星梨花「おとぎの国でレッツゴー星梨花」【ミリマス】

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1 : ◆z80pHM8khRJd [saga]:2018/12/31(月) 06:58:07.08 ID:JLQuyTR00
紬「起きてください」

星梨花「スゥースゥー」

紬「あかんね……全然起きひん……」

星梨花「むーなんですか」

紬「やっと起きましたか」

星梨花「方言交じりの妖精さんだ……ひょっとしてケロちゃん?」

紬「誰がカードキャプターの黄色い妖精ですか! あれは関西弁でうちは金沢弁やいね!」

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2 : ◆z80pHM8khRJd [saga]:2018/12/31(月) 07:00:26.72 ID:JLQuyTR00
星梨花「そうですよね……ごめんなさい」

紬「それでは気を取り直して私の名は白石紬。本来は女神なのですが、悪い人に魔力を奪われて手のひらサイズの妖精になってしまったのです」

星梨花「それは困ったでしょう」

紬「ええ、ですから世界に散りばめられた魔力を集めて元の姿に戻りたいのです」

星梨花「はい」

紬「そのためにはアナタの力が必要です。どうかご協力お願いできませんか?」

星梨花「……」

紬(やはり悩んでらっしゃるようです。そうですよね、初対面の妖精の言うことなどなかなか信じがたいですよね)

星梨花「妖精さんってヘイ! だとかリッスン! 以外にもしゃべるんですね」

紬「誰が緑色の剣士の妖精ですか! というよりさっきからネタが古くありません!?」

結局、星梨花は協力することになりました。
3 : ◆z80pHM8khRJd [saga]:2018/12/31(月) 07:02:30.79 ID:JLQuyTR00
星梨花「外には出たものの、うーんとどこに向かえばよいのでしょう」

紬「最初のダンジョンは森です。そこには幻と呼ばれる果実があるのです」

星梨花「トリュフですね!」

紬「ファンタジーの世界に3大珍味を混ぜ込むのはやめてください!」

星梨花「紬さんがこうやって地面にクンクンってして探すんですよね!」

紬「だから私は豚ではありません!」
4 : ◆z80pHM8khRJd [saga]:2018/12/31(月) 07:04:50.10 ID:JLQuyTR00


星梨花「だいぶ森の奥まで来ましたね」

響「ここから先は通さないぞ!」

星梨花「わっオオカミさん!?

響「この森のお宝である奇跡のリンゴは渡さないからな」

星梨花「あっこの森のお宝って奇跡のリンゴって言うのですね。ありがとうございます」

響「うぎゃー! お宝の秘密をバラしちゃったぞ」

紬「おっちょこちょいなオオカミさんのようですね」

響「言ってしまったモノは仕方ないさー。お宝を賭けて勝負だ、星梨花!」

星梨花「はい! この地を治める双竜よ。雷となりてその力を我が身に授けよ。そして和をもって貴しとなす」

響「最後の方、十七条の憲法になってるぞ!」

星梨花「えーい!」
5 : ◆z80pHM8khRJd [saga]:2018/12/31(月) 07:06:43.04 ID:JLQuyTR00
シーン……

星梨花「あれ、何もでませんね」

紬「星梨花さん? そのような魔法は授けてませんが」

星梨花「えへへ、なんとなくカッコいいと思って言っちゃいました」

響「びっくりしたけど、口からデマカセだったみたいだぞ。今度はこっちから行くさー」

星梨花「わっ速い」

紬「星梨花さん、こんなときのために貴女に魔法を授けてました。ミリマス曲名を言うとマジック攻撃になります」

星梨花「分かりました! って何を言おうかな……これだ! 『Sentimental Venus 』」

パアアアアアア

響「うう……急に沖縄のにーにーのことが恋しくなってきたぞ」

響「ということで沖縄に帰るさー」

星梨花「やりましたっ!」

紬「『Sentimental Venus 』は相手をセンチメンタルな気持ちにするみたいですね」

星梨花「はいっ! ぜひラスボス戦でも使いましょう」

紬「それは迫力がなくなるのでやめてください!」

星梨花「ちなみにプロデューサーさんの冬のお給料はセンチメートルボーナスだったみたいです」

紬「それはあまり知りたくなかったです」

星梨花たちは奇跡のリンゴを手に入れた。
6 : ◆z80pHM8khRJd [saga]:2018/12/31(月) 07:07:37.68 ID:JLQuyTR00


