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【艦これ】龍驤「足りなかったもの」その3【安価】

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1 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/14(日) 18:53:28.45 ID:YCci3sXa0
まだ不具合はあるのでしょうか、立ちますか

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1555235608
2 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/14(日) 18:55:23.12 ID:YCci3sXa0
大丈夫なのでしょうか

前スレ
http://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1554028878/
3 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/14(日) 18:58:33.62 ID:YCci3sXa0
主な登場人物の簡易まとめ

駆逐艦
・暁
・雷
・電
・響
・清霜
・霞
・黒潮
・不知火
・陽炎
・卯月 (弥生)
・朝霜
・叢雲
・皐月
・潮
・朝雲
・山雲
・初雪
・村雨
× S朝潮 自殺

軽巡
・阿武隈
・夕張
・神通
・川内
・龍田
・天龍
・多摩
・北上
・大井
・球磨
・由良

重巡
・加古
・羽黒
・那智
・愛宕

潜水艦
・伊401
・伊168
・伊8
・伊58
・呂500
・伊19 鎮守府外
・伊26 鎮守府外
・伊13
・伊14

戦艦
・金剛
・ガングート
・榛名
・アイオワ

空母
・雲龍
・天城
・葛城
・加賀
・瑞鶴
・翔鶴
・隼鷹
・飛鷹
・千歳
・ガンビアベイ
・龍驤

その他
・提督
・秋津洲
・明石
・駆逐棲姫
・レ級
・潜水棲姫
・漣(重巡棲姫) 漣の精神のみ消滅
× 潜水新棲姫 死亡
4 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/14(日) 18:59:23.29 ID:YCci3sXa0
スレがおかしい?自分の端末が変?

少し様子見します
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 19:03:47.80 ID:jl4Lz2RrO
いえ、ちゃんと立ってるみたいですよ
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 19:04:49.26 ID:ULvPpFh30
立ってますよ
立ておつです
7 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/14(日) 20:10:38.24 ID:YCci3sXa0
ーー


天城「龍驤さんが戻ってきて雰囲気はなんとかマシになってきたな」


天城「ここは良くも悪くも提督と龍驤さんにかかってんだよ。あの二人がちゃんとしてねぇと周りもそうなる」


天城「姉貴はその度になんとかしようとしてたけど無理だ。姉貴じゃ無理なんだよ」


天城「葛城は問題外だし、やっぱ潜水艦達を頼るしかねぇんだろうな」


天城「せめて漣が生きてたらな…」


天城「精神が死んだんじゃもう無理だな。何勝手に死んでんだか」


天城「でも気持ちが分からねぇかって言われたら微妙だな。もし天城もあいつが…」


天城「やめだやめ。縁起でもねぇことは考えるもんじゃねぇ」


天城「さてこの後は演習に……」


天城「…っと、深雪から手紙が来てたんだよな。速達で届いたから何かあったのかもしれねぇし確認だけしとくか」
8 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/14(日) 20:17:29.42 ID:YCci3sXa0
バターン!


葛城「何!?」


雲龍「誰かが騒いでいるの?」


天城「……!!」ダダダッ


葛城「天城姉ぇ!」


雲龍「そんなに慌ててどうしたのよ」


天城「提督に言っといてくれ!ちょっと出てくる!」


葛城「待ってよ天城姉ぇ!外出許可書も書いてないのに…!」


雲龍「行かせてあげましょう」


葛城「いいの?」


雲龍「天城……もしかしたら泣いてかもしれないわ」


葛城「え……」


雲龍「提督には私から言っておく。天城は行かせてあげましょう」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 20:19:52.79 ID:haiV7OAao
天提督の癌が再発、リンパ節への転移が認められた
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 20:25:58.76 ID:jl4Lz2RrO
天提督が負傷し入院中
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 20:27:36.52 ID:ULvPpFh30
天提督が倒れて運ばれたとまで手紙には書いてあった

貧血を起こし転倒、その際頭部を打って気絶したらしい
12 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/14(日) 20:38:32.09 ID:YCci3sXa0
ーー病院


天城「提督!!」ガチャ


天提督「あ……天城…」


天城「う……あぁぁぁー!!」


天提督「ダメだよ…病院では静かにしないと……」


天城「なんで……なんで黙ってたんだよ!!」


天提督「天城に…心配かけたく……なかったし…」


天城「ふざけんなよぉ……!!」
13 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/14(日) 20:42:49.15 ID:YCci3sXa0
天提督「癌が再発して…リンパに転移があって……」


