異能ピンポン【安価】

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2019/05/02(木) 14:25:22.35 ID:CYRmxkb10
銀髪「ねぇ、ピンポンって知ってる?」

男(公園のベンチでボーッとしてたら隣に座ってきた銀髪の少年に話しかけられた)

男「ピンポン?うん、まぁ、知ってるよ。知らない奴の方が少ないんじゃないかな」

銀「ほんとに?あの手のひらぐらいのラケットを使ってテーブルの上でネットを挟んでボールを打ち合うスポーツの……」

男「だから知ってるって」

銀「ルールも?」

男「ルール?うーん……細かくは覚えてないけど、基本的な所なら分かると思う。昔体育でやったし」

銀「……うん。それなら資格充分だね。君を『異能ピンポン』に招待しよう」

男(そう言って少年が手を叩くと、周りにあった物が全て消え、四方八方真っ白な空間に切り替わる。代わりに目の前に卓球台が現れた)

男「……!?」

銀「行くぞー……」

男(いつの間にか俺達は二人共卓球のラケットを手にしており、少年は球を投げてサーブの構えを取っていた)

銀「えいっ」

男(直後少年のラケットにロケットブースターがくっついて有り得ないスピードのサーブが放たれ台の上で異空間を経由して逆方向に現れ台の上で爆発が起き爆風で真上に吹き飛び台から手が生え球をキャッチし俺の手元に投げたが俺のラケットは紙のようにペラペラで打ち返すことはできなかった)

男(気付くと俺の足元にコーンと球が落ちた)

銀「やったっ。僕の得点だねっ!」

男「イ……イカサマだ!」

銀「確かに。ただの人間である君からすればイカサマに見えただろうね。しかし、いくら異能を使ってもイカサマにはならないんだ。この『異能ピンポン』ではね」

男「な、何なんだその『異能ピンポン』って。っていうかここどこなんだよ!」

銀「詳しいルールを説明しよう」

男(少年が手を叩くと、台の上にモニターが浮かび、そこには以下のルールが記されていた)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1556774721
2 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2019/05/02(木) 14:27:06.25 ID:CYRmxkb10
【ルール】

・参加者は八人。全員、異能力を一つ与えられている。
・試合はトーナメント形式で進行する。
・用いる道具(ラケット、ボール等々)はいかなる異能力を用いても、破壊、消失させる事はできない。
 (それ以外の能力の影響は受ける。例:『物を紙のように薄くする能力』でラケットを薄くする。など)
・用いる道具は上記の点を除き、実際の物と変わらない。
・試合は5点先取の1セットマッチで行われる。
・用いるルールは上記の点を除き、実際のルールと変わらない。
・試合を行う空間は試合に必要な物以外存在しておらず、壁も天井もない。
・選手の異能力は、相手エンドラインより向こうでは発動、発揮できない。
・選手の異能力は、各ラリーに一度しか発動できない。



男「ふんふん……あれ?」

赤髪「ふんふん……おう?」

男(ルールを読んでいる内に、銀髪の少年はどこかに消えてしまい、代わりに赤髪の青年が台の向こうに立っていた)

男(赤髪の反応を見る限り、相手も俺と同じ状況らしい)

赤(こいつが俺の一回戦の相手ってことか……?)

審判「じゃんけんの後、勝った選手は、『サービス』『コート』のいずれかを選択してください」

男「ねぇ、俺これからバイトなんだけど」

審判「じゃんけんの後、勝った選手は、『サービス』『コート』のいずれかを選択してください」

男(……どうやら付き合うしかなさそうだ)

赤「なぁ審判。じゃんけんの前によぉ、俺達に与えられた異能力ってやつを確認したいんだが」

審判「では、送信します」

男(こいつ……直接脳内に……!)


