神「異能力者七人のバトルロワイヤルが見たいな・・・」 2【安価】

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14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/21(水) 20:24:21.81 ID:zqOgdMc+o
>>13
お前このSSに向いてないから参加しなくていいよ
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 20:27:29.40 ID:BRml6CE3O
ご指摘感謝します
向いてるか向いてないかは自分で決めます
ありがとうございます
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/21(水) 20:35:09.28 ID:6bftHS9L0
名前:アッシュ(本名 灰島太郎)

能力:サウンドスケープ
説明:音楽を演奏し、その曲に合った効果を周囲に及ぼす(例えば悲しげな曲なら相手の戦意を喪失させるなど)
発動条件:ギターを弾いて歌う
消費MP:20
効果範囲:演奏が聴こえる範囲
持続時間:演奏が終わるまで

性別:男
年齢:21
誕生日:6/ 9
職業:ヴィジュアル系アーティスト
性格:中二病(実際は純朴な青年)
外見:ヴィジュアル系らしい派手なメイクをしている
特技:作詞、作曲
身体能力:運動音痴だが意外と打たれ強い
一人称と口調:俺(オラ)、中二病的な口調
好きな物:漆黒、ポエム、自分たちのファン
嫌いな物:同郷の奴
生い立ち:ヴィジュアル系バンドでボーカル兼ギターを担当している青年。だが悲しいほど売れていない
常に中二病全開の口調で話すが実はド田舎の生まれで、焦ったりすると故郷の訛りが出てしまう
願い事:有名になりたい
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/21(水) 20:36:45.89 ID:W50xLuLH0
【キャラシート】

名前: 加賀 七音 ( かが なおと )

能力: 燃えやすいインクで異能を塗布する

説明:
自分の周りに七色のインクが湧いて出てきて水溜りのようにインクが広がっていく。
1:インク溜まりから大人の身長ほど伸びるインクの塊でできた腕が複数体出てきて相手を襲う
2:このインクは非常に燃えやすく、インク溜まりに火の着いたマッチ一本投げれば瞬く間に燃え広がる。

※このインクは特殊で相手の自然放出系、異空間系を除く異能にだけ塗布することができる。
空気の壁、変身、ドッペルゲンガー、光学迷彩、影縫いなどの物体を認識できれば視野攪乱系だろうとインクの色を塗ってしまえばごまかせない。

発動条件:床、地面であるとこからインクが湧く 常に水が浸かってたり、次元空間が歪んである場所には発動不可
消費MP:30×インクの水溜りを追加  +5指定のインクの水溜りを増大
効果範囲: 3m(水溜り一個発動分)
持続時間: 7分(インク増大の場合2分追加)

性別: 男
年齢: 30
誕生日:11/ 9
職業: 大手企業の傘下にあたる商事会社の営業事務
性格:小心者で敵だろうと相手を気遣うほど穏やかさがある人。苦労系社会人と漂わせる言動が際立つ
外見: 着痩せ系スーツ姿で標準的な成人男性
特技: 目、息遣い 嘘を見抜く(中学の時そんな本を読んでよく遊んでた)
身体能力: おっさんだけどある程度は もう一度言うある程度は
一人称と口調:
好きな物: モンブラン
嫌いな物: 青系スムージー
生い立ち: 底辺の高校を出て Fラン大学卒して 一般の企業に就職 とゆうよくあるパティーン
願い事: 中学時代からやり直したい
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 20:36:48.97 ID:O4trCFhP0
名前: 久慈川 翔??

能力: 空圧操作?
説明: ジョジョのストレイキャットに似た能力。空気を圧力で固めて壁・爆弾(破裂)・足場等を作れる?
発動条件: 息を止める。やめると能力が解けて破裂する
?消費MP: 20?
効果範囲:自分から見て半径25メートル?
持続時間: 息を止めている間??
性別: 男?
年齢: 28?誕生日:5/ 1?
職業: サラリーマン?
性格: 冷静?
外見: 普通〜しっかりぐらいの体格。スーツ姿?
特技: 目が異常に良いので遠くのものが分かる?
身体能力: 趣味で水泳をしている程度?
一人称と口調: 自分?・丁寧(壁を作る傾向あり)
好きな物: 飴・事故で亡くした彼女
?嫌いな物: 雨
?生い立ち: 普通の家庭に生まれ就職して彼女(婚約済み)が出来るが、列車の事故で自分は生き残るも彼女は亡くなってしまう?願い事: 亡くなった彼女を生き返らせる
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/21(水) 20:38:28.32 ID:O4trCFhP0
>>18
ごめん、?マークは無視で
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/21(水) 20:45:02.91 ID:W50xLuLH0
>>17

一人称と口調は思いつかないので主さんの自由で
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 21:01:32.23 ID:BRml6CE3O
すいません心臓が弱い設定だったので発動のたびに時間が短くなると加えてください時間は1のさじ加減に任せます

強すぎるかなと思ったので発動条件に相手に触れたらにして下さい
触れた相手が三十メートル以内にいたら一回触れたら一回発動できる
高速移動に関しては心臓に負担がかかるだけ
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/21(水) 21:03:29.37 ID:8ZQVh1SmO
>>21
お前のキャラ覗けば7人いるから訂正はいいよ
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 21:11:57.17 ID:BRml6CE3O
わろた
ハブられて悲しい笑
多少ふざけただけやんけ
許してくれや
24 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/21(水) 23:20:42.74 ID:cvYQ0cA40
>>7  『番井 蝶』【どこでもドア】

>>9  『ディーヴァ・ラムダ』【空間湾曲】

>>10 『リカ』【スタンボム】

>>12 『犬木 心』【衝動のピストル】

>>13 『田中星児』【時間操作】

>>16 『アッシュ(灰島太郎)』【サウンドスケープ】

>>17 『加賀七音』【虹色インク】


安価ありがとうございました。上記の七名で進行します。
25 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/21(水) 23:21:39.17 ID:cvYQ0cA40
病気の妹が居るキャラクターが好きなので『リカ』の視点から物語を始めます。


・・・


天使「どうも天使です。『リカ』お前は選ばれた」

リカ「……えっ?」

リカ(気が付くと私はビル(?)の一室で座っていた)

リカ「ど、どこですか、ここ」

天使「お前。いや、お前達には今から殺し合いをしてもらう」

リカ「こ、殺し合いぃ!?」

天使「これがルールの紙、お前の能力について書かれた紙。そして特殊レーダーだ」

リカ「……っ!」

リカ(どうやら危ないことに巻き込まれている。それを悟った私はそこから一目散に逃げようとした)

天使「待て」スッ

リカ(……んだけど、それは失敗に終わった。天使を名乗る人が手をかざした瞬間、私の体は走り出そうとした態勢で硬直してしまった)

リカ(頭からつま先まで全く動かない。何これ。超能力……!?)

天使「全く……前回も思ったが、人間っていうのは本当に話が通じないな。まぁいいや。一回しか説明しないから、よく聞いとけよ」

天使「とある天界に、暇を持て余した一柱の神が居た。そしてあんまりに暇だったもんで、こんな催しを企画なされたのさ」ピラッ

リカ(さっき持ってた紙……。そこには『異能力者七人のバトルロワイヤル』という題の下に、細かいルールが箇条書きになっていた)

天使「これの『参加者』にお前は選ばれたのさ。リカ。そしてここは『参加者』と案内役の私しかいない無人の街だ」

天使「つまりお前はコロッセオの中の剣闘士。リングの中のプロレスラー。切り株の上の昆虫って事だ。ここまでに何か質問は?」スッ
26 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/21(水) 23:22:41.29 ID:cvYQ0cA40
リカ「あ、あの……私、辞退します!喧嘩とか、得意じゃないし……。だから、お家に帰して……」

天使「駄目だ。それはできない」

リカ「ど、どうして!」

天使「代わりの参加者を探すのがめんどくさい」

リカ「えぇ……」

天使「まぁ、そういうものだと思って受け入れろ。何、案ずるな。ルールを見れば分かると思うが、このバトルロワイヤルで死亡する人間は出ない。最終的には全員生き返るんだからな」

リカ「最終的には。って、一旦死ぬことはあるってこと……?」ペラッ

リカ(ルールを読んでみると、『・毎日午前十一時に、死んでいる参加者は生き返る。』と書いてあった)

リカ「……ん!?」ピクッ

天使「どうした?」

リカ「こっ、ここの『・勝者は願い事を一つ叶えられる。』……って、本当!?」

天使「あぁ。神と天使は嘘をつかない」

リカ「じゃあ、私の妹の病気を治すって……できる?」

天使「もちろん」

リカ「……!」

天使「……どうやら、やる気になってくれたみたいで嬉しいよ」
27 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/21(水) 23:23:12.46 ID:cvYQ0cA40
リカ(負けられない理由ができちゃった……。なんとしても、このバトルロワイヤルで優勝しなきゃ!)グッ

天使「そいじゃ、自分の異能力の詳細をちゃんと読んどけよ」ピラッ

リカ「あっ、はい!」

リカ(戦うのはあんまり得意じゃないけど、神様がくれた能力次第では、私でも……)


能力:スタンボム
説明:破裂すると強烈な光と音を発する爆弾を作れる。攻撃能力はない(自身は眩しくないし、うるさくもない)


リカ「よ、弱くないですか……?」

天使「あ?」

リカ「だって、眩しくてうるさいだけでしょ!?こんなの……」

天使「じゃあなんだ?『念じた相手を内側から爆発させる能力』とかの方が良かったか?」

リカ「いっ!?いや、そこまでの物じゃなくても、その、相手を眠らせちゃうとか、そういうの……」

天使「ま、何にせよ能力の変更は認められない。それで頑張るこったな」

リカ「そんなぁ……」

天使「……ん。他の参加者への説明を終わったみたいだ。はい、それじゃスタート!」パンッ

リカ「え」
28 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/21(水) 23:25:13.80 ID:cvYQ0cA40
天使「また何か質問があれば呼んでくれ。それまでは私は消える」スウゥ

