【安価】異能戦【オリジナル?】

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9 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/18(金) 23:54:37.70 ID:OpRx1I8FO
男は>>3


同級生
>>5->>8の中から>>10
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/18(金) 23:55:48.01 ID:OJWAXGC10
桃月
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/18(金) 23:55:58.94 ID:Tyus1Vr20
>>7
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/18(金) 23:56:32.63 ID:HmtjxnDSO
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/18(金) 23:56:53.15 ID:lUJk8nuM0
どうでもいいけど>>3の「舞祭組」は「ブサイク」です
14 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/19(土) 00:07:21.83 ID:9UrqXNomO
祐介「……」

無視して歩き続ける。後ろからこつこつとリズム良く駆け寄ってくる音が聞こえた。

朝から騒がしくされると目立って困る。既にクラスメイトの間では不本意な噂がまことしやかに囁かれていた。

いろは「おはよう!」

まだ4月だというのに、そこには真夏の太陽のごとく明るい笑顔があった。ついでに苦手意識も。

祐介「……どうも」

会釈して視線を戻し、歩く。あまり関わらないようにしていた。お互いのためにも。

いろは「んっん〜」

鼻歌を歌いながら横に並んで歩く。

祐介「何か用?」

あえて冷たい態度をとった。もちろん彼女に距離を取ってもらうためだ。

いろは「どうかなー? ふっふーん んんー」

ますます機嫌が良くなっている気がした。こちらの気は滅入るばかりだが。

ふと彼女の方を見る。名前に合う桃色の長い髪が揺れていた。
15 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/19(土) 00:26:53.46 ID:9UrqXNomO
──今思い出せるのはここまでだ。
気がつけば学校の屋上にいた。普段は閉鎖されている場所で自分は何をしているのか理解できなかった。

祐介「いつの間に……?」

すぐ近くにコンピュータゲームに出てきそうな箱があった。

祐介「ドッキリか? いや、それにしては」

好奇心に身を任せ開けてみるとそこにはメモがあった。

【レンタル】「毎回違う能力が出るよ! 大切なのは運と機転。使いこなせるように頑張ってね!」

テレビ番組にしては幼稚でチープな企画だと思った。学生のイタズラにしては、さらに面白みのないものだ。
そんな風に考えていると、遠方で爆炎が上がったのが見えた。

なぜか生徒の悲鳴やざわめきが聞こえてこない。静かすぎる。

祐介「逃げよう」

まずは校舎から出ようと振り向いたその先には、既に何者かが立っていた。

顔を布で覆ったスーツ姿の男だった。

祐介「あんたも仕掛け人か? 何の番組?」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/19(土) 00:39:20.71 ID:9UrqXNomO
太陽が隠れ日陰が広がった刹那、肩に違和感を覚えた。
コンマ数秒遅れて激痛が走る。

祐介「うぐぅぁぁぁッ」

血が出ていた。何かしらの刃物が肩を掠めたらしい。

異常だ。あり得ない。しかし、現に起こっている。
夢であればと願うほどに悪質な現状。

目の前の男はゆっくりと、祐介に向かってくる。
何も話さず、ただゆっくりと機械的に。そして二本のナイフを構えた。

祐介「クソ……! クソッ!」

屋上の端、金網で区切られた位置まで来て一瞬、その先に気を取られ振り向いた。

祐介「…………はっ?!」

散漫した意識を戻し、眼前の敵に注目する。
男はこちらに向かって飛翔していた。

祐介はあまりの恐怖に目を閉じた。そして無力ながら自衛の意思を示した。

そして異能は発動した。

17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/19(土) 00:42:54.01 ID:9UrqXNomO
【レンタル】の異能について

指定安価については
武器、能力、それに伴う技能などをお願いします。

単純に目からビームが出るとかでもいいです。


能力>>19
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 00:44:42.15 ID:z2uSpL6V0
超磁力を操る
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 00:44:58.51 ID:Pz+U2O2r0
ペン
自分の身体に書いた内容が5秒間だけ自分の身体に反映される
例:無敵など
ただしすでに身体に書いてあった内容は無効
速筆
20 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/19(土) 01:00:26.41 ID:9UrqXNomO
スーツの男──朝野 真也(あさの しんや)は高校教師だ。

彼の異能は【暗殺者】。出勤中、気がつけば学校にいた。
普段とは違う学校の様子に戸惑ったが、祐介のと同じような箱の中を見てすぐにほぼ理解した。

殺せばいいのだと。

21 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/19(土) 01:18:15.99 ID:9UrqXNomO
真也がナイフを放つ。それは祐介のと回避を許さないが故だ。

