アセロラ「サトシ!実はアセロラ…32歳なの…」

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1 : ◆mHWDgefkdQ [saga !orz]:2019/03/18(月) 21:52:18.61 ID:ENqo1zbjo
サトシ「えぇ!?」ガタッ

ピカチュウ「ピカァ!?」

ロトム図鑑「これは新事実発覚ロト!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1552913538
2 : ◆mHWDgefkdQ [saga]:2019/03/18(月) 21:57:37.81 ID:ENqo1zbj0
サトシ「う、嘘だろアセロラ!」

ピカチュウ「ピカー!」

アセロラ「今まで黙っててごめんなさい」ペコリ

ミミたん「キュー」ペコリ

サトシ「そんな…アセロラが32歳だったなんて……」

アセロラ「うふふ、なーんちゃってね?うそうそ……」

ロトム図鑑「言われてみれば…思い当たる節があるロト…」ムウ

サトシ、ピカチュウ「!!」

アセロラ「…………へ?」

ミミたん「キュー……」
3 : ◆mHWDgefkdQ [saga]:2019/03/18(月) 22:10:28.52 ID:ENqo1zbj0
ロトム図鑑「まずアセロラはしっかり図書館で働いていて、ご覧の通り一人暮らしもしているロト!」ビシッ

サトシ「うっ…い、言われてみれば……」

ロトム図鑑「サトシのクラスメイトはみんなお父さんやお母さんと一緒に暮らしているロト!無論、サトシも博士の家にお世話になっているロト!」

ロトム図鑑「サトシ!サトシと同じくらいの歳で働きながら一人暮らししている子なんているロト?」

サトシ「うーん……あっ、でもさ?俺だってポケモンマスター目指しながら色んな地方を旅してたぜ!」

サトシ「それに……カスミとかだってお姉さんたちとジムリーダーを…」

ロトム図鑑「さらに!」ビシッ

サトシ「」ビクッ

アセロラ「ちょ、ちょっと!今のは冗談だよー!」

ミミたん「キュー」
4 : ◆mHWDgefkdQ [saga]:2019/03/18(月) 22:20:27.02 ID:ENqo1zbj0
ロトム図鑑「思い出してみるロト!サトシがウラウラで大試練を受けた時、アセロラに色々お世話してもらったことを!!」

サトシ「!」

ロトム図鑑「あの溢れる母性!あれはサトシと同じくらいの歳とは、とても思えないロト!」

サトシ「母性……」

アセロラ「もぅー!アセロラを無視して勝手に話を進めないでよー!」プクリーン

ミミたん「キュー!」プクリーン

ロトム図鑑「お化け屋敷の時もそうロト!あのアセロラの面倒見の良さ……アレは姉力を越えた母力ロト!」

サトシ「母力だってー!?」

ピカチュウ「ピカァ!?」

ロトム図鑑「どうロトサトシ?ボクの推理によると……アセロラが本当は32歳だと言うのも強ち嘘ではないと思うロト!」

サトシ「う〜ん……言われてみれば確かに……」

アセロラ「言われてみればってなによ!?」

サトシ「……あっ!じゃあ……アセロラがヒョイヒョイ崖登りをしてたのも……!」

ロトム図鑑「それは関係ないと思うロト」

サトシ「そっか」

ピカチュウ「ピカァ」
5 : ◆mHWDgefkdQ [saga]:2019/03/18(月) 22:32:25.50 ID:ENqo1zbj0
アセロラ「もうサトシ!ロトムに騙されないでよ!さっきのは冗談だよ!」

