【安価】完璧男子と魔法系女子

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32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/22(水) 21:08:11.72 ID:I0l7zZkz0
〜異世界・温泉〜

男「...どうしようかな」

女「うわーっ!濡れる濡れるっ!?」バッチャバッチャ

男「うーん...」


え!?ここどこ!?まさか異世界!?
なんで温泉!?
てかアイツなんで湯の中に直立したまま考え事してんの!?


男「よし」チャプチャプ

女「びちょびちょじゃん...」

男「ひとまず落ち着くべきだ」

女「そ、そうね」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/22(水) 21:20:48.97 ID:I0l7zZkz0
ここは...岩場?
灰色の岩でゴツゴツしてて足元が悪い


男「空気が薄いな..下りた方がいいかな」

女「町があるかもね」

男「ここは恐らく姉さんが来たのと同じ異世界」

男「僕たちを探しに来ている可能性が高いだろう」

男「出来るだけ人の多い所に行くべきだ」
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/22(水) 21:30:16.82 ID:I0l7zZkz0
〜異世界・王宮〜


姉「やっぱり位置はロードされるのね」

姉「どうしよう、とりあえず探すしかないよね」

???「あっ、姉さん!」

姉「王子じゃん」

王子「ご無沙汰してます」
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/22(水) 21:56:36.03 ID:I0l7zZkz0
王子「どのようなご用件で?」

姉「私の妹とその友達を探しに来たの」

王子「という事は、そのお二方は迷い混んで来てしまったと」

姉「ま、そうなるね」

王子「兵を手配しましょうか」

姉「うんにゃ、個人的に探すからいいよ」

王子「左様ですか、ご武運を」

姉「そんな物々しくしなくてもいーよ」
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/22(水) 22:06:26.28 ID:I0l7zZkz0
〜城下町・酒場〜

姉「ここらで私に似たアホと、執事みたいな雰囲気の奴見なかった?」

マスター「知らないな」

姉「やっぱりか」

マスター「何か飲んでくかい?」

姉「じゃあお茶でいいよ」

マスター「つれない奴だな本当に」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/22(水) 22:12:04.79 ID:I0l7zZkz0
〜城下町・掲示板〜

姉「ここに書いとくか」


▼私はここに『一日目 城下町に滞在』と書いた


姉「さて、宿で寝よう」
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/22(水) 22:15:47.85 ID:I0l7zZkz0
〜男女サイド・麓の町〜

男「運が良いな。本当に町があった」

女「ここに姉いるかな」

男「多分いないと思うが、探してみよう」

女「どこ探したらいいだろうね」

男「この町の中でだと...>>39かな」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/22(水) 22:16:46.06 ID:3647Sdt70
酒場
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/22(水) 22:27:32.50 ID:I0l7zZkz0
男「やはり酒場かな」

女「鉄板だね」


〜酒場〜

とてもうるさい。
豪快だが、不快ではない


女「賑わってるね」

男「山の近くに好んで住むような奴らだ。うるさいに決まっている」

男「物知りそうな奴はいないし、マスターに話を聞こう」

女「マスターさん!」

マスター「ん?何だお前...あ!勇者さん!?」

女「いや、勇者は私の姉です」

男「その勇者さんの行方を知りたいのです」

マスター「お、彼氏さん?」

女「なっ」

男「知り合いですよ。勿論、勇者さんとも」
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/22(水) 22:48:03.08 ID:I0l7zZkz0
マスター「勇者の居場所と言っても...」

女「?」

マスター「だいぶ前に王宮で消滅したとかって話は聞いたな」

マスター「役に立たないだろ?こんな意味不明な情報」

男「いや、大変参考になりました」

男「王宮に向かうにはどうしたらいいですか?」

マスター「東の街道を真っ直ぐ進めばいい」

男「ありがとうございました。さぁ行くぞ」ガシッ

女「わっ!?」

女(う、腕掴まれた///)

女「あ、ああ、ありがとうございましたっ!」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/22(水) 23:04:42.01 ID:I0l7zZkz0
〜東の街道〜

男「早い所王宮に行こう」

女「せっかちだなあ」

男「王宮は何らかのキーポイントかもしれない」

女「...あの、一つ良いですか」

男「どうかしたのか?」

女「お腹すきました」

男「あー...成る程」

男「僕が魔法で出すよ。あの魔導書、戦闘よりも旅に使える魔法の方が多く載ってるんだ」

女「調理されて出てくるの?」

男「分からない。本当にその時による。どっちかと言うと食べられる物が出るように祈った方がいい」

女「えぇ...」

男「引かないでくれ」

男「『いーといっと』」ボム


食事が出現した!


