秋月「Seventeen Girls Swinging」

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21 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/13(日) 20:52:00.60 ID:aQAK5/vr0
やっぱり更新します、不定期にします
22 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/13(日) 20:52:26.69 ID:aQAK5/vr0
Chapter 2
Anxiety 後編

12月20日 午後7時23分
大合奏室

秋月「じゃあmisty一曲通します!」

初月「ワン、ツー、ワンツースリーフォー」

ポンポロロン ポンポポポン

吹雪(いつ聴いても照月ちゃんのピアノイントロ素敵だな)

吹雪(でも...)

吹雪(私のは... 大丈夫なの...?)

朧「吹雪... 吹雪!」

吹雪「へっ!?」

朧「もうテーマ始まってる!」

吹雪「えっ!? あっ!!」

秋月「ストップストップ!」





吹雪(や、やっちゃった〜...!)

朝潮「大丈夫ですか吹雪さん!」

夕立「朝潮ちゃんめっちゃ心配してるっぽい」

吹雪「ご、ごめんなさい!」

朝霜「まあまあ本番じゃないんだからさ、切り替えてこーぜー!」

江風「なンか緊張の糸切れちまった」

秋雲「あーもうほら、切り替えるよ」

秋月「じゃあもう一回カウント!」

初月「ワン、ツー、ワンツースリーフォー」
23 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/13(日) 20:53:11.18 ID:aQAK5/vr0
12月21日 午前9時24分
鎮守府 埠頭

吹雪「...」

吹雪(今日は非番だしたまには外で吹いてみようかな)

吹雪「えっと練習メニューはっと...」つスマホ

吹雪(ロングトーンやってスケールやってタンギングやって...)

吹雪「...」

吹雪(昨日はミスっちゃったなあ...)

吹雪(本番、本当にやれるのかな)

ビュオーー!

吹雪「さ、寒っ!」

吹雪「12月は冷えるなー...」

朧「外で練習?」

吹雪「うわっ!? なんだ朧ちゃんか〜 驚かさないでよ...」

朧「驚きすぎ、逆に」

吹雪「後ろから声かけられたら誰でも驚くって」
24 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/13(日) 20:54:00.79 ID:aQAK5/vr0
吹雪「ねえ朧ちゃん」

朧「何」

吹雪「最近自分の実力に対してやる事が釣り合わないなって思うの」

朧「...」

吹雪「やればやるほど自信なくしちゃって... 島風ちゃんみたいに連譜が得意とか朧ちゃんみたいに音がいいとかもなくて」

朧「ふうん...」

吹雪「荷が重く感じるよ...」

朧「じゃあ、ちょっとこれ聴いてみて」つ スマホ

吹雪「え? う、うん」

朧「再生っと」ポチ


バーバラララバー


吹雪(サックス? でも誰の音だろ? あんまり上手くはないけど...)


バラララー


吹雪(なんていうか一生懸命)

朧「これ聴いてどう思った?」

吹雪「え? うーん... 初心者の人が頑張って練習してるのかなって思った」

朧「それ、楽器始めて半年のアタシ」

吹雪「えっ!?」

朧「そんなんだったよ、アタシも」

吹雪「そうだったんだ...」



25 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/13(日) 20:54:35.18 ID:aQAK5/vr0
吹雪「朧ちゃんはどうやってここまで上手くなったの?」

朧「上手くはないよ、ただ昔よりは良くなってるはずだけど」

吹雪「そ、それでも!」

朧「どうやったかは...」

朧「自分を信じて基礎練をした」

吹雪「!」

朧「それだけ」

朧「それと、本番の時は自分は世界で一番うまいんだって思って吹いてる」

吹雪「世界で一番...」

朧「自信は音に出てくるよ」

吹雪「音に...」

朧「自分を信じないで吹いたって音はついてこない、基礎をあれだけ積んだんだから自分は上手いんだ そう信じないと」

吹雪「自分を信じる...」

吹雪「...うん!」

吹雪「朧ちゃん! 私頑張ってみるね!」

朧「よし!」

吹雪「あ、じゃあさ これから一緒に練習しない?」

朧「いいよ、じゃあ楽器持ってくるから」

吹雪「うん!」
26 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/13(日) 20:55:04.10 ID:aQAK5/vr0
同時刻
執務室

