貴音「貴女様ァッ!!」カッ! P「面妖な……」 玲音「クインテット、だ!」

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1 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/03/30(金) 10:43:11.71 ID:Ou7B0PVB0
ある朝、プロデューサーが目を覚ますと、自分が女の子になっていることに気付きました。

貴音「大丈夫です、貴女様。それは病気などではございません。多分」

美希「かっこいいハニーも可愛いハニーも、二度美味しくていいって思うな」

伊織「海外進出も視野に入れていいんじゃない? タイとか」

玲音「キミ、最近満更でもなくなってきてるだろう。いいのかそれで」

朝起きると、時々女の子なプロデューサーとアイドル達(その他)。

そんなお話。


                  ______   r<: : : :>
               <: : : : : : : : : : : >: : : : : : : : ヽ
            /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :>: : : : ::        /'      ヽ
  (         .: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::/:∧: : : |       '' 才 こ 優 ',
 {: \     __/: : : : : : : : : : : : : : |ハ__: : : : : :/: : :∧: : |       i  能  こ 柔 i
 乂: : :ー…: : ア:: : : : : : : : : : : : : : ::|-…=ミ: : /: : /: :∧: |       |  だ  ま 不 |
    ¨¨¨¨ . : : : :|: : ′: : : : : : : : ::′    V: : :/: : : :リ: ||{     | ね  で 断 |
        ′: : : |: ::|: : : : :/: : : :/ ____   ∨/|: : : / Yハ:     |     く  も |
       }И: : :|:: :|: : : :/|: : :/,ィ       |i::::|i : /: : |: 八      ,    る   |
.       从|: : ::| 斗--/ : :/ /   斧芋ミ |i::::|iハ: : : :| |: : \   ∠     と   /
          \: |: ::|rz=ミ    ,ィ^之:r'フ : : :| リ: : : :| |: : : :     ヽ     /
          ): : :{K弋心      ^´   |: |K: : : : : :|: : : :       ` ー  ´
           |: |:ハ ^´  }        , : |i: : : :从: : : : : :   
           |: |: :}:,_      ___    , : : |i: : :(: : :\: : : :
           |: | O込   ー '  /: : :::|i: : : \ : : \ :   
           |: |: i |: : :〕> _  イ /: : : |i: : : : : :\: : :\
      .     八:八: : : : : : : :「     ′ : : |i : : : : : : : \    
          /: : |  ヽ:::: : : :_::|    {: : : : :|ト………=ミ: :
      .   /: : : |______厶イ      从: : : :|: ハニニニニニニ\
          {: : : : |ニニニニニ]        \ }|: : :|ニニニニニニニ
          У: : ノニニニニ_∧         ): : : :|ニニニニニニニ

優柔不断というか、性別不断というか。



【過去スレ】
貴音「貴女様?!」 P「面妖な……」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1352476982/

貴音「貴女様……」 P「面妖な……デュオ!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1354904121/

貴音「貴女様!」 P「面妖な……」 美希「ト・リ・オ、なの!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1364930352/

貴音「貴女様ぁ……」ヒック P「面妖な……」 伊織「カルテット、よ!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1403717159/

幕間や小ネタを挟みつつ
   貴音→あずさ→真→響→亜美真美→亜美→真美→美希→千早→律子→
   →雪歩→伊織→NextStage!


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1522374191
2 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/03/30(金) 10:48:47.02 ID:Ou7B0PVB0
初めましての方は初めまして。
お久しぶりの方はおひさぶとがに。
時空を超えて戻ってきてしまいました、どうも、出戻りがにです。

続きをそのまま投下していこうと思いますので、知らない方or覚えているわけなかろうという方は
カルテットからご覧くださいな。
3 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/03/30(金) 12:10:28.79 ID:Ou7B0PVB0

P「ちょちょちょちょい待って!?」

玲音「アタシは本気だったんだぞ!」ガッ!

P「やっ……そんな強く掴んだら、痛い……!」

玲音「来る日も来る日もキミのことを、キミのことだけを考えて!」


<ザワ...ザワ...

      キマシタワー?>

<チワゲンカカ?

      ネツアイスクープ?>


P「ま、周りの人が凝視してるよぉ……か、かみいず……」

玲音「アタシはッッッッッッ!!!!」ギラッ!

P「っ!」トゥンクッ!
4 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/03/30(金) 12:12:06.83 ID:Ou7B0PVB0

玲音「キミに! 彼としっかりやり直してもらおうと!!」

P「ちょっと待って」

玲音「……ん?」

P(彼……?)


―――――――――――――――――

冬馬「おい、なんて顔してやがるんだよ……」クイッ

―――――――――――――――――

赤羽根「ご、ごめん! でも俺、やっぱり、君のことが……!」カァ-ッ!

―――――――――――――――――

黒井「ウィ? ウィウィウィ、ウィッ、ウィウィーウィウィッ...」ポッ

―――――――――――――――――

高木「カツ丼食えよぉぉぉおお!?」ガガガガガガガッ!

―――――――――――――――――


P「私の周り、ロクな彼がいないんですけどどれですか!?」

玲音「き、キミらの仲は……そこまで決裂していたというのか、隣人さん……!!!」

玲音(ふっ……それじゃあ、二人で引っ越しそばを食べるなんて、最初から有り得なかったね……)
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/30(金) 17:31:04.88 ID:AXAQErIYO
懐かしいな、おい
再開待ってたわ
6 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/03/30(金) 20:47:39.00 ID:Ou7B0PVBo
>>5
すまんでゲスなあ
何がとは言わんが今回は大丈夫でゲスよ
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/30(金) 20:57:15.25 ID:NJ77UB3kO
かぶとがに!!
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/30(金) 22:20:04.92 ID:27l5k5CHO
前作まで何度もよんでたぞゴラァ!
やよはる前に落ちたから残念だったが待ってたかいある
カブトガニ愛ですぎて甲羅が消えちゃったじゃないか
9 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/03/31(土) 09:45:47.21 ID:5sQzdRfU0

玲音(だが、諦めない! トップ・オブ・トップは諦めないッ!!)

玲音(キミたちは、再び情熱的な仲を取り戻さなければならない……)



玲音(そう、全てはアタシの良き隣人生活のため!!!)クワッ!

玲音(引っ越しそばだけでは終わらない……まだ、素晴らしき隣人生活には、その先があるんだ!)



玲音「……キミ、そこに座りたまえ」

P「え? もう座ってるけど」

玲音「座りたまえ!!」ビシィッ!!

P「はっ、はいいいい!!!」セイザァ-z_!!
10 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/03/31(土) 09:46:46.18 ID:5sQzdRfU0

玲音「何が彼との仲違いの理由かは分からないし、深くは詮索しない」

P(仲違い……冬馬を痴漢と間違えた件か? いや、あれは本人にバレてないはず……)

P(赤羽根くんパシったのは呑み奢ったし、黒井社長にドッキリしかけて泣かせたのも謝ったし、社長のアイス食べたのも買い足したし……)

P(アレか!? 律子経由で涼くんの隠しフリフリ私服借りたのバレたか!?)


