ダンガンロンパSS雑談スレ★12

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 07:00:58.82 ID:ORpKtkAa0
愛知県第二竜神中学校3年C組生徒名簿





男子 女子

1番
東十季(あずま・とき)
藍川雛子(あいかわ・ひなこ)
2番 大矢雪尚(おおや・ゆきなお) 植美波(うえ・みなみ)
3番 粕谷ミチル(かすや・みちる) 加々美花恵(かがみ・はなえ) 
4番 神田香也(かんだ・きょうや) 北岸絢美(きたぎし・あやみ)
5番 剣持壮介(けんもち・そうすけ) 小谷葵(こたに・あおい)
6番 手嶋陽太(てしま・ようた) 高見ちひろ(たかみ・ちひろ)
7番 鳴海遊(なるみ・ゆう) 立花舟子(たちばな・しゅうこ)
8番 萩野虎朗(はぎの・ころう) 辻沢江里衣(つじさわ・えりい)
9番 葉月壱(はづき・いち) 広岡弥生子(ひろおか・やえこ)
10番 古家続喜(ふるいえ・つづき) 不二真菜穂(ふじ・まなほ)
11番 宮川栄治(みやがわ・えいじ) 元木早紀子(もとき・さきこ)
12番 横井晴人(よこい・はると)
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 07:02:08.99 ID:ORpKtkAa0
男子1番 東十季(あずま・とき)   
愛称 トキ
支給武器 探知機付き携帯電話
被害者 手嶋陽太(男子6番)
加害者 ???
●お調子者で常に明るいムードメーカー。
●誰とでもすぐに仲良くなれることが自慢。
●やんちゃ系グループの一員で、声がでかくうるさい。
●派手な外見とは似合わず、冷めた言動を取ることも多い。
●実家はケーキ屋。それゆえに特技はお菓子作り。だが恥ずかしいのでそれをひた隠しにしている。
●手嶋陽太、鳴海遊、萩野虎朗、小谷葵、元木早紀とは小学校からの幼馴染。
●過去のある事件をきっかけに元木早紀に嫌われている。
外見特徴 身長153cm
髪を赤茶に染めている。
カチューシャ+ヘアピン。
背が低いのを気にして、シークレットブーツを履いている。
友人 神田香也(男子4番)
手嶋陽太(男子6番)
鳴海遊(男子7番)
萩野虎朗(男子8番)
葉月壱(男子9番)
小谷葵(女子5番)
部活動 無所属
行動記録 友人の萩野虎朗(男子8番)が、葉月壱(男子9番)に殺されるのを目にし、壱がやる気だということを知る。
自分の武器が探知機であることを盾に、壱に取引を持ちかける。<16・17話>
元木早紀(女子11番)に殺されたいと思っている。
民家近くで幼馴染の手嶋陽太(男子6番)と遭遇。陽太本人に頼まれたこともあり、陽太を射殺。壱を優勝させることへの覚悟を決める<27話>
横井晴人(男子12番)の襲撃を受け、壱と離れ離れになる<32話>
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 07:03:17.52 ID:ORpKtkAa0
女子11番 元木早紀(もとき・さき)   
愛称 早紀
支給武器 手錠
被害者 大矢雪尚(男子2番)
加害者 ???
●学年一の問題児とされ、学校に来ることは滅多にないといっていい程少ない。来たとしても、授業をサボる、援助交際、売春などをしているという噂があるなど生活態度は最悪。
●「話しかけなければ害はない」ということで、学校では敬遠され浮いた存在になっているが本人は気にしている様子はない。
●植美波、広岡弥生子と一緒に行動している。特に弥生子には懐かれている。
●小谷葵とは幼馴染で、グループの人以外のクラスメイトでは唯一口をきく存在。
●過去のある事件から、東十季のことを嫌っている。
外見特徴 身長156cm
明るい茶色に染めた巻髪を、後ろで少し束ねている。
派手なメイクと、アクセサリー。
ネイルもいつも派手に飾られている。
友人 植美波(女子2番)
小谷葵(女子5番)
広岡弥生子(女子9番)
部活動 無所属
行動記録 ・分校を出た後、自分のことを待っていた広岡弥生子(女子9番)との合流を拒む<14話>
不二真菜穂(女子10番)を探しているという大矢雪尚(男子2番)と出会い、真菜穂を見た場所に連れて行くと言い合流する。<19話>
雪尚の不意をつき、武器である鎖鎌を奪う。その後、木の幹に手錠で雪尚の両腕を繋ぎ、禁止エリアとなる予定の場所に置き去りにする。<20話>
・禁止エリアに踏み込もうとしている不二真菜穂(女子10番)を止め、言葉巧みに雪尚を殺した人物への復讐心に火をつける。<21話>
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 07:07:33.24 ID:ORpKtkAa0
男子4番 神田香也(かんだ・きょうや)   
愛称 神田、香也、きょーや
支給武器 リップグロス(4本セット)
被害者 ???
加害者 ???
●滅多に見れないレベルの美少年。
●口を開けば下ネタ、親父ギャグのオンパレード。
●顔がいいのでモテるがしゃべった時とのギャップが激しく彼女がいたことはない.

