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小日向美穂「新狸島」
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1 :
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]:2018/04/20(金) 02:52:13.89 ID:Q3vY7Opm0
モバマスより小日向美穂(たぬき)のSSです。
独自解釈、ファンタジー要素、一部アイドルの人外設定などありますためご注意ください。
前作です↓
白坂小梅「幽霊だって休みたい」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1523604908/
最初のです↓
小日向美穂「こひなたぬき」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1508431385/
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1524160333
2 :
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]:2018/04/20(金) 02:53:37.70 ID:Q3vY7Opm0
拝啓
熊本のお父さん、お母さん
お爺ちゃん、お婆ちゃん
お元気ですか?
隣山の海老原さんと仲良くしていますか?
もうすっかり春ですが、東京は暑くなったり寒くなったりです。
熊本はどうでしょうか。気温の変化で、風邪など引かないよう気を付けてください。
さて、私は今――
3 :
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]:2018/04/20(金) 02:54:04.50 ID:Q3vY7Opm0
「た、助けてぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!」
――無人島に取り残されています!!
4 :
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]:2018/04/20(金) 02:55:12.45 ID:Q3vY7Opm0
事の発端は海外イベントでした。
それ自体は大成功のもと終わりを迎えたのですが、帰りが問題でした。
私とプロデューサーさんだけ、ちょっとした手違いでみんなと違う便の飛行機を取っていたのです。
それにしたって大きな時間差じゃないから、日本でまた会おうねって仲間と約束をして。
その飛行機が、墜落しちゃったんです。
5 :
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]:2018/04/20(金) 02:56:02.21 ID:Q3vY7Opm0
……墜ちる瞬間のことはよく覚えてません。
隣のプロデューサーさんに夢中でしがみ付いて、大きな振動があって、体が浮遊感に包まれて……。
気が付けばカンカン照りの空の下、島の浜辺に打ち上げられていたのでした。
どれほど時間が経ったのかもわかりません。
そもそも圏外だったスマホもとっくに充電切れで、連絡手段どころか時計すら無いのです。
と、後ろの茂みからガサガサっと音がして、浅黒く日焼けした男の人がぬぅっと顔を出しました。
6 :
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]:2018/04/20(金) 02:56:49.90 ID:Q3vY7Opm0
「プロデューサーさん!」
「駄目だ。やっぱり人が住んでる形跡は無いな」
そっか……。
残念そうに肩を落とし、隣に座るプロデューサーさん。
「そっちはどうだ?」
「全然です。鳥さんすら飛んでません……」
白砂に書いたおっきなSOSも、シャツと木の枝で作った旗も今のところ効果なし。
ここがどこなのかすらわからない有様では、どんな飛行機や船が通るかもわからないし……。
「他の乗客さんは無事なのかなぁ……」
「確かめようがないな……。とにかく今は、自分達が生き残ることを考えないと」
「そう、ですね……」
帰れるのかなぁ。
みんな、心配してるかなぁ。
飛行機に乗ってた人達とか、お仕事のこととか、心配事はいっぱいで……。
「美穂」
と、プロデューサーさんが立ち上がって私に手を差し伸べました。
「戻ろう。何か腹に入れないと」
7 :
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]:2018/04/20(金) 02:58:37.25 ID:Q3vY7Opm0
砂浜から森へ入り、10分ほど歩いた場所に綺麗な湖があるのは幸運でした。
プロデューサーさんは既に結構馴染んでいました。
状況を整理して、飲み水を確保して……。
「これ煮沸した水。ぬるいかもしれんが、腹は壊さないだろう。俺も飲んで試した」
「あ、ありがとうございますっ」
プロデューサーさんがいなければ、私は一匹で野性に帰っていたかもしれません。
文化的生活は大事です。ほんとに。
「ていうか、慣れてません……?」
「『カワイイボクと貴重なタンパク源 〜輿水幸子の無人島ライフ〜』のロケハンでしばらく一緒に生活したからな」
……つくづく幸子ちゃんは凄いと思います。
8 :
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]:2018/04/20(金) 03:03:35.92 ID:Q3vY7Opm0