サトシ「冗談……?」

アセロラ「そうそう!それとも〜?」ジトー

サトシ「?」

アセロラ「サトシには……アセロラが32歳に見えるのかな〜?」フフフ

サトシ「ハハハ…そうだよな?アセロラが32歳な訳……」

ロトム図鑑「あーっ!!」

アセロラ「」ビクッ

サトシ「どうしたロトム!?」

ロトム図鑑「アセロラの髪の中から白髪発見ロトー!!」

サトシ「し、白髪だってー!?」

ピカチュウ「ピカァ!?」

アセロラ「う、嘘!?」

ミミたん「キュー!?」

ロトム図鑑「こ、これはみんなに知らせなくてはいけないロトー!!」ヒュー

サトシ「あっ!待ってよロトム!」ダッ

ピカチュウ「ピカッ!」ダッ

タッタッタ

アセロラ「ま、待ってサトシ……!」

アセロラ「………って、行っちゃったよ……」ハァ

ミミたん「キュー……」

アセロラ「ど、どうしよう…サトシ、ロトムのせいで絶対に勘違いしてるよ…早く誤解を解かなきゃ…!」グッ

アセロラ「う〜…でも……白髪ってなによ…あーっ!気になるー!」ワシャワシャ

ミミたん「キュー」
6 : ◆mHWDgefkdQ [saga]:2019/03/18(月) 22:48:15.93 ID:ENqo1zbj0
翌日

ポケモンスクール

リーリエ、マオ、スイレン、カキ、マーマネ「えーっ!?アセロラが32歳ー!?」

サトシ「ああ…そうみたいなんだ…」

ピカチュウ「ピカァ」

マオ「何かの間違いなんじゃないの?」

サトシ「でも…昨日アセロラが自分で言ってたんだ」

カキ「そんなの冗談に決まってるだろ」ヤレヤレ

マーマネ「そうだよー!どう見たって僕たちと同じくらいの歳じゃない?」

リーリエ「サトシ……マーマネの言うとおりです。アセロラはどう見ても32歳なんかには見えません!」

サトシ「リーリエ……」

リーリエ「サトシのそれが冗談でしたら……女性を年齢で笑い物にするなんて…私、少し軽蔑します!」

シロン「コーン!」

サトシ「……………」

ロトム図鑑「リーリエ。サトシを責めないでほしいロト」

リーリエ「!」

サトシ「ロトム……」

ロトム図鑑「みんな。ボクの話を聞いてほしいロト」

リーリエ、マオ、スイレン、カキ、マーマネ「……………」

ピカチュウ「ピカッ」

………………

………

7 : ◆mHWDgefkdQ [saga]:2019/03/18(月) 23:07:06.30 ID:ENqo1zbj0
マオ「そう…そんなことが…」

カキ「残念だが…納得せざるをえないな…」

マーマネ「白髪があったんじゃねー」

サトシ「ああ…」

ピカチュウ「ピカー」

リーリエ「今度からはアセロラさんと呼ばなくてはいけませんね…」

サトシ「俺さ?その話聞いてから……実はショックで…」

カキ「サトシ……」

マオ「確かに…サトシはアセロラさんと仲良かったからねー…」

リーリエ「……サトシ!論理的結論からいいますと、アセロラさんだってサトシを騙していたわけではないです!」

リーリエ「きっと……言うタイミングが……」

サトシ「……………」

スイレン「何がショックなの?」

サトシ「え?」

スイレン「………たとえアセロラさんが何歳だって…私たちがアセロラさんと一緒に過ごしてきた思い出は変わらない!」

スイレン「アセロラさんは私たちの大事な友達!たとえアセロラさんが…32歳だろうと、100歳だろうと!」

スイレン「でしょ?」ニコッ

ナギサ「イッブイ!」

サトシ「スイレン……」

サトシ「ああ!」ニッ

ピカチュウ「ピカァ!」

スイレン「うん!」ニコッ

ロトム図鑑「スイレン!いいこと言うロトー!」

マオ、リーリエ、カキ、マーマネ(よくよく考えたらアセロラさんとそこまで思い出ないな……)

スイレン「サトシ!アセロラさんはサトシの友達!ト・モ・ダ・チ!!」ツンツン

サトシ「わ、わかったから!ツンツンしてくんなよ!」

オシャマリ「アウ…」ハァ
8 : ◆mHWDgefkdQ [saga]:2019/03/18(月) 23:37:36.08 ID:ENqo1zbj0
一週間後

ウラウラ島

図書館

アセロラ「あれからサトシから連絡ないねーミミたん?」

ミミたん「キュー」

アセロラ「……うーん……サトシのことだし…あれからアセロラが32歳だって誤解したままってのもあるよねー?」ハァ

ミミたん「キュウ」ムゥ

アセロラ「……今日のお仕事が終わったら…サトシに連絡してみよっか?」

ミミたん「キュー!」

ガチャッ

アセロラ「! 誰か来たみたい!」

サトシ「アローラ!久しぶり!」

ピカチュウ「ピカー!」

ロトム図鑑「アローラ!アセロラ!」ヒュー

アセロラ「サトシ……!ピカチュウ!ロトム!」

アセロラ「丁度よかったー!アセロラ、サトシに連絡しようと思ってたんだよ!」

サトシ「え?どうしたの?」

アセロラ「うん、それが…この前のことなんだけどー…」

ガチャッ

アセロラ「! また誰か来た!」

サトシ「あっ、それがさー!今日はみんなも一緒で……」

アセロラ「みんなも?」

マオ、リーリエ、スイレン、カキ、マーマネ「アローラ!アセロラさん!!」

アセロラ「みんなー!久しぶりー………………ん?」

アセロラ(アセロラさん……?)

ミミたん「キュー」
9 : ◆mHWDgefkdQ [saga]:2019/03/19(火) 00:05:38.30 ID:0JDgGA4o0
ワイワイ

リーリエ「わぁー!この本、私がずっと探していたやつです!」キラキラ

シロン「コーン!」

マオ「こっちは"アローラ秘伝の料理書"だってー!」キラキラ

アマージョ「ッジョ!」

シェイミ「シェミィー!」

アセロラ「うふふ、なんたってこの図書館はアローラで一番の図書館だからねー?どんなご本だってあるよー?」ニコニコ

ミミたん「キュー!」エッヘン

マーマネ「"宇宙の神秘"かぁ…そそるなぁ!」ゴクリ

トゲデマル「マキュキュ!」

アセロラ「うふふ」ニコッ

サトシ「なぁカキー!外でバトルしようぜー?」グイグイ

カキ「うっ…うぅ…待ってくれ…」グスッ

サトシ「………何泣いてんの…?」

カキ「この本……バルビートの墓って本が……すごく泣けるんだ…」グスッ

サトシ「そ、そっか…」

アセロラ「できれば本は濡らさないでね?」ニコニコ
10 : ◆mHWDgefkdQ [saga]:2019/03/19(火) 00:17:14.81 ID:0JDgGA4o0
サトシ「暇だなー」ポケー

