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【安価】オルランドゥ大武術会【コンマ】 -
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1 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/13(土) 22:51:21.57 ID:kzJSL3CHO
・安価とコンマで進行します。「崩壊した世界を旅する」「崩壊する世界を旅する」のシリーズ作品ですが、未読でも問題なく読めます。
(前作、前々作のパラレルワールドです)
・中断していた前作のキャラは出ますが、早くても後半以降の登場です。
前々作において主人公たちが「ある選択」をした場合に分岐した世界の話です。
このため、いくつかの土地の名称が前々作や前作と共通しています。
・基本は主人公の1人パーティです。世界各地を移動するのは中盤以降になります。
・戦闘シーンで幾ばくかの残虐シーンがあるかもしれません。ご注意ください。
・戦闘システム、成長システムはまだ思案中の段階です。不評だったデスペナルティはない方向としますが、死亡時に主人公チェンジなどはあるかもしれません。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1555163481
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
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【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713788018/
ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713736565/
2 :
◆C9vIqtyVF2
[saga]:2019/04/13(土) 22:53:03.09 ID:kzJSL3CHO
キャラメイクの前に、プロローグです。
3 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/13(土) 22:53:45.82 ID:kzJSL3CHO
失礼しました。ここでの酉はこちらで。
4 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/13(土) 22:59:41.50 ID:kzJSL3CHO
世界崩壊の危機が、かつてあったという。英雄たちと神が世界を救ったというが、その記録はとうにない。
全ての記録は失われた。時の流れに依るものか、はたまた意図的にか。
その危機が何によるものだったのか、何があったのか。
そして英雄が一体何者であったのかすら、口伝にすら残っていない。
ただ、一つ伝えられているのは。
かつて世界の中心には、巨大な穴が空いていたということだ。
5 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/13(土) 23:14:26.80 ID:IiEd5NTPO
穴はいつしか塞がれ、その上に人が住むようになった。
肥沃な土壌と、豊富なマナ。人が繁栄するには、相応しい土地だった。
しかし喉元過ぎれば暑さ忘れる、とはよくぞいったものだ。危機の記憶が薄れ、世界に人が溢れるようになると、人々は国家を作り、諍いを起こし始めた。
何度かの大戦があった。合縦連衡もあった。多くの血と涙が流れ、世界は再び疲弊しつつあった。
そして100年余り前。時のイーリス聖王国国王、エリザベートとオルランドゥ連邦のジャスティン大統領、そしてモリブス共和国のアルヴィス首相の協定により、世界にある決まりができた。
「国家間戦争の完全撲滅」と「覇権の定期的な移動」という完全に矛盾した目的。
それを可能としたのは……古より伝えられた「審判の石」だ。
この所有権を決めるため、4年に1度、武術大会がオルランドゥ連邦首都、オルランドゥ特別市で開かれることと相成ったのだ。
その名も「オルランドゥ大武術会」。
世界8ヵ国の代表がしのぎを削り、優勝者には巨万の富と名声を。
そして、その英雄を輩出した国家には、全てを見通し支配するための力を与えるという、「審判の石」の所有権を。
4年間の世界の行く先を決めるための武術会は、今年27回目が開かれようとしていた。
6 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/13(土) 23:23:00.90 ID:IiEd5NTPO
キャラメイクです。本作はパラメーターなどを一新しています。
HPは基本50からの開始で、大きくは成長しません。特殊イベントやスキルで成長します。
筋力 ダメージに関わります。クリティカル時の殺傷ボーナスにも関わります。
技術 命中判定に関わります。クリティカル時の殺傷判定(上との違いはダメージではなく良い判定の出やすさ)にも関わります。
知力 魔法攻撃力に関わります。相手の攻撃の先読み判定にも関わります。
精神 魔法防御に関わります。感知判定にも関わります。
以下コンマ下1〜4で決めます。
上から筋力、技術、知力、精神です。
コンマ下1桁を数値とします。0は10です。
なお、ゾロ目の場合、再度判定します。
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/13(土) 23:23:47.77 ID:vCYtfSbG0
a
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/13(土) 23:23:48.86 ID:rQisE+Y8O
ほれ
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/13(土) 23:24:19.03 ID:uqSd0uIc0
あ
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/13(土) 23:24:34.77 ID:G42rNgWDO
はい
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/13(土) 23:25:22.52 ID:vCYtfSbG0
ゾロ目2つとか嘘やろ
12 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/13(土) 23:28:48.42 ID:IiEd5NTPO
筋力と精神がゾロ目です。それぞれ再判定します。
01〜50 数値を10とする
51〜85 数値は+1だが関連する特殊能力持ちに
86〜95 数値を11とする
96〜00 数値を10とした上で関連する特殊能力持ちに
再度のゾロ目の場合はボーナスを付けます。コンマ下1と2です。
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/13(土) 23:30:32.03 ID:rQisE+Y8O
さ
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/13(土) 23:30:50.48 ID:lguwG+7W0
し
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/13(土) 23:31:34.61 ID:rQisE+Y8O
ゴリラだな
16 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/13(土) 23:34:34.10 ID:IiEd5NTPO
筋力 10
技術 6
知力 3
精神 10
1回だけ振り直し可能です。希望があれば安価下3まで。
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/13(土) 23:35:33.86 ID:vCYtfSbG0
知力振り直すか
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/13(土) 23:37:06.11 ID:uqSd0uIc0
知力振り直しを希望
19 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/13(土) 23:37:42.20 ID:IiEd5NTPO
コンマ下で知力を振り直します。
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/13(土) 23:39:08.75 ID:uqSd0uIc0
あ
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/13(土) 23:41:29.50 ID:vCYtfSbG0
人間並みに賢いゴリラになった
22 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/13(土) 23:47:15.69 ID:IiEd5NTPO
基礎パラメーターはこれで確定です。
筋力 10
技術 6
知力 5
精神 10
職業を決めます(重要)。
本作では、戦闘は基本1対1です。かなりの確率でコロシアムでの戦いになりますが、森や屋内、街がステージになることもあります(ランダム)。
そのため、職業の相性やステージにおける有利不利が存在します。
転職は不可能ではないですが、かなり困難です。(上級職は存在しますが、上級職だからといって初期職より強いわけではありません)
初期職は以下の通りです。
23 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/13(土) 23:52:12.63 ID:IiEd5NTPO
戦士
パラメーター補正
筋力+2
技術+1
知力-2
精神-1
両手剣を振るう接近戦のスペシャリストです。クリティカル時のダメージは他の追随を許しません。
半面、隠密行動や感知は不得手で、森や屋内、街などでの戦闘では相手に先手を取られたり不意を討たれやすいという重大な難点があります。
主な技
「一の太刀」……中間距離から高確率でクリティカルの一撃(後半で使用可能の予定)
24 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/13(土) 23:59:05.22 ID:IiEd5NTPO
戦士の特徴でHP+5を忘れていました。
軽戦士
HP-5
筋力-1
技術+2
知力±0
精神+1
短刀を振るう接近戦のスペシャリストです。懐に潜り込んでの連続攻撃は強力無比です。森や屋内でも強さを発揮します。
半面、攻撃力はさほどでもありません。また、打たれ弱い面もあります。
主な技
「剣の舞」……4連続攻撃(後半で使用可能予定)
25 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/14(日) 14:55:16.32 ID:jjzAqD5PO
寝落ちしていました。
魔法使い
HP-10
筋力-3
技術-2
知力+4
精神+2
魔法で攻撃する職です。接近戦は不得手な半面、初期距離が遠い森や街、相手がどこにいるか分からない屋内ではかなりの強さを誇ります。
詠唱に時間を割かれるため、詠唱短縮スキルを早く取るか、肉体増強で格闘にも対応できるようにするか育成方針が問われます。
主な技
「衝撃波」……詠唱1ターン、吹っ飛ばし効果のあるダメージ魔法(序盤〜中盤で習得)
26 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/14(日) 14:58:48.41 ID:jjzAqD5PO
プリースト
HP-5
筋力-2
技術-2
知力+2
精神+3
回復魔法のスペシャリストです。回復しながら戦うため、非常にタフです。特に詠唱時間が取りやすい屋内ではかなりのアドバンテージです。感知にも長けています。
半面、攻撃は貧弱でありクリティカルでも致命傷を与えるのは容易ではありません。
主な技
「急速回復」……毎ターンHP5回復(序盤〜中盤に習得)
27 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/14(日) 15:03:27.77 ID:jjzAqD5PO
アーチャー
HP±0
筋力±0
技術+2
知力-1
精神+1
遠距離戦のスペシャリストです。初期距離が遠い森や街での戦闘ではかなりの強さを誇ります。
半面、攻撃動作が必要なためコロシアムでは初撃を外すと致命的です。弓に頼らない攻撃手段が必要です。
(他職業のスキルも技術点割増で習得できます)
主な技
「2本射ち」……予備動作に2ターン、攻撃判定2回(序盤〜中盤に習得)
28 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/14(日) 15:20:42.90 ID:jjzAqD5PO
格闘家
HP+5
筋力+1
技術+2
知力-1
精神-1
接近戦のスペシャリストです。潜り込めれば圧倒的な手数で制圧します。特殊能力の朦朧打撃がそれに拍車をかけます。
単発のダメージはさほどでもありませんが、間合いに入れば強い職業と言えます。
半面、接近できなければ何もできません。他の職以上に間合いを詰めることが重要ですが、遠距離戦を強いられる森などでどうするかは課題です。
主な技
「サブミッション」……判定成功でダメージ+相手の攻撃にペナルティ(中盤以降で習得)
29 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/14(日) 15:23:50.03 ID:jjzAqD5PO
重戦士
HP+15
筋力+4
技術-1
知力-3
精神-2
斧か槍を使う戦士です。長距離からの攻撃を得意としており、その破壊力は比肩するものがありません。
ただし、避けられると大きな隙もできます。格闘家が得意とする超接近戦も苦手です。
主な技
「全力攻撃」……命中時がクリティカルに、半面外すと確定カウンター(序盤〜中盤に習得可能)
30 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/14(日) 15:33:42.95 ID:jjzAqD5PO
曲芸士
Hp-10
筋力-2
技術+3
知力-1
精神±0
トリッキーな動きで相手を撹乱する、不意討ちとカウンターに特化した職業です。貧弱ですが、クリティカルさえ入れば強力無比のダメージが入ります。罠の設置にも長けています。
半面、クリティカルが入らないとあまり効果がありません。間合いも軽戦士並みのため、工夫が要ります。
主な技
「バックスタッブ」……不意討ち確定3倍ダメージ、クリティカルで即死(中盤以降で習得)
31 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/14(日) 15:34:59.84 ID:jjzAqD5PO
以上8職が初期職です。
1540から3票先取でやります。長所を伸ばすか、短所を補うかは選択次第です。
32 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/14(日) 15:39:55.90 ID:jjzAqD5PO
では、投票を始めます。
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/14(日) 15:40:00.79 ID:AbSHCZOr0
格闘家
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/14(日) 15:41:11.76 ID:eFgYZ/FFO
重戦士
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/14(日) 15:41:23.23 ID:aaBYT2Iu0
プリースト
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/14(日) 15:41:28.68 ID:PnASxOMVO
格闘家
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/14(日) 15:48:13.09 ID:nJbhvH2k0
アーチャー
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/14(日) 16:16:14.24 ID:4UqMeS6DO
軽戦士
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/14(日) 16:18:20.91 ID:cwohW+kK0
戦士
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/14(日) 16:18:36.63 ID:mmWtPAnN0
重戦士
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/14(日) 16:19:43.31 ID:8kZXoB+B0
筋力と精神両方上がる職業はないか
HPも上げられる格闘家で
42 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/14(日) 16:22:07.88 ID:jjzAqD5PO
格闘家で決定します。
>>41
上級職の忍者なら可能です。転職システムについては機会が来た時に。
43 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/14(日) 21:10:19.41 ID:ukiLwelbO
種族を決めます。
人間
普通の人間です。ステータス補正はありません。
エルフ
トリス森王国以外ではレアな存在です。ステータス補正は以下の通りです。
HP-5
筋力-2
技術力±1
知力+1
精神+1
ドワーフ
ロワール公国以外では珍しい存在です。別大陸からの移住者になります。
HP+5
筋力+2
技術-1
知力±0
精神-2
魔族
ズマ魔候国以外では少なく、異端視されることが多い存在です。名声値にペナルティが付きます。
筋力+1
技術±0
知力+1
精神-1
翼人
モリブス共和国以外ではほぼ姿がありません。名声値にプラスが付きます。
筋力±0
技術-1
知力+1
精神+1
基本種族は以下の通りです。コンマ下3
で決定します。
01〜70 人間
71〜80 エルフ
81〜85 ドワーフ
86〜90 魔族
91〜95 翼人
96〜00 特殊種族解禁の上で再判定
※99と00以外のゾロ目で多数決です
※99、00で特殊境遇解禁の上で多数決です
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/14(日) 21:11:24.24 ID:AbSHCZOr0
ksk
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/14(日) 21:12:00.53 ID:T0mrzrTN0
ん
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/14(日) 21:12:18.61 ID:4UqMeS6DO
はい
47 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/14(日) 21:23:24.45 ID:ukiLwelbO
人間で決定します。
続いて所属です。国籍変更は可能ですが、かなりややこしいことになりますので重要です。
なお、国別予選で出る確率が高い職に偏りがあります。
・イーリス聖王国
大陸北西部にある王国。本作では国王が両性具有であったりすることはない。
ユングヴィ教団と呼ばれる唯一神崇拝宗教が強い。治安は比較的いいが、汚職や聖職者の犯罪なども多く清廉潔白な国家では断じてない。
多いのはプリースト、戦士も多め。
・ロワール公国
大陸北部、イーリスの東。北部には港があり、別大陸との玄関口になっている。
異種族に寛容だが、トラブルも絶えない。イーリスとの関係は悪い。もう一つのテルモン王国とは兄弟国だが、関係はなかなか微妙。多いのは格闘家、軽戦士。
・テルモン王国
大陸北東部、ロワールの東、モリブスの北西。東部には港があるが、ロワールのそれに比べると小さめ。
軍事国家であり拡大傾向が最も強い。侵略行為も多く、他国からは疎まれぎみ。農業国でもある。
多いのは重戦士と戦士。
48 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/14(日) 21:36:37.78 ID:ukiLwelbO
・モリブス共和国
大陸南東部にある商業国家。開拓精神が強く、未知なる南部への探索を行っている。(ある事情により前作の『ある存在』はいない)
ユングヴィ教団の力も強いが、世俗主義であるためイーリスとの折り合いは微妙。テルモン王国との仲は犬猿。
多いのは曲芸士、プリースト。
・オルランドゥ連邦
大陸中央部にある連邦国家。前作、前々作の「穴」があった場所にできた国家。なぜ塞がったのかは一切不明。ただ、マナ(≒魔素)が他の地域より豊富であり、そのために新興国家ながら著しい発展を遂げた。
ただ、地政学的にトリス以外の全ての国家と接しているため、何かしようとすると袋叩きに遭いやすい。大統領制を敷いている。
多いのは魔法使い、戦士。
・ズマ魔候国
大陸西部の山岳地帯にある王政国家。魔族が多く、他国からは異端視される傾向にある。潜在力から警戒されることが多かったともいう。
鎖国志向が強い割りに、過去の大会では優勝することが比較的多かったため、ズマが優勝した後は経済が停滞ぎみになっている。
多いのはアーチャー、軽戦士。
49 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/14(日) 21:44:06.24 ID:ukiLwelbO
・アングヴィル合衆国
大陸南西部の都市国家。商業国家でもあり、モリブスとの関係は深い。半面、テルモンとの仲は悪い。
国土が大きめであり、世界最大の農業国家。平穏な国だが軍事力は弱い部類。
多いのは戦士、曲芸士。
・トリス森王国
大陸南部にあるエルフが大半を占める国家。鎖国志向があるが、アングヴィルとの関係は良好。
温厚なお国柄だが、常時平和ボケしている。エルフという種族の特異性から武術会の成績はさほど悪くないが、優勝してもらいたくない国ではそのあまりの暢気さから最右翼でもある。
多いのはアーチャー、魔法使い。
50 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/14(日) 21:44:36.97 ID:ukiLwelbO
以上の記述を参考に、所属を決めて下さい。3票先取です。
51 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/14(日) 21:46:56.95 ID:AbSHCZOr0
モリブス
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/14(日) 21:48:02.44 ID:6128Ogh90
テルモン
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/14(日) 21:53:21.75 ID:PX0sa4ht0
トリス森王国
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/14(日) 21:54:34.32 ID:cwohW+kK0
ロワール
55 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/14(日) 21:58:38.13 ID:ukiLwelbO
上げます。
56 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/14(日) 21:59:44.26 ID:PnASxOMVO
トリス森王国
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/14(日) 22:00:34.22 ID:4UqMeS6DO
トリス
58 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/14(日) 22:20:53.02 ID:ukiLwelbO
境遇を決めます。まず、年齢からです。
01〜20 15歳
21〜40 20歳
41〜60 25歳
61〜80 30歳
81〜90 35歳
91〜00 多数決へ
ゾロ目だと特殊境遇です。コンマ下3です。
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/14(日) 22:22:13.41 ID:AbSHCZOr0
ksk
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/14(日) 22:22:41.18 ID:6128Ogh90
おりゃ
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/14(日) 22:22:58.12 ID:cwohW+kK0
ksk
62 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/14(日) 22:28:54.50 ID:ukiLwelbO
15歳で決定します。続いて設定です。
1 トリス森王国には修行のために訪れた。(実家はアングヴィル)
拳法の一流派がトリスにあり、エルフの師匠の元で修行に励んでいる
2 トリス森王国出身。アングヴィルの外交官の息子で、天賦の武術の才を持つ
3 ロワール公国出身。異種族受け入れに積極的な同国の方針で、交換留学生としてトリスに来た。師匠はロワールの武術学院にいる(少林寺的な何か)
4 自由安価
※3票先取
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/14(日) 22:30:46.01 ID:AbSHCZOr0
1
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/14(日) 22:37:09.79 ID:0q0FFsE50
3
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/14(日) 22:45:15.66 ID:TFQundaq0
1
66 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/14(日) 22:49:20.39 ID:4UqMeS6DO
1
67 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/14(日) 22:57:07.97 ID:ukiLwelbO
1で決定します。
名声値を決定します。
高いほど有名であり行動に様々な利点があります。重要人物とも会いやすくなる半面、警戒されやすくもなります。
15歳であることを考慮し、初期値は低めです。最大値は100です。
01〜35 0(無名)
36〜60 10(ある程度話題の少年)
61〜85 20(天才児と一部で話題になっている)
86〜95 30(期待の新鋭として国の一部で話題に)
96〜00 40(次回予選のホープ扱い)
※ゾロ目で特殊境遇(師匠関連、再判定)
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/14(日) 22:58:38.76 ID:AceLZT9o0
あ
69 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/14(日) 23:12:32.76 ID:ukiLwelbO
初期設定はあと3つで終わりです。
師匠関連の設定を決めます。
01〜33 昼行灯なエルフ男性。かつては国の最終予選まで行ったぐらいの実力者だが、普段は女遊びに呆けている。放任ぎみ。
34〜66 巨乳のエルフ女性。温厚な人柄だが躾は厳しい。トリスを代表する武芸者だが、弟子を取らないことでも知られる。
67〜99 背の低いエルフの老人、別名「妖精」。当代一の達人であり、そう簡単に弟子は取らない。超スパルタ。
00 超特殊設定(前作キャラ)
コンマ下3です。
70 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/14(日) 23:13:09.14 ID:ukiLwelbO
ゾロ目は多数決です(ボーナス付き)。
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/14(日) 23:13:51.63 ID:4UqMeS6DO
ksk
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/14(日) 23:13:55.90 ID:AbSHCZOr0
あ
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/14(日) 23:14:09.43 ID:cwohW+kK0
ksk
74 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/14(日) 23:18:34.05 ID:ukiLwelbO
続いて主人公の性格です。
安価下3までの自由安価です。矛盾のない範囲で合わせて組み立てます。
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/14(日) 23:22:31.93 ID:PnASxOMVO
好戦的で勝気な性格
トリスの中ではかなり浮いているからちょっと居心地が悪い
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/14(日) 23:23:35.19 ID:4UqMeS6DO
一見柔和で大人しいが注意深く冷静
77 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/14(日) 23:24:08.17 ID:ZZUvYow30
普段は気弱で大人しいが戦いの場で熱くなりやすい
78 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/14(日) 23:28:38.95 ID:ukiLwelbO
>>75-77
をまとめまして
「一目柔和で大人しいが、戦闘になると途端に好戦的になる。ただしある程度のクレバーさはある。日常ではやや居心地の悪さを感じている」
とします。
最後に、主人公の名前を決めます。
安価下5まで、コンマが最も大きいものとします。
79 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/14(日) 23:35:28.31 ID:ZZUvYow30
ラウル
80 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/14(日) 23:39:21.10 ID:PnASxOMVO
ゼノン
81 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/14(日) 23:44:10.17 ID:AbSHCZOr0
ディオ
82 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/14(日) 23:45:47.65 ID:4UqMeS6DO
クラン
83 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/14(日) 23:54:13.94 ID:ukiLwelbO
上げます。
84 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/14(日) 23:55:27.59 ID:0q0FFsE50
ジェイミー
85 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/15(月) 00:04:37.27 ID:bQYZYGTfO
ではクランとします(姓は未定)。まとめますと……
クラン(15歳、人間、格闘家)
HP 55
筋力 11
技術 8
知力 4
精神 9
所属 トリス森王国
名声値 20
設定
アングヴィルからトリスに武芸修行に来た少年。一見柔和で大人しいが、戦闘になると好戦的に変わる。半面、クレバーさも。
文化が違うトリスに来て2年だが、未だに文化の違いに馴染めず居心地の悪さを感じている。
師匠はイマーラ。トリスを代表する武芸者であり、おっとりとした印象の女性。
86 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/15(月) 00:05:31.46 ID:bQYZYGTfO
本編は明日以降。戦闘システムをどうするか思案中です。
87 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/15(月) 00:06:03.67 ID:Q7sOTsJN0
乙
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/15(月) 00:34:23.99 ID:ANi8OFaHo
おつん
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/15(月) 00:46:59.91 ID:YHAQJ1TDO
乙です
90 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/15(月) 11:19:22.28 ID:GGVyxySAO
ではプロローグから始めます。
なお、文明レベルは前作同等ぐらいのイメージです。文化など一部設定も共通しています。
91 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/15(月) 11:51:31.40 ID:G3XAq5d1O
「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ」
道着の入ったザックを背負い、森の中を駆ける。木々の間から射し込む木漏れ日が僕の行く手を照らしていた。
道はデコボコしていて坂道ばかりだ。それだけじゃなく、根っこなどの障害物も多い。熊などの獣もまれに出る。
正直、走るにはあまり向いていない道だ。だからこそ、鍛練になる。
足腰、バランス感覚、注意力、洞察力。家から師匠の家までの5キメドの道のりは、それらを鍛えるのに格好の機会を与えてくれる。
ここに来てはや2年。最初は1時間以上かかっていたけど、今では30分を大きく切れるようになった。
目の前の光が強くなる。森の終わりが近いのだ。
その先には、師匠が住む集落、セレズ村がある。
#
「おお、クラン君。今日も早くから性が出るね」
「マットさん、おはようございます!」
「おはよう、クランさん。今度お茶でもご一緒できませんかしら?」
「おはようございます!スターニさん。……師匠の許しが出たら、ですね」
道行く人が、僕に親しげに声をかける。皆心からの笑顔を向けてくれる。
ほぼ毎日、師匠の所に通っているのだから、村の人たちは大体顔馴染みだ。とても優しくて、いい人たちばかりだ。
ただ、時折妙に居心地の悪さを感じることもある。優しすぎるのだ。
彼らは、何かにつけて世話を焼いてくれる。それはとても嬉しいのだけど……距離感が近すぎる。
師匠の家が見えてきた。僕は息を整え、ドアを叩く。
数秒の後、すうとそれが開いた。中には、長い金髪の、エルフの女性がいる。
おっぱいは大きく、顔には柔和な微笑みがたたえられている。そして……
左肘の、先からはない。
「クラン、いらっしゃい。今日も始めますよ」
92 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/15(月) 12:08:11.47 ID:G3XAq5d1O
「今日は座学から呼吸法、拳打の練習ですか?」
「そうですね……その後で、一度立ち合ってみましょうか」
僕はそれを聞いて、背筋に冷たいものを感じた。
イマーラ・ランドルス。見た目は20代後半ぐらいの妙齢の女性だけど、これでも63歳だ。
トリス森王国の武術家としてはとてもよく知られた存在で、オルランドゥ大武術会の代表にもなったことがあるという。
左手は、その準決勝の時に切断されたと聞いている。……本人は、話したがらないけど。
一線を引いて結構経つとはいえ、師匠は未だに凄まじく強い。立ち合いで怪我をしたことは数知れず。
僕もそこそこ強くなった自信はあるけど、師匠が手を抜いてもなお大体はボコボコにされる。それだけ強いのだ。
師匠は「私に勝てないようでは武術会の優勝はおろか、国の代表にもなれませんよ?」というけど……今でも師匠より強い人って、この国にいるんだろうか?
「分かりました。西地区大会、近いですからね」
「ええ。今の貴方なら、若人の部ではなく成人の部でもいい勝負ができるでしょうけど。まだまだ鍛練が必要ですよ。
国の最終予選まで1年、オルランドゥ大武術会まで1年半。最初の挑戦でいきなり優勝、なんてことは望んでませんが……貴方ならいい成績を残してくれるでしょう。期待してますよ」
「ハイッ!!」
僕はそう言うと、机から教科書を取り出す。生徒は僕一人、先生も師匠一人だ。
僕は、イマーラ・ランドルスの15年ぶりの弟子だ。
何故僕を弟子に迎えようとしたのか、前の弟子の人がどうなったかは、師匠は決して話してはくれない。
一つだけ言えるのは、彼女は僕の恩人であり、恩師であるという事実だ。
93 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/15(月) 12:13:32.78 ID:G3XAq5d1O
※来客判定(コンマ下)
01〜05 ???(再判定)
06〜80 何もなし
81〜95 エルフの少女(?)登場
96〜00 ???(再判定)
※本作では断りがない限り33以上のゾロ目はクリティカルです。
11や22についても、判定が一番下のものでなければ通常扱いとします。(例えば今回11や22を引いても何もありません)
※00のみ前作同様の偶奇判定をやります。この場合コンマ下3での再判定です。
94 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/15(月) 12:18:30.89 ID:OZVRgyzL0
ん
95 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/15(月) 14:11:29.28 ID:4LNmthFXO
トントン
授業に入ろうとした時、玄関からノックの音がする。
「誰かしら。ちょっと待っててください」
師匠が席を立つと、「イマーラさん、薬草をお届けに来ました!!」という元気な声が聞こえてきた。
彼女の名は……
※安価下3までで名前の募集をします。コンマが最も大きいものを採用します。
(ヒロイン&ライバル候補枠です)
※採用されたコンマがゾロ目なら特殊境遇です。
96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/15(月) 14:30:01.90 ID:7k3aMl4r0
ラーナ・リエーネ
97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/15(月) 14:30:25.75 ID:BP21DnbL0
ラウア
98 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga ]:2019/04/15(月) 14:30:37.49 ID:m5e8ZPd8O
ニーナ・グリマルディ
99 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/15(月) 20:07:07.13 ID:i8qK+JLQO
彼女の名はラーナ。魔法使いを目指している少女だ。長い銀髪を後ろで束ねている。師匠と違い、胸は慎ましやかだ。
「あらラーナ。いつもお疲れ様です」
「いえいえ。クランはいます?」
「僕ならここだけど」
ラーナは駆け寄ると、僕の手を取ってピョンピョンと跳ねた。
「あ、クラン!元気してる?怪我してない?」
「まだ稽古前だよ……怪我するとしたら、この後」
師匠が少しだけ険しい顔になった。
「怪我しないようにするのが一番ですよ、クラン。そう言えばラーナも、地区大会に出るのでしたっけ」
「はいっ!クランは初出場だっけ。お姉さん、負けないわよぉ」
ふふんとラーナが小さい胸を張る。
「……ラーナにお姉さんと言われると、未だに違和感あるなあ……」
「でも実際お姉さんでしょ?これでも28なんだから」
ラーナが頬を膨らませた。そう、エルフは人間よりゆっくりと歳をとる。ラーナの見た目は僕より幼いぐらいだけど、年齢は倍近いのだ。
「若いっていいわね。ラーナもクランと番(つがい)になりたいのでしょう?」
「ちっ……違いますよぉ!!そんなんじゃないですってば。クランは、その、弟というか、何というか……」
彼女は顔を真っ赤にしてゴニョゴニョ言っている。フフフと師匠が笑った。これでも結構悪戯好きなのだ。
ただ、最近のラーナが僕に何かにつけて触ってこようとしているのは確かだった。僕だって思春期の男だ、警戒心というのはないんだろうか。
彼女に限らない。エルフの女性からの誘いは、最近急に増えてきた。師匠は「エルフの性(さが)とはいえ、困ったものですね」とこぼしていたけど。
恋愛に対する考え方も、人間とエルフでは大分違うらしいというのを、僕は段々と学び始めていた。
「からかうのはここまでとして、と。せっかく来たんだから、後で模擬戦やってみませんか?クランも対魔法使い、そして森での戦いに慣れた方がいい頃でしょうし」
「模擬戦、ですか」
道場破りに来たゴロツキを叩きのめしたことがないわけじゃない。ただ、彼らはあくまで武芸者崩れだ。
ラーナのような、ちゃんとした魔法使いとの戦いは、確かに初めてだ。
「クランとですか?一応お師匠様に許可貰った方がいいかも」
「そうですね。ヤーヤに一言言っておいてください。じゃあラーナが戻ってきたら、始めますよ」
100 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/15(月) 20:15:04.48 ID:i8qK+JLQO
#
「お待たせしましたぁ!大丈夫だそうです。『怪我させたら治療費はあんた持ちな』だそうですけど」
しばらくして、ラーナが杖を片手に戻ってきた。
「怪我させないよう、クランは寸止めですよ。ラーナは思い切りやってくださいね」
「えっ、私は本気でいいんですか?一応、大魔導師ヤーヤ・バータラの弟子なんですけど」
「貴女を軽く見ているのではありませんよ。それぐらいの緊張感がクランには必要だということと、彼に年頃の女の子を本番以外で傷付けるようなことはしてほしくないだけです」
相変わらず厳しいなあ。師匠は普段は温和で優しいけど、指導になるととにかく厳しい。
師匠が弟子を取らなかったのは、これが理由なんじゃないかと思うくらいだ。
「……了解です。じゃあ、裏の森で?」
「ええ。稽古の時の動きを忘れないようにしてくださいね」
101 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/15(月) 20:27:20.86 ID:i8qK+JLQO
※成長システムについてです。
戦闘に勝利すると経験点がもらえます。それを割り振って成長させます。
差し当たりですが……
※基本能力の上昇……20p
※10以上の基本能力の上昇……30p
(5刻みで増加)
になります。1戦闘での勝利は最初のうちは基本10pなので、注意が必要です。
また、スキルや技もこれで覚えます。強力な技ほど経験点が必要です。
さて、クランはまだ何も覚えていない状態です。
初期経験点10pを使って何か覚えてみましょう。
1 踏み込み1……基本移動距離が2→3に
2 気配察知1……気配察知判定に+10のボーナス(100-精神×5が通常の成功基準です)
3 リバーブロー……クリティカル以外にも朦朧攻撃が95以上で発生
※3票先取
102 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/15(月) 20:28:31.05 ID:i8qK+JLQO
なお、戦闘と成長は調整途上なので今後の変更はあります。
103 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/15(月) 20:29:44.37 ID:i8qK+JLQO
4に「使わない」を追加します。
ただ、覚えさせた方が後々楽ですが。
104 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/15(月) 20:36:29.63 ID:JrBRXpsm0
2
105 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/15(月) 20:38:31.93 ID:MdGzDorV0
2
106 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/15(月) 20:42:50.23 ID:rx6n0y5J0
2
107 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/15(月) 20:58:55.26 ID:i8qK+JLQO
【セレズ村近くの森】
「じゃあクラン、ラーナ。所定の場所に付きましたか?」
「はいっ」
「大丈夫でーす」
師匠の呼び掛けに応じる。ここからは、ラーナの姿はほとんど見えない。
「では模擬戦始めますよ?用意……始めっ!」
大会規定により、初期の距離は30メドと決められている。僕はできるだけ早く、ラーナに近付かないといけない。
ラーナの射程は長い。確か、師匠の座学によれば……「魔法の矢」が15メド、「火球」が10メドだっただろうか。
ただ、ここは障害物の多い森だ。実は単純に遠距離攻撃ができるアーチャーや魔法使いが有利な場所でもない。
木に上られると圧倒的に不利になるけど、それまでに近付けば大丈夫……のはずだ。
※現在距離30
※1ターンに動ける距離は2ずつですが、どちらかの射程に入る直前になるまではオートです。
108 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/15(月) 21:02:14.59 ID:i8qK+JLQO
※距離18
僕はふと足を止めた。ラーナの矢の射程はそろそろのはずだ。しかし、彼女の姿は見えない。木陰に隠れているのだろうか。
※感知判定、コンマ下
100-9×5-10=45以上で成功
※距離5メド以内だと屋内でない場合は成功率が大きく上がります。
109 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/15(月) 21:03:35.50 ID:TAC7k8ak0
はあっ
110 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/15(月) 21:05:34.34 ID:i8qK+JLQO
※成功、追加判定
01〜10 木に上ろうとしている
11〜40 木陰に隠れてこちらを見ている
41〜00 気付いていない
111 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/15(月) 21:06:01.32 ID:i8qK+JLQO
※今後断りがない限りコンマ下です。
112 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/15(月) 21:08:19.36 ID:FBo3tO1h0
あ
113 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/15(月) 21:15:00.14 ID:i8qK+JLQO
彼女は木陰に隠れてこちらを見ている。やろうと思えば撃てる、というわけか。
ただそこからはまだ届かない。僕は……
1 思い切って距離を詰める(ラーナは動かず。詠唱時間が2ターン必要なため、距離14で一度命中判定)
2 こちらも隠れて様子をうかがう(再度感知判定へ、攻撃を受ける確率は30%程度)
3 木に上る(ラーナが動く、上り切るまで4ターン、それまで無防備)
※2票先取
114 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/15(月) 21:16:15.66 ID:TAC7k8ak0
2
115 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/15(月) 21:18:25.63 ID:JrBRXpsm0
2
116 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/15(月) 21:24:28.44 ID:i8qK+JLQO
僕は足を止め、少し移動して身を隠した。……やはり僕の戦い方だと、魔法使い相手は分が悪い。
師匠なら何とでもできてしまうのだろうけど。地道に場所を移動して、不意を突くしかない。
逆に言えば、5メド以内まで接近できれば、詠唱を始めてない限り僕の勝ちだ。
ふう、と息を吐いた。……ラーナに恨みはないけど、やっぱり負けるのは気に食わない。
もう一度、気配を探る。
……
※感知判定
45以上で成功(失敗時再判定)
117 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/15(月) 21:26:24.95 ID:YHAQJ1TDO
はい
118 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/15(月) 21:26:50.84 ID:i8qK+JLQO
※早速調整入れます。詠唱は3ターンに変更
(初期距離10のコロシアムでスキルがない場合開幕2発撃ててしまうため。アーチャーも同様です)
119 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/15(月) 21:30:09.60 ID:i8qK+JLQO
※成功、再判定
01〜05 木に上っている
06〜20 同じ場所でまだ隠れている(放置しているとタイムアップ引き分け)
21〜50 距離10まで接近している、こちらに気付いている
51〜85 距離10まで接近している、こちらに気付いてない
86〜00 距離5まで接近している、こちらに気付いてない
120 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/15(月) 21:30:58.51 ID:TAC7k8ak0
そらっ
121 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/15(月) 21:33:34.07 ID:i8qK+JLQO
いた。しかもこちらを探してるみたいだ。距離は10メドほど。今から駆け出せば、詠唱時間も考えてラーナは1発しか撃てないはずだ。
ただ、もう少し引き付ける手もある。……さてどうしよう。
1 待機
2 攻撃へ
※2の場合、1回回避できれば勝ちです
※2票先取
122 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/15(月) 21:35:19.68 ID:FBo3tO1h0
2
123 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/15(月) 21:42:49.01 ID:YHAQJ1TDO
2
124 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/15(月) 22:05:29.04 ID:i8qK+JLQO
僕は千載一遇の好機と考えた。仮に魔法を撃てたとしても1発。交わせば僕の間合いになるまで次の魔法は撃てない。
僕は思わず口の端を上げた。……もらった!!
ザッ
「えっ!?」
不意を突かれたラーナが叫んだ。すぐに杖を構えて早口で詠唱する。
僕は精神を集中した。距離は4メド。かなり距離は近いけど……避けられないわけじゃない!
「地の精霊よ、光の矢となりて彼の者を射抜けっ!!」
杖が僕に向けられると、閃光が走った。
※ラーナの技術は6です。技術に差がある場合、その差だけ回避ボーナスが付きます(差1につき10)。
※距離2〜10までは回避ボーナスはありません。2以下で回避ボーナスがマイナスとなり、10以上でプラスとなります。
※100-5×8(技術)-20(技術差)=40以上で回避
125 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/15(月) 22:06:43.04 ID:dJGO9G580
はい
126 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/15(月) 22:13:18.69 ID:i8qK+JLQO
※被弾
※ラーナの知力は11です。ダメージ計算式は
相手知力×(コンマ下÷5)-クラン精神×コンマ下2÷10)
とします。どちらかクリティカルなら別途判定です。
なお、小数点以下切り上げとします。
※様子を見て調整します。なお、HPが1回で半分以下の場合は前作同様の気絶判定です。
127 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/15(月) 22:15:40.31 ID:GKuLuBKU0
ふみ
128 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/15(月) 22:17:36.70 ID:rx6n0y5J0
よ
129 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/15(月) 22:42:23.98 ID:i8qK+JLQO
※ダメージ……1(0は1として計算、かすり傷)
僕は横に跳ぶ。頬の辺りに、強い熱を感じた。一瞬、顔が吹き飛んだかと思ったけど特に何もなってない。かすり傷みたいだ。
すかさず体勢を立て直し、左脚で大地を蹴る。右脚を大きく踏み込み、左拳を振りかぶった。
「キャッ!!?」
ラーナが目をつぶる。僕はニッと笑って、その手前で拳を止めた。
「僕の勝ち、かな。ここから僕の攻撃、避けられないでしょ」
「むう〜」
パンパンと、手を叩く音が聞こえた。
「勝負あり!クラン、よくやりました……と言いたいですが」
どこから見ていたのか、師匠が近付いて来る。
「最後だけ詰めを誤りましたね。魔法使いの一撃は強力です。避ければいい、ではいつか大火傷をしますよ?
しっかり気配を絶って、不意を打つのがスナイダ流拳闘術の基礎です。よく覚えて下さい」
「……はい」
なるほど。魔法使いやアーチャー相手だと、一撃が致命傷になり得る。
槍を持った重戦士以上に、森で彼らと戦うなら気を付けた方がいいということか。
「ただ、気配をよく察知したのは合格です。ラーナももう一歩でしたね。下手に動かなければ良かったと思いますよ」
「そうですね……反省です」
うふふと師匠が笑う。
「じゃあ一度お茶にしましょうか。その後、クランは私と稽古ですよ」
130 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/15(月) 22:44:11.59 ID:i8qK+JLQO
今日はここまで。戦闘はしばらく手探りですが、大体こんな感じです。
次回は近接戦闘のチュートリアルになります。
なお、勝利したため経験点が入ります。成長安価は後程。
131 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/15(月) 23:27:34.38 ID:R88T+sPwO
好感度を決めます。今回も200以上からボーナスが入ります。
なお、設定上ペナルティは緩和しています。
(作中でも背景に触れることがあるかと思いますが、前作でも少し匂わせてはいます)
※イマーラ……下限50、コンマ下+20
※ラーナ……下限50、コンマ下2+20
なお、ゾロ目の場合……
132 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/15(月) 23:28:57.63 ID:HIAcXXhe0
あ
133 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/15(月) 23:29:14.77 ID:YHAQJ1TDO
はい
134 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/15(月) 23:33:40.70 ID:R88T+sPwO
イマーラ好感度83
ラーナについて再判定します。
※コンマ下一桁で
1〜7 120
8〜9 150
0 150+α(1日目終了後にイベント)
ゾロ目は0扱いとします。00のみ強制重要イベント発生です。
135 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/15(月) 23:35:01.20 ID:HIAcXXhe0
あ
136 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/15(月) 23:41:17.03 ID:R88T+sPwO
ラーナ好感度150
なお、接近戦チュートリアル後にイベント発生です。(中身は再判定、基本プラスイベントです)
続いて経験点を使った成長判定です。
1 踏み込み1……基本移動距離が2→3に
2 隠密1……精神判定に成功で気配を隠しつつ移動が可能
3 リバーブロー……クリティカル以外にも朦朧攻撃が95以上で発生
4 先読み1……知力判定に成功で回避確率上昇+カウンター確率上昇
5 使わない
※2票先取(0000でリセット)
137 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/15(月) 23:44:05.41 ID:YHAQJ1TDO
1
138 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/15(月) 23:56:28.75 ID:HIAcXXhe0
1
139 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/15(月) 23:58:14.57 ID:R88T+sPwO
本編は明日以降。
システム周りなど何かあればよろしくお願いします。
140 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/16(火) 06:38:37.31 ID:nQBGw/T90
乙乙
141 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/16(火) 09:32:47.42 ID:Pwa/75rrO
【ランドルス道場】
「んっ!美味しい!!これ、イマーラさんが作られたんですか?」
「ええ。疲労回復に効くシトロレモン入りです。さっきの疲れも取れると思いますよ」
ラーナが焼き菓子を頬張って言う。師匠は料理も上手だ。
僕も色々習っているけど、こちらもまだまだ追い付けそうにない。
「んぐっ。ラーナはこの後どうするの?」
「あー、うん。ちょっと見学していこうかなって。拳闘術って、あまりトリスじゃ馴染みないし」
「確かに。お師匠以外にトリスで拳闘術をやってる人っているんですか?」
「そうですね……首都にロワール出身の格闘家の方がいたかと。護身術を教えているそうですね。
後は独学で魔法と格闘技を融合した新武術を研究している方がいるとか。でも、そのぐらいでしょうか」
ラーナが桑葉茶を飲んだ。
「やっぱり珍しいですよね。イマーラさんにも師匠っていたんじゃ?」
師匠の表情が一瞬曇った。
※90以上かゾロ目で話し始める。00で来客or刺客
142 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/16(火) 10:00:50.74 ID:eh4uGdkY0
あ
143 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/16(火) 10:22:21.80 ID:Pwa/75rrO
「……まあ、いましたけどね。さて」
師匠が腰を上げた。
彼女は過去のことを話したがらない。師匠の若い頃の活躍は人伝に聞いたことがあるけど、元々彼女が何をしていたのか、どうしてそこまで強いのかを知る人は皆無だった。
あるいは、元々トリス生まれじゃないのかもしれない。そういうエルフは、少数だけどいるのだ。
「稽古ですか?」
「ええ。座学と呼吸法は後でやりましょう。ラーナも一緒にどうですか?」
「えっ、いいんですか?」
ウフフと師匠が笑う。
「違う流派の技術を学ぶのも、また修行です。呼吸法は、魔道にも大いに役立ちますしね。
ではクランは道着を。準備ができたら立ち合いましょう」
144 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/16(火) 10:34:00.10 ID:Pwa/75rrO
#
「準備はできましたか?」
「はいっ」
長い金髪を後ろに束ね、師匠が向こうに立っている。10メド離れたここからも、ふわりと花のような香りが漂ってきた。
でも、これが相手を絡めとるための罠だと、僕は痛いほど知っている。
僕は手を合わせて一礼した。
「あくまで稽古ですが、油断しないように。私も少々本気で打ちます」
ゴクリ、と僕は唾を飲み込んだ。師匠が極端な右半身で構えている。右手を真っ直ぐに伸ばし、上下に細かく揺れていた。
師匠の右の射程は長く、しかも迅い。そして重い。
いかに懐に潜り込むか、そこが鍵だ。
※距離10
145 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/16(火) 10:35:42.46 ID:Pwa/75rrO
※イマーラは本気ではありませんので、色々能力に制限をかけています。具体的には
筋力 13
技術 12
知力 9
精神 10
ぐらいです(本気だと大幅に能力が上がります)。
技は
※踏み込み2 移動距離4
※フリッカー 射程2、2回攻撃
を当面は使います。
146 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/16(火) 10:44:18.67 ID:Pwa/75rrO
※距離3までオート
僕は右手を前に出す左構えのまま、一気に右脚を踏み込む。師匠も同じように急接近してきた。
もう少しすれば、互いの拳が触れ合う。それは師匠の距離だ。このまま突っ立っていたら、師匠に滅多打ちにされるだろう。
だから、僕は師匠を揺さぶらないといけない。さてどうしようか。
1 フェイントをかける(技術差3のため100-技術×5+30=90以上で成功、失敗でもノーリスク)
2 突っ込む(カウンター判定、100-技術×10+30=50以上で回避、判定2回)
3 カウンターを待つ(成功率低)
※2票先取
147 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/16(火) 11:13:40.90 ID:5f3cTQSDO
1
148 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/16(火) 11:20:01.06 ID:k+AZKdI0O
1
149 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/16(火) 12:24:36.82 ID:ya0z/7/SO
僕は潜り込むふりをした。師匠が引っ掛かれば拳の引き際に合わせて突っ込む。多分失敗するだろうけど、やるだけはタダだ。
師匠は……
※90以上か33以上ゾロ目で成功
150 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/16(火) 12:27:44.51 ID:ya0z/7/SO
※ちなみに技の一部は低確率コンマの成功で閃きます。
151 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/16(火) 12:40:09.22 ID:UMkzQpRTO
へい
152 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/16(火) 12:44:40.31 ID:ya0z/7/SO
※ファンブル
「甘いっ!」
「え」
僕のフェイントを読んでいた?師匠がそれに合わせて踏み込んでいる。
それに気付いた直後、右のこめかみに強い衝撃を感じた。
※クリティカル、並びにファンブルの処理はコンマ判定で行います。
※今回の場合、余程のことがなければそのまま終了です。
なお、クリティカル(ファンブル)の効果が大きいため、ファンブル回避のスキルはかなり重要です。
153 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/16(火) 12:46:48.18 ID:ya0z/7/SO
※ファンブル処理
01〜80 気絶
81〜95 朦朧打撃へ(イマーラの攻撃力からして高確率で気絶)
96〜00 ダメージ処理の上で反撃へ
154 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/16(火) 12:55:53.05 ID:5f3cTQSDO
はい
155 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/16(火) 16:06:06.76 ID:27v4mqmwO
#
……
…………
「はっ!??」
額の上に冷たい何かが乗せられている。目に入ったのは、道場の天井と心配そうに僕を見ているラーナだった。
「気が付いた?良かったぁ」
「えっ?……っつ……」
右のこめかみの辺りが鈍く痛む。どうやらベッドの上にいるようだ。
身体を起こすと、師匠が軽く溜め息を付いた。
「なってませんね。技量が違う相手にフェイントを仕掛けても、隙になるだけですよ。
貴方の技量は決して低くはないですけど、相手を見ることです。格上相手にはどう戦えと教わりましたか?」
「……接近して技量を潰す、ですよね」
「その通りです。ただ、接近しようと下手な技巧を使っても今回みたいに逆効果になることは多々あります。
多少の被弾はあっても、愚直に突っ込む方が結果的に被害が少ないこともあるのです。心してくださいね」
「……はい」
僕は肩を落とした。確かに、肚をくくって飛び込むべきだった。……まだまだ修行が足りないな。
師匠が表情を緩める。
「まあお説教はここまでにしましょう。クラン、具合は?」
「……ええ、まあ」
「多少の回復魔法もかけましたからね。それでは座学と呼吸法の訓練にしましょうか。体調が悪くなったら言ってくださいね」
※ラーナ戦と今回は省略していますが、相手のステータスを察知する判定が戦闘開始時にあります。
知力判定なので、無スキルだとなかなか大変です。序盤の戦略にも関わります。
※クランの場合、筋力の高さからごり押しの方が最初は良いでしょう。技術も低くはないのですが、彼の強みは攻撃力と高い精神に支えられたタフネスにあります。
156 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/16(火) 16:14:47.60 ID:27v4mqmwO
【帰り道】
「今日はどうもありがとうございました」
「ええ、お疲れ様です。では、また明日」
「はいっ。明日の予定は?」
01〜70 基礎体力作り(経験点1〜5P)
71〜95 出稽古(戦闘あり)
96〜00 首都に同行
157 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/16(火) 16:19:18.14 ID:JtIW4Utg0
ん
158 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/16(火) 16:27:38.78 ID:27v4mqmwO
「しばらくは基礎体力作りですね。まだ時間はありますし、焦ることはありませんよ」
基礎体力作り、か。薪割りに山走り、地味だけどだからこそ辛い。
でも、今日みたいなことがないように、しっかり鍛えないと。
「じゃあラーナ、またね」
ザックを背負い、ラーナに手を振る。……でも、彼女の表情は冴えない。どうしたんだろう。
「……ラーナ?」
「あのさ、クラン。……晩御飯、私の家で食べない?」
「……え?」
師匠を見ると、ニコニコと微笑んでいる。
「行っておあげなさい。ラーナも独り暮らしだし、たまにはいいでしょう?」
ラーナは顔を赤くしている。……まあ、いっか。
「分かった。じゃあ御馳走になるよ」
「えっ、やった!!じゃあ行こ!!お姉さん、腕によりをかけちゃうよー」
ピョンピョンと跳ねながら、僕の手を握る。ラーナの手って、こんなに柔らかいんだ。
「クラン、ラーナ。くれぐれも羽目を外しすぎないように」
「分かってますってば」
ラーナがむくれた。心音がうるさい。女の子の家に行くのは、当然初めてだ。緊張、してるのかな。
159 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/16(火) 16:28:57.01 ID:27v4mqmwO
01〜60 ラーナの家へ
61〜95 重要イベント
96〜00 超重要イベント
※ゾロ目は上の結果に繰り上げ
160 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/16(火) 16:33:07.76 ID:jYUiXbuD0
ふみ
161 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/16(火) 16:41:22.42 ID:27v4mqmwO
夕暮れの光が、僕らを包む。こうやって手を繋いで歩いていると……なんか、恋人みたいだな。
ラーナが僕を見ているのに気付いた。彼女を見ると、「えへへ」と笑い返された。
……エルフは美形ばかりだけど、ラーナは抜けて可愛く見える。……気のせいかな。
「おい坊主」
その時突然、後ろから呼び掛けられた。
振り向くと……藍色のズボンと黒いシャツを着た、少し痩せ気味の男性がいる。シャツには白く、髑髏の絵が描かれていた。
そして……耳は尖っていない。エルフじゃない、普通の人間だ。
背筋に寒い何かが電撃のように走り抜けた。
セレズ村にいる人間は、僕しかいないはずだ。そして、滅多にエルフ以外の種族が訪れることもない。つまり……
この男は、只者じゃない。
「ラーナ、下がって。……何者だっ!!」
162 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/16(火) 16:43:00.47 ID:27v4mqmwO
※重要コンマのためコンマ下3
01〜33 お前を、スカウトしに来た
34〜66 あー、すまん。イマーラってのいるか?
