果南「素顔の私で」

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1 : ◆0r2MuZL2Q. [saga]:2018/05/13(日) 23:03:52.26 ID:P76YzYpWO
【朝は元気な挨拶から】

千歌「おはヨーソロー!」

果南「・・・」

千歌「果南ちゃん、おはヨーソロー!」

果南「・・・」

千歌「おはヨーソロー!!」

果南「ちゃんと聞こえてる」

千歌「なら返事くらいしてよ、もうっ!」

果南「いや、だって・・・」

千歌「仕方ないじゃん。『こんちかー』はお昼じゃないと使えないんだもん」

果南「別に曜じゃないのに『ヨーソロー』を使ってるのを非難してる訳じゃないよ」

千歌「あれ? じゃあなんで?」

果南「なんで玄関開けたら千歌がいるのさ」

千歌「そんなの決まってるじゃん。たまには一緒に登校したいなーって。えへへ♪」

果南「今、何時?」

千歌「6時!!」

果南「・・・はあ。ランニング付き合う?」

千歌「あ、それはいい。家の中で待ってるよ」

果南「・・・」


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2 : ◆0r2MuZL2Q. [saga]:2018/05/13(日) 23:05:10.04 ID:P76YzYpWO
【その女、策士担当につき】

果南「さて、説明してくれる?」

千歌「ふあぁ・・・。説明ってなにをー?」

果南「今のこの状況」

千歌「ええー? 何か説明することある?」

果南「そっか。じゃあ、ちょっと整理しよっか。私がランニングに行ったね? その後どうした?」

千歌「言ったとおり家の中で待ってた!」

果南「家のどこで待ってた?」

千歌「果南ちゃんの部屋」

果南「よし、そこまではわかった。リビングにはおじいちゃんがいるし、居づらいかもしれないもんね」

千歌「うんうん」

果南「それで、今千歌が寝てるのはどこ?」

千歌「果南ちゃんの布団!」

果南「抱き締めてるものはなに?」

千歌「果南ちゃんの枕!」

果南「ほかに言いたいことはある?」

千歌「ご馳走様でした!!」

果南「よし、有罪」
3 : ◆0r2MuZL2Q. [saga]:2018/05/13(日) 23:06:09.12 ID:P76YzYpWO
【登校中の話題は 1】

千歌「『こんちかー』ってはんよーせいが低いと思うんだ。そこんとこどう思う?」

果南「その話題、蒸し返すの?」

千歌「重要なことだよ!? みんなのはもっと使い勝手いいもん!!」

果南「みんなのってなにさ・・・」

千歌「たとえばー、頑張るびぃ!」

果南「ああ、ルビィちゃんのね」

千歌「未来ずらー!」

果南「花丸ちゃんだ」

千歌「壁ドン!」

果南「梨子ちゃんなんだろうけど、汎用性高いとは思わないし、セリフでもないね」

千歌「えっろ」

果南「そんな卑猥なこと言うメンバーはいないよ」
4 : ◆0r2MuZL2Q. [saga]:2018/05/13(日) 23:06:51.27 ID:P76YzYpWO
【登校中の話題は 2】

千歌「あと果南ちゃんたち3年生は特に良いよね!」

果南「そうかな?」

千歌「ぶっぶーですわ!」

果南「ダイヤね。使い勝手は確かに良さそう」

千歌「シャイニー☆」

果南「うん、鞠莉ね。毎日聞いてるよ」

千歌「そして果南ちゃんといえば!」

果南「私といえば?」

千歌「・・・」

果南「ん?」

千歌「せっかくだから果南ちゃんが言ってよ」

果南「はあ?」

千歌「言って! 果南ちゃんといえばあれでしょ?」

果南「ええ? 私、そういうのある?」

千歌「あるよ!」

果南「うーん・・・」

千歌「もー。もったいぶらないでよー!」

果南「千歌、元気かなん?」

千歌「え、それ違う」

果南「・・・」カァァ
5 : ◆0r2MuZL2Q. [saga]:2018/05/13(日) 23:08:03.23 ID:P76YzYpWO
【登校中の話題は 3】

