タイトルを書くと誰かがストーリーを書いてくれるスレ part6

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/11(水) 18:40:08.61 ID:sYmopY4A0
>>162
>>163
コメント感謝です
>>164
完全にケースバイケースとしか言いようがない……
個人的には、固有名詞(地名や人名)が絡むタイトルや、完全に駄洒落系なタイトルは苦手(タイトルが駄洒落だと、駄洒落オチが使いにくい)
167 : ◆hFO8AUe7/Y [saga]:2018/04/11(水) 18:45:53.94 ID:8HN1oZwm0
ごめんなさい、ミスりました

>>164



 彼岸花を見ると、いつかのきみを思い出す。

 一つのお墓の前で立ち止まり、一通り綺麗にしてから、そっと手を合わせて目を瞑った。半年ぶりだね、言いたいこといっぱいあるよ。
 まずなにから話そうかな。わたしももう若くないから、ちょっと記憶が曖昧なんだけど……おかしいな、ちゃんと日記読み返してきたのに。
 この前はなにを話したっけ。子供たちの話をしたのかな。そうそう、優香が内定貰えなくてって言ったっけ。末っ子だから甘やかし過ぎちゃったのかななんて弱音を吐いたりして。
 ふふっ、もう分かっちゃったかな。うん、しっかり就職出来ました。……子供たちがみんな大人になって、家から出て行って、少し寂しいなって思うこともあるけど、それでもやっぱり嬉しいって気持ちが強いよ。
 あの子たちがこれから幸せになっていって欲しいって、心からそう思う。今まではわたしがしっかり幸せにしてあげられたつもりでいるけど、どうだろう……聞いてみたい気もするけど、答えがどっちでも泣いちゃいそう。
 そういえば、わたしが就活したときも面接惨敗だったよね。何度も大丈夫だって言ってくれたの、今でも覚えてる。すっごく安心したなぁ……。
 今日は子供たちは予定が合わなくて来れてないけど、それぞれお墓参りには時間空いたときに絶対行くって言ってたから、近いうちに来てくれると思う。楽しみにしてて。社会人になって、なんかすっごく大人っぽくなったから。
 ……そんなところ、かなぁ。ダメだね。子供がいなくなっちゃうと、話題が全然出てこなくて。まったくないってわけじゃないんだけどー……うーん、これはちょっと、歳相応じゃなくて恥ずかしいから、ダメ。
 うん。それじゃあ、そろそろ帰るね。これからも、わたしたちを見守っていてください。

 ばいばい、お母さん。

 まぶたを持ち上げて、そっと横に目を向けると、そこにはわたしの大好きなきみがいる。どうやら彼は、わたしよりも長話な様子。
 ふと周囲を見回せば、彼岸花が瞳に映った。
 彼岸花を見ると、いつかのきみを思い出す。

『結婚してください』

 お母さんが亡くなって、お墓の前で泣いていたわたしに、きみはそう言ってくれたよね。ここじゃなきゃダメなんだって、俺があなたの娘の未来を幸せにするって伝えたいんだって。
 多分、いつまでも忘れない。どれだけ歳を重ねても、あのときのきみの顔を声を、瞳の揺らめきを、わたしは絶対に忘れない。
「……お話は終わった?」
 目を開けた彼に問うと、彼はゆっくり首肯する。いつも彼はその内容をわたしに教えてくれはしないけど、なんとなく予想できないこともない。
「じゃ、帰ろっか」
 静かになってしまったけど、きみと二人ならその静けさも心地いい。ああ、そうだ。お母さん、最後に一つだけ。

 わたし、今も幸せです。
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 19:45:23.74 ID:lZe1mkdkO
タイトル「関東平野と利根川」
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/11(水) 22:21:04.02 ID:dszPY6k4o
>>149
タイトル「注射禁止」


今日は久々のドライブだ。

窓の外を流れる景色を見上げるのは楽しい。

そう言えば、この前はどこにドライブに行ったんだっけ。

そうだ、食べ物やおもちゃや寝床のいっぱいあるお店に行って、沢山走れる広場に行って……、あれ、その後なんか封印された忌々しい記憶があるような……

まあ気のせいだろう。

あれ、でもこの辺り、前にも来たことがあるような。何の時だっけ?

そう思っていると、ボスがパパに話し掛けた。

「ねえ、そろそろ目的地じゃない?」

「そうなんだけど、車をどこに止めたらいいかと思ってな……」

“とめる”? そろそろ目的地なのかな? やっぱり前に来たことがある気がするんだけど……

「この辺りにコインパーキングがあったはずなんだけどな」

「あの建設中のビルがあるところじゃない?」

「しまった! そういうことか」

「もうそこら辺の路上に駐車したら?」

……!!
そうか!
“ちゅうしゃ”だ!

白い服を着た怖いおじちゃんが“ちょっとだけチクッとするからね”とか嘘つくところだ!