67〜99 お前を、スカウトしに来た
00 超特殊展開
163 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/16(火) 16:56:29.27 ID:iYCyna810
踏み
164 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/16(火) 16:58:39.77 ID:5f3cTQSDO
ksk
165 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/16(火) 16:58:50.81 ID:A9EHotlz0
kskst
166 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/16(火) 20:02:37.94 ID:9tUeqzBmO
男は頭をポリポリと掻いている。
「あー、すまん。怖がらせるつもりはなかったんだがな。しかも彼女連れのとこ悪りぃな。
とりあえず、要件だけ言うわ。お前を、スカウトしに来た」
「……スカウト?」
どこの道場の人間だろう?それにしても、常人とは思えない。男から殺気はないけど、気配も全くなかった。
言うなれば……「いきなり僕の背後に現れた」ような、そんな感じだ。
男はニヤッと笑う。
「そうだ。まあ、今のお前じゃ俺の要求水準には遠く及んでねえがな。
せめて、この世界の……そうだ、オルランドゥ大武術会、だったか。あれに優勝するぐらいじゃねえと」
「……そんな無茶な」
僕はまだ15だ。武術会優勝なんて、遠い遠い頂だ。あの師匠だって、準決勝止まりだった。しかも、左腕を失っている。
……できるわけが
「『できるわけがない』、そう思ってるな?まあ気持ちは分かるぜ?お前さんはまだただのガキだ。ある程度の才には恵まれてるが。
だが、できてもらわなきゃこっちが困る。というか、この世界がヤバくなる」
心を読んだ?それにこいつは何を言ってるんだ?
「ちょ……ちょっとあんた!!いきなり出てきてなんなの??スカウトだとか、優勝しろだとか、世界がヤバくなるだとか……一体何者なのよ?」
01〜35 出直すとすっか
36〜60 まあ、ただの酔っ払いよ
61〜00 そうだな、落ち着いて話せる所に行こうか
167 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/16(火) 20:03:32.77 ID:A9EHotlz0
あ
168 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/16(火) 20:17:06.07 ID:9tUeqzBmO
※後程ボーナスあり(別途再判定)
男は腕を組んでうーんと唸った。
「そうさな……落ち着いて話せる所に行こうや。坊主の家は、ここから近いのか?」
「……いや」
「そうか。エルフの嬢ちゃんの家は」
「……すぐだけど。それに嬢ちゃんじゃないし。あんたを上げるつもりも」
「や、坊主にホの字なら、一応聞いといた方がいいぜ?今後、覚悟を決めてもらうことにもなる。
しかし、間に合って良かったぜ。『もう一人の俺』が探し当てる前で、心底良かった」
男は勝手に何かに納得して、ウンウンと頷いている。……本当に何者なんだ?
「……何で僕なんだ」
男の顔から、にやついた笑みが消えた。
「まあ、詳しい説明は後でするとして、だ。
平たく言えば、お前にゃ『救世主』の資質があんだよ。今の力は極々小さいが、な」
「救世主??」
#
この日から、僕──クラン・オーディナルの運命は、激変する。
169 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/16(火) 20:33:10.16 ID:9tUeqzBmO
【ラーナ宅】
「エルフ様式も久々だな。というか、この世界も基本の文化は変わらねえんだな。『俺たちが完全に消えちまっても』、人々の営みは続いているってわけだ」
何故か感慨深そうに、男はあぐらを組んでラーナの部屋を見渡す。厨房から、美味しそうな香りが漂ってきた。
「……さっきから何を言ってるんだ。そもそも、あんたの名前は」
「おお、言い忘れてたな。俺の名はランダム。一応、幽霊じゃねえぜ。人間でもエルフでもねえが。
……っと、坊主。酒はいけるか?」
「僕は未成年だ。お酒はまだ飲めない」
「誰も咎めやしねえよ。ま、一杯どうよ」
どこから取り出したのか、男はグラスと黄金色の液体が入った瓶を取り出した。そしてトクトクとグラスに注ぐ。
「だから酒は飲めないって」
「まあいいから」
嗅ぐと芳しい香りが鼻いっぱいに拡がった。口に含むと、トロリとした濃厚な甘さが突き抜ける。
「……美味しいっ」
「だろ?ミード(蜂蜜酒)だ。多分この世界でもどっかで作ってるだろ。トリスは確か、『ニホンシュ』に近い酒が主流だったはずだが」
ラーナが訝しげな顔をしてこちらにやってきた。土鍋を手に持っている。
「本当何なのこの男。……せっかく2人きりになれると思ったのに」
「まあまあ。適当にしゃべって酒飲んだら退散するわ。嬢ちゃんもどうだい一杯」
ミードの入ったグラスを、ランダムという男はラーナに差し出す。
※40以上なら飲める、90以上で?
170 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/16(火) 20:34:00.28 ID:mVUHxUjj0
ん
171 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/16(火) 20:42:53.20 ID:9tUeqzBmO
「私はお酒は飲まないの。……って何クランに飲ませてるの??信じらんないっ!!」
プイッとラーナが向こうを向いた。ランダムは肩をすくめる。
「おっと、嫌われちまったな。しゃあない、とりあえず酒は置いといて要件だけ言っとくか」
「……要件?」
「おう。まず、お前さんはまだ弱い。ひよっこでもある。ただ、その潜在能力は比類ない、はずだ。
だから1年半もすりゃ、普通の人間は太刀打ちできなくなる。そのために、刃を磨いてくれ。その時、俺たちに力を貸してもらうことになる」
「力を貸す?」
「まあ、本格的に説明しだすと混乱するだろうから、分かりやすく言えば『俺たちの世界を救ってくれ』になるな。その力は、お前が持ってる」
「何で僕なんだ??」
ランダムが微妙な表情になった。
※97以上か88で発言、ファンブルなし
172 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/16(火) 20:43:49.13 ID:5f3cTQSDO
はい
173 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/16(火) 21:01:35.02 ID:9tUeqzBmO
「……それを話すには、まだ時期尚早だな。お前さんがもっと強くなって、世界の真実に迫ったら、詳しく話せるかもしんねぇ。
それと、これは大事なことだからよーく聞けよ。もし次に『俺』と出会った時、こいつが光ったなら……全力で逃げろ。そして、この宝石部分を押せ」
ランダムは黄色い宝石がはめられた指輪を僕に手渡した。
僕はそれを受け取るのに躊躇する。この男に害意はない。……だけど、信用もできない。
ランダムの目が鋭くなった。
「伊達や酔狂で言ってんじゃねえぞ??俺はマジで言ってる」
僕は渋々指輪をはめた。
「これでいいんだな」
「ああ。俺が何を言ってるか、じき分かる時が来る」
ランダムが今度はラーナを見た。ビクッとラーナが一歩引く。
「嬢ちゃん、こいつにはこれから色々な連中がちょっかいを出してくるだろう。想像もつかない連中も、その中にゃいる。
だが、まだこいつは未熟だ。崩れそうになったら、支えになってくれや」
「……分かったけど。本当にあんた何者?」
「まあ、敢えて言うなら……この世界から消え去った、『神』ってヤツだな。そんな高尚な存在でもねえんだが。
せっかくだから、こいつの潜在能力をちょいと引き上げておくか。何かの足しにはなるだろ」
ちょいちょい、とランダムが手招きする。僕は恐る恐る彼に近付いた。
「別に痛くも何ともねえから、心配すんな。……行くぜ」
ランダムが右手を僕の頭に乗せる。すると……彼の全身が光り始めた??
174 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/16(火) 21:11:27.96 ID:9tUeqzBmO
※
>>167
のボーナスです。
HP+10、全能力+1までは確定しています。
追加の能力を多数決で決めます。
1 基礎能力を全てレベル1で習得
※隠密1、先読み1、洞察(相手レベルの察知)1、リバーブロー、フェイント、カウンター
2 必殺技習得(クリティカルか95以上で発動、戦況を一変しうる射程1の大技)
3 サブ職の覚醒(別途師匠必要)
3票先取です。
※なお、追加ボーナスの有無をこの後で行います
175 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/16(火) 21:13:46.12 ID:B2mQffC90
2
176 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/16(火) 21:16:12.01 ID:5f3cTQSDO
1
177 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/16(火) 21:34:02.22 ID:hVU49R6t0
1
178 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/16(火) 21:46:47.51 ID:VaDximYd0
3
179 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/16(火) 22:12:20.31 ID:9tUeqzBmO
上げます。
180 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/16(火) 22:13:28.30 ID:n4u7WknB0
1
181 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/16(火) 22:16:36.44 ID:9tUeqzBmO
※追加ボーナス有無
90以上かゾロ目
(基礎能力がアップします。99か00で?)
182 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/16(火) 22:19:10.65 ID:jYUiXbuD0
なかなか辛い
183 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/16(火) 22:44:29.26 ID:9tUeqzBmO
身体が急激に熱くなる。同時に、頭の中に知識の奔流が流れ込んできた??
師匠に教えられて来たことが、自分の中で急激に体系化されていく。頭で理解してはいたけど上手く身体が動かなかった技術が、僕の血肉に変わっていく。……何だこれは??
「これでよし、と」
ランダムが手を離した。
「これは一体……」
「さっき言ったろ?潜在能力を少しだけ引き出した。急激に引き出すと、身体に影響が出るからな。
ついでに、俺の知識を簡単だが分けておいた。自分で強くなってほしいから、基本的なのだけだけどな」
確かに、急に強くなった気はする。しかし……どういう理屈で。
「考えたら負けだぜ。素直に人の好意は受け取っとくもんだ。じゃ、後は若い2人の時間だな。邪魔したぜ、また会おう」
空間に歪みができる。ランダムは笑いながら手を振ると、その中に入っていく。
そして……消えた??
184 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/16(火) 23:55:20.03 ID:AwEOK4NLO
「……今のは、魔法?」
ラーナは、僕の言葉にフルフルと頭を振る。
「……あんな魔法、見たことも聞いたこともない……お師匠様なら、分かるかもだけど……人が消える魔法なんて、本当にあるの?」
彼女も、彼がただの人間でないと確信したようだった。
ランダムは自分を「神」と言った。しかし、そんな存在が本当にいるのか?
とりあえず、ユングヴィ教団のいう神が彼だとは、どうしても思えなかった。あまりに俗っぽ過ぎる。
「……分からない。とりあえず、鍋食べよう?冷めちゃうよ」
「あっ……そうだね。食べよっか」
#
帰る途中にあった甘い空気は、どこかに行ってしまった。とりあえずラーナが作ってくれた鍋は美味しかったけど。
「……ねえ。あのランダムって人。クランを『救世主』って言ってたよね。……心当たり、あるの?」
「まさか!僕の父さんはただの貿易商だし、母さんも主婦だよ?そんなに名家ってわけじゃないし……。
そりゃ初等部では運動はできたし、だからこそ師匠が目をかけてくれたんだと思ってるけど」
「うーん……どうなんだろう。イマーラさんに聞いてみたら?」
「うん、そうする。師匠なら、何か知ってるかも……」
※90以上かゾロ目で?
185 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/16(火) 23:56:54.99 ID:n4u7WknB0
あ
186 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/17(水) 00:00:37.67 ID:1jOHyC6W0
どっちも来ちゃったよ…
187 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/17(水) 00:15:14.00 ID:gS/E00WWO
※超特殊アイテム持ち
僕はお皿の鶏肉を箸でつまんだ。……何か引っ掛かる。
「そういえば……」
僕は首に付けたネックレスをつまんだ。先端部分には青い宝石がある。
「あっ、それ。いつも付けてるよね」
「うん。先祖代々伝わる家宝って聞いてる。ただ由来はよく分かってないんだ。……まさか、これに関係するのかな」
「……まさか。だってこれ、普通の石……」
……ビビッ
「きゃっ???」
石に触れたラーナが、雷に弾かれたように手を引っ込めた!?
「えっ??」
僕も触ってみるけど、特に何もない。
「……どういうこと?」
「私にも分からない。ただ、さっきまではこの石からマナは全然感じなかったのに……これもあの、ランダムって奴のせい??」
「マナ?」
僕は思わず聞き返した。魔法の源で、大気中に一定程度満ちているものだ。それがこの宝石の中に??
「そう、それも、明らかに普通じゃないぐらいの……でもクランは平気なんだよね?」
「うん。……彼が何かしたのかな」
僕はもう一度、宝石をつまんでよく見てみた。小さい宝石だけど……何か秘密があるんだろうか??
188 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/17(水) 08:26:18.66 ID:gbiuuvp/O
寝落ちしていました。
※装備品は本作にありません。ただし、一部アイテムは非公式戦闘で反映されます。
※また、この宝石は最重要アイテムです。試合で外さざるを得なくても、効果が続く代物です。
効果は以下の通りです。
・1日1回ファンブル無効
・95以上クリティカル扱い
(リバーブローの効果は90以上に修正)
・瀕死時にイベントあり
なお、ランダムと再会した場合、その都度クランと宝石の能力は上がります。ただし「本物」限定です(当面は超低確率)。
189 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/17(水) 08:39:50.61 ID:gbiuuvp/O
クラン(15歳、人間、格闘家)
HP 65
筋力 12
技術 9
知力 5
精神 10
所属 トリス森王国
名声値 20
好感度
イマーラ 83
ラーナ 150
スキル
踏み込み1…移動距離3
気配察知1…気配察知判定に+10
隠密1…隠密行動判定に+10
先読み1…先読み判定に+10
洞察1…洞察判定に+10
リバーブロー…クリティカルか90以上で朦朧打撃へ
フェイント…技量判定に成功で命中ボーナス
カウンター…回避時クリティカル以外でも90以上でカウンター発生
所持品
謎の宝石
・1日1回ファンブル無効
・95以上クリティカル扱い
(リバーブローの効果は90以上に修正)
・瀕死時にイベントあり
設定
アングヴィルからトリスに武芸修行に来た少年。一見柔和で大人しいが、戦闘になると好戦的に変わる。半面、クレバーさも。
文化が違うトリスに来て2年だが、未だに文化の違いに馴染めず居心地の悪さを感じている。
師匠はイマーラ。トリスを代表する武芸者であり、おっとりとした印象の女性。
190 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/17(水) 08:52:59.39 ID:gbiuuvp/O
#
「じゃあ、また今度ね」
「……うん」
すっかり外は暗くなっている。夜の森は危ない。これ以上長居すると、家に帰れなくなる。
ラーナは何か言いたげに下を向いている。
01〜70 はあ、と小さな溜め息をついた
71〜90 あのねっ!私、クランに言いたいことがあるの
91〜94 ……泊まっていかない?
95〜00 上+α
※ゾロ目は基本上に昇格、ファンブルなし
191 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/17(水) 08:57:15.55 ID:lvJtF/HoO
な
192 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/17(水) 09:23:36.48 ID:gbiuuvp/O
※ゾロ目のため昇格
「よし」と小さな声とともに、彼女が顔を上げる。
「あのねっ!私、クランに言いたいことがあるの!」
「言いたいこと?」
コクンと彼女が頷く。ランプに照らされた彼女の顔は、紅く染まっている。
……僕の心音も早くなってきた。
「私、クランと……番(つがい)になりたいっ!!」
「……え」
何となく、予想はしていた。でも……僕にはまだ早い気がする。
それに、エルフのいう「番」とは、人間でいう恋人とか夫婦とかという関係とは、少し違うのだ。
エルフは、男性に比べ女性の方が大分多い。だから、この国は世界的にも珍しく一夫多妻制が認められている。
とはいっても、ハーレムとかそういうんじゃない。誰を「番」とするかの決定権は、基本女性にある。だから、エルフの男性は女性にあまり頭が上がらない。
僕はこのことを、割と最近知った。僕との距離をやけに詰めてくる女性が多いのも、このためだった。
もちろん、好かれるのは悪い気はしない。ただ、恋とか愛だとか、僕はまだそんなに分かってるわけでもない。
何より、修行の妨げになるんじゃないかと不安に思っていた。ラーナのことは、嫌いじゃないのだけど……
01〜40 友達からじゃ、ダメかな
41〜80 ……うん、分かった
81〜00 上+α
※ゾロ目の扱いは上と同じ
193 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/17(水) 09:24:21.55 ID:1jOHyC6W0
あ
194 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/17(水) 09:53:03.37 ID:gbiuuvp/O
※ゾロ目のため昇格
……僕は悩んだ。確かに、僕にはまだ早い。けど、ここで断ったら……ラーナが悲しむ気がする。
彼女は小さく震えていた。この言葉を言うのに、勇気を振り絞ったんだろう。
……なら、それに応えるのが男じゃないか?
「……うん、分かった。いいよ」
ラーナの目から涙が溢れ出す。そして、思いっきり僕に抱きついてきた。
「本当?本当なんだね??」
「うん。これからよろしくね、ラーナ」
「……嬉しいっ!2年前に初めて会った時から、ずっと、ずっと想ってたの。
でも、まだクランは子供だからって我慢してた……本当に嬉しい……」
グリグリと、頭を僕の胸板に押し付ける。僕は彼女の銀髪を、そっと撫でた。
「うん……ありがとね」
「……ねえ、今日、泊まって行かない?」
「え?」
「だって『番』になったんだよ?することは決まってるよね?それに、もう夜遅いし……」
「確かにそうだけど」
まだギリギリ間に合うんじゃ、という言葉を僕は飲み込んだ。そんなことを言える雰囲気じゃない。
そもそも、番になってやることって……
※50以上で知識はある、75以上でエルフの文化についての知識あり
195 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/17(水) 09:53:46.96 ID:QEZR18IDO
はい
196 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/17(水) 10:11:01.39 ID:gbiuuvp/O
※クリティカル、色々ボーナスなどあり
僕はゾクリとした。……そうだ、何でこんなことを忘れてたんだ!?
エルフには色々人間や他種族と違う風習や文化がある。「番」もその一つだ。
その中には、都市伝説のようになっているものもある。闇に染まったダークエルフがいて世界の破滅を願っているだとか、数千年も生きている不老不死のエルフがいるだとか。
その多くは嘘や出任せなんだと、こっちに来て知ったのだけど……本物もごく僅かに存在する。
その一つが……エルフは好色多淫である、ということだ。
もちろん、彼らは普段はそんなのはおくびにも出さない。しかし、番の相手は別だ。
セレズ村で数少ない男性の(そして比較的若い)エルフ、マットさんと親しくなってその愚痴は散々聞かされた。曰く、「本当に身体がもたない」と。
つまり、僕がラーナとそういうことをする、となると……
『羽目を外しすぎないように』
師匠が別れ際に言った言葉が思い起こされる。……あれはそういう意味だったんだ。
まずい。でも、帰るだなんて言い出せそうもない。……どうしよう。
……あ。
僕はあることも思い出した。……マットさんが教えてくれたことだ。
197 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/17(水) 11:39:58.28 ID:e52NiirmO
僕は、覚悟を決めてラーナを抱き寄せた。「んふふ」と彼女がくすぐったそうに笑う。
僕は髪を撫でる手を少しずらし……
「ひゃあああっっ!!?」
彼女の長い耳に、触れるかどうかの微妙な加減で触った。電撃が走ったかのように、彼女の身体がビクンと跳ねる。
あ、やっぱりそうなんだ。
もう一度、今度は優しく摘まむように……
「ひぃうううっっ!!?」
ラーナがくったりとなって、僕に身体を預けてきた。顔は真っ赤に染まり、脚が細かく震えている。
「……ラーナ、かわいい」
「えっ、やだ、なんでしってるの?耳やだよぅ」
もう一度、くすぐるように……
「あああああっっんん!!!」
「ひょっとして、イッた?」
ハァハァと、ラーナが荒く息をしている。
マットさんの言葉は、本当だった。エルフは耳がとても敏感であるということ。それも、いわゆるエッチな意味で。
「これで多少は主導権を握れる」とは聞いていた。しかし、こんなに効果があるなんて。
「よいしょっと」
ラーナの小さな身体を、僕は両腕で抱き抱える。右手は肩の辺り、左手は膝に添えて。
僕もそんなに大きくはないけど、力にはそこそこ自信がある。苦もなく持ち上がった。
「え、やだっ、私が色々教えてあげようと思ってたのに」
「うん、僕もそんなによく知らないけど。どうやってラーナを気持ちよくしてあげられるかは分かったよ。
今晩は、よろしくね」
ラーナが真っ赤な顔をさらに赤くして頷いた。
198 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/17(水) 11:41:25.91 ID:e52NiirmO
※好感度上昇
コンマ下一桁×10+50
※200到達は確定、ファンブル1回無効
199 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/17(水) 11:49:58.88 ID:5eW6/VBsO
ほっ
200 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/17(水) 12:14:00.76 ID:e52NiirmO
※ゾロ目のため以下のボーナス
(好感度×2のため300到達)
・ファンブル無効2回
・サブ職業の資質覚醒(魔法使いのみ)
※魔法使いのスキルはラーナ経由でヤーヤに会えば習得できるかもしれません。
201 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/17(水) 13:18:54.74 ID:nJ26V6vz0
魔法使えるとか魔法に強いとかになりそうなのは良いね
強くなりそう
202 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/17(水) 15:28:37.12 ID:HmrqGyjaO
※クリティカルのためペナルティはありません
【2日目】
「おはようございます」
「クラン、おはようございます。……羽目を外してしまいましたね」
師匠が溜め息をついた。……朝方念入りに水浴びして、汗やら何やらは洗い流したはずだけど。
「……えっ」
「走ってきたにしては息が切れてませんし、うっすらとラーナの薫りがしますよ」
僕は慌てて匂いを嗅ぐ。師匠が溜め息をついた。
「薫りの件はブラフですよ……。感覚が鋭敏なエルフとはいえ、そこまで嗅覚が優れてるわけじゃないんです。
あの子があなたと番になりたがってるのは知ってましたけど、貴方にはまだ早いです。猛省し……??」
師匠が固まった。……どうしたんだろう。
「貴方、ラーナから何か貰いました?薬とか、何とか」
「……疲労回復の丸薬ぐらいは貰いましたけど」
「……マナを感じます。それも、相当な。ラーナが才能豊かな子なのは知ってますけど、番になるだけでこんな変化が起きるなんて、聞いたことが……」
「これのことですか?」
僕は首飾りの宝石部分を見せた。師匠がハッとしたような顔になる。
「……それです。前から不思議な首飾りだとは思ってましたけど……全然昨日と違う。昨日、何がありました?」
1 正直に話す
2 誤魔化す
※2のメリットは相応にあります
※3票先取
203 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/17(水) 16:20:19.93 ID:B6AsJD8d0
1
しかしヒロイン関連のコンマ荒ぶったな
204 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/17(水) 16:40:54.77 ID:vgvAU+sg0
1
205 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/17(水) 17:06:56.03 ID:QEZR18IDO
1
206 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/17(水) 17:32:40.79 ID:HmrqGyjaO
僕は昨日あったことを話した。ラーナの家に行く途中、ランダムと名乗る謎の男に出会ったこと。
彼が僕を「救世主」と呼び、自分を「神のようなもの」と自称していたこと。
そして、彼が不思議な力を使っていたこと。
全てを話し終えると、師匠は……
01〜40 先生?
41〜80 何者でしょうか……
81〜94 ……古き言い伝えに……
95〜00 伝えるべき時が来ましたか
※ゾロ目は11、22以外は繰り上げ
※11、22はファンブル無効権消費でそのまま
207 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/17(水) 17:36:33.00 ID:qJoMB+T9O
ほいほい
208 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/17(水) 17:39:50.20 ID:qJoMB+T9O
出してしまったぜ
209 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/17(水) 17:40:28.07 ID:HmrqGyjaO
※偶奇判定です。コンマ下3
※本作の場合、00奇数のファンブル無効にはその時点のファンブル無効権全てを消費します。
奇数……ファンブル無効権消失の上で振りなおし
偶数……諸々の設定解禁+α
210 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/17(水) 17:42:22.92 ID:qJoMB+T9O
加速
211 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/17(水) 17:42:38.61 ID:PgKLDoN50
へい
212 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/17(水) 17:42:54.84 ID:vgvAU+sg0
加速
213 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/17(水) 17:42:55.94 ID:QEZR18IDO
ksk
214 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/17(水) 17:43:49.44 ID:HmrqGyjaO
なおあるかどうかは不明ですが、偶奇判定時のゾロ目の場合の扱いは本作では偶数扱いとします。
215 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/17(水) 17:44:37.31 ID:qJoMB+T9O
良かった
216 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/17(水) 17:44:53.84 ID:HmrqGyjaO
中断します。
なお、5スレぐらい想定より早いです。
217 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/17(水) 19:27:33.32 ID:HmrqGyjaO
師匠は深く溜め息をついた。
「……伝えるべき時が来ましたか。貴方を弟子に取った理由を」
「理由?」
「ええ。もう少し、貴方が育ち強くなってから言うつもりでした。しかし『彼』が現れるなんて……」
「ランダムを、知っているんですか?」
「名前だけは。彼の言う通り、確かに彼は『神のようなもの』です。ただ、消えたとばかり思っていました。
……少し、場所を変えましょうか。地下室に、貴方に見せたいものがあります」
地下室?そんなものが道場にあったとは知らなかった。
師匠は無言で、彼女の寝室に向かう。入ったことは、今までない。見た目麗しい女性の寝室に入るなんて、ましてやそれが師匠ともなればなおさらだ。
そして、ベッドを動かすと……その下の床には扉があった。
キィ……
錆びた音とともに、それは開かれる。埃と黴の臭いがした。
「足元に気を付けて下さい。私も入るのは、かなり久々ですから」
師匠はランプを持って階段を降りる。ついていった先には、本棚がずらりとあった。
「すごい……これ、何の本ですか?」
「魔法書が多いですね。私はあまり使いこなせませんでしたが。……それと、私の遥か祖先が書き残した古文書がいくつか」
本棚から師匠が、一冊の本を取り出す。そして、それを机に置いて座った。
「貴方も座ってください。大事な話です」
「は、はい」
いつになく真剣な表情の師匠に、僕は気圧された。
「本を開く前に、私の素性を少し言っておきます。私は、トリスの出身ではありません。アングヴィルから、故あってこちらに移り住んだのです」
「故?」
「……それもこれから説明します。クラン、まず貴方に質問しましょう。世界は、どのように作られたと教わりました?」
「えっ……どうって……そんなの初等部じゃ教わりませんでしたよ。父さんや母さんからもそんなこと、言われたことが」
「……でしょうね。それが普通です。何故なら、世界の歴史は500年前から先は途絶えているのですから」
218 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/17(水) 20:25:00.64 ID:XcW4nnr7O
「……途絶えている?」
師匠は頷いた。
「ええ。厳密に言えば、『歴史は消された』のです。『神』の存在を消し、世界を人間やその他の種族のものにするために」
「消すって……!?というか、人が神様を殺したってことですか?」
「人の話は最後まで聞くものですよ。……その全てが、この本の中にある」
ポン、と師匠が本を叩いた。
「……かいつまんで言いましょうか。世界はかつて滅びの危機にありました。今から500年前のことです。
ちょうど今のオルランドゥ連邦のあった場所には巨大な『穴』があり、そこから噴き出す『毒』が世界を滅ぼしかけていました。
そこで立ち上がったのが『神』──『一族』と呼ばれる存在でした。彼らは自らの血族と共に、自らの命を賭して『穴』を塞いだ。そして世界は救われたのです」
「何でそんなことを、誰も知らないんですか??」
「『一族』の一人が、自分たちに関わる世界の人々の記憶を全て消し去ったからです。当時、世界の生き残りはごく少なかったようですし」
「何でそんなことを??そして、何で師匠はそれを知っているんですか??」
「質問は一つづつ、ですよ?最初の質問については、さっき言った通りですよ。世界を彼らの手から人間たちに移すためです。
世界の安定のためには、自分たちの存在は不要、と判断したのでしょうね」
師匠の言っていることが、現実離れし過ぎていて理解が追い付かない。ならあのランダムという男は一体??
師匠が一拍置いて話を続ける。
「2つ目の質問についてです。私の祖先は、『一族』の血族の一人と深い関係にありました。親友であり、上司であり、恩人でもあった。
そして、彼らの命を使って穴を塞ぐと決めた時、彼に託されたのです。『あなただけは、私たちのことを覚えておいて欲しい』、と。そして彼らの足跡を、この本に記した」
師匠が机の上の本を見た。
「別の本には、彼が使っていた武術の技術が記されています。それこそが『スナイダ流拳闘術』。
世界の人々の記憶が消されても、私たちの一族はアングヴィルで失われた『歴史』を守り続けてきました。静かに、ひっそりと」
「それが何で、トリスに?」
「50年ぐらい前です。……アングヴィルがオルランドゥ大武術会で優勝した際、彼らはズマへの侵略を試みました。それは聞いたことがありますね?」
僕は頷いた。アングヴィルにとっては、汚点とされている歴史だ。
それ以来、アングヴィルは大幅な軍縮を行った、と聞いている。
「それが何か関係が?」
「ええ。彼らは『審判の石』を使って、更なる力を求めたのです。そして、私たち一族に目をつけた。
私たちが何を守っていたかは、知らなかったと思います。審判の石は、『何かをするにはこれをしたらいい』という手段しか教えてくれませんから。
ただ、私たち一族の守るものが、力に繋がるとしか教えなかった。そして……私たちは襲われたのです」
師匠はうつむき、細かく震えている。……目が滲んでいるのが、僕にも分かった。
「じゃあ、そこから逃げてきた、と」
「……ええ。母様や他の皆は、そこで死にました。父様は生き延びましたが、私が23の時にその時の傷が元で……」
「……そういうことだったんですか」
師匠が目を拭い、頷いた。
「……みっともない所を見せてしまいましたね。私も大武術会に出て審判の石の破壊を試みましたが、力及ばなかった。
そして、それから私は隠遁することにしたのです。私と共に、歴史も完全に封印しようと」
「弟子をほとんど取らなかったのは、そういう……。でも、なぜ僕を?」
師匠が無言で本を開いた。そして、あるページを指差す。
「これを読めば分かります」
そこにあった名は。
「ミドル・オーディナル」
219 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/17(水) 21:08:19.26 ID:XcW4nnr7O
「……これ、僕の名字ですよね」
「ええ。……彼は、『穴』を封じた英雄の一人、『シデ・スナイダ』と共に旅をした人物です。
彼も封印に志願したようですが、認められず記憶を消され、市井の一人として一生を終えた、と聞いています。
そして貴方は、その子孫に当たります」
「でも同じ名字の人っているんじゃないんですか?それに、だからといって僕を弟子に取るなんて」
「……続きを読んでください」
師匠が、本の一文を指差す。
『シデは、『蛇』の力の欠片をミドルに託した。厳重な封印を施した上で、だ。
シデの真意は分からない。ただ、ミドルには自分が生きていた証を残したかったのかもしれない。
ミドルは、泣きながら『永遠に、これを繋いでいきます』と言った。その光景は、見ている私も貰い泣きするほどだった』
「『蛇』の力?」
「私も詳しくは知りません。ただ、『一族』の力を指したもの、と理解しています。
そして、3年前──貴方に初めて会った時です。たまたまセレズ村を訪れた商人一家の名字が、『オーディナル』と聞いて、私の心は揺らぎました。
『もしかしたら、彼らは『蛇』の力を受け継ぐ者かもしれない』と。そして、それがあれば、私たちの一族を滅ぼした審判の石を壊せるかもしれない、と」
師匠の目が鋭くなった。
「そして……貴方です。初めて会った時、不思議な感じがしました。理屈じゃない、何かを感じたんです。
貴方が武術家になりたい、と言ってくれたのにも運命を感じました。だから、私は貴方を弟子とした」
「そして、その『蛇』の力が、これと」
僕は青い宝石を見た。……そんな大層な代物だったのか。
「それがそうとは、さっきまで思いませんでした。マナも感じませんでしたし……。
でも、これで確信が持てました。貴方は、英雄『ミドル・オーディナル』の子孫。そして……確かに世界を救いうる力を持ってます」
僕の身体から、汗が吹き出した。……ランダムの言っていたことは、大袈裟じゃなかったんだ。
「で、でも。何で世界を救わないといけないんですか?一応、世界は平穏ですし……。
それに、ランダム。『一族』の一員、なんでしょう?師匠の言っていたことからすると、そのシデって人たちと一緒に消えたはずじゃ」
「……それは分かりません。ただ、彼は『蛇』の封印を恐らくは解いた。言動からしても、恐らく古文書にあるランダムと同一人物です。
……分からない。貴方から見て、彼はどうでしたか?」
「……敵意はなかったです。親しみやすいというか……ただ、『別の俺に気を付けろ』と」
「……そうですか」
※95以上か77、88で来客、それ以外で技術書を渡される
220 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/17(水) 21:08:52.43 ID:sNZqEJ0e0
せいや
221 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/17(水) 21:19:13.00 ID:lvJtF/HoO
RTAばりの展開ペース
222 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/17(水) 21:21:42.96 ID:XcW4nnr7O
師匠は立ち上がると、別の本を僕に渡した。
「身に付くまでどれぐらいかかるかは分かりませんが……これがスナイダ流拳闘術の極意書です。
自宅で、少し読んでみて下さい。渡すのはもう少し先にするつもりでしたが」
僕はパラパラと目を通す。……意外と分かる。いや、これなら……?
ランダムが「流してきた」知識と内容は、驚くほど合致する。ひょっとして、スナイダ流の元は彼だったのかもしれない。
そして、そのうちの一節に目が止まった。
223 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/17(水) 21:36:48.47 ID:XcW4nnr7O
※必殺技の選択に入ります。3票先取
(
>>207
の00偶数分)
※なお必殺技発動は指定がない限りオートです。
1 発勁
接近時発動、戦闘中1回のみ、1ターンの準備動作必要
4倍ダメージ、70以上で朦朧発動
2 煉獄
リバーブローでの朦朧成功から発動、戦闘中1回のみ
継続率50%の朦朧打撃×2
3 縮地
移動距離5からの攻撃(実質射程5)、2倍ダメージ
戦闘中1回のみ
224 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/17(水) 21:39:22.01 ID:XcW4nnr7O
なお、選ばれなかったものも後日習得可能です。
(多量の経験点必要)
225 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/17(水) 21:41:10.35 ID:sNZqEJ0e0
2
226 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/17(水) 21:43:26.51 ID:2c37XObN0
1
227 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/17(水) 21:49:30.59 ID:B6AsJD8d0
3
228 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/17(水) 21:50:02.09 ID:AuR/vZJS0
1
229 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/17(水) 21:54:58.67 ID:PgKLDoN50
2
230 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/17(水) 21:55:46.90 ID:qJoMB+T9O
2
231 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/17(水) 21:58:46.01 ID:XcW4nnr7O
2で決定します。発動機会は限られますが、決まれば高確率で戦闘終了となるでしょう。
今日はここまで。
232 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/17(水) 21:59:54.51 ID:XcW4nnr7O
なお、お気付きの方もいるでしょうが、イマーラの祖先はエルヴィン(シデのいた村の村長)です。
233 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/18(木) 00:18:59.35 ID:vCFQMEXG0
煉獄 倒れることさえ許されない浄化の炎なんてまた強力な必殺技を
234 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/18(木) 08:35:03.90 ID:5j66qTUgO
早々に一族を呼び寄せたり
>>191
からの判定でゾロクリ含むクリティカル4連打といいシデの遺伝子も受け継いでないかこの主人公
分岐後にシデたちが何をしたのかも含めて今後が楽しみだわ
235 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/18(木) 09:01:50.27 ID:4EbwlkkKO
「奥義・煉獄」。相手に倒れることを許さない、無間地獄のような高速の連打。
技の入り方には色々あるようだった。回し蹴りから入るもの、膝蹴りから入るもの、裏拳から入るもの。どれも馴染みのない技術だったけど、一つだけできそうなものがあった。
左の鉤突き、それも肝臓を狙うものからの連打。そこから肘打ちを側頭部へ、そして両手突き。首に手刀を落とし、そこから鳩尾に強打を叩き込む。
後は相手が「倒れないよう」身体を起こさせるような攻撃を続けていくのだ。
左の鉤突きなら、昨日ランダムから得た知識の中にあった。試せば、できそうな気がする。
「どうしました?」
「あ、いえ。……すごいなって」
「……?とにかく、まずは修行に励むことです。基礎と体力の支えなくして、奥義の習得などあり得ませんよ」
「……分かっています」
そう。分かっている。まだまだ僕は途上だ。浮わつきそうになる心を、僕はぐっと押さえた。
「ランダムについては、私の方でも少し調べてみます。古文書を読み込めば、何か分かるかもしれない。
ともあれ、これから山走りをしますよ。まだまだ体力を付けなくてはいけませんから」
236 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/18(木) 09:05:11.81 ID:4EbwlkkKO
※基礎修練の結果
01〜20 1p
21〜40 2p
41〜60 3p
61〜80 4p
81〜94 5p
95〜98 10p
99 20p
00偶数 ランダム(真)登場
※ゾロ目は+5p
237 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/18(木) 09:06:08.02 ID:S0zaPfoDO
はい
238 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/18(木) 09:12:13.49 ID:4EbwlkkKO
※経験点1p
※訓練後のイベント
01〜03 重要イベント
04〜40 何もなし(翌日のイベント予定へ)
41〜80 ラーナ登場
81〜94 ヤーヤ登場
95〜00 ライバルor(and?)ヒロイン候補登場
239 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/18(木) 09:13:10.71 ID:YDwDAqIw0
ほ
240 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/18(木) 09:13:22.08 ID:5j66qTUgO
はい
241 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/18(木) 09:51:49.29 ID:X4uoQTxpo
「……ふう」
1日の修練を終え、手拭いで汗を拭う。今日は身体の怠さがあったのか、どうにもイマイチだった。
……ラーナとの一夜が影響したんだろうか。疲労は抜けたと思ったのだけど。
僕もラーナも初めて同士だったけど、ほとんど寝ずにまぐわってた気がする。あんなに気持ちいい行為がこの世にあるなんて、思いもしなかった。
初めては痛いって話に聞いてたけど、ラーナもずっと気持ち良さそうにしてくれてたのは嬉しかった。……今度はいつできるかな。
ぼーっとしていると、身体が熱くなってきた。股間の辺りが硬くなっていくのも感じる。
「……何を考えているのです?」
師匠が冷たい目で睨んでいるのに気付き、僕は慌てた。
「あっ、いえっ、何もっ」
「番になったばかりですし、貴方も若いですから仕方ないとはいえ……今日は身が入ってませんでしたよ?
