【艦これ安価】榛名「榛名は大丈夫ですっ!」

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41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/28(木) 21:57:43.88 ID:BX1DfdTO0
島風と服を交換
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/28(木) 22:07:23.66 ID:3hBjtLvSO
しるが出るまで続けんだよおら(迫真)
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/28(木) 22:26:04.83 ID:wKeynxOS0
提督「いや待てよ」

榛名「?」

提督「榛名、私服に着替えてくれるか。財布などの小物も持って20分後に玄関に集合だ」

榛名「お買いものにでも行くんですか?」

提督「その通り。前に朝潮、荒潮の2人と買い物に行く約束をしててな」

提督「男の俺1人より、榛名もいてくれた方が色々助かると思うんだ」

榛名「お任せください! すぐに準備してきますね!」

榛名「あれ? でも用事はいいんですか?」

提督「個人的なものだからな。ついでに済ませるよ」

――――

朝潮「確かにお買いものに行こうって約束はしましたけど」

荒潮「急ね〜」

提督「悪いな」

荒潮「幸い2人とも予定がなかったし、問題ないわ」ニコッ

朝潮「榛名さんもご一緒するんですよね? よろしくお願いします!」

榛名「はい、みんなで楽しくショッピングしましょう!」ニコニコ

榛名「ところで行先は?」

提督「三越だよ」

――――

榛名「着きましたね!」

提督「朝潮、荒潮。迷子にならないように榛名と手を繋いでこう」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/28(木) 22:41:25.28 ID:wKeynxOS0
朝潮「子供扱いしないでください!」ギュッ

荒潮「過保護ね〜」ギュッ

提督(とか言いつつちゃんと手を繋ぐ可愛い娘たち)

提督「服を見たいんだよな?」

荒潮「そうなの。そろそろ夏物が欲しいし」

榛名「榛名もちょうど買おうと思っていたところです!」

朝潮「朝潮、ファッションに疎くて。榛名さんに選んでもらうことって……」

榛名「もちろんいいですよ。話し合って決めましょうか」ニコニコ

朝潮「ありがとうございます!」

キャッ キャッ

提督(こうして見ると、本物の親子みたいだな)フフ

提督(俺も隙を見計らって、あれを買いに行くかな)

――――

荒潮「このシャンプー、鎮守府でも人気よね〜」

榛名「みんなで借りっこして、すぐに無くなっちゃうんですよね」クスクス

朝潮「良い匂いですよね。髪も潤う感じがするし」

榛名「買っていきましょうか!」

朝潮「賛成です!」
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/28(木) 22:57:26.18 ID:wKeynxOS0
荒潮「ここに来ると色んなものに目移りしちゃうわ〜」

榛名「そういえば服を見るんでしたね……」

荒潮「時間はたっぷりあるし、後に回しましょう」

朝潮「……?」

榛名「どうしました朝潮ちゃん」

朝潮「司令官がどこにもいません」

荒潮「あ」

榛名「言われて気づきました! どこに行ってしまったんでしょう」

荒潮「迷子のお知らせ、する?」

榛名「ふふっ、しちゃいますか?」


提督「それだけはやめてくれ」

朝潮「司令官!」

荒潮「どこに行ってたのかしら?」

提督「ちょっとな」

榛名「怪しいですね」ジー

提督「やましいことじゃないよ」

榛名「じゃあ言っても差し支えないですよね?」

提督「あとで分かるから」

榛名「?」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/28(木) 23:21:32.02 ID:wKeynxOS0

――――

荒潮「このサンダル大人っぽい」

朝潮「朝磯たちにはまだ早いかも……」

榛名「そうですか? 組合せ次第ではいけると思いますよ!」

提督「なあ、このサンダルはどうだ? 朝潮に似合いそうだぞ」

朝潮「あ、可愛い」

荒潮「履いてみたら〜?」

朝潮「こういうのは荒潮の方が……」

榛名「チェレンジは大事ですよっ!」グッ

朝潮「……それじゃあ……」

スッ

提督「おお、可愛いな」

荒潮「これに似合う服とかないかしら」

榛名「捜してきます!」スタタッ

提督「同じく!」スタタッ

朝潮「そ、そんな! いいですって!」

――――

荒潮「わ〜、可愛いハンカチ」

榛名「本当ですね!」

提督「よければプレゼントしようか?」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/28(木) 23:23:38.15 ID:wKeynxOS0
>>46
上から2段目、朝磯じゃなく朝潮でした
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/28(木) 23:43:15.68 ID:wKeynxOS0
荒潮「いいの?」

提督「うん。朝潮も榛名も、もし欲しい物があったら買うよ」

朝潮「嬉しいです!」

榛名「お言葉に甘えます! 榛名はこのシュシュを」スッ

提督「榛名のシュシュか。髪をまとめた姿、見てみたいな」

榛名「命令してもらえればいつでもつけますよ!」

提督「命令とかじゃなくて……まあいいや」

朝潮「あの、このハンカチいいですか?」スッ

提督「いいよ」

朝潮「ありがとうございます!」

――――

榛名「結局入手したのはシャンプーと、提督に買っていただいたものだけですね」

荒潮「楽しかったわ♪」

朝潮「今度は第八駆逐隊のみんなで一緒に来たいです」

提督「そうだな。いっそ艦娘全員……は、やめた方がいいな」

榛名「まとめきれないですよね」

朝潮「司令官にこっそり内緒でお酒を買う人もいるでしょうし」

提督「思い当たる奴全員の名前、10秒と経たずに言える」

榛名「あ! 忘れてました!」

提督「ん?」

榛名「提督、1人で何をしてたんですか?」
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/29(金) 12:30:05.59 ID:W8OB2kbWO
おつ
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/29(金) 13:44:26.89 ID:HTzW1hnGo
妻が榛名で娘が朝潮と荒潮
これはそそる
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/29(金) 23:47:27.66 ID:wFts74vD0
遅くなりましたが始めます
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/29(金) 23:53:46.15 ID:FsOaDxu80
舞ってた
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/29(金) 23:54:38.21 ID:wW2s7dT6O
舞風が書き込みする時代
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 00:07:23.09 ID:LRH1jlen0
提督「鎮守府に着いたら分かる」

