【ガルパン】みほ「お姉ちゃんが浮気してるかも知れない」

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1 :レッドスター ◆kRM.QKBezY [saga]:2019/04/05(金) 20:51:21.75 ID:qwSWsIQi0
みほ「どうしよう……お姉ちゃんが浮気してるかも知れない」

麻子「……浮気って西住さんのお姉さんがか?」

華「そもそも浮気以前にまほさんは付き合っている殿方がいらっしゃるのですか」

沙織「えぇ!? みぽりんのお姉さんって付き合ってる人いるの!? 誰?」

みほ「え……私だけど」

あんこうチーム「……ん?」

優花里「えっとすみません。今西住殿と姉上殿が付き合っていると聞こえたような気がしたんですが」

麻子「奇遇だな秋山さん。私にもそう聞こえた」

みほ「うん。だってそう言ったから」

みほ「えっと……どうしたのみんな。不思議な顔して」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1554465080
2 :レッドスター ◆kRM.QKBezY [saga]:2019/04/05(金) 21:35:18.15 ID:qwSWsIQi0
沙織「い、いつの間に付き合ってたの!? ていうかみぽりんってお姉さんのこと好きだったっけ」

華「私はてっきりお姉さんの方がみほさんのことを好きだったように思っていたのですが」

みほ「うん……華さんの言う通り、最初はお姉ちゃんから告白されたの」

みほ「それまでは姉妹以上の感情はなかったんだけど」

みほ「お姉ちゃんの告白を聞いて……私も実はお姉ちゃんのことが好きだって気づいて」

みほ「そのまま了承しちゃった」

沙織「そ、そんなことがあったなんて」

沙織「だったら教えてくれたら良いじゃん」

沙織「私オススメのデートスポットとか色々知ってるよ!」

みほ「あはは……」

みほ「一週間前にお姉ちゃんが来たときがあったでしょ」

みほ「あの時に付き合うことになったんだけど」

みほ「姉妹同士の恋愛だからあんまり話さない方がいいってお姉ちゃんが……」

沙織「確かにそうだよね」

沙織「女性同士でも珍しいのに姉妹だと更にアブノーマルになっちゃうもんね」

華「でも昨今では同性同士の恋愛も当たり前のものになってきてますよ」

沙織「……えっと何でこっちの方を見て言うのかな?」

華「同性同士の恋愛も当たり前になってきていますよ」

沙織「なんで二度も言ったの!?」
3 :レッドスター ◆kRM.QKBezY [saga]:2019/04/05(金) 22:59:36.08 ID:qwSWsIQi0
麻子「それでそんなお姉さんが浮気していると」

みほ「うん」

優花里「あのどうしてそう思うのでしょうか」

優花里「私もそこまで詳しいわけではありませんが」

優花里「見たところ姉上殿はとても真面目な方ですし浮気するようには見えないのですが」

麻子「そもそも付き合って一週間なんだろ?」

麻子「さすがに一週間で次の彼女なり彼氏なりを作るとは思えないが」

みほ「だとしたら……私は二番目になるのかな」シュン

麻子「いや浮気していないと言いたかったんだ」

麻子「そもそも西住さんはどうしてお姉さんが浮気していると?」

みほ「えっとね……メールの話なんだけど……」

華「メールに知らない人物の名前が書かれていたとかでしょうか」

麻子「浮気相手に送るはずのメールを彼女に送ってしまったというやつか」

みほ「ううん……そうじゃなくて」

みほ「メールをしても十分以内に返ってこないことがあるの」

あんこうチーム「……?」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/04/06(土) 11:49:32.78 ID:OGGzJDESO

https://i.imgur.com/BkAr2iG.jpg
https://i.imgur.com/gxMW3By.jpg
https://i.imgur.com/CMFa2yT.jpg
5 :レッドスター ◆kRM.QKBezY [saga]:2019/04/06(土) 19:38:31.65 ID:xStWkc0L0
華「まほさんは黒森峰の隊長ですし忙しいときもあるでしょう」

華「十分以内に返ってこないこともあるのでは?」

みほ「ううん。やっぱりおかしいよ」

みほ「私ね……ちゃんと調べてきたの」

麻子「何だかとてつもなく嫌な予感がするが何を調べたんだ?」

みほ「お姉ちゃんの一日の行動」

みほ「私もね……彼女としてお姉ちゃんの予定を知っておかなきゃって思って調べたんだけど」

みほ「お姉ちゃん……戦車道が終わった時間になってもメールが返ってこない時があって」

みほ「それに私は一杯文章を書いているのにお姉ちゃんの反応はそっけないし……」

みほ「やっぱりこれって浮気だよね……」シュン

沙織「ほらみぽりんのお姉さんは普段から何と言うかクールでしょ?」

沙織「だからこういったメールとか苦手なのかも知れないよ」

みほ「そ、そうなのかな……」
6 :レッドスター ◆kRM.QKBezY [saga]:2019/04/06(土) 20:11:43.61 ID:xStWkc0L0
華「何とか沙織さんが説得してくれてはいますが」

