[安価]男「旧い町の旧い家を相続した」[ホラー]

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236 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/11(水) 17:38:55.23 ID:hlBTDsaqO
明「ごちそうさま」

真由「ごちそうさまー」

明「じゃあ学校行くか」

真由「うん!」

@家を出たところで静寂と会う
A真由と二人で学校へ

>>237
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/11(水) 17:53:25.27 ID:ZmRm9oZ40
1
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/11(水) 18:32:54.52 ID:n1vE5u/co
2
239 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/12(木) 17:19:33.92 ID:q4jAJ7hgO
静寂「おはよう」

明「おはよう」

真由「…まさか待ってたの?」

静寂「え、えっと…何でボク睨まれてるの…?」

真由「お兄ちゃんは渡さないから」

静寂「えっ!?///」

@明「あーうん、気にしなくて良いから」
A明「何言ってんだお前」
B自由安価

>>241
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/12(木) 17:20:45.40 ID:3WdciPW3o
1
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/12(木) 17:33:56.86 ID:PTSQfMxsO
1
242 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/12(木) 17:35:13.70 ID:9SZ8Hd+zO
明「あーうん、気にしなくて良いから」

静寂「そ、そう…」

真由「ぅぅぅー」

明「威嚇するな」


真由の足元に見たこともない虫が集まり始めていた


@:学校に着く
A:途中に何かある
B:Aで自由安価

>>
243 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/12(木) 17:35:41.80 ID:9SZ8Hd+zO
>>244
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/12(木) 18:18:21.23 ID:2BY5nkUA0
3 昨日の事件について話す
245 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/12(木) 22:43:04.31 ID:NGl9IGV6O
明「昨日の事件ってあれで解決なのか?」

静寂「多分…犠牲になった人も多いだろうけど」

明「犠牲…」

静寂「気にしない方がいいよ。どうせああいう死に方したら誰からも忘れられちゃう」

明「え?」

静寂「そうやってこの町は回ってるんだよ。いくら死のうと事件にならない。誰も事件にしないから」

明「…あの聖杯ってのは何なんだ?」

静寂「さあ、部長は集めているみたいだけど何に使うかは知らないよ」

明「集めてる?」

静寂「大きな事件だとたまにああやって中心に聖杯があることがあるんだ。部長はあれが原因って言ってる」

明「へえ」

@学校に着く
A明「自由安価」

>>246
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/12(木) 22:44:52.75 ID:0OejJz9r0
1
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/12(木) 22:45:41.76 ID:X8jmP5ot0
静寂、今まで部活同で昨日の事件に匹敵する怪事件て何かあるの?
248 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/13(金) 11:28:50.22 ID:AcYLRAOCO
学校に着く

@昼休み
A放課後
Bとある女子が気になった

>>249
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/13(金) 11:32:29.23 ID:wYOlpopw0
250 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/13(金) 12:21:45.62 ID:wCnxp9FtO
放課後

静寂「部活行こう?」

明「ああ」

青磁「よっしゃ行くぜ」
―――――
―――

美麗「やあ、皆集まったようだね」

明「昨日の事件はあれで解決何ですか?」

美麗「うむ。さっき依頼人が来てね。行方不明になっていた友人が帰ってきたと話していたよ」

明「良かった」


美麗「それ以上に犠牲者も多かったけどね」

明「え」

美麗「それだけ大きな怪異だったんだよ、あれは」

美麗「最初はお化けビルだけだったのだろう、それが膨れ上がり、町の一角を飲み込んだ」

@来客が来る
A明「あの聖杯はどうしたんですか?」
B明「真由、結局あれはそういうものなのか?」

>>251
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/13(金) 12:23:36.08 ID:njWQXUkoo
2
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/13(金) 12:25:06.53 ID:0psw2gPQ0
1+真由の妖怪としてのライバル雪女
253 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/13(金) 13:28:07.79 ID:wCnxp9FtO
明「あの聖杯はどうしたんですか?」