「さて……とりあえず食えそうなのは、木の実と植物の茎と、キノコか……」
「キノコって大丈夫なんでしょうか? その、毒とか」
「紛らわしくない範囲で食えるとわかる奴だけ分けといた。輝子にみっちりキノコ知識を教え込まれたのが活きたな」
輝子ちゃんもプロデューサーさんも凄いなぁ……。
一緒に遭難したのが私じゃなかったら、プロデューサーさんももっと楽できたのかなぁ。
私がそう思ってしまったのを察してか、プロデューサーさんは木の実を差し出して言いました。
「美穂がいなかったら、ここまでたくさん見つけられなかった。助かったよ」
「ぽこ……」
狸モードの私は嗅覚に自信があります。
文化的生活を身上とする小日向一族ですが、やんちゃだった子供の頃なんかは、
山の色んなものを探しておやつにしてたことがあります。
森のあちこちを駆け回って、人間では入れない狭いとこに潜り込んだりして……。
そうやって狸的嗅覚と直感の導くまま、なんとか二人分の食料をかき集めたのでした。
「いただこう。まずは食わなきゃな」
「はい。いただきますっ」
9 :
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]:2018/04/20(金) 03:05:06.69 ID:Q3vY7Opm0
プロデューサーさんの荷物にあったライターで火を起こして、できるだけ火を通して食べます。
「……俺どんぐりをこんなにうまいって思ったの初めてかも」
「わ、私もです」
輝子ちゃんお墨付きの食べられるキノコもすごくおいしい。
ただやっぱり調味料がないと味気ないというか……ああ、お醤油が欲しい……。
「いやあキノコは偉いよ、うまいから偉い」
「そうですねっ。残りは天日干しにして、あとは……」
「ああ、あとは……」
お皿の代わりにした葉っぱの上にそれはありました。
虫。
10 :
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]:2018/04/20(金) 03:07:11.89 ID:Q3vY7Opm0
一般的にはカミキリムシの幼虫とか、セミとかハチがおいしいっていうけど……。
そんなに都合よくおいしい虫がいたりはしませんでした。
それほど詳しいわけではないので、頼りになるのは直感でした。
できるだけ大きくて、毒がなさそうで、狸的に少しでも食欲をそそられる虫……。
「あ、当たり前だけど……生きてます、ね」
「虫を食うのはロケハン以来だが、こいつらは見たことがない……」
倒木を食べてたイモムシさんを摘み上げ、プロデューサーさんは意を決しました。
「俺が毒見をする。万が一の時は……」
「いえ、私も同時に食べますっ。プロデューサーさんだけ危ない目に遭わせられません!」
「美穂……。そうか、その意気やよし!」
11 :
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]:2018/04/20(金) 03:08:26.19 ID:Q3vY7Opm0
たぬきの私にとって、虫さんはそんなに怖いものではありません。
山で遊び相手になって貰ったりもしましたから。
だけど、食べたことは流石になくて……。
「ご……ごめんね。私達も、食べなきゃ生きていけないの……!」
「命を頂くという言葉が身に染みるな……」
「それじゃあ……!」
「ああ、いただきます、で同時にいこう」
「せーのっ、いただきますっ!」
ぱくっ。
12 :
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]:2018/04/20(金) 03:09:02.09 ID:Q3vY7Opm0
……。
…………。
………………。
「……のどごし、さわやか」
「ですね……」
どころか、おいしい。
おいしいのです……!
「うぅっ、ありがとう虫さん、ありがとうたぬきの直感、ありがとう貴重なタンパク源……!」
「次焼いてみようぜ!!」
13 :
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]:2018/04/20(金) 03:11:32.25 ID:Q3vY7Opm0
〇
いつか、助けが来る。
私達はそう信じています。
その為にも、この誰もいない島で元気に生き延びなくちゃ……!
こうして私とプロデューサーさん、二人っきりの無人島サバイバルは始まったのです。
14 :
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]:2018/04/20(金) 03:12:20.25 ID:Q3vY7Opm0
〇
「じゃあ、美穂……いいか?」
「は、はい……っ」
「できるだけ優しくするつもりだけど、痛かったら言ってくれ。すぐやめるから」
「大丈夫です。プロデューサーさんとだったら……どんなに痛くても、耐えてみせますっ」
「そんな嬉しいこと言われたら俺、手加減できなくなっちまうよ……」
「手加減なんて、しないでください。私プロデューサーさんのこと信じてますから!」
「じゃあ、いくぞ?」
「はい。あの……手を握っててくれますか?」
「ああ。ずっと離さないからな……」
15 :
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]:2018/04/20(金) 03:13:27.43 ID:Q3vY7Opm0
ポンッ!
「よっしゃあ! 切るぞおおーーっ!!」
おーっ!
森に立ち向かうプロデューサーさん!
手には斧に化けた私!
