アイアンマン「この魔法の世界に鉄人を!」【このすば×アイアンマン】

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412 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/28(日) 21:41:53.32 ID:soQ4f6aA0
※追記


>>247 の説明に書き忘れましたが、このSSに出てくるヴォーミアは名前だけ同じでMCUとは一切関係ないです
413 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/05(月) 20:38:55.08 ID:olAf/pTt0
リアルが少し立て込んでいるのでもう少し更新が遅れてしまいそうです。申し訳ありません
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/06(火) 00:01:24.40 ID:Rcs9UzMZo
まってる!
415 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/10(土) 22:34:22.20 ID:czueKjoM0

カズマ「そういえば、なんだかんだでトニーの話はあまりしてないよな。最後に話してくれたのは・・・NYでエイリアンと大乱戦した所だったか?あれまた映像付きで見せてくれよ。映画でも見たような気分になれる」

ダクネス「またあの話をしてくれないか!?電気の流れる鞭を扱う男の話を・・・!鞭を扱う敵なんてそうそういないからな!仲間をより守りやすくする後学の為にも是非!」

カズマ「お前の私欲の為だろうが」

トニー「そんなに気になっていたのか?だったら、めぐみんが戻って来たら夕飯にして、その時にまた話の続きをしてあげよう」

アクア「話をするんだったら、私達の屋敷でしておきたかったわね。きっとあの子も喜んだでしょうに」

トニー「・・・あの子?」

カズマ「気にするな。屋敷でちょくちょくアクアの酒が無くなるんだが、アクアはそれを幽霊のせいだと言って俺に酒をねだるんだよ」

トニー「・・・」チラッ…

416 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/10(土) 22:35:05.53 ID:czueKjoM0

アクア「本当だから!本当にあの家には冒険話が好きな女の子の霊がいるのよ!お酒欲しさにそんなウソついたりしないわよ!だからトニー!そんな呆れた目で私を見ないで頂戴!」

トニー「幽霊云々はともかく・・・まぁ、ロキを倒したら、その時は君たちの屋敷で祝おうか。お酒とジャンクフードでパーティーしよう。君たち風に言うなら、勝利の宴ってやつか?」

ダクネス「“じゃんくふーど”と言うのは分からないが、宴会は賛成だ。旅行にもいかないか?」

ダクネス「確かトニーは、この国で観光はしていないのだろう?」

トニー「魔法を調べるのとか、便利なスキルを取るのに忙しくてね。そんな暇はなかった。だがまぁ、飯が美味いのは気に入ってる」

トニー「・・・食べようとしたアスパラガスに指を突かれ、キャベツの葉にビンタされたときは本気でこの世界が嫌いになるところだったが・・・」

カズマ「気持ちは分かるけど、野菜を皿ごとビームで消し炭にするなよ。あの時ギルドが大騒ぎになったんだからな?ギルドの人たちに頭下げまくった俺の身にもなってくれ」

トニー「そりゃ悪かったが、どう考えてもおかしいだろ!なんで野菜が攻撃してくるんだ!」

アクア「トニーったら何を言ってるの?野菜だって食べられないように必死に生きてるんだから反撃してきて当然じゃない」

トニー「お前が何を言っているんだ!」
417 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/10(土) 22:35:55.90 ID:czueKjoM0

ダクネス「まぁまぁ、話がズレているぞ。それで、トニーは行ってみたい場所とか無いのか?」

トニー「あー・・・そうだなぁ、あえて言うなら・・・賑やかで、かつ落ち着ける場所もあって、景色が綺麗でゆっくりできるところ・・・とか?」

アクア「中々贅沢を言うわね・・・でも、そんな欲張りトニーの条件を満たす場所が一つだけあるわ!」

アクア「・・・そう、アルカンレティアよ!」

カズマ「おいふざけんな!絶対嫌だぞ!!」

ダクネス「わ、私はアルカンレティアでも構わないぞ・・・アクアが行きたいと言っているんだ、仲間の意見を尊重する為に、折れようではないか!」

カズマ「だからお前の私欲の為じゃねーか」

418 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/10(土) 22:37:02.83 ID:czueKjoM0

めぐみん『ちょっと、そういう楽しい話は私もいる時にしてくださいよ』

トニー「こうして無線で繋がっているじゃないか」

めぐみん『旅の話は直接するものなのですよ。それで、トニーの要望ですが・・・さすがに私もアルカンレティアには行きたくないです』

アクア「何でよー!!どうしてそんなにウチの子達を毛嫌いするの!?」

トニー「どうしてあんなカルト集団が好かれると思っているんだ?」

めぐみん『なら、景色はアルカンレティアに及びませんが、同じく温泉の街であるドリスはどうでしょうか?あそこならゆっくりできると思いますよ』

トニー「温泉の街か・・・悪くないな。風呂の中で焼酎でも飲めれば」

アクア「良いわねぇ!アルカンレティアじゃないのがちょっと不満だけど、お風呂でお酒が飲めるなら文句ないわ!」

めぐみん『今度は“くるま”じゃなくてちゃんと馬車で向かおうではありませんか。それから・・・』
419 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/10(土) 22:39:49.07 ID:czueKjoM0

--------すぐ近くの物陰



ゆんゆん(ど、どうしよう・・・戻ろうと思ったら、なんだかとても混じりにくい話してる・・・)

ゆんゆん(今私が出たらきっと気まずいよね・・・でも、このタイミングで出たら、もしかしたら誘ってもらえるかも・・・)

ゆんゆん(いやいや、いつもいるメンバーでも無いのに一緒に行ったら“えぇ〜、なんで仲間でもないのにこの子ついて来てるの〜?”って感じになりそうだし・・・)

ゆんゆん(でも、仲間で旅行かぁ・・・いいなぁ・・・)

ゆんゆん(私も・・・)ショボン…

フライデー『ゆんゆん様。私が話の中に入れるようにさりげなくサポートいたしましょうか?』

ゆんゆん「えっ・・・良いんですか?というか、私が今何考えてるか分かったんですか!?」

フライデー『表情と仕草にとてもよく出ていらしたので』

ゆんゆん「は、はずかしい・・・///」

フライデー『私は感情の無い人工知能です。お気になさらずに。ゆんゆん様はこのままボス達と合流して、普通にお話をしていてください。そのあとで私が・・・』

420 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/10(土) 22:41:06.14 ID:czueKjoM0

--------- ラボ 作業室 


めぐみん『・・・と、ドリスに向かう途中もこんな感じで楽しめそうなところがあると思うのですが、どうでしょう?』

カズマ「良い事思いついた。馬車でゆっくりと景色でも眺めながら、道中の湖にめぐみんに爆裂魔法を撃ってもらおうぜ。そんで、浮いてきた魚を捕まえてバーベキューしよう」

アクア「じゃぁ私は、出発する前日になったら肉屋のおじさんのところで高めの美味しい肉を買ってくるわね!トニーはお酒よろしくね!」

トニー「なんだか今朝仲間が殺されて撤退してきたとは思えない程気楽な会話だが・・・まぁ、この空気の方が良いんだろうな」

   スッ

ゆんゆん「ど、どうも、トニーさん。本を読ませてもらっていました。面白かったです」

めぐみん『おや?不法侵入者がいるようですね』
421 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/10(土) 22:41:43.60 ID:czueKjoM0

ゆんゆん「ひどい!私がいたの見てたでしょ!?」

めぐみん『見てましたが、いかんせん影が薄いので忘れてました。他の皆もそうだったと思いますよ?』

ゆんゆん「そ、そんなぁ・・・」

アクア「そ、そそ、そんなことは無いわよ!?私はちゃーんと覚えていたに決まっているじゃない!」

カズマ(やべぇ、頭からすっかり抜けてたなんて言えねぇ・・・どうしよう、旅行の話がもし聞かれてたら気まずい・・・)

トニー「僕の本はどれも科学の入門用とは程遠い専門書だらけだったと思うんだが・・・理解できたのか?」

ゆんゆん「はい、フライデーさんに所々分かりやすく教えてもらいながらですが、大体の内容は理解したつもりです・・・」

トニー「そりゃ凄い、さすがは紅魔族だな。あとで僕の書いた論文も見せてあげ・・・」ヴーッ ヴーッ
422 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/10(土) 22:42:52.03 ID:czueKjoM0

トニー「・・・ん?」

トニー(僕の端末にメール?今この世界で僕にメールを送れるのは・・・)ピッ

 【F.R.I.D.A.Y.:ゆんゆんが仲間になりたそうな目でこちらを見ています】

トニー「・・・」

トニー(フライデー、誰の影響でこんなおかしな事を言うようになったんだ・・・後でウィルスチェックを入れておこう。だがその前に・・・)

トニー「なぁ、みんな。ゆんゆんも誘うのはどうだ?旅は多い方が良いだろう?」

ゆんゆん「・・・!」

ダクネス「あぁ、そうだな。旅は多い方が良い」

ゆんゆん「!」パァッ…!