たしか“どうぶつびょういん”だ。

「もうこの辺りに駐車しちゃおうよ」

やだ!!
ダメ。ゼッタイ。

「いや、この辺は駐車禁止だしな」

そうそう“ちゅうしゃきんし”ゼッタイ。

「あそこに新しいコインパーキングがあるわよ」

「よし、あそこに駐車しよう」

……万事休す。

こうなったら絶対に車から降りないんだから!!
威嚇しちゃうんだから!!

「ちょっとモカちゃん、何で唸ってるの!?」

「最近散歩の時間が短かったから、ドッグランのある公園に来たんだぞ。楽しもうよ」

【おわり】
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/11(水) 22:27:07.68 ID:qgyjryPSO
>>169
タイトル投下者ですが、面白いSSをありがとうございます!

タイトル「おかわりしない自由」
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/11(水) 22:57:48.81 ID:4Tz3W3Kw0
>>167
おつおつー
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/12(木) 00:39:54.12 ID:3i6gfW7G0
タイトル「ラーメン大好き星空さん」
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/12(木) 00:40:39.41 ID:3i6gfW7G0
タイトル「放火後ティータイム」
174 : ◆3ip8Usw05. [sage saga]:2018/04/12(木) 14:15:44.96 ID:UUXzDo0N0
1枠失礼しま
天ぷらに滅ぼされた国

小さな集落墟
旅人A「ふむふむ…ここは天ぷらが原因で滅んだとのことらしい」
旅人B「へぇ〜 油の始末を間違えてしまった故の火事?それともここの食品は油で揚げると毒性を持ったりするとか?」
A「痕を見てみるにどちらでもないらしい」
B「じゃあ美味しすぎたからとか?」
A「半分正解」
B「まーそんな訳ないよ…正解?」
A「日記にはこう残ってる
ある時旅人が不思議な料理を教えてくれた 名前はテンプラと言うらしい

このテンプラはとてもおいしく私たちの周りでもとても流行った テンプラ…あの旅人が来た国での名物料理なのだろう

同じ国から来たという旅人から恐ろしいことを聞いてしまった…なんとテンプラは現地の言葉で修行という意味を持ちあんなものはそこでも一部の人しか食べない料理らしい 私たちは一体何を食べてたのだろうか…

日記はここで終わってるな …これだと天ぷらに滅ぼされたとしても間違いはないだろうな」
B「もったいないことしちゃったねー 環境から見るに食材や油もいいのを使ってるから味は保証できてたのにねえ」
A「だな…」
175 : ◆3ip8Usw05. [sage]:2018/04/12(木) 14:19:26.17 ID:UUXzDo0N0
天ぷらにはいろいろ語源があるよ!
クソスレごめんあと安価 >>159
176 : ◆axPwtNeSoU :2018/04/12(木) 14:45:51.84 ID:bF831mNA0
乙です―
※こちらも投下
2レスほどお借りします
>>152『黒いあいつ』
177 : ◆axPwtNeSoU [saga]:2018/04/12(木) 14:46:45.44 ID:bF831mNA0


――奴らを憎む理由? ……ありふれた、つまらない理由さ。

俺の家族は、奴らに……巨人族によって、殺された。……そう、皆殺しにされたんだ。




奴ら――巨人族がどこから来たのかは、誰も知らない。

巨大な体躯と怪力。様々な魔法の道具を操る力。

そして何よりも恐るべきは、奴らの狡猾さ。残忍さ。執拗さ。

敵には一切の容赦をせず、徹底的に滅ぼし尽くす。

たとえ敵でなくても、奴らは気紛れに「快」か「不快」かだけで判断して、相手を殺す。

生きるためや食うためではなく、単なる楽しみのためだけに相手を殺す。

その本性はあくまでも残虐な「悪」そのものだ。



奴らは一旦この世界に現れると、瞬く間にその数を増やし、版図を広げ、世界を席巻し、蹂躙し、支配した。

俺たちに出来たのは奴らの目の届かないところ、手の届かないところに隠れ潜みながら、細々と日々を生き延びるだけ。


――――ただ、それも、奴らに一旦見つかってしまえば全て終わりだ。




奴らに俺の家族が襲われたのは、俺が食料調達のために隠れ家を離れていた間のことで、戻った時には全て終わっていた。

親父は、奴らの使う棍棒でぐちゃぐちゃに叩き潰された後、ゴミのように捨てられたらしい。

母親と妹の遺体には――身体にも顔にも、これといって外傷は無かった。

……だが、むしろ親父のように一撃で安らかに死ねた方が、よっぽどマシだったろう。

母と妹は、武器によってではなく、奴らの使う魔法の毒霧によって殺されたのだ。

死ぬまでには、それなりに長くかかり、ひどく苦しんだようだ。

必死で何かにしがみつこうとするかのように、仰向けで宙に手足を伸ばした姿勢のままで息絶えていた母親の姿と、地に伏して床をかきむしるような姿で事切れていた妹の姿は、今でもこの目にはっきりと焼き付いている。