このようなことが度々あるようなら、交際を制限しなければいけなくなります。心するように」
「……はい」
ピシャリと言われてしまった。返す言葉もない。
それにしても、ラーナがそうであったように、師匠もそういう時にはああなるんだろうか。……全く想像ができない。
コンコン
「ラーナです。お師匠様からお荷物を届けに来ました」
ラーナだ。思わず顔がほころぶ。急いでドアを開けると、ラーナが笑っていた。
「クラン!その、昨日は……ありがとね。これ、お師匠様からイマーラ様にって」
「包み?たまに送ってくるよね」
「うん。魔法書とかだって。イマーラ様も、多少は魔法使えるし。
……で、今日も泊まれ……」
ラーナの顔が固まった。僕の後ろに、ニコニコと笑う師匠がいる。
「……あら、お使いご苦労様。いつものね」
表情はいつも通り柔和だけど、何というか……凄みを感じる。押し潰されそうだ。
01〜50 はっ、はいぃ
51〜80 あら、手紙が……
81〜94 あら、手紙が。……なるほど
95〜00 あら、手紙が……えっ
242 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/18(木) 09:57:31.73 ID:YDwDAqIw0
ほ
243 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/18(木) 10:01:57.62 ID:Gl6on0jfO
※手紙の内容
01〜30 ラーナが浮わついてるようだから、2人にピシッと言ってやんな
31〜50 ラーナも初めての番だから、年長者として導いてやんな
51〜80 上+それはそうと、明日クランに会わせてもらいたいんだが
81〜94 師匠の顔が赤くなった
95〜00 明日、お邪魔していいかい
244 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/18(木) 10:07:30.58 ID:S0zaPfoDO
はい
245 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/18(木) 10:07:31.72 ID:5j66qTUgO
ん
246 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/18(木) 11:04:51.69 ID:Gl6on0jfO
「あら、手紙が」
包みには封筒も一緒にあったようだ。師匠はそれを読むと、ふっと笑う。圧力も薄らいだ気がした。
「……それもそうですね。私も少しカリカリしてしまったかしら」
「何て書いてあったんですか?」
「『ラーナも初めての番だから、年長者として導いてやんな』だそうです。ヤーヤ様もお気付きになられてたのね」
ラーナの顔が赤くなった。
「とりあえず、節度をもったお付き合いなら、私は何も言いません。私もエルフですし、番う喜びは知ってますから」
「イマーラ様にもそういうことが?」
ラーナの言葉に、師匠が苦笑した。
「私も相応に生きてますからね。まあそれは関係のないことです。
それと、クラン。明日はヤーヤ様の所に行ってください。ヤーヤ様が、お会いになられたいそうです」
「ヤーヤ様が?」
彼女には何回か会ったことがある。彼女の家にもお使いに行ったことがあるけど……急にどうしたんだろう。
ラーナがうーんと唸った。
「私も昨日のことをお師匠様に話したから、それかも。宝石について、関心があったみたい」
「宝石、か……」
「蛇」の力が込められた宝石というけど、それが何かはほとんど分からない。トリス屈指の大魔導師、ヤーヤ様ならご存じなのだろうか?
247 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/18(木) 11:07:54.25 ID:Gl6on0jfO
※ラーナとは……
01〜10 結局泊まって致しすぎてしまった(コンマ修正-10)
11〜60 その日はそのまま別れた
61〜94 結局泊まった(再判定、低確率で好感度上昇)
95〜00 再判定(基本好感度上昇だが、低コンマかクリティカルで??)
248 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/18(木) 11:08:28.74 ID:VQrAV2ku0
う
249 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/18(木) 11:10:23.14 ID:Gl6on0jfO
※再判定
85以上で好感度上昇
250 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/18(木) 11:13:35.72 ID:abTR8+01O
へい
251 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/18(木) 14:41:03.06 ID:sbCeeXIpO
【3日目】
「じゃ、行こ?」
「うん」
僕はラーナの手を握った。彼女の掌はしっとりとしていて、指は細いけど柔らかい。
その感触に昨晩のことが思い出されて、腰の奥の方がキュンとなった。
結局、昨日はラーナの家に泊まった。「今晩は羽目を外さないように」との師匠の言いつけもあって少し早めに寝たけれど、それでも3回はした気がする。
……確かに、体力がないとエルフの女性とのお付き合いは難しいらしい。マットさんが愚痴ってたのがよく分かった。
ヤーヤ様の家は、3キメドほど離れた隣村のシムル村にある。セレズ村よりは少し大きく、魔道で生計を立てている人が多い。
ヤーヤ様はその最長老だ。齡160歳。100年ほど前には大武術会にも出ていて、見事優勝したこともあるらしい。
僕も何度か会ったことがある。言葉遣いは少しぶっきらぼうだけど、温厚でとてもいい人だ。
「クラン、体力は大丈夫?」
「うん。ラーナは?」
「私は平気。……昨日もすっごい、良かった。やっぱり相性いいんだね」
彼女が腕を組み、僕にすり寄ってくる。控えめな胸が、ふにょりと当たった。
またしたくなったけど、こんな街道でしたらすぐに誰かに見つかる。体力だってもたない。僕は頭を強く振った。
「そ、そうだね……。そういえば、ヤーヤ様はランダムって名前を聞いて、何か反応してた?」
01〜05 何か、険しい顔してた
06〜85 知らないって
86〜94 何か、心当たりがあるみたいだったよ
95〜00 凄く驚いてたよ
252 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/18(木) 14:45:16.34 ID:CCfKNO/Z0
えい
253 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/18(木) 18:32:23.75 ID:viakmp6NO
「ん、知らないって。でも、本当にあれが神様なの?クランにお酒飲ませたり、乙女の家に上がり込んだり……」
ラーナは未だに信じられない様子だ。一応、昨日師匠の家で聞いた話は簡単に説明したのだけど、「クランは『救世主』って柄じゃないよー」とあんまり納得している感じじゃなかった。
まあ、当の僕も半信半疑なんだけど。一つ言えるのは、
飛躍的に強くなった気がする、ってことか。
「神様──『一族』は複数いたみたいだしね。きっと色々いるんだよ」
「そんなものかなあ」
家々が見えてきた。その中でも一際大きいのが、ヤーヤ様のお屋敷だ。
ヤーヤ様の所には、トリス中から優秀な魔法使いが修行に訪れることで知られている。首都フローリアにも魔術学院はあるけど、ここは規模はともかく質なら負けてない。
ラーナはその中では若いけれど、才能ある魔法使いとして認められているようだ。というより、才能がなかったらヤーヤ様の弟子にはなれない。
「失礼しまーす」
ラーナが言うと、中から妙齢の女性が出てきた。ヤーヤ様の娘さん、ニーサさんだ。
「ラーナ、いらっしゃい。お母様なら奥よ。あら、クラン君も一緒なのね。相変わらず可愛いわぁ」
「クランは私の番ですからねっ」
「分かってるわぁ。でも今のも刺激が少なくなってきたし、そろそろ別の子探そうかし……冗談、冗談よぉ。どうぞ上がって」
ラーナがグルルルと唸っている。エルフには番をちょくちょく変える人も珍しくないのだ。ラーナは「絶対にそんなことしないっ」って言ってたけど。
奥に行くと、長い白髪の老エルフが眼鏡をかけて本を読んでいた。
「来たね。そこにかけな」
ソファーに座るよう命じられた。香料の不思議な匂いが部屋を包んでいる。
「ラーナ、その分だとまたしたのかい。まあ覚えたてだから仕方ないが、クランは人間だよ。エルフとは違うんだ、加減を知らないと痛い目見るよ」
「……すみません」
どうやったは知らないけど、ヤーヤ様も情事の痕跡を見抜いたらしい。これも魔法なのかな。
彼女が「よっこいせ」と僕らの向かいに腰を下ろした。
「まあいいさ。早速本題に入ろうかね。クランの宝石、見せておくれ」
僕はそれを取り出した。鈍く、青く光っている。
「……ふむ。確かに尋常じゃないマナだね。そのせいか、あんた自身もマナを帯びている。ラーナとの交わりのせいかもしれないが……。
あんた、魔法を使えるかもしれないねぇ」
「僕が、ですか」
「ああ。まあそれは後だ、先に宝石だね」
彼女が触った瞬間、「バチッ」と音がした。表情は変わらない。
「……確かに凄まじいマナが入ってる。しかしこれでも制限がかかってるね」
「そうなんですか?」
「ああ。……」
01〜70 しかも未知の物質だねこりゃ
71〜85 それにしても、これはどこかで見たことがあるねえ
86〜94 ひょっとしてそれは……
95〜00 上+α
254 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/18(木) 18:34:56.71 ID:6ujFuM9iO
ほれ
255 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/18(木) 20:30:09.38 ID:yX5w7UscO
※再判定、どこまで覚えているか
01〜60 オルランドゥにあったことだけ覚えている
61〜80 持ち主の記憶がうっすらとある
81〜94 持ち主のことを覚えている
95〜00 重要事実を覚えている
256 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/18(木) 20:32:49.50 ID:n/E9CJOJ0
ふみ
257 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/18(木) 20:52:48.04 ID:yX5w7UscO
「……それにしても、これはどこかで見たことがあるねえ……確か、オルランドゥだったか」
「同じようなのがあるんですか?」
「ああ。ただ、もうわしも耄碌したかね。何でそれがオルランドゥにあったのかまでは思い出せない。少なくとも100年ぐらい前に見たはずだけどね」
ヤーヤ様は葉巻煙草を手に取ると、魔法でそれに火を付けた。
「とにかく、それが尋常なものじゃないというのと、そのマナを解放したランダムってのが只者じゃないというのは疑いないね。イマーラは、何か言ってたかい?」
僕は、師匠の古文書のことを簡潔に話した。ヤーヤ様は、黙って葉巻を吸いながら聞いている。
全てを話し終えると、「はっ」とヤーヤ様が笑った。
「……あの子も苦労してたんだねえ。一言相談してくれればいいのに。抱え込みたがるのは、あの子の悪い癖だよ。
しかし、神様ねぇ……そんなのがいるなんて、思いもしなかったよ」
「僕はどうすれば」
「今まで通りでいいんじゃないかい?それで何か、あんたの何かが変わったわけでもないだろう。
イマーラの下で修行して、強くなればいい。『救世主』なんて……」
ヤーヤ様が急に黙った。顔も真顔だ。
「お師匠様、どうしたんです?」
01〜05 来客あり
06〜40 いや、何でもない。気のせいだよ
41〜70 いや……馬鹿にならないかもね
71〜85 いや……ひょっとしてあのことかもね
86〜94 いや……まさかあのことか
95〜00 上+α
258 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/18(木) 20:53:44.03 ID:A5h0r99G0
あ
259 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/18(木) 21:02:11.60 ID:yX5w7UscO
「……逃げな。早く、今すぐに」
「え」
「逃げろって言ってんだよ!!死にたいのかいっ!!?」
ヤーヤ様が叫んだ。顔色は蒼白になっている。
「でも何故?どうやって??」
「ヤバいのが来てるんだよ!!階段を下りて、厨房に行きな。勝手口から出たら、ラーナを連れて全速力でセレズ村に戻るんだ!!」
「え、でも、お師匠様は??」
「わしなら心配しなくていい。第3回オルランドゥ大武術会の優勝者として、返り討ちにしてみせるさ。行きなっ!!!」
そのあまりの剣幕に、僕は思わず頷いた。
「ラーナ、行こうっ!!」
僕は階段を駆け降りた。
※70以上で特殊イベント
260 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/18(木) 21:03:27.45 ID:+xMnxTd20
やあっ
261 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/18(木) 21:03:31.09 ID:S0zaPfoDO
はい
262 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/18(木) 21:13:04.33 ID:yX5w7UscO
言われた通りに、厨房へ。その奥には、勝手口がある。玄関からは、確かにノックの音が響いていた。
勝手口のドアを開く。そこには……
01〜30 敵登場
31〜50 誰もいない、ただしシムル村が襲われている
51〜94 誰もいない
95〜00 逃げるのか?
263 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/18(木) 21:13:43.66 ID:S0zaPfoDO
はい
264 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/18(木) 21:18:11.39 ID:yX5w7UscO
※ゾロ目のため昇格、新キャラ登場
※ヒロインorライバル(あるいは両方)キャラです。職業はアーチャー(サブ魔法使い)になります。
※まず性別を決めます。コンマ下が3の倍数なら男、それ以外で女です。
265 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/18(木) 21:19:29.41 ID:+xMnxTd20
はあっ
266 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/18(木) 21:19:34.93 ID:8cSZus140
よ
267 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/18(木) 21:23:12.71 ID:yX5w7UscO
※女性キャラ
※名前を決めます。安価下3まで、コンマが最も大きいものです。
なお、名字はバータラで固定です。(ヤーヤの孫娘になります。42歳(外見21歳))
※この後に戦闘になります。
268 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/18(木) 21:25:06.31 ID:+xMnxTd20
ユリア
269 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/18(木) 21:25:52.50 ID:8LbObU850
ヴィオラ
270 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/18(木) 21:26:07.48 ID:S0zaPfoDO
ファラ
271 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2019/04/18(木) 21:27:13.13 ID:2ZnRCF0Do
アストレア
272 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/18(木) 21:48:08.72 ID:yX5w7UscO
「逃げるのか?」
勝手口を開けたその時、後ろから呼び止められた。
振り向くと、そこには弓を持った短い緑髪の女性がいる。その目は鋭く、僕を見ていた。
「ヴィオラさんっ??」
「ラーナか。襲われて逃げるような男と番うとは情けないな。
確かに、玄関の所にいる男は尋常ではない魔力を持っている。だが、勝てない程じゃない」
ドォオオオンッッッ!!!!
いきなり玄関から轟音が響いた。そして……
「ヤーヤ・バータラ!!いるんだろう??俺と死合おうじゃねえか!!」
野太い男の声。ちらりと見えたその姿は、身長2メドに届こうかという巨漢だ。顎には異常な量の髭が生えている。
「何者だ?」
※50以上でヴィオラは知っている
273 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/18(木) 21:48:40.72 ID:n/E9CJOJ0
ふみ
274 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/18(木) 22:03:57.26 ID:yX5w7UscO
「……あれは……まさか」
男が僕たちの存在に気付いた。
「おうおう、隅っこに別嬪3人か?いや1人は野郎だが……まあいい。
来るか?ヤーヤの前に、相手してやってもいいぜ?」
「……下衆が。『武芸者殺し』エド・ハーデン……。トリスに来ているという噂はあったが、本当だとはな」
「おお!名前を知っているなんて光栄だぜ!イマーラ・ランドルスとどっちから手を付けるか迷ったが、まずはこっちからだと思ってなぁ!?
どうやら、緑髪の姉ちゃんはやる気のようだぜ?銀髪のロリっ娘と人間のショタっ娘はどうだ?遊んでやるよ!?」
※3票先取
1 3人で戦う
2 1人で戦う
3 逃げる
※エドは重戦士(サブ魔法使い)です。かなり格上ですが、3人なら勝てないことはないです。(クラン次第ですが)
ただし、HPが減ると高確率で逃げます。
※1人で勝つにはかなりの運が要ります。いきなり煉獄発動かつ朦朧が高継続すれば可能ですが……
なお、勝つと好感度が爆上げ&大量経験点が入ります。
※逃げるとヴィオラの好感度に相当なマイナス補正が入ります。ヤーヤ死亡の場合は恨まれるでしょう。ただし、多分逃げれます。
275 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/18(木) 22:06:28.75 ID:n/E9CJOJ0
1
276 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/18(木) 22:10:00.68 ID:+xMnxTd20
2
277 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/18(木) 22:10:44.73 ID:S0zaPfoDO
1
278 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/18(木) 22:12:06.55 ID:VQrAV2ku0
1
279 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/18(木) 22:25:06.59 ID:yX5w7UscO
今日はここまで。
280 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/18(木) 23:30:44.13 ID:/6MlNEukO
一応、現時点でのパラメーターを簡単に書いておきます。
ラーナ
HP 45
筋力 2
技術 6
知力 11
精神 11
スキル
魔法の矢(距離15)、火球(距離10)、自己回復1(毎ターンHP+5)、???(使う局面になれば解放、デメリット大)
ヴィオラ
HP 60
筋力 9
技術 12
知力 9
精神 9
スキル
2本打ち、集中1(待機ターン+1でクリティカル率上昇)、隠密1、気配察知1、煙幕(確率で逃走や不意討ち可能)
281 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/18(木) 23:31:48.48 ID:/6MlNEukO
なお、ファンブル無効はラーナにも効いてます。
282 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/18(木) 23:32:52.23 ID:3AJ763kN0
乙乙
283 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/19(金) 10:35:31.84 ID:0ZE65iy4O
目の前の男は、明らかに僕らより強い。それはすぐに分かった。
でも、それは1人での話だ。3人なら……いけるかもしれない。
「ラーナ、やろう」
「……えっ!?」
「僕が前で捌く。2人は、後方支援を頼む」
右手を前に出して構える。ハーデンが、「ニタァ」と笑った。
「ショタも多少は武芸の心得があるようだな。いいぜ、相手してやる。
四肢を切り落としたら、穴を使って可愛がってやるよ。身の程を思い知らせてやる」
奴は長槍を両手で構える。……射程が長い。1回は交わさないと、話にもならなさそうだ。
※洞察判定、コンマ下
100-5×8-10=50以上で成功
※特殊判定、コンマ下2
80以上でハーデンが何かに気付く
284 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/19(金) 10:41:44.09 ID:4HkVK+iDO
はい
285 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/19(金) 10:43:53.59 ID:g6QFlIOcO
a
286 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/19(金) 10:58:39.23 ID:0ZE65iy4O
※手抜きモードでない可能性あり
【ターン1、距離10→5】
・ラーナ 詠唱
・ヴィオラ ???(ターン3に再判定)
左脚を蹴り、距離を一気に詰める。ハーデンの槍が、あと少しの所まで来ていた。飛び込むか、待つか。それとも揺さぶるか。
※2票先取
1 待つ(カウンター狙い)
2 フェイントをかける
3 突っ込む(距離2以下に、要回避判定)
287 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/19(金) 11:25:33.88 ID:4HkVK+iDO
3
288 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/19(金) 11:30:39.22 ID:CHGSublm0
3
289 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/19(金) 13:57:06.95 ID:qSpyk1tTO
【ターン2、距離5→2or0】
・ラーナ 詠唱
・ヴィオラ ???
僕は意を決して右手を高い位置に付けた。守りにあまり意味はない。間違いなく、直撃したら良くて致命傷だ。
この右手は、槍の軌道を変えるためのもの。奴の図体は大きい。槍を払って懐に入れば、活路はある……はずだ。
相手の呼吸を読む。……
100-5×8-10=50以上で相手の攻撃が何か判明(先読み判定、回避にボーナス)
290 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/19(金) 13:57:56.59 ID:aBfZ3KXR0
ん
291 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/19(金) 14:01:28.69 ID:c7zHrQ/YO
※攻撃内容
01〜30 チャージ(距離0に、回避しにくい強攻撃)
31〜94 通常攻撃(距離2に)
95〜00 甘い攻撃(回避確定、カウンターチャンス)
292 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/19(金) 14:02:56.81 ID:4HkVK+iDO
はい
293 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/19(金) 14:06:41.30 ID:c7zHrQ/YO
※回避判定に入りますが、ハーデンの本気度を判定します。
01〜40 本気(技術14)
41〜94 舐めている(技術10)
95〜00 舐めきっている(技術7)
294 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/19(金) 14:11:41.27 ID:q1AdGmA50
a
295 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/19(金) 14:23:42.07 ID:N03gqZeGO
※回避判定
100-9×9(重戦士命中ペナルティ)+40(技術差)-20(先読み成功分)=39以上で回避
296 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/19(金) 14:26:55.76 ID:aBfZ3KXR0
んお
297 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/19(金) 14:33:06.65 ID:N03gqZeGO
ハーデンの腰は落ちたままだ。突っ込んでくることは、多分ない。とすると、その場から突いて僕を中に入れさせない気だろう。
しかし、それは逆にありがたい。身体ごとぶつかってこられるよりは、よほど避けやすいからだ。
「シッ」
軽い気合いと共に、槍が繰り出される。……迅いっ!!
ダンッ
僕は身体をわずかに捻りながら、再び踏み込んだ。身体の横、たった数センメドの所を槍が通り過ぎていく。激しい風圧を一瞬感じた。
だけどそれは、僕の距離が間近になったことも示している。そして……
※ヴィオラの攻撃内容
70以上で煙幕(クランの命中確定)、未満で2本打ち
298 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/19(金) 14:36:02.53 ID:q1AdGmA50
あ
299 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/19(金) 14:42:37.08 ID:N03gqZeGO
※2本打ち命中判定(コンマ下1、2)
100-12×7(2本打ちペナルティ)+20(技術差)=36以上で命中
300 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/19(金) 14:47:28.70 ID:4HkVK+iDO
はい
301 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/19(金) 14:48:19.20 ID:XfGDY38mO
おら
302 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/19(金) 14:54:38.04 ID:N03gqZeGO
※ダメージ
9(ヴィオラ筋力)×(コンマ下÷7)-((16+14)÷2)(ハーデンの筋力と技術の平均)×(コンマ下2÷5)
303 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/19(金) 14:57:20.93 ID:q1AdGmA50
あ
304 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/19(金) 14:57:52.16 ID:4HkVK+iDO
はい
305 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/19(金) 15:01:14.26 ID:N03gqZeGO
ダメージ 64
※ハーデンのHPを決めます(高めです)
01〜33 250
34〜66 200
67〜00 150
※ゾロ目なら急所処理へ
306 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/19(金) 15:04:10.02 ID:jxNuu1N/0
ほい
307 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/19(金) 15:13:39.31 ID:N03gqZeGO
※ハーデン残りHP 186
【ターン3、距離2】
・ラーナ 火球
・ヴィオラ 2本打ち
「伏せろっ!!」
ヴィオラさんの声が聞こえてきた。僕はとっさにしゃがむ。二筋の矢がヒョウと唸りを上げたのを聞いた。
「しゃらくせえっ!!」
ハーデンが槍で矢を払おうとする。しかし払えたのは1本だけだ。
もう1本は、奴の肩口に深く突き刺さった。
「ぐおおおっっっ!!?」
屈強な重戦士たりとて、これは決して浅手とは言えない。しかし、戦意はまだ衰えてないようだった。
「このアマがあぁぁ……!?」
そして、ラーナが放ったのは、火球。
※技術差が大きいため、90以上かクリティカルで命中(最低保証)
※ラーナの狙いはクランが当てるための陽動です
308 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/19(金) 15:17:00.31 ID:2/hIv6pMO
あ
309 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/19(金) 16:07:14.53 ID:N03gqZeGO
「あめえんだよぉ!!」
ハーデンはその巨体に見合わない俊敏さで火球を避ける。その時、視界の端でラーナがにっと笑った。
「今だよクラン!!」
ハーデンの体勢は崩れている。今なら一撃を食らわせられる!!
僕はもう一歩踏み込む。狙うのは……奴の左脇腹。
※命中判定(コンマ下1、2)
100-12×12(近接10+体勢崩し2)+50(技術差)=6以上で命中
※近接では格闘家は2回命中判定があります
(半面、ダメージは小さめです)
※断りがない限り当面リバーブローは初撃です
310 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/19(金) 16:09:43.03 ID:OT/pzQdWO
よ
311 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/19(金) 16:13:02.54 ID:aulClvkD0
ん
312 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/19(金) 16:49:15.82 ID:GFrJ6pCsO
※1発命中
ダメージ
12(筋力)×(コンマ下÷8)-15(ハーデンの筋力と技術の平均)×(コンマ下÷5)
※90以上かクリティカルで煉獄発動
313 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/19(金) 16:52:01.47 ID:4HkVK+iDO
はい
314 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/19(金) 16:53:57.05 ID:pY5LeJXnO
数式ミスです。こちらで判定します。
※1発命中
ダメージ
12(筋力)×(コンマ下÷8)-15(ハーデンの筋力と技術の平均)×(コンマ下2÷5)
※90以上かクリティカルで煉獄発動
315 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/19(金) 16:55:17.54 ID:OT/pzQdWO
や
316 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/19(金) 16:56:21.20 ID:pY5LeJXnO
なお、90以上かクリティカルの判定はコンマ下です。
(コンマ下2はハーデンのクリティカル判定、つまり11、22はクランにとってのクリティカルになります。
ただし、現状では33以上ゾロ目でもクランはファンブル無効で無効にしますが)
317 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/19(金) 16:57:11.43 ID:pY5LeJXnO
なお、313と315で今回は判定します。
318 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/19(金) 17:07:14.65 ID:pY5LeJXnO
ダメージ 1
ハーデン残りHP 185
「シッ」
僕は左拳を脇腹に突き立てようとした。しかし。
「おりゃあ!」
ハーデンは倒れそうな体勢を槍を支えにして無理矢理立て直し、僕の拳撃を交わす。……信じられない。
「近くでブンブンとうるせえんだよ小蠅がぁ!!」
奴は槍の柄で僕を吹き飛ばそうとする。
100-9×9+40=59以上で回避
319 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/19(金) 17:09:22.07 ID:3Ng9fxJU0
えい
320 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/19(金) 17:14:47.20 ID:pY5LeJXnO
※ダメージ
16×(コンマ下÷9)-10.5(クランの筋力と技術の平均)×(コンマ下2÷6)
※適正距離ではないのでハーデンのダメージは低めです(適正距離だと大体即死です)
※距離が3に戻ります
321 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/19(金) 17:17:32.71 ID:3Ng9fxJU0
え
322 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/19(金) 17:21:12.20 ID:4HkVK+iDO
はい
323 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/19(金) 17:23:13.16 ID:pY5LeJXnO
ダメージ 86
※即死範囲ですが、判定を噛ませます
※50以上で??
※50未満の場合死亡、死亡時の処理含めて多数決します
324 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/19(金) 17:24:06.43 ID:pY5LeJXnO
なお、コンマ下3です。
325 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2019/04/19(金) 17:24:15.66 ID:E5krbkh7O
どうなる
326 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/19(金) 17:24:36.01 ID:bs3TvLvVO
ksk
327 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/19(金) 17:31:39.54 ID:S08ktxod0
頼む
328 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/19(金) 17:41:32.91 ID:pY5LeJXnO
ドスッ…………
衝撃。痛みというより、激しい熱さを胸に感じた。身体が宙に飛ぶ。
全てが、ゆっくり動いているような気がした。勝ち誇ったハーデンの笑み。絶望に染まるラーナの顔。歯を食い縛るヴィオラさん。
僕の身体は動かない。ああ、僕はここまでなんだ。相手の力量を見極められず、向かっていった結果がこの様だ。
ヤーヤ様の言う通り、逃げていればよかったのだろうか。
……いや、ハーデンのこの強さからして、多分逃げていたらヤーヤ様は殺されていただろう。ヴィオラさんも、ニーサさんも。下手したら、村の皆も。
何だ、結局、詰んでいたんじゃないか。
僕は自分の無力さを呪った。……何が救世主だ。くそっ……!!!
329 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/19(金) 17:42:33.35 ID:pY5LeJXnO
「なってないな」
330 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/19(金) 17:49:14.18 ID:pY5LeJXnO
誰だこの声は。死後の世界からのお迎えか。
「力の使い方を、まだ知らんのだな。『ランダム』の奴め、そのぐらい教えておけば良いものを」
だから誰なんだあんたは。
「『蛇』の力の依り代として、まだあまりに未熟だが……まあ選択肢はないか。
大難はこれから訪れる。死なれてはまだ困るのでね」
良いから答えてくれ。教えてくれ。あんたも「神」なのか?
01〜50 答えないまま
51〜80 ???
81〜94 名前を教える
95〜00 詳細あり
331 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2019/04/19(金) 17:49:29.54 ID:P1DiL07Xo
ほい
332 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/19(金) 17:53:40.88 ID:pY5LeJXnO
「くくっ」
何がおかしいんだ。
「いや、『神』とはな。いや、『一族』ではあったが。まあ、最期にはそれですらなくなったか。
まあいい。俺は、前代の『蛇』の依り代だ。名は……」
激しい音と光が僕を包む。その名は聞き取れない。
……そして。
333 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/19(金) 17:54:17.51 ID:pY5LeJXnO
「しばらく、身体を借りるぞ」
334 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/19(金) 17:58:25.24 ID:pY5LeJXnO
※イベントスキップ判定
01〜50 気を失い取り戻したところから(ハーデン逃走確定、ラーナらの証言で話が進みます)
51〜94 意識は残ったまま、別の誰かが身体を動かしているのを見ている
(ハーデン逃走濃厚)
95〜00 意識は残ったまま、ただしクランは身体をコントロールできる
(ハーデン逃走高確率、戦闘後にボーナス)
335 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/19(金) 17:59:01.38 ID:4HkVK+iDO
はい
336 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/19(金) 17:59:09.73 ID:A1Mr8k3S0
n
337 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/19(金) 21:36:45.99 ID:pY5LeJXnO
【ヤーヤ邸】
「……ん、んん……っ!!?」
「クラン!?」
疼痛に目を開くと、そこには見知らぬ天井と、涙をポロポロと溢すラーナの姿があった。
「死んじゃったかと思ったぁぁぁ……!!良かった、本当にっ……!!」
「ぼ、僕は、一体……」
胸に激しい突きを食らい、僕は吹き飛んだはずだった。当たったのは心臓の辺り……急所だったはずだ。
しかし、鈍い痛みこそあるけど僕は生きている。ラーナも無事だ。
「……あんなのは、ボクも初めて見たよ。身体は起こせるか?」
「……なんとか」
ヴィオラさんが薬湯のようなものを持ってきている。ヤーヤ様も、僕が寝ているベッドの近くに座っていた。
「あまり無理はできんでな。回復までに数日はかかる。
何があったかはヴィオラに聞いてくれればいいが、まあ……人間の限界を超えた動きをしたようじゃな。筋組織がボロボロじゃ。
回復魔法や薬湯で何とかしとるが、数日はここで療養してもらうことになるわい」
僕はズズッととろみのある薬湯を啜った。苦い。
「……ハーデンは?」
「それが……逃げた。もう一息だったんだけど」
「というか、一昨日のランダムが消えた時みたいな感じだった。急に空間に歪みができて、その中に消えたみたいな。
クランも限界みたいだったし、逃げてくれて助かったのかもだけど」
ランダムと同じ?ハーデンも「一族」と関わりがあるんだろうか?まさか。
「そもそも、あそこからどうやって……」
「君が吹っ飛ばされた時、ボクは君の死を覚悟したよ。そして、地面に叩き付けられた。
次の瞬間だ。君の目が、別人のように鋭くなって……そして、赤くなった」
「赤く?」
ヴィオラさんが頷く。
「そこからは凄まじかった。一瞬のうちに踏み込んだかと思うと、嵐のような連打を叩き込んでいた。
あの巨体相手に力負けせず、投げ飛ばしたのにも驚いたよ。ただ、あまりの変わりように、君とはどうしても思えなかった」
「……うん。『どうした、人間風情が』とか言ってたし。自分がまるで人間じゃないような感じだった」
※ハーデンのダメージ
01〜65 普通にボコボコにされた程度(セレズ村襲撃可能性あり)
66〜94 腕は折っている
95〜00 半殺し
338 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/19(金) 21:38:56.75 ID:fBwBVwtp0
えいっ
339 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/19(金) 21:51:20.01 ID:pY5LeJXnO
ヴィオラさんがふうと息を吐いた。
「無表情で右腕を折った時には、戦慄すら感じたよ。折れた右腕で君を吹っ飛ばしたハーデンも異常だったが。
そして、すぐに奴は消えた。……あんなのは見たことがない」
ヤーヤ様が首を振った。
「あのハーデンってのもまた怪物だね。テルモンでの前回予選では、あまりに残虐な戦いぶりから失格処分を受けたと聞いてたが。
もし全うなら、前回大会が『拳神』の3連覇に終わることはなかったかもしれないねぇ」
「ヤーヤ様、人が消える魔法に心当たりは?」
01〜85 ないね
86〜94 ……なくはないね
95〜00 上+α
340 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/19(金) 21:53:05.19 ID:4HkVK+iDO
はい
341 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/19(金) 22:13:10.29 ID:pY5LeJXnO
「ないね。そんなもの、聞いたこともない」
ヴィオラさんがその後に続ける。
「ハーデンは、消える直前に何かの機械のようなものを取り出した。そして、ボタンを押したら空間に歪みができた」
「奴は何か言ってましたか?」
01〜75 この屈辱は必ず返すと
76〜94 こいつが「あのお方」の……
95〜00 重大事実判明
342 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/19(金) 22:17:10.04 ID:XxDijjSS0
あ
343 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/19(金) 23:05:16.29 ID:pY5LeJXnO
「……いや。ただ『この屈辱は必ず返す』とだけ」
「そうですか」
ラーナが不安そうに僕を見ている。
「……復讐に来るのかな」
「分からない。そもそも、何でハーデンはヤーヤ様を」
「それはこっちが聞きたいよ。わしは現役を退いて随分経つんだ。全盛期は100年前さね?『武芸者殺し』を何でやってるのかすらよく分からない。
一つ言えるのは、単独犯じゃなさそうってことくらいかねぇ……」
「単独犯じゃない?」
「ヴィオラの言ってた機械ってのを、奴に渡したのがいるはずだ。
ハーデンは確かに魔法使いとしても一流だが、わしには遠く及ばない。わしが知らない魔法を使えるはずがない」
葉巻煙草を吸うと、ふうと白い煙をヤーヤ様は吐き出した。
「とにかく、わしらも安泰じゃないねえ。イマーラも、何よりあんたもだ。
ハーデンは利き腕を折られたらしいから、まあ少なく見積もって1ヶ月、普通に考えりゃ3ヶ月は来ないはずだ。それまでにどうするか、だね。
わしは警戒体勢を強化すればまあ何とかなるけど、問題はあんたとイマーラだ。
ハーデンの本気がどこまでかは分からない。ただ、イマーラが大丈夫とは言い切れない。何よりあんただ。間違いなく、今のままじゃ死ぬよ」
「……どうすれば」
「……考え方は2つある。最初のは単純に、強くなることだ。
ただ、1ヶ月でできることはたかが知れてる。3ヶ月でも大差はない。わしも手助けはするけど、どこまでやれるかは分からないよ。
まあ、野試合だからラーナたちと囲んでしまうって手はあるけどね。1対多数、上等じゃないか。3人で足りなかったら5人で潰せばいい」
「もう一つは?」
「旅に出るのさ。そうすれば、ハーデンもお前さんを捕捉しにくくはなるだろうよ。
ただ、どう強くなるかはあんた次第さ。正直、今の未熟なままだと危うい気がするけどねえ」
僕は……
344 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/19(金) 23:07:08.91 ID:pY5LeJXnO
※重要分岐点です。3票先取
1 セレズ村に残ったまま、ハーデンを迎え撃つ
2 1ヶ月後目処にハーデンから逃げるため旅立つ
3 すぐに旅立つ
345 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/19(金) 23:09:13.05 ID:pY5LeJXnO
4に自由安価追加します。
346 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/19(金) 23:10:43.40 ID:A1Mr8k3S0
1
347 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/19(金) 23:13:09.27 ID:pY5LeJXnO
一応参考情報です。
1は経験点が多く入手できます。地区大会は2ヶ月後で、ここで優勝できれば大幅成長できます。
ただ、大会前にハーデンが来る可能性はあります。
また、多数で迎え撃つにせよ、現状はイマーラが3人に加わるかもしれないという程度です。向こうが1人だけとも限りません。
2は1と3の折衷案です。ただし地区大会には出れません。
3は成長機会が乏しい上に、コンマに左右されまくります。上手く行くと大幅増強も期待できますが。
なお、武術会に他国から出ることもできます。この場合はかなりハードなスケジュールをこなすことになります。
ハイリスクハイリターンの選択肢です。
348 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/19(金) 23:17:05.38 ID:pY5LeJXnO
あと、1の場合はいかに集団で戦える体勢を作るかがポイントです。
00偶数を何回か引けば、ハーデンをタイマンで倒せるかもですが。
349 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/19(金) 23:26:14.74 ID:FlV58vhE0
1
ラーナちゃん置いていけない
350 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2019/04/19(金) 23:38:08.54 ID:P1DiL07Xo
1で
351 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/20(土) 11:29:43.04 ID:uIsvWvqzO
「……村に残って修行します。もしハーデンが僕らを襲ったなら、皆で立ち向かう」
ヤーヤ様がふっと笑った。
「そうかい。まあまず、身体を癒すことだね。
それと、2ヶ月後には西地区大会がある。ヴィオラもラーナも出るはずだけど、腕を磨いて優勝できるぐらいになれば数人がかりでならなんとかなるかもねぇ」
彼女は灰をポンポンと灰皿に落とした。
「ま、わしもさっき言ったようにできることはやるよ。魔術の手解きもしてやる。あれを放っておくことは、わしらにとっても害悪でしかないからね」
よっこいせ、とヤーヤ様が席を立った。
「さて、しばらく寝かせてやんな。薬湯の効き目も出てくるだろうし。あ、ラーナ。言うまでもないが、クランが寝てる間に変なことはするなよ」
「そんなことはしませんよぉ、さすがに」
急に瞼が重くなった。今はしっかり傷を治さないと……
352 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/20(土) 11:35:19.23 ID:uIsvWvqzO
【4日目】
「いててて……」
目が覚めると、胸の辺りに痛みを感じた。骨はなぜか折れていないようだったけど……。腿の辺りもかなりズキズキする。
身体を起こすと、ベッドの側にはラーナが寝ていた。徹夜で看病してくれたらしい。
すうすうと寝息をたてる彼女が愛しくなって、そっと髪を撫でる。
01〜30 何もなし
31〜60 ヴィオラが入ってくる
61〜94 イマーラが入ってくる
95〜00 再判定
353 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/20(土) 11:42:56.95 ID:L9VsjXEUO
うむ
354 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/20(土) 11:46:05.23 ID:uIsvWvqzO
※再判定
01〜60 イマーラとヴィオラ、ヤーヤ
61〜85 イマーラとヴィオラ、新キャラ
86〜94 再判定(ランダム可能性中)
95〜00 ランダム
355 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2019/04/20(土) 11:57:25.67 ID:YsqqzV68O
ほい
356 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/20(土) 12:06:13.08 ID:uIsvWvqzO
※新キャラ(トリス本国からのオフィサー)
※国内本選のライバルです。軽戦士(サブアーチャー)になります。
※性別を決めます。奇数で男性、偶数で女性
357 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/20(土) 12:12:22.06 ID:8YgtZSkcO
ほっ
358 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/20(土) 12:19:58.37 ID:uIsvWvqzO
※名前を決めます。安価下3、コンマが最も大きいものです。
359 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/20(土) 12:38:02.26 ID:rBXTJEvZ0
エイミー
360 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/20(土) 12:41:01.01 ID:L9VsjXEUO
キャシー
361 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/20(土) 12:46:09.48 ID:uGK6l3IDO
オクタシア
362 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/20(土) 16:10:45.37 ID:CFROxucfO
コンコン
ノックの音と共に、師匠が心配そうな顔で入ってきた。その後ろにはヴィオラさん。そして……見たことがない黒髪のエルフの女性がいる。
「クラン……よく無事で」
「……すみません、師匠。無茶をしました」
「いいのですよ。あの状況で、ヤーヤ様やヴィオラを見捨てていたら破門に処す所でした。
……にしても『武芸者殺し』エド・ハーデン……話には聞いていましたが、こんな辺境にも来るなんて」
黒髪のエルフの女性が、師匠を見た。
「奴は神出鬼没です。昨日テルモンにいたかと思えば、翌日にはモリブスで武芸者を殺していたりする。馬はもちろん、開発されたばかりの『魔動車』でも不可能な移動距離です。
何かしら強力かつ未知の魔法を使っているのでしょうが……とにかく、イマーラ様も油断されなきよう」
「分かっていますよ、オクタシア。わざわざフローリアから来てくれて心より感謝します。王宮も、相当気にされているのですね」
「ハーデンは国際指名手配犯、ですからね。ズマのステフ・タームス。オルランドゥのダミアン・リナルド。そして、前回大会ベスト4のモリブスのカイル・ムーヴィ……。
名のある武芸者が、ここ数ヶ月で悉く奴の手にかかっています。テルモンも動かないですし、きな臭いことこの上ない」
「まさかテルモンもハーデンを代表に据えるわけにはいかないでしょうが……。
ただ気になるのは、何故貴女やウィンドグレイス卿ではなくヤーヤ様を狙われたのか。私も標的のようですが、共に一線はとうに退いてます。そこが解せない」
師匠は目を閉じて何かを考えている。オクタシアと呼ばれた女性が、微笑みながら僕に握手を求めた。
「ともかく、君には感謝するよ。私は王宮近衛兵団団長、オクタシア・ヘイワードだ。名前くらいは、聞いたことがあるかもしれないね」
この人が?確か、前回大会予選ではトリス予選の決勝まで行った人だ。来年にある予選でも有力視されているらしい。
フローリア魔術学院のウィンドグレイス卿と並ぶ、有力な武芸者だ。
「きょ、恐縮です。クラン・オーディナルといいます。イマーラ・ランドルス様の下で修行中の身です」
「そうか。……話は、そこのヴィオラ君から聞いているよ。急に人が変わったかのようになり、ハーデンを圧倒し始めたのだとか。詳しい話を聞かせてくれないか」
「むう……」とラーナが目を覚ました。僕は彼女とヴィオラさんの話も交えながら、昨日のことを説明する。
01〜75 不可思議なこともあるものだ
76〜94 私にはよく分からないが、王宮に来れば何か分かるかもな
95〜00 特殊イベントへ
363 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/20(土) 16:15:29.36 ID:uGK6l3IDO
はい
364 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/20(土) 16:15:39.06 ID:rBXTJEvZ0
ふみ
365 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/20(土) 16:36:20.76 ID:CFROxucfO
#
「不可思議なこともあるものだね。君でない誰かが憑依した、としか思えないが。しかし何者だろうね」
「かつて『一族』であった者、ですか……宝石に何者かの力が封じられているのは疑い無いですが」
師匠が唸っている。
「とにかく、私たち王宮もこの事件には非常に注目している。ハーデンは重傷を負ったというが、何か動きがあったら知らせて欲しい」
電話番号が書かれているメモを渡された。電話はトリスではあまり使う人がいないけど、師匠は確か持っている。
「あと、確か修行中の身ということだったね。もしフローリアに来ることがあれば、稽古をつけてあげよう。君が強くなれば、ハーデン逮捕に繋がるだろうからね」
オクタシアさんは、「では、失礼する」と言って去っていった。
「あれがオクタシアさんかぁ。まだ若く見えるけど、落ち着いた感じの人だったね。憧れるなぁ」
「ラーナ、彼女はあれでも貴女の倍近く生きているのですよ。とはいえ、あの若さで近衛兵団団長というのは尋常ではありませんが」
師匠が苦笑する。ヴィオラさんは、さっきから少しぼーっとしているようだ。
「どうしたんです?ヴィオラさん」
「……あっ、いや、うん。……そうだな。ボクも頑張らなきゃな」
※3の倍数で?9の倍数だと……
366 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/20(土) 16:37:36.14 ID:8YgtZSkcO
ほい
367 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/20(土) 17:02:10.85 ID:CFROxucfO
※ヴィオラはレズではない
「えっ」
「あ、いや……彼女はボクの憧れなんだ。ボクぐらいの歳で既に知られた存在だったし……。
実際に会うのは初めてだったけど、酷く緊張したよ」
師匠がヴィオラさんに微笑みかけた。
「貴女も決して弱くはないですよ。修練すれば、彼女に追い付くことは十分可能です。大魔導師、ヤーヤ・バータラの血を引いているのですから」
「……ボクはお祖母様ほどの魔力の才はないですしね……。たまに、イマーラ様の所に行っていいですか?ボクももっと強くならなくちゃ」
「……私は拳術が専門です。それでもいいのなら」
「はいっ!それでも構いませんっ。是非、よろしくお願いします!」
ラーナがそぉっと手を挙げる。
「あの……私もいいですか?呼吸法とかは、多分魔法使いにも有用な気がしたのですが」
「そうですね。丹田法は全ての武芸者に有効ですし。ヤーヤ様の修行を疎かにしなければ、来ても構いませんよ。
ああ、くれぐれもクランと戯れるために来ないように。それはそれ、これはこれです」
「分かってますよぅ」
ラーナが口を尖らせた。その様子がおかしくて、僕は思わず吹き出した。
「ハハハッ。それにしても師匠、一気に賑やかになりそうですね」
「……私で『歴史』を終わらせようと思ってましたが……それより、これを生かした方が世のためになるんじゃないかと思い直しました。
その代わり、修行はこれまで以上に厳しく行きますよ。まずはしっかり、身体を治して下さい」
「はいっ!!」
368 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/20(土) 17:03:43.94 ID:CFROxucfO
※75以上でヴィオライベントへ、未満なら4日目終了
369 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/20(土) 17:04:54.68 ID:uGK6l3IDO
はい
370 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/20(土) 17:18:43.06 ID:CFROxucfO
【5日目】
昨日より体調は良くなった。薬湯を飲んで、ほぼ寝ていただけだけど。
たまにラーナが来て、話し相手になってくれたのはありがたかった。たまに顔を赤くしてモジモジしてたのが気になったけど……まあ、いっか。
ベッドから降りて歩いてみる。走るのは厳しそうだけど、痛みはかなり薄らいでいる。
「おお、起きたかい」
ヤーヤ様が杖をついて部屋に入ってきた。
「ヤーヤ様、おはようございます。お陰で、かなり良くなりました」
「そうかい。あと2日もすればセレズ村に帰れるだろうよ。骨が折れていたり、内臓が逝っていたりしなかったのは不幸中の幸いだねぇ。
……でだ。来たのは治療目的じゃない。あんたが帯びているマナについてだ。上手く使えれば、魔法が使えるかもしれんでな」
「教えて下さるんですか?」
「まあ、そもそもマナを使えるかは才能によるがね。使えても、魔法という形にするにはかなりの時間がかかる。
今日これからやるのは、ある種の試験みたいなものじゃ」
ヤーヤ様が水晶玉を取り出す。
「ここに手をかざしな。その反応で、どの系統の魔法が向いているのか、どのぐらいで習得できるかが見えてくるでな」
僕は恐る恐る手を伸ばす。
371 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/20(土) 17:23:52.98 ID:CFROxucfO
※魔法の才能について
01〜10 うーん、これは時間がかかるでな(習得に経験点当面2倍、初期経験点-10)
11〜35 やはり簡単ではないのぉ(初期経験点0)
36〜60 ふむ……少し修行すれば、簡単んな魔法は使えるかもしれないねえ(初期経験点5)
61〜80 ほう……今すぐにでも簡単な魔法は使えそうだ(初期経験点10)
81〜94 ふむ……あんた才能あるね(初期経験点20、サブ職ペナルティなし)
95〜00 再判定
372 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/20(土) 17:25:13.73 ID:CFROxucfO
※修正します。
※魔法の才能について
01〜30 やはり簡単ではないのぉ(初期経験点0)
31〜60 ふむ……少し修行すれば、簡単んな魔法は使えるかもしれないねえ(初期経験点5)
61〜80 ほう……今すぐにでも簡単な魔法は使えそうだ(初期経験点10)
81〜94 ふむ……あんた才能あるね(初期経験点20、サブ職ペナルティなし)
95〜00 再判定
373 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/20(土) 17:26:11.48 ID:cx1KVG3I0
あ
374 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/20(土) 17:31:13.29 ID:CFROxucfO
※魔法の才能
01〜50 攻撃魔法
51〜75 探知魔法
76〜94 自己増強魔法
95〜98 上3つ全部
99、00 ???