男「これは...>>43だね」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/22(水) 23:06:06.44 ID:PmsZ264F0
草野球チーム
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/22(水) 23:06:48.29 ID:PmsZ264F0
予測変換め…訂正できるなら「くさや」で
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/22(水) 23:07:26.54 ID:fUeyP46gO
女さんの好物だね
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/23(木) 09:12:29.94 ID:JAqGZh6Ho
くさや生える
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/23(木) 19:41:23.09 ID:DAGV6N1f0
男「これは...くさやだね」

女「うっ...臭い」

男「さぁどうぞ。食物は最も食べやすい状態で出現するんだ」

男「もちろん、骨は無いよ」

女「何かまた別の出せない?」

男「やめた方が良い。魔翌力(と僕は読んでいる)には限界がある」

男「いつ危険に遭遇するか分からないからね」

男「例えば、君にどこからか豪速球が飛んできたとしよう」

男「治療するための魔翌力がなければ様々な悪影響が考えられる...最悪死ぬ」

女「例えがよく分からないけど、とりあえず食べるよ」バリバリバリ
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/23(木) 19:54:10.74 ID:DAGV6N1f0
〜街道・森林地帯〜

男「街道にもこんなに緑のある場所が存在するんだね」

女「...」

男「そろそろ空も薄暗くなってきた。嫌な予感がするね」

女「...」

男「女さん?そんなに押し黙ってどうかしたんですか?」

女「私絶対口臭いわ...」ボソ

男「なるほど。そんな事ですか」

女「...!」ムッ

男「僕は気にしませんよそんな事」

女「...そう?」

男「はい。臭いなんて一時的なものですからね」
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/23(木) 20:02:04.11 ID:DAGV6N1f0
男「普通街道を作るときは、森林なんて避けるものだと思わないかい?」

女「確かに」

男「じゃあなんでここに道があるのか?」

男「それはここを通らないと大きな遠回りになるか」

男「それともこの森林にも、街道を利用するような知的生命体がいるのか」

女「知的生命体って事は友好的でしょ?ここを街道に通すぐらいだし」

男「恐らくはね」
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/23(木) 20:10:51.72 ID:DAGV6N1f0
男「さて、そろそろ寝ようか」

女「どうやって?」

男「寝具を用意してそのまま」

女「えー...」

男「どうかしたのかい」

女「虫とかに刺されそう」

男「...『ベッド招来』」ゴト


ベッドが出現した
そのベッドは真っ白で...
真っ白で...とても魅力的な...
思わず...入っ...て...


女「...」スースー

男(寝たか)

男「やっぱり精神力が足りてないね」

男(僕は枕を用意して寝た)
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/23(木) 21:24:06.04 ID:DAGV6N1f0
〜明朝・宿・姉サイド〜

姉「ほんじゃ今日も頑張っていきましょー」

姉「とっとと宿から出ましょー」

姉「その前に顔を洗いましょー」

姉「歯も磨きましょー」
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/23(木) 21:28:28.23 ID:DAGV6N1f0
神「待て」

姉「...え?神じゃん」

神「警告させて貰おう」

神「お前の妹と知り合いが迷いこんで来ているようだが」

神「謎の男がもう一人迷いこんで来ている」

姉「警告、って事は危険な奴って事だね?」

神「うむ。気を付けた方が良いぞ」

姉「りょーかーい」
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/23(木) 21:36:06.40 ID:DAGV6N1f0
姉「現在地は世界中央区、王都城下町」

姉「東西南北どっちに行こうかな」

姉「棒倒しで決めよう」

姉「『解除』」シャキーン


▼姉は レイピア を 取り出した

▼姉は レイピア を 地につきたてた!


姉「どっちに倒れるかなー♪」
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/23(木) 21:37:50.96 ID:DAGV6N1f0
>>55どの方角に倒れた?
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/23(木) 21:42:39.95 ID:x/xe9Nty0
妹達と出会う方向(この場合は西?)
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/23(木) 21:50:44.41 ID:DAGV6N1f0
▼レイピア は 西 に 倒れた!


姉「西だっ!」

姉「西というと、山に向かう方面だね」

姉「『収納』」


▼レイピア は 消滅した!


