【イナズマイレブンGO】天馬「記憶を失った世界で...」【安価】

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/20(月) 08:50:51.79 ID:Ax89j7xD0
「「「「ジ・アース∞」」」」

天馬「なんとか、なるさああああっ!!」

「「「「うおおおおおおっ!!」」」」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1558309851
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/20(月) 08:56:39.18 ID:Ax89j7xD0
ピピピピ...ピピピピ...

天馬「・・・んんっ、」カチッ

まただ...またこの夢で目が覚めた。
知らない場所で、知らない人達とサッカーをやってる、そんな夢...

天馬「・・・結局11人全員打ってたシュート、あれは得点したのだろうか?というかそもそも何でサッカー?しかもいきなり終盤っぽいし」

AM7:00

天馬「・・・・いい時間だし、布団出るか」ゴソゴソ
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/20(月) 09:02:05.80 ID:Ax89j7xD0
俺の名前は松風天馬、とある高校に通う高校1年生だ。
実家は沖縄にあるんだけど、今は寮に入って生活している。
趣味はサッカー。見るのもやるのも大好きなんだ!
・・・・ドリブル以外あんまり上手くないんだけどね///

天馬が通う高校の名前、安価下
天馬が暮らしているのは何県?安価下2
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/20(月) 09:35:27.36 ID:RN9mFJX/O
稲妻高校
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/20(月) 09:37:59.12 ID:JlhQaByXO
静岡
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/20(月) 09:46:38.12 ID:Ax89j7xD0
〜稲妻高校〜

ガラララ...

天馬「おはよー」

「天馬、おはよう!」

教室の扉を開け、挨拶をすると親友がすぐに挨拶をくれた

天馬の親友、安価下
(※アースイレブンの誰かでお願いします)
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/20(月) 09:47:13.24 ID:/sCWYzjZ0
たくと
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/20(月) 09:55:33.76 ID:Ax89j7xD0
神童「天馬、今日は早いな」

天馬「拓人こそ、いつも本当に早いね」

彼の名前は神童拓人。神童財閥の御曹司で、俺のクラスメイトだ。
勉強、スポーツともに秀でた文武両道、しかも顔もいい!
これだけ揃った美男子だが、彼は常に怠けず、自分を磨くことを怠らない。
そして何より自分以上に他人に優しく出来る、所謂完璧超人だ!!
そんな拓人の趣味はピアノを弾くことなんだって。

神童「俺は今日日直だからな。朝から花壇に水をやったり黒板を綺麗にしたりと、やることがいっぱいあるから早めに来たんだ」ニコリ

天馬「うわ、この笑顔が眩しい!」

神童「天馬?」

天馬「いや、なんでもない...」

神童「そうか」

天馬「>>9
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/20(月) 12:03:55.68 ID:XANpoBFy0
ねえねえ、部活何にするか決めた?
俺は勿論サッカー部!
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/20(月) 12:16:52.33 ID:Ax89j7xD0
天馬「ねえねえ、部活何にするか決めた?俺は勿論サッカー部!」

神童「天馬はいつもサッカー部の練習を見に行ってたもんな」

天馬「うん!あ、もしかして拓人、家で習い事とかやってたり?」

神童「いや、俺は・・・」

キーンコーン!

拓人が何か言おうとした瞬間のことだった

『1年B組松風天馬君、神童拓人君、至急理事長室へ来てください』

天馬「・・・理事長、室?」

何故こんな朝早くから放送で呼び出しを受けたのだろう?
というか俺達何かしたっけ?
そもそもなんで理事長室?
色々と思うところはあるが、とりあえず呼び出された以上は無視できない。

神童「・・・行くしかないか」

天馬「だね」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/20(月) 12:24:36.88 ID:Ax89j7xD0
〜理事長室〜

ガチャリ

天馬「失礼します」

理事長「これで全員揃ったな」

九坂「・・・なんすか朝から理事長来るように呼び出して」

座名九郎「一体どのようなご用件で?」

真名部「・・・彼らを含んで生徒はこれで13人目、こんなまとめて理事長室に呼ぶなんて一体何事ですか?」メガネクイッ

好葉「た、退学、とか...?」ビクビク

理事長「いや、退学ではないから安心したまえ」

理事長室に来てみると、既に俺以外に何人もの生徒が集まっていた。

理事長「君達をまとめて呼び出した理由についてだが・・・」

天馬「・・・」ゴクッ











理事長「このメンバーで静岡県内で開かれるサッカー大会に出て貰うためだ」

「「「「は?」」」」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/20(月) 12:43:32.02 ID:Ax89j7xD0
真名部「・・・話が見えません。どうして僕達がサッカーの大会に参加する必要があるんですか?」