荒潮「鎮守府?」

朝潮「ひょっとして誰かに贈り物をしたとか?」

提督「おお、正解」

榛名「贈り物……なるほど! 三越で注文して、鎮守府に発送したんですね!」

提督「そう」

朝潮「そんなに早く到着するんですか?」

提督「発送してくれたのは妖精さんだからな。瑞雲部隊であっという間だ」

朝潮「ええ!? 運べるんですか!?」

提督「当然重さに制限はあるけど、榛名10人分くらいなら余裕だよ」

荒潮「榛名さん、体重は?」

榛名「そんな恥ずかしいこと言えませんっ!」カァァ

荒潮「ふふ、ごめんなさい。冗談よ〜」

荒潮「で、贈り物って誰に?」

提督「んー……この際だ、もう全部言うか。艦娘のみんなにだよ」

提督「日頃頑張ってくれてるから、感謝の気持ちを込めて洋菓子や酒を買ったんだ」

朝潮「し、司令官……!」

榛名「素敵な計らい……!」

荒潮「荒潮たちもお礼を言わなきゃいけない立場なのに」

提督「俺が勝手にやったことだからな。気にしないでくれ」

榛名「そうはいきません! 榛名も提督のために何かプレゼントしますよ!」
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 00:22:25.80 ID:LRH1jlen0
提督「いいって」

朝潮「朝潮も、司令官に贈り物をします!」

荒潮「荒潮もね♪」

提督「はは……ありがとう」

提督(こうなるからあまり言いたくなかったんだけどな。気持ちは嬉しいが)

――――

コンコン

提督「どうぞ」

榛名「失礼します」ガチャ

榛名「提督! プレゼント持ってきました!」

提督「えっ、もう? 2時間くらい前に話したばかりなのに」

提督「ほう……ケーキか」

榛名「はいっ! 榛名特製チョコレートケーキです!」

榛名「お口に合うかどうか分かりませんけど、心を込めたのでぜひ」

提督「榛名のケーキは大好物だよ、あとでいただく。俺のは届いた?」

榛名「ええ! マカロンですよね、ありがとうございます!」ニコッ

榛名「朝潮ちゃんと荒潮ちゃんも、プレゼント作りに張り切ってましたよ」

提督「あの2人も手作りなのか。俺もお手製にすればよかったかな」

榛名「いえ! 買ったものでも、気持ちさえこもっていれば充分ですよ!」

提督「そう言ってくれると嬉しいよ」ハハ

提督「話は変わるけど」

榛名「はい」
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 00:46:26.90 ID:LRH1jlen0
提督「榛名に聞きたいことがあったんだよな」

提督「『大丈夫だから』と言って、やたら俺に何かさせようとしてきたのは理由があるのか?」

榛名「……」

提督「教えてくれ」

榛名「……それは……」

榛名「最近、提督とあまりお喋りできてなかったので」

提督「!」

榛名「鎮守府にはどんどん新しい艦娘が着任にしてきて、ただでさえ大勢いた艦娘がもっと増えて」

榛名「今日みたいに接する機会がなかったじゃないですか」

提督「つまり寂しかったと?」

榛名「はい、寂しさが爆発してしまいました。提督エネルギーの不足が深刻だったんです」

提督「何だそれ」

榛名「提督エネルギー、略して提エネ。提督と接することで補充されていくエネルギーです」

榛名「艦娘はみんな提エネを欲しています。不足すると元気がなくなります」

提督「初耳だ……無くなるとどうなるんだ?」

榛名「すぐにでも提督に甘えたくなってしまうんです」

提督(可愛いな)

提督「そうか、分かった。これからは榛名を含めた艦娘全員と毎日触れ合うように心がけるよ」

榛名「はい!」

榛名「お話に区切りがつきましたね提督。ここで榛名から1つ提案があるのですが」

提督「?」
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 00:56:30.43 ID:LRH1jlen0
榛名「今日1日が終わるまで、大丈夫チャレンジにお付き合いしていただけないでしょうか」

提督「変な名前付けるなとか言ってなかったっけ」

榛名「良い呼び方が思いつかないので……」

榛名「お願いします! 甘えさせてください!」ペコリ

提督(もっと色んな甘え方があると思うんだけど)

提督「いいよ。ただ、今までは奇跡的に榛名と長時間一緒に居られたけど」

提督「これからはどうなるか分からないからな。用事で他の艦娘が訪ねてくるかもしれない」

榛名「合間を狙います! 早速いいですか? 訪ねて来る前に!」

榛名「榛名は大丈夫なので、何でも申し付けてください!」

提督「はい」

提督(榛名にすることか。何があるかな)


↓2 榛名にすること
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/30(土) 00:59:11.34 ID:i1Xj1X6vO
ハグ
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/30(土) 01:05:54.33 ID:chyi5wDp0
ほっぺをぷにぷにする
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/30(土) 01:06:04.00 ID:0bd0RINQo
ケッコンカッコガチの書類を差し出す
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 01:16:21.60 ID:LRH1jlen0
提督「前から思ってたけど、榛名のほっぺって柔らかそうだよな」

榛名「え?」

提督「触ってもいい?」

榛名「ど、どうぞ」

プニ

提督「……」プニプニ

榛名(こんなことでいいんでしょうか)

提督「柔らかいな」プニプニ

プニプニ

榛名(熱心ですね)

提督「両手で摘まんでみてもいいかな」

榛名「ふぇ? い、いいですけど」

提督「ありがとう」

プニィ

榛名「ほんはほほへひひんへふは?」
  (こんなことでいいんですか?)

