?」ガタガタ

夢野「なあ! この玄関を見てみろ! とんでもないことになっておるじゃろうが!」



玄関「」グチャァァァァ



天海「……瓦礫だらけっすね」

夢野「多分コレ、あれじゃろ!? エグイサルの放つ砲弾の流れ弾とかがこっちに来たとかじゃろ!?」



※巌窟王が地下に行くために床を叩き壊して掘り返したせいです



夢野「下手したらウチもこの玄関みたいにグチャァってなるぞ! グチャァって! 美少女のミンチの出来上がりじゃぞ! グラム何千円!?」

入間「値段設定がキャビア以上じゃねーか。どんだけ自分の可愛さに自信もってんだ厚かましいぞ」

夢野「お主にだけは言われたくないわァ!」ウガァ

ジャガーマン『夢野ちゃん!』

夢野「おお! ジャガーマン! いつもならウザいだけじゃが、今はお主のトンチキな会話がひたすら恋しい――」

ジャガーマン『……人はね。いつか死ぬの。でもそれは今じゃない』

ジャガーマン『安心して。あなたのことは、私が絶対に守るから』

夢野「急に真面目になるなーーーッ! 逆に重くて死亡率が高まるわーーーッ!」ガビーンッ
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/16(土) 01:22:30.48 ID:pO2SY8T0O
蘭子「混沌電波第172幕!(ちゃおラジ第172回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1528712430/
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/16(土) 05:59:28.68 ID:MmwiSk+E0
安心するんだ夢野!ジャガーの加護?を受けてる今なら最悪道場行ってスタンプ貰って来るだけだから!何かと交換出来るくらいスタンプ貰って来るだけだから!
612 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/16(土) 21:28:50.79 ID:EKRj4MzD0
校舎の外

夢野「……ちぃっ。やればいいんじゃろ、やれば」

夢野「ジャガーマン。キチンと加護は効いておるんじゃろうな?」

ジャガーマン『だいじょうーっぶ! 何故なら今は夜だから!』

夢野「事故って死んだら天海のことを末代まで呪ってやるわい……!」

ジャガーマン『まあそうそう流れ弾とかまき上がった瓦礫とかが夢野ちゃんに直撃することはないと思うけど……』



ガシャコーンッ  カンッ



ビュンッ


夢野「ぎゃー! 耳をかすった! 凄い勢いで跳んできた石がウチの耳をかすったー!」

ジャガーマン『よかったね! そうそうないことが今起こったってことは、もう滅多なことが無い限り起こらないよ!』

夢野「そのポジティブさが羨ましすぎる!」

夢野「ええい! 走り抜けるぞ! さっさと! さっさとな!」ダッ

ジャガーマン『頑張れー! 負けるなー! ジャガーはキミの味方だぞー!』

ジャガーマン『一応、校舎に残った天海くんたちも隠しカメラを探すとは言ってたけど、校舎は広すぎるからキミだけが頼りだ!』

夢野「ウチだけが……頼り……フッ。そう言われると悪い気はしないのう!」







校舎内

入間「……あっさり見つけちまった」ガタガタ

天海「うわあああああああああああ!?」ガビーンッ

星「……夢野が無事帰ってきたらこのことは秘密にしておこうぜ。墓まで持ってけ」

入間「……」ウンウンウンウンウンウン
613 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/16(土) 21:48:55.48 ID:EKRj4MzD0
入間「分析を開始するぜ……うん。間違いないな。音が出てる。環境音の変化はコレのせいだ、と言えるだろうな」

入間「瓦礫の中に埋まってたってことは……壁や床の中に隠されてたのか」

入間「ワイヤレスでどこかに情報を発信してる。お? 今も稼働中だな。よしよし、じゃあ逆探知すれば受信機の方向が――」



監視カメラ『自爆命令が下されました。自爆します』カチリッ




入間「え?」

星「!」ダッ



ゲシィッ



入間「きゃあ!?」

星「伏せろ!」バッ

天海「いや流石にあんな小型のカメラにそんな大した爆発能力があるとは思えな――」


バガァァァァァァァァァンッ


天海「ぐあああああああああああああああ!?」ボーンッ

星「天海ィーーー!」

入間「天海が死んだーーー!?」ガビーンッ

天海「まだ生きてるっすよ! まだ! 大分派手に吹っ飛んだっすけど!」
614 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/16(土) 22:05:01.93 ID:EKRj4MzD0
天海「自爆命令……!? こんなに早く監視カメラを見つけたことがバレたっていうんすか?」

星「振動センサーで自爆する仕掛けになっているのなら、瓦礫の中に埋まってたのはおかしいからな」

入間「……どこかで誰かが自爆命令を出した。そう考えるしかねぇってことか」

入間「この状況になってもまだ監視カメラを見る余裕があるっつーのか? 言っちゃなんだが俺様たち相当白銀を追い詰めてるよな?」



ガシャコーンッ!



天海「……ん?」

天海(……あれ。百田くんがちょっとだけ押し返した? さっきまで防戦一方だったのに)

天海(今はもう、戦況は元に戻ってるみたいだけど……)

天海「……」

天海「もしかして」

入間「なんか思いついたのか?」

天海「マザーモノクマに監視権限がかつてあったというのなら、その次点の監視権限を持ってるのは何なんすかね」

天海「……多分、モノクマかモノクマーズのどちらかっすよ」

星「!」

入間「根拠は?」

天海「さっき入間さんが『逆探知しよう』と言った途端にカメラが自爆した」

天海「そしてそれと同時刻に、エグイサルの動きが鈍くなった」

天海「こっちに意識を向けている隙が、百田くんを善戦させたってことっす」

天海「多分、この監視カメラを見ていたヤツは『絶対に逆探知されるわけにはいかなかった』」

天海「何故なら、そいつは……!」

星「……事情があってエグイサルの中には入れないヤツだから」

星「なおかつ、エグイサルを遠隔で操作し、百田を現在進行形で追い詰めているヤツだから、か」

入間「!」
615 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/16(土) 22:16:51.95 ID:EKRj4MzD0
入間「エグイサルの中に入っているモノクマーズが監視権限の持ち主なら、わざわざ戦況を悪化させてまで自爆させる必要はねぇ」

入間「ハナっから手出しできねぇんだからよ。逆探知されたところで困らない」

天海「どんな事情があるかはわからない。でも『状況』だけは推測できる。逆探知されたらマズイ状況だからこそ自爆命令を下した……」

天海「なら!」

星「逆探知先がエグイサル攻略の答えに直結している、か。いいぜ、希望が見えて来た」

入間「まあ自爆されちまったからもう逆探知は不可能なんだけどよ」

天海「なんとかならないっすか?」

入間「……自爆される前に電源スイッチを切ってくれりゃあ、後は軽く改造して爆発しないようにした上で逆探知できる」

天海「え。そんな簡単なことでいいんすか?」

入間「簡単だぁ? バカ言え。気付いて近づいた時点で自爆命令を下されたらそこでジ・エンドだぞ」

入間「こんな状況になっても『全部のカメラ』に自爆命令を下さないから、ヤツにとってもカメラは最大限壊したくない代物なんだろうなってのは救いだけど」

入間「透明人間にでもなって、相手に気付かれないようにコッソリと電源スイッチを切るなんて神業ができない限りは無理だっつの!」

星「それはひょっとしてギャグで言ってるのか?」

天海「……」

入間「……」

入間「あっ」
616 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/17(日) 02:09:38.23 ID:NWvT9u3H0
普通の女の子みたいにキャーって叫ぶ入間可愛い
617 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/17(日) 21:37:58.59 ID:ou+YMcaj0
寄宿舎の中 夢野の私室

夢野「見つけたぞ! よし! 思ったより小さいのう!」

ジャガーマン『ふむ。ワイヤレス。移動させる前に電源切った方がいいと思うにゃん』

夢野「電源? ええと……このスイッチかのう。本当に切っていいのか? カメラに異常が起こったらバレるじゃろ?」

ジャガーマン『仮にバレたとしても電源入れたまま移動させて動向を筒抜けにさせる方があからさまにマズイと思う。ジャガーマンは』

夢野「まあそれもそうじゃのう。電源切っておいた方がマシか」カチリッ

夢野「よし。これで後は入間のところに運ぶだけじゃのう」

ジャガーマン『……ん。火薬の気配……まあどうでもいいかー』

夢野「今なんか言ったか?」

ジャガーマン『え? 私、今なんか言った?』

夢野「まあよいわ。とにかく出るぞ!」

ジャガーマン(まあ大丈夫か。振動センサーで爆発する類のヤツじゃないみたいだし)

ジャガーマン(遠隔操作かなー……でも私の加護の中なら現実的な電波や光線の類はほぼ素通りするし)

ジャガーマン(まあなんとかなる! 多分!)

ジャガーマン『巌窟王さんはどこ行ったのかにゃー』

夢野「アイツ本当に遅いのう。いやあるいは変なところで道草を食っておるのか……」





超高校級の総統の研究教室

巌窟王「……」キョロキョロ

巌窟王「いないな……まさか……!」

巌窟王「隠れてこの俺をやり過ごす気だな!?」ボォウッ!



ドカァァァァンッ



巌窟王「クハハハハハハ! ここは源頼光公に倣おう! すなわち! かくれんぼの必勝法は隠れるところの徹底的な破壊だ!」ボオオオオッ!




王馬に騙されたという発想に至ったのはもうちょっと後だった
618 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/17(日) 22:00:09.98 ID:ou+YMcaj0
校舎内

ボンッ

夢野「よし! 加護解除じゃ!」

入間「うひゃあ!? 夢野!? 帰って来たのか!?」

夢野「入間! お目当ての監視カメラを取ってきたぞ! これでなんとかせい!」

天海「上々! 入間さん!」

入間「お、おう! 電源は?」

夢野「切ったが……なにかまずかったか?」

入間「いや! それがいい! さっさとそれよこせ! 今すぐ自爆機能を切って――!」


ジジーッ カチャカチャカチャ……


夢野「……んあ? あれ。電源切ったはずなのに、また動き出したぞ?」

天海「!」

星「……遠隔で電源を入れなおしたのか!」

ジャガーマン『あちゃー。やっぱこうなったかー。まあこのタイプの監視カメラなら当然付いてるよにゃー』

天海「ま、まずいっすよ! また爆発されたら……!」

入間「……」

入間「いや。大丈夫だな。やっぱ」カチャカチャ ペイッ

星「入間。お前さん、今なにをした?」

入間「信管を抜いた」



監視カメラ『自爆命令が下されました。自爆します』カチリッ



入間「これでもう爆発しねぇ」



ブシュンッ



入間「ヒャハッ! 世紀末級バカどもが。再起動の分のタイムラグがありゃ信管抜く程度余裕でできるっつの!」

天海「それじゃあ、これで……!」

入間「ああ。待たせたな! 行くぜ、逆探知!」
619 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/18(月) 19:53:57.74 ID:VVjkCEY1O
珍しく入間が活躍している……!!
620 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/18(月) 20:48:59.22 ID:aTuQJ6bI0
裁判場

最原「……ハッ!」パチリッ

赤松「あ。目が覚めた」

最原「どのくらい寝てた!?」

真宮寺「大体三十分くらいだヨ」

最原「ね、寝すぎた! 三十分も無駄にするなんて!」

赤松「……あの。起きたのなら離れてほしいんだけど……」

最原「ん? 離れる? 何から?」

最原「あれ。赤松さん。なんでこんなに近いところに……」ギュッ

最原「……」

赤松「……」

最原「茶柱さんに殺される!」ガビーンッ

赤松「わかってるから! 私も他人事じゃないから! 離れてくれればそれで万事解決だから!」

最原「わ、わ、わ! ごめん! 本当ごめん!」バッ

最原「……」グラッ

最原(な、なんか加速度的に眠気が増していってるような……?)

赤松「最原くん。大丈夫? さっきセミラミスさんも言ってたけど……」

最原「!」

真宮寺「……忘却補正のせいだよネ?」

最原「知ってたんだ」

赤松「天海くんと色々情報交換してるときにチラッと聞いただけ」

赤松「……否定しないってことは実際危険なんだね」
621 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/18(月) 21:03:54.16 ID:aTuQJ6bI0
最原「危険……うん。危険、だね」

赤松「ならセミラミスさんの言う通りにしようよ!」

最原「ごめん! これだけは! このスキルだけは絶対に手放せない!」

真宮寺「え。なんで? 最原くんなら今更忘却補正があろうがなかろうが関係なくない? 超高校級の探偵だよネ?」

赤松「そ、そうだよ! 元から頭がいいのなら、そんなスキル無用の長物だよね?」

最原「そうでもないんだよ……! 特にこの学園では!」

赤松「……?」

最原「思い出しライトの機能を唯一無効化できるスキルだ。これがないと、この学園生活に勝てないんだよ!」

赤松「!」

真宮寺「……ああ。なるほどネ。だから手放したくないんだ」

赤松「……」

赤松「本当にそれだけ?」

最原「……」

赤松「……いいや。これ以上は追及しない。追及はしないけど……」

赤松「茶柱さんを泣かせたりしたら許さないよ。あとアンジーさんとか天海くんとか……他にもいっぱい」

赤松「眠ってる顔面に鍵盤ハーモニカを叩きつけるから」

最原「ハーモニカを!?」

赤松「耳元で鼓膜が破れるくらい弾く」

最原「ハーモニカだよね!?」

真宮寺「キミ色々本当に背負うネ。その内に荷物に押しつぶされるヨ」

真宮寺「……いや。既に押しつぶされてるからこうなのか。ククク」
622 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/18(月) 21:18:42.36 ID:aTuQJ6bI0
最原「上に行こう。あまり時間がないかもしれない」

赤松「……上に行ったところで何ができるんだろう」

最原「もうわからないけど。ここに来たら多少はわかると思ったんだけどな……! 白銀さんが何を考えてるのかいまいち、まだ見えてこない!」

最原「あと少し! もう少しなのに! 『勝つ気がない』ってことだけは判別付くのに!」

真宮寺「勝つ気がない……か」

真宮寺「かなり追い詰めたからネ。この学園を放棄して逃げて、勝負をやり直すってことは充分考えられるヨ」

最原「……」

最原(というか現状、それが一番可能性が高い。高いけど……凄く違和感がある)

最原(なんでだ? 僕は何かを見落としてる。その見落としのせいで、真実が歪んで見えている)

最原「何かが僕の視界を歪めてる、ような……」

赤松「……」チラッ

真宮寺(大丈夫。このパソコンの中身は最原くんには見せないヨ)

赤松「……」

最原「……ここに来てもわからないものはわからなかった。やっぱり直接白銀さんと対峙するしかない」

最原「戻ろう! 上へ! もしかしたら百田くんがエグイサルに勝ってるかも……!」
623 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/19(火) 19:55:42.62 ID:f+xb70pt0
校舎の外

百田「く……これ……そろそろ限界かもな……! いや宇宙に轟く百田解斗にとって、限界っつーのは乗り越えるもんだけどよ!」

春川「百田……!」

春川(間に合わなかった……!?)



ヒューッ……  ドーーーンッ



百田「……なんだ?」

春川「信号弾……?」







裏庭周辺

入間「倉庫で作ってたのは何も、金属探知機だけじゃないんだぜ。即席の信号弾とかもそうだ」

モノクマ「……」

星「見つけた。再び追い詰めたぞ、モノクマ」

天海「さあ! 今度こそすべてを終わらせるっすよ!」

モノクマ「うぷぷ」
624 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/19(火) 20:03:22.09 ID:f+xb70pt0
モノクマ「うぷぷ……うぷぷぷぷぷ……アーッハッハッハッハッハ!」

モノクマ「今の信号弾は何のつもり? もしかして百田くんたちを呼んでるの?」

モノクマ「ちょっと前ならそれでゲームセットだったかもしれないけど、百田くんのエグイサルはもう満身創痍」

モノクマ「こっちに向かって走り出したその瞬間を狙って止めを刺せる!」

入間「あ? んだよ。別に百田なんかいなくっても俺様たちだけでテメェを制圧できるぜ?」

モノクマ「本当にそうかな……?」

モノクマ「いや別に星くんとかなら多少は戦力になるだろうけど、暴力でボクを上回ろうなんてさ」

モノクマ「今までそれができてなかったから、オマエラは身内で殺し合ってたんでしょ?」

モノクマ「今更一体なにをしようと手遅れ……」

星「でもないぜ」


バシィッ


ギュンッ


ドカァァァァァンッ


モノクマ「……!?」

天海(モノクマの後ろの校舎の壁が……壊れた……!)ゾクッ

星「久方ぶりだな。これを使うのも……いや。最原によればそれは嘘の記憶、だったか」

星「まあ、どちらでもいい。お前を葬るのは現実にできそうだからな」

モノクマ「さ……さ、さ、さ……!?」





モノクマ「殺人、テニス……!?」ガーンッ
625 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/19(火) 20:13:00.18 ID:f+xb70pt0
天海「星くん……それは……テニスは捨てたって自己紹介のとき言ってたのに!」

星「今更言うのは野暮ってもんだぜ。なぁに、今度はまだ間に合うと思ってな」

星「復讐のためだけじゃない。誰かを守るための力だ。そのためになら、もう一度だけこの手を血に染めてみるのも悪かねぇ」

星「……もう俺の中の『動機』は、ちゃんとあるんだからよ」

モノクマ「う、うぷぷぷぷ……ちょっとビックリしたけど、まだ足りないだろうね」

モノクマ「そう! 巌窟王さんか、聖杯の力を手にした最原くんにさえ気を付ければ、まだボクが生徒に負けることなんてありえない!」ジャキンッ

星「相殺する……!」

モノクマ「オラオラオラオラオラオラオラ!」ドドドドドドドドドッ

星「うおおおおおおおおおおおおおおおお!」ドドドドドドドドドドドッ

入間「な……なんて応酬だ! 目を開けてられねぇ!」

天海「あ! 入間さん! スカートめくれあがってるっすよ! 風圧で!」

入間「それ今言わないとダメなヤツか!?」ガビーンッ

星「……ぐ……ブランクか! 腕が、キツ……!」

モノクマ「よし! 勝てる……ボクが勝てるぞーーー! イヤッホーーーーウ!」ドドドドドドドドドッ
626 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/19(火) 20:24:32.07 ID:f+xb70pt0
ズルウッ

モノクマ「ん?」

獄原「……」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

モノクマ「……」

モノクマ「え。なに? え? なんでゴン太くんがこんなところに……あれっ?」

モノクマ(いや。待って。この至近距離はまずくない? 前面は星くんの対応で追われてるし……!?)

獄原「もう何も……」スウッ








伝説の超獄原ゴン太「奪わせないッ!」ドシュウウウウウウウウウッ

モノクマ「え? え? え? 待って? 待って! 待っ――!」

伝説の超獄原ゴン太「波ァーーーッ!」ドカァァァァァァァァァァンッ

モノクマ「ぴぎゅ」クシャッ

入間「ん? あれ? ちょっと待て。こっちにモノクマが飛んできてねぇか?」

天海「うわーーー! 巻き添え食う! ちょっとゴン太くん手加減を」

星「回避」サッ

入間&天海「うぎぐブげッ!!」クシャッ

獄原「……」

星「……」







星(入間! 天海! 東条! 終わったぜ……)

東条「呼んだかしら?」ヒョコッ
627 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/20(水) 21:31:49.29 ID:7fahhc/O0
ちょっと時間は遡る 新世界プログラム脱出直後

赤松「で、出れた……! あの世界と質感はあまり変わらないけど、やっと出れたんだよね!? やったー!」

全員「……」ズーン

赤松「……あれ。みんなどうしたの?」

入間「どうしたの? じゃねーよアホ松ッ! てめぇだけ爆音から逃げやがって!」

赤松「現実の鼓膜は無事だったからいいじゃない……?」

真宮寺「迂闊だった……世界を破壊するときの音に関しての発想が完全に抜けてたヨ……!」

最原「よしとしよう。言葉だけでもそう言っておかないと三半規管が狂いまくっててひたすら辛い……」

東条「……」

東条「天海くんが起きないわ」

星「どこかの誰かが精神に追い打ちかけるような一言かけて気絶させたからな」イライラ

赤松「……」

赤松「あ、あれ? みんなもしかして怒ってる……?」オズオズ








全員「当然(だよッ)(だボケッ)(よ)(だヨ)(だってー)!!!!!!!!!!!」

赤松「ごめんね!?」ガーンッ
628 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/20(水) 21:50:22.22 ID:7fahhc/O0
最原「まあこれに関しては八つ当たりに近いから、もうやめよう」

最原「巌窟王さんはどこ?」キョロキョロ

アンジー「……ん」

アンジー「今、念話入ったよー」

真宮寺「なんて言ってた?」

アンジー「要約すると『しばらく休ませてくれ』だってー。建前はアンジーの怪我の治療が終わるまでって」

アンジー「出入口にあたる部分でぐったりしてるみたい」

最原「グロッキーになってる!」ガビーンッ

東条「治療開始」トスッ

アンジー「あふんっ」バタリッ

真宮寺「おそろしく早い手刀……僕でなきゃ見逃しちゃうネ」

東条「ひとまずアンジーさんの治療を済ませるわ。大丈夫。かなり無理をすることになるけどアンジーさんの怪我は完治に限りなく近いところまで……!」

赤松「東条さん。傷がまた開いちゃうよ?」

東条「大丈夫よ。無理をするのはアンジーさんの方だから」

入間「……無理をするのは患者の方……? ウッ、頭が」

最原「この話もやめよう! とにかく学園で何が起こってるのかを調べないと!」

最原「単独行動は危険だから、絶対に一人になっちゃダメだよ!」

獄原「……」

獄原(誰かに見られている気がして落ち着かない)

東条「どうかしたのかしら?」

獄原「ん? んん……なんか居心地が悪くって。見られている感覚っていうのかな」

最原「……」

最原「ゴン太くんはここで東条さんと一緒にいて。患者が全員動けるようになって、モノクマの位置がわかるまで絶対に移動しちゃダメだよ」

最原「あと」

獄原「あと?」

最原「その気配を避けることって、できたりする?」

獄原「できるよ」ヌウッ

真宮寺「!?」

最原(ゴン太くんの気配がいきなり薄く!?)ガビーンッ

獄原(ゴン太はこのまま、条件が揃うまで東条さんの傍にいるよ!)ゴニョゴニョ

獄原(条件が揃ったらすぐに呼んで! かけつけるから!)ゴニョゴニョ

入間「辛うじて聞こえる程度の絶妙な声量だ。どんな育ち方したらこうなるんだ?」

最原「さ、さあ……?」
629 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/20(水) 22:07:35.91 ID:7fahhc/O0
そして現在 裏庭

星「患者が全員動けるようになるまで移動するな、というのならばギリギリわかる」

星「その一方『モノクマの位置がわかるまで移動するな』という注文に関しては意図がわからなかった……」

星「だがふと思いついたんだ。もしかしたら奇襲のためにあんな注文したんじゃねぇかってな」

入間「あ、あとは簡単だ。俺様が信号弾でゴン太に向かってモノクマの位置を知らせればいい……」

入間「一つ訊いておくが、モノクマ。テメェここに至るまでゴン太の姿を見てなかったんじゃねぇか?」

入間「なにせお互いに『新世界プログラムから出た直後』だ。更に言うなら、例の爆音のせいで全員が全員ピヨってた」

入間「出た直後は監視カメラに意識が向いてなかったんだろ。ついでに、わずかに俺様たちの方が回復が早かったんだろうな」

入間「流石にここまで計算してたわけじゃねぇだろうが、俺様たちにとっても幸運だったぜ」

天海「入間さんが信号弾でゴン太くんに合図し……星くんがモノクマの後ろの壁を壊す」

天海「あとはゴン太くんが意図に気付いてくれれば……!」

東条「チェックメイト、というわけよ」

天海「……聖杯の力を手にした最原くんか、巌窟王さんにのみ気を付けてれば生徒に負けることはない……?」

天海「舐めすぎっすよ。モノクマ」

星「ああ。これで……これでやっと……」







校舎を挟んで反対側



百田「俺の……!」

春川「生徒(私たち)のッ……!」





百田&春川「勝利だーーーッ!」




ドガシャアアアアアンッ!
630 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/21(木) 21:35:03.75 ID:yVb1H7fl0
以蔵さん宝具チャレンジの時間だオラァ!
通算ログボをつぎ込み、最高の以蔵を手にしてやるぜ!




ガチャ結果により今日の更新具合が変わります
631 :以蔵出なかったの助 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/21(木) 21:49:13.04 ID:yVb1H7fl0
百田「はぁっ……はぁっ……はぁっ……!」

春川「……やった? やったよね。うん」

百田「ハルマキ!」

春川「……お疲れ様」

百田「おうっ!」ニカッ



タッタッタッタッ……



最原「百田くん!」

真宮寺「ああ、ほら。最原くんダメだってば。走ったら傷が開くヨ?」

百田「ん? お、終一! 終一じゃねぇか! 戻ってきてたんだな!」

百田「……信号弾の方向とは別か。なら直接的な手柄は……」

最原「うん! 他の誰かだよ! 誰かがモノクマか白銀さんのどちらかを押さえたんだ!」

百田「そうか……そうか!」

百田「うおおおおおおおおおおおおお! やったぜー! 俺たちの勝ちだ! これでこの学園生活も……!」




ガシャンッ



百田「ん?」

春川「あ」

最原「……あれ?」

最原(ほぼ残骸と化したエグイサルが、動いた)

最原(動いて……そのまま百田くんと春川さんが乗ってるエグイサルに――)




ズガァァァンッ!
632 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/21(木) 21:58:37.16 ID:yVb1H7fl0
百田「……んなっ!?」

春川「しまった。最後の最後で油断した!」

最原「……!?」

最原(百田くんのエグイサルに、纏わりつくように抱き着いた……!)

モノタロウ?「……う、うぷぷ……」ザザッ

最原(壊れたハッチからノイズ塗れの声が聞こえる)

百田「モノタロウ?」

春川「違う。何か様子がおかしいよ。この笑い方、まるでモノクマじゃん!」

モノタロウ?「最後の……最後。一人も道連れにせず終われない……よ……」ザザザッ

モノタロウ?「道連れにしてやる。み、みみみっ道連れ」

モノタロウ?「一緒に一緒に一緒に一緒に一緒に一緒に地獄へ一緒に一緒に一緒に一緒に一緒に」ザザザッ バチバチッ

百田「!」

春川「忘れてた……! エグイサルには自爆装置があったんだった! 天海が暴発させてたヤツ!」

最原「は……? 自爆、スイッチ……!?」

モノタロウ「や、やめて……止めて止めて止めて! お願い誰か助けて! 死にたくない! 死にたくないよーーーッ!」

百田「……ッ!」

百田「読めたぜ。モノクマがどこかからモノタロウを操ってやがるんだ!」

春川「その抵抗のお陰で即座にドカンとは行かなかった、か。ありがたい話だけど」

春川「……こうも相手のエグイサルに密着されてるとね」

百田「脱出できねぇよなぁ」

最原「百田くん! 春川さんッ!」

百田「……終一……」






百田「悪ィ。後は任せたぜ」
633 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/21(木) 22:22:46.49 ID:yVb1H7fl0
やべっ! 思考回路バグって弓相手にニコラ・テスラ出しちゃった……
今日のところはここまで!
634 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/22(金) 20:23:13.40 ID:LqyO3DaI0
春川「……百田。諦めるの?」

百田「まー。少なくとも俺にできることはもうねーだろ」

百田「生存を諦めるわけじゃねーぞ。安心しろハルマキ。俺はお前を死なせる気はねーし、俺も死なねーからよ」

百田「お前も死にたかないだろ?」

春川「それは当然だけど。でもまあ……」

春川「……ここで死んでも私は後悔はしな……いや後悔だらけだな。孤児院が心配だし」

春川「そこは心配だけど、でも納得はできると思う。楽しかったよ。百田」

百田「死ぬときは一緒か。酷い保険もあったもんだ。悪かないけどな」

百田(……と口だけで言っておくが、やっぱコイツだけは死なせられないな。というかそもそもどんな慰めがあったところで死にたくないっつの)

百田(今この場で神様に『お前と春川のどちらか一方だけは助けてやる』と言われても、答える前に迷ってタイムリミットが来る程度には俺も俺の命が惜しい)

百田(……納得はできても、ここで死んだら後悔だらけだぜ。参ったな)

百田「……ま、信じてみようぜ。助かるときは助かるって」ニカッ

百田「ところで外で終一がピーピー騒いでるけど、なにかあったのか?」

春川「鈍感すぎる。しかも言い方が微妙に悪い」ズーン
635 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/22(金) 20:35:02.50 ID:LqyO3DaI0
最原「百田くんっ! 春川さん!」

真宮寺「ダメだヨ最原くん! エグイサルが関節を完全に極めてるとは言っても、よろめいて倒れたりしたら潰される!」

赤松「……あの音。機体が軋んでるみたい。エンジンとかモーターとかを規定の限界以上まで駆動させてるんだ」

赤松「あの状態が続けばモノタロウが乗ってる方のエグイサルは三十秒も持たない、けど……!」

真宮寺「その代わり、通常のエグイサル以上の馬力を出せるってことだネ」

真宮寺「……ところで気のせいかさっきよりエグイサルが密着してない?」

赤松「気のせいじゃない。コクピットからの音がもうほとんど聞こえない! エグイサルの機体が塞いでるんだよ!」

赤松「あの状態で自爆なんかされたら……!」

最原「そんな……そんな!」

最原(ここまで誰も死なずにやってこれたんだぞ……このエグイサルを潰せば、やっと僕たちの勝ちなんだぞ!)

最原「諦めたくない……諦めたくないよ……!」

最原「こんなところでお別れなんてイヤだ!」

赤松「最原くん……」

最原「くそっ! くそっ! くそおおおおおおおおおおおおおおっ!」ダンッ

巌窟王「……」スタスタ









最原「……」

最原「ん?」

巌窟王「最原。どちらのエグイサルが味方だ?」

最原「ええっと、その比較的損傷が少ない、抱き着かれてる方……」

巌窟王「そうか。わかった」ボォウッ





ドガシャアアアアアアアアアアアアンッ




巌窟王「よく頑張った。後は俺がやる」ゴキンッ
636 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/22(金) 23:00:09.78 ID:LqyO3DaI0
モノタロウ?「……!? ……!?!? ……!?!?!?」ガーンッ ガーンッ ガーンッ

巌窟王「どんな爆弾であれ共通して言えることがある。『爆発する前に燃え尽きてしまえば爆発のしようがない』ということだ」

巌窟王「何故わかるかだと? 一度作ったことがあるからな」

巌窟王「この場で一瞬にして燃やし尽くしてやる! そして……!」ボオオオオウッ




ビシュンッ ドカァァァァァンッ




巌窟王「王馬は! 後でッ! 殺すッ! 残酷に殺す!」

最原「なんでーーー!?」ガビーンッ

巌窟王「貴様はその予行演習だ! 跡形もなく燃え尽きろザコめ! 次は右半身を気化させてやる!」

モノタロウ?「じ、自爆スイッチ――」

巌窟王「押させると思うか!?」



ガシャアアアアアアアンッ



モノタロウ?「……」

モノタロウ?「リンクしてるだけ損だなぁ。もういいや。体は返すよモノタロウ」

モノタロウ?「ボクも残酷にはなりきれないんだよなぁ。子供の体を乗っ取るなんてマネできないよ。およよ」

ブツンッ

モノタロウ「え。あ。待って! それはそれで困る! このままじゃオイラ……!」

巌窟王「消えろ! 白銀とモノクマの妄執と共に!」ボオオオオウッ

モノタロウ「ひ……ひ……火!?」



ボオオオオオオオオウッ


モノタロウ「ひぎゃああああああああああああああああ!?」
637 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/23(土) 22:25:31.16 ID:qDeQ3vQt0
赤松「……!」

最原(なんて火力だ! ちょっと前とは比較にならない! この分なら確かに爆弾を爆発する前に焼却することも可能かもしれない!)

最原(本当なら単なる理屈上の話でしかないのに!)


ボトリッ


最原(……大炎上するエグイサルから、何かが落ちた。蠢く黒い残骸。酷い臭いを出すそれは、酸鼻極まりない姿と化したモノタロウだった)

モノタロウ「あ、あう……死ぬ……死……死……」

巌窟王「モノタロウ……」

モノタロウ「も、もう何も……見えない。モノファニー……モノファニーはどこ……?」

巌窟王「憐れだな。あまりにも。モノクマの子供でさえなければ、もっとまともな一生を送れたかもしれないが」

最原「巌窟王さん……」

巌窟王「……貴様には多少なりとも世話になった。本当に多少だが。だから、せめて労ってやろう」

巌窟王「せめて家族で安らかに――」

赤松「巌窟王さんっ! 百田くんのエグイサルの方に引火しちゃってる!」

巌窟王「邪魔だどけェ!」ゲシィッ

モノタロウ「ぎゃあっ!」

最原「蹴り飛ばしたーーーッ!?」ガビーンッ



ガンッ


ドカァァァァンッ


最原「そして寄宿舎の外壁にぶつかって爆発したーーーッ!」

真宮寺「本当にゴミみたいに死んじゃったネ。労いもクソもないヨ」
638 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/23(土) 22:56:03.95 ID:qDeQ3vQt0
百田「えほっ……なんだ? 急に熱くなってエグイサルが剥がれたぞ」

春川「……?」

春川「ねえ百田。こんなふうに炎の熱に燻されたことなかったっけ?」

百田「あ? んなことしたら普通死ぬだろ。あるわけ――」

百田「あったな! 火事の建物の中に飛び込んだことがあったぜ!」

百田「誰かを助けようとしてた……ってことはたった今思い出したけど、誰だったか……」



ダンッ


「百田! 春川!」

百田「ん?」

春川「アンタは……」

巌窟王「俺を! 呼んだな!」ギンッ

百田&春川「……ッ!」








百田&春川「誰?」

巌窟王「!?」ガビーンッ
639 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/24(日) 21:01:22.52 ID:wypIXqeC0
巌窟王「ええい、いい! それでもいい! とにかくここから出るぞ! 時間がない!」

百田「おう! 助かったぜ見知らぬ誰か!」

春川「じゃあ、先に降りるよ。アンタは百田の方をお願い」

巌窟王「了解した! 早くここを離れるぞ!」ガシッ

百田「……ん?」

百田(あれ。こんなこと前にあったような……)

巌窟王「これで貸し借りはなしだ。百田」

百田「……お前!」




ギュンッ




裏庭

天海「ひとまずこれでOKっすかね。鎖でぐるぐる巻きにして南京錠付けとけば流石に逃げられないっすよね?」

入間「ゴン太がギチギチに縛ったからな! 逃げたくても逃げられねーだろ! ヒャハッ!」

モノクマ「……」ガシャガシャ

モノクマ「……見事だなぁ。割と本気出してたんだけど」

星「なに?」

獄原「意外だね。モノクマが素直にゴン太たちを褒めるようなこと言うなんて」

モノクマ「……」

天海「……?」

天海「モノクマ。もしかしてまだ何か企んでるんすか?」

モノクマ「ボクは企んでないよ。ボクはね」

モノクマ(あとは……どうなるかなぁ)

モノクマ(ま、どうなったとしても負けはない、か。後は白銀さんが好きにすればいい)

天海「……なんすかね。イヤな予感がどんどん大きくなってるっていうか……」

モノクマ「……」
640 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/24(日) 21:52:37.36 ID:wypIXqeC0
数分後

エグイサル「」シーン

巌窟王「……百田の方のエグイサルは無事のようだ。引火したとは言っても燃料の方に火は回ってない」

赤松「……急に静かになっちゃったね。さっきまでが嘘みたい」

百田「おー。星が綺麗だなー。まあニセモンだけど、プラネタリウムみたいなもんだと思えば……」

最原「百田くん……」

百田「お。終一」

最原「……」

百田「俺は頑張った。テメェも頑張ったな」

最原「うん……うん! 無事でよかった。本当に……!」

百田「あはははは! 何泣いてんだよ終一! あはははははは!」バッシバッシ!

最原「うん……うん? あの。なんかやたら上機嫌なんだけど。気のせい?」

百田「おお終一! 聞いて驚け! ハルマキと結婚するぞ俺ァ!」

春川「!?」ガビーンッ

赤松「!?」ガビーンッ

真宮寺「……」シラー

巌窟王「そうか。結婚式のときは呼べ。貴様の目玉が飛び出すほどの『数字』を包んでやる」

百田「おう! 感謝するぜ見知らぬ人!」ニカッ

春川「待って。誰が誰と結婚するって?」

百田「ほっぺにちゅーされちまったからな。責任取らねーと」

春川「……最原。コイツ真顔で何を言ってんの? ねえ?」アタフタ

最原「僕に言われても……両想いだったし良かったね、としか……」

春川「!?」ガビーンッ

最原「え!? なにその反応、今まで隠せてると思って……!?」

春川「……」カァァ

最原(思ってたっぽい!)ガーンッ

赤松「おめでとー!」パチパチパチ

春川「やめて」カァァ

巌窟王「さて。後は白銀だな。ヤツはどこに……」



ガシャッ ガシャッ……


巌窟王「……」

巌窟王「悪あがきか?」

最原「!」

最原(百田くんがさっきまで乗ってたエグイサルが動いてる……!)

巌窟王「クライマックス、だな。引導を渡してやろう」
641 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/25(月) 19:58:17.49 ID:fsZuxn180
エグイサル「……」ガシャッ ヨロッ……

巌窟王「……」ボオウッ



ズガァァァァンッ!