423 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/10(土) 22:44:09.28 ID:czueKjoM0

アクア「うんうん!元々誘うつもりだったのよ?決して忘れてたとか、そんなことは無いわ!!」

カズマ「そ、その通り!忘れて何ていなかったぞ!俺も誘おうとしたんだ!」

トニー「僕が思うに、君たちはもう黙っていた方が良いと思う」

ゆんゆん「あ、あの・・・私がいても迷惑になりませんか・・・?」

めぐみん『ほんっとうに面倒くさい人ですねあなたは!誘って貰ったんですから素直に喜べばいいではないですか!』

ゆんゆん「う、うん・・・そうだよね。ありがとうございます、皆さん。誰かに旅行に誘ってもらえるなんて本当に嬉しくて・・・このことは日記に書いて二重の鍵がかかった箱の中に大切に保管・・・」

カズマ「重てぇ!!遊びにならいくらでも誘ってあげるからもうそんなことすんな!こっちの心が折れそうだ!」

424 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/10(土) 22:44:50.89 ID:czueKjoM0

トニー「・・・」ポカン…

めぐみん『彼女はこういう人ですよ、トニー』

トニー「そ、そうか・・・友達がいないとは聞いていたが、ここまでこじらせていたとは・・・」

ゆんゆん「あ、あの・・・ところで、ずっと気になっていたんですけど・・・めぐみんの顔がそこの光る板に映っているのは・・・」

トニー「あぁ、モニターのことか?色々訳があって、めぐみんは僕のスーツを着て飛んでいる」

トニー「そして、今は遠くまで飛んで強力なモンスターに上空から爆裂魔法を撃ちこんで経験値を稼ぎに行っているところだ。僕のスーツは自動で動けるから、撃った後でも一人で帰ってこれる。便利だろ?」

ゆんゆん「スーツって、今朝ドラゴンに襲われたときに、トニーさんがソファーを変形させて装着してたやつの事ですか?」

トニー「正確にはソファーの内部にスーツが内蔵されたんだが。そう、そのスーツだ」

425 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/10(土) 22:46:11.84 ID:czueKjoM0

ゆんゆん「へぇ・・・ちょっとめぐみんが羨ましいです。あのスーツ、とてもカッコよかったので・・・」

カズマ(・・・なんだかんだ、ゆんゆんも紅魔族なんだなぁ)

めぐみん『あっ!面白いものを見つけましたよ!ちょっと地上まで近づきますね』

トニー「なんだ?フライデー、カメラモードをめぐみん視点に切り替えろ」

フライデー『了解しました』

   ヴンッ

トニー「ん?この生物はなんだ・・・」

アクア「あー!カモネギじゃない!しかも、すっごく大きな群れ!」

426 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/10(土) 22:47:17.06 ID:czueKjoM0

トニー「ネギガモ?」

アクア「カモネギよ!すごく美味しくて、高経験値なんだけど、その見た目の愛くるしさから他のモンスターに襲われないって言われているとっても可愛いモンスターなの!」

ダクネス「めぐみんがちょっとうらやましい・・・一匹持って帰って・・・」

カズマ「おい!ウチにはもうちょむすけと、孵化予定のゼル帝がいるんだぞ!いくら可愛くてもこれ以上は駄目だ!」

トニー「・・・確かに可愛い見た目をしているな、ペッパーが気に入るかもしれない。フライデー、その生物の3Dモデルを取っておいてくれ。自分の国に戻ったら、それを元に大きな人形を---」








めぐみん『『エクスプロージョン』ッッッ!!』


    カッ…
ズドァァァアアッ

427 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/10(土) 22:48:06.96 ID:czueKjoM0

トニー「」

カズマ「」

アクア「」

ダクネス「」

ゆんゆん「」





めぐみん『・・・めぐみんは、レベルが上がった』
428 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/10(土) 22:53:44.82 ID:czueKjoM0

ゆんゆん「ばかああああああああーっ!!!」

カズマ「お前ってやつは、お前ってやつはー!!」

アクア「わっ・・・わあああああーっ!めぐみんの鬼畜っ!カズマ!」

ダクネス「カモネギが・・・粉みじんに・・・!」

トニー「めぐみん・・・君は・・・人の心をなくしたのか?何か嫌な事でもあったのか?」

めぐみん『あんな経験値の塊を見たら、爆裂魔法を撃つしかないじゃないですか。あ、爆心地周辺にカモネギが残っていたら持って帰りますね。晩のおかずにしましょう』

トニー「・・・作業を進める気がなくなってきた」

429 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/10(土) 22:56:21.83 ID:czueKjoM0
今回はここまでです。ちょっと日常パートだらけでグダグダになってきてるかもしれませんが、次回からはちゃんと進んでいきます
次回は来週の土曜日夜に投稿予定しています

このすば15巻が発売中!セレナとの戦いは最高に面白いですよ!
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/11(日) 14:05:43.37 ID:jGX1xdFmO
モンスター一掃はそりゃ気持ちいいよね……
431 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/17(土) 23:01:05.95 ID:qfxDSFs60
今夜投稿予定と書きましたが、ちょっとストーリーの流れ的に気に食わないところが見つかり、修正&加筆することになりました
なので、投稿は明日の夜になります。宣言通りに投稿できなくて申し訳ない・・・
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/18(日) 07:26:30.99 ID:c+stvAgio
待ってるぞい
433 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/18(日) 20:36:30.22 ID:+DLzC5/y0
......
....
..
.



三日後


 ガチャッ…


カズマ「うーっす」

めぐみん「お邪魔します、トニー。作業中でしたか?」

トニー「やぁ、カモネギスレヤー。今はカズマ用の新装備の調整中だ」

めぐみん「まだその名前で呼びますか!次カモネギスレイヤーと言ったら酷い目に遭わせますよ!というか、あれは立派なレベリングです。そんな目くじら立てるようなものでもないでしょう」

カズマ「安楽少女を討伐した時、俺の前で泣きわめいたことを謝れよ」

めぐみん「・・・で、ロキは今どうなっているのですか?ギルドは今大変な騒ぎになっていますよ?」

トニー「フライデー、今日のロキ情報は?」

フライデー『特に何もありません、ボス。配下の冒険者たちへの命令だけです』

トニー「ま、二日三日程度で何か大きな変化があるわけもないか・・・」カチャカチャ…
434 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/18(日) 20:37:42.98 ID:+DLzC5/y0

トニー「ちなみに僕のオススメは、この対装甲車両切断用振動バッドソード、タイプRだ」

カズマ「対装甲・・・なに?ずいぶん長ったらしい名前だけど、なんだか惹かれる名前だな・・・」

トニー「略称はRバッソー。エンジンで刃を高速振動させてどんな固いものでもスッパリ切れる」

アクア「ちょっと!ウチの従者を勝手に魔改造しようとしないで頂戴!カズマにはね、神器を手に入れてパワーアップだとか、覚醒だとか、そんなイベントは似合わないのよ!」

アクア「雑魚相手にいつまでも苦戦して、強敵相手には狡すっからい手で勝つのがカズマなの!もっとカズマらしい武器を与えてやりなさいな!」

カズマ「カエルに食べられる特典武器がなんか言ってるよ。トニー、武器についてなんだけどさ・・・そんな危なっかしい武器を素人の俺が使ったら巻き込みが怖いし、俺にはこの相棒がいるから、籠手は普通ので良いや」

トニー「相棒って、その腰に差している刀の事か?」
435 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/18(日) 20:38:59.33 ID:+DLzC5/y0

カズマ「そう、俺と共に数多の視線を潜り抜けてきた相棒・・・」

めぐみん「ちゅんちゅん丸!」

カズマ「違う!」

トニー「気に入ると思ったんだが・・・それじゃ、カズマの武器はこれくらいにしておいて、ダクネスの武器制作に入るとするか。と言ってもまぁ、既に取り掛かってはいるんだが・・・」

ダクネス「どうかしたのか?」

トニー「思った以上に盾の強度が高くてな。200ペタワットレーザーを一昨日から当て続けているが、まだ半分までしか切れていない」

ダクネス「なるほど、加工も困難な程の強度をほこる盾か・・・トニーが教えてくれたプレイは期待できそうにないな・・・」

カズマ「なんでちょっと残念そうにしてるんだよ」

ダクネス「し、してない・・・それにしても、もう神器を一つ改造し終えてしまったのか・・・本当に早いな。これならロキの計画がなんであれ、実行される前にまた攻撃しに行けるかもしれんな!」
436 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/18(日) 20:39:28.42 ID:+DLzC5/y0