玲音「だが、それでも彼の愛を弄ぶなんて、人として最低だ!」

玲音「互いの気持ちを慮り、困難を乗り越えてこそ、真の愛があるんじゃないのか!?」


P「待たれよ。何か盛大な誤解が生じているのではなかろうか」

玲音「えっ?」

P「えっ?」

玲音「……まさか、キミ……」

P「ははは、もうやだなぁ神泉さん、いくら残飯バキューム、悪食のPと言われた私でもそっちの気は」

玲音「女性が……恋愛対象、なのかい……?」

P「そりゃあ勿論」アッケラカーン
11 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/03/31(土) 09:48:29.44 ID:5sQzdRfU0

玲音「……」ポンッ

P「え、何その暖かすぎるひまわり畑のような笑顔は……」

玲音「そうか、誤解していて済まない」

P「あ、やっと分かってもらえ――」

玲音「一緒に暮らしている彼とはカモフラージュだったんだな。未だ世間の視線が時折厳しい中、女性同士で愛を育むために……」

P「なんか違いますね!?」

玲音「黒服の彼女とは、そういう関係で……」

P「いや、えっと、そういうわけでは、その、あの」ワタワタ

玲音「だが、愛とは多様性だ。異性だろうが同性だろうが、そこに心があるならば何人たりとも止めることはできない!」

玲音「一緒に暮らしている彼も、そうしたキミの理解者の一人だったんだな!」

P「あれ? 神泉さん、もしかして……」

玲音「分かったよ、アタシの使命が! 隣人さん、アタシは全力でキミの同性愛をバックアップするよ!!」

P「子どもたちが見てるでしょうがァーーーーーーーっ!!!!」
12 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/03/31(土) 09:50:18.29 ID:5sQzdRfU0

―――――――――

――――――

―――


カァー
  カァー
    カァー


P「そうか。なるほど。全ての謎は解けました。私が二人暮らしだと思ってたってことか……」

玲音「思っていた?」

P「改めましてね、名前覚えてね。ワタクシこういう者でございます」メンキョショウミセー

玲音「ん……?」


玲音「男……?」


P「そうそう。映画観に行ったのもね、ここにいる私もね、同一人物ですヨ」

玲音「男……?」モミンッ

P「あひぃんっ!」

玲音「胸、あるけど」

P「話せば長くなるんですが……」

玲音「ならこっち……」スッ

P「そっちはダメぇーーーーーっ!! 今ナイからぁっ!!!」バッ!

玲音「あったらいいのかい?」

P「もっとダメぇ!!」ブワッ
13 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/03/31(土) 09:51:59.59 ID:5sQzdRfU0

玲音「待ってくれ、アタシのトップ・オブ・トップ(頭)が破裂しそうだ……」

P「そういえば話してなかったっけ……あまりにも普通にやり取りしてたからすっかり忘れてた……」

玲音「……なるほど! つまりこういうことか!」ティンッ!

P「おおお、苦節二年と十か月……ようやく長きにわたるこの誤解に終止符が……」

玲音「キミは女装癖持ちだったんだな! 成程最近の技術はすごいものだね。今時はそういうプレイも」

P「だからちゃうっつってんでしょうがこのポンコツ・オブ・ポンコツゥーーーーーーっ!!!!!!」

玲音「ぽっ、ポンコツ・オブ・ポンコツ!?」ガガァーン!
14 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/03/31(土) 09:53:01.05 ID:5sQzdRfU0

P「そういう体質なの! 趣味じゃないの! いやほんとほんと別に最近ちょっと楽しいとかそういうことはなくて!」

玲音「ポンコツ……はは、ポンコツ・オブ・ポンコツ、か……ポン・デ・リングみたいだな……」ガクゥッ

P「あ、あの……神泉さん……?」

玲音「オッドアイズ・ナチュラルボーン・アイドルと呼ばれてきた私に、面と向かってポンコツなんて言ってきたのは、キミが初めてだよ……」

P「ご、ごめんなさい、つい勢いで言いすぎて……」

(ガッシ!)

玲音「な、なんだか初めての感覚だ……もっと、もっと言って欲しい!」ニヘラッ

P「子どもが見てるって言ってんでしょうがぁーーーーーーーーーっ!!!!!!!!!」ベシィッ!
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/31(土) 12:35:33.16 ID:VVE+mJcxO
実は客の中に詩花がいたオチないかな?ヒーローとかロボとか好きだし
16 : ◆on5CJtpVEE [sage]:2018/03/31(土) 19:50:41.01 ID:5sQzdRfUo
節子、殻がなくなったらかぶとがにやない、かにや
いや、かにですらないわ
ステラステージやりたいんじゃ〜PVのちーちゃん見てたら気持ち悪い声が出てしまった
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/01(日) 02:23:21.80 ID:05YBUYLUO
>>16
ステラステージはいいぞ。プラチナスターズの10分の1でSなれるし、スキルとはコーチングで取るだけだし。
黒ちゃんはむS詩花に超溺愛のツンデレだし。普通に良作。プラスタなんかより全然楽で楽しい。
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/01(日) 04:01:22.88 ID:30guThCkO
貴音は最後にあなた様呼び、美希溜めるに溜めて最後にハニー呼びしてから完全にデレモード全開「ハニー一緒にお昼寝しよ?」の破壊力と来たら…
やよいは癒し枠、真はさすがッス真さんだし雪歩も可愛いしというか皆可愛い
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/02(月) 05:00:40.98 ID:c1WFEKzxO
こうやって昔好きだったけど落ちちゃったのが復活は嬉しい
こうなると同時期にやってた某真美SS復活しないかな…
20 : ◆on5CJtpVEE [sage]:2018/04/02(月) 09:25:09.08 ID:cF8UknzMo
ご希望のスレと同じかは分かりませんが、真美SSもひとつ、再開予定です。
ただ既にここと千早スレがあるので、いきなりじゃなくて少しリハビリしてからになりそうですが……。
21 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/02(月) 16:18:09.61 ID:cF8UknzM0

玲音「ふふふ、そういう激しいツッコミも悪くないね……」ニコッ

P「どうして私の周りはこんなのばっか集まるんだ!」ゾゾゾッ!

