【安価】上条「とある禁書とSAOで」キリト「仮面ライダー」

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112 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:10:18.91 ID:+tXVZl1B0
  
 湾内「こちらが寮監様のお部屋になりますわ」


 詩乃「あぁ、昨日会ったあの・・・眼鏡を掛けてる人(めちゃくちゃ厳しそうな女の人)」


 湾内「はい。そうですわ」


 詩乃「そっか・・・」


 湾内「寮監様とは昨日お会いしたのですか?」


 詩乃「ええ、常盤台中学に入る前に制服を渡してくれてクラスに案内してくれたの」


 詩乃「・・・正直に言うと、視線で殺されるかと思った・・・」


 湾内「?。・・・ふふっ、それはあり得ませんわ」クスッ


 詩乃「・・・比喩よ。比喩」


 湾内「あ。なるほど」


 湾内「ですが、それほど寮監様の目が恐いですか?」


 詩乃「蛇・・・と言うか、虎のような鋭くて・・・」


 詩乃「丁寧に教えてくれたんだけど・・・恐かった」


 湾内「そうでしたか・・・」


 詩乃「うん・・・」


 湾内「ですけど、寮監様はお優しい方ですからご安心くださいね」ニコリ


 詩乃「え、ええ・・・」


 ―リーンゴーン リーンゴーン

 湾内「あ、ではこの辺りで案内は終わりにしましょうか」


 詩乃「そうね、ありがとう。湾内さん」


 湾内「どういたしまして」ニコリ


 湾内「もしよろしければ、お昼をご一緒しませんか?」


 詩乃「ええ。小牧さんも誘っていいかしら」


 湾内「もちろん、構いませんわ」


 詩乃「ありがとう」ニコリ



 
113 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:12:37.26 ID:+tXVZl1B0




 -とある高校 校庭-

 黄泉川「んじゃ、体育始めるじゃんよ!」


 黄泉川「今日は・・・ドッジボールでもするじゃん。もちろん・・・学校体験者へのサービスでアレしてもいいじゃんよ」ニカッ


 「「「「「よっしゃぁああ!!」」」」」


 キリト「?」


 アスナ「何・・・?」


 黄泉川「まずはジャンケンして半分に人数分けからじゃん」





 吹寄「グーの人は私ところへ、チョキの人は青髪のところへわかれること」


 ―ワイワイ ワイワイ

 キリト「なぁ、上条。さっき黄泉川先生が言ってたアレって・・・なんだ?」


 上条「後々わかるよ。キリトはどっちになったんだ?」


 キリト「俺はチョキを出したから、青髪のとこだ」


 上条「そか。じゃあ一緒だな」


 キリト「お、そうか。・・・なんかよかった」クスッ


 上条「?」


 アスナ@体操着「キリトく〜ん」


 キリト「アスナ。どっちになったんだ?」


 アスナ「私は・・・チョキだから青ピ君のチームだよ」


 キリト「よし!一緒だな」


 アスナ「やったぁ♪」


 上条「よかったな、アスナ」クスッ


 アスナ「うん♪でも、上条君は吹寄さんと別になっちゃったね・・・」

 
 上条「いや・・・アイツはお構いなしに投げてくるから、大丈夫だぞ」


 アスナ「え、えぇ・・・」


 上条「さて・・・他にチョキの奴は・・・」
114 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:13:04.27 ID:+tXVZl1B0

 青ピ「僕のとこのチームは・・・このメンバーやね」


 サンドリヨン【当麻とは別になっちゃったわね・・・】


 食蜂「いいじゃないのぉ。・・・勝てば何でもって言う事が出来るかもしれないわよぉ?」


 蜜蟻「あらあ、いいわねえ」


 メビオ「クウガと一緒だ」フフンッ


 トール「おっし!いっちょやるぜ!」


 青ピ「みんなー!気合い入れて、行くでぇえーーーっ!」


 食蜂・サンドリヨン・蜜蟻・メビオ・トール「【「「「おぉーーっ!!」」」】」





 吹寄「ふむ。私のチームのメンバーはこの人選ね」


 美琴「ぃよっしっ!(当麻と一緒になれた!//)」


 五和「よかった・・・」ホッ


 土御門「秋沙、危なかったら俺が守ってやるぜい」ニカッ


 姫神「うん・・・//」


 上里「キリトくん、アスナさん。よろしくね」


 キリト「こっちこそ」


 アスナ「よろしくね、上里君っ」


 吹寄「皆!勝って万歳よっ!!」


 美琴・五和・土御門・姫神・上里・キリト・アスナ・上条「「「「「「「「おおぉおーーっ!!」」」」」」」」
115 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:15:20.49 ID:+tXVZl1B0
 アリサ「私はいつも通りに外からだね」


 上条「ああ。頼んだぜ、アリサ」


 アリサ「うん!」ニコリ


 キリト「アリサは何か理由があって外からなのか?」


 土御門「学園都市の歌姫が怪我したとなれば・・・」


 姫神「この学校が。どうなることか・・・」

 
 キリト・アスナ「「あぁ・・・」」

 
 美琴「作戦会議するわよ〜」


 五和「集まってくださーいっ」


 キリト「・・・アスナ」

 
 アスナ「うん?」


 キリト「怪我させないように・・・守るからな」


 アスナ「・・・う、うん//・・・私もちゃんと守ってあげるから//」


 アスナ「キリトくん・・・リアルだとひ弱そうだから・・・」


 キリト「え」ガーン


 上条「確かに・・・キリト、細いな。ちゃんと食ってるのか?」


 上里「病気か何かじゃないよね?」


 キリト「・・・あ、ああ・・・」ズーン


 アスナ「ご、ごめんね!その、もちろん頼りにしてるからっ!」アセアセ


 妖精オティヌス「まあ、経験は人を強くする。だからお前もこの期に覚悟しておけ」


 キリト「え?」


 アスナ「?」


 妖精オティヌス「わからないなら・・・この後、分かる」


 キリト・アスナ「「は、はぁ・・・」」
116 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:16:41.89 ID:+tXVZl1B0



 黄泉川「始めるじゃん!笛鳴った後、ボールを投げるじゃん」

 ―ピィーーーッ!

 [9 1 3]
 [STANDING BY]

 ―キュルルルルッ!

 青ピ・吹寄「「変身!」」

 [COMPLETE]

 カイザ(吹寄)「ハァアッ!」


 クウガ(青ピ)「ハァッ!」


 キリト・アスナ「「」」


 

 カイザ(吹寄)「貰ったぁっ!」バシンッ!


 クウガ(青ピ)「くっ!」


 キリト「あ、あれが・・・吹寄と青髪の変身する仮面ライダーか・・・」


 アスナ「・・・って、なんで変身してるの!?」


 トール「この学校の特別ルール!公安ライダーの二人が変身有りでスリル満点なドッジボールになるんだぜ!ベイビー!」
 
 
 キリト・アスナ「「えぇえ〜〜〜!?」」

 
 上条「気をつけろよ!二人とも加減はしてるだろうけど、すっげぇ痛いからな!」


 上条「死ぬなよ!」


 キリト「・・・アスナ」


 アスナ「・・・うん」


 キリト・アスナ「「ファイトッ!」」



 カイザ(吹寄)「まずはっ!」
117 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:18:37.98 ID:+tXVZl1B0
 カイザ(吹寄)「操祈っ!」

 ―ビシュッ!

 ―トーンッ

 食蜂「やんっ!もぉ〜・・・早速退場じゃないのぉ〜」


 カイザ(吹寄)「運動神経がちょっと危うい人から狙うのが基本よ」


 アスナ「そう言う事ね・・・」


 キリト「・・・俺いの一番に狙われそうだな・・・」ゴクリ



 クウガ(青ピ)「貰ろうたっ!」


 カイザ(吹寄)「来るわよっ!」


 上里「二人は吹寄さんの後ろに行った方がいいよ」


 姫神「一番。安全地帯だから」


 キリト「わ、わかった!」


 アスナ「わわわっ・・・」アセアセ


 クウガ(青ピ)「・・・そこやぁっ!」




 ―ビシュッ!

 カイザ(吹寄)「土御門!」


 土御門「にゃっ・・・!」

 ―バシンッ!

 クウガ(青ピ)「だぁあ〜〜っ!投げが甘かったかぁ・・・」


 トール「何やってんだよ!」


 土御門「吹寄、頼むぜい」ポイッ


 カイザ(吹寄)「ええっ!」バッ!


 カイザ(吹寄)「・・・フンッ!」




 トール「甘いっての!」


 トール「づぁっ!」バシンッ!
 

 上条「げっ!「全能」使いやがった・・・」


 キリト「「全能」?」


 トール「今度は俺だぁっ!」
118 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:19:11.72 ID:+tXVZl1B0
 トール「キリトォオッ!」

 ―ビシュッ!


 キリト「うぉおっ!?」

 
 五和「キリトさんっ!」バッ!

 ―トーンッ!

 五和「っと・・・アウトですね」


 キリト「い、五和・・・」

 
 五和「頑張ってください」ニコリ


 キリト「・・・ああ。お前の犠牲は無駄にしないさっ」


 上条「キリト!投げろっ!」


 キリト「ああっ!」


 アスナ「キリトくん・・・!」


 キリト「・・・そこだっ!」

 


 ―ビシュッ!
 
 サンドリヨン【っと!】バシンッ!


 キリト「くっ・・・!」


 サンドリヨン【残念だったわね】クスッ


 サンドリヨン【青髪っ!】ポーイッ


 クウガ(青ピ)「ほいさっ!」

 
 
 〜カット〜
119 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:20:32.09 ID:+tXVZl1B0
 カイザ(吹寄)「・・・」

 
 クウガ(青ピ)「・・・ウオリャァアアアアアッ!!」


 ―ビシュッ!!

 ―ギュルルルルッ!!

 カイザ(吹寄)「・・・!!」


 ―バシィーーンッ!!
 ―ポーンッ・・・ コロコロ・・・


 カイザ(吹寄)「・・・くっ」ガクッ!


 黄泉川「青髪チームの勝利じゃん!」ピピーッ!


 クウガ(青ピ)「やったでぇ〜!」


 トール「オッシャァ!」


 メビオ「ン」フーッ

 
 キリト「負けたなぁ・・・」


 アスナ「で、でも、キリトくん意外と最後の方まで居たからすごいよ!」


 上条「ああ、すごいぜ。キリト」

 
 青ピ「いやぁ、お疲れさんやで」


 キリト「あ、青髪・・・」


 青ピ「キリトくんやるやん!何回か狙ろうとったけど、全然当たらへんかったもん」


 青ピ「危うく・・・強化フォームになるとこやったわ」


 キリト「強化フォーム?」


 青ピ「あぁ、仮面ライダーの中には基本的な姿があってそこから強化型の姿と能力を身に付けられるようになるんよ」


 キリト「へぇ・・・そうなのか」


 青ピ「うん。・・・アスナちゃん守っとったキリトくん、格好良かったわぁ」


 アスナ「当然だもん。キリトくんは私の―――――」

 
 青ピ「・・・私の?」


 アスナ「私の・・・えと・・・」


 アスナ「その・・・///」


 キリト「アスナ?」キョトン


 青ピ「・・・」ニヨニヨ


 サンドリヨン【(あらあら)】クスクスッ
120 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:24:34.49 ID:+tXVZl1B0
 アスナ「た、大切なパートナーだから!///」


 青ピ「うん、知っとるよ」クスッ


 アスナ「・・・///」


 キリト「あはは・・・//」

 
 サンドリヨン【当麻♪】ギュウッ


 上条「ん?サ、サンドリヨン?」


 サンドリヨン【今日は私も生き残ったから・・・ご褒美、ほしいなって】ニコリ


 上条「・・・えっと・・・何を要求するでせうか?」

 
 サンドリヨン【あのドロドロして・・・癖になような、白い・・・あ・れ♥】


 上条「・・・!?///」


 サンドリヨン【・・・何を想像してるの?//】


 上条「・・・ご、ご無沙汰だから、結構その・・・///」


 サンドリヨン【やーね//もう、よく奢ってくれたアイス屋のバニラよ/】クスッ


 上条「・・・」


 美琴・食蜂・蜜蟻・カイザ(吹寄)・五和「「「「「」」」」」ガシッ!グワシッ!ワシッ!

 
 上条「・・・は、はは」


 <<<<<当麻ぁああああ〜〜〜っ!!

 ―ドガーン! チュドーン! ドォーーーンッ!!

 キリト「・・・」


 アスナ「・・・花火かな?」


 キリト「・・・いや。もっと花火はこうパァーっと空で広がるもんだぞ」


 アスナ「そうだよね・・・」


 トール「あーあ・・・グランドの修正は上条ちゃんが一人でやらされるな」


 土御門「だにゃー」


 姫神「大変そう」


 黄泉川「小萌にもっと叱ってもらおうじゃん」フンス
121 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:25:02.60 ID:+tXVZl1B0

 キリト「・・・上条って人生がハードモードなんだな」


 上里「不幸体質だからね」


 アスナ「不幸体質・・・」


 上里「不幸体質なんだけど、ある意味幸運体質でもあるんだけどね」クスッ


 キリト「どう言う事だ?」


 上里「・・・あ、ほら」


 キリト・アスナ「「?」」


 
 上条「ゼェッ!ハァッ!」ダダダッ!


 美琴「このぉ〜〜〜っ!」


 食蜂・五和「「当麻さぁ〜〜〜ん!」」


 カイザ(吹寄)「挟み打ちにしてやる・・・!」ダダッ!


 五和「食蜂さん!吹寄さんの方に!」


 食蜂「わかったわぁ!」

 
 

 蜜蟻「待ちなさあーい!当麻クーン!」タッタッタッ!


 美琴「もう許さないんだからぁああ!!」ダダッ!


 上条「堪忍してくれぇええええ!!」ダダダッ!


 カイザ(吹寄)「当麻ァアアアア!」ババッ!


 上条「おわっ!?」コケッ!


 五和「!。当麻さん!」バッ!


 上条は転んだ。数秒間宙に浮いた状態になって五和が抱き止めようとし、カイザはおでこクラッシュの体勢に入っている。
 

 食蜂「わっ・・・!」
 
 食蜂は転んだのに気付いて止まろうとしたが、足が縺れ前のめりになってその場で前転する。。
 上条はカイザの胸に額からぶつかって軽い脳震盪を起こした。カイザは急な事に驚き、後退しようとしたが足元が滑り背中から倒れていく。  


 五和「っ!」

 五和は上条を支えようと鎖骨辺りに手を当てたまま同じように背中から倒れて行く。
 上条の背後から走ってきた美琴と蜜蟻がこのまま行くと危険と判断し、立ち止まろうとする。


 蜜蟻「あっ・・・!」


 蜜蟻は先程上条が躓いた地点で同じように躓き、追いかけるように宙を浮く。
122 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:26:02.04 ID:+tXVZl1B0
 ―ドシャァアアアンン!!
 
 上条「〜〜〜〜っ、ごぉぉ・・・」


 カイザ(吹寄)「っ、と、当麻・・・」


 五和「だ、大丈夫ですか?」


 食蜂「ったたぁ・・・」

 
 上条「な、何がどうなって・・・」


 ―ワシッ ムニュッ ムニュンッ

 五和「ひゃんっ!?///」


 食蜂「ふあぁっ・・・!?///」


 上条「・・・?(この感触はどっかで・・・)」


 蜜蟻「きゃあっ!」

 ―ドスンッ!

 上条「ごふっ!」


 蜜蟻「いったあ〜い・・・」


 上条「あ、ゆ・・・腹に、頭突きは・・・いかん・・・」フルフル


 キリト「・・・」


 アスナ「・・・」


 トール「正直言うと、あれは初めて見た」ハハハッ


 土御門「なんかの芸術作品みたいだぜい」ニャハハハッ


 上里「さすが上条だな〜・・・」


 青ピ「笑いの神に好かれとるわぁ・・・」


 アリサ「だ、大丈夫かな・・・」


 サンドリヨン【私もされたかったわ・・・ん〜、チャンスを逃したわね】パチンッ


 アリサ「え、えぇ・・・」タラー
123 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:27:06.95 ID:+tXVZl1B0
 美琴「ちょ、ちょっと、アンタ大丈夫?」


 上条「美琴・・・手、貸して・・・」


 上条「あと・・・愛愉も・・・出来れば・・・早急に、移動してもらえると・・・」


 愛愉「あ、え、ええ・・・」スッ


 美琴「ほら」


 上条「ああ・・・」スッ

 ―ツルッ 

 上条「おっと・・・」ガシッ

 ―スルルーッ


 上条「・・・ん?・・・あれ?ズボン・・・?」


 美琴「・・・」


 蜜蟻「・・・あー・・・」タラー


 上条「・・・紐・・・水色、ショーツ・・・」


 美琴@ズボンキャストオフ「・・・〜〜〜〜〜〜っ!!!////」


 ―バリバリバリバリッ!!



 トール「あ、やべ!逃げろおぉおおおおおおおっ!!」


 土御門「落雷が降るにゃぁーーーーーーーーーっ!!」


 
 ―わぁぁああああああああああ〜〜〜〜っ!!!

 
 ―カッ

 ―ドッガァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアンンンッ!!



124 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:29:58.76 ID:+tXVZl1B0



 小萌「・・・と言うわけで・・・」


 小萌「本日の学校の授業はおしまいです。電気系統全てダメになってしまったので」


 キリト「・・・(校庭に隕石が落ちてきたが如く・・・クレーターが出来てる・・・)」


 小萌「ですので、皆さん。お家に帰ってもいいですし、自主勉強もOKです」


 ―ワイワイ ワイワイ

 トール「よかったなー。誰も怪我人出なくて」


 土御門「ホントにゃー」


 青ピ「爆発のせいでまだ耳がキーンってなってるような感覚やわ・・・」


 上里「上条は校長室へ呼ばれてしまったね」


 キリト「・・・だ、大丈夫なのか?」


 土御門「ボコられても翌日元気になって」


 トール「腕あぼーんされても生えてる無事な人間だから大丈夫だぞ」


 キリト「・・・。・・・そ、そっか」


 メビオ「クウガ、帰るのか?」


 青ピ「そやね。どっか遊びにでも行こか」


 土御門「俺達もそうするか?」


 姫神「うん」コクリ


 トール「俺も潤子ちゃんと遊びに行こーっと」


 キリト「・・・アスナ、俺達も・・・どこか行ってみるか?」


 アスナ「うん、そうしよっか」


125 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:30:25.21 ID:+tXVZl1B0



 -柵川中学校-

 木山「本日より学校体験で外からきた桐ヶ谷直葉さんだ」


 木山「この学校のことはまだ少しだけしか教えられていないので、皆仲良くしてあげてくれ」


 「「「「「はーい」」」」」


 直葉「よ、よろしくお願いします」


 木山「君の席は佐天の後ろだ。あそこの黒髪で花の飾利を付けている子だ」


 佐天<ヒラヒラ

 
 直葉「あ、はい」


 直葉「っと・・・」


 佐天「初めまして、桐ヶ谷さん。私は佐天涙子だよ」

 
 初春「初春飾利です。よろしくお願いします」


 春上「春上衿衣なの」


 直葉「・・・え?あ、えっと、レストランで・・・」


 春上「私はここの学校の生徒なの」ニコリ


 直葉「そ、そうだったんだ・・・」


 佐天「あれ?顔見知りだったの?」


 春上「お店のお手伝い先で会ったの」


 佐天「へぇ、そっか」

 
 木山「では・・・学校体験の桐ヶ谷の為に昨日の授業の復習を数分だけ行なうぞ」


 ―ガラララッ!