姉「森林地帯を通るのが正規ルートのはず」

姉「もし妹達がいるなら正規ルートを通っていくべきだね」

姉「レッツゴー!」
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/23(木) 22:02:54.65 ID:DAGV6N1f0
〜森林・男女サイド〜

男「んっ...もう朝か」

男「そろそろ起こしますか」

男「『ベッド退散』」ピシューン

男(冒涜的なベッドは消えた)

女「むぎゃ!」ドシャッ

男「おはよう」

女「私は...いつの間に...?」

男「とても疲れていたんじゃないかな?」

女「そうかな?ところで、めっちゃ背中汚れてるね」

男「そうだな、天然敷き布団の弱点だろう」
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/23(木) 22:17:30.06 ID:DAGV6N1f0
女「じゃあ、出発しよっか」

男「...ん、いや、待って下さい」

男「誰かこっちに向かって来てます」

女「姉かな!?」

男「さぁどうでしょう」


その影は段々と近付いてくる
姿を確認するまでそう時間はかかってない


男「あれは...>>59
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/23(木) 22:20:09.79 ID:u5f6ow0IO
師匠
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/23(木) 23:03:03.50 ID:DAGV6N1f0
男「師匠!?」

女「誰よ」

男「十年位前に僕に魔法の基本的な使い方を教えてくれた人だよ」

師匠「...お前、男か?」

男「覚えてるんですか?」

師匠「あぁ...俺もここへ来てだいぶ長いが、まだ覚えているよ」

男「今は何をしていらっしゃるんですか?」

師匠「刑事やってる」

男「この世界にも刑事ってあるんですか?」

師匠「いや...王国騎士団の隠し役職の一人だ」
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/23(木) 23:06:36.33 ID:DAGV6N1f0
師匠「いっけね、こりゃ国家機密だ」

男「じゃあ忘れます」

師匠「そうして貰えるとありがたい...ん、そこの嬢ちゃんは?」

男「姉さん...いえ、この世界では勇者と言った方が良いでしょうか、その勇者の妹です」

師匠「確かに似てるな」

女「そうですか?」

師匠「あぁ、その不安そうな顔は見たこと無いがな」
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/27(月) 23:07:08.23 ID:OFd+JmhE0
女「ひどいですね」

師匠「悪い悪い。そいじゃ、また会おうな」

男「はい」


師匠とかいう奴は去っていった
しかし、なんだか寒気がする
昨日の疲れも取れていないようだ


男「すみません」

女「へ!?」

男「いえ、具合が優れないようでしたので」
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/27(月) 23:26:50.48 ID:OFd+JmhE0
男「もしや、風邪をひきましたか?」

女「そうかも...」

男「温泉で濡れた服をずっと着ているせいですね」

男「おぶっていきましょう」スッ

女「いや、それはちょっと」

男「何が心配なんですか?」

女「体重バレちゃうし、男くんじゃ私なんておぶれないよ」

男「濡れてるので正確な体重は分かりませんし、僕は意外と結構力あるんですよ」
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/27(月) 23:36:24.69 ID:OFd+JmhE0
女「う...男くん頑固だね」

男「さあ、無理は良くないからね」

女「うん」ガシッ

男「気分が悪くなったら言ってね」

女「うん...//」


広い背中に包まれているようで、とてもリラックスできた

65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/27(月) 23:43:17.51 ID:OFd+JmhE0
〜姉サイド・林間の村〜

姉「空気がうまいね」

姉「宿屋に行こう」

姉「私も怠惰になったものだ」
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/27(月) 23:51:31.35 ID:OFd+JmhE0
〜男女サイド・林間の村〜

男「ふー...」

男「とりあえず宿屋で休ませるか」


〜宿屋〜

男「...ん?あそこにいるのは」

姉「おっ!男くん!」

男「僕の事はどうでもいいんでとにかく妹さんを!」

姉「任せろ、部屋はとってある」


男(そのあと、姉さんは女さんを掴み、部屋に入っていった)

男(僕が間違って詠唱しなければこんなことにはならなかったのに)
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/28(火) 19:38:05.24 ID:vsMVkf7H0
男「...」

姉「ん?浮かない顔をしているな」

男「僕が間違って詠唱しなければこんなことには...」

姉「ふふ、なんだそんな事か」

男「しかし...!」

姉「じゃあもし君がいつも通りの生活を送っていたら、こんなミスはあったかい?」

姉「人は間違いを犯して成長するものだ、なんてよく言うでしょ?」

姉「私達は気にしてないからね」

男「...そうですか」
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/28(火) 19:51:13.15 ID:vsMVkf7H0
姉「貴方も部屋をとって寝るべきね」

男「あの...!」

姉「いいの、運が悪かっただけ、看病なんてしない方がいい」

男「この世界の通貨を持ってません」

姉「...あ」


▼姉 は 500 ゴールド を 渡した


男「ありがとうございます。それではまた明日」

姉「うん。女の病気は治しておくよ」

男「マジですか」


▼男 は 静かに 驚いている ように 見える
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/28(火) 19:55:39.80 ID:vsMVkf7H0
〜姉女部屋〜