祐介「何だかわからないが、助かった!」

そして祐介の腹部にナイフが──



刺さらなかった。跳ね返ったのだ。物理的にあり得ないことだが、真也はそれが祐介の異能かと思った。

すぐにそれは間違いだと結論に至る。初撃のナイフが祐介の肩を裂いたのが証拠となった。

『反射』

速筆と化した彼には画数など問題にならない。早く書きすぎて少しヒリヒリしているがそこは堪えた。

祐介「ってえ。お前物騒なんだよ!」

『俊足』 『疾走』 『奔走』

学校からでて商店街まで走ったが、追っ手はなかった。

祐介「奔走だけはあまり効かなかったな」

息を切らしながら思考を巡らせる。自分がいた町ではあるが違和感を感じる。行動を間違えれば死ぬ可能性すらある。

祐介「次にどこへ向かえばいいんだ……」
22 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/19(土) 01:19:42.71 ID:9UrqXNomO
移動先

住宅街
運動公園
ビル街

>>24
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 01:24:42.07 ID:Pz+U2O2r0
公園
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 01:26:04.47 ID:z2uSpL6V0
25 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/19(土) 01:39:32.80 ID:9UrqXNomO
体育館を中心にテニスコートや多目的広場、ランニングコースなどが揃った施設。

祐介「やっぱり人気がないな。そういえば『ペン』の感覚がなくなってる」

異能【レンタル】は一度の戦闘につき一回ずつのみ発動できる。相手が複数の場合は、一人につき一つになる。

辺りは生い茂る木々や芝生の広場で緑が広がっている。
近くの木の陰からこちらを見ている人影があった。

祐介「またかよ……!」

逃げる構えを取ると、その人物が姿を見せた。




その人物>>27
これまでのレスで安価にならなかったものも可
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 01:41:20.00 ID:2tPYDvSr0
初老の博士っぽい人。穏やかな表情
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 01:43:06.26 ID:z2uSpL6V0
裕介の親友の御堂恭弥(みどう きょうや)。銀髪のイケメン

無理なら>>26
28 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/19(土) 02:01:47.10 ID:9UrqXNomO
御堂 恭弥(みどう きょうや)。祐介は平凡な自分自身とは対照的な存在だと思っている。

恭弥「俺だよ、祐介」

祐介「恭弥……! なあ、これって」

恭弥「ああ、おかしすぎる。異能だとか何だとか」

恭弥と情報交換した。
この異能というのは人によって違い、恭弥の場合は固定で毎回変わることはないという。
トリガーが戦闘ではなく、その辺で練習もできるとのこと。

恭弥の今後のことを話す。

恭弥「もちろん一緒に行動するしかねえだろ」

祐介「それはわかってる。どうしたら帰れる?」

恭弥「そんなのわからねえけど、この手のストーリーは大体……」

恭弥「戦い抜いて勝ち残ればいい、だろうな。そもそも死ぬのは論外だしな」

29 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/19(土) 02:05:34.47 ID:9UrqXNomO
祐介「ところで恭弥の異能って何だ?」

恭弥「まだ言ってなかったな。祐介の【レンタル】みたいに特殊なものではないんだが」




異能安価で武器(たとえば剣)などと単体で書けば適当に効果をつけます。
しかしその場合は漫画やその辺からそのまま引っ張ってくる可能性も否めません。

恭弥の異能>>30->>32のどれか
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 02:12:12.12 ID:t9lvvhoaO
武器 如雨露
能力 水をまいた所に美しい花々を咲かせる
技能 美的センス
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 02:12:26.35 ID:2tPYDvSr0
ハート共鳴
優しい心や正義を感じ取ることができる。これで信用できる祐介を見つけた……らしい。自身のハートを高ぶらせてエネルギー弾も出せるが、1発でかなりの体力を使う。多分協力型の能力
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 02:15:20.21 ID:nIlWMvI0O
【探索】
自分が探しているものや生物を探せる能力
範囲を広げるほど時間がかかるが、最大1つの市まで能力範囲
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 02:17:48.56 ID:nIlWMvI0O
間違えた。
能力【反対】
自分に触れたものの性質を反対にする
即発動可
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/19(土) 10:33:26.46 ID:QNdDbHe8O
【ハート共鳴】、恭弥の異能だ。
彼は祐介にこの異能で信用するに値すると判断したため話しかけたと説明した。

祐介「どうも胡散臭いな」

恭弥「まあそう言うなよ。この異能ってもの自体そうだろう?」

祐介「確かにな。それで、戦うっていうのはどういうことだ?」

恭弥「お前は一度襲われたんだろう? 無条件で襲ってくる輩がいる以上、対策を練る必要がある」

祐介「そうだな。でも異能的に言うと難しいだろ? 恭弥のは戦闘向けではなく、俺のもピンキリだろうし」

恭弥「そこで、だ。俺の【ハート共鳴】を使って仲間を増やすってのはどうだ?」

祐介「……なるほど。信じてもいいんだな?」

恭弥「俺は祐介を信じて姿を見せたんだぜ。当たり前だろ相棒!」

二人は公園を後にした。
35 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/19(土) 10:43:13.86 ID:QNdDbHe8O
ランドセルを背負った少年が尻餅をつく。
心底驚いてはいたが、喜びや好奇心で目を輝かせていた。