 枝先3「セ、セウト!」


 直葉「!?」ギョッ


 木山「・・・早くG3を脱げ。馬鹿者」


 「「「はははははっ!」」」


 <またその格好で学校に来たの?
 <相変わらずだなー、枝先は
 <大変なんだから仕方ないけどさ

 枝先3「あはは・・・これまた失礼しましたー」

 ―ガシャンッ キリリリッ カチャンッ ガションッ

 枝先「よしっ」
126 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:30:53.94 ID:+tXVZl1B0

 直葉「あ、あの子は・・・」


 春上「枝先絆理ちゃんなの。いつも遅刻しちゃった時はG3を着たまま登校してるの」


 直葉「えぇっ・・・それっていいの?色んな意味で心配だよ・・・」


 佐天「まぁ、悪い奴らをやっつける仮面ライダーだから仕方ないよ」


 初春「今日は早い方ですからね。一番遅いとお昼過ぎてからになりますし」

 
 直葉「そ、そうなんだ・・・」


 枝先「おはよー。・・・って、あれ?昨日の・・・」


 直葉「ど、どうも・・・」


 佐天「あれれー?枝先さんも顔見知りなんだ」


 枝先「うん、まぁ・・・」クスッ


 直葉「昨日は、その・・・助けてくれてありがとうね」


 枝先「いえいえ・・・」


 枝先「それにしても・・・」


 直葉「?」

 ―ピチッ

 枝先「大きい・・・」
 

 直葉「え?」

 
 木山「そこ、授業を始めるぞ」


 枝先「あ、はーいっ」




 
 木山「まず、この式を・・・」

 
 木山「操歯、答えろ」


 操歯・ドッペルゲンガー「「はい」」スクッ
127 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:35:46.37 ID:+tXVZl1B0
 操歯・ドッペルゲンガー「「・・・ん?」」


 ―クスクスッ 

 木山「・・・姉の方で頼む」


 操歯「は、はい」


 ドッペルゲンガー「・・・はい」


 直葉「(名前が同じ・・・って事は、姉妹なのかな?よく見たらそっくりさんだし)」


 
 操歯「・・・」


 ―カッ カッ カカッ カッ カカッ カッ カカッ


 木山「・・・式を更に伸ばしてくれとは言ってないぞ」


 操歯「あ」タラー


 木山「・・・まぁ、正解としていいだろう。席に戻りなさい」


 操歯「はい・・・」ションボリ


 
 直葉「・・・操歯さんってすごく頭良いの?」


 佐天「出されたテストオール100点なんて珍しくないくらい」


 直葉「・・・す、すごいね・・・」
 

 ―キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン

 木山「次の授業が始まる5分前までに休憩を終わるように」


 「「「「はーい」」」」

 ―ワイワイ ワイワイ
 
 佐天「桐ヶ谷さん、次の授業は国語だからまた教科書一緒に見ながらしよ?」

 
 直葉「ありがとう、佐天さん」ニコリ


 佐天「・・・ところで・・・」ジッ


 直葉「・・・?」タユン


 佐天「ほっ」


 ―ワシッ ムニュウッ

 直葉「・・・ぴゃっ!?///」


 枝先「おうふ・・・」


 春上「おぉ〜・・・//」


 初春「さ・・・佐天さぁああああんっ!!」


 佐天「うーーおおーーー!すっげえーーー!!」
128 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:36:26.28 ID:+tXVZl1B0
 直葉「な、な、なっ・・・!?///」


 佐天「パッドじゃない!私よりはるかに・・・デカイ!!」


 直葉「ちょ、佐天さんっ・・・!//やめ・・・!///」


 ドッペルゲンガー「何をやっとるんだお前は」グリグリグリッ


 佐天「あだだだだだだだ!頭が割れるうぅうううう!?」


 直葉「っ・・・///」


 初春「ご、ご、ごめんなさい桐ヶ谷さん!本当にごめんなさい!」アセアセ


 直葉「だ、大丈夫だよ・・・//」アセアセ


 初春「彼女の一種のスキンシップの挨拶みたいなものでして・・・その・・・」


 初春「ごめんなさい!」


 直葉「う、初春さん//もう、許してあげるからいいよ//」アセアセ

 
 枝先「でも佐天さんの気持ち・・・わかるなぁ」ジーッ

 
 直葉「」ハッ、ササッ


 枝先「しないから!しないから!」アセアセ


 佐天「き、桐ヶ谷さん・・・ごめんなさい」プシュ〜


 直葉「あ、う、うん・・・//」


 ドッペルゲンガー「許してやってくれ。佐天には男性ホルモンが多く含まれているようだからな」


 ドッペルゲンガー「まったく、お兄ち・・・私の兄でさえそこまでがっつかないらしいのに」


 佐天「いやいや清ヶさんだって男なんですから、二人が知らないだけですよ」


 操歯「いや、挟美から聞いたが・・・あ、これは話してはいけないんだった」


 佐天「何ですか?何ですか?気になります!」


 操歯「ビデオカメラを仕舞えっ!と言うかちゃんと反省したのか?!」


 佐天「あ、ご、ごめんね」ペコペコ


 直葉「う、うん・・・」


 春上「つい出来心でやったの?」


 佐天「おっしゃる通りで・・・」


 直葉「・・・その、もうしないでね?//」


 佐天「はい・・・」
129 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:37:26.41 ID:+tXVZl1B0
 佐天「えっと・・・桐ヶ谷さん、お詫びに学校帰りでクレープ奢ってあげるね?」


 直葉「え?い、いや、そんな。そこまでしなくても」アセアセ


 佐天「お願い!私の気が済まないから」


 直葉「佐天さん・・・」


 初春「直葉さん、奢らせてあげてください。こうなるとしつこいですから」ヒソヒソ


 直葉「・・・じゃ、じゃあ帰りに・・・お願いします」


 佐天「オッケー!わかった」


 佐天「・・・あ。初春」


 初春「え?あ。わ、私も奢らせて」


 ―バッサァァア!

 初春「もらえる・・・」


 佐天「片っぽ紐で縁がピンクに地は白か・・・」


 初春「・・・」


 直葉「///」カチコチ


 操歯・ドッペルゲンガー「「またか」」


 春上「おぉ〜」


 初春「・・・さぁ〜〜て〜〜ん〜〜さぁ〜〜んん〜〜!///」ワナワナ


 佐天「てへ♪」ペロ


 初春「もぉおお〜〜〜〜!///許しませぇええ〜〜〜んっ!!///」キィーーッ!


 佐天「やばっ」タタタッ!


 初春「待ってくださああぁあ〜〜い!///」


 ―ドッタンバッタン!

 直葉「・・・//」


 枝先「ごめんね、あれがここでは普通な光景だからアハハ・・・


 操歯「やれやれだ」


 直葉「そ、そう、なんだ・・・ね//」


 直葉「(今日はちょっと派手なの履いてきちゃったから、やられないでよかった・・・//)
130 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:40:11.51 ID:+tXVZl1B0

 春上「ちなみにやられるのは初春さんだけなの。安心してなの」

 
 直葉「え?あ、そ、そうなの?」


 ドッペルゲンガー「唯一無二の友だからこそやってるんだ」


 操歯「まぁ、やられる方は堪ったもんじゃないだろうがな。公の場でもやられてたの見たぞ」


 直葉「えぇ・・・」


 春上「だから二人にとっては挨拶みたいなものなの」


 直葉「・・・いやいや女の子同士でもあれは・・・//」


 ドッペルゲンガー「言っただろう?男性ホルモンが含まれ過ぎているんだ」


 ドッペルゲンガー「まぁ、実際に調べたが基準的な量しか無かったが」


 直葉「調べたんだ・・・すごいね」


 操歯「私のコネでやったんだ。どうしても知りたいと佐天が言ってきて・・・」


 枝先「ま、中学生離れした見た目はしてるけどね。佐天さん」


 春上「今クラスではまだ一番らしいの」


 直葉「何が?」


 春上「お胸の大きさとか」


 直葉「あ・・・ふーん・・・//」


 操歯「まったく、乳房の大きさなど関係ないだろうに。必要なのは母乳が正常に出せるかが重要なんだぞ」フンス


 ドッペルゲンガー「悔しいの?」


 操歯「二位だから別に。お前も同位だろ」


 直葉「(二位なんだ・・・)」

 
 ドッペルゲンガー「私はお姉ちゃんのボディを完全コピーしているからな」


 ドッペルゲンガー「大人になっても大きさは変わらないろう」


 直葉「二人は双子なの?」


 操歯「双子・・・まぁ、双子の兄なら居るがドッペルは少し違うんだ」


 ドッペルゲンガー「私は人造人間だ」
131 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:41:00.63 ID:+tXVZl1B0
 直葉「・・・え?」


 ドッペルゲンガー「見れば早いか」


 ―ガチャンッ

 直葉「!?。ええええぇえ!?」


 直葉「(腕が何か割れて銃みたいなのが出てきた!?)」


 ドッペルゲンガー「昔は荒れたりもしたが・・・今はこの身体に誇りを持っている」クスッ


 ドッペルゲンガー「医療機関などの進歩に繋がるために研究も兼ねているからな」


 直葉「い、医療って・・・もしかして人工心臓みたいな、ああ言うの?」


 操歯「ああ。私とドッペルは医療用サイボーグの開発に専念しているんだ」


 直葉「医療用サイボーグ・・・」


 操歯「そう言うのはあまり知らないか?」


 直葉「う、うん、わからない、かな・・・」


 ドッペルゲンガー「そう申し訳なさそうにしなくてもいい。わかるのは大抵医者などだからな」


 佐天「はぁ〜〜・・・」グデー


 枝先「あ、戻ってきた」


 春上「お帰りなさいなの」
132 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:41:32.61 ID:+tXVZl1B0

 操歯「初春はどうした?撒いたのか?」


 佐天「ちょっとあまりにもお怒りで話し合い出来そうになったから・・・」


 佐天「鏡に入って逃げてきたの・・・」

 
 直葉「鏡に入って・・・?」


 佐天「あ、う、ううん!その・・・比喩!そう比喩で言ったの」アセアセ


 直葉「あ。あぁ、そう言う事・・・」


 枝先「後で謝っといた方がいいよ」


 春上「私でも宥めるの大変そうなの・・・」


 操歯「アイツを怒らせると色々ハッキングされて脅されるぞ」


 ドッペルゲンガー「風呂場の覗きシーンとかで変なサイトに載せられるかもしれん」


 佐天「ま、まさかぁ〜・・・まさか無いよね?」タラー

 
 枝先「だから謝っときなよ」タラー


 ―キーンコーンカーンコーン


133 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:47:06.20 ID:+tXVZl1B0



 -天井菓子株式会社-

 天井「初めまして、壷井さん。私は天井亜雄と申します」


 遼太郎「はい、どうも」


 天井「話しは昨日の電話でお伝えした通り、私の秘書として勤務してもらいます」


 天井「まぁ、お茶を淹れて出したり私が居ない間に身の回りの整頓をしてもらえればいいですから」


 遼太郎「わかりました(・・・昨日はまたどんな変な社長かと思ったんだけど・・・)」


 遼太郎「(普通に良い人っぽそうだな・・・)」


 天井「わからないことが有れば青星さんにお聞きください。そちらに座っている人です」

 
 青星「どうも。よろしくお願いします」ペコリ


 遼太郎「(おぉ〜、如何にも美女秘書官だな・・・)」


 天井「午後は工場案内をしましょうか。色々と知ってもらうところもありますので」


 遼太郎「わかりました」


 天井「はい。では・・・」




 ―コンコンッ

 天井「はい」

 
 オルソラ<亜雄さん。オルソラです


 天井「あっ。壷井さん、開けてもらえますか?」


 遼太郎「はいはいっ」

 ―ガチャッ

 遼太郎「どうぞ・・・って・・・」


 オルソラ「あ、どうもありがとうございます」ニコリ


 遼太郎「(な、なな、なんだこの人はぁああああ!?///)」


 遼太郎「(美人過ぎんだろおおおおお〜〜〜!?///)」


 天井「オルソラさん。もしかしてお弁当を?」


 オルソラ「はい。散歩がてらお持ちしたのでございますよ」


 天井「そうでしたか。ありがとうございます」ニコリ


 遼太郎「え、えっと・・・社長の・・・奥様ですか?」


 オルソラ「はい。オルソラ=天井=アクィナスと申します」ニコリ
134 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:47:40.13 ID:+tXVZl1B0

 天井「そして・・・この子が私達の息子です」ニコリ


 遼太郎「あ、お子さんも・・・」


 遼太郎「(社長ってなるとやっぱこれぐらい強運になるんだなぁ・・・)」


 天井「チェレステ〜。今日は良い子にしてるか〜?」


 遼太郎「チェレステ・・・」


 青星「イタリア語では青空と言う意味です。天井社長の名前である亜雄とオルソラ夫人のソラを取ってそうなりました」


 遼太郎「おー、なるほど・・・」


 天井「いやぁ、はは・・・」


 天井「自分でも中々親バカになりますが、オルソラさん似でとても可愛い子です」


 遼太郎「(あぁ、納得できるなぁ・・・将来は美形だな。オルソラさん美人過ぎるから)」

 
 天井「ほら、チェレステ。新しく秘書さんになる壷井さんだよチョイチョイ


 遼太郎「は、初めまして〜、チェレステくぅ〜ん」


 <びぇえぇえええええ!!

 遼太郎「(知ってたよ)」シクシク


 青星「赤ちゃんは低い声が苦手で、大きい声だと敏感になり驚いてしまうからです」


 遼太郎「・・・そう言う事ですか」


 青星「ですから気を落とさないでください」


 青星「・・・そうでもないのに泣かれた私に比べれば」


 遼太郎「は、はい」

 
 オルソラ「それではまたお散歩へ行きますね」


 天井「はい。ありがとうございました」


 遼太郎「あ・・・どうぞ」ガチャッ


 オルソラ「どうもありがとうございます」ニコリ


 遼太郎「いえいえ・・・//」


 ―パタン・・・

 遼太郎「・・・社長は泣かれていませんでしたね、そう言えば」


 天井「私は毎日居ますから」クスッ
135 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:49:33.66 ID:+tXVZl1B0

 天井「それに子供に泣かれていてはお菓子会社の社長なんて出来ませんよ」クスッ


 遼太郎「(すっげぇー・・・カッコいいなぁ)」


 天井「早速ですが壷井さん、淹れてもらえますか」


 青星「出来れば私もお願いします」


 遼太郎「あ、はい。了解です」




 天井「」ズズッ


 天井「青星君、例の書類は・・・これだね」


 青星「はい。それとこちらも」スッ


 天井「ありがとう」


 遼太郎「(はぁ〜・・・すげぇなぁ。青星さん俺より若そうなのに・・・)」


 青星「遼太郎さん。あちらの扉の中に付箋が何種類かありますので黄緑、水色、赤色を取ってください」


 遼太郎「は、はいはいっ」


 青星「それと私の顔に何か付いていますか?」


 遼太郎「え?い、いえいえ、何も」


 青星「・・・そうですか」


 青星「では付箋を」


 遼太郎「はいっ」


 
 天井「」カリカリ


 天井「そう言えば・・・昨日は幻夢コーポレーションへ赴いていたそうですが・・・」


 遼太郎「あ、あぁ・・・まぁ・・・」


 遼太郎「壇・・・黎斗神社長は何て言うか変わった人でした・・・」


 天井「確かに変わってはいたね」


 遼太郎「は、はい・・・」


 遼太郎「あの人・・・何かあったんですか?」


 青星「あれが素なんだと私は思っています。でないと無理です、話しどころか会いたくないです」


 天井「青星さん・・・」クスッ


 遼太郎「ま、まぁ、ですけど悪い人じゃないですし・・・」
136 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:50:30.35 ID:+tXVZl1B0
 青星「言いたい事は言っておかないとあの人は暴走しかねません」


 青星「私は天井社長が良いですから付いて居るんですし」


 天井「あはは・・・ありがとう」


 遼太郎「だ、大丈夫ですよ。今のとこは・・・」


 青星「そうですか?・・・それなら、いいのですけど」


 天井「程々にね。少し疲れたら休んで構わないよ」


 遼太郎「あ、ありがとうございます」


 青星「本職は輸入業だそうですし、慣れないでしょうからね」カキカキ


 遼太郎「まぁ、ははっ・・・」


 天井「昨日で仮面ライダー バトライド・ウォー オンラインが1時間後に予約完売したそうですね」


 遼太郎「はい。あれは正直ドン引きしましたよ」


 遼太郎「宿泊先のホテルでテレビを見てたらCMに社長の顔がドアップで映り込んできて・・・」


 遼太郎「そのまま気絶するかと思いました・・・」


 天井「あはは・・・」クスッ


 青星「私も自宅で見ましたが即テレビを消しました」


 遼太郎「俺もつい・・・。・・・あのゲームが売れたのは、ああ言うのもあるからなんでしょうか?」


 天井「まぁ、私も同じような方法で売り出しをやっていますし」クスッ


 遼太郎「青星さんはゲームとか何かされてますか?」


 遼太郎「天井社長はなんとなく、しそうなイメージが・・・」


 天井「いえいえ。まったく・・・」クスッ


 青星「私は同居人の子達と相手をしてあげたりしていますね」


 遼太郎「あぁ、なるほど・・・」


 遼太郎「得意なゲームの種類とかは?」


 青星「一番得意と言えば・・・そうですね・・・」


 青星「アクションゲームですね。特にスピーディーな感じがある」


 遼太郎「へぇ、アクションゲーム・・・(意外だな。推理ものとかやってそうだけど)」
137 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:50:57.98 ID:+tXVZl1B0
 青星「同居人の子が必ずと言っていいほどしつこく対戦相手を強請られますから慣れてしまっています」


 遼太郎「そうなんですか」


 青星「今ハマっているのは電脳戦機バーチャロンで、前までは龍が如くシリーズに熱中していました」


 遼太郎「りゅ、龍が如くって・・・」


 遼太郎「(あのヤクザゲームか・・・最近オンラインが発売されるって出てたな)」


 遼太郎「ちょっと、意外ですね・・・」


 青星「そうでしょうか?」


 遼太郎「ま、まぁ、好きなゲームなんですから問題はないですよ」


 青星「それはどうも」


 遼太郎「ちなみに、シリーズでどれが一番好きですか?俺も3を後輩から借りてやってみたんですけど・・・」


 遼太郎「俺にはちょっと・・・合わなかった感じですね・・・」


 青星「その次回作の4が私の中では最高傑作です」

 
 青星「プレイキャラクターの魅力はもちろんアクションの演出も素晴らしいですから」

 
 遼太郎「へぇ・・・かなり好きなんですね」


 青星「はい。もちろん」


 青星「5と6が駄作などと言われていますが私は好きだから応援し続けます」


 遼太郎「それは・・・どんなゲームですか?」


 青星「無印があってバンダイナムコエンターテインメントとカプコンとセガのキャラクターによるクロスオーバー作品です」


 青星「OTEの桐生さんと真島の兄さんでしたので意外と周りとの違和感が無くてよかったですね」


 遼太郎「面白そうですね。今度ゲーム屋行った時に買ってみようかな・・・」


 青星「3DSはお持ちですか?」


 遼太郎「あ、3DSですか・・・」


 青星「はい」


 天井「・・・さて、ここで少し休憩としましょうか」


 青星「はい」


 遼太郎「お茶、淹れ直してきます」

 
 天井「ありがとう」ニコリ


 遼太郎「いえいえ」クスッ
138 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:55:30.77 ID:+tXVZl1B0
 -第七学区公園-
 
 ユイ「ん〜〜・・・!」


 ユイ「良いお天気ですね〜・・・」


 ユイ「・・・あれ?」


 ポッピー<昨日はずーっとやってたんだね
 番外個体<うん。だから寝不足で・・・

 
 ユイ「ポッピーさんです。お隣にいるのは、お友達でしょうか・・・?」


 ポッピー<・・・!。ユイちゃ〜ん! ヒラヒラ
 番外個体<ユイ?