375 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/20(土) 17:33:13.01 ID:8YgtZSkcO
ん
376 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/20(土) 17:58:18.07 ID:eJxC5pdpO
手をかざして少しすると、水晶玉がボゥと赤く光った。
「ふむ……少し修行すれば、簡単な攻撃魔法は使えるかもしれないねえ。
格闘家と魔法はさほど食い合わせは悪くない。格闘家が苦手とする、遠距離攻撃ができるからの。
とはいえ、おんしはまだまだ未熟。本職をしっかり磨くのが筋じゃし、別の職の技術を知るのも悪くないと思うがどうかね」
※サブ職の技術習得は基本的に2倍の経験点が要ります。基本技の魔法の矢習得には20p必要です。
※3つ以上のサブ職はかなり困難を伴います。あくまでクランはサブ魔法使いの資質があるだけです。
※サブ職の資質習得は決して楽ではありません。ただ軽戦士ならオクタシアが教えてくれる可能性があります。
(サブ軽戦士は攻撃距離的に食い合わせがあまり良くないですが、不意討ち特化なら妙味があります)
377 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/20(土) 17:59:13.65 ID:eJxC5pdpO
1 サブ職魔法使いの修行を始める
2 今回は見送る
※3票先取
378 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/20(土) 18:07:34.20 ID:8YgtZSkcO
コンマ振るわず申し訳ない…
まずはメインの格闘家職を修める所からと信じて2
379 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/20(土) 18:09:33.73 ID:uGK6l3IDO
2
380 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/20(土) 18:15:37.86 ID:ITf7d0eX0
2
381 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/20(土) 22:00:25.02 ID:eJxC5pdpO
僕は悩んだ。違う戦い方を学びたい気持ちはある。
……でも、今は自分のやり方を磨きあげた方がいい気がする。
「もう少し、先にしておきます。もっと成長したら考えますが」
「そうかい。まあ、気が向いたら言ってきな。いつでも歓迎だよ」
※60以上でヴィオライベント、未満で5日目終了
(サブ職修行イベントがなくなったため軽減)
382 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/20(土) 22:01:01.82 ID:yKQk5i/e0
あ
383 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/20(土) 22:33:14.36 ID:eJxC5pdpO
#
こっちに来てからの生活は、やることが少ない。薬湯を飲んで寝る。たまに起きてはラーナと話し、いない時は身体が鈍らないように筋を伸ばす。
それでも、ラーナはいつも僕の所に来てくれるほど暇でもないし、筋を伸ばすのもそんなに延々とできるわけじゃない。
ぼーっと天井を見ている時間もそれなりに長い。基本暇なのだ。
こうしていると色々考えてしまう。ハーデンに対して、どうしていればよかったのか。僕の宝石の中身は誰なのか。
ランダムは、どうして僕を「救世主」と呼んだのか。世界に危機は訪れるのか。ラーナとのこれからの生活はどうなるのか……などなど。
どれも考えていると、頭が痛くなる。どれも答えなんて出るはずがないからだ。
「……ふう」
息をついた。こんな生活が、今日含めてあと2日も続くのか。なかなかしんどいな。
コンコン
「はい」
ラーナだろうか。僕の鼓動が速くなる。しかし、聞こえてきたのは別の声だった。
「入るよ」
ヴィオラさんだ。薬湯を持ってきたのだろうか。でも、手には何も持っていない。
「どうしたんですか?」
「用がなかったら来ちゃいけない、ってこともないだろう」
苦笑するとベッドの側に座った。僕にはラーナがいるとはいえ、美しい女性が近くにいるとどうしてもドキドキする。
「具合はどうだ?」
「あっ……お陰さまで良くなってます。ありがとうございます。
ヤーヤ様が言うには、明後日には戻れるそうです」
「そうか、それはよかった」
……
01〜30 お前は、何者だ?
31〜75 ラーナとは、番だったな
76〜94 トリスに来て2年か
95〜00 ?????
384 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/20(土) 22:36:29.99 ID:uGK6l3IDO
はい
385 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/20(土) 23:00:26.89 ID:eJxC5pdpO
※好感度120以上は確定
ヴィオラさんが僕に近付いて来た。そして無言で手を握る。下唇を、ぎゅっと噛んでいた。
「……ごめん。ボクに力がないばかりに」
「どうしたんですか急に。……力がなかったのは、僕の……」
「違うっ!!ボクの矢が、2本とも当たっていれば……ハーデンはもっと深手を負ってたはずだ!!
ボクが未熟なばかりに……君を傷付けた。本当に、すまない……」
彼女は涙を流している。僕は、手を握る彼女の手の上から、もう片方の手を重ねて笑った。
「いいんですよ。こうして、僕は生きているわけですし。それに、ヴィオラさんがいなかったら僕もラーナも殺されてたと思いますよ。
本当に、ありがとうございます。ヴィオラさんは、僕らの恩人です」
「……それを言うならボクの方なんだけどな……」
彼女が涙を拭って苦笑する。……そう言えば、ヴィオラさんは何でこの程度のことを昨日言わなかったんだろう。
僕の思考を読んだかのように、ヴィオラさんが言う。
「……2人きりになれる時を待ってたんだ。ラーナが君の番なのは知ってる。ただ……君のことは、前から気になってたんだ。これは嘘じゃない」
ビクッと、僕の身体が跳ねた。
「……えっ??」
「驚くのも無理ないさ。君とちゃんと話したのは、一昨日が最初だからね。
お祖母様の所に何回かお使いに現れる、人間の男の子。その程度の認識だった。
でも……何というか、不思議と印象に残ってたんだ。そして、一昨日の出来事だ。命も救われてしまった。気にするな、という方が無茶だよ」
僕の手に、彼女の手がさらに重なる。
「って、ラーナはこのことを?」
※75以上で知っている
386 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/20(土) 23:01:47.39 ID:rBXTJEvZ0
ヒロイン攻略RTAかな?
387 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/20(土) 23:05:41.34 ID:DRil/nt00
15歳にして攻略王とはたまげたなあ
388 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/20(土) 23:26:37.14 ID:eJxC5pdpO
「いや、知らない。ラーナなら、許してくれる気もするが……」
僕は唾を飲み込んだ。……エルフの婚姻形式は人間とは違う。貞操観念も、ちょっと違うらしいとは聞いた。
女性は、自分の番が他の女性とも番になるのを認めるか否かの権利を持つ。認めた場合、相手の男性は共通の番になる。
もちろん、人間と同じように相手は一人だけ、という人も少なくないらしい。
実際、「考えが違う女が一人の男を取り合うと、面倒なんだよ」とうんざりしたようにマットさんが言っていたのを思い出す。
その時は彼も大変だなあぐらいに思っていたけど……まさか自分の身にも振りかかるなんて。
「……いや、さすがにラーナに聞かないと……」
01〜30 そうだよな。……でも、抑えきれないんだ(好感度150以上確定)
31〜60 そうだよな。……今日は引き下がるよ。僕も、冷静にならなくちゃ
61〜94 クラン、それにヴィオラさん?
95〜00 上+α(ラーナ、あっさり受け入れる)
389 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/20(土) 23:27:22.40 ID:vHG0o1As0
ほい
390 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/20(土) 23:33:09.80 ID:eJxC5pdpO
ハハッと、ヴィオラさんが乾いた笑いを浮かべた。
「……そう、だよな。今日は引き下がるよ。ボクも、冷静にならなくちゃ……」
「ヴィオラさ……」
彼女は逃げるように部屋を去っていった。
……悪いことをしたかな。でも、ラーナは裏切れない。
今度ラーナに会ったら、このことを話さなきゃ。彼女は、どういう反応をするのだろうか。
※50以上でラーナ登場、未満で6日目へ
391 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/20(土) 23:34:41.69 ID:uGK6l3IDO
はい
392 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/20(土) 23:44:10.78 ID:eJxC5pdpO
#
心が乱れている。無理矢理寝ようと目をつぶったけど、寝れるわけもない。
時計は17時ぐらいを指している。……今日はもう、ラーナは来ないだろうか。
「クラン、起きてる?」
ラーナだ。僕は思わず跳ね起き、自分でドアを開けた。
「あ、クラン。元気そうで……」
両腕で、ぎゅっと彼女を抱き締める。彼女の耳が赤くなっているのが分かった。
「えっ、ちょっと!?ここお師匠様の家だよ??それに、まだ身体が……」
「ごめん、ちょっとこうさせて」
無言で抱き締めてると、彼女が力を抜いたのが分かった。優しく背中をさすっている。
「……不安になった?いいよ、甘えて」
「……ありがとう。不安になった、というのとは違うんだけど。
ちょっと座って。ヴィオラさんのことで、話があるんだ」
「ヴィオラさんの?」
僕は、さっきのことを話した。ラーナは黙って聞いている。
……
01〜35 それは……さすがにヴィオラさんでも、ちょっと
36〜70 うーん
71〜94 そっかあ。なら、いいかな
95〜00 上+α
393 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/20(土) 23:49:48.68 ID:vHG0o1As0
ほ
394 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/21(日) 00:11:59.76 ID:bnxjAFNXO
今日はここまで。
395 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/21(日) 08:14:12.95 ID:bnxjAFNXO
#
「うーん」
一通り話し終えた後、ラーナが唸った。
「やっぱりダメだよね」
「……えっと、正直に言って分からないんだよね。私自身も。そもそも、誰かを好きになったのもクランが初めてだし、番になったのも初めてだし。
エルフってさ、長生きする分恋するのも遅いんだよね。ただでさえ番にできる男の人って少ないしさ。
そりゃ10代や20そこそこで番う娘がいないわけじゃないけど……人間からしたら完全に犯罪だし、そもそも物理的にできないし」
……確かに。僕と同じ歳のエルフなんて、幼女にしか見えない。精神的には同じようなものかと思いきや、やっぱり多少子供っぽい気がする。
ラーナを「ラーナさん」と呼ばないのも、それが理由の一つだ。年齢が倍近いお姉さん、という気はほとんどしないのだ。
「だから、僕が他の誰かと番になって、ラーナがどう思うかは分からないってこと?」
「うん……正直。もちろんクランが取られるのは嫌だし、心が離れるのも嫌だよ?
でも、クランなら大丈夫かなって気もするし、ヴィオラさんは素敵な人だし……そこのところは分かってる気もするんだよね」
「……一度、3人で話してみる?」
「それがいいかも。番になるって、大変なんだねえ」
ラーナが溜め息をついた。こういうエルフ特有の文化に慣れるのは、やっぱり大変そうだ。
ラーナとヴィオラさんを平等に愛するって、そもそもできるんだろうか?
396 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/21(日) 08:20:16.66 ID:bnxjAFNXO
【6日目】
「クラン、入るよ」
ノックの音と共に、ラーナがやってきた。後ろには、申し訳なさそうな顔をしたヴィオラさんがいる。
「その……昨日は済まなかった。いきなりあんなことを」
「いえ、ビックリしましたけど……。その分だと、ラーナから話は」
ヴィオラさんは無言で頷いた。
「私も、クランとヴィオラさんが番になるのがいいのか、昨晩ずっと考えてたけどやっぱり結論が出なかったんだ。
番の許可は、今番っている女が決めるってことになってるけど……」
01〜80 ここはクランに決めてほしいな
81〜00 ここは実際に試してほしいな
397 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/21(日) 08:24:43.12 ID:6uowcXjDO
はい
398 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/21(日) 08:40:49.33 ID:bnxjAFNXO
ラーナが僕を見た。
「ここはクランに決めてほしいな」
「僕ぅ?」
「そう。これからも多分そういうことはあると思うし、ここは男らしくビッとね。いいよね?ヴィオラさん」
「うん……ボクとしても、そっちの方がいいかな……クランの気持ちが大事だし」
……とんでもないことになってしまった。どうしよう??
399 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/21(日) 08:48:13.65 ID:bnxjAFNXO
※重要選択肢です。3票先取
※ここまでの経緯からも分かりますが、エルフはハーレムにはある程度寛容です(個体差はありますが)。
このため、ハーレムに伴うペナルティは前作や前々作より大分薄いものです。ただし、限度はあります。
※また、これもここからの経緯で分かるかと思いますが、ハーレム化が過ぎるとクランの消耗が増えます。
※メリットは好感度ボーナスが付きやすいこと、サブ職の適性が低確率で付くことなどです。
相手によっては特殊ルートの条件にもなります。
※ヒロイン候補は今後も増える可能性があります。イマーラやオクタシアも一応候補です。
未登場の最重要キャラも候補になり得ますが、あまり先走って番を作りすぎると面倒なことにもなります。
400 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/21(日) 08:48:54.65 ID:bnxjAFNXO
多数決です。
1 ヴィオラと番になる
2 とりあえず断る
401 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/21(日) 09:20:36.60 ID:F9dDRE4S0
2
402 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/21(日) 09:28:33.96 ID:N4Kf711NO
2
403 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/21(日) 09:38:40.52 ID:OTVHwowW0
2
404 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/21(日) 17:12:08.85 ID:BViVOB/SO
僕は考えた。……確かにヴィオラさんは魅力的な女性(ひと)だ。
でも……ラーナと番になり始めたばかりで、いきなり2人目というのは、ちょっと早すぎる。
僕は意を決してヴィオラさんを見た。
「……ごめんなさい。まだ、早い気がします。ヴィオラさんのこと、そんなに知らないですし……」
一瞬彼女は泣きそうになったけど、すぐに精一杯の作り笑いを浮かべた。
「そ、そっか……そうだよね。ボクの気持ちを押し付けられても、困るよね」
「気持ちは嬉しかったです。でも、もう少し時間が必要かなって……その時が来たら受け入れるかもしれませんけど、今は」
「……う、うん……分かった。……ありがと」
そう言うと、「少し一人にさせてくれ」とヴィオラさんは部屋を出ていった。
「……悪いことをしちゃったかな」
「うーん……あれで良かったと思うよ。でも、ちょっと複雑な気分かも」
「複雑?」
「あ、いや。こっちの話。ヴィオラさんも、番持ったことなかったのかもね」
ヴィオラさんは確か40過ぎだ。人間だとおばさんだけど、エルフで言えばまだまだ若い。案外、ラーナの言う通りなのかもしれないな。
ヴィオラさんの気持ちを受け入れられる日が来るんだろうか。別の人が現れるのかもしれないけど、何とも言えない苦い気分になった。
※ヴィオラ初期好感度
120+コンマ下×2(150超えのみイベント)
405 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/21(日) 17:16:46.69 ID:nO6f988K0
はい
406 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/21(日) 17:18:53.06 ID:BViVOB/SO
※ヴィオラ初期好感度 138
※150突破でイベント、なお彼女とくっつくのは後でもできます。
407 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/21(日) 17:21:47.32 ID:BViVOB/SO
【7日目】
「どうもありがとうございました」
僕は深々と一礼する。ヤーヤ様は穏やかな笑顔で僕を見ていた。
「いや、とりあえず元気になったようで何よりじゃ。これからヴィオラがたまに行くが、よろしく頼むよ」
※50以上でヴィオラもいる
408 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/21(日) 17:23:02.48 ID:N4Kf711NO
せい
409 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/21(日) 17:28:35.31 ID:BViVOB/SO
※再判定、50以上でヤーヤは事情を察している
410 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/21(日) 17:29:50.00 ID:y5AKlW5u0
あ
411 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/21(日) 17:33:21.85 ID:BViVOB/SO
偶奇判定です。コンマ下3
奇数 ファンブル権全消去の上再判定
偶数 再判定
412 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/21(日) 17:34:11.64 ID:y5AKlW5u0
ksk
413 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/21(日) 17:34:24.33 ID:6uowcXjDO
ksk
414 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/21(日) 17:34:25.91 ID:kYziFEgj0
あ
415 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/21(日) 17:34:45.21 ID:BViVOB/SO
偶数の場合新情報かランダム登場です。
416 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/21(日) 17:35:13.76 ID:BViVOB/SO
再判定です。コンマ下
417 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/21(日) 17:36:04.87 ID:6uowcXjDO
はい
418 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/21(日) 17:44:09.06 ID:BViVOB/SO
見送りにはヴィオラさんはいない。ヤーヤ様が溜め息をついた。
「まあ、傷心はそうそう癒えんかもしれんがねえ。まだ生娘というのもあったかもだが、先走りすぎだよ。
とりあえず、わしから言って聞かせるから心配は無用だよ。お前さんが気に病むことはないさ」
「……すみません」
「いやいや、仕方ないさ。帰り道は気を付けてな。よもや、ハーデンがいることはなかろうけどね」
僕は一礼して、ラーナとシムル村を出た。
※帰り道
01〜05かファンブル ???
06〜60 何もなし(8日目へ)
61〜94 戻ってからイベント
95〜00 再判定
419 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/21(日) 17:44:50.19 ID:kYziFEgj0
あ
420 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/21(日) 17:55:33.92 ID:BViVOB/SO
【8日目】
昨日はそのまま家に帰った。ラーナは家に泊まらせたがってたけど、さすがに断った。
そういうのは、体調が本当に完調に戻ってからだと思っていたからだ。ラーナは「そっか……」と肩を落としていたけど。
それでも今日辺りは、誘いを断れない気がするなあ。僕もここ数日の禁欲あそれなりにキツかったのだ。
「ハッハッハッ……」
久々の山走りだ。さすがに身体が鈍っている。いつもより少し時間がかかって師匠の道場に着いた。
「おはようございます!」
01〜05 ゾワッと、背後から寒気を感じた。
06〜70 通常進行
71〜94 外出(再判定)
95〜00 外出か来客(再判定)
421 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/21(日) 17:55:53.67 ID:DaDieTQP0
いよっ
422 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/21(日) 18:10:02.90 ID:BViVOB/SO
「おはようございます、クラン。傷は大丈夫ですか?」
いつも通りの穏やかな笑顔で、師匠が引き戸を開けた。
「はい。まだ身体が鈍っていますが」
「そうですか。遅れを取り戻すために今日からまた修練ですよ」
「はいっ!!」
※修練内容(コンマ下)
01〜60 基礎体力作り
61〜80 イマーラと組み手(戦闘は省略)
81〜94 奥義書の研究
95〜00 再判定
※ラーナとヴィオラの参加有無(コンマ下2)
01〜60 なし
61〜80 ラーナ
81〜94 ラーナとヴィオラ
95〜00 上(+ボーナス)
423 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/21(日) 18:11:08.80 ID:6uowcXjDO
はい
424 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/21(日) 18:11:42.89 ID:kYziFEgj0
あ
425 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/21(日) 22:38:54.45 ID:BViVOB/SO
「今日は組み手をやります。この前の反省を踏まえ、心してかかって下さい」
「……はいっ」
病み上がりでも師匠の厳しさは変わらないようだ。気合いを入れ直さねば。
トントン
「ごめんくださーい」
ラーナの声だ。早速出稽古に来たのかな。
引き戸を開けるとラーナと……その後ろには。
「……やあ」
苦笑するヴィオラさんがいた。
「出稽古、ですか」
「ああ。……昨日お祖母様から絞られてね。色々修行が必要だってさ。
元々その予定だったけど、お世話になるよ」
「うん。ハーデンへの借りは、皆で返したいからね。よろしくね、クラン」
師匠が笑って出迎える。
「あらあら、皆さん早速来ましたか。ラーナはこの前見学しましたけど、今日は私とクランで組み手をやります。格闘の間合いをしっかり覚えてくださいね」
※組み手の結果は……
01〜20 また気絶(0p)
21〜40 普通にボコられる(3p)
41〜60 それなりに打たれる(5p)
61〜80 手を抜いたイマーラに健闘する(7p)
81〜94 イマーラに少し本気を出されて気絶する(10p)
95〜00 再判定(重要イベントへ?)
426 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/21(日) 22:39:35.44 ID:DaDieTQP0
いよっ
427 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/21(日) 22:39:45.00 ID:BViVOB/SO
※なお、参加するラーナやヴィオラにも経験点が入ります。
428 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/21(日) 22:50:51.25 ID:BViVOB/SO
※ゾロ目のため昇格
※現在経験点8p(ラーナ7p、ヴィオラ7p)
※成長は10p貯まった段階で多数決を取ります
#
「……病み上がりにしてはなかなかの動きでしたね。前での捌きが格段に良くなっています。
次からは少し本気で行かせてもらいますよ。ふふ、いい傾向です」
「ハァッ、ハァッ……あ、ありがとう、ございます……」
僕は一礼した。僕は息も絶え絶えだけど、師匠は一切乱れてない。……まだまだ先は長そうだ。
「すごいねぇ。この前はすぐにやられちゃってたけど、あんな感じなんだ」
「間合いに入らせるか否かの攻防は参考になるね。ボクは遠距離特化だけど、もう少し考えないとなあ」
見学している2人は感心しきりだ。ちょっとはいいところを見せられた、かな?
「じゃあ休憩挟んで呼吸法やりますよ。これは全武術の基礎ですから、ラーナもヴィオラもしっかり物にして下さいね」
#
※稽古後イベント
01〜50 特になし(9日目へ)
51〜70 ラーナ
71〜80 ラーナとヴィオラ
81〜94 イマーラ
95〜00 ???(再判定)
429 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/21(日) 22:51:39.07 ID:UnXaeC2q0
あ
430 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/21(日) 22:57:36.33 ID:BViVOB/SO
【9日目】
昨日は結局普通に家に帰った。ラーナは僕と一緒に過ごしたそうだったけど、ヴィオラさんがいたからか気を使って我慢したみたいだ。
まあ、一応僕は彼女を振った身だし、番とはいえ別の子とイチャイチャしてたら傷付くだろう。
ラーナも存外大人なんだな、と思った。……まあ僕の倍近く生きてるから、それが普通なのかもだけど。
※来客・外出有無
01〜70 通常進行
71〜94 外出(再判定)
95〜00 外出か来客(再判定)
431 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/21(日) 22:59:07.30 ID:6uowcXjDO
はい
432 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/21(日) 22:59:08.84 ID:F9dDRE4S0
あ
433 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/21(日) 23:02:00.84 ID:BViVOB/SO
※しばらくは特段のイベントがない限り描写はスキップします
※修練内容(コンマ下)
01〜60 基礎体力作り
61〜80 イマーラと組み手(戦闘は省略)
81〜94 奥義書の研究
95〜00 再判定
※ラーナとヴィオラの参加有無(コンマ下2)
01〜60 なし
61〜80 ラーナ
81〜94 ラーナとヴィオラ
95〜00 上(+ボーナス)
434 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/21(日) 23:04:58.16 ID:UnXaeC2q0
あ
435 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/21(日) 23:07:41.93 ID:6uowcXjDO
はい
436 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/21(日) 23:09:46.00 ID:BViVOB/SO
※基礎修練の結果
01〜20 1p
21〜40 2p
41〜60 3p
61〜80 4p
81〜94 5p
95〜98 10p
99 20p
00偶数 ランダム(真)登場
※ゾロ目は+5p
437 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/21(日) 23:10:41.89 ID:F9dDRE4S0
A
438 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/21(日) 23:21:59.71 ID:BViVOB/SO
※経験点13p(ラーナ、ヴィオラ12p)
※ラーナとヴィオラについては自動でスキルを習得します
(次回戦闘時にまとめて処理、なおヤーヤ邸での修行分加味)
経験点10pに達しました。差し当たり可能なのは以下の通りです。
・ストレート(10p)
距離1、1回攻撃、ダメージ2倍
・クリンチワーク(10p)
距離0の超接近戦で回避ボーナス10
なお、比較的強力な中位スキルは20p以上要ります。奥義は3桁は必要です。
能力上昇は
・筋力上昇(30p)
・技術上昇(20p)
・知力上昇(20p)
・精神上昇(20p)
必要です。スルーも手でしょう。
439 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/21(日) 23:22:55.41 ID:BViVOB/SO
※3票先取
1 ストレート
2 クリンチワーク
3 見送り
440 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/21(日) 23:25:15.92 ID:y5AKlW5u0
3
441 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/21(日) 23:26:47.21 ID:6uowcXjDO
3
442 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/21(日) 23:29:16.96 ID:EkF4+DdbO
3
443 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/21(日) 23:30:28.99 ID:BViVOB/SO
※稽古後イベント
01〜50 特になし(10日目へ)
51〜70 ラーナ
71〜80 ラーナとヴィオラ
81〜94 イマーラ
95〜00 ???(再判定)
444 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/21(日) 23:33:04.40 ID:+gz5Huoh0
ん
445 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/21(日) 23:35:59.45 ID:BViVOB/SO
【10日目】
※来客・外出有無
01〜60 通常進行
61〜94 外出(再判定)
95〜00 外出か来客(再判定)
446 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/21(日) 23:44:52.57 ID:6uowcXjDO
はい
447 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/21(日) 23:46:14.08 ID:BViVOB/SO
※修練内容(コンマ下)
01〜60 基礎体力作り
61〜80 イマーラと組み手(戦闘は省略)
81〜94 奥義書の研究
95〜00 再判定
※ラーナとヴィオラの参加有無(コンマ下2)
01〜60 なし
61〜80 ラーナ
81〜94 ラーナとヴィオラ
95〜00 上(+ボーナス)
448 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/21(日) 23:53:30.28 ID:1Fl0URBo0
あ
449 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/21(日) 23:54:07.92 ID:+gz5Huoh0
ん
450 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/21(日) 23:54:25.12 ID:BViVOB/SO
※基礎修練の結果
01〜20 1p
21〜40 2p
41〜60 3p
61〜80 4p
81〜94 5p
95〜98 10p
99 20p
00偶数 ランダム(真)登場
※ゾロ目は+5p
451 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/21(日) 23:54:59.97 ID:d6eNK/I4O
ほい
452 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/22(月) 00:04:30.60 ID:cNkYQK65O
※経験点23p(ラーナ、ヴィオラ22p)
※幾つかの中位スキルが解禁されます。
・フリッカー(20p)
距離2、ダメージ×0.75
・気配察知2(20p)
気配察知判定に20のボーナス
・隠密2(20p)
隠密行動に20のボーナス
・先読み2(20p)
先読み判定に20のボーナス
・洞察2(20p)
洞察判定に20のボーナス
・強襲(20p)
不意討ち時にダメージが4倍
なお、30pならさらに強力なスキルがあります。
453 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/22(月) 00:05:22.37 ID:cNkYQK65O
とりあえず、大枠から決めます。
1 能力アップ
2 スキル習得
3 見送り
※3票先取
454 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/22(月) 00:13:17.96 ID:HYL5a/uW0
3
455 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/22(月) 00:28:58.06 ID:cNkYQK65O
上げます。
456 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/22(月) 00:36:47.60 ID:4gVV3F7DO
2
457 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/22(月) 00:43:37.94 ID:IINY1ICh0
3
458 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/22(月) 00:44:13.03 ID:tv4X+zQBO
3
459 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/22(月) 00:53:20.58 ID:cNkYQK65O
※稽古後イベント
01〜30 特になし(11日目へ)
31〜60 ラーナ
61〜80 ラーナとヴィオラ
81〜94 イマーラ→ラーナ
95〜00 ???(再判定)
460 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/22(月) 01:15:25.30 ID:iREZ1x6vo
あ
461 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/22(月) 01:21:06.38 ID:cNkYQK65O
【11日目】
※来客・外出有無
01〜60 通常進行
61〜94 外出(再判定)
95〜00 外出か来客(再判定)
462 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/22(月) 06:54:51.31 ID:eKPdLlA00
ふみ
463 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/22(月) 07:58:05.22 ID:pkMK7iM5O
※修練内容(コンマ下)
01〜60 基礎体力作り
61〜80 イマーラと組み手(戦闘は省略)
81〜94 奥義書の研究
95〜00 再判定
※ラーナとヴィオラの参加有無(コンマ下2)
01〜60 なし
61〜80 ラーナ
81〜94 ラーナとヴィオラ
95〜00 上(+ボーナス)
464 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/22(月) 08:00:18.81 ID:mdTyZ0WQ0
ほい
465 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/22(月) 08:01:09.58 ID:4gVV3F7DO
はい
466 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/22(月) 08:43:35.67 ID:pkMK7iM5O
#
「今日は奥義書を読み込みましょうか」
「奥義書って、例の地下室のですよね」
「ええ。新たな技の探求にも繋がります。組み手を交えながらやってみましょう。
ラーナたちがいないのも好都合です。奥義はさすがに門外不出ですし」
奥義、か。あの「煉獄」という技はまだ試していない。
師匠に試していいものだろうか。怒られそうな気もするけど……。
※2票先取
1 試す(結果とイマーラの反応は再判定)
2 試さない(他の奥義習得へ)
※奥義習得には経験点とは別のポイントが必要です。基本1pのみ、5p貯まると未完成版を習得できます。
467 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/22(月) 08:45:46.87 ID:eKPdLlA00
1
468 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/22(月) 08:46:37.48 ID:xLVfOhr3o
1
469 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/22(月) 09:00:23.75 ID:pkMK7iM5O
#
「師匠、これ」
僕は意を決して煉獄の項を指差した。師匠が少し怪訝そうな顔になる。
「『煉獄』、ですか。……難度は最も高い部類ですが。
私も左腕があった頃に試したことがありますが、複雑すぎて使いこなせませんでした。貴方にはまだ早いかと」
「でも決まれば強力無比です。ちょっとお願いできませんか?」
師匠の目をじっと見ると、彼女はふうと息をついた。
「いいでしょう。その代わり、できなければしばらく基礎をしっかり固めてもらいますよ」
道着に着替え、上の稽古場で相対する。師匠は相変わらず、右手を長く前に伸ばした構えだ。
左がなくても、右の鞭打が速い上に多彩で近づけない。いつも接近する前にやられている。
しかし今日は煉獄の稽古だ。最初だけは、懐に入らせてくれるだろう。……問題はそこからだ。
ダンッ
右足を大きく踏み込む。師匠の顔色が少し変わった。
……
01〜30 失敗
31〜60 ほう……(経験点7p)
61〜75 えっ!?(経験点10p、イマーラ好感度上昇小)
76〜94 嘘っ!!?(奥義習得ポイント2、経験点15p、イマーラ好感度上昇中)
95〜00 完全に決まる(煉獄発動条件緩和、奥義習得ポイント3p、経験点20p、イマーラ好感度上昇大)
470 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/22(月) 09:03:49.72 ID:mdTyZ0WQ0
ほい
471 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/22(月) 09:50:13.85 ID:pkMK7iM5O
※奥義習得ポイント1pを追加します
「……えっ?」
左拳を師匠の右脇腹に向けて放つ。師匠はすかさず右肘で受けるけど、それは織り込み済みの行動だ。
肘打ちをすかさず側頭部へ。これも芯を外される。しかしそこから……
左で顔面へ。右は下腹部への掌底。これは読みきれなかったのか、直撃した。
師匠がにわかに吹っ飛ぶ。そこからさらに踏み込んで手刀……
「甘いっ!!」
師匠はそれを右腕で払うとグルリと回転させる。これは巻き込み式の……迎撃だ。
ガンッ!!!
左側頭部に強い衝撃を感じる。僕は意識を繋ぎ止めるのが精一杯だった。
「……っ!!!」
思わず膝を着く。師匠は大きく息を吐いた。
「……いたた……まだまだ、ですね」
「いえ、正直驚きました。読んだだけでこれを?」
僕は頷いた。師匠が苦笑する。
「天賦の才、なんですかね。……最もやりやすい左鉤打ち型とはいえ、最初の入りは完璧でした。
両手掌底がもう少し深ければ、迎撃もできなかったでしょうね。立てますか?」
「……ええ。何とか」
僕は師匠が差し出した手を握る。
「煉獄を完璧に身に付ければ、接近戦で負けることはまずないでしょうね。今後もたまに練習しましょう。貴方の強い武器になるかもしれない」
※イマーラ好感度、コンマ下一桁×2上昇
472 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/22(月) 09:52:18.90 ID:ULRFnqJXO
はい
473 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/22(月) 10:00:30.71 ID:pkMK7iM5O
イマーラ好感度 103
※経験点33p
大枠から決めます。
1 能力アップ
2 スキル習得
3 見送り
※3票先取
※スキルはサブミッション(飛び付き腕十字)や当て身投げ(攻撃ヒット後に判定で投げ飛ばし)、溜め強打(1回攻撃、1ターン消費、隙大の高確率クリティカル攻撃)などが解禁されます。
474 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/22(月) 10:17:52.08 ID:txjpHjVtO
2
475 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/22(月) 10:22:24.83 ID:xLVfOhr3o
2
奥義まで貯める?
普通に10Pスキル取るのがいい気がしてきた
476 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/22(月) 10:52:09.72 ID:ULRFnqJXO
2
個人的には能力アップかスキル覚えて判定や戦闘時の対応力アップを優先したい、奥義はその後かなと
477 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/22(月) 11:09:00.22 ID:MnS2Y42uo
スキル選択です。2票先取
・ストレート(10p)
距離1、1回攻撃、ダメージ2倍
・クリンチワーク(10p)
距離0の超接近戦で回避ボーナス10
・フリッカー(20p)
距離2、ダメージ×0.75
・気配察知2(20p)
気配察知判定に20のボーナス
・隠密2(20p)
隠密行動に20のボーナス
・先読み2(20p)
先読み判定に20のボーナス
・洞察2(20p)
洞察判定に20のボーナス
・強襲(20p)
不意討ち時にダメージが4倍
・サブミッション(30p)
距離0〜1、1回攻撃、命中判定後の組み付き判定(技術)に成功で相手の筋力ダウン
・当て身投げ(30p)
距離0〜1、連続攻撃の最後に発動、命中判定後の組み付き判定(技術)に成功かつ相手の抵抗判定(筋力)に成功でテイクダウン
(追加ダメージ、かつ連続攻撃の大チャンス)
・溜め強打(30p)
距離1、1回攻撃、1ターン消費、隙大の高確率クリティカル攻撃、2倍ダメージ
478 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/22(月) 11:09:53.99 ID:MnS2Y42uo
選択肢が多いので、1230までで時間を区切ります。2票ない場合、投票があったもので決戦投票です。
479 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/22(月) 11:21:22.33 ID:txjpHjVtO
先読み2
480 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/22(月) 11:27:59.40 ID:xLVfOhr3o
ストレート
481 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/22(月) 12:00:31.75 ID:w0wKeZkYO
当て身投げ
482 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/22(月) 12:30:37.81 ID:vohAd4z2O
>>479-481
で決戦投票です。2票先取
483 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/22(月) 13:21:30.44 ID:8/+EuYjI0
ストレート
484 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/22(月) 14:23:31.48 ID:9FP+fMpgO
上げます。
485 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/22(月) 14:57:56.83 ID:SAkltNuk0
ストレート
486 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/22(月) 17:44:40.65 ID:B43nZBId0
ストレート
487 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/22(月) 19:04:58.97 ID:1jjA+aMLo
クラン(15歳、人間、格闘家)
HP 65
筋力 12
技術 9
知力 5
精神 10
所属 トリス森王国
名声値 20
好感度
イマーラ 103
ラーナ 360
ヴィオラ 138
経験点23p
奥義習得ポイント1
スキル
踏み込み1…移動距離3
気配察知1…気配察知判定に+10
隠密1…隠密行動判定に+10
先読み1…先読み判定に+10
洞察1…洞察判定に+10
リバーブロー…クリティカルか90以上で朦朧打撃へ
フェイント…技量判定に成功で命中ボーナス
カウンター…回避時クリティカル以外でも90以上でカウンター発生
ストレート…距離1、1回攻撃、2倍ダメージ
所持品
謎の宝石
・1日1回ファンブル無効
・95以上クリティカル扱い
(リバーブローの効果は90以上に修正)
・瀕死時に50%で???憑依あり(経験点は基本なし)
488 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/22(月) 19:05:47.88 ID:1jjA+aMLo
なお、大会などの重要イベント前にはまとめて成長させることができます。
489 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/22(月) 19:06:58.34 ID:1jjA+aMLo
※稽古後イベント
01〜10 特になし(11日目へ)
11〜40 ラーナ(欲求不満)
41〜80 ラーナ(通常)
81〜94 イマーラ→ラーナ
95〜00 ???(再判定)
490 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/22(月) 19:07:48.32 ID:atDEsOyd0
あ
491 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/22(月) 19:10:39.04 ID:4WiGIxPjO
12日目への間違いでした。訂正します。
492 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/22(月) 21:00:28.37 ID:RbhI52CbO
#
「あ」
「……遅い」
道場から出ると、むくれたラーナが待っていた。無言で僕の腕を取り、引っ張っていく。
「ちょ、どうしたのさ一体」
「今日は絶対に泊まってもらうからね。ずーっと我慢してたんだから。1週間以上だよ??」
……あ、思い出した。ラーナとは、こっちに戻ってから1回もしてない。
……僕も溜まってるっちゃ溜まってるけど、ラーナがこんな強行手段に出るとは思わなかった。
「で、でもラーナも僕を誘わなかったし……」
「誘わなかったんじゃなくて誘えなかったの!ヴィオラさんが一緒で、私だけクランとまぐわいますなんて言えないじゃない!」
それもそうなんだけど。
そうしているうちに、あっという間にラーナの家に着いた。ラーナは「フーッ、フーッ」と獣のように息を荒げている。これは……このままじゃ「食べられる」。
01〜30 そのまま剥かれて食べられる(翌日コンマ修正マイナス、イマーラの好感度ダウンなどの可能性あり)
31〜60 何とか反撃する(翌日コンマ修正マイナス)
61〜94 主導権を握る(何もなし、低確率で好感度上昇)
95〜00 上+α
493 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/22(月) 21:03:22.13 ID:4gVV3F7DO
はい
494 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/22(月) 21:13:17.62 ID:RbhI52CbO
ラーナの目が血走っている。……番と定期的にまぐわえなかったエルフって、こんなことになるのか……。
乱暴に衣服を剥ぎ取られる。ビリビリと、破けるような音がした。
そして……
「おいしそぉ……」
まだ洗ってない僕のモノを、ラーナが涎を垂らしうっとりとした表情で見ている。
あ、ダメだ。これは文字通り……
ジュルルルルッッ!!!
「んくぅぅぅ!!?」
……食べられてしまった。
#
それからの記憶はあまりない。とてつもなく気持ちよかったのと、ラーナがずっと好き好き言っていたのと、気が付いたら朝になっていたのだけは覚えている。
……これもよく覚えていないのだけど、何かお尻が痛い気がする。きっと気のせいだろう。うん、そうに違いない。
僕は学んだ。エルフと番になったら、ちゃんと相手をしてあげないといけないのだ、ということを。
※翌日コンマ修正マイナス20
495 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/22(月) 21:17:32.41 ID:RbhI52CbO
【12日目】
「ほんっとにゴメン!!」
ベッドの上の惨状に、ラーナが手を合わせて謝ってきた。僕は裸のまま、色々な液体にまみれてぐったりとしている。
……人生でこんなに疲れたのは、初めてかもしれない。
「あ……いや……いいよ。放っといた僕も、悪いんだし……」
「でも私の好き放題にしちゃったし……ごめんね、もうしないから。というか、服どうしよう……」
そうだ。服は最初ので破けてしまった。ラーナが替えの服を持っているとは思えない。
※40以上で誤魔化せる服がある、95以上で??
496 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/22(月) 21:18:30.08 ID:65Q/0qHS0
a
497 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/22(月) 21:18:32.58 ID:ANZcpKME0
はあっ
498 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/22(月) 21:22:11.94 ID:RbhI52CbO
「……やっぱクランが着れそうな服ないや……私のならあるけど……」
「え゛」
さすがにそれはまずい。そんな服を着て稽古に行ったら、師匠に大目玉だ。
「……一応サイズは合うんだよね……着てみる?」
ラーナの目が怪しい。まさか、まだ欲求不満から抜けてない??
1 着てみる
2 着ない(仮病で休む、イマーラから大目玉の可能性中)
※2票先取
499 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2019/04/22(月) 21:22:35.52 ID:9zXHJj4XO
きましょう
500 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/22(月) 21:25:19.56 ID:atDEsOyd0
1
501 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/22(月) 21:33:19.51 ID:RbhI52CbO
……仕方ない。師匠には怒られる覚悟はしておこう。
「……分かったよ、着るよ」
「ホント!?よーっし、どれがいいかなぁ」
ラーナは色々な服を持ち出しては僕に着せていく。あーでもないこーでもないとやって……
「よし、これで決まりっ!」
ラーナが僕を姿見の前に立たせる。
そこには、緑色のワンピースに身を包んだ短い茶髪の女の子がいた。
「うん、やっぱり可愛い!!クラン、やっぱり女の子の格好似合うよ!!ウイッグ着けたら誰も分からないんじゃない?」
……
01〜70 えー……
71〜94 ……これはありなんだろうか
95〜00 上+α
502 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/22(月) 21:34:29.33 ID:atDEsOyd0
あ
503 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/22(月) 21:46:53.72 ID:RbhI52CbO
※ゾロ目のため昇格
……これはありなんだろうか。そんな趣味はないと思ってたけど、意外と悪くない、気がしないでもない。
「……そうかも」
「でしょ!?たまにはこの格好でいるのもいいよね。で、また『女の子になってもらう』のもいいかも……んふふ」
ラーナがニヤニヤと笑っている。何か嫌な記憶が思い出されそうになったけど、僕はそれを忘れることにした。
「……とにかく、今日はこれで行くよ……。というか、何でラーナは元気なのさ」
「クラン分を補充できたから?じゃ、行こ!」
ラーナは上機嫌だ。……僕はげんなりしてるだけどなぁ……。
#
手を繋いで道場までの道を行く。村人の人たちの好奇の視線が痛い。
……と思ったけど、「ラーナ、人間の友達かい?」やら「クランの妹さんなのね」と僕に気付かないらしい。そんな馬鹿な。
「んふふ、やっぱりクランは女の子でもいけるね!」
「いや、いけてないだろ……」
否定はするけど、今のところ僕に気付く人はいない。……とても複雑な気分だ。
※75以上でヴィオラ登場
504 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/22(月) 21:47:40.50 ID:ANZcpKME0
うりゃ
505 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/22(月) 21:49:07.08 ID:RbhI52CbO
※ヴィオラ登場なし
※75以上でラーナも稽古に参加
506 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/22(月) 21:50:56.72 ID:4gVV3F7DO
はい
507 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/22(月) 21:55:32.44 ID:RbhI52CbO
そうこうしているうちに、道場に着いた。
「……ラーナは今日どうするの?」
「あー、お師匠様と大切な稽古があるんだ。だから私はここで。じゃ、また夜にねー」
浮かれた足取りで、彼女はその場を去っていく。
……さて、どうしよう……といっても、行くしかないのだけど。
「師匠、入ります」
「おはようございます、クラ……」
01〜15 今日は本気で仕合いましょうか
16〜60 何ですかその格好は
61〜94 何ですかその格好……ああっ
95〜00 イマーラ暴走
508 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/22(月) 21:56:37.23 ID:RbhI52CbO
※なお、今回に限り15以下はファンブル扱いです。
(進行に恐らく支障が出ます)
509 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/22(月) 21:57:03.33 ID:atDEsOyd0
あ
510 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/22(月) 22:07:52.53 ID:RbhI52CbO
※ゾロ目のため昇格
「何ですかその格好は……」
師匠から笑顔が抜け落ちた。……まずい。こういう時の師匠は、本気で怒っている。
「……ごめんなさい。これには、事情が……」
これはお説教3時間コースだな。それで済めばいい。「再教育です」と、本気で組み手をさせられるかもしれない。
一度だけ、師匠が本当の本気で怒ったのを見たことがある。道場破りが来た時、まさにこうなった。「再教育」された道場破りの末路は……言うまでもない。
後悔と恐怖が僕を襲った。……僕は目を強くつぶる。
「……ああっ」
ん?
