このスレッドは950レスを超えています。そろそろ次スレを建てないと書き込みができなくなりますよ。

安価とコンマで真・女神転生W

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539 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 04:47:41.15 ID:5zTODk1So
1
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 05:08:13.46 ID:fw1nCsKPo
1
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 05:08:19.22 ID:XFcuUSPbO
1
542 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 05:23:19.80 ID:AJffBUSe0
3
543 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 10:12:00.47 ID:vl/dPrPk0
1
544 :時間遅いので1レスだけ。しかも短い。時間と資料とIQが欲しい ◆9OydVuNlLY [digital devil saga]:2018/05/21(月) 02:42:34.11 ID:/HMznAI40
……
場所:新宿付近


時間を決めて移動し、隠れて休息を取る。
現れる悪魔はどれも難なく倒すことができ、油断さえしなければ平坦な旅路だ。

少し不謹慎だが、それが退屈なようにも感じる。
かつてスカイタワーから六本木へたどり着くまでの道程では、常に生きるか死ぬかの戦いだったので、そう感じる余裕もなかったのだろう。
K殿の言う退屈とは、これなのかもしれない。

バロウズが話し相手になってくれるとは言うのだが、話題がなく、お互い無言の時間が長い。
そんな状況に、私は今、独りなのだと思わされる。


もうすぐ到着といったところで、視界の端に木組みの櫓が映った。
遠目ではっきりとは分からないが、建物としては不完全な形でありながら、櫓としても異常に大きい。

奇妙さに惹かれてか、ふとその櫓をまっすぐ見る。
やはりそれは木組みの構築物で、建物とはいえない。
それが何かを考え始めたとき、既視感と違和感が同時に去来した。


……この景色には、何かが足りない、ような……


そうは思ったが、知らない物のことを思い出せるはずもなく。
ただなんとなく、もやもやする。

しかし今は新宿へ向かい、タヤマの頼みを果たさなければならない。
余裕ができたら、確かめて見るのもいいかもしれないが……
545 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/21(月) 02:56:15.97 ID:0l5m+LzEo
更新乙
546 : ◆9OydVuNlLY [digital devil saga]:2018/05/21(月) 23:53:31.55 ID:/HMznAI40
……
時:櫓?を目撃して数十秒後


「そんなとこにボーッと突っ立ってどうしたよ、ヨツバ」

ヨツバ「!!」サッ

後ろから声が聞こえ、私は刀の柄に手をかけた。


ワルター「わッ、待て待て、やめろ!」

ヨツバ「ワルター!?」

ヨナタン「急に声をかけるからだ。やめた方がいいと僕は言ったぞ」

イザボー「子供ね。一度斬られないと覚えないのではなくて?」

ワルター「そ、そこまで言わなくたっていいだろ……」

ヨツバ「ヨナタン、イザボー!みな、どうしてここに?」

ヨナタン「それはこちらの台詞だよ。君は南のロッポンギ付近に留まっているのではなかったのか?」


互いに事情を説明した。
霞ヶ関の悪魔討伐隊基地では黒きサムライのものと同じ鎧が多数発見され、東京の過去について多少情報が得られたそうだ。
そして、ここへは道なりに進んでやってきたらしい。


フリン「トチョウの悪魔か……」

ヨナタン「タヤマという男の言うことが本当なら、野放しにはしておけないな」

ワルター「本当なら、な」

ワルター「まあ、どの道様子を見に行った方がよさそうだ」

イザボー「では私たちもトチョウへ向かいましょう」

フリン「そうだね。まずは地下街に降りよう」
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/21(月) 23:56:24.42 ID:RdSRCAIS0
お、合流
548 :ストーリー動画が死ぬほどありがたい ◆9OydVuNlLY :2018/05/22(火) 00:07:46.32 ID:9WHYFMzk0
……
時:さらに数分後
場所:新宿駅前


「こんにちは」

新宿地下街の入り口も目の前、といったところで。
ケガレビトには珍しい、明るい雰囲気の少女が挨拶してきた。
着ている服も渋谷の地下街などでは見たことがないようなもので、しかし統一感がある。
おそらく一揃いなのだろう。運良く手に入れたのだろうか?


ワルター「お、おう…… なんだ、お前……?」

少女「君たち見かけない顔だよね。どこから来たの?」


……ワルターがこのようにたじろぐところは初めて見る。



選択安価:何と答える? ↓1
1.地上から
2.教えない
3.(その他自由な発言・行動)

下一桁判定:フリンの答え ↓1
1,3,5,7 教えない
2,4,6,8 地上から
9,0 (ヨツバと同じ行動を取る)
ゾロ目 ???
549 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/22(火) 00:12:34.76 ID:6lldBzvt0
1
550 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/22(火) 00:20:16.70 ID:X1B9aPeDo
1
551 :原文引っ張ってきて書くと楽だけどこれでいいのかという気持ちになる ◆9OydVuNlLY [digital devil saga]:2018/05/22(火) 00:40:46.25 ID:9WHYFMzk0
Info.>ヨツバとフリンがLAWに傾いた!


フリン「僕らは地上から来た」

ヨツバ「スカイタワーを通じて、ですね」

少女「へえ……」

少女「もしかして、君たちが噂の"天使"たちじゃない?」

ワルター「こんな異国で噂されるとは、オレたちも有名になったもんだぜ」

ワルター「そう、実はオレらがその天使なのさ」

したり顔で天使様を騙ってみせるワルターに、ヨナタンが顔をしかめる。

少女「そっか……」

イザボー「ところで貴方、誰? 私たちに何かご用?」

少女「私はヒカル」テクテク

ヒカル「君たちに興味があるんだ」

イザボー「興味……? それは、どうもありがとう」

近づいて来て笑顔でそう言う少女を、明らかに訝しむイザボー。
対照的に、ワルターは鼻の下を伸ばしている。

ヒカル「ところで君たち、黒きサムライを追ってるんでしょ?」

ヒカル「黒きサムライがどこにいるかは知らないけど、本がいっぱいある場所なら知ってるよ」

ワルター「ほ、ホントかッ?」

ワルター「おい、教えてくれ……たまえ」

とってつけたような慣れない言葉使いをするワルターから、見ていられないとイザボーがため息をつく。

ヒカル「池袋って街にある、ジュラク堂書店だよ」

フリンのバロウズ「重要そうな証言だから、クエストに追記しておいてあげるわ」

即座にフリンのガントレットへ、ウーゴ殿の発行した追記文が送られてきた。そこには、その調子で東京の探索を進めるようにとあった。
……黒きサムライが本を持ち出した場所だったとして、手がかりがある見込みは薄いのではないだろうか。
それに、池袋は今は入れないはずだ。行けるのであれば、私も学術書を探したいのだが……
552 : ◆9OydVuNlLY [digital devil saga]:2018/05/22(火) 00:57:36.90 ID:9WHYFMzk0
ヨナタン「……でも、どうして初対面の僕らにわざわざ親切にしてくれるんだい?」

ヒカル「言ったでしょ?君たちに興味があるって」

ヒカル「じゃあ、またね」

ヒカルと名乗る少女は立ち去っていった。

ワルター「あれ、もう行っちゃうの?」

イザボー「……いかにも殿方が好みそうな子」

イザボー「はっきり言って、キライ」

ヨナタン「まあまあ、イザボー」 

ヨナタン「でも彼女が本のことを知っているなんて、僕ら、そんなに噂なのかな?」

フリン「……わからないな。少なくとも上野ではこんなことはなかった」

フリン「僕らが東京でしたことといえば、ピアレイを退治したくらいだ。まだ日も浅い」

ヨツバ「いえ、阿修羅会はサムライの存在と東京へ来た目的を把握しているようです」

ヨツバ「一部の者は知っている、と見てよいでしょう」

イザボー「それは、噂になっているのとは違うのではなくて?」

ヨナタン「確かに、少し不自然だな」

ワルター「おいおい、あの子がウソついてるっていうのか?」

イザボー「…………」

明らかに浮かれた調子のワルターを、イザボーが無言で睨む。
ワルターは黙った。

フリン「今考えても仕方がなさそうだ。それより……」

フリン「ヨツバは新宿に用があるんだったね」

ヨツバ「はい。そもそも池袋へは行けません」

ヨナタン「行けない?」

ヨツバ「強力な悪魔が出入りを封じているそうです」

イザボー「それも、阿修羅会で得た情報なのかしら?」

ヨツバ「はい」

フリン「どうすれば入れるようになるかもわからない、ということかな?」

ヨツバ「はい。具体的なことは聞けなかったので」

ヨナタン「であれば、僕らはどうすべきだろうか……」



選択安価:今後どうする? 2票先取
1.ヨツバは一人で都庁へ、フリンたちは池袋に向かい現地調査
2.全員で都庁へ行き、その途中に新宿地下街で聞き込み
3.全員で池袋へ向かい現地調査(阿修羅会関係者の好感度が下がる。一定確率でタヤマが興味を失いお試し期間終了)
4.(その他自由な案。面白ければ採用)
553 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/22(火) 01:00:31.92 ID:AlcCFC/uo
2
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/22(火) 01:01:21.18 ID:6lldBzvt0
555 :2が選ばれた理由を知りたい ◆9OydVuNlLY [digital devil saga]:2018/05/22(火) 01:34:39.00 ID:9WHYFMzk0
ヨツバ「私は都庁へ向かいます。そして、みなにもついてきて欲しいと思います」

