佐天「事象を拒絶する能力かぁ…」

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22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/18(木) 06:51:27.91 ID:mZQN5hWUO
やっぱり出たか、佐天さんssシリーズ
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/18(木) 22:44:17.09 ID:yAzfFhxKO
上条の霊圧が……消えた……?
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/20(土) 04:04:52.71 ID:Dau76HCz0
>>21
月島さんの能力を佐天さんが持ってるss面白いかもね
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/20(土) 04:13:47.29 ID:Dau76HCz0
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佐天「ていうことで、もう一度システムスキャンしにきたんですけど…」

研究者「なるほど…ただ、やはり測定不能として出てしまいますね」

佐天「どういうことですか?」

研究者「正しくはレベル0という数値で出ています。しかしあなたの話を聞いていると間違いなく能力者であると思われます」

研究者「ただ発電能力者には発電量を、空間移動能力者には重さ、距離、個数などを」

研究者「能力の強度を図るのがシステムスキャンですが、なにぶん学園都市で初の能力なので測定方法がうまく合っていない可能性もありますね」

佐天「なるほど…」

研究者「なので、とりあえずはまた様子見にしましょう。もしまたなにかありましたら連絡を」

佐天「わっかりました!ありがとうございます!」

研究者「いえいえ…」

研究者(とは言ったものの、AIM拡散力場の数値も検出されていない能力者なんているんだろうか…)

研究者(悪ければこの子の妄想、良ければ新たな原石の発見になるかもしれない…)

研究者(しばらくは要観察ですね)
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/20(土) 04:23:02.60 ID:fq65+GtV0
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白井「結局佐天さんの能力は測定不能のままですの?」カタカタ

佐天「そうみたいなんですよね〜よくわかってなくて」

初春「ん〜でも話を聞くとレベル4ぐらいはありそうですよね〜」カタカタ

佐天「っぽいんだよねぇ〜」

美琴「もういっかい試しにやってみたら?あ、今私空いてるからちょっと外でウォーミングアップがてら…」

白井「お姉さま!能力はむやみに使うものではありませんの!」

白井「それにまだ佐天さんの能力は安定しないないと思われますの。暴走したらどうなさるおつもりですの?」

美琴「うぐ…わ、わかったわよ」

白井「まったく…第三位としての行動をわきまえてくださいまし」カタカタ

初春「まぁまぁ」カタカタ

佐天「えっと、ところでこの前のあの人はどうなったんですか?」

白井「あぁ、爆弾魔のことですわね。実はあの後意識不明に陥っていますの」

美琴「意識不明…?」

初春「命に別状はないみたいなんですけどね〜」カタカタ

美琴「やっぱりなんか裏があるわね…」

白井「そうなんですの、だから今それを調べているんですが…」カタカタ

初春「…見つけました!!」

初春「爆弾魔のバンクに登録されていたレベルは2、けど事件当時はレベル4相当だった理由。」

初春「レベルアッパー、っていうのが横行しているみたいです。」

佐天「…レベルアッパー?」
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/20(土) 04:32:04.42 ID:fq65+GtV0
初春「なんでも使用したらレベルが上がるみたいですね」カタカタ

佐天「名前のまんまじゃん!」

初春「それはそうなんですけど…驚くのはそこじゃなくて、短期間にレベルを上げる、ってところなんです」

美琴「短期間…?それは難しいんじゃない?」

初春「通常は長いカリキュラムを経てレベルが上がっていくはずなんですけど…」

白井「調べてみるしかなさそうですわね。そのレベルアッパーっていうのはどういうものですの?」

初春「それが…わからないんです。いったいどんな形をしていて、どのように使うのかも不明です」

美琴「それが一番気になるところなのよね〜」

白井「どうこう言ってても仕方ありませんの。初春!そのレベルアッパーとやらが取引される場所のリストをすべてリストアップしてくださいな」

初春「えぇ〜…まさか全部回る気ですか?」

白井「こうなったらしらみつぶししかありませんの」

初春「わかりましたけど、ケガだけには気を付けてくださいね。どうやら主にスキルアウトの方に流れているみたいなので」カタカタ

美琴「そしたら、私たちは一応その爆弾魔の様子を見にいこっか。何か見つかる事もあるかもしれないしね」

佐天「ですね、いきましょう!なんか探偵みたいな気分ですね〜」

白井「佐天さん!遊びじゃありませんのよ?」

佐天「はぁ〜い」

美琴「じゃ、二手に分かれて行動開始!なにかわかったら連絡頂戴ね」

白井「わかりましたの、お姉さま、佐天さん、いってらっしゃいませ」

初春「気を付けていってきてくださいね〜」
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/20(土) 04:41:47.23 ID:io+/yCnq0
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美琴(レベルアッパーねぇ…)

美琴(短期間にレベルが上がるなんて、そんなこと本当にありえるのかしら)

佐天「なんだか大変なことになってきましたね〜」

美琴「まぁたしかにそうね。爆弾魔からこんなに色々発展するとはねぇ」

佐天「ですね…えっと、たしか病室は202?ですね」

美琴「ここね…」コンコン

佐天「誰もいなさそうですね」

美琴「よし、いくわよ」ガチャ




佐天「…寝てるだけ?ですね」

美琴「見た目はね…」

美琴「意識不明ってことだから、何か体に異常が起きているはずなんだけど…」

カエル医者「おっと。不法進入かい?」

美琴「えっと、すみません」

美琴(ゲコ太!?って思ったら似てるけど違う…!!)

佐天「一応お見舞い?に来たんですけど…」

カエル医者「なにも持たずにかい?」

佐天「それは…えっと…」

カエル医者「まぁまぁ、見たところ何か聞きたそうだね?」

佐天「あはは、お見通しですね」

カエル医者「この業界は長いからねぇ〜さあ、何がききたいんだい?」

美琴「今のこの人の様態と、出来たらレベルアッパーのことを聞けるかしら」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/20(土) 04:51:18.46 ID:lzaZYFaE0
カエル医者「今のこの患者は昏睡状態に陥っていてね、脳の活動が極端に制限されている状態だね」

カエル医者「脳をパソコンに例えると、スリープモードになっている、といった方がわかりやすいかな?」

カエル医者「別段体に支障はないが、脳の活動だけが鈍くて寝たきりの状態になっているね」

美琴「脳の活動が極端に制限…?」

カエル医者「それと、レベルアッパー、っていうのはよくわからないねぇ」

佐天「レベルアッパーについては収穫なしかあ」

美琴「その脳の活動が制限されているって、もっと詳しく聞けますか?」

カエル医者「元々人は脳から電気信号を送って筋肉を動かしているのは知っているね?そのある程度の波を脳波っていうんだけどね」

カエル医者「その脳波の動きが通常よりかなり鈍くなっているみたいなんだ」

美琴「脳波が鈍くなっている…?」

カエル医者「その原因を今は探っているけど、なかなか解明できなくてね。力になれなくてすまないね」

美琴「レベルアッパーとなにか関係があるのかしら…」

佐天「昏睡状態かぁ…」

佐天「はやく目が覚めて元気になってくれれば、レベルアッパーのことも聞けるかもしれないんだけどなぁ」

カエル医者「健康な状態に戻るまで少し時間はかかると思ってみていた方が良いかもしれないね」

美琴「健康な状態…?もしかして…」

美琴「佐天さん!佐天さん、あのとき黒子のこと治したわよね?回復能力で」

佐天「たしかそうでしたね」

美琴「この人も、佐天さんの能力で治せないかしら…?」









30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/20(土) 05:05:57.28 ID:Ri26yNkj0
佐天「そんなことってできるんですか!?」

美琴「うーん、わからないけど…もしあの時の力が肉体再生みたいな能力なら、治せるかもって…」

カエル医者「君は他者を治癒する能力があるのかい?」

佐天「話すと長くなるんですけど…前に友達がケガしたときに治せたことがあります」

佐天「ただシステムスキャンには測定不能ってエラーが出ちゃうので、レベル0のままなんですけどね」

カエル医者(レベル0の能力者…これはまたなにか絡んできそうな気がするね)

カエル医者「そうだね、その前例があるなら君の能力を信用したいと思う」

カエル医者「もしダメでも、僕が治るまでしっかり責任をとるから大丈夫だね」

佐天「わかりました…ありがとうございます!」

美琴「じゃあ佐天さん、お願い!」




佐天「…双天帰盾、私は拒絶する」キュイイイイン

介旅「…」コォォォォオ



美琴「…どう?治せそう?」

佐天「なんだか白井さんの時とは違って複雑な感じがします」キュイイイイン

カエル医者「始めて見る能力だね」

美琴「肉体再生っていう自分への自動治癒能力はあるけど、他者への治癒能力はそうそうないわよね」



佐天「…」キュイイイイイン



佐天「…たぶん、これで終わったと思います」

美琴「どうかしら?」

介旅「……ここは…?」

カエル医者「驚いた、本当に目が覚めたね」

佐天「なんとかできたみたいで良かったあ」

美琴「やっぱりレベル0じゃないみたいね」

カエル医者「寝起きで悪いけど、検査を受けてもらっても良いかな?」

介旅「けんさ…?」

カエル医者「終わったら声をかけるから、少し外に出てくれていたら助かるね」

美琴「そうね、わかったわ。佐天さんいこっか」

佐天「ですね、行きましょう!」

31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/20(土) 05:09:03.83 ID:Ri26yNkj0
頭の中で話はまとまってすが、書き溜めていないので気が向いたら書いていくスタイルで
寝ます
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/20(土) 05:31:23.39 ID:BVpMJRq+o
おつー
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/20(土) 09:08:33.71 ID:RKjdQaGEo
上条さん「この子なら、この子なら俺の入院人生を終わらせてくれるかもしれない・・・」
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/21(日) 02:26:37.61 ID:E3sad7sbo
これすき
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/23(火) 13:42:26.39 ID:aDfbgAgv0
>>34
亀ペースだがさんくす
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/23(火) 13:51:35.35 ID:aDfbgAgv0
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カエル医者「検査が終わったよ」

佐天「…どうでした?」

カエル医者「驚いたことに、全くもって健康な状態だったよ」

カエル医者「君の能力のおかげだね」

美琴「佐天さん、すごいじゃない」

カエル医者「脳波まで回復させる治癒能力なんて初めてだねぇ、ここで働かないかい?」

美琴「治癒って言っても、たしかにそんなことできるのはかなり珍しいわね…それぐらいレベルが高いってこと…?」

佐天「うーん、私にもよくわかんないんですよね」

佐天「ただ白井さんを治すときとはちょっと違ったような」

美琴「まぁ、まだ発言したばかりだものね」

美琴「それより、あの爆弾魔にレベルアッパーのこと聞き出さなきゃ」

カエル医者「こらこら、まだ回復したての僕の患者にあまりひどいことはしないでもらえないかな」

美琴「そ、そんなつもりはないわよ」

佐天「だけど、少し話はしてみたいですね」

カエル医者「…まったく、仕方がないね。僕も同行するなら許可しよう」

美琴「条件付きってことね、わかったわ」

佐天「白井さんも心配ですし、話を聞いてはやく支部に戻りましょう」





37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/23(火) 14:02:01.26 ID:G00HJ9bi0