恐る恐る目を開けると……いきなり強い力で抱き締められた。
「ああっ、可愛い!!こういうの似合うと思ってたのよ!!」
むぎゅ
師匠の豊かな乳房に、僕は窒息しかけた。……これはお仕置きなのか、ご褒美なのか……
511 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/22(月) 22:17:25.00 ID:RbhI52CbO
#
「……こほん」
道場で僕は正座させられていた。向かいには師匠がいる。……服は緑のワンピースのままだ。
「……事情は、分かりました。ラーナに会ったら、キツく言っておきます」
「……ごめんなさい」
「……まあ、私も恥ずかしいところをお見せしましたし……ラーナと会うな、とは言いません。ただ、くれぐれも節度を持って下さいね」
「……はい」
師匠の顔が赤い。……まさか師匠にこういう趣味があるとは、夢にも思わなかった。
穏和だけど真面目で、武術一筋の印象しかない師匠だけど……あまりに意外すぎて、何を言ったらいいか分からない。
01〜60 それはともかく、今日の修練を始めますよ
61〜80 今日は外出の予定だったんですが……
81〜94 今日は来客があるんですが……
95〜00 多数決へ
512 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/22(月) 22:18:05.74 ID:eKPdLlA00
ラーナ関係コンマいい気がする
513 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/22(月) 22:18:22.24 ID:2pfg8hLjO
ほい
514 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/22(月) 22:23:14.31 ID:RbhI52CbO
「……それはともかくです。今日は外出の予定だったんですが、どうしましょうか」
「外出ってどこに?」
01〜30 イルゼ村に買い物
31〜50 シムル村に買い物
51〜80 イルゼ村に出稽古
81〜94 首都フローリアで会食
95〜00 上+α
515 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/22(月) 22:23:51.75 ID:2pfg8hLjO
ほりゃ
516 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/22(月) 22:29:05.79 ID:RbhI52CbO
「イルゼ村に出稽古です。でも、その格好ですし、ねえ……」
そりゃそうだ。この格好で出稽古なんて行けるわけがない。
しかし、師匠から出た言葉は……
「でも、女の子ってことすれば問題ないかしら?どうでしょう、クラン」
僕は思わず頭を抱えた。今日の師匠は、いつになくおかしい。
僕は……
1 分かりましたよ、行きますよ
2 やめときます
※3票先取
※1だとコンマ修正マイナス20での戦闘があります。
※2だと通常の基礎修練(修正マイナス20)です。
517 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/22(月) 22:32:13.37 ID:2pfg8hLjO
1
518 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/22(月) 22:34:16.59 ID:eKPdLlA00
2
519 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2019/04/22(月) 22:38:17.78 ID:TqzfVLy9o
1
520 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/22(月) 23:20:11.90 ID:8T7e7aBQO
上げます。
521 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/22(月) 23:21:12.15 ID:IINY1ICh0
1
522 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/22(月) 23:26:06.79 ID:8T7e7aBQO
今日はここまで。
なお、これでも暴走してはいません。
523 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/23(火) 09:17:16.51 ID:ykPNUOqmO
僕は溜め息を付いた。出稽古自体は行きたい。色々勉強にもなる。
ただ、女装で行くのはさすがになぁ……。
ちらっと師匠の方を見る。今までに見たことがないぐらいに目が輝いていた。……こりゃ、断らない方がいいのか。
「……分かりましたよ、行きますよ」
「そう!それなら早速行きましょう。ああ、貴女はクランの妹『クララ』で通して下さいね」
本当にとんでもないことになってしまった。……僕が思っていたのとは、全く違う意味で。
#
イルゼ村はここから5キメドほど離れた林業の村だ。大きさはシムル村よりさらに大きく、村というより町に近い。
この村からさらに東に20キメドほど行くと首都フローリアだ。
武術の道場も幾つかあるので、たまに出稽古に来ている。同世代(のように見える)で僕より強い子は、ここにはいないはずだ。
「で、今日はどこに行くんですか?」
「そうですねぇ……」
01〜35 グリフィン様の所に行きましょうか(難度高め)
36〜70 カイルの道場に行きましょう(難度中程度、特殊イベント小)
71〜94 シーモアの道場に行きましょう(難度低、特殊イベント中)
95〜00 再判定
524 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/23(火) 09:34:21.18 ID:R6gFptHDO
はい
525 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/23(火) 10:09:26.89 ID:ykPNUOqmO
「グリフィン様の所に行きましょうか。貴女を鍛えるには格好です」
「……グリフィン様、ですか」
あそこには嫌な思い出がある。出稽古に行って、容赦なく叩きのめされたのだ。
師範のグリフィン様は、ヤーヤ様と同様に大武術会で優勝されたこともある、「妖精」の異名で知られる武人だ。
といっても、姿形が美しいからそういう渾名になったわけではない。「妖しい精霊」の略で、とらえどころがない技を使う、らしい。
非常に優れた武芸者なのだけど、その厳しさたるや師匠よりもずっと苛烈だ。
「大丈夫ですよ。体調は優れなくとも、今の貴女なら何とかなります」
師匠は微笑んでいるけど、ちょっと今日の彼女はいつもと違う。……大丈夫なのかな。
#
村に入ると、通りすがる人々が皆僕らの方を見ている気がした。……やっぱりバレて……
そのうちの1人が僕らを呼び止める。
「イマーラ様、人間の女の子も弟子に取られたのですか?可憐な子ですね」
「ええ、ありがとうございます。クランの妹で、クララといいます。ほら、ご挨拶は?」
僕は躊躇いがちにお辞儀をした。……気付かれないのか。僕ははあと息をついた。
「うふふ、やはり『クララ』は可愛いですからね。私も鼻が高いです」
「……まさかずっとこうしたかったんじゃないですよね」
「ちっ、違いますよ!そんなことはありません、断じて。……グリフィン様の道場が見えてきましたよ」
古ぼけた平屋の建物が見えてきた。何人かの門下生が、木刀の素振りをしている。
それをじっと見ている、小柄な初老の男性がいた。少ない髪は後ろで結わえられ、細く長い口髭が蓄えられている。
彼こそが「妖精」グリフィン・アザールだ。
526 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/23(火) 10:13:49.95 ID:ykPNUOqmO
「振りが甘いわこの馬鹿者がっ!!……お、イマーラか。約定の時間であったな」
「久しくしております、グリフィン様。……お変わりはありませんか」
「応。オクタシアがこの前来てな。身には注意するようにとな」
「……エド・ハーデンのことですか。グリフィン様の所に来ても、不思議ではないですからね」
「まあな。ま、儂はあの婆とは違うから、返り討ちにできるがな。……まあよい、出稽古であったな。……」
01〜80 クラン、何と言う格好をしとるのじゃ
81〜94 この女子は何者じゃ
95〜00 再判定(新キャラ登場?)
527 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/23(火) 10:21:33.76 ID:dLLf+ILBo
ふみ
528 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/23(火) 13:05:28.46 ID:S5yk5Vcmo
グリフィン様が怪訝そうに僕を見る。
「……クラン、何と言う格好をしとるのじゃ」
やはり見抜かれたか。ホッとしたような、残念なような……。
「これには色々事情がありまして……」
「お主はいい。イマーラ、久しく出てなかったが『また』悪い癖か」
「……申し訳ありません。私が着せたわけでは……」
グリフィン様がふうと息を付いた。
「まあよい。姿形よりも心(しん)じゃ。明鏡止水の心であれば、武には問題ない。道着は貸してやる、すぐに着替えてこい」
「は、はいっ」
師匠はどこか残念そうな顔をしている。……どうもそういう趣味は前かららしい。全然気付かなかった。
更衣室で急いで道着に着替える。やっぱりこっちの方が大分落ち着くな。
問題は、昨晩の疲れで身体が鈍いこと。相手次第だけど……
01〜30 儂が直々に相手してやる
31〜50 うちの三席と立ち合わせよう
51〜75 うちの若手と立ち合わせよう
76〜94 うちの新人と立ち合わせよう
95〜00 再判定
529 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/23(火) 13:19:56.17 ID:s6TCud26O
ほれ
530 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/23(火) 20:55:06.95 ID:y/1NDYQGO
道場に行くと……袴姿のグリフィン様がいた。手には木刀を握っている。
「グリフィン様?」
「応。儂が直々に相手してやる。調子が余り良くないようじゃが、手加減はせんぞ。
オクタシアから聞いたが、何せあのエド・ハーデンの腕を折ったらしいからのぉ」
木刀を青眼に構える。
「獅子搏兎じゃ。さあ、掛かって参れ!」
洞察判定
100-5×8-10=50以上で成功
531 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/23(火) 20:56:02.96 ID:y/1NDYQGO
間違えました。70以上です。
(ペナルティ加味)
532 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/23(火) 20:56:30.77 ID:R6gFptHDO
はい
533 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/23(火) 20:56:57.71 ID:9ZRllVQd0
ん
534 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/23(火) 21:04:03.18 ID:y/1NDYQGO
※ゾロ目での成功のため手加減確定、技術9(本来は16)
【ターン1、距離10→4】
(手加減中のため遠距離攻撃は使ってきません。なお、グリフィンの移動距離は3、射程は2です)
僕は左構えで相対した。……隙がある?
手加減はしないと言っていたけど、実は少ししているようだ。あるいは、わざとかもしれない。
……僕を、試しているのだろうか。
距離をじりっと詰める。踏み込めば、グリフィン様の木刀が当たる位置まで来た。
一度、攻撃を外す必要がある。グリフィン様はどう動くだろうか。
100-5×8-10=50以上で相手の攻撃が何か判明(先読み判定、回避にボーナス)
535 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/23(火) 21:04:31.67 ID:mGXobcJCO
そい
536 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/23(火) 21:04:38.75 ID:y/1NDYQGO
間違えました。70以上です。申し訳ありません。
537 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/23(火) 21:07:01.76 ID:y/1NDYQGO
※失敗
くそ、疲労のせいで頭が働かない。ここは……
1 フェイントをかける
2 踏み込む
3 待つ
※2票先取
※ヒントですが、グリフィンは相手を幻惑する術に長けています。
538 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/23(火) 21:08:57.29 ID:9ZRllVQd0
3
539 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/23(火) 21:09:36.91 ID:R6gFptHDO
3
540 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/23(火) 21:13:08.03 ID:y/1NDYQGO
ここはグリフィン様が来るのを待とう。間合いが詰まってからが勝負だ。
※80未満でフェイントを掛けてくる
(スキル「マインドステア」により補正がかかっています)
541 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/23(火) 21:13:28.31 ID:sDtj5RUg0
おりゃ
542 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/23(火) 21:14:25.22 ID:PXKH/1Hg0
あ
543 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/23(火) 21:20:06.99 ID:y/1NDYQGO
【ターン2、距離4】
グリフィン様の木刀の切っ先が、緩く円を描いた。……何だろう。
「しっ」
その時、グリフィン様が僅かに腰を沈めた。来るっ!?
……え?
来ない。上から面を打つとばかり思っていたのに。……グリフィン様の姿が、消えた?
※フェイント判定
100-技術×5+20+10(グリフィンスキル分)=85以上で看破
※85未満でダメージ(次ターンが無防備になります)
544 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/23(火) 21:21:41.57 ID:PXKH/1Hg0
あ
545 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/23(火) 21:22:20.55 ID:sDtj5RUg0
たあっ
546 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/23(火) 21:28:52.07 ID:y/1NDYQGO
「下じゃ」
声に気付くと、グリフィン様は体勢を屈めて潜り込んでいた。僕の腕は面に備えて頭に上げられている。しまった!!
がら空きの脇腹に、木刀が叩き込まれる。
ダメージ
グリフィン筋力10(手加減中のため)×(コンマ下÷7(木刀分))-10.5×(コンマ下2÷6)
547 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/23(火) 21:30:44.05 ID:9ZRllVQd0
お
548 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/23(火) 21:31:16.43 ID:mGXobcJCO
ん
549 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/23(火) 21:40:02.81 ID:y/1NDYQGO
【ターン3、距離2(胴払い打ち)】
ダメージ 1
当たるっ!そう思った瞬間、僕は半歩引いた。グリフィン様の胴払い打ちはかすっただけで空を切る。
グリフィン様は踏み込んだ反動で僕を通り過ぎ、くるっと反転して再び青眼に構えた。
「やるのぉ。咄嗟に判断したか」
ニィ……とグリフィン様が笑う。僕の背中は、汗でびっしょりだ。
「しかし儂に待ちは愚策じゃったな。さぁて、間合いが詰まったぞ?どうするかね」
※先読み判定、70以上で成功
550 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/23(火) 21:41:05.35 ID:R6gFptHDO
はい
551 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/23(火) 21:43:40.47 ID:y/1NDYQGO
※失敗
クソっ、やはり読めない。……こうなったら……
1 踏み込む(間合い外なので相手の攻撃が先に来ます)
2 待つ
3 フェイントをかける
※2票先取
552 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/23(火) 21:47:18.06 ID:y/1NDYQGO
※ルールを統一します。間合い外の攻撃は全て相手の攻撃(カウンター含む)→こちらの攻撃です。
逆に間合い内だと順番が逆になります。職業によっては適正間合いでないと攻撃力が半減することもあります。
(結果はああなりましたが、ハーデンの攻撃はあれでも相当落ちてます)
※HP上昇は戦闘によってのみ上昇します。上昇は相手のレベルやコンマによって左右されます。
553 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/23(火) 21:48:45.79 ID:y/1NDYQGO
※この関係上、瀕死時の???憑依は当面あまり旨味がありません。死亡回避だけでも十分といえば十分ですが。
554 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/23(火) 21:49:21.34 ID:FVU9FTXzO
1
555 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/04/23(火) 21:50:30.07 ID:mGXobcJCO
1
556 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/23(火) 21:56:34.22 ID:y/1NDYQGO
僕は思い切って踏み込むことにした。多分、グリフィン様の攻撃が先に当たるだろうけど……そこを耐えれば!
「来たのっ!!」
※50未満でスキル「出小手」(筋力ダウン効果つき小ダメージカウンター、距離2のまま)発動
557 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/23(火) 21:57:32.78 ID:PXKH/1Hg0
あ
558 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/23(火) 22:00:52.90 ID:y/1NDYQGO
グリフィン様が小さく木刀を揺らすのが見えた。来るっ!
「きぇえええええっ!!!」
※100-技術×9+20=75以上で回避
559 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/23(火) 22:04:28.18 ID:R6gFptHDO
はい
560 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/23(火) 22:05:40.77 ID:y/1NDYQGO
ダメージ
グリフィン筋力10(手加減中のため)×(コンマ下÷7(木刀分))-10.5×(コンマ下2÷6)
561 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/23(火) 22:06:58.79 ID:9ZRllVQd0
あい
562 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/23(火) 22:09:13.50 ID:mGXobcJCO
よっ
563 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/23(火) 22:15:45.92 ID:y/1NDYQGO
ダメージ 16
クラン残りHP 48
バァンッ!!
「グゥッ!!?」
僕は頭を横に振り、頭への直撃は避けた。しかし、潜り込もうと身を屈めていたからか、背中を強く打たれた。……キツい。
でも、この程度なら打てる。完全に懐に入った。一気に行くぞ!!
※命中判定
100-技術×10+20=30以上で命中(コンマ下1、2)
564 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/23(火) 22:17:23.61 ID:uv6QAyDE0
ふみ
565 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2019/04/23(火) 22:17:25.26 ID:U8HUAeBTO
ほいさ
566 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/23(火) 22:20:16.79 ID:y/1NDYQGO
※朦朧判定ですが……
・命中時クリティカル
・ダメージ時クリティカルか90以上
のいずれかで発生します。両方クリティカルなら朦朧ストック1獲得です。
スキル次第では条件は緩和できます。
(ex:アンダージイヤー、経験点40pで解禁、80以上で朦朧)
※朦朧継続は当面75以上とします。ただし、煉獄発動時は別で50以上です。
567 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/23(火) 22:22:35.03 ID:y/1NDYQGO
※1発命中
ダメージ
12(筋力)×(コンマ下÷8)-9.5(手加減グリフィンの筋力と技術の平均)×(コンマ下2÷6(戦士の職業係数))
※90以上かクリティカルで煉獄発動
568 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/23(火) 22:24:12.03 ID:mGXobcJCO
はい
569 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/23(火) 22:25:09.04 ID:OX3cSOV60
はい
570 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/23(火) 22:26:21.98 ID:y/1NDYQGO
ダメージ 3
グリフィン(手加減)残りHP 77
ちょっと休憩です。
571 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/23(火) 23:55:54.25 ID:ZNdaTPClO
僕は腹に鉤打ちを連打した。……ところが。
「よっ」
巧みに腹の位置をずらされた。一発は空振り、もう一発もかすった程度だ。
やはり、手加減していてもグリフィン様は……強い。というより、巧い。
【ターン4、距離0】
僕らは木刀と拳での鍔迫り合いのような形になった。
……この前のハーデンのように、力任せに吹っ飛ばして距離を取るのが戦士などの職業では定石だ。
ただ、グリフィン様の剣術は違う。ここからでも有効打を打てるのだ。
気が付くと、門下生たちがずらりと見学に来ているのに気付いた。……下手な格好は見せられないな。
※先読み、70以上で成功
572 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/23(火) 23:57:22.05 ID:R6gFptHDO
はい
573 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/24(水) 00:00:35.55 ID:+UlCVNBmO
※失敗
距離は僕の距離だ。構わず打ち込むしか、手はない。細かく足を使い、隙を探る。
「どうした?打たぬならこちらから行くぞ?」
※50以上で先制(技術値が同じのため)
※クリティカルなら3回判定
574 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/24(水) 00:01:41.27 ID:QPLyKTSlO
ほい
575 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/24(水) 00:01:51.50 ID:Y6StNoUT0
あ
576 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/24(水) 00:03:22.20 ID:+UlCVNBmO
※グリフィンの攻撃
70未満で「引き面」(命中で距離2へ)
70以上で突き放し(命中で距離2へ、超低ダメージ)
577 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/24(水) 00:03:43.49 ID:Y6StNoUT0
あ
578 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/24(水) 00:04:33.90 ID:+UlCVNBmO
※引き面
※100-技術×9+20=75以上で回避
579 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/24(水) 00:07:22.20 ID:mxdmiTXDO
はい
580 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/24(水) 00:08:07.61 ID:+UlCVNBmO
ダメージ
グリフィン筋力10(手加減中のため)×(コンマ下÷7(木刀分))-10.5×(コンマ下2÷6)
581 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/24(水) 00:09:21.11 ID:+UlCVNBmO
なお、防御時のコンマ下2のクリティカルはその後の命中修正にプラスが付きます。
(今回の場合なら距離2ではなく0になります)
582 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/24(水) 00:12:30.69 ID:bJ7ESbZZ0
ほ
583 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/24(水) 00:13:57.09 ID:QPLyKTSlO
あ
584 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/24(水) 00:18:08.18 ID:+UlCVNBmO
※戦闘終了
(気絶扱い)
「しゃぁぁぁぁ!!!」
裂帛の気合いと共に、グリフィン様が僕の身体を僅かに突き放す。そして、その空いた空間を使って木刀を振りかぶり……
ゴスンッ
強烈な衝撃が、僕の頭に響いた。目の前が暗くなる。
…………
……
585 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/24(水) 00:23:02.25 ID:+UlCVNBmO
#
「……はっ?」
目を覚ますと、心配そうに僕を見る師匠の顔があった。
「クラン、大丈夫ですか?」
「……っ!?あ、まあ、何とか」
頭に疼痛が残る。どうやら、気絶してしまったらしい。……やはりこの道場とは、相性が良くないみたいだ。
身体を起こすと、グリフィン様が首を振った。
「やっと起きたか小僧。儂が手加減してもこれか、とんだ期待外れだわい」
「……すみません」
「真剣なら背中への一撃で終わっておるわ。しかも儂相手に待ちの戦術を使うとは笑止。経験が足りなさすぎる」
僕は俯いた。返す言葉もない。
※70以上で経験点あり
586 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/24(水) 00:24:22.63 ID:mxdmiTXDO
はい
587 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/24(水) 00:29:37.53 ID:+UlCVNBmO
「ハーデンを退けた力の一端を見られるかと期待したが、とんだ食わせ者であったわ。去ね去ね、用なしじゃわい。
イマーラも一から躾直せ、この馬鹿者が」
「……すみませんでした」
僕らは逃げるようにその場を去った。
「ううっ……!!」
悔しさで、泣くことしかできない。師匠は僕の背中をさすっている。
「……私にも慢心と浮かれがありました。猛省すべきなのは、私です。
……クラン、強くなりましょうね」
「……あ゛いっ!!」
※名声値 20→18
588 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/24(水) 00:31:56.64 ID:+UlCVNBmO
※稽古後イベント
01〜70 特になし(13日目へ)
71〜90 ラーナ
91〜94 イマーラ→ラーナ
95〜00 ???(再判定)
589 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/24(水) 00:34:02.39 ID:lPxYnvAT0
ほい
590 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/24(水) 00:35:20.69 ID:+UlCVNBmO
【13日目】
※来客・外出有無
01〜80 通常進行
81〜94 外出(再判定)
95〜00 外出か来客(再判定)
591 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/24(水) 00:36:23.98 ID:QPLyKTSlO
ん
592 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/24(水) 00:40:40.70 ID:+UlCVNBmO
※再判定
01〜70 オクタシアが訪問
71〜80 フローリアに訪問
81〜94 上+α(ラーナ同行確定)
95〜00 もう一度再判定(ランダム登場確率中)
593 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/24(水) 00:43:11.21 ID:mxdmiTXDO
はい
594 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/24(水) 00:45:20.44 ID:+UlCVNBmO
今日はここまで。
595 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/24(水) 09:05:15.32 ID:kWs+j7uzO
#
沈む気分で僕は道場に向けて走っていた。頭はまだ少し痛む。打ちのめされた気分だった。
体調が悪いなら悪いで、分をわきまえるべきだった。……その結果がこれだ。
何度か、道に這う木の根に足を取られた。いけない、こんなことでは。
もう一度、一から仕切り直しだ。幸い、地区大会までには時間がある。ハーデンもしばらくは襲ってこないだろう。それまでに、強くならなくちゃ。
※60以上でイベント
596 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/24(水) 09:08:17.78 ID:azS+gJLs0
あ
597 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/24(水) 09:26:12.03 ID:kWs+j7uzO
※ラーナ謝罪イベント
#
道場に着くと、玄関の前で項垂れている人影を見た。
「……ラーナ?」
「……クラン、ごめんなさい。私のせいで……」
「えっ」
彼女が涙を流しながら首を振った。
「昨日、家に来なかったから心配で村の人に聞いたの。そうしたら、クランが頭に包帯を巻いて落ち込んでたって……。きっと、私がやりすぎたせいだ」
ラーナが啜り泣く。……確かにその面はあるのだけど。
「……僕が弱かっただけだよ。ラーナは悪くない」
「でもっ!一言、クランとイマーラ様に謝っておきたくて……本当にごめんなさい!!」
僕はふうと息をついた。
「僕はいいよ。師匠にも、一言言っておこう。師匠も、昨日は落ち込んでたみたいだから」
引き戸を叩こうとしたその時、蹄の音が聞こえてきた。それは段々と大きくなり、僕の後ろで止まった。
振り向くと。
「やあ少年。怪我はどうかな」
「……オクタシアさん?」
緑に塗られた革鎧を着た彼女がそこにいた。
「昨日の話はグリフィン様から聞いたよ。期待外れだって愚痴られてね。
ただ、君がその程度だとはどうしても思えない。そこで、励ましにね」
颯爽と馬から降りる。ヴィオラさんとはまた違った、優雅な格好よさがある人だ。
「……それだけのために?」
「いや、勿論別件もある。イマーラ様はいるかな?」
「多分」
引き戸を軽く叩くと、しばらくして師匠が出てきた。心なしか、髪が少し乱れている。
「……クラン。そしてラーナも?」
「ごめんなさい!!私のせいで、クランが酷い目に遭ったみたいで……これからは、気を付けますっ!!」
「……それはもういいですよ。私の弱さにも気付かされましたし。……??」
僕の後ろから、オクタシアさんが一礼する。
「オクタシア?」
「お話があって、フローリアから伺いました。エド・ハーデンについての話です。
ラーナといったね。君も、聞いておいた方がいいだろう」
598 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/24(水) 09:48:56.55 ID:kWs+j7uzO
#
「粗茶ですが」
「かたじけない」
緑茶を一口飲んで、オクタシアさんが切り出した。
「ハーデンの行方は知れません。ただ、非常に奇っ怪なことが見えてきました」
「奇っ怪、ですか」
オクタシアさんが無言で頷く。
「ハーデンは国際指名手配犯です。世界の在り方を決めるオルランドゥ大武術会の実行委員会も極めて問題視している。
そして、10日前の襲撃について、各国と情報を共有しました。結果あり得ない事実が浮かび上がってきたのです。
10日前──まさに彼がヤーヤ様の邸宅を襲撃したその日、彼を目撃した人物がいます。……」
※目撃された場所
01〜80 テルモン
81〜94 イーリス
95〜00 オルランドゥ
※最重要人物の居場所に関わります
599 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/24(水) 09:50:43.90 ID:C4eKcIvVO
ふみ
600 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/24(水) 12:09:34.32 ID:kWs+j7uzO
「目撃?どこで」
師匠が額に皺を寄せた。
「イーリスです。それも王宮近くで」
「イーリス?彼の祖国であるモリブスかと思ってましたが……。彼が瞬間転移できるとしても、そこにいる意味が分からない」
「ええ。彼は無表情で王宮をじっと見ていたそうです。まああの図体に風貌ですから、すぐに近衛兵に気付かれたみたいですが。そして、いずこへと姿を消した」
「その行き先がシムル村、ということですか。しかし、何のためにイーリス王宮にいたのでしょうね。王族に知り合いがいるとは、到底思えない」
01〜70 通常進行
71〜94 王族の……
95〜00 超重要情報
601 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/24(水) 12:12:41.20 ID:mxdmiTXDO
はい
602 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/24(水) 12:26:09.74 ID:kWs+j7uzO
オクタシアさんが溜め息をついた。
「そこなんです。イーリスの当局も困惑しています。ハーデンが何か企んでいるのではないかと。
イーリス王家は国家の要です。政治的にも、精神的にも。それが害されたとなれば、その怒りがモリブスへと向きかねない」
「……国際条約で特段のやむ無き事情がない限り国境は侵さないとあったはずですが、仮にそうなればそれに該当しかねませんね」
師匠が渋い顔になった。イーリス聖王国はユングヴィ教団の影響力が強い。特に原理主義者の苛烈さは、子供の僕でも聞き及んでいた。
そんなイーリスで、神の御使いとも言われる王族が殺されたり、拐われたりしたら……確実に戦争になるだろう。
オクタシアさんがお茶をずずっと飲む。
「ええ。とりあえず、私たちもイーリスとは密に連絡を取るつもりです。ハーデン自身が動けなくても、その一派がいるかもしれませんから」
「そこです。何か情報は」
01〜80 情報なし
81〜94 薄い情報あり
95〜00 情報あり
603 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/24(水) 12:27:33.12 ID:QPLyKTSlO
ほっ
604 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/24(水) 12:36:44.45 ID:kWs+j7uzO
「何も。イーリスに彼の協力者がいそうな気はするのですが」
「……そうですか」
師匠が溜め息をついた。
「ともあれ、そちらはオクタシアに任せます。何かあったらまた言ってください。
……ハーデンは間違いなく、傷が癒えたらここに来ます。クランを狙って」
ゾクリ、と身体が震えた。分かっていたことだけど、奴の恐怖は本能に刷り込まれている。
「……だから、ハーデンの情報はどんな形でも貰えると助かります。よろしくお願いいたしますね」
「はい、勿論」
01〜30 このままオクタシア撤収
31〜60 オクタシアと模擬戦
61〜94 オクタシアと稽古(非戦闘形式)
95〜00 上+α
605 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/24(水) 12:37:48.08 ID:9anR4liz0
ん
606 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/24(水) 12:42:12.04 ID:kWs+j7uzO
※この後は基礎修練のため描写は省きます(ラーナあり)
※基礎修練の結果
01〜20 1p
21〜40 2p
41〜60 3p
61〜80 4p
81〜94 5p
95〜98 10p
99 20p
00偶数 ランダム(真)登場
※ゾロ目は+5p
607 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/24(水) 12:46:38.79 ID:mxdmiTXDO
はい
608 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/24(水) 12:49:24.00 ID:kWs+j7uzO
※経験点27p(ラーナ36p)
※稽古後イベント
01〜50 ラーナ
51〜75 ラーナとイマーラ
76〜94 上+α
95〜00 ???(再判定)
609 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/24(水) 12:50:26.91 ID:QPLyKTSlO
はい
610 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/24(水) 12:50:30.14 ID:kWs+j7uzO
ラーナ経験点は26pでした。訂正します。
611 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/24(水) 21:10:24.93 ID:WrBWZGFJO
#
「今日はここまでです。お疲れ様でした」
師匠の声に、僕らはふーっと力を抜く。
呼吸法の訓練は楽なように見えるけど、全然楽じゃない。むしろ山走りの方が楽なぐらいだ。
ゆっくり、身体の軸をぶらさずに動きながら、長く、深い呼吸を続ける。これが厳しい。
緩慢な動きは、筋肉に大きな負担になる。最初こそは楽だけど、腰を落として構えながらだとすぐに身体の節々が痛み出す。
これで深呼吸を続けろというのは苦行以外の何物でもないのだ。
「ラーナ、大分ついてこれるようになったね。大丈夫?」
「はぁっはあっ……何とか。しかし確かにマナを練れるね。こんなやり方があるんだ」
師匠がラーナに微笑んだ。
「私たちの流派の『気』は、マナと限りなく近いですからね。違うのは、前者が私たちの中にあり、後者が外にあるというだけです。
後はその放ち方ですよ。奥義を身に付ければ、体内から破壊することすら可能です。
……さて、オクタシアが来たから少し遅くなりましたね。今日は私が夕食を作りましょうか」
「あっ、私も手伝います!料理なら自信あるんですよぉ」
「ふふっ、それは楽しみですね。じゃあ、クランはそこで待っていてください」
#
テーブルには山菜や茸、山鳥を衣を付けてあげたものが並べられている。エルフの家庭料理だ。
「今日は藻塩と茶塩で頂きましょうか。どちらかはお好みで」
「……うん、揚げ加減も最高!イマーラ様、やっぱり料理上手ですね!」
「あらあら、褒めても何も出ませんよ?」
茸は肉厚で、山鳥は臭みを消す処理がされていて旨味だけが閉じ込められている。本当に美味しい。
たまに師匠が作る料理は絶品だ。ラーナのも美味しいのだけど、さすがに相手が悪い。
※80以上でお酒が出る(イマーラ暴走確率上昇)
612 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/24(水) 21:13:23.77 ID:OBKEWJfm0
いよっ
613 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/24(水) 21:46:26.02 ID:WrBWZGFJO
※昇格扱い
師匠が席を立ち、台所から大きな褐色の瓶を持ってきた。中には液体が入っているようだ。
「師匠、それは?」
「ええ、『クース』といいます。クランもどうですか?」
ラーナが戸惑った表情を浮かべた。
「イマーラ様、クースって……」
「ええ。サトウキビのお酒を数年寝かせた物です。これは……20年ぐらいでしょうか。久々に飲みますから楽しみです」
「……ってダメですよ!クランはまだ未成年なんですから」
「でも、後1ヶ月で16でしょう?アングヴィルでは成人ではないですか。エルフと人間を、同じに考えてはいけませんよ」
トリスの成人年齢は25で、僕の国よりずっと上だ。ただ、成長が遅いエルフだとその年では子供にしか見えないのだけど。
「しかし、何でまた急に。今までお酒なんて、飲んだことなかったじゃないですか」
「……そうですね。心境の変化、ですか」
「というと?」
トクトクと、師匠は瓶から陶器のグラスに液体を注ぐ。薄い黄色の液体で、ふわりと甘い香りが漂ってきた。
僕のにも、少しだけ注いでくれた。ラーナにもだ。
「あ、私飲めないんですけど」
「一応、ですよ。これは儀式のようなものです」
「儀式?」
師匠が頷いた。
「今は廃れましたが、古のエルフには『元服』という儀式があったそうです。正装をし、盃からニホンシュを飲むことで成人とすると。
残念ながら、今この場には正装はありませんし盃もない。しかし酒ならあると思い、その真似事をしようかと思い立ったまでです」
「……随分急ですね」
「ええ。昨日のことで私は色々考えました。何が足りないのか。何が間違っていたのか。
……結論は、『貴方を子供扱いしている』ことでした。厳しいつもりでも、どこか貴方を子供として見ていた。だから緩みが出たのです。
であるなら、今日を以て貴方を大人として扱います。一切の妥協も緩みもなく、対等な存在として稽古を付けます。
これはそのための、成人の儀式なのです。私と貴方が、その覚悟を決めるための」
……ちゃんと意味があったのか。その想いに、僕の目頭は熱くなった。
「……そういうことだったんですね」
「ええ。そしてラーナは立ち合い人です。宜しいですね?」
「そういうことなら喜んで」
師匠が真面目な表情で高らかに告げる。
「ここにおいて、クラン・オーディナルの元服の儀を行う!今後如何なる困難にも百折不撓の志を以て当たると誓うなら、盃を持て!!」
僕はグラスを持った。
「では。乾杯!!」
グッと中の液体を飲み干す。甘く、濃く、熱い液体が喉を通り抜けていった。
同時に、身体が酷く熱くなる。ランダムのミードを飲んだ時以上だ。
「ふーっ……20年ぶりの酒は、美味しいですね。ラーナ、大丈夫ですか?」
「あっ、はいっ……これ強くないですか?」
「まあ、それは強いでしょう。ニホンシュの倍以上はあるんじゃないですか?
それはともかく。ラーナに返さなければならないものがありました」
614 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/24(水) 22:01:04.07 ID:WrBWZGFJO
師匠が風呂敷を取り出す。その中は……
「あっ、私の服!……ごめんなさい、それしかクランに着せる服がなくって……お嫌でしたでしょう」
「いえいえ、全く大丈夫ですよ」
師匠がニコリと僕に笑いかける。僕は何とも言えない恐怖を感じた。
「そういって下さって、ほっとしました」
師匠は、名残惜しそうに服を見ている。
01〜15 素直に返す
16〜40 似合ってましたねえ
41〜94 最後に……
95〜00 暴走開始
※暴走は多分プラスイベントです
615 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/24(水) 22:01:24.89 ID:jjpYDyN90
あ
616 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/24(水) 22:01:51.76 ID:WrBWZGFJO
※お酒のせいで最後に……の範囲が広がっています。
617 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/24(水) 22:03:42.81 ID:mxdmiTXDO
はい
618 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/24(水) 22:40:07.38 ID:WrBWZGFJO
「……最後に、もう一回着てくれませんか?」
師匠が服を持ち上げ、ニッコリと笑った。
「え゛?」
「あ、それいいですね!ほんっと似合いますよねぇ。誰もクランだと気付かないんですもん」
「ええ、全くです。グリフィン様以外は見抜けませんでしたし……クラン、どうです?」
「い、嫌ですよ!というか師匠、何で僕に女の子の服を着せたがるんですか??
同性愛者でも御稚児趣味でもないでしょ??そういうのへの興味なんて、全くないかと……」
「ええ。確かにどちらとも違います。ただ……『男の娘』は別なんですよ」
え?何だそれ。
「ああ!それちょっと分かります。普段のクランもいいけど、それはそれでいいですもんね。じゃあ、早速着替えさせましょう!」
ラーナもこちらにやってくる。……あ、これ抵抗できないやつだ。
「……分かったよ!着ればいいんだろ着れば!!」
#
「おお……」
「ほぅ……」
美女と美少女が、僕を見て頬を染めている。単に服を着替えただけで、何でこうなるのか。
「やっぱり女の子にしか見えないよ、クラン。ビックリするよねぇ」
「ええ、全くです。むしろグリフィン様はどうやって気付かれたのでしょうね」
「……何で師匠は、僕に今まで手出ししなかったんですか」
師匠が人差し指を口に当てる。
「……考えないようにしていたというのと、そういう機会がなかったというのと、両方ですかね。
ですからラーナには、感謝しているんですよ?我慢しなくて済んだのですから」
「あっ、いえ、そう言われるとは思ってもみなくて……。ひょっとして、番の話がなかったのって」
「お恥ずかしながら。過去に1度だけお相手がいましたが、やはりこういうのがダメだったようでして……」
やはりエルフの恋愛観は僕には全く理解できない。師匠ですらこうだとは。ラーナもあっさり受け入れてる辺り、普通じゃないけど。
「あの、そろそろ脱いでいいですか?」
01〜15 むう、仕方ないですねぇ
16〜50 ダメですよ。ほら、これを飲んで
51〜94 上+あっ、そう言えば昔買ったのがありましたね!
95〜00 暴走開始
619 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/24(水) 22:42:01.14 ID:mxdmiTXDO
はい
620 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/24(水) 22:42:04.13 ID:GIJc2nHL0
やはり攻略王では…?
621 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/24(水) 22:44:41.30 ID:jjpYDyN90
ある意味残念
622 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/24(水) 22:49:03.59 ID:BaDROA1NO
ミドルの子孫だしこのくらいの女難なら大人しい、問題は今まだ1スレ目で今後が楽しみでもあり怖いという事
623 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/24(水) 23:40:31.05 ID:6j/Qtj9SO
師承はうーんと唸った。
「……むぅ、仕方ないですねぇ」
「えっ、もういいんですか?」
確かに諦めが良すぎる。師匠が苦笑した。
「ええ。ちょっと酔って我を忘れていたようです。また失敗を繰り返す所でした。
嫌がる相手に無理強いしても、傷付くのは向こうですし」
「……まあ確かに」
僕はほっとした。師匠はやっぱり師匠だった。
「ただ、やっぱりこれ限りというのは残念です。ラーナ、貴女が稽古に来る時に、たまにでいいので服を持ってきて下さいますか?」
「あ、いいですね!花を愛でるみたいなものですか」
「よく分かってますね。そのうち段々とクランも慣れてくるでしょう」
……前言撤回。やっぱり理解できないや。
624 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/24(水) 23:41:08.69 ID:6j/Qtj9SO
※誤字修正
師匠はうーんと唸った。
「……むぅ、仕方ないですねぇ」
「えっ、もういいんですか?」
確かに諦めが良すぎる。師匠が苦笑した。
「ええ。ちょっと酔って我を忘れていたようです。また失敗を繰り返す所でした。
嫌がる相手に無理強いしても、傷付くのは向こうですし」
「……まあ確かに」
僕はほっとした。師匠はやっぱり師匠だった。
「ただ、やっぱりこれ限りというのは残念です。ラーナ、貴女が稽古に来る時に、たまにでいいので服を持ってきて下さいますか?」
「あ、いいですね!花を愛でるみたいなものですか」
「よく分かってますね。そのうち段々とクランも慣れてくるでしょう」
……前言撤回。やっぱり理解できないや。
625 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/24(水) 23:43:19.40 ID:6j/Qtj9SO
※好感度上昇
ラーナ コンマ下一桁
イマーラ コンマ下2一桁×5
※ゾロ目の場合2倍+10とします
※イマーラの好感度150突破ならイベント
626 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/24(水) 23:44:26.61 ID:wPHl47vB0
ん
627 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/24(水) 23:45:25.91 ID:BaDROA1NO
ほいっと
628 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/24(水) 23:46:37.77 ID:6j/Qtj9SO
好感度
ラーナ 361
イマーラ 108
629 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/24(水) 23:51:29.01 ID:6j/Qtj9SO
【14日目】
結局昨日はラーナの家に泊まった。彼女の服を着せてしようとしたけど、さすがにそれは拒否した。僕は男であり、女の子ではないのだ。
あと、なんかお尻をやたら触ろうとしてきたので耳を弄りながらやり返してやった。……あそこって、結構感じるんだな。
まあ、僕がたまには主導権を握ってもバチは当たらないだろう。
※来客・外出有無
01〜75 通常進行
76〜94 外出(再判定)
95〜00 外出か来客(どちらでも重要イベントへ)
630 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/24(水) 23:52:38.41 ID:mxdmiTXDO
はい
631 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/24(水) 23:58:23.06 ID:6j/Qtj9SO
※修練内容(コンマ下)
01〜60 基礎体力作り
61〜80 イマーラと組み手(戦闘は省略)
81〜94 奥義書の研究
95〜00 再判定
※ラーナとヴィオラの参加有無(コンマ下2)
01〜60 なし
61〜80 ラーナ
81〜94 ラーナとヴィオラ
95〜00 上(+ボーナス)
632 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/24(水) 23:59:05.00 ID:wPHl47vB0
ん
633 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/25(木) 00:00:10.17 ID:aJdZenvz0
はい
634 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/25(木) 00:03:42.91 ID:lNPuk6GpO
※00のため再判定です。
奇数……ファンブル回避権全消化の上再判定
偶数……再判定(いずれも重大イベント)
635 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/25(木) 00:04:09.83 ID:lNPuk6GpO
コンマ下3とします。
636 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/25(木) 00:05:15.37 ID:o35u8QgDO
ksk
637 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/25(木) 00:07:02.29 ID:EGQl1b+g0
あ
638 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/25(木) 00:07:25.18 ID:klspRYttO
そい
639 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/25(木) 00:11:22.75 ID:lNPuk6GpO
もう一度偶奇判定します。
奇数……組み手中に気絶したら……?
偶数……ランダム登場
※今回はどちらが有利かは一概に言えません
※コンマ下3
640 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/25(木) 00:15:10.90 ID:EGQl1b+g0
あ
641 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/25(木) 00:15:56.89 ID:klspRYttO
踏み台
642 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/25(木) 00:16:27.16 ID:o35u8QgDO
ksk
643 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/25(木) 00:28:44.64 ID:lNPuk6GpO
今日はここまで。
644 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/25(木) 00:46:22.37 ID:A50MPGNP0
ケンジャキ「ウェ!?オンドゥル大武術会?」
ダディ「やはりそういうことか!」ドンドン
645 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/25(木) 09:30:58.71 ID:H/aYS3I7o
#
「ハッ、ハッ、ハッ」
坂道ばかりの山道を、全速力で走る。師匠から要求された制限時間は、これまでより大分短くなった。
根に足をとられることにばかり気をとられていては、とてもじゃないけど達成できない。
何回か派手に転んだけど、それでも僕は走り続ける。
昨晩師匠が言っていた、「大人として扱う」という言葉は嘘でもはったりでもなかった。
応対こそ今まで通りだけど、要求される水準が一気に上がったのを感じる。……確かに、このままじゃいけないのだ。
視界の先に鹿の親子が見えた。僕の姿を見ると、一目散に逃げてい……かない?
むしろ、その場に自らの意思で留まっているように見えた。不自然さを感じたその時だ。
「よう」
僕の前に、ランダムがいた。
646 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/25(木) 09:49:09.36 ID:H/aYS3I7o
僕は驚き、足を止めた。本当に神出鬼没だ。気配も何も感じないうちに、いきなり目の前に現れるとは。
宝石は、光っていない。間違いなく、彼は僕が会ったランダムその人だ。
「……どうしたというんだ。いきなり」
「ああ、修練中の所悪いな。幾つか、急ぎで伝えたいことがあった」
彼は懐から小瓶を取り出した。中は茶色い液体で満たされている。そして、キャップを開けるとゴクゴクと半分ほどを飲み干した。
「まずだ。……お前さんを狙う連中が今後現れるって話だ」
「ハーデンとは違うのか?」
ランダムが少し驚いた様子になった。
「もう会ったのか」
「ヤーヤ様を襲った所で。僕はやられかけ、この石が光って誰かに乗り移られた。それで撃退できた、らしい」
「……なるほどねぇ。一応この前に封印を少し解いたんだが、正解だったな」
「この石は何なんだ!?」
「そいつぁ後で話す。今はハーデンの話だ」
もう一口瓶の液体を飲む。「ぷはぁ」と酒臭い息が僕にかかった。
「……奴は無軌道に殺しをやってるんじゃない。武術会での障害になりそうな奴を、事前に消しているんだ。
選手の育成ができそうなのをまずは優先的に。そして、そのうち現役狩りも始めるだろうな」
「どうしてそんなことを?ハーデンなら、実力でも優勝を狙えるんじゃないのか?」
「ハーデンは武術会には出ねえよ。出るのは、別の奴だ。そいつが優勝しやすい環境を整えるのが、奴の目的だ」
「別の奴?」
「ああ。まあ、見たところまだ掌中には収めてねえみたいだが。そうなったら、本格的に取り返しが付かなくなる」
話が見えてこない。一体何が言いたいんだ?
「一体そいつは誰なんだ?」
※安価下3まで、最重要人物の名前を決めます。
なお、イーリス聖王国の「王女」です。
(前作キャラの名前でも可です)
647 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/25(木) 09:52:12.00 ID:5YFv934tO
コンマが最も大きいものを採用します。
648 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/25(木) 09:54:07.62 ID:Um/s/jZsO
レミィ
649 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/25(木) 09:56:13.85 ID:klspRYttO
ミーシャ
650 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/25(木) 09:56:44.81 ID:zrOsP1Nc0
ウインズ
651 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/25(木) 12:52:36.74 ID:nNXXZgcsO
「イーリス聖王国、第一『王女』、ミーシャ・ヴィルエール。有名人だから、お前さんも知ってるだろ?」
「さすがに知ってるよ、雲の上の人だ。……まさかハーデンは彼女を?」
「……そのまさかさ」
僕は昨日のオクタシアさんの言葉を思い出していた。「王族が拐われたら戦争だ」と。それが狙い??