ピカチュウ「ピカー」

ロトム図鑑「サトシ。せっかく図書館に来たんだから本を読むロト!」

アセロラ「なんだったら…アセロラがサトシに合いそうな本、持ってきてあげよっか?」ニコッ

サトシ「ほんとー?ありがとう!アセロラさん!」キラキラ

アセロラ(アセロラ……さん?まただ……)

ロトム図鑑「さすがはアセロラ!32歳だけあって気が利くロト!」

アセロラ「!?」

アセロラ「ちょ、ちょっとロトム!その話なんだけどー…」

スイレン「サトシ!面白い本見つけた!」

オシャマリ「シャマー!」

サトシ「え?マジ!?どんな本!?」ワクワク

スイレン「アローラの海に棲んでるポケモン大全集ってやつ!秘伝の釣りスポットも載ってる!」

サトシ「マジ!?一緒に見ようぜスイレン!」

スイレン「うん!」

ピカチュウ「ピカー!」

ナギサ「ブイ!」

ワイワイ

アセロラ「……………」

アセロラ「…えーっと、それで?今日は何しにきたのかなー?サトシ」コホン

ミミたん「キュー!」
11 : ◆mHWDgefkdQ [saga]:2019/03/19(火) 21:16:26.86 ID:0JDgGA4o0
サトシ「あー、そうそう!今日は、みんなでアセロラさんにプレゼントを持ってきたんだよ!」

アセロラ「プレゼント?」

アセロラ(今日……別にアセロラのお誕生日とかじゃないんだけど…なんでだろ?)

アセロラ「……てゆーか、サトシ!そのアセロラさんって呼び方…」

ロトム図鑑「みんなー!アセロラにプレゼントタイムロトー!」
12 : ◆mHWDgefkdQ [saga]:2019/03/19(火) 21:28:55.97 ID:0JDgGA4o0
ワイワイ ガヤガヤ

マオ「パンパカパーン!まず、私からはこれ!」スッ

アセロラ「! これ…お料理のレシピ……?」ピラッ

マオ「うん!アセロラさん…一人暮らしだからさ?色んな料理を食べて、いつまでも健康でいてほしくて!」ニコッ

アセロラ「ありがとう、マオ!」

マオ「でも……そろそろ手料理を作る相手も見つけなくっちゃね?」ウフフ

アマージョ「ッジョ♪」

アセロラ「も、もぅー!何言ってるのマオー?まだアセロラには早いよー!////」

ミミたん「キュー」ニコニコ

カキ「アセロラさん!俺からはこれだ」スッ

アセロラ「? これは……?」

カキ「お袋がよく使ってるのと同じのを買ってきた!美顔パックってやつらしい!」

アセロラ「美顔パック???」

カキ「俺もよくわかんないんだけど……それを使えば、いつまでも10代の肌が維持できるってアローラの主婦たちの間で大人気らしいぜ!」

アセロラ「あ、ありがとう…カキ…」

アセロラ(10代のお肌って……アセロラ、まだ10代なんだけど…)

ミミたん「キュー!」プンプン
13 : ◆mHWDgefkdQ [saga]:2019/03/19(火) 21:37:54.55 ID:0JDgGA4o0
スイレン「アセロラさん!私からはこれ!イーブイのたまごっち!」スッ

ナギサ「ブイブイー♪」

アセロラ「わぁー!これ、今人気のやつでしょー?アセロラ欲しかったんだよねー?」キラキラ

アセロラ「スイレン!……本当にもらっちゃっていいの!?」

スイレン「うん!当然!」ブイッ

アセロラ「ありがとうスイレーン!」

サトシ「アセロラさん…喜んでるな?」ヘヘッ

ロトム図鑑「さすがはスイレンロトー!」

スイレン「アセロラさん世代なら懐かしくて喜んで貰えると思って、たまごっち!」

アセロラ「??? 世代?懐かしい……?スイレンもアセロラと同じ世代でしょ?」

ミミたん「キュー?」

マーマネ「いよいよ僕の番だねー?」ゴソゴソ

アセロラ「!」

サトシ「おっ!マーマネ、自信ありげだな!」

マーマネ「まぁね?」

トゲデマル「マキュキュ!」

ロトム図鑑「これは期待大ロトー!」

マーマネ「僕からアセロラさんへのプレゼントはこれさー!」ドンッ

サトシ、リーリエ、マオ、スイレン、カキ、アセロラ「こ、これはーー!?」
14 : ◆mHWDgefkdQ [saga]:2019/03/19(火) 21:49:20.76 ID:0JDgGA4o0
マーマネ「マーマネ印の白髪染め液さ!」

トゲデマル「マキュキュ!」

アセロラ「し、白髪染め液……?」

マーマネ「うん!これはね?僕がネットで色々調べたりして作った特製の白髪染め液だよ!」

マーマネ「このマーマネ印の白髪染め液さえあれば、どんな頑固な白髪も永久に根元から染め上げて……」ペラペラ

アセロラ「……………」

サトシ「マーマネすっげー!!」キラキラ

ピカチュウ「ピカー!!」

マーマネ「ま、まぁね?////」テレッ

ロトム図鑑「マーマネ。そのマーマネ印の白髪染め液とやらは、実際に効力を試してみたロト?」

マーマネ「試してないよ?でも…安心してよアセロラさん!理論上によれば完璧……」

アセロラ「マーマネ」

マーマネ「……お礼はいいよ。僕はただアセロラさんのために…」

アセロラ「ケンカ売ってるの?」ニコッ

ミミたん「キュー?」ジトッ

マーマネ「えぇ!?」ガーン

マオ「まぁ…さすがに今のはちょっと…」

スイレン「マーマネ、デリカシーない」ウンウン

リーリエ「ドンマイですマーマネ!」グッ

マーマネ「そんなぁ……」シクシク

サトシ「元気出せよマーマネ」ポンッ

ピカチュウ「ピカピカ!」ポンッ

トゲデマル「マキュキュ」ポンッ
15 : ◆mHWDgefkdQ [saga]:2019/03/19(火) 21:55:36.13 ID:0JDgGA4o0
リーリエ「次は私の番ですね!」フフフ