フリン「現状池袋へ入れないのであれば、仕方ないか……」

フリン「ダメ元にはなるけれど、新宿地下街で聞き込みもしてみよう」

ヨナタン「そうするしかないか……」

イザボー「新しい情報はあったけれど、しばらくやることは変わらなそうね」


……
場所:新宿地下街


地下街の様子というのはどこも変わらないようだ。

……入ってすぐに、ターミナルルームの扉が目についた。

フリン「ターミナルがあるな。回復してから行こう」

ヨツバ「あの、ターミナルは悪用を防ぐために阿修羅会が封印しているそうです」

ヨツバ「むやみに番の方を追い出すのはやめた方がよいのではありませんか?」

ヨナタン「例えそれが事実だとしても、ターミナルの解放はウーゴ殿から与えられた任務だ」

ヨナタン「ヨツバらしくないな。いつもの調子なら君が率先して行きそうなものを」

ヨツバ「……」

確かにそうだ。しかし――

フリン「だが、今のヨツバは阿修羅会の食客だ。僕らは情報源としてそれをアテにもしている」

フリン「不用意なことをしてヨツバがそこから追われるのも任務を遂行する上での痛手になるだろう」

イザボー「……難しい話ね」

イザボー「どうするの?ヨツバ」


投票安価:新宿ターミナルをどうする? 3票先取
1.解放する(阿修羅会関係者の好感度が下がる。お試し期間終了。阿修羅会と敵対)
2.フリンたちに解放させる(ただし、ヨツバが南砂町以外の東京のターミナルを使用すると阿修羅会関係者の好感度が下がり、お試し期間終了、阿修羅会と敵対)
3.放置する(フリンによるストーリー進行が少し遅くなるが、ナナシ、アサヒ、ニッカリ、マナブの死亡リスクも少し上昇)
4.(その他自由な行動。面白ければ採用)
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/22(火) 01:41:07.51 ID:6lldBzvt0
4、とりあえず3で都庁の悪魔を先に倒そう。東京の秩序を無暗に乱すよりは、その秩序を担う阿修羅会と友好関係を築いた方がいい。
都庁の悪魔には阿修羅会も困っているようだしここで恩を売るのを切っ掛けに阿修羅会と交渉できないだろうか。
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/22(火) 01:48:29.47 ID:AlcCFC/uo
2
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/22(火) 03:52:23.51 ID:wE0sXjXQo
2
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/22(火) 04:41:41.19 ID:6x5tsrN0o
2
560 :雑談モード ◆9OydVuNlLY [digital devil sage]:2018/05/22(火) 08:23:39.52 ID:ubBmWXxlO
交渉するという発想がありませんでした……
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/22(火) 08:44:18.01 ID:PndqJwq20
交渉はヨツバが阿修羅会と先に接触出来たから…って感じの選択肢だしね。
562 :もう九時 ◆9OydVuNlLY [digital devil saga]:2018/05/22(火) 21:06:33.60 ID:9WHYFMzk0
ヨツバ「フリンは既に上野のターミナルを解放しているのでしたね」

ヨツバ「ならば、新宿のターミナルもお任せします」

ワルター「いいのか?」

ヨツバ「ターミナルの有無による移動時間の差はあまりにも大きいですから」

ヨツバ「東京におけるサムライの立場が悪くなっていくとしても、今は解放すべきだと思います」

ヨナタン「苦渋の選択といったところか……」

フリン「ヨツバの判断を信じよう」

フリン「準備ができ次第突入だ。ヨツバは一旦地下街の外で待っていてくれ」



……
時:十数分後


フリンから連絡があって再度合流し、商会で食事を取った。
おすすめを注文して出された魚の練り物(レプリカと言っていたので、恐らく悪魔の肉が使われている)を見て、ワルターは何やら気分を悪くしていた。
どうしたのかと聞いても何でもないの一点張りだが、その練り物は結局フリンが食べた。


クエストに付記された道順の通りに地下街を進むと、道がシャッターで閉ざされていた。
その前に、男が立っている。

男「何だアンタら?こっから先は……って」

男「よ、ヨツバさん!長旅お疲れさんです!」バッ

男は私を見るなり勢いよく頭を深々と下げ、挨拶をした。
阿修羅会の者のようだ。

ワルター「……マジか」

男「すぐお休みになりますんで?お部屋の方の準備ももうできてますぜ」

ヨツバ「都庁の件はいつ頃になりますか?」

男「あー、それなんですけど……」

男「東っ側にもコープス……厄介な悪魔が湧いちまいましてねぇ。こいつらがもうしつこくてしつこくて……」

男「クエスト出してハンター共を使っちゃいるんですが、一向に掃除が終わらないんでさぁ」

男「なもんで、今ちょっと都庁の方は保留って形にしてやす」

ヨツバ「なるほど。事情は分かりました」

ヨツバ「その悪魔たちも私たちが処理しましょう」

ヨツバ「みな、構いませんね?」

フリン「もちろんだ」
ワルター「異議ナシ」
ヨナタン「断る理由はないな」
イザボー「仕方ないわね」

男「ああ、おサムライさん方も手伝ってくれるってんなら、心強いでさぁ」

男「東の階段から出るのにクエストの受注画面が要るんで、データがないなら先に商会から回ってくだせえ」

男「ご健闘をお祈りしやす」

ヨツバ「ありがとうございます。それでは」
563 : ◆9OydVuNlLY [digital devil saga]:2018/05/22(火) 23:15:49.19 ID:9WHYFMzk0
……
場所:新宿地下街 東側階段前


階段の下で、男が立って見張っている。
私の姿を認めると、シャッター前の男同様に挨拶してきた。

阿修羅会の男「お疲れさんです!」バッ

ヨツバ「そちらこそ、見張りのお仕事お疲れ様です」

ヨツバ「私たちもコープス討伐に参加します。通していただけますか?」スッ

私たちがガントレットからクエストの画面を見せ、男はそれを確認した。

阿修羅会の男「……ちゃんと受注してるみたいですね」

阿修羅会の男「最新の報告じゃ、コープスは7体確認されてます」

阿修羅会の男「それを全部探して、見つけ次第殺(や)ってくれりゃいいです」

阿修羅会の男「ほっとくと増えるらしいんで、殺るなら一気に殺りきってください」

阿修羅会の男「それじゃ、頼んました」

男は道を空けた。


ワルター「ほっとくと増える、ねえ……」

ワルター「手分けした方がいいんじゃないか?」

フリン「そうだな……」

フリン「増えるのが厄介がられているのなら、よほどの強敵というわけではないだろう」

フリン「これまでと同じ状態で戦う、つまりヨツバとそれ以外で分かれるか」

フリン「それとも別の分け方にするか……」

イザボー「その場合、少なくともフリンとヨツバを同じ組にはできないわね」

ヨナタン「ヨツバ、君の意見を聞こう」



多数決安価:どうする? 2票先取
1.ヨツバとそれ以外に分ける
2.別の分け方を考える(具体的な内訳も。ヨナタン、ワルター、イザボーは一人にできない)
3.(その他自由なアイデア 面白ければ採用)
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/22(火) 23:17:09.58 ID:PehtqxK/o
1
565 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/22(火) 23:31:42.41 ID:eJBXTU1vo
2 ヨツバ イザボーとそれ以外
566 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/22(火) 23:36:36.63 ID:vfrlnMVlo
2
↑と同じ
567 :まさかの男女別とは予想外 ◆9OydVuNlLY [digital devil saga]:2018/05/23(水) 00:09:09.25 ID:oWSJkld00
ヨツバ「そうですね……」