●好奇心旺盛で何事にも首を突っ込む。
●毒舌家だが、根は友達思いでとても優しい。が、それを見抜くまでには時間がかかる。
●祖父が狂言師でその弟子。中学を卒業したら京都の祖父のもとへ行き、能狂言を本格的に勉強する予定。
●習い事はお茶、お花、書道と多数。
外見特徴 身長170cm
役作りのために髪を伸ばしている。
友人 東十季(男子1番)
葉月壱(男子9番)
古家続喜(男子10番)
宮川栄治(男子11番)
部活動 無所属
ネタバレ
(白黒反転) ・一番最初に分校を出発<5話>
・立花舟(女子7番)を待っていたところ、鳴海遊(男子7番)に拳銃で脅される<7話>
・宮川栄治(男子11番)と合流して古家続喜(男子9番)を探している途中、北岸絢美(女子4番)に遭遇。取り乱している様子の絢美を連れて、移動中。<24話>
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 07:08:20.83 ID:ORpKtkAa0
女子4番 北岸絢美(きたぎし・あやみ)   
愛称 絢美ちゃん、あーちゃん
支給武器 毒りんご
被害者 宮川栄治(男子11番)
加害者 横井晴人(男子12番)
●恥ずかしがりやで引っ込み思案。人見知りで、初めて話す人とは目線が合わない。
●甘えん坊で、女子にありがちな単独行動が出来ないタイプ。人への依存度が高い一面も。
●人間はもちろん、動物にも優しい。純粋で、疑うということを知らない。
●藍川雛子と共に、小動物ペアとしてクラスメイトから可愛がられている。
●男子では、唯一同じ雰囲気の大矢雪尚と話すことが出来る。
外見特徴 身長147cm
黒目がちのくるんとした瞳。
友人 藍川雛子(女子1番)
辻沢江里依(女子8番)
大矢雪尚(男子2番)
部活動 吹奏楽部
行動記録 藍川雛子(女子1番)が横井晴人(男子12番)に殺害されるところを目撃。動揺しているところに神田香也(男子4番)、宮川栄治(男子11番)と遭遇。<24話>
会話の最中、栄治に支給武器である毒りんごを食べさせる。
栄治の明るさと優しさに触れ、毒りんごを食べさせたことを後悔。その毒で栄治は後に死亡。
騒ぎを聞きつけ駆けつけた香也に発砲し逃げたところ、横井晴人に狙撃される<34話>
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 07:09:13.05 ID:ORpKtkAa0
女子2番 植美波(うえ・みなみ)   
愛称 美波さん
支給武器 ボーガン
被害者 ???
加害者 ???
●マイペースでサバサバした不良娘。派手な外見やキツイ性格から近寄りがたいが、一度仲良くなると親身になって相談に乗ってくれたりする頼れる姐御肌。
●何事にも屈しない強い意思の持ち主。
●広岡弥生子、元木早紀と共に行動をしているが、援助交際などは一切しないと心に決めている。
●クラスメイトにも何だかんだで頼りにされている。不二真菜穂や、辻沢江里依とは気が強い度同士気が合う。
●陸上部に所属しており、幽霊部員だがかなりの実力の持ち主。見かけに寄らずタフな一面もあり、昔は長距離専門の選手だった。
外見特徴 身長162cm
明るい茶色に染めた髪。いつも前髪を上げている。
メイクやネイルには手を抜かない。
友人 辻沢江里依(女子8番)
広岡弥生子(女子9番)
不二真菜穂(女子10番)
元木早紀(女子11番)
鳴海遊(男子7番)
古家続喜(男子10番)
部活動 陸上部
行動記録 不二真菜穂(女子10番)に襲われていた辻沢絵里衣(女子8番)を助ける<31話>
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 07:09:57.09 ID:ORpKtkAa0
男子6番 手嶋陽太(てしま・ようた)   
愛称 よーた
支給武器 ネイルガン(釘打ち銃)
被害者 なし
加害者 東十季(男子1番)
●温厚で物腰が柔らかい。
●落ち着きのないやんちゃグループのまとめ役。
●頼まれたら断れない性格。(推薦で押し付けられたクラス委員長)
●真面目で頑固者。人とは少し物事の考え方が異なる。
●東十季、鳴海遊、萩野虎朗、小谷葵とは幼馴染。喫茶店のひとり息子で時々店を手伝っている。
●小谷葵と以前2年程付き合っていたことがある。
●3歳年上の高校3年生の彼女(小谷泉)がいる。
外見特徴 身長175cm
天然パーマ。
友人 東十季(男子1番)
鳴海遊(男子7番)
萩野虎朗(男子8番)
小谷葵(女子4番)
部活動 帰宅部
行動記録 元恋人の小谷葵(女子4番)が小学校で担当教官に殺された瞬間から、生きることを諦めていた。東十季(男子1番)、葉月壱(男子9番)と民家近くで遭遇。2人がやる気だと分かると、幼馴染の十季に殺してくれと自ら頼む。十季に心臓を撃たれて、死亡。<27話>
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 07:10:41.82 ID:ORpKtkAa0
男子10番 古家続喜(ふるいえ・つづき)   
愛称 つっきー、つづき
支給武器 別冊マーガリン
被害者 ???
加害者 ???
●冷静沈着。穏やかな性格。
●だが性格に反して口が悪い。綺麗な言葉遣いで話すのが苦手。
●同じ学年の姉がおり、素行があまりよくないため彼の中の女のイメージは姉で固定されている。そのため女の子が少し苦手。優しくできない。
●運動能力が高く、所属している陸上部では高飛びで県3位の実力。部長も勤めている。
●数少ない神田香也の理解者で、香也と宮川栄治にとても懐かれている兄貴的存在。
●自分の古臭い名前を気に入っていない。
外見特徴 身長170cm
ブレザーやカーディガンの代わりにファー付きコートを着用。
友人 植美波(女子2番)
神田香也(男子4番)
鳴海遊(男子7番)
宮川栄治(男子11番)
部活動 陸上部(部長)
行動記録 辻沢絵里衣(女子8番)と合流。民家で会話<13話>
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 07:14:33.29 ID:ORpKtkAa0
桜餅?
@samo_br
??苦手だと思ったら自衛してね??桜餅だったりさもにゃんだったりする。文章を書きます。バトル・ロワイアルとデレマスが主。2019年は官能小説を書きたい17歳のJKです
(link: https://odaibako.net/u/samo_br) odaibako.net/u/samo_brお題箱
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 07:16:50.02 ID:ORpKtkAa0
筆者人物紹介

【名前】 ラグナ
【職業】 リーマン(コンピュータ関係)
【資格】 普通自動車免許、基本情報技術者(この5月合格です〜☆)
【趣味】 PSゲーム、将棋、 読書(バトロワ、銀英伝、三国志、漫画……)、K1・PRIDE鑑賞、
programming(VB,JAVA)、 オリバト (じゃなかったらオリバト書いてないです〜)
【オリバト歴】 3年超 (00年11月に原作を読む、01年3月に当サイトを開設〜)
好きな
【バトキャラ】 千草貴子、相馬光子、
好きな
【ゲームキャラ】 ウル・カレン、(シャドーハーツ)、澪繭(零〜赤い蝶)、芝村舞(ガンパレードマーチ)、アヤ・ブレア(パラサイトイブ)、草薙素子(攻殻機動隊) 
好きな
【ゲーム】 シャドーハーツ、零〜赤い蝶、クロックタワー、鉄拳、ガンパレードマーチ、パラサイトイブ、バイオハザード、FF、ディノクライシス、大戦略、信長の野望、パワードール、ディプロマシー、ファントム・オブ・インフェルノ
好きな
【作品】 Cの福音・朝倉恭介シリーズ(楡 周平)、竜馬が行く(司馬遼太郎)、クリムゾンの迷宮(貴志祐介)、蹴りたい背中(綿矢りさ)、シティーハンター(北条司)、ヒカルの碁、デスノート、ガンスリンガーガール、攻殻機動隊、……
好きな
【歌】 世界に一つだけの花、雪の華(中島美嘉)、薄荷キャンデー、島唄、Realize(玉置成実)、チョウムブト チグムカジ(冬のソナタ主題歌)、White love(SPEED) 、あなたのキスを数えましょう(小柳ゆき)、secret_base(ZONE、キッズウォー主題歌)、……
その他
コメント 日本女子バレーオリンピック代表チームを応援しています。 めぐかなのファンです。がんばって〜
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 08:01:05.84 ID:ORpKtkAa0
味する原…稿…
@ajiiys
単推し????と右爆寄りでド雑食 何でも口に入れてしまう / 成人腐 / 本誌即時 / ??Unauthorized redistribution prohibited 転載禁止 ? (link: https://privatter.net/m/ajiiys) privatter.net/m/ajiiys ?(link: https://goo.gl/Kj5Vcm) goo.gl/Kj5Vcm
tokyo japanpixiv.net/member.php?id=…
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 12:52:15.33 ID:MtBBKPORO
荒らしのせいで誰もいなくなっちまったじゃねえか
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 15:12:51.28 ID:ORpKtkAa0
男子九番 立花新太(たちばな・しんた)

身長 155cm
体重 41kg
誕生日 5月21日(牡牛座)
血液型 AB
部活動 吹奏楽部
友人 今宮朋哉
岸辺寛明
新庄英也
瀬田陽一郎
長滝玲汰
能登川丈也
土師忠昭
山田誓一
(男子主流派グループ)
愛称 新太、新ちゃん
出身小 水仙小学校
家族 父・母・姉・姉
能力値
知力:

体力:

精神力:

敏捷性:

攻撃性:

決断力:

★★★☆☆

★★☆☆☆

★★☆☆☆

★★☆☆☆

★★☆☆☆

★★★☆☆
父親が若くして会社の重役を務めており、比較的裕福な家庭に育った。
母と2人の姉に溺愛されて育ったこともあり、我儘なところもある。母親はPTA会長で教師も逆らえない。
子供っぽい可愛らしい仕草で、多少の我儘はクラスでも許されているところがある。
同じグループにいるが長滝玲汰とは気が合わず避けている。また、部長の桂川藍子は苦手。

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器: トカレフTT33
kill: なし
killed: 蓬来江里花(女子十七番)
死亡話数: 第22話
凶器: マイクロウージー
 
