【モバマス】菜々「温泉旅行に行きたいです」 P「え?」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/14(月) 23:56:36.16 ID:dTujQgcW0


カタカタカタ

P「……」カタカタカタ

ちひろ「プロデューサーさん、お先に失礼します」

P「お疲れ様です」

ちひろ「まだ残ってるんですか?」

P「はい、総選挙関連の仕事が終わってないので」

ちひろ「総選挙……終わったら終わったで大変ですね。ライブや収録、取材にテレビ出演、色んなイベントがあります」

P「嬉しいことですよ。アイドルにとっても俺にとっても。ファンの方に感謝しないと」

ちひろ「そうですね」クスッ

ちひろ「張り切るのはいいですけど、体調を崩さないようにしてください。みんな心配しますから」

ちひろ「これ、差し入れです。よかったら食べてください」スッ

P「ありがとうございます」

――――

カタカタカタ

P「ふぅ……一区切りついたか」

P「うわ、もうこんな時間か。そろそろ帰らないと……」

ガチャ

P(ん? まだ誰かいたのか)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1526309795
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/14(月) 23:57:23.24 ID:dTujQgcW0
菜々「あ」

P「え?」

P「な、菜々!? なんで……!」

菜々「プロデューサーさんを待ってたら寝ちゃってて」アハハ…

P「他のみんなは?」

菜々「パーティーが終わったら順次帰宅しました。残ってるのは私だけです」

P「……」

菜々「分かってます、ごめんなさい。でもどうしても言いたいことがあって……」

P「明日でもいいだろう」

菜々「今日じゃなきゃダメなんです!」

菜々「ありがとうございます」ペコリ

菜々「私を……安部菜々をアイドルにしてもらって。アイドルとして活動させてもらって」

菜々「とっても充実した日々を過ごしてきました。辛いことや苦しいことでさえも、かけがえのない思い出です」

P「……」

菜々「その思い出の中に、今日。これ以上ないくらい素敵な出来事が刻まれたんです」

菜々「総選挙1位。まさか私が……シンデレラガールになれる日が来るなんて……」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/15(火) 00:21:08.03 ID:BOBUI8tD0
菜々「これも全てプロデューサーさんのおかげです! あの日、プロデューサーさんがスカウトしてくれなかったら」

菜々「私はこの場所に立ててすらいなかった」

菜々「何度でも言います。本当にありがとうございます!」ペコリ

P「俺はただ手助けをしただけだよ」

P「アイドルとして人気を集めて、総選挙1位になれたのは菜々が頑張ったからだ」

菜々「プロデューサーさんのおかげでもあります! 落ち込んでる時に声をかけてもらって、すごく励みになりましたし!」

菜々「プロデューサーさんがいたからこそですよ!」

P「大げさ過ぎやしないか」ハハ

P「こっちこそありがとう。安部菜々っていうアイドルの近くで、シンデレラになるまでの軌跡を見ることができた」

P「こんなに嬉しいことはないよ。でも」

菜々「?」

P「まだ終わりじゃない。アイドルとしての道はこれからも続く」

P「ファンの人に魅力的な笑顔を。アイドルの安部菜々をもっと見せてあげてくれ」

菜々「はいっ! もちろんです!」ニコッ

P「うん。ところで電車大丈夫か?」

菜々「!!」

P「車で送っていこうか」

菜々「す、すみません……」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/15(火) 00:22:39.59 ID:BOBUI8tD0
とりあえず14日に立てたかったので立てました
総選挙1位おめでとう!
ある程度書き溜めしたら、また投下します
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/15(火) 08:04:16.64 ID:mensXu7SO
電車で帰れるウサミン星
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/15(火) 11:36:11.36 ID:9VXk/hfDO
秋葉原に零時半前に着ければ家に帰れる有能路線民やぞ(千葉行き終電00:32)
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/15(火) 14:12:39.18 ID:Rvm3eoDRO
ウサミンエクスプレス(銀河鉄道)があるし(震え声)
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/17(木) 01:14:39.59 ID:zo//hfo80

――――

菜々「……」

P「寝ていいよ。着いたら起こすから」

菜々「いえ、眠くないんです。目が冴えちゃって」エヘヘ

菜々「……本当なんですよね……」

P「?」

菜々「本当に私、1位になれたんですよね。まるで夢を見てるような気持ちでふわふわしてるんです」

P「実感が湧かない?」

菜々「はい。明日目が覚めたら、全部ウソになってるんじゃないか、なんて思ったり」

P「菜々は正真正銘シンデレラガールだよ。自信を持って」

菜々「プロデューサーさん……。はいっ」

P「あ、そうだ。何かお祝いしないとな」

菜々「もうしてもらいましたよ」

P「今日のパーティーのことなら、あれは俺を含めた346のみんなからのお祝いだ」

P「プロデューサーとしてのお祝いは何もあげてない」

菜々「い、いいですよそんな! お気持ちだけで充分です!」

P「まあまあそう言わずに。何か欲しいものあるか? やりたいことでもいいぞ」

菜々「急に言われても……」

菜々「……」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/17(木) 01:17:28.81 ID:zo//hfo80
P「行きたいところでもいいし、遠慮なんかせず…」