 ユイ「はーいっ」ヒラヒラ


 ポッピー「こんにちは!一人で何をしてたの?」


 ユイ「公園で遊んでいました。ネットワークでは遊べないので、こうして現実世界で遊べて楽しいです!」


 ポッピー「そっか、よかったね♪」


 ポッピー「あっ、この子ワーストちゃん。パラドの恋人さんだよ」


 番外個体「ちょっと、あっさり言わないでよ!//」

 
 ユイ「そうだったんですか。初めまして!ユイですっ」


 番外個体「あ、う、うん・・・//よろしく・・・//」


 番外個体「・・・ん?」


 ユイ「どうしたんですか?」


 ユイ「まるで「お姉様の友達の声に似てる」って感じがしますけど」


 番外個体「そのまんまだね、うん」


 ポッピー「ユイちゃんの声がお友達の子の声に似てるの?」

 
 番外個体「まぁ、ここまで幼そうな感じじゃないよ」
139 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:55:58.03 ID:+tXVZl1B0
 番外個体「・・・何か、アンタからポッピーみたいな磁場出てるんだけど・・・」


 番外個体「何か持ってるの?」


 ポッピー「あっ、ユイちゃんも私とパラドみたいにAIが実体化した存在なの」


 番外個体「え?あー・・・なるほどね・・・」


 番外個体「人工生命体なわけね。3人全員」


 ポッピー「そうだよ」


 ユイ「はいっ」


 番外個体「・・・んじゃま、仲間として受け入れよっか。ギャハハッ☆」


 ユイ「え?・・・ん〜・・・」


 番外個体「ん?どうしたの?」


 ユイ「仲間、って言うよりもお友達がいいです」


 番外個体「友達・・・ねぇ。まぁ、いいけど」


 ユイ「ありがとうございます!」


 番外個体「ん・・・」クスッ


 ユイ「お二人はこれからどこかに行くのですか?」


 ポッピー「そうだよ。ちょっとお買い物にね」


 番外個体「乙女の勝負で使う物を・・・ね//」


 ユイ「?。・・・何ですか?」


 ポッピー「ん〜・・・あ。ママに聞いてみればわかると思うよ」ニコリ


 ユイ「はい!わかりました」


 番外個体「じゃあ・・・そろそろミサカ達は行こっか」


 ポッピー「そうだね。ユイちゃん、また会えたらどこか遊びに行こっ♪」


 ユイ「はい!もちろんですっ」


 番外個体「・・・ところで、ママって?アンタの創世者?」


 ユイ「いいえ。・・・大切な家族の人です!」


 番外個体「・・・そう」


 番外個体「まぁ、ママとパパが居るなら友達が増えたって言っとけば?」


 ユイ「はい!」ニコリ


140 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:57:46.56 ID:+tXVZl1B0



 ユイ「お友達がまた増えました〜♪」


 キリト<ユイ〜!
 
 アスナ<ユイちゃ〜ん


 ユイ「あ、パパとママです・・・?」


 キリト「ここで遊んでたのか。なぁ、これから遊園地に行くけど一緒に行くか?」


 ユイ「遊園地ですか!?行きたいです!」

 
 ユイ「あ。でも、チケットを買わないといけないはずじゃ・・・」
 

 アスナ「大丈夫。無料配布されてたから、3人で行けるよ」クスッ


 ユイ「そうなんですか!よかったです♪」


 キリト「よし、行くか」


 ユイ「はい!」


 アスナ「うんっ」ニコリ

 
 ユイ「ところでパパとママ。学校はもう終わったのですか?」


 キリト「ま、まぁ・・・な」


 アスナ「ちょっと学校の方が壊れちゃってね・・・」


 ユイ「大丈夫だったんですか!?」


 アスナ「あ、うん。大丈夫だったよ」


 キリト「クラスメイトのおかげでな」


 ユイ「よかったです・・・」ホッ


 アスナ「それにしても・・・すごかったね」


 キリト「あれが能力なんだなって・・・実感したよ」


 アスナ「私もよ・・・」

 
 ユイ「(そんなにすごかったんですね・・・)」


 キリト「も、もういいよな。十分危険な状況味わったし・・・」

 
 アスナ「う、うん・・・」


141 :1 [saga]:2019/09/21(土) 01:03:52.38 ID:+tXVZl1B0



 -遊園地-

 キリト「着いたな。ここが学園都市では有名な遊園地だ」


 ユイ「わぁ〜!とっても大きくて楽しそうですね!」


 アスナ「そうだね。じゃあ、入ってみよー!」


 ユイ「はぁーい♪」


 キリト「ああっ」クスッ


 
 キリト「さてと・・・まずはどうする?」


 アスナ「あそこでアイス売ってるから、食べない?」


 キリト「いいぞ。少し暑く感じてたからさ」


 
 キリト「すみません。アイスを3つ」


 麦野「はい。・・・アンタ、見ない制服だけど・・・もしかして外から来たの?」


 キリト「そ、そうです(すごいな、制服だけで見抜いたのか・・・)」


 麦野「やっぱり。何となく匂いでわかったのよ」


 キリト「え?」


 麦野「・・・なんて。冗談よ」クスッ


 麦野「さっき言った通り制服で見分けただけ」


 キリト「そ、そうですか・・・」


 麦野「えっと3つね。・・・後ろで座ってる女の子達の分?」


 キリト「はい」

 
 麦野「美人な子ね。隣の子も天使みたいに可愛い」クスッ


 キリト「ま、まぁ・・・(娘なんて言えるわけがない・・・)」


 麦野「ちゃんと守ってあげるのよ。・・・はい、これはサービスよ」スッ


 キリト「あ、ありがとうございます」


 麦野「お盆は紙だからゴミ箱に捨てておいてね」


 キリト「はい」
142 :1 [saga]:2019/09/21(土) 01:05:03.74 ID:+tXVZl1B0
 麦野「ここの遊園地はおばけ屋敷が目玉だからどうかしら?」


 キリト「おばけ屋敷・・・」


 麦野「そう。一番最後のところが・・・やばいって評判なの」クスッ


 麦野「あの子ともっとくっつけるチャンスだと思うにゃーん」


 キリト「・・・。・・・わ、わかりました。じゃあ・・・」スタスタ


 麦野「・・・私も行こうかしら」ボソッ




 キリト「お待たせ。売り子の人がサービスしてくれたよ」


 アスナ「わぁ、やったね♪」


 ユイ「嬉しいです♪」


 キリト「ああ」クスッ


 アスナ「ん♪オレンジとニンジンって結構合うんだね。フワッとした甘さ」


 キリト「へぇ・・・このチョコアイスも美味いぞ」


 ユイ「バニラアイスも美味しいです♪」


 アスナ「ユイちゃん、一口食べてみる?」スッ


 ユイ「はいっ♪あーん・・・」パクッ、モムモム


 ユイ「あっ、美味しいですね」


 アスナ「そうでしょ」ニコリ


 キリト「俺にも一口食べさせてくれないか?チョコアイス一口あげるから」


 アスナ「いいよ。はいっ」スッ


 キリト「んっ・・・あぁ、美味いな。じゃあ・・・ほら」


 アスナ「あーんっ。・・・うん!ちょっとほろ苦くて美味しいね」


 ユイ「私も食べたいですっ」


 キリト「ユイもか?・・・じゃあ、これくらい、で」スッ

 
 ユイ「あむっ・・・」モムモムッ


 ユイ「美味しいです!」


 キリト「そっか。じゃあユイのバニラもちょっと貰えるか?」


 ユイ「はい。・・・どうぞ」スッ


 キリト「ああ。んっ・・・うん。バニラ、だな」クスッ
143 :1 [saga]:2019/09/21(土) 01:05:39.88 ID:+tXVZl1B0
 アスナ「ユイちゃん、私にもちょうだい?」


 ユイ「はい、どうぞです」ニコリ


 アスナ「ありがとう♪」パクッ


 キリト「・・・」クスッ


 アスナ「うん♪美味しいね♪」


 ユイ「はいっ♪」


 キリト「・・・(良いな・・・こう言う平和って・・・)」


 キリト「(あの頃は・・・必死になってたからな・・・)」


 ―チョイチョイッ

 キリト「ん?・・・」


 ハゲタカヤミー「ヴヴッ」


 サイドバッシャー「」ウィィイン


 キリト「・・・どわぁあああああっ!!?」


 アスナ「な、な、何!?何なの!?」アセアセ


 ユイ「大きなロボットと・・・鳥さんみたいな人ですね」


 キリト「ま、まま、まさか怪人か!?」


 ハゲタカヤミー「ヴヴッ」


 サイドバッシャー「」ウィィン


 アスナ「ユイちゃん、こっちに・・・!」ギュウッ


 ユイ「わっ」


 キリト「・・・」


 ハゲタカヤミー「ヴヴ・・・」ゴソゴソッ


 ハゲタカヤミー「ヴ」スッ


 キリト「・・・?(なんだ?・・・袋に入ったお菓子・・・?)」


 キリト「(・・・「やぁ、僕はハーちゃんだよ。怖がらないでね」・・・)」


 アスナ「キ、キリトくん!どうしようっ!?」
144 :1 [saga]:2019/09/21(土) 01:08:22.75 ID:+tXVZl1B0

 キリト「・・・あ、あぁ、いやアスナ?これ・・・着ぐるみ、みたいだぞ?」


 アスナ「え・・・?」


 キリト「ほら、お菓子くれたし」


 アスナ「お菓子・・・?」


 ハゲタカヤミー「ヴヴッ」スッ


 アスナ「キャッ・・・!?」


 ユイ「ありがとうございます」ニッコリ


 ハゲタカヤミー「ヴヴ」


 アスナ「ユ、ユイちゃん・・・」アセアセ


 ユイ「ママ、よく見てください。学園都市公認マスコットのハーちゃんって書かれてますよ?」


 アスナ「マ、マスコット・・・?」


 ユイ「はい。ここに書いてありますよ」


 アスナ「・・・「やぁ、僕はハーちゃんだよ。仮面ライダーの敵が生み出した怪人だけど悪さは絶対しないよ」・・・」


 アスナ「やっぱり怪人じゃないの!」


 ハゲタカヤミー「ヴヴ」


 キリト「ライダーが居る世界でこうして生きて働いてるんだし・・・」


 キリト「ま、まぁ、見た目はともかく悪い奴じゃないだろ」


 ハゲタカヤミー「ヴヴ」コクリ


 ユイ「頷いてくれましたよ」


 アスナ「えぇぇ・・・」


 アスナ「・・・こ、こっちのロボットは?」


 「仮面ライダーカイザの愛車であり相棒のサイドバッシャー」

 
 吹寄「つまり私の最高のパートナーよ」クスッ


 キリト「吹寄?」


 吹寄「私が学校に行ってる時間帯は、ここに預かってもらってるの」ナデナデ


 サイドバッシャー「♪」
145 :1 [saga]:2019/09/21(土) 01:09:06.59 ID:+tXVZl1B0
 吹寄「今日は早く帰れる事になったから、迎えに来たのよ」ナデナデ


 キリト「そ、そうか・・・」


 アスナ「その・・・サイドバッシャーって吹寄さんだけにしか優しいって訳ないよね?」


 吹寄「もちろん。大丈夫よ」クスッ


 吹寄「私には甘えん坊さんだけど、ちゃんと教育はしているから」クスッ

 
 吹寄「なんなら乗ってみる?」


 アスナ「え?乗れるの?」


 吹寄「もちろん。バッシャー」ポンポンッ

 
 サイドバッシャー「」コクリ

 [VEHICLE MOOD] 

 ―ガシャンッ ウィィインッ ガシャンッ

 サイドバッシャー(ビークルモード)「」

 
 キリト「バイクになった!?」


 ユイ「すごいです!」キラキラ
 

 吹寄「これで乗れるわ」


 ユイ「私乗ってみたいです!」ビシッ!


 アスナ「ユ、ユイちゃんっ」アセアセ


 吹寄「不安ならアスナさんも乗ってみれば?」


 アスナ「えぇっ!?わ、私が?」


 吹寄「そう。私が見本見せてあげるから」


 吹寄「自転車に乗るみたいに・・・こうして・・・」ポスン


 吹寄「これでいいわ。それから・・・」ピッピピッ

 [BATTLE MODE]

 ―ウィーン ガシャンッ ガシャンッ

 サイドバッシャー(BATTLE MODE)「」ウィィイン


 吹寄「こうするの」


 キリト「へぇ・・・すごいな」


 ユイ「ママ!乗ってみましょう!」


 アスナ「うぅ・・・(ユイちゃんに頼まれると断れない・・・)」
146 :1 [saga]:2019/09/21(土) 05:30:41.26 ID:+tXVZl1B0
 アスナ「こ、こう?」

 ―ポスンッ

 アスナ「(あ、意外と座り心地いいかも・・・)」


 吹寄「次は、ユイちゃんが。せーのっ・・・」ヒョイッ


 ユイ「ママの前に座りたいです」


 吹寄「ええっ。わかった・・・っと、これでよし」


 吹寄「バッシャー」ポンッ

 
 [BATTLE MODE]

 ―ウィーン ガシャンッ ガシャンッ
 
 アスナ「わぁあ〜〜〜あ〜っ!」


 ユイ「すごいです〜!」


 キリト「おぉ〜・・・じゃあ撮るぞ〜」


 ―パシャッ

 キリト「・・・よし。サイドバッシャー中々写真写り良いな」クスッ


 サイドバッシャー「//」テレテレ

 ―ビョンッ ビョンッ
 ―ドッタン!バッタン!

 アスナ「いやぁあぁあぁあぁあっ!止まってぇ〜〜!」


 ユイ「あはははっ!」


 キリト「サ、サイドバッシャー!喜ぶのはいいけど後で頼む!」アセアセ


 サイドバッシャー「」シュン・・・


 アスナ「うぅ・・・怖かったぁ・・・」


 ユイ「楽しかったですね、ママ♪」


 ハゲタカヤミー「ヴヴッ」


 キリト「ん?何だ?ハー、ちゃん」


 ハゲタカヤミー「ヴヴッ」


 吹寄「あぁ、写真撮ってくれるみたいよ」


 吹寄「今度はキリトも一緒にって」クスッ


 キリト「あぁ、じゃあ頼むよ」


 ハゲタカヤミー「ヴヴッ」コクリ
147 :1 [saga]:2019/09/21(土) 05:31:33.53 ID:+tXVZl1B0
 ―パシャッ

 キリト「・・・撮れたか?」


 ハゲタカヤミー「ヴヴッ」コクリ

 
 キリト「・・・うん、いいな。ありがとう、ハーちゃん」


 ハゲタカヤミー「ヴヴッ」コクリ


 キリト「・・・(こいつホントに優しい奴だな)」
 

 ハゲタカヤミー「ヴヴッ」


 キリト「よしよし、飼い主・・・居るならその人によろしくなー」


 吹寄「さてと・・・じゃあ私達は行くわね」


 吹寄「降ろしてあげて」


 サイドバッシャー「」ウィィイン



 
 アスナ「はぁ〜・・・」


 キリト「楽しかったか?」


 アスナ「・・・け、結構楽しかったかも」クスッ


 キリト「そうか」クスッ


 アスナ「味わったことないスリルだったから・・・」


 アスナ「すっごく・・・楽しめたよ」クスッ


 ユイ「私も楽しかったです!」

 
 キリト「それならよかったよ」クスッ


 吹寄「またね。キリト、アスナさん、ユイちゃん」


 キリト「ああ、ありがとな。吹寄」




 キリト「さてと・・・おばけ屋敷に行ってみるか」


 アスナ「おばけ屋敷かぁ・・・」


 ユイ「おばけって幽霊のことですか?」


 アスナ「そうそう。・・・私、ちょっと苦手だなぁ・・・」
148 :1 [saga]:2019/09/21(土) 05:32:06.21 ID:+tXVZl1B0
 キリト「大丈夫だって。俺が付いてるから」クスッ


 アスナ「キリトくん・・・」


 キリト「俺の側を離れるなよ、二人とも」


 アスナ「・・・うんっ//」


 ユイ「はいですっ」

 

 裕也「ようこそー。ここから先が入り口になるから、もし怖くて進めなくなったら非常口から出るようにな」

 
 キリト「はいっ」


 キリト「じゃ・・・行くぞ」


 アスナ「」ドキドキッ


 ユイ「」ワクワク



   
 ―ひゅるるるる〜 ドロドロ〜 ギィィ・・・

 キリト「・・・」


 アスナ「うぅぅ・・・怖い・・・」


 ユイ「暗くてよく見えません・・・」

 
 ―・・・ピトッ 

 アスナ「ひゃぁああぁぁああああんっ!!」


 キリト「何だよ何だよ!?」


 アスナ「今今今今今!首に何かピトって!ヒヤって!」ウルウル


 ユイ「ママ、何も無いですよ」


 キリト「・・・うおっ」ビクッ

 
 アスナ「ねっ!ねっ!?」


 キリト「・・・この感触・・・こんにゃくとかか?」


 浜面<ギクッ!

 

 アスナ「こ、こんにゃく?」


 キリト「ああ。・・・何だ、意外と古典的な・・・」


 ユイ「食べれますか?」


 キリト「・・・いや、もう無いから」スカッ


 ユイ「そうですか・・・」
149 :1 [saga]:2019/09/21(土) 05:42:09.09 ID:+tXVZl1B0
 キリト「・・・今、どこら辺かな」


 アスナ「もう少しペースあげて行った方がいいんじゃないの・・・?」


 キリト「いや、急に走ったりしたら危ないだろ・・・」


 アスナ「そ、そっか・・・」

 ―ポンポンッ

 
 アスナ「・・・え・・・?」クルッ


 ベルデ(絹旗)「うわー」


 アスナ「・・・キッ!」


 アスナ「キャァアアァアアァアアァァアアアッ!!」


 キリト「」キーン


 ユイ「ど、どうしたんですかママ!?」アセアセ


 アスナ「腰が、抜けちゃったぁ・・・」カクカクッ


 キリト「ま、またかよ・・・」キーン


 ユイ「大丈夫ですか?ママ」アセアセ


 キリト「今度はどうしたんだ・・・?」

 
 アスナ「カ、カメレオンが居たのぉ・・・」


 キリト「カメレオン?」


 キリト「・・・居ないぞ?」


 ユイ「うーん・・・飾りか何かじゃないですか?」


 アスナ「違うよぉ!絶対に生きてたもん〜!」


 キリト「・・・学園都市の技術で景色と同化する何か、そう言うのじゃないか?」


 アスナ「わかんなよぉ・・・」グスッ


 
 ベルデ(絹旗)「(あちゃぁ、ちょっと超やりすぎましたか・・・?)」



 アスナ「キリトくぅん・・・」ブルブル


 キリト「わかったわかった。おぶってやるから・・・」
150 :1 [saga]:2019/09/21(土) 05:43:24.08 ID:+tXVZl1B0
 キリト「ほらっ」スッ


 アスナ「せ、せーのっ・・・」


 ―のしっ・・・
 
 キリト「よい、せっ・・・っと」


 アスナ「んっ・・・」


 ユイ「大丈夫ですか?」


 アスナ「う、うん・・・」


 アスナ「キリトくんは・・・?」

 
 キリト「これくらい軽い軽い。・・・柔らかいし」ボソッ


 アスナ「何か言った?」ギュウッ


 キリト「いいえ?」グェ・・・




 キリト「・・・ここは・・・」


 アスナ「機械工場みたいだね・・・廃墟みたいにも見えるけど・・・」


 ユイ「・・・あれ?あそこに何か・・・」


 
 G4(滝壺)「」



 アスナ「な、何・・・?・・・昨日見た、あの、仮面ライダーに似てるっぽいけど・・・」


 キリト「確かに・・・って」

 
 ユイ「寝てるんですかー?」チョンチョン


 キリト・アスナ「「ユイ(ちゃ〜〜〜〜ん)!!」」


 ユイ「・・・起きないですね」


 キリト「何やってるんだよ!」アセアセ


 ユイ「もしかしたら誰も来ないと思って、寝てしまっているかと思って」


 アスナ「もう〜・・・は、早く行こうよぉ」オロオロ

 
 ユイ「はい」コクリ

 
 キリト「あ、あそこが出口みたいだな」


 アスナ「よかったぁ・・・」ホッ
151 :1 [saga]:2019/09/21(土) 05:44:06.34 ID:+tXVZl1B0
 キリト「よし、行こう」
 

 ・・・コツ・・・コツ・・・

 キリト「・・・何か聞こえるな・・・」


 アスナ「うん・・・」


 コツ・・・コツ・・・

 キリト「・・・後ろからか・・・」


 ユイ「みたいです・・・」

 コツ、コツ、コツ、コツ


 キリト「何か、早くなったな・・・」


 アスナ「・・・いちのにのさんで、振り返ってみる?」


 キリト「ああっ・・・」


 キリト・アスナ「「いち、にの、さんっ!」」クルッ



 G4(滝壺)「」コツコツコツコツコツコツコツ!!