住宅地(H=06エリア)にて潜伏。頼れるクラスメイトがいないことに気付く。唯一の頼りである家族に携帯電話でのSOSを試みるが、赤松が電話に出たことで混乱。更に住宅に何者かが侵入。赤松の着信により見つかり、錯乱状態になって攻撃するが、逆に攻撃され死亡した。<22話>


4人目の犠牲者は甘えたさんのお坊ちゃんでした。
もっとこう、可愛がられてる感を出したかったのですがそれどころではなかった…
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 15:22:27.69 ID:ORpKtkAa0
undefined
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 15:24:30.20 ID:ORpKtkAa0
女子十七番 蓬来江里花(ほうらい・えりか)

身長 163cm
体重 51kg
誕生日 12月31日(山羊座)
血液型 A
部活動 バスケットボール部
友人 英賀保光里
小野くるみ
隅田映美子
園部泉美
生瀬理代
西大路麻美
桃山那々子
山科乃梨絵
(女子主流派グループ)
愛称 江里花、エリ
出身小 水仙小学校
家族 父・母・弟・弟
能力値
知力:

体力:

精神力:

敏捷性:

攻撃性:

決断力:

★★★★★

★★★★☆

★★★★☆

★★★★★

★★★☆☆

★★★★★
とても真面目で融通が利かない頑固な性格。一度決めたら突き進む。
自ら先頭に立ち、学校を良くしたいという思いで生徒会長に立候補した。
学年一の頭脳の持ち主。
グループの中では、同じ小学校出身の桃山那々子・山科乃梨絵と行動を共にすることが多い。
生徒会長。

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器: マイクロウージー
kill: 立花新太(男子九番)
killed: No Data
死亡話数: No Data
凶器: No Data
 
住宅街(H=06エリア)の民家に隠れるために侵入したところ立花新太(男子九番)と遭遇。説得を試みるが錯乱していて届かなかったため射殺。「あと3時間」の後の何かを待っている。<22話>
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 19:55:10.43 ID:ORpKtkAa0
女子十七番 蓬来江里花(ほうらい・えりか)

身長 163cm
体重 51kg
誕生日 12月31日(山羊座)
血液型 A
部活動 バスケットボール部
友人 英賀保光里
小野くるみ
隅田映美子
園部泉美
生瀬理代
西大路麻美
桃山那々子
山科乃梨絵
(女子主流派グループ)
愛称 江里花、エリ
出身小 水仙小学校
家族 父・母・弟・弟
能力値
知力:

体力:

精神力:

敏捷性:

攻撃性:

決断力:

★★★★★

★★★★☆

★★★★☆

★★★★★

★★★☆☆

★★★★★
とても真面目で融通が利かない頑固な性格。一度決めたら突き進む。
自ら先頭に立ち、学校を良くしたいという思いで生徒会長に立候補した。
学年一の頭脳の持ち主。
グループの中では、同じ小学校出身の桃山那々子・山科乃梨絵と行動を共にすることが多い。
生徒会長。

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器: マイクロウージー
kill: 立花新太(男子九番)
killed: No Data
死亡話数: No Data
凶器: No Data
 
住宅街(H=06エリア)の民家に隠れるために侵入したところ立花新太(男子九番)と遭遇。説得を試みるが錯乱していて届かなかったため射殺。<22話>
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:07:27.35 ID:ORpKtkAa0
『チッチチチ!・・チチ!・・・』

ある五月晴れの日曜日の朝。
小鳥のさえずりも、平和な一日を約束するかの様に聞こえてくる。

ここは名古屋市にある、大学生たちが下宿するアパート「さつき荘」。建物は少々古いものの、表通りから少し入り込んだところにあるからか、辺りは結構静かで、学生達が勉強するには、なかなか適している環境だといえる。
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:08:18.25 ID:ORpKtkAa0
しかし、101号室に下宿している斉藤啓介は、そんな環境を十分に活用しているとは、とても思えなかった。

こんなに天気が良い休日であっても、部屋でゴロゴロと無駄な時間を過ごしていたし、今日も、いつもと変わりない平凡な一日であることを、退屈に思っていたのである。

もちろん、これから思いもよらぬ事件に関わってしまう事など、想像すらしていなかった・・・。
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:09:41.22 ID:ORpKtkAa0
ここは、さつき荘の101号室・斉藤啓介の部屋。
大学3回生の啓介は、特別することもなくゴロゴロとしていた。
 
  啓介 「なんか、おもしろいことねぇ〜かな〜。」

と、言ってはあくびが出る。

ここ最近振り返ってみると、本当につまらなくて退屈な日々を過ごしている。

せっかくの大学生活も、こんな風に時間をつぶすのはもったいないと思ってはいるものの、だからと言って今さらクラブやサークルで、汗をかくのもなんだし、バイトも、これ以上増やす気にならなかった。

  啓介 「彼女でもいれば、こんな日もデートで
       楽しい一日を過ごせるのに・・・。」
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:11:28.34 ID:ORpKtkAa0
とりあえずテレビをつけてみる。
今は午前11:00。よくある料理番組がやっていた。

料理の先生が手際の良い手つきで調理をしている。
まだ、テレビ撮りに慣れていないせいか、視線はずっと料理の方で愛想はない。

  啓介 「今日は『白身魚のマリネ風』か
       ・・・なかなかうまそうだな。
       ・・・そう言えばもうすぐ昼だなぁ。
       腹も減ったし今日の昼飯は何にしよう。」
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:13:52.63 ID:ORpKtkAa0
鏡を見ると、自分が写っている。
さっき、顔も洗ったし、髪の毛もセットしたから、とりあえず身だしなみはOKだろう。

  啓介 「鏡よ、鏡よ、鏡さん・・・
       バカらしいからやめよう。」
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:15:20.90 ID:ORpKtkAa0
半年くらい前に、友達から安く譲ってもらったパソコンがある。
インターネットを始めるようになってからは、いろいろなホームページを見るようになって、意外と暇つぶしに役立っている。

  啓介 「メールが来ているか、確認してみるか・・・。」

休日にメールが来ることはほとんどないが、それでも1日1回はメールのチェックをしていた。

俺の通っている大学は、生徒一人一人にメールアドレスが配付されていて、時には簡単なレポートくらいであれば、メールで提出可の場合もある。

  啓介 「え〜と、メールのパスワードって何だったっけ?

       ・・・あれ、思い出せないや。
       確か、どこかにパスワードを記した用紙を
       しまったハズだったけど、
       どこだったっけ?」
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:16:34.10 ID:ORpKtkAa0
電話を調べてみたが、留守番メッセージなどは入っていないようだ。

なぜだか最近、イタズラ電話がよくかかってくる。

その上、わけのわからない勧誘の電話も週に2回ほどかかってくる。どこで俺の部屋の電話番号を調べているのかと思うと少し嫌な気分になる。だから、だいたい留守電はONの状態にしてある。

知り合いからの電話は、メッセージの録音中に出ればいいし、それに誰かがメッセージを録音しているのを聞くのは、結構おもしろい。

  啓介 「このまま、留守電のスイッチはONにしておこう。」
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:19:33.36 ID:ORpKtkAa0
机の一番上の引き出しをあけると、メールのパスワードを書いた用紙があった。

  啓介 「え〜と、メールのパスワードは半角英字で
       『 KS-go!go! 』 だったよな・・・。

       これって、大文字・小文字の入力にも
       気を付けないとな・・・。

       よく間違えるんだよなぁ・・・。」
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:21:13.63 ID:ORpKtkAa0
啓 介 「お!メール届いてるじゃん!.....誰からだ?」

   ┌───────────────────────────────
   │ たすけて!!
   │ わたし死んでしまうかも!!
   ├───────────────────────────────
   │ ……"巵8?……下宿……挾稟7?y{綮…?hg汢
   │ ・………号室………尢髻厄~?…?k律;?E悉ぁ?
   │ 
   │ 佐々木美保
   └───────────────────────────────

  啓介 「ん?・・・なんだこのメールは?
       ・・・死んでしまう?」

突然きたメールに、俺はビックリしてしまった。
差出人は『 佐々木美保 』となっている。

  啓介 「佐々木美保・・・?といえば、
       上の階に住んでいる202号室の
       『 佐々木美保 』のことか?