玲音「類は友を呼ぶって言葉を知っているかい?」

P「うわああああ敢えて頭から排除していた言葉をおおおお」ブンブン

玲音「……なんちゃって、半分は冗談でさておきだ」

P「半分は!?」

玲音「つまり、キミはもとより独り暮らしだったってことかい。やれやれ、要らない心配をしていたようだね」

P「あー、そこは紛らわしくてほんと申し訳ない」

玲音「気にしないでくれ。『汝、隣人を愛せよ計画』の最大の障壁が杞憂で良かったよ」
22 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/02(月) 16:23:47.47 ID:cF8UknzM0

P「神泉さんはしばらくあの部屋で?」

玲音「玲音でいいよ。そうだね、特段理由がない限りあの部屋でのんびり過ごそうかと思ってる」

P「しかし、トップ・オブ・トップが突然活動を休止するなんて、よく黒井社長が許したね」

玲音「いや?」

P「は?」

玲音「それはもうすごい勢いで食い下がられたよ。散々御高説を聞かされたかと思いきや、最後は泣き落としだったからね」

P「そうか……それで先月の黒井社長元気出そうぜパーティーか……」

玲音「そんな楽しそうなことやってたのかい!? どうしてアタシを呼ばなかったんだ!!」

P「元凶がどの面下げて来るつもりですか!?」

玲音「この面さ!」ドギャァ-z_ン!!

P「……」ベシッ

玲音「……二度もぶった! 社長にもぶたれたことないのに!」ニッコォ

P「笑うなぁーーーーっ!!!!」
23 : ◆on5CJtpVEE [sage]:2018/04/02(月) 16:53:09.27 ID:YVdt7E8JO
ちょっとお出かけしてきて帰ってきたらお隣さんラストまで行けるかな?
終わったらリハビリがてら幕間一つ二つやってうっうー
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/02(月) 19:08:15.63 ID:34VA0lGZO
さすが玲音さんやで…
ベランダ一歩だったら嬉しいが違くても嬉しい
千早スレ…○○は○げられたやつかな復活だし
25 : ◆on5CJtpVEE [sage]:2018/04/02(月) 20:07:49.20 ID:cF8UknzMo
そいですねー、隠しても仕方ないので賽投げとベランダですわね
ベランダはちょい先になるかもですたい
26 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/02(月) 20:15:15.70 ID:cF8UknzM0
キャラの雰囲気が三者三様なので、全部並行すると頭がおかしくなりそうだ
27 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/02(月) 20:27:27.97 ID:cF8UknzM0

P「ま、人によっては充電期間も必要だしね」

玲音「そういうこと。ファンのみんなには申し訳ないが、二年も三年も休むつもりはないさ」

玲音「この機会に、清く正しい隣人付き合いというものがしたくてね。不束者だがどうかよろしく頼むよ、隣人さん」

P「はいはい」

玲音「さて、そろそろ本当に閉まるみたいだ。帰ろうか」スクッ

P「サー、イエッサー」スクッ

玲音「……おや? あれは出会えると孫の代まで幸福になれるという秘丹弥虚羅多尊像が買えるゲリラ屋台じゃないか?」

P「来場ガチャを回しまくらなきゃいけないという噂の!? 買ってくる!」

(スタタタタタタタッ)




玲音「……ほら、隠れてないで出ておいでよ」

(ガササッ)

貴音「私の気配に気づくとは、流石ですね、神泉玲音」ヌッ

玲音「茂みから髪がはみ出していたからね。気付かない隣人さんが鈍いのさ」

貴音「なんと……」
28 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/02(月) 20:31:11.39 ID:cF8UknzM0

玲音「安心してくれ。アタシは手を出すつもりはないよ」

貴音「そっ、そのようなことを心配していたわけでは!」アセアセ

玲音「ははは、まぁ暇な時に借りることはあるかもしれないがね」

貴音「……」ギンッ!

玲音「そう怖い顔をしないでくれ。あくまで知人として、さ」

貴音「それならば良いのですが……」プシュルルルル

玲音「しかし、彼……今は彼女かな? なかなか面白い人物だ。休養中も退屈しなさそうで助かるよ」

貴音「プロデューサーの良さを理解していただけるのは嬉しいですね」

玲音「黒井社長やジュピターの面々にも好かれるわけだ」

貴音「……あげませんよ?」

玲音「取られたくない玩具なら、しっかり名前でも書いておいた方がいい」

貴音「ふふふ、そうですね……ふふふふふふふふふ……」




P「」ゾクゥッ!

P「い、いま、何か悪寒が……」
29 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/02(月) 20:41:57.16 ID:cF8UknzM0

玲音「一緒に帰るかい?」

貴音「そこまで無粋な真似はいたしません。おいとまいたしましょう」

玲音「そうかい。ならまた、近いうちに」

貴音「はい。また、神泉玲音」シュバッ!

玲音「彼女は忍者の末裔か何かかな……隣人さん以上に謎が多い」



P「売り切れてた……」トボトボ

玲音「展示見本を拝めただけでも良かったじゃないか。さ、帰ろう」

P「ヴぁい……」
30 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/02(月) 20:42:29.01 ID:cF8UknzM0

玲音「またどこかに遊びにでも行かないか?」

P「暇な時ならいいよー。はい、コレ連絡先」

玲音「これが天ヶ瀬が血眼になって欲しているという……」

P「絶対教えちゃダメだからね!? 絶対だよ!?」

玲音「想い人がいるという話は聞いていたが、まさかキミだったとは……可哀想な人だ」

P「悪いとは思ってるんです……でも後に引けなくなってしまったんです……」

玲音「一歩引いたところからのんびり観察させてもらうよ、せいぜい楽しませてくれ」ニヤァッ

P「ほんま、ホンマたのんまっせ玲音の姉御ぉ!?」

玲音「ほら、早く帰るよ隣人さん」スタスタスタ

P「返事してぇぇえっ!!!」ダダダッ



――――――――――――

―――――――――

――――――

―――
31 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/02(月) 20:52:39.41 ID:cF8UknzM0

【翌日!】


(ガチャッ)


P「ふわぁぁぁ……今日も今日とて元気に出勤、と」ダンディーボイス

玲音「おや、おはよう」ガチャッ

P「おはよ、昨日はどうもお疲れ様。お出かけ?」

玲音「ああ、たまには散歩がてらうろついてみようかとね」

玲音「……しかし、本当に同一人物なんだね」

P「おかげさまで。それじゃ、いってきまーす」

玲音「はいはい、行ってらっしゃい」
32 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/02(月) 20:57:05.90 ID:cF8UknzM0

【そして事務所】


P「……」カタカタカタ

赤羽根「……」カタカタカタ

律子「……」カタカタカタ

小鳥「……」カタカタカタ

律子「ところでプロデューサー殿」カタカタカタ

P「ん?」カタカタカタ

律子「アレ、何なんですか?」カタカタカタ

P「何なんですか、と言われてもなあ」カタカタカタ
33 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/02(月) 21:27:29.22 ID:cF8UknzM0

玲音「この冷蔵庫のジュース飲んでいいかい?」ガチャリンコ

伊織「はぁ!? ダメに決まってんでしょ、伊織ちゃんの私物よ!」

玲音「4缶もあるんだ、1缶くらいいいじゃないか」

伊織「ダメダメダメ! いきなり事務所来て雑誌読んで寛いでるってだけでも図々しくて意味わかんないのに!!」ガーッ!