麻子「ああ……西住さんの反応を見る限り言葉だけでは納得しないだろうな」

華「しかしあのみほさんがここまでお姉さん想いだとは思いませんでした」

麻子「いつもはお姉さんの方が積極的なイメージがあったからな」

麻子「だからこそお姉さんの浮気はないと思うんだが……」

みほ「沙織さん……ごめんなさい。沙織さんの言っていることも分かるけど」

みほ「やっぱり私納得できない……」

みほ「それにね……お姉ちゃんが浮気してる根拠は他にもあって」

優花里「まだあるんですか?」

みほ「うん……電話のことなんだけどね」

みほ「私毎日10時頃にお姉ちゃんと電話するようにしてるんだけど」

みほ「お姉ちゃんってばいっつもエリカさんや赤星さんのことばっかり話すんだよ」

華「……えっとそれは普通の事なのでは?」

麻子「お姉さんにとってエリカさんは副隊長なんだし戦車道で関わることは多い」 

麻子「赤星さんだってエリカさんやお姉さんのお友達なんだし必然的に会話として出てくる回数が多くなるだろう」

麻子「今の会話に不自然なところは見当たらないように思えるが」

みほ「でもお姉ちゃん二人の話をしているときとっても嬉しそう……」

みほ「きっとお姉ちゃん……私より二人のことが好きなんだ」シュン
7 :レッドスター ◆kRM.QKBezY [saga]:2019/04/06(土) 20:50:15.53 ID:xStWkc0L0
沙織「そ、そんなことないって! まほさんだってみぽりんのこと同じぐらい愛してると思うよ!」

麻子「沙織の言う通りだ。それに西住さんのお姉さんはよく西住さんのことを気にかけていたじゃないか」

みほ「それはそうだけど……」

麻子「そんなお姉さんが浮気なんてしないだろう」

みほ「みんな……ありがとうね。励ましてくれて」

みほ「でもね……やっぱり私……みんなみたいに落ち着いてなんていられない」

みほ「今こうして話してる間にもお姉ちゃんが他の女の人とデートしてるんじゃないかって思うと……私」ギュー

優花里「ボコのぬいぐるみから綿が……」アワアワ

麻子「フグの奴みたいだな」

みほ「だからね……みんなにお願いがあるの」

沙織「うん! みぽりんの為なら何だってするよ」

麻子「いや……この流れからして確実に録な願い事じゃないぞ」

沙織「もう麻子ってば! 友達が悩んでるんだよ!」

沙織「ここは力になってあげようよ!」

麻子「分かった。とりあえず話だけは聞こう……」

みほ「うん……えっとね」

みほ「私と一緒に一日中お姉ちゃんを監視して欲しいの」

あんこうチーム「…………」
8 :レッドスター ◆kRM.QKBezY [saga]:2019/04/06(土) 21:52:05.86 ID:xStWkc0L0
麻子「だそうだ。後は頼んだぞ沙織」

沙織「待って麻子……この状況で私を一人にしないで」

優花里「これはかなり言いにくいことなのですが」

優花里「今の西住殿って完全にストー……」

麻子「それ以上は言わないでくれ……認めたくない」

華「せめてヤンデレと言ってあげましょう」

みほ「やんでれ?」

麻子「沙織みたいな重い女のことだ」

沙織「全然重くないからね! だから安心して結婚できるよ!」

華「沙織さん……大丈夫です」

華「例え男性にモテなくても私が付いてますから」ギュー

沙織「華……むしろ身の危険を感じるんだけど」
9 :レッドスター ◆kRM.QKBezY [saga]:2019/04/06(土) 22:58:46.26 ID:xStWkc0L0
麻子「ともかく私は反対だ。第一お姉さんを愛してるなら信じてやるべきだと思うが」

みほ「ねぇ……麻子さん」

みほ「麻子さんは否定的な言葉ばっかりだね」

みほ「もしかして麻子さんがお姉ちゃんの浮気相手なんじゃ……」ハイライトoff

みほ「だからお姉ちゃんの監視は反対なんだ……」

みほ「監視していると自分が浮気相手だってバレちゃうから」

麻子「……やっぱり私も協力しよう」ガクガク

麻子「西住さんもお姉さんの潔白を証明した方が安心できそうだしな」

みほ「麻子さん……ありがとう!」パァァ−

優花里(これは……)

華(逆らわない方が良さそうですね)

みほ「みんなも協力してくれるよね?」ギロッ

優花里「も、もちろんですよ西住殿!」

華「一緒にお姉さんの潔白を証明しましょう」

みほ「みんな……ありがとう」ニッコリ

みほ「それじゃ今からジロジロ作戦を開始します!」

みほ「目的はお姉ちゃんの監視と潔白の証明! それでは皆さん黒森峰にパンツァーフォー!」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/07(日) 01:01:14.83 ID:8dQqdSY4o
みほ…
11 :レッドスター ◆kRM.QKBezY [saga]:2019/04/07(日) 12:42:15.69 ID:TBi94xczO
黒森峰

優花里「と、いうわけで黒森峰にやって来ました!」

麻子「よく潜入できたな」

優花里「どうしてかは分かりませんが今回はセキュリティがわりと甘かったので」

優花里「易々と侵入できました」

麻子「さすがは秋山さんだ。それはそうとこの作戦……一体いつまでやるつもりなんだ」

麻子「勿論私たちは西住さんに協力する。だがずっと監視するわけにも行かないだろう」

みほ「そこは安心して……一応今日と明日の二日間って決めてるから」

麻子「何故その二日なんだ?」

みほ「私がデートに誘った時、この二日間だけは用事があるって断られたから」

みほ「浮気するならこの二日しかないと思って」

沙織「デートかぁ……いいなぁー私もしてみたいなぁ」

華「そうですね! 私もしてみたいです」

沙織「うん。お互い相手を見つけられるといいね」

華「え?」

沙織「ん?」

優花里「それで姉上殿は一体どこに」

みほ「多分この寮にいるはずなんだけど……」

麻子「……そうか。それならお姉さんが寮を出たら起こしてくれ」ネムネム
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/04/07(日) 15:38:03.86 ID:RshMf7xbO
はよ
13 :レッドスター ◆kRM.QKBezY [saga]:2019/04/07(日) 17:00:01.17 ID:TBi94xczO
ガチャ