 
 キリト・アスナ・ユイ「「「」」」

 
 キリト・アスナ・ユイ「「「かmvpfふmvskきmfskmれgdめひづ!!!」」」



 キリト「ユ、ユイ!逃げるぞっ!!」


 ユイ「はぃいいっ!!」



 G4(滝壺)「(あ、小さい子が居る。・・・大丈夫かな?)」コツコツコツッ!



 アスナ「追いかけてくる!追いかけてきてるよぉ!」


 キリト「わかってるって!」


 
 G4(滝壺)「(まぁ・・・撃っちゃおう)」

 ―ポンッ! ポンッ! ボォオンッ! ボンッ!


 ユイ「わわっ!?」


 キリト「なんで撃ってくるんだよっ!?危ないだろ?!」


 ―ボォンッ! ポンッ! ボォンッ!

 キリト「もう少しで出口だっ!」


 アスナ「急いでぇえ〜〜〜!」
152 :1 [saga]:2019/09/21(土) 05:49:51.58 ID:+tXVZl1B0

 G4(滝壺)「3、2、1。ボンッ」

 ―ドッカァァアアアアアンン!!!

 キリト「〜〜〜っ!」


 アスナ「ひぃぃい〜〜〜!」


 ユイ「ぴゃぁあああああ!!」


 G4(滝壺)「火、消して」

 ―シュゴォオオオオ・・・

 キリト「・・・!。い、行くぞ!」


 アスナ「」


 ユイ「ふわぁぁぁん・・・」エグエグッ





 キリト「はぁ・・・はぁ・・・」ゼヒー

 
 アスナ「」


 ユイ「ううぅぅ、ふぅぅ・・・」グスンッ


 キリト「だ、大丈夫か?」


 ユイ「ふぅぅぅ・・・」ポロポロ


 キリト「はぁ・・・」ナデナデ


 アスナ「」


 キリト「アスナ。おーい、起きろー」ポンポンッ


 アスナ「・・・あ」ハッ


 キリト「起きたか・・・」


 アスナ「・・・!?。キ、キリトくん・・・後ろ・・・」


 アスナ「カメレオン・・・!」


 キリト「・・・っ!」ブンッ!

 
 ―ガシッ!

 ベルデ(絹旗)「おーっとっと・・・超危ないじゃないですか」


 キリト「なっ・・・?!」
153 :1 [saga]:2019/09/21(土) 05:50:58.20 ID:+tXVZl1B0
 ベルデ(絹旗)「さっきは超すみませんでした。つい熱が入っちゃってて」
 

 G4(滝壺)「あ、やっぱりここに座ってたんだ」コツコツ

 
 ユイ「ひゃふっ!?」

 
 G4(滝壺)「ごめんね?さっきは恐がらせちゃって」


 ―ウィンッ プシューーッ

 滝壺4「ふぅ・・・」


 ユイ「あっ・・・」


 滝壺4「いきなり触られちゃった時は、バレちゃったかなって思っちゃった」クスッ


 キリト「え、えっと・・・」


 ―キュキーン

 絹旗「ども。さっき彼女さんを驚かせて超腰抜かせちゃったおばけ屋敷担当の絹旗です」


 滝壺4「同じく滝壺理后だよ。さっきはビックリさせ過ぎちゃってごめんね」


 ユイ「・・・」


 滝壺4「・・・大丈夫だよ。私は・・・もう怖くないから」ナデナデ


 ユイ「・・・は、はい」


 絹旗「これ、お詫びとは言ってはなんですが」スッ


 アスナ「え・・・?」

 
 アスナ「映画の・・・チケット?」


 絹旗「今度超放映する「アトランティック・リム」のチケットです」


 絹旗「超面白いと思いますので是非超観に行ってください!」


 アスナ「え、えと、ありがとうございます・・・」


 ユイ「・・・」チョンチョンッ

 
 滝壺4「・・・気になる?」クスッ


 ユイ「あ、ご、ごめんなさい・・・」


 滝壺4「いいよ。好きなだけ触って」ナデナデ


 ユイ「ありがとう、ございます」ニコリ


 滝壺4「うん」ニコリ
154 :1 [saga]:2019/09/21(土) 05:52:23.07 ID:+tXVZl1B0
 キリト「・・・君も仮面ライダー、なのか?」


 絹旗「はい、超その通りです。仮面ライダーベルデと言います」


 絹旗「姿のモチーフはもちろんカメレオンで能力も同じです」


 キリト「だから透明になれたりしたのか・・・」


 絹旗「透明と言うより景色に超溶け込んでいるんです」


 キリト「そうか。でもすごい特殊能力だな」


 キリト「・・・もしかして、さっき会ったアイス売ってた茶髪の女の人も・・・?」


 滝壺4「そうだよ。私と同じ系統のG3-Xに装着変身するの」


 滝壺4「かーなーり強いよ」


 絹旗「まぁ、超能力者ですから元々素で超強いんですけど」


 キリト「超能力者なのか、あの人」


 絹旗「超そうです。「原子崩し」と言う全身からビームを超出せます」


 キリト「ぜ、全身から・・・?」


 アスナ「どんなビームなの・・・」


 滝壺4「全身って言っても手以外から球体を出してそれから発射する感じだよ」


 滝壺4「目からビームって感じじゃないから」クスッ


 キリト「そ、そうですか」


 滝壺4「ちなみに私は「能力追跡」」


 滝壺4「能力者になってる人が、たとえ太陽系の外に出ても追い続けることができて検索と補足も出来るの」


 キリト「へぇ。・・・でも、それって何か役に立つんですか?」


 滝壺4「基本的に探索用の能力だけど、能力者の攻撃を邪魔するのに応用できるよ」


 絹旗「いざとなれば、超全力で使うと相手の能力を乗っ取ることも超出来るんです」


 キリト「す、すごいな・・・」
155 :1 [saga]:2019/09/21(土) 05:55:21.15 ID:+tXVZl1B0
 ユイ「♪〜」


 滝壺4「ふふっ・・・」ナデナデ


 アスナ「ユイちゃん・・・滝壺さんのお膝の上、気に入ったの?」クスッ


 ユイ「はい!ひんやり冷たくて涼しいですから」


 アスナ「え?そ、そうなの?(日に照らされて熱そうに見えるけど・・・)」


 滝壺4「冷却機能が備わってるから装甲の表面は冷たくなってるんだよ」


 ユイ「なるほどです」

 
 滝壺4「ほら。触ってみて?」スッ


 アスナ「は、はい・・・。・・・あっ、ホントだ。冷たい・・・」


 キリト「すごいな。学園都市の技術力って」ペタペタ


 浜面「おぉーい、絹旗ー。理后ー」


 滝壺4「あ、しあげ」


 浜面「そろそろ戻ってきてくれ。来客が待ってるからよ」


 滝壺4「うん。わかった」コクリ


 浜面「・・・で、えっと。さっきこんにゃく見破った少年か」


 キリト「え?・・・あぁ、アンタがあの仕掛け担当だったのか?」


 浜面「まぁな。・・・古典的な仕掛けの担当の浜面仕上だ」


 キリト「あ・・・え、えっと・・・その、ごめん」


 絹旗「謝らなくても超いいですよ」


 絹旗「超地味なのは私達も超わかってますし」


 浜面「あれでも徹夜で特訓してるんだぞ!?真っ暗で見えない中でさ!」


 絹旗「あーはいはい。その話は超聞き飽きましたー」


 浜面「ぐぬぬっ・・・」ワナワナ
156 :1 [saga]:2019/09/21(土) 06:00:43.65 ID:+tXVZl1B0
 滝壺4「大丈夫だよ、しあげ。私は頑張ってるの知ってるから」


 浜面「理后〜。わかってくれるのはお前だけだぁ〜」グスン


 アスナ「わ、私もビックリしましたから・・・」


 浜面「そうか?・・・なら、よかった」ホッ


 滝壺4「・・・」スッ


 ユイ「?」ポスン


 滝壺4「浜面」ユラユラ


 絹旗「あ、やば」ササッ


 浜面「え?」

 ―ドンッ! ドサッ

 浜面「・・・お、おい?理后?」


 滝壺4「私はしあげのこと大事に思ってるよ」


 滝壺4「恋人だから。ね」


 浜面「お、おう?」


 滝壺4「だから・・・もっと私を見て?」


 滝壺4「私だけ見て?」ギラギラ


 浜面「理后おぉおお〜〜!目が怖いぞぉぉお!?」ジタバタ



 
 キリト「お、おいおい大丈夫なのか?」アセアセ


 アスナ「わわわ・・・///」


 絹旗「超いつものことですから気にしないでください」


 アスナ「い、いつものこと・・・」


 絹旗「滝壺さん超若干、浜面に依存しちゃっててあれで済んでるなら超軽い方です」


 キリト「軽い方なのか!?」


 絹旗「はい。可愛い女の子を少しでも目で追いかければ・・・」


 絹旗「さっきみたいに超近づいてから壁にパンチして超風穴開けますし」


 キリト「・・・そ、そうか・・・」
157 :1 [saga]:2019/09/21(土) 06:02:11.76 ID:+tXVZl1B0

 絹旗「お二人はそう言うこと超あるわけないですよね?」 


 アスナ「な、無いよ?滝壺さんみたいには・・・」


 キリト「(あったら俺が困る・・・)」



 アスナ[キリトくん♥何で他の子ばっかり見てるのかなぁ・・・]



 キリト「」ガクブル


 アスナ「まぁ、ちょっとくらいは嫉妬ちゃうけど・・・」


 絹旗「気を付けてくださいね。嫉妬し続けるとああなりますから」


 アスナ「う、うん・・・」


 キリト「・・・じゃ、じゃあそろそろ行くか」


 アスナ「そうだね。えっと、映画のチケットありがとう」ニコリ


 絹旗「超オススメですからね」フフンッ


 絹旗「私も彼女と見に行きましたが、反応は超上々でした」


 アスナ「へぇ・・・うん?」


 キリト「・・・ごめん、聞き間違えた。もう一回言ってくれるか?」


 絹旗「え?・・・超オススメですから。私も彼女と見に行きましたが」


 アスナ「彼女?」
158 :1 [saga]:2019/09/21(土) 06:02:55.22 ID:+tXVZl1B0
 絹旗「・・・あ、はい。私、女性と超結婚前提に超付き合ってるんです」


 キリト「え?え!?えええええっ!?」

 
 絹旗「そんなにまで驚かなくても」


 アスナ「驚くよ!?も、もしかして・・・ゆ、百合って言うの?」


 絹旗「超その通りです」


 キリト「(ユイとは距離を話した方がいいか・・・?変な影響受けかねん・・・)」


 ユイ「どんな女性とお付き合いしてるんですか?」


 キリト・アスナ「「ユ、ユイ(ちゃん)!?」」


 絹旗「すごい美人で声がキレイでメガネが似合う大人の女性です」フンス!


 ユイ「そうなんですか」


 絹旗「良ければ紹介しても」


 アスナ「い、いえいえ!い、忙しいでしょうから!」アセアセ


 キリト「じゃ、じゃあ、俺達はこれで!」


 キリト・アスナ「「失礼しまーす!」」タタタッ!


 絹旗「あ、はい・・・」キョトン



 浜面<助けてぇええ〜〜!


159 :1 [saga]:2019/09/21(土) 06:09:14.79 ID:+tXVZl1B0
 キリト「はぁ・・・はぁ・・・」


 アスナ「ぜ、全力疾走しちゃった・・・」ハァハァ


 ユイ「大丈夫ですか?」


 アスナ「う、うん。大丈夫大丈夫・・・」


 キリト「ふぅ〜・・・ん?」



 彩愛<間違いじゃない君が信〜んじてたこと〜♪

 彩愛<僕らはずっと同じものを探してたのさ♪

 彩愛<なのに別の軌道の惑星みたいだね♪ふたりひきさぁ〜かれてぇ〜♪


 キリト「あっちで何か歌ってるな」


 アスナ「わぁ!行ってみようよ!」


 ユイ「私も行きたいです!」


 キリト「ああ」クスッ

 

 彩愛「だからBeet on!いつかふたりが♪Beet on!ひとつになる日♪」


 彩愛「星は可輝くぅ〜♪」


 彩愛「いつもDream on!悲しみのわけ♪Dream on!闘いの意味♪」


 彩愛「君と見つけよう♪」


 彩愛「この空と命があふれる大地♪分け合いたぁ〜いよぉ〜♪」


 彩愛「だからBeet on!いつかふたりが♪Beet on!ひとつになる日♪」


 彩愛「星は可輝くぅ〜♪」


 彩愛「いつもDream on!悲しみのわけ♪Dream on!闘いの意味♪」


 彩愛「君と見つけよぉお〜〜〜♪」

 
 ―ワァァアアアアアアア!!
 ―パチパチパチッ! パチパチパチッ!

 彩愛『サンキュウーッ!みんなー☆』


 彩愛『次のライブは30分後だからまた来てねー♪待ってるZE☆!』


 ―ワイワイ ワイワイ 
160 :1 [saga]:2019/09/21(土) 06:10:00.49 ID:+tXVZl1B0



 彩愛「ふぅ〜・・・」


 ユイ「あの!」


 彩愛「ん?どうしたの?お嬢ちゃん」ニコリ


 ユイ「とっても感動しました!」キラキラ


 ユイ「少し切ない中に伝わってくる温かい前向きな気持ちがとっても素敵でした!」


 彩愛「おぉ〜〜!わかってるねぇ〜♪嬉しいYO☆」


 ユイ「えへへ・・・//」


 キリト「あの・・・」


 彩愛「ん?・・・あ、もしかしてお兄ちゃん?」


 ユイ「パパとママです」


 彩愛「え」


 キリト・アスナ「「そう言う遊びをしています!」」アセアセ


 彩愛「あー・・・おままごとしてるの?」


 アスナ「は、はい!」アセアセ


 キリト「(ユイ!それ言っちゃダメだろ!今はお兄ちゃんって設定なんだから)」アセアセ


 ユイ「(あ、ごめんなさい・・・)」シュン


 彩愛「それにしてもこの子良いセンスしてるYO♪」


 彩愛「それに可愛いNE♪ゲームのキャラクターみたい」


 アスナ「」ギクッ


 キリト「まさかー!そんなわけないだろ?」アセアセ


 彩愛「わかってるって」クスッ


 彩愛「でも、ポッピーちゃんが居るし居たとしても不思議じゃないYO」


 キリト「ポッピー?・・・ポッピーピポパポのことか?」


 彩愛「そう♪ポッピーも時々こっちに遊びに来て歌ったりするんだYO☆」


 彩愛「ダンスも上手いし歌もイケてるし、うちの遊園地でも人気だYO☆」
161 :1 [saga]:2019/09/21(土) 06:10:39.73 ID:+tXVZl1B0

 彩愛「だから負けてられないZE☆」


 キリト「そうなのか」


 ユイ「応援します!」

 
 彩愛「ありがとう☆・・・じゃあ、休憩だけど一曲歌ってあげる♪」


 ユイ「いいんですか!?」


 彩愛「もちろん。十八番歌ってあげるYO」





 彩愛「よーし。ギターのチューニングもOK♪」


 彩愛「それじゃあ・・・聴いてください。「はだしの心で」」

 
 彩愛「uh〜♪uh〜〜♪」


 彩愛「太陽へまっすぐ立ってみろよ♪悲しい影が大きくなったら♪」


 彩愛「大地にどっかり寝ころんでみろよ♪涙が急に大きくなったら♪」


 彩愛「心ははだしのままがいい〜♪」

 
 彩愛「駆け抜けていくんだ〜♪緑の中で〜♪生まれたキミと♪」

 
 彩愛「星のめぐりにぃ〜♪呼ばれたキミとぉ〜♪」


 彩愛「今日という日は明日のレジェンドォ〜♪」

 
 
 ユイ「わぁ・・・」


 キリト「・・・良い歌だな」


 アスナ「ロックな見た目なのに、意外と・・・落ち着いた曲も歌えるんだね」


 キリト「ああ・・・」


 ユイ「心が落ち着きます・・・」



 彩愛「心ははだしのままがいい〜♪」


 彩愛「駆け抜けていくんだ〜♪緑の季節に生まれたキミとぉ〜♪」


 彩愛「星の流れに目覚めたキミと〜♪」


 彩愛「今日という日は明日のレジェンドォ〜♪」


162 :1 [saga]:2019/09/21(土) 06:12:58.57 ID:+tXVZl1B0

 

 彩愛「uh〜・・・♪」


 彩愛「・・・んっ、ありがとうございました〜♪」


 ―パチパチパチッ

 キリト「めちゃくちゃ良い歌だったよ」


 アスナ「うん!すごくこう・・・心が洗われるような感覚になった」


 ユイ「私もです!サイン欲しいです!」


 彩愛「いいYO♪えっと・・・はいっ。私のサイン入りCDだけど、これでいいかな?」


 ユイ「はい!」


 キリト「あ、えっといくらなんだ?」


 彩愛「基本的には1000円だYO」


 キリト「せ、1000円か・・・」

 
 彩愛「自費だから高くてごめんね」 


 キリト「ま、まぁ、それくらいか・・・」


 彩愛「だけど〜・・・これはプレゼントだからお代はいいYO♪」


 キリト「え?け、けど・・・」


 彩愛「またここに来て私の曲を聴きに来てくれればいいZE☆」


 彩愛「ファンが増えてくれるのが楽しみだからさ♪」
163 :1 [saga]:2019/09/21(土) 06:13:41.58 ID:+tXVZl1B0
 キリト「・・・ありがとう。えっと・・・名前は?」