私一人では見落としが出るかもしれない。
フリンたちから一人引き抜くと考えると、バランスがよいのはイザボーだろう。


ヨツバ「私とイザボー、フリンとワルターとヨナタンの二組で行きましょう」

ワルター「おっ、男女別か」

ワルター「こりゃ負けられねえな」ニッ

ヨナタン「勝負などしていないだろうに」

フリン「わかった。何かあったら合流しよう」



……
場所:新宿駅東口大通り 階段前


ここから行けるそう広くない範囲に、コープスたちはいるらしい。
フリンたちは半ばワルターに引っ張られるような形で、先に出発した。


イザボー「それじゃ、私たちも行きましょう」

イザボー「一人旅で鍛えた実力、拝見させていただくわ」

ヨツバ「全力を尽くしましょう」



ヨツバが強いため、VSコープスは常に勝利したものとして扱う。
下一桁判定:ヨツバチームのコープス撃破数(4体以上ならヨツバとイザボーだけでデュラハン戦へ) ↓1
1 0体(見つけられなかった。デュラハン戦に駆けつけるのが遅くなる)
2 1体(何もなし)
3〜4 2体(経験値+1、イザボー好感度+1)
5〜6 3体(↑に追加して経験値+1、ヨナタン好感度+1)
7〜8 4体(↑に追加して経験値+1、ワルター・イザボー好感度+1)
9 5体(↑に追加して経験値+1、フリン好感度+1)
0 6体(↑に追加して経験値+1、イザボー好感度+1)
ゾロ目 全部倒した(↑に追加して経験値+1、知名度+1)
568 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/23(水) 00:46:26.37 ID:5k3n6ysV0
569 :WFでは築地根願寺が築地本願寺になってたので実際の地名で統一 ◆9OydVuNlLY [digital devil saga]:2018/05/26(土) 20:00:21.08 ID:fWSSjCKX0
……
場所:歌舞伎町・中央


家屋か店舗か判然としない建物が並び、通路はやや狭い。
南砂町から毒沼をなくしたような町並みだ。

歌舞伎町へ足を踏み入れた時、正面にそれは見えた。
幾多の人間の屍が融け合って、見るもおぞましいかたちになっている。
その名は屍鬼コープス。倒すべき悪魔だ。


「こっちに……こい……」
「痛い……苦しい……」
「おまえも……」
「ウァァ……」


一体の悪魔でありながら、複数人分の声。
男、女、大人、子供……
無差別に寄せ集められた者たちが、平等に苦しみ、うめいているのだろうか。


ヨツバ「ジオンガ!」バヂヂィ

イザボー「アギラオ!」ゴゥ

その声も、魔法の雷と炎が宙を走る音でかき消される。

電撃を浴びていくつかの腕と頭が垂れ、それでも足――人間の足で歩いているのではなく、流体の体が這っているのだが――を止めない。
しかし続いて炎に包まれた時、うめき声がいっそう強くなって聞こえ、全体が硬直した。

ヨツバ「!」チャキッ ダッ シュー……

刀を片手で構え、間合いを詰めながら力を込める。
刀身を覆うのは光ではなく、以前ヴィーヴルとの戦いで見た、紫色の煙……小さくも非常に多数の毒の泡だ。


ヨツバ「紫煙乱打!」ブブブン


コープス「」グチュチュベシャァ


毒の力を纏った刀が加速し、連続でコープスを斬りつける。
四肢(もちろん四つではない)や頭ではなく体を深く切り刻まれ、毒が回る前にコープスは動かなくなった。


イザボー「……以前から強いとは思っていたけれど……これほどではなかった、わよね」

イザボー「随分差をつけられてしまったみたいで、少し自信を失くしそう」

ヨツバ「その分無理をしたということですから、褒められたことではありません」
570 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/26(土) 20:14:36.71 ID:50CrSvB6O
お、久しぶりの更新
571 :リアルで疲れるとtxtを編集する気が起きなくなるのも悪魔のせいだって教会の人が言ってた ◆9OydVuNlLY [digital devil saga]:2018/05/26(土) 20:27:51.76 ID:fWSSjCKX0
……
場所:歌舞伎町・東側


ヨツバ「アギラオ!」ゴゥ

コープス「」ドジュゥウ……

コープスを倒した。


……
場所:新宿二丁目・中央


ヨツバ「アギラオ!」ゴゥ

コープス「」ドジュゥウ……

コープスを倒した。


……
場所:新宿二丁目・中央


ヨツバ「アギラオ!」ゴゥ

コープス「」ドジュゥウ……

コープスを倒した。


イザボー「……わたくしの出る幕が全くないのだけれど?」

ヨツバ「弱点さえわかっていればこんなものでしょう」
572 :オンゲしてCSゲーしてアケゲーしてTRPGしてtxt書いてなんて生活がしたいです ◆9OydVuNlLY [digital devil saga]:2018/05/26(土) 20:34:08.89 ID:fWSSjCKX0
バロウズ「マスター。あっち側のバロウズから聞いた数と合わせて、今のが7体目よ」

バロウズ「クエストクリアおめでとう」


イザボー「こちらも充分速いペースだと思ったのだけれど、彼らも流石ね」

ヨツバ「勝てる相手とはいえ連戦でしたから、少し疲れましたね」

ヨツバ「合流して、都庁へ行く前に地下街で一休みしましょう」


最後のコープスを倒して立ち話をしていると、私たちの前に人外ハンターの男が現れた。

ハンターの男「コープスを倒してくれたのはお前らか?」

ヨツバ「はい」

イザボー「……私たちが、というよりは、ヨツバが、と言うべきなのだけれど」

バロウズ「加勢の人外ハンターかしら。でも一足遅かったわね」

ハンターの男「……余計なことをしやがって」

バロウズ「あら」

イザボー「……何ですって?」

ヨツバ「余計なこと、とはどういうことですか?」

ハンターの男「こんな世の中、悪魔になっちまった方が楽だってのに……」

ハンターの男「だから俺が、みんなに赤玉を配ってやったのに……」

ハンターの男「東京に閉じ込められた俺たちには、もう生きる望みなんか無いだろうが!」

ハンターの男「タヤマぁ……阿修羅会のタヤマだ。あの男だけは許しちゃいけねぇッ」

ハンターの男「"悪魔と共生できるルール"とかホザいて、俺たちを地下街に閉じ込めやがって!」

ハンターの男「東京のみんなを……真実の見えない、バカのフヌケにさせてたまるかよ!」

ハンターの男「俺がみんなを、タヤマの奴隷から解放してやるんだッ」

ひとしきり勢い強くくだをまいた男は、懐から赤い玉を取り出した。
……今の話からすると、まさか……?



多数決安価:どうする? 2票先取
1.男を殺す(ヨツバが充分に強いため確実に成功)
2.男を突き飛ばす(下一桁判定。成功するとデュラハン化阻止。速の高低で補正あり)
3.赤玉を奪う(2より難易度の高い判定。成功するとデュラハン化阻止+赤玉入手。速の高低で補正あり)
4.何もしない(デュラハンとの戦闘へ。ヨツバが強いため低リスク低リターン)
5.(その他自由な行動。面白ければ採用)
573 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/26(土) 20:43:54.89 ID:6yERb7p20
3
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/26(土) 20:45:51.12 ID:IFfjDw/K0
3
575 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/26(土) 20:45:51.36 ID:qOQem4eJO
3
576 :判定だけするレスもどうかと思うけど結果出てから描写する以上他に書くこともないしという悩み ◆9OydVuNlLY [digital devil saga]:2018/05/26(土) 20:53:59.54 ID:fWSSjCKX0
下一桁判定:男の赤玉を奪う(速2) ↓1
1〜6 間に合わなかった(デュラハン戦へ)
7〜8 攻撃して赤玉を奪った(ハンターの男が怪我をする)
9,0 赤玉を奪った
ゾロ目 ???
577 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/26(土) 20:55:12.71 ID:qOQem4eJO
578 :雑談モード ◆9OydVuNlLY [digital devil saga]:2018/05/26(土) 21:02:30.06 ID:fWSSjCKX0
運を使うかどうかの判断待ちってどういう形でやればいいんでしょうか。
判定レスついた後N時間待つとかNレス待つとかくらいしか思いつきません……

デュラハンはヨツバ一人でも楽勝なので使用推奨というわけでは全くありませんが、
久しぶりに成否のある判定での失敗ですし、この辺でルールをはっきり決めておきたいと思います。