まほ「…………」

みほ「あ、お姉ちゃんだ。みんな急いで物陰にに」ズチャ

麻子「まだ朝だ……休日なら寝てる時間じゃないか……」

沙織「まほさんは違うってことなのかな。戦車道の訓練に出かけるのかも知れないよ」

麻子「いや……その可能性は低そうだが」

沙織「麻子……どうして?」

麻子「お姉さんの服装を見れば分かる」

麻子「戦車道の訓練や日課のジョギングならスカートは邪魔にしかならないだろう」

麻子「手に持っているバックからして大方買い物に行ったと考えるのが自然だ」

みほ「……ということはデートも考えられるってことだよね」

麻子「可能性としては……だが」

優花里「その疑問も追跡すれば分かることです」

優花里「皆さん追いかけましょう」

公園

優花里「ここは公園ですね。ベンチに座って誰かを待っているようですが」

華「えっと……これは」

麻子「いやいくらなんでもあのお姉さんに限ってそんなことは」

麻子(でもベンチで誰かを待っている姿は完全に……)

みほ「…………」

優花里「おや? 誰か来たみたいですよ」

沙織「あれってみぽりんの言ってた」

みほ「うん……エリカさんだ。やっぱりエリカさんと浮気……」

沙織「きっと友達同士で遊びに行くんだね」

みほ「……え」

麻子(ナイスアシストだ。沙織)

麻子「今日は休日なんだ。友達と遊びに行くことだってある」

みほ「そう……だね」

麻子(西住さん……納得はしていないみたいだな)

麻子(正直……これはデートに見えなくもないが)

麻子(それこそ沙織の言った通り友達で買い物をしに来た可能性だってある)

麻子(むしろそっちの方が高いぐらいだ)

麻子(ここは西住さんを落ち着かせながら後を付けた方がいいだろう)

エリカ「…………」

まほ「……」

華「二人とも親密そうに何か話していますね」

みほ「この距離からだと話の内容までは分からないかな……」

麻子「大方遅れてすみませんからの気にしていない……みたいな会話なんじゃないか」

優花里「姉上殿が席を立ちました。どこかへ移動するみたいですよ!」
14 :レッドスター ◆kRM.QKBezY [saga]:2019/04/07(日) 17:17:29.25 ID:TBi94xczO
ショッピングモール

沙織「ショッピングモールに着いたみたいだけど……」

麻子「……眠い」

優花里「ある意味デートスポットとしても定番ではありますが……」

華「まだ微妙なラインですね」

みほ「……うん」シュン

麻子「落ち込む必要なんてない。きっと友達と買い物に来ているだけだ」

エリカ「……」

まほ「……」

みほ「会話の内容はわからないけど服を選んであげてるみたい」

優花里「どうやら姉上殿の服をエリカさんが選んでいるようですね」

沙織「えーもうそれって普通のデートじゃん」

みほ「……そんな」

麻子「まだ決めるのは早い。沙織だって私の服を買ってきてくれるしな」

沙織「それは麻子がだらしないからだよ!」

麻子「まあ私と沙織みたいに友達同士で服を買うことだって十分あり得る」

みほ「そうだね……」

沙織「みぽりん元気だして! まだ浮気だって決まったわけじゃないよ!」

華「そうですよ。まだ二人きりで服を買いに来ただけです」
15 :レッドスター ◆kRM.QKBezY [saga]:2019/04/07(日) 17:51:09.17 ID:TBi94xczO
エリカさん→逸見殿に変更

ショッピングモール?

沙織「ショッピングモールに着いたみたいだけど……」?

麻子「……眠い」?

優花里「ある意味デートスポットとしても定番ではありますが……」?

華「まだ微妙なラインですね」?

みほ「……うん」シュン?

麻子「落ち込む必要なんてない。きっと友達と買い物に来ているだけだ」?

エリカ「……」?

まほ「……」?

みほ「会話の内容はわからないけど服を選んであげてるみたい」?

優花里「どうやら姉上殿の服を逸見殿が選んでいるようですね」?

沙織「えーもうそれって普通のデートじゃん」?

みほ「……そんな」?

麻子「まだ決めるのは早い。沙織だって私の服を買ってきてくれるしな」?

沙織「それは麻子がだらしないからだよ!」?

麻子「まあ私と沙織みたいに友達同士で服を買うことだって十分あり得る」?

みほ「そうだね……」?

沙織「みぽりん元気だして! まだ浮気だって決まったわけじゃないよ!」?