姉「さて」

女「はぁ...この風邪、いつ治るのかな」

姉「私が魔法で治してあげる」

女「できるの!?」

姉「うん!」


▼りろんじょう 可能 だが 成功するか 分からない

▼失敗 すると 異なる 変化 を 起こす


女「じゃあやってみてよ」

姉「『めでぃすん』」ピュイーン
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/28(火) 19:57:29.63 ID:vsMVkf7H0
>>71...結果
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/28(火) 20:05:18.77 ID:fyUFnUmgO
成功と失敗
風はなおったが恋の病にか掛かる

無理なら成功で
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/28(火) 20:27:55.05 ID:vsMVkf7H0
女「ん...」

姉「どう?どう?」

女「だいぶ楽になったよ」

姉「良かったー」

女「でも、なんか胸が苦しい」

姉「えっ!?」

女「いや、悪い感じじゃないんだけど...」

姉「そう?...あー...なるほど」

姉「分かったよ。悪い症状じゃないから、余程苦しくならない限りほっといていいよ」
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/28(火) 20:54:03.13 ID:vsMVkf7H0
〜翌朝・宿屋休憩室〜

男「...」

男(物事を深く考え過ぎなのだろうか)

女「おはよー」

男「女さんですか。申し訳ございません、僕のせいでこんなことに」

女「いいって。私ももう風邪は治ったらしいし」

男「姉妹揃ってお優しいんですね」

女「まーね」

男「ところで、なぜここに来られたのですか?」

女「なんだか男くんがここにいる気がしたから」

男「それは...いえ、止めておきます」

女「なんだよー」ブーブー
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/28(火) 21:01:16.24 ID:vsMVkf7H0
姉「ハロー」

男「?」

女「?」

姉「ノリの悪い奴らめ」

姉「男くん、まだこの世界にいるつもりかい?」

男「まだ休みは長いですしね」

女「私もー」

姉「そりゃあいい。楽しい所には後で行くとして、まずはしみったれた所に行こう」
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/28(火) 21:07:05.62 ID:vsMVkf7H0
姉「ここから少し南に行くと、大きな墓地がある」

姉「そこには色んな捨て子やホームレスが集まって暮らしているんだ」

姉「多くの人は、ソコを〈ダスト・シュート〉と呼んでる」

男「何故墓地に?」

姉「昔のホームレスは墓地の死体を食べてたからだよ」

姉「基本的にこの世界の住人はめちゃくちゃ胃腸が強いから」

女「何しに行くの?」

姉「様子を見に行くんだ。定期的に訪れるようにしてる」
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/28(火) 21:11:00.62 ID:vsMVkf7H0
姉「元々は勇者として民からの好感度を上げる為に行ってたんだけど」

姉「本当に情が移っちゃってね」

姉「...そろそろ行こうか」

姉「何もない平原を越えていくだけだから近く感じると思うよ」

男「分かりました」

女「レッツゴー!」
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/28(火) 21:19:26.35 ID:vsMVkf7H0
〜平原〜

姉「あれ?」

男「どうかされましたか?」

姉「なんか変な城が建ってる」


男(大きいな...)

男(ホームレスや捨て子の溜まり場になぜ?)


女「すごいなー...」
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 19:13:54.70 ID:Rgdg1PCu0
〜ダスト・シュート〜

姉「やっぱりでかいな」

女「お墓の中にこんな城があるなんて」


ヨーロッパにありそうな大きな城がある
でも、使われてる建材の色がバラバラで、モザイクアートみたいになってる


男「姉さん。最後にここに来たのはいつですか?」

姉「二ヶ月前かな」

姉「二ヶ月でこれを建てた、という事になるな」

男「では、建材の色がバラバラなのは」

姉「ああ、ここに住む者達が寄せ集めて作ったんだろう」

姉「前はここに倒壊した遺跡みたいな建物があったんだが、それが無くなってる」

男「それが建材という訳ですか」
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 19:24:05.26 ID:Rgdg1PCu0
姉「ん?」

元奴隷「こんにちは、勇者さん...と見ない顔の皆さん」

姉「私の妹とその友達だ」

元奴隷「そうですか、やはりあの城が気になりますか?」

姉「うん。なんぞアレ」

元奴隷「あの城を立てろと命令したのは、恐らく皆さま方のように外界から来られた方」

元奴隷「私達は彼を〈貧民の王〉と呼びます。彼がそれが良いと言ったので」

姉「ふーん...」


▼姉 は その 貧民の王 が 警告 に あった 危険 な 奴 だろう
 そう気付いた


姉「無理矢理か?」
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 19:28:33.07 ID:Rgdg1PCu0
元奴隷「いえ、彼は平和的話し合いで我々の内輪揉めを抑えました」

元奴隷「そして我々をまとめ、我々の幸せと永久の統治を誓いました」

元奴隷「ここの住民はみな、彼に対して心を開き、平和を享受しています」

姉「それは結構なことだ」


▼姉 は 元奴隷 に かけられている ステータス異常 を 調べた

▼至って 普通 の 状態 だ !


