コッコロ「動物化の罠、ですか……?」 キャル「にゃお〜ん♪」

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35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/12(水) 01:26:18.49 ID:xJmtanq/0
>>34ミス
申し訳ないです
↓で
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/12(水) 01:26:46.43 ID:xJmtanq/0
キャル「すぅ……すぅ……」

スズメ「むにゃむにゃ……」

サレン「あらら、食べ終わったら途端に寝ちゃうなんて。二人ともよっぽど疲れてたのね」

コッコロ「食べてすぐ寝てしまうのはあまり健康によくありませんが、これ程気持ちよさそうに眠っていると起こしてしまうのは忍びないですね」

ペコリーヌ「思わず突っつきたくなっちゃいますブ〜♪ 寝顔最高にかわいいでブ〜! やばいですブ〜☆」

コッコロ「ペコリーヌさまの話し方も大変かわいらしく……。お気に触るかもしれませんが、しばらくそのままであったとしても、わたくしは一向にかまいません……♪」

ペコリーヌ「コッコロちゃんもブタはお好きですブ〜? このお鼻、魔法が解けるときは外れて残るんでしょうブ〜? 消えちゃうと食べられないブ〜……」

コッコロ「僅かな間でもご自分のお鼻だったものを……ペコリーヌさまのハングリー精神、わたくしも見習いたいものです」

サレン「言葉通りのハングリーになっちゃってるけどいいのかしら……? 拾い食いとかしちゃダメだからね?」

サレン「ともあれ、いつまでもスズメを寝かせておくわけにもいかないのよね。子供たちがあたしたちの帰りを待ってるし」

コッコロ「そうですか……そうでございますよね……。しかし──」

スズメ「んへへ〜……♪ くぅ……くぅ……」

サレン「はぁ〜……この子を抱えたまま犯罪者を引っ張って帰るわけにもいかないし、どうしようかしら……」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/12(水) 01:28:05.53 ID:xJmtanq/0
コッコロ「──というわけで、サレンさまがスズメさまを、ペコリーヌさまが不届き者を。それぞれお運びするということでよろしいですね?」

サレン「ごめんね、迷惑かけっぱなしで。この埋め合わせは今度必ずするから」

ペコリーヌ「気にしないでくださいブ〜。一緒にご飯を食べた仲じゃないですブ〜♪」

コッコロ「本当にわたくしはご一緒しなくてよろしいのですか? 及ばずながら護衛を務めることも……」

サレン「気持ちはありがたいけど、コッコロには守ってあげなきゃいけない子がいるでしょ?」

キャル「すぅ……すぅ……にゅ……」

コッコロ「……おっしゃる通りですね」

ペコリーヌ「あ〜あぁ、わたしもキャルちゃんのことよしよししたかったブ〜。わたしにも素直になってくれたらいいのにブ〜」

サレン「共通のものを好きになると、もっと距離が縮まるんじゃない?」

ペコリーヌ「ぶひっ……♪」

コッコロ「ぺ、ペコリーヌさま? なぜそのようなキラキラしたお目々でわたくしのことを見るのでしょうか……?」

サレン「あたしでよければ、子供たちの面倒の見方、いつでも教えてあげるからね♪」

コッコロ「いえ、それは……。主さまといて既に学んだような気が……」
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/12(水) 01:29:33.70 ID:xJmtanq/0
キャル「んぅ……すぅ……すぅ……」