シロン「コーン!」

アセロラ「!」

リーリエ「アセロラさん、これを…」スッ

アセロラ「……?これは…」ピラッ

サトシ「紙……?」

カキ「いや、何かのチケットじゃないか?」

マオ「リーリエ!それ、なんのチケット?」

リーリエ「これは……論理的結論からいいますと、近々エーテル財団主催で開催する"アローラ島コン"のチケットです!!」

シロン「コーン!!」

サトシ、マオ、スイレン、カキ、マーマネ、アセロラ「アローラ島コン!!?」
16 : ◆mHWDgefkdQ [saga]:2019/03/19(火) 22:07:55.56 ID:0JDgGA4o0
マオ「アローラ島コンって……!?」

カキ「なんだそりゃ?」

サトシ「ま、まさか……アローラの島全体でサバイバルポケモンバトル大会とか!?」ワクワク

ピカチュウ「ピカァ!!」

スイレン「いや、島コンっていうくらいだし、コンテストバトルかも!!」ウズウズ

オシャマリ「オシャー!!」

マーマネ「それはないんじゃないかな?」

アセロラ「あのー…リーリエ、島コンって……」

リーリエ「島コンとはですね?今度メレメレ島で、25歳以上の未婚男性女性が集まり行われるお食事パーティーのことです!」

シロン「コーン!」

サトシ「お食事パーティー?」

マオ「それってつまり……」

スイレン「お見合いパーティー…」

アセロラ「ちょ、ちょっと!お見合いパーティーって…アセロラ、そんなの行かないよー!」

リーリエ「え?で、ですが…これ、お値段も結構高いですし、それに…大人気でチケットがソウルドアウトしてるくらいなんですよ!?」

アセロラ「そもそも…アセロラ25歳以上じゃ…」

ロトム図鑑「アセロラ!その歳ならば相手を選んでる場合じゃないロト!」

スイレン「アセロラさん!きっと素敵なパートナーが見つかる!だから…勇気を持ってレッツゴー♪」

ナギサ「ブイッ♪」

アセロラ「なに言ってるのよ!?」

ミミたん「キュー……」
17 : ◆mHWDgefkdQ [saga]:2019/03/19(火) 22:15:44.44 ID:0JDgGA4o0
サトシ「落ち着けよアセロラさん……アセロラ!」ポンッ

ピカチュウ「ピカァ!」ポンッ

アセロラ「サトシ…」

サトシ「へへっ、俺もさ…アセロラへのプレゼント…色々悩んだんだけどやっぱこれかなって?」ドンッ

カキ「ん?サトシ…なんだその箱は?」

マーマネ「なんかいっぱいオモチャ?が入ってるねー?」

サトシ「俺が旅に出る前に遊んでたオモチャだよ!まずはー…」ゴソゴソ

アセロラ「……………」

マオ、リーリエ(サトシ……女の子のプレゼントに自分の使い古しのオモチャって…)ハァ

スイレン(サトシの遊んでたオモチャ…)ゴクリ

オシャマリ「シャマー……」ハァ
18 : ◆mHWDgefkdQ [saga]:2019/03/19(火) 22:32:59.03 ID:0JDgGA4o0
サトシ「これ!」バーン

アセロラ「! それは!?」

カキ「車のオモチャ……ラジコンとかか?」

マーマネ「デンヂムシカー……とはまた違うみたいだね?」

サトシ「これさ、チビ四駆って言って……カントーですっげー流行ってたんだー!」

ピカチュウ「ピカー!」

マオ「チビ四駆…?聞いたことある?」

リーリエ「ないですね」フリフリ

サトシ「こっちがサイクロンピカチュウでー!こっちがハリケーンイーブイ!走らせたらすっげー速いんだぜ!」ウキウキ

ロトム図鑑「サトシ。目が輝いてるロト」

アセロラ「…………」シーン

スイレン「アセロラは目が死んでる」

サトシ「んで次!」スッ

マオ、リーリエ「まだあるんだ……」

サトシ「これはビリリダマのオモチャを発射して遊ぶビリリダマン!」

マーマネ「ビリリダマン?」

カキ「ビリリダマのオモチャを発射して…具体的にどうやって遊ぶんだ?」

サトシ「んーと……ペットボトルを倒したりとか!」

アセロラ「それ、面白いの?」

サトシ「……次はー……」ゴソゴソ

リーリエ、マオ、スイレン、カキ、マーマネ、アセロラ(話をそらした…)