天城「……」


天提督「膵臓癌って…再発も…死亡率も……高いんだってね…」


天城「…余命は」


天提督「持って…一か月だって……」


天城「……そうかよ」


天提督「もう手術もできないし……後は…ゆっくり…」


天城「おい、なんで天城に黙ってた」


天提督「安価」


下1〜3高コンマ 天提督の台詞や行動などを
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 20:43:46.30 ID:iFXw125ao
長く悲しんで欲しくなかった
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 20:45:00.35 ID:jl4Lz2RrO
心配させて長い間辛い思いはしてほしくなかったから
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 20:47:33.97 ID:U7ZwoqOHo
>>15
17 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/14(日) 20:56:45.36 ID:YCci3sXa0
天提督「心配させて…僕が死ぬまでの間…辛い思いはして欲しくは……なかったんだ…」


天城「だから深雪達にも黙ってろって言ってたんだな」


天提督「うん……」


天城「ふざけんなよお前……!」


天提督「艦娘が倒れたり…色々あって……僕の事より…自分こ事を優先して欲しかった…」


天城「お前より大切なものはねぇんだよ!!どうしてそれがわからねぇんだ!!」


天提督「ごめんね……」
18 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/14(日) 21:03:10.54 ID:YCci3sXa0
天提督「後任も決まって……あの鎮守府は大丈夫…僕が死んでも…」


天城「やめてくれよ……!」グイッ


天提督「う……」


天城「死ぬとか……言うなよぉ…!」ポロポロ


天提督「ごめん…やっぱり泣かせちゃうよね……」


天城「これからお前の世話は天城がやる。文句は言わせねぇぞ!!」


天提督「うん……そうだね…」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 21:05:11.05 ID:ULvPpFh30
日に日にやつれていくが天城と天提督の間に笑顔が無くなるときはなかった
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 21:05:51.42 ID:xSB4DpzIO
天城、足りないもの鎮守府に長期休暇願(もしくは退役願)を提出する
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/04/14(日) 21:06:25.37 ID:913GWntDO
余命宣告されたものの天城が側にいるおかげか天提督は1ヶ月を超えてもまだ生きていた
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 21:06:33.20 ID:iFXw125ao
天城のシフトを調整したり病院近くに住めるようにしたりと二人の時間を最大限長くできるよう整える提督
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 21:06:41.67 ID:jl4Lz2RrO
提督に長期の外出となることを伝えて泊まり込みでお世話
24 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/14(日) 21:15:16.82 ID:YCci3sXa0
ーー

提督『長期休暇願いか』


天城「無理か…」


提督『少し厳しいな。大本営の方から許可を取り消される可能性がある』


天城「この間のアレか…」


提督『薬を配ったとはいえ艦娘がまた止まる可能性はある。長期的に戦列を離れて欲しくないんだろう』


天城「なら退役…」


提督『それよりももっといい方法がある。そっちの鎮守府に戻ったらどうだ?』


天城「……」
25 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/14(日) 21:21:23.63 ID:YCci3sXa0
提督『レンタル移籍だと書類のあれこれで何度も往復することになる。少しでも天提督の側に居るにはこれが一番だろう』


天城「提督……」


天城「天城はよぉ…提督の方針や龍驤さんの浮気の話を聞いて…酷いことも言った…」


提督『そんな事は気にしない。天城も俺達の仲間じゃないか』


天城「……ありがとうございます。この恩は一生忘れません」


提督『悔いの残らない時間を過ごしてくれ』


天城「あぁ…1ミリの悔いも残さねぇよ」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 21:27:37.61 ID:iFXw125ao
提督と天城のやり取りの裏の出来事
自分のとった行動に自信がなく天提督に謝る深雪と自分は間違える事が多かった、今回も深雪が天城に連絡してくれて良かったと言う天提督
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 21:27:44.06 ID:ULvPpFh30
異動日、鎮守府出口で惜しまれながらも笑顔で見送られ、天提督鎮守府入口では笑顔でお帰りと迎えられる
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 21:29:25.88 ID:U7ZwoqOHo
>>26
29 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/14(日) 21:35:53.74 ID:YCci3sXa0
ーー病室


