☆「リリスにも母親が必要だと思うんだ」上条「はあ」オルソラ「?」

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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/24(水) 23:01:12.67 ID:nXi9YnWSo

 ☆「なあそうだろ。いるんだよ赤子には」

上条「まあいるかもしれないけども」

 ☆「今となっては私も女だからな。若妻ならぬ若母となってもいいんだが」

上条「リリスがグレても知らないぞ俺は」

 ☆「しかしながら私も一応男として生を受け成長し精を放ったわけだし、父親であることは捨てたくない」

上条「さり気なく生々しいセンテンスを混ぜるなよ……」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/24(水) 23:02:53.22 ID:nXi9YnWSo

 ☆「そもそも私が母親になるには一つ問題があってだな」

上条「一つではないと思うけど」

 ☆「実は私は母乳が出ないのだ」

上条「出られても困るわ!」

 ☆「これは問題だろう、なあ? 粉ミルクとかでもなんとかなるとは思うが」

上条「お前の思考回路の方がよほど問題じゃねえの?」

 ☆「父親にはなれても乳親にはなれないわけだ」

上条「うっせえ」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/24(水) 23:03:27.71 ID:nXi9YnWSo

 ☆「クロウリーズ・ハザードの中には母乳が出るクロウリーも何人かいたんだが、もう供儀にしてしまったし」

上条「いたのか……想像したくないな」

 ☆「そこでやはり新たに妻を迎えるべきだと思ったわけだよ」

上条「まあ流れは分かったけど、それをなんで俺に言うんだ」

 ☆「……」ジー

上条「……まさか、俺になれっていうのか」ゴクリ
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/24(水) 23:04:04.34 ID:nXi9YnWSo

 ☆「何を言っているんだ君は」

上条「いやてっきり私と君の仲じゃないかとか言い出すのかと」

 ☆「母乳が出るならそれでも良いが出るのか、下半身から出る奴は違うからな」

上条「下に持っていくのやめろ。出ません」

 ☆「だろうよ」

上条「じゃあなんなんだよ」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/24(水) 23:05:23.68 ID:nXi9YnWSo

 ☆「……オルソラ=アクィナスを知っているな」

上条「……は?」

 ☆「彼女のラインを教えてくれ。なんならインスタでもいいぞ」

上条「ぜってえダメ。上条さん絶対許しません」

 ☆「そこをなんとか」

上条「ダメに決まってんだろ! なんでよりによってオルソラなんだよ!」

 ☆「私とリリスのようなちょっと変わり者な父子を受け入れられる人間などそう多くはないからな」

上条「確かにそれはそうだけれど! オルソラはダメ!」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/24(水) 23:05:51.68 ID:nXi9YnWSo

 ☆「なんでだ」

上条「オルソラはみんなのお嫁さんなの! 誰かのものになっちゃダメなの!」

 ☆「なるほどな。童貞特有の身勝手な幻想を押し付けているわけか」

上条「変態に童貞と罵られるいわれはないわ」

 ☆「まあ良いから教えろよ。霊的けたぐりで尿道カテーテル突っ込むぞ」

上条「ふざけんなよお前。大体ほらお前……条件満たしてないだろ」

 ☆「条件?」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/24(水) 23:06:25.69 ID:nXi9YnWSo

上条「だからほら……出ないじゃん、たぶん」

 ☆「何が? 誰から?」

上条「お前分かってて言ってるよな」

 ☆「私は人間だから全知とかじゃないから分からないので説明して欲しい。それが相互理解に繋がる」

上条「…………母乳出ないだろ、オルソラ」

 ☆「いや出るだろ!」

上条「なにその自信!?」

 ☆「だってあれだけでかいんだぞ。形而上的観点から考えても出ないとは考えられない」

上条「いやだって未婚だし! 恋人もいなさそうだし! 特殊な体質とかじゃないと出るわけが……」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/24(水) 23:07:06.91 ID:nXi9YnWSo