リカ「え、えー!?」

リカ(配られたレーダーを開くと、そこには時刻が表示されていた。『11:00:19』……は、始まってしまった)

リカ「どうしよう……このまま隠れててもどうにもならないだろうし……でも、私の能力じゃ……」

リカ「……そうだ。協力してくれる人を探そう。私の能力は誰かのサポートに向いてる」

リカ「誰か優しい人を見つけて、事情を話して、その人に宝石を譲って貰おう!」

リカ「そうと決まれば……っ!」タッタッ


ビル街


リカ「誰か……、誰か居ないかな……」

リカ「あっ、居た!すいませーん!ちょっといいですかー!?」ブンブン

下1「……」



1.くたびれ三十代『番井蝶』
2.中性金髪ロング『ディーヴァ・ラムダ』
4.男勝女子小学生『犬木心』
5.余命三年心臓病『田中星児』
6.ボーカル中二病『アッシュ』
7.くたびれ三十代『加賀七音』

『リカ』が出会ったのは誰!?1〜7番の中から選んでね!(リカの3番は除外)下1だよ!
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/21(水) 23:33:59.13 ID:2hh39r0DO
今回の人達は直接的殺傷能力の低いのが揃ってるな
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/21(水) 23:43:03.62 ID:S20b0FYC0
申し訳ないが巻き込まれてもらおう 2
31 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/22(木) 01:03:45.62 ID:MliwOMYO0
リカ「すいませーん!」ブンブン

ラムダ「!」

ラムダ(他の『参加者』!)バッ

リカ「ちょっといいですかー!?」

ラムダ「そこで止まってください!」

リカ「っ!?」ピタッ

ラムダ「……」

リカ「えっと……え……?」

リカ(警戒、されてる?)

ラムダ(今、彼女との距離は大体20mといった所でしょうか……ならばMP10消費の『空間湾曲』で、一瞬で彼女の眼前まで瞬間移動できる)

ラムダ(虚を突けば、一方的に彼女を殺せるでしょう……しかし、彼女もまた異能を持つ者。こうしてのこのこ僕に姿を見せたからには、何らかの策があるはず)

ラムダ(……ここは、距離を保ったまま少し様子を見ますか)

ラムダ「……何か用ですかー!?」

リカ「わっ、私と!協力しませんかー!」

ラムダ(……協力……?)
32 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/22(木) 01:05:05.54 ID:MliwOMYO0
リカ「あの、私の能力、『スタンボム』って言って、あんまり強くなくて、それでそのー……ああもう、この紙見せちゃった方が早いか。天使さん」

天使「んー……?なんだ。早速御用か」

リカ「あの人の所に、この紙持って行ってくれませんか?私は警戒されてるので……」

天使「あまり天使である私が介入するのは好ましくないんだが……まぁ、これぐらいはいいか」フヨフヨ

天使「ほいよ。ディーヴァ・ラムダ。これがリカの能力だ」

ラムダ「『スタンボム』……これは本物ですか?」

天使「ああ。神と天使は嘘をつかない」

ラムダ(『スタンボム』……爆発の持続時間は2秒。その間、自分だけが自由に動けると考えればかなり強い能力ですね)

ラムダ(しかし。僕の不意打ちに対応できる能力ではなさそうですね)

ラムダ(これを弱いと言い、更に僕にバラしたということは……彼女)

ラムダ(……バカでは?)

リカ「私一人じゃ勝てないので、協力しましょー!」

ラムダ(バトルロワイヤルなんですよ?もし僕が好戦的な人間だったらどうするつもりだったんでしょう。情報の重要さを全く分かっていない)

ラムダ(……彼女を一人にするのは、僕が憧れた警官の姿に反しますね)

ラムダ「ディーヴァ・ラムダ!」

リカ「え?」

ラムダ「僕の名前です。こっちに来てください。あなたの提案に乗ることにしました」

リカ「は、はい!」タッタッ

リカ(優しい人で良かった!)

ラムダ(こういう人を見過ごせないから、巻き込まれ体質なんですよね……)トホホ



一方その頃、『下1』と『下2』が出会っていた!

1.くたびれ三十代『番井蝶』
4.男勝女子小学生『犬木心』
5.余命三年心臓病『田中星児』
6.ボーカル中二病『アッシュ』
7.くたびれ三十代『加賀七音』

誰と誰が出会った!?1番、もしくは4〜7番から選んでね!下1と下2の二人に安価を取るよ!
(安価が被った場合、誰も出会わなかった事にするよ!)
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/22(木) 01:06:47.70 ID:/IbrvPSW0
1
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/22(木) 01:10:44.66 ID:uWzsuffx0
5
35 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/22(木) 17:35:07.71 ID:MliwOMYO0
商店街


七音「よし、マッチ確保……」スッ

七音「さぁ、他に必要な物は……」ガサゴソ

蝶「……あ」バッタリ

七音「あっ」バッタリ

七音(ほ、他の参加者!出会ってしまった……!)

七音(どうする?どうする……いや、殺す……しかないだろう。バトルロワイヤルなのだから)

七音(おそらく、私の能力の効果範囲にあれば『燃焼インク』の腕で相手を絞め殺すことはできる。ましてや目の前の参加者は女性だ)

七音(とはいえ……気は乗らないな。生き返るとはいえ、人を殺すなんて、どうにも)

七音(更に言えば、彼女の能力によって返り討ちに合わないとも限らない……ここは、距離を保ったまま様子を見るとするか)

蝶(……相手は、近付いてこない。様子を見ているのか、戦闘向きの能力じゃないのか、既に能力が発動しているのか……)

蝶(まぁ、なんでもいいわ。私のやることは変わらない)

蝶(殺してしまいましょう)
36 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/22(木) 17:36:12.29 ID:MliwOMYO0
蝶「10m前方!」ボワン

七音「!?」

七音(彼女が何かの距離を宣言すると、横にピンク色の扉が現れた。……あの形状。もしかして『どこでもドア』)

七音(ならば、さっきの宣言は移動先かっ……!)

蝶「よっ」ゴッ

七音「かはっ……!」

七音(真後ろから拳が!まずい、倒れてしまう……!)ヨロッ

蝶「100m上空」ボワン

七音(次は、私の目の前に扉が現れた。……100m上空、だと?駄目だ!この扉だけはくぐってはならない!どうにか態勢を直して……)

蝶「もう、一発!」ゴスッ

七音(能力を使う隙が、ない……!)ガチャッ

蝶「さようなら」バタンッ

七音(遥か上空に『閉め出される』)

七音(豆粒のような建物、薄ら寒い浮遊感。そこで、私の意識は途切れた)
37 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/22(木) 17:37:25.16 ID:MliwOMYO0
ベシャアッ



蝶「わっ、すごい音……」

蝶(目の前で、放射線状に血が広がる。念を入れて100mにしてみたけれど、もう少し低い位置でも大丈夫そうね)

蝶「……あのジジババ共も、こんな風に殺せたらいいのに……」

蝶(いや、こういう考えはもうやめましょう。あの忌々しい時間はもう忘れて、私だけの時間を手に入れるのよ。このバトルロワイヤルで)

蝶「天使さん。死体にも宝石は配られるのよね?」

天使「あぁ、もう原型は保ってないが……この血溜まりも、抽選対象だ」

蝶「良かったわ」

蝶(ここに居れば、宝石配りで私が当選する確率は実質2/7……他の参加者の二倍)

蝶(一個でも手に入れば能力を使って逃げてればいいし、手に入らなくても、さっきみたいに殺して奪えばいいでしょう)

蝶「あぁー……ジジババの参加者とか居ないかなぁ……」



加賀七音:死亡
38 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/22(木) 17:38:56.36 ID:MliwOMYO0
現状



1.番井蝶

ポイント:0
M  P:60
登  録:なし
持 ち 物:なし

商店街で宝石配りを待っている。



2.ディーヴァ・ラムダ

ポイント:0
M  P:100
登  録:『リカ』
持 ち 物:なし



3.リカ

ポイント:0
M  P:100
登  録:『ラムダ』
持 ち 物:なし



4.犬木心

ポイント:0
M  P:100
登  録:なし
持 ち 物:なし



5.田中星児

ポイント:0
M  P:100
登  録:なし
持 ち 物:なし



6.アッシュ

ポイント:0
M  P:100
登  録:なし
持 ち 物:なし



7.加賀七音(死亡)

ポイント:0
M  P:100
登  録:なし
持 ち 物:マッチ



そんなこんなでついに午前七時!『宝石配り』の時間に!宝石を受け取ったのは『下1』と『下2』だった!

誰と誰だった!?1〜7番から選んでね!下1と下2の二人に安価を取るよ!
(安価が被った場合、一人が二つの宝石を受け取った事にするよ!)
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/22(木) 17:40:25.74 ID:3yP4dK6/0
3
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/22(木) 17:42:47.56 ID:f9B4aC/e0
1
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/22(木) 20:39:29.68 ID:ET2+EJKFO
安価
1と5だったら
番井蝶と田中星児じゃ……
42 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/22(木) 23:05:59.12 ID:MliwOMYO0
>>41

間違えました。本当にすいません……。

>>35の時点からやり直します。展開が遅くてすいません。
↓から訂正分を投下します。
43 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/22(木) 23:07:23.98 ID:MliwOMYO0
商店街



蝶「あっ」バッタリ

星児「あっ」バッタリ

星児(俺以外の参加者!殺す!)

星児「『時間操作・加速』!」ビュンッ

蝶(……向かって来たわね。しかもかなりのスピード)

蝶「見るなり襲いかかって来るなんて……野蛮ねぇ」

蝶(私も同じようなこと考えてたから、何も言えないけど)

蝶(さて、あの高スピードが相手じゃ『あの手』は使えないわね。となると……)

蝶「前方、ビル屋上!」ボワン

星児(っ!ピンクの扉!?あの形状、もしかしてドラえもんの……!?)

蝶「さようなら」ガチャッバタンッ

星児「待てぇっ!」スカッ

星児(奴がドアをくぐったら消えた!)