姉「...私達をそこに案内してくれるか?」

元奴隷「はい!」
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 19:35:16.27 ID:Rgdg1PCu0
〜城・王の部屋前〜

女「うぅむ」


豪華な飾り付けこそないけど、立派なお城に引けを取らない内装
確かに王様が住んでいるんだな、と思われ


元奴隷「貧民の王様ー!謁見できますか!?」

貧民の王「申し訳ない。今は魔導の勉強をしていてね」

姉「私が教えてやろう」

元奴隷「勇者さんが魔導について教えてくれるそうです!」

貧民の王「...入ってくれ」
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 19:41:42.86 ID:Rgdg1PCu0
〜王の部屋〜

姉「失礼します」

女「ついでに」

男「では僕も」

貧民の王「初めまして。いきなりで悪いけど、君たちは貴族かい?」

姉「いや、貴族はいないよ。私は勇者だけど」

貧民の王「申し訳ないが、お茶は出せない。お金がないからな」

女「確かに、あんまし悪い人ではなさそう」

貧民の王「ははは、僕は正義の為に行動しているんだぞ?」
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 19:44:20.44 ID:Rgdg1PCu0
貧民の王「じゃあ早速、魔法を一つ教えてもらいたいんだけど」

姉「オッケー」

姉「どんな魔法よ」

貧民の王「>>84
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/29(水) 19:48:20.65 ID:uRn/Pq5AO
お金または黄金を産み出す魔法
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 20:28:56.15 ID:Rgdg1PCu0
貧民の王「お金や黄金を生み出すような魔法が欲しい」

女「正義...?」

男「気持ちで世界を平定できたら戦争はないよねぇ」

姉「んー...出来るとは思うけど」

貧民の王「おや、何か不都合でも」

姉「君の望む結果にはならないと思うよ」

貧民の王「どういう事だ?」
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 21:05:59.70 ID:Rgdg1PCu0
姉「その魔法を詠唱すると、詠唱者の魔翌力に応じた量の金塊が出現する」

姉「また、詠唱者も金塊に変化する」

貧民の王「...うぅーん!」

姉「それでも、使う奴はいるけどね」

貧民の王「そんなのがあるのか...やはりな」

貧民の王「使うのは止めておこう」

姉「ふむ?」


▼こいつは 本当に 悪い奴 なのだろうか?
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/30(木) 18:05:20.41 ID:x5zWLutW0
貧民の王「...おや、そんな顔でこちらを見て、どうしたんだい?」

姉「感心していたんだ。人の上に立つものには、非道な奴も多いものでね」

貧民の王「それは嬉しいな」

男(お互い、本心を隠しているように見える)

女「気が合いそうで何よりだよね」


そういえば、姉に彼氏っているのかな?
この人なら似合いそう!


男(...なんだか、緊張感がないような気がする)

88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/30(木) 18:33:49.55 ID:x5zWLutW0
姉「では、私達はもう帰るとしよう」

男「ええ」

女「!?」

貧民の王「...どうか、お元気で」
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/30(木) 18:39:26.74 ID:x5zWLutW0
〜ダスト・シュート〜

女「ねぇ、どうしてもっと色々しなかったの?」

姉「んー?やりたい事が特になかったから」

男「...ま、そんな時もありますよね」

女「そっかぁ?」

姉「期待ハズレの真面目なやつだったからね。王宮に行こう」

男「首都のようなものですか?」

姉「そーだよ」
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/30(木) 18:44:34.22 ID:x5zWLutW0
〜林間の村〜

女「そういえば、この世界にモンスターとかいないの?」

姉「いるよ。ここら辺にはいないけど」

女「ふーん」
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/30(木) 22:23:18.07 ID:x5zWLutW0
姉「私達は王宮を中心とした八方位にそれぞれ町や村を置いている」

姉「そしてその要点に該当する方位に真っ直ぐ進んでいくとモンスターがわんさかいる」

姉「つまり、君たちが最初に召喚された山よりさらに西に進むとモンスターだらけ、という訳」

姉「私が初めて召喚された時は北、北東、東の要点が打撃を受けててね」

姉「モンスター側にどうやら侵略を指揮するボスが居たみたいで」

姉「ソイツをぶっ倒して要点を奪還したってわけ」

女「へえええー!凄いね!」

姉「実質一体しか倒してないからあんまり達成感なかったけどね」

男「さぞ強い魔法で攻撃したんでしょうね」

姉「...半分正解、かな?」

男「これは残念です」
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/30(木) 22:29:25.53 ID:x5zWLutW0
〜王都・城下町〜

男「城ではなく宮なのに城下町なんですね」

姉「昔はお城があったらしいよ」


▼宿 が ある! 休んで いこう!