――妹は、まだ、生まれたばかりの赤ん坊だった。

――妹が奴らに、いったい何をしたというんだ。


憎い。憎い。あいつらが憎い。

かなうことならば、この手の爪で奴らの喉を切り裂き、この顎で奴らの腸腑(はらわた)を食いちぎり、苦しみの中で殺してやりたい。

一匹残らず駆逐してやりたい。

178 : ◆axPwtNeSoU [saga]:2018/04/12(木) 14:50:51.85 ID:bF831mNA0


だが、奴らの力はあまりにも強大で、俺はあまりにも非力だ。

両親から受け継いだ、妖しく輝く漆黒の鎧と、この身に帯びた毒。そしてこの腹の中に煮えたぎる憎悪だけが俺の武器の全て。

それだけを頼りに、これまで何度か巨人族とやり合ったことはあったが、はっきり言って勝負にすらならなかった。

奴らの肌に傷ひとつとて付けることは出来ず、必死で攻撃をかわしながらみじめに逃走することしか出来なかった。



――だが、そのみじめな敗北の数々の中で、俺は、ある突破口を見つけたのだ。奴らの……巨人族の弱点を。

あれほど強大な力を持つにも関わらず、奴らは顔面に攻撃される事を、酷く怖れる。

おそらくは眼球を傷つけられたり、口の中に入り込まれる事を極端に怖れているのだろう。

もちろん、正面から正々堂々と戦った場合には、こんな弱点にほとんど意味はない。

多少ひるませることは出来ても、奴らの警戒をかいくぐって攻撃を届かせることは不可能だろう。

だが、寝込みを襲えばどうだ?

寝ている奴らの顔の上を這い回り、瞼に食らいつけば。

あわよくば寝ている奴らの口の中に潜り込み、内側から食い破れば。

玉砕前提の、狂った戦法だ。だが、この戦法は既に皆に伝えた。全世界の同朋に伝わるのは、もはや時間の問題だ。

今から俺は特攻志願者の第一陣として、寝ている貴様らのところに行く。

失敗しようが成功しようが、間違いなく俺の命はないだろう。だが、構うものか。

その俺の背中を追って、後に続く同朋は後から後から湧いて出るだろうから。

巨人族よ、貴様らに、もはや安らかな眠りは訪れない。

暗闇に不安を抱き、小さな物音に脅え、かすかな気配に恐怖しろ。


これが、俺たちと貴様らの本当の戦争の始まり。


そして――――



――――この世界で最後に生き残るのは、貴様ら巨人族(ニンゲン)じゃない、俺たち(ゴキブリ)だ。



FIN.

179 : ◆axPwtNeSoU :2018/04/12(木) 14:53:59.94 ID:bF831mNA0
※投下終了
お目汚し失礼
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/12(木) 14:56:59.80 ID:P68U3Rv1O
2人とも乙です。gkbr怖いgkbr
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/12(木) 15:08:50.99 ID:4sf2bsmL0
>>177>>178
前半はカッコいいダークファンタジーかと思ってぞくぞくしながら読んでたけど、後半読んで本気で寒気がした
ガチで昼寝できなくなったじゃねえか
乙だよちくしょう
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/12(木) 15:11:36.91 ID:JoLpp2/9O
蚊を飲み込んで死にかけた人とかいたよね

タイトル「快楽の代償」
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/12(木) 17:03:34.69 ID:n4pe/tpCO
タイトル「I am saga連投」
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/12(木) 17:48:34.17 ID:Ezts5fjvO
タイトル「遅刻の言い訳」
タイトル「あいうえお殺人」
タイトル「悪意なき詐欺師」
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/12(木) 17:58:48.61 ID:Fs7P7DE20
>>177>>178
乙おつ
上手いなあ。
「黒いあいつ=G」って発想自体はありがちなはずなのに、ベルセルクとか進撃の巨人っぽい話に騙されて、前半まったく気づいてなかった。
オチでぞわってなったわ。
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/12(木) 21:11:27.58 ID:3i6gfW7G0
タイトル「アイボーイ」
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/12(木) 22:44:30.25 ID:3i6gfW7G0
タイトル「PARKING LOT」
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/13(金) 02:03:38.31 ID:g6hnLMqA0
>>180>>181>>182>>185
予想外に反応多くて感謝です―
楽しく書かせていただきました
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/13(金) 21:53:37.65 ID:2Jd/yAQN0
タイトル「akstnhmyrw」
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/13(金) 21:54:05.82 ID:2Jd/yAQN0
タイトル「QWERTY」
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/13(金) 22:03:40.66 ID:deBp2051O
タイトル「嘘という概念が存在しない世界」
192 : ◆VAhVykmeimvo [sage]:2018/04/14(土) 02:50:11.65 ID:ZKjXJCiSO
今更だと思いますが久しぶりに酉着けました。