というわけでご意見を募集します。
22時から友達とクソゲーやるので多分今回の更新はここまでです。
参加いただきありがとうございました。
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/26(土) 21:04:55.22 ID:6yERb7p20
乙です。コンマでの結果確定から5分以内に運使用の申請があれば、って感じが無難ではないでしょうか。
いや、今は使わなくていいだろ、みたいな意見が出てもめ始めたらあたらめて多数決って感じで。
580 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/26(土) 21:27:29.10 ID:u8OxbcDTo
判定取るときに失敗時は運使用希望って書けばええんとちがう?
1が明らかに使うメリットねーなって思えばスルーすればいいし
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/26(土) 21:28:38.40 ID:4TyLaCnpo
乙、いちいち運使うか聞くのも手間だからなぁ
>>579+判定時に受付時間あらかじめ告知しておけば大丈夫かね?
582 :雑談モード ◆9OydVuNlLY [digital devil saga]:2018/05/27(日) 12:57:02.77 ID:VkbECAqC0
>>580が中々良さそうなので……
・判定時に申請可能
・結果確定レスから一定時間待機
(判定表側に時間を併記し、その間本編進行レスを行わない。時間を過ぎても本編進行レスが来ない限り運の使用宣言が可能)
・意見が別れたら多数決に発展
プレイヤーの選択が最適でない場合にゲーム側が最適化するというのは違うと思うので、>>580の二行目はしません。
既にゾロ目出てるのに運を消費しようとする、なんてことになれば別ですが。

結果確定レスからの待ち時間の目安(併記がない場合はこれを適用する):
30分

ひとまずこれで行きます。
evernoteもそのうち整理整頓しないと……
583 : ◆9OydVuNlLY [digital devil saga]:2018/05/27(日) 12:59:31.84 ID:VkbECAqC0
ハンターの男「だから邪魔する奴は、徹ッ底的に殺すッ」

ヨツバ「やめなさい!」

ハンターの男「俺の生き様を見やがれぇ!」


私が止めに入るより早く、男は赤い玉を口に放り込み、飲み込んだ。

男の肉体が光に包まれ、そのシルエットが変形する。
身の丈が数倍にもなり、光が収まったところには――


「アハハハッ、どうかしら?人間をやめてやったわよ」


――鎧に身を包み帯剣し、自らの首を手に持った首なしの悪魔がいた。
その声は先程までの男の声とは異なり、女の声だ。

首なしの悪魔「ああぁ……悪魔の力が湧き上がってくる……」

首なしの悪魔「もう不安も恐怖も何もないッ!」

イザボー「自ら悪魔になってしまうなんて……」

ヨツバ「……バロウズ、フリンたちに連絡を」
バロウズ「了解、マスター」

バロウズに連絡をさせながら、ガントレットで悪魔の情報を確認する。
幽鬼デュラハン。首なし騎士の悪魔か。

デュラハン「何匹束でかかってきても同じ」

デュラハン「悪魔になった人間にかなうものかッ」

デュラハン「……ねぇタヤマぁ?あなたの大事な東京を……」

デュラハン「ぜえええぇぇんぶ」

デュラハン「ブッ、壊してあげるううぅ!」



……
ボス戦ですが、ヨツバが充分に強いので戦闘を簡易化できます。

多数決安価:戦闘を簡易化する? 2票先取
1.簡易化する(下一桁判定で結果を決定。戦闘中のゾロ目ボーナスがない代わり、戦果に必ず経験値+1。敗北せず、逃走できない)
2.簡易化しない(戦闘へ。通常通り、戦闘中にゾロ目が出れば経験値を得られるし、逃走も可能)
3.(その他自由なアイデア 面白ければ採用)
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/27(日) 13:09:25.17 ID:swM4KvElo
1
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/27(日) 13:23:10.49 ID:XQRIZesPO
1
586 : ◆9OydVuNlLY [digital devil saga]:2018/05/27(日) 15:30:10.28 ID:VkbECAqC0
[戦闘]
VS
幽鬼 デュラハン HP38 速1
簡易戦闘(戦闘ルールではなく下一桁判定で結果を決定)


下一桁判定:戦闘の結果(現在経験値13) ↓1
1〜4 戦闘中にフリンたちが合流し、皆で倒した(経験値+1+1)
5〜9,0,ゾロ目 フリンたちが合流する前に倒した(レベル+1、経験値+2+1-10)
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/27(日) 15:30:25.37 ID:d/IELShho
任せろ!
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/27(日) 22:24:53.08 ID:+GlmxYQk0
バリバリー
589 :やることが……やることが多い……!(今回も更新はこのレスのみです) ◆9OydVuNlLY [digital devil saga]:2018/06/25(月) 01:20:35.90 ID:IPO2livp0
かつて対峙したミノタウロスよりさらに大きい、ブリキ人形のような質感の首なし騎士……デュラハンが剣を振り上げた。

ヨツバ「ジオンガ!」バヂヂィ

デュラハン「かっ!?」バヂヂッ

ヨツバ「」グッ

そこに向かって電撃を撃ち込むと、デュラハンの動きが止まった。
一撃目で弱点を突けた幸運を逃さず、刀を両手で握って力を注ぎ込み、全力の追撃に繋ぐ。

ヨツバ「はっ!」ブォ

デュラハン「うくっ」ガキンッ

白い光を纏った一撃がデュラハンの剣にヒビを入れ、両腕ごと跳ね上げる。
私は継続して力を込めて威力を維持し、そしてもう一度、がら空きの胴に向かって振り抜く。

ヨツバ「っ絶!」ブンッ

デュラハン「ぎはぁあっ」バキィゴキキ

ヨツバ「はあああっ!」ギリリ、グイッ

割れていくデュラハンの胴の中で白い光が散る。
さらにそれと同じだけ力を込め、刀を進める。

デュラハン「ぐぎゃああああっ!!」バキャキバキギッ

ヨツバ「〜〜っ、ふっ!」グググ……グイッ トッ

ヨツバ「はぁ……っ」スッ

限界を感じたところで力を込めるのをやめて刀を引き抜き、間合いを取ってからデュラハンに向かい直し、構え直す。


デュラハン「」フラッ ズガシャァ


デュラハンの胴は両断こそされていないが、切り傷(といっていいものか)が半分ほどに達している。
その体のバランスを保てず、その場に崩れ落ちた。

ヨツバ「くっ、はぁ、はぁ……」

一方の私も傷こそ負っていないが、限界まで力を込めていたために疲れて息は荒い。
とはいえ、もしデュラハンがまだ戦うつもりだとしても仲魔やイザボーと交代すれば済むだろう。


デュラハン「……ううっ……」グググ


……虫の息のデュラハンが、むくりと起き上がって、こちらを見つめている。


レベルが1上がった!(現在経験値3)
選択安価:どのステータスを上げる?(1つ) ↓1
力6……体が丈夫になる。物理攻撃の威力が上がる。
技0……感覚が鋭くなる。銃攻撃の威力が上がる。
速2……素早くなる。逃走成功率と追撃能力が上がる。
魔6……魅力的になる。魔法の威力が上がる。
運1/2……運がよくなる。ギリギリの勝負で勝ちやすくなる。
また、戦闘以外の判定時に使うとゾロ目になる。ゾロ目の時に使うと更にいい結果が得られる。(現在値)回まで使用できる。


多数決安価:とどめを刺す? ↓2から2票先取
1.刺す
2.刺さない
3.(その他自由な発言・行動 面白ければ採用)
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/25(月) 01:22:52.90 ID:r+vQIOwGo
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/25(月) 03:34:25.17 ID:6taUuzR90
2
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/25(月) 19:06:34.24 ID:UtkLUfLy0
追いついた、面白い
2
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/25(月) 20:21:49.24 ID:UtkLUfLy0
ヨツバのキャラ的には1かなーと思ったけど真実って何か聞きたかった、錯乱してそうだしただの妄言かもしれないけど
594 :原作では見逃すとすぐに逃げられるんですが、戦闘描写で動けなくしちゃったのでおまけ ◆9OydVuNlLY [digital devil saga]:2018/07/02(月) 00:21:53.13 ID:mbJekdip0
Info.>速+1!