千歌「もー。じゃあヒントね?」

果南「ヒントもらわないといけない時点で私のじゃなくない?」

千歌「『ハ』から始まりまーす♪」

果南「聞いてよ。『は』?」

千歌「はい、『ハ』です!」

果南「えー、なんだろ?」

千歌「第2ヒントです!」

千歌「これを言う時はある行動をともなうことが多いです!」

果南「行動・・・」

千歌「最終ヒント! ぎゅーすることです!」

果南「あっ! 『ハグしよ?』」

千歌「せいかーい♪ もー、しょうがないなー♪」ムギュッ

果南「ちょ、千歌っ」

千歌「果南ちゃんから言ったんだもんー♪」

果南「もう・・・」
6 : ◆0r2MuZL2Q. [saga]:2018/05/13(日) 23:08:50.17 ID:P76YzYpWO
【下駄箱にて】

ガチャ

果南「あれ?」

千歌「どうかしたのー?」ヒョコッ

果南「いちいち聞き付けて来ないでいいから。なんでもないよ」

千歌「なんでもないのに『あれ』とか言うー? 昇降口、下駄箱・・・あっ! もしかしてラブレター!?」

果南「残念。ただのファンレターだよ」

千歌「ほんとー?」

果南「本当だって」

千歌「なら検閲します」

果南「検閲?」

千歌「幼馴染の義務です。中身までとは言わないけど、封筒の確認を求めます!」

果南「それくらいなら良いけどさ。もしアウトだったらどうすんの?」

千歌「当局に通報します」

果南「当局って・・・ほら、これで良い?」

千歌「むー・・・これは・・・。ピンクの封筒にハートのシールで封がしてありますね」

果南「してあるね」

千歌「アウトですっ!!」

果南「へえ? なら、当局に通報する?」





千歌「あ、もしもし? 鞠莉ちゃん?」

果南「待って。それはシャレにならない」
7 : ◆0r2MuZL2Q. [saga]:2018/05/13(日) 23:09:23.10 ID:P76YzYpWO
【小原鞠莉がみてる】

鞠莉「かにゃーん♪」ムギュッ

果南「・・・鞠莉、暑い」

鞠莉「もー。果南つめたーい! so cool!」

果南「毎日毎日同じこと言わされてれば、冷たくもなるからね?」

鞠莉「でも、そんな風にソデにされるのも最近『ちょっとイイかも』なんて♪」

果南「もう私にどうしろと?」

鞠莉「そういえば。ちかっちに聞いたけど、love letterもらったらしいじゃない?」

果南「ファンレターだって言ってるでしょうが」

鞠莉「もう! 本当にcool! 少しくらいは照れたり恥ずかしがったりした方がprettyよ?」

果南「はいはい」

鞠莉「ちかっちとハグしてる時みたいに、ね♪」

果南「・・・」

鞠莉「ふふーん♪」

果南「鞠莉、もしかして見てたの?」

鞠莉「たまたま見ちゃったの♪」

果南「白々しい。別に照れたりなんてしてなかったでしょ?」

鞠莉「そういう風に見えたかもね?」

鞠莉「果南のことを知り尽くしている、このマリー以外には!」ドヤァ

果南「勝手に言ってなさい」

鞠莉「ふふっ、そうやってムキになる果南も可愛い♪」

果南「うるさいっ!」

鞠莉「シャイニー☆」
8 : ◆0r2MuZL2Q. [saga]:2018/05/13(日) 23:09:55.79 ID:P76YzYpWO
【窓の外の貴女】

曜「ねえ、千歌ちゃん」ヒソヒソ

千歌「んー?」

曜「窓の外ばっかり見て・・・どうしたの?」

千歌「ん」

曜「あー、そっか。この時間、3年生は体育なんだ」

千歌「ん」

曜「果南ちゃん、幼馴染の私たちでも見惚れちゃうくらいカッコいいよねー」

千歌「ん!」

曜「熱狂的なファンが多いのも納得だ」

千歌「んー・・・」

曜「・・・千歌ちゃんって、本当に果南ちゃんしか見てないんだね」

千歌「んー」

曜「ちょっとさ、言いにくいんだけど・・・」

千歌「んー?」

曜「千歌ちゃん・・・!」





曜「さっきから先生に当てられてるよ」

千歌「うぇえっ!?」
9 : ◆0r2MuZL2Q. [saga]:2018/05/13(日) 23:10:50.98 ID:P76YzYpWO
【バス通学組の帰り道 1】

曜「善子ちゃんさ」

善子「ヨハネね。なに?」

曜「最近、梨子ちゃんとどうなの?」

善子「どうって・・・。普通に仲良くしてるわよ」

曜「付き合ってるくせに普通とかなくない?」

善子「いや、じゃあどんな返答を期待してるの?」

曜「そりゃあ、ね? 恋人同士なんだからスキンシップの内容とか!」ドキドキ

善子「・・・はあ。そんなだからずっと片想いなのよ」

曜「な!? ちょっと酷くない!? 私、一応先輩なんだけど!!」

善子「中身は男子中学生でしょ? 実質年下じゃない」

曜「誰が男子中学生だ!」

善子「へえ、違うの?」

曜「全然違いますけど!」

善子「ふーん?」

善子「・・・こないだね、実はリリーの家にお泊まりしたのよ」ヒソヒソ

曜「えっ!?」

善子「ふふ、どんなことしたか、聞きたいかしら?」

曜「聞きたいっ!!」コクコク

善子「なら耳をこっちに寄せなさい」

曜「・・・!」 スッ

善子「・・・」

曜「〜♪」ドキドキワクワク

善子「本当に言うわけないでしょうが!!」デコピン

曜「にゃあああっ!?」
10 : ◆0r2MuZL2Q. [saga]:2018/05/13(日) 23:11:19.59 ID:P76YzYpWO
【バス通学組の帰り道 2】