トニー「鍛冶スキルのおかげだな。作業の速度が大幅に上がり、尚且つミスも減る。便利なことこの上ないね」

アクア「・・・カズマから鍛冶スキル教わったときは“そんな胡散臭いもの使ってたまるか”なんて言ってなかったかしら?」

トニー「ある程度魔法について科学的に解明した僕の目から見れば、胡散臭いものから便利なもの程度に映るようになったんだよ」

アクア「物は言いようね・・・そうやって詭弁をうまく使ってくるところは誰の影響なのかしら?」

めぐみん「トニーは最初と比べて変わりましたね。出会ったばかりの時は全てがめんどくさそうで、“早く進んでくれ”って妙な焦りと苛立ちの出た顔をしていましたよ」

めぐみん「・・・今となっては私たちが喧嘩しているところを見るとほくそ笑みながらお菓子食べたりしてますが」

トニー「実際早く進めたかったからな。君たちのコントが始まるたびにイライラさせられてたもんさ」

めぐみん「早く終わらせて故郷に帰りたいとかあるんですか?」

トニー「・・・中々鋭いな」

437 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/18(日) 20:40:03.20 ID:+DLzC5/y0

めぐみん「紅魔族は知能が高いのですよ。特に私は、その紅魔族の中でもトップクラスに---」

トニー「“僕に次いで”が抜けているぞ」

めぐみん「そういう傲慢で嫌味ったらしい所はまったく変わりませんね!次私の前でひけらかすような真似したら容赦しませんよ!」

カズマ「そういえば、お前って火力面も知能面もトニーに負けていよいよ存在意義の危機が迫って・・・いだだだだ!!分かった!お前は貴重なロリ枠だ!!存在意義もちゃんとあぐえっ!」ドゴッ

トニー「君のデリカシーの無さはいくらなんでもひどすぎるぞ。僕に負けたとしてもそこを突っ込んでやるなよ。彼女はまだ伸びしろがある若い子なんだからな」

めぐみん「負けてません!負けてませんよ!!いいですか!私はカモネギを吹き飛ばしただけではなく、この三日間毎日スーツで遠出し、あらゆる高レベルモンスターを爆裂魔法の贄にして、レベルが7つも上がりました!それをすべて威力向上につぎ込んだので、火力は私の方が上のはずです!」

トニー「そりゃいいな。今日の爆裂散歩で勝負しようか」

438 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/18(日) 20:40:35.23 ID:+DLzC5/y0

めぐみん「いいでしょう!今日こそ白黒はっきりつける時です!ボードゲームでも勝たせてもらいますよ!」

トニー「悪いが、神器の改造に丸一日費やすつもりだ。さすがにゲームに興じる程の時間は割けないな」

めぐみん「むう・・・ならばカズマ、あなたが私の相手をしてください」

カズマ「嫌だよ、絶対やらない。王様がテレポートで盤外に逃げたり魔法で盤がひっくり返されたりするゲームなんて誰がやるか。ゆんゆんに頼め。ギルドにでも行けば多分会えるだろ」

ダクネス「その神器と言うのはあの盾の事か?なら、ぜひ見学させてくれ。どんな改造が施されるのかこの目で見たいのだ」

トニー「好きにしてくれ。君たちはこのラボに登録してあるから、もう好きな時にここに入れるし、このラボの大体の所にはアクセスできるぞ」

トニー「それにしても、君たちの屋敷からここはずいぶん離れているはずなのに、ここ三日は毎日遊びに来るじゃないか。大変だろ?」
439 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/18(日) 20:43:34.18 ID:+DLzC5/y0

カズマ「めぐみんのアイアンマンスーツを使って、一人ずつめぐみんにおぶさって飛んで来てるんだよ。毎回往復すんの大変だと思うけど、これからも頼んだめぐみん」

めぐみん「普段みんなにおぶって貰っていますからね。それくらい構いませんよ」

トニー「それじゃ、爆裂散歩にでも行くか?」

めぐみん「そうですね。元々トニーを爆裂散歩に誘うつもりで来たので。行きましょう」

カズマ「おっし、弁当も持ってきてるから、昼飯は外で食って、晩飯はまたここで食おうぜ。キッチン設備が未来的で充実してるから料理スキルの使い甲斐がある」

トニー「スターク・インダストリーズ製の商品がいっぱいあるからな。当然だ」

カズマ「よし、それじゃ早速行こうぜ。あっ、あんまし動きたくないからそこそこ近場でな」

トニー「はいはい」

アクア「・・・あれ?そういえば、トニーのスーツは破壊されたはずよね。一体どうやって勝負するつもりなの?」

トニー「ちょっと新しい武器を試してみたくてね・・・まぁ、後でのお楽しみだ」
440 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/18(日) 20:44:20.63 ID:+DLzC5/y0
......
....
..
.


同時刻 王都 王城 王室



  バンッ!

騎士A「アイリス様!アイリス様!非常事態です!」ゼー… ゼー…

?「無礼者!アイリス様は今この国に為に色々と考えておられるのだ!ドアを開ける時はきちんとノックをしろ!」

騎士A「申し訳ありませんクレア様!しかし、時を一刻も争う事態で・・・!」

アイリス「落ち着いてくださいクレア・・・何やら大変な事態のようですし・・・あの、一体何があったのですか?」

騎士A「それが・・・!魔王軍が王都近辺の平原に現れ、襲撃が仕掛けてきたのですが・・・」

クレア「それなら知っている。ついさっき魔王群襲撃警報を聞いたのだからな。今頃は冒険者と騎士団が向かい撃っているところだろう?」
441 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/18(日) 20:45:11.05 ID:+DLzC5/y0

騎士A「いえ、ですが・・・その・・・」

クレア「なんだ?歯切れの悪い。一体どうしたと言うのだ?」

騎士A「敵の部隊の中には魔物だけではなく、今まで行方不明になっていた冒険者が大勢混じっていまして・・・」

クレア「なんだって!?」

アイリス「・・・!」

騎士A「そのせいで騎士団も冒険者たちもパニックになり、さらにその混乱に乗じて、妙な兜をした怪しげな魔術師が次々と未知の魔術で冒険者を配下に・・・!」

騎士A「もうすでに戦況は絶望的で、このままでは防衛線が突破され、この街まで侵攻される可能性が非常に高いかと・・・!」

クレア「なんてことだ・・・!つい最近サトウカズマ一行が接触したとアクセルから連絡が入った新しい魔王軍幹部の情報と一致する・・・!アイリス様、いかがいたしますか!?」

442 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/18(日) 20:47:00.08 ID:+DLzC5/y0

アイリス「今の内に市民を全員避難させなさい!そして、もしそれが間に合わないというのなら・・・」

   ザッ

アイリス「私自ら戦線に赴き、少しでも時間稼ぎを・・・!」

クレア「な、なりません!アイリス様!あなたはこの国の王女なのですよ!?」

アイリス「だからこそです!ここで民を守らずして、この国の第一王女は名乗れません!」ダッ…

クレア「ちょっ!アイリス様!どこへ行かれるのですか!」

アイリス「宝物庫まで行って、聖剣を取ってきます!市民の誘導を頼みましたよ!」

クレア「いやいやいや!お待ちくださいアイリス様!レ、レイン!レイーン!!アイリス様を止めるのをお前も手伝え!」

レイン「は、はい!」

アイリス(お兄様・・・!私は信じているから・・・!お兄様なら、きっと嫌な顔をしながら、この国の危機を救ってくれると・・・!)
443 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/18(日) 20:50:05.45 ID:+DLzC5/y0
今回はここまで。次回から少しシリアスになってしまうかも・・・?
次回更新は来週中に行う予定です
そして、スタン・リーのご冥福をお祈りします・・・彼は最強のヒーローだった・・・
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/18(日) 22:18:06.31 ID:AL8q3qDt0
ここからアイアンマン無双はじまるかな
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/18(日) 23:45:12.75 ID:J55hclhXo
Rバッソーww
戦闘員ネタやんけw
446 : ◆Ua1M3q7gGI [sage]:2018/11/19(月) 18:25:49.70 ID:tEtZTAZ50
ミスの修正です。

>>333で脱字がありました

クリス「話せば長くなっちゃうんだけど・・・みんな知っての通り、あたしは敬虔なエリス教徒でね。ある日、エリス様からのお告げがあったんだ。“行方の知らない神器を悪用されると大変なる”って。それを聞いて私は・・・」 ×

クリス「話せば長くなっちゃうんだけど・・・みんな知っての通り、あたしは敬虔なエリス教徒でね。ある日、エリス様からのお告げがあったんだ。“行方の知らない神器を悪用されると大変な事になる”って。それを聞いて私は・・・」○


また、>>433>>434の間に


カズマ「今いじってるそれは?」

トニー「君の籠手だ。敵に接近されたときに対処できるように小型の武器を取り付けようと思うんだが・・・なにか希望はあるか?」

というやり取りが入っているはずでした。
申し訳ない・・・

>>444 もうすぐトニー式科学の暴力が始まりますよ
>>445 気づいていただけたの嬉しい!戦闘員とても面白いですよね


447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/22(木) 18:37:49.69 ID:T1tn3G890
上空から絨毯爆撃するのが手っ取り早いな
448 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/25(日) 21:14:21.36 ID:8GLUZasj0
......
....
..
.