星児「くそっ……確か、ドア出す前に『ビル屋上』って宣言してたな……もしかして移動先か?」

星児(それなら『加速』の効果が切れる前に……)バッ

星児「……どこのビルだよ!いっぱいあるぞ!」

星児(このまま効果が切れるまでしらみ潰しにビルを回るか……?いや、俺がこうしてる間にまた別の所へ女が移動してる場合もある……)

星児(そうなれば、ただ俺の心臓に負担がかかるだけ……)

星児「……『加速終了』」シュウウ

星児「……うっ、はぁっはぁっ、はっ」ガクッ

星児(ちょっと走っただけでこれか……やっぱ、そう何回も使える能力じゃねぇな……ただでさえ、一回分無駄にしちまったわけだし)
44 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/22(木) 23:08:03.05 ID:MliwOMYO0
ビル屋上



蝶「あの子……普通に歩きだしたわね。能力が解除された……?」

蝶(一度の発動の持続時間は十数秒……って考えるのが自然かしら)

蝶「あっ、路地裏の方に……」

蝶(私の能力は、私の視界が効果範囲。見えないところには行けない。もう少し商店街でうろちょろしてくれるなら『あの手』で殺すことも考えたけど……まぁ、いいわ)

蝶「宝石配りの時間まで、この場所で街を眺めてましょう」
45 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/22(木) 23:08:35.71 ID:MliwOMYO0
現状



1.番井蝶

ポイント:0
M  P:80
登  録:なし
持 ち 物:なし



2.ディーヴァ・ラムダ

ポイント:0
M  P:100
登  録:『リカ』
持 ち 物:なし



3.リカ

ポイント:0
M  P:100
登  録:『ラムダ』
持 ち 物:なし



4.犬木心

ポイント:0
M  P:100
登  録:なし
持 ち 物:なし



5.田中星児

ポイント:0
M  P:85
登  録:なし
持 ち 物:なし



6.アッシュ

ポイント:0
M  P:100
登  録:なし
持 ち 物:なし



7.加賀七音

ポイント:0
M  P:100
登  録:なし
持 ち 物:なし



そんなこんなでついに午前七時!『宝石配り』の時間に!宝石を受け取ったのは『下1』と『下2』だった!

誰と誰だった!?1〜7番から選んでね!下1と下2の二人に安価を取るよ!
(安価が被った場合、一人が二つの宝石を受け取った事にするよ!)
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/22(木) 23:12:25.41 ID:8aRF3zkDO
3
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/22(木) 23:18:51.06 ID:R/vpJoNb0
6
48 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/23(金) 01:24:25.74 ID:8GRe66Nz0
神が見放した楽園(公園)



天使「アッシュ。これを受け取れ」スッ

アッシュ「……ふっ、この輝き。『気まぐれな闇の雨(宝石配り)』にて『魔黒晶(宝石)』が選んだのはこの俺であったか……!」シュバッ

天使「お前はダントツで話が通じないな」

アッシュ「……ふっ、これで輝きに導かれ、他の『漆黒の宴に呼ばれた堕天使(参加者)』もこの『神が見放した楽園(公園)』に集まることだろう……」シュバッ

アッシュ「……ふっ、だがそれでいい。俺の『終焉が刻む詩(サウンドスケープ)』で返り討ちにしてくれる……!」シュバッ

アッシュ「……ふっ、この『漆黒の宴(バトルロワイヤル)』に勝ち、願いを叶えるのはこの俺だ……!きっと『詩紡ぎが交わる特異点(バンド)』の『星々の福音(人気)』を増やしてみせる!」シュバッ

アッシュ「……ふっ、ふふふっ、ふははははは!」シュバババババ

天使「うるっせぇ」
49 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/23(金) 01:24:58.48 ID:8GRe66Nz0
ビル街



天使「ほい、リカ」ポイッ

リカ「わっ、これって……」パシッ

天使「ああ、宝石だ。それを保持したまま4時を迎えればポイントに換算される」

リカ「や、やった……!」

ラムダ「僕が持っておきましょう」

リカ「あ、はい。分かりました」スッ

ラムダ「……理由は聞かないのですか?」

リカ「え?……だってラムダさんの方が強いし、ラムダさんが持ってた方がいいんじゃないかなって」

ラムダ(……不用心にも程がある)

ラムダ「リカさん……あなたに言いたいことが三つあります。一つは、あなたは油断をし過ぎです」

ラムダ「これはバトルロワイヤル。自分以外の全員が敵なんですよ?なのにタダで自分の能力の詳細を明かしたり、最も重要な宝石をあまり考えもせず渡したり……」

リカ「で、でも、ラムダさんは味方だし……」

ラムダ「僕があなたを一方的に利用するつもりだったら、どうするんです?」

リカ「わざわざ注意してくれるってことは、そうじゃないってことですよね?」

ラムダ「最初に出会ったのが僕じゃなかったらあなた死んでますよ」

リカ「……出会ったのがラムダさんで良かったぁ」

ラムダ(調子狂いますね……)
50 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/23(金) 01:25:30.67 ID:8GRe66Nz0
ラムダ「二つ目は、チームを組んだからには、僕もあなたを戦力として当てにするということです」

リカ「えっ、でも、私の能力は……」

ラムダ「『スタンボム』。周囲の人間の視覚と聴覚を2秒間封じ、あなただけがその2秒間を自由に動ける……」

ラムダ「あなたは僕の方が強いと言いましたが、僕に言わせれば、あなたのそれも中々の強能力です」

リカ「で、でも私がいくら自由に動けても、私のパンチなんかじゃ、誰も倒せないだろうし……」

ラムダ「……ナイフでも使えば、致命傷を与えるくらいはできるでしょう」

リカ「ナ、ナイフって、それで刺す。ってことですか?」

ラムダ「……それ以外に何か?」

リカ「私、そんなこと……」

ラムダ「もちろん。体格的にも僕が攻撃した方が確実でしょうが、能力的にはあなたが攻撃する機会の方が多いはずです。あなたの能力が発動する時、同時に僕も無力化されてしまうのですから」

リカ「うぅ……でも……」

ラムダ「確かに、気は乗らないでしょうが……あなたにも叶えたい願いがあるのでしょう?」

リカ「願い……!」

リカ「そうですよね。病気の妹のためにも、私が頑張らなきゃ!」

ラムダ(病気の妹……ベタな境遇ですね。まぁ、覚悟が決まったのならそれでいいですけど)
51 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/23(金) 01:26:12.15 ID:8GRe66Nz0
リカ「そういえば、ラムダさんの願いはなんなんですか?」

ラムダ「僕は……平和に過ごしたいんです」

リカ「平和?」

ラムダ「僕はどうやら、いわゆる『巻き込まれ体質』という奴らしくて……今まで、色んな事件に巻き込まれて来ました。それで、少し疲れちゃったんです」

リカ(ラムダさんの中性的な横顔に、似つかわしくない厳しい相貌が浮かぶ。きっと私では想像もできない苦難に見舞われて来たのでしょう……)

リカ「その、すいません。巻き込んでしまって……」

ラムダ「……いいんですよ。これが最後になる予定ですから」
52 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/23(金) 01:26:41.45 ID:8GRe66Nz0
ラムダ「話がズレましたね。三つ目は、心構えの話ではなく、僕らの作戦です」

ラムダ「『スタンボム』を2つ出して、僕に1つください」

リカ「はい」ポンッポンッスッ

ラムダ(また理由も聞かずに従順に……まぁ、それはいいとして……)スッ

ラムダ「お互い『スタンボム』を一つずつ常備するようにしましょう。いざという時は、私もこれを使います」

リカ「はい……えへへ」

ラムダ「……どうしました?」

リカ「いや、最初はもっと強い能力が良かったなぁと思ってましたけど、こうやって誰かと分け合える能力で良かったなぁ。って思って」

ラムダ「……確かに、そうですね」

ラムダ(他にもアイテムを具現化する能力者が居たら……同じことをしてるかもしれない。用心しましょう)
53 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/23(金) 01:27:13.38 ID:8GRe66Nz0
交差点



心「『衝動のピストル』!『衝動のピストル』!『衝動のピストル』!『衝動のピストル』!」ズギャンズギャンズギャンズギャン

天使(ピストルを四つ具現化させたか……)

天使「……おい。お前もうMP0だぞ。いいのか」

心「いーんだよ。先に出しといた方がいざって時に役立つだろ?」

心「それに、他の奴らに『敵のMPを奪う』って能力の奴が居るかもしれねーし、そん時にMPが余ってたら損じゃん」

天使「ほーん。意外と考えてんだな」

天使(まぁ、そんな能力の奴は居ないんだが)

心「それにさぁ!腰に二丁!両手に二丁!ガンマン!カッコいい!」キラキラ

天使(やっぱバカかな)

心「さぁ!もっとカッコいい俺になるために、他の奴ぶっ倒して、宝石ゲットだ!えっと、どっちの宝石が近いかな」レーダーパカッ
54 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/23(金) 01:27:47.03 ID:8GRe66Nz0
現状



1.番井蝶

ポイント:0
M  P:80
登  録:なし
持 ち 物:なし

ビル屋上で様子見。



2.ディーヴァ・ラムダ

ポイント:0
M  P:100
登  録:『リカ』
持 ち 物:スタンボム、ナイフ、宝石

リカと作戦会議中。



3.リカ

ポイント:0
M  P:70
登  録:『ラムダ』
持 ち 物:スタンボム、ナイフ

ラムダと作戦会議中。



4.犬木心

ポイント:0
M  P:0
登  録:なし
持 ち 物:衝動のピストル×4(弾丸6×4発)

宝石を求め『下1』の所へ。



5.田中星児

ポイント:0
M  P:85
登  録:なし
持 ち 物:なし

路地裏をうろうろ。



6.アッシュ

ポイント:0
M  P:100
登  録:なし
持 ち 物:宝石

公園でうるさい。



7.加賀七音

ポイント:0
M  P:100
登  録:なし
持 ち 物:なし

どこかでうろうろ。



そして犬木心は宝石を求め『下1』の所へ!