華「そうですよ。まだ二人きりで服を買いに来ただけです」?
16 :レッドスター ◆kRM.QKBezY [saga]:2019/04/07(日) 17:55:22.67 ID:TBi94xczO
まほ「…………」

エリカ「…………」

優花里「どうやらお気に入りの服が見つかったようですね。二人がレジに行きましたよ」

みほ「買ったのはお姉ちゃんの服だけ……やっぱりエリカさんが服を選んであげてたんだ」

みほ「私はこんなにもお姉ちゃんを愛してるのにお姉ちゃんはエリカさんと……」メラメラ

優花里「に、西住殿に漆黒のオーラが出てます!」

沙織「み、みぽりん……大丈夫! これも友達としての付き合いだから……ね?」

華「そうですよ。まだ恋人らしいことしていませんし」

麻子「どうでもいいが……二人が店から出ていくぞ追わなくていいのか」

みほ「……そうだね。とりあえず今日一日後を付けて見極めよう」
17 :レッドスター ◆kRM.QKBezY [saga]:2019/04/07(日) 17:57:43.69 ID:TBi94xczO
沙織「次はランチを食べに行くみたいだね」

華「色んなレストランを見ているみたいですけど」

みほ「みんな高そうなレストランばっかり」

優花里「これはお友達同士で行くにはちょっと高級過ぎるのではないでしょうか」

麻子「そ、そうだな……」

麻子(最初は西住さんの思い込みだと思っていたが)

麻子(いよいよ持ってこれは浮気の可能性が出てきたぞ)

まほ「…………」

エリカ「…………」

麻子「どうやらレストランに入るみたいだが……どうする」

みほ「正直お金のことを考えるとちょっと厳しいかも」

華「みんな高そうなお店ばかりですもんね」

みほ「私は一応お小遣いで何とか払えるけど……みんなは」

麻子「安心してくれ……これぐらいどうってことない」

麻子(本当ならここら辺でお姉さんの追跡を終えても良かったかもしれないが)

麻子(あの感じだと西住さんの懸念通り浮気という可能性も否定できない)

麻子(そんな状況で監視を辞めるわけにもいかないだろう)

優花里「まあ高級といっても学生でも払える金額ですし」

沙織「だからみぽりんも私たちのこと心配しなくて大丈夫だよ」

沙織「一緒にまほさんの無実を証明しよ!」

麻子(もっともこのままだと潔白どころか浮気を証明することになりそうな気がするが……)

みほ「みんな……ありがとう。それじゃバレないように気を付けながらレストランに潜入するね」
18 :レッドスター ◆kRM.QKBezY [saga]:2019/04/07(日) 18:52:05.67 ID:TBi94xczO
麻子「お姉さんとエリカさんは端にある二人席にいるみたいだな」

華「テーブルに置かれているのはハンバーグとスパゲッティーのようですね」

みほ「カレーじゃないんだ」

優花里「姉上殿は確かカレーが好物でしたね」

麻子「いくら好物でも毎日カレーばかり食べてるわけじゃないだろう」

麻子「それより私たちも何か料理を頼もう」

華「そうですね。私たちもお腹すきましたし」ワクワク
19 :レッドスター ◆kRM.QKBezY [saga]:2019/04/07(日) 18:54:36.39 ID:TBi94xczO
華「さすがは高級なだけありますね。料理がとても美味しいです」モグモグ

麻子「今のところお姉さんは普通に話しているだけだな」

沙織「ここでキスなんてしたら浮気確定なんだろうけど」

みほ「そんな……お姉ちゃんがキスなんてしたら私」シュン

沙織「み、みぽりん。あくまで例えだからね!」

みほ「う、うん」

麻子「ん……お、おい西住さん! お姉さんの手がエリカさんの頬を」

みほ「撫でてる? これって」

麻子「あくまで撫でているだけだ。こ、これぐらい友達同士でも……」アワアワ

華「さすがに友達同士でもしないと思いますけど」

みほ「やっぱりお姉ちゃんはエリカさんと浮気してたんだ」

みほ「私はこんなにもお姉ちゃんのことを愛してるのに」

みほ「お姉ちゃんにとって私は只の遊びだったんだね」キュウキュウ

優花里「おお……ボコが西住殿の握力で……」
20 :レッドスター ◆kRM.QKBezY [saga]:2019/04/07(日) 19:23:14.77 ID:TBi94xczO
undefined
21 :レッドスター ◆kRM.QKBezY [saga]:2019/04/07(日) 19:24:29.13 ID:TBi94xczO
麻子「とはいえあくまでも頬に触れるだけキスとかはしないんだな」

麻子「今のところ黒に近いグレーゾーンだ。ハッキリとした浮気の証拠はないが」

華「正直この現場だけでも十分な証拠になりそうですが」

麻子「そうとも限らない。今のところ確かなのはお姉さんが友達とレストランを食べた」

麻子「それだけだ」

みほ「そうだね……だから私たちはお姉ちゃんが言い逃れ出来ないような証拠を見つける必要があるのかも」

みほ「とりあえず二日間までは何があっても尾行を続けようかな」

みほ「そのあとお姉ちゃんに私が遊びだったのかどうか確かめてみるね」

麻子「こんなことは言いたくないがもしお姉さんが西住さんのことを遊びだと言ったらどうするつもりなんだ」

みほ「その時はショックだけど身を引くかな」

みほ「これ以上お姉ちゃんに迷惑かけられないし」

みほ「でももし私が本命だったら」

みほ「エリカさんには別れるように言ってもらってちゃんと二人で付き合っていくつもりだよ」

みほ「例え浮気されてたとしても大切なお姉ちゃんなのは変わりないから」

沙織「こんな良い子に好かれているのに浮気なんてまほさん本当に信じらんない!」プンスカ

みほ「あはは……」

華「あの……一つ良いでしょうか」コソコソ

麻子「どうしたんだ?」

華「こんなことを言いたくはないのですが」

華「実は付き合っているのはみほさんの妄想とかだったりしませんよね」

麻子「やめてくれ……想像しただけでも怖くなる」

麻子「それにその可能性は低いと思」

麻子「いつもは西住さんよりそのお姉さんの方が気にかけていたからな」

麻子「今までは西住さんもお姉さんのことを姉妹以上の関係には考えていなかったようだし」

麻子「となると一週間前にお姉さんの方が告白をしてそれで西住さんも意識をし始めたという事は事実だと思うが」
22 :レッドスター ◆kRM.QKBezY [saga]:2019/04/07(日) 19:52:52.49 ID:TBi94xczO
華「そうですね。普段からみほさんがまほさんのことを好きならともかく」