巌窟王「……弱すぎる。機体の状態以前に、まともな操縦技術がないのではないか?」

巌窟王「もしくは操縦者の身に何かが起こっているか」

エグイサル「……」ガシャッ ヨロッ……

巌窟王「……油断を誘おうとしているのか? ならば無駄なことだな。じっくりと安全に遠巻きから始末してやる」ボオウッ

最原「……?」

最原(おかしい。なんだろうあの挙動。あんなことするくらいなら何もしない方がいいのに)

最原(これじゃあ本当の悪あがきでしかない。何の勝算も感じられない。いや、白銀さんたちに最初から勝つ気がないということは置いといて、だ)

最原(今更ボロボロのエグイサルを動かすことに何の意味が……)

赤松「……」

真宮寺「挑発、だよネ」

赤松(真宮寺くん。まだ喋っちゃダメ)シー

真宮寺(おっと。ククク……白銀さんが巌窟王さんに殺されるまで、だよネ。わかってるよ)ゾクゾク
642 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/25(月) 20:21:18.12 ID:fsZuxn180
最原「……」キョロキョロ

赤松(流石に気づくかな? いや。パソコンはこっちが押さえてる。何もわかるはずはない)

赤松(意図の見えない不自然さにひたすら不安を覚えてるってところかな。白銀さんかモノクマを押さえて聖杯の力で自白させたい、と)

巌窟王「最原。油断はするな。まだ何か仕掛けてくるかもしれん。後ろに下がっていろ」

最原「あ、ああ。うん。そうだね。百田くん、春川さん。行こう。赤松さんと真宮寺くんも」

赤松「わかった! 巌窟王さん!」

巌窟王「?」

赤松「……頑張ってね!」

巌窟王「誰に物を言っている! 今更言われるまでもない!」ニヤァ

赤松「……」

赤松「……ふふっ」

真宮寺(意地悪だなァ)

最原(あのエグイサルを動かしているのは……白銀さんだろうな)

最原(モノクマがエグイサルを動かす場合はどうしても大雑把な操作になるってことはジャバウォック島で学んだ)

最原(さっきまでエグイサルを動かせていたのはエグイサルじゃなくってモノクマーズの方を動かしていたからだ)

最原(今のエグイサルは……動きは酷いけど大雑把って感じはしない。どこかから巌窟王さんの姿を視認した上で動かしてる)

最原「モノクマじゃない。白銀さんがエグイサルを動かしてる……どこから?」キョロキョロ

赤松「白銀さんが近くにいるの?」

最原「うん。状況から考えて間違いないと思う」

赤松「だったら! 手分けして探そうよ! そしたらいよいよこの学園生活も終わりでしょ?」

最原「……」ゾクッ

最原(なんだろう。イヤな予感がする。するけど……)

赤松「……最原くんが何を考えてるのかわからないけどさ」

赤松「白銀さんのこと、助けたいんでしょ?」

最原「!」

赤松「……協力させてよ! 仲間でしょ!」

最原「……うん」

最原「うん!」

百田「お? 白銀のヤローを探せばいいんだな?」

百田「じゃ、終一! 俺の背中に乗れよ! 真宮寺もそろそろ疲れただろ?」

真宮寺「ン。助かるヨ」

真宮寺(……チーム分け的な意味で。キミが提案しなかったら押し付ける気だったヨ)

赤松(百田くんが最原くんと一緒なら、後の春川さんも……)

春川「あの……ねえ。赤松。真宮寺。私そっちのチームに入れて……」

百田「ハルマキはこっちだぜ!」

春川「……」アセッ

赤松「あの。ごめん春川さん。こんな状況に似合わない提案だけどさ」

赤松「笑っていい?」プルプル

春川「殺されたいのッ!?」ウガァ!
643 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/25(月) 20:29:42.95 ID:fsZuxn180
百田「じゃ! チーム分けは三人と二人で、だな!」

最原「……」

最原(ふと頭をもたげる疑問。本当にこのチーム分けでいいのか、と)

最原(……悪い理由はないはずだ。でも何か小さい、ほんの小さい不安がある)

最原(なんで?)

百田「後で会おうぜ! 生きてな!」

赤松「うん! もう最後だもん! 絶対に生き残ろう!」

百田「行くぜ!」ダッ

最原「あ……」

最原「……」

最原(なにか言い忘れたことはないだろうか……)

最原(……もうダメだ。別れた後でこんなことを考えるのは時間の無駄だろう)

最原「白銀さんを見つけよう。それで全部解決するはずだ……!」

春川「……」

春川「赤松、なにか様子がおかしくなかった?」

最原「え」

春川「……ごめん。ちょっと思っただけ。根拠はないよ」

最原「……」
644 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/26(火) 18:59:36.62 ID:syfgM+fE0
裏庭

入間「……?」

入間「おい。エグイサルの駆動音、鳴りやんでねぇぞ」

天海「え?」

星「……さっきは一度止んだと思ったが……おかしい。もうモノクマは押さえたぞ?」

天海「ちょっと様子を見に行かないっすか?」

入間「ま、まだなんかあんのかよう。怖いよう」ガタガタ

夢野「ええいヘタれるな! 鬱陶しい! いね!」

入間「さっきから妙に俺様に当たり強くねぇか!?」ガビーンッ

夢野「みんな頑張ってるんじゃ! お主だって頑張ってたじゃろ! 今更弱音吐いたところでこの事実は変わらん!」

夢野「自信を持て! お主はできるヤツじゃ! 弱音を吐く必要がない!」

夢野「超高校級の生徒全員が揃ったなら、どんな敵であろうと問題になるものか!」

天海「……め、めっちゃくちゃポジティブっすね」

夢野「巌窟王のポジティブさに当てられたかもしれんの」ンフー

獄原「そうだ……ゴン太たちがこの世界に帰ってきたのなら……そして全員が全員、疑心暗鬼を捨ててモノクマと白銀さんを敵と見なしたのなら」

獄原「ゴン太たちにもう不可能はない! 何一つとして!」

東条「……そう上手く行くかしら?」

獄原「え?」

東条「そもそも獄原くんは私たちが既に一致団結しているという前提で話しているけども……」

東条「本当にそう? 周りをよく見て?」

獄原「ん? いや全員『モノクマと白銀さんが敵』って顔でしょ……」クルリッ

夢野「……」ビクビク

天海「ふふゅー……ふふゅー……」シドロモドロ

獄原「天海くん口がカサカサだよ! 口笛吹けてない! どうしたの!?」

東条「夢野さんもさっきのポジティブさが嘘のような縮こまりようね」

東条「……なにか私たちに隠し事でも?」

夢野「そそそそんなわけ……ないじゃろ」

入間「おい。ヘタれてんじゃねぇよ」
645 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/26(火) 19:12:46.87 ID:syfgM+fE0
夢野「……いやちょっと面喰っただけじゃ! なんでみんな白銀のこと悪く言うんじゃ! 仲間だったじゃろ!」プンスカ

夢野「まったくもう! 一度や二度裏切られた程度で!」プンスカ

天海(あ。いやそれを今のタイミングで言うのはマズイっす)




ザワッ



夢野「……」

夢野「え。な……え? なんでそんな目でウチを見るんじゃ? みんな……」ガタガタ

入間「……」

獄原「……行こう。エグイサルのところに。様子を見るだけ見ておこう」

獄原「モノクマはゴン太が運ぶよ」スタスタ

星「ああ。そうだな」スタスタ

東条「……」スタスタ

夢野「あ。ちょ……待……」

夢野「足がすくんで動けんのじゃが」

天海「……確かに俺たちは、まだ全員生きてる。団結も時間と共に強化されてる」

天海「でもここが付け入られる隙なのかもしれない」

天海「ハッピーエンドを迎えたとしても、このままじゃ真実は闇の中っす」

夢野「うう……どうすればいいんじゃ?」

天海「……俺は俺にできることを」

天海「最後の最後まで、彼女と友達でいる。それが俺のできることっす」
646 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/26(火) 19:45:03.42 ID:syfgM+fE0
夢野「……?」

夢野「でもモノクマはあの通り押さえたぞ。白銀一人で何ができるんじゃ?」

天海「何もできないっすね。だからこれから先、もしも何かが起こるとしたらそれは……」

夢野「それは?」

天海「内ゲバ。それも白銀さんやモノクマが本当に関与してない、正真正銘の」

夢野「う、内ゲバ!?」

天海「俺たちちょっと長く一緒にい過ぎたっすよ。モノクマが用意なんかしなくっても動機なんていくらでもあるんすよね」

天海「というか白銀さんの存在そのものが今や強烈な爆弾そのものっす」

夢野「んあー……! 本当に酷いことしたんじゃな、白銀のヤツ……」

天海「……みんなについて行くっすよ。勝ちが見えてきたときが、勝負事で一番危険なときっすからね」






校舎内

茶柱「はあっ……はあっ……! アンジーさん! そっちは!?」

アンジー「いないよー! どこ探しても影も形も匂いもないよー!」

茶柱「やられた! 最後の最後であの人はッ!」

茶柱「白銀さんを連れてどこに消えたんですか!?」
647 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/26(火) 21:29:05.28 ID:syfgM+fE0
水着イシュタル復刻来たぞおおおおおおおおお! うおおおおおおおおおお!
そしてそろそろ本当に終わりそうだぜ!



別にこの後訳のわからない内に死体が一体増えたりはしないぜ! ダンガンロンパの二次創作だけど!
648 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/26(火) 21:31:34.99 ID:toxbCwFu0
ホントで御座るか?
649 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/26(火) 21:37:30.15 ID:wmN0i/gD0
白銀を説得したい人、56したい人、話をつけたい人、何をするつもりなのかわからない人。混迷としてきたなぁ
本当に終わりそうだけど、ここまで来るのに長かったですね
650 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/26(火) 22:06:28.60 ID:HBcsDt+I0
そろそろ(残り350レス近くで)本当に終わるんですかねぇ…
651 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/26(火) 23:46:26.71 ID:qlvb1YE30
ええ〜?本当にござるか〜?
652 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/27(水) 00:06:18.33 ID:RuC/2X4s0
?姫「釣鐘の用意は必要ですか?」
653 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/27(水) 13:58:15.10 ID:kl0kmKf6O
今年の水着は一体誰なんだ…
割と男の水着でもガチャは回りそうな気がするけどやっぱり今年も女onlyかね
654 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/27(水) 15:55:48.72 ID:O4bAOT5tO
男鯖の水着は出てほしいけどこっちはこっちで出るキャラが読みにくい
全体的に一定数のファンがまんべんなくいるせいで「こいつは出るだろ」みたいな確信が持てない
655 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/27(水) 17:58:01.97 ID:paxgMo8oo
ネタでも野郎の水着(浴衣)はいらねー
冬のバレンタインと続くCBCで十分棲み分け出来てるんだからしゃしゃり出てくるんじゃないと
656 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/27(水) 19:28:03.84 ID:Fg+rf1QF0
学園某所

王馬「なるほどねー。入間ちゃんこんなもの作ってたんだ。でもこれならもっと早い段階でクーデターでも起こせそうなもんなのにな」

白銀「……このコントローラーは『中から直接行われる操作』の方が優先だから」

王馬「なるほど。中に誰かがいたら操れないんだね」

王馬「……じゃ。俺はそろそろお暇するよ。茶柱ちゃんとアンジーちゃんを振り切ったんだ」

王馬「凄く仲間っぽいだろ? 仲間を裏切って仲間を庇うとかさ」ニヤァ

白銀「……本当になに考えてるかわからないな」

王馬「俺は白銀ちゃんが何を考えてるのか知りたいんだよ」

王馬「極論、相手が何を企んでいるのか知りたいときは……」






校舎の外

巌窟王「最悪、相手が何を企んでいるのかわからない場合は、だ」

巌窟王「最後まで相手に行動権を譲ってしまえばいい。最後の最後までやらせてしまえば、どんなに緻密な作戦であろうと目的はわかる」

巌窟王「だが……」

エグイサル「……」ガシャッ ユラッ

巌窟王「……あまりにも弱すぎる。むしろ放っておく方が危険、か?」

巌窟王「さて。どうしたものか……このまま遠距離から細かい攻撃をしているだけでも充分勝てるが……」ボオウッ
657 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/27(水) 20:54:46.49 ID:Fg+rf1QF0
巌窟王「やはり操縦者本体を叩く方が一番安全だろうな。どこにいる……?」キョロキョロ

「……! ……!」

巌窟王「ム。今の声は……」

巌窟王「……誰だかわからないがよくやった!」ニヤァ





赤松チームと別行動中の最原チーム

春川「……ん? 誰か騒いでる? 女子の声、かな」

最原「え?」

百田「本当か? 何も聞こえねーぞ」

春川「ごめん。気のせいかも……しれないんだけど……」

百田「いや。ハルマキが言うんならほぼ間違いねーだろ。赤松ほどじゃないけど耳いいからよ」

最原「でもこの状況で一体誰が騒ぐんだろう」

百田「……それどういう声だった?」

春川「あくまでも私の感想になっちゃうけど」

春川「……悲鳴だった、と思う」




ボオオオオオオオオンッ!



最原「……」

最原「え?」

春川「なにあの火力……尋常じゃないよ! 今日見た攻撃の中で一番の威力だ!」

百田「寄宿舎の方向か?」

最原(いや。違う。あれは……その裏手の方だ!)

最原(まさか、白銀さん!)
658 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/28(木) 21:30:54.50 ID:t3zMF8/x0
寄宿舎の傍

巌窟王「……」ゴオオオオオオッ

白銀「はあっ……はあっ……はあっ……!」

巌窟王「……既にボロボロだな? まあいい。楽しみは他の者にも分け与えよう」

巌窟王「どうせ一番重要なところは俺が持っていくのだからな」

巌窟王「……殺す。必ず殺す。心臓を抉り出してボロ炭に変えてやる!」

巌窟王「ああ! ああ! なんということだ! 憤怒のあまり、貴様に出会えた俺は狂喜している!」

白銀「……!」キョロキョロ

巌窟王「何を探している? ああ、そうか。貴様をさっきまで痛めつけていた相手なら、俺が来た途端に早々と退いたぞ」

巌窟王「最初から俺に『気付かせた後』はこうするつもりだったのだろうな」

巌窟王「まるで利用されているようで癪だが、文句は言うまい!」ボオウッ

白銀「ううっ!」バッ



ボンッ



巌窟王「そうだ逃げろ逃げろ! その分だけ恐怖が長引くのだからなぁ!」

巌窟王「クハハハハハハハハ! アーッハッハッハッハッハッハッハ!」ゲラゲラゲラゲラ

白銀「……」

白銀(これでいい。これで。私はこれで)
659 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/29(金) 21:19:24.01 ID:PSNBnIPy0
最原チーム 道中

最原「くそっ! まだ白銀さんを殺されるのはまずいのに! 百田くん!」

百田「おお! 全速力で走ってんぞ舌噛むぞコラ!」

春川「……『まだ』?」

最原「……」

百田「よせよハルマキ。噛みつくのは後だ」

春川「でもさ」

百田「わかってるって。だから後回しっつってんだ。永久によせとは言ってねぇ」

春川「……」ムスッ

百田「おし! 後半分くらい……お?」






エグイサル「」ガシャコーンッ!

獄原「うわあああああああああああ!」

入間「ぎゃああああああああああああ! お助けーーー!」



キャーキャー



百田「うおおおおお! エグイサルがなんか……暗くて良く見えないけど誰かを襲ってやがる!」

春川「ん? 今ちょっと聞こえたけど、この悲鳴は入間じゃない?」

百田「アイツもいんのかよッ! さっきの赤松とか真宮寺のときも思ったけど、本当に生きてたんだな!?」

最原「なんで!? 巌窟王さんは!?」

百田「さっきのフランス野郎か? そういや姿が見えねーが……」

春川「逃げ……いや、ありえないな。なんとなく、そんな感じがする。私の忘れた記憶がそう言ってる」

春川「それ以前に、あのエグイサルの様子もさっきとは違うベクトルでおかしいよ。襲い方がランダムっていうか……」

春川「……違う! 襲ってるんじゃない! 誰かがミスった操縦をしてテンパってるだけだよ、アレ!」

最原「どういうこと?」

春川「本当は自爆でもなんでもさせる気だったのが、変なボタンを触ったせいで暴走してるってこと!」

春川「それを見た操縦者が慌てて、更にボタンを弄って余計に暴走。そんな最悪の善意のループが発生してるんだよ!」

最原(め、迷惑すぎる! 善意で人を殺す勢いとか、そんなのって……!)

最原(あ。いけない。彼女の顔が目に浮かぶ。後でこっそり謝ろう。心の中で)
660 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/29(金) 21:42:45.74 ID:PSNBnIPy0
最原「……殺意がないんなら死ぬことはないかな……」

夢野「まあゴン太もおるし大丈夫じゃろ」

最原「!?」ガビーンッ

百田「お。夢野。さっき茶柱が探してたぞ」

夢野「あー。心配かけてごめんって会ったら伝えておいてくれい。ウチはまだやることがある」キョロキョロ

夢野「おにいちゃーん! どこー! おにいちゃーん!」

最原「え!? 何言ってるの!?」

春川「恐怖のあまり夢野が変な幻覚見だした……」ガタガタ

百田「落ち着け……こういうときは変に否定しちゃダメだ。とにかくその話題には触れずに何でもないような会話を心がけて……」

夢野「天海を探しておるんじゃ! 天海を! アイツ妹萌えじゃから仕方ないじゃろ!」

百田「ああ」

最原(いやそれにしてももうちょっとマシな探し方あると思うけど……)

春川「……夢野。一人?」

夢野「チーム組んでおったんじゃがのう。あのエグイサルの襲来でみんな散り散りじゃあ」

最原(夢野さんはコントローラーの類は持ってない、と)

夢野「その中でも天海の様子は一際おかしかったのでの。こうやって本腰入れて探しておるわけじゃ」

春川「なるほど……百田。夢野をこのまま一人にはしておきたくないし、私も同行していい?」

百田「おう! 任せたぜ!」

夢野「じゃあウチと一緒に探すぞ! お兄ちゃんをな!」

春川「わかった」コクリ

春川「にいにいー! お願い、出てきてー!」

最原(幻級にドマイナーな呼び方出た!)ガーンッ

百田「お前割と周りに尽くすタイプだよなぁ。サービス精神旺盛ってかよ」

春川「うるさい」
661 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/06/30(土) 20:30:33.89 ID:r2YevpVt0
百田「で。どうする? ハルマキの話を信じるなら、この時点で一番困ってるのはコントローラーを持ってるヤツだよな?」

最原「うん。そうだけど、でも今は放置でいいよ。夢野さんによればあそこにはゴン太くんがいて、エグイサルにも殺意がない」

最原「死人は出ないと思う」

百田「あれを放置するのは気が引けるんだけどよ……終一がそう言うなら仕方ねーか」

百田「手は足りてねーんだ。優先順位は決めねーとな」

最原「白銀さんをどうにか、巌窟王さんより先に見つけないと……!」

最原(……高確率で無理だろうけど。今頃、もう……!)




ボンッ



百田「今の爆発音!」

最原(間違いない! もう追い詰めてる!)

最原「頼む! 間に合ってくれ!」

百田「任せろッ!」ダッ





寄宿舎の裏

白銀「ああっぐ……うう……!」

巌窟王「……む。どうした? 何を声を抑えている? 先ほどまでとは別人のようだ」

巌窟王「さっきはもっと子供のように……」

巌窟王「いや。いい。興味が無い。どっちにしろ貴様の末路は変わらないのだからな」

白銀「足を……撃たないの?」

巌窟王「クハハ! 言っただろう! 逃げれば逃げるだけ恐怖が続く! 貴様の足がいくら健在であろうが関係なく――!」

白銀「……!」ダッ


ギュンッ


巌窟王「俺は貴様を逃がしはしない。このように一瞬で回り込める」スッ

白銀「ひっ……!」

ジュウウウウウウウウッ
662 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/30(土) 21:47:10.05 ID:IF24sIXA0
(このスレで終わるか疑問に思ったけどそれ以前に今年中に終わるかな…?流石に終わるか…)
663 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/01(日) 20:52:43.27 ID:LyzE1XHU0
白銀「あ、ぐ……っ! いっ……!」ジタバタ

巌窟王「……右目を潰したのだが……? 何故だ? 何故叫び声を上げない?」

巌窟王「一体貴様は何を耐えている?」

白銀「はあっ……はあっ……はあっ……! うっ……」

巌窟王「拍子抜けで、興醒めだな。まあこうやってうずくまっている貴様を――」ドカッ

白銀「がっ――!」

巌窟王「蹴り飛ばすのは快感だがなぁ! クハハハハハハ! 中々見事に転がるじゃないか!」

白銀「がっ……こひゅっ……!」ガタガタ

巌窟王「しまった。エキサイトしすぎたか。肋骨はもうちょっと後で折るつもりだったのだが……」

巌窟王「安心しろ。気胸を引き起こして死にそうになったら胸腔に穴を開けて助けてやる」

巌窟王「俺を生かしておいた礼だ。たっぷり味わえ……俺の味わった苦しみはこんなものじゃなかったがな……!」

白銀「……」ガタガタ

巌窟王「……」

巌窟王(思ったより楽しくないな。コイツの反応が妙に薄いからだが)

巌窟王(死にゆく今、なにを気にすることがある?)

巌窟王「……」

巌窟王(予定変更。遊ぶ間もなく殺した方がいいか。何か不気味だ)ボオウッ

白銀「!」

巌窟王「やっぱり死ね。すぐ死ね。その思惑と共に闇に消えろ」

巌窟王「お前の顔を、二度とアンジーの前に晒しはしない。骨になるまで燃やし尽くしてやる」

巌窟王「最後の言い残すことは?」

白銀「……」

白銀「みんなに……」

巌窟王「ん?」









白銀「みんなに『ごめん』って……言っておいて……くれる……?」

巌窟王「――」

巌窟王「もう無意味だ。何もかも。故に伝言はしない」

巌窟王「貴様の告解を聞くのは俺一人のみだ」

白銀「……!」
664 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/01(日) 21:00:56.10 ID:LyzE1XHU0
巌窟王「さらばだ。我が宿敵よ」ボオウッ

白銀「……」ギュッ

巌窟王「うおおおおおおおおおおお――!」ブンッ



バッ



巌窟王「おお……おおおおお!?」ガビーンッ

巌窟王「ぐうっ!」バッ




ドカァァァァァァンッ




白銀「……?」

白銀「あれ……生きて……る……?」

天海「はあっ……はあっ……はあっ……!」ゼェゼェ

白銀「……え」

巌窟王「なんのつもりだ……天海! 貴様ッ!」

巌窟王「何故そいつを庇った!?」

白銀「え……あ?」

天海「……!」

天海「げほっ!」ビシャッ

天海(まず……超特大の殺意搭載した巌窟王さんの炎が……飛び出したときに掠った……)

天海(直前で飛び出した俺に気付いて、当たらないように制御はしたんでしょうけど……間に合ってなかったみたいっすね……目が霞む……)

天海(そういえば毒あるって話だったっけな……)
665 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/01(日) 21:07:28.43 ID:LyzE1XHU0
白銀「な……なんで……!」

天海「逃げて」

白銀「!」

天海「足が無事なら大丈夫! 走れる! 最悪、歩ける!」

白銀「え。え?」

天海「いいから! 立って! 行け!」

白銀「で、でも」

天海「行けーーーッ!」

白銀「ッ!」ビクッ

白銀「……!」ダッ

巌窟王「……何のつもりだ、天海?」

天海「……ええと……いや、あのー……」

巌窟王「まあいい。そこで気絶しておけ。もう目を開けているのも辛いだろう。このまま行けば貴様は死ぬ」

巌窟王「だが安心しろ。後で治療してやる。目を開けたときにはすべて片付いているだろう」

巌窟王「……まったく余計な手間を増やしてくれる――」



ガシッ



巌窟王「――」

天海「あの……待って……」ギュッ

巌窟王(……地面を這いつくばっている天海に足を掴まれた)
666 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/01(日) 21:15:10.25 ID:LyzE1XHU0
巌窟王「力を入れたり動くのすら辛いはずだ。何故そこまでする。離せ」

天海「……!」ギュウウッ

巌窟王「……」

巌窟王「離さないのなら自力で振りほどくのみだが」


バッ


巌窟王「……」スタスタ

天海「ぐ……ぬっ!」ガシッ

巌窟王「……??????」



バッ



巌窟王「……」スタスタ

天海「ダメっす……よ……!」ガシッ

巌窟王「……」イラッ

巌窟王「まあ、いいか。後ですべて治すのなら関係あるまい」

巌窟王「俺の邪魔をする貴様が悪いのだからな」

天海「……?」ゼェゼェ



バッ



バキィッ



天海「があっ!?」ゴロンッ

巌窟王「そこで転がっておけ。そこそこ強く蹴ったから、もうどこが上でどこが下かもわからないだろう」

巌窟王「無理をするな。毒が余計に回って用事が済む前に死ぬぞ」スタスタ

天海「……」

天海「ぐ……があああああっ!」バッ

巌窟王「なっ……!?」



ガシッ



天海「離ざ……げほっ……ない……!」

天海「どごにもっ……はぁっ……行がぜないっ……!」ギュウウウッ
667 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/01(日) 21:22:21.76 ID:LyzE1XHU0
天海「俺っ……俺はっ……!」ゼェハァ

巌窟王「……?」

巌窟王(コイツのどこからこんな力が出て来る?)

巌窟王(いや。毒が回っていることは重要ではない。無理をすれば体は動かせるのだからな)

巌窟王(問題は『無理をしなければいけない理由』がどこにあるか、だ)

巌窟王「……」

巌窟王「後で事情を聞こう。後でな」


バッ


バキィィィィッ




天海「がっ……! う……」ゴロンッ

天海「おえっ」ビシャッ



ボタボタッ



巌窟王(ム。しまった。ちょっと強く蹴り過ぎたな。結構転がってしまった上に血も流しすぎだ……)アセッ

巌窟王「天――」




「天海くんっ!」



巌窟王「ん?」

巌窟王(誰かが天海に駆け寄って……?)

巌窟王(あれは……あれ……は……)

白銀「天海くん……! しっかりして! 天海くん!」

天海「ごっ……白銀ざっ……なん……ごぼっ」

白銀「……!」

巌窟王「――は?」
668 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/01(日) 21:24:02.09 ID:7siMoT1q0
やったね!どっからどうみても天つむだよ!(白目)
669 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/01(日) 21:32:24.12 ID:LyzE1XHU0
天海「だめ……逃げ……ご……うっ!」

巌窟王「……」

巌窟王「おい」

白銀「!」バッ

巌窟王「……!」

巌窟王(なんだその眼は。何をしている。何故引き返してきた? 何故……)

巌窟王(これではまるで、貴様は……)メラッ

白銀「やめて」ガタガタ

巌窟王「!」

白銀「やめ……て……お願い……!」ガタガタ

巌窟王(涙を流しながら何を懇願している? 何を……俺が天海を殺すとでも?)

巌窟王(愉快な勘違いだ)

巌窟王(……そうだな。これ単品でなら、笑い飛ばせるだろう。あまりにも滑稽な勘違いだからな)

巌窟王(だが)

巌窟王「やめろ……だと?」メラァッ

巌窟王「貴様……どの口で言っている?」

白銀「が、巌窟王さ――」

巌窟王「どの口で言っているんだッ!? ああ、違う違う違う! そうではないだろう! 白銀、貴様ァァァ!」ボオオオウッ

巌窟王「今更何をしている! 何もかも手遅れだというのに、貴様はァ!」ボオオオオオオオオオッ

白銀「あ、あ、あ……!」ガタガタ

巌窟王「天海のために涙を流しているのか……!? 天海を守るために引き返して来たのか?」

巌窟王「遅い……何もかも遅すぎる! ああ、何もかもッ!」ボオオオオオオオウッ

白銀「あ、熱い……よ……やめ……! 私はどうなってもいいけど、天海くんは……!」

巌窟王「やめろ……やめろやめろやめろやめろ!」







巌窟王「それ以上、口を開くなーーーッ!」
670 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/01(日) 21:38:35.80 ID:LyzE1XHU0
最原チーム

百田「あと少しで寄宿舎の裏に着くぜ!」ゼェゼェ

最原「ありがとう! ごめん! 後でちゃんと水分補給してね!」

百田「あとマッサージも頼むァ。マジで足が棒みたいでよ……体も火照って滅茶苦茶熱いし」



ムワッ



百田「あれ? なんか暑くねぇ?」

最原「……急に気温が上がった? なんで――」





ゴロゴロゴロッ ドカァァァァァァァンッ




最原「……な、んの音……!?」

百田「コイツは……! 雷鳴と同じだ。急激に気温が上がって空気が爆発的に膨張した音……!」

百田「なんだ? こんな熱源、どこに……」

最原「……いるとしたら、たった一人だけだ」

最原「あそこ見える、黒い炎……! あれは……!」
671 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/01(日) 21:44:29.88 ID:LyzE1XHU0
「うおおおおおおおおおおおおおお……!」

白銀「……う……わ……ううっ……!」ガタガタ

白銀(もう一歩も動けない。恐怖で……疲労で。痛みで)

白銀(違う。こんなはずじゃなかった。巌窟王さんの怒りを一身に受けるのは私だけのはずで……!)

白銀(他の誰を巻き込む気もなかったのに!)




「うおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!」




白銀「……」

白銀(甘く見てた。あまりにも桁が違いすぎる……)

白銀(あれはもう人間じゃない)

白銀(人の身を捨て、その魂すべてをくべて燃え続ける――)





「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!」





白銀「復讐鬼――!」




「があああああああああああああああああああああああああああああッ!」
672 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/01(日) 21:47:37.02 ID:LyzE1XHU0
第五章
Cosmos in the lostmemories


END



残り人数
??人



TO BE CONTINUED




セミラミス印のイースターエッグを手に入れました!
673 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/01(日) 21:55:18.30 ID:LyzE1XHU0
続きは明日の夕方!


騎シュタルはもう持ってるから今回のイベントは素材周回以外の用事が一切ないな……楽……
ちなみに弓シュタルがいない関係でこの作品に出ているイシュタルはすべて騎シュタルです。ずっと水着パーカーです
674 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/01(日) 22:02:07.91 ID:vqRXdZ0Eo
最近あついしいんじゃないかな…
675 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/01(日) 22:46:12.09 ID:n5QZbaIO0
冬も水着パーカーだったのか?

てか極寒の地カルデアで水着は辛いだろう
676 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/01(日) 23:21:31.75 ID:aeSz11fI0
まあロシアに水着鯖突っ込んだ人もいるくらいだしカルデアの寒さくらい大丈夫だろ
677 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/02(月) 05:57:24.85 ID:PC+LgNVYo
霊体化しとけば寒暖は平気だろうけどなぁ…
678 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/02(月) 16:17:25.58 ID:pbsAsUq/0
巌窟王はともかくとして、
新世界プログラム組と現実世界組に一時分断されたり、
ルール違反で抹殺処理が始まったり、
カルデアからセミラミスが一時的に乱入してきたり、
最原が聖杯を使えるようになったりで、
FGOの世界観にダンガンロンパが侵食されてしまって、
もうハイスピード推理アクションの「ハ」の字も残らない状況になってるのを、
外の世界の視聴者達はどう思ってみてるのか気になるな。
679 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/02(月) 20:04:00.91 ID:MBXTQGkW0
ある意味このSSもぐだぐだやね。
680 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/02(月) 20:42:25.21 ID:OuhbnerR0
最原(選択を間違えたかもしれない)

最原(ぼんやりと、あの黒い炎を見ながら思う)

最原(もしかしたら僕は、少し前の段階で、見えている地雷を放置してしまったのかもしれない)

最原(でも……ああ! でも、今の僕にはもう、それをどうすることもできない!)

百田「終一。このまま行けば、多分とんでもないことになるぜ。それでも行くか?」

最原「当然!」

百田「おお! じゃあ行ったるぜオラーーー! 覚悟を決めろ! 決めた! うおおおおおおおおお!」ダッ

最原(それでも僕は……止まらない! 止まりたくない!)

最原(僕は何も、成し遂げてないのだから!)









「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!」
681 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/02(月) 20:44:38.19 ID:OuhbnerR0
第六章

超高校級の生徒たちが超高校級の召喚を目撃し超高校級の協力で超高校級の絶望に立ち向かい超高校級の結末を掴むお話
682 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/02(月) 20:53:07.38 ID:OuhbnerR0
校舎内

茶柱「なんか暑くないですか?」

アンジー「……む。魔力を大量に持ってかれてるー……」

茶柱「え?」

アンジー「転子。外に出よう? この状態が続くとアンジー、倒れちゃうかもしれないからさー」

茶柱「え、ええ。そうしましょうか。どうせこの場に長くとどまっていても何も収穫はないわけですし」

茶柱「というか外が妙に騒がしいですし」



ドガシャアアアアア!



獄原「うわあああああああああ!」

入間「ひええええええええええ!」

エグイサル「」ガシャコーンッ!

アンジー「ん?」

茶柱「!?」ガビーンッ

入間「ああああああああああ! 校舎の中に入っても追ってくるのかよおおおおおお! もうやだよおおおおお!」

獄原「入間さん! しっかり捕まってて! このまま逃げるから!」ダッ

入間「ひえええええええん……」

エグイサル「」ガシャコンガシャコンッ……







茶柱&アンジー「……」

茶柱「行っちゃいましたね。なんでしょうあれ」

アンジー「わからないけど理由なく被虐されちゃう系の女子だから。美兎って」

茶柱「さっきまでのエグイサルと違って殺意はなさそうでしたし、放置安定ですね! 行きましょう!」
683 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/02(月) 20:59:33.11 ID:OuhbnerR0
寄宿舎の裏手


ゴオオオオオオオオオッ



最原「……!?」

百田「なんだよ。あの火柱は……!? 呼吸するのが苦しいくらいの熱気だぜ!」

最原「あれは……」




「うああああああああああああああああッ!」




最原「!」

最原「……中心に巌窟王さんがいる! ありったけの勢いで炎を放出してるみたいだ」

百田「んだとォ!?」

最原(あと……他には……?)ジーッ

最原(いた! 白銀さん……と……)

最原「……なんで天海くんまでここに!?」

百田「お? あ……天海!? 白銀!?」

百田「おいおい! これだけ離れてても息が詰まるほどだぞ! あんな近くにいたら……!」

最原「十分も持たない。どっちも死んじゃう!」

最原「……理由はわからないけど、明らかに正気を失ってる! なんで!?」
684 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/02(月) 21:06:49.35 ID:OuhbnerR0
ゾロゾロゾロッ

星「おい! これは一体どういうことだ? 巌窟王に何があった?」

真宮寺「これは……見ようによっては美しい光景、だけど……」

赤松「……声が……巌窟王さんの叫び声が、なんか……」

東条「苦しんでるみたいね。まるで」

最原「みんな!」

夢野「んあー……んあっ!? あそこに白銀と天海がおるではないか! まずいぞ! 本当に!」

夢野「よーし! ウチが二人をあの場から引きずって避難させてくる! ちょっと待っておれい!」



ブワッ


ボッ



夢野「ああっちいいいいいいい! あちゃちゃちゃちゃちゃ!」ジタバタ

最原「帽子が発火したーーーッ!?」ガビーンッ

百田「火花だ! 黒い火花が飛び散ってやがる! 迂闊に近づいたら引火するぞ!」

春川「……これ……二人は詰んでない? 地面に伏せてれば火花は大丈夫そうだけど……」

春川「匍匐前進で移動しようとしたら、素人の二人じゃ結構時間がかかるよ」

春川「加えてこの熱風。逃げ切る前に力尽きる可能性が高い」

最原「くそ……考えろ! 考えろ! 何か……何か手があるはずだ! 何か!」

アンジー「……」タッタッタッタッ

最原「……」







全員「ん?」キョトン

アンジー「熱い」バキィッ

巌窟王「ぐはっ」

全員(グーパンしたーーーッ!?)ガビーンッ
685 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/02(月) 21:12:02.88 ID:OuhbnerR0
茶柱「アンジーさーーーんっ! 引き返してくださーい! 蒸し殺しにされますよーーーッ!」

百田「ていうかアイツはなんで普通に徒歩で近づけてんだよ! 火花はどうした!?」

春川「……気のせいかな。アイツの周りだけ火花が避けて通った、ような……?」

最原(多分気のせいじゃない!)ガーンッ

巌窟王「……」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

アンジー「やめて」

赤松「うわああああああああああ! 明らかに暴走状態の巌窟王さんに凄い対応してるーーーッ!」

真宮寺「いくら彼女でも、今回ばかりは無理……!」







巌窟王「アンジーに殴られた……」ガクリッ

春川「あ。膝折った」

星「熱気が消えたな」

東条「解決ね」

最原「終了ーーーッ!」ガビーンッ!
686 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/03(火) 00:39:57.62 ID:RZPc4IhV0
マスター強い
サーヴァント勝てない
687 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/03(火) 19:19:12.15 ID:C9U7A5Y00
百田「おし! さっさと近づくぞ! 東条!」

東条「任せて! 全力で処置を開始するわ!」

入間「例の処置はやるなよ。マジで。頼むから」

東条「善処するわ!」ダッ

最原「……」

最原「あ。茶柱さんも来てたんだ」

茶柱「お、遅い……!」









アンジー「言ったよね。アンジーは湿気と熱気が嫌いなんだよー? 絵具とか種類によっては溶けちゃうから」

巌窟王「熱気に関しては聞いたことがな――」

アンジー「え?」

巌窟王「いやだから熱気に関しては言ってな――」

アンジー「え?」

巌窟王「……」

巌窟王「いっ――」

アンジー「え?」

巌窟王「……ってたかもしれないな。ふむ」
688 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/03(火) 19:47:02.84 ID:C9U7A5Y00
百田「天海! 白銀! 大丈夫か!」

東条「これは……どっちもかなり危ないわ。火傷が酷すぎる……! それ以外にも骨がところどころ折れてるわ」

星「治療は? 間に合うか?」

東条「この学園の設備ではとても間に合わない!」

入間「例のあの処置は!? もう死ぬよりはマシだろ!」

東条「それも含めても、助かるかどうか……!」

百田「……!」

百田「おい! 『巌窟王』!」

巌窟王「!」

百田「テメェどういう了見だ! ああ!? なんでこんなことをした!? 答えによっちゃぶん殴るぞ!」

巌窟王「喚くな。元より殺すのは白銀のみのはずだった。それを天海が『何故か』邪魔をしただけのこと」

巌窟王「身の程を弁えて俺の前に出なければこんなことにはなっていなかっただろう」

百田「」ブチッ



ブンッ



巌窟王「ふん」ガシッ

最原(パンチを軽く防がれた……! いや、今百田くん、巌窟王さんのことを呼んだ?)

百田「その言い草……本っ当に一々イラつくヤツだぜ! 普段ならテメェの味として流すが、今回ばかりは許しちゃおけねぇ!」

春川「……今回? 前回があったってこと?」

百田「ん……?」

百田「……??????」

最原(全部思い出した……ってわけじゃなさそうだな)
689 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/03(火) 19:53:53.55 ID:C9U7A5Y00
東条「もうこうなったらモノクマに頼るしか……獄原くん!」

入間「!」ビクッ

東条「……」

東条「ん?」

夢野「ゴン太はエグイサルに追われてたじゃろ。ここにいるはずがないのではないか?」

星「待て。何かおかしいぞ。ならなんで入間がここにいる?」

入間「……」ダラダラダラダラ

春川「凄い汗」

星「……入間?」ゴゴゴゴゴゴゴ

百田「後にしろ! とにかく今は応急処置でもなんでも……!」

巌窟王「……アンジー。魔力を回せ」

百田「お?」

アンジー「わかったー!」

百田「……何する気だ?」

巌窟王「最初からする気だったことをするだけだ。宝具、真名解放――」







巌窟王「待て、然して希望せよ(アトンドリ・エスペリエ)」
690 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/04(水) 19:17:13.68 ID:y6RzaTLN0
ポオウッ

最原「……!?」

百田「な……んだこりゃ。傷が塞がって……」

入間「おお! おおーーー! なんだこりゃ! なんだこりゃ! マジか!」

入間「巌窟王! テメェ『回復宝具』なんか持ってたんだな!?」

最原(そ、そういえば疑似学級裁判のときにアンジーさんに使おうとしていたような……?)