2、6番のどっちかから選んでね!
(2番のラムダを選ぶと、一緒に居るリカとも遭遇するよ!)
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/23(金) 01:41:29.87 ID:Mt5fFHaL0
6
56 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/23(金) 15:20:37.33 ID:8GRe66Nz0
公園



心「宝石持ってんのはお前だな!」ザッ

アッシュ「……ふっ、来たか」シュバッ

心「お前を倒して宝石を奪って、もう一個の宝石も取りに行く!」チャッ

アッシュ「……ふっ、その構えた二丁のピストル。詳細は分からないが、どうやら本気で俺を倒すつもりらしいな……?」

アッシュ「……ふっ、ならばいいだろう!俺の名はアッシュ!『詩紡ぎが交わる特異点』のギターボーカルのアッシュだ!俺の『終焉が……」

心「ちょっと待った」

アッシュ「ん?」

心「お前の名前……『アッシュ』っていうのか?」

アッシュ「あ、ああ。そうだが?」

アッシュ(本名は灰島太郎だけど)

心「カッコイイ……!」キラキラ

アッシュ「!?」

心「いいなー!カッコイイなー!」

アッシュ「……ふっ、ふふふっ、そうだろうそうだろう」ドヤァ

アッシュ(名前褒められたのなんていつぶりだろうか。気分良いわぁ)
57 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/23(金) 15:21:05.61 ID:8GRe66Nz0
心「なぁなぁ、アッシュさん!俺の名前も考えてくれよ!」

アッシュ「え?」

心「俺、犬木心って言うんだけどさー。『心』って名前女みてーでダセーじゃん!だからこのバトルロワイヤルに勝って、名前と性別を変えようと思うんだ!」

アッシュ(性別変えるって、すごいこと思いつくなこの女の子)

心「なぁなぁ!考えてくれよ!」ピョコピョコ

アッシュ「うーん……」

アッシュ(俺の『アッシュ』は苗字の『灰』から取ったから……この子は『犬』……)

アッシュ「……『ケルベロス』とか?」

心「いいな!カッコイイ!それいただき!」

アッシュ「……ふっ、俺のセンスを舐めるなよ……!」

心「よーし、じゃあアッシュさんはもう用済みだ!ぶっ倒す!」チャッ

アッシュ「切り替え早っ!」

アッシュ「……くっ、発動!『終焉が刻む詩』!」ジャカジャンッ

アッシュ「『Ah〜悲しい〜悲しいよ〜Oh〜♪』」ジャカジャカジャーンッ

心「悲じい〜」ガクッ

アッシュ(よし!戦意を喪失させることに成功したぞ!)
58 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/23(金) 15:21:34.45 ID:8GRe66Nz0
心「悲じいよ〜」ポロポロ

アッシュ(……!観客が(一人だけど)涙を流している!俺の演奏で!)

アッシュ(試しに熱い曲にしてみると……?)ギュイーンッ

心「うおおおおっ!何か元気出てきたぁ!」ガバッ

アッシュ(観客も最高に燃える!)

心「ぶっ倒す!」シャキッ

アッシュ(おっと)ジャカジャンッ

心「悲じい〜」ガクッ

アッシュ(……観客の魂が揺さぶられている!俺の演奏で!俺の歌で!これこそが俺の望んだ理想のライブ!)

アッシュ(……ふっ!気分が乗ってきた!このままぶっ通しで歌い続けてやるぜ!)

アッシュ「『めちゃくちゃ悲しい〜♪』」ジャカジャカジャーンッ

心「めぢゃぐぢゃ悲じい〜」ポロポロ
59 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/23(金) 15:22:13.38 ID:8GRe66Nz0
ビル街



リカ「もう一個の宝石の反応は、動きませんね……」

ラムダ「ふむ……そこから動くつもりがないのか、交戦中で動けないのか」

リカ「どうしますか?」

ラムダ「この段階で奪いに行くのはリスクが多いでしょう。宝石持ち同士が同じ場所に行けば他の参加者もそこに行く」

ラムダ「まだバトルロワイヤルは始まったばかり。多くの人数が残った状態でそうなるのは避けたいですね。情報がないまま乱戦になると、何がどうなるか分からないですから」

リカ「なるほど」

ラムダ「宝石を持っている僕らは追われる身。今はここで待機して、敵襲に備えましょう」

リカ「分かりました!」



下1「……見つけた」



1.『番井蝶』
5.『田中星児』
7.『加賀七音』

ラムダ・リカチームの前に現れた参加者は!?1、5、7番の中から選んでね!下1だよ!
(公園でライブ中の『アッシュ』『犬木心』は除外)
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/23(金) 15:32:19.38 ID:mneP9mC4O
7
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/23(金) 18:44:30.55 ID:9nvEC2iZO
これ終わったらまたやる予定あるんですか?
62 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/24(土) 00:49:36.80 ID:ZSTgsNhI0
これが終わったら数ヵ月後に

アルティメット寿司じゃんけん【安価】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1492523010/

↑のシリーズの4をやろうと思っています。
それが終わったらこの異能七人バトロワの3をやろうと思っています。
二つのシリーズを三、四ヶ月ごとに交互にやって行く予定です。
また見かけたら気軽に安価していってくださいね。

↓から本編を再開します。
63 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/24(土) 00:50:12.19 ID:ZSTgsNhI0
ビル街



七音「見つけた……が」コソコソ



ラムダ「そっちはどうですか」

リカ「い、異常ナシです!」キョロキョロ



七音「二人居る……!?」

七音(何らかの事情でああするしかないって感じじゃない……協力し合ってるのか……)

七音(まずいな……私の能力は、相手が範囲に居る状態で発動しなければ意味がない。つまり半径3m)

七音(そこまで近付ければ勝てるのだが……二人でチームを組んでる奴ら相手に、そんなことができるか……?)

七音(いや、相手の能力次第では近付いても勝てないということすらあり得る。『燃焼インク』の腕以上のパワーを持つ能力とか)

七音(私の能力が小回りが効かない。少なくとも二つの能力を同時に相手取れるような万能ではない)

七音(どうする?ここは一旦退いて、私も協力相手を探してみるか?2対2なら……)

七音(駄目だ。これはバトルロワイヤル。おそらく彼女らのようにチームが成立している方が稀有だろう)

七音(……それに、私のような人間を信用してくれる人間が居るとは思えない)

七音(ここは物陰から、彼女らの様子を見るとしよう。宝石を持っているのは彼女らなのだし、他の参加者もここに来るはず)

七音(そこで他の参加者とのバトルが始まれば、その参加者も含めた彼女らの能力が分かるかもしれない)

七音(そして彼女らのMPが削れて、私が有利に立てると確信するまで……待機だ)コソコソ



リカ「……ん?」チラッ

ラムダ「どうかしましたか?」

リカ「何か、そこに人影が見えたような気が……あ、いや、やっぱり気のせいかも」

ラムダ「……どちらにせよ、警戒を怠らないように」

リカ「はい!」
64 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/24(土) 00:50:53.70 ID:ZSTgsNhI0
公園



アッシュ「『Ah〜悲しい〜悲しいよ〜Oh〜♪』」ジャカジャカジャーンッ

心「悲じい〜」ポロポロ

アッシュ「はぁっ……はぁっ……」ジャカ…ジャンッ

アッシュ(……疲れた!)

アッシュ(あれから何時間連続で弾いてるんだ!?こんな長くぶっ通しで弾いたことなんてないぞ!?っていうかライブでこんだけ弾かせてもらえたことないわクソが!)

アッシュ(あぁっ、もう駄目だ!手首がっ……!)ジャン…

心「悲……おお?悲しくない!」シャキッ

アッシュ(能力が切れた!)

心「よーし!ぶっ倒す!」チャッ

アッシュ「まっ、待ってけろ!」バッ

心「……けろ?」

アッシュ「あっ、いや、待ってくれ!その、俺と協力しないか!」

心「協力ぅ?」
65 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/24(土) 00:51:54.02 ID:ZSTgsNhI0
アッシュ「俺の能力『サウンドスケープ』は、曲に応じて相手の感情を操る最強の能力!実際に、お前は俺に演奏され続けていたら悲しさで身動きが取れなかったはずだ!」

心「確かに……ん?じゃあ何でギター弾くのやめたんだよ」

アッシュ「そう!実はこの『サウンドスケープ』には弱点がある!それは演奏する時間に比例してMPを消費すること!」

アッシュ(本当は時間じゃなくて、回数ごとにMPを消費するんだが……隙があるとバレてはいけない)

心「じゃあ、俺はお前のMPが切れるまで待ってれば……」

アッシュ「否!それはあり得ない!ここから4時までフルで歌っても、俺のMPは尽きない!しかし、大幅に消費してしまうことは確か!」

アッシュ「俺の能力は防衛に向いてはいても、誰かの宝石を奪うのには向いてない!宝石を取る時は必然的に演奏を止めねばならず、その隙を至近距離で見せることになるからだ!」

アッシュ「つまり、このバトルロワイヤルは明日まで続く!俺は明日までMPを残していたい!」

アッシュ「そこで俺は提案する!少女よ!俺と協力しないか!」

心「協力ぅ〜?お前の能力じゃ俺も巻き込んじまうだろうが」

アッシュ「いや……俺の演奏テクなら音量を調整して、状況に応じて効果範囲を変えることができる」ジャン

心「!」

アッシュ「そして君のピストル!どういう能力かは知らないが、おそらく遠距離からの攻撃が可能なのだろう!?」

アッシュ「俺の能力で敵を無力化し、その範囲外から君が撃ち抜く!俺はMPの消費を最小限に抑え、君はより確実に敵を制する!」

アッシュ「どうだ!?ここでさっきまでのように時間を浪費しているより、よっぽど良いと思うのだが!?」

心「んー……」ポクポク

アッシュ(頼む……!)