華「むしろ今まではまほさんの方がみほさんの事を好きだったように思えますし」

華「やはりまほさんが告白して意識し出したと考えるのが自然なのかも知れませんね」

麻子「そういうことだ」

沙織「あ、エリカさんとまほさんがお店から出ていくみたい」

みほ「そうだね……私たちも食べ終えたら後を付けていこう」
23 :レッドスター ◆kRM.QKBezY [saga]:2019/04/07(日) 21:05:10.63 ID:E6yYyf2w0


沙織「結局その後も追跡は続けてみたけど」

優花里「めぼしい戦果は得られませんでしたね」

麻子「むしろ戦果があった方が問題だけどな」

華「そうですね。今日一日後を付けてみて怪しかったところは頬に手を当てていたところだけ」

華「それ以外は普通の友人として買い物に来ただけに見えますね」

みほ「でもお友達同士であんなお洒落なレストランに行くのかな」

みほ「それに服も選んで貰ってたみたいだし」

麻子「まあ服の方は私と沙織みたく仲間同士ならあり得ない話じゃない」

麻子「レストランも確かに値ははるが一緒に買い物に来たんだ」

麻子「普通に考えてお腹が空けば一緒に食べるだろう」

みほ「うん……」

まほ「…………」

エリカ「…………」

優花里「二人がショッピングモールから出るようですよ」

みほ「でもこっちは……お姉ちゃんの寮とは別の方向」

麻子「どうやら二人は立ち止まったみたいだが……これは」

みほ「イルミネーション」
24 :レッドスター ◆kRM.QKBezY [saga]:2019/04/07(日) 21:44:13.42 ID:E6yYyf2w0
沙織「二人でイルミネーションを見に行くって……これ完全に」

みほ「デートだよね?」

沙織「ち、ちがうよ……ほら友達同士でだってイルミネーションを見に行くことぐらい」

麻子「だが買い物をし食事をし最後にこのイルミネーションだ」

麻子「浮気と言われても仕方ない気がするが」

みほ「どうしてだろう」

みほ「イルミネーション……綺麗なはずなのに」

みほ「視界が滲んで見えないや」ポロポロ

沙織「みぽりん……」

沙織「どうする? 今まほさんとお話しする?」

みほ「辞めとこうかな。今、会っちゃうと私……泣いてしまいそうだから」

みほ「その……明日も同行してもらっていいかな?」

みほ「もしかしたら……浮気は私の勘違いかも知れないし」

麻子「そうだな。まだその……手を繋いだりキスとかはしていなかったんだ」

麻子「だから落ち込む必要はない」

麻子「明日見極めよう」

みほ「…………うん」

25 :レッドスター ◆kRM.QKBezY [saga]:2019/04/07(日) 21:53:04.82 ID:E6yYyf2w0
まほルーム

まほ「…………」スヤァ

みほ「お姉ちゃん……」ミオロシナガラ

みほ「今日はエリカさんと楽しそうだったね」

みほ「でもあれはお友達として付き合ってるだけだよね?」

みほ「私……信じてるから」

まほ「んんっ……あれ?」ゴシゴシ

まほ「今……誰かが枕元にいたような……」
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/08(月) 05:10:41.53 ID:YFxEQ/kdO
お姉ちゃん頼むぞ…
みぽりん幸せにするんだぞ…
27 :レッドスター ◆kRM.QKBezY [saga]:2019/04/08(月) 20:00:11.78 ID:pkJtAUUf0
二日目朝

麻子「すぴー」スヤァ

みほ「皆さんおはようございます」

優花里「おはようございます西住殿」

沙織「それで今日も?」

みほ「うん……お姉ちゃんが浮気してないって信じたいから」

優花里「そうですね! 姉上殿の潔白を示すためにも本日も頑張りましょう」

ガチャ

まほ「…………」

優花里「今回は少し遅かったですが服装は前と似たようなものでジョギングや戦車道には不向きなファッションですね」

沙織「ほーら麻子! みぽりんのお姉さんが来たんだから起きなって」ユサユサ

麻子「うぅ……昨日も早起きだったんだぞ」ネムネム

みほ「麻子さんに質問なんだけど今のお姉ちゃんの格好どう思う?」

麻子「……んん。昨日とは違う服装みたいだな」

麻子「だがどちらにしてもスカートを履いているし運動に向いている格好とは思えない」

麻子「昨日同様……買い物にでも出掛ける……ん? 待てよ」

優花里「あの……お二人ともどうしたんですか」

優花里「なにやら不思議そうな様子ですが姉上殿がどうされましたか」

麻子「服が……違う」
28 :レッドスター ◆kRM.QKBezY [saga]:2019/04/08(月) 21:03:38.56 ID:pkJtAUUf0
沙織「そりゃ昨日の服とは違うでしょ」