曜「酷いよ、善子ちゃん。純真な乙女心を弄んでぇ・・・!」

善子「さっきの曜さんのどこに純真な乙女心があったの? 邪なスケベ心の間違いじゃない?」

曜「心外だなあ」

善子「こんな人がファンとか後輩には『カッコいい!』とか言われてるんだから、知らぬがヨハネってやつね!」

曜「え? 知らぬが善子?」

善子「ヨハネよっ!!」

曜「とか言って、実は善子ちゃんも私のことカッコいいとか思ってくれてたりするんじゃないの?」ニシシ

善子「うわあ。スケベでナルシストとか本当に救いようがないわね」

曜「辛辣! もうちょっと優しくしてくれてもいいじゃん! というか善子ちゃんだけには言われたくない!」

善子「ヨハネってちゃんと呼んでくれるなら、優しくするのも考えなくもないけど」

曜「ヨハネ様!」

善子「現金すぎ!やっぱりやだ!」

曜「そんなあ・・・」

善子「情けない声出さないで。みっともない」

曜「こんな姿見せるの、善子ちゃんだけだよ?」

善子「・・・へ?」

曜「善子ちゃんは特別だから」ジッ

善子「曜さん・・・」

曜「善子ちゃん・・・」アゴクイ




善子「やめて。私、リリー一筋だから」ペチン

曜「いてっ。ちぇー」
11 : ◆0r2MuZL2Q. [saga]:2018/05/13(日) 23:12:00.26 ID:P76YzYpWO
【バス通学組の帰り道 3】

善子「ていうか、そんなに興味津々で積極的なら、千歌さんに告白しちゃえばいいじゃない」

曜「いやー。千歌ちゃんにはもう果南ちゃんがいるからさ」タハハ

善子「えっ!? 果南さんと千歌さん、付き合ってるの!?」

曜「んー、付き合ってはないと思うんだけど・・・。なんで付き合ってないんだろうね?」

善子「私に聞かれても知らないけど」

曜「だよねえ」

善子「付き合ってないなら問題ないでしょ? 本気なら奪うくらいのつもりで行かないと!」

曜「おおっ!? 今の発言、善子ちゃんにしては珍しく堕天使ぽかったよ!」

善子「うるさいわねっ!!」

曜「んー、果南ちゃんに嫉妬する気持ちは少しあるんだけど、ふたりとも大好きだから割って入ろうとは思わないんだよね」

善子「なんか達観してるわね。おじいさんみたい」

曜「せめておばあさんって言ってもらいたいな」

曜「あ、それにね」

善子「それに?」



曜「千歌ちゃんがもし果南ちゃんと付き合い始めたら、どんな風にイチャイチャしたりしてるのか聞くのがすごい楽しみで! 千歌ちゃんが恥ずかしがりながらそういうこと話すところ想像すると、興奮と嫉妬と背徳感できゅんきゅんするんだよね!」キラキラ

善子「寄らないで、この変態」
12 : ◆0r2MuZL2Q. [saga]:2018/05/13(日) 23:12:33.24 ID:P76YzYpWO
【ダイヤ、気になります! 1】

果南「こっちの書類は終わったよ」

ダイヤ「本当に助かりましたわ。私だけなら残業確定のところでした」

果南「いや、そんな大したことはしてないけどね」

ダイヤ「さすがAqours随一のイケメン、果南さんですわ」

果南「あはは・・・。褒めてくれるのは嬉しいんだけど、なんか複雑かも」

ダイヤ「イケメンと言うのはあくまで言葉の綾ですよ?」

果南「まあ、良く言われるし、私自身男っぽいかなって、自覚はあるんだけどね」

ダイヤ「『男っぽい』というよりは『格好良い』の方が適切ですわよ」

果南「そんなお世辞はいらないよ」

ダイヤ「事実を言っているだけですわ。今日の体育の時間だって、校舎からの視線を独り占めしていましたし」

果南「ええ、嘘? それはそれで恥ずかしいんだけど・・・」

ダイヤ「そういえば千歌さんも果南さんに釘付けでしたわよ?」

果南「・・・!」

ダイヤ「果南さん?」

果南「えっ!? ああ、へえ、千歌がねー」
13 : ◆0r2MuZL2Q. [saga]:2018/05/13(日) 23:13:12.73 ID:P76YzYpWO
【ダイヤ、気になります! 2】