心「良いぜ!乗った!チーム結成だ!」ビシッ

アッシュ「……ふっ、ふふふっ、ふぅ……」

アッシュ(良かったぁ……)ホッ

心「よし!そうと決まったらもう一個の宝石ん所行こうぜ!」

アッシュ「えっ、いやいきなり行くのはリスクが……」

心「あぁ?なんだよ、協力してくれるんじゃねーのかよ」ギロッ

アッシュ「い、いや!良かろう。行くぞ!」シュバッ

アッシュ(なるようになれ!)
66 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/24(土) 00:52:50.63 ID:ZSTgsNhI0
ビル街



リカ「ラ、ラムダさん!もう一個の宝石の反応が、すぐそこまで……!」

ラムダ「……そのままレーダーから目を離さないで、動きがあったらすぐに教えてください」

リカ「は、はい……!」

ラムダ(向こうから来るとは……さっきまで微動だにしなかったのに……何があったか気になりますが、とにかく備えなければ)

ラムダ(二つの宝石が同じ場所に集まっている……おそらく他の参加者も何人かここの近くまで来ているだろう。危惧していた乱戦が始まる……)



アッシュ「この先に敵が……」

犬木「よし。やってくれ」

アッシュ「いや、もう少し様子を見てからでも……」

犬木「は?」

アッシュ「いや、なんでもない」

アッシュ「じゃあ、行くぞ!『終焉が刻む詩(サウンドスケープ)』!」ジャカジャンッ

アッシュ「『Ah〜悲しい〜悲しいよ〜Oh〜♪』」ジャカジャカジャーンッ

犬木「悲じい〜」ポロポロ

アッシュ(まずは音量MAX!そこから演奏しながら歩いて、敵との距離を縮める)スタスタ

リカ「悲じい〜」ポロポロ

ラムダ「死にたい……」ズーン

アッシュ(二人居る!?……まぁ、問題ない。俺の能力がきちんと作用していれば、何人居ようが!)

アッシュ(そして敵の数m前まで来た所で、音量を下げる!効果範囲10m!)ジャン……

アッシュ(さぁ少女よ!お前のピストルの射程は30mなんだろう!?条件は揃った!姿を現し、この無抵抗の二人を撃ち抜くのだ!)



心「悲……しくない!アッシュが音量を下げた!自由に動ける!」

心「後は、敵を狙える位置に移動して……」スッ

下1「やっと一人になった……」

心「!」



1.『番井蝶』
5.『田中星児』
7.『加賀七音』

一人になった犬木心の前に現れた参加者は!?1、5、7番の中から選んでね!下1だよ!
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/24(土) 00:59:27.80 ID:xMpYGPPn0
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/24(土) 01:02:07.48 ID:8FJ4Nrm+O
69 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/24(土) 03:50:40.87 ID:ZSTgsNhI0
蝶「やっと一人になった……」ボワン

心(……っ後ろ!)バッ

蝶「遅い」バシッ

心(腕が弾かれた!衝撃で両手のピストルが……っ!)カランカラン

蝶「ふっ」グイッ

心「かはっ」ドサッ

心(……まずい!マウントを取られた!腕の力が強くて、腰のピストルまで手が動かせない……!)

蝶「よーし……これで抵抗できないわね」

心「くっそ、離せ!」ジタバタ

蝶「……この銃は何?普通の銃?それとも特別な異能力の銃?」

心「……言わない!」

蝶「ふーん……じゃあ、あなたで試してみましょうかしら」カチッ

心「やっ、やめっ」

蝶「ばーん」ドンッ
70 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/24(土) 03:51:37.75 ID:ZSTgsNhI0
心「……なーんてなっ!」ドフッ

蝶「なっ……!?」

蝶(弾丸が少女の頭に着弾した瞬間、少女の体が私の拘束から『吹き飛ばされた』)

蝶「……なるほど。そういう能力。ね」スッ

心「へへっ!俺の演技にまんまと騙されやがって!間抜けなおばさんだぜ!」チャッ

蝶「おばさっ……まぁ、何とでも言うがいいわ。次は使い方を間違えない」チャッ

心(さぁ、おばさんの拘束から抜け出したはいいけど『衝動のピストル』を二丁奪われちまった。こんなことなら必要な分だけ作っときゃよかった)

心(しかもおばさんの能力はまだよく分かってねぇ。いきなり後ろに出てきたから、ワープ系かとは思うんだが……)

心(どうする……!?ピストルを奪われたからには、俺がおばさんを倒すのは厳しい……!)

蝶「……ねぇ。あなた、名前は?」

心「……犬木」

蝶「そう。犬木ちゃん。私のお願い、聞いてくれない?」

心「ちゃんは付けんな……お願いって、何だよ」

蝶「あのさっきまでなたと一緒に居たV系の男。あいつを裏切って欲しいの」

心「……はぁ!?」

蝶「あいつの能力……喰らって見て分かったけど『演奏を聞いている人間の自由を奪う能力』でしょう?倒すとしたら、音量を下げている今しかない。違う?」

心「……あんたがやりゃあいいだろ。俺から奪ったピストルで」

蝶「それもいいんだけど、そのためにはあなたを殺して、しかも自分で弾丸を使わないといけないしね……MPもこの銃も、どっちも温存したいのよ」

心(元はあたしのピストルだろーが!)

蝶「それで、お願い聞いてくれる?聞いてくれないなら、あなたを殺すわ」

心「……嫌だね。一度組んだからには、俺はあいつを裏切らない。そんなダセーこと、絶対しない!」

蝶「OK。殺すわ」チャッ
71 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/24(土) 03:52:04.94 ID:ZSTgsNhI0
蝶「上空100m!」ボワン

心(後ろにさっきと同じ音!)クルッ

心(何だこれ……『どこでもドア』!?)

蝶「さよなら」ドンッ

心「うわぁっ!」ドフッ

心(今のは俺のピストルだ!ドアの方向に『吹き飛ばされる』!)ガチャッ

心(ドアの先は、空だった。『上空100m』……これがあのおばさんの能力か!)バタンッ

心(駄目だ!ドアが閉まって消えた!私の能力じゃ戻れない!無事に着地できない!)

心(……っ)



ベシャアッ



蝶「……よし。上手くいったわね」

蝶「さて、この子が持ってたピストルを回収して……あら?」ベチャベチャ

蝶(ピストルがない……私に利用されまいと、空中で全部撃ち尽くしたのかしら?)

蝶「まぁ、いいわ。まだ10発あるし」チャッ



犬木心:死亡
72 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/24(土) 03:52:32.72 ID:ZSTgsNhI0
アッシュ「『Ah〜悲しい〜悲しいよ〜Oh〜♪』」ジャカジャカジャーンッ

リカ「悲じい〜」ポロポロ

ラムダ「死にたい……」ズーン

アッシュ(……遅い!弾丸はまだか!?もしかして、標的が二人居るからどっちに撃つか決めあぐねてるのか!?)

アッシュ(さっきまでぶっ通しで演奏してたから手首が……!もうそろそろヤバい!早くしてくれ!)


ドンッ


アッシュ(銃声!やっと来たか……)

アッシュ「えっ」ドフッ

アッシュ(衝撃と共に、俺の体が空中に浮かぶ。おそらく、地上から8m)

アッシュ「えっ、ええっ!?何でオラなん!?」

蝶「……よし」

アッシュ(あの女!犬木心じゃない!どうして!?いや、それより!)

蝶「もう一発!」ドンッ

アッシュ「うおわああっ!」ドフッ

アッシュ(8m移動させる弾丸が2発!地上から16m!……え?オラ死んだ?)

蝶「まぁ、あの高さでも十分死ぬわよね」

アッシュ「うっ、うおおおおっ!まだだぁ!」チャッ

アッシュ「『衝動のピストル』!」ドンッドンッ

蝶「!?」

蝶(あれはさっきの少女の……!チームを組んで、一丁渡していたのね!)

アッシュ(一発!隣のビルの窓ガラスへ!ガラスを窓枠から外す!もう一発!俺自身へ!空いた窓に自分を吹き飛ばす!)

アッシュ「うおらっしゃあああ!」ゴロゴロゴロ

アッシュ(な、何とか落下死は免れた……)ズサァァ

アッシュ(そして、俺の演奏が切れたということは!)
73 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/24(土) 03:54:16.74 ID:ZSTgsNhI0
リカ「えっ、えっ?今の……は?」ムクッ

ラムダ「……っ!」ガバッ

ラムダ(状況確認!まずV系の男がギターを引きながら僕らの前に現れた!おそらく『演奏を聞いている人間の自由を奪う能力』!)

ラムダ(そいつはあの女の銃の能力により空中に打ち上げられたが、また何かの能力で生還!横のビルの中に!)

ラムダ(あの男は演奏中、両手が使えなくなる!しかも今はビルの中!緊急性はなし!今僕らが優先すべき対象は……)

蝶「……っ!」

ラムダ(男を打ち上げる銃を持つ、あの女への対処!)ガバッ

蝶(あの二人の拘束が解けた!何かされる前に、あの二人もさっきの要領で打ち上げる!)チャッ

ラムダ「『スタンボム』」ガッ


ゴォッ


蝶「眩しっ……!」

蝶(眼を閉じても瞼の裏が真っ白になるほどの閃光!狙いが付けられない!)クラッ

ラムダ(大丈夫!目を開けられなくても、あの女がどこに居たか、そこがどんな地形だったか!覚えている!)

ラムダ「後は頼みましたよ、リカさん……!『空間湾曲・30m』!」グニャアッ

リカ「うわわわっ!?」グニャアッ

リカ(あの女の人の目の前に!ラムダさんがここに私をワープさせたってことは、そういうことだよね!?)

リカ(この閃光と爆音の中、自由に動けるのは私だけ!……やるんだ!妹のために!)グッ

蝶(まずい!相手は二人居た!この爆発が金髪の能力だとして、隣の奴の能力は未知!何をされるか分からない!何も見えない状態でこれはまずい!)

蝶「後方300m!」ボワン

蝶(なるべく遠くに逃げなくては!)

