神「異能力者七人のバトルロワイヤルが見たいな・・・」【安価】

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117 : ◆mMuVgEBA.s [saga]:2018/04/14(土) 19:33:28.00 ID:rFyug+Xz0
>>114 >>116

このゲームに参加している人物、または架空の物体、生物、人物はなしでお願いします。

(『サキ』の他の参加者もなしです)

(例えば『オリハルコン』『ペガサス』『サンタクロース』などもなしです)


後出しの要項ですみません・・・。ご了承ください。


引き続き下1に安価を取ります。
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/14(土) 19:37:41.80 ID:Ikl4ploh0
戦車
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/14(土) 23:26:25.36 ID:V7lIXESw0
ベジータダメなのか
名無しがどう見ても悟空だからありだと思ったわ
すまん
120 : ◆mMuVgEBA.s [saga]:2018/04/15(日) 16:44:54.68 ID:S8I9LnXK0
秋(えっと・・・移動ができて、強くて、攻撃できる『五文字以内』の何か・・・)

秋「!」ピコーン

秋「『戦車』だ!」ズギャンッ

鉄雄「!?せ、戦車だと!?」

秋(いくらあいつが鋼鉄だろうと、戦車の徹甲弾なら倒せるはず!)

鉄雄「っていうかお前戦車動かせんのかよ!」

秋「説明書を読んだんだよ!」ズゴゴゴ

鉄雄(砲塔がこっちに!)

秋「ファイ・・・」

秋(待てよ?俺の能力『十文字変』で具現化した物体は『俺から1メートル離れると消える』んだよな・・・)

秋(この能力で、弾、撃てるのか?)

秋「とっ、とにかくファイアー!」ドンッ



結果は『下1』だった!

1.戦車本体からは1メートル離れてないし問題なし!ファイヤー!
2.いや発射されたら別々に判定しないといかんでしょ。消えるぜ、ソレ。

どっちだった!?1、2番のどっちか答えてね!下1だよ!
(本来は>>2さんに詳細を伺いたい所ですが、今もスレを見てくださっているか分からないので安価で決定します)
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/15(日) 16:49:49.47 ID:aHzb41oDO
122 : ◆mMuVgEBA.s [saga]:2018/04/15(日) 17:24:29.51 ID:S8I9LnXK0
秋「ファイヤー!」ドウンッ

秋(よっしゃ行けた!)

鉄雄「どうする・・・!?」



鉄雄が取った行動は『下1』だった!

1.硬度マックスで防御!悲しいぜオレは。たかが戦車と同じ評価かよ。
2.体を軟らかくして跳ね返す!効かないねえっ!ゴムだから。

どっちだった!?1、2番のどっちか答えてね!下1だよ!



また、行動の結果も『下1』のコンマで決定します。

『1』の場合

00~33で成功。無傷。
34~66でちょっと成功。死にはしないものの、あと2、3発喰らうとまずい。
67~99で失敗。体に風穴が空く。

『2』の場合

00~49で成功。徹甲弾を跳ね返す。
50~99で失敗。体に風穴が空く。
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/15(日) 17:29:55.46 ID:aHzb41oDO
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/15(日) 17:32:40.59 ID:S8dUPDcY0
125 : ◆mMuVgEBA.s [saga]:2018/04/16(月) 00:10:42.30 ID:LKRHbZRK0
鉄雄「硬度マックス!」ガイインッ

鉄雄「・・・っ!」ヨロッ

秋(嘘だ!徹甲弾を耐えただと!?)

鉄雄「俺ぁ、鋼鉄を名乗った覚えはねーぜ・・・俺の体は、鋼鉄なんざとっくに超越してるのさ!」

秋「くっ・・・」

秋(けど、あの反応。ノーダメージではなかったはず!)

鉄雄(ちっ・・・あと2、3発。って所か)

秋(どうする!?この距離、戦うか!?)

秋(あいつがここまで到達するか、その前に倒せるか・・・微妙な距離だ)

鉄雄(ここで勝負をかけるか、安全に逃亡するか・・・)

秋(あいつはどう出る・・・?)