サトシ「へへへ!ウルトラヨーヨーだ!!」スッ

マオ「ウルトラヨーヨー?」

リーリエ「少しカッコいいだけの普通のヨーヨーに見えますが……」

マーマネ「リーリエのお兄さんが好きそうだね」

サトシ「なに言ってんだよ!ウルトラヨーヨーはな?シルフカンパニー認定のレベル技があってさ!」

サトシ「見てろよ!」スッ

サトシ「これがレベル1!ロングスリーパーだ!!」シャー

ピカチュウ「ピカー!」

スイレン、アセロラ、カキ(あっ、ちょっと面白そう)
19 : ◆mHWDgefkdQ [saga]:2019/03/19(火) 22:46:47.56 ID:0JDgGA4o0
アセロラ「へっへー!ループ・ザ・ループ!!」ギュインギュイン

スイレン「甘いアセロラ!こっちはダブル!!」ギュインギュイン

アセロラ「だったらスイレン!勝負する?」ギュインギュイン

スイレン「いいよ!アセロラには負けない!」ギュインギュイン

ロトム図鑑「スイレンとアセロラはウルトラヨーヨーをもう手足のように……」

リーリエ「きゃっ!」ゴツン

ロトム図鑑「そしてリーリエはヘタクソロト」

カキ「なぁサトシ!サイクロンピカチュウ貸してくれ!」ウキウキ

マーマネ「僕はハリケーンイーブイで!」ウキウキ

サトシ「いいよ!明日スクールでレースしようぜ!」

ワイワイ

マオ(ビリリダマンか………)スッ

マオ「………」チラッ

ペットボトル「」

マオ「………ペットボトルに向かって……えいっ!しめうちー!」ボンッ

ペットボトル「」コテン

マオ「やったー!ペットボトルが倒れたよー!」

アマージョ「ッジョー!」パチパチパチ

シェイミ「シェミー」パチパチパチ
20 : ◆mHWDgefkdQ [saga]:2019/03/19(火) 22:58:00.17 ID:0JDgGA4o0


サトシの家

サトシ「いやー!今日は楽しかったなー!」

ピカチュウ「ピカー!」

ロトム図鑑「サトシー!本来の目的を忘れてはいけないロトー!」

サトシ「アセロラも楽しんでたし結果オーライだよロトムー!」

ピカチュウ「ピカー!」

サトシ「……へへへ、アセロラがたとえ何歳だろうとさ?今まで通り…」

ロトム図鑑「そういえばサトシ」

サトシ「ん?」

ロトム図鑑「サトシが今日持ってきたオモチャ…アレはいつの物ロト?」

サトシ「いつって……言っただろ?旅に出る前に遊んでたオモチャだよ!今回のアローラは最初旅行のつもりだったし、暇潰しの為に一応持ってきたんだ!」

ロトム図鑑「買ったのはいつ頃ロト?」

サトシ「……んー……旅に出る少し前だから…1年ちょっと前くらいかな?」

ロトム図鑑「…………1年……」

サトシ「? どうしたのロトム?」

ロトム図鑑「それはおかしいロト!」

サトシ「へ?」

ピカチュウ「ピカ?」
21 : ◆mHWDgefkdQ [saga]:2019/03/19(火) 23:09:30.34 ID:0JDgGA4o0
サトシ「おかしいって何が?」

ロトム図鑑「いや…前々からおかしいと思っていたロト!サトシがマサラタウンにサヨナラしてからだいたいどれだけの時間が経ったロト?」

サトシ「んー……1年経つか経たないか…?」

ピカチュウ「ピカ!」

ロトム図鑑「サトシはアローラに来る前までどんな地方を旅してきたロト?」

サトシ「んー……カントーでしょ?ジョウトにホウエン、シンオウ、イッシュ……カロスに…他にも寄り道とかしたっけなぁ…」

ピカチュウ「ピカー!」

ロトム図鑑「サトシが今まで旅してきた地方、それにしてきたこと。これはボクの計算によると、とても1年では不可能ロト!」ビシッ

サトシ「……な、なに言ってんだよロトム?俺は実際1年くらいで……」ハハハ

サトシ「……な?ピカチュウ?」チラッ

ピカチュウ「ピカピカ」

ロトム図鑑「ビビビビ…」カチカチカチ

サトシ「……な、なにやってんのロトム……?」

ロトム図鑑「サトシのこれまでの旅、経験。それをサトシのペースに合わせて計算してみるとー……」カチカチカチ

サトシ「」ゴクリ

ピカチュウ「………」

ロトム図鑑「ビビー!!ざっと20年以上はかかるロトー!!」

サトシ「に、20年ーー!?」

ピカチュウ「ピカー!!」
22 : ◆mHWDgefkdQ [saga]:2019/03/19(火) 23:15:09.49 ID:0JDgGA4o0
サトシ「な、なに変な冗談言ってんだよロトムー!!」ハハハ

ピカチュウ「ピカァ!!」

ロトム図鑑「冗談言ってるのはサトシロト!!こんな壮大な旅……サトシは1年でこなせると本当に思ってるロト!?」

サトシ「うっ……で、でも…気合いと根性で……」

ロトム図鑑「不可能ロト」

サトシ「…………」

サトシ「……じゃ、じゃあ……ロトムの言ってることが本当だとして……俺はいったいいくつなんだ……?」

ロトム図鑑「恐らく、アセロラと同じで30越えロト」

サトシ「さ、30!?」ガーン

ピカチュウ「ピカピ」ポンッ
23 : ◆mHWDgefkdQ [saga]:2019/03/19(火) 23:26:26.05 ID:0JDgGA4o0
サトシ「そ、そんな…30って……それじゃあポケモンマスターの夢は……」