東条「……何故今まで使おうとしなかったの?」

巌窟王「アンジーと俺の両方の状態が万全でなければ使えないからな」

巌窟王「必然、アンジーの治療には使えない。治療が必要な状態ならアンジーは『万全』ではないのだから」

最原「……ともかくこれで天海くんは助かる、か……よかった」ホッ

百田「ああ! この調子なら白銀も治療できんだろ! テメエも気が利くようになったじゃねぇか!」ケラケラ

巌窟王「……」ニガニガ

百田「……なんだその顔」

巌窟王「白銀を救う気などさらさらないが」

百田「まあテメェならそう言うと思ったぜ。なんでかまったく知らねーけど。ていうか本当にテメェは誰だ。まったく知らないのに親しみだけはあるぜ」

最原(記憶の改竄のせいで言ってることが滅茶苦茶だ)ズーン

百田「おいアンジー! テメェからの指示ならコイツも従うだろ! 言ってやれって!」

アンジー「……」ニガニガ

百田「!?」ガビーンッ

最原「ま、まあそうだよね。アンジーさんも嫌がるよね、それは……」
691 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/04(水) 19:25:54.65 ID:y6RzaTLN0
最原「と……いうか」

最原(……空気が全体的に消極的だ。白銀さんを助けたくないって態度で言ってる)

最原(このまま死ぬのなら別にそれでいいんじゃないか、みたいな)

夢野「巌窟王! 何をワガママ言っておる! 白銀のこともキチンと治療せい!」

夢野「……っていうか白銀の方が全体的に傷が酷いぞ! 何があったんじゃコイツ! 目! 目!」アタフタ

巌窟王「……」ジーッ

夢野「……んあ? なんじゃ? ウチのことじっと見つめおって。や、やるか? やるのか?」ビクビク

巌窟王「……」ナデナデナデナデナデ

夢野「何故撫でる?」

最原「あ、ああ……うん。夢野さん。そのまま撫でられておいて。天海くんの治療はもう片手間でもできるっぽいから」

夢野「んあー?」

赤松「ごめん夢野さん。現実に残ってる人たちと再会したとき、軒並み感動したけどさ」

赤松「夢野さんだけは特別だから」グスン

夢野「何故涙ぐむ?」

最原(本当に酷い死に方してたからなぁ。あっちでは)

最原「……」

最原(どうしよう。白銀さんの処遇。助けた方がいいのかな……)

最原(このまま死なせるのは……なんか納得がいかない。本当にその程度の忌避感でしかないけど……)
692 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/04(水) 22:12:57.80 ID:ydYBHTcf0
あれ?意外と最原見捨てる派だったのか
693 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/04(水) 22:17:03.81 ID:g1GJI1SV0
真実が明らかになるなら助けてもいいよってだけだし
694 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/05(木) 22:21:17.11 ID:cKgWPHU40
百田「もう一回言うぜ……白銀のことも治療しろ。巌窟王」

巌窟王「断る、と言ったら?」

百田「テメェ。そんなこと言うんならなぁ……俺だってなー……!」

百田「……」

百田「許さねーーーッ!」ズガァァァンッ

春川「何も思いつかないってさ」

最原「もうちょっと頑張ろうよ百田くん! もっとあるでしょ! アンジーさんを人質に取って交渉するとかさ!」

アンジー「!?」ガビーンッ

春川「ペンチはあるよ。足の爪から剥がしていこうか?」スッ

最原「あ、ごめん。そこまでエグいことは考えてなかった。せいぜい吐くほどくすぐる程度が限界かなって……」

赤松「それはそれでエグいから!」

百田「……仲間なんだぞ……助けろよ……!」

百田「俺は白銀がここで死ぬ様なんざ見たくねぇ!」

夢野「巌窟王……!」

巌窟王「……」

最原「……巌窟王さん」

最原(もう、いいか。こっちの方が明らかにデメリットが少ない)

最原(何よりも……仲間だったときの顔が一瞬、頭にチラついた)








最原「殺すだけならいつでもできるでしょ?」

巌窟王「貴様……」

最原「……そう考えてさ。納得してくれないかな」
695 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/05(木) 22:32:29.45 ID:OpqRVUKe0
巌窟王を説得してるけどまずはマスターのアンジー説得しなきゃダメなんじゃないかな…
696 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/06(金) 13:09:29.94 ID:o2ncwNzDO
恨み辛みから見捨てようとしている赤松らより、個人的に気になることあっからちょい延命させようぜ、用が済んだら殺していいよな最原が一番ド畜生やな
697 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/06(金) 13:41:57.24 ID:4nRx2+ns0
白銀にされたことを考えれば多少はね?
698 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/06(金) 22:25:43.22 ID:fOYEQ7xP0
巌窟王「……そこまで言うのなら聖杯を使って強制してみろ」

最原「絶対に抵抗するよね。少なくとも白銀さんがこのまま死ぬまで」

最原「だから今すぐに巌窟王さんには、自分の意思でかつ納得ずくで頷いてもらいたいんだ」

巌窟王「クハ、クハハハハハハハハ!」

巌窟王「貴様の舌の回転率には今まで何回も驚かされたが、今回は随分と出来の悪い理論だ!」

最原(だよなぁ。何か他に判断材料がないといまいち説得しきれないかも……)

最原「あれ。そういえば」

巌窟王「クハ?」

最原「話は戻るけど、そもそもどうして天海くんが白銀さんと一緒に燃やされてたんだろう?」

巌窟王「」

巌窟王「」

巌窟王「……そ……それは……」ダラダラダラ

最原「……」

最原(一か八かになるけど、やる価値は充分にある、か?)

最原「巌窟王さん。わかった。やっぱり白銀さんの治療はしなくていい」








最原「ただし、僕が白銀さんの体を調べるのだけは絶対に邪魔させない!」ギンッ

巌窟王「!!!!!!!!」ギクウッ
699 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/06(金) 22:35:33.03 ID:fOYEQ7xP0
巌窟王「……」アタフタ

巌窟王「……」

巌窟王「……クハハハハハハ! それがどうした!? やりたいのなら好きにすればいい!」

アンジー「平静を取り繕うのに時間かかりすぎだよー。なにか調べられたら困ることがあるのがバレバレのバレだー」

巌窟王「アンジー!」

百田「……なに慌ててんだ? 白銀の体になにかあんのかよ」

最原「それを調べるためにも、白銀さんの怪我を調べてみようか。みんなで」

夢野「右腕の負傷が酷いのう」

百田「うわ。なんだこりゃ。ひっでーな」

春川「脱臼。骨折のオンパレード。特に指なんかは一本一本丁寧に折られてるって感じだよ」

最原「誰かに拷問されたのかな……あれ。そういえば白銀さんの制服、前面の部分が泥で汚れまくってるけど……」

春川「……右腕を後ろ手に捻り上げた後で、地面に押さえつけて拷問したから、だと思う。そう考えるとしっくり来るな」

夢野「一体誰がこんな酷いことを……!」

巌窟王「……」アタフタ

アンジー「……」

アンジー「治療しよ? 知られたくないことがあるのは態度を見ればわかるしさー」

巌窟王「ぐ、ぬ、が……!」

巌窟王「……可愛げのない生徒どもめ」フウ
700 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/07(土) 21:14:45.77 ID:DCvkN2iT0
春川「……?」

春川(なにこれ。折れた方の指が……『ありえないこと』になってる?)

春川(あ、いや。順番に考えればいいのか。ええと……)



ポオウッ


春川「あ」

巌窟王「治療するから、そこから離れろ」

最原「……ごめん。巌窟王さん」

巌窟王「まさかアヴェンジャーたる俺を脅すようなマネをするとは……」

アンジー「ような? ううん、実際に脅したんだよね?」

最原(あともうちょっと調べられれば何かわかったかもしれないんだけど……)

最原「……白銀さんに拷問の痕があった、くらいしかわからなかったな」

百田「充分だっつの。ひとまず巌窟王が保身のためとは言え、治療をする気になってマジでよかったぜ」

夢野「しかし許せんのう! 一体誰がこんなに白銀をボコボコにしたんじゃ! 見つけたら絶対に許さんぞ!」

茶柱「……」ギク

夢野「……ハッ! 転子!」ビクッ

茶柱&夢野「……」

茶柱(白銀さんを拷問したわけじゃありませんが、ある程度の傷は転子のせい……だとはとても言えないですよね。治してくれてよかった……)

夢野(思いっきり心配させてしまった。どう謝ろうかまったく思いつかん。どうしよう)

茶柱&夢野「……」アセッ

最原(なにか重大なすれ違いが起こっている気がする)
701 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/07(土) 23:31:35.21 ID:DCvkN2iT0
春川「……」キョロキョロ

百田「ハルマキ? 何探してんだよ」

春川「大したものじゃないんだけど……引っかき傷と血痕の残った『何か』」

最原「え?」

春川「……気になるのなら最原も探してみなよ。多分、どこかにはある」

最原「……」

百田「いや。もういいだろ。そういうの」

最原「え」

百田「俺たち全員、生きてるんだからよ! これ以上の結果なんか求めようがあるか?」

百田「まあ、キーボに関しては後で白銀にどうにかしてもらうのは確定だけどよ。早くあそこから出してやろうぜ」

最原「……」

最原(これで終わり……)

最原(本当に?)

巌窟王「まだだ。モノクマの姿を見るまでは安心することはできない」

百田「お」

東条「そう。それよ。確かモノクマは獄原くんが連行していたはずよね」

東条「その獄原くんとは入間さんが同行していた」

夢野「……その入間がなんでここにおるんじゃ?」

入間「……えーと……それは……そのう……」ダラダラダラダラ

星「言っておくが……余計な言い訳はするなよ」

入間「させろよ! ちょっとくらい!」ガビーンッ

入間「わーったよ。言い訳しなきゃいいんだな。言い訳しなきゃ……」

入間「……」








入間「巨乳男爵」

春川「確かに言い訳はしてないね。言い訳は」

百田「おいコイツ受け答えそのものを放棄しやがったぞ!」ガビーンッ

入間「世界ヌーブラ条約!」シャキーンッ

東条「全員でリンチすれば多少は知能が戻るかしら」

入間「ひい! 銀河大射精!」ガタガタ

夢野「全力じゃあ! 全力で受け答えを拒否っておるぞコイツ!」ガーンッ

最原「ちゃんと喋って」キィィィィンッ

入間「ぎゃああああああああ! テメェェェェェェ!」ビリィッ

赤松(躊躇なく使うようになっちゃったなぁ。聖杯)
702 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/08(日) 23:04:00.48 ID:Xq9AAwSG0
ザンキゼロが物凄く面白いな……!
モノクマも出て来るし! ていうか本当に無意味にモノクマが出て来る! 無意味に!

あ、ザンキゼロやってて微妙に更新遅れてます
703 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/08(日) 23:19:33.32 ID:Xq9AAwSG0
入間「さて……どっから話せばいいやら」

星「……」スッ

入間「無言で鉄球とテニスラケットを構えるんじゃねえよ、漏らすぞコラ」

赤松「星くん。この人漏らすって言ったら本当に漏らすからしまって。誰も得しないから」

茶柱「入間さんです……そしてこのノリは完全にいつも通りの才囚学園生徒一同です……」

最原「うん。やっぱり懐かしい?」

茶柱「こうしていられた時間は相当短いはずなんですけどね。転子の記憶では」

茶柱「あと変な男死もいますし」

巌窟王「……?」キョロキョロ

アンジー「……」オマエオマエ

巌窟王「!?」オレカ!

茶柱「なんかアンジーさんとアイコンタクトだけで話しててめっちゃ不快なんですけど」

入間「……お取込み中なら俺様気を使って帰るけど……」

星「……」スッ

入間「漏らすっつってんだろが! わかってるよ!」

入間「端的に言っちまおうか。巌窟王が戦ってる無尽のエグイサル、動きからして誰かが遠隔で操ってるのは間違いがなかった」

入間「だがモノクマはとっくのとうに押さえたし、なによりモノクマにはエグイサルに対して大雑把な指示しかできねーはずなんだ」

入間「さっきまでエグイサルをモノクマが動かせていたのは、正確にはエグイサルではなくモノクマーズの方を動かしてたからだろうな」

入間「……今となっちゃ確かめる術がないけど。ほぼ間違いがねーと思う」

最原(あってる)

百田(あってんなぁ)
704 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/08(日) 23:31:15.19 ID:Xq9AAwSG0
入間「で。遠隔でエグイサルを操作する方法が一つだけあったのを思い出した」

入間「というか、俺様が作ったんだけどな……」

最原「え」

入間「前の学級裁判、確かダサイ原。テメェ俺様の研究教室に無断で入り込んでたよな?」

入間「イリスアゲート・エレクトボムに関しての情報をかっさらってたし」

最原「……!」

最原(まさか。あの研究教室の中に、鍵があるのか?)

最原(忘却補正があるけど、それは忘れないだけで、記憶を思い出すという手間がかかる)

最原(……ちょっと探ってみようか。自分の記憶を)

百田「終一? 急に黙ってどうした?」

最原「……思い出してただけ。そうだ。チラッと見ただけだけど、覚えてるよ!」

最原「でも現物は見てなかったから完成はしてないものだと……!」

入間「してねーよ。設計図だけだ。でも材料は全部揃えてあったし、バカ松からの怪我を直したらすぐにとりかかろうと思ってた」

茶柱「……なんの話です?」

入間「エグイサルの遠隔操縦技術。作ったのはなんとビックリ! 俺様でした!」ヒャッハー!



バカスカドカドカッ バキィッ!

ギャー!




GET NEW SIGABANE!!


才囚学園の生徒にリンチされて死亡(?)
705 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/08(日) 23:45:12.89 ID:Xq9AAwSG0
入間「……ハッ! い、一回死んだ気がする……」

最原「何言ってるの? 一回死んだら生き返れないでしょ」

星「先にトイレに行かせておくべきだったな……今回は大丈夫だが今度こそ漏らすかもしれん」ギロリ

入間「うおーーー! 仲間に向かってなんて仕打ちだ! 俺様下を濡らす前に顔が濡れるぞ! 涙で!」

百田「ノリでボコっちまったけど、まあ確かに軽率に殴るべきじゃなかったな。悪ィ悪ィ」

春川(態度が軽い)

入間「おお! わかりゃいいんだよ宇宙バカ!」ヒャハッ

春川(頭が軽い)

入間「で。話はエグイサルに俺様たちが襲われたあたりに戻ってくるか……」

入間「実は巌窟王が脇目もふらずに、エグイサルを放置してどっか行くのを俺様たちは校舎の影から目撃してたんだよな」

最原「……」チラッ

東条「事実よ。そのころは私、星くん、獄原くん、天海くん、夢野さん、入間さんで揃っていたから、その証言の証拠になるわね」

最原(僕たちが白銀さんを探していたあたりかな)

入間「……その直前あたりから、エグイサルの動きが妙だった。まるで操縦者が変わったみたいな……」

入間「まあともかく、問題はそこからだな」

星「巌窟王に放置されたエグイサルが、突如として俺たちの方へと突っ込んできやがった。無造作にな」

星「あまりにも不自然な挙動だが、これが事実だ」

夢野「結果、ウチらは全員散り散りに散開せざるを得なくなり……」

夢野「入間とゴン太の方をエグイサルは追尾し始めたんじゃ」

夢野「ちなみに、その前にウチらは協力してモノクマを追い詰めておったんじゃぞ。拘束してゴン太に連行させておったんじゃ」

最原「改めて聞くと凄い戦果だよね」

東条「……この後の話の展開によっては怖い話になるわ」
706 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/09(月) 02:26:13.49 ID:BRY84cybO
ザンキゼロやりてー!
707 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/09(月) 21:33:18.87 ID:mv08Xe0Y0
入間「気付いたのは結構後だったな」

入間「ゴン太と一緒にエグイサルから逃げまくっていたときだよ。『あ、これ俺様の発明品で動かされてんな』ってピンと来たんだ」

入間「具体的に誰が! どこで! とまではわからない。エグイサル本体を詳しく見ない限りは逆探知も不可能だしよ」

入間「だが俺様の発明品を使われているとわかったら儲けものだ。あとは俺様の発明品でもなお不可能なものを思い出せばいい」

最原「つまり?」

入間「あのエグイサルは初心者向けに俺様が付けた『半自動操縦モード』になっていた、となんとなく挙動から察することができた」

入間「なんも知らないヤツが動かせば、コントローラーから手を離したにも関わらずエグイサルが勝手に動いていて」

入間「止めようともがいても頭で思うような操縦ができない、みたいな食い違いが発生しちまう」

春川「ああ。それであんなトンチンカンな挙動になってたんだ」

百田「……あれ。でも最初のときは確かに動きはガタガタだったけど、巌窟王のことをキチンと攻撃していたような気がするぜ」

入間「詳細は不明。白銀は御覧のあり様だしよ。後で訊いてみりゃいいんじゃねぇか? それこそ聖杯で」

最原「あまりそれは……やりたくないな」

東条「……で。結局あなたはどうしたの? 自分の発明品が使われていると閃いたからって、どうして逃げ切ることができたの?」

入間「……」

真宮寺「最原くん」

最原「口を閉じないで」キィィィィンッ

入間「あぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ!」ビリビリ

最原(……ん? 聖杯の効力が弱まってるような……)
708 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/09(月) 21:45:44.95 ID:mv08Xe0Y0
ほわんほわんほわんぬちょぬちょー


回想(という名の入間の妄想)




獄原「くっそーウホ! どれだけ逃げてもエグイサルに追いつかれてしまうウホ!」

獄原「ああ! やはり入間様の足元にも及ばないお粗末脳味噌のゴン太には、入間様を守ることなど到底できないミッションだったんだウホ!」

入間(そこで賢い入間様は、ゴン太に対してこう言ったのでした。『ひとまずここは二手に別れよう。追われた方は囮を担当するのだ』と)

入間(最初は渋っていたギリギリ人類ゴン太くん)

入間(しかし続く『追われなかった方は巌窟王か仲間を連れてきてエグイサルを協力して撃退する』というマーベラスな提案を聞くと……)

獄原「わかったウホ!」

入間(と即答。頭は残念ですが素直なのは美徳ですね)

入間(そしてゴン太くんは入間様の『せーの』の掛け声で、振り向かずにダッシュ!)

入間(え? 入間さまはどうしたかって? それは……)

入間(そう。なんと賢い賢い入間様は、じっとその場を動かずに息を潜めていたのです)

入間(半自動操縦モードだと、基本的にエグイサルは『動くもの』を追尾するようにできているのです)

入間(じっとしている入間様はなんとかエグイサルを愚かな愚かなゴン太くんに擦り付けることに成功し――)





現実

入間「こうして生き延びることができたのでした! はいお終い!」ヒャッハー!



バカスカドカドカッ バキィッ!

ギャー!




GET NEW SIGABANE!!


才囚学園の生徒にリンチされて死亡(?)
709 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/09(月) 22:00:46.38 ID:mv08Xe0Y0
入間「……ハッ! また死んだ気がする!」

赤松「最低だよ! この学園生活始まって以来の最低さ加減だよ入間さん!」

春川「仲間意識の欠片もない……」

入間「ま、待て。俺様はさっきも言ったように巌窟王とかテメェらを引き連れて体勢を立て直すためになぁ……」アタフタ

百田「その割には『ゴン太を見捨てたこと』を隠そうとしてたよなぁ?」バキンッ ゴキンッ

真宮寺「……獄原くんにエグイサルを押し付けるための口から出まかせだった、だろうからネ。それを実行しようとする意識が薄かったんだヨ」コキコキ

入間「首を鳴らすな! 威嚇か!? 威嚇のつもりかそれは!?」

入間「大丈夫だっつの! 半自動操縦状態じゃあ大した攻撃はできないし……!」

最原「それは本当だよね? 流石に」

入間「あ、ああ。もちろん。操縦者が変にコントローラーを弄らない限りは大丈夫だ」

入間「……なんならコントローラーを今から探すか? 電源を切るかスイッチを操作すればエグイサルは止まるぜ?」

最原「はあ。じゃあ、そうしようか。白銀さんがダウンしている今、コントローラーの詳しい位置がわからないけど……」

赤松「手分けすれば大丈夫、だよ! きっと見つけられるって!」

百田「おっしゃあ! じゃあさっさとコントローラーを探して仕上げと行くぜ!」

王馬「おー!」カチャカチャ

百田「……」

最原「……」

春川「……?」

赤松「あ、あれ。王馬くん、いつからそこに」

王馬「あ、ごめんごめん。ちょっと探し物してて遅れちゃった」カチャカチャ

東条「……あなた、それ、手で弄ってる箱は……まさか……」






ドガシャアアアアアンッ ガシャンガシャンガシャンガシャンッ……




王馬「お! 動いた動いた! いやー! やっぱ時代はマニュアル運転だよねー!」ケラケラ

百田「……今、校舎を突き破って出たのってエグイサルだよな……?」

最原「中庭に向かって走って行ったね。全力で」

赤松「え? 中庭?」





ズズウンッ……



夢野「……何かにぶつかったような音が、した、ような……」

真宮寺「中庭には何があったんだっけ?」

茶柱「キーボさんが中に入ってるっていう謎オブジェクトくらいしかなかったですけど……」

全員「……」






全員(ま    さ     か)
710 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/10(火) 21:31:31.36 ID:QiTrjQQ40
王馬「あれー。俺ってばゴン太を助けたいあまり、エグイサルの操作をうっかりミスってしまったようだなー」

王馬「くそっ! 無事でいてくれよキー坊!」

最原(わざとらしい!)ガーンッ

赤松「き、キーボくーーーんっ!」ダッ

百田「終一! 俺たちも……!」

最原「いや。僕は巌窟王さんを見張らないと。目を離した隙に白銀さんを事故に見せかけて殺されたりしたら堪らない」

巌窟王「クハハ! 信用がないな」

アンジー「念には念を、だと思うよー。終一だって誰彼疑いたいわけじゃないんだしさー」

巌窟王「フン。庇っているのか?」

アンジー「そだよー」

巌窟王「……」

最原「二の句が継げなくなるくらいならからかわなきゃいいのに!」

茶柱「本っ当にいいコンビですよ、この二人は……」ハァ

茶柱「……おや? 転子は今、なんて言いました?」

最原(……意外にみんな記憶の復元にてこずってるみたいだな)

最原(天海くんと僕は例外中の例外だったわけか……)

百田「じゃ、終一! 俺は入間を引きずってキーボのところに向かうぜ!」

春川「キーボが故障なんかしてたらコイツ以外に直せるアテがないもんね」

百田「行くぜ!」ダッ

入間「行くぜーーーッ!」ダッ

春川「……」ダッ

百田「あれ? ハルマキは別に来なくてもいいんじゃ……?」

春川「……」ベシッベシッ

百田「痛ぇ痛ぇ」

最原(めっちゃ叩かれてる……)

巌窟王(……気のせいか? 百田の背後に女神が見えたような……?)
711 :逆転の人 [saga]:2018/07/11(水) 22:48:20.03 ID:ZbLa0Bva0
最原「……なんか……みんなの顔が見れるのは凄く嬉しいことのはずなんだけど」

茶柱「人が増える度に面倒ごとが倍々ゲーム状に増えて行きますね」

最原「ものすごく疲れる……」

茶柱「……あー……うー……そのー……」モジモジ

茶柱(ハグします?)

茶柱「……」

茶柱「言えるわけないでしょうッ!」ゲシィッ

最原「何が!?」ゲフアッ!?

巌窟王「……ふむ。やっとのこと、生徒たちに余裕が戻ってきたか」

アンジー「キーボの安否の確認。モノクマの所在の確認。やることまだまだ残ってるけどさー……」

アンジー「モノクマーズは全員いなくなったし、やっと一息付けるねー」

巌窟王「……よし。白銀の治療も終わったぞ」

アンジー「ん?」

アンジー(……妙に魔力の消費量が少ないような……?)

最原「……うん。よかった。二人とも無事だね。いつ意識が戻るかな」

巌窟王「ゆっくり寝かせておくがいい。今日は色々とありすぎた」

巌窟王「……少しくらい休息をとってもいいだろう」

最原「……うん。そうだね」

真宮寺「休む、か……いいかもネ。それ」

星「ああ。今日はあまりにも密度が濃すぎたからな」

星「……よし。部屋の鍵はキチンと服の中にあるな。いつも通りだ」スタスタ

巌窟王「どこに行く?」

星「部屋で寝る」

真宮寺「僕も便乗させてもらうヨ」スタスタ

東条「……」

巌窟王「……貴様にできることも、もうないだろう。東条」

東条「そうね。忌々しいけど、その通りよ」

最原(忌々しいの?)

東条「……でもしばらく様子を見させてちょうだい。赤松さんたちが帰ってくるまでは」

巌窟王「好きにしろ。俺たちはこの二人を病院に運ぶ」

巌窟王「天海は完璧に治したとは言え、心理面での傷はどうにもならないのでな」

王馬「あれ? 白銀ちゃんの方は?」

巌窟王「……」

最原「……え。なんで黙るの?」
712 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/11(水) 23:02:10.96 ID:ZbLa0Bva0
巌窟王「……治した。最原、貴様の狙い通りな」ギロリ

最原「う、うん。ありがとう。あと怖いから睨むのやめて」

巌窟王「……アンジー。白銀のことを運べるか?」

アンジー「もっちもちー。任せてよー……重っ。引きずっていい?」

巌窟王「許可する」

最原「ダメに決まってるでしょ」

夢野「仕方がないのう。ジャガーマンの加護を使って、ウチが白銀を運ぶとしようかの」

茶柱「どちらにせよ夢野さんの体格じゃ引きずることに変わりないのでは……」

夢野「じゃあゴン太に運ばせるか。エグイサルから解放されて、今頃フリーになっておるはずじゃし」

夢野「……そういえばゴン太、今どこにいるんじゃろうな?」

最原「もう終息したとは言っても、これだけ騒いだわけだし。どこかで気が付いてこっちに向かって来そうなものだけど……」

獄原「みんなー!」ドタドタ

夢野「おお! 噂をすればハゲじゃな!」

最原「惜しい。影だよ」

巌窟王「クハハ! 獄原、来たか! もうすべてが終わった後にノコノコと!」

獄原「あ、うん。ごめん。でも今はそれどころじゃなくって!」

東条「……?」

東条「獄原くん? モノクマは?」

獄原「壊れた!」

夢野「そうかー。壊れおったかー。そりゃ大変じゃったのー」

夢野「は?」









獄原「エグイサルに踏みつぶされて、粉々になっちゃった!」

茶柱「……」

最原「……」

巌窟王「……」

アンジー「……」

全員「マジで!?」ガビーンッ!
713 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/11(水) 23:04:54.10 ID:ZbLa0Bva0
ザンキゼロとか水着イベで忙しい。頼光公の水着を堪能したくてガチャったら水着オルタ嬢が来た。育成大変




ザンキゼロのファイナルダンジョン、大分キツイぞ! 続きは明日!
714 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/12(木) 00:01:02.85 ID:fYlk3x1T0
ザンキゼロか…買ってみようかな?
不夜アサの幕間が楽しかったぞ巌窟王!
715 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/12(木) 18:53:04.06 ID:g2JIe7Sx0
女子八番 隅田映美子(すみだ・えみこ)

身長 156cm
体重 50kg
誕生日 8月1日(獅子座)
血液型 O
部活動 ソフトボール部
友人 英賀保光里
小野くるみ
園部泉美
生瀬理代
西大路麻美
蓬来江里花
桃山那々子
山科乃梨絵
(女子主流派グループ)
愛称 映美子、えーみ
出身小 椿小学校
家族 父・母・妹
能力値
知力:

体力:

精神力:

敏捷性:

攻撃性:

決断力:

★☆☆☆☆

★★★★★

★★★★☆

★★★★★

★★☆☆☆

★★★★★
明るく元気なムードメーカー。家がパン屋で、いつもふんわりとパンの香りがする。
女子の中で1番の運動能力の持ち主だが、おっちょこちょいでドジを踏むことも多い。
桃山奈々子と共に、今宮朋哉ファンクラブ会員を自称している。
小野くるみ・園部泉美は幼稚園からずっと一緒の幼馴染。
体育委員。

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器: なし(出発前に死亡)
kill: なし
killed: 黄松
死亡話数: 第12話
凶器: 金属バット
 
プログラムを告げられ、クラスメイト同士が殺し合うということを「絶対に嫌」と拒否した結果、赤松に「ここで[ピーーー]ばいい」と提案される。逃げようとするが間に合わず、黄松に頭部を複数回殴打され死亡。<12話>


運動能力を活かすことなく退場でした。
実は直前までどうするか悩みました。他の案としては、ここでは退場しない(全体を決めた後でどうしても他のことに繋がらなくなったので諦め)、拒否による首輪爆発(映画版のノブみたいな。最初はそれで書いたけど詰まってしまった)がありました。
716 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 18:55:58.13 ID:KWYboZBZ0
>>715
埋めるのやめて
717 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/12(木) 20:35:00.22 ID:tlHzTpbt0
ザンキゼロ、クリア……!
素晴らしいゲームだった。ところでクリア特典はどこかな。多分あると思うんだけど……
718 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/12(木) 21:02:06.58 ID:tlHzTpbt0
校舎内

最原(白銀さんと天海くんのことを、茶柱さんと夢野さんに任せた僕たちは、エグイサルの開けた穴から校舎の中に入った)

最原(そこで目に入ったのは……)

モノクマ「」ボロッ

最原「……本当に壊れてる」

東条「何があったの?」

獄原「何があったかって訊かれると色々とあるんだけど……」

獄原「……端的に言えばモノクマが自殺したってところかな」

巌窟王「自殺だと?」

獄原「エグイサルから逃げている途中、モノクマがもがいてゴン太の脇からすり抜けたんだ」

獄原「縛ってたから本当に、もがく以上のことはできないはずだったんだけど……」

アンジー「あー。もがいてもがいてもがいて……エグイサルの方に意図的に転がっていったんだねー」

獄原「うん。本当にびっくりしちゃったよ」

東条「でもなんでこんな無駄なことを……」

最原「……」

最原(自分で自分の口を封じた?)

最原(……いや。もっと別の何かがある気がする)

巌窟王「ふん。だが第一の学級裁判のときを思い出してみるがいい」

巌窟王「ヤツには増殖機能があるという話ではなかったのか?」

最原「ああ。モノクマを生産するために、黒幕がモノクマカラーの隠し扉に向かうはず、って話題のときに出たね」

最原「……」

最原「……ッ!」ゾクッ

最原(……白銀さんを生かしといて正解だったかも、しれない!)
719 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/12(木) 21:14:31.41 ID:tlHzTpbt0
モノクマルール『三つ、モノクマはコロシアイによらず生徒を外に出す手続きを行うことができる。これを最後の学級裁判と呼ぶ』

モノクマルール『四つ、モノクマは生徒の求めに応じて最後の学級裁判を開催できる』

モノクマルール『五つ、モノクマの校則違反の証拠を糾弾する証拠があると生徒が判断した場合、モノクマは最後の学級裁判の開催を拒否できない』

モノクマルール『六つ、以上五つのルールをもってモノクマと生徒の公平さを保つ絶対不変のルールとする』





最原(そうだ。万が一、この学園からモノクマが消えたら最後の学級裁判を開催できなくなる!)

最原(実際にそうなってるじゃないか!)

最原(でも白銀さんが……白銀さんが生きている限りはまだ希望は潰えていない)

最原(……彼女を殺すわけにはいかなくなったな)

巌窟王「どうせすぐにモノクマは出て来る。スペアの体など、ロボットにありがちな設定だろう」

巌窟王「さて。明日になったら全員、脱出の準備を整えろ」

最原「え?」

巌窟王「俺の召喚したときのことを思い出せ。あのとき外に出れなかったのは、何故だ?」

最原「何故ってそれは当然――」

最原「あ!」






巌窟王『しかしそれならば話は更に簡単になったな。アンジー。不幸だと言ったことを素直に訂正させてもらおう』

巌窟王『巌窟王は脱獄の英霊だ。この程度の牢獄を破壊することなど造作もない』

百田『マジか!』

巌窟王『さあ! 魔力を回せアンジー! 我が宝具でお前を縛ることごとくを破壊してみせよう!』

アンジー『うん!』

アンジー『……』

アンジー『魔力を回すってどうやるのー? ジャグリング?』

巌窟王『……』

巌窟王『計画は頓挫したな!』ギンッ

赤松『早ァッ!?』ガビーンッ!





東条「うっかりしていたわ……今までが今までだったから!」

東条「巌窟王さんはもう、万全よ! いつでも脱出できるわ!」

最原「あーーー!?」ガビーンッ

最原(そうだ! ついさっきも真宮寺くんがそう言っていたじゃないか!)

最原(もう僕たちは実質、閉じ込められていない!)

最原(……でも)

最原(外に出たところで、何があるんだろう?)
720 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/12(木) 21:23:41.89 ID:tlHzTpbt0
巌窟王「さあ! 仕上げだ! アンジー、魔力を回せ!」

巌窟王「この学園を……コロシアイを! 終わらせてやるッ!」

アンジー「眠いからやだ」ウトウト

巌窟王「明日にしよう!」ギンッ

最原「この期に及んでアンジーさんに甘すぎる!」ガビーンッ

巌窟王「……真面目な話だが、確かに今日は宝具を連発しすぎた。休息は必須だ」

アンジー「うー」ネムネム

巌窟王「部屋まで送る。背に乗れ」

アンジー「あうー」ヨイショ

巌窟王「……」

巌窟王「……白銀の処遇は、お前たちで考えろ」

最原「うん。わかってる」

巌窟王「後悔するなよ」

最原「……わかってるって言ってるじゃないか」

巌窟王「クハ……ではな」スタスタ

最原「……」

最原(考えないとな。外に出て、何をすればいいのか)








中庭

百田「……」

春川「……なにこれ」

入間「おい。キーボはこの中にいたはずだよな?」

百田「……」






百田「いねぇぞ。からっぽだ」
721 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/13(金) 01:36:59.55 ID:wucEugFDo
王馬の処遇はいいのか巌窟王
722 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/13(金) 03:00:13.97 ID:i+NhHPWm0
既にいないキーボ…ここに出て来てない王馬…そして女神達の加護を与えられた生徒…これらが示す答えは…!
723 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/13(金) 12:46:59.94 ID:MrCpFvaoO
アーマードコア新作が発売される……!
724 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/13(金) 23:17:24.15 ID:IE/XJ06u0
寄宿舎

巌窟王「……」

部屋「」ボロッ

巌窟王(しまった。そういえばモノタロウを蹴り飛ばしたときに、爆発で一つ部屋が粉々になったような気がしたが……)

巌窟王(まさかアンジーの私室だったとは)

アンジー「むにゃ……」スヤァ

巌窟王「学級日誌を回収してから病院に移動するか……」キョロキョロ

巌窟王「……ム。ないな。妙だ。いくら荷物が散乱しているとは言え、そう簡単に消えるものか?」

巌窟王「まさか」

アンジー「ううん……」スヤァ

巌窟王「……明日にするか。病院に行くぞアンジー」

アンジー「えへ……」スヤァ

巌窟王(茶柱と鉢合わせしなければいいが)






病院

茶柱「がるるるるるるるるるる!」

巌窟王(遭遇してしまった)




アンジーをどうする気なのかと詰問され、そのまま一時間ほど不毛な問答をした
725 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/14(土) 21:45:21.00 ID:TFiqF0v40
最原「ご、ごめんゴン太くん……運んでもらっちゃって……」

獄原「うん。大丈夫。全然軽いから。それにしても最原くん、どうしてこんな酷い怪我してるの?」

最原「ゴン太くんたちがあの世界で消えた後、白銀さんにちょっと……」

超獄原ゴン太「ゴン太は怒ったぞーーーッ! 白銀さーーーんッ!」ドシュウウウウウウッ!

最原「ぐあああああああ熱いーーーッ! オーラが熱いいいいいいい!」ギャアアアアア!

獄原「あ。ごめん最原くん」フッ

最原「う、うん。いいんだよ。次からは僕が背中にいることを忘れないでね」

最原(ノリで言っちゃったけどオーラってなんだ……?)

東条「……まともな治療……はしてないわよね。当然。こっちに残っていた人の中で『治療』に関する技能を持った人は少なかったでしょうし」

最原「大体春川さんがやってたかな……」

東条「そう。余裕があったらさっきの天海くんや白銀さんのように、巌窟王さんに直してもらって……」

東条「……」

東条「どうするの? 白銀さんの処遇は?」

最原「何をどうするにしてもこれだけは絶対に言えるよ。まだ白銀さんには生きててもらわないと」

東条「そう」

東条「……正直に言うわね」

最原「?」

東条「怖いわ。物凄く」

最原「!」

東条「……死んでも許さない、なんて言葉にすると安っぽいけれども」

東条「少なくとも私は、白銀さんのことがとても怖いわ」

最原「……」

東条「……メイド失格ね。私情を吐露するなんて。忘れてちょうだい」

最原「うん」

最原(忘れられないんだけどなぁ)
726 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/14(土) 23:14:21.62 ID:TFiqF0v40
最原「……そういえば王馬くんはどこに行ったんだろう」

東条「さあ。巌窟王さんの視界に入らないよう警戒してたことは覚えてるけど」

獄原「忍び足でどこかに消えていくのは見たけど……」

最原(まあ巌窟王さんあんなこと言ってたし、嘘吐いた時点で王馬くんもそこら辺予測してそうなものだしなぁ)

最原(……なんとなくわかってきた。百田くんはデバイスを見たときに『外への助け』を期待しなかった。最初から『無理』だと覚えてたからだ)

最原(多分、世界の外の法則に触れたときに限定して、その記憶だけは蘇るんだろう。エピソード記憶に関しては全滅かな……)

獄原「……みんなボロボロだね」

東条「私の傷に関しては、そろそろ活動に支障がなくなる程度には回復してるのだけど」

獄原「それでも痛いものは痛いでしょ?」

最原「……それももう少しで終わる。明日になれば白銀さんも起きるだろうし、巌窟王さんもこの学園を破壊できる」

最原「破壊した後で何が起こるかは未知数だけど……!」

東条「それでもここでコロシアイを続けるよりは遥かにマシよ」

東条「……不安?」

最原「うん」

獄原「ゴン太も同じだよ。外の世界がどうなっているのかを想像するだけで、震えが止まらないんだ……!」

最原(……外の世界は、そもそもこのコロシアイを作った連中がいる)

最原(エンターテイメントとして消費していたということは、少なくとも相当の権力がある組織だろう)

最原(どの程度の影響力がある? これだけの大がかりなセットを作るのなら……楽しんでいるのは何百万人……いや何千万人って単位かな)

最原(じゃないと採算取れないし)

最原「……」







最原(何億単位……とかは考えたくないな)
727 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/14(土) 23:30:11.82 ID:TFiqF0v40
東条「あら……?」

獄原「どうかしたの東条さん」

東条「藤棚のところに王馬くんが……」

獄原「あ。本当だ。何をしてるんだろう?」

最原「……」





春川『……』キョロキョロ

百田『ハルマキ? 何探してんだよ』

春川『大したものじゃないんだけど……引っかき傷と血痕の残った『何か』』

最原『え?』

春川『……気になるのなら最原も探してみなよ。多分、どこかにはある』





最原「……?」

最原(なんで今、こんなことを思い出して……)

最原「!」






赤松『あ、あれ。王馬くん、いつからそこに』

王馬『あ、ごめんごめん。ちょっと探し物してて遅れちゃった』カチャカチャ

東条『……あなた、それ、手で弄ってる箱は……まさか……』







最原(……王馬くんの持ってたエグイサルのコントローラー……)

最原(残ってた。春川さんの言っていた痕跡が)

最原(引っかき傷と血痕……? 違う! あれは! 血が混じった引っかき傷だ!)