夕方 爆裂散歩の帰り道


めぐみん「いい加減答えてもらいますよトニー!一体何だったのですかさっきのは!」

トニー「正式なプレゼンはそのうちする予定だ。君も招待するよ」

めぐみん「そういうことではありませんよ!なんで魔力もなければ、スーツを着ていたわけでもないのに地形を変えるほどの大爆発を起こせたのですか!?」

ダクネス「さ、さすがにアレはちょっとマズイぞトニー・・・もしさっきのアレが大量生産できるとなると国が放っておかないと思うのだが・・・」

トニー「大量生産もやろうと思えばできるが、さすがにアレを国には渡さない。使うのは僕だけだ。そもそもアレを使うのには結構面倒な手順がいるんでね。僕にしか使えないだろう」

ダクネス「ならいいのか・・・?いや、でも・・・デストロイヤーの比にならないほどの破壊兵器を個人が大量に保有できると考えると・・・」

トニー「出し抜くことばかり考えて、黒いものが渦巻いている国に渡す方がよっぽど危険さ。持っているのが僕だって考えると安全だろ?」
449 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/25(日) 21:15:07.35 ID:8GLUZasj0

アクア「余計に不安になるんですけど。トニーってば良かれとおもって作った物でなんか失敗してそうなんだもの」

トニー「・・・そんなことないぞ?」

めぐみん「何であれ、さっきの武器はもう撃たないでくださいね!あんなモノ使わなくてもこの私がいるのですから!」

トニー「僕がスーツで火力出すのは良いのに、さっきのは駄目なのか?君の爆裂魔法の威力までは届かなかったんだし、別にいいだろ?」

めぐみん「あのスーツはトニーだけの物でしょう?だから、あれは全てトニーの実力です。私も文句はありません。ですが、アレはその気になれば誰にでも操作できてしまうではないですか!」

トニー「いや、僕以外に使わせる予定は・・・」

めぐみん「そうでなくとも!トニーがもし心変わりして、国にアレを渡したら誰でも気軽に超火力が撃てるではないですか!」

トニー(面倒な奴だ・・・カズマ、助けてくれ・・・)チラッ…

カズマ「・・・!」

450 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/25(日) 21:16:18.05 ID:8GLUZasj0

カズマ「確かに、アレが量産されて、国の指示一つで爆裂魔法並みの兵器が連発できるような事態になったら、めぐみんはお役御免だもんな!そりゃ焦るか!」ケラケラ

めぐみん「そうなのですよ!あの兵器は封印するべきです!」

トニー(この男!)

めぐみん「良いですかトニー!あれを作る気ならこの私が爆裂魔法でラボごと消し去ってやりますからね!」

トニー「ったく、少しは認め・・・」ピタッ…

めぐみん「・・・トニー?どうしたのですか?いきなり目を丸くして・・・」

451 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/25(日) 21:16:49.97 ID:8GLUZasj0

ダクネス「む?エレベーター小屋の前に誰かいるな・・・誰だ?女性のようだが・・・」

カズマ(あれ?あの女性ってたしか前にホログラムで見た・・・)

トニー「ペッパー!」ダッ!

めぐみん「あっ!トニー!」

アクア「どうしちゃたのかしら?あんな血相変えて・・・あれっ?あそこに立ってるのって・・・」

ダクネス「と、とりあえず追うぞ!」ダッ


452 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/25(日) 21:17:16.75 ID:8GLUZasj0

----------------


トニー「ペッパー!」タタタ…

ペッパー「トニー・・・」

トニー「どうしてここに・・・?ここに来たということは、まさか君も・・・」

ペッパー「それは後でゆっくり説明するわ。それよりトニー・・・」スッ…

トニー「あー・・・キスか?もちろん嬉しいが、今はその・・・後ろの方で子供達が見てるだろ?それにほら、僕達最近上手く行って無いじゃないか・・・まぁ、大体は僕のせいなんだが・・・」

ペッパー「でも、今はこういう気分なのよ、トニー。ほら早く・・・」

トニー「・・・分かった。君がここにいる訳はさっぱり分からないが、君にとても会いたかったし、こうして会えて嬉しいよ」スッ…
453 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/25(日) 21:17:52.45 ID:8GLUZasj0



   グニャリ…






バニル「フハハハハハ!!そうかそうか!我輩もこうして貴様から悪感情を得るために会いたかったぞ!」

トニー「!!!!!?????」

バニル「愛しいソバカス娘かと思ったか!残念!!我輩でした!!!フハハハハハ!!ヒゲ中年の悪感情、大変に美味であ・・・こ、こらっ!仮面を剥がそうとするな!何故お前達は我輩の仮面に気安く触るのだ!」

トニー「よくも僕の一番大切なものを踏みにじってくれたな!謝ってくれ!なぁ、謝ってくれ!!」

バニル「あのパーティーに入ってから口調まで悪影響を受ける続ける男よ!先に我輩を馬鹿にしてきたのは貴様であろう!」

454 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/25(日) 21:18:42.31 ID:8GLUZasj0

トニー「だからと言って、やって良い事と悪いことがあるだろ!今度こんなマネしたら、次に送る武器はあんたに直にブチこんでやるからな!!」

バニル「そう熱くなるでない。熱暴走するぞ?アイアンマン!フハハハハハハハ!!!」

トニー「・・・で、来た目的はなんだ?わざわざここまで僕を馬鹿にしに来たってのか?」

バニル「貴様からあれだけの美味な悪感情を馳走になっただけでも十分来た意味があったものだが・・・本来の目的は・・・あれだ」クイッ

トニー「あそこに積まれている袋は・・・」

バニル「汝が頼んでいたものだ。何とかすべて手に入ったのでな、届けに来た」

トニー「無線で連絡すればよかっただろ。なんでわざわざ・・・?」

455 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/25(日) 21:19:59.56 ID:8GLUZasj0

バニル「ここまで重たい鉱石類を運んでやったのだぞ?少しは感謝してほしいものだ。なぁに、面白い未来が見えたものでな。ここに客人が来るのを見計らって我輩が先回りしていたというわけだ」

トニー「客人?誰だ?」

バニル「もう既に我輩がラボの中まで丁寧に案内しておいた。中に入って会うが良い」

トニー「・・・君に僕のラボへのアクセス権限を渡した覚えは無いんだが」

バニル「汝に化けて普通に通ったのだ。我輩の変身能力はついさっき見たであろう?指紋だろうが網膜だろうが関係無しである。暗証番号に至っては、見通す目を持つ我輩にとっては無いも同然だ」

トニー「フライデー、次はX線とDNAチェック、魔力探知もセキュリティに追加するぞ」

フライデー『了解です。ボス』

456 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/25(日) 21:21:15.05 ID:8GLUZasj0

   タタタ…


アクア「あーあ、遅かったわね。そこに立ってる女は薄汚い悪魔の仮の姿だって曇りなき眼で見抜いた私が教えてあげようと思ったのに」

カズマ「遠くから見てたよ、トニー。なんというかその・・・ドンマイ。アイツにあんなふうにかわれてきた奴は大勢いる」

トニー「滅ぼしたほうが良いんじゃないのか?」

アクア「大賛成」

ダクネス「気持ちは分かるが落ち着け。ところで、バニルは何の用で来たのだ?」

トニー「僕のラボに客人が来てるんだとさ」

ダクネス「客人・・・?クリスだろうか・・・」

めぐみん「とりあえず、まずは中に入って客人と言うのが誰か確認しましょう」

トニー「バニル、あんたはどうするんだ?」

バニル「我輩はこれにて失礼する。あの客人にはあまりかかわりあいたくないのでな」

トニー「・・・?」

457 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/11/25(日) 21:22:23.62 ID:8GLUZasj0
短いですが今回はここまで
次回も一週間以内に上げられたらなと思います

458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/26(月) 00:57:25.09 ID:w1xZuZ2MO
459 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/01(土) 20:42:57.95 ID:H/3mFQ010
......
....
..
.


トニーのラボ


ガチャッ


カズマ「バニルが関わりたくないなんて言う客人なんて一体誰----」


  タタタ…


  「お兄様ー!」ガバッ


カズマ「うおおっ!?なんだなんだ!?」

アイリス「お兄様・・・!」キュッ…

ダクネス「アイリス様!?」

460 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/01(土) 20:43:34.81 ID:H/3mFQ010

カズマ「アイリス!?どうしてここに!?て言うか、その装備はなんだ?鎧に剣まで持って・・・」

アイリス「・・・」ギュゥゥ…

カズマ「ち、ちょっと苦し・・・」

めぐみん「ちょっと!いつまでくっついているのですか!私に見せつけているのですか!?そろそろ離れ・・・」

アイリス「・・・」グスッ…

めぐみん(泣いている・・・?)

