京太郎「京ちゃんクエスト?」優希「だじぇ!」【ファーストステージ】

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/05(日) 18:19:05.79 ID:DKKGpRZe0


京太郎「・・・・・ん?」パチッ

京太郎「・・あれ? ここ… どこだ?」キョロキョロ


目を覚ました須賀京太郎は辺りを見回した…

レンガ造りの家々… どこか中世世界を思わせる街並みが広がっている。


京太郎「…な、なんだ…? どこだここマジで…? …ヨーロッパ? …なワケねーよな…」

京太郎「どうしていきなりこんな… …って、俺って、さっきまで何してたっけ…?」

京太郎「…くそっ! 頭いてぇ…! マジで一体、何が……」ズキズキ


?「ククク…w 京太郎よ、おぬしは異世界に転生してきたんだじぇ…w」ズモモォ…


京太郎「ん?」






SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1533460745
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/05(日) 18:20:34.03 ID:DKKGpRZe0


憩「ほーい♪ 咲-Saki-界で一番カワイイ天使こと、ウチ、荒川憩がこのスレの説明をしますよーぅ♪」

憩「まず注意すること…! このスレは、『本日19:30までは絶対に書き込みをしたらあかん』でっ!」

憩「なぜかと言うと…このスレはアドベンチャーブック形式のSSなので、読み手の人の選択によって、場面(レス番)があちこちに飛ぶからや』

憩「もし途中で読み手の方の書き込みが一つでもあると…場面に“ズレ”が生じてしまい、このスレが成立しなくなってしまうで…!」

憩「だから絶対に書き込みはしたらあかんで! 19:30までな!」

憩「なのですべて投下し終わってから読むことをお勧めしますよーぅ♪ ゲームの部分は101レスで終わるで!」


憩「ほな読み方やけど、このあとレス番11からは、レス画面下にあるレス番号をクリックすることでページをめくるように読んで下さいねーぇ!」

憩「ゲーム内ではちょこちょこ二択の選択肢が出てくるから、レス番号をクリックすることで、自分の行動を選択しながら読み進むことができるで♪」

憩「選択次第では、『GAME OVER』になることがあるで! このゲームの中では全部で9箇所…! 落とし穴をぱっくり開けてあなたを待ってるで〜」

憩「でも! GAME OVERになっても「選択肢に戻る」をクリックするか、レス画面上の番号をクリックしてさかのぼって戻ることで、やり直すことができますよーぅ!」

憩「ゲームの中では一つのレスは行数がほぼ同じ(約40行)に設定されてます! なので、PCのディスプレイ画面の大きさを調節して、一つのレスがスッポリおさまるようにすると、ページを一枚一枚めくる感覚で読みやすいと思いますよーぅ♪」

憩「京太郎主人公の冒険スレですが…、巷で今飽和状態の異世界転生ブームに乗っかってみるで〜♪」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/05(日) 18:21:09.46 ID:DKKGpRZe0

憩「もう一回! このスレは、『本日19:30までは絶対に書き込みをしたらあかん』でっ! ほんまにこのスレの投下が不可能になってしまうから…」

憩「すべて投下し終わってから…19:30以降にゆっくり読むことをお勧めしますよーぅ♪」


憩「ほな、GOOD LUCK! 冒険をエンジョイしてなーぁ♪」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/05(日) 18:21:42.88 ID:DKKGpRZe0





優希「京太郎! おぬしはさっき国道で10トントラックに轢かれて憐れにも死んだんだじぇw」フヨフヨ

京太郎「へぁ…? な、なんだお前? ゆ、優希なのか?!」


瞠目する京太郎…! しかしそれも当然、その優希は… 体長10cm程度にまで縮み、背中には四枚の羽が生えていて空中にふわふわ浮いている… つまり、ピーターパンに出てくる妖精ティンカーベルのような姿だったのである…!


優希「当然だじぇ。 犬のくせに、死んだ衝撃で私の顔を忘れたのか?」

京太郎「・・・な、なんでそんな、お前、縮んで… 羽まで生えて…?」

優希「さっき言った通りここは“異世界”だからな! 異世界といったら妖精やエルフや半人半獣のリザードマンなんかがいるのがデフォだじぇ」

京太郎「は、はあ…??」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/05(日) 18:22:23.73 ID:DKKGpRZe0

京太郎「一体… な、何が、どうなってんだよ…」

優希「だからおぬしは死んでこの異世界に転生してきたんだじょ。 コレを見れば状況は理解できるじぇ!」クルリッ、ボンッ!