 
息を整えた私は、すぐにとどめを刺すことをせず、デュラハンに問いかけた。

ヨツバ「あなたの言う真実とはなんですか?」

立ち上がれず片膝をついているデュラハンが答える。

デュラハン「その日の食事にありつけるかわからない。ありつけてもお世辞にもおいしいとは言えない悪魔肉」

デュラハン「地上には悪魔がのさばっていて出れば死ぬ。地下には得られるものなんてもう何もない」

デュラハンが片手に持った首(中は空洞で被り物のようになっている)が歯ぎしりをする。

デュラハン「こんな有様の東京で、みじめに生きている意味なんてないでしょう」

デュラハン「だから私は赤玉を配ったのよ!阿修羅会の、タヤマの奴隷から解放するためにッ!」

ヨツバ「確かに地下街で生きる人々に自由は少ないかもしれません」

ヨツバ「しかしそうだとしても、阿修羅会の奴隷などというのは言いがかりです」

ヨツバ「彼らは悪魔を抑えつけておくために赤玉を作り、東京の民を、秩序を守っている」

デュラハン「ハッ、大した詭弁じゃない」

デュラハン「守られて、ただ生きているからといって、奴隷じゃないなんて言い切れるのかしら?」

デュラハン「じゃあそうやって守られているみんなは、何のために生きているのよ」


デュラハン「……答えてみなさいよッ」


自由安価:デュラハンの問いに答える ↓2まで
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/02(月) 00:51:40.99 ID:7Gs49LtF0
それは地下街に生きる一人一人が答える事です。私が答える筋合いはありません。
強いて一言言わせてもらうなら、阿修羅会の秩序がなければそもそも「何のために」以前に生きる事すらできないでしょう。
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/02(月) 10:23:41.64 ID:cLKs3L780
漫然と生きるのを肯定する人もいればそれをよしとしない君のような人もいる、どちらも正しい答えだと思う
ただ過激な方法や自分の答えを押し付けると大きい反発が返ってくる、君の出した答えは間違っていないがやり方を間違えた
他人を導くとしても無理に悪魔化するべきではなかった
597 :あまり必要を感じない本人証明 ◆9OydVuNlLY [digital devil saga]:2019/02/05(火) 02:39:08.36 ID:O4riecCy0
ヨツバ「……」

私は一度深呼吸をして、ゆっくりと答え始める。

ヨツバ「皆(みな)が何のために生きているかを問うのであれば、答えを持つのは私ではなく、皆それぞれです」

ヨツバ「今の生活に納得できないあなたのような人もいれば、全てを受け入れている人もいるでしょう」

ヨツバ「『何のために』の前に、阿修羅会の庇護なくして生きられる人そのものがわずかなのですから」

ヨツバ「それらの考え方は、どちらも正しいのかもしれません」

ヨツバ「しかし、あなたが阿修羅会の手段に賛成できないように、私はあなたの手段に賛成できない」

ヨツバ「むやみに、そして無理矢理に、他者を悪魔に変えるなど……」


私はどうしても、望まぬ人を悪魔に変えることについて納得がいかなかった。
だから、私はデュラハンの考えを受け入れることができない。それが結論だった。


デュラハン「……フン 『人それぞれ』ってわけ。随分優柔不断で、結構なことね」

デュラハン「アタシはアタシが正しいと信じてるわ。理解されないことを自覚してるから強硬手段に出てる。世直しにはよくあることでしょう?」

デュラハン「アンタは甘い……いや、潔癖すぎるのかしらね。アタシにとって、気に入らない感じがするのよ」

デュラハン「……でも、そうね。アンタ、私をすぐに殺すつもりはないんでしょう」

デュラハン「アタシももう、一人の悪魔として野に生きることにする。人間を悪魔にして回るのはやめるって誓うわ」

デュラハン「だから、見逃してちょうだい。……お願いよ」


決着はついている。実力の差が明らかだったのだから、命乞いも当然のことだ。



多数決安価:デュラハンを見逃す? ↓1から2票先取
1.見逃す(デュラハンが次に敵として出現する場合、大幅に強化されます)
2.ここでトドメを刺す
3.(その他自由な発言・行動 面白ければ採用)
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/05(火) 03:33:55.22 ID:ECQzPVWBo
2
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/05(火) 03:34:12.75 ID:ANHw6GmhO
おかえり!

2 サヨナラ!
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/05(火) 21:39:35.04 ID:Js/CBnfp0
思いもよらぬ再開で草
601 :新しい歯の詰め物に隙間があってめっちゃ沁みてくるまずい ◆9OydVuNlLY [digital devil saga]:2019/02/05(火) 23:32:17.26 ID:O4riecCy0
Info.>ヨツバの属性がLAWに傾いた!


……ここで見逃せばきっと敵になる。報復されるかもしれない。

私は何も言わず、デュラハンの体に刀を突き入れる。

ヨツバ「ジャベリンレイン」カッ

イザボー「――!?」

白い光が爆ぜた。


……
時:数分後

フリン、ワルター、ヨナタンが合流した。


ヨナタン「強力な悪魔が出たというから駆けつけたが……心配は無用であったようだね」

ワルター「なんだよ、またいいとこ見逃しちまったのか」

フリン「イザボーも無事か。これで今度こそ、何事もなくクエストを完了できたな」

フリン「……イザボー?」

返事をしないイザボーを気にかけたのか、フリンが改めて呼びかけた。


イザボー「……え、ええ。確か、これでトチョウへ行けるようになるのよね」

ワルター「……あっ、そういやそんな話だったか。競争に夢中で半分忘れてたぜ。いけね」

ヨナタン「ワルター……」半目

ヨナタン「まあ、その通りだ。我々の今の目的は、トチョウに陣取る悪魔を排除すること」

ヨナタン「地下街の男にコープスの件を報告し、軽く準備を整えてから向かうとしよう」


……
場所:新宿地下街 シャッター前


階段を降りると、そこに見張りの男の姿はなかった。
クエストの完了を確認し、次の仕事に移ったのだろう。

シャッター前にいる男はそのシャッターを開けているところだった。
大きな音を立ててシャッターが開ききると、男は腰を叩いてこちらを向き、
そして頭を下げて挨拶をした。

男「コープス討伐、お疲れさんです!」バッ

ワルター「ここ、もう通っていいんだよな?」

男「へ、へえ。こっちを抜けて行きゃ都庁方面に出やすが……」

男「今、都庁行きのグループに支度させてるところでさぁ。ヨツバさん方にも足並みを揃えて欲しいんで、ちっとだけ時間潰しててもらえやせんか?」

ヨツバ「わかりました。私達も多少消耗していますし、軽く準備を整えてから向かうつもりでしたから」

男「助かりやす。そんじゃ、準備ができ次第ここに集合して下せえ」


私達はその場を離れた。


ワルター「しっかし、あくまでヨツバメインなのな。オレたちのこと、おまけにしか見てねえぞありゃあ」

ヨナタン「……いや、どうだろうな。僕たちは阿修羅会の者と戦っていることも加味すると、純粋に阿修羅会の味方をしているのがヨツバだけという認識なのかも」

イザボー「トチョウの悪魔を倒すことで信用を得るしかないわね」

ワルター「信用か……むしろオレがヤツらを信用できないが」

フリン「考える材料もまだ少ないんだ。今どうこう言っても仕方がないだろう」

フリン「僕たちの方も早いところ準備を済ませよう」


自由行動安価:ヨツバはどうする? ↓1
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/05(火) 23:33:56.45 ID:4XhNJA6vO
とりあえず四人とコミュ
603 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/05(火) 23:35:09.94 ID:Js/CBnfp0
せっかく時間が取れたのなら準備ついでに同郷の4人と話をするのもいいだろう。東京について阿修羅会について今後について、別行動ばかりで認識が離れすぎてもよくない。
604 :同郷というほど同郷でもない5人 全員は今回はなしで ◆9OydVuNlLY [digital devil saga]:2019/02/05(火) 23:40:52.85 ID:O4riecCy0
四人は思い思い、自分に必要な準備をしに行ったようだ。

せっかくなので話をしようかと思ったが、今は誰と話そうか……


多数決安価:誰のところへ行く? ↓1から2票先取
1.フリン
2.ヨナタン
3.ワルター
4.イザボー
605 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/05(火) 23:47:51.55 ID:Xd1+oMEKo
4
久しぶりなのもあるけど好感度平たく上げるか特化させるか結構悩むなぁ…
606 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/05(火) 23:53:01.73 ID:Js/CBnfp0
3.ワルター
607 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/06(水) 00:14:10.81 ID:tGsXbASY0
4
608 :死ぬほど死にたい ◆9OydVuNlLY [digital devil saga]:2019/02/06(水) 00:29:08.57 ID:TgNDVl9z0
……
場所:阿修羅会公認の店 前