漣「何話してるんでしょうねあの二人」

提督「さあな、ただ...」チラッ

提督「...」

提督「あの吹雪の顔見りゃ悪いことじゃなさそうだな」

漣「あーなんか吹っ切れてる感じですねー」

提督「ジャズフェス、きっと上手く行くよ」

漣「ご主人様出られなくて残念ですねー」

提督「いいよいいよ、俺どうせメタルの人間だからな フレディグリーンよりデイヴムステインなの」

漣「誰だかわかんねえ」

提督「まあとにかくあいつらはやってくれるさ」

漣「不安は無いんですか?」

提督「無いと言ったら嘘になる でも...」

漣「でも?」

提督「俺はあいつらを信じている」

漣「おおー」

提督「今までも乗り越えてきたんだ、きっとやれるよ」

漣「...楽しみですね!」

提督「ああ!」

27 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/13(日) 20:55:34.97 ID:aQAK5/vr0
1月21日
午後7時45分
トロンボーンセクション合奏室

巻雲「はーい! それじゃおやつタイムにしまーす!」

朝霜「いえー!」

山風「わ、わあーい!」

神風「いただきまーす!」

江風「どれにしよっかなー!」

巻雲「食べたらちゃんと口ゆすいでくださいねー」

江風「わかってるって」

28 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/13(日) 20:56:09.81 ID:aQAK5/vr0
山風「ねえ江風」

江風「ンだよ姉貴」

山風「オーディション...そろそろだね」

江風「あーいつだっけ」

神風「2月9日」

江風「あーそうだった! 近いなー」

山風「気抜けすぎ...もう近いのに」

朝霜「アタイも忘れてた!」

山風「はあ...」

巻雲「なんかいつも通りって感じ」

山風「...上手く行くかな」

江風「ンだよ今更心配?」

山風「みんな...緊張してないの...?」

江風「楽しそうじゃン」

朝霜「うんうん」

神風「わかるわ!」

巻雲「まあ本番は慣れてるし」

山風「あ、あたしだけ...?」ウルッ
29 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/13(日) 20:57:01.70 ID:aQAK5/vr0
神風「あっ」

江風(や、やべえ!)

山風「グスッ... ヒック...」ウルウル

江風「ま、まあ少しは緊張するよな! なあ朝霜!」

朝霜「えっ!? んああそうだな! めっちゃ緊張する!」

神風(芝居が下手くそ)

巻雲「山風ちゃん」

山風「なに...?」グスッ

巻雲「緊張してるのはそれだけ本気ってことなんです」

朝霜「え!? じゃあアタイたちって」

江風「ンなっ!?」

巻雲「いやいや別にそういうことじゃなくて...」

巻雲「緊張しちゃうならいつもの合奏室で演奏してるって思えばいいんです」

山風「ここで...?」

巻雲「そう、いつもやってる事を当たり前にやる、これで大丈夫!」

山風「いつも通り...」

巻雲「いつもできてる事なら、本番でだってきっとできちゃうんです!」

江風「てことよ姉貴!」

山風「わかった...! うん! 怖くない!」

巻雲「はい! じゃあちょうど時間もいいですし練習再開しましょう!」

朝霜「あ、アタイまだ食べ終わってない」

神風「口すすいでないわ」

江風「同じく」

巻雲「...じゃああと5分後で」

30 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/13(日) 20:57:49.13 ID:aQAK5/vr0
1月24日 午後8時39分
大合奏室(リズムセクションの部屋)