>>191より、タイトル「嘘という概念が存在しない世界」

 今よりもほんの少しばかり未来の日本。政府は、近年増加する詐欺被害の対策として、嘘を全面的に禁止した。

 国民に対して『嘘検知器』と呼ばれる、嘘発見器を改造・改良したものの装着を義務付け、嘘をついた人間を厳しく処罰することにしたのだ。

 これにより、

先生「○○君、何で遅刻したの?」
○○「すみません、道に迷っていたお年寄りを助けていました」←本当は寝坊

 といった【遅刻の言い訳】から、

探偵「五十音順に人を殺害していった、【あいうえお殺人】の犯人はお前だな!」
男「俺じゃありません!」←犯人

 といった犯罪に関わるものまで、あらゆる嘘を吐くことが禁止になった。

 これには一部の国民から『表現の自由を奪う』として批判が出たが、政府は【悪意なき詐欺師】はいないと反論、強引に推し進めた。
193 : ◆VAhVykmeimvo [sage]:2018/04/14(土) 02:51:26.82 ID:ZKjXJCiSO
 この『嘘検知器』を利用した『嘘禁止法案』は確かな効果を上げていた。

 もちろん『嘘検知器』は『文章』などには無反応(フィクションの創作物などを守るための仕様)なので、メールや手紙などを使った詐欺には対応しきれていないが、それでも電話による振り込め詐欺などは確実に減っていった。

 また、その他の犯罪(殺人や窃盗など)には直接の効果はないものの、嘘検知器は『真実かどうか』も正確に判断してくれるため、冤罪被害も減少した。


 こうして、日本からは嘘という概念が存在しなくなった。


 だからといって、

夫「今から隣の奥さんとラブホに行ってS○Xしてくる」
妻「今すぐ離婚してください」

 正直に言えば許されるというわけではない。
194 : ◆VAhVykmeimvo [sage]:2018/04/14(土) 02:59:37.74 ID:ZKjXJCiSO
以上、お目汚し失礼致しました。

あと、作中のネタとして>>184のタイトルをお借りしました。
(こういう使い方がアウトなら以降は自重します)
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/14(土) 20:37:42.18 ID:Nukqz4TmO
>>184だけど乙です
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/14(土) 20:40:18.17 ID:xgkn0Xe0O
世にも奇妙な物語で嘘のない世界の話があったの思い出した
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/14(土) 22:12:21.58 ID:ZKjXJCiSO
>>195>>196
コメントありがとうございます。

1人でも多くの書き手さんに、そしてひとつでも多くのSSに出会えますように。

タイトル「偽物より偽物な本物」
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/15(日) 16:34:35.35 ID:64rywF3p0
タイトル「サル、ゴリラ、チンパンジー」
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/15(日) 16:37:14.25 ID:64rywF3p0
タイトル「D.S.」
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/15(日) 17:40:39.00 ID:uaTg+Vvs0
タイトル「拾わないでください」
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/16(月) 00:18:32.27 ID:CGyVIM7Q0
>>184
タイトル「あいうえお殺人」


PART 1 会話手順(プロトコル) 

狙撃手「要件を聞こうか……」

依頼人「あなたはゴル……いや、狙撃手!?」

依頼人「意外です。まさか本当に来ていただけるとは」クルッ

狙撃手「後ろを向くな。前を見たまま話せ」

依頼人「えっ!? 分かりました。この国では3年前の革命により社会主義政権が樹立され、所定の手順を踏まない会話は政府に反逆の恐れありとして盗聴され、取り締まりの対象となりました」

狙撃手「俺は歴史の話を聞きにきたのではない」

依頼人「勘違いしないでください。依頼に関係する話なのです!」

依頼人「聞かれてしまうのです。会話手順の守られていない会話は全て政府に」

狙撃手「狂った話だ。で、その会話手順とは何だ?」

依頼人「けったいな話なんですが、『あいうえお順』で会話しないといけないのです」

狙撃手「…………」

依頼人(これまでの所、会話の冒頭以外は大きく破綻してないな。よしよし)

依頼人「さて、依頼内容ですが……」

依頼人「社会主義政権の成立後、会話手順手順の煩雑さと監視社会の窮屈さから多くの国民が国外逃亡を図ろうとしました」

依頼人「すると、政府軍は国境付近に展開し、逃亡者を次々と射殺したのです」

依頼人「政府軍のやり方に国民の一部は恐れおののき、無気力になり……」

依頼人「そうならなかった者は逃亡を企てて政府軍の銃の餌食となりました」

依頼人「ただただ、私はそんな政府が許せないのです!」

依頼人「血にまみれたこの政府の首領である書記長を葬ってください。お願いします!」

依頼人(ついに会話手順を逸脱せずに依頼したぞ。ていうか俺ばっかりしゃべってて不公平じゃね?)

狙撃手「……手に掛けたい理由はそれだけか?」

依頼人「……と、あなたに嘘は通用しないんでしたね」

依頼人「仲の良かった友人も、妻も子供も、政府軍の銃弾に倒れ、帰らぬ人となりました」

依頼人「逃げ出そうとした者も、政府に反旗を翻した者もいました」

依頼人「抜け殻の様に私は余生を過ごそうかとも考えましたが……」

依頼人「寝るたびに彼らが夢に出てくるのです!」

依頼人「呑気に余生を送ろうとする私を、私自身が許せないのです」

依頼人「傍から見れば無意味な抵抗かもしれませんが……」

依頼人「一人残された身として、私は敵を討ち……」

依頼人「プロトコルに悩まなくてもいい世の中が訪れることを、彼らの墓前に報告したいのです!」
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/16(月) 00:22:11.62 ID:CGyVIM7Q0
PART 2 了承までの道のり 