ダイヤ「あの、果南さん」

果南「ん?」

ダイヤ「千歌さんとはもうお付き合いしていますの?」

果南「・・・はぁっ!?」

ダイヤ「どうなんです?」

果南「いやいやいや、なに言ってんの!? 付き合ってないよ!」

ダイヤ「Aqoursの活動に支障が出ない程度でしたら私も目を瞑りますし、隠す必要はないんですよ?」

果南「だから! 付き合ってないから!!」

ダイヤ「私が女性同士の交際に否定的なのだろう、と考えて言い出しにくいのでしたら心配は無用ですわ」

ダイヤ「茨の道にはなるでしょうが、それは障害になることはあっても、秘めた想いを諦める理由にはなり得ないのです!!」

果南「もしもーし! 話を聞いてくださいますかー? ダイヤさーん?」

ダイヤ「・・・こほん。少し取り乱しましたわ」

果南「・・・ダイヤって梨子ちゃんサイドの人間だったの?」

ダイヤ「断じて違いますわ。しかし、果南さんとは腐れ縁といいますか、幼馴染ですし・・・その、どうしても気になってしまうんですわ」

果南「ダイヤ・・・」
14 : ◆0r2MuZL2Q. [saga]:2018/05/13(日) 23:13:38.44 ID:P76YzYpWO
【ダイヤ、気になります! 3】

果南「ありがとう。でも、私と千歌は本当にそんなんじゃないんだよ」

ダイヤ「普段からあんなにイチャイチャ乳繰り合ってるくせに?」

果南「言い回しに悪意を感じるんだけど」

ダイヤ「というか付き合ってもいないのにあれだとしたら、それはそれで・・・」

果南「あれは千歌からだよ!」

ダイヤ「千歌さんが一方的に甘えてきているだけだ、と?」

果南「そうだよ。千歌は誰にだってあんな感じでしょ? 末っ子だから甘えただし」

ダイヤ「・・・私は甘えられたことないですけれど」

果南「怖いからじゃないの?」

ダイヤ「なっ!? と、とにかく! 千歌さんにとって、果南さんは特別なのだと、私は感じていますよ?」

果南「・・・」

ダイヤ「・・・千歌さんの気持ちに応えてあげないのですか?」
15 : ◆0r2MuZL2Q. [saga]:2018/05/13(日) 23:14:11.56 ID:P76YzYpWO
【ダイヤ、気になります! 4】

果南「ダイヤは勘違いしてる」

ダイヤ「勘違い?」

果南「私は千歌が好き。ただの幼馴染以上に大事に思ってる。認めるよ」

ダイヤ「でしたら!」

果南「でも千歌は違う」

ダイヤ「え?」

果南「千歌は、そういう意味で私を好きじゃないんだってさ」

ダイヤ「・・・な」

果南「告白したことあるんだよ。結果は言わなくても察してくれるよね」

ダイヤ「いやいや、ありえませんわ! そんなわけないでしょう? 誰が見たって千歌さんは・・・」

果南「私だって戸惑ってるんだよ? なんで私にあんなに甘えてくれるんだろう? 告白したのは結構前だから、もしかしたら気が変わったのかな? とかね」

果南「でも、そんな風に都合良く考えてもう一回告白してまた拒絶されて、今の関係すら無くなっちゃったらって思うと、さ」

果南「千歌はただでさえ危なっかしいのに、支えてあげる立場の、お姉さんの私が悩みの種になるわけにはいかないしね。だから・・・今のままでいいんだ」

ダイヤ「でも、それでは・・・!」

果南「本当にありがとうね、ダイヤ。でも、私が決めたことだから。先に帰るね、また明日!」




ダイヤ「・・・果南さん」
16 : ◆0r2MuZL2Q. [saga]:2018/05/13(日) 23:14:41.42 ID:P76YzYpWO
【みかん色の夢】

かなん「もうこんな時間かー・・・。ちか、帰るよー!」

ちか「はーい」

かなん「楽しかった?」

ちか「うん♪ かなんちゃんと一緒だもん!」

かなん「ふふ、そっか!」

ちか「ちか、かなんちゃんと遊んでる時がいちばん楽しい!」

かなん「ほんと? 私もだよ」

ちか「おんなじだね! えへへー♪」ニコッ

かなん「・・・」ドキドキ

ちか「かなんちゃん?」

かなん「・・・ち、ちか! あのね!」

ちか「ん?」

かなん「・・・私、ちかが好き」

ちか「すき?」

かなん「だから、ちかが大人になっても、私がずっとそばにいてあげる」

ちか「・・・ほんと?」

かなん「もちろん、ほんとうだよ」

ちか「やった! すっごく嬉しいっ! えへへ♪」

かなん「私がおむこさんで、ちかがおよめさん! 私がちかをずっと守ってあげるね!」

ちか「・・・」

かなん「・・・ちか?」

ちか「やだ」

かなん「・・・えっ?」




ちか「ぜったいに、やだ!!」



??????