そこは住宅街だった。立ち並ぶ家の隙間から、遠方に上がる煙が見えた。




少年の
名前
容姿
>>36->>37から
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 11:19:56.21 ID:2tPYDvSr0
名前:ジャック・サトウチ
容姿:金髪ハーフ。日本語ペラペラ


連取り禁止なら安価下
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 11:39:26.20 ID:xphEIFnbO
名前 桜坂 秋斗 (さくらざか しゅうと)
容姿 年がら年中半袖短パンのわんぱく坊主
38 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/19(土) 12:05:51.36 ID:dPpBu/6wO
桜坂 秋斗(さくらざか しゅうと)
年中半袖短パン、最近買ってもらったゲームに夢中になっている少年だ。

秋斗「すげー。何これ……」

すぐ近くに箱を見つけた。ゲームによくあるデザインのそれを見つけた秋斗は一目散に駆け寄る。

秋斗「もしかしてゲームの世界に入ったのかな?!」

期待に胸を膨らませて蓋を持ち上がる。
その中には……




秋斗の異能>>39->>40の中から
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 12:11:31.13 ID:qWPB8SEb0
【驟雨】
自分の半径30m以内に滝の如き大雨を降らせる
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 12:23:47.26 ID:CUUTflHEO
動物シール
体に貼り付けるとそのシールに書かれた動物の姿や力を利用できる
物に貼れば貼られた物をその動物に代えて使役できる
一度に使えるのは4枚で剥がさないと解除できない
41 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/19(土) 15:23:36.80 ID:dPpBu/6wO
【動物シール】
体に貼り付けるとそのシールに書かれた動物の姿や力を利用できる
物に貼ればそれを動物として使役でき、一度に使えるのは4枚で剥がさないと解除できない。


秋斗「かっけー! そのうち勇者にとかなれるだろこれ!」

そこからは早かった。思うままに動物のシールを出現させ、動物を使役できるようになった。

その間、近くの屋根に秋斗を観察する者がいた。

秋斗はシールで作った3匹の犬と共に駆け出そうとした。
監視者はそれを見計らって屋根から飛び出した……


人物>>42- >>43のどちらか
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 15:28:51.28 ID:z2uSpL6V0
岩崎(下の名前不明)
サングラスをかけた坊主頭の黒服の男。
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/19(土) 15:29:52.60 ID:j8wrTXi60
【名前】氷室 零香(ひむろ れいか)
【容姿】スタイルが良く、見た目ハーフっぽいがちゃんとした日本人。
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/19(土) 15:42:34.48 ID:j8wrTXi60
>>43
書くの忘れていたけど性別は女性で
45 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/19(土) 18:17:23.57 ID:dPpBu/6wO
岩崎「おはようございます! 私は岩崎と申します」

丁寧な所作で挨拶をする黒服の男。
彼の手には二本の槍があった。

【聖槍・魔槍】一対の槍。そして、それらを使いこなせる技術。これが岩崎の異能である。

秋斗「お、おはようございます!」

驚きと警戒を露わにしつつ、挨拶を返す。

岩崎「お伝えしたいことがあるんですねぇ」

ニタッと口元に笑みを含ませて言う。

岩崎「実はこの異能戦はですね、これで3回目を迎えます。これもひとえに、参加者の皆様のおかげです」

秋斗「何の話してるのおじさん?」

岩崎は【聖槍】を構える。閃光と衝撃。
異能で生み出した犬の首が焼き切れていた。

46 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/19(土) 20:07:30.08 ID:dPpBu/6wO
祐介とは恭弥は図書館にいた。地図を見て地形をある程度理解するためである。

恭弥「やはり、多少の差はあるようだな」

祐介「そうだな。しかしこの図書館に誰もいないとは」

恭弥「半分は出会い目的で来たんだけどな」

祐介「出会い目的って言い方な……」

こんな会話が、こんな異変の中で出来ることに祐介は少し安堵する。

祐介「次は住宅街とかどうだ?」

恭弥「いっそ煙の方に行ってみるか? 戦闘は必至だろうけど」

祐介「ビル街か。中学校もアリだとは思う」


移動先

住宅街
ビル街
中学校

>>48
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 20:24:31.58 ID:2tPYDvSr0
住宅街
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 20:27:05.96 ID:8SilI7/H0
49 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/19(土) 21:33:09.72 ID:dPpBu/6wO
祐介「住宅街に行ってみよう」

恭弥「よし。地図はこのままもらっておこう」

彼らは未だ、隅の窓からこちらを伺う存在に気がついていない。

真也「……」

その命を狙う暗殺者の存在を。
50 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/19(土) 22:18:29.67 ID:dPpBu/6wO
【動物シール】で作り出した動物は死ぬと、シールと共に消滅する。
三枚のシールで適当な動物を作り、肉壁と化し隙を見てチーターのシールで逃げる算段ではあったが、それを許さない岩崎の猛攻が続く。