 ☆「? 恋人がいない?」

上条「たぶん……いないと思うけど」

 ☆「本当にそうか? 直接そういう話をしたのか?」

上条「いや、でもいるって聞いたことないし、シスターだし」

 ☆「君はそこまでオルソラ=アクィナスと親しいのか? すべてを話してくれているのか?」

上条「……」

 ☆「彼女のようないい女に本当に恋人がいないと思っているのか? 童貞特有の都合の良い決めつけではなく?」

上条「お前さっきから俺の童貞性に切り込んでくるの止めろ」

 ☆「私は当然のことを言ったまでだがな」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/24(水) 23:07:44.10 ID:nXi9YnWSo

上条「大体もしオルソラに恋人がいたら困るのはお前だろ」

 ☆「いや何も困らないが」

上条「いやだって嫁にしたいって」

 ☆「そうだな」

上条「でも恋人いたら嫁にできないじゃん」

 ☆「できるだろ普通」

上条「……いよいよもって頭が痛くなってきたから開放してもらって良いですか」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/24(水) 23:08:37.85 ID:nXi9YnWSo

 ☆「待ちたまえよ。実はこんなこともあろうかと既にオルソラをこの街に招いているのだ」

上条「……マジかよ! ってかこの街って、ここどこだよ」

 ☆「広く言うと繁華街だな」

上条「ざっくり! でも嫌な予感しかしない!」

オルソラ「あらあら、上条さんではありませんか」

 ☆「おお、ようこそお嬢さん」

上条「逃げろオルソラ! ここは俺が……」

 ☆「ついてはオルソラ=アクィナスよ、私とホテルに行かないか」キリッ

上条「ほらもおおおおおおおお!」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/24(水) 23:09:25.66 ID:nXi9YnWSo

オルソラ「はぁ。ホテル、ですか」

 ☆「そうだ。どうだ?」

オルソラ「……」チラッ

上条「なぜこっちを見る」

オルソラ「そんな、大人数なんて……」ポッ

上条「ああそうだったオルソラってこういう奴だった」

 ☆「侮ってもらっては困るな。私はこれでも教育機関の街の長だった男(女)。学生にはまだ早いわ」

上条「俺この間お前の性魔術の餌食にされかけた気がするんだけど」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/24(水) 23:09:56.79 ID:nXi9YnWSo

オルソラ「それなら問題ないのでございますよー」

上条「問題しかないでしょおおおおおおおお! なんでそんなに危機感とか抜けてるのオルソラちゃんは! もう!」

 ☆「君はやっぱり母になりたい願望でもあるのか」

上条「ならざるを得ないの! みんな心配だから!」

 ☆「これで母乳が出ればな。いやしかし霊的けたぐりで乳腺を刺激すれば或いは……?」

上条「やめて!」

オルソラ「あらあら」ニコニコ

上条「オルソラそれなんの笑顔!?」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/24(水) 23:11:00.88 ID:nXi9YnWSo

上条「というかオルソラって結婚できる年齢……だよな?」

オルソラ「たぶんそうなのでございますよ」

上条「たぶんとな。まあでも十代後半〜二十代前半だよな」チラッ

 ☆「なんだね」

上条「……お前は? 幾つなの?」

 ☆「史実では1875年10月12日にこの世に生を受けたことになっているな」

上条「100歳以上じゃねーか! なんかもう落ち着けよ色々!」

 ☆「年齢なんて所詮はだれてもただ生きていれば重なっていく程度のものだろう」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/24(水) 23:11:32.25 ID:nXi9YnWSo

上条「だとしてもだ! 100歳以上年下の女の子に迫るとか恥ずかしくないのか人として!」

 ☆「舐めるなよ童貞。私の人生がどれだけ恥と性に塗れていると思っている」ギロッ

上条「凄むな!」

 ☆「そもそも恋愛に年齢など関係ないだろう。そんなんだからそんなんなのだ君は」

上条「そんなん言うな!」

 ☆「話がそれたなオルソラ。私の子を孕まないか」キリッ

上条「話が変わってるだろうがああああああああああああ!」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/24(水) 23:11:58.39 ID:nXi9YnWSo