最原(春川さんは何に気付いて、あんなことを言ったんだ?)

最原(……凄く背中がザワつく。今のうちに確認しておいた方がいいかもしれない)
728 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/15(日) 20:56:12.05 ID:4SovAEHr0
最原「あの。ゴン太くん」

獄原「王馬くんに話しかけるんだね? わかった!」

東条「……なにかあったら困るから、私も同行するわ」

最原「ありがとう!」

王馬「!」

最原(あ。こっちに気付いた)

王馬「……!」ダッ

最原(あ。こっちに走ってきた)

王馬「死ねェェェェェェェェェ!」ギャランッ!

最原(あ。なんでか知らないけどナイフ持ってぎゃああああああああああ!?)ガビーンッ

獄原「めっ」メコーンッ

王馬「まそっぷ」メキョッ

東条「刃物で、遊んじゃ、ダメよ」ゲシッゲシッゲシッ

王馬「いだだだギブギブ。打撲で死んじゃう。蹴るのやめて」

最原(即座に制圧された!)ガーンッ!

東条「なんでナイフなんか……」

王馬「無事に帰ってきた最原ちゃんをドッキリでお迎えしようと思って」

最原「度が過ぎてるよ!」

獄原(しかもこれオモチャじゃなくて本当に刃が付いてるヤツだ……)
729 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/15(日) 22:53:57.25 ID:4SovAEHr0
数分後

王馬「エグイサルのコントローラー? あんなのが欲しいの?」

最原「うん。できれば確認したいことがあって……」

王馬「まさかタダで、とは言わないよね?」ニヤァ

最原「それは……いや、待って。この学園で用意できる報酬なんて高が知れてるよね?」

王馬「だから取引は無意味だって? そんなことはないよ。最原ちゃんには最原ちゃんにできることがあるし」

最原「例えば?」

王馬「外に出た後で俺と一緒に世界征服!」キラキラキラ

最原「……」スゲーヤダ

東条(凄くイヤだって顔が言ってるわ……)

王馬「……」

王馬「満更でもなさそうだね!」ズギャァァァァァンッ!

最原「凄いイヤだって態度でわからない!?」ガビーンッ

王馬「まあ今までのやり取りは全部冗談だよ。どっちにしろ意味がないし」

最原「え? 意味がない?」

王馬「もう最原ちゃんの机の上に放置してきちゃったからさ。気になる特徴があったから、あのコントローラー」

最原「!」

王馬「じゃ、おやすみー」スタスタ

最原「……無意味に人を引っ掻き回す天才だなぁ……でも」

最原(ありがとう)
730 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/16(月) 20:46:10.74 ID:GMWGh2FZ0
快男児が始まるまでに最後の学級裁判に突入できるか……レースと行こうぜ……!



もしも負けたら次の水着鯖ピックアップで石が全部溶けるまで回すというゲッシュを背負おう
731 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/16(月) 20:57:43.44 ID:GMWGh2FZ0
寄宿舎 ホール

夢野「……」キョロキョロ

最原「あれ。夢野さん?」

夢野「お。最原か。東条にゴン太も。モノクマはどうじゃった?」

最原「ダメだった。粉々になってたよ」

夢野「……せっかく捕まえたのに。虚無リティが高いぞ」ズーン

夢野「まあよい。もう夜も遅いしのう。最原よ、お主に渡したいものがある」

最原「渡したいもの?」

夢野「ぱりらたったらー。モノクマでもわかる家庭料理レシピ百選」

最原「め、滅茶苦茶どうでもいい本だね。意図がまったくわからないんだけど」

夢野「図書室の隠し部屋で見つけた」

最原「あ、うん。そうなんだ」

最原「……」

最原「……夢野さん。今のうちに聞いておきたいんだけどさ」

夢野「なんじゃ?」

最原「図書室の本ってどんなふうに並べられてたっけ?」

夢野「……」

夢野「本のタイトルの五十音順じゃ」

東条「……どうしたの? 最原くん。顔が真っ青よ」

獄原「すぐに部屋で休んだ方がいいんじゃない……?」

最原「あ、えと。夢野さん。他になにか気になるものは……!」

東条「寝なさい」ギンッ

最原「はい」ガタガタ

最原(……なにか……繋がってきた気がする……!)
732 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/16(月) 21:17:33.31 ID:GMWGh2FZ0
最原の自室

最原「……本当に机の上にある!」

最原(これがエグイサルのコントローラーか……パッと見だとどう動かせるのか全然想像が付かないけど)

最原(今、一番重要なのはそこじゃない)

最原「……春川さん。凄いよ。なんでわかったの」

最原(ある。間違いなく。強い引っかき傷と、血痕が)

最原(こんなふうにコントローラーに傷が付くのは、無理やりコントローラーを奪う誰かに対して全力で抵抗したときくらいだ)

最原(春川さんが白銀さんの負傷をチェックした直後にこれを予測したってことは……このコントローラーを最初に持っていたのは白銀さん!)

最原「でもおかしいな。焦げ跡がない……巌窟王さんが暴走していたとき、このコントローラーはまったく別のところにあったってことだけど」

最原「……」

最原(ああ、クソ! 真相に近づけば近づくほどに実感する!)

最原(あのときの僕は大馬鹿だ……! 見えてる地雷だったろうに!)





赤松『白銀さんのこと、助けたいんでしょ?』

最原『!』

赤松『……協力させてよ! 仲間でしょ!』

最原『……うん』

最原『うん!』






最原「赤松さん……!」

最原(いつか王馬くんが言ってたな。僕は心が弱いらしい。疑うべきを疑いたがらない)

最原(……その通りすぎて、腹が立つ!)
733 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/16(月) 21:36:10.40 ID:GMWGh2FZ0
最原「……あのパソコン、絶対に何かがあるんだ。強く追及する理由がなくてほぼ放置してたけど」

最原「なんとか強奪できないかなぁ……!」

最原「……聖杯に頼る? いやいや……頼り過ぎるのは怖いんだよな、コレ」



ニョキッ



最原「なんか相変わらずひとりでに光ってて怖いし……まるで蛍を鷲掴みにしてるみたいな気持ち悪さが――」

アンリマユ「よう」ニョキッ

最原「うわあああああああああああビックリしたーーーッ!」ブンッ

アンリマユ「ぎゃああああああああ割れ物を投げんじゃねーーー!」バキィィィンッ

最原「はあ……はあ……なんだったんだろう、今の真っ黒な小人。聖杯の中から現れたような……」

最原「あっ。聖杯、壊れちゃった……まあいいか。別に欲しかったわけじゃないし」

最原「……壊したってバレたら巌窟王さんに怒られるかな……怒られるだろうな……隠しておこう」サッサッ

アンリマユ「呪いあれー」

最原「まだ喋ってる……」




ゴミ箱に捨てたら死んだ
734 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/16(月) 21:52:54.88 ID:GMWGh2FZ0
中庭

百田「……ダメだ! 暗くてよくわかんねぇ! 捜索は打ち切るぞ!」

入間「おう! わかった! ところでかなり大事な話があるんだが!」

百田「なんだ!?」

入間「もう本当にド深夜でよ……滅茶苦茶眠いんだ……眠すぎて一歩も動けないっつーか……」ガクリッ

春川「……ルーベンスの絵ってどこで手に入るのかな」キョロキョロ

百田「死なせんな! 仲間を!」

春川「仕方ないな。私が入間を寄宿舎に連れて行くよ」

入間「病院の方がちけーんじゃねーか……」

春川「白銀と天海がいるだろうからナシで」

百田「ああ。大怪我してたからなぁ……」

百田「おーい、赤松。そろそろ帰るぜー」

赤松「……」

百田「赤松? さっきから空を見てるけどどうした?」

赤松「いや……なんか不自然な流れ星が見えたような気がして」

百田「不自然な流れ星?」

赤松「……いいや。気のせいかもしれないし」

赤松(百田くんも春川さんも見えてなかったっぽいから、多分気のせいだよね)

赤松(降ってくる流れ星じゃなくて、遠くへ飛ぶ流れ星なんて……ありえない)

赤松(この空、そもそもフィクションだし、ね)

赤松「……」

赤松(気のせい……だよね?)
735 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/16(月) 21:56:40.30 ID:yvqH1vMO0
あれ汚染されてたんかい!
学級裁判は…まあ入るだけなら余裕でしょ
736 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/17(火) 00:37:28.64 ID:PdnnLPLV0
ある意味最原を裏切っている赤松に聖杯の呪いでも降るのか?
737 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/17(火) 10:57:50.19 ID:3e2mA/UeO
冤罪晴らしてもらったりプログラム世界から助けてもらったのに仇で返す赤松の恩知らずっぷりが半端ないな
738 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/17(火) 12:42:04.14 ID:5tOikM8fO
いや、でもプログラムとはいえ自分たちを何度も殺したりした白銀を助けようとしているほうが理解できない
739 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/17(火) 13:19:41.19 ID:LQQ5+Hq/0
結局真実を全て解き明かしたうえでどうするか決めようなのか真実なんてどうだっていいからこんな目に合わせた白銀に復讐してやるなのかの違いだからな
最原だって白銀を始末することに消極的って訳じゃないから先にワンクッション置いてあげてよってのも分かる
740 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/07/17(火) 15:02:02.69 ID:2O44eLgc0
>>1が爆死するときいて
741 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/17(火) 20:58:24.09 ID:J9aISzfT0
茶柱「……ふう。なんとかあの『見覚えのある男死』を追い返すことができました」

茶柱「アンジーさんの私室が大変なことになってたとわかってたら最初から言えばよいものを」

アンジー「ぐー」スヤァ

天海「うーん……エクステンド……エクステンドしてくれっす……!」ギリギリギリ

白銀「……すー……」スヤァ

茶柱「ちょっと手狭ですけど全員同じ病室でいいですよね。そっちの方が管理が楽そうですし」

茶柱「さてと。じゃあ転子もそろそろ部屋に帰って眠りましょうか」スッ





???「……」ニヤァ




茶柱(……殺気? どこから?)

茶柱(転子を殺す気、ではないようですね。なんかそれにしてはピントがズレてます)

茶柱「……白銀さん目当て、ですか……」ハァ

茶柱(明日になったら最原さんが来るでしょう。それまでは寝ずの番、ですね)

茶柱「まったく。転子にこんな面倒を押し付けて……どう埋め合わせしてもらいましょうか。腕枕でもしてもらいましょうか」プンスカ





???「……」チッ
742 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/17(火) 22:49:00.34 ID:J9aISzfT0
最原の私室

最原(さあ。時間はない。明日になったら全部終わる)

最原(その前に、忘れ物はないか考えておかないと)

最原(……ん。そういえば)

最原「……赤松さんと真宮寺くんって一緒だったよな」

最原「真宮寺くん、そういえば星くんの『休む』っていう案に便乗しただけで、今は誰と行動を共にしてるってわけじゃないんだ」

最原「……」



寄宿舎の外

百田「お? あれって……」

春川「どうかした? 百田」

入間「しゅぴー」スヤァ

春川「私? 私はおんぶした途端に眠りだした入間のヨダレが服越しに浸透してきて背中が熱くて気持ち悪いなーぶち殺したいなーって思ってたところ」

百田「別に俺が背負ってもいいってさっきも言ったぞ!?」ガビーンッ

春川「殺害対象が入間から百田に変わるだけだから」

入間「巨乳美女のおんぶ……泣いて喜べ……ド貧乳&童貞ども……」スヤァ

春川(この学園脱出する前に一発ぶん殴ってやる)ビキビキ

百田「顔に血管浮き出まくってんぞ! どんだけキレてんだ!」ガビビーンッ

春川「別に私は百田が好きだと言ってくれる限りは、自分の胸に関して特にコンプレックスはないんだけど」

春川「とにかく入間の巨乳自慢が死ぬほどウザい」

百田「あ、悪ィハルマキ。テメェに対する好感度とは別のところで、巨乳は好きだ」

春川「殺されたいの……ッ!?」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

百田(かつてない程の身の危険を感じる)

百田「この話はもうやめようぜ! ていうか話の腰を折ったのハルマキの方だし怒られる謂われはねーよ!」

百田「……終一が病院にかけこんでいくのが見えたんだよ」

春川「私も見たけど。アイツ怪我人だし、痛み止めくらい物色しに行っても不思議じゃないでしょ」

百田(あの病院の薬棚、ものすごく品ぞろえがしょっぱかった気がすんだけどなぁ)

春川「……とにかく、入間のことを寄宿舎に置いて、さっさと寝ようよ」

百田「そうだな。ハルマキ、腕を怪我してるしよ。あまり長い間おんぶできねーだろ」

春川「すぐテーピングして最低限動かせるようにはしてたんだけど……」

百田「わかるっつの。テメェのことなんだからよ」

春川「……」

百田「……あー……きゅ、急に黙んなって。ハズいだろ」カァァ

春川「せめて百田だけでも堂々としてて。こっちも鋭いボディブロー入れられたみたいに大分キツいから」カァァ

百田&春川「……」アセッ






赤松「……」ジーッ

春川「ハッ……!」

赤松「あ。ごめん。引き続き存在感消してるから続けてていいよ」プププ

春川「アンタこういうとき本当にウザみ増すよねッ!」ウガァ

赤松(……でもそうか。最原くんが病院に、ね。ラッキーパンチ期待してたんだけどな……まあいいか)
743 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/18(水) 12:40:34.91 ID:PqJq6hNA0
赤松の殺意を理解できるのは同じように何度も殺された仲間だけだろうから難しいな
うまい具合に消化できればいいんだけど
744 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/18(水) 20:28:17.39 ID:XNbkIAao0
病院内

真宮寺「……」ジーッ

真宮寺(動かないネ。どうしようかな……ここを逃したらもう後がなさそうなんだけど)

真宮寺(まァ、僕の場合は『死んでほしい』とは願ってても『殺したい』とはあんまり思ってないから引いてもいいんだけどさァ)






茶柱「……」





真宮寺(ちょっとゾクゾクするよネ。横取りは趣味じゃないんだけどなァ……!)ゴゴゴゴゴゴゴ

真宮寺(抑えを利かすのが難しくなる程度にはいいヨ。本当! 復讐の大義名分のもとに彼女にも死んでもらおうかなァ……!)


カツンッ カツンッ


真宮寺「!」

真宮寺(おっと。誰か来た。ナイスタイミングだネ。危うく最原くんを始めとした仲間を裏切るところだったヨ)

真宮寺(ま、無理なら無理でしょうがないネ。ここはスッパリ諦めよう)スウッ


カツンッ


最原「ん? 今、誰かいたような……気のせいかな」
745 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/18(水) 20:46:49.20 ID:XNbkIAao0
茶柱(……先ほどから殺気の質が変わってきましたね。こうやって居座っている転子に対して邪気丸出しです)

茶柱(まさか転子のことまでどうにかしようとしてる……?)

茶柱「……」

茶柱(いいでしょう。こちらも最原さんを残して死ぬわけにはいきません)

茶柱(最原さんの意思を捻じ曲げるわけにもいきません)

茶柱(来るなら来るで、死に物狂いの抵抗を見せてあげます!)




カツンッ



「!」スウッ

茶柱「あれ?」

茶柱(……邪気が嘘のように消えた? 一体なんで……)




ガララッ



最原「あれ。茶柱さん、なんでここに?」

茶柱「――」

最原「……凄く顔色悪いけど、どうかした?」

茶柱「あなたって人は、本当にどうしようもないくらい間が悪いですね」

最原「ええっ!?」ガビーンッ

茶柱「……ふふっ……」
746 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/18(水) 20:55:33.57 ID:XNbkIAao0
茶柱「なんでここにっていうか、ここに白銀さんを運んだのは転子ですよ」

最原「それは知ってるけどさ。それに同行してた夢野さんは引き上げてたからてっきり……」

茶柱「変なところで抜けてますね。まったく」

最原「……?」
747 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/18(水) 21:01:38.90 ID:XNbkIAao0
最原「……なにか怖いことあった?」

茶柱「ッ!」

最原「……いや。見当違いだったら笑ってくれて構わないんだけど……」

茶柱「……」

最原「……そうか」

最原「じゃあ今夜は一緒にいるよ。茶柱さんの傍から離れたりしない」

茶柱「なんか響きが厭らしいです。拒否していいですか」

最原「あの。ねえ。流石にこれは茶化さないで。結構いっぱいいっぱいだからさ」

茶柱「……ごめんなさい」

最原「二人で寝ずの番か……疲れてるんだけどなぁ」

最原「でもなんか少しワクワクするよ」

茶柱「ワクワク?」

最原「あ、いやドキドキ? ソワソワ? 好きな人と一緒に夜更かしとか、中々できたシチュエーションだと思わない?」

茶柱「……思い出にはなりそうですね」プイッ

最原「な、なんで顔逸らすの」

茶柱(顔が見れないからですよーーー! 顔から火が出そうです! なんでこんな、こう、キザ丸出しの台詞を素面で吐けるんですか!)プルプル

最原「……あ。そうだ。今のうちに言っておこうかな」

茶柱「なんです?」

最原「ただいま。なんとか無事に帰れたよ」

茶柱「……」

茶柱「おかえり……なさい」
748 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/18(水) 21:03:50.59 ID:XNbkIAao0
生放送の時間だオラァ!
まあ流石に今日配信ってことはないからまだ余裕っしょーーー!

え? CM? なんのことやら……
749 :ふざけるな! ふざけるな! バカヤロー! ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/18(水) 22:15:51.30 ID:XNbkIAao0
うわああああああああああああああああああああ!(コンビニにiTuneカードを買いに行きながら)
750 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/19(木) 00:32:54.69 ID:68aPcQo20
これが愉悦か…
751 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/19(木) 01:47:31.11 ID:2fOX/gmyo
(財布を)粉砕☆玉砕☆大喝采
752 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/19(木) 05:51:19.72 ID:68aPcQo20
これを読んでから回したらワルキューレが来ました!ありがとう!この調子でシグルドもくれ!
753 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/19(木) 13:35:28.56 ID:d5ibP4Ym0
ワルキューレちゃん二枚引きした俺は高みの見物
754 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/07/19(木) 17:07:49.75 ID:9EkUrQD10
シグルドもワルキューレも来たぜ

触媒教に入信しそうだ
755 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/19(木) 20:23:00.42 ID:kLJAl/U80
来ねぇよっ……シグルトもワルキューレも! 来ねぇんだよッ!


あ、ゲッテルデメルングをネタバレ食らう前にクリアしたいんで今日はお休みです。明日はやりますけどね
756 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/19(木) 20:27:58.46 ID:dcuXXnoZO
ワルキューレちゃん社長絵なのか
どうせならパールさん描いて欲しかったわ
757 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/19(木) 22:29:34.33 ID:9l/iCGZX0
あー最茶さいこう
758 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/19(木) 22:36:16.06 ID:68aPcQo20
アトラス院も魔術協会も制服くれたし彷徨海もなんかくれないかな、オーダーチェンジとnp付与とガッツ付与持ってくるだけでいいから
759 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/19(木) 22:38:23.49 ID:AfnZ175f0
ところで残り250レス切ったけど本当にこのスレで終わるの?
760 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/20(金) 07:09:26.19 ID:mRTCV9o8o
ネタバレになるから詳しくは書かんけどPU2に備えて石温存しとくんじゃぞ
ナポレオン・シグルド・ワルキューレに釣られて全力したら多分後悔するからな
761 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/20(金) 07:21:38.32 ID:afcJEmpd0
ネタバレすると真ヒロインは所長だしカドック君は目覚めるしで幸せな異問帯だよ
762 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/20(金) 08:12:25.45 ID:fKVwlmoC0
まぁ前のロストベルトよりは平和というか穏やかというかそんな感じだったよね、うん
763 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/20(金) 12:43:47.18 ID:1893xEsOO
一気に書いたかと思ったらFGOの話ばっかじゃないか!!
764 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/20(金) 13:05:19.00 ID:ZKzsi3aG0
期待させて悪いがFGOの話題だ!
今日は多めにしようかなぁ更新
765 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/20(金) 20:16:06.40 ID:ZKzsi3aG0
茶柱「……寝ずの番、まあ必要かもしれませんが、二人ですることはないですよね」

茶柱「あなた怪我人ですし」

最原「大丈夫。今は調子がいいんだ。何よりコレ、無理をしたらちょっと傷が開くって程度だしさ……」

茶柱「何度でも言いますがもしも死んだりしたら絶対に許しませんからね。蘇生してから再度殺して再び蘇生させた後でお説教です」

最原「間に殺しを挟むのやめようよ! 素直に蘇生させた後でお説教でいいから!」ガーンッ

茶柱「……どういうわけだかわかりませんけど、帰ってきたみんなは白銀さんのことを憎んでました。全員」

茶柱「かたや夢野さんや天海さんは何が何でも白銀さんを守ろうとしてますし……一体彼女、何したんですか」

最原「……ええっと、色々。本当に色々したんだ。やらかしたんだ」

最原「でも天海くんが白銀さんをあそこまで意固地になって守ろうとしたのかの理由は不明のままだな」

最原「明日になったら訊いてみようかな」

茶柱「明日になったら起きる保証がないんですが……」

最原(ひっどい怪我だったからなぁ。二人とも)

茶柱「……あの」

最原「ん?」

茶柱「さっき厚着で帽子を被った変な男死が『アンジーの部屋が壊れた。病室のベッドを貸せ』ってやってきたんですが」

最原(巌窟王さんだな)

茶柱「ひとまずアンジーさんを受け取った転子はここに彼女を寝かせたんですが」

茶柱「そのとき気になることを言っていて」

最原「どんな?」

茶柱「『もうすぐコロシアイは終わる。楽しみにしていろ』って」

最原「……」

茶柱「何をする気です。彼」

最原「学園を囲ってる壁を物理的に破壊して、穴を開ける気なんだ」

茶柱「そうですか。そう……ですか」

茶柱「なんでしょう。信じられないようなこと言ってるはずなのに、なんか納得できます。本当におかしいですね」
766 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/20(金) 20:26:41.37 ID:ZKzsi3aG0
茶柱「外の世界に出たら、ひとまず一人になりたいですねぇ。すぐにでも」

最原「えっ」

茶柱「いやだって、こんな長い時間男死と一緒の空間に閉じ込められちゃって。本当に死ぬほどイヤだったんですよ?」

茶柱「可愛い女の子もたくさんいましたけどね! それはそれ。これはこれです」

茶柱「あー。神社とか行って本格的に禊とかしたい気分です。一般人でもできるもんなんですかね、あれ」

最原「は、はは……そんなにイヤだったんだ」

茶柱「あ、いえ……その前に一つやることがありましたね」

茶柱「最原さんをグーでぶん殴ります」

最原「なんで!?」ガビーンッ

茶柱「あなたのせいで転子の価値観が大変動したので。恨み辛みを込めて一発」

最原「酷い!」

茶柱「その後は、そうですね……適当に世間をぶらついてますので」

茶柱「会いたかったら探偵らしく、追跡してみせてください。怪我を直した後で」ニコリ

最原「ん」

最原(……ああ。そういえば)

最原(告白は僕の方からするとか言ったなぁ)

最原「大変だ。凄く……でもまあ、やってみせるよ」

茶柱「……期待しないで待ってます」

最原「期待してて。僕は絶対に、キミを裏切らない」

茶柱「……!」

茶柱「あ、あっついですね! なんか! ああ、本当に熱いです! 気温が!」パタパタ

茶柱「空調の制御ってどこでやるんでしょうかねぇ!」ガタリッ

茶柱「おっと」コケッ

最原(急に立ち上がろうとして、足が椅子の足に絡まって……!)

最原「茶柱さん!」グイッ



ガタンッ
767 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/20(金) 20:37:54.18 ID:ZKzsi3aG0
最原「あ、あだだ……うん?」

茶柱「……」

最原(転びそうになった茶柱さんを腕で抑えようとしたら、お互いに椅子からズリ落ちてしまった)

最原(……もつれて、絡まって、お互いの距離が物凄く近い)

最原(柔らかくて温かい。体温と息遣いを至近距離で感じる)

茶柱「……最原さん」

最原「!」

最原(視線がバチリとあった、と思った次の瞬間、茶柱さんは身を任せるように目を瞑った)

最原(……まあ、いいか。こういう形でのフライングなら……約束を違えないし)

最原「……」

最原(無音。いや、自分の鼓動の音だけは聞こえる。僕は茶柱さんに顔を近づけて……)









巌窟王「……」ベターッ

最原(病院の窓に顔面を張り付けてこちらを睨みつける巌窟王さんに気づいた!)ギニャアアアアアアア!?

巌窟王(ころすころすころすころすころすころすころすころすすぐころす)ボオオオオッ

最原「ちゃ、茶柱さん! ごめん! 今の僕にそんな度胸ないや!」

茶柱「え」

最原(よくよく考えたら彼がアンジーさんの傍を離れるわけがなかった!)

最原(そう! 今、僕たちはまだコロシアイを強要されている閉鎖空間の中! ピンク色のイベントなどとは無縁! 無縁でなければダメなのだ!)

最原「あ、熱いのなら僕が空調変えてくるから! すぐ戻るよ!」バッ

茶柱「あ。待っ……」

茶柱「ああもう! クソ真面目! ですね!」ダンッ

茶柱「……いや、違う。転子は何を、悔しがって……!」カァァ

茶柱「……もう」
768 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/20(金) 20:50:15.28 ID:ZKzsi3aG0
廊下

最原「はあ……はあ……あー、ビックリした……殺されるかと思った」

巌窟王「アンジーが寝ている横で不貞行為をしようものなら本当にそうしたぞ」

最原(ぎゃあああああああああああああ!)ガビーンッ

最原(……という悲鳴をギリギリのところで呑み込む!)ゴクンッ

最原「が、巌窟王さん。いたんだ」

巌窟王「俺がこの局面でマスターの傍から離れると思うか?」

最原「……」

最原「今まさに離れて――」

巌窟王「黙れ」ギンッ

最原「はい」ガタガタ

巌窟王「……あと、空調のコンパネはあの部屋の中だ。貴様といい茶柱といい、誤魔化すのが下手すぎる」

最原「おっしゃる通りです……」

巌窟王「……」

巌窟王「フン。まあ……少しこちらも大人気なかった、な」

最原「え」

巌窟王「だが、頼むからアンジーの傍でああいうことはやめろ。少なくともこの学園から出るまでは、な」

最原「……わかった」

最原(そっちの方を怒ってたのか……)

最原「親心丸出しだよね。巌窟王さん。アンジーさんの恋愛絡みでやたらと僕に突っかかってきたりさ」

最原「……あ、いや。物語としての『巌窟王』を鑑みれば、そこまでおかしいことじゃないのかな」

巌窟王「品評か? やめておけ。そこそこにしておかなければ臓腑を抉り取るぞ」

最原「あ、ああ。うん。えぐり取られたくないからやめておくよ……」

最原「……」

最原「巌窟王さんは、ここからアンジーさんを出したらいよいよ契約が終了かな」

最原「その後はナーサリーさんやBBさんがいる場所に戻るんだよね?」

巌窟王「ム……」

巌窟王「……そう、だな。ああ、戻らせてもらうとも」

最原(ん?)

最原「……何か隠してる?」

巌窟王「ッ!」ギクウッ

最原「……いや、気のせいか。巌窟王さんは元からそういうつもりで僕たちに手を貸してたからね」

巌窟王「……」ホッ

最原「あ、いやでも……」

巌窟王「!」ビクビクゥッ!

最原「……まさかな」

巌窟王「……」フウ

最原「……あっ!」

巌窟王「ッッ!?」ガビーンッ!

最原「巌窟王さん。マントの端がほつれてる」

巌窟王「貴様、わかっててやってるのか……!?」

最原「?」
769 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/20(金) 21:07:17.60 ID:ZKzsi3aG0
最原(巌窟王さんがあそこにいるのなら白銀さんの警護を……)

最原(無理だな。白銀さんの処遇は『僕たち』に任されたんだ。生徒同士で殺し合う分にはノータッチだろう)

最原(……白銀さんを誰かが殺したとしても、それすら生徒同士で考えた結果だって流しそうだ)

最原(いや。多分、その可能性が一番高いと思ってるんだ。白銀さんが長く生きられないって思ってるからこそあっさり引いたとしか考えられない)

最原「上手く行かないなぁ。みんな味方なのに、方向性がバラバラすぎる」

巌窟王「なにを今更。それに、バラバラの方向を見ているのは、考えようによってはいいことだぞ」

最原「そうかな?」

巌窟王「バラバラの方向を見ているのなら、多くのものを見れるが道理だ」

巌窟王「他の者が気付いていないものを教えることができる。これは『多様性』と言う名の武器だぞ」

最原「……そうだね」

巌窟王「……お前たちは強かった。いや、この学園の中で強くなった」

巌窟王「多少は争うことはあるだろう。だが……誰一人として欠けずに来れたことを誇るがいい」

巌窟王「……今まで培ってきた絆が、きっとどんなに大きな困難でも跳ね返すだろう」

最原「巌窟王さん?」

最原(……まあ、巌窟王さんは元の世界に帰るんだから、僕たちの道行をそれ以上見守れないってのはわかるんだけど)

最原(それにしてはなんか……言動がおかしいな。やっぱり)

最原「……」ジーッ

巌窟王「……探偵と話すのはこれだから疲れる」スタスタ

最原「巌窟王さん!」

巌窟王「呼ぶな。もう答えん。さらばだ」スタスタ

最原「……」

最原(夜は更けていく……)

最原(最後の日が、始まる)
770 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/20(金) 21:42:25.23 ID:ZKzsi3aG0
某所 夜空の下


???「……まだです」

???「まだ……カウントダウンは終わっていません」

???「世界は、希望を望んでいます」

???「……猶予は二十四時間を切りました」

???「クライマックスの時間です」
771 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/20(金) 21:52:47.04 ID:ZKzsi3aG0
場所不明

赤松「……ん?」

赤松「あれ。ここどこだろう。誰かの家?」キョロキョロ



ダキシーメーターユメノー カケーラガーイタイヨー



赤松「音楽? あっちの扉から?」ガチャリンコ

セミラミス「む?」ユッタリ

赤松「……」

赤松(明らかに風呂上りで、パジャマに着替えたセミラミスさんが、音楽を部屋に流しつつ、仙台っぽい舞台で奇妙な冒険をする漫画を読んでいる……)

赤松「……」アゼン

セミラミス「……ふむ」パタンッ

セミラミス「……」スタスタスタ

赤松「あ、あの。セミラミスさん何して……」

セミラミス「……」グイグイ

赤松「ちょ、セミラミスさん、なんで押すの、やめ――」


バタンッ


赤松(追い出された)



ドタバタ ビュオオオオオッ


赤松(な、なんか中から掃除機の音が聞こえる)


バタンッ ジャララララッ


赤松「え! わ! わあ!」グイッ

赤松(急に扉から鎖が出て来たと思ったら引っ張られた!)

セミラミス「ふん。よもやここに入り込むとは思わなかったぞ。カエデ」ククク

セミラミス「縁とやらが結ばれたのやもしれぬな?」

赤松「あ、セミラミスさん……ん? あれ? 何ココ、玉座?」キョロキョロ

赤松「さっきまではもうちょっと生活感のある部屋だったような……」

セミラミス「知らぬ。そんなものは知らぬな」



タートエーバイツカー ハイニーナーッテモー



セミラミス「……ハッ!」ガビーンッ

赤松「ほら。まだ音楽が鳴ってるし……」

セミラミス「……」ピッ

赤松(リモコンで音を消した……)

セミラミス「知らぬ。LiSA先生など知らぬな」
772 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/20(金) 22:01:25.44 ID:ZKzsi3aG0
セミラミス「む……そうか。貴様……なにか手に入れたな? 召喚の触媒を」

赤松「え。なんのこと?」

セミラミス「……夜明けが近い。時間もなさそうだ。出来る限り簡潔に言おう」

セミラミス「我の力を借りたくば、貴様は既にその手段を持っている」

セミラミス「気が向いたら助けてやらんでもないぞ?」ニヤァ

赤松「いや別にそんな予定は特に……」

セミラミス「このアッシリアの女帝、セミラミスが手を貸してやらんこともないぞ?」ニヤニヤ

赤松「あの、だから……」

セミラミス「絶世の美女! 世界最古の毒殺者! 神代の毒蛇バシュムを操るこの! セミラミスが! 手を貸してやらんこともないぞ?」ドヤァ

赤松(しつこいなこの人!)ガビーンッ

赤松「い、いや。気持ちは嬉しいけど、何が何やら……ん。なんだか、眠い……」ウトウト

セミラミス「時間切れか」

セミラミス「……約束は守れ。また会えたらピアノを聴かせるがいい」

赤松「う……ん……?」






赤松の私室

赤松「……ん!」パチリッ

赤松「変な夢。今更セミラミスさんに手を貸してもらうことなんてないのに」

赤松「……はあ。なんか疲れたな。朝から」
773 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/20(金) 22:10:03.58 ID:ZKzsi3aG0
追い課金は……しない! まだ!
ザンキゼロで俺の体はボドボドなのだ!

ピックアップ2が来るまではしないぞおおおおおおお!
今日のところはここまで
774 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/20(金) 23:03:54.24 ID:EYO/N80M0
あっついなー
うちの部屋も空調おかしいのかな
775 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/21(土) 01:20:54.80 ID:HD63p/LZ0
ザンキンゼロがなんだって?(難聴)
776 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/21(土) 01:30:15.87 ID:b3GfRcqOO
止めろ!ザンキゼロの話はするなぁ!?(未プレイ)
777 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/21(土) 21:55:47.18 ID:Nn/FRPTW0
巌窟王「……朝か。さて。病室の中は……」チラッ

茶柱「……」グデーッ

最原「……」グダーッ

巌窟王(大分前から喋るのも構うのもお互いに面倒になっていたようだな。数時間前からずっと寄り添ってくっついて微動だにしていない)

巌窟王「ふむ。頃合いか。そろそろ行くしかあるまいよ。今を逃したらもうチャンスもなさそうだ」スッ






寄宿舎

百田「朝だぜ! ハルマキを迎えに行くぜ!」ガチャリンコ!

百田「ハルマキ! 朝だぜ! 気持ちのいい朝だぜ! 朝飯食いに行こうぜー!」ドンドンドンドンピンポンピンポンピンポーン

春川「やかましい!」バタンッ

百田「お。ハルマキ。おはよう!」

春川「おはよう」バキィッ

百田「ぎゃはあっ!?」

春川「今、髪を纏めてるところだったの。食堂に行きたいのなら先に行けば?」

百田「お、おう。悪ィ。昨日あんなことがあったばかりだからテンション上がりまくってたぜ……」

春川「……あんなこと……」ポッ

百田「死ぬような目に遭ったからなぁ。エグイサルと格闘とか。今を生きてることが素晴らしく感じるぜ」キラキラキラ

春川(ああ、なんだ。そっち)ハァ

百田「なに残念そうな顔してんだ?」

春川「別に……」
778 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/21(土) 22:17:31.18 ID:Nn/FRPTW0
赤松「あ。百田くん。春川さん。おはよう」

百田「お。赤松。テメェも一緒に行くか? 食堂」

赤松「……」チラッ

春川「なんで私を見るの」

赤松「あはは。気を遣ってるんだよ」

春川「別にいいって。そこまで嫉妬深くないし」

赤松「……イリスアゲートエレクトボム」ボソッ

春川「なにも覚えてないけど殺されたいの? 何も覚えてないけど」ギンッ

赤松「わ! わ! ごめん、流石にからかいすぎたよ!」アタフタ

百田「ん?」

巌窟王「……」スタスタ

百田「巌窟王じゃねーか。なんだ? 寄宿舎の外で何やってたんだよ。ラジオ体操か?」

巌窟王「色々と、だ。そうだ、百田。後で春川を連れて病院に行くがいい。交代してやれ」

百田「?」

巌窟王「さて。それでは用事を済ませよう。王馬。いるか?」コンコンッ

王馬「……ん? あ、あーい……ふあーあ。いるよー。なーにー?」

巌窟王「よし。いるな」ボオウッ




ドカァァァァァンッ



百田「」

春川「」

赤松「」

巌窟王「いるならいい。部屋ごと燃えろ。溜飲が下がる思いだ」スタスタスタ

赤松「おっ、王馬くーーーんっ!」ガビビーンッ!
779 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/22(日) 21:05:26.48 ID:g6YOR8rO0
ガチャリンコ

夢野「ううーん。なんじゃ騒々しい。朝っぱらからハッスルしすぎじゃぞ……ってなんじゃあ!? 王馬の部屋が燃えておる!」ガビーンッ

夢野「ジャガーマン! ジャガーマン! 緊急事態じゃ!」prrrrrr!

イシュタル『はいはーい! 状況はこちらでも確認してるわよっと!』

イシュタル『ああ。延焼、燃焼の類はしてないわね。ちょっと爆発しただけよ。無事なら無事だし無事じゃないのなら無事じゃないわ』

イシュタル『どっちにしても結果は変わらないから急ぐ必要はないわよ! じゃーね!』



ブツンッ



夢野「あれ!? 素っ気なっ! 冷たい!」

赤松「今のイシュタルさんだよね。取り込み中なのかな」

百田「ひとまず中を確認してみるか……王馬! 無事か?」

王馬「いや……死んでるよ……」ピクピク

春川「……」



グシャッ



王馬「」チーン

春川「うん。死んでるね」

百田「今ハルマキが踏み殺したんだろ!?」ガーンッ

春川「なんのことだか……」

赤松「……」

赤松「戻ってきたなぁ……才囚学園に」シミジミ

夢野「凄く不本意じゃが……ウチもこんなときにそれを実感しておる」

夢野「あやつ相変わらず突拍子もない……」

赤松「……ぷふっ」

夢野「ふふふ」

百田「いや笑ってる場合じゃ……逆に笑えてくるけどよ!」

王馬「あーっはっはっはっはっは! 俺超かっこわりーじゃん!」ゲラゲラゲラ!

百田「ええっ!?」ガーンッ!

春川「……ふふふっ……なんか……やっとみんな揃ったって感じがする」

春川「なんでだろう。凄く安心してるよ。ヘラヘラ笑う程度にはさ」

百田「あー……もういいか。王馬本人が笑ってんのなら」

王馬「笑ってんじゃねーよ! このボンクラどもめっ!」ウガァ!

百田「どっちだよ!」ガビーンッ!
780 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/23(月) 19:35:22.87 ID:CDhEwhFL0
食堂


チュイイイイイイインッ! ドリドリドリドリ!


獄原「な、何の音。これ?」


モロイ! ドカァァァンッ! モロイ! ドカァァァンッ! フフッ! ファラオニハムカウオロカモノメガ!