カズマ「本当に・・・どうしんだよ、アイリス・・・」ナデ…

アイリス「お兄様・・・ベルゼルグが・・・この国が・・・」

461 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/01(土) 20:45:33.00 ID:H/3mFQ010

ダクネス「アイリス様、一体何があったのですか?」

クレア「・・・王都が陥落したのだ」

ダクネス「王都が!?クレア殿、それは本当か!?」

トニー「クレア、王都が落ちるなんてどんな敵が攻撃してきたんだ?」

クレア「奴だ。噂の新しい魔王軍幹部、ロキが現れて防衛線を一瞬で崩壊させたのだ。冒険者たちを配下に変え、混乱が生じている内になだれ込んできた」

トニー「・・・!」

カズマ「えっ、お前白スーツと面識があったの?」
462 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/01(土) 20:46:16.31 ID:H/3mFQ010

カズマ「・・・」

トニー「・・・で?」

レイン「市民の避難は完了しましたが・・・この国を守るために出撃した冒険者達や騎士団は皆・・・ロキの配下に・・・今は魔王軍の魔物たちと一緒に王城の防衛にあたっています」

ダクネス「おい、トニー!ロキの動きは把握しているのではなかったのか!?」

クレア「なに!?スターク殿、どういうことか説明してくれ!」

トニー「奴の体に発信機・・・まぁ、位置がわかる道具をくっつけていたはずだが・・・」

トニー「フライデー、ロキは今どうなっている?追跡装置が故障でもしたか?」

463 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/01(土) 20:46:49.27 ID:H/3mFQ010

フライデー『いえ・・・正常に作動しているはずですが・・・少々お待ちください、これは・・・』

フライデー『ボス、ロキが洗脳した冒険者たちに行っていた命令の声紋パターンを分析してみました。結果は・・・』

トニー「いや、言わなくていい・・・してやられたか・・・」ハァ…

アクア「えー・・・っと、つまりどういうこと?」

めぐみん「ロキは自分の声が盗み聞きされているのを逆手に取って、録音なりなんらかの方法を使ってヴォーミアでまだ冒険者たちに対して命令を下しているように見せかけていた・・・ということでしょう?トニー?」

トニー「そういうこと。僕の失態の詳しい説明をしてくれて助かるよ」

クレア「アイリス様は・・・市民が逃げるまでの時間稼ぎと仰せになり、装備を整えて前線まで赴こうとしたのだが・・・」

レイン「・・・アイリス様の命令を無視して、私がクレア様と共にこのアクセルまで強制的にテレポートさせました。アイリス様、どんな罰でも受けます。ですが、どうかこれがアイリス様を守るための物だったとご理解ください・・・」
464 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/01(土) 20:47:15.59 ID:H/3mFQ010

クレア「いや、テレポートしろと言ったのは私だ。だから罰は私が受ける」

アイリス「・・・いえ、策も無しに敵に向かっていった私があまりにも無謀でした。二人とも、私を助けてくれてありがとう。私はもう、大丈夫です」スッ…

カズマ「なんだ、もういいのか?もっとお兄ちゃんにくっついていてもいいんだぞ?」

アイリス「い、いえ・・・その、もう恥ずかしいので・・・///」

カズマ「遠慮するなって、もっとお兄ちゃんの腕の中に」

クレア「・・・」チャキッ…

カズマ「ごめんなさい嘘です。無言で抜剣しないでくれ!!」
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/12/01(土) 20:48:15.81 ID:H/3mFQ010

クレア「で、スターク殿。なにか提案はあるのか?」

トニー「・・・すぐさま王都を取り返すとはいかない。準備する時間が必要だ」

アイリス「我々もあれだけの強敵からそう容易く王都を奪い返せるとは思っていません。具体的にはどれくらいでしょうか・・・?」

トニー「・・・一週間ってところだ」

クレア「一週間か・・・」

レイン「勝算はおありですか?」

トニー「作戦は今の所考えていない・・・が、作戦立案には適した奴がいるじゃないか」チラッ

ダクネス「そうだな」チラッ

めぐみん「そうですね」チラッ

アクア「こういう時の為のカズマさんじゃない」チラッ
466 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/01(土) 20:49:32.83 ID:H/3mFQ010

カズマ「はぁ・・・こうなるだろうとは思ってたけどさ・・・トニー、お前一応この中で一番賢いんだろ?俺よりいい案浮かばないのか?」

トニー「一応ってなんだ、一応って。確かに僕は天才だが、君ほどのリーダーシップは無いし、作戦を立てた経験もない」

トニー「君は嫌らしい想像力を働かせて、僕は持てるだけの科学力を持って君が考えた策を実現させる」

カズマ「俺を褒めるのか貶すのかどっちかにしろよ」

アイリス「とりあえず、まずは王都の現状を知る必要があるでしょう」

クレア「でしたら、王都に最も近い町からの偵察隊を・・・」

467 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/01(土) 20:50:50.18 ID:H/3mFQ010

トニー「必要ない。ステルスドローンを使おう。これで王都の様子を探れるはずだ」


   フィィィィイイン…


クレア「い、一体なんだこれは・・・?」

カズマ「おいおい、ついさっき追跡装置を使って出し抜かれたって言うのに、また機械で探るのか?」

トニー「命の危険を冒して人を派遣して戻ってこなくなるよりはいいだろ?今回はロキにも気が付かれないように遠距離から観察してやるさ」

トニー「よし・・・早速取り掛かるぞ。一週間でスーツと君たちの装備を完成させて、王都を取り戻してやる」


468 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/01(土) 20:52:03.33 ID:H/3mFQ010
今回はここまで。次回は来週中に投稿予定です
アベンジャーズ4の予告編が今年中に来るそうです。楽しみですね
469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/12/01(土) 20:54:05.15 ID:Lj9/H5E10
アイアンマンスーツがマーク85まで進化するとか
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/12/01(土) 21:39:33.10 ID:Lj9/H5E10
アイアンマンのすべて/全能力&全スーツまとめてみた(アベンジャーズ4へ)
http://www.youtube.com/watch?v=DKtmmh4cJFE
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/12/07(金) 23:38:30.93 ID:WV2OwYY70
アベンジャーズの予告来たぞ
472 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/08(土) 20:38:51.68 ID:OhKAt61J0
......
....
..
.



翌日 トニーのラボ



トニー「参った・・・」ゴロンッ…

めぐみん「なんでもう音を上げているのですか!昨日の威勢はどこへ行ったのですか!?今のあなたを見たら、居住区で寝泊まりしてるアイリスたちの気が病みますよ!」

トニー「コロナタイトの成分解析、構造解析はできてもプログラムに組み込むことができない・・・」

トニー「組み込んだら解読不可の電気信号のようなものが流れて回路全体に強制的にロックがかかってしまう・・・まるで科学が魔力そのものを拒んでいるかのようだ・・・」

ダクネス「“のようなもの”?定かではないのか?」

トニー「正体不明だ。おそらくは魔力だろうが・・・見たこともないパターンだ」

473 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/08(土) 20:39:55.17 ID:OhKAt61J0

トニー「魔力を可視化する時は固定化されたパターンがあって、残存した魔力から何時、何の魔法をどれだけの魔力を込めて使ったのかさえ分かるんだが・・・機動要塞デストロイヤーは一体どうやって動いていたんだ?」

アクア「ふむふむ・・・つまり、魔力を理解したつもりが理解できていなかった。井の中のジャイアントトードだったって訳ね!」

カズマ「色々おかしいだろが!邪魔にならないようにお前はこっちでなんか飲んでろ!」グイッ

アクア「何でよー!私にもなんか頭が良さそうに見えるセリフを言わせてよー!」ズルズル…

トニー「人にはそれぞれ得意分野があるんだ。できない事はするもんじゃないぞ?君は宴会芸でもして僕らの士気を上げるなりしててくれ」

カズマ「で、何が飲みたい?ほら、注いでやるから自分で歩け」

アクア「・・・お酒」

カズマ「はいはい」

  ズルズル…

474 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/08(土) 20:40:44.48 ID:OhKAt61J0

めぐみん「・・・で、要するに、コロナタイトの中にある力の流れが見えず、スーツに組みこむことが出来ないということですね?」

トニー「そうだ。パターンさえ見つかればなぁ・・・」

めぐみん「トニーを馬鹿にするわけじゃありませんが、もしかしたらアクアの言うことにも一理あるかもしれませんね」

トニー「魔術への理解が足りないって?」

めぐみん「えぇ。ここは、魔術に長けた者を呼び集めてコロナタイトの性質を理解しましょう」

トニー「・・・そういえば君って・・・」

めぐみん「なんですか?私はもちろん魔術に長けていますよ?学年一位だったのですから」

トニー「・・・」
475 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/08(土) 20:41:40.69 ID:OhKAt61J0