???

?

ピンポーン

果南「んぅ? ふぁ・・・」

果南「・・・」

果南「あの時の夢・・・」

果南「最近見てなかったのになあ」

ピンポーン

果南「おっと、お客さんか」

ピンポーン

果南「はいはい、今行きますよー」
17 : ◆0r2MuZL2Q. [saga]:2018/05/13(日) 23:15:23.00 ID:P76YzYpWO
【みかん襲来 1】

ガチャ

果南「すみません、今日はもう閉店で・・・って」

千歌「もうっ! 遅いっ! ずっと鳴らしてたのに!!」

果南「千歌? どうしてこんな時間に?」

千歌「え? うん、ちょっと、ね・・・?」

果南「・・・なにその反応。なんか企んでる?」

千歌「なにも企んでなんてない! そんなことより、なにしてたの? 寝てた? まだ寝るには早くない? おばあちゃんみたいだよ?」

果南「うるさい。誰がおばあちゃんだ」

千歌「このまま果南ちゃんが出てこなかったらどうしようかと思ってたんだからね!」

果南「いや、そもそもこんな時間にいきなり来る方がおかしいでしょ。夜に一人歩きなんかして、危ないよ」

千歌「ごめんなさーい♪」

果南「全然反省してないなー?」

千歌「えへへー♪」

果南「もう・・・。まあ、とりあえず入りなよ」

千歌「はーい! お邪魔しまーす!」
18 : ◆0r2MuZL2Q. [saga]:2018/05/13(日) 23:15:52.21 ID:P76YzYpWO
【みかん襲来 2】

千歌「あれ? 果南ちゃんだけ?」

果南「おじいちゃんは近所の寄り合い」

千歌「なるほどー」

果南「お茶かなんか飲む? ペットボトルのだけど」

千歌「寿太郎みかんジュース!」

果南「ない! 贅沢言うな!」

千歌「サービス悪いぞー! ぶーぶー! ちかと言ったらみかんでしょー?」

果南「よし、いらないんだね」

千歌「いるいる! ごめんなさい!」

果南「まったく」パス

千歌「おっとと・・・」キャッチ

果南「それで?」

千歌「んー?」

果南「なにしに来たの? 遊びに来たわけじゃないんでしょ?」

千歌「えーと・・・」

果南「振り付けとか作詞の相談?」

千歌「ううん、違うよ」

果南「ん?」

千歌「本当に遊びに来ただけなのだ♪」

果南「はあ?」
19 : ◆0r2MuZL2Q. [saga]:2018/05/13(日) 23:16:19.58 ID:P76YzYpWO
【みかん襲来 3】

千歌「だからー! 遊びに来たの!」

果南「こんな時間に? なにして遊ぶの?」

千歌「それは・・・お喋り、とか・・・」

果南「お喋りなら、明日の休み時間でも、放課後でも良いよね? というか毎日喋ってるし、私たち」

千歌「そ、そうだけど! いつもは話せないこととかもあるし!」

果南「例えば?」

千歌「え!? えっと・・・」

果南「・・・千歌、私には全部お見通しだからね」

千歌「うう・・・」

果南「ははあ、さてはまたなんかやらかした?」

千歌「ち、違うもんっ! そういうことじゃなくって!」

果南「じゃあなに? 白状しなさい!」

千歌「もー! そんな急かさないでよー!」

果南「もうこんな時間なんだから、早く帰さないといけないでしょうが」

千歌「あ、それなら大丈夫だよ! 今日はお泊りだって、ちゃんと言ってきたもん!」

果南「私が初耳なんだけど!?」
20 : ◆0r2MuZL2Q. [saga]:2018/05/13(日) 23:17:18.82 ID:P76YzYpWO
【みかん襲来 4】