玲音「高木社長が『仲良きことは美しき哉!』とか言いながらオッケーしてくれたんだからいいじゃないか」

伊織「きぃーーっ!! 社長は何でこんなヤツの出入りオッケーしたのよ!!」

玲音「あ、そうだ、天海」

春香「はい?」リハエイゾウカクニンチュウ

玲音「今のとこちょっと巻き戻せるかい?」

春香「戻せますけど」キュルキュル

玲音「あ、そこそこ。足を交差する時に右手がプラプラする癖があるから直した方がいいよ」

春香「……あっ! ホントだ! こっちも……こっちのシーンも!」キュルキュル

伊織「……た、ただの非常識女ってワケでもないようね」

玲音「なら構わないね。1缶貰うよ」プシュッ

伊織「あーーーーーーーーっ!?」
34 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/02(月) 21:33:21.57 ID:cF8UknzM0

律子「ストーカーの次はコレですか」カタカタ

P「うーん、これには流石の俺も想定外」カタカタ

小鳥「まぁいいんじゃないですか? 元々色んな人が出入りしてますし、さっきの春香ちゃんみたいにアドバイスもくれますし」カタカタ

赤羽根「朝なんて響が振付のアドバイス貰って崇めてましたからね」カタカタ

P「事務所に入るまで、家からずっと後をつけられてた時は内心ちょっと怖かったけどね」カタカタ


(ガチャッ)

亜美「やっほーおつおっつん……ってなんでレオレオがいんの?」

玲音「おや、亜美じゃないか。ついでだ、これ返しとくよ」ゴソゴソ

亜美「おークリアしたの? なんかまた貸そっか?」

玲音「いや、ちょっと最近積んでしまってね。しばらくはそっちの消化だね」

春香「へ?」

伊織「アンタ達、知り合い?」
35 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/02(月) 21:44:01.04 ID:cF8UknzM0

亜美「ほら、前に収録で一緒になったじゃん?」

伊織「玲音の活動休止直前?」

亜美「そそ。そんとき休憩時間にゲームやってたら、レオレオに話しかけられてさあ」

玲音「双海姉妹とはゲーム仲間なんだよ」

春香「真美もなんだ」

玲音「で、隣人さんをつけてきたついでに、この前借りたロマサガを返そうと思って」

P「俺をつけなくても、もうここの場所知っとるだろがい」カタカタ

玲音「いやあ、前回探偵の真似事してたら、なかなか楽しくて」

P「いいか玲音、尾行をターゲットに気付かれてたらそれはもう探偵じゃない。ポンコツだ」カタカタ

玲音「ポンコツぅ!?」ピシャァン!

伊織「いいわよプロデューサー! もっと言ってやりなさい!」

P「このポンコツ・オブ・ポンコツゥ!」

玲音「いいぞ! もっとだ、もっと言うがいい!!」ニコォッ

伊織「ウソでしょなんでちょっと嬉しそうなのよぉ!!」

春香「え、でも伊織ファンも結構……」

伊織「ううううるさいわね!」
36 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/02(月) 21:49:43.98 ID:cF8UknzM0

律子「アンタ達うるさいっ!」

伊織「ぴっ」ゴチン

玲音「ぴっ」ゴチン

P「ぴっ」ゴチン

春香「ぴっ」ゴチン

玲音「痛いじゃないか」ヒリヒリ

律子「トップ・オブ・トップだろうがなんだろうが、うちに出入りする以上、うちの子達と同じ扱いしますからね」ジロッ

玲音「……肝に銘じておくよ」

春香「か、完全に巻き添えだよぉ……」ウルウル

P「もー、りっちゃんってば肝っ玉母さんだなあ」

律子「だっ、誰が母さんですか!」ベシィッ!

P「手首のスナップきかせて痛ぁいっ!」ジンジン

律子「か、母さんなんて、私たちそんなんじゃないでしょお……」カァァァッ

玲音「ほう……」

(ガチャッ)

貴音「今日はいつにも増して騒々しいですね……おや?」

玲音「思ったより早い再会だったね」
37 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/02(月) 21:56:18.49 ID:cF8UknzM0

玲音「いや、今なかなか面白い光景を見れてね?」

貴音「何かあったのでしょうか?」

玲音「隣人さんが秋月を母さんと呼んで、秋月も満更じゃなく……」

貴音「……ほう」ギロッ!

P「んん!? いやいやそういう変な意味ではなくてだな!?」

律子「え、ええそうそう! 変な意味じゃないのホントなんだから!」

貴音「……二人とも……」



<オカクゴハヨロシイデスカ...?

       マテタカネ、ハナセバワカル>
     ソウヨ、チョットシタコトバノアヤデ>
    
<モンドウムヨウデス

         ギャーーー!!>
          キャーーー!!>



小鳥「律子さんのこういうシーンって珍しいですね」カタカタ

赤羽根「策士策に溺れるとか猿も木から落ちるとか、そういう言葉が過ぎりました」カタカタ

伊織「ふんっ、いい気味よ」ナミダメ

春香「私、今回は完全に被害者だよねえ」ナミダメ
38 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/02(月) 21:58:12.42 ID:cF8UknzM0