菜々「何でもいいんですよね」

P「ああ。俺にできる範囲なら……いや、シンデレラガールになれたんだ。多少の無理はしてもいいかな」

菜々「じゃあ」



菜々「温泉旅行に行きたいです」

P「え?」



――――

――――――

――――――――


(数日後)


菜々「プロデューサーさん、おはようございます!」

P「おはよう……と言っても、もうすぐ昼だけどな。あんまり大きな声出すとバレるぞ」

菜々「大丈夫ですよ。ちひろさんが手配してくれてるんですよね?」

P「……」


ちひろ『ええ、いいですよ。身バレしないように手を回せばいいんですよね?』

P『どうやるんですか』

ちひろ『秘密です♪』

P『気になるな……まあいいか。お金の話に移りますけど、いくら必要ですか?』

ちひろ『私がしょっちゅう搾取するような守銭奴だと思ったら大間違いですよ』

ちひろ『日頃お仕事を頑張ってるプロデューサーさんへのお礼だと受け取ってください』ニコニコ
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/17(木) 01:18:09.97 ID:zo//hfo80
P(なんて言ってたけど、あとで請求されそうな予感がする。不安だ)

菜々「プロデューサーさん?」

P「!」

P「ああ、たぶん大丈夫だと思う。でもなるべく慎重に行動しよう」

P「アイドルと男のプロデューサーが2人で温泉旅行なんて、普通ならスキャンダルだし」

P「特に菜々は総選挙で1位をとったばかりなんだ」

菜々「分かってますよ♪ 電車もうすぐ来ますし、早く行きましょうっ」ワクワク

P(本当に分かってるのか)ハハ…

――――

菜々「はい、約束のウサミン弁当です♪」スッ

P「おー、可愛いし美味そう! 悪いな作らせちゃって」

菜々「気にしないでください。これお茶です」

P「ありがとう」

P「……。なあ菜々、どうして温泉旅行なんだ。しかも俺と2人でなんて」

菜々「またその話ですか。これといった理由は無いです」

菜々「プロデューサーさんと2人でどこかに旅行に行けたらなって、ずっと考えてて」

菜々「それを実行に移しただけです」ニコッ

P「だから何で俺と?」

菜々「これ以上は喋れません。乙女、もといウサミンの秘密ですよっ!」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/17(木) 01:21:09.29 ID:zo//hfo80
P「ということは、やっぱり深い理由があるんだな」

菜々「な、何のことか分かりませんねぇ」

P「冷や汗までかいてる」

菜々「これはウサミン星人が空腹時に流すエキスです! あーお腹が空いたなー」

P(とってつけたような設定を)

菜々「ささ、細かいことはいいので食べましょう。卵焼きが上手く焼けたんですよ!」

P(全然細かくないんだけど……。まあ、言いたくないならそれでいいや)

P「ウサギの形か。いただきます」パクッ

P「美味いっ!」

菜々「えへへ、よかったです♪ まだまだあるのでじゃんじゃん食べてください」ニコニコ

――――

菜々「景色があっという間に流れていく。さすが新幹線!」

菜々「もうちょっとで新潟に到着ですね」

P「……」

菜々「プロデューサーさん?」

P「……zzz」

菜々「寝てる。もー、せっかくの旅行だし色んなお話をたくさんしたいのに」

P「zzz」

菜々「そうだっ。良いこと思いついた」スッ
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/17(木) 01:37:00.45 ID:zo//hfo80
菜々「今のうちにツーショット写真を」タプタプ

菜々「はい、ウサミン☆」

ピロリン♪

菜々「うんうん、上手く撮れてる」

菜々「もう1枚撮っちゃえ」ピロリン♪

――――

P「ごめん。いつの間にか意識が……」

菜々「気にしないでください! 疲れてたんですよね?」

P「昨日の夜遅くまで書類を片付けてたんだ。旅行に備えて寝るべきだったよ、反省してる」

菜々「お仕事なら仕方ないですよ♪」

P「怒ってないのか?」

菜々「はい、写真も撮りましたし」

P「え」

菜々「いえいえ何でもないですっ!」アセアセ

菜々「それよりもプロデューサーさん、宿へ行く前にちょっと観光していきましょう!」

P「いいな。でも、ここら辺ってそういうスポットあったっけ」

菜々「スキー場へのアクセスはいいんですけど、日本全国で有名って場所はないですね」

菜々「ただ私がネットで得た情報によると、ここの駅内に良いお店があるらしいです」

P「良いお店?」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/17(木) 01:39:02.94 ID:zo//hfo80
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