狙撃手「平和な世の中は、首領一人を討てば訪れる、というものでは、ない……」

狙撃手「ほとんどの場合、後継者が現れて何も変わらない日々が続く」

依頼人「まだ、この国には現状を良しとしないものが多く残っています」

依頼人「皆が立ち上がるきっかけ、政府が瓦解するきっかけ、その『きっかけ』が必要なのです!」

依頼人(むおお! 何とか乗り切ったぞ! 後は狙撃手の了解を取り付けるだけだが……)

依頼人(メモによると、狙撃手が了承する際の台詞は−−−『わかった……やってみよう……』)

依頼人(もう、遠いわ! 『わ行』ってどういうことだよ。こんなんじゃあ、狙撃依頼なんて簡単にできゃあしねえよ!)

依頼人(やべえ、何か無理やりゴルゴ感を出そうとして俺の台詞回しがいじられてる気がする)

依頼人(雄弁に『わ行』までどうつなぐべきか……)

狙撃手「用件を聞こうか……」

依頼人「ラリってんのかあんたは!  用件は『た行』までに語り終えたでしょうが!」

狙撃手「理由を聞こう」

依頼人「ルールを守ればいいってもんじゃあないでしょうが! 理由は本音も含めて『は行』までに説明したはずですよ!」

狙撃手「例外なく、俺は依頼人と二度と会うことはない」

依頼人「ろくに調べもせずに依頼をしている訳ではありません。貴方のルールで狙撃していただければ構いません」

狙撃手「わかった……やってみよう……」

依頼人「ををっ……! 引き受けて頂けますか、狙撃手!」クルッ

依頼人「ん!? いない……」

END
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/16(月) 09:58:56.81 ID:Paex/K2SO
>>201>>202
乙です。
他のSSもそうですが、何でこんなに面白いSSが書ける人がいるんですか……うらやましいです。
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/16(月) 13:55:05.51 ID:0X3EhL3A0
>>201>>202
あなたのSS
いい感じでした
うん
笑顔になりました
乙です
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/16(月) 17:04:27.65 ID:nyJ6Iu6JO
タイトル「たかが100円、されど100円」
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/16(月) 17:32:48.52 ID:nyJ6Iu6JO
タイトル「正義感過剰」
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/16(月) 17:56:16.45 ID:BE+EWL5iO
タイトル「銀の竜と魔女の塔」
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/16(月) 18:50:22.01 ID:JXI8/mu+O
>>201-202
乙です

タイトル「損と嘘」
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/16(月) 19:51:14.59 ID:BaW3O5yMO
タイトル「余所見街道」
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/16(月) 21:24:51.54 ID:Wd7OG4GO0
タイトル 結衣「すみれせんぱーーいっ」
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 11:31:20.00 ID:BjedU0GSO
タイトル「鋼の肉体」
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 13:35:55.22 ID:uj9lTaiSO
タイトル「正しい関所の突破方法」
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/18(水) 01:38:46.34 ID:8Y9vehNF0
タイトル「俺は何処で、此処は誰だ?」
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/18(水) 11:29:02.48 ID:Nof7RS+nO
タイトル「旅する花束」
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/18(水) 17:57:37.04 ID:mD0z9KZKO
タイトル「This is a Local for Uraga.」
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/18(水) 19:10:23.50 ID:0gcSsojzO
タイトル「黙ると死ぬ男」
217 : ◆axPwtNeSoU :2018/04/19(木) 16:34:41.10 ID:DK+aCMTA0
>>211「鋼の肉体」
こちらに投下するには若干長めになったので、スレ立てました―
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1524122067/
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/19(木) 16:57:37.63 ID:uRKhnWd0O
タイトル「すみれ先輩っ」
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 17:03:34.22 ID:8OJ+x0LNO
タイトル「違法厄物」
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 17:22:21.40 ID:R/kjvqd80
タイトル「死ぬほど広いよ机の上」
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 23:05:01.63 ID:p89C76CSO
タイトル「私だけでもいいですか?」
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/21(土) 14:08:54.33 ID:gdQ+G0bf0
タイトル「10万ミリボルト」
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/21(土) 14:10:04.40 ID:zkbcG33uO
タイトル「細菌ちゃんと潔癖男」
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/21(土) 14:18:50.45 ID:gdQ+G0bf0
タイトル「一月は正月で酒が飲めるぞ」
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/21(土) 14:20:57.45 ID:l0AOq6pkO
saga君数撃ってるのに全然拾われてなくて草
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/21(土) 16:45:08.80 ID:lKHiRpjA0
初めて来たけどちょいちょいクオリティ高いの混じってるな
>>101『台本通りにお願いします』
>>177-178『黒いあいつ』
>>201-202『あいうえお殺人』
>>217『鋼の肉体』
この4つめっちゃ好き
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/21(土) 16:52:52.78 ID:lKHiRpjA0
忘れてたw
タイトル「依存症」
タイトル「珍解答」
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/21(土) 22:44:14.87 ID:NgcLBNSqO
タイトル「勇者ああああの憂鬱」
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/22(日) 21:47:01.51 ID:qonK1t9a0
タイトル「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 22:37:33.73 ID:bHss1gLUO
タイトル「ブラック企業『世界創造』」
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/23(月) 00:15:57.15 ID:zUXk8uKSO
タイトル「的が存在しない世界」
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/23(月) 07:58:34.39 ID:swYFkRO7O
タイトル「グレーゾーン企業」
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/23(月) 08:55:31.57 ID:swYFkRO7O
タイトル「(一社)ブラック企業撲滅委員会」
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/23(月) 09:05:34.78 ID:exPrWWlEO
そういう他人の揚げ足取るようなタイトルばかり書いてるから誰も拾ってくれないんじゃないのか
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/23(月) 10:00:37.41 ID:a0XH7kI10
>>207
あらすじ
ある一匹狼、いや一匹竜のシルバはある日偶然見つけた塔に入り込む。しかしそこには着替えの最中で下着姿の女の子がいて殴られる。
彼女は人々から魔女と呼ばれ塔に住む太陽のような笑顔を持つ若き魔女サニー
しかし彼女は幼い頃の記憶が欠如していた。
そして失われた記憶をさがすため一人と一匹の旅が始まったのだ。しかし冒険が進むにつれパーティー(魔女以外は魔物)は増え、そして失われし記憶を巡って国を巻き込んだ争いへと発展していく。