好葉「ウチ、サッカーやったこと、ないのに......」

鉄角「俺はボクシング部だし、大事な大会の前に既に試合の予定を組まれてるんだ。他のスポーツなんてやってられるかよ」

さくら「私も、サッカーやったことないですよ。新体操しかやって来ませんでした」

瞬木「個人競技の陸上でずっとやってきたのにいきなり転向はちょっと...」

理事長「だが既に大会にはこのメンバーで参加すると参加書に書いて提出してある」

「「「「はあっ!?」」」」

井吹「下らない。帰っていいか?」

理事長「駄目。なぜ君達にサッカーをやって貰うかと言うとだね...」

皆帆「・・・と、言うと?」

理事長「実は私がちょっと騙されて稲妻高校に借金を抱えてしまったんだ。このままでは廃校は免れないが、たまたま目にした雑誌にはこう書いてあった」

【第二回超次元サッカー超次元交流大会!】
優勝賞金・・・2億円+大手観光企業スポンサーが付きます

理事長「この大会で優勝すれば借金はギリギリで帳消しになるばかりか、学校にスポンサーが付いてくれる!一発逆転のチャンスなんだよ!」

皆帆「・・・事情はわかりましたが、どうして僕達に頼んだんですか?サッカーの大会なら、僕達よりもサッカー部に任せた方がいいのでは?」

理事長「サッカー部の顧問には馬鹿馬鹿しいと断られたのだ」

九坂「そりゃそっすよ。なんで理事長の借金問題に俺らが巻き込まれなきゃいけないんスかねぇ」

理事長「うるさい。とにかく大会は必ず優勝してくれたまえ。負ければこの学校は買収され、廃校という可能性もあるのだからな」

さくら「酷い話に巻き込まれたわね...」

鉄角「大人の汚い理由でスポーツすることになるとはな・・・・ハァ」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/20(月) 12:48:19.96 ID:Ax89j7xD0
〜昼休み、屋上〜

天馬「とんでもないことになったね」

神童「ああ。まさか、学校の未来を担ってサッカー大会に出場することになるとは・・・」

天馬「俺は元々サッカーやりたかったし、大人の事情はともかくこの大会自体には前向きなんだけど、拓人は?」

神童「>>14
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/20(月) 12:50:39.55 ID:XANpoBFy0
俺もサッカーは好きだしお前と一緒にやるのも悪くないと思うが
どう考えても優勝は無理だろ
俺達はほぼ素人で他のみんなはサッカーのルールを知ってるかも怪しいくらいだ
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/20(月) 13:04:13.45 ID:Ax89j7xD0
神童「俺もサッカーは好きだしお前と一緒にやるのも悪くないと思うが、どう考えても優勝は無理だろ。俺達はほぼ素人で他のみんなはサッカーのルールを知ってるかも怪しいくらいだ」

天馬「うん。まあ、優勝は現実味ないよね...」

神童「だがまあ、やるからには出来る限り勝ちに行こう」

天馬「うん!」

こうして俺達の新たな挑戦が今、始まろうとしていた
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/20(月) 13:21:43.28 ID:Ax89j7xD0
〜放課後、理事長室〜

天馬「あの、俺達の練習についてなんですが・・・」

神童「グラウンドはいつ貸して貰えるんですか?流石に他の部の都合もありますから毎日とはいいませんが、何曜日にグラウンドが使えるかぐらいは・・・」

理事長「超次元大会用のサッカーチームは正式な部じゃないんだし、グラウンドを貸せるわけがなかろう」

真名部「そんな無茶な!僕達は何処で練習すれば?ただでさえ初心者の集まりなのにまともな練習場所も無しに時間をいたずらに消費したら、優勝の確率が0.0001%から0になってしまいます!」

理事長「・・・まともな練習場所を確保したら、優勝出来る確率はあるといいたいのか?」

真名部「奇跡が起これば、ですが確率上は有り得ないことではありません!」

((((いや有り得ないだろ...))))