星梨花「この後はどこに行きましょう」

紬「とりあえず、街の方に出てみるのはいかがでしょうか」

星梨花「分かりました!」
7 : ◆z80pHM8khRJd [saga]:2018/12/31(月) 07:08:11.31 ID:JLQuyTR00


星梨花「ここが街ですか。とっても大きいです」

紬「たしかに金沢には劣りますが大きな街みたいですね」

星梨花「どこに向かいましょう」

紬「まずは武器屋で装備を整えましょう。さすがにパジャマはマズイです」

星梨花「わたし今までパジャマで外をウロウロしてたんですか!?」

8 : ◆z80pHM8khRJd [saga]:2018/12/31(月) 07:09:19.32 ID:JLQuyTR00
武器屋

星梨花「失礼しまーす」

P「いらっしゃい」ニチャア

紬「あの、プロデューサーの笑顔が気持ち悪いのですが」

P「嬢ちゃんたち可愛いねえ。お安くしておくよ」

星梨花「ありがとうございます」

P「星梨花ならこちらの旧スクール水着はどうだい? いやランドセルも捨てがたいな。むしろこの2つを組み合わせるのも悪くない」

紬「この方はバカなのでしょうか?」

星梨花「うう……こわいです」

紬「こちらで無難な服を選びましょう」

星梨花「そうですね」

星梨花「わっこのお洋服なんてかわいいかも」

紬「そうですね。フリルがたくさんついいてて似合うと思いますよ」

P「いや俺的にはなー! こう、ごってりとしたモノよりシンプルな方がいいと思うな。だって星梨花は素材がいいじゃん。だからこそ、それを生かすには逆にシンプルに攻めるべきなんだよ。というかむしろ下着だけでいいかもしれない」

紬「星梨花さん、あれを」

星梨花「『Sentimental Venus』」

P「うう……何で俺は中高生時代に恋愛してこなかったんだ! あの時代なら何もかも合法だったのに」

星梨花「たぶんプロデューサーさんが同い年でもモテなかったと思います」

紬「星梨花さん、しっ!」
9 : ◆z80pHM8khRJd [saga]:2018/12/31(月) 07:10:07.60 ID:JLQuyTR00


紬「では無事に装備を整えられましたし次のダンジョンに行きましょう。それにしても何故とっさに出た曲が『Sentimental Venus』だったのですか?」

星梨花「時間が短いからイベント回すときに効率がいいんですよ」

紬「意外にガチ勢なのですね」

星梨花「えへへ」

紬「さて装備も整えたところで次のダンジョンに向かいましょう」
10 : ◆z80pHM8khRJd [saga]:2018/12/31(月) 07:12:45.07 ID:JLQuyTR00
お城

星梨花「お城っていうとラストダンジョンのイメージがありますね」

紬「そうですか? 私は雪の降る街が来るとそろそろ終わりかなと感じます」

星梨花「分かりますっ」

紬「さて、そろそろお城の姫がいる部屋にたどり着きそうです。準備の方はいかがですか?」

星梨花「はいっバッチリです。さっき家来の方に教えていただいた姫の大好物の焼きマシュマロも用意しました」
11 : ◆z80pHM8khRJd [saga]:2018/12/31(月) 07:14:06.79 ID:JLQuyTR00
姫の部屋

まつり「スゥースゥー」

紬「どうやら眠ってるようです」

星梨花「むぅ……そうですっ眠ってるお姫様の口元に焼きマシュマロを持っていけば起きてくれるかも」

紬「ためしてみましょう」

まつり「……むー! 寝起きの機嫌悪い姫にわざわざ焼きマシュマロを近づけてくるとはどういうことなのです!」

星梨花「わっ怒らせちゃいました」

まつり「今すぐ部屋から出て行くのです」
12 : ◆z80pHM8khRJd [saga]:2018/12/31(月) 07:15:29.43 ID:JLQuyTR00
まつり姫が現れた!

星梨花「よしっSweet Sweet Soulで練習したラップバトルでは負けません。チェケラ!」

紬「おそらくラップバトルではないと思うのですが……」

まつり「何をごちゃごちゃと言っているのです? くらうのです! プリンセスアラモード!」

星梨花「わっ足元がマシュマロに」

紬「私は飛んでるので大丈夫ですが、このままじゃ徳川さんの方までたどり着けません」

星梨花「うう……歩きにくいよお」

紬「このままじゃ魔法も使えません。とにかくマシュマロの床をどうにかするのです」
13 : ◆z80pHM8khRJd [saga]:2018/12/31(月) 07:17:06.62 ID:JLQuyTR00
星梨花「そうだっ『Come on a Tea Party! 』」

まつり「ほ? 紅茶を撒いて地面のマシュマロを溶かしたのです」

紬「砂糖で足元べったべたですけど」

紬「ただ、『Come on a Tea Party! 』は持ち歌なので効果が1.5倍です」

星梨花(そんな効果あったんだ)

まつり「むむっやりますね星梨花ちゃん。こうなったらこれです『フェスタ・イルミネーション!』」

星梨花「わっイルミネーション綺麗ー!」

紬「っ! 星梨花さん伏せるのです」

星梨花「きゃっ!」

まつり「ほ? イルミネーションに見とれさせておいてから攻撃する、この技が避けられたのです?」

星梨花「けっこうズルい攻撃です!」
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