美麗「問題ない。あれが事件を生み出すことはもう無いだろう」

明「そうじゃないですよ、あれを"どうした"んですか?」

美麗「…君はするどいね、それともその神様の手回しかい?」

真由「」ニシシ

美麗「この部室の地下に血塗れの聖杯があるだろう?あれに捧げた」

静寂「えぇっ!?あれに!?」

青磁「そんな危ないことしてたのかよ部長」

真琴「…」

美麗「なあに、あの聖杯がそれを求めている。それだけだよ、私は求められるままに捧げているだけだ」

静寂「そんなことして何が起こるか」

美麗「さあ、何が起こるかね。まだ何も起きてないだけに楽しみだよ」クツクツ

@来客
A今日は誰も来なかった

>>254
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/13(金) 13:36:31.33 ID:0psw2gPQ0
1+真由の妖怪としてのライバル雪女
255 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/13(金) 14:24:16.44 ID:TbPeJGfrO
明「なんか急に寒くなってません?」

美麗「おかしいね、そんな季節でも無いはずだけど」


ブルッ


更に背筋が凍るような寒気がして身を震わせる

そこに部室の戸を叩く音がした


静寂「は、はい」


そう言って戸を開けるとそこには透き通るような美しい肌、白銀の長い髪、青い瞳をした美女が立っていた


「私(わたくし)氷見・真冬(ひみ・まふゆ)と申します」

美麗「寒くて申し訳ないね。急に冷え込んできたようで」

真冬「いえいえ、心地よい気温ではありませんか」クスクス

真冬「」チラ

真由「…」


ちらりと真由を見つめてから目線を部長に戻して話を続ける


@真由に挑戦しにきた
A真由を試しに来た

>>256
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/13(金) 14:32:40.63 ID:0psw2gPQ0
257 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/13(金) 15:18:48.38 ID:TbPeJGfrO
真冬「貴方達の評判を聞きましてね、ある場所の調査を依頼したいのですわ」

美麗「ほう、調査」

真冬「そうですわ、あり得ない気温、化け物の目撃例、そんな噂のある場所」

美麗「してその場所は?」

@廃ビル
A山奥の廃墟
B自由安価
>>258
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/13(金) 15:20:02.53 ID:o6qkEAw50
259 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/13(金) 16:15:42.49 ID:TbPeJGfrO
山奥の廃墟を地図で示し、彼女は帰っていった


美麗「ふむ。この廃墟はだいぶ前に浄化したはずなのだが」

真琴「うん、無力化したはず」

美麗「また何か住み着いたかな」


真由「ねえお兄ちゃん、さっきの人間じゃなかったよ」

明「え、そうだったのか?」


普通に人間だと思ってた


美麗「まあ稀にあることだよ、以前湖の神様に湖の掃除を頼まれたことがあった」

明「せこい神様ですね…」

青磁「あー、あれかぁ。人間が投げ込んだゴミで大変なことになってたなあ」

静寂「もう二度と沼のゴミ拾いはしたくないよ…」

@さっそく行く
A自由安価

>>260
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/13(金) 16:24:13.27 ID:1qa/RSgxo
1
261 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/13(金) 17:21:30.59 ID:TbPeJGfrO
裏山


明「寒っ」

あり得ないほどの寒さが山全体を覆っていた


@防寒着を取りに一旦帰る
Aこのまま行く

>>262
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/13(金) 18:47:19.50 ID:Mn4siP2L0
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/15(日) 16:48:29.66 ID:JUMGq1kio
自由安価に好き勝手させて大丈夫か……?
264 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/16(月) 17:21:16.21 ID:nIZH1CiBO
美麗「明くん、そんな軽装で大丈夫かい?」

明「はは、多分…へっくし」

静寂「大丈夫に見えないよ。これ着て、予備に持ってきたやつだから」


静寂が上着を貸してくれる

@借りる
A借りない

>>265
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/16(月) 17:26:24.84 ID:+0690viho
1
266 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/16(月) 17:33:22.52 ID:nIZH1CiBO
明「ありがと」


その上着を借りて着る

少し良い匂いがした


青磁「なあ、何だあれ」

美麗「ん?」


吹雪の中なら何か影がこちらに向かってくる

それは球体が二つ楯に並んでいる姿

そう


静寂「雪だるま…?」


雪だるま「…」

雪だるま「キシャァァアアア」


明「!?」


雪だるまが大口を開ける。その中に牙が見える


@蹴り飛ばす
A逃げる
B自由安価

>>267
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/16(月) 18:54:55.05 ID:yR6yJp6po
2
268 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/16(月) 20:22:02.00 ID:ba85qw9VO
美麗「逃げろーっ!」


全員でその場から逃げだす

しかし猛吹雪で視界の悪い中、それも足場の悪い山中だ

すぐに転び、真っ白な吹雪が視界を隠す


「がっ」「うわっ」「きゃっ」


短い悲鳴が続く

顔を上げると真っ白いゴリラのような顔があった


明(…雪男、か…?)

