【安価】月明かりの下で

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/07(金) 23:27:38.43 ID:qD6ez95+0
某日、夜八時


男「美しい夜空だ...」

男「排気ガスで淀んだ空気を通して尚澄んだ光を届けてくれる」

???「そうね」

男「...おやおや、君は誰かな」

吸血鬼「私は吸血鬼。あなたの血を吸いに来た」

男「ミイラにでもするつもりかい?」

吸血鬼「そうなるわね」

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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/07(金) 23:35:25.85 ID:qD6ez95+0
男「それは困るな」

男「では、こういうのはどうだろう」

男「ボクが今からこの街を案内する」

男「もし楽しめたなら、或いは満足出来たなら見逃してくれ」

男「夜明けまで案内するから、その時点で満足出来なかったらボクをミイラにしていい」

吸血鬼「...面白い。私をどこに連れていこうというのだ?」

男「>>4
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/07(金) 23:39:15.43 ID:WkY7kfEJ0
大学
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/07(金) 23:39:19.53 ID:I7P9rULX0
ポムの樹
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/07(金) 23:46:18.51 ID:qD6ez95+0
〜ポムの樹〜


吸血鬼「なあ」

男「どうかしました?」

吸血鬼「お前、私を嘗めているだろう」

男「まさか。でもどちらにしろ、うまそうにオムライス食ってる奴に言われても怖くないですよ」

吸血鬼「...」

男「まぁそうぶすくれないで下さいよ。美味しい料理が台無しです」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/07(金) 23:59:18.26 ID:qD6ez95+0
男「この街の歴史について知っていますか?」

吸血鬼「さあな。つまらない武士に支配されていた頃には私は居たが」

男「いえ、それよりももっと前、まだ稲作を知った位の時の話です」

男「この街のあったところは、月がよく見える土地として知られていました」

男「ですから、月を見てボクはたそがれていたんです」

男「では、次の場所に案内します」

吸血鬼「どこだ?」

男「>>8
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/08(土) 00:14:31.20 ID:fODiXvd/0
ドンキ
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/06/08(土) 00:19:03.94 ID:6IIiEH000
血液保管所
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/08(土) 17:52:50.84 ID:c+KFRCT40
〜血液保管所〜


男「一応聞こう。ここの血液で見逃してもらうことはできますか」

吸血鬼「嫌」

男「ふーむ...」

吸血鬼「私はあくまでオマエに興味があるんだ」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/08(土) 18:12:46.51 ID:c+KFRCT40
吸血鬼「そもそも私は血なんてなくても生きていけるんだ」

男「え」

吸血鬼「吸血鬼の吸血行動には本能的なものと精神的なものがある」

吸血鬼「私は旨そうだと思った血を吸うことで満たされる」

吸血鬼「そうでなくとも生きてはいけるが、不安定になってしまう」

男「...ごめんなさい」ボソッ

吸血鬼「どうかしたか?」

男「いえ、なんでも?」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/08(土) 19:25:33.52 ID:c+KFRCT40
男「突拍子もなくて悪いんですけど」

吸血鬼「うむ」

男「遊園地行きません?」

吸血鬼「遊園地だと?」

男「ええ。まぁ...これまでは前座ですよ」

吸血鬼「そうでもなければ今ごろお前はミイラだ」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/08(土) 19:32:52.36 ID:c+KFRCT40
〜遊園地〜


男「遊園地ですよ。テンション上がりましたか?」

吸血鬼「嘗め嘗めかオマエ」

男「どのアトラクション行きます?」

吸血鬼「まずは>>14
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/08(土) 19:36:22.52 ID:rNW/vRKC0
kskst
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/08(土) 19:48:26.18 ID:DlPewBXFO
絶叫コースター
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/09(日) 11:51:23.17 ID:5KLhrU3/0
吸血鬼「絶叫コースターにでも行こうではないか」

男「え"っ」

吸血鬼「苦手なのか?」

吸血鬼「だが恐がることはないぞ」

吸血鬼「なぜならそんなことよりもこの私の方が恐ろしいからだ」

男「ははは」

吸血鬼「笑っていられるのも今のうちだぞ」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/09(日) 12:00:42.87 ID:5KLhrU3/0
吸血鬼「...けっこう並んでいるな」

男「なら別の」

吸血鬼「断る。私はお前の恐怖する顔が見たい」

男「既に恐怖してます」

吸血鬼「まだ足りぬから言っているのだ」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/10(月) 21:09:00.24 ID:WGRm+FzJ0
男「ああ、昇っていくよ」

吸血鬼「オマエの好きな月が近づいて来るぞ」

男「どうせ引き離される運命だろう」

吸血鬼「美しい悲愛じゃないか」

男「だったら君は邪魔だ」

吸血鬼「私が引き離すのだ」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/11(火) 22:27:29.54 ID:kfC/glBu0
>>20...男の絶叫コースターへの耐性
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/11(火) 22:38:20.38 ID:g3JvbJhx0
ksk
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