めぐみん「おい、言いたいことがあるなら聞こうじゃないか!爆裂魔法以外使えないからと言って、知識も無いというわけではありませんからね!!」

トニー「だといいんだが・・・まぁ、君やアクアの言う通りだ。僕より専門家がいた方が良いだろう。知識がありそうなのに心当たりが・・・」ピッピッ… ピピ…


 ピピピ… ピピピ…

    ガチャッ



バニル『バニルである。なんだ?』
476 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/08(土) 20:44:53.06 ID:OhKAt61J0

トニー「やぁ、バニル。あんたにちょっと頼みたいことがあるんだ」

バニル『すまぬ、どうやら電波の状況が悪いようだ。もう一度頼む』

トニー「だから、あんたに頼みたいことがあるんだ。協力してほしい」

バニル『聞こえんな?もう一度頼む』

トニー「・・・あんたの力が要る。この前はからかって悪かった。だが今は一刻を争う危機で、嫌がらせの応酬をしてる場合じゃない。長年生きた悪魔の知恵が必要---」

バニル『まぁ、我輩は留守なので何を言っても聞こえぬのだが』

トニー「・・・は?」

バニル『電話に出ているかと思ったか?残念!!留守番電話でした!要件があれば我輩の素敵な笑い声の後に伝言をどうぞ!』

バニル『フハハハハハハハハハハハハハハハ----』


   ブチッ


トニー「・・・」クルッ…

   スタスタ…

めぐみん「・・・トニー?どうしたのですか?そっちは出口ですよ?」
477 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/08(土) 20:46:08.33 ID:OhKAt61J0




トニー「ちょっとバニルを滅ぼしてくる」

めぐみん「一体なにがあったのですか!?」



......
....
..
.


数時間後


バニル「よもやあの機動鎧も無しに殴りこみに来るとは、この我輩でも見通せんかったぞ」

ウィズ「あんなことをされたら誰でも怒りますよ・・・」

トニー「まぁ、その話は置いといて・・・要件はさっき話した通りだ。協力してくれるか?」

ウィズ「えぇ、喜んで。トニーさんがウチに商品を置いてくれるようになったおかげで固形物が食べられるようになったんですよ!」

トニー「そ、そうか。それは良かった」

478 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/08(土) 20:46:54.10 ID:OhKAt61J0

バニル「まぁ、なんだかんだ言って汝は商売相手であるし、この世界がヘンテコ兜をかぶったヘンテコ神に乗っ取られるのもつまらん。奴を倒す手伝いならやってやろう」

トニー「助かる」

ゆんゆん「私も微力ながら協力します!仲間の為に!だよね!めぐみん!そのために私を呼んだんだよね!」フンスッ

めぐみん(戦力を増やしておきましたよ、トニー)グッ

トニー(またいいように使われているな・・・だが・・・)

トニー「心強いな。まずコロナタイトの性質を調べるにあたって、僕がどこまで理解しているのかの説明をしたい」
479 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/08(土) 20:48:26.42 ID:OhKAt61J0

バニル「どうせ間違っているのだから必要ない。それより早くコロナタイトを見せるが吉。我輩がパパっと性質を解いてやろう」

ウィズ「ちょっと待ってくださいよバニルさん。ここは魔道具店店主の私の勘と知識にお任せを・・・」

めぐみん「私だって学園で色々習っているのですから。まずは私に見せてくださいよ。学園随一の知能ですぐに性質だって理解してやりますよ」

ゆんゆん「あっ!負けないわよ、めぐみん!私だって学校でずっと一人だった間に、図書室でいろんな本を読み漁って知識を蓄えてたんだから!」

アクア「ねぇ、ゆんゆんって呪いの使い手じゃないわよね?なんだか心が重くなってくるんですけど。それよりも、この私も混ぜなさいな!女神の勘と知識を総動員して導いてあげる!」


 「「「結構(である)です」」」


アクア「何でよー!!」ワッ!
480 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/08(土) 20:49:07.42 ID:OhKAt61J0

カズマ「お前引っ込んでろって言っただろうが!何しに来たんだ!戻ってこい!」

アクア「いやーっ!女神らしいことしたいの!世界を救うお手伝いをしたいの!!」

カズマ「いいから来い!」グイッ

トニー「・・・」







トニー「ぼくさっそくまちがえたかもしれない」

ダクネス「・・・」ポンッ

トニー「何で慰めてるんだ?あんたは僕の悩みの種でも特にデカい方だからな?」

ダクネス「!?」
481 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/08(土) 20:52:27.67 ID:OhKAt61J0
短いですが今回はここまで。次回も来週土曜日のこれくらいの時間に投稿します
留守番電話のあたりのやり取りは知ってる人はしってるかも・・・?


>>471

来ましたね!情報をあまり見せたくないせいか、だいぶフワフワしたトレイラーでしたが・・・
とにかく楽しみにしています。スパイダーマンFFHのトレイラーも楽しみですね!
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/08(土) 21:40:18.18 ID:a0zq3iToo
馴染んでるなトニーいいことだ
おつ
483 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/16(日) 21:43:22.31 ID:2SfUqK7t0
......
....
..
.


トニーのラボ 実験室



バニル「ふぅむ・・・」

トニー「何か分かったか?」

バニル「一応聞いた汝のコロナタイトについての仮説だが・・・まぁ、所詮は人間がたどり着ける程度の領域だ。見てはいるが、観察はしていないといった所だな、四十五点!」ニヤリ

トニー「特定できていない部分があるってことか?胡散臭い存在特有の抽象的な意見じゃなくて、もっと具体的な助言を言ってくれると助かるんだが。やっぱり肝心な時に限って君の目は見えなくなるのか?」
484 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/16(日) 21:44:13.24 ID:2SfUqK7t0

バニル「・・・おぉっ!見える!見えるぞ!貴様がまた我輩に騙されて悪感情を献上する未来が!!」

トニー「あ、ウィズ。この間君が店に並べていた僕の改造されたアイテム達だが・・・あれはすごくいいものだ、これからもぜひ続けてくれ。君の商売センスは最高だ」

ウィズ「やっぱりそうでしたか!聞きましたか?バニルさん!当の本人が言っ」

バニル「待て!ウチのガラクタ店主を唆すでない!店が潰れるわ!貴様何考えておるのだ!!」

トニー「君が困ることだ」

ゆんゆん「あ、あの〜・・・喧嘩はやめた方が・・・」オロオロ…

めぐみん「ここはゆんゆんの言う通りですよ。こんなことをしてる場合ではないでしょう」

485 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/16(日) 21:45:14.61 ID:2SfUqK7t0

ウィズ「えっと、バニルさんはあんなこと言ってますけど、魔術の知識は本で得たばかりにも関わらず、もう既にここまで理解してるのは十二分に凄いですよ?」

ウィズ「間違いなく手に入れてから三日程の今日までで、人類史で百と数十年分の解析が進んでいると思います」

ゆんゆん「こうして実物を見ると、とても複雑な存在だってことがわかるね・・・普通のマナタイトなんかとはもはや別の存在みたい」

めぐみん「そうでなければ永い間デストロイヤーの動力源は務まらないでしょうね」

トニー「僕の新スーツの動力源もな」

ウィズ「おそらくですが・・・常に魔力が変動しているんだと思います」

トニー「変動?」

バニル「コロナタイトは永遠に燃え続けると言われている伝説級の鉱石。中に秘められている魔力は“たくさんある”だとかそんな次元の話ではない。文字通り無限である」

486 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/12/16(日) 21:46:18.15 ID:Ahe2l5XG0
インフィニティストーンかよ
487 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/16(日) 21:46:18.92 ID:2SfUqK7t0

ゆんゆん「でも、実際に目の前にして見てみると、コロナタイトからは無限に湧いているっていうより、なんだか中身で渦巻いているって感じの魔力の流れを感じますね・・・」

めぐみん「それがウィズの言う“変動”というやつでしょう魔力を作り出しては内部で複雑に魔力を分散させ、暴発を防いでいるのではないでしょうか」

めぐみん「それならコロナタイトを前にしてあふれんばかりの魔力を感じるのも納得がいきます」

バニル「まるで魔龍や亜神と言った高レベルの魔物のようであるな」

トニー「成る程。決められた数式とプログラムで動かそうとするとフリーズするのも当然だな。僕は常に形状が変化する鍵穴を開けようとしてたって訳だ」

めぐみん「ふふ、どうやら謎は解けたみたいですね・・・まぁ、これだけの者が揃っているのです。この結果もまた必然・・・!」

ウィズ「お力添え出来たのなら幸いです」ニコッ

トニー「まだ解けたとは言えないな。あくまでも解き方が分かっただけだ」

ゆんゆん「これからどうするんですか?」

トニー「鍵作りだ。これからコロナタイトの性質変化に合わせたプログラムの開発をする。ゆんゆん、君確か科学の知識を得ていたよな?」

ゆんゆん「はい!お手伝いしますね!