       どうしてあいつが俺なんかに、
       こんなメールを送ってきたのだろう?
       しかも、肝心な所は
       文字化けしていて読めないし。」

俺は、誰かからのタチの悪いいたずらではないか?
と思った。

  啓介 「でも、こんなメールを受け取ったからには
       ・・・き、気になってしまう。」

う〜んと考え込んでしまったが、1人で考え込んでいても仕方ないので、とりあえず、アパートに住む下宿人達に、相談してみることにした。
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:22:28.40 ID:ORpKtkAa0
102号室・関口の部屋に来た。

関口は、俺とは別の有名大学に通う3回生。

部屋が隣で、同い年ということもあるので、時々話をしたりはする。

平凡なタイプの俺と、遊び人の関口には、共通する話題もそんなに多くはないから特に友達って言うほど、仲が良いわけではない。
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:23:26.41 ID:ORpKtkAa0
部屋の様子を伺うと、中から、ゴソゴソと音が聞こえる。

  啓介 「関口は、部屋に居るみたいだな。」
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:24:12.37 ID:ORpKtkAa0
ノックをしてみると、いつもの如くだるそうな雰囲気を漂わせながら、関口が出てきた。

  関口 「誰?・・・おぉ斉藤か、
       お前が俺の部屋に来るなんて珍しいなぁ。

       今、ちょっと部屋の掃除してたんだ。
       で?・・・なんか用か?」
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:25:37.12 ID:ORpKtkAa0
啓 介 「それにしてもさぁ、
       おまえの部屋って、ちらかってるよな。」

  関口 「うるさいなぁ、この方が落ち着いていいんだよ。
       もともと、この下宿もボロいんだし。

       ま、彼女がくるとなれば少しは
       掃除くらいはしないとな・・・」
 
  啓介 「確か、お前の実家って
       金持ちなんじゃなかったっけ?

       それなのに何で、
       こんなボロ下宿に住んでるんだ?

       お前なら、もっと高級な
       マンションとかに住めるんじゃないの?」

  関口 「その話はやめてくれ、
       実家の話は一切したくないんだ!」

実家の話を持ち出すと急に関口の顔つきが変わって、不機嫌になった。

ただ、なにげに聞いた質問にこんな態度を示すなんて、びっくりしたと同時に、少し気にもなったが、ここはひとまず、そっとしておくことにした。

  啓介 「何か訳ありみたいだなぁ。」

  関口 「まぁな・・・色々あるんだよ、
       おまえには関係ないけどさ。

       お、やべぇ!
       もうそろそろ彼女がくる時間だ!
       またな!」
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:27:45.56 ID:ORpKtkAa0
啓 介 「お前ってさぁ、2階に住んでる
       佐々木美保って知ってるよな?」

  関口 「ああ、美保だろ、知ってるけど・・・
       それがどうかした?」

  啓介 「あ、あ、いや・・・。」

唐突に佐々木美保の事を聞いてしまったが、さっきのメールの事は、まだ話さない方がいいと思い、返事に少し戸惑ってしまった・・・。

  関口 「なんだよ、変な奴だなぁ。

       ・・・でも美保の奴、
       最近見かけないんだよなぁ。

       また、友達の家にでも泊まり歩いて
       いるんだろうけどさ。」

  啓介 「ふ〜ん・・・、ところで、お前と佐々木美保って仲いいんだっけ?」

  関口 「ああ、結構あいつとは、
       飲みに行ったりなんかするけど。

       なんだよ!?
       珍しく俺の部屋を訪ねてきたかと思えば、
       いきなり美保の話なんかしてきて・・・。

       もしかして、美保に気があるとか?」

  啓介 「まっまさか・・・
       俺、ハデなのはパスだから。」

  関口 「そっまぁ、いいけどさ。」

関口は、俺のことを少し疑り深そうな目で見ていたが、何かを急に思い出したかの様に、その視線を部屋の時計へ向けた。

  関口 「おッ、やべぇ!・・・
       おい悪い。

       これから彼女が来るんだ。

       なんだかよく分かんねーけど、
       聞きたいことがあるんだったら後にしてくれ。
       じゃあな!」

そう言って、関口は俺の返事も聞かないうちに、サッサと部屋の掃除を始めてしまった。

この様子だと、何を言っても相手にしてくれそうもない。
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:28:44.00 ID:ORpKtkAa0
103号室・長谷川治の部屋に来た。

長谷川治は、芸大に通う3回生で彼も同い歳。
いかにもインテリタイプで、どうも馴染めない雰囲気の奴だ。下宿が同じだから、会えばもちろん挨拶くらいはするが、まともな会話をするほど仲は良くない。
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:29:18.21 ID:ORpKtkAa0
『ガチャガチャ』・・・ドアノブを回してみたが、鍵が掛かっている。

  啓介 「留守のなのかな・・・。」
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:29:55.70 ID:ORpKtkAa0
『トントン』・・・ノックしたが、何の応答もない。

  啓 介 「どうも留守のようだな・・・。」
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:30:32.78 ID:ORpKtkAa0
201号室・吉田加奈子の部屋に来た。

加奈子は俺と同じ大学に通っている、経営学部の3回生。
下宿も同じと言うことで、よく話しもするし、さぼりがちな授業のノートを、貸してもらったりもする仲だ。
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:31:00.21 ID:ORpKtkAa0
部屋の様子を伺うと、中からテレビの音が聞こえる。

  啓 介 「加奈子は、部屋に居るみたいだな。」
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:31:49.13 ID:ORpKtkAa0
『トントン』・・・ドアをノックすると、加奈子が出てきた。

  加奈子 「あら、斉藤くんじゃない・・・
       なにか用?
       また、授業のノートを貸してくれって、
       言うんじゃないでしょうね?」

  啓介 「ちがうよ!」
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:33:09.00 ID:ORpKtkAa0
啓 介 「ところでお前、今なにやってたんだ?
       今日は休みで、天気もいいのに、
       部屋に居るなんてよほど暇人だよなぁ。」

  加奈子 「なによ、斉藤くんだっていっしょじゃない!
       今ちょうど、インターネットをやってたところなのよ、
       毎日メールをチェックするのが、日課になってるの。」

  啓介 「もしかして、お前にもメル友がいたりして!?」

  加奈子 「失礼ねぇ。
       メル友くらいいるわよ!