 彩愛「あ、言ってなかったね。私は扶桑彩愛」


 彩愛「よろしくね♪お似合いのカップルさん」ニコリ


 キリト「あ、ああ・・・俺は桐ヶ谷和人だ。あだ名でキリトって呼ばれてるんだ」

 
 アスナ「結城明日奈です。アスナって呼んでください」


 ユイ「私はユイです!」


 彩愛「うん。キリトにアスナ、そしてユイちゃんだね」


 彩愛「あ、そうだ。・・・これ、あげるね」スッ


 キリト「これは・・・ネックレス・・・?」チャラッ
 
 http://s.kota2.net/1569013522.jpg


 彩愛「うん。一週間前から見に来てくれた人にあげてるプレゼントだYO」


 彩愛「最後の一個だったから、記念にあげるね♪」


 キリト「い、いいのか?」


 彩愛「もちろん!プレゼントだから、遠慮しなくていいYO♪」


 キリト「・・・そっか。じゃあ、ありがたく貰うよ」


 彩愛「うんっ♪」
164 :1 [saga]:2019/09/21(土) 06:21:17.41 ID:+tXVZl1B0
 アスナ「よかったね、キリトくん」


 ユイ「カッコいいネックレスですからパパにとっても似合ってますよ」ニコリ


 キリト「そうか?はは・・・ありがとう」クスッ


 アスナ「・・・もう夕方だね。どうしよっか?」


 キリト「そうだな・・・」




 キリト「あ、観覧車に乗ってホテルに帰るか」


 アスナ「そうだね。・・・すごく高いけど・・・」


 ユイ「200mもあるみたいです」


 アスナ「・・・お、お手洗いに行って来るね・・・」トコトコ


 キリト「・・・さっきの爆発でよく、漏らしたりしなかったな」クスッ


 キリト「ユイは大丈夫か?」


 ユイ「はいっ」


 キリト「そっか。・・・」



 「・・・キリト」


 「キリト・・・」


 キリト「・・・え・・・」


 
 サチ「・・・」


 
 ユウキ「・・・」


 
 キリト「・・・!?」


 ユイ「?。パパ・・・?」


 キリト「あっ・・・あ・・・?」


 キリト「・・・(今・・・人混みの中に・・・)」グシグシッ


 ユイ「大丈夫ですか?」


 キリト「・・・。・・・あ、ああ・・・ごめんな。心配ないぞ・・・」


 ユイ「そうですか?・・・それなら、いいですけど・・・」


 キリト「・・・」
165 :1 [saga]:2019/09/21(土) 06:21:45.98 ID:+tXVZl1B0

 キリト「(疲れてるのか・・・俺・・・なんで、サチとユウキが・・・)」


 キリト「・・・」


 アスナ「お待たせ。ごめんね?」


 ユイ「パパ、ママが戻ってきましたから・・・。・・・パパ?」


 アスナ「キリトくん?」


 キリト「・・・あっ。じゃあ、行くかっ」


 アスナ「う、うん・・・(どうしたんだろう、キリトくん・・・)」


 アスナ「(さっき・・・すごく怖くて、悲しい顔になってたような・・・)」




 「どうぞお乗りください」


 ―カチャンッ ゴウン ゴウン ゴウン・・・

 アスナ「あ、仮面ライダーが描かれてるね」


 ユイ「そうですね。これは誰でしょうか?」


 キリト「何となくサソリに見えなくもないような・・・」


 ユイ「どんどん上がっていきますね」


 アスナ「う、うん・・・(やっぱりちょっと怖くなってきたかも・・・)」


 キリト「・・・」


 アスナ「・・・キリトくん?大丈夫?」


 アスナ「(もしかしてキリトくんも怖いのかな・・・)」


 キリト「あ、ああ・・・」


 キリト「・・・アスナ」


 アスナ「あ、どうしたの?」

  
 キリト「もう少しこっちに来てくれないか?」

  
 キリト「手も・・・握ってほしい・・・」


 アスナ「・・・うん」ズイッ

 ―ニギッ

 アスナ「これでいいかな?」

 
 キリト「・・・ああ」コクリ


 アスナ「・・・」
166 :1 [saga]:2019/09/21(土) 06:22:35.04 ID:+tXVZl1B0
 キリト「ありがとう。少し気が安らいで怖くなくなったよ」


 アスナ「そう・・・なら、よかった」クスッ


 キリト「ああ・・・」


 ユイ「わぉ〜!夕日があんなに綺麗に!」キラキラ


 アスナ「ホントだ。綺麗だね」ニコリ


 キリト「ああ。・・・アスナと同じくらいな」クスッ


 アスナ「・・・っ//」ポッ


 ユイ「はい!ママに負けないくらい綺麗ですよ!」


 アスナ「ユイちゃん・・・//」


 キリト「・・・」クスッ


 アスナ「・・・ありがとう//」クスッ


 キリト「アスナ、今日は楽しかったな」クスッ


 アスナ「うん。他の人達ともっと仲良くなりたいね」


 アスナ「楽しそうな人がいっぱい居るから」クスッ


 キリト「そうだな」クスッ


 ユイ「私も友達をたくさんつくります!」


 キリト「おっ、そうなのか。頑張れよ」ナデナデ


 ユイ「はいっ!」ニコリ


 アスナ「結構、楽しかったね。最初は怖かったけど」クスッ


 キリト「ああ。夕陽も綺麗に見えたからよかったな」クスッ


 アスナ「うん♪」


 ―くぅぅぅ・・・

 ユイ「お腹が空きました・・・」


 アスナ「あ、じゃあ露店で何か買って食べよっか」


 キリト「そうするか」




 ―ワイワイ ワイワイ

 ユイ「わぁ・・・美味しそうな香りでいっぱいですね」


 キリト「そうだな。・・・さて、どれにしようか」


 アスナ「せっかくだしオススメ食べてみようよ」
167 :1 [saga]:2019/09/21(土) 06:25:54.37 ID:+tXVZl1B0

 アスナ「あ、すみませーん」


 猟虎「は、はは、は、はいっ?」


 アスナ「露店のオススメって何かありますか?」


 猟虎「オ、オオ、オススメですか・・・」


 猟虎「それなら・・・」

 ―たゆんたゆんっ

 アスナ「・・・(お、大きい・・・)」ギョッ


 キリト「・・・(吹寄よりかは・・・まだ・・・)」


 猟虎「あちらの人形焼きはいかがでしょう?」


 アスナ「人形焼き?」


 猟虎「はい。私が描いている漫画のキャラクターがモデルなんですけど・・・」


 アスナ「あ、漫画家さんなんですか?」


 猟虎「あっ・・・///(い、いけませんわ!つい、口が滑って・・・)」アセアセ


 キリト「漫画家なのにどうして従業員の仕事をしてるんだ?」


 猟虎「え?(あら・・・もしかして私の事をご存知ないのでしょうか?・・・そ、それならよかったですわ)」ホッ


 猟虎「えっと・・・い、色んな方々と出会えるので、勉強になるんですっ」


 猟虎「それに、そ、そそ、その・・・漫画のネタにも・・・///」


 キリト「へぇ、なるほどな」


 猟虎「は、はい・・・//」


 アスナ「じゃあ、人形焼き食べに行こっか」


 キリト「ああ。ありがとな」


 猟虎「い、いえいえいえ///」


 猟虎「も、もし、よろしければまた会えた時にご感想を、お、おお、お願い出来ますでしょうか//」モジモジ


 アスナ「うん、わかった。いいよ」ニコリ


 猟虎「あ、ああ、ありがとうございます///」
168 :1 [saga]:2019/09/21(土) 06:26:29.27 ID:+tXVZl1B0

 猟虎「・・・ち、ちなみに、お二人は恋人さん、でしょうか?」 

 
 キリト「ああ、そうだけど・・・?」


 猟虎「そ、そそ、そうですか・・・」


 アスナ「うん。・・・どうかしたの?」


 猟虎「そ、そ、そそ、その馴れ初めや出会いとか、関係が深まったきっかけを・・・」


 猟虎「感想と一緒にまた教えてくださいっ!//」


 アスナ「え、ええっ?//」


 キリト「ま、漫画で使われたりするのか?」タラー


 猟虎「ととととと、とんでもありません!//」


 猟虎「さささ、流石に申し訳ないですから・・・」


 キリト「だ、だよな。よかった・・・」ホッ


 猟虎「す、すみません・・・」


 アスナ「じゃ、じゃあ食べてくるね」


 猟虎「はい。ありがとうございますっ」




 「どうぞ。熱いので気を受けてくださいね」

 
 キリト「はい。ありがとうございます」


 「はぁい」ニコリ


 キリト「(髪、長いな・・・)」

169 :1 [saga]:2019/09/21(土) 06:27:32.25 ID:+tXVZl1B0



 ユイ「可愛いですね・・・!」キラキラ


 アスナ「うん。これは・・・さっき会った滝壺さんだね」


 キリト「そうだな。結構細かく作られてるみたいだな」


 ユイ「動き出しそうですね」


 キリト「そ、それは怖いな」タラー


 アスナ「ユイちゃんはどれがいい?」


 ユイ「えっと・・・やっぱり滝壺さんのライダーにしますっ」ヒョイッ


 アスナ「じゃあ私は・・・この、コウモリみたいな仮面ライダーにしよ」


 キリト「俺はそうだな・・・おっ。剣があった」ヒョイッ


 キリト・アスナ・ユイ「「「いただきまーす」」」


 アスナ「・・・んっ。美味しい」


 キリト「サクサクしてて中がトロッとしてるんだな」モグモグ


 ユイ「とっても美味しいです♪」


170 :1 [saga]:2019/09/21(土) 06:32:23.33 ID:+tXVZl1B0
 『園内の皆様へお伝えします』


 『まもなく閉園時間となりますので、お忘れ物の無いようお気を付けてお帰りください』


 キリト「よし、ホテルに戻るか」


 アスナ「そうだね」


 ユイ「はいっ!」


 

 『・・・キリ・・・!ア・・・ス・・・!ユ・・・ゃん!」


 アスナ「・・・?。今、何か聞こえなかった?」


 キリト「え?・・・」


 『・・・キリト・・・!』


 キリト「・・・ーーーっ!!」


 『アスナ!』


 アスナ「・・・うそ・・・?」


 ユイ「ユウキさん!?」


 ユウキ『逃げてっ!早くっ!』


 

 眼魔コマンド「「「「」」」」ゾロゾロ
 



 キリト「!?。な、なんだこいつら!?」


 ユイ「く、黒くて怖いです・・・」


 アスナ「また怪人なの・・・!?」


 ユウキ『早く隠れて!ここは私がなんとかするから!』


 アスナ「ユウキ!どうして、どういう事なの!?」


 ユウキ『説明は・・・後でたっぷりしてあげるからっ!』


 眼魔コマンド「「「「」」」」ゾロゾロ


 ユウキ『ハァァッ!』


 ユウキはALOにて使い続けてきた片手直剣「マクアフィテル」を振るい、眼魔コマンドを凪ぎ払うように横一閃に斬りつける。
 斬りつけられた箇所から黒い墨のような液体を飛び散らして眼魔コマンドは倒れ地面に染みとなって消えた。
171 :1 [saga]:2019/09/21(土) 06:32:59.19 ID:+tXVZl1B0
 眼魔コマンド「「!」」


 2体の眼魔コマンドは刃がボロボロにこぼれてしまっている短剣を振るいかかりユウキがそれをマクアフィテルで止めたところを別の個体が横から襲いかかる
 

 ユウキ『このっ!』


 ユウキは片足蹴りで襲いかかってきた眼魔コマンドを蹴飛ばし、マクアフィテルで短剣を弾き飛ばすと眼魔コマンドを同時に斬りつけて倒した。


 キリト「・・・あの動き、間違いなくユウキだ・・・」


 アスナ「・・・でも、でもっ・・・どうして・・・」


 ユイ「ママ、パパ。ユウキさんの声に違和感を感じませんか?」


 アスナ「え?声・・・?」


 キリト「・・・少し、電子音っぽく聞こえることか」


 ユイ「そうです」


 キリト「・・・」


 アスナ「キリトくん・・・?」


 ユイ「!!。パパッ!!」


 眼魔コマンド「「!」」

 ―ブゥンッ!


 キリト「!?。うわっ!」

 
 アスナ「キャァアッ!」


 ユイ「ママ!パパっ!」


 キリト「くっ・・・!」


 眼魔コマンド「」ユラユラ


 アスナ「キリトくん!」


 眼魔コマンド「」チャキッ


 アスナ「っ!」 


 『『アーイ!』』

 『バッチリミナー!バッチリミナー!』
 『バッチリミロー!バッチリミロー!』


 「「変身!」」
172 :1 [saga]:2019/09/21(土) 06:33:40.57 ID:+tXVZl1B0
 『『カイガン!』』

 『オレ!』『スペクター』

  
 『レッツゴー!』『レディゴー!』 

 『『覚悟!』』


 『ゴ・ゴ・ゴ』『ドキドキ』

 『『ゴースト!』』 


 ―ガギィィインッ!!

 キリト「・・・!」


 ゴースト(エステル)「危なかった!」


 キリト「か、仮面ライダー・・・!」


 スペクター(清ヶ)「大丈夫かい?お嬢さん」クスッ


 アスナ「は、はい・・・」


 眼魔コマンド「「!」」


 ゴースト(エステル)「ビックリするのはこれからだぞ。亡霊が!」


 スペクター(清ヶ)「ノブナガさん、頼むぜ」


 ノブナガ魂「(あい、承知した!)」

 『アーイ!』
 
 『バッチリミロー!バッチリミロー!』


 『カイガン!』
 
 『ノブナガ!』

 『我の生き様!桶狭間!』

 スペクターNBG(清ヶ)「俺の生き様、見せてやる!」


 ゴースト(エステル)「ムサシ、力を貸してくれっ」

 
 ムサシ魂「(おうっ!)」


 『アーイ!』

 『バッチリミナー!バッチリミロー!』

 
 『カイガン!』

 『ムサシ!』

 
 『決闘!ズバット!超剣豪!』

 ゴーストMSS(エステル)「命、燃やすぞ!」
173 :1 [saga]:2019/09/21(土) 06:36:26.48 ID:+tXVZl1B0
 スペクターNBG(清ヶ)「お嬢さん、俺の後ろに隠れてな」
 
  
 アスナ「は、はいっ!」


 『ガンガンハンド!』

 スペクターはガンガンハンドのグリップを引いて銃モードに変形し、眼魔コマンドに狙いを定める。
 

 眼魔コマンド「「「!」」」


 スペクターNBG(清ヶ)「あばよ!」

 ―ドガァンッ! ドガァアンッ!

 スペクターがガンガンハンドから放ったエネルギー弾により眼魔コマンドが一層される。
 数体で眼魔コマンドが迫りくると出力調整デバイスによってドラゴンブレス弾に切り替え、激しい閃光を放って一気に撃ち倒した。
  
 
 『ガンガンセイバー!』

 ゴーストMSS(エステル)「ハァアッ!」

 
 ガンガンセイバーを二刀流モードへ変形させ、眼魔コマンドの群れに向かう。 



 命燃やすぜ!(http://youtu.be/3RiPlao0Tnc)

 ―ズバッ! ザシュッ! ズバァアッ!

 ガンガンセイバーの太刀と小太刀を自由自在に振るいながら眼魔コマンドを切り裂く。
 背後から斬りかかろうとした眼魔コマンドをスペクターが狙撃して援護し、その間にゴーストは十字に斬り付けてキリトの側に近寄る。

 ゴーストMSS(キリト)「立てるか?手を貸すぞ」スッ


 キリト「あ、ああっ・・・!」


 キリトはゴーストの手を握って立ち上がった。が、ゴーストはキリトを振り回す勢いで手を引く。 

 キリト「うわ!?」


 ゴーストはキリトの背後から来ていた眼魔コマンドを斬り付けて倒す。

 スペクターNBG(清ヶ)「エステル!ちまちましてても仕方ねぇぞっ!」


 ゴーストMSS(エステル)「ああっ!わかってる!」


 『『ダイカイガン!』』

 『ガンガンミナー!ガンガンミナー!』
 『ガンガンミロー!ガンガンミロー!』

 『オメガスラッシュ!』

 『オメガスパーク!』

 
 ゴーストとスペクターはゴーストドライバーにアイコンタクトさせる。
 ガンガンセイバーとガンガンハンドにエネルギーが送受信され、ゴーストとスペクターの背後に紋章が浮かび上がった。
 
 ゴーストMSS(エステル)「ハァァアアアアッ!!」

  
 スペクターNBG(清ヶ)「アァァアアアアッ!!」 
174 :1 [saga]:2019/09/21(土) 06:36:55.95 ID:+tXVZl1B0
 ゴーストMSS(エステル)「エイヤァアアアアッ!!」

 
 ―ズバァアアアアッ!ズバァアアンッ!!
 ―ドガァアアアアンッ!!

 刀身にエネルギーが蓄積された二刀のガンガンセイバーで残った眼魔コマンドを切り裂き、大爆発を起こす。
 

 スペクターNBG(清ヶ)「デヤァァアアアアアッ!!」


 ―ドガァアアアアアアアアアアアアアンンッ!!

 銃モードのガンガンハンドが無数に分身を創り出し、10000発のエネルギー弾が放たれた。
 1体、2体、3体と撃たれ膨張したエネルギーが爆発を起こす。


 ゴーストMSS(エステル)「ふぅ〜・・・よしっ!倒したぞ!」


 スペクターNBG(清ヶ)「ああ。やったな」


 キリト「アスナっ!大丈夫か!?」


 アスナ「うんっ。あの・・・青かった仮面ライダーの人が助けてくれて・・・」


 ユイ「ママッ!パパッ!」ギュウッ


 アスナ「ユイちゃんっ・・・!」ギュウッ


 キリト「よかった・・・」ギュッ


 
 ユウキ『キリト、アスナ、ユイ・・・大丈夫そうだね』ホッ


 アスナ「ユウキ・・・」


 キリト「・・・ホントに、お前なのか・・・?」


 ユウキ『・・・』コクリ


 ユイ「どうして、ここに居るんですか?」


 アスナ「それより・・・なんで・・・」

 
 ユウキ『それが・・・』
175 :1 [saga]:2019/09/21(土) 06:37:28.32 ID:+tXVZl1B0
   
 ユウキ『確かに、私・・・あの時・・・死んだはずなんだけど・・・』 


 ユウキ『目が覚めたら、この街に居て・・・』


 キリト「いつからだ?」


 ユウキ『つい昨日だよ。なんか・・・テンション高いおじさんが・・・土管から出てきて・・・』


 ユウキ『・・・コホンッ』


 ユウキ『フハハハハハハッ!!ようこそ新たな生地へぇえ!』


 ユウキ『私の名はぁぁ・・・壇黎斗神ッッッ!!』


 キリト「!?(しゃ、社長が・・・!?)」


 ユウキ『唯一の最高神として、この街に新たな神話を創り出すためにぃ・・・』


 ユウキ『君を呼び覚ましたのだぁ!』


 ユウキ『・・・それから記憶が・・・』


 アスナ「・・・」


 『『オヤスミー』』


 エステル「・・・何か、話しかけ辛いな」ヒソヒソ


 清ヶ「だな」


 アスナ「・・・ユウキ・・・ユウキぃっ・・・!」ギュウッ


 ユウキ『わっ・・・えへへ・・・久しぶり、かな。アスナ』ニコリ


 アスナ「うんっ・・・」ポロポロ


 キリト「・・・(明日、丁度幻夢コーポレーションに行く事にしてたから・・・)」


 キリト「(直接聞いてみないと・・・)」


 ユイ「あれ?・・・パパ、あそこに誰か居ますよ?」


 キリト「え?・・・。・・・っ・・・」


 
 サチ「・・・」


 
 キリト「・・・サチ・・・」
176 :1 [saga]:2019/09/21(土) 23:57:07.98 ID:+tXVZl1B0
 キリト「・・・」


 サチ「・・・キリト・・・」


 キリト「・・・」


 アスナ「キリトくんの、知り合い?」


 ユウキ『じゃないかな。名前知ってるみたいだし・・・』


 ユイ「あの人は・・・」


 アスナ「ユイちゃん、知ってるの?」


 ユイ「・・・はい。SAOの記録データには・・・」


 ユイ「「月夜の黒猫団」と登録されていたギルドのメンバーの一人であり、お名前はサチと呼ばれていた人です」


 アスナ「サチ・・・。!?、う、嘘・・・」


 ユイ「パパからお話は聞いていますから、その通りです」


 ユイ「第27層の迷宮区で「月夜の黒猫団」の皆さんは・・・パパを除いて全員全滅してしまっています」


 ユイ「サチさんもそこで生命活動が途絶えています」


 ユウキ『じゃあ・・・まさかあの子もボクみたいに、あの土管おじさんに何かされて・・・』

 
 ユイ「そ、そこまでは私にも・・・」



 キリト「・・・」


 サチ「・・・久しぶりだね。キリト」


 サチ「また会えるなんて思ってなかった・・・」


 キリト「・・・俺も、だよ」


 サチ「そう・・・」


 サチ「・・・私がキリトのこと・・・恨んでると思ってる?」


 キリト「っ・・・!」


 サチ「・・・」クスッ


 サチ「そこは・・・予想通りかな」
177 :1 [saga]:2019/09/21(土) 23:57:55.00 ID:+tXVZl1B0
 『アーイ!』

 エステル「何っ!?」


 清ヶ「ゴーストドライバー・・・!何であの子が・・・!?」


 『バッチリミナー!バッチリミナー!』


 キリト「サチ・・・!?」


 サチ「・・・変身」


 『カイガン!』

 『ダークライダー!』

 『闇の力!悪い奴ら』


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 『ガンガンセイバー!』

 ダークゴーストはゴーストドライバーからゴーストが使用するガンガンセイバーを召喚し、手にすると
 ゆっくりキリトへ近付いて行く。
 キリトは恐怖感か気が動転しているのか、その場で立ち尽くし動こうとしない。


 エステル「マズイッ!」


 エステルはいち早く危険を察するとゴーストドライバーに手を翳してガンガンセイバーを召喚し手にする。
 続いて清ヶも気付きガンガンハンドを召喚してキリトの元へ向かう。

 ダークゴースト(サチ)「・・・キリト。あの時、私を助けようとしてくれたのは・・・」


 ダークゴースト(サチ)「わかってるよ。・・・けど・・・」


 ダークゴースト(サチ)「ごめんね」


 キリト「・・・何で、謝るんだよ・・・」


 ダークゴースト(サチ)「・・・どうしても・・・キリトを恨まないと私・・・」


 ダークゴーストはキリトの目の前まで来てそう伝えるとガンガンセイバーを振り上げて次の言葉を言った。


 ダークゴースト(サチ)「どうにかなっちゃいそうだからっ」

 ―ガギィィインッ!! 

