穂乃果「ほのかトリップ」

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14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/06/26(水) 23:35:22.28 ID:nykVAoC2O
穂乃果「ん、ん〜」

私達が降りた駅は人気のない駅だった。無人駅ではないけどだいぶ殺風景な駅。冷たい風と潮の匂いがした。

穂乃果「随分と長い時間電車に乗ったと思ったら。本当にこんな所で何するの?」

絵里「ん〜どうしようか?」

穂乃果「え?決めてないの?」

絵里「だいぶ早く着いちゃったからね。夜までだいぶあるし」

穂乃果「夜?だいぶどころじゃないよ。まだお昼前だよ」

絵里「そうなのよねぇ。取り敢えずお昼を何処かで食べましょう」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/01(月) 15:49:20.55 ID:M/IzYxAeO
読んでるぞ
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/07/02(火) 21:54:07.43 ID:l2xcOE5z0
穂乃果「何も決めてないの?」

絵里「何もじゃないわ。ここに来るのは計画通りだもの」

穂乃果「いや、だったらこの辺の有名なお店とか…」

絵里「調べてないわ」

穂乃果「嘘…お昼食べる所がなかったらどうするの?」

絵里「最悪コンビニが…」

こんな所に来てまでコンビニ弁当は食べたくない。

絵里「さっ、行きましょうか」

穂乃果「何処に?」

絵里「ん〜取り敢えず。北に向かいましょう」

穂乃果「どうして北なの?」

絵里「なんとなく」

どっちが北か分からないけど私達は歩き始めた。

17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/07/02(火) 22:21:40.19 ID:l2xcOE5z0
穂乃果「はあ…はあ…ねえ?まだ歩くの?」

絵里「だってお店がないんだもん」

穂乃果「ワザとでしょ?」

絵里「何が?」

穂乃果「無計画なのが。生徒会やってるとさ、絵里ちゃんの優秀さが分かるんだよ。私と違って行き当たりバッタリで動くタイプでもないでしょ?」

前生徒会長である絵里ちゃんが作った資料はとても見やすく綺麗にまとまっていて、段取りが苦手な人物が作ったとは思えない。むしろ、この無計画も絵里ちゃんの計画だと思う。

絵里「穂乃果は私を買い被り過ぎよ」

穂乃果「そんなつもりはないけどね」

18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/15(月) 10:51:54.88 ID:YpFC4Dxqo
待ってる
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/07/20(土) 21:13:24.60 ID:GGaL/2djO
絵里「私は何をするにも考えてしまうから。穂乃果の様な後先考えずに行動出来る人に多少の憧れはあるのかも」

穂乃果「私はそれで海未ちゃんに怒られるんだよ。行動する前に一度考えてから動けって」

絵里「でしょうね。どちらかと言えば海未も私と同じタイプだもんね。考えて考えて考え過ぎて後一歩が踏み出せない」

絵里ちゃんは歩くのをやめ、続けて

絵里「だから9人いるんでしょうね」

と笑って言った。

20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/07/25(木) 23:42:48.64 ID:n2NIR528O
穂乃果「そうだね。それぞれがそれぞれの足りない所を補い合って。私達はそうやって歩んで来たんだよね」

絵里「そうね。けど、いつまでもそう言う訳にはいかないのよね」

穂乃果「…そうだね」

絵里「いつかは一人で歩かなきゃいけない時が来るから。私はあなた達に出逢えて良かった。この先どんな事があっても私はやって行ける。私はあなた達から沢山の事を学んだわ」

絵里ちゃんはまた歩き続けた。

21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/07/25(木) 23:52:29.62 ID:n2NIR528O
絵里「見て、穂乃果。似合うかしら?」

絵里ちゃんは売れ残りであろうアロハシャツを自分の体合わせ確認をして来た。

穂乃果「うん。いいんじゃないかな。とっても可愛いよ。けどさ…」

絵里「ん?」

穂乃果「季節感がないんじゃない?」

絵里「ちゃんと夏に着るわよ」

私達は定食屋の隣のお店でお土産を見ていた。
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/07/26(金) 00:02:17.80 ID:7IzLnunNO
絵里「あっ!これ可愛いわ」

穂乃果「どれ?」

絵里「ほら!」

絵里ちゃんが見ていたのは貝殻のアクセサリーだった。

絵里「きっと、私に似合うと思うの」

穂乃果「うん」

絵里「ね?」

穂乃果「え?」

絵里「うん」

そこで私は何故か絵里ちゃんにそのアクセサリーを買わされた。絵里ちゃんの方が年上なのに。


23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/07/26(金) 00:08:06.39 ID:7IzLnunNO
そんな感じでプラプラとしていると気が付いたら夜になっていた。

そして、私達は海辺にいた。

穂乃果「こんな時間に結構人が居るんだね」

絵里「周りは恋人ばっかりだけどね」

穂乃果「ここで何があるの?」

絵里「ん〜?」

穂乃果「この為に来たんでしょ?」

私が絵里に問いかけているその時
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/07/26(金) 00:13:03.99 ID:7IzLnunNO
ヒュ〜〜〜〜。

穂乃果「え?」

バァン

私の背後で花火が上がった。

穂乃果「この為に?」

絵里「うん。この時期に花火大会をやってる所は電車で行ける範囲だとここだけなの。昔の名残で毎月やってるんだって。昔は温泉街で賑わってたのよ」

穂乃果「そうなんだ」

ヒュ〜〜〜……バァン。
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/07/26(金) 00:25:48.21 ID:7IzLnunNO
絵里「この花火の様にきっと一瞬なのね。その一瞬の輝きの中で私は一生分の物を手に入れたわ」

そんな事を言って今更少し照れ臭かったのか花火が終わるまで絵里ちゃんは喋らなかった。

パァン。

花火はやっぱり美しかった。
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/07/26(金) 00:31:58.66 ID:7IzLnunNO
ガタンゴトン ガタンゴトン。

ほのか!ほのか〜!

穂乃果「ん…ん…」

絵里「もうすぐ降りるわよ」

帰りの電車で私は寝てしまった様だ。

絵里「置いてっちゃうわよ」

穂乃果「え?ま、待って!」

絵里「冗談よ。そんなに慌てなくても置いていかないわ」

穂乃果「いや…分かってるけど」
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/07/26(金) 00:39:56.71 ID:7IzLnunNO
絵里「私達、同じ駅で降りるのよね」

穂乃果「うん?」

絵里「そう。同じ駅で降りるんだから。南十字で降りるわけじゃないし卒業したって会えなくなる訳じゃないのよ」

穂乃果「ずっと考えてたんでしょ?そのセリフ。行きの時から」

絵里「バレちゃった?締まらないわね」

穂乃果「別にいいんじゃないかな?まだ終わりって訳じゃないんだから」

こうして、私達のただの小旅行は終わった。
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/07/26(金) 00:42:55.24 ID:7IzLnunNO
後日、絵里ちゃんが私の家に来た。

絵里「これ、この間のお返し」

穂乃果「いいの?」

絵里「私はもう使う事はないから。穂乃果に使って欲しいなって思って」

明日から私は3年生になる。
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/07/26(金) 00:43:24.07 ID:7IzLnunNO
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/26(金) 12:50:09.61 ID:DTcY4PZBO
好き
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