田中琴葉は隠密する

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37 : ◆KakafR9KkQ [sage saga]:2019/04/19(金) 19:19:13.97 ID:k5ryBs3kO
「第一試合はわたしの勝ち。 ふふふ、このまま次も勝っちゃうからね!」

田中琴葉はダメージを受けた体を引きずり元の部屋へと戻り、海美と再び会いまみえる。

油断がなかったと言えば嘘になる。 だが田中琴葉は☆32取得したくらいの状態でありほぼ勝利を確信していたところでのこの盤外戦術である。

いや、勝負が終わった今から考えれば最初に海美がリードを許したのもこちらを油断させるための罠かもしれない。

この高坂海美とかいう女、第一印象と反してなんという知将だろうか。 水属性で知将ということで、さしずめ知性の青き泉と言ったところだろうか(もしかしたら、しんしんと降りつもる清き心かもしれないし、叡知の光かもしれないし、澄みわたる海のプリンセスかもしれない)

やはりお庭番衆四天王の一角、そう簡単に勝てる相手ではないということである。 これで田中琴葉はもう一度も負けられなくなってしまった。

田中琴葉は考えた。 このままでは負けてしまうかもしれない…… と

しかし田中琴葉は動じない。 何故ならば田中琴葉はこの地獄の三番勝負のルールの裏 つまり"必勝法"に既に気付いていたのである。 流石田中琴葉である、虎威☆美慈音の魔の参謀と恐れられているだけのことはある。

田中琴葉の気付いたルールの裏とは、『このゲームには敗北者へのペナルティが存在していない』ということである。 この地獄の三番勝負に負けたとしても別に死ぬ訳ではない。 むしろ勝利に喜んでいる相手の隙をついてシャイニングウィザードを叩き込めば実質こちらの勝利である。

汚いと後ろ指指されるかもしれない。 だがこれは影に生きる者たちの宿命である。 勝つためには手段など選んでいられないのである。

「それじゃあ第二勝負は〜」

とはいえ勝負に勝つに越したことはない。 ここから二連勝すればいい。 それだけである。

「田中琴葉ゲーム!」
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