 エステル「やめろっ!何のつもりだ!?」


 ダークゴースト(サチ)「・・・邪魔しないでよっ」


 キリト「サチっ!」


 清ヶ「離れてろっ!」ドンッ!
178 :1 [saga]:2019/09/21(土) 23:59:00.98 ID:+tXVZl1B0
 近寄ろうとしてきたキリトを清ヶは押し退けて、ユウキがキリトを抱き止めた。
 ダークゴーストはガンガンセイバーを引き、横からの斬撃を繰り出す。

 エステル「くっ!」


 清ヶ「オラァッ!」

 エステルはそれを受け止め、ロッドモードに変形させた清ヶがダークゴーストを突き退ける。

 キリト「サチ・・・っ!」


 ユウキ『キリト、しっかりしなよ!』


 アスナ「キリトくん・・・」


 ダークゴースト(サチ)「いい加減に、してっ!」


 エステル「こちらの台詞だっ!」


 ガンガンセイバーとガンガンセイバーの刃がギリギリと異質な音を立て火花が散る。  
 エステルの背後から飛び上がった清ヶが銃モードに変形させたガンガンハンドでダークゴーストを撃つ。


 ダークゴースト(サチ)「っ、」


 ダークゴーストは死角からの不意な攻撃に対処できず後退する。
 ガンガンセイバーを握りしめ、ふとキリトの方を向くとアスナを睨むように見た。


 アスナ「えっ・・・」


 ダークゴースト(サチ)「泥棒猫・・・」ボソッ


 ダークゴースト(サチ)「許せない・・・っ!」


 ダークゴーストはガンガンセイバーをガンモードに変形させるとアスナに狙いを定めた。
 アスナは突然のことに硬直して動けなくなってしまう


 エステル「止せぇ!」


 エステルの言葉を聞く前にダークゴーストは引き金を引いた。エネルギー弾がアスナ目掛けて発射される。
 キリトは全力で走り、立ち竦んで動けなくなっているアスナを押し退けた。

 ―ヂューンッ・・・!


 キリト「ぐうぅっ!」


 アスナ「キ・・・キリトくんっ!」


 エネルギー弾がキリトの腕を掠め、鮮血が飛び散った。
 衝撃によって背中から倒れたキリトに駆け寄り、アスナは裂傷した箇所を見て血の気が引く。


 ユウキ『こ・・・このぉっ!』

 怒りに満ちた顔になって、ユウキはエステルと清ヶの間を走り向けダークゴーストに斬りかかった。
 ダークゴーストはガンガンセイバーで防ぎ、息を整える。


 ユウキ『よくもキリトをっ・・・!』


 ダークゴースト(サチ)「私の痛みは・・・あれくらいじゃないよ」

 ―ギィンッ!
 ―ドガッ!
 
 ダークゴーストはガンガンセイバーでマクアフィテルを弾き、ユウキは蹴飛ばした。

 ユウキ『ぐっ、うぅ・・・!』
179 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:05:43.58 ID:IkESnbeL0
 清ヶ「大丈夫か!?」


 ダークゴースト(サチ)「まだ・・・足りない・・・」


 倒れているキリトに向かおうとダークゴーストは振り返る。
 引き摺りながら持っているガンガンセイバーの切っ先が地面を削り、ダークゴーストは徐々に近付いて
 行く。

 ―バチッ! バチバチィッ!


 ダークゴースト(サチ)「・・・っ!」

 だが突然ダークゴーストの体全体に電飾が走り、力が抜けるように跪く。
 体が思うように動けなくなったのかその場から動こうとしない。キリトを守ろうとしていたアスナは
 驚いた様に目を見開き困惑する。


 ダークゴースト(サチ)「・・・次は、必ず・・・っ」


 そういうとダークゴーストはフラフラと立ち上がって踵を返すと重い足取りで背後に現れた紋章へ
 入り消えていった

 アスナ「消えた・・・」


 ユイ「パパっ!大丈夫ですか!?」


 キリト「っ、結構・・・痛いなっ・・・」


 エステル「これはマズイッ。すぐに応急処置をしなければ」


 キリト「っ・・・」


 ユウキ『キリト・・・っ』


 アスナ「キリトく、ん・・・」ポロポロ


 清ヶ「おい、エステル!俺達以外に人が誰も居ないぞ!?」


 ユイ「ほ、本当です!誰もいません!?」


 エステル「・・・「人払い」だ。魔術師の仕業か」


 エステル「先にこちらの手当てだ。止血しないと」


 清ヶ「・・・そうだな。俺のジャケットで縛るぞ」バサッ


 エステル「ああ。・・・ボーッとしてないで水を持ってきてくれないか」


 アスナ「あっ、ぅ・・・は、はいっ」トタタッ


 ユイ「ぱぱぁ・・・」


 清ヶ「大丈夫だお嬢ちゃん。傷はまぁ、浅い方だからな」ギチギチッ


 キリト「ぐぅああ、ああっ!」ズキッ


 清ヶ「我慢してくれよっ・・・」ギュウッ


 ユウキ『キリト・・・っ』
180 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:08:00.12 ID:IkESnbeL0
 ―・・・シュゥゥゥ

 エステル「?。「人払い」が消えていく・・・?」


 ステイル「やっぱりこんな状況だったか」


 G3-X(麦野)「ちょっと!大丈夫!?」


 ベルデ(絹旗)「超大変です!キリトさんが!」


 G3(枝先)「救急箱持ってきてますよ!」


 G4(滝壺)「ありがとう、すている」


 ステイル「大したことはしてないさ」


 ステイル「(いきなり次期最大主教に学園都市へ飛ばされたと思えば・・・)」



 G3-X(麦野)「傷口は浅いわね。このジャケットはこのままで良いの?」

 
 清ヶ「止血してるから無闇に外さない方がいいぞ」


 アスナ「あ、あの!水、持ってきました」


 G3(枝先)「あっ!ありがとうございます。キリトさん、少し染みますけど我慢してくださいねっ」


 G3(枝先)「(ジャケットの隙間から傷口を綺麗にして・・・)」チョポポッ


 キリト「づぅ、あぐっ・・・!」ズキンッ 



 ステイル「(この有り様とは・・・)」



 浜面「麦野!園内の客は皆帰したぞ!」ダッダッ


 G3-X(麦野)「わかった。救急車を呼んで」


 G3(枝先)「はいっ!」 


181 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:10:23.13 ID:IkESnbeL0
 -学園都市 第七学区病院-

 キリト「・・・」


 アスナ「キリトくんっ!」


 ユイ「パパっ!」


 ユウキ『キリト・・・大丈夫、なの?』


 キリト「・・・」コクリ


 冥土帰し「そこまで過度の傷ではなかったのが幸いだったね?それに、出欠多量では無くてよかった
      ところだよ?」


 枝先3「この二人のおかげですよ」


 エステル「無事で何よりだ」


 清ヶ「ああ・・・悪かったな。俺達が居ながらみすみす危険に晒しちまって」


 アスナ「いえ・・・助けてもらったんです。謝ることなんて・・・」


 ユウキ『二人が居なかったらもっとキリトとアスナ、それにユイが危険な目に遭っていたか・・・』


 ユウキ『ありがとう』


 エステル「そうか・・・」ホッ


 キリト「・・・ちょっと・・・トイレに・・・」スタスタ


 アスナ「あ、キリトくんっ。・・・」

 
 ユウキ『アスナ、今は・・・そっとしてあげよう』


 アスナ「・・・」


 ユイ「パパ・・・」





 -屋上-

 キリト「・・・」


 キリト「・・・サチ・・・なんで・・・」

182 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:12:32.51 ID:IkESnbeL0
 ダッカー[我ら、「月夜の黒猫団」に乾杯!]


 テツオ・ササマル・ケイタ・サチ[[[乾杯!]]]

 
 ダッカー[でもって、命の恩人のキリトさんに乾杯!]


 テツオ・ササマル・ケイタ・サチ[[[乾杯!]]]


 サチ[ありがとう。本当にありがとう・・・すごい、怖かったから・・・]


 サチ[助けに来てくれた時、ほんとに嬉しかった]


 
 キリト「・・・」



 サチ[ねえ、キリト。一緒にどっか逃げよ]


 サチ[この町から。モンスターから。黒猫団の皆から・・・ソード・アート・オンラインから]



 キリト「・・・」ポロポロ


 キリト「・・・あいつらの分まで、生きるって決めたのに・・・」



 サチ[どうしても・・・キリトを恨まないと私・・・どうにかなっちゃいそうだから]


 
 キリト「・・・っ・・・」ポロポロ


 キリト「サチ・・・っ」ポロポロ


 ステイル「・・・」スパー


 キリト「・・・!?」バッ!


 ステイル「うん?・・・あぁ、さっきの。怪我は大丈夫そうかい?」


 キリト「・・・あ、ああ・・・」グシッ 


 ステイル「それならよかったよ」スパー


 キリト「・・・」


 ステイル「・・・泣いてる理由は聞かないが、その人は大切な人なのかい?」


 キリト「っ・・・。・・・ああ、俺が・・・俺が、助けてやらないといけなかった・・・」


 キリト「・・・けど、目の前で・・・サチは・・・」


 ステイル「・・・なるほど」スパー


 キリト「・・・俺にメッセージを残してくれてて、俺と会えて、一緒に居られてよかったって・・・」


 キリト「もし自分が死んでも・・・俺は頑張って生きてって・・・」


 キリト「・・・俺、許されてたと思ってた自分に・・・失望したよ・・・」
183 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:16:13.61 ID:IkESnbeL0
 キリト「サチは・・・やっぱり、俺のこと・・・」

 
 ステイル「・・・かつて、ある男と女性は大切な親友の敵になったことがある」


 ステイル「親友のため、親友のためと・・・言い訳をしてね」スパー

 
 キリト「・・・なんでだ・・・?」


 ステイル「その親友は記憶を消さなければ死んでしまうと言う病気を患いでいたんだ」


 キリト「え・・・?」

 
 ステイル「最初の内は真に受けて必死に彼女を助けようと記憶を何度も、何度も消した。・・・だが
      ある日その病気は真っ赤な嘘だとわかったよ」

 
 ステイル「騙されていたんだ。・・・親友を助けようとしていた行為は悪人が自分の為だけに
      利用しようと・・・」


 キリト「・・・なんだよ・・・なんだよ、それ・・・っ!?」


 ステイル「ま、どこかの真っ直ぐ過ぎるウニ頭馬鹿が全て解決してくれたんだがね」スパー


 キリト「・・・ウニ頭?」


 ステイル「そう。君も見れば一目でそう思うだろうね」クスクスッ


 キリト「・・・。・・・もしかして、上条、のことか?」


 ステイル「・・・なんだ。君も彼と面識があるのかい」


 ステイル「まぁ、あの少年なら・・・不思議でもないか」


 キリト「アイツに、何かあるのか?」


 ステイル「・・・そうだね・・・」


 ステイル「一口で言えば、ヒーロー。もっと言えば馬鹿だけどヒーローかな」クスッ


 キリト「・・・ひょっとして仮面ライダーなのか?」


 ステイル「ああ、そうだよ。・・・言っても大丈夫かな、君はもう・・・何かに巻き込まれているようだから」


 キリト「何かって・・・」


 ステイル「サチ、と言うその大切な人と何かあったんだろう?」

 
 ステイル「化けて出てきて、君に何かしらの復讐をしに来た・・・とか」


 キリト「っ・・・」


 ステイル「それは恐らく・・・君の悪夢の具現化、なのかもしれないよ」


 キリト「悪夢の・・・具現化・・・?」


 ステイル「とにかく・・・君が巻き込まれた事は僕も対処せざる得ないから、協力してあげるよ」
184 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:17:57.97 ID:IkESnbeL0
 キリト「・・・アンタも仮面ライダーなのか?」


 ステイル「そうだよ。この街では珍しい類になるかな」


 ステイル「本来は魔術を使うけど、キャッチコピーは魔法使いライダーだ」


 キリト「魔法使い・・・」


 ステイル「さて、僕の紹介はこれくらいにして・・・」


 ステイル「何があったのか・・・教えてくれるかな?」


 キリト「・・・わかった」




 ステイル「・・・死人が蘇った、と簡潔に言えばそうなるのかい?」


 キリト「ああ。・・・魔法か魔術かわからないけど、それを使ってそんなことは出来るのか?」


 ステイル「出来ないこともない、が。それは神への反逆となる」


 ステイル「何か代償を払って蘇らせるかもしくは、その神と同等の力を手にするかのどちらかが   
      有効な手段だ」


 キリト「代償を払って言うのはともかく、神と同等の力ってめちゃくちゃだな・・・」


 ステイル「それほど危険なものなのさ」


 キリト「・・・じゃあ、サチを生き返らせたのはそういう類いの奴の仕業なのか」


 ステイル「恐らくはね。「人払い」と言う人を無意識に近寄らせない術式を施していた辺りそれが
      妥当な考えだ」


 キリト「・・・けど、ユウキは・・・」


 ステイル「さて、僕はそろそろ置賜するよ。また何かあれば・・・掛けてもらえるかな」スッ


 キリト「あっ・・・(電話番号か)ありがとう。・・・ところで、名前は」


 ステイル「ステイル=マグヌスだ。君は?」


 キリト「桐ヶ谷和人。どっちかって言うと・・・キリトって呼んでくれ」


 ステイル「キリト、だね。わかったよ」


 ステイル「それとまぁ、敬語じゃないから言わなくてもいいと思うが君より年下だからね」


 キリト「・・・え?そ、そうなのか?」


 ステイル「14だよ」スパー


 キリト「(嘘だろ!?)」ガビーン


 ステイル「まぁ、そういうことで。今度から気を付けるんだよ」スタスタ


 キリト「あ、あぁ・・・」コクリ

185 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:25:03.05 ID:IkESnbeL0




 キリト「・・・」スタスタ


 ユイ「あっ、パパ。戻ってきましたね」


 キリト「ああ・・・色々と考えてた・・・」


 直葉「お兄ちゃん!」


 キリト「!。スグ・・・」


 直葉「よかったぁ・・・」ダキッ,ポロポロ


 キリト「スグ・・・よくここがわかったな」ナデナデ


 直葉「枝先さんから連絡が、来てね・・・怪我大丈夫なの?」グスンッ


 キリト「ああ、大丈夫だよ。そこまで重症じゃなかったから」


 直葉「そっか・・・」グシグシッ


 キリト「・・・ごめんな。また心配かけて」ナデナデ


 直葉「もうっ・・・本当だよ・・・」


 直葉「気を付けるって言ったのに・・・」ポカポカッ


 キリト「はは・・・」


 清ヶ「笑い事じゃねぇぞ、キリトさんよ」


 キリト「あっ・・・さっきは助けてくれて、ありがとうな」


 エステル「何。ライダーは助け合い、が私達の理念だからな」ニコリ


 キリト「そっか・・・良い言葉だな」クスッ


 アスナ「キリトくん・・・」


 ユウキ『キリト・・・』


 キリト「!。アスナ・・・ユウキ・・・」


 直葉「・・・え?ユ、ユウキさん?・・・ユウキさん!?」


 ユウキ『あー・・・うん。かなり訳あって・・・』


 直葉「えっ、えっと・・・。・・・ま・・・」


 直葉「ま、また会えて、その・・・」


 キリト「よかった、だろ?」


 直葉「う、うん!・・・(けど、何か複雑・・・)」
186 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:26:00.20 ID:IkESnbeL0
 アスナ「・・・キリトくん、サチさんの事なんだけど・・・」


 キリト「・・・ああ。間違いなく・・・俺が所属してたギルドで一緒に居た子だ」


 ユウキ『あの子もボクみたいに土管おじさんにここへ連れてこられたのかな?』


 キリト「・・・いや、何となくなんだけど、ユウキとは違う方法で生き返ったと思うんだ」


 ユイ「私もそう思います」


 アスナ「え?」


 ユイ「外見はそっくりそのままですけど・・・」


 ユイ「まるで中身だけを入れ替えさせた様な感じがしていました」


 ユウキ『つまり・・・偽者?』

  
 アスナ「中身を替えるって・・・魂が別の人になってるって事なの?」


 エステル「話を割ってすまないが、可能なことだ。魔術にしても科学でも」


 清ヶ「ああ。・・・それに魂が宿ることもあるしな」


 直葉「魂が宿る?」


 清ヶ「そっ。創作物によくあるだろ?ロボットとかに感情が芽生えたりする感じのが」

 
 直葉「あ、あぁ・・・」コクリ

 
 清ヶ「この街じゃ不思議でもないぞ」


 清ヶ「何せ俺の妹は実験で人造人間に自分自身の体のパーツを移植したら、もう一人妹が生まれたんだぜ?」


 キリト「本当にこの街どうなってるんだよ・・・」


 アスナ「人造人間って・・・何?」


 ユウキ『わかんない』


 ユイ「私も人造人間の1種みたいな存在ですよ」


 ユイ「人と人とで生まれたのではなく、人の手で造られる。それが人造人間なんです」


 アスナ・ユウキ「『へぇ・・・』」


 直葉「・・・あっ。もしかして、操歯さん達のお兄さん、ですか?」


 清ヶ「ああ、操歯清ヶだ」


 ユイ「・・・あ、男の人だったんですか?」

 
 清ヶ「え?あ、うん。・・・今更気づいたのかな?」クスッ
187 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:27:27.93 ID:IkESnbeL0
 ユイ「視覚情報に頼ってしまうとわかりません」


 清ヶ「そ、そっか・・・(これでも女装やめて男らしくはなったはずなんだが・・・)」


 キリト「・・・何にせよサチは・・・また俺を襲いに来るだろうな」


 エステル「十中八九、可能性は大だ。・・・ただ、今日は大丈夫だろう」

 
 アスナ「どうしてわかるの?」


 エステル「突然苦しみだしたのは見たか?恐らく、活動に制限時間があるように思うんだ」


 ユウキ『なるほど・・・だけど、明日また来たらどうすればいいの?』


 直葉「お兄ちゃんは学園都市から出た方が・・・」


 詩乃「ダメ。余計に危険になるから」


 キリト「シノン。お前も来てくれたのか」


 詩乃「あら、私が来ないような薄情の女でも思った?心外ね」フンスッ


 キリト「あ、いや!そんなこと!」アセアセ


 ユウキ『えー、キリトひどーい』


 アスナ「キリトくん?」ムッ


 キリト「違うんだって!」アセアセ


 詩乃「・・・ふふっ。冗談よ」クスッ


 詩乃「よかった、元気そうで。心配したんだから・・・」


 キリト「あ・・・そ、そっか。・・・心配してくれてありがとう、シノン」

 
 詩乃「・・・う、うん//」フイッ


 ユイ「シノンさん、さっきの余計に危なくなると言うのは・・・」


 詩乃「これは私の勘だけど・・・この街から出てもキリトは狙われ続けられると思うの」


 アスナ「あっ・・・そうなっちゃうのか・・・」


 詩乃「だから対抗手段があるこの街に居た方がいいと思う」


 詩乃「帰り道に寝首をかかれたらおしまいよ」


 キリト「・・・」ゴクリッ
188 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:32:38.87 ID:IkESnbeL0
 エステル「私も彼女の意見に同意する。キリト、だったな?」


 エステル「事態は深刻だ。・・・我々仮面ライダーが守ってやろう」


 ユウキ『ボクもキリトを守るよ!』


 清ヶ「確かに、さっきは戦えてたからありがたく協力してもらうぜ」


 ユウキ『任せておいてっ』


 詩乃「・・・話しはリーファから聞いたけど、本当に生き返ったのね」


 ユウキ『うん、まぁ・・・』


 「話しは聞かせてもらったぁ・・・」


 キリト「・・・!」


 ユウキ『あ。あぁああ!』


 エステル「壇黎斗神社長?どうして、ここに・・・」


 黎斗「何。キリト君が大怪我をしたと風の噂で聞きつけたものでね」


 黎斗「それと・・・君の様子も見に来たんだ」ニコリ


 ユウキ『え?ボク?』


 黎斗「当然」


 遼太郎「キリト!大丈夫かよ!?」


 キリト「クライン・・・」


 遼太郎「黎斗社長からお前が怪我したって聞いてよ、同行してきたんだ」


 キリト「そっか・・・。・・・黎斗社長、丁度よかったよ。貴方に・・・聞きたい事があったんだ」


 黎斗「もちろん。承知の上で私も会いに来たのだよ」


 キリト「・・・アンタが・・・ユウキを生き返らせたのか?そうなら、どうやって・・・」


 黎斗「昨日、私はALOへも赴いてね・・・」


 黎斗「そこでとある木を見つけ、近寄って見たとき・・・彼女の意識がデータとして残っていた粒子を
    見つけた」


 ユウキ『ボクの・・・意識・・・?』


 黎斗「そう。そのデータ粒子には君が生きたいと強く思っている意思があった」


 黎斗「・・・それに私は感銘を受けてね・・・この神の才能を全力で振るわせてもらったよ」
189 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:33:26.64 ID:IkESnbeL0
 キリト「・・・アンタはユウキをどうするつもりだったんだ」


 黎斗「私は神だ。・・・名も無き命となっていた彼女に無慈愛にはなれなかったのだよ」


 アスナ「・・・」


 キリト「・・・アンタのおかげで、またユウキに会えた。それだけは・・・」


 キリト「礼を言っておく・・・」


 黎斗「光栄だよ。キリト君」ニンマリ


 キリト「だけどなっ!」ガシッ!