男の能力:下1

赤の能力:下2


能力名とその能力の詳細を自由に考えてください。
(能力などに不明瞭な箇所があった場合、>>1の解釈、もしくは安価による判断で進行します)
(また、能力があまりに強すぎてゲームバランスを著しく崩壊させる能力であれば、>>1の判断で再安価とさせていただきます。ご了承ください)
また、【ルール】で分からない所があれば、いつでも質問してくださって構いません。
ですが、>>1のピンポン(卓球)に関する知識は『ピンポン』と『タッコク』を読んだくらいなので、凡ミスが多々あると思われます。ご了承ください。
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/02(木) 14:33:52.39 ID:cyMF3n4cO
女の子(美少女限定)に問答無用でおしっこを漏らさせる能力
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/02(木) 14:34:29.90 ID:TbcFzJLI0
不可視の樹脂球(インビジブル・ピンポンボール)

ラケットで打った球が物理的に不可視になる
音は消えないし、ネットに引っ掛かった場合は無効

万が一打ち返された場合も不可視で飛んでくる
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/02(木) 14:34:59.28 ID:5RU2hhpRO
秒速30キロの速さで動ける
6 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2019/05/02(木) 17:44:30.18 ID:CYRmxkb10
>>3は強すぎるので安価下です。



男(俺の能力は『不可視の樹脂球』か……)

赤(『秒速30キロの速さで動ける』か……)

審判「じゃんけんの前に、自分の能力を試し、正しい把握をしてください」

男「はいはい……」カッコッ

男(球を叩けば透明になる……サーブトスの前の段階から透明にできるんだな)

男(ガラスとかの『透明』と違って、いくら目を凝らしても空気との輪郭が見えない。これを相手コートに打てば返球はまず来ないだろう。これは勝ったな)

男(さて、相手の能力は『秒速30キロの速さで動ける』だったな。どんな感じなんだ?)

赤(秒速30キロってどれくらいの速さだ……?試しに一丁思いっ切り打ってみるか)グッ



男(次の瞬間、そこに旋風が起きた)

男「……うおおっ!?」ブワアァッ

男(立っているのがやっと……そのレベルの風圧が俺を襲った。秒速30キロ……秒速30キロ!?)

男(時速108000キロじゃねぇか!約マッハ88じゃねぇか!)(※マッハ1を時速1225キロとした時)

赤(このスピードでサーブを打てば……)

男(返球なんぞできるわけがない!)
7 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2019/05/02(木) 17:45:06.37 ID:CYRmxkb10
男(お互いのサーブが返球不可の必殺技……!)

赤(つまりこの勝負……!)

男(先攻を取った方の勝ち!)

男「最初はグー!ジャンケンポン!」パー

赤「えっちょっ」グー

男「よし!勝った!俺は『サービス』を選択!」

赤「しまった!」

審判「赤選手はどちらのコートでプレイするか選択してください」

赤「どっちでも同じだろこんなの……じゃあ、こっち」ピッ

審判「それでは、男選手のサーブから試合を開始してください」
8 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2019/05/02(木) 17:45:39.54 ID:CYRmxkb10
男「はっはー!俺が先攻を取った時点で勝負は決しているんだよ!喰らえ『不可視の樹脂球』!そぉらっ!」カッコッ

赤「……打ったな。サーブを!」グッ

男「打ったがどうした!無駄に構えやがって、どうせ俺のサーブを打つ方法なんぞねぇ癖によぉ!」

赤「あぁ……確かにお前の言う通りだ。しかし、打つ必要がないとしたら?」

男「何ぃ!?」

赤「忘れたか!?さっきの『風圧』を!お前の打球を捉えずとも、風で吹き飛ばしちまえば関係ない!」

赤(二度目のバウンド音が聞こえる前に……今だ!)

赤「ラケット扇!」ブワアァッ

男「くっ」

赤「これでこの打球はお前のサービスミスとなり、俺に得点が入る!」

赤「残念だったな!どちらが先攻でも後攻でも関係ない!この勝負は最初から俺の勝ちが決まっていたのさ!」
9 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2019/05/02(木) 17:46:17.79 ID:CYRmxkb10
審判「……」

赤「……ん?どうした審判。早くスコアボードをめくれよ。今のはあいつのサービスミスだろ?」

審判「いいえ。男さんの打球はサービスミスではありません」

審判「何故なら、男さんはまだサーブを打っていません」

赤「何ぃ!?」

男「へへっ……球さえ透明なら、サーブを打つフリなんていくらでもできるんだよ」カッコッ

赤「くっ……まんまと騙されてしまった……だがそれがなんなんだよ!俺がさっきと同じことを繰り返せば、結局お前も得点できねぇままじゃねぇか!」

男「さっきと同じことを繰り返す?それは無理だな……そらっ!」カッコッ

赤「ラケット扇!」スカッ

赤「あれ?」

男「『・選手の異能力は、各ラリーに一度しか発動できない。 』……お前はそのたった一回の使用権を、既に使っているんだよ!」コーンッ

審判「男 1−0 赤!」

男「……よしっ」

赤「くっ……」

男「二本目もこのまま貰うぞっ!」カッコッ

赤「はっ、どーせまた打つフリだろ!?」コーンッ

赤(! 二度目のバウンド音!これは打つフリじゃない!?)