@死んだふり
A明「真由!真由!」
B自由安価

>>269
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/16(月) 20:22:50.94 ID:O/N/lhHI0
2
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/16(月) 20:31:59.71 ID:FQJLzCfzo
真由って神様なのにこんな便利屋みたいに使って大丈夫なんだろうか
そのうちやばいことになりそう
271 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/16(月) 21:44:29.83 ID:ba85qw9VO
明「真由!真由!」


しかし助けはこなかった

助けの来る気配は無かった


目の前の雪男はにやりと大きく笑うと冷たい息を吹きかけてきた

口内の水分が凍っていくのが分かる。意識が深い眠りに落ちていく
272 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/16(月) 22:10:28.03 ID:+OFFOiC6O
「クスクス、全滅ですわね」

真由「ふう、それで?雪女」

真冬「私の勝ち。そういうことですわ、蟲神」

真由「ふーん」

真冬「『ふーん』って、それだけですの?」

真由「何が」

真冬「もっと悔しがりなさいよ!」

真由「…はぁ?」

真冬「私はあなたに勝ったのですわ!完膚なきまでに!」

真由「そうね、私の負けよ。虫は寒さに弱いから仕方ないわ。で、殺すつもりがないならこの吹雪をなんとかしなさい」

真冬「…その態度がムカつくわ!勝ったのになんなのよその態度は!」

真由「あなためんどくさいわね」

真冬「もうムカついたわ!殺すつもりなかったけど全員ここで死んでしまいなさい!」


真由「…一つ忘れていたわ」

真冬「何よ」

真由「寒さに強い虫も中にはいるってことよ」


真冬「な、何…何、何何!?」

真冬「かゆい、かゆいかゆいかゆい!…そんな、そんな、いやぁぁああああ!」


真冬の体を食い破って蛆虫の大群のようなものが皮膚から顔を出し、また皮膚に潜っていく


真由「勝ち負けも何も、戦いにすらなってないわよ」
273 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/16(月) 22:57:56.43 ID:+OFFOiC6O
「礼を言うぞ蟲神」

真由「鴉天狗…こんなのに好き勝手させるとか堕ちたわね」

鴉天狗「気づいているだろう?今この山に神はいない。仕える主もいなければ振るえる力も振るえないというもの」

真由「…それでこんなに不安定なのね、この山…荒神や禍津神に住みつかれても知らないわよ」

鴉天狗「そなたが居ついてくれれば良いのだが」

真由「嫌よ。私は血筋に憑く神だもの」
274 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/16(月) 23:45:44.56 ID:+OFFOiC6O


明「あれ、何で家に」

真由「おはよう、気が付いた?」

明「今日何したっけな…思い出せない」

真由「思い出さなくていいと思うよ」

@寝る
A買い物
B自由安価

>>275
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/16(月) 23:51:36.34 ID:O/N/lhHI0
3、真由の旧友かまいたち女登場
276 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/17(火) 00:08:42.49 ID:9xPcXdAqO
ここは主人公の行動安価で頼む
再安価
>>277

今日はここまで
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 00:09:39.84 ID:b+6I8J8lo
2
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 00:24:22.47 ID:09FZsLH6o
何故自分勝手に展開を作ろうとするのか
コレガワカラナイ
279 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/17(火) 07:16:20.71 ID:9xPcXdAqO
明「ちょっと買うものあったから行ってくるわ」

真由「行ってらっしゃい」
―――――
―――

夜の中、切れかかった電灯がチカチカ照らす中、変なものを見た

女だ、女がとある家の窓に張り付いて中を覗いている

地面に引きずるほど長いぼさぼさの髪、骨ばった細い腕、異様な雰囲気のそれが窓の中を舐めるように見ている


明「何だ、あれ」

@話しかける
A逃げる
B自由安価

>>279
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 08:18:52.65 ID:kvF/RyzWO
2
281 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/17(火) 08:44:24.14 ID:DlImg8tuO
ゆっくりと後退り、逃げる