秋月「ストップ! 初月! ちょっと走ってる、周りも聴いて」

初月「いや、姉さん達が遅いな 僕はこのテンポで行く」

涼月「お初さん、姉さんの言う通り走り気味ですよ」

初月「なに言ってるんだ、僕は合っている」

秋月「初月! 一回落ち着いて! 明らかに一人だけずれてる!」

初月「ぐっ...!」

初月「ああそうかい、でも間違ってるのは絶対姉さん達だ! 僕になんでついてきてくれないんだ!」

照月「は、初月!」

初月「勝手にやっててくれ!」

スタスタスタ

ガチャ

照月「ま、待って!」

タッタッタッ

ガチャ

谷風「こいつぁ困ったね」

白露「やばくないこれ? もうオーディション近いのに」

秋月「うーん...」

涼月「お初さんどうしたんでしょう」

秋月「オーディションで認められたいんだと思う、そしてCDを出すって」

白露「でもあれじゃCDどころか本番が心配」

谷風「ま、今外ぁ寒いし 頭も冷えるってもんよ」

秋月「はあ...」
31 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/13(日) 20:58:43.46 ID:aQAK5/vr0
午後8時42分
鎮守府 埠頭

初月「クソっ! なんでだ! 僕は合ってるはずなのに...」

初月「...」

初月「はあ...」

照月「初月!」

初月「...姉さんか」

照月「どうしたの初月、この前から変だよ! どうしたの一体」

初月「いつも通りじゃないか」

照月「ううん! 絶対変! いつもならこんなことにならない!」

初月「変か...」

照月「どうしちゃったの一体...」

初月「なあ姉さん達、Blue Noteに立つって夢は忘れてないだろうな」

照月「忘れてはないけど...」

初月「僕はその夢を絶対に叶える、だから僕が引っ張らないといけない」

照月「初月!」

初月「姉さん達も、バンドも僕が引っ張っていく」

照月「ねえ初月」

初月「なんだい」

照月「バンドって、みんなでやるもんじゃないの?」

初月「...」

照月「一人じゃ無理だよみんなでーーー」

初月「オーディションは僕のソロにかかってると思っている」

照月「えっ!?」

初月「イントロ、アウトロどちらも僕がやっている」

初月「だからこそ、僕が引っ張らなくちゃいけないんだ」

照月「うう...」

照月(どうしたらいいの... こうなった初月はもう何が何でも動かない)

初月「...」

照月「初月...」

初月(僕は...絶対にやってやる)


Chapter 2 後半
おわり
32 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/13(日) 20:59:54.76 ID:aQAK5/vr0
今更ですがメンバー紹介

Band members
Pf 照月 谷風
Gt 白露 涼月 (提督は今回不在)
Drs 初月
B 秋月

As 吹雪
As 島風
Ts 朝潮
Ts 朧
Ts Fl 天津風
Bs 夕立

Tp 秋雲
Tp 雪風
Tp 卯月
Tp 弥生
Tp 電
Tp 暁

Tb 巻雲
Tb 神風
Tb 江風
Tb 山風
Btb 朝霜
33 : ◆0rjCWOlcd8we :2019/01/13(日) 21:01:53.75 ID:aQAK5/vr0
これからは不定期更新にします
初月は私の中では危うさを持ったキャラなんじゃないかなと思ってこんな感じになりました
巻雲の言っていたいつも通り吹くと言うのは私も本番の際常に心がけてることです、逆に練習で出来ないことは本番では絶対に出来ないので練習は本当に大事なんです

ありがとうございました
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/13(日) 21:39:47.37 ID:xPZhlu7NO
乙!
気合いが空回りのお初さん
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/14(月) 17:10:37.82 ID:juSA1qJDO
追い付いた
36 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/18(金) 23:40:53.94 ID:iCTtVIvE0
Chaper 3
All Alone