提督「何?」プニプニ

榛名「ほんはほほへひひんへふは?」

提督「なんて言ってるか分からない」

榛名(へひほふはふはんへふははふぁいへふは!)
  「提督が摘まんでるからじゃないですか」
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 01:29:19.80 ID:LRH1jlen0
提督「……ふふ」

榛名「?」

提督「榛名は可愛いな」

榛名「!?」

提督「は……ふぅ……」プシュー

提督「ははは」プニプニ


コンコン


榛名「!!」

提督「おっと、誰か来たな。また後でな」パッ

榛名「は、はい」

――――

榛名(うー、やっぱり一度来ると、次から次へと艦娘が提督のもとへ)

榛名(時間が取れません……)ウズウズ


ガチャ


天龍「んじゃ、また今度お礼するからな!」

提督「いいって言ってるのに」

龍田「お礼したいの♪ 楽しみにしててね〜」

スタスタ

榛名(今だ!)
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 01:31:35.84 ID:LRH1jlen0

ササッ

提督「うわ!? 榛名!」

榛名「ドア閉めてください! ドア!」

提督「お、おう」パタン

榛名「言った通り、合間を狙って来ました!」

提督「物陰から唐突に現れるのは心臓に悪いからやめて欲しい」

榛名「気をつけます! さあ、もう一度ほっぺをどうぞ!」

提督「へ? それまだ続いてるのか」
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/30(土) 01:32:10.25 ID:LRH1jlen0
途中送信しました
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 01:37:04.72 ID:LRH1jlen0

ササッ

提督「うわ!? 榛名!」

榛名「ドア閉めてください! ドア!」

提督「お、おう」パタン

榛名「言った通り、合間を狙って来ました!」

提督「物陰から唐突に現れるのは心臓に悪いからやめて欲しい」

榛名「気をつけます。さあ、もう一度ほっぺをどうぞ!」 ズイッ

提督「へ? それまだ続いてるのか」

榛名「えっ! しないんですか?」

提督「して欲しいの?」

榛名「はい、なんとなく好き……じゃなくて、榛名は大丈夫なので!」

提督(本音を全部言っちゃったよ)

提督「じゃあやろう」プニ

プニプニ

榛名「可愛いですか?」

提督「え」

榛名「ほっぺをぷにぷにされてる榛名、可愛いですか?」

提督「うん」

榛名「♪」

提督(上機嫌だ)
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 01:46:36.80 ID:LRH1jlen0

――――

提督「ふぅ……満足した」

榛名「あう、ほっぺたが伸びてしまった感覚が……」スリスリ

提督「本当だ!! 腫れてるぞ榛名!!」

榛名「ええ!? そ、そんな……!」

提督「冗談」

榛名「……」

提督「ごめん、謝る。俺が悪かった」

榛名「すぐに謝ったので許しましょう」

提督(人の嘘ビックリするほど信じるよなぁ)

榛名「こほん。気を取り直して……次は何をしますか? ドンと来いです」

提督「心の余裕ゲージは?」

榛名「その設定は用済みです」

提督(自分で設定って言っちゃった)


↓2 榛名にすること
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/30(土) 01:53:34.51 ID:oHSTTUD+o
投げっぱなしジャーマン
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/30(土) 01:53:50.79 ID:tlF9THLxO
皐月に「かわいいね!」攻めさせる
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/30(土) 01:57:38.89 ID:LRH1jlen0
今日はここまでにします、お付き合いありがとうございます
今回の安価含めてあと3回で終わります
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/30(土) 07:19:29.01 ID:RJhedmcv0
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/30(土) 11:01:55.09 ID:pAP2AMxoO
頭を撫で撫でした後そのまま髪を梳いて流れるように顔の輪郭に手を添わせ首に手を回し背中まで行った時に急に抱きしめたい。
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 20:43:13.15 ID:LRH1jlen0
提督「決めた」

榛名「何ですか?」

提督「仕掛けるから、一旦別れようか」

榛名「仕掛ける……?」

提督「榛名を大丈夫じゃなくする秘策だよ。楽しみにしててくれ」

――――

榛名「と、提督は仰っていましたけど」

榛名「一体どんなことをするつもりなんでしょう」


提督「……油断してるな」コソコソ

提督「皐月、手筈通りに頼む」

皐月「任せて!」

スタタタッ

榛名「お腹が空きました……そろそろお夕飯ですね」

榛名「食堂へ行きましょう」スタスタ

皐月「榛名さん!」ササッ

榛名「皐月ちゃん? どうしました?」

皐月「……」

皐月「榛名さんって、かわいいね!」

榛名「え?」
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 20:55:18.84 ID:LRH1jlen0
皐月「とってもかわいいよ! 国民的美少女コンテストの優勝を狙えるくらいかわいいよ!」

榛名「あ、ありがとうございます」

皐月「鎮守府に咲く可憐な花、榛名さん! すばらしいね!」

皐月「街中を歩いたら振り向かない男の人はいないよ!」

榛名「は、はあ……」


提督(マズイ、ちょっとやりすぎて戸惑っている)

提督(当初はかわいい攻めして照れさせる予定だったが……ん?)


皐月「なんでそんなにかわいいの?」

榛名「特に何もしてないですよ」

皐月「えー! 何もしてないのにそんなにかわいいの!? すごいなぁ!」キラキラ

榛名「……ふふ」

榛名「えへへ……や、やめてください……榛名以上に可愛い方なんてたくさんいますし……」モジモジ

提督(照れてる)

皐月「ボクの中のかわいいランキングでは、榛名さんが堂々の1位だよ?」

皐月「これはお世辞でも提督に言われたからでも何でもないからね!」

榛名「提督?」

皐月「あ」

提督(皐月、口を滑らせたな)

皐月「あはは……何でもない! 今のは気にしないで!」

皐月「とにかく、榛名さんのかわいさは世界クラスと言ってもいいね!」

榛名「……」
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 21:06:01.57 ID:LRH1jlen0
榛名(ははーん、さては……提督の秘策とはこの事ですね?)