イザボーと話そうと思って後を追うと、回復アイテムを揃えているところだった。


イザボー「そうね。ここに来るまで別行動で、あまり話はしていなかったけれど」

イザボー「……改めて考えてみると、私って目の前のことでいっぱいいっぱいね」

イザボー「黒きサムライの捕縛という任務は理解しているし、東京にも少しは慣れてきたけれど」

イザボー「阿修羅会に対してどういう姿勢を取るべきかわからないの」

ヨツバ「そういえば、阿修羅会の手の者と戦いになったと聞きましたね」

ヨツバ「何かトラブルがあったのですか?」

イザボー「東京のあちこち、特に川を渡るための橋や船、地下通路などは彼らが目を光らせていたわ」

イザボー「阿修羅会と一切繋がりのない私たちは通せんぼされたのだけれど、引くわけにもいかなかったから」

イザボー「最初は交渉のつもりだったのに、あちらから攻撃を仕掛けてきたのよ」

ヨツバ「そうでしたか……」


自由安価:何と答える? ↓1から3レスくらいを総合して
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/06(水) 00:39:28.14 ID:tGsXbASY0
東京の秩序はミカド国の秩序とは別のもの。私達はミカド国しか知らなかったから、別のものを学ぶという思考が停止していたのかもしれない。無用な混乱を起こさぬためにも、阿修羅会と東京を深く知っていくべきだろう。私も阿修羅会と仲良くしてはいるが、当然そのすべては知っていないのだから。
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/06(水) 00:42:33.89 ID:BNvEcj0S0
今回の件は正当防衛で仕方ない面もあると思うがあまり争いは起こしたくないですね
611 :雑談モード ◆9OydVuNlLY [digital devil sage]:2019/02/06(水) 02:09:22.91 ID:TgNDVl9z0
文字数制限が必要かもしれない……
(もちろんこのレスは安価範囲に含めません)
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/07(木) 01:56:14.44 ID:CnSI6mGK0
好きなスレだし面白いんだけどなぁ……参加者が厳しいか……
613 :雑談モード ◆9OydVuNlLY [digital devil sage]:2019/02/07(木) 18:18:39.14 ID:2hFNeI/00
作品が作品だし元々多くの人に見てもらえるとは思っていないので、むしろ半年ごしに参加者がいらっしゃったことに驚いております
一番厳しいのは……時間、ですかね……
614 : ◆9OydVuNlLY [digital devil saga]:2019/02/07(木) 19:39:43.06 ID:2hFNeI/00
ヨツバ「今回こそ正当防衛でしたが……」

ヨツバ「東京の秩序はミカド国の秩序とは異なり、摩擦ができてしまったということかもしれません」

ヨツバ「なるべく互いを傷つけ合わぬためにも、知ることが大切ですね」


私はそこまで言ってふと、父の言葉を思い出す。

"学問の本を探して読みなさい"……

父のあの言葉は、もしかしたらそういう意味だったのだろうか。


イザボー「知ること……」

イザボー「そうね。阿修羅会をどう捉えるか考えるには、それについて知らねばならない」

ヨツバ「はい。私も阿修羅会の様子を見ていますが、まだ完全に明らかになったわけではありませんから」

ヨツバ「彼らがどのようにして東京の秩序を守るのか。それを学んでいきましょう」

ヨツバ「まだまだこれからです」

イザボー「……ありがとう。少し気が楽になったわ」

イザボー「そろそろ時間ね。行きましょう」

ヨツバ「はい」



Info.>イザボーの好感度+1!(1→2)
615 : ◆9OydVuNlLY [digital devil saga]:2019/02/07(木) 20:01:49.99 ID:2hFNeI/00
……
場所:新宿地下街 シャッター前


準備を済ませてシャッター前へ戻ると、フリンたちの他に、
阿修羅会の男たちと、阿修羅会に雇われたというハンターらしき者たちが集まっていた。
人数は合わせて20から30人ほどに見える。
それはこれまで多人数で集まって戦った経験のない私にとっては驚くべき数であり、
阿修羅会にここまでさせる悪魔がどれほどのものなのか、少し恐ろしくなってきた。
彼らは数人単位のチームに分かれて、仲間と談笑したり作戦を確認したりしている様子で、こちらに関心を示している者はごくわずかだ。

彼らと同様にまとまって話をしていたフリンたち3人を見つけ、合流した。

ワルター「おっ、やっと来たか」

ワルターはやけに楽しそうだ。何があったのだろうか。
そう思っているのが顔に出ていたのか、ヨナタンが説明してくれた。

ヨナタン「……この人数だろう。こうまでする必要のある悪魔とやらを見るのが楽しみになったらしい」半目

ヨナタン「分かっているだろうが、それだけ危険ということなのだぞ」

ワルター「わーかってるって。でもこの人数に、オレたちだっているんだ」

ワルター「負ける気なんてしねえさ。そうだろ?」

どうやら、この騒ぎに浮かれているらしい。

ヨツバ「負けるつもりはありませんが、あなたは浮かれすぎです」

ワルター「ちぇっ、なんでえ。冷たいやつらめ……」

ワルター「……そうだフリン!お前なら分かるよなオレの気持ち!?」

なぜかワルターがフリンに話を振った。



下一桁判定:フリンの返答 ↓1
1,3,5,7 「わかる」
2,4,6,8,9,0 「わからない」
ゾロ目 ???
616 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/07(木) 20:30:47.57 ID:dsF2d4qzO
617 : ◆9OydVuNlLY [digital devil saga]:2019/02/07(木) 22:44:57.20 ID:2hFNeI/00
Info.>フリンがCHAOSに傾いた!

フリン「悪魔は敵としても戦うが、仲魔として味方につけることもあるから」

フリン「確かに、強い悪魔について興味はあるな」

ワルター「そーそー!そういうことが言いたかったのよオレ!」

ワルター「さっすが、分かってんなぁフリンは!」


男の声「静かにしろ!注目!」

一帯に男の呼びかける大きな声が響き、集まった者たちの話し声が止んだ。
呼びかけたのは阿修羅会の男のようだ。

阿修羅会の男「これから俺の指揮の下、都庁の悪魔を殺(や)りに行く」

阿修羅会の男「改めての伝達事項は特にねぇが、ここで飛び入り参加の頼もしいゲストを紹介だ」

阿修羅会の男がこちらを見ている……

ワルター「お前、呼ばれてんじゃねえのか?」

ヨツバ「このような話は聞いていませんが……」


多数決安価:ヨツバはどうする? ↓1から2票先取
1.阿修羅会の男のところへ行く
2.その場で周囲に向けて挨拶する
3.(その他の自由な行動 よほど無理がなければ採用)
618 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/07(木) 22:47:15.62 ID:lS8M/StXo
619 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/07(木) 22:50:42.94 ID:mfGtKJgyo
1
620 : ◆9OydVuNlLY [digital devil saga]:2019/02/08(金) 00:19:03.65 ID:Q3DpxQHJ0
どうすべきか迷ったが、阿修羅会の男のところまで歩き、シャッター前の集団全体を見渡すように立った。


「……見ねえ顔だがすげえな……」ヒソヒソ

「……誰だ?……」ヒソヒソ

「……どこのハンターなんだ?……」ヒソヒソ


ハンターのグループからは囁き声が聞こえ、そしてそれ以外も含めた全体から視線を感じる。
……あまりいい気分ではない。


阿修羅会の男「この方はつい最近から阿修羅会に力を貸して下さってるヨツバさんだ」

阿修羅会の男「知ってるヤツもいるだろうサムライの一人で、とても腕が立つ」

阿修羅会の男「渋谷の地上で悪魔の屍を積み上げ、実力派幹部のアベさんとも渡り合ったその姿から、阿修羅会内部では――」

阿修羅会の男「――"血塗れ鴉"、なんてあだ名されてるちょっとしたヒーローだ」


やけに説明的な話し方で私を持ち上げる、阿修羅会の男。


「……血塗れ鴉?……」ヒソヒソ

「……六本木周りの結界の噂は……」ヒソヒソ

「……サムライってあの……」ヒソヒソ


阿修羅会の男「つうわけでヨツバさん、ここで一言ビシッとお願いしますよ」


視線に晒されやや気後れしていると、阿修羅会の男が私に話すよう促してきた。
どうしようか……



多数決安価:ヨツバはどうする? ↓1から2票先取
1.サムライの一員としての自己紹介をする(課せられた任務について話す)
2.阿修羅会協力者としての自己紹介をする(活動内容・実績について話す)
3.一個人としての自己紹介をする(得意戦法について話す)
4.(その他の自由な行動 よほど無理がなければ採用)
621 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/08(金) 00:25:13.21 ID:Zmu6i80q0
622 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/08(金) 00:28:11.11 ID:NqQPJ/LJo
3
623 :1レス1レスが短いと稼いでるみたいで申し訳ない気持ちになる ◆9OydVuNlLY [digital devil saga]:2019/02/08(金) 00:44:22.29 ID:Q3DpxQHJ0
阿修羅会としてどのような狙いがあるのか、ここでサムライとしての自己をアピールしてよいのか……
それらを考えている時間もないので、ここは一個人としての自己紹介をすることにした。