麻子「そうじゃない。エリカさんが買った服じゃないんだ」

みほ「麻子さんは気づいたみたい」

みほ「私もそれが不思議で……」

華「えっと……つまりどういうことでしょうか」

麻子「折角昨日エリカさんが服を買ってきてくれたんだ」

麻子「恋人同士ならその服を着るんじゃないか?」

優花里「ということは二人は付き合っていないということでしょうか」

麻子「それは後を付ければわかることだ」

小梅「」

まほ「」

みほ「えぇ……」
29 :レッドスター ◆kRM.QKBezY [saga]:2019/04/08(月) 21:14:10.12 ID:pkJtAUUf0
沙織「二股だと思ったら三股だったなんて!」

沙織「まほさん節操無さすぎだよー!」プンスカ

華「まだ浮気と決まったわけでは……」

みほ「でもこれでエリカさんの服を着なかったのは納得かな」

麻子「赤星さんに浮気をバレるのを防ぐためだな」

沙織「まほさんって分かってはいたけどモテるんだね」

みほ「黒森峰にいたころは良くラブレターが来てたよ」

沙織「ラブレターなんてやだもー!」

みほ「全員女の子だったみたいだけど」

沙織「えぇ……」

華「それで誰が本命なのでしょうか?」

麻子「そんなの西住さんに決まってる」

みほ「そ、そうだよ……私お姉ちゃんのこと信じてるから」

麻子「まあエリカさんはともかく赤星さんはまだ付き合っていると決まった訳じゃない」

優花里「逸見殿も付き合っていると決まったわけではないですけどね」

みほ「とにかく尾行を続けましょう!」
30 :レッドスター ◆kRM.QKBezY [saga]:2019/04/08(月) 21:19:02.44 ID:pkJtAUUf0
宝石店

麻子「これは……」

華「強盗でもするのでしょうか」

優花里「さすがにそれはないと思いますが」

みほ「宝石って……指輪を買うところだよね」

麻子「いや……まさか結婚指輪」

沙織「えーっ!? てことは本命は赤星さんだったってこと!」

優花里「あっ! 二人が中に入って行きますよ!」

みほ「うん……私たちも中に入ろう」

麻子「中はそんなに広くない。あまりバレないようにしないとな」コッソリ

まほ「……」

小梅「……」

麻子「ここは指輪のスペースだな」

沙織「じゃ……じゃあ本当に」

麻子「お姉さんは赤星さんと結婚するつもりなのかも知れない」

沙織「それじゃみぽりんはどうなっちゃうの!?」

麻子「お姉さんにとって西住さんは只の遊びだったんだろうな」

みほ「お姉ちゃん……酷いよ」
31 :レッドスター ◆kRM.QKBezY [saga]:2019/04/08(月) 21:44:39.59 ID:pkJtAUUf0
みほ「私……本気でお姉ちゃんのことだけ愛してたのに」

優花里「西住殿……」

みほ「あ……お姉ちゃん購入する指輪決まったんだ」

みほ「赤星さんと楽しそうに笑いながら帰っていく」

麻子「西住さん……二人は帰っていくようだがどうする?」

みほ「私……お姉ちゃんと話してくる」

みほ「やっぱり三人と付き合うなんて間違ってるよ」

沙織「そうだね! もしかしたらエリカさんや赤星さんだって騙されてるかも知れないし」

麻子「何にせよこのまま不安を抱えるよりは良いかも知れないな」

みほ「うん」タタタッ
32 :レッドスター ◆kRM.QKBezY [saga]:2019/04/08(月) 22:23:47.31 ID:pkJtAUUf0
まほ「小梅……今日はすまないな。用事に付き合わせてしまって」

小梅「そんな……むしろ隊長が私を頼りにしてくれて嬉しかったです」

小梅「でも本当に良かったんですか隊長の婚約指輪……私なんかが決めてしまっても」

まほ「私はこういったセンスに疎くてな。指輪も何を買っていいのか分からなかった」

小梅「そ、そうなんですね。だったら私隊長の役に立てーー」

みほ「まったー!」

小梅「みほさん!?」
33 :レッドスター ◆kRM.QKBezY [saga]:2019/04/08(月) 22:53:25.72 ID:pkJtAUUf0
まほ「みほ……? どうしてここに」

みほ「お姉ちゃんってば酷いよ!」

まほ「ど、どうしたんだみほ……とりあえず落ち着いて」

みほ「私……お姉ちゃんのこと好きだったのに」

みほ「お姉ちゃんが告白してきたのに」

みほ「なのに他の人と付き合ってたなんて酷いよ」

まほ「みほ……何の話をしているんだ」

小梅「みほさん……とにかく落ち着いてください」

小梅「隊長がみほさんのことを一番に愛しているってことはみほさん自身も知ってるはずです」

みほ「赤星さんはいいの? 浮気されてるんだよ?」

小梅「……え?」

みほ「赤星さんとお姉ちゃんは付き合ってるんだよね」

小梅・まほ「「……え?」」
34 :レッドスター ◆kRM.QKBezY [saga]:2019/04/08(月) 23:55:04.00 ID:pkJtAUUf0
みほ「ええっ!? 二人とも付き合ってないの!?」