カエル医者「あの子の部屋はここだね」

美琴「ここがあの爆弾魔の…」

カエル医者「ちなみに爆弾魔じゃないね、あの子にもちゃんと名前があるんだよ」

カエル医者「介旅初矢っていう名前が」

美琴「介旅…さん」

佐天「御坂さん、私に任せてもらってもいいですか?」

美琴「…佐天さんに?」

佐天「私、介旅さんと話してみたいんです」

美琴「…わかったわ、佐天さんがそういうならお願いね」

佐天「ありがとうございます」

佐天「さてと…じゃ、いきますか」


prrrrrrrrrrrrrrrrrr



佐天「あれ、初春から電話…?」ピッ

初春「あ、もしもし佐天さん?」

佐天「おー初春、そっちはどう?」

初春「実は色々とわかったことがあって、それを伝えようと思って連絡しました」

佐天「ふむふむ、言ってみたまえ」


カエル医者「病院内は通話禁止なんだけどねぇ」
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/23(火) 14:09:38.50 ID:fGSy2swK0
初春「どうやら、違う病院でも意識不明の患者が急増しているみたいです」

佐天「なるほど…その人たちがレベルアッパーを使っていたかもってことだよね?」

初春「そうですね、レベルアッパーには意識不明になる副作用があるってことです」

佐天「それが新しく分かったことだね」

初春「それともう一つ、レベルアッパーの拡散が進んでるってことにもなりますよね」

佐天「たしかに…なんとかして止めないとだもんね」

初春「いまだに白井さんからは報告がないので出元がわからないんですけど…」

佐天「それはこっちで聞けそうかも」

初春「ほんとですか!?」

佐天「うん、またなんかあったら伝えるね」

初春「ありがとうございます」

初春「佐天さんも無理しないようにしてくださいね」

佐天「初春もね!」

初春「佐天さんには言われたくないです」

佐天「ちょっと、なんでよ!」

佐天「っと、待たせてるからきるね」

初春「わかりました、また連絡くださいね」

佐天「はーい、またね」ピッ


美琴「黒子は大丈夫そうだった?」

佐天「いまのことろまだ取引現場に遭遇してないみたいなので」

美琴「そっか」

佐天「とにかく、介旅さんに話を聞いてみましょう。なにかわかるはずです」

美琴「そうね、いきましょう!」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/23(火) 14:17:20.46 ID:cXBSkS4M0

介旅「…」

佐天「お久しぶりです。体の調子はどうですか?」

介旅「君が治してくれたんだってね…」

佐天「あはは、治したっていうかなんていうか」

介旅「どうしてそんなことしたんだい?僕は君の友達をケガさせたし、君も傷つけようとした」

介旅「助ける義理なんてないだろ」

佐天「あなたにレベルアッパーについて聞きたかったからです」

介旅「はん、結局そういうことか」

佐天「まあ、それだけじゃないですよ?」

美琴「どうやらレベルアッパーには意識不明になる副作用があることがわかったわ」

美琴「そして他の病院でも意識不明の患者が急増してる…」

佐天「レベルアッパーの拡散」

佐天「それをなんとか食い止めたいんです」

佐天「っていうが一つ目の理由です」

介旅「一つ目…?」

佐天「二つ目の理由が、ほっとけなかったから」

介旅「…」
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/23(火) 14:26:51.90 ID:SWd9JOLo0
佐天「私も最近まではレベル0でした、だからレベルアッパーなんてものがあったら頼りたくなる気持ちもすごくわかります」

佐天「確かにあなたが私の友達を傷つけようとしたことは許せません」

佐天「だけど、それとこれとは別です」

佐天「あなたも能力のレベルに悩まされていたんだって感じたから」

佐天「昔の自分を見ていたみたいで、ほっとけなかったんです」

介旅「…」

佐天「意識不明の患者の急増…それだけレベルアッパーを使う人がいるっていうことは、それだけレベルに悩んでいる人がいるってことで…」

佐天「私はその人たちに寝たきりになってほしくない」

佐天「つらいだろうけど、それでもあきらめてほしくないって」

佐天「私はそう思うんです…」

佐天「もう私は能力があるから、あまり偉そうなことは言えなくなっちゃったけど」

介旅「…mp3」

佐天「mp3?」

美琴「音楽ファイルのことね」

佐天「レベルアッパーは音楽ってことですか!?」

介旅「そうだ…レベルアッパーを聴けばそのうち能力が上がっていくんだよ」

佐天「そんなことって可能なんですか?」

美琴「まさか…」

カエル医者「共感覚を利用するとはねぇ」

佐天「共感覚?」





41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/23(火) 14:38:32.12 ID:geDDVIof0
美琴「そう、一つの感覚で別のもう一つの感覚を刺激する事よ」

美琴「例えば赤なら温かい、青なら冷たい」

美琴「つまり、視覚情報から触覚を刺激していることになるのよ」

カエル医者「音楽で脳波をいじっているってことになるね」

佐天「なるほど…」

美琴「でも、脳波をいじって能力なんて上がるのかしら?」

カエル医者「考えられるのは脳波リンクだね」

カエル医者「脳波を一定に合わせることで、脳波のネットワークを形成する」

カエル医者「そうすることで並列処理ができるようになって、演算能力が上がりレベルも上がるってところかな?」

美琴「ってことは、その調整元の脳波リンクの出元を調べれば何かわかるかも…?」

カエル医者「そういうことになるねぇ」

カエル医者「今、もっているかい?譲ってもらえたら助かるんだけどねぇ」

介旅「…」

佐天「ダメ、ですか?」

介旅「携帯に入っているから、勝手に持っていけばいいんじゃないか」

佐天「ありがとうございます!」

美琴「ってことはさっそく解析ね」

カエル医者「なかなかに大仕事になりそうだねぇ」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/24(水) 03:00:25.44 ID:dXc0+giA0

佐天「こーゆーときは」prrrrrrrr

カエル医者「…病院内は通話禁止だっていってるんだけどねぇ」

初春「もしもし佐天さん?」ピッ

佐天「初春?ちょっと解析してほしいものがあるんだけど…」

初春「なんですか?」

美琴「ちょっとね、レベルアッパーを入手したの」

初春「えええ、ほんとですかそれ」

美琴「音楽ファイルなんだけど、これの解析を頼みたいの」

初春「なるほど…ちょっとやってみます」カタカタ

カエル医者「一応こっちでも解析をしてみようか」

佐天「お願いします」

初春「でも、レベルアッパーが手に入ったなら白井さんは無駄足ってことですね」カタカタ

美琴「あ…」

佐天「ま、まぁそこは気にしないでおこっか」

初春「…そろそろ解析できそうです」カタカタ

初春「音声データから脳波パターンを抽出…」カタカタ

初春「…出来ました」カタ

43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/24(水) 03:11:47.91 ID:dXc0+giA0
カエル医者「早すぎないかい?」

美琴「こっちの道なら無敵の友達がいるのよね」

カエル医者「なるほど、頼りがいがありそうだ」

佐天「で、どう?」

初春「私はお医者さんじゃないのでよくわからないんですよね」

初春「ちょっとそっちに送りますね」

佐天「お、きたきた」ピコーン

佐天「これ、どうですか?」

カエル医者「…やっぱりこれは脳波リンクを強制的に調整するためのものだねぇ」

カエル医者「ただ、この調整元の脳波リンクが割れているから、これが誰のかを調べれば犯人がわかるはずだね」

佐天「だって、初春」

美琴「そっか、書庫から検索すれば一発で見つかるじゃない」

初春「全くさらっと言いますけど本当はダメなんですからね」カタカタ

初春「今は非常事態だから仕方ありませんけど…」

初春「割り出せました」

初春「名前は木山春生、大脳生理学者でAIM拡散力場について専攻しているようです」

美琴「だから脳波ネットワークの構築なんて思いついたわけね」

美琴「よっし、そいつのところに乗り込みに行くわよ!」

カエル医者「全く、無茶しないようにするんだね」

佐天「大丈夫です、みんながいますから」

カエル医者「心強いねぇ」

44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/24(水) 03:25:49.84 ID:t9aWzsO70
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白井「ってことは、私は無駄足だったってことですのね」

初春「まぁまぁ白井さん」

白井「きぃいいい〜〜〜、全くどれだけ動き回ったかと思っていますの」

白井「腹立たしいですの」

佐天「落ち着いてください白井さん…」

美琴「けど、レベルアッパーの被害報告はかなり出てるみたいね」

白井「即アンチスキルに通報して警戒態勢を敷いていただいてますの」

初春「それにネット上で隠しリンクとして配布されていたようなので、それをすべて割り出して削除しておきました」

白井「まぁ、それでも10万人は副作用と思われる昏睡状態に陥っているそうですが…」

美琴「10万人!?それって学園都市の人口の30%じゃない」

佐天「かなりの人数が、昏睡状態に…」

白井「許すまじ行為ですわ」

初春「ですね、早めに止めないと」

白井「幸運なことに木山春生は無能力者ですの」

白井「あとはアンチスキルが拘束してくれますわ」

佐天「だといいんだけど、なんか引っかかるなぁ…」

美琴「佐天さん…?」



ピピゥ


初春「アンチスキルからの通信映像…?」ピッ

初春「まさかこれって…」

美琴「ちょっと、どういうことなのよこれ」

美琴「木山は無能力者じゃなかったの!?」

白井「能力を…しかも多重能力をつかってアンチスキルを退けていますの…」

佐天「能力は一人に一つじゃなかったんですか?」

美琴「そうね、基本はそうなんだけど…どうなってんのよこれ」

白井「行ってみて確かめるしかなさそうですわね」

白井「それに、ジャッジメントの名に懸けて放っておくわけにはいきませんの」


45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/24(水) 03:34:17.01 ID:t9aWzsO70
初春「白井さん、燃えてますねー」