鉄雄「・・・俺の辞書に『逃亡』はないっ!」ダッ

秋「くっそ脳筋め!」グリン

秋(こっちとしては、まだ博打を打つわけにはいかない!戦車で逃げる!)ズゴゴゴ

鉄雄「鬼ごっこ再開だぁ!」
126 : ◆mMuVgEBA.s [saga]:2018/04/16(月) 00:11:21.49 ID:LKRHbZRK0
一方その頃



名無「つええ奴どこに居んだ?」テクテク

名無「・・・お?」

下1「・・・」



1.『サキ』
2.『久遠寺七香』
7.『クラモト』

『名無』が出会ったのは誰!?1、2、7番の中から選んでね!下1だよ!
(別方向で鬼ごっこ中の『六東秋』『荒衣鉄雄』と、ビル街にぶっ飛んだ『山谷ゆたか』は除外)
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/16(月) 00:11:45.58 ID:aTITou9n0
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/16(月) 00:12:11.74 ID:aTITou9n0
間違えた7
129 : ◆mMuVgEBA.s [saga]:2018/04/17(火) 20:35:54.01 ID:ODpfnIZn0
名無「あいつは昨日の・・・」

倉本「!『身体能力強化』か!」

名無「うおおっ!」ダッ

名無「おーっと!」ピタッ

名無(あいつには近づいちゃいけねーんだった!)

名無「なら・・・」バゴンッ

名無「これでどうだっ!」ボッ

倉本「お前も石ころピッチングかよ!」サッ

サキ「クラモトさんっ!」バキィンッ

名無「なっ・・・石ころも効かねえ!?」

倉本「次はこっちから行くぞ・・・!」

倉本(相手は『身体能力強化』だ。どうせ単発じゃ当たらんだろう。ここは初っ端から・・・)

倉本「『鮮血の弾丸』連続発・・・」クラッ

サキ「わっ、クラモトさん!?」ガシッ

倉本「くっ・・・さっきのおっさんに血を使い過ぎた・・・連続発射には血が足りねえ・・・!」ヨロッ

名無「えーと、近づくのもダメで、投げるのもダメなら・・・」ウーン

倉本(幸い、相手もこちらを攻撃する方法はないようだが・・・)

倉本(貧血の俺と子供のサキじゃ、逃げる事もできないだろう)

倉本「くそ・・・!また脳筋とにらめっこか・・・!」
130 : ◆mMuVgEBA.s [saga]:2018/04/17(火) 20:36:21.00 ID:ODpfnIZn0
住宅地



秋「うおおおっ!」ズゴゴゴ

鉄雄「待て待てーい!」ダダッ

秋(くそ!戦車自体は速いけど広い道しか走れないから、逃走経路が限られて、結局逃げきれない!)

鉄雄「待て待てーい!」ダダッ

秋(おっさんの体力も半端ないし!)

秋(あれからどれくらいの時間が経った!?戦況はどうなってる!?初めての戦車操縦で、レーダーを開く暇もない!)

秋(このままじゃ、いずれ戦車の燃料が尽きる!『気配遮断』のクールタイムが終わる!)

秋(これ以上時間をかけるのは悪手だ・・・!)

秋「くそっ!一か八か、やるしかないっ!」グリンッ

鉄雄「おっ、やるかい!?」サッ

秋「おらっ!」ドウンッドウンッ

鉄雄「がっ・・・ぐっ・・・」ビキィンッ

秋(行ける!このまま後一発・・・!)

鉄雄(ここだ!関節軟化!)

鉄雄「・・・はぁっ!」グニャアァンッ

秋「・・・なんっだその動き!」

秋(体をトリックアートみたいにしならせながら、それでいて勢いが落ちてない!いや、それどころか速くなってる!)

鉄雄「とらえたぁ!」ダンッ

秋(まずい!次の発射が間に合わない!このまま戦車の真上に乗られたら、操縦室の俺はなすすべがない!)