リカ「!?」

リカ(ど、どこでもドア!?さっきのピストルが能力じゃないの!?この人能力が二つあるの!?)

リカ(っていうか!このままじゃ逃げられちゃう!)ダッ

蝶「くっ……」ガチャッ

リカ(間に合って……!)シャッ



1.間に合った!(番井蝶は死ぬ)
2.間に合わなかった!(番井蝶は生き残る)

間に合った!?1、2番のどっちかから選んでね!下1だよ!
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/24(土) 07:01:02.42 ID:l3zIBMnTO
2
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/11/24(土) 13:07:42.01 ID:qgWrAOvl0
死ぬかどうかはコンマの方がいいんじゃないかな
76 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/24(土) 15:41:49.92 ID:ZSTgsNhI0
ビル街



ラムダ(……!閃光が消えた!スタンボムが切れた!)

ラムダ「リカさん!『空間湾曲』は5秒持続します!その間に早く戻って来てください!」

リカ「あっ、はい!」グニャア

ラムダ「……あの女は、どうなりましたか?」

リカ「それが……『どこでもドア』で逃げて行って……私の攻撃は間に合いませんでした」

ラムダ「『どこでもドア』……?」

リカ「あ、あの、本当なんです!信じてください!」

ラムダ「……いえ、信じますよ。けど、あの女はもう一つ、銃のような異能力も持っていた……しかし、異能力は一人につき一つ」

ラムダ「となると、あの銃は他の参加者の異能力である可能性が高い……」

リカ「な、なるほど」

ラムダ「……とにかく。宝石もあなたも無事で良かった」

ラムダ「リカさん。スタンボムをもう一つ作ってください」

リカ「は、はい!」ポンッ
77 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/24(土) 15:42:23.93 ID:ZSTgsNhI0
交差点



蝶「くっ……はぁっ」バタンッ

蝶(何とか間に合った……けど)

蝶「MPを消費し過ぎた……残り40、後二回しか能力を発動できない」

蝶(なのに、宝石は獲得できなかった)

蝶「……このピストルの使い方が大事ね」

蝶(残り少ないMPと、奪ったピストルで、どうにか……!)
78 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/24(土) 15:42:56.20 ID:ZSTgsNhI0
ビル街・物陰



七音(光と音が止んだ……一体どうなったんだ?)ヒョッコリ

七音(あの女が居ない……のと、何だあのグニャアっとした物は)

七音(少女があれを使って金髪の男の所へワープした。なるほど。そういう能力か)

七音(あの女はどこかに逃げたのか……それとも、あのワープ能力でどこかに飛ばされたか?)

七音(とにかく。ここで傍観していて得られた情報は多いぞ。四人の能力が分かった)

七音(V系の男:『演奏を聞いている人間の自由を奪う能力』)

七音(女:『着弾した物を吹き飛ばす弾丸』……同じ能力をV系の男も使っていたから、おそらく何個も出して人に与えることができるんだろう。与えた相手を狙っていたのは謎だが)

七音(金髪の男:『光と音の爆弾』)

七音(少女:『ワープ』)

七音(……のはず。少なくとも、傍から見ている分にはそう見えた)

七音(しかし……私の『燃焼インク』と『ワープ』は相性が悪い。能力が分かっても、結局行動はできないな)

七音(まぁ、警戒してここで傍観していた自分を褒めてやるべきか)
79 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/24(土) 15:43:34.19 ID:ZSTgsNhI0
ビル内・五階



アッシュ(な、何とか助かった……が、一体どうなってるんだ!?何で犬木の銃をよく分からん女が持っているんだ!?)

アッシュ(レ、レーダーの反応は……!)パカッ

アッシュ(ない……。殺されたのか、あの女に)

アッシュ(……………………)

アッシュ(……い、いや、死んだ奴のことなんか気にしている暇なんかない。これからどうするか考えねば)

アッシュ(下のバトルがどうなったか分からんが……あそこに居た全員が俺の位置と能力を知っている)

アッシュ(俺の『サウンドスケープ』を知っているならそう易々と近付いては来ないはず……いや、知っているからこそ早めに倒そうと近付いてくるのか?)

アッシュ(逃げようにも、俺宝石持ってるし……いっそのこと、一旦宝石を捨てるか?いや、俺の能力じゃ奪い返すのは難しいだろうしなぁ……)

アッシュ「あーっ!どうしたらいいんだよ!」

アッシュ(……時刻は今、午後二時。今日が終わるまで後二時間。二時間ぶっ通しで演奏するのは無理だな……)

アッシュ「……ん?午後二時?」



『・毎日午後二時に、何らかのイベントが発生する。』
80 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/24(土) 15:44:32.36 ID:ZSTgsNhI0
現状



1.番井蝶

ポイント:0
M  P:40
登  録:なし
持 ち 物:衝動のピストル×2(弾丸6+2発)

交差点付近へ逃亡。



2.ディーヴァ・ラムダ

ポイント:0
M  P:85
登  録:『リカ』
持 ち 物:スタンボム、ナイフ、宝石

ビル街でリカと作戦会議中。



3.リカ

ポイント:0
M  P:55
登  録:『ラムダ』
持 ち 物:スタンボム、ナイフ

ビル街でラムダと作戦会議中。



4.犬木心

ポイント:0
M  P:0
登  録:『アッシュ』
持 ち 物:衝動のピストル(弾丸6発)

ビル街付近にて死亡。



5.田中星児

ポイント:0
M  P:85
登  録:なし
持 ち 物:なし

路地裏をうろうろ。



6.アッシュ

ポイント:0
M  P:60
登  録:『犬木心』
持 ち 物:宝石、衝動のピストル(弾丸4発)

ラムダとリカの側のビルの5階で葛藤。



7.加賀七音

ポイント:0
M  P:100
登  録:なし
持 ち 物:なし

ビル街の物陰から戦闘を見ていた。
81 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/24(土) 15:44:57.99 ID:ZSTgsNhI0
そんなこんなでついに午後二時!『イベント』の時間に!『下1』が起こった!

1.全員の残りMPを−50する。(0未満にはならない)
2.宝石をもう一個誰かに配る。
3.全員の位置をシャッフルする。

何が起こった!?1〜3番から選んでね!下1だよ!
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/24(土) 15:53:02.33 ID:oyI1OP1DO
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/24(土) 16:02:17.10 ID:0GqpfhF6O
おもろいけど話が進まんな
84 :>>83 ごめんね [saga]:2018/11/24(土) 16:37:29.19 ID:ZSTgsNhI0
宝石がもう一つ配られることに!宝石を受け取ったのは『下1』だった!

1.くたびれ三十代『番井蝶』
2.中性金髪ロング『ディーヴァ・ラムダ』
4.男勝女子小学生『犬木心』
5.余命三年心臓病『田中星児』
6.ボーカル中二病『アッシュ』
7.くたびれ三十代『加賀七音』

誰だった!?1〜7番から選んでね!下1だよ!
85 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/24(土) 16:39:39.98 ID:ZSTgsNhI0
訂正



宝石がもう一つ配られることに!宝石を受け取ったのは『下1』だった!

1.くたびれ三十代『番井蝶』
2.中性金髪ロング『ディーヴァ・ラムダ』
3.臆病女子中学生『リカ』
4.男勝女子小学生『犬木心』
5.余命三年心臓病『田中星児』
6.ボーカル中二病『アッシュ』
7.くたびれ三十代『加賀七音』

誰だった!?1〜7番から選んでね!下1だよ!
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/24(土) 16:42:06.56 ID:4Ey5eZFu0
3
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/24(土) 20:48:37.95 ID:0GqpfhF6O
田中星児空気で草
88 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/24(土) 22:48:17.27 ID:ZSTgsNhI0
ビル街



天使「イベントターイム」フヨフヨ

リカ「あ、天使さん」

ラムダ「……イベント?……そうか、もう午後二時か……」

ラムダ(今まで最善を尽くしてきたつもりだが……この『イベント』は予測不能。このイベントの内容次第では、予定が大幅に変わることも……)

天使「ドゥルルルルル……ダンッ!『宝石一個追加』」

天使「ということで、はい。受け取れ」スッ

ラムダ「!」

リカ「え、あ、また私!?」

天使「運良いな、お前。宝石が追加されたことは他の参加者にも知らされるから、警戒しとけよ」

ラムダ「……リカさん。ビルの屋上に行きましょう。あのV系が居ない方です」グイッ

リカ「え?」

ラムダ「お互いに宝石が一つずつ……最良の状態です。『今日』はもうこれ以上の宝石は要らない」

ラムダ「よってあのV系の男から宝石を奪う必要はなくなりました。後はこの状態を維持することに専念しましょう防衛戦です」

ラムダ「ビルの屋上に行くことによって、敵襲の方向を限定させます。そして僕とリカさんで撃退するか、それが不可能な場合は他のビルの屋上へワープして時間を稼ぎます」

ラムダ「おそらく、これが一番良いはず……」

リカ「は、はい!了解しました!」タッタッ
89 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/24(土) 22:48:53.61 ID:ZSTgsNhI0
路地裏



天使「『宝石一個追加』」

星児「ほーん……で?」

天使「残念ながら、お前はまたハズレだ。どこの誰が当選したのかは、レーダーで確かめてくれ」

星児「……ちっ。運悪いな……」パカッ

星児「って、二つ同じ所にあるじゃねえか!」

星児(位置が少ししか変わってない。最初の宝石配りに当たって、この宝石配りにも当たったのか。運の良い奴も居たもんだなおい)

星児「……まぁ、いいや。誰かが二つ持ってるってことは、そいつ倒すだけで二つ手に入るってことだもんな」

星児「よし……じゃあ、行くか」
90 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/24(土) 22:49:28.65 ID:ZSTgsNhI0
ビル街・ビル屋上



リカ「着いた……屋上」ガチャッ

ラムダ「……ここへ来るには、移動系の能力を除けばそのドアを潜るしかない。そのドアに集中してください」

リカ「はい!」



星児(宝石の反応はこの扉の先……!)