 遼太郎「お、おいキリト!」


 キリト「アンタ、人の命の重さをわかって・・・わかってやったのか!?」


 黎斗「・・・」


 キリト「ユウキは・・・ユウキは一生懸命、生き抜いて生涯を終えたんだぞ!?


 キリト「なのに、なのに何で・・・」


 アスナ「キリトくん・・・」


 ユウキ『キリト・・・』


 黎斗「生涯、か・・・だがキリト君。君が言っている事は、正しいと言えるのかな」


 キリト「何・・・っ!?」


 黎斗「・・・ユウキ君にはすまないと思うが、過去のデータを見させてもらった」


 黎斗「ユウキ君・・・いや紺野木綿季の生涯はたったの15年と言う年月で・・・本当に満足出来たと
    思っているのかい?」


 キリト「・・・それは・・・っ」


 黎斗「この私よりも若い命を、消えようとしながらも生きたいと願っていた彼女を放っておけなかったのだよ」


 黎斗「彼女を生き返らせたのは君のためでもない。・・・彼女自身の願いのためだ」


 キリト「・・・」


 ユウキ『キリト・・・そんなに怒らないで?』


 キリト「ユウキ・・・」


 ユウキ『この人なりの・・・正義なんだよ。多分』


 キリト「・・・」


 遼太郎「キリト。社長は決して悪い人じゃないんだ!(おかしい人だけども!)」


 遼太郎「だから・・・その・・・」
190 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:33:58.72 ID:IkESnbeL0
 キリト「・・・」スッ


 キリト「・・・。・・・悪かった。アンタがしたことは・・・ユウキの為だった訳だな」


 黎斗「そう思ってくれて構わない」


 キリト「・・・そう、か・・・」


 キリト「・・・今まで碌なゲームの制作者に会わなかったもんで・・・」


 黎斗「それはさぞ悲惨だっろう」


 キリト「・・・アンタも同じ穴の狢かと思ってたよ」


 黎斗「それは心外だ。私はそんな奴らの才能と一緒にしないでほしいものだね」


 ユウキ『えっと・・・黎斗神、さんでいいのかな?』


 ユウキ『それとも神様?』


 黎斗「その通ぉぉおりぃ!私は神だぁぁぁああっ!ハハハハハハハハッ!!」


 アスナ・直葉・詩乃「「「(怖い)」」」ビクッ


 ユイ「面白い人ですね」クスッ


 アスナ「え」


 ユウキ『じゃあ、神様!・・・ありがとう。なんてお礼をしたらいいか・・・』


 黎斗「構わないさ。それに君はまだ不完全な状態だからね」


 ユウキ『不完全・・・?』
 

 ユイ「やっぱり電子音みたいに聞こえる声はそのせいですか?」


 黎斗「そうなのだよお嬢さん。いちご飴好きかな?」スッ


 ユイ「ありがとうございます!」ニコリ


 詩乃「不完全とはどう言うことなの?」


 黎斗「彼女自身の意識ははっきりとしているのだが、身体全体はまだ現実の世界に馴染めていなくてね」


 黎斗「まだ少し調整が必要になるのだよ。下手をすればドット絵になりかねない」


 ユウキ『そ、それはちょっと困るかな・・・』


 黎斗「心配することはない。この神の才能を持つ私にかかれば・・・問題は解決する」


 黎斗「それと彼女の意識データはこのガシャットに保管している。これを君に渡しておくよ」スッ


 ユウキ『あ、うんっ』
191 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:37:10.40 ID:IkESnbeL0
 黎斗「Wi-Fiからアップデートデータを送れば、今度は完全な状態になっている。はずだ」


 アスナ「・・・あの、貴方は一体何者なんですか?」


 黎斗「言っただろう。私は、神だぁ・・・!最高新である、壇黎斗神だぁぁぁああっ!」


 アスナ「(この人、ここの病院で診察か何か受けた方が・・・)」


 ユイ「ふふふっ♪」クスッ


 キリト「(マズイ、ユイに変な悪影響が!)」


 黎斗「誉め言葉として受け取っておくよ」ニコリ


 アスナ「あ、あの、すみません!」ペコペコ


 直葉「ま、まだ小さい子ですから」アセアセ


 ユイ「・・・もしかして神様社長もAIなんですか?」


 アスナ・直葉「「え?」」


 黎斗「AIとは少し違うのだよ。私は一度死にバグスターウイルスとして復活した」


 詩乃「バグスターウイルス・・・?」


 黎斗「そうだ。そして私は別の世界から来た神だ」


 キリト「別の世界・・・?」


 黎斗「私はその世界で完全に消失したと思ったのだが・・・次に目覚めると、この世界のここの病院に
    居たのだ」


 ユウキ『神様って所謂、転生してきたの?』


 黎斗「それが一番妥当だよ。ただ元の世界に似ている点はいくつかあるかな」


 黎斗「そう・・・仮面ライダーが居る事だ。まぁ、変身している人物はかなり違うがね」


 エステル「(私が変身するゴーストも別の人間が変身するとなると・・・どんな人物なんだろうか)」


 黎斗「まぁ、話しはこれくらいにしておいて・・・キリト君、これはお見舞いの品で持ってきたのだが
    受け取ってくれるかい?」


 キリト「あ、ああ・・・」スッ


 ユイ「いちごが沢山入ってますね」


 黎斗「これぞ神の恵みだぁ・・・」


 黎斗「ビタミン豊富な上に疲れも取れるまさに神が創った最高の食物なのだよ」


 アスナ「(要するにいちご好きなんだ、この人)」


 直葉「(意外・・・)」クスッ
192 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:37:55.26 ID:IkESnbeL0
 黎斗「さて、私はこれにて失礼するとしよう。キリト君、明日の件だが・・・」 


 キリト「ああ。7時に行けばいいんだよな」

 
 遼太郎「俺が迎えに行くから、少し待っててくれるか?」


 キリト「わかった、頼むよ」

 
 黎斗「では・・・ユウキ君」
 

 ユウキ『あ、はい?』


 黎斗「君の命を再びこの世に生を与えたのはこの私だ」


 黎斗「君を完全な状態にするよう努めよう。任せておきたまえ」ニコリ


 ユウキ『は、はい・・・ありがとうございます』ペコリ


 黎斗「それでは・・・失礼するよ。壷井君」


 遼太郎「あ、はい!じゃあまた明日な」


 キリト「ああ・・・」コクリ


 エステル「・・・では、私もこれで」


 清ヶ「俺もな。・・・キリト、また襲われそうな状況だったら生き残る気で助け呼べよ?」


 キリト「・・・わかってるよ」


 清ヶ「んじゃ・・・気をつけてな」

 ―スタスタ
 
 キリト「・・・俺、リアルだと不甲斐ないな・・・」


 キリト「・・・俺にも仮面ライダーみたいな力があれば・・・」


 アスナ「キリト君・・・」


 詩乃「キリト。この街ではそう言う問題じゃないと思うんだけど」


 詩乃「貴方も普通の人間なのだから」

 
 ユウキ『そうだよ。キリト、現実で戦えるのは・・・』


 キリト「・・・」


 上条<おーいっ


 キリト「あっ・・・上条。それに・・・」

 
 上里「やぁ、お見舞いに来たんだけど・・・もう退院するのかい?」


 アスナ「うん。怪我の具合は入院するほどじゃないってお医者さんから聞いたから」


 吹寄「それならよかったわ」ホッ
193 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:38:49.28 ID:IkESnbeL0
 キリト「・・・どうして、ここがわかったんだ?」


 食蜂「制理さん・・・あぁ、吹寄さんはぁ「アイテム」のメンバーだから連絡が来てたのよぉ」


 上条「お前が敵のライダーに襲われたってな」


 キリト「そうなのか・・・」


 吹寄「それで、敵のライダーはどんな感じだったかしら?」


 キリト「そうだな・・・」


 上条「わかりにくい様だったら色とか武器でも、変身者が男女かでもいいぞ」


 キリト「・・・。・・・色はモノクロが基準で武器は剣になったり銃になったりした」


 キリト「変身したのは・・・俺の・・・。・・・」


 上里「・・・知り合いかい?」


 キリト「・・・」コクリ


 食蜂「その様子だとぉ、女性ねぇ」


 キリト「!?」


 アスナ「ど、どうしてわかったんですか?」


 食蜂「シチュエーションでのお約束は外さないんだゾ☆」


 吹寄「要するに勘で言ったのね」ハァー


 キリト「・・・まぁ、実際そうなんだけどな・・・」


 上条「その人の名前は?」


 キリト「サチ、って言うんだ。・・・上条、吹寄、食蜂、上里」


 キリト「サチの事を話すには・・・SAOの事を知ってもらわないといけないんだ」


 上条「SAO?」


 上里「外で発売されてるゲームの名前だよ。・・・1年前、とんでもない事件を起こしたんだ」


 食蜂「とんでもない事件ってぇ?」


 上里「・・・詳しい事は、キリト君達から話せるかい?」


 キリト「・・・ああ」


 アスナ「SAOは上里君が言った通り、ゲームの名前で・・・」


 
194 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:42:47.69 ID:IkESnbeL0



 上条「ひでぇ・・・っ」

 
 吹寄「何て外道なのよ、その茅場だとか須郷って奴は!」


 上里「・・・」


 食蜂「新川兄弟も中々の人間失格者ねぇ」


 詩乃「そうね。捕まって清々したわ」


 アスナ「・・・茅場さんは確かに酷いことをしたけど・・・何度か私達を助けてくれたの」


 上条「助けてくれたって・・・死んだんじゃなかったのか?」


 キリト「肉体的にはな。けど、電脳化して電脳空間で生きてたんだ」


 キリト「・・・もしかしたら、サチもそこに入りこんで・・・」


 キリト「(けど、それには大出力のスキャニングをかけないと無理だ・・・サチにそんなことが・・・)」


 上里「・・・そのサチと言う子をライダーにしたのは・・・」


 キリト「!。なんだ?心当たりがあるのか?」
  

 上里「いや・・・もしかしたらなんだけど、その今までの事件に関与してきた人物の誰かじゃないのかな」


 食蜂「なるほどねぇ。それだとキリトさんを狙う理由になるわぁ」


 アスナ「そんな・・・で、でも、その人達は捕まっているし」


 上条「茅場は無いとして、須郷とその新川兄弟が脱獄したとなれば・・・話しは別だぞ」


 詩乃「・・・もし、それが本当なら最悪ね・・・」


 アスナ「・・・っ」ブルルッ


 直葉「アスナさん・・・」サスサス


 食蜂「外からの情報はぁ、一応入ってくるけどぉ脱獄犯がここへ来るって事はまず無いからぁ
    油断するわよねぇ」


 上条「(魔術師なら沢山入ってくるんだけどな・・・)」


 吹寄「・・・あ、そう言えばキリトとアスナさん以外の人とは初対面ね。私は吹寄制理よ」


 上里「上里翔流。ライダー以外では平凡な高校生だよ」


 食蜂「食蜂操祈よぉ。名前を知ってるならぁ他の事も知ってると思うから言わないわぁ」


 上条「俺は上条当麻だ。俺達はキリトとアスナが学校体験で来てる高校のクラスメイトなんだ」


 直葉「あ、そうだったんですね。兄がお世話になってます」ペコリ

 
 直葉「桐ヶ谷直葉です」
195 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:44:24.25 ID:IkESnbeL0
 吹寄「ええ。・・・しっかりした妹さんじゃないの」クスッ


 キリト「は、はは。まぁ・・・な」ナデナデ


 直葉「//」


 ―たゆん・・・
  
 食蜂「ふーん・・・(中々、私と制理さんと五和さんに雲川先輩に負けないくらいねぇ)」ジーッ


 詩乃「朝田詩乃よ。・・・食蜂さんが入学していた常盤台で学校体験をしているわ」


 ユウキ『えっと・・・ユウキです。本名は紺野木綿季なんだけど、色々あり過ぎて・・・その・・・』


 上条「・・・大丈夫だ。何となくわかってるからさ」


 ユウキ『え?』


 食蜂「声が電子音的な感じだからぁ、AIか何かで貴女は生き返った・・・って所かしらぁ」


 吹寄「この街ではおかしいことしか起きないから安心しなさい」


 上条「自分のペースで理解してくれればいいさ」


 ユウキ『そ、そっか・・・ありがとう』ニコリ


 上里「・・・ん?さっきの女の子は?」


 アスナ「・・・あ、ユイちゃん?ユイちゃん!?」



 美琴<わかる!?可愛いわよね!
 
 ユイ<はい!ゲコ太さんは可愛いですっ ニコリ



 食蜂「あらぁ、あそこで美琴さんとゲコ太語ってるわよぉ」


 アスナ「よかった・・・」ホッ


 詩乃「美琴・・・もしかして御坂美琴?超電磁砲の・・・」


 上条「ああ。・・・今日はその超電磁砲が暴発して・・・な」


 キリト・アスナ「「・・・」」タラー


 詩乃「?」
196 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:45:36.03 ID:IkESnbeL0
 美琴「ごめん、遅れちゃった」


 ユイ「パパ、ママっ♪」


 アスナ「ユイちゃん。勝ってにどこかへ行っちゃダメだよ?」


 ユイ「あ、はい。ごめんなさい・・・」


 アスナ「うん、良い子」ニコリ、ナデナデ


 吹寄「・・・え?パパ?ママ?」


 食蜂「へぇ・・・その歳でまさか子持ちなんてぇ・・・」


 美琴「え。マジで!?」


 吹寄「う、うそ・・・」


 キリト「ち、違うぞ!?これはその」アセアセ


 直葉「ユイちゃん・・・」ガックリ


 ユイ「ご、ごめんなさい」


 食蜂「外の世界は進んでるわねぇ」ニヤニヤ


 上条「キリト・・・お前・・・」


 キリト「上条!話しはちゃんと聞いてくれるとありがたいんだけどな!?」


 上里「・・・ゲームで知り合った子、とか?」


 詩乃「それは私ね。・・・キリト、ここは正直に話しなさい」


 美琴「や、やっぱりそう言うことなの」

 
 アスナ「違うんです!」


 キリト「わかった!ちゃんと話すから!よく聞いてくれ」




 吹寄「・・・なるほど。そう言う事なのね」


 食蜂「なぁんだぁ・・・ちょっとつまんないわぁ」


 美琴「ま、まぁ、確かに親子にしては・・・ちょっと違うっぽい・・・?」


 上条「すまん。勘違いしてて」


 キリト「い、いや・・・謝らなくていいよ」
197 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:56:50.38 ID:IkESnbeL0
 上条「キリト。サチが心配なのはわかるけど・・・自分自身のことを一番大切にしてくれ」


 美琴・食蜂・吹寄「「「当麻(君)が言っても説得力皆無」」」


 上条「えー・・・」
 

 キリト「わかってる・・・けどサチを助けたいんだ」


 上里「キリト君。・・・もし、その子が操られていると言う手段で襲ってきているのならぼくらもそうする」


 上里「ただ・・・その子は偽者できみの心身をボロボロにさせるためにその姿をしていたら・・・」


 キリト「・・・その時は・・・」


 ユウキ『キリト・・・』


 食蜂「度胸あるわねぇ」クスッ


 詩乃「デスゲームクリアしたぐらいだから、肝は据わってて当然でしょ」


 食蜂「それもそうねぇ」


 アスナ「・・・」


 上条「まずは・・・美琴の言うとおり捕まえて話せるか確かめてみよう」


 吹寄「話せないようだったら・・・キリト。私は本気でその子で倒すわよ」


 吹寄「いいわね?これは・・・警告であり貴方も覚悟しないといけないことだから」


 キリト「・・・」


 キリト「・・・ああ。わかった・・・覚悟を決めておくよ」 
198 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:57:24.38 ID:IkESnbeL0
↑誤爆
199 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:57:56.27 ID:IkESnbeL0
 ユイ「私が誤解を招く事を言ってしまってごめんなさい」ペコリ


 吹寄「いいわよ。ずっと呼んできた名前だものね」クスッ、ナデナデ


 食蜂「パパとママねぇ・・・」

 
 美琴「・・・な、何っ?//」


 食蜂「?。何がぁ?」


 美琴「(あ、この反応からかって来るつもりじゃなかったのね)そ、その、パパとママが」


 食蜂「あぁ・・・当麻くんはぁ、私達の旦那になったらぁちゃんとパパになってくれるかしらぁ?」クスッ


 上条「」


 上里「・・・あぁー」タラー


 直葉「(ほ、本当にこの人10人とお付き合いしてるんだ!すごっ!)」


 詩乃「(そんなにこの男、すごい人なの?)」


 キリト「(上条・・・お前が一番やばいだろ)」


 美琴「ど、どうなのよ!?//」


 吹寄「・・・と、当麻?//」ドキドキ


 上条「・・・」


 アスナ「(うわぁ・・・すごく困ってる・・・)」

 
 食蜂「なーんて☆今言える訳ないわよねぇ〜?」クスクスッ


 食蜂「まぁ、楽しみにしてるわぁ。・・・パパ♥」


 上条「・・・」スタスタ


 上里「あれ?上条?・・・上条っ」タタッ

 
 キリト「どうしたんだ・・・?」


 吹寄「心配になると叫びたくなるんですって」

200 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:58:24.14 ID:IkESnbeL0

 上条<――――――――――――――――っ!!!