白井「あんなに無駄足をさせた報いをうけさせてやりますの」ゴゴゴゴ

佐天「白井さんからどす黒いオーラが」

美琴「ってことは、私も行っちゃっていいのよね?」

白井「お姉さまは大人しくしててくださいまし」

美琴「そうはいっても、もう首を突っ込んじゃってるのよね」

美琴「自分が手を出した案件は最後まで関わらないと、無責任ってもんじゃない?」

白井「それはそうですが…」

佐天「その考えで行くと私も同行していいってことになるんですよね?」

初春「佐天さんまで!?」

佐天「だって、介旅さんを治したのは私だもん。それに、皆をはやく昏睡状態から復帰させたいって思うよ」

佐天「誰かになにかをしたいって思った時ジャッジメントとかアンチスキルとかそんなものって必要なのかな」

白井「ぐぬぬぬぬ…そこまで言うならわかりましたの」

白井「私が佐天さんをテレポートで連れていきますの、お姉さまは大丈夫ですのよね」

美琴「聞かれるまでもないわね」

初春「決まりですね。学園都市中の監視カメラから木山春生を探します!場所は指示するので三人は向かってください!」

初春「三人とも気を付けてくださいね」

美琴「よっし、行くわよ!」ビリビリ

佐天「初陣じゃあああ」

白井「串刺しにしてあげますのよおほほほほほほ」

白井「き、気を付けてくださいね…」

46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/24(水) 12:49:13.69 ID:N/+VJDb1O
完現術を扱い切れてるじゃねぇか・・・
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/25(木) 00:22:37.96 ID:3RnJgAhK0
ジャンプ+で今やってる小説だと完現者も霊王のパーツ持ちらしい
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/25(木) 00:41:13.90 ID:S75UbXHT0
>>47
なにそれ詳しく
パーツ持ちとはどゆことや
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/25(木) 00:45:47.57 ID:S75UbXHT0
>>46
とりあえずはって感じやな
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/25(木) 14:15:42.02 ID:qvCj5xMYO
私が怖くないか・・・?
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/03(土) 10:20:39.58 ID:z0HbCw+Y0

美琴「ここらへんね…」

佐天「ひどいありさまですね…」

白井「木山はいったいどこに?」

木山「まったく、今度は援軍か」

美琴「見つけたわ!先手必勝!!」ビリビリ

木山「無駄だ」キュイン

木山「人の話も聞かずにいきなり攻撃だなんて」

木山「レベル5は人格破綻者ばかりだな」

美琴「失礼なこと言うわねアンタ」ビリビリ

佐天「あなたが木山春生、ですか?」

木山「いかにも」

白井「そしてこのレベルアッパー事件の首謀者ですのね」

木山「まぁ言い方を変えるとそうだな」

美琴「なにが言い方を変えると、とか言ってんのよ。そのまんまじゃないの」

木山「やれやれ。これだから子供は嫌いなんだ…」

美琴「子供呼ばわりするなんて、アンタ後悔するわよ」ビリビリ

美琴「黒子!!」

白井「わかりましたの」シュン

美琴(背後にテレポートしてからの電撃…これで!!)ビリビリ

木山「無駄だ」キュイン

佐天「さっきと一緒の能力…!!」

美琴「ちぃっ」ビリビリ

白井「テレポートが読まれましたの…?」


木山「君たちに、10万の脳を統べる私をとめられるかな?」



52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/04(日) 01:50:53.06 ID:pH3UjwlT0
佐天「とめて…見せます!」

美琴「ったく、出し惜しみしてるからよね」キュイン

美琴「これで…」ビリビリ

木山「レールガンか」

美琴「いっけぇええええええ」ドガーン



白井「…やりましたの?」

美琴「…木山がいない?」ビリビリ

佐天「う、うえです!」

木山「レールガンの射程はせいぜい50m」

木山「しかも一方向だけの攻撃なんて、今の私には効くわけがないだろう?」

美琴「っと見せかけて」ビリビリ

佐天「…黒い粉?」

白井「砂鉄ですの」

美琴「あんたをまるっと砂鉄で包めばこっちの勝ちよね!」ビリビリ

木山「なるほどな」

木山「もういい、遊びは終わりだ」ゴポポポ

白井「これは…水の塊…!?」

美琴「水流操作まで…!」

木山「まるっと君たちを水で包んであげよう」

白井「ぐっ…」

美琴「こんなの…」ビリビリ

佐天「いつっ」

木山「そこで使うと大事なお友達が感電するようだな」

美琴(く…佐天さんや黒子を巻き込めない…!)

53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/04(日) 02:02:59.51 ID:pH3UjwlT0
白井(だったらわたくしが…)シュン

木山「テレポート、便利な能力なことだ」

木山「先につぶしてしまおう」コォォォォ

白井「そこですの!」シュン

白井(…外しましたの!?)カラン

木山「光学操作、というところかな?」

白井「光を捻じ曲げて座標を…」

木山「さぁ、眠るがいい」

白井「な、これは…」




美琴(電撃が使えないんじゃ、ここから脱出できない…)

美琴(黒子…)

佐天(私がやるしかない)

佐天(三天結盾、私は拒絶する)キュイイイイン

美琴(佐天さんの能力が足元に…?)

佐天(この水流操作が座標固定されているなら、そこから抜け出せれば良いだけ)

佐天(お願い、そのまま水の外まで私たちを押し出して!)キュイイイイイン

美琴(そっか、盾を足場にしているのね。さすが佐天さん!)

佐天「ぶっは〜、窒息死するかと思いました」ハァハァ

美琴「ふぅー…助かったわ、ありがと佐天さん」

佐天「いえいえ…それより白井さんは?」

美琴「そうだわ、黒子!!」



木山「テレポーターなら、いま眠りについたみたいだ」

美琴「あんた、黒子になにしたの!?」ビリビリ

木山「皆と同じさ。10万人のうちの仲間にしたんだよ」

佐天「まさか…レベルアッパーをわざと…!!」

美琴「ぶさけんじゃないわよ!!ビリビリ

木山「うるさい小娘だ」シュン

54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/04(日) 02:16:21.04 ID:ghacqgJB0
木山「さぁ、眠るがいい」キュイイイイン

美琴「な、これはレベルアッパー!?」

佐天「どうして!?スピーカーもなにもないのに!?」

木山「簡単なことだ、今の私では音ですら操作することも可能なんだよ」

美琴「フォノンキネシスってやつ…ね…」グタッ

佐天「御坂さん…御坂さん!?大丈夫ですか!?」

木山「ふふふ…レベル5がネットワークに追加されるとは…さぁ、どんな変化が起こるかな…?」

佐天「なんで…なんでこんなことをするんですか!?」

木山「もうすぐ眠る君には関係ないだろう」

佐天「こんなやりかた…私は拒絶する!!」キュイン

木山「おっと」シュン

佐天(あれ…私、自分の能力を言わなくても発動できた…?)

木山「君の能力も実に興味深い。ただ、言葉で縛られているから避けやすいがね」

木山「さ、そろそろ時間かな…眠るがいい」

佐天「なんとしてでも、白井さんも御坂さんも助けてみせる…!!」キュイイイイン

木山「…?バカな、レベルアッパーが聴いていないだと?」

佐天(いまがチャンス)

佐天(何をしてもテレポートでよけられたら意味がない。速攻で反応できない攻撃を叩きこむ!)

佐天「孤天斬盾、私は拒絶する!」キュイン

佐天(まずは…)ドガアアアン

木山「車を爆破して目くらましか…だがそんなもので隠れられると思うな」ゴォオオオォォオ

佐天「隠れるつもりなんてありません」シュン

佐天「私は、あなたを拒絶する!!」ドガン

木山「ぐっ…」

55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/04(日) 02:26:27.73 ID:ghacqgJB0

木山「君は、脳筋か…?」

木山「ただのこぶしで殴りこんでくるなんて」フラッ

佐天「元々レベル0だったんで、こういうのは慣れているんですよ」

佐天(っていってもほとんどバクチみたいなもんだったけどね)

佐天(足元に三天結盾、それから孤天斬盾で与えた衝撃でそのまま突っ込むなんて)

佐天(やってみるもんだね、ほんとに)

木山「ははは、面白いじゃないか。レベルアッパーに耐性を持つ能力者なんて初めてだよ」

木山「君は原石かなにかかい?」

佐天「原石…?そんなこと、今はどうでも良いです」

佐天「みんなを元にもどしてください!!」

木山「それはまだダメだな。こっちもやるべきことが残っている」

佐天「こんなにも大勢の人たちを巻き込んでおいて、何を言っているんですか!」



木山「うるさい!!!!!」



佐天「!!」ビクゥ

木山「こっちだって大人の事情というものがあるんだ…子供が口出しを…」

木山「ぐっ…くっ…うああぁあ…」

佐天「なに?なんか様子が変…?」

佐天「なに、これ…」



幻想猛獣「キシャアアアアアアアアアアア!」




56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/04(日) 02:36:39.61 ID:ghacqgJB0
佐天「なん、なの…?」

幻想猛獣「キシャアアアアアアア!」

木山「これ、は…まさかこんなものができるとはね…」

佐天「ちょっと、どういうこと!」

木山「これはおそらくネットワークの暴走によりできたAIM拡散力場の塊だろう」

木山「まさかこんな形になって顕れるとはね」

佐天「え、えーあいあむかくさんりきば…?」

木山「君はどうやら本当に脳筋のようだな。要するに10万人の能力の塊ってことだ」

佐天「そ、そんな…どうやってあいつを止めればいいの!?」

木山「リカバリーチップを私が持っているんだが…」

木山「先ほどの戦闘で壊れてしまったようだな」

佐天「な、なんとかしてくださいよ!!」

木山「まぁ待て。方法がないこともない」

木山「核だ…AIM拡散力場を引き留めている核があるはずだ…それを破壊すれば…」

初春「佐天さん!?」ピピー

佐天「初春!?」

初春「やっと通信が繋がりました!いま外の状況は!?」

木山「さすがに能力による通信妨害が途切れたか…」

佐天「御坂さんと白井さんが巻き込まれたみたいで…」

初春「衛星画像からみてます!なんなんですかこの胎児みたいなのは!」

佐天「わかんないんだけど、とにかくこれを倒さないといけないから!初春は画像から分析出来たらお願い!」

初春「わ、わかりました!とにかく無茶しないようにしてください!」カタカタ


佐天「さぁて…これなら…」


57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/04(日) 02:57:59.20 ID:lzGEK4i30

佐天「孤天斬盾、私は拒絶する!!」スパッ


幻想猛獣「ギィアアアアアアアア!!」

佐天「よっし、真っ二つ!」

幻想猛獣「」ゴポゴポッ

佐天「な、なんで…再生してる…?」

木山「まさか…ネットワークから切断できていないからか」

佐天「どういうことですか!?」

木山「先ほどのリカバリーチップの中に入っているワクチンソフトの音源を使用しないと、周囲のAIM拡散力場を吸収して再生してしまう、ということだ」

佐天「つまり、さっきのがないと絶対倒せないってことですね?」

木山「そうだ」

佐天「そんなの無限に回復するボス戦みたいなもんじゃん〜」

佐天「どうしたら…」

幻想猛獣「キシャアアアアアア!!」ビリビリ

佐天「わ、私は拒絶する!!」キュイン

幻想猛獣「キシャアアアアアアア!!」ビリビリ

木山「すごい電撃だな、これがレベル5を取り込んだ結果か。実に興味深い」

佐天「冷静に分析していないで、しっかり解析してくださいよ!!」

佐天「お願い!御坂さんならわかりますよね!?私です!佐天です!!やめてください御坂さん!!!」キュイン


幻想猛獣「…」

木山「電撃が止まった?」


幻想猛獣「キシャアアアアアアアアア」ビリビリビリ


佐天「うっ…ぐっ…も、もう防げない…っ!!」キュィン

佐天「うぎぁああああああ」ビリビリ

木山「ぐっ…」ビリビリビリ

初春「佐天さん!?さて…さ…」ビリビリ

58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/04(日) 03:24:51.57 ID:QthkJG7p0

佐天「う…ぐっ…」ビリビリ

木山「ぐぅ…」ビリビリ

幻想猛獣「キシャアアアアアア!!」

佐天(こんな相手、どうやって相手にしたら…)



(せんせい?)