姉「宿があるから入ろう」

男「僕達は構わないのですが、お金は大丈夫なんですか?」

姉「うん。城下町の宿はフリーパスだよ」

女「ゴージャスだね」
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/30(木) 22:33:07.80 ID:x5zWLutW0
〜宿・一室〜

姉「寝る前に聞いておくけど、明日どの方角行きたい?」

女「んー...男くんが決めて」

男「僕かい?」

男「そうだね...>>94(八方位の内一つ)にしようかな」
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/30(木) 22:35:29.96 ID:LbGCv4Co0


水着イベントかないなら東で(前回とは反対の道)
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/31(金) 19:21:05.64 ID:P+bQkdFd0
男「南...とか如何でしょうか?」

女「南って何があるの?」

姉「海かなー。要点は海軍基地」

姉「めっちゃ泳がないとたどり着けないけどね」

男「この世界にも海があるんですね」

姉「うん。すっごいデカイから、まだ全貌が判明してないよ」
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/31(金) 19:30:36.96 ID:P+bQkdFd0
〜翌日〜

男「おはようございます」

姉「...おはよう」

女「...」スースー

男「女さんはまだ寝ているんですか」

姉「だらしない奴だからね」

姉「叩き起こしてやろう」
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/31(金) 19:42:20.87 ID:P+bQkdFd0
姉「起きろー」ユッサユッサ

女「...んぅ」ゴロン

男(耳元で喋れば反応するかな?)

男「起きてくださーい」

女「...ひゃぁ...」ニヘラ

姉「幸せそうにしやがって」

姉「『びりびりぶれいく』」バリバリバリ

女「んぎええぇぇぇっ!?」ビリビリビリ

男「ソレ大丈夫なんですか!?」
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/31(金) 19:52:03.30 ID:P+bQkdFd0
女「...ぅえ、おはよう」

男「はい、おはようございます」

姉「やっと起きたよ」

女「めっちゃビリビリするよぉ」

男「『ぜつえんたい』」ガシィ

女「うひっ!?」

男「痺れは取れたはずだよ」

女「あ、ありがと///」

姉「ケーッ!リア充かお前ら!」

男「なんですかそれ」

女「姉さんに憎まれたら死んでしまうよ」
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/31(金) 20:26:57.53 ID:P+bQkdFd0
男「その内良い人が見つかりますよ」

姉「お前みたいなモテ男に励まされても嬉しくないわい」

男「嫌だな、そんなモテてないですよ」

姉「fu○k!!」

女「じゃあ、姉の理想として、どんな男性が好みなの?」

姉「>>100
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/31(金) 20:39:57.63 ID:qM8PO9j80
好みっていうか私、彼氏いるし
……あっちの世界を選んで別れることになっちゃったけど
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/31(金) 20:44:30.16 ID:P+bQkdFd0
すみません。
あっちの世界とは何でしょうか?異世界ですか?現世ですか?セクシュアリティ的に『アッチ』ですか?
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/31(金) 20:45:04.23 ID:qM8PO9j80
>>100はもしできたら一行と二行は行を離す感じで
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/31(金) 20:49:01.52 ID:qM8PO9j80
>>101
現世のこと。
分かりにくかったら「好みっていうか私、彼氏いるし
……元の世界に戻ることを選んだ結果、別れることになっちゃったけど…」に変更をお願いします。すいません
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/31(金) 21:02:53.79 ID:P+bQkdFd0
姉「好みっていうか私、彼氏いるし」

姉「...あっちの世界を選んで別れることになっちゃったけど」

男「...」

女「ねぇ」

姉「何?」

女「こうやって戻って来れるのに、何で別れたの?」

姉「それがお互いの為だからよ。苦しい思いをするくらいならいっそ別れて新しい幸せを」

姉「彼はそういう人だからね」

女「なんか、野暮な事聞いちゃったね」
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/31(金) 21:06:50.27 ID:P+bQkdFd0
姉「全くよ。今日は海に行くんだから、気分上げていきましょう!」

男「ええ、そうですね」

男(強い人だなぁ)

女「まず水着買わなくちゃね!」

姉「お前スク水でいいだろ」

女「おしゃれしたいの!」

男「ははは」

男(さて、水着なんて選んだ事が無い。どうしたものか...)
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/31(金) 21:13:11.19 ID:P+bQkdFd0
〜城下町・服屋〜

姉「さあ、水着を選びましょう」

女「異世界にもこういう服の店があるんですね」

姉「失礼だけど、その感情は分からなくもない」

男「センスも、僕達の世界に近い物になっていますね」

姉「じゃあ一旦解散!水着を買ったら店の前に集合!」

男「承りました」

女「りょーかいっ!」
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/31(金) 21:22:03.89 ID:P+bQkdFd0
〜男サイド〜

男「んー」

男(派手なのを選んでもいいが...)