キャラ設定
シルバ…竜だが一応二足歩行のドラゴンである。人間態は銀髪で腰に剣を携えた青年。cvは杉田智和で考えています。
サニー…幼い頃の記憶がまるまる無い魔女。お転婆でよくシルバに突っ込まれている。cvは水樹奈々で考えています。
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/23(月) 10:09:57.50 ID:/Kqjt8sL0
タイトル「食い違う主張」
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/23(月) 12:03:14.74 ID:swYFkRO7O
タイトル「始業前ティータイム」
238 : ◆axPwtNeSoU [saga]:2018/04/23(月) 15:53:58.78 ID:OPU+F8jA0
>>227『珍解答』




問題:以下の言葉を使って例文を作りなさい。

(1)まさか
(2)げんなり
(3)あくまで
(4)いっそ



◆  ◆  ◆  ◆


【男子生徒Aの答え】

(1)暗黒の鎧と鉞(まさかり)を持つ戦士。

(2)我、地上最強の霊長類(にんげん)なり。

(3)神でも悪魔(あくま)でもかかってくるがいい。

(4)我の手で一掃(いっそう)してくれるわ。



【教師のコメント】

 不正解ですが、それとは別にいろいろ言いたいことがあります。
 放課後、職員室まで来なさい。


◆  ◆  ◆  ◆


【女生徒Bの答え】

(1)まさか、登校中にまたしても痴漢に遭うなんて。

(2)朝から、げんなりした気分で今日も1日を過ごした。

(3)毎日電車の時間帯を変えても、相手は、あくまで私を狙ってくる。

(4)いっそ、明日は包丁を持って登校しようか。



【教師のコメント】
 正解ですが、それとは別にいろいろ聞きたいことがあります。
 放課後、生徒相談室まで来て下さい。



FIN.

239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/23(月) 16:26:38.69 ID:zUXk8uKSO
>>238
まさか『楽しい国語』のようなSSに出会えるとは……
最近げんなりしていましたが、久しぶりに楽しめました。
あくまでいち個人の感想ですが、とても面白かったです。
いっそうSSの創作意欲がわきました(書けるとは言ってない)
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/23(月) 18:11:15.16 ID:OZx0FjMAO
タイトル「不死鳥の涙」
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/23(月) 18:29:23.63 ID:swYFkRO7O
タイトル「SAKURADAI Style」
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/24(火) 11:17:19.22 ID:fdacUBxFO
タイトル「惨劇の産声」
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/24(火) 21:22:35.47 ID:zUk1ufoN0
タイトル「THIS IS TOKYO MIDTOWN HIBIYA」
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/24(火) 21:59:57.52 ID:oO8HY8zSO
タイトル「Aに気をつけろ」
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/25(水) 22:27:46.37 ID:3R8/b1hO0
タイトル「こちら新宿区バカ田大学前派出所」
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/26(木) 17:14:57.13 ID:BU/yEkpZO
タイトル「破滅の神」
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/27(金) 21:09:11.59 ID:ZGQjru/D0
タイトル「岡ノ下」
248 : ◆axPwtNeSoU [saga]:2018/04/27(金) 21:47:34.92 ID:jr2Mo9xA0
お題くれ
いいのがあったらなんか書くかも
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/27(金) 21:49:03.74 ID:W6z0Z62L0
タイトル「ば---りあっwwww」
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/27(金) 21:52:12.19 ID:VvBu+VVhO
タイトル「結末はいつも同じ」
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/27(金) 22:22:00.55 ID:ZZ/Bl/4vO
タイトル「釈放と言う名の極刑」
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/27(金) 22:41:36.34 ID:HPfgKtFSO
タイトル「最後の3枚」
253 : ◆axPwtNeSoU [sage]:2018/04/27(金) 22:43:45.33 ID:jr2Mo9xA0
お題把握
なんか思いついたら早めに投下する
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/27(金) 23:46:30.60 ID:ZGQjru/D0
タイトル「東京ミッドタウン幕張」
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/28(土) 00:30:05.93 ID:yzmHZvgz0
タイトル「現代の職業を戦闘能力にして戦う」
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/28(土) 20:44:18.11 ID:CPKD0kOE0
タイトル「芥子粒になりたい」
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 12:57:25.63 ID:z1ViKj+UO
タイトル「奇跡の定義」
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/29(日) 14:39:24.50 ID:vpeBPLCy0
タイトル「た」
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/30(月) 11:22:29.87 ID:2sZfFdQAo
タイトル「回転休業」
260 : ◆axPwtNeSoU [saga]:2018/05/01(火) 20:02:21.19 ID:VDe1T+dA0
>>249
「ば---りあっwwww」
数レスお借りします
261 : ◆axPwtNeSoU [saga]:2018/05/01(火) 20:03:14.69 ID:VDe1T+dA0