2月9日 午前8時45分
オーディション会場


秋月「おはようございます!」

「「「おはようございまーす!!」」」 「ぽい!」

秋月「今日はついにきちゃいました! オーディション本番です! この日のためにみんな頑張ってきたと思うので、皆さん ベストを尽くしましょう!」

「「おー!」」 「ぴょん!」 「頑張ります!」「なのです!」

初月「...」ソワソワ

照月「初月」

初月「!! ああ、姉さんか」

照月「...今日は頑張ろうね」

初月「ああ」

照月「...」


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37 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/18(金) 23:42:26.80 ID:iCTtVIvE0
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2月1日 午前11時41分
間宮さんの食堂

初月「なあ姉さん達」

秋月「どうしたの」

初月「今度のオーディションの審査員にレコード会社の社長が居るだろう? その人に連絡をとってみたんだ」

涼月「ええっ!?」

照月「で、で! どうだったの!?」

初月「そしたら熱意を買われて演奏次第ではCD化を検討するとのことらしい」

照月「す、すごい...!」

初月「これでますますやる気が出てきたな」

秋月「ねえ初月」

初月「なんだ」

秋月「やる気があるのはいいけど... 一人で突っ走らないでね」

初月「突っ走ってる? そんなことはないさ僕は僕なりにベストを尽くしたいんだ」

涼月「お初さん...」

初月「姉さんたち、これは僕たちの夢だろう 今更及び腰になってどうする」

照月「初月、あのね」

秋月「...そうね、及び腰はまずいかもね」

照月「あ、秋月姉!」

秋月(...色々言いたいことはあるけど、今は本番前 ここで崩壊したらジャズフェスどころじゃない)ヒソヒソ

照月(うう...)

涼月(姉さん...)

秋月「ただ初月、本番でずれるのはまずいからそれだけは気をつけて」

初月「大丈夫だ、任せてくれ」



——————
——————
38 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/18(金) 23:42:57.62 ID:iCTtVIvE0
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2月9日 午前9時00分
リハーサルスタジオ内


案内係「では皆さん音出しとリハーサル含めて20分間ですので時間厳守でお願いします!」

「「「はーい」」」

秋月「じゃあ管の人は5分までにチューニングしてください!」

吹雪「サックス集まってー!」

巻雲「やりますよー」

秋雲「はいペット集合ー」

バー パー バー

吹雪「じゃあチューニングしまーす! 私と一人ずつ合わせて!」

バー バー

巻雲「じゃあ山風ちゃんから一緒に」

バー パー パー

秋雲「あー弥生ちょっと高いかな、もう一回行くよ」





吹雪「秋月ちゃん! チューニング終わったよ!」

秋月「了解! じゃあリハーサル始めます! 頭から!」

「「はーい!」」

初月「...」
39 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/18(金) 23:43:26.67 ID:iCTtVIvE0
午前9時20分

秋月「リハーサル終わります! これならきっと大丈夫です! 本番頑張りましょう!」

「おー!」 「よっしゃー! いったろー!」 「頑張るぴょん!」 「エレファントに決めるわ!」

初月(僕が...決めてやる!)

40 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/18(金) 23:44:01.26 ID:iCTtVIvE0
午前9時25分
本番スタジオ内

案内係「ではこれから5分後に演奏を開始していただきます、事前に説明させていただいた審査員はあちらで生の音で聞く形になるのでPAは通しません」

審査員1「今日はよろしくお願いします」

審査員2「よろしく」

審査員3(レコード会社社長)「皆さん素晴らしい演奏を期待しています」

全員「よろしくお願いします!」

初月(来た...!)

初月「あ、あの!」

社長「ん? ああもしかして君が...」

初月「はい、今日はお時間を頂きありがとうございます」

社長「まあ元々ジャズフェスの審査ですから、CDの件は演奏後にお話ししましょう」

初月「期待していただけたらと思います」

社長「頑張ってくださいね」

朝霜「何話してんだあいつ?」

山風「ほっとこ...」



※PA 音響機器のこと、マイクやスピーカー類を指す
41 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/18(金) 23:44:38.73 ID:iCTtVIvE0
午前9時30分


審査員1「では始めてください」

秋月「はい! 初月!」

初月「...」スッ...