京太郎「うぇあっ?!」


妖精優希が、その手に持っていた小さな杖をくるりと回すと、空中に水晶玉のようなものが現れた…


京太郎「な、なんだこれ…? ん? 何か映ってる…?」


“咲「京ちゃんっ! ああぁ―――っ!!」”

“和「す、須賀くん! しっかりして下さい!!」ガクガク”

“京太郎「・・・・・」ユサユサ”


京太郎「!? これって・・・!」


その水晶玉には… 道路にへたりこんで泣きじゃくる咲、そしてその傍らに血まみれで横たわる京太郎自身… さらにその京太郎を揺さぶりながら必死で声をかけている和の姿が映っていた…


優希「思い出したか? これはおぬしがさっきまでいた元の世界の映像だじょ」

京太郎「…マジか? なんだよこれ… お、俺って、マジで死んだのかよ…?」カタカタ
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/05(日) 18:23:03.81 ID:DKKGpRZe0

優希「むふ…w 本来ならここで命を落とすところだが…タコスの神様は寛大なんだじぇ! おぬしに生き返るチャンスをあげたんだじょ」

優希「それがこの、元の世界とは別に分岐した並行世界への一時的転生…! この異世界で、冒険者として実績をあげて貢献すれば、元の世界に還って息を吹き返すことが出来るのだっ!」

京太郎「…へ? じゃ、じゃあ、なんだ? 俺はまだ死んだわけじゃねーんだな?」

優希「半死半生の状態だじょ。 元の世界のおぬしの命は風前の灯… 急がないと本当に死んでしまうじぇ」

優希「猶予は3週間…! この異世界と元の世界とは時間の流れが違って、ここの1週間は向こうの1時間だけど、3週間を超えたらもう時間切れ…生き返ることはできないじょ! おぬしは完全に死んで、魂も消滅することになるじぇ…!」

優希「つまり京太郎、貴様がのどちゃんと咲ちゃんの元に生きて帰るには…ここで冒険者、出来れば勇者となって魔王を倒し、この異世界を救うしかないのだっ! 健闘を祈るじょっ!」スゥ――…

京太郎「!? あっ、ちょ…! 優希! ま、待てよお前!!」


京太郎が必死に止めるのも聞かず… 妖精優希は徐々に透明になり、消えてしまった…
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/05(日) 18:23:36.58 ID:DKKGpRZe0

京太郎「・・・ったく優希のやろー… なんなんだよ… 勝手に消えやがって…」

京太郎「いきなり世界を救うっつったって、こんな漫画みたいな世界で…どうすりゃいいんだ?」


?「文堂が〜 マッカロニゆでたので〜♪ チーズをのせてぇ〜 オーブンへ〜♪」フンフン


京太郎「ん? アレは・・・?」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/05(日) 18:24:11.90 ID:DKKGpRZe0

途方に暮れている京太郎の前に現れたのは、黒い尻尾とネコ耳の生えたうすらぺったんこな少女…池田ァであった。


京太郎「・・・た、確か、風越のあの超綺麗なおねーさんにくっついてた・・・池田さん?」

池田「ん? 誰だしお前」クルッ

京太郎「えっと…インハイの会場とかで、お会いしたことありますよね? 俺、清澄で雑用係してた須賀って言いますけど…」

池田「キヨスミ? スガ? なんだしそれ? 聞いたことも無いし」

京太郎「…へ?」

京太郎(なんだ…? どうやらここは、マジで元いた世界とは違うみたいだな… この池田さんも、本物と似てるだけの別人…? ガチのパラレルワールドってわけか…)
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/05(日) 18:24:42.89 ID:DKKGpRZe0

池田「私はヒーラーの見習いをしてるカナちゃんだし。 兄さん、誰かと間違えてないか?」

京太郎「あ…そ、そうっすね、人間違いでした…」

池田「…ふん」クルッ

京太郎「あっ、ちょ、ちょっと待って下さい!」

池田「なんだし、カナちゃんこれでも忙しいんだし!」

京太郎「あ、あの… 俺、冒険者…?になりたいんですけど、どこに行けばいいですかね?」

池田「何…?」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/05(日) 18:25:19.09 ID:DKKGpRZe0

池田「なんだ、田舎から冒険者に憧れて上京してきたお上りさんか」

京太郎「…はあ、まあ、そんなもんっす」

池田「それなら、とりあえずギルドに行くといいし! 受け付けのおねーさんが、それぞれに合った仕事を斡旋してくれるし」

京太郎「ギルド・・・」


こうして… 京太郎はとりあえず街外れの冒険者ギルドに向かったのだった…




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