岩崎「案外、象というのは堪えるものですね。驚きです」

楽しむように、しかし逃がさぬように槍先から雷を放つ。

秋斗「なんで最初からボスが出てくるんだよぉぉ!」

あまりの力量差に叫ぶ。

刹那、槍は雷撃を止め打ち合う。秋斗と同じ制服を着た小学生が岩崎に斬りかかっていた。

ジャック「……ッ!」

秋斗に正確な回数はわからなかったが、何度も火花が散るのを見た。

岩崎「バッチリ防ぎきりましたねぇ!」

逃げるなら今だと思った。しかし、こういう時に限って足が動かなかった。
51 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/19(土) 22:29:28.73 ID:dPpBu/6wO
目前には刃を交える岩崎とジャック。そしてオドオドしているもう秋斗。

祐介「恭弥、あいつら」

恭弥「穏やかじゃないな。小学生に大人が武器向けてな」

祐介「カバと象もいるのか」

恭弥「誰かの、いや、あの奥の方にいる奴の異能だろうな」

二人の考えは一致していた。ハートがどうだとか以前に怯えている小学生を助ける。

恭弥「でもまあ、荒事は任せるぜ! 祐介!」

この掛け声に岩崎の注目がジャックから逸れる。これを機にジャックは秋斗を連れて走り去った。

祐介「いい判断だ。……【レンタル】発動ッ!!」

身体に力がみなぎっていく。



能力>>53

52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 22:36:56.46 ID:nIlWMvI0O
水を操る
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 22:37:23.28 ID:2tPYDvSr0
瞬速
54 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/19(土) 23:23:28.84 ID:dPpBu/6wO
祐介の靴が別の物に変わっていた。そしてペンの時と同じように身体が軽くなった気がした。

ステップを踏み間合いを詰める。
しかし、岩崎は槍を構えない。明らかに様子が違っていた。

岩崎「これはいけませんねぇ。まだ出番じゃ……ない……」

禍々しいオーラを纏いながらうずくまる岩崎。
祐介はそのまま飛び出し蹴りを入れ、恭弥と共にその場から離れた。
55 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/19(土) 23:55:53.00 ID:dPpBu/6wO
瀬型 櫂(せがた かい)と神崎 風子(かんざき ふうこ)は中学校の体育館に身を潜めていた。

2メートルを超える長身の櫂と緑髪でかなり小柄な風子。
二人とも異能を持つが、休戦、協力している。


瀬型 櫂と神崎 風子の異能>>56->>59の中から
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 23:59:15.45 ID:z2uSpL6V0
櫂 水も蒸発させる炎を発生して自由に操る 【炎真(フレイムアドミニスター)】
風子 振ることで操られる風を発生させる扇子を持つ 【風扇】
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 00:04:59.50 ID:rdRjm8vH0
キャンセラー
敵味方自分に関わらず、異能によって引き起こされた効果や事象を元の状態に戻せる。
ただし、死や大怪我等の大きな事象はかなりの年月を必要とする。または特殊なアイテムが必要。
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/20(日) 00:37:04.18 ID:jeQn83nw0
能力:グラビティゼロ
一定の範囲内に入っている物や人、動物を自由に無重力状態にする事ができる。能力者本人も無重力状態にする事ができる。ただし範囲内から出ると能力が解除される。
59 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/20(日) 01:49:22.65 ID:Ks16iUIlO
櫂の異能は【炎真(フレイムアドミニスター)】
強力な炎を自在に操ることができる。

風子の異能は【キャンセラー】
敵味方自分に関わらず、異能によって引き起こされた効果や事象を元の状態に戻せる。
ただし、死や大怪我等の大きな事象はかなりの年月を必要とする。または特殊なアイテムが必要となる。


櫂「……」

無口な男だなと風子は思った。櫂はただ単に協定を結んだ相手に不快感を覚えさせないようにしているだけだった。

櫂(俺が余計に話すと怖がられるかもな……)

風子「これからどうしよう……」

怯えよりも先のことを考える風子。状況から戦いは避けられないと結論付けた。

櫂「……」

二人はまだ、同い年であることに気がついていない。
60 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/20(日) 02:25:03.50 ID:Ks16iUIlO
風子「ここから移動して情報を得たいなぁ」

櫂(すごいな、歳の割に頭いい)

櫂「……どこに行く?」

風子「ここからだとスーパーかな。でもビル街の方で煙が上がってたけど)


移動先
スーパー
ビル街

>>61
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/20(日) 07:07:52.60 ID:jeQn83nw0
ビル街
62 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/20(日) 11:01:57.72 ID:Ks16iUIlO
すでに何棟かのビルが半壊していた。

穏やかな顔つきの初老の男性、和田は肉塊に腰を下ろし首を鳴らす。
尻の下に敷かれた肉は数分前まで少女の形をしていた。
争い、蹂躙したのだった。

和田「弱いなあ、お嬢さん」

微笑み、呟く。その雰囲気だけ見れば、休日の公園で陽を浴びているような落ち着きようだ。
しかし着ていた白衣は赤黒く染まっていた。

和田「おや。この老体はまだ休めそうにありませんね」

近くの物陰に隠れている櫂と風子の気配を察知したのか立ち上がる。
有無を言わず櫂は【炎真】を和田に放った。

櫂「……」

風子「い、いきなり?!」

櫂「……あいつは駄目だ。やらなきゃ」

尋常ではない破壊痕、和田から感じる歪な空気。
櫂は闘志を燃え上がらせた。
63 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/20(日) 12:04:28.55 ID:Ks16iUIlO
炎を消して視界を確保する。和田の姿はそこにはなかった。