(きやませんせい?)



佐天(なに、この声…これってまさか…)

木山(さっきの電撃による一時的な脳波リンクだと…クソ)

佐天「なる、ほど…そういうことだったんですね」グググ

佐天「だったら、諦めるわけにはいかないじゃないですか」

木山「勝手にのぞいたな…」

佐天「こんなやり方じゃなかったら協力します。だから、諦めないでください」

佐天「私も、諦めませんから」
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/04(日) 03:26:17.40 ID:cCDaOaen0




幻想猛獣(私も…僕も…能力者になりたかった…)

幻想猛獣(誰だって能力者になりたかった)



佐天「今度はなに…?」

木山「どうやらネットワークに取り込まれている人たちの思念のようなものだな」

佐天「なんでそんなもの…」


幻想猛獣(レベル0って、欠陥品なのかな?)


佐天「…」


幻想猛獣(見下しているくせに)

幻想猛獣(だと思っていやがる)


佐天「…うん」


幻想猛獣(あなたにはわからないでしょうけど)


佐天「…ううん、わかるよ」


幻想猛獣(許さない、絶対に許さない)


佐天「もういい、もういいんだよ。」

佐天「本当は頑張りたいんだよね、本当は誰も恨みたくないんだよね」

佐天「だったら、もう一度頑張ってみよう?私も、もう能力使えるから偉そうなことは言えないけど」





佐天「双天帰盾、私はレベルアッパーを拒絶する」キュイン



60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/04(日) 03:27:17.06 ID:2FMA6yZU0

木山「これは…AIM拡散力場が分散していく…」


佐天「もう一度、自分の力で頑張ってみようよ」

佐天「もう一度…!!」キュイイイイイン


木山(まさか…10万人のネットワークを能力で解いていくとは)

木山(この子の能力はいったい何なんだろうか…)



幻想猛獣「」サラサラサラ



佐天「これで…なんとかなりましたか?」

木山「そうだな、どうやらさっきのネットワークは解かれたようだ」

木山「差し詰め、さっきのはAIMバーストと名付けよう」

佐天「のんきにそんなこと言っている場合じゃありませんよ」

佐天「どうするんですか?子供たちのこと」

木山「勿論諦めるつもりはない。もう一度やり直すさ…刑務所だろうと世界の果てだろうと、私の頭脳はここにあるのだから」

佐天「まったく、懲りないですなぁ」

佐天「まぁでも、きっとみんな協力してくれますよ」

佐天「御坂さんも白井さんも初春も、きっと…」


61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/04(日) 03:33:07.52 ID:HDYcBrSO0
AIMバースト編、ざついけど終了
多忙すぎて時間ありません
読み返して修正したい部分がいまさら湧いてきて個人的に反省点多々あり
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/04(日) 19:37:25.44 ID:mQR5G6UVo
おつおつ
ええな
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/06(火) 04:55:29.47 ID:eksCFtiCo
ええやん
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/10(土) 01:22:50.91 ID:pDG6HasS0
ポルターガイスト編のあとに妹達編
書くつもりですが多忙につき後日
下書きためておきます。
ポルターガイスト編はもしかしたら省きます。
妹達編で終わる予定です
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/10(土) 08:23:45.21 ID:42vRa8To0
上条の出番が……消えた……?(すっとぼけ)
こう見るとブリーチのヒロインの能力もチートだな・・・月島さんよりはマシだが・・・
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/10(土) 15:43:04.82 ID:lwdcCgan0
両目を開けば攻撃全てがすり抜け、攻撃すれば軌道上全てのモノを貫通する「万物貫通」も大概だと思う。
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/11(日) 16:40:25.84 ID:dolC++Sz0
一期から相当経ってるせいかレベルアッパーってなんか懐かしく感じるな…
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/11(日) 18:17:53.21 ID:AqQiwp9Yo
おつおつ
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/14(水) 03:04:47.72 ID:OFA4pP7Z0
佐天「…さてと」

佐天「とりあえず、御坂さんと白井さんを…」

佐天「双天帰盾、私は拒絶する」コオォォォオォ

美琴&白井「」コォオ

佐天「今治してますから、ちょっとまっててくださいね…」


木山「…10万の能力者を束ねたネットワークを解いていくその能力」

木山「例えるなら途方もなく絡んだ糸を一人でほどいていくようなものだ」

木山「その力、いったいどこから…」

木山「君なら、この街の闇にも立ち向かえるだろうか…」

佐天「闇…?」

佐天「それって、どういう…」



アンチスキル「見つけたじゃん!さっさと拘束するじゃん!」

木山「ちっ、学園都市の犬が。こういうときだけは早いんだな」

アンチスキル「無駄口たたくな!木山春生、お前をレベルアッパー事件の首謀者として逮捕する!」

佐天「ちょ、ちょっとまってください!」

アンチスキル「なんだ?」

佐天「この人にはちゃんと理由が…」

アンチスキル「理由があれば、人を傷つけて良いのか?」

佐天「そういうわけじゃっ」

美琴「佐天…さん…?」コォオ

白井「くっ…」コオォ

佐天「御坂さん、白井さん!」

美琴「どうして…こんなやつを…」コォオ

佐天「子供たち…子供たちが…!!」

木山「もういいんだ。自分のことは自分で何とかする。」

木山「君たちには迷惑をかけたな」

アンチスキル「さぁ、いくぞ!」

佐天「そんな…くそっ…」



70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/14(水) 03:13:10.96 ID:OFA4pP7Z0
美琴「ふぅ、だいぶ元気になったわ」

白井「回復しましたの」

佐天「それは、良かったです…」

美琴「木山春生と何かあったの?」

佐天「それが…」





白井「なるほど、そんなことが…」

美琴「だから、木山春生は巨大なネットワークを構築していたのね」

佐天「私、自分のしたことが正しいのかわからなくなっちゃって…」


「正しいに決まっています!」


佐天「?」

初春「佐天さんの頑張りは、ずっと衛星映像から見ていました」

初春「佐天さんは、10万の人たちを昏睡状態から解放したんです」

初春「正しいに決まっているじゃないですか」

佐天「初春…」

佐天「ってなんで?通信機は電撃で壊れたはずじゃ?」

白井「わたくしのがまだ生きてますの」

佐天「あ、そうだったっけ」

美琴「まぁ、でもそうよね…」

美琴「もし子供たちが目覚めたときに、自分たちのために何万もの人たちが犠牲になっていたら」

初春「そうですよ、わたしだったらそんなことしたら怒りますもん」

佐天「そう、だよね…」

佐天「ありがとう初春、ありがとう御坂さん白井さん」
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/14(水) 03:17:27.80 ID:OFA4pP7Z0

初春「てことで、いまから全力で子供たちを探します」カタカタ

佐天「ええ!」

初春「私の本気、出しちゃいますよ〜」カタカタカタ

初春「なんていったって、今回なにもできませんでしたから!」

白井「珍しくはりきってますの…」

佐天「と、とりあえず支部にもどって休憩でも…」

白井「それが得策ですの」

美琴「じゃ、回復したことだし、そっこーで帰るわよ!」ビリビリ

佐天「ですね!」

白井「はいですの!」シュン

72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/14(水) 03:33:04.70 ID:UclrBdS50
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佐天「で、なんかわかった?」

初春「うーん…どうやらそのような能力開発に子供たちが携わっているものはありませんね〜」カタカタ

佐天「まぁ、そんな簡単にみつかるわけないか」

美琴「うーん、でもあの戦闘の時に脳波リンクを介して子供たちの顔は見れたのよね?」

佐天「そうですけど…」

美琴「それなら顔写真から身元特定とかできないかしら?」

白井「学園都市230万人の中からですの?」

美琴「んー、なにか絞れればねぇ〜」

佐天「そういえば、子供たちはどこかの施設で生活していました」

白井「ってことは、もしかしてチャイルドエラーですの?」

佐天「チャイルドエラー?」

美琴「学園都市の社会現象のことよ」

初春「簡単に言うと、学園都市に置き去りにされてしまった子供たちのことですね」

佐天「そんな子たちもいるんだね…」

美琴「やっぱ、木山春生の経歴から探るしかないか」

初春「仕方ないですね…」

初春「バンクにさらっとのぞいてみましょう」カタカタ


73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/14(水) 03:43:59.43 ID:PB1gNXdA0


初春「でました」ピコン

初春「木山は小児用能力教材開発所にいた経歴があります」

初春「その時の当時の生徒のリストを参照すると…」

初春「…出ました。この中のどの子が佐天さんには見えましたか?」

佐天「え〜と…あ、いた!この子!」

初春「どれどれ…」

初春「枝先絆理っていう子みたいですね」

白井「特定早すぎますの」

美琴「さすが初春さんだわ…」

初春「えっへん」

初春「で、えっとですね…」カタカタ

初春「うーん…」カタカタ

白井「どうしましたの?」

初春「なかなかセキュリティが固くて」

美琴「よっこらせっと」ビリィ

初春「あ!ちょっと御坂さん!」

美琴「こうやると早い時もあるのよ」

白井「お姉さま!さすがに犯罪ですの!!」

美琴「子供たちを助けるためなんだから、仕方ないじゃない」

白井「二度目はありませんのよ」

美琴「はいはいっと」

初春「でもおかげで見つけました」

初春「木原幻生」

初春「そして暴走能力法則解析誘爆実験」
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/14(水) 03:54:47.62 ID:5O0D2Bq50
佐天「能力…ごめん、なにそれ?」

美琴「暴走能力法則解析誘爆実験…」

白井「どういうことですの?」

初春「こ、これは…」

初春「能力を意図的に暴走させて、その法則を解析しようとした実験です!」

美琴「ちょ、能力を暴走ってそれ」

白井「能力者が自らの能力を制御できなくなった場合、自身の体にも周囲にも危険が及びますの」

白井「そんなことを子供たちにしていたなんて…」

白井「黒子、許せませんの。」

初春「かなりひどい内容みたいですね」

初春「木原幻生って研究者が発案したみたいですけど」

初春「どうやら今は行方不明になっているそうですし…」

美琴「だったら、その施設に行ってみるしかないわね」

白井「なにか手がかりが残ってるかもしれませんの」

佐天「また突入ですね!」

初春「まったく…でも今回は私もついていきますよ」

佐天「初春が…?」

白井「後方のバックアップはどうするつもりですの?」

初春「そのまま持ってきたPCでこなします」

初春「もちろん性能は落ちますけど、もし施設の機械が生きているなら情報を引き出せるはずです」

美琴「まぁ、もう閉鎖されているから危険性は低いと思うけど…」

白井「全く、仕方ないですの」

佐天「まー4人で行った方が心強いし!」

佐天「さ、しゅっぱーつ!!」

75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/14(水) 04:01:47.07 ID:xOw1435/0
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白井「」シュン