榛名(そうと分かれば、榛名は褒め言葉に屈しませんよ!)


皐月「ホントかわいいなー」

榛名「ありがとうございます」

皐月「美容品はどんなの使ってるの?」

榛名「流行りのものを取り入れてるだけですよ」

提督(くっ、やはりバレたか。淡白な反応を心がけてる)

提督(しかしここは押しまくれ)スッ スッ

皐月(了解!)

皐月「榛名さんって天使だよね」

榛名「天使?」

皐月「頭に輪っかをつけて、羽根が生えてても不思議じゃないっていうかさ」

皐月「ダメだ、ボクの言葉じゃかわいさを言い表せない……悔しいな」

榛名「……」

皐月「かわいいっていう言葉じゃ物足りないなんて、すごいよ」

皐月「かわいいのさらに上に、『榛名』っていう単語を作るべきだよね!」

提督(おいおい、またやりすぎてないか?)

榛名「……そ」

榛名「そんな大げさな……」モジモジ

提督(ちょろいぞ榛名)
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 21:24:07.87 ID:LRH1jlen0
皐月「かわいいよ榛名さん!」

榛名「そんなことないですって……」モジモジ

皐月「かわいいんだから仕方ないよ!」

榛名「嬉しいですけど……っ」テレテレ

――――

榛名「……」

皐月「なんで榛名さんorzのポーズしてるの?」

提督「皐月のかわいい攻めに屈してしまったからだよ」

榛名「不覚です……!」

皐月「でもね榛名さん、ボクは本当のことを言ってたからね」

皐月「榛名さんとってもかわいいよ」

榛名「照れるのでやめてください、ありがとうございます」

提督「うんうん、榛名はかわいいよな」

提督「けど皐月もかわいいぞ」

皐月「え?」

榛名「……ええ、その通り」スッ

榛名「皐月ちゃんもすごくかわいいです。榛名なんかよりずっと」

皐月「そ、そんなこと……」
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 21:32:28.72 ID:LRH1jlen0
提督(逆襲をしてる)

榛名「なんてかわいいんでしょうか。抱きしめたくなってしまいます」

皐月「う、うう……」カァァ

皐月「恥ずかしいからやめてー!」スタタタッ

ガチャ パタンッ

榛名「ちっ、逃げられました」

提督(あとでジュースあげよう)

提督「榛名、また大丈夫じゃなかったみたいだな」

榛名「またって何ですか! 長10センチ砲ちゃんのお世話とか、朝潮ちゃん荒潮ちゃんとのお買いものとか」

榛名「大丈夫なものはありましたからね!」

提督(それ以外はダメだったという自覚があるらしい)

榛名「それ以外はダメなんだな、とか思ってるでしょう」

提督「うん」

榛名「……いいでしょう、潔く認めます。大丈夫じゃなかったのは結構ありました」

提督(知ってた)

榛名「だけど! これからの榛名はスーパー榛名ですよ!」

榛名「どんなことをされても屈しません! 平気、へっちゃら、大丈夫です!」バンッ

提督「そうやって威勢が良くて破れていった戦いは数知れないよな」

榛名「今度こそ大丈夫ですってば! さあ、かかって来てください」チョイチョイ

提督(指をくいくいやってる)


↓2 榛名にすること
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/30(土) 21:33:50.96 ID:vxdEHj2DO
キス
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/30(土) 21:33:52.85 ID:ZN3T484mO
>>40
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 21:51:53.18 ID:LRH1jlen0
提督「よし、今回はちょっと体を動かすか」

提督「スカートのままじゃ動きづらいと思うから、これに着替えてくれ」

榛名「えっ」

榛名(何をするんでしょうか)

――――

榛名「……」

提督「執務室の床にマットを敷いた。俺と榛名も柔道着に着替えて、準備完了」

榛名「あの、何をする気ですか」

提督「今から榛名に、柔道の色んな寝技をかけてみる」

榛名「寝技を!?」

提督「大丈夫かどうかハッキリするだろう?」

榛名「はい……でも寝技をかけられるんですか……」

提督「安心してくれ、手加減はする」

榛名「……」

提督「まあ怖いならやめるけど」

榛名「!」

榛名「怖くないですよ? ただ、寝技をかけられたら痛そうな演技をしようか迷っていたんです」

榛名「暇であくびをしてしまうと、提督が可哀想ですからね!」

提督「演技はしなくていいよ。始めようか」

榛「オス! いつでもどうぞ!」
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 22:02:15.43 ID:LRH1jlen0
提督「そうだな、まずは腕ひしぎ十字固めをやるか」

榛名(痛そうな名前……!)

提督「横になって」

榛名「えっ」

提督「マットの上に寝て」

榛名「……」ボフッ

榛名「わ、ふかふか」

提督「明石に作ってもらった衝撃を吸収するマットだ。怪我のリスクが減る」

提督「横になった榛名に、俺が馬乗りになる」グイツ

榛名「!!」

榛名「……」ドキドキ

提督「両足で榛名の右腕を挟み」ガシッ

榛名「ぐえ」

提督「伸ばしながら後ろに転がる。この時できるだけ背中を浮かせる」ゴロンッ

榛名「きゃうっ!?」

提督「そして自分のヘソを前に出す感じで、榛名の腕を伸ばすと……」クイッ

榛名「ひうっ! 痛たたたた!」

提督「最小限の力だぞ」

榛名「あ……本当だ、あんまり痛くなかったです」

提督「ちょっとずつ強くするぞ」ググ…
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 22:17:57.22 ID:LRH1jlen0
榛名「みぎゃあ! 痛いですっ!」