ロトム図鑑「サトシ。世間一般でいう所謂アラサーとは……働き、結婚し、自分の子供を……家庭を持ち。マイホーム……自分と家族の"家"を建ててい人もいるロト」

サトシ「働く…家族……マイホーム……」

ロトム図鑑「いつまでも博士の家で居候して、スクールに通ったり学芸会に出たり、ウルトラジャーしてる場合じゃないロト!」

サトシ「うっ……」グサッ

ロトム図鑑「むしろ博士たちやマサラのママには親孝行、スクールや学芸会、ウルトラガーディアンズはサトシが自分の子供を優しく見守る立場ロトー!!」

サトシ「もうやめてくれぇぇぇ!!」

ピカチュウ「ピカピィ!!」

ロトム図鑑「落ち着くロトサトシ!」

サトシ「うぅ……ロトム…俺…どうすれば……」グスッ

ロトム図鑑「サトシ。ポケモンマスターの夢はまだ諦めてないロト?」

サトシ「……うん…」グスッ

ロトム図鑑「サトシ……ポケモンマスターには働きながでもなれるロト」

サトシ「……え?」ゴシゴシ

ロトム図鑑「サトシ!!就職するロト!!」ビシッ

ピカチュウ「ピッカー!!」

サトシ「!?」
24 : ◆mHWDgefkdQ [saga]:2019/03/19(火) 23:36:28.24 ID:0JDgGA4o0
翌日

ポケモンスクール

リーリエ、マオ、スイレン、カキ、マーマネ「えぇーー!?ポケモンスクールをやめるー!!?」

サトシ「うん…」コクリ

ピカチュウ「ピカァ」コクリ

カキ「な、なに言ってるんだサトシ!」

マオ「頭でも打ったの!?」

スイレン「サトシ!その冗談……ちっとも面白くない!!」

マーマネ「嘘だと言ってよサトシ!!」

リーリエ「何故ですかサトシ!みんなで一緒に……スクールを卒業しましょうよ!!」

サトシ「…………ごめん…」

カキ「ごめんってお前……」スッ

マオ「カキ!落ち着いてよ!」

カキ「す、すまん……」

スイレン「サトシ!それなりの理由がないなら……私、納得できない!」

マーマネ「そ、そうだよ!」

サトシ「…………」

リーリエ「その……ククイ博士はなんと……」

サトシ「博士にはちゃんと理由を言って納得してもらったよ…」

リーリエ、マオ、スイレン、カキ、マーマネ「!?」

ロトム図鑑「……ここから先は……ボクが話すロト」

リーリエ「ロトム……」

ピカチュウ「ピカァ」

………………

………

25 : ◆mHWDgefkdQ [saga]:2019/03/19(火) 23:44:38.22 ID:0JDgGA4o0
カキ「サトシが30歳越えだって!?」

ロトム図鑑「残念ながら……今の話はすべて事実ロト」

マオ「……正直……信じられないけど……」ウーン

マーマネ「……確かに……それだけの冒険をするってなったら、20年以上かかるのも納得できるような……」

リーリエ「……次からはサトシさんと呼ばなくてはいけませんね…」

サトシ「……騙してた訳じゃないんだ…なんてゆーか…俺自身もマサラタウンにサヨナラしてからそんなに時間が経ってたなんて気づかなかっ……」

スイレン「サトシが……30越え……」フラッ

ドサッ

スイレン「」バタリ

サトシ「スイレン!?」

リーリエ「スイレンがあまりにもショックな為倒れました!!」

マオ「ちょっと……スイレン!大丈夫!?」ユサユサ

スイレン「」

オシャマリ「シャマリー!!」ダッ

ナギサ「イッブイ!!」ダッ
26 : ◆mHWDgefkdQ [saga]:2019/03/20(水) 00:07:20.82 ID:vTsVvGC+O
…………………

ガチャッ

サトシ「! スイレンは!?」ガタッ

リーリエ「保健室で寝かせてきましたのでバッチリーリエです!」ニコッ

マオ「今はオシャマリとナギサが付き添ってくれてるよ」

マオ「寝て起きたらいつもの元気なスイレンに戻ってるよ!」グッ

サトシ「そっか…良かった…」ホッ

ピカチュウ「ピカァ…」

リーリエ、マオ「…………………」

マオ「スイレン……そりゃあ好きな人が実は30越えてたなんて知ったら気絶したくもなるよー…」ヒソヒソ

リーリエ「スイレンが起きたらなんと説明すれば……」ヒソヒソ

シロン「コーン」

カキ「さっきの話の続きなんだが……」

サトシ「あっ、ごめんごめん!」

カキ「……卒業までもう少しだし……特別に最後までいるってことは出来ないのか?」

マーマネ「そうだよサトシさん!昨日、みんなでチビ四駆レースするって約束したよね!」

サトシ「ごめん…カキ、マーマネ。もう決めたことだから……」

ロトム図鑑「サトシは昨日退学届けを博士にだしたロト」

カキ「そうか……」

マーマネ「そ、そんな……」

カキ「マーマネ、サトシさんはいくつだろうと俺たちのライバルであり親友だ」ポンッ

カキ「そのサトシさんが決めた道なんだ、俺たちはゼンリョクで応援してやろう!」グスッ

マーマネ「カキ……」グスッ

マーマネ「………うん!」ゴシゴシ

サトシ「カキ……マーマネ……」グスッ

ロトム図鑑「サトシはいい友達を持ったロト」ウンウン

サトシ「ああ!」ニッ

ピカチュウ「ピッカー!!」
27 : ◆mHWDgefkdQ [saga]:2019/03/20(水) 00:32:32.07 ID:nUctm+TZ0
マオ「あの……サトシさんはこれからどうするの?」