白井「さ、つきましたの」

美琴「ここね」ビリビリ

佐天「よいしょっと」

初春「うーん、見たところ稼働していないようですけど…」

美琴「まって、なんか私のレーダーに映ってるわ」ビリビリ



ウィーーーン

ガシャ ガシャ ガシャ



白井「これは…パワードスーツですの!?」

初春「型番的にどうやら有人タイプみたいです」

美琴「ふーん、じゃあ引きずりだして話を直接聞いた方が早いってことね」ビリビリ

佐天「み、みさかさん…?」

美琴「さっきは何もできなかった鬱憤を」チュイン

美琴「晴らさせてもらうわ!!」



ギュイイイイイイン



白井「いきなりレールガンですのね」

佐天「御坂さん気合はいってるなぁ」

初春「今のうちに施設のマップを入手しておきますカタカタ


美琴「ったく」

美琴「つまんないもん被ってないで、さっさと降りてきなさいってーの!!」ビリビリィ




76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/14(水) 04:12:23.14 ID:LQXf8fKc0

佐天「…」

初春「で、結局」

白井「全員のしてしまいましたの」

美琴「あはは、やりすぎちゃった」

白井「情報を聞き出す手はずではありませんでしたのお姉さま」ジトー

美琴「ご、ごめんってば」

佐天「まぁまぁ、でもこれで施設の中に入れますから」

佐天「また新しいことがわかるはずです」

初春「ですね、じゃあ行きましょう」トコトコ

白井「建物の中ですから、あまりおあばれにならないようにお願いしますの」

美琴「わかってるっての!」





初春「ここがメインコントロールセンターみたいです」

佐天「動く…かな?」

初春「うーん」カタカタ


ウィィイイイィィイン


美琴「ん、なんかいけそうね」

初春「動きましたね」

白井「で、ここには子供たちがいそうですの?」

初春「んー、まってくださいね」カタカタ

初春「これって…」

佐天「なになに?」

初春「ここのメインコントロールセンターと同じかそれ以上電力を使用している場所があります」

初春「こどもたちがいるなら、たぶんそこだと思います」

美琴「そういうことね」

佐天「で、場所は?」

初春「ここからかなり下の地下になります」

白井「地下ですのね」

初春「地上からの通信がとれなくなりますが、向かうしかなさそうです」

美琴「そうね、逆にこどもたちを保護できれば目的達成だし」

初春「けど、どうやら階段しかないみたいですね」

佐天「げぇ、階段…」

初春「電力制限がかかっているみたいですから、エレベーターは使えません」

初春「さぁ、文句言ってないでいきましょう」

佐天「はぁい…」
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/14(水) 04:26:42.70 ID:EQvCFsxh0



コツ コツ コツ



佐天「だいぶ下に降りてきたけど…」

初春「うーん、もうすぐみたいですね」


コツ コツ コツ


初春「このフロアみたいです」

美琴「ここにいるかもしれないのね」

白井「いったいどこに…」

美琴「たぶん、こっちだわ」ビリィ

佐天「さすが御坂さん」

美琴「ここらへんになんとなく」


美琴「見つけたわ!」


佐天「この子が…枝先ちゃん」

初春「やっと見つけましたね…」

美琴「やったわね…」

白井「とりあえず一件落着ですの」

初春「えっと、ここのシステムは…」

佐天「ちょっとまってて、私向こう見て来る!」

白井「お願いしますの」

初春「待っててください、今助けて…」



キュイイイイイイイイイン



白井「く…」

初春「ぐっ…くぅ…」

美琴「頭に響く…まさか…またレベルアッパー?」





「このクソガキどもがぁ」





美琴「!?」



「よーくここまでたどり着いたなぁ、ごほうびやるよ!!」



白井(まずいですの、ここはテレポートで…)

白井(テ、テレポートできない…!?)

白井「あぁ!!」

美琴「うぅ…」
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/14(水) 04:33:13.05 ID:EQvCFsxh0
初春「白井さん、御坂さん…!」

初春(頭が…痛くて…ぐっ…)

初春「あなたは…いったい誰ですか…?」

「あぁん?」

「モルモットに名乗る名前なんてねえよ」ギャハハ

美琴「モル…モット…?」

「あぁそうだ、レェルガン」

「学園都市の第三位ですら、この街のモルモッドなんだよぉおお」ギャハハ

白井「あなたが…木原幻生ですの…?」


「お前、面白いこと言うな」

「んなわけねぇだろ」

「テレスティーナ・木原・ライフライン」


テレスティーナ「まぁ、お前らはここで消えるから覚える必要はねぇけどなぁ」ニヤ



佐天「みんな…!!」


79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/14(水) 04:42:02.81 ID:EQvCFsxh0

初春(佐天さんには、効いていない…?なら…)


初春「この音は…レベルアッパーのようなものですね!!」


テレスティーナ「レベルアッパァー?んなもんじゃねーよ」

テレスティーナ「これはキャパシティダウンっていってなぁ」

テレスティーナ「おまえらモルモッドの能力を制限する便利アイテムってところだっつーの」

初春「それにこれだけの音量…施設中にスピーカーが設置されているようです!!」

テレスティーナ「あぁ、だからどうしたぁ?なんなら一個一個壊して回るかぁ?」

初春「これだけのものなら、制御できる場所が限られているはずです!」

初春「この施設内を調べた限り、それができるのは…」

初春「私たちがさっきまでいたメインコントロールセンター!!」


佐天「…初春」


テレスティーナ「だったら…」

初春「あぅ…!!」ドカン

テレスティーナ「やってみろよ…?」

テレスティーナ「やれるもんならなぁ?」ニヤ

佐天(初春…ごめん、待ってて…)タタタタ

初春(頼みましたよ佐天さん…)
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/14(水) 04:47:52.08 ID:EQvCFsxh0
テレスティーナ「っったくごちゃごちゃうるせぇガキだ」

テレスティーナ「せっかくいいもん見せてやろうと思ったのに」


美琴(くっ…)

美琴(この変な音のせいでうまく能力は使えないけど…)

美琴(黒子も本調子じゃないみたいだし、私が…)


テレスティーナ「能力体結晶の完成っていうなぁ」ニヤ


美琴「なんでよ…」

美琴「なんであんたはこんなことするのよ…」

テレスティーナ「あぁん?んなこと決まってんだろーが」

テレスティーナ「レベル6を生み出すためだろうがよぉおおおお」ギャハハ

美琴「レベル…6…」

テレスティーナ「そぉおおおだ!学園都市初のレベル6を生み出すんだよ、」

テレスティーナ「このガキどもをつかってなぁあああ!!」


81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/14(水) 04:54:01.93 ID:yOwsHeHt0

佐天(急がなきゃ…)

佐天(急がなきゃみんなが…)

佐天「あぁもう!なんでここはエレベーターがないのよ!!」

佐天「こんなん階段で登ってたら時間なくなるっての!!」

佐天「ん…あ、そうだ!」



佐天「三天結盾、私は拒絶する」キュイン



佐天「この前の時みたいに、これを足場にすれば…」

佐天(お願い、時間がないの。このまま上まで運んで…!!)



コォオオオオォオオ


佐天「よっし!成功!!盾だけじゃなくて足場としても使えるんだね、便利ー!」

佐天「さ、さっさとメインコントロールセンターまで行くぞー!!」


82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/14(水) 05:01:44.53 ID:yOwsHeHt0

テレスティーナ「神ならぬ身にて天井の意思に辿り着くもの」

テレスティーナ「そのための学園都市だろうがぁ!!」

美琴「くっ…」ビリビリ

テレスティーナ「無駄無駄ぁ!!」ドガン

美琴「あぅ…」

テレスティーナ「レベル6さえ誕生すればこの街なんて用済みだろうがよぉおおお」ギャハハ

美琴(くっ…能力が使えないだけじゃない…)

美琴(この音のせいで、ちょっとうごくだけでもかなりの頭痛が…)

美琴(うまく動けない…)


白井「お、ねぇさま…!!」シュン



カラン



白井(座標指定が…うまくいきませんの…)

白井(これがキャパシティダウン…)


テレスティーナ「手ぇ、焼かせんなよ」ドガン

白井「ぐうっ」

初春「白井…さん…!!」

テレスティーナ「てめぇはそこで大人しくしてろぉ」


初春(佐天さん…)

初春(佐天さん…!!)


83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/14(水) 05:12:53.95 ID:8ia3GTvK0


佐天「ど、どれなの…」

佐天「なんとかダウンってのは…!!」カタカタ


ぐうわぁあああああああ


佐天「!!」

佐天「この声…」

テレスティーナ「わかってねぇなぁ」

テレスティーナ「お前ら全員がモルモッドなんだよおお」

テレスティーナ「学園都市は実験動物の飼育場」

テレスティーナ「てめぇらガキは、一人残らず家畜なんだよぉおお」

佐天「…」

テレスティーナ「そろそろとどめと」


キュイイイイン


テレスティーナ「あぁん?なんだ?」



佐天「モルモッドだろうがなんだろうが」

佐天「そんなの」

佐天「知ったことじゃない!!!」


美琴「これって…」

初春「佐天さん…!!」


テレスティーナ「ガキがもう一匹!?なんで動ける!?」


佐天「あたしの友達に…」キュイイイイイン

佐天「手を出すなぁあああああ」


スパァン


初春「音が…!!」


シュン


テレスティーナ(鉄の杭!?)

白井「ふぅ…」

美琴「おらああああ」ビリビリ

テレスティーナ「ぐっ!!」



84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/14(水) 05:18:21.67 ID:hKH2BTL70




佐天(無意識だったけど、能力が発動してた…)

佐天「私も怒ると怖いってことだね…」アハハ

佐天「さ、笑ってる場合じゃない」

佐天「最短距離でみんなのところまで向かうよ!!」

佐天(木山先生の時と同じ方法で…)

佐天(三点結盾を足場に、孤天斬盾の衝撃で加速…)


ボシュン


佐天(この繰り返しでまずは階段まで出る…)

佐天(そんで階段は下らず、一気に急降下!!)

佐天(私が事象の拒絶の能力なら)

佐天(落下時の衝撃でさえ拒絶できるはず!!)