櫂「……どこだ」

風子「上! 飛んでる!」

飛んでいるという表現には齟齬があった。

和田「ほっほっほっ……と」

歩いていたのだ。足場のない空中を。

和田「あなたの異能は火ですか。これは厄介ですねぇ」

間髪入れず球型の【炎真】を打ち出した。

櫂「……風子は下がって。火傷する」

風子「うん! ……え?」

和田「やあ、お嬢さん」

上空にいたはずの和田が二人の後ろに立っていた。
手には太刀を携えている。

和田「お嬢さんの異能は戻したり消したりできるようですねぇ。便利便利……ぜひ手に入れたい」

櫂「……!」

和田「動かない方が賢明ですよ。そうそう、大人しく。命までは取りませんから」
64 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/20(日) 12:09:12.80 ID:Ks16iUIlO
風子は連れ去られた。下手に刺激するとかえって危険なので櫂は何もできなかった。

櫂「クソが……」

なぜあの老人は発動すらさせていない風子の異能を看破したのか。なぜ空中で歩けたのか。

櫂「情報を集めよう」

心は未だ冷めず、風子を助け出すことを考えていた。
65 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/20(日) 14:16:00.52 ID:Ks16iUIlO
祐介、恭弥、ジャック、そして秋斗は公民館にいた。

秋斗「ありがとう! あ、さんきゅー?」

ジャック「いいよ、礼なんて。それと日本語話せるから」

秋斗「おおー! オレは桜坂 秋斗! よろしく」

ジャック「ジャック・サトウチ。ジャックでいいよ」

秋斗「それじゃ、秋斗って呼んでくれ!」

ジャック「……わかったよ、秋斗。よろしく」

友情が芽生えるのは早かった。二人は握手を交わし笑う。

祐介「俺達は蚊帳の外って感じだな」

恭弥「祐介ガラ悪いもんなー」

祐介「お前も無視されてるぞ」

秋斗「兄ちゃん達、誰なの?」

祐介「……はぁ」

こんな子供まで物騒なことに巻き込まれている。祐介は怒りに近い感情さえ覚えた。
66 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/20(日) 15:02:33.24 ID:Ks16iUIlO
秋斗「祐介兄ちゃんの異能ってなんだか魔法みたいだな。何が起こるかわからないーっていうやつ!」

祐介「今のところ何とか使えるなしか出てないからな。最悪の事態がいつくるかもわからん」

恭弥「おまけに相棒が戦闘に不向きとなれば既に最悪なんじゃねえか? はははっ」

ジャック「恭弥さんの【ハート共鳴】で僕はどう見えるの?」

恭弥「あ、ああ。それな。……ビビッときてるぜ。秋斗もジャックもな!」

秋斗「おおー! 正義の味方だー!」

ジャック「……それならいいけど」
67 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/20(日) 15:31:33.94 ID:Ks16iUIlO
一方その頃、運動公園に異能所持者が三人、今後の方針を議論していた。


二人だけ
名前
容姿
>>68->>69の中から
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 15:40:09.82 ID:rdRjm8vH0
白川 奈々(シラカワ ナナ)

ライダースーツのボイン。バイクに乗ってた
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 15:43:00.15 ID:uVSpek37O
水瀬奈々
グラマーな長髪の色っぽい女性

赤石竜也
赤いニット帽を被った長身の男
70 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/20(日) 16:48:20.34 ID:Ks16iUIlO
白川 奈々(しらかわ なな)。豊満な体つきでライダースーツを着ている。フルフェイスのヘルメットをかぶりバイザーを下ろしているので顔は見えない。

赤石 竜也(あかいし たつや)。赤いニット帽を被った長身の男。

そして、春野 うらら(はるの うらら)。小柄だが部分的にそれなりの成長がうかがえる。


うらら「やるしかないんですよね……?」

奈々「多分ね。全体数はわからないけど、最後まで生き残ればどうにかなりそうだけど」

竜也「この手のゲームではお決まりのネタだな。やり潰しただろう?」

この三人、いざ話してみると共通の話題があった。同じインターネットゲームのプレイヤーだったのだ。
そのゲームと現状を照らし合せて作戦を練る。



奈々とうららの異能>>71->>73
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 17:06:05.96 ID:IpY3v8LU0
立札を出現させ、そこに記入した内容を周囲一帯で禁止させる(対象者の指定は不可、自分にも効果が及ぶ)
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 17:09:07.98 ID:rdRjm8vH0
コレクター
手で触れるだけで道具や生物(人間含む)を実質無限に四次元空間に収拾し、探したいものがあればどこまでも感知できる。
ただし、収拾したものは時間が経つと勝手に出ていってしまい、大きいものほどタイムリミットが短い。電車とかになると30秒も持たない
気に入った物はお気に入りとして3個までずっと手放さずにできる
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 17:11:00.69 ID:1VNosSIBO
奈々
電撃を発射する銃