深雪「司令官、余計なことしちゃってごめん」


天提督「ううん…僕は間違える事が多かった…連絡しなかったことも間違えてたんだよ…」


天提督「だから深雪が…天城に連絡してくれて…良かった……」


深雪「このタイミングしか無かったんだよ。余命一か月ってことは明日死んでもおかしくないんだぜ?」


天提督「そうだよね…やっぱり僕は……間違ってばっかり…」


深雪「そっか…これで良かったんだよな…」
30 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/14(日) 21:40:11.99 ID:YCci3sXa0
天城「…来てたのか深雪」ガチャ


深雪「姉貴、そっちの提督はなんて?」


天城「明日からこっちの鎮守府所属になる」


深雪「マジで!?」


天提督「そんな…向こうは空母も少ないのに…」


天城「天城が後悔しないようにだとよ。そういう提督なんだよ」


深雪「すげぇ……」


天提督「天城……」


天城「覚悟しろよ?天城が面倒見る以上一か月じゃ死なせぇからな」


天提督「はは…流石は天城だね……」


深雪「深雪さまも手伝うぜ!鎮守府のことは任せてくれよな!」


天城「ありがとな…」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/04/14(日) 21:41:37.24 ID:913GWntDO
後任の提督と顔合わせするもずぼらで艦娘をあまり大事にしそうにない印象
天城は自分がこの鎮守府を守っていかないと、と決心する
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 21:45:03.86 ID:jl4Lz2RrO
一日一日を大切に過ごす二人
後任が挨拶に来るがまだ若く緊張している
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 21:47:17.72 ID:haiV7OAao
>>32
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 21:52:00.13 ID:iFXw125ao
天提督の親族の描写ってあったっけ
35 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/14(日) 21:53:35.14 ID:YCci3sXa0
ーー

後提督「提督殿!今日は挨拶に参りました!」


天城「元気なのはいいけどよ、ここは病院だぜ」


後提督「はっ…!」


天提督「天城さんもここに来た時は…」


天城「なんだって?」


天提督「あ、いえ…なんでもありません……」


天城「あれは黙ってたお前も悪いんだからな」
36 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/14(日) 21:57:57.90 ID:YCci3sXa0
後提督「自分が指揮を執るのは来月からになります。それまでは提督殿が書類上の提督のままです」


天提督「来月かぁ…それまで持つかな」


天城「天城が持たせてやるんだよ」


天提督「そうだよね…天城さんの前じゃ…簡単には死ねない…」


後提督「その…提督殿の症状は……」


天提督「余命一か月って言われて…二週間だね…」


天城「膵臓癌が再発したんだ。死亡率は知ってるか?」


後提督「癌の中でも一番高いんですよね…」


天城「そういうことだ」
37 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/14(日) 22:01:04.66 ID:YCci3sXa0
天提督「天城さんがここに…来てくれてからも…二週間経つけど…毎日幸せだよ…」


天城「そうだな、お前の側にいれるだけでこんなに幸せになれるとは思わなかったぞ」


天提督「はは…照れるな…」


後提督「…提督殿に迷惑をかけないよう自分は誠心誠意頑張らせていただきます!」


天城「期待してるぜ新人さんよ」


天提督「気を…張りすぎないでね…」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/04/14(日) 22:03:18.33 ID:913GWntDO
>>21
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 22:12:32.11 ID:8cUvygbso
天提督のやりたかった事の手助けを
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 22:14:57.17 ID:13W10oDwO
病は気から
精神力が回復して良くなる兆候が見られるが喜べるようなレベルではない
そのため>>39
41 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/14(日) 22:21:17.39 ID:YCci3sXa0
ーー

天城「提督…今日で一か月になるな」


天提督「うん…自分でもびっくりだよ…」


天城「天城が側に居てやってるからだぞ?」


天提督「本当に…そうだろうね…」


天城「なぁ…」


天提督「天城さん…屋上まで連れて行って…くれませんか…?」


天城「…体調は問題ねぇんだな」


天提督「うん…大丈夫だよ…」
42 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/14(日) 22:24:46.29 ID:YCci3sXa0
ーー屋上