秋「・・・っ!」グッ
131 : ◆mMuVgEBA.s [saga]:2018/04/17(火) 20:36:48.14 ID:ODpfnIZn0
路地裏



倉本「・・・そう言えば、お前の願い事はなんなんだ」

名無「願い事?んなもんねーぞ」

倉本「はぁ?じゃなんで・・・」

名無「おら、つええ奴と戦いてえんだっ!」グッ

倉本(・・・こんな奴も居るのか・・・なら)

倉本「俺なんかよりもっと強い奴と、戦わせてやろうか」
132 : ◆mMuVgEBA.s [saga]:2018/04/17(火) 20:37:17.54 ID:ODpfnIZn0
住宅地



名無「どりゃああーっ!」ズダンッ

鉄雄「・・・っ!?」ドカッ

鉄雄「ぐおっ!」ゴロンッ

鉄雄(こいつ、一昨日のクソガキ!何故ここに!?)

鉄雄「くっ、退けぇ!」バシッ

名無「うわっ」

鉄雄(まずい、一歩遅れた!早く起き上がらねぇと・・・!)サッ

秋「・・・とらえた!」バッ

鉄雄(・・・駄目だ!この距離じゃ戦車に乗るどころか、回避も間に合わねえ!)

鉄雄「仕方ねえ・・・ここで使うつもりはなかったんだが・・・奥の手だっ!」ボッ

秋(何だ!?何か投げた!今さら石ころ攻撃か!?)

秋「そんなんで徹甲弾を相殺できるかよ!」ドウンッ



バキィンッ!



秋「な・・・っ」

秋(こいつ、今何を投げたんだ!?)

名無「とおっ!」バッ

鉄雄「くっ・・・!」ガッ

鉄雄(とりあえず一発防いだが・・・こいつと戦車を同時に相手するのは流石に無理だ!むかつくが、次の弾が来る前に撤退するしかねえ!)ダダッ

名無「あっ、待て!」ダダッ

秋「・・・なんだったんだ、あいつは・・・」
133 : ◆mMuVgEBA.s [saga]:2018/04/17(火) 20:38:03.77 ID:ODpfnIZn0
倉本「どうやら、間に合ったみてぇだな・・・」

サキ「秋さん!」ダッ

秋「サキちゃん!」スッ

サキ「良かったぁ・・・!」ギュッ

秋「サキちゃんは?あいつに何かされなかった?」

サキ「え?」

秋(一緒に居た・・・って事は、おそらくサキちゃんを盾代わりにしていたのだろう)

秋(何故今サキちゃんを解放したのか分からんが・・・とにかく!)

秋「サキちゃん!逃げよう!」スッ

サキ「だ、誰から?」

秋「誰って、あいつから!」ビシッ

倉本「・・・ん?」

サキ「え?」

秋「・・・え?」



秋「あいつと・・・協力!?」

倉本「言ってなかったのかよ・・・」

サキ「だ、大丈夫だよ!昨日の途中までは悪い人だったけど、途中で良い人になったから!」

秋「え、えー・・・?」

サキ「ク、クラモトさんも秋さんに謝ってください!連続発射してごめんなさい。って・・・」

倉本「・・・殺した殺されたで言うなら、先に殺されたのは俺なんだが」

サキ「あ、そっか・・・じゃあ秋さん、先に謝ろ?」

秋「ええ!?・・・その、殺して、ごめんなさい?」ペコリ

倉本「こちらこそ・・・すまなかった」ペコ

サキ「うん。仲良し!」ニコッ
134 : ◆mMuVgEBA.s [saga]:2018/04/17(火) 20:38:33.37 ID:ODpfnIZn0
サキ「・・・あれ。これって・・・」スッ

秋「!宝石!」

秋(おっさんがさっき投げたのはこれか・・・!どうりで徹甲弾も防げるはずだ)