赤「らっ、ラケット扇!」ブワアァッ

男「はっ、自分のコートでバウンドしてから出鱈目に吹き飛ばしたって意味ないだろ」

審判「アウト!2−0!」

赤「……っ」
10 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2019/05/02(木) 17:46:47.92 ID:CYRmxkb10
審判「サーブを交代してください」

赤「どりゃあっ!」ドカーンッ

男「ほげげーっ!」

審判「2−1!」

赤「どりゃあっ!」ドカーンッ

男「ほげげーっ!」

審判「2−2!」

男(とほほ……やっぱりあいつのサーブを返球するのは無理だ……)

男(このままサービスエースを連発して、逃げ切るしかない……!)
11 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2019/05/02(木) 17:47:23.60 ID:CYRmxkb10
審判「サーブを交代してください」

男「行くぞっ!」カッコッ

赤(さっきは一発目が本当だった!だから今回も一発目から来るはず!)

赤「ラケット扇!」ブワアァッ

審判「……」

男「ほっ」カッコッ

赤「くそぉっ!また騙された!」スカッ

審判「3−2!」

男「ほっ」カッコッ

赤(これはフェイクのはず!)

審判「……」

赤(よしやっぱりフェイクだった!)

男「それっ」カッコッ

赤「つまりこっちが本物!ラケット扇!」ブワアァッ

審判「……」

赤「あれ?」

男「とぉっ」カッコッ

赤「二回連続フェイクだったのかよ!」スカッ

審判「4−2!」



審判「サーブを交代してください」

赤「どりゃどりゃ」

男「ほげほげ」

審判「4−3!4−4!デュース!」
12 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2019/05/02(木) 17:48:13.30 ID:CYRmxkb10
審判「サーブを交代してください」

赤(一応点数は互角だが……)

男(ここからは二連続俺のサーブ!今までの要領で二本とも決めれば、6−4で俺の勝ち!)

赤(逆にここでブレイクできればそのまま次の俺のサーブで勝ち!)



男「よっ」カッコッ

男「ほっ」カッコッ

男「はっ」カッコッ

赤「……」

男(今回は中々引っかかんないな……まぁいい。どうせすぐに痺れを切らして能力を使ってくるはず)

男(それまで俺はただ打つフリを繰り返していれば……)

審判「フォルト!」

男「えっ?」

審判「サーブに時間をかけすぎです。次に同じことがあればダブルフォルト。赤選手の得点になります」

男「えっえっ」

審判「早くサーブを」

男「は、はい!」カッコッ

赤(しめた!あいつの焦りよう、今度こそ本当のはず!)

赤「ラケット扇!」ブワアァッ

審判「……」

男「えいっ」カッコッ

赤(……っ、あの土壇場でもフェイク!?どんな心臓してやがんだこいつ!)コーンッ

審判「5−4!男選手、マッチポイント!」
13 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2019/05/02(木) 17:48:51.14 ID:CYRmxkb10
男(さぁ、マッチポイント!ここを決めれば俺の勝ち!)

赤(けど、逆にここを防げば同点!続く俺のサーブで二点差付けて勝ち!)

男(つまりこのラリーで……)

赤(勝負が決まる!)


・・・・・・


審判「……ゲームセット!勝者、『下1』!」



1.男
2.赤髪

勝ったのはどっち!?1、2番のどっちかから選んでね!
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/02(木) 17:53:15.53 ID:p/FVO0gtO
え?勝敗を安価に委ねるんなら能力設定意味なくね?
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/02(木) 17:57:01.37 ID:zzP3dxze0
1
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/02(木) 18:52:51.59 ID:P86flJ3O0
なあにこれえ
17 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2019/05/02(木) 19:02:12.38 ID:CYRmxkb10
男(フォルトのことを考えると、そう何度もフェイクは使えない。与えられたサーブチャンスは3、4回といった所か)

赤(その4回の内、何回目に本当にサーブを打ってくるか!それを読む!)