天城「着いたぜ」キイッ


天提督「あぁ…ここからなら…海が見える…」


天城「そうだな。病室からだと低くて無理だ」


天提督「うん…やっぱり海は素敵だ…」


天城「提督がこの仕事を選んだものその理由だったな」


天提督「そうだね…僕は小さい時から海が好きで…親の反対も押し切って…提督の仕事をできるまでになった…」


天城「綺麗な海を守りたい…か」


天提督「天城さん…そこ……海を背にして立ってみて…」


天城「あん?」


天提督「いいから…ね…?」


天城「しょうがねぇな…」
43 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/14(日) 22:26:57.81 ID:YCci3sXa0
天提督「いい…凄く良い…」


天城「気持ち悪ぃな、何がだよ」


天提督「やっぱり君には…海が似合う…」


天城「……」


天提督「天城さん…約束して…僕が死んでも…海で戦い続けて欲しい…」


天提督「約束…してくれる…?」


天城「安価」


下1〜3高コンマ 天城の台詞や行動などを
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 22:30:05.18 ID:iFXw125ao
…(天提督の名前)、お前が一緒ならな
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 22:35:27.21 ID:13W10oDwO
抱きついて
約束する、提督が好きな綺麗な海を守り続ける。
だから諦めたりしないって約束して欲しい。
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 22:38:14.57 ID:U7ZwoqOHo
>>45
47 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/14(日) 22:49:16.44 ID:YCci3sXa0
天城「…約束する」ダキッ


天提督「嬉しいな…」


天城「お前が好きな綺麗な海を守り続ける。だから提督も諦めたりしないって約束してくれ」


天提督「勿論だよ…諦めたりなんかしない…」


天城「約束…な」


天提督「うん、約束…」
48 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/14(日) 22:52:32.93 ID:YCci3sXa0
天提督「ねぇ天城さん…僕と一緒になって…幸せだった?」


天城「それを聞くか?」


天提督「…ごめん。でも言葉にしてもらわないと…不安で…」


天城「幸せに決まってんだろ」


天提督「…ありがとう。僕も…幸せだったよ…」


天城「過去形で言うな。これからまだまだ幸せにしてやるからな」


天提督「それは…楽しみだ…」


天城「お前はこんな所で死ぬ奴じゃねぇ。死なせてたまるかよ!」


天提督「ははは…」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 23:02:34.75 ID:13W10oDwO
奇跡としか言いようが無く回復に向かうが、こらから長い闘病生活となる事は間違いない
提督を続けることは難しく、退役は免れない
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 23:06:28.79 ID:iFXw125ao
相続で天城に嫌な思いさせないよう遺言を書く天提督
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 23:12:03.88 ID:8dNbr0HiO
食欲不振がみられる天提督
52 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/14(日) 23:17:09.78 ID:YCci3sXa0
ーー


天提督「ご飯は…大丈夫です…」


天城「なんだよ食欲がねぇのか?」


天提督「はい…少し…」


天城「無理はしなくていい。点滴替えてもらうように言ってくるから待ってろ」


天提督「ありがとうございます…」
53 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/14(日) 23:20:46.26 ID:YCci3sXa0
「天提督さんは持ってあと数日ですね」


天城「…………そうかよ」


「素晴らしいと思いますよ。余命一か月から更に一か月近く生きてこられたんですから」


天城「……」


「今日から病室に泊まっていって下さい。許可を出しますから」


天城「…あぁ」


「どうか最後まで一緒に居てあげて下さい」
54 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/14(日) 23:23:49.21 ID:YCci3sXa0
ーー病室


天提督「長かった…ですね…何かありました…?」


天城「……」


天提督「そうですか…もう…時間が…無いんですね…」


天城「……」コクリ


天提督「残念です…もっと天城さんと一緒に居たかった…」


天城「天城もだよ……」


天提督「ごめんなさい……」


天城「……」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 23:26:27.10 ID:sqCdp8VjO
天提督「私が逝く時は笑っていてくれませんか。最期は貴女の笑顔で送られたい」
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 23:28:45.47 ID:iFXw125ao
天提督 赴任から天城との馴れ初め、天城の腕の事で離れたこと、婚約――様々な天城との出来事を思い出しながら逝く
天城 眠るように旅立った天提督のために笑顔を絶やさなかったがその目からは涙が
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 23:29:29.79 ID:13W10oDwO
>>55
+
>>56
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 23:29:34.03 ID:ULvPpFh30
>>55 +私の左手薬指の骨をお守りとして持っていてもらえませんか?貴女を近くでみまもりたい
59 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/14(日) 23:33:38.64 ID:YCci3sXa0
ーー

