【安価】月明かりの下で

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21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/12(水) 23:16:17.86 ID:dttOlqIM0
コースターは首をもたげる
それと同時に恐怖が襲い掛かる


男「ぴぇっ」

吸血鬼「この浮遊感が良い」

男「ぴゃあああああああああっ!!!」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/13(木) 23:51:10.37 ID:jzfdwO4u0
その後もひたすら叫び続け、終わる頃にはぐったりしていた


男「すみませーん...立てないんですけど...」

吸血鬼「じゃあもう一周行くか?」

男「這いずってでも動く」

吸血鬼「それではゾンビだぞ。私の眷属になりたいのか?」

男「生きるッ!!」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/15(土) 06:12:48.45 ID:BDqJiEqr0
吸血鬼「ならばよし。そういえばもう良い時間だが、この遊園地は何時までやっているんだ」

男「ここは夜間遊園地でして、朝までの開園です」

男「さて、今度はどのアトラクションに乗りましょうか」

男「女の子らしいものはお好きですか」

吸血鬼「さあ、どうだろうな」

男「そうですか...じゃあ、>>25ですね」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/15(土) 08:20:00.40 ID:oYojZ1Z10
kskst
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/15(土) 09:30:20.03 ID:hQ92jmZDO
メリーゴーランド
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/15(土) 23:21:45.36 ID:BDqJiEqr0
男「メリーゴーランドですね」

吸血鬼「...はて、メリーゴーランドとはなんだったか?」

男「絶叫コースターは知ってるんですよね?」

吸血鬼「恐怖を与える物体にしか興味はないのだ」

男「では、興味が持てるようにしてさしあげます」
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/16(日) 23:42:19.18 ID:pVrNWFyA0
男「これがメリーゴーランドです」

吸血鬼「...乗馬...?」

男「これに乗ってぐるぐる回るんです」

吸血鬼「ほう」

男「順番が来ました。じゃじゃ馬ですので、上下に揺れますよ」

吸血鬼「調教がなってないな」
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/16(日) 23:47:50.48 ID:pVrNWFyA0
>>30...吸血鬼はメリーゴーランドにどれほど満足するか
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/16(日) 23:54:44.57 ID:Do4MJwyq0
結構満足した
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/17(月) 00:40:20.13 ID:ag/cZCSDO
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/18(火) 07:16:03.25 ID:QpHkIQ/C0
吸血鬼「...」

男「いかがでしょう」

吸血鬼「悪くないな」

吸血鬼「遥か昔憧れたおとぎ話に似た感覚だ」

男「それがメリーゴーランドです」
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/18(火) 23:42:11.28 ID:QpHkIQ/C0
男「1回分終わりました」


馬は回転を止める


吸血鬼「...なぁ」

男「はい」

吸血鬼「もう一度、乗らないか?」

男「いいですけど」

吸血鬼「馬には乗れるが王子様はオプションでついてくるか?」

男「メリーゴーランドに限らず需要があるにもかかわらずそんなものはないんです」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/19(水) 23:25:16.58 ID:bcW72FLC0
吸血鬼「飽きた」

男「そうですか」

男「...そろそろ、終わりですね」

吸血鬼「陽が昇る時間か?」

男「そうですね」

男「最後に、観覧車に乗りましょう」

吸血鬼「観覧車?まぁいいが」
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/20(木) 21:15:04.14 ID:338KgG960
吸血鬼「なんとか、乗ることができたな」

男「ええ」

男「ところで、観覧車というのは逢引きの場としても有名なんです」

吸血鬼「そうなのか?バカと煙はなんとやらだな」

男「ふふふ」

吸血鬼「何が面白い」

男「お気になさらず。そろそろ頂点です」

吸血鬼「む...」
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/21(金) 21:29:21.59 ID:kH+bpPin0
男「...夜景は良いものだよ」

吸血鬼「そうかもな...ん...??」

吸血鬼「オマエ...」

男「どうかなさいました?」

吸血鬼「なぜ、私はオマエの背後が見えているのだ?」

男「...」

吸血鬼「答えろ!まさかオマエも...」

男「そうだよ。騙しててごめんなさい」
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/23(日) 07:49:59.31 ID:ip9QGhh50
男「君は数百年前からここにいるようだけど」

男「僕はまだここが草深き原始文明のものだったときからいるんだ」

男「太陽を崇める人たちと月を崇める人たち」

男「僕は月を崇める人たちの王様で、月に届きそうなくらい大きな櫓の上で生贄に捧げられた」

男「それから色んな物を見てきたさ。満月の夜には帰ってこれるしね」

吸血鬼「オマエ...私から逃げられると思うなよ」

男「逃げはしないさ。今度の満月にでも帰ってくるよ」

吸血鬼「ッ!」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/23(日) 23:49:49.69 ID:ip9QGhh50
男「じゃあ、また会おうね」

吸血鬼「待て」

男「無理な相談だね」


男は消え去った
観覧車はいつの間にか下まで来ている
自分も早く去らなければ灰になってしまうだろう


吸血鬼「..」

吸血鬼「>>39
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/23(日) 23:57:40.03 ID:VwIWLNHC0
安価↓
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