提督「聞いたことのない声を発したな」ググ

榛名「痛いって言ってるのにー! ロープ! もしくはタオルを!」バンバン

提督「まだほんの少しだぞ。大丈夫じゃない?」

榛名「大丈夫じゃないです!!」

パッ

榛名「はぁ……はぁ……」

提督「あっさり屈したな」

榛名「はぁ……いえ……」

榛名「今のは演技です」フゥ

提督「へ?」

榛名「見事なものでしょう! 提督はまんまと騙されたわけです!」

榛名「あんなのちっとも痛くないですよ?」エッヘン

提督「……」

提督(こういうところがあるから、からかいたくなるんだよな)

提督「じゃあ次は三角絞め。膝立ちして」

提督「膝立ち? こうですか」スッ

榛名「オッケー。俺はその榛名の前に座って、榛名の柔道着、胸の部分を持つ」グイッ

榛名(また近い!)ドキドキ
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/30(土) 22:39:32.74 ID:LRH1jlen0
一時中断で、23時過ぎから再開します
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 23:19:14.30 ID:LRH1jlen0
提督「そのまま引っ張って相手を引き込む。この時できるだけ上体を起こしておく」ググッ

榛名(顔が目の前にっ!)ドキドキドキ

提督「からの、榛名の首を右足で挟み」ガシッ

提督「左足で右足を挟めば形は完成。あとは絞めるだけ」ググッ

榛名「痛たたたた!! 榛名は大丈夫じゃないです!!」

提督「即アウトかよ」パッ

榛名「ぜぇ、ぜぇ、残念でしたね。これも演技ですよ」

提督「はいはい」

榛名「何ですかその嘲笑じみた感じは! 本当に演技だったんですからね!」

榛名「次はどんな技ですか? 早くかけてください!」

提督(チャレンジ精神は買うんだけどな)

――――

榛名「」チーン

提督(袈裟固め、横四方固め、縦四方固めなどやったが、榛名は全部アウトだった)

提督(艦娘とはいえ、女の子に技かけはやめた方がよかったか?)

榛名「……ズルいです」

提督「?」

榛名「提督ばかりズルいです! 榛名に技をかけてばかり!」

提督「だってそういう趣旨だろ」

榛名「榛名も技をかけさせてください!」

提督「ええ……いいけどできるの?」
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 23:33:34.96 ID:LRH1jlen0
榛名「雰囲気でやってみます」

提督(これ技をかけられないやつだな)

提督「好きにしてくれ」

榛名「では、まず横になってください」

提督「はい」スッ

榛名「えっと……じゃあ、提督の胸辺りに座ります」ムギュッ

提督「うん」

榛名「提督の右腕を持ち上げて、しがみつきます」ムギュッ

提督「ほう」

榛名「それから……んーと……」

榛名「横に倒れます」パタンッ

提督(全然決まってない。後ろに倒れて腕を引っ張るとかすればまだ良かったのに)

榛名「そして腕を曲げる! どうですか? 痛いですか?」ググ…

提督(可動域内なんだけどな)

提督「ぐあっ! やめてくれ榛名!」

榛名「ふふ、どうやらオリジナルの技を生み出してしまったようですね」

榛名「それそれ」グイグイ

提督「痛い痛い!」

榛名「やめて欲しいですか?」

提督「頼むよ、かなり痛いから」
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 23:48:45.44 ID:LRH1jlen0
榛名「いいでしょう」パッ

提督「ふぅ、助かった」

榛名「……大丈夫ですか? ちゃんと動かせますか?」サワサワ

提督「心配しないで、平気だから」

榛名「よかったです! やりすぎてお怪我をさせてしまったらどうしようかと……」

提督(いい子だ)

ナデナデ

榛名「何故頭を撫でるんです?」

提督「なんとなく」ナデナデ

――――

提督「――あー、やっと書類の片づけが終わった」

提督「もう21時か……いや、まだ21時というべきか。榛名と色々あったからな」

ガチャ

榛名「お疲れ様です提督! ココアを淹れてきました!」

提督「おお、ありがとう」

提督「もうチャレンジはいいのか?」

榛名「提督もお疲れなので、あと1回だけにしておきます」

提督(そこは『もういいです』じゃないんだな)

榛名「ココアを飲み終わったら、チャレンジいいですか?」

提督「いいよ」

榛名「本当に本当の今度こそ、大丈夫だと言うことを証明してみせるので」

提督「頑張れ」

榛名「はい!」


↓2 榛名にすること
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/30(土) 23:50:37.43 ID:8efh/LFYo
某個人事業主の輸入雑貨商が使うアームロックかけてやれ
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/30(土) 23:50:39.05 ID:lLUoYBZ/0
提督 榛名 朝潮 荒潮で浅草巡り編
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/30(土) 23:58:27.57 ID:LRH1jlen0
今日はここまでにします
書き溜めて明日投下します
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/01(日) 00:00:29.93 ID:Ik6L67WZ0
乙 乞うご期待
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/01(日) 00:00:45.25 ID:MdTKkim+0
乙ー
子供っぽい榛名もまた良きかな
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/01(日) 08:05:54.79 ID:yPbFGx10O
榛名から三角締めされるいやらしい展開はないのか、残念だよ…
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/01(日) 09:36:55.27 ID:ns3ueNxgo
榛名とベッドで寝技の掛け合いはないのか…
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/01(日) 09:59:37.37 ID:6g35wj4OO
可愛すぎる
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/02(月) 00:09:34.47 ID:6g3/lozh0
提督「……」