リーリエ「やはりカントーへ戻るんですか?」

サトシ「いや…ロトムに言われたんだ、ポケモンマスターには働きながらでもなれるって!」

ピカチュウ「ピカー!」

サトシ「だからさ、とりあえずはアローラリーグ出場まではアローラにいるよ!」

カキ「サトシさん…アローラリーグに出るのか!?」

サトシ「もちろん!それに…スクールにも時々遊びにくるよ!」

ピカチュウ「ピカァ!」

マーマネ「やったー!」

トゲデマル「マキュキュ!」

リーリエ「ですが……スクールをやめた今、サトシさんはニート……」

マオ「リーリエ……結構キツいこと言うね…」

サトシ「も、もちろん就職するよ!」

カキ「サトシさんに出来る仕事なんてあるのかー?」ニヤニヤ

マーマネ「職業ポケモントレーナーとか?」

サトシ「あーっ!それいいかもなー!」

マオ「まったく!」クスッ

リーリエ「ふふっ、サトシさんは何歳でもサトシさんですね?」クスッ

シロン「コーン!」

ロトム図鑑「うんうん!みんな納得してくれて良かったロト!」

ピカチュウ「ピカー!」


アハハハハハハ……
28 : ◆mHWDgefkdQ [sage]:2019/03/20(水) 20:41:39.57 ID:nUctm+TZ0
>>23
訂正

ロトム図鑑「サトシ。世間一般でいう所謂アラサーとは……働き、結婚し、自分の子供を……家庭を持ち。マイホーム……自分と家族の"家"を建ててい人もいるロト」


ロトム図鑑「サトシ。世間一般でいう所謂アラサーとは……働き、結婚し、自分の子供を……家庭を持ち。マイホーム……自分と家族の"家"を建てている人も居るロト」
29 : ◆mHWDgefkdQ [sage]:2019/03/20(水) 20:43:36.85 ID:nUctm+TZ0
>>23
訂正
ロトム図鑑「サトシ……ポケモンマスターには働きながでもなれるロト」

ロトム図鑑「サトシ……ポケモンマスターには働きながらでもなれるロト」
30 : ◆mHWDgefkdQ [saga]:2019/03/20(水) 20:56:14.71 ID:nUctm+TZ0
翌日の夜

ポケモンスクールではひっそりと……
少し早めのサトシの"卒業式"が行われた

ワイワイ

カキ「くうぅーっ!サトシさん!アローラリーグでは絶対に負けないからな!!」グスッ

サトシ「ああ、俺もだよ!リーグで決着つけようぜ!カキ!」

マーマネ「サトシさん!スクールを卒業したって……サトシさんが30歳だって、僕らはずっと友達だよ!絶対にスクールに遊びに来てよ!」グスッ

サトシ「もちろんだよマーマネ!」

マオ「まったく!カキもマーマネも男の子の癖に泣き虫なんだからっ!」グスッ

リーリエ「そういうマオだって泣いてるじゃないですか?」グスッ

マオ「だって〜」

サトシ「マオ、リーリエ!絶対に遊びにくるからさ!」

マオ「うん!」

リーリエ「約束ですよ!サトシさん!」

シロン「コーン!」

ククイ「サトシ……本当にスクールをやめて家を出て行っちまうのか?」

バーネット「せめて……落ち着くまで、家に居てもいいのよ?」

サトシ「ごめんククイ博士…バーネット博士……俺ももういい歳だからさ?いい加減自立しなきゃ…」

バーネット「サトシ……」

サトシ「いつまでも博士たちに迷惑かける訳にもいかないしさ?これからは……お世話になった分、いや……何倍にもしておんがえしするよ!」ニッ

ピカチュウ「ピカー!」

ククイ「……立派になりやがって!」ウルッ

バーネット「辛くなったらいつでも帰ってきていいからね?」グスッ

サトシ「うん!」グスッ

ロトム図鑑「サトシも立派になったロトー」ヒュー
31 : ◆mHWDgefkdQ [saga]:2019/03/20(水) 21:09:47.64 ID:nUctm+TZ0
ククイ「リーリエ!サトシの仮住居から職場まで…色々と世話してもらったみたいですまないな」