ヨツバ「初めまして皆様。私はヨツバと申します」

ヨツバ「ご紹介に与(あずか)りました通りサムライの一員で、阿修羅会の方々のお手伝いを致しております」

ヨツバ「銃の扱いは苦手ですが、剣と魔法の腕には自信があります」

ヨツバ「此度の戦いで皆様のお役に立てればと存じます。よろしくお願いします」


咄嗟のことなのであまりうまく話せなかったが、どうだろうか……



下一桁判定:ハンター達の反応 ↓1
1〜6 阿修羅会も変なテコ入れに走ったもんだな(知名度変化なし)
7〜9 すげえ美人だ……(知名度+1)
0 聞いたことあるぞ!(知名度+2)
ゾロ目 ???
624 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/08(金) 00:51:48.48 ID:Ixh9cOZ3O
625 :お休みの間悪魔に体を乗っ取られぬようお気をつけて ◆9OydVuNlLY [digital devil saga]:2019/02/08(金) 01:37:51.24 ID:Q3DpxQHJ0
Info.>知名度+1!(1→2)


「……やっぱえげつねぇだろ……」ヒソヒソ

「……俺としてはあの髪が……」ヒソヒソ

「……普段どの辺で……」ヒソヒソ


一部の者たちがこちらをちらちらと見ながら、仲間同士で声を潜めて話している。
やはり気分のいいものではない。注意をした方がよいのではないか……
と私が思ったところで、阿修羅会の男が私に続けて話し始めた。


阿修羅会の男「ありがとうございました!」

阿修羅会の男「そんじゃ時間ですから、お仲間のところへ戻って下さい」


私がフリンたちのもとへ戻るったのを確認して、さらに阿修羅会の男が続ける。


阿修羅会の男「ではこれより都庁の悪魔退治を始める!移動開始!」

人外ハンターたち「「おおー!!」」


阿修羅会の男のグループを先頭に、私たちは移動を開始した。



……
場所:新宿西口側地上 西口駅前


新宿西口、つまりシャッターの先にある出口の階段を上って外に出た。
コープスを探した東口側の地上とは違って広々としたところではなく、都庁に行くのも一本道らしい。

本来ならば地上に出れば悪魔が襲いかかってくるのだが、
阿修羅会が赤玉で押さえているのはこの周辺の悪魔も例外ではないらしく、阿修羅会の者を認めた悪魔たちはこちらを遠巻きに見ているだけのようだ。
阿修羅会や人外ハンターの者達も警戒を怠ってこそいないが、いくらかの余裕が見て取れる。
特に先頭を歩く阿修羅会の男のグループなどは肩で風を切っている。
……阿修羅会の者はガラの悪い者が多いのだろうか?


ワルター「しかしさっきのあれ……呼ばれて挨拶した割には反応が微妙だったよな」

ヨナタン「よそ者が突然鳴り物入りで来たのだから、困惑して当然だと思うよ」

ワルター「でも別にブーイング食らってたわけじゃねえだろ?」

ヨナタン「つまり、実態が未知であるということだ。ここで力を示せば彼らも納得するだろう」

ワルター「なるほど、オレらが実際に活躍してみせりゃいいわけだな」

ワルター「苦労してピアレイも倒して経験を積んだんだ。オレたちならやれるさ」ニッ

フリン「僕としては、一番苦労したのは倒した後なんだけどね……」

ワルター「……悪い」

ヨナタン「……すまない」

イザボー「……ごめんなさい」


何があったのか、と尋ねるのも憚られるほどフリンが落ち込んでいる。
ピアレイという強力な悪魔を倒したらしいことは新宿地下街へ入る前に軽く聞いていたが、
そういえば、どのような悪魔かは聞いていなかった。
……この話は一旦置いておいて、今は周囲の警戒に努めよう。
626 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/08(金) 01:45:32.24 ID:Zmu6i80q0
乙です。
627 :やられ台詞書いてるとなんだか彼岸島チックに見えて仕方ない ◆9OydVuNlLY [digital devil saga]:2019/02/09(土) 04:02:58.93 ID:UEcM027o0
……
時:十数分後
場所:都庁前広場


私たちの一団は何事もなく、都庁と呼ばれるビルの前に到着した。
それは周囲のビルよりも大きく、何か特別な役割を持った施設なのだろうとわかる。

先頭に立っていた阿修羅会の男は今一度全員に指示を出す。


先頭の男「最終確認だ!」

先頭の男「都庁の中は悪魔の結界になっているが、形は迷路じゃねえ。入ってすぐに例の悪魔がいる」

先頭の男「俺たちは一気になだれ込み、すぐ攻撃を仕掛ける。先手必勝だ」

先頭の男「だが追い込まれた場合は後衛に回り、立て直しと前衛の援護を優先する」

先頭の男「命あっての物種だ。焦ってヘタこくんじゃねぇぞ」


先頭の男とそれに付き従っていた数名の男が扉の左右に立ち、素早く開けようと準備をする。
そしてそれ以外の者たちが各々武器を構えたのを確認すると、扉を開いた。
開かれた扉の中へ、阿修羅会構成員や人外ハンターたちがなだれ込んでいく。

フリン「よし。僕らも続くぞ」

ワルター「ああ、行くぜ!」


……
場所:都庁内部 結界内部


扉一枚隔てた先に広がる悪魔の結界。
突入した者たちはその主と思しき一体の悪魔に立ち向かっている。
その悪魔の容貌は、およそ5メートルほどの高さを持つ出来損ないの土人形といったところか。
体は主に土塊で構成され、腕や脚が歪な形になっており、髪の代わりに長い芝が頭からまっすぐ生えている。
ガントレットによれば地霊クエビコという悪魔のようだ。


「うわああああ!!」パンパン

「いやだッ 来るなぁぁ!!」パララララ

クエビコ「礼を欠いた人間共よ、ここで我に喰らわれるがいい」ブォオ

「ぎゃっ、うっ、ごふっ」ドンッゴッドシャァ

「ひ、ひいいい!!」

クエビコは体にめりこむ弾丸をものともしない様子で、阿修羅会構成員や人外ハンターたちを吐息や拳で吹き飛ばしている。
武装した人間が簡単に吹き飛ぶ様を間近で見て戦意を喪失する者もいるが、
そうでなくとも既に戦闘不能者が出ており、形こそ前衛と後衛に分かれているが、戦いとしては全体的に守りに入っているように見える。


ワルター「チッ……思ってた以上にやりやがるようだな」

フリン「負傷者が多いか……僕らはどう動く?」

ヨナタン「ヨツバ、ここは君の判断に任たい」

ヨツバ「……」


多数決安価:ヨツバはどうする? ↓1から2票先取
1.フリンたちと共にクエビコへ挑む(フリンがいるので勝利確定。戦果は経験値+2)
2.クエビコ討伐をフリンたちに任せ、負傷者の救護に回る(フリンたちがクエビコを倒す)
3.フリンたちに救護を任せ、単身クエビコへ挑む(クエビコとの戦闘へ。中程度のリスク)
4.(その他の自由な行動 よほど無理がなければ採用)


下一桁判定:??? ↓1
1〜4 (なし)
5〜7 違和感
8〜9 疑念
0 確信
ゾロ目 策
628 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/09(土) 06:47:52.32 ID:8USnkp2To
4:フリンとクエビコ討伐、ヨナタン・ワルター・イザボーに救護を頼む

これで小リスクくらいにならないかなー、と。リターンも欲しいし
629 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/09(土) 14:27:36.62 ID:gU2cTa700
1と変わらない気もするが、乗ろう。4 >>628
630 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/09(土) 14:43:25.65 ID:2kRE+dTJo
不倫がいると勝ち確定って話だからな、少しでも経験値増えればいいけど
631 :フリンが参加したので戦闘はカットです ◆9OydVuNlLY [digital devil saga]:2019/02/09(土) 23:40:35.17 ID:UEcM027o0
ヨツバ「フリンと私でクエビコを倒しましょう。イザボーたちは負傷者の救護を頼みます」

ワルター「なんだと!?」

ヨナタン「分かったよ。それが君の判断なら従おう」

ヨナタン「ただし、君たちが危ないようであれば僕らも加勢させてもらう。それでいいね?」

ヨツバ「はい」

フリン「他のチームにまで手を回す余裕のあるところはないようだし、僕もそれがいいと思う」

ワルター「仕方ねえか……よし、手分けして回るぞ」

イザボー「二人とも、無理はしないでちょうだいね」

フリン「ああ。任せてくれ」

イザボーたちはそれぞれ負傷者の救護に向かった。
632 : ◆9OydVuNlLY [digital devil saga]:2019/02/09(土) 23:52:06.08 ID:UEcM027o0
私とフリンがクエビコに近づくのを見て、前衛で戦っていた阿修羅会構成員と人外ハンターたちが引いていく。
それを追わせないため、私はクエビコに声をかけた。