あれはマズイ、関わっちゃダメなやつだ


そう思う

だが足音を立てすぎたのかそいつは…追いかけてきた

ヒタ…ヒタ…ヒタ

走る。スピードを上げて走る

ヒタ…ヒタ…ヒタ

どんなに走っても足音を振りほどけない、走っているのに歩く足音がついてくる

すぐ後ろに日との気配がする


「はあ〜」


息づかいがすぐ後ろで聞こえる


@振り向く
A振り向かない

>>282
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 08:51:23.66 ID:T20+PnbDO
283 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/17(火) 08:57:30.99 ID:DlImg8tuO
走り続ける

いつの間にか気配はいなくなっていた


明「はぁ…はぁ…っっ」


疲れて立ち止まるとまた何かが視界に入る

またあの女だ


窓に張り付き、顔を潰れるほど押し当て、ハアハア言いながら中を覗き込んでいる


明「嘘だろ…」
284 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/17(火) 09:00:06.48 ID:DlImg8tuO
明「ただいま」

真由「お兄ちゃんおかえり」

真由「」スンスン

明「ま、真由?」


真由「お兄ちゃん、何か連れてきた?」

@明「着いてきちゃったか…」
A明「なんとかしてくれ」
B自由安価

>>285
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 09:25:47.12 ID:DGn1YXq+o
1
286 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/17(火) 10:28:30.63 ID:DlImg8tuO
明「着いてきちゃったか…」

真由「あれ?」

明「っ…マジか」


それは玄関の戸の向こうに立っていた

戸に張り付き、顔を押し当てている

摺りガラスのおかげでどんな顔なのか見えないのはまだ良かったが


明「どうすんだあれ」

真由「無視してれば?害は無いよ」


「アケテ…アケテ…」


そんな声が聞こえる


@開ける
A今日は寝る
B自由安価

>>287
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 10:37:08.07 ID:ztMexfKso
3
真由に本当に大丈夫か震えながら確認
288 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/17(火) 11:22:07.35 ID:DlImg8tuO
明「ま、真由…本当にあれ大丈夫なのか?」ガタガタ

真由「うん、特に害は無いよ」

真由「なあに?お兄ちゃん、怖いの?だっさいよ」クスクス


戸をガタガタと揺らしながら「アケテ・・・アケテ・・・」と言い続けているそれは普通に怖い


真由「あれはああやって怖がらせるだけの存在、戸の向こうにいるなら無害だよ」

明「じゃあ」


@追い払おう。戸を開けて大声で威嚇
A無視して寝る
B自由安価

>>289
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 11:25:46.07 ID:3o7lFUVx0
290 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/17(火) 12:19:40.90 ID:N4SMnN99O
暗闇の中追いかけられる

後ろを向くと巨大な月が嗤っている

地球を飲み込みかねない程に巨大な月、青白い光に照らされた町はまるで無機質の迷路

右へ左へと逃げ続け、それでも巨大な月が追いかけてくる

どこに逃げようと振り切ることができない

笑い声が耳の奥で渦を巻き、後ろを振り向くと巨大な月の真ん中に瞳が開いていた


明「ひっ」


巨大な目のついた巨大な月

その目に見つめられると足が動かなくなった□見ると影から黒い腕が伸びてきて足に絡みついている


逃げられない

ニゲラレナイ


やがて黒い影は足から胴へ、上半身へ、そして顔までもを飲み込んでゆく
291 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/17(火) 12:20:37.41 ID:N4SMnN99O
真由「うなされてたよ?」

明「……」


気づいたら朝になっていた

@明「また悪夢を見た」
A明「いや、何でも無い」
B明「また夢魔ってのにやられた」
C明「自由安価」

>>292
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 12:22:20.51 ID:ztMexfKso
1
293 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/17(火) 13:30:25.73 ID:N4SMnN99O
明「また悪夢を見た」