男「はぁっ!」カッコッ

赤(流石に一回目から打ってくるなんてことはないはず!ここはスルーして……)コーンッ

赤「……えっ」

男「流石に一回目はないだろう……お前ならそう読むだろうと思ったよ」

審判「……ゲームセット!勝者、男選手!」



赤「くっそー……!負けた!」

男「なんとか勝てたぜ……!これで準決勝に……」

男「……いやバイト行かなきゃ。準決勝なんかしてる暇ないよ」

審判「敗退した選手は、こちらのゲートから現世へ」ササッ

赤「俺を負かしたんだ!きっと優勝してくれよな!」スッ

男「ちょ、ちょっと待って、俺も一緒に帰……」

審判「勝利した選手はこちらへ」ガシッ

男「うわぁ〜」

男(くそっ!準決勝はわざと負けてやる!)
18 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2019/05/02(木) 19:02:41.56 ID:CYRmxkb10
>>14

この勝負はどっちが勝ってもおかしくないな〜という展開の時、私の匙加減で勝負の行方を決めちゃうのは公平さに欠けると思うので、安価で決めます。
逆に、この勝負はこっちが勝つ方が自然だし面白いなという時には私の匙加減で決めます。
色んな人に楽しんでもらえるよう頑張りますので、よろしくお願いします。
19 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2019/05/02(木) 19:03:12.12 ID:CYRmxkb10
審判「次の試合を始めます」

橙「頑張るぞ」

黄「頑張るよ」


橙の能力:下1

黄の能力:下2
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/02(木) 19:04:39.79 ID:dIw9rm8xO
>>18
コンマにすればいいじゃん

安価は相手に腹痛と目眩を引き起こす
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/02(木) 19:18:09.62 ID:4D4UgTgDO
たった1回の安価で決着を着けるくらいなら何回かコンマでラリーを制するのはどっち?とかでも設けたら?今のまんまじゃ能力はまるで意味ないよ
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/02(木) 19:30:59.93 ID:tsIiOqHT0
1,2秒時間を止める
23 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2019/05/02(木) 23:56:24.95 ID:CYRmxkb10
>>20

『・選手の異能力は、相手エンドラインより向こうでは発動、発揮できない。 』
というルールがあるので相手選手に直接作用する能力は発動できません。
ということで安価下です。
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/03(金) 00:17:59.96 ID:ecPej5ae0
自分の腕を六本まで増やすことができる。
(腕を増やすと持っているラケットも同時に増える)
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/03(金) 00:20:22.82 ID:4ElysCvG0
相手の必殺球を必ず打ち返せる
26 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2019/05/03(金) 03:42:17.66 ID:roYOvt8v0
橙(『2秒時間を止める』か……)

黄(『自分の腕を六本まで増やすことができる』か……)

審判「じゃんけんの後、勝った選手は、『サービス』『コート』のいずれかを選択してください」

橙「じゃんけんぽん」チョキ

黄「『サービス』で」グー

審判「それでは、黄選手のサーブから試合を開始してください」
27 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2019/05/03(金) 03:43:12.02 ID:roYOvt8v0
黄「それでは早速能力発動!六本腕サーブ!どの腕でサーブを打つか分かるかな!?」バッ