榛名「フリーズしてますよ提督、考え中ですか?」

提督「ああ、でも決まったよ。榛名にすることが」

提督「ずばり」

榛名「ずばり?」ゴクリ…

提督「朝潮、荒潮たちとお出かけin浅草」

榛名「浅草へお出かけ?」

提督「実はさっき朝潮、荒潮に頼まれたんだ。三越での買い物が楽しかった、また4人でどこかへ出かけたいって」

提督「それで話は進んで、『浅草巡りしたい』ってなってさ」

榛名「なるほど……」

提督「どうだ? 大丈夫か?」

榛名「もちろんですよ! 榛名は大丈夫です!」

榛名「ということは、今日はチャレンジしないんですね」

提督「だな、1週間後くらいかな。予定は大丈夫か?」

榛名「はい! 楽しみにしてますね!」

――――

(当日)

朝潮「今日はよろしくお願いします!」ペコリ

榛名「こちらこそ!」ペコリ

荒潮「改めて、荒潮たちの頼みを受け入れてもらってありがとう♪」

榛名「榛名も今日この日を待ちわびていましたから!」
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/02(月) 00:11:29.25 ID:6g3/lozh0
提督「みんな忘れ物はないか?」

朝潮「大丈夫です!」

荒潮「もう、遠足じゃないんだから」

提督「それもそうだな」ハハ

榛名「では出発しましょうか!」

――――

提督「みんなは浅草行ったことあるか?」

榛名「榛名は姉妹で何度か」

朝潮「朝潮も姉妹で一度だけ」

荒潮「同じく」

提督「そうか、じゃあある程度は見て回ってるんだな」

荒潮「花やしきでほとんど時間を費やしたから、そんなに見てないわ〜」

荒潮「あっ。花やしきで思い出したけど、お化け屋敷で朝潮姉さんが…」

朝潮「だ、だめ!!」ガバッ

荒潮「もごもご」

榛名「ど、どうしたんです?」

朝潮「何でもないです」

提督「気になるな」

朝潮「気にしないでください……」カァァ
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/02(月) 00:13:51.55 ID:6g3/lozh0
提督「分かったよ。だから荒潮の口を塞がないでやってくれ」

朝潮「絶対に言わないでね」

荒潮「」コクコク

朝潮「よし」パッ

榛名(お化け屋敷で何が起きたんでしょうか)

提督(隙を見て荒潮に聞いてみるか)

――――

提督「電車に揺られて到着! 浅草といえば、まずはここだよな」

榛名「雷門ですね!」

朝潮「確か一度火災で焼けてしまったんですよね。約100年の時を経て再建されたんです」

提督「朝潮は物知りだなぁ」

荒潮「前行った浅草観光の時に、インターネットでものすごく調べてたわよねぇ」

朝潮「うっ」

榛名「分かります! 楽しみすぎて調べちゃいますよね!」

朝潮「は、はい……せっかく行くので、色々調べたいなと思って」

荒潮「前日の夜は目が冴えて眠れなかったのよね〜」

朝潮「それは言わなくていい情報!」カァァ

提督・榛名(可愛い)
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/02(月) 00:14:25.37 ID:6g3/lozh0

――――

提督「いやー、休日は混んでると踏んで平日に来たんだけど混んでるもんだな」

朝潮「仲見世通りは90以上ものお店が並んでますからね。外国の方にも人気のスポットです」

榛名「はぐれないように手を繋ぎましょう」

荒潮「は〜い」ギュッ

朝潮「司令官は?」ギュッ

提督「すぐ後ろからついて行くよ。気になる店があったら入ってくれ」

――――

榛名「んー! このどら焼き美味しいです!」

提督「ふわふわだよな。こっちの揚げまんじゅうも美味いぞ」

荒潮「食べさせて〜」

提督「はい」スッ

荒潮「あーん」パクッ

榛名・朝潮「!?」

荒潮「美味しい〜♪」

提督「だろ?」

榛名「……提督、榛名も食べてみたいです」

提督「え?」

朝潮「あ、朝潮も食べてみたいです!」

提督「分かった分かった。ほら」スッ
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/02(月) 00:16:11.27 ID:6g3/lozh0

――――

榛名・朝潮「……」ムスッ

提督「なんで不機嫌?」

荒潮「司令官が食べさせてあげなかったからよ〜。手渡しするんだもの」

提督「それだけでか」

榛名「お土産の雷おこし、食べさせてくださることを要求します」

朝潮「朝潮は別にいいですけどね……」

提督「帰ったらな。えっと、ここが浅草神社だっけ?」

朝潮「はい。浅草神社のご利益は、心で強く願えば叶う『心願成就』というもので」

朝潮「つまり願ったものは何でも叶ってしまうんですよ」

提督「それはすごい」

榛名(艦娘のみんな、妖精さん、そして提督といつまでも一緒にいられますように)

朝潮(龍驤さんのおっぱいが大きくなりますように)

荒潮(ここにいるみんなの願いが叶いますように)

提督(と荒潮が考えていそうなので、荒潮や朝潮、榛名、艦娘たちに幸福が訪れますように)

提督(あと健康な体でいられますように。&金持ちになれますように。プラス…)

荒潮「司令官、祈ってる時間が長いわね」

提督「!」

朝潮「欲望にまみれてますね」

提督「だ、だって心願成就なんだろ?」

朝潮「神様も良く深い人間には厳しい目で見るかもしれませんよ」
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/02(月) 00:18:15.49 ID:6g3/lozh0
提督「分かったよ。じゃあ最初の願いだけでいいのでお願いします」

榛名「最初にどんなお願いを?」

提督「秘密だ」

荒潮「え〜」

提督「知りたいか? ならみんなも俺に教えてくれないとな」

朝潮「なっ!? なんてことを聞いてるんですか!」

提督「ええ!?」

榛名(朝潮ちゃんは一体何をお願いしたんでしょう……)