星「……いや聞けば聞くほどまったくわかんねーな。とにかく大きな音ってこと以外不明だ」

真宮寺「なんか厨房が光ってない?」



バタンッ


入間「えほっ! ええっほえほっ! し、死ぬかと思ったが、耐え切ったぞ!」

獄原「あ。入間さん」

入間「おお。短小野郎ども。起きたか。今、東条と一緒に朝飯作ってたところだったんだぜ」

星「テメェがか……って、ジャバウォック島で見てたが、そういや料理はできるヤツだったな」

入間「あんときはセミラミスの介入で味はともかく精神がズタボロになったけどな……」

入間「今日は俺様の作った発明を総動員し、東条監修のもとで作ったから量も質も申し分がねーぞ! 勃起して喜べ!」ヒャッハー

東条「……ほとんどの面倒ごとが片付いた祝いよ。今くらいは、ね?」

星「ふっ……発想は悪かないな」

獄原「ところで結局あの音は入間さんの発明の音ってことでいいの?」

入間「それ以外に何があるってんだよ?」
781 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/23(月) 20:01:04.04 ID:sJGOVdRgO
蘭子「混沌電波第151幕!(ちゃおラジ第151回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1516011054/
蘭子「混沌電波第152幕!(ちゃおラジ第152回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1516615777/
蘭子「混沌電波第153幕!(ちゃおラジ第153回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1517221252/
蘭子「混沌電波第154幕!(ちゃおラジ第154回)」
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蘭子「混沌電波第155幕!(ちゃおラジ第155回)」
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蘭子「混沌電波第156幕!(ちゃおラジ第156回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1519035694/
蘭子「混沌電波第157幕!(ちゃおラジ157回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1519642167/
蘭子「混沌電波第158幕!(ちゃおラジ第158回)」
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蘭子「混沌電波第159幕!(ちゃおラジ第159回)」
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蘭子「混沌電波第160幕!(ちゃおラジ第160回)」
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蘭子「混沌電波第161幕!(ちゃおラジ第161幕)」
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蘭子「混沌電波第162幕!(ちゃおラジ第162回)」
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蘭子「混沌電波第163幕!(ちゃおラジ第163回)」
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蘭子「混沌電波第164幕!(ちゃおラジ第164回)」
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蘭子「混沌電波第165幕!(ちゃおラジ165回)」
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蘭子「混沌電波第166幕!(ちゃおラジ第166回)」
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蘭子「混沌電波第167幕!(ちゃおラジ第167回)」
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蘭子「混沌電波第168幕!(ちゃおラジ第168回)」
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蘭子「混沌電波第170幕!(ちゃおラジ第170回)」
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蘭子「混沌電波第171幕!(ちゃおラジ171回)」
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蘭子「混沌電波第172幕!(ちゃおラジ第172回)」
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蘭子「混沌電波第173幕!(ちゃおラジ第173回)」
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蘭子「混沌電波第174幕!(ちゃおラジ第174回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1529922839/
蘭子「混沌電波第175幕!(ちゃおラジ第175回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1530530280/
蘭子「混沌電波第176幕!(ちゃおラジ第176回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1531133134/
782 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/23(月) 20:32:01.76 ID:CDhEwhFL0
東条「ひとまずいくつかの皿にわけて朝ご飯は病院に持っていくわね。誰か手伝ってくれるかしら」

獄原「あ! じゃあゴン太がやるよ!」

東条「よろしくお願いするわね」

東条「……入間さん。食堂は任せたわ」

入間「おー。適当に済ませてさっさと帰ってこいよー」ヒラヒラ

入間「……おし行ったな? 行ったぞ」ゴソゴソ

入間「星ー! 真宮寺ー! 俺様の作った特性媚薬げふんげふん! ふりかけを使ってくれよー!」キラキラキラ

星「そんな綺麗な目をされてもモルモットには絶対になんねーからな」

入間「ちぇ」

真宮寺「……むかしなら確認取らずに勝手に実行してただろうに。ちょっとは成長してるよネ。入間さんも」

入間「んだァ? 口説いてんのか? 身の程と顔面偏差値を弁えろよドザコ」ニヤニヤ


ヒュンヒュンッ ガシイッ


真宮寺「これは亀甲縛り……」

入間「助けてー! 目覚める! 目覚めちゃうーーー!」ジタバタ

星「やめてやれ。見苦しいものが果てしなく見苦しいものに変わるだけだ」

星「……」







星(全員、頭のどこかで思ってるのかもな。もうすぐこの学園生活が終わると)

星(……だからこそいつも通りにやりたいんだ)
783 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/23(月) 21:02:49.74 ID:CDhEwhFL0
病室

茶柱「……朝ですね」グデーッ

最原「朝だね……」グダーッ

茶柱&最原「……」



ガララッ



東条「朝食を持ってきたわ。具合はどうかし……ら……?」

獄原「ん? あれ。茶柱さんと最原くん。どうしてここに?」

最原「……んん」ボーッ

茶柱「……」ボーッ

茶柱「……白銀さんが誰かに狙われてて……寝ずの番を……」ウトウト

東条「二人揃って目のクマが……」

獄原「うわあ! 二人揃ってとっても距離が近いね! ここまで仲良しだと見てるだけでゴン太も嬉しくなってくるよ!」

東条(あ。そんな煽るようなことを言ったら……)ハラハラ

茶柱「……ふあ……」ボーッ

東条「……とにかく眠いみたいね……いつも通りの反応が鈍る程度には」

最原(どうしようかなぁ。東条さんとゴン太くんはプログラム世界からの出戻り組だから任せられないんだよなぁ)

最原「……そろそろ限界だから百田くんあたりを呼んできてくれると嬉しいんだけど……」




「ん……んん……?」



全員「?」

最原「あれ。今の声は……誰?」

東条「私じゃないわね」

獄原「あ……あれ! あれ! みんな!」

最原「……あ!」

茶柱「!」






白銀「あれ。私、生きてる……?」パチクリ

茶柱「白銀さん!」
784 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/24(火) 22:26:27.48 ID:kZ78QSyt0
茶柱「ああ、よかったぁ! 目を覚ましたんですね! 眠気が吹っ飛んじゃいましたよ! 嬉しさで!」

白銀「ひいっ!?」ビクウッ

茶柱「あ」

東条「……どうかしたの? 茶柱さんに怯えてるように見えるけど」

茶柱「あー……いやー……そのー……」

茶柱「えへっ?」キャピッ

最原「八割くらい察したよ」ズーン

白銀「多分その理解であってると思う……!」ガタガタ

白銀「な、なに? なんで生かしたの? 拷問するため?」

白銀「それとも……!」

白銀「……」キョロキョロ

最原「ん?」

最原(何を探してるんだろう)

最原(……ん? いや待てよ。何かおかしい。白銀さんの見た目が、どこか変だ)

最原(さっきまでは全然そんなこと思わなかったのに、一体なんで……?)

最原「ッ!」

最原(そう、か。そういうことか。確かにこれは……起きないと気づかない!)

最原「……徹底的だな。やってくれるよ」

茶柱「え?」

最原「白銀さんを絶対に病室から出さないでね。朝になったのなら誰か起きて来るだろうし、他の誰かに見はりを頼んで来る」スタスタ

東条「……?」

獄原「最原くん。怒ってるの?」

最原「……別に。怒る道理は特にないよ。ないけど……」

最原(これは。このやり方は気に入らない)
785 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/24(火) 22:34:47.61 ID:kZ78QSyt0
廊下

最原「……」スタスタ

春川「あ。最原。おはよう」

最原「ん? 春川さん?」

春川「……そのクマ。やっぱり寝ずの番やってたんだね。食堂に行ったら何人かいなくってさ」

春川「入間とかに訊いてみれば『東条とかは病院に食事を届けに行った』って言うから、そこで気付いたんだよ」

春川「他にも巌窟王の意味深な言葉とかもあって、それもヒントになったんだけど」

春川「どうかしたの? 東条と交代したの?」

最原「いや。東条さんやゴン太くんには任せられない」

春川「……なんとなくわかるよ。あの夜のとき、白銀を助けることに消極的だったからね。何故か」

春川「私は早々に食事を切り上げて急いでやってきたんだけど……」

春川「何かあった?」

最原「いや。ちょうど春川さんか百田くんを呼びに行こうと思ってたところ。勘がよくって助かったよ」

最原「まだ僕は用事があるから、春川さん、よろしくね」スタスタ

春川「最原?」

春川「……変なヤツ。クマのせいかな? いつもより顔が険しかったような……気のせいか」スタスタ






ガララッ




春川「ん? 白銀、起きてるじゃん」

白銀「……」

茶柱「あ。春川さん。最原さんとすれ違いませんでした?」

春川「すれ違ったけど、アイツに何かあったの? 妙に険しい顔してたけ、ど……」

春川「……」

春川「……あ、の、クソ野郎ッ!」ダンッ

東条「……?」
786 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/24(火) 22:43:58.05 ID:kZ78QSyt0
東条(どうしたのかしら。みんな何に気付いて……)

東条「……あ」

東条「……」アセッ

茶柱「??????」

獄原「みんなどうしたの? さっきから変だよ。白銀さんが起きてから」

春川「巌窟王は? どこ? アイツ、本当に性根が曲がってる……!」

茶柱「え。ええと……すみません。その前に、何に気付いたのか教えてくれません? 転子にはさっぱり……」

春川「……」

春川「東条。気付いてるよね」

東条「……」

春川「……〜〜〜ッ! もう、いい。確かに任せられない」

春川「何があったか知らないけど、こんなやり方はイジメだよ。とてもじゃないけど賛同できない」

東条「春川さん」

春川「……許すつもりが毛頭ないのなら、余計な罰則はただの私怨でしかない」

春川「あの野郎。あの野郎、あの野郎! 手を抜くなんて最悪すぎる!」

茶柱「え」

春川「目だよ! 右目!」

茶柱「……?」

茶柱「……! ちょっと失礼します!」ズイッ

白銀「……」








茶柱「瞳孔が開き切ってる……!」

春川「見えてない。見えてないんだよ! 白銀の右目が!」
787 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/24(火) 23:40:10.32 ID:/c9VGGZN0
…記憶失ってるからこの反応だろうけど、残当な気もしなくもない
788 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/24(火) 23:54:20.45 ID:E96xyEU70
でも白銀って首謀者の役を押し付けられたいわば被害者じゃん(極論を言えばコロシアイに参加してる16人誰でも首謀者にされていた可能性があった)。
その辺りの真実知った時巌窟王とかどうなんの?
789 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/25(水) 00:06:46.17 ID:/hYH2ildO
白銀にヘイトたまりすぎて右目見えないくらいで済むならいいと思ってしまった
790 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/25(水) 00:28:39.89 ID:YsKDizbB0
殺そうとしてたところをいわば譲歩した形なんだからきっちり治せって要求も傲慢っちゃ傲慢と言えなくもない
791 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/25(水) 07:52:25.48 ID:Bj+DAbGM0
確かに首謀者役は押しつけられたかもしれんけど視聴者に見えないプログラムの中で[ピーーー]のは完全に番組を魅せる為じゃなく私情が入ってるとしか思えなかったしなあ…
しかもマスターのアンジーにあれだけやってコレならかなり優しい気がする
792 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/25(水) 11:16:18.37 ID:2E9Lxrp80
これで他全員の溜飲も下がるなら良い落とし所だと思うが
793 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/25(水) 12:09:24.63 ID:nCRA1jdbO
個人的には白銀オシオキ賛成派は最原に反発してまで怒る権利無いと思うんだがなあ
結局夢野殺ってなかったわけだから、そう仕向けたとしても先に白銀をクロ認定して罰しようとしたの向こうだし
やられたこと考えたら個人的に憤るのは分かるけど、投票放棄派が記憶消されたので済んだの見るとぶら下げられた真実に飛びついた代償と思えなくもない
794 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/25(水) 19:36:24.12 ID:DlXPckg/0
今日は一日、坂本真綾さんの逆光を堪能するから更新はなし!
795 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/25(水) 22:48:15.54 ID:Bj+DAbGM0
結局やってないだと赤松とかも最終的にはやってないって事にならないか?巌窟王が被害者になったから結果としては誰も死人が出てない。それでも裁判は続けた訳だし投票放棄組が偉い、ってのは違和感を覚えるんだよな
これは勝手な意見だけど真宮司の時と似てると思うんだよな…
796 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/25(水) 23:36:34.06 ID:u2snRN04O
スレでも意見が真っ二つに割れてるなぁ……

ん………意見が……真っ二つ………!?
797 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/26(木) 00:03:56.93 ID:VyJpou630
スクラム開始してしまうん…?
798 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/26(木) 08:25:00.36 ID:sWag+vwK0
このタイミングでスクラム発生しちゃったらこのスレが終わってしまうのだわ!
2章始まる前に学級裁判始まるとはなんだったのか…
799 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/26(木) 10:58:32.41 ID:zCLVhDWS0
1以外は下げろや。荒しかよ
800 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/26(木) 20:30:53.82 ID:nLrYXUTa0
病院の裏

最原「……」

最原「ここなら人気もないし、ゆっくり喋れるんじゃない?」

ヌウッ

巌窟王「何か用か? 俺には用などないが」

最原「僕が何に気付いたのか、わかるよね? あれは一体なんのつもり?」

巌窟王「……」

最原「白銀さんのことに関しては生徒に一任すると言った傍から、これ?」

巌窟王「さて。俺でも手元が狂うことはある」

最原「子供じみた言い訳するんだね。私怨にしても未練がましいし意地汚いよ」

巌窟王「……クハハ。意外だな。まさか貴様がそこまで怒るとは」

最原「人のこと言えない、とは思うよ。治したのは巌窟王さんだしさ」

最原「でもあれは個人的に、凄くイヤなんだ」

最原「……感情論で先走った要求だという自覚はあるんだけどさ。ちゃんと治してくれないかな?」

巌窟王「断る」

最原「……」

巌窟王「……さて。他に何か言うことは?」

最原「今のところはない。ないよ。ああ、クソッ! ないんだよ! 感情論だけだから!」

巌窟王「あれは単なる白銀に対しての嫌がらせに過ぎなかったが……」

巌窟王「……最原。貴様のそういう顔を見れたのは予想外の収穫だった」

最原「これは万が一の、僕自身でもないんじゃないかって仮説だけどさ」

巌窟王「?」

最原「これから暴く真相の中に、白銀さんが悪くないって内容の真実が含まれてたとしたら……」

巌窟王「それでも、ダメだな」

最原「どうして!」

巌窟王「ヤツがやったことを俺は忘れない」

巌窟王「……多かれ少なかれ、本人にどうしようもない事情というものはあろうさ。だが限度はある」

巌窟王「わかるな?」

最原「……」
801 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/26(木) 20:44:50.07 ID:nLrYXUTa0
巌窟王「……白銀の右目を生徒たちがどうするか、に関してこちらは一切触れないがな」

巌窟王「治療かリハビリでもしたくば外に出てから存分にやればいい」

最原「……それで治る程度の怪我なの?」

巌窟王「目分量でやったこと。そこまで把握してると思うか?」

最原「……」イラッ

巌窟王「……心底から意外に思う。『いつでも殺せるのだから』と俺に言い放った割には妙に肩を持つな?」

巌窟王「あれは半ば本気だったろう?」

最原「ショックなんだよ。処遇は任せると言った傍から、巌窟王さんが首を突っ込むようなマネしてるから」

最原「未練がましくて意地汚いってさっき言ったよね。僕はそういうマネをしている巌窟王さんを見たくなかったんだ」

巌窟王「……バカめ。俺に何を期待している。復讐鬼だぞ?」

最原「そうだよ! そうだけどさ……!」

最原「それ以前に仲間だからさ……!」

巌窟王「――」

最原「……治す気がないのなら、いい。確かに交渉の材料が僕にはないから」

最原「白銀さんに恨み憎しみがあるっていうのも、実感はできなくとも理屈で理解はできる」

最原「……ものすごく口惜しいけど、話はこれで終わりだ」

最原「病室に戻るよ。その後は茶柱さんを連れて寄宿舎に戻る」

最原「学園に穴を開けたいのならご随意に、いつでも、ご勝手に」

最原「……さよなら」スタスタ

巌窟王「……」

巌窟王「……フン。絆されたか。だからと言って要求を呑む気にはなれんが」

巌窟王「さて。学園を破壊するのはいつにするか。アンジーはいつ起きる?」
802 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/27(金) 00:50:07.09 ID:O4dAG8ucO
決裂か
803 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/27(金) 01:15:12.87 ID:sAiZh+ez0
そもそも最原本人も言ってるが全てを巌窟王に頼ってるこの状況で交渉なんてものすら持てる訳が無い
最原がキレてるのも要は巌窟王に理想のヒーロー像を求めてたのに思ってたことと違う事されたっていう身勝手なものだし
804 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/27(金) 01:48:54.47 ID:aeoyG+y/O
岩窟王も思慮が足りてないけどな
805 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/27(金) 21:57:01.95 ID:SEFf97Ay0
病院のロビー

最原「……」

最原(どうしようかな……春川さんなら白銀さんの目の異常にすぐ気づくだろうし)

最原(交渉持ちかけてみたけどまったくダメだった、とか言ったら怒られるかな……言い訳のしようがないから戻りたくないなぁ)

最原(どう言おうかな……どう説明して……)ウトウト

最原「……すう……すう……」スヤァ




ドタバタ



春川「ひとまず百田とかに声かけとこう……事情を知ってるヤツは多い方がいいし」ドタバタ

最原「すう……すう……」スヤァ



十分後


ドタバタ


百田「んだよハルマキ! まだ焼き立てのパン食いてーよ! フワフワしてーよ!」

春川「いいから来てって!」

夢野「あー。まだ何かトラブったのか? いい加減にしてほしいのう、まったく」

王馬「赤松ちゃんが来なかったのは意外だったね。そんなにお腹減ってたのかな?」

春川「……」

百田「ん。あれ。終一?」

春川「え。あ、本当だ。さっきからいたのかな……まあいいや! 今は放置!」
806 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/27(金) 22:07:42.38 ID:SEFf97Ay0
病室

ドタバタ ガララッ


春川「適当に連れてこれるヤツを連れて来た。茶柱、もういいよ。交代」

茶柱「……はい。もう頭もまともに回りませんし……ひとまずここは任せますね」

茶柱「途中で巌窟王さんを見かけたら頸動脈を抉ってきます」

東条「死ぬわよ。流石に」

春川「……東条と獄原も席を外して。力になる気はないんでしょ?」

東条「そうね。そうよ。今回はあなたたちに任せるわ。私たちは……巌窟王さん寄りだから」スタスタ

獄原「……ごめんね」スタスタ

百田「?」

百田「……お! 白銀! 目が覚めてんじゃねぇか!」

白銀「……結構来たね。手あたり次第、声をかけてきたの?」

春川「呼ぶ人間は選んだつもりだよ。仮に赤松が『来たい』とか言ったら突っ撥ねる気だったし」

百田「あ? そりゃどういうことだよ」

夢野「……ん? 白銀、寝起きで髪型がぴょんぴょんしてる割に、妙なところに手を入れておるな?」

白銀「なんのこと?」

夢野「いやだって、右目と左目の色が違うぞ? それカラコンか何かじゃろ? コスプレイヤー御用達の」

春川「……」

百田「……おい。ちょっと待て。それ本当にカラコンか?」

王馬「春川ちゃん。そろそろ説明してくれるよね? なんとなくわかっちゃったけど」

春川「実は――」
807 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/27(金) 22:29:21.84 ID:SEFf97Ay0
ガンッ

百田「……ンの野郎! 手を抜いただと? 右目が見えてねーだと!? ふざけやがって……ふざけやがって!」

夢野「あやつは復讐の権化じゃ。だから怒ればかなり理不尽なこともするじゃろ」

夢野「実際、ウチはそういうのを何度か見たことがある。大体未遂じゃったがの」

夢野「問題があるとすれば……」

王馬「赤松ちゃんを始めとした、新世界プログラムからの出戻り組がやたら消極的だってことだよね」

王馬「というより『白銀ちゃんに死んでほしい』って積極的に思ってるみたいなフシがある」ニヤァ

百田「……白銀が首謀者だって話、マジらしいな。この状況は異常だぜ。俺たちと出戻り組じゃ、なにか決定的な断絶がある」

百田「その断絶の正体が俺たちには分からないってのが、この問題の本質だけどよ……」

夢野「覚えてないっていうのが本当のところじゃろうがな」

王馬「クソッ……こんなのってアリかよ! 白銀ちゃんだって仲間だろ! たった一人、切り捨てるなんて、そんなの!」

王馬「……可哀想すぎる……!」

白銀「……」ギリギリギリ

夢野「白銀がお主のことを歯軋りしながら睨んでおるが、何かしたか?」

王馬「覚えてないなー」ヘラヘラ

百田「白銀。元気になったらコイツを一発ひっぱたいておけ」

王馬「えー。酷いなー。俺は世界一の優しさを持つ男だよ」

夢野「どの口で……」

王馬「ほらー。胸から溢れ出すこの物理的優しさを見てよ」モッサァァァァ

春川「胸毛じゃん」

夢野「キショイわ!」ガビーンッ

王馬「で。これからどうするの? 白銀ちゃんの右目」ブチッ

春川(ヅラだ……)
808 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/27(金) 22:42:21.97 ID:SEFf97Ay0
百田「当然! 巌窟王に抗議して今度こそ完璧に治させるに決まってんだろ!」

王馬「よーっし! 久しぶりに俺も本気出しちゃうぞー! 白銀ちゃんを治すと言うまで全力で巌窟王ちゃんに嫌がらせするね!」

夢野「途中で裏切ったりしないじゃろな?」

春川「アンタの場合、途中で投げ出すよりそっちの方が被害がデカくなるから」

王馬「俺のことを信用してよ……俺は優しさが人間の皮を被って動いてるような人間だよ?」キラキラキラ

王馬「ほうーら。耳を澄ませてごらん……皮の下一枚で、蠢く優しさの音が聞こえるだろう?」

夢野「どれどれ……」

王馬「……」

王馬「カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ……」ガクガクビクンビクンッ

夢野「だからキショイんじゃーーーッ!」ガンッ

王馬「肘鉄!?」ゲフアッ

百田「蠢くって時点で『優しさ』の形容詞じゃねぇだろ」

春川「アンタの場合、皮の下に生息してるのは『下心』だよ」

百田「ひとまず白銀の見張りを何人か残して、あとは巌窟王を探しに……」

白銀「いいよ。別に」

百田「お?」

白銀「……見張りもいらない。私はここから逃げられない」

春川「……え。流石にそのままじゃ、困るよね?」

白銀「困るけど……」

夢野「余計にこじれて再度巌窟王に襲われるのが心配か? 大丈夫じゃろ。アイツも話せばわかるヤツじゃし」

白銀「……だから別にいいって」

王馬「……」

王馬「裏切るつもりだったけど『別にいい』って言われるとやる気になるよね」

百田(この野郎)

春川(クソ野郎)

夢野(やはり下心か……)
809 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/27(金) 23:09:19.94 ID:SEFf97Ay0
百田「……まあ別に、出戻り組がテメェに対して恨みを持ってるのは理解できるとして」

百田「テメェ自身が『別にいい』ってのはいよいよおかしいだろ。自分のことだぞ」

白銀「……」

百田「……ま、いいか。結果に期待しとけ! すぐ元に戻してやるからな!」

白銀「……」

夢野「……なんでさっきから目を合わせないんじゃ? ウチらのことがそんなに嫌いか?」

白銀「きら――」

夢野「まあ仮に嫌いって言われたところで、どうでもいいがの! 仲間ってそんなもんじゃろ!」

白銀「……!」

白銀(……なんで、私は生きてるんだろう。どうして、まだ……)

白銀(何をしたって『ここ』からは逃げられないのに)






病院のロビー

最原「……すう……」スヤァ

茶柱「用事があるって言っておいて自分だけちゃっかり寝てますね……」

東条「私が運びましょうか?」

茶柱「いいですよ。転子が運んでおきますので。東条さんとゴン太さんは食堂に戻っておいてください」

獄原「うん。それじゃあ任せるね!」スタスタ

東条「……」スタスタ

茶柱「……さて、と。じゃあさっさと部屋に入って眠りますか」

茶柱「寝てる間に全部終わってたってオチは勘弁してもらいたいので、その前に起きたいものですね。最原さん」
810 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/28(土) 12:55:18.02 ID:E0np81WM0
イバラギン水着来たぞコレーーー! やっほおおおおおおおおおおううううう!
811 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/28(土) 17:17:42.97 ID:ip590UiA0
そういや投票放棄組の記憶では出戻り組は死んだことになってたんだよな
一応首謀者に殺されたと言えなくもないけどそれについて何の感情も無いん?
生き返ったんだからええやろそもそもお前ら死んだの自業自得なとこあるし、って感じなんかな?
812 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/28(土) 21:58:12.35 ID:Ok8oIxeNO
イバラギン嬉しいけど槍かぁ……
ブリュンとワルキューレ宝具3になったばっかりだよ
813 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/28(土) 22:14:14.53 ID:E0np81WM0
病院の外

夢野「よし! 百田と春川を病室に残し、ウチらは巌窟王の捜索を行うぞ!」

王馬「おー!」

夢野「王馬! 何か策は!?」

王馬「じゃあこんなのはどうかな」ゴニョゴーニョゴーニョゴーニョ

夢野「ふむ……ふむふむ」

夢野「採用!」ビシイッ!

王馬「じゃあちょっと離れてるねー!」

夢野「よし……じゃあ始めるぞ……」

夢野「ぐああああああああ朝に食べたプチトマトに当たったー! 凄い食中毒じゃー! お腹が破裂しそうに痛いー!」ジタバタ

夢野「破裂した!」パァンッ!

夢野「ぐへっ」バタンッ

夢野「……」チーン

王馬「……提案しといてなんだけど、こんな嘘に引っかかるのならバカ以前に人生を確実に失敗するレベルの相当なお人好しだよね……」

王馬「流石に無茶ぶりだったなー。やっぱり中止に――」







巌窟王「……」オロオロ

王馬「釣れてる!」ガビーンッ!

夢野「捕まえたぞ!」ガシイッ!

巌窟王「!?」ガビーンッ!
814 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/28(土) 22:26:55.25 ID:E0np81WM0
巌窟王「……」

巌窟王「……罠か!」ハッ

王馬「理解するまでに微妙に間が入るところが巌窟王ちゃんたる所以だよね。記憶失ってるからわからないんだけど」

巌窟王「離せ!」ブンッブンッ

夢野「はーなーさん! ふーるーな! 酔う! 酔って吐く!」

王馬「よーし! そのまま巌窟王ちゃんの手を離さず掴んでおくんだ! その隙に、俺が巌窟王ちゃんを完全に拘束する!」ジャラッ

巌窟王(星の研究教室の手枷か! アンジーが眠っている今、あまりアグレッシブな動きはできん)

巌窟王「……」

巌窟王「作戦変更だ」ガシイッ

夢野「へ?」

巌窟王「夢野を抱えて逃げる」ダッ

夢野「んあーーーーーー……」ピューッ

王馬「逃げられた!」ガーンッ

王馬「……まあそれなら仕方ないか」




王馬は秒速で冷めた。しかし巌窟王は油断しなかったため、無駄に夢野を連れ回したまま逃げ続けた。無駄なのに
815 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/28(土) 22:57:24.40 ID:cpmQFDlz0
確かに人生失敗するレベルで御人好しだよな、騙されて牢獄にぶち込まれたし
816 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/28(土) 23:52:11.40 ID:XGclKDoQO
でも大抵そういう人ほど本気で怒らせたらまぢやばい。
817 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/29(日) 16:36:30.71 ID:KHgNkDUP0
俺は今度こそ! てめーに会う!
くっ……ダメだ! 手が震えて……! EXTRAの福袋が引けない……引けないんだっ……何を恐れてるんだ俺はっ……!


ちょっといい感じの霊脈探してそこで召喚してくるんで今日の更新は遅れに遅れます
818 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/29(日) 18:48:40.03 ID:KHgNkDUP0
通常ジャンヌでした……新サーヴァントなだけ最高っすけど……!
819 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/29(日) 21:26:54.63 ID:KHgNkDUP0
巌窟王「……ひとまず撒いたか?」

夢野「うおおおおおおお! 屋根! 屋根の上! 高い! 怖い!」

巌窟王「騒ぐな。落ちるぞ」

夢野「いや実際お主は落ちたことあるじゃろ! かなり前に屋根から! 東条に包帯をぐるっぐる巻きにされてたの覚えておるぞ!」

巌窟王「……」

夢野「……」

夢野「い、いや。うん。楽しいんじゃがな? 怖いのも。絶叫マシン的なサムシングで?」アタフタ

巌窟王「いらん気を回すな。あのときは余計なものを見て足を滑らせただけ……なんでもない」

巌窟王「ひとまず離さないというのならしばらく俺と同行してもらうぞ」

夢野「……それにしても早かったのう。アンジーはいつもこんな景色を見ておったのか。羨ましい」

巌窟王「さて、な。アンジーが楽しんでいたかどうかは知らん。興味もないし訊いたこともない」

夢野「あやつなら何もかもあけすけに、興味があるかどうかに関わらず駄々流しじゃろ。訊くまでもない」

巌窟王「そうだな」

夢野「……ここから出たらお別れ、なんじゃよな?」

巌窟王「ああ」

夢野「……また会えるか?」

巌窟王「無理だな。此度の召喚はなにもかも事故という名の奇跡だ」

巌窟王「奇跡がそうそう何度も起こるはずがない」

夢野「そうか。そうじゃよなぁ。寂しいのう」

巌窟王「だが……この学園の外殻を壊した後は、貴様らには膨大な時間がある」

巌窟王「奇跡を追い求めるのは推奨できないが、なんでもできるだろう」

夢野「気が早い。その上、言う相手を間違っておるぞ」

巌窟王「ム?」

夢野「そういうの、アンジーに言え。別れの言葉じゃろ、それ」

巌窟王「……」

夢野「一応言っておくが、今言ったことは全部ウチのものじゃぞ。間違ってもアンジーに『巌窟王は前にこんなことを言ってた』とか……」

夢野「そんなこと言って共有したりもしない」

巌窟王「フン。また会えるかなどと訊いた貴様の方が遥かに気が早いだろうに」

夢野「……そうじゃな。その通りじゃな! かっかっか!」
820 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/29(日) 21:39:31.98 ID:KHgNkDUP0
夢野「ま、ゆっくり考えておけい。アンジーのヤツ、まだ眠っておったからのう」

夢野「最悪、別れの言葉はなくってもよいぞ? お主は立っておるだけでいい」

巌窟王「ム?」

夢野「お主に言いたいことがあるヤツばかりじゃ。別れの言葉なんぞくれてやる必要もなかろう」

夢野「ひとまず『去り行く巌窟王に何かを言う』くらいでウチらは満足できる。それ以上を望むのは贅沢じゃ」

夢野「当然、お主が何か言いたいことがあるというのならそれでもよい。ただ全員にそれやるの滅茶苦茶面倒じゃろ」

巌窟王「違いないな。まったく、誰一人欠けずによくここまで来れたものだ」

夢野「何を他人事のように。お主の力じゃろ」

巌窟王「俺はきっかけに過ぎないさ。何か一つ間違ったら全員でコロシアイしている地獄の顕現だったろうが……」

巌窟王「何か一つを間違わなかっただけで、こんなことになるのであればそれは貴様らの力に他ならないだろう」

夢野「……そんなものかのう?」

巌窟王「ああ。胸を張れ。コロシアイはあっさりとご破算になったのだ」

巌窟王「……王馬の動向が気になる。もう少し逃げるか」

夢野「あ。そうじゃ、巌窟王。それそれ」

夢野「白銀の目を治すんじゃ。ウチらの言いたいことはまずそれなんじゃ」

巌窟王「断る」

夢野「……まったくしょうもないヤツじゃのー」

巌窟王「フン。なんとでも言え。行くぞ」
821 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/29(日) 21:54:41.70 ID:KHgNkDUP0
病室

百田「……白銀。夢野と王馬が帰ってくる前に一つ聞きたいことがある」

白銀「なに?」

百田「キーボはどこ行った?」

白銀「……あれ。気付かなかったの? あの中庭の意味深なカウントダウンオブジェの中だけど」

春川「いなかったよ?」

白銀「……え? 今、なんて言ったの?」

白銀「ちょっと待ってよ。あれ、中身をカウントダウンが尽きる前に見る手段なんてないんだよ?」

百田「あ、いやそれがエグイサルが突っ込んでぶっ壊れちまってよ。中身に関しては丸見えだったんだ」

白銀「……!?」

春川「……そのノーマルな反応。どうやら本当に知らないみたいだね。キーボはあの中にいなかったんだよ」

春川「キーボはどうなったの?」

白銀「……わからない。カウントダウンが終わったら武装したキーボくんが学園を生徒ごと破壊する手筈になってたんだけど……」

百田「変な話だ。キーボは俺たちの仲間だったろ? そんなことするもんか?」

白銀「……人格の話をしているのなら問題はないよ」

春川「どうして」

白銀「キーボくんの人格は消去されたから」

百田「……ん、な!?」

白銀「……」ニヤァ







百田「『誰が』そんな酷いことしたんだよッ!?」

白銀「ッ!」

白銀(……ダメ、だ。話にならない。百田くんは私のことを首謀者だと頭で理解してはいても、何も実感してない)

白銀(こんなときに真っ先に疑う対象として、私が上がらない)

白銀「……」

春川「……百田。なんか白銀、辛そうだよ。ひとまず事情聴取みたいなマネはここまでにしよう」

百田「お。おう。悪ィ……!」

春川「それにここ、天海とか夜長とかもいるし。あまり騒ぐのはさ」

白銀「へ?」

春川「ん? 何?」

春川「……」

春川「……あ、ごめん。ずっとマヌケな勘違いしてた。そうだ、右目が見えないとか以前の問題か」
822 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/29(日) 22:03:18.80 ID:KHgNkDUP0
春川「でもいつからだっけな……なんで誰も気付かなかったんだろ」

百田「なんの話だ?」

春川「眼鏡だよ眼鏡」

百田「……あ! 本当だ! テメェ、眼鏡どこ行った!?」

春川「アンタ、さっきから『声』と『輪郭』だけでしょ。見えてるの。『ベッドで寝息立ててる誰か』だと認識できない程度の乱視もしくは近眼」

白銀「うん。まあ……でももう必要ないし……」

春川「替えの眼鏡取ってくるから鍵、よこして」

白銀「……あの」

春川「殺されたいの?」ギンッ

白銀「はい」ポンッ

春川「じゃ、百田。しばらくよろしく。すぐ帰ってくるから」スタスタ

百田「おう! 任せとけ!」

白銀「……今更、何かを見ることなんてないと思うけどな」

百田「なあ。なんでさっきからそんな諦め全開の口調なんだ?」

白銀「……」

百田「……まあ、いいか。俺たちは全員一緒だぞ! すぐにそんな口が利けなくなる!」ニカッ

百田「まだ何一つとして終わっちゃいねーんだからよ! これから始まることだらけだ!」

白銀「……」

白銀(辛い。自分でやったこととは言え、予想外だった)

白銀(憎悪意外の感情を向けられるのは不意打ちすぎる)

白銀(……耳を引きちぎってしまいたい)
823 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/30(月) 09:06:28.85 ID:yONSHRgmo
スカスカ人権鯖じゃん
水着も控えてるのに鬼かよ
824 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/30(月) 18:44:40.72 ID:5AYhVfl90
去年のメイヴ的なノリでおそらく巌窟王ピックアップも来るだろう……スカディがいかに強力なサーヴァントで!

石が大量にあったとしても!

引いちゃダメなんだ……俺は引かないんだっ……!




十連だけ引こう。それでも百連分はある。みんな! 見ててくれよな!
825 :アンメアだけ来た人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/30(月) 18:47:53.70 ID:5AYhVfl90
当方はもうガチャらない……今月は……
826 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/30(月) 19:17:37.82 ID:5AYhVfl90
百田「んにしても王馬と夢野の二人……人選間違ったんじゃねぇかって気配がプンプンするぜ」

百田「あの二人で巌窟王を確保できるかどうか……」



ガララッ


王馬「ただいまー! 夢野ちゃんが巌窟王ちゃんを追ってるー! 俺は飽きたから帰ってきたー!」

百田「報告ご苦労。帰れ」ゲシィッ


ガララッ ピシャンッ


百田「……やっぱダメだったな。正攻法で巌窟王を捕まえるのは無理か。なら……」

アンジー「体力魔力共に全快だー!」ヒャッホーイ!

白銀「!?」ビクウッ

百田「お。起きたか。アンジー」

アンジー「あ。つむぎもいる……」

アンジー「……」

アンジー「……はあー……」ゲンナリ

百田「ろ、露骨な溜息やめろよ。こっちまで気持ちが暗くなるから」

アンジー「……寝ながらなんとなく話は聞いてたよー。アンジーなら再度の治療を頼めるかもねー」

アンジー「でも凄くヤだ」

百田「んなっ……!」

アンジー「どうしてもって言うのなら、そうだなー……」

アンジー「いややっぱり絶対ヤだ」

百田「結局イヤなのかよ!」
827 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/30(月) 20:16:09.02 ID:5AYhVfl90
アンジー「ちょっと前のアンジーなら、引き換えにして足るものがいくらでもあったんだけどさー」

アンジー「今のアンジーには特にないんだよ」

百田「お、おいおい。ちょっと待て。いくらなんでもそりゃないだろ。白銀は――」

アンジー「つむぎが奪った」

百田「……あ?」

アンジー「アンジーが欲しかったもの。欲しいと望むだけのチャンスをつむぎが奪った。だからヤだ」

白銀「……ふはっ。最原くんのことに関しては最初から無理っぽかったけど?」

アンジー「……」

百田「よせ。なんで煽るようなこと言うんだよ。目が見えないのは困るってさっき自分で」

白銀「言ったね。でもそれは訊かれたから答えただけで『だから治したい』とは一言も言ってないよ」

百田「おい!」

アンジー「……ヤだ、と言った理由を多少は理解できた?」

百田「できた!」

アンジー「それなら――」

百田「だが治せ!」

アンジー「!」

百田「これはよくないことだ! 後の人生に暗い影を落とすようなマネだ!」

百田「人はな! 勝手に人から奪っちゃダメなんだぞ! 知らねーのか、高校生にもなってよ!」

アンジー「……真っ直ぐすぎてやりづらいなー」

アンジー「でもそれ、つむぎに対しても言えるよね。アンジーだってつむぎからたくさん奪われた。傷つけられたんだよー?」

百田「復讐! 報復! 大いに結構だ! 人間、生きてりゃ傷が癒えるんだから、度を越さない限りはいくらでもやりゃいい!」

百田「これは度を越してるっつってんだよ!」

アンジー「その裁量、解斗にできるの? これはいい復讐だ、とかさー?」

百田「……いや? 無理だな。正しく言うならこうだけどな」

百田「テメェ、まさかこの学園に秩序や法があると思ってんのか?」

アンジー「?」

百田「コロシアイを強要されるような空間だぞ。誰一人そんな判断ができるわけがない」

百田「したとしても確実にズレる!」

百田「忘れんな! 俺たちには外があるんだよ! コイツを裁きてぇのなら外の法律や秩序でいくらでもやりゃいい!」

アンジー「……!」

百田「……うん。あるある。多分、外の世界は滅んだりしてねぇって。おそらく」

百田「あるといいな……外の世界に。法律と秩序」

白銀(なんで最後に弱気になっちゃうの?)