うらら
人形の遠隔操作 また触れている間、人形を巨大化させられる
74 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/20(日) 20:16:52.59 ID:Ks16iUIlO
奈々の異能【電撃銃(ママラガン)】。拳銃から狙撃銃、様々な形に変形し電撃を射出する。威力や弾数はその形状に依存する。


うららの異能【コレクター】。手に触れたものを異空間に収納できる。その許容度は無限だが時間制限があり、送り込んだものの嵩によって変動する。
3つまで指定して永久的に収納できる。


奈々「それであなたの異能は何なの?」

竜也「悪いけど、その異能が書かれた紙を見ていないんだよなぁ。わからない以上、闇雲に発動させるわけにもいかないしね」

うらら「それは仕方ありませんね……。戻って確認しますか?」

竜也「いや、やめておこう。危険を冒してまで確かめることじゃないよ」

奈々(なんか胡散臭いのよねぇ、こいつ)

奈々「このチームで攻略するなら、あなたの異能を把握するのは必須だと思うのだけど?」

竜也「……わかったよ。ここからそう遠くない」


竜也は嘘をついていた。
75 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/20(日) 20:52:38.99 ID:Ks16iUIlO
──正午。祐介達のいる空間一帯にアナウンスが流れた。

「お昼でーす。ご飯は言ってくれたら魔法の力でお届けするよ!」

「それと、疑問になってると思うけど、生き残った人には何でも願いが叶うっていう破格のプレゼントが用意されてるから頑張ってね!」


明確な戦う理由が示された。この時点で死者は3名だった。
76 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/20(日) 21:14:47.85 ID:Ks16iUIlO
和田「ただいま戻りました。お土産もありますよ」

町外れの寺には三人の異能所持者が待機していた。

風子「あなた達何なのよ……?!」

和田「まあまあお嬢さん。我々の仲間になればきっといい思いできますよ」

風子(瀬型君、大丈夫だよね……。きっと助けに来てくれる)

和田「ほう、彼は瀬型君と言うのですか。あれもなかなか強力な異能ですよ」

風子「なっ……?!」

心が読まれていた。

和田「皆さん、先ほどの声を聞いていましたね? 勝ち残れば願望が叶うと」



皆さん
>>77->>80から三人
名前
容姿
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 21:17:49.42 ID:HjSU8YHG0
若見奈恵(わかみ なえ)
和服姿の色っぽい黒髪の女性。30代後半のオーラかある
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 21:20:35.73 ID:IpY3v8LU0
四十万 力 しじま りき
もの凄い筋肉量のタンクトップ 暑苦しい
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 21:23:03.16 ID:0r5O+VjT0
矢吹 奏司(やぶき そうじ)
ヘッドホンを着けたダルそうな感じの青年
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/20(日) 21:31:40.18 ID:jeQn83nw0
馬場 春斗(ばば はると)
赤髪で短髪、筋肉質の男性、ジャージを着ている。
81 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/20(日) 22:21:05.49 ID:Ks16iUIlO
若見 奈恵(わかみ なえ)。黒髪に藍色の和服を着た女性。妖美な雰囲気を醸し出している。

四十万 力(しじま りき)。タンクトップが弾けとばんばかりの人間離れした筋肉量の男。すごく暑苦しい。

矢吹 奏司(やぶき そうじ)
ヘッドホンをつけて眠たそうな顔をしている青年。実際寝不足。


力「女ってもガキじゃねえか。そんなやつ何の役に立つんだ?」

和田「彼女の異能が素晴らしいんですよ。異能で起きた事象を巻き戻せるとか」

奈恵「奏司、奥の部屋でその子を見張っていなさい」

奏司「……了解」

気だるそうに風子を連れて奥の部屋に消えた。

力「敵に回せば厄介だ。しかしよく連れてきたな」

和田「ええ、特に難しいことをした訳ではないのですがねぇ」

奈恵「引き続き和田は偵察を続けて。私達は必要なものの調達に」

和田は再び飛翔した。
82 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/20(日) 22:31:47.71 ID:Ks16iUIlO
公民館に潜む四人。

それは急に訪れた。
岩崎が壁を突き破り侵入してくる。

岩崎「ぁぁぁあああ!! 」
【聖槍】からは稲妻を、【魔槍】からは暗黒のエネルギーを放ちながら暴れ狂う。

祐介「あいつ正気じゃねえだろ」

ジャック「何あれ。僕じゃ近づけないかも」

瞬時に二人は身構える。それに数秒遅れて後の二人も戦闘の姿勢に移る。

恭弥「どうするんだよあれ! 気がおかしくなってるぞ!」

秋斗「でも大丈夫! 四人でパーティ組んでるからボスも余裕だ!」

祐介「どうだかな。魔法の時間だ。【レンタル】ッ!!」



能力>>84
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 22:33:16.12 ID:rdRjm8vH0
聖火
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 22:34:10.47 ID:HjSU8YHG0
浄化
85 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/20(日) 22:53:41.31 ID:Ks16iUIlO
邪悪を吹き飛ばす浄化の光。