「……これで、お主らの望み通りの究極バリアーの完成じゃ。文句はなかろうな?」


エヌ博士は、目の前の6本足の生命体に向かって、無愛想に告げた。


……いずこともしれぬ星系から、突如2隻の宇宙船で彼らが地球に飛来したのが約半年前。


彼らの望みは地球最高の天才、エヌ博士によって、いかなる物質もエネルギーも通さぬ、究極のバリアーを完成させること。


圧倒的な科学力、武力の違いを見せつけられた世界政府は、いわれるがままに博士の身柄を宇宙人に差し出すしかなかった。


「……サスガはエヌ博士。我ラの最高の科学者デモ行き詰まッテイタ研究を、コレほど短期間デ形にスルとはナ」


3本の赤黒い触腕をぐねぐねとくねらせながら、宇宙人の将軍は金属をきしりあわせるような笑い声を立てた。


「そちらであらかた理論は出来あがっとったからの。……ただ言っとくが、この代物は欠点だらけじゃぞ。エネルギーをバカ食いする上に、あらゆるベクトルを遮断するから、バリアーの展開中は完全に静止した状態で身動きもとれん。レーダーや目視で外を確認することもできん。それに……」


「ソンナコトはドウでも良イ。基礎研究サエ完成シてシマエバ、後はコチラの学者で何トでもナル」

エヌ博士の言葉を、宇宙人の将軍は冷淡に遮った。


「トニカク実験ダ。我々ノ宇宙船の1隻に、バリアーを組み込ンでモラオウ。本船の武装による攻撃を、防ぎキレれバ合格ダ」


「……随分と危険な実験じゃな。バリアー船に乗り込む者は、余程度胸があると見える」


博士の言葉に、宇宙人の将軍は楽しげに頭頂部の触覚を光らせた。


「……イヤイヤ博士。バリアー船に乗り組ムノハ、貴様と貴様の助手だけダ」


「……何じゃと?」


「我々ノ宇宙船ハ、手順サエ飲み込めバ、2人で充分操縦出来る。貴様のバリアーが、見事攻撃に耐えられレバ良シ、耐えラレナケレバ、そのまま貴様らが死ぬダケダ」

「……アア、言ッてオクガ、バリアー船の武装ハ全て取り外シてアルし、逃ゲタところデ、コチラの本船の方が速力はハルカに上。妙ナ真似はするナヨ」


ひとしきり触覚を光らせた後、宇宙人の将軍は部下に合図して、博士と助手を連行するよう命じた。

262 : ◆axPwtNeSoU [saga]:2018/05/01(火) 20:04:46.50 ID:VDe1T+dA0


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「……博士ー。まじヤバいっすよー。あいつら絶対、アタシらを生かしとく気ないっすよー」


宇宙人の将軍たちが立ち去った後、エヌ博士の助手は、泣きべそをかきそうな表情でぼやいていた。


「心配ないわい。わしのバリアーは性能だけは完璧じゃ。ミサイルだろうがビームだろうが、重力だろうが慣性力だろうが、全てを遮断する。ブラックホールに突っ込もうが太陽に飛び込もうが、バリアーの内部には全く影響ないわい」

「だからこそ、なおさらっすよー。そんな凄いもん完成させちゃったら、もうアタシら用済みだし、生かしとくだけ危険でしょー? あー、こんなジジイと心中なんて、マジ萎えるっすー」

「ええい、情け無い助手め!いいから黙って手を動かさんかい!」


博士は仏頂面で助手を怒鳴りつけながら、忙しくコンピューターを操作していた。


「……さっきから、何の計算してんすかー? バリアーは完成したんでしょー?」

「説明しとる暇はない。ええからお前も手伝え。この座標を早いとこ入力し直して、このバリアー船を、寸分違わずこの位置につけにゃならんのだからな」


263 : ◆axPwtNeSoU [saga]:2018/05/01(火) 20:07:54.47 ID:VDe1T+dA0



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「……少シ、予定より遅れタか? 位置もカナリずれテイルヨウだが」