バーネット「ありがとう、リーリエ」

リーリエ「いえ…サトシさんの元クラスメイト……いや、友達として当然のことをしたまでです」

リーリエ「それに……私は何もしてませんよ。職場や住居を提供してくださったのは全てお母様ですから」ニコッ

シロン「コン!」

サトシ「それでもサンキュー!助かったよリーリエ!」

サトシ「……そういえばスイレンは?」キョロキョロ

ピカチュウ「ピカァ?」キョロキョロ

ロトム図鑑「言われてみれば姿を見てないロト」キョロキョロ

マオ「そ、そのー……スイレンはまだちょっと寝込んでてー…」

サトシ「………そうだよな…つい昨日まで同級生だと思ってたやつが実は30過ぎたおっさんだったなんて、普通ビックリするよな?」ハハハ

サトシ「俺……スイレンに嫌われちゃったかな……?」

リーリエ「サトシさん………」

マオ「そ、そんなことないよ!スイレンがサトシさんのことを嫌うなんてありえないよ!」

リーリエ「そ、そうです!ただ……今スイレンは少しキモチの整理がついていないだけでして……」

サトシ「………」

ロトム図鑑「サトシ。元気を出すロト!そんなんじゃ明日から立派な社会人としてやっていけないロト」ポンッ

サトシ「ああ……」

ピカチュウ「ピカピィ…」

リーリエ「サトシさん。これを」スッ

サトシ「え?」

リーリエ「……私からのお別れの餞別です。よろしければ」ニコッ

シロン「コーン!」

サトシ「! これは……!?」ピラッ

ピカチュウ「ピカァ?」
32 : ◆mHWDgefkdQ [saga]:2019/03/20(水) 21:51:43.46 ID:nUctm+TZ0
その後…

サトシはリーリエの紹介でエーテル財団の見習い職員として働いていた


エーテルパラダイス

サトシ「よーしピカチュウ!今日もゼンリョクで窓ふきがんばるぞー!」

ピカチュウ「ピカー!」オーッ

サトシ「ピカピカマッサイチュウー♪」フキフキ

ピカチュウ「ピカピカ♪」フキフキ

サトシ「……こうやって窓をふいてると…なんだか心の汚れまで落ちてくみたいだなーピカチュウ」フキフキ

ピカチュウ「ピカピカ♪」フキフキ

ロトム図鑑「サトシー!ピカチュウ!窓ふきも随分と手慣れてきたみたいロトー!」

サトシ「ハハハ…もうここで一週間も働いてるんだし当然だろ?」フキフキ

ピカチュウ「ピカピカ!」フキフキ

ロトム図鑑「いい職場を提供してくれたリーリエとルザミーネには感謝ロト!」

サトシ「だな!」フキフキ

ピカチュウ「ピカピカ!」フキフキ
33 : ◆mHWDgefkdQ [saga]:2019/03/20(水) 22:02:21.14 ID:nUctm+TZ0
エーテル財団職員♂「サトシー!次はあっちの窓ふきを頼むー!」


サトシ「あっ、はーい!」

サトシ「よし!次はあっちの窓だ!行こうぜピカチュウ!」ヒョイッ

ピカチュウ「ピカァ!」グッ

ロトム図鑑「……今の職員…見たところ20代くらい…サトシよりも年下ロト。サトシは年下にコキ使われて悔しくないロト?」

サトシ「なーに言ってんだよロトム!社会に出たら年下も年上も関係ないさ」

サトシ「あの職員さんは俺よりもずっと前からにここで働いてる人…俺よりも先輩なんだぜ?言うこときくのは社会人として当然だろ?」

サトシ「さっ、行こうぜピカチュウ」スタスタ

ピカチュウ「ピカー!」テクテク

ロトム図鑑「サトシももう立派な社会人ロト!」ヒュー


エーテル財団職員♀「ね、ねぇ…何であんな子供がここで働いてるの?」ヒソヒソ

エーテル財団職員♂「理由は俺もよくわからないが、どうやらリーリエお嬢様のコネで入社したらしい」ヒソヒソ

エーテル財団職員♀「いくらリーリエお嬢様のコネだからって……あんな子供を…代表は何を考えてるのかしら……?」ヒソヒソ

エーテル財団職員♂「さぁ?」
34 : ◆mHWDgefkdQ [saga]:2019/03/20(水) 22:17:08.51 ID:nUctm+TZ0


サトシ「…………」モグモグ

ピカチュウ「ピカ」モグモグ

ロトム図鑑「サトシー!またコンビニのおにぎりロトー?」

サトシ「……別にいいだろ」モグモグ

ロトム図鑑「サトシもいい加減料理を覚えるロト!そんなんじゃこの先もたないロト!」

サトシ「う、うるさいなー!今は余裕がないんだよ!その内覚えるよ!」

ロトム図鑑「ロー……」

サトシ「…………」モグモグ

サトシ(……ちょっと前までは……バーネット博士が作ってくれるお弁当が当たり前だったなー)モグモグ

ピカチュウ「ピカァ」モグモグ

サトシ(……お昼食べて……みんなやポケモンたちとバトルしたり遊んだりして授業して……)モグモグ

サトシ(んで……放課後にまたみんなとバトルしたり遊んだりして……家に帰ったらククイ博士やバーネット博士がおかえりって言ってくれるんだ……)モグモグ

サトシ(たった一週間前のことなのに……もう大分昔のことみたいに懐かしいよ…)モグモグ

サトシ「…………今頃みんな何してるかなー…」ボソッ

ピカチュウ「!」

ロトム図鑑「サトシ……」

サトシ「…………あっ、いや…何でもないよ!」ハハハ

サトシ「ほ、ほらピカチュウ!いっぱいお昼食べて、午後からもまたゼンリョクで仕事頑張ろうぜ!」

ピカチュウ「ピカピ……」

「そんなコンビニのおにぎりで力なんて出るわけないでしょ?」ザッ

サトシ、ピカチュウ、ロトム「!」
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