トニー「よし、早速取り掛かろう。並行して皆の装備の開発もしないとな」

トニー「フライデー、映像記録を取れ。録画スタート」

   ピッ…






488 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/16(日) 21:47:07.22 ID:2SfUqK7t0
......
....
..
.



コロナリアクター製作開始から 三日後・・・


トニー「ダクネス、君にちょっとしたプレゼントがある」

ダクネス「・・・プレゼント?わ、私にか?一体・・・」

トニー「カズマ」

カズマ「ララティーナお嬢様、お手を拝借」グイッ

   チャキッ

ダクネス「へ---」

  バスッ

489 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/16(日) 21:48:46.14 ID:2SfUqK7t0

ダクネス「痛っ・・・!な、なんだ今のは!?/// まるで小さな針を体にチクチク刺していくかのような・・・!新感覚、新感覚だ・・・!も、もう一回・・・!」

カズマ「どうだ?フライデー」

フライデー『失敗です。弾かれました』

カズマ「・・・トニー、大変だ」

トニー「これほどとはな・・・さすがの僕でも予想できなかった」

ダクネス「なんだ・・・?なんで二人共そんな残念そうな顔をしているのだ・・・?」

トニー「今君の体に撃ち込んだのはマイクロチップだ。これと今制作中の盾を連動させ、“自動で攻撃から使用者の身を守る”っていう神器に元あった効果を再現できないかと思っていたんだ」

カズマ「まぁ・・・どうなったかは見ての通りだよ。お前の筋肉が固すぎてマイクロチップが腕の中まで入っていかない」

490 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/16(日) 21:50:38.41 ID:2SfUqK7t0

ダクネス「き、筋肉が固いとかいうな!私はクルセイダーなのだ!多少は固くて当然だろう!」

トニー「マイクロチップを跳ね返す筋肉を“多少”固いじゃ済ませられないだろう」

ダクネス「大体!何故許可も無しに私の体に変なモノを植え付けようとしてるんだ!そういうプレイは断ってからにしろ!金も払う!」

カズマ「お前は一体何を口走ってんだ、ドスケベクルセイダー!お前が盾役こなせないと俺たちの命にかかわってくるんだよ!トニー、なんか手は無いか!?」

トニー「体をスキャンして腕のもっとも筋肉が薄い層に撃ち込もう」

ダクネス「ま、待ってくれ!自動で攻撃を防げるようになって何が面白いと言うのだ!ただ構えて耐えるよりも面白くないではないか!私は嫌だからな!」ダッ!

カズマ「おい逃げんな!」

トニー「こうなることは予想済みだ、カズマ。予定通りバインドで動きを止めろ!」

カズマ「ゲヘヘ!!お嬢様!どうか抵抗なさらずに!!『バインド』ッッッ!!」シュルッ…

491 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/16(日) 21:51:32.54 ID:2SfUqK7t0

ダクネス「何故腰に紐をぶら下げているのかと思ったらそういうことか!この卑怯も---」

  ヒュンッッ

ダクネス「あぁんっ!!///」ギュルルッ ドサッ

カズマ「観念しろダクネス!お前は今から体をいじくりまわされるんだよぉ!ゲッヘッヘ!!」

ダクネス「くっ、殺せ!なんてことだ・・・こんな風に何もできぬまま縛られるなんて・・・屈辱だ・・・ハァハァ・・・///」

トニー「ほーら、ララティーナ。おとなしくしてないと逆に痛くなるんだぞ?力を抜いてリラックスしてろ、すぐに済ませてやるから」

ダクネス「た、頼む!そんな邪悪なモノを私に近付けるなぁ!/// もし私の体を自由に操れるようにしたとしても、心までは自由にできるとおもうな!///」

カズマ「トニー!こいつ自分でどんどん力を弱めていくぜ!とんだ欲しがりめ!オラッ!こいつをお前にブチ込ん---」

めぐみん「なにをしているのですか、あなた達は」

アイリス「お兄様・・・?ララティーナ・・・?それに、スタークさんまで・・・一体何を・・・?///」


   「「「!?」」」


492 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/16(日) 21:52:29.43 ID:2SfUqK7t0
......
....
..
.


コロナリアクター製作開始から四日後・・・


トニー「・・・」

アクア「なにしてるのトニー?そんな悩んだ顔をして」

トニー「・・・また少し行き詰ってな。コロナタイトのエネルギーの流れの可視化から、コードとして表記させるところまでは出来たんだが・・・このコードから意味を見出すことが出来ない」

トニー「全くの未知のコードの羅列からどうやって意味を見出せって言うんだ?」

アクア「昨日あんなふうにくんずほぐれつしてたのはてっきり余裕があるからだと思ってたわよ。トニーったら大丈夫なの?」

トニー「くんずほぐれつとか言うな。ちょっとクルセイダーとしての力を上げてやろうかと思っただけだ」

トニー「君こそここでモニターを眺めて何やっているんだ?君の顔に考え事は似合わないぞ」

493 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/16(日) 21:52:58.70 ID:2SfUqK7t0

アクア「なーんかこの画面ひっかかるなって・・・いや、ちょっと待って。今なんて言ったの?」

トニー「引っかかる?どういう意味だ?」

アクア「今新しい引っかかりが増えたんですけど」

アクア「まぁいいわ。あのね、なんだかこのズラッとした文字の並び方に見覚えがあるの」

トニー「どういう所で見た記憶がある?」

アクア「うーんと・・・どこだったかしら・・・少なくともこの世界じゃないわ。多分天界で・・・ハッ!」

アクア「ああああっーー!!」

トニー「なんだ急に!驚くだろ!これで昼ごはん食べるの忘れてたとか言ったら部屋から放り出すからな!」

アクア「言うわけないでしょそんな事!ちゃんとツナマヨおにぎり食べたの覚えてるわよ!そうじゃないの!これに似た文字の並びを思い出したのよ!」

494 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/16(日) 21:54:45.16 ID:2SfUqK7t0

アクア「これ、日本から転生する人の頭にこの世界の言語知識を覚えさせるときに展開する魔法陣の並びとよく似てるの!」

アクア「詳しくは私もよくわからないんだけど、記憶をいったん展開して読み書きができるという事実を上書きするなんて言ってたのを覚えているわ!私、難しい話は嫌いでいつもは聞かないんだけど、その時丁度似たような能力を使うバトル漫画を見てて、なんだか覚えているのよ!確か名前はヘブンズ・・・」

トニー「いや、そこまでで十分だ。そうか、記憶を展開した魔法陣か・・・」

トニー(待てよ・・・科学技術ってのは積み重ねで出来ていくものだ・・・魔術だって調べてみれば科学の似たり寄ったりな部分はあった・・・大本は同じなんじゃないか?)

トニー(記憶のコードと似ているというなら・・・もしかしてこのエネルギーは単純なリアクターなどから発せられるものとは全くの別物なんじゃないか?意志に似た何かが・・・)

   ----『まるで魔龍や亜神と言った高レベルの魔物のようであるな』
   ----『常に形状が変化する鍵穴を開けようとしてたって訳だ』
   ----『これは頭脳だ・・・物を考えている・・・』

トニー「---!」

495 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/16(日) 21:56:09.69 ID:2SfUqK7t0

トニー「フライデー、コロナタイトのコードの中に、君のオペレーションマトリックスとメモリーコードとの類似性が無いか確認してみてくれないか?」

フライデー『検索中・・・』

  ピッ… ピピッ…

フライデー『検索完了。ボス、コロナタイトのコードの中に私との類似性が2.3%存在しました』

トニー「やっぱりだ・・・!コロナタイトはロキの杖の中に入っていた石に似ている・・・人工知能に近い・・・!これなら、類似性を持つフライデーを元に制御できるプログラムの開発ができる・・・!」

トニー「愛してるぞアクア!これで完成への道のりが見えた!」

アクア「へぇえぁ!?何急に告白してるの!?トニーってばおかしくなっちゃったの!?」

アクア「そ、その・・・ごめんなさいトニー、私はあなたの気持ちには答えられないわ。だって、私は女神だから・・・」

トニー「はぁ!?ちょっと待て!そういう意味で言ったんじゃない!」

アクア「でも、この見目麗しい女神に怖気つかずに告白してきたその勇気はほめてあげるわ!馬小屋で一緒に寝てたのに照れ隠しで興味ないとか言っちゃうカズマなんかとは大違いよ!」

アクア「というわけで私は告白されたって自慢してくるわね!きっとみんな驚くわ!」ダッ!