小梅「そうですよ!」

まほ「一体何故そんな勘違いをしていたんだ」

みほ「だってお姉ちゃん私を置いてエリカさんや赤星さんと……」

みほ「そうだ! エリカさんは?」

みほ「昨日見たよ。エリカさんとデートをしていたの」

みほ「二人で服とか買って……たよね」

まほ「……そうだな」

みほ「それに高いレストランやイルミネーションだって」

まほ「あれは……分かった。正直に話そう」

まほ「昨日のデートは練習なんだ……」

みほ「練習?」

まほ「来週の土曜……みほとデートの約束をしていただろう?」

まほ「私にとっては初めてのデードだ」

まほ「失敗したくはない」

まほ「そこでエリカにデートの練習をしてもらっていたというわけだ」
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/04/09(火) 00:04:11.50 ID:sD2IfqnbO
レズ催眠ハンバーグワニスレ
36 :レッドスター ◆kRM.QKBezY [saga]:2019/04/09(火) 20:59:59.83 ID:F0XABCnO0
みほ「じゃあ服を買ったりレストランに行ったのも?」

まほ「ああ……服はみほと初デート用の服を選んで貰っていたんだ」

まほ「私はその……お洒落とかに疎いからな」

まほ「レストランだってその一つだ。みほには美味しいものを食べてもらいたい」

みほ「お姉ちゃん……」

みほ「でもエリカさんの頬を撫でてたよね?」

みほ「あれはどうして?」

まほ「頬? ああ……あれはエリカの口にケチャップが付いていたから」

みほ「じゃあ……この指輪はなんなの? 赤星さんに渡すものじゃないの……」

まほ「本来ならイルミネーションの中で渡したかったんだがな」

まほ「みほ……これは私からのプレゼントだ」

みほ「え……それって」

まほ「この指輪は初めからお前のものだよ」

みほ「あ……ああ。そんな……」

みほ「お姉ちゃん……ごめんなさい」

みほ「私……私……信じなきゃいけないはずなのに……こんなことしちゃって」ポロポロ

まほ「良いんだ。きっとそれには私にも非がある」ナデナデ

まほ「お前をこれ以上ないくらい愛しているつもりだったんだが」

まほ「それを伝えることを怠っていたのかも知れないな」

まほ「だからここでしっかりと伝えることにする」

まほ「みほ……好きだ。結婚しよう」
37 :レッドスター ◆kRM.QKBezY [saga]:2019/04/09(火) 21:34:41.37 ID:F0XABCnO0
みほ「お姉ちゃん……本当に私でいいの?」

まほ「お前以外考えられないよ」ギュッ

みほ「あ……お姉ちゃん」キュンキュン

みほ(お姉ちゃんは昔からそうだった)

みほ(黒森峰にいた頃も学校が廃校になりそうになったときもそして今も)

みほ(お姉ちゃんは私を助けてくれた)

みほ(やっぱり私……お姉ちゃんのこと)

みほ(だったらお姉ちゃんがしたように私もちゃんとこの気持ちを伝えなくちゃ)

みほ「私も……好き」

みほ「お姉ちゃんのこと大好き!」

まほ「みほ」ギュー
38 :レッドスター ◆kRM.QKBezY [saga]:2019/04/09(火) 22:21:12.10 ID:F0XABCnO0

数年後


結婚式

エリカ&小梅「「結婚おめでとうございます!」」

まほ「……これもお前たちが協力してくれたおかげだよ」

エリカ「いえ隊長がちゃんとみほに気持ちを伝えたからですよ」

小梅「宝石店で会ったときはどうなるかと思いましたけど」

小梅「でもこうして二人が結婚できて良かった……」

みほ「赤星さん……エリカさん……二人とも結婚式に来てくれてありがとうございます」

エリカ「別にアンタの為に来たわけじゃないわ」

エリカ「あくまでも隊長の結婚式だから来てあげたのよ」

みほ「あはは……」

エリカ「まあ……でも。折角、隊長と結婚したんだからちゃんと幸せになりなさいよ?」

エリカ「アンタが落ち込むと隊長だって心配するんだから」

小梅「もうエリカさんは素直じゃないなぁ」

小梅「正直にみほさんに幸せになって欲しいって言えばいいのに」

エリカ「ふんっ」フンス

みほ「二人ともありがとうございます!」
39 :レッドスター ◆kRM.QKBezY [saga]:2019/04/09(火) 22:28:31.15 ID:F0XABCnO0
沙織「見て! みぽりんが……みぽりんがウエディングドレスを着てるよ!」ポロポロ

麻子「そんなの見れば分かる」

華「なんで沙織さんが一番感動しているのでしょうか」

沙織「うぅ……だって一時期は本当にみぽりんが浮気されてるんじゃないかって心配だったから」

沙織「それが今ではこんな幸せそうな姿に」

沙織「どうしよう私……感動して涙が止まんないよー」

麻子「はぁ……この調子じゃ自分の結婚式では大変なことになりそうだ」

華「そもそも来るんでしょうか?」

沙織「もう華ってば酷い!」
40 :レッドスター ◆kRM.QKBezY [saga]:2019/04/09(火) 22:45:40.98 ID:F0XABCnO0
優花里「西住殿ー! ご結婚おめでとうございます!」

みほ「優花里さん……みんな来てくれてありがとう」

麻子「西住さんのウエディングドレス……良く似合っているぞ」

みほ「本当? だったら良かったぁ」

みほ「ウエディングドレス初めて着たからちゃんと着れるか心配だったんだ」

優花里「はい。とても似合っていますよ。それに姉上殿も立派な紳士服ですね」

まほ「感謝する。こういう衣装はキツくて苦手なんだがな」

華「主に胸の辺りでしょうね」コソコソ

沙織「華何言ってるの!?」

みほ「えへへ……でもタキシード姿のお姉ちゃんもカッコいいよ」

まほ「ウエディングドレスのみほも可愛いぞ」

沙織「おお……これがカップルの霊圧」

沙織「いいなぁ! 私も結婚したい!」

華「なら私と結婚します?」

沙織「え?」

華「ん?」
41 :レッドスター ◆kRM.QKBezY [saga]:2019/04/09(火) 23:27:39.89 ID:F0XABCnO0
麻子(西住さんもまほさんと結婚してとても幸せそうだな)