天馬「本当に!?」キラキラ

神童「お前は信じるのか!?」

真名部「僕の計算に狂いはありません」メガネクイッ

理事長「まあそういうことなら、明日から1週間、河川敷を借りるとしよう。学校の金をギリギリで絞り出してそこまでしか持たないからな」

天馬「ありがとうございます!」

理事長「あ、因みにボール、スパイク、レガース、ユニフォームその他諸々は自費でな」

「「「「ええええええっ!!?」」」」

瞬木「勝手に参加させといて道具全部自腹!?家ただでさえ生活キツキツなのにそれは・・・」

神童「・・・道具代は神童財閥が出そう」

瞬木「マジで!?ありがとう〜...」ホッ

天馬「・・・グラウンドは明日からだけど、道具間に合うの?」

神童「スパイクやシューズ、ソックス等は市販の物で良ければ間に合うはずだ。試合用のユニフォーム製作は時間が掛かるだろうから、しばらくはジャージや、動きやすい格好で来てくれ」

天馬「ありがとう!本当拓人が居てくれて良かった〜」

瞬木「>>17
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/20(月) 13:35:21.09 ID:lntI1Q2iO
色々してもらって何か悪いな
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/20(月) 13:43:55.56 ID:Ax89j7xD0
瞬木「色々してもらって何か悪いな」

神童「これぐらいはお安い御用さ」

天馬「それじゃあ今日は軽く自己紹介して解散しよっか。俺は松風天馬、趣味はサッカーです!」

「「「「よろしく!」」」」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/20(月) 13:44:25.98 ID:Ax89j7xD0
井吹・・・・・バスケ部
瞬木・・・・・陸上部
好葉・・・・・帰宅部
皆帆・・・・・帰宅部
真名部・・・・帰宅部
鉄角・・・・・ボクシング部
九坂・・・・・帰宅部
さくら・・・・新体操部
天馬・・・・・サッカー部(予定)
神童・・・・・(暫定)帰宅部
剣城・・・・・帰宅部
瞬木・・・・・陸上部
座名九郎・・・歌舞伎役者
信助・・・・・サッカー部(予定)
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/20(月) 13:50:25.81 ID:Ax89j7xD0
〜寮、自室〜

ガチャリ

天馬「うー、ただいま〜」

井吹「お邪魔します...」

さくら「へー、男子寮ってこんな感じなんだ〜」

井吹と野咲さんは親元を離れて寮暮らしをしながら部に専念している。
これからサッカー部に専念しようとしてた俺と同じだ。

さくら「男の子の部屋って、もっと散らかってるイメージあったんたけどな〜」

井吹「今年入ってきたばっかの新入生の部屋が散らかってるなんてそうそうあるかよ」

さくら「それもそっか!」

井吹「>>21
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/20(月) 14:02:30.27 ID:/sCWYzjZ0
さて…キーパーのイメトレでもやるか
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/20(月) 15:20:04.77 ID:Ax89j7xD0
井吹「さて…キーパーのイメトレでもやるか」

天馬「ポジションまだ決めてないけど、井吹キーパー希望なの?」

井吹「当たり前だろ。だって俺は...」

さくら「俺は、何・・・?」

井吹「・・・俺は背が高いからな。向いてるだろ、キーパー」

天馬「確かに、井吹背が高いよね。うん、キーパーよろしく!」

井吹「任せろキャプテン」

天馬「・・・・キャプテン?」

井吹「・・・あっ!?いや、今のはその、キャプテン、も決めた方がいいんじゃないかって言いたくて」アセアセ

天馬「それは最もだけど、俺達今三人しか居ないのに勝手に決めていいの?」

さくら「いいんじゃない?井吹もキーパー?っていうのやりたいって言ってるんだし。そもそも私達素人だからキャプテンなんて君か神童君の実質二択だもん」

井吹「ま、まあ野咲が言ったように、そういうこった」

天馬「>>23
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/20(月) 16:18:46.71 ID:/sCWYzjZ0
んー…明日神童君と相談するよ
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/20(月) 16:23:45.87 ID:Ax89j7xD0
天馬「んー…明日拓人と相談するよ」