玲音「ははは、やっぱり楽しい事務所だね」

亜美「でしょでしょー? お仕事まで暇だから対戦しよ!」

玲音「いいね、何やる?」

亜美「実は先月、兄ちゃんがエアライドを買ってきたのだ!」

玲音「それは懐かしい。やろうやろう」

春香「えっ、今リハの映像見てるんだけど……」

亜美「ちょっとくらいいいじゃーん! ほらはるるんも!」

春香「はぁ、まぁいっか」ヨッコイショット

伊織「ほら、4P貸しなさいよ」

亜美「え、いおりんもやるの?」

伊織「やるわよ!」




玲音「ふふ、本当に退屈せずに済みそうだ」ニコニコ



おわり
39 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/02(月) 22:01:16.68 ID:cF8UknzM0
そんなわけで空白の年月を経て、ようやくの幕間でござんした
ほんま申し訳ねえ
お次はリハビリがてら、全員集合な幕間をさらりとできればいいなと思ってます
どっとはらい
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/03(火) 00:59:48.32 ID:VFB7wC9OO
あの当時と違い今は管理人仕事放棄してるし焦らずゆっくりでようござんすよ
一年だか半年だか前のスレも普通に残ってるしね
41 : ◆on5CJtpVEE [sage]:2018/04/03(火) 16:53:09.15 ID:+OMzC85lo
サーバーに余裕でもできたのかな?
まぁビビらなくていいのはありがたくもあり、それに甘えるのも良くないなあと思うところもあり……
あーやっぱステラステージ買おう、そうしよう
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/03(火) 19:01:06.65 ID:9RWYEm2uO
ステラステージ普通に良作だから損はないよ
プラスタは損しかなかったけど…最初の一人でそれなりにはかかるけど二人目からは大体二時間あればS行ける
43 : ◆on5CJtpVEE [sage]:2018/04/04(水) 12:50:46.26 ID:Uj/nf4tuo
おー、サラサラっとできそうでいいね
通常版かステラBOXか悩みどころだけど……お財布ゥ!
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/05(木) 00:26:27.97 ID:5QtP8qaNO
ステラボックスの早期購入で衣装二つ手に入るけど別になくてもプラスタと違いライブも簡単になってるからコーティングでスキル集めれば手に入るしあってもなくても関係ないかな
律子+αの全14人は大体一週間から二週間(長くても)あれば余裕だし
あとはコーティングポイント集めに誰か一人全部のスキル取っておけば特訓でたくさん手に入れれるし
他には衣装などのレベル上げは必要(特に特訓クリアで手に入るウェアやハチマチ水着は最重要)
スキル+衣装(+小物)あれば余裕
45 : ◆on5CJtpVEE [sage]:2018/04/05(木) 22:07:30.96 ID:2NeQE73GO
ドラマCDとかグッズ類で悩んどるのじゃよ
むむむ、金銭的に厳しい状況でどこまで欲求に抗えるか……
ライブ帰りなうで帰ったら少し更新するかもかも
46 : ◆on5CJtpVEE [sage]:2018/04/06(金) 00:17:13.05 ID:m2Fax+Wio
流石に限界でした
明日は更新しますのですみません
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/06(金) 03:54:59.28 ID:3Em5hG+MO
まあプラスタも限定版買った自分は"限定"と"早期購入"って言葉に負けた人種なんでそこらへんは>>1の欲望に素直になるだけかなと(悪い顔)
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/07(土) 20:11:06.45 ID:Z26t8QeBO
マダー?(゜∀゜)つ凸⌒☆チンチン
49 : ◆on5CJtpVEE [sage]:2018/04/07(土) 21:40:42.36 ID:6EYQOuZeo
ごめんねごめんね
本日更新しまする、日付変更線辺りになるかもですが
50 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/08(日) 00:06:21.62 ID:UnTjGLwD0



ちょびっと幕間 『生きてる限り』

はーじまーるよー


51 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/08(日) 00:08:17.47 ID:UnTjGLwD0

(prrrrr...)

(ガチャッ)


律子「はい、765プロ……ああ、貴音。どうしたの?」


千早「最近暇ね」

春香「年始から仕事続きだったもんねえ。ちょっとお仕事落ち着いてきちゃって寂しい?」

千早「事務所の収入はそれなりにあるらしいから心配はしていないけれど、歌う機会が少ないのはちょっとつまらないわね」

真「まぁこういう時期もあるさ。あんまりとんとん拍子に行きすぎても怖いしね」

響「? 何が怖いんだ?」

真「ほら、こうさぁ、良いことばっかり続くと次に悪いことがあるんじゃないか、って……」


律子「……えっ!?」


春香「律子さん、すごい声出してどうしたんですか?」
52 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/08(日) 00:11:32.59 ID:UnTjGLwD0





律子「プロデューサーが……事故、に……?」




53 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/08(日) 00:16:34.28 ID:UnTjGLwD0

千早「えっ!?」ガタァッ!

響「うそっ!? ねえ、大丈夫なの!?」

真「お、落ちついて二人とも!」


律子「ええ……えぇ……え、面会、謝絶……?」


春香「っ!!」


律子「え、ちょっと、よく聞こえ……貴音、貴音!?」

律子「もしもし、もしもし!? っ……切れ、た……」ガチャッ


千早「律子、どういうこと!?」

律子「わ、私だって分からないわよ! いきなり電話来て、いきなりプロデューサーが、事故に、って……」

真「そんなっ……いや、ちょっとぶつかったとかそういうのでしょ、ねえ?」

律子「面会、謝絶、って……何よ、何してるんですか、プロデューサー殿……! 嘘でしょう、ねえ、嘘でしょうっ!?」

真「り、律子……」

律子「嘘だって言って! ねえ、誰か嘘だって!!」


春香「落ち着いてくださいっ!!」


律子「っ」ビクゥッ
54 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/08(日) 00:19:53.14 ID:UnTjGLwD0

春香「心配なのは、みんなそうですから、早くみんなに連絡、しないとっ」

律子「そ、そうね、ごめんなさい……」

春香「で、電話、しないと……あ、あは、手が震えて、電話帳選べない……」フルフル

響「律子、病院は聞けたのか!?」

律子「ええ……亜美たちの親御さんのいる病院らしいわ」

真「……はい、そうです。お願いします」ピッ

真「小鳥さんと連絡取れました。オフのみんなには連絡してくれるそうです。仕事に行ってる子たちにはまだ連絡しないそうです」

律子「そうね……動揺して仕事に影響しては……」

響「……千早? ねえっ、千早っ!!」

千早「……」

響「しっかりしてよ! ねえ、千早っ!」

千早「いや……いやぁぁぁぁっ!!」

春香「千早ちゃんっ!!」
55 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/08(日) 00:20:19.43 ID:UnTjGLwD0

律子「とにかく、私たちは病院に行きましょう」

真「でも、面会謝絶って……」

律子「そんな状況だから! せめてそばにだけでも、行くんでしょう!」

真「っああ、分かった。みんな、急ごう!!」

響「千早、急いで!」

千早「いや……いやぁ……!」フラフラ

春香「プロデューサー、さん……!」

真「なんで……こんな時ばっかり、言ったことが本当になるのさあっ……!」
56 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/08(日) 00:23:54.26 ID:UnTjGLwD0

【病院前】


(キキィーッ!)


律子「ここよ!」

響「ん、あのタクシーは……」


美希「ハニぃーーっ!」ガチャッ


真「美希!」

美希「どいて! ハニーが、ハニーがっ!!」

春香「ここ病院なんだよ! 騒いじゃダメだよ!」

美希「放して! ミキ、早くいかないと! いかないとなの!!」

(バッ!)

春香「あぅっ!」ドテッ

美希「ハニーっ!」ダダダッ!

響「自分たちも急ごうよ! ほら、千早!」

千早「プロデューサー……ぷろでゅーさぁっ……!」
57 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/08(日) 00:33:20.02 ID:UnTjGLwD0

(ダダダッ)


律子「プロデューサーは765号室よ!」

春香「こんな時に語呂合わせなんて……プロデューサーさん、つまらないですよぅ……!」

真「プロデューサー、今日は確か貴音の付き添いだったよね」

響「うん……お仕事早めに終わるから、そしたらラーメン食べに行くって……」

千早「私……明日食べに行く予定だったのに……」

響「自分は明後日……」

律子「あの馬鹿……何杯食べるつもりだったのよぉ……!」


春香「あ、この角の先だよ!」



<ナノォーーーーーーッ!!!