       北海道のユカちゃんっていう女の子よ。
       すっごく仲いいんだから。」

  啓介 「へー、北海道かぁ・・・いいなぁ。
       旅行に行ったら泊めてもらえるじゃん!
       ホテル代浮くよな。」

  加奈子 「へへ、そうよ。
       いいでしょ〜〜〜〜。」
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:34:57.58 ID:ORpKtkAa0
啓 介 「ちょっと聞きたい事があるんだけどさぁ、
       お前って、隣の部屋の
       佐々木美保と仲良かったよなぁ?」

  加奈子 「うん、美保なら結構仲いいけど、
       それがどうかしたの?」

  啓介 「なんだか解らないんだけど、俺のところに、
       彼女から変なメールが届いたんだ。」

  加奈子 「変なメール???」

そう言って、プリントアウトした佐々木美保からのメールを見せた。
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:36:08.80 ID:ORpKtkAa0
加奈子 「なに、これ!?
       死ぬって書いてあるじゃない・・・。

       それに、ほとんど文字化けしてて
       読めないよ。

       ・・・あっ、でもちょっと待って、
       ここに『下宿』って書いてあるよ。」

  啓介 「だろ?
       最初は、いたずらかと思ったんだけど、
       『たすけて』とか『死ぬ』とか
       って書いてあるだけに、
       ほっておくこともできなくってさ。

       で、本人に確かめる前に、
       たしか、おまえって佐々木美保と
       仲が良かったはずだと思って、
       それで聞きにきたんだけど・・・。」

  加奈子 「うん・・・。
       そう言えばさぁ、美保なんだけど、
       ここんところ1週間くらい、部屋に
       戻ってきてないみたいなのよね。

       もしかして、このメールとなにか関係
       あるんじゃない?」

  啓介 「え?・・・じゃ、佐々木美保が
       誘拐でもされて、このメールで、
       俺に助けを求めてきてるとでも言うのかよ?

       第一、俺と佐々木美保なんて、
       なんのつながりもないんだぜ」

  加奈子 「う〜ん、どうして美保が斉藤くんに
       メールを送ってきたのかは分からないけど、
       何かの事件に巻き込まれてる
       可能性はあるよね・・。

       ねえ、大変なことになる前に、
       警察に届けたほうがいいんじゃない?」
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:37:19.59 ID:ORpKtkAa0
啓 介 「ちょっ、ちょっと待てよ!
       そんな事したら、メールがきた俺自身が
       一番怪しまれるじゃないか!

       ・・・とにかく、メールが送れるってことは、
       身は自由だろうし・・・。

       それに、なにか事情があるかもしれないだろ?

       こんなメールを信じて警察に届けたところで、
       まともにとりあってくれるとも思えないよ」

  加奈子 「う〜ん、でも、もしかしたらって
       こともあるかもしれないし・・・」

  啓 介 「と、とにかく、この事は誰にも言わないで、
       ちょっと俺達で調べてみないか?」

  加奈子 「そうね、わかった。
       何かの間違いってこともあるかもしれないし。
       警察に届けるまえに、
       ちょっと調べてみた方がいいかもね。

       だったら、私も協力するよ!
       でも、どうするの?

       ・・・斉藤くん、
       心当たりでもあるの?」

  啓介 「いや、心当たりは無いけれど、
       この『下宿』ってのが気になるんだよなぁ。

       なんか、ここの下宿人の誰かが
       絡んでるんじゃないかと思ってさぁ、
       まずは、ここの下宿人達に
       さりげなく話を聞いてみることにするよ。」

と言うわけで、しばらく俺と加奈子は2人で、極秘にこの件について調査をしてみることにした。

よし!なんだか段々おもしろくなってきたぞ。
これで、平凡な1日が、スリリングな1日にかわってくれそうだ。
・・・おっと、こんなこと加奈子が聞いたら怒っちゃうだろうけど。
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:38:45.08 ID:ORpKtkAa0
202号室・送られてきたメールの差出人「佐々木美保」の部屋に来た。

俺は、ほとんど佐々木美保と話をした事はないが、関口とは、けっこう仲がいいようだ。

見た目も派手だし、生意気な感じなので、俺的には、好きではないタイプだ。

  啓介 「でも、顔やスタイルはかなりイケてるかも。
       ・・・男好きするタイプだよな。」
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:39:26.48 ID:ORpKtkAa0
『ガチャガチャ』・・・ドアノブを回してみたが、鍵が掛かっている。

  啓介 「やっぱり、留守だよなぁ。
       居れば、今朝のメールは何なんだ?
       って感じだもんな。」
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:39:53.38 ID:ORpKtkAa0
『トントン』・・・ノックしたが、何の応答もない。

  啓 介 「やっぱり、留守だよなぁ・・・。」
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:40:32.09 ID:ORpKtkAa0
203号室・田口恵子の部屋に来た。

彼女は、1ヶ月程前にここに引っ越しをしてきたばかり。

大人しい目の、清楚な雰囲気である彼女は、ちょっぴり俺のタイプだったりもする。

下宿で3、4回すれ違った時に、軽く挨拶を交わした程度のつきあいで、まだきちんと話をしたことはない。

だから一度、ゆっくりと話をしてみたいなぁと、ひそかに思っている。

  啓介 「彼女と親しくなる、
       良い機会かもしれないなぁ。」
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:41:11.90 ID:ORpKtkAa0
『ガチャガチャ』・・・ドアノブを回してみたが、鍵が掛かっている。

  啓介 「なんだ、留守か・・・。」
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:41:43.76 ID:ORpKtkAa0
『トントン』・・・ノックしたが、何の応答もない。

  啓 介 「せっかく話ができると思ったのに、残念。
       留守じゃ仕方ないな。」
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:42:45.72 ID:ORpKtkAa0
この下宿『さつき荘』の、管理人の部屋に来た。

管理人とは、あまり話をしたことがなかった。

どうも下品ないやな感じがして、すすんで話をしたいとも思わない。

加奈子も管理人のことは苦手だと言ってたけど、この際、佐々木美保のことを聞くためには仕方がない。

  啓介 「あぁでも、ココの管理人と話をするのは、
       苦手なんだよなぁ。」
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:43:33.29 ID:ORpKtkAa0
部屋の様子を伺ってみると、中からテレビの音が聞こえる。

  啓介 「管理人は、部屋に居るみたいだな。」
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:44:08.21 ID:ORpKtkAa0
『トントン』・・・ノックをすると、管理人が出てきた。

  管理人 「だれ?・・・あ〜君か。
       え〜と、101号室の人?
       で、・・・なにか用?」

  啓 介 「あのちょっと、
       お尋ねしたいことがありまして。」
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:45:39.03 ID:ORpKtkAa0
啓 介 「管理人の仕事って、結構大変でしょうね?」

  管理人 「あぁ、まあね。
       君たちが迷惑かけずに過ごしてくれて、
       下宿代さえきちんと入れてくれたら、
       なにも大変な事はないけどね。」

  啓介 「ははは・・・。
       できる限り、ご迷惑はかけないように
       します・・・。」

  管理人 「そうしてくれると、ありがたいね。
       他にもすることが色々あるし・・・。」

そう言うと、わざとらしく『ゴホン!』と咳払いをして、ジロッと俺の方を見つめた。

普段は、パチンコをする姿くらいしか見たことがないので、『色々することがある』なんて、どうも信じられないが、管理人の事は苦手なので、ひとまず、ここは深く追求しないでおくことにした。

  啓介 「そうですね。
       それじゃ、失礼します。」

  管理人 「あ、もうすぐ昼だねぇ、腹減ってきたな。」

  管理人 「・・・ねぇ、君も一緒にどう?」

  啓介 「あ、僕はいいです。」

  管理人 「そうか、じゃ、一人で食べにいくか。」

  管理人 「・・・で、話はもういいのかね?
       だったら、昼飯食べに出かけるけど。」

  啓介 「はい、じゃ。」

俺も、少し腹は減っていたが、管理人と2人で食事なんて考えただけで、飯がまずくなりそうなので、ていよく断った。
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:47:11.37 ID:ORpKtkAa0
啓 介 「この下宿に住んでいる、
       佐々木美保さんってご存じですよね?」