私は持ち前の化け術で、プロデューサーさんが使うためのあらゆる道具になりました。
あんまり複雑な機構があったり、大きすぎたり小さすぎるものは無理ですけど……。
ちょっとした木を切るための斧なら、ちゃんと食べて気合を入れればばっちりです。硬い刃の部分も、むんっ! と気合を入れればなんとか。
手頃な大きさの木を切って切って、倒してまとめて整理して。
それは薪になって、足場になって、柱になって……。
16 :
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]:2018/04/20(金) 03:15:19.43 ID:Q3vY7Opm0
「で……できた! 俺達の家だ!!」
「やりましたねプロデューサーさんっ!!」
手を取り合って喜びました。
目の前には、自然とほぼ一体化したような小屋……。
木を柱とし、枝葉を屋根とし、蔓のロープでまとめ上げた、100%現地素材のシェルター!
島は温暖で夜も凍えるほどではないのですが、やはり雨風は凌がなければなりません。
大人二人が横になっていっぱいくらいの、テントほどの大きさですが、それでもこれが私達の家です。
二人で作り上げた、二人のおうちなのです……!
17 :
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]:2018/04/20(金) 03:19:08.54 ID:Q3vY7Opm0
〇
こんなこともありました。私が朝目覚めると、向こうからプロデューサーさんが……。
「美穂、美穂!! 美穂ーっ!!」
「ふあっ!? な、なんですかプロデューサーさん!?」
「バナナ! バナナあったババナ! あっちにバナババナバババババ」
「ばなば!? どどどどどこですかっ!?」
「バナナ味ーッ!!」
並んでダッシュする私達。
森の奥まったところに、なんとバナナの木が!
目くばせを受けて即変化。ブーメランになった私をプロデューサーさんが華麗に投げます。
(この頃になると彼のブーメランテクはかなり磨かれていました。アボリジニもびっくり)
いい感じに熟した一房を手に入れて、自然の恵みを口にします。
「かってぇ!? 野生のバナナかってぇ! あと甘くねえ!」
「わっ、中は種びっしりですね!?」
人間が品種改良したバナナのおいしさを思い知ります。
だけど野性のバナナでも、今の私達にとっては宝物そのものでした。
18 :
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]:2018/04/20(金) 03:20:25.47 ID:Q3vY7Opm0
〇
何日が経ったでしょう。
何週間過ぎたでしょう。
はたまた何か月……?
葉っぱで作った風呂敷いっぱいに木の実やキノコを包んで戻れば、
プロデューサーさんは家の中で休んでいるところでした。
「プロデューサーさん! 今日もいっぱい……」
返事はありませんでした。
覗いてみると、中で何かを見ているみたいでした。
19 :
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]:2018/04/20(金) 03:20:57.64 ID:Q3vY7Opm0
もうすっかりボロボロになっちゃった彼の鞄。
防水仕様だったおかげで、その中身は幸いにもほとんど無事でした。
充電切れのタブレットやノート、今も役に立ってるライターやハサミとかの文房具……。
それと、アイドルみんなの資料。
プロデューサーさんはそれら一枚一枚に目を通し、指の腹で写真を撫でていました。
20 :
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]:2018/04/20(金) 03:22:08.08 ID:Q3vY7Opm0
「…………」
やっぱり、帰りたいですよね。
私だって早くみんなに会いたい。
けど、しんみりしてるところは見せたくないし、彼もそうだと思うから……。
私は回れ右をしてその辺までぐるっと走り、今帰ってきたという顔でまた家に戻りました。
「おお、美穂! どうだった!?」
「大量ですっ! 任せてください!」
ちょうど出てきたプロデューサーさんに笑顔で応えて。
絶対日本に帰ることを、心の底で誓うのでした。
21 :
◆DAC.3Z2hLk
[sage]:2018/04/20(金) 03:23:02.20 ID:Q3vY7Opm0
その日の食事で、少し変わったことがありました。
いつも通り採ってきたキノコをより分けてる最中、ふと……。
「……毛?」
何かから抜けたみたいな毛が、幾つかのキノコにくっついていて。
たぬきモードの私のかな? でも毛並みが違うような……。
この島に、私達以外の動物がいるのでしょうか?