佐天「三点結盾、私は拒絶する!!」キュイン




85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/14(水) 05:29:30.01 ID:rowPc4R20



テレスティーナ「うふふふふ」

テレスティーナ「ギャハハハハハ」

テレスティーナ「もういい、わかったよ…」

テレスティーナ「てめぇらこの施設ごと」キュイン

テレスティーナ「まとめてふっとばしてやんよおおおお」ゴオオオオォオオオ


白井「くっ…」

初春「あれは…」

美琴「レールガン…!?」


テレスティーナ「こいつはてめぇの能力を解析して作ったモンだ」

テレスティーナ「エレクトロマスター、レベルファイブ」

テレスティーナ「てめぇなんて、この街じゃただのデータ」ヒャハハ

テレスティーナ「そォだ、減らず口を叩くただのデータだ」ギャハハ



佐天「そんなことない」



美琴「佐天さん!!」

白井「ナイスタイミングですの」

初春「みんなを…子供たちを守ってください!」


佐天「学園都市は、私たちが自分らしくいられる最高の居場所だから」

佐天「私ひとりじゃできないことも…みんなと一緒ならやりとげられる…」

テレスティーナ「てめぇらは人間じゃねぇ、ただのサンプルだ」

テレスティーナ「それが学園都市の…」

佐天「だから…私は…」

佐天「あなたを、拒絶する…!!」キュイイイイイイイイン





ドガァァァァァァァァン






86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/14(水) 05:39:10.88 ID:ufR5G03B0
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佐天「ハァ、ハァ、ハァ」

白井「お疲れ様…助かりましたわ」

佐天「…テヘ」

初春「さてと、あとはこの能力体?の解析をしないとですね」

美琴「っていっても、これって初春さんの得意分野とは少し違うんじゃ?」

白井「ですわね、またあの回復能力で子供たちを治せませんの?」

佐天「え、ええ〜…ま、まぁやってみますけど…」





佐天「…双天帰盾、私は拒絶する」キュイイイイン



枝先「」コォオォオオオォオオォ





初春「…どうですか?」

佐天「…なかなか難しいなぁ」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ



佐天「ってなにこれ!?」

美琴「地震!?」

初春「このタイミングで!?」



prrrrrrrrrrr



美琴「誰からだっっつーの!」ピッ


「もしもし?あの子の力で一人ずつ治そうとしているならやめておいた方が良いね」


美琴「この声って…もしかして」

カエル医者「そう、私だね」

佐天「あの時のカエルさん!?」

初春(誰ですか)

白井(誰ですの)
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/14(水) 05:50:28.36 ID:41MVxBcs0

美琴「なんでなのよ、ようやく子供たちを治せるっていうのに」

カエル医者「治すことは賛成だけど、一人ずつっていうのには反対だねぇ」

佐天「どうして、ですか?」

カエル医者「今の地震はただの地震ではなく、RSPK症候群というものだね」

初春「RSPK?」

白井「症候群…?」

佐天「ルビサファのプレイヤーキル?」

カエル医者「ゲームの話じゃあないね」

カエル医者「俗に言うポルターガイストってやつだね」

美琴「ポルターガイスト…?そんなオカルト的なものが起こるとは信じられないわね」

カエル医者「実際には複数の能力者の暴走によって起きるものでねぇ」

カエル医者「どうやらその子たちが覚醒状態に近づくにつれて、暴走が激しくなるようでね」

白井「じゃあどうすればいいんですの?」

カエル医者「そのファーストサンプルのデータを解析してワクチンプログラムを作るぐらいしかないね」

初春「なるほど…暴走の下を消してしまえばいいってことですね」

美琴「それならさっそく」




佐天「ちょっと待ってください」

白井「佐天…さん?」

佐天「その大元を消せばいいなら、私にもできるはずです」

美琴「ちょ、ちょっと、それ本気で言っているの?」

佐天「一応、本気です」

カエル医者「おやおや」

88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/14(水) 05:58:33.84 ID:nhDPjiIj0
佐天「さっきのは子供たちの暴走状態を拒絶しようとしたけど」

佐天「今度は、全員の…」

佐天「それも大元の能力体結晶ってのを拒絶すれば…」



キュイイイイイイン



初春「す、すごい…」

カエル医者「どうだね?」

白井「佐天さんの能力が…子供たち全員を包んでいますの」

美琴「これなら…回復に向かってくれるかも」


佐天「木山先生と話した時に思ったんです」

佐天「子供たちを助けたいって」

佐天「こんな理不尽な理由で子供たちがつらい思いにあっているなら」

佐天「私は、そんな理不尽さを拒絶します」



コオォォオオオオォオオ




枝先「…」

枝先「…ここ…は…?」

初春「佐天さん…!!」

白井「やりましたの!!」

カエル医者「全く、本当にやり遂げるとは」

カエル医者(実に興味深い能力だねえ)

佐天「ふぅ…とりあえずこれでなんとか…」

佐天「あとは子供たちがもう二度と同じ目に合わないように保護してあげましょっか」

カエル医者「とりあえず全員僕の病院で異常がないか検査だねぇ」

美琴「ま、それが妥当よね。じゃあみんな連れていきますか!」

佐天「ですね!」




89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/14(水) 06:01:32.24 ID:nhDPjiIj0
なんと、幻想御手編とポルターガイスト編をなんと一日で解決した佐天さん
上条さん並みの過密スケジュールだったり
春上さんという存在をガン無視したり
木山先生が子供たちの覚醒に立ち会えなかったり
色々改変しまくりました。
さすがにポルターガイスト編すべてを書こうとは思えず短縮
許してくだせぇ
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/14(水) 06:52:01.94 ID:75We0z8K0
おつです
佐天さんスゲエ
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/14(水) 10:21:16.65 ID:Uu/DFVsPo
これは佐天さんのおかげ
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/14(水) 11:24:10.47 ID:Uu/DFVsPo
おつー
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/08(火) 23:46:34.03 ID:xerWhdja0
更新しようと思ったら年越してしまった
春上さんは違う形で一応登場させるつもり
姉妹編、アイテム編、0930事件までは書く予定ですがいつになることやら
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/14(月) 23:29:16.02 ID:eimy/OeL0
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カエル医者「とりあえず全員の検査は終わったよ」

佐天「それで、どうでした?」

カエル医者「事故の影響はほとんど見受けられなかったよ」

初春「よ、良かったぁ…」

白井「やりましたのね!」

カエル医者「保護という形でしばらく入院はしてもらうけどねぇ」

美琴「まぁ、そりゃあんなことがあったものね」

カエル医者「あの子たちのいる病室に寄ってから帰るかい?」

佐天「…」

佐天「木山先生に、子供たちはちゃんと無事でしたって伝えたいから」

佐天「もう一回ちゃんと会ってから帰りたいです」

美琴「佐天さん…」

カエル医者「わかった、じゃあ案内しよう」



95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/14(月) 23:42:05.33 ID:eimy/OeL0



カエル医者「ここだね」

佐天「どれどれ…」ガララッ




「……なの」



白井「!?」

白井「誰ですの!?」

春上「え、、えと…」

カエル医者「君はここで何をしていたんだい?」

春上「わ、私は…」

初春「あ、あれ?もしかしてその制服…」

佐天「私たちと同じ、柵川中学の!?」

美琴「ちょ、どういうことなの?」

春上「あ、怪しいものじゃないの!!」

白井「その発言がすでに怪しいですの…」ジトォ

春上「ほ、本当なの!!」

佐天「ほうほう」

佐天「まぁまぁ、言い分を聞いてみようじゃないかい」
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/15(火) 00:14:50.29 ID:IpbcJ/p60

春上「声が聞こえたの…」

美琴「声って…」

春上「絆理ちゃんのなの」

白井「いったいどういうことですの?」

初春「つまり、精神感応の能力者ってことですよね?」

春上「そういうことなの」

春上「どうしてだかわからないけど、絆理ちゃんの声だけはとてもよく聞こえるの」

春上「最近ずっと苦しそうな声だったけど、それが止まったと思ったらここの病院にいるってさっき声が聞こえて…」

春上「勝手に入ったらいけないってわかってたけど、心配で…」

白井「そういうことでしたのね」

美琴「色々ありすぎてちょっとピリピリしてたわ…」

初春「うーん、話はわかりましたけど、学校で全然見かけたことないですね」

春上「実は転校生なの」

佐天「て、転校生…!?」

カエル医者(全く、ここは喫茶店じゃないんだけどねぇ)
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/15(火) 01:48:01.21 ID:DPhkB/lL0

白井「詳しい話はあとで聞くとして…もういい時間ですし、一緒に帰りませんの?」

白井「えーっと…」

春上「あ…」

春上「春上、衿衣なの…」

美琴「春上さんも一緒にどう?」

佐天「ですね、帰りながら話しましょっか」

初春「さすがにここだと、お医者さんも迷惑そうですし…」

カエル医者「全く…」

カエル医者「じゃ、僕は仕事があるから先に行くね」トコトコトコ

美琴「私たちも帰ろっか、春上さん」

春上「…はいなの!」
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/15(火) 02:11:28.83 ID:iVssgKUu0
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佐天(で、結局春上さんが転校してきて、枝先さん達は元気になり)

佐天(木山先生もどうやら釈放されたみたいで…)

佐天(ちょっと前の私じゃ思いもよらなかったことが最近じゃたくさん起こってる)

佐天(あんなに欲しかった能力も、いざ持っちゃえばなんら変わりないのかなって思ったり)

佐天(ま、まだ御坂さんみたいに使いこなせてはないけど…)

佐天(いつかはあんな風に…)


佐天「なんちゃって」

佐天「さ、今日も学校頑張りますか〜!!」



バリバリィ



佐天「あ、あれ…」ビリビリ



ドサッ

99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/15(火) 02:28:03.59 ID:UQOmH18+0

白井「きぃいいいぃ」

白井「初春はどこで油を売ってますの!?」

白井「わたくしに全部押し付けるなんて、ありえませんの!」

白井「レベルアッパー事件からもう3日も経ってますのに!」

白井「まだ報告書を一枚も提出できてませんの!!」

美琴「まぁまぁ、ほら、春上さんも困ってるだろうし学校に馴染めるように手伝ってるんじゃないの?」

白井「それにしても遅すぎですの!!」

白井「全く、初春はやっぱり風紀委員としての責任感が足りてませんのもっとこう訓練を」ブツブツ

美琴(これは初春さんも大変そうね…)


初春「す、すみません遅れました…!!」

白井「う〜い〜は〜る〜?」ゴゴゴゴゴゴ

初春「ひえっ」

白井「いますぐこの報告書のデータを見つけ出してくださいますの…?」

初春「わ、わかりましたっ!」カタカタ


美琴「事件があるたびに報告書報告書って大変よねぇ」

白井「仕方ありませんの、同じ事件を繰り返さないためにも大事な業務ですのよお姉さま」

白井「ですわよね、初春?」

初春「もちろんです!全力でやらなきゃいけない大事な業務です!」

白井「よろしい」

美琴(風紀委員ってのも難儀なものよね〜)