百田「いや、あるぜ! 絶対にな!」

白銀(強気に戻った)
828 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/30(月) 20:32:40.94 ID:5AYhVfl90
百田「……一旦落ち着いて考えてみてくれ。東条や真宮寺の学級裁判のときすら目分量だったんだ」

百田「終一だって後悔しっぱなしだったしよ。あれは間違っても正規の手段じゃねーんだって」

百田「俺たちはああいうマネを、もう二度と繰り返しちゃなんねーんだ」

アンジー「……」

アンジー「……考える時間が欲しいなー」

百田「そうか」

アンジー「解斗の言葉で覆すような憎悪なら、最初から抗議してるよー。アンジーは別に外道じゃないんだからさー」

アンジー「……つむぎと違って」

白銀「……」

アンジー「……外に出てくる。あ、斬美の運んできたごはんは持ってくよー」スタスタ

百田「……」

百田「……悪ィ。説得の手ごたえがいまいちだな。終一ならこういうときいくらでも舌が回るんだろうけどよ」

白銀「いいよ。さっきからそう言ってる」

白銀(……最原くんが私を助けるとは思えないけど)

百田「さてはてめー……」

百田「遠慮してるんだな!?」ズバァーンッ!

白銀「……本当もう、放っておいて……」

百田「さてと。後は……天海だけか。さっさと起きねーかな」

白銀「……」
829 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/30(月) 20:39:44.00 ID:5AYhVfl90
白銀(……東条さんや真宮寺くんの学級裁判のときでさえ……?)

白銀(あれ。待てよ。この発言をするのなら、少なくとも『学級裁判の後に犯人が生きている現実』を覚えてないといけないよね)

白銀「まさか、記憶が戻ってる?」

百田「お?」

白銀「……いや。まさかね」

白銀(戻ってるのなら私を庇う理由がいよいよないしね)







病院の外

アンジー「あれー? いないなー」キョロキョロ

アンジー「念話……いや、よしとこう。寝てるのかもしれないしー、そのほかにも取り込み中かもしれないしー……自力でなんとかしようっと」

アンジー「……」

アンジー「引き延ばしたいし……」
830 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/30(月) 20:45:23.05 ID:Jbu1pWz80
今月もう終わるんだよなあ…
831 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/30(月) 22:51:34.91 ID:PZH79ZZ8O
今月中に終わらなかったらこのスレザンキゼロのネタバレ会場にしてやるからな(脅迫)
832 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/30(月) 22:57:56.10 ID:NSFMYJHB0
最後の手段としてゴン太星東条巌窟王で最原たち全員を武力制圧して白銀を始末するってこと出来るよな
それやったら完全に決裂だけど
833 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/07/30(月) 23:08:49.27 ID:Irhjd3TC0
当方のカルデアはEX回してアベンジャーの強化が可能になった。邪ンヌは来なかった

無料石で回したらスカサハが二人になった。どちらも水着にはなってくれない

そして種火が足りないし再臨素材もぜんぜん足りない



シグルドやワルキューレもいるのに
834 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/30(月) 23:53:32.72 ID:0P63KF8qo
そもそもスレたりるんだろうな?
835 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/31(火) 00:10:10.51 ID:nNAj82xE0
馬鹿だなぁ、超高校級の希望たる>>1がそんなことも計算に入れてない訳がないじゃあないか!
このスレできちんと終わると宣言したんだよ?きっと後100レスちょい余るくらいで終わる程の余裕なんだよ!(狛枝感)
836 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/31(火) 00:45:42.79 ID:hjerpIPbO
ネタバレ?上等だぁ!もう買うの諦めた!!(貧乏人)
837 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/31(火) 09:16:19.00 ID:rzvvfgN/o
このスレで終わらせなかったら爆死が待ってるだけさ

終わらせても多分爆死だけど
838 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/31(火) 09:42:11.30 ID:9/1L+Epf0
出戻り組にしても星ゴン太アンジー岩窟王はともかく赤松東条真宮寺入間は最終的に自分の意志でやらかしてるのに白銀の被害者面出来る立場なのかと思う
被害者が死ななかったり未遂で終わってるけどあくまでそれは結果論だし、赤松にいたっちゃ全然懲りてもないし
839 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/31(火) 13:20:57.32 ID:/vqjtWs1O
被害者は被害者なのと、特に赤松東条は巌窟王に救われた部分がでかいからそっちに寄るのは普通だと思うけどな
840 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/31(火) 19:31:05.68 ID:ZSHGfKOo0
コロシアイを終わらせたい人間が一番人死にを望んでいるのと、コロシアイがされている最中の方が大半が結束できていたというのが皮肉なんだよなぁ・・・

あと気になるけどコロシアイを娯楽にしてるような外の世界で警察とか司法とかまともに機能してるのって思う
841 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/31(火) 19:45:29.75 ID:ji7FFUQz0
ゲーム内じゃあまりにも平和で退屈過ぎるからフィクションという体で行われるコロシアイが世界的人気コンテンツになったって言われてるし一応あるんじゃない?
ただその法律で最原たちが保護されるのかというと疑問だけど
842 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/31(火) 20:12:51.64 ID:U9ghz+NqO
スレ見てる人の意見が一辺倒にならない辺り
ここの>>1ガチャ運はないけど話作るの上手いんだなぁ
ガチャ運はカスだけど
843 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/31(火) 20:27:07.33 ID:9Dncw6Lf0
百田「……いい加減ビンタしたくなってきたぜ。寝すぎだ寝すぎ」

白銀「放っておこうよ。寝てるものをわざわざ起こす必要もないし」

天海「ぐー」スヤァ

白銀「なんなら私のことも本当に放っておいてほしいんだけど……」

百田「さっき食堂で入間から又聞きした。巌窟王がこの学園に穴を開ける気なんだってよ」

百田「入間は東条に聞いて、東条は巌窟王本人に聞いたらしいが……たぶん齟齬はねーだろ」

百田「さっきも言った通り、ここから出れば法律と秩序があるだろうし、いよいよもってテメェを殺していい理由が消えるわけだ」

百田「当然、テメェはそれなりの場所に出てそれなりに裁かれるだろうが……死ぬよかマシだろ?」

白銀「……」

百田「俺たちはそれまでの時間稼ぎができりゃそれでいい。こうして傍に誰かがいれば、誰も表立ってテメェを殺そうなんて思わない」

百田「……」

百田「なあ。テメェが本当に首謀者なら聞かせてくれ」

百田「外の世界はどうなってる? 本当に地球は滅んだのか?」

白銀「なんだ。そこらへんは又聞きしてなかったんだ」

百田「お?」

白銀「あるよ。外の世界。百田くんの言った通り、一定の法律と秩序もキチンとね」

百田「おお! おお! やったぜ! 今日聞いた中で一番のいいニュースだ!」

百田「……なんで誰一人としてそれを言わなかったんだろうな?」

白銀(言えるはずがない。半信半疑だろうし、嘘だと思いたいだろうしね)

白銀(……外の世界には秩序も法律もある。でもだからと言って、私たちに居場所はないんだよ)
844 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/07/31(火) 20:53:03.20 ID:9Dncw6Lf0
百田「なあ。俺も流石にそこまで頭悪いわけじゃないからよ。記憶を改変されたり『ありえない記憶』を思い出したりして……」

百田「……ちょっとは不安には思ってるぜ?」

白銀「うん。私がそうした」

百田「でも楽しみだし、嬉しいぜ! 外に出れるんだからよ!」ニコニコ

白銀「……は、い?」

百田「赤松との約束もあるんだ! 忘れちゃいねーだろ?」

百田「みんなで友達になるんだよ!」

白銀「――」

百田「まあ全員が全員と、とはいかねーだろうけどな。特にテメェに関しちゃ色々諦めろと言う他ねえ」

百田「無理になるもんでもねぇし」

百田「だが安心しろ! ここに! 俺が! いるぜ!」

百田「俺はテメェ含めたみんなとダチだ。ダチのダチは実質ダチだろ?」ニコニコ

白銀「……やめて……」

百田「ん? 気休めか? 流石に。でもまあ大丈夫だろ。夢野とかハルマキとかもいるし。なんなら天海だって――」

白銀「やめてッ!」ダンッ

百田「……?」

白銀「……お……お願い……やめて……! もう……許して……!」ガタガタ

百田「……え。お、おい。泣いてんのか? 俺、なにかしたか?」オロオロ

白銀「せめてもう喋らないで……」

白銀(恐ろしい……! こんな恐怖を二度も味わうとは思わなかった)

白銀(みんなの信頼が段々と裏返っていく、あの絶望感)

白銀(それを私は、自業自得の結果として目の当たりにしてる)

白銀(……この底抜けの明るい表情が、また戸惑いと怒りに変わるのが怖い)

白銀(その先にある憎悪の表情に至っては想像するのもイヤだ)

百田「……わかった。外に出るまでは黙ってるぜ。テメェが喋る分には全然構わないけどな」

百田「待ってる」

白銀「……」ガタガタ

白銀(なんでこんなことに……なんで私は生きている? なんで……?)
845 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/31(火) 21:51:10.70 ID:+hoLCz6C0
愉悦させるためだよ(ニッコリ)
846 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/31(火) 21:53:16.80 ID:ju9+oBIx0
これ百田達の存在が勝手に苦しめる事になってんのか…助けたい奴らが無自覚に苦しめてるって一番辛いだろうな、本人達は思いも寄らない分本当悲惨
847 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/01(水) 00:27:45.63 ID:YtCA69KW0
前回天海と一緒に生き残ってしまった事を後悔してんのかな
白銀壊れちゃいそうだけど天海が何とかしてくれるよな
848 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/01(水) 07:40:55.11 ID:fGcLXKyXO
https://i.imgur.com/j2YHk06.jpg
849 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/01(水) 20:09:09.37 ID:x2cCbs+x0
ちょっと時間は遡ってカルデア

ダヴィンチちゃん「……」ニコニコ

イシュタル「……」

ナーサリー「……」

ダヴィンチ「悪ふざけは終了、だよ?」ニコニコ

イシュタル(ついにバレたーーー!)ガビーンッ

ナーサリー(情報の隠蔽は完璧だったはず。一体どこから……? 内部告発以外に可能性はないのだけど!)
850 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/01(水) 20:19:50.66 ID:x2cCbs+x0
セミラミス「ふむ。まあ貴様のこと。ハッタリなどではないだろう。ある程度の確証は得ていると見える」

セミラミス「愚か者どもめ。隠し事も満足にできぬのか?」ギンッ

ナーサリー「くっ……一体どこから情報が!」

ダヴィンチ「パラケルスス」

イシュタル「え? パラケルスス?」

ダヴィンチ「一人の患者が『胃もたれが酷い』って彼を頼ったらしくってね」

ダヴィンチ「そのときの処方箋を作る際に、かなり事細かに情報を渡したらしいんだ」ペラッ

イシュタル「ええと、なになに? 患者の指名は……」

イシュタル「……」ピキッ

ナーサリー「……セミラミス、になってるわ」

セミラミス「……」

セミラミス「……?」キョトン

イシュタル「なに『とんと覚えがない』って顔してんのよアンタ! さっきの発言完璧にブーメランじゃない!」プンスカ

セミラミス「誰しも間違いはあるものだ」

ナーサリー「教訓めいたこと言って逃げ切れるという凄い浅はかな計算だわ……」

ダヴィンチ「その他にもマシュがキミたちを色々探ってたらしくってねー。これ単体じゃ決定的な証拠にはならなかったけど」

ダヴィンチ「裏付けにはなった。あとはホームズを待つまでもなく、私だけで真相を突き止められるってわけさ」

イシュタル「せーみーらーみーすー!」ギリギリギリ
851 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/01(水) 20:28:09.03 ID:x2cCbs+x0
セミラミス「……フッ! 心配をするなイシュタル。そしてナーサリーライム」

セミラミス「まさか我が本当にただの迂闊さでパラケルススに情報を漏らしたとでも?」

イシュタル「……違うっていうの?」

セミラミス「我らだけで状況は変えられない。いや、チェックが厳しくなってきていて、もはや物資はあちらには送れない」

セミラミス「ならば発想を逆転させればいい。正規手段で、ちゃんと交渉して物資をあちらに送ればよいのだ」

セミラミス「簡単な話であろう?」

ダヴィンチ「え? 交渉の余地なんてないけど?」

セミラミス「もう一回言え」

ダヴィンチ「交渉の余地なんて――」

セミラミス「あるッッッ!」キィィィィィンッ

ダヴィンチ「――けど?」

セミラミス「ほうら。あると言ってる」ニヤニヤ

イシュタル「瞬間的に大声で台詞被せてるだけーーーッ!」ガビーンッ

ナーサリー「ただの力技……! こんな浅はかな策でまだ笑顔を失くさないというの? なんて強靭な精神力!」ガタガタ

ダヴィンチ「ともかく通信は今すぐ遮断。ある程度状況は下調べしてきた」

ダヴィンチ「やってくれたものだね。あの伯爵がなんと帰還不能だ」

ダヴィンチ「いや? サーヴァントとしてカルデアで再召喚は可能だろうけど、何かしらの影響はあるかもしれない」

イシュタル「え?」

ナーサリー「え?」

セミラミス「ム?」

ダヴィンチ「……あれ。これは……今度はこっちが口を滑らせたかな?」
852 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/01(水) 20:41:11.17 ID:x2cCbs+x0
イシュタル「……BBも全部情報を私たちに渡して逝ったわけじゃないのよ」

ナーサリー「このままだとサーヴァントの原則上、あの伯爵をここに戻すことは不可能になるってことだけは知ってたのだけど」

セミラミス「影響とは? どの程度のものだ?」

ダヴィンチ「不明」

セミラミス「使えぬな」

イシュタル「無限に偉ぶってるけどアンタ状況わかってる?」

セミラミス「わかっておるぞ。だがそれよりも我には重要なことがある」

ナーサリー「それは?」

セミラミス「鳩どもの卵がそろそろ還りそうだ」ガシャァァァァンッ

イシュタル「鳥類の卵を全自動で温めるヤツ出た!」ガビーンッ

ダヴィンチ「それもカルデアの検疫の観点から言って無許可で稼働させちゃダメなんだけど……」

セミラミス「……」

セミラミス「……一匹……くれてやろう……だから見逃せ……」ダラダラダラ

ナーサリー「血涙流すほどイヤなのね……」

セミラミス「そして鳩どもの次に重要なことがある。何がどの程度不明なのか」

ダヴィンチ「いやー。流石にここまで深入りさせた例がないからねー……本当に何もかも不明なんだって」

ダヴィンチ「何の影響もないかもしれない。良い影響かもしれない。悪い影響かもしれないねー」

ダヴィンチ「でもまあ何にせよ、こんなことで巌窟王の霊基に疵を付けるのは認められない」

ダヴィンチ「すぐに通信を遮断。あの巌窟王は今すぐ放置するんだ」

ダヴィンチ「まあパソコンの電源を直接ぶっこぬくようなものだけど……それでも可能性的にこれが最善手だよ」


パカンッ


雛「ぴーぴー」

セミラミス「産まれた……」
853 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/01(水) 20:56:47.11 ID:x2cCbs+x0
イシュタル「……猶予をちょうだい」

ダヴィンチ「えー。交渉の余地はないって言ったのになー」

イシュタル「重々承知の上よ。でも、あの巌窟王が二度とこちらに帰ってこないんだとしても」

イシュタル「私たちはそんなことで投げ出せるようなところに、もう立ってないのよ!」

ナーサリー「……ええ。そうよ。その通りだわ」

ナーサリー「せめて最後まで見届けたい。そのためなら私たちは……」

セミラミス「この赤い目薬をやってもいいぞ? 血涙が出ているような演技ができる」

イシュタル「ちょっとだけでいいからアンタはもう黙ってろッ!」ウガァ

ナーサリー「ぱ、パーティグッズ……」

ダヴィンチ「……そうだな。じゃあ……二十四時間あれば充分かな?」

イシュタル「!」

ナーサリー「!?」

セミラミス「……?」

セミラミス「なんだその破格のじょうけ――ぶっ」

イシュタル「二言はないでしょうね?」

セミラミス「もごもご……」

ダヴィンチ「ん? 何のことだか……じゃ、私は他にも仕事があるから。じゃねー」ヒラヒラ

イシュタル「……アイツ、最初から譲歩するつもりだった?」

ナーサリー「なんだかんだ物凄く甘いのね。それとも興味が無いだけかしら」

ダヴィンチ「あ、そうだ。それはそれとして罰則は全員に貸すからねー」ヒョコッ

イシュタル「怖い。忘れててほしかったわ……」エグエグ

イシュタル「……カルデア的にもこれが最後の支援、か……」

セミラミス「来たれ鳩ども! 新たな命に祝福を!」パチンッ





バサバサバサッ



イシュタル「ぎゃああああああああ!? 鳩! 鳩が部屋いっぱいにあああああああああ!」

ナーサリー「検疫もクソもないのだわー!」ヒイイイイ!




prrrrr!


ナーサリー「あ! あちら側から通信!」

イシュタル「なによこんなときに……ああ、また巌窟王の暴走ね! わかってるっての!」


ガチャリッ


イシュタル「はいはーい! 状況はこちらでも確認してるわよっと!」

イシュタル「ああ。延焼、燃焼の類はしてないわね。ちょっと爆発しただけよ。無事なら無事だし無事じゃないのなら無事じゃないわ」

イシュタル「どっちにしても結果は変わらないから急ぐ必要はないわよ! じゃーね!」


ブツンッ
854 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/02(木) 19:33:05.56 ID:S8j/g7dU0
夢野「……さっきの通信を最後に応答がなくなったぞ。何があったんじゃ」

巌窟王「ヤツらも忙しいときは忙しいからな。そういうこともあるだろう」

巌窟王「ところで夢野」

夢野「なんじゃ?」

巌窟王「……王馬がいないが……」

夢野「お主の想像とウチの想像、多分一緒じゃぞ」







二人(投げ出された……)ガーンッ!

アンジー「あれ。二人ともー。こんなところにいたんだねー。やっはー!」

巌窟王「ム。アンジー……起きたか。調子は?」

アンジー「体力、魔力、共に全快だよー」

巌窟王「そうか。ならば準備しろ」

巌窟王「……この学園を破壊する!」ギンッ!
855 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/02(木) 20:50:40.71 ID:S8j/g7dU0
巌窟王「まず必要なのは生徒全員の位置情報だ。誰も巻き添えなぞ食らいたくないだろう?」

夢野「んあ? えーと大体は食堂かのう……いや。もう時間経ったからそろそろ移動しておるか」

巌窟王「忌々しいが、王馬に協力を頼む必要もあるかもしれんな。寄宿舎の中で泥のように眠っているヤツもいるだろう」

巌窟王「そいつらの所在を特定させるためには王馬のピッキングが必要だ。呼びかけて起きるのならそれで構わないが」

夢野「ふむ。わかった。ひとまず来れるヤツは全員巌窟王の傍に呼び寄せて、来れないヤツはそこから動かないことを確認すればいいんじゃな」

夢野「了解じゃ! それはそれとして白銀の目は?」

巌窟王「……」

巌窟王「……外に出て治療する分には関知しない」

夢野「頑固者じゃのう……まあよい。それでもよい。言ったな? 関知しないと言ったな?」

夢野「じゃあウチらも思う存分好きにさせてもらうからのう!」

巌窟王「何をする気だ?」

夢野「知れたこと! 奇跡や魔術の類がこの世に存在していることは既に割れておるんじゃから……」

夢野「外に出てからお主以上に回復が得意な『何か』を見つけられればそれでよい!」

巌窟王「……計算外だったな」

夢野「何がじゃ?」

巌窟王「白銀を守る人間がここまで出現することが、だ」

巌窟王「どうせすぐに誰かに殺される因果応報の最期を迎えるものだと思っていたが……」

巌窟王「……最原の口車に乗った時点で見えていた結末、か」

夢野「こういう分野で最原を上回ったこと、お主は一度もないのう」

夢野「……ま、最原の方も、お主のことをずっと羨ましがっていたみたいじゃがの。お互い自分のことが見えなさすぎじゃ」

巌窟王「……」
856 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/02(木) 21:19:02.56 ID:S8j/g7dU0
図書室

赤松「誤算だった。やっぱり最原くんは賢いなぁ。茶柱さんも逃げずに粘るとか勇気の塊だしさ」

真宮寺「……どうする? 白銀さんを殺す機会はもう多くないヨ?」

赤松「そうだね。いや、訂正して。機会は多くないどころかもう皆無だよ」

赤松「……」

赤松「よし。諦めよう」

真宮寺「あら。あっさり」

赤松「できないのなら無理にしないよ。あのときはどさくさに紛れてやれるって利点があったからやっただけ」

赤松「バレる危険性があるのならやる価値がそもそもない」

赤松「『バレずにできる』っていうのが一番の魅力なんだしさ」

真宮寺「そう。それなら別に、僕も反論はないヨ」

真宮寺「ただ……」

赤松「ん? 心配?」

赤松「大丈夫だよ! みんなは『見つけるところから実行するまで全部巌窟王さんがやった』と思ってる!」

赤松「巌窟王さんも察してるのか、私たちのことは絶対に口外しない!」

赤松「だからあの夜に私たちの介入があったことは絶対にバレない」

赤松「……白銀さん本人が言ったところで誰が信じるかな?」

真宮寺「ククク……思考回路がとにかく邪悪だネ」

赤松「酷い言い草だ……」

赤松「でもまあ……機会があったらやったかも、ね。諦めるなんて間違っても口にしなかったよ」

赤松「……残念だな」





ガララッ




夢野「んあ! 赤松と真宮寺を発見!」

赤松&真宮寺「?」
857 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/02(木) 21:36:58.09 ID:0aggAchJ0
巌窟王以上の回復能力ってそれ神霊クラスじゃねえか…?巌窟王って確か死者蘇生可能だよな…?
858 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/02(木) 22:17:03.98 ID:opXRZXAUO
瀕死から完全回復かつ一時的に全ステータスアップだから死んでたら無理だろうな
まぁ巌窟王なら即死レベルの大怪我だろうと死に切る前に宝具発動して間に合わせるぐらいはやりそうだけど
859 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/03(金) 05:07:29.24 ID:VwGRQXFl0
ああ、瀕死からだったか。それでも十分凄い宝具だよな
860 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/03(金) 19:30:20.50 ID:wcip5Oy20
士郎。僕はね、スカサハ=スカディを……召喚したかったんだ。

なんだよ、過去形かよ。

ガチャは時の運でね……場合によっては何十万円を投入してもお目当てのサーヴァントが来ないことがあるんだ……

当てた。

は?

大量に貰った呼符で当たった




……そうか。ああ――安心した。




ごめんマジで親しい友人がスカサハ=スカディをフレンド欄に入れてたことに関して動揺を隠せないのでしばらく雲隠れします。
明日の朝には更新してます
861 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/03(金) 19:53:46.38 ID:VwGRQXFl0
逆に考えるんだ、水着に向けて今回は引かなくても良いって考えるんだ。スカディさんは福袋で引くから良いって考えるんだ
862 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/03(金) 21:56:38.20 ID:nBic8JATo
仲の良い友達と同じソシャゲをやってはいけない
863 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/03(金) 23:39:16.78 ID:G2yB41Cko
ふとフレ欄見たらスキルマスカディのマスター2人いて戦慄した
864 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/03(金) 23:42:35.77 ID:H0CPSsdWO
素材落ちなさすぎてスキルマはあきらめたゾ…
1と3スキルマにすればとりあえずはOKよな
865 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/04(土) 06:33:47.56 ID:uyLLBvEZ0
ニ十分後

アンジー(段々と生徒が集まってきた。来ない生徒もいたけど)

夢野「んあー……えーと来ていない生徒は百田、春川、天海、転子、最原、白銀かのう」

王馬「その内の百田ちゃん、春川ちゃん、天海ちゃん、白銀ちゃんは病院から動かないことを確認したよ」

王馬「事情を説明したら『全部終わったら病院に来てくれ』って言ってた」

巌窟王「全部終わるころには俺は消えるつもりだが」

王馬「それでもいいんじゃない? そこは元から百田ちゃんたちもさらさら期待してないと思うよ」

王馬「元から俺たちは記憶が欠けてる。言うべき言葉を失っちゃってるのさ」

巌窟王「……さて」

王馬「?」

巌窟王「貴様、本当に大した面の皮だな。よくも俺の前に再び顔を出せたものだ」ボオウッ

王馬「!?」ガビーンッ

アンジー「やめようよー。魔力の無駄遣いだからさー」

赤松「さっき制裁したばっかりだしね。王馬くんは人の怒りを買う天才だなぁ」

王馬「なんだよっ! 俺はただありもしない脅威に右往左往する巌窟王ちゃんが見たかっただけなのに」

巌窟王「魔力をよこせ。少々でいい」

アンジー「だーめ」

真宮寺(たしなめてる)

東条(大型犬の手綱を握る飼い主……)
866 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/04(土) 15:35:53.06 ID:Krz712oeO

悲報
クソまとめサイトあやめ速報、あやめ2nd
創作活動への冒涜続行


・SSちゃおラジシリーズの盗作が発覚
作者も自白済み


・各まとめサイトにちゃおラジの盗作が伝えられる
真っ当なまとめサイトはちゃおラジシリーズを削除


・まとめサイトあやめ2ndはちゃおラジの削除を拒否
独自の調査により盗作に当たらないと表明


・あやめ2ndが荒れる
あやめ管理人は盗作だというちゃんとした証拠をもってこいと言う


・かと思いきやあやめ管理人、盗作に当たらない発言も証拠を求めた発言も寄せられたコメントもなにもかも削除
全部もみ消してなかったことにする気かとあやめ2ndもっと荒れる


・あやめ2nd、ちゃおラジシリーズは盗作ではないがこのままではサイト運営に不都合なためと削除


・後日あやめ2nd、ちゃおラジが盗作ではない独自の理論を公開
ちゃおラジシリーズ再掲載


・あやめ2nd、多数のバッシングにあい数時間後ちゃおラジシリーズ全削除
自らの非を全て認める謝罪記事を掲載


・謝罪記事掲載から5日後、あやめ2nd謝罪記事削除
サイトは謝罪時から通常通りの運行だった
またもみ消して逃げるのかと荒れる


・あやめ2ndに迷惑だから釈明するなり謝罪するなりしろとの訴えが出される


・あやめ管理人釈明なし
責任を逃れ私欲に走る

この間、あれだけちゃおラジへのコメントを削除したにも関わらず以下のようなコメントの掲載を承認
ダブルスタンダードは健在
http://ayamevip.com/archives/52295361.html#comments


ご意見はこちらまで
ayamevip@gmail.com


あやめ管理人は謝罪記事の再掲載を行え

867 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/04(土) 18:40:17.73 ID:uyLLBvEZ0
夢野「あとの転子、最原じゃが……どちらも寄宿舎のドアをノックしても応答がないんじゃ」

夢野「校舎の方は広いからまだどこかにいるかもしれない、という可能性を消しきれないんじゃが……」

赤松「校舎で最原くんと茶柱さんを見た人、いる?」

東条「……いいえ。見てないわ。おそらく……」

獄原「二人して寄宿舎でまだ寝てるんじゃないかな。昨日は白銀さんのところで徹夜の見張りだったみたいだし」

王馬「じゃあ俺が確認してくるよ。真宮寺ちゃん、同行してくれる?」

真宮寺「え? なんで僕?」

王馬「……」ゴニョゴニョ

真宮寺「喜んで動向するヨ!」ズバァァァーーンッ!

赤松「なにを吹き込まれたの!?」ガビーンッ

真宮寺「王馬くんは仲間なんだから、あらぬ疑いをかけるのはやめようヨ!」キラキラキラ

赤松(胡散臭い!)ガーンッ

巌窟王「ここまでヨコシマなコンビは見たことが無いな……」

アンジー「大丈夫ー? アンジーも同行するー?」

巌窟王「よせ。消されるぞ」

真宮寺「最後の最後まで信用は取り戻せなかったネ……」シクシク

入間「諦めも肝心だぜ?」ポンッ

真宮寺「入間さんが優しい! 気持ち悪っ!」ガビーンッ

入間「テメエッ!」イラァッ

王馬「じゃ、さっそく確認しに行こうかー!」タッタッタッ
868 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/04(土) 19:03:24.94 ID:uyLLBvEZ0
最原の私室

王馬「とうちゃーく! よーし最原ちゃんはいるかなー!」

最原「ぐー」スヤァ

王馬「最原ちゃんだー!」

真宮寺「予想通り」ニヤァ

茶柱「……んん……」スヤァ

王馬「茶柱ちゃんだー!」

真宮寺「予想通り!」ニヤァァァァ

王馬「インスタントカメラは持ったかー!」シャキイイイインッ

真宮寺「さっき王馬くんが貸したんじゃないかァ」シャキイイイインッ

王馬「じゃあやろうか」ニヤァァァァ



カシャカシャッ カシャカシャカシャッ カシャッ



王馬「後でこれ現像してからかってやーろうっと!」

真宮寺「ククク……また悪趣味な収穫しちゃったなァ。楽しいなァ! ククク……」スタスタッ



バタンッ
869 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/04(土) 19:24:37.71 ID:uyLLBvEZ0
王馬「茶柱ちゃんも最原ちゃんも寄宿舎にいたよー」キラキラキラ

真宮寺「僕も確認したから保証するヨ」キラキラキラ

星「……なにかをやりきった男の顔だな」

赤松(怪しいーーーっ!)ガーンッ

巌窟王「なにかしてないだろうな」

王馬「茶柱ちゃんにも最原ちゃんにも指一本触れてないよ!」キラキラキラ

真宮寺「保証するヨ」キラキラキラ

入間「いい加減キラキラうぜぇ」

赤松「まあ王馬くんはオオカミ少年一歩手前だけどさ。真宮寺くんは信用してもいいと思うし……」

王馬「酷いなー赤松ちゃん。オオカミ少年なんかどこにいるんだよ。送り狼はいたけどさ!」

赤松「はい?」

巌窟王「ともあれ、これで準備は整ったか」








巌窟王「学園に穴を開ける時間だ!」ギンッ
870 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/04(土) 22:00:40.67 ID:uyLLBvEZ0
巌窟王「計画は既に東条に伝えておいてある」

星「何故東条に?」

巌窟王「図説を用意してもらった」パチンッ

東条「ここに」ズラッ

赤松「紙芝居だけど!?」

東条「巌窟王さんに代わって私が説明するわね。この紙芝居を見てちょうだい」

入間「……まあ作戦の説明に図説を用意するってのはまともだよな。普通パワポとかだけどよ」

東条「まず巌窟王さんが宝具を発動する前提を整える必要があるわ」

東条「一つ、夜長さんの健康状態が良好であること。二つ、巻き添えを食らう位置に生徒がいないこと」

東条「三つ、巌窟王さんの前に物理的、精神的な障害がないこと」

アンジー「アンジーは今は元気だから一つ目の前提はクリアだねー!」

夢野「王馬の協力もあって、生徒の座標は全部割れておるな?」

巌窟王「邪魔も……今のところはない。モノクマは壊れた後だ。モノクマーズも全滅」

東条「よって、前提はすべて揃っていると言えるわ」

東条「あとは簡単よ。巌窟王さんが学園を囲う果ての壁、および空の映像を映す液晶ドームを破壊。貫通」

東条「準備ができたら私たちは悠々と外へと脱出できる。いつでも、ね」

赤松「まだこの学園には謎が残ってる。引き返す必要もあるかもね」

赤松「キーボくんも未だに見つかってない」

巌窟王「学園を破壊した後、俺は消える。この世界に俺を閉じ込めていたものは『学園という名の概念』だ」

巌窟王「おそらく、壊れた時点で帰還できるだろう」

アンジー「……」

アンジー(嘘吐き)

東条「以上で作戦は終わりよ」

入間「……まだ使ってない紙があるように見えるんだけど……?」

東条「ああ、これ? これは私が制作した正真正銘の紙芝居よ」ジャァァァァァンッ

赤松「蛇足だーーーッ!」ガーンッ!
871 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/05(日) 08:11:15.98 ID:pH8aHvk90
それって田中眼蛇夢の奇妙な冒険じゃ…
872 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/05(日) 09:55:13.45 ID:99WBv2SG0
FGOアーケード行ってきました。アサシンの基本戦術に気付くのに時間かかった。この人たちクリティカルありきなのね……
あと十連やるためには粒だけじゃ足りなくってやっぱり十回分のクレジットが必要なんすね。全然気付かなかった……
873 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/05(日) 12:26:42.42 ID:2iqbl4A80
アーケードは廃課金プレイ前提って聞いたからやりたくないなあ…
874 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/05(日) 15:29:20.22 ID:OwSwDu/WO
アサシン気配遮断使えればいいのに…
875 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/05(日) 20:14:12.36 ID:99WBv2SG0
巌窟王「……そこまで長い時間だったような気がしない。実際そうだろう。だが……」

巌窟王「そうだな。きっと……退屈しないという点で、この時間は優れたものだった」

アンジー「……」

赤松「そう言ってもらえると嬉しいな。私たち、巌窟王さんには何もできなかったから」

赤松「……ねえ。そんなに急ぐ必要、ある? できれば私たちともうちょっと一緒に……」

巌窟王「赤松。お前らしからぬワガママだな? 急ぐ必要は当然あるともさ」

巌窟王「俺の旅はまだ、道半ばだからな」

巌窟王「ここには少しだけ立ち寄っただけのことだ」

獄原「ご、ゴン太……ゴン太は巌窟王さんのこと……ずびーっ! わ、わすれ……!」グスッエグッ

獄原「……」

獄原「涙が出すぎて何言いたいか忘れちゃった」ズビーッ

王馬「わかるー。俺も悲しすぎて前が見えないー」ヘラヘラ

東条「口だけね」ゴソゴソ

東条「……私も言いたいことがたくさんあるのだけど……言い切れないから手紙に書いてきたわ」ドサッ

赤松「原稿用紙の束!? 厚っ!」ガビーンッ

東条「校了済みよ」

赤松「出版するの!?」ガーンッ

巌窟王「読むのが面倒だな……持っていくが」ゴソゴソ

夢野「流石にこれは断ってもいいと思うんじゃが……」

東条「流石に泣くわよ。それ捨てたら」

夢野「なんかさっきから愛情が重すぎるんじゃが!?」

巌窟王「何を言う。東条は元から色々重かったろう」

東条「レンガと沈黙、どちらか選んで?」スッ

巌窟王「……」

赤松(沈黙した……)
876 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/05(日) 20:30:06.44 ID:99WBv2SG0
入間「……ケケッ。まったくどうしようもない連中だぜ。別れる間際になってそれを惜しむなんてよ」

入間「俺様は別れる間際以前からずっと巌窟王に焦がれてたぜ? 今更それを態度に出したところで遅いし、無意味だっつーのに」

赤松「入間さんは何か言いたいことないの?」

入間「ねーな。まったく。手に入らないのならさっさと目の前から失せろって感じだ」

入間「それとも今までの詫びでも入れりゃ満足か?」

巌窟王「入間」

入間「んだよ」

巌窟王「今までありがとう。礼を言う」

入間「うぼばしゃあああああああああ!」ブワァーッ

赤松「号泣したーーー! さっきまでの余裕どこ行ったの!?」ガビーンッ

巌窟王「クハハハハハハ! なんという顔だ! クハハハハハハハハハハハ!」

真宮寺「……わざとガラにもないこと言ったネ?」

夢野「ふっつーに悪趣味なんじゃが……酷い顔じゃし」

入間「ちーんっ」ズビーッ

夢野「ウチの帽子で鼻を拭くな!」ガーンッ!

巌窟王「真宮寺。俺がいなくなった後に余計なことはするなよ?」

真宮寺「わかってるヨ」

巌窟王「……実際のところ、もうあまり心配はしていないのだがな」

真宮寺「え」

星「……フン。ま、少しくらいは省みてるようだな。今までの真宮寺を」

真宮寺「……ククク。何もわかってないネ。何も……でもそういうふうに見えていたのなら……」

星「……俺ァノーコメントだ。他の連中が既に大概言っちまったからな」

星「だがまあ、言わなきゃわからないこと程度は言っておくぜ。アンタに会えてよかったよ」

巌窟王「そうか」
877 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/05(日) 20:46:40.92 ID:99WBv2SG0
巌窟王「さて。そろそろ本題だな。アンジー!」

アンジー「!」

巌窟王「魔力を回せ! 決めに行くぞ!」ギンッ

アンジー「……やだ」

巌窟王「――」

赤松「……え。アンジーさん?」



ギュッ



赤松(後ろから、アンジーさんが巌窟王さんのマントを握る)

アンジー「……行かない方がいいよ」

赤松「?」

赤松(……この展開を想像してなかったわけじゃない。アンジーさんが巌窟王さんの傍にいたのは今更語るまでもないことだし)

赤松(でも言い方がおかしい。『行かない方がいい』ってなんだろう)

赤松(行ってほしくない、ならわかるけど)

巌窟王「……」

巌窟王「行ってほしくない、ならば多少は考えたがな」

アンジー「……」

巌窟王「クハハ。前に言ったような気がするな。俺のことを心配するなどおこがましい」

巌窟王「誰がそんなことを頼んだ?」

アンジー「……もうそういうのいいからッ!」

アンジー「お前はアンジーのサーヴァント! アンジーはお前のマスター!」

アンジー「それじゃダメ……? ここで暮らすの、イヤ……?」ポロッ

巌窟王「楽しいだろうな?」

アンジー「!」

巌窟王「……だがそれは……」

巌窟王「……」

巌窟王「……ハッ! やめよう。これは巌窟王たるこの身に過ぎる言葉だ」

アンジー「『アンジーのためにならない』ってところでしょ?」

巌窟王「……」

アンジー「そうだよ。そんなの巌窟王じゃない! 誰かのために自分を犠牲にするなんて巌窟王じゃありえない!」

アンジー「自分の楽しみのためだけに生きるんじゃダメなの……?」

巌窟王「……」クシャッ

アンジー「!」

赤松(巌窟王さんが、アンジーさんの頭を撫でる。大分乱暴に)

巌窟王「……もう語るべき言葉がない」

赤松(それはまるで弱音だった。『なんて言えばアンジーさんを納得させられるかわからない』という)

赤松(……巌窟王さんの、心からの弱音だった)
878 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/05(日) 20:53:06.18 ID:99WBv2SG0
巌窟王「最後までお前は俺の名を呼ばなかったな?」

アンジー「……」

巌窟王「今更そんなことはどうでもいいか。お前が俺のことを正しく認識しようがしまいが」

巌窟王「もうこの同調率なら充分に学園を破壊でき――!?」ゾクウッ



バッ


アンジー「?」

赤松「巌窟王さん?」

巌窟王「……」

赤松(巌窟王さんが、固まる。空の一点を見つめて、驚愕に目を見開く)

巌窟王「……アンジー。お前にとってはいいニュースかもしれんぞ?」

アンジー「ッ!」

アンジー「宝具、真名解放!」

巌窟王「承った!」ボオオオウッ!