――――

榛名「花やしきに来ました! 2人は一度来てるんですよね?」

朝潮「はい」

荒潮「たくさん遊んだ覚えがあるわ〜」

提督「まずはどれに乗る? 絶叫系がいいな」

榛名「ふふ、提督ったらはしゃいじゃって」クスクス

提督「遊園地なんて久しぶりだからつい」

荒潮「絶叫系がいいならローラーコースターに乗りましょう」

提督「ジョットコースター?」

朝潮「そうです。昭和28年に作られた歴史の長い乗り物ですよ」
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/02(月) 00:19:24.79 ID:6g3/lozh0
短いですがここまでにします…
明日で終わる予定です
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/02(月) 00:40:50.44 ID:gFi3Covro
おつおつ
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/03(火) 00:32:57.29 ID:D7SY3ORD0
荒潮「この前これに乗った時、朝潮姉さんとっても可愛い悲鳴を出してたわよね〜」

朝潮「荒潮! これ以上朝潮に関する情報を暴露するのは禁止!」

提督「可愛い悲鳴か……期待しておこう」

朝潮「ガッカリさせてしまうと思いますよ。すでに乗ってますし攻略済みですからね」

榛名「乗るんですか? 無理はしないでくださいね」

朝潮「大丈夫です」

提督(大抵こういう時は……)

――――

朝潮「にゃあーーーっ!!」

提督(フラグ回収)

榛名・荒潮「きゃー!」

提督(2人は楽しそうだな)

――――

朝潮「……」

榛名「大丈夫ですか?」

朝潮「はい」

提督「にゃぁぁぁとか言ってたな」

荒潮「可愛い♪」

朝潮「うぅ……」カァァ
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/03(火) 00:33:40.22 ID:D7SY3ORD0
朝潮「も、もうジェットコースターの話はやめましょう! 次は何に乗りますか?」

榛名「メリーゴーランドとかどうでしょう!」

荒潮「いいわね〜」

提督「よし、行こうか」

――――

榛名「提督ー!」ヒラヒラ

朝潮「あはは……」ヒラヒラ

提督(楽しそうに手を振ってる。スマホで撮っておくか)パシャッ

荒潮「朝潮姉さん恥ずかしそうに笑ってる」

提督「堂々と楽しんでもいいのにな。荒潮は乗らないのか?」

荒潮「前回来たとき、大潮姉さんに付き合って充分乗ったから」

提督「なるほど」

提督(……今が聞くチャンスかな)

提督「ところで、ここのお化け屋敷についてなんだけど」

提督「朝潮に何が起きたのか教えてくれるか?」

荒潮「絶対に言わないでって口止めされたから〜」

提督「クレープ」

荒潮「イチゴチョコクリーム」

提督「了解」
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/03(火) 00:34:33.14 ID:D7SY3ORD0
荒潮「取引成立ね♪ まあそんなに大げさな事じゃないんだけど」

荒潮「朝潮姉さん、始終怖がってて姉妹にしがみついてたの。入口から出口までずっと」

荒潮「涙目になって、『離さないでね?』とか『お化け怖いよぉ』とか」

荒潮「いつもの真面目な雰囲気とは違う可愛らしい様子だった」

提督(見たかった)

荒潮「でも出口を抜けたら『ふーん、こんなものね』って強がっちゃって」クスクス

提督「可愛いな」

朝潮「……」

朝潮(何か話してる。ひょっとして……)

――――

榛名「あー、満喫しました!」

提督「乗ってる間、笑顔が絶えなかったな。はいクレープ」スッ

榛名「わ! ありがとうございます!」

提督「朝潮も」スッ

朝潮「ありがとうございます」

朝潮「……荒潮」

荒潮「何かしら〜」モグモグ

朝潮「さっき提督と何を話してたの?」

荒潮「榛名さんと朝潮姉さんが親子みたいね〜って」
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/03(火) 00:35:05.95 ID:D7SY3ORD0
榛名「親子?」

荒潮「ね、司令官」

提督「ああ」

提督(確かにその話はしたな)

朝潮(なんだ……私の思い過ごしか)

榛名「お、親子ということは、榛名がお母さんに見えたということですか」

榛名「まだそんな年齢じゃないのに……」

荒潮「若妻って言葉があるじゃない、ママ」ギュッ

榛名「!」

荒潮「なんてね♪」

榛名「……」

榛名(ママ呼び、ちょっといいかも)

榛名「榛名がママということは、提督がパパですか?」

提督「え?」

荒潮「そうね〜、周りからはそう見えてるかも」

荒潮「パパ♡」

提督「!!」

提督(何だこの言い表せない不思議な気持ちは)
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/03(火) 00:36:41.72 ID:D7SY3ORD0
榛名「じゃあ朝潮ちゃんも、娘ですね」フフ

朝潮「へ?」

榛名「ママって呼んでみてください! 一度でいいので!」

朝潮「ま……ママ」

榛名「なあに?」ニコッ

朝潮「!」

朝潮(榛名ママ……)

提督(なんだこの流れ)

――――

榛名「次はあのクルクル回る乗り物にしましょう!」

荒潮「また絶叫系ね〜」ギュッ

朝潮「怖そう……」ギュッ

提督(心なしか3人がもっと仲良くなってる気がする。手も自然に繋いでるし)

榛名「あなた! 早く乗りましょう!」

提督(あなた!? 演技にノリノリか榛名!)

荒潮「パパ〜」

朝潮「早くしてパパ」

提督(朝潮まで!)