「大変だ……でもそんなことができるのか?そもそも、テルモンもただじゃ……」
「どうだかな。俺はこっちの事情には疎いからな。最終的な狙いしか知らない。
実はな、お前のその宝石。似たようなのが彼女のとこにもあんだよ。封じられている者は違うがな」
「……えっ?」
ランダムが瓶を飲み干した。目が鋭くなる。
「さっき封印を解いた、つったろ。あの中にいるのは、俺の兄貴だったモノだ。
……というか、そもそも厳密にゃ兄貴でもねえのか。似たようなのが多すぎて、ややこしくていけねえ」
「は?」
「いやいい。それはおいおい話す。非常に大雑把に言えばだ。この世界の成り立ちを示す2柱の神がいた。俺らはその片方の使いっぱしりってわけだ」
「『一族』だな」
ランダムの目が大きく見開かれた。
「……どこでそれをっ??」
「師匠の家だ。師匠は、失われた歴史を守っていると」
「……なるほどなぁ。偶然なのか、仕組まれていたのか。……シデが最期に残した、安全装置なのかねえ」
※50以上でイマーラ宅へ場所移動
652 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/25(木) 12:53:29.04 ID:o35u8QgDO
はい
653 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/25(木) 13:20:44.39 ID:nNXXZgcsO
ランダムが溜め息をついた。
「まあ行って確認してえが、俺もあんま長くここにいれねえんだよな。改めるか。
話を元に戻すか。お前さんのには、その神の片割れを宿した男が眠っている。それが世界を救う方法だったからだ。そして、もう片方の神も同じように依り代と共に封じられた。
最後の仕上げに、その2柱を使って世界を滅ぼそうとした奴ごと、『一族』とその血族は穴を塞いだってわけだ」
壮大な話過ぎてついていけない。ポカーンと口を開けたままの僕を見て、ランダムが苦笑した。
「まあついてこれない理由は分かる。余りに理解を越えてるからな。んで、ここから大事な話だ。
2柱を封じた宝石は、厳重な──それこそ俺らぐらいでないと決して破れない封印と共に、信頼できる奴に渡された。その1人がお前の祖先だ。
もう片方は、イーリス聖王国の初代国王に渡された。実は先祖を辿るとお前さんと王家は重なってるんだが、それはまあいいや。
肝心なのは、『神の力』をイーリス王家が持っていて、それを悪用しようとする連中がいるということだ」
「……でも、何のために?」
ランダムがポリポリと頭をかいた。
「……これを言うと、絶対に混乱するよなあ……だから、それは少し待て。そのうち必ず話す。大事なのは結論だ。
封印を完全に解くには、オルランドゥ大武術会の優勝商品である『審判の石』がいる。そして、その時に──失われた神『一角獣』が顕現する。それこそが、奴らの狙いだ」
「……復活させてどうするんだ」
「手始めに世界を滅ぼす。んで、お前さんの持つ宝石を奪い、融合する。それができたら他の世界にも乗り込んで、破壊の限りを尽くす。そういうことだ。
俺はそれを防ぐためにここに来て、お前さんと会ったってわけさ」
654 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/25(木) 16:17:53.49 ID:Hlzl+HxnO
※判定を入れ忘れました。80以上で……
655 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/25(木) 16:21:04.25 ID:gqQt4Ckg0
80
656 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/25(木) 16:34:53.05 ID:Hlzl+HxnO
※追加情報はなし
世界を滅ぼす??そんな大それたことを、ハーデンが考えているのか?あるいは、奴と組んでいる人間が主犯なのか。
……とすれば。
「僕も狙われるのか?」
「多分な。ハーデンに宝石の力を見せたから、少なくとも警戒はされるだろう。
とはいえ、向こうも簡単にはお前さんに手出しできねえ。俺がいるからな」
ニッと笑って、ランダムが親指で自分を指す。
「奴もランダムのことを?」
「厳密には、ハーデンの背後にいる……『もう1人の俺』だな。向こうさんも、何で俺が動いてるかは知っている。誰に接触しているのかも、な。
まあ、散々痛め付けられただろうからハーデンを使っているってわけだが……」
彼が腕時計を見た。
「……っと時間切れだ。やっぱこの世界に長居するのはしんどいわ。
とりあえず、また能力を引き出してやる。色々疑問もあるだろうが、細かい話はおいおいな」
頭に手を乗せると、この前のように彼の全身が光り始めた。
657 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/25(木) 16:40:21.22 ID:Hlzl+HxnO
※HP+10、全能力+1まで確定
01〜30 最低保証のみ
31〜60 HP+15、全能力+1
61〜80 HP+10、全能力+1、経験点30p
81〜94 HP+10、全能力+1、奥義習得ポイント3p
95〜00 再判定(全能力+2以上確定)
658 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/25(木) 16:43:15.37 ID:o35u8QgDO
はい
659 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/25(木) 16:45:14.10 ID:Hlzl+HxnO
クラン(15歳、人間、格闘家)
HP 80
筋力 13
技術 10
知力 6
精神 11
所属 トリス森王国
名声値 18
好感度
イマーラ 108
ラーナ 361
ヴィオラ 138
経験点23p
奥義習得ポイント1
スキル
踏み込み1…移動距離3
気配察知1…気配察知判定に+10
隠密1…隠密行動判定に+10
先読み1…先読み判定に+10
洞察1…洞察判定に+10
リバーブロー…クリティカルか90以上で朦朧打撃へ
フェイント…技量判定に成功で命中ボーナス
カウンター…回避時クリティカル以外でも90以上でカウンター発生
ストレート…距離1、1回攻撃、2倍ダメージ
所持品
謎の宝石
・1日1回ファンブル無効
・95以上クリティカル扱い
(リバーブローの効果は90以上に修正)
・瀕死時に50%で???憑依あり(経験点は基本なし)
660 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/25(木) 16:46:24.62 ID:Hlzl+HxnO
失礼しました。経験点27pです。
夜に更新します。
661 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/25(木) 21:11:07.67 ID:JRwIMu8oO
……力が漲ってくる。この前のような知識の奔流はないけど、それでも一気に成長した気がした。
「……よしっと。まあまだまだ伸び代十分だな。じゃあ俺はこの辺で失礼するぜ。また会おう」
ランダムが歪みの中に消える。「他の世界」やら「もう1人のランダム」やら聞きたいことは山ほどあるのに。しかし、また遠くないうちに会えるかもしれない。
……随分時間を取られた。こりゃ師匠に叱られそうだけど、事情を話せば分かってもらえるだろう。
#
「……なるほど、そういうことでしたか」
一通り説明すると、師匠は何か考えているようだ。
「どうしましたか?」
「いえ、昨日オクタシアが話した内容についてです。イーリスにハーデンがいた理由は分かりましたが。どうやってミーシャ王女を……」
「誘拐するつもりじゃないんですか」
「勿論そうなのですけど。オクタシアが言っていたように、ハーデンの誘拐が判明すればイーリス国民の怒りはテルモンに向かうでしょう。
ハーデンもそこは知っているはずです。しかも王女を武術会に出すなら、恐らくテルモンからになるでしょう。余りに危険すぎます。
そうなると、テルモン政府もハーデンの動きは看過しないでしょうが……」
※50以上で?
662 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/25(木) 21:12:18.95 ID:vnnkQ6fC0
あ
663 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/25(木) 21:27:49.10 ID:JRwIMu8oO
※クリティカル、イベント発生確率上昇
「……あ」
師匠の顔色が変わった。
「……国家転覆ですよ。イーリスの政情を、すっかり忘れてました」
「政情?」
「ええ。あの国における王家がどういう存在かは知っているでしょう?国民の象徴にして誇り。ユングヴィ教団の崇拝対象にして偶像。
しかして政治的権力は一切握っていない。実権は枢機院により握られている。原理主義者が国家の衰退と腐敗を招く中、庶民の生活は困窮している……」
「そうか!そこで国を案じた王女はテルモンに亡命、そこで反旗を翻し武術会への参加を表明する……!」
師匠が重々しく頷いた。
「クラン、恐らくその通りです。ハーデンは単に根拠なくイーリスに行ったのではなく、反主流派とその算段について話していたのかもしれない。
とすれば、ミーシャ王女を連れ出しても国際問題にはなりにくい。むしろイーリス王家の反乱として処理できる」
「……ハーデン、あんななりでそこまで頭が回るんですね……」
「彼の素性は不明ですけど、ただの狂戦士でないのは明らかです。あるいは、貴方が言った『もう1人のランダム』の指示かもしれません。彼が何者かは一切不明ですが。
オクタシアに後で連絡を入れてみます。明日以降、接触があるかもしれませんね」
664 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/25(木) 21:30:30.72 ID:JRwIMu8oO
※稽古後イベント
01〜50 何もなし
51〜80 ラーナ
81〜94 ラーナとイマーラ
95〜98 ラーナとイマーラとオクタシア
99、00偶数 再判定
665 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/25(木) 21:31:53.00 ID:W7e2LjgG0
あ
666 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/25(木) 21:35:58.85 ID:JRwIMu8oO
偶奇判定です。
奇数 ファンブル無効権で再判定
偶数 ?????(超重要イベント)
667 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/25(木) 21:36:25.78 ID:JRwIMu8oO
※コンマ下3です
668 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/25(木) 21:36:58.69 ID:vnnkQ6fC0
あ
669 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/25(木) 21:44:41.84 ID:o35u8QgDO
ksk
670 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/25(木) 21:45:06.58 ID:okHVhy7xO
そいや
671 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/25(木) 21:58:16.66 ID:JRwIMu8oO
※ミーシャがトリスに来ている
今日はここまで。
672 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/25(木) 23:38:56.90 ID:rbIDMma9O
ちょっと進めます。
673 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/26(金) 00:07:39.52 ID:X1DRtL1SO
#
「クラン、終わった?」
道場を出ると、上機嫌な顔のラーナがいた。手にはバッグを持っている。
「あ、終わったけど……今日も泊まるの?」
「ん!でもその前に、お師匠様から差し入れだって」
「……これは、シトロレモンにスイツキカメ?それとイルゼネギ……」
「『これで鍋でも作ってやんな』だって。疲労回復に効くと思うよ。で、せっかくだからイマーラ様にもお裾分けしようかなと」
「喜ぶんじゃないかな。……師匠、ラーナが……」
引き戸を開けると、師匠が真剣な顔で電話している。……誰だろう。
「……ええ。まさかここで彼女がフローリアに……話は付きそうですか?……そうですね、貴女にお任せします。では、明日」
チャリン、という音と共に電話が切られた。師匠が僕を見る。
「ちょうどよかった。クラン、明日はフローリアに行きますよ」
「フローリア?何でまた急に」
「さっき話に出ていたミーシャ王女。明日からトリスに滞在するそうです。こちらの王家との交流、ということで数日間いるとオクタシアが言っていました。
先程の貴方の話と私の推測を伝えた所、彼女は非常に強い関心を持ったようでして。ついては、一度フローリアで話がしたいと。
可能であれば、ミーシャ王女との面談も段取りすると言っていました」
「僕がですか!!?」
師匠が頷いた。僕はただ驚くしかない。王族なんて雲の上の人だ。比較的庶民的なトリスの王家だって、そうおいそれと会える人じゃない。それが、どうして。
師匠がフフフと笑う。
「こういう時に『オルランドゥ大武術会準決勝進出者』という昔の肩書きは効くのですよ。
ミーシャ王女も剣術を嗜んでいるらしく、それもかなりの腕と聞いています。私からの指導が受けられる、となれば?」
「……会ってくれるというわけですね」
「その通りです。ただ、数日は留守にしますが……」
師匠の目がラーナに向いた。
「行きますっ!!私もクランの番ですもん。よく分からないですけど、大事な話なんですよね。ハーデン関連、ですか?」
「ええ。クラン、後でラーナには詳しい話を。明日は早いですから、無理せず早めに寝てくださいね」
674 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/26(金) 00:15:02.24 ID:X1DRtL1SO
【15日目】
「おはようございます。準備はできてますか?」
「はい。数日分の着替えに道着。問題ありません」
背中のザックはパンパンだけど、見た目よりは大分軽い。25キメドほどの長い距離だけど、これなら何とかなりそうだ。
問題はラーナだけど……
「お待たせしましたー」
僕より2回りは大きい荷物を、ラーナは事も無げに持っている。こんなに力あったっけ?
「えへへ。『軽量化』で少し楽にね」
※65以上でヴィオラも同行
675 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/26(金) 00:15:32.26 ID:WBuyeRvG0
あ
676 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/26(金) 00:19:47.93 ID:X1DRtL1SO
限界が来たので寝ます。
677 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/26(金) 08:51:09.12 ID:OMlYems0O
「というか一体そんなに何を持っていくんだよ。服と下着だけで十分だろ?」
「女の子には色々あるの。それに、王宮に行くんでしょ?おめかししなきゃだし、あと……」
ラーナが師匠を見る。師匠は「?」と首をかしげた。
「……まいっか。フローリアまでは馬車ですか?」
「いえ、走っていきますよ。ただ、貴女は辛いと思いますので馬を準備させてます」
「25キメドを走るんですか……」
「これも修練のうちですよ」
馬貸し屋から借りて来たらしい、芦毛の馬がブルルと啼いた。
※道中
01〜10 襲撃
11〜94 何もなし
95〜00 再判定
678 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/26(金) 08:56:04.29 ID:klUdnlKy0
ほい
679 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/26(金) 09:10:46.76 ID:OMlYems0O
#
トリス森王国首都、フローリア。この国は閉鎖的と言われているけど、それは悪いことばかりではない。
「トリス風」と呼ばれる、木造平屋の古い町並みは歴史を感じさせるし、王宮の質素だけど重厚な造りは他の国にはない。しかもこれも木で造られているというのだから恐れ入る。
何でも、500年近くこの町並みは変わっていないそうだ。「歴史」は消されても、その前からある建物もあるのかもしれない。
この国が観光客の受け入れに前向きになったのは10年ぐらい前と割と最近なのだけど、町にはちらほら観光客がいた。
確かに、観光には色々見応えがある国かもしれない。
「フローリアに来るのって、5年ぶりぐらいだねぇ……」
ラーナが感慨深そうに言う。
「僕も1年ぶり。大体近場で事足りちゃうし」
「そうなんだよね。実家にも大分長く帰ってないや」
「南部のイストラームだっけ。大分遠いよね」
「そ。母さん、元気かなあ」
王宮が近付いてくる。が、その前に宿だ。
「オクタシアが用意した宿はこの辺りですね」
師匠が足を止める。
※宿の中身
01〜70 普通の民宿(3部屋)
71〜80 普通の民宿(1部屋)
81〜94 花宿
95〜00 老舗旅館(ミーシャ宿泊)
680 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/26(金) 09:14:09.94 ID:4TAv5kvDO
はい
681 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/26(金) 09:17:35.49 ID:OMlYems0O
※範囲指定間違えました。
01〜20 花宿
21〜60 普通の民宿(3部屋)
61〜80 普通の民宿(1部屋)
81〜94 老舗旅館
95〜00 老舗旅館(ミーシャ宿泊確定)
682 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/26(金) 09:18:03.23 ID:OMlYems0O
※踏まれていたので94とします。申し訳ありません。
683 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/26(金) 11:36:02.76 ID:haXqx5EkO
そこにあったのは、歴史を感じさせる古い旅館だ。「柳屋」とある。
「……ここって……私でも知ってるよ?トリス1の旅館、『柳屋』じゃない!?」
「オクタシアも気を遣っているのですね。感謝しないと……ほら、行きますよ」
玄関を入ると、古いエルフ様式の服「キーモ」を着た女性たちが三つ指を突いて出迎えてくれた。内装は薄暗いけど、渋い上品さも感じられる。
「イマーラ・ランドルス様御一行ですね。3名様分のお部屋を用意してあります。どうぞこちらへ」
しゃなりと、女将らしき女性が僕らを案内する。どうも温泉まであるらしい。庶民には決して縁のない宿だというのは、僕にも分かった。
「荷物を置いたら1時間後に出ますよ。オクタシアとの約束があります」
荷物を部屋に置く。1時間後か、ちょっと中途半端な時間だな。
1 ラーナの部屋に行く
2 イマーラの部屋に行く
3 温泉に入る
4 ぼーっとする
5 自由安価
※2票先取
684 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/26(金) 11:43:47.30 ID:SYEs+mZ5o
3
685 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/26(金) 11:46:04.71 ID:lOLNXY4lO
3
686 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/26(金) 11:51:46.71 ID:haXqx5EkO
大分走って疲れたし、温泉で汗でも流そう。大浴場は……こっちか。
それにしても、古そうに見えるけど清潔な宿だ。何かしてあるのかな。
※70以上で混浴
※判定が続きます
687 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/26(金) 11:54:43.31 ID:lOLNXY4lO
踏み
688 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/26(金) 11:59:42.86 ID:haXqx5EkO
※温泉に入ってきたのは……
01〜65 誰もいない
66〜80 中年男性(人間)
81〜94 若者(人間)
95〜00 ??????
689 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/26(金) 12:00:53.40 ID:4TAv5kvDO
はい
690 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/26(金) 16:57:32.25 ID:Lc5QC13EO
「ふーっ」
浴場は外にあった。露天風呂、というらしい。これもトリス独特の文化だ。
アングヴィルのそれとは色々違っていて慣れない所も多いのだけど、トリスにはいい文化もたくさんある。
とろみが気持ち付いたお湯が、疲れを洗い流していく。まだ昼間だからか、入ってくる人もいない。
うとうとしそうになったけど、オクタシアさんとの約束を思い出して出ることにした。
「あ、クランもお風呂だったんだ」
浴場から出ると、キーモによく似た衣服に身を包んだラーナと鉢合わせた。白い肌が薄赤に染まり、何かこう、抱き締めたくなる衝動に駆られた。
「……どしたの?」
「いや、可愛いなって」
ラーナの顔がさらに赤くなった。
「……んもぉ。夜に、ね?イマーラ様に聞かれると悪いから、そっとだけど」
「……うん」
部屋が1人1部屋で良かった。さすがにラーナの誘いは断れそうもなかったし。
さて、そろそろ行った方が良さそうだ。
※戦闘時判定にプラス5のボーナス(この日限り)
691 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/26(金) 17:07:17.18 ID:Lc5QC13EO
#
「何かいい匂いがしますね」
「建材の一部に香木を使っているらしいですからね。ああ、あまりキョロキョロしない方がいいですよ」
辺りを見渡したくもなる。トリスの王宮は、巨大な邸宅に近い。全5階建てで、1階部分がとても広く造られている。
こんな建物は、今まで見たこともないし、もちろん入ったこともない。
僕らがいるのは、まさにその1階の外縁部分だ。役所などはここにある。何でも全周で2キメドもあるんだそうだ。
そして中庭の先に、王族の居住区である本殿がある。こちらはさすがに師匠と言えど立ち入れない。
師匠が足を止めた。「近衛兵団団長室」とある。
コンコン
「イマーラ・ランドルスです。入りますよ」
※中の人物
01〜75 オクタシア
76〜85 オクタシアと若いエルフ(再判定)
86〜94 オクタシアと美しいエルフ
95〜00 特殊イベント
692 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/26(金) 17:09:46.63 ID:EnSp9zHo0
あ
693 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/26(金) 17:09:51.58 ID:vYPasgKZ0
えい
694 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/26(金) 20:30:23.21 ID:Pg+wYXW5O
「イマーラ様、お待ちしておりました」
キーモ姿のオクタシアさんが、薄いクッションの上に座るよう促す。……どうやって座ればいいんだ?
2人は足を折り曲げ、窮屈そうな格好で座っている。……何か辛そうだな。
「はは、胡座でも何でも、好きに座ればいいさ。エルフの流儀を無理して真似ることはない。
……イマーラ様、飲み物は」
「緑茶で構いませんよ。ああ、宿はどうもありがとうございました。あそこまでしなくても良いのに」
「いえいえ、イマーラ様は国の英雄。この程度当然であります。さて、ミーシャ様の件です」
「彼女はもうこちらに?」
01〜20 それが……
21〜60 ええ、奥の院へ
61〜94 そろそろ来られるかと
95〜00 ええ
695 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/26(金) 20:31:01.24 ID:EnSp9zHo0
あ
696 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/26(金) 20:42:24.65 ID:Pg+wYXW5O
「ええ、奥の院に。王女様たちとご歓談中です」
トリスはアングヴィルやイーリスとの関係が深い。
隣国であるアングヴィルは当然としても、イーリスとの関係が良好なのはユングヴィ教団への技術供与がある、らしい。
回復術や医術において、トリスのエルフは独特のものがある。同じくそれを生業とする者が多いユングヴィ教団とは、持ちつ持たれつの関係なのだ。
王族同士の仲も、それほど悪くないらしい。ミーシャ王女がここに来たのも、その一環であるようだった。
「なるほど。ご予定は?」
01〜15 予定が埋まってますね
16〜50 明日に何とか、30分程度
51〜70 一応、今日か明日に1時間は
71〜94 1時間後に稽古の時間を取っています
95〜00 上+α
697 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/26(金) 20:43:46.77 ID:4TAv5kvDO
はい
698 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/26(金) 20:57:02.62 ID:Pg+wYXW5O
※ゾロ目のため昇格、長めのコミュニケーションが可能
「1時間後に稽古の時間を取っています。ミーシャ様は、大層楽しみにされているようですよ」
「そこまでですか」
「ええ。武術会に出れるなら出たいと。さすがに周囲が止めているようですが。
過去の戦績も細かく把握しておられるようです。イマーラ様についてもご存知でした」
「……もう20年近くも前の話なのですけど。忘れられていいのですが」
ハハハとオクタシアさんが笑う。
「イマーラ様の第4位が、近年の最高順位ですからね。貴女は今でも国の英雄なのです。貴女がどう思われようと」
「……そうなのですね。それにしても、ミーシャ様はどれ程の腕前ですか?かなりの腕とまでしか聞いていませんが」
01〜15 天才、ですね
16〜40 相当のものですね
41〜94 天賦の才は感じます。まだ粗いですが
95〜00 上+α(クラン勝利濃厚)
699 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/26(金) 20:58:05.25 ID:8xOHu/r+0
あ
700 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/26(金) 21:05:21.78 ID:Pg+wYXW5O
※技術14
「相当のものですね。先程剣舞を見させて頂いたのですが、あれを見る限り、私に迫るものがあります。現時点で」
「……それは素晴らしい」
僕はランダムが言っていたことを思い出した。ハーデンは、彼女に眠る「一角獣」の力を呼び起こそうとしていると。
それに相応しい実力を、彼女は既に身に付けつつあるということか。
師匠は思案顔だ。
「ただ、クランと手合わせさせるつもりでしたが……大丈夫か不安になってきましたね」
「僕が、ですか」
「ええ。立ち合わせてみれば何か分かるかもしれないと思ったまでですが」
※2票先取
1 やりますっ
2 いえ、やめます
※仮に勝つと……?
701 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/26(金) 21:08:49.36 ID:DfOVYTx5O
1
702 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/26(金) 21:16:25.55 ID:ia3eFhiQ0
1
703 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/26(金) 21:17:06.69 ID:8xOHu/r+0
1
704 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/26(金) 21:55:34.14 ID:Pg+wYXW5O
「……やりますっ」
王族と手合わせするなんて光栄、そうそう訪れない。それに……ハーデンが目を付けている人がどんな人か、一度ちゃんと体験しておきたかったのだ。
師匠が微笑む。
「それでこそ私の弟子です。では、それまで準備運動代わりに呼吸法の訓練でもしましょうか。道場は?」
「近衛兵団用のものが。そちらに、ミーシャ様も来られるはずです」
鼓動が少し速まる。緊張を忘れるために、僕は深く呼吸をした。
705 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/26(金) 22:14:52.92 ID:Pg+wYXW5O
#
サッ、サッ、サッ、サッ……
誰かが近付いてくる気配がする。僕らは呼吸法の訓練を、少しやめた。
「イーリス聖王国、ミーシャ・ヴィルエール第一王女の、おなぁりぃぃ!!」
衛士の声と共に、オクタシアさんと護衛、そして長い金髪の女性が入ってきた。……思っていたより、ずっと若い。僕と同じぐらい、だろうか。
目鼻立ちはハッキリしていて、少し目が垂れている。優しそうだけど、その表情の裏にはどことなく憂いも見えた。
僕たちを見るなり、彼女は優雅に一礼した。
「お初にお目にかかります。イーリス聖王国が第一王女、ミーシャ・ヴィルエールです。本日は偉大なる武道家、イマーラ・ランドルス様にまみえることができ、恐悦至極に存じます」
僕も慌てて頭を下げる。
「こちらこそお会いできて光栄ですわ。微力ながら、本日はお力になれればと存じます。
……ああ、あまり緊張なさらないで下さい。立場を忘れ、共に武術を志す者として楽しみましょう」
「……はい。この方たちは、お弟子さんですか?」
僕は拳を胸の前で合わせる。
「はいっ。イマーラ・ランドルスが弟子、クラン・オーディナルです。本日は、よろしくお願いします!」
「私は弟子ではないんですが……大魔導師ヤーヤ・バータラの元で修行中のラーナ・エンピードといいます。
たまにイマーラ様の元で勉強させていただいてます」
「あのヤーヤ様の!?そちらにもいつか是非お会いしたいですわ」
ミーシャ様が僕を見る。
01〜50 特に何もなし
51〜75 あら、その宝石は
76〜94 上+α(女性と間違える)
95〜00 ?????
706 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/26(金) 22:17:05.13 ID:4TAv5kvDO
はい
707 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/26(金) 22:21:24.49 ID:Pg+wYXW5O
今日はここまで。
708 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/27(土) 08:09:24.77 ID:3NRWARF8O
「よろしくお願いいたしますね」
彼女はふわりと笑いかけた。少し、ドキッと胸が高鳴る。
「……むぅ」
「いてっ」
ラーナが僕のお尻をぎゅっとつねった。
「あら、どうしたのですか?」
「い、いえ。こちらの話です」
ラーナがこちらを睨んでいる。……独占欲はあんまりないと思ってたけど、そうでもないのかな。
「クラン、ラーナ。静かに。……ではミーシャ様、始めましょう。先程まで私たちがやっていた、呼吸法の訓練からです」
「呼吸法?」
「ええ。スナイダ流拳闘術では、体内の気を練りそれを拳に乗せます。気とはマナに近いものですが、体内に常にあるという点で違います。
それを引き出す基礎技術が、呼吸法なのです。ご覧になってください」
僕らはゆったりと呼吸法の動きをする。毎回思うけど、本当にキツいのだ。
※50以上で……
709 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 08:16:27.60 ID:RObN4ZsDO
はい
710 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/27(土) 08:51:18.58 ID:3NRWARF8O
「……変わった動きですのね。でも、見た目以上に大変そう。それに……」
「?」
「……あ、いえ。『拳神』、ウィル・アピースの準備運動の動きによく似ていると思いまして」
「……そうなのですか?」
師匠が不思議そうな顔をする。
大武術会は世界中の注目行事だ。ただ、チケットの高さからそれを生で見られる人はそれほど多くはない。僕も当然見たことはない。
「拳神」ウィル・アピースの話は聞いていた。スナイダ流と同じように、両の拳を中心に闘う格闘家だと。その両拳は一撃必殺、比類する物がないとも聞いている。
ただ、彼が呼吸法を知っているとは思わなかった。これは、スナイダ流特有だと聞いていたのだけど。
「ええ。関連があるのかと思いまして。そうなのですか?」
「いえ、あり得ないと思うのですが……」
師匠は訝しげに眉をひそめた。ただの偶然なんだろうか。
#
ミーシャ様はその後呼吸法を実際に試された。呼吸のたびに、程よい大きさの胸が揺れる。
ラーナが渋い顔をしていたけど、それは見ないことにした。
※90以上で???
711 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 09:03:27.11 ID:RObN4ZsDO
はい
712 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/27(土) 09:10:52.21 ID:3NRWARF8O
※ファンブル回避権1回消費(残り2回)
再判定です。
713 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/04/27(土) 09:13:19.04 ID:D8XkuAUnO
はい
714 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/27(土) 09:39:13.42 ID:3NRWARF8O
※特に何もなし
#
「では、実技を見せましょう。まずは型の実演から、その後に実際に組み手をして頂きます」
「組み手!?そんなのとんでも……」
護衛の男の発言を、ミーシャ様は笑って止められた。
「良いのですよ。お相手は、イマーラ様が?」
「いえ、私は左腕を喪った身。今日は弟子のクランがお相手します」
「あら、そうですか」
彼女が肩を落としたのが分かった。まあ、見た目で侮られるのには慣れている。
大事なのは、彼女に一目置いてもらえるようになること。信頼を得なければ、ハーデンの話は切り出せない。
寸止めの型を師匠とやりながら、僕は彼女の戦い方を想像していた。恐らくは剣士だろう。
両手剣か、片手剣か。多分後者だ。筋力的にはそっちの方が扱いやすいはずだからだ。
技量的には相手が上だろう。幻惑されたら一方的だ。ならば、近付いて技術を潰すしか、多分方法はない。
そうしているうちに、実演は終わった。ミーシャ様は微笑みながら手を叩いている。
「素晴らしい型でしたわ。動きに一切の無駄がなく、流れるようでした。
次は組み手、でしたね。少し着替えてきます」
護衛と共に、彼女が去っていった。ラーナの視線が冷たい。
「……むぅ。鼻の下伸びてるよ」
「そ、そんなことないさ」
「そぉ?ま、番は私だしいいんだけど」
師匠やヴィオラさんではここまで警戒してなかったんだけどな。同族か否かってのもあるんだろうか。
そうこうしているうちに、ミーシャ様が戻ってきた。手には細い針のような剣がある。
「……まさか、真剣??」
「いえ、先端は丸くしてあります。刃もありません。ただ、油断すると大怪我をしてしまいますが」
微笑みながら、平然と言う。……いや、大怪我どころじゃないぞ?急所に当たったら死んでも不思議じゃない。
ただの世間知らずなのか、それとも……何かが壊れているのか。僕は初めて、この人を怖いと思い始めていた。
師匠を見ると、黙って首を横に振った。汗が一筋見える。「計算外だけど、やるしかない」という顔だ。
「……分かりました。それでは、お願いいたします」
僕は構える。技量差があるのは知っているけど、飛び込む隙はないのか。
※洞察判定
100-知力×8-10-5=37以上で成功
715 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/27(土) 09:51:47.90 ID:3NRWARF8O
なお、洞察の効果は基本
・相手ステータス(技術)の判明
・コンマ判定プラス5
です。クリティカルのみ手加減が確定します(一定局面まで)。今後はこれで統一します。
716 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 10:34:48.02 ID:Ru3LvfOeO
頑張れ攻略王
717 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/27(土) 10:40:03.20 ID:3NRWARF8O
【ターン1、距離10→5】
隙は見当たらない。ジリ、ジリとゆっくりと攻めてくるタイプか。
これはかなり距離が遠い。踏み込んでも、ミーシャ様が来ない限りまだ距離はある。ただ、それは相手も同じだ。
右手を軽く上下に動かす。踏み込むタイミングを探るのだ。
※先読み
37以上で成功(計算式は洞察に同じ)
718 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 10:40:13.75 ID:f4E8yoD20
a
719 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/27(土) 10:48:47.53 ID:3NRWARF8O
※2ターン目の行動
01〜35 フェイント
36〜80 待機・迎撃(距離2の通常攻撃)
81〜94 平突き「タスク」(距離5の突進攻撃、回避で距離0)
95〜00 上+α(回避確定)
720 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 11:02:14.26 ID:RObN4ZsDO
はい
721 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/27(土) 12:58:17.91 ID:3NRWARF8O
>>717
今更ながら気付いたのですが、技術補正を入れ忘れていました。
77以上で成功でしたが、そのままとします。
722 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/27(土) 15:51:06.40 ID:Xj24hcbNO
ミーシャ様は右手を真っ直ぐ伸ばし、剣をこちらに向けている。突きに特化した剣術なのだろう。ゆらり、ゆらりと剣先が揺れる。
これは……陽動だ。何かを仕掛けてこちらの隙を作らせてから攻める算段だろう。
ただ、ここで待っていても仕方がない。踏み込んで交わす。それ以外に選択肢はない。
【ターン2、距離5→2】
僕は両手を顔の前に構えて右足を踏み出す。
クン
剣先が少し沈んだ。陽動だ。
※100-技術×5-10(先読み)-5-5+40=70以上で看破
723 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 15:52:21.44 ID:v/MbImvn0
あ
724 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/27(土) 15:59:23.36 ID:Xj24hcbNO
※クリティカル、看破+ボーナス(次ターンの踏み込みに反撃なし)
剣先がしなる。次の一撃が本命だというのは読めている。
僕も腰を沈め、右拳を出す……ふりをした。
クワッ
ミーシャ様の目が見開かれる。「かかった」と思っているだろう。
しかし、それは……偽だ。
僕は右拳をすぐに引く。そしてもう一度思い切り踏み込んだ。
「え」
腰を回し、左拳を腹へ。女性を殴るのはハッキリ言って好きじゃないけど、ミーシャ様はほぼ真剣を使っているのだ。
やられる前に……やるっ!!
725 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/27(土) 16:01:44.35 ID:Xj24hcbNO
【ターン3、距離0】
※左鉤打ち×2
※命中判定
100-技術×10+40(技術差)-20(クリティカルに伴う崩し)=20以上で命中(コンマ下1、2)
726 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 16:02:22.64 ID:ZlTi0MhG0
あ
727 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 16:02:36.25 ID:RObN4ZsDO
はい
728 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/27(土) 16:08:41.72 ID:Xj24hcbNO
ダメージ(1発目)
13(筋力)×(コンマ下÷8)-12(ミーシャ筋力と技術の平均)×(コンマ下2÷6(戦士の職業係数))
(2発目)
13(筋力)×(コンマ下3÷8)-12(ミーシャ筋力と技術の平均)×(コンマ下4÷6(戦士の職業係数))
※コンマ下1、3が90以上かクリティカルで煉獄発動
729 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 16:14:43.18 ID:sRs6NExXO
ほいさ
730 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 16:15:48.22 ID:RObN4ZsDO
はい
731 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 16:16:10.73 ID:ZlTi0MhG0
あ
732 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/27(土) 16:16:45.29 ID:Xj24hcbNO
>>730
はファンブル回避のためそのまま22として扱います。
(ファンブル回避権残り1回)
733 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/27(土) 16:20:20.64 ID:Xj24hcbNO
>>732
について自己レスです。
相手の攻撃、防御判定においては
11、22がクリティカル
33以上ゾロ目がファンブル
になります。
反転させるのを忘れていました。上の記述は無視してください。
(つまり
>>730
はクランにとってのクリティカル扱いです)
734 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/27(土) 16:22:51.37 ID:Xj24hcbNO
戦闘ルールについては試行錯誤の面がありますが御容赦ください。
ここからも分かるように、相手方の攻撃のクリティカル(こちらにとってのファンブル)確率は比較的高くなっています。
相手によっては90以上クリティカルなどのスキルを持っていることもあります。ファンブル回避権が重要になるのはこのためです。
735 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 16:26:32.18 ID:tD2Ulky50
ん
736 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/27(土) 16:31:35.70 ID:Xj24hcbNO
ダメージ1発目 2(2倍ダメージ、煉獄発動)
ダメージ2発目 94
※ミーシャのHPを決めます。格上なのでHPは大分多いですが、気絶判定は濃厚です。
01〜40 200
41〜80 150
81〜00 120
737 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 16:35:50.84 ID:sRs6NExXO
踏む
738 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/27(土) 16:38:32.41 ID:Xj24hcbNO
※HPが一回で半減したため気絶判定です。
ミーシャ精神(14)×5=70以上で気絶、戦闘終了
(なお、煉獄発動のため気絶せずとも超高確率で戦闘終了です)
739 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 16:41:54.42 ID:RObN4ZsDO
はい
740 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/27(土) 16:47:21.66 ID:Xj24hcbNO
※煉獄発動
ダメージ(1発目)
13(筋力)×(コンマ下÷8)-12(ミーシャ筋力と技術の平均)×(コンマ下2÷6(戦士の職業係数))
(2発目)
13(筋力)×(コンマ下3÷8)-12(ミーシャ筋力と技術の平均)×(コンマ下4÷6(戦士の職業係数))
※コンマ下1、3が50以上かクリティカルで煉獄継続
※朦朧打撃の上限は検討します。HPをどこまでインフレさせるかにも依りますが。
なお、最序盤のため煉獄は基本「発動すれば勝ち」です。
741 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 16:49:17.01 ID:tD2Ulky50
ん
742 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 16:51:41.74 ID:sRs6NExXO
あ
743 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 16:52:02.49 ID:RObN4ZsDO
はい
744 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 16:58:43.75 ID:hlI2oe3w0
あ
745 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/27(土) 17:07:57.66 ID:Xj24hcbNO
総ダメージ 98
ミーシャ残りHP 120-98=22
「グハッ……!!」
左鉤打ちを叩き込む。1発目は浅かったけど、2発目は深く入った。骨に届いた感触がする。
そしてよろけたミーシャ様に、肘打ちを側頭部へ。これは浅い。そして頭と腹に両手打ち。……これも不十分だ。
「クッ」
ミーシャ様は一瞬意識が飛んだようだったけど、すぐに立て直した。ここで決めておきたかった。
「煉獄」を初めて使ってみたけど、思いの外使いこなすのが難しい。まだ修練しないと……。
でも、最初に腹部に入った左鉤打ちは、相当に効いている様子だ。この分なら、何とかなるかもしれない。
※イベント発生判定
01〜25 その時、ミーシャ様の宝石が青く光った
26〜80 戦闘続行
81〜00 クランっ、勝負ありですっ!!
746 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 17:12:29.05 ID:hUu9JCy3O
た
747 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/27(土) 17:15:50.61 ID:Xj24hcbNO
【ターン4、距離0】
その時、ミーシャ様の宝石が青く光った。嫌な予感が背筋を走る。……まずいっ!!
※先読み、77以上で成功
748 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 17:20:00.53 ID:hlI2oe3w0
あ
749 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/27(土) 17:21:52.54 ID:Xj24hcbNO
※ミーシャ行動読めず
※70(技術差4のため、50+4×5)以上で先制
750 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 17:25:49.33 ID:sRs6NExXO
ほ
751 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/27(土) 17:30:25.81 ID:Xj24hcbNO
※クリティカル、命中確定
中断します。なお、ミーシャ攻撃時にイベント発生です。
(倒しきっても何かしらあります)
752 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/27(土) 17:50:43.20 ID:Xj24hcbNO
先に判定だけ済ませます。
ダメージ(1発目)
13(筋力)×(コンマ下÷8)-12(ミーシャ筋力と技術の平均)×(コンマ下2÷6(戦士の職業係数))
(2発目)
13(筋力)×(コンマ下3÷8)-12(ミーシャ筋力と技術の平均)×(コンマ下4÷6(戦士の職業係数))
※コンマ下1、3が90以上かクリティカルで煉獄発動
753 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 17:56:00.60 ID:sRs6NExXO
宝石動き出してしまった以上負けイベの予感がするからせめて倒し切る程度は何とかいきたい
754 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 17:56:08.72 ID:RObN4ZsDO
はい
755 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 18:23:16.62 ID:hlI2oe3w0
あ
756 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 18:40:32.99 ID:6lqD+zhR0
えい
757 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/27(土) 18:58:27.18 ID:3NRWARF8O
※煉獄発動の項はミスです
※
>>756
はファンブル回避権により再判定
(残り1回)
758 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 19:03:01.31 ID:sRs6NExXO
ん
759 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/27(土) 21:31:12.33 ID:9Dyn8VSLO
ダメージ 33
ミーシャ気絶?
ここから来る攻撃は何だ?突き飛ばしか引きながらの突きか?
……分からない。ただ一つ言えそうなのは、次に彼女が動いたらかなりの確率で極めてまずいことになる、ということだ。
僕は僅かに左に脚を運んだ。細かく速い動き。彼女はまだダメージから抜けきれてない。これならば!!
トン、ドスンッ!!!
「……カハッ……」
最初の左は軽く。そして本命の左をさっきとほぼ同じ場所に突き刺すと、ミーシャ様は身体を丸めて崩れ落ちた。
僕は離れて残心を取る。……やったか!?
「勝負あ……」
01〜50 青い光が彼女の全身を包んだ
51〜65 青い光が彼女の全身を包んだ……がすぐ消えた
66〜94 青い光が膨らんだが、すぐ消えた
95〜00 上+α
760 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 21:33:39.60 ID:cRzHRFby0
あ
761 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/27(土) 21:43:46.52 ID:9Dyn8VSLO
※ミーシャHP全快
その瞬間。青い光が彼女の全身を包んだ……が、それはすぐに消えた。
気を失ったかと思った彼女の顔に、生気が戻る。そして、跳ね起きると間合いを取った。
「え……?」
「馬鹿なっ!?」
師匠とオクタシアさんが叫ぶ。
完全に手応えがあった。……しかし、あの宝石の力を感じたことがある僕には分かる。
まだ、終わってない。
「……やりますね。ですが、まだっ!!」
ミーシャ様は正気のままだ。どうやら、誰かが乗り移ったわけではないようだ。彼女が発する闘気も、何か変わったわけではない。
01〜50 戦闘続行【ターン5、距離3】
51〜75 いえ、そこまでです!
76〜94 お止めください姫様!
95〜00 上+α
762 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 21:46:42.02 ID:RObN4ZsDO
はい
763 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 21:47:12.28 ID:WBUekPO/0
はい
764 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/27(土) 21:51:51.22 ID:9Dyn8VSLO
【ターン5、距離3】
僕は大きく呼吸を練った。……僕はまだ、一撃も食らってない。振り出しに戻っただけだ。
ただ、正直この状況は明確に不利だ。もう一度彼女を倒すのは、力量差からしてかなり難しい。
やれることは少ない。真っ直ぐ行って、打ち据える。それ以外にない。
問題は、踏み込む時の反撃だ。それを避けられるか否かだ。
※先読み判定 77以上で成功
※これに成功で新スキル習得
765 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 21:54:50.59 ID:sRs6NExXO
それ
766 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/27(土) 21:58:01.05 ID:9Dyn8VSLO
ミーシャ様の目が鋭い。もう隙は見せない、と言っているようだ。
それでも僕にできることは、接近することだけだ。
「シッ!!」
左脚を蹴り出す。ミーシャ様の剣が、待ち構えていたかのように突き出された。
※40以下でミーシャのスキル「二段突き」
767 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 21:58:18.90 ID:f4E8yoD20
a
768 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/27(土) 22:01:41.03 ID:9Dyn8VSLO
※単発
100-技術×8-20+40=40以上で回避
769 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/27(土) 22:02:09.03 ID:9Dyn8VSLO
※失礼しました。訂正します。
770 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/27(土) 22:03:23.41 ID:9Dyn8VSLO
100-技術×8-5(温泉分)-5(洞察)+40=50以上で回避
771 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 22:05:26.65 ID:cRzHRFby0
あ
772 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/27(土) 22:10:44.56 ID:9Dyn8VSLO
シュッ
身を屈めた僕のすぐ上を、ミーシャ様の突剣が通りすぎていく。……助かった。
そして、懐は僕の領域だ。小柄な僕だけど、ここは小回りの効く僕にとって絶好の舞台だ。
問題はここからだ。腹打ちにすべきか、顔に大砲を持っていくか。
1 リバーブロー
2 ストレート
※2票先取
773 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/04/27(土) 22:14:15.55 ID:D8XkuAUnO
2
774 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 22:14:47.74 ID:sRs6NExXO
2
775 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/27(土) 22:16:45.81 ID:9Dyn8VSLO
※命中判定
20以上で命中
776 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 22:21:00.13 ID:cRzHRFby0
あ
777 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/27(土) 22:26:50.62 ID:9Dyn8VSLO
僕は右を大きく振った。しかし……
「くっ!?」
頭を横に捻って交わされた!?この至近距離で?
やはり、力量差はいかんともしがたい。……粘れるだろうか。
【ターン6、距離0】
ミーシャ様から濃い花のような香りがする。汗と体臭が入り交じった匂いだ。思わずうっとりしかけるけど、今はそういう状況じゃない。
さっき懐に入った感触からして、ここから彼女が取れる技はさほど多くはない。接近戦で武道家に対抗できるのは、短剣を持った軽戦士ぐらいだ。
ハーデンのような怪力もないだろう。ここを乗りきれば、何とかなるはずだ。
※先読み判定、77以上で成功
778 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 22:29:11.77 ID:RObN4ZsDO
はい
779 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/27(土) 22:33:39.50 ID:9Dyn8VSLO
※クリティカル、回避確定+新スキル
※新スキル判定
01〜70 先読み2(先読み判定に20のボーナス)
71〜94 先読み3(先読み判定に30のボーナス)
95〜00 上+先の先(先読み成功で回避確定)
780 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 22:36:40.76 ID:sRs6NExXO
さあどれになるか
781 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/27(土) 22:44:59.43 ID:9Dyn8VSLO
※先読み3習得(経験点50p相当)
彼女は剣を持つ右手を強く握った。これは殴っての対処か。しかし、拳闘家に打撃戦は苦しい選択だ。
この人は、天賦の才で戦ってるけど、実戦は多分少ないんだ。少なくとも、ある程度の力量があって、しかも本気で戦ってくれる相手は。
僕は左手で彼女の右手を払う。不意を突かれた彼女の身体が固まるのが分かった。
さっきは大砲を持っていって失敗した。もう一度、腹打ちから入るっ!