  管理人 「ああ。それが、どうかした?」

  啓介 「彼女なんですけど、
       最近変わった様子とかって、
       ありませんでした?」

  管理人 「さぁ〜、そんな事まで、
       いちいち気にしてないからね。
       ・・・それが、どうかしたって?」

  啓介 「あ、いや、いえ別に。」

さっきのメールの事は、管理人には話さない方がいいと思ったので、とりあえず、あまり細かい事は、聞き出せないなぁと思っていると、部屋の電話が鳴った。

      『トゥルルルル、トゥルルルル・・・』

  管理人 「あ、ちょっと待っててくれ。」

そう言うと、管理人はあわてて電話に出た。

  管理人 「はぃ、山口ですが・・・あ、どうも!
       はいはい、ええ、はい!
       あ、今月も・・・
       20万円ですね・・・はい!」

管理人は、今まで聞いたこともないような、かん高く調子の良い口調で、電話の応対をしていた。

  管理人 「あ、悪かったねぇ、
       大切な取引先からの電話だったもんで・・・。
       それで話の続きは?」

  啓介 「あ、いえ、もう結構です。」

ひとまず、佐々木美保のことは、あまり聞けなかったが、管理人は『さつき荘』の管理以外にも、何か仕事をしてるらしい事がわかった。
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:47:47.62 ID:ORpKtkAa0
『俺達で調べてみよう』と、加奈子には言ったものの、何から調べていいのかよく分からない。

とりあえず、管理人に話は聞いてみたものの、これと言った情報も得られなかったしな・・・。

  啓介 「う〜ん・・・・しかし、
       どうしようかなぁ・・・。」
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:48:14.38 ID:ORpKtkAa0
『俺達で調べてみよう』と、加奈子には言ったものの、何から調べていいのかよく分からない。

とりあえず、管理人に話は聞いてみたものの、これと言った情報も得られなかったしな・・・。

  啓介 「う〜ん・・・・しかし、
       どうしようかなぁ・・・。」
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:48:58.06 ID:ORpKtkAa0
テレビでも見て考えようと思い、チャンネルを変えてみると、『笑っていいかな特集号』が、終盤を向かえていた。

  啓介 「もう12:00かぁ、
       もう昼だなぁ、腹も減ってきたし・・・。」
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:51:08.94 ID:ORpKtkAa0
テレビでも見て考えようと思い、チャンネルを変えてみると、『笑っていいかな特集号』が、終盤を向かえていた。

  啓介 「もう12:00かぁ、
       もう昼だなぁ、腹も減ってきたし・・・。」
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:51:41.22 ID:ORpKtkAa0
パソコンにメールが届いてないか、調べてみた。
パスワードロックも解除したから、もう面倒な入力もしなくてよくなった。

  啓介 「新しいメールは、
       届いていないようだな・・・。」
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:52:18.58 ID:ORpKtkAa0
電話を調べてみたが、留守電のメッセージなどは入っていないようだ。

  啓介 「このまま、留守電のスイッチは
       ONにしておこう。」
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:53:06.11 ID:ORpKtkAa0
机の引き出しには、メールのパスワードを記した用紙がある。

  啓介 「パスワードは入力しなくてもいいように
       設定したから、もう必要ないけど、
       念のためこのまましまっておこう。」
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:53:41.37 ID:ORpKtkAa0
関口の部屋に来た。

  啓 介 「関口は、佐々木美保と結構仲がいいから、
       何か知ってるかもな。」
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:54:12.13 ID:ORpKtkAa0
部屋の様子を伺うと、テレビの音が聞こえる。

  啓 介 「関口は、テレビを見てるようだな。」
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:55:05.12 ID:ORpKtkAa0
ノックしてしばらくすると、珍しく機嫌よさそうに関口が出てきた。

  関口 「いらっしゃい! 早かっ・・・???
       なんだ!
       てっきり陽子だと思ったのに!
       ・・・ちぇっ!」

  啓介 「あ、悪かったな!・・・。
       お前の彼女て、陽子って言うんだ?」

  関口 「ああ、で、なんの用だよ?」
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:56:01.40 ID:ORpKtkAa0
俺は、前からちょっと不思議に思っていたことがある。

それは、関口の親は医者で、実家は金持ちのハズなのに、なぜ、こんなボロ下宿に住んでいるのか?って事だけど、いつも実家の話をしただけで、関口は急に不機嫌になってしまう。

  啓介 「あのさ、おまえって、
       休みに実家へ帰ったりしないのか?」

  関口 「実家? そんなの帰るわけねぇじゃん。
       それに実家の話はしたくないって、
       さっき言ったばかりだろ!
       ・・・今から彼女が来るんだよ、
       今も部屋の掃除してたところだし。」

  啓介 「あ、そうだったな、
       陽子さん・・・だったっけ?!
       じゃ、またな。」

  関口 「ああ、またな。」
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:57:17.40 ID:ORpKtkAa0
佐々木美保から送られて来たメールの事は話さないで、加奈子が美保のことを心配しているという口実で、話を聞いてみる事にした。

  啓介 「201号の吉田って知ってるだろ?
       あいつがさ、最近
       佐々木美保のことを見かけないから、
       心配だって言ってるんだけど、
       何か心当たりないか?」

  関口 「また、美保の話か?
       う〜ん、1週間くらい前に、
       あいつの部屋に行ったきり会ってないけど。」

  啓介 「1週間くらい前に会ったのか?
       ・・・何の為に?」

  関口 「何って・・・あ〜そうそう、
       インターネットをしにいったんだよ。

       あいつ、最近インターネットに、
       ハマっててさぁ、
       ホームページ作ったから見てくれ!
       って言いにきたんだ。」

  啓介 「へ〜、佐々木美保って、
       ホームページもってるんだ。」

  関口 「詳しく分かんないけど、なんだか、
       あいつの写真とかが載ってたぜ!」

  啓介 「へぇ、また、何か思い出すことがあったら、
       教えてくれよ!」

  関口 「ああ、じゃあな。」
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:58:05.22 ID:ORpKtkAa0
103号室・長谷川の部屋に来た。
芸大の長谷川は、ときどき絵を描く道具を持って、どこかへ出かけて行くのを見かける。

  啓介 「スケッチにでも行っているのかな。」
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:58:32.33 ID:ORpKtkAa0
『ガチャガチャ』・・・ドアノブを回してみたが、鍵が掛かっている。

  啓介 「今日も、スケッチに行っているのかなぁ。」
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:58:58.67 ID:ORpKtkAa0
『トントン』・・・ノックしてみたが何の応答もない。

  啓介 「どうも留守のようだな・・・。
       加奈子のところにでも行くとするか。」
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 20:59:43.06 ID:ORpKtkAa0
田口さんの部屋に来てみたが、相変わらず留守のようだ。

  啓介 「まだ、帰ってきてないようだなぁ。」
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 21:00:30.03 ID:ORpKtkAa0
とりあえず、現時点で分かった事を知らせてやろうと思い、加奈子の部屋に来た。

  加奈子 「あ、斉藤くん! 何か分かった?」

  啓介 「ああ、ちょっとだけなら・・・。」

  加奈子 「ほんと?もしかして、
       美保の居所がわかったとか!?」

  啓介 「いや、そんなんじゃないよ。」

  加奈子 「なぁ〜んだ・・・。」
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 21:01:43.64 ID:ORpKtkAa0
啓 介 「そういえば、もう昼だけど、
       お前昼飯どうすんの?
       なんか支度でもしてるのか?」

  加奈子 「うん、今、スパゲッティ作ろうと思って
       麺をゆでてるところだよ。」

  啓介 「おお!ラッキー。
       俺にも食べさせてくれよ、そのスパゲッティ。」

  加奈子 「えぇ〜、1人分しか作ってないのにぃ。
       ・・・もう、しょうがないわねぇ。
       じゃあ、斉藤くんの分も作るから
       部屋で待っててよ。」

