【弱虫ペダル】手嶋「クライマー?なりませんけど?」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/14(土) 19:24:33.53 ID:YtjZVROc0

一年目IHを終えて

巻島「ショ?」

手嶋「別に俺がクライマーになる必要ないでしょ、小野田がいますし」

青八木「純太…!(純太が口応えなんて珍しいな…)」

手嶋「確かにチームにクライマーが一人というのとは心もとないです。今年の巻島さんと東堂さんみたいに満足に小野田に走らせてやることもできないかもしれないですし」

巻島「いや俺はそういうことを言ってるんじゃ…」

手嶋「いや重要なことですよ。レース中にモチベーションが保てるものがあるっていうことは」

手嶋「ロードレースに関係のないグリーンゼッケンもレッドゼッケンがなくならない理由ですよ」

巻島「なら…」

手嶋「だからって俺に山登らせるのは違うでしょ?努力で走っていても山岳賞は取れない。真波や御堂筋のような怪物とはそれでは渡り合えない…」

手嶋「俺が凡人なのは理解しています。負けにも慣れています。だから『俺』は負けてもいい…でも」



手嶋「『総北』を勝たせますよ」



・原作の手嶋さんがあれだけ嫌われてるなら自分が描いても怒られないんじゃないか?という安直な理由
・原作が一年目と同じすぎて「こういう展開が欲しかった」というのを詰め込んだだけ
・SS処女作

よろしくお願いします

















SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1523701473
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/14(土) 19:42:35.86 ID:YtjZVROc0

練習中

鳴子「カーカッカッカ!スカシ!随分カッチョええバイクになっとるがな!」

今泉「これでお前に抜かされることはなくなったというわけだ」

鳴子「なんやとスカシ!ほな勝負するか!?」

今泉「望むところだ」

小野田「はわわ…どうしよう…」

手嶋「なんだ?楽しそうだな」

小野田「…!手嶋さん!」

鳴子「お、なんですか?パーマ先輩も参戦ですか!」

手嶋「そうだな…俺と…」

青八木「…」

手嶋「青八木も混ぜてくれ」

鳴子「カーカッカッカ!無口先輩にパーマ先輩!これは盛り上がってきましたわ!」

手嶋「厳密にいうと『俺ら』と『お前ら』での戦いだ」

鳴子「な?」

今泉「…それは俺たちに勝負を挑んでいるってことでいいんですか?手嶋さん」

手嶋「ああ、IHで優勝してマシンも新調して調子こいてるお前らの鼻を折ってやろうかと思ってな」

鳴子「…!言ってくれますね!パーマ先輩!」

手嶋「俺たちは上級生だからな小野田も入れて3対2でいこう」

今泉「…フッ、いいんですか?むしろそっちに小野田を渡してもいいんですけど?」

手嶋「遠慮するなよ今泉、一番山を登れる小野田がいないとどうやって山を制すつもりだ?」

今泉「言ってくれましたねッ…!」

手嶋「ルールは簡単だ。今俺たちが走っているコースはウェルカムレースで使われるところだ」

今泉「つまりゴールは山頂…というわけですね」

手嶋「ああそうだ。まぁ俺たちはお前らと違って凡人なんだ。手加減してくれよな」

3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/14(土) 19:51:20.74 ID:YtjZVROc0

今泉 飛び出す

鳴子「おい待てやスカシ!」飛び出そうとする

手嶋「おっと」鳴子の前に

鳴子「なッ…!」

鳴子 振り解こうとする

手嶋「なんのこれしき」華麗にブロック

鳴子「クソッ!スカシが前に行ってまう!どいて下さいパーマ先輩!」

手嶋「おいおい鳴子、今年は一年でマークが少なかったから自由に走れたものの来年はこういうやつにウジャウジャ囲まれることになるんだぞ」

鳴子「知るかぁ!ワイはあいつだけには負けたくないねん!そもそもなんでワイだけにこんなブロックを…!」

手嶋「それはだな鳴子…」



手嶋「お前ならともかく今泉ならどうとでもなるからだよ」



今泉 小野田 鳴子「「「!」」」

手嶋「よし青八木、この先5km先にスプリントラインがある。それを取ってきてくれ」

青八木「わかった」

青八木 飛び出す

小野田「あわわ…どうしよう鳴子君!僕らも飛び出そうか?」

鳴子「カーカッカッカ!ええわ小野田くん!確かにワイは総北一速い鳴子章吉やからな!今日くらいはスカシに勝ちを譲ってやってもええわ!」

小野田「(上機嫌だ…)」

手嶋「(フッ…チョロいな…)」


4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/14(土) 20:00:12.21 ID:YtjZVROc0

今泉「(俺じゃなく鳴子だと…!俺ならどうとでもなるだと…!クソッ!)」

今泉加速する

青八木「どうした今泉、もうペースアップか?」

今泉「なっ…!?(もう後ろに…!?俺の加速に反応してきたのか…!)」

青八木「まぁ純太も悪気があったわけじゃないんだ。許してやってくれ」

今泉「だったらそれって…」ギリギリ


今泉「本心ってことじゃないですか!」



今泉さらに加速

青八木「……」

手嶋『今泉はメンタルにムラがあるタイプだ。崩せば脆い』

手嶋『今回はその弱点に気づいてもらおうと思ってる』

青八木『でも純太…』

手嶋『なんだ?勝てるか不安なのか?安心しろよ青八木』

青八木もさらに加速


手嶋『今のお前なら絶好調じゃない限り今泉と鳴子より速いよ』


今泉「(そんな馬鹿な…!こっちは全力で漕いでいるんだぞ!なのにどうしてこんなに簡単に…!?)」

青八木「俺の勝ちだ今泉」

そのまま今泉を離して先へ行く
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/14(土) 20:06:41.62 ID:YtjZVROc0