真「!? 美希の声だ!」
58 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/08(日) 00:38:00.36 ID:UnTjGLwD0

(ザッ)


律子「ここが、765号室……」

真「あれ? 面会謝絶の看板が、ない……?」

響「どういうこと? でもさっき電話では……」

千早「……ま、まさか」

春香「そ、そんなはずないよっ! だってプロデューサーさんだよ!?」

律子「……そうよ、そんなはずないわ。殺しても死ななそうな人だもの」

律子「ねぇ、そうよね……?」



律子「来るのが遅かった、なんてこと……あるわけない……!」


<ナノォーーーッ! ナノォーーーーーーーッ!!


真「美希も、中に」

律子「そ、そうだわ! きっともう無事で、意識も戻って……!」



(ガチャァッ!!)



律子「プロデューサー殿!!」ダッ
59 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/08(日) 00:46:48.30 ID:UnTjGLwD0

(ヒョォォォォオオオォォォ...)


美希「ハニー……はにぃぃぃ……」

P「……」シーン

貴音「貴女様……」



律子「……ね、面会謝絶じゃないってことは、無事だったのよね……?」

貴音「面会、謝絶、ですか……?」

貴音「……そんなもの、もう必要ありません」

律子「え……?」

美希「ごめんね、ハニー……もっと早く、もっと早く来てれば……」

真「ね、ねえ、ちょっと待ってよ美希……変な冗談、だよね……?」

響「貴音も貴音さ……そういう冗談はよくないぞ……はは……」

貴音「……冗談など、一度も申しておりません。私自身、信じられないくらいです」

千早「っ……」フラァッ

真「千早っ!?」ガシッ

春香「プロ、デューサーさん……」
60 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/08(日) 00:52:08.20 ID:UnTjGLwD0

P「……」


春香「……本当に、お疲れ様でした」ポロ...ポロ...

律子「私、まだ何も、恩返しも何もできてないのに……」ヘタリ

真「最後の最後が女の子なんて……ズルいですよ、プロデューサー……」

千早「もう一回、私のこと撫でてください……千早って、名前を呼んで……」

響「自分は呼びたかったよ……ねーねーって、また……うぅ……!」


律子「でも……でも……」




律子「どうして死んじゃったんですか、プロデューサー!!」










美希「えっ」

貴音「えっ」

律子「えっ?」
61 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/08(日) 00:58:35.68 ID:UnTjGLwD0

貴音「はて、何を仰っているのですか?」

律子「え? 何ってプロデューサー……」

美希「律子、頭どうかしちゃったの?」

律子「はっ? えっ!?」

貴音「プロデューサーが亡くなったなどと、縁起でもないことを……」

律子「えっでもこれぇっ」ユビサシッ



P「……すぴー」スヤスヤ



律子「はぁっ!?」

春香「……すっごい幸せそうな寝顔ですね……」

P「……ふふ、ふふふ……」スヤスヤ

真「ひ、人騒がせな……」ヘナヘナ

響「でも電話で面会謝絶って言ってたってことは、大変な状態じゃないの!?」

貴音「面会謝絶、ですか? そういえば美希もそんなことを言っていましたが……」

美希「貴音、面会謝絶なんて言ってないって。どこ情報なの?」

千早・春香「「……」」シラーッ

律子「えっ!? いやあの……えぇっ!? で、でも貴音、確かに電話で……!」
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/08(日) 01:59:16.14 ID:hjfMt8y/O
いつのまにか復活してるしwww
懐かしすぎんだろ

待ってたよ
63 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/08(日) 02:17:43.02 ID:UnTjGLwD0

律子「電波悪くて途切れ途切れだったけど、そう言って――」

貴音「はて……大事はないので面会は焦ることはない、というようなことはお伝えしましたが……」

真「……律子?」

律子「……」タラタラ

真「やっぱり律子でも焦ることってあるんだね」

響「動揺しちゃってすごかったね、『嘘でしょう、嘘でしょう』って」

美希「ふぅん。律子ってばハニーのことほんとに大好きなんd」

律子「ああああああああああみなまで言うなああああああああああああ!!!」

美希「面白いの」
64 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/08(日) 02:22:34.29 ID:UnTjGLwD0

春香「でも一体、何があったの?」

貴音「それが……」
65 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/08(日) 02:29:57.05 ID:UnTjGLwD0

【数時間前】


P「はー、これで終わり終わり」ビューティボイス

貴音「でしたら! このまま春のらぁめん巡りへいざ! いざ!!」グイグイ

P「ははは、まぁ落ち着きなされや貴音さんや。らぁめんは逃げんぞよ」

貴音「逃げるのです。すぅぷ切れなどで早く閉まったらどう責任を取られるのですか!?」ガタァッ

P「こんなお昼時にスープ切れ起こす店があったら経営が心配になるわ」

貴音「ううう、らぁめん……らぁめん……」ウズウズ

P「……ん?」


(ラッシャイラッシャイ!)


P「ああああっ! あの店頭にあるのは超合金魂のビッグオーじゃないの!」

P「ビッグオー! アァァァァァアクションッ!!」ダダダダダダッ!

貴音「あ、貴女様! 道路に飛び出しては危な」


(キキィーーーッ!)


P「ん?」

貴音「貴女さっ――」



(ドンッ.........)
66 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/08(日) 02:32:43.83 ID:UnTjGLwD0

<コウツジコダ!

       オンナノコガオオガタトラックニハネラレタ!!>

<ヒデェ...トラックガベッコリヘコンデル...

            ドライバーヲタスケダセ!>

<オ、オンナノコノホウハ...



貴音「……」サァーッ

貴音「あ……も……」パクパク
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/08(日) 02:40:13.04 ID:uLkQhdusO
このP詩花と(ロボットの話などで)意気投合しそう
68 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/08(日) 02:51:14.74 ID:UnTjGLwD0

【戻って現在】


貴音「人間、本当にショックな出来事に遭遇すると叫ぶなどではなく、声が出なくなるのですね……まるで餌を撒かれた鯉でした」

響「貴音が真っ青になってパクパクしてるなんて想像するだけでもレアだなー、ちょっと見てみたかったぞ」

律子「まぁ確かに、目の前で姫が轢かれたら……ショックよね」

貴音「それもあるのですが……」チラッ


P「すぴー……ぐぅ……」スヤスヤ


貴音「流石にトラックに撥ねられて打ち身擦り傷程度と言うのが、人として信じられなくて……」マガオ

春香「頑丈とかいうレベルじゃないね」

雪歩「まぁプロデューサーならこんなものかな?」ヒョイッ

真「わぁっ雪歩!? いつの間に来てたのさ!」

雪歩「それもあるのですが、くらいかな。小鳥さんが慌ててたから何事かと思ったけど……プロデューサーはこれくらいなら平気だよ?」

律子「コレってそういう生き物なの?」クイッ

P「ふへへ……んふふ……」スヤスヤ

雪歩「そうですね……銃弾10発くらっても平気なくらいの鍛え方はしてるはずですけど」

響「それ胸貫かれる感じの死亡フラグだからやめとこう? ね?」
69 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/08(日) 03:00:01.46 ID:UnTjGLwD0