橙「……くっ!これではタイミングが測りづらい!」

黄「ここだっ!」カッ

橙「……なんつって!こっちも能力発動!時間停止!」ピタァッ

橙「ふんっ。時を止めてしまえばタイミングなど関係ない」

橙「周りの景色がゆっくりに見えるという、プロですら一握りの人間しか体験できない現象『ゾーン』。今の俺はそれの上位互換を自在に引き起こせる!」

橙「2秒という時間!ピンポンという刹那の競技においては永遠に等しい時間!」

橙「その時間をフルに使い、じっくりと体勢を整え、コートの隅を狙う!プロにも数段勝る完璧なショット!」ビシィッ

橙「これを打ち返せるのは腕が六本ある奴くらいだぜ!時は動き出す!」スゥゥ

黄「そいっ」コッ

橙「何ぃ!?俺の時間停止完璧ショットを打ち返しただと!?」

黄「腕が六本ある。これ即ち六つの構えを同時に取れるということ!フォアだろうがバックだろうが正面だろうがその中間だろうが、全方位をカバーできるんだよ!」

橙「くっ」カッ

黄「そしてお前の能力は俺のと違って持続しない!つまりここからは俺が一方的に蹂躙できるというわけだぁ!」コッ

橙「うおおっ!」カッ

橙(腕が増えようと相手は素人だ。(俺もだが)全く打ち返せないわけじゃない。けど、それだけだ。全ての球を打ち返されちゃ、いずれ……!)ブンッ

黄「そこぉ!」ビシィッ

橙「ぐわぁーっ!」

審判「橙 0−1 黄!」
28 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2019/05/03(金) 03:43:40.26 ID:roYOvt8v0
橙(続く二本目も、俺にサーブ権が移った三本目も、結果は変わらなかった)

黄「そこそこぉ!」

橙「ぐわぐわぁーっ!」

審判「0−2!0−3!」

黄「はーはっはー!このままスコンクで勝ってやるぜ!」

橙(……嫌だ!このまま手も足も出ないまま終わるなんて!)

橙(考えろ……まだやれることはないか?能力の使い方を工夫できないか?常識を捨てろ!これは異能ピンポンだぞ!)

橙(……いや、ダメだ。いくら考えても『完璧なショットを打つ』以外に、能力の使い道が思いつかな……)

橙(……ん?『完璧なショット』?)

橙(本当に俺が今まで打ってきたショットは完璧だったか?もっと理想的なコースがあるんじゃないか?)

橙(例えそれが本来、試合中に狙って出せる物ではない。奇跡的なショットだったとしても、今の俺ならそれを狙って引き起こせるんじゃないか……!?)

橙(やってみる価値は……ある!)
29 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2019/05/03(金) 03:44:20.83 ID:roYOvt8v0
橙「そらっ」カッ

黄「はっ!色々考えてたみたいだが無駄無駄ぁ!どんな球でも打ち返し……」

黄(……ん、いやこのコース……そもそもアウトだな)

黄(まったく。ここまでこてんぱんにやられて動揺するのは分かるが、それでサーブミスまでしちまうなんて……)カンッ

審判「1−3!」

黄「え?」

黄(今の球……台のふちに当たって真横に落ちた。確か、エッジボールって言うんだっけか。たまにそういう球が出るらしい)

黄(……まぁ、まぐれだろう。気にする必要はない)

黄「気を取り直して!蹂躙パーティーの再開だーっ!」カッ

橙「……っ!」コォンッ

黄(!このコース……さっきと同じ……!?)カンッ

黄(ダメだ!さすがに台の真横に跳ねられちゃ、六本腕でも打ち返せない!)スカッ

審判「2−3!」

橙「よっしゃあ!」

黄(二球連続で来れば、認めざるを得ない……こいつ、狙ってエッジボールを打ってやがる!)

黄(2秒の停止した時間……ここまで精密なショットを可能にするのか!?)
30 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2019/05/03(金) 03:44:49.21 ID:roYOvt8v0
橙「さぁ、勝負はこれから……いや、もう終わりだな」

黄「あー!?このままやられっぱなしだと思うなよ!」カッ

黄(要は相手がエッジボールを打つ前提で位置取りすればいいんだ!エッジボールの対処は通常ほぼ不可能だが、六本腕があればきっと……!)

橙「……なら、普通の球だっ!」ビシィッ

黄「なぁっ!?」

黄(台の真横に移動してたから、普通の球に手が届かない!)

審判「3−3!」

橙「俺はお前の位置を見てから打つ球を決められる。時間停止による後出し。お前が俺の打球の先に位置することは絶対にできない」

橙「言ったろ?もう終わりだってな」

黄「……くっ、くそぉーっ!」ガクッ

審判「……ゲームセット!勝者、橙選手!」
31 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2019/05/03(金) 03:45:17.35 ID:roYOvt8v0
審判「次の試合を始めます」

緑「頑張るぞ」

水「頑張るよ」

青「頑張るぜ」

紫「頑張ろ」


緑の能力:下1

水の能力:下2

青の能力:下3

紫の能力:下4


(次の試合は緑・水対青・紫のダブルスだぞ!)
41.14 KB Speed:0   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)