真由「悪夢ねえ、お兄ちゃん夢魔に好かれてるんじゃない?」クスクス

明「嬉しくねえよ!悪夢だぞ」

真由「お兄ちゃんが死ぬような目にでも合わない限り助けるつもりは無いよ」

明「えー」

真由「いいじゃん、ただの夢だよ?」

@明「昨日助けてくれただろ?」
A明「対策とか無いのか?」
B学校に行く
C自由安価

>>294
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 13:36:51.67 ID:bK3BrqkY0
295 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/17(火) 14:22:51.67 ID:N4SMnN99O
明「昨日助けてくれただろ?」

真由「昨日は最初だったからね、毎日は流石にやだなあ」

明「えー」

真由「いいじゃん夢ぐらい死にやしないって」

明「でも嫌なものは嫌だって」

真由「知らないよ。ほら学校行こ」

@学校に行く
A明「自由安価」

>>296
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 14:25:37.93 ID:kvF/RyzWO
1
297 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/17(火) 15:22:58.28 ID:N4SMnN99O
明「おはよう」

静寂「おはよう」

真由「おはよー」


家の前で静寂と合流して学校へ向かう
―――――
―――

明「なあ、昨日の事なんだけどさ」

静寂「うーん、気が付いたら家に帰っていたんだよね」

明「静寂もか」

静寂「ボクは部長にメールしたんだけど気にしなくていいって言われたよ」

明「俺も真由に気にすんなって言われた」

真由「特に言うほどのことは無かったからね」

明「と言われても記憶が無いのは気持ち悪いもんだぞ」

真由「そこまでは知らないよー」

@学校に行くまでの間に何かある
A学校に着く

>>298
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2018/04/17(火) 15:36:05.90 ID:wK/OEi8V0
299 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/17(火) 16:04:20.00 ID:N4SMnN99O
学校に向かう途中


「ゲラゲラゲラゲラ」


大笑いする声が上空から降ってきた

目の前には高層ビル、さらに見上げるとその上から誰かが乗り出していた


「あは、アハハハハハ!」


そう大笑いする声が降ってくると共に何か大きなものがドサッと降ってくる


何か大きなものが地面に激突し、鈍い音を立ててバウンドした

それがもう一度地面に落ちて初めて正体を知る


人間だ


人間が高層ビルから降って来た


四肢が好き勝手な方向にねじ曲がり、頭が陥没し、骨が突き出し、血が吹きでている


明「きゅ、救急車!」


スマホを取り出して救急車を呼ぼうとすると


「あはは、アハハハハ」


そいつはまた笑いだした

そして目の前から消えた


「ゲラゲラゲラ」


再び笑い声が上空から聞こえて人間が降ってくる

同じ人間が


明「…これは」

静寂「たまにいるんだよ、自殺し続けるやつが」


それは目の前で何度も何度も飛び降りては消え、飛び降りては消え、また飛び降りる

飛び降り自殺の繰り返し
300 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/17(火) 16:05:11.99 ID:N4SMnN99O
学校にて

@ある女子が気になった
A放課後
B昼休み

>>301
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2018/04/17(火) 16:07:29.54 ID:wK/OEi8V0
1+その女性この間の真冬さんに良く似てる双子か?
302 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/17(火) 16:12:28.27 ID:N4SMnN99O
選択肢に自由安価がないので数字のみで選択お願いします再安価↓↓
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 16:13:52.11 ID:ztMexfKso
2
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2018/04/17(火) 16:14:05.35 ID:wK/OEi8V0
305 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/17(火) 16:39:34.47 ID:N4SMnN99O
放課後、職員室

「…は決まりましたか?」

「"彼"は"三人"求めています」

「生徒の中から選ぶとしましょう」

「三嶋先生、確かあなたのクラスにはいじめっ子がいましたね」

「っ…か、彼らを差し出すというのですか」

「どうせ校内のゴミですよ」

「いじめ問題が表面化するより良いでしょう。ちょうどいいですし」


「では、"彼"にそう伝えておきましょう」


「…」


「では今回の職員会議を終えましょう」
306 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/17(火) 16:40:42.30 ID:N4SMnN99O
部室