千歌「言ってなかったもん。サプライズ!」

果南「泊まる先になにも言ってないのはおかしくない!?」

千歌「だって先に言ったら断られそうだし」

果南「それは・・・」

千歌「否定しないんだー?」ジトー

果南「べ、別に千歌が泊まるのが嫌とかじゃないけど・・・」

千歌「ふーん?」ジトー

果南「も、もう! 文句あるならやっぱり帰りな!」

千歌「あー、果南ちゃん怒ったー♪」

果南「怒ってない!」

千歌「怒ってるー♪」

果南「・・・っ」

千歌「果南ちゃん・・・?」

果南「・・・からかいにきたの?」

千歌「え?」

果南「・・・なんでもない」
21 : ◆0r2MuZL2Q. [saga]:2018/05/13(日) 23:19:25.52 ID:P76YzYpWO
【やめる? やめない! 1】

千歌「・・・ね、果南ちゃん」

果南「ん?」

千歌「お風呂」

果南「お風呂? ああ、お湯の準備は出来てるから好きに入りなよ」

千歌「果南ちゃんも一緒にはいろ!」

果南「・・・はぁっ!?」

千歌「一緒に入るの!」

果南「いや、一緒になんて入らないよ!?」

千歌「なんで? 小学生の時はよく入ったじゃん!」

果南「昔すぎ!」

千歌「小学校しか一緒にお風呂に入っちゃダメなんて法律ないじゃん!」

果南「本当の小学生みたいなこと言わないの!」

千歌「それに果南ちゃんは裸のお付き合いとかばっちこいなタイプでしょ? お風呂上がりとかタオル首にかけただけで家の中歩き回って瓶の牛乳とか一気飲みしてそうだもん!」

果南「してないから! 勝手に私のイメージ作らないでくれる!?」
22 : ◆0r2MuZL2Q. [saga]:2018/05/13(日) 23:20:58.00 ID:P76YzYpWO
【やめる? やめない! 2】

千歌「やだやだやだ! 一緒に入る!!」

果南「駄々をこねない! みっともないでしょ!?」

千歌「誰も見てないもんー!」

果南「なんでそんなに一緒に入りたいのさ」

千歌「だってお泊まり会だよ? いっぱい話しして一緒にお風呂入って体洗いっこして同じお布団で寝るまでがお泊まり会じゃん!」

果南「泊まるの確定してるし! というか、さらっと要求レベル上げてこないで!」

千歌「上げてませんー。ちかは最初からそのつもりでしたー」

果南「私の意思は?」

千歌「年上は我慢するのが仕事でしょ?」

果南「末っ子めえ・・・!」

千歌「好きに言えばいーよ! 果南ちゃんが一緒に入ってくれないなら今日はお風呂入らないもん!」

果南「あのねえ? 明日も学校なんだよ? 体がベタベタして気持ち悪いよ?」

千歌「そうなるとしたら果南ちゃんのせいだね!」

果南「ああ言えばこう言う・・・」
23 : ◆0r2MuZL2Q. [saga]:2018/05/13(日) 23:21:29.55 ID:P76YzYpWO
【やめる? やめない! 3】

千歌「もー。わかったよ・・・。そこまで言うなら水着着て入ろ? それなら問題ないでしょ?」ゴソゴソ

果南「その『しょうがないからこっちが折れるよ』的な態度やめてくれる?」

果南「というかなんで当然のように荷物から水着が出てくるの?」

千歌「果南ちゃんのことだから『今から潜りに行こ』とか言い出しかねないし」

果南「言うわけないでしょ!? 夜の海は危ないんだよ!?」

千歌「はいはいそーですねー。で、どうするの? 水着は着た方が良い?」

果南「もう一緒に入ること決定?」

千歌「決定です! 千歌が一度言い出したらやめないの、いちばん良く知ってるでしょ?」

果南「こんな時はやめていいんだよ」
24 : ◆0r2MuZL2Q. [saga]:2018/05/13(日) 23:22:04.06 ID:P76YzYpWO
【彼女の告白 1】

チャポン

千歌「結局、一緒にお風呂に入ってくれる優しい果南ちゃんなのでした♪」

果南「調子にのらないの。あれだけ駄々こねられたら仕方ないでしょ?」

千歌「最初からこうすればよかったのだ♪」

果南「なんで偉そうなの・・・」

千歌「くっくっく! 愚かにも私に逆らおうとするからなのじゃ!」

果南「善子ちゃんのマネなんだろうけど、じゃ、とか言わないから」

千歌「ねえねえ」

果南「んー?」

千歌「なんかお風呂小さくなった?」

果南「私たちが大きくなったの」

千歌「・・・ああー! なるほど!」

果南「ちょっと。さすがにわざとだよね?」

千歌「・・・」

果南「・・・」

千歌「ふふっ♪ わざとでーす!」

果南「良かった、ちょっと本気で怖かった」

千歌「さすがにそこまで子供じゃないよ!」

果南「本当に? 千歌だしなあ・・・」

千歌「果南ちゃんよりはまだ子供かもしれないけど。こことか」

果南「・・・背中押し付けるのやめて。苦しいから」
25 : ◆0r2MuZL2Q. [saga]:2018/05/13(日) 23:22:30.27 ID:P76YzYpWO
【彼女の告白 2】