倉本「残りは『山谷ゆたか』が持っている。じゃあ六東。早いとこ『東京タワー』を出してくれ」

倉本「あいつの能力なら、東京タワーの天辺で合流できる。そうすれば俺達四人だけで、誰が宝石を得るか決められる」

秋「は、はい。けどその前に・・・」パカッ

秋(レーダーを確認・・・よし。『久遠寺七香』のレーダーはちゃんとここから遠い)

秋(クールタイムはおそらく終わっているけれど、これなら透明になって俺達に紛れているという事もなさそうだ)

秋「じゃあ、行きます!『東京タワー・・・」

秋(その台詞を言い終えるが早いか、どこからか『やっぱりあなた甘いです』と、聞こえたような気がした)

秋(次の瞬間、俺とクラモトさんは突き飛ばされていた)

秋「ぐっ・・・!」ドカッ

倉本「がっ・・・!?」ドカッ

秋(そして、サキちゃんしか乗っていない内に『東京タワー』が具現化した)

秋(いや違う。目には見えないけれど、もう二人が乗っているはずだ)

倉本「『気配遮断』か・・・!」

秋「そんなっ!ちゃんとレーダーで確認したはずだ!『久遠寺七香』のレーダーは、さっきから動いてすら・・・」

秋(・・・動いて、ない・・・?)

秋「まさか、レーダーを捨てたのか!?」

倉本(さっきの蹴りの感触・・・おそらく『硬度調整』のあいつだ。『気配遮断』を背負って、あいつも透明になっているんだ)

倉本「おい六東!『東京タワー』からもっと離れろ!『東京タワー』を消して、あいつらを落とせ!」

秋「・・・駄目だ!『東京タワー』という安全地帯を失うのはまずい!俺の能力は残り三文字!もう『東京タワー』は出せない!」

秋「おっさんと『久遠寺七香』が組んでるなら、今度はおっさんが七香さんを背負って落ちて来るだろう」

秋「二人が無傷で落ちてきて、安全地帯も無くなったとしたら、もう勝てる気がしない!」

倉本「・・・詰みか・・・!」
135 : ◆mMuVgEBA.s [saga]:2018/04/17(火) 20:39:31.62 ID:ODpfnIZn0
東京タワー頂上



七香「・・・時間切れです」スウゥッ

鉄雄「よっと」スウゥッ

サキ「あ・・・」

サキ(どうしよう・・・一人になっちゃった)

サキ「・・・っ」ギュウッ

鉄雄「あらら、やっぱり素直に渡してくれそうもないな」

七香「大丈夫ですよ。あと二時間待てばいいだけです」

サキ(このままじゃ、宝石取られちゃう・・・それならいっそ!)

鉄雄「おっと。下に放り投げようなんて思うなよ。おじさんの瞬発力知ってるだろう。すぐに取っちゃうんだからな」

サキ「・・・!」

サキ(なら、私ごと落ちれば・・・)スッ



ヒュオオォォ・・・



サキ「・・・ひっ」ガクッ

七香「ああ・・・そうだよね」

七香「死ぬの、怖いよね」

七香(『絶対防御』だからとか、どうせ生き返るからとか、そんな簡単に割り切れることじゃない。ましてやこの子はまだ小学生なんだ)

七香(自ら死ぬなんて、できるものか)

七香「・・・私の気持ち、分かってくれたかな。私もどうしても死にたくないの。だから・・・」

サキ「・・・ない・・・っ」

七香「・・・え?」

サキ「死んじゃうなんて、怖くないっ!」

サキ「友達に忘れられて、会えなくなっちゃう方がずっと怖いもんっ!」ダッ

七香「なっ・・・!?」

サキ「・・・っ!」ピョンッ

鉄雄(駄目だっ、間に合わねえ・・・っ!)スカッ
136 : ◆mMuVgEBA.s [saga]:2018/04/17(火) 20:39:59.57 ID:ODpfnIZn0
東京タワー麓