 上里<―――、――――、―


 キリト「・・・みたいだな」


 アスナ「・・・キリトくんはあんな風になったりする?」


 キリト「い、いやいや、無いぞ?だから安心してくれ」


 アスナ「そっか・・・」ホッ


 
 上条「・・・戻ったでせう」


 キリト「あ、ああ・・・」


 上条「・・・作戦会議するから、どこか座れるとこに行こうぜ?」


 美琴「あ、じゃあ・・・」




 -第七学区 Joseph's-

 キリト「・・・ここで会議か?」


 吹寄「え?・・・まぁ、つまみ食い出来るし・・・」


 食蜂「好きなの頼んでいいわよぉ。奢りなんだゾ☆」


 詩乃「それは、どうも・・・てっきり基地か何かでやるのかと思ってた」


 上条「無い無い。流石に学園都市にそれは無いぞ」


 直葉「(学園都市の基準ってよくわかんないなぁ・・・)」


 美琴「さて、そのライダーの打倒策だけど・・・どれくらい強かったの?」


 ユウキ『馬力もあって射撃も下手したらアスナが・・・』


 アスナ「う、うん・・・」


 美琴「そう・・・危なかったわね」


 キリト「サチは、途中で膝を付いて消えたんだ。活動には制限時間があるって助けてくれたライダーの
     1人がそう言ってた」


 直葉「ですから今日はもう現れないだろうって・・・」


 美琴「・・・その制限時間が過ぎてから電気を浴びせて麻痺させればとっ捕まえれるわね」


 キリト「簡単に言うな・・・」


 アスナ「と言うより、それだと可哀想・・・」


 食蜂「でもぉそうでもしないとキリトさんの命の危機には変わらないわぁ」


 詩乃「私もそう思う」
201 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:59:12.26 ID:IkESnbeL0
 上条「キリト。サチが心配なのはわかるけど・・・自分自身のことを一番大切にしてくれ」


 美琴・食蜂・吹寄「「「当麻(君)が言っても説得力皆無」」」


 上条「えー・・・」
 

 キリト「わかってる・・・けどサチを助けたいんだ」


 上里「キリト君。・・・もし、その子が操られていると言う手段で襲ってきているのなら
    ぼくらもそうする」


 上里「ただ・・・その子は偽者できみの心身をボロボロにさせるためにその姿をしていたら・・・」


 キリト「・・・その時は・・・」


 ユウキ『キリト・・・』


 食蜂「度胸あるわねぇ」クスッ


 詩乃「デスゲームクリアしたぐらいだから、肝は据わってて当然でしょ」


 食蜂「それもそうねぇ」


 アスナ「・・・」


 上条「まずは・・・美琴の言うとおり捕まえて話せるか確かめてみよう」


 吹寄「話せないようだったら・・・キリト。私は本気でその子で倒すわよ」


 吹寄「いいわね?これは・・・警告であり貴方も覚悟しないといけないことだから」


 キリト「・・・」


 キリト「・・・ああ。わかった・・・覚悟を決めておくよ」 
202 :1 [saga]:2019/09/22(日) 01:01:07.63 ID:IkESnbeL0
 キリト「・・・サチだって・・・辛いはずだからな」


 上条「・・・(キリト・・・お前、色々とあったんだな・・・)」


 食蜂「・・・さぁて、暗い話しはこれくらいにしてぇ。何か食べましょぉ」


 美琴「そ、そうね!あ、ここジャンボパフェが美味しかったから」アセアセ


 食蜂「はい、当麻くん♥あーん♥」


 美琴「わ、私から先っ!/」


 吹寄「2人とも・・・」ハァー


 上条「ジャンケンして順番を決めてほしいでせう・・・」

 
 直葉「ん〜〜〜わっ・・・!」シュワシュワ


 詩乃「どうしたの?」


 直葉「こ、こにょサイりゃーふっほいひゅわひゅわふふ・・・」シュワシュワ


 詩乃「すごい音鳴ってるわね・・・」タラー


 キリト「・・・」


 アスナ「・・・キリトくん。これ、食べてみる?」ニコリ


 キリト「え?あ、ああ・・・」パクッ


 ユウキ『おおっ。ちゃんと味もわかる・・・』モグモグッ


 ユイ「よかったですね、ユウキさん」ニコリ


 ユウキ『うん♪・・・あ、キリト。それ少しちょーだい?」


 キリト「これか?・・・ほら」スッ


 ユウキ『あーん♪・・・うん!美味しい♪』


 上里「・・・ん?」prrr


 上里「もしもし?・・・わかった。じゃあ・・・うん」ニコリ


 上条「府蘭からか?」


 上里「その通り。先にぼくは失礼するよ。食蜂さんごちそうさま」


 食蜂「えぇ、どういたしましてぇ」ニコ
203 :1 [saga]:2019/09/22(日) 01:02:29.75 ID:IkESnbeL0
 上里「・・・キリトくん」


 キリト「ん?」


 上里「・・・希望は持って損した方が良いとぼくは考えてる」


 上里「・・・結果はどうあれと思わない方がいい。結果までの過程に最後まで付き合うよ」


 キリト「・・・ありがとう。上里」


 上里「うん。・・・じゃっ」スタスタ


 キリト「・・・(希望は持って損した方がいい、か)」


 

 
 麦野「おーっ?上条勢力にさっきの少年少女達かにゃーん」

 
 吹寄「あ、沈利さん」


 アスナ「ど、どうも・・・」


 直葉「枝先さん、連絡してくれて本当にありがとう」ペコリ

 
 枝先「うん。お兄さんが無事で何よりだったよ」ニコリ


 滝壺「・・・(この子、私と同じくらい大きい・・・)」ジーッ


 滝壺「(えださきと同い年なのに・・・すごいなぁ)」


 麦野「半分同席して良いかしら?あんまり空いてないみたいだし」


 上条「ああ、いいぞ」

 
 麦野「どーもにゃーん」


 滝壺「お隣失礼するね?」


 キリト「どうぞ。・・・(この黒い旅行カバンみたなのは・・・)」


 枝先「直葉さん、お隣に座るね」


 直葉「うん」コクリ


 詩乃「(この人達が治安維持組織の「アイテム」・・・)」

  
 麦野「災難だったわね。まさかライダーに襲われるなんて」

 
 キリト「まぁ・・・はい・・・」
204 :1 [saga]:2019/09/22(日) 01:06:51.98 ID:IkESnbeL0
 食蜂「麦野さぁん。他の人達は居ないのかしらぁ?」


 麦野「絹旗とテレス、サンドリヨンに裕也は待機兼事務業務」


 滝壺「しあげは別のバイトでらっこは原稿を事務所に持って行ったのよ」


 美琴「彩愛は?」


 麦野「彩愛は確か・・・」


 滝壺「収録だって」


 麦野「今日はお客さんに沢山褒めてもらえてインスピレーションが湧いたからって張り切ってたわね」クスッ


 美琴「ふーん・・・」


 ユイ「彩愛さんの歌はとっても素敵ですからね!」ニコリ


 麦野「まぁ、そうね」クスッ


 麦野「さってと、何食べようかしらねー・・・」


 滝壺「私はこれにするね」


 麦野「んー」


 アスナ「(改めて見ると・・・すごく美人・・・)」ポーッ


 枝先「それにしても遊園地で戦闘があって誰も負傷者が出なくてよかったですね」


 麦野「ホントそうね」


 キリト「なんか・・・「人払い」がどうとかって聞いたんですけど・・・」

 
 上条「「人払い」が?・・・だとしたら、魔術師の仕業か・・・?」


 滝壺「誰であっても・・・誰かが危ない目に遭ってるなら問答無用で倒すよ」フンス


 キリト「あ、え、えっと・・・」タラー




 麦野「・・・ん?」チラッ


 アスナ「あっ・・・」フイッ


 麦野「・・・どうしたの?私の顔に何か・・・付いてる?」サスサス


 アスナ「その、大人の女性っぽくて綺麗だなって・・・」


 麦野「あら、そう?嬉しいにゃーん」クスッ
205 :1 [saga]:2019/09/22(日) 01:08:47.69 ID:IkESnbeL0
 アスナ「・・・あ、あの・・・誰かとお付き合いとかは・・・」


 麦野「居るわよ。同じメンバーに居る裕也って人が恋人よ」クスッ


 アスナ「そうですか・・・(やっぱり恋人は居るよね・・・)」

 
 アスナ「・・・あの、もしよろしければ恋人ともっと仲を深められるアドバイスをいただけませんか?」


 麦野「ん〜・・・男はまぁ・・・本心に従うのが一番単純な生き物だし・・・」


 麦野「下心が無いって言うのは嘘だから少し大人な背伸びした格好になってみれば?」


 アスナ「背伸びした格好・・・」


 麦野「例えば身体のラインが見えるものとか」


 アスナ「・・・なるほど」フムフム


 麦野「・・・この際言っておくけど、少年はキリトだったっけ?」


 アスナ「は、はい」


 麦野「確かにカッコいいけど、鈍そうね」


 アスナ「うっ・・・わ、わかっちゃいますか・・・」


 麦野「私の彼もそうだったからねぇ〜・・・」


 麦野「ああ言うタイプには自分からの押しがないとダメよ?私も押して捕まえたんだから」


 アスナ「は、はいっ」


 麦野「ちなみに滝壺・・・私の連れの黒髪の子ね。あの子は凄まじいくらい攻めてるから」


 アスナ「・・・じ、実は、今日見ちゃったんです・・・/」


 麦野「あら、そう。・・・あれはあんまり参考にはならないから」


 アスナ「は、はぁ・・・色んな愛がありますね・・・」


 麦野「人それぞれよ。・・・そう言えば名前は?私は麦野沈利」


 アスナ「結城明日奈です。アスナって呼んでください」


 麦野「わかったわ」


206 :1 [saga]:2019/09/22(日) 01:11:43.40 ID:IkESnbeL0
 詩乃「へぇ・・・射撃ではどっちが上かはまだわからないの」


 滝壺「ふきよせが意地張るから中々決着つかなくて」


 吹寄「それ滝壺さんにも言える台詞ですよね!?」


 詩乃「銃を使う仮面ライダーの集まりとかあるの?」


 吹寄「あるわ。6人くらいかしら」


 詩乃「へぇ、結構居るのね・・・」


 滝壺「しのんは銃マニアなの?」


 詩乃「そんなところね」クスッ


 詩乃「モデルガンもいくつか景品で貰ったりしたわ」


 吹寄「そう。あ、今度また集まりがあるけど来てみる?」


 詩乃「いいの?・・・なら、是非」クスッ


 吹寄「ええっ」クスッ


 滝壺「じゃあ、皆に連絡入れておくね」


 吹寄「ちなみにシノンさんはどんな銃が好みなの?」


 詩乃「ゲームではスナイパーライフルを使うから、それが好みね」


 吹寄「なるほど長距離射撃とか得意なのね。それなら猟虎さんが喜びそうだわ」クスッ


 詩乃「あぁ、やっぱり弓箭さんも居るんだ」クスッ


 吹寄「ええ。常盤台だから会えたかしら?婚后さんにも」


 詩乃「ええ。まだライダーになったところは見たことないけど」


 滝壺「あ。確か新入会の人が来るよね?」


 吹寄「あ、そうでしたね」


 詩乃「銃を使う仮面ライダーが新しく増えるの?」


 吹寄「そうだったのよ」




 枝先「へぇ、ゲーム内ではお二人とも結婚してるんですか」


 キリト「ゲームの中ではな。リアルではまだ、だけど」クスッ


 アスナ「う、うん//」


 枝先「そうなんですか。上条さんは来年辺り全員と結婚式挙げるんですか?」

 
 上条「え?え?!(急に振ってきたよこの子!?)」
207 :1 [saga]:2019/09/22(日) 01:13:23.97 ID:IkESnbeL0
 枝先「サンドリヨンさん、お酒呑んだときいつも・・・」


 枝先「当麻が結婚出来る年齢になった翌日には・・・」


 枝先「絶対に!何が何でもいの一番に籍を入れるって豪語してましたよ」


 食蜂「あらぁ・・・」


 美琴「ふ、ふーん・・・」


 枝先「もし第一夫人がダメなら・・・たとえ何番目でもいいから、当麻と結婚したい」


 枝先「神に祈るわ。当麻としかいやだから、絶対に当麻とじゃないといやと言ってました」


 上条「・・・そうか・・・」


 枝先「あと会場、どれだけ広かったら大丈夫かなって事も呟いてましたね」


 直葉「そんなに・・・友達と言うか知り合いが沢山居るんですか?」


 枝先「居るんですか?上条さん」


 上条「・・・そうだな。いっぱい・・・いるな」


 美琴「まぁ、まず親戚で軽く20人くらいは居るし」


 食蜂「イギリスの四姉弟とその后様とか英国女王とかも来るかもしれないねぇ」


 キリト・アスナ「「はい?」」


 上条「ばっか、操祈っ。言うなって」アセアセ


 美琴「ま、まぁ、そう言う事だから会場はどこだっけ・・・あぁ、そう!東京ドーム一個とその半分の
    スペースがないといけないわね」


 キリト「・・・上条」


 上条「あ、ああ?」


 キリト「前々からずっと気になってたんだ。・・・お前何もんだよっ!?」


 アスナ「そうだよね!?もう気になって仕方なかったの!」


 キリト「今日病院でステイルって紅い髪の毛の歳下とか言ってたアイツは」


 上条「あ、ステイルがこっちに来てるのか」


 キリト「ああ。で、お前の事ヒーローでもっと言えば馬鹿だけどヒーローって言ってたぞ」


 上条「あんにゃろう・・・」
208 :1 [saga]:2019/09/22(日) 01:15:16.44 ID:IkESnbeL0
 食蜂「まぁ、言い得てるわねぇ」


 美琴「もうアンタが今までしてきた所業話した方が早いんじゃない?」


 上条「・・・長くなるでせうけど、いいか?」


 キリト「ああ。長くなっても構わない」


 アスナ「上条君の正体を知りたいから」


 直葉「わ、私も気になりますっ」ワクワク


 上条「・・・そうだな・・・」


 上条「まず・・・この街の統括理事長って奴のせいで俺はとんでもな物語の主人公にされた」



 
 上条「・・・以上が、私こと上条当麻の自己紹介でせう」


 キリト「すまん。無理ゲーの説明を理解しようとする感覚で聞いてたけど無理だ」


 アスナ「頭がこんがらがっちゃう・・・」


 直葉「」ボケー


 上条「だろうなー」

 
 食蜂「私がとりあえず一番最初に関係が近い私と当麻くんの愛の物語は忘れちゃダメだゾ☆」


 キリト「あー・・・まぁ、感動的だな」


 アスナ「う、うん。奇蹟のドラマみたい・・・」


 食蜂「でしょぉ?」クスッ


 直葉「その話し、全部本にすれば小説でだと軽く43巻は越えそうですね・・・」


 美琴「有り得るかも」


 キリト「超大作の小説になるな」


 アスナ「どちらかと言えばラノベの方がいいんじゃないかな・・・」
 
 
 上条「いやいや、って言ってもキリトとアスナも冒険してたんなら、それくらいになりそうな気は
    するけどな」


 キリト「・・・そ、そう、だろうかな」


 美琴「(馬鹿っ!嫌な事思い出させちゃダメでしょっ!)」アセアセ


 上条「(いっけね・・・)」タラー
209 :1 [saga]:2019/09/22(日) 01:16:29.32 ID:IkESnbeL0
 上条「け、けど、小説になって何になるって訳でもないからさ・・・」


 キリト「・・・ああ」


 麦野「キリト。突然だけど真面目な質問」


 キリト「え?あ、はい?」


 麦野「サチって子は・・・どうしたいの?」


 キリト「どう、って・・・。・・・俺自身は助けたいと思っています」

 
 麦野「ふーん・・・たとえ本心からアンタを恨んでも?」


 キリト「・・・はい」

 
 滝壺「>>434


 滝壺「・・・じゃあ捕まえて、本音をぶつけ合ってみようよ」


 キリト「本音・・・?」


 滝壺「うん。私もむぎのと、ちょっと対決したことがあって・・・」


 滝壺「本音を言い合って変われたから。・・・ね?」ニコリ


 麦野「まぁ・・・うん・・・//」テレ


 美琴「あ、照れてる」


 麦野「うっさい/」キッ


 キリト「本音、か・・・」


 上条「仮定の話だけど、もし自分もその子も倒れるかもしれないんだ」

 
 上条「それなら本音を言い合っていくのもいいかもな」


 キリト「・・・」


 アスナ「キリトくん。・・・大丈夫だよ、きっと」


 直葉「お兄ちゃんならきっと・・・言い合えるはずだよ」


 ユイ「はい!私もそう思いますっ」


 詩乃「キリトの芯の強さは・・・わかってるから」クスッ


 ユウキ『サチのこと、絶対に助け出せるよ。絶対に』
210 :1 [saga]:2019/09/22(日) 01:17:47.29 ID:IkESnbeL0

 キリト「・・・ありがとな、皆」クスッ


 キリト「必ず、サチを連れ戻す」


 キリト「謝ったりまた会えて嬉しいって色々言ってやるんだ」


 アスナ「うん。その意気だよ」ニコリ


 上条「・・・けど、またいつ来るかわからないとなると困るな」


 滝壺「その辺は対策してある」


 上条「え?」


 麦野「はい。アンタとキリト、アスナによ」


 キリト「これは・・・?何かの発信器?」


 枝先「我が「アイテム」最強のエンジニア、テレスさんが作った物です」


 麦野「それを押せばどこからでも連絡がいくようになるわ」


 麦野「渡してあるのは時間に干渉するライダーに渡してあるにゃーん」


 詩乃「時間に干渉する?」


 上条「多分・・・俺の場合は時間を止めることが出来て、他にも自分に流れている時間をほぼ
    止まってるような感じにするライダーがいるんだ」


 キリト「チートだろそれ」

 
 上条「と言っても制限時間はあるんでせうよ」


 滝壺「だから、チャンスを逃さずに済む確率は大きくなるの」


 麦野「もしサチって子を蘇生させた張本人らしき人物を見つけたらとっ捕まえるわよ」


 枝先「私も足止めくらいはしますよ!射撃も自信ついてきましたからっ」


 麦野「ええ。期待してるわよ」


 枝先「はいっ!」


 キリト「・・・ありがとうございます。麦野さん」


 麦野「治安維持組織だから当然だにゃーん」クスッ
211 :1 [saga]:2019/09/22(日) 06:43:14.76 ID:IkESnbeL0

 

 キリト「それじゃあ、皆おやすみなさい」


 上条<おやすみ。また明後日な−。キリトー

 麦野<道中も気をつけなさいよー

 

 キリト「・・・あっ」


 詩乃「?。何?」


 キリト「・・・ユウキ、お前・・・どこで寝泊まりするんだ?」


 ユウキ『・・・あ』


 アスナ「そ、そうだよね・・・どうしよう・・・」タラー


 キリト「・・・とりあえず、ホテルの方で話してみるか」


 アスナ「そうだね・・・」


 直葉「も、もし断られたら・・・」


 詩乃「・・・野宿は覚悟しておいた方がいいよ」


 ユウキ『・・・神様に頼めないかな・・・』


 
 
 -ホテル-
 
 キリト「え?」


 「え?・・・えっと、もう一度申しますがキリト様のお隣の部屋が紺野木綿季様のご予約室となってまして」


 アスナ「で、でも、どうして・・・」


 「幻夢コーポレーション学園都市社の社長である壇黎斗様がご予約を申し込んできまして」

 
 ユウキ『神様が!?』


 キリト「・・・やっぱ良い人・・・なのか?」


 ユイ「神様はとっても優しい人ですね!」ニコリ


 ユウキ『う、うん・・・嬉しいよ(正直びっくりし過ぎて・・・)』



 
 ユウキ『じゃあ、おやすみなさい。キリト、アスナ、ユイ』


 キリト「おやすみ。ユウキ」


 アスナ「おやすみなさい」ニコリ


 ユイ「おやすみなさいですっ♪」
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