  啓介 「お!悪いねぇ。
       じゃ、部屋で待ってるから!
       よ・ろ・し・く。」

  加奈子 「分かった、分かった!
       じゃ、今から作ってあげるから、
       サッサと部屋へ戻って待っててちょうだい!」

加奈子の手料理を食べるのは、じつに1ヶ月ぶりになる。

前に一緒に試験勉強をしていたときに、腹が減ってきて夜食を食べさせてくれた事があったが、なかなか美味しかった。

  啓介 「じゃな! 部屋で待ってるから。」
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 21:03:48.77 ID:ORpKtkAa0
加奈子 「それで、何が分かったの?」

  啓 介 「ああ、関口から聞いたんだけど、
       佐々木美保って、最近
       インターネットにハマってたらしいよ。
       自分のホームページも持ってるんだって!」

  加奈子 「へ〜、そうなんだ、
       インターネットをやってる事は知ってたけど、
       ホームページを持ってるなんて知らなかったわ。

       ところで、そのホームページの
       アドレスってわかるの?」

  啓介 「あ、しまった!アドレス聞くのを忘れてた。
       後で、関口に聞いておくよ。」

  加奈子 「うん、お願いね!
       ホームページを見れば、何か分かるかもね!」

  啓介 「で、お前のほうは、何かわかったのか?」

  加奈子 「うん? わかったって言うか、
       ちょっと待ってて・・・。」

そう言って加奈子は、どこかに電話をかけはじめた。

  啓介 「あれ? おい、隣の部屋で電話鳴ってないか?
       もしかして今電話したの、佐々木美保んとこ?」

  加奈子 「そう!美保の携帯に電話したのよ。
       で、隣で鳴ってるってことは携帯電話を
       部屋に置き忘れてるってことでしょ?」

  啓介 「そうみたいだな。
       でも、それがどうかしたのか?」

  加奈子 「うん、だって美保はバイトの連絡が
       急に入ることがあるからって、
       いつも携帯は持ち歩くようにしていたのよ。」

  啓介 「たまたま忘れたって事もあるだろう。」

  加奈子 「だけど、こんなに長い間留守にするんだったら、
       携帯を忘れたことに気づいた時点で、
       取りに帰って来るんじゃない?」

  啓介 「う〜ん、それもそうだよなぁ。」
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 21:04:48.09 ID:ORpKtkAa0
部屋に戻って、加奈子が昼飯を持って来るのを待っていたが、10分経っても20分経っても、なかなか加奈子が来ない。

仕方がないから、ほかの部屋の様子でも見に行って、時間をつぶすことにしよう。

  啓介 「ああ、腹減ったなぁ・・・。」
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 21:05:20.61 ID:ORpKtkAa0
テレビの見てみたが、コレといって、面白そうな番組はやっていない。

  啓介 「加奈子が来たときに、
       俺だけがのんきにテレビなんかを
       見ていると、怒られそうだな。

       やっぱり、ほかの部屋の様子でも
       見に行こう。」
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 21:06:15.20 ID:ORpKtkAa0
関口の部屋に来ると、中から彼女との話し声が聞こえる。
アパートが古いから、隣の声は筒抜けだ。

  啓介 「おっ!
       彼女は遊びにきたようだな。

       どれどれ、どんな話をしているか
       聞いてみよう。」
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 21:07:33.21 ID:ORpKtkAa0
聞き耳を立てて、中の様子を伺ってみた。

  陽 子 「あぁ〜、そこ・・・」

  関口 「こ、こうか?」

  陽子 「うん、そう、ああ〜、もっと!」

  陽子 「ああ〜・・・」

おいおい、昼間っから何やってるんだよ!

  関口 「ふうぅ疲れた〜〜〜、
       よしっ、じゃ今度はお前の番だな。」

  陽子 「え、もう終わり?
       まだ1分しか経ってないじゃん!」

  関口 「いいからいいから、
       ほらほらっ、交代。」

  陽子 「もう!しょうがないわねぇ。」

  関口 「ここ、この肩から首にかけて
       マッサージしてくれ!」

なんだよ!
まぎらわしい会話するんじゃねぇよ!
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 21:08:15.91 ID:ORpKtkAa0
『トントン』・・・ノックしても応答がない。

  啓 介 「今は、彼女が来ていて、
       それどころじゃないってか!」
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 21:08:52.01 ID:ORpKtkAa0
長谷川治の部屋に来ると、中からゴソゴソと音がする。

  啓介 「お、長谷川のやつ、
       帰ってきたのかな?」
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 21:09:18.85 ID:ORpKtkAa0
部屋の様子を伺ってみると、中からゴソゴソと音がする。

  啓介 「長谷川のやつ、
       帰ってきたみたいだぞ。」
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 21:10:00.36 ID:ORpKtkAa0
『トントン』・・・ノックすると、長谷川が出てきた。

長谷川の部屋は、塗料の匂いだろうか、シンナーっぽい臭いが漂っていた。

部屋の奥には、描きかけの作品があるみたいだ。

  長谷川 「あぁ、斉藤くんじゃない・・・
       こんにちは。」

  啓介 「ああ、長谷川くん帰ってたのか!
       いつ帰ってきたの?」

  長谷川 「え? 今、帰ってきたところだけど。
       ・・・で、なに?
       何か用でもあるんですか?」
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 21:11:18.02 ID:ORpKtkAa0
長谷川 「まったく、隣の関口くんにも
       困ったもんだよね。

       毎回毎回、違う女を連れ込んでは
       イチャイチャと・・・。

       隣に住んでる人間のことも
       考えて欲しいよ。

       ・・・君もそう思わないか?」

  啓介 「ああ、それには俺も、
       いいかげんにしろよなって
       思うことが時々あるよ。」

  長谷川 「今も、隣の部屋で、
       イチャついてるようだし・・・。

       一度、注意したほうがいいかなぁ。」

  啓介 「う〜ん、でも、
       そこまで、俺たちが口を
       はさめないからなぁ。」

長谷川と、こういったプライベートな話をしたのは始めてだったが、別に話しにくい感じでもなく、意外に良いヤツなのかもしれないと思った。
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 21:12:45.90 ID:ORpKtkAa0
長谷川が佐々木美保と仲が良いとは思えないし、そういう話も聞いたことがないから、大した情報は得られないだろうと思ったが、とりあえず佐々木美保の事を尋ねてみることにした。

  啓介 「あのさ、このアパートの202号室の、
       佐々木美保って知ってるよね?」

  長谷川 「もちろん知ってるよ。
       あの、ちょっと派手目の子だろ?」

  啓介 「ああ、201号室の吉田さんが、
       最近、彼女を見かけないからって
       心配してるから、誰か彼女見かけた人
       いないかなって思って、
       下宿の住人に聞いて廻ってるんだ。」

  長谷川 「ふ〜ん・・・そういえば、
       ここのところ見かけないね。
       いつも夜遅く出かけていくのは
       知ってるけど・・・。

       それに、ココの管理人とパチンコ店で、
       仲良く話しているのを
       見たことはあるよ。

       なんでも、パチンコ仲間だって
       話らしいから。」

  啓介 「へぇ〜そうなんだ、
       彼女と管理人ってパチンコ仲間なのか。」

  長谷川 「僕も人から聞いただけだから、
       詳しくは分からないけどね・・・。

       そう言えば、さっき僕が帰って来るとき、
       そこのファミリーレストランで、
       管理人が食事してるのを見たよ。

       そこに行って、
       本人に聞いてみればいいんじゃない?」

  啓介 「そうか、わかった。
       ありがとう!」
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 21:14:14.05 ID:ORpKtkAa0
田口さんの部屋に来てみたが、相変わらず留守のようだ。

  啓介 「ファミレスに行って、
       管理人に話を聞かなきゃな。」
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 21:14:46.09 ID:ORpKtkAa0
加奈子の部屋に来た。
部屋の中からは、スパゲティのいい香りが漂っている。