ドンツトントトン ドコツタタタタン
ドンツトントトン ドコツタタタタン


吹雪(え...!?)

暁(な、なんかいつもと違う...!?)

初月「...」

ドコツトントントン

秋月(初月! どうしたの!)

初月「...」

秋月(は、入るタイミングは... ここ!)

バーンボーンババーンボーンバ
バーンボーンババーンボーンバ

社長「...」

初月(!? ね、姉さん! なんで合わせてくれないんだ!)

秋月(照月! 私にあわせて戻して!)チラッ

照月(うん!)

ポンパポンポ ポンポンパポンポン

初月(くっ! 合わせるしかない...!)

秋月(!! 戻った!)

社長(ほう...)

42 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/18(金) 23:45:05.83 ID:iCTtVIvE0
吹雪(よし! ここはみんなで練習したところ! 入るよみんな!)

バー バー バー バー バー

巻雲(行きますよー!)

秋雲(うーし!)

バララララー!!


審査員1(ブラスの練度が高いな...)

審査員2(安定してる...)

秋月(巻雲のソロ!)

バババ バババ バババ バーラーラー!

巻雲(よーし!)

バッバラッバー バーラーラーバーラーラー

社長(ソロもそうだがバッキングがしっかりしている、目立ちすぎずかつ小さすぎない)

審査員2(一発目からすごいの来たな)

審査員1(さ、この後どうなる?)
43 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/18(金) 23:46:21.32 ID:iCTtVIvE0
初月(僕のソロがもうすぐ来る...! 全ての締めなんだ! 出し切る!)

バババ バババ バババ バーラーラー!

バーラーラー バーラーラー バーーーー!

初月(よし! 僕だけの時間だ!)

ドンドンドンドンドコドコドコ
チチチチチン ドンドン

初月(僕にかかってるんだ!)

ドコツドンドン

初月(いける!)

秋月(初月...!)

天津風(このソロ... なんか違和感覚えるわ... どうしてだかわからないけど)

社長(...)

チンチチチチチドンドンドンドン

カンカッカッカ

ドンツトトン!!

吹雪(ソロ終わりだ!)スウ

バーーーー!!!


44 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/18(金) 23:47:02.29 ID:iCTtVIvE0
審査員1「お疲れ様でした、結果は後日メールにてご連絡させていただきます」

審査員2(まあほぼ合格だろこれ)

社長「...」

初月「村田社長」

社長「ああ、お疲れ様でした」

初月「どうでしたか、僕たちの演奏は」

社長「そうですね... 色々話したいのですがこの後も審査がありますので今晩Blue Trainというバーに来てください、そこで話しましょう 住所は...」

初月「ここですね、わかりました ではまた今晩」

秋月「...」
45 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/18(金) 23:47:31.89 ID:iCTtVIvE0
午後3時09分
間宮さんの食堂

朝霜「あ゛ー! 緊張したなー!」

吹雪「疲れたねー」

島風「みんな疲れるのはっやーい」

夕立「緊張しなかったっぽい?」

島風「別に」

電「すごいのです」

島風「そういえば初月のソロなんか変じゃなかった?」

吹雪「というかイントロからなんか変だったよね?」

朝霜「なんか審査員と話してたぜ!」

電「きっと何かあるのです!」

吹雪「なんていうか... 一人歩きしてたよね、初月ちゃんのドラム」

朝霜「ま! でもなんとかなったからいいじゃん!」

吹雪「...だね! 受かってるといいなー!」

夕立「受かってるっぽい!」

電「すごい確信なのです」
46 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/18(金) 23:48:13.17 ID:iCTtVIvE0
午後9時57分
バー Blue Train

カランカラン

初月「お待たせしました」

社長「ああ、いらっしゃい 何か頼みますか」

初月「じゃあハイネケンを」

バーのマスター「はい」

初月「...どうでした、演奏は」

社長「非常に練度が高い、なのに君たちは結成して2年と聞きました」

初月「!!」

社長「特にあのベースの彼女、非常にしっかりしてます」

社長「ピアノと合わせてしっかり土台を作ってる」

初月「それは良かったです(さすが姉さん達だ)」

社長「ブラスもサックスも非常に練習してきたのが伺えます、ジャズフェスには出られるでしょう」

初月「!!(よし!)」

社長「それと君のドラムですが...」

初月(来た!)