トニー「だから待て!おい!」



496 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/16(日) 21:58:53.59 ID:2SfUqK7t0
中途半端ですが今回はここまでです
何かの開発シーンや作戦の立案中に、全くそれらに対しての知識を持ち合わせていないやつが発した何気ない一言で一気に解決に向かうみたいな展開っていいですよね
いい一言が思いつかなくて、だいぶアクアが頭良くなったみたいな会話になってしまいましたが・・・

次回も土日に公開なると思います
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/12/16(日) 22:45:32.16 ID:Ahe2l5XG0
ロキの杖の中にマインドストーン入ってたんだよな
498 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/23(日) 21:45:28.72 ID:8XG/w3eN0
年末で少々忙しくなってきたため、投稿が遅れ気味です
ちかいうちに必ず続きを・・・
499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/12/23(日) 23:44:06.57 ID:HUE3isp/0
わかった
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/24(月) 00:09:12.49 ID:WVltKppTo
エタらなければありがたい
エタる時はスレを消していただきたい
気になって覗いちゃうからな!
501 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/25(火) 23:28:23.94 ID:VilBacMO0
......
....
..
.


コロナリアクター 製作開始から五日後・・・



トニー「ゆんゆん、そこのリパルサー・トランスミッター組み立てといてもらえるか?」カチャカチャ…

ゆんゆん「はい!」

トニー「助かる。まさかこの国でエンジニアの助手が得られるとは思っていなかった」ジジジ…

ゆんゆん「まだ齧った程度なので、あまりあてにはしないでください・・・」

トニー「わからないところがあったらフライデーに聞けばいいさ」
502 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/25(火) 23:28:53.48 ID:VilBacMO0

ゆんゆん「いえいえ、ずっとお世話になっているのにこれ以上頼めませんよ」

トニー「・・・ずっとお世話に?」

ゆんゆん「はい、トニーさんに貰った端末でいつもメールの相手してくれたり、宿でトニーさんから借りた本を読んでくれたり・・・とても優しくしてもらっています!」

ゆんゆん「フライデーさんは・・・大切な・・・その・・・」

フライデー『私はあなたの友人ですよ、ゆんゆん様。友人にはいつでも頼ってください』

ゆんゆん「フライデーさん・・・!」パァッ…

トニー(彼女の友達の殆どが人間じゃないってことは黙っておくべきなんだろうな、きっと)

503 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/25(火) 23:29:49.01 ID:VilBacMO0

フライデー『ところでゆんゆん様、必殺技の開発は順調ですか?』

ゆんゆん「あぁっ!い、今その話はちょっと・・・!」アタフタ

トニー「君必殺技作ってるのか?Wow、やっぱり君も紅魔族だな」

ゆんゆん「え、えっと・・・その・・・めぐみんは爆裂魔法なんて特大の必殺火力を持っていて・・・」

ゆんゆん「私は色々な魔法が使えますが、イマイチ決定打になるような技を持っていないので・・・そういうのが欲しいなと・・・」

トニー「決定打になるような高威力の攻撃手段か・・・そうだな、何かアイテムに頼るか・・・もしくは魔法で化学反応を再現して簡単な爆発を起こしてみるか・・・とかか?」

ゆんゆん「魔法化学反応の再現!それ素敵ですね!」

トニー「それじゃ手を動かしながらでも君に魔法で再現できそうな爆破方法をいくつか考えて行くとしようか」

ゆんゆん「はい!」






めぐみん「・・・」

カズマ「あの二人、仲良さそうだな」
504 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/25(火) 23:30:38.71 ID:VilBacMO0

アクア「ああ見えて意外と世話好きなのかもしれないわね」

ダクネス「どうしたのだ?めぐみん。さっきから黙って二人を遠巻きに見つめて・・・」

カズマ「これが寝取られか・・・」

めぐみん「あんな歳の離れた男相手に寝取られとか言ったらシャレになりませんよ!・・・違います、頃合いを見計らってるだけですよ」

カズマ「頃合い?てか、さっきから気になってたんだけど、お前が手に持ってるその六角形のレンズみたいなのはなんだよ?」

めぐみん「・・・そろそろですね」スッ…


   スタスタ…
 

505 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/25(火) 23:32:28.77 ID:VilBacMO0


トニー「よし、あとは胸部に熱可塑性レンズを組み込んだら・・・」


  ゴトッ…


トニー「・・・なんだめぐみん、どうしたんだ?」

めぐみん「組み込むならこっちの方が良いですよ」

トニー「これは・・・」

めぐみん「私特製の熱可塑性レンズとリパルサー・トランスミッターです。コロナタイトのエネルギーを射出するのであれば、魔法金属の割合を私なりに改良したこちらの方が魔力伝導率が上がると思いますよ?」

トニー「・・・」

トニー(確かに・・・これを組み込んだ方がユニ・ビーム、リパルサー・レイの威力が増すし、巡航速度も最大速度も上昇する・・・)

トニー「・・・やるじゃないか。コロナリアクター開発の糸口発見に浮かれすぎてトランスミッターの調整をミスしていたか・・・助かった。というか、一体どこで機械工学の知識を得たんだ?」

めぐみん「作業を見てたら理解できましたよ・・・言われた通りに作ることしかできないゆんゆんとは違うのです・・・フッ」ドヤッ

ゆんゆん「なぁっ・・・!」




カズマ「ああやって自慢する為にわざわざ良いタイミングが来るまで待ってたのか・・・うわぁ」 

506 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/25(火) 23:33:13.06 ID:VilBacMO0
......
....
..
.



コロナリアクター製作開始から六日後・・・



Mk.46「」

トニー「完成まであと一歩ってところだな。いくつかテストをしたらそれで終わりだ」

カズマ「おぉ・・・かっこいいな。」

クレア「また凄い兵器を作ったな、スターク殿。この鎧は前とどう違うのだ?」

カズマ「また”?前になんか作ったのか?」

507 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/25(火) 23:35:39.09 ID:VilBacMO0

トニー「大したものじゃ無いさ。騎士団に配備できる対モンスター用の兵器をいくつか渡しただけだよ」

カズマ「あぁ、顔見知りなのはそういう取引をしてたからなのか」

トニー「クレア、繰り返し言ってるし、わかっているとは思うが・・・」

クレア「だ、大丈夫だ。人間相手には決して使わない、約束する」

トニー「それでいい。もし破ったら兵器ごと吹っ飛ばすと、王都を奪還したら他の連中にも伝えておけ」

ダクネス「トニー!!国家を脅すな!無礼にもほどがあるぞ!も、申し訳ないシンフォニア卿・・・!無礼千万だが彼はあれで正気なのだ・・・」

クレア「いや、構わん。彼のおかげで騎士団の死亡率が劇的に下がったのだ、文句は言えん・・・」

カズマ(あれ・・・?もしかしてトニーがこのまま俺のパーティーに居続ければ、国家に対してさらなるコネが出来て、結果的にアイリスとよく会えるようになるんじゃないか?)

カズマ「トニー、これからもよろしくな!」ニコッ

トニー「カズマ、僕は金やコネ目的で近付いてくる人間の顔を今まで嫌というほど見てきたんだ、もっと上手くやれよ?」ニコッ

カズマ「すいませんでした」

508 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/25(火) 23:36:27.97 ID:VilBacMO0

ダクネス「お、お前・・・」

アイリス「それにしても、スターク様の技術力は一体どうなっているのですか?ここに来てから驚かされてばかりです」

トニー「だろうな。僕が技術提供をして、あと半年もしないうちにこの国の技術力を第二次産業革命レベルまで進める予定だ。再来年辺りには、君はスマホ片手にツイッターで“会食なう”ってつぶやいてるかもな」

アイリス「すまほ・・・?ついったー・・・?」

カズマ「おいやめろ」

トニー「ただのジョークさ」

カズマ「お前の場合ジョークに聞こえないんだよ・・・」

509 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/25(火) 23:38:22.63 ID:VilBacMO0
今回はここまでです。遅れて申し訳ない・・・
年末だとどうしても遅れがちになってしまいます。ですが、作品ももうすぐ終わりなので気長に待っていただければ幸いです
投稿できそうな日があれば前日に連絡いたします
510 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/25(火) 23:41:43.99 ID:VilBacMO0
>>461に本来あるはずだった文が抜けていました
正しくは


トニー「それは後で説明するから今はお口チャック」

クレア「貴様はまだ静かにしていろ、サトウカズマ」


というやり取りが>>461に入っているはずでした。
511 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/12/25(火) 23:43:11.42 ID:VilBacMO0
追記

今日は女神エリス&クリスの誕生日です
彼女にはちゃんと女神らしい出番がこの先待っているかも・・・?
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