明「あれ、部長、その人形何です?」


部室に古びた日本人形が一つ置いてあった


美麗「んー、呪いの人形だって言われて置いていった生徒がいてね」

明「へえ?」

美麗「うん、髪が勝手に伸びるらしい」


グイーン


明「『らしい』じゃないですよ!ギャグみたいな勢いで伸びてるじゃないですか!」

美麗「うわっ、凄い伸びる」

真琴「人形ごと燃やそうよ」

美麗「ええ、可愛いし部活のマスコットにしようよ」

真琴「怖いよ!」

@とりあえず髪を切ってあげる
A明「燃やすことに賛成」
B自由安価

>>307
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2018/04/17(火) 16:44:16.87 ID:wK/OEi8V0
3真由の意見も聞こう、あの人形危険か?
308 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/17(火) 17:15:27.04 ID:N4SMnN99O
明「なあ真由、あの人形危険か?」

真由「さあ?」

明「さあって」

真由「悪意のある妖怪や悪霊なら一発で分かるよ。でもそうじゃないやつはいつ"そうなる"か分からない」

真由「昨日のあいつみたいに空っぽだったら何もしようがないから分かりやすいけどそいつは分からない」

真由「でもまあ、今は安全だよ、今は」

@明「危険になる可能性があるなら燃やそう」
A明「じゃあ今はマスコットにしてもいいんじゃないか?」

>>309
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 17:17:08.74 ID:dxPwIY7a0
310 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/17(火) 17:27:03.65 ID:N4SMnN99O
明「じゃあ今はマスコットにしてもいいんじゃないか?」


ピタリ、と髪が延びるのが止まった


美麗「どれ、このままだと怖…見映えが悪いし髪を切ろうか」


そう言ってハサミを持つ部長


バサッ


人形の髪の毛がハサミを持つ手を叩いた


美麗「…切られたくないのかい?…それとも他の人がいいのかい?」

@美麗「じゃあ青磁、頼むよ」
A明「じゃあ俺がやってみる」

>>311
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2018/04/17(火) 17:29:08.74 ID:wK/OEi8V0
312 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/17(火) 17:46:41.68 ID:N4SMnN99O
明「じゃあ俺がやってみる」

美麗「そうかい?」


今度は抵抗されること無く切らせてくれた


明「こんなもんだな」

静寂「上手」

明「そうか?適当にそれっぽい感じにしただけだぜ」

青磁「何で部長じゃダメなんだろうな」

美麗「単純に明くんを気に入ったのだろう」


明「え…」

その時、ぐるりと人形が明の方に首を回し、ニタァと笑った

@依頼人が来る
A依頼人、内容自由安価
B今日は誰も来なかった

>>313

依頼人は人間限定で頼む
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 17:58:49.86 ID:dxPwIY7a0
314 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/17(火) 20:36:38.08 ID:9xPcXdAqO
美麗「今日は誰も来ないね」

@美麗「今日は校内の噂を追いかけよう」
A明「そういやこの人形って」

>>315
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/17(火) 20:54:56.16 ID:SxJMyC6b0
2
316 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/17(火) 23:15:48.47 ID:csiLykWmO
明「そういやこの人形って呪いの人形なんですよね?でも真由は危険は無いって」

美麗「髪が伸びるとしか言ってなかったからね。それだけで気味悪がってここに預けに来たんだろう」

明「ほとんど捨てられたみたいなもんじゃないか、可愛そうに」ナデナデ

真由「あ、お兄ちゃんの人形からの好感度が上がった」

明「うぇっ!?」

@明「他にこういうのってあるんですか?」
A今日は部活終わり

>>317
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 23:26:52.60 ID:5+O/WNTk0
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 23:27:15.44 ID:Wmreosreo
2
319 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/18(水) 00:30:37.28 ID:J3FHoqXrO
今日はここまで
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/18(水) 00:44:36.34 ID:eTntpfMpo
何時かの人形だったか彫刻だったかがヒロインのSS思い出したぞ
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/18(水) 01:23:29.20 ID:Ll05KkqIo
322 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/18(水) 17:16:50.01 ID:aKjF21S+O
明「他にこういうのってあるんですか?」