赤松「え? え?」

東条「巌窟王さん?」

巌窟王「離れていろ! 第三の前提が崩れた!」

巌窟王「『あれ』はまずい!」

赤松「あれ?」

赤松「あ……」

赤松(……流星? 昨日見たのと同じ色の。ああ、でも……)

赤松(今度は、こっちに、降ってくるような――)




ドォォォォォォンッ!
879 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/05(日) 21:07:01.24 ID:99WBv2SG0
赤松「な……なに!?」

東条「土煙が舞い上がって何も見えない……!」

王馬「けむいよー!」

巌窟王「ふん」


ブワァッ


赤松「あ。煙が晴れた……いや、吹っ飛んだ?」

巌窟王「随分なご挨拶だな? 久方ぶりの再会とは言え、派手ならいいというものでもないだろうに」

東条「……!」

赤松「え? あ!」







キーボ「……」ドドドドドドドドド

赤松「キーボくんっ!」
880 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/05(日) 21:14:59.93 ID:99WBv2SG0
入間「いや。何か様子が変だ。なんだよアレ。あんなパーツ、前には付けてなかったよな?」

入間「そもそもアイツに飛行機能なんてなかったはずなんだ!」

赤松(それだ。キーボくんは今、ホバリングしていた。私たちを見下ろしている)

赤松(その他にも、以前とは明らかな差異がある。見るからに危険そうな、ガチガチの武装)

星「巌窟王! 気を付けろ! 何かやばい!」

巌窟王「やばい、か……クハハ。身をもって知っているぞ」

赤松「……え? 巌窟王さ――」



ベシャッ



巌窟王「ごほっ……」ボタボタッ

赤松「……!?」

東条「巌窟王さん、まさか……負傷を!?」

巌窟王「宝具の展開は遅くはなかったはずだ。アンジーの魔力供給に問題があったとも思えない」フラッ

巌窟王「だがコイツは……宝具を展開させた俺にダメージを通した」

巌窟王「まともに戦えばお互いに無事では済まない、か?」ニヤァ

赤松「そんな……!?」

巌窟王「それと一つ聞きたいことがある」

巌窟王「……キーボの人格はどこだ?」

入間「!」
881 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/05(日) 21:22:30.19 ID:99WBv2SG0
キーボ「……」

キーボ「……世界はあなたたちに期待しています」

赤松(質問には答えなかった。だけど、否定すらしなかった)

赤松(……ずっと違和感があった。モノクマや白銀さんにそう仕掛けられたからと言って、キーボくんが私たちを襲うわけがないって)

赤松(だけど目の前にある現実を見て思い直した。あれはキーボくんの姿をしてるけど、私たちの知ってるキーボくんじゃない!)

キーボ「これ以降、学園を破壊すると言わない限り、ボクはタイムリミットまであなたたちに危害は加えません」

巌窟王「……」

キーボ「ここから先、外の世界に進むために必要なものは決断です」

キーボ「誰一人として欠けないエンディングを、ボクたちは望まない」

キーボ「復讐を! 鮮烈なる復讐を! ボクたちの目の前で復讐を!」

星「何を言ってやがるんだ? コイツは」

キーボ「巌窟王さん。正攻法で、あなたはボクに勝てはしない」

キーボ「故に、正規手段での脱出をボクは提案します」

巌窟王「……」









キーボ「ボクはあなたたちに『最後の学級裁判』の開催を要求します」

キーボ「そこで決断を。これが成されない場合……カウントダウンに則り、あなたたち全員を破壊します」

赤松「な……は……!?」ガタガタ

キーボ「決断を、外の世界は望んでいます。復讐を、あなたの役割を!」

キーボ「――最後の学級裁判を!」
882 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/05(日) 21:28:15.67 ID:99WBv2SG0
巌窟王「ふむ。中々言ってくれるな。俺ではお前に勝てない、と?」

巌窟王「……試してみるのも一興か」ボオオウッ

アンジー「……!」

赤松「巌窟王さん! ダメっ! 普通じゃない! もしかしたら、あなたでも――!」

キーボ「戦闘形態を維持……脅威を排除します」ガチャリッ

巌窟王「さあ。まだ俺は満足していない。思う存分、踊ってもらおうか!」

アンジー「みんな。下がってて。ここから先は、アンジーと彼がやる」

赤松「でも!」

アンジー「……本当はちょっと嬉しいんだー。あのままお別れなんて結末よりは……多分マシかな」ニコリ

赤松「……!」

巌窟王「再び燃えろ、我が魂――!」

キーボ「エネルギー充填……」






赤松(誰か……誰か助けて!)

赤松(……最原くん……!)
883 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/05(日) 21:30:46.45 ID:99WBv2SG0
最原の私室

ズズウンッ


最原「……?」ボーッ

最原(今、なんか音がしたような……気のせいかな)

最原(ダメだ。眠すぎる……頭が働かない……)

最原「……ぐー」ギュッ

茶柱「うん……」モゾモゾ

最原(……? なんか布団の中が暑くて汗ばむ……なんでだろ……まあいいか)スヤァ
884 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/05(日) 21:42:42.29 ID:99WBv2SG0
最原(僕は眠る前、柄にもなく怒っていた)

最原(後で聞いてみた話だけど、茶柱さんは『寝ている内に全部終わってるってオチだけはやだ』と思っていたらしいけど)

最原(僕は逆だった。ヤケクソ気味にこう思ってたんだ)

最原(『寝ている内に全部終わってても構うもんか』と)

最原(……どちらかと言えば、茶柱さんの願いの方が叶っていた)

最原(まだ終わってない。何も終わってない)

最原(でも僕は……このとき怒りのままに抱いた、眠る前のささやかな願望を呪う)










最原(さあ。始めよう。ここから先が最後の学級裁判。そして――)

最原(正真正銘の、みんなのコロシアイ修了式だ)
885 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/05(日) 21:45:30.78 ID:99WBv2SG0
スレが少なくなってきたんでひとまずここで区切ります!

じゃないと次のスレがいよいよ、本当に短い話で終わっちゃうからね! 百スレくらいで!




配分は間違わない……間違わないように慎重に……!



HTML依頼出してきまーす
886 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/05(日) 21:52:18.82 ID:99WBv2SG0
新スレは明日作ります。タイトル……どうしようかな。マジで未定
887 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/05(日) 21:55:15.61 ID:pH8aHvk90
逆転→ダンガンロンパには犠牲者が必要だ!
つむつむルート→破れた黒幕にはお仕置きを!
巌窟王→復讐しなきゃ満足できねぇ!

過去作合わせて視聴者たちの総意はこんなものかな。つむつむルートに関しちゃつむぎ本人の意思も混じってそうだけど
888 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/05(日) 22:46:57.83 ID:6DPL65lQ0
オイイイイイイイイイイイイイ!!!! あと百スレかかるのかよぉ!!
889 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/05(日) 23:39:17.43 ID:ZBTVSEzdO
武装キーボってサーヴァント並に強かったんだね…。
890 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/05(日) 23:41:08.71 ID:hPGRMgPd0
100スレとかそれはもうSSじゃないのではないか
891 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/06(月) 00:53:21.56 ID:tgTmgwV80
いっそ潔いと言っておこう。乙です
892 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/06(月) 07:07:29.35 ID:jFhfxC8uO
100スレってどんだけガチャで爆死する気なんだ…
893 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/06(月) 07:08:27.37 ID:CJpT5XewO
終わる頃には夏ガチャ
894 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/06(月) 07:36:18.33 ID:51FKejq20
流石に次で終わるでしょw終わるよな…?
895 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/06(月) 09:47:33.98 ID:IvDC7RASo
約束された爆死の水着
896 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/06(月) 10:19:20.62 ID:jaOSSG0I0
確か前スレでも次スレは数百レス程度で終わるとか言ってたような…
897 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/08/06(月) 11:47:56.36 ID:/d6Km/M+0
学園内では生徒の攻撃は巌窟王の神秘の守りを貫通するという法則があるから



あったよね?
898 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/08/06(月) 12:06:08.66 ID:/d6Km/M+0
七つの特異点―――1章

亜種特異点―――1.5章

異聞帯――――――2章

ネタになれば
899 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/06(月) 20:46:03.36 ID:HIBS/30dO
ごめん予想外の残業。
明日に延期ドゥ!
900 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/06(月) 21:09:09.07 ID:51FKejq20
(あ、このスレ埋まるな)
901 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [sage saga]:2018/08/06(月) 21:12:51.30 ID:oDp7x8Ge0
新作の予定はツイッターとか、埋まってなければここにお知らせするので気長に待っててください
902 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/06(月) 22:44:39.31 ID:XvGD3VRx0
俺が明日だと言えば今日でも明日だ


巌窟王「これは、嘘で世界を変える物語だ」 アンジー「あなたの名前は――」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1533561171/
903 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/08/06(月) 22:46:02.54 ID:/d6Km/M+0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1533561171/


899 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/06(月) 20:46:03.36 ID:HIBS/30dO
ごめん予想外の残業。
明日に延期ドゥ!
900 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/06(月) 21:09:09.07 ID:51FKejq20
(あ、このスレ埋まるな)
901 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [sage saga]:2018/08/06(月) 21:12:51.30 ID:oDp7x8Ge0
新作の予定はツイッターとか、埋まってなければここにお知らせするので気長に待っててください



清姫よぶ?
904 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/06(月) 23:06:35.81 ID:51FKejq20
だか清姫を呼ぶと続きが読めなくなってしまう。だから俺が代わりに焼かれてこよう…(興奮)
905 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/13(月) 15:44:01.57 ID:GgMf213m0
aa
@Minming55
MHA出勝・右爆(左雑食)のみ│女体化多数│成人済み│お題箱→(link: http://odaibako.net/u/Minming55) odaibako.net/u/Minming55
│質問箱→(link: http://peing.net/ja/minming55?e) peing.net/ja/minming55?e…│出番13一般参加
無断転載はご遠慮くださいpixiv.net/member.php?id=…
906 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/13(月) 15:45:24.05 ID:GgMf213m0
mxxx*
@mxxx12050915
呼び名:みー/本誌/成人済/MHA腐/爆豪家/出勝 ()(勝デク垢:@mxxx_ktdk33) /画像のアイコン使用・転載禁止 /??Reprint is prohibited??
907 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/13(月) 15:46:14.31 ID:GgMf213m0
ビスコ
@bisco_mov
洋画とゲームが大好き|出勝|(link: https://odaibako.net/u/bisco_mov) odaibako.net/u/bisco_mov
pixiv.net/member.php?id=…
908 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/13(月) 15:47:26.09 ID:GgMf213m0
めぃん…
@mein_0705
20↑↑↓↓↓↑↑↑↑↓↓↑↑お題箱→ (link: http://odaibako.net/u/mein_0705) odaibako.net/u/mein_0705 @mein_ura ←裏 マシュマロ→ (link: http://marshmallow-qa.com/mein_0705?utm_) marshmallow-qa.com/mein_0705?utm_…
touch.pixiv.net/member.php?id=…
909 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/13(月) 15:49:03.98 ID:GgMf213m0
アサヌノ出番13/コ18
@asanuno1510
成人済【 腐 】単行本派。 出勝/勝デク/リバ/雑食 ■描くのは出勝 ▽ヘッダーはめぃん
▽お題箱→ (link: http://odaibako.net/u/asanuno1510) odaibako.net/u/asanuno1510
▽マシュマロ→ (link: http://marshmallow-qa.com/asanuno1510?ut) marshmallow-qa.com/asanuno1510?ut… 無断使用・無断転載禁止
出勝の背後pixiv.net/member.php?id=…
910 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/13(月) 15:52:08.78 ID:GgMf213m0
? ?4号館コ58ab委託
@momo_hon_aka00
成人済み腐女子。MHAセロ上、心尾。下ネタ注意詳細ツイプロ。裏→ @momo_ura0310 → @895u_
twpf.jp/momo_hon_aka00
911 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/13(月) 16:42:26.02 ID:GgMf213m0
野々山紘美
912 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/13(月) 16:43:15.37 ID:GgMf213m0
ナムダン
@Da000Nam
ヒーローやられフェチ。
ウルトラマンの敗北/陵辱/筋肉/もっこり
913 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/13(月) 16:43:51.00 ID:GgMf213m0
ゲバコンドル
@taitai79945222
ヒーローやられ、競パンハミケツ、食込み、プロレス、踏みつけられ、スーツアクターなどのフェチ。特撮ヒーローのビデオをよく見ます。ヒーローやられフェチの研究をしていきます。
914 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/13(月) 16:44:35.58 ID:GgMf213m0
Ul10ra
@kanata64267989
ウルトラマンやられが特に好き、主に平成ウルトラマン、あとは筋肉、プロレス、ボディービル、競パンなども大好きです。ケモナーでもあります。 興味がある人はDMでもお話OKです。お気軽にどうぞ こちらの垢はウルトラマン系が中心になりました。
フェチ垢はこちら@ul10raです。
大阪
915 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/13(月) 16:45:16.88 ID:GgMf213m0
man26
@man26rdh
ウルトラマンやられ好き。特に初代。
ウルトラ戦士の苦戦シーンをgifや編集動画で投稿します。
916 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/16(木) 11:36:34.58 ID:Jczzfpma0
浅見ルナ
917 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/16(木) 11:38:16.90 ID:Jczzfpma0
「大下香太、らいおんハート行かせて貰います!」



あるバスの中が随分と活気的だ。

時計は、午前8時を差している。

外は、快晴。



福岡県から山口県に向かう。

この水々良中の中学2年生は修学旅行に行くことになる。

中学3年は受験の為行けない。

まあ、大体の生徒はその水々良中を嫌っているらしい。

評判が悪いからだ。不良がいるし、他校生と喧嘩で

兎に角色々と問題になっている。



「えー、それでは次はブラブラさせて!を歌うぜー!

誰か一緒に…お、そーだ、火田、来いっ!」

「はあ?」

大下香太(男子4番)が火田美織(男子13番)の名を呼んだ。

呼ばれた美織は呆れてものも言えなかった。

「馬路で俺歌うの?つかその歌知らねー。誰の?」

「えー有名なあのグループだよ、みおvv」

美織の疑問に答えたのが水本かける(男子8番)だ。

彼はクラス一のお調子者で意外に女子に人気者扱いされている。

それを言ったら香太もそうだが、香太以上の人気者だ。

美織は真面目で面白くて多くの友達を持っている。

女子から話し掛けられたり「好き」と言われたりしても適当に対応してしまうのだ。流石鈍感。
918 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/16(木) 11:39:37.63 ID:Jczzfpma0
松葉千帆
919 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/16(木) 11:40:41.99 ID:Jczzfpma0
絶 望 的 少 年 少 女 達

一緒にいよう 想い出を語り合う為

前を見て歩こう 仲間を信じる為

銃を向けよう 生き方を間違えない為

         両手を合わせよう 神様に祈る為



強く、生きよう 友達を忘れない為。
920 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/16(木) 11:41:15.32 ID:Jczzfpma0
【プロローグ】
いろんな歌がこの町に響いていました。
例えば、友達が、僕の傍で、悲しそうに笑ってるとしたら、僕はどうすればいいんだろう。
手を差し伸べるとか、優しい言葉をかけるとか、そんな当たり前のことはもうきっと出来ない。
何も声をかけることなく、ただ傍にいてあげるだけでもいいんだろうか。
それとも、友達から離れて何処かに行った方がいいのでしょうか。

神様。答えは?

例えば、友達が、俺のことを、疑って信じられないとしたら、俺はどうすればいいんだろう。
疑いをなくすとか、黙ってられるとか、そんな逆に疑われるだけのことはもうごめんだ。
銃を持って、友達を殺してあげるだけでもいいんだろうか。
それとも、俺が家族の元へ行ってあげた方がいいんでしょうか。

神様。俺の答えは?

例えば、今にも[ピーーー]勢いで、仲間という者が俺を恨んでいたら、俺はどうすればいいんだろう。
当たり前な反応をすることは出来ず、ただ静かに見つめるだけ。
二つの選択しかできないというのなら、第三の道を探すことは出来ないのだろうか。
何もない生活を送ってる俺には、そんな権利がないんだろうか。

神様。俺の生き方は?

絶望を知っても、僕らはさよならを知らなかった。それも永遠のさよならを。
一日を過ごし、時間が来たら、また明日って寝ればいいんだと思っていたんだ。
死を知る者は何人かいるけれど、でも、こんなに辛いとは感じなかった。
さよならを知らない僕らは精一杯笑って遊ぶしかなくて。

ねえ、神様。
僕達は、間違っていた?
921 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/16(木) 11:42:59.20 ID:Jczzfpma0
黄八瑠璃(男子6番)はずっと歩いていた。地図を見ながら疑問に思っていた。青空町がプログラ

ムの会場なら、何故わざわざ狭い範囲で行うのだろうか。いや、そうでないとゲームが進まないから?

しょうがないなと溜息をついた。


「どうしようかな」


何処に行こうとしているのか、自分でも全くわからない。ただ、どうしていいかわからない。わからないままだと、目的もちゃんと決められないから。とりあえず近くのベンチに座って一息をついた。

プログラム。ゲーム。それは残酷なものだ。たった一人になるまで殺しあえと。要するに死んで下さいといわれているようなものだ。そんな強引な死神はごめんだ。


まだ、みんな、小学5年生。10〜11歳。半分も生きていないのに、その命を政府側はなくそうとしている。それも故意に。クラスメイトの顔が思い浮かんでは、消えた。最後に黄泉泉(女子20番)の笑った顔が浮かんで、手を握り締めた。


瑠璃は泉の双子の弟。苗字が違うのは、親が離婚したからだ。二人が生まれて少し経ってからのこと。

泉は母親に、瑠璃は父親に。引き取られて、家族は離れ離れになった。
922 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/16(木) 11:46:28.43 ID:Jczzfpma0
八重樫仁
923 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/16(木) 11:47:31.11 ID:Jczzfpma0
女子九番 青名静(せいな・しずか)

支給武器 --(出発前に死亡)
被害者 なし
加害者 担当教官
死因 銃による被弾
登場話 02/09
死亡話 9話「二度目の絶望」
最終行動 担任の神原が目の前で殺され、逆上したところを撃たれる。
友人関係 鈴風鈴(女子8番) 田中春奈(女子10番)
所属部 パソコンクラブ(美術部)
備考 おどおどしていて、一見か弱いものの実際は根がしっかりしていて強い。勉強が多少苦手であることを悩む。人見知りの為、仲のいい人以外とは話せずにクラスに馴染めない。優しくて明るい神原先生を尊敬している。
924 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/16(木) 11:49:17.36 ID:Jczzfpma0
プログラム開始が宣告されてから10分が経とうとしていた。
確実に一人ずつ減っていくクラスメイト達。
クラスから出て行く彼らの顔は皆恐怖で強張っていた。
いじめグループの台頭である安西真奈美(女子2番)も強がろうとしていたものの、体の震えと涙を隠すことはできていなかった。彼女と同じグループだった時任めぐみはもう死んでいるのだ。かなり近くから彼女が撃たれるシーンを真奈美は見ている。デイバッグを受け取るや否や、彼女は全速力で駆け出していってしまった。
そのシーンは、少なくとも教室に残っている生徒の不安感を高まらせるものだった。
925 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/17(金) 17:34:30.06 ID:nCHO3kud0
人狼ゲーム NOBLE・SLAVES
作者:フィル
【原作者許可あり】
『人狼ゲームの始まりです。』勝てば1億円、負ければ死。
 私、恵野美春は、今回が後半戦。一回勝ったのだが、犯人は解放してくれなかった。
前回のゲームで死んでいった人たちの犠牲を無駄にしないためにも、絶対に生き残らないといけない。
今回の私の役職は『奴隷』。村人の勝利時にカードに書かれてある貴族が生きていると私は死んでしまう。更に、その貴族が人狼に襲撃されると代わりに私が死んでしまうのだ。
 人狼も殺さないといけないが、貴族の命も狙わないといけない。
私は前回のゲームで決意した。勝つためには友達や親しい人をも殺さないと..殺してでも前に進まないといけない。
....絶対に負けない!!
926 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/17(金) 17:35:08.96 ID:nCHO3kud0
原作者、川上亮先生からの許可あり。
人狼ゲームの二次創作3作目となります。
物語は1・2作目とは繋がっていませんが、そちらも是非読んでください。
<1作目> 人狼ゲーム IMMORALITY
<2作目> 人狼ゲーム SLAUGHTER・CAT
今作は前までとは方法を変え、不定期更新で内容などを濃く書けたら良いなと思います。
よろしくお願いいたします。
927 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/17(金) 17:35:38.80 ID:nCHO3kud0
初日 上
 イスが円形に12個並べられている空間。
空席が8個、残り4人...。
私と、ツインテールの小柄な女子生徒、髪が長く綺麗な顔立ちの男子生徒の3人は、同じ相手を指差した。
私たち3人から指を指された男子生徒は、首を抑え床に倒れる。
足をバタバタと床に叩きつけ、うつ伏せからひっくり返り、仰け反るように横たわり、そのまま動かなくなった。

『皆さま、お疲れ様でした。
今回は村人側の勝利です。』
私は立ち上がり、ブラウン管のテレビを見つめた。
青く不気味に光るテレビからは、私たち3人に希望を取り戻させてくれた。
 だが、その希望は一瞬だった。

『これで、前半戦は終了です。』
その画面に変わり、少しの間が空いて、私たちの首輪が作動した。
目の前が暗くなっていく。
頭がぼーっとし、体に力が入らない。
私たちはそのまま、崩れるように倒れ込んだ。
928 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/17(金) 17:37:02.81 ID:nCHO3kud0
「美春さん、美春さん起きて!」
声が聞こえる。私の名前を呼んでいる。
聞き覚えのある声。
私は少しずつ目を開く。
始めは視界がぼやけ、辺りがモザイクのようにぐにゃぐにゃとしていた。
少しずつ視力を取り戻して、自分の目の前の人物を確認する。
 ....そうか、私は命懸けの人狼ゲームを一度生き残り、また人狼ゲームをやらせられようとしているのか。
私たちにまた、人殺しをしろと、恐怖を味わえと、絶望を感じろと。

「美春さん、おはよう」
 首を横に向ける。
髪が長く綺麗な顔立ちの男子生徒....豊永斗真(とよなが・とうま)が私の顔を覗きこみ、挨拶の言葉をかけた。
彼とは前回のゲームで一緒だった。
彼はどんな時でも敬語で親切な人だ。
豊永くんに手を差しのべられ、その手をとる。
立ち上がり、辺りを見渡した。
 私を入れて13人の生徒が大広間にいた。
辺りを見渡す人、知り合いと話す人、まだ目を覚ましていない人。
その中に私は、前回のゲームで一緒だったもう一人の女子生徒を見つけた。
彼女は綺麗なツインテールをクルクルと指に巻き付けながら壁に寄り掛かっていた。
 彼女の名前は浅口芽以(あさぐち・めい)。
身長は156センチくらいの小柄な体型で、冷静な性格だ。
929 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/17(金) 17:37:52.59 ID:nCHO3kud0
『人狼ゲームの始まりです。』
突然音をたて、ブラウン管のテレビが青い光を放った。
人狼ゲームの始まりです..その絶望の闘技場へと導く言葉を、どこか懐かしく感じた。
前回の私は、人狼ゲームというものを知らなくて、混乱していた。
霊媒師に指名されるがままに投票をし、なんとか生き残った感じだ。

前回のゲームの嫌な記憶がフラッシュバックのように蘇る。
「美春、絶対に生き残ろうね!」
「信じてるよ、美春。」
「裏切らないでね、お互いに。」
「また、あの日常に戻れるかな。」
前回のゲームで、幼馴染に言われた言葉を思い出した。
頭の中で、幼馴染の姿、声などが妄想で作られていく。
だが、その幼馴染の言葉はすぐに悲劇の言葉へと変わった。
「私は人狼じゃないの!信じて!!」
「美春、助けて!死にたくない!!」
「美春!美春!!」
「裏切り..者..。一緒に..いきの..こる..って....。」
涙を流し、絶命した幼馴染を思い出す。
幼馴染は人狼だった。予言者に黒と宣言され、投票で吊られたのだ。
生き残るためとはいえ、私はその時、幼馴染へと指を指した。
930 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/17(金) 17:39:10.18 ID:nCHO3kud0
「美春さん....?その、涙..。」
??
突然、豊永くんに話しかけられ、我にかえる。
気がつくと私は、真顔の状態で目から涙を流していた。
 ....ごめんね、ごめんね。
..の分まで、絶対に生き残るから。
だからお願い、許して、守って。

『みなさんは村人ですが、
 人狼が2人紛れています。』
画面が変わり、ルール説明へと入った。
周りのみんなはテレビに釘付けになり、近寄っていく。
私もみんなに合わせるように前へ出て、テレビの画面を睨み付けるように見た。

「へ?なにこれ、本格的じゃん」
たれ目の男子が、横にいる目付きの鋭い男子の方をチラチラ見て、笑いながら言う。
残念ながら、これはそんな楽な状況じゃないんだよね....。

『各自カードを取り、
 自分の正体を確認してください。』
テレビの横には、横長の台が置かれていた。
木造の長机、青っぽい横長のカーペットが敷かれており、その上には13個の名前が書かれたカードが置かれていた。
 でもそれはカードではなくケース。カードが1個2個入るようなケースで、中に役職カードが入っている。

『他人のカードを見てはいけません。
 他人に自分のカードを見せては、
 いけません。
 違反した場合、処刑されます。』
普通の人狼ゲーム同様、自分の役職が書いてあるのを他人に見せる行為は、違反。
ただし、普通のとは違うこと、それは処刑されるのだ。
何度も言うがこれは命懸けの人狼ゲーム。
処刑や襲撃以外に、ルール違反で処刑というのもあるのだ。
931 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/17(金) 17:39:38.71 ID:nCHO3kud0
「ねぇ、とりあえず役職知りたいんだけど?」
猫背の男子がそう言い、役職カードを取りに行く。
その行動に合わせ、みんな次々と歩きだす。

「すげぇ、本当にあるぜ。」
「えーっと....?お、あった。」
さっきの目付きの鋭い男子とたれ目の男子が声に出しながらカードを探し、取った。
私も取っておこう....。
私は下がってきたメガネを上にあげ、歩きだす。
この赤いメガネはお母さんが買ってくれた。
高校生になってから視力が落ち、一緒に買いに行った。
....なんとしても帰らないと。
後半戦、たぶんこれに勝てば帰れる。
前回までの甘い考えでは帰れない、生きれない。
私はカードを取った。一番最後だったから、探しやすかった。
誰にも見られないように壁を向き、体でカードを隠しながら中身を少しずつ出していく。
....なんだこれ?
イラストを見て、疑問に思った。
こんなの見たこと無い。
 カードのイラストは、肌黒の男が手と足を鎖で縛られ、下を向いているイラストだった。
カードを全部出しきると、下には自分の名前、役職の名前、部屋番号が書いていた。
..私の役職は『奴隷』だった。
奴隷なんて役職知らないんだけど。
カードの手触りで、裏にもう一枚カードがあるのが分かった。
 もう一枚のカードには、『貴族は高翌麗真空さんです。』と書かれていた。
貴族?奴隷?
....まぁ、これから説明があるだろう。
932 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/17(金) 17:40:28.36 ID:nCHO3kud0
『構成
 人狼側:人狼 2人
 村人側:予言者1人
     霊媒師1人
     用心棒1人
     奴隷3人
     貴族3人
     村人1人
 その他:狂人1人』
私の役職、奴隷があった。村人側なんだ。
それで、えーっと、高翌麗さん?の貴族もーっと。
奴隷と貴族は3人ずつね..って言っても、どういう役職なんだろ。
生き残りやすい役職だと良いな....。

『毎晩、この部屋に集まってください。
 夜8時までに任意の相手に投票して
 ください。』

『最多票を集めた者を処刑してください。』
周りがガヤガヤし始めた。
まぁ、そりゃそうだよね、無理もない。

「処刑って、[ピーーー]って意味だよね?」
「うん..たぶんね....。」
可愛い系の女子と美人系の女子が2人で話している会話が聞こえる。
処刑はまぁ、[ピーーー]って意味で合ってるよね。

『該当者が複数いた場合、それ以外の
 者による決選投票を行ってください。』

『それでも票が割れた場合、
 その夜は処刑が行われません。』
見慣れたルール。
急に恐怖感を感じ、全身に緊張が走る。
933 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/17(金) 17:41:19.27 ID:nCHO3kud0
「え、ならさ、ずっと同数投票で、処刑しなければ良くね?」
「それな〜!!」
目付きの鋭い男子とたれ目の男子の話し声が良く聞こえる。
..話している通りにいけば良いんだけど、このゲームはそんなに甘くない。

『みなさんは、夜10時から朝6時まで
 は自分の部屋にいてください。』

『ただし、人狼は夜12時から2時
 までの間に部屋を出て誰か1人を
 殺してください。』
私は今回村人側だから、またあの夜の恐怖を体験しないといけないのか....。

「え、なにそれ、人狼だけ有利じゃん」
「そういうルールだから。」
髪がふわふわしてるお嬢様の発言に、銀ぶちメガネの男子が冷たく言う。

『予言者は毎晩、誰か1人を選んで、
 その人が人狼かそうでないかを、
 知ることができます。
 狂人は村人側と表示されます。』

『霊媒師は毎晩、直前に投票で処刑
 された人が人狼かそうでないかを
 知ることができます。
 狂人は村人側と表示されます。』

『用心棒は毎晩、1人を選んで、
 その人を人狼の襲撃から守れます。
 ただし、自分を守ることはできま
 せん。』

「用心棒って自分は守れないんだ....。」
と、小声で美人系の女子が呟く。
「なにあんた、用心棒?」
肌黒のスポーツ系女子が、美人系の女子に笑いながら質問する。
美人系の女子は、「違う」と言うように首を横に振る。
934 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/17(金) 17:42:03.16 ID:nCHO3kud0
『奴隷は、ゲーム終了時に村人側勝利
 に加え、カードに書かれた貴族が
 死亡時に勝利となります。
 カードに書かれた貴族が人狼に襲撃
 された場合、代わりに奴隷が死亡し
 ます。』
....は?
え、ちょ、ちょっと、え?は?
 高翌麗さんが人狼に襲撃されたら私が死亡。
私が人狼に襲撃されたら私が死亡。
ゲーム終わったときに、高翌麗さんが生きてたら私が死ぬって事だよね。
てことは私は、ゲーム中に人狼だけではなく、貴族の高翌麗さんの命も狙わないといけないのか。

『貴族は、人狼に襲撃された時、その人
 の奴隷が生きていた場合、奴隷が代わ
 りに死亡します。
 貴族は、奴隷が誰か知りません。』

「貴族って、強いな。
人狼に襲撃されても死なないんだろ?奴隷さんが生きていたら。」
「でも、常に奴隷が命を狙ってるって、怖いね。」
筋肉男子が笑いながら言い、スポーツ系の女子が反応し答える。

『狂人は村人側として数えられますが、
 人狼が勝利した際に勝利します。』

「人狼側の村人って、これもまぁまた強いね。」
猫背の男子が初めて口を開く。

『人狼が全滅した場合、村人側の勝利。』

『村人側の人数と人狼の人数が同数に
 なった場合、人狼側の勝利。』

『勝利した側には1億円お支払します。』
1億円..嘘じゃん。
勝っても2回戦があるじゃん。
935 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/17(金) 17:42:36.15 ID:nCHO3kud0
「1億円だってよ!」
「1億円って..すっげぇぇぇ。」
「え、これまじ?ドッキリとかじゃないよね」
1億円と言う言葉に周りが反応する。
まぁ、確かに大きい額だよね。
私も最初聞いたときはちょっと興奮してたかも。

『建物から外へ逃げてはいけません。
 建物の備品を壊してはいけません。
 他人に危害を加えてはいけません。
 違反した場合、処刑されます。』
違反行為は、全部上についてる監視カメラが見てる。
防犯カメラは、至るところに設置しており、警備はまぁ、万全ってところなのかな。

『それではみなさん、
 頑張って生き抜いてください。』
テレビの画面でそう伝えた後、音をたて、青い画面は消えた。
これで、ルール説明は終了。

「これで終わり??」
たれ目の男子が前に出て、テレビをつつく。

「なあ?とりあえず自己紹介しねえか?
 なんつーかさ、お前らの呼び方とか
 困るし。」
筋肉男子が大きな声で呼び掛ける。
前回もしたな、自己紹介。
筋肉男子が円形に並べられてたイスに座り、ぞろぞろとみんな座っていく。
私もイスへと座った。
筋肉男子が立ちあがり、

「んじゃあ、俺からで良いよな?
名前、学年、趣味と、人狼ゲーム..遊びとかで経験したことあるか。
こんくらいでいいよな?」
へぇ..詳しい。
なんか、入学式の時の自己紹介みたい。
936 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/17(金) 17:51:28.98 ID:nCHO3kud0
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937 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 05:33:09.67 ID:fLImpWcv0
女子十一番 土山小百合(つちやま・さゆり)

身長 156cm
体重 58kg
誕生日 7月26日(獅子座)
血液型 B
部活動 バレーボール部
友人 草津珠緒
虎姫智鳥
三輪茜
(虎姫グループ)
愛称 小百合
出身小 水仙小学校
家族 父・母・姉
能力値
知力:

体力:

精神力:

敏捷性:

攻撃性:

決断力:

★☆☆☆☆

★★★☆☆

★☆☆☆☆

★★☆☆☆

★★★★☆

★★☆☆☆
自分の価値観と合わないことが嫌い。
人を馬鹿にすることが多いが、小百合自身にはそれが悪いという自覚がない。
いじめに加担することも多く、虎姫智鳥からはくだらないと止められたこともあるがやめない。
虎姫グループで唯一彼氏がいないことが嫌で、彼氏持ちの女子は気に食わない。

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器: S&W M36”チーフススペシャル”
kill: なし
killed: 虎姫智鳥(女子十二番)
死亡話数: 第16話
凶器: ボウガン
 
出発直後、転んだところを見られ笑われたことに激昂し、高月柳(女子十番)を捕まえ、暴行を加える。しかし、虎姫智鳥(女子十二番)に妨害され、形勢逆転。柳に命令された智鳥により、ボウガンの矢で頭を貫かれ死亡。<16話>

いじめっこははばからないのがすただす定番なのですが、その中でもかなり早期の退場となりました、小百合。いじめ、駄目、絶対。
それにしても悪口一杯書いちゃってごめんよ。
938 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 05:35:00.14 ID:fLImpWcv0
東京都小金井市立椿中学校は、地域での評判はすこぶる悪い。
授業が荒れることも多く、誰かが誰かにいじめられているというようなことは日常茶飯事で最早話題にも上がらない。
不良グループも多く存在し、学内でも学外でも争いが絶えない。
警察が出入りすることも一度や二度の話ではない。

そのような環境におかれた、強くあることができない弱者は、息を潜め、強者の機嫌を損なわないようにできる限り存在感を消して1日を耐える。
耐えきれなくなり、学校に来なくなる者も多少はいるが。

しかし、その中で、3年3組は比較的穏やかである。
弱者に分類されるであろう野洲謙介(男子十八番)は、そこそこに楽しい学校生活を送っていた。

「はぁぁ…ねぇ見た見た!?
 ”マスアイ”の、ここあちゃんの新規UR…!!
 可愛いよねぇ…今回の衣装すっごい好きだぁ…課金したい…
 大人はずるいよねぇ…自由に課金できるんだもん…」

謙介はぶかぶかサイズの黒いセーターに殆ど隠れた手で頭を抱えて机に突っ伏し(勢いよく突っ伏したせいで、黒縁メガネがガチンとぶつかった)、足をばたつかせた。
939 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 05:36:33.54 ID:fLImpWcv0
どうして、どうしてどうしてどうして!!

約3分の1のクラスメイトたちが既に教室を出発し、空席が目立つようになってきた教室を最後列から見渡しながら、土山小百合(女子十一番)は恐怖と苛立ちを堪えるためラメ入りの鮮やかな赤いマニキュアで彩られた親指の爪を齧っていた。

プログラム? は? 意味不明。
殺し合い? うける。
なんで、さゆがそんなことしないといけないわけ?

小百合はクラス内で派手な容姿をしたギャル集団、虎姫グループの一人だ。
クラスの中では中心にはいないけれど、学校内における地位は高い。
何しろ、リーダーである虎姫智鳥(女子十二番)は、椿中学校最強を誇る不良集団郡山組と対立する藍本組(3年2組の藍本大河率いる不良集団だ)のメンバーである高月樹(このクラスにいる文化系グループの高月柳(女子十番)の双子の兄だという。どういう育て方をすればこんなにも異なる兄妹になるのだろう)の恋人なのだから、男子でも逆らう相手は殆どいない。
授業は適当に聞き流し、休み時間は他のクラスから遊びに来るギャル仲間と大騒ぎし、たまに教室の隅でコソコソウジウジしている地味なヤツらをからかい、放課後は部活動を引退した後はファーストフード店や雑貨屋で時間をつぶし、お小遣いが足りなくなれば夜の街で適当なオジサンに付き合ってあげてお小遣いをもらう――退屈などない、楽しい毎日を送ってきた。
それが、こんなにも突然奪われるだなんて。

既に、外では銃声らしきものも聞こえていた。
音が鳴った瞬間何人かの女子が小さく悲鳴を上げ、赤松が「いやー、始まったねー、殺し合い」と楽しそうに言えば、あちこちから嗚咽が漏れた。
小百合も泣き出してしまいたかったが、泣いたら負けのような気がして何とか堪えた(何に負けるのか、自分でもよくわからなかったけれど)。
940 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 05:37:22.87 ID:fLImpWcv0
どうして、どうしてどうしてどうして!!

約3分の1のクラスメイトたちが既に教室を出発し、空席が目立つようになってきた教室を最後列から見渡しながら、土山小百合(女子十一番)は恐怖と苛立ちを堪えるためラメ入りの鮮やかな赤いマニキュアで彩られた親指の爪を齧っていた。

プログラム? は? 意味不明。
殺し合い? うける。
なんで、さゆがそんなことしないといけないわけ?