雪歩「こうしてると思い出しちゃうなあ、プロデューサーが放火された事務所の四階から飛び降りた時のこと……」

美希「うちの事務所、火事になんてなったっけ?」

雪歩「あ、ううん、765プロじゃないよ。うちの事務所」

春香「何の事務所ですか!? 何があったんですか!?!?」ガタガタ

真「雪歩! 春香が怯えてるじゃないか!」

春香「ううう真ぉ、最近雪歩が怖いよぉ……」ブルブル

雪歩「大丈夫だよ、春香ちゃん。もし春香ちゃんの家が放火されたらうちの実家総出でお礼参りしてあげる」グッ

春香「あっ、雪歩がグッてした! グッてしましたよ! すっごく怖いです!!」
70 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/08(日) 03:03:55.03 ID:UnTjGLwD0

(ダキッ)

千早「よかったぁ……本当に、よかった……!」

千早「ほら、起きてくださいプロデューサー! みんな心配してますから!」ユサユサ

律子「こらこら千早! 仮にも怪我人なんだからやめなさい。もしかしたら頭とか打ってるかもしれないんだから……」

貴音「精密検査はこれからですから、詳しい状態までは何とも言えませんね」


P「……んん……」


春香「あ、プロデューサーさんが!」

美希「目を覚ましたの! はにぃーーーーっけふぅっ」グイィッ!

律子「だ・か・ら・飛びつかないの!」

千早「あっ……で、でも、飛び付いちゃ……ああ……」アタフタ


P「ん……なんか身体の節々が痛い……」ビューティーボイス

P「はぁ……あれ、ここは……?」ムクリ


貴音「病院ですよ。全く、心配しました、貴女様」
71 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/08(日) 03:08:10.98 ID:UnTjGLwD0

P「……はぁ」キョトン


響「もー、ねーねーはいっつもいっつも迷惑ばっかりかけてー!」

真「でもこれで一安心だね。よかったぁ……」

雪歩「ふふっ。みんな慌てん坊さんなんだから」

春香「しばらくは検査入院とかですか?」

律子「多分そうなるんじゃないかしら……そんなに長引かないとは思うけど」

美希「千早さん、涙目なの」

千早「う、うるさいわね。私だって人の心配くらいするわよ」


<ワイワイガヤガヤ

       ヤイノヤイノ>


P「……」ボーッ

貴音「まだ頭がはっきりしませんか? もう少し横になっていられたほうが――」

P「……あのぉ」オズオズ
72 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/08(日) 03:10:28.36 ID:UnTjGLwD0

P「ええと、皆様……どちら様、でしょうか?」

貴音「え?」

P「というか……」



P「え、私って…………誰?」



「「「「「「「………………」」」」」」」







「「「「「「「えええええええええええええええええええええええ!?!?」」」」」」」
73 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/08(日) 03:13:00.67 ID:UnTjGLwD0
本日はここまでぇ
多分明日も来ます、多分
ちなみに無事欲求に負けました

>>62
いつの間にか出戻りました
ありがとうございまする
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/08(日) 05:56:59.05 ID:8egjooYlO
限定版買ったのか。ようこそ要求に負けた側へ(ニッコリ)

P今は女だけど、これから男に戻ったら男になる病気と思うのかな
一生このまま女になったら面白いな
75 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/08(日) 22:34:09.68 ID:UnTjGLwD0
アナザークローバーがかっこ良すぎてデスネ
プロ(c)はどうなるのカナカナ?
というわけで少々投下
76 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/08(日) 22:39:14.52 ID:UnTjGLwD0

(ガチャッ)


亜美「兄ちゃん、大丈夫?」

真美「ってうあうあ〜! 姉ちゃんじゃん!」

亜美「だから看護師さんあんな微妙な表情してたんだね」

律子「ああ、また騒がしいのが来たわね……えっと二人とも、よく聞いt」


亜美「トラックに撥ねられたってホント!?」シュタッ

真美「それにしては綺麗なすべすべお肌ですなあ」シュタッ

P「え、はあ……」


律子「ガン無視かい……」


真美「でも、真美たち心配したんだかんね……」プクーッ

亜美「姉ちゃんがいなくなっちゃったりしたら……やだよ……」ウルッ

P「あ……」

P「……うん。二人とも、ありがとう。心配かけてごめんね?」ニコッ

亜美・真美「「……」」


亜美「ええええええええええっ!? 姉ちゃんどしたのきっしょいよ!?」

真美「頭でも打ったの!? おかしくなっちゃった!?」

P「うぐっ」グサーーッ!
77 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/08(日) 22:49:13.58 ID:UnTjGLwD0

春香「え、えっとね、その、実はプロデューサーさん……」


真美「そ、そんな優しい女の子みたいな表情しちゃってさ!」

亜美「姉ちゃんはもっとヘンタイみたいな顔でにへらにへら笑ってないとおかしいっしょ!!」

P「え゙っ」

真美「『JCのせくちーだいなまいとぼでーがうまそうだぜぇっ!』って飛び掛かったり!」

亜美「『ああ〜これがやめられないんじゃあ〜』って叫びながらハッピーターンの粉吸ったり!」

P「うそ……」

亜美・真美「「外で会ったら知り合いだと思われたくないランキング第一位の姉ちゃんはどこへいってしまったの!?」」


響「ふふふふたりともストォ――――ップ!!!」

亜美「どしたのひびきん?」

響「どうしたもこうしたも! さっきからプロデューサーになんてことを……!」

真美「だってさー、姉ちゃん本調子じゃないじゃん」

亜美「ここは亜美たちのチカラで元気いっぱいにツッコんでいただいてですなー」

真美「まぁいつものことなんだから、そう怒らないで」

響「いや、あのぉ……実はね……」
78 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/08(日) 22:53:39.16 ID:UnTjGLwD0

春香「プロデューサーさん……記憶喪失、みたいで……」

亜美・真美「「へ?」」

響「ほら、だからさっき二人が言ったこと、真に受けちゃってさあ……」オソルオソルユビサシー


P「わ、私って……そんなヤバイ人だったんだ……あは……私なんてこのまま社会的に抹殺されてしまった方が……」ブクブクブク


亜美「うあうあうあ〜〜〜〜!?」

真美「ききき、きおくそーしつとかそれはそれでショッキングなんだけどっ」

亜美「それはいったんさておき、ととととと、とりあえず姉ちゃん……」


P「きっと、私は誰彼構わず迷惑をかける産業廃棄物だったのね……ごめんなさい生きててごめんなさいああそこに窓がありますねきっとこの高さなら」ズゥゥゥゥン


亜美・真美「「ごめんなさああああああああああああああああい!!!!!」」ズザァーz_ッ!
79 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/08(日) 23:02:40.12 ID:UnTjGLwD0

【しばらくして】


律子「二人とも、しっかり反省しなさい」

亜美・真美「「ごめんなさい」」

P「私……本当に産業廃棄物ではないですか……?」ビクビク

真「産業廃棄物って……こんなに自虐的なプロデューサーもすごいなあ……」

貴音「案ずることはありません。記憶を失う前の貴女は、誰からも好かれる素晴らしいお人でしたよ」

美希「そしてミキのハニーなの!」ダキッ!