井吹「・・・まあそれが無難か」

さくら「じゃあ今のところは暫定キャプテンってことで、よろしくねキャプテン♪」

天馬「まだキャプテンって決まった訳じゃないけど、よろしくね野咲さん」

さくら「さくらって呼んでくれていいよ!」

天馬「そう?じゃあ改めて...よろしくね、さくら!」

さくら「うん!よろしく!」

井吹「んじゃ、俺はイメトレすっから、キャプテンは野咲に色々と教えてやれよ」

天馬「任せて」
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/20(月) 16:41:27.49 ID:Ax89j7xD0
〜翌日、河川敷〜

神童「道具は全て用意しておいた。勿論、予備の準備もぬかりはない」

瞬木「本当にありがとうね。ここまで支援してくれて」

神童「気にしなくていい。俺達はこれから、仲間なんだからな」

真名部「河川敷にサッカーグラウンドがあるのは救いですね。これなら問題なく練習が出来ます」メガネクイッ

皆帆「いや、ここに来てまだ二つ程問題が残ってるよ」

井吹「・・・指導者だな」

皆帆「それと美少女マネージャーもね」

九坂「それと、市川が中々練習に来られないことだな」

座名九郎「ご迷惑をお掛けします」ペコリ

九坂「何言ってんだよ。あんたはプロの歌舞伎役者なんだ。ただでさえ学業との両立で大変なのにこんな茶番にまで付き合わされてるんだからな。気に病む必要はねえ!」

好葉「プロ...子供や大人を問わないで、夢を与える仕事をしている。それだけで凄いのに、ウチ達なんかのためにも時間を作ろうとしてくれている。立派、ううん。尊敬、します......」

座名九郎「九坂さん、森村さん、ありがとうございます」

信助「座名九郎は仕事もあるからスタメン入りはまずないとしても、全体的にベンチが心もとないよね...」

鉄角「このまま控えが1か2か解らないまま大人が0ってなると、相手の士気を上げちまう惨状になるのは間違いねーな」

さくら「準備不足もいいとこよ...大会終わったら理事長に文句言ってあげるんだから!」

天馬「・・・・うーん、どうしたものかな?」

ピロリン!

天馬「あ、LI○E、理事長からだ」

理事長『河川敷に監督送っといたよ』

天馬「・・・・理事長が、一応監督は用意してくれたって」

さくら「誰が来るんだろうね?」

誰が監督で来る?安価下
(※黒岩流星、または影山零治以外なら誰でも可)
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/20(月) 16:52:23.30 ID:XANpoBFy0
円堂
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/20(月) 17:01:05.33 ID:Ax89j7xD0
九坂「誰であれ指導者が来てくれるのはありがてーけど、まさか素人の俺達が本気で優勝出来るなんて思って来てくれる訳ないッスからね」

鉄角「まあでも引き受けてくれたからには、余程ふざけた奴じゃない限りは言うこと聞いてやらないと失礼だよな」

円堂「君達が、稲妻高校のサッカー部か?」

信助「あ、いえ。僕達はサッカー部では.........」

鉄角「どうした信助?」

円堂「よう!」

天馬「ま、まさか......」

神童「で、伝説のゴールキーパー・・・・」

信助「円堂守、さん!?」

「「「「ええええええっ!!?」」」」
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/20(月) 17:10:34.26 ID:Ax89j7xD0
円堂「自己紹介するまでもなく名前を呼ばれちゃったな……まあいいや。俺、円堂守。稲妻高校の理事長に頼まれて、今日から君達の監督を務めることになったんだ!よろしく!」

信助「よ、よろしくお願いします!」

円堂「早速だが練習を、始める前にお前達に聞きたい」

天馬「なんですか?」

円堂「サッカー、好きか?」

天馬「はい!見るのもやるのもどっちも大好きです!!」

信助「僕も!僕も!僕、円堂さんに憧れてバンダナを付けてるんです!」

円堂「お、そりゃ嬉しいな!」ニコッ

信助(わああああっ!!あ、憧れの円堂さんと、か、会話してる!!)