ヨツバ「都庁を支配し東京の民に仇なす悪魔、クエビコ。ここからは私たちが相手です」

クエビコ「……人間はすぐに争いたがる」

クエビコ「たった二人で、このクエビコを討ち、新宿の地を奪わんと欲するか」

クエビコ「貴様らから先に粉みじんに切り刻み、後ろの者共とまとめて地の肥やしにしてくれよう」ブォンガガガ


クエビコが赤い風を纏った手を振るうと、赤い尾を引く五つの指先・アクセルクローが床を抉る。

フリン「!」サッ シュオッ ドバン

ヨツバ「ジオンガ!」バヂヂッ

フリンは後ろにかわしてバズーカで反撃し、私は右にかわして魔法で反撃する。
炸裂したロケット弾はクエビコの体をわずかに削り、電撃は体を構成する土塊の一つにヒビを入れた。

フリン「効かないわけじゃないらしいが……僕はこの手で行こう」ポイッ ガシャン

フリン「パトリムパス、来い!」SUMMON ヒュゴッ

麦穂の冠を被った若者の姿の、海と水を司るという悪魔だ。

パトリムパス「陸(おか)野郎にひと"泡"吹かせてやろうぜ、ラクンダ!」フォフォン

ヨツバ「ユルング、私たちは攻撃です」SUMMON ヒュゴッ

ユルング「承知するは私」ブォオッ

ラクンダがクエビコの防御力を下げたところにユルングのアイスブレスが吹きかけられると、
クエビコの体表に霜ができて白くなっていく。
633 : ◆9OydVuNlLY [digital devil saga]:2019/02/09(土) 23:54:46.96 ID:UEcM027o0
クエビコ「フン……!」ブォオッ

それに対してクエビコもまた吐息で反撃。
アイスブレスとは異なる純粋な風の吐息・ウィンドブレスが拡散し、私やフリンにも襲いかかる。

パトリムパス「させるかよ!」バッ

ユルング「衝撃対して守るべき」スッ

パトリムパスがフリンを、ユルングが私を庇い、ウィンドブレスの直撃を受けるが、多少のダメージこそ受けているものの意に介さない。
いずれも風の攻撃に対する耐性を持っているからだ。

フリン「メディア!」ピュワワン

パトリムパス「削れちまいな!もいっちょラクンダだ!」フォフォン

クエビコ「砕けよ!」ブゥン

ヨツバ「!」ヒュッ ギィン

クエビコが左こぶしを握ってのアクセルクローを私めがけて振るい、私はその拳を刀で受け止める。

クエビコ「人間がこれほどの力を……」ギギギ

ヨツバ「ふっ……」ギギギ

ヨツバ「はっ!」ギィン

クエビコ「ぬぅ!」グラ

数秒の押し合いに競り勝ち、私がクエビコの拳を払いのける。

ヨツバ「はっ!」ダンッ

霜の出来た胴体に狙いを定め、跳ぶ。
刀を両手で握って右後ろに引き、力を込めて刀身に白い光を纏わせる。

跳躍の頂点で私の目の前までクエビコが近づいた。

ヨツバ「ジャベリンレイン!!」ブゥン ドドド
634 :631からここまでを書くのに3時間くらいかかっていて絶望する ◆9OydVuNlLY [digital devil saga]:2019/02/10(日) 00:43:21.50 ID:bqM5R18q0
私がクエビコを斬ると同時に、振り抜いた刀から飛び出した三本の光の串がクエビコを貫く。

クエビコ「グッ……」ドドゴン

クエビコ「おぉおおお!!」ボロボロ
クエビコの左腕「」ズシン

そして炸裂。
罅や霜ができ、そして二度に渡って防御力を低下させられたクエビコの肉体は、
ジャベリンレインの爆発に耐え得なかった。
いくつもの土塊が崩壊し、支えきれなくなった左腕が地面に落ちる。

ヨツバ「ふっ」スタッ

クエビコ「」ボロボロ……ドズシャァ

そのままクエビコの目の前に着地した私は刀を向けたが、
クエビコは動かなくなっていた。

ヨツバ「……私たちの勝ちです」


クエビコによって維持されていた都庁の結界が消えていく。



Info.>地霊の護符を手に入れた!



……
場所:都庁内部


本来の都庁へと戻ったことで、その場の全ての人間がクエビコの死に気がついたようだった。

「やったっ……やったぞぉおお!!」

「これでもう奴に怯えなくていいんだ……」

「都庁の悪魔を倒したんだ!」

傷ついた者も、それを助けていた者も、様々な様子で喜んでいるが、
喜色満面といった様子で騒いでいるのは主に人外ハンターの者たちで、
阿修羅会の者たちは落ち着いた様子でこちらを見ていた。
そしてその内の一人、先頭の男が声をかけてきた。

先頭の男「お疲れ様です ヨツバさんと……フリンさんとかいったっけか」

フリン「はい。僕らの役目はここまででしょうか」

先頭の男「そうだ。それとヨツバさん、タヤマさんに報告お願いします」

ヨツバ「分かりました」

先頭の男「後は各自解散なんでね、俺たちも一足先に失礼しますよ」

先頭の男「お前ら行くぞ!」

阿修羅会の者たちは都庁から出ていった。
まだ人外ハンターたちが残っているが、もう問題はなさそうだ。
彼らも街までは自力で戻れるだろう。


負傷者の救護に回っていたイザボーたちがこちらへ来た。

ワルター「見てたぜヨツバ!やっぱお前すげえよ、あんな悪魔と力比べなんてよ!」

ヨナタン「ワルター」半目

ワルター「んだよ、勝ったんだからちょっとくらいいいだろ。こっちもちゃんとやったって」

イザボー「とにかく二人とも、無事でよかったわ」

ワルター「んで、これからどうする?」

フリン「元々僕らは池袋に入る方法を探す予定だったから、まずは新宿地下街で聞き込みだな」

フリン「いや、ちょうどいいしヨツバはタヤマに報告するついでに聞いてみて欲しい」

ヨナタン「確かにタヤマなら東京の事情はあらかた知っていそうだな」

イザボー「それじゃ、私たちも戻りましょう」
635 :遅筆はつらいよ ◆9OydVuNlLY [digital devil saga]:2019/02/10(日) 01:08:01.31 ID:bqM5R18q0
……
場所:新宿地下街
時:およそ一時間後


地下街へ戻り、私たちはまた一旦解散。
皆は聞き込みに出かけ、私はしばらく休憩してから、ガントレットの通信でタヤマに都庁の悪魔について報告していた。

タヤマ「こっちの部下からも聞いているよ。大活躍だったそうだな」

ヨツバ「いえ……」

タヤマ「謙遜してくれるな」

タヤマ「だがヨツバ、あんたのことは俺たち阿修羅会だけじゃなく、ハンター共の間でも噂になってるみたいだぜ」

タヤマ「素直に喜んでいいんじゃねえか?」

ヨツバ「噂?」

タヤマ「厄介者のクエビコを殺ったんだ。ニュースにだってなるだろうさ」

タヤマ「別におかしなことじゃない」

タヤマ「さて、新宿の用事はこれで終わりだ。一晩休んだら戻ってきてくれ」

ヨツバ「……あの、池袋に入るにはどうすればいいですか?」

タヤマ「池袋ぉ?あんなところに何の用事があるってんだ?」

タヤマ「まあ用事が何だろうと、あそこに入るのが無理だってのには変わりない」

タヤマ「地霊の護符さえあれば簡単にセイオウボの幻術を解けるらしいんだが、どこにあるんだか手がかり一つないからな」

タヤマ「悪いが力にはなれなそうだ」

ヨツバ「地霊の護符なら、都庁の悪魔が持っていました」

タヤマ「なッ……なに!?」

タヤマ「そうか……それは流石に予想してなかったが」

タヤマ「ヨツバ、お前本当に池袋に行くのか?」

タヤマ「あそこはセイオウボ一派とガイア教団が今でも睨み合ってる。行ったって面倒ごとに巻き込まれるだけだ」

タヤマ「それにな、セイオウボはべらぼうに強い。いくらお前でも勝てるかどうか、いや生きて帰れるかどうかもわからん」

タヤマ「考え直しちゃくれねえか?なあ?」



多数決安価:何と答える? ↓1
1.それでも行く
2.六本木に戻る
3.(その他の自由な行動・発言 よほど無理がなければ採用)
636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/10(日) 01:11:11.95 ID:5ch1u/ZV0
池袋のジュラク堂書店の本=黒きサムライに繋がってるかもしれない、って話だったな。
3 黒きサムライを追っている事情を話す。他に黒きサムライについて心当たりがないだろうか
637 : ◆9OydVuNlLY [digital devil sage]:2019/02/10(日) 01:26:12.33 ID:bqM5R18q0
多数決安価なのに↓1のみになってますがミスです
このレスから↓2までも範囲に含めます
638 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/10(日) 01:27:23.10 ID:pjykv4r4O
1+>>636
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