※コンマ下1、2が20以上で命中
782 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 22:47:41.97 ID:5Qe33zrA0
頼むぞ
783 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 22:48:02.81 ID:/ydWMRN50
はい
784 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/27(土) 22:51:03.42 ID:9Dyn8VSLO
※2発命中、うち1発が朦朧打撃
ダメージ(1発目)
13(筋力)×(コンマ下÷8)-12(ミーシャ筋力と技術の平均)×(コンマ下2÷6(戦士の職業係数))
(2発目)
13(筋力)×(コンマ下3÷8)-12(ミーシャ筋力と技術の平均)×(コンマ下4÷6(戦士の職業係数))
785 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 22:52:28.65 ID:/ydWMRN50
はい
786 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 22:52:47.07 ID:RObN4ZsDO
はい
787 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 22:54:04.89 ID:sRs6NExXO
ほい
788 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/04/27(土) 22:54:32.45 ID:D8XkuAUnO
あ
789 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/27(土) 23:05:37.72 ID:9Dyn8VSLO
ダメージ 153
※戦闘終了
腰を捻り、身体を沈める。そして左拳を上へ、肝臓に当たる位置へと2度、突き上げた。
ドス、ドスンッ!!!
「…………!!!?」
叫びすら許さないほどの苦痛。それは腹打ちと言えど、意識を飛ばすのには十分だ。
ゆっくりと、前のめりに崩れ落ちていく。宝石の光は……ない。
「勝負ありっ!!」
残心を取りながら、僕は興奮と恐怖で固まっていた。……もし、僕の時のように宝石の中身が彼女を乗っ取っていたたら?
最悪の想像が頭をよぎった。しかし、それはもう実現はしない。
※HP+20、経験点50pを獲得、追加ボーナス判定
01〜30 特になし
31〜70 奥義習得ポイント1p
71〜94 経験点追加20p
95〜00 上の両方
790 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 23:08:11.56 ID:/ydWMRN50
はい
791 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/27(土) 23:15:33.41 ID:9Dyn8VSLO
クラン(15歳、人間、格闘家)
HP 100
筋力 13
技術 10
知力 6
精神 11
所属 トリス森王国
名声値 33
好感度
イマーラ 108
ラーナ 361
ヴィオラ 138
経験点73p
奥義習得ポイント2
スキル
踏み込み1…移動距離3
気配察知1…気配察知判定に+10
隠密1…隠密行動判定に+10
先読み3…先読み判定に+30
洞察1…洞察判定に+10
リバーブロー…クリティカルか90以上で朦朧打撃へ
フェイント…技量判定に成功で命中ボーナス
カウンター…回避時クリティカル以外でも90以上でカウンター発生
ストレート…距離1、1回攻撃、2倍ダメージ
所持品
蛇の宝石
・1日1回ファンブル無効
・95以上クリティカル扱い
(リバーブローの効果は90以上に修正)
・瀕死時に50%で???憑依あり(経験点は基本なし)
※名声値はとりあえず最低値の15を足しています(上乗せあり)
※成長は後程。非常に選択肢が増えてますので幾つか有用なものに絞るかもしれません
792 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/27(土) 23:30:46.64 ID:9Dyn8VSLO
#
「……んっ……痛っ」
「気付かれましたか。簡単な治癒魔法をかけておきました」
師匠が心配そうに、目覚めたミーシャ様に言う。
「……ありがとう、ございます。これ程までとは……己が未熟を恥じるだけです。一撃も入れさせて貰えなかった」
「紙一重であったと思いますよ。流石の剣の冴えでした。そうですね、クラン」
僕は無言で頷いた。力量は、明らかにミーシャ様が上だった。勝てたのは、ただの運だ。
「……あの宝石は」
01〜30 ???
31〜85 ヴィルエール家に代々伝わるものです。……あんな力があるなんて
86〜00 上+あなたにも、同じものが
※95〜00の場合好感度ブーストが確定
793 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 23:32:32.78 ID:Ytd7SHo10
あ
794 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/27(土) 23:40:57.33 ID:9Dyn8VSLO
「ヴィルエール家に代々伝わるものです。……あんな力があるなんて」
……宝石の話は聞いてなかったのか。少なくとも、「封印」が破られていることはなさそうだった。
「姫様、そろそろこの辺りで。お身体に障ります」
護衛の一人で、見るからに場数を踏んでいそうな隻眼の男が言う。
「サマート、案ずるには至りません。……今日はいい学びになりました」
すっくと立ち上がると、ミーシャ様が右手を差し出した。
「ありがとうございました。改めて、名は」
「クラン・オーディナルです。今日はこちらこそ、ありがとうございました」
差し出された手を握る。
01〜70 ギュッと、潰されそうな勢いで握られた
71〜94 そっと、慈しむように握られた
95〜00 上+α(好感度ブースト)
795 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 23:44:00.05 ID:YUuveGKR0
ふみ
796 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/27(土) 23:51:19.62 ID:9Dyn8VSLO
「……っ!?」
僕は驚いた。ギュッと潰されそうな勢いで握られたからだ。
「あっ」
彼女も気が付いたのか、すぐに手を離す。
「あら嫌だ、とんだ失礼を。……また明日、稽古を拝見できますか?」
「ええ、勿論」
師匠が笑顔で言う。ミーシャ様は、微笑みながら一礼して去っていった。
※好感度ブーストなし
※好感度、コンマ下-10(最低保証10)
※好感度が低い理由は後程
797 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 23:52:42.16 ID:RObN4ZsDO
はい
798 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/28(日) 00:06:49.92 ID:Sh+2dgHYO
※ミーシャ初期好感度 10
「……どう思いました?クラン」
ミーシャ様が去ってから、師匠が真面目な顔で言う。
「どうって何がですか?」
「ミーシャ・ヴィルエールですよ。率直な印象を聞かせて下さい。強さではなく、その人となりについて」
「……優しげな人だとは思いました。……ただ、仮面のような」
「ほう?」
「……幾つか変だなと思うところはあったんです。言葉が丁寧に過ぎたり。王族だからそうなのかなと思ってたんですが、それにしても、余り響かない。
立ち合いにほぼ真剣を使ってきた時、違和感は強くなりました。普通、たかが稽古であんなことはしません」
師匠が頷いた。オクタシアさんが慌てた表情になる。
「ちょっと待て!不敬だぞ?」
「構いません。……クラン、続けて下さい」
「……はい。決定的だったのが、最後の握手。……悔しかったのかどうなのかは知りませんし、本人も自覚してるかは分かりません。
ただ、彼女の奥底には、何か黒いものがある気がする。それが何かは分からないですけど」
「……同感です。彼女は、ただの王女ではない。ハーデンが狙うに足る、何かを持ってしまってます。
幸い、それはまだ目覚めてはいない。今のうちに、何とかしたいですが」
ラーナがはあ、と息をついた。
「……やっとモヤモヤしてたのが分かったわ。『邪』の気配を感じてたからなのね。
クラン、ああいう女には気を付けた方がいいよ。明日も会うみたいだけど」
ラーナはえらくミーシャ様を嫌っているようだ。僕は彼女の宝石を思い出していた。……あれのせいもあるんだろうか。
799 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/28(日) 00:10:57.99 ID:Sh+2dgHYO
※今日はここまでですが、最後に判定を2つほど入れます。
※65以上で宿泊先がミーシャ一行と同じ
800 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/28(日) 00:11:35.93 ID:Sh+2dgHYO
※50以上に訂正します。
801 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/28(日) 00:12:11.65 ID:NGQU/TvZ0
ふむ
802 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/28(日) 00:15:40.82 ID:Sh+2dgHYO
※宿泊先が同じのため、2つ目の判定は飛ばします
なお、スタート時点は低いですが、ミーシャの好感度を上げておくと良いことがあります。
ただ、とりあえずラーナは嫌がりますが。
803 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/28(日) 12:36:37.08 ID:8amzIzD8O
#
明日の面会は午前になるという。まさか、また立ち合いを要求されることになるんだろうか。
存外……というか内に秘めてはいるけどかなりの負けず嫌いのようだった。明日もうまくやれる自信は、はっきりないない。
「何か疲れてるね。大丈夫?」
「ん、何とか」
宿に戻る道中、ラーナが心配そうに声をかける。……夜は夜で疲れそうなんだよなあ。
体力はともかく、精力でエルフは人間のずっと上をいく。噂には聞いてたけど、実際自分が体験すると喜んでばかりもいられないことが身に染みて分かった。
まあ、温泉があるからそこで少しゆっくりしよう。オクタシアさんが取ってくれたのが温泉のある柳屋で本当に良かった。
「……師匠、あれ」
宿の前に大勢の人がいる。エルフではなく、人間のようだ。着ている服からして、イーリスの人たちか。
「王家の紋章、ですね。まさか宿泊先は柳屋ですか。確かに国賓を遇するには不足のない宿ですが、オクタシアはここまで考えていたのかもしれませんね」
宿の人に話を聞くと、ミーシャ様一行は離れに泊まるらしい。顔を会わせる機会はなさそうな感じだけど、妙な気分だ。
※温泉イベント
01〜30 何もなし
31〜50 イーリスの若者
51〜94 隻眼の男
95〜00 ??????
804 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/28(日) 12:37:04.35 ID:8amzIzD8O
※95〜00は重大イベントです。
805 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/28(日) 12:38:06.50 ID:wUwiIasa0
えい
806 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/28(日) 12:48:17.54 ID:8amzIzD8O
#
僕は夕食前にもう一度温泉に入ることにした。ゆっくり汗を洗い流して、明日に備えよう。
湯船につかりながら夕焼けを見る。庭越しに見える夕日はとても美しい。ふうと息をついていると、誰かが入ってくる気配がした。
「あ、先客ですか」
僕は振り返って頭を下げた。短い茶色の髪の男性がいる。僕より少し年上だろうか。
01〜70 何もなし
71〜94 あ、あなたはミーシャ様と稽古された
95〜00 お、女湯??
807 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/28(日) 12:49:15.75 ID:w6oYrUhfO
ほっ
808 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/28(日) 13:05:19.46 ID:8amzIzD8O
「あ、あなたはミーシャ様と稽古された」
少し驚いた顔をされる。僕は苦笑しながら会釈した。
「あっ、はい。あの中に?」
「兜を被っていたので分からないのも無理ないですよ。イーリス聖王国騎士団団員、カーティス・ジェイムズといいます。以後、よろしくお願いいたします。
それにしても驚きましたよ。ミーシャ様が負けるとは。団員も、団長のサマート様以外誰もあの方に勝てないし、やりたがらないのに」
「運が良かっただけですよ」
「いえ、素晴らしい技の冴えでした。ご年齢は?」
「15ですけど」
目を見開かれて絶句された。
「……僕より3つも下じゃないか。ミーシャ様よりも下……エルフじゃあない、ってことですよね」
「生粋の人間ですよ。いや、本当に運が良かっただけで」
カーティスさんは何か考えている様子だ。
※カーティスに振る話題
1 ミーシャ様はどんな方ですか?
2 どうして皆ミーシャ様と稽古したがらないんですか
3 ミーシャ様の周囲に異変は?
4 カーティスさんは普段何を
※2票先取
809 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/28(日) 13:11:27.42 ID:rgjyw9ZDO
3
810 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/28(日) 13:19:53.24 ID:1c+2LuvJO
1
811 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/28(日) 13:22:59.17 ID:PBP9zDKU0
1
812 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/28(日) 13:55:42.92 ID:8amzIzD8O
「……ミーシャ様はどんな方ですか?」
僕や師匠は、彼女にどこか黒いものを感じた。普段から接する彼らにとってはどうなのだろう。
うーん、とカーティスさんは唸った。
「……素晴らしい方ですよ。気品がありお優しく……次期国王に足る資質がある方だと思いますが」
「……本音は?ここでの話は、決して漏らしません」
01〜30 ……いえ、先ほど申し上げた通りです
31〜80 ……国を強く思われている方です
81〜94 ……本当に漏らしませんね?
95〜00 別の誰かが入ってくる(高確率でサマート)
813 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/28(日) 13:59:03.96 ID:rgjyw9ZDO
はい
814 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/28(日) 14:00:47.04 ID:8amzIzD8O
※再判定
01〜80 サマート
81〜00 ?????
815 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/28(日) 14:01:41.69 ID:PBP9zDKU0
ほ
816 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/28(日) 14:44:36.69 ID:8amzIzD8O
※95〜00での登場のため、内通者などの可能性は消えています
ガララララ、と引き戸を開ける音が聞こえた。入口には、さっき見た隻眼の男がいる。
「先客か。……カーティス、団長を差し置いて一番風呂か」
「食事の準備担当なので、早めに入ったのですが……それに、もう一人先客が」
男と目があった。
「……ん?君は先程の。クラン君、だったか」
「はい。あなたも道場にいた……」
「そうだ。イーリス聖王国騎士団団長、サマート・カーショウという。
良いものを見せて貰った。心より感謝する」
この人が団長か。修羅場を潜ってきた人というのはすぐに分かる。
彼に話を聞いた方が、話は早そうだ。
「いえいえ。一つ、お聞きしたいことが。ミーシャ様って、どんな方ですか?本音でお願いします。決して漏らしませんので」
サマートさんの顔が険しくなった。
「……逆にこちらから聞きたい。どう思った。不敬は見逃す」
「危うい、という気がしました。何かか、本性を隠そうとしているけど、滲み出ているような。
稽古というのに、彼女は躊躇いなく突きを撃ってきました。それも、ほぼ真剣で。怖さを感じなかったか、と言えば嘘になります」
「……なるほど。イマーラ様は何と」
「同感だと。僕の番は、邪の気配がするとまで」
ふう、とサマートさんが大きな溜め息をついた。
「……恐れ入るな。ミーシャ様の危うさに気付かれるとは。その通り、危うい方だ」
「団長っ!?」
「いや、いい。お前も何人かの団員が『稽古中の事故』で命を落としたのを見たはずだ。
あの方に害意はない。ただ、『どうしてそうなったか』が理解できないだけだ。人として大切なモノが欠落しておられる」
……何人か殺している、のか。「誰も稽古したがらない」理由が、よく分かった。
確かにあの模擬剣だと、当たりどころが悪ければ普通に死ぬだろう。彼女にとって、稽古とは命のやり取りなのかもしれない。
「……大切なモノ、ですか」
「そうだ。国を想う気持ちはお強い。本当にお強い。民の不幸に心を痛め、聖職者の不手際・不祥事にはお怒りになられる。
しかし、王族であるがゆえに政に口は出せない。……その逃げ道が、武であった。
オルランドゥ大武術会に出れば、王族とて政に口出しができる。そうすれば、国の窮状を救える。その想いから、幼少の時より武を磨いてこられた。……のだが」
「王族は参加を許されない。どんなに強くあろうと」
サマートさんが重々しく頷いた。
817 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/28(日) 21:40:35.32 ID:ot6pc3pZO
「そうだ。13の時──前回大会の時だ。予選に出ようとしたミーシャ様は、枢機院にそれを止められた。国王様、王妃様にもだ。
しかしミーシャ様の想いはあまりに強い。そこで、代表に決まっていた俺と立ち合い、勝ったら出すことになった。勝てるわけなどない、と誰もが思っていたからな。
そして、負けたら二度と武術会に出たいと言い出さないという約束になった」
「そして、あなたは勝った」
「ああ。この右目を犠牲にしてな」
僕は思わず一歩引いた。パシャン、という水音が響く。
「……そんな」
「だが事実だ。俺にも油断はあった。しかし、あれほどとは思っていなかった。13の少女が、あれほどまでの剣技を持っていたとはな。
……結局、イーリスは前回は代表なしになった。勿論、これは機密だ」
「そんなことを、僕に話していいんですか」
「君がミーシャ様を負かしたからだよ。恐らく、あの方は君に執着するはずだ。
あの方には素晴らしい王になれる資質がある。民を愛し、国を愛するという意味で。
ただ、それに関係のない命については恐ろしいほど無関心で、無頓着だ。そして、武の力を信じすぎている。
だから、君にあの方を変えてほしいと思っている。あの方が、他人に強い関心を持つのはとても珍しいからな」
僕は唾を飲み込んだ。
「それは……あまりに重すぎます。そして、僕からもあなたたちに言わなければならないことがある。
『武芸者殺し』エド・ハーデンが、彼女を狙っています。殺すという意味ではなく、拐って自分たちの掌中に収めるため」
「……何だと?」
サマートさんの左目が細くなる。カーティスさんは口をあんぐりと開けた状態だ。
「それは確かな情報か?」
「間違いなく。僕とラーナはハーデンと交戦しています。オクタシアさんも、イーリスにハーデンがいたという情報は持っています。
そして、情報源は明かせませんが、極めて確かな筋から、ハーデンの狙いがミーシャ様であると。
ハーデンはミーシャ様を拐い、恐らくは説得し、テルモンかどこかの代表に据える考えです」
「……馬鹿なっ!??」
「君、いくらなんでもそんな荒唐無稽な……」
僕はカーティスさんを見た。
「信じがたいかもしれませんが、師匠も同じ考えです。恐らくは、オクタシアさんも。
トリスとしては、ミーシャ様がハーデンに狙われているという考えになっていくとみてます。
今回、無理に稽古を入れさせて貰ったのは、このことを伝えるためなんです」
「……嘘だろ?何のために?」
「……だが、ハーデンが武術会に出させてやると言ったら、姫様は乗るだろう。枢機院への不満も深い。
中からではなく、外から国を変えるんだと説かれたら、あの方の性格上乗ってしまうだろうな」
サマートさんが、険しい表情になった。
「すまないが、後で詳しい話を聞かせてはくれないか。本館3階だったな」
「ええ。……ただ、ハーデンと繋がっていそうな人物が、イーリスにいるのでは?それも王族に近いところで」
01〜70 分からん
71〜85 ……確かに、いるな……
86〜00 ……確かに、いる。ただ、トリスには来てない
818 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/28(日) 21:44:26.65 ID:tboeSi7N0
あ
819 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/28(日) 22:07:13.93 ID:ot6pc3pZO
「……分からん。枢機院に不満を持つ分子は多いが、王族にちょっかいを出すとなるとハードルは上がる。
……こっちに来ているかもしれない、ということか」
「ええ。……あり得ないことじゃないと思います。来る時はご用心を」
「……了解した。20時頃をメドに伺う。イマーラ様にも、そう伝えてくれ」
僕は頷いた。頭がやたら熱いのは、のぼせたせいか、それとも緊張のせいか。
#
「……ということです」
僕は師匠にサマートさんとの話を伝えた。師匠は箸で山菜のお浸しをつまんだ。
「彼がサマート・カーショウでしたか。噂には聞いていましたが、前回出なかったのにはそういう事情が……」
「しかし、あのお姫様本格的に危ないね。もう何人か殺してるって……そんなのが王様になったらどうなっちゃうの?」
ラーナの言葉に、師匠が苦笑した。
「イーリスは王族が政に口出しできない国です。せいぜい、同じことが続き、枢機院が揉み消すだけでしょう。
むしろ、ハーデンの狙い通りになったた時が怖い。……更正ですか」
「……僕には荷が重すぎますよ。ちゃんと話したこともないですし。
ただ、このまま放っておけば、ハーデンの手にミーシャ様は落ちるでしょうね」
師匠が溜め息を付いた。同感だ。しかし、それを避ける術が分からない。
「……本人に、話してみます?誰がハーデンと繋がってるか分からない状況でやるのは、危ないですけど」
「それぐらいしかない気がしますね。多分、宝石の話は知らないでしょうし」
ラーナが筍入りの炊き込みご飯を口に放り込む。
「うーん……何か話聞かない気がするなあ……直感だけど」
それも否定できない。サマートさんが、上手いことやってくれればいいのだけど。
820 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/28(日) 22:09:57.41 ID:ot6pc3pZO
※20時の来訪者
01〜20 ……来ない
21〜50 サマートとカーティス
51〜94 サマート
95〜00 サマートとミーシャ
821 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/28(日) 22:10:30.90 ID:FYppmYQi0
えいっ
822 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/28(日) 22:29:14.24 ID:ot6pc3pZO
#
「どうぞ」
「……こう沢山の麗しい女性に囲まれると、緊張しますな」
サマートさんが、苦笑しながら緑茶をずずっと飲む。
部屋には僕ら3人に加え、オクタシアさんもいる。話の重大性から、師匠が呼び寄せたのだ。
「今から言う話は、くれぐれも内密に。本来なら他人に吹聴する話ではないのですが、事の重大性を伝えるためにはやむを得ません。クラン、では説明を」
僕は頷き、ここ2週間にあったことを話した。ランダムのこと、ハーデンの来襲、僕の宝石のこと。
……そして、彼女が持ち、立ち合い中に光り始めた……ミーシャ様の宝石のこと。
サマートさんはずっと険しい表情で、黙って話を聞いていた。
そして……
01〜60 事の重大さは、よく分かった
61〜85 宝石か……
86〜00 上+重大事実
(95〜00で???)
823 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/28(日) 22:30:11.83 ID:w6oYrUhfO
はい
824 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/28(日) 23:18:44.10 ID:ot6pc3pZO
#
「宝石か……」
サマートさんが呟いた。
「心当たりでも?」
「あれは王室が第一王位継承者に代々与えてきたものだ。だが、あんな力があるとは聞いてない。
実際、今日のは驚いた。気絶されたと思ったミーシャ様が、宝石が光を放ったと共に全快されたのだから。
……同じようなものが、君のそれというのか」
「ええ。さっきも言いましたが、この中には誰かが棲んでいるようでした。
そして、僕がハーデンによる致命傷を食らった瞬間、僕を乗っ取ってハーデンを撃退したんです。
多分、ミーシャ様のにも同じような誰かが眠っているはずです。お心当たりは」
サマートさんがお茶をすする。
「ない。ないが、伝説はある。国難の際に、宝石を持つ人物が世界を救うであろうと。ユングヴィの連中が、王家を神聖なものと崇拝する理由の一つだ。
俺もこの目で見るまでただの教義に過ぎんと思っていたが、どうも本当かもしれないと思い始めてきた」
「ただ、これまでに伝説を裏打ちするような『奇跡』は」
「聞いたことがないな。だから、誰かが君の言った『封印』を少しだけ解いた可能性はある。それが、ハーデンの協力者だ。
宝石に触れる立場にあり、かつそんな膨大な魔力を持つ人間……」
01〜30 いるのかそんなの?
31〜80 魔力はない、が……
81〜00 いた。しかし、そんな大それた奴なのか?
825 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/28(日) 23:19:14.85 ID:8kH8kqdg0
はい
826 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/28(日) 23:31:57.39 ID:ot6pc3pZO
サマートさんが黙りこむ。そして「あ」と呟いた。
「……いた。しかしそんな大それた奴なのか?」
「誰なんです?」
「近侍のアナスタシアだ。翼人で、ミーシャ様は彼女には心を許している。年の離れた姉妹か何かと思うほどだ。
魔力も尋常ではない。弱冠27にして司教の位にあるが、これはプリーストとしての能力によるものと言われてる。
のんびりとした性格的にも武術会に出ることはなかったが、いたら前回俺が代表になるのは難しかったかもな」
「彼女が内通者?」
「……どうだろうな。彼女がハーデンと接触したなんて記録もない。ハーデン以外の誰か、かもだが」
※アナスタシアの居場所
01〜80 トリスに来ている
81〜00 イーリス
827 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/28(日) 23:33:14.13 ID:rgjyw9ZDO
はい
828 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/28(日) 23:39:51.60 ID:ot6pc3pZO
今日はここまで。
829 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/28(日) 23:52:59.24 ID:ot6pc3pZO
なお、随分と和風の描写が出てますが、この辺りは前作と共通してます。
(さらに言えばこの大陸は◯◯◯◯大陸の◯◯◯◯◯◯◯周辺であり、エルフという種族が◯◯◯の記憶により作られたという裏設定がありますが、
本作では一切この事情に踏み込むことはないためここまでとします)
830 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/29(月) 10:27:25.09 ID:YEEpiJbuO
「彼女は今どこに」
「こっちに来ているよ。あまりこういうことは言いたくないんだが、最近は姉妹というより恋人のようですらある。
王室の面子としては、どこか良家の男と婚姻関係になるのを願っているのだがね……」
オクタシアさんが溜め息をついた。
「なかなか大変なのですね。しかし、そうなると」
「ああ。アナスタシアを姫様から離すのは難儀だ。ただ稽古の時だけは、血を見るのは好きではないとの理由で不在だ。
アナスタシアなしで姫様と話せるのは、それがほぼ唯一の機会だ」
ラーナがうーんと唸っている。
「そのアナスタシアって人から説得するってどうなのですか?」
「どうだろうな。離れ離れになること自体が少ないし、どこまで上手く行くか。一緒に説得できれば理想だが、俺は懐疑的だ。
とりあえず、今は晩餐会が終わって2人ともこっちにいる。面会を要請すれば通るかもしれないが、あまり期待はしないでくれ」
※80以上で特殊ルート
831 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/29(月) 10:33:11.93 ID:MmNVrLbDO
はい
832 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/29(月) 14:12:02.98 ID:GDC5AnnNO
「そうですか……ミーシャ様は女の子が好き、ってことですよね?」
「いや、どうかは知らんぞ。アナスタシアとそういう関係だと思っている奴は少なくないが。言ったら不敬で首が飛ぶ」
「そうですか……そうだ!」
ラーナがニマッと僕を見た。……嫌な予感がする。
「……何だよ」
「クランさ、女の子になればいいんだよ」
「……はぁ??」
「実は荷物には、クラン用の服も持ってきてたんだよねぇ。そういう機会があるかなぁって思って。
まさかこんな機会で使えるとは思ってなかったよー」
僕の背中に冷や汗が流れた。ちょっと待て、何をしようってんだ??
「師匠、何か言ってやってくださ……」
「……面白いですね。クランを彼女に会わせれば、関心を持ってくれるかもしれない。上手くすれば、アナスタシアという近侍も引き離せる……」
しまった、師匠は「そういう趣味」だった。こりゃ単に僕の女装を見たいだけかもしれない。
しかも困ったことに、それなりに理屈は通っている。まずい、これはまずいぞ。
「ちょっ……オクタシアさん、止めてくださいよ!」
「……いや、さすがはイマーラ様だ。逆色仕掛けというべきか。サマート殿、離れからミーシャ様を一度外に出すことは可能ですか?」
「……どうかな。ただ、ここの庭園は夜魔法光で照らされている。それを見にミーシャ様が出てくる可能性はあるか。
しかし、そんなことでミーシャ様が関心を持つだろうか?」
フフフ、とラーナが笑っている。
「ご心配なく。まず女の子にしか見えなくなりますから」
サマートさんは渋い顔だ。……おかしなことになってきたぞ。
833 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/29(月) 14:20:30.77 ID:GDC5AnnNO
#
「……驚いたな。確かに美少女にしか見えん」
僕を見てサマートさんが驚く。僕は桃色のワンピースに、長めのかつらを着けられていた。
「でしょう?エリセドさんにお洒落用のかつらを借りてきたけど、これでどこから見ても女の子だねぇ」
「……何でこんな恥ずかしい目に遭わなきゃいけないんだ」
「だってミーシャ様を釣り出すためじゃない。ねぇ、イマーラ様」
「そうですよ、『クララ』。割り切りなさい」
師匠の呼び方が変わっている。目の輝きが尋常ではない。
※オクタシアの反応
01〜15 うーん
16〜80 これは確かに……
81〜94 す、素晴らしい!
95〜00 はぁはぁ
834 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/29(月) 14:21:38.89 ID:EDtrcFItO
よっ
835 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/29(月) 14:22:08.26 ID:829OCFSl0
あ
836 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/29(月) 14:22:41.80 ID:GDC5AnnNO
※オクタシアもイマーラと同類
※好感度を設定します。コンマ下+50(最低70)
837 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/29(月) 14:23:08.37 ID:829OCFSl0
あ
838 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/29(月) 14:23:26.25 ID:MmNVrLbDO
はい
839 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/29(月) 14:34:53.68 ID:GDC5AnnNO
オクタシア好感度 87
「す、素晴らしい!これは確かに……良いものですね」
「でしょう?オクタシアなら分かってくれると思いました」
オクタシアさんがうんうんと首を振る。エルフはこんなのばっかりなのか。やっぱりこういう辺り、文化の違いを感じざるを得ない。
「……イマーラ様の意外な一面を見てしまったな……まあいい。庭園に一度出てみよう。君一人で出てくれ。俺たちは中から観察している」
「……だから何で……はいはい、分かりましたよ」
女性陣3人がニコッと笑う。その無言の圧力を受け、僕は渋々部屋を出た。
庭園は淡い光に照らされている。色とりどりの花と月が池に反射され、玄妙な美しさだ。
01〜20 待っても誰も来ない
21〜30 アナスタシアだけ出てくる
31〜80 ミーシャとアナスタシアが出てくる
81〜00 ミーシャだけ出てくる
※95〜00だと好感度に大幅ボーナス
840 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/29(月) 14:36:49.21 ID:MmNVrLbDO
はい
841 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/29(月) 14:45:12.30 ID:GDC5AnnNO
しばらく待っていると、離れの方から誰かが出てきた。遠間からだからよく分からないが、翼がある。あれがアナスタシアか。
ミーシャ様はいらっしゃらないようだ。この事態は、想定してない。
彼女は薄手の服で、庭園を散歩しているようだ。髪は長く、穏やかそうな顔立ちをしている。
淡い魔法光が、神秘的な雰囲気を醸し出していた。
さて……
1 声をかける
2 様子を見る
※2票先取
842 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/29(月) 14:49:02.92 ID:BWEJbMCz0
1
843 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/29(月) 14:51:32.24 ID:EDtrcFItO
1
844 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/29(月) 14:57:50.54 ID:GDC5AnnNO
声で男と分かるかもしれない。ただ、上手くすればアナスタシアに近付ける可能性はある。
僕は意を決して彼女に近付いた。
「あの、夜の散歩ですか?庭園、綺麗ですね」
※アナスタシアの反応
01〜15 男っ?
16〜40 訝しげに僕を見る
41〜85 そうですね
86〜94 あっ……綺麗ですね
95〜00 ???????
845 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/29(月) 15:00:39.81 ID:EDtrcFItO
ん
846 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/29(月) 15:31:39.91 ID:GDC5AnnNO
彼女はニコリと笑いかけた。
「そうですね。噂に違わぬものですわ。貴女も散歩を?」
花のような香りが彼女から漂ってきた。香油、だろうか。
「ええ。少し夜風に当たろうと」
「そうですか。……観光の方ですか?」
「えっ、ええ。まあそんなところです。あなたは、イーリス王家の?」
「……よく分かりましたね」
「ええ。入口で、王家の紋章の付いた方が大勢いたもので。ミーシャ第一王女様が泊まられているとお聞きしました。
それに、翼人はイーリスとモリブス以外では珍しいですから」
アナスタシアは照れ臭そうに笑う。
「あら、恥ずかしいですわ。どちらから?」
「……アングヴィルです」
僕の生まれはアングヴィルだ。嘘ではない。
01〜05 ……
06〜25 そうですか。もう少しお話ししたいのですけど
26〜60 会話続行
61〜94 そうですか。姫様もそろそろ来られますけど
95〜00 上+α
847 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/29(月) 15:32:22.76 ID:BWEJbMCz0
ふみ
848 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/29(月) 21:30:02.71 ID:i+c8fwyIO
「そうですか。あそこはよい街ですね。人々も穏やかですし……。
姫様もそろそろ来られますけど、お話になられます?」
「……いいんですか?」
「ええ。私も含め、民草の方と触れるのは、滅多にないことですから。きっとお喜びになられますわ」
彼女は穏やかに笑う。……ハーデンと接触があるかもしれない人物にしては、あまりに邪気がない。サマートさんがああ言ったのは分かる気がする。
ただ、条件を満たす人物は彼女だけだ。……慎重に動こう。
向こうから白いドレスの女性がやってきた。髪は後ろでまとめられている。昼間と違い、ミーシャ様は随分と大人びて見えた。
「美しい庭園ですね……あら、アナスタシア。その方は?」
「アングヴィルから来られたそうです。お名前は?」
「クラ……クララ・ジャーヴィスです。ミーシャ様であらせられますか?」
僕はとっさに母方の姓を名乗った。さすがにオーディナル姓はバレる。
01〜15 あなた、クラン様では?
16〜40 どこかでお会いしましたか?
41〜80 これはお美しい方……お会いできて光栄ですわ
81〜94 ……これはお美しい方……どこかでお会いしましたか?
95〜00 多数決へ(任意の結果を選択可能、どちらでも大きく前進します)
849 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/29(月) 21:31:18.33 ID:K5Bbs7cv0
あ
850 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/29(月) 21:33:46.83 ID:i+c8fwyIO
※クリティカルですが、今回普通に昇格だと旨味がないので以下のようにします。
01〜30 昇格
31〜80 2段階昇格
81〜00 3段階昇格
851 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/29(月) 21:35:49.26 ID:MmNVrLbDO
はい
852 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/29(月) 21:35:58.25 ID:BWEJbMCz0
これは攻略王
853 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/29(月) 21:36:26.68 ID:i+c8fwyIO
※ファンブルはなしでゾロ目は昇格とします。
※95〜00はクリティカル扱いとはしません。88、99、00のみ超特殊展開です。
854 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/29(月) 21:38:27.07 ID:icYfNr1c0
あ
855 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/29(月) 21:44:48.87 ID:i+c8fwyIO
「これはお美しい方……お会いできて光栄ですわ」
ニコリとミーシャ様が笑いかけた。僕に気付いてはいないらしい。
「はっ、はいっ。わ、私こそ光栄です……」
緊張のあまり、声が出ない。勘違いされたのか、ミーシャ様がうふふと笑われた。
「緊張せずともよいのですよ。少し、立ち話でもどうです?丁度お風呂から上がって、火照りを覚ましたかったのです」
「離れにも温泉が?」
「ええ、大変よいお湯でした」
ふわり、とアナスタシアと同じ香油の香りがした。一緒に入っていたのかな。
※90以上で??
856 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/29(月) 21:47:02.09 ID:icYfNr1c0
あ
857 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/29(月) 22:02:39.79 ID:i+c8fwyIO
「アングヴィル、ですか。公務では行ったことがありますが、人々の暮らしはどうなのか書物でしか聞いたことがありません。実際はどうなのでしょう?」
「……えっと、穏やかな国ですよ。料理は野菜料理が美味しくて、そこそこ平和で。
武術会ではもう長年優勝どころか1回戦負けばかりですけど、それ以外はいい国なんじゃないかと」
僕は記憶を探りながら、無難に答える。ミーシャ様は少し不満そうに頬を膨らませている。
「そういうのは私でも知っています。私が知りたいのは、『本当に』国民の方々が幸せなのか、日々の暮らしはどうなのか、どんなことを学び、どんなことを考えているかですわ」
難しいことを訊くなぁ……。「民を愛し、国を愛する」とサマートさんは仰っていたが、これもそういうことなんだろうか。
1 ちゃんと答える
2 ……イーリスはそうではないと?
3 いきなり正体を明かす
4 自由安価
※2票先取
858 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/29(月) 22:06:24.54 ID:thtw4b/4O
2
859 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/29(月) 22:07:43.52 ID:MmNVrLbDO
1
860 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/29(月) 22:08:41.40 ID:icYfNr1c0
1
861 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/29(月) 22:32:43.10 ID:i+c8fwyIO
「少し長くなりますが……」
僕は一つ一つ、丁寧に話すことにした。ミーシャ様は時折頷きながら、黙って聞いている。
一通り話し終えると、「ありがとうございます、参考になりました」と頭を下げられた。
「……確かに、アングヴィルは良い国なのですね。……さほど豊かでも、力があるわけではありませんが、自由がある」
「……もっとも50年前のズマ侵攻は今でも深い傷になってます。私が知らないところで、多分色々あるんだと思いますけど」
「よく学ばれてるのですね。貴女は、どういう方なのです?」
「ただの一商人の子供ですよ」
正直、師匠との座学がなかったらここまで深くは語れなかっただろう。僕の頭はそこまで良いわけじゃないけど、お陰である程度の説明はできる。
01〜35 そうですか。いい勉強になりました
36〜70 その分だと、イーリスについても御存知でしょうか
71〜94 もう少し、ゆっくりお話ししたいですわ
95〜00 上+α
862 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/29(月) 22:34:43.99 ID:thtw4b/4O
ん
863 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/29(月) 23:17:27.18 ID:i+c8fwyIO
※好感度アップ+ある重大事実判明
「ただの商人の子供でも、これほどの話ができるなんて。……貴女に興味が出てきましたわ。
もう少し、ゆっくりお話しできません?いいわよね、アナスタシア」
「そうですわね。私もクララ様のお話は聞きたいです」
食いついてきた。……これならば。
「いいのですか?」
内心の高揚を抑えながら言うと、ミーシャ様が微笑んだ。
「ええ。離れに案内しますわ。警護の者には言っておきます」
#
「うわぁ……」
ここが離れか。平屋だけど、ちょっとしたお屋敷ぐらいの広さがある。内装も派手さはないけど、よく見ると相当歴史のある骨董ばかりだ。
「緊張なされないで。こちらが、私の部屋ですわ」
障子の向こうにはテーブルと座布団がある。障子で区切られた隙間からは、乱れた布団が見えた。
やはりサマートさんの言う通り、2人は恋人同士のようだ。
……ん?
香油の匂いに混じって、どこかで嗅いだような臭いが微かにあった。
それも、最近になってよく嗅ぐようになったものだ。僕とラーナがまぐわった後の朝は、特にこの臭いがキツい。
……いや、そんな馬鹿な。ミーシャ様もアナスタシアも女性だ。この臭い──精の臭いをさせるわけがない。
ミーシャ様が苦笑した。
「ああ、褥が見えてしまいましたか。お恥ずかしい……。このことは、くれぐれも内密に」
「内密とは、お二人がそういう関係である、ということですか。勿論、死んでも口外はしませんが……」
「それはそうです。ただ、もう一つ、決して口外してはならないことが。
これは父様と母様、典医とアナスタシアしか知らないことです」
アナスタシアが頷いた。その表情は暗い。
「ええ。……姫様は、両方の性をお持ちになられています。それに長年苦しまれてきました」
864 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/29(月) 23:31:33.69 ID:i+c8fwyIO
「え゛」
あまりに予想だにしない言葉に、僕は絶句した。ミーシャ様に、僕と同じものがあると?……意味が分からない。
ミーシャ様は苦笑した。
「さぞ驚かれたでしょう。ただ、アナスタシアが言っていたのは事実です」
「……そんな。それに、そんなことを何故初対面のぼ……いや私に」
「何故でしょうね。ただ、貴女になら話してもいいと、何故か思えたのです」
アナスタシアが頷いた。
「姫様は……長い間孤独に苛まれてこられました。私以外には、本当の意味での心は開かれてないのです。『ご自分は理解されない』と思われているからです。
政についても、武についてもそうです。世の矛盾に気付かれても、それを正すことはできない。武の道に進まれようとしても、王家の立場では許されない。
お身体のこともあり、お悩みは海の底より深いものでした」
「……私には、アナスタシアしかいないのです。ただ、貴女と話して、私を理解してくれるかもしれない人が他にもいると知った。
叶うなら、今後とも貴女とは交流を続けたいのです。……そのため、私の最も卑しい秘密を明かし、それを受け入れてくれるかを知りたかったのです」
僕は彼女の闇の源泉に触れた気がした。……なるほど、そういうことだったのか。
ただ、これは大きな分水嶺になる。嘘をつき通し、彼女の友人となるか。
それとも、ここで全てを明らかにしてしまうか。
※重大選択肢です。3票先取
1 この場は女性で通す
2 正体を明かす
865 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/29(月) 23:40:39.01 ID:Sc2tPjpg0
1を選んでおく
866 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/29(月) 23:41:56.90 ID:afZsjlnlO
2 女装が趣味ということにしておこう
867 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/29(月) 23:47:25.96 ID:i+c8fwyIO
0000でリセットです。
868 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/29(月) 23:47:39.75 ID:thtw4b/4O
99クリティカルかと思ったらとんでもない2択に行き着いてしまった
間違えたら大爆発ものだが…2を選ぶ
869 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/29(月) 23:47:48.99 ID:afZsjlnlO
0時までに埋まらなかったら決取り直しにするのかな?
870 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/29(月) 23:48:19.15 ID:MmNVrLbDO
2
871 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/29(月) 23:49:58.26 ID:VG5z6DfxO
2
872 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/29(月) 23:51:10.28 ID:m4B/C/ys0
爆弾コード赤か青切れって感じだな
873 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/29(月) 23:51:48.09 ID:i+c8fwyIO
今日はここまで。
なお、99ですので上にあるように何かしらの形で好感度は上がります。
(上げ幅はコンマ次第ですが)
874 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/30(火) 00:00:04.18 ID:nz6QazAS0
前作とか前々作の頃はこのキャラは誰誰でイメージして的なのあったけど今作はあるの?
イマーラはmtgのイマーラで再生してる
875 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/30(火) 00:23:18.21 ID:I+WkHsmxO
>>874
今回もある程度設定してあります。
ラーナ……
サガフロ2のコーデリアをエルフ耳にして銀髪にしたもの。本文中記載はないですが、たまに赤い頭巾を被ってます。
イマーラ……
大体その通りですが、性癖はアレです。
ヴィオラ……
これといってモデルはないです。テンプレ的なボクっ娘。
ヤーヤ……
MTGのヤヤの性格を丸くした感じです。
オクタシア……
FFTのアグリアスを黒髪にして若干変態風味を混ぜたもの。
ハーデン……
名前や風貌はNBAの髭ことジェームス・ハーデンから。性格はワンピの黒ひげ。
ミーシャ……
ロマサガ3のモニカと前々作のジュリアを足して2で割って黒い要素を入れたもの。
アナスタシア……
境界線上のホライゾンのマルゴットから朗らかさを抜いた感じ。
サマート……
夏侯惇。ただし蒼天版よりは横山版寄り。
キャラ設定については次スレに行ったときにまとめます。
876 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/30(火) 00:35:41.49 ID:I+WkHsmxO
グリフィン……
サガスカのグリフィン。この妖精像は衝撃的でした……
877 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/30(火) 08:45:10.26 ID:0QkOSw0KO
隻眼っていうから真島の兄さんで再生してたわ
878 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/30(火) 09:01:28.34 ID:oAfU3hY+O
僕は悩んだ。このまま女のふりをすることは不可能じゃない。でも、会う機会がもし増えるのなら、いつかはバレる。
その時にミーシャ様がどういう反応になるかは想像もつかない。確実に言えるのは、もう僕を信用しなくなるだろうということだ。
何回も、度々会う人だとは思わない。
ただ、本気で彼女の孤独を癒そうと思うなら……嘘はついちゃいけない。
僕は意を決して、彼女の目を見た。
「……ありがとうございます。本当に、嬉しかったです。ですので、私──いや僕も秘密を明かすことにします」
頭に手をやり、かつらを取る。2人の顔が、驚愕で固まった。
「日中は失礼しました。クラン・オーディナルです。故あってですが、騙すようなことになって申し訳ありません」
879 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/30(火) 09:08:09.41 ID:oAfU3hY+O
「……どうして。全てが、嘘だったのですか」
ミーシャ様の顔が青ざめている。僕は首を振った。
「アングヴィル生まれであることや、アングヴィルについての僕の見解は本当です。違うのは性を偽ったことだけです。
無礼、お許しください。この場で首を跳ねられても文句は言えないと思います。
ただ、あなたがそこまでの秘密を明かすなら、僕も腹をくくる必要があった。嘘をついたままでは、対等とは言えませんから」
「……どうして、そんな真似を」
※2票先取
1 ……趣味なんです、女装が
2 あなたが狙われているとお伝えしたかったのです
880 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/30(火) 09:22:40.57 ID:BKhNnQ+BO
1
881 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/30(火) 09:26:31.10 ID:CIwZ3gCn0
1
882 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/30(火) 09:27:51.70 ID:WaFCtU5LO
2
883 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/30(火) 09:48:23.57 ID:oAfU3hY+O
ここで全てを話してしまおうか。そういう衝動に僕は駆られた。ただ、それで彼女が受け入れてくれるだろうか?