神童「まさか俺達のような素人軍団の監督を、現役プロの貴方が引き受けて下さるとは思ってもいませんでした。御指導と御教授、よろしくお願いします!」ペコリ

円堂「ああ、よろしくな!(礼儀がいいな。ここまで人間出来上がってるってことは育ちも結構いいんだろうな)」ニコッ

円堂「ところで他の皆はどうだ?サッカー、好きか?」

井吹「・・・ああ」

皆帆「まあ、好きか嫌いかと言われたら、好きな方ですね」

真名部「嫌いだったら、まずプレーしようなんて思いませんし」メガネクイッ

瞬木「俺も皆と同じ気持ちです。でも、貴方ほどの凄い方の指導があれば、俺達もっとサッカーを好きになれるかもしれません!」

円堂「ははっ!嬉しいこと言ってくれるな!」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/20(月) 17:20:22.92 ID:Ax89j7xD0
〜約10分後〜

円堂「まだまだ積もる話はいっぱいあるけど、時間は限られてるんだ。そろそろ練習の方に入ろう」

「「「「はい!」」」」

円堂「今日の特訓は基礎練習と走り込みを中心に行う!初めは地味で疲れるだけかもしれないが・・・」

皆帆「超次元サッカーには必殺技があるとも聞いた」

鉄角「けどそんなもん、初心者の俺らがいきなり会得できるか?」

真名部「可能性は低いですが、一応不可能ではないかと。ですが、大会までの期間や僕達の経験値を考えると必殺技に頼ろうとするのは得策ではないでしょう。むしろずっと走り回れるだけの基礎体力を固めた方が得策は確率は96%ほど」

九坂「付け焼き刃で覚えた必殺技じゃ、簡単に破られる可能性あるからな。基礎が出来てなきゃはじまんねえよ」

さくら「何も浮かばない間は必殺技は後回しにして、出来ることから始めないとね!」

好葉「そう!」

円堂「そっか。わかってくれてるなら俺は余計なことを口走らないでおこう。ではまず柔軟から!」

「「「「おおおお!」」」」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/20(月) 17:28:02.34 ID:Ax89j7xD0
天馬「・・・」タッタッタッ

「「「「・・・・」」」」ザッザッザッ

せっかくグラウンドがあるんだからボール蹴る方がいいって皆言うと思ったんだけど、意外とすんなり走り込みをやってくれてる
これが円堂さんの力・・・

井吹「・・・・皆案外何処かで覚えてるのかもしれないな」ボソ

神童「井吹?」

井吹「いや、なんでもない。それよりお前、キャプテンとかに興味はあるか?」

神童「突然どうしたんだ?」

井吹「昨日キャプ...天馬と話したんだ。俺達は素人だから経験者のお前か神童がキャプテンをやってくれって」

神童「・・・・」

井吹「俺としてはキャプテンはお前より彼の方がいいと思う。ただでさえ用具揃えたりで世話になってるのに負担ばかり掛けるのもどうかと思ってな」

神童「>>31
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/20(月) 17:47:02.35 ID:lntI1Q2iO
確かに天馬の方がいいかもしれないな
僕がやってもいいが、少し事情があって忙しいし…
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/20(月) 19:11:33.86 ID:Ax89j7xD0
神童「確かに天馬の方がいいかもしれないな。俺がやってもいいが、少し事情があって忙しいし…」

井吹「何れ財閥を継ぐことになるもんな。家のこともあるか」

神童「・・・」コクッ

井吹「・・・・なら、決まりだな」

















天馬「えっと、キャプテンなんてやっことないし、実力もまだまだですが、それでも一緒に戦ってくれますか?」

瞬木「勿論!キャプテンのこと、頼らせて貰うよ」

皆帆「僕も賛成だ」

真名部「現状、キャプテンは君が適任でしょうね」

鉄角「よろしくなキャプテン!」

良かった。皆俺がキャプテンをやることに特に不満な様子はない・・・
キャプテンを任されたんだ。まずは誰よりも練習しないと!

剣城「・・・・」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/20(月) 19:17:38.10 ID:Ax89j7xD0
〜翌日、河川敷〜

基礎体力を付ける練習は勿論だけど、サッカーはチームスポーツ、連携も大事にしないと!
大会は5月のゴールデンウィーク終わりから...もう本当後1ヶ月もない!
それに対してやるべきことはまだまだたくさん、多すぎる。いくら監督が円堂さんでも、これらの課題を一ヶ月で全部消化出来る訳がない。

天馬「・・・・だけどやるしかない。なんとか、なんとかするんだ!」

円堂「今日は連携プレーを中心に行う!」

「「「「はいっ!」」」」

鉄角「>>34
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/20(月) 19:19:52.83 ID:XANpoBFy0
連携プレーといえば確か必殺タクティクスってのがあるって聞いたことあるぜ
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/20(月) 19:27:16.39 ID:Ax89j7xD0
鉄角「連携プレーといえば確か必殺タクティクスってのがあるって聞いたことあるぜ」