小百合はクラス内で派手な容姿をしたギャル集団、虎姫グループの一人だ。
クラスの中では中心にはいないけれど、学校内における地位は高い。
何しろ、リーダーである虎姫智鳥(女子十二番)は、椿中学校最強を誇る不良集団郡山組と対立する藍本組(3年2組の藍本大河率いる不良集団だ)のメンバーである高月樹(このクラスにいる文化系グループの高月柳(女子十番)の双子の兄だという。どういう育て方をすればこんなにも異なる兄妹になるのだろう)の恋人なのだから、男子でも逆らう相手は殆どいない。
授業は適当に聞き流し、休み時間は他のクラスから遊びに来るギャル仲間と大騒ぎし、たまに教室の隅でコソコソウジウジしている地味なヤツらをからかい、放課後は部活動を引退した後はファーストフード店や雑貨屋で時間をつぶし、お小遣いが足りなくなれば夜の街で適当なオジサンに付き合ってあげてお小遣いをもらう――退屈などない、楽しい毎日を送ってきた。
それが、こんなにも突然奪われるだなんて。

既に、外では銃声らしきものも聞こえていた。
音が鳴った瞬間何人かの女子が小さく悲鳴を上げ、赤松が「いやー、始まったねー、殺し合い」と楽しそうに言えば、あちこちから嗚咽が漏れた。
小百合も泣き出してしまいたかったが、泣いたら負けのような気がして何とか堪えた(何に負けるのか、自分でもよくわからなかったけれど)。

出席番号が一つ前の柳は既に出発しており、小百合の出発も間もなくで、口から心臓が出てしまいそうな程に鼓動が大きく速い。
とにかく、一人は怖い。
誰かと一緒にいたい。
しかし、誰と。
941 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 05:41:20.69 ID:fLImpWcv0
ああ、どうして――



水色と朱色のグラデーションの空。
薄汚れた校舎の壁。
愛用していた錆びた非常階段。
一部が切り取られたように欠けた手摺。
そこから差し伸べられた手。

それらが遠ざかっていくのが、妙にゆっくりと感じられた。


大きな音。
後頭部に、背中に、走る衝撃。
全身を走る激痛。

悲鳴。
駆け寄る足音。
騒ぐ、いくつもの声。


ああ、落ちたのか。
そう自覚した時には、意識は朦朧としていた。

それでも、確実に、聞こえた。
声の主が誰かまでは、朦朧とした意識の中で判別することができなかったけれど。



「        」



どうして。

どうしてこんなことになってしまったのか。

わからない。
わからない。



ただ、これだけはわかる。

自分の考えは、間違っていたこと。

そして――

守護星は、偽りであったこと。
942 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 05:44:08.39 ID:fLImpWcv0
女子八番 隅田映美子(すみだ・えみこ)

身長 156cm
体重 50kg
誕生日 8月1日(獅子座)
血液型 O
部活動 ソフトボール部
友人 英賀保光里
小野くるみ
園部泉美
生瀬理代
西大路麻美
蓬来江里花
桃山那々子
山科乃梨絵
(女子主流派グループ)
愛称 映美子、えーみ
出身小 椿小学校
家族 父・母・妹
能力値
知力:

体力:

精神力:

敏捷性:

攻撃性:

決断力:

★☆☆☆☆

★★★★★

★★★★☆

★★★★★

★★☆☆☆

★★★★★
明るく元気なムードメーカー。家がパン屋で、いつもふんわりとパンの香りがする。
女子の中で1番の運動能力の持ち主だが、おっちょこちょいでドジを踏むことも多い。
桃山奈々子と共に、今宮朋哉ファンクラブ会員を自称している。
小野くるみ・園部泉美は幼稚園からずっと一緒の幼馴染。
体育委員。

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器: なし(出発前に死亡)
kill: なし
killed: 黄松
死亡話数: 第12話
凶器: 金属バット
 
プログラムを告げられ、クラスメイト同士が殺し合うということを「絶対に嫌」と拒否した結果、赤松に「ここで[ピーーー]ばいい」と提案される。逃げようとするが間に合わず、黄松に頭部を複数回殴打され死亡。<12話>


運動能力を活かすことなく退場でした。
実は直前までどうするか悩みました。他の案としては、ここでは退場しない(全体を決めた後でどうしても他のことに繋がらなくなったので諦め)、拒否による首輪爆発(映画版のノブみたいな。最初はそれで書いたけど詰まってしまった)がありました。
943 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 05:45:32.15 ID:fLImpWcv0
男子21番・矢口宗樹(やぐち・しゅうき)

バスケットボール部キャプテン。女嫌い。
過去に事故で両親を亡くして以来、バスケに打ち込んでいる。

 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

ペア:

金坂葵(女子5番)
支給武器:

文化包丁
kill:

なし
killed:

金坂葵(女子5番)
死亡話数:

9話
凶器:

ブローニング・ベビー
 

出発直後、家に帰ってバスケをするため、祖父母の世話をするため、とやる気になり葵に襲い掛かるが、返り討ちにあい左胸部・頭部に被弾。

設定が「バスケのため」だったんですけど、ちょっと弱いかな、と祖父母のためにも。
朝倉君の死体を発見した事により、やる気になる決心(?)がつきました・・・ということで。
それなりに設定を生かせたでしょうか・・・?むしろ金坂ちゃんの引き立て役?
 (by 山下柳様)
944 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 05:50:40.35 ID:fLImpWcv0
男子1番・朝倉伸行(あさくら・のぶゆき)

元バスケ部。カードゲームおたく。
休み時間は他クラスの仲間とカードゲームをしている。

 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

ペア:

牧山久美(女子12番)
支給武器:

裁縫セット
kill:

なし
killed:

牧山久美(女子12番)
死亡話数:

8話
凶器:

ボウガン
 

出発直後、久美に襲われる。逃げようとするが、右足負傷。矢が頭部に刺さり死亡。

最初の犠牲者となりました。
殺され役ということで送っていただいたので、活用させていただきました。
う…ん…DDRが得意という設定は全く出てきませんでした。
バスケ部のイジメの印象がすごいキツかったんで。
 (by 船木由美子様)
945 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 05:51:28.58 ID:fLImpWcv0
女子2番・赤木明子(あかぎ・めいこ)

バレーボール部リベロ。低身長。
いつも明るく元気ではじけている。
水城蓮(男子16番)に恋心を抱いている。

 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

ペア:

水城蓮(男子16番)
支給武器:

花火セット
kill:

なし
killed:

水城蓮(男子16番)
死亡話数:

11話
凶器:

シグ・ザウエルP230
 

出発直後、突然蓮に銃を向けられる。左胸部に被弾しながらも必死に逃げようとするが、力尽きる。

この子も可哀相な子ですよね。
好きな人に突然殺されて、思いは全く届いてなくて・・・
明るさの欠片もありませんでした(苦笑
 (by 水金翔)
946 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 05:55:16.33 ID:fLImpWcv0
鮭ポテト
@SakeShin0
ヒロ垢/心尾/期間限定/成人済/無断転載禁止
947 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 05:56:29.95 ID:fLImpWcv0
あとさる
@atrsrp
らくがきとか気まぐれに。腐有注意。成人済。紅敬、心尾…雑食地雷無。お題箱【(link: http://odaibako.net/u/atrsrp) odaibako.net/u/atrsrp】
二次元の深海pixiv.net/member.php?id=…
948 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 07:10:24.46 ID:fLImpWcv0
FATED CHILDREN U

〜トモダチ〜

 

 コンテンツ

茨城県沖大宮島地図 会場地図。相変わらず汚いです。
席順 席順。
戦闘実験第七十番プログラムルール 今回のプログラムルール。生徒にも配られます。
タイムテーブル ネタバレ。小説を読んだあとに読むことをおすすめします。
小説↓
 

☆皆さんから送っていただいた生徒32名+管理人の考えた生徒8人が出ています。
 送っていただいた生徒たちは、話の流れの都合・管理人のイメージ(?)で
 設定が変わっている人がいますがご了承願います。
949 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 07:12:02.35 ID:fLImpWcv0
――試合開始、終了――

   
   男子十二番・内藤恒祐
   男子二十番・林崎洋海
   女子四番・如月梨杏
   女子十六番・星崎かれん  死亡

   【残り三十三人】
950 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 07:13:53.71 ID:fLImpWcv0
「何よ、私はリーダーよッ!!!
 貴方たちは、黙って私を護ってればいいのよッ!!!
 私のために、早く、私を――」

梨杏の頭が、弾かれたように右へと曲がった。
その頭の両側に、アンテナのような物が生えていた。
眼鏡の奥の瞳が、左側へゆっくりと動く――まるで、自分の頭に生えた何かを確認するかのように。

「り…あん…ちゃん…?」

咲良の呼び掛けに、梨杏の瞳が再び動き――頭をぐらりと後方へ擡げ、頭部の重みに負けたように身体も揺らぎ、そのまま仰向けに倒れた。
血走った白目を開いたまま、梨杏は事切れていた。

「ようやく追いついた…まさか当たるとは、思わなかったよ」

緩んでいく足音と、荒い息遣い。
瑠衣斗が手の甲で額の汗を拭い、ずれ落ちていた眼鏡の位置を中指で戻した。
右手に握られたボウガンに、矢は番えられていない。
梨杏は、瑠衣斗が放ったボウガンの矢に射抜かれ、事切れたのだ。
951 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 07:16:23.41 ID:fLImpWcv0
『じゃ、まずは儚く散ったお友達の名前、時系列順に呼んでくからな。
 両手にあふれそうな想い出たちを枯れないように抱き締めてな!
 男子十一番・田中顕昌君…は知っての通りやな。
 男子十八番・横山圭君。
 男子八番・宍貝雄大君。
 女子四番・如月梨杏さん。
 男子十二番・内藤恒祐君。
 男子二十番・林崎洋海君。
 女子十六番・星崎かれんさん…以上7人。
 ちなみに如月さん・内藤君・林崎君・星崎さんの8班は、リーダーの如月さんの
 死亡によって残りのメンバーの首輪が爆発したから、皆は気ぃつけなー。
 リーダーの皆も、自分の命大切にせなあかんで?
 くれぐれも自分から命を絶つとか、そんな馬鹿げた真似はせんように。
 リーダーの自殺でもメンバーの首輪は連動して爆発するからな』
952 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 07:17:05.02 ID:fLImpWcv0
『ほんなら、この6時間で退場した友達の名前を発表してくでー。
 男子三番・雨宮悠希君。
 男子五番・川原龍輝君。
 女子七番・佐伯華那さん。
 女子十九番・山本真子さん、以上。
 みんな動き悪いなぁ、明るい間にもうちょい頑張らなあかんのとちゃう?』
953 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 07:17:38.99 ID:fLImpWcv0
『はいっ、午後6時になりましたーってことで、定時放送いくでー。
 まずは退場したお友達の名前から言ってくからなー。
 男子四番・池ノ坊奨くん。
 女子三番・荻野千世さん。
 以上2人…ちょっとちょっと、前よりもペース遅なっとるやんかー!
 みんな、もうちょい頑張ってこうな!』
954 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 07:18:35.29 ID:fLImpWcv0
『ほんなら、まずは儚く散っていったお友達の発表な。
 男子一番・相葉優人君。
 女子五番・小石川葉瑠さん。
 女子十五番・広瀬邑子さん。
 男子十四番・春川英隆君、以上4人や。
 小石川さんは、リーダーの相葉君の死亡によって首輪が爆発してもたからなー。
 最初の放送でも気ぃ付けなあかんって言ったのになぁ』
955 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 07:19:15.29 ID:fLImpWcv0
『じゃあ、まずは儚く散っていったお友達を発表するで!
 女子十四番・平野南海さん。
 男子十三番・原裕一郎君。
 女子十八番・室町古都美さん。
 男子十番・城ヶ崎麗君、以上4名や』
956 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 07:19:54.81 ID:fLImpWcv0
『ほんなら、まずは儚く散ったお友達の発表からなー!
 男子二番・芥川雅哉君。
 女子十一番・奈良橋智子さん。
 男子十五番・日比野迅君。
 女子十七番・水田早稀さん、以上!
 日比野君と水田さんはリーダーの奈良橋さんの死亡で首輪が爆発したで。
 もうこれで注意3回目やで、みんなマジで気ぃ付けてな!』
957 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 07:20:45.97 ID:fLImpWcv0
『やー、やっぱり昼間はみんな積極的に頑張ってくれるなぁ、感心感心!
 ほんなら、この6時間で儚く散ったお友達から発表していくで!
 女子十三番・蓮井未久さん!
 男子十六番・真壁瑠衣斗君!
 男子九番・松栄錬君!
 男子六番・木戸健太君!
 女子二十番・湯浅季莉さん!
 女子二番・上野原咲良さん!
 女子十番・高須撫子さん、以上!』
958 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 07:22:23.34 ID:fLImpWcv0
『まずは戦死者だ。
 死んだ時間順に発表していく。
 午前1時41分、女子18番・水上朱里は知っての通りだ。
 午前3時50分、男子16番・持留奏太。
 午前3時51分、男子11番・多田尚明。
 午前5時17分、女子19番・薮内桃子、以上だ。
 まぁ、良い進行速度だろう』
959 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 07:23:22.77 ID:fLImpWcv0
『まずは戦死者だ。
 午前6時50分、女子20番・山城このみ。
 午前9時2分、男子12番・津村翔平。
 午前10時19分、男子19番・四方健太郎。
 午前11時17分、男子9番・十河勇人。
 午前11時18分、女子17番・畠山和華。
 以上の5名だ』
960 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 07:28:03.45 ID:fLImpWcv0
『まずは戦死者の報告だ。
 午後0時58分、男子15番・藤野勝則。
 午後2時20分、女子10番・河本李花子。
 午後2時21分、女子5番・大谷純佳。
 午後2時22分、男子20番・湧井慶樹、以上4名だ。
 少しペースが悪いな、各自頑張るように』
961 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 07:29:54.77 ID:fLImpWcv0
『まずは戦死者の報告だ。
 午後9時55分、女子2番・有馬怜江』

ああ、あの時の銃声…

心当たりがあった。
何度も銃声が響いた。
その犠牲になったということか。
怜江は大人しそうな少女で、接点は全くなかった。

ゆっくり考える間もなく、名前は次々と読み上げられていった。

『午後10時3分、女子11番・志摩早智子。
 午後10時5分、男子1番・出雲淑仁。
 午後10時6分、男子5番・北王子馨。
 午後10時11分、男子8番・隅谷雪彰。
 午後10時21分、女子8番・柏原茉沙美。
 午後10時21分、女子4番・卜部かりん。
 午後10時25分、男子6番・佐倉信祐。
 以上8名だ』
962 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 07:30:43.71 ID:fLImpWcv0
『まずは戦死者を発表する。
 午前0時45分、男子10番・滝井良悟。
 午前1時42分、男子13番・西谷克樹。
 午前5時3分、男子4番・梶原匡充、以上だ。
 日も昇ったので、進行速度が上がることを期待する。
 また、男子諸君の健闘を祈るものである』
963 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 07:32:11.70 ID:fLImpWcv0
「あの人はそんなことはしない。
 本気でお国のために戦うんだと主張しているからな。
 むしろ、喜んで子供たちを参加させるだろう。
 ただし、2人を生還させるために、ルールを改変させて、な」
964 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 07:33:02.15 ID:fLImpWcv0
死者は3人。
男子委員長だった吉住徳馬(男子18番)、女子委員長だった伊賀紗和子(女子3番)、15歳とは思えない程大人びた鶴田香苗(女子15番)。
965 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 07:34:18.28 ID:fLImpWcv0
『大分数が少なくなってきたな。
 これより、午後6時の定時放送を始める。
 まずは、戦死者の報告だ。
 午後0時19分、女子14番・高谷貴瑛。
 午後0時24分、女子12番・村主環。
 午後0時31分、女子16番・野原惇子。
 午後5時00分、女子13番・高井愛美。
 午後5時05分、男子14番・常陸音哉。
 午後5時29分、男子3番・甲斐駿一。
 午後5時31分、女子6番・鳳紫乃。
 以上7名、非常に良いペースである』
966 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 07:34:50.58 ID:fLImpWcv0
禁止エリア

5/17 AM3:50〜 B=05

5/17 AM7:00〜 E=05

5/17 AM9:00〜 C=01

5/17 AM11:00〜 C=09

5/17 PM1:00〜 A=04

5/17 PM3:00〜 G=10

5/17 PM5:00〜 J=07

5/17 PM7:00〜 A=05

5/17 PM9:00〜 F=07

5/17 PM11:00〜 I=02
5/18 AM1:00〜 G=02

5/18 AM3:00〜 C=06

5/18 AM5:00〜 A=03

5/18 AM7:00〜 B=02

5/18 AM9:00〜 C=07

5/18 AM11:00〜 I=03

5/18 PM1:00〜 I=09

5/18 PM3:00〜 J=05

5/18 PM5:00〜 B=01

5/18 PM7:00〜 F=02

5/18 PM9:00〜 D=08

5/18 PM11:00〜 I=05
967 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 07:35:52.49 ID:fLImpWcv0
女子二番 芦原蓉子(あしはら・ようこ)

身長 159cm
体重 60kg
誕生日 5月10日(牡牛座)
血液型 A
部活動 家庭科部
友人 魚住美咲
高月柳
(女子文化系グループ)
愛称 蓉子、あっしー
出身小 山吹小学校
家族 父・母・弟・弟
能力値
知力:

体力:

精神力:

敏捷性:

攻撃性:

決断力:

★★★☆☆

★★☆☆☆

★★★★☆

★☆☆☆☆

★★☆☆☆

★★★★☆
基本的には大人しいが、仲間内では明るい文化系グループのリーダー格。
口には出さないが上昇志向が強く、クラスの中で目立たない今のポジションに不満がある。
ふくよかな自分の体型を気にしているが、食べることは大好き。
直接的に何かをされたわけではないが、派手な虎姫グループのことは嫌い。
風紀委員。

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器: No Data
kill: No Data
killed: No Data
死亡話数: No Data
凶器: No Data
968 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 07:46:51.53 ID:fLImpWcv0
総合名簿
01赤松楓・死亡
02天海蘭太郎・死亡
03入間美兎・死亡
04王馬小吉・死亡
05キーボ・死亡
06獄原ゴン太・死亡
07最原終一
08白銀つむぎ・死亡
09真宮寺是清・死亡
10茶柱転子・死亡
11東条斬美・死亡
12春川魔姫
13星竜馬・死亡
14百田解斗・死亡
15夢野秘密子
16夜長アンジー・死亡
969 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 12:18:13.71 ID:fLImpWcv0
7753
970 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 12:21:53.30 ID:fLImpWcv0
赤本険(男子1番)は近くの方で銃声がしたのと同時に何もない空に顔を上げた。

もう、夕方だと思うぐらい空が明るかった。何事だろうと目を瞬きしたらまた聞こ

えた。気のせいじゃない。そう思った険は近づきたくて足を一歩踏み出すがそこか

らは、もうしなくなった。------自分がいなかったら誰が彼女達を守るんだろう。



何もできない自分に腹が立った。




「赤本----!」


誰かの声が聞こえた。どこから、と周りをキョロキョロする。銃声がした先の方で二

人見えた。麻月良也(男子2番)と火田美織(男子13番)だった。美織の方は抱え

られていたが、まさか死んでるのか?


「麻月、火田…」

「ああ、寝てる!」

「は?」

「わりーな、俺がふざけてスプレーかけたの」

「……ってそんなことよりさっきの音!何があった?」

「そうだ!それだよ!在野がやる気になってんの!山本が殺されて、今計介が…っ」

「ざいの?誰それ?」

「だああ、友也だよ、と・も・や!」

「ああ……ってええ?!在野が?!」

「遅えよ!みおみお、どこに置けばいい?!」

「えっと、そこの家…大島さんと水瀬さんいるから」

「二人共いんの?!」

「う、うん、でも大丈夫だと思うけど」

「サンキュサンキュ!在野が此処に来るかもしれないから気をつけろ!」


家があると良也はすぐドアを開けていった。険は在野友也(男子7番)がこのゲームに乗っていたことを知り、落ち込んだ。友也はそんなことするような人じゃないと思っていたからだ。
971 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 19:58:19.29 ID:fLImpWcv0
人狼ゲーム NOBLE・SLAVES
作者:フィル
【原作者許可あり】
『人狼ゲームの始まりです。』勝てば1億円、負ければ死。
 私、恵野美春は、今回が後半戦。一回勝ったのだが、犯人は解放してくれなかった。
前回のゲームで死んでいった人たちの犠牲を無駄にしないためにも、絶対に生き残らないといけない。
今回の私の役職は『奴隷』。村人の勝利時にカードに書かれてある貴族が生きていると私は死んでしまう。更に、その貴族が人狼に襲撃されると代わりに私が死んでしまうのだ。
 人狼も殺さないといけないが、貴族の命も狙わないといけない。
私は前回のゲームで決意した。勝つためには友達や親しい人をも殺さないと..殺してでも前に進まないといけない。
....絶対に負けない!!
972 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 19:59:46.58 ID:fLImpWcv0
原作者、川上亮先生からの許可あり。
人狼ゲームの二次創作3作目となります。
物語は1・2作目とは繋がっていませんが、そちらも是非読んでください。
<1作目> 人狼ゲーム IMMORALITY
<2作目> 人狼ゲーム SLAUGHTER・CAT
今作は前までとは方法を変え、不定期更新で内容などを濃く書けたら良いなと思います。
よろしくお願いいたします。
973 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 20:00:29.19 ID:fLImpWcv0
初日 上
 イスが円形に12個並べられている空間。
空席が8個、残り4人...。
私と、ツインテールの小柄な女子生徒、髪が長く綺麗な顔立ちの男子生徒の3人は、同じ相手を指差した。
私たち3人から指を指された男子生徒は、首を抑え床に倒れる。
足をバタバタと床に叩きつけ、うつ伏せからひっくり返り、仰け反るように横たわり、そのまま動かなくなった。

『皆さま、お疲れ様でした。
今回は村人側の勝利です。』
私は立ち上がり、ブラウン管のテレビを見つめた。
青く不気味に光るテレビからは、私たち3人に希望を取り戻させてくれた。
 だが、その希望は一瞬だった。

『これで、前半戦は終了です。』
その画面に変わり、少しの間が空いて、私たちの首輪が作動した。
目の前が暗くなっていく。
頭がぼーっとし、体に力が入らない。
私たちはそのまま、崩れるように倒れ込んだ。
974 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 20:03:01.86 ID:fLImpWcv0
「美春さん、美春さん起きて!」
声が聞こえる。私の名前を呼んでいる。
聞き覚えのある声。
私は少しずつ目を開く。
始めは視界がぼやけ、辺りがモザイクのようにぐにゃぐにゃとしていた。
少しずつ視力を取り戻して、自分の目の前の人物を確認する。
 ....そうか、私は命懸けの人狼ゲームを一度生き残り、また人狼ゲームをやらせられようとしているのか。
私たちにまた、人殺しをしろと、恐怖を味わえと、絶望を感じろと。

「美春さん、おはよう」
 首を横に向ける。
髪が長く綺麗な顔立ちの男子生徒....豊永斗真(とよなが・とうま)が私の顔を覗きこみ、挨拶の言葉をかけた。
彼とは前回のゲームで一緒だった。
彼はどんな時でも敬語で親切な人だ。
豊永くんに手を差しのべられ、その手をとる。
立ち上がり、辺りを見渡した。
 私を入れて13人の生徒が大広間にいた。
辺りを見渡す人、知り合いと話す人、まだ目を覚ましていない人。
その中に私は、前回のゲームで一緒だったもう一人の女子生徒を見つけた。
彼女は綺麗なツインテールをクルクルと指に巻き付けながら壁に寄り掛かっていた。
 彼女の名前は浅口芽以(あさぐち・めい)。
身長は156センチくらいの小柄な体型で、冷静な性格だ。
975 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 20:03:50.77 ID:fLImpWcv0
『人狼ゲームの始まりです。』
突然音をたて、ブラウン管のテレビが青い光を放った。
人狼ゲームの始まりです..その絶望の闘技場へと導く言葉を、どこか懐かしく感じた。
前回の私は、人狼ゲームというものを知らなくて、混乱していた。
霊媒師に指名されるがままに投票をし、なんとか生き残った感じだ。

前回のゲームの嫌な記憶がフラッシュバックのように蘇る。
「美春、絶対に生き残ろうね!」
「信じてるよ、美春。」
「裏切らないでね、お互いに。」
「また、あの日常に戻れるかな。」
前回のゲームで、幼馴染に言われた言葉を思い出した。
頭の中で、幼馴染の姿、声などが妄想で作られていく。
だが、その幼馴染の言葉はすぐに悲劇の言葉へと変わった。
「私は人狼じゃないの!信じて!!」
「美春、助けて!死にたくない!!」
「美春!美春!!」
「裏切り..者..。一緒に..いきの..こる..って....。」
涙を流し、絶命した幼馴染を思い出す。
幼馴染は人狼だった。予言者に黒と宣言され、投票で吊られたのだ。
生き残るためとはいえ、私はその時、幼馴染へと指を指した。

「美春さん....?その、涙..。」
??
突然、豊永くんに話しかけられ、我にかえる。
気がつくと私は、真顔の状態で目から涙を流していた。
 ....ごめんね、ごめんね。
..の分まで、絶対に生き残るから。
だからお願い、許して、守って。
976 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 20:05:37.57 ID:fLImpWcv0
『みなさんは村人ですが、
 人狼が2人紛れています。』
画面が変わり、ルール説明へと入った。
周りのみんなはテレビに釘付けになり、近寄っていく。
私もみんなに合わせるように前へ出て、テレビの画面を睨み付けるように見た。

「へ?なにこれ、本格的じゃん」
たれ目の男子が、横にいる目付きの鋭い男子の方をチラチラ見て、笑いながら言う。
残念ながら、これはそんな楽な状況じゃないんだよね....。

『各自カードを取り、
 自分の正体を確認してください。』
テレビの横には、横長の台が置かれていた。
木造の長机、青っぽい横長のカーペットが敷かれており、その上には13個の名前が書かれたカードが置かれていた。
 でもそれはカードではなくケース。カードが1個2個入るようなケースで、中に役職カードが入っている。

『他人のカードを見てはいけません。
 他人に自分のカードを見せては、
 いけません。
 違反した場合、処刑されます。』
普通の人狼ゲーム同様、自分の役職が書いてあるのを他人に見せる行為は、違反。
ただし、普通のとは違うこと、それは処刑されるのだ。
何度も言うがこれは命懸けの人狼ゲーム。
処刑や襲撃以外に、ルール違反で処刑というのもあるのだ。

「ねぇ、とりあえず役職知りたいんだけど?」
猫背の男子がそう言い、役職カードを取りに行く。
その行動に合わせ、みんな次々と歩きだす。
977 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 20:06:30.95 ID:fLImpWcv0
「すげぇ、本当にあるぜ。」
「えーっと....?お、あった。」
さっきの目付きの鋭い男子とたれ目の男子が声に出しながらカードを探し、取った。
私も取っておこう....。
私は下がってきたメガネを上にあげ、歩きだす。
この赤いメガネはお母さんが買ってくれた。
高校生になってから視力が落ち、一緒に買いに行った。
....なんとしても帰らないと。
後半戦、たぶんこれに勝てば帰れる。
前回までの甘い考えでは帰れない、生きれない。
私はカードを取った。一番最後だったから、探しやすかった。
誰にも見られないように壁を向き、体でカードを隠しながら中身を少しずつ出していく。
....なんだこれ?
イラストを見て、疑問に思った。
こんなの見たこと無い。
 カードのイラストは、肌黒の男が手と足を鎖で縛られ、下を向いているイラストだった。
カードを全部出しきると、下には自分の名前、役職の名前、部屋番号が書いていた。
..私の役職は『奴隷』だった。
奴隷なんて役職知らないんだけど。
カードの手触りで、裏にもう一枚カードがあるのが分かった。
 もう一枚のカードには、『貴族は高翌麗真空さんです。』と書かれていた。
貴族?奴隷?
....まぁ、これから説明があるだろう。
978 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 20:07:34.38 ID:fLImpWcv0
『構成
 人狼側:人狼 2人
 村人側:予言者1人
     霊媒師1人
     用心棒1人
     奴隷3人
     貴族3人
     村人1人
 その他:狂人1人』
私の役職、奴隷があった。村人側なんだ。
それで、えーっと、高翌麗さん?の貴族もーっと。
奴隷と貴族は3人ずつね..って言っても、どういう役職なんだろ。
生き残りやすい役職だと良いな....。

『毎晩、この部屋に集まってください。
 夜8時までに任意の相手に投票して
 ください。』

『最多票を集めた者を処刑してください。』
周りがガヤガヤし始めた。
まぁ、そりゃそうだよね、無理もない。

「処刑って、[ピーーー]って意味だよね?」
「うん..たぶんね....。」
可愛い系の女子と美人系の女子が2人で話している会話が聞こえる。
処刑はまぁ、[ピーーー]って意味で合ってるよね。

『該当者が複数いた場合、それ以外の
 者による決選投票を行ってください。』

『それでも票が割れた場合、
 その夜は処刑が行われません。』
見慣れたルール。
急に恐怖感を感じ、全身に緊張が走る。

「え、ならさ、ずっと同数投票で、処刑しなければ良くね?」
「それな〜!!」
目付きの鋭い男子とたれ目の男子の話し声が良く聞こえる。
..話している通りにいけば良いんだけど、このゲームはそんなに甘くない。
979 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 20:08:22.38 ID:fLImpWcv0
『みなさんは、夜10時から朝6時まで
 は自分の部屋にいてください。』

『ただし、人狼は夜12時から2時
 までの間に部屋を出て誰か1人を
 殺してください。』
私は今回村人側だから、またあの夜の恐怖を体験しないといけないのか....。

「え、なにそれ、人狼だけ有利じゃん」
「そういうルールだから。」
髪がふわふわしてるお嬢様の発言に、銀ぶちメガネの男子が冷たく言う。

『予言者は毎晩、誰か1人を選んで、
 その人が人狼かそうでないかを、
 知ることができます。
 狂人は村人側と表示されます。』

『霊媒師は毎晩、直前に投票で処刑
 された人が人狼かそうでないかを
 知ることができます。
 狂人は村人側と表示されます。』

『用心棒は毎晩、1人を選んで、
 その人を人狼の襲撃から守れます。
 ただし、自分を守ることはできま
 せん。』

「用心棒って自分は守れないんだ....。」
と、小声で美人系の女子が呟く。
「なにあんた、用心棒?」
肌黒のスポーツ系女子が、美人系の女子に笑いながら質問する。
美人系の女子は、「違う」と言うように首を横に振る。
980 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 20:09:25.01 ID:fLImpWcv0
『奴隷は、ゲーム終了時に村人側勝利
 に加え、カードに書かれた貴族が
 死亡時に勝利となります。
 カードに書かれた貴族が人狼に襲撃
 された場合、代わりに奴隷が死亡し
 ます。』
....は?
え、ちょ、ちょっと、え?は?
 高翌麗さんが人狼に襲撃されたら私が死亡。
私が人狼に襲撃されたら私が死亡。
ゲーム終わったときに、高翌麗さんが生きてたら私が死ぬって事だよね。
てことは私は、ゲーム中に人狼だけではなく、貴族の高翌麗さんの命も狙わないといけないのか。

『貴族は、人狼に襲撃された時、その人
 の奴隷が生きていた場合、奴隷が代わ
 りに死亡します。
 貴族は、奴隷が誰か知りません。』

「貴族って、強いな。
人狼に襲撃されても死なないんだろ?奴隷さんが生きていたら。」
「でも、常に奴隷が命を狙ってるって、怖いね。」
筋肉男子が笑いながら言い、スポーツ系の女子が反応し答える。

『狂人は村人側として数えられますが、
 人狼が勝利した際に勝利します。』

「人狼側の村人って、これもまぁまた強いね。」
猫背の男子が初めて口を開く。
981 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 20:10:07.71 ID:fLImpWcv0
『人狼が全滅した場合、村人側の勝利。』

『村人側の人数と人狼の人数が同数に
 なった場合、人狼側の勝利。』

『勝利した側には1億円お支払します。』
1億円..嘘じゃん。
勝っても2回戦があるじゃん。

「1億円だってよ!」
「1億円って..すっげぇぇぇ。」
「え、これまじ?ドッキリとかじゃないよね」
1億円と言う言葉に周りが反応する。
まぁ、確かに大きい額だよね。
私も最初聞いたときはちょっと興奮してたかも。

『建物から外へ逃げてはいけません。
 建物の備品を壊してはいけません。
 他人に危害を加えてはいけません。
 違反した場合、処刑されます。』
違反行為は、全部上についてる監視カメラが見てる。
防犯カメラは、至るところに設置しており、警備はまぁ、万全ってところなのかな。

『それではみなさん、
 頑張って生き抜いてください。』
テレビの画面でそう伝えた後、音をたて、青い画面は消えた。
これで、ルール説明は終了。

「これで終わり??」
たれ目の男子が前に出て、テレビをつつく。

「なあ?とりあえず自己紹介しねえか?
 なんつーかさ、お前らの呼び方とか
 困るし。」
筋肉男子が大きな声で呼び掛ける。
前回もしたな、自己紹介。
筋肉男子が円形に並べられてたイスに座り、ぞろぞろとみんな座っていく。
私もイスへと座った。
筋肉男子が立ちあがり、

「んじゃあ、俺からで良いよな?
名前、学年、趣味と、人狼ゲーム..遊びとかで経験したことあるか。
こんくらいでいいよな?」
へぇ..詳しい。
なんか、入学式の時の自己紹介みたい。
982 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 20:12:40.28 ID:fLImpWcv0
「俺の名前は、芳崎健(よしざき・つよし)。
高3で、野球が好き。経験はまぁ、ある。
....あぁ、時計回りな、次はお前。」
筋肉男子..芳崎くんが自己紹介を終え座り、隣のお嬢様に目線をやる。

「佐藤愛華(さとう・あいか)です。
高校2年生です。趣味は歌を歌うことで、
経験はありません。」
お嬢様の佐藤さんが座り、隣の銀ぶちメガネの男子が立ち上がる。

「古川拓人(こがわ・たくと)です。
高1で、ゲームが好きです。
経験はあります。」
震えた声で古川くんが自己紹介し、座る。
そして、隣の気弱そうな男子が立ち上がる。
983 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 20:15:25.37 ID:fLImpWcv0
「助川朱雀(すけかわ・すざく)。
高1で、鳥と車が好きです。
経験はありません。
あ、あと、隣の古川くんと佐藤さんとは、同じ学校で、同じ演劇部の友達です。」
..同じ学校の子と一緒なんだ。
 同じ学校で、友達がいるほど、ゲームが進むにつれて罪悪感、悲しみや怒りが強くなっていく。
助川くんが座り、隣のツインテールの女子が立つ。前回のゲームで私と一緒だった子。

「浅口芽依。
高1、趣味はプリクラ、経験はあります。」
芽依ちゃんがそう言い、座る。
隣のスポーツ系の女子が立ち上がる。

「吉岡琴葉。
高3。趣味は陸上。経験あり。」
吉岡さんは、言い終わるとすぐに座った。
..陸上部か、確かに。
肌黒だし髪を後で結っている。
隣の目の鋭い男子が立ちあがる。
984 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 20:17:16.39 ID:fLImpWcv0
「大正解でーす! 超高校級のヒーローである小田切電皇クンを殺したクロは貴志萌華サンなのでしたー!」
985 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 20:18:11.46 ID:fLImpWcv0
「うぷぷぷぷぷ!!!大大大せいかーーーーーーーーい!!!オマエラお見事です!!今回、“超高校級のサーファー”茅ヶ崎真波サンを殺したのは、“超高校級の運び屋”須磨倉陽人クンだったのでしたあ!!!景気よくまずは第一関門クリアだね!!!」
986 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 20:18:57.98 ID:fLImpWcv0
「はいせいかーい。“超高校級のDJ”城之内大輔クンをあんなにむごたらしく殺したのは、“超高校級の弁士”相模いよサンだったのでした。オマエラよく真実を導いたね偉いぞ・・・と言いたいところだけど、とんだ茶番に付き合わされたよ!」
987 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 20:19:38.06 ID:fLImpWcv0
奈良敬子
988 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 20:20:53.66 ID:fLImpWcv0
「なァはっはっはっはァ!! だァいせェいかァァァいィィィ!!!! 今回ィ超高校級の探偵ィ、鷹山麻美子を殺害したのはァ、超高校級の数学者ァ、江上和枝なのであったァ!! なァはっはっはっはァ!!」
989 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 20:21:59.63 ID:fLImpWcv0
「なァはっはっはっはァ!! 連続大正解ィ!! 今回ィ、超高校級の大工ゥ、宮原匠を殺したのはァ、超高校級の藍染め職人ン、阪本莉桜なのであったァ!!」
990 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 20:24:35.94 ID:fLImpWcv0
「大正解ーーーーーッッ!! 【超高校級の宮大工】である新家柱クンを殺害したクロは、【超高校級の帰宅部】である古池河彦クンでしたーーッ!」
991 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 20:25:42.40 ID:fLImpWcv0
「だーいせーいかーい! 桐原クンを殺したのは、"超高校級の巫女"不破蘭麻さんなのでしたー!」
992 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 20:27:03.72 ID:fLImpWcv0
『うぷぷぷぷ! だいせいかーい! ”超高校級のコスプレイヤー”、津川梁さんを殺害したのは……”超高校級の建築士”、土門隆信君でしたー!!』
993 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 20:27:47.99 ID:fLImpWcv0
『うぷぷぷぷ!! おめでとう! だいせいかーい! ”超高校級の脳科学者”、釜利谷三瓶君を殺したのは”超高校級の殺し屋”、龍雅・フォン・グラディウス君で、その龍雅君を殺したのは、”超高校級のエンジニア”御堂秋音さんでしたー!』
994 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 20:28:40.54 ID:fLImpWcv0
『うっぷぷぷぷ〜!! だいせいかーい!! 今回、”超高校級のフィギュア製作者”、丹沢駿河君を殺したのは、”超高校級の漫画家”、安藤未戝さんでしたー!!!』
995 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 20:29:54.08 ID:fLImpWcv0
『大せーいかーいっ!!今回、超高校級の幸運である本庄因幡クンを殺したクロは…超高校級の優等生、一関来羽クンでしたー!!』
996 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 20:30:51.46 ID:fLImpWcv0
「さて、オマエラが導き出したクロは本当のクロなのか、けっかはっぴょ〜う!
やっほ〜う、大正解。今回超高校級の芸術家、椎寧雪さんを殺したクロは超高校級の養蜂家、蜂谷芳忠クンなのでした。」
997 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 20:31:39.71 ID:fLImpWcv0
「やっほー!また大正解。今回超高校級の選挙管理委員 東一君を殺したのは、超高校級のファッションデザイナー マキレーヌ・ルージュさんなのでした〜。」
998 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 20:33:11.92 ID:fLImpWcv0
本願五月
999 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 20:33:58.93 ID:fLImpWcv0
 「今回、“超高校級の冒険家”飯出条治くんを殺したクロは、ななななんと!“超高校級の裁縫師”有栖川薔薇さんだったのでしたーーーーーーーーーー!!オマエラよく見破ったね!」
1000 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 20:34:32.18 ID:fLImpWcv0
「今回、“超高校級のバリスタ”アンジェリーナ・フォールデンスさんを殺したのは、なんとアニーさんの大の親友であったはずの“超高校級のコレクター”石川彼方さんだったのでしたあ!!」
1001 :1001 :Over 1000 Thread
                  ヽ人人人人人人人人人人人人人人人ノ
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