コッコロ「……また二人きりでございますね、キャルさま」

コッコロ「目を覚ましたら、またわたくしに甘えてくださるでしょうか? 子猫のようにわたくしを求めてくださるでしょうか?」

キャル「すぅ……むにゃ……」

コッコロ「しかし、キャルさまはいまだ深い深い夢の中でございましょう。……であれば」

キャル「ん……」

コッコロ「今この瞬間だけ。この温もりをわたくしに独り占めさせてくださいまし。何もせずとも、ただこうしてお側に──」

キャル「……コッコロ」

コッコロ「ひぇっ……お、起こしてしまいましたか……?」

キャル「むにゃむにゃ……すぅ……すぅ……」

コッコロ「……」

コッコロ「ね、寝言でしょうか……? はぁ〜……驚きました……」

コッコロ「少しくらいくっついてもかまいませんよね? キャルさまなら怒ったりなどしませんよね?」

コッコロ「……ふふっ♪ 温かいです♪」

コッコロ「んぅ……いけません……わたくしも……ねむ、く……」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/12(水) 01:31:19.61 ID:xJmtanq/0
コッコロ「すや……すや……」

コッコロ「んぁ……ふぁ〜ふ……」

キャル「起きた? おはよ、コロ助。もう朝よ」

コッコロ「あさ……? あさ……朝……。ハッ……!」

キャル「あはは、寝ぼけてるの? まだかなり早い時間よ。それよりコロ助、そ〜っと反対側を向いてみなさい?」

コッコロ「反対……おや?」

ペコリーヌ「くか〜……くか〜……」

キャル「まったく……わけ分かんないわよ。目が覚めたらあたしの寝室で寝てるし。寝てるあたしにはあんたがしがみついてるし。そのあんたにはペコリーヌがくっついてるし」

コッコロ「ふむ……? わたくしが眠ってしまった後に、ペコリーヌさまがわたくしたち二人をこのお部屋まで運んできたのでしょうか?」

キャル「それで自分もそこで寝てるっての? ペコリーヌらしいというかなんというか……」

ペコリーヌ「んふふ……おいひいれふ〜……♪」

コッコロ「夢の中でも、幸せそうに何かを召し上がっているようですね♪」

ペコリーヌ「キャル丼……」

キャル「んなっ……!? ちょっ、ペコリーヌ!? 起きなさい! なんてもの食べてんのよ! ペコリーヌってば! 起きろーっ!」
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/12(水) 01:32:44.31 ID:xJmtanq/0
コッコロ「おはようございます、ペコリーヌさま♪ お鼻が戻っているようでなによりです」

ペコリーヌ「おふぁよ〜ございまふ……」

キャル「あのブタの鼻はどうなったのかしら? まさか食べちゃったんじゃないでしょうね?」

ペコリーヌ「ん〜……どうでしょうか? 分かりません……」

コッコロ「さ、さすがにナマのまま食べることはないと思いたいですが……」

キャル「今更こいつにそんな常識的なこと求めても無駄よ。ふんっ、鼻は戻っても中身はブタのままみたいね!」

ペコリーヌ「にゃ〜ん♪ ごめんなさいにゃ〜♪」

キャル「……チッ」

コッコロ「あわわ……! け、ケンカはおやめください……!」

キャル「ふふっ」

ペコリーヌ「あははっ♪」

コッコロ「はて……?」

ペコリーヌ「なんでもありませんよ〜♪ ねっ、キャルちゃん?」

キャル「そうね。……はぁ〜あ、もう少しゆっくりしましょ。コッコロ、ちょっと抱き枕になりなさいよ」

コッコロ「え、え。ですがペコリーヌさまが見ていらっしゃいますし……」

キャル「たまにはいいの。あんたたちならね」

ペコリーヌ「わたしは反対側からコッコロちゃんをぎゅ〜っ☆ てしちゃいますね! ぎゅ〜っ☆」

コッコロ「……えへ♪」

ペコリーヌ「えへへ、コッコロちゃんごとキャルちゃんのこともぎゅ〜っ♪」

キャル「ぐぇぇ……あんた力加減……」

コッコロ「キャルさま♪ ぎゅ〜♪」

キャル「もうっ……! しょうがないやつらね! ぎゅ、ぎゅ〜……!」
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/12(水) 01:33:33.96 ID:xJmtanq/0
おしまい
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/17(月) 00:51:18.98 ID:lMVhG2XFo
尊し
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