祐介「これならあいつ消えるだろ!」

手からまばゆい光を出す。

岩崎「俺に……私に……わたくしに……」

岩崎「身体を寄越せえぇぇぇッ!!」

糸が絡まった木偶人形のような動きをし始める岩崎。
実は彼には人格が複数ある。

常に身体の主導権を狙い争っていた。しかし内に秘めた魂全てが邪悪で、浄化の光を受けた場合は全ての人格が拒絶し暴走する。

その場合、一度争いをやめて

岩崎「二度と私の邪魔をしないでいただきたいッ!!」

目の前の障害を全力で潰しにかかる。
86 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/20(日) 23:29:18.91 ID:Ks16iUIlO
祐介「あの力はまずいぞ! 本体に【浄化】が効いてねえ!」

岩崎の二槍から放たれる邪光を祐介の【浄化】の光をもって緩和、相殺していく。

恭弥「直接触れてみるしかないんじゃねえか? その力で」

距離を縮めれば威力が高まるというのは理解できた。光度が高ければそれほど効果もあるはずなのだ。

ジャック「その案しかないみたいだね。僕と秋斗で時間を稼ぐよ」

秋斗「任せて! 祐介兄ちゃん!」




ジャックの異能>>87->>89
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 23:31:26.42 ID:IpY3v8LU0
バナナの皮を空間に出現させる
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 23:43:26.58 ID:rdRjm8vH0
ゴーレムを召喚&装着
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 23:44:48.79 ID:PYnbyCvsO
鬼の面を被り鬼と化す
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/20(日) 23:46:27.72 ID:jeQn83nw0
自身の体を大きくしたり小さくする事ができる
91 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/21(月) 21:41:42.82 ID:hIvKjKqfO
ジャックの異能【鬼化面〈ラーヴァナ〉】。
文字通り被ると鬼と化す面。

ジャック「……いくよ」

整った顔立ちのジャックがまさに鬼の形相になる。短刀を手に、飛び出し岩崎の懐へ。その一振りは十の剣筋になり襲いかかる。

岩崎「その異能、オモシレ……」

腹部を裂かれた岩崎はケロッとしていた。
思い切り仰け反った岩崎はそのままジャックに槍を向ける。

秋斗「させない! ついばめカラス達!」

四羽のカラスが岩崎の顔めがけて降下して行く。【聖槍】の一振りで全て消え去ったが時間稼ぎには充分だった。

祐介「はいどうも、いい加減倒れろッ!」

視線は上空、ましてやジャックの陰に隠れて忍び寄る祐介に気がつくはずもない。
一閃、祐介の手は岩崎の腹部に触れた。傷口から直接【浄化】の力が流れていく。

恭弥「溶けていくぞ……! そいつは存在自体が邪悪ということか?!」

岩崎「だ……えぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

断末魔を上げ、みるみると溶けていく岩崎。呆気ない最期だと皆は思っていた。
92 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/21(月) 22:12:07.32 ID:hIvKjKqfO
泥状になった岩崎の遺体と、残った【聖槍・魔槍】。気味が悪いので誰も触れようとすらしない。


恭弥「…………」

ジャック「あんまり見ないでほしいな。僕のこの姿、醜いから」


恭弥は胸の内に秘めていた。ジャックからは共鳴がないことを。嘘をついてまで隠したのは秋斗を連れて逃げる彼の姿を見たから。それだけだった。

93 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/21(月) 22:56:31.59 ID:hIvKjKqfO
和田は運動公園にいた。その向かいにも一人、和田と対峙する異能所持者がいた。



対峙している人
名前
容姿
>>94->>95から
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/21(月) 23:04:39.93 ID:DJerq16U0
黒町美知子(くろまち みちこ)
黒髪ロングの黒縁眼鏡の優等生ポイ女性
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/21(月) 23:15:22.35 ID:/kVIERnt0
名前:電動博士(でんどうはかせ)
容姿:ごつい大学教授で、常に身体から機械音がやまない
96 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/21(月) 23:40:22.77 ID:hIvKjKqfO
黒町美知子(くろまち みちこ)
黒髪ロングの黒縁眼鏡をかけた優等生風の女性だ。