22 :
◆DAC.3Z2hLk
[saga]:2018/04/20(金) 03:24:03.84 ID:Q3vY7Opm0
〇
その夜は不思議なほど冷えて、葉っぱを繋ぎ合わせたシートを何枚も重ねて被りました。
陽が落ちれば辺りは真っ暗です。
人工の灯りはどこにも無くて、剥き出しになった星空は大きすぎて怖いくらいでした。
どこかから鳥や虫の鳴き声。森の奥の闇は、手を伸ばせば掴めそうなほどに濃くて。
「プロデューサーさん……」
だからでしょうか。
それとも、日本のことを思い出したからかな。
「そっちに行って、いいですか?」
23 :
◆DAC.3Z2hLk
[saga]:2018/04/20(金) 03:25:11.36 ID:Q3vY7Opm0
二畳あるかないかくらいの家だから、横を見ればすぐ近くに彼はいます。
だけど遠慮してるのか、プロデューサーとしての職業意識が残ってるのか、
自分からは私に決して近付かないし、触ろうともしません。
けれどこっちからお願いすると、彼は黙って葉っぱのシートを開いてくれました。
私はころころんと横に転がって、プロデューサーさんの胸元に滑り込みます。
……あったかい。
……安心する匂い。
って、私臭くないかな……。
一応近くの湖で水浴びはしてるし、たぬきの姿ですいすい泳ぐこともあるけど。
そんな私の心配も知らぬげに、プロデューサーさんは葉っぱを降ろして、私の体を包み込んでくれました。
24 :
◆DAC.3Z2hLk
[saga]:2018/04/20(金) 03:25:59.91 ID:Q3vY7Opm0
「頭を……撫でてくれますか?」
大きな手が後ろから回ってきて、頭をくしゃくしゃ撫でてくれます。
それがくすぐったくて、久しぶりな感じで少し笑いました。
鼓動と体温が直に伝わります。
抱き合うような体勢のまま、しばらく黙っていました。
ぬるま湯に浸るような、のんびりと重ったるくて甘い沈黙。
生き物は危機的状況に陥ると生存本能が刺激される、のは当然のことで。
ギリギリでも衣食住が間に合ったとしても、不安な気持ちはまだまだあって。
それはどこから来る不安なのか、どうすれば解消することができるのか。
その答えは、今こうして感じる体温にあるような感じがして……。
25 :
◆DAC.3Z2hLk
[saga]:2018/04/20(金) 03:26:42.67 ID:Q3vY7Opm0
手を伸ばして、おヒゲの伸びた頬を撫でます。
「……プロデューサーさ」
がさっ!!
びっくりしました。全身が1センチくらい跳ねたと思います。
外で物音。風や物ではなくて、質量のある何かが自分から動いたみたいな感じ。
跳ね起きました。プロデューサーさんは私を庇うように抱きしめて、じっと息を潜めます。
26 :
◆DAC.3Z2hLk
[saga]:2018/04/20(金) 03:27:14.81 ID:Q3vY7Opm0
ポ
ポ
ポ ポポン
ポ
ポン ポコ ポンヌ
ポン ヌポン ポ ポーン
ポポ
ポコポコポコ
ポッポコ
ンヌ
27 :
◆DAC.3Z2hLk
[saga]:2018/04/20(金) 03:28:31.29 ID:Q3vY7Opm0
「な、な、なに……?」
「離れるなよ……」
シェルターの周囲に、無数の小さな物音が。
気配はすっかりここを囲んでいました。
それが急に包囲を狭め、最初の気配が駆け込んできて……!
「ポコーンヌ!!」
「きゃあああああっ!?」
えっ。
この鳴き声、におい、姿……。
「たぬき!?」
28 :
◆DAC.3Z2hLk
[saga]:2018/04/20(金) 03:29:01.67 ID:Q3vY7Opm0
「ポコンヌ!! ポコポンヌル!!」
大きくてワイルドな野生の狸が、後から後から飛び出てきます。
私達は目を白黒させて抱き合っているしかありません。
「ポンヌルポン!!」
「ポコンヌ!!」
「ポッポコヌル!!」
「ポヌル!!」
「ポン!!」
狸語で何か言って……。
「み……美穂。なんて言ってるかわかるか?」
「は、はい。訛りがきついけど、なんとか……!」
29 :
◆DAC.3Z2hLk
[saga]:2018/04/20(金) 03:29:57.06 ID:Q3vY7Opm0
どうやらそう言ってるみたいでした。
敵意は感じるけど、すぐに襲ってくるような凶暴性は感じられません。
むしろ向こうもびっくりしてるような、どうすればいいかわからないような、
戸惑いと警戒がありありと現れていました。
「……話、できるか?」
「や、やってみます」
ぽん、と耳と尻尾を出して。
「ぽこぽん、ぽんぽこぽんっ!」
「ポヌ!?」
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