男(やはり、普通の海パンを買うべきだろうな)

男(この前姉さんに貰ったゴールドが大分余っているので、問題なく買えるだろう)

男(もう少し体を鍛えておけばよかったな)
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/31(金) 21:28:48.44 ID:P+bQkdFd0
〜店の前〜

男「人生で初めての買い物だった」

男「...ん?」

姉「...」

男(えっ、姉さん買い物早くありません!?)

姉「おっ、買い物終わり?」

男「はい」

姉「君は何を買ったか分かりやすいよ」

姉「そうですか?でも確かに僕が持ってる物を当てられることはありますね」

姉「でしょう?」


▼こいつ は 絶対に 地味な 海パン を 買った だろう  
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/31(金) 21:30:41.76 ID:qM8PO9j80
>>108
姉「そうですか?でも確かに僕が持ってる物を当てられることはありますね」

男の所が姉になってますよー
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/31(金) 21:32:33.78 ID:P+bQkdFd0
おおっと失礼しました

>>109の通りに訂正しておいて下さい
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/31(金) 21:36:18.63 ID:P+bQkdFd0
〜しばらくして〜

女「ごめんねー、待った?」

男「いえ」

姉「結構待ったよ」

女「大分前にお金貰ったきりだからどこに仕舞ったか忘れたの」

男(これは驚き。いつも同じ服装なのか?)

姉「じゃあ出発〜!」
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/31(金) 21:40:38.76 ID:P+bQkdFd0
〜道中・新聞売り場〜

姉「ここでは新聞を売ってるよ」

男「どんな記事が書かれているんですか?」

姉「割と真面目。ゴシップ控えめかな」

女「娯楽として弱いね」

姉「そーゆーもんじゃないっしょ」
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/31(金) 21:46:09.89 ID:P+bQkdFd0
〜海〜

男「広いね。水平線が見えるよ」

女「海だー!」


アツい太陽(のようなもの)、白い砂浜、透き通るような海!


姉「やっぱり最初はここにくると驚くよね」

男「僕達の世界にはなかなかありませんよこんな海は」

女「更衣室どこ!?」

姉「ないぞ」

女「は!?」
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/31(金) 21:51:20.91 ID:P+bQkdFd0
姉「あれを見ろ」

女「あっ、あれは!」


鬱蒼と生い茂る木の木陰!
もっさもっさの草がボーボーだ!


姉「あそこで着替えるのだよ」

男「なるほど」

女「恥ずかしいんだけど」

男「じゃあ僕が先に入って試してきます」
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/31(金) 21:54:43.40 ID:P+bQkdFd0
女「入っていったね」

姉「ああ」

女「完全に見えなくなったね」


意外と見えない物だ。大自然のモザイクというべきか
モザイク程にも見えてはいないのだが


女「全く見えないよ」

姉「ああ」

女「全く...全く...見えない...」

姉「残念そうにするなよ」
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/31(金) 22:10:38.49 ID:P+bQkdFd0
〜ちょっとして〜

男「終わったよ」

女「うーん」


やっぱり、地味な服装だ
個性がないのも個性というが、流石にこれは如何なものだろうか


男「やけに残念そうだね?」

女「いや、別に」

女「じゃあ、私着替えてくるね」

男「了解です」

姉「...」

男(なんだろう、まるで姉さんがプールの監視員のようだ)
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/31(金) 22:11:48.93 ID:P+bQkdFd0
>>118...女の水着
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/31(金) 22:22:19.44 ID:75Xj2vxlO
スタンダートに三角ビキニ
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/09/01(土) 13:21:57.82 ID:baG0RRr60
〜ちょっとして〜

女「ど、どうもー」

姉「おい」

女「はい」

姉「お前まで普通な服装でどうする」

女「これがお洒落だと思ったの!」

姉「ほう?ならば私が本当のお洒落を見せてやろう!」

男(僕は似合っていると思うんだけどね)

男(ってか姉さんもう木陰に移動してるし)
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/09/01(土) 13:27:31.96 ID:baG0RRr60
男「ふー」

女「ねえ」

男「何だい」

女「私の水着、どう?似合ってる?」

男「うん、似合ってると思うよ」

女「ホントに?」

男「うん。女さんにはそういう王道のファッションが似合うんじゃないかな」

女「嬉しい!」

男「そう言って貰えると僕も嬉しいよ」

男「そろそろ、姉さんも着替え終わる頃だろう」
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/09/01(土) 13:29:12.69 ID:baG0RRr60
>>122...姉の水着
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/09/01(土) 13:54:02.42 ID:2jje6zMBO
可愛めのフレア・ビキニ
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/09/01(土) 13:56:02.42 ID:rkgf2E3gO
実は昔、彼氏を誘惑するときに使った……とかだったら面白い気がする(適当)
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/09/01(土) 20:03:36.21 ID:baG0RRr60
姉「じゃーん!」