天城「提督、聞こえるか?提督…」


天提督「……」


天城「提督……」


天提督「少し…昔を思い出して…ました…天城さんが…僕の鎮守府に…来た…時のことを…」


天城「…印象最悪だっただろ?」


天提督「正直…うわぁ…って…思いました…」


天城「だろうな…」


天提督「でも…嫌いには…なりませんでしたよ…」
60 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/14(日) 23:36:49.54 ID:YCci3sXa0
天提督「それから…天城さんに襲われて…仕方なく付き合うようになって…」


天城「まだ覚えてやがったか…」


天提督「当たり前ですよ…!僕の初めてが…逆レ…なんて…忘れられません…!」


天城「悪かったって言ってんだろ!」


天提督「でも…それくらい…好きで…いてくれてるんだって…僕も…好きになって…いったんです…」


天城「…そうか」


天提督「天城さんと…一緒に過ごせた日々は…楽しかった…」
61 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/14(日) 23:40:09.57 ID:YCci3sXa0
天提督「でも…天城さんは…腕を…怪我して…結果…右腕を…失った…」


天城「あの時離れたのは間違いだってずっと思ってたけどよ、そうじゃなかったかもな。あれが無かったら提督とは結婚まで行かなかっただろ」


天提督「そうだね…僕の性格だと…ずっと迷って…結婚の話が出る前に…フラれてたかな…」


天城「この指輪も結局天城が買わせたようなもんだからな」キラッ


天提督「うん…そうだね…」キラッ
62 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/14(日) 23:44:04.11 ID:YCci3sXa0
天提督「天城さん…僕が逝く時は笑っていてくれませんか…最期は貴女の笑顔で送られたい…」


天城「……こうか?」ニヘラッ


天提督「…ぷふっ」


天城「てめぇ!人が笑ってやったのに!」


天提督「やっぱり…天城さんは…そういう顔が一番かもしれませんね…」


天城「ふんっ!!」


天提督「……」


天城「…提督?おい提督……」


天提督「……」


天城「あ…あぁ………」
63 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/14(日) 23:49:02.83 ID:YCci3sXa0
天提督「海……海が…見える…」


天城「海…?」


天提督「天城さんの…後ろに………青い…海…が…」


天城「…そうだ、ここは海の上だ。そしてお前は提督だ」


天提督「天城さん……この海を……僕の…」


天城「……」


天提督「…やっぱり海は綺麗だ………それより…綺麗なのは…天……」


天提督「…………」


天提督「……」


天提督「」


天城「…………」


天城「逝っちまったか……」
64 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/14(日) 23:52:11.45 ID:YCci3sXa0
天城「なんだよ…最後くらい名前…ちゃんと言ってくれよ……」


天城「お前は…そういう所が…ダメなんだよ……」


天城「……ひぐ………っ…」


天城「提督……でいどぐ……!!」


天城「うぁ……あぁぁ……!」


天城「うう……ぐ…っ……」


天城「泣いてねぇ!泣いてねぇからな!」


天城「お前が…安心して……」


天城「…うぁぁぁぁぁ……!!」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 23:55:31.66 ID:haiV7OAao
日進立会のもと天提督の鎮守府で葬儀がしめやかに行われる
提督も葬儀に参列する
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 23:56:32.57 ID:JQMSbAfn0
二人の指輪から淡い光が発生し天城の体に重なって消えていった 艤装を展開すると天提督の気配を感じる
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 23:57:26.96 ID:U7ZwoqOHo
提督の葬儀を行う
約束通りお前が守りたかった海は天城が守る
だから安心して眠ってくれと誓いを立てる
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 23:57:51.34 ID:8cUvygbso
後提督と鎮守府の艦娘とで水葬
本当にいいのかと問う深雪にもう貰うもんはもらってると天城
69 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/15(月) 00:06:37.74 ID:fO/CiAJW0
ーー


天城「提督…安心して眠ってくれ。約束通りお前が守りたかった海は天城が守る」


天城「……心配しなくてもいいぞ、お前の後は追わない」


天城「まぁ最初はそのつもりだったがな…」ゴソッ


天城「……」


霞『この二つ薬を同時に飲めば眠るように死ねるわ。使うなとも言わないし、どうしようと貴女の勝手よ』


天城「悪いな霞、わざわざ作ってもらったのに無駄になっちまった」ベギッ


天城「これはもう…いらねぇ」サラサラ
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/15(月) 00:12:30.49 ID:bB9xDLFaO
天城死亡ルートあったのか…
71 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/15(月) 00:14:43.80 ID:fO/CiAJW0
天城「…龍驤さん達には申し訳ねぇけど、ここに残る理由ができた。ここでしかできねぇことがある」