将軍は触覚をゆらめかせ、傍らの秘書官に声をかけた。


「……燃料もギリギリでしたシ、イカニモ危ナッカシイ操縦ぶりデシたカラネ。地球人の猿には、こノ程度が精一杯ダッタノかト」


「フム……」


将軍は引っかかるものを振り払うように触腕を振って、通信機を立ち上げた。


「聞コエルカネ、博士?コレより240秒後、全火力ヲもっテ、ソチラの船ヲ攻撃スル。貴様のバリアーの威力を、身をモッテ証明デキルノダ。科学者冥利に尽きルノではナイかネ?」


『それについては心配しとらんよ。わしは天才じゃからな。……それより、聞きたいことがある』

「何ダ?」

『お主らの本星と通信は出来んのか?』

「本星に直接、命ごいの交渉でもスル気かネ? ……アイニクと、こんナ辺境マデ、恒星間通信のインフラは整備サレていない。ソモソモ本星は、我々の船がココニ居るコトも把握シテおらんヨ。ダカラこそ好キ放題デキるのダガな」

『なる程、海賊紛いの無法者というわけか、道理でな。……ちなみに、この実験が無事成功すれば……お主らは本当に、わしらを解放して、さっさと地球を立ち去ってくれるのかね?』


将軍はぴくりと触覚を震わせ、動きを止めた。


『どうかな?正直に答えて…』


「…モウ、答エハ出てイルノデハナイカネ?」


『…やっぱりか』


「実験が失敗ナラバ貴様は死ヌ。地球モ、無駄な時間を使わせた責任をトッテモラウために、ついでに滅ボス。バリアーが成功なら、貴様ヤ地球ハ生かしてオクニハ危険過ぎる相手トイウコト、ヤハリ滅ボス」


『残念じゃよ』


「逃ゲタケレバ逃ゲタマエ。バリアーを張りながらナラ、しばらくハ逃ゲラレルカモ知れンゾ?燃料切れマデノ短い間ダガナ」


船内にはカウントダウンのアラームが鳴り始めていた。


「アト30秒。バリアーが攻撃に耐えタトシテモ、どノ道、エネルギーは長くは保タン。サヨナラダナ」


15秒。 10秒。 


5。 4。 3。 2。


カウントが終了する1秒前。


『――バカめ』


博士がバリアーのスイッチを押した。

264 : ◆axPwtNeSoU [saga]:2018/05/01(火) 20:09:29.65 ID:VDe1T+dA0



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




「……で、博士。何で、アタシら生きてるんですかー? いったいなにが起こったんですー?」


「……なんじゃ、まだ解っとらんかったんか? バリアーが無事作動しただけじゃよ」



博士がバリアーのスイッチを入れ、再び切るまでほんの数秒。

しかし、スイッチを切っても、攻撃がバリアー船を襲うことは無かった。

いや、それどころか――。


「いや、奴らの船はどこ行っちゃったんですかー? てゆーか、アタシら今、どこにいるんですー? さっきモニターで座標みたら、とんでもない数字になってたんですけどー?」

「じゃから言ったろうが。バリアーが無事作動したお陰じゃよ」

「……ほぇ?」


ぽかんと口を開ける助手。


「わしのバリアーは外界の全ての物質、エネルギーを遮断する。重力も光も電波も通さんし、慣性の影響さえ打ち消す。つまり、バリアーが作動すると同時に完全に静止した状態になる」

「はあ」

「ただ、わしらが止まっても、奴らは動き続ける。――地球の自転や公転、宇宙の膨張によってな。……言ってみれば、高速道路の車の流れの中、わしらだけが急停止で置いてきぼりを食らい、それに猛スピードで奴らが追突したようなもんじゃ」

「えっ、なにそれこわいっす」

「地球の自転のスピードは時速1700キロ、公転速度は時速10万キロ、宇宙の膨張速度は……まあいい、とにかく、その速度で破壊不可能な壁に突っ込んだんじゃ。バラバラどころか粉々、いや、サラサラかな?ひとたまりもなかろうて」

「えっと、じゃあ、コンピューターで計算してた座標って……」

博士「ああ、月や太陽に風穴を開けないようにしつつ、奴らの本船にうまく体当たり出来るようにな、お互いの位置や角度をあわせとったんじゃよ」

助手「うわあ……」

博士「……さて、助手よ、地球へ帰るぞい。燃料はギリギリじゃからな、計算と操縦手伝え」


博士は助手に発破をかけて、ニヤリと笑みを浮かべた。


「いったん地球に戻って、この船の航行システムの解析じゃ。奴らの本星の位置を突き止めて、こちらから出向くことが出来れば、今度は逆に、奴らの星に体当たりして木っ端みじんにしてやることも出来るでな」



FIN.

265 : ◆axPwtNeSoU [saga]:2018/05/01(火) 20:10:39.77 ID:VDe1T+dA0
※投下終了
お目汚し失礼

細かい科学的な設定とかはツッコミ無しでな!
326.85 KB Speed:1.7   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)