  啓介 「お、これは、
       タラコスパゲティかな?」
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/28(月) 21:14:52.28 ID:DTDJj9zAO
マジになに目的で荒らしてるんだか意味が分からん
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 21:15:17.55 ID:ORpKtkAa0
部屋の様子を調べると、中から何も聞こえてこない。

  啓 介 「あれ、加奈子のやつ、
       居ないのかな?」
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 21:16:06.61 ID:ORpKtkAa0
『トントン』・・・ノックして呼び出してみたが、何の反応もない。

  啓介 「あれ、加奈子のやつ、
       どこに行ったんだ?」
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 21:16:54.84 ID:ORpKtkAa0
管理人の部屋に来てみると、ドアには鍵がかかっているようだ。

  啓介 「長谷川が、ファミリーレストランで
       見かけたって言ってたから、
       部屋に居るわけないよな。」
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 21:17:59.78 ID:ORpKtkAa0
管理人を探しに、近所のファミリーレストランに来てみた。

  先輩 「いらっしゃ・・・
       なんだ!斉藤じゃないか!」

  啓介 「あれ、先輩!
       こんな所でなにしてるんですか?」

  先輩 「何って見りゃ分かるだろ、
       バイトに決まってるじゃないか。
       2週間くらい前から、
       ココでバイトはじめたんだよ。」

  啓介 「へー、そうなんですか、
       あ、ちょうど良かったです。」

ファミーレストランの店員は、俺の大学の先輩だった。
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 21:19:24.97 ID:ORpKtkAa0
先 輩 「おう!で、
       お前は昼飯食べたのか?」

  啓介 「え? まだですけど・・・。」

  先輩 「だったら食べていけよ!
       俺がおごってやるからさ!」

  啓介 「あ、いや、俺はちょっと・・・。」

  先輩 「ここに知り合いが来たのは
       お前が始めてだから記念だ!
       ・・・なんだ?
       それとも俺のおごりじゃ、
       食えねぇってか?!」

  啓介 「いえ、そういう事じゃ
       ないんですが・・・。

  先輩 「だったら食べていけよ!
       なっ! ランチ1つ追加でぇ〜す!」

先輩の好意を断りきれずに、ランチをご馳走になってしまった。

・・・・加奈子のスパゲティーは・・・どうしよう?
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 21:21:52.87 ID:ORpKtkAa0
さっそく、管理人が来ているかを尋ねてみた。

  啓 介 「今ここに、うちの管理人・・・
       いや、50歳くらいの、
       小太りなおっさん来てません?」

  先輩 「50歳くらいの・・・?
       あ、ひょっとして、
       なんか胡散臭い感じのやつか?」

  啓介 「そうそう、そんな感じです。」

  先輩 「ああ、じゃ、あのじじいの事だなぁ。」

  啓介 「どこにいます?」

  先輩 「いや、そのじじいならさっき出てったよ。
       あのじじい何者だぁ?

       今日のランチのハンバーグが
       堅いのどうのって、
       さんざん文句を言ってたぞ。」

  啓介 「そ、そうですか、
       俺は関係ないですから、その人とは。
       ・・・居ないのなら仕方ないな。」
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 21:22:34.79 ID:ORpKtkAa0
加奈子との昼飯の約束を破って、ファミレスで先輩に食事をおごってもらってしまった。

  啓介 「・・・あぁ、どうやって、
       加奈子に謝ろうか・・・。」
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 21:23:13.74 ID:ORpKtkAa0
関口の部屋に来てみた。

さっきまでは部屋の中が騒がしく、外まで話声が聞こえたのだが、なんだか、みょうに静かな感じだ。

  啓介 「まだ、彼女は居るのかな?」
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 21:24:09.42 ID:ORpKtkAa0
部屋の様子を伺ってみると、ガタン!とドアの閉まる音がした。

  啓介 「これは、トイレのドアの音だな。」
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 21:24:46.80 ID:ORpKtkAa0
加奈子に謝ることも重要だが、とりあえず、佐々木美保のホームページの事も聞かなくてはいけない。

  関口 「おぉ、またお前か・・・なんだよ?」

  啓介 「あ、邪魔して悪いな・・・今いいのか?」

  関口 「ああ。」

どうも、彼女とケンカをしていたらしく、関口の様子はいつもより暗い。
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 21:25:46.84 ID:ORpKtkAa0
啓 介 「彼女は? 帰ったのか?」

  関 口 「今、トイレで泣いてるよ。」

  啓介 「ケンカでもしたのか?」

  関口 「ああ。
       まぁ、いつもの事だから、
       直ぐに仲直りはするけどな。

       じゃ、もういいだろ。
       また、後でな。」

そう言うと関口は、早く俺に立ち去って欲しいよな顔つきを見せた。

  啓介 「あ、うん。
       それじゃ、仕方ないな・・・
       また、後でくるよ。」

  関口 「ああ。」
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 21:26:48.51 ID:ORpKtkAa0
啓 介 「さっき言っていた、
       佐々木美保のホームページの
       事なんだけど・・・。」
 
  関口 「あぁ、そのことか・・・・
       悪いけど、今ここでは
       美保の話はできないんだ・・・。」

  啓介 「????」

  関口 「今のその事で、
       陽子と揉めてたところだから・・・。
       美保の事だったら後にしてくれ。」

そう言うと関口は、早く俺に立ち去って欲しいよな顔つきを見せた。

  啓介 「あ、うん。
       それじゃ、仕方ないな・・・
       また、後でくるよ。」

  関口 「ああ。」
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 21:27:40.92 ID:ORpKtkAa0
長谷川の部屋に来た。

  啓 介 「のんびり、長谷川と話をしてる
       場合じゃないんだけどな・・・。
       ・・・・加奈子にあやまらないと・・・。」
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 21:28:26.96 ID:ORpKtkAa0
部屋の様子を調べると、中からゴソゴソと物音が聞こえる。

  啓介 「長谷川のやつ、何してるんだ?」
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 21:29:16.48 ID:ORpKtkAa0
長谷川 「また斉藤くんか、今度はなに?」

  啓 介 「ああ、佐々木美保の事なんだけど・・・。」

  長谷川 「また?」
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 21:30:26.80 ID:ORpKtkAa0
長谷川 「そう言えば、さっき
       201号室の吉田さんが
       君を探しているようだったけど。
       なんか料理を持ってうろついてたけど、
       約束でもあったんじゃないの?」

  啓介 「うっ!・・・じ、実はそうなんだけど、
       さっきファミレスで先輩に会っちゃって、
       昼飯ごちそうになっちゃったんだよなぁ。
       加奈子にどうやって謝ろうか、
       今、考えてるとこなんだよね。」

  長谷川 「あ、そうなんだ、それは大変だね。
       ま、がんばって・・・。」

長谷川は他人事のようにそういった。
人のことなど全く関心がないようだ。
こういう所が俺と合わないのかもしれない。
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/28(月) 21:31:27.25 ID:ORpKtkAa0
長谷川 「それで、ファミレスで
       管理人さんとは会えたの?」

  啓介 「いや、ファミレスに管理人はいなかったよ。
       ご飯を食べたあとだったみたい。」

  長谷川 「そう、それは残念だったね。」

  啓介 「ああ、まぁ、管理人が
       帰って来てから話しするよ。」

  長谷川 「そう・・・じゃ、僕、
       荷物の整理をしてたところだから・・・。」

  啓介 「そうか、じゃまして悪いな。」

  長谷川 「うん、別にいいけど・・・じゃ。」

長谷川はスケッチの道具の整理をするため、今は忙しいようだ。
捜査が進展してから、話を聞きにきたほうが良さそうだ。
234.50 KB Speed:0.2   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)