千歌「・・・ねえねえ」

果南「もう、今度はなに?」

千歌「今日来た本当の理由・・・」

果南「やっぱり・・・。なんかあると思ってた」

千歌「笑わないで聞いてくれる?」

果南「・・・ん」

千歌「・・・ちか、好きな人、できたかも」

果南「・・・」

果南「そっか」

千歌「・・・しかも、女の子」

果南「ふーん」

千歌「驚かないの?」

果南「別に」

千歌「そっか」

果南「・・・」

千歌「・・・」

果南「誰なの?」

千歌「・・・内緒」

果南「そっか」

千歌「・・・それだけ?」

果南「言いたくないんでしょ?」

千歌「もっとこう『言いなさい!』とかないの?」

果南「別に」

千歌「・・・ふーん」

果南「・・・」

千歌「・・・ダイヤさん、だよ」

果南「・・・」




果南「・・・そっか」
26 : ◆0r2MuZL2Q. [saga]:2018/05/13(日) 23:22:58.91 ID:P76YzYpWO
【彼女の告白 3】

千歌「って、言ったら、どうする?」

果南「・・・へ?」

千歌「嘘でした」

果南「・・・怒るよ?」

千歌「なんで怒るの?」

果南「・・・なんでって」

千歌「果南ちゃん、なんで?」

果南「・・・なんでもないよ、別に」

千歌「・・・はあ」

果南「・・・」

千歌「もう仕方ないなあ!!」



千歌「果南ちゃん、好き!!」



果南「・・・え」

千歌「だから千歌が好きなのは果南ちゃんなの! もう! 本当にもう!!」

果南「うそ」

千歌「嘘なわけないでしょ! なんで好きでもない人とお風呂一緒に入るのさ」

果南「だって・・・」ギュ

千歌「わっ」

果南「だってぇ・・・」ギュウウウ

千歌「もう・・・」




千歌「ちかがのぼせるまでに離してね」

果南「うんっ・・・、うんっ・・・!」
27 : ◆0r2MuZL2Q. [saga]:2018/05/13(日) 23:23:32.94 ID:P76YzYpWO
【伝えたかったことは 1】

果南「ねえ」

千歌「なにー?」

果南「千歌は本当に私のこと、好きなの?」

千歌「ちか、その質問にあと何回答えたら信じてもらえるのかな」

果南「・・・だって」

千歌「好き。本当に好き」

果南「ふふ、嬉しい」

千歌「あんなに甘えてたんだから、気付いてくれてると思ってたよ」

果南「あれは、幼馴染だからだと・・・」

千歌「なら曜ちゃんにあんな甘え方してるの見たことある?」

果南「・・・ない」

千歌「ね?」

果南「ん・・・」ギュッ

千歌「もう、苦しいって」

果南「・・・今日だけ」ギュウウウ

千歌「もう・・・」ナデナデ

果南「・・・ねえ、千歌っていつ私のこと、好きになってくれたの?」

千歌「そんなの、子供の時からずっとだよ」

果南「なら、なんで私の告白を断ったの?」




千歌「・・・へ?」
28 : ◆0r2MuZL2Q. [saga]:2018/05/13(日) 23:24:35.27 ID:P76YzYpWO
【彼女の告白 3】

千歌「って、言ったら、どうする?」

果南「・・・へ?」

千歌「嘘でした」

果南「・・・怒るよ?」

千歌「なんで怒るの?」

果南「・・・なんでって」

千歌「果南ちゃん、なんで?」

果南「・・・なんでもないよ、別に」

千歌「・・・はあ」

果南「・・・」

千歌「もう仕方ないなあ!!」



千歌「果南ちゃん、好き!!」



果南「・・・え」

千歌「だから千歌が好きなのは果南ちゃんなの! もう! 本当にもう!!」

果南「うそ」

千歌「嘘なわけないでしょ! なんで好きでもない人とお風呂一緒に入るのさ」

果南「だって・・・」ギュ

千歌「わっ」

果南「だってぇ・・・」ギュウウウ

千歌「もう・・・」




千歌「ちかがのぼせるまでに離してね」

果南「うんっ・・・、うんっ・・・!」
29 : ◆0r2MuZL2Q. [saga]:2018/05/13(日) 23:26:41.77 ID:P76YzYpWO
>>28
ミスです。すみません。
30 : ◆0r2MuZL2Q. [saga]:2018/05/13(日) 23:27:11.79 ID:P76YzYpWO
【伝えたかったことは 2】