和田「美知子君、久しぶりですねぇ」

美知子「ええ、お久ぶりです。和田さん」

和田「こんな所で何をしていたのですか?」

美知子「あら、和田さんも同じだと思いますが? その服、随分と無茶をしたようですね」

二人は顔見知りだった。穏やかな表情のまま和田は太刀を構えた。

美知子「あんまり無理すると血圧上がるんじゃないですか? もういい歳なんだから」

和田「心配には及びませんね。電動君も僕もあと十年は現役でいるつもりですよ」




美知子の異能>>97->>98から
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/21(月) 23:48:53.48 ID:/kVIERnt0
温度変化
周囲や自身の温度(体温、気温)をかなり大きく変えることができる。自身に近いほど有効。
応用して氷を纏ったまま殴ったり、熱を帯びた手で物を握って溶かすことも可能
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/22(火) 00:01:40.81 ID:z/NWEXOj0
感情変換
他人の自分へ向ける感情を別の感情に自由に変えることが出来る
ただし半径10m以内に限る
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/22(火) 00:03:19.98 ID:Qc5deDGU0
物体時止め
自分の眼で見たものの時を止める。ただ、実際やっていることは「固定」に近い
時を止めたもののは好きな時に解除でき、よほどの力はないが限りは使用者が解除するまで時が止まったまま
弱点は、生物の時は止められないことと目で見たもののうちの一つの物体しかめられないこと(一度に複数は不可)
100 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/22(火) 21:12:10.54 ID:xv3sa9tQO
美知子の異能【温度変化〈ホット&コールド〉】。
周囲や自身の温度(体温、気温)をかなり大きく変えることができる。自身に近いほど有効。
応用して氷を纏ったまま殴ったり、熱を帯びた手で物を握って溶かすことも可能。


和田「厄介ですねぇ、その異能」

美知子「ボケるには早すぎませんか? まだ私、何もしていませんけど」

和田「年の功というんでしょうかねぇ。わかってしまうのですよ。美知子君の両腕がどうしようもなく熱せられていることもね」

美知子「それなら話は早いです。和田さんは飛んでいましたね。それだけの異能なら対処も容易い」

和田「……さあ、どうでしょうか。実験といきますか」

美知子「資格持ってないくせにッ!!」

美知子は【温度変化】によってドロドロに溶けた靴を蹴り出した。
101 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/22(火) 21:37:50.52 ID:xv3sa9tQO
同、公民館。

祐介「おい、槍の様子が変だ!」

ガタガタガタガタ……

共鳴する音叉のごとく、一対の槍が振動する。膨大なエネルギーが生み出されていた。

ジャック「まずいよ、これ……!」

秋斗「【動物シール】!象のみんな、 踏み潰せ!」

手遅れだった。蓄えられた槍の魔力が暴走し、解き放たれる。


公民館が丸ごと吹き飛んだ。
102 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/22(火) 21:51:09.11 ID:xv3sa9tQO
目の前は木々生い茂る山道、気がつけばそこにいた。
ついさっきまで彼──梶原 祐介と肩を並べて通学していたはずだった。

いろは「梶原君……?」

目の前には大きい木製の箱があった。開けてみると、紙が一枚入っていた。




桃月いろはの異能>>103->>105の中から
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/22(火) 21:54:59.24 ID:Qc5deDGU0
生物に生命を与える能力
傷ついた生き物にその能力を与えれば回復する
だが、正常なものに与えると肥料を過剰に与えすぎた植物のようにダメージを与える
この能力はオーラのように目に見えるように出すことができ、形も自由に変えられる(ビームや弾丸のように放出可能)
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/22(火) 21:56:59.86 ID:O77NxN8f0
バリアをはることができる。バリアは大きさ、形、強度を自由に変えることができる。さらにバリア飛ばすして攻撃する事も可能。
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/22(火) 22:19:07.32 ID:+OhxijaL0
精気吸収、キスする事で相手から生気エネルギーを吸い取る事が出来る
さらに吸い取ったエネルギーで相手能力も使えるようになる、例としていえば氷の魔法を使える能力者からキスして生気吸収すれば
その通り自分も氷の魔法を使えるようになる
106 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/23(水) 22:07:07.79 ID:9NOzVvKaO
次から異能に【〜〜】といった感じで名前をつけてください。

祐介の【レンタル】に対しての安価は〜〜できる能力とあればやりやすいので、そのようにお願いします。
107 : ◆RamR0TT8ew [saga]:2018/05/23(水) 22:08:04.94 ID:9NOzVvKaO
【施命〈アイリス〉】
生物に生命を与える能力 。
傷ついた生き物にその能力を与えれば回復し、正常なものに与えると肥料を過剰に与えすぎた植物のようにダメージを与える 。
この能力はオーラのように目に見えるように出すことができ、形も自由に変えられる(ビームや弾丸のように放出可能)。


いろは「何これ。傷を癒すビームが出るってこと? でもダメージを与えるって……」

ガサガサガサガサ

いろは「わっ?! 誰かいるのー?」

いろはは突然のことに混乱していたので、正確な判断ができなかった。

いろは「と、とりあえずビーム出してみよっか」

いくつもの絵の具をぶちまけたような、多色の光線が草むらに放出された。

いろは「はぁはぁ……」

草むらの向こう側には、半分壊れたランドセルを背負った女の子が倒れていた。


女の子の
名前
容姿>>108->>110から
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/23(水) 22:21:14.87 ID:i8tWqT8B0
新沼 彩(にいぬま あや)
髪はボブカットで、少年のような格好をしてる。
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