星児「すぅーはぁーっ」

星児「うしっ……!『時間操作・加速』!」ドンッ
91 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/24(土) 22:50:19.94 ID:ZSTgsNhI0
リカ「! 早速来た!」

ラムダ「!」

星児(!? 二人……!?交戦中だったって感じじゃない!協力してるのか!?このバトルロワイヤルで!)

星児(いや!関係ない!二人共殺せば!)

星児「俺に宝石を寄越せぇっ!」ビュンッ

ラムダ(人体ではあり得ないスピード!異能力か!)

ラムダ「スタンボム!」ガッ


ゴォッ


星児「……眼眩ましかっ!」

星児(二人が協力してるなら、もう片方がこの隙に何かしてくるはず!)

星児(当たんないように、動き回るっ!)ビュビュンッ

リカ(……っすごいスピード!とてもじゃないけどナイフなんか当たんない!)

リカ(ごめんなさい!無理ですラムダさん!)ギュッ

ラムダ(リカさんの手!攻撃不能の合図!)

ラムダ(……おそらく、相手の能力は『高速移動』!闇雲に動き回られるだけでも、こちらから相手を捉えるのは難しいか!)

ラムダ(ならば、打ち合わせ通り、スタンボムの効果が切れる前に別のビルへ逃げる!)

ラムダ「『空間湾曲・10m』!」グニャアッ
92 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/24(土) 22:51:56.46 ID:ZSTgsNhI0
星児(……!光と音が止んだ!今だっ!)バッ

星児「って居ねぇ!」キョロキョロ

星児(あの女の時と同じだ!あいつらもワープが使えるのか!)

星児(いや、でもあの時とは違う!あいつらは宝石を持ってる!どこに居てもレーダーで追える!)パカッ

星児(隣のビルの屋上……!『時間操作・加速』が持続する限り、地の果てまで追いかける!)ダッ



リカ「ど、どうするんですかラムダさん!もしあの子がまだ追っかけて来たら、いずれラムダさんのMPが尽きちゃうんじゃ……」

ラムダ「いえ、相手もあの『高速移動』でMPを消費しているはず。その消費量によりますが……普通はMPを温存して深追いはして来ないと思われます」

ラムダ「それにもし、追いかけて来たとしても、『あそこ』で止まるはずです」
93 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/24(土) 22:52:38.69 ID:ZSTgsNhI0
ビル街・ビル五階



星児「うおおおおっ!」ダダダッ

アッシュ「あっ」バッタリ

星児「おっ?」バッタリ

アッシュ(宝石二つの反応が真上に来たと思ったら、何か別の奴が上ってきた!)

星児(そうだ!ここにも宝石の反応が一つ有った!こいつか!)

星児(どうする!上の奴らは逃げる!あいつらは仕留めきれないかも知れないし、あっちからは攻撃してこない!)

星児(それなら上の奴らは放っといてこいつを殺すか!?上の奴らは二人で宝石を分け合うつもりだろう!なら明日もバトルロワイヤルは続く!なら今日は一個で構わない!)

星児(いや、だが、そう上手く行く保証もない!上の奴らのどっちかが裏切って、今日で終わるかも!そもそもこいつの能力が不明!勝てないかも知れない!)

星児(どっちを狙う!?上の奴らか!ここに居るこいつか!)



星児が狙ったのは『下1』だった!

1.宝石を二つ取って、今日で勝負を決める!ラムダ・リカチームの所へ!
2.今日は一個でいいや!このままアッシュを殺す!

どっちだった!?1、2番のどっちか答えてね!下1だよ!
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/24(土) 22:55:34.37 ID:0GqpfhF6O
2
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/25(日) 00:51:51.64 ID:9N81QoueO
今日はコレで終わりですか?
96 :>>95 多分もう今日のお昼までやらない [saga]:2018/11/25(日) 01:47:50.13 ID:BgU0OAui0
星児(決めた!このままこいつを殺す!)キュッ

アッシュ(こ、こっち来たぁ!もっかいやるしかねぇ!)

アッシュ「くっ……『サウンドスケープ』!」ジャカジャンッ

星児(!?……なんだっ、こいつが歌い始めた瞬間、何か、頭が……!)

星児「うっ、うぅ……」ポロポロ

アッシュ「『Ah〜悲しい〜悲しいよ〜Oh〜♪』」ジャカジャカジャーンッ


〜♪


リカ「あ、さっきの曲……」

ラムダ「……よし、上手く行きました」

ラムダ(これが目的。彼に彼女を足止めさせる。そして『演奏を聞いている人間の自由を奪う能力』を使ってもらう!)

ラムダ「こうすることでこのビル一棟を、誰も動けない安全地帯にあっもうどうでもいいや死にたい」ズーン

リカ「悲じい〜」ポロポロ
97 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/25(日) 01:49:37.35 ID:BgU0OAui0
アッシュ「『Ah〜悲しい〜悲しいよ〜Oh〜♪』」ジャカジャカジャーンッ

アッシュ(どうする……!?一度休んだから、そこそこ体力は回復したが、それでもこのまま四時まで弾き続けるのは不可能だ!)

アッシュ(どうにかしてこの子をどうにかせねば……)ジャカジャンッ

アッシュ(そうだ!犬木から貰った『衝動のピストル』!まだ4発弾丸が残っている!あれでこの子を窓から外へ『吹き飛ばす』のはどうだ!?ここは五階!ここから落下すればただでは済まないはず!)

アッシュ(いや、けどこの子がこの階まで上ってきたスピード。尋常じゃなかった。おそらくこの子の能力は『高速移動』)

アッシュ(あのスピードを相手に弾丸を当てれるか……?)

アッシュ(とにかく、体力が続く限り演奏を続けて、ギリギリまで策を……)

星児「うっ、うぅ……!何でだよぉ……!」ポロポロ

アッシュ「……」

星児「何だよ、心臓病って、余命三年ってぇ……!何で、俺が、そんなの……!くそぉ……!何でだよぉ……!」ポロポロ

アッシュ「え……?」ジャン…

星児(! 演奏が止まった!)ガバッ

アッシュ(しまった!つい!)

星児「……っ殺すっ!」ダッ

アッシュ「まっ、待ってけろ!」バッ

星児「……けろ?」

アッシュ「あっ、いや、待ってくれ!その、俺と協力しないか!」

星児「協力ぅ?」
98 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/25(日) 01:50:15.22 ID:BgU0OAui0
アッシュ「上の奴は今宝石を二つ持っている!このままでは今日でバトルロワイヤルが終わってしまう!」

星児「いや、上の『奴ら』だ。多分チームで宝石を分け合うつもりなんだろう」

アッシュ「え?そうなの?」

アッシュ(じゃあ犬木を殺した女はあの二人にやられたのか?)

星児「……それで?」

アッシュ「ふ、二人だろうが関係ない!片方が裏切って宝石を独占するつもりかもしれないだろう!」

星児(……確かに。それは俺も危惧していたことだ)

アッシュ「このままではいけない!どうにかして奴らを倒さなくては!しかし、俺の能力は両手を使うから、一人じゃ勝てない!そこで君の力を借りたい!」

星児「借りるって、どうやるんだよ。お前の能力なら俺も巻き込んじまうだろ」

アッシュ「いや……俺の演奏テクなら音量を調整して、状況に応じて効果範囲を変えることができる」ジャン

星児「それがどうした。調整できるったって、精々m単位だろ?あいつらに近付けば、結局俺も巻き込まれる」

アッシュ「大丈夫だ。君があいつらに近付く必要はない。これを使ってくれれば、遠くからでも奴らを倒せる」チャッ

星児「ピストル……?」
99 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/25(日) 01:51:02.72 ID:BgU0OAui0
アッシュ「このピストル自体には威力はないが、着弾した物を好きな方向に吹き飛ばすことができるという異能力が備わっている」

星児「ふーん……?」

アッシュ「し、信じられないというなら一発見本を見せてやってもいい。残り4発あるからな」

星児「いや、疑ってるわけじゃねぇ。けど、それあんたの能力じゃないだろ?誰の能力だ?」

アッシュ「……犬木心という少女の能力だ。先の戦いで既に死んだ」

星児「最初はそいつとチームを組んでたんだな?」

アッシュ「……ああ。そうだ」

星児「……それじゃお前は、その子を裏切るわけだ」

アッシュ「う、裏切りではない!今日で勝負が終わってしまうのはあいつにとっても不本意であるはずだ!」
100 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/25(日) 01:51:30.63 ID:BgU0OAui0
星児「……どうしようかな。俺は別にあんたから宝石を分捕っちまってもいいんだが」

アッシュ「なっ!?そ、それならば試合終了までお前をひれ伏させるのみだぞ!いいのか!」

星児「どうだかね。演奏を辞めた理由も、どうせ体力が切れたからとかなんじゃないのか?それなら……」

アッシュ「違うぞ!俺はあのまま演奏し続けることができた!」

アッシュ(今度は本当だ)

アッシュ「聞こえたんだよ……君の願いは心臓病を治すこと。だろう?」

星児「……口走っちまってたか……」

アッシュ「そんな切実な願いを聞くと、その、どうにも……」

星児「……ちっ。同情かよ。飽き飽きだぜ、その目はよ」

アッシュ「いや、そんなつもりでは……」

星児「……まぁ、同情でも何でもいいや。なるべく危険因子は潰しておいた方がいいよな」パカッ

アッシュ「え?」

星児「ほら、レーダー登録だ。乗ってやるよ。あんたに」ピッ

アッシュ「……ふっ」ピッ
101 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/25(日) 01:52:08.07 ID:BgU0OAui0
ビル街・ビルの屋上



ラムダ「演奏が止んだ……?」ガバッ

リカ「下で、何かあったんでしょうか……?」

ラムダ(どうする……大事を取ってここから移動しましょうか?)