女「フレアじゃん!」


淡い水色のフレアビキニ。
彼氏の前で着て見せた事があるのかな?
姉は意外にもそういうとこアクティブだからあるかもしれない


男「なるほど。そういうのもあるのか」

姉「さ、泳ぎましょ♪」
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/09/01(土) 21:15:55.44 ID:baG0RRr60
女「わーい!」ザプーン

姉「ぬはーん」プカー

男「...」プカー

姉「男くんが仰向けで浮いてるぞ」

女「水死体みたいだね」

男「『<聞き取り不能>』」ゴボゴボ

姉「え?こんな所で詠唱する魔法なんて...」

男「僕の持ってた魔導書...蒼山の書でしたっけ?」

男「あれに載ってる魔法のうち一つです。サーフボードを召喚します」

姉「使い辛いなぁ」

男「バーストっ!」ドギューン

女「ほへ!?」


とんでもない速度でサーフボードが真っ直ぐ進んだ!?
しかも、男くんが振り落とされる様子もない!
あのサーフボード、どうなってるんだろう!?


男「うぇぇぇぇっ!?」

姉「作り込まれてる魔道具だなぁ...」

男「旋回っ!」
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/09/01(土) 21:30:52.43 ID:baG0RRr60
男「サーフィンってこういう感じなんだなぁ」

姉「男くん!」

男「なんですかー!?」

姉「今から波作るから、それでサーフィンして!」

男「良いですよ!」

姉「『たいだるうぇいぶ』!!」ズゾォォォッ


▼壁 の ような 高波 が 男 に 襲いかかる


男「バーストっ!」シュゴオオオッ

男「うわっ!乗れてる!波に対してほぼ垂直に!」

女「カッコいいなぁ」


波の壁を垂直に進んでいく...!
あ、やばい。壁の横幅限界まで来てる!


男「おっ、おおおっ!?」シュゴオオオッ

姉「あっ、やべ」


▼男 は 飛んでいって しまった!
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/09/01(土) 21:34:12.60 ID:baG0RRr60
〜少し離れた所〜

男「ぷはっ」

男「やはり慣れない事はしないほうがいい」

男「女さん達の所まで、泳いで帰るとしよう」
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/09/01(土) 21:46:26.71 ID:baG0RRr60
女「泳いできたよ」

姉「こっちだよー!」

男「はいっ!」ザブザブザブ

女「返事の時だけ平泳ぎに変えた、器用な奴め」

男「ぷはー...泳ぎ切りました」

姉「大丈夫だった?」

男「え、ええ、大丈夫でした」

男(大きめのフリフリのついた水着だから、フリフリが水に浮いて...)

男(何だか水着が取れそうで不安になる...)

男(そう。不安なだけである)

姉「どうかしたの?休む?」

男「いっ、いえ!」

男(いけないいけない。女性は水着を見られ過ぎると嫌がるかもしれない)プイ
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/09/01(土) 21:50:29.00 ID:FPZW/Tn50
なんかこの男は逆転裁判4のナルホド(ダルホド)君を見ているような感じ
他キャラ視点だと「何を考えているかわからない不気味なキャラ」なのに本人視点だと「意外にも普通のことを考えているキャラ」になるんだよな
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/09/01(土) 21:54:25.51 ID:baG0RRr60
姉「もしかして怒ってる?」

男「いえ、そんな事は」

姉「....ははーん?」


▼コイツ もしかして そういうこと に 弱いのでは?


姉「そんなにそっぽ向くなよー」ウリウリ

男「ちょ...!」

男(これ当たってますよ!どうしてこういう方に限って豊満なのでしょうか!?)

姉「なんか言ってみ?ん?んー?」ムニムニ

男「あっ...一回離れて下さっ...」
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/09/01(土) 22:06:19.43 ID:baG0RRr60
女「...むー」プクー

女「男くんっ」ガシ

男「え」

男(まずい、逃げ場が...!)

女「私も参加しまーす♪」ウリウリ

男「え!?」

男(セクシーじゃないけど、純粋に可愛い...けど)

男「か、壁...」

女「今、なにか言った?」

男「いえ、決して!」

男(胸が無い。男性としては、これはバストよりも胸囲なのでは?と思う)

姉「ほらほら、感想を述べなさい...?」スリスリ

男「あっ、ああっ」

女「私だって...私だって!」ギュー

男「どうしちゃったんですかお二人方...!?」
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