千歌「私、果南ちゃんに告白されたことなんてないよ?」

果南「・・・へ?」

千歌「・・・?」

果南「もしかして忘れたの? 酷い・・・。信じらんない・・・」

千歌「ええっ!? 本当だよ! だって、告白されてたら絶対断ってないし!」

果南「断られたよ!」

千歌「いつの話?」

果南「多分、小学校低学年くらいのとき」

千歌「すっごい昔だね・・・」

果南「それぐらいの時は私のこと好きじゃなかったんでしょ」

千歌「好きだから! ちゃんと好きだったから!」

果南「じゃあ、なんで断ったの?」

千歌「だから断ったりしてないって」

果南「した! 私のお嫁さんにはなりたくないって!」

千歌「・・・え?」

果南「思い出した?」

千歌「・・・あー、なんだそういうこと?」

果南「ほら、やっぱり・・・」

千歌「果南ちゃん、あれはね・・・?」
31 : ◆0r2MuZL2Q. [saga]:2018/05/13(日) 23:27:40.43 ID:P76YzYpWO
【彼女たちの本音】

鞠莉「果南とちかっち、ちゃんと付き合い始めたんだってね?」

ダイヤ「そうらしいですわね。Aqoursの活動に支障が出ないように注意してもらわないと」

鞠莉「そんなこと言っちゃってー♪ ダイヤでしょう、ちかっちを焚きつけたの」

ダイヤ「さあ? なんの話かわからないですわね」

鞠莉「ダイヤが果南の気持ちを聞いたその日にちかっちが告白って、タイミングが良すぎるもの」

ダイヤ「・・・鞠莉さん、この部屋に盗聴器とか仕掛けてませんわよね?」

鞠莉「あら? 理事長の私ならこの部屋をpeepingしてもno problemだよね?」

ダイヤ「問題大アリです!!」

鞠莉「こわーい♪」

ダイヤ「いつか訴えますわよ?」

鞠莉「小原家と黒澤家の全面戦争? 受けて立つわ!」

ダイヤ「・・・冗談ですわ」

鞠莉「それは残念♪」

ダイヤ「・・・ごめんなさいね。果南さんのこと」

鞠莉「ううん、むしろgood jobだよ! 恋は難しい方が燃えるでしょ♪」

ダイヤ「諦める気はなしですか?」

鞠莉「of course! ・・・でも、ダイヤこそ、ちかっちのこと、良かったの?」

ダイヤ「・・・かないませんわね。良いんです。千歌さんの、あんなに嬉しそうな顔が見れたのですから」

鞠莉「ほんっとに不器用なんだから。果南も、ダイヤも」

ダイヤ「鞠莉さんも同じようなものでしょう? それに、私もまだ諦めるつもりはありませんので」

ダイヤ「だって、恋は難しい方が燃えるんでしょう?」ニコ
32 : ◆0r2MuZL2Q. [saga]:2018/05/13(日) 23:28:12.74 ID:P76YzYpWO
【素顔の私で】

果南「ごめんっ! 待った?」

千歌「もう! 初めてのデートで遅刻するかな!?」

果南「本当にごめん!」

千歌「最近果南ちゃんには待たされてばっかり! 怒ったのだ!」

果南「謝ってるでしょ? 服がなかなか決まらなくてさ・・・」

千歌「服ー? ・・・あ!」

果南「どう? 似合わない、かな」

千歌「そんなわけない!すっごく可愛いよ!」

果南「そう?」

千歌「果南ちゃん、スタイルも良いから羨ましい・・・」

果南「なんか照れるな・・・」

千歌「でも、びっくりだよ。まさかスカートで来てくれるなんて」

果南「ふふ、そんなに驚かないでいいでしょ? 私だって、こういう格好はするよ? だって・・・」





『果南ちゃん、あれはね? 果南ちゃんにお婿さんになって欲しくないって意味なの!』


『なんで? 決まってるじゃん!』


『果南ちゃんも私も、女の子なんだから』


『果南ちゃんにも、ウェディングドレスの方が似合うに決まってるよ!』


『だからね・・・』





果南「私は・・・千歌の『お嫁さん』になるんだから♪」


33 : ◆0r2MuZL2Q. [saga]:2018/05/13(日) 23:29:36.89 ID:P76YzYpWO
終わりです。お読みいただきありがとうございました。
久々に投稿したのでミスすみません。
依頼出して来ます。
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/14(月) 20:57:16.34 ID:8DOFydcSO
尊い
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