麻子(浮気騒動の時はどうなるかと思ったが)

麻子(どうやらこの調子だと上手くいってるみたいだ)

麻子(でも……どうしてだろう)

麻子(上手くいっているはずなのに……何故か違和感を覚えてしまう)

麻子「いや……気のせいだな」
42 :レッドスター ◆kRM.QKBezY [saga]:2019/04/10(水) 00:08:23.03 ID:99RNlaGu0
ダージリン「こぉんな言葉を知ってる?」

ダージリン「結婚に成功する最も肝要な条件は婚約時代に永遠のつながりを結びたいという意思が真剣であることだ」

アッサム「フランスの小説家アンドレ・モロアですね」

ダージリン「あなたたち二人の愛が永遠に続くよう祈っているわ」

みほ「アッサムさんにダージリンさんも来てくれたんですね!」

まほ「私が招待したんだ。みほは知らないと思うがアッサムも私たちに協力してくれたからな」

みほ「そうなの?」

アッサム「ええ……恋のアドバイスとか色々」

アッサム「聞いた話によると一波乱あったみたいだけど」

アッサム「しっかりと結ばれたみたいで良かったです」

まほ「ああ……ラブラブだ」

まほ「そういうアッサムこそダージリンと結婚するそうじゃないか」

アッサム「はい。ダージリンは私がもっとも愛する人ですから」

アッサム「ダージリンも私のことが大好きなんですよね」ギュッ

ダージリン「え、ええ……でもだからって人前で手を繋ぐだなんて恥ずかしいわ」

アッサム「恥ずかしがっているダージリンも可愛いですよ」

ダージリン「も、もうっ!」カァァー

みほ「二人ともラブラブなんですね」

アッサム「貴方たちには負けますけどね」

まほ「結婚式の日程が決まったら言ってくれ私たちも参加しよう」

アッサム「はい。その時は是非来てくださいね」

みほ「勿論です!」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/04/10(水) 01:39:39.20 ID:mrH/4R7AO
ん?
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/04/11(木) 02:15:25.66 ID:BFgmWFPAO
不穏ななな
45 :レッドスター ◆kRM.QKBezY [saga]:2019/04/11(木) 18:07:06.11 ID:zRMlqYf5O
カルパッチョ「それではケーキ入刀の時間になります新郎新婦会場にお越しください」

みほ「わぁー凄い美味しそうなケーキ」

アンチョビ「当たり前だ。我らアンツィオが結婚式のお祝いにと全力を込めて作ったんだ美味しいに決まってる!」

アンチョビ「存分に味わって食べてくれよな!」

みほ「アンツィオの皆さんありがとうございます!」

まほ「ナイフだ。こういう場合一緒に持つらしいな」ギュッ

みほ「あ……えへへ……。お姉ちゃんの手……暖かい」

まほ「みほの手は柔らかいな。いつまでも触っていられる」

みほ「もうお姉ちゃんってば……」カァァー

みほ(まるで私を安心させるかのように力強く手を握ってくれる)

みほ(お姉ちゃんに手を握られてると身体の芯が熱くなって胸がドキドキしてこれが恋なんだと実感できる)

みほ(だから……私は願いを込めながらケーキにナイフを入刀した)

みほ(これからもずっとお姉ちゃんと一緒にいられるようにと願いを込めて)
46 :レッドスター ◆kRM.QKBezY [saga]:2019/04/11(木) 20:39:07.72 ID:AJO+abET0
ホテル

みほ「うーん……ちょっと酔いすぎちゃったかなぁ」

まほ「結婚式だと誰もが浮かれるものだ」

まほ「酔っ払ったみほもとてもキレイだ」チュ

みほ「も、もう……お姉ちゃんってば付き合ってからキスばっかり」カァァー

まほ「それだけみほが魅力的だということだ」

まほ(……そう)

まほ(ずっと欲しかったんだ)

まほ(一番大切な妹……一番大切な存在。今までは手に入らないものだと諦めていたもの)

まほ(それが今ではこうして私の腕の中にすっぽりと収まっている)

まほ(もう姉妹なんて関係ない。みほこそが私の戦車道だ)

みほ「んんっ……」スゥースゥー

まほ「ふふっ……酒に酔って眠ってしまったか」

まほ「私もアルコールが回って少し酔っているな」

まほ「風にでも当たってくるか」
47 :レッドスター ◆kRM.QKBezY [saga]:2019/04/11(木) 21:18:47.08 ID:AJO+abET0
テラス

まほ(夜風が気持ち良いな)

アッサム「恋に狂うとは言葉の重複である。恋とは既に狂気なのだ」

まほ「ドイツの詩人……ハイネの言葉だったか今の私たちにはぴったりの台詞だな」

まほ「アッサムも風に当たりに来たのか」

アッサム「いえ……私は偶然まほさんを見かけたものですから」

まほ「そうか……」

アッサム「改めて祝福を。おめでとうございます。お二人ともとても幸せそうでしたよ」

まほ「ふふっ……ありがとう」

まほ「ここまで来るのに長い時間を費やした」

まほ「だがようやくみほを私のものに出来た」

まほ「アッサムには感謝しているんだ」

まほ「だってーー」
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