美麗「そうだね、面白い呪いの品といえば」


部長が奥の部屋に消えていく

手書きで「倉庫」と書かれた木札が下がっていた


美麗「こんなものがある」

それは古ぼけたノートだった

美麗「あ、触らない方がいいよ」

@一瞬だけ触れてしまう
A触らない

>>323
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/18(水) 17:43:59.86 ID:3R/LOqRRO
1
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/18(水) 19:58:07.00 ID:KmkUe3qv0
古いノートて呪怨かな?
325 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/19(木) 09:23:45.06 ID:Y5PC8qHdO
明「え?」


手を伸ばしていた

部長の忠告を聞いて手を引っ込めるがもう遅く、一瞬だけ触れてしまう


黒い感情の渦

罵倒と暴力

どこまでも深い憎しみの嵐

その果てに沢山の怨霊が自分の手を引く


「…」

「明くん!」

明「はっ、い…今のは…」

美麗「見事引き込まれていたようだね 」

明「何なんですか?これ」

美麗「苛められていた子の日記だよ」

部長が中を開いて見せてくれる

それはどこまでも憎しみを込めて書かれたような筆圧の濃い乱暴な字で日々の暴力の記録とそれに対する憎しみが書かれていた

そして最後のページには


殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す

と同じ二文字で埋め尽くされていた


明「…」ゴクリ

美麗「これを手にした人は果てしない憎しみで暴走してあらゆる人間を殺そうとする。そういう呪いの品だ」

明「…恐ろしいですね」

美麗「うん、だからこれは封印しておくのさ」


そう言うと部長はそれを奥の部屋に返しに行った


明「何で部長は平気なんだ…」


部長「さて、今日の部活は終わりにしよう」

@帰る
A教室に忘れ物をした
B帰り道の途中で寄り道

>>326
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 09:44:00.64 ID:UpZA9PbAO
2
327 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/19(木) 10:28:20.90 ID:Y5PC8qHdO
明「やべ、教室に忘れ物した」

静寂「じゃあ待ってるよ」

明「いや、先帰ってくれ」

静寂「そう…?」
―――――
―――

教室


ピチャ…ピチャ…


天井から黒い水滴が垂れてきている

特に気にせず自分の机に近づいて中に入っている忘れ物を取る


「〜〜〜」

明「え?」


言葉にならない声が聞こえて振り返る

ピチャ、ピチャ


黒い水滴が垂れている

天井から

@上を見上げる
A逃げる

>>328
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2018/04/19(木) 10:57:33.70 ID:t24A1o/T0
1
329 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/19(木) 11:22:45.99 ID:Y5PC8qHdO
水滴に導かれるように天井を見る

そこには黒い影がいた

六つの足で天井に張り付いている人間大の"何か"

その顔は崩れた女性のような、溶けかかったおぞましい見た目

その口から黒い唾液をぽたぽたと垂らしていた


明「うわぁぁっ」

「〜〜〜っっ!!」


そいつは言葉にならない声を発して天井に張り付いたまま追いかけてきた


@逃げる
A椅子を投げつける
B自由安価(行動のみ)

>>330
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 11:23:15.05 ID:2FAXTqJ+0
331 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/19(木) 12:06:51.66 ID:Y5PC8qHdO
明「おわぁっ!」


椅子を思いっきり投げつける

椅子は崩れた顔面に当たり「ギョェェエエエエ」と耳を劈く鳴き声を上げる

そしてパァンッと風船が割れるような音がしてその妖怪ははじけ飛んだ

床には黒い水たまりが出来る

やがてその水たまりは沸騰するように泡立つ


ピチピチ、という音と共に黒い水たまりからさっきの妖怪の子供のような小さな何かがたくさん現れる


明「嘘だろ…とりあえず今の内だ」

そのまま教室から逃げた

@家に着く
Aその途中に何かある

>>
332 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/19(木) 12:07:19.45 ID:Y5PC8qHdO
>>333
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 12:07:32.28 ID:w+jjKsIDO
334 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/19(木) 13:27:02.47 ID:Y5PC8qHdO
帰り道

信号の前で屈んでいる子供がいた

その子供は両手で顔面を覆っており、顔は見えない

ただひたすらに


「一歩前に…一歩前に…一歩前に…」


と言い続けていた


@耳を傾ける
A無視して進む
B話しかける
C自由安価

>>
335 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/19(木) 13:28:15.23 ID:Y5PC8qHdO
>>336
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