……話すべきことはあまりに多い。それに、この場にはアナスタシアがいる。
彼女がハーデンと完全に繋がっているにせよ、騙されているにしろ、この場で全てを明かすのはハッキリ言って賭けだ。
僕は溜め息をついた。仕方ない。不本意過ぎるけど……これしかない。
「……趣味なんです、女装が。こうやって、一人でこっそり散歩してたらアナスタシアさんに会ってしまって……」
「……趣味?」
「……ええ」
沈黙が流れる。
01〜10 出ていきなさい(ファンブル扱い)
11〜94 2人は顔を見合せ、吹き出した
95〜00 上+α
884 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/30(火) 09:49:23.85 ID:xfLoW7+gO
はい
885 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/30(火) 09:55:51.90 ID:oAfU3hY+O
2人が顔を見合せ、吹き出した。
「プッ、ウフフフ。道理で堂に入っていたはずですわ。ねえ、アナスタシア」
「全くです。本当に分かりませんでしたわ。こんな麗しい男の方がいらっしゃるなんて……世の中は広いのですね」
妙な感心のされ方をしている。とても複雑な気分だ。
「……はぁ」
女装した男に興奮するのは、エルフ特有のものかと思っていたけど……そうでもないのだろうか。
それとも、ミーシャ様の半分は男だから、そうなっているのか。……分からない。
「もう一度、ウイッグをお付けになって。……うん、本当にお綺麗……」
僕の頬に手を当てて、ミーシャ様が微笑んだ。……何か嫌な予感がしてきたぞ。
※80以上でキスされる
886 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/30(火) 09:56:15.83 ID:+DhLTWdv0
む
887 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/30(火) 10:06:10.51 ID:ERlCasUD0
また女の子攻略してる…
888 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/30(火) 11:33:17.28 ID:ppJEnMoO0
ご先祖様と同じ道を辿ってるだけなんだよなぁ…
889 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/30(火) 21:07:23.38 ID:QFoL2SceO
段々と顔が迫ってくる。……あ、これって。
ふにゅ
唇に柔らかい感触があった。しばらくして、ハッとなったようにミーシャ様が唇を離す。
「あらいやだ、つい接吻を……大変失礼しましたわ」
僕はあまりのことに顔が真っ赤になる。何かを言おうとしたけど、言葉にならない。
「アナスタシア、ごめんなさい。……私の未熟さによるものです。あまりにクララ、いやクラン様がお可愛いので……」
01〜30 アナスタシアは笑っている。が、目は一切笑ってない
31〜80 仕方のないことですわ。これほどまでに美しい殿方は、私も初めて見ましたもの
81〜94 いえ、姫様の気持ちは分かりますわ。……ねえクラン様……
95〜00 上+α(重大選択へ)
890 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/30(火) 21:10:07.28 ID:tm+ymfsX0
あ
891 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/30(火) 21:10:09.21 ID:Fj1E6JyqO
ほい
892 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/30(火) 21:10:38.99 ID:YeXcqnTDO
はい
893 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/30(火) 21:18:43.43 ID:QFoL2SceO
アナスタシアは無言で笑っている。……が、目は一切笑ってない。これはまずいな。
「こ、この辺りでお暇させて頂きます。お二人とも、どうもありがとうございました」
「あ、あら。もう帰られてしまうのですか?」
「え、ええ。あまり長い間不在にしていると、師匠たちが不安に思うでしょうから。……警備の方々に、よろしくお伝えください」
アナスタシアと今敵対関係になるのは好ましくない。いつかはそうなるにしても、恋敵と認定される前に退散してしまおう。
「そうですか……また明日、お会いできますものね」
「え、ええ。で、ではまた」
僕は急いで部屋を出ようとした。
01〜60 通常進行
61〜94 追加の一言
95〜00 そっと何かを渡される
894 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/30(火) 21:19:46.85 ID:p8lxkxQ00
おりゃ
895 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/30(火) 21:45:25.04 ID:QFoL2SceO
「あ、ちょっとお待ちになって!」
後ろから呼び止められた。ミーシャ様が僕の目を見る。
「……貴方、私と同じ宝石をお持ちですわね。今は着けてないようですけど」
「ええ」
そうだ。あの宝石があると僕だと悟られると思い、部屋に置いてきてある。
「ちょっと気になって。……宝石が光ったのは、見られているでしょう?」
「は、はい。倒れるかと思ったミーシャ様が、急に立ち直られて」
コクン、と彼女が首を縦に振った。
「あの時、私の中に声がしたんです。とても強く。『あの者は敵だ』と」
「……そんなことが?」
「ええ。終わった後、貴方の手を強く握ってしまったのは……悔しかったのも勿論ありますが、その声が聞こえたからなのです。
でも、こうやって貴方と話して、そんなことはないと確信しましたわ。……本当にごめんなさい」
「いえ、いいんですよ。……ではまた、別の機会に」
名残惜しそうなミーシャ様の顔と、アナスタシアの氷のような視線が心に残った。
※好感度
ミーシャ コンマ下一桁×8+50上昇(最低保証74)
アナスタシア コンマ下2-50(マイナスなら当面敵対関係)
※ゾロ目か95〜00なら+30かつコンマ関連を2倍
896 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/30(火) 21:47:27.40 ID:fu8eM5NAO
ほれ
897 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/30(火) 21:47:43.93 ID:sYVot7Ip0
はい
898 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/30(火) 21:47:52.73 ID:Fj1E6JyqO
えいっ
899 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/30(火) 21:50:55.28 ID:QFoL2SceO
好感度
ミーシャ 140
アナスタシア 43
※アナスタシアの好感度がプラスのため、翌日の??イベントは消失します
(目安として50でフラットな感情です)
900 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/30(火) 22:52:33.14 ID:QFoL2SceO
#
「遅かったね。どうだった?」
ラーナの問いに、僕はふーっと息をついた。
「……上手く行ったと言えばいいのか、厄介になったというのか……」
僕はほぼ一通り、離れでの出来事を話した。ミーシャ様が、両性具有であることを除いて。
うーん、とラーナが唸る。
「……私としては微妙な気分かな。ミーシャ様に気に入られたのはいいけど、ちょっと気に入られ過ぎじゃない?
というか、もしそこで去ってなかったらクランが『食べられて』たかも」
「しかし上々です。ミーシャ様の信頼を得ることはできた。アナスタシアさえ引き離せれば、あるいは素直に話を聞いてくれるかもしれない。ラーナ、いい考えでしたね」
師匠は一口お茶を啜る。
「ただ、アナスタシアからは敵視されたかもしれません。……まさか嫉妬されるなんて」
「そこだな。サマート殿の言う通り浅からぬ仲だったか」
オクタシアさんの言葉に、サマートさんが頷いた。
「くれぐれも、この話は内密にしてくれ。国家機密級だ。
万一漏れれば、いかにあなた方と言えど始末せざるを得なくなる」
「……そこまでですか」
「次期王位継承権の継承者が同性愛者なんて知れたら、世俗派の格好の攻撃対象だ。王家を潰すなんてことにはならんだろうが、間違いなく国は割れるな。
俺は世俗派にも枢機院派にも属しちゃいないが、ぶっちゃけそれだけは避けないといかん。
現状ですら、相当危ういんだ。稽古中の団員の死を、事故として処理するのも限界に近い」
「ユングヴィ教団正教派では、同性愛は御法度、でしたね」
師匠の言葉に、サマートさんは静かにお茶を飲んだ。
「モリブスの新教派でも、白眼視はされるだろうな。正教派のイーリスじゃなおさらだ。
俺は母親がロワールだから、同性愛だろうがなんだろうが好きにさせてやりゃいいじゃねえかと思う。
だが、イーリスじゃそうもいかない。まして、一生籠の中の鳥の王族は尚更だ」
ミーシャ様が歪まれていったというのは、分かる気がする。これで人と違う身体による孤独も抱えているのだから、さぞ辛かっただろう。
ほぼ初対面の僕に、彼女が不自然なまでに心を開いたのは──あるいは助けを求めているからなのかもしれない。
「……自由にさせてあげられないものですかね」
「クラン、それこそがハーデンの誘惑です。自由を餌にすれば、ミーシャ様は乗ってしまう」
「しかしっ!……可愛そうじゃないですか、好きな人と一緒になれないなんて」
沈黙が部屋を包んだ。
※95以上で超特殊ルート突入
901 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/30(火) 22:54:19.79 ID:w0Fr3gjG0
あ
902 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/30(火) 23:06:03.40 ID:QFoL2SceO
「……それは、もうどうしようもないことだな。ハーデンから姫様を守るには、王室の籠の中にいていただかなくてはならない。
俺はこの辺りで失礼する。一応、警備責任者なものでね」
サマートさんが深く礼をして、部屋を去っていく。
「クラン、どうするのこれから。一応、明日も稽古なんでしょ?」
「……うん。ただ、今日みたいな命のやり取りをまた迫られることはないと思う。アナスタシアも多分来ないだろうから、人払いをして話すことはできるかもしれない。
問題は、何を言ったらいいか。アナスタシアに注意しろって言いたいけど、まだ早いと思う。
それに……アナスタシアは本気でミーシャ様を愛してる。そうじゃなかったら、僕に嫉妬しない」
「そこがまた厄介だな。現実的には、ハーデンに注意しろというくらいだが……。
アナスタシア経由で連れ出されたらどうしようもない」
オクタシアさんは渋い顔だ。
「とりあえず、ここで考えても仕方ありません。今日はこのぐらいにして、明日に備えましょう」
※夜のイベント
01〜65 何もなし
66〜85 ラーナ
86〜94 クララ
95〜00 再判定(基本上+α、低確率でミーシャ登場)
903 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/30(火) 23:06:53.14 ID:fu8eM5NAO
あ
904 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/30(火) 23:15:10.00 ID:QFoL2SceO
【16日目】
「ん……」
涼しく清涼な風で、僕は目を覚ます。昨日は重い空気の中、ラーナも僕の部屋に来ることはなかった。
まあ、正直に言えばありがたかったのだけど。僕とラーナの関係がミーシャ様に分かるようだと、また話がややこしくなる。
稽古の時間は昼だ。実のところ、大分時間がある。
1 部屋で読書でもして静かに過ごす(基本イベントなし、ノーリスクノーリターン)
2 ラーナと観光に出る(低確率でミーシャとアナスタシアに遭遇、その他のキャラと低確率で遭遇)
3 温泉に入る(カーティスかサマートとのイベント可能性あり、超低確率でミーシャイベント)
4 一人でロードワーク(基本イベントなしだが1よりは動きあり?)
5 自由安価(歓迎します)
※2票先取
905 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/30(火) 23:16:31.44 ID:YeXcqnTDO
2
906 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/30(火) 23:16:36.61 ID:ERlCasUD0
4
907 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/30(火) 23:17:16.22 ID:w0Fr3gjG0
4
908 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/30(火) 23:39:57.12 ID:QFoL2SceO
……何もすることがないし、とりあえず走るか。フローリアの街は平坦だけど、一周もすればそれなりの距離にはなる。稽古前に汗を流すにはちょうどいいだろう。
#
「むぅ、私も行きたいのに」
朝食の焼き魚を口に入れながら、ラーナがむくれる。僕は苦笑した。
「いや、結構走るよ?ラーナがついてこれるならいいけど」
「……やめとく。魔法使いはそこまで走れないし。部屋で大人しく魔法書でも読んでるわよ。
その代わり、今夜こそ……ね?」
有無を言わさぬ迫力がある。僕はひきつった笑いを浮かべるしかない。
「ラーナ、程々に。クランは走り込みですか、よい心掛けですね。私も同行したいのですが、オクタシアに言われて近衛兵の稽古をしなければいけません。
時間になったら、稽古場に来るのですよ」
「了解です」
僕はゆっくりと腐り豆とご飯を噛み締めた。来て最初は苦手だった腐り豆だけど、慣れると美味しいものだ。
ミーシャも、似たようなものを食べられているのだろうか。口に合うといいのだけど。
※ロードワーク中のイベント
01〜05 不審な人影
06〜70 何もなし
71〜85 新キャラ登場
86〜00 再判定
(95〜00ならミーシャ登場確率大幅上昇)
909 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/30(火) 23:40:53.79 ID:QFoL2SceO
※誤字あり訂正(判定はそのまま)
……何もすることがないし、とりあえず走るか。フローリアの街は平坦だけど、一周もすればそれなりの距離にはなる。稽古前に汗を流すにはちょうどいいだろう。
#
「むぅ、私も行きたいのに」
朝食の焼き魚を口に入れながら、ラーナがむくれる。僕は苦笑した。
「いや、結構走るよ?ラーナがついてこれるならいいけど」
「……やめとく。魔法使いはそこまで走れないし。部屋で大人しく魔法書でも読んでるわよ。
その代わり、今夜こそ……ね?」
有無を言わさぬ迫力がある。僕はひきつった笑いを浮かべるしかない。
「ラーナ、程々に。クランは走り込みですか、よい心掛けですね。私も同行したいのですが、オクタシアに言われて近衛兵の稽古をしなければいけません。
時間になったら、稽古場に来るのですよ」
「了解です」
僕はゆっくりと腐り豆とご飯を噛み締めた。来て最初は苦手だった腐り豆だけど、慣れると美味しいものだ。
ミーシャ様も、似たようなものを食べられているのだろうか。口に合うといいのだけど。
※ロードワーク中のイベント
01〜05 不審な人影
06〜70 何もなし
71〜85 新キャラ登場
86〜00 再判定
(95〜00ならミーシャ登場確率大幅上昇)
910 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/30(火) 23:41:36.98 ID:tq2CteVf0
00
911 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/30(火) 23:45:44.19 ID:QFoL2SceO
※再判定
01〜30 アナスタシアと???
31〜60 ミーシャとアナスタシア(お忍び中)
61〜94 ミーシャ(お忍び中、アナスタシアが何故かいない)
95〜00 ランダム
※ミーシャ単独登場が大幅に上がっています
912 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/30(火) 23:46:17.19 ID:ERlCasUD0
ふみ
913 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/04/30(火) 23:48:35.00 ID:QFoL2SceO
今日はここまで。
914 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/05/01(水) 08:54:19.36 ID:CDiP6DmuO
#
僕は道着に着替え、フローリアの街中を走る。木造の古い建物が視界を流れていく。
時折、キーモを着たエルフとすれ違うと好機の目を向けられた。観光客でない人間は、トリスではかなり珍しいのだ。
僕も馴染むまで随分と時間がかかった。今でこそセレズ村の人には受け入れて貰ってるけど、来た当初は色々苦労したのを思い出す。
フローリアはそう大きな街ではないけど、そこかしこに緑豊かな公園がある。走り込みをするには、ちょうどいい場所だ。
その一角に、フローリア魔術学院がある。魔法研究では、オルランドゥ魔術学院に次ぐ権威がある。
とはいえ、他種族の生徒はあまり受け入れない。エルフの魔術は、マナを取り込みやすい種族の性質もあって独自の体系である、らしい。
僕はその横を通りすぎようとした。……その時だ。
翼人の女性が、学院に入ろうとしている。
あれはアナスタシアに違いない。しかし、ミーシャ様と離れ単独で行動している。
しかも魔術学院に入るとは……どういうことだ?
※90以上で声かけ可能
915 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/01(水) 09:04:18.35 ID:YLw9CouI0
あ
916 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/05/01(水) 16:21:10.18 ID:VeTrX4vTO
声をかけようとしたけど、距離が離れすぎている。しかし、一体何の用だろう?
少し、出てくるのを待ってみるか。まだ稽古に行くには時間に余裕がある。
門の所で、誰かと待ち合わせしている風を装う。ちらちら見られているけど、気にしたら負けだ。
01〜30 タイムアップ
31〜50 君、何の用だね?
51〜70 新キャラ登場
71〜94 アナスタシアが出てくる
95〜00 再判定(高確率でアナスタシア)
917 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/01(水) 16:22:10.40 ID:PnsVwczU0
いよっ
918 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/05/01(水) 16:29:19.60 ID:VeTrX4vTO
「……君、何の用だ?」
待っていると、長い髪の警備員がやって来た。まあ、人間がこんな所にいたら目立つよな。
「いえ、待ち合わせです」
「……誰とだ?そもそも服装からして変だ。少し話を聞かせてもらえないかな」
「こちらの学生さんなんですけど」
適当に誤魔化そうとしたけど、なかなかしぶとい。基本、エルフは余所者にキツい。これは引き下がった方がいいかな……。
01〜60 誰とだ?(撤収)
61〜80 まあいいか。無断で入るなよ
81〜94 新キャラ登場
95〜00 アナスタシアが来る
919 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/01(水) 16:30:13.00 ID:+x5k8+0DO
はい
920 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/01(水) 16:30:30.70 ID:LaicaiNl0
ふみ
921 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/05/01(水) 16:32:53.49 ID:VeTrX4vTO
※偶奇判定
奇数……ファンブル回避権全消化
偶数……アナスタシア→ランダム
コンマ下3
922 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/01(水) 16:33:25.58 ID:LaicaiNl0
加速
923 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/01(水) 16:33:56.35 ID:JumQHtil0
d
924 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/01(水) 16:34:32.49 ID:mIW6XUzT0
え
925 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/01(水) 16:34:44.74 ID:+x5k8+0DO
はい
926 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/05/01(水) 16:35:21.78 ID:VeTrX4vTO
※ファンブル回避権全消化の上で再判定
927 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/01(水) 16:35:43.58 ID:mIW6XUzT0
え
928 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/05/01(水) 16:39:51.64 ID:VeTrX4vTO
「……誰とだ?」
さらに追求されそうだ。ここで捕まったら稽古にも間に合わないかもしれない。
「あ、えと……ちょっと予定がありますので失礼します」
「ちょっと待てっ」
僕はその場から走り去った。アナスタシアの動きは気になるけど、ここは一先ず撤収するしかない。
それにしても、彼女は魔術学院で何をしようとしていたのだろう。そして、誰と会っていたのか。
……とても引っ掛かる。
929 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/05/01(水) 16:52:46.13 ID:VeTrX4vTO
#
「……なるほど、そんなことが」
師匠にアナスタシアの話をすると、にわかに険しい顔になった。
「心当たりは?」
「いえ、全く。ただ、魔術学院に魔法関連で何かしらの問い合わせをしていた可能性はありますね。
あるいは……考えたくないですが、ハーデンの協力者が魔術学院にいるか」
「……それは最悪ですね。でも、そんなことが?」
「さあ……ただ、彼女の今日の動きについては頃合いを見てミーシャ様に話をした方がいいかもしれません。
さて、そろそろ行きますよ」
#
「イマーラ様、クラン様。先日はどうもありがとうございました。本日もお願いしますね」
ミーシャ様がふわりと笑われた。昨日よりは自然な感じがする。
「ええ。よろしくお願いいたします。本日はスナイダ流の呼吸法の訓練と、型を体験していただきます。よろしいでしょうか?」
01〜20 もう一度、立ち合わせて頂けますか?
21〜80 ええ、構いません
81〜94 せっかくですから、ヴィルエール王家に伝わる剣技も体験していかれますか?
95〜00 上+α
930 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/01(水) 16:53:22.93 ID:Jr1v4SbeO
ほれ
931 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/05/01(水) 17:17:37.24 ID:VeTrX4vTO
「ええ。せっかくですから、ヴィルエール王家に伝わる剣技も体験していかれますか?」
「……私が、ですか?しかし私はこの通り、左腕が……」
「構いませんわ。我が剣技は片手で成立しますし。何より、クラン様やラーナ様にとっても良い学びになるのではないかと」
ミーシャ様はニコリ、と僕に笑いかける。僕はいいのだけど、ラーナが微妙な表情だ。
「なるほど。クラン、ラーナ。よろしいですか?」
「大変光栄に存じます」
「……私も是非」
※基礎修練→剣技訓練で判定
※基礎修練の結果(コンマ下)
01〜20 1p
21〜40 2p
41〜60 3p
61〜80 4p
81〜94 5p
95〜98 10p
99 20p
00偶数 ミーシャ好感度大幅上昇
※ゾロ目は+5p
※剣技訓練(コンマ下2)
01〜30 剣の才能はない
31〜60 練習すれば剣技が身に付くかも(経験点5p)
61〜80 筋は悪くない(経験点5p、サブ戦士(突剣)選択可能に)
81〜94 これはなかなか(経験点10p、サブ戦士選択可能に)
95〜00 剣にも天賦の才が?(経験点20p、サブ戦士で大幅ボーナス)
932 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/01(水) 17:19:01.53 ID:LaicaiNl0
ふみ
933 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/01(水) 17:19:05.78 ID:JumQHtil0
00
934 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/05/01(水) 21:02:04.96 ID:VeTrX4vTO
経験点81p
※フローリアでのイベント終了後にステータス上昇やスキル上昇選択を行います。
#
「お疲れさまでした」
「お、お疲れさまです……」
模擬剣を持ちながら、僕は下を向いた。
剣を使うのは初めてだけど、これはなかなかしんどい。普段使わない筋肉を使った気がする。ラーナも倒れこんでゼエハアいっている。
しかし師匠は平気な顔だ。やはりモノが違うなあ。
「なるほど、非常に興味深いですね。これは前手を剣に見立てれば、拳術にも応用できるかもしれません」
「イマーラ様、こちらこそ参考になりました。足さばきは共通するものがありますわ。
それに呼吸法。全ての武術に共通するというだけあって、体力の回復が早い気がしますわ」
ミーシャ様も平然としたものだ。本当、昨日はよく勝てたな。
「クラン、機会があればミーシャ様に教えてもらうのも良いですよ。新しい気付きがあるやもしれません」
「はい。……ってそんな機会、あるんですかね」
ウフフとミーシャ様が笑う。
「イーリスに来たなら歓迎しますわ。手取り足取り教えて差し上げます」
ハハハ、と僕は乾いた笑いを浮かべた。まさか、女装して稽古しろとか言わないよな……。
それはさておき、問題はこれからだ。
「ミーシャ様、これからお時間は?」
01〜20 予定が詰まっておりますの(会えるとすれば夜確定、???の可能性あり)
21〜60 少しだけなら(話せることに制限あり)
61〜94 ええ、構いませんわ
95〜00 上+α(ミーシャの対応は前向き確定)
935 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/01(水) 21:02:46.79 ID:JumQHtil0
t
936 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/05/01(水) 21:12:18.67 ID:VeTrX4vTO
「ええ、構いませんわ」
ミーシャ様が微笑んだ。これなら人払いをして話せそうだ。
ただ、どういう形にするかが問題だ。僕と彼女で1対1にするか、それとも誰かと一緒にいてもらうか。
1 サシで話す
(会話に制限なし、両性具有の件など盗み聞きされる可能性あり、ラーナが同席を志願する可能性あり)
2 誰かと一緒に話す
(誰かの指定が必要、会話に制限あり(両性具有の件などは話せない))
3 護衛だけ出ていってもらう
(初めから仕込みだったと明かす形に、ミーシャの好感度は中確率でそれなりに下がる)
4 自由安価
※3票先取
937 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/01(水) 21:14:35.05 ID:udxAZ3AK0
2 アナスタシア
938 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/05/01(水) 21:15:44.44 ID:VeTrX4vTO
>>937
アナスタシアは不在です。(
>>830
参照のこと)
夜には戻りますが……
939 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/01(水) 21:21:54.27 ID:LaicaiNl0
2 イマーラ
940 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/01(水) 21:21:59.90 ID:udxAZ3AK0
2 イマーラ
941 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/01(水) 21:22:26.16 ID:99Wg/kTS0
2 イマーラ
942 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/01(水) 21:22:42.22 ID:Jr1v4SbeO
イマーラ同席で2
943 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/05/01(水) 21:37:37.80 ID:VeTrX4vTO
僕一人でもいい気はする。……ただ、やはり頼れる目上の人が一緒の方が安心だ。
「師匠、いいですか」
「例の件ですね。……ミーシャ様、人払いをお願いできますか。僕と師匠から、大切なお話があります」
「……大切な?」
「ええ。あなたの御身に関わることです」
ミーシャ様の目が揺れた。
「……私の身に?」
「そうです。大事なお話です」
ミーシャ様がサマートさんを呼び、人払いをさせた。ラーナやオクタシアさんも出ていく。
「サマートに完全に人払いをさせました。イマーラ様も同席ですから、さぞ大事なお話であるとお見受けしますが」
「ええ。……『武芸者殺し』エド・ハーデンはご存じですか?」
01〜15 えっ
16〜00 無論
944 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/01(水) 21:38:57.68 ID:Jr1v4SbeO
はい
945 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/05/01(水) 21:49:58.37 ID:VeTrX4vTO
「無論。前回大会、テルモン予選で余りに残虐な戦いをしたために追放になった、あの男ですよね。それがどうかしましたか?」
「ええ。僕は彼に偶然襲われました。そして、師匠も狙われてます」
「どうしてそんな……それと、よく生き残りましたね」
僕はサマートさんとカーティスさんに話したのと、同じ内容を話した。僕の付けている宝石が、僕を乗っ取ったことも。
ミーシャ様は黙ってそれを聞いている。そして、話が宝石の下りに差し掛かると、身を乗り出して来た。
「……やはり、その宝石の中にも、私のもののように『誰か』がいるのですね」
「ええ。ただ誰かまでは……」
※30以下で2人の宝石が光り始める
946 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/01(水) 21:50:32.96 ID:99Wg/kTS0
あ
947 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/05/01(水) 21:56:35.86 ID:VeTrX4vTO
※クリティカル、再判定
01〜70 アナスタシアによる??イベント完全回避
71〜94 上+クランの宝石が光り始める
95〜00 ランダム登場
948 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/01(水) 21:59:32.66 ID:+x5k8+0DO
はい
949 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/01(水) 22:22:28.53 ID:p+XdrZZa0
これは昇格なのか‥‥?
950 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/05/01(水) 22:24:13.83 ID:VeTrX4vTO
※66ゾロ目のため昇格
その時だ。
ボゥ……
僕の宝石だけが光り始めた。そして……僕の中に誰かが入り込んでくる??
身体が金縛りにあったように動かない。そして……
「『一角獣』の依り代の宝石、か。よもやこれ程早くまみえるとはな」
僕は……いや、「僕ではない誰か」が、僕の口を借りて喋り始めた。
「クラン様?」
「クランっ??」
口の端が勝手に上がる。
「案ずるな、娘ども。依り代は無事だ。こいつの意識も今回は保たせてある。
俺はこいつの宝石の中にいる者だ。小娘と言うべきか、小僧と言うべきか迷うが……とにかく、そいつの持つ宝石の力に触発されたらしい。
それで一時的に『ポゼッション』させてもらったまでだ」
「『ポゼッション』?」
「ああ、憑依と言った方が分かりやすいな。ハーデンとかいう輩の時も、そうさせてもらった。余りに依り代が弱いもんでな。
まだ、そちらは封印が十分のようだな。誰かが解こうとはしているようだが、まだまだ甘い」
ミーシャ様が青ざめている。
「あ、貴方は誰なのです??」
「……かつて神と呼ばれていた者だ。そして、お前の宝石にも別の神が封じられている。それを解いたら最後、お前はお前でなくなるがな」
ゴクリ、と彼女が唾を飲み込む。師匠は、努めて冷静に「僕」に聞いた。
「……貴方が、クランの言っていた方ですね。ランダム、という男の話も聞きました。貴方は、彼の同類なのですか?」
「『かつては』な。俺が『蛇』の力を全て引き受けた時に、そうではなくなったが。……」
※80以上で重大事実発覚、ファンブルはなし
951 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/01(水) 22:25:51.96 ID:gn+tdZKI0
あ
952 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/05/01(水) 22:41:44.61 ID:VeTrX4vTO
※クリティカル
「……しかしあのランダム、俺が知るランダムではなかったな。しかし、俺の存在と現状を知っていた。……妙だな」
「ランダムとは、古の失われた『神』──『一族』なのでは?」
「……女、よく知っているな。『封印の日』で俺たちやシデ、ダナについての記憶は全て封印したはずだが……事前に残した奴がいた、ということか」
「僕」がククと笑う。……何を言っているんだ?
「まあいい。ランダムだけは、確かに力を大きく喪った状態で生かしておいたはずだ。万一の時の安全弁として。
だが、あれは『力を喪う前』のランダムだった。……あるいは、俺の知るランダム以外にも、何人か『来ている』のかもしれんな」
「……言っていることが見えませんが」
「要は、この世界以外にも似たような世界がある、ということだ。ランダムは、どういう手段か知らないがどこかからこの世界にやって来た。
そして、俺の封印を解いて何かしようとしている。『救世主』を作るとか宣っていたな……」
※70以上でさらに追加情報、未満で??引っ込む
953 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/01(水) 22:41:52.25 ID:p+XdrZZa0
コンマ神ご乱心
954 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/05/01(水) 23:07:36.08 ID:VeTrX4vTO
「……まあいい。『共鳴』だけでは俺が出るのはここまでのようだな」
身体の自由が、徐々に戻ってくる。
「一つ、『一角獣』の依り代。言っておくことがある。『何人たるとも、その宝石に触れさせるな』。
俺と違い、その中身は『邪』そのものだぞ。今はいいが、徐々に意識が侵食され、完全に覚醒したら俺以外では止められん。
そして、その結果待つのは破滅だ。もう『一族』もシデたちもいない。くれぐれも言っておく」
シュウ……
宝石の光が消えた。僕の身体も自由に動くようになる。
「……あれは一体……」
「クラン、戻ったのですか?」
僕は頷く。
「……ええ。僕の宝石に棲む人物がまた乗っ取った、みたいですね。……しかし、ランダムと同じようなことを言いました。
『別の世界』……意味がまるで分からない。一つ言えることは、ランダムも宝石の中にいる人物も、同じ結論だったということです。
……『封印を解いたら破滅だ』と」
僕はミーシャ様を見る。
「宝石に他人の手を触れさせたことは?」
「……アナスタシアに。彼女、『暖かい感じがする』と何度かそれに触っていました」
僕は師匠と顔を見合わせる。
「……次に彼女がそれを求めて来たら、全力で断ってください。……事情はこれから話します」
「……どういうことですか?」
僕は再び、自分に起きたことを話し始めた。ランダムという男と、師匠が守り続けてきた「歴史」。そして……ハーデンの狙いを。
随分時間が経った気がする。ミーシャ様は、顔面蒼白だ。
「そんな……そんな忌まわしいものが、この宝石に?
そして、何故ハーデンはそんなことを??そして、どうしてアナスタシアが??」
「ハーデンの狙いは僕には分かりません。ただ、アナスタシアについては……あなたを自由にさせたいんだと思います。多分、ただそれだけです。
彼女を焚き付けているのが、ハーデン本人か別にいるのかは知りません。しかし、とにかくこのままだとかなり不味いことになっていたのは確かです」
「そんなっ……信じたくは!」
僕は首を振った。
「しかし事実です。見たでしょう?僕に起きた異変を。……そしてもう一つ伝えねばならないことが。
アナスタシアさん、午前中どちらに行かれていたか御存知ですか?」
01〜70 魔法学院に行っていたことを知っている
71〜94 雑務と嘘を吐かれた
95〜00 上+α(ミーシャ離反濃厚に)
955 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/01(水) 23:08:20.74 ID:+x5k8+0DO
はい
956 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/05/01(水) 23:33:08.73 ID:VeTrX4vTO
「……イーリスとの連絡絡みで雑務があると。それがどうかしましたか?」
「……違うんです。彼女、フローリア魔術学院に入っていきました。街を走り込みしている最中、偶然見付けたんです。声はかけませんでしたが。
彼女がそこで何をしていたかは知りません。でも……あなたには嘘を吐いていたんですね」
ミーシャ様が「……嘘よ」と小さく絞り出した。
「嘘っ……何でそんなことをっ!!?」
「……それは僕にも。……師匠はどう思われます?」
「……今回の件に関係がある、と考えるのが自然ですね。打てる手は2つあります。
まず、素直にアナスタシアを拘束し、尋問すること。しかし、これをやると後戻りはできなくなるかもしれません。何より、ミーシャ様が独りになる可能性がある」
「……まさか私たちのこと、クラン様から?」
「……ええ。ただ、エルフは同性愛には寛容です。その程度のことで、貴女を見る目は変わりませんよ。
何よりそちらの事情も存じております。クランもそれを知った上で、私に相談を」
ミーシャ様が「そうですか……」と呟いた。
「話を戻しましょう。2つ目は、魔術学院に行ってみることです。既にアナスタシアは去った後でしょうけど、何か分かることもあるかもしれない。
ただ、魔術学院にハーデンの息がかかった人間がいたなら厄介ですけど。
この場合、アナスタシアはしばらく泳がせることになりますね」
僕は……
1 アナスタシア拘束に動く(アナスタシア敵対ほぼ確定)
2 先に魔術学院へ、アナスタシアは泳がせる(魔術学院内でイベント?)
3 自由安価(歓迎です)
※3票先取
957 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/05/01(水) 23:40:14.87 ID:VeTrX4vTO
0000でリセットします。
958 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/01(水) 23:40:33.28 ID:MxXHZ0au0
2
959 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/01(水) 23:41:24.43 ID:Jr1v4SbeO
2
ただしクランが行く場合は変装(というか女装)して行く、警備員に顔覚えられてたりしたら厄介そうだし
960 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/01(水) 23:42:54.29 ID:+x5k8+0DO
>>959
961 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/05/01(水) 23:58:11.74 ID:VeTrX4vTO
今日はここまで。
イマーラの口利きで押し通す予定でしたが、
>>959
はこれはこれで面白くなりそうなのでこれにします。
なお、ラーナは同行します。元々魔法関連の話ですし、クランの女装に目がないのは彼女も同じなので。
ミーシャも同行するかは五分です。
962 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/02(木) 00:30:46.86 ID:Rm8FipDnO
そうか、別に悪どい事をするわけじゃないんだから師匠の口利きで正々堂々入れるならそれでもよかったのか…いかに警備の目を誤摩化すかしか考えてなかった
クランとしては不本意だろうけど展開を有利にするため犠牲になってもらおう
963 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/05/02(木) 21:18:25.35 ID:mDfDe2OUO
「先に魔術学院に行きましょう。アナスタシアはまだ泳がせてもいいと思います。
詰問は、そこで何を彼女がしていたか分かってからでも遅くはありません。
ミーシャ様、この後のご予定は?」
01〜30 トリス王家の方々、並びに貴族の方々との晩餐会ですわ。明日には出てしまいますから
31〜50 トリス王家の方々、並びに貴族の方々との晩餐会ですわ
51〜75 晩餐会はありますが、3時間ほどは余裕がありますわ。離れでゆっくり過ごすつもりでしたが……
76〜94 特に予定はありませんわ。臣下たちと街中を視察に出る程度でしたが
95〜00 上+α
964 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/02(木) 21:19:10.63 ID:kUaygrrY0
あ
965 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/05/02(木) 21:26:54.31 ID:mDfDe2OUO
「晩餐会はありますが、3時間ほどは余裕がありますわ。離れでゆっくり過ごすつもりでしたが……」
「なら、一緒に来ていただけますか?無論、騒ぎになると困るので少々変装して頂きますが」
師匠の言葉に、ミーシャ様が頷く。
「助かります。……そう言えば、クラン。確か守衛と少し揉めた、と言ってませんでしたか?」
ニコリ、と師匠が笑った。……何か背筋に寒いものが……。
「あ、はい。少し怪しまれたみたいなので、逃げちゃいましたけど」
「そうですか。なら、そのまま行くとまた厄介なことになるかもしれませんね」
「……いやいや、師匠が口利きすればいいだけじゃ……」
「私のことを知らなかったらそれまでです。ですから、ね?」
有無を言わさぬ圧力を感じた。……本当に、最近までこんな性癖だとは微塵も思わなかったのに。
僕は大きな溜め息をつき、「……分かりましたよ」とこぼした。
966 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/05/02(木) 21:41:24.39 ID:mDfDe2OUO
#
「んー!やっぱりかわいいよねぇ」
ラーナが右腕にしがみつく。魔術学院に行くと聞いて、「それなら私も行った方が早い」と言い出したのだ。
それに、僕の女装用の服やメイクは彼女が持っている。こうなると決まった以上、ラーナに声かけをしないわけにもいかなかったのだ。
「全くその通りですね。ほら、皆さん『クララ』を見てますよ?」
「……これで嬉しいと思うほど、僕は男辞めてませんよ」
クスクスとミーシャ様が笑う。彼女はラーナが念のためにと持ってきていたフード付きのローブに身を包んでいる。顔は隠れて見えない。
「……それにしても、ラーナ様はクラン──クララ様と仲がいいのですね」
「あっ、はい。だって私たち、番ですから」
「『番』?」
ラーナがギュっと僕の腕を慎ましい胸に押し付けた。
「エルフでいう、婚姻関係です。私たちは法によってではなく、事実関係で婚姻関係を結ぶのですよ」
01〜35 ミーシャ様がラーナに笑う。……が、目は笑ってない
36〜70 ……ああ、思い出しました。そういえば、独特なのでしたね
71〜94 そうでしたね。ということは……
95〜00 ミーシャ様が僕の左腕を取った
967 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/02(木) 21:43:40.90 ID:/YnC5vvc0
うりゃ
968 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/05/02(木) 22:11:16.48 ID:mDfDe2OUO
※ミーシャ→ラーナへの敵意なし
ミーシャ様はニコッとラーナに笑った。
「そうでしたね。トリスの法制度や慣習は、私も存じております。一夫多妻制であるとか。
ということは……私にも機会はある、ということですね」
ラーナの顔が固まった。僕もギクリとする。
「……えっ、まあ、そう言えばそうなんですけど……」
「ふふっ、冗談ですよ。あちらが魔術学院ですか」
ちょっと冗談に聞こえなかったぞ。まあ、身分が違いすぎるし国籍も違うから、絶対にあり得ないんだけど。……あり得ないよな。
門の所には、午前に会った守衛がいる。エルフにしては珍しい、厳つい顔だ。
「御用は。学院関係者か約束がなければ、立ち入りは不可能ですが」
「イマーラ・ランドルスです。こちらのウィンドグレイス卿にお話が。
約束はないですが、私の名を出せば通してくれるはずです」
守衛は眉を潜めながら連絡を取っている。僕には全く気付く気配がない。
しばらくすると、守衛の表情が緩んだ。
「通って構いません。あのイマーラ様かと思いましたが、本当にそのようで……御無礼をお許しください」
「構いませんよ。行きましょう」
ウィンドグレイス卿は、前回大会の代表だ。ここの教授も務めている。
トリス1の魔法使いにして、世界的にも高名な人だ。僕は会ったことがないけど、師匠はあるようだ。まあ、面識があっても不思議は全くないけど。
「……緊張するなあ」
「ラーナ、ウィンドグレイス卿と会ったことってあるの?」
「お見かけしたことならウィンドグレイス様がお師匠様の館に来られた時に何回か。でも、ちゃんと話したことはないかな」
「ミーシャ様は?」
「私もありませんわ。非常に高名な方ですから、とても楽しみです」
師匠が苦笑する。
「いわゆる人格者、を想像していると少し裏切られるかもしれませんよ。……ここが彼の研究室です」
重たそうな扉が目の前にあった。そこを開けると……むわっとした古い紙の匂いが飛び込んでくる。
山積みの本。床には散らかった書類。そして、その奥には……
「やあ、イマーラ。久しいな」
赤づくめの露出の多い服に身を包んだ、壮年の男のエルフがいた。
969 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/05/02(木) 22:33:51.18 ID:mDfDe2OUO
「ウィンドグレイス卿──いや、テイル。何年ぶりですかね」
「さあな。10年ぶりぐらいか。……というか、麗しい女性を3人も引き連れて何の用だ。しかも2人は人間だな?
風の噂で聞いたが、お前2年前に男の人間を弟子に取ったそうだな。そいつはいないのか」
僕はかつらを取った。
「……弟子の、クラン・オーディナルです」
ウィンドグレイス卿は一瞬唖然とした。そして腹を抱えだす。
「ハ、ハハ。……ハハ!!ハハハハハ!!!
傑作だな、やっぱりそういう趣味で取ったのか!!お前、本当に懲りない奴だ……」
ビシュッ
師匠から今まで感じたことのないような殺気が発せられたかと思うと、ウィンドグレイス卿の鼻先1センメドほどに師匠の右拳があった。
「……次は当てる」
「……おー怖。冗談だよ。それと口調、昔に戻ってるぜ」
「……相変わらず舐めた性格ですね。さぞ生徒も苦労しているでしょう」
「悪いが、俺の授業は分かりやすく実践的と評判でねぇ。伊達に3大会連続で代表になってるわけじゃねえんだよ。
で、俺の所に来るってことは余程の用だろう。どういう了見だ」
師匠がミーシャ様を見ると、彼女がフードを脱ぐ。ウィンドグレイス卿の表情が、一瞬にして真剣なものに変わった。
「……おいおい。今トリス滞在中の、イーリス王家の姫様か?
俺も昨日の歓迎会に来てたから分かるが……どういうことだ?」
僕は午前中にあったことを話した。無論、ミーシャ様とアナスタシアの私的な関係については伏せておいている。
「……というわけなんです。ご存じですか?」
01〜40 ……知らねえな
41〜75 俺の所に来たぞ
76〜85 何か、図書館に行ったらしいな
86〜94 俺の所に来たが、追い返した
95〜00 上+α
970 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/02(木) 22:34:54.43 ID:al1ZS32QO
よっ
971 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/02(木) 22:34:56.22 ID:y8o0VZud0
s
972 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/05/02(木) 22:40:04.94 ID:mDfDe2OUO
「……その翼人なら、俺の所に来たぞ。イーリスのアナスタシア司教。かなり優秀らしいな」
「どんな話をしたんですか?」
01〜40 世間話だよ
41〜65 治癒術についての意見交換だ
66〜94 ?????
95〜00 上+α
973 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/02(木) 22:40:48.76 ID:kUaygrrY0
あ
974 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/05/02(木) 22:47:44.00 ID:mDfDe2OUO
「……妙なことを言い出しやがった。『魔術的封印の解き方について』だそうだ。プリーストがそんなことを知りたがる理由がない。
だから適当に『知らねえよ』と追い返してやったよ。んなもんどんな封印か知らなきゃ話にもならねえからな」
「……やはり、ミーシャ様のそれについてでしたね」
ミーシャ様が青ざめながら頷く。アナスタシアは、ここでミーシャ様の宝石にかかった封印を破る方法を知ろうとしていたのだ。
「そりゃ嘘もつく、よね。アナスタシアがどこまで知っていたかは分からないけど、これミーシャ様への背信行為だもの」
「……話が見えねえんだが?」
※2票先取
1 事情をある程度話す
2 誤魔化す
975 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/02(木) 22:51:17.11 ID:al1ZS32QO
1
976 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/02(木) 22:54:21.44 ID:kUaygrrY0
1
977 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/05/02(木) 23:02:13.59 ID:mDfDe2OUO
事情をいちいち説明するわけにもいかない。ただ、最低限のことは話しておかないと。
「……話せば長くなります。ただ、平たく言えばミーシャ様の宝石にはとんでもない『魔』が封じられています。
それをアナスタシアは解き放とうとしているのです。『武芸者殺し』エド・ハーデンの意向で」
「……エド・ハーデンだぁ??しかし、それとアナスタシアがどういう関係が」
師匠が一歩前に出た。
「そこはまだ。ただ、非常に危険な話であるのは確かです」
ウィンドグレイス卿が腕を組んで黙る。
4の倍数 ちょいとそれを見せてくれ
4の倍数+1 まだ色々隠してるだろ
4の倍数+2、3 まあいい。イマーラがそう思うなら、そうなんだろう
978 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/02(木) 23:03:16.08 ID:al1ZS32QO
ん
979 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/05/02(木) 23:12:12.76 ID:mDfDe2OUO
「……ちょいとそれを見せてくれ」
ウィンドグレイス卿が手招きをし、ミーシャ様の宝石を見る。途端に、顔をしかめた。
「……こりゃヤバいな。まだ漏れ出すマナの量は少ないが、内蔵量は底が知れん。
……アナスタシアがやろうとしていることは、どうにもヤバいのだけは分かった。こりゃ、言わなくて正解だったな」
「言わなくて正解?」
「ああ。封印の解除方法だ。これ程のものだと俺の知るやり方では完全に解除できないが 、それでも封印1枚ぐらいは何とかなりそうだ。……」
※50未満でクランの宝石に気付く
980 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/02(木) 23:12:43.43 ID:M0rjSF070
ふみ
981 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/05/02(木) 23:17:00.26 ID:mDfDe2OUO
「……ってそこの男の娘のも同じような宝石じゃねえか!?こりゃ、相当訳ありなんだろ?イマーラ」
「……ええ。ですが、貴方に話していいものか……」
※2票先取
1 ほぼ全部話してしまう
2 誤魔化す
※ウィンドグレイス卿の敵対可能性はほぼ消えていますが、他者に情報を流すほどハーデンにこちらの動きが分かりやすくなります。
982 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/02(木) 23:17:44.39 ID:M0rjSF070
1
983 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/02(木) 23:19:31.60 ID:al1ZS32QO
1
984 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/05/02(木) 23:22:00.36 ID:mDfDe2OUO
今日はここまで。明日から次スレになります。ありがとうございました。
985 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/02(木) 23:33:37.58 ID:vaVdA57To
乙
986 :
◆Try7rHwMFw
[saga]:2019/05/03(金) 09:35:57.98 ID:7R59GS4pO
次スレです。
【安価】オルランドゥ大武術会2【コンマ】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1556843657/
1000が70以上で判定振り直し権(タイミングはこちらで決定します)、90以上で巻き戻し権とします。
987 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/03(金) 09:45:20.73 ID:oprK3FtDO
乙です
988 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/03(金) 09:58:37.15 ID:htaL/nER0
埋め
989 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/03(金) 10:17:23.53 ID:+spYX+vwO
埋め
990 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/03(金) 12:20:03.51 ID:2yowXgmuO
埋め
991 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/03(金) 12:50:19.39 ID:Aai8cIes0
埋め
992 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/03(金) 12:51:07.97 ID:Aai8cIes0
埋め
993 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/03(金) 12:51:35.44 ID:Aai8cIes0
埋め
994 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/03(金) 12:52:03.85 ID:Aai8cIes0
埋め
995 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/03(金) 12:52:31.66 ID:Aai8cIes0
埋め
996 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/03(金) 12:52:59.23 ID:Aai8cIes0
埋め
997 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/03(金) 12:53:28.79 ID:Aai8cIes0
埋め
998 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/03(金) 12:54:01.50 ID:Aai8cIes0
埋め
999 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/03(金) 12:54:33.21 ID:Aai8cIes0
埋め
1000 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/03(金) 12:56:20.34 ID:oprK3FtDO
はい
1001 :
1001
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i ,'i/ `,ニ=ミ`-、ヾ三''―-―' / .|
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.i i.| ' ,|| i| ._ _-i ||:i | r-、 ヽ、 / / / | _|_ ― // ̄7l l _|_
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