オルソラ「ええと……」

上条「そら見たことか。さしものオルソラもこれにはドン引き」

オルソラ「私はその……女同士での子供の作り方を存じ上げないのでございますが……」

上条「そこォ!?」

 ☆「大丈夫だオルソラ=アクィナス。私に全て任せれば万事上手くいく。すぐに良くなる。そして母乳が出る」

上条「――いい加減にしろよアレイスター」

アレイスター「ほう?」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/24(水) 23:12:57.50 ID:nXi9YnWSo

上条「これ以上は俺がやらせねえ。これ以上、お前の思い通りにはさせねえ」

アレイスター「君に何が出来ると? まさか君が私を止めるとでも言うのかね」

上条「止めるさ。お前の身勝手な幻想は、ここで殺させてもらう」

アレイスター「やはり、私と君の関係はこうなのだろうな。ああだがこうでなくては。これでこそ人生だ」

上条「アレイスター!」

アレイスター「来いよ、幻想殺し」

オルソラ「お茶が入ったのでございますよー」

上条「ごっ、があああああああああああああ!?」

 ☆「おや何もしてないのに吹っ飛んだぞ。霊的けたぐりかな?」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/24(水) 23:13:49.41 ID:nXi9YnWSo

上条「っていうかさぁ、オルソラじゃなけりゃダメなん?」

 ☆「さっきも言っただろう。私たちを受け入れられる者はそう多くないと」

上条「いやでも事情を知ってる……例えばミナとか」

 ☆「……君はたまにすごいことを言うな」

上条「えっ」

 ☆「かつての友であり仇敵でもあった者の嫁を模した私自らで作った原典を妻に迎えろとは、その発想はなかった」

上条「えーあーいや適当に言っただけで深い意味は」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/24(水) 23:14:38.15 ID:nXi9YnWSo

 ☆「いや良いんだ深い意味などなくても休むに似たりと言うし。他には?」

上条「ほか?」

 ☆「ほかには誰か思いつかないのかね私の嫁候補は」

上条「えーえー……えいわす」

 ☆「ほうほう! あの純粋なる科学の天使を! 地球外生命体とまで言われた神秘の存在を嫁に!」

上条「なんで高まってるのこの変態……」

 ☆「いやしかし存外的外れでもないぞ。あれは私の妻の体に宿ったこともあるからな」

上条「体に宿った? それって赤ちゃんってこと?」

 ☆「エイワスが、ローズの子だと?」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/24(水) 23:15:04.98 ID:nXi9YnWSo

上条「あーやばい俺どんどん面倒な方向に進んでる」

 ☆「ふ、ふははははははははははそうかそういう見方もあるのか」

上条「ないよ! ごめんごめんなさいなんか適当なことばっか言って! 許して!」

 ☆「何を謝ることがある君は今まさに私の新たな可能性を切り開いてくれている最中ではないか感謝こそすれど謝罪など」

上条「いやだもうこの人怖い! 助けてオルソラ!」

オルソラ「あらあら、仲良しさんなのでございますねー」ニコニコ

上条「おばあちゃん現実を見て!」

 ☆「やはり君だ君しかいないさあ今すぐ君の乳腺を霊的けたぐりと衝撃の杖で」

上条「いやああああああママになっちゃうのおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/24(水) 23:15:43.50 ID:nXi9YnWSo
この後めちゃくちゃインデックスに乳を吸われた


おわり
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/24(水) 23:18:29.66 ID:nXi9YnWSo
アレイスターはオルソラに対して一種尊敬にも似た念を抱いている節があるのでこういう絡み方はしないと思います


読んでくださりありがとうございました
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/24(水) 23:25:19.41 ID:RCSxKkrY0
インデックスが飲むのかよ草
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/25(木) 13:18:26.69 ID:Ovb57J9A0
面白かった乙
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/26(金) 20:53:34.64 ID:C6paBH1PO
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