社長「まるで面白くなかった」






47 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/18(金) 23:48:58.33 ID:iCTtVIvE0
初月「...」

初月「...はい?」

社長「君は一体何がしたいんです? 君だけなんだ、バンドみんなが作った雰囲気に乗ろうとしてない ドラムなのに独り歩きしてる」

初月「ぼ、僕が... 独り歩き...?」

社長「せっかく作ったバンドの空気を君だけが無視してる」

社長「バンドというのはみんなでやるものじゃないのか?」

社長「みんなで一つの曲を創り出す、それがビッグバンドじゃないのか?」

初月「う...」

社長「CDを出してBlue Noteに立つ? 人を踏み台にしようとするその態度も気にくわないですね」

初月「ち、違う... 僕は...」

社長「とにかく、CDの件は無かったことにしてください マスター、お会計彼女の分も」


カランカラン


初月「...」

48 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/18(金) 23:50:00.11 ID:iCTtVIvE0
午後10時23分
鎮守府近辺

初月「...」


「まるで面白くなかった」



「 君だけなんだ、バンドみんなが作った雰囲気に乗ろうとしてない」



「バンドというのはみんなでやるものじゃないのか?」



「みんなで一つの曲を創り出す、それがビッグバンドじゃないのか?」




初月「独り歩き、か...」

初月「...」

ブーッ ブーッ

初月「...もしもし」

秋月『初月? 今どこ? 帰りが遅いからちょっと心配しちゃって...』

初月「なあ... 姉さん...」

秋月『何?』

初月「う...ひっく... ごめん...なさい...」

秋月『初月!? どうしたの!?』
49 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/18(金) 23:50:51.83 ID:iCTtVIvE0
初月「僕が... グスッ... 間違ってた...」

秋月『初月...』

初月「バンドは... みんなでやるものなのに... 僕は独り善がりで...」

秋月『...うんうん』

初月「みんなが作ってた雰囲気を... 僕だけが無視して突っ走ってたんだ...」

秋月『大丈夫、初月なりに頑張ってたんだもんね... でもちょっと空回りしてただけだから』

初月「ごめんなさい...」

秋月『外も寒いでしょ、早く帰っておいで みんな心配してるよ』

初月「うん...」

秋月『迎えに行こうか?』

初月「いや、大丈夫だ 一人で帰れる...」

秋月『そう...じゃ、気をつけて帰ってね、続きは部屋でゆっくり』

初月「ああ...」

秋月『じゃあね!』

初月「ね、姉さん」

秋月『何?』

初月「...ありがとう」

秋月『どういたしまして! じゃ!』

プー プー プー

初月「...」

初月「いい人達に恵まれてるな... 僕は」



Chapter 3
終わり
50 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/18(金) 23:56:02.25 ID:iCTtVIvE0
某ブルージャイアントに似た展開ありますがお許しください!

ビッグバンドって一人じゃできないんですよね
個人の技量の確立と同時にサックス、トロンボーン、トランペット、リズムそれぞれみんなで一つの音を出す意識がないと崩壊します
あんなに真剣に怒ってくれる人と反省して優しく受け入れてくれる人それぞれに出会えた初月は幸せだと思います

ありがとうございました
51 : ◆0rjCWOlcd8we [sage]:2019/01/19(土) 00:12:58.83 ID:qYSfAeyO0
(´-`).。oO(前回は吹雪が主人公っぽくなってて今回は初月くんが主人公っぽくなってる件)
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/19(土) 14:47:13.98 ID:tf1NC3VMO
初月やっぱり空回っちゃったかぁ
更新乙です
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