千早「こ、こら美希っ!」

P「ハニー……? つまりその、以前の私は同性と……」

律子「美希の言うこと真に受けなくていいですよ。懐いてただけですから」グイー

美希「むー! 律子ったらいけずなのー!」ムニィー

春香「それにプロデューサーさん、男ですから」

P「へっ……」

P「私……男……?」
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/08(日) 23:02:43.34 ID:TTHX3GmyO
アナザーの色違いもあるし個人的にはラッピングマイハートが好き
あの衣装可愛くてヤヴァイ
あと特訓で手に入る水着も好き
特訓PRO水着で走るから乳揺れに気をとられる
81 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/08(日) 23:08:36.95 ID:UnTjGLwD0

P「……おっぱいある」モミモミ

雪歩「ありますね」

P「下は……」スカッ

P「……ないっ!? えっ!? 私切り落としたんですか!?」ガガァーz_ン!

響「違う違う違う違う!!」

真「あちゃあ、そっかそこからか……そうだよね」

P「あ、あなたは何か知ってるんですか?」

真「え、そりゃまあ……」

P「よかった……自分が男性だというのには実感がありませんが、同じ男性の方がいらっしゃってよかったです」

響「あ」

真「」ピシィッ!!

P「……? な、何か私、失礼なことを……?」

春香「あー、これはちょっと残酷だね……」

P「えっ!?」
82 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/08(日) 23:14:31.03 ID:UnTjGLwD0

【更にしばらく経って】


P「性別が日替わりで……そんな定食みたいな……」ガクゼン

律子「まぁ明日になれば嫌でも分かりますから」

雪歩「ほら真ちゃん、そろそろ帰るよ」

真「ボクは……ボクは……」ダラーン

P「ほ、本当にごめんなさい……」

律子「まぁちょっといきなり情報量が多過ぎましたよね。お医者さんも一時的なものかもしれないとおっしゃってましたし」

貴音「しばらくは入院ですから、急ぐ必要はありません。時間は嫌でもあるでしょうから、少しずつ情報を整理してみてください」

P「……うん。ありがとう、四条さん」

貴音「貴音、とお呼びください。そう呼ばれておりました故」

P「じゃあそうするね、貴音」ニコッ

貴音「〜っ!」ゾクゥッ!


P「……あの、貴音が変な表情のまま固まってしまいましたけど、私、また何か……?」

律子「あ、気にしないでください。アレはいつもの貴音です」
83 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/08(日) 23:19:05.87 ID:UnTjGLwD0

春香「それじゃ明日、また来ますねー!」

響「プロデューサー、お大事にな!」

美希「はにぃー! もっとハニーといたいのぉ!」ジタバタ

千早「も、もう少しいいでしょう! プロデューサー!」ジタバタ

律子「病院に迷惑だから帰るわよ」ガッシ

雪歩「ほら真ちゃん、そろそろ自分で歩いて」

真「ボクは……だってボクはぁ……うぅ……」

亜美「パパはだいじょーぶって言ってたから多分大丈夫っしょ」

真美「じゃね姉ちゃん、まったあっしたー!」

貴音「……貴女様。いい機会かもしれません、ゆっくりお休みください」

P「ええ。皆さん、さようなら」


(バタン)


P「……ふぅ。賑やかな人達だったなあ」

P「記憶喪失、か……私ってどんな人だったんだろう?」

P「……いい人だと、いいな……」
84 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/08(日) 23:26:50.09 ID:UnTjGLwD0

【翌日】


伊織「ぷ、プロデューサーが事故に遭って記憶喪失になったってホントなの!?」

小鳥「ええ……幸い、怪我などは軽いみたいなんですけど……」

やよい「私達のことも覚えていないんですか……?」

千早「さっぱりだったわね……そもそも自分が男だってことすら覚えていなかったみたいですし」

玲音「つまり、昨日は隣人さんは女性だったということかい」

伊織「……アンタ当たり前のようにいるわね」

赤羽根「仕事のフォローは俺たちが頑張ればいいだけだから心配ないけど……」

あずさ「ちゃんと私たちのこと、思い出してもらわないと困ります……」

やよい「うー……長介たちも心配しちゃうかなーって。懐いてましたから」

玲音「ん? そういえば……」ゴクゴク

伊織「あぁっ!? 私のオレンジジュース!!」



玲音「病院の方は、『彼女』が夜の内に『彼』に戻ること、知ってるのかい?」



「「「「「「あ」」」」」」





「「「「「「ああああああああああああああああああああ!?!?!??!」」」」」」
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/08(日) 23:28:21.20 ID:XHqBK6A4O
>律子「まぁ明日になれば嫌でも分かりますから」
リッチャンそうでもないっすよ…千早の時変わらなかったし…
86 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/08(日) 23:33:59.47 ID:UnTjGLwD0

小鳥「え、知ってるわよね?!」

あずさ「ど、どうでしょう、亜美ちゃん真美ちゃんのご両親はご存知だと思いますけど……」

千早「昨日、女性用の入院服を着ていたわ……」

伊織「つまり今頃下手したら……」


======================


(バッツゥゥゥゥゥウン!!)


看護師「ど、どうしました!? 今すごい音が……」ガラッ


P「ダブルバイセップス!!」ダンディーボイス


看護師「」




「いやあああああああああああああああああ!!!!!!」

======================


小鳥「警察沙汰ぁぁぁぁああ!!!」

伊織「いいいいそいでプロデューサーのところへ行くのよ!!」

やよい「がってんしょうちですーー!」
87 : ◆on5CJtpVEE [saga]:2018/04/08(日) 23:38:17.53 ID:UnTjGLwD0

【病院】


伊織「パトカーは来てないわね!」

玲音「それはそれで面白そうだけど」

伊織「だからなんでアンタまで来てるのよ部外者!」

玲音「アタシを除け者にして面白そうなことをするなんて許さないぞ!」

あずさ「とりあえず、病室に行ってみましょう?」

やよい「お仕事中の人たちも心配してましたから、ちゃんと報告しなきゃですっ」

玲音「まったく、高槻は偉いなあ!」ナデナデ

やよい「そうですか? えへへ、誉められちゃいました」テレテレ

伊織「玲音アンタ私の前でやよいに手を出すとはいい度胸してるわね……!」ゴゴゴゴゴゴ
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