ラムダ(いや、何かあった時のために、MPは温存しておきたいですね)

ラムダ(それに移動したところで、僕らは宝石を持ってる。結局はレーダーで位置がバレてしまう。ここはこのまま様子を見るのがベター)

ラムダ(けど……なんだ、この胸騒ぎは……)


〜♪


リカ「あっ、また……」

ラムダ(……っ、思考が、感情が、体が……)ガクッ
102 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/25(日) 01:53:05.21 ID:BgU0OAui0
アッシュ「『Ah〜悲しい〜悲しいよ〜Oh〜♪』」ジャカジャカジャーンッ

アッシュ(さっきと同じだ!まずは音量MAX!そこから演奏しながら歩いて、敵との距離を縮める)スタスタ

アッシュ(演奏しながらだと扉開けづらいな)ジャカッ…ジャンッ

リカ「悲じい〜」ポロポロ

ラムダ「死にたい……」ズーン

アッシュ(そして敵の数m前まで来た所で、音量を下げる!効果範囲10m!)ジャン……

星児「……」ガチャッ

アッシュ(よし!今度は手はず通りだ!後は田中星児がこいつらを撃ち抜いて、屋上から空中へ吹き飛ばすだけ!)

星児(……さて、どっちから先に落とそうか)チャッ



星児が狙ったのは『下1』だった!

2.中性金髪ロング『ディーヴァ・ラムダ』
3.臆病女子中学生『リカ』

どっちだった!?2、3番のどっちか答えてね!下1だよ!
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/25(日) 01:58:42.81 ID:jlLX8hLt0
2
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/25(日) 08:54:00.18 ID:9N81QoueO
おつ
105 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/25(日) 18:41:38.08 ID:BgU0OAui0
星児(あいつらは『光と音の爆弾』と『ワープ』のコンビ!『ワープ』の方はここから落としても無意味だ。『サウンドスケープ』の範囲外に行った時点で、自分の能力で生存する)

星児(つまり、ここで先に狙うべきは『光と音の爆弾』の方!あの爆弾を投げてたのは……)

星児(あの金髪ロング!)ドンッ

ラムダ「……っ」ドフッ

アッシュ(よし!金髪が屋上から落ちた!これで……)



ラムダ(……!演奏が聞こえなくなった!『演奏を聞いている人間の自由を奪う能力』の範囲外!)ヒュオオオ

ラムダ(ならばいい!落下中でも構わない!さっきの位置に『戻れる』!)バッ

ラムダ「『空間湾曲・10m』!」グニャアッ

アッシュ「!?」

星児「!?」

星児(戻ってきた!?あっちが『ワープ』だったのか!)

アッシュ(だが、問題ない!俺の『サウンドスケープ』の範囲に戻ってくるなら、もう一度自由を奪ってやるのみ!)ジャカジャンッ

ラムダ(そうなる前に……っ!)

ラムダ「スタンボムっ!」ガッ
106 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/25(日) 18:42:23.63 ID:BgU0OAui0
ラムダ「スタンボムっ!」ガッ


ゴォッ


アッシュ(これは、さっきビルの窓から見えた光!?)

アッシュ(まずい!『爆音』で俺の『サウンドスケープ』がかき消される!)

ラムダ(隙ができた!ここでリカさんにお任せしたいのですが……)

リカ「あっ、あれ?今、何がどうなって……」

ラムダ(……多分混乱してる!なら僕がこいつを落とす!見えないけど大体の位置は覚えている!)

ラムダ「『空間湾曲・10m』!」グニャアッ

アッシュ「うわぁっ!?」グニャアッ

アッシュ(この浮遊感……あ、俺落とされた……?)ヒュオオオッ


ベシャアッ



アッシュ:死亡
107 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/25(日) 18:43:26.33 ID:BgU0OAui0
星児(……!光と音が止んだ!)バッ

星児(アッシュが居ない!『ワープ』で落とされたか!)

星児「くっ!」ギロッ

ラムダ「……リカさん!僕の後ろに下がってください!」バッ

リカ「は、はい!」バッ

ラムダ(敵は『高速移動』!しかもあの『ピストル』を持っている……さっきのようには行かない!)

ラムダ(二人が組んでいた以上、ああするしかなかったとはいえ、V系の男は死んだ!もうこいつを足止めしてくれる奴は居ない!)

ラムダ(そして、僕もリカさんもかなりMPを消費してしまった……このバトルロワイヤルは明日も続く!MP温存のためにももうこれ以上こいつとは戦いたくない!)

星児「……ちっ。『時間操作・加……」

ラムダ「待ってください!」

星児「……あぁ?」

ラムダ「もう今日の残り時間は30分を切りました!その時間であれば、僕らは君から逃げ切る自信があります!これ以上追いかけっこを続けるのは、お互い無駄にMPを消費するだけです!」

星児「……そんなの、やってみなくちゃ分かんねぇだろ」

ラムダ「……それに!君は今ならMPを消費せずとも宝石を獲得できます!下に落ちたV系の男から奪えばいい!」

ラムダ「さっき五階でV系の男の方を狙ったということは、君も一度は一個でいいと妥協したのでしょう!?」

星児「……お前らのどっちかが裏切って、今日でこのバトルロワイヤルを終わらせないっていう保証は?」

ラムダ「そ、それは……」

リカ「しょ、証拠はあります!」

星児「……あぁ?」

ラムダ「リカさん……?」
108 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/25(日) 18:43:56.63 ID:BgU0OAui0
リカ「私が、ここでこうやって生き延びてるのが証拠です!」

リカ「ラムダさんは強くて、頭が良い人で、とっても優しい人です!今まで私は、ラムダさんにいっぱい助けてもらいました!」

リカ「もしラムダさんがひどい人なら、私今頃死んでます!でも生きてます!これが証拠です!」

ラムダ「……」

星児(いや……こいつバカか?)

星児(それはただ利害が一致してただけじゃねぇのか?っていうかお前が裏切らない証拠は?)

星児(でも……なんていうか、バカの言葉だからこそ……)

星児「……ちっ。まぁいいや。今日は引いてやるよ」スゴスゴ

星児(俺もあいつと組んだ以上、今日で終わらせちまうつもりはねーんだ。宝石を二個取ったって余るし、MPは明日のために温存しておきたい)

星児(特に俺の場合は、能力を使う代償が他の奴らより重てぇからな……)スタスタ
109 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/25(日) 18:44:34.70 ID:BgU0OAui0
リカ「……っはぁ〜良かったぁ〜」ホッ

ラムダ「……リカさん。ありがとうございました」

リカ「いえいえ。これぐらい、ラムダさんがしてくれたことに比べれば……」

ラムダ「いや、その……」

ラムダ(今まで、全てから一歩引いた生き方をしてきたからでしょうか)

ラムダ(『優しい人だ』なんて言ってもらえたのは、随分と久しぶりの気がします……)

ラムダ「……とにかく。ありがとうございました。明日も頑張りましょう」

リカ「はい!頑張りましょう!」グッ



ラムダ「それにしても変な子でしたね。女の子なのに一人称が『俺』だなんて」

リカ「え?でもラムダさんも女の人なのに『僕』って言うじゃないですか」

ラムダ「え?」

リカ「え?」
110 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/25(日) 18:45:09.36 ID:BgU0OAui0
ビル街・地上



星児「うおっ、グロッ」

アッシュ(だった物)

星児「……明日もここで殺し合いするんだし、こういうのには慣れとかないとな……」ゴソゴソ

星児「悪く思うなよ、アッシュ。死んだお前が宝石持っててもしょうがねぇんだ」

星児「俺がここで1ポイントゲットしときゃあ、明日はお前一人が1ポイントゲットするだけでいい。そっちの方が楽でいいだろ?」

星児「……」ゴソゴソ

星児「……おい待て、ないぞ。宝石どこ行った」

星児(落下の衝撃で砕け散ったか?いや、その破片すら見当たらない。そもそも『・特殊レーダーと宝石は、どんな能力を用いても、破壊、消失させる事はできない。 』)

星児(じゃあ一体どこに……?)レーダーパカッ

星児「……宝石の反応が動いてる!?」



リカ「あれ?宝石が動いてる……!?」

ラムダ「……他の参加者が奪いましたか……!」

リカ「ど、どうしよう。私達あの子に嘘ついたことに……」

ラムダ「……いえ、仕方ありません。気にしないでください」

ラムダ(とはいえ、一体誰が?リカさんが見たという『どこでもドア』の女か……?)

ラムダ(いや、それとも僕らがまだ把握していない『七人目の参加者』……?)
111 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/25(日) 18:45:37.67 ID:BgU0OAui0
交差点



七音「……はぁっ、はぁっ」タッタッ

七音(やった!やったぞ!あそこでずっと気を窺ってた甲斐があった!労せず、能力すら使わず宝石をゲットできるとは!)

七音(後はこのまま、これを持って逃げていれば……)

星児「待てぇぇぇ!この薄汚いハイエナ野郎がァーッ!」ビュビュンッ

七音(やっぱり来たか……追手。しかもかなりのスピード。おそらく異能力に因るものだろう)

七音(しかし、問題はない。制限時間は残り十数分。防衛は可能!)

七音「『虹色インク』!」ズァッ

星児「!?」

星児(何だ!?おっさんの周りから虹色の腕が生えた!)

七音(さぁ、ここでこうしている限り、あの子にできることはないはずだ……)

星児(くっ……どうする!?まだ『加速』の効果は持続してるが……あの虹色の腕へ突っ込むのは危険すぎる!)

星児(ここでこうやってにらめっこしてるしかないのか……!?)
112 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2018/11/25(日) 18:46:18.51 ID:BgU0OAui0
交差点の物陰



蝶「……何かしら、あれ。虹色の……何?」

蝶(とにかく、宝石を持ってるのはあの虹色使い。その向かいに居るのは……最初に会った『高速移動』の女の子)

蝶「ここからなら『ピストル』でどっちも狙えるけど……」

蝶(どっちを狙おうかしら……?)



蝶が撃ったのは『下1』だった!

5.余命三年心臓病『田中星児』
7.くたびれ三十代『加賀七音』

どっちだった!?5、7番のどっちか答えてね!下1だよ!
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/25(日) 18:48:19.59 ID:XIimSE+90
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