100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/15(火) 02:40:35.50 ID:UQOmH18+0

白井「で、春上さんはどうですの?」

初春「どうって、どういうことですか?」カタカタ

白井「学校には馴染めそうか、ってことですのよ」

初春「担任の先生が配慮してくれて、同じクラス、ルームメイトにしてくれましたから」

初春「きっとこれから楽しくなるはずです」カタカタ

白井「そう…それは良かったですの」

美琴「帰り道話した感じ、控えめだけど良い子っぽかったわよね」

初春「それが良い人なんですよ〜春上さん」

初春「実はこの前」

白井「初春、手が動いてませんわよ」

初春「ぐ…す、するどい…」

白井「このわたくしを欺けるとでも?」

美琴「初春さんに同情するわ…」

美琴「あれ、そういえば佐天さんは?」

初春「うーん、なんか学校お休みしているんですよね〜」

初春「あんまり休んだりしないんですけど」

白井「おおかた風邪でも引いているんでしょう、後でお見舞いでも行きますわよ」

初春「それならおいしいたい焼き屋さんがあるのでそこに」

白井「そのまえに。しっかりやることは終わらせてからにしますのよ?」

初春「わ、わかってますって…」ゲッソリ





101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/15(火) 02:53:37.11 ID:UQOmH18+0





初春「あーーー、やっと終わった…」

初春「指がちぎれるかと思いました」

白井「全く、二人でちゃんとやれば一日で終わるものを」

美琴「まぁまぁ。終わったんだからいいじゃない」

白井「んもう、お姉さまったら初春に甘いんですから」

美琴「そ、そんなことないわよ」

美琴「ただ佐天さんが心配なだけっていうか」

美琴「覚えたての能力を連続使用って案外きついのよね」

美琴「その反動で熱でも出てるんじゃないかなって思って」

白井「まぁたしかに、その説はありますわね」

初春「いまだにちゃんと解明されてませんしね〜」

初春「佐天さんならピンピンしてるような気しかしませんけど…」

初春「一段落もしたし、春上さんの歓迎会もやりたいし、その打ち合わせをみんなでしたいですね」

美琴「いいじゃない、春上さんの歓迎会」

美琴「みんなでプレゼント交換とか〜、みんなでたこ焼きパーティーとか〜」

初春「ベタ中のベタですね」

美琴「そ、そんなことないわよ、ねぇ黒子?」

白井「そんなことあるかもしれませんが、一度佐天さんの自宅に伺ってみますわよ」

白井「本当に体調崩していたら笑えませんの」

初春「そうでした…!!」

美琴「それもそうね…じゃあ行きましょ」









102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/15(火) 02:59:11.33 ID:UQOmH18+0
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白井「で、ここが佐天さんの自宅ですの?」

初春「そうですね」

美琴「いるかしら…」ピンポーン



シーーーーーーーン



美琴「留守みたいよ」

初春「うーん、いつもなら帰ってる時間なんですけどね〜」

白井「裏技ですの」シュン

美琴「ちょ、黒子!?」


ガチャ


白井「ささ、お入りなさいまし」

美琴「それ、犯罪よ…」

初春「白井さん、アウトです…」

白井「友情があればセーフですの。ささっ早く早く」

美琴「ほんとに都合がいいんだから…」




103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/15(火) 03:07:34.27 ID:5sTzoaNd0


白井「やっぱり人の気配はしませんわね」

初春「やっぱり出かけてるんじゃないでしょうか?」

美琴「まぁそう考えるのが妥当よね」

美琴「引き返そっか」

白井「!!」

初春「なんですか、このにおい…」

美琴「ほんと、なんか腐ったにおいがするわ…」

白井「キッチンからですの」


白井「これは…作り置きしたご飯?」

初春「佐天さんの手料理ですね」

美琴「でもものすごく痛んでるわね」

初春「…なんかおかしくないですか?」

白井「わたくしも思いましたの」

美琴「そうね、どう考えてもこれは2,3日経ってるわね」

白井「しかも、その日に作って近いうちに食べようと置いておいた様子ですの」

初春「こんな状態で佐天さんが家を数日間空けるとは思いません」

美琴「しかも学校も休んで…」

白井「これはまさか…」

初春「白井さん、アンチスキルに連絡しましょう」

白井「ですわね、捜索願を出さなければなりませんの」

美琴「佐天さんが…行方不明…」

104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/15(火) 03:33:28.77 ID:TxfTLwsP0
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白井「おかしいですの」

白井「化学品を用いた捜索法でも手がかりなし」

白井「読心能力者ですら遺留品から佐天さんの形跡がつかめませんでしたの」

初春「佐天さんの自宅やその近辺の監視カメラの映像からも、それらしき人物は映っていませんでした」

美琴「じゃあ、佐天さんは突然消えたってこと?」

美琴「いや、そんなはずないわ。この学園都市で証拠もなく消えるなんてことはありえない、非科学的すぎる」

美琴「佐天さんはいったいどこに…?」

初春「とりあえず今はアンチスキルからの現場データをもう一度細かく解析してみます」カタカタ

白井「私も、他のジャッジメントの支部に協力を要請してきますわ」シュン

美琴「私、私は…」

美琴「…なにかできることがないか探してみる…」トコトコ

初春「御坂さん…」












105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/15(火) 03:35:05.41 ID:TxfTLwsP0
主人公行方不明編スタート
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/16(水) 05:16:25.12 ID:isZDJc87O
いつのまにか更新されてた
楽しみにしてます
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/16(水) 12:33:33.78 ID:01G9zXh00

美琴「…」

美琴「うろたえてる場合じゃないわ」

美琴「私も私なりに行動してみるしかないわね」

美琴(さっきの部屋の様子から考えて、佐天さんが自発的にどこかに行ったことは考えにくい)

美琴(ってことは、誘拐もしくは拉致された方向で間違いはない、か…)

美琴(だとしたら誰が?なんのために…)

美琴(佐天さんを良く思ない人がいるってこと?)

美琴(学校の子?いや、それなら初春さんが気付くはず)

美琴(それ以外の関わりのある人は…)

美琴(あー、私、佐天さんのことこんな知らなかったんだってつくづく思い知らされる)

美琴(さすがに不甲斐なさ過ぎるっての)



ドガッ



美琴「いった…ちょ、ちょっとどこ見て歩いてんのよ!」

美琴「って…」ビリビリ

美琴「こんな時に限って邪魔すんじゃないわよ」ビリビリ




キュイン





上条「あのー、どちら様ですか…?」



美琴「ふっざけんなああああ」ビリビリビリ


108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/16(水) 12:56:39.30 ID:VFNGLnbz0
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美琴「あー、スッキリした」

美琴「じゃなくて」

美琴「あいつのせいで本来の目的を忘れかけていたわ…」

美琴「マイナス方向に思い悩んでも仕方ない、収穫がないのは痛いけど一度支部に戻って情報交換するしかないか」トコトコ

美琴(でも怪しい人物なんていないのよね〜、佐天さんが悪いことしていた感じもないし…)

美琴(怪しい人物…テレスティーナ木原は捕まってるし、木山春生は枝先さんたちで罪は晴れたし…)

美琴(まって、いるわ一人だけ…)

美琴(…)



prrrrrrrr



ピッ


美琴「もしもし黒子?」

白井「お姉さま!そっちはどうですの?」

美琴「収穫なかったわ」

白井「ですのよね…」

美琴「その様子だと黒子もか」

白井「不甲斐なさ過ぎますの」

美琴「ほんとよね…」



美琴「あのさ、黒子」

美琴「ちょっと相談があるんだけど」

白井「…相談、とは?」

美琴「…言いにくいんだけど、」





美琴「春上さんを調べてほしいのよね」


109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/16(水) 13:06:25.13 ID:wK6xgfH60


初春「ちょっと、それ本気で言ってるんですか!!!!」

白井「初春、落ち着いてくださいまし」

初春「だって、それって春上さんのこと疑ってるってことじゃないですか!」

白井「それは安直すぎますの」

白井「繋がりがないか見つけ出そうとしているだけですのに」

初春「まず、春上さんを疑う理由がわかりません」

初春「納得しないことには、私は力を貸せませんから」

美琴「…」

美琴「最近あったら変化と言えば、佐天さんの学校に、いや、私たちの回りに新しく春上さんが来たこと」

美琴「けど、それだけじゃないわ」

美琴「春上さんと病室で話した時は、精神感応の能力だって言ってた」

美琴「けど、もしそれが違っていたら?」

初春「違ってたらなんだっていうんですか?」

美琴「それは春上さんを疑わなきゃいけない理由になるわ」

初春「だとしても友達を疑うなんてできません」

白井「初春…」

白井「気持ちはわかりますが、これも佐天さんを見つけ出すため」

白井「そして春上さんとの確執を取り払うためだと考えてはくれませんの?」

初春「…」

美琴「私も心苦しいのはわかってるわ、けど、佐天さんを見つけ出したいの」

初春「私には、二人が春上さんしか疑えるものがないから疑ってるように思えます」

初春「今回のことには協力でkません」
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/16(水) 13:18:19.46 ID:gtvucRa30

美琴「そっか、それなら仕方ないわね」

美琴「ごめんなさい、春上さんを疑っちゃって」

白井「お姉さま…」

初春「…」

美琴「今日はもう遅いし、帰るわね」

初春「私は私で佐天さんを見つけますから…」

美琴「うん、わかってるから」

美琴「また明日ね」トコトコ

白井「また明日、お待ちしてますの…」






美琴(さてと)ビリィ

美琴(…)ビリビリビリ

美琴(なるべく端末が古くて位置情報がバレにくい場所まで移動してっと…)ビリビリ

美琴(ここらへんか)

美琴(ちょっとずるいけど、こうするしかないか)ビリィ

美琴(春上さんの情報はたぶん今触ったら初春さんにブロックされちゃうだろうし)

美琴(いまはさすがにやめとこっと…)

美琴(佐天さんの目撃情報が隠蔽されてないか検索してみるか…)

美琴(どこかにいるはず…この街のどこかに…)ビリィ

美琴(…)

美琴(ここだけ妙にプロテクトが何重にもされてる)

美琴(ああもう、初春さんと喧嘩なんてしなればこんなのすぐなのに)ポチポチポチ

美琴(…通った!)

美琴(まて、なにこれ…)

美琴(佐天涙子が原石の可能性あり…?)