倉本「おい、何だあれ・・・」

秋「あの服・・・サキちゃんっ!?」

サキ(ダメだ・・・気を失っちゃダメ・・・!)ヒュウウウ

秋「っ、『マット』!」ズギャンッ

サキ「きゃああああっ!」ボフッ

秋「サ、サキちゃん!?大丈夫!?」

サキ「うん・・・大丈夫・・・」

サキ「私『絶対防御』なのに、どうして『マット』・・・?」

秋「だ、だってやっぱり怖いじゃんか!」

サキ「そっか・・・えへへ、秋さんありがとう」ムクッ

秋「怖くなかった?」

サキ「本当はちょっと怖かった・・・けど、秋さんに忘れられちゃう方がもっと怖いって思ったから・・・」

秋「え?」

サキ「私、この宝石で『秋さんが私達の事を忘れませんように』ってお願いする事にしたの」

秋「え、ええ!?俺!?友達はいいの!?」

サキ「うん・・・友達も私も、どっちも覚えてたら、きっとまたいつか、会えると思うから・・・」

サキ「だから秋さんも、もう記憶喪失になったらダメだよ?」

秋「うん、うん・・・!約束するよ、サキちゃんの事、忘れない・・・!」
137 : ◆mMuVgEBA.s [saga]:2018/04/17(火) 20:40:49.17 ID:ODpfnIZn0
倉本(忘れられるのは、怖い。か・・・)

倉本「・・・サキ。誰かに思い出してもらう時、笑顔と泣き顔。どっちがいい」

サキ「え?・・・やっぱり笑顔、かな」

倉本「・・・そうか」

ゆたか「おーい!ウチが来たでー!」トコトコ

秋「あっ、ゆたかちゃん」

ゆたか「なんや、折角合流できたのに、もうなんか勝ちムードやな。後はウチとおじさん。どっちが宝石ゲットするか決めるだけやな」

ゆたか「そこでおじさん。考えてきたんやけど、じゃんけんで勝負せえへんか?なぁに心配はいらん。イカサマなしの公平な・・・」

倉本「いいよ。お前にやる」

ゆたか「よーし、そう来なくっちゃな!それじゃさーいしょーはえええ!?」クルッ

倉本(・・・復讐心がなくなった訳じゃない。でももう、そればかりの人生はやめよう)

倉本(私刑もやめて、また警官に戻って、公平な法であいつは裁いてもらおう)

倉本(・・・ごめんな。もうお前達の笑顔を忘れたりしない。これからは、お前達と過ごした日々を、何度も思い返しながら生きよう・・・)



ゆたか「なんや・・・拍子抜けやなぁ。まぁ、ウチがナイスボディになれるんやったら何でもええけど!」

名無「あれー?あいつどこ行ったー?」テクテク

ゆたか「おっ、あのチビさんはいつぞやの・・・せや!」
138 : ◆mMuVgEBA.s [saga]:2018/04/17(火) 20:41:46.03 ID:ODpfnIZn0
七香「そんな・・・嘘だ・・・あんな小さい子が・・・」

七香(あの狂う程の恐怖に、打ち克つだなんて・・・!)

鉄雄「・・・むしろ、子供だから。じゃねぇかなぁ」

七香「は・・・?」

鉄雄「俺達は、余計なもんばっかり覚えちまって、肝心な事を忘れてたんだ」

七香「・・・と、とにかく!鉄雄さん、私を背負って降りて、一か八か・・・」

鉄雄「無駄だ。時間をかけすぎた。もう野球女があいつらに合流している頃だろう。俺らが落ちればあいつらはここに飛ぶ。それで終わりだ」

七香「で、でも、何かあるんじゃ、何か・・・」

鉄雄「悪いなお嬢ちゃん!不老不死願望コンビは、今日で三度目の解散だ!そして四度目の結成はない!」

七香「えっ」

鉄雄「俺はな!今回のゲームのおかげで思い出したよ!本当に死にそうになる怖さ、恐ろしさ、そして熱さを!」

鉄雄「勝っても何も得られないが、負けたらボコボコになって死ぬ!それが最高なんだ!喧嘩好きなんて奴にはな!」

名無「ほっ!」ビューンッスタッ

鉄雄「お?野球女に投げられて来たか!」

名無「だあああっ!」ダッ

鉄雄「殴り合いだあああっ!」ダッ



七香(・・・目の前で殴り合いが始まった。鈍い音の応酬が、東京タワーの頂上で延々と続く)