手嶋「さてそろそろ見えるかな」

今泉「ハァ…ハァ…」

青八木「遅かったな純太」

手嶋「すまん青八木、鳴子達と談笑しててな」

鳴子「おいスカシ!結果は…!?」

今泉「負けた…」

小野田 鳴子「!」

今泉「逃げ切られた…俺も必死に追いかけたが5mの差が縮まらずそのまま…」

鳴子「(スカシに5mも差を空けてスプリント勝ったいうんか?ワイでもまだそんだけ離して勝ったかどうか…)」

青八木「体力は後20%くらいしか残っていないぞ」

手嶋「そんだけあれば充分だよ」

青八木 手嶋を後ろに山に

鳴子「なっ…!?まだパーマ先輩引ける余力残してたんか!?」

鳴子「あかんこのままやと!行くで!スカシ!小野田くん!」

小野田「うん!」

今泉「ハァ…ハァ…」

6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/14(土) 20:18:06.09 ID:YtjZVROc0

鳴子「(アカン…!スカシはさっきのスプリントで使い切ってもうとる!ワイと小野田くんで行くしか…!)」

鳴子「スカシお前はよくやった!後はワイらに任せろ!」

今泉「るせぇ…」

今泉前に出る

小野田「今泉くん!」

今泉「青八木が20%残ってるなら俺は後30%残っている」

鳴子「……スカシ」

今泉「お前のために引くんじゃない小野田のためだ」

鳴子「カァーー!可愛くないやつやな!」

今泉「振り落とされるなよ!」

ーーーーーー

手嶋「どうだった今泉は?」

青八木「今日の今泉なら勝てて当然だ」

手嶋「ハハッ!言うようになったじゃねぇか青八木!」

青八木「…!(まさか純太のヤツ…俺に自信を付けさす為に今泉とのタイマンを…!?)」

手嶋「さぁてここからは…」

小野田「青八木さんと手嶋さん!見えたよ!」

鳴子「さぁ!次はワイらや!」

7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/14(土) 20:29:56.61 ID:YtjZVROc0

青八木「俺はここまで…ハァ…だ…」

青八木千切れていく

手嶋「お疲れ青八木、さぁて次は俺の番だな」

手嶋加速する

今泉「(あの人あんな速かったか!?山だぞ!?)」

鳴子「(ちゃんと見てなかった!気にもとめんかった!なんやあの足!前とは別人やないか!)」

今泉「(俺はこのままじゃ足手まといだ…)」

今泉「俺のことはいい!出ろ!二人とも!」

鳴子「よっしゃああああああ」

小野田「ヒメエエエエエエ!」

二人とも加速

手嶋「ありゃ、随分速いご到着だな。どうだここらへんでティーブレイクでも」

鳴子「はっ!ワイはお茶の味を味わいたいんやない!勝利の味を噛み締めたいんや!」

手嶋「まったく釣れないな…だったら」

鳴子「ッ…!(加速か…!?)」足に力を入れる

手嶋「和菓子なんてのはどうだ?」

鳴子「(グッ…!ブラフかいな!いつ飛び出すんや…!)」」

手嶋「まぁ」



手嶋「俺は山頂で紅茶も和菓子も勝利も味わうとするよ!」




手嶋加速

鳴子「なっ…!?このタイミングで…!?アカン離される…!」

必死に追いつこうと加速する

鳴子「クソオオオオオオ!」

手嶋「確かにお前は平坦じゃ速いが山では『スプリンターにして少し登れる』って程度だな」

鳴子「グッ…!」

手嶋「それに加えて新調したカーボンホイール…」

手嶋さらに加速

手嶋「それじゃ俺にさえついてこれねぇよ!」

鳴子「クソォ!このままじゃ離される!小野田くん!」

後ろには誰もいない

鳴子「まさか…パーマ先輩のアタックに反応できずに千切れてもうたんか?」

8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/14(土) 20:54:13.02 ID:YtjZVROc0

手嶋「さて…これでゆっくりティーブレイクを…

小野田「ハァ…ハァ…追いつきました手嶋さん!」

手嶋「ラスボス倒してないのに出来ないわな」

小野田「?」

手嶋「いいぜ小野田!勝負しようか!」

小野田「はいっ!」

小野田「ヒメエエエエエエ!」

小野田加速

手嶋と差をつける

手嶋「なんて速さだ、こりゃ勝てんわ」

小野田「あれ?手嶋さんは?」

小野田「手嶋さんが後ろに…僕も後ろに…

小野田「違う!今はレース中だ!それはダメだ!このまま残り3km逃げ切られないと…!」

小野田さらに加速

手嶋「あらら見えなくなっちまった。だが…」




手嶋「勝つ方法はある」






9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/14(土) 20:55:22.34 ID:YtjZVROc0
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