神童「必殺タクティクス・・・あれが使えれば試合展開は楽になりそうだな」

鉄角「お、何か知ってるみたいな反応だな」

神童「ああ。一応頭の中ではイメージ出来ているタクティクスがあるのだが、どうにも形にならなくてな」

円堂「すげえな神童!それで、どんなタクティクスなんだ?」

神童「はい!こちらが攻撃側になった時、味方の能力を最大限にまで生かせるように進行方向やボールを蹴る場所を指揮するタクティクスなのですが・・・」

円堂「>>36
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/20(月) 19:30:45.02 ID:XANpoBFy0
おぉ〜
神童がやってるところを想像すると何かオーケストラの指揮者に見えるぜ!
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/20(月) 19:36:31.91 ID:Ax89j7xD0
円堂「おぉ〜。神童がやってるところを想像すると何かオーケストラの指揮者に見えるぜ!」

神童「ありがとうございます。ですがまだイメージしか出来上がってなくて・・・」

円堂「だったら形にしてみようぜ!出来ないことを出来るようにするのが、練習なんだ!」

九坂「やってみようぜ、神童!」

さくら「何度でも付き合うよ!」

天馬「それじゃあ皆、今から拓人のタクティクス完成に向けて特訓だ!」

「「「「おおおおっ!」」」」

神童「皆・・・・」
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/20(月) 19:44:25.14 ID:Ax89j7xD0
〜1週間後、教室〜

天馬「河川敷、今日から貸し切りじゃないね」

神童「ああ。これから練習出来る日程が限られるようになった」

天馬「月曜は小学生サッカークラブの活動、木曜は中学サッカー部が貸し切り」

神童「さらに今週の土日は試合があるそうだ」

天馬「グラウンドはとても使えないね・・・」

神童「筋力トレーニング中心になるが、この機会に休みも多目に設けておこう。河川敷で1週間丸々練習していたからな。疲労はかなり溜まっている筈・・・」

天馬「そうだね。怪我したら元も子もないもんね。わかった。今週は今日と土日休もう」

神童「皆にそう伝えておく」

ガラララ

信助「天馬!今日から河川敷貸し切りじゃなくなったけど今日は練習どうするの?」

天馬「ああ。今日は休みにしようと思う」

信助「そっか。まあ、ずっと練習ばかりだったもんね。たまには休まなきゃってことか」

天馬「そう!」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/20(月) 19:45:15.98 ID:Ax89j7xD0
という訳で、今日はオフになりました。俺はこの後何して過ごそうかな?

天馬はどうする?安価下
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/20(月) 19:47:58.91 ID:59aPAi0F0
サッカー部の練習を見に行って学ぶ
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/20(月) 19:56:55.72 ID:Ax89j7xD0
〜グラウンド〜

天馬「・・・」ジー

サッカー部員A「お?珍しく見学者が来ているぞ」

サッカー部員B「あ、あれ松風じゃん」

サッカー部員C「誰?」

サッカー部員B「超次元大会に出場する素人軍団のキャプテンっすよ」

サッカー部員D「ああ!何か理事長の借金問題に巻き込まれたって噂の素人軍団か」

部長「>>42
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/20(月) 19:58:27.05 ID:59aPAi0F0
何か可哀想だよな
素人なのにとんでもないもの背負わせれてさ
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/20(月) 20:08:31.76 ID:Ax89j7xD0
部長「何か可哀想だよな。素人なのにとんでもないもの背負わされてさ」

サッカー部員E「しかも今大会ゴールデンウィーク終わりから開催なんだと」

サッカー部員F「どっひゃー!1ヶ月切ってるじゃん!」

サッカー部員G「しかも超次元大会は超次元交流を謳うだけあって参加チームにプロアマ問わないってさ!優勝とか絶対無理だろ!」

サッカー部員G「同情するぜ、素人軍団・・・南無三」

天馬「・・・・帰ろう」トボトボ
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/20(月) 20:18:32.74 ID:Ax89j7xD0
〜天馬の部屋〜