七香(隅の方で体育座りになって、下を見る。気が遠くなりそうな距離に、身が竦む)

七香(これが、あの子と私の距離なんだ。上と下が逆だけど)

七香(さっきのあの子のジャンプを思い出す。そして、少しだけ考えを改める)

七香「私に必要だった物は、不死の魂なんかじゃなくて・・・これのためなら恐怖に打ち克ち、命を賭けられる。そんな何かだったのかもしれない」

七香「・・・はぁ・・・」



参加者達がそれぞれの想いを馳せる中、時はついに午後七時を迎える!

『サキ』、『山谷ゆたか』が1ポイントずつ獲得!

異能力者七人のバトルロワイヤル!一人の死者も出すことなく、三日目が終了した!

そして同時に、2ポイント獲得した者がいるため、ゲームセット!

その後、参加者は参加前の現実世界へと戻って行く!

異能力者七人のバトルロワイヤル!これにて終了となる!
139 : ◆mMuVgEBA.s [saga]:2018/04/17(火) 20:42:41.00 ID:ODpfnIZn0
秋「・・・ん・・・」

秋「ここ、どこだ・・・?」パチクリ

神様「起きたか」

秋「え・・・誰」

神様「神様」

秋「・・・神様!?」

神様「どうやらワシに会いたがってたらしいからの。宣言通りゲームを盛り上げてくれたし、ちょっとしたご褒美じゃ」

秋(そういやそんな事言ってたわ俺)

神様「そんでお前の記憶喪失について調査したが・・・わしの力や、他の超常もノータッチ。完全にお前さんらの事件じゃ」

秋「そう・・・ですか」

神様「選択肢をやろう。どうする?今ならご褒美で、その記憶喪失を治してやらん事もないぞ」

秋「いや、いいです。神様のせいじゃないって言うなら、俺が解決しないといけないと思うし、それに・・・」

神様「・・・ほう?」

秋「俺は、サキちゃんを・・・この三日間を絶対に忘れない。それだけで、俺は『俺』らしく居られると思うから」



    =終=
140 : ◆mMuVgEBA.s [saga]:2018/04/17(火) 20:44:17.18 ID:ODpfnIZn0
以上になります。

まずは、ここまで読んでくれてありがとうございました。

書いていてとても楽しかったです。読んでくれた皆様も、同じくらい楽しんでいただけていたなら幸いです。

もしよろしければ、ここが良かった、もしくは駄目だったという感想をください。次回への参考、励みになります。
(個人的には、最後が駆け足になってしまったのが心残りです)

いつかまた同じタイトルの安価SSを書こうと思います。
(ルールは何点か変えるかもしれませんが)



前々作
アルティメット寿司じゃんけん【安価】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1492523010/

前作
アルティメット寿司じゃんけん 2【安価】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1512467358/



↑こちらは過去作になります。こっちもいつかまたやりたいと思っているので、もしどちらか見かけた時は気軽に安価して行ってくださいね。

最後にもう一度、ここまで読んでくれてありがとうございました。
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 20:50:12.38 ID:+uq/dG+zO

サキちゃんがかわいかったです(小学生並みの感想)
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 21:05:01.98 ID:DxrcAw100

途中からサキちゃんが主人公みたいだった
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/18(水) 23:07:56.94 ID:TUxAckOUO
後日談みたいなの書いてほしいなぁ
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/18(水) 23:19:12.15 ID:LhreZ3rao
エピローグ欲しい
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/18(水) 23:45:51.26 ID:bJVUySsZ0
乙 面白かった
次回も同じ設定でやると能力とかインフレしそう(小並感)
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 15:05:48.94 ID:dE4ar0w70
a
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