提督(……悪くはないな)

提督「今行くよ」スタスタ
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/03(火) 00:37:19.23 ID:D7SY3ORD0

――――

荒潮「ジャンボメロンパン、美味しい♡」モフモフ

朝潮「外はかりかり、中はふわふわ」モフモフ

提督(1つを半分に分けて食べてるのが微笑ましい)

榛名「一生懸命食べてるのが可愛いですね、あなた」

提督「まだその呼び方なのか」

榛名「嫌ですか?」

提督「嫌ではないけど……」

朝潮「あの、そろそろ帰宅時間ですよね」

荒潮「そうね、次の観光地で終わりかも」

榛名「時間経つの早すぎです……」

提督「また来ればいいじゃないか。今日行くことができなかった場所を回ろう」

朝潮「賛成です! 浅草の次は、北海道に行ってみたいですね」

荒潮「私は沖縄ね〜」

榛名「海外とかどうでしょう!」

提督「みんな話が飛躍しすぎだ」ハハ

――――

榛名「スカイツリー、大きいですねー」

提督「さすが日本で一番高い建築物だなぁ」

朝潮「こんなに近くで見るの初めてです」キラキラ

荒潮「前回は来れなかったしね〜」
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/03(火) 00:39:44.05 ID:D7SY3ORD0
提督「さて、昇ってみようか」

榛名「階段ですか?」

提督「まさか」

荒潮「景色を楽しむ前にへとへとになっちゃう」

榛名「で、ですよね。東京タワーに昇った時は階段だったので……」

提督「姉妹の観光で?」

榛名「はい。上に到着した時は達成感があったんですけど、その日は猛暑で」

提督「うわ、それはヤバいな」

――――

榛名「わわっ!」

荒潮「壮観ね」

朝潮「……」キラキラ

提督「夜になると、建物の光がすごく綺麗なんだよ100万ドルの夜景ってやつ」

荒潮「まだ夕方だし、夜景はお預けね〜」

朝潮「司令官」

提督「ん?」

朝潮「メロンパンを食べてる時の言葉、必ずですよ」

提督「またみんなでって約束か。もちろんだよ」

榛名「それで浅草を堪能したら、次は温泉旅行ですね」
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/03(火) 00:40:28.59 ID:D7SY3ORD0
荒潮「お弁当を持ってピクニックもいいわね」

朝潮「海水浴もありですよ!」

提督「またこのパターンか……」ハハ

――――

――――――

――――――――

(その日の夜)

提督(ふぅ、久々にあんなに歩いたな)

提督(この頃運動をサボってたし、ツケが回ってきそうだ)

コンコン

提督「どうぞ」

榛名「失礼します」ガチャ

榛名「提督、ココアを淹れてきました」

提督「ありがとう」

提督「今日はどうだった?」

榛名「とても充実した時間を過ごせました!」

榛名「鎮守府に帰ってきてからも、2人と話で盛り上がってしまって」

提督「そうか……」

提督「体は大丈夫か?」

榛名「へ?」
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/03(火) 00:41:48.84 ID:D7SY3ORD0
提督「歩き疲れてない?」

榛名「ええ、日頃訓練で鍛えているので」

提督(やっぱ俺だけか……)

榛名「……」

榛名「提督、本当にありがとうございます」

提督「何が?」

榛名「榛名のワガママにお付き合いしてくださったじゃないですか」

提督「ああ、いいんだよ。提エネが必要なんだろ?」フフ

榛名「はい。定期的に摂取しないと寂しくなってしまうので」

榛名「……あの、えっと……」モジモジ

榛名「提督、お願いがあるんです」

提督「?」

榛名「もし、提督さえよければ……」

榛名「またこうして、榛名にお付き合いしていただけないでしょうか」

提督「大丈夫チャレンジにか」

榛名「そうです!」

提督「一応これからは全艦娘と毎日接するつもりなんだけどな。榛名にも当然」

榛名「それは嬉しいんですけど……榛名の提エネの貯蓄量は、通常の2倍くらいありまして」

榛名「もっと提督とお話したり、戯れたいんです!」

提督(戯れって)
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/03(火) 00:44:10.66 ID:D7SY3ORD0
榛名「ダメならいいんですけど」

提督「いいよ」

榛名「!!」

提督「ただ俺も仕事とか用事があるから、相手できるかどうかはその時次第だけど」

榛名「それでもいいんです! ありがとうございます!」

榛名「では、今時間は大丈夫でしょうか」

提督「今? 大丈夫チャレンジするの?」

榛名「今回は一味違います。榛名へのチャレンジではなく、提督へのチャレンジです」

榛名「榛名が提督に色々仕掛けるので、大丈夫かどうか判断してください」

提督「はあ……まあいいけど、今日は疲れてるから…」

榛名「ご安心を。榛名が今考えているのは、マッサージです」

提督「マッサージ……?」

榛名「疲れを少しでもとってもらいたいという、榛名なりの計らいです」

榛名「ささっ、寝室へ行きましょう」グイッ

提督「寝室!? そこのソファーじゃダメなのか」

榛名「はい♡」

提督「あれ。今の返事、語尾にハートマークついてなかった?」

榛名「気のせいですよ。さあ、誰かに見られないうちに」グイグイ

提督「なんで隠密行動なんだ! ちょっ、引っ張るなって!」


提督(この後、俺は榛名にめちゃくちゃマッサージされた)

提督(提督は大丈夫じゃなかった)



おわり
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/03(火) 00:45:19.57 ID:D7SY3ORD0
お付き合いありがとうございました
榛名は可愛い
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/03(火) 00:45:19.62 ID:yoJ/Skt3o
マッサージの詳細はよ
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/03(火) 00:45:42.78 ID:WrR4ZAJBO
乙でした
榛名は大丈夫可愛い
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/03(火) 01:09:40.79 ID:DbuZ0cUUo
おつ
こんな家庭築きてえなあ俺もなぁ
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [Sage]:2018/07/03(火) 07:36:18.29 ID:3EM+o9iJ0
寝技は地の文無しで頑張ったんやなって
逆に大変だよね

マッサージは筋肉痛にならないようにしてくれたんだよ(白目)
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/03(火) 09:01:25.41 ID:+85zTnmZO
おつー
朝潮、荒潮の改二と私服榛名の親子感はハンパない
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