111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/16(水) 13:37:17.21 ID:pJ7c8Xzr0

美琴(原石ってあれよね、たしか能力開発を受けていないのに能力が発現した能力者)

美琴(佐天さんは能力開発を受けてるはずだけど…)

美琴(きな臭すぎるわね)ビリビリ

美琴(もっと深く調べてみなきゃ)

美琴(…)

美琴(まさか、これって…)





美琴(妹達超能力調整計画…)

112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/16(水) 14:39:57.99 ID:Esq7qkhz0

『妹達超能力調整計画』


「本計画は、超電磁砲量産計画『妹達』の後釜である。」

「レベル5を生み出す遺伝子配列パターンを解明し」、

「遇発的に生まれるレベル5を100%確実に誕生させることをその目的とした」

「なお、その素体は…」


美琴「超電磁砲、御坂…美琴、である…」


「しかし、計画の最終段階で樹形図の設計者により予測演算を行った結果」、

「妹達のスペックは素体である超電磁砲の1%にも満たない…」

「そのスペックは平均してもレベル2程度のものであり、強力な個体でもレベル3を超えることはない」


美琴「私の、劣化版しか作れないってこと?レベル2くらいじゃ量産したところで…」


「遺伝子操作、後天的教育を問わずクローン体からレベル5を誕生させることは不可能」

「以上、ツリーダイヤグラムの演算結果を受け、本計画により被る損害を最小限にとどめるため」

「委員会は進行中のすべての研究の即時停止を命令」

「超電磁砲量産計画、妹達を中止し、永久凍結とした」


美琴「しかし…原石、佐天…涙子の、事象の拒絶の能力の発現を確認…」


「それにより計画の凍結を解除」

「事象の拒絶の能力をもってクローン体がレベル5になりえない先天的、後天的な原因を拒絶」

「レベル5への進化を達成するとともに、原因を究明」

「なお、流用するクローン体は二万体の妹達とする」


美琴「佐天…さん…」





113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/16(水) 14:48:25.12 ID:Lq4fYHna0

美琴「2万体の私のクローン?実験?」

美琴「ぶっとびすぎてついていけないっての…」

美琴「でも、たしかにDNAマップを提供したことはある…」

美琴「佐天さんが行方不明になっているのも…」

美琴「…あれ、続きが」

美琴「原石の能力強度が足りない場合は、妹達との戦闘をもって補完することとする…」

美琴「っ!!」

美琴「こんなバカげたことをやっているのなら、止めなきゃ」

美琴「ここまで出てんのなら座標の割り出しぐらいはできるっての」ビリィ

美琴「…数か所あるわね」

美琴「本当に行われているなら、佐天さんが計画の中心だから」

美琴「佐天さんさえ助け出せればあとはなんとかなるはず…」

美琴「本拠地まで乗り込むしかないか…」ビリィ
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/16(水) 14:53:30.72 ID:waQMZZUg0
とりあえずここまで、勢いでやってしまったから後々の展開が雑になりそう
この世界の春上さんも疑われる運命、むしろ疑われるために出てきたみたいな感じになってしまったけど気にしない
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/17(木) 07:54:26.62 ID:MoA2+WxG0
月島さんのブックオブジエンドなら妹達を簡単にレベル5に出来そう。
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/17(木) 08:33:13.80 ID:IJEbPgF10
美琴「…さすがに制服じゃまずいわよね」

美琴(こっちの正体もある程度は隠したいし…まぁ、佐天さんとつながりのある能力者ってだけでバレそうだけど)

美琴(第三者に騒がれるとめんどうよね)

美琴(服着替えるかあ…あとはマップも手に入れてと…)ビリィ

美琴(黒子たちには…いや、やめておこう)

美琴(黒子の空間移動も初春さんの情報処理能力も頼りにしたいところだけど)

美琴(もしこの実験が本当だった場合、黒子や初春さんたちを巻き込みかねない)

美琴(二人を危険な目に合わせたくない、もちろん佐天さんも)


prrrrrrrrrr


美琴「…出ないわね、黒子」

美琴「留守番だけ残しといてっと…もしもし黒子?佐天さんのことなんだけど、ちょっと今日はなるべく遠くまで探してみるから」

美琴「もしかしたら変えるのが遅くなるかも。その時だけ、寮監ごまかしといて、頼んだわよ」ピッ

美琴「これでよしっと」

美琴「…さ、いくわよ」
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/17(木) 09:06:23.70 ID:IJEbPgF10
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____

美琴(着替えたし携帯も電池切ったし)

美琴(準備OKっと)

美琴(なるべく侵入の痕跡は残したくないし、ささっとやりますか)ビリィ



美琴(…監視カメラとか電子ロックとかは無効化できるけど)

美琴(人に会った時どうするかが悩みどころよね…)



コツコツコツ



美琴(まずっ)ビリィ

研究員男「昨日の実験の結果はひどかったな」ハァ

研究員女「仕方ないわ、あの子のあの性格だもの。戦闘向きではないにしろ、少しはすすんでるんだから」

美琴(まさか…実験は本当に行われていた…?)

美琴(戦闘ってことは、能力強度が足りなかったってこと?佐天さんが戦わされてる…?)

研究員男「まぁな。それに比べて今日の実験は見た限り良いデータが取れそうだ」

研究員女「まさかあんなことさせるなんてねぇ…」フフフ

美琴(くっ…)

美琴(実験場とやらはこの先…変にここでトラブルを発生させるのは得策じゃない)

美琴(分かっているけど…こんな風に平気で話しているこいつらが腹立たしい…)



コツコツコツ




美琴「佐天さんっ!!」ダッ




118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/17(木) 09:25:40.73 ID:QMz5Nkhe0

美琴(マップによるとここね!!)ダッ

美琴「こんな扉なんて…」ビリビリ

美琴「ふっとばす!」チュイン



ドゴォオオオォオオオオオォオォオオオン







美琴「…」ビリィ

美琴「佐天さん!?いるの?佐天さん!!」

美琴(砂煙で見えない、けど私の電磁レーダーに人影が二つ…)

美琴「佐天…さん?」


佐天「御坂…さん?」


美琴「佐天さん!良かった無事で…ほんとに良かった」



??「邪魔をしないでください、とミサカはオリジナルに警告します」



美琴「ウソ…あんたは…」


??「ミサカ0006号です、とミサカはミサカは自己紹介してみます」

119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/17(木) 09:43:54.11 ID:oSrFj8u70

美琴「な…ほんとに私のクローンが…」

美琴(ほんとに作られていたなんて…)

ミサカ00006号「ここに何をしにきたのですか?と、ミサカは問いただしてみます」

美琴「なにって…そりゃ佐天さんを助けに来たにきまってるじゃない」

佐天「…」

佐天「ごめんなさい、まだ帰れません…」

美琴「ちょ、ど、どうして?なんでなのよ…!?」

ミサカ6号「ミサカ達には空よりも高く海よりもふか〜い理由があるのです、とミサカは抑揚をつけて説明してみます」

美琴「そんなの説明になってないっての」ビリビリ

ミサカ00006号「で、どうしますか?このまま実験を続けますか?、とミサカは上司に状況を確認してみます」


研究者「うーん、そうだねぇ、どうしようか…」

美琴「アンタが」

美琴「こんなくだらないこと始めたのかああああ!!」バリバリバリバリ



研究者「さすがはレベル5ともなると威力ははかりしれないね?けど…」

美琴(あたしの電撃が効かない…?)

研究者「ここの壁は絶縁体になっていてねぇ、電気に対する対策はばっちりってところかな?」

美琴「…余裕ぶっこいてんじゃないわよ」

美琴「今からでもあんたをそこから引きずり降ろしてやるんだから」チャリン

研究者「まぁまぁ待ちたまえよ」

研究者「どうして佐天くんが残ろうとしているか知りたくないのかい?」

美琴「…」バリバリ

研究者「どうかね、6号、少し説明してあげては?」

ミサカ00006号「承知しました、とミサカは出来る部下風に返事をしてみます」

120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/17(木) 10:01:37.83 ID:NUvByGFp0
ミサカ00006号「ミサカ達はとある実験のために作られた、定価18万円の個体です」

美琴「妹達超能力調整計画ね…」

ミサカ00006号「さすがオリジナル、話が早い、とミサカは褒めてみます」

美琴「ちゃちゃいれんじゃないわよ」バリバリ

佐天「…」

ミサカ00006号「ミサカの体はオリジナルの毛髪から、様々な薬品を投与して約二週間でこの大きさに作られています」

ミサカ00006号「とミサカは現代科学の進歩に驚きながら説明します」

美琴「薬品で2週間…!?それって」

ミサカ00006号「元々ミサカの体は超電磁砲量産計画の流用…たとえ佐天涙子の能力でレベル5になれていたとしても、赤ん坊では意味がない」

ミサカ00006号「そう考えた結果のことでしょう、とミサカは推測します」

ミサカ00006号「しかしその結果、ミサカの寿命は通常より比べ物にならないぐらい短命になってしまいました、とミサカは悲しげに言ってみます」

佐天「…」

ミサカ00006号「ただでさえ寿命が短いとされるクローン体に、強制的に成長を促進させる、細胞分裂を促進させる薬品を使うとなると…」

ミサカ00006号「頭の良いオリジナルならお分かりですよね、とミサカはオリジナルの顔を覗き込んでみます」

美琴「なんなのよ…それって…」

ミサカ00006号「そこで登場したのが佐天涙子なのでした、とミサカは救世主が現れたかのように崇めながらチラリと横目で佐天涙子を見てみます」

ミサカ00006号「事象の拒絶の能力を使えばミサカ達の寿命を延ばすことができるかもしれない…」

ミサカ00006号「そう考えて、佐天涙子は自身の能力を研鑽すべくミサカと一緒にトレーニングをしているのでした」

ミサカ00006号「っと、ミサカは懇切丁寧に説明してみます」
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/17(木) 10:18:23.28 ID:TT/VGLLu0

美琴「解せないわ…」バリィ

美琴「あんたたちは、あんたを大事にしようとしてる佐天さんの心がわかんないの?」バリバリ

ミサカ00006号「ミサカ達はもともと軍事目的で作られた量産型のクローン体ですが…?」

研究者「無理だよ」

研究者「この子たちは自分たちのことを実験動物としか認識していないんだからねえ」

美琴「そう教え込んだのはあんたたちでしょうが!!!」バリバリバリ

研究者「そうピリピリしないでほしいけどねぇ」

研究者「まぁそういうことだから、ここには君の居場所なんてないんだよ、御坂美琴クン?」

美琴「ふっざけんな」バリィ

研究者「君に何が出来るのかな?」

美琴「ハハッ」

美琴「私の能力が、電撃飛ばすだけだと思ってんの?」チャリン

美琴「これでもくらいなさい!!」バリバリ



ドガァアアァアァアアアァアン




美琴「な…」

佐天「…」キュイン

美琴「これ…佐天さんの盾…?」

美琴「どうして…どうしてあいつを守るの!?ねぇ!!!」

佐天「こうするしか…ないんです…」

美琴「そんなことない!ちゃんとみんなで協力すれば…黒子にも初春さんにも協力してもらえば…」

佐天「それで、二人を巻き込むんですか?」

美琴「…!!」



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