天城「この海に提督は居る。体は死んでも心はここにあるはずだ」


天城「なぁ…お前が病室で見たのはこの海だったんだろ?だからいつまでも見守ってくれよな」


深雪「姉貴〜〜!式抜け出して何してんのさ!」


天城「今行く!ちょっと待ってろ!」


深雪「早くしてくれよ〜〜!」


天城「…じゃあな提督、また後でな」


ザザァ……


天城「……」


天城「海って…こんなに綺麗だったんだな…」


ーー
72 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/15(月) 00:15:12.46 ID:fO/CiAJW0
新スレでもよろしくお願いします


コメントなどあればお願いします
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/04/15(月) 00:21:13.90 ID:2TOUpFoDO
お疲れ様でした
速達からの泣いてる天城
もうこうなるとは予想出来てしまった…
それはそうと霞もそんな薬を仮に頼まれたからか知らないけど渡すのはちょっと…
薬に関して割と暴走しがちなのかな
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/15(月) 00:25:50.95 ID:EohxlgfZo
乙でした
天城は最後までの時間で折り合いつけられたようでよかった
漣にも時間があればなぁ…まあ、それまでの積み重ねと完治の希望から叩き落とされ、恋人の死に様も惨いものとなれば…ねぇ
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/15(月) 00:41:36.26 ID:MNbT+x0ro
よろしくお願いします
今日は、凄かった。天城の天提督との別れをとても丁寧に追って頂いてこっちも涙腺に来た
天城の登場シーンまた読み返してきます

…やっぱり全員の物語の結末を描いていくつもりなのでしょうね
正直時計の針を進めるのが怖い子が…あの子とかあいつとか
76 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/15(月) 19:46:58.81 ID:fO/CiAJW0
ーー深夜


龍田「……」


天龍「すぅ……」


龍田「…………!」ガバッ


龍田「あいつが…出てくる……」


龍田「ごめんなさい天龍ちゃん…きっと迷惑かけちゃうわね…」


天龍「むにゃ…」


龍田「それでも…やらなくちゃいけないの…」


龍田「あいつを殺さないと…頭がおかしくなりそうなのよ…」
77 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/15(月) 19:51:23.37 ID:fO/CiAJW0
龍田「私を襲って…傷物にしたあいつ…生きてるだけで許せない…」


龍田「あいつは捕まって…法の裁きは受けたわ…でも…それじゃ納得できないのよ…」


龍田「明日…塀の外に出てくる…」


龍田「絶対に…殺す……」


龍田「両手を切り落として…体を切り刻んでやる…!!」


天龍「んぅ……」


龍田「唯一の心残りは天龍ちゃん…」


龍田「でも…これはやらなきゃいけないの」


龍田「天龍ちゃん…私の事は早く忘れてね…」ガチャ


天龍「ぐぅ……」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/15(月) 19:52:42.73 ID:PnNSAcu6O
朝ごはんを食べてるときになんか様子が変だぞって天龍に言われる龍田
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/15(月) 19:54:03.14 ID:hFfZTgIP0
鎮守府を出ていったところで巡回中の憲兵に見つかる
憲兵、様子が可笑しいと寝ている提督に報告
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/15(月) 19:55:24.67 ID:MNbT+x0ro
夕張ドローンに外に出ていく龍田の姿が
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/15(月) 19:56:51.28 ID:PnNSAcu6O
すみません、外に出ていったのをちゃんと認識できてませんでした
スルーでお願いできますか?
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/15(月) 19:58:20.00 ID:ggOEeSQ5o
一応>>79
83 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/15(月) 20:04:14.29 ID:fO/CiAJW0
ーー

提督「こんな時間に…なんだ……」


憲兵「巡回中に鎮守府から出て行く龍田を見かけた。外出許可は出したのか」


龍驤「んん……」モゾッ


憲兵「龍田の様子もおかしかった。何か心当たりはないか」


提督「許可は……出して…いない……」


憲兵「そうか、なら脱走ということだな」


提督「…………なに…」
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