超次元大会にはプロの球団も参加する、か・・・
どんなチームでも11人揃えば参加できるメリットが、まさか最大のデメリットになって乗し掛かるとは・・・
優勝、遠い縁の無い話に感じる。けど、俺は・・・










『この試合、必ず勝利する!宇宙最強の星、ファラム・オービアスの名に懸けて!』

『『『『おおおおっ!』』』』

なんだ、いつもと・・・同じ場所、だけど・・・・いつもと違う光景だ
それにしても宇宙最強、か。宇宙なんて、現実味のない夢だなぁ・・・・
でも、夢の中で見た試合は胸を熱くして・・・顔は見えなかったけど、多分皆楽しそうな表情をしてたと思う。
だって、サッカーが喜んでるから・・・・
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/20(月) 20:21:40.86 ID:Ax89j7xD0
天馬「ッ!!」

『天馬あああああっ!!』

あれは、俺?俺は今、一体何て叫んだんだ?誰かの、名前?
目の前に居るのに、何故か顔が見えない、あいつの・・・・名前?
俺の名を叫ぶ君は一体、誰なの?
俺が必死に叫んでいる君は一体、誰なの?



























天馬「〜〜ッ!!」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/20(月) 20:23:37.05 ID:Ax89j7xD0
ピピピピ...ピピピピ...

天馬「・・・んんっ、」カチッ

いつもと違う...誰かの声で目が覚めた。

AM9:00

天馬「・・・>>47
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/20(月) 20:26:52.95 ID:ktVuKDEV0
何だろう、初めて聞いたのはずなのに知ってるような声だった
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/20(月) 20:29:18.49 ID:Ax89j7xD0
天馬「・・・何だろう、初めて聞いたのはずなのに知ってるような声だった」

コンコン

天馬「あ、はい・・・どうぞ」

ガチャリ

寮長「松風君、もうとっくに授業始まってるよ?」

天馬「・・・・・えっ?」











天馬「ううううわあああああっ!!!」ガビーン!
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/20(月) 20:39:15.45 ID:Ax89j7xD0
〜超次元大会当日〜

角間王将『今回はここ静岡から、第二回超次元サッカー超次元交流大会を開催します!』

わあああああっ!!
いえええええ!!

井吹「一応それなりに盛り上がってるみたいだな」

皆帆「東京、いや、関東全体に比べても交通アクセスはかなり悪いのによくここまで集まったね・・・」

真名部「プロの球団もいくつか参加する試合がタダで見られる訳ですからね、ほとんどは球団ファンの地元民でしょうけど」

九坂「プロの試合見放題でも満杯にはならないんだな」

座名九郎「わざわざ静岡まで我々学生の試合に足を運びに来るつもりはないでしょうからね。満席になるにはあくまでも球団ファンが球団の試合を応援するときだけ、と考えた方がよろしいかと」

九坂「なるほど」

天馬「そういえば円堂さん達はこの大会に参加したことが?」

円堂「>>50
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/20(月) 20:45:14.72 ID:85vrKOYR0
おう!あるぞ!
流石に全員現役プロのチームを組むのはちょっとどうかと思ったからプロは一人か二人で後は昔の仲間とか子供とかのチームを組んでみんなで挑んだな
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/20(月) 20:53:00.36 ID:Ax89j7xD0
円堂「おう!あるぞ!流石に全員現役プロのチームを組むのはちょっとどうかと思ったからプロは一人か二人で後は昔の仲間とか子供とかのチームを組んでみんなで挑んだな」

天馬「へえ、楽しそう!」

円堂「まあ流石に前の編成じゃプロ球団には敵わなかったけど、大事なのは勝ち負けじゃなかったからな。青春時代を過ごした仲間や応援してくれた子供達と交流する、そういうのも大いに受け入れてくれるこういう大会は、もっと増えてほしいと思ってるな」

天馬「円堂さん!」

円堂「応援してくれるファンの方々と一緒にサッカーを楽しんだり、お金持ちになりたくて本気で優勝を目指したり、色んな思惑も混じり混じって、そこから色んな世界を理解して交流を深める。プロの試合ばかりで大事なことを忘れそうになったら、必ずこの大会に参加しようって前大会の後から決めたんだよ」

信助「も、もしかして円堂さんが僕達の応援を引き受けてくれたのって・・・」

円堂「ああ!まさに、ファンとの交流だな!」

信助「>>52
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